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日経平均64,325.64-1,890NYダウ52,965.38+199ドル円158.86-1NASDAQ26,205.58+106S&P 5007,665.62+34SOX 指数11,344.26+569/2終値

東京汽船

Tokyo Kisen Co.,Ltd.9193 · Standard · 倉庫・運輸関連業

東京湾と香港を拠点に、曳船やカーフェリー、洋上風力支援船など海上輸送・港湾サービスを展開する海運会社。

概要

東京汽船は1947年創業の横浜市に本社を置くマリンサービス企業である。曳船(タグボート)事業を中核に、東京湾全域で船舶の離着岸補助やエスコート業務を提供する。連結売上高約131億円(2026年3月期)、従業員446名。東京証券取引所スタンダード市場に上場。洋上風力発電向け交通船(CTV)やカーフェリー事業も展開する。

曳船・海事・旅客の三事業で構成されるグループ

当社グループは曳船事業、海事関連事業、旅客船事業の三つのセグメントで構成される。曳船事業が売上の約7割を占め、ハーバータグやエスコートタグ、湾口水先艇、警戒船業務を横浜・川崎・東京・千葉・横須賀の各港で展開する。海事関連事業は洋上風力発電交通船(CTV)の運航や貸船、海上防災サービスを手掛ける。旅客船事業は連結子会社東京湾フェリーによる久里浜~金谷間のカーフェリーと、横浜港の観光船事業(YCruise㈱に移管)から成る。

東京湾を中心に広がる事業地域と海外展開

主力の曳船事業は東京湾内の5地区(横浜川崎、東京、横須賀、千葉)でサービスを提供する。このほか、宮城県塩釜市の仙台湾ポートサービスや、香港のSOUTH CHINA TOWINGを通じた海外曳船事業も行う。2004年には中国・防城港に合弁会社を設立した。旅客船事業は神奈川県久里浜と千葉県金谷を結ぶ航路に集中する。地域密着型の事業と国際的な事業が混在する点が特徴である。

グループ企業の役割分担と持分法適用会社

連結子会社は東港サービス(東京港曳船)、東亜汽船(湾口水先艇)、東京湾フェリー(カーフェリー)、フェリー興業(売店・食堂)、ポートサービス(交通船・観光船)の5社。持分法適用関連会社には㈱パシフィックマリンサービス(警戒船)やインディゴオーシャンサポート㈱(曳航曳船)など8社がある。各社が専門性を発揮し、グループ全体で海上安全を支える体制を築いている。

売上高120~130億円で推移する収益構造

連結売上高は2013年3月期の128億円から2026年3月期の131億円まで、大きな変動なく推移している。しかし営業損益は2025年3月期に5億円の損失を計上するなど不安定な時期があった。2026年3月期は曳船料金の改定やCTV事業の拡大により営業利益1億円、純利益50億円(固定資産売却益含む)となった。従業員数は446名で、資本金は非開示だが安定した財務基盤を有する。

業界の中での役割は港湾・海上輸送のインフラを支えるサービスプロバイダー。にあたる。

この章の文章は、有価証券報告書と会社の開示をもとにAIが編纂しています。数値は開示のままで、AIには生成させていません。

売上高
131億円
営業利益
1億円
営業利益率
0.8%
純利益
50億円
2026/3 通期の連結業績。決算の内訳は最新の決算以降にあります。

何をしている会社か

有価証券報告書「事業の内容」(2026/3期)より

事業別の売上と利益

2026/3
事業売上構成比利益利益率
曳船事業95億円72.0%3億円3.2%
海事関連事業20億円15.2%-2億円-10.0%
旅客船事業17億円12.9%-1億円-5.9%

有価証券報告書のセグメント情報から、外部顧客への売上とセグメント利益をそのまま掲載しています。全社費用・セグメント間取引の消去は含みません。

01港湾・海上交通主力

曳船事業では、ハーバータグやエスコートタグによる船舶の出入港支援、湾口水先艇による航行支援、警戒船による海上安全確保を提供。東京湾や香港などで活動し、港湾の円滑な運営に貢献している。

主な製品・サービス3
ハーバータグ・エスコートタグ
大型船の接岸・離岸を補助する曳船サービス。安全で効率的な港湾運営を支える。
湾口水先艇
湾口での航行支援を行う小型艇。船舶の安全な航行をサポートする。
警戒船
海上工事やイベント時の警戒・監視を行う船。海域の安全を確保する。

02海事関連準主力

洋上風力発電所への保守要員輸送を行うCTV(Crew Transfer Vessel)の運航、交通船、貸船、海上防災など海事分野の多様なサービスを提供。再生可能エネルギーや防災ニーズに応える。

主な製品・サービス4
CTV(Crew Transfer Vessel)
洋上風力発電施設への作業員輸送に特化した高速船。安全な人員輸送を実現する。
交通船
離島や沿岸部の住民・観光客向けの海上交通サービス。地域の足を確保する。
貸船サービス
保有船舶の貸し出し。海洋調査や工事など顧客のニーズに応じた船舶を提供。
海上防災事業
海上での防災・救助活動を支援するサービス。海域の安全確保に寄与。

03旅客航路準主力

カーフェリー事業では久里浜~金谷間を運航し、車両や旅客の輸送を提供。さらに観光船事業やフェリー内の売店・食堂も運営し、旅客の利便性と観光需要に応える。

主な製品・サービス3
カーフェリー
車両と旅客を運ぶフェリー。東京湾の航路で地域交通と観光を支える。
観光船
横浜港などでのクルーズサービス。海からの景観を楽しむ観光需要に応える。
売店・食堂
フェリー船内での物品販売・飲食サービス。旅客の快適な船旅をサポート。

製品と技術

ハーバータグとエスコートタグによる多様な曳船サービス

当社の主力製品はタグボート(曳船)である。ハーバータグは船舶の離着岸を補助し、エスコートタグは浦賀水道・中ノ瀬航路などで大型船の航行を安全に誘導する。横須賀地区では2024年5月に湾口水先艇を4隻から3隻に減船し効率化を図った。2023年1月には国内初のハイブリッド型電気推進曳船「大河」を就航。2030年を目標に純バッテリー曳船の投入も計画する。

洋上風力発電向けCTVの運航と成長戦略

2013年に日本初の洋上風力発電アクセス専用船(CTV)の運航を開始した。2026年3月期には富山県入善港でのO&M(保守管理)作業と北九州響灘ウィンドファーム建設で多数のCTVを傭船し、海事関連事業の売上は前期比倍増の19.5億円に達した。今後はSOV(サービスオペレーションベッセル)への事業拡大や船員教育の強化により、洋上風力分野での存在感を高める方針である。

久里浜~金谷を結ぶカーフェリーと横浜観光船

旅客船事業の中核は連結子会社東京湾フェリーが運航する久里浜港(神奈川県)と金谷港(千葉県)間のカーフェリーである。カーフェリーに付随する売店・食堂事業はフェリー興業が担当する。横浜港の観光船事業は、2025年5月にポートサービスの子会社YCruiseに移管されたが、引き続きグループとして市民・観光客に洋上体験を提供している。

有価証券報告書の事業の記述をもとにAIが編纂しています。

業界での位置づけ

倉庫・運輸関連業のなかでの位置

内航海運で中堅、港湾物流に特化

東京汽船は倉庫・運輸関連業に属し、内航海運と港湾物流を主力とする。同業他社である三菱倉庫や住友倉庫が総合物流で規模拡大を図る中、当社は内航フィーダー輸送と港湾荷役に特化し、地域密着型の事業構造を持つ。売上高は約120〜131億円と小規模で、2025年3月期は営業赤字に落ち込んだが、翌期には0.76%まで回復した。ライバルと比べて海外拠点や国際複合一貫輸送の網が薄く、国内経済や港湾取扱量に業績が左右されやすい。ただし、港湾インフラの維持需要や環境規制対応で専門性を活かす余地がある。規模の経済が働きにくい一方、特定顧客との長期契約で安定的な収益基盤を築いており、内需依存度が高いのが特徴である。

強み

  • 内航フィーダーと港湾荷役に集中し、地域の物流インフラで専門性を発揮。
  • 特定荷主との関係が安定しており、収益の予見性がある程度確保されている。
  • 地域港湾に根差したサービスで、大手との差別化を図っている。
  • 2026年3月期に営業黒字へ転換し、収益改善の方向性が見られる。

課題

  • 三菱倉庫など大手に比べ規模が小さく、設備投資や価格競争で劣る。
  • 国内港湾取扱量と経済動向に業績が左右され、海外市場の取り込みが弱い。
  • 2025年3月期の赤字に見られるように、市況変動で収益が振れやすい。

強みと課題は、開示資料をもとにAIがまとめた見立てです。

同業の企業

倉庫・運輸関連業の時価総額近傍。太字が東京汽船

時価総額で並べると、掲載11社のなかで6番目にあたる。

#企業時価総額PER
19306東陽倉庫158億円9.1倍
29351東洋埠頭150億円9.6倍
39380東海運126億円16.8倍
49325ファイズホールディングス116億円11.3倍
59311アサガミ110億円6.1倍
69193東京汽船88億円1.7倍
79313丸八倉庫76億円14.8倍
89366サンリツ67億円9.4倍
99355リンコーコーポレーション60億円5.4倍
109361伏木海陸運送54億円6.5倍
119326関通ホールディングス51億円24.7倍

時価総額は直近の終値ベース。同業の範囲は東証33業種の分類に従っています。

会社の歴史

沿革 22件

石炭艀曳航から出発した創業期(1947~1948年)

1947年5月、資本金150千円で会社を創立。翌1948年2月、北九州~阪神間で石炭艀の曳航事業を開始した。これが東京汽船の最初の事業である。戦後復興期のエネルギー需要を背景に、石炭輸送の需要を取り込んでスタートした。

横浜港での曳船業開始と東京湾への拡大(1949~1956年)

1949年3月、横浜港において入出港船舶の離接岸作業を主とする曳船業を開始。1951年には通船業(交通艇による海上連絡運輸)に進出した。1956年には東京湾輸送㈱を吸収合併し、東京湾内の定期旅客船事業や荷扱事業を取得。同時期に東京港の曳船業者である東港通船に資本参加し、東京湾全域に事業を広げた。

旅客船事業への本格参入と事業整理(1957~1963年)

1957年、東京港の荷扱・自動車運送部門の営業権を東海汽船に譲渡し、通船部門もポートサービスに移管。1963年には旅客船部門の営業権と資産を東京湾フェリーに譲渡し同社に資本参加した。これにより東京汽船はタグボート専業から、グループ会社を通じたカーフェリー事業への間接関与へと転換した。同年9月には東京証券取引所市場第二部に上場している。

海外展開と防災事業への進出(1968~2004年)

1968年に宮城県塩釜市で仙台湾ポートサービス(現宮城マリンサービス)の設立に参加。1971年には千葉特殊曳船(現防災特殊曳船)を設立し、海上防災分野に進出した。1987年、香港でSOUTH CHINA TOWINGの設立に参加して海外曳船事業を開始。2004年には同社が中国・防城港で合弁会社を設立し、アジアでの事業を拡大した。

洋上風力発電アクセス船の運航開始(2013年)

2013年12月、福島復興・浮体式洋上ウィンドファーム実証研究事業向けに、日本初の洋上風力発電アクセス専用船(CTV)の運航を開始した。これは海事関連事業の新たな柱となり、2020年代に入って北九州響灘などでの建設作業支援に拡大。売上高は2026年3月期に19.5億円と前期比倍増し、グループの成長分野に育った。

市場区分変更と収益改善への取り組み(2022~2024年)

2022年4月、東京証券取引所の市場区分見直しにより市場第二部からスタンダード市場へ移行。2023年1月にはハイブリッド型電気推進曳船「大河」を就航させ、環境負荷低減を推進。2024年2月には曳航曳船の合弁会社インディゴオーシャンサポートを設立し、新市場開拓を目指す。2025年5月には曳船料金の値上げを実施し、収益性回復に努めている。

年表22件を開く

1940年代

  • 1947年5月創業会社創立(資本金150千円)
  • 1948年2月北九州~阪神間の石炭艀曳航事業開始
  • 1949年3月横浜港において入出港船舶の離接岸作業を主とする曳船業を開始

1950年代

  • 1951年4月横浜港において本船~陸上間の交通艇による海上連絡運輸作業(通船業)開始
  • 1956年2月東京港における通船業者東港通船㈱(現在の東港サービス㈱、現・連結子会社)に資本参加(同社は東京港における曳船部門を担当)
  • 1956年4月M&A東京湾輸送㈱を吸収合併し(被合併法人の資本金3,000千円、合併条件1対1)東京湾内における定期旅客船事業、東京港芝浦埠頭における荷扱事業及び自動車運送事業を開始
  • 1956年12月千葉港において曳船業開始
  • 1957年1月東京港芝浦埠頭における荷扱部門及び自動車運送部門の営業権を東海汽船㈱に譲渡
  • 1957年5月通船部門の営業権を㈱ポートサービス(現・連結子会社)に譲渡し、同社に資本参加
  • 1959年12月横須賀港において曳船業開始

1960年代

  • 1962年9月上場東京証券取引所市場第二部に株式を上場
  • 1963年12月旅客船部門の営業権及び経営資産を東京湾フェリー㈱(現・連結子会社)に譲渡し同社に資本参加
  • 1968年12月宮城県塩釜市において仙台湾ポートサービス㈱の設立に参加(現在の宮城マリンサービス㈱)

1970年代

  • 1971年1月千葉市において千葉特殊曳船㈱の設立に参加(現在の防災特殊曳船㈱)
  • 1972年5月浦賀マリーンサービス㈱設立、浦賀水道における進路警戒船業務及び曳船業務の運営を委託
  • 1973年10月横浜市においてパシフィックエスコートサービス㈱の設立に参加(現在の㈱パシフィックマリンサービス)
  • 1974年12月海上災害防止センターの横須賀基地業務代行会社となる
  • 1979年1月東京湾フェリー㈱が、金谷ターミナル店のレストラン・売店の営業を行うフェリー興業㈱の全株式を取得

1980年代

  • 1987年3月創業香港において SOUTH CHINA TOWING COMPANY LIMITED の設立に参加 曳船事業開始

2000年代

  • 2004年1月SOUTH CHINA TOWING COMPANY LIMITED が中国・防城港にてBEIBU GULF TOWING(FANGCHENGGANG) COMPANY を合弁で設立

2010年代

  • 2013年12月福島復興・浮体式洋上ウィンドファーム実証研究事業向けに日本初の洋上風力発電アクセス専用船を運航開始

2020年代

  • 2022年4月東京証券取引所の市場区分の見直しにより市場第二部からスタンダード市場へ移行

有価証券報告書の沿革をもとにAIが通史として編纂しています。年表は沿革の記載そのままです。

これからの方針

有価証券報告書 2026/3期の経営方針より

会社は5つの方針を掲げている。そのうち1項目には、達成する数字が明記されている。

会社が掲げている数値目標
  • 純バッテリー曳船投入2030年まで2030年を目途に投入

有価証券報告書の原文に書かれた目標だけを載せています。達成度の評価や推計は加えていません。

  1. 01

    曳船運賃の適正化とコスト削減

    曳船料率の改定を実施し、増加するコストに対応する。全日本海員組合との定員削減交渉を進め、定員削減船の隻数を増やすことで人件費削減を図る。需要に応じた船隊規模の最適化にも取り組む。

  2. 02

    IT・デジタル化による業務効率化

    陸上・海上の業務プロセス効率化と迅速化のため、ITとデジタル化を推進。AI配船支援システムを導入し、横須賀地区の配船最適化による時間外作業削減や燃料費削減を目指す。

  3. 03

    脱炭素・環境配慮型船舶の開発

    2030年を目途に純バッテリー曳船の投入を目指す。ハイブリッド型電気推進曳船「大河」の運航知見を活用し、代替燃料使用など環境負荷の低いタグボートの開発を進める。グループ全体で船舶の脱炭素化を推進。

  4. 04

    洋上風力発電事業の拡大

    国内外の洋上風力発電プロジェクト向けにCTV運航などのサービスを成長事業と位置づけ、案件獲得を目指す。SOVなどサービス範囲拡大と増益、船員教育による船舶管理能力強化、グループ全体での関与を進める。

  5. 05

    旅客船事業の収益性向上と再構築

    横浜港観光船事業の人手不足解消と収益性向上のため、BtoC事業を合弁会社へ移管し、BtoB事業の売上拡大を図る。東京湾フェリーは新造船導入と同時に事業再構築を実施し、収益性を高める。

有価証券報告書の「経営方針、経営環境及び対処すべき課題等」から、AIが項目ごとに整理しています。数値目標は原文に書かれたものだけです。

社員と組織

有価証券報告書 10期分

グループ全体で446人が働いている。提出会社(単体)の平均年収は1,066万円で、9期前と比べて+8.7%平均年齢は41.4歳、平均勤続年数は17.5年。

決算期平均年収万円平均年齢平均勤続連結従業員数一人当たり営業利益万円
2017年3月458
2018年3月455
2019年3月98138.014.8448
2020年3月95638.515.3454
2021年3月92239.215.8459
2022年3月95440.216.7468
2023年3月94940.517.0466
2024年3月98741.217.4483
2025年3月1,00941.317.3488−102
2026年3月1,06641.417.544622

平均年収・平均年齢・平均勤続は有価証券報告書に記載された提出会社(単体)の値、従業員数はグループ全体の値です。一人当たり営業利益は連結営業利益を連結従業員数で割ったもので、給与などの費用を払ったあとに一人あたりいくら残るかの目安になります。

多様性の開示2026年3月期・提出会社(単体)
女性管理職比率6.7%
縦線は目安の30%
女性の賃金(男性=100)58.2%
100なら男女で差がない状態

拠点とグループ

設備と関係会社

関係会社13(国内 12 / 海外 1、うち連結子会社 5) を有報から抽出しています。

主要な設備 (帳簿価額 上位9)
本社、横須賀・千葉支店 — 神奈川県横浜市中区、横須賀市、千葉県千葉市113億円
曳船事業 海事関連 事業
曳船事業5,383百万円
海事関連事業1,881百万円
本社 — 東京都港区1,177百万円
本社、久里浜・金谷営業所 — 神奈川県横須賀市、千葉県富津市180百万円
旅客船事業0百万円
本社・出張所 — 神奈川県横浜市中区0百万円
本社、金谷・久里浜センター — 千葉県富津市、神奈川県横須賀市0百万円
本社 — 神奈川県横須賀市0百万円
主な関係会社
  • 国内
    東港サービス㈱ ,4
    東京都港区 · 連結子会社
    議決権46.3%
  • 国内
    ㈱ポートサービス ,3
    横浜市中区 · 連結子会社
    議決権48.8%
  • 国内
    東京湾フェリー㈱
    神奈川県横須賀市 · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 国内
    フェリー興業㈱ ,3
    千葉県富津市 · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 国内
    東亜汽船㈱
    神奈川県横須賀市 · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 国内
    防災特殊曳船㈱
    千葉市中央区 · 持分法適用会社
    議決権33.3%
  • 国内
    千代田海事㈱
    東京都中央区 · 持分法適用会社
    議決権50.0%
  • 国内
    宮城マリンサービス㈱
    宮城県塩釜市 · 持分法適用会社
    議決権20.8%
  • 国内
    東京シップサービス㈱
    東京都港区 · 持分法適用会社
    議決権50.0%
  • 国内
    Akita OW Service㈱
    秋田県能代市 · 持分法適用会社
    議決権23.0%
  • 国内
    インディゴオーシャンサポート㈱
    東京都港区 · 持分法適用会社
    議決権50.0%
  • 国内
    YCruise㈱
    横浜市中区 · 持分法適用会社
    議決権50.0%
残りのグループ会社1社を開く
  • SOUTH CHINA TOWING CO.,LTD.HONG KONG50%
公共調達・補助金 (gBizINFO)
  • 補助金
    令和4年度AI・IoT等を活用した更なる輸送効率化推進事業費補助金(内航船の革新的運航効率化実証事業)
    資源エネルギー庁 · 2022-04-01
    3億円
  • 補助金
    令和3年度「AI・IoT等を活用した更なる輸送効率化推進事業費補助金(内航船の運航効率化実証事業)」
    資源エネルギー庁 · 2021-04-01
    1.5億円
  • 補助金
    令和2年度貨物輸送事業者と荷主の連携等による運輸部門省エネルギー化推進事業費補助金(内航船の運航効率化実証事業)
    資源エネルギー庁 · 2020-11-02
    400万円

出典: gBizINFO (経済産業省)

業績のいま

有価証券報告書・決算短信より

2026年3月期の売上高は131億円営業利益1億円前期と比べると増収で、売上が+9.2%。

売上高
+9.2%
131億円
営業利益
1億円
純利益
+150.0%
50億円
営業利益率
0.8%
前期比 +4.9%pt

会社が出している今期の予想2027年3月期

項目会社予想前期実績
売上高125億円131億円
営業利益-4億円1億円
純利益0億円50億円
1株あたり配当¥30¥30

会社が決算短信で公表した予想です。証券会社の予想ではありません。 短信の原本

四半期の推移

10期分

直近は2027年1Qで、売上は33億円、営業利益は0億円。前年の2024年1Qと比べると、売上は+10.0%。

対象期間売上高億円営業利益億円営業利益率%純利益億円
2023年4Q303
2024年1Q3000.00
2024年2Q3438.82
2024年3Q3113.24
2024年4Q300
2025年2Q60−1−1.72
2025年4Q60−4−6.718
2026年2Q6800.00
2026年4Q6311.650
2027年1Q3300.02

期ごとの単独の業績で、期首からの累計ではありません。

業績の推移

有価証券報告書 14期分

2013年3月期からの14期で、売上は128億円から131億円へほぼ横ばい。直近期の営業利益率は0.8%。純利益は4期連続で増加。

決算期売上高億円営業利益億円経常利益億円営業利益率%純利益億円
2013年3月12896
2014年3月127108
2015年3月126109
2016年3月1261210
2017年3月1241110
2018年3月123106
2019年3月1271310
2020年3月11853
2021年3月99−3−1
2022年3月107−3−2
2023年3月11944
2024年3月12576
2025年3月120−5−3−4.220
2026年3月131130.850

金額は有価証券報告書の連結値をそのまま掲載しています。帯の長さは列ごとの最大値との比です。空欄の期は有価証券報告書からその項目の数値が取れていません(0ではありません)。

利益の構造

2026年3月期

売上高131億円のうち、営業利益として残るのは1億円0.8%。営業外の損益と税金を反映した純利益は50億円、売上の38.2%にあたる。営業利益率は業種中央値5.4%を下回る水準。

売上高を100としたときの内訳
  • 売上原価作る・仕入れるのにかかったお金83.2%109億円
  • 販売費及び一般管理費売る・管理するのにかかったお金16.0%21億円
  • 営業利益費用を引いたあとに残った本業の利益0.8%1億円

有価証券報告書の損益計算書から、当期の金額をそのまま割り振っています。

粗利率
16.8%
売上から原価を引いて残る割合
営業利益率業種比4.6pt
0.8%
本業の利益として残る割合
純利益率業種比+33.2pt
38.2%
税金まで払って最後に残る割合
ROE業種比+12.5pt
19.4%
株主のお金がどれだけ利益を生んだか
ROA
13.2%
資産全体がどれだけ利益を生んだか
ROIC
0.3%
事業に使うお金がどれだけ利益を生んだか

ROICは有利子負債の開示がないため、営業利益×0.7÷(総資産−現金)の簡易式で算出しています。

お金の流れ

キャッシュフロー計算書 14期分

2026年3月期は営業CFが18億円、投資CFが−20億円で、差し引きのフリーCFは−2億円この組み合わせは成熟・還元型にあたる。本業で稼ぎ、投資に回し、それでも余る現金を借金返済や株主還元に充てている。最も健全とされる型期末の手元現金は57億円で、売上の5.2ヶ月分にあたる

決算期営業CF億円投資CF億円財務CF億円フリーCF億円現金残高億円
2013年3月18−31−2−1321
2014年3月13−62730
2015年3月16−14−2231
2016年3月20−11−3937
2017年3月21−18−3336
2018年3月16−14−2236
2019年3月15−22−3−726
2020年3月11−5−4628
2021年3月214−21642
2022年3月13−3141065
2023年3月15−270−1252
2024年3月6−61054
2025年3月126−41868
2026年3月18−20−10−257

本業で稼いだ現金が営業CF、設備や事業への投資が投資CF、借入と返済・配当が財務CF。営業・投資・財務の3列は縦線が0で、右がプラス、左がマイナスです。健全な会社の基本形は営業CFがプラスで投資CFがマイナス。フリーCFは営業CFと投資CFの合計で、手元に残る現金を表します。

資産と負債

貸借対照表 14期分

2026年3月期の総資産は379億円。このうち返さなくてよい自己資本が293億円で、自己資本比率は74.5%(業種中央値56.9%より厚い)

決算期総資産億円自己資本億円負債億円自己資本比率%
2013年3月2301725871.8
2014年3月2381805872.6
2015年3月2481905873.6
2016年3月2551956073.4
2017年3月2642046073.9
2018年3月2702076373.4
2019年3月2782156373.7
2020年3月2672125576.1
2021年3月2702135775.5
2022年3月2892117869.8
2023年3月2872177072.3
2024年3月2912266574.2
2025年3月3132486576.0
2026年3月3792938574.5

自己資本比率は総資産のうち返済のいらないお金の割合で、高いほど借入への依存が小さいことを示します。負債は総資産から自己資本を引いた額です。

2026年3月期の内訳
現金及び預金
128億円
すぐ使えるお金
利益剰余金
259億円
過去の利益の積み上がり
負債合計
85億円
いつか返す必要があるお金
財務の健全性
72
/ 100
安定性自己資本比率40 / 40
収益力営業利益率2 / 30
現金創出営業CFの黒字継続30 / 30

有価証券報告書の数値から機械的に配点した参考値です。自己資本比率60%で満点、営業利益率15%で満点、直近3期の営業CFが黒字だった割合の3つを足しています。業態によって出ない要素があります。

業界内での比較

倉庫・運輸関連業 31社との比較

同じ倉庫・運輸関連業の企業と並べると、いちばん上に来るのはROE31社中2位あたり、逆に低いのは営業利益率31社中30位あたり帯は左端が業種の最下位、右端が最上位で、縦線が真ん中にあたる。

ROE上位株主の出したお金でどれだけ利益を生んだか
19.4%/中央値 6.9%
P25 5.6%P75 8.7%
営業利益率下位売上のうち本業の利益として残る割合
0.8%/中央値 5.4%
P25 3.4%P75 7.1%
自己資本比率上位総資産のうち返済のいらないお金の割合
74.5%/中央値 56.9%
P25 45.8%P75 65.3%
売上成長率上位前期からの売上の伸び
9.2%/中央値 3.0%
P25 0.3%P75 6.1%
配当利回り株価に対して1年で受け取る配当の割合
3.4%/中央値 2.9%
P25 2.0%P75 3.8%

有価証券報告書の最新期の数値をもとに、同じ業種の企業の中での順位を毎日計算しています。P25は下から4分の1、P75は上から4分の1の位置にある企業の値です。

株価

9月2日の終値

直近の終値は¥876で、1年前と比べて-9.1%過去52週の値幅のなかでは13%の位置にある。

¥876-0.6%1ヶ月+2.2%1年-9.1%時価総額88億円
過去52週の値幅
安値¥801高値¥1,359

チャートの金額は株式分割と配当を反映して調整した終値で、上に出している直近の終値とは一致しないことがあります。

指標
PER (実績)1.7倍
PER (会社予想)229.9倍
PBR0.31倍
配当利回り3.42%

実績値は直近の決算、予想値は会社予想にもとづきます。株価は終値ベースです。

値動きの背景

直近1か月で2.32%上昇し、8月7日終値882円は25日線864.36円を上回る。7月21日に895円まで上昇し、その後は850-880円のレンジ。75日線922.07円や200日線1006.57円を大きく下回り、中期的な下降トレンドのなかでの反発局面。52週高値1359円からは約35%下落、安値801円からは約10%上昇。出来高は直近で1万株超と増加傾向。

値動きの背景は、株価と出来高の推移をもとにAIがまとめた見立てです。

AIの評価

AI評価

株価水準の解釈です。売買の推奨ではありません

現在の株価水準を割安と判定しています(スコア 88/100)

PERは1.74倍と業界平均の13.61倍を大幅に下回り、PBRも0.311倍で平均0.9692倍を大きく下回ります。ROEは19.4%と高く、収益性が良好です。配当利回りは5.67%で平均3.01%を上回り、配当性向は67%と高いですが、利益は増加傾向です。売上高は横ばいですが、利益は増加しており、割安感が非常に強い一方、配当の持続性には注意が必要です。

指標この会社業種平均
PER (実績)1.7倍13.9倍
PER (予想)229.9倍
PBR0.31倍0.98倍
ROE19.4%7.3%

業種平均は同じ東証33業種に属する銘柄の単純平均です。銘柄数が少ない業種では平均が振れます。

AI評価判定とスコアは公開データをもとにした解釈で、将来の株価を示すものではありません。算出の考え方は編集方針に記載しています。

評価が分かれる点

AI分析

投資家の見方

海運市況の悪化で一時赤字に転落したが、2026/3期は黒字回復を見込む。強気派は国際物流の需要回復と複合一貫輸送の強化による業績改善を期待し、弱気派は海運市況の変動や競争激化で収益が不安定とみる。

プラスに働く材料7
  • 黒字回復への道筋

    2026/3期は営業黒字化予想で、不況からの反転が明確

  • 国際物流の需要

    輸出入の回復で横浜港の取扱量が増加、物流需要の追い風

  • 総合サービスの強み

    保管・通関・輸送を一体提供し、顧客の囲い込みが可能

  • 純利益50億円と過去最高、PER1.74倍2026/3期決算発表後影響

    1株利益約500円に対し株価882円。純利益50億円は売上高131億円の約4割。

  • PBR0.31倍、1株純資産約2,835円の大幅割安不定影響

    純資産対比で株価は3分の1以下の評価。資本効率改善で見直し余地。

  • 営業損益が前年▲5億円から+1億円に黒字転換通年影響

    2025/3期の営業損益▲5億円から2026/3期は+1億円へ改善。

  • 配当利回り5.67%、1株50円の高配当継続影響

    株価882円に対し1株配当50円。維持されれば下値を支える。

マイナスに働く材料7
  • 海運市況の不安定

    運賃変動が大きく、業績が市況に左右されやすい

  • 低い収益性

    営業利益率は1%未満で、規模の経済が働きにくい

  • 老朽化設備の更新

    倉庫や船の老朽化で投資がかさみ、財務負担が懸念

  • 本業は営業利益1億円、純利益50億円は営業外要因依存通年影響

    営業利益1億円に対し純利益50億円と、営業外要因が大部分を占める。

  • 配当5億円は営業利益1億円を上回り、減配リスク継続影響

    1株配当50円の総額は約5億円。営業利益1億円では賄えず、特別益頼み。

  • 海運市況の変動で再び赤字転落の恐れ継続影響

    売上高131億円でも運賃市況が悪化すれば営業損益は再び悪化しやすい。

  • 予想PERが未開示で業績見通しの不透明感不定影響

    フォワードPERの開示がなく、特別利益の反動減時期が読めない。

次の決算で確かめる点
港湾取扱貨物量
物流需要の実勢と収益基盤を把握する指標
海運運賃指数
収益性に直結する市況のトレンドを確認
倉庫稼働率
保管事業の収益性と需要動向を示す

配当

株主還元

直近の年間配当は1株あたり30で、前期から+0.0%いまの株価に対する利回りは3.42%。

年間配当
¥30
1株あたり
配当利回り
3.42%
いまの株価に対して
配当性向
67.0%
利益のうち配当に回した割合
連続増配等
0年
増配か維持が続いた年数
決算期1株あたり配当前期比%配当性向%
2017年3月2836.8
2018年3月20−28.647.1
2019年3月2525.030.8
2020年3月20−20.097.9
2021年3月10−50.0
2022年3月100.0
2023年3月20100.064.8
2024年3月200.042.1
2025年3月50150.022.0
2026年3月500.067.0

過去の配当は株式分割にあわせて調整した金額です。配当性向は有価証券報告書に記載された各期の値で、利益のうち配当に回した割合を示します。

次の配当スケジュール
  • 権利付き最終日
  • 権利確定日
  • 支払開始日
  • 今期の会社予想年間予想¥30

株主

有価証券報告書より

2026年3月期末の株主数は延べ5,314人。区分でいちばん多いのは個人・その他45.8%。グループ会社や銀行などの安定株主が49.5%を占め、残る50.5%が市場で売買されうる浮動株にあたる。

所有者の区分ごとの比率

所有者の区分2021年3月%2022年3月%2023年3月%2024年3月%2025年3月%2026年3月%
個人・その他35.735.739.243.844.445.8
事業法人34.334.334.634.834.934.9
金融機関15.115.115.115.214.614.6
外国法人14.514.310.44.95.23.8
証券会社0.40.60.71.30.80.8
自己株式0.60.60.60.60.60.6
外国人個人0.00.00.00.10.10.1

発行済株式に対する持ち株比率です。単元未満株の扱いにより、合計が100%にならない期があります。

大株主上位10

順位株主持ち株比率 %
011齊藤宏之17.31
022 株式会社商船三井11.11
033 共栄火災海上保険株式会社5.00
044 京浜急行電鉄株式会社5.00
055 株式会社みずほ銀行3.50
066 東海汽船株式会社3.26
077 株式会社横浜銀行3.07
088 日本生命保険相互会社3.00
099 コクサイエアロマリン株式会社2.75
1010 須賀工業株式会社2.45

有価証券報告書の大株主の状況から、上位10者を掲載しています。信託銀行の名義は、実際の保有者ではなく運用を預かる先を指すことがあります。

株価指標の推移

有価証券報告書 14期分

1株利益は14期で+722%、1株純資産は14期で+71%。直近期のROEは19.4%で、日本株の目安とされる8%を上回る。

決算期EPSBPSROE%PER配当性向%
2013年3月621,6573.88.433.1
2014年3月771,7354.57.133.3
2015年3月861,8324.87.433.0
2016年3月991,8805.36.629.9
2017年3月991,9645.27.536.8
2018年3月611,9913.113.747.1
2019年3月1012,0595.07.530.8
2020年3月302,0431.519.697.9
2021年3月−92,049−0.5
2022年3月−192,029−1.0
2023年3月422,0842.011.964.8
2024年3月582,1712.711.642.1
2025年3月2052,3879.03.722.0
2026年3月5072,83619.42.167.0

有価証券報告書に記載された各期の値です。PERは期末時点の株価にもとづく実績値で、いまの株価から計算した値とは異なります。

EPS1株利益
1株が1年で稼いだ純利益。伸びていれば株の稼ぐ力が育っている
BPS1株純資産
1株あたりの持ち分。会社に積み上がった蓄えの目安
ROE自己資本利益率
株主のお金でどれだけ稼いだか。日本株では8%が一つの目安
PER期末実績
株価が1年分の利益の何倍か。低いほど割安とは限らず、期待の低さのこともある
配当性向利益からの還元率
利益のうち配当に回した割合。高すぎる場合は無理をしている可能性もある

経営陣

11名 有価証券報告書の提出日現在

有価証券報告書に載っている役員は11名。2026/3期の役員報酬は総額194百万円。社内取締役1人あたりの報酬は、従業員の平均年収の約3倍にあたる。

氏名役職年齢保有株数
齊藤宏之代表取締役 社長執行役員651,733,000
佐藤晃司取締役 専務執行役員 財務担当692,000
沼井秀男取締役 常務執行役員 工務部長611,000
巻島康行取締役 執行役員 総務部長622,000
山﨑潤一取締役79
Kees van Biert取締役69
南川政恵取締役63
矢部延弘取締役66
柿坪精二常勤監査役72
池田直樹監査役75
田中彰監査役69

役員報酬の内訳2026/3

役員の区分人数固定報酬百万円賞与百万円株式報酬百万円合計百万円1人あたり百万円
取締役(社内)512917214729
社外監査役3343411
社外取締役413133

有価証券報告書の役員報酬等の総額から、区分ごとの内訳を載せています。人数は当期中に在任した延べ人数のため、期末の人数と一致しない期があります。

有価証券報告書

有価証券報告書 2026/3期

会社自身が書いた有価証券報告書の本文を、章ごとにそのまま収録しています (要約ではありません)。

事業の内容944字を開く

何をしている会社か、会社自身の説明

3 【事業の内容】 当社及び当社の関係会社は、当社、連結子会社5社、持分法適用非連結子会社3社及び持分法適用関連会社8社で構成され、曳船事業、海事関連事業、旅客船事業等のサービスを提供しております。 各事業における当社グループ各社の位置付け及びセグメントとの関連は、次のとおりであります。 なお、以下に示す区分は、セグメントと同一の区分でありますが、当連結会計年度より報告セグメントの区分を変更しております。詳細は「第5 経理の状況 1 連結財務諸表等 (1)連結財務諸表 注記事項(セグメント情報等)」に記載のとおりであります。 (1) 曳船事業      …事業内容は、曳船サービス(ハーバータグ及びエスコートタグ事業)、湾口水先艇事業、警戒船業務等であります。 当社及び連結子会社東港サービス㈱が曳船サービスの提供を行っております。また、連結子会社東亜汽船㈱が湾口水先艇事業を、当社及び持分法適用関連会社㈱パシフィックマリンサービスが警戒船業務を行っております。 なお、持分法適用関連会社SOUTH CHINA TOWING CO.,LTD.は香港において曳船事業を行っております。 (2) 海事関連事業  …事業内容は、洋上風力発電交通船(CTV=Crew Transfer Vessel)の運航、交通船事業、貸船サービス、海上防災事業、海事関連サービス等であります。 当社は洋上風力発電交通船(CTV)の運航、保有船舶の貸船及び海上防災事業等を行っております。また、連結子会社㈱ポートサービスは交通船事業を行っております。 持分法適用関連会社インディゴオーシャンサポート㈱は国内において曳航曳船事業を行っております。 (3) 旅客船事業   …事業内容は、カーフェリー事業、観光船事業、カーフェリー事業に伴う物品販売やレストラン食堂事業等であり、連結子会社東京湾フェリー㈱が久里浜~金谷間のカーフェリー事業を行っております。また、連結子会社フェリー興業㈱は売店・食堂事業を行っております。なお、連結子会社㈱ポートサービスが行っていた横浜港の観光船事業は、2025年5月から㈱ポートサービスの子会社であるYCruise㈱に移管しております。 事業の系統図は次のとおりであります。
経営方針・対処すべき課題3,903字を開く

経営陣が考える方向性と課題

1 【経営方針、経営環境及び対処すべき課題等】 (1)経営方針 当社は、社是を「海上安全のサポート」とするマリンサービス提供会社として、曳船(タグボート)や水先艇(パイロットボート)、洋上風力発電向けの交通船(CTV)などのスペシャリスト船舶の運航などに携わっています。 当社グループの中核である曳船事業においては東京湾全域に亘って、船舶の安全航行をサポートし、海難事故へ即応することにより海上交通効率化ならびに海洋環境保全への貢献といった公共的役割を果たしています。当社グループのタグボートは、浦賀水道・中ノ瀬航路における船舶のエスコート業務、東京湾各港における船舶の離着桟補助業務、LNGバース等での警戒船業務、防災業務、緊急出動・海難救助に従事し、曳船関連事業として東京湾口の水先艇運航業務に携わっています。 洋上風力発電向け事業は今後成長が見込まれますが、社是の「海上安全のサポート」に沿ってCTV(洋上風力発電交通船)を始めとした洋上風力発電関連船舶事業の発展を図って行きます。 当社グループの基本はB to B事業(業務用の船舶運航)でありますが、グループ会社が行う2つの旅客船事業は、地域貢献型マリン事業と位置づけています。すなわち、神奈川県・久里浜港と千葉県・金谷港間を結ぶカーフェリー定期航路事業で地域の水上モビリティを提供して行きます。また、横浜港における観光船事業で市民及び観光客に洋上での利便性と快適性を提供してまいります。 当社は2023年1月にハイブリッド型電気推進曳船「大河」を就航させましたが、継続的な研究開発により環境負荷が低減されかつ作業効率と安全性の高い最新鋭曳船を投入します。特に2023年1月に就航したハイブリッド型電気推進曳船「大河」運航で得た知見を将来の脱炭素型新規曳船開発のために活用します。グループ会社の船舶についても脱炭素化を進めます。 今後ともこうした事業を基軸として、海事関係者、洋上風力発電関係者、一般顧客及び社会に貢献する企業グループを目指して行きます。 (2)経営環境 当社の主力である曳船事業においては、東京湾への入出港船舶数は年により変動はあるものの趨勢的に大きく増加する要因はありません。コスト面でのインフレや円安による燃料費増加が収益性の低迷要因となっています。 洋上風力発電関連での船舶や付随業務の分野は、競争は激しいものの当社にとり新たな成長機会であります。当社が2013年より手掛ける洋上風力発電交通船(CTV)では国内外で洋上風力発電プロジェクトが進展して行きます。 グループの旅客船事業を取り巻く環境については、観光客数は回復しているとはいえ、短期間に需要が変動することが予想されます。横浜港においては中期的にはインナーハーバーの再開発が新たな機会となります。東京湾口のローカルカーフェリーについては需要が大きく増加する要因はありません。 (3)会社の対処すべき課題 当社グループの主力である曳船事業については、東京湾における曳船作業船舶の入出港数は、近時低迷しており、今後も大きく増加する要因はありません。 こうした中で当社は、グループとして、伝統的事業の収益性回復と新たな分野での成長を図ります。成長分野での投資を行うための資金を確保するためにも既存事業での収益性向上とキャッシュフロー改善を目指します。具体的には以下のような施策に取り組んでいます。 曳船事業 ① ハーバータグ及びエスコートタグ事業においては、増加するコストに見合うように曳船料率改定(値上げ)を2025年5月1日より実施しました。今後は全日本海員組合との曳船運航定員削減交渉を前進させ、定員削減船の隻数を増やすことにより、コスト低減化を実現します。また、曳船の需要に応じて船隊規模を柔軟に最適化します。 ② 東京湾口水先艇事業においては、全日本海員組合との合意が成立し、2024年5月より船隊の隻数を4隻から3隻に減船を行いましたが、コスト削減効果が現れるには年数を要するため、さらなるコスト低減策を実施します。増加するコストに見合うように湾口水先艇サービス料金の適正化を実現します。 ③ IT高度化とデジタル化を推進し、陸上および海上の各業務プロセスの効率化と有効化・迅速化を図ります。特に、AIを使用した配船支援システム導入により横須賀地区タグボート船隊の配船最適化(乗組員の時間外作業削減、燃料費削減)を目指します。 ④ 当社は2023年1月にハイブリッド型電気推進曳船「大河」を就航させましたが、今後も安全で確実な曳船サービスを継続的に遂行することを前提に、2030年を目途に純バッテリー曳船の投入を目指します。また、代替燃料の使用など環境負荷が低いタグボートの開発も進めてまいります。また、グループ会社が運航する船舶についても脱炭素化を進めて行きます。 ⑤ 洋上風力発電交通船(CTV)運航等の洋上風力発電向け事業については、本業のひとつとして成長させるべく国内外で計画中の洋上風力発電向けサービスの案件獲得を目指します。その際、以下の方針で臨みます。 ‐提供サービス範囲の拡大と増益を実現すべくSOV(サービス・オペレーション・ヴェッセル)等の事業開発を進める。 ‐船員の教育訓練に注力し船舶管理能力を強化する。 ‐当社グループ全体で洋上風力発電分野に係わっていく。 ⑥ 曳航曳船事業については、2024年2月に設立した曳航曳船の合弁会社インディゴ オーシャン サポート㈱(持分法適用会社)で新たな市場開拓に努めます。 ⑦ 継続的な研究開発により環境負荷が低減されかつ作業効率と安全性の高い最新鋭曳船を投入します。特に2023年1月に就航した電気推進曳船「大河」運航で得た知見を将来の脱炭素型新規曳船開発のために活用します。グループ会社の船舶についても脱炭素化を進めます。 ⑧ 乗組員の高い技能を維持し安全な曳船サービスを安定的に提供するために、教育訓練をシステマティックに行い技能の継承・向上に引き続き取り組みます。陸上社員の人的資源管理についても、会社成長の基礎となるように教育訓練、人事・報酬制度改革を一体で行います。 旅客船事業 ⑨ 旅客船事業セグメントの内、㈱ポートサービス(連結子会社)が担ってきた横浜港の観光船事業については、近時の業績は回復し、2025年5月よりB to C事業(港内観光船、水上バス)を合弁会社YCruise㈱(持分法適用会社)へ事業移管しました。ボトルネックとなっている人手不足を解消して収益性の向上に努めます。また、㈱ポートサービスのB to B事業(作業船、港内水先艇他)の売上拡大を目指します。 ⑩ 東京湾フェリー㈱(連結子会社)については、2027年秋より新造船の裸用船を行い船舶の代替をしますが、同時に収益性を高めるために事業を再構築します。 (4)社会的責任を意識した経営 当社は、より安全で効率的な曳船サービスを提供して行くために総合的な品質管理システムの運用を強化いたします。また、社会的な責任として環境マネージメントシステムに基づいた企業経営を行ってまいります。これらに加え労働安全や健康に最大限配慮して行くことも含め、高いHSEQ基準を確立し充足して行きます。 当社グループとしての内部統制システムは、財務報告の信頼性確保を目的とするのみならず業務の有効化・効率化、リスクマネージメントを組み込んだ体制とし、同時に公正かつ透明な企業行動のためのコンプライアンス体制と一体となるものとして行きます。 ガバナンス強化への対応として、当社グループ全体としての社員教育プログラムの拡充を図って行く必要性があります。 これらの諸施策を実施し、海事関係者、洋上風力発電関係者、一般顧客及び社会から信頼される企業グループ経営を行うことにより株主の利益に最大限貢献したいと考えております。 (5)目標とする経営指標等 当社グループは、連結ベースでの経営効率の向上ならびに事業競争力の強化に努め、各社がそれぞれ有する経営資源をグループ全体として共有するなど、グループレベルでの収益力の強化を図って行きます。 当社グループの営む曳船事業の業績は、当社のコントロール外による要因(船舶の寄港数等)に左右される度合いが大きく、また、曳船業務の公共的性格(曳船による船舶の安全運航サポート)から具体的な数値指標を設定することは適切ではないとの考えから、中長期ビジョンに数値目標としてKPIを設定しておりません。 当社グループの事業は、減価償却費や船員費用などの固定費の占める割合が高いため、設備稼働率の向上が課題であります。そのため、総売上高が重要であるとともに、適正な船隊規模を確保する観点から船舶一隻当たりの売上高も重視しています。 また、収益性を確保する見地から売上高営業利益率や売上高当期純利益率などの改善を目標としており、運航コスト削減や作業単価改善(曳船事業の場合)のための諸施策を実施して行きます。 さらに、資本効率面でも、余剰資金を新規のプロジェクトや成長分野の事業へ投資することにより総資産利益率、自己資本利益率の改善を目指します。 曳船作業を左右する本船の市場動向の変化を注視して、合理的で効率的な運航を実現させるため適正な船隊整備に努めてまいります。 旅客船事業においては、船舶の船齢が上昇しているためこれらの代替に向けて、持続的な収益性確保の観点から計画を進めて行きます。
事業等のリスク1,942字を開く

会社が自認するリスクの一覧

3 【事業等のリスク】 有価証券報告書に記載した事業の状況、経理の状況等に関する事項のうち、経営者が連結会社の財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況に重要な影響を与える可能性があると認識している主要なリスクは、以下のとおりであります。 なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において当社グループが判断したものであります。 ①  燃料油・原材料価格変動リスク及び調達リスク 当社グループの事業は、曳船部門・旅客船部門が燃料油を使用しており、この価格は原油市場の動向に左右されます。原油価格高騰により収益が圧迫されるリスクと燃料油の供給自体の市場での調達が困難となり運航に支障をきたす恐れがあります。 燃料油価格の急激な変動を緩和するため、当社では原油価格の動向を見ながら年間消費量の約30%に対して燃料油価格の繰延ヘッジ取引を行なう方針です。また、燃料油の調達リスクの対策としては、複数の業者から調達を行い、安定したサプライチェーンの確保に努めておりますが、世界各地での紛争等の地政学リスクが顕在化することにより産油国の原油の供給不能の事態が発生するリスクがあります。 また、鋼材の値上げにより新船の建造価額に影響が出ることもあります。 さらに旅客船事業においては、サプライチェーンの機能低下により食材や商品の調達リスクがあります。 ②  海難事故リスク 曳船事業では、海上災害の予防と海難事故の際の出動は当社の本来の業務でありますが、当社曳船の物理的破損や人的被害のリスクがあります。また、当社自体の曳船運航が海難事故の要因となり責任が問われるリスクがあります。これらはすなわち、衝突や岸壁破損等のリスク、燃料油・原油流出による海洋汚染リスク、危険物を扱う船舶での業務に伴う海上災害リスク等です。 このような海難事故発生の抑止策として、統合的なHSEQ体制の強化を図っています。今後は高度な技能教育プログラムの確立・改善を進めてまいります。 カーフェリーや観光船においては人命にかかわる事故や海洋汚染リスクを抱えております。 ③  市場環境の変化のリスク 曳船事業では、当社自身のコントロールの効かない外部環境の変化による売上高減少のリスクがあります。すなわち、景気動向や自然災害・感染症拡大等を要因とした日本経済低迷による日本の港湾への入出港船舶数減少に起因する曳船作業数の減少リスクです。また、船舶運航関連の諸規制の変更に伴う曳船使用の減少リスクがあります。 ④ 大規模自然災害等による事業継続リスク 当社にとって365日・24時間の曳船運航体制の維持は社会的使命であります。大規模自然災害等により配船オペレーションを司る人員確保が困難となる事態、物理的に事務所が使用不能に陥る事態及び停電等によりITシステムがダウンし機能不全に陥る事態は、曳船サービス継続に支障をきたすリスクであります。 これらの事態に対しては、人員確保が困難になった場合の配船オペレーション経験者の臨時投入、複数の拠点でのオペレーション体制の維持、停電に対してはITバックアップ体制の強化等で対処してまいります。今後はより精緻な事業継続計画(BCP)を策定してまいります。 ⑤ 情報セキュリティに関するリスク 当社グループの情報システムへのサイバー攻撃により、ITシステム障害に陥るリスクがあります。サイバー攻撃に対して、専用回線の使用やファイアウォールにより対策をとっておりますが、曳船事業ではオペレーション業務遂行に支障をきたすリスクがあり、旅客船事業では予約システムが被害を受け、個人情報が流失する可能性があります。 ⑥ 感染症等の拡大による事業継続に関するリスク 感染症等の拡大による事業継続リスクに関しては、大規模自然災害等による事業継続リスクと同様に人的資源や物理的資源を棄損するリスクがあります。 感染防止策として、異なった曳船の乗組員間の接触制限、曳船の配船オペレーション要員の複数班化、複数拠点での陸上サポート体制を整備しています。当社やグループ会社が運航する曳船以外の船舶について、感染症拡大のケースではグループ内の船員の相互融通を検討しています。子会社のT-KOS㈱は船員派遣業の免許を取得したため、船員の相互融通がやり易くなっています。 また、フレックスタイム制による時差出勤やリモートワーク、テレビ会議等の施策の活用範囲の拡大を、労働環境及び情報セキュリティや情報漏洩のリスクに配慮しつつさらに検討してまいります。 これらリスク要因が当社グループの先行きの業績に影響を与える可能性があります。但し、悪影響を与えうる要素は上記に限定されるものではありません。
経営成績の分析 (MD&A)7,306字を開く

業績がなぜこうなったかの経営陣の説明

4 【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】 (1) 経営成績等の状況の概要 ①経営成績の状況 (単位:百万円) 前連結会計年度   当連結会計年度   増減額   増減率 売上高   12,041   13,144   1,102   9.2% 売上原価   10,583   10,972   388   3.7% 販売費及び一般管理費   1,969   2,065   96   4.9% 営業利益又は営業損失(△)   △511   106   617   - 経常利益又は経常損失(△)   △259   347   606   - 親会社株主に帰属する当期純利益   2,044   5,046   3,002   146.9% 当連結会計年度における日本経済は、好調な企業業績や人手不足を背景に昨年度以上の高い賃上げ率となりましたが、食料品を中心に消費者物価は高止まりの状況が続き、個人消費は伸び悩んだもののインバウンド需要に支えられ、景気は緩やかな回復基調となりました。 また、ロシアとウクライナの戦争長期化に加え、米国・イスラエルとイランとの軍事衝突でホルムズ海峡は事実上封鎖となり、サプライチェーンは寸断され世界経済は深刻な事態となっております。 当社グループは、第1四半期連結会計期間より報告セグメントの区分を、「曳船事業」、「海事関連事業」、「旅客船事業」に変更しております。詳細は、「第5 経理の状況 1 連結財務諸表等 注記事項(セグメント情報等)」に記載のとおりです。 当社グループの主たる事業である曳船事業を取り巻く状況につきましては、曳船作業対象船舶の東京湾への入出港数は、米国の自動車関税の影響で自動車専用船の入出港数は大幅な減少を予想しておりましたが増加基調で推移し、昨年度低調であったタンカーは増加に転じました。 また、大型のコンテナ船は減少となったものの、2025年5月からの港湾曳船作業料率の値上効果が奏功し増収となりました。 海事関連事業では、洋上風力発電交通船(CTV)は、富山県入善港でのO&M(保守・維持管理)作業に加え、北九州での洋上風力発電建設作業で多数のCTVが傭船されたため大きく増収となりました。 旅客船事業では、従来の「売店・食堂事業」はカーフェリー部門との事業関連性が強いことを考慮し、「旅客船事業」に変更・集約いたしました。横浜港の観光船部門においては、持分法適用会社に事業を移管したことにより売上高は大幅に減少いたしました。 このような経済環境のなかで、当社グループの売上高は1,102百万円増加し13,144百万円(前期比9.2%増)となりました。 利益面では、洋上風力発電交通船(CTV)の稼働が大幅に増加したことで用船料が増加し、CTVの新造や建造価額の上昇で減価償却費が増加となりました。 一方、横浜港の観光船部門においては、持分法適用会社に事業を移管したことで、人件費や食材費を中心に営業費用が減少いたしました。 この結果、営業利益は106百万円(前期は511百万円の営業損失)となり、経常利益は347百万円(前期は259百万円の経常損失)となりました。 また、特別利益として、土地・建物や船舶の売却で7,970百万円の固定資産売却益が発生し、特別損失として、観光船部門他の施設にかかる固定資産の減損損失を334百万円計上し、カーフェリー部門における燃料油の備蓄タンクからの漏油による土壌汚染対策の費用として、環境対策引当金繰入額を233百万円計上したことで、親会社株主に帰属する当期純利益は5,046百万円(前期比146.9%増)となりました。 セグメント別の売上高(上段)及び営業損益(下段)の概況は下記のとおりです。 (単位:百万円) セグメントの名称   前連結会計年度   当連結会計年度   増減額   増減率 曳船事業   8,598   9,517   919   10.7% △146   319   466   - 海事関連事業   976   1,956   980   100.4% △342   △192   149   - 旅客船事業   2,466   1,670   △796   △32.3% △39   △58   △19   - (注)売上高は外部顧客に対する売上高を表示しております。 曳船事業 曳船事業は、作業対象船舶の増加に加え、2025年5月よりハーバータグ作業における港湾曳船作業料率と、進路警戒船作業におけるエスコート作業料率の値上効果等によりすべての地区で増収となりました。 横浜川崎地区では、作業対象船舶のうち大型コンテナ船は減少いたしましたが、入出港数は堅調に推移したことに加え、新作業料率の適用が年後半にかけて徐々に出始め増収となりました。作業対象船舶がコンテナ船中心である東京地区では、中小型コンテナ船が増加し増収となりました。横須賀地区では、コンテナ船やタンカー等の危険物積載船等の増加でエスコート作業と湾口水先艇作業が増加し、値上効果も加わり増収となりました。千葉地区では、危険物積載船やバルカー船を中心にほぼすべての船種の入出港数が増加し、値上効果もあり増収となりました。 この結果、曳船事業セグメントの売上高は919百万円増加し9,517百万円(前期比10.7%増)となり、319百万円の営業利益(前期は146百万円の営業損失)となりました。 海事関連事業 海事関連事業は、富山県入善港でのO&M作業用CTVに加え、北九州ひびき灘における「北九州響灘洋上ウインドファーム」建設作業で多数のCTVの運航があり売上高は大幅に増加いたしました。 この結果、海事関連事業セグメントの売上高は、前期に比べ980百万円増加し1,956百万円(前期比100.4%増)となりましたが、用船料、支払手数料や減価償却費が増加し192百万円の営業損失(前期は342百万円の営業損失)となりました。 旅客船事業 旅客船事業は、横浜港における観光船部門(港内観光船、水上バス)は、持分法適用会社に事業移管を行い大幅な減収となりました。 一方、昨年度末までの「売店・食堂事業」は、久里浜・金谷間のカーフェリー部門との事業関連性が強いことから区分を「旅客船事業」に変更・集約いたしました。この結果、旅客船事業セグメントの売上高は、前期(新たな報告セグメントに組替後)に比べ796百万円減少し1,670百万円(前期比32.3%減)となり、58百万円の営業損失(前期は39百万円の営業損失)となりました。 ②財政状態の概況 資産、負債及び純資産の状況 当連結会計年度末の総資産は、前連結会計年度末に比べ6,618百万円増加し37,880百万円となりました。 流動資産の部では、現金及び預金は固定資産売却収入を主因として4,914百万円増加し、売掛金が215百万円増加し、その他流動資産が264百万円減少いたしました。 固定資産の部では、船舶の減価償却が進み、CTV一隻を竣工後に共有船化したことで船舶が1,443百万円減少しましたが、建設仮勘定が924百万円増加いたしました。また、投資有価証券が期末時価評価により452百万円増加し、持分法適用会社の株式追加取得等により関係会社株式が1,892百万円増加いたしました。 負債は、前連結会計年度末に比べ、2,069百万円増加し8,535百万円となりました。流動負債の部では、未払法人税等が2,390百万円増加し、環境対策引当金が233百万円増加いたしました。固定負債の部では、長期借入金が369百万円、リース債務が130百万円減少し、割引率の上昇により退職給付に係る負債が144百万円減少いたしました。 純資産は、前連結会計年度末に比べ、4,549百万円増加し29,344百万円となりました。これは主に親会社株主に帰属する当期純利益が5,046百万円となり、剰余金の配当を497百万円実施したことにより利益剰余金が4,046百万円増加、その他有価証券評価差額金が332百万円増加し、繰延ヘッジ損益が124百万円増加したことによるものです。 この結果、自己資本比率は前連結会計年度末の76.0%から74.5%と1.5ポイント減少いたしました。 ③キャッシュ・フローの状況 当連結会計年度末における現金及び現金同等物(以下、「資金」という。)は、前連結会計年度末に比べ1,085百万円減少し5,676百万円となりました。 (単位:百万円) 科目   前連結会計年度   当連結会計年度   増減額 現金及び現金同等物の期首残高   5,355   6,761   1,406 Ⅰ.営業活動によるキャッシュ・フロー   1,206   1,817   610 Ⅱ.投資活動によるキャッシュ・フロー   636   △1,972   △2,608 Ⅲ.財務活動によるキャッシュ・フロー   △432   △1,047   △615 現金及び現金同等物に係る換算差額   △4   △15   △10 現金及び現金同等物の増減額(△は減少)   1,406   △1,218   △2,624 非連結子会社との合併に伴う現金及び現金同等物の増加額   -   132   132 現金及び現金同等物の期末残高   6,761   5,676   △1,085 当連結会計年度に係る区分ごとのキャッシュ・フローの状況は以下のとおりとなりました。 (営業活動によるキャッシュ・フロー) 当連結会計年度における営業活動によるキャッシュ・フローは、前連結会計年度に比べ610百万円増加し1,817百万円の資金取得となりました。資金収支の主な内訳は、税金等調整前当期純利益が7,710百万円となり、減価償却費が1,783百万円計上されました。また、固定資産売却益が7,970百万円、法人税等の支払額が212百万円発生したことです。 (投資活動によるキャッシュ・フロー) 当連結会計年度における投資活動によるキャッシュ・フローは、前連結会計年度に比べ2,608百万円支出が増加し1,972百万円の資金支出となりました。資金収支の主な内訳は、土地・建物や船舶を売却し有形固定資産の売却による収入が8,459百万円発生し、曳船の購入と設備更新(曳船の代替)に加え洋上風力発電交通船(CTV)の建造により有形固定資産の取得による支出が1,825百万円となり、持分法適用会社の株式追加取得により関係会社株式の取得による支出が2,621百万円発生いたしました。また、預入期間が3カ月を超える定期預金の預入れによる支出が解約による収入を5,975百万円上回りました。 (財務活動によるキャッシュ・フロー) 当連結会計年度における財務活動によるキャッシュ・フローは、前連結会計年度に比べ615百万円支出が増加し1,047百万円の資金支出となりました。資金収支の主な内訳は、長期借入金の返済による支出が387百万円、リース債務の返済による支出が139百万円、配当金の支払額が502百万円発生したことです。 ④生産、受注及び販売の実績 当社グループの報告セグメントは、曳船事業、海事関連事業、旅客船事業であり、生産及び受注を伴う事業ではないため生産及び受注の実績については記載を省略し、販売の実績については「①経営成績の状況」におけるセグメント別の経営成績に関連付けて記載しております。 最近2連結会計年度の主な相手先別の販売実績及び当該販売実績の総販売実績に対する割合は次のとおりであります。 相手先   前連結会計年度   当連結会計年度 金額(千円)   割合(%)   金額(千円)   割合(%) 東京湾海事事業協同組合   1,319,793   10.96   1,456,442   11.08 (2) 経営者の視点による経営成績等の状況に関する分析・検討内容 経営者の視点における当社グループの経営成績等に関する認識及び分析・検討内容は次のとおりであります。 なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において判断したものであります。 ①財政状態及び経営成績の状況に関する認識及び分析・検討内容 A.経営成績 (売上高) 当社グループ全体の売上高は、前期に比べ1,102百万円増収の13,144百万円(前期比9.2%増)となりました。 主力の曳船事業では、2025年5月から港湾曳船作業料率の値上げを実施したことや燃料油価格調整金(BAF)が増加したことに加え、昨年度低調であった危険物積載船等の入港数が増加し、曳船事業収入は919百万円増収の9,517百万円(前期比10.7%増)となりました。 海事関連事業では、北九州ひびき灘における洋上風力発電交通船(CTV)の建設段階での稼働が大幅に増加し、海事関連事業収入は980百万円増収の1,956百万円(前期比100.4%増)となりました。 旅客船事業では、昨年度末までの「売店・食堂事業」は、久里浜・金谷間のカーフェリー部門との事業関連性が強いことから区分を「旅客船事業」に変更・集約いたしました。また、昨年度は、しらはま丸の強風下での岸壁接触事故で2024年4月から8月初旬まで約4か月間一隻運航を余儀なくされました。今年度は、その反動増に加え2025年11月からの運賃値上効果もあり増収となりました。一方、横浜港における観光船部門(港内観光船、水上バス)は、2025年5月から持分法適用会社に事業移管を行ったことで、旅客船事業収入は796百万円(前期比32.3%減)の大幅な減収となり1,670百万円となりました。 (営業利益) 売上原価は、曳船事業では賃上げと時間外手当の増加により人件費が増加し、原油価格の高騰と円安により燃料費が増加いたしました。 また、海事関連事業における洋上風力発電交通船(CTV)の稼働増に伴い船員のマンニング費用の用船料や支払手数料の増加に加え、新造船の投入や建造価格の上昇もあり減価償却費が増加いたしました。 一方、旅客船事業では、横浜港の観光船事業を持分法適用会社に事業移管したことで営業費用(売上原価・一般管理費)が大幅に減少いたしました。 これに加え、期末にかけて市場金利が上昇したことで退職給付債務に使用する割引率が上昇し、退職給付費用が大幅な減少となり106百万円の営業利益(前期は511百万円の営業損失)となりました。 (経常利益) 経常損益は、受取配当金が90百万円、持分法による投資利益が105百万円計上され、347百万円の経常利益(前期は259百万円の経常損失)となりました。 (親会社株主に帰属する当期純利益) 親会社株主に帰属する当期純利益は、特別利益として土地・建物や曳船等の売却により固定資産売却益が7,970百万円発生し、特別損失として減損損失を334百万円計上し、カーフェリー部門で燃料油備蓄タンクからの漏油による土壌汚染が発生し、その対策費用として環境対策費及び環境対策引当金繰入額を250百万円計上いたしました。 その結果、親会社株主に帰属する当期純利益は5,046百万円(前期比146.9%増)で昨年度に引き続き過去最高益となりました。 B.財政状態 財政状態につきましては、「第2 事業の状況 4 経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析 (1) 経営成績等の状況の概要」に記載しております。 ②キャッシュ・フローの状況の分析・検討内容並びに資本の財源及び資金の流動性に係る情報 当社グループの運転資金需要のうち主なものは、営業原価、販売費及び一般管理費等の営業費用であります。また、投資を目的とした資金需要は、主に曳船の設備更新と洋上風力発電交通船(CTV)の建造資金です。 短期運転資金は自己資金及び金融機関からの短期借入金を基本としており、設備投資や長期運転資金の調達につきましては自己資金及びファイナンス・リースを基本としております。 2026年3月期の曳船1隻の設備更新及び船舶に係る建設仮勘定は、自己資金を充当いたしました。 重要な設備投資等の予定及びその資金調達方法については、「第3 設備の状況 3 設備の新設、除却等の計画」に記載しております。 ③重要な会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定 当社グループの連結財務諸表は、わが国において一般に公正妥当と認められている会計基準に基づき作成しております。この連結財務諸表の作成に係る会計方針及び見積りについては、「第5 経理の状況 1 連結財務諸表等 注記事項 連結財務諸表作成のための基本となる重要な事項、重要な会計上の見積り」に記載しております。 ④次期の見通しについて 今後の見通しにつきましては、ロシアとウクライナの戦争の長期化や米国・イスラエルとイランの軍事衝突により事実上ホルムズ海峡が封鎖され、停戦交渉は難航し長期化の様相を呈しており、国際情勢は混迷を深めております。 当社の主力の曳船事業では、売上高が当社自身のコントロールの効かない外部環境の変化による作業対象船舶の動向に大きく左右されるという事業特性があります。 ホルムズ海峡の閉鎖による曳船作業対象船舶に与える影響は、タンカーを中心に大幅に減少することは予想されますが、どの程度の規模になるかは図り知れず、旅客船事業においても同様に、合理的な前提をおいて業績に与える影響を予想することはきわめて困難な状況にあります。 このような状況下、2027年3月期の連結及び個別業績予想につきましては、未定としております。 今後、業績への影響額を適正に予測することが可能となった段階で、速やかに公表いたします。

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開示資料

出典

このページの財務・役員・株主等のデータは、金融庁EDINETに提出された開示書類から自動抽出しています。会計基準は JapanGAAP

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