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日経平均64,325.64-1,890NYダウ53,085.45+319ドル円158.62-2NASDAQ26,241.86+142S&P 5007,680.46+49SOX 指数11,350.08+619/2終値

リョーサン菱洋ホールディングス

Ryoyo Ryosan Holdings, Inc.167A · Prime · 卸売業

半導体・電子部品販売とIT機器販売・システム構築の2軸を持つ商社型企業。東証プライム上場、リョーサンと菱洋エレクトロの統合により規模拡大。

概要

リョーサン菱洋ホールディングスは、2024年4月にリョーサンと菱洋エレクトロの共同持株会社として設立された電子部品・半導体専門商社である。東京証券取引所プライム市場に上場し、連結従業員数1644名。デバイス事業とソリューション事業の2軸で展開し、2026年3月期の連結売上高は3599億円、営業利益101億円を計上する。

デバイスとソリューションの二本柱

当社グループは「デバイス事業」と「ソリューション事業」の2セグメントで構成される。デバイス事業は半導体(メモリ、マイコン、アナログIC)や電子部品(抵抗、コンデンサ、コネクタ)の販売・製造をグローバルに展開する。2026年3月期の売上高は2546億円(構成比71%)で、営業利益は57億円と前期比27.9%増加した。ソリューション事業はIT機器(サーバ、ストレージ、ネットワーク機器)の販売およびシステム構築・保守、クラウド・セキュリティソリューションを提供する。同事業の売上高は1052億円(同29%)、営業利益は43億円で同19.9%増と堅調に推移した。両事業とも国内外の子会社を通じて法人顧客にサービスを提供している。

アジア・欧米に広がる販網

デバイス事業とソリューション事業のそれぞれが独立した海外子会社を持ち、地域ごとに現地法人を配置している。デバイス事業では香港・中国・シンガポール・マレーシア・タイ・インド・韓国・米国・欧州に子会社を有し、半導体と電子部品の調達・販売を現地化している。ソリューション事業でも香港・中国・インド・マレーシア・タイ・台湾・欧州・米国に法人を置き、ITソリューションを提供する。これにより、顧客のグローバルなサプライチェーンに対応するとともに、地域ごとの需要変動に柔軟に対応する体制を構築している。

統合による収益基盤の安定化

2024年4月の設立後、初年度となる2025年3月期は売上高3598億円、営業利益85億円、純利益94億円を計上。翌2026年3月期は売上高3599億円と横ばいながら、営業利益は101億円(前期比18.6%増)に拡大した。これはデバイス事業における収益性の高い製品構成の改善や、ソリューション事業でのAI関連案件の拡大が寄与した。一方、2025年3月期に計上した段階取得差益の剥落や投資有価証券売却益の減少により、当期純利益は74億円(同20.7%減)となった。負債はコマーシャル・ペーパーの増加で拡大したが、自己資本比率は54.6%と健全水準を維持している。

持株会社体制の下で進む経営統合

当社はリョーサンと菱洋エレクトロの共同持株会社として設立され、両社を完全子会社とする形でスタートした。2026年4月1日には、株式会社リョーサンが菱洋エレクトロを吸収合併し、商号をリョーサン菱洋株式会社に変更。これにより事業子会社が一本化され、営業体制の一体化と経営効率の向上が図られた。統合後2年間は「お客様課題起点への転換」を掲げ、生産性向上・シナジー創出・独自性創出の3施策を推進してきた。今後は組織横断の迅速な意思決定とリソース配分最適化により、さらなる成長を目指す。ただし、主要取引先ルネサスエレクトロニクスからの特約店契約終了申し入れを受けて、中長期計画の見直しを余儀なくされている。

業界の中での役割は電子部品・半導体の専門商社(デバイス事業)およびIT機器・システムインテグレーター(ソリューション事業)にあたる。

この章の文章は、有価証券報告書と会社の開示をもとにAIが編纂しています。数値は開示のままで、AIには生成させていません。

売上高
3,599億円
営業利益
101億円
営業利益率
2.8%
純利益
74億円
2026/3 通期の連結業績。決算の内訳は最新の決算以降にあります。

何をしている会社か

有価証券報告書「事業の内容」(2026/3期)より

事業別の売上と利益

2026/3
事業売上構成比利益利益率
デバイス事業2,547億円70.8%57億円2.2%
ソリューション事業1,053億円29.3%44億円4.2%

有価証券報告書のセグメント情報から、外部顧客への売上とセグメント利益をそのまま掲載しています。全社費用・セグメント間取引の消去は含みません。

01デバイス事業主力

半導体や電子部品の販売および製造をグローバルに展開。アジア、欧米の子会社を通じて幅広い顧客に供給している。

主な製品・サービス2
半導体
メモリ、マイコン、アナログIC等を含む半導体製品の販売。
電子部品
抵抗、コンデンサ、コネクタ等の受動部品、機構部品を含む電子部品の販売。

02ソリューション事業主力

IT機器(ハードウェア・ソフトウェア)の販売、システム構築・保守、ソリューション提供を行う。国内外の子会社を通じて法人顧客にサービスを提供。

主な製品・サービス2
IT製品
サーバ、ストレージ、ネットワーク機器、ソフトウェアなどのIT機器販売。
ソリューション
システムインテグレーション、クラウドサービス、セキュリティソリューション等の提供。

製品と技術

半導体:メモリ・マイコン・アナログICの品揃え

デバイス事業の中核を成す半導体分野では、メモリ製品(DRAM、NANDフラッシュ)、マイクロコントローラ(MCU)、アナログIC(電源管理IC、オペアンプ等)を広く取り扱う。これらの製品は産業機器、自動車、通信機器、民生機器など多様な最終市場に供給される。特に近年はAI関連半導体の需要拡大が顕著で、データセンター向けの高付加価値メモリやエッジAI向けマイコンの需要が増加している。当社はメーカーと顧客の間で技術選定から供給までを担い、在庫リスクを管理しながら安定供給を実現している。

電子部品:抵抗・コンデンサ・コネクタのラインアップ

デバイス事業では半導体と並んで、抵抗、コンデンサ、コネクタなどの受動部品・機構部品も扱う。これらは電子回路に必須の部品であり、自動車の電動化や5G通信機器の普及に伴い需要が拡大している。当社は積層セラミックコンデンサやチップ抵抗、基板対基板コネクタなど幅広い品目を在庫し、顧客の生産計画に合わせて短納期で供給できる体制を敷く。また、中国や東南アジアの子会社を通じて現地調達・現地販売を強化し、サプライチェーンの最適化を図っている。

IT機器とシステムソリューションで顧客のDXを支援

ソリューション事業では、サーバ、ストレージ、ネットワーク機器、ソフトウェアなどのIT製品を販売し、さらにシステムインテグレーション、クラウドサービス、セキュリティソリューションを提供する。AI分野ではGPUサーバや高速ストレージを含むインフラ構築が拡大しており、2026年3月期のソリューション事業売上高は前期比5.0%増と堅調に推移した。また、クラウド移行やセキュリティ対策の需要も高く、データ利活用や業務効率化を目的とした投資が続いている。当社はこれらの製品・サービスを組み合わせ、法人顧客のデジタルトランスフォーメーションをトータルに支援する。

有価証券報告書の事業の記述をもとにAIが編纂しています。

業界での位置づけ

卸売業のなかでの位置

電子機器卸で大手、低収益体質

当社は電子機器・半導体関連の専門商社で、売上高約3,600億円と卸売業セクター内で大規模。同じく半導体商社の高千穂交易やY K Tと競合するが、当社は特に菱洋エレクトロニクスとの統合効果で規模拡大。しかし営業利益率2.4%と低く、収益性が課題。2026/3期は2.8%へ改善見込みも、依然低水準。販管費削減や高付加価値サービスの提供が必要。

強み

  • 売上高約3,600億円と国内電子機器卸で大手。多数の取引先を有する。
  • 半導体から電子部品、システムまで幅広く扱い、一括調達ニーズに対応。
  • 大手電機メーカーなど長期取引先が多く、安定した受注基盤を持つ。
  • リョーサンと菱洋の統合により、仕入れ力と営業網が強化された。

課題

  • 営業利益率2.4%と業界平均並みかやや低く、利益率改善が急務。
  • 半導体サイクルや電子部品需給に業績が左右され、在庫リスクも存在。
  • 同業とのサービスの差別化が難しく、価格競争に陥りやすい。

強みと課題は、開示資料をもとにAIがまとめた見立てです。

同業の企業

半導体デバイス・設計の時価総額近傍。太字がリョーサン菱洋ホールディングス

時価総額で並べると、掲載11社のなかで6番目にあたる。

#企業時価総額PER
18050セイコーグループ4,422億円39.7倍
26526ソシオネクスト3,487億円39.1倍
38154加賀電子2,572億円7.8倍
42737トーメンデバイス2,292億円22.9倍
56875メガチップス2,019億円18.3倍
6167Aリョーサン菱洋ホールディングス1,747億円17.5倍
73156レスター1,606億円19.5倍
87595アルゴグラフィックス1,040億円4.9倍
98159立花エレテック1,039億円12.6倍
108150三信電気545億円8.3倍
117537丸文509億円14.4倍

時価総額は直近の終値ベース。同業の範囲は独自の業界分類(半導体デバイス・設計)に従っています。

会社の歴史

沿革 5件

統合への第一歩:2023年5月の基本合意

2023年5月、株式会社リョーサンと菱洋エレクトロ株式会社は経営統合に関する基本合意書を締結した。両社はともに半導体・電子部品の専門商社として国内市場で競合関係にあり、統合により規模の拡大と事業の補完を目指した。リョーサンはデバイス事業に強みを持ち、菱洋エレクトロはソリューション事業に強みを持つため、統合によって両事業のバランスが強化される構図が描かれた。この合意は、2023年10月の最終契約書締結へとつながる重要な布石となった。

株式移転による共同持株会社の設計

2023年10月、両社は共同持株会社設立(株式移転)による経営統合に関する最終契約書を締結した。統合方式として株式移転を採用し、両社の株主に対して持株会社の株式を割り当てる方法が取られた。この方式により、リョーサンと菱洋エレクトロはそれぞれ独立した上場企業としての地位を失い、新設される持株会社の完全子会社となる。統合比率やガバナンス体制がこの時点で確定し、両社の株主総会での承認手続きに進むこととなった。

株主総会での承認と統合への最終手続き

2023年12月、リョーサンと菱洋エレクトロの各臨時株主総会において、株式移転計画が承認決議された。両社の株主から支持を得たことで、統合は法的な障害を乗り越えた。承認後は、金融商品取引所への上場申請や登記手続きなど、実際の設立準備が加速した。この承認をもって、2024年4月の持株会社設立と上場への道筋が確定した。

2024年4月の設立とプライム市場上場

2024年4月、リョーサン菱洋ホールディングス株式会社が設立され、同日付で東京証券取引所プライム市場に新規上場した。設立時の上場により、両社の株式は持株会社株式に切り替わり、市場での売買が開始された。これにより、リョーサンと菱洋エレクトロは上場廃止となり、新たな経営体制の下で一つの企業グループとしての活動が始まった。設立後の初年度から連結決算が開示され、両社の業績が統合された形で報告されることとなった。

事業子会社の合併で経営一体化へ

2026年4月、株式会社リョーサンが菱洋エレクトロ株式会社を吸収合併し、商号をリョーサン菱洋株式会社に変更した。これにより、持株会社の下にあった2つの事業子会社が一つに統合され、営業・管理機能の重複が解消された。合併後は「リョーサン菱洋株式会社」として、デバイス事業とソリューション事業の両方を一つの法人で運営する体制となる。この統合は、2023年からの経営統合プロセスの仕上げに位置づけられ、さらなるシナジー創出とコスト削減が期待された。

年表5件を開く

2020年代

  • 2023年5月M&A株式会社リョーサンと菱洋エレクトロ株式会社が経営統合に関する基本合意書を締結
  • 2023年10月創業両社の共同持株会社設立(株式移転)による経営統合に関する最終契約書を締結
  • 2023年12月両社の臨時株主総会において株式移転計画を承認決議
  • 2024年4月創業リョーサン菱洋ホールディングス株式会社を設立し、東京証券取引所プライム市場へ新規上場
  • 2026年4月M&A株式会社リョーサンと菱洋エレクトロ株式会社が合併し、リョーサン菱洋株式会社に社名変更

有価証券報告書の沿革をもとにAIが通史として編纂しています。年表は沿革の記載そのままです。

これからの方針

有価証券報告書 2026/3期の経営方針より

会社は3つの方針を掲げている。有価証券報告書には具体的な数値目標の記載がない。

  1. 01

    生産性の向上

    営業活動の高度化、業務プロセスの最適化、IT基盤の整備を通じて、お客様接点の絶対量を拡大し、ニーズ把握力を強化する。

  2. 02

    統合シナジーの創出

    両社の強みを活かした重点領域へのリソース集中により、ソリューション提案力を強化し、バリューチェーン全体で提供価値を最大化する。

  3. 03

    独自性の創出

    AI・ロボティクスなどの成長領域で知見・ノウハウを蓄積・高度化し、競争優位性を確立する。

有価証券報告書の「経営方針、経営環境及び対処すべき課題等」から、AIが項目ごとに整理しています。数値目標は原文に書かれたものだけです。

社員と組織

有価証券報告書 2期分

グループ全体で1,644人が働いている。提出会社(単体)の平均年収は765万円で、1期前と比べて3.4%平均年齢は47.0歳、平均勤続年数は18.0年。

単体の従業員がグループ全体の1割に満たないため、平均年収は持株会社の本社勤務者の数値です。グループ全体の水準とは異なります。

決算期平均年収万円平均年齢平均勤続連結従業員数一人当たり営業利益万円
2025年3月79247.418.51,649515
2026年3月76547.018.01,644614

平均年収・平均年齢・平均勤続は有価証券報告書に記載された提出会社(単体)の値、従業員数はグループ全体の値です。一人当たり営業利益は連結営業利益を連結従業員数で割ったもので、給与などの費用を払ったあとに一人あたりいくら残るかの目安になります。

多様性の開示2026年3月期・提出会社(単体)
女性管理職比率0.0%
縦線は目安の30%
男性育休取得率33.0%
縦線は目安の85%
女性の賃金(男性=100)59.6%
100なら男女で差がない状態

拠点とグループ

設備と関係会社

関係会社26(国内 11 / 海外 15、うち連結子会社 15) を有報から抽出しています。

主要な設備 (帳簿価額 上位10)
川崎総合業務センター — 神奈川県川崎市 麻生区4,637百万円
デバイス ソリューション
本社 — 東京都千代田区1,560百万円
デバイス ソリューション
本社別館 — 東京都千代田区740百万円
デバイス ソリューション
本社 — 東京都中央区315百万円
デバイス ソリューション
本社 — 香港159百万円
デバイス ソリューション
本社 — 中華人民共和国114百万円
デバイス ソリューション
本社 — タイ97百万円
デバイス ソリューション
本社 — 台湾66百万円
デバイス ソリューション
本社 — 東京都中央区51百万円
本社
本社 — シンガポール50百万円
デバイス ソリューション
ほか13件の開示あり
主な関係会社
  • 国内
    株式会社リョーサン
    東京都 千代田区 · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 国内
    菱洋エレクトロ株式会社
    東京都 中央区 · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 海外
    HONG KONG RYOSAN LIMITED
    香港 · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 海外
    EDAL ELECTRONICS COMPANY LIMITED
    香港 · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 海外
    ED-POWER TECHNOLOGY COMPANY LIMITED
    香港 · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 国内
    EDAL RYOSAN ELECTRONICS (SHENZHEN) COMPANY LIMITED
    中華人民共和国 · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 国内
    ZHONG LING INTERNATIONAL TRADING(SHANGHAI)CO., LTD.
    中華人民共和国 · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 海外
    RYOTAI CORPORATION
    台湾 · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 海外
    SINGAPORE RYOSAN PRIVATE LIMITED
    シンガポール · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 海外
    RYOSAN IPC(MALAYSIA) SDN. BHD.
    マレーシア · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 海外
    RYOSAN(THAILAND)CO., LTD.
    タイ · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 海外
    RYOSAN INDIA PRIVATE LIMITED
    インド · 連結子会社
    議決権100.0%
残りのグループ会社14社を開く
  • KOREA RYOSAN CORPORATION大韓民国100%
  • RYOSAN TECHNOLOGIES USA INC.アメリカ 合衆国100%
  • RYOSAN EUROPE GMBHドイツ100%
  • リョーヨーセミコン株式会社東京都 中央区100%
  • 株式会社スタイルズ東京都 千代田区100%
  • RYOYO ELECTRO SINGAPORE PTE., LTD.シンガポール100%
  • RYOYO ELECTRO HONG KONG LIMITED香港100%
  • 菱洋電子(上海)有限公司中華人民共和国100%
  • RYOYO ELECTRO INDIA PVT. LTD.インド100%
  • RYOYO ELECTRO (MALAYSIA) SDN. BHD.マレーシア100%
  • RYOYO ELECTRO (THAILAND) CO., LTD.タイ100%
  • 台湾菱洋電子股份有限公司台湾100%
  • 株式会社プリケン埼玉県 ふじみ野市19%
  • 四川芯世紀科技有限責任公司中華人民共和国40%

業績のいま

有価証券報告書・決算短信より

2026年3月期の売上高は3,599億円営業利益101億円前期と比べると増収増益で、売上が+0.0%、利益が+18.8%。

売上高
+0.0%
3,599億円
営業利益
+18.8%
101億円
純利益
-21.3%
74億円
営業利益率
2.8%
前期比 +0.4%pt

会社が出している今期の予想2027年3月期

項目会社予想前期実績
売上高3,700億円3,599億円
営業利益120億円101億円
純利益75億円74億円
1株あたり配当¥140¥140

会社が決算短信で公表した予想です。証券会社の予想ではありません。 短信の原本

四半期の推移

5期分

直近は2027年1Qで、売上は987億円、営業利益は39億円。

対象期間売上高億円営業利益億円営業利益率%純利益億円
2025年2Q1,801341.956
2025年4Q1,797512.838
2026年2Q1,722392.337
2026年4Q1,877623.337
2027年1Q987394.028

期ごとの単独の業績で、期首からの累計ではありません。

業績の推移

有価証券報告書 2期分

2025年3月期からの2期で、売上は3,598億円から3,599億円へほぼ横ばい。営業利益率は2.4%から2.8%になった。

決算期売上高億円営業利益億円経常利益億円営業利益率%純利益億円
2025年3月3,59885712.494
株式会社リョーサンと菱洋エレクトロ株式会社が合併し、リョーサン菱洋株式会社に社名変更
2026年3月3,599101892.874

金額は有価証券報告書の連結値をそのまま掲載しています。帯の長さは列ごとの最大値との比です。

利益の構造

2026年3月期

売上高3,599億円のうち、営業利益として残るのは101億円2.8%。営業外の損益と税金を反映した純利益は74億円、売上の2.1%にあたる。営業利益率は業種中央値3.2%を下回る水準。

売上高を100としたときの内訳
  • 売上原価作る・仕入れるのにかかったお金89.6%3,223億円
  • 販売費及び一般管理費売る・管理するのにかかったお金7.6%275億円
  • 営業利益費用を引いたあとに残った本業の利益2.8%101億円

有価証券報告書の損益計算書から、当期の金額をそのまま割り振っています。

粗利率
10.4%
売上から原価を引いて残る割合
営業利益率業種比0.4pt
2.8%
本業の利益として残る割合
純利益率業種比0.4pt
2.1%
税金まで払って最後に残る割合
ROE業種比2.6pt
5.5%
株主のお金がどれだけ利益を生んだか
ROA
3.0%
資産全体がどれだけ利益を生んだか
ROIC
3.3%
事業に使うお金がどれだけ利益を生んだか

ROICは有利子負債の開示がないため、営業利益×0.7÷(総資産−現金)の簡易式で算出しています。

お金の流れ

キャッシュフロー計算書 2期分

2026年3月期は営業CFが−15億円、投資CFが38億円で、差し引きのフリーCFは23億円この組み合わせは立て直し型にあたる。本業の赤字を資産売却と資金調達で補っている。事業転換の途上期末の手元現金は357億円で、売上の1.2ヶ月分にあたる

決算期営業CF億円投資CF億円財務CF億円フリーCF億円現金残高億円
2025年3月132−153−176−21297
2026年3月−15381623357

本業で稼いだ現金が営業CF、設備や事業への投資が投資CF、借入と返済・配当が財務CF。営業・投資・財務の3列は縦線が0で、右がプラス、左がマイナスです。健全な会社の基本形は営業CFがプラスで投資CFがマイナス。フリーCFは営業CFと投資CFの合計で、手元に残る現金を表します。

資産と負債

貸借対照表 2期分

2026年3月期の総資産は2,508億円。このうち返さなくてよい自己資本が1,369億円で、自己資本比率は54.6%(業種中央値50.6%より厚い)

決算期総資産億円自己資本億円負債億円自己資本比率%
2025年3月2,3051,31599157.0
2026年3月2,5081,3691,13954.6

自己資本比率は総資産のうち返済のいらないお金の割合で、高いほど借入への依存が小さいことを示します。負債は総資産から自己資本を引いた額です。

2026年3月期の内訳
現金及び預金
360億円
すぐ使えるお金
利益剰余金
424億円
過去の利益の積み上がり
棚卸資産
558億円
在庫として抱えている分
負債合計
1,139億円
いつか返す必要があるお金
財務の健全性
57
/ 100
安定性自己資本比率36 / 40
収益力営業利益率6 / 30
現金創出営業CFの黒字継続15 / 30

有価証券報告書の数値から機械的に配点した参考値です。自己資本比率60%で満点、営業利益率15%で満点、直近3期の営業CFが黒字だった割合の3つを足しています。業態によって出ない要素があります。

業界内での比較

卸売業 284社との比較

同じ卸売業の企業と並べると、いちばん上に来るのは配当利回り284社中40位あたり、逆に低いのはROE284社中215位あたり帯は左端が業種の最下位、右端が最上位で、縦線が真ん中にあたる。

ROE下位株主の出したお金でどれだけ利益を生んだか
5.5%/中央値 8.1%
P25 5.5%P75 11.4%
営業利益率売上のうち本業の利益として残る割合
2.8%/中央値 3.2%
P25 1.8%P75 5.4%
自己資本比率総資産のうち返済のいらないお金の割合
54.6%/中央値 50.6%
P25 39.1%P75 62.9%
売上成長率前期からの売上の伸び
0.0%/中央値 4.4%
P25 0.0%P75 9.6%
配当利回り上位株価に対して1年で受け取る配当の割合
4.3%/中央値 3.1%
P25 2.2%P75 4.0%

有価証券報告書の最新期の数値をもとに、同じ業種の企業の中での順位を毎日計算しています。P25は下から4分の1、P75は上から4分の1の位置にある企業の値です。

株価

9月2日の終値

直近の終値は¥3,235で、1年前と比べて+14.6%過去52週の値幅のなかでは75%の位置にある。

¥3,235-1.2%1ヶ月+8.6%1年+14.6%時価総額1,747億円
過去52週の値幅
安値¥2,606高値¥3,450

チャートの金額は株式分割と配当を反映して調整した終値で、上に出している直近の終値とは一致しないことがあります。

指標
PER (実績)17.5倍
PER (会社予想)17.3倍
PBR0.94倍
配当利回り4.33%

実績値は直近の決算、予想値は会社予想にもとづきます。株価は終値ベースです。

値動きの背景

直近1日で+0.53%、1ヶ月で+5.8%と上昇基調。25日線(2,762円)を+2.8%上回り、短期トレンドは強気。52週高値(3,450円)からは-17.7%と戻り余地があるが、200日線(2,909円)を下回っており中長期では調整色が残る。出来高は7月29日に324,100株と増加。

値動きの背景は、株価と出来高の推移をもとにAIがまとめた見立てです。

AIの評価

AI評価

株価水準の解釈です。売買の推奨ではありません

現在の株価水準を割安と判定しています(スコア 75/100)

PERが15.3倍と業界平均17.2倍を下回り、PBRも0.83倍と1倍を割り込んで割安感が強い。ROEは5.5%と低いものの、配当利回り4.93%は平均2.96%を大きく上回る。ただし配当性向が96.5%と高く、今後の増配や財務健全性には注意が必要。

指標この会社業種平均
PER (実績)17.5倍17.9倍
PER (予想)17.3倍
PBR0.94倍1.24倍
ROE5.5%8.9%

業種平均は同じ東証33業種に属する銘柄の単純平均です。銘柄数が少ない業種では平均が振れます。

AI評価判定とスコアは公開データをもとにした解釈で、将来の株価を示すものではありません。算出の考え方は編集方針に記載しています。

評価が分かれる点

AI分析

投資家の見方

統合効果の具体化が焦点。売上高横ばいの中、営業利益率が2.36%から2.81%へ改善見込み。強気派はコスト削減やクロスセルによる収益向上を期待。弱気派は、半導体市況の変動や電子部品需要の鈍化、統合による一時的な混乱リスクを指摘。PBR0.83倍と割安感があるが、ROE5.5%と資本効率は低い。

プラスに働く材料7
  • 統合シナジーの顕在化

    コスト削減やクロスセルで営業利益率改善

  • 安定配当

    配当利回り4.93%と高く、インカム投資家に需要

  • 割安株価

    PBR1倍割れで純資産価値より低い評価

  • 営業利益率改善による収益性向上2026/3期影響

    営業利益101億円、前期比19%増、営業利益率2.81%に上昇

  • 高配当利回り4.93%の安心感継続影響

    配当利回り4.93%は魅力、株主還元姿勢明確

  • PBR0.83倍の割安感継続影響

    PBR1倍割れ、自己資本比率向上で是正期待

  • 電子部品需要回復の恩恵2026年下期影響

    半導体市況回復で電子部品販売増加の可能性

マイナスに働く材料7
  • 低収益性体質

    営業利益率3%未満で、改善ペースは緩やか

  • 半導体市況リスク

    需要変動で在庫リスクや減損発生の可能性

  • 統合コストの不透明感

    統合関連費用が収益を圧迫する懸念

  • 純利益減少懸念2026/3期影響

    営業利益増も純利益74億円(前期94億円)、特別損失の可能性

  • 売上高横ばいの成長鈍化通年影響

    売上高3599億円、前期比横ばい、成長期待乏しい

  • 卸売業の競争激化継続影響

    他社との価格競争で粗利圧縮リスク

  • 外国人保有7.2%の低水準継続影響

    外国人売買少なく、株価活性化に課題

次の決算で確かめる点
営業利益率
統合効果の進捗を示す最重要指標
売上高成長率
拡大するか見極める
統合関連コスト
一時的費用の規模と収益影響

配当

株主還元

直近の年間配当は1株あたり140で、前期から+0.0%いまの株価に対する利回りは4.33%。

年間配当
¥140
1株あたり
配当利回り
4.33%
いまの株価に対して
配当性向
96.5%
利益のうち配当に回した割合
連続増配等
0年
増配か維持が続いた年数
決算期1株あたり配当前期比%配当性向%
2025年3月14094.5
2026年3月1400.096.5

過去の配当は株式分割にあわせて調整した金額です。配当性向は有価証券報告書に記載された各期の値で、利益のうち配当に回した割合を示します。

次の配当スケジュール
  • 権利付き最終日
  • 権利確定日
  • 支払開始日
  • 今期の会社予想年間予想¥140

株主

有価証券報告書より

2026年3月期末の株主数は延べ63,686人。区分でいちばん多いのは個人・その他63.9%。グループ会社や銀行などの安定株主が27.8%を占め、残る72.2%が市場で売買されうる浮動株にあたる。

所有者の区分ごとの比率

所有者の区分2025年3月%2026年3月%
個人・その他63.063.9
自己株式25.825.7
金融機関20.619.0
事業法人9.88.8
外国法人5.77.2
証券会社0.91.1
外国人個人0.00.0

発行済株式に対する持ち株比率です。単元未満株の扱いにより、合計が100%にならない期があります。

大株主上位10

順位株主持ち株比率 %
01日本マスタートラスト信託銀行株式会社(信託口)9.23
02エス・エッチ・シー有限会社3.92
03住友生命保険相互会社(常任代理人:株式会社日本カストディ銀行)2.57
04日本生命保険相互会社(常任代理人:日本マスタートラスト信託銀行株式会社)2.56
05株式会社日本カストディ銀行(信託口)1.08
06マリアート株式会社0.98
07株式会社シープ商会0.97
08株式会社三井住友銀行0.91
09JP MORGAN CHASE BANK(常任代理人株式会社みずほ銀行決済営業部)0.90
10山嶋由子0.79

有価証券報告書の大株主の状況から、上位10者を掲載しています。信託銀行の名義は、実際の保有者ではなく運用を預かる先を指すことがあります。

経営陣

13名 有価証券報告書の提出日現在

有価証券報告書に載っている役員は13名。2026/3期の役員報酬は総額440百万円。社内取締役1人あたりの報酬は、従業員の平均年収の約4倍にあたる。

氏名役職年齢保有株数
中村守孝代表取締役 社長執行役員6663,500
稲葉和彦代表取締役 副社長執行役員5926,151
遠藤俊哉取締役 常務執行役員598,892
髙橋則彦取締役 常務執行役員634,786
佐野修取締役 常務執行役員6311,600
髙田信哉社外取締役74
川辺春義社外取締役70
金子好久社外取締役63
脇清取締役(常勤監査等 委員)6622,700
小川真人社外取締役(監査等委員)65
大井素美社外取締役(監査等委員)49
福田佐知子社外取締役(監査等委員)64
残りの役員1名を開く
氏名役職年齢保有株数
高橋正行取締役(常勤監査等 委員)645,000

役員報酬の内訳2026/3

役員の区分人数固定報酬百万円業績連動百万円その他百万円合計百万円1人あたり百万円
取締役(社内)10180894731832
取締役(社内)4606015
監査等委員3383813
取締役(社内)424246

有価証券報告書の役員報酬等の総額から、区分ごとの内訳を載せています。人数は当期中に在任した延べ人数のため、期末の人数と一致しない期があります。

有価証券報告書

有価証券報告書 2026/3期

会社自身が書いた有価証券報告書の本文を、章ごとにそのまま収録しています (要約ではありません)。

事業の内容1,236字を開く

何をしている会社か、会社自身の説明

3 【事業の内容】 当社グループ(当社及び当社の関係会社)は、当社及び子会社28社並びに持分法適用関連会社2社で構成され、半導体や電子部品の販売および製造等を行う「デバイス事業」、IT機器や付随するシステムの販売、製造および構築等を行う「ソリューション事業」を展開しています。 当社グループの事業におけるセグメントと主な関係会社の位置付けは、次のとおりであります。 なお、次の事業区分は「第5 経理の状況 1連結財務諸表 注記事項」に掲げるセグメント情報の区分と同一であります。 事業区分   主要取扱製品・商品   主な関係会社 株式会社リョーサン 菱洋エレクトロ株式会社 HONG KONG RYOSAN LIMITED EDAL ELECTRONICS COMPANY LIMITED ED-POWER TECHNOLOGY COMPANY LIMITED EDAL RYOSAN ELECTRONICS (SHENZHEN) COMPANY LIMITED デバイス事業   ・半導体   ZHONG LING INTERNATIONAL TRADING (SHANGHAI) CO.,LTD. ・電子部品   RYOTAI CORPORATION SINGAPORE RYOSAN PRIVATE LIMITED RYOSAN IPC (MALAYSIA) SDN. BHD. RYOSAN (THAILAND) CO.,LTD. RYOSAN INDIA PRIVATE LIMITED KOREA RYOSAN CORPORATION RYOSAN TECHNOLOGIES USA INC. RYOSAN EUROPE GMBH リョーヨーセミコン株式会社 株式会社スタイルズ RYOYO ELECTRO SINGAPORE PTE.,LTD. ソリューション   ・IT製品   RYOYO ELECTRO HONG KONG LIMITED 事業   ・ソリューション   菱洋電子(上海)有限公司 RYOYO ELECTRO INDIA PVT.LTD. RYOYO ELECTRO (MALAYSIA) SDN.BHD. RYOYO ELECTRO(THAILAND)CO., LTD. 台湾菱洋電子股份有限公司 RYOYO ELECTRO EUROPE GMBH RYOYO ELECTRO USA, INC. (注)2026年4月1日付で、株式会社リョーサンは、菱洋エレクトロ株式会社を消滅会社とする吸収合併を行い、同日付で株式会社リョーサンの商号をリョーサン菱洋株式会社へ変更しております。 以上に述べた企業集団等の概略図は次のとおりであります。 また、当社は特定上場会社等に該当し、インサイダー取引規制の重要事実の軽微基準のうち、上場会社の規模との対比で定められる数値基準については連結ベースの計数に基づいて判断することとなります。
経営方針・対処すべき課題2,416字を開く

経営陣が考える方向性と課題

1 【経営方針、経営環境及び対処すべき課題等】 文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末(2026年3月31日)現在において、当社グループが判断したものであります。 (1) 経営方針 当社グループは、「デバイス事業」と「ソリューション事業」を展開するエレクトロニクス商社として、『お客様のニーズにお応えし 社会に必要とされる企業になる』をビジョンに掲げております。 当該ビジョンのもと、お客様のものづくりおよび事業成長を支援するとともに、その先のエンドユーザーに至るまでの課題解決に貢献することを通じて、中長期的な企業価値の向上を目指してまいります。 (2) 経営環境の認識 当社グループが属するエレクトロニクス業界においては、AIやDX(デジタルトランスフォーメーション)の進展、自動車の電動化・高度化等を背景として、中長期的な需要の拡大が見込まれております。特に近年は、生成AIの普及に伴うデータセンター投資の拡大やAI関連半導体需要の急増により、市場は高い成長局面にあります。 一方で、このような成長は特定領域に偏る傾向が顕在化しており、AI関連製品を中心に需要が拡大する一方で、民生機器や一部産業用途向け分野においては回復の遅れや需要のばらつきが見られるなど、市場構造の変化が進んでおります。 また、半導体需給については、AI向け高付加価値製品への需要集中に伴い、メモリー価格の上昇や供給制約が継続するなど、先行き不透明な状況が続いております。 さらに、地政学的リスクの高まりや各国の通商政策の変化により、関税措置や輸出規制の影響が顕在化しており、企業においてはサプライチェーンの再構築や調達先の見直しが重要な経営課題となっております。 このように、当社グループを取り巻く事業環境は、成長機会の拡大とともに、不確実性および構造変化が同時に進行する状況にあります。当社グループといたしましては、こうした環境変化に柔軟に対応しつつ、お客様ニーズの高度化、多様化に即した付加価値提供を強化していくことが重要であると認識しております。 (3) 中長期的な経営戦略 このような経営環境のもと、当社グループは、AI関連需要の拡大やサプライチェーンの高度化といった構造変化を成長機会として捉えつつ、経営統合による両社の強みの融合を通じて、持続的な成長基盤の確立を目指しております。 当社グループは、経営統合後の2年間において「お客様課題起点への転換」を掲げ、「生産性の向上」「統合シナジーの創出」「独自性の創出」の3つの取り組みを軸に、お客様との接点の拡大に注力してまいりました。その結果、お客様接点の量および質の双方において着実な進展が見られるなど、各取り組みの成果が顕在化してきております。 一方で、お客様ニーズの高度化・多様化が一層進展する中においては、これらの成果を一過性のものとすることなく、組織・機能の一体化を通じてさらなる成長につなげていくことが重要であると認識しており、経営統合の成果を基盤として、事業子会社2社の合併を実施し、経営の効率化およびコスト構造の最適化に加え、お客様接点のさらなる拡大と付加価値提供力の強化を推進してまいります。 これにより、これまで進めてきた各施策を継続し、より高いレベルで発揮するとともに、組織横断での迅速な意思決定およびリソース配分の最適化、並びに人材の確保・育成を通じた組織力の強化を図り、成長戦略を一層加速してまいります。 また、今後の中長期的な成長に向けては、引き続き以下の施策を重点的に推進してまいります。 ① 生産性の向上 営業活動の高度化および業務プロセスの最適化、ならびにIT基盤の整備を通じて、お客様接点の絶対量の拡大とお客様ニーズ把握力の強化を図り、効率的かつ付加価値の高い営業体制を構築 ② 統合シナジーの創出 両社の強みを踏まえた重点領域へのリソース集中により、ソリューション提案力の強化を図るとともに、バリューチェーン全体での提供価値の最大化を実現 ③ 独自性の創出 AI・ロボティクスなどの成長領域における知見・ノウハウの蓄積・高度化を進めることで、当社グループならではの競争優位性を確立し、お客様の課題解決をご支援 (4) 対処すべき課題 前述の戦略を着実に推進し、統合効果を最大限に発揮するため、当社グループは以下の課題に重点的に取り組んでまいります。 ① お客様接点のさらなる拡大および質の向上 事業子会社統合による営業体制の一体化を踏まえ、お客様接点の拡大および案件創出力の強化を図るとともに、お客様課題に対する提案力の高度化の推進 ② お客様ニーズ把握および提案力の強化 IT基盤の活用によるお客様情報の蓄積・分析を通じたニーズ把握の高度化と、商材・サービスメニューの拡充によるソリューション提供力の強化の実現 ③ 統合効果の最大化 組織・業務プロセスの統合を通じた一体運営の深化により、シナジー創出の確実な実現と経営効率の向上 ④ 競争優位性の確立 専門性の強化および高付加価値サービスの提供を通じて、AI・ロボティクス等の成長領域における事業基盤の強化のみならず、多様なマーケティングチャネルによる情報発信も含めた差別化の推進 (5) 目標とする経営指標 当社は、経営統合後の2024年に、2029年3月期までの5ヶ年を対象とした中長期的な経営計画を策定・公表いたしました。 しかし、2026年4月2日付「当社連結子会社における主要取引先からの特約店契約終了の申し入れに関するお知らせ」にて公表しましたとおり、当社連結子会社の主要仕入先であるルネサスエレクトロニクス株式会社より特約店契約終了に関する申し入れがあり、現段階で合理的に今後の業績動向について見通すことが困難なことから、新たな方針・目標を改めて公表することを予定しております。
事業等のリスク2,501字を開く

会社が自認するリスクの一覧

3 【事業等のリスク】 有価証券報告書に記載した事業の状況、経理の状況等に関する事項のうち、経営者が連結会社の財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況に重要な影響を与える可能性があると認識している主要なリスクは、以下のとおりであります。ただし、当社グループで発生するすべてのリスクを網羅したものではなく、記載された事項以外の予見しがたいリスクも存在します。 なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末において当社グループが判断したものであります。 (1)世界マクロ経済環境の変化によるリスク 当社グループは、国内外の様々なセットメーカーに対し、商品の販売を行っております。米国、欧州、中国、新興国や日本の景気が減速する場合、個人消費や設備投資の低下をもたらし、その結果、当社グループの顧客が販売する製品に対する需要が減少し、当社グループの財政状態及び経営成績に悪影響を及ぼす可能性があります。 (2)市場リスク ①為替リスク 当社グループは、外貨建て取引を行っており、外国為替相場の変動に関するリスクを有しております。外貨建資産・負債のマッチング等のヘッジ手段を講じておりますが、それにより完全に為替リスクが回避されるものではなく、外国為替相場の変動が当社グループの経営成績に悪影響を及ぼす可能性があります。 また、当社グループは海外に現地法人を有しており、外貨建ての財務諸表を作成しております。連結財務諸表の作成にあたって、円に換算する際に為替レートが変動した場合、当社グループの財政状態及び経営成績に悪影響を及ぼす可能性があります。 ②金利リスク 当社グループは、当連結会計年度末時点において借入金等が469億17百万円あり、金利が上昇する局面では利息負担が増加するリスクを有しており、当社グループの経営成績に悪影響を及ぼす可能性があります。 ③株価リスク 当社グループは、当連結会計年度末時点において取引先を中心に27億54百万円の市場価格のある株式を保有しており、株価変動のリスクを有しております。当社グループでは、取締役会において保有目的や経済合理性の検証を行い、その保有意義が当社の企業価値向上に十分とはいえない銘柄については、縮減を検討することとしておりますが、株式市場の価格変動は当社グループの財政状態及び経営成績に悪影響を及ぼす可能性があります。 (3)在庫リスク 当社グループは、当連結会計年度末時点において561億15百万円の棚卸資産を保有しております。棚卸資産金額を適正に保つために顧客からの受注状況を勘案し、仕入先への発注数の調整等をしておりますが、顧客の所要数量が急激に下落した場合、在庫の廃棄や評価の見直しが必要となり、当社グループの財政状態及び経営成績に悪影響を及ぼす可能性があります。 (4)与信リスク 当社グループは、国内外の様々なお客様との取引において信用供与を行っており、当連結会計年度末時点において受取手形及び売掛金が1,104億14百万円あります。お客様の社会的信用及び財務状況等から個別に与信限度額を設定し、その範囲内で取引を実行しており、リスク度合に応じてファクタリング付保などの保全策も実施しておりますが、お客様の財政状態の悪化や経営破綻等が生じた場合、当社グループの財政状態及び経営成績に悪影響を及ぼす可能性があります。 (5)事業投資リスク 当社グループは、商権拡大等を目指して、ビジネスパートナー企業の株式・持分を取得することがあります。出資に際しては、出資先の財政状態、事業計画の実現性、投資リターン等を慎重に判断し、出資後は、出資先の財政状態、事業計画の進捗を定期的にモニタリングしておりますが、それにより完全に事業投資リスクを回避することは困難であり、当社グループの財政状態及び経営成績に悪影響を及ぼす可能性があります。 (6)固定資産に関する減損リスク 当社グループは、当連結会計年度末時点において固定資産を264億68百万円保有しており、資産価値の下落に起因する減損リスクを有しており、当社グループの財政状態及び経営成績に悪影響を及ぼす可能性があります。 (7)仕入先に関するリスク 当社グループは、国内外の複数の仕入先と代理店契約を締結しております。仕入先各社とは良好な取引関係を維持しておりますが、仕入先の事業再編や販売チャネル政策の見直しが当社グループの財政状態及び経営成績に悪影響を及ぼす可能性があります。 (8)カントリーリスク 当社グループが進出した国又は地域において、政治・経済・社会の変動や法律・税制等の制度変更、テロ・戦争などの事象による社会的混乱が生じた場合、当社グループの財政状態及び経営成績に悪影響を及ぼす可能性があります。 (9)自然災害・感染症拡大リスク 当社グループが事業活動を展開する国や地域において、地震、風水害、火災及び噴火等の自然災害または新たな感染症の発生により、業務の停止やサプライチェーンの混乱が生じた場合、当社グループの財政状態及び経営成績に悪影響を及ぼす可能性があります。 (10)求償リスク 当社グループは、取り扱い商品の欠陥について、当社グループの責任と判明した場合や知的財産権に関連する訴訟に巻き込まれた場合に、契約相手方やその他の第三者から請求等を受け、当社グループの財政状態及び経営成績に悪影響を及ぼす可能性があります。 (11)情報セキュリティリスク 当社グループでは、お取引先様からお預かりした機密情報や個人情報を保有しており、情報セキュリティに関する規程等を整備し、セキュリティシステムの導入、各種セキュリティ管理策を実施しておりますが、悪意を持った第三者による不正アクセス、コンピューターウイルス感染、当社グループ関係者の不注意又は故意による情報の流出等が発生した場合、発生した損害に対する賠償金の支払いのみならず、レピュテーションリスクを被り、社会的制裁等により当社グループの財政状態及び経営成績に悪影響を及ぼす可能性があります。
経営成績の分析 (MD&A)4,241字を開く

業績がなぜこうなったかの経営陣の説明

4 【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】 当連結会計年度における当社グループの財政状態、経営成績及びキャッシュフロー(以下、「経営成績等」という。)の状況の概要並びに経営者の視点による当社グループの経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容は次のとおりであります。 (1) 財政状態及び経営成績の状況 ① 経営成績 当連結会計年度(2025年4月1日~2026年3月31日)における世界経済は、欧州では景気減速懸念が継続し企業活動は弱含みで推移した一方、米国では金融市場の安定化等を背景に設備投資に持ち直しの動きがみられましたが、各国の通商政策の動向や国際情勢の不安定化などを背景に、全体としては先行き不透明な状況が続きました。 国内経済においては、雇用環境の改善や設備投資の堅調な推移が継続いたしましたが、円安の進行や資源価格の変動が企業収益の圧迫要因となったほか、物価上昇の影響により個人消費は力強さを欠く状況が続きました。 当社グループが属するエレクトロニクス業界では、半導体分野における在庫調整は期中を通じて概ね改善傾向を示したものの、自動車や産業機器向けを中心に本格的な需要回復には至らず、依然として厳しい事業環境が継続いたしました。一方、ソリューション分野においては、企業のDX推進や業務効率化へのニーズを背景に、生成AIやクラウド技術を活用したITインフラ整備への投資が引き続き拡大し、データ利活用によるサービス高度化や競争力強化、ならびにセキュリティ強化を目的とした取り組みが本格化するなど、中長期的な成長を見据えた投資需要は堅調に推移いたしました。このような事業環境のもと、当社グループでは、お客様接点の絶対量の拡大とニーズを把握する仕組みの強化に向けた「生産性の向上」、事業子会社2社それぞれの強みに基づく絞り込まれた取り組みによる「統合シナジーの創出」、競争優位性のあるノウハウの確立・強化による「独自性の創出」を徹底的に推進してまいりました。また、新たな成長ステージを見据えた事業子会社2社の統合準備を進め、2026年4月1日付で「リョーサン菱洋株式会社」として新たなスタートを迎えるに至りました。 以上の結果、当連結会計年度における当社グループの売上高は3,599億48百万円(前期比0.0%増)、営業利益は101億28百万円(前期比18.6%増)、経常利益は89億30百万円(前期比25.2%増)となり、親会社株主に帰属する当期純利益は、前期に段階取得に係る差益を計上していたことに加え、投資有価証券売却益が減少したことから、74億40百万円(前期比20.7%減)となりました。 セグメント別の経営成績は次の通りであります。 イ デバイス事業 テレビやOA機器、産業機器向け半導体及びデバイスの減少により、売上高は2,546億82百万円(前期比1.9%減)となりましたが、新規案件の獲得も含め、相対的に収益性の高い製品の売上構成が上昇したこと等により、営業利益は57億32百万円(前期比27.9%増)となりました。 ロ ソリューション事業 幅広い商材で販売が堅調に推移し、また、AI分野等で高付加価値型案件が拡大したことから、売上高は1,052億65百万円(前期比5.0%増)、営業利益は43億68百万円(前期比19.9%増)となりました。 ② 財政状態 イ 資産 総資産は、前連結会計年度末に比べて203億4百万円増加し、2,508億6百万円となりました。これは受取手形及び売掛金が159億51百万円、現金及び預金が59億35百万円増加したこと等によるものであります。 ロ 負債 負債は、前連結会計年度末に比べて148億59百万円増加し、1,139億11百万円となりました。これは短期借入金が80億84百万円減少したものの、コマーシャル・ペーパーが179億78百万円、買掛金が33億80百万円増加したこと等によるものであります。 ハ 純資産 純資産は、前連結会計年度末に比べて54億45百万円増加し、1,368億95百万円となりました。これは為替換算調整勘定が40億85百万円、利益剰余金が18億28百万円増加したこと等によるものであります。 (2) キャッシュ・フロー 当連結会計年度末における現金及び現金同等物は356億72百万円となりました。 (営業活動によるキャッシュ・フロー) 営業活動によるキャッシュ・フローは、税金等調整前当期純利益が112億52百万円あったものの、売上債権が133億26百万円増加したため、全体で14億90百万円の資金の減少となりました。 (投資活動によるキャッシュ・フロー) 投資活動によるキャッシュ・フローは、投資有価証券の売却による収入54億78百万円等により、全体で37億88百万円の資金の増加となりました。 (財務活動によるキャッシュ・フロー) 財務活動によるキャッシュ・フローは、短期借入金が92億95百万円減少し、配当金の支払額が55億93百万円あったものの、コマーシャル・ペーパーが179億78百万円増加したため、全体で16億8百万円の資金の増加となりました。 (3) 生産、受注及び販売の実績 ① 仕入実績 当連結会計年度における仕入実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。 セグメントの名称   仕入高(百万円)   前期比(%) デバイス事業   229,125   0.0 ソリューション事業   95,315   7.0 合計   324,440   2.0 ② 受注実績 当連結会計年度における受注実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。 セグメントの名称   受注高(百万円)   前期比(%)   受注残高(百万円)   前期比(%) デバイス事業   265,269   11.0   116,058   17.4 ソリューション事業   134,258   39.0   41,672   39.7 合計   399,527   19.0   157,730   22.5 ③ 販売実績 当連結会計年度における販売実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。 セグメントの名称   販売高(百万円)   前期比(%) デバイス事業   254,682   △1.9 ソリューション事業   105,265   5.0 合計   359,948   0.0 (4) 重要な会計方針・会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定 当社グループの連結財務諸表は、わが国において一般に公正妥当と認められている会計基準に基づいて作成されております。その作成には経営者による会計方針の選択・適用、資産・負債及び収益・費用の報告金額及び開示に影響を与える見積りを必要とします。経営者は、これらの見積りについて、過去の実績等を勘案し、合理的に判断しておりますが、実際の結果は見積り特有の不確実性があるため、これらの見積りと異なる場合があります。 当社グループの連結財務諸表で採用する重要な会計方針は、第5「経理の状況」の連結財務諸表の「連結財務諸表作成のための基本となる重要な事項」にて記載しておりますが、特に次の重要な会計方針が連結財務諸表作成における重要な見積りの判断に大きな影響を及ぼすと考えております。 ① 貸倒引当金の計上基準 当社グループは、売上債権等の貸倒損失に備えて回収不能となる見積額を貸倒引当金として計上しております。将来、顧客の財務状況等が悪化し支払能力が低下した場合には、引当金の追加計上又は貸倒損失が発生する可能性があります。 ② 棚卸資産の評価基準 当社グループが保有する商品及び製品は、市場の需給の影響を受け市場価格が低下する場合や、顧客の生産中止などにより販売し切れなくなる場合等があり、当該収益性の低下を商品及び製品の評価に反映させるため、評価基準として原価法(収益性の低下に基づく簿価切り下げの方法)を採用しております。 当該評価基準の適用に当たっては、一定期間における販売実績の有無等に基づいて行う在庫評価と、個別に将来の販売可能性に基づいて行う在庫評価により見積りを行っております。 販売可能性については、市場動向、顧客への直近の販売実績や受注動向、今後の生産計画や受注見込み等の需要予測を勘案し、見積っておりますが、顧客の所要数量が急激に下落する等、見積りの前提と実績が乖離した場合には、廃棄や評価の見直しが必要となります。 ③ 有価証券の減損処理 当社グループは、金融機関や販売又は仕入に係る取引会社の株式を保有しております。市場価格のある上場株式については、期末における株価が取得原価に比べ30%以上下落した場合を著しく下落したものとし、回復可能性を総合的に判断の上、回復する見込みがあると合理的な根拠をもって予測できる場合を除き、株価と取得原価の差額に相当する額について減損処理することとしております。また、市場価格のない非上場株式は実質価額が著しく下落し、かつ、その下落が一時的でないと判断した場合には、その下落した額について減損処理を行うこととしております。将来、株式市場の悪化または投資先の業績不振により多額の有価証券評価損を計上する可能性があります。 ④ 繰延税金資産の回収可能性の評価 当社グループは、繰延税金資産の回収可能性を評価するに際して将来の課税所得を合理的に見積っております。繰延税金資産の回収可能性は将来の課税所得の見積りに依存するので、その見積り額が減少した場合には繰延税金資産が減額され税金費用が計上される可能性があります。 ⑤ 固定資産(のれんを含む)の減損処理 当社グループは、固定資産のうち減損の兆候がある資産又は資産グループについて、当該資産又は資産グループから得られる割引前キャッシュ・フローを見積り、その総額が帳簿価額を下回る場合には、帳簿価額を回収可能価額まで減額し、当該減少額を減損損失として計上しております。減損の兆候の把握、減損損失の認識及び測定に当たっては、慎重に検討を行っておりますが、事業計画や経営環境等の前提条件の変化により、追加の減損処理又は新たな減損処理が必要となる可能性があります。

EDINET提出の有価証券報告書から自動抽出。表は文字起こしのため崩れることがあります。

開示資料

出典

このページの財務・役員・株主等のデータは、金融庁EDINETに提出された開示書類から自動抽出しています。会計基準は JapanGAAP

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