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日経平均64,325.64-1,890NYダウ53,020.8+254ドル円158.87-1NASDAQ26,203.91+104S&P 5007,667.95+36SOX 指数11,316.82+289/2終値

東急建設

TOKYU CONSTRUCTION CO.,LTD.1720 · Prime · 建設業

東急グループの建設会社。建築・土木工事を核に、不動産事業やICTサービス等も展開。

概要

東急グループの総合建設会社である東急建設は、中高層ビルや土木工事を主力とし、不動産事業やICT関連サービスも手掛ける。連結売上高は約2,900億円規模(2025年3月期)で、2026年3月期には3,412億円を計画する。営業利益率は3%台から4.8%への改善を目標に掲げる中堅ゼネコンである。本社は東京都渋谷区に置く。

建築・土木・不動産の3セグメント体制

東急建設は報告セグメントとして「建設事業(建築)」「建設事業(土木)」「不動産事業等」の3つを有する。2026年3月期の売上高は建築が2,592億円、土木が743億円、不動産等が75億円で、建設事業が全体の97.8%を占める。建築ではオフィスビルや商業施設、集合住宅を、土木では道路・鉄道・上下水道を手掛ける。不動産事業等には自社保有不動産の販売・賃貸、ICT関連サービス、PFI事業、ベンチャー投資が含まれる。

東急グループとの緊密な連携

同社は東急株式会社および東急電鉄株式会社をその他の関係会社とし、両社から工事を継続的に受注する。主要な顧客としても両社が名を連ねる。グループ内で建設部門を担う立場にあり、東急ブランドの価値を競争力の一つとして位置付ける。一方で、子会社や関連会社への発注も行い、グループ全体で建設事業を展開する。

長期経営計画で目標を設定

2021年策定の10カ年長期経営計画「To zero, from zero.」に基づき、2026年度に連結営業利益165億円(営業利益率5.0%)、ROE9.7%、D/Eレシオ0.5倍以下、自己資本比率40%程度を目指す。さらに2030年度には営業利益220億円以上、ROE10.0%以上を掲げる。脱炭素・廃棄物ゼロ・防災減災の3つの提供価値を軸とする。

業界の中での役割は総合建設業(ゼネコン)にあたる。

この章の文章は、有価証券報告書と会社の開示をもとにAIが編纂しています。数値は開示のままで、AIには生成させていません。

売上高
3,412億円
営業利益
163億円
営業利益率
4.8%
純利益
134億円
2026/3 通期の連結業績。決算の内訳は最新の決算以降にあります。

何をしている会社か

有価証券報告書「事業の内容」(2026/3期)より

事業別の売上と利益

2026/3
事業売上構成比利益利益率
建設事業(建築)2,592億円76.0%155億円6.0%
建設事業(土木)744億円21.8%97億円13.0%
不動産事業等76億円2.2%11億円14.5%

有価証券報告書のセグメント情報から、外部顧客への売上とセグメント利益をそのまま掲載しています。全社費用・セグメント間取引の消去は含みません。

01建設(建築)主力

オフィスビル、商業施設、集合住宅等の建築工事を元請けとして受注・施工。子会社や関連会社に一部発注。

主要顧客東急株式会社、東急電鉄株式会社

主な製品・サービス1
建築工事
各種建築物の設計・施工。

02建設(土木)主力

道路、鉄道、上下水道等の土木工事を元請けとして受注・施工。

主要顧客東急株式会社、東急電鉄株式会社

主な製品・サービス1
土木工事
インフラ整備に関する設計・施工。

03不動産事業等副次

不動産の販売・賃貸事業、ICT関連サービス事業、PFI事業、ベンチャー投資等を展開。

主な製品・サービス2
不動産販売・賃貸
自社保有不動産の販売・賃貸。
ICT関連サービス
子会社による情報通信技術関連サービス。

製品と技術

建築工事:中高層ビルから商業施設まで

建築部門では、オフィスビル、商業施設、集合住宅などの設計・施工を手掛ける。東急グループ向けの案件に加え、一般民間工事や官公庁工事も受注する。2026年3月期の建築工事の完成工事高は2,592億円で、前期比18.0%増加した。子会社の東建産業や東急リニューアル、海外子会社も建築工事を担当する。

土木工事:インフラ整備を支える

土木部門では、道路、鉄道、上下水道などのインフラ整備に関する設計・施工を行う。国内民間工事および官公庁工事が主体であり、2026年3月期の完成工事高は743億円で前期比8.6%増、セグメント利益は97億円で114.4%増と大幅に改善した。海外ではインドネシアとタイの子会社も土木工事を手掛ける。

不動産事業とICT・PFI・ベンチャー投資

不動産事業等セグメントでは、自社保有不動産の販売・賃貸に加え、子会社の東急リニューアルがICT関連サービスを提供。大阪消防PFIが「大阪府立消防学校再整備等事業」を、東急建設-GBイノベーション投資事業有限責任組合がベンチャー投資を行う。2026年3月期の売上高は75億円、セグメント利益は10億円であった。

有価証券報告書の事業の記述をもとにAIが編纂しています。

業界での位置づけ

建設業のなかでの位置

国内ゼネコン大手、収益改善進む

東急建設は、東急グループに属する中堅ゼネコンで、ビル・土木・インフラ工事を手掛ける。同業のミライト・ワンやショーボンドHDと比較すると、東急建設は総合建設会社として売上高は大きい(2025/3期2,931億円)が、営業利益率は3%と低め。しかし2026/3期には売上高3,412億円、営業利益率4.78%へ改善見込み。グループ内の需要や公共工事を中心に受注は堅調だが、利益率の低さが課題。収益改善により業界内での競争力強化を図る。

強み

  • グループ内からの建設需要が安定受注源となり、売上基盤が強固。
  • 2025/3期2,931億→2026/3期3,412億と増収計画、成長軌道。
  • ビル・土木・インフラと多岐にわたる工事実績、業界での知名度。
  • 営業利益率が3%→4.78%へ改善見込み、収益性向上を推進中。

課題

  • 同業のミライト・ワン比でも利益率が低く、改善が必要。
  • 公共工事や民間工事の競争、資材価格上昇が収益圧迫要因。
  • 東急グループ内需要に依存し、グループ景況の影響を受けやすい。

強みと課題は、開示資料をもとにAIがまとめた見立てです。

同業の企業

総合建設 (ゼネコン)の時価総額近傍。太字が東急建設

時価総額で並べると、掲載11社のなかで6番目にあたる。

#企業時価総額PER
14547キッセイ薬品工業1,892億円12.3倍
21885東亜建設工業1,836億円8.4倍
35232住友大阪セメント1,742億円15.5倍
41879新日本建設1,406億円8.8倍
55911横河ブリッジホールディングス1,284億円13.6倍
61720東急建設1,245億円9.2倍
71870矢作建設工業967億円11.0倍
84212積水樹脂929億円22.4倍
99743丹青社734億円11.9倍
101852淺沼組734億円14.1倍
111815鉄建建設669億円12.4倍

時価総額は直近の終値ベース。同業の範囲は独自の業界分類(総合建設 (ゼネコン))に従っています。

会社の歴史

沿革 11件

持株会社を経由した事業承継と上場(2003年)

2003年4月、TCホールディングズ株式会社が設立され、同年7月に建設業許可を取得。同年10月、同社が旧東急建設の建設事業部門を承継し、社名を東急建設株式会社に変更した。同時に株式を承継し、東建産業、田園都市設備工業、東急リニューアルが連結子会社となり、東京証券取引所市場第一部に上場した。

子会社の売却による事業整理(2008年・2013年)

2008年8月、設備工事子会社の田園都市設備工業の全株式をグループ外に売却。2013年6月には、東建産業の仮設機材事業を会社分割し、承継会社トーケン機材の全株式を売却した。これらの動きは、非中核事業の切り離しによる経営資源の集中を目的としたものと考えられる。

東南アジアを中心とした海外展開(2011年~)

2011年3月、インドネシアにPT. TOKYU CONSTRUCTION INDONESIAを設立。2013年11月にはタイにGOLDEN TOKYU CONSTRUCTION CO., LTD.を設立。2020年10月、ラオスのINDOCHINE ENGINEERING LIMITEDの全株式を取得し連結子会社化。同年11月には米国子会社TC PACIFIC CONSTRUCTION, LLCを設立し、海外事業の拡大を進めた。

リニューアル事業とICT事業の譲渡(2018年)

2018年4月、東急建設は首都圏(東京都・神奈川県中心)における建築リニューアル事業およびICT関連サービス事業を、子会社の東急リニューアルに譲渡した。これにより、グループ内での事業再編と効率化を図った。

プライム市場への移行(2022年)

2022年4月、東京証券取引所の市場区分見直しに伴い、市場第一部からプライム市場へ移行した。この移行は、上場基準の変更に対応したものであり、同社の企業規模や流動性がプライム市場の要件を満たしていることを示す。

年表11件を開く

2000年代

  • 2003年4月TCホールディングズ㈱設立
  • 2003年7月TCホールディングズ㈱は建設業法による国土交通大臣許可(特-15)第20220号の許可を受けました。
  • 2003年10月上場TCホールディングズ㈱は(旧)東急建設の建設事業部門を承継し、社名を東急建設㈱に変更しました。同時に、株式を承継することにより、東建産業㈱、田園都市設備工業㈱、東急リニューアル㈱が連結子会社となりました。株式を東京証券取引所市場第一部に上場
  • 2008年8月田園都市設備工業㈱の全株式を当社グループ外に売却

2010年代

  • 2011年3月PT. TOKYU CONSTRUCTION INDONESIA(現 連結子会社)設立
  • 2013年6月東建産業㈱の仮設機材事業を会社分割し、承継会社のトーケン機材㈱の全株式を当社グループ外に売却
  • 2013年11月GOLDEN TOKYU CONSTRUCTION CO., LTD.(現 連結子会社)設立
  • 2018年4月当社の首都圏(東京都・神奈川県を中心としたエリア)における建築リニューアル事業及び ICT関連サービス事業を東急リニューアル㈱に譲渡

2020年代

  • 2020年10月INDOCHINE ENGINEERING LIMITEDの全株式を取得(現 連結子会社)
  • 2020年11月TC PACIFIC CONSTRUCTION, LLC(現 連結子会社)設立
  • 2022年4月東京証券取引所の市場区分の見直しにより市場第一部からプライム市場へ移行

有価証券報告書の沿革をもとにAIが通史として編纂しています。年表は沿革の記載そのままです。

これからの方針

有価証券報告書 2026/3期の経営方針より

会社は4つの方針を掲げている。そのうち5項目には、達成する数字が明記されている。

会社が掲げている数値目標
  • 連結営業利益2026年度まで165億円(率5.0%)
  • 連結営業利益2030年度まで220億円以上(率5.0%以上)
  • 連結ROIC2030年度まで7.0%以上
  • 連結ROE2030年度まで10.0%以上
  • D/Eレシオ2030年度まで0.5倍以下

有価証券報告書の原文に書かれた目標だけを載せています。達成度の評価や推計は加えていません。

  1. 01

    コア事業と戦略事業の二軸展開

    国内土木・建築・建築リニューアルを「コア事業」、国際・不動産・新規事業を「戦略事業」と位置づけ、既存事業の深掘りと新規分野の模索を実践する。

  2. 02

    3つの提供価値によるブランド確立

    「脱炭素」「廃棄物ゼロ」「防災・減災」を軸にした価値提供と、人材・デジタル技術の競争優位構築により「東急建設ブランド」を訴求・確立する。

  3. 03

    人材とデジタル技術を競争力の源泉に

    人材の確保・育成とデジタル技術の活用を推進し、構造変革に対応できる組織体制を構築する。

  4. 04

    協力会社との関係強化と物価高騰対応

    物価高騰への対応を進めつつ、協力会社との連携を強化し、安定的な事業基盤を確保する。

有価証券報告書の「経営方針、経営環境及び対処すべき課題等」から、AIが項目ごとに整理しています。数値目標は原文に書かれたものだけです。

社員と組織

有価証券報告書 10期分

グループ全体で2,911人が働いている。提出会社(単体)の平均年収は1,028万円で、9期前と比べて+9.8%平均年齢は43.5歳、平均勤続年数は18.0年。

決算期平均年収万円平均年齢平均勤続連結従業員数一人当たり営業利益万円
2017年3月2,622
2018年3月2,735
2019年3月93645.820.72,784
2020年3月94645.620.32,843
2021年3月86045.320.03,010
2022年3月73345.119.73,012
2023年3月76445.219.63,041
2024年3月83843.918.72,877
2025年3月88944.118.72,845309
2026年3月1,02843.518.02,911560

平均年収・平均年齢・平均勤続は有価証券報告書に記載された提出会社(単体)の値、従業員数はグループ全体の値です。一人当たり営業利益は連結営業利益を連結従業員数で割ったもので、給与などの費用を払ったあとに一人あたりいくら残るかの目安になります。

多様性の開示2026年3月期・提出会社(単体)
女性管理職比率1.6%
縦線は目安の30%
男性育休取得率102.7%
縦線は目安の85%
女性の賃金(男性=100)65.6%
100なら男女で差がない状態

拠点とグループ

設備と関係会社

関係会社16(国内 9 / 海外 7、うち連結子会社 11) を有報から抽出しています。

主要な設備 (帳簿価額 上位6)
技術研究所 — 相模原市中央区2,791百万円
建設事業
相模原工場 — 相模原市中央区1,959百万円
建設事業
渋谷1-15所在ビル(東京都渋谷区) ※11,936百万円
不動産事業等
宇田川町126番所在店舗(東京都渋谷区) ※11,603百万円
不動産事業等
宇田川西地区暫定店舗(東京都渋谷区) ※11,534百万円
不動産事業等
宇田川町オフィス(東京都渋谷区) ※11,448百万円
不動産事業等
主な関係会社
  • 国内
    東建産業株式会社
    東京都渋谷区 · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 国内
    東急リニューアル株式会社
    東京都渋谷区 · 連結子会社
    議決権90.5%
  • 海外
    PT. TOKYU CONSTRUCTION INDONESIA
    JAKARTA INDONESIA · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 海外
    GOLDEN TOKYU CONSTRUCTION CO., LTD.
    YANGON MYANMAR · 連結子会社
    議決権60.0%
  • 海外
    INDOCHINE ENGINEERING LIMITED
    SINGAPORE · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 海外
    INDOCHINE ENGINEERING VIETNAM LLC
    HO CHI MINH CITY VIETNAM · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 海外
    INDOCHINE ENGINEERING PTY.LIMITED
    BRISBANE AUSTRALIA · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 国内
    株式会社川村積算
    東京都文京区 · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 海外
    TC PACIFIC CONSTRUCTION, LLC
    GUAM · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 国内
    大阪消防PFI株式会社
    大阪市北区 · 連結子会社
    議決権45.3%
  • 国内
    東急建設-GBイノベー ション投資事業有限責任組合
    東京都渋谷区 · 連結子会社
    議決権99.5%
  • 国内
    世紀東急工業株式会社
    東京都港区 · 持分法適用会社
    議決権24.5%
残りのグループ会社4社を開く
  • 東急グリーンシステム株式会社横浜市青葉区23%
  • CH. KARNCHANG-TOKYU CONSTRUCTION CO., LTD.BANGKOK THAILAND45%
  • あすか創建株式会社東京都品川区21%
  • 東急株式会社東京都渋谷区15%
公共調達・補助金 (gBizINFO)
  • 調達
    津地家簡裁庁舎新営建築工事
    最高裁判所 · 2022-08-18
    32億円
  • 調達
    熊本刑務所庁舎収容棟等新営(建築)工事
    法務省 · 2019-11-12
    18.5億円
  • 調達
    熊本刑務所庁舎収容棟等新営(建築)工事(第5回変更)
    法務省 · 2022-04-04
    2.2億円
  • 調達
    戦略的イノベーション創造プログラム(SIP)第3期/人協調型ロボティクスの拡大に向けた基盤技術・ルールの整備人‐ロボット協調を実現するスマートビルの社会実装に関する研究開発
    国立研究開発法人新エネルギー・産業技術総合開発機構 · 2024-12-20
    3,563万円
  • 調達
    東京障害者職業能力開発校における備品(潅水装置)の購入(再度公告入札)
    厚生労働省 · 2018-02-21
    315万円
  • 調達
    飛行検査センター格納庫大扉レール修理作業及び庁舎修繕作業
    国土交通省 · 2021-01-13
    145万円

出典: gBizINFO (経済産業省)

業績のいま

有価証券報告書・決算短信より

2026年3月期の売上高は3,412億円営業利益163億円前期と比べると増収増益で、売上が+16.4%、利益が+85.2%。

売上高
+16.4%
3,412億円
営業利益
+85.2%
163億円
純利益
+103.0%
134億円
営業利益率
4.8%
前期比 +1.8%pt

会社が出している今期の予想2027年3月期

項目会社予想前期実績
売上高3,340億円3,412億円
営業利益165億円163億円
純利益110億円134億円
1株あたり配当¥43¥43

会社が決算短信で公表した予想です。証券会社の予想ではありません。 短信の原本

四半期の推移

10期分

直近は2027年1Qで、売上は741億円、営業利益は27億円。前年の2024年1Qと比べると、売上は+17.8%、営業利益は+1250.0%。

対象期間売上高億円営業利益億円営業利益率%純利益億円
2023年4Q87929
2024年1Q62920.38
2024年2Q718182.517
2024年3Q70560.95
2024年4Q80543
2025年2Q1,18600.0−1
2025年4Q1,745885.067
2026年2Q1,501513.441
2026年4Q1,9111125.993
2027年1Q741273.620

期ごとの単独の業績で、期首からの累計ではありません。

業績の推移

有価証券報告書 14期分

2013年3月期からの14期で、売上は2,286億円から3,412億円へ1.5倍に増えた。直近期の営業利益率は4.8%。売上は2期連続で増加。

決算期売上高億円営業利益億円経常利益億円営業利益率%純利益億円
GOLDEN TOKYU CONSTRUCTION CO., LTD.(現 連結子会社)設立
2013年3月2,28623−6
2014年3月2,2623627
2015年3月2,6288058
2016年3月2,964198133
2017年3月2,436188137
2018年3月3,207221161
2019年3月3,314229155
TC PACIFIC CONSTRUCTION, LLC(現 連結子会社)設立
2020年3月3,222220149
2021年3月2,3154926
2022年3月2,581−51−75
2023年3月2,8895052
2024年3月2,8579773
2025年3月2,93188973.066
2026年3月3,4121631764.8134

金額は有価証券報告書の連結値をそのまま掲載しています。帯の長さは列ごとの最大値との比です。空欄の期は有価証券報告書からその項目の数値が取れていません(0ではありません)。

利益の構造

2026年3月期

売上高3,412億円のうち、営業利益として残るのは163億円4.8%。営業外の損益と税金を反映した純利益は134億円、売上の3.9%にあたる。営業利益率は業種中央値7.3%を下回る水準。

売上高を100としたときの内訳
  • 売上原価作る・仕入れるのにかかったお金89.0%3,036億円
  • 販売費及び一般管理費売る・管理するのにかかったお金6.2%213億円
  • 営業利益費用を引いたあとに残った本業の利益4.8%163億円

有価証券報告書の損益計算書から、当期の金額をそのまま割り振っています。

粗利率
11.0%
売上から原価を引いて残る割合
営業利益率業種比2.5pt
4.8%
本業の利益として残る割合
純利益率業種比1.5pt
3.9%
税金まで払って最後に残る割合
ROE業種比+1.7pt
12.6%
株主のお金がどれだけ利益を生んだか
ROA
4.3%
資産全体がどれだけ利益を生んだか
ROIC
4.4%
事業に使うお金がどれだけ利益を生んだか

ROICは有利子負債の開示がないため、営業利益×0.7÷(総資産−現金)の簡易式で算出しています。

お金の流れ

キャッシュフロー計算書 14期分

2026年3月期は営業CFが69億円、投資CFが−25億円で、差し引きのフリーCFは44億円この組み合わせは積極投資型にあたる。本業で稼ぎつつ、さらに資金を調達して大きな投資に踏み込んでいる。成長への布石の局面期末の手元現金は496億円で、売上の1.7ヶ月分にあたる

決算期営業CF億円投資CF億円財務CF億円フリーCF億円現金残高億円
2013年3月143−6−86137231
2014年3月−93−2165−114182
2015年3月21−15−76183
2016年3月390−3−60387507
2017年3月−235−17−28−252226
2018年3月162−34−65128289
2019年3月297−58−36239491
2020年3月−334−75216−409295
2021年3月116−38−3378342
2022年3月122−5−75117386
2023年3月20424−28228587
2024年3月−540−14285−554319
2025年3月412−16−319396397
2026年3月69−255444496

本業で稼いだ現金が営業CF、設備や事業への投資が投資CF、借入と返済・配当が財務CF。営業・投資・財務の3列は縦線が0で、右がプラス、左がマイナスです。健全な会社の基本形は営業CFがプラスで投資CFがマイナス。フリーCFは営業CFと投資CFの合計で、手元に残る現金を表します。

資産と負債

貸借対照表 14期分

2026年3月期の総資産は3,108億円。このうち返さなくてよい自己資本が1,127億円で、自己資本比率は35.9%(業種中央値55.5%より薄い)

決算期総資産億円自己資本億円負債億円自己資本比率%
2013年3月1,5423251,21721.0
2014年3月1,6973531,34420.7
2015年3月1,9224491,47323.2
2016年3月2,1455421,60325.2
2017年3月2,0486641,38432.3
2018年3月2,4987921,70631.6
2019年3月2,6509301,72035.0
2020年3月2,3591,0171,34242.9
2021年3月2,2661,0351,23145.4
2022年3月2,3789311,44738.9
2023年3月2,4929601,53238.2
2024年3月2,6451,0081,63737.8
2025年3月2,7431,0271,71637.1
2026年3月3,1081,1271,98235.9

自己資本比率は総資産のうち返済のいらないお金の割合で、高いほど借入への依存が小さいことを示します。負債は総資産から自己資本を引いた額です。

2026年3月期の内訳
現金及び預金
496億円
すぐ使えるお金
利益剰余金
855億円
過去の利益の積み上がり
負債合計
1,982億円
いつか返す必要があるお金
財務の健全性
54
/ 100
安定性自己資本比率24 / 40
収益力営業利益率10 / 30
現金創出営業CFの黒字継続20 / 30

有価証券報告書の数値から機械的に配点した参考値です。自己資本比率60%で満点、営業利益率15%で満点、直近3期の営業CFが黒字だった割合の3つを足しています。業態によって出ない要素があります。

業界内での比較

建設業 140社との比較

同じ建設業の企業と並べると、いちばん上に来るのは売上成長率140社中28位あたり、逆に低いのは自己資本比率140社中121位あたり帯は左端が業種の最下位、右端が最上位で、縦線が真ん中にあたる。

ROE株主の出したお金でどれだけ利益を生んだか
12.6%/中央値 10.9%
P25 7.9%P75 14.3%
営業利益率下位売上のうち本業の利益として残る割合
4.8%/中央値 7.3%
P25 5.1%P75 9.4%
自己資本比率下位総資産のうち返済のいらないお金の割合
35.9%/中央値 55.5%
P25 43.8%P75 66.2%
売上成長率上位前期からの売上の伸び
16.4%/中央値 4.8%
P25 -1.9%P75 12.7%
配当利回り株価に対して1年で受け取る配当の割合
3.7%/中央値 3.5%
P25 2.7%P75 4.3%

有価証券報告書の最新期の数値をもとに、同じ業種の企業の中での順位を毎日計算しています。P25は下から4分の1、P75は上から4分の1の位置にある企業の値です。

株価

9月2日の終値

直近の終値は¥1,166で、1年前と比べて+5.0%過去52週の値幅のなかでは21%の位置にある。

¥1,166-3.0%1ヶ月+1.7%1年+5.0%時価総額1,245億円
過去52週の値幅
安値¥1,025高値¥1,693

チャートの金額は株式分割と配当を反映して調整した終値で、上に出している直近の終値とは一致しないことがあります。

指標
PER (実績)9.2倍
PER (会社予想)11.3倍
PBR1.12倍
配当利回り3.69%

実績値は直近の決算、予想値は会社予想にもとづきます。株価は終値ベースです。

値動きの背景

株価は7月上旬に1223円まで上昇するも、その後は失速。8月4日終値は1146円で、1ヶ月で5.91%下落した。25日移動平均線(1177.88円)を下回る軟調な展開で、75日線(1229.83円)や200日線(1278.77円)も株価の上値抵抗となっている。52週高値1693円からは約32%下落する一方、52週安値1025円からは約12%高い水準。過去1年では11.73%上昇しており、中期的な底固め局面とみられる。出来高は7月17日に467,700株と急増したが、8月に入り30万株前後で推移し、売買はやや落ち着いている。RSIは43.89と中立圏で、方向感に欠ける状態だ。

値動きの背景は、株価と出来高の推移をもとにAIがまとめた見立てです。

AIの評価

AI評価

株価水準の解釈です。売買の推奨ではありません

現在の株価水準を割安と判定しています(スコア 80/100)

PERが9.29倍と業界平均の14.04倍を大幅に下回り、PBRも1.09倍と平均1.49倍より低い。ROEは12.6%と収益性は高い。配当利回り3.49%、配当性向36.7%と安定した配当を維持。直近の売上高は3412億円、営業利益率4.78%と改善傾向にあり、業績成長が期待できる。指標は全面的に割安を示しており、投資価値は高い。ただし、配当利回りは平均と同水準で、増配余地は限定的。

指標この会社業種平均
PER (実績)9.2倍14.4倍
PER (予想)11.3倍
PBR1.12倍1.55倍
ROE12.6%11.8%

業種平均は同じ東証33業種に属する銘柄の単純平均です。銘柄数が少ない業種では平均が振れます。

AI評価判定とスコアは公開データをもとにした解釈で、将来の株価を示すものではありません。算出の考え方は編集方針に記載しています。

評価が分かれる点

AI分析

投資家の見方

業績は拡大傾向にあり、2026年3月期の営業利益率は4.78%と改善が見込まれる。強気派は、首都圏での再開発需要とインフラ更新需要の高まり、グループからの安定受注を評価する。一方、弱気派は、建設業界全体の人件費高騰や資材価格上昇、公共投資の先行き不透明感を懸念する。株価は1年で11.7%上昇しており、市場の期待も高いが、PER9倍台は割安ともいえる。

プラスに働く材料7
  • 首都圏再開発需要

    都市部の再開発プロジェクトが増加しており、建築需要が旺盛。

  • グループシナジー

    東急グループから安定した受注が見込まれ、収益の下支えになる。

  • 収益性の改善

    営業利益率が3%から4.78%へ上昇し、利益成長が期待できる。

  • 2026年3月期営業利益163億円と前期比85%増益予想通年影響

    営業利益88億円→163億円と75億円増加。売上高も2931億円→3412億円に拡大

  • 2026年3月期純利益134億円と倍増の最高益予想通年影響

    純利益66億円→134億円と68億円増。過去最高益を見込む

  • 営業利益率3.0%→4.78%へ大幅改善通年影響

    営業利益率が3.0%から4.78%へ上昇。売上高3412億円の利益率1pt改善は約34億円の増益効果

  • 配当利回り3.49%とPBR1.09倍の割安感継続影響

    配当利回り3.49%、PER9.29倍。ROE12.6%と併せバリュエーションに割安感

マイナスに働く材料7
  • コスト上昇

    建設資材価格や人件費の高騰が利益を圧迫する恐れがある。

  • 公共投資の不透明さ

    政府の財政状況次第で公共工事が減少するリスクがある。

  • 競争激化

    ゼネコン間の競争が激しく、受注価格が下落する可能性がある。

  • 営業利益率4.78%と依然低水準通年影響

    売上高3412億円に対し営業利益163億円で利益率4.78%。原価管理の課題が残る

  • 売上高は2025年3月期まで増加率2.6%と低調通年影響

    2025年3月期の売上高は2931億円で2024年3月期の2857億円から74億円増に留まった

  • 外国人保有24.96%と高く外部環境の影響を受けやすい継続影響

    外国人保有比率24.96%。世界市場の変動や為替次第で売りが出やすい

  • 2025年3月期は純利益66億円と前期から減益通年影響

    純利益は2024年3月期73億円→2025年3月期66億円に減少。利益の安定性に課題

次の決算で確かめる点
受注高
将来の売上高を占う主要な先行指標。
営業利益率
コスト管理の巧拙と採算性を示す。
グループ関連受注比率
グループ依存度を測り、事業の安定性を確認する。

配当

株主還元

直近の年間配当は1株あたり43で、前期から+5.3%いまの株価に対する利回りは3.69%。増配か配当維持が5年続いている。

年間配当
¥43
1株あたり
配当利回り
3.69%
いまの株価に対して
配当性向
36.7%
利益のうち配当に回した割合
連続増配等
5年
増配か維持が続いた年数
決算期1株あたり配当前期比%配当性向%
2017年3月2621.9
2018年3月3119.221.3
2019年3月30−3.222.8
2020年3月300.026.2
2021年3月10−66.784.0
2022年3月25150.0
2023年3月3644.098.7
2024年3月372.875.7
2025年3月382.7103.1
2026年3月405.336.7

過去の配当は株式分割にあわせて調整した金額です。配当性向は有価証券報告書に記載された各期の値で、利益のうち配当に回した割合を示します。

次の配当スケジュール
  • 権利付き最終日
  • 権利確定日
  • 支払開始日
  • 今期の会社予想年間予想¥43

株主

有価証券報告書より

2026年3月期末の株主数は延べ31,679人。区分でいちばん多いのは金融機関32.8%。グループ会社や銀行などの安定株主が53.4%を占め、残る46.6%が市場で売買されうる浮動株にあたる。

所有者の区分ごとの比率

所有者の区分2021年3月%2022年3月%2023年3月%2024年3月%2025年3月%2026年3月%
金融機関37.839.137.136.436.532.8
外国法人15.014.213.813.512.624.9
事業法人26.824.423.322.321.320.6
個人・その他16.818.621.723.427.319.8
証券会社3.63.84.04.32.31.9
自己株式1.90.50.50.50.40.4
外国人個人0.00.00.00.10.10.1

発行済株式に対する持ち株比率です。単元未満株の扱いにより、合計が100%にならない期があります。

大株主上位10

順位株主持ち株比率 %
01東急株式会社14.39
02日本マスタートラスト信託銀行株式会社(信託口)11.06
03株式会社日本カストディ銀行(信託口)4.93
04株式会社日本カストディ銀行(三井住友信託銀行再信託分・東急株式会社退職給付信託口)※3.30
05STATE STREET BANK AND TRUST COMPANY 505223(常任代理人 株式会社みずほ銀行 決済営業部)2.43
06みずほ信託銀行株式会社 退職給付信託 大成建設口 再信託受託者 株式会社日本カストディ銀行1.87
07東急建設従業員持株会1.83
08株式会社きんでん1.80
09THE BANK OF NEW YORK MELLON 140044(常任代理人 株式会社みずほ銀行 決済営業部)1.80
10日本マスタートラスト信託銀行株式会社(退職給付信託口・東急株式会社口)※1.65

有価証券報告書の大株主の状況から、上位10者を掲載しています。信託銀行の名義は、実際の保有者ではなく運用を預かる先を指すことがあります。

株価指標の推移

有価証券報告書 14期分

1株利益は14期で+2476%、1株純資産は14期で+245%。直近期のROEは12.6%で、日本株の目安とされる8%を上回る。

決算期EPSBPSROE%PER配当性向%
2013年3月−5304−1.8
2014年3月253297.917.427.9
2015年3月5441914.512.530.1
2016年3月12550627.07.422.6
2017年3月12862022.86.821.9
2018年3月15174022.27.621.3
2019年3月14586918.15.722.8
2020年3月14094915.44.126.2
2021年3月259842.624.184.0
2022年3月−71883−7.6
2023年3月509065.613.598.7
2024年3月699477.412.175.7
2025年3月639596.612.7103.1
2026年3月1261,04912.611.136.7

有価証券報告書に記載された各期の値です。PERは期末時点の株価にもとづく実績値で、いまの株価から計算した値とは異なります。

EPS1株利益
1株が1年で稼いだ純利益。伸びていれば株の稼ぐ力が育っている
BPS1株純資産
1株あたりの持ち分。会社に積み上がった蓄えの目安
ROE自己資本利益率
株主のお金でどれだけ稼いだか。日本株では8%が一つの目安
PER期末実績
株価が1年分の利益の何倍か。低いほど割安とは限らず、期待の低さのこともある
配当性向利益からの還元率
利益のうち配当に回した割合。高すぎる場合は無理をしている可能性もある

経営陣

2026/3期の役員報酬は総額269百万円。社内取締役1人あたりの報酬は、従業員の平均年収の約4倍にあたる。

役員報酬の内訳2026/3

役員の区分人数固定報酬百万円株式報酬百万円その他百万円合計百万円1人あたり百万円
取締役(社内)5114314719339
社外取締役742426
監査役2343417

有価証券報告書の役員報酬等の総額から、区分ごとの内訳を載せています。人数は当期中に在任した延べ人数のため、期末の人数と一致しない期があります。

有価証券報告書

有価証券報告書 2026/3期

会社自身が書いた有価証券報告書の本文を、章ごとにそのまま収録しています (要約ではありません)。

事業の内容1,203字を開く

何をしている会社か、会社自身の説明

3 【事業の内容】 当社グループは、東急グループの構成員として開発事業の分野を担い、当社、子会社11社、関連会社5社で構成され、建設事業を中心に事業を展開しております。 当社グループの事業に係る位置付け及びセグメント情報との関連は、次のとおりであります。 なお、セグメント情報に記載された区分と同一であります。 建設事業      当社を中心に事業を行っております。当社は、子会社の東建産業㈱、東急リニューアル㈱、㈱川村積算及び関連会社の世紀東急工業㈱、東急グリーンシステム㈱、あすか創建㈱に工事とそれに附帯する事業の一部を発注しております。 海外においては、子会社のPT.TOKYU CONSTRUCTION INDONESIA、GOLDEN TOKYU CONSTRUCTION CO.,LTD.、INDOCHINE ENGINEERING LIMITEDとその子会社2社、TC PACIFIC CONSTRUCTION, LLC及び関連会社のCH.KARNCHANG-TOKYU CONSTRUCTION CO.,LTD.が事業を行っております。 また、その他の関係会社の東急㈱及びその他の関係会社の子会社の東急電鉄㈱より工事の一部を継続的に受注しております。 そして、当社グループは、建設事業を「建設事業(建築)」と「建設事業(土木)」に分類して事業を行っております。 建設事業(建築):当社の建築部門と子会社の東建産業㈱、東急リニューアル㈱、PT.TOKYU CONSTRUCTION INDONESIA、GOLDEN TOKYU CONSTRUCTION CO.,LTD.、INDOCHINE ENGINEERING LIMITED、INDOCHINE ENGINEERING VIETNAM LLC、INDOCHINE ENGINEERING PTY.LIMITED、㈱川村積算、TC PACIFIC CONSTRUCTION, LLCが建築工事とそれに附帯する事業を行っております。 建設事業(土木):当社の土木部門と子会社のPT.TOKYU CONSTRUCTION INDONESIA及びGOLDEN TOKYU CONSTRUCTION CO.,LTD.が土木工事とそれに附帯する事業を行っております。 不動産事業等 当社が不動産の販売、賃貸事業等を行っております。 また、子会社の東急リニューアル㈱はICT関連サービス事業を、子会社の大阪消防PFI㈱は「大阪府立消防学校再整備等事業」を、子会社の東急建設-GBイノベーション投資事業有限責任組合はベンチャー企業への投資を行っております。 事業の系統図は次のとおりであります。 (注) 上記系統図の連結子会社11社及び持分法適用関連会社4社のほか、関連会社1社「㈱北上さくらスクールランチ」(持分法非適用関連会社)があります。
経営方針・対処すべき課題1,883字を開く

経営陣が考える方向性と課題

1 【経営方針、経営環境及び対処すべき課題等】 文中における将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において当社グループが判断したものであります。 (1) 経営方針 当社グループは、建設事業を主要な事業内容としており、東急グループの一員として同事業の分野を担っており、東急グループ各社と連携し、安心で快適な生活環境を提供する東急ブランドをより強固にしつつ、その価値を競争力の一つとしております。 2021年3月に、創業の精神を受け継いだ企業理念に基づき、社会課題の解決を強く意識した2030年の企業ビジョン「VISION2030」、同年5月には、その達成に向けた10か年の長期戦略「長期経営計画 “To zero, from zero.”」を策定しております。これらを実行することにより持続的な企業価値向上を実現してまいります。 ①長期経営計画の概要 項 目   長期経営計画“To zero, from zero.” 計画期間   2021年度より2030年度の10か年 基本方針   国内土木・建築・建築リニューアル事業を「コア事業」、国際・不動産・新規事業を「戦略事業」と位置づけ、「知の深化」と「知の探索」を実践し、人材とデジタル技術を競争優位の源泉として3つの提供価値(「脱炭素」「廃棄物ゼロ」「防災・減災」)を軸とした5つの重点戦略を実行することにより、財務・非財務両面での持続的な企業価値の向上を目指します。 ②長期経営計画のKPI 経営指標   2026年度目標   2030年度目標 (1)連結営業利益(率)(2)連結ROIC ※1、※2(3)連結ROE(4)D/Eレシオ(5)自己資本比率(6)従業員エンゲージメント ※3(7)GHG排出量Scope1・2 ※4(8)GHG排出量Scope3 ※4   165億円(5.0%)-9.7% 0.5倍以下40%程度A30.6%削減20.0%削減   220億円以上(5.0%以上)7.0%以上10.0%以上0.5倍以下45%程度AAA47.9%削減30.0%削減 ※1 当社はKPIとしてROICを採用し、収益性と資本効率の状況を定量的に把握してまいります。 ※2 ROICについては、2030年度で7.0%以上を目指すことを掲げております。 ※3 ㈱リンクアンドモチベーション「モチベーションクラウド」によるエンゲージメントレーティングであります。対象は子会社を含めたグループ全体の従業員としており、2030年度目標指標の「AAA」は、全11段階中最上位のレーティングとなっております。 ※4 2018年度を基準としております。GHG排出削減目標はSBT認証における1.5℃基準(参照:SBTi Corporate Near-Term criteria ver5.2)に基づき設定しております。 なお、各年度の目標指標は2026年5月8日に公表いたしました「「長期経営計画“To zero,from zero.”」のローリングに関するお知らせ」の数値を記載しております。 (2) 優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題 「(1) 経営方針」に記載の経営方針及び「長期経営計画 “To zero, from zero.”」を実行していくうえで、当社グループが優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題は以下のとおりであります。 今後の国内建設市場につきましては、建設投資は引き続き堅調に推移することが見込まれます。しかしながら、中東情勢による原材料価格高騰等の影響のほか、技能労働者の減少や時間外労働に関する上限規制適用後の影響等が懸念されることから、デジタルによる技術革新等の構造変革に適応できる人材の確保・育成が求められております。 このような情勢下におきまして当社グループでは、物価高騰への対応や協力会社との関係強化を図りつつ、「長期経営計画 “To zero, from zero.”」に基づき、国内土木・建築・建築リニューアル事業を「コア事業」、国際・不動産・新規事業を「戦略事業」と位置づけ、既存事業の深掘りと新規分野の模索等「知の深化」と「知の探索」を実践してまいります。また、人材とデジタル技術を競争優位の源泉として、3つの提供価値(「脱炭素」「廃棄物ゼロ」「防災・減災」)を軸とし、この3つの提供価値と人材・デジタル技術の競争優位構築による「東急建設ブランドの訴求・確立」をはじめとする5つの重点戦略を実行することで当社グループの持続的な企業価値向上を目指してまいります。
事業等のリスク2,276字を開く

会社が自認するリスクの一覧

3 【事業等のリスク】 有価証券報告書に記載した事業の状況、経理の状況等に関する事項のうち、経営者が連結会社の財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況に重要な影響を与える可能性があると認識している主要なリスクは、以下のとおりであります。 なお、文中における将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において当社グループが判断したものであります。 (1) 気候変動や自然災害 脱炭素社会への移行に向けた国内外の政策・規制の強化により、建築物の省エネルギー化要件の強化や、建物ライフサイクルを通じた温室効果ガス排出量の算定・開示義務付け等が進展する可能性があります。これら規制強化への対応が遅れた場合、売上高の減少、工事採算の悪化等、当社グループの業績に影響を与える可能性があります。 当該リスクには、ZEB(Net Zero Energy Building)の推進や再生可能エネルギー電力の使用をはじめ、「脱炭素」「廃棄物ゼロ」「防災・減災」を軸とした取り組みを推進することにより対応しております。また、気候変動に伴い激甚化する風水害や、地震、津波等により当社グループの従業員や保有資産が被災するリスクに対して、BCP(事業継続計画)に基づいた訓練を行う等、BCM(事業継続マネジメント)にも取り組んでおります。 (2) 金利上昇による資金調達コスト上昇 事業活動推進に必要となる金融機関からの資金調達において、金利上昇による資金調達コストの上昇が要因となり、当社グループの業績に影響を与える可能性があります。 当該リスクには、短期社債の発行やグリーンローン借入等、資金調達方法を多様化させることで低コストかつ安定的な資金調達に努め対応しております。 (3) 建設市場の動向 景気変動による国内建設市場の縮小、国際情勢による調達環境の不安定化等による資材・労務価格等の急激な変動が発生した場合、売上高の減少、工事採算の悪化等、当社グループの業績に影響を与える可能性があります。 当該リスクには、市場の縮小に対してはイノベーションによる新たな事業領域の拡大、資材・労務価格等の急激な変動に対しては先行調達や代替工法の提案等により対応しております。 (4) 建設産業の構造変化に関するリスク 技能労働者の減少による供給力の低下や、担い手不足の進行に伴う業界再編の加速等、建設産業の構造変化への対応が遅れた場合、売上高の減少等、当社グループの業績に影響を与える可能性があります。 当該リスクには、協力会社との連携を強化しつつ、建設現場におけるICTの活用等DXによる建設生産システムの変革、生産性の向上により対応しております。 (5) 従業員の確保に関するリスク 労働人口の減少や働き方の多様化、産業間の人材獲得競争が進む中、人権尊重への対応やダイバーシティ・エクイティ&インクルージョン(DE&I)の推進、処遇・働き方の改善等、雇用環境の整備が十分に進まない場合、人材の確保が困難となる可能性があります。その結果、必要な企業活動や十分な施工体制構築ができず売上高の減少や工事採算の悪化等により、当社グループの業績に影響を与える可能性があります。 当該リスクには、人事制度改革や働き方改革を推進し、当社の魅力を高めるとともに、人材育成の強化を通じて従業員一人ひとりの能力を最大限に発揮できる環境を整備することで対応しております。 (6) 施工瑕疵や品質不良 設計、施工における不具合等によりその補修等に多大な費用を要するような重大な瑕疵、品質不良が発生した場合、補修費用の発生による工事採算の悪化や顧客からの信頼喪失による受注機会の減少等、当社グループの業績に影響を与える可能性があります。 当該リスクには、土木・建築各事業本部との組織連携や、品質管理の活動強化を図り、PDCAサイクルを実践する等、当社が定める品質方針に基づき対応しております。 なお、品質問題の発生および重大化を防ぐため、経営者まで速やかに品質の情報が共有される体制の整備や内部通報制度の拡大、施工部門における品質管理の再構築、技量向上を目的とした作業所技術員への人材投資の強化、組織風土の改革といった事項にも取り組んでおります。 (7) 重大な事故・災害 第三者や多数の死傷者を伴う重大な事故・災害の発生及び社会的に影響の大きい工事等における事故が発生した場合、社会からの信頼喪失による受注機会の減少等、当社グループの業績に影響を与える可能性があります。 当該リスクには、経営トップの関与をより高めた安全管理体制等、当社が定める安全方針に基づき対応しております。 (8) サイバーリスク サイバー攻撃等による機密情報の流出や社内システムの機能障害が発生した場合、顧客や社会からの信頼喪失、事業活動の停滞等、当社グループの業績に影響を与える可能性があります。 当該リスクには、情報セキュリティ基本方針に基づき、情報漏洩等の問題に対する物理的・人的・IT等の各側面からの情報セキュリティ対策、e-ラーニングを用いた従業員教育の推進等により対応しております。 (9) 国際事業の展開に伴うリスク 国際事業を展開する上で、海外諸国の政治・経済情勢、為替や法的規制等、事業環境に著しい変化が生じた場合、売上高の減少等、当社グループの業績に影響を与える可能性があります。 当該リスクには、本社機能を含むガバナンスを充実させリスクマネジメントを強化することにより対応しております。
経営成績の分析 (MD&A)10,153字を開く

業績がなぜこうなったかの経営陣の説明

4 【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】 (1) 経営成績等の状況の概要 当連結会計年度における当社グループの財政状態、経営成績及びキャッシュ・フロー(以下「経営成績等」という。)の状況の概要は次のとおりであります。 ①財政状態及び経営成績の状況 当連結会計年度における我が国経済は、雇用・所得環境に改善の動きが見られ、景気は緩やかに回復しました。しかしながら、金融資本市場の変動や米国の通商政策に加え、中東情勢の影響等により、先行きに対する不透明感が高まりました。 建設業界におきましては、政府建設投資は底堅く推移し、民間建設投資は企業の旺盛な設備投資意欲の継続により前年度を上回ったことから、建設投資は総じて増加しました。 このような情勢下におきまして当社グループは、「長期経営計画 “To zero, from zero.”」に基づき、国内土木・建築・建築リニューアル事業を「コア事業」、国際・不動産・新規事業を「戦略事業」と位置づけ、人材とデジタル技術を競争優位の源泉として3つの提供価値(「脱炭素」「廃棄物ゼロ」「防災・減災」)を軸とした5つの重点戦略(「東急建設ブランドの訴求・確立」「コア事業の深化」「戦略事業の成長」「人材・組織戦略」「財務・資本戦略」)に取り組んでまいりました。 この結果、当連結会計年度の経営成績は、売上高は341,181百万円(前期比16.4%増)となりました。損益面では、国内土木工事における追加設計変更獲得を主因として、完成工事総利益が増加したことにより、営業利益は16,306百万円(前期比84.5%増)、経常利益は17,552百万円(前期比80.9%増)となりました。親会社株主に帰属する当期純利益は、投資有価証券売却益を特別利益に計上したこと等から、13,390百万円(前期比101.9%増)となりました。 セグメントごとの経営成績は次のとおりであります。 (建設事業(建築)) 完成工事高については、海外工事が減少したものの、国内民間工事及び国内官公庁工事の増加により、259,236百万円(前期比18.0%増)となりました。一方、セグメント利益については、15,499百万円(前期比31.1%増)となりました。 (建設事業(土木)) 完成工事高については、海外工事が減少したものの、国内民間工事及び国内官公庁工事の増加により、74,350百万円(前期比8.6%増)となりました。一方、セグメント利益については、9,731百万円(前期比114.4%増)となりました。 (不動産事業等) 不動産事業等売上高については、賃貸事業や販売用不動産の売却等により、7,593百万円(前期比52.8%増)となりました。セグメント利益については、1,080百万円(前期比27.5%減)となりました。 当連結会計年度末の資産の部につきましては、保有目的の変更に伴い土地の一部を販売用不動産へ振り替えたこと等から、土地が3,551百万円減少した一方、受取手形・完成工事未収入金等が10,536百万円、現金預金が9,921百万円、それぞれ増加したこと等により、資産合計は前連結会計年度末と比較して36,533百万円増加(13.3%増)し、310,849百万円となりました。 負債の部につきましては、長期借入金の一部を短期借入金へ振替えたこと等から、長期借入金が20,144百万円減少した一方、短期借入金が29,500百万円、預り金が9,350百万円それぞれ増加したこと等により、負債合計は前連結会計年度末と比較して26,524百万円増加(15.5%増)し、198,173百万円となりました。 純資産の部につきましては、配当を4,040百万円実施したものの、親会社株主に帰属する当期純利益を13,390百万円計上したこと等により、利益剰余金が増加した結果、株主資本は9,573百万円増加しました。また、退職給付に係る調整累計額が571百万円増加したこと等から、その他の包括利益累計額は238百万円増加しました。この結果、純資産合計は前連結会計年度末と比較して10,008百万円増加(9.7%増)し、112,676百万円となりました。 なお、自己資本は111,446百万円となり、自己資本比率は前連結会計年度末と比較して1.2ポイント減少し、35.9%となりました。 ②キャッシュ・フローの状況 営業活動によるキャッシュ・フローにつきましては、売上債権の増加や棚卸資産の増加等の資金減少があったものの、未収入金の減少や税金等調整前当期純利益19,258百万円の計上等の資金増加により、6,910百万円の資金増加(前連結会計年度は41,203百万円の資金増加)となりました。 投資活動によるキャッシュ・フローにつきましては、有形及び無形固定資産の売却による収入等があったものの、有形及び無形固定資産の取得による支出等により、2,451百万円の資金減少(前連結会計年度は1,595百万円の資金減少)となりました。 財務活動によるキャッシュ・フローにつきましては、配当金の支払額等による資金減少があったものの、短期借入金の純増等により、5,387百万円の資金増加(前連結会計年度は31,878百万円の資金減少)となりました。 この結果、当連結会計年度末の現金及び現金同等物の残高は、前連結会計年度末から9,921百万円増加し、49,587百万円(前連結会計年度末は39,666百万円)となりました。 ③生産、受注及び販売の実績 a.受注実績 セグメントの名称   前連結会計年度(自 2024年4月1日至 2025年3月31日)   当連結会計年度(自 2025年4月1日至 2026年3月31日)   増減   増減率(%) 建設事業(建築) (百万円)   308,544   327,591   19,047   6.2 建設事業(土木) (百万円)   97,335   105,136   7,801   8.0 合計 (百万円)   405,879   432,728   26,848   6.6 (注) 当社グループでは「建設事業(建築)」及び「建設事業(土木)」以外では受注生産を行っておりません。 b.売上実績 セグメントの名称   前連結会計年度(自 2024年4月1日至 2025年3月31日)   当連結会計年度(自 2025年4月1日至 2026年3月31日)   増減   増減率(%) 建設事業(建築) (百万円)   219,684   259,236   39,552   18.0 建設事業(土木) (百万円)   68,486   74,350   5,864   8.6 不動産事業等 (百万円)   4,968   7,593   2,625   52.8 合計 (百万円)   293,139   341,181   48,042   16.4 (注)1 セグメント間の取引については相殺消去しております。 2 当社グループでは生産実績を定義することが困難であるため「生産の実績」は記載しておりません。 3 売上高総額に対する割合が100分の10以上の相手先別の売上高及びその割合は、次のとおりであります。 前連結会計年度 該当する相手先はありません。 当連結会計年度 囲町東地区市街地再開発組合   35,718   百万円   10.5   % なお、参考のため提出会社個別の事業の実績は次のとおりであります。 建設事業における受注工事高及び完成工事高の実績 a.受注工事高、完成工事高及び次期繰越工事高 期別   区分   前期繰越 工事高 (百万円)   当期受注 工事高 (百万円)   計 (百万円)   当期完成 工事高 (百万円)   次期繰越 工事高 (百万円) 前事業年度 (自 2024年4月1日 至 2025年3月31日)   建築工事   289,782   283,892   573,675   191,764   381,911 土木工事   107,597   97,206   204,803   68,116   136,686 計   397,379   381,098   778,478   259,880   518,597 当事業年度 (自 2025年4月1日 至 2026年3月31日)   建築工事   381,911   303,808   685,719   235,071   450,647 土木工事   136,686   105,136   241,823   74,350   167,472 計   518,597   408,944   927,542   309,422   618,119 (注) 1 前事業年度以前に受注した工事で、契約の変更により請負金額の増減がある場合は、当期受注工事高にその増減額を含みます。従って、当期完成工事高にもかかる増減額が含まれます。また、前事業年度以前に外貨建で受注したもので、当事業年度中の為替相場の変動により請負金額の増減がある場合についても同様の処理をしております。 2 次期繰越工事高は(前期繰越工事高+当期受注工事高-当期完成工事高)であります。 b.受注工事高の受注方法別比率 工事の受注方法は、特命と競争に大別されます。 期別   区分   特命(%)   競争(%)   計(%) 前事業年度(自 2024年4月1日至 2025年3月31日)   建築工事   28.0   72.0   100 土木工事   5.8   94.2   100 当事業年度(自 2025年4月1日至 2026年3月31日)   建築工事   38.0   62.0   100 土木工事   18.0   82.0   100 (注) 百分比は請負金額比であります。 c.完成工事高 期別   区分   官公庁(百万円)   民間(百万円)   計(百万円) 前事業年度(自 2024年4月1日至 2025年3月31日)   建築工事   11,413   180,350   191,764 土木工事   44,098   24,017   68,116 計   55,512   204,368   259,880 当事業年度(自 2025年4月1日至 2026年3月31日)   建築工事   21,745   213,326   235,071 土木工事   43,653   30,697   74,350 計   65,398   244,023   309,422 (注) 1 完成工事のうち主なものは、次のとおりであります。 前事業年度 ミャンマー連邦共和国運輸・通信省   ヤンゴン・マンダレー鉄道改善工事 第1期事業 CP103工区 日本GLP㈱   GLP八千代Ⅴ新築工事 瑞穂プロパティー特定目的会社   (仮称)多摩地区物流センター新築工事 三菱地所レジデンス㈱三菱倉庫㈱   千代田区三番町26計画新築工事 国土交通省   R2国道246号渋谷駅周辺地下道工事 当事業年度 中日本高速道路㈱   新東名高速道路 湯触トンネル他1トンネル工事 ㈱共立メンテナンス   (仮称)ラビスタ熱海新築工事 三井不動産㈱   (仮称)三井不動産ロジスティクスパーク入間Ⅰ新築工事 日本中央開発特定目的会社   (仮称)強羅花壇Mt.富士計画新築工事 ㈱南西楽園リゾート   (仮称)アラマンダヒルトップホテル新築工事 2 完成工事高総額に対する割合が100分の10以上の相手先別の完成工事高及びその割合は、次のとおりであります。 前事業年度 該当する相手先はありません。 当事業年度 囲町東地区市街地再開発組合   35,718   百万円   11.5   % d.次期繰越工事高(2026年3月31日現在) 区分   官公庁(百万円)   民間(百万円)   計(百万円) 建築工事   85,403   365,243   450,647 土木工事   101,309   66,162   167,472 計   186,713   431,406   618,119 (注) 次期繰越工事のうち主なものは、次のとおりであります。 東急㈱東日本旅客鉄道㈱東京地下鉄㈱   渋谷駅街区西棟・中央棟高層部(内装・設備)新築工事   2031年10月完成予定 囲町東地区市街地再開発組合   囲町東地区第一種市街地再開発事業 施設建築物本体工事   2026年6月完成予定 横浜本牧2プロパティー特定目的会社   (仮称)本牧物流センター(西)新築工事   2028年2月完成予定 バングラデシュ人民共和国道路交通橋梁省   マタバリ港アクセス道路建設工事(中央工区)CW-3bおよび(東工区)CW-3c   2029年3月完成予定 積水ハウス㈱   (仮称)グランドメゾン千鳥ヶ淵計画新築工事   2028年12月完成予定 (2) 経営者の視点による経営成績等の状況に関する分析・検討内容 経営者の視点による当社グループの経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容は次のとおりであります。なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において判断したものであります。 ①当連結会計年度の経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容 a.経営成績等 当社グループの当連結会計年度の経営成績等について、売上高は341,181百万円(前期比16.4%増)となりました。損益面では、国内土木工事における追加設計変更獲得を主因として、完成工事総利益が増加したことにより、営業利益は16,306百万円(前期比84.5%増)、経常利益は17,552百万円(前期比80.9%増)となりました。親会社株主に帰属する当期純利益は、投資有価証券売却益を特別利益に計上したこと等から、13,390百万円(前期比101.9%増)となりました。 財政状態については、受取手形・完成工事未収入金等や現金預金が増加したこと等により、資産合計は310,849百万円(前連結会計年度末比13.3%増)となりました。また、短期借入金や預り金が増加したこと等により、負債合計は198,173百万円(前連結会計年度末比15.5%増)、利益剰余金の積上げ等により純資産は112,676百万円(前連結会計年度末比9.7%増)となりました。自己資本比率は35.9%(前連結会計年度から1.2ポイント減少)となりました。 b.経営成績に重要な影響を与える要因 今後の国内建設市場につきましては、建設投資は引き続き堅調に推移することが見込まれます。しかしながら、中東情勢による原材料価格高騰等の影響のほか、技能労働者の減少や時間外労働に関する上限規制適用後の影響等が懸念されることから、デジタルによる技術革新等の構造変革に適応できる人材の確保・育成が求められております。 このような情勢下におきまして当社グループでは、物価高騰への対応や協力会社との関係強化を図りつつ、「長期経営計画 “To zero, from zero.”」に基づき、国内土木・建築・建築リニューアル事業を「コア事業」、国際・不動産・新規事業を「戦略事業」と位置づけ、既存事業の深掘りと新規分野の模索等「知の深化」と「知の探索」を実践してまいります。また、人材とデジタル技術を競争優位の源泉として、3つの提供価値(「脱炭素」「廃棄物ゼロ」「防災・減災」)を軸とし、この3つの提供価値と人材・デジタル技術の競争優位構築による「東急建設ブランドの訴求・確立」をはじめとする5つの重点戦略を実行することで当社グループの持続的な企業価値向上を目指してまいります。 c.目標とする経営指標の達成状況 当社グループが「長期経営計画“To zero, from zero.”」で掲げた目標及び、当連結会計年度の実績は以下のとおりです。 経営指標   2025年度目標   2025年度実績   2030年度目標 連結営業利益(率)   95億円(2.8%)   163億円(4.8%)   220億円以上(5.0%以上) 連結ROIC   -   9.2%   7.0%以上 連結ROE   7.1%   12.6%   10.0%以上 D/Eレシオ   0.5倍以下   0.32倍   0.5倍以下 自己資本比率   40%程度   35.9%   45%程度 従業員エンゲージメント ※1   A   BBB   AAA GHG排出量Scope1・2 ※2   26.2%削減   52.7%削減   47.9%削減 GHG排出量Scope3 ※2   17.5%削減   51.0%削減   30.0%削減 ※1  ㈱リンクアンドモチベーション「モチベーションクラウド」によるエンゲージメントレーティングであります。対象は子会社を含めたグループ全体の従業員としており、全11段階に分かれており、2025年度実績の「BBB」は、「AAA」「AA」「A」に次ぐ上位から4段階目のレーティングとなっております。 ※2 2018年度を基準としております。GHG排出削減目標はSBT認証における1.5℃基準(参照:SBTi Corporate Near-Term criteria ver5.2)に基づき設定しております。 なお、2025年度の実績値は、第三者保証取得前の数値であるため変更の可能性があります。 また、施工中工事の不具合や、過年度引渡し物件に係る施工瑕疵に対し、当社では、安全・品質・工程管理等のコア業務に関する技術員教育の強化、本社による作業所支援体制の強化、特定工事に対する専門委員会の設置等、品質管理体制の強化による再発防止策を徹底し、施工品質の向上に引き続き努めてまいります。 d.キャッシュ・フローの状況の分析・検討内容並びに資本の財源及び資金の流動性に係る情報 当社グループの資本の財源及び資金の流動性については、「第2 事業の状況 4経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析 (1)経営成績等の状況の概要 ②キャッシュ・フローの状況」に記載のとおりでありますが、当社グループの運転資金需要のうち主なものは、工事の完成に要する外注費等の工事費の支払や人件費等の販売費及び一般管理費等の営業費用によるものであります。また、当社グループは提出日現在、事業運転資金の安定的且つ機動的な調達を目的として、取引金融機関5行との間でそれぞれ締結しております、シンジケーション方式によるコミットメントライン契約等からの借入や、短期社債の発行により資金調達を行っております。 e.セグメントごとの経営成績の状況に関する認識及び分析・検討内容 セグメントごとの経営成績の状況に関する認識及び分析・検討内容は、次のとおりであります。 (建設事業(建築)) 当連結会計年度における受注高は327,591百万円(前連結会計年度は308,544百万円)、完成工事高は259,236百万円(前連結会計年度は219,684百万円)、セグメント利益は15,499百万円(前連結会計年度は11,818百万円)となりました。 (ⅰ) 完成工事高(個別) 当事業年度における当社個別の完成工事高は、前事業年度比43,307百万円(22.6%)増加の235,071百万円となりました。 工事分類別では、前事業年度に比べ「教育研究文化施設」、「住宅」、「事務所庁舎」が増加し、「宿泊施設」、「医療福祉施設」が減少しました。また、発注者別では、官公庁工事、民間工事ともに増加となりました。 (単位:百万円) 前事業年度   当事業年度   増減率 完成工事高   191,764   235,071   22.6% 完成工事総利益   15,532   19,539   25.8% (ⅱ) 完成工事総利益率(個別) 利益率は前事業年度比0.2ポイント増加し、8.3%となりました。 (ⅲ) 受注高(個別) 受注高は303,808百万円で、前事業年度比19,915百万円(7.0%)の増加となりました。 (発注者別) 中央官庁からの受注は前事業年度比58.3%減少、地方自治体からの受注は同400.3%増加し、官公庁工事の受注額合計では同36.6%増加しました。東急グループを除く民間の受注は前事業年度比23.9%減少、東急グループからの受注は同280.6%増加となり、民間の受注額合計では同2.7%増加となりました。なお、受注高全体に占める東急グループ発注工事の割合は、当事業年度27.1%となりました。官公庁工事と民間工事では、官公庁工事16.2%、民間工事83.8%の構成比となりました。 (工事分類別) 「店舗」は前事業年度比94.7%増加し、構成比は25.1%となりました。「事務所・庁舎」は前事業年度比98.9%増加し、構成比は20.4%となり、「倉庫・流通施設」は前事業年度比6.8%減少し、構成比は18.2%となりました。 (エリア別) 国内において、首都圏と地方の比較でみると、首都圏の割合が前事業年度比5.0ポイント増加し、国内全体に占める割合は87.4%となりました。 (建設事業(土木)) 当連結会計年度における受注高は105,136百万円(前連結会計年度は97,335百万円)、完成工事高は74,350百万円(前連結会計年度は68,486百万円)、セグメント利益は9,731百万円(前連結会計年度は4,538百万円)となりました。 (ⅰ) 完成工事高(個別) 当事業年度における当社個別の完成工事高は、前事業年度比6,234百万円(9.2%)増加の74,350百万円となりました。 工事分類別では、前事業年度に比べ「上下水道」、「道路」が増加しました。また、発注者別では、官公庁工事が減少し、民間工事が増加となりました。 (単位:百万円) 前事業年度   当事業年度   増減率 完成工事高   68,116   74,350   9.2% 完成工事総利益   7,757   12,484   60.9% (ⅱ) 完成工事総利益率(個別) 利益率は、前事業年度比5.4ポイント増加し、16.8%となりました。 (ⅲ) 受注高(個別) 受注高は105,136百万円で、前事業年度比7,930百万円(8.2%)の増加となりました。 (発注者別) 中央官庁からの受注は前事業年度比44.0%減少、地方自治体からの受注は同48.1%増加し、官公庁工事の受注額合計では同23.5%減少しました。東急グループを除く民間の受注は前事業年度比194.1%増加、東急グループからの受注は同19.2%減少となり、民間の受注額合計では同96.5%と増加となりました。なお、受注高全体に占める東急グループ発注工事の割合は、当事業年度9.0%となりました。官公庁工事と民間工事では、官公庁工事52.0%、民間工事48.0%の構成比となりました。 (工事分類別) 「鉄道」は前事業年度比43.5%増加し、構成比は30.6%となりました。「道路」は前事業年度比41.0%減少し、構成比は27.0%となり、「上・下水道」は前事業年度比33.9%増加し、構成比は19.1%となりました。 (エリア別) 国内において、首都圏と地方の比較でみると、首都圏の割合が前事業年度比1.3ポイント減少し、国内全体に占める割合は74.8%となりました。 (不動産事業等(連結)) 不動産事業等売上高は7,593百万円(前連結会計年度は4,968百万円)となりました。この主な内容は、賃貸事業や販売用不動産の売却等に係るものであります。また、損益面では、1,080百万円のセグメント利益(前連結会計年度は1,488百万円)となりました。 ②重要な会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定 当社グループの連結財務諸表は、我が国において一般に公正妥当と認められている会計基準に基づき作成しております。この連結財務諸表を作成するにあたって、資産、負債、収益及び費用の報告額に影響を及ぼす見積り及び仮定を用いておりますが、これらの見積り及び仮定に基づく数値は実際の結果と異なる可能性があります。 連結財務諸表の作成にあたって用いた会計上の見積り及び仮定のうち、重要なものは「第5 経理の状況 1連結財務諸表等 注記事項 (重要な会計上の見積り)」に記載しております。

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開示資料

出典

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