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日経平均64,325.64-1,890NYダウ53,053.44+287ドル円158.79-1NASDAQ26,229.57+130S&P 5007,675.19+44SOX 指数11,376.79+889/2終値

メガチップス

MegaChips Corporation6875 · Prime · 電気機器

アナログ・デジタル混載技術を強みとするファブレスLSIメーカー。カスタムSoC・ASSPの設計開発から生産までトータルソリューションを提供。

概要

メガチップスは1990年に大阪で設立されたファブレス半導体メーカーである。自社でLSIの設計・開発を行い、製造は海外の大手ファウンドリーに委託する。主力製品は顧客専用のカスタムSoCと特定用途向けASSPであり、ゲーム機向けLSIやCMOSイメージセンサーで知られる。2026年3月期の売上高は362億円、営業利益は2億円の赤字を見込むが、保有するSiTime社株式の売却益により純利益は93億円と増加する。従業員数328名、大阪市淀川区に本社を置く。

設計開発と生産委託を分離したファブレスモデル

メガチップスは自社でLSIの設計・開発を行い、生産は海外のファウンドリーに委託するファブレスメーカーである。設計から生産管理までの一貫体制を強みとし、製品の企画・設計は自社と子会社が担当する。品質保証のために開発解析センターを整備し、厳格な解析体制を構築している。技術の核はアナログ・デジタル混載技術であり、これにより顧客の要求に応じたシステムLSIを実現する。このモデルにより、設備投資を抑えつつ、設計リソースに集中する経営が可能となっている。

ASIC・ASSP・アミューズメントの3事業構成

メガチップスの事業は単一の半導体セグメントだが、大きく三つの領域に分けられる。ASIC(顧客専用LSI)は産業機器や通信インフラ向けに、顧客の仕様に合わせたカスタムチップを提供する。ASSP(特定用途向け標準品)は画像処理、通信、メモリコントローラなどの標準機能を持つLSIで、IoTやAI市場を狙う。アミューズメント事業はゲーム機向けLSIが中心で、任天堂との協業で培った技術を基盤とする。近年は通信分野と画像機器分野へのシフトを加速し、事業ポートフォリオの最適化を進めている。

投資有価証券が総資産の約44%を占める財務構造

メガチップスの財務的特徴は、保有するSiTime社株式の時価評価が総資産に大きな影響を与える点にある。2026年3月期末の総資産2551億円のうち、投資有価証券は1127億円と約44%を占める。この株式は2024年3月期に持分法適用関連会社から外れ、以降は時価評価され、その変動が繰延税金負債やその他有価証券評価差額金に反映される。同社はSiTime社株式の縮減を進め、得られた資金を事業投資と株主還元に充てる方針を掲げている。2026年3月期には株式売却益151億円を計上し、純利益93億円の増益要因となった。

業界の中での役割は半導体設計会社(ファブレス)にあたる。

この章の文章は、有価証券報告書と会社の開示をもとにAIが編纂しています。数値は開示のままで、AIには生成させていません。

売上高
362億円
営業利益
-2億円
営業利益率
-0.6%
純利益
93億円
2026/3 通期の連結業績。決算の内訳は最新の決算以降にあります。

何をしている会社か

有価証券報告書「事業の内容」(2026/3期)より

01半導体(LSI)主力

独自のアナログ・デジタル技術をベースに、LSIの設計・開発から生産管理までトータルソリューションを提供。製品の設計・開発は当社及び子会社が行い、製造は海外ファウンドリーに委託。

主な製品・サービス2
カスタムSoC
顧客仕様に基づくシステムオンチップ。アナログ・デジタル混載技術を活用。
ASSP
特定用途向け標準品。画像処理、通信、メモリコントローラ等。

製品と技術

顧客仕様に応じるカスタムSoC

カスタムSoCはメガチップスの主力製品であり、顧客の要求に特化したシステムオンチップである。アナログ・デジタル混載技術を活かし、産業機器や通信インフラ分野向けに提供される。特に通信インターフェース技術、セキュリティ技術、画像処理技術を内蔵し、高性能化・多機能化に対応する。設計から生産管理まで一貫サポートし、顧客の課題解決に貢献するビジネスモデルが特徴である。

画像処理・通信・メモリのASSP

ASSP(特定用途向け標準品)は、画像処理、無線通信、メモリコントローラなどの標準機能を持つLSIである。メガチップスは長距離・低消費電力の無線通信技術を活用した製品を開発し、IoTや次世代通信市場をターゲットとする。画像処理分野では高精細動画対応の製品を提供し、プロ・趣味層向けカメラ市場に貢献する。これらのASSPは、顧客の開発期間短縮とコスト削減に寄与する。

CMOSイメージセンサーとアナログ技術

メガチップスはCMOSイメージセンサー製品を持ち、高精細動画撮影や高度なオートフォーカス機能に対応する。アナログ技術を強みとし、画質と消費電力のバランスに優れたセンサーを提供する。用途は監視カメラ、産業用検査機器、コンシューマー向けカメラなど多岐にわたる。イメージセンサー事業は画像機器分野の成長とともに需要が拡大している。

有価証券報告書の事業の記述をもとにAIが編纂しています。

業界での位置づけ

電気機器のなかでの位置

半導体分野で存在感、業績低迷に課題

当社は電気機器セクターに属し、半導体関連の設計・製造を手がける企業とみられる。同業他社にはキオクシアホールディングスやイビデンなどが挙げられ、当社は売上高で2024年3月期の579億円から2026年3月期には362億円へと大幅に減少しており、業績が悪化傾向にある。営業利益率も5.2%から-0.55%へと悪化し、赤字に転落。ライバルのキオクシアやイビデンと比べ、規模や技術力で劣る可能性があり、半導体市場の変動に大きく影響されている。内需・外需の両方に依存するが、特に輸出依存が高い。

強み

  • 半導体分野での技術的な蓄積があり、専門性を持つ。
  • 半導体市場は大きく、回復の際に成長余地がある。
  • 過去に高い売上を記録しており、一定の生産能力を保有。
  • 電気機器業界での長年の実績がある。

課題

  • 売上高が2期連続で減少し、収益基盤が縮小。
  • 営業損益が赤字に転落し、構造改革が急務。
  • 半導体市況の変動に業績が左右されやすい。

強みと課題は、開示資料をもとにAIがまとめた見立てです。

同業の企業

半導体デバイス・設計の時価総額近傍。太字がメガチップス

時価総額で並べると、掲載11社のなかで6番目にあたる。

#企業時価総額PER
13132マクニカホールディングス6,346億円22.8倍
28050セイコーグループ4,422億円39.7倍
36526ソシオネクスト3,487億円39.1倍
48154加賀電子2,572億円7.8倍
52737トーメンデバイス2,292億円22.9倍
66875メガチップス2,019億円18.3倍
7167Aリョーサン菱洋ホールディングス1,747億円17.5倍
83156レスター1,606億円19.5倍
97595アルゴグラフィックス1,040億円4.9倍
108159立花エレテック1,039億円12.6倍
118150三信電気545億円8.3倍

時価総額は直近の終値ベース。同業の範囲は独自の業界分類(半導体デバイス・設計)に従っています。

会社の歴史

沿革 18件

資本金1000万円で創業、受託設計から始まった事業

1990年4月、大阪府吹田市南金田において資本金1000万円で株式会社メガチップスが設立された。設立当初は半導体の受託開発設計事業からスタートし、同年12月には本店を吹田市江坂町へ移転した。1991年8月には顧客専用LSI事業を開始し、ファブレスモデルでの設計ビジネスの基盤を築いた。この時期に蓄積されたアナログ・デジタル技術が、後の製品開発の核となる。

Macronixとの提携で任天堂向けLSIに参入

1994年3月、メガチップスはMacronix International Co., Ltd.と販売代理店契約を締結した。同年7月にはMacronixと任天堂向けゲームソフトウェア格納用LSIの共同開発契約を結び、ゲーム機市場に本格参入する。1995年3月には任天堂、Macronixとの三者間で製造委託契約を締結し、ゲームソフト格納用LSIの供給体制を確立した。この協業により、メガチップスはゲーム機向け半導体の重要なサプライヤーとしての地位を得た。

自社ブランドとシステム製品で事業領域を拡大

1995年9月、メガチップスは自社ブランドLSI事業を開始し、独自製品の開発に乗り出した。同年10月にはシステム製品事業を開始し、LSIだけでなく応用製品領域にも進出した。1996年1月には本店を現在の大阪市淀川区宮原へ移転。1998年2月には東京営業所を設置し、東日本での営業拠点を強化した。同年8月には日本証券協会に株式を店頭登録し、資金調達の基盤を整えた。

東証一部上場と子会社統合でグループ体制を完成

2000年12月、メガチップスは東京証券取引所市場第一部に上場した。2001年8月には子会社のメガフュージョン(後のメガチップスシステムソリューションズ)が店頭登録。2003年10月には株式交換によりメガフュージョンを完全子会社化し、グループ統合を進めた。2004年2月には国際環境マネジメントシステムISO14001の認証を取得し、品質管理体制を強化した。一連の再編により、設計・販売・システム製品を担うグループ体制が整った。

年表18件を開く

1990年代

  • 1990年4月創業大阪府吹田市南金田において、資本金10,000千円で株式会社メガチップス(実質上の存続会社)を設立 受託開発事業を開始
  • 1990年12月本店を大阪府吹田市江坂町へ移転
  • 1991年8月顧客専用LSI事業を開始
  • 1994年3月Macronix International Co.,Ltd.との間で販売代理店契約締結
  • 1994年7月Macronix International Co.,Ltd.との間で任天堂向けゲームソフトウェア格納用LSIに関する共同開発契約締結
  • 1995年3月任天堂株式会社、Macronix International Co.,Ltd.との三者間で任天堂製ゲーム機に使用するゲームソフトウェア格納用LSIに関する製造委託契約締結
  • 1995年9月自社ブランドLSI事業を開始
  • 1995年10月システム製品事業を開始
  • 1996年1月本店を大阪市淀川区宮原へ移転
  • 1996年4月M&A株式の額面金額50,000円を500円に変更するため、1996年4月1日株式会社メガチップス(形式上の存続会社)と合併
  • 1998年2月東日本の営業拠点として、東京営業所を設置
  • 1998年8月日本証券業協会に株式を店頭登録
  • 1998年12月システム製品の販社として、株式会社ビジュアルコミュニケーションを三井物産株式会社と合弁にて設立

2000年代

  • 2000年4月M&A株式会社ビジュアルコミュニケーションと株式会社カメオインタラクティブが合併し、商号を株式会社メガフュージョンに変更
  • 2000年12月上場東京証券取引所市場第一部に上場
  • 2001年8月株式会社メガフュージョンが日本証券業協会に株式を店頭登録
  • 2003年10月M&A株式会社メガフュージョン(後の株式会社メガチップスシステムソリューションズ)との間で同社を完全子会社とする株式交換を実施
  • 2004年2月国際的な環境マネジメントシステムである「ISO14001」の認証を取得

有価証券報告書の沿革をもとにAIが通史として編纂しています。年表は沿革の記載そのままです。

これからの方針

有価証券報告書 2026/3期の経営方針より

会社は4つの方針を掲げている。そのうち5項目には、達成する数字が明記されている。

会社が掲げている数値目標
  • 売上高800億円
  • 営業利益100億円
  • 営業利益率10%以上
  • ROE2030年度まで8%以上
  • 自己株式取得総額200億円規模

有価証券報告書の原文に書かれた目標だけを載せています。達成度の評価や推計は加えていません。

  1. 01

    事業ポートフォリオの強化と収益力向上

    アミューズメント事業とASIC事業を柱に、ASSP事業の収益化や新事業育成を進め、成長市場(通信・画像機器等)へ経営資源を集中投下し、事業構造転換を推進する。

  2. 02

    財務戦略による資本効率の向上

    政策保有株式の縮減(SiTime社株式の計画売却で持株比率を5%程度に)、成長投資や株主還元への資金活用、自己株式取得(総額200億円規模)により自己資本の適正化とROE向上を図る。

  3. 03

    サステナビリティ経営の推進

    「社会・環境・人にやさしい会社」として、社内環境整備、ダイバーシティ、健康経営、技術者・グローバル人材育成等に取り組み、持続可能な社会と企業成長の両立を目指す。

  4. 04

    先端技術獲得と新規事業創出

    スタートアップへの事業投資・戦略的提携・M&A、大学との共同研究を推進し、通信・ソフトウェア・ソリューション分野での新規ビジネスを創出・早期事業化する。

有価証券報告書の「経営方針、経営環境及び対処すべき課題等」から、AIが項目ごとに整理しています。数値目標は原文に書かれたものだけです。

社員と組織

有価証券報告書 10期分

グループ全体で328人が働いている。提出会社(単体)の平均年収は824万円で、9期前と比べて0.1%平均年齢は42.9歳、平均勤続年数は10.9年。

決算期平均年収万円平均年齢平均勤続連結従業員数一人当たり営業利益万円
2017年3月851
2018年3月883
2019年3月82542.97.4719
2020年3月76244.17.9588
2021年3月83244.68.6379
2022年3月90445.09.0343
2023年3月90743.810.1327
2024年3月87343.310.1339
2025年3月88542.910.4337653
2026年3月82442.910.9328−61

平均年収・平均年齢・平均勤続は有価証券報告書に記載された提出会社(単体)の値、従業員数はグループ全体の値です。一人当たり営業利益は連結営業利益を連結従業員数で割ったもので、給与などの費用を払ったあとに一人あたりいくら残るかの目安になります。

多様性の開示2026年3月期・提出会社(単体)
女性管理職比率16.7%
縦線は目安の30%
男性育休取得率100.0%
縦線は目安の85%
女性の賃金(男性=100)78.7%
100なら男女で差がない状態

拠点とグループ

設備と関係会社

関係会社8(国内 3 / 海外 5、うち連結子会社 8) を有報から抽出しています。

主要な設備 (帳簿価額 上位4)
その他製造委託先等 — 台湾他1,017百万円
本社 — 大阪市淀川区296百万円
開発解析センター — 東京都江東区250百万円
東京事業所 — 東京都千代田区93百万円
主な関係会社
  • 海外
    順盈投資有限公司(Shun Yin Investment Ltd.)
    台湾 台北市 · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 海外
    信芯股份有限公司(MegaChips Taiwan Corporation)
    台湾 台北市 · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 海外
    MegaChips LSI USA Corporation
    米国 カリフォルニア州キャンベル · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 海外
    MegaChips VC USA LLC
    米国 カリフォルニア州キャンベル · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 海外
    MegaChips VC2 USA LLC
    米国 カリフォルニア州キャンベル · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 国内
    LDVP MCC Co-Investment Fund, L.P.
    ケイマン諸島 · 連結子会社
    議決権82.5%
  • 国内
    LDVP MCC Co-Investment Fund II, L.P.
    ケイマン諸島 · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 国内
    LDV Partners Fund III, L.P.
    ケイマン諸島 · 連結子会社
    議決権83.1%

業績のいま

有価証券報告書・決算短信より

2026年3月期の売上高は362億円営業利益-2億円前期と比べると減収減益で、売上が-14.4%、利益が-109.1%。

売上高
-14.4%
362億円
営業利益
-109.1%
-2億円
純利益
+72.2%
93億円
営業利益率
-0.6%
前期比 -5.8%pt

会社が出している今期の予想2027年3月期

項目会社予想前期実績
売上高420億円362億円
営業利益25億円-2億円
純利益330億円93億円
1株あたり配当¥260¥260

会社が決算短信で公表した予想です。証券会社の予想ではありません。 短信の原本

四半期の推移

10期分

直近は2027年1Qで、売上は102億円、営業利益は4億円。前年の2024年1Qと比べると、売上は−41.0%、営業利益は−75.0%。

対象期間売上高億円営業利益億円営業利益率%純利益億円
2023年4Q14624
2024年1Q173169.210
2024年2Q1922110.97
2024年3Q11187.24
2024年4Q10324
2025年2Q249187.231
2025年4Q17442.323
2026年2Q213104.74
2026年4Q149−12−8.189
2027年1Q10243.9334

期ごとの単独の業績で、期首からの累計ではありません。

業績の推移

有価証券報告書 14期分

2013年3月期からの14期で、売上は536億円から362億円へ68%に減った。直近期の営業利益率は-0.6%。純利益は2期連続で増加。

決算期売上高億円営業利益億円経常利益億円営業利益率%純利益億円
2013年3月5364140
2014年3月5854347
2015年3月6423413
2016年3月5573−8
2017年3月67410−9
2018年3月8902219
2019年3月9515−17
2020年3月6586−18
2021年3月83839209
2022年3月75379275
2023年3月7077371
2024年3月5793545
2025年3月42322265.254
2026年3月362−20−0.693

金額は有価証券報告書の連結値をそのまま掲載しています。帯の長さは列ごとの最大値との比です。空欄の期は有価証券報告書からその項目の数値が取れていません(0ではありません)。

利益の構造

2026年3月期

売上高362億円のうち、営業利益として残るのは-2億円-0.6%。営業外の損益と税金を反映した純利益は93億円、売上の25.7%にあたる。営業利益率は業種中央値6.9%を下回る水準。

売上高を100としたときの内訳
  • 売上原価作る・仕入れるのにかかったお金84.8%307億円
  • 販売費及び一般管理費売る・管理するのにかかったお金15.7%57億円
  • 営業利益費用を引いたあとに残った本業の利益-0.6%-2億円

有価証券報告書の損益計算書から、当期の金額をそのまま割り振っています。

粗利率
15.2%
売上から原価を引いて残る割合
営業利益率業種比7.4pt
-0.6%
本業の利益として残る割合
純利益率業種比+19.8pt
25.7%
税金まで払って最後に残る割合
ROE業種比1.9pt
6.1%
株主のお金がどれだけ利益を生んだか
ROA
3.6%
資産全体がどれだけ利益を生んだか
ROIC
-0.1%
事業に使うお金がどれだけ利益を生んだか

ROICは有利子負債の開示がないため、営業利益×0.7÷(総資産−現金)の簡易式で算出しています。

お金の流れ

キャッシュフロー計算書 14期分

2026年3月期は営業CFが53億円、投資CFが101億円で、差し引きのフリーCFは154億円この組み合わせは資産整理型にあたる。本業の稼ぎに加えて資産売却でも現金を作り、負債返済や還元に充てている。事業の入れ替え局面期末の手元現金は153億円で、売上の5.1ヶ月分にあたる

決算期営業CF億円投資CF億円財務CF億円フリーCF億円現金残高億円
2013年3月67−9755−30104
2014年3月55−24−3631104
2015年3月58−247208−189130
2016年3月43−60−4−17107
2017年3月3−6574−62120
2018年3月47−5080−3194
2019年3月−137−2570−162102
2020年3月283−25−186258172
2021年3月55170−188225214
2022年3月−2200−165198258
2023年3月12−55−17−43207
2024年3月822−5484252
2025年3月−3736−75−1175
2026年3月53101−180154153

本業で稼いだ現金が営業CF、設備や事業への投資が投資CF、借入と返済・配当が財務CF。営業・投資・財務の3列は縦線が0で、右がプラス、左がマイナスです。健全な会社の基本形は営業CFがプラスで投資CFがマイナス。フリーCFは営業CFと投資CFの合計で、手元に残る現金を表します。

資産と負債

貸借対照表 14期分

2026年3月期の総資産は2,552億円。このうち返さなくてよい自己資本が1,857億円で、自己資本比率は72.4%(業種中央値61.0%より厚い)

決算期総資産億円自己資本億円負債億円自己資本比率%
2013年3月44127616562.6
2014年3月44931813170.9
2015年3月77832445441.3
2016年3月69928841141.1
2017年3月80527652934.3
2018年3月94631263433.0
2019年3月92026265828.5
2020年3月72331041338.8
2021年3月74650024667.1
2022年3月89867422475.1
2023年3月89074514583.7
2024年3月1,2661,02723980.9
2025年3月1,4991,18231778.6
2026年3月2,5521,85769572.4

自己資本比率は総資産のうち返済のいらないお金の割合で、高いほど借入への依存が小さいことを示します。負債は総資産から自己資本を引いた額です。

2026年3月期の内訳
現金及び預金
153億円
すぐ使えるお金
利益剰余金
587億円
過去の利益の積み上がり
棚卸資産
39億円
在庫として抱えている分
負債合計
695億円
いつか返す必要があるお金
財務の健全性
60
/ 100
安定性自己資本比率40 / 40
収益力営業利益率0 / 30
現金創出営業CFの黒字継続20 / 30

有価証券報告書の数値から機械的に配点した参考値です。自己資本比率60%で満点、営業利益率15%で満点、直近3期の営業CFが黒字だった割合の3つを足しています。業態によって出ない要素があります。

業界内での比較

電気機器 224社との比較

同じ電気機器の企業と並べると、いちばん上に来るのは自己資本比率224社中69位あたり、逆に低いのは売上成長率224社中214位あたり帯は左端が業種の最下位、右端が最上位で、縦線が真ん中にあたる。

ROE株主の出したお金でどれだけ利益を生んだか
6.1%/中央値 8.0%
P25 4.2%P75 12.1%
営業利益率下位売上のうち本業の利益として残る割合
-0.6%/中央値 6.9%
P25 3.5%P75 11.6%
自己資本比率総資産のうち返済のいらないお金の割合
72.4%/中央値 61.0%
P25 48.2%P75 76.0%
売上成長率下位前期からの売上の伸び
-14.4%/中央値 4.1%
P25 -0.2%P75 9.4%
配当利回り株価に対して1年で受け取る配当の割合
2.5%/中央値 2.4%
P25 1.6%P75 3.3%

有価証券報告書の最新期の数値をもとに、同じ業種の企業の中での順位を毎日計算しています。P25は下から4分の1、P75は上から4分の1の位置にある企業の値です。

株価

9月2日の終値

直近の終値は¥10,600で、1年前と比べて+83.3%過去52週の値幅のなかでは62%の位置にある。

¥10,600-2.2%1ヶ月+14.5%1年+83.3%時価総額2,019億円
過去52週の値幅
安値¥5,920高値¥13,420

チャートの金額は株式分割と配当を反映して調整した終値で、上に出している直近の終値とは一致しないことがあります。

指標
PER (実績)18.3倍
PER (会社予想)4.8倍
PBR0.44倍
配当利回り2.45%

実績値は直近の決算、予想値は会社予想にもとづきます。株価は終値ベースです。

値動きの背景

8月7日に+10.78%と急伸し、2日間で約18%の上昇。25日線を+13.2%上回り、75日線も上抜け、中期トレンドは強い。52週高値13420円に約17%接近し、出来高は前日比で約2.8倍に膨らみ、買いが優勢。RSIは74.93と過熱域だが、材料次第で高値更新も視野。

値動きの背景は、株価と出来高の推移をもとにAIがまとめた見立てです。

AIの評価

AI評価

株価水準の解釈です。売買の推奨ではありません

現在の株価水準をほぼ妥当と判定しています(スコア 55/100)

PERが16.25倍で業界平均29.53倍を下回り、PBRは0.77倍で1倍を割り込み割安感があります。配当利回り2.65%は平均2.25%を上回り、配当性向44.2%。ROEは6.1%と平均より低いですが、予想では26/3期に純利益が93億円と大きく増加見込みで、将来の収益力上昇が期待されます。割安指標がある一方、売上高が減少傾向で営業赤字も予想され、両面を考慮しました。

指標この会社業種平均
PER (実績)18.3倍30.8倍
PER (予想)4.8倍
PBR0.44倍2.58倍
ROE6.1%5.8%

業種平均は同じ東証33業種に属する銘柄の単純平均です。銘柄数が少ない業種では平均が振れます。

AI評価判定とスコアは公開データをもとにした解釈で、将来の株価を示すものではありません。算出の考え方は編集方針に記載しています。

評価が分かれる点

AI分析

投資家の見方

売上高は縮小傾向だが、26/3期は黒字確保を見込む。強気派は、プリンタ市場の成熟にもかかわらず同社の高いシェアと技術力で安定した収益を維持できると主張。また、画像処理技術を応用した新分野(車載カメラや産業用など)への展開に期待。弱気派は、プリンタ市場の縮小が止まらず、売上減少が続くことを懸念。研究開発費の負担や製品構成の変化で利益率の改善が進まないとの見方もある。

プラスに働く材料7
  • プリンタ用ASICの高いシェア

    世界シェアが高く、顧客との長期取引があり安定収益の基盤。

  • 技術の転用可能性

    画像処理技術は車載や産業機器向けに応用可能で新市場の開拓余地。

  • 黒字転換の見通し

    26/3期は予想減収ながら黒字を確保し、収益改善への期待。

  • 純利益が54億円から93億円へ72%増通年影響

    2026/3期純利益93億円は前期54億円から72%増加

  • PBR0.77倍と解散価値割れ通年影響

    PBR0.7652倍、時価総額1800億円が純資産を約23%下回る

  • 配当利回り2.65%で株主還元通年影響

    配当利回り2.65%、PBR0.77倍との組み合わせで下値支援

  • 株価が1年で73.6%上昇し勢い継続影響

    1年間で+73.61%上昇、市場の関心が高い

マイナスに働く材料7
  • 売上高の減少傾向

    過去3期連続で減収、プリタン市場の縮小が続く。

  • 研究開発費の負担

    新技術への投資が利益を圧迫し、利益率の改善を妨げる。

  • 依存先の偏り

    主要顧客や特定用途への依存が高く、需要変動に弱い。

  • 売上高が579億円から362億円へ37%減通年影響

    2024/3期579億円→2026/3期362億円、3年間で約37%減

  • 営業損益が22億円の黒字から-2億円へ悪化通年影響

    2025/3期営業利益22億円→2026/3期-2億円、営業赤字に転落

  • ROE6.1%と資本効率が低位継続影響

    ROE6.1%はPBR0.77倍の低評価につながっている

  • 純利益93億円と営業利益-2億円の乖離通年影響

    純利益93億円は営業外利益に依存、営業利益-2億円で持続性懸念

次の決算で確かめる点
売上高
減収が続くか、市場縮小の影響を把握するため。
営業利益率
黒字化の持続性や経営効率を確認するため。
プリンタ用ASICの出荷数量
主力製品の需要動向を測るバロメーター。
新分野の売上比率
技術転用が進み、成長のけん引役になっているか確認。

配当

株主還元

直近の年間配当は1株あたり260で、前期から+78.6%いまの株価に対する利回りは2.45%。増配か配当維持が3年続いている。

年間配当
¥260
1株あたり
配当利回り
2.45%
いまの株価に対して
配当性向
44.2%
利益のうち配当に回した割合
連続増配等
3年
増配か維持が続いた年数
決算期1株あたり配当前期比%配当性向%
2017年3月3438.6
2018年3月340.048.7
2019年3月17−50.022.1
2020年3月170.033.4
2021年3月80370.612.9
2022年3月9012.59.3
2023年3月900.024.3
2024年3月11022.227.2
2025年3月14027.340.6
2026年3月25078.644.2

過去の配当は株式分割にあわせて調整した金額です。配当性向は有価証券報告書に記載された各期の値で、利益のうち配当に回した割合を示します。

次の配当スケジュール
  • 権利付き最終日
  • 権利確定日
  • 支払開始日
  • 今期の会社予想年間予想¥260

株主

有価証券報告書より

2026年3月期末の株主数は延べ9,308人。区分でいちばん多いのは個人・その他44.5%。グループ会社や銀行などの安定株主が34.7%を占め、残る65.3%が市場で売買されうる浮動株にあたる。

所有者の区分ごとの比率

所有者の区分2021年3月%2022年3月%2023年3月%2024年3月%2025年3月%2026年3月%
個人・その他33.637.739.138.242.344.5
自己株式5.512.712.614.117.321.4
金融機関19.620.118.718.419.118.0
外国法人32.528.428.629.923.317.7
事業法人11.011.511.512.012.616.6
証券会社3.02.01.91.32.53.0
外国人個人0.30.20.20.20.20.2

発行済株式に対する持ち株比率です。単元未満株の扱いにより、合計が100%にならない期があります。

大株主上位10

順位株主持ち株比率 %
01日本マスタートラスト信託銀行株式会社(信託口)9.27
02株式会社シンドウ・アンド・アソシエイツ6.62
03有限会社シンドウ6.50
04進藤晶弘2.94
05進藤律子2.81
06松井典子2.66
07青木未佳2.59
08株式会社三菱UFJ銀行2.56
09株式会社日本カストディ銀行(信託口)2.36
10住友生命保険相互会社2.10

有価証券報告書の大株主の状況から、上位10者を掲載しています。信託銀行の名義は、実際の保有者ではなく運用を預かる先を指すことがあります。

大量保有報告の動き
5%超の保有者の提出ベース 直近4
  • 2026-06-17
    進藤晶弘
    新規の大量保有報告
    2.04%
    -0.78pt
  • 2026-06-10
    進藤晶弘
    新規の大量保有報告
    2.82%
    +0.20pt
  • 2026-06-10
    進藤晶弘
    変更報告
    2.82%
    +0.20pt
  • 2026-06-01
    進藤晶弘
    新規の大量保有報告
    2.82%
    +0.20pt

提出があった時点の記録です。その後5%を割った保有者が一覧に残ることがあります。

株価指標の推移

有価証券報告書 14期分

1株利益は14期で+240%、1株純資産は14期で+945%。直近期のROEは6.1%で、日本株の目安とされる8%を下回る。

決算期EPSBPSROE%PER配当性向%
2013年3月1701,18215.48.638.6
2014年3月2021,36315.96.013.7
2015年3月561,4383.925.022.9
2016年3月−351,342−2.631.6
2017年3月−441,281−3.438.6
2018年3月901,4356.642.548.7
2019年3月−791,205−6.022.1
2020年3月−821,290−6.633.4
2021年3月9612,29953.63.712.9
2022年3月1,3493,51746.92.89.3
2023年3月3693,88310.08.824.3
2024年3月2425,6405.116.027.2
2025年3月3066,9014.914.340.6
2026年3月57812,3506.113.244.2

有価証券報告書に記載された各期の値です。PERは期末時点の株価にもとづく実績値で、いまの株価から計算した値とは異なります。

EPS1株利益
1株が1年で稼いだ純利益。伸びていれば株の稼ぐ力が育っている
BPS1株純資産
1株あたりの持ち分。会社に積み上がった蓄えの目安
ROE自己資本利益率
株主のお金でどれだけ稼いだか。日本株では8%が一つの目安
PER期末実績
株価が1年分の利益の何倍か。低いほど割安とは限らず、期待の低さのこともある
配当性向利益からの還元率
利益のうち配当に回した割合。高すぎる場合は無理をしている可能性もある

経営陣

11名 有価証券報告書の提出日現在

有価証券報告書に載っている役員は11名。2026/3期の役員報酬は総額419百万円。社内取締役1人あたりの報酬は、従業員の平均年収の約7倍にあたる。

氏名役職年齢
肥川哲士代表取締役社長68
進藤晶弘取締役会長85
林能昌取締役副社長 執行役員 ハードウェア事業本部長68
岩井正明取締役 執行役員 管理統括部長62
永田潤子取締役64
長井完文取締役54
松本平八取締役79
中村哲取締役68
青木博士常勤監査役55
北野敬一監査役63
古川智祥監査役47

役員報酬の内訳2026/3

役員の区分人数固定報酬百万円業績連動百万円その他百万円合計百万円1人あたり百万円
取締役(社内)6161986632654
社外取締役7625148112
監査役1121212

有価証券報告書の役員報酬等の総額から、区分ごとの内訳を載せています。人数は当期中に在任した延べ人数のため、期末の人数と一致しない期があります。

有価証券報告書

有価証券報告書 2026/3期

会社自身が書いた有価証券報告書の本文を、章ごとにそのまま収録しています (要約ではありません)。

事業の内容264字を開く

何をしている会社か、会社自身の説明

3 【事業の内容】 当社グループは、当社(株式会社メガチップス)及び子会社8社、関連会社1社により構成されており、独自のアナログ・デジタル技術をベースとしたLSIの設計、開発から生産までトータルソリューションを提供しております。当社及び当社の子会社において製品の設計・開発を行い、主に海外の大手ファウンドリーに製造委託し、当社及び当社の子会社から販売しております。 当社と主な関係会社の当該事業に係る位置づけは次のとおりです。なお、当社グループは単一の事業セグメントであるため、セグメント情報に関連付けた記載を行っておりません。
経営方針・対処すべき課題4,520字を開く

経営陣が考える方向性と課題

1 【経営方針、経営環境及び対処すべき課題等】 当社グループの経営方針、経営環境及び対処すべき課題等は、以下のとおりであります。なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において当社グループが判断したものであります。 (1) 経営方針 当社グループは、「革新」により社業の発展を図り、「信頼」により顧客との共存を維持し、「創造」により社会に貢献し続ける存在でありたいという経営理念のもと1990年に創業して以降、経営資源を研究開発に集中することで独自技術を磨くとともに、顧客の製品やサービスなどのアプリケーションに関する知識と長年培ってきたLSIの知識を融合させることで、顧客の課題解決と競争力向上に貢献するシステムLSIを企画・開発してまいりました。 また、生産を外部に委託するファブレスメーカーでありながら製品の解析を行う開発解析センターを整備するなど、厳格な品質保証体制を構築することで信頼性の高い製品を供給するとともに、システムLSIの企画・開発から供給まで一貫して顧客サポートができる体制で顧客の課題を解決するソリューションを提供し、顧客と共に成長してまいりました。 今後も当社グループは、経営理念のもと、「システム(機器)のソリューションを提供し、顧客と共に発展する」ことをミッションとして掲げ、新たな価値創造に挑戦し、独創性のある幅広いソリューションを顧客に提供することで、より豊かで安心できる社会の実現に貢献してまいります。そして、持続可能な社会の実現のために事業活動を通じて何ができるか、これらの課題をどう解決して社会に貢献できるかという発想で事業を展開し、地球環境、資源、社会、人権、多様性といった様々な課題に対して、ステークホルダーとの協働により長期的な視点で課題解決に取り組み、当社グループの成長と持続可能な社会をともに実現することを目指してまいります。 また、株主の皆様への適切な利益還元を重要な経営課題のひとつとして位置付け、経営環境の変化に柔軟に対応できる健全な財務体質を維持しながら積極的な利益還元に努めてまいります。 〔価値創造プロセスの循環〕 当社グループは独創性のある技術を活かし、お客様の製品やアプリケーションの問題を解決するLSIの設計、開発、生産を行っております。近年ますます高度化する多種多様な電子機器に使われる半導体製品により、複雑化する機能や仕様に新たな価値を提供していくことで、電子機器やシステムの性能を向上させ、さまざまな課題を解決いたします。当社の経営理念のもと、この価値創造プロセスを循環させ、より豊かで安心な持続可能な社会の実現に貢献してまいります。 (2) ビジョン 当社グループが属するエレクトロニクス産業分野においては、あらゆるものがネットワークにつながる高度なネットワーク社会の実現に向けて、様々な機器に搭載される電子部品の高性能化・多機能化が進み、今後の産業発展を支えるものとしてその重要性が高まってきております。 当社が成長市場として主要なターゲットとする通信分野では、様々なものがインターネットに接続されるようになり、通信速度や通信距離の向上、タイムラグの減少、多数の機器が同時に接続できる多接続の実現等、IoT時代に対応する多岐にわたる通信技術の開発が進展しております。また、AI分野では、生成AIの普及やクラウド利用の拡大を背景に、膨大なデータの高速処理と効率的な保管を支えるインフラ需要が急速に高まっております。さらに、画像機器分野においては、高精細な動画撮影や高度なオートフォーカス機能など、より専門的かつ高付加価値な製品へのシフトが進み、プロ・趣味層向けの市場が堅調に推移しております。 このような状況から、様々な分野の機器に使用される電子部品の高性能化のニーズが高まるにつれ、機器の高精度・多機能・小型・低消費電力などを実現するためのキーデバイスとなるLSI製品の需要拡大は続くものと見込まれております。 このような環境の中、当社グループは、これまで培ってきた独自技術と外部パートナーの独創的な最先端技術やノウハウとを融合させることで、より付加価値の高い製品やサービスの創造に取り組み、顧客の課題を解決するソリューションを提供してまいります。主力事業であるアミューズメント事業の事業基盤を強化しつつ、成長市場である通信分野、画像機器分野等をターゲットに経営資源を集中的に投下し、事業基盤の強化と新規事業の創出・育成により事業構造転換を推進してまいります。 あわせて、自社の資本コストを把握した上で収益性や資本効率性を高めること、投資家との建設的な対話により市場評価を高めること、また、企業活動を通じたサステナビリティに関する取り組みを積極的に推進することで、会社の持続的成長と、エレクトロニクス産業の発展への貢献をともに実現していく考えです。 (3) 中長期の経営戦略 ① 中長期の取り組み 今後の中長期の経営期間(2026年度〜2030年度)においては、事業戦略と財務戦略を両輪として推進し、事業収益力の強化と自己資本の適正化を図り、企業価値向上を目指してまいります。 事業戦略においては、アミューズメント事業とASIC事業を柱として事業ポートフォリオを強化するとともに、ASSP事業の収益化や、次世代を担う新たな事業の育成に注力し、さらなる成長と収益力の強化を図っていく考えです。2026年度より業績を成長軌道に乗せ、中長期の目標として以下の項目を掲げそれぞれ達成を目指してまいります。 ・売上規模として800億円の到達 ・事業収益として営業利益100億円の創出 ・事業収益力として営業利益率10%以上 さらに、「社会・環境・人にやさしい会社」としてサステナビリティ経営を推進するとともに、社内環境整備とダイバーシティ、健康経営施策、エレクトロニクス分野の技術者やグローバル人材の育成など、人材強化に向けた取り組みを推進いたします。 〔アミューズメント事業〕 アミューズメント事業においては、引き続き顧客密着型の提案活動とサポート体制を強化いたします。 製品の供給力向上のため、パートナー企業や製造委託先等との連携により生産体制の強化を図ることや、当社の強みであるメモリ技術やセキュリティ技術を軸とした技術開発により競合との差別化に取り組むことでシェア拡大を図り、これまで以上に主要なサプライヤーとしての地位を確実なものとし、安定した売上と収益の確保を目指します。 〔ASIC事業〕 ASIC事業については、今後成長が見込まれる通信分野や画像機器分野等を新たな成長ターゲットとしてビジネス基盤を強化し、事業の立て直しを図ります。 これまで培ってきた上流設計力やアナログ技術、特に当社が得意とする通信インターフェース技術、セキュリティ技術、画像処理技術などを活用するとともに、通信や画像分野での次世代技術やAI分野等での先端回路技術を獲得することで競争力強化を図り、ビジネスの拡大に注力いたします。あわせて、光アクセス通信技術を強みに海外(北米・アジア地域)における市場開拓とビジネス獲得にも注力し、中長期における増収増益を目指します。 〔ASSP事業及び新規事業〕 最先端の技術やアイデアを持つスタートアップ企業への事業投資、戦略的提携、M&A、並びに国内外の大学との共同研究開発を積極的に推進いたします。これらを通じて、日本国内及び海外(北米・アジア地域)における新市場の開拓と新製品の開発に取り組み、通信分野及びソフトウェア分野やソリューション分野等における新規ビジネスの創出と早期の事業化を目指します。 財務戦略においては、政策保有株式の縮減を進めるとともに、営業キャッシュ・フローと株式売却により創出した資金を成長投資や株主還元に活用することで、自己資本の適正化と資本効率の向上を図っていく考えです。また、投資家との対話を重視するとともに積極的な株主還元を実現し、経営基盤の盤石化を図ります。 財務戦略と事業戦略の両輪で資本効率向上、収益力強化を図り、2030年度までに資本コストを超えるROE8%以上の達成を目指してまいります。 〔政策保有株式の縮減〕 投資有価証券として保有するSiTime社株式の計画的な売却を実行することにより、2030年度には当社の持株比率を5%程度まで縮減する考えです。また、売却資金を成長投資と株主還元の原資として活用し、自己資本の適正化を図ります。 〔成長投資及び事業基盤強化への資金活用〕 成長投資として、スタートアップ企業への投資や戦略的提携、M&A等による新規事業の創出と成長加速を目的とした投資に資金を活用いたします。また、新技術の研究開発投資、グローバルな事業基盤の構築、優秀な人材獲得といった事業基盤強化を目的とする投資への活用にも機動的に対応いたします。 〔積極的な株主還元への資金活用〕 株主還元として、中長期の経営期間で総額200億円規模の資金を自己株式取得に活用いたします。市場環境等を勘案しながら機動的に取得を実施し、資本効率の向上を図ってまいります。また、企業活動を支えるための財務基盤を確保しながら、安定性と継続性を重視した配当の実施に資金を活用いたします。 ② サステナビリティに関する取り組み サステナビリティに関する取り組みについては、「第2 事業の状況 2 サステナビリティに関する考え方及び取組」をご参照ください。 ③ 資本コストや株価を意識した経営の実現に向けた対応 当社グループは、高い資本効率と健全な財務体質の両立を目指しており、市場環境・競争環境・成長機会などに応じて適切な経営資源の配分を行ってまいります。 資本効率については、自社の資本コストを把握するとともに、資本収益性を評価する指標であるROEを重要な指標として捉え、中長期の企業価値向上を図るべく資本コストを意識した経営に取り組んでまいります。当社グループの自己資本利益率(ROE)は、現状において当社が認識している資本コストを下回る水準となっております。当社としては、自社が把握する資本コストを上回るROEの水準を8%程度以上として定め、中長期においてこの水準を超えるROEを達成すべく、引き続き資本効率の向上と中長期の経営戦略を着実に実行し収益性の向上を図っていく考えです。また、資本効率の向上を図るとともに、投資家との対話を通じ当社の成長戦略について十分な理解を得ていくことで市場評価を高めてまいります。 IR活動においては、機関投資家との個別のIRミーティング等のコミュニケーション機会を充実し、経営戦略等について建設的な対話を推進し理解を得ていくとともに、対話から得られた意見や要望を社内で共有し、今後の取り組み検討にも活用いたします。また、当社のウェブサイト等において、非財務情報についても積極的に発信し、投資家との対話の材料となる情報の提供に努めてまいります。
事業等のリスク4,212字を開く

会社が自認するリスクの一覧

3 【事業等のリスク】 有価証券報告書に記載した事業の状況、経理の状況等に関する事項のうち、経営者が連結会社の財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況に重要な影響を与える可能性があると認識している主要なリスクは、以下のとおりであります。 なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において当社グループが判断したものであります。 (1) 事業について ① LSI製品の需給バランスにおけるリスク 当社グループはLSIの設計、開発から生産までのトータルソリューションを提供しておりますが、自社で生産設備は保有せず、生産は全て外部に委託するファブレスの事業形態をとっており、台湾を中心に主に海外の大手ファウンドリーとのネットワークを構築し、顧客のニーズにあわせて製品の製造を委託しております。 したがって、半導体市況の需給バランスにより調達数量と価格が影響を受け、当社グループの望む納期、数量及び価格で製品が調達できない可能性があります。 これに対処するために、既存ファウンドリーとの連携をこれまで以上に強固なものとし、製品を優先的に調達できる環境整備に取り組んでおります。これに加え、新たなファウンドリーを検討し調達先を増やすことで、リスクの最小化に努めております。 ② 販売先におけるリスク 当社グループは、LSI製品として、アミューズメント分野向けに使用されるゲームソフトウェア格納用LSI(カスタムメモリ)、ゲーム機本体・周辺機器向けのLSIの他、デジタルカメラ向け等画像処理用LSI、事務機器向けLSIを主に販売しておりますが、ゲームソフトウェア格納用LSI(カスタムメモリ)を主に供給している、任天堂株式会社への売上高の割合が高くなっております。 したがって、これらのLSI製品が使用されるゲーム機器やゲームソフトウェアの販売動向、また、同社におけるLSIの採用状況などにより、当社グループの業績が変動する可能性があります。 当該リスクは完全に排除できる性格のものではありませんが、当社は任天堂株式会社と良好かつ緊密な関係を構築し、最適なソリューションの提供や安定した製品の供給等により顧客満足度の向上を図り、リスクの最小化に努めております。また、今後の成長が見込める通信分野、画像機器分野等における新たな事業の育成にも注力し、中長期において事業ポートフォリオの適正化を進めていく考えです。 なお、任天堂株式会社への売上高については、「第2 事業の状況 4 経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析 (経営成績等の状況の概要) (4) 生産、受注及び販売の実績」に記載のとおりであります。 ③ 生産委託先(外注加工先)におけるリスク 当社グループは、製品の生産を外部に委託するファブレスメーカーという事業形態を採用し、特徴のある技術力を核に顧客のニーズに最適な製品を開発しております。当社グループの主力取引先である任天堂株式会社へ供給するゲームソフトウェア格納用LSI(カスタムメモリ)及びゲーム機本体・周辺機器向けのLSIなどの製品の生産については、主にMacronix International Co.,Ltd.(以下「マクロニクス社」)へ委託しており、マクロニクス社への外注割合が高くなっております。 したがって、何らかの理由によりマクロニクス社で生産ができなくなった場合、当社グループの業績に影響を及ぼす可能性があります。 現在のところ、当該リスクの顕在化の兆候はございません。なお、当社は任天堂株式会社及びマクロニクス社との間で製造委託契約を締結しており、両社と良好かつ緊密な関係を構築し、安定的な製品の供給に努めております。 また、生産委託しているファウンドリーは台湾が中心となっているため、地政学的なリスク等があることも認識しております。これらに対処するために、ファウンドリーを国内外に広く求め、信頼関係を築き不測の事態に備えてまいります。 ④ 人材の確保におけるリスク 当社グループは、独自のアナログ・デジタル技術を駆使し、技術開発力をベースとして事業を展開しており、その成長は人材に大きく依存しております。そのため、優れた技術者を獲得して維持することや、必要とする人材をどのように処遇し、どのように育成していくかは、人事政策上の重要事項となっております。 したがって、将来において、当社グループの国内外の優秀な技術者の維持や、人材の新規採用・育成・グローバル化が計画どおりにできなかった場合、当社グループの競争力が弱まり、企業価値そのものに影響を与える可能性があります。 これらに対処するため、当社グループは人事処遇体系を整備し、中長期の新たな事業育成等のための人材投資について、育成計画に基づいて人事政策を実行いたします。また、多様な環境で能力を発揮し、組織の成果を最大化できる人材を育成できるよう、人材育成に積極的に取り組んでおります。なお、詳細につきましては、「2 サステナビリティに関する考え方及び取組 (5) 人的資本に関する方針と取り組み」をご参照ください。 (2) 経営について ① 戦略的投資におけるリスク 当社グループは、将来の成長に向けて事業の拡大を図るため、投資先との提携等によるシナジー効果の創出を目的に、提携先企業並びに最先端の技術やアイデアを持つスタートアップ企業への戦略的投資を行っております。当連結会計年度末のこれらの投資有価証券の残高は21,088百万円となっており、連結総資産の8.3%を占めております。 このような将来の事業の成長のための戦略的投資におきましては、シナジー創出や事業上の補完関係の構築・業績拡大等において、当社の予測どおりの効果が得られない可能性があります。また、投資株式の時価の下落や実質価額の著しい低下による評価損の発生により、当社グループの業績が影響を受ける可能性があります。 なお、これら戦略的投資に関しては、取締役会等において当社とのシナジー創出や事業の進捗状況・将来性等を総合的に勘案し、投資効果やリスクの検証を行ったうえで投資先ごとに保有の適否を判断しております。 ② 為替変動について 当社グループと顧客や生産委託先などのパートナーとの取引においては、米ドルを主とする外貨建取引が一定割合含まれております。また、海外子会社の財務諸表は連結財務諸表作成のために円換算されていることから、外国為替相場、殊に日本円・米ドル間の為替相場の変動により、当社グループの業績が変動する可能性があります。外国為替相場が円高方向に進行した場合、概して損失方向に影響し、その変動幅が大きいほど当該リスクの顕在化の可能性が高まります。 なお、為替リスクの低減のため、必要に応じて為替予約取引を利用しております。 ③ 知的財産権について 当社グループは、研究開発を主体としたファブレスメーカーであり、知的財産権の保護は事業展開上の重要課題と認識しております。 しかしながら、当社グループが出願する特許や商標などがすべて登録されるとは限らないこと、また、公開前の他社技術など、他社権利を調査しても把握できないものもあることから、他社の知的財産権を侵害し、訴えを提起された場合、当社グループの業績に影響を及ぼす可能性があります。 また、当社グループの独創的な技術が、特定の国・地域においては、法整備等の理由により充分な保護を受けることができない可能性があります。このような状況下で、他社が当社グループの知的財産を無断で使用し、類似の製品を市場に販売した場合、これを効果的に阻止することができない可能性があります。 なお、当社グループは、知的財産に係わる社内体制及び特許事務所との連携を強化し、当社グループが提供する製品・サービスを保護するための特許や商標などの出願・登録を積極的に行うと同時に、他社権利の調査を徹底することにより他社権利の侵害を防止するなど、リスクの最小化に努めております。 ④ 情報セキュリティに関するリスク 当社グループは、製品開発や知的財産などの機密情報の他、事業活動を通じて顧客やサプライヤー等の機密情報や従業員等の個人情報等を保有しております。このため、昨今のセキュリティリスクの高まりの中、情報の適切な管理と情報セキュリティ対策を十分に行うことが、事業を展開する上での重要課題となっております。 これらの情報の取り扱いにつきましては、社内に情報システムを整備し、情報の適切な管理とセキュリティ対策を行っておりますが、サイバー攻撃、不正アクセス、コンピューターウイルスの侵入等により、万一これらの情報が流出した場合や、重要データの破壊、改ざん、システム停止等が生じた場合には多額のコストが発生し、当社グループの業績に影響を及ぼす可能性があります。 なお、当社グループは、社内の情報システムのセキュリティ強化や従業員に対するIT教育等による意識向上など、システムと運用の両面において情報セキュリティ対策に努めております。また、情報セキュリティの確保においては、政府や他社との連携により早期の情報共有を図り、万全を期すなど、リスクの最小化に努めております。 ⑤ 偶発的な災害等におけるリスク 当社グループが事業を展開する国内外において、大規模な地震をはじめとする自然災害や火災、未知の感染症の流行、テロ行為や社会騒動、その他の事故・事件等が発生した場合、当社グループの事業拠点、生産を委託するファウンドリーやメーカー、あるいは顧客自身に対して大きな被害が発生する可能性があります。また、これらの影響によって当社グループの事業活動の縮小等を余儀なくされた場合、当社グループの経営成績及び財政状態に重大な影響を及ぼす可能性があります。 このような偶発的な災害等におけるリスクを全て回避することは極めて困難でありますが、当社においては、リスクの予防回避及び発災時の人命の安全、並びに被害の抑制・軽減、二次災害の防止、早期の業務再開を図ることを目的に危機管理マニュアルを策定し、危機管理についての必要事項と対応方法を定めるとともに、リスクの軽減に向けた対応を可能な範囲において実施しております。
経営成績の分析 (MD&A)8,624字を開く

業績がなぜこうなったかの経営陣の説明

4 【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】 (経営成績等の状況の概要) 当連結会計年度における当社グループの財政状態、経営成績及びキャッシュ・フロー(以下、「経営成績等」という)の状況の概要は次のとおりであります。 (1) 経営成績の状況 昨今の世界情勢において、インフレ率の伸びは鈍化傾向にあるものの、依然として高水準での推移が続いています。また、地政学的リスクを背景としたサプライチェーンの混乱や原材料価格の変動に加え、世界的な人件費の上昇が収益を圧迫するなど、企業収益や個人消費への影響が懸念される不透明な状況が続いております。 為替相場については、日本国内においても金融政策の修正に伴い金利は上昇基調で推移したものの、日米間の金利差が依然として大きい状況にあることから、円安基調を維持しつつも地政学情勢を巡る思惑が交錯し、不安定な推移となりました。 半導体市場においては、生成AIサーバー向けを中心とする先端半導体への需要が市場全体を強力に牽引いたしました。産業機器や通信インフラ分野では、一部で在庫水準の適正化に向けた動きが残るものの、データセンター用途や次世代通信規格に対応した高性能・高効率な半導体への要求は一段と強まっております。 このような事業環境のもと、当社のASIC(顧客専用LSI)においては、当社が強みとするアナログ・デジタル技術や通信インターフェース技術、セキュリティ技術、画像処理技術を活用し、産業機器分野や通信インフラ分野を中心に、中長期案件の獲得に向けた活動を推進いたしました。通信分野及び画像処理分野における需要は底堅く推移しているものの、当社が主戦場とするOA機器や産業機器分野では、世界的な需要減退に伴う在庫調整の長期化により、市場需要の回復は総じて緩やかなものにとどまりました。 アミューズメント分野においては、新型ハードウェアへの移行に伴う端境期にありながらも、顧客密着型の開発及びサポート体制を維持し、安定的な収益の確保に努めております。 ASSP(特定用途向けLSI)においては、AIやIoT、5G及び次世代通信の進展を背景に、成長分野へのシフトを加速しております。アナログ・デジタル回路の開発・設計技術の競争力強化を図るとともに、通信分野においては、長距離・低消費電力の無線通信技術を活用したLSIの開発を推進し、幅広い通信ソリューションの提供を進めております。さらに、将来の事業化に向けたソフトウェア分野の研究開発活動も並行して進めております。 引き続き、当社グループは安定した収益基盤を維持しつつ、事業ポートフォリオの最適化により収益拡大を図ってまいります。また、次世代を担う新たな事業の育成に向けて、新市場の開拓や新製品開発に取り組み、独自性のあるビジネスの創出と事業化を推進してまいります。これらの取り組みを通じて、中長期的な持続的成長及び企業価値の向上を目指してまいります。 当連結会計年度の経営成績につきましては、アミューズメント分野においては底堅い需要が継続していたものの、OA機器や産業機器分野において市場需要の回復は総じて鈍く、前連結会計年度の需要を下回ったことから、売上高は36,169百万円(前年同期比14.5%減)、営業損失は174百万円(前年同期は2,190百万円の営業利益)となりました。なお、投資有価証券売却益の計上に伴い租税公課(外形標準課税)が190百万円発生しており、これを除いた調整後の営業利益は16百万円となっております。 経常利益は受取利息が232百万円発生したこと、投資有価証券評価益が480百万円発生した一方で、投資事業組合管理費が354百万円発生したこと等により1百万円(前年同期比99.9%減)となりました。親会社株主に帰属する当期純利益は、固定資産除却損が1,406百万円発生したものの、SiTime Corporation(以下「SiTime社」という)株式の一部売却による投資有価証券売却益が15,150百万円あったこと等により9,284百万円(前年同期比72.8%増)となりました。 なお、当社グループは単一の事業セグメントであるため、セグメント情報に関連付けた記載を行っておりません。 (2) 財政状態の変動状況 <資産> 当連結会計年度末における総資産は255,158百万円(前連結会計年度末に比べ105,217百万円の増加)となりました。 主要な項目を前連結会計年度末と比較すると、現金及び預金が5,536百万円、受取手形、売掛金及び契約資産が4,333百万円それぞれ減少した一方で、SiTime社株式の株価上昇に伴い時価評価額が増大し、投資有価証券が112,718百万円増加しております。 <負債> 当連結会計年度末における負債は69,491百万円(前連結会計年度末に比べ37,792百万円の増加)となりました。 主要な項目を前連結会計年度末と比較すると、支払手形及び買掛金が2,080百万円、未払法人税等が3,360百万円、繰延税金負債が32,792百万円それぞれ増加しております。 <純資産> 当連結会計年度末における純資産は185,667百万円(前連結会計年度末に比べ67,425百万円の増加)となりました。 主要な項目を前連結会計年度末と比較すると、その他有価証券評価差額金が73,961百万円、自己株式の取得等により自己株式(控除項目)が7,277百万円それぞれ増加しております。 (投資有価証券 SiTime社株式の時価評価による影響について) 当社が保有するSiTime社株式については、2024年3月期末に持分法適用の関連会社から除外されたことに伴い、関連会社株式から投資有価証券へ科目が変更され、各決算期末に時価評価を行っております。この影響により、総資産に占める投資有価証券の割合が高い状況で推移しており、負債・純資産の部においても、相手科目となる繰延税金負債及びその他有価証券評価差額金の占める割合が高い状況となっております。 これまでと同様に、SiTime社株式の縮減を進め、得られる資金は事業の成長投資及び株主還元等に活用していく方針です。経営資源を最適に配分することで事業構造改革を推進し、中長期における持続的成長を目指してまいります。 (3) キャッシュ・フローの状況 当連結会計年度末における現金及び現金同等物(以下「資金」という)は、15,321百万円となり、前連結会計年度末に比べ2,226百万円の減少(前連結会計年度末は7,612百万円の減少)となりました。 また、営業活動によるキャッシュ・フローと投資活動によるキャッシュ・フローを合算したフリー・キャッシュ・フローは、15,364百万円の収入(前年同期比15,500百万円のプラス)となりました。 当連結会計年度における各キャッシュ・フローの状況は以下のとおりです。 <営業活動によるキャッシュ・フロー> 当連結会計年度における営業活動によるキャッシュ・フローは、5,297百万円の収入(前年同期比9,024百万円のプラス)となりました。 これは主に、税金等調整前当期純利益が13,574百万円、売上債権の減少が4,333百万円それぞれあった一方で、投資有価証券売却益が15,150百万円あったことによるものです。 <投資活動によるキャッシュ・フロー> 当連結会計年度における投資活動によるキャッシュ・フローは、10,067百万円の収入(前年同期比6,476百万円のプラス)となりました。 これは主に、投資有価証券の売却による収入が16,178百万円あった一方で、Morse Micro社への追加出資等に伴う投資有価証券の取得による支出が6,507百万円あったことによるものです。 <財務活動によるキャッシュ・フロー> 当連結会計年度における財務活動によるキャッシュ・フローは、18,014百万円の支出(前年同期比10,503百万円のマイナス)となりました。 これは主に、自己株式の取得による支出が14,700百万円、配当金の支払額が2,386百万円あったことによるものです。 (4) 生産、受注及び販売の実績 当連結会計年度における生産実績、受注実績及び販売実績は次のとおりであります。 なお、当社グループは単一の事業セグメントであるため、セグメント情報に関連付けた記載を行っておりません。 ① 生産実績 当連結会計年度(自 2025年4月1日至 2026年3月31日)   前年同期比(%) 生産高(百万円)   30,929   87.1 ② 受注実績 当連結会計年度(自 2025年4月1日至 2026年3月31日)   前年同期比(%) 受注高(百万円)   39,603   93.1 受注残高(百万円)   10,877   131.4 ③ 販売実績 当連結会計年度(自 2025年4月1日至 2026年3月31日)   前年同期比(%) 販売高(百万円)   36,169   85.5 (注) 主な相手先別の販売実績及び当該販売実績の総販売実績に対する割合は次のとおりであります。 前連結会計年度(自 2024年4月1日 至 2025年3月31日) 相手先   金額(百万円)   割合(%) 任天堂㈱   30,520   72.1 当連結会計年度(自 2025年4月1日 至 2026年3月31日) 相手先   金額(百万円)   割合(%) 任天堂㈱   27,865   77.0 (経営者の視点による経営成績等の状況に関する分析・検討内容) 当連結会計年度における経営者の視点による当社グループの経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容は次のとおりであります。 なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において判断したものであります。 (1) 当連結会計年度の経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容 ① 売上高 主に、ASIC事業においてLSIの市場需要が減少したこと等により、売上高は36,169百万円(前年同期比14.5%減)となりました。 ② 売上原価・販売費及び一般管理費並びに営業利益 当連結会計年度の売上原価は30,656百万円となりました。売上の製品構成の変化等に伴い原価率は前年同期比3.2ポイント増加し84.8%となったことに加え、売上高の減少に伴い売上総利益は5,512百万円(前年同期比29.6%減)となりました。 販売費及び一般管理費は5,687百万円となり、前連結会計年度と比較して50百万円増加いたしました。この主な内訳は、給料、賞与引当金繰入額等の人件費が2,121百万円(同2.3%減)、研究開発費が1,756百万円(同2.3%増)となっております。 以上の結果、当連結会計年度の営業損失は174百万円(前年同期は2,190百万円の営業利益)となりました。 当社は連結売上高営業利益率を重要な指標と考えており、その動向を注視しております。当該指標等の5年間の推移は次のとおりであります。 回次   第32期   第33期   第34期   第35期   第36期 決算年月   2022年3月   2023年3月   2024年3月   2025年3月   2026年3月 売上高(百万円)   75,256   70,722   57,942   42,326   36,169 研究開発費(百万円)   2,537   1,972   2,045   1,715   1,756 営業利益又は営業損失(△)(百万円)   7,030   6,029   5,483   2,190   △174 売上高営業利益率(%)   9.3   8.5   9.5   5.2   △0.5 (注)1.各指標の計算方法は下記のとおりであります。 売上高営業利益率: 営業利益/売上高×100 2.各指標は、いずれも連結ベースの財務数値により計算しております。 ③ 税金等調整前当期純利益 営業外収益として受取利息が232百万円、投資事業組合に係る投資有価証券評価益が480百万円それぞれ発生した一方で、投資事業組合管理費が354百万円発生したこと等により、営業外収益及び営業外費用の差引額は176百万円の収益となりました。 また、特別利益としてSiTime社の株式を一部売却したことにより投資有価証券売却益が15,150百万円発生した一方で、特別損失として固定資産除却損が1,406百万円、棚卸資産評価損が110百万円それぞれ発生したこと等により、特別利益及び特別損失の差引額は13,573百万円の利益となりました。 以上の結果、当連結会計年度の税金等調整前当期純利益は13,574百万円(前年同期比68.3%増)となりました。 ④ 親会社株主に帰属する当期純利益 当連結会計年度の法人税、住民税及び事業税の額は4,258百万円(前年同期比51.6%増)、法人税等調整額が3百万円(前年同期はマイナス133百万円)となった結果、親会社株主に帰属する当期純利益は9,284百万円(72.8%増)となりました。 当社は自己資本当期純利益率を重要な指標と考えており、その動向を注視しております。当該指標の5年間の推移は次のとおりであります。 回次   第32期   第33期   第34期   第35期   第36期 決算年月   2022年3月   2023年3月   2024年3月   2025年3月   2026年3月 自己資本当期純利益率(%)   46.9   10.0   5.1   4.9   6.1 (注)1.各指標の計算方法は下記のとおりであります。 自己資本当期純利益率: 親会社株主に帰属する当期純利益/期中平均自己資本×100 2.各指標は、連結ベースの財務数値により計算しております。 (2) キャッシュ・フローの状況の分析・検討内容並びに資本の財源及び資金の流動性に係る情報 ① 資本の財源及び資金の流動性についての分析 当社グループは、経営環境が急激に変化するような状況下におきましても、顧客にとって基幹部品である当社製品を長期にわたり安定的に供給し続けるという社会的使命を担っております。この使命を確実に果たしていくため、財務基盤の安定性を高め、内部留保の充実に努めるとともに、一定の水準で資金流動性を維持することを基本方針としております。 当連結会計年度末における総資産は255,158百万円(前連結会計年度末比105,217百万円の増加)となりました。流動資産は、現金及び預金、受取手形、売掛金及び契約資産を中心に36,002百万円(7,600百万円の減少)となりました。固定資産は、投資有価証券を中心に219,156百万円(112,818百万円の増加)となりました。 流動負債は12,881百万円(4,919百万円の増加)となり、流動比率は279.5%となりました。流動資産から、棚卸資産4,730百万円を控除した額は31,271百万円となり、当座比率は242.8%となりました。このような財務基盤の安定性を確保できている背景は、当社グループが資金を長期に亘り固定化する生産設備等の資産を持たないファブレスメーカーとして事業を展開してきたことによるものです。当社グループは、今後も流動性の向上と健全な資産構成のバランスシートの維持に努めてまいります。 当連結会計年度末の負債合計は69,491百万円(37,792百万円の増加)となりました。負債の主な内容は、LSI製品の製造委託先からの仕入等に対する仕入債務及び未払法人税等、繰延税金負債であります。なお、当連結会計年度末の借入金残高はありません。 純資産合計は185,667百万円(67,425百万円の増加)となりました。 以上の結果、自己資本は184,767百万円となり、自己資本比率は72.4%(同6.2ポイントの下落)となりました。引き続き、経営環境の変化に柔軟かつ迅速に適応できるよう健全で強靭な財務体質を維持してまいります。当社グループの安全性指標等の推移は次のとおりであります。 回次   第32期   第33期   第34期   第35期   第36期 決算年月   2022年3月   2023年3月   2024年3月   2025年3月   2026年3月 流動比率(%)   269.0   350.7   535.6   547.6   279.5 自己資本比率(%)   75.1   83.7   80.9   78.6   72.4 時価ベースの自己資本比率(%)   92.4   80.7   64.7   60.4   56.8 (注)1.各指標の計算方法は下記のとおりであります。 流動比率: 流動資産/流動負債×100 自己資本比率: 自己資本/総資産 時価ベースの自己資本比率: 株式時価総額(期末株価終値×期末発行済株式数)/総資産 2.各指標は、いずれも連結ベースの財務数値により計算しております。 ② キャッシュ・フローの状況の分析・検討内容 当社グループは、営業キャッシュ・フローの創出力を強化し、事業運営および持続的成長に必要な資金を安定的に確保するため、売掛債権の回収期間短縮と棚卸資産の効率化を推進してまいります。 また、当社グループの成長に必要な資金を、保有する投資有価証券の売却、銀行借入れなどにより、必要に応じて調達できるものと考えております。 当社グループのキャッシュ・フロー関連指標の5年間の推移は下記のとおりであります。 回次   第32期   第33期   第34期   第35期   第36期 決算年月   2022年3月   2023年3月   2024年3月   2025年3月   2026年3月 営業活動によるキャッシュ・フロー(百万円)   △195   1,241   8,160   △3,726   5,297 フリー・キャッシュ・フロー(百万円)   19,823   △4,279   8,375   △136   15,364 キャッシュ・フロー対借入金比率(%)   -   -   -   -   - (注)1.各指標の計算方法は下記のとおりであります。 フリー・キャッシュ・フロー: 営業活動によるキャッシュ・フロー+投資活動によるキャッシュ・フロー キャッシュ・フロー対借入金比率: 借入金残高/営業活動によるキャッシュ・フロー 2.各指標は、いずれも連結ベースの財務数値により計算しております。 3.キャッシュ・フロー対借入金比率については、借入金残高がないため記載しておりません。 (3) 重要な会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定 当社グループの連結財務諸表は、わが国において一般に公正妥当と認められている会計基準に基づき作成されております。この連結財務諸表の作成にあたって、当社グループの重要な判断と見積りに大きな影響を及ぼすと考えられる特に重要な会計方針は以下のとおりであります。 連結財務諸表の作成にあたって用いた会計上の見積り及び仮定のうち、重要なものは「第5 経理の状況 1 連結財務諸表等 (1) 連結財務諸表 注記事項 (重要な会計上の見積り)」に記載しております。 ① 貸倒引当金 貸倒引当金に関して、債権の貸倒による損失に備えるため、一般債権については貸倒実績率により、貸倒懸念債権等特定の債権については個別に回収可能性を勘案し、回収不能見込額を計上いたします。 ② 棚卸資産 棚卸資産に関して、正味売却価額が取得原価よりも下落した場合に簿価の切下げを行います。 ③ 投資有価証券 投資有価証券に関して、時価が著しく低下した場合には、当該投資有価証券は時価で連結貸借対照表に計上し、時価と簿価との差額はその期間の損失として認識いたします。適正な時価が容易に入手できない場合で、当該投資有価証券の実質価額が著しく低下している場合は、実質価額まで簿価の切下げを行います。 詳細については、「第5 経理の状況 1 連結財務諸表等 (1) 連結財務諸表 注記事項(重要な会計上の見積り)」に記載のとおりであります。 ④ 有形固定資産、無形固定資産及び長期前払費用 有形固定資産、無形固定資産及び長期前払費用に関して、回収見込額が取得価額よりも下落した場合に簿価の切下げを行います。 ⑤ 工事損失引当金 工事契約に関して、工事原価総額が工事収益総額を超過する可能性が高く、かつ、その金額を合理的に見積もることができる場合に、その超過すると見込まれる額を計上いたします。 ⑥ 繰延税金資産 繰延税金資産に関して、事業計画やタックス・プランニングを基に将来の課税所得を見積って計上いたします。その見積りの変更により回収が見込めなくなった場合に繰延税金資産の取崩しを行います。

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開示資料

出典

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