概要
東プレは1935年に東京プレス工業として創業した金属製品メーカーである。現在は自動車用プレス部品・金型、冷凍・冷蔵車、空調機器、電子機器(キーボード)を手がける多角化企業。2026年3月期の連結売上高は3,788億円、従業員数は6,860名。東京証券取引所プライム市場に上場し、日産自動車、トヨタ自動車、本田技研工業を主要顧客とする。
売上高の約8割を占めるプレス関連事業
プレス関連事業は、自動車メーカー向けにプレス部品(ボディ・シャシ部品)とその金型を供給する。2026年3月期のセグメント売上高は2,974億86百万円で、全社売上の78.5%を占める。日産自動車向けが35.5%、トヨタ自動車向けが17.4%、本田技研工業向けが16.1%と三大自動車メーカーへの依存度が高い。生産拠点は国内に加え、北米(米国・メキシコ)、中国(佛山・襄陽・武漢・広州)、タイ、インドに展開する。
国内トップクラスのシェアを持つ定温物流関連事業
定温物流関連事業では、冷凍・冷蔵車の架装(ボディ製作)を一貫生産する。2026年3月期の売上高は658億55百万円で、全社の17.4%を占める。国内トップクラスのシェアを有し、食品物流など温度管理が必要な輸送に対応する。販売は連結子会社トプレックが行い、近年は中型車の販売が堅調に推移。電動化や高効率冷凍装置の開発が課題である。
空調・電子機器・輸送で構成されるその他事業
その他事業(空調機器、電子機器、輸送事業)の2026年3月期売上高は154億73百万円で、全社の4.1%を占める。空調機器部門では、クリーンルーム用機器、送風機、住宅用換気システム「バブコン」などを手がける。電子機器部門では、静電容量無接点方式のキーボード「REALFORCE」や産業用防水・耐油キーボードを製造。輸送事業は連結子会社東邦興産が担う。
18社のグループ企業で構成される組織体制
東プレグループは、当社と連結子会社13社、非連結子会社5社、関連会社1社の計18社の子会社で構成される。プレス関連事業では、国内に東プレ九州、東プレ東海、三池工業などの子会社、海外にTopre America、Topre Autoparts Mexico、東普雷(佛山)など8社の製造子会社を持つ。定温物流関連事業の販売はトプレック、その他事業の輸送は東邦興産が担当する。
業界の中での役割は自動車プレス部品サプライヤー/冷凍冷蔵車架装メーカーにあたる。
この章の文章は、有価証券報告書と会社の開示をもとにAIが編纂しています。数値は開示のままで、AIには生成させていません。
何をしている会社か
有価証券報告書「事業の内容」(2026/3期)より
01自動車主力
国内外の自動車メーカー向けに、プレス部品(ボディ・シャシ部品等)とその金型を供給。国内および北米、中国、タイ、インドに生産拠点を持ち、グローバルに展開。
主要顧客自動車メーカー(具体的社名は有報に明記なし)
- プレス部品
- 自動車のボディやシャシに使用される金属プレス部品。高精度・高品質を要求される部品を量産。
- プレス部品用金型
- プレス部品成形に使用される金型。自社で設計・製造し、高精度な部品生産を支える。
02物流・運輸準主力
冷凍・冷蔵車の架装(ボディ製作)を行い、食品物流等の定温物流業界に提供。国内トップクラスのシェアを有する。
- 冷凍・冷蔵車国内シェア上位
- 温度管理が必要な食品等を輸送するための冷凍・冷蔵機能付き車両。架装メーカーとして各種ボディを製造。
03空調・電子機器・その他副次
空調機器(クリーンルーム用・住宅用換気システム)、電子機器、輸送事業などを展開。プレス・定温物流と関連する多角化事業。
- 空調機器(バブコン・クリーンルーム用機器・送風機・住宅用換気システム)
- クリーンルーム向け空調や住宅用換気システムなど、空調関連機器を製造販売。
- 電子機器
- 電子機器の製造販売(具体的製品は有報に明記なし)。
製品と技術
自動車用プレス部品と自社製金型
プレス関連事業の中心製品は、自動車のボディやシャシに使用される金属プレス部品と、その成形に用いる金型である。金型は自社で設計・製造し、高精度な部品生産を支える。国内では当社及び東プレ九州、東プレ東海、三池工業が製造し、海外では米国、メキシコ、中国、タイ、インドの子会社が生産。軽量・低コスト・環境配慮のためのマルチマテリアル技術を強みとする。
冷凍・冷蔵車の一貫生産体制
定温物流関連事業では、冷凍・冷蔵車の架装(ボディ製作)を一貫して行う。食品物流等の温度管理が必要な輸送に対応し、国内トップクラスのシェアを有する。高品質な冷凍車を自社で一貫生産し、電動化やカーボンニュートラル対応の高効率冷凍装置の開発を進めている。販売は連結子会社トプレックが担当する。
バブコンに代表される空調機器群
空調機器部門では、クリーンルーム用空調機器、送風機、住宅用換気システムを手がける。代表製品に「バブコン」があり、塑性加工・送風・ヒートポンプ技術を活かした高性能空調機器を提供。半導体工場やオフィスビル向けの高性能ファンに加え、戸建て住宅向けのオリジナル全館空調システムも開発中である。
静電容量無接点方式のREALFORCEキーボード
電子機器部門の主力製品は、静電容量無接点方式を採用したキーボード「REALFORCE」である。人間工学に基づいた設計で、打鍵感と耐久性に優れる。eスポーツ市場の拡大に伴いBtoC向け販売を強化する一方、防水・耐油仕様の産業用キーボードも展開し、BtoB分野への技術展開を進めている。
有価証券報告書の事業の記述をもとにAIが編纂しています。
業界での位置づけ
金属製品のなかでの位置
会社が挙げる強い分野
- 国内シェア上位冷凍・冷蔵車国内トップクラスのシェア物流・運輸
有価証券報告書(2026/3期)で会社自身が述べている位置付けです。第三者による調査ではありません。
金属加工の中堅、安定収益
東プレは、金属プレス加工や鋼材加工を主力とする中堅メーカー。同業の稲葉製作所やケー・エフ・シーと比べ、売上高3,736億円と規模は大きいが、営業利益率7.7%と業界平均並み。自動車や建設機械向けに強みを持つが、特定業界への依存度が高く、需要変動のリスクがある。安定的な収益基盤を築いているが、成長性は限定的。
強み
- 自動車・建設機械メーカーとの長期取引で安定受注を確保。
- 精密プレス加工など高度な技術力で品質を維持。
- FY2024の3,549億円からFY2026の3,788億円と緩やかな増収。
- 自動車部品、建材、産業機械など幅広い分野に対応。
課題
- 国内製造業の伸び悩みで、大幅な成長が見込みにくい。
- 自動車・建設機械の需要変動の影響を強く受ける。
- 営業利益率7.7%と高くないため、更なる効率化が必要。
強みと課題は、開示資料をもとにAIがまとめた見立てです。
同業の企業
自動車完成車・大手部品の時価総額近傍。太字が東プレ
時価総額で並べると、掲載11社のなかで6番目にあたる。
会社の歴史
沿革 24件
東京プレス工業として創業した1935年
1935年4月、東京都江東区大島町に東京プレス工業株式会社が設立された。資本金300千円で、プレス加工を主業とし、製罐・鈑金も営んだ。1937年10月には城東工業を、1958年1月には東京ダイカストを吸収合併し、規模を拡大した。
相模原工場の新設と株式上場
1960年7月、神奈川県相模原市に金型工場を新設し、相模原工場とした。1962年4月には東邦興産を設立。同年6月には相模原工場にプレス工場を新設し、同年8月に東京証券取引所市場第二部へ株式を上場した。1964年3月には広島工場を新設し、1965年7月に東京工場を相模原工場へ移転合併した。
冷凍車・空調・電子機器への多角化
1968年9月に冷凍・冷蔵車業界へ進出し、1970年1月には空調機器業界へ進出した。1971年9月にトップ工業を設立。1978年4月には東プレ・コープランド(現ティー・シー・コーポレイション)を設立。1983年10月に電子機器業界へ、1986年6月には事務機器業界へ進出し、事業領域を拡大した。
商号変更と第一部指定
1974年2月に東京証券取引所市場第一部へ指定された。1978年8月にはアメリカ駐在員事務所を開設し、海外展開を開始。1985年10月に商号を東プレ株式会社(Topre Corporation)に変更した。1985年5月には東プレ・コープランドを株式会社ティー・シー・コーポレイションに商号変更した。
年表24件を開く
1930年代
- 1935年4月創業東京都江東区大島町に東京プレス工業株式会社を設立し、プレス加工を主とし製罐・鈑金を併せ営む。(資本金300千円)
- 1937年10月M&A城東工業株式会社を吸収合併。
1950年代
- 1958年1月M&A東京ダイカスト株式会社を吸収合併。
1960年代
- 1960年7月神奈川県相模原市に金型工場を新設し、相模原工場とする。
- 1962年4月神奈川県相模原市に東邦興産株式会社を設立。(現・連結子会社 資本金1,000千円)
- 1962年6月相模原工場にプレス工場を新設。
- 1962年8月上場東京証券取引所市場第二部へ株式を上場。
- 1963年10月相模原工場に組立工場を新設し、併せて金型工場、プレス工場を増設。
- 1964年3月広島県賀茂郡八本松町(現・東広島市)にプレス・組立工場を新設し、広島工場とする。
- 1964年7月本社を東京都江東区より中央区へ移転。
- 1965年7月M&A東京工場を相模原工場へ移転合併。
- 1967年6月創業神奈川県相模原市に東京メタルパツク株式会社を設立。(資本金50,000千円)
- 1968年1月相模原工場にプレス工場・金型工場を増設。
- 1968年9月冷凍、冷蔵車業界へ進出。
1970年代
- 1970年1月空調機器業界へ進出。
- 1971年9月創業東京都中央区にトツプ工業株式会社を設立。(資本金20,000千円)
- 1974年2月東京証券取引所市場第一部へ指定。
- 1978年4月創業東京都中央区に東プレ・コープランド株式会社を設立。(資本金300,000千円)
- 1978年8月アメリカ駐在員事務所開設。
- 1979年9月創業岐阜県加茂郡川辺町に東プレ岐阜株式会社を設立。(資本金20,000千円)
1980年代
- 1983年10月電子機器業界へ進出。
- 1985年5月商号変更東プレ・コープランド株式会社を株式会社ティー・シー・コーポレイションに商号変更。
- 1985年10月商号変更東プレ株式会社に商号変更。
- 1986年6月事務機器業界へ進出。
有価証券報告書の沿革をもとにAIが通史として編纂しています。年表は沿革の記載そのままです。
これからの方針
有価証券報告書 2026/3期の経営方針より
会社は4つの方針を掲げている。有価証券報告書には具体的な数値目標の記載がない。
- 01
マルチマテリアル車体構造の提案
自動車業界の変革に対応し、鉄やアルミなど多様な素材を活かした軽量・低コスト・環境配慮型の車体構造を提案し、構造設計・解析技術で差別化を図る。
- 02
定温物流の高度化と海外展開
高品質な冷凍車を一貫生産する独自体制を活かし、温度管理の高度化と電動化ニーズに対応。営業力強化、倉庫・コンテナ拡充、インドネシアを中心とした東南アジア市場開拓を推進する。
- 03
高性能空調・キーボードの拡販
塑性加工・送風・ヒートポンプ技術を活かした高性能空調機器の開発・拡販、および静電容量無接点方式キーボードのBtoC市場拡販とBtoB分野への技術展開を強化する。
- 04
情報セキュリティ体制の強化
情報漏えいやシステム障害などのリスクに対応するため、情報セキュリティポリシーに基づき体制整備、社内教育、人材育成を段階的に進め、グループ全体のセキュリティ体制を構築する。
有価証券報告書の「経営方針、経営環境及び対処すべき課題等」から、AIが項目ごとに整理しています。数値目標は原文に書かれたものだけです。
社員と組織
有価証券報告書 10期分
グループ全体で6,860人が働いている。提出会社(単体)の平均年収は719万円で、9期前と比べて+8.7%。平均年齢は39.4歳、平均勤続年数は15.0年。
| 決算期 | 平均年収万円 | 平均年齢歳 | 平均勤続年 | 連結従業員数人 | 一人当たり営業利益万円 |
|---|---|---|---|---|---|
| 2017年3月 | — | — | — | 3,574 | — |
| 2018年3月 | — | — | — | 3,856 | — |
| 2019年3月 | 661 | 37.5 | 14.5 | 4,248 | — |
| 2020年3月 | 642 | 37.8 | 14.4 | 5,546 | — |
| 2021年3月 | 592 | 38.1 | 14.5 | 6,098 | — |
| 2022年3月 | 573 | 38.5 | 15.0 | 5,959 | — |
| 2023年3月 | 622 | 39.1 | 15.5 | 6,402 | — |
| 2024年3月 | 678 | 39.5 | 15.6 | 6,834 | — |
| 2025年3月 | 712 | 39.3 | 15.1 | 6,938 | 412 |
| 2026年3月 | 719 | 39.4 | 15.0 | 6,860 | 408 |
平均年収・平均年齢・平均勤続は有価証券報告書に記載された提出会社(単体)の値、従業員数はグループ全体の値です。一人当たり営業利益は連結営業利益を連結従業員数で割ったもので、給与などの費用を払ったあとに一人あたりいくら残るかの目安になります。
拠点とグループ
設備と関係会社
関係会社14社(国内 6 / 海外 8、うち連結子会社 13) を有報から抽出しています。
- 国内トプレック株式会社(注)2(注)4東京都 中央区 · 連結子会社議決権100.0%
- 国内東邦興産株式会社(注)5神奈川県 相模原市 中央区 · 連結子会社議決権60.8%
- 国内東プレ九州株式会社(注)2福岡県 久留米市 · 連結子会社議決権100.0%
- 国内東プレ東海株式会社(注)2三重県 員弁郡東員町 · 連結子会社議決権100.0%
- 国内三池工業株式会社神奈川県 横浜市 · 連結子会社議決権100.0%
- 海外Topre America Corporation (注)2(注)4米国 アラバマ州 カルマン市 · 連結子会社議決権100.0%
- 海外Topre Autoparts Mexico, S.A. de C.V. (注)2(注)4メキシコ ケレタロ州 サンファンデルリオ市 · 連結子会社議決権100.0%
- 海外東普雷(佛山)汽車部件有限公司(注)2中国 広東省佛山市 · 連結子会社議決権100.0%
- 海外東普雷(襄陽)汽車部件有限公司(注)2中国 湖北省襄陽市 · 連結子会社議決権100.0%
- 海外東普雷(武漢)汽車部件有限公司(注)2中国 湖北省武漢市 · 連結子会社議決権100.0%
- 海外広州三池 汽車配件有限公司(注)5中国 広東省広州市 · 連結子会社議決権100.0%
- 海外TOPRE (THAILAND) CO., LTD. (注)2タイ サムットプラカーン県 バーンボ―郡 · 連結子会社議決権100.0%
残りのグループ会社2社を開く
- Topre India Private Limited (注)2インド グジャラート州 アーメダバード県100%
- ㈱J-MAX (注)3岐阜県 大垣市21%
業績のいま
有価証券報告書・決算短信より
2026年3月期の売上高は3,788億円、営業利益は280億円。前期と比べると増収減益で、売上が+1.4%、利益が-2.1%。
会社が出している今期の予想2027年3月期
| 項目 | 会社予想 | 前期実績 |
|---|---|---|
| 売上高 | 3,920億円 | 3,788億円 |
| 営業利益 | 230億円 | 280億円 |
| 純利益 | 150億円 | 186億円 |
| 1株あたり配当 | ¥100 | ¥100 |
会社が決算短信で公表した予想です。証券会社の予想ではありません。 短信の原本
四半期の推移
10期分
直近は2027年1Qで、売上は1,006億円、営業利益は68億円。前年の2024年1Qと比べると、売上は+26.9%、営業利益は+112.5%。
| 対象期間 | 売上高億円 | 営業利益億円 | 営業利益率% | 純利益億円 |
|---|---|---|---|---|
| 2023年4Q | 853 | — | — | 48 |
| 2024年1Q | 793 | 32 | 4.0 | 91 |
| 2024年2Q | 864 | 29 | 3.4 | 44 |
| 2024年3Q | 939 | 71 | 7.6 | 9 |
| 2024年4Q | 953 | — | — | 27 |
| 2025年2Q | 1,787 | 100 | 5.6 | 27 |
| 2025年4Q | 1,949 | 186 | 9.5 | 114 |
| 2026年2Q | 1,778 | 105 | 5.9 | 72 |
| 2026年4Q | 2,010 | 175 | 8.7 | 114 |
| 2027年1Q | 1,006 | 68 | 6.8 | 66 |
期ごとの単独の業績で、期首からの累計ではありません。
業績の推移
有価証券報告書 14期分
2013年3月期からの14期で、売上は915億円から3,788億円へ4.1倍に増えた。直近期の営業利益率は7.4%。売上は13期連続で増加。
| 決算期 | 売上高億円 | 営業利益億円 | 経常利益億円 | 営業利益率% | 純利益億円 |
|---|---|---|---|---|---|
| 2013年3月 | 915 | — | 103 | — | 58 |
| 2014年3月 | 1,116 | — | 157 | — | 116 |
| 2015年3月 | 1,206 | — | 166 | — | 103 |
| 2016年3月 | 1,454 | — | 154 | — | 104 |
| 2017年3月 | 1,634 | — | 197 | — | 137 |
| 2018年3月 | 1,912 | — | 247 | — | 169 |
| 2019年3月 | 2,014 | — | 217 | — | 154 |
| 2020年3月 | 2,136 | — | 107 | — | 84 |
| 2021年3月 | 2,145 | — | 165 | — | 126 |
| 2022年3月 | 2,336 | — | 170 | — | 110 |
| 2023年3月 | 2,904 | — | 165 | — | 100 |
| 2024年3月 | 3,549 | — | 378 | — | 171 |
| 2025年3月 | 3,736 | 286 | 274 | 7.7 | 141 |
| 2026年3月 | 3,788 | 280 | 358 | 7.4 | 186 |
金額は有価証券報告書の連結値をそのまま掲載しています。帯の長さは列ごとの最大値との比です。空欄の期は有価証券報告書からその項目の数値が取れていません(0ではありません)。
利益の構造
2026年3月期
売上高3,788億円のうち、営業利益として残るのは280億円で7.4%。営業外の損益と税金を反映した純利益は186億円、売上の4.9%にあたる。営業利益率は業種中央値5.3%を上回る水準。
- 売上原価作る・仕入れるのにかかったお金87.4%3,312億円
- 販売費及び一般管理費売る・管理するのにかかったお金5.2%196億円
- 営業利益費用を引いたあとに残った本業の利益7.4%280億円
有価証券報告書の損益計算書から、当期の金額をそのまま割り振っています。
ROICは有利子負債の開示がないため、営業利益×0.7÷(総資産−現金)の簡易式で算出しています。
お金の流れ
キャッシュフロー計算書 14期分
2026年3月期は営業CFが352億円、投資CFが−166億円で、差し引きのフリーCFは186億円。この組み合わせは「成熟・還元型」にあたる。本業で稼ぎ、投資に回し、それでも余る現金を借金返済や株主還元に充てている。最も健全とされる型。期末の手元現金は622億円で、売上の2.0ヶ月分にあたる。
| 決算期 | 営業CF億円 | 投資CF億円 | 財務CF億円 | フリーCF億円 | 現金残高億円 |
|---|---|---|---|---|---|
| 2013年3月 | 78 | −104 | 30 | −26 | 222 |
| 2014年3月 | 147 | −90 | −16 | 57 | 269 |
| 2015年3月 | 168 | −190 | 41 | −22 | 296 |
| 2016年3月 | 222 | −224 | −40 | −2 | 250 |
| 2017年3月 | 280 | −211 | −47 | 69 | 271 |
| 2018年3月 | 269 | −217 | −6 | 52 | 314 |
| 2019年3月 | 235 | −302 | 5 | −67 | 261 |
| 2020年3月 | 215 | −365 | 179 | −150 | 279 |
| 2021年3月 | 247 | −339 | 195 | −92 | 393 |
| 2022年3月 | 386 | −185 | −125 | 201 | 499 |
| 2023年3月 | 252 | −183 | −96 | 69 | 490 |
| 2024年3月 | 388 | −265 | −121 | 123 | 514 |
| 2025年3月 | 522 | −445 | −44 | 77 | 540 |
| 2026年3月 | 352 | −166 | −121 | 186 | 622 |
本業で稼いだ現金が営業CF、設備や事業への投資が投資CF、借入と返済・配当が財務CF。営業・投資・財務の3列は縦線が0で、右がプラス、左がマイナスです。健全な会社の基本形は営業CFがプラスで投資CFがマイナス。フリーCFは営業CFと投資CFの合計で、手元に残る現金を表します。
資産と負債
貸借対照表 14期分
2026年3月期の総資産は3,894億円。このうち返さなくてよい自己資本が2,473億円で、自己資本比率は62.5%(業種中央値59.8%より厚い)。
| 決算期 | 総資産億円 | 自己資本億円 | 負債億円 | 自己資本比率% |
|---|---|---|---|---|
| 2013年3月 | 1,143 | 758 | 385 | 61.9 |
| 2014年3月 | 1,381 | 905 | 476 | 61.6 |
| 2015年3月 | 1,586 | 1,051 | 535 | 62.5 |
| 2016年3月 | 1,723 | 1,133 | 590 | 62.0 |
| 2017年3月 | 1,922 | 1,261 | 661 | 61.7 |
| 2018年3月 | 2,177 | 1,487 | 690 | 64.3 |
| 2019年3月 | 2,392 | 1,593 | 799 | 62.4 |
| 2020年3月 | 2,665 | 1,494 | 1,171 | 54.9 |
| 2021年3月 | 3,098 | 1,656 | 1,442 | 52.3 |
| 2022年3月 | 3,200 | 1,805 | 1,395 | 55.2 |
| 2023年3月 | 3,394 | 1,946 | 1,448 | 56.3 |
| 2024年3月 | 3,655 | 2,167 | 1,488 | 58.3 |
| 2025年3月 | 3,711 | 2,233 | 1,478 | 59.2 |
| 2026年3月 | 3,894 | 2,473 | 1,421 | 62.5 |
自己資本比率は総資産のうち返済のいらないお金の割合で、高いほど借入への依存が小さいことを示します。負債は総資産から自己資本を引いた額です。
有価証券報告書の数値から機械的に配点した参考値です。自己資本比率60%で満点、営業利益率15%で満点、直近3期の営業CFが黒字だった割合の3つを足しています。業態によって出ない要素があります。
業界内での比較
金属製品 87社との比較
同じ金属製品の企業と並べると、いちばん上に来るのは営業利益率で87社中29位あたり、逆に低いのは売上成長率で87社中49位あたり。帯は左端が業種の最下位、右端が最上位で、縦線が真ん中にあたる。
有価証券報告書の最新期の数値をもとに、同じ業種の企業の中での順位を毎日計算しています。P25は下から4分の1、P75は上から4分の1の位置にある企業の値です。
株価
9月2日の終値
直近の終値は¥3,415で、1年前と比べて+64.5%。過去52週の値幅のなかでは87%の位置にある。
チャートの金額は株式分割と配当を反映して調整した終値で、上に出している直近の終値とは一致しないことがあります。
| 指標 | 値 |
|---|---|
| PER (実績) | 9.1倍 |
| PER (会社予想) | 11.3倍 |
| PBR | 0.67倍 |
| 配当利回り | 2.93% |
実績値は直近の決算、予想値は会社予想にもとづきます。株価は終値ベースです。
値動きの背景
8月に入り上昇が加速し、8月10日には3225円と前日比+7.50%高で、25日移動平均線2734.12円を約18%上回る。RSIは81.02と買われすぎの水準にあり、過熱感が強い状態。52週高値3430円に接近しており、上値を試す展開が続く。出来高は598,900株と急増しており、機関投資家の買いや需給の逼迫が示唆される。週足では明確な上昇トレンドにあり、200日線2492.32円からは約29%上回る。高値圏での急伸は反動のリスクを伴うが、勢いは強い。
値動きの背景は、株価と出来高の推移をもとにAIがまとめた見立てです。
AIの評価
AI評価株価水準の解釈です。売買の推奨ではありません
現在の株価水準を割安と判定しています(スコア 75/100)。
PERは7.54倍と業界平均18.2倍を大幅に下回り、PBRも0.57倍と割安。ROEは8%と低いが、配当利回り3.54%は業界平均3.76%とほぼ同等。配当性向29.4%と安定感がある。収益は安定的に推移しており、株価は割安と判断。ただし、ROEの低さが割安の理由ともいえる。
| 指標 | この会社 | 業種平均 |
|---|---|---|
| PER (実績) | 9.1倍 | 49.7倍 |
| PER (予想) | 11.3倍 | — |
| PBR | 0.67倍 | 1.13倍 |
| ROE | 8.0% | 6.3% |
業種平均は同じ東証33業種に属する銘柄の単純平均です。銘柄数が少ない業種では平均が振れます。
AI評価判定とスコアは公開データをもとにした解釈で、将来の株価を示すものではありません。算出の考え方は編集方針に記載しています。
評価が分かれる点
AI分析投資家の見方
業績は堅調で、PBR 0.57倍と割安観がある一方、ROE 8%と資本効率が低く、成長鈍化が課題。強気派は自動車・半導体需要の回復と収益改善を見込むが、弱気派は金属製品需要の停滞と設備投資効率を懸念する。
- 割安感
PBR 0.57倍、PER 7.5倍と指標面で割安に見える。
- 増収基調
売上高は2023年度以降、継続的に増加している。
- 業績改善余地
自動車・半導体市場の回復で収益増が期待できる。
- 売上高は3549→3736→3788億円と増収通年影響中
3期連続で増収。FY2026/3は前期比1.4%増。
- 純利益は141億→186億円に大幅増益決算発表後影響強
FY2025/3 141億→FY2026/3 186億円。営業減益を吸収。
- PER7.5倍・PBR0.57倍と割安継続影響中
時価総額1,525億円に対し利益規模。PBRも1倍割れ。
- 外国人保有22.8%と機関投資家の支持継続影響弱
海外投資家の比率が高く、需給が安定しやすい。
- 低い資本効率
ROE 8%と一ケタで、PBRの低さを正当化できない。
- 成熟市場
金属製品業界は成長が乏しく、競争が激しい。
- 利益率低下
直近の営業利益率は7%台で、改善傾向が見られない。
- 営業利益は286億→280億円に減益決算発表後影響強
増収も原燃料高などで営業利益が前期比2.1%減。
- 営業利益率は7.66%→7.39%と低下通年影響中
コスト増で利益率が0.27ポイント悪化。
- ROE8%は資本効率の高さに欠ける継続影響中
PBR0.57倍なのはROE8%のため。改善材料がない。
- 株価1年で38.6%上昇、反動安の懸念継続影響弱
1年前比+38.57%。短期上昇の反動安リスク。
- 営業利益率
- 収益性の動向を確認するための重要指標。
- 設備投資額
- 将来の成長と資本効率のバランスを見る。
- 自動車・半導体向け売上
- 主要需要先の動向が業績を左右するため。
配当
株主還元
直近の年間配当は1株あたり100円で、前期から+17.6%。いまの株価に対する利回りは2.93%。増配か配当維持が4年続いている。
| 決算期 | 1株あたり配当円 | 前期比% | 配当性向% |
|---|---|---|---|
| 2017年3月 | 46 | — | 28.5 |
| 2018年3月 | 58 | 26.1 | 22.8 |
| 2019年3月 | 60 | 3.4 | 28.3 |
| 2020年3月 | 45 | −25.0 | 31.2 |
| 2021年3月 | 30 | −33.3 | 29.9 |
| 2022年3月 | 25 | −16.7 | 10.9 |
| 2023年3月 | 30 | 20.0 | 11.9 |
| 2024年3月 | 55 | 83.3 | 11.4 |
| 2025年3月 | 85 | 54.5 | 94.3 |
| 2026年3月 | 100 | 17.6 | 29.4 |
過去の配当は株式分割にあわせて調整した金額です。配当性向は有価証券報告書に記載された各期の値で、利益のうち配当に回した割合を示します。
- 権利付き最終日—
- 権利確定日—
- 支払開始日—
- 今期の会社予想年間予想¥100
株主
有価証券報告書より
2026年3月期末の株主数は延べ3,949人。区分でいちばん多いのは金融機関で35.3%。グループ会社や銀行などの安定株主が47.6%を占め、残る52.4%が市場で売買されうる浮動株にあたる。
所有者の区分ごとの比率
| 所有者の区分 | 2021年3月% | 2022年3月% | 2023年3月% | 2024年3月% | 2025年3月% | 2026年3月% |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 金融機関 | 37.6 | 36.2 | 37.8 | 36.5 | 35.1 | 35.3 |
| 個人・その他 | 24.1 | 25.6 | 24.0 | 25.3 | 26.4 | 28.3 |
| 外国法人 | 21.7 | 22.8 | 23.1 | 23.1 | 23.4 | 22.8 |
| 事業法人 | 16.1 | 14.8 | 14.3 | 14.3 | 14.2 | 12.3 |
| 自己株式 | 2.7 | 2.7 | 2.7 | 4.9 | 6.0 | 8.2 |
| 証券会社 | 0.5 | 0.6 | 0.7 | 0.8 | 0.8 | 1.2 |
| 外国人個人 | 0.0 | 0.0 | 0.0 | 0.0 | 0.0 | 0.0 |
発行済株式に対する持ち株比率です。単元未満株の扱いにより、合計が100%にならない期があります。
大株主上位10者
| 順位 | 株主 | 持ち株比率 % |
|---|---|---|
| 01 | 日本マスタートラスト信託銀行株式会社 | 11.57 |
| 02 | 株式会社日本カストディ銀行 | 9.03 |
| 03 | 石井直子 | 4.92 |
| 04 | 日本生命保険相互会社 | 3.95 |
| 05 | 株式会社りそな銀行 | 3.46 |
| 06 | 東プレ取引先持株会 | 3.00 |
| 07 | 住友生命保険相互会社 | 2.65 |
| 08 | 株式会社みずほ銀行 | 2.34 |
| 09 | STATE STREET BANK AND TRUST COMPANY 505223(常任代理人 株式会社みずほ銀行決済営業部) | 2.28 |
| 10 | STATE STREET BANK AND TRUST COMPANY 505001(常任代理人 株式会社みずほ銀行決済営業部) | 2.11 |
有価証券報告書の大株主の状況から、上位10者を掲載しています。信託銀行の名義は、実際の保有者ではなく運用を預かる先を指すことがあります。
株価指標の推移
有価証券報告書 14期分
1株利益は14期で+221%、1株純資産は14期で+249%。直近期のROEは8.0%で、日本株の目安とされる8%を上回る。
| 決算期 | EPS円 | BPS円 | ROE% | PER倍 | 配当性向% |
|---|---|---|---|---|---|
| 2013年3月 | 117 | 1,413 | 8.7 | 8.1 | 17.9 |
| 2014年3月 | 231 | 1,700 | 14.9 | 4.8 | 13.5 |
| 2015年3月 | 207 | 1,981 | 11.2 | 9.1 | 15.9 |
| 2016年3月 | 208 | 2,133 | 10.1 | 10.1 | 31.6 |
| 2017年3月 | 273 | 2,363 | 12.1 | 10.6 | 28.5 |
| 2018年3月 | 328 | 2,665 | 13.1 | 9.4 | 22.8 |
| 2019年3月 | 293 | 2,845 | 10.6 | 7.1 | 28.3 |
| 2020年3月 | 161 | 2,787 | 5.7 | 7.5 | 31.2 |
| 2021年3月 | 239 | 3,089 | 8.1 | 6.5 | 29.9 |
| 2022年3月 | 210 | 3,369 | 6.5 | 5.6 | 10.9 |
| 2023年3月 | 191 | 3,640 | 5.4 | 6.4 | 11.9 |
| 2024年3月 | 327 | 4,161 | 8.5 | 8.0 | 11.4 |
| 2025年3月 | 278 | 4,338 | 6.5 | 6.8 | 94.3 |
| 2026年3月 | 374 | 4,927 | 8.0 | 6.3 | 29.4 |
有価証券報告書に記載された各期の値です。PERは期末時点の株価にもとづく実績値で、いまの株価から計算した値とは異なります。
- EPS1株利益
- 1株が1年で稼いだ純利益。伸びていれば株の稼ぐ力が育っている
- BPS1株純資産
- 1株あたりの持ち分。会社に積み上がった蓄えの目安
- ROE自己資本利益率
- 株主のお金でどれだけ稼いだか。日本株では8%が一つの目安
- PER期末実績
- 株価が1年分の利益の何倍か。低いほど割安とは限らず、期待の低さのこともある
- 配当性向利益からの還元率
- 利益のうち配当に回した割合。高すぎる場合は無理をしている可能性もある
経営陣
17名 有価証券報告書の提出日現在
有価証券報告書に載っている役員は17名。2026/3期の役員報酬は総額243百万円。社内取締役1人あたりの報酬は、従業員の平均年収の約8倍にあたる。
| 氏名 | 役職 | 年齢 |
|---|---|---|
| 山本豊 | 代表取締役 社長執行役員 | 64 |
| 原田勝郎 | 取締役専務執行役員 商品事業本部長 兼 同冷凍機器事業部長 兼 広島事業所長 兼 栃木事業所長 兼 岐阜事業所長 兼 開発部担当 | 68 |
| 露木好則 | 取締役専務執行役員 業務本部長 兼 購買本部長 兼 品質本部担当 | 66 |
| 髙田剛 | 取締役 | 54 |
| 小笠原直 | 取締役 | 61 |
| 緑川芳江 | 取締役 | 47 |
| 七戸博 | 監査役 常勤 | 60 |
| 佐藤政彦 | 監査役 | 63 |
| 田中秀一 | 監査役 | 63 |
| 松尾雅弘 | 常務執行役員 | — |
| 山城活博 | 執行役員 | — |
| 木下武人 | 執行役員 | — |
残りの役員5名を開く
| 氏名 | 役職 | 年齢 |
|---|---|---|
| 持田智彦 | 執行役員 | — |
| 矢吹譲次 | 執行役員 | — |
| 原田哲州 | 執行役員 | — |
| 石原勧浩 | 執行役員 | — |
| 松浦孝一郎 | 執行役員 | — |
役員報酬の内訳2026/3期
| 役員の区分 | 人数名 | 固定報酬百万円 | 業績連動百万円 | 合計百万円 | 1人あたり百万円 |
|---|---|---|---|---|---|
| 取締役(社内) | 3 | 112 | 39 | 178 | 59 |
| 社外取締役 | 3 | 30 | — | 30 | 10 |
| 監査役 | 1 | 21 | — | 21 | 21 |
| 社外監査役 | 2 | 14 | — | 14 | 7 |
有価証券報告書の役員報酬等の総額から、区分ごとの内訳を載せています。人数は当期中に在任した延べ人数のため、期末の人数と一致しない期があります。
有価証券報告書
有価証券報告書 2026/3期
会社自身が書いた有価証券報告書の本文を、章ごとにそのまま収録しています (要約ではありません)。
事業の内容855字を開く
何をしている会社か、会社自身の説明
経営方針・対処すべき課題2,663字を開く
経営陣が考える方向性と課題
事業等のリスク1,710字を開く
会社が自認するリスクの一覧
経営成績の分析 (MD&A)5,870字を開く
業績がなぜこうなったかの経営陣の説明
EDINET提出の有価証券報告書から自動抽出。表は文字起こしのため崩れることがあります。
開示資料
出典
このページの財務・役員・株主等のデータは、金融庁EDINETに提出された開示書類から自動抽出しています。会計基準は JapanGAAP。
- 有価証券報告書有価証券報告書-第131期(2025/04/01-2026/03/31)2026-06-25
- 半期報告書半期報告書-第131期(2025/04/01-2026/03/31)2025-11-14
- 有価証券報告書有価証券報告書-第130期(2024/04/01-2025/03/31)2025-06-26
- 半期報告書半期報告書-第130期(2024/04/01-2025/03/31)2024-11-14
- 有価証券報告書有価証券報告書-第129期(2023/04/01-2024/03/31)2024-06-27
- 四半期報告書四半期報告書-第129期第3四半期(2023/04/01-2023/12/31)2024-02-14
- 四半期報告書四半期報告書-第129期第2四半期(2023/07/01-2023/09/30)2023-11-14
- 四半期報告書四半期報告書-第129期第1四半期(2023/04/01-2023/06/30)2023-08-10
- 有価証券報告書有価証券報告書-第128期(2022/04/01-2023/03/31)2023-06-29
- 四半期報告書四半期報告書-第128期第3四半期(2022/10/01-2022/12/31)2023-02-10
- 四半期報告書四半期報告書-第128期第2四半期(令和4年7月1日-令和4年9月30日)2022-11-14
- 四半期報告書四半期報告書-第128期第1四半期(令和4年4月1日-令和4年6月30日)2022-08-10
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