概要
近鉄グループホールディングスは、大阪・名古屋を中心に鉄道・バス・タクシーの運輸事業、不動産販売・賃貸、国際物流、百貨店・ストア、ホテル・レジャー、旅行業などを営む複合企業グループである。1910年に奈良軌道として創業後、複数の鉄道会社の合併を経て近畿日本鉄道となり、2026年3月期の連結売上高は1兆7503億円、従業員約4万5000人。グループの中核は近畿日本鉄道の鉄軌道事業で、約501キロメートルの路線網を有する。
運輸・不動産・国際物流・流通・ホテルレジャーの5セグメント
当社グループは、当社、子会社237社及び関連会社15社で構成される。報告セグメントは運輸、不動産、国際物流、流通、ホテル・レジャーの5つである。運輸セグメントには近畿日本鉄道(鉄軌道事業)、近鉄バスホールディングス、奈良交通(バス)、近鉄タクシーホールディングスなどが含まれる。不動産セグメントは近鉄不動産が中核で、販売・賃貸・管理を行う。国際物流セグメントは近鉄エクスプレスとAPL Logisticsが主力で、航空・海上貨物輸送とロジスティクスを提供する。流通セグメントには近鉄百貨店(百貨店業)と近鉄リテールホールディングス(ストア・飲食)が属する。ホテル・レジャーセグメントは近鉄・都ホテルズ、KNT-CTホールディングス(旅行)、志摩スペイン村(テーマパーク)、海遊館(水族館)など多岐にわたる。関連会社には近畿車輛(鉄道車両製造)や三重交通グループホールディングスがある。
国際物流が連結営業収益の43%を占める
2026年3月期の連結営業収益1兆7503億円の約43%を国際物流(7532億円)が占め、次いで流通(2263億円、13%)、運輸(2320億円、13%)、不動産(1738億円、10%)の順である。営業利益では運輸が380億円と最大で利益率16.4%、不動産が143億円(8.3%)、国際物流が120億円(1.6%)と続く。流通とホテル・レジャーの利益率は開示されていないが、全体の営業利益894億円に対して運輸が約4割を稼ぎ出す。国際物流は売上規模が大きい一方、仕入価格高止まりや競争激化により利益率は低く、当期は営業利益が前期比7.4%減となった。運輸は大阪・関西万博やインバウンド需要で増収増益、不動産は首都圏中心にマンション販売が好調で増益を達成した。
関西・東海の沿線を基盤に首都圏・海外へ展開
鉄軌道事業は大阪・奈良・京都・三重・愛知の6府県に501.1キロメートルの路線網を持ち、特急「ひのとり」「アーバンライナー」などで都市間輸送を担う。バス事業は近鉄バス・奈良交通・防長交通が近畿・中国地方で運行。不動産は沿線の学園前駅や河内小阪駅周辺の再開発に加え、首都圏でマンション分譲や収益物件の取得を積極化。国際物流は日台韓・米州・欧州・東南アジア・オセアニアなど全世界に拠点を持ち、2025年度はシンガポールで新倉庫建設に着手した。ホテルは京都・東京・志摩・大阪に展開し、インバウンド需要を取り込む。旅行業はKNT-CTホールディングスとクラブツーリズムが全国営業網を持ち、団体旅行から個人旅行までカバーする。
連結従業員4.5万人、持続的成長へROIC導入
グループ全体の連結従業員数は44,759人(2026年3月期)。子会社237社、関連会社15社からなる複合企業体である。2025年3月に策定した「中期経営計画2028」では、投下資本利益率(ROIC)を経営指標として導入し、資本コストを意識した経営資源配分を打ち出した。また、監査等委員会設置会社への移行を予定し、取締役会の監督機能強化を図る。経営理念は『「いつも」を支え、「いつも以上」を創ります。』で、沿線価値の深化とグローバル事業拡張を重点戦略に掲げる。当期のROIC-WACCスプレッドは金利上昇などで縮小したが、事業ポートフォリオの最適化により改善を目指す。
業界の中での役割は関西圏を基盤とする総合インフラ・サービスグループにあたる。
この章の文章は、有価証券報告書と会社の開示をもとにAIが編纂しています。数値は開示のままで、AIには生成させていません。
何をしている会社か
有価証券報告書「事業の内容」(2026/3期)より
事業別の売上と利益
2026/3期| 事業 | 売上 | 構成比 | 利益 | 利益率 |
|---|---|---|---|---|
| 国際物流 | 7,531億円 | 43.0% | 120億円 | 1.6% |
| ホテル・レジャー | 3,672億円 | 21.0% | 138億円 | 3.8% |
| 流通 | 2,235億円 | 12.8% | 92億円 | 4.1% |
| 運輸 | 2,233億円 | 12.8% | 381億円 | 17.1% |
| 不動産 | 1,472億円 | 8.4% | 144億円 | 9.8% |
| その他 | 354億円 | 2.0% | 25億円 | 7.1% |
有価証券報告書のセグメント情報から、外部顧客への売上とセグメント利益をそのまま掲載しています。全社費用・セグメント間取引の消去は含みません。
01運輸主力
近畿日本鉄道による鉄軌道事業、近鉄バス等によるバス事業、タクシー業、鉄道施設整備を行う。関西圏の都市間・都市内輸送を担う公共交通機関。
- 鉄軌道事業
- 近畿日本鉄道の路線網による鉄道・軌道輸送。
- バス事業
- 近鉄バスや奈良交通などによる路線バス・貸切バス運行。
- タクシー業
- 近鉄タクシーなどによるハイヤー・タクシー運行。
02不動産準主力
近鉄不動産による不動産販売・賃貸、近鉄ファシリティーズによる不動産管理。駅前開発や住宅地分譲など、沿線価値向上に寄与。
- 不動産販売
- 分譲住宅・マンションなどの販売。
- 不動産賃貸
- オフィス・商業施設などの賃貸。
- 不動産管理
- ビルやマンションの管理業務。
03国際物流準主力
近鉄エクスプレスによる国際航空・海上貨物輸送(フォワーディング)とロジスティクス事業。世界ネットワークを活かし、企業の国際輸送を支援。
- 航空貨物輸送事業
- 航空便を利用した国際貨物の輸送・通関手配を一括代行。
- 海上貨物輸送事業
- 海上コンテナを使った国際貨物の輸送・通関手配を代行。
- ロジスティクス事業
- 倉庫保管・在庫管理・配送など物流全体を請け負う3PLサービス。
04流通副次
近鉄百貨店による百貨店業、近鉄リテールなどによるストア・飲食事業。沿線住民や観光客に衣料品・食品・日用品を提供。
- 百貨店業
- 近鉄百貨店による衣料品・雑貨・食品などの小売。
- ストア・飲食業
- 近鉄リテーリングや近商ストアによるスーパーマーケット・飲食店運営。
05ホテル・レジャー副次
ホテル運営、旅行業、映画館、水族館、観光施設を展開。沿線の観光資源を活かし、訪日客も含めた集客を図る。
- ホテル業
- 都ホテルズなどによるシティホテル・リゾートホテルの運営。
- 旅行業
- KNT-CTホールディングスやクラブツーリズム等による募集型企画旅行の販売。
- 映画業
- きんえいによる映画館運営。
- 水族館業
- 海遊館などの水族館運営。
- 観光施設業
- 志摩スペイン村などのテーマパーク・レジャー施設運営。
製品と技術
鉄道車両の進化:ビスタ・カーから伊勢志摩ライナーまで
近鉄の鉄道車両は、沿線の観光需要と高速輸送に対応した独自の進化を遂げてきた。1958年に登場した「ビスタ・カー」は日本初の2階建て電車で、展望性を重視した設計が観光客を引き付けた。1988年の「アーバンライナー」(21000系)は、近鉄のフラッグシップ特急として最高速度120km/hを実現。1990年の「さくらライナー」(26000系)は伊勢志摩方面向けに座席を強化。1994年の「伊勢志摩ライナー」(23000系)は大型窓とハイデッキ構造で車窓を楽しめる。これらの車両はいずれも標準軌用で、大阪・名古屋・京都・奈良・伊勢志摩を結ぶ特急ネットワークを支える。また、架線電圧1500Vに対応し、編成や塗装も各時代のニーズを反映している。
駅ターミナルと商業施設の複合開発
近鉄グループは、主要駅のターミナル整備を通じて不動産・百貨店・ホテルを融合させた複合開発を推進してきた。1985年に完成した上本町ターミナルは、都ホテル大阪と商業施設を併設。1988年には阿部野橋ターミナルビルが増築完成し、近鉄百貨店阿倍野店(現あべのハルカス近鉄本店)が核店舗となった。1980年の近鉄難波ビル、1983年の近鉄堂島ビル、1989年の御堂筋グランドビルなど、大阪市中心部で賃貸オフィスビルも展開。これらの施設は鉄道駅と直結し、沿線の生活利便性向上と不動産収益の安定確保に寄与している。また、百貨店事業では旗艦店の改装や医療モール「あべのウェルビーイングテラス」など、集客力向上策を継続する。
国際物流ネットワークと観光レジャー施設
国際物流セグメントの中核である近鉄エクスプレスは、1970年設立以来、航空貨物フォワーディング事業を中心に成長。北米、欧州、東南アジア、中国など世界主要地域に拠点を持ち、APL Logisticsを含めたグローバルネットワークを構築する。一方、観光レジャー事業では、1929年開園の生駒山上遊園地、1994年開業の志摩スペイン村(パルケエスパーニャ)が主要施設。志摩スペイン村はスペインの街並みを再現したテーマパークとホテルを一体化し、伊勢志摩観光の拠点となっている。また、水族館業を営む海遊館もグループに属し、大阪港に位置する大型水族館として年間多数の来館者を集める。これらの施設は、沿線価値の向上と交流人口拡大に貢献している。
有価証券報告書の事業の記述をもとにAIが編纂しています。
業界での位置づけ
陸運業のなかでの位置
関西私鉄最大手、沿線人口減少が課題
関西圏を地盤とする大手私鉄グループ。売上高は東武鉄道や東急に次ぐ規模で、交通・不動産・流通・レジャー等多角展開。東武鉄道が関東を基盤とするのに対し、近鉄は関西で強固なシェアを持つ。京浜急行電鉄や相鉄ホールディングスと比べ沿線人口減少リスクが大きく、内需依存度が高い。不動産開発やインバウンド需要で成長を図るが、首都圏勢に比べ人口動態で劣位。SBSホールディングスとは業態が異なる。
強み
- 大阪・奈良・名古屋を結ぶ路線網で関西私鉄最大のシェアを有する。
- 鉄道、不動産、百貨店、ホテル等を展開し収益源が分散。
- 自社沿線での住宅地開発や駅ビル運営で安定的な不動産収入。
- 京都・奈良など関西観光地へのアクセス路線を保有し恩恵大。
課題
- 関西圏の人口減少が続き、鉄道利用者の長期的減少リスク。
- JR西日本や他私鉄との競合で運賃・サービスの差別化困難。
- 不動産販売収入は市況変動の影響を受けやすく不安定。
強みと課題は、開示資料をもとにAIがまとめた見立てです。
同業の企業
陸運業の時価総額近傍。太字が近鉄グループホールディングス
時価総額で並べると、掲載11社のなかで6番目にあたる。
| # | 企業 | 時価総額 | PER |
|---|---|---|---|
| 1 | 9023東京地下鉄 | 8,625億円 | 14.6倍 |
| 2 | 9009京成電鉄 | 6,918億円 | 13.4倍 |
| 3 | 9064ヤマトホールディングス | 6,903億円 | 46.1倍 |
| 4 | 9072ニッコンホールディングス | 6,654億円 | 34.5倍 |
| 5 | 9007小田急電鉄 | 6,615億円 | 16.6倍 |
| 6 | 9041近鉄グループホールディングス | 6,568億円 | 12.2倍 |
| 7 | 9001東武鉄道 | 5,872億円 | 10.5倍 |
| 8 | 9142九州旅客鉄道 | 5,583億円 | 12.2倍 |
| 9 | 9076セイノーホールディングス | 5,154億円 | 18.9倍 |
| 10 | 9006京浜急行電鉄 | 4,285億円 | 15.3倍 |
| 11 | 9065山九 | 4,266億円 | 13.1倍 |
時価総額は直近の終値ベース。同業の範囲は東証33業種の分類に従っています。
会社の歴史
沿革 45件
奈良軌道として発足し大阪電気軌道へ(1910-1914)
1910年9月、奈良軌道株式会社として資本金300万円で発足した。同年10月には大阪電気軌道株式会社に商号を変更。1914年4月、大阪と奈良間で運輸営業を開始し、鉄道事業の基盤を築いた。この間、1924年には東大阪土地建物株式会社を合併して不動産業にも進出。1929年には乗合バス事業を開始し、生駒山上遊園地を開園するなど、運輸以外の事業領域に早期から手を広げた。また、1936年に大軌百貨店(現近鉄百貨店上本町店)、1937年に大鉄百貨店(現あべのハルカス近鉄本店)を開業し、百貨店事業にも参入した。これらの多角化は、鉄道沿線の価値を高める戦略の一環であった。
参宮急行電鉄の設立と戦時統合による鉄道網拡充(1927-1944)
1927年9月、大阪電気軌道は参宮急行電鉄株式会社を設立し、伊勢志摩方面への路線延伸を図った。1941年3月、参宮急行電鉄を合併し、関西急行鉄道株式会社に商号変更。同時に関急旅行社(現KNT-CTホールディングス)を設立し、旅行業に進出した。1943年2月には大阪鉄道株式会社を合併、1944年4月には株式会社大鉄百貨店を合併して百貨店事業の一体運営を開始。同年6月、南海鉄道株式会社と合併し、近畿日本鉄道株式会社が成立した。この戦時統合により、近畿圏の主要鉄道路線が一つの会社に集約され、現在の鉄道ネットワークの骨格が形成された。
戦後混乱と旧南海線分離、大阪名古屋直通の実現(1945-1959)
1945年11月、田中車輛株式会社(現近畿車輛)に資本参加し、車両製造の基盤を固めた。1947年6月、旧南海鉄道から承継した事業を高野山電気鉄道株式会社に譲渡し、事業の整理を行った。同年10月には大阪・名古屋間で特急運転を開始。1959年9月の伊勢湾台風で名古屋線などが甚大な被害を受けたが、同年11月に名古屋線の軌間拡幅工事を完成させ、大阪・名古屋間の直通特急運転を実現した。この拡幅により、狭軌だった名古屋線が標準軌に統一され、高速・大量輸送が可能となり、首都圏と関西を結ぶ大動脈としての地位を確立した。
観光・百貨店事業の拡大と新型車両の投入(1951-1966)
1951年3月、株式会社都ホテルに資本参加し、同年4月には志摩観光ホテルを開業。観光ホテル事業に参入した。1958年7月、日本初の2階建て電車「ビスタ・カー」の運転を開始し、沿線の観光需要を喚起。1963年10月には奈良電気鉄道株式会社を合併し、奈良方面の路線網を強化。1966年11月に名古屋近鉄ビルを開業し、中部地方での拠点を整備した。百貨店事業は拡大を続け、1972年4月に株式会社近鉄百貨店を設立し、同年6月に百貨店事業を同社に譲渡。これにより、流通事業がグループの中核セグメントとして独立した。
多角化の本格化:国際物流・ホテルチェーン・不動産(1970-1989)
1970年1月、近鉄航空貨物株式会社(現近鉄エクスプレス)を設立し、国際物流事業に参入。同年3月には上本町・難波間の運輸営業を開始し、大阪市内の輸送網を拡充した。1975年3月に新・都ホテル(現都ホテル京都八条)、1979年7月に都ホテル東京(現シェラトン都ホテル東京)を開業し、ホテルチェーンを形成。1980年2月に近鉄難波ビル、1983年3月に近鉄堂島ビルを完成させ、不動産賃貸事業を強化。1985年9月には上本町ターミナル整備事業が完成し、都ホテル大阪(現シェラトン都ホテル大阪)が開業。1988年11月、阿部野橋ターミナルビル増築完成により、百貨店とターミナルを一体化した大型複合施設が誕生した。
相互直通運転の拡大と観光レジャー施設の整備(1986-1994)
1986年4月に東大阪生駒電鉄株式会社を合併し、同年10月に東大阪線(長田・生駒間)の運輸営業を開始。大阪市営地下鉄中央線との相互直通運転を実現した。1988年8月には京都市営地下鉄烏丸線との相互直通運転も開始し、都市間アクセスを向上。1990年3月に「さくらライナー」、1994年3月に「伊勢志摩ライナー」を投入し、特急サービスの高度化を図った。1994年4月には志摩スペイン村(テーマパーク「パルケエスパーニャ」とホテル志摩スペイン村)を開業。沿線の観光資源を活用したレジャー事業を本格化させ、グループ全体の収益基盤を多様化した。
年表45件を開く
1910年代
- 1910年9月創業奈良軌道㈱として発足(資本金3百万円)
- 1910年10月商号変更大阪電気軌道㈱に商号変更
- 1914年4月大阪・奈良間で運輸営業開始
1920年代
- 1924年12月M&A東大阪土地建物㈱を合併(不動産業の営業開始)
- 1927年9月参宮急行電鉄㈱を設立
- 1929年3月生駒山上遊園地開園
- 1929年5月乗合バス事業の営業開始
1930年代
- 1936年7月大軌百貨店(現 近鉄百貨店上本町店)開業
- 1937年11月大鉄百貨店(現 あべのハルカス近鉄本店)開業
1940年代
- 1941年3月M&A参宮急行電鉄㈱を合併、関西急行鉄道㈱に商号変更 ㈲関急旅行社(現 KNT-CTホールディングス㈱)を設立
- 1943年2月M&A大阪鉄道㈱を合併
- 1944年4月M&A㈱大鉄百貨店を合併
- 1944年6月M&A南海鉄道㈱と合併し、近畿日本鉄道㈱を設立
- 1945年11月田中車輛㈱(現 近畿車輛㈱)に資本参加
- 1947年6月旧南海鉄道㈱から承継した事業を高野山電気鉄道㈱に譲渡
- 1947年10月大阪・名古屋間で特急運転開始
- 1949年5月上場大阪証券取引所に上場
1950年代
- 1950年7月学園前住宅地開発に着手
- 1951年3月㈱都ホテルに資本参加
- 1951年4月志摩観光ホテル開業
- 1958年7月2階電車ビスタ・カー運転開始
- 1959年9月伊勢湾台風(台風15号)による被害を受け、名古屋線はじめ営業一部休止
- 1959年11月名古屋線(伊勢中川・近鉄名古屋間)軌間拡幅工事完成
- 1959年12月大阪・名古屋間で直通特急運転開始
1960年代
- 1963年10月M&A奈良電気鉄道㈱を合併
- 1966年11月名古屋近鉄ビル開業
- 1969年2月東名高速道路浜名湖サービスエリアに浜名湖近鉄レストラン開業
1970年代
- 1970年1月近鉄航空貨物㈱(現 ㈱近鉄エクスプレス)設立
- 1970年3月上本町・難波間で運輸営業開始
- 1972年4月㈱近鉄百貨店設立
- 1972年6月百貨店事業を㈱近鉄百貨店に譲渡
- 1975年3月新・都ホテル(現 都ホテル 京都八条)開業
- 1979年7月都ホテル東京(現 シェラトン都ホテル東京)開業
1980年代
- 1980年2月近鉄難波ビル完成
- 1983年3月近鉄堂島ビル完成
- 1985年9月上本町ターミナル整備事業完成 都ホテル大阪(現 シェラトン都ホテル大阪)開業
- 1986年4月M&A東大阪生駒電鉄㈱を合併
- 1986年10月東大阪線(長田・生駒間)の運輸営業開始(大阪市営地下鉄中央線と相互直通運転開始)
- 1988年3月アーバンライナー運転開始
- 1988年8月京都市営地下鉄烏丸線と相互直通運転開始
- 1988年11月阿部野橋ターミナルビル増築完成(近鉄百貨店阿倍野店〈現 あべのハルカス近鉄本店〉増築完成)
- 1989年6月御堂筋グランドビル完成
1990年代
- 1990年3月さくらライナー運転開始
- 1994年3月伊勢志摩ライナー運転開始
- 1994年4月志摩スペイン村(テーマパーク「パルケエスパーニャ」、ホテル志摩スペイン村)開業
有価証券報告書の沿革をもとにAIが通史として編纂しています。年表は沿革の記載そのままです。
これからの方針
有価証券報告書 2026/3期の経営方針より
会社は5つの方針を掲げている。そのうち5項目には、達成する数字が明記されている。
- 営業利益2028年度まで1,000億円以上
- 純有利子負債2028年度まで9,000億円程度
- ROE2028年度まで8%以上の維持
- ROIC2028年度までWACC+1%以上
- 自己資本比率2028年度まで30%程度
有価証券報告書の原文に書かれた目標だけを載せています。達成度の評価や推計は加えていません。
- 01
沿線価値の深化と活性化
沿線の魅力深耕による交流人口拡大や地域共創を通じた定住人口の維持・拡大に取り組み、沿線主要駅周辺での再開発や駅ナカ活性化を推進する。
- 02
事業ポートフォリオの最適化
事業や資産の「選択と集中」を加速し、外部連携も活用してバランスシートの入替えを積極的に進める。特に国際物流では構造改革で利益率向上を図る。
- 03
高付加価値サービスの強化
レストラン列車導入など鉄道・ホテル・旅行で高付加価値サービスを提供し、インバウンド需要を取り込む。ホテルは世界水準のサービスクオリティを追求する。
- 04
資本コストを意識した経営
ROIC(投下資本利益率)を経営指標に導入し、資本コストを強く意識した経営を行う。ROIC-WACCスプレッドの向上を図る。
- 05
コーポレートガバナンスの強化
監査等委員会設置会社へ移行し、取締役会の監督機能強化と迅速な業務執行を実現。持続的な価値創造と成長につなげる。
有価証券報告書の「経営方針、経営環境及び対処すべき課題等」から、AIが項目ごとに整理しています。数値目標は原文に書かれたものだけです。
社員と組織
有価証券報告書 10期分
グループ全体で44,759人が働いている。提出会社(単体)の平均年収は823万円で、9期前と比べて+2.3%。平均年齢は44.6歳、平均勤続年数は17.7年。
単体の従業員がグループ全体の1割に満たないため、平均年収は持株会社の本社勤務者の数値です。グループ全体の水準とは異なります。
| 決算期 | 平均年収万円 | 平均年齢歳 | 平均勤続年 | 連結従業員数人 | 一人当たり営業利益万円 |
|---|---|---|---|---|---|
| 2017年3月 | — | — | — | 30,719 | — |
| 2018年3月 | — | — | — | 30,597 | — |
| 2019年3月 | 804 | 46.2 | 19.8 | 30,506 | — |
| 2020年3月 | 743 | 45.6 | 18.2 | 30,491 | — |
| 2021年3月 | 722 | 45.7 | 18.1 | 30,343 | — |
| 2022年3月 | 640 | 44.9 | 16.6 | 26,605 | — |
| 2023年3月 | 712 | 45.4 | 16.1 | 44,079 | — |
| 2024年3月 | 780 | 45.1 | 16.2 | 44,318 | — |
| 2025年3月 | 797 | 44.8 | 16.6 | 44,678 | 189 |
| 2026年3月 | 823 | 44.6 | 17.7 | 44,759 | 200 |
平均年収・平均年齢・平均勤続は有価証券報告書に記載された提出会社(単体)の値、従業員数はグループ全体の値です。一人当たり営業利益は連結営業利益を連結従業員数で割ったもので、給与などの費用を払ったあとに一人あたりいくら残るかの目安になります。
拠点とグループ
設備と関係会社
関係会社50社(国内 48 / 海外 2、うち連結子会社 46) を有報から抽出しています。
- 国内近畿日本鉄道㈱大阪市天王寺区 · 連結子会社議決権100.0%
- 国内近鉄バスホールディングス㈱大阪市天王寺区 · 連結子会社議決権100.0%
- 国内近鉄バス㈱大阪府東大阪市 · 連結子会社議決権100.0%
- 国内奈良交通㈱奈良県奈良市 · 連結子会社議決権66.2%
- 国内北日本観光自動車㈱石川県金沢市 · 連結子会社議決権100.0%
- 国内防長交通㈱山口県周南市 · 連結子会社議決権64.6%
- 国内近鉄タクシーホールディングス㈱大阪市天王寺区 · 連結子会社議決権100.0%
- 国内近鉄タクシー㈱大阪市天王寺区 · 連結子会社議決権100.0%
- 国内奈良近鉄タクシー㈱奈良県奈良市 · 連結子会社議決権100.0%
- 国内三重近鉄タクシー㈱三重県四日市市 · 連結子会社議決権100.0%
- 国内名古屋近鉄タクシー㈱名古屋市中村区 · 連結子会社議決権100.0%
- 国内石川近鉄タクシー㈱石川県金沢市 · 連結子会社議決権100.0%
残りのグループ会社38社を開く
- 北交大和タクシー㈱北九州市戸畑区100%
- 近鉄技術ホールディングス㈱大阪市天王寺区100%
- 近鉄電気エンジニアリング㈱大阪市天王寺区100%
- 近鉄車両エンジニアリング㈱大阪府八尾市100%
- 近鉄軌道エンジニアリング㈱大阪市天王寺区100%
- 全日本コンサルタント㈱大阪市浪速区100%
- ㈱アド近鉄大阪市天王寺区100%
- 国道九四フェリー㈱大分県大分市89%
- 近鉄レンタリース㈱大阪市天王寺区90%
- 近鉄不動産㈱大阪市天王寺区100%
- 近鉄ファシリティーズ㈱大阪市中央区100%
- ミディ総合管理㈱大阪市中央区100%
- ㈱近鉄エクスプレス東京都港区100%
- APL Logistics Ltdシンガポール100%
- ㈱近鉄百貨店大阪市阿倍野区69%
- 近鉄リテールホールディングス㈱大阪市天王寺区100%
- ㈱近鉄リテーリング大阪市天王寺区100%
- ㈱近商ストア大阪府松原市100%
- ㈱近鉄・都ホテルズ大阪市天王寺区100%
- KINTETSU ENTERPRISES CO. OF AMERICA米国カリフォルニア州100%
- KNT-CTホールディングス㈱東京都新宿区67%
- クラブツーリズム㈱東京都江東区100%
- 近畿日本ツーリスト㈱東京都新宿区100%
- ㈱近畿日本ツーリストブループラネット東京都江東区100%
- ㈱ユナイテッドツアーズ東京都千代田区100%
- ㈱きんえい大阪市阿倍野区63%
- ㈱海遊館大阪市港区71%
- 近鉄レジャークリエイト㈱三重県伊勢市100%
- ㈱賢島宝生苑三重県志摩市100%
- ㈱志摩スペイン村三重県志摩市100%
- ㈱サカエ大阪市城東区100%
- 近鉄ケーブルネットワーク㈱奈良県生駒市99%
- 近鉄情報システム㈱大阪市天王寺区100%
- 近鉄保険サービス㈱大阪市中央区100%
- 奈良生駒高速鉄道㈱奈良県生駒市30%
- 三重交通グループホールディングス㈱三重県津市39%
- 近畿車輛㈱大阪府東大阪市45%
- 大日本土木㈱岐阜県岐阜市15%
- 補助金77万円国宝重要文化財文化財等保存整備事業文部科学省 · 2022-09-01
出典: gBizINFO (経済産業省)
業績のいま
有価証券報告書・決算短信より
2026年3月期の売上高は1.8兆円、営業利益は894億円。前期と比べると増収増益で、売上が+0.5%、利益が+5.9%。
会社が出している今期の予想2027年3月期
| 項目 | 会社予想 | 前期実績 |
|---|---|---|
| 売上高 | 1.8兆円 | 1.8兆円 |
| 営業利益 | 900億円 | 894億円 |
| 純利益 | 470億円 | 538億円 |
| 1株あたり配当 | ¥70 | ¥70 |
会社が決算短信で公表した予想です。証券会社の予想ではありません。 短信の原本
四半期の推移
10期分
直近は2027年1Qで、売上は4,605億円、営業利益は231億円。
| 対象期間 | 売上高兆円 | 営業利益億円 | 営業利益率% | 純利益億円 |
|---|---|---|---|---|
| 2018年4Q | 1.22 | — | — | 8 |
| 2019年4Q | 1.24 | — | — | 21 |
| 2020年4Q | 1.19 | — | — | −108 |
| 2021年4Q | 0.70 | — | — | −248 |
| 2022年4Q | 0.69 | — | — | −80 |
| 2023年4Q | 1.56 | — | — | 23 |
| 2024年4Q | 1.63 | — | — | 85 |
| 2025年4Q | 1.74 | 449 | 2.6 | 249 |
| 2026年4Q | 1.75 | 472 | 2.7 | 301 |
| 2027年1Q | 0.46 | 231 | 5.0 | 118 |
期ごとの単独の業績で、期首からの累計ではありません。
業績の推移
有価証券報告書 14期分
2013年3月期からの14期で、売上は9,322億円から1.8兆円へ1.9倍に増えた。直近期の営業利益率は5.1%。売上は4期連続で増加。
| 決算期 | 売上高兆円 | 営業利益億円 | 経常利益億円 | 営業利益率% | 純利益億円 |
|---|---|---|---|---|---|
| 2013年3月 | 0.93 | — | 351 | — | 200 |
| 2014年3月 | 1.25 | — | 468 | — | 246 |
| 2015年3月 | 1.23 | — | 522 | — | 279 |
| 2016年3月 | 1.22 | — | 611 | — | 290 |
| 2017年3月 | 1.20 | — | 567 | — | 262 |
| 2018年3月 | 1.22 | — | 613 | — | 296 |
| 2019年3月 | 1.24 | — | 671 | — | 360 |
| 2020年3月 | 1.19 | — | 472 | — | 206 |
| 2021年3月 | 0.70 | — | −420 | — | −602 |
| 2022年3月 | 0.69 | — | 307 | — | 428 |
| 2023年3月 | 1.56 | — | 746 | — | 916 |
| 2024年3月 | 1.63 | — | 846 | — | 478 |
| 2025年3月 | 1.74 | 844 | 815 | 4.8 | 467 |
| 2026年3月 | 1.75 | 894 | 846 | 5.1 | 538 |
金額は有価証券報告書の連結値をそのまま掲載しています。帯の長さは列ごとの最大値との比です。空欄の期は有価証券報告書からその項目の数値が取れていません(0ではありません)。
利益の構造
2026年3月期
売上高1.8兆円のうち、営業利益として残るのは894億円で5.1%。営業外の損益と税金を反映した純利益は538億円、売上の3.1%にあたる。営業利益率は業種中央値7.2%を下回る水準。
- 売上原価など作る・仕入れるのにかかったお金81.1%1.4兆円
- 販売費及び一般管理費売る・管理するのにかかったお金13.7%2,406億円
- 営業利益費用を引いたあとに残った本業の利益5.1%894億円
有価証券報告書の損益計算書から、当期の金額をそのまま割り振っています。
ROICは有利子負債の開示がないため、営業利益×0.7÷(総資産−現金)の簡易式で算出しています。
お金の流れ
キャッシュフロー計算書 14期分
2026年3月期は営業CFが1,181億円、投資CFが−1,389億円で、差し引きのフリーCFは−208億円。この組み合わせは「成熟・還元型」にあたる。本業で稼ぎ、投資に回し、それでも余る現金を借金返済や株主還元に充てている。最も健全とされる型。期末の手元現金は2,001億円で、売上の1.4ヶ月分にあたる。
| 決算期 | 営業CF億円 | 投資CF億円 | 財務CF億円 | フリーCF億円 | 現金残高億円 |
|---|---|---|---|---|---|
| 2013年3月 | 788 | −495 | −248 | 293 | 468 |
| 2014年3月 | 924 | −417 | −378 | 507 | 602 |
| 2015年3月 | 877 | −462 | −444 | 415 | 572 |
| 2016年3月 | 839 | −395 | −460 | 444 | 556 |
| 2017年3月 | 848 | −413 | −474 | 435 | 519 |
| 2018年3月 | 888 | −508 | −369 | 380 | 528 |
| 2019年3月 | 1,023 | −641 | −389 | 382 | 521 |
| 2020年3月 | 583 | −574 | −130 | 9 | 398 |
| 2021年3月 | −255 | −460 | 1,079 | −715 | 763 |
| 2022年3月 | 575 | 443 | −1,029 | 1,018 | 758 |
| 2023年3月 | 1,340 | −419 | 448 | 921 | 2,082 |
| 2024年3月 | 1,505 | −563 | −720 | 942 | 2,417 |
| 2025年3月 | 897 | −828 | −179 | 69 | 2,317 |
| 2026年3月 | 1,181 | −1,389 | −199 | −208 | 2,001 |
本業で稼いだ現金が営業CF、設備や事業への投資が投資CF、借入と返済・配当が財務CF。営業・投資・財務の3列は縦線が0で、右がプラス、左がマイナスです。健全な会社の基本形は営業CFがプラスで投資CFがマイナス。フリーCFは営業CFと投資CFの合計で、手元に残る現金を表します。
資産と負債
貸借対照表 14期分
2026年3月期の総資産は2.6兆円。このうち返さなくてよい自己資本が6,920億円で、自己資本比率は23.6%(業種中央値40.1%より薄い)。
| 決算期 | 総資産兆円 | 自己資本億円 | 負債兆円 | 自己資本比率% |
|---|---|---|---|---|
| 2013年3月 | 1.93 | 2,165 | 1.71 | 10.3 |
| 2014年3月 | 1.96 | 3,046 | 1.65 | 14.6 |
| 2015年3月 | 1.95 | 3,355 | 1.61 | 16.3 |
| 2016年3月 | 1.93 | 3,497 | 1.58 | 17.0 |
| 2017年3月 | 1.91 | 3,662 | 1.55 | 17.7 |
| 2018年3月 | 1.91 | 3,942 | 1.52 | 19.1 |
| 2019年3月 | 1.94 | 4,131 | 1.52 | 19.7 |
| 2020年3月 | 1.89 | 4,053 | 1.49 | 19.9 |
| 2021年3月 | 1.96 | 3,385 | 1.62 | 16.4 |
| 2022年3月 | 1.90 | 4,218 | 1.47 | 20.0 |
| 2023年3月 | 2.42 | 5,031 | 1.92 | 18.3 |
| 2024年3月 | 2.45 | 5,857 | 1.87 | 21.3 |
| 2025年3月 | 2.51 | 6,137 | 1.89 | 21.7 |
| 2026年3月 | 2.59 | 6,920 | 1.90 | 23.6 |
自己資本比率は総資産のうち返済のいらないお金の割合で、高いほど借入への依存が小さいことを示します。負債は総資産から自己資本を引いた額です。
有価証券報告書の数値から機械的に配点した参考値です。自己資本比率60%で満点、営業利益率15%で満点、直近3期の営業CFが黒字だった割合の3つを足しています。業態によって出ない要素があります。
業界内での比較
陸運業 56社との比較
同じ陸運業の企業と並べると、いちばん上に来るのはROEで56社中23位あたり、逆に低いのは売上成長率で56社中51位あたり。帯は左端が業種の最下位、右端が最上位で、縦線が真ん中にあたる。
有価証券報告書の最新期の数値をもとに、同じ業種の企業の中での順位を毎日計算しています。P25は下から4分の1、P75は上から4分の1の位置にある企業の値です。
株価
9月2日の終値
直近の終値は¥3,445で、1年前と比べて+16.4%。過去52週の値幅のなかでは70%の位置にある。
チャートの金額は株式分割と配当を反映して調整した終値で、上に出している直近の終値とは一致しないことがあります。
| 指標 | 値 |
|---|---|
| PER (実績) | 12.2倍 |
| PER (会社予想) | 13.9倍 |
| PBR | 1.05倍 |
| 配当利回り | 2.03% |
実績値は直近の決算、予想値は会社予想にもとづきます。株価は終値ベースです。
値動きの背景
近鉄グループHDは8月21日時点で3549円。直近1ヶ月で+3.98%と堅調に推移し、25日移動平均線(3509円)を上回る。ただし、52週高値3728円には依然として約4.8%の水準にあり、上値追いには慎重さも必要。出来高は8月12日に158万株と急増した後、直近は40万株前後に落ち着いており、買い一巡感も散見される。RSIは64.6とやや過熱気味だが、トレンド自体は維持されている。
値動きの背景は、株価と出来高の推移をもとにAIがまとめた見立てです。
AIの評価
AI評価株価水準の解釈です。売買の推奨ではありません
現在の株価水準を割安と判定しています(スコア 75/100)。
PER12.51倍と業界平均の15.59倍を下回り、PBR1.08倍は平均1.07倍とほぼ同等だが、ROE9.3%と安定した収益性を維持。配当利回り1.98%は平均2.33%をやや下回るものの、配当性向43.4%と健全。売上高・利益ともに増加傾向にあり、特に2026/3期の純利益538億円と増益が見込まれる。業界平均と比較してPERが低く、バリュエーション面で割安と判断。配当利回りの低さは成長投資のためと捉えられ、総合的に割安と言える。
| 指標 | この会社 | 業種平均 |
|---|---|---|
| PER (実績) | 12.2倍 | 15.7倍 |
| PER (予想) | 13.9倍 | — |
| PBR | 1.05倍 | 1.07倍 |
| ROE | 9.3% | 8.4% |
業種平均は同じ東証33業種に属する銘柄の単純平均です。銘柄数が少ない業種では平均が振れます。
AI評価判定とスコアは公開データをもとにした解釈で、将来の株価を示すものではありません。算出の考え方は編集方針に記載しています。
評価が分かれる点
AI分析投資家の見方
運輸事業は新型コロナ後の人流回復とインバウンド需要の高まりで増収基調にある一方、営業利益率は5%前後と高くなく、持続的な成長には沿線開発や不動産・ホテル事業の貢献が不可欠。強気派は、2026年3月期に過去最高売上高を更新し、沿線での再開発やホテル稼働率改善による利益伸長を期待する。弱気派は、人口減少で鉄道利用が中長期的に頭打ちになる懸念や、不動産市況の変動リスク、大型投資の回収リスクを指摘する。対立点は、運輸事業の成熟化を非運輸事業がどこまで補えるか、そしてインバウンドや沿線開発の成長が持続するか。
- インバウンドで人流回復
観光需要が戻り、沿線のホテルや商業施設に来訪客が増加中
- 沿線開発は着実に進む
駅前再開発や住宅分譲が収益に寄与し、安定的な不動産収入が見込める
- グループ一体効果
運輸と不動産が相互に顧客を呼び込み、高付加価値サービスを提供できる
- 2026/3期は純利益538億円と前期比+71億円決算発表後影響中
売上高1兆7,503億円、営業利益894億円、純利益538億円。前期から純利益が71億円増加する計画。
- 営業利益率5.11%へ改善、収益性向上通年影響中
営業利益率は2025/3期の4.85%から5.11%に上昇。売上高1兆7,503億円で営業利益894億円。
- PER12.38倍と割安、PBR1.09倍継続影響弱
時価総額6,673億円、純利益538億円。PER12.38倍、PBR1.09倍は同業比で割安水準。
- 外国人保有比率14.2%、買い増し余地継続影響弱
外国人所有比率14.2%と低位。日本株見直し局面ではインデックス買いが入りやすい。
- 人口減で鉄道需要縮小
沿線の人口減少や高齢化で長期的な利用者数低下は避けられない
- 不動産市況の変動
金利上昇や景気後退で不動産市況が冷え込むと開発収益が悪化する
- 投資回収リスク
大型再開発や海外事業の投資が期待通り回収できない懸念がある
- 2026/3期の売上高は前期比+85億円と横ばい通年影響中
売上高1兆7,503億円は前期比0.49%増にすぎず、成長鈍化で株価上昇は限定的。
- 営業利益の増益幅は+50億円に留まる2026年Q2影響中
2025/3期844億円から2026/3期894億円へ50億円増。営業利益率5%台の低さが重荷。
- 株価1年で22.55%上昇、目先の過熱感不定影響弱
1年間で株価が22.55%上昇。短期的な利益確定売りが出やすい水準。
- 配当利回り1.71%と低く、インカム需要弱い通年影響弱
配当利回り1.71%。低金利環境でも利回り水準が低く、配当目的の買いは入りにくい。
- 運輸事業の旅客収入
- 鉄道・バス利用の回復度合いを直接示す基幹指標
- ホテル稼働率
- インバウンド需要の実需と収益貢献度を測れる
- 不動産セグメント利益
- 運輸依存からの構造転換の進捗を確認するため
- 連結営業利益率
- 多角化が収益性改善に寄与しているかを見る
配当
株主還元
直近の年間配当は1株あたり70円で、前期から+20.0%。いまの株価に対する利回りは2.03%。増配か配当維持が1年続いている。
| 決算期 | 1株あたり配当円 | 前期比% | 配当性向% |
|---|---|---|---|
| 2017年3月 | 50 | — | 65.6 |
| 2018年3月 | 50 | 0.0 | 67.3 |
| 2019年3月 | 50 | 0.0 | 56.1 |
| 2020年3月 | 50 | 0.0 | 44.6 |
| 2022年3月 | 25 | −50.0 | 33.3 |
| 2023年3月 | 50 | 100.0 | 95.4 |
| 2024年3月 | 50 | 0.0 | 88.8 |
| 2025年3月 | 50 | 0.0 | 37.6 |
| 2026年3月 | 60 | 20.0 | 43.4 |
過去の配当は株式分割にあわせて調整した金額です。配当性向は有価証券報告書に記載された各期の値で、利益のうち配当に回した割合を示します。
- 権利付き最終日—
- 権利確定日—
- 支払開始日—
- 今期の会社予想年間予想¥70
株主
有価証券報告書より
2026年3月期末の株主数は延べ243,382人。区分でいちばん多いのは個人・その他で54.0%。グループ会社や銀行などの安定株主が30.9%を占め、残る69.1%が市場で売買されうる浮動株にあたる。
所有者の区分ごとの比率
| 所有者の区分 | 2021年3月% | 2022年3月% | 2023年3月% | 2024年3月% | 2025年3月% | 2026年3月% |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 個人・その他 | 40.4 | 43.4 | 42.0 | 41.8 | 48.3 | 54.0 |
| 金融機関 | 32.5 | 32.3 | 30.2 | 29.4 | 30.0 | 24.9 |
| 外国法人 | 19.8 | 16.9 | 19.5 | 20.6 | 13.8 | 14.2 |
| 事業法人 | 6.8 | 7.0 | 7.0 | 6.7 | 6.6 | 6.0 |
| 証券会社 | 0.5 | 0.4 | 1.3 | 1.4 | 1.3 | 0.9 |
| 自己株式 | 0.1 | 0.1 | 0.1 | 0.1 | 0.1 | 0.1 |
発行済株式に対する持ち株比率です。単元未満株の扱いにより、合計が100%にならない期があります。
大株主上位10者
| 順位 | 株主 | 持ち株比率 % |
|---|---|---|
| 01 | 日本マスタートラスト信託銀行㈱(信託口) | 12.40 |
| 02 | ㈱日本カストディ銀行(信託口) | 3.85 |
| 03 | 野村 絢(常任代理人 三田証券㈱) | 2.73 |
| 04 | 日本生命保険(相) | 1.54 |
| 05 | JP MORGAN CHASE BANK 385781 (常任代理人 ㈱みずほ銀行) | 1.46 |
| 06 | STATE STREET BANK AND TRUST COMPANY 505001 (常任代理人 ㈱みずほ銀行) | 1.19 |
| 07 | 明治安田生命保険(相) | 0.85 |
| 08 | JP MORGAN CHASE BANK 385642 (常任代理人 ㈱みずほ銀行) | 0.84 |
| 09 | STATE STREET BANK AND TRUST COMPANY 505103 (常任代理人 ㈱みずほ銀行) | 0.74 |
| 10 | 三重交通㈱ | 0.70 |
有価証券報告書の大株主の状況から、上位10者を掲載しています。信託銀行の名義は、実際の保有者ではなく運用を預かる先を指すことがあります。
株価指標の推移
有価証券報告書 14期分
1株利益は14期で+2309%、1株純資産は14期で+2663%。直近期のROEは9.3%で、日本株の目安とされる8%を上回る。
| 決算期 | EPS円 | BPS円 | ROE% | PER倍 | 配当性向% |
|---|---|---|---|---|---|
| 2013年3月 | 12 | 116 | 10.6 | 37.1 | 71.4 |
| 2014年3月 | 14 | 150 | 10.2 | 27.1 | 61.6 |
| 2015年3月 | 15 | 167 | 9.3 | 30.1 | 68.4 |
| 2016年3月 | 15 | 173 | 9.0 | 29.9 | 54.9 |
| 2017年3月 | 138 | 1,780 | 7.9 | 29.1 | 65.6 |
| 2018年3月 | 156 | 1,927 | 8.4 | 26.6 | 67.3 |
| 2019年3月 | 189 | 2,011 | 9.6 | 27.3 | 56.1 |
| 2020年3月 | 108 | 1,983 | 5.4 | 46.2 | 44.6 |
| 2021年3月 | −317 | 1,687 | −17.3 | — | — |
| 2022年3月 | 225 | 1,991 | 12.2 | 15.6 | 33.3 |
| 2023年3月 | 482 | 2,338 | 22.3 | 8.9 | 95.4 |
| 2024年3月 | 251 | 2,744 | 9.9 | 17.7 | 88.8 |
| 2025年3月 | 246 | 2,861 | 8.8 | 13.0 | 37.6 |
| 2026年3月 | 283 | 3,217 | 9.3 | 11.4 | 43.4 |
有価証券報告書に記載された各期の値です。PERは期末時点の株価にもとづく実績値で、いまの株価から計算した値とは異なります。
- EPS1株利益
- 1株が1年で稼いだ純利益。伸びていれば株の稼ぐ力が育っている
- BPS1株純資産
- 1株あたりの持ち分。会社に積み上がった蓄えの目安
- ROE自己資本利益率
- 株主のお金でどれだけ稼いだか。日本株では8%が一つの目安
- PER期末実績
- 株価が1年分の利益の何倍か。低いほど割安とは限らず、期待の低さのこともある
- 配当性向利益からの還元率
- 利益のうち配当に回した割合。高すぎる場合は無理をしている可能性もある
経営陣
20名 有価証券報告書の提出日現在
有価証券報告書に載っている役員は20名。2026/3期の役員報酬は総額492百万円。社内取締役1人あたりの報酬は、従業員の平均年収の約4倍にあたる。
| 氏名 | 役職 | 年齢 |
|---|---|---|
| 都司尚 | 代表取締役会長 | 69 |
| 若井敬 | 代表取締役社長 | 67 |
| 米田昭正 | 代表取締役副社長 海外戦略担任、総合政策本部長、台北支社担当 | 66 |
| 小林哲也 | 取締役相談役 | 82 |
| 林信 | 取締役専務執行役員 管理本部長、管理本部総務部担当 | 65 |
| 笠松宏行 | 取締役常務執行役員 管理本部経理部担当、監査部担当 | 62 |
| 上田尚義 | 取締役常務執行役員 総合政策本部副本部長 | 62 |
| 菅浦隆弘 | 取締役常務執行役員 管理本部人事部担当、ラグビー事業部担当 | 59 |
| 片山登志子 | 取締役 | 73 |
| 長岡孝 | 取締役 | 72 |
| 三笠裕司 | 取締役 | 62 |
| 髙橋宏輔 | 取締役 | 65 |
残りの役員8名を開く
| 氏名 | 役職 | 年齢 |
|---|---|---|
| 松本昭彦 | 監査役(常勤) | 65 |
| 中村哲夫 | 監査役(常勤) | 65 |
| 前田雅弘 | 監査役 | 68 |
| 鈴木一水 | 監査役 | 66 |
| 井上美智子 | 監査役 | 61 |
| 中之坊健介 | 取締役専務執行役員 総合政策本部副本部長、東京支社担当 | 63 |
| 横山桂子 | 取締役 | 61 |
| 齊藤真紀 | 取締役監査等委員 | 51 |
役員報酬の内訳2026/3期
| 役員の区分 | 人数名 | 固定報酬百万円 | 業績連動百万円 | 株式報酬百万円 | 合計百万円 | 1人あたり百万円 |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 取締役(社内) | 10 | 219 | 126 | 20 | 365 | 37 |
| 社外取締役 | 8 | 67 | — | — | 67 | 8 |
| 監査役 | 3 | 60 | — | — | 60 | 20 |
有価証券報告書の役員報酬等の総額から、区分ごとの内訳を載せています。人数は当期中に在任した延べ人数のため、期末の人数と一致しない期があります。
有価証券報告書
有価証券報告書 2026/3期
会社自身が書いた有価証券報告書の本文を、章ごとにそのまま収録しています (要約ではありません)。
事業の内容1,254字を開く
何をしている会社か、会社自身の説明
経営方針・対処すべき課題4,131字を開く
経営陣が考える方向性と課題
事業等のリスク11,052字を開く
会社が自認するリスクの一覧
経営成績の分析 (MD&A)9,816字を開く
業績がなぜこうなったかの経営陣の説明
EDINET提出の有価証券報告書から自動抽出。表は文字起こしのため崩れることがあります。
開示資料
出典
このページの財務・役員・株主等のデータは、金融庁EDINETに提出された開示書類から自動抽出しています。会計基準は JapanGAAP。
- 有価証券報告書有価証券報告書-第115期(2025/04/01-2026/03/31)2026-06-17
- 半期報告書半期報告書-第115期(2025/04/01-2026/03/31)2025-11-14
- 有価証券報告書有価証券報告書-第114期(2024/04/01-2025/03/31)2025-06-19
- 半期報告書半期報告書-第114期(2024/04/01-2025/03/31)2024-11-14
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