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超!企業DB
日経平均64,325.64-1,890NYダウ52,965.38+199ドル円158.86-1NASDAQ26,205.58+106S&P 5007,665.62+34SOX 指数11,344.26+569/2終値

ファイズホールディングス

9325 · Standard · 倉庫・運輸関連業

EC物流の総合請負業。顧客の注文から配送まで一貫して担うサードパーティーロジスティクスを全国27拠点で展開し、EC市場の成長を支える。

概要

ファイズホールディングスは、ECソリューションに特化した物流サービス企業である。オペレーションサービス、トランスポートサービス、国際物流サービス、情報システムの4事業を展開し、2026年3月期の売上高は403億円、従業員数は812名。大阪市北区に本社を置き、全国27拠点で事業を運営する。2017年に東証マザーズに上場し、現在はスタンダード市場に上場している。

4事業で構成するECソリューションサービス

当社グループは、ECサイト運営企業やメーカー向けに物流の一気通貫サービスを提供する。オペレーションサービス事業では、物流センター内の入荷から出荷までの作業を包括的に管理し、コンサルティングも行う。トランスポートサービス事業では、大型車両による拠点間輸送や配車プラットフォーム、ラストワンマイル配送を手がける。国際物流サービス事業では輸入貨物の運送取扱と通関代行、情報システム事業ではシステム開発や技術者派遣を展開する。これら4つのセグメントが連携し、EC物流の全工程をカバーする。

オペレーションサービスが売上高の約67%を占める収益構造

2026年3月期の連結売上高403億円のうち、オペレーションサービス事業が269億円(構成比約67%)と最大の柱である。続いてトランスポートサービス事業が105億円(約26%)、情報システム事業が20億円(約5%)、国際物流サービス事業が8億円(約2%)となっている。セグメント利益では、トランスポートサービスが前期比47%増の4.6億円と大きく伸びた一方、オペレーションサービスは9%減の9.4億円にとどまった。収益の大半を労働集約型のオペレーションが占める構造を持つ。

全国27拠点と二本社制で広域カバーするネットワーク

当社は大阪本社と東京本社の二本社制を採用し(2025年4月導入)、東京都、大阪府、愛知県、神奈川県、埼玉県、岡山県、福岡県などに計27の営業所・拠点を配置する。東京本社は東京都中央区に置き、関東圏の営業と物流拠点を統括する。拠点間輸送では東京、名古屋、大阪の大都市圏を結ぶ定期運行便を運航し、全国的な物流ネットワークを構築している。拠点網の拡大は顧客のEC物流需要に応えるための戦略的な投資である。

持株会社体制とM&Aによるグループ拡大

2019年10月に株式会社ファイズからファイズホールディングス株式会社へ商号変更し、持株会社体制へ移行した。グループは連結子会社6社で構成され、ファイズトランスポートサービス(トランスポート事業)、ファイズオペレーションズ(オペレーション事業)など機能別に子会社が分社化されている。2020年以降、株式会社中央運輸、ブリリアントトランスポート、日本システムクリエイト、株式会社ファインドオン、株式会社誠ノ真をM&Aで子会社化し、サービス領域とエリアを拡大してきた。

業界の中での役割はEC物流の総合請負業者(サードパーティーロジスティクス)にあたる。

この章の文章は、有価証券報告書と会社の開示をもとにAIが編纂しています。数値は開示のままで、AIには生成させていません。

売上高
403億円
営業利益
15億円
営業利益率
3.7%
純利益
10億円
2026/3 通期の連結業績。決算の内訳は最新の決算以降にあります。

何をしている会社か

有価証券報告書「事業の内容」(2026/3期)より

事業別の売上と利益

2026/3
事業売上構成比利益利益率
オペレーションサービス事業269億円66.7%9億円3.3%
トランスポートサービス事業105億円26.1%5億円4.8%
情報システム 事業21億円5.2%1億円4.8%
国際物流 サービス事業8億円2.0%0億円0.0%

有価証券報告書のセグメント情報から、外部顧客への売上とセグメント利益をそのまま掲載しています。全社費用・セグメント間取引の消去は含みません。

01ECサイト運営企業・メーカー・配送会社主力

ECサービス利用者の注文から商品宅配までの物流を一貫して手がける。物流センターの運営代行、拠点間輸送、集配代行、個人宅配送などを提供し、EC市場の成長を支える。

主要顧客ECサイト運営企業、メーカー、配送会社

主な製品・サービス3
オペレーションサービス
物流センターにおける入荷から出荷までの作業プロセスを包括管理する実務機能と、庫内オペレーション設計を支援するコンサルティング機能を提供。
トランスポートサービス
大型車両による工場〜物流センター間などの大量一括輸送、定期運行便、スポット輸送、配車プラットフォームサービス、大手宅配便会社向け集配代行業務などを提供。
国際物流サービス
輸入貨物に関する海外・国内運送取扱(ドレージ手配等)や通関手続き代行サービスを提供。

02情報システム副次

IT技術者の派遣や各種情報システムの開発、ウェブサイト制作といったシステムコンサルティングサービスを提供。物流事業を支えるIT基盤を活用している。

主な製品・サービス1
システム開発・ウェブサイト制作
コンピュータシステムの開発、パッケージソフトの企画・開発・販売、コンピュータシステム関連の付帯サービスを提供。

製品と技術

物流センター運営とコンサルティングのオペレーションサービス

オペレーションサービスでは、ECサイト運営企業やメーカーの物流センターにおいて、入荷検品、ピッキング、梱包、仕分け、出荷までの全工程を自社雇用スタッフが管理する。特にEC特有の注文数量の波動に対応するため、柔軟な人員配置と作業プロセスの設計ノウハウを持つ。また、庫内オペレーションの効率化を支援するコンサルティング機能も提供し、顧客の物流戦略をサポートする。大手ネット通販会社向け大型物流センターの運営も手がけ、2026年3月期の売上高は269億円に達した。

幹線輸送と配車プラットフォームのトランスポートサービス

トランスポートサービスは、実運送サービスと配車プラットフォームサービスの2軸で構成される。実運送では、東京、名古屋、大阪を結ぶ大型ウイング車による定期運行便やスポット輸送を提供し、工場間・物流センター間の大量一括輸送ニーズに対応。配車プラットフォームでは、荷主と運送会社をマッチングし、オーダーに応じた最適な車両と荷物を手配する。さらに、大手宅配便会社向けの集配代行やEC貨物の個人宅配送(ラストワンマイル)も展開し、2026年3月期の売上高は105億円。

輸入貨物の通関代行と国際物流サービス

国際物流サービスでは、主に中国を中心とした東南アジア諸国からの輸入貨物を取り扱う。アパレル製品、雑貨、機械製品などの海上・航空貨物について、海外および国内の運送取扱(ドレージ手配等)を行うほか、通関手続き代行サービスを提供する。輸出貨物としては、日本から世界各国への酒類や茶類などの食品、雑貨の取り扱いを開拓している。2026年3月期の売上高は8億円と規模は小さいが、前期比13.4%増加し、セグメント利益も黒字化した。

システム開発と技術者派遣の情報システム事業

情報システム事業は、連結子会社ファイズコンピュータテクノロジーズおよび日本システムクリエイトが担う。金融機関や官公庁向けに情報システムの開発受託、システムエンジニアの派遣、中小企業向けパッケージソフトの販売・改修を展開する。AI技術の進展に対応するため、技術者の教育・研修にも注力している。2026年3月期の売上高は20億円、セグメント利益は1.3億円と、グループ内で安定した収益源となっている。

有価証券報告書の事業の記述をもとにAIが編纂しています。

業界での位置づけ

倉庫・運輸関連業のなかでの位置

M&Aで事業拡大、物流サービスを強化

同社は倉庫・運輸関連業に属し、物流サービスを中核に事業を展開している。売上高は2024年3月期の275億円から2026年3月期には403億円へと急拡大する見込みで、M&Aによる事業拡大が寄与している。営業利益率は4.75%から3.72%へと低下する見通しで、統合コストや競争激化が影響。同業の三菱倉庫や住友倉庫などと比較して規模は小さいが、積極的な成長戦略を進めている。今後は買収した事業の収益性向上と統合効果の創出が重要となる。

強み

  • M&Aを積極活用し、事業規模を急速に拡大している。
  • 物流に加え、付随するサービスを展開し、顧客価値を向上。
  • 意思決定が速く、市場の変化に迅速に対応できる体制。
  • 売上高が大幅に増加しており、成長性が高い企業と評価される。

課題

  • 営業利益率が下落しており、M&Aの効果を収益に結びつける必要がある。
  • 買収企業の統合に伴うリスクや、企業文化の違いによる混乱が懸念される。
  • 大手物流企業との競争が激しく、差別化が難しい。

強みと課題は、開示資料をもとにAIがまとめた見立てです。

同業の企業

倉庫・運輸関連業の時価総額近傍。太字がファイズホールディングス

時価総額で並べると、掲載11社のなかで6番目にあたる。

#企業時価総額PER
19312ケイヒン186億円7.3倍
29307杉村倉庫162億円16.7倍
39306東陽倉庫158億円9.1倍
49351東洋埠頭150億円9.6倍
59380東海運126億円16.8倍
69325ファイズホールディングス116億円11.3倍
79311アサガミ110億円6.1倍
89193東京汽船88億円1.7倍
99313丸八倉庫76億円14.8倍
109366サンリツ67億円9.4倍
119355リンコーコーポレーション60億円5.4倍

時価総額は直近の終値ベース。同業の範囲は東証33業種の分類に従っています。

会社の歴史

沿革 40件

事業譲受けで創業した2013~2014年

2013年10月、大阪市北区に株式会社ファイズを設立。設立直後の2014年1月に住之江、東京、神奈川の3営業所を開設し、同年2月には株式会社ヴィ企画から南大阪を拠点とするロジスティクスサービス事業を譲り受けた。さらに5月には同社からオペレーションサービス(請負)事業、ヴィプランニングから派遣事業を取得し、創業初年度から事業基盤を形成した。この事業譲受けにより、物流オペレーションと人材派遣のノウハウを短期間で獲得した。

営業所拡充とデリバリーサービス開始の2015~2016年

2015年5月にデリバリーサービス事業を開始し、EC物流のラストワンマイル領域に進出。同年9月には名古屋営業所を開設し、中部エリアへ展開。2016年3月には本社を大阪市北区へ移転するとともに岡山営業所を開設、8月には中部営業所(愛知県江南市)を設置し、拠点網を西日本から東海・岡山へ拡大した。この期間に売上高は22億円(2015年3月期)から52億円(2017年3月期)へと倍増した。

上場と市場変更で資金調達力を高めた2017~2018年

2017年3月、東京証券取引所マザーズ市場に株式を上場。上場後の2018年9月に名古屋オフィス、10月に大阪オフィスを開設し、営業拠点を強化。同年12月には東証市場第一部銘柄に市場変更し、上場から1年9ヶ月で市場第一部に昇格した。売上高は2018年3月期に74億円、2019年3月期に84億円と拡大し、上場による知名度向上と資金調達が成長を加速させた。

持株会社移行と子会社への事業承継を進めた2019年

2019年はグループ体制の再編期である。7月にファイズコンピュータテクノロジーズ(情報システム事業)を設立し、10月には株式会社ファイズからファイズホールディングスへ商号変更。同時にオペレーションサービス事業をファイズオペレーションズへ、2020年2月にはトランスポートサービス事業をファイズトランスポートサービスへ承継し、事業子会社がそれぞれの専門領域を担う体制を整えた。また、埼玉県川口市に東京オフィスを開設し、関東エリアの拠点を強化した。

M&Aでグループを拡大した2020~2021年

2020年7月、株式会社中央運輸(神奈川県厚木市)を子会社化し、トランスポート事業のエリアと車両台数を拡充。2021年4月にはブリリアントトランスポート(東京都渋谷区)を、同年11月には日本システムクリエイト(東京都大田区)を取得し、それぞれトランスポートと情報システムの強化を図った。また2021年6月には尼崎営業所を開設し、兵庫県での事業基盤を構築。売上高は2021年3月期130億円から2022年3月期180億円へと急拡大した。

資本業務提携と市場区分変更の2022~2023年

2022年2月、AZ-COM丸和ホールディングス(旧株式会社丸和運輸機関)との資本業務提携契約を締結。これにより、大手物流企業との連携を強化した。同年4月には東証市場第一部からプライム市場へ移行したが、2023年10月にはプライム市場からスタンダード市場へ移行した。この間、売上高は2023年3月期237億円、2024年3月期275億円と伸長し、M&Aと既存事業の拡大が寄与した。

さらなるM&Aと二本社制導入の2024~2025年

2024年2月に株式会社ファインドオン(東京都千代田区)を子会社化し、営業機能を強化。同年5月に東京営業所を移転し、2025年2月には岡山営業所を倉敷市へ移転し倉敷営業所に名称変更。2025年4月には二本社制を導入し、東京営業所を東京本社に改称。同年10月には埼玉県八潮市の株式会社誠ノ真を子会社化し、家電物流の搬出入・据付サービスを追加した。売上高は2026年3月期に403億円まで成長した。

年表40件を開く

2010年代

  • 2013年10月創業大阪市北区に株式会社ファイズ設立
  • 2014年1月住之江営業所 開設(大阪市住之江区)
  • 2014年1月東京営業所 開設(東京都中央区)
  • 2014年1月神奈川営業所 開設(神奈川県小田原市)
  • 2014年2月株式会社ヴィ企画より南大阪を拠点とするロジスティクスサービス事業を譲受け
  • 2014年2月南大阪営業所 開設(大阪府羽曳野市)
  • 2014年5月株式会社ヴィ企画よりオペレーションサービス(請負)事業を譲受け
  • 2014年5月ヴィプランニング株式会社よりオペレーションサービス(派遣)事業を譲受け
  • 2014年6月厚木営業所 開設(神奈川県伊勢原市)
  • 2015年5月デリバリーサービス事業開始
  • 2015年9月住之江営業所 移転(大阪市住之江区)
  • 2015年9月名古屋営業所 開設(名古屋市中村区)
  • 2016年3月本社 移転(大阪市北区)
  • 2016年3月岡山営業所 開設(岡山市北区)
  • 2016年8月中部営業所 開設(愛知県江南市)
  • 2016年12月東京営業所 移転(東京都中央区)
  • 2017年3月上場東京証券取引所マザーズ市場に株式を上場
  • 2017年6月本社 移転(大阪市北区)
  • 2018年9月名古屋オフィス 開設(愛知県名古屋市)
  • 2018年10月大阪オフィス 開設(大阪市中央区)
  • 2018年12月東京証券取引所市場第一部銘柄に市場変更
  • 2019年1月M&A中部営業所及び名古屋港営業所を移転統合し、名古屋栄営業所に名称変更(愛知県名古屋市)
  • 2019年4月川口営業所 開設(埼玉県川口市)
  • 2019年7月ファイズコンピュータテクノロジーズ株式会社(連結子会社)事業開始
  • 2019年7月東京オフィス 開設(埼玉県川口市)
  • 2019年10月オペレーションサービス事業をファイズオペレーションズ株式会社(連結子会社)へ承継
  • 2019年10月商号変更株式会社ファイズからファイズホールディングス株式会社へ商号変更

2020年代

  • 2020年2月ロジスティクスサービス事業及びデリバリーサービス事業をファイズトランスポートサービス株式会社(連結子会社)へ承継
  • 2020年7月M&A株式会社中央運輸を株式取得により子会社化(神奈川県厚木市)
  • 2021年4月M&Aブリリアントトランスポート株式会社を株式取得により子会社化(東京都渋谷区)
  • 2021年6月尼崎営業所 開設(兵庫県尼崎市)
  • 2021年11月M&A日本システムクリエイト株式会社を株式取得により子会社化(東京都大田区)
  • 2022年2月株式会社丸和運輸機関(現 AZ-COM丸和ホールディングス株式会社)との資本業務提携契約を締結
  • 2022年4月東京証券取引所の市場区分の見直しにより、東京証券取引所の市場第一部からプライム市場に移行
  • 2023年10月プライム市場からスタンダード市場へ移行
  • 2024年2月M&A株式会社ファインドオンを株式取得により子会社化(東京都千代田区)
  • 2024年5月東京営業所 移転(東京都中央区)
  • 2025年2月岡山営業所を移転し、倉敷営業所に名称変更(岡山県倉敷市)
  • 2025年4月二本社制を導入し、東京営業所を東京本社へ名称変更(東京都中央区)
  • 2025年10月M&A株式会社誠ノ真を株式取得により子会社化(埼玉県八潮市)

有価証券報告書の沿革をもとにAIが通史として編纂しています。年表は沿革の記載そのままです。

これからの方針

有価証券報告書 2026/3期の経営方針より

会社は5つの方針を掲げている。有価証券報告書には具体的な数値目標の記載がない。

  1. 01

    営業体制の強化

    サードパーティーロジスティクス分野で、EC市場向けに加え、小売チェーン・卸売業・メーカー向けの新規開拓を積極的に進める。

  2. 02

    内部管理体制の強化

    コンプライアンスを徹底し、内部管理体制やリスク管理体制を強化することで、健全な企業経営を推進する。

  3. 03

    安全対策の強化

    作業安全と交通事故防止の徹底、車両・施設の環境負荷低減など、安全・環境対策を強化する。

  4. 04

    優秀な人材の確保

    ITツールやSNSを活用した企業プロモーションにより、国籍・年齢・性別を問わず優秀な人材を確保し、ダイバーシティを推進する。

  5. 05

    DX・SDGsへの取り組み

    SDGsをビジネスに紐づけ持続可能な社会に貢献するとともに、物流DXの推進に向けデータ・デジタル技術を活用した新たな価値を創出する。

有価証券報告書の「経営方針、経営環境及び対処すべき課題等」から、AIが項目ごとに整理しています。数値目標は原文に書かれたものだけです。

社員と組織

有価証券報告書 10期分

グループ全体で812人が働いている。提出会社(単体)の平均年収は530万円で、9期前と比べて+34.4%平均年齢は41.4歳、平均勤続年数は4.5年。

単体の従業員がグループ全体の1割に満たないため、平均年収は持株会社の本社勤務者の数値です。グループ全体の水準とは異なります。

決算期平均年収万円平均年齢平均勤続連結従業員数一人当たり営業利益万円
2017年3月175
2018年3月206
2019年3月39436.72.4254
2020年3月39838.32.8270
2021年3月43338.92.8397
2022年3月40639.03.1587
2023年3月42037.83.3591
2024年3月43739.23.6644
2025年3月50242.14.2697215
2026年3月53041.44.5812185

平均年収・平均年齢・平均勤続は有価証券報告書に記載された提出会社(単体)の値、従業員数はグループ全体の値です。一人当たり営業利益は連結営業利益を連結従業員数で割ったもので、給与などの費用を払ったあとに一人あたりいくら残るかの目安になります。

拠点とグループ

設備と関係会社

関係会社7(国内 7 / 海外 0、うち連結子会社 6) を有報から抽出しています。

主要な設備 (帳簿価額 上位10)
青梅事業所 — 東京都青梅市1,178百万円
オペレーションサービス事業
横浜杉田事業所 — 神奈川県横浜市740百万円
オペレーションサービス事業
南大阪営業所 — 大阪府羽曳野市138百万円
トランスポートサービス事業
京阪営業所 — 大阪府交野市123百万円
トランスポートサービス事業
海老名営業所 — 神奈川県海老名市119百万円
トランスポートサービス事業
名古屋中村第二事業所 — 名古屋市中村区105百万円
オペレーションサービス事業
厚木営業所 — 神奈川県厚木市96百万円
トランスポートサービス事業
東海営業所 — 愛知県名古屋市81百万円
トランスポートサービス事業
横浜営業所 — 横浜市鶴見区41百万円
トランスポートサービス事業
海老名事業所 — 神奈川県海老名市40百万円
オペレーションサービス事業
ほか11件の開示あり
主な関係会社
  • 国内
    AZ-COM丸和ホールディングス株式会社(注)2
    埼玉県吉川市
    議決権58.0%
  • 国内
    ファイズオペレーションズ株式会社(注)3.4
    大阪市北区 · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 国内
    株式会社ファインドオン
    東京都千代田区 · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 国内
    ファイズトランスポートサービス株式会社(注)3.5
    大阪市北区 · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 国内
    株式会社誠ノ真
    埼玉県八潮市 · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 国内
    ブリリアントトランスポート株式会社
    東京都渋谷区 · 連結子会社
    議決権95.0%
  • 国内
    日本システムクリエイト株式会社(注)3
    東京都大田区 · 連結子会社
    議決権61.0%

業績のいま

有価証券報告書・決算短信より

2026年3月期の売上高は403億円営業利益15億円前期と比べると増収増益で、売上が+27.5%、利益が+0.0%。

売上高
+27.5%
403億円
営業利益
+0.0%
15億円
純利益
+11.1%
10億円
営業利益率
3.7%
前期比 -1.0%pt

会社が出している今期の予想2027年3月期

項目会社予想前期実績
売上高450億円403億円
営業利益23億円15億円
純利益14億円10億円
1株あたり配当¥38¥38

会社が決算短信で公表した予想です。証券会社の予想ではありません。 短信の原本

四半期の推移

10期分

直近は2027年1Qで、売上は103億円、営業利益は3億円。前年の2024年1Qと比べると、売上は+71.7%、営業利益は+50.0%。

対象期間売上高億円営業利益億円営業利益率%純利益億円
2023年4Q562
2024年1Q6023.32
2024年2Q6734.51
2024年3Q8056.34
2024年4Q682
2025年2Q15164.04
2025年4Q16595.55
2026年2Q18952.63
2026年4Q214104.77
2027年1Q10332.92

期ごとの単独の業績で、期首からの累計ではありません。

業績の推移

有価証券報告書 13期分

直近期の営業利益率は3.7%。売上は12期連続で増加。

決算期売上高億円営業利益億円経常利益億円営業利益率%純利益億円
住之江営業所 開設(大阪市住之江区)
2014年3月000
名古屋営業所 開設(名古屋市中村区)
2015年3月2200
岡山営業所 開設(岡山市北区)
2016年3月3510
東京証券取引所マザーズ市場に株式を上場
2017年3月5232
名古屋オフィス 開設(愛知県名古屋市)
2018年3月7453
中部営業所及び名古屋港営業所を移転統合し、名古屋栄営業所に名称変更(愛知県名古屋市)
2019年3月8421
株式会社中央運輸を株式取得により子会社化(神奈川県厚木市)
2020年3月10632
ブリリアントトランスポート株式会社を株式取得により子会社化(東京都渋谷区)
2021年3月13064
2022年3月18064
2023年3月237128
株式会社ファインドオンを株式取得により子会社化(東京都千代田区)
2024年3月275149
株式会社誠ノ真を株式取得により子会社化(埼玉県八潮市)
2025年3月31615154.79
2026年3月40315163.710

金額は有価証券報告書の連結値をそのまま掲載しています。帯の長さは列ごとの最大値との比です。空欄の期は有価証券報告書からその項目の数値が取れていません(0ではありません)。

利益の構造

2026年3月期

売上高403億円のうち、営業利益として残るのは15億円3.7%。営業外の損益と税金を反映した純利益は10億円、売上の2.5%にあたる。営業利益率は業種中央値5.4%を下回る水準。

売上高を100としたときの内訳
  • 売上原価作る・仕入れるのにかかったお金93.3%376億円
  • 販売費及び一般管理費売る・管理するのにかかったお金3.0%12億円
  • 営業利益費用を引いたあとに残った本業の利益3.7%15億円

有価証券報告書の損益計算書から、当期の金額をそのまま割り振っています。

粗利率
6.7%
売上から原価を引いて残る割合
営業利益率業種比1.7pt
3.7%
本業の利益として残る割合
純利益率業種比2.5pt
2.5%
税金まで払って最後に残る割合
ROE業種比+17.0pt
23.9%
株主のお金がどれだけ利益を生んだか
ROA
7.3%
資産全体がどれだけ利益を生んだか
ROIC
10.6%
事業に使うお金がどれだけ利益を生んだか

ROICは有利子負債の開示がないため、営業利益×0.7÷(総資産−現金)の簡易式で算出しています。

お金の流れ

キャッシュフロー計算書 12期分

2026年3月期は営業CFが16億円、投資CFが−14億円で、差し引きのフリーCFは2億円この組み合わせは積極投資型にあたる。本業で稼ぎつつ、さらに資金を調達して大きな投資に踏み込んでいる。成長への布石の局面期末の手元現金は35億円で、売上の1.0ヶ月分にあたる

決算期営業CF億円投資CF億円財務CF億円フリーCF億円現金残高億円
2015年3月1−1204
2016年3月10116
2017年3月304312
2018年3月3−1−4210
2019年3月1−62−57
2020年3月35−4811
2021年3月7−10617
2022年3月0−1−2−113
2023年3月16−2−41423
2024年3月8−1−7722
2025年3月8−98−129
2026年3月16−144235

本業で稼いだ現金が営業CF、設備や事業への投資が投資CF、借入と返済・配当が財務CF。営業・投資・財務の3列は縦線が0で、右がプラス、左がマイナスです。健全な会社の基本形は営業CFがプラスで投資CFがマイナス。フリーCFは営業CFと投資CFの合計で、手元に残る現金を表します。

資産と負債

貸借対照表 13期分

2026年3月期の総資産は137億円。このうち返さなくてよい自己資本が48億円で、自己資本比率は33.9%(業種中央値56.9%より薄い)

決算期総資産億円自己資本億円負債億円自己資本比率%
2014年3月41320.9
2015年3月9189.6
2016年3月1211112.0
2017年3月2081238.5
2018年3月21111052.8
2019年3月23121150.0
2020年3月28131546.1
2021年3月42172539.9
2022年3月58213735.2
2023年3月69284140.7
2024年3月77344342.4
2025年3月102406238.4
2026年3月137488933.9

自己資本比率は総資産のうち返済のいらないお金の割合で、高いほど借入への依存が小さいことを示します。負債は総資産から自己資本を引いた額です。

2026年3月期の内訳
現金及び預金
38億円
すぐ使えるお金
利益剰余金
41億円
過去の利益の積み上がり
負債合計
89億円
いつか返す必要があるお金
財務の健全性
60
/ 100
安定性自己資本比率23 / 40
収益力営業利益率7 / 30
現金創出営業CFの黒字継続30 / 30

有価証券報告書の数値から機械的に配点した参考値です。自己資本比率60%で満点、営業利益率15%で満点、直近3期の営業CFが黒字だった割合の3つを足しています。業態によって出ない要素があります。

業界内での比較

倉庫・運輸関連業 31社との比較

同じ倉庫・運輸関連業の企業と並べると、いちばん上に来るのはROE31社中1位あたり、逆に低いのは自己資本比率31社中29位あたり帯は左端が業種の最下位、右端が最上位で、縦線が真ん中にあたる。

ROE上位株主の出したお金でどれだけ利益を生んだか
23.9%/中央値 6.9%
P25 5.6%P75 8.7%
営業利益率売上のうち本業の利益として残る割合
3.7%/中央値 5.4%
P25 3.4%P75 7.1%
自己資本比率下位総資産のうち返済のいらないお金の割合
33.9%/中央値 56.9%
P25 45.8%P75 65.3%
売上成長率上位前期からの売上の伸び
27.5%/中央値 3.0%
P25 0.3%P75 6.1%
配当利回り株価に対して1年で受け取る配当の割合
3.5%/中央値 2.9%
P25 2.0%P75 3.8%

有価証券報告書の最新期の数値をもとに、同じ業種の企業の中での順位を毎日計算しています。P25は下から4分の1、P75は上から4分の1の位置にある企業の値です。

株価

9月2日の終値

直近の終値は¥1,072で、1年前と比べて-15.5%過去52週の値幅のなかでは19%の位置にある。

¥1,072-1.5%1ヶ月+1.5%1年-15.5%時価総額116億円
過去52週の値幅
安値¥999高値¥1,378

チャートの金額は株式分割と配当を反映して調整した終値で、上に出している直近の終値とは一致しないことがあります。

指標
PER (実績)11.3倍
PER (会社予想)8.2倍
PBR2.45倍
配当利回り3.54%

実績値は直近の決算、予想値は会社予想にもとづきます。株価は終値ベースです。

値動きの背景

株価は7月中旬まで1,120〜1,150円で堅調に推移していたが、7月31日に25,100株の出来高で1,151円をつけた後、8月3日に104,100株の大量売りで1,085円へ急落。8月6日には1,050円まで下落し、8月13日は1,103円に戻す。25日移動平均線1,112.48円を下回り、75日線1,165.13円を大きく下回る。52週高値1,378円から20.0%下落、52週安値999円からは10.4%の水準。RSIは41.29とやや弱気。

値動きの背景は、株価と出来高の推移をもとにAIがまとめた見立てです。

AIの評価

AI評価

株価水準の解釈です。売買の推奨ではありません

現在の株価水準を割安と判定しています(スコア 78/100)

予想PERが8.5倍と業界平均13.75倍を大きく下回り、実績PER11.58倍も同平均を下回る。PBR2.52倍は業界平均0.98倍を上回るが、ROE23.86%の高収益性を考慮すれば妥当。配当利回り3.45%は平均2.94%を上回り魅力的だが、配当性向103.45%と高く、今後の増配余地は限定的。成長局面にあり、利益増加が見込まれる一方で、PBR高止まりには注意が必要。

指標この会社業種平均
PER (実績)11.3倍13.9倍
PER (予想)8.2倍
PBR2.45倍0.98倍
ROE23.9%7.3%

業種平均は同じ東証33業種に属する銘柄の単純平均です。銘柄数が少ない業種では平均が振れます。

AI評価判定とスコアは公開データをもとにした解釈で、将来の株価を示すものではありません。算出の考え方は編集方針に記載しています。

評価が分かれる点

AI分析

投資家の見方

売上高は右肩上がりで成長しており、来期は400億円超が見込まれる。強気派は、物流需要の堅調さと増収効果による利益拡大、高ROE(23.86%)を評価する。弱気派は、営業利益率が低下傾向(4.75%→3.72%)で、利益率が薄く、競争激化で収益性が悪化する懸念。また、PBR2.5倍と割高感も指摘。争点は、増収が利益成長に結びつくかどうか。

プラスに働く材料6
  • 高ROE

    ROE23.86%で、資本効率が非常に高い

  • 売上成長

    売上高は過去4期で237億円から403億円へと大幅増

  • 増配傾向

    配当利回り3.45%と高く、株主還元が手厚い

  • 売上高は275→403億円と46%増通年影響

    2026年3月期売上高403億円、2024年3月期比46.5%増

  • 配当利回り3.45%と高水準通年影響

    配当利回り3.45%、株主還元が厚い

  • 純利益は9億→10億円と増益通年影響

    2026年3月期純利益10億円、前期9億円から11.1%増

マイナスに働く材料7
  • 利益率低下

    営業利益率は7%台から4%へ低下し、収益力が減退

  • 割高感

    PBR2.5倍で、純資産に対して株価が割高

  • 設備投資負担

    倉庫・設備への投資需要でコストがかさむ可能性

  • 営業利益率は4.75%→3.72%に低下通年影響

    営業利益率3.72%は前期の4.75%から1.03pt低下

  • 営業利益は15億円と横ばい通年影響

    営業利益は2025年3月期、2026年3月期とも15億円で増益なし

  • 株価は1年で10.3%下落不定影響

    株価は1年間で-10.26%と下落

  • PBR2.52倍と高く割高感継続影響

    PBR2.52倍と、純資産の2.5倍で資産価値より高

次の決算で確かめる点
売上高伸び率
成長の持続性を確認
営業利益率
収益性の改善・悪化を見る
倉庫稼働率
需給動向と収益の先行指標

配当

株主還元

直近の年間配当は1株あたり38で、前期から+15.4%いまの株価に対する利回りは3.54%。増配か配当維持が1年続いている。

年間配当
¥38
1株あたり
配当利回り
3.54%
いまの株価に対して
配当性向
103.5%
利益のうち配当に回した割合
連続増配等
1年
増配か維持が続いた年数
決算期1株あたり配当前期比%配当性向%
2019年3月648.1
2023年3月23283.3729.6
2024年3月3239.146.2
2025年3月26−18.8
2026年3月3015.4103.5

過去の配当は株式分割にあわせて調整した金額です。配当性向は有価証券報告書に記載された各期の値で、利益のうち配当に回した割合を示します。

次の配当スケジュール
  • 権利付き最終日
  • 権利確定日
  • 支払開始日
  • 今期の会社予想年間予想¥38

株主

有価証券報告書より

2026年3月期末の株主数は延べ4,142人。区分でいちばん多いのは事業法人62.4%。グループ会社や銀行などの安定株主が65.1%を占め、残る34.9%が市場で売買されうる浮動株にあたる。

所有者の区分ごとの比率

所有者の区分2021年3月%2022年3月%2023年3月%2024年3月%2025年3月%2026年3月%
事業法人10.661.463.161.564.962.4
個人・その他82.032.127.324.225.726.9
外国法人0.91.52.85.94.96.4
金融機関3.92.83.66.02.32.7
証券会社2.42.33.12.32.21.5
自己株式1.00.90.90.90.80.7
外国人個人0.10.00.10.00.00.0

発行済株式に対する持ち株比率です。単元未満株の扱いにより、合計が100%にならない期があります。

大株主上位10

順位株主持ち株比率 %
01AZ-COM丸和ホールディングス株式会社57.88
02和佐見 勝4.80
03株式会社Kanamoriアセジメント3.97
04光通信KK投資事業有限責任組合2.66
05株式会社日本カストディ銀行(信託口)1.90
06NOMURA PB NOMINEES LIMITED OMNIBUS-MARGIN(CASHPB)(常任代理人 野村證券株式会社)1.69
07MSIP CLIENT SECURITIES(常任代理人 モルガン・スタンレーMUFG証券株式会社)1.59
08ファイズ従業員持株会1.25
09INTERACTIVE BROKERS LLC (常任代理人 インタラクティブ・ブローカーズ証券株式会社)1.06
10藪 太一1.04

有価証券報告書の大株主の状況から、上位10者を掲載しています。信託銀行の名義は、実際の保有者ではなく運用を預かる先を指すことがあります。

株価指標の推移

有価証券報告書 13期分

1株利益は13期で+103%、1株純資産は13期で−95%。直近期のROEは23.9%で、日本株の目安とされる8%を上回る。

決算期EPSBPSROE%PER配当性向%
2014年3月−3,0458,243
2015年3月1116.1
2016年3月61741.8
2017年3月237843.465.4
2018年3月3010832.343.1
2019年3月1210811.863.248.1
2020年3月1711914.452.6
2021年3月3515825.426.7
2022年3月3419219.719.6
2023年3月7526133.318.8729.6
2024年3月8030628.116.246.2
2025年3月8636625.511.1
2026年3月9543323.912.3103.5

有価証券報告書に記載された各期の値です。PERは期末時点の株価にもとづく実績値で、いまの株価から計算した値とは異なります。

EPS1株利益
1株が1年で稼いだ純利益。伸びていれば株の稼ぐ力が育っている
BPS1株純資産
1株あたりの持ち分。会社に積み上がった蓄えの目安
ROE自己資本利益率
株主のお金でどれだけ稼いだか。日本株では8%が一つの目安
PER期末実績
株価が1年分の利益の何倍か。低いほど割安とは限らず、期待の低さのこともある
配当性向利益からの還元率
利益のうち配当に回した割合。高すぎる場合は無理をしている可能性もある

経営陣

12名 有価証券報告書の提出日現在

有価証券報告書に載っている役員は12名。2026/3期の役員報酬は総額107百万円。社内取締役1人あたりの報酬は、従業員の平均年収の約2倍にあたる。

氏名役職年齢保有株数
大澤隆代表取締役社長 執行役員5419,400
田中勝也取締役 専務執行役員5451,500
西村考史取締役 上席執行役員464,851
青島亨取締役 上席執行役員573,500
岩﨑哲律取締役52
大塚信取締役54
井口典夫取締役70
松田佳紀取締役65
深山隆取締役67
堀口淳也取締役(監査等委員)566,400
藤原誠取締役(監査等委員)46
中喜多智彦取締役(監査等委員)48

役員報酬の内訳2026/3

役員の区分人数固定報酬百万円その他百万円合計百万円1人あたり百万円
取締役(社内)77858312
社外取締役515153
取締役(社内)1999

有価証券報告書の役員報酬等の総額から、区分ごとの内訳を載せています。人数は当期中に在任した延べ人数のため、期末の人数と一致しない期があります。

有価証券報告書

有価証券報告書 2026/3期

会社自身が書いた有価証券報告書の本文を、章ごとにそのまま収録しています (要約ではありません)。

事業の内容2,317字を開く

何をしている会社か、会社自身の説明

3【事業の内容】 当社グループ(当社および当社の関係会社)は、当社(ファイズホールディングス株式会社)及び連結子会社6社から構成されており、「人と人のつながりで”未来のあたりまえ”を創造する」をコーポレートミッションとし、人々に便利な生活を提供するために、主にEC(注)サービスによる商品の流通を手がける「ECソリューションサービス事業」を展開しており、提案力を活かしてサードパーティーロジスティクス(荷主が第三者であるロジスティクス業者に対し、物流業務全般を長期間一括して委託すること)をはじめとするECソリューションを包括的に提供しております。 当社グループの主な事業として、ECサイト運営企業・メーカー・配送会社等の拠点内オペレーションコンサルティング業務、拠点内オペレーション業務及び労働者派遣サービスを行う「オペレーションサービス事業」、拠点間の商品輸送及び利用運送事業、集配代行業務やEC関連貨物の個人宅配送などを行う「トランスポートサービス事業」を展開しております。 また、輸入貨物に関する海外および国内の運送取扱(ドレージ手配等)や、通関手続き代行サービスを提供する国際物流サービス事業を展開しております。情報システム事業としては、IT技術者の派遣や各種情報システムの開発、ウェブサイト制作といったシステムコンサルティングサービスの提供を中心に事業展開しております。 なお、当社は特定上場会社等であります。特定上場会社等に該当することにより、インサイダー取引規制の重要事実の軽微基準については連結ベースの数値に基づいて判断することになります。 現在大阪本社のほか、ECサイト運営企業に上記サービスを提供するにあたり全国に27拠点(東京都(中央区、江戸川区、渋谷区、大田区、千代田区)、大阪府(大阪市住之江区、大阪市中央区、羽曳野市)、愛知県(名古屋市中村区)、神奈川県(厚木市、横浜市、海老名市、相模原市)、千葉県(千葉市)、埼玉県(川口市、八潮市)、岡山県(倉敷市)、福岡県(福岡市))を構え、サービスを展開しております。 当社グループのビジネスモデルの特徴 当社グループのビジネスモデルは、ECサービス利用者がECサイト運営企業に商品を注文した後からECサービス利用者への商品宅配までの物流を一貫して手がけております。まず、ECサイト運営企業がECサービス利用者からのオーダーに迅速に対応する事ができるようにメーカー拠点のオペレーションコンサルティング業務及びオペレーション業務、ECサイト運営企業の拠点への輸送を行っております。次に、ECサービス利用者から商品の注文を受けると、ECサイト運営企業の拠点内で商品をピッキング、梱包、仕分けしECサービス利用者の地区の配送会社の拠点に輸送します。その後、オペレーションコンサルティング業務を行った配送会社内拠点にて配達先をさらに細分化して仕分けます。また、ECサイト運営企業からECサービス利用者への商品の宅配も行っております。 オペレーションサービス事業 オペレーションサービス事業では、ECサイト運営企業・メーカー・配送会社等に対して、物流センターにおける入荷から出荷に至るまでの作業プロセス全体を、当社が包括的に管理する実務機能のほか、庫内オペレーションの設計などをサポートするコンサルティング機能も提供しています。 ECサービスの特徴として注文数量の波動に対応するためオペレーションにフレキシビリティが求められます。オペレーションサービスにおいてノウハウを蓄積した自社雇用のスタッフにより、顧客の要望にレスポンス良く応える高品質なサービスの提供を可能としております。 トランスポートサービス事業 トランスポートサービス事業では、主に実運送サービス及び配車プラットフォームサービスを展開しています。労働力不足を背景に、日本国内において実運送を担う車両やドライバーの確保が困難になりつつある中、自社保有及び協力会社の車両を安定供給することで、お客様の様々な輸送ニーズにお応えしております。 実運送サービスでは、主に大型車両を用いて、工場〜物流センター間、物流センター〜物流センター間などで発生する大量一括輸送ニーズに対応しています。東京、名古屋、大阪などの大都市圏を結ぶネットワークを構築し、拠点間を行き来する定期運行便や、スポット輸送を展開。荷物の積み降ろし作業の迅速化につながるウイング車を中心に車両を手配しています。 配車プラットフォームサービスでは、運ぶ荷物を探しているパートナー企業と、運び手の見つからない荷主をマッチングさせるサービスをご提供しています。オーダーに応じて最適な車両や荷物を探し出し、配車手配を行っています。 また、大手宅配便会社(日系及び外資系)向けに提供する集配代行業務やEC関連貨物の個人宅配送などを展開しています。ECサイト運営企業等からの直接的な配送依頼のほか、さまざまな配達業務代行ニーズに対応しています。 国際物流サービス事業 国際物流サービス事業では、輸入貨物に関する海外および国内の運送取扱(ドレージ手配等)や、通関手続き代行サービスをご提供しています。 情報システム事業 情報システム事業では、コンピュータシステムの開発や、パッケージソフトの企画・開発・販売、コンピュータシステム関連の付帯サービスの提供を行っています。 (注)ECとは、インターネットやコンピュータなど電子的な手段を介して行う商取引の総称。また、Webサイトなどを通じて企業が消費者に商品を販売するオンラインショップのこと。 [事業系統図]
経営方針・対処すべき課題2,076字を開く

経営陣が考える方向性と課題

1【経営方針、経営環境及び対処すべき課題等】 当社グループの経営方針、経営環境及び対処すべき課題等は以下のとおりであります。なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において当社グループが判断したものであります。 当社グループを取り巻く物流業界の経営環境は、ECを通じて購買された商品を安定的に供給する役割を担う物流企業に対する社会的ニーズが高まる中、「2024年問題」や物流効率化法の改正等により、物流業界において様々な問題が生じる恐れが高まる中、大幅に変化しております。 このような状況のもと、当社グループといたしましては、経営資源の集中による効率化と更なるコスト削減を図りつつ、物流企業に対する社会的ニーズや取引先のご要望にお応えできるよう、業務改革や社員一人ひとりの意識・行動変革に取り組んでまいります。また、ドライバーを含め人材不足等の問題に対処するための労働力確保の取り組みを継続し、業容拡大に対処できる人材の確保を図ってまいります。主な施策としましては、以下のとおりとなります。 (1)営業体制の強化 サードパーティーロジスティクス(荷主が第三者であるロジスティクス業者に対し、物流業務全般を長期間一括して委託すること)の分野でEC市場向けと並行して、小売りチェーンや卸売業など流通業向け、食品や消費財など生活必需品を製造・販売するメーカー向けの新規開拓にも積極的に取り組んでまいります。 (2)内部管理体制の強化 社会から信用・信頼される企業づくりのため、内部管理体制やリスク管理体制を強化し、コンプライアンスの徹底に努めることで、健全な企業経営を推進してまいります。 (3)安全対策の強化 社会的責任を果たすため、安全対策の強化を推進し、作業の安全確保や交通事故の防止などの更なる安全対策の強化に取り組んでまいります。また、車両・施設における環境負荷軽減など、環境保全に対しても積極的に取り組んでまいります。 (4)優秀な人材の確保 労働人口の減少が進行する中、今後の事業拡大及び業容拡大のため多様な人材の確保が必要不可欠となります。このためITツールを積極的に活用し、求人専用サイトやSNSの有効活用など企業プロモーション活動を行うことで、優秀な人材が確保できるよう取り組んでまいります。また、国籍・年齢・性別を問わず優秀な人材の確保・育成に努めダイバーシティ推進のための取り組みを進めてまいります。 (5)SDGs(サスティナビリティ)への取り組み SDGs(持続可能な開発目標)を当社グループのビジネスに紐づけ、取組みの大小にかかわらず常に検討し、持続可能な社会の実現に貢献してまいります。 (6)DX(デジタルトランスフォーメーション)への取り組み 物流DXの推進に向けた投資や取り組みを強化し、データやデジタル技術を活用した新たな価値を創出してまいります。 (7)経営戦略の現状と見通し 当社グループは、中長期的な経営戦略に基づき、ECソリューションサービスの営業及び業務の拡大を図るため、営業部門と業務部門が連携し、小売業を中心とした新規顧客の開拓と既存顧客の取引拡大に取り組んでおります。人口が減少に転じており、個人消費の量的拡大は見込めませんが、BtoCサービスとして個人宅への配送など新たな成長分野への展開により業績拡大に努めております。今後の見通しにつきましては、「2024年問題」や物流効率化法の改正等により、物流業界において様々な問題が生じる恐れがあり、国内の物流市場についても先行きが不透明な状況が続くとみられております。また、人材確保に向けた採用コストや人件費の上昇が見込まれるほか、高止まりの状況が続く燃料価格、高騰する電力などのエネルギー価格、車両価格やタイヤ価格の値上げといったコストアップなど、企業収益に悪影響を与える環境変化が起こる可能性もあります。 (8)経営者の問題意識と今後の方針について 国内のモノの動きはここ10年来減少傾向が続いています。90年代のピーク時とくらべて現在の貨物輸送量は7割程度と言われます。国内の工場がアジアを中心に次々と海外移転したことが大きな要因となっていますが、それにともなって物流が軽視されてきているのかと言えばそうでなく、ITが飛躍的に進歩したことでいろいろな可能性が広がったように、リアルな物流の世界でもその潜在力に熱い視線が寄せられています。ネット通販など、モノの売られ方の幅が広がり宅配便の個数は年々増加傾向にあり、業界のけん引役となっています。また、より早くそのモノが欲しいという顧客の要望に応えること等、日々複雑に高度化する物流の課題解決などで競争に勝ち残り、成長を維持するためには、ECソリューションサービスに特化すると同時にサービス領域の拡大が重要であると考えます。この実現のため当社グループは、経営資源の集中とそれを支える経営基盤の整備を推進し、どこにも真似のできないECソリューションサービスを目指してまいります。
事業等のリスク3,798字を開く

会社が自認するリスクの一覧

3【事業等のリスク】 当社グループの事業等のリスクで投資者の判断に重要な影響を及ぼす可能性のある事項には、以下のようなものがあります。 当社グループは、これらのリスクを十分に認識した上で、発生を極力回避し、また発生した場合に適切に対応を行うための努力を継続してまいります。 なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において当社グループが判断したものであり、将来においての発生の可能性があるすべてのリスクを網羅するものではありません。 (1)事業環境に係るリスクについて ①法的規制について 当社グループは、コンプライアンス経営を最重要課題として認識し、当社グループ一丸となって法令遵守体制を推進しており、現時点におきましては、各種免許の取消事由は発生しておりません。将来、各種法令に違反した事実が認められた場合、車両運行の停止、事業の停止、許可の取り消し等の罰則を受ける場合があります。また、今後の各種法令の新設・改正への対応に際し費用負担が生じる可能性があります。これらの事象が発生した場合は、当社グループの経営成績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。 主要事業の許認可などの概要 許認可等の名称   法律名   監督省庁   取消事由 一般貨物自動車運送事業   貨物自動車運送事業法   国土交通省   3年の累積期間に、違反点数の付与により、一つの管轄区域に係る累積点数が81点以上となった場合。 貨物利用運送事業   貨物利用運送事業法   国土交通省   貨物利用運送若しくはこの法律に基づく処分又は登録若しくは認可に付した条件に違反したとき。 貨物軽自動車運送事業   貨物自動車運送事業法   国土交通省   不正の手段により届出を行ったとき。 労働者派遣事業   労働者派遣事業の適正な運営の確保及び派遣労働者の保護等に関する法律(労働者派遣法)   厚生労働省   労働者派遣法に規定する許可の欠格事由に該当した場合(刑法・出入国管理局及び難民認定法等に役員が抵触する行為等) 有料職業紹介事業   職業安定法   厚生労働省   職業安定法に規定する許可の欠格事由に該当した場合(刑法・出入国管理局及び難民認定法等に役員が抵触する行為等) ②原油価格の高騰について 当社グループは、貨物自動車運送事業を行っているため、原油価格の高騰に伴い軽油燃料価格が上昇した場合、運送コストの増加は避けられません。運送コストの増加分を運賃に転嫁できない場合には、当社グループの経営成績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。 ③同業他社との競合について 当社グループは、ECソリューションサービスを中心としたサービスを行っており、EC市場において業務請負を主たる事業とする企業等と競合しております。当社グループは、顧客の求めるニーズに対応すること及び顧客に当社独自の提案を行うことにより差別化を図っております。今後も競争力の維持・強化に向けた様々な取り組みを進めてまいりますが、差別化ができなくなったことにより将来にわたって優位に展開できなくなる可能性があります。これらの事象が発生した場合は、当社グループの経営成績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。 (2)事業運営体制に係るリスクについて ①特定取引先への依存について 当社グループは、ECソリューションサービスを主たる事業としているため、特定の取引先に対する依存度が高くなる傾向にあります。最大顧客であるアマゾンジャパン合同会社への第13期連結会計年度の売上高は、当社グループ売上高の69.1%を占めております。同社とは、引き続き現状の関係を維持していくために競争力の維持・強化に向けた様々な取り組みを進めてまいりますが、将来において個人消費の低迷など何らかの要因により、同社の事業戦略に変化が生じ取引契約の条件変更或いは契約解消が起こった場合には、当社グループの経営成績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。 ②重大な事故の発生について 当社グループは、貨物自動車運送事業を営む上で多くの事業用車両を保有し、多種多様な商品の輸配送を行っており、運行管理の徹底、安全運転の指導等の安全活動に積極的に取り組んでおります。しかしながら、万一重大な車両事故又は貨物事故が発生した場合には、顧客の信頼及び社会的信用が低下するとともに、事業所の営業停止、事業許可の取消しなどの行政処分を受ける可能性があります。これらの事象が発生した場合は、当社グループの経営成績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。 ③重大な災害の発生について 当社グループは、数多くの物流センターの運営を受託し、顧客企業の商品やそれらに関わる情報を取り扱っていることから、災害の未然防止、災害発生時における対応方法の策定及び、バックアップ体制の構築に取り組んでおります。しかしながら、火災、地震、風水害などの災害や停電の発生等により、輸配送経路の遮断、物流システムの停止等の事態が発生した場合、業務の停滞を招く可能性があります。これらの事象が発生した場合は、当社グループの経営成績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。 ④顧客情報管理について 当社グループは、ECソリューションサービスの提供に際し顧客情報等を取扱っているため、社内教育を通じてセキュリティの強化や個人情報管理の徹底など、情報管理に努めています。しかしながら、情報の外部漏洩やデータ喪失などの事態が生じた場合、当社グループの社会的信用の低下を招くだけでなく、損害賠償請求を受ける可能性があります。これらの事象が発生した場合は、当社グループの経営成績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。 ⑤システムダウンについて 当社グループは、情報管理をシステム化しております。ウイルス対策やバックアップセンター機能の構築などの対策を講じておりますが、万一、自然災害の他、コンピュータウイルスやハッキング等により、システムの長期間の停止を余儀なくされた場合、これらの事象が当社グループの経営成績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。 ⑥人材の確保及び育成について 当社グループは、今後の業容拡大のために管理能力の高い優秀な人材の確保及びその育成が急務となっております。当社グループは採用を積極的に行うことにより、優秀な人材の確保に努めるとともに、社内研修制度の充実を図り、管理者の育成に注力してまいります。また、取引先の業務推進に必要な人員を迅速かつ十分に提供することを期待されており、アルバイトの直接雇用及びパートナー企業の活用により人員の確保に努めております。しかしながら、計画どおりの採用が困難、もしくは、雇用、活用に伴う費用の上昇が発生した場合には、当社グループの経営成績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。 ⑦特定人物への依存について 当社の代表取締役である大澤隆は経営方針や経営戦略等、当社グループの事業活動において重要な役割を果たしており、同氏に対する当社グループの依存度は高くなっております。 当社グループにおいては、同氏に過度な依存をしない経営体制を構築すべく、事業本部に権限委譲を進めておりますが、何らかの理由で同氏の業務遂行が困難になった場合には、当社グループの経営成績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。 ⑧小規模組織であることについて 当社グループは、2026年3月31日現在、取締役23名、監査役1名、従業員812名で構成されており、現在の内部管理体制はこの規模に応じたものとなっています。当社グループは今後、業容の拡大及び従業員の増加にあわせて組織整備、内部管理体制の拡充を図る予定ですが、拡充が順調に進まなかった場合には、当社グループの業務に支障が生じ、経営成績及び今後の事業展開に影響を受ける可能性があります。 (3)その他 ①配当政策について 当社グループは成長性を第一義と考えており、成長資金とするため内部留保の確保に努めてまいりますが、経営成績及び財政状態等を勘案しながら余剰資金については配当として還元する方針であります。 ②大株主の存在について 当連結会計年度末現在、当社筆頭株主AZ-COM丸和ホールディングス株式会社が所有する当社株式の総数は6,264,575株であり、当社の発行済株式総数に占める割合は58.3%であります。中長期的な安定株主として当社株式を保有いただいており、当社株式を売却する場合には可能な限り市場動向に配慮しながら行う旨、確認しております。しかしながら将来的に当社株式が売却された場合、当社株式の市場価格や流通状況に影響を及ぼす可能性があります。 なお、当社グループがAZ-COM丸和ホールディングス株式会社との取引を行う場合は、取引条件の妥当性、当該取引の合理性を検討した上で取締役会の承認を得ることとしており、取引の適正性を確保する体制を築いております。AZ-COM丸和ホールディングス株式会社の議決権の行使により当社の役員の選解任、他社との合併等の組織再編、減資、定款変更等の当社の株主総会決議の結果に重要な影響を及ぼす可能性があります。
経営成績の分析 (MD&A)6,159字を開く

業績がなぜこうなったかの経営陣の説明

4【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】 (1)経営成績等の状況の概要 ①経営成績の状況 当連結会計年度における我が国経済は、賃上げの継続や雇用環境の底堅さが個人消費を下支えし緩やかな回復基調が継続する一方、食料品をはじめとする生活必需品の価格上昇が家計の実質購買力を圧迫し、消費回復の勢いは力強さに欠けるものにとどまりました。 さらに、米国・イスラエルによるイラン攻撃を発端として中東情勢が急激に悪化し、ペルシャ湾とアラビア海をつなぐホルムズ海峡が事実上の封鎖状態となりました。その影響で、原油価格の急騰や物流の停滞懸念が企業収益や家計に影を落とし、景況感を大きく悪化させました。 国内の物流市場は、EC取引の拡大を背景とした宅配需要の増加が荷動きを下支えし、物流センターや配送拠点での取扱量は引き続き増加傾向で推移する一方で、「物流の2024年問題」への対応が本格化し、ドライバー人件費の上昇圧力や燃料費の高止まりが物流各社の経営を圧迫する構造が続きました。 このような厳しい経済・社会情勢下において、当社グループでは、主にECビジネスを手掛ける企業を対象にした物流センターの運営機能(業務)を提供する「オペレーションサービス事業」、拠点間の幹線輸送や配車プラットフォーム機能の提供(利用運送)、ルート配送やラストワンマイル配送などを担う「トランスポートサービス事業」の2つのサービスメニューを軸に、事業拡大を進めてきました。 また、輸入・輸出貨物に関する海外および国内の運送取扱(ドレージ手配等)や通関手続き代行サービスを提供する「国際物流サービス事業」や、コンピュータシステムの開発受託やシステムエンジニアの人材派遣などを手がける「情報システム事業」を展開することで、事業拡大を図ってきました。 「オペレーションサービス事業」では、ネット通販会社や流通業向けの物流センター運営受託業務(人材派遣・請負・サードパーティー・ロジスティクス(3PL)を中心に業務を推進しました。このうち、ネット通販業界向けでは、既存顧客向けの物流センターや配送デポ、流通業向け配送センターの運営業務などに従事しました。また、大手ネット通販会社向け大型物流センターの運営がスタートしました。 「トランスポートサービス事業」では、配車プラットフォームにおいては、取引社数(荷主および実運送会社)の拡充に努めました。実運送においては、大手ネット通販会社向けの拠点間輸送、流通業向け店舗ルート配送、家電専門店向けEC商品配送などを手掛けました。さらに、白物家電など大型商品を対象にした搬出入、据付等のサービス拡充のため、家電物流を専門とする株式会社誠ノ真をグループに迎えました。 「国際物流サービス事業」では、中国を中心とした東南アジア諸国から調達するアパレル関連製品や機械製品などの輸入貨物の取り扱いを広げる一方で、日本から世界各国に供給される食品関連(酒類や茶類など)や雑貨といった輸出貨物の新規開拓に注力しました。 「情報システム事業」では、金融機関や官公庁向け情報システムの開発受託、技術者派遣、中小企業向けパッケージソフトの販売や改修などを推進しました。AI時代の到来を見据えた技術者の教育・研修にも積極的に取り組みました。 以上の結果、当連結会計年度における経営成績は、売上高40,322,860千円(前年同期比27.5%増)、営業利益1,532,262千円(同4.6%増)、経常利益1,597,138千円(同8.0%増)、親会社株主に帰属する当期純利益1,023,874千円(同11.4%増)となり、売上高及び各段階利益について過去最高を達成しました。 セグメント別の経営成績は、次のとおりであります。各セグメントの売上収益は外部顧客に対するものです。 なお、当連結会計年度より、経営管理区分を変更したことに伴い、報告セグメントを従来の「ECソリューションサービス事業」、「国際物流サービス事業」、「情報システム事業」の3区分から、「オペレーションサービス事業」、「トランスポートサービス事業」、「国際物流サービス事業」及び「情報システム事業」の4区分に変更しており、当連結会計年度における比較・分析は、変更後の事業セグメントの区分に基づいています。 オペレーションサービス事業 ネット通販会社向け物流センター、流通業向け物流センター、配送デポ(配送センター)など、既存の受託案件は堅調に推移しました。また、3PL用の自社運営倉庫なども安定的に稼働しました。その結果、当セグメントの売上高は26,927,108千円(前年同期比32.8%増)となりました。また、セグメント利益は940,754千円(前年同期比9.2%減)となりました。 トランスポートサービス事業 輸配送の領域では、配車プラットフォームサービスの取引社数が増加したほか、拠点間輸送、小売店舗向けルート配送、EC商品のラストワンマイル配送といった実運送の受託が拡大しました。ドライバー人件費や燃料費の高騰を背景とした取引先との価格交渉を重ねるとともに、安定した輸送力の提供を目的とした自社保有車両台数の拡大および自社ドライバーの増員にも注力しました。その結果、当セグメントの売上高は10,533,162千円(前年同期比19.1%増)となりました。また、セグメント利益は465,242千円(前年同期比47.3%増)となりました。 国際物流サービス事業 東南アジア地域からのアパレル製品、雑貨、機械製品などの輸入貨物の取り扱いに加え、食品などの輸出貨物の取り扱い拡大に成功しました。その結果、当セグメントの売上高は800,056千円(前年同期比13.4%増)となりました。また、セグメント利益は2,925千円(前年同期はセグメント損失7,912千円)となりました。 情報システム事業 金融機関や官公庁向け情報システムの開発受託、システムエンジニアの派遣、中小企業向けパッケージソフトの販売・改修などを着実に遂行しました。その結果、当セグメントの売上高は2,062,532千円(前年同期比15.2%増)となりました。また、セグメント利益は132,723千円(前年同期比37.2%増)となりました。 ②キャッシュ・フローの状況 当連結会計年度末における現金及び現金同等物(以下「資金」という。)は3,529,711千円と前連結会計年度末と比べ614,763千円の増加となりました。各キャッシュ・フローの状況とそれらの要因は次のとおりであります。 (営業活動によるキャッシュ・フロー) 営業活動によるキャッシュ・フローは、税金等調整前当期純利益1,597,138千円、減価償却費467,221千円、未払金の増加475,720千円等の資金の増加要因と、売上債権の増加626,027千円、法人税等の支払額602,526千円等の資金の減少要因により、1,649,534千円の収入(前年同期は755,645千円の収入)となりました。 (投資活動によるキャッシュ・フロー) 投資活動によるキャッシュ・フローは、有形固定資産の取得による支出1,327,154千円、連結の範囲の変更を伴う子会社株式の取得による支出158,419千円等の資金の減少要因により、1,428,437千円の支出(前年同期は882,213千円の支出)となりました。 (財務活動によるキャッシュ・フロー) 財務活動によるキャッシュ・フローは、長期借入れによる収入1,730,000千円等の資金の増加要因と、長期借入金の返済による支出774,036千円、配当金の支払額300,672千円等の資金の減少要因により、393,603千円の収入(前年同期は839,288千円の収入)となりました。 ③生産、受注及び販売の実績 ⅰ生産実績 当社グループはECソリューションサービス事業を中核とするサービス提供が主要な事業であるため、記載を省略しております。 ⅱ受注実績 当社グループはECソリューションサービス事業を中核とするサービス提供が主要な事業であるため、記載を省略しております。 ⅲ販売実績 当連結会計年度の販売実績は次のとおりであります。 セグメントの名称   当連結会計年度 (自 2025年4月1日  至 2026年3月31日)   前年同期比(%) オペレーションサービス事業(千円)   26,927,108   132.8 トランスポートサービス事業(千円)   10,533,162   119.1 国際物流サービス事業(千円)   800,056   113.4 情報システム事業(千円)   2,062,532   115.2 合計(千円)   40,322,860   127.5 (注)1.セグメント間の取引については相殺消去しております。 2.最近2連結会計年度の主な相手先別の販売実績及び当該販売実績の総販売実績に対する割合は次のとおりであります。 相手先   前連結会計年度 (自 2024年4月1日 至 2025年3月31日)   当連結会計年度 (自 2025年4月1日 至 2026年3月31日) 金額(千円)   割合(%)   金額(千円)   割合(%) アマゾンジャパン合同会社   21,185,266   67.0   27,858,271   69.1 (2)経営者の視点による経営成績等の状況に関する分析・検討内容 文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において判断したものであります。 ①財政状態及び経営成績の状況に関する認識及び分析・検討な内容 (資産) 当連結会計年度末における資産合計は、前連結会計年度末に比べ3,494,295千円増加し、13,737,806千円となりました。これは主に現金及び預金が627,814千円、受取手形及び売掛金が762,658千円、有形固定資産に含まれる建物が496,711千円、有形固定資産に含まれる工具、器具及び備品が555,557千円、有形固定資産に含まれるリース資産が800,141千円増加したこと等によるものであります。 (負債) 当連結会計年度末における負債合計は、前連結会計年度末に比べ2,711,082千円増加し、8,918,790千円となりました。これは主に買掛金が336,181千円、1年内返済予定の関係会社長期借入金を含む関係会社長期借入金が1,300,000千円、リース債務が682,638千円増加したこと等によるものであります。 (純資産) 当連結会計年度末における純資産合計は、前連結会計年度末に比べ783,213千円増加し、4,819,016千円となりました。これは主に親会社株主に帰属する当期純利益の計上に伴う利益剰余金の増加等によるものであります。 (売上高、営業利益) 当連結会計年度の売上高は、新規事業所の安定稼働や既存事業の安定稼働により、前連結会計年度に比べ27.5%増加し40,322,860千円となりました。 営業利益につきましては、新規事業所の安定稼働やトランスポートサービス事業の拡大など売上高が増加した結果、前連結会計年度に比べ4.6%増加し、1,532,262千円となりました。 なお、セグメント別売上高の状況につきましては、「第2 事業の状況 4 経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析  (1) 経営成績等の状況の概要 ①経営成績の状況」に記載しております。 (営業外損益、経常利益) 当連結会計年度の営業外収益は、固定資産売却益等の計上により111,178千円となりました。また、営業外費用は、支払利息及び固定資産除売却損等の計上により46,302千円となりました。 以上の結果、当連結会計年度の経常利益は前連結会計年度に比べ8.0%増加し1,597,138千円となりました。 (特別利益、税金等調整前当期純利益) 当連結会計年度の税金等調整前当期純利益は前連結会計年度に比べ8.0%増加し1,597,138千円となりました。 (親会社株主に帰属する当期純利益) 当連結会計年度の法人税等は508,123千円となりました。この結果、当連結会計年度の親会社株主に帰属する当期純利益は前連結会計年度に比べ11.4%増加し1,023,874千円となりました。 ②キャッシュ・フローの状況の分析・検討内容並びに資本の財源及び資金の流動性に係る情報 キャッシュ・フローの分析につきましては、「第2 事業の状況  4 経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析  (1) 経営成績等の状況の概要 ②キャッシュ・フローの状況」をご参照下さい。 ③資本の財源及び資金の流動性 当社グループの運転資金需要のうち主なものは、人件費及び外注費のほか、販売費及び一般管理費等の営業費用であります。 当社グループは、事業運営上必要な流動性と資金の源泉を安定的に確保することを基本方針としております。 運転資金は自己資金及び金融機関からの短期借入を基本としております。M&A等により大型の投資資金が必要になった場合には、財務健全性を考慮しながら長期借入を行うことを検討してまいります。 なお、当連結会計年度末におけるリース債務を含む有利子負債の残高は4,152,155千円となっております。また、当連結会計年度における現金及び現金同等物の残高は3,773,275千円となっております。 ④重要な会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定 重要な会計方針及び見積り 当社グループの連結財務諸表は、わが国において一般に公正妥当と認められる会計基準に基づき作成されております。この連結財務諸表の作成にあたり、基礎となる見積り、判断及び仮定を過去の経験や状況に応じ合理的と判断される入手可能な情報により継続的に検証し、意思決定を行っておりますが、これらの見積り、判断及び仮定は不確実性が伴うため、実際の結果と異なる場合があります。 連結財務諸表の作成で採用する重要な会計方針は、「第5 経理の状況 1 連結財務諸表等 (1)連結財務諸表 注記事項 連結財務諸表作成のための基本となる重要な事項 4.会計方針に関する事項」に記載のとおりであります。 ⑤経営成績に重要な影響を与える要因について 当社グループは、「第2 事業の状況  3 事業等のリスク」に記載のとおり、法的規制の変化、顧客の動向、競合との競争の激化、人材の確保及び育成、システム障害等、様々なリスク要因が当社グループの経営成績に重要な影響を与える可能性があると認識しております。 そのため、当社グループは法令遵守の浸透、顧客ニーズへの対応、新たなサービス開発、優秀な人材の確保と育成、システム基盤の増強等により、経営成績に重要な影響を与えるリスク要因を分散し、リスクの発生を抑え、適切に対応していく所存であります。

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開示資料

出典

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