概要
メガチップスは1990年に大阪で設立されたファブレス半導体メーカーである。自社でLSIの設計・開発を行い、製造は海外の大手ファウンドリーに委託する。主力製品は顧客専用のカスタムSoCと特定用途向けASSPであり、ゲーム機向けLSIやCMOSイメージセンサーで知られる。2026年3月期の売上高は362億円、営業利益は2億円の赤字を見込むが、保有するSiTime社株式の売却益により純利益は93億円と増加する。従業員数328名、大阪市淀川区に本社を置く。
設計開発と生産委託を分離したファブレスモデル
メガチップスは自社でLSIの設計・開発を行い、生産は海外のファウンドリーに委託するファブレスメーカーである。設計から生産管理までの一貫体制を強みとし、製品の企画・設計は自社と子会社が担当する。品質保証のために開発解析センターを整備し、厳格な解析体制を構築している。技術の核はアナログ・デジタル混載技術であり、これにより顧客の要求に応じたシステムLSIを実現する。このモデルにより、設備投資を抑えつつ、設計リソースに集中する経営が可能となっている。
ASIC・ASSP・アミューズメントの3事業構成
メガチップスの事業は単一の半導体セグメントだが、大きく三つの領域に分けられる。ASIC(顧客専用LSI)は産業機器や通信インフラ向けに、顧客の仕様に合わせたカスタムチップを提供する。ASSP(特定用途向け標準品)は画像処理、通信、メモリコントローラなどの標準機能を持つLSIで、IoTやAI市場を狙う。アミューズメント事業はゲーム機向けLSIが中心で、任天堂との協業で培った技術を基盤とする。近年は通信分野と画像機器分野へのシフトを加速し、事業ポートフォリオの最適化を進めている。
投資有価証券が総資産の約44%を占める財務構造
メガチップスの財務的特徴は、保有するSiTime社株式の時価評価が総資産に大きな影響を与える点にある。2026年3月期末の総資産2551億円のうち、投資有価証券は1127億円と約44%を占める。この株式は2024年3月期に持分法適用関連会社から外れ、以降は時価評価され、その変動が繰延税金負債やその他有価証券評価差額金に反映される。同社はSiTime社株式の縮減を進め、得られた資金を事業投資と株主還元に充てる方針を掲げている。2026年3月期には株式売却益151億円を計上し、純利益93億円の増益要因となった。
業界の中での役割は半導体設計会社(ファブレス)にあたる。
この章の文章は、有価証券報告書と会社の開示をもとにAIが編纂しています。数値は開示のままで、AIには生成させていません。
何をしている会社か
有価証券報告書「事業の内容」(2026/3期)より
01半導体(LSI)主力
独自のアナログ・デジタル技術をベースに、LSIの設計・開発から生産管理までトータルソリューションを提供。製品の設計・開発は当社及び子会社が行い、製造は海外ファウンドリーに委託。
- カスタムSoC
- 顧客仕様に基づくシステムオンチップ。アナログ・デジタル混載技術を活用。
- ASSP
- 特定用途向け標準品。画像処理、通信、メモリコントローラ等。
製品と技術
顧客仕様に応じるカスタムSoC
カスタムSoCはメガチップスの主力製品であり、顧客の要求に特化したシステムオンチップである。アナログ・デジタル混載技術を活かし、産業機器や通信インフラ分野向けに提供される。特に通信インターフェース技術、セキュリティ技術、画像処理技術を内蔵し、高性能化・多機能化に対応する。設計から生産管理まで一貫サポートし、顧客の課題解決に貢献するビジネスモデルが特徴である。
画像処理・通信・メモリのASSP
ASSP(特定用途向け標準品)は、画像処理、無線通信、メモリコントローラなどの標準機能を持つLSIである。メガチップスは長距離・低消費電力の無線通信技術を活用した製品を開発し、IoTや次世代通信市場をターゲットとする。画像処理分野では高精細動画対応の製品を提供し、プロ・趣味層向けカメラ市場に貢献する。これらのASSPは、顧客の開発期間短縮とコスト削減に寄与する。
CMOSイメージセンサーとアナログ技術
メガチップスはCMOSイメージセンサー製品を持ち、高精細動画撮影や高度なオートフォーカス機能に対応する。アナログ技術を強みとし、画質と消費電力のバランスに優れたセンサーを提供する。用途は監視カメラ、産業用検査機器、コンシューマー向けカメラなど多岐にわたる。イメージセンサー事業は画像機器分野の成長とともに需要が拡大している。
有価証券報告書の事業の記述をもとにAIが編纂しています。
業界での位置づけ
電気機器のなかでの位置
半導体分野で存在感、業績低迷に課題
当社は電気機器セクターに属し、半導体関連の設計・製造を手がける企業とみられる。同業他社にはキオクシアホールディングスやイビデンなどが挙げられ、当社は売上高で2024年3月期の579億円から2026年3月期には362億円へと大幅に減少しており、業績が悪化傾向にある。営業利益率も5.2%から-0.55%へと悪化し、赤字に転落。ライバルのキオクシアやイビデンと比べ、規模や技術力で劣る可能性があり、半導体市場の変動に大きく影響されている。内需・外需の両方に依存するが、特に輸出依存が高い。
強み
- 半導体分野での技術的な蓄積があり、専門性を持つ。
- 半導体市場は大きく、回復の際に成長余地がある。
- 過去に高い売上を記録しており、一定の生産能力を保有。
- 電気機器業界での長年の実績がある。
課題
- 売上高が2期連続で減少し、収益基盤が縮小。
- 営業損益が赤字に転落し、構造改革が急務。
- 半導体市況の変動に業績が左右されやすい。
強みと課題は、開示資料をもとにAIがまとめた見立てです。
同業の企業
半導体デバイス・設計の時価総額近傍。太字がメガチップス
時価総額で並べると、掲載11社のなかで6番目にあたる。
| # | 企業 | 時価総額 | PER |
|---|---|---|---|
| 1 | 3132マクニカホールディングス | 6,346億円 | 22.8倍 |
| 2 | 8050セイコーグループ | 4,422億円 | 39.7倍 |
| 3 | 6526ソシオネクスト | 3,487億円 | 39.1倍 |
| 4 | 8154加賀電子 | 2,572億円 | 7.8倍 |
| 5 | 2737トーメンデバイス | 2,292億円 | 22.9倍 |
| 6 | 6875メガチップス | 2,019億円 | 18.3倍 |
| 7 | 167Aリョーサン菱洋ホールディングス | 1,747億円 | 17.5倍 |
| 8 | 3156レスター | 1,606億円 | 19.5倍 |
| 9 | 7595アルゴグラフィックス | 1,040億円 | 4.9倍 |
| 10 | 8159立花エレテック | 1,039億円 | 12.6倍 |
| 11 | 8150三信電気 | 545億円 | 8.3倍 |
時価総額は直近の終値ベース。同業の範囲は独自の業界分類(半導体デバイス・設計)に従っています。
会社の歴史
沿革 18件
資本金1000万円で創業、受託設計から始まった事業
1990年4月、大阪府吹田市南金田において資本金1000万円で株式会社メガチップスが設立された。設立当初は半導体の受託開発設計事業からスタートし、同年12月には本店を吹田市江坂町へ移転した。1991年8月には顧客専用LSI事業を開始し、ファブレスモデルでの設計ビジネスの基盤を築いた。この時期に蓄積されたアナログ・デジタル技術が、後の製品開発の核となる。
Macronixとの提携で任天堂向けLSIに参入
1994年3月、メガチップスはMacronix International Co., Ltd.と販売代理店契約を締結した。同年7月にはMacronixと任天堂向けゲームソフトウェア格納用LSIの共同開発契約を結び、ゲーム機市場に本格参入する。1995年3月には任天堂、Macronixとの三者間で製造委託契約を締結し、ゲームソフト格納用LSIの供給体制を確立した。この協業により、メガチップスはゲーム機向け半導体の重要なサプライヤーとしての地位を得た。
自社ブランドとシステム製品で事業領域を拡大
1995年9月、メガチップスは自社ブランドLSI事業を開始し、独自製品の開発に乗り出した。同年10月にはシステム製品事業を開始し、LSIだけでなく応用製品領域にも進出した。1996年1月には本店を現在の大阪市淀川区宮原へ移転。1998年2月には東京営業所を設置し、東日本での営業拠点を強化した。同年8月には日本証券協会に株式を店頭登録し、資金調達の基盤を整えた。
東証一部上場と子会社統合でグループ体制を完成
2000年12月、メガチップスは東京証券取引所市場第一部に上場した。2001年8月には子会社のメガフュージョン(後のメガチップスシステムソリューションズ)が店頭登録。2003年10月には株式交換によりメガフュージョンを完全子会社化し、グループ統合を進めた。2004年2月には国際環境マネジメントシステムISO14001の認証を取得し、品質管理体制を強化した。一連の再編により、設計・販売・システム製品を担うグループ体制が整った。
年表18件を開く
1990年代
- 1990年4月創業大阪府吹田市南金田において、資本金10,000千円で株式会社メガチップス(実質上の存続会社)を設立 受託開発事業を開始
- 1990年12月本店を大阪府吹田市江坂町へ移転
- 1991年8月顧客専用LSI事業を開始
- 1994年3月Macronix International Co.,Ltd.との間で販売代理店契約締結
- 1994年7月Macronix International Co.,Ltd.との間で任天堂向けゲームソフトウェア格納用LSIに関する共同開発契約締結
- 1995年3月任天堂株式会社、Macronix International Co.,Ltd.との三者間で任天堂製ゲーム機に使用するゲームソフトウェア格納用LSIに関する製造委託契約締結
- 1995年9月自社ブランドLSI事業を開始
- 1995年10月システム製品事業を開始
- 1996年1月本店を大阪市淀川区宮原へ移転
- 1996年4月M&A株式の額面金額50,000円を500円に変更するため、1996年4月1日株式会社メガチップス(形式上の存続会社)と合併
- 1998年2月東日本の営業拠点として、東京営業所を設置
- 1998年8月日本証券業協会に株式を店頭登録
- 1998年12月システム製品の販社として、株式会社ビジュアルコミュニケーションを三井物産株式会社と合弁にて設立
2000年代
- 2000年4月M&A株式会社ビジュアルコミュニケーションと株式会社カメオインタラクティブが合併し、商号を株式会社メガフュージョンに変更
- 2000年12月上場東京証券取引所市場第一部に上場
- 2001年8月株式会社メガフュージョンが日本証券業協会に株式を店頭登録
- 2003年10月M&A株式会社メガフュージョン(後の株式会社メガチップスシステムソリューションズ)との間で同社を完全子会社とする株式交換を実施
- 2004年2月国際的な環境マネジメントシステムである「ISO14001」の認証を取得
有価証券報告書の沿革をもとにAIが通史として編纂しています。年表は沿革の記載そのままです。
これからの方針
有価証券報告書 2026/3期の経営方針より
会社は4つの方針を掲げている。そのうち5項目には、達成する数字が明記されている。
- 売上高800億円
- 営業利益100億円
- 営業利益率10%以上
- ROE2030年度まで8%以上
- 自己株式取得総額200億円規模
有価証券報告書の原文に書かれた目標だけを載せています。達成度の評価や推計は加えていません。
- 01
事業ポートフォリオの強化と収益力向上
アミューズメント事業とASIC事業を柱に、ASSP事業の収益化や新事業育成を進め、成長市場(通信・画像機器等)へ経営資源を集中投下し、事業構造転換を推進する。
- 02
財務戦略による資本効率の向上
政策保有株式の縮減(SiTime社株式の計画売却で持株比率を5%程度に)、成長投資や株主還元への資金活用、自己株式取得(総額200億円規模)により自己資本の適正化とROE向上を図る。
- 03
サステナビリティ経営の推進
「社会・環境・人にやさしい会社」として、社内環境整備、ダイバーシティ、健康経営、技術者・グローバル人材育成等に取り組み、持続可能な社会と企業成長の両立を目指す。
- 04
先端技術獲得と新規事業創出
スタートアップへの事業投資・戦略的提携・M&A、大学との共同研究を推進し、通信・ソフトウェア・ソリューション分野での新規ビジネスを創出・早期事業化する。
有価証券報告書の「経営方針、経営環境及び対処すべき課題等」から、AIが項目ごとに整理しています。数値目標は原文に書かれたものだけです。
社員と組織
有価証券報告書 10期分
グループ全体で328人が働いている。提出会社(単体)の平均年収は824万円で、9期前と比べて−0.1%。平均年齢は42.9歳、平均勤続年数は10.9年。
| 決算期 | 平均年収万円 | 平均年齢歳 | 平均勤続年 | 連結従業員数人 | 一人当たり営業利益万円 |
|---|---|---|---|---|---|
| 2017年3月 | — | — | — | 851 | — |
| 2018年3月 | — | — | — | 883 | — |
| 2019年3月 | 825 | 42.9 | 7.4 | 719 | — |
| 2020年3月 | 762 | 44.1 | 7.9 | 588 | — |
| 2021年3月 | 832 | 44.6 | 8.6 | 379 | — |
| 2022年3月 | 904 | 45.0 | 9.0 | 343 | — |
| 2023年3月 | 907 | 43.8 | 10.1 | 327 | — |
| 2024年3月 | 873 | 43.3 | 10.1 | 339 | — |
| 2025年3月 | 885 | 42.9 | 10.4 | 337 | 653 |
| 2026年3月 | 824 | 42.9 | 10.9 | 328 | −61 |
平均年収・平均年齢・平均勤続は有価証券報告書に記載された提出会社(単体)の値、従業員数はグループ全体の値です。一人当たり営業利益は連結営業利益を連結従業員数で割ったもので、給与などの費用を払ったあとに一人あたりいくら残るかの目安になります。
拠点とグループ
設備と関係会社
関係会社8社(国内 3 / 海外 5、うち連結子会社 8) を有報から抽出しています。
- 海外順盈投資有限公司(Shun Yin Investment Ltd.)台湾 台北市 · 連結子会社議決権100.0%
- 海外信芯股份有限公司(MegaChips Taiwan Corporation)台湾 台北市 · 連結子会社議決権100.0%
- 海外MegaChips LSI USA Corporation米国 カリフォルニア州キャンベル · 連結子会社議決権100.0%
- 海外MegaChips VC USA LLC米国 カリフォルニア州キャンベル · 連結子会社議決権100.0%
- 海外MegaChips VC2 USA LLC米国 カリフォルニア州キャンベル · 連結子会社議決権100.0%
- 国内LDVP MCC Co-Investment Fund, L.P.ケイマン諸島 · 連結子会社議決権82.5%
- 国内LDVP MCC Co-Investment Fund II, L.P.ケイマン諸島 · 連結子会社議決権100.0%
- 国内LDV Partners Fund III, L.P.ケイマン諸島 · 連結子会社議決権83.1%
業績のいま
有価証券報告書・決算短信より
2026年3月期の売上高は362億円、営業利益は-2億円。前期と比べると減収減益で、売上が-14.4%、利益が-109.1%。
会社が出している今期の予想2027年3月期
| 項目 | 会社予想 | 前期実績 |
|---|---|---|
| 売上高 | 420億円 | 362億円 |
| 営業利益 | 25億円 | -2億円 |
| 純利益 | 330億円 | 93億円 |
| 1株あたり配当 | ¥260 | ¥260 |
会社が決算短信で公表した予想です。証券会社の予想ではありません。 短信の原本
四半期の推移
10期分
直近は2027年1Qで、売上は102億円、営業利益は4億円。前年の2024年1Qと比べると、売上は−41.0%、営業利益は−75.0%。
| 対象期間 | 売上高億円 | 営業利益億円 | 営業利益率% | 純利益億円 |
|---|---|---|---|---|
| 2023年4Q | 146 | — | — | 24 |
| 2024年1Q | 173 | 16 | 9.2 | 10 |
| 2024年2Q | 192 | 21 | 10.9 | 7 |
| 2024年3Q | 111 | 8 | 7.2 | 4 |
| 2024年4Q | 103 | — | — | 24 |
| 2025年2Q | 249 | 18 | 7.2 | 31 |
| 2025年4Q | 174 | 4 | 2.3 | 23 |
| 2026年2Q | 213 | 10 | 4.7 | 4 |
| 2026年4Q | 149 | −12 | −8.1 | 89 |
| 2027年1Q | 102 | 4 | 3.9 | 334 |
期ごとの単独の業績で、期首からの累計ではありません。
業績の推移
有価証券報告書 14期分
2013年3月期からの14期で、売上は536億円から362億円へ68%に減った。直近期の営業利益率は-0.6%。純利益は2期連続で増加。
| 決算期 | 売上高億円 | 営業利益億円 | 経常利益億円 | 営業利益率% | 純利益億円 |
|---|---|---|---|---|---|
| 2013年3月 | 536 | — | 41 | — | 40 |
| 2014年3月 | 585 | — | 43 | — | 47 |
| 2015年3月 | 642 | — | 34 | — | 13 |
| 2016年3月 | 557 | — | 3 | — | −8 |
| 2017年3月 | 674 | — | 10 | — | −9 |
| 2018年3月 | 890 | — | 22 | — | 19 |
| 2019年3月 | 951 | — | 5 | — | −17 |
| 2020年3月 | 658 | — | 6 | — | −18 |
| 2021年3月 | 838 | — | 39 | — | 209 |
| 2022年3月 | 753 | — | 79 | — | 275 |
| 2023年3月 | 707 | — | 73 | — | 71 |
| 2024年3月 | 579 | — | 35 | — | 45 |
| 2025年3月 | 423 | 22 | 26 | 5.2 | 54 |
| 2026年3月 | 362 | −2 | 0 | −0.6 | 93 |
金額は有価証券報告書の連結値をそのまま掲載しています。帯の長さは列ごとの最大値との比です。空欄の期は有価証券報告書からその項目の数値が取れていません(0ではありません)。
利益の構造
2026年3月期
売上高362億円のうち、営業利益として残るのは-2億円で-0.6%。営業外の損益と税金を反映した純利益は93億円、売上の25.7%にあたる。営業利益率は業種中央値6.9%を下回る水準。
- 売上原価作る・仕入れるのにかかったお金84.8%307億円
- 販売費及び一般管理費売る・管理するのにかかったお金15.7%57億円
- 営業利益費用を引いたあとに残った本業の利益-0.6%-2億円
有価証券報告書の損益計算書から、当期の金額をそのまま割り振っています。
ROICは有利子負債の開示がないため、営業利益×0.7÷(総資産−現金)の簡易式で算出しています。
お金の流れ
キャッシュフロー計算書 14期分
2026年3月期は営業CFが53億円、投資CFが101億円で、差し引きのフリーCFは154億円。この組み合わせは「資産整理型」にあたる。本業の稼ぎに加えて資産売却でも現金を作り、負債返済や還元に充てている。事業の入れ替え局面。期末の手元現金は153億円で、売上の5.1ヶ月分にあたる。
| 決算期 | 営業CF億円 | 投資CF億円 | 財務CF億円 | フリーCF億円 | 現金残高億円 |
|---|---|---|---|---|---|
| 2013年3月 | 67 | −97 | 55 | −30 | 104 |
| 2014年3月 | 55 | −24 | −36 | 31 | 104 |
| 2015年3月 | 58 | −247 | 208 | −189 | 130 |
| 2016年3月 | 43 | −60 | −4 | −17 | 107 |
| 2017年3月 | 3 | −65 | 74 | −62 | 120 |
| 2018年3月 | 47 | −50 | 80 | −3 | 194 |
| 2019年3月 | −137 | −25 | 70 | −162 | 102 |
| 2020年3月 | 283 | −25 | −186 | 258 | 172 |
| 2021年3月 | 55 | 170 | −188 | 225 | 214 |
| 2022年3月 | −2 | 200 | −165 | 198 | 258 |
| 2023年3月 | 12 | −55 | −17 | −43 | 207 |
| 2024年3月 | 82 | 2 | −54 | 84 | 252 |
| 2025年3月 | −37 | 36 | −75 | −1 | 175 |
| 2026年3月 | 53 | 101 | −180 | 154 | 153 |
本業で稼いだ現金が営業CF、設備や事業への投資が投資CF、借入と返済・配当が財務CF。営業・投資・財務の3列は縦線が0で、右がプラス、左がマイナスです。健全な会社の基本形は営業CFがプラスで投資CFがマイナス。フリーCFは営業CFと投資CFの合計で、手元に残る現金を表します。
資産と負債
貸借対照表 14期分
2026年3月期の総資産は2,552億円。このうち返さなくてよい自己資本が1,857億円で、自己資本比率は72.4%(業種中央値61.0%より厚い)。
| 決算期 | 総資産億円 | 自己資本億円 | 負債億円 | 自己資本比率% |
|---|---|---|---|---|
| 2013年3月 | 441 | 276 | 165 | 62.6 |
| 2014年3月 | 449 | 318 | 131 | 70.9 |
| 2015年3月 | 778 | 324 | 454 | 41.3 |
| 2016年3月 | 699 | 288 | 411 | 41.1 |
| 2017年3月 | 805 | 276 | 529 | 34.3 |
| 2018年3月 | 946 | 312 | 634 | 33.0 |
| 2019年3月 | 920 | 262 | 658 | 28.5 |
| 2020年3月 | 723 | 310 | 413 | 38.8 |
| 2021年3月 | 746 | 500 | 246 | 67.1 |
| 2022年3月 | 898 | 674 | 224 | 75.1 |
| 2023年3月 | 890 | 745 | 145 | 83.7 |
| 2024年3月 | 1,266 | 1,027 | 239 | 80.9 |
| 2025年3月 | 1,499 | 1,182 | 317 | 78.6 |
| 2026年3月 | 2,552 | 1,857 | 695 | 72.4 |
自己資本比率は総資産のうち返済のいらないお金の割合で、高いほど借入への依存が小さいことを示します。負債は総資産から自己資本を引いた額です。
有価証券報告書の数値から機械的に配点した参考値です。自己資本比率60%で満点、営業利益率15%で満点、直近3期の営業CFが黒字だった割合の3つを足しています。業態によって出ない要素があります。
業界内での比較
電気機器 224社との比較
同じ電気機器の企業と並べると、いちばん上に来るのは自己資本比率で224社中69位あたり、逆に低いのは売上成長率で224社中214位あたり。帯は左端が業種の最下位、右端が最上位で、縦線が真ん中にあたる。
有価証券報告書の最新期の数値をもとに、同じ業種の企業の中での順位を毎日計算しています。P25は下から4分の1、P75は上から4分の1の位置にある企業の値です。
株価
9月2日の終値
直近の終値は¥10,600で、1年前と比べて+83.3%。過去52週の値幅のなかでは62%の位置にある。
チャートの金額は株式分割と配当を反映して調整した終値で、上に出している直近の終値とは一致しないことがあります。
| 指標 | 値 |
|---|---|
| PER (実績) | 18.3倍 |
| PER (会社予想) | 4.8倍 |
| PBR | 0.44倍 |
| 配当利回り | 2.45% |
実績値は直近の決算、予想値は会社予想にもとづきます。株価は終値ベースです。
値動きの背景
8月7日に+10.78%と急伸し、2日間で約18%の上昇。25日線を+13.2%上回り、75日線も上抜け、中期トレンドは強い。52週高値13420円に約17%接近し、出来高は前日比で約2.8倍に膨らみ、買いが優勢。RSIは74.93と過熱域だが、材料次第で高値更新も視野。
値動きの背景は、株価と出来高の推移をもとにAIがまとめた見立てです。
AIの評価
AI評価株価水準の解釈です。売買の推奨ではありません
現在の株価水準をほぼ妥当と判定しています(スコア 55/100)。
PERが16.25倍で業界平均29.53倍を下回り、PBRは0.77倍で1倍を割り込み割安感があります。配当利回り2.65%は平均2.25%を上回り、配当性向44.2%。ROEは6.1%と平均より低いですが、予想では26/3期に純利益が93億円と大きく増加見込みで、将来の収益力上昇が期待されます。割安指標がある一方、売上高が減少傾向で営業赤字も予想され、両面を考慮しました。
| 指標 | この会社 | 業種平均 |
|---|---|---|
| PER (実績) | 18.3倍 | 30.8倍 |
| PER (予想) | 4.8倍 | — |
| PBR | 0.44倍 | 2.58倍 |
| ROE | 6.1% | 5.8% |
業種平均は同じ東証33業種に属する銘柄の単純平均です。銘柄数が少ない業種では平均が振れます。
AI評価判定とスコアは公開データをもとにした解釈で、将来の株価を示すものではありません。算出の考え方は編集方針に記載しています。
評価が分かれる点
AI分析投資家の見方
売上高は縮小傾向だが、26/3期は黒字確保を見込む。強気派は、プリンタ市場の成熟にもかかわらず同社の高いシェアと技術力で安定した収益を維持できると主張。また、画像処理技術を応用した新分野(車載カメラや産業用など)への展開に期待。弱気派は、プリンタ市場の縮小が止まらず、売上減少が続くことを懸念。研究開発費の負担や製品構成の変化で利益率の改善が進まないとの見方もある。
- プリンタ用ASICの高いシェア
世界シェアが高く、顧客との長期取引があり安定収益の基盤。
- 技術の転用可能性
画像処理技術は車載や産業機器向けに応用可能で新市場の開拓余地。
- 黒字転換の見通し
26/3期は予想減収ながら黒字を確保し、収益改善への期待。
- 純利益が54億円から93億円へ72%増通年影響中
2026/3期純利益93億円は前期54億円から72%増加
- PBR0.77倍と解散価値割れ通年影響弱
PBR0.7652倍、時価総額1800億円が純資産を約23%下回る
- 配当利回り2.65%で株主還元通年影響弱
配当利回り2.65%、PBR0.77倍との組み合わせで下値支援
- 株価が1年で73.6%上昇し勢い継続影響弱
1年間で+73.61%上昇、市場の関心が高い
- 売上高の減少傾向
過去3期連続で減収、プリタン市場の縮小が続く。
- 研究開発費の負担
新技術への投資が利益を圧迫し、利益率の改善を妨げる。
- 依存先の偏り
主要顧客や特定用途への依存が高く、需要変動に弱い。
- 売上高が579億円から362億円へ37%減通年影響中
2024/3期579億円→2026/3期362億円、3年間で約37%減
- 営業損益が22億円の黒字から-2億円へ悪化通年影響中
2025/3期営業利益22億円→2026/3期-2億円、営業赤字に転落
- ROE6.1%と資本効率が低位継続影響弱
ROE6.1%はPBR0.77倍の低評価につながっている
- 純利益93億円と営業利益-2億円の乖離通年影響中
純利益93億円は営業外利益に依存、営業利益-2億円で持続性懸念
- 売上高
- 減収が続くか、市場縮小の影響を把握するため。
- 営業利益率
- 黒字化の持続性や経営効率を確認するため。
- プリンタ用ASICの出荷数量
- 主力製品の需要動向を測るバロメーター。
- 新分野の売上比率
- 技術転用が進み、成長のけん引役になっているか確認。
配当
株主還元
直近の年間配当は1株あたり260円で、前期から+78.6%。いまの株価に対する利回りは2.45%。増配か配当維持が3年続いている。
| 決算期 | 1株あたり配当円 | 前期比% | 配当性向% |
|---|---|---|---|
| 2017年3月 | 34 | — | 38.6 |
| 2018年3月 | 34 | 0.0 | 48.7 |
| 2019年3月 | 17 | −50.0 | 22.1 |
| 2020年3月 | 17 | 0.0 | 33.4 |
| 2021年3月 | 80 | 370.6 | 12.9 |
| 2022年3月 | 90 | 12.5 | 9.3 |
| 2023年3月 | 90 | 0.0 | 24.3 |
| 2024年3月 | 110 | 22.2 | 27.2 |
| 2025年3月 | 140 | 27.3 | 40.6 |
| 2026年3月 | 250 | 78.6 | 44.2 |
過去の配当は株式分割にあわせて調整した金額です。配当性向は有価証券報告書に記載された各期の値で、利益のうち配当に回した割合を示します。
- 権利付き最終日—
- 権利確定日—
- 支払開始日—
- 今期の会社予想年間予想¥260
株主
有価証券報告書より
2026年3月期末の株主数は延べ9,308人。区分でいちばん多いのは個人・その他で44.5%。グループ会社や銀行などの安定株主が34.7%を占め、残る65.3%が市場で売買されうる浮動株にあたる。
所有者の区分ごとの比率
| 所有者の区分 | 2021年3月% | 2022年3月% | 2023年3月% | 2024年3月% | 2025年3月% | 2026年3月% |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 個人・その他 | 33.6 | 37.7 | 39.1 | 38.2 | 42.3 | 44.5 |
| 自己株式 | 5.5 | 12.7 | 12.6 | 14.1 | 17.3 | 21.4 |
| 金融機関 | 19.6 | 20.1 | 18.7 | 18.4 | 19.1 | 18.0 |
| 外国法人 | 32.5 | 28.4 | 28.6 | 29.9 | 23.3 | 17.7 |
| 事業法人 | 11.0 | 11.5 | 11.5 | 12.0 | 12.6 | 16.6 |
| 証券会社 | 3.0 | 2.0 | 1.9 | 1.3 | 2.5 | 3.0 |
| 外国人個人 | 0.3 | 0.2 | 0.2 | 0.2 | 0.2 | 0.2 |
発行済株式に対する持ち株比率です。単元未満株の扱いにより、合計が100%にならない期があります。
大株主上位10者
| 順位 | 株主 | 持ち株比率 % |
|---|---|---|
| 01 | 日本マスタートラスト信託銀行株式会社(信託口) | 9.27 |
| 02 | 株式会社シンドウ・アンド・アソシエイツ | 6.62 |
| 03 | 有限会社シンドウ | 6.50 |
| 04 | 進藤晶弘 | 2.94 |
| 05 | 進藤律子 | 2.81 |
| 06 | 松井典子 | 2.66 |
| 07 | 青木未佳 | 2.59 |
| 08 | 株式会社三菱UFJ銀行 | 2.56 |
| 09 | 株式会社日本カストディ銀行(信託口) | 2.36 |
| 10 | 住友生命保険相互会社 | 2.10 |
有価証券報告書の大株主の状況から、上位10者を掲載しています。信託銀行の名義は、実際の保有者ではなく運用を預かる先を指すことがあります。
- 2026-06-17進藤晶弘新規の大量保有報告2.04%-0.78pt
- 2026-06-10進藤晶弘新規の大量保有報告2.82%+0.20pt
- 2026-06-10進藤晶弘変更報告2.82%+0.20pt
- 2026-06-01進藤晶弘新規の大量保有報告2.82%+0.20pt
提出があった時点の記録です。その後5%を割った保有者が一覧に残ることがあります。
株価指標の推移
有価証券報告書 14期分
1株利益は14期で+240%、1株純資産は14期で+945%。直近期のROEは6.1%で、日本株の目安とされる8%を下回る。
| 決算期 | EPS円 | BPS円 | ROE% | PER倍 | 配当性向% |
|---|---|---|---|---|---|
| 2013年3月 | 170 | 1,182 | 15.4 | 8.6 | 38.6 |
| 2014年3月 | 202 | 1,363 | 15.9 | 6.0 | 13.7 |
| 2015年3月 | 56 | 1,438 | 3.9 | 25.0 | 22.9 |
| 2016年3月 | −35 | 1,342 | −2.6 | — | 31.6 |
| 2017年3月 | −44 | 1,281 | −3.4 | — | 38.6 |
| 2018年3月 | 90 | 1,435 | 6.6 | 42.5 | 48.7 |
| 2019年3月 | −79 | 1,205 | −6.0 | — | 22.1 |
| 2020年3月 | −82 | 1,290 | −6.6 | — | 33.4 |
| 2021年3月 | 961 | 2,299 | 53.6 | 3.7 | 12.9 |
| 2022年3月 | 1,349 | 3,517 | 46.9 | 2.8 | 9.3 |
| 2023年3月 | 369 | 3,883 | 10.0 | 8.8 | 24.3 |
| 2024年3月 | 242 | 5,640 | 5.1 | 16.0 | 27.2 |
| 2025年3月 | 306 | 6,901 | 4.9 | 14.3 | 40.6 |
| 2026年3月 | 578 | 12,350 | 6.1 | 13.2 | 44.2 |
有価証券報告書に記載された各期の値です。PERは期末時点の株価にもとづく実績値で、いまの株価から計算した値とは異なります。
- EPS1株利益
- 1株が1年で稼いだ純利益。伸びていれば株の稼ぐ力が育っている
- BPS1株純資産
- 1株あたりの持ち分。会社に積み上がった蓄えの目安
- ROE自己資本利益率
- 株主のお金でどれだけ稼いだか。日本株では8%が一つの目安
- PER期末実績
- 株価が1年分の利益の何倍か。低いほど割安とは限らず、期待の低さのこともある
- 配当性向利益からの還元率
- 利益のうち配当に回した割合。高すぎる場合は無理をしている可能性もある
経営陣
11名 有価証券報告書の提出日現在
有価証券報告書に載っている役員は11名。2026/3期の役員報酬は総額419百万円。社内取締役1人あたりの報酬は、従業員の平均年収の約7倍にあたる。
| 氏名 | 役職 | 年齢 |
|---|---|---|
| 肥川哲士 | 代表取締役社長 | 68 |
| 進藤晶弘 | 取締役会長 | 85 |
| 林能昌 | 取締役副社長 執行役員 ハードウェア事業本部長 | 68 |
| 岩井正明 | 取締役 執行役員 管理統括部長 | 62 |
| 永田潤子 | 取締役 | 64 |
| 長井完文 | 取締役 | 54 |
| 松本平八 | 取締役 | 79 |
| 中村哲 | 取締役 | 68 |
| 青木博士 | 常勤監査役 | 55 |
| 北野敬一 | 監査役 | 63 |
| 古川智祥 | 監査役 | 47 |
役員報酬の内訳2026/3期
| 役員の区分 | 人数名 | 固定報酬百万円 | 業績連動百万円 | その他百万円 | 合計百万円 | 1人あたり百万円 |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 取締役(社内) | 6 | 161 | 98 | 66 | 326 | 54 |
| 社外取締役 | 7 | 62 | 5 | 14 | 81 | 12 |
| 監査役 | 1 | 12 | — | — | 12 | 12 |
有価証券報告書の役員報酬等の総額から、区分ごとの内訳を載せています。人数は当期中に在任した延べ人数のため、期末の人数と一致しない期があります。
有価証券報告書
有価証券報告書 2026/3期
会社自身が書いた有価証券報告書の本文を、章ごとにそのまま収録しています (要約ではありません)。
事業の内容264字を開く
何をしている会社か、会社自身の説明
経営方針・対処すべき課題4,520字を開く
経営陣が考える方向性と課題
事業等のリスク4,212字を開く
会社が自認するリスクの一覧
経営成績の分析 (MD&A)8,624字を開く
業績がなぜこうなったかの経営陣の説明
EDINET提出の有価証券報告書から自動抽出。表は文字起こしのため崩れることがあります。
開示資料
出典
このページの財務・役員・株主等のデータは、金融庁EDINETに提出された開示書類から自動抽出しています。会計基準は JapanGAAP。
- 有価証券報告書有価証券報告書-第36期(2025/04/01-2026/03/31)2026-06-24
- 半期報告書半期報告書-第36期(2025/04/01-2026/03/31)2025-11-14
- 有価証券報告書有価証券報告書-第35期(2024/04/01-2025/03/31)2025-06-20
- 半期報告書半期報告書-第35期(2024/04/01-2025/03/31)2024-11-13
- 有価証券報告書有価証券報告書-第34期(2023/04/01-2024/03/31)2024-06-21
- 四半期報告書四半期報告書-第34期第3四半期(2023/10/01-2023/12/31)2024-02-14
- 四半期報告書四半期報告書-第34期第2四半期(2023/07/01-2023/09/30)2023-11-13
- 四半期報告書四半期報告書-第34期第1四半期(2023/04/01-2023/06/30)2023-08-09
- 有価証券報告書有価証券報告書-第33期(2022/04/01-2023/03/31)2023-06-23
- 四半期報告書四半期報告書-第33期第3四半期(2022/10/01-2022/12/31)2023-02-10
- 四半期報告書四半期報告書-第33期第2四半期(令和4年7月1日-令和4年9月30日)2022-11-11
- 四半期報告書四半期報告書-第33期第1四半期(令和4年4月1日-令和4年6月30日)2022-08-10
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