本文へスキップ
超!企業DB
日経平均64,325.64-1,890NYダウ52,980.73+214ドル円158.84-1NASDAQ26,208.82+109S&P 5007,666.58+35SOX 指数11,332.81+449/2終値

VRAIN Solution

VRAIN Solution, Inc.135A · Growth · 情報・通信業

製造業の生産性向上に特化し、AI外観検査システムとDXコンサルティングをワンストップで提供する専門企業。

概要

VRAIN Solutionは、製造業向けにAI技術とIoT技術を活用したDX支援を手掛ける企業である。2020年3月の設立から短期間で成長し、2024年2月に東京証券取引所グローバル市場に上場した。主力製品はAI外観検査システム「Phoenix Vision/Eye」とX線検査機「PX-1000N」で、併せてDXコンサルティングを提供する。2026年2月期の売上高は33億円、従業員138名、本社は東京都中央区に置く。

AIシステムとDXコンサルティングの二本柱

当社の事業は単一セグメント「製造業DX事業」で構成されるが、収益源はAIシステムとDXコンサルティングの二軸に分かれる。AIシステムは外観検査の自動化を実現するパッケージ型プロダクトで、カメラやセンサー等のハードウェアと組み合わせてワンストップで提供する。DXコンサルティングは顧客の生産工程におけるデジタル化を支援し、課題設定から実装までハンズオンで伴走する。両サービスをクロスセルすることで顧客単価の最大化を図っている。

売上高の9割超をAIシステムが占める成長構造

2026年2月期の販売実績は、AIシステムが30億87百万円(全体の94.2%)、DXコンサルティングが1億91百万円(5.8%)であった。前期比ではAIシステムが72.5%増と大幅に伸び、DXコンサルティングは46.2%減と落ち込んだが、これは大型案件のタイミング差による。AIシステムの平均販売単価は18百万円、DXコンサルティングは1百万円である。売上高全体では前期比52.9%増の32億78百万円と、創業以来の急成長が続く。

累計取引社数337社、自動車・食品業界を中心に

当社の顧客基盤は自動車業界と食品業界が中心である。導入事例として、大手自動車メーカーの部品傷検査、大手即席麺メーカーの粉末とソースの自動分類、大手ハムメーカーの生成ハム外観検査などがある。2026年2月期の累計取引社数は337社に達し、国内製造業事業者数11万社に対するシェアは約0.3%とまだ低く、拡大余地は大きい。同一顧客の別ライン・別工場への追加導入(リピート案件)が獲得コスト低減につながるとしている。

本社と6拠点で全国カバー、今後は海外展開も視野

本社は東京都中央区晴海に置き、2024年8月の大阪営業所開設を皮切りに、名古屋、仙台、札幌と営業拠点を拡大してきた。2025年5月には本社オフィスを晴海アイランドトリトンスクエア内で移転拡充し、人員増への対応を図った。中期経営方針では国内販売網の充実とともに、海外工場への本格サービス展開を検討するとしている。

業界の中での役割は製造業の生産現場におけるAI・IoT活用のソリューションプロバイダー。にあたる。

この章の文章は、有価証券報告書と会社の開示をもとにAIが編纂しています。数値は開示のままで、AIには生成させていません。

売上高
33億円
営業利益
9億円
営業利益率
27.3%
純利益
7億円
2026/2 通期の連結業績。決算の内訳は最新の決算以降にあります。

何をしている会社か

有価証券報告書「事業の内容」(2026/3期)より

事業別の売上と利益

2026/2
事業売上構成比利益利益率
AIシステム31億円93.9%
DXコンサルティング2億円6.1%

有価証券報告書のセグメント情報から、外部顧客への売上とセグメント利益をそのまま掲載しています。全社費用・セグメント間取引の消去は含みません。

01製造業(自動車・食品等)主力

製造業の生産性向上を目的に、AI外観検査システムとDXコンサルティングを提供。特に自動車・食品業界に強みを持ち、ラインの検査工程自動化やデータ活用による業務改善をワンストップで支援する。

製造業特化のAI・DXサービスで、国内に同業が少なく優位性を持つ

主な製品・サービス2
AI外観検査システム「Phoenix Vision/Eye」
製造ラインの検査工程で、従来は検査員の目視で行っていた良品/不良品の判定をAI技術で自動化するシステム。学習データにより、曖昧な判定基準も数値化でき、工数削減や歩留まり解消に貢献。撮像機器などの周辺ハードウェアと組み合わせて提供する。
DXコンサルティング
製造業のDX推進を支援するコンサルティングサービス。課題設定から運用までハンズオンで関与し、生産設備からのデータ取得から分析、実際の運用までを支援する。

製品と技術

Phoenix Vision/Eye:ルールベースとAIを併用した外観検査システム

Phoenix Vision/Eyeは、製造ラインにおける製品の外観検査を自動化するAIシステムである。従来のルールベース処理に加え、ディープラーニングによる画像認識を搭載しており、良品と不良品の画像を学習させることで曖昧な判定基準にも対応できる。導入は最短1週間で可能で、操作性も容易である。2026年2月期の平均販売単価は18百万円。自動車部品の傷検査や食品の異物混入検出など、複数業種での導入実績を持つ。

PX-1000N:AI技術とX線検査を融合した内観検査機

PX-1000Nは2025年6月にリリースされた新製品で、X線透過画像をAIが解析して内部の欠陥や異物を検出する。外観検査では捉えられない内部品質の自動検査を可能とし、金属やプラスチック部品、食品パッケージなどの検査に適用できる。当社の既存ラインへのクロスセルや、新規顧客獲得の武器として位置づけられている。

DXコンサルティング:製造現場の課題設定から実装までを伴走

DXコンサルティングは、AIやIoT技術を活用した製造工程の自動化・効率化を支援するサービスである。当社のコンサルタントが顧客の工場に常駐し、データ取得デバイスの選定から分析、運用までを一貫して行う。2026年2月期の平均販売単価は1百万円と低めだが、コンサルティング後にAIシステム導入へとつなげるなどのシナジー効果を狙う。導入実績は自動車・食品業界が中心である。

有価証券報告書の事業の記述をもとにAIが編纂しています。

業界での位置づけ

情報・通信業のなかでの位置

会社が挙げる強い分野

  • 製造業(自動車・食品等)製造業特化のAI・DXサービスで、国内に同業が少なく優位性を持つ

有価証券報告書(2026/3期)で会社自身が述べている位置付けです。第三者による調査ではありません。

AIソリューション特化、急成長中の独立系

VRAIN Solutionは情報・通信業界において、AIソリューションに特化した独立系企業である。同業のCocolive、ソラコム、LisB、ハッチ・ワーク、シンカなどと比較すると、VRAIN Solutionは2025年2月期に売上高21億円、営業利益率28.57%と高い収益性を示し、2026年2月期には売上高33億円、営業利益率27.27%と急成長が見込まれる。特に、生成AIや機械学習などの先端技術を活用したソリューションを提供し、企業の業務効率化やデータ分析需要を取り込んでいる。同業のシンカやCocoliveも成長が期待されるが、VRAIN Solutionは高い利益率と成長率で差別化している。

強み

  • 営業利益率28%超えと業界トップクラスの収益性を実現。
  • 売上高が前年比50%超の成長と、市場の拡大を捉えた成長。
  • AIに特化した技術力で、他社との差別化と高い付加価値を提供。
  • 特定ベンダーに依存しないため、顧客要件に柔軟に対応可能。

課題

  • 同業のシンカやCocoliveなどもAI領域に注力、競争激化のリスク。
  • 大手IT企業やコンサルがAIサービスを拡充、価格競争に巻き込まれる可能性。
  • AI人材の確保・育成が成長の鍵であり、人材流出リスクがある。

強みと課題は、開示資料をもとにAIがまとめた見立てです。

同業の企業

情報・通信業の時価総額近傍。太字がVRAIN Solution

時価総額で並べると、掲載11社のなかで6番目にあたる。

#企業時価総額PER
14820イーエムシステムズ423億円27.6倍
29739NSW408億円11.0倍
34477BASE407億円18.3倍
43843フリービット405億円11.5倍
54725CAC Holdings401億円9.2倍
6135AVRAIN Solution399億円61.3倍
7545Aトランヴィア397億円
8590Aギフティグループ386億円42.6倍
94258網屋372億円41.1倍
103989シェアリングテクノロジー371億円24.6倍
119441ベルパーク367億円7.2倍

時価総額は直近の終値ベース。同業の範囲は東証33業種の分類に従っています。

会社の歴史

沿革 13件

2020年3月、東京都中央区に資本金990万円で創業

当社は2020年3月、東京都中央区八丁堀において資本金990万円で設立された。設立と同時にDXコンサルティングサービスを開始し、同年7月には自社開発のAI外観検査システム「Phoenix Vision/Eye」の販売を始めた。創業当初から製造業のDXに特化した戦略を取っている。

本社移転と情報セキュリティ認証取得で事業基盤を整備

創業後の2年間で本社を2度移転した。2021年7月に日本橋茅場町、2022年7月には晴海へ移転し、事業拡大に伴う執務スペースの確保を進めた。2023年3月にはISO/IEC 27001(ISMS)認証を取得し、情報セキュリティ管理体制を強化した。

2024年2月、東京証券取引所グローバル市場に上場

設立から約4年で上場を果たした。2024年2月の上場時、公募・売出しにより資金調達を実施し、成長投資の原資を得た。上場後も業績は拡大を続け、2025年2月期には営業利益6億円、当期純利益4億円を計上している。

全国展開を加速、大阪・名古屋・仙台・札幌に営業所開設

2024年8月の大阪営業所開設以降、2025年1月に名古屋、同年9月に仙台、12月に札幌と、約1年半で4つの営業所を新設した。これにより、東京本社と合わせて6拠点体制となり、地方の製造業顧客への営業・サポート力を高めている。

2025年6月、AIX線検査機PX-1000Nをリリースし内観検査分野に進出

従来の外観検査に加え、X線技術を組み合わせた新製品を投入した。PX-1000NはAIによる画像認識で内部の異物や欠陥を検出する。これにより、当社の検査ソリューションの守備範囲は外観から内部品質へと拡大した。

2025年5月に本社移転拡充、社員増とカスタマーサポート体制を強化

2025年5月、晴海アイランドトリトンスクエア内で本社を移転し、オフィス面積を拡大した。同時にカスタマーサポート専門部署を立ち上げ、既存顧客へのフォロー体制を強化。積極的な採用活動により従業員数は上場時の約2倍に増加している。

年表13件を開く

2020年代

  • 2020年3月創業東京都中央区八丁堀において資本金9,900千円で、当社を設立
  • 2020年3月DXコンサルティング開始
  • 2020年7月AI外観検査システム Phoenix Vision/Eye開発・販売開始
  • 2021年7月本社を東京都中央区日本橋茅場町へ移転
  • 2022年7月本社を東京都中央区晴海へ移転
  • 2023年3月ISO/IEC 27001:2013(ISMS)の認証を取得
  • 2024年2月上場東京証券取引所グロース市場に株式を上場
  • 2024年8月大阪営業所を開設
  • 2025年1月名古屋営業所を開設
  • 2025年5月本社オフィスを晴海アイランドトリトンスクエアオフィスタワー内で移転拡充
  • 2025年6月AIX線検査機 PX-1000Nをリリース
  • 2025年9月仙台営業所を開設
  • 2025年12月札幌営業所を開設

有価証券報告書の沿革をもとにAIが通史として編纂しています。年表は沿革の記載そのままです。

これからの方針

有価証券報告書 2026/2期の経営方針より

会社は4つの方針を掲げている。有価証券報告書には具体的な数値目標の記載がない。

  1. 01

    同一顧客への深耕営業

    AIシステムでは導入製造ラインの拡大、DXコンサルティングでは異なる生産工程の自動化を支援し、同一顧客に複数回サービスを提供。さらに生産計画の自動化等のコンサルティングを提供し取引の重層化を図る。

  2. 02

    新規ソリューション開発

    DXコンサルティングを通じて顧客課題を発掘し、業界横断で汎用的に課題解決可能な領域を見定め開発。PDCAサイクルで顧客課題に適したサービスを提供しソリューション領域を拡大する。

  3. 03

    国内展開と海外展開

    国内支社の展開を進め、海外工場への本格的なサービス展開を検討。幅広い業界での導入実績を積み上げ、製造業のDX支援企業としての地位を築く。

  4. 04

    技術力の継続的向上

    AIを中心にソリューション領域の拡大を継続し、幅広い課題に対応できる企業を目指す。優秀な技術者確保と最新技術のキャッチアップ体制を構築する。

有価証券報告書の「経営方針、経営環境及び対処すべき課題等」から、AIが項目ごとに整理しています。数値目標は原文に書かれたものだけです。

社員と組織

有価証券報告書 3期分

グループ全体で138人が働いている。提出会社(単体)の平均年収は640万円で、2期前と比べて+18.7%平均年齢は38.1歳、平均勤続年数は1.0年。

決算期平均年収万円平均年齢平均勤続連結従業員数一人当たり営業利益万円
2024年2月53933.71.049
2025年2月61734.61.097619
2026年2月64038.11.0138652

平均年収・平均年齢・平均勤続は有価証券報告書に記載された提出会社(単体)の値、従業員数はグループ全体の値です。一人当たり営業利益は連結営業利益を連結従業員数で割ったもので、給与などの費用を払ったあとに一人あたりいくら残るかの目安になります。

拠点とグループ

設備と関係会社

主要な設備 (帳簿価額 上位1)
本社 — 東京都中央区94百万円

業績のいま

有価証券報告書・決算短信より

2026年2月期の売上高は33億円営業利益9億円前期と比べると増収増益で、売上が+57.1%、利益が+50.0%。

売上高
+57.1%
33億円
営業利益
+50.0%
9億円
純利益
+75.0%
7億円
営業利益率
27.3%
前期比 -1.3%pt

会社が出している今期の予想2027年2月期

項目会社予想前期実績
売上高48億円33億円
営業利益14億円9億円
純利益10億円7億円
1株あたり配当¥0¥0

会社が決算短信で公表した予想です。証券会社の予想ではありません。 短信の原本

四半期の推移

6期分

直近は2027年1Qで、売上は6億円、営業利益は0億円。前年の2025年1Qと比べると、売上は+50.0%、営業利益は−100.0%。

対象期間売上高億円営業利益億円営業利益率%純利益億円
2025年1Q4125.00
2025年2Q4125.01
2025年4Q13430.83
2026年2Q10110.01
2026年4Q23834.86
2027年1Q600.00

期ごとの単独の業績で、期首からの累計ではありません。

業績の推移

有価証券報告書 6期分

2021年2月期からの6期で、売上は1億円から33億円へ33.0倍に増えた。直近期の営業利益率は27.3%。売上は5期、純利益は3期の連続増加。

決算期売上高億円営業利益億円経常利益億円営業利益率%純利益億円
2021年2月100
2022年2月300
2023年2月610
東京証券取引所グロース市場に株式を上場
2024年2月1453
名古屋営業所を開設
2025年2月216628.64
2026年2月339927.37

金額は有価証券報告書の連結値をそのまま掲載しています。帯の長さは列ごとの最大値との比です。空欄の期は有価証券報告書からその項目の数値が取れていません(0ではありません)。

利益の構造

2026年2月期

売上高33億円のうち、営業利益として残るのは9億円27.3%。営業外の損益と税金を反映した純利益は7億円、売上の21.2%にあたる。営業利益率は業種中央値8.4%を上回る水準。

売上高を100としたときの内訳
  • 売上原価作る・仕入れるのにかかったお金21.2%7億円
  • 販売費及び一般管理費売る・管理するのにかかったお金51.5%17億円
  • 営業利益費用を引いたあとに残った本業の利益27.3%9億円

有価証券報告書の損益計算書から、当期の金額をそのまま割り振っています。売上原価と販管費は単体ベースの数値です。

粗利率
78.8%
売上から原価を引いて残る割合
営業利益率業種比+18.9pt
27.3%
本業の利益として残る割合
純利益率業種比+14.6pt
21.2%
税金まで払って最後に残る割合
ROE業種比+24.2pt
37.2%
株主のお金がどれだけ利益を生んだか
ROA
21.9%
資産全体がどれだけ利益を生んだか
ROIC
22.5%
事業に使うお金がどれだけ利益を生んだか

ROICは有利子負債の開示がないため、営業利益×0.7÷(総資産−現金)の簡易式で算出しています。

お金の流れ

キャッシュフロー計算書 5期分

2026年2月期は営業CFが−4億円、投資CFが−1億円で、差し引きのフリーCFは−5億円この組み合わせは先行投資型にあたる。本業がまだ現金を生まない中、調達した資金で投資を続けている。スタートアップ・再建初期の型期末の手元現金は4億円で、売上の1.5ヶ月分にあたる

決算期営業CF億円投資CF億円財務CF億円フリーCF億円現金残高億円
2022年2月0−11−11
2023年2月00000
2024年2月405410
2025年2月−2−2−1−45
2026年2月−4−14−54

本業で稼いだ現金が営業CF、設備や事業への投資が投資CF、借入と返済・配当が財務CF。営業・投資・財務の3列は縦線が0で、右がプラス、左がマイナスです。健全な会社の基本形は営業CFがプラスで投資CFがマイナス。フリーCFは営業CFと投資CFの合計で、手元に残る現金を表します。

資産と負債

貸借対照表 6期分

2026年2月期の総資産は32億円。このうち返さなくてよい自己資本が21億円で、自己資本比率は64.9%(業種中央値63.4%より厚い)

決算期総資産億円自己資本億円負債億円自己資本比率%
2021年2月10124.8
2022年2月20214.4
2023年2月31226.2
2024年2月1410468.8
2025年2月1914575.9
2026年2月32211164.9

自己資本比率は総資産のうち返済のいらないお金の割合で、高いほど借入への依存が小さいことを示します。負債は総資産から自己資本を引いた額です。

2026年2月期の内訳単体ベース
現金及び預金
4億円
すぐ使えるお金
利益剰余金
15億円
過去の利益の積み上がり
棚卸資産
0億円
在庫として抱えている分
負債合計
11億円
いつか返す必要があるお金
財務の健全性
80
/ 100
安定性自己資本比率40 / 40
収益力営業利益率30 / 30
現金創出営業CFの黒字継続10 / 30

有価証券報告書の数値から機械的に配点した参考値です。自己資本比率60%で満点、営業利益率15%で満点、直近3期の営業CFが黒字だった割合の3つを足しています。業態によって出ない要素があります。

業界内での比較

情報・通信業 605社との比較

同じ情報・通信業の企業と並べると、いちばん上に来るのは売上成長率605社中16位あたり、逆に低いのは自己資本比率605社中284位あたり帯は左端が業種の最下位、右端が最上位で、縦線が真ん中にあたる。

ROE上位株主の出したお金でどれだけ利益を生んだか
37.2%/中央値 13.1%
P25 7.0%P75 20.1%
営業利益率上位売上のうち本業の利益として残る割合
27.3%/中央値 8.4%
P25 3.9%P75 16.1%
自己資本比率総資産のうち返済のいらないお金の割合
64.9%/中央値 63.4%
P25 45.3%P75 74.7%
売上成長率上位前期からの売上の伸び
57.1%/中央値 9.1%
P25 1.9%P75 20.2%
配当利回り株価に対して1年で受け取る配当の割合
/中央値 2.5%
P25 1.5%P75 3.5%

有価証券報告書の最新期の数値をもとに、同じ業種の企業の中での順位を毎日計算しています。P25は下から4分の1、P75は上から4分の1の位置にある企業の値です。

株価

9月2日の終値

直近の終値は¥3,895で、1年前と比べて+46.0%過去52週の値幅のなかでは66%の位置にある。

¥3,895-4.3%1ヶ月+3.3%1年+46.0%時価総額399億円
過去52週の値幅
安値¥2,140高値¥4,790

チャートの金額は株式分割と配当を反映して調整した終値で、上に出している直近の終値とは一致しないことがあります。

指標
PER (実績)61.3倍
PER (会社予想)41.1倍
PBR19.15倍

実績値は直近の決算、予想値は会社予想にもとづきます。株価は終値ベースです。

値動きの背景

8月17日に4330円と前日比5.1%上昇し、1ヶ月では13.65%の上昇となっています。25日線(3870円)を大きく上回り、75日線(3977円)も突破しています。52週高値4790円に迫る水準(約10%下)まで回復し、52週安値2140円からは約2倍の水準にあります。RSIは70.57と過熱感が出ており、短期的な調整に注意が必要です。出来高は8月14日に10.2万株と急増し、その後も高水準で推移しており、強い買いが入っています。

値動きの背景は、株価と出来高の推移をもとにAIがまとめた見立てです。

AIの評価

AI評価

株価水準の解釈です。売買の推奨ではありません

現在の株価水準を割高と判定しています(スコア 20/100)

PERは61.09倍と業界平均の30.34倍を大きく上回り、予想PERも40.7倍と高い。PBRは18.98倍で平均3.5倍を大きく超過。ROEは37.2%と高いが、配当利回りは0%と無配。成長は見込まれるものの、バリュエーションは過熱感が強い。売上高は増加しているが、利益率は高く、今後の成長を織り込みすぎた水準。割高と判断。

指標この会社業種平均
PER (実績)61.3倍47.9倍
PER (予想)41.1倍
PBR19.15倍2.96倍
ROE37.2%12.9%

業種平均は同じ東証33業種に属する銘柄の単純平均です。銘柄数が少ない業種では平均が振れます。

AI評価判定とスコアは公開データをもとにした解釈で、将来の株価を示すものではありません。算出の考え方は編集方針に記載しています。

評価が分かれる点

AI分析

投資家の見方

急成長するAI関連企業として市場の注目を集めているが、その成長持続性と収益性の質が投資論点。強気派は、売上高の急拡大と営業利益率の高さ(27〜28%)を評価し、AI市場の成長に乗ると考える。一方、弱気派は、時価総額396億円に対して売上高33億円(PSR約12倍)と評価が高すぎる点や、2026年2月期の予想営業利益率27%が維持可能か疑問視する。また、ペア企業(同業他社)との比較や、技術的な優位性の明確な証拠がないことも懸念。

プラスに働く材料7
  • 高成長の継続

    売上高が3年で5倍以上に拡大、2026年2月期も増収予想。

  • 高い収益性

    営業利益率が28%と高水準。

  • AI市場の追い風

    AI需要の拡大で事業環境は良好。

  • 売上高57%増の33億円で成長加速決算発表後影響

    売上高は14→21→33億円と拡大。30億円超えが成長株の評価を高める

  • ROE37.2%の高収益体質がPBR18.98倍を裏付ける継続影響

    ROE37.2%は市場平均を大きく上回り、PBR18.98倍のプレミアムを正当化

  • 来期予想PER40.7倍へEPS約1.5倍化通年影響

    EPSは約63円から95円へ1.5倍増益予想。PERは61.09倍→40.7倍に改善

  • 外国人保有1.91%と低く買い増し余地不定影響

    外国人保有比率1.91%は低位。成長期待で海外資金流入の可能性

マイナスに働く材料7
  • バリュエーション過大

    PSR12倍、PER61倍と成長に見合わない可能性。

  • 収益の質

    売上急拡大の内訳や一過性要因が不透明。

  • 競争優位の不明確

    他社との差別化や技術的優位性が確認できない。

  • PER61.09倍と高評価、減速なら急落決算発表後影響

    予想PER40.7倍でも割高圏。決算で成長鈍化なら調整リスク大

  • 営業利益率が1.3pt低下し収益性に陰り継続影響

    営業利益率は28.57%→27.27%と低下。増収効果が一巡する懸念

  • 無配当継続で株主還元が手薄通年影響

    配当利回り0%。高ROEでも還元不足は長期投資家の敬遠要因

  • 時価総額396億円と小型で流動性低い不定影響

    時価総額396億円、出来高が薄い。機関投資家の参入障壁

次の決算で確かめる点
売上高成長率
高成長が持続するか、成長の質を見るため。
営業利益率
高収益性が維持できるか確認。
顧客獲得数
成長の基盤となる顧客基盤の拡大を見るため。

株主

有価証券報告書より

2026年2月期末の株主数は延べ6,031人。区分でいちばん多いのは個人・その他52.9%。グループ会社や銀行などの安定株主が41.9%を占め、残る58.1%が市場で売買されうる浮動株にあたる。

所有者の区分ごとの比率

所有者の区分2024年2月%2025年2月%2026年2月%
個人・その他45.150.352.9
事業法人41.540.038.2
金融機関3.74.23.7
証券会社7.92.03.2
外国法人1.83.41.9
外国人個人0.00.10.1

発行済株式に対する持ち株比率です。単元未満株の扱いにより、合計が100%にならない期があります。

大株主上位10

順位株主持ち株比率 %
01合同会社Y&N37.64
02南塲 勇佑28.55
03楽天証券株式会社共有口2.16
04株式会社日本カストディ銀行(信託口)1.58
05日本マスタートラスト信託銀行株式会社(信託口)1.49
06白川 則雄1.27
07ジャフコSV6投資事業有限責任組合0.97
08荻本 成基0.97
09菊地 佳宏0.97
10山田 郁生0.97

有価証券報告書の大株主の状況から、上位10者を掲載しています。信託銀行の名義は、実際の保有者ではなく運用を預かる先を指すことがあります。

株価指標の推移

有価証券報告書 6期分

1株利益は6期で−95%、1株純資産は5期で−92%。直近期のROEは37.2%で、日本株の目安とされる8%を上回る。

決算期EPSBPSROE%PER
2021年2月1,3982,39882.3
2022年2月138.2
2023年2月5980.4
2024年2月339960.8181.2
2025年2月4214135.150.2
2026年2月6420337.232.7

有価証券報告書に記載された各期の値です。PERは期末時点の株価にもとづく実績値で、いまの株価から計算した値とは異なります。

EPS1株利益
1株が1年で稼いだ純利益。伸びていれば株の稼ぐ力が育っている
BPS1株純資産
1株あたりの持ち分。会社に積み上がった蓄えの目安
ROE自己資本利益率
株主のお金でどれだけ稼いだか。日本株では8%が一つの目安
PER期末実績
株価が1年分の利益の何倍か。低いほど割安とは限らず、期待の低さのこともある

経営陣

8名 有価証券報告書の提出日現在

有価証券報告書に載っている役員は8名。2026/2期の役員報酬は総額72百万円。社内取締役1人あたりの報酬は、従業員の平均年収の約2倍にあたる。

氏名役職年齢
南塲勇佑代表取締役社長34
荻本成基取締役 DX事業開発部 部長27
菊地佳宏取締役 コーポレート部 部長41
山田郁生取締役 技術開発部 部長44
北田眞治取締役67
家城德彦常勤監査役70
原川裕一監査役45
木村昌則監査役44

役員報酬の内訳2026/2

役員の区分人数固定報酬百万円合計百万円1人あたり百万円
取締役(社内)4595915
社外取締役413133

有価証券報告書の役員報酬等の総額から、区分ごとの内訳を載せています。人数は当期中に在任した延べ人数のため、期末の人数と一致しない期があります。

有価証券報告書

有価証券報告書 2026/2期

会社自身が書いた有価証券報告書の本文を、章ごとにそのまま収録しています (要約ではありません)。

事業の内容4,529字を開く

何をしている会社か、会社自身の説明

3 【事業の内容】 (1) 事業の概要 当社は、「モノづくりのあり方を変え、世界を変えていく」ことをミッションに掲げ、製造業界向けに、AI技術及びIoT(注1)技術等の新しい技術を活用したサービスを提供しております。当社がサービスを提供している日本の製造業界は、グローバル化やアジアの国々を代表とする新興国の発展による「国際競争の激化」や少子高齢化に伴う「人手不足」等の構造的な課題に直面していると当社では捉えております。これらの課題に対処すべく製造業界においては生産性向上のためのAIやIoT等の新しい技術を活用したDX(注2)が強く求められていると判断しております。 当社が製造業界に提供するものは、生産性向上のソリューションとして、自社開発したプロダクトを提供する「AIシステム」及び顧客のDX推進を支援する「DXコンサルティング」の2つとなります。AIシステム及びDXコンサルティングは、以下に記載する特徴があると考えておりますが、それらは製造業に特化することでノウハウや専門性を短期間に有し、より高品質なソリューションの提供ができるように努めてきたことによります。 当社の見解では現在、製造業に向けて両ソリューションを提供している企業は国内において多くなく、当社の優位性に繋がるものと考えております。また、同一企業へ両ソリューションの導入を推進することにより、企業のDXを加速させ、一企業における収益の最大化を図っております。 [当社が提供する2つのソリューション] なお、当社では、AIシステムを提供した顧客へはDXコンサルティングを、DXコンサルティングを提供した顧客へはAIシステムを提供することを推進しており、両ソリューションは完全に分離されるものではなく、両要素を異なるバランスで含んでいることから、経営管理上はセグメントの分離をせず、「製造業DX事業」の単一セグメントとしております。 (注) 1.IoT(Internet of Things) IoTは、あらゆるモノをインターネット(あるいはネットワーク)に接続する技術であり、日本語では「モノのインターネット」と訳されます。 2.DX(Digital Transformation) DXは、デジタルトランスフォーメーションの略となります。デジタルトランスフォーメーションとは、企業がデジタル技術によって業務やビジネスの変革をすることを指します。 ① AIシステム (特徴) 当社は、自社のエンジニア部門においてAIシステムの企画・研究・開発を行っており、特定の顧客ごとに仕様を大幅に調整する必要がない汎用性の高いシステムを開発しています。顧客の製造ラインの製造環境及び解決したい課題に合わせて、AIシステムの提供だけでなく、撮像機器等の周辺のハードウェアと組み合わせて提供することで、顧客の製造ラインの自動化を実現しています。 従来、製造ラインの検査工程において検査員の目で行われていた良品/不良品の判定について、人の目に頼らず省力化・自動化を可能にするAI外観検査システム「Phoenix Vision/Eye」の開発・販売を行っております。 さらに当社は、顧客に対して、このようなAIシステムの販売に加えて、より高い検査精度を達成するための撮像環境を構築するために、カメラ等の撮像機器や装置・排出機構についても、組み合わせて提案・提供を行っております。 [AIシステム導入による効果] [当社製品AIシステム「Phoenix Vision/Eye」] [製造ラインでの運用イメージ] (当社の強み) a 製造業に対する豊富な知識 当社が対面している製造業の顧客にサービスの価値を訴求し販売を行うには、豊富な製造業の知識及び高い精度の実現が必要になります。製造業界においては、商談やサービス提供の過程において、高度な業界知識、製品知識及び製造工程に関する知識が求められます。当社は、製造業界出身者が多く在籍していることに加え、マニュアル化や社内教育により、製造業界出身者以外の者でも十分なパフォーマンスを発揮できるための仕組みを整えていると考えております。 なお、外観検査システムは通常1製造ラインごとの導入となり、その製造ラインでの効果が実証されることにより同一企業の別ラインへの追加導入へと繋がり、継続的な収益を見込むことが可能であると考えております。当社は工場現場の状況やデータ、解決したい課題に基づき、顧客に合わせた自動化や効率化の提案ができる点に強みがあると考えており、その実績により複数の企業で追加導入に至っております。 b 企画から導入までワンストップ対応 当社はAIシステムの開発・販売だけでなく、企画からカメラやセンサー等の撮像機器及び検査装置の製作等の提案、設置、稼働までをワンストップで提供しております。AI外観検査システムは、撮像条件により大きく検査精度が左右されるため、当社以外のAIベンダーでは、ソフトウェアのみを販売し撮像機器等については顧客側で別途調達しており、本番環境下において導入検討時と同水準の検査精度を出せない事例が多く見られます。 当社は、製造業界や画像検査領域での知見が豊富であり、ソフトウェアと撮像環境をワンストップで企画・提案・販売することにより、導入後の本番環境下でも高い検査精度を実現することが可能であると考えております。 c 自社開発のAI技術による外観検査処理 外観検査の処理技術には、従来技術であるルールベースと当社が開発しているAI技術を用いた2つが存在します。ルールベースは、人が設定した検査ルールに基づいて良品/不良品を判断することから検査基準が明確となりますが、設定には専門知識が必要なうえ、条件が複数ある場合にはその分の検査基準を事前に全て登録する必要があり、検査結果もその検査基準に完全に一致したもののみを検出します。そのため、明るさ等の環境変化に応じた設定を行うことは大変難しく、大量の製品を製造しつつ不良品の出荷をゼロとするには、例え良品であっても一定の基準を満たさない製品を歩留まりにして熟練の検査員による検査をもって良品/不良品を判断している製造現場があります。このような製造現場では、良品でありながらも歩留まりにせざるを得ないことに頭を悩ませている場面が見受けられます。 一方で、AI技術を用いた場合は、良品/不良品の画像を学習データとして与えて自己学習させていくことで特徴を自動的に抽出して判断するようになります。曖昧さや柔軟性等は、試行回数を増やせば増やすほど数値化して表現することができ精度も高められることから、熟練の検査員による官能検査が必要なケースに非常に有効です。工数削減又は歩留まりの大幅な解消が期待できると当社では考えております。 d 汎用性の高さ AI外観検査システムの核となる基盤は、自社が開発する汎用性の高いソフトウェアであるため、特定の顧客ごとに仕様を大幅に調整する必要がなく、注文を受けてから1週間程度で導入することが可能です。操作性も容易なため、顧客側での設定調整や導入後の運用において、操作者の熟練度等に左右されません。 また、当社製品の外観検査処理にはAI技術に加え、ルールベースも搭載しております。学習データ用の良品/不良品画像を蓄積し十分に学習させるまでは、従来のルールベースで使用することも可能です。このように、汎用性の高さにより検査する商品や特徴が変わっても顧客の要望に合わせて対応が可能なため、大手製造業で同一工場に複数のラインがあっても、大きな仕様変更を行うことなく、全ラインに導入の機会があります。加えて、大手製造業であれば国内だけでも複数の工場を保有しているため、今後は、既存顧客のリピート案件の比率が高まることが予想され、獲得コストの低減に繋がると考えております。 (導入実績) これまでの「AIシステム開発・販売」の実績は、自動車業界及び食品業界を中心に、導入してまいりました。AIシステム及びその周辺機器の販売を通じた2026年2月期の平均販売単価は、18百万円であります。導入事例として、大手自動車メーカーにおける「部品の傷の自動検査」、大手即席麺メーカーにおける「かやくとソースの自動分類」、大手ハムメーカーにおける「生成されたハムの自動検査」等があり、人が行っていた業務の自動化を実現しています。 [外観検査自動化例] ② DXコンサルティング (特徴) 日本の製造業界は、新興国の工業化による国際競争力の激化や少子高齢化に伴う労働人口の減少等の構造的な課題に直面していると当社では捉えております。当社は、その課題解決にDXコンサルティングが有効と考えており、AIやIoT等の新しい技術を活用した顧客のDX推進を支援するサービスを提供しております。 当社のコンサルタントが顧客のDXプロジェクトにおいて、課題設定フェーズから運用フェーズまでのプロジェクト全体に携わっております。 [サービスの内容] (当社の強み) 当社が対面している製造業界においては、製造現場の生産性向上を目的としたDXの推進が急務となっているものの、製造業の企業にはAIやIoT等の新しい技術に精通している人材が不足しており、必要なデータがない、データが生産設備から取得できないことによってDXの推進が想定通りにいかないケースがあると当社では捉えています。 また、製造現場におけるDXには、製造業界や製造工程に対する豊富な知見が必要になる一方で、AIベンダーやDXコンサル企業に、製造業界や製造工程に対する豊富な知見を有している人材は多くなく、そのため製造現場にDXのコンサルサービスを十分なレベルで提供できる企業は多くはないと当社では想定しております。 当社は、製造業に特化してきたことにより、製造業及び製造工程における多くの知見と実績やノウハウを有することができ、顧客の生産設備からデータを取得するためのデバイスの選定から、データ取得、分析、結果を踏まえた実際の運用までを支援しています。そして、製造現場の様々な課題への解決実績を積み上げることで、より質の高いサービスを提供できるよう取り組んでおります。また、当社は、人材育成、テーマ選定、検証、開発、運用に至るまで、単なるアドバイスではなく、ハンズオンでの開発支援ができることが特徴であると考えております。 [当社が導入したソリューション] ※1 Computer Aided Engineeringの略。 設計した製品のシミュレーションや解析をコンピューター上で実施すること。 (導入実績) これまでの「DXコンサルティング」の実績は、自動車業界及び食品業界を中心に生産工程における複数の領域で導入した他、同一企業から幅広く課題に対する相談を受け複数回の成約を獲得しています。2026年2月期のDXコンサルティングの平均販売単価は、1百万円であります。 [事業系統図]
経営方針・対処すべき課題3,131字を開く

経営陣が考える方向性と課題

1 【経営方針、経営環境及び対処すべき課題等】 当社の経営方針、経営環境及び対処すべき課題等は、以下の項目と認識しております。なお、文中の将来に関する事項は、当事業年度末現在において、当社が判断したものであります。当該将来に関する事項については、その達成を保証するものではありません。 (1) 経営方針 当社は、「モノづくりのあり方を変え、世界を変えていく」ことを企業理念とし、当社に関わってくださる全ての皆様に大きな喜び(付加価値)を提供することを目指しています。 上述の企業理念に基づき、日本の製造業が抱える「人手不足」、「技能承継」等の大きな社会課題を解決するため、外観検査等の製造工程の自動化・省力化を可能にするプロダクトの開発・販売及び、DX推進のためのコンサルティングを展開しています。当社は、製造業界におけるDX推進の一翼を担い、製造業の競争力を強化し、日本のモノづくりの発展に貢献していきます。 また当社は、2027年度から2029年度における中期経営方針を以下のとおり定め、成長戦略に基づき実現に向けて取り組んでまいります。 (2) 経営戦略等 当社は、製造業界に向けてAIシステムとDXコンサルティングを提供できる強みを活かして、製造業のDX化を支援し、事業成長をしてきました。現時点では1工場の1ラインの自動化・省力化を行った企業が多いため、今後AIシステムでは導入する製造ラインの拡大を推進し、DXコンサルティングでは異なる生産工程の自動化を支援することで、同一顧客に複数回にわたってサービスを提供し、顧客の自動化を支援してまいります。さらにAIシステムを導入した企業に、生産計画の自動化等のDXコンサルティングを提供することで、取引の重層化を図っていきます。 中期では、同一顧客の別工場への拡大や新規ソリューションの導入と取引を発展させていき、顧客の生産工程自動化を様々な形で支援する体制を築いていきます。 [成長戦略(企業単位)] 新規ソリューションの開発は、DXコンサルティングを通じて顧客の課題を発掘し、業界横断で汎用的に課題解決が可能な領域を見定め、開発を行ってまいります。PDCAサイクルを循環させることで顧客課題に適したサービスを提供し、ソリューション領域の拡大を図っていきます。 国内において製造業の事業者数は11万社(※1)あり、当社の取引社数シェアは約0.3%と今後の取引拡大の余地は大きいと考えております。今後は幅広い業界での導入実績を積み上げ、様々な顧客課題に対応できる企業となることで、製造業におけるDX支援企業としての地位を築き、安定的かつ成長性のあるビジネスモデルを目指します。 そのため、国内展開・技術面の拡充を目指し、国内支社の展開を進めると共に、海外工場への本格的なサービス展開を検討していきます。技術面においてはAIを中心にソリューション領域の拡大を継続し、幅広い課題に対応できる企業を目指していきます。 [成長戦略(業界単位)] ※1 総務省・経済産業省「令和3年経済センサス-活動調査 従業員10名以上の事業所数」より引用 ※2 波形解析は開発段階のサービスとなります。 (3) 経営上の目標の達成状況を判断するための客観的な指標 当社は、経営上の目標の達成状況を判断するために成長性と収益性を重視しており、自社の成長及び競合他社との比較検証を行うことを目的に「売上高」「売上高成長率」「売上総利益」「売上総利益率」「営業利益」「営業利益率」を客観的な指標としております。さらに今後、高いレベルの成長性と収益性を実現するために「受注残高」「累計取引社数」「継続顧客売上高」についてもモニタリングをしていきます。なお、これらKPIを用いた推移については、「4 経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析 (2)経営者の視点による経営成績等の状況に関する分析・検討内容 ①経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容」に記載のとおりであります。 (4) 経営環境並びに事業上及び財務上の対処すべき課題 当社は、今後のさらなる成長を実現する上で、以下の事項を経営課題として重視しております。 ① 収益基盤の構築・強化への取り組み 当社が対面する製造業界は、内閣府が公表する「国民経済計算(GDP統計)」によれば、市場規模119兆円と我が国の国内総生産の18.8%を占める巨大な市場規模です(内閣府「2024年度(令和6年度)国民経済計算年次推計」、2025年12月)。内閣府が公表する「令和7年版高齢社会白書(全体版)」によれば、今後の国内における生産年齢人口の推移は、2024年の7,373万人から2070年には4,535万人と、2,838万人ほど減少することが見込まれており、当社では製造業界においても、人手不足が課題となると想定しています。外部統計データによれば、生産性向上・コスト効率化に繋がるデジタル投資は高い水準が見込まれています(工場デジタル化市場規模2024年度(見込):1兆8,420億円→2030年度(予測):2兆1,800億円。出典:㈱矢野経済研究所「工場デジタル化市場に関する調査を実施(2025年)」(2025年4月30日発表)より引用)。 一方で、JILPT(独立行政法人労働政策研究・研修機構)が2023年12月に公表した「ものづくり産業のデジタル技術活用と人材確保・育成に関する調査結果」によれば、デジタル技術活用の課題は、企業の活用状況を問わず共通しています。具体的には、「導入ノウハウの不足」「先導的役割を果たす人材の不足」「予算の不足」の3項目が回答の大部分を占める結果となりました。 生産年齢人口の推移(万人)※1 ※1 内閣府「令和7年版高齢社会白書(全体版)」をもとに当社作成 以上のことから、当社では、製造業における生産性向上や労働人口減少への対応としてDX投資が進むと考えつつ、社内にデジタル化のノウハウを持つ人材が不足しているため、DX化が想定以上に進まない可能性もあると認識しております。 当社は、AIシステムの販売及びDXコンサルティングを通じて、製造現場ごとのニーズに即したハードウェアとソフトウェアを提供し、製造業の課題解決とDXの推進を図ることで、製造業の競争力強化に貢献してまいります。 ※1 内閣府「2024年度(令和6年度)国民経済計算年次推計」(2025年12月) ② 営業体制の強化 当社の持続的成長には、優秀な営業人材の採用と育成が欠かせません。採用においては、製造業に必要な専門知識又は優れた営業力を有し、当社の理念に共感する人材を発掘し、今後もその方針に基づいた採用活動を継続してまいります。教育面では、入社時の研修に加え、定期的な勉強会や営業活動を通じた気づきの共有を行い、業界知見を高め、営業力の強化を図ってまいります。 ③ 製品開発力・技術力の向上及び開発体制の強化 当社の事業領域においては、顧客の要求水準が高く、それに応えるための高い技術力及び製品を開発することが求められます。これらの実現のために、優秀な技術者の確保及び最新技術をキャッチアップする体制の構築を図ってまいります。 ④ 内部管理体制の強化 当社は、さらなる事業拡大を推進し、企業価値を向上させるためには、効率的なオペレーション体制を基盤としながら、内部管理体制を強化していくことが重要な課題であると認識しており、社内研修の実施等コンプライアンス体制及び内部統制の充実・強化を図ってまいります。
事業等のリスク7,858字を開く

会社が自認するリスクの一覧

3 【事業等のリスク】 本書に記載した事業の状況、経理の状況等に関する事項のうち、経営者が財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況に重要な影響を与える可能性があると認識している主要なリスクは、以下のとおりであります。また、リスク要因に該当しない事項についても、投資者の投資判断上重要であると考えられる事項については、投資者に対する積極的な情報開示の観点から記載しております。 当社はこれらのリスク発生の可能性を認識した上で、発生の回避及び発生した場合の対応に努める方針ではありますが、当社の株式に関する投資判断は、本項及び本項以外の記載事項を慎重に検討した上で、行われる必要があると考えております。 なお、文中の将来に関する事項は、当事業年度末現在において当社が判断したものであり、将来において発生する可能性のある全てのリスクを網羅するものではありません。 ① 市場動向について(発生可能性:中、発生時期:特定時期なし、影響度:大) 当社では、客観的、継続的に、市場と競合他社、自社の分析を実施し、市場変化の兆候は迅速に経営戦略に反映させております。また、AIビジネス市場の中でも、2つのソリューションの提供を行うことで単一のサービスの場合より市場変化の影響を緩和し、リスク低減を図っております。 当社がビジネスドメインとするAIビジネス市場は今後さらなる成長が見込まれている領域でありますが、市場の成長ペースが大きく鈍化した場合等には、当社の事業及び業績に影響を及ぼす可能性があります。 ② 技術革新について(発生可能性:中、発生時期:特定時期なし、影響度:大) 当社が事業を展開するIT業界は、技術革新のスピードや顧客ニーズの変化が速く、それに基づく新機能の導入等が行なわれております。当社は、オープン技術(機械学習技術/深層学習技術・自然言語処理技術等)と当社技術を組み合わせることにより、また、常に市場動向を注視し、技術革新への対応を講じることにより、今後も競争力のあるサービスを提供できるように取り組んでおります。 しかしながら、予想以上の急速な技術革新や代替技術・汎用的な競合商品の出現等により、当社のサービスが十分な競争力や付加価値を確保できない場合には、新規受注の減少や契約継続率の低下により当社の事業及び業績に影響を及ぼす可能性があります。 ③ 競合について(発生可能性:中、発生時期:特定時期なし、影響度:大) 当社では、先行して事業を推進していくことで、さらに実績を積み上げて市場内での地位を早期に確立するとともに、当社の強みである製造業の豊富な知見を活かした企画から導入までのワンストップ対応によって、競争優位性を築いてまいります。また、今後の資金調達等を活かし、当社の資金力・ブランド力の強化を図ってまいります。 しかしながら、当社の事業については、競合他社が存在している他、新規参入事業者も見受けられます。資金力・ブランド力を有する大手企業の参入等、当社の競争優位性を上回る競合他社が出現した場合には、当社の事業及び業績に影響を与える可能性があります。 ④ 製造業界のDX市場の拡がりについて(発生可能性:中、発生時期:特定時期なし、影響度:大) 当社が対面する製造業界は、内閣府が公表する「国民経済計算(GDP統計)」によれば、市場規模119兆円と我が国の国内総生産の18.8%を占める巨大な市場規模です(内閣府「2024年度(令和6年度)国民経済計算年次推計」、2025年12月)。一方で、少子高齢化の影響によって労働人口が減少していることから、現状の市場規模を維持するには、人手不足が課題になると想定しています。外部統計データによれば、生産性向上・コスト効率化に繋がるデジタル投資は高い水準が見込まれています(工場デジタル化市場規模2024年度(見込):1兆8,420億円→2030年度(予測):2兆1,800億円。出典:㈱矢野経済研究所「工場デジタル化市場に関する調査を実施(2025年)」(2025年4月30日発表)より引用)。当社は、AI及びIoT等の新しい技術を用いたプロダクトの販売及びDXコンサルティングにより、製造業の特定の分野における自動化・省力化に向けたDXを推進しております(詳細は、「第1 企業の概況 3 事業の内容 (1)事業の概要 ②DXコンサルティング」をご参照願います)。 しかしながら、製造業界自体の景況や、DX推進の度合いに応じては、当社の事業及び業績に影響を及ぼす可能性があります。 ⑤ 人材の確保について(発生可能性:中、発生時期:特定時期なし、影響度:大) 当社の事業領域において、高い成長率及び高い利益率を実現するためには、営業・戦略・技術・コーポレートの各面において、多くの優秀な人材を獲得することが必要であると考えております。採用市場の競争が激化するなか、当社では一定数の退職者が生じていることを踏まえ、社員の定着率を高めるべく労働環境の整備に取り組むとともに、継続的に優秀な人材を確保し、事業を一層発展させていくための採用及び社内教育体制の強化を図っております。また、社内の優秀な人材の流出を防ぐため、利益獲得に注力できる経営組織の構築にも努めております。 しかしながら、今後の人材採用・確保の状況によっては、当社の事業及び業績に影響を及ぼす可能性があります。 ⑥ 製品開発力・技術力について(発生可能性:低、発生時期:特定時期なし、影響度:中) 当社の事業領域においては、顧客の要求水準が高く、それに応えるための高い技術力及び製品を開発することが求められます。これらの実現のために、優秀な技術者の確保及び最新技術をキャッチアップする体制の構築を図ってまいります。また、取締役 DX事業開発部部長 荻本成基及び取締役 技術開発部部長 山田郁生は、新規プロダクトの開発における専門的な知識や技術を有し、重要な役割を果たしていることから社員への教育・ノウハウの共有を進めることでリスク分散を図ってまいります。 しかしながら、顧客の要求水準を満たす技術レベルに達しない又は荻本成基及び山田郁生が何らかの理由により業務遂行が困難となった場合、当社の事業及び業績に影響を及ぼす可能性があります。 ⑦ 新製品・新ソリューションの開発について(発生可能性:低、発生時期:特定時期なし、影響度:大) 当社は、今後の事業領域拡大のために、新製品や新ソリューションの研究開発に取り組んでおります。 しかしながら、これらの活動は不確定要素が多く、事業計画を達成できなかった場合は、それまでの投資負担が、当社の事業及び業績に影響を及ぼす可能性があります。 ⑧ 取引依存度の高い主要な取引先について(発生可能性:中、発生時期:数年以内、影響度:中) 当社は、AIシステムにおいてサントリープロダクツ株式会社との取引を有し、同社への依存度が大きくなっております。2026年2月期において同社が売上高に占める割合は8.2%となっております。当社は、顧客との契約を遵守し、友好的な関係を維持するよう努めるとともに、特定の顧客に過度に依存しないよう、新規顧客の開拓を進める等ポートフォリオのバランスを考慮した経営を心掛けております。 しかしながら、顧客の事業環境や戦略の変化によって、取引の停止・縮小等の要因により、当社の事業及び業績に影響を及ぼす可能性があります。 ⑨ AIシステムの販売について(発生可能性:中、発生時期:特定時期なし、影響度:大) 当社は、AIシステムの販売だけでなく、カメラやセンサー等の撮像機器及び検査装置の製作等の提案、設置、稼働までをワンストップで提供しております。検査装置の製作においては、受注時に仕様を確認し差異が発生しないように取り組んでおります。 しかしながら、顧客の要望により仕様が変更となる場合又は納品を予定していた日に生産が優先され、AIシステムの設置が延期になる場合があり、納期が変動する可能性があります。その場合には、売上を計上する時期が変動し、当社の業績に影響を及ぼす可能性があります。 ⑩ 原材料等の調達に関するリスク(発生可能性:低、発生時期:特定時期なし、影響度:中) 当社は、原材料や部品等を国内の商社を通じて調達しております。多様なネットワークを構築し、安定的な供給を得られるよう努めております。 しかしながら、今後、円安、地政学リスク、新型コロナウイルス等の感染症拡大により原材料や部品等の仕入価格の高騰及び調達期間が長期化することがあります。原材料や部品等の価格が予想以上に急騰し、かつ、長期にわたって高値が続く場合、原材料価格の上昇分をコスト削減等で吸収できず、売価に転嫁できない、または、製品の納品遅延や販売機会の逸失等が発生し、当社の事業及び業績に影響を及ぼす可能性があります。 ⑪ 訴訟等について(発生可能性:中、発生時期:特定時期なし、影響度:大) 当社では、本書提出日現在において、業績に影響を及ぼす訴訟や係争は生じておりません。また、当社は取引の契約締結に際して、法務担当による事前の契約条文の審査を行い、トラブル等の未然防止に取り組んでおります。 しかしながら、当社が事業活動を行う中で、顧客等から当社が提供するサービスの不備等により、訴訟や係争が生じた場合には、当社の社会的信用が毀損され、当社の事業及び業績に影響を及ぼす可能性があります。 ⑫ 知的財産等に関するリスク(発生可能性:低、発生時期:特定時期なし、影響度:中) 当社は、事業に関する開発を進める中で発生した知的財産については、必要に応じて知的財産権の登録等を行い、当社の財産の保全を行うとともに、第三者の知的財産権を侵害しないように努めております。 しかしながら、今後、当社の事業領域において第三者の権利が成立した場合又は認識していない権利がすでに成立している場合は、第三者より損害賠償等の訴えを提起される可能性並びに権利に対して使用料等が発生する可能性があります。その場合は、当社の事業展開及び経営成績に影響を及ぼす可能性があります。 ⑬ 情報管理について(発生可能性:低、発生時期:特定時期なし、影響度:大) 当社では、事業を展開する上で、顧客企業の技術、製品に関しての機密情報を取り扱っております。これらの情報の外部流出を防止するため、規程の整備、社員等への研修及びセキュリティシステムの継続的な改善等、管理体制の構築に努めております。 しかしながら、不測の事態により情報が流出した場合には、当社の社会的信用の失墜や訴訟費用及び損害賠償の発生等により、当社の事業及び業績に影響を及ぼす可能性があります。 ⑭ 内部管理体制について(発生可能性:低、発生時期:特定時期なし、影響度:大) 当社は、事業拡大に伴い役職員数が増加していることから、役職員等の内部関係者による贈収賄・横領・インサイダー取引等の不正行為が発生しないよう、コンプライアンス関連規程を制定するとともに、当社の役職員等が遵守すべき法令・ルールについて、全員に周知し、啓蒙活動を継続的に行っております。 しかしながら、法令等に抵触する事態や内部関係者による不正行為が発生するといった事態が生じた場合や、事業の急速な拡大により内部管理体制の構築が追い付かないという事態が生じる場合には、当社の事業及び業績に影響を及ぼす可能性があります。 ⑮ 法的規制等について(発生可能性:低、発生時期:特定時期なし、影響度:大) 当社は、当社の事業を制限する直接的かつ特有の法的規制は、本書提出日時点において存在しないと考えております。 しかしながら、今後、当社の事業を制限する法的規制が制定され、既存の法的規制の運用が変更された場合には、当社の事業展開は制約を受ける可能性があります。当社としては引き続き法令を遵守した事業運営を行っていくべく、今後も法令遵守体制の強化や社内教育等を行っていく方針ですが、当社の事業が新たな法的規制の対象となった場合には、当該規制に対応するための費用が発生し、当社の事業及び業績に影響を及ぼす可能性があります。 ⑯ 代表者への依存について(発生可能性:低、発生時期:特定時期なし、影響度:大) 当社代表取締役社長である南塲勇佑は、当社の創業者、かつ、創業以来の最高経営責任者であり、当社の事業運営における事業戦略の策定や業界における人脈の活用等に関して、重要な役割を果たしております。当社は、南塲勇佑への過度な依存を回避すべく、経営管理体制の強化、経営幹部職員の育成、採用を図っておりますが、現時点において南塲勇佑に対する依存度は高い状況にあると考えております。 今後において、何らかの理由により南塲勇佑の当社における業務遂行の継続が困難となった場合、当社の事業運営等に影響を及ぼす可能性があります。 ⑰ 社歴が浅いことについて(発生可能性:-、発生時期:特定時期なし、影響度:-) 当社は、2020年3月に設立された社歴の浅い会社であることに加えて、急速な成長過程にあることから過年度の財務情報は期間業績比較を行うには不十分な可能性があります。また、新規事業の開拓も継続的に行っていく見込みであることから、過年度の財務情報のみでは、今後の業績を判断する情報としては、不十分な可能性があります。 ⑱ 小規模組織であることについて(発生可能性:中、発生時期:数年以内、影響度:大) 当社は、当事業年度末現在において従業員138名と小規模な組織であり、役職員一人一人への依存度が高い傾向にあります。今後、事業拡大に伴い、優秀な人材の確保や経営管理体制の強化を進めるとともに、継続的に利益獲得を見込める組織体制を整備してまいります。 しかしながら、当社が求める人材の確保ができない場合には、人員の増強や組織の拡充が制限され、当社の事業及び業績に影響を及ぼす可能性があります。 ⑲ 配当政策について(発生可能性:高、発生時期:特定時期なし、影響度:小) 当社は、設立以来配当を実施した実績はありませんが、株主に対する利益還元を経営の重要課題として認識しております。しかしながら、当社は、成長過程にあると考えており、内部留保の充実及び事業拡大のための投資等に充当することが、株主に対する利益還元につながると考えております。将来的には、事業環境及び財政状態等を勘案しながら、株主に対して利益還元を実施していく方針ではありますが、現時点では配当実施の可能性及びその実施時期等は未定であります。 ⑳ 自然災害について(発生可能性:中、発生時期:特定時期なし、影響度:大) 当社では、従業員安否確認手段の整備等、有事に備えて危機管理体制の整備に努めております。 しかしながら、大規模な地震、台風等の自然災害が想定を大きく上回る規模で発生した場合、当社又は当社の取引先の事業活動が制限され、当社の事業及び業績に影響を及ぼす可能性があります。 ㉑ 新株予約権の行使による株式希薄化について(発生可能性:高、発生時期:特定時期なし、影響度:小) 当社は、長期的な企業価値向上のため、役員及び従業員に対し、インセンティブとして新株予約権(以下、「ストックオプション」という)を付与しております。今後におきましても、優秀な役員及び従業員を確保するために、インセンティブとしてストックオプションを付与する可能性があります。これらストックオプションが行使された場合、発行済株式総数が増加し、既存株主が有する株式の価値及び議決権割合が希薄化する可能性があります。 なお、本書提出日現在、新株予約権による潜在株式数は52,000株であり、発行済株式総数10,256,000株の0.5%に相当しております。 ㉒ 資金繰りについて(発生可能性:低、発生時期:特定時期なし、影響度:中) 当社は現在、積極的な事業拡大の過程にあり、売上の増加に伴う運転資金の需要が先行して発生する傾向にあります。これらは将来的な債権回収により解消される一時的な資金需要であり、当社では金融機関との良好な関係構築を通じた機動的な資金調達により、必要十分な流動性を確保しております。 しかしながら、急激な市場環境の変化や金融情勢の変動等により、必要なタイミングで十分な資金調達が実行できない事態が生じた場合には、当社の事業展開や財務状況に影響を及ぼす可能性があります。 ㉓ 当社株式の流動性について(発生可能性:低、発生時期:特定時期なし、影響度:中) 当社は、株式会社東京証券取引所の定める上場維持基準は25%であるところ、流通株式比率(流通株式比率=(流通株式数)/(上場株式数)×100(%))は当事業年度末現在において30.37%となっております。今後は、当社の事業計画に沿った成長資金の公募増資による調達、ストックオプションの行使による流通株式数の増加、既存株主からの売出等の施策を組み合わせることで、流動性の向上を図っていく方針であります。 しかしながら、何らかの事情により上場時よりも流動性が低下する場合には、当社株式の市場における売買が停滞する可能性があり、それにより当社株式の需給関係にも悪影響を及ぼす可能性があります。 ㉔ 大株主について(発生可能性:低、発生時期:特定時期なし、影響度:小) 当社の代表取締役社長である南塲勇佑(自身の保有する資産管理会社の持分を含む)の所有株式数は、当事業年度末現在において発行済株式総数の66.1%となっており、引き続き大株主となる見込みです。南塲勇佑は、安定株主として引き続き一定の議決権を保有し、その議決権行使に当たっては、株主共同の利益を追求するとともに、少数株主の利益にも配慮する方針であります。 また、当社は、支配株主との取引は、原則として行わない方針ですが、当社と支配株主が取引を行う場合は、少数株主保護の観点から、取締役会において当該取引の合理性及び必要性並びに取引条件の妥当性について十分検討する予定です。 なお、当社の業容の変化や市場環境による影響等によって当該株式が売却され、短期的な需給のバランスの悪化が生じる可能性があり、当社株式の市場価格が低下する可能性があります。 ㉕ 投融資について(発生可能性:低、発生時期:短期、影響度:中) 当社は、現在において投資を行っている事実はありません。しかしながら、今後の事業拡大のために、国内外を問わず出資、子会社設立、合弁事業の展開、アライアンス、M&A等の投融資を実施する場合があります。また、投資判断においては、投資先候補企業の事業内容を吟味し、当社との事業シナジーが得られること、投資先候補企業の事業計画、当社の財務状況や投資先候補企業への影響力等を考慮し、投資先候補企業の評価額が適切な水準であることを慎重に確認し、投資判断を行う予定です。ただし、投資先企業の事業が計画通りに進捗しない場合や投融資額を回収できなかった場合、減損の対象となる事象が生じた場合には、当社の事業及び業績に影響を及ぼす可能性があります。
経営成績の分析 (MD&A)4,855字を開く

業績がなぜこうなったかの経営陣の説明

4 【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】 (1) 経営成績等の状況の概要 当社の財政状態、経営成績及びキャッシュ・フロー(以下、「経営成績等」という)の状況の概要は次のとおりであります。 ① 経営成績の状況 当社は、「モノづくりのあり方を変え、世界を変えていく」ことをミッションに掲げ、製造業界向けに、AI技術及びIoT技術等の新しい技術を活用したサービスを提供しております。 当事業年度におけるわが国経済は、雇用・所得環境の改善、日米交渉の合意による関税措置の不確実性の後退等により、景気は緩やかに回復してまいりました。一方で、物価上昇による個人消費の弱さや地政学リスクの高まりにより、先行きが不透明な状況が続いております。 当社がサービスを提供する製造業界においては、企業の設備投資意欲は底堅く、少子高齢化や人口減少を背景とした将来の労働生産性の向上を目的とした既存システムの刷新やDXの推進によるIT投資の動きが見られます。 このような経営環境の中、当社は、製造業の品質検査における労働集約型の作業や従来の製品に代わる手段として、AIを活用した画像検査システム「Phoenix Vision/Eye」の提供及び製造業の生産工程における自動化を推進するDXコンサルティングサービスを提供しております。 当事業年度では、本社移転拡張に伴う社員増加への対応や、カスタマーサポート専門部署の始動による既存顧客フォロー体制の強化を進めました。また、AI技術とX線検査技術を融合した新製品「PX-1000N」をリリースし、内観検査分野への展開を開始しました。さらに、展示会への出展によるリード獲得の強化、海外テストマーケティングの実施、営業所の開設(仙台、札幌)、積極的な採用活動などを通じ、成長戦略に基づき社内基盤の拡充と営業体制の強化を図っております。その結果、導入実績のある業界における同業他社からの受注獲得や、国内全工場を対象とした製品品質向上を目的とする大型プロジェクトにおいてパートナー企業に選定されるなど、事業は順調に拡大しております。 この結果、累計取引社数が337社となり、当事業年度においては、売上高3,278百万円(前期比52.9%増)、営業利益914百万円(前期比53.8%増)、経常利益912百万円(前期比53.3%増)、当期純利益652百万円(前期比53.4%増)となりました。当事業年度末の受注残高は、1,269百万円となります。 なお、当社は製造業DX事業の単一セグメントであるため、セグメント毎の記載はしておりません。 ② 財政状態の状況 (資産) 当事業年度末における資産合計につきましては、前事業年度末に比べ1,341百万円増加し、3,215百万円となりました。これは主に、売掛金及び契約資産が1,118百万円、原材料が91百万円増加したこと等によるものであります。 (負債) 当事業年度末における負債合計につきましては、前事業年度末に比べ677百万円増加し、1,129百万円となりました。これは主に、短期借入金が400百万円増加、人員増に伴う給与増加及び新本社フリーレント計上等による未払費用が131百万円増加したことによるものであります。 (純資産) 当事業年度末における純資産合計につきましては、前事業年度末に比べ664百万円増加し、2,086百万円となりました。これは主に、当期純利益を652百万円計上したことによるものであります。 ③ キャッシュ・フローの状況 当事業年度末における現金及び現金同等物(以下「資金」という)の残高は、前事業年度末に比べ61百万円減少した結果、427百万円となりました。各キャッシュ・フローの状況とその要因は以下のとおりであります。 (営業活動によるキャッシュ・フロー) 当事業年度において営業活動によるキャッシュ・フローは374百万円の支出(前年同期は161百万円の支出)となりました。これは主に、税引前当期純利益912百万円の計上、売上債権及び契約資産の増加による支出1,118百万円、法人税等の支払額201百万円によるものであります。 (投資活動によるキャッシュ・フロー) 当事業年度において投資活動によるキャッシュ・フローは94百万円の支出(前年同期は242百万円の支出)となりました。これは主に、有形固定資産の取得による支出101百万円によるものであります。 (財務活動によるキャッシュ・フロー) 当事業年度において財務活動によるキャッシュ・フローは406百万円の収入(前年同期は69百万円の支出)となりました。これは短期借入による収入400百万円によるものであります。 ④ 生産、受注及び販売の実績 a 生産実績 当社が提供するサービスの性格上、生産実績の記載になじまないため、当該記載を省略しております。 b 受注実績 当事業年度における受注実績は次のとおりであります。 セグメントの名称   受注高(百万円)   前期比(%)   受注残高(百万円)   前期比(%) 製造業DX事業   4,202   86.8   1,269   225.5 (注) 当社は、製造業DX事業の単一セグメントであるため、セグメント毎の記載はしておりません。 c 販売実績 当事業年度における販売実績は、次のとおりであります。 事業の名称   販売高(百万円)   前期比(%) AIシステム(注1、2)   3,087   72.5 DXコンサルティング(注1、2)   191   △46.2 合計   3,278   52.9 (注) 1.当社は、製造業DX事業の単一セグメントであるため、セグメント毎の記載はしておりません。サービス別に記載をしております。 2.主な相手先別の販売実績及び総販売実績に対する割合 相手先   第5期事業年度(自 2024年3月1日至 2025年2月28日)   第6期事業年度(自 2025年3月1日至 2026年2月28日) 金額(百万円)   割合(%)   金額(百万円)   割合(%) 東海漬物株式会社   248   11.6   -   - (注)当事業年度における販売実績の総販売実績に対する割合については、総販売実績に対する割合が10%未満であるため、記載を省略しております。 (2) 経営者の視点による経営成績等の状況に関する分析・検討内容 経営者の視点による当社の経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容は、高いレベルの成長性、収益性を実現するための参考指標として、「受注残高」、「累計取引社数」、「継続顧客売上高」についても、モニタリングをしております。 なお、文中の将来に関する事項は、当事業年度末現在において判断したものであります。 ① 経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容 当社は、「モノづくりのあり方を変え、世界を変えていく」ことをミッションに掲げて、製造業界向けにAI技術及びIoT技術等の新しい技術を活用したサービスを提供しております。顧客が抱える課題を解決するサービスを提供することでサービスの付加価値は高められ、付加価値を最大化することこそ、多くの顧客の需要に応えることができ、顧客基盤の拡充に繋がるものと考えております。付加価値の最大化に向けて継続的にモニタリングするKPIは、以下のとおりです。 回次   第2期   第3期   第4期   第5期   第6期 決算年月   2022年2月期   2023年2月期   2024年2月期   2025年2月期   2026年2月期 売上高   (百万円)   344   617   1,411   2,144   3,278 売上高成長率   (%)   234.0   79.4   128.7   51.9   52.9 売上総利益   (百万円)   305   547   1,135   1,682   2,585 売上総利益率   (%)   88.7   88.7   80.4   78.5   78.9 営業利益   (百万円)   3   64   508   594   914 営業利益率   (%)   0.9   10.4   36.0   27.7   27.9 受注残高   (百万円)   163   213   304   389   1,269 累計取引社数   (社)   52   103   169   233   337 継続顧客売上高   (百万円)   159   303   546   852   1,476 (注) 売上高成長率は、前年同期比の増減率となります。 「売上高」及び「売上高成長率」は、自社の成長性及び市場への浸透度をモニタリングするため、重要な経営指標と位置付けております。 「売上総利益」「売上総利益率」「営業利益」「営業利益率」は、自社の収益性及び付加価値の1つのバロメーターとしてモニタリングしております。 「受注残高」及び「累計取引社数」並びに「継続顧客売上高」は、新規顧客の開拓と既存顧客の深掘り、それら新規及び既存顧客からの受注残高を自社の成長性及び収益性としてモニタリングしております。 これまでの導入実績を前面に打ち出すことで新たな顧客を発掘して累計取引社数を増やすと共にリピーターとなる継続顧客からの案件も獲得しております。当社が提供するサービスの付加価値を高めるべく、AIシステムでは、より多くの顧客需要を満たせるように既存製品(Phoenix Vision/Eye)の汎用性を高めた他、次世代機(Phoenix Edge)の開発に着手いたしました。また、DXコンサルティングでは、継続顧客からの課題を深く多岐にわたり解決いたしました。その結果、当事業年度においては、売上高3,278百万円、売上高成長率52.9%、売上総利益2,585百万円、売上総利益率78.9%、営業利益914百万円、営業利益率27.9%、受注残高1,269百万円、累計取引社数337社、継続顧客売上高1,483百万円となっております。 ② 資本の財源及び資金の流動性 当社の運転資金需要のうち主なものは、従業員の給与手当の他、販売費及び一般管理費の営業費用であります。当社は、事業運営上必要な資金を安定的に確保するために、必要な資金は自己資金、金融機関からの借入等でバランスよく調達していくことを基本方針としております。 ③ 経営成績に重要な影響を与える要因について 経営成績に重要な影響を与える要因につきましては、「3 事業等のリスク」に記載のとおりであります。また、今後の経営成績に影響を与える課題につきましては、「1 経営方針、経営環境及び対処すべき課題等」に記載のとおりであります。 ④ 重要な会計方針及び見積り 当社の財務諸表は、我が国において一般に公正妥当と認められる会計基準に基づき作成されております。この財務諸表の作成に当たりましては、資産・負債及び収益・費用の報告数値及び開示に影響を与える見積り及び仮定の設定を行っております。 当該見積りにつきましては、過去の実績や現状等を勘案して合理的に判断を行っておりますが、実際の結果は見積りによる不確実性のため、これらの見積りと異なる可能性があります。なお、当社が財務諸表の作成に際して採用している重要な会計方針につきましては「第5 経理の状況 1 財務諸表等(1)財務諸表 注記事項(重要な会計方針)」に記載しております。 ⑤ 経営者の問題意識と今後の方針に関して 経営者の問題意識と今後の方針については、「1 経営方針、経営環境及び対処すべき課題等」に記載のとおりであります。

EDINET提出の有価証券報告書から自動抽出。表は文字起こしのため崩れることがあります。

開示資料

出典

このページの財務・役員・株主等のデータは、金融庁EDINETに提出された開示書類から自動抽出しています。会計基準は JapanGAAP

リンク先はEDINET (金融庁) の書類閲覧ページです。

IR資料の開示履歴 (TDnet)
  • 決算説明資料2027年2月期 第1四半期決算説明資料2026-07-14

TDnetのPDFは掲載後約1ヶ月で削除されるため、古い開示はタイトルのみの記録です。

関連する企業

関連企業

本ページは公的開示と市場データに、群青で示した解釈を重ねて構成しています。財務・株価の数値は開示・市場データをそのまま表示し、AIには生成させていません。 AI評価 (割安判定・スコア) は解釈です — 詳しくは編集方針をご覧ください。