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日経平均64,325.64-1,890NYダウ52,965.38+199ドル円158.86-1NASDAQ26,205.58+106S&P 5007,665.62+34SOX 指数11,344.26+569/2終値

石油資源開発

Japan Petroleum Exploration Co., Ltd.1662 · Prime · 鉱業

国内ガスパイプライン網と海外油ガス田開発を持つ総合エネルギー企業。国産天然ガスと輸入LNGの両軸で都市ガス・電力向けに供給。

概要

石油資源開発(JAPEX)は、石油・天然ガスの探鉱・開発・生産から販売までを一貫して手掛ける国内最大手の独立系石油開発会社である。1955年に特殊会社として設立され、1970年に民間会社として再出発した。国内では新潟・秋田などの油ガス田、海外では米国・ノルウェー・イラクなどに権益を持つ。2025年3月期の売上高は3891億円、営業利益620億円(利益率15.9%)と高い収益性を示したが、資源価格変動の影響を受けやすく、2026年3月期は減収減益を見込む。

国内E&Pとインフラの一体運営

日本セグメントは、原油・天然ガスの生産(E&P事業)と、パイプライン網やLNG基地を活用したガス供給・電力販売(インフラ・ユーティリティ事業)の二本柱で構成される。生産では、新潟県の東新潟ガス田・片貝ガス田、秋田県の由利原油ガス田、北海道の勇払油ガス田などが主力である。インフラ面では、総延長800km超のガスパイプライン網を保有し、相馬LNG基地(福島県)や新潟基地で輸入LNGを気化して供給する。2026年3月期の日本セグメント売上高は2482億円、セグメント利益は309億円であった。

海外E&Pの展開エリア

海外事業は北米、欧州、中東、東南アジアなどに広がる。北米では米国テキサス・オクラホマ州でのタイトオイル、コロラド・ワイオミング州でのタイトオイル・ガスの開発・生産をJapex (U.S.) Corp.やVerdad Resourcesが行う。欧州ではノルウェー領海の鉱区でJAPEX Norge ASが原油・天然ガスを生産する。中東ではイラク・ガラフ油田でジャペックスガラフが原油生産を行う。2026年3月期の北米セグメント売上高は524億円、欧州は81億円であった。

収益構造と資源価格リスク

当社の売上高は原油・天然ガスの販売価格と為替レートに大きく左右される。2026年3月期の連結売上高3403億円のうち、E&P事業が1093億円、インフラ・ユーティリティ事業が1723億円、その他事業が587億円を占めた。営業利益は389億円で、前年度の620億円から減少した。資源価格下落や液化天然ガス販売量減少が主因である。経常利益は616億円と前年度比4.1%減にとどまったが、これは持分法利益の改善や為替差益が寄与したためである。

グループ構成と子会社の役割

連結子会社は32社、関連会社は19社(2026年3月31日現在)。主要子会社として、国内ではエスケイエンジニアリング(坑井掘削)、物理計測コンサルタント(検層)、地球科学総合研究所(物理探鉱)、北日本オイル(原油販売)、白根瓦斯(都市ガス販売)などがある。海外ではJapex (U.S.) Corp.、Verdad Resources、JAPEX Norge AS、ジャペックスガラフなどがE&P事業を担う。また、福島ガス発電(FGP)は持分法適用関連会社で、相馬LNG基地に隣接する発電所で電力を生産し、当社が販売する。

中長期戦略とCCUSへの取り組み

2026年4月、当社は「JAPEX経営計画2026-2035」を公表した。2035年度に当期純利益1000億円、生産量18万boe/d、CO2累計貯留量800万トン以上を目標に掲げる。同計画では、海外E&PとCCUS(二酸化炭素回収・貯留)への集中投資で「コア資産群」を構築する方針を示した。2021年5月に策定した「JAPEX2050」の基本コンセプトを継承しつつ、ネットゼロ社会への貢献を目指す。成長投資額は1.5兆円を見込み、2030年度頃には株主還元の拡充も検討する。

業界の中での役割は原油・天然ガスの上流生産と中流パイプライン供給、下流電力販売を統合した総合エネルギーサプライヤーにあたる。

この章の文章は、有価証券報告書と会社の開示をもとにAIが編纂しています。数値は開示のままで、AIには生成させていません。

売上高
3,403億円
営業利益
389億円
営業利益率
11.4%
純利益
534億円
2026/3 通期の連結業績。決算の内訳は最新の決算以降にあります。

何をしている会社か

有価証券報告書「事業の内容」(2026/3期)より

01日本 E&P事業主力

国内において原油・天然ガスの生産を行い、グループ会社を通じて販売。国内エネルギー安定供給の基盤。

主要顧客北日本オイル

主な製品・サービス2
原油
石油資源開発および子会社が生産する原油。北日本オイルが購入・販売。
天然ガス
国内ガス田で生産される天然ガス。パイプラインやLNG基地を通じて需要家に供給。

02日本 インフラ・ユーティリティ事業主力

国産天然ガスに加え、相馬LNG基地・新潟基地で輸入LNGを気化し、800km超のガスパイプライン網で需要家に販売。北海道でも勇払基地で供給。タンクローリー・コンテナによるサテライト供給、託送サービスも提供。FGPへの発電委託による電力販売や、バイオマス発電事業も展開。

主要顧客白根瓦斯、東北天然ガス、福島ガス発電

主な製品・サービス4
都市ガス
国産天然ガスおよび輸入LNG気化ガスをパイプラインで供給する都市ガス。
電力
FGPに発電委託し、主に小売電気事業者へ販売する電力。
LNGサテライト供給
タンクローリー・タンクコンテナによる、パイプライン未到達地域向けのLNG供給。
託送供給サービス
当社導管網を利用した第三者へのガス託送サービス。

03北米 E&P事業準主力

米国テキサス・オクラホマ州でタイトオイル、コロラド・ワイオミング州でタイトオイル・ガスの開発・生産。

主な製品・サービス2
タイトオイル
米国シェール層から生産される原油。Japex (U.S.) Corp.等が開発・生産。
タイトガス
米国シェール層から生産される天然ガス。Verdad Resourcesが開発・生産。

04欧州 E&P事業準主力

ノルウェー領海上鉱区で原油・天然ガスの探鉱開発・生産。JAPEX Norge ASが事業主体。

主な製品・サービス2
原油
ノルウェー海上鉱区で生産される原油。
天然ガス
ノルウェー海上鉱区で生産される天然ガス。

05中東 E&P事業準主力

イラク・ガラフ油田で原油生産。ジャペックスガラフが事業主体。

主な製品・サービス1
原油
イラク・ガラフ油田で生産される原油。

06日本 その他事業副次

グループ向け坑井掘削・改修、物理検層・マッドロギング、物理探鉱、石油製品製造販売等のサービスを提供。

主な製品・サービス3
坑井掘削・改修請負
エスケイエンジニアリングが行う、坑井の掘削および改修作業の請負。
物理検層・マッドロギング
物理計測コンサルタントが行う、坑井掘削時の地層調査・記録サービス。
物理探鉱
地球科学総合研究所が行う物理探鉱作業の請負。

07北米 インフラ・ユーティリティ事業副次

米国テキサス州「フリーポートLNGプロジェクト」に参画し、LNG液化設備への出資・事業参加。

08その他 E&P事業副次

東南アジア(EMP Gebang Ltd.)の開発段階鉱区、ロシア(サハリン石油ガス開発)への参加。

製品と技術

国内油ガス田での原油・天然ガス生産

国内E&P事業では、新潟県の東新潟ガス田・片貝ガス田、秋田県の由利原油ガス田・申川油田、北海道の勇払油ガス田などで生産を行う。生産された原油はグループ会社の北日本オイルが購入・販売し、天然ガスは自社のパイプライン網で供給される。2026年3月期の国内E&P売上高は1093億円。国内生産はエネルギー安定供給の基盤であり、探鉱技術の粋を集めた開発が特徴である。

LNG基地とガスパイプライン網による供給

当社は相馬LNG基地(福島県)と日本海エル・エヌ・ジー新潟基地で輸入LNGを受け入れ、気化して供給する。総延長800km超のガスパイプライン網により、新潟から仙台、北海道勇払基地まで広域に天然ガスを供給する。また、パイプライン未到達地域にはタンクローリー・タンクコンテナによるLNGサテライト供給を実施し、需要家のニーズに応える。

電力販売とバイオマス発電事業

相馬LNG基地に隣接する福島ガス発電(FGP)に発電を委託し、生じた電力を主に小売電気事業者に販売する。また、北海道の網走バイオマス第2・第3発電所や大洲バイオマス発電所に燃料供給を行い、再生可能エネルギー事業にも参画している。これらの発電事業は、ガス事業と組み合わせたエネルギーソリューションの一環である。

坑井掘削・改修と物理探鉱のサービス事業

グループ会社のエスケイエンジニアリングは、当社グループ内外から坑井の掘削・改修作業を請け負う。物理計測コンサルタントは坑井掘削中の物理検層とマッドロギングを、地球科学総合研究所は物理探鉱作業をそれぞれ提供する。これらの技術サービスは、自社の探鉱開発経験に裏打ちされたもので、グループ全体の技術力向上に寄与している。

米国シェール層でのタイトオイル・ガス生産

北米E&P事業では、米国テキサス・オクラホマ州でJapex (U.S.) Corp.がタイトオイルを、コロラド・ワイオミング州でVerdad Resourcesがタイトオイル・ガスを生産する。これらのシェール開発は、水平掘削と水圧破砕技術を活用し、2026年3月期の北米セグメント売上高は524億円を計上した。生産量は今後も拡大が見込まれる。

ノルウェー領海とイラクでの海外E&Pプロジェクト

欧州ではJAPEX Norge ASがノルウェー領海の鉱区で原油・天然ガスを生産する。中東ではジャペックスガラフがイラク・ガラフ油田で原油生産を行う。これらの海外プロジェクトは、リスク分散と収益源の多様化を目的としており、持分法適用会社や連結子会社を通じて運営される。2026年3月期の欧州セグメント売上高は81億円である。

有価証券報告書の事業の記述をもとにAIが編纂しています。

業界での位置づけ

鉱業のなかでの位置

国内大手の石油開発、海外依存で収益変動

石油資源開発は日本の石油・天然ガス開発会社として、INPEXに次ぐ規模を持つ。売上高は約3,900億円で、営業利益率は15.93%と高水準だが、最新期には11.43%に低下しており、原油価格変動の影響を強く受ける。ライバルであるINPEXは規模が大きく、国際競争力が高いのに対し、石油資源開発は国内資源開発に強みを持つが、海外事業の比率が高まるにつれて価格変動リスクも拡大している。また、住石ホールディングスや日鉄鉱業などは規模が小さく、直接の競合とは言い難い。エネルギー転換の流れの中で、脱炭素への対応が課題となっている。

強み

  • 国内の石油・ガス田開発で豊富な実績と技術力を持つ。
  • 原油高の局面では高い利益率を誇り、収益貢献が大きい。
  • パイプラインや精製設備など基盤インフラを保有している。
  • 国内エネルギー供給の一翼を担い、社会的役割が大きい。

課題

  • 収益が原油価格に大きく左右され、変動リスクが高い。
  • 脱炭素社会の流れで化石燃料需要の縮小が懸念される。
  • INPEXなど大手に比べ国際競争力で劣り、事業拡大に制約。

強みと課題は、開示資料をもとにAIがまとめた見立てです。

同業の企業

エネルギー・資源の時価総額近傍。太字が石油資源開発

時価総額で並べると、掲載11社のなかで6番目にあたる。

#企業時価総額PER
19513電源開発7,609億円12.8倍
25021コスモエネルギーホールディングス7,041億円9.4倍
36302住友重機械工業6,759億円16.2倍
46269三井海洋開発6,301億円8.9倍
58088岩谷産業5,149億円10.6倍
61662石油資源開発4,945億円9.2倍
76508明電舎4,862億円20.5倍
89336大栄環境3,686億円23.1倍
91515日鉄鉱業2,688億円18.8倍
109793ダイセキ1,790億円19.3倍
112337いちご1,618億円9.7倍

時価総額は直近の終値ベース。同業の範囲は独自の業界分類(エネルギー・資源)に従っています。

会社の歴史

沿革 26件

特殊会社として創業し国内油田を相次いで発見

1955年12月、石油資源開発株式会社(旧会社)が半額以上を政府出資(設立時約56%)する特殊会社として設立された。その後、新潟県・秋田県で探鉱を進め、1958年3月に見附油田、同年7月に申川油田、1959年6月に東新潟ガス田、1960年12月に片貝ガス田を発見した。これらは国内エネルギー供給の基盤となる発見であり、現在も生産を続けている。

石油開発公団への統合と分離による民間化

1967年10月、石油開発公団が設立され、旧会社は解散し業務を公団が承継した。しかし、3年後の1970年4月、石油開発公団から分離し、民間会社「石油資源開発株式会社」として再発足した。旧会社株式の政府出資分は公団が引き継いだが、これにより独立系石油開発企業としての道を歩み始めた。同年にはエスケイエンジニアリングなど、グループ企業の基礎が形成された。

国内ガス田の発見と天然ガスパイプラインの整備

1968年4月には吉井ガス田(新潟県)を発見。1980年代には北海道の勇払油ガス田(1989年発見)など新たな油田・ガス田の発見が続いた。1996年3月には新潟・仙台間のガスパイプライン(総延長251km)が完成。これにより天然ガスの広域供給が可能となり、国内インフラ事業の基盤が強化された。後の800km超のパイプライン網の出発点である。

東京証券取引所への上場と海外事業本格化

2003年12月、東京証券取引所市場第一部に株式を上場した。これにより資金調達力が向上し、海外E&Pへの投資が加速した。2010年3月にはイラク・ガラフ油田開発を目的とするジャペックスガラフを設立。その後も米国シェール事業などへの参入を進め、海外資産のポートフォリオを拡大した。

相馬LNG基地の操業開始と電力事業への参入

2018年3月、福島県に相馬LNG基地が操業を開始した。同基地は輸入LNGを受け入れ、気化してガスパイプラインに送る大規模なインフラである。2020年4月には、同基地に隣接する福島ガス発電(FGP)が発電した電力の販売を開始。これによりガス事業に加え電力事業にも参入し、エネルギー供給の多角化を図った。

プライム市場移行と欧州・北米の権益拡大

2022年4月、東京証券取引所の市場区分見直しに伴いプライム市場へ移行。2024年7月にはノルウェーのJAPEX Norge ASの株式を取得し、欧州E&P事業を本格化。2026年2月には米国コロラド・ワイオミング州でタイトオイル・ガスを生産するVerdad Resourcesの持分を取得し、北米事業を拡大した。これらは「コア資産群」構築の一環である。

東南アジア・ロシアへの進出と持分法関連会社の活用

2025年11月には東南アジアのEMP Gebang Ltd.の株式を取得し、開発段階の鉱区に参画。ロシアではサハリン石油ガス開発に関連会社として出資している。これらの投資は、地政学リスクを分散しつつ将来の生産増を目指すもので、持分法適用関連会社を通じてリスクを管理している。

新経営計画の策定とCCUSへの本格着手

2026年4月、経営計画「JAPEX経営計画2026-2035」を策定。従来の「JAPEX2050」を継承しつつ、CCUSを成長の柱に据え、2035年度までにCO2累計貯留量800万トン以上の目標を掲げた。また、1.5兆円の成長投資により当期純利益1000億円を目指す。この計画は、資源価格変動に左右されない収益基盤の構築を意図している。

年表26件を開く

1950年代

  • 1955年12月創業当社の前身である特殊会社「石油資源開発株式会社」(以下「旧会社」)設立(半額以上政府出資(設立時約56%))
  • 1958年3月見附油田(新潟県)発見
  • 1958年7月申川油田(秋田県)発見
  • 1959年6月東新潟ガス田(新潟県)発見

1960年代

  • 1960年12月片貝ガス田(新潟県)発見
  • 1962年6月エスケイ産業㈱(現 連結子会社)設立
  • 1966年2月北スマトラ海洋石油資源開発㈱(現 ㈱INPEX)設立
  • 1967年10月創業石油開発公団設立に際し、旧会社は解散し、その業務は同公団事業本部として公団が承継
  • 1968年4月吉井ガス田(新潟県)発見

1970年代

  • 1970年4月創業石油開発公団から分離し、民間会社石油資源開発㈱として再発足(旧会社株式のうち政府出資分を石油開発公団が承継)
  • 1971年5月日本海洋石油資源開発㈱(現 連結子会社)設立(注)1
  • 1971年10月エスケイエンジニアリング㈱(現 連結子会社)設立
  • 1976年6月由利原油ガス田(秋田県)発見

1980年代

  • 1983年4月㈱地球科学総合研究所(現 連結子会社)設立(注)2
  • 1989年3月勇払油ガス田(北海道)発見

1990年代

  • 1996年3月天然ガスの広域供給を目的とした新潟・仙台間ガスパイプライン(総延長251㎞)完成

2000年代

  • 2003年10月白根瓦斯㈱(現 連結子会社)設立(注)3
  • 2003年12月上場東京証券取引所市場第一部に株式を上場

2010年代

  • 2010年3月㈱ジャペックスガラフ(現 連結子会社)設立(注)4
  • 2015年4月福島ガス発電㈱(現 持分法適用関連会社)設立
  • 2018年3月相馬LNG基地(福島県)操業開始

2020年代

  • 2020年4月福島ガス発電㈱により発電された電力の販売開始(注)5
  • 2022年4月東京証券取引所の市場区分見直しに伴い、市場第一部からプライム市場へ移行
  • 2024年7月M&Aジャペックス・ノーゲ・エーエス社(JAPEX Norge AS 現 連結子会社)の株式取得
  • 2025年11月M&AEMP Gebang Ltd.(現 持分法適用関連会社)の株式取得(注)6
  • 2026年2月Verdad Resources Intermediate Holdings LLC(現 連結子会社)の持分取得(注)7

有価証券報告書の沿革をもとにAIが通史として編纂しています。年表は沿革の記載そのままです。

これからの方針

有価証券報告書 2026/3期の経営方針より

会社は4つの方針を掲げている。そのうち4項目には、達成する数字が明記されている。

会社が掲げている数値目標
  • 当期純利益2035年度まで1,000億円
  • CO2累計貯留量2035年度まで800万t以上
  • 生産量2031年度まで10万boe/d
  • 生産量2035年度まで18万boe/d

有価証券報告書の原文に書かれた目標だけを載せています。達成度の評価や推計は加えていません。

  1. 01

    コア資産群の構築と収益拡大

    海外E&PとCCUSに経営資源を集中投下し、2026~2030年度にコア資産群を構築、2031~2035年度に収益貢献を本格化する。開発時期やリスクを分散しつつ、厳格なポートフォリオ管理と入れ替えを断行する。

  2. 02

    CCUS事業の拡大

    国内トップのCCUS実績・知見を活かし、CO2の回収・貯留事業を推進。2035年度までにCO2累計貯留量800万トン以上を目標とする。

  3. 03

    コーポレートトランスフォーメーションの推進

    人的資本強化、組織カルチャー変革、DXに取り組み、実行力を強化する。経営計画の基本方針を着実に実行するための基盤づくりを行う。

  4. 04

    株主還元の拡充検討

    当面は連結配当性向30%、下限40円を維持。利益成長による増配を目指し、コア資産群構築後の2030年度頃に還元拡充を判断する。

有価証券報告書の「経営方針、経営環境及び対処すべき課題等」から、AIが項目ごとに整理しています。数値目標は原文に書かれたものだけです。

社員と組織

有価証券報告書 10期分

グループ全体で1,670人が働いている。提出会社(単体)の平均年収は1,061万円で、9期前と比べて+26.7%平均年齢は39.8歳、平均勤続年数は14.1年。

決算期平均年収万円平均年齢平均勤続連結従業員数一人当たり営業利益万円
2017年3月1,825
2018年3月1,788
2019年3月83740.517.91,741
2020年3月86840.917.11,739
2021年3月88240.716.61,780
2022年3月85440.516.01,634
2023年3月85740.515.71,617
2024年3月95940.415.01,641
2025年3月1,03140.114.71,6533,751
2026年3月1,06139.814.11,6702,329

平均年収・平均年齢・平均勤続は有価証券報告書に記載された提出会社(単体)の値、従業員数はグループ全体の値です。一人当たり営業利益は連結営業利益を連結従業員数で割ったもので、給与などの費用を払ったあとに一人あたりいくら残るかの目安になります。

多様性の開示2026年3月期・提出会社(単体)
女性管理職比率8.1%
縦線は目安の30%
男性育休取得率84.2%
縦線は目安の85%
女性の賃金(男性=100)69.6%
100なら男女で差がない状態

拠点とグループ

設備と関係会社

関係会社25(国内 19 / 海外 6、うち連結子会社 8) を有報から抽出しています。

主要な設備 (帳簿価額 上位10)
本社 — 米国 テキサス州 ヒューストン2,855億円
国内事業本部 統括鉱業所他(注)3 — 新潟県長岡市他303億円
国内事業本部 相馬LNG基地 — 福島県相馬郡196億円
本社 — ノルウェー スタヴァンゲル4,497百万円
東京本社他 — 東京都千代田区、千葉県千葉市美浜区2,784百万円
本社 — 新潟県燕市2,762百万円
本社、支店 — 東京都千代田区、北海道苫小牧市、秋田県秋田市、新潟県長岡市2,519百万円
嵐山研究センター — 埼玉県比企郡嵐山町797百万円
本社、支店 — 東京都港区、北海道苫小牧市、新潟県見附市682百万円
本社 新潟鉱業所 — 東京都千代田区、新潟県新潟市北区543百万円
ほか1件の開示あり
主な関係会社
  • 国内
    秋田県天然瓦斯輸送㈱
    秋田県秋田市 · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 国内
    エスケイエンジニアリング㈱
    東京都千代田区 · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 国内
    エスケイ産業㈱
    東京都港区 · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 国内
    北日本オイル㈱
    山形県酒田市 · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 国内
    白根瓦斯㈱(注)1
    新潟県燕市 · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 国内
    ㈱ジャペックスパイプライン
    新潟県長岡市 · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 国内
    ㈱地球科学総合研究所(注)1
    東京都文京区 · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 国内
    ㈱物理計測コンサルタント
    東京都千代田区 · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 国内
    北日本防災警備㈱
    新潟県新潟市
    議決権89.4%
  • 国内
    日本海洋石油資源開発㈱(注)1
    東京都千代田区
    議決権70.6%
  • 国内
    ㈱ジオシス(注)3
    東京都文京区
    議決権57.8%
  • 国内
    ㈱ジャペックスガラフ(注)1
    東京都千代田区
    議決権55.0%
残りのグループ会社13社を開く
  • Japex (U.S.) Corp. (注)1.5米国テキサス州100%
  • Peoria Resources, LLC (注)1.3米国テキサス州100%
  • Verdad Resources Intermediate Holdings LLC (注)1.3米国テキサス州100%
  • JAPEX Norge ASノルウェー王国スタヴァンゲル100%
  • JAPEX Insurance Ltd. (注)1バミューダハミルトン100%
  • 東北天然ガス㈱宮城県仙台市45%
  • ㈱テルナイト東京都千代田区47%
  • 福島ガス発電㈱東京都千代田区33%
  • サハリン石油ガス開発㈱(注)4東京都港区15%
  • 大洲バイオマス発電㈱を 営業者とする匿名組合(注)2愛媛県大洲市28%
  • Gulf Coast LNG Holdings LLC (注)3.4米国テキサス州15%
  • Blue Spruce Operating LLC (注)3米国ワイオミング州40%
  • EMP Gebang Ltd.インドネシア共和国北スマトラ州50%
公共調達・補助金 (gBizINFO)
  • 調達
    NEDO先導研究プログラム新産業・革新技術創出に向けた先導研究プログラム不燃性ガス田における高効率ヘリウム膜分離回収技術の開発
    国立研究開発法人新エネルギー・産業技術総合開発機構 · 2023-06-29
    2,920万円
  • 調達
    カーボンリサイクル・次世代火力発電等技術開発次世代火力発電技術推進事業コンビナート等における産業間連携を活用したカーボンリサイクル事業の実現可能性調査/苫小牧を拠点とする産業間連携調査
    国立研究開発法人新エネルギー・産業技術総合開発機構 · 2021-03-18
    2,385万円
  • 調達
    地球温暖化対策技術普及等推進事業二国間クレジット制度(JCM)に係る地球温暖化対策技術の普及等推進事業(戦略的案件組成調査)二国間クレジット制度(JCM)に係るインドネシア共和国・南スマトラ地域におけるCCUS(CO2 EOR)案件組成調査
    国立研究開発法人新エネルギー・産業技術総合開発機構 · 2017-10-31
    1,862万円
  • 調達
    脱炭素化・エネルギー転換に資する我が国技術の国際実証事業実証要件適合性等調査低炭素型熱エネルギー供給のためのLNG輸送・高効率ガス消費実証研究(ベトナム)
    国立研究開発法人新エネルギー・産業技術総合開発機構 · 2024-12-16
    1,354万円
  • 調達
    超臨界地熱発電技術研究開発超臨界地熱貯留層のモデリング技術手法開発水圧・減圧破砕による人工超臨界地熱貯留層造成に関する研究
    国立研究開発法人新エネルギー・産業技術総合開発機構 · 2018-10-02
    889万円
  • 補助金
    産油国石油精製技術等対策事業費補助金(石油天然ガス権益・安定供給の確保に向けた資源国との関係強化支援事業のうち産油・産ガス国産業協力等事業に係るもの)
    資源エネルギー庁 · 2022-08-09
    4,995万円
  • 補助金
    令和元年度「質の高いエネルギーインフラの海外展開に向けた事業実施可能性調査事業費補助金(我が国によるインフラの海外展開促進調査)(事業名インドネシア国におけるLNG・エネルギー供給事業実施可能性調査)
    資源エネルギー庁 · 2019-11-01
    1,168万円
  • 補助金
    平成31年度産油国石油精製技術等対策事業費補助金 (石油天然ガス権益・安定供給の確保に向けた資源国との関係強化支援事業のうち産油・産ガス国産業協力等事業に係るもの)
    資源エネルギー庁 · 2019-04-01
    924万円
  • 補助金
    産油国石油精製技術等対策事業費補助金 (石油天然ガス権益・安定供給の確保に向けた資源国との関係強化支援事業のうち産油・産ガス国産業協力等事業に係るもの)
    資源エネルギー庁 · 2019-04-01
    924万円
  • 補助金
    2019年度「質の高いエネルギーインフラの海外展開に向けた事業実施可能性調査事業費補助金(我が国によるインフラの海外展開促進調査)(事業名インドネシア国におけるLNG・エネルギー供給事業実施可能性調査)
    資源エネルギー庁 · 2019-11-01
    853万円

出典: gBizINFO (経済産業省)

業績のいま

有価証券報告書・決算短信より

2026年3月期の売上高は3,403億円営業利益389億円前期と比べると減収減益で、売上が-12.5%、利益が-37.3%。

売上高
-12.5%
3,403億円
営業利益
-37.3%
389億円
純利益
-34.2%
534億円
営業利益率
11.4%
前期比 -4.5%pt

会社が出している今期の予想2027年3月期

項目会社予想前期実績
売上高3,140億円3,403億円
営業利益460億円389億円
純利益650億円534億円
1株あたり配当¥45¥45

会社が決算短信で公表した予想です。証券会社の予想ではありません。 短信の原本

四半期の推移

10期分

直近は2027年1Qで、売上は651億円、営業利益は62億円。前年の2024年1Qと比べると、売上は+6.2%、営業利益は−51.9%。

対象期間売上高億円営業利益億円営業利益率%純利益億円
2023年4Q1,114241
2024年1Q61312921.0130
2024年2Q89415617.4148
2024年3Q79211414.487
2024年4Q960172
2025年2Q1,83628815.7211
2025年4Q2,05533216.2601
2026年2Q1,68125515.2271
2026年4Q1,7221347.8263
2027年1Q651629.532

期ごとの単独の業績で、期首からの累計ではありません。

業績の推移

有価証券報告書 14期分

2013年3月期からの14期で、売上は2,311億円から3,403億円へ1.5倍に増えた。直近期の営業利益率は11.4%。

決算期売上高億円営業利益億円経常利益億円営業利益率%純利益億円
2013年3月2,311281−9
2014年3月2,766439290
福島ガス発電㈱(現 持分法適用関連会社)設立
2015年3月3,049548296
2016年3月2,4034721
2017年3月2,0712234
2018年3月2,30638−310
2019年3月2,680125148
2020年3月3,188326268
2021年3月2,401100−27
2022年3月2,491437−310
2023年3月3,365831674
ジャペックス・ノーゲ・エーエス社(JAPEX Norge AS 現 連結子会社)の株式取得
2024年3月3,259688537
EMP Gebang Ltd.(現 持分法適用関連会社)の株式取得(注)6
2025年3月3,89162064215.9812
2026年3月3,40338961611.4534

金額は有価証券報告書の連結値をそのまま掲載しています。帯の長さは列ごとの最大値との比です。空欄の期は有価証券報告書からその項目の数値が取れていません(0ではありません)。

利益の構造

2026年3月期

売上高3,403億円のうち、営業利益として残るのは389億円11.4%。営業外の損益と税金を反映した純利益は534億円、売上の15.7%にあたる。営業利益率は業種中央値11.4%をちょうど並ぶ水準。

売上高を100としたときの内訳
  • 売上原価作る・仕入れるのにかかったお金77.5%2,636億円
  • 販売費及び一般管理費売る・管理するのにかかったお金10.5%359億円
  • その他の費用持分法損益などの調整0.6%19億円
  • 営業利益費用を引いたあとに残った本業の利益11.4%389億円

有価証券報告書の損益計算書から、当期の金額をそのまま割り振っています。

粗利率
22.5%
売上から原価を引いて残る割合
営業利益率業種比+0.0pt
11.4%
本業の利益として残る割合
純利益率業種比+0.0pt
15.7%
税金まで払って最後に残る割合
ROE業種比+0.0pt
9.2%
株主のお金がどれだけ利益を生んだか
ROA
6.2%
資産全体がどれだけ利益を生んだか
ROIC
3.4%
事業に使うお金がどれだけ利益を生んだか

ROICは有利子負債の開示がないため、営業利益×0.7÷(総資産−現金)の簡易式で算出しています。

お金の流れ

キャッシュフロー計算書 14期分

2026年3月期は営業CFが1,030億円、投資CFが−2,005億円で、差し引きのフリーCFは−975億円この組み合わせは積極投資型にあたる。本業で稼ぎつつ、さらに資金を調達して大きな投資に踏み込んでいる。成長への布石の局面期末の手元現金は500億円で、売上の1.8ヶ月分にあたる

決算期営業CF億円投資CF億円財務CF億円フリーCF億円現金残高億円
2013年3月343−148−721951,126
2014年3月452−1,316717−8641,028
2015年3月787−6301851571,427
2016年3月577−1,258548−6811,266
2017年3月437−847184−4101,036
2018年3月529−542−12−13999
2019年3月310−140−1551701,006
2020年3月699−187−1375121,383
2021年3月433−65−1563681,580
2022年3月−11521−7095101,445
2023年3月1,046−527−1455191,862
2024年3月906−997−286−911,526
2025年3月1,308−1,071−3872371,409
2026年3月1,030−2,00560−975500

本業で稼いだ現金が営業CF、設備や事業への投資が投資CF、借入と返済・配当が財務CF。営業・投資・財務の3列は縦線が0で、右がプラス、左がマイナスです。健全な会社の基本形は営業CFがプラスで投資CFがマイナス。フリーCFは営業CFと投資CFの合計で、手元に残る現金を表します。

資産と負債

貸借対照表 14期分

2026年3月期の総資産は8,625億円。このうち返さなくてよい自己資本が6,589億円で、自己資本比率は72.8%(業種中央値72.8%より厚い)

決算期総資産億円自己資本億円負債億円自己資本比率%
2013年3月5,2524,0361,21672.8
2014年3月6,6304,9691,66163.7
2015年3月7,3695,4061,96362.5
2016年3月7,0764,9532,12359.5
2017年3月7,4675,1062,36158.6
2018年3月6,9954,5932,40260.8
2019年3月6,5534,5022,05163.6
2020年3月6,2714,4021,86964.2
2021年3月6,2484,3451,90364.0
2022年3月4,7194,02869178.7
2023年3月5,6824,5721,11074.9
2024年3月6,6095,3761,23376.2
2025年3月6,8165,5731,24377.4
2026年3月8,6256,5892,03672.8

自己資本比率は総資産のうち返済のいらないお金の割合で、高いほど借入への依存が小さいことを示します。負債は総資産から自己資本を引いた額です。

2026年3月期の内訳
現金及び預金
543億円
すぐ使えるお金
利益剰余金
4,861億円
過去の利益の積み上がり
棚卸資産
39億円
在庫として抱えている分
負債合計
2,036億円
いつか返す必要があるお金
財務の健全性
93
/ 100
安定性自己資本比率40 / 40
収益力営業利益率23 / 30
現金創出営業CFの黒字継続30 / 30

有価証券報告書の数値から機械的に配点した参考値です。自己資本比率60%で満点、営業利益率15%で満点、直近3期の営業CFが黒字だった割合の3つを足しています。業態によって出ない要素があります。

業界内での比較

鉱業 5社との比較

同じ鉱業の企業と並べると、いちばん上に来るのはROE5社中3位あたり、逆に低いのは配当利回り5社中3位あたり帯は左端が業種の最下位、右端が最上位で、縦線が真ん中にあたる。

ROE上位株主の出したお金でどれだけ利益を生んだか
9.2%/中央値 9.2%
P25 8.3%P75 9.2%
営業利益率売上のうち本業の利益として残る割合
11.4%/中央値 11.4%
P25 9.0%P75 11.6%
自己資本比率総資産のうち返済のいらないお金の割合
72.8%/中央値 72.8%
P25 61.4%P75 82.4%
売上成長率下位前期からの売上の伸び
-12.5%/中央値 -1.1%
P25 -11.2%P75 3.9%
配当利回り株価に対して1年で受け取る配当の割合
2.3%/中央値 2.3%
P25 2.3%P75 2.8%

有価証券報告書の最新期の数値をもとに、同じ業種の企業の中での順位を毎日計算しています。P25は下から4分の1、P75は上から4分の1の位置にある企業の値です。

株価

9月2日の終値

直近の終値は¥1,924で、1年前と比べて+60.2%過去52週の値幅のなかでは45%の位置にある。

¥1,924-2.8%1ヶ月+13.1%1年+60.2%時価総額4,945億円
過去52週の値幅
安値¥1,195高値¥2,819

チャートの金額は株式分割と配当を反映して調整した終値で、上に出している直近の終値とは一致しないことがあります。

指標
PER (実績)9.2倍
PER (会社予想)7.6倍
PBR0.83倍
配当利回り2.34%

実績値は直近の決算、予想値は会社予想にもとづきます。株価は終値ベースです。

値動きの背景

株価は1877円で、25日線(1765円)を6.3%上回り、上昇トレンドが鮮明です。1カ月で6%上昇、年初来では63%高と大幅高。8月12日以降は1800円台で推移しており、52週高値2819円からは約33%下の水準です。出来高は8月6日に264万株と膨らんだ後も100万株前後で推移し、底堅い需給を反映しています。ただし、RSIは64.1とやや上昇し、短期的な過熱感には注意が必要です。

値動きの背景は、株価と出来高の推移をもとにAIがまとめた見立てです。

AIの評価

AI評価

株価水準の解釈です。売買の推奨ではありません

現在の株価水準を割安と判定しています(スコア 75/100)

PERは8.99倍で業界平均14倍を大幅に下回り、予想PERも7.4倍とさらに割安。PBRは0.81倍で業界平均0.99倍を下回り、1倍割れで資産価値に対して割安。ROEは9.2%と収益性は悪くない。配当利回り2.4%は業界平均2.09%を上回り、配当性向43.9%と安定。ただし直近のFY2026/3予想では減収減益で、今後の業績回復が割安解消の鍵。総合的に割安と判断するが、業績リスクを考慮してスコアは高すぎない水準に。

指標この会社業種平均
PER (実績)9.2倍13.6倍
PER (予想)7.6倍
PBR0.83倍1.15倍
ROE9.2%8.9%

業種平均は同じ東証33業種に属する銘柄の単純平均です。銘柄数が少ない業種では平均が振れます。

AI評価判定とスコアは公開データをもとにした解釈で、将来の株価を示すものではありません。算出の考え方は編集方針に記載しています。

評価が分かれる点

AI分析

投資家の見方

原油価格とガス価格の変動が業績を左右する構図で、強気派は世界的なエネルギー需給の逼迫と中東リスクによる価格上昇を挙げ、株価上昇を期待する。弱気派は世界的な脱炭素圧力による中長期的な需要減退と、生産コスト上昇による採算悪化を懸念する。また、国内需要の減少や政府規制の強化も弱気材料。両者は資源価格の持続性とエネルギー転換の速度をめぐって対立している。

プラスに働く材料7
  • 資源価格高騰の恩恵

    直近の決算で営業利益率が15%超に改善し、市況上昇に伴う増益効果が顕在化

  • 国策による安定需要

    エネルギー安全保障の観点から政府の支援・補助が得られ、資金調達や権益確保で有利

  • 増配・還元の強化

    純利益の増加に伴い株主還元が拡大し、配当利回りも魅力度を増している

  • 予想PER6.9倍と増益期待通年影響

    実績PER8.33倍に対し予想6.9倍、EPS約21%増が見込まれる

  • PBR0.753倍と純資産割れ通年影響

    PBR0.753倍は解散価値割れ、ROE9.2%と合わせ下値が硬い

  • 配当利回り2.59%と株主還元通年影響

    配当利回り2.59%、予想PER6.9倍と併せて下支え

  • 外国人保有23.6%と物色余地継続影響

    外国人保有比率23.6%、資源関連への関心で資金流入余地

マイナスに働く材料7
  • 脱炭素による需要減

    世界的なカーボンニュートラル政策で化石燃料需要が長期的に減少する見通し

  • 価格変動リスク

    原油価格の急落で収益が大幅に悪化し、設備投資回収が困難になる可能性

  • コスト上昇圧力

    探鉱・開発コストや生産コストの増加で利益率が圧迫される懸念

  • 2026年3月期は営業利益▲37%2026年3月期影響

    営業利益620→389億円、減益幅231億円

  • 売上高3,403億円と488億円減2026年3月期影響

    売上高3,891→3,403億円、資源価格下落の影響

  • 営業利益率11.43%と4.5ポイント低下2026年3月期影響

    営業利益率15.93%→11.43%、利益率の悪化が続く

  • 株価1年で54.22%上昇し高値警戒継続影響

    上昇率54.22%は業績減益と逆行、短期的な利食いが出やすい

次の決算で確かめる点
原油価格
原油価格は売上高と利益に直接影響するため、業績の方向性を占う最重要指標になる
国内ガス生産量
国内ガス生産量の推移は需要動向と設備稼働率を反映し、収益の安定性を測る指標となる
海外権益の生産量
海外権益からの生産量増加が将来の成長を左右し、既存埋蔵量の減耗を補えるかを見る
埋蔵量
埋蔵量の増減は将来の生産能力と企業価値を左右するため、中長期の持続可能性を評価する

配当

株主還元

直近の年間配当は1株あたり45で、前期から+18.2%いまの株価に対する利回りは2.34%。増配か配当維持が1年続いている。

年間配当
¥45
1株あたり
配当利回り
2.34%
いまの株価に対して
配当性向
43.9%
利益のうち配当に回した割合
連続増配等
1年
増配か維持が続いた年数
決算期1株あたり配当前期比%配当性向%
2017年3月35.7
2018年3月433.3
2019年3月8100.09.6
2020年3月1025.011.2
2021年3月100.0
2022年3月100.0
2023年3月74640.034.3
2024年3月60−18.934.5
2025年3月55−8.319.2
2026年3月6518.243.9

過去の配当は株式分割にあわせて調整した金額です。配当性向は有価証券報告書に記載された各期の値で、利益のうち配当に回した割合を示します。

次の配当スケジュール
  • 権利付き最終日
  • 権利確定日
  • 支払開始日
  • 今期の会社予想年間予想¥45

株主

有価証券報告書より

2026年3月期末の株主数は延べ82,405人。区分でいちばん多いのは政府・自治体39.4%。グループ会社や銀行などの安定株主が60.4%を占め、残る39.6%が市場で売買されうる浮動株にあたる。

所有者の区分ごとの比率

所有者の区分2021年3月%2022年3月%2023年3月%2024年3月%2025年3月%2026年3月%
政府・自治体35.435.437.237.339.439.4
外国法人26.228.022.323.822.023.6
金融機関20.017.418.318.516.414.3
個人・その他6.77.69.811.312.514.0
事業法人10.19.610.17.88.46.7
証券会社1.62.12.11.41.22.0
自己株式0.02.50.02.50.10.1
外国人個人0.00.00.00.00.00.0

発行済株式に対する持ち株比率です。単元未満株の扱いにより、合計が100%にならない期があります。

大株主上位10

順位株主持ち株比率 %
01経済産業大臣37.81
02日本マスタートラスト信託銀行株式会社(信託口)8.45
03STATE STREET BANK AND TRUST COMPANY 505223 (常任代理人 株式会社みずほ銀行決済営業部)2.63
04株式会社日本カストディ銀行(信託口)2.42
05STATE STREET BANK AND TRUST COMPANY 505001 (常任代理人 株式会社みずほ銀行決済営業部)2.29
06JFEエンジニアリング株式会社1.80
07株式会社INPEX1.39
08STATE STREET BANK AND TRUST COMPANY 505103 (常任代理人 株式会社みずほ銀行決済営業部)1.21
09伊藤忠丸紅鉄鋼株式会社0.92
10BNP PARIBAS LUXEMBOURG/2S/JASDEC/JANUS HENDERSON HORIZON FUND (常任代理人 香港上海銀行東京支店)0.88

有価証券報告書の大株主の状況から、上位10者を掲載しています。信託銀行の名義は、実際の保有者ではなく運用を預かる先を指すことがあります。

株価指標の推移

有価証券報告書 14期分

1株利益は14期で+1479%、1株純資産は14期で−63%。直近期のROEは9.2%で、日本株の目安とされる8%を上回る。

決算期EPSBPSROE%PER配当性向%
2013年3月−156,692
2014年3月5087,3907.26.812.5
2015年3月5178,0566.77.914.2
2016年3月377,3660.569.027.7
2017年3月607,6550.842.35.7
2018年3月−5427,438
2019年3月2587,2873.59.39.6
2020年3月4697,0466.53.811.2
2021年3月−101,402
2022年3月−1091,336
2023年3月2471,57016.93.634.3
2024年3月1991,90611.56.934.5
2025年3月3152,06215.73.719.2
2026年3月2092,4519.212.543.9

有価証券報告書に記載された各期の値です。PERは期末時点の株価にもとづく実績値で、いまの株価から計算した値とは異なります。

EPS1株利益
1株が1年で稼いだ純利益。伸びていれば株の稼ぐ力が育っている
BPS1株純資産
1株あたりの持ち分。会社に積み上がった蓄えの目安
ROE自己資本利益率
株主のお金でどれだけ稼いだか。日本株では8%が一つの目安
PER期末実績
株価が1年分の利益の何倍か。低いほど割安とは限らず、期待の低さのこともある
配当性向利益からの還元率
利益のうち配当に回した割合。高すぎる場合は無理をしている可能性もある

経営陣

17名 有価証券報告書の提出日現在

有価証券報告書に載っている役員は17名。2026/3期の役員報酬は総額478百万円。社内取締役1人あたりの報酬は、従業員の平均年収の約4倍にあたる。

氏名役職年齢保有株数
藤田昌宏代表取締役 会長7190,478
山下通郎代表取締役 社長 社長執行役員6656,593
中島俊朗取締役 副社長執行役員 経営企画本部長6433,734
山田知己取締役 専務執行役員 海外事業本部長6332,600
舟津二郎取締役 常務執行役員 総務部、人事部担当6220,309
中野正則取締役 常務執行役員 国内事業本部長6120,415
山下ゆかり取締役66
北井久美子取締役73
杉山美邦取締役71
柿木厚司取締役73
和田雅樹取締役64
高畑伸一常勤監査役6513,500
残りの役員5名を開く
氏名役職年齢保有株数
朝井卓常勤監査役621,700
川北力監査役71
加藤義孝監査役74
三村晶子取締役69
吉田宏生常勤監査役63

役員報酬の内訳2026/3

役員の区分人数固定報酬百万円賞与百万円株式報酬百万円合計百万円1人あたり百万円
取締役(社内)8226684834443
社外取締役984849
監査役3505017

有価証券報告書の役員報酬等の総額から、区分ごとの内訳を載せています。人数は当期中に在任した延べ人数のため、期末の人数と一致しない期があります。

ニュース

AI解説

今日の重要ニュースより

「今日の重要ニュース」で石油資源開発を取り上げた解説を、新しい順に並べている。

  1. 2026/8/21
    マクロ原油が94ドル超に再上昇、ホルムズ海峡の再開遠のく 停戦合意から一転

    米イランの停戦合意から一転し、原油先物が1バレル94ドル超まで急伸。ホルムズ海峡の再開期待が後退し、世界経済のインフレ懸念が強まっています。

  2. 2026/8/11
    資源原油が80ドル突破、米株は最高値圏から反落 米備蓄は1983年来の低水準

    原油が一時80ドルを超え約5%上昇。ホルムズ海峡の緊張と米備蓄の低水準が重なり、米株と長期金利が乱れるなか、日本市場もエネルギー価格の影響を受ける展開です。

  3. 2026/8/7
    地政学イランの船舶制限提案で原油5%上昇、ホルムズ海峡を巡り供給不安再燃

    下がっていた原油が一転上昇。イランの提案が供給不安を呼び、米国株は下落、金利とドルは上昇しました。

  4. 2026/8/2
    決算米シェブロンが四半期最高益121億ドル イラン戦争で石油各社に「戦争特需」

    米石油大手シェブロンの4〜6月期利益が過去最高に。イラン戦争で原油高と精製利幅拡大が続き、エネルギー構造の変化が鮮明です。

  5. 2026/7/23
    マクロ原油が96ドル突破、ホルムズ海峡閉鎖で供給懸念 日本への影響は

    中東情勢の緊迫化で原油が急騰、ブレント先物は96ドル接近。ホルムズ海峡が「完全閉鎖」されたとの報道も。日本は輸入コスト増と円安加速のリスクに直面。

有価証券報告書

有価証券報告書 2026/3期

会社自身が書いた有価証券報告書の本文を、章ごとにそのまま収録しています (要約ではありません)。

事業の内容2,075字を開く

何をしている会社か、会社自身の説明

3【事業の内容】 当社グループ(当社及び当社の関係会社)は、当社、子会社32社及び関連会社19社(2026年3月31日現在)により構成されており、「E&P事業」「インフラ・ユーティリティ事業」「その他の事業」を事業内容の区分とし、国内での事業活動に加え、海外においては事業拠点ごとに設立されたプロジェクト会社により事業活動を展開しております。また、海外において原油・天然ガスの探鉱開発事業を行うにあたり、他社との共同事業形態をとることによりリスクの分散化を図っております。 当社グループは事業拠点別のセグメントから構成されております。各事業セグメントの事業内容及び当社と関係会社の位置付けは次のとおりであります。 事業セグメント   事業内容 日本   (1)E&P事業 当社及び連結子会社の日本海洋石油資源開発㈱は、国内において原油・天然ガスの生産を行っております。また、連結子会社の北日本オイル㈱は、当社の原油を購入し販売しております。 (2)インフラ・ユーティリティ事業 当社は、当社グループが生産する国産天然ガスに加え、相馬LNG基地及び日本海エル・エヌ・ジー㈱新潟基地において輸入LNGを原料とする気化ガスを製造し、これらのガスを、当社が保有する総延長800km超のガスパイプライン網を通じて沿線地域の需要家に販売しております。連結子会社の白根瓦斯㈱及び関連会社の東北天然ガス㈱は、当社より卸供給を受けてガスの販売を行っており、また、連結子会社の秋田県天然瓦斯輸送㈱は、当社が秋田県内で販売するガスの輸送を行っております。北海道では、勇払LNG受入基地において内航船及びタンクローリーにより原料を受け入れ、その気化ガスを、国産天然ガスとともに道内需要家に販売しております。 加えて、当社及び一部の関係会社では、パイプライン沿線以外の地域における天然ガスの需要に対応するため、タンクローリー及びタンクコンテナを利用したLNGサテライト供給を行っております。 また当社は、託送供給依頼者に対し、当社導管を利用した託送供給サービスを提供しております。 関連会社の福島ガス発電㈱(以下、「FGP」)は、相馬LNG基地に隣接する福島天然ガス発電所において発電事業を行っております。当社は、FGPに発電を委託しており、当該電力を、主として他の小売電気事業者に販売しております。また当社は、FGPより、同発電所が燃料として使用するLNGの気化業務を受託しております。 ガス事業や電力事業に必要となる原燃料LNGを安定的に調達するため、当社は、調達先や契約条件の多様化に努めております。 これに加え、当社では再生可能エネルギーの開発及び蓄電池事業に取り組んでおります。 関連会社の(同)網走バイオマス第2発電所及び(同)網走バイオマス第3発電所は、北海道産の国内材木質チップを発電燃料としたバイオマス発電を行っております。 関連会社の大洲バイオマス発電㈱を営業者とする匿名組合は、当社より燃料供給を受けてバイオマス発電を行っております。 (3)その他の事業 連結子会社のエスケイエンジニアリング㈱は、当社等から坑井の掘さく作業及び改修作業を請け負っております。 連結子会社の㈱物理計測コンサルタントは、当社等から坑井の掘さく作業及び改修作業に係る物理検層及びマッドロギング作業(掘さく中に坑井内を循環させる泥水や、泥水によって地表に上がる地層の掘りくず等の調査・分析結果を記録する作業)を請け負っております。 連結子会社の㈱地球科学総合研究所は、当社等から物理探鉱作業等を請け負っております。 連結子会社のエスケイ産業㈱は、石油製品等の製造、販売等を行っております。 事業セグメント   事業内容 北米   (1)E&P事業 連結子会社のJapex (U.S.) Corp.は、米国テキサス州・オクラホマ州においてタイトオイルの開発及び生産を行っております。 連結子会社のVerdad Resources Intermediate Holdings LLCは、米国コロラド州・ワイオミング州においてタイトオイル・ガスの開発及び生産を行っております。 (2)インフラ・ユーティリティ事業 関連会社のGulf Coast LNG Holdings LLCは、米国テキサス州「フリーポートLNGプロジェクト」に参画しております。 欧州   E&P事業 連結子会社のJAPEX Norge ASは、ノルウェー領海上鉱区において原油・天然ガスの探鉱開発及び生産を行っております。 中東   E&P事業 連結子会社の㈱ジャペックスガラフは、イラク共和国ガラフ油田において原油の生産を行っております。 その他   E&P事業 東南アジア(開発段階の関連会社にEMP Gebang Ltd.)、ロシア(関連会社にサハリン石油ガス開発㈱)の事業セグメントがあります。 事業の系統図は、次のとおりであります。なお、( )は事業セグメント、〔 〕は事業内容を表しております。
経営方針・対処すべき課題2,901字を開く

経営陣が考える方向性と課題

1【経営方針、経営環境及び対処すべき課題等】 文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において当社グループが判断したものであり、実際の結果等は様々な要因により大きく異なる可能性があります。 (1) 会社の経営の基本経営方針 当社グループは、1955年の創業以来、石油・天然ガスの探鉱・開発・生産・販売を中心事業とする企業として、埋蔵量の確保と生産の拡大を図ることを通じて我が国のエネルギーの供給に貢献することを使命に、石油・天然ガスの発見を重ねながら現在の経営基盤を確立してまいりました。 供給規模の拡大に伴い、安定供給に対する当社グループの社会的責任は益々増加するとともに、世界的な脱炭素化の進展による不可逆的なエネルギー需給構造等の変化を踏まえた新たなビジネスモデルの構築が極めて重要となることから、当社は、経営環境の変化に対応しながら市場競争力を持った企業として発展することを目指し、次のとおり当社企業グループの経営理念を掲げております。 「私たちは、エネルギーの安定供給を通じた社会貢献を使命とするとともに、持続可能な開発目標の実現に向けた社会的課題の解決に取り組みます。」 ・国内外において、石油・天然ガスの探鉱・開発・生産・販売に取り組みます。 ・当社国内インフラ基盤を活用したガスサプライチェーンを、電力供給を加えてさらに強化します。 ・当社の技術と知見を活かした新技術開発とその事業化を通じて、エネルギーや気候変動に係る持続可能な社会への課題解決に貢献します。 ・すべてのステークホルダーとの信頼を最優先とし、企業としての持続的な発展と企業価値の最大化を図ります。 (2) 中長期的な経営戦略及び対処すべき課題 当社は、2026年4月に、2035年までを見据えた当社の中長期の成長戦略となる「JAPEX経営計画2026-2035~Building Core Assets toward 2035」(以下、「経営計画」)を策定・公表いたしました。 経営計画の要旨は以下のとおりです。 1) 外部環境および当社の状況認識 (外部環境) ・地政学的リスクの高まりにより、エネルギー安定供給や石油・天然ガスの重要性が再認識されています。 ・ネットゼロ目標は維持されているものの、到達時期や移行過程は、現実路線へ軌道修正されつつあります。 ・新興国や途上国の経済成長、AI普及に伴う電力需要の増加予想を背景に、石油・天然ガスの需要見通しは拡大基調にあります。 ・CCUSは脱炭素化に不可欠な要素技術として一定の普及が想定されます。 (注)CCUS(Carbon dioxide, Capture, Utilization, and Storage:二酸化炭素(CO2)の回収・有効活用・貯留)はCCS(Carbon dioxide Capture and Storage:二酸化炭素(CO2)回収・貯留)を含む表現としており、固有名詞として用いる場合やCO2の有効利用を含まない場合などには「CCS」の表記を用いることがあります。 (当社の状況) ・足元(2026年3月時点)でのPBRは1倍を超えていますが、東証プライム市場平均とのギャップは解消していません。 ・この点は、当社の持続的成長力に対する株式市場の疑念が要因と分析しています。 (PBR) 2) 基本方針 ・2026年度から2030年度を海外E&PとCCUSへの集中による「コア資産群」の構築期間、2031年度から2035年度は「コア資産群」による収益貢献が本格化する期間と位置づけます。 ・基本方針を着実に実行するために、コーポレートトランスフォーメーションとして人的資本強化、組織カルチャー変革、DXにも取り組み、実行力を強化します。 3) 事業戦略 ・JAPEXの強みを活かせる4つのエリアに経営資源を集中投下し、開発時期やリスクを分散しながら、コア資産群を形成し、収益拡大を目指します。 (JAPEXの強み) ・E&Pの総合技術力 ○地質的難度の高い国内で鍛えた、探鉱・物理探査・貯留層技術を中心としたE&Pの技術力 ・CCUSの国内トップランナー ○国内トップのCCUSの実績・知見とステークホルダーとの信頼関係 ・ポートフォリオ管理 ○厳格なポートフォリオ管理 ○ポートフォリオ入れ替えの断行 4) 経営目標 ・事業戦略の確実な遂行を通じて、1.5兆円の成長投資によりコア資産群を構築し、2035年度に当期純利益1,000億円への利益成長を目指します。 ・気候変動対応において、2021年5月に策定したJAPEX2050の基本コンセプト(「石油・天然ガスの安定供給」を前提にネットゼロ社会実現に貢献)を継承しつつ、CCUSによる「社会へのCO2削減貢献」目標として「2035年度 CO2累計貯留量 800万t以上」を本経営計画で新たに設定します。 (生産量・貯留量目標) 2031年度   2035年度 生産量*2   10万boe/d   18万boe/d CO2貯留量   150~200万t/年の貯留開始   累計800万t以上 注)*2 連結子会社は非支配株主持分含む、持分法適用関連会社はグロスベース 5) 株主還元 ・当面は現在の配当方針である、連結配当性向30%及び下限配当1株当たり40円を維持しつつ、経営目標の達成を通じて利益成長による着実な配当額の増加を目指します。 ・還元強化のタイミングとして、コア資産群構築後の2030年度頃に株主還元拡充(連結配当性向の引き上げ等)を判断するとともに、コア資産群構築以前でも、利益規模が想定を大幅に上回る場合には成長投資の進捗などを踏まえて総合的に都度拡充を検討します。 「JAPEX経営計画2026-2035~Building Core Assets toward 2035」: https://www.japex.co.jp/ir/uploads/pdf/JAPEX20260422_ManagementPlan2026-2035_presentation_j.pdf 「JAPEX2050~カーボンニュートラル社会の実現に向けて~」: https://www.japex.co.jp/ir/uploads/pdf/JAPEX20210513_JAPEX2050_Presentation_j.pdf 当社は、「JAPEX経営計画2026-2035~Building Core Assets toward 2035」の着実な遂行により、海外E&Pを主力とする「石油・天然ガスの安定供給」と、2050年カーボンニュートラル社会実現への貢献とを両立し、企業価値のさらなる向上を目指してまいります。 なお、本項「(2) 中長期的な経営戦略及び対処すべき課題」のうち経営計画についての将来に関する事項は、経営計画の公表日時点において当社グループが判断したものであり、実際の結果等は様々な要因により大きく異なる可能性があります。
事業等のリスク9,310字を開く

会社が自認するリスクの一覧

3【事業等のリスク】 (1)当社のリスク管理体制 当社グループの経営成績及び財政状態等に影響を及ぼす可能性のある主な事項を以下に記載しております。当社グループは、これらのリスク発生の可能性を認識したうえで、その発生の回避及び発生した場合の適切な対応に努める方針であります。 当社では、経営リスク委員会をはじめとした各種社内委員会においてリスクの管理を行っておりますが、詳細については前記「2 サステナビリティに関する考え方及び取組 (1)サステナビリティ全般 <リスク管理>」及び後記「第4 提出会社の状況 4 コーポレート・ガバナンスの状況等 (1)コーポレート・ガバナンスの概要 ③ 企業統治に関するその他の事項(リスク管理体制の整備の状況)」をご参照ください。 (2)主要リスクの抽出における考え方 当社は、主要リスクを蓋然性と影響度の観点から評価・管理しており、蓋然性は発生可能性又は発生頻度を、影響度は財務的影響額を用いて評価しております。また、事業等のリスクを3つに分類しており、それぞれの考え方は以下のとおりです。 「外部環境リスク」   :   外部環境における変動を主要因とし、その発生について企業の管理・統制が及ばない要素を含むリスク 「事業活動に係るリスク」   :   当社事業に内在し、直接的に業績に影響するリスク 「事業基盤に係るリスク」   :   特定の事業によらず、当社全体の経営を支える共通の仕組みに関わるリスク これら3つの分類に含まれるリスク項目を蓋然性と影響度の二軸で評価し、主要リスクと判断したものを以下のリスクマップ及び後記「(3)リスク詳細」に記載しております。 なお、各リスク項目は、経営リスク委員会での審議及び取締役会での報告を経て主要なリスクとして判断したものであり、以下に記載していないリスク項目により当社グループの経営成績及び財政状態等が影響を受ける可能性があります。また、本項においては、将来に関する事項が含まれておりますが、当該事項は提出日現在において当社が判断したものであります。 (3)リスク詳細 前記リスクマップに示したリスク項目に係るリスク認識と対応策は以下のとおりです。なお、対応策においては、当該リスクを低減する効果はあるものの、完全に回避するものではありません。 1. 外部環境リスク 1-1 価格変動リスク (原油・天然ガス等) リスク認識    当社グループは、国内外でE&P事業とインフラ・ユーティリティ事業を行っており、その売上高や営業利益は、原油・天然ガス等の価格変動により大きな影響を受けます。  当社の2027年3月期の営業利益は、油価が1米ドル/バレル上昇(下落)すると760百万円増加(減少)すると試算しております(2026年3月期決算説明資料にて公表)。この増減額には、原油価格にリンクしているLNGの調達コストの増減及びそれによる国内天然ガスと電力の販売価格の増減による影響等を含みます。ただし、実際の営業利益は上記以外の様々な要因によっても影響を受けます。  さらに、原油・天然ガス等の中長期的な想定販売価格の引き下げ等を理由としてその時点における事業用資産の帳簿価額を将来の収益から回収できない見込みとなった場合には、当該資産について減損損失を計上することとなるため、当社グループの経営成績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。 対応策    原油・天然ガス等の価格変動が中長期的な視点で当社事業に与える影響については、サステナビリティ委員会や経営リスク委員会においてモニタリングを行っており、原油・天然ガス等の価格変動リスクに耐性のある資産の組み込み等、事業ポートフォリオについて適宜検討しております。  また、原油・天然ガス等の価格変動リスクを低減するため、デリバティブ取引等を一部実施しております。 1-2 為替変動リスク (為替) リスク認識    当社グループが国内で生産する原油や天然ガスは、原油やLNGの通関価格(CIF価格)を参照した円建てで販売するため、米ドル・円のレートの変動は、売上高や営業利益等に影響を与えます。また、輸入LNGを原料とした天然ガス及び輸入LNGを燃料とした電力の国内販売価格にも影響を与えますが、仕入れ価格も同様の影響を受けます。  当社の2027年3月期の営業利益は、為替が1円/米ドル円安(円高)に変動すると470百万円増加(減少)すると試算しております(2026年3月期決算説明資料にて公表)。 対応策    為替変動が業績に与える影響を低減するため、為替動向を継続的にモニタリングするとともに、デリバティブ取引を一部実施しております。 1-3 カントリーリスク (カントリーリスク) リスク認識    海外事業には一般的な傾向としてカントリーリスクがあります。海外E&P事業の一部は、イラクやロシア等、カントリーリスクの相対的に高い地域で実施されることがあります。これらの国々の政治・経済・社会的な混乱(治安の著しい悪化を含む)、法制や税制もしくは政策等の変更を含む事業環境の変化や不確実性が、当社グループの海外事業の円滑な遂行や当社グループの経営成績に悪影響を及ぼす可能性があります。  なお、中東情勢の緊迫化に伴う2027年3月期業績予想への影響額は、2026年3月期決算説明資料にて公表しております。当社が調達しているLNGについては代替調達によるコストの増加を想定しており、また、当社グループがイラクに権益を保有するガラフ油田については当該公表時点において操業再開時期の見通しが立たないことから、通年の生産・出荷停止を前提としております。 対応策    投資判断に際しては、想定されるリスクが当社の許容範囲に留まることを慎重に検討しております。最終投資決定後は、関係当局を含むステークホルダーとの対話を継続的に実施することで、各国の政治・経済情勢等をモニタリングし、リスクの早期把握と影響の低減に努めております。  また、従来よりLNG調達については調達先を多様化し特定産地への依存低減を図っておりますが、直近の中東情勢の緊迫化を踏まえて取り組みを一層強化しております。ガラフ油田の操業に関しては現地情報の収集・把握を引き続き実施していきます。 1-4 気候変動に関するリスク (気候変動) リスク認識    パリ協定の採択を受け、気候変動や地球温暖化の原因とされる温室効果ガスの削減を目的とした取り組みが世界的に進められております。  脱炭素社会への移行に伴う石油・天然ガス需要の減少による販売価格の低迷等を通じて事業価値が毀損される可能性があります。また、国際的な脱炭素の潮流により、金融機関等からのE&P事業投資に係る資金調達や損害保険契約の締結が困難となる可能性があります。 対応策    当社は、TCFD提言に基づき気候変動に関するリスク及び機会を特定し、必要な取り組みを進めております。  当該リスクの詳細は、前記「2 サステナビリティに関する考え方及び取組 (2)気候変動 <リスク管理>」をご参照ください。 1-5 需要変動リスク (天然ガス) リスク認識    当社国内のインフラ・ユーティリティ事業では、少子高齢化に伴う人口減少、需要家の設備稼働率の低下、他社との競合関係の激化等を要因とする既存の天然ガス取扱数量(第三者からの託送供給量を含む)の減少、及び新規需要開拓の不調等により、天然ガス需要量の減少が発生した場合には、当社グループの経営成績に悪影響を及ぼす可能性があります。 対応策    当社は、既存の天然ガスパイプライン等を活用した需要開拓に加え、新たに周辺地域で見込まれる需要に対してのパイプライン延伸や、タンクローリー等を利用したLNGサテライト供給による需要開拓等に取り組んでおります。  また、需要家に寄り添ったサービスの提供を実現するため、天然ガス供給に限定されない包括的なエネルギーサービスを実施しており、複数需要家を対象とした工業団地等への面的なエネルギー供給や、カーボン・オフセット商材等のソリューション提供にも取り組んでおります。 1-6 大規模災害・パンデミック等に関するリスク (大規模災害・パンデミック等) リスク認識    当社グループの操業(坑井の掘さく、原油・天然ガスの生産・輸送、LNGの貯蔵・気化・輸送等)においては、設備の不具合やヒューマンエラーに伴う事故等の操業上のリスクに加え、地震等の大規模災害や疫病の蔓延(パンデミック)等に関するリスクが存在します。これらが発生した場合、人的・物的損害の発生や、油・ガス田等の操業停止を招く可能性があります。また、直接的な損害だけでなく、販売の中断による収入の減少、当社が供給義務を負う販売先に対する損害賠償、土壌・大気・水質・海洋等の環境汚染による損害賠償、行政処分、社会的信用の低下といった副次的な損害をもたらす可能性があります。 対応策    当社グループでは、平常時より設備の健全性確認や、保安体制の維持に努めており、HSEリスク評価を踏まえた設備の設計や運転マニュアルの整備を行っております。  加えて、地震等の大規模災害や疫病の蔓延(パンデミック)等に備えて、BCP(事業継続計画)を含む緊急時対応策を整備しております。主要拠点では、操業現場等での緊急時を想定した防災訓練、都市部での大規模災害を想定した防災訓練、従業員の安否確認訓練等を定期的に行い、その結果をもとに災害時の対応方法の改善に取り組んでおります。グループ会社や地域の防災団体等と連携した訓練を実施することで防災体制を強化しております。  また、上記リスクへの対応の一環として、損害保険契約を締結する等の対応策を一部講じております。  その他、プロセス安全に関する教育等、保安体制の維持に必要な教育を実施しております。 1-7 固有法規に係るリスク (固有法規) リスク認識    当社グループの事業は、その特性上、鉱業法、鉱山保安法、高圧ガス保安法、ガス事業法、電気事業法、二酸化炭素の貯留事業に関する法律(CCS事業法)等、様々な法規制の影響を受けます。将来、これらの法規制の変更、又は新たな法規制の導入等があった場合には、追加的な義務の発生や競争の激化、又は対応策に係る費用の増加等により経営成績に悪影響を及ぼす可能性があります。 対応策    当社グループの事業に関わる様々な法規制について、各種審議会のモニタリングや業界団体との意見交換等により継続的に情報収集をしております。また、重要性の高いリスクについては経営リスク委員会等で適宜モニタリングし、リスクの把握と影響の低減に努めております。 2. 事業活動に係るリスク 2-1 事業特有のリスク (E&P事業) リスク認識    当社グループによるE&P事業の一般的な特徴として、以下のような投資に関するリスクがあります。これらのリスクにより、それまでに投じた費用の回収ができず投資損失が発生する可能性、又は当社グループの経営成績及び財政状態に悪影響を及ぼす可能性があります。 ① 投資回収期間の長さによるリスク  E&P事業は、探鉱段階から開発・生産段階に至るまで長期間にわたる多額の投資を要し、投資回収までに相当の期間を要します。このような事業の性質上、投資回収までの間に事業環境の変化、開発スケジュールの遅延、投資額の増大等が発生する可能性があります。 ② 探鉱投資に関するリスク  探鉱段階においては、地質調査・物理探査・試掘等を実施し資源量評価を行いますが、地質的不確実性により当初期待した規模の資源量を発見できない可能性があります。 ③ 開発投資に関するリスク  開発段階においては、合理的な最終投資決定に努めているものの、その後の設備仕様の変更、資機材・サービスの高騰、許認可手続き等のスケジュール遅延、新たな地質的問題等が発生する可能性があります。 ④ 埋蔵量・生産量に関するリスク  E&P事業の持続的発展には、生産に伴う埋蔵量・生産量の減少を探鉱・開発活動により補填・拡大する必要があります。これらの取り組みが計画通り進捗しない場合、将来の埋蔵量・生産量が減少する可能性があります。なお、埋蔵量は評価時点において既知の地質的・工学的データ及び経済条件等に基づく評価であり、新たなデータ取得や経済条件等の変化により修正される可能性があります。埋蔵量の詳細は、後記「4 経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析(1)経営成績等の状況の概要 ④当社グループの埋蔵量」をご参照ください。 ⑤ 将来の廃坑・廃山に関するリスク  生産終了後の廃坑・廃山に関する費用について、将来の廃坑・廃山計画の変更、法規制の強化、資機材の高騰等により、当初の見積り額を超過する可能性があります。なお、当社は生産終了後の廃坑・廃山に関する費用について資産除去債務を計上しております。資産除去債務の詳細は、後記「第5 経理の状況 1 連結財務諸表等  (1)連結財務諸表 注記事項(資産除去債務関係)」をご参照ください。 対応策    当社の事業戦略を踏まえつつ、上記リスクが当社の許容範囲に留まることを投資評価委員会において慎重に検討し、慎重に投資判断を行っております。  また、リスク分散の観点から、契約形態の最適化や他社との共同事業化等も適宜検討しております。投資決定後も経営リスク委員会において定期的なモニタリングを行い、上記リスクの兆候を把握するとともに、資産の入替・売却も含めた機動的な判断を行うことで、投資回収の確実性を高められるよう努めております。  将来の廃坑・廃山に関する費用等については、法規制の変更、資機材価格の動向、及び技術の進歩等を踏まえ、合理的な見積りを行っております。 2-2 パートナーリスク (パートナーリスク) リスク認識    事業遂行に多額の投資が必要となる場合や技術面等においてリスクが高い場合には、当社単独ではなく他社をパートナーとしたうえで共同事業化し、資金やリスクの分散を図っております。  共同事業に関わる意思決定にあたっては、パートナーごとにその保有権益の多寡に応じた議決権が認められるのが一般的であり、当社としてマイナーシェアを保有するに留まる共同事業においては、当社は支配的権限を有しないことがあります。そのため、事業上の意思決定等において当社の意向が必ずしも反映されるとは限らず、これらが当社利益に沿わない形で実施された場合には、期待した収益を得られない可能性があります。また、一部パートナーが事業から撤退した場合等には、事業の円滑な遂行に支障が生じる可能性があります。  一方、当社がオペレーターとして事業を主導する場合においても、事業計画や予算等の重要事項の決定にはパートナー企業の承認が必要となる場合があり、パートナーとの見解の相違により意思決定が遅延・停滞する可能性があります。  また、参画形態によらず、パートナーの財務状況悪化による資金拠出の不履行が発生した場合、当社の資金負担の増加を招く可能性があります。 対応策    共同事業におけるパートナーリスクを低減するため、事業参画にあたっては、パートナー候補企業の技術力、運営実績、財務基盤、ガバナンス及びコンプライアンス状況等を評価し、リスクが当社の許容範囲に留まることを慎重に検討しております。  参画後のパートナーとの関係においては、参画事業の定例会議への出席や当社からの技術提案等、対話機会の創出により相互理解の促進と連携強化に努めております。なお、パートナーの財務基盤等に懸念が生じた場合には、当該事業への出資・費用負担割合の見直しや、代替パートナーの検討を含む様々な対応策を検討しております。 2-3 新規案件・新規事業への投資リスク (新規案件・新規事業成立) リスク認識    当社は、2035年までを見据えた中長期の成長戦略となる「JAPEX経営計画2026-2035」(以下、「経営計画」)を2026年4月に公表しました。経営計画では、2026年度から2030年度を海外E&PとCCUSへの集中による「コア資産群」の構築期間と位置づけ、2031年度から2035年度を「コア資産群」による収益貢献が本格化する期間としております。かかる取り組みにおいて新規案件獲得及び新規事業成立が進まない場合には、当社グループの経営成績に悪影響を及ぼす可能性があります。 対応策    当社は経営計画の中で「海外E&P資産群の構築」や「CCUSの事業化」を含む4つのマテリアリティを定義しており、重点的に取り組む方針です。  海外E&P事業は、当社の強みを活かせるエリア(米国・ノルウェー・東南アジア)に焦点を当てて新規案件・新規事業の検討を進めております。2026年4月には、長期的かつ全社最適を意識した資源の重点配分に対応する体制を強化するため、海外事業本部の組織改編を行いました。また、米国及びノルウェーにおいては、当該地域での事業経験が豊富な人材を現地子会社の幹部として社外から登用しております。  CCUSについては、社長を委員長とするカーボンニュートラル事業推進委員会において国内外の案件組成に向けた進捗管理と部門間連携を行っております。国内CCSについては専任の事業本部を設置して事業化を推進しております。  また、「コア資産群」構築を主導するキーポジション人材の計画的な育成や、キーポジション人材を持続的に輩出する人材パイプラインの構築に努めております。  新規案件・新規事業への投資の妥当性については、投資評価委員会において事業戦略やリスク評価を踏まえて審議をしており、最終投資決定後は経営リスク委員会においてリスクモニタリングを行っております。また、経営計画全体の進捗管理はサステナビリティ委員会において実施しております。 3. 事業基盤に係るリスク 3-1 情報セキュリティに関するリスク (情報セキュリティ) リスク認識    事業活動を行ううえでデジタル技術は欠かせない一方、サイバー攻撃手法は多様化・高度化しており、当社グループを取り巻く情報セキュリティ関連リスクは高まっております。  サイバー攻撃等によるシステム障害や情報漏洩等が発生した場合、油・ガス田の生産操業の停止や訴訟費用の発生といった損害に加え、社会的信用の失墜といった間接的な損害が発生し、当社グループの経営成績に悪影響を及ぼす可能性があります。 対応策    当社は、情報セキュリティ基本方針に基づき、情報セキュリティ総括責任者を委員長とする情報セキュリティ委員会等の管理体制を構築し、グループ全体のガバナンス強化に努めております。  サイバー攻撃への多層的な防御策を講じるとともに、システムを常時監視する体制の整備や脆弱性診断を定期的に実施しております。また、情報セキュリティ事故の発生やシステム障害等の不測の事態に備え、CSIRT(緊急時対応チーム)を中心としたインシデント対応体制やBCP(事業継続計画)を整備し、訓練を行っております。  また、役員及び従業員を対象とした定期的な教育・研修による情報セキュリティリテラシーの向上や、標的型攻撃メール訓練を実施しております。 3-2 コンプライアンス違反リスク (法令遵守) リスク認識    当社グループ事業に関連する法令としては、会社法、金融商品取引法、独占禁止法、労働基準法、税務諸法、環境関連諸法、情報セキュリティ関連諸法、贈賄防止関連諸法等の一般的な法令や、鉱業法、ガス事業法等の事業固有の法令があります。これらの法令遵守が適切になされない場合、罰金や訴訟費用等の発生に加え、社会的信用の失墜といった間接的な損害が発生し、当社グループの経営成績に悪影響を及ぼす可能性があります。 対応策    当社グループでは、「JAPEXグループ倫理行動規範」、「コンプライアンスマニュアル」の制定及び事例形式の解説集を作成し、企業倫理に基づく行動とコンプライアンスの徹底を図っております。マニュアルや解説集は適宜改定するとともに、従業員への周知を行い、新入社員や特定の部門を対象としたコンプライアンス研修を実施しております。  また、「コンプライアンス報告・相談取扱規程」に基づき、内部通報窓口を設置のうえ、これを周知し、内部通報体制の構築と通報者の保護に取り組んでおります。 (不公正取引) リスク認識    当社グループの事業において、贈賄や反社会的勢力への利益供与といった不公正な取引が行われた場合、罰則等の対象となる可能性に加え、社会的信用の失墜といった損害が発生し、当社グループの経営成績に悪影響を及ぼす可能性があります。 対応策    贈賄防止関連法令の確実な遵守のための体制の構築や、内部承認手続きの明確化等を規定した「贈賄防止ガイドライン」を制定しております。本ガイドラインに基づき、定期的なセルフチェックや従業員への贈賄防止研修等を行い、実効性の強化に努めております。 3-3 国の保有する当社株式に関するリスク (国の保有する当社株式) リスク認識    当社は、2003年12月、石油公団(当時)が保有していた当社株式の一部の売出しにより東京証券取引所市場第一部(当時)に株式を上場しました。この結果、同公団の保有株式数の割合は65.74%から49.94%に低下しました。  さらに、同公団が保有していた当社株式は、同公団の廃止に伴い2005年4月1日付で国(経済産業大臣)に承継され、2007年6月15日を受渡期日とする株式売出しにより当該保有株式のうち15.94%相当分が売却されました。その結果、同大臣の保有株式数の割合は34.00%まで低下しました。その後、当社において自己株式の取得を行ったことにより、2026年3月期末における同大臣の保有株式数の割合は37.84%となっております。  同大臣が保有する株式は今後も売却される可能性があり、その時期・方法・数量等によっては、当社の株価及び信用格付に影響を及ぼす可能性があります。 対応策    当社は、積極的なIR・広報活動を通じ、株主に長期的かつ安定的に株式を保有していただけるよう、定期的な対話や情報交換に努めております。また、経営計画にて掲げた目標の達成に向け、海外E&PとCCUSへの集中による「コア資産群」の構築と資本効率の向上を推進し、企業価値の持続的向上と株主還元の拡充を図っていきます。
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業績がなぜこうなったかの経営陣の説明

4【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】 (1) 経営成績等の状況の概要 当連結会計年度における当社グループ(当社、連結子会社及び持分法適用会社)の財政状態、経営成績及びキャッシュ・フロー(以下、「経営成績等」)の状況の概要は次のとおりであります。 ①財政状態及び経営成績の状況 当連結会計年度における我が国経済は、物価上昇の継続や米国の通商政策による影響などが我が国の景気を下押しする懸念があった中で、雇用・所得環境の改善や各種政策の効果などを背景に、緩やかな回復基調にありました。 原油CIF価格は、年度当初の1バレル70ドル台後半から、米国の関税政策を受けた世界経済減速への懸念や産油国の減産緩和を背景に、年度前半は下落基調で推移いたしました。その後、年度半ばには一時的に上昇したものの、年度後半にかけては世界石油需給緩和感の強まりから再び下落し、2月には60ドル台半ばの水準となりました。その後、中東情勢の緊迫化に伴う石油供給途絶から反転急騰し、年度末にかけて60ドル台後半となっております。 為替相場は、年度当初は1米ドル140円台後半であり、年度前半にかけて一時的に円高が進んだものの、その後は年度末にかけて円安傾向が強まり、年度末時点では150円台後半となっております。 国内天然ガス市場では、物価高騰に伴うコスト抑制意識の高まりがガス需要の減退を招きました。これに加え、従来からのエネルギー業界全体での競争も継続しており、市場環境は当社グループにとって厳しい状況となりました。また、国内電力市場では、燃料輸入価格が比較的安定して推移したことを背景に、当年度の日本卸電力取引所(JEPX)におけるスポット市場価格は前年度と同水準で推移いたしました。 このような状況のもと、当社は、脱炭素化の動きに関する当社の対応方針を示した「JAPEX2050~カーボンニュートラル社会の実現に向けて~」(「JAPEX2050」、2021年5月公表)を踏まえ、2022年3月に策定した「JAPEX経営計画2022-2030」に基づき、収益力の強化と、2030年以降を見据えた事業基盤の構築に取り組んでまいりました。 その結果、利益水準や株主還元水準等、2026年度の主要目標を前倒しで達成しておりますが、持続的な成長に資する事業資産の構築という観点では道半ばの状況にあります。 また、世界のエネルギー情勢は、脱炭素目標は維持されつつも、安定供給の重要性が再認識され、より現実的な移行が模索されており、資本市場からは「資本コストを意識した経営」がより強く求められております。 こうした当社の現状と外部環境の変化を踏まえ、強靭なポートフォリオ構築とそのための実行力の強化に向けて、新たな経営計画が不可欠であると判断し、2026年4月に「JAPEX経営計画2026-2035~Building Core Assets toward 2035」(「JAPEX経営計画2026-2035」)を公表いたしました。 当社グループは、本計画の着実な遂行により、企業価値のさらなる向上を引き続き目指してまいります。 当連結会計年度の売上高は340,336百万円と前連結会計年度に比べ48,745百万円の減収(△12.5%)となり、売上総利益は、76,741百万円と前連結会計年度に比べ22,416百万円の減益(△22.6%)となりました。前連結会計年度に比べ減収減益となった主な要因は、原油や天然ガスの販売価格が下落したことや、液化天然ガスの販売量が減少したことなどによるものです。 探鉱費は、1,965百万円と前連結会計年度に比べ1,206百万円減少(△38.0%)し、販売費及び一般管理費は、35,860百万円と前連結会計年度に比べ1,888百万円増加(+5.6%)した結果、営業利益は38,915百万円と前連結会計年度に比べ23,097百万円の減益(△37.2%)となりました。 経常利益は、主に持分法による投資損失が投資利益に転じたことや為替差損が為替差益に転じたことなどにより営業外損益が増益となったものの、営業利益の減益を相殺しきれず、61,556百万円と前連結会計年度に比べ2,664百万円の減益(△4.1%)となりました。 税金等調整前当期純利益は、前連結会計年度に計上した投資有価証券売却益がなくなったことなどにより、前連結会計年度に比べ45,056百万円減益(△41.5%)の63,557百万円となり、親会社株主に帰属する当期純利益は、前連結会計年度に比べ27,725百万円減益(△34.2%)の53,427百万円となりました。 なお、売上高の内訳は次のとおりであります。 (イ)E&P事業 E&P事業の売上高は、原油価格が下落したことなどにより、109,257百万円と前連結会計年度に比べ19,755百万円の減収(△15.3%)となりました。 (ロ)インフラ・ユーティリティ事業 インフラ・ユーティリティ事業の売上高は、液化天然ガスの販売量が減少したことなどにより、172,349百万円と前連結会計年度に比べ16,829百万円の減収(△8.9%)となりました。 (ハ)その他の事業 請負(掘さく工事及び地質調査の受注等)、液化石油ガス(LPG)・重油等の石油製品等の販売及びその他業務受託等の売上高は、58,730百万円と前連結会計年度に比べ12,160百万円の減収(△17.2%)となりました。 主なセグメントごとの業績(セグメント間の内部取引消去前)は、次のとおりであります。 日本 日本セグメントの売上高は、主に原油、天然ガス(LNG含む)、電力、請負及び石油製品等により構成されております。当連結会計年度における売上高は、液化天然ガスの販売量が減少したことなどにより、248,194百万円と前連結会計年度に比べ31,711百万円の減収(△11.3%)となりました。セグメント利益は、原油価格が下落したことや為替が前連結会計年度に比べ円高に推移したことで原油及び天然ガス(LNG含む)の販売収支が悪化したことなどにより、前連結会計年度に比べ14,115百万円減益(△31.4%)の30,869百万円となりました。 北米 北米セグメントの売上高は、主に原油及び天然ガスにより構成されております。当連結会計年度における売上高は、原油の販売価格が下落したことなどにより、52,377百万円と前連結会計年度に比べ3,328百万円の減収(△6.0%)となりました。セグメント利益は、売上高と同様に、原油の販売価格が下落したことなどにより、前連結会計年度に比べ4,017百万円減益(△19.0%)の17,082百万円となりました。 欧州 欧州セグメントの売上高は、主に原油及び天然ガスにより構成されております。当連結会計年度における売上高は、JAPEX UK E&P LIMITEDの当社保有株式の全てを譲渡したことに伴い原油及び天然ガスの販売量が減少したことなどにより、8,072百万円と前連結会計年度に比べ11,109百万円の減収(△57.9%)となりました。セグメント利益は、前連結会計年度に比べ3,966百万円減益(△70.9%)の1,626百万円となりました。 中東 中東セグメントの売上高は、原油により構成されております。当連結会計年度における売上高は、販売価格が下落したことなどにより、31,692百万円と前連結会計年度に比べ2,619百万円の減収(△7.6%)となりました。セグメント利益は、前連結会計年度に比べ1,186百万円減益(△28.6%)の2,968百万円となりました。 当連結会計年度末における総資産は、前連結会計年度末に比べ180,871百万円増加し、862,470百万円となりました。 流動資産は、前連結会計年度末に比べ75,479百万円の減少となりました。これは、現金及び預金ならびに有価証券が減少したことなどによるものであります。固定資産は、前連結会計年度末に比べ256,350百万円の増加となりました。これは、Verdad Resources Intermediate Holdings LLCの全持分取得に伴い、同社を連結の範囲に含めたことによる有形固定資産の増加や、時価上昇による投資有価証券の増加などによるものであります。 負債は、前連結会計年度末に比べ79,231百万円増加し、203,572百万円となりました。 流動負債は、前連結会計年度末に比べ40,139百万円の増加となりました。これは、未払金が増加したことなどによるものであります。固定負債は、前連結会計年度末に比べ39,092百万円の増加となりました。これは、繰延税金負債ならびに資産除去債務が増加したことなどによるものであります。 純資産は、前連結会計年度末に比べ101,640百万円増加し、658,897百万円となりました。 これは、利益剰余金ならびにその他有価証券評価差額金が増加したことなどによるものであります。 ②キャッシュ・フローの状況 当連結会計年度末における現金及び現金同等物(以下、「資金」)は、前連結会計年度末に比べ90,977百万円減少し、49,954百万円となりました。主な内訳は以下のとおりであります。 (営業活動によるキャッシュ・フロー) 営業活動の結果得られた資金は102,976百万円となりました。これは主に、税金等調整前当期純利益63,557百万円の計上及び減価償却費47,050百万円によるものであります。 (投資活動によるキャッシュ・フロー) 投資活動の結果使用した資金は200,494百万円となりました。これは主に、連結の範囲の変更を伴う子会社株式の取得による支出157,706百万円ならびに有形固定資産の取得による支出28,630百万円により資金を使用したことによるものであります。 (財務活動によるキャッシュ・フロー) 財務活動の結果得られた資金は6,007百万円となりました。これは主に、配当金の支払額12,839百万円により資金を使用しましたが、コマーシャル・ペーパーの純増減額19,979百万円により資金を得たことによるものであります。 ③生産、受注及び販売の実績 a.生産実績 当連結会計年度の生産実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。 ・日本 当連結会計年度 (自 2025年4月1日 至 2026年3月31日)   前年同期比(%) E&P事業   原油(千bbl)   1,428   △3.3 天然ガス(百万cf)   14,969   △11.4 インフラ・ユーティリティ事業   電力(百万kWh)   2,852   △7.3 ・北米 当連結会計年度 (自 2025年4月1日 至 2026年3月31日)   前年同期比(%) E&P事業   原油(千bbl)   5,479   5.2 天然ガス(百万cf)   3,930   15.6 インフラ・ユーティリティ事業   電力(百万kWh)   -   - ・欧州 当連結会計年度 (自 2025年4月1日 至 2026年3月31日)   前年同期比(%) E&P事業   原油(千bbl)   807   △33.0 天然ガス(百万cf)   1,264   △35.1 インフラ・ユーティリティ事業   電力(百万kWh)   -   - ・中東 当連結会計年度 (自 2025年4月1日 至 2026年3月31日)   前年同期比(%) E&P事業   原油(千bbl)   3,026   23.0 天然ガス(百万cf)   -   - インフラ・ユーティリティ事業   電力(百万kWh)   -   - b.受注実績 当社及び連結子会社は受注生産を行っておりません。 c.販売実績 当連結会計年度の販売実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。 ・日本 当連結会計年度 (自 2025年4月1日 至 2026年3月31日)   前年同期比(%) 数量   金額 (百万円)   数量   金額 E&P事業   原油(千bbl)   1,542   17,114   △2.0   △13.6 天然ガス(海外)(百万cf)   -   -   -   - 小計       17,114       △13.6 インフラ・ユーティリティ事業   天然ガス(国内)(百万cf)   32,770   73,345   △0.9   △5.4 液化天然ガス(t)   231,386   23,112   △45.2   △47.5 電力(百万kWh)   3,361   48,460   1.5   △5.7 バイオマス燃料(t)   732,870   21,625   114.2   112.6 その他       5,804       △4.6 小計       172,349       △8.9 その他の事業   請負       10,807       26.1 石油製品・商品       45,441       △23.8 その他       2,481       △8.8 小計       58,730       △17.2 合計       248,194       △11.3 ・北米 当連結会計年度 (自 2025年4月1日 至 2026年3月31日)   前年同期比(%) 数量   金額 (百万円)   数量   金額 E&P事業   原油(千bbl)   5,505   50,511   4.8   △7.5 天然ガス(海外)(百万cf)   3,951   1,866   17.5   73.4 小計       52,377       △6.0 インフラ・ユーティリティ事業   天然ガス(国内)(百万cf)   -   -   -   - 液化天然ガス(t)   -   -   -   - 電力(百万kWh)   -   -   -   - バイオマス燃料(t)   -   -   -   - その他       -       - 小計       -       - その他の事業   請負       -       - 石油製品・商品       -       - その他       -       - 小計       -       - 合計       52,377       △6.0 ・欧州 当連結会計年度 (自 2025年4月1日 至 2026年3月31日)   前年同期比(%) 数量   金額 (百万円)   数量   金額 E&P事業   原油(千bbl)   566   5,648   △55.7   △63.9 天然ガス(海外)(百万cf)   1,281   2,423   △36.6   △31.2 小計       8,072       △57.9 インフラ・ユーティリティ事業   天然ガス(国内)(百万cf)   -   -   -   - 液化天然ガス(t)   -   -   -   - 電力(百万kWh)   -   -   -   - バイオマス燃料(t)   -   -   -   - その他       -       - 小計       -       - その他の事業   請負       -       - 石油製品・商品       -       - その他       -       - 小計       -       - 合計       8,072       △57.9 ・中東 当連結会計年度 (自 2025年4月1日 至 2026年3月31日)   前年同期比(%) 数量   金額 (百万円)   数量   金額 E&P事業   原油(千bbl)   3,038   31,692   5.4   △7.6 天然ガス(海外)(百万cf)   -   -   -   - 小計       31,692       △7.6 インフラ・ユーティリティ事業   天然ガス(国内)(百万cf)   -   -   -   - 液化天然ガス(t)   -   -   -   - 電力(百万kWh)   -   -   -   - バイオマス燃料(t)   -   -   -   - その他       -       - 小計       -       - その他の事業   請負       -       - 石油製品・商品       -       - その他       -       - 小計       -       - 合計       31,692       △7.6 (注)1.セグメント間の取引については相殺消去しております。 2.E&P事業の「原油」には、当社グループが鉱山より産出した原油及び他社から購入した原油が含まれております。 3.インフラ・ユーティリティ事業の「天然ガス(国内)」は、国内において導管により供給されるガスであり、国産天然ガスとLNG気化ガスの合計です。国産天然ガスの生産拠点と、気化ガスの製造拠点であるLNG基地とは当社パイプライン網で連結され、これらのガスは当社供給ネットワークで一体となって販売されることから、インフラ・ユーティリティ事業に区分しております。 4.インフラ・ユーティリティ事業の「その他」には、天然ガスの受託輸送及び発電燃料用LNGの気化受託等が含まれております。なお、前連結会計年度まで「その他」として集計しておりましたバイオマス燃料販売については、金額の重要性が増したため、独立した項目に変更しております。 5.その他の事業の「石油製品・商品」には、液化石油ガス(LPG)、重油、軽油、灯油等が、「その他」にはその他業務受託等が含まれております。 6.当連結会計年度より、原油の表示単位をkLから千bblへ、天然ガスの表示単位を千㎥から百万cfへ、電力の表示単位を千kWhから百万kWhへ変更しております。 ④当社グループの埋蔵量 2026年3月31日現在、提出会社及び連結子会社の保有する確認埋蔵量並びに持分法適用会社が保有する確認埋蔵量の当該会社に対する提出会社出資比率相当量は下表のとおりです。 確認埋蔵量   連結対象会社   持分法適用会社   合計 国内   海外   小計 原油 千bbl   ガス 百万cf   原油 千bbl   ガス 百万cf   原油 千bbl   ガス 百万cf   原油 千bbl   ガス 百万cf   原油 千bbl   ガス 百万cf 2025年3月31日現在   8,400   246,739   56,708   32,412   65,108   279,151   48   11,113   65,156   290,264 拡張及び発見等による増加   5   11   -   -   5   11   -   -   5   11 前期評価の修正による増減   4,901   37,584   1,187   923   6,089   38,507   △0   △9   6,089   38,498 買収・売却による増減   -   -   96,710   230,302   96,710   230,302   △7   31,404   96,704   261,705 生産による減少   △1,456   △16,193   △9,324   △5,123   △10,780   △21,316   △2   △115   △10,782   △21,431 2026年3月31日現在   11,851   268,141   145,281   258,515   157,132   526,655   39   42,392   157,171   569,048 (注)1.以下の連結子会社保有量には、非支配株主に帰属する数量を含んでおります。(括弧内は非支配株主比率) 国内:日本海洋石油資源開発㈱(29.39%) 海外:Peoria Resources, LLC(0.12%)、㈱ジャペックスガラフ(45.00%) 2.連結子会社及び持分法適用会社のうち、決算日が連結決算日と異なる会社については、各社の事業年度における埋蔵量を計上しております。 3.当社は、2025年12月18日開催の取締役会において、当社の連結子会社であるPeoria Resources, LLCが管理するPeoria Resources Acquisition Company, LLCを通じて、米国コロラド州及びワイオミング州でタイトオイル・ガス資産を保有するVerdad Resources Intermediate Holdings LLC(VRIH社)の全持分を取得することを決議し、2026年2月26日(現地時間)に全持分取得を完了しました。 これにより、VRIH社の2026年2月末時点の埋蔵量を上表の連結対象会社・海外の「買収・売却による増減」に含めております。 4.当連結会計年度より、原油の表示単位を千kLから千bblへ、天然ガスの表示単位を百万㎥から百万cfへ変更しております。 上表における確認埋蔵量とは、評価時点において既知の油・ガス層から地質的、工学的データに基づき経済的にも操業面からも今後確実に採取可能であろうと予測された油・ガスの地上状態での数量であり、過去の生産量、未発見鉱床に係る資源量は含んでおりません。 埋蔵量の定義については、石油技術者協会(SPE)、世界石油会議(WPC)、米国石油地質技術者協会(AAPG)及び石油評価技術協会(SPEE)の4組織により2007年に策定されたPetroleum Resources Management System(PRMS)が国際的な基準として知られています。 上表の確認埋蔵量は、2018年に改定されたPRMSにおける「確認埋蔵量(Proved Reserves)」の定義に準拠した当社自身による評価に基づく数値であり、PRMSにおいて確認埋蔵量よりも将来の採取可能性の不確実性が高いものとして区分されている「推定埋蔵量(Probable Reserves)」や「予想埋蔵量(Possible Reserves)」に該当する埋蔵量は含んでおりません。また、同定義においては、例えば、資源の賦存が確認されている鉱区であっても商業開発計画が未確定な段階のプロジェクト等については、埋蔵量(Reserves)とは区分して「条件付資源量(Contingent Resources)」に分類することとされており、当社グループにおいても、開発計画が未確定な地域の「条件付資源量」に該当する数量は、上表の数値に含めておりません。 なお、PRMS以外には、米国証券取引委員会(SEC)による確認埋蔵量の定義が米国の投資家を中心に広く知られており、SECによる確認埋蔵量の定義は、PRMSと基本的には類似しています。 当社は、PRMSによる「確認埋蔵量(Proved Reserves)」の定義に準拠して当社自身の判断に基づく値を開示しております。また、海外プロジェクト会社の保有埋蔵量については、各プロジェクト会社の現地政府等との契約による経済的取分に基づく数量を示しております。 また、当社は、当社自身による埋蔵量評価・判断の妥当性を検証するため、上表に示した2026年3月31日現在の国内における当社及び連結対象会社の確認埋蔵量の約72%に相当する部分[1]について、Ryder Scott Company, L.P.へ第三者による鑑定を委託しております。また、海外については、Japex (U.S.) Corp.、Peoria Resources, LLC(同社の子会社を含む)の埋蔵量について第三者評価を受けております。上表の2026年3月31日現在の確認埋蔵量総計のうち約82%に相当する部分[2]について第三者評価・鑑定を受けております。当社自身による評価値と第三者評価の値は近似しており、第三者による鑑定においても妥当性が裏付けられていることから、当社は、上表の当社自身の評価による確認埋蔵量の値は妥当であると判断しております。 埋蔵量は、元来、不確実性を内包した将来の生産可能量の見通しであり、当社は、現時点において入手可能な地質的・工学的データ等の科学的根拠に基づき正確な評価の実施に努めておりますが、今後新たに取得されるデータ等に基づく見直しや経済条件の変動及び国際的に認知された埋蔵量定義の変更等によって、上方にも下方にも修正される可能性があります。 [1] 天然ガスは、1BOE=5.8Mscfとして計算しております。 [2] [1]と同様。 (2) 経営者の視点による経営成績等の状況に関する分析・検討内容 経営者の視点による当社グループの経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容は次のとおりであります。 なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において判断したものであります。 ①財政状態及び経営成績の状況に関する認識及び分析・検討内容 当社グループの当連結会計年度の親会社株主に帰属する当期純利益は、図表1「当期純利益の主な増減要因(前期比)」に示すように、前連結会計年度に比べ277億円減益の534億円となりました。この主たる増減要因を段階利益ごとに以下に分析します。 図表1:当期純利益の主な増減要因(前期比) 図表2:原油価格・為替等の前期比較 (営業利益△230億円) 営業利益の230億円減益の主な要因は、国内の原油、天然ガス、及び液化天然ガスの販売量が減少したことや、図表2「原油価格・為替等の前期比較」に示すように、前連結会計年度に比べ原油価格が下落したことや為替が円高で推移したことに伴い国内外の原油及び天然ガスの販売価格が下落したことによるものであります。 a.海外E&P事業 海外E&P事業は、主に北米セグメントに含まれるJapex (U.S.) Corp.、欧州セグメントに含まれるJAPEX UK E&P Ltd.及びJAPEX Norge AS、中東セグメントに含まれる㈱ジャペックスガラフを対象としております。 海外E&P事業の94億円減益の主な要因は、Japex (U.S.) Corp.において原油の販売価格下落により40億円の減益となったことや、JAPEX UK E&P Ltd.において2025年7月に当社が保有する同社株式の全てを譲渡したことにより33億円の減益となったことによるものです。 b.国内E&P事業 国内E&P事業は、日本セグメントに含まれる当社及び連結子会社である日本海洋石油資源開発㈱の原油・天然ガスの生産及び販売活動を主な対象としております。国産原油は外部顧客への販売を認識する一方、国産天然ガスはインフラ・ユーティリティ事業に供給する内部管理上の取引を販売として認識しております。 国内E&P事業の87億円減益の主な要因は、原油及び天然ガスの販売量の減少、及び販売価格の下落によるものです。 c.インフラ・ユーティリティ事業 インフラ・ユーティリティ事業は、主に当社のガスパイプライン網を通じた沿線地域の需要家への天然ガス(国産天然ガス及びLNG気化ガス)の販売、パイプライン沿線以外の地域における天然ガス需要に対応するためのタンクローリーを利用したLNGのサテライト販売、及び電力の販売を対象としております。 インフラ・ユーティリティ事業の32億円減益の主な要因は、液化天然ガスの販売量減少によるものです。 当連結会計年度の経常利益は、前連結会計年度に比べ26億円減益(△4.1%)の615億円となりました。図表1「当期純利益の主な増減要因(前期比)」に示すように、26億円減益の要因は、上述の営業利益の減益及び営業外損益の204億円の増益からなります。 (営業外損益+204億円) 為替差損益の100億円の増益は、主に当社及び㈱ジャペックスガラフの外貨建金銭債権及び外貨預金に係る為替差損が為替差益に転じたことによるものであります。 持分法による投資損益の43億円の増益は、2024年6月に持分を一部取得した米国テキサス州フリーポートLNGプロジェクトに参画するGulf Coast LNG Holdings LLCが当連結会計年度は通期で収益貢献したことに加え、JAPEX Norge ASにおいて前連結会計年度に計上した損失がなくなったことによるものであります。 なお、JAPEX Norge ASは前連結会計年度において、2024年7月1日をみなし取得日として株式を追加取得し連結の範囲に含めたため、2024年1月1日から2024年6月30日までの業績を持分法による投資損益として計上しておりました。 その他の営業外損益の60億円の増益は、主にデリバティブ評価益及びデリバティブ利益を計上したことによるものであります。 当連結会計年度の税金等調整前当期純利益は前連結会計年度に比べ450億円減益の635億円となりました。図表1「当期純利益の主な増減要因(前期比)」に示すように、450億円減益の要因は、上述の経常利益の減益及び特別損益の423億円の減益からなります。特別損益の423億円の減益は、主に前連結会計年度に計上した投資有価証券売却益がなくなったことによるものであります。 親会社株主に帰属する当期純利益は、前連結会計年度に比べ277億円減益の534億円となりました。図表1「当期純利益の主な増減要因(前期比)」に示すように、277億円減益の要因は、上述の税金等調整前当期純利益の減益、法人税等の減少による178億円の増益及び非支配株主損益の増加による5億円の減益からなります。 当連結会計年度の「法人税、住民税及び事業税」に「法人税等調整額」を加えた法人税等の金額は78億円(前連結会計年度に比べ178億円の減少)となりました。これは、上述の税金等調整前当期純利益の減少に応じて法人税等の金額が減少したことによるものであります。また、当連結会計年度の非支配株主損益の金額は22億円(前連結会計年度に比べ5億円の増加)となりました。これは、主に当連結会計年度において㈱ジャペックスガラフにおける当期純利益が増加したことによるものであります。 ②キャッシュ・フローの状況の分析・検討内容並びに資本の財源及び資金の流動性に係る情報 (基本方針) 当社グループでは、「JAPEX経営計画2026-2035」の下で、原油価格が1バレル50米ドル及び為替相場が1米ドル110円の環境下でも有利子負債/EBITDA倍率が3倍未満となるように財務の健全性を維持しつつ、事業継続及び新規投資等のために必要となる資金を確保することとしております。前連結会計年度と当連結会計年度の同倍率の推移は、図表3「EBITDA有利子負債倍率の推移」に示すとおりであり、「有利子負債/EBITDA<3」はもとより、前経営計画での財務規律の目安である「有利子負債/EBITDA<2」も達成されております。 図表3:EBITDA有利子負債倍率の推移 (調達手段) 当社グループでは、資金需要に応じて、内部資金、コマーシャル・ペーパー及び銀行借入等を有効に活用することにより、必要資金を確保しております。また、資金調達手段の多様化を図るべく、当社は当連結会計年度に社債の発行登録を行っております。 運転資金等は、主に内部資金やコマーシャル・ペーパーの発行により賄っており、前者に関してはCMS(キャッシュ・マネジメント・システム)及び金融機関とのキャッシュプーリング契約により、資金の効率化及び流動性の確保を図っております。 なお、当該契約による借入金は預金との相殺表示を行っており、当連結会計年度末の相殺金額は179億円であります。 また、LNGの購入などに備え外貨を調達する場合等には、為替変動リスクをヘッジすることを目的として適宜、先物為替予約等を締結しております。 さらに、複数の取引銀行とコミットメントライン契約を締結しており、十分な手元流動性を確保しております。 (資金使途・配分方法) a.連結財務状況及び資金配分方針 当社グループでは、図表4「JAPEX経営計画2026-2035資金配分方針」に示すとおり、2026年度から2035年度までの10年間の累計で、E&P、カーボンニュートラル、インフラ・ユーティリティの各分野への成長投資に1兆5,000億円、株主還元に1,900億円以上をそれぞれ配分することとしております。 なお、資金配分の原資は、大型案件への継続的な再投資により営業キャッシュ・フローとして創出する1兆5,000億円を充当するほか、手元資金の活用、借入れ及び資産の入れ替え等により確保する想定としております。 図表4:JAPEX経営計画2026-2035資金配分方針 b.保有資金の考え方 主にE&P事業に関しては、多額の投資を要する一方、事業に着手してから投資額を回収するまで長いリードタイムを要するのが通例であり、この間、事業環境が変化するリスクに晒されます。このような事業特性に照らし、円滑な事業運営に必要な水準の手元流動性を確保できるように資金計画を作成する等の方法により、資金管理を行っております。 ③重要な会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定 当社グループの連結財務諸表は、我が国において一般に公正妥当と認められる会計基準に基づき作成されております。この連結財務諸表の作成にあたっては、一定の会計基準の範囲内において、資産・負債及び収益・費用の金額及び開示に影響を与える見積りを必要とします。これらの見積りについては、過去の実績等を勘案し継続評価しており、必要に応じて見直しを行っておりますが、実際の結果は、見積り特有の不確実性があるためこれらとは異なる場合があります。 当連結会計年度において、不確実性の高い会計上の見積りとして、繰延税金資産の回収可能性があります。この項目は、その判断において当社グループが主たる事業活動から将来にわたり稼得する収益や生み出すキャッシュ・フローの見積りに大きく依拠しており、特に原油価格や為替などの市況要因と埋蔵量の見積りの影響を直接的に受けることになります。 連結財務諸表の作成に当たって用いた会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定のうち、上記の重要なものについては、「第5 経理の状況 1 連結財務諸表等 (1) 連結財務諸表 注記事項(重要な会計上の見積り)」に記載のとおりであります。

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開示資料

出典

このページの財務・役員・株主等のデータは、金融庁EDINETに提出された開示書類から自動抽出しています。会計基準は JapanGAAP

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