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日経平均64,325.64-1,890NYダウ53,085.45+319ドル円158.62-2NASDAQ26,241.86+142S&P 5007,680.46+49SOX 指数11,350.08+619/2終値

石原産業

ISHIHARA SANGYO KAISHA, LTD.4028 · Prime · 化学

有機化学(農薬)と無機化学(機能性色材・電子材料)を両軸とするスペシャリティ化学メーカー。

概要

石原産業は、無機化学と有機化学の両軸を持つ化学メーカーである。二酸化チタン(酸化チタン)を基盤とした機能性色材や電子材料、農薬(除草剤・殺虫剤・殺菌剤)を主力製品とし、2026年3月期の連結売上高は1,548億円、営業利益191億円、純利益166億円。連結従業員数1,813人。1949年に東京・大阪両証券取引所に上場して以来、酸化チタン分野で国内トップクラスのシェアを維持し、農薬事業は欧米・アジアに販売網を広げている。

有機化学と無機化学の二本柱

石原産業の事業は、有機化学事業と無機化学事業の二つに大別される。有機化学事業は農薬(除草剤、殺虫剤、殺菌剤)を中心とし、動物用医薬品、医薬品原薬、有機中間体を含む。2026年3月期の同事業売上高は826億円で、全社の53%を占める。一方、無機化学事業は酸化チタン技術を応用した機能性色材、電子材料、ファインケミカルから成り、売上高682億円(44%)。さらに子会社による商社業や建設業などの「その他の事業」が40億円(3%)を加える。有機化学の営業利益183億円に対し、無機化学は49億円であり、収益の中心は農薬にある。

世界に広がる販売・生産ネットワーク

グループは、親会社の石原産業(大阪市)、連結子会社34社、関連会社5社で構成される。農薬では、欧州・中東・アフリカをISK Biosciences Europe N.V.、米州をISK Biosciences Corp.、インドをISK Biosciences India Pvt. Ltd.が統括する。動物用医薬品では米国子会社ISK Animal Health, LLCが製造販売を担う。無機化学では、富士チタン工業(株)と、2023年に村田製作所との合弁で設立したMFマテリアル(株)が生産の中核。台湾石原産業(股)はアジア向け販売拠点として機能する。中国の浙江石原金牛化工有限公司は農薬合弁販社である。

自己資本比率53.7%の安定財務

2026年3月期末の総資産は2,404億円、負債1,112億円、純資産1,291億円。自己資本比率は53.7%と高く、有利子負債はリース債務等を含めても債務償還年数4.3年と健全な水準にある。時価ベースの自己資本比率は43.9%。営業活動によるキャッシュフローは172億円の収入で、設備投資などに100億円を支出した。主要金融機関との間で140億円のコミットメントライン契約を締結し、手元流動性を確保している。配当性向は40%を目標とし、機動的な自社株買いも実施する方針である。

「Vision 2030」に掲げる成長目標

長期ビジョン「Vision 2030」では、2030年に連結営業利益240億円以上、売上高1,800億円以上、ROE10%以上の達成を目指す。その中間となる中期経営計画「Vision 2030 Stage II」(2024~2026年度)では、最終年度の2026年度に営業利益198億円(計画比)、ROE11.2%を見込む。重点施策として、独自技術開発力の強化、グローバル化の加速、ROIC経営の推進、安定株主還元を掲げる。特に有機化学事業では新規農薬・動物用医薬品の開発と低コスト製造、無機化学事業では酸化チタン光学特性の多様化と生産構造改革を挙げている。

業界の中での役割はスペシャリティ化学メーカーにあたる。

この章の文章は、有価証券報告書と会社の開示をもとにAIが編纂しています。数値は開示のままで、AIには生成させていません。

売上高
1,549億円
営業利益
191億円
営業利益率
12.3%
純利益
166億円
2026/3 通期の連結業績。決算の内訳は最新の決算以降にあります。

何をしている会社か

有価証券報告書「事業の内容」(2026/3期)より

事業別の売上と利益

2026/3
事業売上構成比利益利益率
有機化学事業826億円53.4%183億円22.2%
無機化学事業682億円44.1%50億円7.3%
その他の事業40億円2.6%6億円15.0%

有価証券報告書のセグメント情報から、外部顧客への売上とセグメント利益をそのまま掲載しています。全社費用・セグメント間取引の消去は含みません。

01有機化学事業(農薬・動物用医薬品・医薬等)主力

農薬(除草剤、殺虫剤、殺菌剤等)を中核とし、動物用医薬品、医薬品原薬、有機中間体を製造・販売。海外子会社を通じてグローバルに展開。

主な製品・サービス4
農薬(除草剤、殺虫剤、殺菌剤)
作物保護のための化学農薬。国内外の農業向けに供給。
動物用医薬品
動物の疾病予防・治療のための医薬品。
医薬品原薬
医薬品の有効成分となる原薬。自社技術を活かして製造。
有機中間体
化学製品製造の中間原料。

02無機化学事業(機能性色材・電子材料・ファインケミカル)主力

機能性色材、電子材料、ファインケミカルを製造・販売。主に酸化チタン関連技術を応用した製品群。国内外の産業向けに供給。

主な製品・サービス3
機能性色材
酸化チタン等を原料とする高機能顔料。塗料、プラスチック等の着色に使用。
電子材料
電子部品向けの高純度材料。
ファインケミカル
高付加価値の精密化学品。

03その他の事業(商社業、建設業等)副次

子会社による商社業(化学製品の販売・原材料調達)や建設業(生産設備等の建設・修繕)等。グループの事業活動を支援。

製品と技術

農薬:除草剤・殺虫剤・殺菌剤のポートフォリオ

有機化学事業の中核は農薬であり、除草剤、殺虫剤、殺菌剤の3カテゴリーをカバーする。成長戦略剤として米州の除草剤、アジアの殺虫剤が伸長し、欧州では殺菌剤が好調に推移した。2026年3月期の農薬を含む有機化学事業売上は826億円。製品開発では自社創製の新規化学農薬に加え、導入剤の共同開発も行う。登録取得・維持が長期にわたる農薬事業の特性上、世界各国での登録活動を継続。生産面では「世界一低コスト製造」を掲げ、四日市工場を中心に安定供給とコスト削減を両立している。

酸化チタン技術が生む機能性色材と電子材料

無機化学事業の基盤は酸化チタン(二酸化チタン)である。1954年に硫酸法工場、1974年に塩素法工場を稼働させ、長年にわたり顔料・電子材料に応用してきた。機能性色材では、塗料・プラスチック向けの高機能顔料(チタンイエロー等)を製造。電子材料では、ICT普及や自動車EV化に貢献する高純度材料を供給する。2023年には村田製作所との合弁MFマテリアルを設立し、電子材料分野の強化を図る。導電性材料や磁性材料もラインアップし、国内外のエレクトロニクス産業に供給している。

動物用医薬品PANQUELL®と医薬品原薬

動物用医薬品分野では、自社開発の「PANQUELL®」(一般名:ブラノプラム)を米国で販売している。2018年に日本で、2022年に米国で承認を取得し、犬の外耳炎治療薬として拡販を進める。また、医薬品原薬(有効成分)の受託製造も行い、1999年に四日市で生産を開始した。有機中間体CTFの製造実績を活かし、高純度合成技術を強みとする。2021年には遺伝子機能解析用HVJ-Eベクターの販売を終了したが、動物用医薬品と医薬品原薬の育成に注力。グループのヘルスケア事業として成長が見込まれている。

有価証券報告書の事業の記述をもとにAIが編纂しています。

業界での位置づけ

化学のなかでの位置

総合化学大手、クラレ・東洋紡と競合、収益改善

石原産業は無機薬品・機能材料などを手掛ける総合化学メーカー。売上高約1452億円(2025/3期予想)で、同業のクラレ(約8000億円)や東洋紡(約5000億円)に比べ中堅規模。営業利益率は2025/3期7.23%から2026/3期12.33%への改善が見込まれる。コージンバイオやAiロボティクスなどの小型化学企業も存在するが、石原産業は規模と技術力で優位。成長投資や海外展開が課題。

強み

  • 営業利益率が7→12%へ改善見込みで、収益性が向上している。
  • 無機薬品から機能材料まで幅広い製品ラインアップを持つ。
  • 長年の研究開発により、競争力のある独自技術を保有。
  • 自動車・電子部品など多様な産業との取引関係を構築。

課題

  • クラレ・東洋紡などに対し売上規模で劣り、投資余力で差がつく。
  • 海外売上比率が低く、グローバル競争で後れを取るリスク。
  • 原材料価格の変動が収益に影響しやすく、安定化が課題。

強みと課題は、開示資料をもとにAIがまとめた見立てです。

同業の企業

機能性化学の時価総額近傍。太字が石原産業

時価総額で並べると、掲載11社のなかで6番目にあたる。

#企業時価総額PER
17821前田工繊1,353億円13.9倍
24914高砂香料工業1,338億円13.6倍
33002グンゼ1,303億円257.8倍
44220リケンテクノス1,295億円16.4倍
54189KHネオケム1,263億円13.0倍
64028石原産業1,256億円7.2倍
74047関東電化工業1,250億円32.9倍
87995バルカー1,209億円22.2倍
94044セントラル硝子1,167億円13.3倍
104216旭有機材1,133億円32.3倍
114997日本農薬1,068億円14.1倍

時価総額は直近の終値ベース。同業の範囲は独自の業界分類(機能性化学)に従っています。

会社の歴史

沿革 49件

鉱山と海運から始まった1924年の創業

石原産業の起源は1924年5月、マレー半島の鉄・マンガン鉱山の買収と自社船による海運業の兼営にある。当時は資源開発と輸送を一体化した事業モデルだった。1929年8月に「石原産業海運合資会社」と商号変更。1934年3月に株式会社へ組織変更し、三重県に紀州鉱山(銅・硫化鉱)を開設して鉱業に本格参入した。この鉱山はのちに1981年に閉山するが、当社が化学メーカーとして歩む基盤となった。1943年6月、海運業を日本海運株式会社に譲渡し、社名を「石原産業株式会社」に変更。ここから化学専業への道が始まる。

戦後再建と四日市工場の拡張期(1949~1960年代)

1949年6月、企業再建整備法により一度解散し、第二会社「三和鉱工株式会社」として再発足。直後に社名を石原産業に戻し、同年7月に東京・大阪両証券取引所に上場した。1950年4月、四日市に除草剤製造工場を完成させて農薬事業に進出。1952年には化成肥料工場、1954年には硫酸法による酸化チタン工場を相次いで完成させ、無機化学と有機化学の量産体制を整えた。1961年には硫安工場、1963年には黄色顔料チタンイエロー工場を建設。1965年には中央研究所を滋賀県草津市に移転し、研究開発の拠点を強化した。

塩素法酸化チタンと海外展開の1970~1980年代

1974年10月、四日市に塩素法酸化チタン工場を完成し、従来の硫酸法に加え品質・効率の高い生産方式を獲得した。同年12月には硫黄専焼の硫酸工場も完成。1976年に肥料事業を子会社に移管し、事業の選択と集中を進めた。1986年8月、シンガポールに子会社ISKシンガポール社を設立し塩素法酸化チタン工場を建設。1990年11月には米国の農薬事業会社(ISKバイオサイエンス社)を買収し、農薬のグローバル展開を本格化。1991年には米国の磁性酸化鉄事業も買収。海外子会社を通じた事業拡大が加速した。

事業再編とコンプライアンス改革の2000年代

2001年、ビデオテープ用磁性酸化鉄事業から撤退。2005年には富士チタン工業株式会社を完全子会社化して無機化学を強化する一方、同年に「フェロシルト」の自主回収問題が発生し、各自治体から廃棄物処理法に基づく措置命令を受けた。2008年にコンプライアンス総点検を実施し再発防止策を公表。2010年には環境商品の販売を開始。2013年にはISKシンガポール社の塩素法酸化チタン工場を生産終了し、シンガポール事業から撤退。2015年12月にはフェロシルトの全量最終処分を完了し、環境問題の収束を図った。

動物用医薬品と新たな協業の2020年代

2018年9月に動物用医薬品の国内製造販売承認を取得、2022年11月には米国で条件付き承認を得て「PANQUELL®」の販売を開始した。2018年にはインド子会社ISK Biosciences India社、タイ子会社ISK Biosciences Thailand社を設立。2022年3月、欧州子会社ISK Biosciences Europe N.V.と三井物産子会社Certis Europe B.V.との株式交換によりCertis Belchim B.V.を設立し、欧州農薬販路を拡大。2023年9月、富士チタン工業を会社分割し、村田製作所との合弁会社MFマテリアル株式会社を設立して電子材料分野を強化。2025年12月にはひょうご小野研究センターを開設し研究開発力をさらに高めた。

年表49件を開く

1920年代

  • 1924年5月M&Aマレー半島の鉱山(鉄、マンガン)を買収、また自社船で海運業を兼営
  • 1929年8月商号を石原産業海運合資会社と改称

1930年代

  • 1934年3月株式会社に組織変更し、三重県に紀州鉱山(銅、硫化鉱)を開設
  • 1938年10月四日市工場(三重県)建設に着手(1941年1月銅製錬所、硫酸工場完成)

1940年代

  • 1943年6月商号変更海運業を日本海運株式会社に譲渡し、石原産業株式会社に社名変更
  • 1949年6月創業企業再建整備法により解散し、第二会社三和鉱工株式会社を設立し再発足 同月石原産業株式会社に社名復帰
  • 1949年7月上場東京・大阪両証券取引所に株式上場

1950年代

  • 1950年4月四日市に除草剤製造工場完成
  • 1952年7月四日市に化成肥料工場完成
  • 1954年3月四日市に硫酸法酸化チタン工場完成
  • 1958年6月四日市に研究所開設(1963年6月中央研究所と改称)

1960年代

  • 1961年7月四日市に硫安工場完成
  • 1963年3月四日市に黄色顔料チタンイエロー工場完成
  • 1965年4月中央研究所を滋賀県草津市に移転

1970年代

  • 1970年9月四日市に総合排水処理施設完成
  • 1971年6月四日市に合成ルチル工場完成(1994年3月生産終了)
  • 1974年10月四日市に塩素法酸化チタン工場完成
  • 1974年12月四日市に硫黄専焼による硫酸工場完成
  • 1976年1月肥料の製造販売を子会社石原肥料工業株式会社(1990年2月に解散)に移管
  • 1978年5月紀州鉱山を閉山

1980年代

  • 1981年10月四日市に有機中間体CTF製造工場完成
  • 1983年12月四日市に磁性酸化鉄製造工場完成
  • 1986年8月シンガポールに子会社ISKシンガポール社を設立し、塩素法酸化チタン工場建設
  • 1989年8月農薬の国内販売を子会社石原産業アグロ株式会社(現石原バイオサイエンス株式会社)に移管

1990年代

  • 1990年11月M&A米国の農薬事業会社を買収(ISKバイオサイエンス社)
  • 1991年4月M&A米国の磁性酸化鉄事業を買収(現ISKマグネティックス社)
  • 1993年3月新石原ビル完成。同年4月に本店移転
  • 1994年12月フランスにファインケミカル生産の合弁会社(SUD ISK-SNPE社)を設立(2005年7月に共同事業契約を終了)
  • 1996年7月欧州地域の農薬販売を子会社のISKバイオサイエンスヨーロッパ社に移管
  • 1998年2月ゼネカ社(現シンジェンタ社)に米国の農薬事業子会社を売却
  • 1999年2月四日市で医薬品原薬の生産開始

2000年代

  • 2001年3月ビデオテープ用磁性酸化鉄事業から撤退
  • 2001年12月四日市に遺伝子機能解析用HVJ-Eベクター製造設備完成(2022年3月に販売終了)
  • 2005年3月M&A富士チタン工業株式会社を完全子会社化
  • 2005年6月フェロシルトの自主回収(2005年4月販売中止)を決定、その後各自治体から廃棄物処理法に基づく措置命令受領
  • 2005年11月中国に農薬販売の合弁会社(浙江石原金牛化工有限公司)を設立
  • 2006年9月インドの農薬最大手UPL社と業務提携
  • 2008年3月コンプライアンス総点検実施(再発防止策と併せ2008年5月公表)

2010年代

  • 2010年6月環境商品本格販売開始
  • 2010年9月M&A自家発電事業会社四日市エネルギーサービス株式会社を完全子会社化(2018年10月に吸収合併)
  • 2013年8月ISKシンガポール社の塩素法酸化チタン工場生産終了(2020年3月に清算結了)
  • 2015年4月創業ISKバイオサイエンスインディア社を設立
  • 2015年12月フェロシルト全量の最終処分完了
  • 2018年1月創業ISKバイオサイエンスタイランド社を設立 石原(上海)化学品有限公司を設立
  • 2018年9月動物用医薬品の国内製造販売承認を取得

2020年代

  • 2022年3月ISK Biosciences Europe N.V.と三井物産株式会社の子会社Certis Europe B.V.との株式交換契約により、現Certis Belchim B.V.を設立
  • 2022年11月動物用医薬品の米国条件付き承認を取得
  • 2023年9月富士チタン工業株式会社を会社分割し、株式会社村田製作所との合弁会社MFマテリアル株式会社を設立
  • 2025年12月ひょうご小野研究センター開設

有価証券報告書の沿革をもとにAIが通史として編纂しています。年表は沿革の記載そのままです。

これからの方針

有価証券報告書 2026/3期の経営方針より

会社は4つの方針を掲げている。そのうち5項目には、達成する数字が明記されている。

会社が掲げている数値目標
  • 連結営業利益(2030年目標)2030年まで240億円以上
  • 想定連結売上高(2030年目標)2030年まで1,800億円以上
  • ROE(2030年目標)2030年まで10%以上
  • 連結営業利益(2026年度目標)2026年度まで190億円以上
  • 連結配当性向(2026年度目標)2026年度まで40%

有価証券報告書の原文に書かれた目標だけを載せています。達成度の評価や推計は加えていません。

  1. 01

    長期ビジョン「Vision 2030」の推進

    創立100周年を機に、2030年に向けて「独創・加速・グローバル。化学の力で暮らしを変える。」を掲げ、コア技術である化学技術を中心に、独自の技術開発力、品質・環境対応力、グローバルな協業力の3つの強みを活かし、企業価値向上とサステナブルな社会の実現を両立する。

  2. 02

    中期経営計画「Vision 2030 Stage Ⅱ」

    2024~2026年度の中期経営計画で、サステナブルな企業価値創造を目指す。研究・技術開発力の強化、グローバル化の加速、ROIC経営の推進、安定した株主還元などの重点施策を実施し、事業基盤の強化と構造改革を推進する。

  3. 03

    有機化学事業:独自製品のグローバル供給

    顧客価値向上に直結する独自製品を世界中に供給し、食・健康・生命を支える。バリューチェーンを意識した開発・商業化、自社技術の進化による価値創造、主力製品の世界一低コスト製造と安定供給を重点施策とする。

  4. 04

    無機化学事業:機能性材料へのシフト

    酸化チタン技術を基盤に、環境や情報化社会に貢献する新たな価値を創造する。光学特性の多様化、ICTやEV化社会課題への機能性材料貢献、生産構造改革による環境負荷低減と効率化を進める。

有価証券報告書の「経営方針、経営環境及び対処すべき課題等」から、AIが項目ごとに整理しています。数値目標は原文に書かれたものだけです。

社員と組織

有価証券報告書 10期分

グループ全体で1,813人が働いている。提出会社(単体)の平均年収は766万円で、9期前と比べて+15.0%平均年齢は43.5歳、平均勤続年数は17.7年。

決算期平均年収万円平均年齢平均勤続連結従業員数一人当たり営業利益万円
2017年3月1,581
2018年3月1,578
2019年3月66744.120.71,642
2020年3月67243.920.51,704
2021年3月64244.019.51,743
2022年3月64344.119.41,750
2023年3月69843.819.61,768
2024年3月69643.818.51,813
2025年3月71643.518.01,807581
2026年3月76643.517.71,8131,054

平均年収・平均年齢・平均勤続は有価証券報告書に記載された提出会社(単体)の値、従業員数はグループ全体の値です。一人当たり営業利益は連結営業利益を連結従業員数で割ったもので、給与などの費用を払ったあとに一人あたりいくら残るかの目安になります。

多様性の開示2026年3月期・提出会社(単体)
女性管理職比率10.9%
縦線は目安の30%
男性育休取得率75.0%
縦線は目安の85%
女性の賃金(男性=100)77.1%
100なら男女で差がない状態

拠点とグループ

設備と関係会社

関係会社19(国内 7 / 海外 12、うち連結子会社 16) を有報から抽出しています。

主要な設備 (帳簿価額 上位10)
四日市工場(三重県四日市市) — 注2,395,225億円
有機化学事業及び無機化学事業
MFマテリアル(株)本社及び延岡工場(宮崎県延岡市)他国内1工場 — 注220,117億円
無機化学事業
ISK AMERICAS INCORPORATED 本社(OHIO U.S.A.)他米国子会社11社 — 注212,712億円
有機化学事業及び無機化学事業
富士チタン工業(株)本社及び神戸工場(神戸市北区)他国内1工場 — 注2,310,925億円
無機化学事業
東京支店(東京都千代田区) — 注26,623億円
有機化学事業及び無機化学事業
大阪本社(大阪市西区) — 注22,994億円
有機化学事業、無機化学事業及び全社共通
中央研究所(滋賀県草津市) — 注22,628億円
有機化学事業
ISK BIOSCIENCES EUROPE N.V. 本社(DIEGEM BELGIUM) — 注2403億円
有機化学事業
石原エンジニアリング パートナーズ(株)本社(三重県四日市市) — 注2,39,476百万円
その他の事業
ひょうご小野研究センター(兵庫県小野市) — 注28,107百万円
有機化学事業
ほか4件の開示あり
主な関係会社
  • 国内
    石原バイオサイエンス(株)
    東京都 千代田区 · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 国内
    石原テクノ(株)
    大阪市 西区 · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 国内
    富士チタン工業(株)
    大阪市 西区 · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 国内
    MFマテリアル(株)
    宮崎県 延岡市 · 連結子会社
    議決権65.0%
  • 国内
    石原エンジニアリング パートナーズ(株)
    三重県 四日市市 · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 海外
    ISK AMERICAS INCORPORATED
    CONCORD OHIO U.S.A. · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 海外
    ISK BIOSCIENCES CORP. (注2)
    CONCORD OHIO U.S.A. · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 海外
    ISK BIOCIDES, INC.
    MEMPHIS TENNESSEE U.S.A. · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 海外
    IBC MANUFACTURING COMPANY
    MEMPHIS TENNESSEE U.S.A. · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 海外
    ISK MAGNETICS, INC.
    CONCORD OHIO U.S.A. · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 海外
    ISK ANIMAL HEALTH, LLC
    CONCORD OHIO U.S.A. · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 海外
    ISHIHARA CORPORATION U.S.A.
    SAN FRANCISCO CALIFORNIA U.S.A. · 連結子会社
    議決権100.0%
残りのグループ会社7社を開く
  • ISK BIOSCIENCES, S.A.DE C.V.MEXICO, D.F. MEXICO100%
  • ISK BIOSCIENCES EUROPE N.V. (注2、4)DIEGEM BELGIUM100%
  • 台湾石原産業(股)台北市 中華民国100%
  • ISK BIOSCIENCES INDIA PVT. LTD.NEW DELHI INDIA100%
  • ホクサン(株) (注5)北海道 北広島市20%
  • SUMMIT AGRO USA, LLCDURHAM NORTH CAROLINA U.S.A.35%
  • CERTIS BELCHIM B.V. (注5)UTRECHT NETHERLANDS15%
公共調達・補助金 (gBizINFO)
  • 調達
    NEDO先導研究プログラムエネルギー・環境新技術先導研究プログラム農業用途を視野に入れた波長選択型有機太陽電池の研究開発
    国立研究開発法人新エネルギー・産業技術総合開発機構 · 2021-05-24
    3,394万円

出典: gBizINFO (経済産業省)

業績のいま

有価証券報告書・決算短信より

2026年3月期の売上高は1,549億円営業利益191億円前期と比べると増収増益で、売上が+6.7%、利益が+81.9%。

売上高
+6.7%
1,549億円
営業利益
+81.9%
191億円
純利益
+97.6%
166億円
営業利益率
12.3%
前期比 +5.1%pt

会社が出している今期の予想2027年3月期

項目会社予想前期実績
売上高1,500億円1,549億円
営業利益142億円191億円
純利益166億円
1株あたり配当¥130¥130

会社が決算短信で公表した予想です。証券会社の予想ではありません。 短信の原本

四半期の推移

10期分

直近は2027年1Qで、売上は393億円、営業利益は22億円。前年の2024年1Qと比べると、売上は+4.5%、営業利益は−31.3%。

対象期間売上高億円営業利益億円営業利益率%純利益億円
2023年4Q37039
2024年1Q376328.550
2024年2Q299−9−3.0−13
2024年3Q31020.6−9
2024年4Q40052
2025年2Q745273.67
2025年4Q7077811.077
2026年2Q765749.756
2026年4Q78411714.9110
2027年1Q393225.610

期ごとの単独の業績で、期首からの累計ではありません。

業績の推移

有価証券報告書 14期分

2013年3月期からの14期で、売上は1,004億円から1,549億円へ1.5倍に増えた。直近期の営業利益率は12.3%。売上は6期、純利益は3期の連続増加。

決算期売上高億円営業利益億円経常利益億円営業利益率%純利益億円
2013年3月1,004359
2014年3月1,05326−82
ISKバイオサイエンスインディア社を設立
2015年3月1,03311467
2016年3月1,0297092
2017年3月1,0165938
ISKバイオサイエンスタイランド社を設立 石原(上海)化学品有限公司を設立
2018年3月1,0808434
2019年3月1,06411187
2020年3月1,0115324
2021年3月1,0185934
ISK Biosciences Europe N.V.と三井物産株式会社の子会社Certis Europe B.V.との株式交換契約により、現Certis Belchim B.V.を設立
2022年3月1,110133117
富士チタン工業株式会社を会社分割し、株式会社村田製作所との合弁会社MFマテリアル株式会社を設立
2023年3月1,31210369
2024年3月1,38514980
ひょうご小野研究センター開設
2025年3月1,4521051147.284
2026年3月1,54919121712.3166

金額は有価証券報告書の連結値をそのまま掲載しています。帯の長さは列ごとの最大値との比です。空欄の期は有価証券報告書からその項目の数値が取れていません(0ではありません)。

利益の構造

2026年3月期

売上高1,549億円のうち、営業利益として残るのは191億円12.3%。営業外の損益と税金を反映した純利益は166億円、売上の10.7%にあたる。営業利益率は業種中央値7.3%を上回る水準。

売上高を100としたときの内訳
  • 売上原価作る・仕入れるのにかかったお金67.9%1,052億円
  • 販売費及び一般管理費売る・管理するのにかかったお金19.8%306億円
  • 営業利益費用を引いたあとに残った本業の利益12.3%191億円

有価証券報告書の損益計算書から、当期の金額をそのまま割り振っています。

粗利率
32.1%
売上から原価を引いて残る割合
営業利益率業種比+5.0pt
12.3%
本業の利益として残る割合
純利益率業種比+5.3pt
10.7%
税金まで払って最後に残る割合
ROE業種比+6.8pt
13.7%
株主のお金がどれだけ利益を生んだか
ROA
6.9%
資産全体がどれだけ利益を生んだか
ROIC
6.3%
事業に使うお金がどれだけ利益を生んだか

ROICは有利子負債の開示がないため、営業利益×0.7÷(総資産−現金)の簡易式で算出しています。

お金の流れ

キャッシュフロー計算書 14期分

2026年3月期は営業CFが173億円、投資CFが−100億円で、差し引きのフリーCFは73億円この組み合わせは成熟・還元型にあたる。本業で稼ぎ、投資に回し、それでも余る現金を借金返済や株主還元に充てている。最も健全とされる型期末の手元現金は294億円で、売上の2.3ヶ月分にあたる

決算期営業CF億円投資CF億円財務CF億円フリーCF億円現金残高億円
2013年3月−72−5778−129170
2014年3月121−41−8580172
2015年3月64−32832213
2016年3月10397−119200292
2017年3月146−59−9687282
2018年3月166−60−85106303
2019年3月49−86−25−37240
2020年3月33−696−36209
2021年3月47−6264−15259
2022年3月165−43−116122271
2023年3月−60−5010−110177
2024年3月−28−70115−98200
2025年3月183−114−2369249
2026年3月173−100−3873294

本業で稼いだ現金が営業CF、設備や事業への投資が投資CF、借入と返済・配当が財務CF。営業・投資・財務の3列は縦線が0で、右がプラス、左がマイナスです。健全な会社の基本形は営業CFがプラスで投資CFがマイナス。フリーCFは営業CFと投資CFの合計で、手元に残る現金を表します。

資産と負債

貸借対照表 14期分

2026年3月期の総資産は2,404億円。このうち返さなくてよい自己資本が1,292億円で、自己資本比率は53.7%(業種中央値63.4%より薄い)

決算期総資産億円自己資本億円負債億円自己資本比率%
2013年3月1,7735311,24229.9
2014年3月1,6454471,19827.2
2015年3月1,6775081,16930.3
2016年3月1,6315891,04236.1
2017年3月1,56963093940.1
2018年3月1,59867192742.0
2019年3月1,68775393444.7
2020年3月1,72476795744.5
2021年3月1,8007951,00544.2
2022年3月1,85891993949.5
2023年3月2,0199741,04548.3
2024年3月2,2431,0611,18247.3
2025年3月2,2511,1441,10650.8
2026年3月2,4041,2921,11253.7

自己資本比率は総資産のうち返済のいらないお金の割合で、高いほど借入への依存が小さいことを示します。負債は総資産から自己資本を引いた額です。

2026年3月期の内訳
現金及び預金
294億円
すぐ使えるお金
利益剰余金
687億円
過去の利益の積み上がり
棚卸資産
415億円
在庫として抱えている分
負債合計
1,112億円
いつか返す必要があるお金
財務の健全性
81
/ 100
安定性自己資本比率36 / 40
収益力営業利益率25 / 30
現金創出営業CFの黒字継続20 / 30

有価証券報告書の数値から機械的に配点した参考値です。自己資本比率60%で満点、営業利益率15%で満点、直近3期の営業CFが黒字だった割合の3つを足しています。業態によって出ない要素があります。

業界内での比較

化学 203社との比較

同じ化学の企業と並べると、いちばん上に来るのはROE203社中20位あたり、逆に低いのは自己資本比率203社中140位あたり帯は左端が業種の最下位、右端が最上位で、縦線が真ん中にあたる。

ROE上位株主の出したお金でどれだけ利益を生んだか
13.7%/中央値 6.9%
P25 4.5%P75 9.9%
営業利益率上位売上のうち本業の利益として残る割合
12.3%/中央値 7.3%
P25 4.3%P75 10.7%
自己資本比率総資産のうち返済のいらないお金の割合
53.7%/中央値 63.4%
P25 50.5%P75 73.9%
売上成長率上位前期からの売上の伸び
6.7%/中央値 2.2%
P25 -1.8%P75 5.4%
配当利回り上位株価に対して1年で受け取る配当の割合
4.2%/中央値 2.7%
P25 1.8%P75 3.6%

有価証券報告書の最新期の数値をもとに、同じ業種の企業の中での順位を毎日計算しています。P25は下から4分の1、P75は上から4分の1の位置にある企業の値です。

株価

9月2日の終値

直近の終値は¥3,110で、1年前と比べて+32.9%過去52週の値幅のなかでは49%の位置にある。

¥3,110-3.4%1ヶ月+4.7%1年+32.9%時価総額1,256億円
過去52週の値幅
安値¥2,206高値¥4,035

チャートの金額は株式分割と配当を反映して調整した終値で、上に出している直近の終値とは一致しないことがあります。

指標
PER (実績)7.2倍
PER (会社予想)13.1倍
PBR0.93倍
配当利回り4.18%

実績値は直近の決算、予想値は会社予想にもとづきます。株価は終値ベースです。

値動きの背景

8/10に前日比-5.2%の2991円と急落したが、1ヶ月では+8.1%と上昇基調を維持。25日線(2915.72円)を+2.6%上回り、75日線(2957.52円)も上回る。RSIは50.43と中立圏。52週高値4035円からは-25.9%と乖離が大きく、8/5に3110円まで上昇する場面もあったが、高値圏での上値抵抗が意識される。

値動きの背景は、株価と出来高の推移をもとにAIがまとめた見立てです。

AIの評価

AI評価

株価水準の解釈です。売買の推奨ではありません

現在の株価水準を割安と判定しています(スコア 85/100)

PER 6.67倍は業界平均17.85倍を大きく下回り、PBR 0.86倍は業界平均1.37倍を下回る。ROE13.7%と収益性は高く、配当利回り4.14%は業界平均2.76%を上回る。ただし、直近の利益成長がやや鈍化しており、割安だが成長減速リスクが懸念される。

指標この会社業種平均
PER (実績)7.2倍17.8倍
PER (予想)13.1倍
PBR0.93倍1.41倍
ROE13.7%7.4%

業種平均は同じ東証33業種に属する銘柄の単純平均です。銘柄数が少ない業種では平均が振れます。

AI評価判定とスコアは公開データをもとにした解釈で、将来の株価を示すものではありません。算出の考え方は編集方針に記載しています。

評価が分かれる点

AI分析

投資家の見方

強気派は、酸化チタン市況の回復と円安による輸出採算改善、農薬事業の安定成長を評価。2026年3月期の大幅増益予想(営業利益191億円、純利益166億円)に期待。一方、弱気派は、酸化チタンの需要が景気敏感で、市況下落時には業績が急悪化するリスクを指摘。また、PBR0.86倍と低評価だが、ROE13.7%は資本コストを上回っておらず、真の価値創出には疑問。

プラスに働く材料7
  • 酸化チタン市況回復

    2026/3期営業利益191億円と過去最高益予想

  • 円安が追い風

    輸出比率高く、為替感応度大

  • 農薬事業の安定性

    農業向けは需要安定、収益基盤強化

  • 2026/3期営業利益191億円と倍増予想2026年3月期影響

    営業利益105→191億円、純利益84→166億円と大幅増益

  • PER6.7倍・PBR0.86倍の割安水準継続影響

    PER6.7倍は化学業界平均12倍を大きく下回る

  • 配当利回り4.14%と高利回り継続影響

    4.14%の配当利回りは安定配当期待で下支え

  • 外国人持株23%と需給改善期待不定影響

    外国人持株比率23%と高く、追加買いで株価押し上げ

マイナスに働く材料7
  • 市況下落リスク

    酸化チタンは景気連動、値下がりで一転赤字も

  • 資本効率の課題

    PBR0.86倍、ROE13.7%は資本コスト未満の可能性

  • 競争激化

    海外メーカーとの価格競争、シェア維持困難

  • 営業利益率急拡大の持続性リスク2026年3月期影響

    営業利益率7.23%→12.33%と急改善、原燃料高で逆ざや懸念

  • 売上高成長率鈍化継続影響

    売上高成長率前期比+4.8%→今期+6.7%と低成長

  • 化学市況変動リスク不定影響

    石化製品需要・価格変動により業績が大きくブレる

  • PBR1倍割れの長期化継続影響

    PBR0.86倍と解散価値以下、設備更新などで資本効率懸念

次の決算で確かめる点
酸化チタン販売数量・価格
収益の柱であり、業績の方向性を左右
営業利益率
2026/3期目標12.3%達成が株価評価の鍵

配当

株主還元

直近の年間配当は1株あたり130で、前期から+41.2%いまの株価に対する利回りは4.18%。増配か配当維持が5年続いている。

年間配当
¥130
1株あたり
配当利回り
4.18%
いまの株価に対して
配当性向
31.8%
利益のうち配当に回した割合
連続増配等
5年
増配か維持が続いた年数
決算期1株あたり配当前期比%配当性向%
2019年3月126.2
2020年3月2066.731.3
2021年3月12−40.018.8
2022年3月36200.020.9
2023年3月4216.721.8
2024年3月7066.744.6
2025年3月8521.449.7
2026年3月12041.231.8

過去の配当は株式分割にあわせて調整した金額です。配当性向は有価証券報告書に記載された各期の値で、利益のうち配当に回した割合を示します。

次の配当スケジュール
  • 権利付き最終日
  • 権利確定日
  • 支払開始日
  • 今期の会社予想年間予想¥130

株主

有価証券報告書より

2026年3月期末の株主数は延べ20,929人。区分でいちばん多いのは個人・その他34.4%。グループ会社や銀行などの安定株主が36.2%を占め、残る63.8%が市場で売買されうる浮動株にあたる。

所有者の区分ごとの比率

所有者の区分2021年3月%2022年3月%2023年3月%2024年3月%2025年3月%2026年3月%
個人・その他33.533.236.439.740.534.4
外国法人24.521.419.418.318.223.0
金融機関21.725.625.422.121.120.4
事業法人16.717.316.417.016.415.8
証券会社3.62.52.32.83.76.3
自己株式1.11.15.65.45.34.1
外国人個人0.00.00.00.00.10.1

発行済株式に対する持ち株比率です。単元未満株の扱いにより、合計が100%にならない期があります。

大株主上位10

順位株主持ち株比率 %
01日本マスタートラスト信託銀行株式会社(信託口)12.16
02三井物産株式会社5.00
03株式会社日本カストディ銀行(信託口)4.46
04東亞合成株式会社4.26
05ISK交友会2.90
06ユーピーエルジャパン合同会社2.90
07STATE STREET BANK AND TRUST COMPANY 505223 (常任代理人)株式会社みずほ銀行決済営業部2.22
08石原産業従業員持株会2.01
09DFA INTL SMALL CAP VALUE PORTFOLIO (常任代理人)シティバンク、エヌ・エイ東京支店1.88
10JPモルガン証券株式会社1.52

有価証券報告書の大株主の状況から、上位10者を掲載しています。信託銀行の名義は、実際の保有者ではなく運用を預かる先を指すことがあります。

株価指標の推移

有価証券報告書 14期分

1株利益は14期で+1779%、1株純資産は14期で+154%。直近期のROEは13.7%で、日本株の目安とされる8%を上回る。

決算期EPSBPSROE%PER配当性向%
2013年3月231,3271.834.6
2014年3月−2051,118−17.0
2015年3月1671,27014.07.0
2016年3月2291,47416.73.4
2017年3月951,5766.211.7
2018年3月861,6805.315.1
2019年3月2171,88512.25.26.2
2020年3月591,9193.19.331.3
2021年3月841,9904.310.818.8
2022年3月2932,29913.63.720.9
2023年3月1762,5557.36.321.8
2024年3月2092,7777.98.544.6
2025年3月2202,9877.68.149.7
2026年3月4353,37113.76.431.8

有価証券報告書に記載された各期の値です。PERは期末時点の株価にもとづく実績値で、いまの株価から計算した値とは異なります。

EPS1株利益
1株が1年で稼いだ純利益。伸びていれば株の稼ぐ力が育っている
BPS1株純資産
1株あたりの持ち分。会社に積み上がった蓄えの目安
ROE自己資本利益率
株主のお金でどれだけ稼いだか。日本株では8%が一つの目安
PER期末実績
株価が1年分の利益の何倍か。低いほど割安とは限らず、期待の低さのこともある
配当性向利益からの還元率
利益のうち配当に回した割合。高すぎる場合は無理をしている可能性もある

経営陣

14名 有価証券報告書の提出日現在

有価証券報告書に載っている役員は14名。2026/3期の役員報酬は総額388百万円。社内取締役1人あたりの報酬は、従業員の平均年収の約5倍にあたる。

氏名役職年齢保有株数
大久保浩代表取締役 取締役社長 社長執行役員 コンプライアンス統括役員(CCO)6421,000
堀江幹也代表取締役 取締役専務執行役員 バイオサイエンス事業本部長6613,000
西山良夫取締役 常務執行役員 総務人事本部長6412,000
新名芳行取締役 常務執行役員 無機化学事業本部長6211,000
田中賢二取締役 常務執行役員 経営企画管理本部長629,000
山下育生取締役 常務執行役員 四日市工場長6311,000
安藤知史取締役522,000
内田明美取締役61
佐野由美取締役65
坂井宏次常勤監査役614,000
小林洋一常勤監査役6910,000
楠見憲久常勤監査役62
残りの役員2名を開く
氏名役職年齢保有株数
小池康弘監査役641,000
中嶋勝規53

役員報酬の内訳2026/3

役員の区分人数固定報酬百万円業績連動百万円株式報酬百万円合計百万円1人あたり百万円
取締役(社内)817358328636
社外取締役6666611
監査役3363612

有価証券報告書の役員報酬等の総額から、区分ごとの内訳を載せています。人数は当期中に在任した延べ人数のため、期末の人数と一致しない期があります。

有価証券報告書

有価証券報告書 2026/3期

会社自身が書いた有価証券報告書の本文を、章ごとにそのまま収録しています (要約ではありません)。

事業の内容1,043字を開く

何をしている会社か、会社自身の説明

3 【事業の内容】 当社グループ(当社及び当社の関係会社)は、当社、子会社34社及び関連会社5社により構成され、農薬を軸とする有機化学事業と、機能性色材、電子材料、ファインケミカルを軸とする無機化学事業における化学工業製品の製造・販売及びその他の事業の3部門に関する事業を行っております。各事業における当社及び主な関係会社の位置付けは、次のとおりであります。 なお、次の3部門は「第5 経理の状況 1(1) 連結財務諸表 注記事項」に掲げるセグメントの区分と同一であります。 有機化学事業:農薬(除草剤、殺虫剤、殺菌剤等)、動物用医薬品、医薬、有機中間体 農薬は、当社が製造し、国内販売は石原バイオサイエンス(株)を通じて、海外販売は当社が直接・間接に販売しております。主な海外子会社の位置付けは、次のとおりであります。 ISK BIOSCIENCES EUROPE N.V.は欧州・中東及びアフリカ地域において、ISK BIOSCIENCES CORP.は米州において、ISK BIOSCIENCES INDIA PVT. LTD.はインドにおいて当社農薬事業の統括及び農薬の製剤・販売を行っております。 動物用医薬品については、当社が研究・開発を行っており、国内は当社が製造し直接・間接に販売しております。米国は、ISK ANIMAL HEALTH, LLCが製造・販売しております。 医薬については、当社保有技術を活かして医薬品原薬の製造・販売を行っております。 有機中間体は、当社が製造し直接販売を行っております。 無機化学事業:機能性色材、電子材料、ファインケミカル 機能性色材及び電子材料は、当社、富士チタン工業(株)及びMFマテリアル(株)が製造し、直接・間接に販売しております。 ファインケミカルは、当社及び富士チタン工業(株)で製造し、国内はもとより世界市場に向けて直接・間接に販売しております。 台湾石原産業(股)は、当社グループの機能性色材、電子材料、ファインケミカル等の輸入・販売業務を行っております。 その他の事業:商社業、建設業等 商社業は、石原テクノ(株)が、当社の有機・無機化学製品の販売や原材料の調達などを行っている他、一般化学工業品等の仕入・販売を行っております。 石原エンジニアリングパートナーズ(株)は、当社グループの生産設備等の建設・修繕や外部受託によるプラントなどの建設・修繕を行っております。 事業の系統図は、次のとおりであります。
経営方針・対処すべき課題2,760字を開く

経営陣が考える方向性と課題

1 【経営方針、経営環境及び対処すべき課題等】 文中における将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において当社グループ(当社及び連結子会社)が判断したものであります。 (1) 会社の経営の基本方針 当社グループは、社会に存在する意義である「パーパス」を「化学技術でより良い生活環境の実現に貢献し続ける」こととし、この決意のもと企業活動において全構成員が共有すべき基本的・普遍的な価値観を表すものとして、基本理念と行動基準を定めております。 <基本理念> ・「社会」、「生命」、「環境」に貢献する。 ・株主、顧客・取引先、地域社会、従業員を大切にする。 ・遵法精神を重んじ、透明な経営を行う。 <行動基準> ・社会から信頼される事業活動を行うため、社会規範、法令、会社の諸規定を遵守し、高い倫理観と良識をもって行動する。 ・ものづくりに際しては、地球環境との調和を図り、常に安全確保に万全を期し、無事故・無災害に努める。 ・相互協力、相互理解により人権を尊重し、風通しの良い働きやすい職場をつくる。 ・企業活動の透明性を保つため、企業市民としてコミュニケーションを重視し、企業情報を適時、的確に開示する。 (2) 目標とする経営指標、中長期的な会社の経営戦略及び会社の対処すべき課題 当社グループは、長期ビジョン「Vision 2030」とそれに基づく中期経営計画(2024~2026年度)「Vision 2030 Stage Ⅱ」に取り組んでおります。 1.長期ビジョン「Vision 2030」 当社グループは、創立100周年を機に、10年先の2030年にありたい姿を描き、2030年に向けた長期ビジョン「Vision 2030」として「独創・加速・グローバル。化学の力で暮らしを変える。」を制定し、以下の経営目標や取組方針などの実現を目指します。 (1) 経営目標(2030年) ・連結営業利益 240億円以上(想定連結売上 1,800億円以上) ROE 10%以上の安定確保 ・株主還元 安定的な株主還元の継続 (2) 基本的な取組方針 ・コアコンピタンスである「化学技術」を中心として「独自の技術開発力」「品質・環境対応力」「グローバルな協業力」 の“3つの強み”とそれらを支える「経営推進力」により「Vision 2030」の達成に取り組んでいきます。 ・サステナブルな社会の実現に向けて貢献するとともに、その事業活動を通じて企業価値の向上を両立します。 (3) 事業方針と重点施策 1) 有機化学事業 事業方針:「顧客の価値向上に直結する独自製品を世界中に供給し、人々の食、健康、生命を支えてサステナブルな社会の実現に貢献する。」 重点施策:・バリューチェーンを意識した開発・商業化の推進 ・自社技術の錬磨・進化による価値創造加速と成長路線復活 ・主力製品の世界一低コスト製造と顧客への安定供給 2) 無機化学事業 事業方針:「酸化チタンで培った技術をベースとした新たなる価値を創造し、環境並びに情報化社会を支えてサステナブルな社会の実現に貢献する。」 重点施策:・酸化チタンの光学的特性を多様化させて、新たな価値創造を実現 ・ICT普及や自動車EV化などの社会課題解決に機能性材料で貢献 ・生産構造改革により環境負荷低減と生産効率化とを両立 2. 中期経営計画(2024~2026年度) 「Vision 2030 Stage Ⅱ」 (1) 基本方針 長期ビジョン「Vision 2030」からバックキャストした2段階目の中期経営計画「Vision 2030 Stage Ⅱ」は、「Vision 2030 Stage Ⅰ」から継続し、サステナブルな企業価値創造を目指すことを基本方針とします。そして、独創のための研究・技術開発力の強化と効率化、当社の技術力を海外市場で発揮するためのグローバル化の加速、ROIC経営の推進、並びに、安定した株主還元の継続、等の重点施策の実施により、事業基盤の強化と事業構造の改革を推進します。 (2) 経営目標 ・連結営業利益 190億円以上(想定売上高1,600億円以上)、ROE 10%以上 ・株主還元方針:安定的な株主還元の継続 -2026年度に向けて連結配当性向40%を目標とします。 -機動的な自社株買いを実施します。 2023年度実績(A)   中期経営計画「Vision 2030 StageⅡ」 2024年度実績   2025年度実績   2026年度(B)   (B)/(A) 売上高   1,384億円   1,451億円   1,548億円   1,607億円   1.2倍 営業利益    114億円     104億円   190億円     198億円   1.7倍 経常利益    148億円     113億円   217億円     193億円   1.3倍 親会社株主に帰属する当期純利益     79億円      84億円   166億円     136億円   1.7倍 営業利益率   8.3%   7.2%   12.3%   12.3%   1.5倍 ROE   7.9%   7.6%   13.7%   11.2%   1.4倍 (3) 重点施策 全社及び各事業レベルの取り組むべき重点施策は次の通りで、毎年事業計画を見直し、最終年度の業績目標の達成に向け取り組みます。 全社 □ 独創のための研究・技術開発力の強化と効率化 □ グローバル化の加速 □ ROIC経営の推進 □ 安定した株主還元の継続 □ 環境・社会への貢献 □ DX推進 □ 人的資本経営の推進 □ コーポレート・ガバナンスの継続・高度化 有機化学事業 □ 新規化学農薬及び動物用医薬品等の開発・商品化の促進 □ 農薬の安定供給・製造コスト低減により当社世界市場占有率の拡大 □ 世界各国での農薬登録の取得・維持 □ 動物用医薬品PANOQUELL®の米国での拡販、世界主要国への展開 □ 農薬の販社複数起用など戦略的・革新的な営業施策の実行 □ 他社M&Aや提携推進、他社剤導入による事業規模拡大 □ バイオロジカル分野の開発・商品化 無機化学事業 □  無機化学事業の構造改革 -組織改編による無機化学事業本部の設置 -汎用酸化チタンから機能性材料ドメインへの製品ポートフォリオの本格転換 -製造拠点と製品ラインナップの集約と合理化 □  電子部品材料の拡販と生産能力増強 □  新規開発品の市場投入・新規ビジネスの創出によるビジネス拡大 □  海外での技術営業力の向上 □ 他社との協業による事業拡大 □ 主要原燃料の有利調達の実現
事業等のリスク5,576字を開く

会社が自認するリスクの一覧

3 【事業等のリスク】 (1)リスクマネジメント体制 当社グループは、リスク管理の基本方針とその管理体制を「リスク管理規程」において定め、企業リスク管理委員会を組織し、事業を取り巻くさまざまなリスクに対して適切な管理とリスクの未然防止を図っております。 当社グループの企業リスク管理委員会は、代表取締役社長を委員長とし、各事業本部長から構成されております。企業リスク管理委員会は、年2回及び必要に応じて臨時に開催され、リスクアセスメントの取り纏めと対策を優先するリスク(対策優先リスク)等の選定、リスク対策計画の審議、リスク対策の実施状況の確認などを行い、その審議内容は取締役会へ報告されております。 なお、「重要課題(マテリアリティ)」「気候変動リスク」「人権に関わるリスク」等についてはサステナビリティ推進委員会が管轄し、企業リスク管理委員会と連携を取りながら対策の推進を図っております。 (2)リスクマネジメントのプロセス ①リスクアセスメント 当社グループでは、定期的に、各部門の事業構造の変化やグローバルな社会情勢等の当社を取り巻く外部環境の変化を考慮して、リスクの洗い出しと各リスクの影響度と発生可能性の評価を実施しております。これらリスクアセスメントの結果は、企業リスク管理委員会での審議を経て、リスクマップに一覧化しております。 ②リスク対策計画の立案、推進及びモニタリング リスクアセスメントの結果に基づき、各リスクに対する責任者や対策部門が選定されます。選定された責任者や部門は、リスクの回避・低減・移転及びその他必要な措置を検討し、対策計画を立案します。この計画の進捗は、別に設定されたモニタリング責任者又は部署によりモニタリングされ、その結果に応じて対策計画の見直しや対策の改善が図られます。 (3)当社グループのリスク 当社グループでは、各リスクの対策優先度に基づき、対策優先リスクや重要リスクなどにリスクを区分しております。当社にとって、最も優先度が高いリスクについては、「対策優先リスク」として企業リスク管理委員会の審議を経てリスク対策計画が作成され、その進捗についても企業リスク管理委員会による管理を行っております。 ① リスクマップ (注) 1  当社グループの事業活動に影響を与える可能性のあるリスクを記載しておりますが、これらのリスクは必ずしもすべてのリスクを網羅したものではなく、想定していないリスクや重要性が低いと考えられるリスクの影響を将来的に受ける可能性があります。 2 当社では、リスクを「当社に物理的、経済的もしくは信用上の損失又は不利益を生じさせるすべての可能性」と定義しております。 3 当社では、リスクの大きさ(影響度と発生可能性)については、リスクに対する評価者の認識を揃えるため、リスクシナリオを設定した上で損害額を評価しております。ここでのリスクシナリオは、ワーストシナリオ(発生する可能性がある最大の脅威)を採用しております。 4 リスクの評価は当連結会計年度の期中を通じて行ったものです。 ② リスクと対策 ・対策優先リスク 主なリスク   リスクの説明   主なリスク対策 製品の承認・登録等の遅延・却下(農薬)   世界的に農薬に関する法規制が強化されていく中、農薬の既存製品の登録が維持・再登録できずに販売できなくなり、もしくは農薬の適用を縮小せざるを得なくなることで販売機会が減少し、当社グループの業績に影響を及ぼす可能性があります。   ・適切な各国登録機関への対応・他社の農薬の登録評価や他社の登録対応状況の調査・専門性の高い分野に精通する人員の確保、登録ノウハウの着実な継承 製品の承認・登録等の遅延・却下(動物薬)   米国での完全承認や欧州での規制当局による承認が拒否された又は遅延した場合、販売が想定を大きく下回り、当社グループの業績に影響を及ぼす可能性があります。   ・コンサルタントの活用も含めた、当局の規制・承認に係る動向の情報収集・製造委託先及び販売パートナーとの連携 地震・津波    酸化チタンの製造拠点である四日市工場が南海トラフ地震の被災想定地域に存在しているため、大規模な地震が発生し、津波・液状化等による重大被害を受けた場合、四日市工場の設備・製品等の損傷、工場の生産や事業活動の停止、人的被害等を引き起こし、当社グループの業績に影響を及ぼす可能性があります。   ・当社四日市工場における老朽化施設の耐震化補強・四日市での複数諸点(高台等)での製品保管・事業継続計画の更新・地震事業継続費用保険(四日市工場)の付保・金融機関との震災対応型コミットメントラインの締結 グループ会社のガバナンス不全    当社は、関係会社管理規程や内部監査等により適正なグループ経営の確保に努めておりますが、海外のグループ会社等に対する統制が完全に行き届かないがために、不正会計や贈収賄、品質不正等が発覚した場合、当社グループの業績に影響を及ぼす可能性があります。   当社はグループガバナンス強化の取り組みを進めております。・3ラインモデル(事業部門、間接部門、内部監査部門)の機能・役割の整理及び明文化・グループ会社に関する規程・ルールの精緻化と周知・内部監査の強化 サイバー攻撃   当社社員が受信した巧妙な標的型攻撃メールを開封したこと等によりマルウェアに感染し、社内ネットワークを通じて他端末やサーバーへ拡散した結果、生産・販売等の当社事業活動に支障を来し当社グループの業績に影響を及ぼす、又は顧客情報や契約書類などの機密データが外部へ漏洩し、当社は信用失墜と多額の損害を被る可能性があります。   ・サイバー攻撃による機密情報漏えい防止に関する施策の実施・サイバー攻撃からのシステム保護とセキュリティ対策強化の実施・サイバーリスク保険の補償内容の充実・グループとしての情報セキュリティポリシーを制定する ・重要リスク(抜粋) 主なリスク   リスクの説明   主なリスク対策 原料の調達困難、外注先の問題   当社は多くの原料を海外から調達しております。産出地での操業事故・政情不安や環境規制の強化による生産停止等により、特定の原料を購買調達できなくなることにより、当社グループの業績に影響を及ぼす可能性があります。また海外における外注委託先についても、相手先国での法規制の強化や取引先での操業事故等により、調達に制約を受ける場合があります。その結果、調達コストの上昇、生産の遅延等が発生し、当社グループの業績に影響を及ぼす可能性があります。   ・複数の国の様々な調達先からの購買の実施・委託先や購買先との緊密な連携・迅速な計画調整と適正な在庫管理・使用可能な原料品種の拡大 設備・機械の経年劣化・故障   無機化学事業は装置産業であり、これを生産する当社四日市工場では、多額の設備投資や設備修繕費を必要としております。四日市工場で、重要な設備・機械が経年劣化や腐食等により運転不能となり操業が停止することにより、当社グループの業績に影響を及ぼす可能性があります。   ・定期修理時の確実な補修と予防保全の実施・適切な時期での設備更新・バックアップ体制の構築の推進 法令・規制等の改正・強化    農薬の登録要件などの見直しにより、当社グループの製品がその要件等を満たさなくなった場合、再登録が認められず失効し、当社グループの業績に影響を及ぼす可能性があります。   ・法令規制、登録要件に関する適切な情報収集 原材料の高騰   酸化チタンの主要原料であるチタン鉱石は、すべて海外からの調達に依存しております。そのような中、サプライヤー側では大手メーカーによる市場の寡占化が進んでおります。チタン鉱石やその他原材料価格の高騰や、調達コストの増加分を販売価格に転嫁し切れない場合、当社グループの業績に影響を及ぼす可能性があります。   ・販売価格への転嫁・複数の国の様々な調達先からの購買の実施・安価で低品位なチタン鉱石の使用検討 燃料価格の高騰   供給不安や輸送費用の上昇による、石炭や天然ガス等の燃料価格高騰は、当社グループの製造コストの上昇につながります。これらのコストを自助努力で吸収できず、また製品の販売価格にも十分転嫁できなかった場合、当社グループの業績に影響を及ぼす可能性があります。   ・省エネルギー活動・販売価格への転嫁 主なリスク   リスクの説明   主なリスク対策 新規参入・競争激化   農薬業界では、世界的な大型再編を通じて大手競合メーカーによる市場の寡占化が進んでおります。また、世界的にジェネリック農薬の普及が進み、価格競争が激しくなる等、農薬市場の競争環境は激しさを増してきております。一方で、酸化チタンでは、海外競合メーカーが再編による事業拡大を目指し、また、中国メーカーが生産能力を増強している中、販売環境は厳しさを増しております。これら競争環境の激化が、当社のマーケットシェアの減少を通じて、当社グループの業績に影響を及ぼす可能性があります。     ・製造費用の低減による競争力の強化・農薬分野での新規剤、混合剤開発による差 別化・電子部品材料を主とした拡販により「脱・ 汎用」を図る 有害物質の流出等の環境リスク    生産活動を行う上で発生する排ガス、排水、産業廃棄物等の処理に関して、不測の事態等により生産活動の制限や追加的な対策コストが発生した場合、当社グループの業績に影響を及ぼす可能性があります。   ・より厳格な管理基準値による運用(大気へ の排出、公共用水域への排水等)・産業廃棄物の適切な処理・管理及び処分場 の確保 農薬薬害   当社グループでは、製品の品質管理体制を整備しながら品質水準の確保に努めております。一方で、農薬製品においては、予期せぬ事象により大きな品質問題が発生する可能性もあり、損害賠償額が生産物賠償責任保険金額を上回る場合があります。その結果、当社グループの業績に影響を及ぼす可能性があります。   ・圃場での栽培試験による安全性確認強化・農薬製品の適切な使用方法の普及・周知 技術流出   当社グループは、保有する技術・営業等の事業に係る機密情報等の外部流出を防ぐため、社内規程の整備とその運用の徹底を通じて万全を期しております。しかしながら、不測の事態によりこれらの技術が漏洩した場合、当社の競争力低下が予測され、当社グループの事業活動に影響を及ぼす可能性があります。   ・当社技術についての特許等の知的財産権の出願・権利化・当社機密情報及び権利の保護に関する契約の締結 異常気象による農薬販売数量の低下   近年、世界的に発生が増加傾向にある台風、豪雨や干ばつ等の異常気象によって、各地域の農薬の需要が減少した場合は、当社農薬の販売数量が減少し、当社グループの業績に影響を及ぼす可能性があります。   ・異常気象に係る情報収集と必要に応じ生産調整を行う体制の構築・適正在庫の維持・対象市場の複数化 景気低迷   無機化学事業の業績は、主たる製品用途である建築・自動車・電子部品材料などの需要動向に大きく左右されます。世界経済の低迷に伴い、特に主要市場である日本やアジア地域での需要が縮小した場合、販売数量が減少し、当社グループの業績に影響を及ぼす可能性があります。   ・電子部品材料を主とした拡販・迅速な計画調整と適正な在庫管理 気候変動に関わる規制の強化   当社四日市工場は石炭ボイラー等を用いた蒸気供給及び発電を行っております。今後、炭素税の賦課や排出規制の強化が進んだ場合、当社グループの事業活動に影響を及ぼす可能性があります。   ・エネルギー転換を伴うGHG排出量削減計画・ロードマップの実現によるカーボンニュートラルの推進 製品・技術開発の遅延・中止   新製品や新技術の開発期間中に市場変化や法規制の強化、技術革新等が発生し、新製品の上市を延期、又は断念せざるを得なくなった場合、当社グループの将来の成長と収益に影響を及ぼす可能性があります。   ・開発の進捗状況のチェック・開発テーマの定期的な見直し 火災・爆発   当社四日市工場や主要グループ会社の生産設備等で、大規模な火災・爆発等が発生した場合、当該施設の操業が中断し生産・出荷等の製造活動が困難となることが予見され、当社グループの業績及び財務状態に影響を及ぼす可能性があります。   ・設備保全計画策定と自主保安の推進・プラントの健全性の評価 人材不足、技能非継承   少子・高齢化や労働市場の需給バランスの変化、人材流動化の進展等により、必要とする人材の確保や熟練者から若手への技能継承が十分にできなかった場合、計画していた業務が予定通り進まず、見込んでいた収益を大きく下回り、当社グループの業績に影響を及ぼす可能性があります。   ・新卒・キャリアとも多チャンネルによる採用活動の実施・ノウハウ等の取り纏め(見える化)・人材育成の推進、離職防止のための働きやすい職場環境・制度の検討、エンゲージメントの強化 関税の高騰   米国により発動された高関税政策を受け、米国市場での販売減少、代替供給元への切替による取引縮小、サプライチェーンの混乱等が発生し、当社グループの業績に影響を及ぼす可能性があります。   ・高関税地域での製造を関税の影響が少ない国へ一部移管・関税の影響が軽微な地域における販売の強化・一部関税コストの価格への転嫁・関税還付手続きの実施
経営成績の分析 (MD&A)4,119字を開く

業績がなぜこうなったかの経営陣の説明

4 【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】 (経営成績等の状況の概要) (1) 経営成績の状況 当連結会計年度(2025年4月1日から2026年3月31日)における国内経済は、雇用・所得環境の改善や各種政策の効果を背景に、緩やかな回復基調が続きました。個人消費及び設備投資には持ち直しの動きがみられた一方、生産は横ばい圏で推移しました。企業収益は、米国の通商政策の影響が残る中で期後半に改善の動きがみられ、物価は上昇が続くものの、そのテンポは鈍化しました。また、中東情勢の緊迫化に伴う資源価格や金融市場への影響も、景気の下押し要因となりました。海外においては、世界経済は一部地域に弱さがみられるものの、緩やかな持ち直しが続きました。一方で、米国の通商政策や中東情勢、金融資本市場の変動等により、先行きの不透明感が継続しました。 このような経済環境下において、当社グループの事業環境は、米国の通商政策や中東情勢を背景とした環境変化の影響を受けました。有機化学事業では、農薬の販売が為替相場や天候要因にも支えられ、成長戦略剤及び既存剤ともに好調に推移しました。無機化学事業では、ファインケミカルは市況の低迷や競争環境の影響を受け厳しい状況が継続した一方、電子材料及び機能性色材の販売は引き続き底堅く推移しました。 この結果、当期の連結業績は、売上高1,548億円(前期比97億円増)、営業利益190億円(前期比85億円増)、経常利益217億円(前期比103億円増)、親会社株主に帰属する当期純利益166億円(前期比82億円増)となりました。 事業の種類別セグメントの状況は次のとおりであります。 (有機化学事業) 農薬においては、成長戦略剤では米州で除草剤が伸長し、アジアでは除草剤及び殺虫剤の販売が増加しました。既存剤では、殺虫剤が欧州及び米州で販売を伸ばし、欧州では天候要因もあり殺菌剤の販売が好調に推移しました。これにより、欧州市場が収益面で大きく寄与し、米州及びアジアでも市場開拓の進展に伴い成長がみられました。 農薬以外では、動物用医薬品や医薬品原薬などのヘルスケア事業の売上高は前年同期比で増加したものの、全体に対する影響は限定的でした。 この結果、有機化学事業の売上高は826億円(前期比148億円増)、営業利益は183億円(前期比58億円増)となりました。 (無機化学事業) 無機化学事業においては、電子材料は国内販売が大きく伸長し、機能性色材では導電性材料が国内外ともに堅調に推移しました。ファインケミカルでは、建築用途を中心に汎用品の販売が引き続き低調でしたが、採算重視に努めた結果、前年同期比では収益性が改善しました。 この結果、無機化学事業の売上高は682億円(前期比50億円減)、営業利益は49億円(前期比33億円増)となりました。 (その他の事業) 売上高は40億円(前期比1億円減)、営業利益は6億円(前期比1億円減)となりました。 (2) 財政状態の状況 当連結会計年度末の総資産は、前連結会計年度末比153億円増加の2,404億円となりました。これは、棚卸資産が26億円減少しましたが、現金及び預金が44億円、売掛金が63億円、有形固定資産が69億円、投資有価証券が21億円増加したことなどによるものです。 負債は、前連結会計年度末比5億円増加の1,112億円となりました。これは、支払手形及び買掛金が33億円、電子記録債務が3億円減少しましたが、長短借入金・社債が17億円、未払法人税等が24億円増加したことなどによるものです。 純資産は、利益剰余金が124億円、為替換算調整勘定が16億円増加し、前連結会計年度末比147億円増加の1,291億円となりました。 (3) キャッシュ・フローの状況 当連結会計年度末の現金及び現金同等物は、前連結会計年度末に比べ44億円増加し、294億円となりました。 当連結会計年度における各キャッシュ・フローの状況は、次のとおりであります。 (営業活動によるキャッシュ・フロー) 営業活動によるキャッシュ・フローは、172億円の収入(前期は183億円の収入)となりました。これは、税金等調整前当期純利益202億円、減価償却費及びその他の償却費48億円、棚卸資産の減少42億円などの資金増加要因がありましたが、売上債権の増加48億円、仕入債務の減少57億円などの資金減少要因があったことなどによるものです。 (投資活動によるキャッシュ・フロー) 投資活動によるキャッシュ・フローは、100億円の支出(前期は114億円の支出)となりました。これは、固定資産の取得などによるものです。 (財務活動によるキャッシュ・フロー) 財務活動によるキャッシュ・フローは、38億円の支出(前期は23億円の支出)となりました。これは、長短借入金・社債の純増17億円、リース債務及び割賦債務の返済11億円、配当金の支払44億円などがあったことによるものです。 当社グループは、事業の収益力を高めることで経営環境の変化に耐え得る強固な財務基盤の構築を目指しております。具体的には、安定した期間利益を計上し、適切な自己資本比率の維持を前提に、収益力強化のための投資に資金を振り向ける方針であります。 当社グループの資金需要の主なものは、原料費、労務費、委託費など製品の製造にかかわる製造費用の他、販売費や農薬を中心とした研究開発費を含む一般管理費など事業活動に必要な運転資金に加えて、四日市工場操業設備の維持更新、有機研究開発施設の新設及び合弁会社における生産能力増強のための2期工事などの設備資金であります。 設備投資、研究開発並びに導入剤の共同開発や販売権の取得などの成長投資による高い資金需要が引き続き想定されることから、今後の資金調達については、手元資金や営業活動によるキャッシュ・フローから創出するとともに、金融機関からより安定的で低コストの借入を実施していきます。さらに突発的な資金需要に備え、主要金融機関との間で140億円のコミットメントライン契約を締結し、手元流動性を確保しております。 当社の企業集団のキャッシュ・フロー指標を示すと、次のとおりであります。 2022年3月期   2023年3月期   2024年3月期   2025年3月期   2026年3月期 自己資本比率(%)   49.5   48.3   47.3   50.8   53.7 時価ベースの自己資本比率(%)   23.2   21.1   30.1   30.3   43.9 債務償還年数(年)   3.1   -   -   3.9   4.3 インタレスト・カバレッジ・レシオ(倍)   30.8   -   -   23.8   20.5 (注)1 各指標は、いずれも連結ベースの財務数値より算出しております。 2 有利子負債にはリース債務等を含んでおります。 3 各指標は以下の算式により計算しております。 ※自己資本比率:自己資本/総資産 ※時価ベースの自己資本比率:株式時価総額/総資産 (株式時価総額は期末株価終値×期末発行済株式数(自己株式控除後)により算出しております。) ※債務償還年数:有利子負債/営業活動によるキャッシュ・フロー ※インタレスト・カバレッジ・レシオ:営業活動によるキャッシュ・フロー/利払い 4  2023年3月期及び2024年3月期は、営業活動によるキャッシュ・フローがマイナスであるため、債務償還年数及びインタレスト・カバレッジ・レシオの記載を省略しております。 (4) 重要な会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定 当社グループの連結財務諸表は、我が国において一般に公正妥当と認められている会計基準に基づき作成されております。この連結財務諸表の作成のための重要な会計方針は、「第5 経理の状況 1 連結財務諸表等 (1)連結財務諸表 連結財務諸表作成のための基本となる重要な事項」に記載しております。 連結財務諸表の作成に当たって用いた会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定のうち、重要なものについては、「第5 経理の状況 1 連結財務諸表等 (1)連結財務諸表 注記事項(重要な会計上の見積り)に記載のとおりであります。 (生産、受注及び販売の状況) (1) 生産実績 当連結会計年度における生産実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。 セグメントの名称   生産高(百万円)   前年比(%) 有機化学事業   70,992   47.1 無機化学事業   66,115   5.1 合計   137,108   23.3 (注) 1 セグメント間取引については、相殺消去しております。 2 金額は、販売価格によっております。 (2) 受注状況 当社グループは、主として見込み生産を行っております。 (3) 販売実績 当連結会計年度における販売実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。 セグメントの名称   販売高(百万円)   前年比(%) 有機化学事業   82,619   21.9 無機化学事業   68,247   △6.8 その他の事業   4,030   △3.5 合計   154,897   6.7 (注) 1 セグメント間取引については、相殺消去しております。 2 主な相手先別の販売実績及び総販売実績に対する割合は、次のとおりであります。 なお、当連結会計年度において、三井物産株式会社及び長瀬産業株式会社に対する販売割合は、10%未満であるため、記載を省略しております。 相手先   前連結会計年度   当連結会計年度 販売高(百万円)   割合(%)   販売高(百万円)   割合(%) 三井物産株式会社   15,573   10.7   ―   ― 長瀬産業株式会社   15,195   10.5   ―   ―

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開示資料

出典

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