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日経平均64,325.64-1,890NYダウ53,085.45+319ドル円158.62-2NASDAQ26,241.86+142S&P 5007,680.46+49SOX 指数11,350.08+619/2終値

三井海洋開発

MODEC,INC.6269 · Prime · 機械

浮体式海洋石油・ガス生産設備(FPSO)の設計・建造・操業を一貫提供する独立系エンジニアリング会社。

概要

三井海洋開発は、浮体式海洋石油・ガス生産貯蔵積出設備(FPSO)の設計・建造・操業を専門とする企業である。1987年に旧三井海洋開発の子会社として設立され、2003年に東京証券取引所市場第二部に上場した。本社は東京都中央区日本橋に所在し、連結従業員数は6,460人。2025年12月期の売上収益は4,581,232千米ドル、営業利益は437,607千米ドル、親会社所有者帰属当期利益は360,677千米ドルである。ブラジルなど大水深油田向けにFPSOを提供し、長期チャーター契約で安定収益を得るビジネスモデルを持つ。

EPCIから長期操業まで一貫提供する事業内容

当社グループは、浮体式海洋石油・ガス生産設備のEPCI(設計・調達・建造・据付)とチャーター(リース+オペレーション)を主な事業とする。扱う設備はFPSO(浮体式生産貯蔵積出設備)、FSO(浮体式貯蔵積出設備)、TLP(緊張係留式プラットフォーム)の3種。FPSOは洋上で石油・ガスの生産、貯蔵、タンカーへの積出を一括で行い、新造船または中古タンカー改造で建造される。2025年12月期の受注高は9,263,552千米ドル(前年比646.6%増)、受注残高は18,588,729千米ドル(同43.6%増)に達した。建造中の主なプロジェクトには、エクソンモービル社向けUaru FPSO(ガイアナ)、エクイノール社向けRaia FPSO(ブラジル)、シェル社向けGato do Mato FPSO(ブラジル)、エクソンモービル社向けHammerhead FPSO(ガイアナ)がある。

ファブレス経営とプロジェクトマネジメントへの特化

当社グループは自社の工場や造船所を保有しないファブレス企業である。客先調整から設計、調達、建造、据付、試運転に至るプロジェクトマネジメント業務に特化し、船体の建造や搭載設備の製造、完工後の据付は海外の造船所や専門業者に外注する。この体制により、変動費中心のコスト構造を実現し、大型プロジェクトの需要変動に柔軟に対応する。建造に際しては、世界中から最適な業者や造船所を選定する。完工・据付後の浮体式生産設備は、客先または当社関係会社に引き渡される。EPCI事業においては、自社の技術力と調達網を活かし、超大水深向けの高度なプロジェクトを多数手がけている。

長期チャーターで安定収益を確保する合弁事業モデル

チャーター事業では、プロジェクトごとに関係会社(多くは合弁会社)を設立し、FPSO等を保有・運営する。これは各プロジェクトの採算管理を明確にする目的に加え、長期の資金負担を軽減するため、海運会社や総合商社を中心とするパートナーと合弁で事業を展開する方針に基づく。建造したFPSOは当社グループの関係会社が引き渡しを受けて保有し、オペレーションサービスの提供と技術者・操業要員の雇用、安全・環境保全、資機材の調達・輸送、メンテナンス等のマネジメントも各関係会社が行う。操業中のプロジェクトとしては、ペトロブラス社向け複数のFPSO(ブラジル)、トゥロー社向けT.E.N. FPSO(ガーナ)、ウッドサイド社向けSangomar FPSO(セネガル)などがある。

ブラジル・西アフリカを中心としたグローバル拠点網

当社グループは北米、南米、西アフリカ、東南アジアなど38の国と地域に生産拠点を持つ。主な子会社として、米国にMODEC AMERICA, INC.、シンガポールにMODEC MANAGEMENT SERVICES PTE. LTD.、ブラジルにMODEC SERVICOS DE PETROLEO DO BRASIL LTDA.、コートジボワールにNATIONAL D'OPERATIONS PETROLIERES DE COTE D'IVOIRE、アンゴラにMODEC ANGOLA LDA.、ガーナにMODEC PRODUCTION SERVICES GHANA JV LTD、メキシコにMITSUI OCEAN DEVELOPMENT & ENGINEERING COMPANY MEXICO、セネガルにMODEC SENEGAL SASUを設立している。2025年12月期の主な顧客はエクソンモービル(売上比25.9%)、エクイノール(同18.5%)、シェル(同15.0%)であり、ペトロブラス向けチャーター事業収入も全体の約半分を占める。

業界の中での役割は海洋石油・ガス生産設備のEPCI・リース・操業サービスプロバイダーにあたる。

この章の文章は、有価証券報告書と会社の開示をもとにAIが編纂しています。数値は開示のままで、AIには生成させていません。

売上高
46億円
営業利益
4億円
営業利益率
8.7%
純利益
4億円
2025/12 通期の連結業績。決算の内訳は最新の決算以降にあります。

何をしている会社か

有価証券報告書「事業の内容」(2025/3期)より

01石油・ガス開発主力

海外の政府系・民間石油開発会社向けにFPSO、FSO、TLPの設計・調達・建造・据付(EPCI)、長期チャーター(リース+オペレーション)を提供。プロジェクト毎に合弁会社を設立し、長期安定収益を得る。

FPSO建造チャーター市場で世界有数のシェア

主な製品・サービス3
FPSO(浮体式石油・ガス生産貯蔵積出設備)世界シェア上位
洋上で石油・ガスの生産、貯蔵、タンカーへの積出を一括で行う浮体式設備。新造船または中古タンカー改造で建造。
FSO(浮体式石油・ガス貯蔵積出設備)
生産機能を持たず、貯蔵と積出に特化した浮体式設備。
TLP(緊張係留式プラットフォーム)
テンドンで海底に緊張係留される浮体式生産プラットフォーム。大水深海域に対応。

製品と技術

FPSO:洋上で生産・貯蔵・積出を一括処理する主力設備

FPSO(Floating Production, Storage and Offloading System)は「浮体式海洋石油・ガス生産貯蔵積出設備」であり、当社の主力製品である。タンカー船体を基礎とし、原油に含まれる不純物を分離して石油・ガスを生産するプロセスシステム、洋上で船体を一定位置に保持する係留システムを搭載する。生産した石油・ガスは設備内のタンクに貯蔵し、港湾設備や陸上タンクを介さずに洋上で輸送タンカーへ積み出す。船体は新規建造のほか、中古タンカーを改造する場合もある。固定式プラットフォームと異なり海底パイプラインが不要なため、出油までの工期が短く経済的である。大水深海域(水深1,000m超)にも対応可能であり、超大水深油田開発に不可欠な設備として世界中で採用されている。

FSO:生産機能を持たない貯蔵・積出専用の浮体式設備

FSO(Floating Storage and Offloading System)は「浮体式海洋石油・ガス貯蔵積出設備」であり、FPSOと同様に船体を基礎として係留システムを搭載するが、石油・ガスの生産を行うプロセスシステムは有しない。洋上で生産された石油・ガスを貯蔵し、輸送タンカーへ積み出す専用の設備である。当社グループはFSOの建造・チャーター・オペレーションも手掛けており、ブラジルのペトロブラス向けPRA-1 FSOやベトナムのJVPC向けRang Dong FSOなどが稼働中である。生産設備が別に設置される油田や、生産設備から分離された原油の中継貯蔵用途に適しており、比較的シンプルな構造のためコスト競争力がある。

TLP:緊張係留で大水深に対応する生産プラットフォーム

TLP(Tension Leg Platform)は「緊張係留式プラットフォーム」と呼ばれる浮体式海洋石油・ガス生産設備である。強制的に半潜水させた浮体構造物と海底に打設した基礎杭とを、テンドン(Tendon)と呼ばれる鋼管で接続し、強制浮力によって生じる緊張力を利用して係留される。浅海から大水深海域(水深1,000m超)の開発に適しており、1980年代から使用されている。当社グループはTLPの設計・建造・オペレーションも提供しており、2025年7月には陸上組み立てが容易な新型TLP「i-TLP™2」の基本設計承認を米国船級協会から取得した。従来のTLPに比べて建造・据付期間の短縮が期待される。

有価証券報告書の事業の記述をもとにAIが編纂しています。

業界での位置づけ

機械のなかでの位置

会社が挙げる強い分野

  • 世界シェア上位FPSO(浮体式石油・ガス生産貯蔵積出設備)世界シェア約7割石油・ガス開発
  • 石油・ガス開発FPSO建造チャーター市場で世界有数のシェア

有価証券報告書(2025/3期)で会社自身が述べている位置付けです。第三者による調査ではありません。

海洋掘削特化、売上拡大途上

三井海洋開発は海洋掘削や関連設備の設計・建設に特化しており、業界内で独自のポジションを持ちます。同業の日本製鋼所や三浦工業などは機械全般を扱う中で、同社は海洋向けというニッチ市場に集中しています。売上高は少額ながら増加傾向にあり、営業利益率も改善しています。競争としては、海外の油田開発需要に依存するため、原油価格の変動が業績に影響しやすい点が課題です。今後は再生可能エネルギー関連の洋上風力などへの展開が期待されます。

強み

  • 海洋掘削設備に関する高度な設計・建設技術を持つ。
  • 洋上風力など海洋関連需要の拡大で、新たな事業機会がある。
  • 営業利益率が上昇傾向で、事業の効率化が進んでいる。
  • 国内競合が少なく、特定分野でのシェアを確保。

課題

  • 原油価格や資源開発投資の変動が受注に直接影響する。
  • 売上規模が小さく、リスク分散が難しい。
  • 海外プロジェクトが中心で、為替や地政学的リスクに晒される。

強みと課題は、開示資料をもとにAIがまとめた見立てです。

同業の企業

エネルギー・資源の時価総額近傍。太字が三井海洋開発

時価総額で並べると、掲載11社のなかで6番目にあたる。

#企業時価総額PER
14183三井化学9,014億円24.5倍
24182三菱瓦斯化学8,139億円
39513電源開発7,609億円12.8倍
45021コスモエネルギーホールディングス7,041億円9.4倍
56302住友重機械工業6,759億円16.2倍
66269三井海洋開発6,301億円8.9倍
78088岩谷産業5,149億円10.6倍
81662石油資源開発4,945億円9.2倍
96508明電舎4,862億円20.5倍
109336大栄環境3,686億円23.1倍
111515日鉄鉱業2,688億円18.8倍

時価総額は直近の終値ベース。同業の範囲は独自の業界分類(エネルギー・資源)に従っています。

会社の歴史

沿革 19件

1987年、旧三井海洋開発の子会社として設立

1987年6月、旧三井海洋開発株式会社の子会社としてモデック・テクニカル・サービス株式会社が設立された。翌1988年12月には商号を株式会社モデックに変更し、旧三井海洋開発の事業を継承した。これにより、FPSO等の浮体式海洋設備に関する設計・建造・操業の技術とノウハウを引き継ぎ、独立した事業主体としての基盤を形成した。設立当初から海洋石油開発分野に特化し、後の成長の土台となった。

1991年、三井造船の子会社化で経営基盤を強化

1991年3月、三井物産株式会社が保有する当社株式が全株譲渡され、三井造船株式会社の子会社となった。これにより、三井グループの造船・海洋技術を活用できる立場となり、資金面・技術面でのバックアップを得た。三井造船の傘下で、大型の海洋構造物建造プロジェクトへの参画が容易になり、FPSO事業の拡大に向けた足場を固めた。1995年5月にはISO 9001認証を取得し、品質管理体制を国際標準に引き上げた。

1999年、FMCとの合弁で米国拠点を設立し欧米市場へ進出

1999年1月、FMC CORPORATION社(現TechnipFMC社)との合弁により、米国にMODEC INTERNATIONAL LLC(現MODEC AMERICA, INC.)を設立した。これにより南北アメリカ・西アフリカ等での事業拠点が整い、欧米の石油メジャーとの取引が本格化した。合弁を通じてFMC社の深海技術やプロジェクト管理能力を吸収し、大水深油田向け案件の受注力を高めた。2002年にはシンガポールにMODEC MANAGEMENT SERVICES、ブラジルにMODEC SERVICOSを設立し、アジア・南米での操業体制を拡充した。

2003年、商号変更と株式上場で独立した海洋開発専業へ

2003年1月に商号を三井海洋開発株式会社に変更し、同年7月に東京証券取引所市場第二部に株式を上場した。上場により資金調達力を高め、プロジェクトファイナンスの多様化が可能となった。2004年6月には市場第一部銘柄に指定され、企業としての信用力が向上。同年11月にはコートジボワールに現地法人を設立し、西アフリカでの初のFPSOチャーター事業(CNR Baobab)を開始した。このプロジェクトは長期チャーターモデルの成功例となった。

2006年、SOFEC社買収で係留技術を内製化し大水深対応を強化

2006年12月、米国のSOFEC, INC.社の全株式をFMC TECHNOLOGIES, INC.から取得し子会社化した。SOFEC社はFPSOやTLPの係留システムに強みを持ち、これにより当社は係留技術を内製化した。大水深海域では高度な係留技術が不可欠であり、買収後は自社で設計・調達が可能となり、プロジェクトの統合管理能力が向上した。2008年以降、ブラジルのペトロブラス向け大型FPSOを連続受注し、同国が最大市場の一つとなった。

2018年以降、新興油田地域への展開と大型受注の急増

2018年から2020年にかけて、ガーナ、メキシコ、セネガルに相次いで現地法人を設立し、新興油田地域での事業基盤を拡大した。2023年にはエクソンモービル社向けUaru FPSO(ガイアナ)とエクイノール社向けRaia FPSO(ブラジル)の大型案件を受注。2025年にはシェル社向けGato do Mato FPSOとエクソンモービル社向けHammerhead FPSOを追加受注した。これらにより受注残高は18,588,729千米ドルに急増。2024年には中期経営計画の最終年度純利益目標(175百万米ドル)を2年前倒しで達成し、2025年には更に上回る360,677千米ドル(約361百万米ドル)を計上した。

年表19件を開く

1980年代

  • 1987年6月旧 三井海洋開発株式会社の子会社として設立(設立時の商号 モデック・テクニカル・サービス株式会社)。
  • 1988年12月株式会社モデックに商号を変更し、旧 三井海洋開発株式会社の事業を継承。
  • 1989年4月創業北米における事業拠点としてMODEC(U.S.A.),INC.社(その後MODEC INTERNATIONAL, INC.社に改組。現 MODEC AMERICA, INC.社)を米国に設立。

1990年代

  • 1991年3月M&A三井物産株式会社の所有する当社株式が全株譲渡され、当社は三井造船株式会社の子会社化。
  • 1995年5月浮体式海洋石油・ガス生産設備等の設計・建造・据付及びオペレーション業務を対象としてISO「9001」の認証を取得。
  • 1999年1月南北アメリカ・西アフリカ等での事業拠点としてFMC CORPORATION社(現 TechnipFMC社)と合弁によりMODEC INTERNATIONAL LLC社(その後MODEC INTERNATIONAL, INC.社に改組。現 MODEC AMERICA, INC.社。以下同じ。)を米国に設立。

2000年代

  • 2002年9月創業PRODUCTION TECHNICAL SERVICE CO LTD.社RUBYフィールド(ベトナム)向けFPSOのオペレーションを目的としてMODEC MANAGEMENT SERVICES PTE. LTD.社をシンガポールに設立。
  • 2002年10月創業SHELL OIL DO BRASIL LTDA社BIJUPIRA-SALEMAフィールド向けFPSOのオペレーションを目的としてMODEC SERVICOS DE PETROLEO DO BRASIL LTDA社をブラジルに設立。
  • 2003年1月商号変更商号を三井海洋開発株式会社に変更。
  • 2003年7月上場東京証券取引所市場第二部に株式を上場。
  • 2003年8月創業MODEC INTERNATIONAL LLC社所掌のプロジェクト業務支援を目的としてMODEC OFFSHORE PRODUCTION SYSTEMS (SINGAPORE) PTE.LTD.社をシンガポールに設立。
  • 2004年6月東京証券取引所市場第一部銘柄に指定。
  • 2004年11月創業CNR INTERNATIONAL (COTE D'IVOIRE) S.A.R.L.社BAOBABフィールド向けFPSOのチャーターの現地下請業務を目的としてNATIONAL D'OPERATIONS PETROLIERES DE COTE D'IVOIRE社をコートジボワールに設立。
  • 2006年12月M&ASOFEC,INC.社(米国)の全株式をFMC TECHNOLOGIES, INC.社(現 TechnipFMC社)より取得し、子会社化。
  • 2008年5月創業BP EXPLORATION(ANGOLA)LTD.社PLUTAO,SATURNO,VENUS及びMARTEフィールド向けのFPSOプロジェクトの業務支援を目的として、MODEC ANGOLA LDA.社をアンゴラに設立。

2010年代

  • 2012年6月本社を東京都中央区に移転。
  • 2018年3月創業TULLOW GHANA LTD.社JUBILEEフィールド向けのFPSOのオペレーションを目的として、MODEC PRODUCTION SERVICES GHANA JV LTD社をガーナに設立。
  • 2019年1月創業ENI MEXICO S. DE R.L. DE C.V.社AREA 1フィールド向けのFPSOのオペレーションを目的として、MITSUI OCEAN DEVELOPMENT & ENGINEERING COMPANY MEXICO SOCIEDAD DE RESPONSABILIDAD LIMITADA DE CAPITAL VARIABLE (S. DE R.L DE C.V.)をメキシコに設立。

2020年代

  • 2020年3月創業WOODSIDE ENERGY社SANGOMARフィールド(セネガル)向けFPSOのオペレーションを目的として、MODEC SENEGAL SASU社をセネガルに設立。

有価証券報告書の沿革をもとにAIが通史として編纂しています。年表は沿革の記載そのままです。

これからの方針

有価証券報告書 2025/12期の経営方針より

会社は5つの方針を掲げている。そのうち2項目には、達成する数字が明記されている。

会社が掲げている数値目標
  • 親会社の所有者に帰属する当期利益2026年度まで370百万米ドル
  • 調整後EBITDA2026年度まで450百万米ドル

有価証券報告書の原文に書かれた目標だけを載せています。達成度の評価や推計は加えていません。

  1. 01

    FPSO事業への注力と大型案件受注

    堅調な石油・ガス需要を背景に、競争力を活かせる超大水深・大水深油田向けFPSO事業を中核とし、引き続き優良な新規案件の受注を目指す。

  2. 02

    FPSOの脱炭素化推進

    次世代FPSOの開発、CCS技術の事業者選定、燃料電池搭載パイロットプラント設計など、脱炭素技術の研究開発を促進し、FPSO事業の脱炭素化に取り組む。

  3. 03

    新事業の開拓・育成

    オフショア知見とプロジェクト遂行力を活かし、フローティングソリューションやデジタルソリューションによる新事業を加速。ブルーアンモニアFPSOや浮体式洋上風力「i-TLP™」、FSIUなどの基本設計承認を取得。

  4. 04

    収益力強化とデジタル活用

    建造プロジェクトの進捗改善や既存船の高稼働に加え、AI等のデジタルソリューションで生産性向上と安全性向上を両立。外部向けデジタルソリューション提供も拡大。

  5. 05

    サステナビリティとガバナンス向上

    統合報告書発行やサステナビリティ委員会の設置により、気候変動・人権・人的資本の重要テーマに取り組む。グループガバナンスの実効性を高める。

有価証券報告書の「経営方針、経営環境及び対処すべき課題等」から、AIが項目ごとに整理しています。数値目標は原文に書かれたものだけです。

社員と組織

有価証券報告書 10期分

グループ全体で6,460人が働いている。提出会社(単体)の平均年収は1,196万円で、9期前と比べて+31.0%平均年齢は41.7歳、平均勤続年数は7.5年。

単体の従業員がグループ全体の1割に満たないため、平均年収は持株会社の本社勤務者の数値です。グループ全体の水準とは異なります。

決算期平均年収万円平均年齢平均勤続連結従業員数一人当たり営業利益万円
2016年12月3,288
2017年12月3,511
2018年12月3,691
2019年12月91339.86.44,363
2020年12月85240.26.34,781
2021年12月85440.76.75,173
2022年12月87941.37.55,225
2023年12月87941.88.05,792
2024年12月1,06141.47.75,9625
2025年12月1,19641.77.56,4606

平均年収・平均年齢・平均勤続は有価証券報告書に記載された提出会社(単体)の値、従業員数はグループ全体の値です。一人当たり営業利益は連結営業利益を連結従業員数で割ったもので、給与などの費用を払ったあとに一人あたりいくら残るかの目安になります。

多様性の開示2025年12月期・提出会社(単体)
女性管理職比率14.5%
縦線は目安の30%
男性育休取得率100.0%
縦線は目安の85%
女性の賃金(男性=100)69.7%
100なら男女で差がない状態

拠点とグループ

設備と関係会社

関係会社44(国内 8 / 海外 36、うち連結子会社 23) を有報から抽出しています。

主要な設備 (帳簿価額 上位1)
本社 — 東京都中央区238百万円
主な関係会社
  • 海外
    MODEC OFFSHORE PRODUCTION SYSTEMS (SINGAPORE) PTE. LTD. (注)2
    シンガポール · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 海外
    OFFSHORE FRONTIER SOLUTIONS PTE. LTD. (注)2
    シンガポール · 連結子会社
    議決権65.0%
  • 海外
    OFFSHORE FRONTIER SOLUTIONS MALAYSIA SDN. BHD.
    マレーシア · 連結子会社
    議決権65.0%
  • 海外
    MODEC MANAGEMENT SERVICES PTE. LTD. (注)2
    シンガポール · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 海外
    MODEC SERVICOS DE PETROLEO DO BRASIL LTDA. (注)2,3
    ブラジル · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 海外
    MODEC OFFSHORE SERVICOS LTDA. (注)2
    ブラジル · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 海外
    MODEC SERVICES NETHERLANDS B.V. (注)2
    オランダ · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 海外
    MODEC HOLDINGS NETHERLANDS B.V. (注)2
    オランダ · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 海外
    MODEC SERVICES NETHERLANDS 2 B.V.
    オランダ · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 海外
    MODEC FINANCE B.V.
    オランダ · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 海外
    MODEC AMERICA,INC.
    米国 · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 海外
    MODEC OPERATIONS AND MAINTENANCE SERVICES,INC.
    米国 · 連結子会社
    議決権100.0%
残りのグループ会社32社を開く
  • SOFEC FLOATING SYSTEMS PTE. LTD.シンガポール100%
  • SOFEC MALAYSIA SDN.BHD.マレーシア100%
  • SOFEC MOZAMBIQUE LDAモザンビーク100%
  • MODEC UK LTD.イギリス100%
  • NATIONAL D'OPERATIONS PETROLIERES DE COTE D'IVOIREコートジボアール100%
  • MODEC (GHANA) LTD.ガーナ100%
  • MODEC PRODUCTION SERVICES GHANA JV LTDガーナ85%
  • MODEC SENEGAL SASUセネガル100%
  • MODEC GUYANA INC.ガイアナ100%
  • MODEC ANGOLA LDA.アンゴラ100%
  • MODEC OFFSHORE ENGINEERING SERVICES (DALIAN) CO., LTD.中国100%
  • RONG DOI MV12 PTE.LTD.シンガポール42%
  • PRA-1 MV15 B.V.オランダ41%
  • TUPI PILOT MV22 B.V.オランダ43%
  • GUARA MV23 B.V.オランダ34%
  • CERNAMBI SUL MV24 B.V.オランダ29%
  • T.E.N. GHANA MV25 B.V.オランダ25%
  • CERNAMBI NORTE MV26 B.V.オランダ29%
  • CARIOCA MV27 B.V.オランダ29%
  • TARTARUGA MV29 B.V.オランダ29%
  • SEPIA MV30 B.V.オランダ29%
  • LIBRA MV31 B.V.オランダ29%
  • BUZIOS5 MV32 B.V.オランダ35%
  • MARLIM1 MV33 B.V.オランダ33%
  • AREA1 MEXICO MV34 B.V.オランダ35%
  • MODEC AND TOYO OFFSHORE PRODUCTION SYSTEMS PTE.LTD.シンガポール50%
  • RANG DONG MV17 B.V.オランダ65%
  • OPPORTUNITY MV18 B.V.オランダ67%
  • GAS OPPORTUNITY MV20 B.V. (注)3オランダ70%
  • SHAPE PTE.LTD.シンガポール60%
  • SHAPE BRASIL SOLUCOES DIGITAIS LTDA.ブラジル60%
  • TOYO MODEC OFS INDIA PRIVATE LIMITEDインド10%
公共調達・補助金 (gBizINFO)
  • 調達
    次世代浮体式洋上風力発電システム実証研究/洋上風力発電等技術研究開発/次世代浮体式洋上風力発電システム実証研究(浮体式洋上風力発電低コスト化技術開発)/浮体式洋上風力発電低コスト化技術開発調査研究(TLP浮体)
    国立研究開発法人新エネルギー・産業技術総合開発機構 · 2020-10-30
    1.5億円

出典: gBizINFO (経済産業省)

業績のいま

有価証券報告書・決算短信より

2025年12月期の売上高は46億円営業利益4億円前期と比べると増収増益で、売上が+9.5%、利益が+33.3%。

売上高
+9.5%
46億円
営業利益
+33.3%
4億円
純利益
+100.0%
4億円
営業利益率
8.7%
前期比 +1.6%pt

会社が出している今期の予想2026年12月期

項目会社予想前期実績
売上高7,200億円46億円
営業利益720億円4億円
純利益579億円4億円
1株あたり配当¥200¥200

会社が決算短信で公表した予想です。証券会社の予想ではありません。 短信の原本

四半期の推移

10期分

直近は2026年2Qで、売上は24億円、営業利益は3億円。前年の2025年2Qと比べると、売上は+14.3%、営業利益は+50.0%。

対象期間売上高億円営業利益億円営業利益率%純利益億円
2023年1Q700.00
2023年2Q900.00
2023年3Q9111.10
2023年4Q111
2024年1Q8112.51
2024年2Q1119.10
2024年4Q2314.31
2025年2Q2129.51
2025年4Q2528.03
2026年2Q24312.52

期ごとの単独の業績で、期首からの累計ではありません。

業績の推移

有価証券報告書 14期分

2012年12月期からの14期で、売上は1,869億円から46億円へ2%に減った。直近期の営業利益率は8.7%。売上は3期、純利益は4期の連続増加。

決算期売上高億円営業利益億円税引前利益億円営業利益率%純利益億円
2012年12月1,8699351
2013年12月2,54415849
2014年12月3,78518354
2015年12月2,95612858
2016年12月2,300294210
この期から会計基準が日本基準からIFRSに変わりました。前後の数値は単純に比較できません
2017年12月1,912243195
TULLOW GHANA LTD.社JUBILEEフィールド向けのFPSOのオペレーションを目的として、MODEC PRODUCTION SERVICES GHANA JV LTD社をガーナに設立。
2018年12月2,219288219
ENI MEXICO S. DE R.L. DE C.V.社AREA 1フィールド向けのFPSOのオペレーションを目的として、MITSUI OCEAN DEVELOPMENT & ENGINEERING COMPANY MEXICO SOCIEDAD DE RESPONSABILIDAD LIMITADA DE CAPITAL VARIABLE (S. DE R.L DE C.V.)をメキシコに設立。
2019年12月
WOODSIDE ENERGY社SANGOMARフィールド(セネガル)向けFPSOのオペレーションを目的として、MODEC SENEGAL SASU社をセネガルに設立。
2020年12月27−1−1
2021年12月39−3−4
2022年12月2710
2023年12月3621
2024年12月42337.12
2025年12月46458.74

金額は有価証券報告書の連結値をそのまま掲載しています。帯の長さは列ごとの最大値との比です。空欄の期は有価証券報告書からその項目の数値が取れていません(0ではありません)。

利益の構造

2025年12月期

売上高46億円のうち、営業利益として残るのは4億円8.7%。営業外の損益と税金を反映した純利益は4億円、売上の8.7%にあたる。営業利益率は業種中央値8.6%を上回る水準。

売上高を100としたときの内訳
  • 売上原価作る・仕入れるのにかかったお金87.0%40億円
  • 販売費及び一般管理費売る・管理するのにかかったお金6.5%3億円
  • 営業利益費用を引いたあとに残った本業の利益8.7%4億円

有価証券報告書の損益計算書から、当期の金額をそのまま割り振っています。

粗利率
13.0%
売上から原価を引いて残る割合
営業利益率業種比+0.1pt
8.7%
本業の利益として残る割合
純利益率業種比+1.7pt
8.7%
税金まで払って最後に残る割合
ROE業種比+19.7pt
27.4%
株主のお金がどれだけ利益を生んだか
ROA
8.3%
資産全体がどれだけ利益を生んだか
ROIC
8.0%
事業に使うお金がどれだけ利益を生んだか

ROICは有利子負債の開示がないため、営業利益×0.7÷(総資産−現金)の簡易式で算出しています。

お金の流れ

キャッシュフロー計算書 13期分

2025年12月期は営業CFが2億円、投資CFが0億円で、差し引きのフリーCFは2億円この組み合わせは資産整理型にあたる。本業の稼ぎに加えて資産売却でも現金を作り、負債返済や還元に充てている。事業の入れ替え局面期末の手元現金は13億円で、売上の3.4ヶ月分にあたる

決算期営業CF億円投資CF億円財務CF億円フリーCF億円現金残高億円
2012年12月229−32−59197334
2013年12月−129−196114−325218
2014年12月123−180117−57306
2015年12月85−127314−42580
2016年12月304−384−69−80422
2017年12月−33−36−57−69283
2018年12月452−42−170410508
2020年12月30−136
2021年12月2−2308
2022年12月−2−10−35
2023年12月5−22310
2024年12月6−1−2513
2025年12月20−2213

本業で稼いだ現金が営業CF、設備や事業への投資が投資CF、借入と返済・配当が財務CF。営業・投資・財務の3列は縦線が0で、右がプラス、左がマイナスです。健全な会社の基本形は営業CFがプラスで投資CFがマイナス。フリーCFは営業CFと投資CFの合計で、手元に残る現金を表します。

資産と負債

貸借対照表 14期分

2025年12月期の総資産は48億円。このうち返さなくてよい自己資本が15億円で、自己資本比率は30.5%(業種中央値65.3%より薄い)

決算期総資産億円自己資本億円負債億円自己資本比率%
2012年12月1,54160493735.1
2013年12月2,1578041,35332.8
2014年12月3,4851,0962,38927.8
2015年12月3,5451,1502,39528.7
2016年12月3,3321,3461,98636.9
2017年12月3,2121,4841,72842.5
2018年12月3,4321,6481,78444.5
2019年12月33112232.4
2020年12月3282426.7
2021年12月3452915.5
2022年12月3182325.9
2023年12月39102925.5
2024年12月45123326.3
2025年12月48153330.5

自己資本比率は総資産のうち返済のいらないお金の割合で、高いほど借入への依存が小さいことを示します。負債は総資産から自己資本を引いた額です。

2025年12月期の内訳
現金及び預金
13億円
すぐ使えるお金
利益剰余金
10億円
過去の利益の積み上がり
負債合計
33億円
いつか返す必要があるお金
財務の健全性
67
/ 100
安定性自己資本比率20 / 40
収益力営業利益率17 / 30
現金創出営業CFの黒字継続30 / 30

有価証券報告書の数値から機械的に配点した参考値です。自己資本比率60%で満点、営業利益率15%で満点、直近3期の営業CFが黒字だった割合の3つを足しています。業態によって出ない要素があります。

業界内での比較

機械 209社との比較

同じ機械の企業と並べると、いちばん上に来るのはROE209社中4位あたり、逆に低いのは自己資本比率209社中200位あたり帯は左端が業種の最下位、右端が最上位で、縦線が真ん中にあたる。

ROE上位株主の出したお金でどれだけ利益を生んだか
27.4%/中央値 7.7%
P25 4.7%P75 11.1%
営業利益率売上のうち本業の利益として残る割合
8.7%/中央値 8.6%
P25 4.8%P75 12.6%
自己資本比率下位総資産のうち返済のいらないお金の割合
30.5%/中央値 65.3%
P25 51.4%P75 75.3%
売上成長率上位前期からの売上の伸び
9.5%/中央値 3.9%
P25 -1.7%P75 9.4%
配当利回り株価に対して1年で受け取る配当の割合
2.2%/中央値 2.9%
P25 1.8%P75 3.6%

有価証券報告書の最新期の数値をもとに、同じ業種の企業の中での順位を毎日計算しています。P25は下から4分の1、P75は上から4分の1の位置にある企業の値です。

株価

9月2日の終値

直近の終値は¥9,220で、1年前と比べて+21.0%過去52週の値幅のなかでは18%の位置にある。

¥9,220-6.3%1ヶ月-8.7%1年+21.0%時価総額6,301億円
過去52週の値幅
安値¥7,560高値¥16,720

チャートの金額は株式分割と配当を反映して調整した終値で、上に出している直近の終値とは一致しないことがあります。

指標
PER (実績)8.9倍
PER (会社予想)10.9倍
PBR2.36倍
配当利回り2.17%

実績値は直近の決算、予想値は会社予想にもとづきます。株価は終値ベースです。

値動きの背景

三井海洋開発は8月21日に9600円と前日比-4.29%と急落。直近1ヶ月で-5.97%と下落基調。25日移動平均線(10133円)を約5.3%下回り、75日線(10249円)も割り込む。52週高値16720円からは約42.6%下落しており、調整が続く。200日線(12233円)からも乖離が大きい。RSIは40.57とやや売られ過ぎ圏。8月7日には出来高が187万株と急増し、その後も高水準。原油価格変動やプロジェクト進捗が影響。

値動きの背景は、株価と出来高の推移をもとにAIがまとめた見立てです。

AIの評価

AI評価

株価水準の解釈です。売買の推奨ではありません

現在の株価水準を割安と判定しています(スコア 72/100)

PERは9.42倍と業界平均23.16倍を大幅に下回り、割安感が強い。PBRは2.45倍で平均1.54倍を上回るものの、ROEが27.4%と高水準で収益性を考慮すれば許容範囲。配当利回り2.08%は平均2.66%を下回る。業績は増収増益で、2025年12月期予想PERも11.3倍と低い。割安だがPBRの高さと配当利回りの低さが懸念材料。

指標この会社業種平均
PER (実績)8.9倍22.7倍
PER (予想)10.9倍
PBR2.36倍1.50倍
ROE27.4%7.0%

業種平均は同じ東証33業種に属する銘柄の単純平均です。銘柄数が少ない業種では平均が振れます。

AI評価判定とスコアは公開データをもとにした解釈で、将来の株価を示すものではありません。算出の考え方は編集方針に記載しています。

評価が分かれる点

AI分析

投資家の見方

エネルギー需要を背景にFPSO需要が拡大し、大型受注の可能性に期待する強気派と、受注の不確実性やプロジェクトリスク、財務健全性を懸念する弱気派が対立。受注状況と契約履行能力が焦点。

プラスに働く材料7
  • 需要拡大

    海洋油田開発は今後も増加が見込まれ、FPSO需要は堅調。

  • 技術優位

    世界有数の実績と技術で、新規参入が難しい。

  • 収益安定

    長期リース契約で、受注後の収益が安定する。

  • 純利益が2年連続で倍増通年影響

    純利益は1億円→2億円→4億円と2期連続で倍増

  • 売上高3期連続で拡大通年影響

    売上高36億円→42億円→46億円と拡大基調

  • ROE27.4%の高収益体質継続影響

    ROE27.4%と資本効率が非常に高く、PBR2.94倍の評価を支える

  • 株価1年で58.1%上昇継続影響

    株価上昇率58.12%と市場の関心が高まっている

マイナスに働く材料7
  • 受注変動

    大型プロジェクトは受注まで時間がかかり、業績が不安定。

  • プロジェクトリスク

    建設コストの超過や遅延で、収益が悪化する可能性。

  • 財務体質

    利益率が低く、借入依存で財務リスクが高い。

  • 予想PER12.2倍へ悪化見通し決算発表後影響

    現在PER10.11倍→予想12.2倍に上昇し、来期の利益減速を示唆

  • 営業利益率8.7%は高くない通年影響

    営業利益率は7.14%→8.70%に改善も、利益の絶対額が小さい

  • 配当利回り1.94%と株主還元が手薄継続影響

    利回り1.94%は相対的に低く、株主還元強化がなければ上値追いに欠ける

  • 売上高46億円と絶対額が僅少通年影響

    売上高46億円・純利益4億円と規模が小さく、大型投資で業績変動しやすい

次の決算で確かめる点
受注残高
将来の収益の指標となる。
営業利益率
プロジェクト収益性を確認する。
リース契約期間
収益の安定性を評価する。

配当

株主還元

直近の年間配当は1株あたり200で、前期から+75.0%いまの株価に対する利回りは2.17%。増配か配当維持が3年続いている。

年間配当
¥200
1株あたり
配当利回り
2.17%
いまの株価に対して
配当性向
49.1%
利益のうち配当に回した割合
連続増配等
3年
増配か維持が続いた年数
決算期1株あたり配当前期比%配当性向%
2016年12月38
2017年12月406.787.0
2018年12月5331.324.8
2019年12月45−14.3
2020年12月485.6
2021年12月15−68.4
2023年12月2033.341.8
2024年12月80300.020.3
2025年12月14075.049.1

過去の配当は株式分割にあわせて調整した金額です。配当性向は有価証券報告書に記載された各期の値で、利益のうち配当に回した割合を示します。

次の配当スケジュール
  • 権利付き最終日
  • 権利確定日
  • 支払開始日
  • 今期の会社予想年間予想¥200

株主

有価証券報告書より

2025年12月期末の株主数は延べ22,266人。区分でいちばん多いのは事業法人34.6%。グループ会社や銀行などの安定株主が55.4%を占め、残る44.6%が市場で売買されうる浮動株にあたる。

所有者の区分ごとの比率

所有者の区分2020年12月%2021年12月%2022年12月%2023年12月%2024年12月%2025年12月%
事業法人65.264.264.370.634.634.6
外国法人16.215.917.213.034.228.9
金融機関8.78.17.38.313.620.8
個人・その他7.010.210.37.111.410.9
証券会社3.01.50.90.96.24.8
外国人個人0.00.00.00.00.10.1

発行済株式に対する持ち株比率です。単元未満株の扱いにより、合計が100%にならない期があります。

大株主上位10

順位株主持ち株比率 %
01株式会社商船三井15.00
02三井物産株式会社14.87
03日本マスタートラスト信託銀行株式会社(信託口)11.93
04株式会社日本カストディ銀行(信託口)6.58
05株式会社三井E&S3.66
06THE CHASE MANHATTAN BANK,N.A. LONDONSECSLENDING OMNIBUS ACCOUNT(常任代理人 株式会社みずほ銀行決済営業部)2.06
07J.P. MORGAN BANK LUXEMBOURG S.A. 384513(常任代理人 株式会社みずほ銀行決済営業部)1.89
08STATE STREET BANK AND TRUST COMPANY 505223(常任代理人 株式会社みずほ銀行決済営業部)1.65
09JPモルガン証券株式会社1.17
10BNYM AS AGT/CLTS 10 PERCENT(常任代理人 株式会社三菱UFJ銀行)1.10

有価証券報告書の大株主の状況から、上位10者を掲載しています。信託銀行の名義は、実際の保有者ではなく運用を預かる先を指すことがあります。

大量保有報告の動き
5%超の保有者の提出ベース 直近6
  • 2026-07-21
    JPモルガン・アセット・マネジメント株式会社
    新規の大量保有報告
    5.15%
    +0.58pt
  • 2026-07-03
    JPモルガン・アセット・マネジメント株式会社
    新規の大量保有報告
    4.57%
    -0.55pt
  • 2026-06-03
    JPモルガン・アセット・マネジメント株式会社
    新規の大量保有報告
    5.12%
    +0.09pt
  • 2026-05-20
    JPモルガン・アセット・マネジメント株式会社
    新規の大量保有報告
    5.03%
    -0.42pt
  • 2026-05-08
    JPモルガン・アセット・マネジメント株式会社
    新規の大量保有報告
    5.45%
    -0.03pt
  • 2026-04-20
    JPモルガン・アセット・マネジメント株式会社
    新規の大量保有報告
    5.48%
    +0.02pt

提出があった時点の記録です。その後5%を割った保有者が一覧に残ることがあります。

株価指標の推移

有価証券報告書 14期分

1株利益は13期で−95%、1株純資産は14期で−98%。直近期のROEは27.4%で、日本株の目安とされる8%を上回る。

決算期EPSBPSROE%PER配当性向%
2012年12月1111,16610.116.932.4
2013年12月1061,5267.928.533.6
2014年12月1021,7166.520.026.3
2015年12月1031,8005.916.332.1
2016年12月3732,18118.75.0
2017年12月3452,42015.08.487.0
2018年12月3882,70815.15.924.8
2019年12月19
2020年12月−215−13.7
2021年12月−69−52.7
2022年12月1145.615.5
2023年12月21510.710.541.8
2024年12月31720.36.520.3
2025年12月52127.414.449.1

有価証券報告書に記載された各期の値です。PERは期末時点の株価にもとづく実績値で、いまの株価から計算した値とは異なります。

EPS1株利益
1株が1年で稼いだ純利益。伸びていれば株の稼ぐ力が育っている
BPS1株純資産
1株あたりの持ち分。会社に積み上がった蓄えの目安
ROE自己資本利益率
株主のお金でどれだけ稼いだか。日本株では8%が一つの目安
PER期末実績
株価が1年分の利益の何倍か。低いほど割安とは限らず、期待の低さのこともある
配当性向利益からの還元率
利益のうち配当に回した割合。高すぎる場合は無理をしている可能性もある

経営陣

12名 有価証券報告書の提出日現在

有価証券報告書に載っている役員は12名。2025/12期の役員報酬は総額531百万円。社内取締役1人あたりの報酬は、従業員の平均年収の約3倍にあたる。

氏名役職年齢
宮田裕彦代表取締役 社長執行役員63
鈴木亮取締役63
清水一樹取締役59
杉山正幸取締役56
小林雅人取締役66
前田裕子取締役66
高村義裕取締役(常勤監査等委員)64
野田弘子取締役(監査等委員)66
藤田利彦取締役(監査等委員)68
安間匡明取締役(監査等委員)66
田中由紀取締役(監査等委員)59
磯部貢一取締役(監査等委員)60

役員報酬の内訳2025/12

役員の区分人数固定報酬百万円賞与百万円その他百万円合計百万円1人あたり百万円
取締役(社内)1213212614740634
監査等委員4626216
社外取締役3323211
取締役(社内)831314

有価証券報告書の役員報酬等の総額から、区分ごとの内訳を載せています。人数は当期中に在任した延べ人数のため、期末の人数と一致しない期があります。

有価証券報告書

有価証券報告書 2025/12期

会社自身が書いた有価証券報告書の本文を、章ごとにそのまま収録しています (要約ではありません)。

事業の内容5,478字を開く

何をしている会社か、会社自身の説明

3 【事業の内容】 当社グループは、当社、子会社24社及び関連会社21社で構成され、海洋石油・ガス生産の中流領域で利用されるFPSO、FSO及びTLPといった浮体式生産・貯蔵・積出設備のEPCI(※) サービス(設計・調達・建造・据付)、チャーターサービス(リース及びオペレーションサービス)の提供を主な事業としております。主な取引先は海外各国の政府系又は民間石油・ガス開発会社であり、当社グループは以下のようなトータルソリューションを提供しております。 (※)EPCI:Engineering、Procurement、Construction and Installationの略 (1) 当社グループの事業分野 石油開発事業は、油田の探鉱から始まって開発・生産、精製・販売といった過程に大きく分けられます。石油開発事業においてリスクが高いと考えられる分野は探鉱までであり、当社グループが対象とする開発・生産フェーズは、比較的安定した事業であります。 オイルメジャーに代表される石油開発事業者は、かつてはこうした事業に用いる設備等を自らが建造して所有し、かつ一連のプロセスを直轄しておりましたが、近年では建造とオペレーションを専業会社にアウトソーシングし、所有のみ行う流れにあります。当社グループは石油開発業界におけるこのような趨勢のもと、海外各国の政府系又は民間石油・ガス開発事業者の開発計画に応じて以下のようなサービスを提供しております。 サービスの名称   内容 EPCI   浮体式海洋石油・ガス生産設備(FPSO等)の設計・調達・建造・据付工事を受注し、一括で客先に提供。 リース、チャーター 及びオペレーション   リース   当社関係会社がFPSO/FSOを保有し、クライアントにリース提供するサービス。 オペレーション   洋上に据付されたFPSO/FSOを操業し石油・ガスの生産業務及び保守点検、管理を行うサービス。 チャーター   リースとオペレーションを合わせて提供するもの。 その他   当社グループが建造し石油・ガス開発事業者へ引渡したFPSO等のアフターサービスとして、部品供給やエンジニアリングサポート等を提供するサービス。関連会社及び共同支配企業に対してマネジメントサポート及びオペレーションサポート等を提供するサービス。 (2) 浮体式海洋石油・ガス生産設備 海洋石油・ガス生産設備は、生産設備を搭載するプラットフォームの形態によって固定式と浮体式に大別されます。固定式プラットフォームは、海底にプラットフォームを固定する方式であり、生産設備本体の他に海底パイプライン、陸上の貯蔵タンク及び港湾積出施設等、インフラを建設する必要があります。これに対しFPSOをはじめとする浮体式プラットフォームは、こうしたインフラを必要とせず洋上での工事も少ないため、出油までの工期が短期間で済み、一般的に固定式に比べて経済的であるという利点があります。また、高度な係留技術を利用することによって、固定式では対応できない大水深の海域での石油生産に対応することができます。 固定式   浮体式 プロセス(一次精製)   生産設備上にて処理   同左 貯蔵   陸上に設置されたタンクまでパイプラインを介して送油   貯蔵タンクを内蔵しているため送油は不要 タンカーへの積出   港湾施設から積出   洋上で積出 各種の浮体式海洋石油・ガス生産設備のうち、当社グループはFPSO、FSO及びTLPといわれる設備に関連する分野を主としておりますが、これらの概要は以下のとおりであります。 ① FPSO(Floating Production, Storage and Offloading System) FPSOは「浮体式海洋石油・ガス生産貯蔵積出設備」といわれる設備であります。石油・ガスの生産、貯蔵及び積出の機能を有し、洋上で石油・ガスを生産し、生産した石油・ガスは設備内のタンクに貯蔵して、港湾設備や陸上タンクを介さずに洋上で輸送タンカーへの積出を行います。構造的にはタンカー船体を基礎とし、原油に含まれる不純物を分離して石油・ガスを生産し、船外に排出する不純物を各国の定める環境基準に適合した状態にするためのプロセスシステム、洋上で船体を一定位置に保持する係留システムを搭載しております。なお、船体は新規に建造する場合のほか、中古タンカーを改造して建造する場合があります。 ② FSO(Floating Storage and Offloading System) FSOは「浮体式海洋石油・ガス貯蔵積出設備」といわれる設備であります。構造的にはFPSOと同様に船体を基礎として係留システムを搭載しておりますが、石油・ガスの生産を行うプロセスシステムは有しておりません。石油・ガスの生産機能をもたない、洋上での貯蔵、積出専用の浮体式設備であります。 ③ TLP(Tension Leg Platform) FPSO及びFSOと同様に、TLPも浮体式海洋石油・ガス生産設備の一種で「緊張係留式プラットフォーム」といわれる設備であります。強制的に半潜水させた浮体構造物と海底に打設した基礎杭とをテンドン(Tendon)と呼ばれる鋼管で接続し、強制浮力によって生じる緊張力(Tension)を利用して係留される洋上プラットフォームであります。浅海から大水深海域(水深1,000m超)の開発に適した海洋石油・ガス生産設備として、1980年代から使用されております。 (3) 事業の推進体制と海外関係会社の設立・運営方針等 当社は、洋上で安全に石油・ガスを生産し続けるために主にEPCIとオペレーション、チャーター(リース+オペレーション)からなるトータルソリューションをグローバルに提供しております。 EPCI事業において、当社は自社の工場や造船所を所有していないファブレス企業として、客先調整から設計、調達、建造、据付、試運転に至るプロジェクトマネジメント業務に特化しております。世界中から適した業者や造船所を選定し、船体の建造や搭載設備の製造、完工した設備の据付は、海外の造船所や専門業者に外注しております。完工・据付後の浮体式生産設備は、客先または当社関係会社に引渡します。 FPSO等のリース、チャーター及びオペレーション事業においては、プロジェクトごとに関係会社を設立して運営いたします。これは各プロジェクトの採算管理を明確にする目的のほか、主にこれら事業に係る長期の資金負担を軽減するために、海運会社及び総合商社を中心とするパートナーと合弁で事業を展開するという方針に基づくものであります。従って、チャーター事業を行う場合は、建造したFPSO等は当社グループの関係会社が引渡しを受けて保有し、オペレーションサービスの提供とこれに伴う技術者・操業要員の雇用、安全・環境保全、資機材の調達・輸送及びメンテナンス等のマネジメントも各関係会社において行っております。 当社グループは、海外各国の政府系又は民間の石油開発事業者を販売先としているほか、建造工事等における外注先や資材・機器等の仕入先の多くも海外の企業であります。このため、事業上の取引及び資金収支の大半は米ドルを主とした外貨にて行っております。 事業の系統図は、以下のとおりであります。 なお、当連結会計年度における主な建造工事、チャーター及びオペレーションプロジェクトは、以下のとおりであります。 プロジェクト名(契約先)   操業国   契約形態   受注年月   当年度におけるサービス概況 CNR Baobab FPSO(CNR INTERNATIONAL (COTE D’IVOIRE)S.A.R.L.)   コートジボワール   FPSO建造チャーターオペレーション   2003年7月   操業中 PETROBRAS PRA-1 FSO(PETROLEO BRASILEIRO S.A.)   ブラジル   FSO建造チャーターオペレーション   2005年12月   操業中 JVPC Rang Dong FSO(JAPAN VIETNAM PETROLEUM CO.,LTD.)   ベトナム   FSO建造チャーターオペレーション   2006年7月   操業中 PETROBRAS Opportunity Oil FPSO(PETROLEO BRASILEIRO S.A.)   ブラジル   FPSO建造チャーターオペレーション   2006年12月   操業中 BHPB Pyrenees FPSO(BHP BILLITON PETROLEUM PTY LTD.)   オーストラリア   FPSO建造オペレーション   2007年6月   操業中 PETROBRAS Opportunity Gas #2 FPSO(PETROLEO BRASILEIRO S.A.)   ブラジル   FPSO建造チャーターオペレーション   2008年2月   操業中 PETROBRAS Tupi Pilot FPSO(PETROLEO BRASILEIRO S.A.)   ブラジル   FPSO建造チャーターオペレーション   2008年8月   操業中 PETROBRAS Guara FPSO(PETROLEO BRASILEIRO S.A.)   ブラジル   FPSO建造チャーターオペレーション   2010年8月   操業中 PETROBRAS Cernambi Sul FPSO(PETROLEO BRASILEIRO S.A.)   ブラジル   FPSO建造チャーターオペレーション   2011年9月   操業中 PETROBRAS Iracema North FPSO(PETROLEO BRASILEIRO S.A.)   ブラジル   FPSO建造チャーターオペレーション   2012年11月   操業中 OMV Maari FPSO(OMV NEW ZEALAND LTD.)   ニュージーランド   オペレーション   2012年11月   操業中 TULLOW T.E.N. FPSO(TULLOW GHANA LTD.)   ガーナ   FPSO建造チャーターオペレーション   2013年8月   操業中 PETROBRAS Carioca FPSO(TOTAL E&P DO BRASIL LTDA.)   ブラジル   FPSO建造チャーターオペレーション   2013年11月   操業中 PETROBRAS Tartaruga Verde and MesticaFPSO(PETROLEO BRASILEIRO S.A.)   ブラジル   FPSO建造チャーターオペレーション   2014年12月   操業中 PETROBRAS Sepia FPSO(PETROLEO BRASILEIRO S.A.)   ブラジル   FPSO建造チャーターオペレーション   2017年10月   操業中 PETROBRAS Mero Pilot FPSO(PETROLEO BRASILEIRO S.A.)   ブラジル   FPSO建造チャーターオペレーション   2017年12月   操業中 Eni Mexico Area 1 FPSO(Eni Mexico S. de R.L. de C.V.)   メキシコ   FPSO建造チャーターオペレーション   2018年10月   操業中 PETROBRAS Buzios 5 FPSO(PETROLEO BRASILEIRO S.A.)   ブラジル   FPSO建造チャーターオペレーション   2019年6月   操業中 PETROBRAS Marlim 1 FPSO(PETROLEO BRASILEIRO S.A.)   ブラジル   FPSO建造チャーターオペレーション   2019年10月   操業中 Equinor Bacalhau FPSO(Equinor Brasil Energia Ltda.)   ブラジル   FPSO建造オペレーション   2020年1月   操業中 Woodside Sangomar FPSO(Woodside Energy (Senegal) B.V.)   セネガル   FPSO建造オペレーション   2020年12月   操業中 Uaru FPSO(ExxonMobil Guyana)    ガイアナ   FPSO建造オペレーション   2023年4月   建造工事中 FPSO Raia (Equinor Brasil Energia Ltda.)   ブラジル   FPSO建造オペレーション   2023年5月   建造工事中 FPSO Gato do Mato - Orca(Shell Brasil Petroleo Ltda)   ブラジル   FPSO建造オペレーション   2025年3月   建造工事中 Hammerhead FPSO(ExxonMobil Guyana)   ガイアナ   FPSO建造オペレーション   2025年4月   建造工事中
経営方針・対処すべき課題3,214字を開く

経営陣が考える方向性と課題

1 【経営方針、経営環境及び対処すべき課題等】 文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末において当社グループが入手している情報に基づいて判断したものであります。 (1) 当社を取り巻く事業環境 脱炭素に向けた世界的規模の潮流は大きくは変わらず、再生可能エネルギー供給は急伸する見込みですが、一方でAIの需要増加に伴うデータセンター増設等に起因する電力需要増加により世界的なエネルギー需要も増加する見込みであり、石油・ガスは今後も世界にとって必要不可欠なエネルギーとしてあり続けると考えております。足元で堅調に推移する石油・ガス需要の下、安定したエネルギー供給を維持することは依然として重要な課題であり、特に当社の競争力を活かせる超大水深及び大水深油田・ガス田は今後も高いニーズが期待され、FPSO事業開発に引き続き注力していく方針であります。また同時に、世界的課題である気候変動に対応する中で、エネルギー・トランジションに対する現実解を積極的に提案・発信し、事業のさらなる展開を進めてまいります。 (2) 中期経営計画2024-2026『イノベーションで持続可能な未来を拓く』 当社は、2024年2月に、2024年から始まる3年間を期間とする中期経営計画2024-2026『イノベーションで持続可能な未来を拓く』を発表しました。 当社を取り巻く事業環境や加速する世界的な脱炭素の流れを踏まえ、全体としてまず収益力の強化を掲げ、その上で事業面においては、中核事業であるFPSO事業の脱炭素化の推進、新事業の開拓・育成を行い、並行して人的資本を含めた事業基盤の強化を進める計画を策定いたしました。 (3) 中期経営計画2024-2026の進捗 当社グループの業績は、各種取組みの効果により中期経営計画策定時の想定を大きく上回って収益力が向上し、中期経営計画の最終年度目標値として掲げた純利益(175百万米ドル)を2024年に2年前倒しで達成しました。事業環境を踏まえて2025年2月に財務目標の見直しを行い、2026年度目標純利益(300百万米ドル)を再設定いたしましたが、2025年度は再設定した純利益も上回り、中期経営計画の2年目として順調に進捗しております。これに加え、FPSO事業の脱炭素化、新規事業の開拓・育成、ガバナンス・内部統制の体制強化を含めた事業基盤の強化に取り組んでおり、残りの中期経営計画期間中に着実に推進していく予定であります。 ① 収益力の強化 2023年に受注した2件の大型FPSO建造プロジェクトが当初想定より高い進捗が見込まれることに加え、操業中の既存船の稼働が総じて好調であることや金利収入の増加により、コロナ禍以降の最高益を達成しました。2025年はGato do Matoプロジェクト(ブラジル)とHammerheadプロジェクト(ガイアナ)の2件を受注し、収益力の強化に貢献しております。 また、数年前には一部建造工事における費用超過に加え、ブラジルで稼働するFPSO等の追加修繕費用の発生等により赤字決算が継続した時期もありましたが、本経験で得た教訓を着実に事業運営に反映し取り組むことを徹底しております。同観点から、FPSO事業の建造工事や操業を通じてデータを蓄積し、AIを始めとしたデジタルソリューションの活用を通じて生産性を向上させ、また、契約満了を迎えるFPSOについて滞りなく退役を実現させることでデコミッショニングに関する専門ノウハウを獲得するなど、経験値を活かした新たな付加価値創出及び競争力向上に資する施策も実施しております。また、FPSO事業で得た知見を土台として、外部に向けたデジタルソリューションの提供を拡大させております。今後も優良顧客との関係を一層強化し、引き続き優良な新規案件の受注、並びに、省人化や効率化と安全性向上を両立できるデジタルの力を最大限に活かし、更なるアセット・マネジメントの強化を追求してまいります。 ② 戦略的な経営資源の配分と獲得 当社の優位性や業界内ポジションを改めて整理し、石油・ガス市場動向や気候変動等外部環境を踏まえ、経営資源を優先的に配分するプロジェクトや事業を選別し、また人的資本や外部パートナーシップ等新たな経営資源の戦略的な獲得に向けた取組みを継続して実施しております。 ③ FPSO脱炭素化の推進 将来のFPSO事業のための次世代船の開発を推進し、FPSO事業の脱炭素化に向け、Carbon Capture & Storage (CCS)技術を有する事業者の選定、FPSOへの燃料電池搭載に向けたパイロットプラントの設計・製造に向けた取り組みを開始するなど、脱炭素化に資する新技術の開発や検証を行っております。CCSを始めとする脱炭素化技術や新事業開発に向けて、研究開発活動を促進させてまいります。 ④ 新事業具現化への布石 当社のオフショアの知見と長年の経験に裏打ちされたプロジェクト遂行力を梃子に、フローティングソリューションやデジタルソリューションを活用した新事業開発を加速させ、次世代の収益の柱を確立することにより、持続的な収益基盤の拡大を推進してまいります。 また、当社は革新的な研究開発活動を展開しており、2025年1月にFPSOで生産されるガスからアンモニアを製造するブルーアンモニアFPSOの基本設計承認を米国船級協会より取得、2025年7月に陸上での組み立てが容易で迅速な建造・据付を可能とする浮体式洋上風力発電システム「i-TLP™2」(イノベーティブ緊張係留式プラットフォーム)の基本設計承認を米国船級協会から取得、また2025年9月に液化二酸化炭素を洋上で一時的に受け入れ、海底井戸に圧入するFloating Storage & Injection Unit (FSIU)の基本設計承認を米国及びフランス船級協会より取得いたしました。実用化には更なる改良が必要となりますが、持続可能な未来に向けた新事業開発を追求してまいります。 ⑤ グループコラボレーションとシナジーの深化 当社のグローバルデータプラットフォームを通じてデータを収集・構造化し、当社のビジネスライフサイクル全体での活用を促進させております。人的資本経営の更なる推進に向けてワーキンググループを立ち上げ、専門家の知見を活用して当社グループ全体の人材戦略の策定を推進しております。 ⑥ サステナビリティ・グループガバナンスの向上 2025年6月に当社グループが目指す持続的な成長と中長期的な企業価値向上の実現に向けた「価値創造ストーリー」を包括的に伝え、当社グループへの理解を深めていただくことを目的として、当社グループ初の統合報告書を発行いたしました。当社のサステナビリティ課題対応の為、サステナビリティ委員会を経営会議の諮問機関として配置し、重要テーマと位置付けた「気候変動」、「人権」、「人的資本・ダイバーシティ」の3分野それぞれのワーキンググループにて、ロードマップを作成しながら具体的な取組みを推進しております。 また、当社を取り巻く環境が一層複雑化する中、意思決定の質とスピードを両立させ、グループ全体の規律と自律をバランスよく確保すべく、現場・コーポレート・内部監査の各機能強化・連携により、グループガバナンスの実効性を高めてまいります。 (4) 中期経営計画における定量目標の再設定 上述の通り、2025年に中期経営計画の最終年度目標値として再設定した純利益を2025年に再度達成したことから、これらの業績動向を踏まえ、中期経営計画の最終年度である2026年の数値目標を上方修正し、新たな目標値として親会社の所有者に帰属する当期利益:370百万米ドル、調整後EBITDA:450百万米ドルを公表しております。
事業等のリスク2,408字を開く

会社が自認するリスクの一覧

3 【事業等のリスク】 当社グループの経営成績、株価及び財務状況等に影響を及ぼす可能性のあるリスクには以下のようなものがあります。 なお、文中における将来に関する事項は、当連結会計年度末において当社グループが判断したものであります。 <特に重要なリスク> (1) 不透明な世界情勢による影響 当社グループは、海外のプロジェクトを中心に受注し、海外でEPCI事業やチャーター事業、オペレーション事業を行っております。オイルメジャーによる開発案件におけるFPSOの受注機会増強に取り組んでおり、顧客層が拡大するに伴い、工事を行う国や地域によっては、経済情勢の急変に伴う工事従事者の動員及び資機材調達の遅れ、現地の労使関係等のリスク、商習慣に関する障害、資金移動の制約、特別な税金及び関税等によりプロジェクトの採算が悪化し、当社グループの業績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。 また、昨今の世界情勢による地政学リスクの高まりを踏まえ、経済安全保障、エネルギー安全保障、関税強化、米中摩擦等の観点から当社サプライチェーンに影響し得る要因が様々にありますが、過度に一極集中しないサプライチェーンの構築が必要と認識し、リスク分散のために主要サブコンの多角化を図っております。当該影響は顧客にも及ぶことから、顧客と連携・協力してこれらリスクの低減に努めております。 (2) 原油価格低迷による影響 技術の進歩と共に、海洋油田の探査が超大水深海域に拡大していることを背景として、浮体式海洋石油・ガス生産設備のニーズは拡大しており、また、脱炭素に向けた世界的な潮流は今後も継続する一方でエネルギー需要も増加する見込みであり、石油・ガス需要は堅調に推移すると考え、当社は引き続きFPSO事業開発に取り組んでいく方針であります。 しかしながら、原油価格の低迷が長期化するとオイルメジャーによる新規プロジェクト開発が遅延するため、当社グループもプロジェクトの受注が一時的に減少するといった影響を受ける可能性があります。 (3) アセット・インテグリティの低下 当社グループが石油開発会社に提供しているFPSO等のリース、チャーター及びオペレーションに関わるサービスは、契約期間が長期にわたり、安定した収入を期待できる事業である一方で、2000年代に受注した初期のFPSOの経年劣化が急速に進み、安全性の確保を最優先で対応した結果、想定外の操業率の低下やアセット・インテグリティの維持・強化費用の負担を余儀なくされておりました。直近の数年間アセット・インテグリティの改善に集中的に取り組んだ結果、初期のFPSOの状況も改善し、また順次チャーター期間の終了を迎えていくことから、このような喫緊の課題は徐々に解決されつつあるものの、引き続き当社グループの最重要課題として捉えており、一層のアセット・マネジメントの強化に努め、収益力の向上に繋げてまいります。 (4) 価格変動リスク ロシアによるウクライナ侵攻や中東地域における衝突、米国新政権の貿易政策の影響等、世界情勢はより不透明性を増し、インフレ、為替等価格変動要因に大きく作用し、当社グループのFPSO事業に負の影響をもたらす可能性があります。これら価格変動リスクは顧客との契約で一定程度ヘッジされており、為替については客先からの入金や主要サプライヤーへの支払いを米ドルにて決済することでリスク低減に努めております。また、資機材の調達先の多様化、要求仕様の標準化による納期短縮、コスト削減を図っております。 (5) 化石燃料需要の減少 先述のとおり、石油・ガス需要は引き続き堅調に推移する見込みですが、気候変動や地球温暖化の原因とされる温室効果ガスの排出削減を目的とした取り組みが進み、長期的には石油開発企業の化石燃料関連への投資抑制や事業内容の変更により、需要が漸減していく可能性があります。当社グループは中期経営計画の中で、洋上風力発電や代替エネルギー事業における当社独自の浮体式構造及び係留技術の開発を推進することを目標に掲げております。しかしながら、事業環境の変化に対し当社グループの対応が遅れた場合には、当社グループの事業及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。 (6)新規受注におけるリスク 昨今はFPSOの大型化・複雑化により、Hullの新造・改造を問わず、従前より存在する完工遅延・コスト増加・性能未達等のリスク対応の難易度が高まることに加え、建造能力を有する造船所が限定されることによる集中リスクへの対応が一層求められております。また、近年は海外の大手造船所がFPSO設計・建造案件の入札に参加するなど、競争環境が変化してきておりますが、当社は長年に亘り設計・建造から操業までライフサイクル・バリューの最大化に貢献しており、この経験に裏打ちされた専門性を競合優位性のひとつと位置付けております。 <その他の重要なリスク> (1) 大規模災害について 当社グループは、地震、風水害、感染症の世界的流行(パンデミック)など各種災害に対して発生時の損失を最小限に抑えるため、危機発生時の対応体制や対応指針をまとめたグループ危機管理ガイドラインを策定しております。しかしながら、このような災害による物的・人的被害の発生や物流機能の麻痺等により、FPSO等の建造工事、リース、チャーター及びオペレーションといった当社グループの事業活動に影響が生じる可能性があります。 (2) 法規制について 当社グループは、国内外での事業の遂行にあたり、それぞれの国での各種法令、行政による許認可や規制等を遵守しております。しかしながら、これら法令の改廃や新たな法的規制が設けられる等の場合には、その結果が当社グループの業績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。
経営成績の分析 (MD&A)5,047字を開く

業績がなぜこうなったかの経営陣の説明

4 【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】 (業績等の概要) (1) 業績 当連結会計年度における世界経済は、当社グループが事業展開している主要地域ではインフレ率の低下と段階的な利下げが進み、景気は総じて底堅く推移した一方、米国の関税措置、中国の構造調整や中東・東欧をめぐる地政学リスクへの懸念があり、先行き不透明な情勢が続きました。 原油価格は、1月に米英によるロシアの石油輸出への制裁強化やEUによる段階的輸入停止計画を背景に一時1バレル80米ドル台まで上昇しました。その後、米国による相互関税の発表等を受け、世界の原油需要減少への懸念が広がり下落に転じ、イラン・イスラエル間の戦闘激化等により一時的に1バレル70米ドル台後半まで上昇する局面があったものの、OPECプラスによる自主的減産の解消、世界経済の減速懸念、米国の増産などを背景に供給過剰見通しが強まり、概ね1バレル50米ドル台後半から70米ドルのレンジで推移しました。 脱炭素の流れと並存しつつ、安定したエネルギー供給を維持することは依然重要な課題であり、石油会社による深海油ガス田開発は将来的にも十分な埋蔵量が確認され、併せてコスト競争力に優れた領域として継続して進められております。当社グループの主要事業である浮体式海洋石油・ガス生産設備に関する事業、特に当社グループが強みを持つ超大水深大型プロジェクトに対する需要も堅調に推移しております。 こうした状況のもと、当社グループの当期経営成績は、Shell plc.(本社:英国)の子会社であるShell Brasil Petróleo Ltda社が開発を進めるブラジル沖合Gato do Matoフィールド(現Orcaフィールド)向けFPSO建造工事及びオペレーション&メンテナンス契約の新規受注及びExxonMobil Guyana Limited社による南米ガイアナStabroek鉱区Hammerheadフィールド向けFPSO建造工事及びオペレーション&メンテナンス契約の新規受注などにより、受注高は9,263,552千米ドル(前年比646.6%増)となり、受注残高についても18,588,729千米ドル(前年比43.6%増)となりました。 売上収益及び利益面では、FPSO建造プロジェクトの順調な進捗による売上収益及び売上総利益の計上により、売上収益は4,581,232千米ドル(前年比9.4%増)となり、持分法による投資利益133,695千米ドル(前年比13.2%減)を加えた営業利益は437,607千米ドル(前年比35.5%増)となりました。 また、建造工事の前受金による現金及び現金同等物の増加に伴い利息収入が増加したことに加え、持分法適用会社向け貸付金に対する損失評価引当金戻入益を計上したことにより金融収益が増加し、親会社の所有者に帰属する当期利益は360,677千米ドル(前年比63.6%増)となりました。 当社グループの事業は、浮体式石油生産設備の建造及びこれに関連する各種サービスの提供を中心としたほぼ単一の事業を展開しているため、セグメント別の事業等の記載は省略しております。 (2) 財政状態について 当連結会計年度末の資産合計は、主に現金及び現金同等物並びに営業債権及びその他の債権の増加により、前連結会計年度末から265,921千米ドル増加し、4,762,572千米ドルとなりました。 負債合計は、主に社債及び借入金の減少により、前連結会計年度末から9,653千米ドル減少し、3,288,529千米ドルとなりました。 資本合計は、主に利益剰余金の増加により、前連結会計年度末から275,574千米ドル増加し、1,474,043千米ドルとなりました。 (3) キャッシュ・フローの状況 当連結会計年度における現金及び現金同等物は、前連結会計年度末から73,673千米ドル増加し1,326,950千米ドルとなりました。各キャッシュ・フローの概況は以下のとおりであります。 (営業活動によるキャッシュ・フロー) 営業活動によるキャッシュ・フローは前連結会計年度に比べて316,854千米ドル減少し、244,035千米ドルの収入となりました。これは主にFPSO等の建造工事に関わる売上債権の回収時期と買掛金の支払時期のバランスによる変動であります。 (投資活動によるキャッシュ・フロー) 投資活動によるキャッシュ・フローは、主に持分法で会計処理されている投資の清算による収入13,827千米ドルにより、5,535千米ドルの収入となりました。 (財務活動によるキャッシュ・フロー) 財務活動によるキャッシュ・フローは、主に長期借入金の返済による支出95,626千米ドル及び配当金の支払による支出99,727千米ドルにより、194,243千米ドルの支出となりました。 (生産、受注及び販売の状況) 当社グループは、浮体式石油生産設備の建造及びこれに関連する各種サービスを提供する単一の事業を展開しているため、セグメント別の記載は省略しており、以下の各項目は当社グループ全体の実績を記載しております。 (1) 生産実績 当連結会計年度 (自 2025年1月1日 至 2025年12月31日) 金額(千米ドル)   前年比(%) 当社グループ   2,892,982   △0.5 (注)1 上記の金額は、FPSO、FSO及びTLPの設計・建造・据付並びにその他の工事に係る完成工事高であります。 2 金額は、販売価格によっております。 (2) 受注実績 当連結会計年度 (自 2025年1月1日 至 2025年12月31日) 受注高(千米ドル)   前年比(%)   受注残高(千米ドル)   前年比(%) 当社グループ   9,263,552   646.6   18,588,729   43.6 (3) 販売実績 当連結会計年度 (自 2025年1月1日 至 2025年12月31日) 金額(千米ドル)   前年比(%) 当社グループ   4,581,232   9.4 主な顧客の販売実績及び総販売実績に対する割合は、以下のとおりであります。 顧客の名称   前連結会計年度   当連結会計年度 金額(千米ドル)   割合(%)   金額(千米ドル)   割合(%) ExxonMobil Guyana Limited   1,378,964   32.9   1,187,953   25.9 Equinor Energy do Brasil Ltda.   1,101,512   26.3   849,032   18.5 Shell Brasil Petróleo Ltda.   -(注)1   -   688,090   15.0 (注)1 該当年度において売上収益の10%未満であるため、記載を省略しております。 2 当社の直接の販売先の主な顧客は上記の記載のとおりですが、当社の持分法適用会社が行うチャーター事業の最大顧客はPetrobras Brasileiro S.A.であり、チャーター事業収入全体の約半分程度を占めております。 (経営者の視点による経営成績等の状況に関する分析・検討内容) 文中における将来に関する事項は、当連結会計年度末において当社グループが判断したものであります。 (1)  経営成績に重要な影響を与える要因 第2「事業の状況」における1「経営方針、経営環境及び対処すべき課題等」及び3「事業等のリスク」に記載しているとおりであります。 (2)  経営成績に関する分析 ① 受注の状況 Shell plc.(本社:英国)の子会社であるShell Brasil Petróleo Ltda社が開発を進めるブラジル沖合Gato do Matoフィールド(現Orcaフィールド)向けFPSO建造工事及びオペレーション&メンテナンス契約の新規受注及びExxonMobil Guyana Limited社による南米ガイアナStabroek鉱区Hammerheadフィールド向けFPSO建造工事及びオペレーション&メンテナンス契約の新規受注などにより9,263,552千米ドルの受注高となりました。受注残高は、前連結会計年度末から5,644,394千米ドル増加し、18,588,729千米ドルとなりました。また、持分法適用会社のリース及びチャーターに関する当社グループ持分相当の受注残高は、5,032,394千米ドルとなりました。 ② 売上収益の状況 売上収益は、主にFPSO等の建造工事の進捗とチャーター及びオペレーションサービスの提供により、4,581,232千米ドルとなりました。 ③ 営業損益の状況 営業損益は、売上総利益の増加により、437,607千米ドルの営業利益となりました。 ④ 当期損益の状況 当期損益は、建造工事の前受金による現金及び現金同等物の増加に伴い利息収入が増加したことに加え、持分法適用会社向け貸付金に対する損失評価引当金戻入益を計上したことにより金融収益が増加し、410,675千米ドルの当期利益となりました。 ⑤ 親会社の所有者に帰属する当期損益の状況 以上の結果、親会社の所有者に帰属する当期損益は、360,677千米ドルの利益となりました。 (3)  キャッシュ・フローの状況 当連結会計年度のキャッシュ・フローの状況につきましては、「第2 事業の状況 4 経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析 (業績等の概要)(3)キャッシュ・フローの状況」に記載のとおりであります。 (4)  資本の財源及び資金の流動性についての分析 ① 資本の財源 当社グループの資金の源泉は、主に営業活動からのキャッシュ・フローと外部からの借入となりますが、FPSO等の建造工事においては、工事代金の回収時期と工事費用の支払時期のずれにより当該建造工事に関わる債権債務が一時的に大きく変動し、営業キャッシュ・フローに大きな影響を与えます。当社グループではこれらの建造工事に関わる債権と債務のバランスを案件毎に管理することで資金効率の向上に努めております。また、当社グループは、「CMS預貸制度(キャッシュ・マネジメント・システム)」によりグループ内で資金融通を行うことで資金効率を高めております。 ② 建造工事期間における資金負担 FPSO等を客先に売り渡すプロジェクトの場合、建造工事に要する費用は工事の進行度合いに応じて前受金にて回収しているため、当社グループでは運転資金の調達を必要としません。一方、リース及びチャータープロジェクトの場合、当社グループと海運会社及び総合商社等が合弁で設立する事業会社が建造工事の発注者となるため、当社グループには事業会社に対する出資比率に相当する建造工事費用の負担が生じます。 当社グループは、建造工事期間における必要資金を、主に当社の債務保証によって関係会社が借り入れる方法によって調達しております。 ③ 総リスク額の管理 当社グループでは、建造工事費用にかかる関係会社での借入金を、チャーター開始後に、プロジェクトファイナンスによる調達へ切り替えております。それによって当社における大型プロジェクトのための長期かつ多額の資金負担と債務保証が不要となり、プロジェクト個々のリスクを軽減する効果をもたらします。 当社グループでは、プロジェクトファイナンスを活用すると共に、海運会社及び総合商社などの事業パートナーをプロジェクトに招聘する等の方策により、総リスク額をコントロールして事業を展開する方針であります。 (5) 重要な会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定 当社グループの連結財務諸表は、IFRSに準拠して作成しております。この連結財務諸表の作成にあたり、見積りが必要となる事項については、それぞれ合理的な方法により、会計上の見積りを行なっており、詳細については、「第5 経理の状況 1 連結財務諸表等 (1)連結財務諸表」の「連結財務諸表注記」、「2. 作成の基礎 (4)判断及び見積りの使用」及び「3. 重要性がある会計方針」に記載しております。

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開示資料

出典

このページの財務・役員・株主等のデータは、金融庁EDINETに提出された開示書類から自動抽出しています。会計基準は IFRS

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