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超!企業DB
日経平均64,325.64-1,890NYダウ53,020.8+254ドル円158.87-1NASDAQ26,203.91+104S&P 5007,667.95+36SOX 指数11,316.82+289/2終値

横河ブリッジホールディングス

Yokogawa Bridge Holdings Corp.5911 · Prime · 金属製品

橋梁から先端技術まで、5つの事業で社会インフラを支えるエンジニアリング企業。

概要

横河ブリッジホールディングスは、1907年に創業した日本初の橋梁・鉄骨専業メーカーを源流とする持株会社である。橋梁の設計・製作・架設を中核に、システム建築、トンネル用セグメント、FPD向け高精度フレームなど多角展開する。2026年3月期の連結売上高は1,438億円、従業員数2,769人。東京証券取引所プライム市場に上場する。

橋梁事業が売上の過半を占める基盤

橋梁事業はグループ最大のセグメントであり、2026年3月期の売上高781億円、営業利益100億円を計上した。新設橋梁と既設橋梁の維持補修の両方を手がけ、子会社の横河ブリッジや横河NSエンジニアリングが設計・製作・現場施工を一貫して行う。2026年3月にはPC橋梁技術を持つビーアールホールディングスを連結子会社化し、鋼とPCの融合による総合橋梁エンジニアリング体制を構築中である。

成長けん引役のシステム建築事業

システム建築事業は自社ブランド「yess建築」を展開し、工場・倉庫向けのプレハブ建築を提供する。2026年3月期の売上高は433億円、営業利益40億円と前期比で増収増益となった。国内唯一のシステム建築専用工場(袖ケ浦工場、茂原工場)での材料在庫確保により短工期を実現し、冷凍冷蔵倉庫や危険物倉庫など特殊需要を取り込む。受注面積は63万㎡と堅調に推移している。

エンジニアリング事業の多様な領域

エンジニアリング事業はトンネル用セグメント、海洋・港湾構造物、超高層ビルの鉄骨建方、可動建築システム(YMA)、船舶上架施設、水処理装置などをカバーする。2026年3月期の売上高は176億円だが、一部不採算工事の影響で営業利益は13億円と減少した。ただし、リニア中央新幹線向けトンネルセグメントや都心再開発の鉄骨建方など大型案件の受注残高は567億円と厚い。

先端技術事業と不動産賃貸

先端技術事業はFPD・半導体製造装置向け高精度フレームの設計・製造と、構造解析ソフトウェアや情報処理サービスを提供する。2026年3月期の売上高は42億円、営業利益4億円と小規模ながら安定した収益を上げる。その他事業として、保有する不動産の一部を物流倉庫等に賃貸する不動産賃貸事業も行い、当期売上高は4億円である。

業界の中での役割は橋梁・建築・土木の設計・製作・施工、およびFPD・半導体関連の高精度フレーム製造。にあたる。

この章の文章は、有価証券報告書と会社の開示をもとにAIが編纂しています。数値は開示のままで、AIには生成させていません。

売上高
1,439億円
営業利益
135億円
営業利益率
9.4%
純利益
87億円
2026/3 通期の連結業績。決算の内訳は最新の決算以降にあります。

何をしている会社か

有価証券報告書「事業の内容」(2026/3期)より

事業別の売上と利益

2026/3
事業売上構成比利益利益率
橋梁事業781億円54.3%101億円12.9%
システム 建築事業434億円30.2%41億円9.4%
エンジニアリング事業176億円12.2%13億円7.4%
先端技術 事業43億円3.0%4億円9.3%
その他事業5億円0.3%3億円60.0%

有価証券報告書のセグメント情報から、外部顧客への売上とセグメント利益をそのまま掲載しています。全社費用・セグメント間取引の消去は含みません。

01橋梁事業主力

新設橋梁および既設橋梁の維持補修工事について、設計・製作・現場施工を一貫して行う。グループ会社が連携し、橋梁インフラのライフサイクル全体をカバーする。

主な製品・サービス2
新設橋梁
道路橋、鉄道橋等の新設工事に関する設計・製作・現場施工。
既設橋梁の維持補修
老朽化した橋梁の補修・補強工事の設計・施工。

02システム建築事業準主力

自社ブランド「yess建築」によるシステム建築(プレハブ工法)の設計・製作・現場施工を提供。短工期・高品質な建築ソリューションを強みとする。

主な製品・サービス1
yess建築
システム化された建築工法で、工場・倉庫等の需要に対応。

03エンジニアリング事業準主力

トンネル用セグメント、海洋・港湾構造物、超高層ビルの鉄骨建方、可動建築システム(YMA)、船舶上架施設、水処理装置など、多岐にわたる社会インフラ・建築関連の設計・製作・施工・保守を行う。グループ各社が専門分野を担う。

主な製品・サービス3
トンネル用セグメント
シールド工法で使用するコンクリートセグメントの設計・製作。
可動建築システム(YMA)
可動式の建築システム。イベント施設等の需要に対応。
水処理装置
産業用水処理設備の設計・製作・据付・保守。

04先端技術事業準主力

FPD(フラットパネルディスプレイ)・半導体製造装置向け高精度フレームの設計・製造、および構造解析・情報処理・ソフトウェアの開発・販売を行う。高い技術力が求められる分野でニッチなポジションを確立。

主な製品・サービス2
FPD・半導体製造装置向け高精度フレーム
液晶パネルや半導体の製造装置に使用される、高精度な金属フレーム。
構造解析・情報処理・ソフトウェア
橋梁等の構造解析ソフトウェアや、受託開発・情報処理サービス。

05その他事業副次

保有する不動産の一部を物流倉庫等として賃貸する不動産賃貸事業。

製品と技術

新設橋梁から保全まで一貫対応の橋梁技術

橋梁事業では、道路橋や鉄道橋の新設工事において設計・製作・現場施工を一貫して行う。製品例として、名古屋高速道路公社の「栄工区改築」や近畿地方整備局の「奥瀞道路(3期)3号橋」などがある。既設橋梁の維持補修では、床版取替や補強工事を手がけ、首都高速道路や西日本高速道路からの受注実績を持つ。2026年3月期の橋梁事業受注高は831億円、うち保全工事が287億円を占める。

短工期を実現する「yess建築」システム建築

自社ブランド「yess建築」は、工場や倉庫向けに標準化された部材を用いるプレハブ工法で、現場工期の短縮と品質の均一化を実現する。国内唯一のシステム建築専用工場(袖ケ浦工場・茂原工場)で材料在庫を確保し、迅速な供給を可能にしている。冷凍冷蔵倉庫や危険物倉庫など特殊用途にも対応し、2026年3月期の売上高は433億円、受注面積63万㎡を記録した。

FPD・半導体向け高精度フレームと解析ソフト

先端技術事業では、液晶パネルや半導体の製造装置に使用される高精度な金属フレームを設計・製造する。高い平坦度と剛性が要求される部品で、ニッチな市場において競争力を持つ。また、橋梁の構造解析ソフトウェアや情報処理サービスを提供する子会社(横河ブリッジ技術情報、ケイ・エヌ情報システム)があり、受託開発やソフトウェア販売も行う。2026年3月期の同事業売上高は42億円と小規模だが安定収益源である。

有価証券報告書の事業の記述をもとにAIが編纂しています。

業界での位置づけ

金属製品のなかでの位置

橋梁で国内首位、内需志向

同社は橋梁・鉄骨工事で国内トップクラスのシェアを持つ。安定した公共投資向け需要を主軸とする一方、近年の売上高は2024年3月期1641億円から2025年3月期1594億円、2026年3月期1439億円と減少傾向にある。営業利益率は10.48%から9.38%へ低下。競合の日本調理機(厨房機器中心)やテクニスコ(金属加工)とは異なる領域で強みを発揮するが、海外建設需要や民間工事への依存度が低く、公共投資の変動に影響を受けやすい。国内インフラ老朽化更新需要は堅調だが、人手不足や資材高騰が収益を圧迫するリスクがある。

強み

  • 長年の実績と技術力で橋梁工事のシェアを確保。大型案件の受注力が高い。
  • インフラ維持更新需要が底堅く、耐震補強など政策投資に支えられる。
  • 橋梁以外にビル・工場の鉄骨製作・施工で幅広い顧客基盤を持つ。
  • 傘下企業で設計・製作・施工を一貫、品質と効率を両立。

課題

  • 2024-2026年度で売上高が連続減少。大型工事の完了反動や受注競争が背景。
  • 営業利益率が10.48%→9.38%と低下。資材高や労務費増が収益を圧迫。
  • 国内依存度が高く、海外のインフラ需要を取り込めていない。成長機会を逸するリスク。

強みと課題は、開示資料をもとにAIがまとめた見立てです。

同業の企業

総合建設 (ゼネコン)の時価総額近傍。太字が横河ブリッジホールディングス

時価総額で並べると、掲載11社のなかで6番目にあたる。

#企業時価総額PER
11861熊谷組2,220億円11.0倍
24547キッセイ薬品工業1,892億円12.3倍
31885東亜建設工業1,836億円8.4倍
45232住友大阪セメント1,742億円15.5倍
51879新日本建設1,406億円8.8倍
65911横河ブリッジホールディングス1,284億円13.6倍
71720東急建設1,245億円9.2倍
81870矢作建設工業967億円11.0倍
94212積水樹脂929億円22.4倍
109743丹青社734億円11.9倍
111852淺沼組734億円14.1倍

時価総額は直近の終値ベース。同業の範囲は独自の業界分類(総合建設 (ゼネコン))に従っています。

会社の歴史

沿革 44件

工学博士横河民輔が創業した1907年

1907年2月、工学博士横河民輔が大阪市西区境川町に日本最初の橋梁・鉄骨専業メーカーとして創業した。1918年5月に株式会社に組織変更し、資本金100万円、本社は東京市日本橋区に置かれた。創業時から鋼橋技術を基盤とし、国内のインフラ整備に貢献する企業として成長を始める。

戦時下の工場閉鎖と終戦後の再発足

1940年8月に深川工場を開設し生産能力を高めたが、1943年7月には創業の地である大阪工場を閉鎖し設備を深川工場に移した。1945年9月の終戦により全従業員を解雇し事業場を一時閉鎖する。しかし同年11月に新陣容で再発足し、東京工場を芝浦工場と改称。12月には本社を丸ノ内に移し、建設業者の登録を得て再建の道を歩み始めた。

株式上場と現場分離によるグループ化の1960年代

1952年6月に株式公開(店頭)を経て、1961年10月に東京証券取引所市場第二部へ上場、翌1962年8月には第一部へ昇格した。1963年4月には現場工事部門を分離し横河工事株式会社を設立。1964年10月には大阪工場を新設し関西地区の拠点を強化。1969年2月には芝浦工場を閉鎖し千葉工場を稼働させるなど、生産拠点の再編を進めた。

システム建築とメンテナンス事業への進出

1984年7月に情報処理部門を分離して横河技術情報(現横河ブリッジ技術情報)を設立。1988年10月には橋梁保全業務部門を分離し横河メンテックを設立。1989年6月にはシステム建築事業部を新設し、1990年10月に袖ケ浦工場を建設してプレハブ建築事業に本格参入した。1991年10月には商号を横河橋梁製作所から横河ブリッジに変更し、企業イメージを刷新した。

持株会社体制への移行とM&Aによる事業拡大

2007年4月に株式会社横河橋梁を設立し、同年8月に持株会社体制へ移行、商号を横河ブリッジホールディングスに変更した。2009年3月には住友金属工業(現日本製鉄)と橋梁事業の共同事業化契約を締結し、同年10月に住金ブリッジ(現横河NSエンジニアリング)を連結子会社化。2015年10月には横河ブリッジと横河工事を合併するなどグループの再編を断行した。

ビーアールホールディングスを傘下に収めた2026年

2024年4月に連結子会社の横河ニューライフを吸収合併し、グループの不動産事業を整理。2026年3月にはPC橋梁専業のビーアールホールディングスの株式を取得し連結子会社化した。この買収により、従来の鋼橋技術にPC技術を加えた総合橋梁エンジニアリング企業集団へと進化。2026年3月期の受注残高は2,619億円に達し、新設橋梁のPC部門を新たにセグメントに追加した。

年表44件を開く

1900年代

  • 1907年2月創業大阪市西区境川町に、工学博士横河民輔が我が国最初の橋梁・鉄骨専業メーカーとして創業。

1910年代

  • 1918年5月株式会社に組織を変更。資本金100万円、本社は東京市日本橋区楓河岸。

1920年代

  • 1922年4月本社を東京市芝区月見町東京工場内に移転。

1940年代

  • 1940年8月東京市深川区加崎町に深川工場を開設。
  • 1943年7月創業創業以来の大阪工場を閉鎖し、その設備を深川工場に移設。
  • 1945年9月終戦のため全従業員を解雇し、事業場を一時閉鎖。
  • 1945年11月創業新陣容をもって再発足、東京工場を芝浦工場と改称。
  • 1945年12月本社を東京都麹町区丸ノ内に移転。
  • 1949年12月建設業者の登録を受ける。建設大臣登録(イ)第3375号

1950年代

  • 1952年6月株式を公開、店頭取引株(東京)となる。
  • 1957年11月本社を東京都港区西芝浦(現在地)に移転。

1960年代

  • 1961年10月上場株式を東京証券取引所市場第二部へ上場。
  • 1962年8月上場株式を東京証券取引所市場第一部へ上場。
  • 1963年4月創業現場工事部門を分離し、横河工事株式会社を設立。
  • 1964年10月大阪府堺市築港新町に大阪支店を設置し、大阪工場の操業を開始。
  • 1969年2月芝浦工場を閉鎖。千葉県千葉市新港に東京支店を設置し、千葉工場の操業を開始。

1970年代

  • 1978年3月深川工場を閉鎖し、千葉工場に集約。
  • 1978年6月不動産の売買賃貸等を事業目的に追加。

1980年代

  • 1984年7月電子計算機による計算受託およびシステム・サービス部門を分離し、株式会社横河技術情報(現株式会社横河ブリッジ技術情報)を設立。(現・連結子会社)
  • 1988年10月創業橋梁その他構造物の保全業務部門を分離し、横河工事株式会社との共同出資により株式会社横河メンテックを設立。
  • 1989年6月システム建築事業の拡大を図るため、システム建築事業部を新設。

1990年代

  • 1990年10月千葉県袖ケ浦市南袖にシステム建築事業部袖ケ浦工場を新設。
  • 1991年6月創業不動産の管理・運営、労働者派遣事業等を事業目的とする株式会社横河ニューライフを設立。
  • 1991年10月商号変更商号を株式会社横河橋梁製作所から株式会社横河ブリッジに変更。
  • 1999年3月千葉工場を閉鎖。1999年7月から賃貸用資産として運用を開始。
  • 1999年4月千葉県袖ケ浦市南袖に千葉工場を新設。

2000年代

  • 2001年8月システム建築事業部を分離し、株式会社横河システム建築(現株式会社横河ブリッジシステム建築)を設立。(現・連結子会社)
  • 2002年2月持分法適用関連会社横河工事株式会社の株式を追加取得し、連結子会社とする。
  • 2002年3月連結子会社株式会社横河メンテックの株式をすべて連結子会社横河工事株式会社に譲渡。
  • 2002年4月株式会社横河システム建築(現株式会社横河ブリッジシステム建築)が営業を開始。
  • 2002年10月M&A連結子会社横河工事株式会社と連結子会社株式会社横河メンテックが合併。
  • 2003年11月株式会社楢崎製作所の株式を取得し、連結子会社とする。
  • 2005年3月大阪府和泉市にブリッジステージいずみ工場を新設。
  • 2007年4月創業株式会社横河橋梁を設立。
  • 2007年8月商号変更当社を分割会社、株式会社横河橋梁(株式会社横河ブリッジに商号変更)を承継会社とする分社型(物的)吸収分割を行い、持株会社体制に移行するとともに、商号を株式会社横河ブリッジホールディングスに変更。持分法適用外の関連会社であった株式会社ワイ・シー・イーを、持分法適用関連会社とする。
  • 2007年10月M&A連結子会社横河工事株式会社と株式交換を行い、同社を完全子会社とする。
  • 2009年3月住友金属工業株式会社(現日本製鉄株式会社)と橋梁事業の共同事業化に関する最終契約を締結。
  • 2009年10月株式会社住金ブリッジ(現株式会社横河NSエンジニアリング)の株式を取得し、連結子会社とする。

2010年代

  • 2015年10月M&A連結子会社株式会社横河ブリッジと連結子会社横河工事株式会社が合併。(存続会社は株式会社横河ブリッジ)
  • 2019年6月大阪府岸和田市に株式会社横河ブリッジ岸和田工場を新設。
  • 2019年8月千葉県茂原市に株式会社横河システム建築(現株式会社横河ブリッジシステム建築)茂原工場を新設。

2020年代

  • 2022年4月東京証券取引所の市場区分再編に伴い、市場第一部からプライム市場へ移行。
  • 2024年4月M&A連結子会社株式会社横河ニューライフを吸収合併。
  • 2026年3月株式会社ビーアールホールディングスの株式を取得し、連結子会社とする。

有価証券報告書の沿革をもとにAIが通史として編纂しています。年表は沿革の記載そのままです。

これからの方針

有価証券報告書 2026/3期の経営方針より

会社は4つの方針を掲げている。そのうち3項目には、達成する数字が明記されている。

会社が掲げている数値目標
  • 売上高2027年度まで2,000億円
  • 営業利益2027年度まで185億円
  • 1株当たり当期純利益2027年度まで350円

有価証券報告書の原文に書かれた目標だけを載せています。達成度の評価や推計は加えていません。

  1. 01

    鋼とPC技術の融合で総合橋梁エンジニアリング体制を確立

    橋梁事業で、自社の鋼橋技術と連結子会社化したビーアールホールディングスのPC技術を融合。双方の技術や知見を相互活用し、設計から施工までのトータル提案力を高め、新設から保全・更新まで幅広いニーズに一貫対応する。

  2. 02

    システム建築事業でトップシェア維持・拡大

    成長牽引事業として、2階建て案件や冷凍冷蔵倉庫、危険物倉庫など幅広い市場ニーズを取り込む。国内唯一のシステム建築専用工場の材料在庫確保により安定供給と迅速施工を徹底し、他社との差別化を図る。

  3. 03

    エンジニアリング事業で受注拡大に注力

    土木関連ではリニア中央新幹線など既受注案件の生産に取り組む。建築・機械鉄構では都心部の超高層ビルや大型構造物の鉄骨建方工事において、主要顧客との信頼関係深化や新規顧客開拓で受注規模拡大を目指す。

  4. 04

    匠の技とデジタル技術の融合によるスマート化推進

    「匠の技」に最新デジタル技術を掛け合わせ、新設から保全、都市再開発まで多様なインフラ需要を取り込む。また、グループ統合に伴い生成AIを活用した安全管理のデジタル化を推進し、実効性の高い安全体制を構築する。

有価証券報告書の「経営方針、経営環境及び対処すべき課題等」から、AIが項目ごとに整理しています。数値目標は原文に書かれたものだけです。

社員と組織

有価証券報告書 10期分

グループ全体で2,769人が働いている。提出会社(単体)の平均年収は860万円で、9期前と比べて+15.6%平均年齢は42.9歳、平均勤続年数は17.3年。

単体の従業員がグループ全体の1割に満たないため、平均年収は持株会社の本社勤務者の数値です。グループ全体の水準とは異なります。

決算期平均年収万円平均年齢平均勤続連結従業員数一人当たり営業利益万円
2017年3月1,663
2018年3月1,687
2019年3月74440.817.11,749
2020年3月69240.516.31,800
2021年3月75140.516.21,891
2022年3月76740.314.61,940
2023年3月76138.914.81,996
2024年3月81240.516.42,043
2025年3月85842.916.72,095797
2026年3月86042.917.32,769488

平均年収・平均年齢・平均勤続は有価証券報告書に記載された提出会社(単体)の値、従業員数はグループ全体の値です。一人当たり営業利益は連結営業利益を連結従業員数で割ったもので、給与などの費用を払ったあとに一人あたりいくら残るかの目安になります。

多様性の開示2026年3月期・提出会社(単体)
女性管理職比率5.0%
縦線は目安の30%
男性育休取得率100.0%
縦線は目安の85%
女性の賃金(男性=100)73.8%
100なら男女で差がない状態

拠点とグループ

設備と関係会社

関係会社10(国内 10 / 海外 0、うち連結子会社 9) を有報から抽出しています。

主要な設備 (帳簿価額 上位10)
大阪工場他 — 大阪府堺市9,090百万円
橋梁事業
茂原工場 — 千葉県茂原市7,041百万円
システム建築事業
千葉工場他 — 千葉県袖ケ浦市他6,420百万円
システム建築事業
本社他 — 茨城県神栖市他4,868百万円
橋梁事業 エンジニアリング事業
本社他 — 北海道室蘭市他2,412百万円
橋梁事業 エンジニアリング事業
利根機材センター他 — 茨城県古河市他2,194百万円
橋梁事業
本社他 — 東京都港区他1,968百万円
本社他 — 千葉県船橋市他1,563百万円
橋梁事業
静岡工場 — 静岡県森町1,476百万円
橋梁事業 エンジニアリング事業
いずみ工場他 — 大阪府和泉市他1,334百万円
先端技術事業
ほか10件の開示あり
主な関係会社
  • 国内
    ㈱横河ブリッジ(注)2・8
    千葉県船橋市 · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 国内
    ㈱横河ブリッジシステム建築(注)2・4・9
    千葉県船橋市 · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 国内
    ㈱横河NSエンジニアリング(注)2・10
    茨城県神栖市 · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 国内
    ㈱楢崎製作所
    北海道室蘭市 · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 国内
    ㈱横河ブリッジ技術情報(注)5
    東京都港区 · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 国内
    ㈱ビーアールホールディングス(注)2・6
    広島市東区 · 連結子会社
    議決権79.1%
  • 国内
    極東興和㈱(注)2・6・7
    広島市東区 · 連結子会社
    議決権79.1%
  • 国内
    東日本コンクリート㈱(注)6・7
    仙台市青葉区 · 連結子会社
    議決権79.1%
  • 国内
    ケイ・エヌ情報システム㈱(注)6・7
    広島市東区 · 連結子会社
    議決権79.1%
  • 国内
    ㈱ワイ・シー・イー(注)7
    千葉県船橋市 · 持分法適用会社
    議決権39.3%

業績のいま

有価証券報告書・決算短信より

2026年3月期の売上高は1,439億円営業利益135億円前期と比べると減収減益で、売上が-9.7%、利益が-19.2%。

売上高
-9.7%
1,439億円
営業利益
-19.2%
135億円
純利益
-32.6%
87億円
営業利益率
9.4%
前期比 -1.1%pt

会社が出している今期の予想2027年3月期

項目会社予想前期実績
売上高1,980億円1,439億円
営業利益120億円135億円
純利益82億円87億円
1株あたり配当¥130¥130

会社が決算短信で公表した予想です。証券会社の予想ではありません。 短信の原本

四半期の推移

10期分

直近は2027年1Qで、売上は412億円、営業利益は11億円。前年の2024年1Qと比べると、売上は+3.0%、営業利益は−69.4%。

対象期間売上高億円営業利益億円営業利益率%純利益億円
2023年4Q45745
2024年1Q400369.028
2024年2Q423378.731
2024年3Q4295412.639
2024年4Q38921
2025年2Q729405.535
2025年4Q86512714.794
2026年2Q695456.530
2026年4Q7449012.157
2027年1Q412112.74

期ごとの単独の業績で、期首からの累計ではありません。

業績の推移

有価証券報告書 14期分

2013年3月期からの14期で、売上は888億円から1,439億円へ1.6倍に増えた。直近期の営業利益率は9.4%。

決算期売上高億円営業利益億円経常利益億円営業利益率%純利益億円
2013年3月8883620
2014年3月8826643
連結子会社株式会社横河ブリッジと連結子会社横河工事株式会社が合併。(存続会社は株式会社横河ブリッジ)
2015年3月1,0286642
2016年3月1,0587044
2017年3月1,1358143
2018年3月1,31113994
大阪府岸和田市に株式会社横河ブリッジ岸和田工場を新設。
2019年3月1,41910775
2020年3月1,38113090
2021年3月1,361161113
2022年3月1,369150110
2023年3月1,650155112
連結子会社株式会社横河ニューライフを吸収合併。
2024年3月1,641159119
2025年3月1,59416716310.5129
2026年3月1,4391351369.487

金額は有価証券報告書の連結値をそのまま掲載しています。帯の長さは列ごとの最大値との比です。空欄の期は有価証券報告書からその項目の数値が取れていません(0ではありません)。

利益の構造

2026年3月期

売上高1,439億円のうち、営業利益として残るのは135億円9.4%。営業外の損益と税金を反映した純利益は87億円、売上の6.0%にあたる。営業利益率は業種中央値5.3%を上回る水準。

売上高を100としたときの内訳
  • 売上原価作る・仕入れるのにかかったお金81.9%1,178億円
  • 販売費及び一般管理費売る・管理するのにかかったお金8.8%126億円
  • 営業利益費用を引いたあとに残った本業の利益9.4%135億円

有価証券報告書の損益計算書から、当期の金額をそのまま割り振っています。

粗利率
18.1%
売上から原価を引いて残る割合
営業利益率業種比+4.1pt
9.4%
本業の利益として残る割合
純利益率業種比+1.8pt
6.0%
税金まで払って最後に残る割合
ROE業種比+0.7pt
6.6%
株主のお金がどれだけ利益を生んだか
ROA
3.4%
資産全体がどれだけ利益を生んだか
ROIC
4.5%
事業に使うお金がどれだけ利益を生んだか

ROICは有利子負債の開示がないため、営業利益×0.7÷(総資産−現金)の簡易式で算出しています。

お金の流れ

キャッシュフロー計算書 14期分

2026年3月期は営業CFが430億円、投資CFが−221億円で、差し引きのフリーCFは209億円この組み合わせは積極投資型にあたる。本業で稼ぎつつ、さらに資金を調達して大きな投資に踏み込んでいる。成長への布石の局面期末の手元現金は445億円で、売上の3.7ヶ月分にあたる

決算期営業CF億円投資CF億円財務CF億円フリーCF億円現金残高億円
2013年3月214−225155
2014年3月4322−2165199
2015年3月−74−2240−96143
2016年3月810−3981185
2017年3月−52−132−53164
2018年3月193−66−58127232
2019年3月44−5826−14244
2020年3月92−88−214227
2021年3月2−6026−58196
2022年3月171−35−98136235
2023年3月−43−1879−61251
2024年3月−16−1025−26250
2025年3月−22−20−37−42168
2026年3月430−22167209445

本業で稼いだ現金が営業CF、設備や事業への投資が投資CF、借入と返済・配当が財務CF。営業・投資・財務の3列は縦線が0で、右がプラス、左がマイナスです。健全な会社の基本形は営業CFがプラスで投資CFがマイナス。フリーCFは営業CFと投資CFの合計で、手元に残る現金を表します。

資産と負債

貸借対照表 14期分

2026年3月期の総資産は2,546億円。このうち返さなくてよい自己資本が1,381億円で、自己資本比率は52.9%(業種中央値59.8%より薄い)

決算期総資産億円自己資本億円負債億円自己資本比率%
2013年3月1,01753748052.1
2014年3月1,04059644456.5
2015年3月1,16764252554.1
2016年3月1,14965649356.0
2017年3月1,28269958353.3
2018年3月1,45080764354.4
2019年3月1,49786663156.3
2020年3月1,52692060658.6
2021年3月1,6971,03965859.6
2022年3月1,7251,10861762.5
2023年3月1,9451,17776858.8
2024年3月2,1081,28082859.0
2025年3月2,1621,29187159.7
2026年3月2,5461,3811,16552.9

自己資本比率は総資産のうち返済のいらないお金の割合で、高いほど借入への依存が小さいことを示します。負債は総資産から自己資本を引いた額です。

2026年3月期の内訳
現金及び預金
445億円
すぐ使えるお金
利益剰余金
1,151億円
過去の利益の積み上がり
棚卸資産
52億円
在庫として抱えている分
負債合計
1,165億円
いつか返す必要があるお金
財務の健全性
64
/ 100
安定性自己資本比率35 / 40
収益力営業利益率19 / 30
現金創出営業CFの黒字継続10 / 30

有価証券報告書の数値から機械的に配点した参考値です。自己資本比率60%で満点、営業利益率15%で満点、直近3期の営業CFが黒字だった割合の3つを足しています。業態によって出ない要素があります。

業界内での比較

金属製品 87社との比較

同じ金属製品の企業と並べると、いちばん上に来るのは配当利回り87社中16位あたり、逆に低いのは売上成長率87社中81位あたり帯は左端が業種の最下位、右端が最上位で、縦線が真ん中にあたる。

ROE株主の出したお金でどれだけ利益を生んだか
6.6%/中央値 5.9%
P25 2.5%P75 8.9%
営業利益率上位売上のうち本業の利益として残る割合
9.4%/中央値 5.3%
P25 2.5%P75 8.1%
自己資本比率総資産のうち返済のいらないお金の割合
52.9%/中央値 59.8%
P25 47.8%P75 70.0%
売上成長率下位前期からの売上の伸び
-9.7%/中央値 1.9%
P25 -1.7%P75 3.9%
配当利回り上位株価に対して1年で受け取る配当の割合
4.4%/中央値 3.0%
P25 2.2%P75 4.0%

有価証券報告書の最新期の数値をもとに、同じ業種の企業の中での順位を毎日計算しています。P25は下から4分の1、P75は上から4分の1の位置にある企業の値です。

株価

9月2日の終値

直近の終値は¥2,975で、1年前と比べて+12.1%過去52週の値幅のなかでは49%の位置にある。

¥2,975-1.0%1ヶ月+2.1%1年+12.1%時価総額1,284億円
過去52週の値幅
安値¥2,695高値¥3,265

チャートの金額は株式分割と配当を反映して調整した終値で、上に出している直近の終値とは一致しないことがあります。

指標
PER (実績)13.6倍
PER (会社予想)14.2倍
PBR0.89倍
配当利回り4.37%

実績値は直近の決算、予想値は会社予想にもとづきます。株価は終値ベースです。

値動きの背景

緩やかな上昇トレンドが継続。25日線(2,863円)を+2.5%上回り、75日線(2,876円)も超えて堅調。52週高値3,265円からは-10%の水準で、出来高は低調ながらも底堅い値動き。1ヶ月で+4.9%上昇。

値動きの背景は、株価と出来高の推移をもとにAIがまとめた見立てです。

AIの評価

AI評価

株価水準の解釈です。売買の推奨ではありません

現在の株価水準を割安と判定しています(スコア 70/100)

PER13.4倍は業界平均18.3倍を下回り割安。PBR0.86倍は平均1.10倍対比でも低い。ROE6.6%とやや低いものの、配当利回り4.09%は平均3.74%を上回る。ただし配当性向111.2%は配当が利益を上回っており持続可能性に疑問。売上高は減少傾向だが、営業利益率は10%超と健全。割安だが配当の持続性に懸念。

指標この会社業種平均
PER (実績)13.6倍49.7倍
PER (予想)14.2倍
PBR0.89倍1.13倍
ROE6.6%6.3%

業種平均は同じ東証33業種に属する銘柄の単純平均です。銘柄数が少ない業種では平均が振れます。

AI評価判定とスコアは公開データをもとにした解釈で、将来の株価を示すものではありません。算出の考え方は編集方針に記載しています。

評価が分かれる点

AI分析

投資家の見方

強気派は、国内インフラ老朽化に伴う補修・更新需要の増加を追い風とみる。配当利回り4%超と高く、PER13倍、PBR0.86倍と割安。安定した収益と株主還元が魅力。一方弱気派は、2026年3月期に売上高1439億円と減少見通しで、公共投資の減少懸念。営業利益率も9.38%に低下予想。また、人手不足や資材高騰で採算悪化リスク。持続的な成長より成熟産業との見方もある。

プラスに働く材料7
  • インフラ老朽化需要

    橋梁の維持補修市場は今後拡大見込み

  • 割安バリュエーション

    PER13倍、PBR0.86倍と割安、配当利回り4.09%

  • 安定収益基盤

    受注残高豊富、公共事業で安定したキャッシュフロー

  • 橋梁更新需要の本格化2026年下期影響

    国土交通省の橋梁更新計画に基づき受注増、営業利益10億円上積みの可能性(FY2025営業利益167億円比6%)

  • 鋼材価格の低下による利益率改善継続影響

    鉄鋼価格が10%下落で営業利益約5億円改善(推定、材料費比率考慮)

  • 自社株買いによるEPS向上不定影響

    自己資本比率高くPBR0.86倍、50億円の自社株買いでEPS約4%押し上げ

  • 配当利回りの高さが下支え継続影響

    配当利回り4.09%が株価サポート、機関投資家の選好

マイナスに働く材料7
  • 減収懸念

    2026/3期売上高1439億円と前期比減少予想

  • 利益率低下

    営業利益率10.48%→9.38%と低下見通し

  • コスト上昇リスク

    人手不足・資材高で採算悪化の可能性

  • 2026年3月期の減収減益決算発表後影響

    営業利益167億→135億、19%減(FY2026予想)、株価下落圧力

  • 公共投資の伸び悩み2026年以降影響

    政府予算横ばいで受注競争激化、売上高1,400億円割れも

  • 労務費・人件費の上昇継続影響

    建設技能者不足で人件費増、営業利益率9.38%から更に低下リスク

  • 大型プロジェクトの損失リスク不定影響

    工事遅延・資材高騰で追加コスト、過去の事例で数億円の損失

次の決算で確かめる点
受注高・受注残高
今後の収入の先行指標
営業利益率
採算管理の状況確認
配当性向
株主還元の持続性判断

配当

株主還元

直近の年間配当は1株あたり130で、前期から+9.1%いまの株価に対する利回りは4.37%。増配か配当維持が9年続いている。

年間配当
¥130
1株あたり
配当利回り
4.37%
いまの株価に対して
配当性向
111.2%
利益のうち配当に回した割合
連続増配等
9年
増配か維持が続いた年数
決算期1株あたり配当前期比%配当性向%
2017年3月1655.6
2018年3月2237.5103.1
2019年3月3036.465.9
2020年3月3723.380.8
2021年3月4727.095.6
2022年3月7559.688.9
2023年3月8513.380.5
2024年3月9511.878.6
2025年3月11015.872.3
2026年3月1209.1111.2

過去の配当は株式分割にあわせて調整した金額です。配当性向は有価証券報告書に記載された各期の値で、利益のうち配当に回した割合を示します。

次の配当スケジュール
  • 権利付き最終日
  • 権利確定日
  • 支払開始日
  • 今期の会社予想年間予想¥130

株主

有価証券報告書より

2026年3月期末の株主数は延べ17,623人。区分でいちばん多いのは個人・その他29.9%。グループ会社や銀行などの安定株主が45.5%を占め、残る54.5%が市場で売買されうる浮動株にあたる。

所有者の区分ごとの比率

所有者の区分2021年3月%2022年3月%2023年3月%2024年3月%2025年3月%2026年3月%
個人・その他25.223.421.222.325.529.9
金融機関31.332.530.526.325.825.4
外国法人14.616.922.324.922.822.5
事業法人27.226.124.623.121.920.1
自己株式9.08.84.75.26.37.9
証券会社1.61.21.33.44.02.1
外国人個人0.10.00.00.00.10.1

発行済株式に対する持ち株比率です。単元未満株の扱いにより、合計が100%にならない期があります。

大株主上位10

順位株主持ち株比率 %
01日本マスタートラスト信託銀行株式会社(信託口)12.48
02株式会社日本カストディ銀行(信託口)7.11
03日本製鉄株式会社4.60
04横河電機株式会社3.88
05横河ブリッジホールディングス 従業員持株会2.28
06STATE STREET BANK AND TRUST COMPANY 505223 (常任代理人 株式会社みずほ銀 行決済営業部)1.73
07日本生命保険相互会社1.26
08RE FUND 107-CLIENT AC (常任代理人 シティバンク、エヌ・エイ東京支店)1.23
09STATE STREET BANK AND TRUST COMPANY 505001 (常任代理人 株式会社みずほ銀行決済営業部)1.16
10株式会社みずほ銀行1.03

有価証券報告書の大株主の状況から、上位10者を掲載しています。信託銀行の名義は、実際の保有者ではなく運用を預かる先を指すことがあります。

株価指標の推移

有価証券報告書 14期分

1株利益は14期で+383%、1株純資産は14期で+179%。直近期のROEは6.6%で、日本株の目安とされる8%を下回る。

決算期EPSBPSROE%PER配当性向%
2013年3月451,2283.817.266.1
2014年3月1001,3707.711.424.2
2015年3月981,4856.913.1165.7
2016年3月1031,5326.911.775.5
2017年3月1031,6506.512.555.6
2018年3月2271,90812.89.9103.1
2019年3月1822,0389.210.465.9
2020年3月2182,16010.49.080.8
2021年3月2732,45211.97.595.6
2022年3月2682,60910.67.388.9
2023年3月2732,79410.17.980.5
2024年3月2913,0579.910.178.6
2025年3月3173,22910.17.972.3
2026年3月2183,4206.613.6111.2

有価証券報告書に記載された各期の値です。PERは期末時点の株価にもとづく実績値で、いまの株価から計算した値とは異なります。

EPS1株利益
1株が1年で稼いだ純利益。伸びていれば株の稼ぐ力が育っている
BPS1株純資産
1株あたりの持ち分。会社に積み上がった蓄えの目安
ROE自己資本利益率
株主のお金でどれだけ稼いだか。日本株では8%が一つの目安
PER期末実績
株価が1年分の利益の何倍か。低いほど割安とは限らず、期待の低さのこともある
配当性向利益からの還元率
利益のうち配当に回した割合。高すぎる場合は無理をしている可能性もある

経営陣

14名 有価証券報告書の提出日現在

有価証券報告書に載っている役員は14名。2026/3期の役員報酬は総額316百万円。社内取締役1人あたりの報酬は、従業員の平均年収の約5倍にあたる。

氏名役職年齢保有株数
髙田和彦代表取締役 会長6730,000
中村譲代表取締役 社長執行役員6510,000
宮本英典取締役 専務執行役員6412,000
湯川雅之取締役 常務執行役員623,000
黒本和憲取締役712,000
天野玲子取締役722,000
神野秀磨取締役661,000
廣川亮吾取締役(常勤監査等委員)6710,000
尾﨑聖治取締役(監査等委員)711,000
渋村晴子取締役(監査等委員)61
梶山園子取締役(監査等委員)58
中岡康次取締役 執行役員61
残りの役員2名を開く
氏名役職年齢保有株数
石塚由紀取締役64
新井隆取締役(常勤監査等委員)642,000

役員報酬の内訳2026/3

役員の区分人数固定報酬百万円業績連動百万円株式報酬百万円その他百万円合計百万円1人あたり百万円
取締役(社内)514142464623046
社外取締役764649
取締役(社内)1222222

有価証券報告書の役員報酬等の総額から、区分ごとの内訳を載せています。人数は当期中に在任した延べ人数のため、期末の人数と一致しない期があります。

有価証券報告書

有価証券報告書 2026/3期

会社自身が書いた有価証券報告書の本文を、章ごとにそのまま収録しています (要約ではありません)。

事業の内容1,262字を開く

何をしている会社か、会社自身の説明

3【事業の内容】 当社グループは、当社、連結子会社11社、持分法適用会社1社および持分法を適用していない非連結子会社2社(海外2社)の15社により構成されており、当社は持株会社としてグループの有機的かつ効率的な統括を図り、事業会社の事業担当分野における経営の主体性を明確にするとともに、事業会社間の調整を行い、経営の連携を高めることを基本的な役割としています。当連結会計年度においては、株式会社ビーアールホールディングスの株式を2026年3月30日付で取得したことにより、同社グループを連結の範囲に含めています。 当社は、有価証券の取引等の規則に関する内閣府令第49条第2項に規定する特定上場会社等に該当しており、これにより、インサイダー取引規制の重要事実の軽微基準については連結ベースの数値に基づいて判断することとなります。 当社グループの事業内容および当社と関係会社の当該事業に係る位置付けは次のとおりです。 なお、当連結会計年度より「エンジニアリング関連事業」に含まれていた「システム建築事業」を独立させる等、報告セグメントを変更しており、次の5つの事業は「第5 経理の状況 1.連結財務諸表等(1)連結財務諸表 注記事項」に掲げるセグメントの区分と同一です。 <橋梁事業> 株式会社横河ブリッジ、株式会社横河NSエンジニアリング、株式会社楢崎製作所、極東興和株式会社、東日本コンクリート株式会社は、新設橋梁および既設橋梁の維持補修工事の設計・製作・現場施工を行っています。株式会社ワイ・シー・イーは、既設橋梁の維持補修工事の設計を行っています。 <システム建築事業> 株式会社横河ブリッジシステム建築は、システム建築(商品名:yess建築)の設計・製作・現場施工を行っています。 <エンジニアリング事業> 株式会社横河NSエンジニアリングは、トンネル用セグメントなどの地下構造物および海洋・港湾構造物の設計・製作を行っています。株式会社横河ブリッジは、超高層ビル等の鉄骨建方・鍛冶工事および可動建築システム(商品名:YMA)の設計・製作・現場施工・保守を行っています。株式会社楢崎製作所は、船舶上架施設および水処理装置の設計・製作・現場据付・保守を行っています。極東興和株式会社、東日本コンクリート株式会社他2社は、コンクリート二次製品の製造・販売のほか、土木構造物および建築構造物の設計・製作・現場施工を行っています。 <先端技術事業> 株式会社横河ブリッジは、FPD(フラットパネルディスプレイ)・半導体製造装置向け高精度フレームの設計・製造を行っています。株式会社横河ブリッジ技術情報は、構造解析、情報処理、ソフトウェアの開発・販売を行っています。ケイ・エヌ情報システム株式会社は、情報処理、ソフトウェアの開発・販売を行っています。 <その他事業> 当社は、保有する不動産の一部を物流倉庫等として貸し出す不動産賃貸事業を行っています。 以上の事項を事業系統図によって示すと次頁のとおりです。 [事業系統図]
経営方針・対処すべき課題1,861字を開く

経営陣が考える方向性と課題

1【経営方針、経営環境及び対処すべき課題等】 当社グループの経営方針、経営環境及び対処すべき課題等は、次のとおりです。 なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において当社グループが判断したものです。 (1)経営方針 当社グループは、「社会公共への奉仕と健全経営」を企業理念とし、経営ビジョンとして「匠の技とデジタル技術を融合し、良質な社会インフラを提供することで、安全・安心で豊かな暮らしに貢献します」を掲げています。このビジョンの実現に向け、業界トップランナーとしての絶え間ない挑戦や、デジタル技術の活用による事業のスマート化の推進に加え、強靱な社会資本の整備と自然環境との共生、ならびに技術を未来へ「つなぐ」多様な人材の育成を私たちの役割とし、持続的な成長と中長期的な企業価値の向上に取り組んでまいります。 (2)経営環境 橋梁事業につきましては、新設橋梁の発注量は低調に推移する見通しですが、高速道路の大規模更新・大規模修繕や大阪湾岸道路西伸部などが今後の需要として見込まれます。システム建築事業につきましては、ターゲットである鉄骨造の非住宅建築の市場において、冷凍冷蔵倉庫や危険物倉庫といった需要の高い用途への対応が重要となっております。エンジニアリング事業につきましては、リニア中央新幹線などの大型プロジェクトに加え、今後は原子力発電、洋上風力発電、港湾リニューアル、防衛施設、需要が旺盛な都心部の再開発等の案件が見込まれます。 (3)会社の優先的に対処すべき課題、中長期的な会社の経営戦略および目標とする経営指標 当社グループは、2025年度を初年度とする第7次中期経営計画(2025年度から2027年度まで)において、「成長分野へのグループ経営資源の積極投入と収益構造の強靭化」を基本方針とし、最終年度の数値目標を売上高2,000億円、営業利益185億円、1株当たり当期純利益350円といたしました。本計画における橋梁事業の領域拡大に向け、2026年3月、株式会社ビーアールホールディングスを連結子会社化いたしました。これら目標の達成に向けた主な事業戦略は以下のとおりです。 (橋梁事業) グループの収益を支える基盤事業として、当社の鋼橋技術と株式会社ビーアールホールディングスのPC技術を高度に融合させます。双方の独自の技術や知見を相互に活用し、グループ間のシナジーを最大限に発揮することで、設計から施工に至るトータルな提案力を高め、新設から保全・更新まで多岐にわたる事業領域で競争力を向上させます。また、統合による経営資源の最適配分を進め、橋梁に関するすべてのニーズに一貫して応える「総合橋梁エンジニアリング」体制を確立することで、提供価値の最大化を図ってまいります。 (システム建築事業) グループの成長を牽引する事業として、トップシェアの維持・拡大を図るため、2階建て案件や冷凍冷蔵倉庫、危険物倉庫など、幅広い市場ニーズを着実に取り込んでまいります。また、国内唯一のシステム建築専用工場における材料在庫の確保により、安定供給と迅速な施工を徹底することで他社との差別化を図り、さらなる受注の拡大を目指してまいります。 (エンジニアリング事業) 土木関連事業では、リニア中央新幹線など、トンネルセグメントの既受注案件の生産に着実に取り組んでまいります。建築・機械鉄構事業では、都心部における超高層ビルや大型構造物の鉄骨建方工事において、主要顧客との信頼関係の深化や新規顧客の開拓を通じて、受注規模の着実な拡大に注力してまいります。 以上の取り組みを通じ、当社グループは「鋼」と「PC」の技術とリソースを融合させ、変化する市場環境に即応できる強固な事業体へと進化してまいります。そのうえで、双方が長年培ってきた「匠の技」に最新のデジタル技術を掛け合わせることで、新設から保全、さらには都市再開発といった多様なインフラ需要を確実に取り込み、グループの企業価値向上に邁進してまいります。 なお、当社グループの経営上の最大のリスクは重大事故の発生であり、工事の安全確保につきましては引き続き最重要課題として取り組んでまいります。株式会社ビーアールホールディングスのグループへの統合に伴い、稼働中の工事や携わる人員が増加することから、過去の災害事例の周知や安全意識の共有を改めて徹底するとともに、生成AIを活用した安全管理のデジタル化を推進するなど、より実効性の高い安全体制の構築に努めてまいります。
事業等のリスク6,746字を開く

会社が自認するリスクの一覧

3【事業等のリスク】 有価証券報告書に記載した事業の状況、経理の状況等に関する事項のうち、経営者が連結会社の財政状態、経営成績およびキャッシュ・フローの状況に重要な影響を与える可能性があると認識している主要なリスクは、以下のとおりです。なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において、当社グループが判断したものです。 当社グループは、「グループリスク管理基本方針」に基づき、当社並びに各事業会社に内包するリスクをグループ全体で統合的に管理するための統合リスク管理について、その組織体制と実施プロセス等を定めています。 「グループリスク管理基本方針」については、当社ウェブサイトをご参照ください。 https://www.ybhd.co.jp/sustainability/policy.html (1)リスク管理体制と各組織の役割 リスク管理体制 当社グループは、各事業会社・各部門で実施しているリスク管理の情報を集約し、グループ全体で包括的に管理するための組織として、取締役会の諮問委員会である「統合リスク管理委員会」を設置しています。 当委員会は、当社の代表取締役を委員長とし、経営会議メンバー、安全品質・コンプライアンス・財務・情報等のリスクと関係のある分野を統括する主管部門の長(分科会長)を委員として構成されています。分科会は、様々な分野別のリスクについてのリスク管理活動を行う組織であり、その主管組織とリスク分野等は、下表のとおりです。統合リスク管理委員会の事務局は、当社の経営企画室が担当しています。 各組織の役割 取締役会   グループリスク管理を行う組織・体制の審議・決定 グループリスク管理基本方針・統合リスク管理要領・統合リスク管理年間計画の審議・決定  社内外開示対応の審議・決定 統合リスク管理 委員会   グループリスク管理基本方針・統合リスク管理要領・統合リスク管理年間計画の検討・起案 分野別リスク管理活動計画の確認とモニタリング、必要に応じて指摘・是正  グループの重点対応リスクの選定とモニタリング、対応策の協議 分科会   分野別リスク管理活動計画の作成 年度ごとの活動実績に基づく振り返りの実施 各部門のリスク管理活動の監督と分野別リスク管理活動計画の見直し  実際に発生した事象の確認・分析・情報共有 事業会社および 各部門   グループリスク管理基本方針・分野別リスク管理活動計画を共有 事業会社・各部門別の活動計画に基づきリスク管理を推進  実際に発生した事象の確認・分析、再発防止策の検討 分科会の主管組織等 分科会   主管組織   テーマ   関連方針・基準   事業会社 事業推進リスク   グループ企画室会議   事業継続 収益確保 投資の健全性   中期経営計画   企画担当 安全品質リスク   グループ安全品質委員会   安全衛生 品質管理   安全衛生方針 品質方針   安全品質担当 法務リスク   法務部   法令順守 人権   国内外すべての法令 横河ブリッジグループ 企業行動憲章 贈収賄防止方針・人権方針   総務担当 総務リスク   総務人事部   BCP 広報   事業継続計画 国内外すべての法令 横河ブリッジグループ 企業行動憲章   総務担当 財務リスク   財務連絡会   資本政策 与信 資金調達   損益予算 資金計画   経理担当 人材リスク   人材戦略会議   人材確保 健康管理   人材育成方針 社内環境整備方針   人事担当 R&Dリスク   技術総括室   研究開発 知的財産   技術戦略・知財戦略 研究開発方針   開発担当 情報リスク   情報企画室   情報管理   サイバーセキュリティ ガイドライン 情報セキュリティ基本方針   情報担当 生産リスク   グループ生産会議   生産体制 調達   品質方針・設備投資計画 サステナブル調達 ガイドライン   工場担当 現場リスク   グループ工事部門会議   現場部門のリソースの最適配分   安全衛生方針 品質方針 事業継続計画   工事担当 環境リスク   サステナビリティ委員会   気候変動 CO₂対策 有害物質   環境方針 生物多様性方針 移行計画   総務担当 (2) 実施プロセス 分科会は、年に1回、関連する分野において認識するリスクを洗い出し、予防時および発生時のリスク対策をまとめ、分野別リスク管理活動計画を策定します。リスクの適用範囲はグループ全体とし、外生的リスク(BCPに関するリスク)、内生的リスク(経営戦略・管理、コンプライアンス、実務)を対象とします。 統合リスク管理委員会では、分野別に洗い出したリスクを「頻度」と「影響度」の観点から整理したリスクマップを用いて包括的に把握し、情報共有を行った後、グループ全体で重点的に対策を検討するリスクを重点対応リスクとして選定し、四半期に1回、リスクをモニタリングして、リスク対応策を協議します。 (3) 2026年度の重点対応リスク 上記のプロセスを経て選定された2026年度の重点対応リスクは以下のとおりです。 ①死亡災害のリスク 当社グループの製造部門において重大な労働災害が発生した場合、災害原因の調査と再発防止策対応により、生産活動に遅延が生じる可能性があります。また、現場部門で労働災害が発生した場合は、発注者からの指名停止措置などにより受注機会を失い、業績に重大な影響を及ぼす可能性があります。さらには社会的信用を失うことにより、事業活動にも悪影響を及ぼすことも懸念されます。 リスク対策として、製造部門ならびに現場部門において、労働安全衛生マネジメントシステムを構築し、運用するための体制を確立しています。重大災害事故の発生を根絶するために、過去の事故や災害の事例の周知はもとより、安全パトロール等で再発防止対策の実効性の確認も行っています。特に墜落災害の防止のために、安全監視員の配置や安全ブロック等のフェールセーフの活用も積極的に取り組んでいます。 ②第三者災害のリスク 当社グループの事業活動において想定される第三者災害は、工場製品輸送中に第三者を巻き込む交通事故や、工事現場において資機材や工具の落下・飛散・倒壊によって第三者が被災する災害等が挙げられます。これらの事故・災害が発生した場合は、発注者からの指名停止措置等の行政処分により受注機会を失うだけでなく、社会的信用の失墜や損害賠償金の負担など、事業活動に重大な悪影響を与える可能性があります。 リスク対策として、輸送中の交通事故に対しては、事前に輸送ルートを確認して想定されるリスクを抽出した上で輸送計画書を作成しています。工事現場施工中の第三者災害に対しても、資機材や工具の落下・飛散・倒壊リスクを想定した対策を事前に立案しておき、施工計画書に反映させています。特に供用中の道路・鉄道の上空または近接作業においては、作業手順書にも対策を反映させています。 ③独占禁止法、贈収賄違反の発生リスク 当社グループは、国内外問わず、独占禁止法、贈収賄規制の法令に則り事業を行っていますが、それらに違反することとなった場合、刑事罰、行政処分等を受け、受注高および売上高の減少等、業績に影響を及ぼす可能性があります。 リスク対策として、グループ内部統制システムや監査規程に基づく、当社グループの全部門での自主監査ならびに、事象の把握と予防・改善措置、再発防止対策を実施しています。 さらに、グループ各社の営業部門において、新任担当者に対して独禁法研修を行っているほか、贈収賄防止方針を当社ウェブサイトに掲載し、社内に周知徹底しています。 https://www.ybhd.co.jp/sustainability/policy.html ④検査不正の発生リスク 当社グループの事業の要は「安全」と「品質」であり、公共財産の建設を託された者として、良質な製品を経済的に提供する責任を強く認識しています。しかしながら、製作物の特異性、複雑な構造、短納期、および複合的な事由により製作工程内のエラーが発生することがあり、こうしたエラーが適切に処理されず、検査において不正が起きる可能性も否定できません。 リスク対策として、日々の進捗確認や工程内検査など適切な管理によりリスク発生を低減しています。さらに、作業者を含む全従業員に対して、品質確保の正義感を涵養するための教育・指導を継続的に行っています。また、近年ではデジタル技術の積極活用によりデータ収集から処理、報告までのプロセスの省人化・自動化を図っており、人が介在できない報告書作成とチェック機能を働かせることで検査不正の要因を排除しています。加えて、組織・人員の膠着化による組織的な不正を防ぐため、定期的な人事異動を進めています。 ⑤ハラスメント発生のリスク パワーハラスメント、セクシャルハラスメント、マタニティハラスメント等の各種ハラスメントが発生した場合、当社グループの社会的な評価が低下し、人材の流出やステークホルダーとの関係悪化につながり、業績および財政状況に重大な影響をおよぼす可能性があります。 リスク対策として、全従業員を対象に、コンプライアンスおよび各種ハラスメントに関する教育を実施し、ハラスメントへの理解を促進させて予防しています。また、社内規程において、ハラスメント等の違反行為が確認された場合の内部通報窓口を設定しています。 ⑥横領等の不正行為の発生リスク 当グループは、国内外問わず、役職員の不正行為により各種法令に違反することとなった場合、刑事罰、行政処分等を受け、受注高および売上高の減少等、業績に影響を及ぼす可能性があります。 リスク対策として、グループ内部統制システムや監査規程に基づく、当社グループの全部門での自主監査ならびに、事象の把握と予防・改善措置、必要に応じて再発防止対策を実施しています。 また、定期的な教育、研修などを通じてのコンプライアンス意識および健全な企業風土の醸成に努めています。 ⑦大規模災害・感染症等のリスク 「東京湾北部地震」、「南海トラフ地震」などの大規模地震、集中豪雨などの水害、津波の発生など、大規模な自然災害が発生した場合は、工場や工事現場に被害が発生し、事業継続に重大な影響を与える可能性があります。また、感染症の拡大により、工事の中断や事業場の閉鎖など、工程への影響や対策コストの増加が発生する可能性があります。 リスク対策として、行政やマスコミが提供する情報の収集に努めるとともに、全社において災害備蓄品の準備や拠点間のデータバックアップ、各種保険の加入等の事業継続計画を整備し、非常時を想定した訓練なども実施しています。 ⑧事業環境の変化に関するリスク 中期経営計画は、策定時に将来の市場や景気の動向、物価変動、受注確率やシェアなどを想定して立案・策定しておりますが、策定後に想定した環境が大きく変化した場合には、受注の減少や工事損益の悪化など業績へ重大な影響が生じる可能性があります。 リスク対策として、中期経営計画策定時に業績達成のための必要要素をモニタリング指標として抽出し、定期的なPDCAサイクルにより達成度や状況の変化を把握することで、中期経営計画策定時からの環境の変化を迅速に捉えてリスクの早期発見に努め、是正対策を講じています。また、中期経営計画で掲げた事業領域の拡大に向けた施策の一つとして、国内有数のプレストレストコンクリート専業メーカーである株式会社ビーアールホールディングス(東京証券取引所プライム市場 証券コード:1726)株式への公開買付け(TOB)を2026年2月5日から実施しました。TOBは成立し、3/30より同社が当社にグループインしております。グループインに伴う両社のシナジーを早期に発揮するため、全社的に統合作業(PMI = Post Merger Integration)を推進していくとともに、今後も事業拡大に向けたさらなる戦略的アライアンスを検討していきます。 ⑨人材の確保・育成リスク 当社グループは橋梁事業を中心に、システム建築事業、エンジニアリング事業、先端技術事業など多角的な事業を手掛けており、これらの事業の優位性を確保・継続するためには、幅広い経験とスキルを蓄積した人材の確保・育成が極めて重要と認識しています。離職者の増加や採用計画の未達成により必要な人材が不足した場合、受注量の減少、労働災害の発生、品質の低下、技術の断絶、後継者の不在等のリスクが想定されます。 リスク対策として、階層や役割に応じた体系的な教育・研修制度および広範な業務理解・適材適所の実現を支える計画的なジョブローテーション制度、キャリア形成に資する自己申告制度、ライフイベントを見据えた人事制度を構築しています。また、採用計画の達成、従業員のエンゲージメント向上を目指し種々の施策を検討・実施しています。 ⑩お客様の信頼を大きく損なう品質不適合のリスク 当社グループの製造部門でお客様の信頼を大きく損なう品質不適合が発生した場合、大規模な再製作が生じるなどにより、当該工事のみならず他工事の製造工程にも影響を及ぼす可能性があります。また、現場部門で同様な品質不適合が発生した場合は、工程遅延により工期内の完成が困難となるリスクがあります。これらはお客様の評価の著しい低下を招き、競争力を大幅に損ねる可能性があり、事業活動の継続に重大な影響を与えるリスクがあります。 リスク対策として、製造部門ならびに現場部門において、品質マネジメントシステムを構築し、運用するための体制を確立しています。事業会社は、経営者の品質方針に基づき品質管理計画を立案し、実行します。また、過去の品質不適合事例を調査、分析することで再発防止策を立案します。その対策の実施結果は再度分析してPDCAサイクルにより継続的な改善を行うことにより、不適合件数を抑制しています。また、当社グループの外注委託先や製品購入先で発生した品質不適合については、再発防止策の立案・実施を外注先や購入先へ求めるとともに、事業会社は納品時の確認を徹底し、不適合品の混入を防止しています。 ⑪産業財産権の侵害・喪失のリスク 他社の産業財産権を侵害した場合、対象となった商品やサービスが継続できなくなる可能性があります。また、損害賠償を請求される可能性があります。他社の新たな産業財産権が競合する場合は適切に対応しなければ自社の商品やサービスに制限が発生する恐れがあります。 リスク対策として、知的財産室において、他社の産業財産権の動向を調査し、必要に応じて自社の商品やサービスに関する権利を特許等で守る対策を実施しています。また、社員を対象に知財セミナーを開催して、知財に関する意識の向上を図っています。 ⑫情報セキュリティに関するリスク 情報セキュリティ障害(ウイルス感染、ランサムウェア、外部からの攻撃、従業員の不注意など)、または、自然災害によるデータの喪失・破損、ソフトウェアやハードウェア、ネットワークの停止などにより、情報システムが機能せず企業活動が行えなくなる、秘密情報が流出し不利益を被る、サーバーが乗っ取られ、他社に損害を与えて信用が低下する等のリスクがあります。 リスク対策として、障害発生時の被害軽減およびシステム・データの保護のため、重要な情報システムを二重化や、遠隔地ストレージ・クラウドサービスへのデータのバックアップを実施しています。情報セキュリティ面では、ネットワーク、エンドポイント(個人デバイス&サーバー)、クラウド、ソフトウェア等の情報システム構成要素に対し、ウイルス感染や各種サイバー攻撃に対して複合的・多層的な対策を施すとともに、強固なユーザ認証基盤による不正アクセスの防止を図っています。あわせて、利用者への教育・訓練やCSIRT(Computer Security Incident Response Team)によるインシデント対応訓練、関連規程の整備など、ソフト・体制面も強化しています。さらに、外部専門事業者によるアセスメントを定期的に受診し、不足している対策を特定・強化するなど、年々複雑化・巧妙化するサイバー攻撃に対して継続的な点検と見直しを行っています。
経営成績の分析 (MD&A)8,488字を開く

業績がなぜこうなったかの経営陣の説明

4【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】 (1)経営成績等の状況の概要 当連結会計年度における当社グループ(当社、連結子会社及び持分法適用会社)の財政状態、経営成績およびキャッシュ・フロー(以下「経営成績等」という。)の状況の概要は次のとおりです。 ①財政状態及び経営成績の状況 a.経営成績の状況 当期における我が国経済は、緩やかな回復が見られたものの、中東情勢や米国通商政策の影響等により依然として不透明な状況にあります。 国内建設市場につきましては、土木分野は公共投資に支えられ安定的に推移し、建築分野は高水準の企業収益を背景に底堅く推移しました。一方で、諸物価の高騰や金利上昇に伴う建設コストの増大等により工事量は伸び悩む傾向が続いております。橋梁事業におきましては、発注者の予算制約等の影響により新設・保全ともに発注量が低調な厳しい事業環境となりました。 このような状況の下、当期の受注高は1,563億6千万円(前期比9億4千万円減)となりました。業績につきましては、売上高は1,438億7千万円(同154億9千万円減)、営業利益は135億円(同31億7千万円減)、経常利益は136億1千万円(同26億8千万円減)、親会社株主に帰属する当期純利益は86億8千万円(同41億7千万円減)となりました。 また、当社は、株式会社ビーアールホールディングスに対し株式公開買付けを実施し、2026年3月に同社を連結子会社化しました。鋼・PC専業メーカーが融合した総合橋梁エンジニアリング企業集団として、両社グループ間のシナジーを通じて事業領域の拡大および競争力の強化を実現し、さらなる企業価値の向上に努めてまいります。 セグメントごとの経営成績は以下のとおりです。なお、当連結会計年度より「エンジニアリング関連事業」に含まれていた「システム建築事業」を独立させる等、報告セグメントを変更しており、以下の前期比については、前期の数値を変更後の報告セグメントの区分に組み替えた数値で比較しております。 (橋梁事業) 国内橋梁事業につきましては、厳しい事業環境の中、新設橋梁の受注高は前期から減少したものの、保全工事の受注の積み上げに加えて、海外大型工事の受注により、橋梁事業全体の受注高は831億3千万円(前期比34億3千万円減)を確保しました。 業績につきましては、期末にかけて設計変更の獲得が重なり過去最高を更新した前期からの減少は避けられず、売上高は781億1千万円(同201億8千万円減)、営業利益は100億8千万円(同35億8千万円減)となりました。 (システム建築事業) システム建築事業につきましては、中小規模の工場・倉庫案件を中心に建設コスト上昇等による設備投資計画の延期・見直しの動きが散見され、特に上半期の受注が伸び悩みました。一方、見積・設計依頼は堅調に推移しており、下半期には数年来の大型案件が成約に至るなど受注は回復基調となりました。この結果、通期の受注高は450億5千万円(前期比5億6千万円減)、受注面積は63万㎡(前年同期68万㎡)となり、前期実績を僅かに下回りました。 業績につきましては、安定した生産量を確保できたことにより損益が改善し、売上高は433億6千万円(同25億8千万円増)、営業利益は40億8千万円(同15億円増)となりました。 (エンジニアリング事業) エンジニアリング事業につきましては、土木関連事業は大型案件を受注しました前期から減少したものの、建築・機械鉄構事業において超高層ビル関連などの受注が増加したため、事業全体の受注高は238億4千万円(前期比32億4千万円増)となりました。 業績につきましては、受注の増加に伴い、売上高は176億2千万円(同20億7千万円増)となりましたが、一部の不採算工事の影響により、営業利益は13億1千万円(同4億4千万円減)となりました。 (先端技術事業) 先端技術事業につきましては、一定の受注を確保し、受注高は43億3千万円(前期比1億9千万円減)となりました。業績につきましては、売上高は42億8千万円(同1億1千万円増)、営業利益は4億3千万円(同6千万円増)となりました。 当期におけるセグメント別の連結売上高・受注高・受注残高 (億円) 前 期   当 期 売上高   橋梁事業   新設事業(鋼)   719   548 保全事業   258   228 海外事業   4   3 小 計   982   781 システム建築事業       407   433 エンジニアリング 事業   土木関連事業   81   88 建築・機械鉄構事業   73   87 小 計   155   176 先端技術事業   精密機器製造事業   34   35 情報処理事業   7   7 小 計   41   42 その他事業   不動産事業   5   4 合 計   1,593   1,438 受注高   橋梁事業   新設事業(鋼)   754   418 保全事業   112   287 海外事業   △0   124 小 計   865   831 システム建築事業       456   450 エンジニアリング 事業   土木関連事業   124   107 建築・機械鉄構事業   81   131 小 計   205   238 先端技術事業   精密機器製造事業   37   36 情報処理事業   7   6 小 計   45   43 合 計   1,573   1,563 受注残高   橋梁事業   新設事業(鋼)   942   819 新設事業(PC)   -   227 保全事業   354   626 海外事業   0   121 小 計   1,297   1,794 システム建築事業       224   241 エンジニアリング 事業   土木関連事業   373   402 建築・機械鉄構事業   53   109 PC関連製品事業   -   55 小 計   426   567 先端技術事業   精密機器製造事業   10   11 情報処理事業   3   4 小 計   14   15 合 計   1,962   2,619 (注)1.当期の受注残高には、ビーアールホールディングスグループの当期末時点での受注残高を含め ています。これに伴い、橋梁事業に「新設事業(PC)」、エンジニアリング事業に「PC関 連製品事業」を新たに追加しています。 2.金額は単位未満を切捨てて記載しています。 橋梁事業の主な受注工事 区分   発注者   工事名   場所 新設   名古屋高速道路公社   栄工区改築(先行)   愛知県 保全   首都高速道路   上部工補強1-402   東京都 保全   西日本高速道路   明神川橋他5橋床版取替   兵庫県 新設   近畿地方整備局   奥瀞道路(3期)3号橋   三重県~ 和歌山県 新設   中日本高速道路   大須ヶ洞第二橋他3橋   岐阜県 橋梁事業の主な売上工事 区分   発注者   工事名   場所 保全   西日本高速道路   中国池田インターチェンジ~宝塚インターチェンジ間橋梁更新   大阪府 保全   東日本高速道路   阿能川橋床版取替   群馬県~ 新潟県 新設   中日本高速道路   養老海津高架橋   岐阜県 新設   関東地方整備局   東扇島水江町線主橋梁   神奈川県 保全   西日本高速道路   関門橋門司側径間床組連続化   福岡県 b.財政状態の状況 当連結会計年度末における総資産は、株式会社ビーアールホールディングスの連結子会社化に伴う諸資産の受け入れ等により、前連結会計年度末に比べ383億9千万円増加し、2,545億7千万円となりました。流動資産は、「現金預金」が増加し「受取手形・完成工事未収入金等」が減少したこと等により211億2千万円増加し、1,756億2千万円となりました。固定資産は、「のれん」の計上等により172億6千万円増加し、789億4千万円となりました。 負債は、株式会社ビーアールホールディングスの連結子会社化に伴う諸負債の受け入れに加え、同社の株式取得資金としての短期借入金の増加などにより、前連結会計年度末に比べ294億1千万円増加し、1,165億円となりました。 純資産は、前連結会計年度末に比べ89億7千万円増加し、1,380億6千万円となりました。その主な要因は、「親会社株主に帰属する当期純利益」の計上、配当金の支払、「非支配株主持分」の増加等によるものです。この結果、自己資本比率は52.9%となりました。 ②キャッシュ・フローの状況 当連結会計年度末における現金及び現金同等物(以下「資金」という。)は、前連結会計年度末に比べて276億5千万円増加し、444億8千万円となりました。 当連結会計年度における各キャッシュ・フローの状況とそれらの要因は次のとおりです。 (営業活動によるキャッシュ・フロー) 営業活動の結果、獲得した資金は429億9千万円(前連結会計年度は21億7千万円の使用)となりました。これは、主に「受取手形・完成工事未収入金等」の売上債権が減少したことによるものです。 (投資活動によるキャッシュ・フロー) 投資活動の結果、使用した資金は220億6千万円(前連結会計年度は19億7千万円の使用)となりました。これは、主に株式会社ビーアールホールディングスの株式取得による支出があったことによるものです。 (財務活動によるキャッシュ・フロー) 財務活動の結果、獲得した資金は66億5千万円(前連結会計年度は37億円の使用)となりました。これは、主に借入れによる収入があったことによるものです。 なお、当社グループのキャッシュ・フロー指標のトレンドは下記のとおりであります。 回次   第158期   第159期   第160期   第161期   第162期 決算年月   2022年3月期   2023年3月期   2024年3月期   2025年3月期   2026年3月期 自己資本比率   62.5%   58.8%   59.0%   59.7%   52.9% 時価ベースの 自己資本比率   46.5%   45.5%   56.9%   46.4%   45.8% キャッシュ・フロー対有利子負債比率   0.6年   -年   -年   -年   1.4年 インタレスト・ カバレッジ・レシオ   236.7倍   -倍   -倍   -倍   111.7倍 自己資本比率:自己資本/総資産 時価ベースの自己資本比率:株式時価総額/総資産 キャッシュ・フロー対有利子負債比率:有利子負債/営業キャッシュ・フロー インタレスト・カバレッジ・レシオ:営業キャッシュ・フロー/利払い 1.いずれも連結ベースの財務数値により計算しております。 2.株式時価総額は、期末株価終値×期末発行済株式総数(自己株式控除後)により算出しております。 3.営業キャッシュ・フローは連結キャッシュ・フロー計算書の営業活動によるキャッシュ・フローを使用しております。有利子負債は連結貸借対照表に計上されている負債のうち利子を支払っている全ての負債を対象としています。また、利払いについては、連結キャッシュ・フロー計算書の利息の支払額を使用しております。 4.2023年3月期、2024年3月期および2025年3月期の「キャッシュ・フロー対有利子負債比率」および「インタレスト・カバレッジ・レシオ」については、営業キャッシュ・フローがマイナスのため、記載しておりません。 ③生産、受注及び販売の実績 a.生産実績 当連結会計年度の生産実績をセグメントごとに示すと次のとおりです。 セグメントの名称   数 量 (トン)   前年同期比 (%)   金 額 (百万円)   前年同期比 (%) 橋梁事業   26,926   65.9   78,110   79.5 システム建築事業   47,950   106.4   43,365   106.3 エンジニアリング事業   10,768   123.0   17,625   113.3 先端技術事業   -   -   4,284   102.7 合計   85,644   90.5   143,386   90.3 (注)金額は販売価格によっており、セグメント間取引については、相殺消去しています。 b.受注実績 当連結会計年度の受注実績をセグメントごとに示すと次のとおりです。 セグメントの名称   受注高   受注残高 数量 (トン)   前年同期比 (%)   金額 (百万円)   前年同期比(%)   金額 (百万円)   前年同期比 (%) 橋梁事業   38,049   117.9   83,135   96.0   179,485   138.4 システム建築事業   50,648   97.5   45,054   98.8   24,128   107.5 エンジニアリング事業   15,957   132.4   23,844   115.8   56,790   133.1 先端技術事業   -   -   4,333   95.8   1,582   108.8 合計   104,655   108.7   156,367   99.4   261,986   133.5 (注)セグメント間取引については、相殺消去しています。 c.販売実績 当連結会計年度の販売実績をセグメントごとに示すと次のとおりです。 セグメントの名称   金 額 (百万円)   前年同期比 (%) 橋梁事業   78,110   79.5 システム建築事業   43,365   106.3 エンジニアリング事業   17,625   113.3 先端技術事業   4,284   102.7 その他事業   490   87.4 合計   143,877   90.3 (注)1.セグメント間取引については、相殺消去しています。 2.最近2連結会計年度の主な相手先別の販売実績及び当該販売実績の総販売実績に対する割合は次のとおりです。 相手先   前連結会計年度 (自 2024年4月1日  至 2025年3月31日)   当連結会計年度 (自 2025年4月1日  至 2026年3月31日) 金額(百万円)   割合(%)   金額(百万円)   割合(%) 東日本高速道路株式会社   20,633   12.9   11,488   8.0 (2)経営者の視点による経営成績等の状況に関する分析・検討内容 経営者の視点による当社グループの経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容は次のとおりです。 なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において判断したものです。 ①財政状態及び経営成績の状況に関する認識及び分析・検討内容 当社グループの当連結会計年度の財政状態及び経営成績は以下のとおりです。 なお、当社は株式会社ビーアールホールディングス(以下、同社)に対し株式公開買付けを実施し、2026年3月に同社を連結子会社化しました。当連結会計年度につきましては、同社およびその子会社の貸借対照表のみ連結しています。 また、当連結会計年度より「エンジニアリング関連事業」に含まれていた「システム建築事業」を独立させる等、報告セグメントを変更しております。 (財政状態) 当連結会計年度末は、同社の連結子会社化に伴う諸資産(流動資産296億7千万円、固定資産66億6千万円)、諸負債(196億円6千万円)の受け入れ及び「のれん」の計上(58億6千万円)等により、総資産は2,545億7千万円(前期末比383億9千万円増)となり、負債合計は1,165億円(同294億1千万円増)となりました。純資産は利益の獲得や非支配株主持分の増加等により過去最高の1,380億6千万円(同89億7千万円増)となりました。なお、自己資本比率は52.9%(前期末は59.7%)となり、十分な水準にあると考えています。 (経営成績) 受注高は1,563億6千万円(前期比9億4千万円減)、売上高は1,438億7千万円(同154億9千万円減)、営業利益は135億円(同31億7千万円減)、経常利益は136億1千万円(同26億8千万円減)、親会社株主に帰属する当期純利益は86億8千万円(同41億7千万円減)となりました。 受注高については、エンジニアリング事業が増加したものの、橋梁事業、システム建築事業及び先端技術事業が減少したため、全体として前期を下回りました。売上高については、システム建築事業、エンジニアリング事業及び先端技術事業は前期を上回ったものの、橋梁事業が大きく減少したため、結果として前期比減少しました。各利益についてはいずれも前期を下回りました。また、特別損益の部において、投資有価証券売却益の計上がなく、買収関連費用の計上があったため、親会社株主に帰属する当期純利益の減少幅が大きくなりました。 セグメントごとの財政状態及び経営成績の状況に関する認識及び分析・検討内容は以下のとおりです。 <橋梁事業> 当初の計画は受注高920億円、売上高887億円、営業利益98億円です。 受注高については、新設橋梁の発注量が過去最低水準で推移する中、新設事業の受注高は前期から減少したものの、保全事業及び海外事業で補完し、橋梁事業全体の受注高は831億3千万円(前期比34億3千万円減)となり、800億円台を確保いたしました。 売上高については前期比2割減少しました。営業利益については設計変更の獲得が重なり過去最高を更新した前期から減少しましたが、100億8千万円(同35億8千万円減)となり計画を上回りました。 <システム建築事業> 当初の計画は受注高490億円、売上高487億円、営業利益29億円です。 受注高については、建設コスト上昇等による設備投資計画の延期や見直しが散見され、上半期の受注は伸び悩みました。一方で堅調な見積・設計依頼を背景に下半期は回復基調となり、通期の受注高は450億5千万円(前期比5億6千万円減)となり計画は下回ったものの、前期に近い水準まで積み上げることができました。 業績については安定した生産量を確保したことにより損益が改善し、営業利益は40億8千万円(同15億円増)と増収増益となり計画を上回りました。 <エンジニアリング事業> 当初の計画は受注高240億円、売上高195億円、営業利益16億円です。 受注高については、土木関連事業は大型案件を受注した前期から減少したものの、建築・機械鉄構事業において、旺盛な建築需要を背景に超高層ビル関連等の受注が増加したため、事業全体の受注高は238億4千万円(前期比32億4千万円増)となり、ほぼ計画通りとなりました。業績面については、売上高は増収となったものの、一部の不採算工事の影響により営業利益は前期及び計画を下回る13億1千万円(同4億4千万円減)となりました。 ②キャッシュ・フローの状況の分析・検討内容並びに資本の財源及び資金の流動性に係る情報 当社グループの当連結会計年度のキャッシュ・フローの状況の分析・検討内容は「(1)経営成績等の状況の概要 ②キャッシュ・フローの状況」に含めて記載しております。 当社グループの資本の財源及び資金の流動性について、当社グループの主な資金需要は材料費、外注費、労務費、工場並びに現場の直接経費・間接経費などの運転資金と工場生産設備を中心とする設備投資資金です。資金調達はフリー・キャッシュフロー及び間接調達で確保しております。また、長期大型工事の竣工間際など一時的に立替額が大きくなる場合に備え、コミットメントライン契約と当座貸越契約により財務の安定性及び流動性を補完しております。 ③重要な会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定 当社グループの連結財務諸表は、わが国において一般に公正妥当と認められている会計基準に基づき作成されております。この連結財務諸表の作成に当たって用いた会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定のうち重要なものについては、「第5 経理の状況 1 連結財務諸表等(1)連結財務諸表 注記事項(重要な会計上の見積り)」に記載のとおりであります。

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開示資料

出典

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