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日経平均64,325.64-1,890NYダウ52,980.73+214ドル円158.84-1NASDAQ26,208.82+109S&P 5007,666.58+35SOX 指数11,332.81+449/2終値

ゼロ

ZERO CO.,LTD.9028 · Standard · 陸運業

自動車関連を軸に、人材派遣・一般貨物・海外事業を展開する。アジア圏の親会社グループの一角。

概要

ゼロは神奈川県川崎市に本社を置く物流企業である。1961年に日産自動車の新車輸送専門会社として設立され、2001年のマネジメント・バイ・アウトにより独立した。現在は国内自動車関連事業を中核に、人材派遣、一般貨物、海外事業を展開する。2025年6月期の連結売上収益は1,478億円、営業利益102億円、営業利益率6.9%に達した。従業員数は2,703人。

4つのセグメントで構成される収益構造

当社グループは国内自動車関連事業、ヒューマンリソース事業、一般貨物事業、海外関連事業の4セグメントで構成される。2025年6月期の売上収益のうち国内自動車関連事業が695億円(47%)、ヒューマンリソース事業が230億円(16%)、一般貨物事業が65億円(4%)、海外関連事業が残りを占める。営業利益は国内自動車関連事業が90億円、ヒューマンリソース事業が8億円、一般貨物事業が19億円、海外関連事業が調整前で全体の102億円に貢献した。主力の車両輸送事業では、2024年問題対応のコスト増を料金改定で吸収している。

全国をカバーする輸送ネットワークと拠点

国内自動車関連事業では、グループ内の地域子会社を通じて陸上・海上の全国輸送網を構築する。関東・中部・九州・西日本・東日本など地域ごとに子会社を配置し、長距離輸送にも対応可能な体制を持つ。川崎市には業界初の車両輸送基地と貨物配送倉庫が一体となった複合施設を2009年に竣工した。一般貨物事業では港湾荷役や倉庫事業も手掛け、苅田港海陸運送や九倉などの子会社が地域密着型のサービスを提供する。

親会社タンチョンインターナショナルとの連携

2014年5月、シンガポール・香港・中国・タイなどで自動車関連事業を展開するタンチョンインターナショナルリミテッドと資本業務提携を締結し、同社グループの一員となった。これにより、アジア地域での事業拡大の足掛かりを得ている。海外関連事業では、中国で合弁会社「陸友物流有限公司」を2004年に設立し新車輸送を行うほか、香港に中古車関連の合弁会社「八菱有限公司」を設立。中古車輸出ではマレーシア向けに強みを持つ。

グループ全体の人員と派遣事業の拡大

ヒューマンリソース事業では、ドライバー派遣や運行管理を主業務とする子会社群を有する。2006年に株式会社フルキャストとの合弁でドライバー専門人材派遣会社を設立、2010年に完全子会社化した。また、2008年には株式会社ドライバースタッフとジャパン・リリーフを取得し、2014年に合併・再編している。2025年6月期の同事業売上は230億円で、送迎事業や運転ドットコムなどの新規事業にも投資を続ける。

業界の中での役割は自動車輸送・物流サービスプロバイダーにあたる。

この章の文章は、有価証券報告書と会社の開示をもとにAIが編纂しています。数値は開示のままで、AIには生成させていません。

売上高
1,506億円
営業利益
103億円
営業利益率
6.8%
純利益
72億円
2026/6 通期の連結業績。決算の内訳は最新の決算以降にあります。

何をしている会社か

有価証券報告書「事業の内容」(2025/3期)より

01国内自動車関連主力

自動車の輸送、整備、販売支援など、自動車に関する幅広い関連事業を国内で展開する。子会社を通じて、完成車輸送や部品物流、車両整備などを提供。

主な製品・サービス1
自動車輸送サービス
完成車や部品を、工場から販売店へ輸送する。

02ヒューマンリソース準主力

人材派遣・紹介事業を展開。製造業や物流業界向けに人材を提供する。

主な製品・サービス1
人材派遣サービス
製造現場や物流現場などに、スタッフを派遣する。

03一般貨物準主力

一般貨物の運送事業を展開。港湾運送や倉庫業も手がける。

主な製品・サービス1
一般貨物運送サービス
雑貨や工業製品などをトラックで運送する。

04海外関連副次

中国や東南アジアで、物流や自動車関連事業を展開。親会社タンチョンインターナショナルグループのネットワークを活用し、海外市場に進出している。

主な製品・サービス1
海外向け物流サービス
中国や東南アジアで、国際輸送や倉庫サービスを提供。

製品と技術

キャリアカーによる新車・中古車の全国一貫輸送

主力サービスは、キャリアカー(自動車運搬車)を用いた新車および中古車の輸送である。全国の自動車メーカーや販売会社から受託し、工場から販売店、またはオークション会場へ車両を届ける。グループの地域子会社が陸上輸送を分担し、長距離便では海上輸送も組み合わせる。2025年6月期には国内自動車関連事業の売上が695億円に達し、その大半を車両輸送が占める。2024年問題への対応として、乗務員の分業や復荷獲得による空車削減に取り組む。

自動車流通に付随する構内作業とオークション運営

自動車関連事業には、納車前の整備点検、大型車の整備、リースアップ車の入札会運営、中古車オークション会場での検査業務など、車両流通に付随するサービスも含まれる。子会社の株式会社ソウイングやゼロ・プラスBHS、ゼロ・プラスIKEDAがこれらの業務を担当する。入札会運営では、下取り車の査定から出品、落札後の配送までを一貫して行う。2024年にはソウイングを連結子会社化したが、取得時の事業環境との乖離によりのれん減損を計上した。

ドライバー派遣と運行管理を主軸とするヒューマンリソース

ヒューマンリソース事業は、株式会社ジャパン・リリーフを中心に、病院や教育施設向けの自動車運行管理、ドライバー派遣、倉庫内作業員派遣を提供する。一般派遣と異なり、自動車運行管理やドライバー派遣に特化し、グループの車両輸送事業とのシナジーを発揮する。送迎事業では、料金改定と新規契約獲得により増収を達成。一方、新規事業「運転ドットコム」は先行投資期にあり、計画を下回る業績となっている。

港湾荷役と3PLを兼ねる一般貨物事業

一般貨物事業は、苅田港海陸運送、九倉、東洋物産などの子会社を通じて、港湾荷役、運輸・倉庫、3PL(第三者物流)を提供する。川崎複合物流センターでは、車両輸送基地と連携した貨物保管・配送が可能。2025年6月期セグメント利益は19億円と前期比248%増加した。これは前年に計上した火災損失引当に対する補償収入も寄与した。運輸部門では不採算事業の見直し、倉庫部門では新規顧客獲得により空きスペースを埋めた。

有価証券報告書の事業の記述をもとにAIが編纂しています。

業界での位置づけ

陸運業のなかでの位置

中堅運送、大手との差大きく拡大余地

ゼロは一般貨物運送・物流を主力とする中堅企業。同業にはSBSホールディングスや東武鉄道などがあり、大手との規模差が大きい。売上高は1329→1408→1478億円と増加傾向、営業利益率も4.4%→6.9%と改善し、成長基調にある。効率的な配送網や特定顧客への深耕で収益性を高めているが、業界大手との競争や燃料費高騰への対応が課題。

強み

  • 3期連続増収で成長軌道にある。
  • 営業利益率が4.4%→6.9%と向上。
  • 大口顧客との関係強化で安定収益確保。
  • 運行管理の効率化でコスト競争力を維持。

課題

  • 東急や京急など大手との規模格差大。
  • 原油高が収益を圧迫する可能性。
  • ドライバー不足が事業拡大の制約に。

強みと課題は、開示資料をもとにAIがまとめた見立てです。

同業の企業

陸運業の時価総額近傍。太字がゼロ

時価総額で並べると、掲載11社のなかで6番目にあたる。

#企業時価総額PER
19010富士急行1,434億円3.9倍
29037ハマキョウレックス1,395億円12.7倍
39039サカイ引越センター1,272億円14.1倍
49090AZ-COM丸和ホールディングス1,214億円16.9倍
59008京王電鉄941億円10.8倍
69028ゼロ598億円8.0倍
79081神奈川中央交通503億円13.5倍
89052山陽電気鉄道452億円11.1倍
99029ヒガシホールディングス250億円9.5倍
109057遠州トラック245億円10.8倍
119083神姫バス244億円7.5倍

時価総額は直近の終値ベース。同業の範囲は東証33業種の分類に従っています。

会社の歴史

沿革 35件

日産自動車の子会社として創業した1961年

1961年10月、日産自動車株式会社の全額出資により、神奈川県横浜市鶴見区に日産陸送株式会社として設立された。資本金は30百万円。同年12月には、1960年3月に設立されていた弘和陸送株式会社に資本参加した。創業時の目的は日産の新車を全国の販売会社へ輸送することであり、当初から日産グループの物流を支える役割を担った。

合併による事業拡大とプリンス輸送の統合

1968年4月、プリンス輸送株式会社を合併した。これにより、日産グループ内での輸送網が拡充された。その後、1976年には九州弘和陸送、1977年には関東でホンモクトランスポートを設立し、地域子会社を整備。1981年にはホンモクトランスポートが湘南弘和サービスと合併し、トランスポート弘和株式会社に改称した。これらの子会社は後に「ゼロ・プラス」シリーズへと再編される。

MBOで独立し商号を「ゼロ」に変更した2001年

2001年5月、マネジメント・バイ・アウト(MBO)により日産自動車から独立し、社名を日産陸送から株式会社ゼロに変更した。同時に弘和陸送はゼロ弘和に、トランスポート弘和はゼロ・トランズに、九州弘和陸送はゼロ九州に商号変更し、グループ統一ブランドへ移行した。2003年7月にはゼロ弘和を吸収合併し、経営基盤を再構築した。

中国進出とM&Aによる事業領域の拡大(2004年~2008年)

2004年8月、中国で新車輸送の合弁会社「陸友物流有限公司」を設立し、海外事業に本格参入した。同年9月には苅田港海陸運送、2005年1月にはティービーエム、2006年4月には九倉をそれぞれ子会社化。2006年にはフルキャストとの合弁で人材派遣事業に進出した。2008年にはドライバースタッフとジャパン・リリーフを取得し、ヒューマンリソース事業の基盤を固めた。

東京証券取引所市場第二部へ上場した2005年

2005年8月、株式を東京証券取引所市場第二部に上場した。これにより資金調達力が向上し、その後のM&Aや設備投資を加速させる原動力となった。2007年5月には本社を現在地の川崎市幸区ソリッドスクエア西館に移転し、経営の拠点を集約した。

タンチョングループ入りと地域子会社再編(2014年~2017年)

2014年5月、タンチョンインターナショナルリミテッドと資本業務提携を締結し、同社グループの一角を形成することとなった。同年にはオートキャリー、ワールドウインドウズ、有限会社新和陸送などを相次いで子会社化。2015年から2017年にかけて地域子会社の商号を「ゼロ・プラス」に統一し、ゼロ・プラス九州、関東、中部、西日本、BHS、IKEDAなどを設立・再編した。車両輸送の効率化を目的とした地域ブロック化を推進した。

年表35件を開く

1960年代

  • 1961年10月創業神奈川県横浜市鶴見区生麦町字明神前2036番地に、日産自動車株式会社の全額出資により、日産自動車の新車を全国販売会社へ輸送する専門会社として、日産陸送株式会社(資本金30百万円)の商号で設立
  • 1961年12月創業1960年3月に日産自動車の新車輸送会社として設立された弘和陸送株式会社(現在当社に吸収合併)に資本参加
  • 1968年4月M&Aプリンス輸送株式会社を合併

1970年代

  • 1976年7月九州弘和陸送株式会社(現 連結子会社 株式会社ゼロ・プラス九州)を設立
  • 1977年11月株式会社ホンモクトランスポート(現 連結子会社 株式会社ゼロ・プラス関東)を設立

1980年代

  • 1980年12月本社を横浜市鶴見区鶴見中央四丁目9番11号に移転
  • 1981年8月M&A株式会社ホンモクトランスポートが湘南弘和サービス株式会社と合併し、商号をトランスポート弘和株式会社(現 連結子会社 株式会社ゼロ・プラス関東)に変更

2000年代

  • 2001年5月商号変更マネジメント・バイ・アウト(MBO)により日産自動車株式会社から独立 商号を日産陸送株式会社より株式会社ゼロに変更
  • 2001年7月M&A弘和陸送株式会社が商号を株式会社ゼロ弘和(現在当社に吸収合併)に変更
  • 2001年8月商号変更トランスポート弘和株式会社が商号を株式会社ゼロ・トランズ(現 連結子会社 株式会社ゼロ・プラス関東)に変更
  • 2001年11月商号変更九州弘和陸送株式会社が商号を株式会社ゼロ九州(現 連結子会社 株式会社ゼロ・プラス九州)に変更
  • 2003年7月M&A株式会社ゼロ弘和を当社に吸収合併
  • 2004年8月中国で新車輸送の合弁会社(陸友物流有限公司)を設立
  • 2004年9月M&A苅田港海陸運送株式会社の全株式を取得、子会社化
  • 2005年1月M&A株式会社ティービーエムの全株式を取得、子会社化
  • 2005年8月上場株式を東京証券取引所市場第二部に上場
  • 2006年4月M&A株式会社フルキャストと合弁でドライバー専門人材派遣の株式会社フルキャストドライブを設立、子会社化
  • 2006年4月M&A株式会社九倉の全株式を取得、子会社化
  • 2007年5月本社を現在地の川崎市幸区堀川町580番地ソリッドスクエア西館6階に移転
  • 2008年10月M&A株式会社ドライバースタッフ及び株式会社ジャパン・リリーフの全株式を取得、子会社化
  • 2008年11月M&A株式会社日産静岡ワークネット(2017年10月 株式会社ゼロ・プラス中部に商号変更)の全株式を取得、子会社化
  • 2009年9月M&Aエヌ・ピー・エフ・サービス株式会社の全株式を取得、子会社化 車両輸送の基地と貨物の配送倉庫が一体となった業界初の複合施設が川崎市川崎区に竣工

2010年代

  • 2010年9月M&A株式会社フルキャストドライブの株式を追加取得、完全子会社化。商号を株式会社ゼロドライブスタッフへ変更
  • 2010年11月中国で中古車関連事業を展開するため香港に合弁会社(八菱有限公司)を設立
  • 2011年4月M&A株式会社ジャパン・リリーフが株式会社ゼロドライブスタッフを吸収合併
  • 2011年6月M&Aオートキャリー株式会社の全株式を取得、子会社化
  • 2013年11月M&A株式会社ワールドウインドウズの全株式を取得、子会社化
  • 2014年4月M&A株式会社ジャパン・リリーフが株式会社ドライバースタッフを吸収合併
  • 2014年5月タンチョンインターナショナルリミテッドと資本業務提携契約を締結
  • 2014年7月M&A有限会社新和陸送の全株式を取得、子会社化
  • 2015年10月M&A株式会社ゼロ九州が商号を株式会社ゼロ・プラス九州に変更、株式会社エヌ・ピー・エフ・サービスの物流機能を統合
  • 2015年12月M&A株式会社ゼロ・トランズと株式会社ティービーエムが合併
  • 2016年7月M&A株式会社ゼロ・トランズが商号を株式会社ゼロ・プラス関東に変更、オートキャリー株式会社を合併
  • 2016年12月M&A高栄運輸株式会社(2018年7月 株式会社ゼロ・プラスBHSに商号変更)の全株式を取得、子会社化
  • 2017年4月創業株式会社ゼロ・プラス西日本を設立

有価証券報告書の沿革をもとにAIが通史として編纂しています。年表は沿革の記載そのままです。

これからの方針

有価証券報告書 2025/6期の経営方針より

会社は5つの方針を掲げている。そのうち5項目には、達成する数字が明記されている。

会社が掲げている数値目標
  • 売上収益2027年6月期まで1,500億円以上
  • 営業利益2027年6月期まで100億円以上
  • 営業利益率2027年6月期まで6.5%以上
  • ROE2027年6月期まで14.0%以上
  • PBR2027年6月期まで1.0倍以上

有価証券報告書の原文に書かれた目標だけを載せています。達成度の評価や推計は加えていません。

  1. 01

    車両輸送事業改革の推進

    地域ブロック化による輸送能力の最適配置、輸送デジタル化による計画配車で効率向上。顧客特性に応じた体制構築と料金体系見直しで収益改善。業務効率化と自動化で労働時間短縮と乗務員定着を促進。

  2. 02

    国内自動車周辺事業の拡大

    名義変更代行、納車前整備、中古車入札会運営など車両輸送に依存しない事業ポートフォリオを構築。M&Aでレンタル建機回送や構内事業など新領域に進出し事業基盤を強化。

  3. 03

    ヒューマンリソース事業の拡大

    戦略的営業で法人のアウトソース需要を捕捉し地方展開。MaaS分野で社用車シェアリングのドライバー需要に対応。空港向け等新分野への人材サービス提供を検討。

  4. 04

    一般貨物事業の拡大

    港湾荷役と運輸倉庫の既存顧客対応と新規獲得。3PL事業に注力。バイオマス発電燃料荷役などグリーン化対応。グループインフラ活用で協業・シナジー創出。

  5. 05

    海外関連事業の拡大

    ASEANで中古車輸出のシェア拡大と新サービス開発。中国で中古車輸送やEVメーカー向け物流、日中間複合物流を検討。

有価証券報告書の「経営方針、経営環境及び対処すべき課題等」から、AIが項目ごとに整理しています。数値目標は原文に書かれたものだけです。

社員と組織

有価証券報告書 10期分

グループ全体で2,703人が働いている。提出会社(単体)の平均年収は593万円で、9期前と比べて+12.9%平均年齢は45.8歳、平均勤続年数は13.7年。

決算期平均年収万円平均年齢平均勤続連結従業員数一人当たり営業利益万円
2016年6月2,080
2017年6月2,121
2018年6月2,514
2019年6月52544.110.82,474
2020年6月53544.612.62,475
2021年6月54545.012.52,478
2022年6月55545.512.82,593
2023年6月55345.913.42,585
2024年6月56945.413.32,647234
2025年6月59345.813.72,703377

平均年収・平均年齢・平均勤続は有価証券報告書に記載された提出会社(単体)の値、従業員数はグループ全体の値です。一人当たり営業利益は連結営業利益を連結従業員数で割ったもので、給与などの費用を払ったあとに一人あたりいくら残るかの目安になります。

多様性の開示2025年6月期・提出会社(単体)
女性管理職比率7.9%
縦線は目安の30%
男性育休取得率63.0%
縦線は目安の85%
女性の賃金(男性=100)69.5%
100なら男女で差がない状態

拠点とグループ

設備と関係会社

関係会社19(国内 16 / 海外 3、うち連結子会社 16) を有報から抽出しています。

主要な設備 (帳簿価額 上位10)
関東地方 栃木カスタマーサービス センター(栃木県河内郡上三川町)他37事業所4,682百万円
国内自動車 関連事業 一般貨物事業 海外関連事業
平塚カスタマーサービスセンター(神奈川県茅ヶ崎市)他16事業所4,286百万円
国内自動車 関連事業
九州地方 九州営業所(福岡県京都郡苅田町)他11事業所2,527百万円
国内自動車 関連事業
本社 — 神奈川県川崎市幸区1,429百万円
国内自動車 関連事業
京都カスタマーサービスセンター(京都府京田辺市草内能戸)他6事業所1,258百万円
国内自動車 関連事業
本社 — 福岡県京都郡苅田町1,205百万円
一般貨物事業
東北地方 仙台カスタマーサービス センター(宮城県多賀城市)他9事業所1,148百万円
国内自動車 関連事業
本社(福岡県北九州市門司区)他6事業所903百万円
一般貨物事業
本社(栃木県小山市)他11事業所700百万円
国内自動車 関連事業
九州カスタマーサービスセンター(福岡県京都郡苅田町)他4事業所604百万円
国内自動車 関連事業
ほか9件の開示あり
主な関係会社
  • 国内
    Tan Chong International Limited
    バミューダ 諸島 · その他の関係会社
    議決権51.4%
  • 国内
    株式会社 ゼロ・プラス関東
    神奈川県 川崎市幸区 · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 国内
    株式会社 ゼロ・プラス九州
    福岡県 福岡市東区 · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 国内
    株式会社 ゼロ・プラス西日本
    兵庫県 神戸市 中央区 · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 国内
    株式会社 ゼロ・プラス中部
    愛知県 名古屋市 港区 · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 国内
    株式会社 ゼロ・プラス東日本
    宮城県 多賀城市 · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 国内
    苅田港海陸運送株式会社
    福岡県 京都郡 苅田町 · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 国内
    株式会社九倉
    福岡県 北九州市 門司区 · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 国内
    株式会社 ジャパン・リリーフ
    東京都 港区 · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 国内
    株式会社 ワールドウインドウズ
    大阪府 大阪市 浪速区 · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 国内
    有限会社新和陸送
    和歌山県 和歌山市 · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 国内
    株式会社ゼロ・プラスBHS
    大阪府 東大阪市 · 連結子会社
    議決権100.0%
残りのグループ会社7社を開く
  • 陸友物流(北京)有限公司中国 北京市65%
  • 株式会社ゼロ・プラス IKEDA神奈川県 横浜市西区100%
  • 株式会社ソウイング栃木県 小山市100%
  • 株式会社ゼロ・プラス・メンテナンス栃木県 真岡市100%
  • TC Zero Company Private Limitedシンガポール50%
  • ZENITH LOGISTICS LIMITED香港48%
  • SBSホールディングス 株式会社東京都 新宿区21%

業績のいま

有価証券報告書・決算短信より

2026年6月期の売上高は1,506億円営業利益103億円前期と比べると増収増益で、売上が+1.9%、利益が+1.0%。

売上高
+1.9%
1,506億円
営業利益
+1.0%
103億円
純利益
+0.0%
72億円
営業利益率
6.8%
前期比 -0.1%pt

会社が出している今期の予想2027年6月期

項目会社予想前期実績
売上高1,550億円1,506億円
営業利益110億円103億円
純利益73億円72億円
1株あたり配当¥141.6¥141.6

会社が決算短信で公表した予想です。証券会社の予想ではありません。 短信の原本

四半期の推移

10期分

直近は2026年4Qで、売上は848億円、営業利益は59億円。前年の2025年4Qと比べると、売上は+7.6%、営業利益は+13.5%。

対象期間売上高億円営業利益億円営業利益率%純利益億円
2023年3Q369164.310
2023年4Q3189
2024年1Q317113.57
2024年2Q327123.78
2024年3Q412225.315
2024年4Q352174.812
2025年2Q690507.235
2025年4Q788526.637
2026年2Q658446.730
2026年4Q848597.042

期ごとの単独の業績で、期首からの累計ではありません。

業績の推移

有価証券報告書 15期分

2012年6月期からの15期で、売上は574億円から1,506億円へ2.6倍に増えた。直近期の営業利益率は6.8%。売上は6期連続で増加。

決算期売上高億円営業利益億円税引前利益億円営業利益率%純利益億円
2012年6月574239
株式会社ワールドウインドウズの全株式を取得、子会社化
2013年6月601177
株式会社ジャパン・リリーフが株式会社ドライバースタッフを吸収合併
2014年6月6762915
株式会社ゼロ九州が商号を株式会社ゼロ・プラス九州に変更、株式会社エヌ・ピー・エフ・サービスの物流機能を統合
2015年6月7533823
株式会社ゼロ・トランズが商号を株式会社ゼロ・プラス関東に変更、オートキャリー株式会社を合併
2016年6月7785535
株式会社ゼロ・プラス西日本を設立
2017年6月7915635
2018年6月8144121
2019年6月9023317
2020年6月8953724
2021年6月9225436
2022年6月1,0703925
2023年6月1,3295134
2024年6月1,40862624.442
2025年6月1,4781021026.972
2026年6月1,5061031036.872

金額は有価証券報告書の連結値をそのまま掲載しています。帯の長さは列ごとの最大値との比です。空欄の期は有価証券報告書からその項目の数値が取れていません(0ではありません)。

利益の構造

2026年6月期

売上高1,506億円のうち、営業利益として残るのは103億円6.8%。営業外の損益と税金を反映した純利益は72億円、売上の4.8%にあたる。営業利益率は業種中央値7.2%を下回る水準。

売上高を100としたときの内訳
  • 費用事業を回すためにかかったお金93.2%1,403億円
  • 営業利益費用を引いたあとに残った本業の利益6.8%103億円

有価証券報告書の損益計算書から、当期の金額をそのまま割り振っています。

営業利益率業種比0.4pt
6.8%
本業の利益として残る割合
純利益率業種比1.3pt
4.8%
税金まで払って最後に残る割合

お金の流れ

キャッシュフロー計算書 14期分

2025年6月期は営業CFが129億円、投資CFが−28億円で、差し引きのフリーCFは101億円この組み合わせは成熟・還元型にあたる。本業で稼ぎ、投資に回し、それでも余る現金を借金返済や株主還元に充てている。最も健全とされる型期末の手元現金は166億円で、売上の1.3ヶ月分にあたる

決算期営業CF億円投資CF億円財務CF億円フリーCF億円現金残高億円
2012年6月281−292947
2013年6月22−6−151648
2014年6月23−5−141849
2015年6月22−7−61559
2016年6月51−5−254679
2017年6月34−6−262881
2018年6月30−29−30153
2019年6月10−24−4−1435
2020年6月65−21−324448
2021年6月86−31−445559
2022年6月40−33−16752
2023年6月88−22−636655
2024年6月112−47−865113
2025年6月129−28−46101166

本業で稼いだ現金が営業CF、設備や事業への投資が投資CF、借入と返済・配当が財務CF。営業・投資・財務の3列は縦線が0で、右がプラス、左がマイナスです。健全な会社の基本形は営業CFがプラスで投資CFがマイナス。フリーCFは営業CFと投資CFの合計で、手元に残る現金を表します。

資産と負債

貸借対照表 14期分

2025年6月期の総資産は739億円。このうち返さなくてよい自己資本が429億円で、自己資本比率は58.0%(業種中央値40.1%より厚い)

決算期総資産億円自己資本億円負債億円自己資本比率%
2012年6月30212817442.3
2013年6月31113317842.9
2014年6月30313416944.3
2015年6月33715618146.3
2016年6月35917718249.5
2017年6月38020717354.4
2018年6月38322116257.7
2019年6月39623116558.3
2020年6月44524919655.9
2021年6月50928322655.5
2022年6月55230125154.5
2023年6月56633323358.9
2024年6月70737232952.6
2025年6月73942930458.0

自己資本比率は総資産のうち返済のいらないお金の割合で、高いほど借入への依存が小さいことを示します。負債は総資産から自己資本を引いた額です。

2025年6月期の内訳
現金及び預金
166億円
すぐ使えるお金
利益剰余金
359億円
過去の利益の積み上がり
負債合計
304億円
いつか返す必要があるお金

業界内での比較

陸運業 56社との比較

同じ陸運業の企業と並べると、いちばん上に来るのは配当利回り56社中5位あたり、逆に低いのは売上成長率56社中46位あたり帯は左端が業種の最下位、右端が最上位で、縦線が真ん中にあたる。

ROE株主の出したお金でどれだけ利益を生んだか
/中央値 8.4%
P25 6.0%P75 10.4%
営業利益率売上のうち本業の利益として残る割合
6.8%/中央値 7.2%
P25 4.9%P75 10.9%
自己資本比率総資産のうち返済のいらないお金の割合
/中央値 40.1%
P25 32.4%P75 54.0%
売上成長率下位前期からの売上の伸び
1.9%/中央値 4.5%
P25 2.6%P75 7.5%
配当利回り上位株価に対して1年で受け取る配当の割合
4.2%/中央値 2.4%
P25 1.6%P75 3.0%

有価証券報告書の最新期の数値をもとに、同じ業種の企業の中での順位を毎日計算しています。P25は下から4分の1、P75は上から4分の1の位置にある企業の値です。

株価

9月2日の終値

直近の終値は¥3,405で、1年前と比べて+8.5%過去52週の値幅のなかでは37%の位置にある。

¥3,405-2.7%1ヶ月-1.9%1年+8.5%時価総額598億円
過去52週の値幅
安値¥2,938高値¥4,185

チャートの金額は株式分割と配当を反映して調整した終値で、上に出している直近の終値とは一致しないことがあります。

指標
PER (実績)8.0倍
PER (会社予想)7.9倍
PBR1.19倍
配当利回り4.16%

実績値は直近の決算、予想値は会社予想にもとづきます。株価は終値ベースです。

値動きの背景

直近1ヶ月で+2.7%と小幅上昇。25日線(3621円)を+0.7%上回るが、52週高値4185円から-12.9%下落。週足では75日線(3524円)を+3.4%上回るとはいえ、出来高1.2万株と低調で上値重い展開。

値動きの背景は、株価と出来高の推移をもとにAIがまとめた見立てです。

AIの評価

AI評価

株価水準の解釈です。売買の推奨ではありません

現在の株価水準を割安と判定しています(スコア 80/100)

PER 9.2倍は業界平均23.4倍を大幅に下回り、割安水準。PBR 1.33倍は業界平均1.08倍をやや上回るが、ROE 17.9%と高収益で割高感はない。配当利回り4.25%は業界平均2.21%の約2倍で魅力的。業績も増収増益傾向で、割安ながら配当も安定して伸びている。

指標この会社業種平均
PER (実績)8.0倍15.7倍
PER (予想)7.9倍
PBR1.19倍1.07倍
ROE17.9%8.4%

業種平均は同じ東証33業種に属する銘柄の単純平均です。銘柄数が少ない業種では平均が振れます。

AI評価判定とスコアは公開データをもとにした解釈で、将来の株価を示すものではありません。算出の考え方は編集方針に記載しています。

評価が分かれる点

AI分析

投資家の見方

業績拡大と高ROE(17.9%)が魅力。強気派はEC需要拡大と人手不足を追い風に、効率化による利益率改善を評価。弱気派は燃料費高騰や運賃競争の激化、ドライバー不足のリスクを指摘し、成長持続性に疑問。

プラスに働く材料7
  • EC市場の拡大

    ネット通販の伸長で物流需要が増加傾向。

  • 利益率の改善トレンド

    2024年6月期4.4%→2025年6月期6.9%と営業利益率上昇。

  • 高ROEと割安感

    ROE17.9%に対してPBR1.33倍と割安評価。

  • 営業利益65%増益、収益加速2025/6期影響

    営業利益62→102億円、運賃改定と効率化進展

  • PER9.2倍の割安、ROE18%継続影響

    PER9倍台、ROE18%で割安感、バリュー買い

  • 株主還元強化の可能性次回決算発表影響

    増益基調で配当増額または自社株買い期待

  • 外資保有比率52.9%の高水準継続影響

    外国人投資家の高い関心、需給面で下支え

マイナスに働く材料7
  • 燃料費高騰リスク

    原油価格上昇が運行コストを押し上げ、利益を圧迫。

  • 人手不足の深刻化

    ドライバー不足による人件費上昇やサービス低下の懸念。

  • 運賃競争の激化

    同業との価格競争で単価下落の可能性。

  • 競争激化による運賃低下不定影響

    物流業界の競争激化で運賃値下げ圧力

  • 燃料費高騰によるコスト増継続影響

    軽油価格上昇で運行コスト増、利益圧迫

  • 減速リスク: 業績伸び率鈍化2026/6期影響

    前期比65%増から鈍化、PER9倍維持には更なる成長必要

  • トラック更新投資負担通年影響

    環境規制対応で設備投資増加、キャッシュフロー圧迫

次の決算で確かめる点
営業利益率
効率化の進捗と収益性の向上度合いを測る。
従業員数
人手不足の影響と人材確保の状況を確認。
燃料費比率
コスト変動リスクを把握するため。
デリバリー件数
需要動向と稼働率を反映する指標。

配当

株主還元

直近の年間配当は1株あたり141.6で、前期から+127.9%いまの株価に対する利回りは4.16%。増配か配当維持が4年続いている。

年間配当
¥141.6
1株あたり
配当利回り
4.16%
いまの株価に対して
配当性向
41.5%
利益のうち配当に回した割合
連続増配等
4年
増配か維持が続いた年数
決算期1株あたり配当前期比%配当性向%
2017年6月5228.0
2018年6月32−38.216.0
2019年6月25−22.4124.0
2020年6月3643.066.7
2021年6月35−3.134.1
2022年6月389.345.0
2023年6月5135.345.0
2024年6月6120.435.8
2025年6月140127.941.5

過去の配当は株式分割にあわせて調整した金額です。配当性向は有価証券報告書に記載された各期の値で、利益のうち配当に回した割合を示します。

次の配当スケジュール
  • 権利付き最終日
  • 権利確定日
  • 支払開始日
  • 今期の会社予想年間予想¥141.6

株主

有価証券報告書より

2025年6月期末の株主数は延べ3,306人。区分でいちばん多いのは外国法人52.9%。グループ会社や銀行などの安定株主が32.9%を占め、残る67.1%が市場で売買されうる浮動株にあたる。

所有者の区分ごとの比率

所有者の区分2020年6月%2021年6月%2022年6月%2023年6月%2024年6月%2025年6月%
外国法人50.951.151.551.651.452.9
事業法人31.131.231.231.131.130.6
個人・その他10.510.49.98.59.112.2
自己株式4.04.04.02.62.62.6
金融機関7.07.06.98.17.92.3
証券会社0.50.30.50.70.52.0

発行済株式に対する持ち株比率です。単元未満株の扱いにより、合計が100%にならない期があります。

大株主上位10

順位株主持ち株比率 %
01ZENITH LOGISTICS LIMITED(常任代理人 株式会社みずほ銀行決済営業部)46.74
02SBSホールディングス株式会社20.37
03株式会社フジトランスコーポレーション5.02
04ZENITH LOGISTICS PTE. LTD.(常任代理人 株式会社みずほ銀行決済営業部)3.34
05株式会社日本カストディ銀行(信託E口)1.94
06栗林運輸株式会社1.45
07ゼロ従業員持株会1.12
08株式会社オークネット1.03
09モルガン・スタンレーMUFG証券株式会社0.83
10株式会社ENEOSウイング0.73

有価証券報告書の大株主の状況から、上位10者を掲載しています。信託銀行の名義は、実際の保有者ではなく運用を預かる先を指すことがあります。

株価指標の推移

有価証券報告書 15期分

1株利益は15期で+672%、1株純資産は14期で+239%。直近期のROEは17.9%で、日本株の目安とされる8%を上回る。

決算期EPSBPSROE%PER配当性向%
2012年6月557477.75.822.9
2013年6月427805.58.125.9
2014年6月8878410.77.935.6
2015年6月13791316.16.030.4
2016年6月2081,06920.76.329.1
2017年6月2081,24818.07.628.0
2018年6月1281,33210.09.416.0
2019年6月1001,3877.38.0124.0
2020年6月1421,4909.96.166.7
2021年6月2171,68913.65.934.1
2022年6月1511,7868.76.945.0
2023年6月2041,97210.96.545.0
2024年6月2462,20011.87.535.8
2025年6月4242,53117.97.241.5
2026年6月425

有価証券報告書に記載された各期の値です。PERは期末時点の株価にもとづく実績値で、いまの株価から計算した値とは異なります。

EPS1株利益
1株が1年で稼いだ純利益。伸びていれば株の稼ぐ力が育っている
BPS1株純資産
1株あたりの持ち分。会社に積み上がった蓄えの目安
ROE自己資本利益率
株主のお金でどれだけ稼いだか。日本株では8%が一つの目安
PER期末実績
株価が1年分の利益の何倍か。低いほど割安とは限らず、期待の低さのこともある
配当性向利益からの還元率
利益のうち配当に回した割合。高すぎる場合は無理をしている可能性もある

経営陣

12名 有価証券報告書の提出日現在

有価証券報告書に載っている役員は12名。2025/6期の役員報酬は総額363百万円。社内取締役1人あたりの報酬は、従業員の平均年収の約10倍にあたる。

氏名役職年齢保有株数
北村竹朗代表取締役会長 海外事業本部長7138,600
中江英毅代表取締役副会長 カスタマーサービス本部長 整備事業本部長729,100
髙橋俊博代表取締役社長5721,700
柴田学爾取締役 営業本部長531,000
タン・エンスン取締役78
ジリアン・タン取締役46
鎌田正彦取締役671,800
上村俊之取締役55
和田芳幸取締役75
塩谷知之常勤監査役6632,300
鈴木良和監査役53
神谷俊広監査役71

役員報酬の内訳2025/6

役員の区分人数固定報酬百万円業績連動百万円株式報酬百万円その他百万円合計百万円1人あたり百万円
取締役(社内)515370797930260
社外取締役635356
監査役121442626

有価証券報告書の役員報酬等の総額から、区分ごとの内訳を載せています。人数は当期中に在任した延べ人数のため、期末の人数と一致しない期があります。

有価証券報告書

有価証券報告書 2025/6期

会社自身が書いた有価証券報告書の本文を、章ごとにそのまま収録しています (要約ではありません)。

事業の内容684字を開く

何をしている会社か、会社自身の説明

3 【事業の内容】 当社グループは、2025年6月30日現在、当社及び子会社21社と共同支配企業3社で構成されております。 当連結会計年度より、株式会社ゼロ・プラス・メンテナンスを子会社化しております。 また、当社グループの報告セグメントは、国内自動車関連事業、ヒューマンリソース事業、一般貨物事業、海外関連事業と分類しております。 当社グループは、当社の普通株式に対する公開買付けにより2014年6月19日付けにて親会社タンチョンインターナショナルリミテッドグループの一角を形成しております。同社グループは、シンガポール、香港、中国、タイ等のアジア地域において主に自動車の製造・流通・販売を中心に、産業機械、不動産、金融などの領域で事業展開を行っており、香港証券取引所に上場しております。 当社グループの事業にかかる位置付けは以下のとおりであります。 セグメント   会社 国内自動車関連事業   ㈱ゼロ、㈱ゼロ・プラス関東、㈱ゼロ・プラス九州、㈱ゼロ・プラス西日本、㈱ゼロ・プラス中部、㈱ゼロ・プラス東日本、㈲新和陸送、㈱ゼロ・プラスBHS、㈱ゼロ・プラスIKEDA、㈱ソウイング、㈱ゼロ・プラス・メンテナンス ヒューマンリソース事業   ㈱ジャパン・リリーフ 他4社 一般貨物事業   ㈱ゼロ、苅田港海陸運送㈱、㈱九倉、東洋物産㈱ 海外関連事業   ㈱ゼロ、㈱ワールドウインドウズ、陸友物流(北京)有限公司TC Zero Company Private Limited 他2社 《事業系統図》 以上述べた事項を事業系統図によって示すと以下のとおりであります。
経営方針・対処すべき課題3,768字を開く

経営陣が考える方向性と課題

1 【経営方針、経営環境及び対処すべき課題等】 文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において当社グループが判断したものであります。 (1) 会社の経営の基本方針 当社グループの企業理念は『品質』、すなわち「安全で良質な輸送・サービス」をお客様に提供するとともに、「お客様の期待以上のサービスを創造することにより、豊かな社会の発展に貢献する。」ことを掲げており、営業品質・物流品質・人的品質(人的資本)・財務品質などあらゆる品質の向上を活動の基本としております。 また、祖業である車両輸送事業において確固たる業界のポジションを築くため、既存ビジネスの拡大に加え、周辺事業へのさらなる展開を実行していくとともに新規事業や新サービスを創出し、M&Aも一つの選択肢として、新しい事業領域への展開を推し進めてまいります。持続的な成長・発展を通し、企業価値を増大させ、社会、お客様、株主の皆様から継続的に信頼を得られる企業グループになることを目指してまいります。 (2) 目標とする経営指標 中期経営計画の最終年度となる2027年6月期の目標とする経営指標は以下のとおりとし、その達成に向けて邁進してまいります。 項目   目標数値 売上収益   1,500億円以上 営業利益   100億円以上 営業利益率   6.5%以上 ROE   14.0%以上 PBR   1.0倍以上 PER   8.0倍以上 (3) 当社グループが置かれている経営環境について ① 市場環境 当社グループの主たる事業であります国内自動車関連事業は、消費税や自動車取得および保有時などの関係諸税の税制に影響を受けやすい国内自動車販売市場の動向に連動しております。日本国内の新車市場は90年代の700万台をピークに、それ以降は停滞が続き、コロナ禍の混乱を経て近年の新車販売台数は500万台を切る水準で推移しております。さらに人口減少などによる運転免許保有者の減少や自動車の所有形態が変化していくなど、中長期的に見れば市場は減少傾向にあります。 また、物流業界においては中長期的な原油価格の高騰リスクや2021年以降急激に進んだ円安基調に伴う燃料価格上昇基調の環境下に加え、コンプライアンスへの対応、日本国内における労働力不足、特に乗務員の不足への対応、さらには働き方改革関連法および改善基準告示改正に起因する「物流2024年問題」への対応ならびに消費者物価指数の上昇に伴う賃金上昇機運の高まりによる企業のさらなる負担増加など、引き続き厳しい事業環境が続くものと考えております。 ② 当社グループの構造と主要なサービスの内容 当社グループは、当社および子会社21社と共同支配企業3社で構成され、国内自動車関連事業、ヒューマンリソース事業、一般貨物事業、海外関連事業を主たる業務としております。 国内自動車関連事業は、主に新車および中古車の輸送、バイクの輸送、レンタル建機の回送、納車前整備点検や大型車整備、リースアップ車や自動車販売会社における下取り車の入札会運営、中古車オークション会場における検査業務を主とする構内作業およびそれらに付随する事業を行っております。ヒューマンリソース事業は、病院や教育施設などにおける自動車の運行管理事業やドライバーおよび倉庫内作業員を中心とした人材派遣事業を行っております。一般貨物事業は、港湾荷役や運輸・倉庫事業に加え、一般消費財等の3PL事業を行っております。海外関連事業は、主として中古車の輸出、中国における新車の輸送を行っております。 グループの統一的な基本方針のもと、取締役会をはじめ各機関、各社が、相互に事業を組み合わせて、自動車流通における総合物流企業・サービスプロバイダーとしてグループシナジー創出と効率化を推し進めております。 ③ 競合他社との優位性 当社グループは、それぞれのセグメントで競合企業が存在いたします。国内自動車関連事業の主たる事業である車両輸送事業においては、多数の車両輸送会社が存在いたしますが、長距離の輸送は対応できないことが多く、当社グループが持つ陸上・海上輸送の全国ネットワークが強みを発揮いたします。また、車両輸送では自動車という特殊な荷物を取り扱っており、その輸送機材に供給の制約があるなど、参入障壁は比較的高いものとなっております。ヒューマンリソース事業においては、一般的な派遣事業の割合は少なく、自動車の運行管理やドライバー派遣が主となっており、当社グループとのシナジーがより発揮しやすい構造となっております。また、一般貨物事業においては、参入障壁の高い港湾事業や地域性を活かせる3PL事業を主に事業展開を行っております。海外関連事業においては、中国における車両輸送事業は日本基準の高い輸送品質を強みにしており、中古車輸出事業は地域を集中させ、高い顧客満足度を獲得しております。 (4) 対処すべき課題 当社グループは次の課題に取り組み、力強い成長戦略を実現してまいります。 ① 車両輸送事業改革の推進 事業基盤再構築の一環として行った車両輸送会社の地域ブロック化により、グループが保有する地域毎の輸送能力を見極め、既存の輸送戦力を最大活用できる最適な配置を進めるとともに、輸送デジタル化による計画的な配車の実現等により輸送効率を向上させてまいります。また、顧客や地域の特性に応じた営業体制・輸送体制の構築に加えて、コスト管理の徹底を図るとともに、請求・支払料金体系の包括的な見直しを進め、収益向上につなげてまいります。 さらに、「物流の2024年問題」への対応を推進し、法令順守に努めるとともに、総労働時間の短縮を推進するため、業務の効率化および自動化、デジタル化によるシステムの活用によって負荷軽減に努めてまいります。業務プロセスをシンプルにすることや、輸送機材の荷扱いや中古車オークション会場における自動車探しなどを分業やアウトソースすることによって、業務量の削減と平準化を図り、労働環境や諸条件の改善を進め、自動車流通業界ダントツの魅力ある会社、働きがいのある職場をつくり上げることで、乗務員や整備士の定着、従業員エンゲージメントや従業員満足度の向上を促進してまいります。 ② 国内自動車周辺事業の拡大 車両輸送に依存しない事業ポートフォリオを構築するため、名義変更や登録代行、納車前整備点検、中古車入札会の運営や中古車オークション会場における検査業務などの自動車周辺事業を構築して、新規事業や新サービスを創出してまいります。また、M&Aによってレンタル建機の回送、中古車オークション会場や入札会会場における構内事業や大型中古車販売店内におけるカークリーニング事業への本格参入など新しい領域への事業展開を進め、事業基盤をより強固なものとしてまいります。 ③ ヒューマンリソース事業の拡大 ヒューマンリソース事業におきましては、戦略的な営業活動および営業体制の強化により、少子高齢化や需要の多様化などによる、様々な法人のアウトソース需要を獲得し、また地方都市への展開などを行っております。 MaaS(Mobility As a Service)分野におきましても、企業内で社用車のシェアリング(ライドシェア)することによる専属ドライバーの需要が高まっていることから、さらなる契約獲得に向けて活動を行っております。さらに従来の「ドライバー」を軸とした人材・サービスの提供に加えて、空港への人材・サービスの提供も行っており、今後はさらに新たな分野への人材・サービスの提供を検討してまいります。 ④ 一般貨物事業の拡大 一般貨物事業におきましては、港湾荷役事業と運輸・倉庫事業ともに既存顧客の要望に的確に応えるとともに、新規顧客の獲得に努めることで事業の拡大を進めております。運輸・倉庫事業では、顧客の物流センター・倉庫の3PL事業に注力しております。 港湾荷役事業におきましては、グリーン化・カーボンニュートラルの流れの中で、バイオマス発電所向けの燃料荷役を受託しており、順調に推移しております。また、グループ内のインフラやリソースを最大活用して、お客様への新たな価値を提案できるような協業を推進し、グループシナジーの創出を進めてまいります。 ⑤ 海外関連事業の拡大 自動車関連事業で長年培ってきた当社グループのサービス技術、ノウハウを海外の成長市場で展開しております。 ASEAN諸国におきましては、マレーシア向けに中古車輸出を手掛けている株式会社ワールドウインドウズの売上が大幅に伸長していることから、引き続きお客様からの要望に応えられる体制を整備するとともに、さらなるシェア拡大に加え、新たなサービスの開発や他の地域への展開を検討してまいります。 また、中国におきましては、2004年に陸友物流(北京)有限公司を設立して進出以来、事業を拡大し収益を上げており、2021年7月1日に出資持分を追加取得し、連結子会社化いたしました。今後は中国における中古車輸送や新興EVメーカーへの参入および中国から日本へ輸入される電気自動車の複合物流の構築を検討してまいります。
事業等のリスク7,377字を開く

会社が自認するリスクの一覧

3 【事業等のリスク】 当社グループの事業等に係るリスク要因になる可能性のある重要事項は以下のようなものがあります。なお、文中における将来に関する事項は、有価証券報告書提出日現在において当社が判断したものでありますが、以下の記載は当社グループの事業等及び当社株式への投資に係るリスクを全て網羅するものではありません。 ① 主要顧客への売上依存度について(リスク顕在化の可能性:小、経営成績等の状況に与える影響:大) 当社グループの主要顧客は、日産自動車株式会社であり、同社向けの売上実績は下表のとおりとなっています。日産自動車株式会社への売上依存度は、継続的に高い率となっているため、同社との取引状況に何らかの変更があった場合には、当社グループの業績に悪影響を与える可能性があります。 相手先   2024年6月期   2025年6月期 金額 (百万円)   総売上に 占める割合   金額 (百万円)   総売上に 占める割合 日産自動車株式会社   12,351   8.8   %   12,842   8.7   % 日産自動車グループ(注)   20,292   14.4   %   21,086   14.3   % (注) 日産自動車グループの販売実績は、日産自動車株式会社、日産モータースポーツ&カスタマイズ株式会社、及び国内の日産自動車販売会社への売上実績と、陸友物流(北京)有限公司における、中国の東風汽車有限公司及び中国のその他日産自動車関係会社等への売上実績を合計したものであります。 日産自動車株式会社とは、車両輸送作業や新車点検整備作業等の個別の業務ごとに締結された「車両運送委託契約書」や「請負基本契約書」等の契約を締結していることに加えて、日産自動車株式会社より「Nomination Letter」に署名をいただいており、2027年3月末まで継続されることが基本合意されております。また、それ以降も継続に向けた協議をしております。これまで日産自動車株式会社が提示した目標を達成しており、今後も業務品質の維持向上に努めることによって契約の更新を続けてまいる所存です。 しかし、諸事情により日産自動車株式会社との取引が継続できなくなった場合は、当社グループの業績に悪影響を与える可能性があります。 当事業リスクに対する対応策としては、輸送システムの連携などを推進することで、日産自動車株式会社との関係強化に努めてまいります。 ② 特有の法的規制に係るもの a.貨物自動車運送事業法等の規制について(リスク顕在化の可能性:小、経営成績等の状況に与える影響:大) 当社グループの主要な事業活動である車両輸送サービスの前提は、一般貨物運送事業者としての貨物自動車運送事業法第3条に基づく一般貨物自動車運送事業認可(関東運輸局長(関自貨2)第1992号ほか)と、貨物運送利用事業者としての貨物利用運送事業法第20条に基づく第二種貨物利用運送事業許可(総合政策局複合貨物流通課長(国総貨複第6号の4-25))であり、当該許認可には有効期限が設定されていません。 貨物自動車運送事業法や貨物利用運送事業法では、許認可の基準、運送約款の作成・認可、運行管理者の選任等が定められており、同法第33条等に許認可取消事由が規定されています。 また、当社グループの事業運営においては、厚生労働省告示「自動車運転者の労働時間等の改善のための基準」(以下「改善基準告示」)は行政告示(指針)であり、直接罰則を規定する法令ではありませんが、告示に基づく違反が確認されれば、労働基準監督署等による監督・是正指導や行政処分が行われる可能性があり、その結果として許認可の維持に影響が生じるおそれがあります。2024年4月1日施行の改正では、時間外労働の上限規制や拘束時間の短縮等が導入されており、当社における遵守が一層重要となっています。 現時点において、当社グループはこれらの許認可の取消の事由に該当する事実や改善基準告示の重大な違反事実はないと認識しています。 当社グループの主要な事業活動の継続には前述のとおり一般貨物自動車運送事業認可及び第二種貨物利用運送事業許可が必要ですが、今後、法令違反等によりこれらの許認可が剥奪された場合には、主たる事業の一部あるいは全部を行うことができず、当社グループの業績に悪影響を与える可能性があります。これに対応するため、ドライバーの増員、勤務体制の見直し、デジタルタコグラフ等の労働時間管理システムの導入・更新、車両・設備投資等の対策を進めており、これらは人件費や設備投資等のコスト増要因となる可能性があります。また、当社は法令に基づき必要な運行管理者を選任しており、定期的な教育および監査を実施することで遵守体制の維持に努めています。 さらに、今後、貨物自動車運送事業法や貨物利用運送事業法、改善基準告示の内容変更等が行われた場合には、新たなコストが発生し、当社グループの業績に悪影響を与える可能性があります。 b.排気ガスの抑制に関する諸規制について(リスク顕在化の可能性:中、経営成績等の状況に与える影響:小) 当社グループの営む事業のうち国内自動車関連事業及び一般貨物事業につきまして、2002年10月1日から「自動車から排出される窒素酸化物及び粒子状物質の特定地域における総量の削減等に関する特別措置法」(自動車NOx・PM法)が施行され、また、2003年10月1日から東京都の「都民の健康と安全を確保する環境に関する条例」をはじめとするディーゼル車の走行規制条例が、首都圏で施行されたのを皮切りに、全国へ拡大されております。当社グループといたしましては、各種規制に対して、新車代替又は排ガス対策装置を装着することを進めておりますが、今後、規制の内容の強化等が行われた場合には、更なるコストが発生し、当社グループの業績に悪影響を与える可能性があります。 c.道路交通法の規制について(リスク顕在化の可能性:小、経営成績等の状況に与える影響:中) 当社グループの輸送業務については、道路交通法を遵守し、人命を尊重し交通安全に最善を尽くしております。しかし、重大な交通事故等を起こしてしまった場合には、当社グループの信頼が失われ、当社グループの業績に悪影響を与える可能性があります。 d.道路法の車両制限令の規制について(リスク顕在化の可能性:小、経営成績等の状況に与える影響:中) 当社グループの車両運搬用のセミトレーラにつきましては、道路法の車両制限令により全長の制限及び積載車両の長さや高さや重量等の制限が定められております。車両運搬用セミトレーラは、本来商品車(輸送依頼を受けた車両)を6~7台積載できることを前提に製造されておりますが、最近は商品車のサイズが大型化したことに伴い、積載時にセミトレーラのサイズに収まらず、はみ出してしまう可能性があります。また、自動車の電動化にともない重量が増しており、セミトレーラの重量制限を超過してしまう可能性があります。 当社グループでは、各物流拠点での配車時において、制限値を超えないように小型車を混載させ、積載時に調整を行っております。しかし、小型車の混載が困難な新車輸送に関しましては、積載台数を減らさざるをえない場合もあります。今後も、適正な輸送料金への改定の交渉に取り組みますが、規制の内容の変更等が行われ、輸送効率の低下に伴うコスト増分を輸送料金に反映できない場合には、当社グループの業績に悪影響を与える可能性があります。 e.労働基準法等の規制について(リスク顕在化の可能性:小、経営成績等の状況に与える影響:中) 乗務員の労務管理は、「労働基準法」等に基づき実施しています。働き方改革関連法に伴う残業時間規制の強化や、労働安全衛生法改正に伴うメンタルヘルス対応義務化等により、労働行政による監督が強化されており、従業員の健康管理やきめ細かな労務管理が一層求められています。 自動車運転業務についても改善基準告示の基準が実務に影響を与えており(改善基準告示の詳細は項目a参照)、特に繁忙期となる3月には従来どおりの売上収益を維持できない可能性があります。今後の規制強化や法適用の動向によっては、さらなる勤務体制の見直しや人員確保等に伴うコスト増加が懸念されます。これを踏まえ、当社では繁忙期対策として臨時雇用の計画、協力会社への業務委託枠の確保、乗務員の勤務体制変更等を検討・実施しています。今後の規制強化や法適用の動向によっては、勤務体制の見直しや人員確保に伴うコスト増加が懸念されるため、政策変更等が発生した場合には関係部署で影響試算と対応計画を速やかに作成・実行してまいります。 f.派遣法等の改正について(リスク顕在化の可能性:小、経営成績等の状況に与える影響:小) 「労働者派遣事業の適正な運営の確保及び派遣労働者の保護等に関する法律(以下、労働者派遣法)」は2012年の改正に続き、改正時の附帯決議等により2015年にも一部改正されました。改正においては、雇用安定措置の義務化、個人単位及び事業所単位の期間制限等が織り込まれています。派遣先企業では、アウトソーシングや直接雇用への切り替えなどの動きも見られ、派遣業界の競争は更に厳しさを増すものと考えられます。これまでも労働・雇用環境の変化に応じて労働者派遣法は改正されており、今後の改正などにより事業環境が変化した場合には、ヒューマンリソース事業において派遣事業を展開している当社グループの業績に悪影響を与える可能性があります。 当法的規制に係る事業リスクの対応策につきましては、関係部署に対する、貨物自動車運送事業法や労働基準法などの法令順守指導・教育に努めると同時に、その他の法的規制につきましては、情報の早期収集と迅速な対応並びに情報開示に努めてまいります。また、監査部による特別監査などを通じてコンプライアンス遵守意識を高めてまいります。 ③ 人材の確保について(リスク顕在化の可能性:中、経営成績等の状況に与える影響:小) 人材確保・育成を経営上の重要項目として取り組んでおりますが、少子高齢化の進行に伴う人材不足及び景気回復に伴う人件費の高騰などにより必要な人材の確保ができない場合には、当社グループの業績に悪影響を与える可能性があります。特に国内自動車関連事業における車両輸送事業やヒューマンリソース事業における送迎事業や派遣事業を担っている「自動車運転の職業」は有効求人倍率が高止まりしていることから、人件費高騰のリスクを抱えております。当事業リスクに対する対応策としては、数年前から乗務職の新卒を採用し始めるなど、乗務職確保と高齢化に歯止めをかける施策を行っております。 ④ サイバーセキュリティに関するリスク(リスク顕在化の可能性:中、経営成績等の状況に与える影響:大) 当社グループは、事業運営において受注管理システム、配車管理システム、会計システム、労務管理システム等の基幹システムを活用しており、これらのシステムには顧客情報、運転者や役職員の個人情報、運行データ等の重要な情報が蓄積されております。近年、ランサムウェア攻撃、標的型攻撃、DDoS攻撃等のサイバー攻撃が高度化・巧妙化しており、当社グループにおいてもサイバー攻撃を受けるリスクが存在します。 万が一、サイバー攻撃により重要なシステムが停止した場合、事業運営に支障が生じ、サービス提供の継続が困難となる可能性があります。 また、個人情報や機密情報の漏洩が発生した場合、顧客や取引先からの信頼失墜、損害賠償請求、監督当局からの処分等により、当社グループの業績及び財政状態並びに社会的信用に重大な影響を及ぼす可能性があります。さらに、システムの復旧や再構築、セキュリティ強化対策等に要する費用負担も、当社グループの業績に影響を与える可能性があります。 当該リスクに対する対応策として、当社グループでは、ファイアウォールやウイルス対策ソフトの導入、システムへのアクセス権限管理の徹底、定期的な脆弱性診断の実施、重要データのバックアップ体制の構築等の技術的対策を講じております。また、全役職員を対象としたサイバーセキュリティ教育の定期実施、標的型攻撃メール訓練、インシデント発生時の対応手順の整備等により、人的・組織的対策の強化を図っております。さらに、サイバー攻撃によるシステム停止等に備えた事業継続計画(BCP)の策定、サイバー保険への加入検討等により、リスクの軽減と影響の最小化に努めております。 現時点において、当社グループの事業運営に重大な影響を及ぼすサイバー攻撃の被害は発生しておりませんが、サイバー攻撃の脅威は日々進化しているため、継続的なセキュリティ対策の強化に取り組んでまいります。 ⑤ 自然災害等の大規模災害による被害(リスク顕在化の可能性:小、経営成績等の状況に与える影響:大) 地震、噴火、津波、台風等の自然災害や火災等の事故及び通信ネットワークを含む情報システムの停止等により、当社グループの事業活動が停止するような被害を受けた場合には、当社グループの業績に重要な悪影響を与える可能性があります。当事業リスクに対する対応策としては、車両輸送における物流拠点(CSセンター)においては、日本全国36箇所に亘って展開しているため、どこか特定のエリアや拠点が壊滅的な打撃を受けたとしても、近隣の拠点でバックアップができる体制を構築しております。 ⑥ 保有資産の価格下落に関するリスク(リスク顕在化の可能性:中、経営成績等の状況に与える影響:中) 当社グループが保有している営業債権及びその他の債権(17,431百万円)、棚卸資産(3,137百万円)、有形固定資産(22,468百万円)、のれん及び無形資産(5,306百万円)について、収益性の低下や自然災害、火災などによって、評価損の計上や減損処理を行うこととなった場合、当社グループの業績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。 当該事業リスクに対する対応策としては、営業債権については、顧客ごとの与信管理の徹底と情報管理の迅速性を重視すること、棚卸資産に関しては、見込み発注の縮小化と在庫管理を徹底すること、有形固定資産及びのれん・無形資産に関しては、投資前に事業収益性の見極め精度を向上させ、投資後は損益管理を徹底し、収益性低下が認められた場合は、早急にリカバリープランを導入することでリスクの顕在化を抑制してまいります。 なお、当連結会計年度において、国内自動車関連事業における株式会社ソウイングは、取得時に前提とした事業環境に乖離が生じたことから、のれんの一部減損損失を認識しております。 ⑦ 中古車輸出事業に関するリスク 子会社である株式会社ワールドウインドウズにおけるマレーシア向けの中古車輸出事業におきまして、為替レートの変動、法的規制の変化、債権の回収、自動車運搬専用船の船枠確保に関するリスクがあります。 a.   為替レートの変動について(リスク顕在化の可能性:大、経営成績等の状況に与える影響:小) 当社グループは、マレーシアの中古車輸入業者との取引に関しては円建てを基本としており、為替ヘッジは行っておりません。しかしながら、急激に円高になった場合、日本から輸出する中古車の価格競争力がなくなり、当社グループの輸出台数が減少することによって、業績及び財政状況に影響を及ぼす可能性があります。 b.   法的規制の変化について(リスク顕在化の可能性:小、経営成績等の状況に与える影響:中) マレーシアにおきましては、自動車産業保護政策やマレー系民族優遇政策を基にして中古車の輸入関税や輸入条件が定められておりますが、その政策が変更された場合、当社グループの業績及び財政状況に影響を及ぼす可能性があります。 c.   債権の回収について(リスク顕在化の可能性:大、経営成績等の状況に与える影響:小) 当社グループでは、取引を開始するにあたって信用調査を実施し、会社毎に与信枠を設定して継続的に販売状況をモニタリングすることなどによって与信管理に努めておりますが、取引先の倒産や支払い遅延などが発生した場合、当社グループの業績及び財政状況に影響を及ぼす可能性があります。 d.   自動車運搬専用船の船枠確保(リスク顕在化の可能性:大、経営成績等の状況に与える影響:小) 当社グループは、日本からマレーシアへ中古車を輸出するにあたって、主に自動車運搬専用船を利用しておりますが、その船枠が空いているかどうかは新車の輸出動向に左右されます。新車の輸出が旺盛で自動車運搬専用船の船枠の確保ができない場合、在庫車の滞留により資金繰りに影響を及ぼす可能性や、輸出台数を制限することにより売上収益に影響を及ぼす可能性があります。 ⑧ 気候変動に関するリスク(リスク顕在化の可能性:中、経営成績等の状況に与える影響:中) 気候変動に伴う移行リスク(政策・規制の強化、技術変化、市場・顧客ニーズの変化、評判リスク等)や物理的リスク(異常気象の激甚化・頻発化、気温上昇や降水パターンの変化等の長期的な気候パターンの変化)により、当社グループの事業活動や業績に影響を与える可能性があります。これらのリスクの詳細については、「2.サステナビリティに関する考え方及び取組」に記載しております。 当事業リスクに対する対応策としては、気候変動への対応(TCFD)の枠組みに基づき気候関連リスクの特定・評価を実施し、リスクの軽減に向けた取組みを推進しております。物理的リスクについては、既存の自然災害対策と連携し、全国に展開する物流拠点における事業継続体制の強化を図っております。移行リスクについては、環境負荷低減に向けた技術革新や事業プロセスの見直し等を通じて、持続可能な事業モデルの構築に取り組んでおります。
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業績がなぜこうなったかの経営陣の説明

4 【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】 (1) 経営成績等の状況の概要 ① 業績 当連結会計年度におけるわが国経済は、一部地域で弱めの動きも見られますが、全体的には緩やかに持ち直し、ないしは回復しております。 国内の自動車市場におきまして、新車販売台数合計は前連結会計年度(以下、前年同期という)比で104.1%(日本自動車工業会統計データ)と増加いたしました。昨年の前半における一部完成車メーカーの不正問題によって停止していた車種の生産が再開し、受注残の解消が進んだ結果、国内の販売台数は全体として増加いたしました。また、中古車登録・販売台数は、中古車輸出が引き続き旺盛であることから、前年同期比で100.3%と増加いたしました。 〔自動車の国内流通に関連する台数〕   単位:台 国内販売   2023年7月~2024年6月   2024年7月~2025年6月   前年比 新車販売台数 国内メーカー   *1   4,216,427   4,403,982   104.4   % (うち日産自動車)   *1   (475,873)   (450,159)   (94.6   %) 海外メーカー   *2   239,549   235,480   98.3   % 新車販売台数合計       4,455,976   4,639,462   104.1   % 中古車登録台数 登録車   *3   3,625,231   3,636,906   100.3   % 軽自動車   *4   2,835,028   2,844,336   100.3   % 中古車登録台数合計       6,460,259   6,481,242   100.3   % 輸出   2023年7月~2024年6月   2024年7月~2025年6月   前年比 国内メーカー新車   *1   4,416,917   4,245,680   96.1   % 中古車乗用車   *5   1,596,547   1,621,765   101.6   % *1 日本自動車工業会統計より算出 *2 日本自動車輸入組合統計より算出 *3 日本自動車販売協会連合会統計より算出 *4 全国軽自動車協会連合会統計より算出 *5 日本自動車販売協会連合会統計の輸出抹消登録台数より試算 〔燃料小売価格〕   単位:円/L 全国平均   2023年7月~2024年6月   2024年7月~2025年6月   前年比 軽油   *6   155.7   158.1   101.5   % レギュラーガソリン   *6   176.0   178.4   101.4   % *6 資源エネルギー庁統計より算出(当社が輸送に使用する燃料は主に軽油) これらの市場環境を背景に、当社グループの業績は、売上収益1,478億43百万円(前年同期比105.0%)、営業利益102億28百万円(前年同期比164.4%)となりました。また、税引前利益は102億13百万円(前年同期比164.0%)となり、親会社の所有者に帰属する当期利益は71億79百万円(前年同期比173.0%)となりました。 報告セグメント別の成績 《国内自動車関連事業》 主幹事業である車両輸送事業において、物流の2024年問題による乗務員の労働時間規制の施行を迎えながらも、乗務員の分業体制推進や乗務員採用の強化、協力会社への支払い単価の増額を進めたことによって輸送戦力を確保できたことにより、輸送受託台数を維持することができました。一方で、2024年問題への対応コスト及び消費者物価指数や最低賃金の上昇を背景とした採用費や労務費単価の上昇に加えて、キャリアカーの車両費・整備費増加の影響も受けております。そのような環境下で、(1)限られた輸送戦力を有効活用すべく空車区間を減らすために復荷の獲得を推進するなど、粗利益に重きを置いた営業活動を実行していること、(2)株式会社ゼロ・プラスBHS、株式会社ゼロ・プラスIKEDAの業績が好調なことや株式会社ソウイングを連結子会社化したこと、(3)2024年1月より順次新車・中古車の輸送料金を引き上げたことなどが利益獲得に寄与しました。一方で、株式会社ソウイングは取得時に前提とした事業環境が乖離していることから、のれんの一部減損損失を計上しました。 これらの結果、国内自動車関連事業全体の売上収益は695億19百万円(前年同期比109.0%)、セグメント利益は90億47百万円(前年同期比129.4%)となりました。 車両輸送事業におきましては、2027年6月期までの中期経営計画で掲げている「品質への原点回帰」をテーマに「『物流の2024年問題』への更なる対応~拠点のあり方・運び方の見直し、輸送戦力の確保~」「事故・クレームの削減・対策」「デジタル化の推進」を進めてまいります。 《ヒューマンリソース事業》 送迎事業は、低採算になっている現場において料金改定を進めていることに加えて、ドライバーの採用手法を改めたことによって採用が進んだことから、新規契約の獲得及びMaaS(Mobility as a service)事業の増車に対応することができ、増収となりました。人材サービス事業は、ドライバーの派遣人員数が増加したことから増収になりました。 セグメント利益は、送迎事業と人材サービス事業は増収に伴い増益となりましたが、2023年3月にスタートした新規事業である運転ドットコムにおいて先行投資を継続していることに加えて、計画を下回る結果となったため、減益となりました。 これらの結果、ヒューマンリソース事業全体の売上収益は230億59百万円(前年同期比106.6%)、セグメント利益は8億4百万円(前年同期比99.2%)となりました。 《一般貨物事業》 運輸・倉庫事業は、運輸で主要顧客の取扱荷量が減少したこと、及び物流の2024年問題に伴い傭車先が減少したことによって減収となりましたが、倉庫は新規案件の立ち上げもあり増収となりました。港湾荷役事業は、一部顧客における貨物の荷役量が増加したことにより増収となり、一般貨物事業全体では増収となりました。 セグメント利益は、港湾荷役事業においては増収に伴い増益となり、運輸・倉庫事業においては、運輸における不採算事業の見極め、倉庫内荷役の新規案件の立ち上げ、及び新規顧客の獲得が奏功して倉庫の空坪が埋まったことから増益となりました。また、前年同期に当社川崎複合物流センターにおいて発生した火災に対する損失引当を計上しておりましたが、当連結会計年度第4四半期に当該損失の補償を計上したことから、一般貨物事業全体で増益となりました。 これらの結果、一般貨物事業全体の売上収益は65億3百万円(前年同期比101.6%)、セグメント利益は19億61百万円(前年同期比248.0%)となりました。 《海外関連事業》 中古車輸出事業は、上半期においてはマレーシアにおける中古車輸入許可証の発行時期の都合により、一時的に中古車輸出台数を制限せざるを得ない状況となりましたが、下半期においては中古車輸入許可証が発行されたとともに、自動車運搬船の船枠を十分に確保できる体制を構築できたため、日本国内で滞留していた車両の船積みが進み、増収となりました。一方、中国における車両輸送事業は、日系の完成車メーカーの不振により新車の輸送量が減少したことで減収となり、海外関連事業全体でも減収になりました。 セグメント利益は、中古車輸出事業においては増収に伴い増益となりました。中国における車両輸送事業は減収に伴い減益となりましたが、前年同期においてCKD事業に対する減損損失を計上していたことから、海外関連事業全体では増益となりました。 これらの結果、海外関連事業全体の売上収益は487億60百万円(前年同期比99.6%)、セグメント利益は8億92百万円(前年同期比1,165.9%)となりました。 なお、上記セグメント別損益に含まれていない全社費用(当社の管理部門に係る費用)等は「第5 経理の状況 1 連結財務諸表等 (1) 連結財務諸表 連結財務諸表注記 5.セグメント情報」に記載のとおり「調整額」の項目として計上しており、24億77百万円となります。 ② 財政状態 当連結会計年度末における資産合計は前連結会計年度末に比べ32億15百万円(4.5%)増加し、739億48百万円となりました。 当連結会計年度末における負債合計は前連結会計年度末に比べ24億42百万円(7.4%)減少し、304億17百万円となりました。 当連結会計年度末における資本合計は前連結会計年度末に比べ56億57百万円(14.9%)増加し、435億30百万円となりました。 ③ キャッシュ・フローの状況 当連結会計年度末における現金及び現金同等物(以下「資金」という)は、前連結会計年度末に比べ53億26百万円増加し、166億43百万円となりました。 当連結会計年度における各キャッシュ・フローの状況とそれらの要因は以下のとおりであります。 (営業活動によるキャッシュ・フロー) 営業活動の結果得られた資金は、128億57百万円(前連結会計年度は112億33百万円の収入)となりました。 主な資金増加要因は、当期利益71億99百万円、非資金支出である減価償却費及び償却費51億73百万円であり、主な資金減少要因は、法人所得税の支払額30億75百万円であります。 (投資活動によるキャッシュ・フロー) 投資活動の結果使用した資金は、28億36百万円(前連結会計年度は46億63百万円の支出)となりました。 支出の主な内訳は、有形固定資産及び投資不動産の取得による支出21億21百万円、無形資産の取得による支出7億95百万円、連結の範囲の変更を伴う子会社株式の取得による支出2億49百万円であります。 (財務活動によるキャッシュ・フロー) 財務活動の結果使用した資金は、46億6百万円(前連結会計年度は8億24百万円の支出)となりました。 支出の主な内訳は、リース負債の返済による支出30億13百万円、配当金の支払額14億93百万円であります。 ④ 生産、受注及び販売の実績 当連結会計年度の販売実績をセグメントごとに示すと、以下のとおりであります。 なお、当社グループの取り扱う主要な商品は車両輸送を中心としたサービスであるため、生産及び受注の状況は記載を省略しております。 セグメントの名称   当連結会計年度(自 2024年7月1日至 2025年6月30日)   前年同期比(%) 国内自動車関連事業(百万円)   69,519   109.0 ヒューマンリソース事業(百万円)   23,059   106.6 一般貨物事業(百万円)   6,503   101.6 海外関連事業(百万円)   48,760   99.6 合計(百万円)   147,843   105.0 (注) 1.セグメント間の取引については、相殺消去しております。 2.最近2連結会計年度の主な相手先別の販売実績及び当該販売実績の総販売実績に対する割合は以下のとおりであります。 相手先   前連結会計年度(自 2023年7月1日至 2024年6月30日)   当連結会計年度(自 2024年7月1日至 2025年6月30日) 金額(百万円)   割合(%)   金額(百万円)   割合(%) 日産自動車株式会社   12,351   8.8   12,842   8.7 (2) 経営者の視点による経営成績等の状況に関する分析・検討内容 経営者の視点による当社グループの経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容は以下のとおりであります。なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において判断したものであります。 a.経営成績等 1) 財政状態 (資産) 流動資産は、前連結会計年度末に比べ52億55百万円(15.9%)増加し、382億49百万円となりました。 これは主に、現金及び現金同等物が53億26百万円増加したこと等によります。 非流動資産は、前連結会計年度末に比べ20億40百万円(5.4%)減少し、356億99百万円となりました。 これは主に、繰延税金資産が2億37百万円増加したものの、有形固定資産が23億77百万円減少したこと等によります。 これらの結果資産合計は、前連結会計年度末に比べ32億15百万円(4.5%)増加し、739億48百万円となりました。 (負債) 流動負債は、前連結会計年度末に比べ81百万円(0.3%)増加し、242億27百万円となりました。 これは主に、営業債務及びその他の債務が2億37百万円減少、社債及び借入金が1億円減少したものの、その他の流動負債が3億92百万円増加したこと等によります。 非流動負債は、前連結会計年度末に比べ25億24百万円(29.0%)減少し、61億90百万円となりました。 これは主に、リース負債が26億93百万円減少したこと等によります。 これらの結果負債合計は、前連結会計年度末に比べ24億42百万円(7.4%)減少し、304億17百万円となりました。 (資本) 資本は、前連結会計年度末に比べ56億57百万円(14.9%)増加し、435億30百万円となりました。 これは主に、利益剰余金が当期利益の計上等により57億88百万円増加したこと等によります。 2) 経営成績 (売上収益) 売上収益は前連結会計年度に比べて70億91百万円増加し、1,478億43百万円となりました。 国内自動車関連事業において、車両輸送事業は、昨年の前半における一部完成車メーカーの不正問題によって停止していた車種の生産が再開し、受注残の解消が進んだ結果、国内の販売台数は全体として増加したとともに、中古車登録・販売台数についても、中古車輸出が引き続き旺盛であったことなど需要が堅調に推移しました。そのようなマーケット環境において、当社グループにおいては物流の2024年問題に向けた輸送戦力確保を進めたことにより受託台数を維持できたことや、2024年1月から進めてきた料金の適正化の進展、グループ会社の積極的な営業活動等が寄与した結果、国内自動車関連事業全体で57億44百万円の増収となりました。 ヒューマンリソース事業において、送迎事業は、前期に引き続き料金の適正化を進めてきたことに加えて、ドライバーの採用活動にも注力した結果、採用が進んだことに伴い、新規契約の獲得及びMaaS(Mobility as a Service)事業の増車に伴い増収となりました。人材サービス事業は、ドライバーの確保および積極的な営業活動を展開したことでドライバーの派遣人員数が増加したことから増収になり、空港関連人材事業は航空機発着回数の回復したこと及び外国人採用を進めたことによって派遣人員数が増加したことから増収になりました。ヒューマンリソース事業全体で14億20百万円の増収となりました。 一般貨物事業において、運輸・倉庫事業は、運輸で主要顧客の取扱荷量が減少したこと、及び物流の2024年問題に伴い傭車先が減少したことによって減収となりましたが、倉庫は新規案件の立ち上げもあり増収となりました。港湾荷役事業は、一部顧客における貨物の荷役量が増加したことにより増収となり、一般貨物事業全体では増収となりました。一般貨物事業全体で1億4百万円の増収となりました。 海外関連事業につきましては、中古車輸出事業は、上半期においてはマレーシアにおける中古車輸入許可証の発行時期の都合により、一時的に中古車輸出台数を制限せざるを得ない状況となりましたが、下半期においては中古車輸入許可証が発行されたとともに、自動車運搬船の船枠を十分に確保できる体制を構築できたことにより、日本国内で滞留していた車両の船積みが進んだことに加え、積極的な営業活動により顧客との関係強化を進めたことによりマーケットシェアを維持したことに伴い増収となりました。一方、中国における車両輸送事業は、日系の完成車メーカーの不振により新車の輸送量が減少したことで減収となり、海外関連事業全体でも減収になりました。海外関連事業全体で1億77百万円の減収となりました。 (売上原価、売上総利益) 売上原価は、国内自動車関連事業においては、コロナ禍が明けたことに伴って乗務員の有効求人倍率が増加している環境下で消費者物価指数や最低賃金の上昇を受けて、採用費及び労務費単価を引き上げていることに加えて、EV化を見据えた輸送機材の投資や部品代・工賃等の上昇による修繕費等の上昇に伴って車両費が増加しました。一方で、粗利を意識した営業活動を推進し、車両輸送事業を始めとして、ゼログループ全体で料金の適正化を進めたことにより収益性が向上しました。全体として売上原価率は87.4%から85.3%へ減少いたしました。売上総利益は前連結会計年度に比べて40億85百万円増加し217億53百万円となりました。 (販売費及び一般管理費、その他の収益、その他の費用、営業利益) 販売費及び一般管理費は前連結会計年度に比べて3億68百万円増加し116億66百万円、その他の収益は前連結会計年度に比べて4億3百万円増加し8億18百万円、その他の費用は前連結会計年度に比べて1億13百万円増加し、6億76百万円となりました。これらの結果、営業利益は前連結会計年度に比べて40億6百万円増加し102億28百万円となりました。 営業利益率は6.5%の目標に対して6.9%となりました。原価低減活動を進め、復荷獲得や粗利益に重きを置く営業活動・料金適正化の推進などにより、目標を上回る利益率となりました。 (金融収益、金融費用、持分法による投資損益、税引前利益) 金融収益は前連結会計年度に比べて1百万円増加し66百万円、金融費用は前連結会計年度に比べて30百万円増加し76百万円、持分法による投資損益は前連結会計年度に比べて8百万円増加し△5百万円となりました。この結果、税引前利益は前連結会計年度に比べて39億86百万円増加し102億13百万円となりました。 (法人所得税費用、親会社の所有者に帰属する当期利益) 法人所得税費用は前連結会計年度に比べて9億91百万円増加し30億14百万円となりました。非支配持分は前連結会計年度に比べて33百万円減少し19百万円となりました。これらの結果、親会社の所有者に帰属する当期利益は前連結会計年度に比べて30億29百万円増加し71億79百万円となりました。 b.経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容 2015年度から2017年度にかけて三ヶ年計画を立案して、三つの成長戦略(車両輸送事業に伴う周辺事業の拡大、人材事業・一般貨物事業の拡大、アセアン事業の推進)と二つの事業基盤の再構築(輸送体制の地域ブロック化の推進、グループシナジーの創出)を掲げて推進してまいりました。三つの成長戦略に関しては、2016年12月に高栄運輸株式会社(現 株式会社ゼロ・プラスBHS)を買収してバイク輸送事業への本格参入、2017年6月に株式会社Aリリーフを商号変更して、空港ビジネスにおける人材派遣事業への新規参入、苅田港海陸運送株式会社にてバイオマス発電の燃料荷役事業への参入決定など、種蒔きとその成果が現れてまいりました。 二つの事業基盤の再構築に関しては、まず車両輸送事業において、2015年10月に株式会社ゼロ・プラス九州を商号変更・再編したことを皮切りに輸送体制の地域ブロック化を推進して、2016年7月には株式会社ゼロ・プラス関東を商号変更・再編いたしました。また、2017年4月に株式会社ゼロ・プラス西日本を設立し、10月に株式会社ゼロ・プラス中部を商号変更・再編しました。同時に協力会社6社の事業譲受を行い、11月には株式会社HIZロジスティクスを子会社化して、12月に株式会社ゼロ・プラス東日本と商号変更・再編したことで地域ブロック化が完了いたしました。結果としてゼロ、輸送子会社7社、協力会社6社の合計14社を全国5つのブロックへ再編いたしました。グループシナジーの創出については、類似事業の集約、グループ内インフラの共有化、グループ内における株式会社ジャパン・リリーフの人材リソース利用促進、グループ一丸となった新規事業の開拓を進めてまいりました。 また、2018年度から2020年度にかけての三ヶ年計画では、自動車業界の変化、アセアンの経済成長、少子高齢化に伴う労働力不足に対応すべく、異業種の自動車業界参入や次世代モビリティを見据えた新規事業の開拓、株式会社ジャパン・リリーフにおける人材事業の拡大、タンチョングループと協業した海外事業の拡大に努めると同時に、物流拠点や輸送戦力の最適化をはじめとする地域ブロック化の効果最大化、グループシナジー創出と効率化の推進をしてまいりました。 さらに、車両輸送事業において、積年の課題となっている乗務員の不足と高齢化、輸送機材の老朽化、繁閑差解消への取り組みも進め、働き方改革として総労働時間の管理や労働諸条件の改善を図っております。 2018年度には、株式会社メルカリやKeePer技研株式会社との業務提携を実施して、異業種とのアライアンスを推進しており、また三菱自動車工業株式会社の完成車輸送を全面的に受託することが決定するなど事業領域の拡大を進めてまいりました。 2021年度から2023年度にかけての三ヶ年計画においては、企業理念の基本に立ち返り「あらゆる品質(経営品質・人的品質・業務品質・輸送品質など)の向上」を実現することで、「成長し続ける会社」「お客様の期待を裏切らない会社」「安心して働ける会社」を目指してまいりました。当期間においても2021年度には陸友物流(北京)有限公司の一部出資持分(40%)を取得し子会社化を行い、株式会社IKEDA(現 株式会社ゼロ・プラスIKEDA)と株式会社ソウイングの全株式を取得し子会社化するなど事業領域の拡大を図っております。 そして、2024年度から2026年度の新たな三ヶ年計画においては、当社グループの企業理念である『品質』、すなわち「安全で良質な輸送・サービス」をお客様に提供するとともに、「お客様の期待以上のサービスを創造することにより、豊かな社会の発展に貢献する。」ことを掲げ、営業品質・物流品質・人的品質(人的資本)・財務品質などあらゆる品質の向上を活動の基本としております。また、祖業である車両輸送事業において確固たる業界のポジションを築くため、既存ビジネスの拡大に加え、周辺事業へのさらなる展開を実行していくとともに新規事業や新サービスを創出し、M&Aも一つの選択肢として、新しい事業領域への展開を推し進めてまいります。持続的な成長・発展を通し、企業価値を増大させ、社会、お客様、株主の皆様から継続的に信頼を得られる企業グループになることを目指してまいります。 2024年度から2026年度の最終年度となる2027年6月期においては以下の目標を掲げております。 2025年6月期の実績としては以下のとおりであり、売上収益、PERを除き目標を上回る結果となりました。 項目   目標数値   2025年6月期 売上収益   1,500億円以上   1,478億円 営業利益   100億円以上    102億円 営業利益率   6.5%以上    6.9% ROE   14.0%以上    17.9% PBR   1.0倍以上    1.21倍 PER   8.0倍以上    7.20倍 c.キャッシュ・フローの状況の分析・検討内容並びに資本の財源及び資金の流動性に係る情報 1) 財務戦略の基本的な考え方 当社グループは、今後予想される様々な経営環境の変化に対応し、持続的な成長に伴うリスクに見合った資本水準と負債・資本構成の維持を基本方針としております。安定した財務体質のもと、企業価値の向上のための成長投資と利益還元を両立してまいります。 当社グループの掲げている新たな三ヶ年計画(2024年度から2026年度)においては、財務品質・人的品質(人的資本)・物流品質・営業品質などあらゆる品質の向上を活動の基本としております。これらを実現するための投資などに、当社グループの成長、企業価値の向上に必要な資金及び経常の運転資金を効率的に確保しております。さらに、グループ会社との間ではCMS(キャッシュ・マネジメント・システム)を導入しており、グループ各社における余剰資金の有効活用に努めております。 2) 財務基盤の安定 当社グループの持続的な成長を支え、景気変動の影響にも耐えうるには「財務基盤の安定維持」が前提となります。当社グループのキャッシュ創出力は堅調に推移し、財務基盤は安定しております。今後も、D/Eレシオを0.5倍程度に抑制し、自己資本比率を50%程度に保つことで、当社グループの財務安定性を確保してまいります。 3) 安定的な利益還元 当社グループは、第79期(2025年6月期)以降の配当につきましては、株主還元の一層の充実を念頭に、配当性向を33%(以前は25%)としております。親会社所有者に帰属する当期利益を「株主還元」「成長投資」「財務安定化」に三分割してバランスを取っていく方針であります。 4) 資金調達 当社グループは現在、自己資金及び金融機関の借入れ等により資金調達することとしています。運転資金について借入れによる資金調達を行う場合、CMSでのグループ内調達を優先的に考え、不足する場合や、各社の資本コストを考慮して必要な場合には、一年以内の短期借入金で各連結会社が外部金融機関より調達することとしております。 生産設備などの長期資金も、CMSでのグループ内調達を先ず考慮し、必要に応じて外部金融機関より長期借入金で調達しております。当社グループは、健全な財務状況、営業活動によりキャッシュ・フローを生み出す能力、金融機関との当座貸越契約などにより必要資金の確保と緊急時の流動性を確保してまいります。 当社グループは資金計画に基づき、投資時期の適切性を慎重に考慮するとともに、取引金融機関との当座貸越契約などにより十分な資金を確保することで、災害など不測の事態の影響を受ける期間においても適切に事業を遂行し、計画を実現できるものと考えております。 5) 資金需要 当社グループの事業活動における運転資金需要の主なものは、当社グループの中古車輸出の車両仕入資金、輸送事業に関わる車両費、外注費、販売費及び一般管理費等があります。また、当社グループの設備投資需要としましては、営業用車両投資と不動産投資に加え、販売、業務管理用の無形資産投資等があります。 6) 財務状況 当連結会計年度の財政状態は以下のとおりであります。 財務戦略の基本方針   経営指標   2024年6月期実績   2025年6月期実績 (a) 財務基盤の安定維持   D/Eレシオ   0.38   倍   0.26   倍 自己資本比率   52.6   %   58.0   % (b) 収益を伴う成長   ROE   11.8   %   17.9   % (c) 安定的な利益還元   配当性向   25.0   %   33.0   % d.経営方針・経営戦略、経営上の目標の達成状況を判断するための客観的な指標等 当社グループは客観的な指標等について、2027年6月期までの中期経営計画において、グループ1,500億円以上の売上収益と100億円以上の営業利益、6.5%以上の営業利益率の達成を中長期的な目標としており、中期経営計画1年目の当連結会計年度における連結売上収益は1,478億43百万円であり、営業利益102億28百万円、営業利益率6.9%となりました。中期経営計画2年目の2026年6月期は、連結売上収益1,450億円、営業利益103億円、営業利益率7.1%を業績予想としております。引き続き、これらの指標の達成に向けて取り組んでまいります。 e.セグメントごとの財政状態及び経営成績の状況に関する認識及び分析・検討内容 当連結会計年度のセグメントごとの経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容については「(1) 経営成績等の状況の概要 ① 業績」に記載のとおりであります。 f.重要な会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定 当社グループの連結財務諸表は、「連結財務諸表の用語、様式及び作成方法に関する規則」第312条の規定によりIFRSに準拠して作成しております。この連結財務諸表の作成にあたって、見積りが必要な事項につきましては、合理的な基準に基づき会計上の見積りを行っております。 なお、連結財務諸表の作成に用いた重要な会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定につきましては、「第5 経理の状況 1 連結財務諸表等 連結財務諸表注記 2.作成の基礎 (4)重要な会計上の見積り及び判断の利用」をご参照ください。

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出典

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