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日経平均64,325.64-1,890NYダウ53,085.45+319ドル円158.62-2NASDAQ26,241.86+142S&P 5007,680.46+49SOX 指数11,350.08+619/2終値

富士急行

FUJI KYUKO CO., LTD.9010 · Prime · 陸運業

富士山麓を中心に鉄道・バス・遊園地・ホテル・別荘地開発を展開。観光と地域交通を一体化した独自モデル。

概要

富士急行は、山梨県富士吉田市に本社を置く、鉄道・バス・船舶による運輸事業と、富士急ハイランドを中核とするレジャー・サービス事業、別荘地開発や不動産賃貸を行う不動産事業を展開する企業グループである。2026年3月期の連結営業収益は535億円、営業利益は88億円、従業員数は1,979人。富士山麓を中心に、首都圏とも結ぶ広域交通網と観光施設を一体運営している。

運輸事業:鉄道・バス・船舶で広域交通を担う

運輸事業は、富士山麓電気鉄道が大月〜河口湖間26.6km、岳南電車が吉原〜岳南江尾間9.2kmの鉄道を運行する。バス事業では、富士急バス等5社が高速・路線バスを1都4県で展開し、貸切185両、乗合473両を保有する。船舶事業では、熱海〜初島航路(富士急マリンリゾート)と箱根遊船の芦ノ湖遊覧船を運航。索道事業も手掛ける。2026年3月期の運輸事業営業収益は205億51百万円、営業利益は50億54百万円で、グループ収益の38%を占める最大セグメントである。

不動産事業:別荘地開発と賃貸で安定収益

不動産事業は、富士山麓の別荘地開発・分譲が柱である。山中湖畔別荘地は約3,200区画、十里木高原別荘地は約2,700区画を分譲。賃貸事業では、甲府富士急ビル、富士吉田ターミナルビルなどの大型ビル賃貸や、東京都内での定期借地権付き土地賃貸を展開する。2026年3月期の不動産事業営業収益は26億78百万円、営業利益は5億43百万円。別荘地管理は子会社の富士急リゾートアメニティに委託しており、販売については山梨県との調停・訴訟中のため制約がある。

レジャー・サービス事業:遊園地・ホテル・スキー場で多角展開

レジャー・サービス事業の中心は、絶叫マシンで知られる富士急ハイランドである。隣接するハイランドリゾートホテル&スパと一体化したアメニティゾーンを形成。さらに、ホテルマウント富士、ゴルフ場(富士ゴルフコース・大富士ゴルフクラブ)、スキー場(スノーパークYeti・あだたら高原)、アウトドア施設(PICAブランド)、旅行業(富士急トラベル)などを運営する。運輸事業との相互送客による相乗効果を発揮しており、グループ全体の主要な収益源である。

その他事業:百貨店・建設・ミネラルウォーター等

その他事業には、富士急百貨店による百貨店業、富士急建設による建設業、富士ミネラルウォーターによるミネラルウォーター製造販売、情報処理サービス(レゾナント・システムズ)、人材派遣(富士急ビジネスサポート)などが含まれる。特に富士急建設はグループ施設の建設・修繕を多く手掛け、ミネラルウォーター事業は富士山の水資源を活用している。また、テレビ山梨を持分法適用関連会社として保有する。

業界の中での役割は地域密着型複合企業。富士山麓の鉄道・バスによる交通と遊園地・ホテル等の観光事業を連携にあたる。

この章の文章は、有価証券報告書と会社の開示をもとにAIが編纂しています。数値は開示のままで、AIには生成させていません。

売上高
535億円
営業利益
88億円
営業利益率
16.4%
純利益
58億円
2026/3 通期の連結業績。決算の内訳は最新の決算以降にあります。

何をしている会社か

有価証券報告書「事業の内容」(2026/3期)より

01運輸主力

富士山麓電気鉄道(大月〜河口湖)・岳南電車の鉄道、富士急バスグループによる高速・路線バス、ハイヤー・タクシー、船舶(熱海〜初島)、箱根遊船、索道を運行。山梨・静岡・神奈川の広域交通と観光アクセスを担う。

主な製品・サービス3
鉄道旅客輸送
富士山麓電気鉄道が大月〜河口湖間26.6km、岳南電車が吉原〜岳南江尾間9.2kmを運行。
バス旅客輸送
富士急バス等5社が高速・路線バスを1都4県で運行。貸切バス185両、乗合473両。
船舶運送
富士急マリンリゾートが熱海〜初島航路、箱根遊船が芦ノ湖遊覧船を運航。

02レジャー・サービス主力

富士急ハイランド(遊園地)、ハイランドリゾートホテル&スパ、ゴルフ場(富士ゴルフコース・大富士ゴルフクラブ)、スキー場(Yeti・あだたら高原)、アウトドア施設(PICAブランド)等を運営。グループの送客・連携により集客。

主な製品・サービス5
遊園地運営
富士急ハイランドが絶叫マシン等で知られる遊園地を運営。相模湖リゾートも含む。
ホテル運営
ハイランドリゾートホテル&スパ、ホテルマウント富士等を運営。
ゴルフ場運営
直営の富士ゴルフコース(パブリック)と大富士ゴルフクラブ(会員制)を運営。
スキー場運営
静岡県のスノーパークYetiと福島県のあだたら高原スキー場を運営。
アウトドア施設運営
「PICA」ブランドで山梨・静岡等にグランピング・ログハウス等の施設を運営。

03不動産準主力

富士山麓の別荘地開発・分譲(山中湖・十里木高原)、山梨・静岡・名古屋等でのビル賃貸、土地賃貸を展開。グループ施設の不動産管理も実施。

主な製品・サービス2
別荘地分譲
山中湖畔別荘地(約3,200区画)・十里木高原別荘地(約2,700区画)の分譲。
不動産賃貸
甲府富士急ビル、富士吉田ターミナルビル等の大型建物賃貸、東京都内等での土地定期借地権賃貸。

04その他副次

百貨店(富士急百貨店)、建設(富士急建設)、ミネラルウォーター製造販売、情報処理サービス、人材派遣等を展開。グループ施設の建設・修繕や水資源活用など周辺事業。

主な製品・サービス3
百貨店業
㈱富士急百貨店が百貨店を運営。
建設業
富士急建設㈱がグループ施設の建設・修繕等を手掛ける。
ミネラルウォーター製造販売
富士ミネラルウォーター㈱がミネラルウォーターを製造販売。

製品と技術

富士山麓電気鉄道の観光列車群

鉄道事業の目玉は、大月〜河口湖間を走る観光列車である。2002年運行開始の「フジサン特急」はパノラマリゾート車両で山岳景観を楽しめる。2014年には「フジサン特急8000系」、2016年には「富士山ビュー特急」が導入され、内外装に富士山や富士急ハイランドの要素を取り入れている。1998年開業の「トーマスランド」へ向かう車両も人気で、鉄道そのものを観光資源として活用している。営業距離は26.6km、年間輸送人員は440万人を超える。

高速バスネットワークと予約システム

バス事業は、首都圏と富士五湖を結ぶ高速バスが強みである。1969年運行開始の中央高速バス富士五湖線(新宿〜富士五湖)を祖とし、2002年には東名高速バス(東京駅〜河口湖線)が加わった。2013年開業の「バスタ新宿」発着路線の運行本数を増やし、2025年には富士急ハイランド直行便も新設。自社開発の予約発券システム「SEKITORI」の対象路線拡大や、ラグジュアリーバスの導入により利便性と付加価値を高めている。乗合バスは1都2府8県、473両で運行。

富士急ハイランド:絶叫マシンとファミリー向け施設

富士急ハイランドは、1961年の開業以来、絶叫マシンの集積地として知られる。ドドンパ、ええじゃないか、高飛車などの記録的なコースターを擁する一方、1998年には幼児向け「トーマスランド」をオープン。1985年にはコンサートホール「コニファーフォレスト」を併設し、多世代に対応する。2018年から入園無料化を実施し、園内の個別アトラクション・飲食・物販で収益を得るモデルに転換。隣接するハイランドリゾートホテル&スパと連携し、滞在型消費を促進している。

船舶・スキー場・アウトドアの多様なレジャー施設

船舶事業では、熱海〜初島航路を運航する「富士急マリンリゾート」が改装船「金波銀波」を投入。箱根遊船は芦ノ湖で遊覧船「SORAKAZE」や茶房「大茶会」を運航する。スキー場は、静岡県のスノーパークYeti(1971年開業)と福島県のあだたら高原スキー場の2カ所。アウトドア事業は「PICA」ブランドでグランピング・ログハウス・トレーラーハウス施設を山梨・静岡等で展開する。これらは運輸事業と連携した送客により、グループ全体の集客力を支えている。

有価証券報告書の事業の記述をもとにAIが編纂しています。

業界での位置づけ

陸運業のなかでの位置

私鉄では中位、富士山観光に特化

富士急行は山梨・静岡を地盤に鉄道・バス・遊園地を展開する陸運業者。同業の東武鉄道や京浜急行電鉄が関東広域の通勤・輸送網を持つ大規模事業体であるのに対し、当社は富士山麓を中心としたローカル交通・観光レジャーに特化。鉄道事業は富士山駅〜河口湖間など限定的で輸送人員は大手私鉄の1割未満だが、富士急ハイランドなどの遊園地収益が収益源の柱。コロナ後のインバウンド回復で観光需要を取り込みつつあるが、鉄道・バス事業は地域密着型で成長性は限定的。グループ全体の収益構造は他私鉄と比べ事業リスク分散が弱く、観光変動の影響を受けやすい。

強み

  • 世界遺産富士山を背景とした観光地で、国内外からの集客力は群を抜く
  • 富士急ハイランドは絶叫系アトラクションで人気、高粗利率を実現
  • 山梨・静岡の富士山麓で鉄道・バス事業を独占、競合参入障壁高い
  • 訪日客増加でホテル・施設利用が拡大、収益貢献が増加傾向

課題

  • 富士山観光やレジャー需要に収益が連動、不況や災害で打撃受けやすい
  • 鉄道・バス事業の規模が小さく、大手私鉄並の輸送密度や利益率に届かない
  • 地元住民の鉄道利用は減少傾向、地域交通維持に補助金依存のリスク

強みと課題は、開示資料をもとにAIがまとめた見立てです。

同業の企業

物流・運輸の時価総額近傍。太字が富士急行

時価総額で並べると、掲載11社のなかで6番目にあたる。

#企業時価総額PER
12384SBSホールディングス1,954億円9.8倍
29119飯野海運1,886億円11.9倍
35975東プレ1,845億円9.1倍
49025鴻池運輸1,635億円10.7倍
59068丸全昭和運輸1,495億円11.1倍
69010富士急行1,434億円3.9倍
72146UTグループ1,395億円19.9倍
89037ハマキョウレックス1,395億円12.7倍
92874横浜冷凍1,302億円41.1倍
109039サカイ引越センター1,272億円14.1倍
119304澁澤倉庫1,258億円18.5倍

時価総額は直近の終値ベース。同業の範囲は独自の業界分類(物流・運輸)に従っています。

会社の歴史

沿革 49件

創業から鉄道開通まで:1926〜1929年

1926年9月、富士山麓電気鉄道株式会社が資本金500万円で設立された。翌1927年3月には甲駿自動車商会を買収し御殿場〜富士吉田〜河口湖間の自動車営業を開始、同年4月には桂自動車合資会社を買収し大月〜富士吉田間の自動車営業を開始した。1929年6月、大月〜富士吉田間の鉄道営業(23.6km)が開始され、鉄道とバスの両輪で富士山麓の交通を担う基礎が固まった。

戦前の合併で営業区域拡大:1930〜1939年

1932年4月、富士山麓土地株式会社を合併し不動産事業に進出。1937年3月には富士自動車株式会社を合併し静岡県下の乗合自動車営業を開始。1939年7月には松田自動車株式会社を合併し神奈川県下へも営業区域を拡大した。この時期の積極的な合併により、運輸網は山梨・静岡・神奈川の三県にまたがるものとなった。

商号変更と東証上場:1950〜1961年

1950年8月、富士吉田〜河口湖間3.1kmの鉄道延長が完成し、総延長26.7km(後の短縮を経て現在26.6km)となった。同年9月、東京証券取引所に上場。1960年5月、商号を富士急行株式会社に変更。1961年10月には東証市場第一部に上場し、資本基盤を強化した。この間、バス事業も拡大し、中央高速バス路線の開設準備が進められた。

レジャー事業への本格進出:1961〜1975年

1961年12月、富士五湖国際スケートセンター(後の富士急ハイランド)が営業を開始。1963年7月にはホテルマウント富士、1964年7月には初島バケーションランド(現PICA初島)が開業した。1970年7月には富士山ハイウェイ(現南富士エバーグリーンライン)が開通し、交通とレジャーの連携が強化された。1971年12月には日本ランドスキー場(現Yeti)、1973年7月には日本ランド遊園地(現Grinpa)が開業し、遊園地・スキー場・ホテルを擁する総合リゾート企業へと成長した。

バス事業再編と高速ネットワーク拡充:1990〜2010年

1990年3月、富士急行線にJR東日本のE電が乗り入れ開始し、東京駅〜河口湖駅間の直通運転が実現。1998年12月、バス事業の貸切部門を子会社6社に移譲し、整備部門も分離することで効率化を図った。2002年2月には「フジサン特急(パノラマリゾート車両)」が運行開始。2004年11月には都留文科大学前駅が開業。2007年2月には相模湖ピクニックランド(現さがみ湖MORI MORI)を事業譲受し、レジャー施設も拡充した。

新施設オープンと入園無料化:2011〜2020年

2011年7月、富士吉田駅を「富士山駅」に名称変更し、観光地としてのブランドを強化。2013年7月には「リサとガスパール タウン」、2014年7月には「フジサン特急8000系」、2016年4月には「富士山ビュー特急」が相次いで登場した。2018年7月、富士急ハイランドの入園を無料化し、園内消費と周辺施設への送客拡大を狙った。2020年10月にはバス事業御殿場営業所を子会社に移譲し、グループ内の役割分担をさらに進めた。

年表49件を開く

1920年代

  • 1926年9月創業富士山麓電気鉄道株式会社設立(資本金500万円)
  • 1927年3月M&A甲駿自動車商会買収、御殿場~富士吉田~河口湖間の自動車営業開始
  • 1927年4月M&A桂自動車合資会社買収、大月~富士吉田間の自動車営業開始
  • 1927年5月大月~富士吉田間の軌道営業開始
  • 1929年6月大月~富士吉田間の鉄道営業開始(23.6km)

1930年代

  • 1932年4月M&A富士山麓土地株式会社合併
  • 1937年3月M&A富士自動車株式会社合併、静岡県下において乗合自動車営業開始
  • 1939年7月M&A松田自動車株式会社合併、神奈川県下において乗合自動車営業開始

1950年代

  • 1950年8月富士吉田~河口湖間(3.1km)の鉄道を延長、合計26.7kmとなる(1975年4月0.1km短縮 現在26.6km)
  • 1950年9月上場東京証券取引所に上場

1960年代

  • 1960年5月富士急行株式会社に商号を変更
  • 1961年10月上場東京証券取引所市場第一部に上場
  • 1961年12月富士五湖国際スケートセンター(現在の「富士急ハイランド」)営業開始
  • 1963年7月ホテルマウント富士開業
  • 1964年7月初島バケーションランド(現在の「PICA初島」)開業
  • 1969年3月中央高速バス富士五湖線(新宿~富士五湖間)運行開始(2012年4月子会社に移管)

1970年代

  • 1970年7月富士山ハイウェイ(現在の南富士エバーグリーンライン)開業
  • 1971年12月日本ランドスキー場(現在の「Yeti」(イエティ))開業
  • 1973年7月日本ランド遊園地(現在の「Grinpa」(ぐりんぱ))開業
  • 1974年5月甲府富士急ビル開業
  • 1975年4月富士吉田富士急ターミナルビル開業
  • 1978年4月中央高速バス甲府線(新宿~甲府間)運行開始(2003年4月子会社に譲渡)

1980年代

  • 1984年12月中央高速バス駒ヶ根線(新宿~長野県駒ヶ根間)運行開始(2003年4月子会社に譲渡)
  • 1985年12月富士急ハイランド「コニファーフォレスト」開業
  • 1986年3月ホテル「ハイランドリゾート」(現在の「ハイランドリゾート ホテル&スパ」)開業
  • 1989年1月本社社屋竣工
  • 1989年12月ホテル「熱海シーサイドリゾート」(現在の「熱海シーサイド スパ&リゾート」)開業

1990年代

  • 1990年3月富士急行線にE電乗り入れ開始(東京駅~河口湖駅間直通運転)
  • 1994年7月「旭日丘リゾートスクエア」開業
  • 1994年10月東京本社、新ビルで業務開始
  • 1995年3月「ハイランドリゾートスクエア」開業
  • 1998年7月富士急ハイランド「トーマスランド」オープン
  • 1998年12月バス事業貸切部門を子会社等6社へ移譲、整備部門を分離(富士急都留中央バス㈱(現富士急バス㈱)、富士急三島バス㈱(現富士急シティバス㈱)、富士急静岡バス㈱、㈱フジエクスプレス、富士急湘南バス㈱(現富士急モビリティ㈱)、富士急平和観光㈱(現富士急バス㈱)、富士急オートサービス㈱)

2000年代

  • 2002年2月富士急行線「フジサン特急(パノラマリゾート車両)」運行開始
  • 2002年3月東名高速バス(東京駅~河口湖線)運行開始(2012年4月子会社に移管)
  • 2003年7月「フジヤマミュージアム」開業
  • 2003年12月ホテル「熱海シーサイド スパ&リゾート」リニューアルオープン
  • 2004年11月富士急行線「都留文科大学前駅」開業
  • 2006年11月「ふじやま温泉」開業
  • 2007年2月相模湖ピクニックランド(現在の「さがみ湖MORI MORI」)の事業譲受
  • 2007年7月「PICA山中湖ヴィレッジ」(現在の「PICA山中湖」)開業
  • 2008年4月富士本栖湖リゾート「富士芝桜まつり」開業

2010年代

  • 2011年7月富士急行線 富士吉田駅を名称変更し、「富士山駅」誕生
  • 2013年3月「さがみ湖温泉 うるり」開業
  • 2013年7月「リサとガスパール タウン」オープン
  • 2014年7月富士急行線「フジサン特急8000系」運行開始
  • 2016年4月富士急行線「富士山ビュー特急」運行開始
  • 2018年7月「富士急ハイランド」入園無料化

2020年代

  • 2020年10月バス事業御殿場営業所を子会社「富士急モビリティ㈱」へ移譲

有価証券報告書の沿革をもとにAIが通史として編纂しています。年表は沿革の記載そのままです。

これからの方針

有価証券報告書 2026/3期の経営方針より

会社は5つの方針を掲げている。そのうち5項目には、達成する数字が明記されている。

会社が掲げている数値目標
  • 営業収益29/3期まで630億円
  • 営業利益29/3期まで105億円
  • EBITDA29/3期まで185億円
  • 経常利益29/3期まで98億円
  • 親会社株主に帰属する当期純利益29/3期まで62億円

有価証券報告書の原文に書かれた目標だけを載せています。達成度の評価や推計は加えていません。

  1. 01

    顧客体験価値起点のビジネス再構築

    4つの顧客体験価値に基づくターゲット拡大と深化を図り、「Fujiyama Connect」を中心としたデータマーケティング強化やグループ内外の連携強化によりクロスセルを促進する。

  2. 02

    将来CF極大化への成長投資強化

    収益源かつ成長ドライバーであるレジャー・サービスと運輸を中心に大規模な成長投資を行い、将来キャッシュフローの極大化を目指す。資本コストを意識した適切なバランスシートマネジメントを実践し、企業価値向上を図る。

  3. 03

    組織横断型エンタメ注入プロジェクト

    グループ内外の連携により顧客体験価値(CLTV)向上を目指し、中核プロジェクトを組成する。その一環として、遊園地機能を他施設・サービスに広げる「ULTRA Q」を始動する。

  4. 04

    安全対策とグループ安全管理体制の強化

    グループ共通の安全方針を策定し、安全マネジメントの醸成や安全管理体制の平準化・高次化を推進する。労働安全衛生を含む120%の安全・安心の実現に向けた体制強化に努める。

  5. 05

    IT・DX戦略とAI活用の高度化

    生成AIの普及を踏まえ、グループ全体のAI・データ活用を高度化し、生産性向上と個別最適化された顧客体験を創出する。「Fujiyama Connect」を活用した関連商品・サービスの提案強化により収益力向上を図る。

有価証券報告書の「経営方針、経営環境及び対処すべき課題等」から、AIが項目ごとに整理しています。数値目標は原文に書かれたものだけです。

社員と組織

有価証券報告書 10期分

グループ全体で1,979人が働いている。提出会社(単体)の平均年収は681万円で、9期前と比べて+18.7%平均年齢は38.7歳、平均勤続年数は13.7年。

単体の従業員がグループ全体の1割に満たないため、平均年収は持株会社の本社勤務者の数値です。グループ全体の水準とは異なります。

決算期平均年収万円平均年齢平均勤続連結従業員数一人当たり営業利益万円
2017年3月1,628
2018年3月1,705
2019年3月57440.910.71,813
2020年3月56839.911.31,913
2021年3月55139.813.21,817
2022年3月56338.712.81,697
2023年3月61738.813.31,657
2024年3月65938.913.31,727
2025年3月65838.413.41,919433
2026年3月68138.713.71,979445

平均年収・平均年齢・平均勤続は有価証券報告書に記載された提出会社(単体)の値、従業員数はグループ全体の値です。一人当たり営業利益は連結営業利益を連結従業員数で割ったもので、給与などの費用を払ったあとに一人あたりいくら残るかの目安になります。

多様性の開示2026年3月期・提出会社(単体)
女性管理職比率12.5%
縦線は目安の30%
男性育休取得率100.0%
縦線は目安の85%
女性の賃金(男性=100)73.5%
100なら男女で差がない状態

拠点とグループ

設備と関係会社

関係会社35(国内 35 / 海外 0、うち連結子会社 15) を有報から抽出しています。

主要な設備 (帳簿価額 上位8)
小計562億円
レジャー・サービス業293億円
レジャー・サービス業279億円
運輸業160億円
不動産業101億円
不動産業8,362百万円
運輸業3,431百万円
その他798百万円
ほか28件の開示あり
主な関係会社
  • 国内
    富士山麓電気鉄道㈱
    山梨県 南都留郡 富士河口湖町 · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 国内
    岳南電車㈱
    静岡県 富士市 · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 国内
    富士急バス㈱
    山梨県 南都留郡 富士河口湖町 · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 国内
    富士急シティバス㈱
    静岡県 沼津市 · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 国内
    富士急静岡バス㈱
    静岡県 富士市 · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 国内
    ㈱フジエクスプレス
    東京都 港区 · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 国内
    富士急モビリティ㈱
    静岡県 御殿場市 · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 国内
    富士急オートサービス㈱
    山梨県 南都留郡 富士河口湖町 · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 国内
    富士急静岡タクシー㈱
    静岡県 三島市 · 連結子会社
    議決権50.0%
  • 国内
    富士急山梨ハイヤー㈱
    山梨県 富士吉田市 · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 国内
    甲州タクシー㈱
    山梨県 甲州市 · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 国内
    富士五湖汽船㈱
    山梨県 南都留郡 富士河口湖町 · 連結子会社
    議決権82.3%
残りのグループ会社23社を開く
  • ㈱富士急マリンリゾート静岡県 熱海市100%
  • 箱根遊船㈱神奈川県 足柄下郡 箱根町100%
  • 岳南鉄道㈱静岡県 富士市66%
  • ㈱富士急リゾートアメニ ティ山梨県 南都留郡 山中湖村50%
  • ㈱富士急ハイランド ※1山梨県 富士吉田市100%
  • 相模湖リゾート㈱神奈川県 相模原市緑区100%
  • ㈱ホテル富士急山梨県 富士吉田市90%
  • ハイランドリゾート㈱ ※1山梨県 富士吉田市100%
  • 表富士観光㈱静岡県 富士市69%
  • 富士急安達太良観光㈱福島県 二本松市50%
  • 富士観光興業㈱山梨県 南都留郡 富士河口湖町43%
  • ㈱ピカ ※1山梨県 南都留郡 富士河口湖町100%
  • 富士急トラベル㈱東京都 渋谷区20%
  • 十国峠㈱静岡県 田方郡 函南町100%
  • ㈱富士急ビジネスサポート山梨県 富士吉田市100%
  • ㈱富士急百貨店山梨県 富士吉田市100%
  • 富士急建設㈱山梨県 富士吉田市82%
  • 富士ミネラルウォーター㈱東京都 渋谷区38%
  • ㈱レゾナント・システムズ神奈川県 横浜市鶴見区33%
  • その他4社
  • ㈱テレビ山梨山梨県 甲府市18%
  • 身延登山鉄道㈱山梨県 南巨摩郡 身延町46%
  • その他1社
公共調達・補助金 (gBizINFO)
  • 補助金
    地域公共交通確保維持改善事業費補助金
    国土交通省 · 2018-02-28
    9,200万円
  • 補助金
    訪日外国人旅行者受入環境整備緊急対策事業費補助金
    国土交通省 · 2018-02-28
    9,122万円
  • 補助金
    観光振興事業費補助金
    国土交通省 · 2019-10-16
    6,500万円
  • 補助金
    地域公共交通確保維持改善事業費補助金
    国土交通省 · 2021-09-27
    3,684万円
  • 補助金
    鉄道施設総合安全対策事業費補助
    国土交通省 · 2021-08-24
    2,940万円
  • 補助金
    鉄道施設総合安全対策事業費補助
    国土交通省 · 2018-08-22
    2,033万円
  • 補助金
    観光振興事業費補助金
    国土交通省 · 2020-09-24
    2,000万円
  • 補助金
    地域公共交通確保維持改善事業費補助金
    国土交通省 · 2021-06-17
    1,342万円
  • 補助金
    地域公共交通確保維持改善事業費補助金
    国土交通省 · 2020-10-21
    1,069万円
  • 補助金
    鉄道施設総合安全対策事業費補助
    国土交通省 · 2018-02-28
    1,033万円

出典: gBizINFO (経済産業省)

業績のいま

有価証券報告書・決算短信より

2026年3月期の売上高は535億円営業利益88億円前期と比べると増収増益で、売上が+2.5%、利益が+6.0%。

売上高
+2.5%
535億円
営業利益
+6.0%
88億円
純利益
+13.7%
58億円
営業利益率
16.4%
前期比 +0.5%pt

会社が出している今期の予想2027年3月期

項目会社予想前期実績
売上高565億円535億円
営業利益90億円88億円
純利益58億円58億円
1株あたり配当¥33¥33

会社が決算短信で公表した予想です。証券会社の予想ではありません。 短信の原本

四半期の推移

10期分

直近は2027年1Qで、売上は128億円、営業利益は17億円。

対象期間売上高億円営業利益億円営業利益率%純利益億円
2018年4Q526−1
2019年4Q545−1
2020年4Q523−12
2021年4Q305−9
2022年4Q351−1
2023年4Q4295
2024年4Q507−1
2025年4Q522428.024
2026年4Q535448.230
2027年1Q1281713.311

期ごとの単独の業績で、期首からの累計ではありません。

業績の推移

有価証券報告書 14期分

2013年3月期からの14期で、売上は447億円から535億円へ1.2倍に増えた。直近期の営業利益率は16.4%。売上は5期、純利益は5期の連続増加。

決算期売上高億円営業利益億円経常利益億円営業利益率%純利益億円
2013年3月4472613
2014年3月4773115
2015年3月4903721
2016年3月5184823
2017年3月5094426
2018年3月5264927
2019年3月5455921
2020年3月5234216
2021年3月305−34−28
2022年3月35154
2023年3月4294023
2024年3月5077946
2025年3月522838115.951
2026年3月535888616.458

金額は有価証券報告書の連結値をそのまま掲載しています。帯の長さは列ごとの最大値との比です。空欄の期は有価証券報告書からその項目の数値が取れていません(0ではありません)。

利益の構造

2026年3月期

売上高535億円のうち、営業利益として残るのは88億円16.4%。営業外の損益と税金を反映した純利益は58億円、売上の10.8%にあたる。営業利益率は業種中央値7.2%を上回る水準。

売上高を100としたときの内訳
  • 売上原価など作る・仕入れるのにかかったお金80.9%433億円
  • 販売費及び一般管理費売る・管理するのにかかったお金2.6%14億円
  • 営業利益費用を引いたあとに残った本業の利益16.4%88億円

有価証券報告書の損益計算書から、当期の金額をそのまま割り振っています。

営業利益率業種比+9.2pt
16.4%
本業の利益として残る割合
純利益率業種比+4.7pt
10.8%
税金まで払って最後に残る割合
ROE業種比+6.6pt
15.0%
株主のお金がどれだけ利益を生んだか
ROA
5.6%
資産全体がどれだけ利益を生んだか
ROIC
6.8%
事業に使うお金がどれだけ利益を生んだか

ROICは有利子負債の開示がないため、営業利益×0.7÷(総資産−現金)の簡易式で算出しています。

お金の流れ

キャッシュフロー計算書 14期分

2026年3月期は営業CFが117億円、投資CFが−81億円で、差し引きのフリーCFは36億円この組み合わせは成熟・還元型にあたる。本業で稼ぎ、投資に回し、それでも余る現金を借金返済や株主還元に充てている。最も健全とされる型期末の手元現金は123億円で、売上の2.8ヶ月分にあたる

決算期営業CF億円投資CF億円財務CF億円フリーCF億円現金残高億円
2013年3月71−50−1321110
2014年3月73−65−25894
2015年3月83−60−192397
2016年3月86−70−201693
2017年3月73−67−26673
2018年3月104−50−2654100
2019年3月108−49059159
2020年3月81−53−4228144
2021年3月29−4045−11177
2022年3月64−41−3023170
2023年3月90−48−2242190
2024年3月130−57−8473178
2025年3月108−59−6149167
2026年3月117−81−8036123

本業で稼いだ現金が営業CF、設備や事業への投資が投資CF、借入と返済・配当が財務CF。営業・投資・財務の3列は縦線が0で、右がプラス、左がマイナスです。健全な会社の基本形は営業CFがプラスで投資CFがマイナス。フリーCFは営業CFと投資CFの合計で、手元に残る現金を表します。

資産と負債

貸借対照表 14期分

2026年3月期の総資産は1,028億円。このうち返さなくてよい自己資本が430億円で、自己資本比率は40.7%(業種中央値40.1%より厚い)

決算期総資産億円自己資本億円負債億円自己資本比率%
2013年3月89917872119.1
2014年3月92419972520.7
2015年3月95922473522.6
2016年3月94922672323.1
2017年3月97625272425.1
2018年3月99626373325.6
2019年3月1,03927376625.5
2020年3月1,00227772526.7
2021年3月1,01624776923.5
2022年3月98324673724.1
2023年3月1,00726873925.7
2024年3月1,00532468131.2
2025年3月1,01136864335.3
2026年3月1,02843059840.7

自己資本比率は総資産のうち返済のいらないお金の割合で、高いほど借入への依存が小さいことを示します。負債は総資産から自己資本を引いた額です。

2026年3月期の内訳
現金及び預金
124億円
すぐ使えるお金
利益剰余金
256億円
過去の利益の積み上がり
棚卸資産
9億円
在庫として抱えている分
負債合計
598億円
いつか返す必要があるお金
財務の健全性
87
/ 100
安定性自己資本比率27 / 40
収益力営業利益率30 / 30
現金創出営業CFの黒字継続30 / 30

有価証券報告書の数値から機械的に配点した参考値です。自己資本比率60%で満点、営業利益率15%で満点、直近3期の営業CFが黒字だった割合の3つを足しています。業態によって出ない要素があります。

業界内での比較

陸運業 56社との比較

同じ陸運業の企業と並べると、いちばん上に来るのは営業利益率56社中3位あたり、逆に低いのは配当利回り56社中46位あたり帯は左端が業種の最下位、右端が最上位で、縦線が真ん中にあたる。

ROE上位株主の出したお金でどれだけ利益を生んだか
15.0%/中央値 8.4%
P25 6.0%P75 10.4%
営業利益率上位売上のうち本業の利益として残る割合
16.4%/中央値 7.2%
P25 4.9%P75 10.9%
自己資本比率総資産のうち返済のいらないお金の割合
40.7%/中央値 40.1%
P25 32.4%P75 54.0%
売上成長率下位前期からの売上の伸び
2.5%/中央値 4.5%
P25 2.6%P75 7.5%
配当利回り下位株価に対して1年で受け取る配当の割合
1.3%/中央値 2.4%
P25 1.6%P75 3.0%

有価証券報告書の最新期の数値をもとに、同じ業種の企業の中での順位を毎日計算しています。P25は下から4分の1、P75は上から4分の1の位置にある企業の値です。

株価

9月2日の終値

直近の終値は¥2,613で、1年前と比べて+16.3%過去52週の値幅のなかでは75%の位置にある。

¥2,613-4.3%1ヶ月-3.0%1年+16.3%時価総額1,434億円
過去52週の値幅
安値¥1,946高値¥2,835

チャートの金額は株式分割と配当を反映して調整した終値で、上に出している直近の終値とは一致しないことがあります。

指標
PER (実績)3.9倍
PER (会社予想)24.1倍
PBR3.32倍
配当利回り1.26%

実績値は直近の決算、予想値は会社予想にもとづきます。株価は終値ベースです。

値動きの背景

株価2,638円は25日線(2,542円)を上回り、75日線(2,347円)も大きく超える。週足では上昇基調が継続し、52週高値2,720円に接近。出来高は15〜25万株で活況。

値動きの背景は、株価と出来高の推移をもとにAIがまとめた見立てです。

AIの評価

AI評価

株価水準の解釈です。売買の推奨ではありません

現在の株価水準を割高と判定しています(スコア 20/100)

PER 3.9倍は業界平均23.4倍を大きく下回り割安に見えるが、PBR 3.35倍は業界平均1.08倍を大幅に上回り割高。配当利回り1.19%は業界平均2.22%を下回る。ROE 15%は高い収益性を示すが、PBR高水準がバリュエーションを押し上げている。割高と判断した。

指標この会社業種平均
PER (実績)3.9倍15.7倍
PER (予想)24.1倍
PBR3.32倍1.07倍
ROE15.0%8.4%

業種平均は同じ東証33業種に属する銘柄の単純平均です。銘柄数が少ない業種では平均が振れます。

AI評価判定とスコアは公開データをもとにした解釈で、将来の株価を示すものではありません。算出の考え方は編集方針に記載しています。

評価が分かれる点

AI分析

投資家の見方

インバウンド需要の回復と富士山登山ブームで業績好調。2026/3期営業利益88億円予想。強気派は、PER4倍近い超割安株であり、インバウンドのさらなる増加で成長が持続すると評価。弱気派は、コロナ禍のような需要急減リスクや、観光地ゆえの季節変動の大きさ、競合他社との差別化の不透明さを懸念。

プラスに働く材料7
  • インバウンド需要の追い風

    富士山五合目バスや富士急ハイランドに外国人観光客が殺到。

  • 超割安バリュエーション

    PER3.9倍、PBR3.35倍も成長率を考慮すれば割安。

  • 独占的ポジション

    富士山麓の交通・レジャーインフラを独占。参入障壁が高い。

  • 営業利益83→88億円と緩やかな増益基調2026年3月期影響

    FY2025営業利益83億円からFY2026は88億円(+6%)の増益見通し

  • ROE15%と高水準、資本効率の良さが評価材料継続影響

    FY2025ROE15%は運輸業平均を上回り、成長資金の内部調達が可能

  • インバウンド回復で富士急ハイランド等の集客増継続影響

    観光需要回復によりテーマパーク・ホテル収益の上振れ余地

  • PER3.9倍の割安感、バリュエーション修正余地継続影響

    同業他社PER10倍超に対し低位、業績安定で評価額上昇の可能性

マイナスに働く材料7
  • 需要の外的リスク

    感染症や自然災害で観光需要が急減するリスク。

  • 季節変動が大きい

    収益が夏季に集中し、通年での安定性に欠ける。

  • 設備投資負担

    老朽化施設の更新などに多額の投資が必要。

  • 営業利益の伸び鈍化(83→88億円、+6%)2026年3月期影響

    増益率が低く、観光需要減退時は減益に転じるリスク

  • PBR3.35倍と割高、減損リスク継続影響

    簿価の3倍超で評価、資産価値下落時に株価下落圧力

  • 配当利回り1.19%と低く、インカム需要に不十分継続影響

    利回りが低いため、金利上昇時は魅力低下

  • 鉄道・遊園地の維持コスト増加懸念通年影響

    老朽化対策や人件費上昇で営業利益率が圧迫される可能性

次の決算で確かめる点
富士急ハイランド入園者数
観光事業の稼働率を示す重要指標。
インバウンド比率
成長のけん引役である外国人需要の割合。
鉄道・バス運輸収入
交通セグメントの需要動向。

配当

株主還元

直近の年間配当は1株あたり33で、前期から+10.3%いまの株価に対する利回りは1.26%。増配か配当維持が5年続いている。

年間配当
¥33
1株あたり
配当利回り
1.26%
いまの株価に対して
配当性向
44.6%
利益のうち配当に回した割合
連続増配等
5年
増配か維持が続いた年数
決算期1株あたり配当前期比%配当性向%
2017年3月1562.4
2018年3月163.348.7
2019年3月163.290.4
2020年3月15−6.363.2
2021年3月6−60.0
2022年3月1066.790.0
2023年3月1550.064.2
2024年3月2673.3106.2
2025年3月2911.554.5
2026年3月3210.344.6

過去の配当は株式分割にあわせて調整した金額です。配当性向は有価証券報告書に記載された各期の値で、利益のうち配当に回した割合を示します。

次の配当スケジュール
  • 権利付き最終日
  • 権利確定日
  • 支払開始日
  • 今期の会社予想年間予想¥33

株主

有価証券報告書より

2026年3月期末の株主数は延べ19,205人。区分でいちばん多いのは金融機関39.8%。グループ会社や銀行などの安定株主が74.2%を占め、残る25.8%が市場で売買されうる浮動株にあたる。

所有者の区分ごとの比率

所有者の区分2021年3月%2022年3月%2023年3月%2024年3月%2025年3月%2026年3月%
金融機関46.046.046.444.441.239.8
事業法人35.535.535.434.934.334.4
個人・その他11.111.711.912.716.616.9
外国法人6.76.55.87.57.08.6
自己株式2.72.72.72.72.72.7
証券会社0.70.40.40.40.80.2
外国人個人0.00.00.00.00.00.0
政府・自治体0.00.00.00.00.00.0

発行済株式に対する持ち株比率です。単元未満株の扱いにより、合計が100%にならない期があります。

大株主上位10

順位株主持ち株比率 %
01公益財団法人堀内浩庵会11.76
02株式会社エフ・ジェイ11.58
03日本生命保険相互会社(常任代理人 日本マスタートラスト信託銀行株式会社)9.61
04富国生命保険相互会社(常任代理人 株式会社日本カストディ銀行)8.86
05朝日生命保険相互会社(常任代理人 株式会社日本カストディ銀行)5.58
06日本マスタートラスト信託銀行株式会社(信託口)4.91
07株式会社東京ドーム2.78
08みずほ信託銀行株式会社 退職給付信託 スルガ銀行口 再信託受託者 株式会社日本カストディ銀行2.33
09株式会社山梨中央銀行2.25
10共栄火災海上保険株式会社1.89

有価証券報告書の大株主の状況から、上位10者を掲載しています。信託銀行の名義は、実際の保有者ではなく運用を預かる先を指すことがあります。

大量保有報告の動き
5%超の保有者の提出ベース 直近5
  • 2026-07-31
    ニッポン・アクティブ・バリュー・ファンド(NIPPON ACTIVE VALUE FUND PLC)
    変更報告
    6.03%
    +1.01pt
  • 2026-07-22
    ニッポン・アクティブ・バリュー・ファンド(NIPPON ACTIVE VALUE FUND PLC)
    新規の大量保有報告
    2.63%
    +0.57pt
  • 2026-06-09
    ニッポン・アクティブ・バリュー・ファンド(NIPPON ACTIVE VALUE FUND PLC)
    新規の大量保有報告
    2.06%
  • 2026-06-01
    株式会社エフ・ジェイ
    変更報告
    11.58%
    +0.10pt
  • 2026-05-20
    株式会社エフ・ジェイ
    新規の大量保有報告
    11.58%
    +0.10pt

提出があった時点の記録です。その後5%を割った保有者が一覧に残ることがあります。

株価指標の推移

有価証券報告書 14期分

1株利益は14期で+799%、1株純資産は14期で+388%。直近期のROEは15.0%で、日本株の目安とされる8%を上回る。

決算期EPSBPSROE%PER配当性向%
2013年3月121617.861.2105.3
2014年3月141808.275.971.2
2015年3月1920510.158.353.1
2016年3月2220610.870.185.7
2017年3月5046211.339.862.4
2018年3月5048010.655.848.7
2019年3月394988.0106.690.4
2020年3月305055.993.663.2
2021年3月−52449
2022年3月74471.6551.690.0
2023年3月444879.3100.564.2
2024年3月8659016.045.9106.2
2025年3月9667215.223.354.5
2026年3月10978715.022.344.6

有価証券報告書に記載された各期の値です。PERは期末時点の株価にもとづく実績値で、いまの株価から計算した値とは異なります。

EPS1株利益
1株が1年で稼いだ純利益。伸びていれば株の稼ぐ力が育っている
BPS1株純資産
1株あたりの持ち分。会社に積み上がった蓄えの目安
ROE自己資本利益率
株主のお金でどれだけ稼いだか。日本株では8%が一つの目安
PER期末実績
株価が1年分の利益の何倍か。低いほど割安とは限らず、期待の低さのこともある
配当性向利益からの還元率
利益のうち配当に回した割合。高すぎる場合は無理をしている可能性もある

経営陣

18名 有価証券報告書の提出日現在

有価証券報告書に載っている役員は18名。2026/3期の役員報酬は総額228百万円。社内取締役1人あたりの報酬は、従業員の平均年収の約3倍にあたる。

氏名役職年齢保有株数
堀内光一郎代表取締役社長65449,000
野田博喜常務取締役 常務執行役員59
山田美之常務取締役 常務執行役員633,000
堀内基光常務取締役 常務執行役員3416,000
佐藤美樹取締役76
長岡勤取締役70
大原慶子取締役66
清水博取締役65
米山好映取締役76
伊岐典子取締役70
雨宮正雄取締役 執行役員633,000
岩田大昌取締役 執行役員593,000
残りの役員6名を開く
氏名役職年齢保有株数
相生光晴取締役 執行役員553,000
廣瀬昌訓常勤監査役685,000
相川三七男常勤監査役645,000
数原英一郎監査役78
関光良監査役72
櫻井喜久司69

役員報酬の内訳2026/3

役員の区分人数固定報酬百万円業績連動百万円その他百万円合計百万円1人あたり百万円
取締役(社内)77842712718
社外取締役870709
監査役2313116

有価証券報告書の役員報酬等の総額から、区分ごとの内訳を載せています。人数は当期中に在任した延べ人数のため、期末の人数と一致しない期があります。

有価証券報告書

有価証券報告書 2026/3期

会社自身が書いた有価証券報告書の本文を、章ごとにそのまま収録しています (要約ではありません)。

事業の内容2,930字を開く

何をしている会社か、会社自身の説明

3 【事業の内容】 当社及び当社の関係会社(当期末の連結子会社35社、持分法適用関連会社3社)は主に運輸、不動産、レジャー・サービスなどに関係する事業を行っており、各分野で相互に協力しあいながらそれぞれの分野で、地域社会の開発と発展のため企業活動を展開しております。 各事業における当社及び当社の関係会社の位置付け等は次の通りとなっております。なお、セグメントと同一の区分であります。 (1) 運輸業(18社) 事業の内容   会社名 鉄道事業   富士山麓電気鉄道㈱◎◆★、岳南電車㈱◎ バス事業   当社、富士急バス㈱◎★、富士急シティバス㈱◎★、富士急静岡バス㈱◎★ ㈱フジエクスプレス◎★、富士急モビリティ㈱◎★、 富士急オートサービス㈱◎★ ハイヤー・タクシー事業   富士急静岡タクシー㈱◎、富士急山梨ハイヤー㈱◎★、甲州タクシー㈱◎ 船舶運送事業   ㈱富士急マリンリゾート◎★、箱根遊船㈱◎ 索道事業   当社、富士山麓電気鉄道㈱◎◆★、身延登山鉄道㈱○ その他3社 (2) 不動産業(7社) 事業の内容   会社名 不動産の売買・仲介斡旋事業   当社、㈱富士急リゾートアメニティ◎■★ 不動産賃貸事業   当社、岳南鉄道㈱◎、富士急バス㈱◎★、㈱フジエクスプレス◎★、 ㈱ホテル富士急◎※★、㈱富士急百貨店◎★ 別荘地管理事業   当社、㈱富士急リゾートアメニティ◎■★ (3) レジャー・サービス業(14社) 事業の内容   会社名 遊園地事業   当社、㈱富士急ハイランド◎※、相模湖リゾート㈱◎※、㈱ピカ◎※ ホテル事業   当社、㈱富士急マリンリゾート◎★、㈱ホテル富士急◎※★、 ハイランドリゾート㈱◎※、㈱ピカ◎※ ゴルフ場事業   当社、ハイランドリゾート㈱◎※、表富士観光㈱◎ スキー場事業   当社、富士急安達太良観光㈱◎※、㈱ピカ◎※ アウトドア事業   当社、㈱ピカ◎※★ 旅行業   当社、富士急トラベル㈱◎★ その他レジャー・サービス業   当社、富士観光興業㈱◎、㈱ピカ◎※★、十国峠㈱◎、 ㈱富士急ビジネスサポート◎、ハイランドリゾート㈱◎※ その他1社 (4) その他(10社) 事業の内容   会社名 物品販売業   ㈱ピカ◎※★、㈱富士急百貨店◎★ 建設業   富士急建設㈱◎ ミネラルウォーター製造販売業   富士ミネラルウォーター㈱◎ バス放送機器製造販売業   ㈱レゾナント・システムズ◎ 情報処理サービス業   ㈱レゾナント・システムズ◎ 人材派遣業   ㈱富士急ビジネスサポート◎ 民間放送業   ㈱テレビ山梨○ その他3社 (注) 1 ◎-連結子会社、○-持分法適用関連会社 2 上記事業の会社数には当社、㈱フジエクスプレス、富士急バス㈱、㈱富士急マリンリゾート、 ㈱富士急百貨店、㈱ホテル富士急、㈱富士急ビジネスサポート及び㈱ピカが重複しております。 3 当社は※の会社に観光施設の営業を委託しております。 4 当社は■の会社に別荘地管理業務を委託しております。 5 当社は★の会社に営業用施設を賃貸しております。 6 当社は◆の会社に索道施設の営業を委託しております。 (運輸業) 当事業においては鉄道、バス、タクシーなど地域に密着した利便性の高い生活の足として、また快適な観光、レジャー等のアクセスとして、安全で信頼のできる交通手段を提供しております。 鉄道は富士山麓電気鉄道㈱がJR中央線大月駅から河口湖駅間(26.6㎞)、岳南電車㈱はJR東海道線吉原駅から岳南江尾駅間(9.2㎞)の旅客等の輸送を行っております。 当事業の中核事業であるバス事業においては、貸切部門では地域密着型の営業体制の確立を図るため、連結子会社に分離、移譲を行い、連結子会社(5社)合計で185両保有し、東京、山梨、静岡、神奈川、埼玉の1都4県下を事業区域として全国各地への輸送を行っております。 また、高速バスを含む乗合部門は東京、山梨等1都2府8県下で輸送を行っており、連結子会社(5社)合計で473両保有しております。 ハイヤー・タクシーは連結子会社4社で215両保有し、山梨、静岡両県下で事業を行っております。 船舶は㈱富士急マリンリゾートが熱海・初島間を運航するほか、箱根遊船㈱が芦ノ湖にて遊覧船の運航を行っており、観光面はもちろん地域の重要な交通手段として貢献しております。 (不動産業) 当事業においては富士山麓を中心として、広く別荘地等の開発、分譲や各所で建物賃貸等を行っております。 山中湖畔別荘地は当社が創立以来開発してきた別荘地で現在約3,200区画あり、隣接して当社直営の富士ゴルフコースもあり、快適なリゾート空間を提供しております。 また、静岡県裾野市にある十里木高原別荘地は1966年分譲開始、約2,700区画あり引き続き分譲販売を行っております。 なお、山中湖畔別荘地の管理全般を連結子会社の㈱富士急リゾートアメニティに委託しております。 賃貸事業においては山梨県内(甲府市、富士吉田市他)、静岡県内(沼津市、富士市他)、名古屋市等で事業を展開しており、甲府富士急ビル、富士吉田富士急ターミナルビル(Q-STA)などの大型建物賃貸の他、東京都内等では社有地の有効活用を図るため定期借地権制度を利用した土地の賃貸を数カ所で展開しております。 (レジャー・サービス業) 当事業においては遊園地、ホテル、ゴルフ場、スキー場、アウトドア事業、旅行業等最高のホスピタリティをもって快適なアメニティ・ライフを提供しております。 富士急ハイランドやハイランドリゾート ホテル&スパ、ホテルマウント富士等多くの当社事業所について、当社は㈱富士急ハイランド等連結子会社にその営業を委託しております。 富士急トラベル㈱は当社及び多くの関係会社施設へ送客し、貸切バス利用のお客様には当社及び連結子会社バスの斡旋をしております。 当事業の中でも富士急ハイランドは、隣接するハイランドリゾート ホテル&スパとともに一大アメニティ・ゾーンを形成し、若者・ファミリーを中心に大勢のお客様を迎え、高品質なホスピタリティ溢れるサービスを提供しております。また、運輸業等他の事業と相互に連携することで大きな経済的相乗効果を発揮しております。 なお、ゴルフ場は当社直営のパブリックコースとして富士ゴルフコース(18ホール)を、表富士観光㈱が富士市に大富士ゴルフクラブ(会員制、18ホール)を運営しております。 スキー場は当社が静岡県裾野市でスノーパーク「Yeti」を、福島県二本松市で「あだたら高原スキー場」の営業を行っております。 アウトドア事業は「PICA」ブランドを山梨県、静岡県等で展開し、グランピング施設やログハウス、トレーラーハウス等を備えたアウトドア施設の営業を行っております。 (その他) 当事業においては流通(百貨店業)、建設業に加え情報処理サービスやミネラルウォーター製造販売等の事業を行っており、特に建設業の富士急建設㈱はグループ各施設の建設や修繕等も数多く手掛けております。
経営方針・対処すべき課題3,891字を開く

経営陣が考える方向性と課題

1 【経営方針、経営環境及び対処すべき課題等】 当社グループの経営方針、経営環境及び対処すべき課題等は、次のとおりであります。 なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において、当社グループが判断したものです。 (1)経営の基本方針 当社グループは、「富士を世界に拓く」という創業精神のもと、オリジナリティの高い「喜び・感動」を創造することにより、世界の人々の心の豊かさに貢献することを目指し、経営理念として『いつも「喜び・感動」』を掲げるとともに、以下のとおり「経営ビジョン」を定めております。 「経営ビジョン」 富士急グループは十二分に安全を心がけ、「夢・喜び・やすらぎ・快適・感動・健やかさ」を提供する アメニティビジネスのリーディングカンパニーを目指します。 ・世界中のお客様の立場に立って、120%の安全と最高のホスピタリティの提供を目指します。 ・株主価値の向上に努めます。 ・自然環境、地域社会を大切にし、皆様から信頼される会社になります。 ・社員が夢と誇りを持てる会社となります。 (2)中期経営計画 (重点方針) 1.顧客体験価値を起点としたビジネスの再構築 ● 4つの顧客体験価値に基づくターゲットの拡大と深化 ● 「Fujiyama Connect」を中心としたデータマーケティングの強化や、グループ内外の連携強化による クロスセル促進 2.将来CFの極大化に向けた成長投資強化 ● 収益源かつ成長ドライバーである「レジャー・サービス」「運輸」を中心とした大規模な成長投資に よる将来CFの極大化 ● 資本コスト経営の実践に向けて、適切なBSマネジメントを行い、更なる企業価値向上を目指す 3.組織横断型エンタメ注入プロジェクトの推進 ● グループ内外の連携を通じた顧客体験価値(CLTV)向上に向けて、中核プロジェクトを適時組成し、 創造的かつ機動的に推進 ● その1つとして、富士急ハイランド・さがみ湖MORIMORI・ぐりんぱの3遊園地を始めとする、当社が有 するアミューズメントパーク機能(エンターテインメント性)を他施設・サービスまで広げ、繋げる (当社保有施設間のクロスセル等)ことを目的とした中核プロジェクト「ULTRA Q」を始動 (目標とする経営指標) 26/3期 実績   29/3期 目標 1 営業収益   535億円   630億円 2 営業利益   88億円   105億円 (EBITDA(営業利益+減価償却費))   (143億円)   (185億円) 3 経常利益   86億円   98億円 4 親会社株主に帰属する当期純利益   58億円   62億円 5 営業利益率   16.4%   16.7% 6 ROA   8.5%   8.2% 7 ROE   15.0%   12%以上中長期:14%以上 8 ネットDEレシオ   0.8倍   1.0倍以下 (ネット有利子負債残高)   (313億円)   (380億円目安) (重要指標) 26/3期 実績   中長期目標 Greater Mt.Fujiエリア当社グループ利用者数   1,939万人   3,000万人 (株主還元) ● 継続的かつ安定的な配当を行うことを基本方針とする ● 業績やDOE(株主資本配当率)、連結配当性向30%を目途に総合的に勘案し、利益成長による配当額の増 加を目指す ● 機動的な自己株式取得 (キャッシュアロケーション) ● 事業活動及び負債活用等により調達した資金は、将来CFの極大化に向けて、成長投資を中心に戦略的に 配分 ● 政策保有株式を縮減する方針(対純資産比率で20%未満を目標) ● 株主還元は安定的な配当と機動的な自己株式取得を基本に、BSマネジメント方針として位置づける (企業価値の向上(資本コストや株価を意識した経営の実現)に向けた中期的な方針) 中長期的には株主資本コストを上回るROE14%以上を目指す (3)経営環境、対処すべき課題 ①  全般 当社グループを取り巻く経営環境は、地政学的リスクの高まりによる外国人旅行者の動向、継続的な物価上昇や金利上昇による影響など先行き不透明な状況が続くものと考えられます。このような状況のなか、第七次中期経営計画の初年度となる2026年度においては、富士急ハイランドを中心に、グループ各施設、地域を一体的に繋ぎ、富士急グループならではの体験価値を提供することで、収益の最大化を図ってまいります。また、2025年12月に環境省と締結した「国立公園オフィシャルパートナーシップ」に基づき、富士山エリアや箱根エリアにおいて、持続的な観光と自然環境保全の両立を目指し、地域の更なる発展に取り組んでまいります。 ② 運輸業 運輸事業につきましては、鉄道事業において、寿駅の行き違い駅化により輸送力を強化することで、国内外からの観光需要の増加に対応してまいります。また、三つ峠駅の交流の場としての機能向上や、禾生駅のリニューアルなどにより地域の活性化、利用促進に取り組んでまいります。バス事業につきましては、高速バス営業において、「バスタ新宿~富士急ハイランド」直行便や富士五湖発着路線の運行本数増加により、更なる輸送力強化と利便性向上に取り組んでまいります。また、自社開発した予約発券システム「SEKITORI」の対象路線拡大や「バスタ新宿~富士五湖線」へのラグジュアリーバスの導入により、利便性向上と付加価値の創出に取り組んでまいります。乗合バス営業においては、富士五湖エリアにおける周遊バスなどの経路変更や増回運転により、二次交通としての利便性向上に努めるとともに、自動運転EVバスの公道実証実験に継続して取り組んでまいります。また、運賃改定を実施し、燃料を含めたコストの増加に対応するとともに、運転士の処遇改善や採用強化、安全設備への投資にも取り組んでまいります。 ③ 不動産業 不動産事業につきましては、山中湖畔別荘地に関する山梨県との調停・訴訟において、当社の主張が認められるよう適切に対応し、別荘販売業務の早期正常化に向けて引き続き取り組んでまいります。また、山中湖旭日丘エリアを再開発し、別荘オーナーへの利便性向上と地域の活性化に努めてまいります。 ④ レジャー・サービス業 レジャー・サービス事業につきましては、「富士急ハイランド」において、「リラックマ」や「すみっコぐらし」などの人気キャラクターの世界観が楽しめる「サンエックスパラダイス」を開業し、幅広い世代が楽しめる新しい体験型パークとして更なる魅力の向上に努めてまいります。また、ナイトイベントの開催などにより滞在価値の向上に取り組んでまいります。「さがみ湖MORI MORI」では、都心近郊の立地と周囲の自然を活用し、各季節の特性に応じた体験プログラムやイベントを拡充することで、集客に努めてまいります。ホテル事業では、「ハイランドリゾート ホテル&スパ」において、レストランや宴会場の改修を行うとともに、顧客ロイヤリティプログラム「クラブ ハイランドリゾート」を推進し、収益性とお客様生涯価値の向上に努めてまいります。また、「熱海シーサイド スパ&リゾート」において、ホテルを観光のハブとした滞在型プランやコースを提供することで、周辺施設を含めた熱海エリアの魅力向上に努めるとともに、箱根遊覧船や十国峠との相互周遊観光の促進に取り組んでまいります。 ⑤ 安全対策について 安全対策につきましては、全ての事業において、グループ共通の安全方針策定により、安全に対する共通認識を深化させ、安全マネジメントの更なる醸成に取り組んでまいります。また、グループ全体の安全管理体制の平準化・高次化を推進し、労働安全衛生を含めた120%の安全・安心の実現に向けた体制強化に努めてまいります。 ⑥ IT・DX戦略について IT・DX戦略につきましては、生成AIの普及・浸透を背景に、グループ全体のAI・データ活用を高度化し、生産性向上と個別最適化された顧客体験を創出するとともに、デジタルプラットフォーム「Fujiyama Connect」を活用した関連商品・サービスの提案の促進により収益力の強化を図ってまいります。また、情報セキュリティ対策を継続的に強化し、安全かつ持続可能なIT・DX基盤の確立に取り組んでまいります。 ⑦ サステナビリティについて サステナビリティへの取り組みにつきましては、重要課題(マテリアリティ)に基づく施策を着実に推進し、原材料の仕入れからお客様への提供に至るまでの全体のサステナブルな共存共栄を進め、富士山エリアを「リゾートシティ」とする持続可能な地域社会の構築を目指してまいります。人材に関する取り組みにつきましては、人事制度の体系的な見直しや教育プログラムの継続実施などにより、社員一人ひとりが常にチャレンジし、新たな価値創造を追求できる環境を整備するとともに、多様な人材が融合する、健康で活力ある職場づくりを推進してまいります。 当社グループは、「富士を世界に拓く」という創業精神のもと、オリジナリティの高い「喜び・感動」を創造することを目指しております。また、創立100周年を迎え、「わくわくの最高峰へ」というタグラインのもと、「夢・喜び・やすらぎ・快適・感動・健やかさ」を提供し、世界の人々の心の豊かさに貢献することを目指してまいります。
事業等のリスク3,280字を開く

会社が自認するリスクの一覧

3 【事業等のリスク】 有価証券報告書に記載した事業の状況、経理の状況等に関する事項のうち、経営者が連結会社の経営成績、財政状態及びキャッシュ・フローの状況に重要な影響を与える可能性があると認識している主要なリスクは、以下のとおりであります。なお、当該リスクが顕在化する可能性の程度や時期、当該リスクが顕在化した場合に当社グループの経営成績等の状況に与える影響につきましては、合理的に予見することが困難であるため記載しておりません。当社グループ(当社及び連結会社)は、これらのリスクを認識したうえで、事態の発生の回避に努め、発生した場合には事業への影響を最小限にとどめるべく対策を講じる所存です。なお、文中の将来に関する事項は、有価証券報告書提出日現在において入手可能な情報に基づき、当社グループが判断したものであります。 (1)自然災害・事故等 当社グループは、「120%の安全と最高のホスピタリティの提供」を経営ビジョンに掲げ、安全を最優先に事業活動を行っておりますが、事業エリアでの地震や富士山噴火等の自然災害、台風・長雨・大雪・低温等の悪天候や異常気象等外部環境に異常事態が発生した場合や、人為的なミス、設備や情報システムの故障、食品品質問題、その他の理由により、各事業や各施設で万一労働災害を含む事故等が発生した場合には、事業運営に支障をきたすとともに、当社グループの信頼性の低下、施設の復旧費用等の発生など当社グループの経営成績及び財政状態に影響を与える可能性があります。 (2)消費者マインドの動向 不動産業、レジャー・サービス業は、景況悪化による個人消費の落ち込みや市場環境の変化に影響を受けやすい事業であり、レジャー・サービス業においてはさらに悪天候や猛暑、休日の日並びの良否、ガソリン価格の動向が当社グループの経営成績及び財政状態に影響を与える可能性があります。 (3)世界経済の情勢及び地政学的リスク 当社グループは、間接的なものを含めて国内外の数多くの企業と取引を行っており、特に国外との関わりは年々重要性を増しております。世界的な為替状況、世界各地での自然災害のほか、テロや戦争、経済制裁、外交不安などの地政学的情勢により、当社グループまたは取引先が影響を受け、原材料や資材の調達遅延、調達価格の高騰や、取引に関する制限が発生した場合は、当社グループの経営成績及び財政状態に影響を与える可能性があります。 特に運輸業、レジャー・サービス業は、鉄道、バス、タクシー、船舶の運行や遊戯・宿泊施設等の運営にさまざまなエネルギーを使用しております。エネルギーの供給不足が発生した場合、車両の運行や施設の稼動が制限を受けるとともに、軽油単価、電気料金等のエネルギー価格の動向が、当社グループの経営成績及び財政状態に著しく影響を与える可能性があります。 (4)気候変動への対応 当社グループは、温室効果ガスの削減をはじめとする気候変動対策を重要な社会課題と認識し、これに取り組んでおりますが、気候変動に伴う気温上昇や自然災害の激甚化、発生頻度上昇により、各施設の運営に支障をきたすおそれがあるほか、当社グループの取り組みがステークホルダーから不十分と評価された場合には、当社グループの社会的信用が毀損し、経営成績及び財政状況に影響を与える可能性があります。 (5)法的規制・訴訟 当社グループが展開している事業においては、監督官庁の認可やさまざまな法令、規則、施策等による規制を受けております。これらの法令、規則、施策等が変更された場合、また、事業活動においての取引の相手方との認識の相違により訴訟が起きた場合には、当社グループの事業活動が制限されるほか、法令、規則、施策等を遵守するための費用が発生するなど、当社グループの経営成績及び財政状態に影響を与える可能性があります。 (6)外部環境の変化(テロ・犯罪行為など)による観光客の動向 世界文化遺産「富士山」を主要な事業エリアとする当社グループには、国内外問わず多くの観光客が訪れており、当社グループの鉄道、バス、遊戯施設、宿泊施設等をご利用いただいております。このため、当社施設内又は近隣施設でテロや犯罪行為が発生した場合には、人的被害や物的被害のほか、当社事業エリアの観光地としての魅力が減退し、当社グループの経営成績及び財政状態に影響を与える可能性があります。また、国外でのテロや戦争の発生、外交関係の悪化等によっても外国人旅行者が大幅に減少し、当社グループの経営成績や財政状態に影響を与える可能性があります。 (7)風評 当社グループ及び事業に対する風評が、第三者からの報道やインターネット上の書き込み等により発生・拡散した場合や、従業員や関係者による故意または人為的ミス等により不適切な情報発信がされた場合には、それが事実に基づくものであるか否かにかかわらず、当社グループの社会的信用が毀損し、当社グループの経営成績及び財政状態に影響を与える可能性があります。 (8)少子高齢化を伴う人口の減少と人手不足 日本は少子高齢化を伴う人口減少傾向にあり、これが運輸業、レジャー・サービス業の利用客減少に繋がるおそれがあります。また、生産年齢人口の減少によって職員確保が困難となり、人材採用コストや人件費の増加に加え、運輸業やレジャー・サービス業でのサービスレベル低下、運輸業での車両稼働減少等、事業運営の制限に繋がるおそれがあります。さらに、他社における人手不足を背景に、当社発注の事業用施設建設等の発注価額上昇や工期の遅れが発生するなど、長期的には人口減少に起因する問題が当社グループの経営成績及び財政状態に影響を与える可能性があります。 (9)金利変動 運輸業、レジャー・サービス業は、大型の設備投資を要する装置産業であり、これらの資金は主に金融機関からの借入により調達しております。各金融機関からの借入は固定金利での調達を基本としておりますが、変動金利の借入金や借換及び新たな調達資金については、金利情勢の影響を受け、当社グループの経営成績及び財政状態に影響を与える可能性があります。 (10)感染症等の発生・流行 感染症等の外的要因によって、長期的な人流阻害が発生した場合には、利用客の減少や営業休止など事業運営に支障をきたし、また対策費用の発生等により、当社グループの業績及び財政状態に影響を与える可能性があります。 (11)コンプライアンス 当社グループでは、役職員の職務の執行が法令及び定款に適合し、かつ社会的責任を果たすため、富士急グループ「企業行動規範」、「職員倫理規程」、「人権方針」、「腐敗行為防止方針」をグループ全役職員に周知徹底させるとともに、「コンプライアンス管理規程」に基づき、コンプライアンス体制の強化に努めておりますが、役職員等による重大な不正・不法行為や不祥事等が発生した場合は、当社グループの信頼の低下および社会的制裁等により、当社グループの経営成績及び財政状態に影響を与える可能性があります。 (12)情報セキュリティ 当社グループは、各事業においてシステムを使用しており、十分な情報セキュリティ体制の確保に努めているものの、サイバー攻撃の脅威が急速に高まっており、不正侵入、情報の改ざん・漏洩・破壊、システム利用妨害行為等により、重大な障害が発生した場合や、当社グループが保有する顧客・取引先関係者・職員等の個人情報が外部に漏洩した場合には、当社グループの社会的信頼や経営成績及び財政状態に影響を与える可能性があります。 (13)資産の価値下落 当社グループは、株式等の投資有価証券及び事業用や販売用土地建物等の不動産を保有しておりますが、市況の低迷等による投資先の自己資本の悪化や、不動産価値が低下した場合には、評価損や売却損、減損損失等の計上により、当社グループの経営成績及び財政状態に影響を与える可能性があります。
経営成績の分析 (MD&A)7,905字を開く

業績がなぜこうなったかの経営陣の説明

4 【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】 (1)経営成績等の状況の概要 当連結会計年度における当社グループ(当社、連結子会社及び持分法適用会社)の財政状態、経営成績及びキャッシュ・フロー(以下、「経営成績等」という。)の状況は下記のとおりであります。 ①財政状態及び経営成績の状況 a 財政状態 当連結会計年度における総資産は、主に投資有価証券の増加等により、前連結会計年度末に比べ1,685,415千円増加し、102,787,254千円となりました。 負債は、主に借入金の減少により、前連結会計年度末に比べ4,523,720千円減少し、59,791,495千円となりました。なお、短期長期の借入金合計額と社債を合わせた額は、前連結会計年度末に比べ5,957,156千円減少しております。 純資産は、親会社株主に帰属する当期純利益の計上による利益剰余金の増加により、前連結会計年度末に比べ6,209,136千円増加し、42,995,759千円となりました。 b 経営成績 当連結会計年度におけるわが国経済は、海外紛争の長期化や地政学的リスクの高まり、原材料・エネルギー価格の高止まりによる物価上昇などの影響を受けたものの、雇用・所得環境の改善を背景に個人消費が堅調に推移するとともに、外国人旅行者の増加により、緩やかな回復基調で推移しました。 このような状況のなか、当社グループは、運輸、不動産、レジャー・サービス、その他の各事業にわたり積極的な営業活動と経営の効率化に努めてまいりました。 以上の結果、当連結会計年度における営業収益は53,517,281千円(前期比2.5%増)、営業利益は8,761,705千円(前期比5.4%増)、経常利益は8,617,136千円(前期比6.0%増)、親会社株主に帰属する当期純利益は5,798,567千円(前期比13.5%増)となりました。 セグメントごとの経営成績は、次のとおりであります。 (ⅰ) 運輸業 鉄道事業につきましては、外国人旅行者の増加を受け、臨時列車の増発などにより輸送力を強化するとともに、富士山駅~河口湖駅間の開業75周年を記念した特別列車の運行や「富士急電車まつり」を開催するなど鉄道そのものを観光資源として、鉄道ファン層やファミリー層への認知拡大と集客力向上を図りました。10月には、富士急ハイランドの公式キャラクターである「絶叫戦隊ハイランダー」をモチーフにした新車両の運行を開始するなど話題醸成に努めました。また、富士急行線沿線住民からの要請を受け、通学定期券(高校生以下)の値下げを実施するなど地域インフラとしての役割を果たすとともに、安定的な利用基盤の確保に努めました。 バス事業につきましては、高速バス営業において、外国人旅行者の増加を背景に、「バスタ新宿~富士五湖線」や東海道新幹線三島駅と河口湖駅を結ぶ特急バスなどの路線が好調に推移しました。また、新たに「バスタ新宿~富士急ハイランド」直行便を運行し、利便性向上と当社グループ施設への輸送力強化に努めました。乗合バス営業では、人気観光地である忍野八海行きの直通バスの運行を開始するとともに、西湖周遊バスの増便などにより富士五湖エリアの回遊性向上を図りました。また、外国人旅行者による富士登山の人気を受け、三島駅と富士宮口五合目を結ぶ直通バスの運行を開始し、利便性向上と輸送力強化に努めました。 索道事業につきましては、時間指定制チケットを販売するとともに、周辺の観光施設や交通機関とのセット券の販売を強化し、混雑緩和と回遊性向上を図りました。 船舶事業につきましては、「初島リゾートライン」(熱海~初島航路)において、乗船時から遊び心満載の非日常体験の提供をコンセプトに既存船の大幅改装を行い「金波銀波」として運航を開始しました。また、箱根・芦ノ湖遊覧船では、お茶をテーマに既存船を「箱根遊船 大茶会」としてリニューアルし、2024年2月に就航した「箱根遊船 SORAKAZE」とともに、外国人旅行者への日本文化体験を軸に魅力向上に努めました。 安全対策につきましては、「運輸安全マネジメント」の安全方針、安全重点施策に基づき、安全会議や集合研修を通じ、安全意識の更なる向上に努めるとともに、新たな安全対策装置や設備の導入を推進しました。また、富士急行線において、地域の警察署や消防署、JR東日本と合同でテロ対策訓練を実施するなど、鉄道・バス・船舶の各事業所において、自然災害や緊急時を想定した訓練を実施しました。 以上の結果、運輸業の営業収益は20,551,197千円(前期比4.0%増)、営業利益は5,054,301千円(前期比7.6%増)となりました。 鉄道営業成績表(富士山麓電気鉄道㈱) 種別   単位   当連結会計年度 (2025年4月1日~2026年3月31日) 対前期増減率(%) 営業日数   日   365   - 営業粁   粁   26.6   - 客車走行粁   千粁   2,269   △0.1 輸送人員   定期外   千人   3,316   0.2 定期   〃   1,091   6.0 計   〃   4,407   1.6 旅客運輸収入   定期外   千円   2,287,560   △2.1 定期   〃   194,621   △0.3 計   〃   2,482,181   △1.9 運輸雑収   〃   516,061   9.5 運輸収入合計   〃   2,998,243   △0.1 乗車効率   %   22.6   0.9 (注) 乗車効率算出方法 延人粁=駅間通過人員×駅間粁程 乗車効率=延人粁÷(客車走行粁×客車平均定員)×100 業種別営業成績 種別   当連結会計年度 (2025年4月1日~2026年3月31日) 営業収益(千円)   対前期増減率(%) 鉄道事業   3,083,414   △0.4 バス事業   13,673,852   5.2 索道事業   1,020,541   △0.3 ハイヤー・タクシー事業   1,603,026   3.0 船舶運送事業   1,170,362   7.7 営業収益計   20,551,197   4.0 (ⅱ) 不動産業 不動産販売事業につきましては、山中湖畔別荘地において、高級街区のプライベート性を重視した新規分譲区画を整備し、販売を計画していましたが、未だ山梨県の土地転貸承認が得られない状態が継続しているため、販売・仲介などの取引を再開することができませんでした。 不動産賃貸事業につきましては、賃貸施設の適切な維持管理と計画的な修繕工事を行い、安定的な収益の確保に努めました。 以上の結果、不動産業の営業収益は2,678,691千円(前期比5.5%増)、営業利益は543,780千円(前期比15.7%増)となりました。 業種別営業成績 種別   当連結会計年度 (2025年4月1日~2026年3月31日) 営業収益(千円)   対前期増減率(%) 売買・仲介斡旋事業   51,696   113.7 賃貸事業   2,030,958   2.1 別荘地管理事業   596,035   13.2 営業収益計   2,678,691   5.5 (ⅲ) レジャー・サービス業 遊園地事業につきましては、「富士急ハイランド」において、多様なニーズに応えるべく、世界的に著名なスケートボードブランドがプロデュースしたスケートボードエリア「FUJI BerriQs SKATE PLAZA」を開設し、体験価値の向上と新たな客層の開拓に努めました。また、園内中央広場「セントラルパーク」において、夜間滞在価値の向上を目的にアウトドアシアターを開催し、国内外の旅行者や近隣の住民から好評を博しました。「さがみ湖MORI MORI」では、屋外水遊び広場を大規模拡張し「スプラッッッシュカーニバル」としてリニューアルするとともに、新規アトラクションとして、巨大チュービングスライダー「マジカルウェーブ」、天空サイクル「青空ペダル」をオープンし、多くのお客様にご利用いただきました。関東最大級のイルミネーションイベント「さがみ湖イルミリオン」では、人気キャラクター「たまごっち」とのコラボレーションを実施し、幅広い客層に好評を博しました。富士南麓の遊園地「Grinpa」では、新たなハイキングコースの整備や、ジップライン、マウンテンバイク、バギー等の体験プログラムを導入し、アウトドア・ウェルネスリゾートとしての魅力向上を図りました。スノーパーク「Yeti」では、屋外スキー場として27年連続で日本一早くオープンし、話題の創出に努めるとともに、ウィンタースポーツ需要の高まりにより、多くのお客様にご利用いただきました。労働安全対策につきましては、「富士急ハイランド」において、ISO45001を取得し、労働災害の低減や法令遵守の強化に努めました。また、各事業所において、ヒューマンエラーや機械の予期せぬ起動による事故を防止するため、ロックアウト・タグアウトシステムを導入し、労働災害の防止に努めました。 ホテル事業につきましては、「ハイランドリゾート ホテル&スパ」において、伝統的な日本料理と炭火焼を融合させた創作和食をテーマに、レストラン「こころぎ」をリニューアルし、多くの外国人旅行者から好評を博しました。「富士宮富士急ホテル」では、高層階フロアの客室をツインルームにリニューアルし、「富士山ステーションホテル」では、会議室をファミリーやグループ向けの客室に改装することで、ビジネス目的の利用に加え、観光需要の獲得に努めました。 その他のレジャー・サービス事業につきましては、アウトドアリゾート「PICA Fujiyama」において、世界的に人気が高まっているニュースポーツ「ピックルボール」の全天候型コート「PICA PICKLE」をオープンし、話題の醸成に努めるとともに、「PICA初島」では、初島レモンプロジェクトの一環として、初海神社(通称:レモン神社)や巨大なレモンのオブジェを設置し、新たな観光スポットとして好評を博しました。 以上の結果、レジャー・サービス業の営業収益は25,316,895千円(前期比1.9%増)、営業利益は2,479,883千円(前期比4.1%減)となりました。 業種別営業成績 種別   当連結会計年度 (2025年4月1日~2026年3月31日) 営業収益(千円)   対前期増減率(%) 遊園地事業   12,517,153   1.6 ホテル事業   6,640,988   5.9 ゴルフ・スキー事業   1,770,662   △4.3 アウトドア事業   1,825,977   0.4 その他レジャー・サービス業   2,562,113   △0.7 営業収益計   25,316,895   1.9 (ⅳ) その他の事業 物品販売業につきましては、富士吉田富士急ターミナルビル「Q-STA」において、屋上展望デッキをリニューアルし、飲食ブースやイベントステージを新設するなど魅力向上に努めました。また、富士急行線下吉田駅併設のカフェ「下吉田倶楽部」をリニューアルオープンし、多くの外国人旅行者にご利用いただきました。 製造販売業につきましては、「富士ミネラルウォーター株式会社」において、健康志向やサステナビリティ意識の高まりを受け、アルミ缶ボトル製品や紙パック製品の販売が好調に推移しました。 以上の結果、その他の事業の営業収益は8,043,009千円(前期比0.3%増)、営業利益は716,421千円(前期比19.5%増)となりました。 業種別営業成績 種別   当連結会計年度 (2025年4月1日~2026年3月31日) 営業収益(千円)   対前期増減率(%) 物品販売業   1,318,542   6.9 建設業   1,822,771   △19.5 製造販売業   3,435,691   9.8 情報処理サービス業   512,320   △1.5 その他   953,683   9.5 営業収益計   8,043,009   0.3 ②キャッシュ・フローの状況 当連結会計年度末における現金及び現金同等物(以下「資金」という)は、前連結会計年度末に比べ、4,432,756千円減少し、12,269,765千円となりました。 各キャッシュ・フローの状況とそれらの要因は次のとおりであります。 営業活動によるキャッシュ・フローは、税金等調整前当期純利益に対し、減価償却費等を加減した結果、11,731,196千円の資金収入となりました。 投資活動によるキャッシュ・フローは、有形及び無形固定資産の取得等により、8,146,939千円の資金支出となりました。 財務活動によるキャッシュ・フローは、長期借入金の返済による支出等により、8,017,013千円の資金支出となりました。 ③生産、受注及び販売の実績 当社グループは、運輸業、不動産業、レジャー・サービス業等、広範囲かつ多種多様な事業を営んでおり、セグメントごとに生産規模及び受注規模を金額あるいは数量で示すことはしておりません。 このため生産、受注及び販売の状況については、「(1)経営成績等の状況の概要」における各セグメント業績に関連付けて示しております。 (2)経営者の視点による経営成績等の状況に関する分析・検討内容 経営者の視点による当社グループの経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容は次の通りであります。 なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において判断したものであります。 ①財政状態及び経営成績の状況に関する認識及び分析・検討内容 a 資産、負債及び純資産の状況 当連結会計年度における総資産は、主に投資有価証券の増加等により、前連結会計年度末に比べて1,685,415千円増加し、102,787,254千円となりました。 負債は、主に借入金の減少により、前連結会計年度末に比べて4,523,720千円減少し、59,791,495千円となりました。 純資産合計は、親会社株主に帰属する当期純利益の計上による利益剰余金の増加により、前連結会計年度末に比べて6,209,136千円増加し、42,995,759千円となりました。 b 当連結会計年度の経営成績の分析 当連結会計年度におけるわが国経済は、海外紛争の長期化や地政学的リスクの高まり、原材料・エネルギー価格の高止まりによる物価上昇などの影響を受けたものの、雇用・所得環境の改善を背景に個人消費が堅調に推移するとともに、外国人旅行者の増加により、緩やかな回復基調で推移しました。 このような状況のなか、当社グループは、運輸、不動産、レジャー・サービス、その他の各事業にわたり積極的な営業活動と経営の効率化に努めてまいりました。 以上の結果、当連結会計年度における営業収益は53,517,281千円(前期比2.5%増)、営業利益は8,761,705千円(前期比5.4%増)となりました。なお、セグメントごとの営業収益及び営業利益の分析については、「(1)経営成績等の状況の概要」に記載のとおりであります。 経常利益は8,617,136千円(前期比6.0%増)、親会社株主に帰属する当期純利益は、特別利益に補助金764,467千円、退職給付信託返還益651,271千円、退職給付引当金戻入額313,443千円等、特別損失に固定資産圧縮損681,338千円、減損損失957,494千円等を計上し、5,798,567千円(前期比13.5%増)となりました。 ②キャッシュ・フローの状況の分析・検討内容並びに資本の財源及び資金の流動性に係る情報 当社グループは以下を財務戦略の基本方針とし、財務基盤の健全性・安定性の向上、及び資産効率の向上による連結ROA(総資産経常利益率)の向上に努めております。 ・円滑な事業活動の推進及び経営環境の変化などの事業リスクへの備えとして、長期・安定資金の調達を図り、適正な水準の手元流動性を確保する。 ・営業キャッシュ・フローの創出を基盤とし、将来のキャッシュ・フローの極大化に向けて、成長投資を中心に戦略的に資金を配分する。 ・株主に対する利益還元は、経営の最重要課題の一つとして認識し、安定的な剰余金の配当と機動的な自己株式取得を基本とする。 a 資金調達、及び手元流動性について 資金調達については、取引金融機関から長期借入金を中心に所要資金の借入を行うほか、社債の発行、リースの活用など市場環境や調達手段のバランスを考慮したうえで、最適な方法を選択して調達を行っております。なお、当社は取引金融機関との間に総額4,000,000千円のコミットメントラインを設定しており、緊急時の流動性についても確保しております。また、CMS(キャッシュ・マネジメント・サービス)の活用による資金の一元管理により資金効率の向上を図っております。 当連結会計年度は、取引金融機関より5,920,000千円の長期資金の借入を行うなど安定資金の確保に努めました。なお、当連結会計年度末の有利子負債残高(連結)は金融機関借入・社債・リース債務等の合計で43,811,865千円となり、シンジケートローン4,500,000千円の返済等により、前連結会計年度末に比べ5,572,300千円減少いたしました。また現金及び現金同等物は、12,269,765千円となり、4,432,756千円減少いたしました。 b 設備投資について 設備投資については、企業価値の向上に資する安全・成長投資を行っております。 当連結会計年度の設備投資額(資金支出ベース)は、営業活動によるキャッシュ・フロー11,731,196千円の資金収入に対し、9,058,397千円の資金支出となり、前連結会計年度に比べ2,343,248千円の支出の増加となりました。 c 剰余金の配当について 2026年3月期の配当金につきましては、「第4 提出会社の状況 3 配当政策」に記載のとおりです。 以上により、当連結会計年度末の総資産は102,787,254千円となり、前連結会計年度末に比べ1,685,415千円増加いたしました。また、連結ROA(総資産経常利益率)は前期より0.4ポイント改善し8.5%となりました。 ③重要な会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定 当社グループの連結財務諸表は、我が国において一般に公正妥当と認められている会計基準に基づき作成しております。この連結財務諸表の作成に当たり、資産、負債、収益及び費用の報告額に影響を及ぼす見積り及び仮定を用いておりますが、これらの見積り及び仮定に基づく数値は実際の結果と異なる可能性があります。 連結財務諸表の作成にあたって用いた会計上の見積り及び仮定のうち重要なものについて、「第5 経理の状況 1 連結財務諸表等 (1)連結財務諸表 注記事項(重要な会計上の見積り)」に記載しております。

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開示資料

出典

このページの財務・役員・株主等のデータは、金融庁EDINETに提出された開示書類から自動抽出しています。会計基準は JapanGAAP

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