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日経平均64,325.64-1,890NYダウ52,980.73+214ドル円158.84-1NASDAQ26,208.82+109S&P 5007,666.58+35SOX 指数11,332.81+449/2終値

ニップン

NIPPN CORPORATION2001 · Prime · 食料品

製粉事業を中核に、小麦由来の食品・冷凍食品・中食関連まで垂直統合。外食・中食向けに強み。

概要

株式会社ニップンは、1896年創業の国内製粉大手である。小麦粉、プレミックス、パスタ・乾麺などの食品製造を主力とし、家庭用・業務用双方に強みを持つ。売上高約4,184億円(2026年3月期)、営業利益率約5.3%、従業員3,935名。本社は東京都千代田区。1949年に東京・大阪証券取引所に上場した。

製粉・食品・その他からなる三事業セグメント

ニップンの事業は製粉事業、食品事業(国内・海外)、その他事業の三つに区分される。製粉事業は主力の小麦粉とふすまを製造し、特約店を通じて製パン・製麺・業務用顧客に販売する。食品事業は家庭用小麦粉、プレミックス、冷凍食品、パスタ類、中食関連食品などを手がけ、自社小麦粉を原料とした垂直統合が特徴である。海外ではタイ、中国、米国、インドネシアに生産拠点を持ち、プレミックスや冷凍生地、パスタを現地生産する。その他事業には不動産賃貸、ペットフード、健康食品、食品プラント設計施工、飲食店経営などが含まれ、グループ内の需要も取り込んでいる。2026年3月期の連結売上高は4,184億円、うち製粉事業が1,200億円(29%)、食品事業が2,437億円(58%)、その他事業が547億円(13%)を占める。

特約店網と垂直統合による販路構造

製粉事業の販売は特約店経由が基本であり、ニップン商事、ニップン商事コーポレーション、鈴木、丸七商事の4社が主要特約店として機能する。食品事業でも家庭用小麦粉やプレミックスは同じ特約店ルートで流通する一方、外食・中食チェーン向けには直接提案型の営業も行う。子会社のオーマイは自社小麦粉を使用してパスタを製造し、ニップンに販売する構図で、原料から最終製品までの一貫体制を築いている。冷凍食品は畑中食品や日本リッチが製造・販売を担い、中食関連はファーストフーズグループが対応する。2026年3月期の食品事業売上高2,437億円のうち、国内業務用・家庭用・中食がそれぞれ堅調に推移し、海外事業もASEANや北米で販売を伸ばした。

海外展開はアジアと北米が中心

海外事業は1996年のタイ進出を皮切りに、2000年の米国Pasta Montana買収、2006年の中国・上海金山、2014年のインドネシアと拡大してきた。タイではNIPPN FOODS CORPORATION (THAILAND)がプレミックスを販売し、NIPPN (Thailand)が冷凍生地を製造する。中国では上海金山日粉食品がプレミックスを生産、上海日粉総合貿易が販売する。米国ではPasta Montanaが乾パスタを製造販売し、NIPPN Californiaがプレミックスを輸入販売する。インドネシアではPT NIPPN PRODUCTS INDONESIAがプレミックスを製造、PT NIPPN FOODS INDONESIAが販売する。2023年にはベトナムにNIPPN Vietnam Company Limitedを設立し、Utah Flour Millingに出資して北米の製粉事業にも参入した。海外売上高は食品事業の中に含まれ、2030年までに600億円を目標としている。

59の子会社と21の関連会社から成るグループ

ニップングループは株式会社ニップンを中心に、子会社59社、関連会社21社で構成される(2026年3月期)。製粉関連では松屋製粉(そば粉)、食品関連ではオーマイ(パスタ)、畑中食品(冷凍食品)、ファーストフーズ(中食)、オーケー食品工業(加工調理)、ナガノトマト(加工調理)などが主要子会社である。海外子会社にはタイの2社、中国2社、米国2社、インドネシア2社、ベトナム1社がある。その他事業では、エヌピーエフジャパン(ペットフード)、ニップンライフイノベーション(健康食品)、ニップンエンジニアリング(プラント設計施工)、ニップンドーナツ(飲食店経営)、ニップンビジネスシステム(情報システム)、ニップンロジス(物流)など多岐にわたる。2022年にはオーケー食品工業を完全子会社化、2023年には畑中食品を連結子会社化するなど、グループ再編を進めている。

業界の中での役割は製粉メーカー(小麦粉・そば粉)、食品加工メーカー(パスタ・冷凍食品・中食)、その他(不動産賃貸・ペットフード・飲食店運営)にあたる。

この章の文章は、有価証券報告書と会社の開示をもとにAIが編纂しています。数値は開示のままで、AIには生成させていません。

売上高
4,184億円
営業利益
221億円
営業利益率
5.3%
純利益
218億円
2026/3 通期の連結業績。決算の内訳は最新の決算以降にあります。

何をしている会社か

有価証券報告書「事業の内容」(2026/3期)より

01製粉事業主力

小麦粉、ふすま(副製品)を製造し、特約店を通じて製パン・製麺・業務用顧客に販売。そば粉も製造販売。国内需要に加え、海外子会社を通じた展開はない。

主要顧客特約店(ニップン商事㈱、㈱ニップン商事コーポレーション、鈴木㈱、丸七商事㈱など)

主な製品・サービス3
小麦粉
主力製品。製パン・製麺・業務用向けに多様な銘柄を製造。特約店ルートで販売。
ふすま
小麦粉製造時の副産物。飼料向けなどに販売。
そば粉
子会社松屋製粉が製造・販売。そば店など業務用中心。

02食品事業(国内)準主力

家庭用小麦粉、プレミックス、冷凍食品、パスタ類、中食関連(弁当・惣菜向け)を製造・販売。自社小麦粉を原料にした垂直統合が特徴。外食・中食チェーンへの提案力を持つ。

主要顧客特約店、外食チェーン、中食事業者

主な製品・サービス6
家庭用小麦粉
小売向け小麦粉。ブランド品を特約店経由で販売。
プレミックス
お好み焼き粉、たこ焼き粉など調理済み混合粉。家庭用・業務用。
冷凍食品
冷凍麺・冷凍惣菜など。子会社畑中食品、日本リッチ等が製造・販売。
パスタ類
子会社オーマイが製造する乾パスタ・生パスタ。
中食関連食品
弁当・惣菜用の加工食材。子会社ファーストフーズ等が製造。
加工調理製品
子会社オーケー食品工業、ナガノトマトが製造する調理済み食品。

03食品事業(海外)副次

タイ、中国、米国、インドネシアでプレミックス・冷凍生地・パスタ類を製造販売。現地子会社が生産・販売を担い、アジア・北米市場に展開。

主な製品・サービス3
プレミックス
お好み焼き粉など日本式プレミックスを海外現地生産。
冷凍生地
冷凍パイ・冷凍パン生地などをタイで製造。
パスタ類
米国子会社Pasta Montanaが乾パスタを製造販売。

04その他事業その他

不動産賃貸、ペットフード、健康食品、食品プラント設計・施工、飲食店経営(ドーナツ・海鮮等)、情報システム、物流サービスなど多角的に展開。グループ内の需要も取り込む。

主な製品・サービス4
ペットフード
子会社エヌピーエフジャパンが製造・販売。
健康食品
子会社ニップンライフイノベーションが販売。
食品関連プラント設計・施工
子会社ニップンエンジニアリングが提供。
飲食店経営
ドーナツ店、海鮮居酒屋など。子会社が運営。

製品と技術

多様な銘柄を揃える小麦粉が中核製品

製粉事業の主力は小麦粉であり、製パン用、製麺用、業務用向けに多様な銘柄を製造する。特約店ルートで販売され、国内のパン・麺・菓子メーカーに供給される。2026年3月期の製粉事業売上高は1,200億円で、営業利益率7.9%と高収益を誇る。原料は主に外国産小麦であり、政府売渡価格の影響を受けるが、知多工場の稼働により大型船直入れで調達コストを低減している。副産物のふすまは飼料向けに販売され、そば粉は子会社松屋製粉が製造する。

お好み焼き粉から冷凍パスタまで拡がるプレミックス

プレミックスは小麦粉に調味料や膨張剤を配合した調理済み混合粉で、家庭用と業務用の両方を展開する。代表的な製品に「お好み焼き粉」「たこ焼き粉」「薄力粉ミックス」などがある。家庭用は小売店で販売され、業務用は外食チェーンや中食事業者向けに提案される。海外でもタイや中国の現地法人が日本式プレミックスを生産し、アジア市場に供給する。2023年からはベトナムでも販売を開始した。

「オーマイ」ブランドで確立したパスタ事業

パスタ類は子会社オーマイ株式会社が製造する乾パスタ・生パスタが中心である。原料には自社グループの小麦粉を使用し、一貫生産体制を強みとする。家庭用には「もちっとおいしいスパゲッティ」「極上アルデンテがおいしいスパゲッティ」などのヒット商品があり、業務用には外食チェーン向けの大型パスタも供給する。米国子会社Pasta Montanaは北米市場向けに乾パスタを製造販売しており、現地の需要に応じた製品展開を行っている。

冷凍食品事業は「オーマイプレミアム」で成長中

冷凍食品事業は家庭用冷凍パスタの「オーマイプレミアム」シリーズを旗艦とし、ワンプレート商品「よくばり」シリーズや「いまどきごはん」シリーズを展開する。業務用冷凍食品も子会社畑中食品や日本リッチが製造し、外食・中食向けに冷凍麺や冷凍惣菜を供給する。2023年に畑中食品を連結子会社化し、新冷凍食品工場を建設中で、2030年までに冷凍食品事業の売上高900億円を目標とする。2026年3月期の食品事業全体の営業利益は90億円で、冷凍食品が成長の柱となっている。

有価証券報告書の事業の記述をもとにAIが編纂しています。

業界での位置づけ

食料品のなかでの位置

製粉3位、日清製粉に続く大手

ニップンは小麦粉製造で国内3位、売上高4000億円超。首位の日清製粉グループ本社(約6000億円)、2位の昭和産業(約4000億円)と双璧をなす。昭和産業とはほぼ同規模だが、製品構成や販路で差別化。利益率は5%程度と業界平均的で、原料小麦の市況変動リスクを抱える。鳥越製粉など中小も存在する。

強み

  • 「ニップン」ブランドの認知度が高く、業務用・家庭用で安定需要。
  • 大手3社の一角として大量生産によるコスト競争力がある。
  • 冷凍食品や調味料など加工事業を展開し収益源を分散。
  • 製パン・製麺業者との長期取引により安定的な売上を確保。

課題

  • 小麦価格の高騰が収益を圧迫し、ヘッジが限定的。
  • 営業利益率5%程度で、昭和産業と同水準。付加価値向上が課題。
  • 国内需要が縮小傾向で、海外展開が急務だが進捗は鈍い。

強みと課題は、開示資料をもとにAIがまとめた見立てです。

同業の企業

食品・飲料の時価総額近傍。太字がニップン

時価総額で並べると、掲載11社のなかで6番目にあたる。

#企業時価総額PER
17581サイゼリヤ3,638億円28.3倍
22206江崎グリコ3,514億円51.4倍
33387クリエイト・レストランツ・ホールディングス3,282億円69.6倍
49616共立メンテナンス2,941億円15.7倍
52296伊藤ハム米久ホールディングス2,937億円14.3倍
62001ニップン2,530億円11.6倍
72811カゴメ2,511億円18.9倍
89861吉野家ホールディングス2,504億円53.3倍
94516日本新薬2,457億円7.9倍
102270雪印メグミルク2,435億円7.3倍
117947エフピコ2,419億円15.6倍

時価総額は直近の終値ベース。同業の範囲は独自の業界分類(食品・飲料)に従っています。

会社の歴史

沿革 41件

日本初の欧米式機械製粉で創業した1896年

1896年12月、東京深川扇橋に日本製粉株式会社が設立された。我が国初の欧米式機械製粉設備を採用し、小麦粉の月産能力440トンで操業を開始した。これにより従来の水車式や石臼式から近代的大量生産へ転換し、国内製粉業の基盤を築いた。創業時の社名は「日本製粉」であり、2021年に現在の株式会社ニップンに変更されるまで長く親しまれた。

臨海工場と全国展開で生産力を拡大した1920年代

1924年5月、我が国初の本格的大規模臨海工場として横浜工場が完成した。続いて1925年9月に小樽工場、1928年7月に名古屋工場が完成し、国内主要港湾に生産拠点を配置した。これにより原材料の小麦を海外から直接輸入しやすくなり、生産能力と物流効率が飛躍的に向上した。太平洋戦争による被災を経て、1952年3月には中央研究所を設置し、製品開発体制を強化した。

上場と食品事業への多角化を進めた戦後復興期

1949年5月、東京・大阪両証券取引所に株式を上場した。1951年4月には販売子会社として株式会社扇屋商店(後の日本商事、現ニップン商事)を設立し、特約店網の基盤を固めた。1955年2月には「オーマイ」ブランドの源流となる日粉食糧株式会社を設立し、家庭用小麦粉やパスタ類への進出を開始。1958年8月にはそば粉メーカーの松屋製粉を設立し、伝統食品分野にも参入した。1972年にはニップンドーナツを設立し、外食事業に乗り出した。

パスタ事業の強化と海外拠点の創設1990年代

1990年10月、オーマイ株式会社を吸収合併し、厚木・加古川工場を獲得した。しかし1998年4月にパスタ製造部門を再び分社化し、オーマイ株式会社を新設。同年7月には販売子会社を統合し、ニップン商事株式会社が発足した。1996年11月にはタイに初の海外生産拠点Nippon Flour Mills (Thailand) Ltd.を設立し、アジア展開の第一歩を踏み出した。1995年には中食向けのファーストフーズの株式を取得し、事業領域を拡げた。

米国Pasta Montana買収とグローバル化の加速2000年代

2000年5月、米国の乾パスタメーカーPasta Montana, L.L.C.を買収し、北米市場に本格参入した。2003年には冷凍パスタシリーズ「オーマイプレミアム」を発売開始し、家庭用冷凍食品カテゴリーを確立。2006年3月にはタイにNIPPN (Thailand) Co., Ltd.を設立し、プレミックスと冷凍生地の現地生産を開始。同年6月には米国にNIPPN California Inc.を設立し、日本式プレミックスの販売を拡大した。2014年にはインドネシアに進出し、ASEANでの事業基盤を強化した。

社名変更と知多工場稼働に象徴される2020年代

2021年1月、社名を株式会社ニップンに変更し、ブランド名と統一した。同年4月には東福製粉を吸収合併し福岡那の津工場を取得、ニップン冷食から冷凍食品製造事業を譲り受け生産体制を強化。2023年5月には米国Utah Flour Millingに出資し、ベトナムに現地法人を設立。2026年2月、最新鋭の知多工場が稼働を開始した。同工場は大型穀物船接岸による原料調達コスト削減、自動化技術とスマートファクトリー化を実現し、自然災害への強靭性と省エネ性能を備えたサステナブルな製粉工場として位置づけられている。

年表41件を開く

1890年代

  • 1896年12月創業東京深川扇橋に「日本製粉株式会社」設立。
  • 我が国初の欧米式機械製粉設備を採用し、小麦粉月産能力440トンで操業開始。

1920年代

  • 1924年5月我が国初の本格的大規模臨海工場として横浜工場完成。
  • 1925年9月小樽工場完成。
  • 1928年7月名古屋工場完成。

1940年代

  • 1949年5月上場東京、大阪証券取引所に株式上場登録。

1950年代

  • 1951年4月創業「株式会社扇屋商店」(1964年に社名を「日本商事株式会社」に変更)を設立。
  • 1952年3月中央研究所を設置。太平洋戦争で被災した工場の再建が完了する。
  • 1955年2月創業「日粉食糧株式会社」(1983年に社名を「オーマイ株式会社」に変更)を設立。「オーマイ」ブランドの誕生。
  • 1958年8月創業「松屋製粉株式会社」を設立。

1960年代

  • 1967年9月本店を東京都渋谷区に移転。

1970年代

  • 1972年10月創業「ニップンドーナツ株式会社」を設立。
  • 1974年2月神戸甲南工場完成。
  • 1975年6月創業「ニップン機工株式会社」(現・ニップンエンジニアリング株式会社)を設立。
  • 1976年7月創業「新日本商事株式会社」を設立。
  • 1978年2月千葉工場完成。

1980年代

  • 1982年7月創業「日本リッチ株式会社」を設立。
  • 1985年2月福岡工場完成。
  • 1989年3月創業「エヌピーエフジャパン株式会社」を設立。
  • 1989年6月竜ヶ崎工場完成。

1990年代

  • 1990年10月M&A「オーマイ株式会社」を吸収合併し、厚木、加古川工場とする。
  • 1995年4月「株式会社ファーストフーズ」の株式を取得。
  • 1996年6月M&A「日本商事株式会社」が「新日本商事株式会社」を吸収合併し、社名を「新日本商事株式会社」に変更する。
  • 1996年11月創業タイにおいて「Nippon Flour Mills(Thailand) Ltd.」(現・NIPPN FOODS CORPORATION(THAILAND) LTD.)を設立。
  • 1998年3月創業「オーマイ株式会社」を設立。
  • 1998年4月パスタ製造部門を分社化し、厚木、加古川工場はオーマイ株式会社厚木、加古川工場となる。
  • 1998年7月M&A「新日本商事株式会社」が「株式会社プロス」を吸収合併し、社名を「ニップン商事株式会社」に変更する。

2000年代

  • 2000年5月創業米国において「Pasta Montana,L.L.C.」を買収。「ニップンドーナツ関西株式会社」を設立。
  • 2003年冷凍パスタシリーズ「オーマイプレミアム」を発売開始。
  • 2003年10月「オーケー食品工業株式会社」の株式を取得。
  • 2005年4月創業「株式会社ニップン商事コーポレーション」を設立。
  • 2006年3月創業タイにおいて「NIPPN(Thailand)Co.,Ltd.」を設立。
  • 2006年6月創業米国において「NIPPN California Inc.」を設立。

2010年代

  • 2013年9月「株式会社ナガノトマト」の株式を取得。
  • 2014年4月創業インドネシアにおいて「PT.NIPPN FOODS INDONESIA」を設立。
  • 2016年8月本店を現在地に移転。
  • 2019年8月リンクスクエア新宿が竣工。

2020年代

  • 2021年1月商号変更社名を「株式会社ニップン」に変更。
  • 2021年4月M&A「東福製粉株式会社」を吸収合併し、福岡那の津工場とする。「ニップン冷食株式会社」より冷凍食品製造事業を譲り受け、伊勢崎、竜ヶ崎冷食工場とする。
  • 2022年7月M&A「オーケー食品工業株式会社」の株式を追加取得し、同社を完全子会社とする。
  • 2023年5月M&A米国において「Utah Flour Milling,LLC」に出資し、同社を持分法適用会社とする。ベトナムにおいて「NIPPN Vietnam Company Limited」を設立。株式会社畑中食品を連結子会社化。知多工場完成。

有価証券報告書の沿革をもとにAIが通史として編纂しています。年表は沿革の記載そのままです。

社員と組織

有価証券報告書 10期分

グループ全体で3,935人が働いている。提出会社(単体)の平均年収は758万円で、9期前と比べて+4.1%平均年齢は39.0歳、平均勤続年数は14.0年。

決算期平均年収万円平均年齢平均勤続連結従業員数一人当たり営業利益万円
2017年3月3,610
2018年3月3,696
2019年3月72840.016.03,687
2020年3月72640.016.03,737
2021年3月72339.016.03,880
2022年3月72239.015.03,775
2023年3月72439.015.03,848
2024年3月72239.015.03,829
2025年3月74739.015.03,863557
2026年3月75839.014.03,935562

平均年収・平均年齢・平均勤続は有価証券報告書に記載された提出会社(単体)の値、従業員数はグループ全体の値です。一人当たり営業利益は連結営業利益を連結従業員数で割ったもので、給与などの費用を払ったあとに一人あたりいくら残るかの目安になります。

多様性の開示2026年3月期・提出会社(単体)
女性管理職比率10.0%
縦線は目安の30%
男性育休取得率93.9%
縦線は目安の85%
女性の賃金(男性=100)73.3%
100なら男女で差がない状態

拠点とグループ

設備と関係会社

関係会社30(国内 30 / 海外 0、うち連結子会社 28) を有報から抽出しています。

主要な設備 (帳簿価額 上位10)
知多工場 — 知多市219億円
製粉設備(製粉事業)
千葉工場 — 千葉市美浜区114億円
製粉・コーン製造設備(製粉・食品事業)
神戸甲南工場 — 神戸市東灘区113億円
製粉・プレミックス製造設備(製粉・食品事業)
本店 — 東京都千代田区8,970百万円
事務所(全社)
伊勢崎工場 — 伊勢崎市6,221百万円
冷凍食材、食品類製造設備(食品事業)
横浜工場 — 横浜市神奈川区6,115百万円
製粉設備(製粉事業)
中央研究所 — 厚木市5,058百万円
研究開発施設(全社)
朝倉工場 — 朝倉市3,664百万円
生あげ等製造設備(食品事業)
リンクスクエア新宿 — 東京都渋谷区3,460百万円
賃貸不動産(その他事業)
福岡工場 — 福岡市東区3,214百万円
製粉・プレミックス製造設備(製粉・食品事業)
ほか12件の開示あり
主な関係会社
  • 国内
    松屋製粉㈱
    栃木県 · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 国内
    松屋製粉㈱
    上三川町 · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 国内
    ニップン商事㈱
    大阪市 · 連結子会社
    議決権95.6%
  • 国内
    ニップン商事㈱
    中央区 · 連結子会社
    議決権95.6%
  • 国内
    ㈱ニップン商事 コーポレーション
    東京都 · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 国内
    ㈱ニップン商事 コーポレーション
    渋谷区 · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 国内
    鈴木㈱
    広島市 · 連結子会社
    議決権63.7%
  • 国内
    鈴木㈱
    中区 · 連結子会社
    議決権63.7%
  • 国内
    丸七商事㈱(注)1
    新潟市 · 連結子会社
    議決権68.7%
  • 国内
    丸七商事㈱(注)1
    東区 · 連結子会社
    議決権8.5%
  • 国内
    オーマイ㈱
    神奈川県 · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 国内
    オーマイ㈱
    厚木市 · 連結子会社
    議決権100.0%
残りのグループ会社18社を開く
  • 日本リッチ㈱東京都100%
  • 日本リッチ㈱千代田区100%
  • ㈱ファーストフーズ(注)1東京都100%
  • ㈱ファーストフーズ(注)1八王子市100%
  • オーケー食品工業㈱福岡県100%
  • オーケー食品工業㈱朝倉市100%
  • ㈱ナガノトマト長野県51%
  • ㈱ナガノトマト松本市51%
  • エヌピーエフジャパン㈱千葉市100%
  • エヌピーエフジャパン㈱美浜区100%
  • ニップンエンジニアリング㈱東京都100%
  • ニップンエンジニアリング㈱渋谷区100%
  • ニップンドーナツ㈱(注)1東京都100%
  • ニップンドーナツ㈱(注)1渋谷区100%
  • Pasta Montana, L.L.C. (注)1(注)2アメリカ100%
  • Pasta Montana, L.L.C. (注)1(注)2アメリカ100%
  • ㈱ニップンロジス(注)1千葉市80%
  • ㈱ニップンロジス(注)1美浜区6%
公共調達・補助金 (gBizINFO)
  • 補助金
    食糧麦備蓄対策事業
    農林水産省 · 2019-04-01
    12.1億円
  • 補助金
    食糧麦備蓄対策事業
    農林水産省 · 2020-04-01
    11.2億円
  • 補助金
    食糧麦備蓄対策事業
    農林水産省 · 2022-04-01
    11.2億円
  • 補助金
    食糧麦備蓄対策事業
    農林水産省 · 2023-04-03
    11億円
  • 補助金
    国産小麦供給円滑化対策
    農林水産省 · 2022-06-24
    2,844万円
  • 補助金
    麦類供給円滑化事業
    農林水産省 · 2023-06-16
    961万円

出典: gBizINFO (経済産業省)

業績のいま

有価証券報告書・決算短信より

2026年3月期の売上高は4,184億円営業利益221億円前期と比べると増収増益で、売上が+1.8%、利益が+2.8%。

売上高
+1.8%
4,184億円
営業利益
+2.8%
221億円
純利益
-12.1%
218億円
営業利益率
5.3%
前期比 +0.0%pt

会社が出している今期の予想2027年3月期

項目会社予想前期実績
売上高4,300億円4,184億円
営業利益195億円221億円
純利益212億円218億円
1株あたり配当¥68¥68

会社が決算短信で公表した予想です。証券会社の予想ではありません。 短信の原本

四半期の推移

10期分

直近は2027年1Qで、売上は1,072億円、営業利益は43億円。前年の2024年1Qと比べると、売上は+8.7%、営業利益は−20.4%。

対象期間売上高億円営業利益億円営業利益率%純利益億円
2023年4Q90822
2024年1Q986545.545
2024年2Q1,004565.640
2024年3Q1,060706.658
2024年4Q955121
2025年2Q2,0491055.1140
2025年4Q2,0601105.3108
2026年2Q2,0791095.293
2026年4Q2,1051125.3125
2027年1Q1,072434.043

期ごとの単独の業績で、期首からの累計ではありません。

業績の推移

有価証券報告書 14期分

2013年3月期からの14期で、売上は2,711億円から4,184億円へ1.5倍に増えた。直近期の営業利益率は5.3%。売上は5期連続で増加。

決算期売上高億円営業利益億円経常利益億円営業利益率%純利益億円
2013年3月2,71110970
インドネシアにおいて「PT.NIPPN FOODS INDONESIA」を設立。
2014年3月2,87112278
2015年3月2,9859870
2016年3月3,11612782
2017年3月3,12913289
2018年3月3,23511977
2019年3月3,35413185
2020年3月3,44812789
「東福製粉株式会社」を吸収合併し、福岡那の津工場とする。「ニップン冷食株式会社」より冷凍食品製造事業を譲り受け、伊勢崎、竜ヶ崎冷食工場とする。
2021年3月2,88312786
「オーケー食品工業株式会社」の株式を追加取得し、同社を完全子会社とする。
2022年3月3,21314393
米国において「Utah Flour Milling,LLC」に出資し、同社を持分法適用会社とする。ベトナムにおいて「NIPPN Vietnam Company Limited」を設立。株式会社畑中食品を連結子会社化。知多工場完成。
2023年3月3,655148103
2024年3月4,005233264
2025年3月4,1092152445.2248
2026年3月4,1842212495.3218

金額は有価証券報告書の連結値をそのまま掲載しています。帯の長さは列ごとの最大値との比です。空欄の期は有価証券報告書からその項目の数値が取れていません(0ではありません)。

利益の構造

2026年3月期

売上高4,184億円のうち、営業利益として残るのは221億円5.3%。営業外の損益と税金を反映した純利益は218億円、売上の5.2%にあたる。営業利益率は業種中央値4.1%を上回る水準。

売上高を100としたときの内訳
  • 売上原価作る・仕入れるのにかかったお金75.0%3,136億円
  • 販売費及び一般管理費売る・管理するのにかかったお金19.8%827億円
  • 営業利益費用を引いたあとに残った本業の利益5.3%221億円

有価証券報告書の損益計算書から、当期の金額をそのまま割り振っています。

粗利率
25.1%
売上から原価を引いて残る割合
営業利益率業種比+1.2pt
5.3%
本業の利益として残る割合
純利益率業種比+2.0pt
5.2%
税金まで払って最後に残る割合
ROE業種比+1.0pt
8.3%
株主のお金がどれだけ利益を生んだか
ROA
4.6%
資産全体がどれだけ利益を生んだか
ROIC
3.8%
事業に使うお金がどれだけ利益を生んだか

ROICは有利子負債の開示がないため、営業利益×0.7÷(総資産−現金)の簡易式で算出しています。

お金の流れ

キャッシュフロー計算書 14期分

2026年3月期は営業CFが253億円、投資CFが−271億円で、差し引きのフリーCFは−18億円この組み合わせは積極投資型にあたる。本業で稼ぎつつ、さらに資金を調達して大きな投資に踏み込んでいる。成長への布石の局面期末の手元現金は642億円で、売上の1.8ヶ月分にあたる

決算期営業CF億円投資CF億円財務CF億円フリーCF億円現金残高億円
2013年3月192−131−6261100
2014年3月155−133−122122
2015年3月118−87−2831128
2016年3月207−63−62144208
2017年3月174−126−11148144
2018年3月152−1192833206
2019年3月171−1467125301
2020年3月155−141−814310
2021年3月148−1262622353
2022年3月120−101−4319312
2023年3月151−50−84101332
2024年3月240−95−72145407
2025年3月188−78−105110415
2026年3月253−271245−18642

本業で稼いだ現金が営業CF、設備や事業への投資が投資CF、借入と返済・配当が財務CF。営業・投資・財務の3列は縦線が0で、右がプラス、左がマイナスです。健全な会社の基本形は営業CFがプラスで投資CFがマイナス。フリーCFは営業CFと投資CFの合計で、手元に残る現金を表します。

資産と負債

貸借対照表 14期分

2026年3月期の総資産は4,768億円。このうち返さなくてよい自己資本が2,899億円で、自己資本比率は59.2%(業種中央値56.8%より厚い)

決算期総資産億円自己資本億円負債億円自己資本比率%
2013年3月2,1451,1331,01251.9
2014年3月2,2681,2161,05252.2
2015年3月2,4891,3751,11453.3
2016年3月2,4791,3571,12252.7
2017年3月2,5211,4741,04756.8
2018年3月2,7221,5691,15356.0
2019年3月2,9341,5501,38451.2
2020年3月2,9041,5861,31852.9
2021年3月3,0781,6911,38753.3
2022年3月3,2591,7871,47253.4
2023年3月3,4461,9261,52054.8
2024年3月3,8672,2831,58458.0
2025年3月3,9922,4651,52760.7
2026年3月4,7682,8991,86959.2

自己資本比率は総資産のうち返済のいらないお金の割合で、高いほど借入への依存が小さいことを示します。負債は総資産から自己資本を引いた額です。

2026年3月期の内訳
現金及び預金
692億円
すぐ使えるお金
利益剰余金
1,871億円
過去の利益の積み上がり
棚卸資産
297億円
在庫として抱えている分
負債合計
1,869億円
いつか返す必要があるお金
財務の健全性
80
/ 100
安定性自己資本比率39 / 40
収益力営業利益率11 / 30
現金創出営業CFの黒字継続30 / 30

有価証券報告書の数値から機械的に配点した参考値です。自己資本比率60%で満点、営業利益率15%で満点、直近3期の営業CFが黒字だった割合の3つを足しています。業態によって出ない要素があります。

業界内での比較

食料品 123社との比較

同じ食料品の企業と並べると、いちばん上に来るのは営業利益率123社中49位あたり、逆に低いのは売上成長率123社中73位あたり帯は左端が業種の最下位、右端が最上位で、縦線が真ん中にあたる。

ROE株主の出したお金でどれだけ利益を生んだか
8.3%/中央値 7.3%
P25 3.7%P75 11.4%
営業利益率売上のうち本業の利益として残る割合
5.3%/中央値 4.1%
P25 2.7%P75 7.7%
自己資本比率総資産のうち返済のいらないお金の割合
59.2%/中央値 56.8%
P25 46.5%P75 67.3%
売上成長率前期からの売上の伸び
1.8%/中央値 3.4%
P25 0.7%P75 6.3%
配当利回り株価に対して1年で受け取る配当の割合
2.3%/中央値 2.3%
P25 1.5%P75 3.3%

有価証券報告書の最新期の数値をもとに、同じ業種の企業の中での順位を毎日計算しています。P25は下から4分の1、P75は上から4分の1の位置にある企業の値です。

株価

9月2日の終値

直近の終値は¥2,986で、1年前と比べて+32.9%過去52週の値幅のなかでは98%の位置にある。

¥2,986+0.6%1ヶ月+8.5%1年+32.9%時価総額2,530億円
過去52週の値幅
安値¥2,177高値¥2,999

チャートの金額は株式分割と配当を反映して調整した終値で、上に出している直近の終値とは一致しないことがあります。

指標
PER (実績)11.6倍
PER (会社予想)11.6倍
PBR0.88倍
配当利回り2.28%

実績値は直近の決算、予想値は会社予想にもとづきます。株価は終値ベースです。

値動きの背景

株価2826円は25日移動平均線2826.08円とほぼ同水準で、方向感は定まらない。直近1ヶ月で1.65%上昇し、52週高値2985円からは約5%下の高値圏。7月29日に2956円まで上昇したが、その後の調整により横ばい。出来高は平均的で、RSIは51.63と中立。食品セクターの内需株として底堅い動きが続く。

値動きの背景は、株価と出来高の推移をもとにAIがまとめた見立てです。

AIの評価

AI評価

株価水準の解釈です。売買の推奨ではありません

現在の株価水準を割安と判定しています(スコア 75/100)

PERが11倍と業界平均28.42倍を大幅に下回り、PBRは0.83倍で純資産に対して低い。配当利回りは2.41%と平均2.3%を上回る。ROEは8.31%と安定的だが高成長は見込めず、売上高は緩やかに増加する一方、利益は横ばい傾向。割安な指標は魅力だが、業界平均との差は大きいものの、収益成長の鈍さが割安の理由でもあり、今後の業績改善が鍵となる。

指標この会社業種平均
PER (実績)11.6倍28.6倍
PER (予想)11.6倍
PBR0.88倍1.63倍
ROE8.3%7.9%

業種平均は同じ東証33業種に属する銘柄の単純平均です。銘柄数が少ない業種では平均が振れます。

AI評価判定とスコアは公開データをもとにした解釈で、将来の株価を示すものではありません。算出の考え方は編集方針に記載しています。

評価が分かれる点

AI分析

投資家の見方

投資論点は、原材料である小麦価格の高騰と、製品価格への転嫁がどこまで進むか。強気派は、国内トップクラスのシェアによる価格決定力でコスト上昇を吸収し、中長期的な需要も堅調とみる。一方、弱気派は、円安や国際相場の変動で原料コストがさらに上昇すれば、利益が圧迫されるリスクを指摘。また、健康志向や低糖質ブームなど食の多様化に対応できるかも焦点。

プラスに働く材料7
  • 業界トップの価格決定力

    国内製粉で高いシェアを掌握し、製品価格への転嫁が容易。

  • 安定需要の食品事業

    家庭用・業務用とも需要が安定しており、景気変動の影響が小さい。

  • 高付加価値製品の拡充

    プレミックスやパスタなど高利益率の製品が伸長。

  • 2026年3月期は営業利益221億円と増益計画通年影響

    売上高4184億円、営業利益221億円。前期比で営業利益は6億円増の見通し。

  • PBR0.83倍の1倍割れで割安修正余地不定影響

    PBRは0.83倍、ROEは8.31%。自己資本利益率の改善とともに純資産倍率の切り上がりが期待される。

  • 配当利回り2.41%と利回り妙味継続影響

    配当利回り2.41%を確保。時価総額2394億円に対する安定的な株主還元が下支え。

  • 外国人保有21.03%と高流動性継続影響

    外国人株主比率21.03%と高く、海外投資家の資金流入で需給が改善しやすい。

マイナスに働く材料7
  • 小麦価格高騰リスク

    国際相場や円安で原材料費が上昇し、利益を圧迫。

  • 価格競争の激化

    他製粉会社との競争で、販売価格の引き上げが難しい局面も。

  • 食の多様化への対応

    低糖質・グルテンフリーなどトレンド変化で需要が減少する可能性。

  • 2026年3月期の純利益は218億円と前期比12%減通年影響

    純利益は248億円から218億円へ30億円減。PER11倍と株価が業績下方に反応しやすい。

  • 営業利益率5.28%と低水準通年影響

    売上高4184億円に対し営業利益221億円、営業利益率5.28%と低い。

  • 売上高成長率は前期比1.8%と低成長通年影響

    売上高は前期4109億円から4184億円へ1.8%増にとどまり、成長鈍化が意識される。

  • 1年で株価25.6%上昇し利確売り不定影響

    株価は過去1年で25.63%上昇。高いリターンが短期的な利益確定売りを招く。

次の決算で確かめる点
小麦粉販売数量
製粉事業の稼働状況を示し、市況変動の影響を測る。
原材料コスト比率
小麦価格の変動が利益に与える影響を確認する。
加工食品の売上高
高付加価値製品の伸びが収益向上に寄与しているか見る。

配当

株主還元

直近の年間配当は1株あたり68で、前期から+3.0%いまの株価に対する利回りは2.28%。増配か配当維持が1年続いている。

年間配当
¥68
1株あたり
配当利回り
2.28%
いまの株価に対して
配当性向
33.7%
利益のうち配当に回した割合
連続増配等
1年
増配か維持が続いた年数
決算期1株あたり配当前期比%配当性向%
2017年3月3035.1
2018年3月300.036.2
2019年3月326.735.6
2020年3月346.333.7
2021年3月365.936.6
2022年3月385.628.6
2023年3月405.391.2
2024年3月6665.023.3
2025年3月660.023.5
2026年3月683.033.7

過去の配当は株式分割にあわせて調整した金額です。配当性向は有価証券報告書に記載された各期の値で、利益のうち配当に回した割合を示します。

次の配当スケジュール
  • 権利付き最終日
  • 権利確定日
  • 支払開始日
  • 今期の会社予想年間予想¥68

株主

有価証券報告書より

2026年3月期末の株主数は延べ31,100人。区分でいちばん多いのは個人・その他29.4%。グループ会社や銀行などの安定株主が44.9%を占め、残る55.1%が市場で売買されうる浮動株にあたる。

所有者の区分ごとの比率

所有者の区分2021年3月%2022年3月%2023年3月%2024年3月%2025年3月%2026年3月%
個人・その他29.329.629.528.129.429.4
金融機関31.529.928.826.727.924.9
外国法人10.611.111.715.115.821.0
事業法人27.227.528.027.023.320.0
証券会社1.51.91.93.23.64.6
自己株式2.52.40.90.60.41.9
外国人個人0.00.00.00.00.00.0

発行済株式に対する持ち株比率です。単元未満株の扱いにより、合計が100%にならない期があります。

大株主上位10

順位株主持ち株比率 %
01日本マスタートラスト信託銀行株式会社(信託口)10.82
02ニップン取引先持株会5.20
03大樹生命保険株式会社4.13
04株式会社日本カストディ銀行(信託口)3.98
05株式会社ダスキン2.96
06三井物産株式会社2.28
07さぬき丸一製麺株式会社2.07
08STATE STREET BANK AND TRUST COMPANY 505001 (常任代理人 株式会社みずほ銀行決済営業部)2.06
09東洋水産株式会社2.00
10伊藤忠商事株式会社1.33

有価証券報告書の大株主の状況から、上位10者を掲載しています。信託銀行の名義は、実際の保有者ではなく運用を預かる先を指すことがあります。

大量保有報告の動き
5%超の保有者の提出ベース 直近3
  • 2026-07-27
    株式会社ストラテジックキャピタル
    新規の大量保有報告
    7.09%
    +1.00pt
  • 2026-07-08
    株式会社ストラテジックキャピタル
    新規の大量保有報告
    6.09%
    +1.00pt
  • 2026-06-25
    株式会社ストラテジックキャピタル
    新規の大量保有報告
    5.09%

提出があった時点の記録です。その後5%を割った保有者が一覧に残ることがあります。

株価指標の推移

有価証券報告書 14期分

1株利益は14期で+520%、1株純資産は14期で+407%。直近期のROEは8.3%で、日本株の目安とされる8%を上回る。

決算期EPSBPSROE%PER配当性向%
2013年3月426746.610.233.2
2014年3月477166.812.029.9
2015年3月428025.614.145.5
2016年3月1011,6256.318.332.0
2017年3月1111,7846.514.835.1
2018年3月951,8985.217.336.2
2019年3月1091,9615.617.535.6
2020年3月1172,0065.914.433.7
2021年3月1132,1415.414.836.6
2022年3月1222,2685.513.728.6
2023年3月1322,4215.712.291.2
2024年3月3382,87412.86.223.3
2025年3月3173,10210.67.023.5
2026年3月2633,4168.39.133.7

有価証券報告書に記載された各期の値です。PERは期末時点の株価にもとづく実績値で、いまの株価から計算した値とは異なります。

EPS1株利益
1株が1年で稼いだ純利益。伸びていれば株の稼ぐ力が育っている
BPS1株純資産
1株あたりの持ち分。会社に積み上がった蓄えの目安
ROE自己資本利益率
株主のお金でどれだけ稼いだか。日本株では8%が一つの目安
PER期末実績
株価が1年分の利益の何倍か。低いほど割安とは限らず、期待の低さのこともある
配当性向利益からの還元率
利益のうち配当に回した割合。高すぎる場合は無理をしている可能性もある

経営陣

14名 有価証券報告書の提出日現在

有価証券報告書に載っている役員は14名。2026/3期の役員報酬は総額327百万円。社内取締役1人あたりの報酬は、従業員の平均年収の約5倍にあたる。

氏名役職年齢保有株数
前鶴俊哉代表取締役社長 社長執行役員65228
木村富雄代表取締役 専務執行役員 社長補佐6556
川﨑裕章取締役 常務執行役員 流通業務部、マーケティング本部、家庭用食品事業本部、業務用食品事業本部、食品業務部管掌64117
小浦浩司取締役 常務執行役員 総務部、人事・労務部、広報部、監査管理部管掌6244
大田尾亨取締役 常務執行役員 CSR管掌、経理・財務部、経営企画部、サステナビリティ推進部管掌6255
阿部直樹取締役 常務執行役員 品質保証部、原材料調達部、 EC事業室、中食事業本部、ヘルスケア事業部管掌62108
川俣尚高取締役6176
熊谷日登美取締役66
髙岡美佳取締役58
青沼孝明取締役(監査等委員)66141
吉田和彦取締役(監査等委員)6255
葉山良子取締役(監査等委員)66
残りの役員2名を開く
氏名役職年齢保有株数
佐藤高宏取締役 常務執行役員 マーケティング本部、家庭用食品事業本部管掌 製粉事業本部長6162
安藤嘉規取締役62

役員報酬の内訳2026/3

役員の区分人数固定報酬百万円株式報酬百万円その他百万円合計百万円1人あたり百万円
取締役(社内)7143653824735
社外取締役5606012
取締役(社内)1202020

有価証券報告書の役員報酬等の総額から、区分ごとの内訳を載せています。人数は当期中に在任した延べ人数のため、期末の人数と一致しない期があります。

有価証券報告書

有価証券報告書 2026/3期

会社自身が書いた有価証券報告書の本文を、章ごとにそのまま収録しています (要約ではありません)。

事業の内容1,188字を開く

何をしている会社か、会社自身の説明

3【事業の内容】 当社グループ(当社及び当社の関係会社)は、当社(株式会社ニップン)及び子会社59社、関連会社21社で構成されております。 営んでいる主な事業内容と当社及び子会社、関連会社の当該事業に係る位置付けは、次のとおりであります。 (1) 製粉事業 当社が小麦粉、ふすまを製造し、特約店を通じて販売しており、ニップン商事㈱、㈱ニップン商事コーポレーション、鈴木㈱及び丸七商事㈱は、この特約店の一部であります。 松屋製粉㈱がそば粉を製造し、販売しております。 (2) 食品事業 <国内> 当社が家庭用小麦粉、プレミックス等、冷凍食品類を製造し、特約店を通じて販売しております。 オーマイ㈱が当社製造の小麦粉を使用して、パスタ類を製造し当社に販売しております。 日本リッチ㈱が冷凍食材を当社から仕入れて販売しております。 ㈱畑中食品が当社製造の食材を使用して、冷凍食品を製造し当社に販売しております。 ㈱ファーストフーズ、㈱一富士製麺所、㈱ファーストフーズつくば、㈱ファーストフーズ名古屋が当社製造の食材を使用して、中食関連食品を製造、販売しております。 オーケー食品工業㈱、㈱ナガノトマトが加工調理製品を製造、販売しております。 <海外> タイにおいて、NIPPN(Thailand)Co.,Ltd.がプレミックス及び冷凍生地を製造しており、NIPPN FOODS CORPORATION(THAILAND) LTD.がプレミックス等を販売しております。 中国において、上海金山日粉食品有限公司がプレミックスを製造しており、上海日粉総合貿易有限公司がプレミックス等を販売しております。 米国において、Pasta Montana,L.L.C.がパスタ類を製造、販売しており、NIPPN California Inc.がプレミックス等を当社等から仕入れて販売しております。 インドネシアにおいて、PT NIPPN PRODUCTS INDONESIAがプレミックスを製造しており、PT NIPPN FOODS INDONESIAがプレミックス等を販売しております。 (3) その他事業 当社が不動産の賃貸を行っております。 エヌピーエフジャパン㈱がペットフードを製造、販売しております。 ニップンライフイノベーション㈱が健康食品類を当社から仕入れて販売しております。 ニップンエンジニアリング㈱が食品関連プラントの設計、施工を行っております。 ニップンドーナツ㈱、ニップンドーナツ関西㈱、ニップンウミノ㈱及び大和フーヅ㈱が当社製造のプレミックスを使用する飲食店を経営しております。 ニップンビジネスシステム㈱が情報処理システムの開発、提供をしております。 ㈱ニップンロジスが物流サービスを提供しております。 以上に記載した事業を系統図によって示すと次のとおりであります。
経営方針・対処すべき課題6,269字を開く

経営陣が考える方向性と課題

1【経営方針、経営環境及び対処すべき課題等】 文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において当社グループが判断したものであります。 (1) 会社の経営の基本方針 当社グループは創業以来の製粉事業に食品事業を加えて基盤事業とし、冷凍食品や中食など事業の多角化を進めてまいりましたが、今後はヘルスケアや大豆・野菜事業などへも注力し、さらに新規事業も加えて事業領域を拡げ持続的成長を図っていくため、「人々のウェルビーイング(幸せ・健康・笑顔)を追求し、持続可能な社会の実現に貢献します」を経営理念としております。 当社を取り巻く環境は目まぐるしく変化しておりますが、創業以来の技術力と新しいデジタルトランスフォーメーション(DX)の融合を図り、イノベーションを起こすことで、変化を先取りした新しい時代の「食」を創造していきたいと考えております。 社内においては、社員一人ひとりが創業以来のパイオニア精神を忘れず、創造性・多様性を育み、何事にも積極的に取り組めるような職場環境を構築し、新たな事業領域にチャレンジしてまいります。 このような企業活動を通じて、気候変動等の環境問題、食資源の有効活用、生物多様性の保全、人権課題、人口問題、健康寿命の延伸等の社会的課題に対して真摯に向き合い、持続可能な社会の実現に貢献してまいります。ESG経営を実践するレジリエント企業として、日本と世界の現実に目を向け、国内外のパートナーとともに「より良い社会」「より良い地球」の実現に力を注ぎます。 当社グループは、経営理念を実現するためにお客様、社員、株主、社会をはじめとするステークホルダーとともに、未来につながる価値を創出してまいります。 様々な場面で当社製品が愛用され、世の中の全ての人々に幸せ、心身の健康、そして笑顔をお届けする企業を目指します。 (2) 会社を取り巻く経営環境 当連結会計年度における我が国経済は、雇用・所得環境の改善等を背景に、緩やかな回復傾向で推移いたしました。しかしながら、アメリカの通商政策の動向や金融資本市場の変動に加え、中東情勢の緊迫化に伴うエネルギー価格の高騰やサプライチェーンの混乱等により、先行きは一段と不透明感を増しております。 食品業界においては、インバウンド需要の拡大や外食産業の持ち直しにより緩やかな回復基調が見られたものの、中東の地政学的リスクに伴う原油高や供給不安により、原材料価格・物流費の高騰に加え、石油由来の包装資材を始めとした原材料の調達リスクに直面しております。個人消費の更なる冷え込みも懸念される中、当社グループの経営環境に及ぼす影響について、最大限の注意を払う状況が続きました。 当社グループは持続的な成長を実現するため、ブランド力の強化や差別化した商品の展開に注力するほか、生産拠点の整備・拡充や事業の取得・提携を推進することにより、収益の向上に努めておりますが、国内外での消費行動の変化等が当社グループの業績に大きな影響を及ぼすことが懸念されます。 (3) 会社の対処すべき課題と中長期的な会社の経営戦略及び目標とする経営指標 ① 長期ビジョン2030について 当社グループは、経営理念の達成に向けて、2024年5月に長期ビジョン2030「ニップングループは、総合食品企業として、食による社会課題の解決に挑み続けます」を策定しました。売上高5,000億円・営業利益250億円規模までの成長を目指す経済的価値の追求に加え、社会的価値の創造にも注力するため、当社のありたい姿と取り組みの方向性を整理し、2030年度までに達成することとしました。 <長期ビジョン達成に向けた施策> 長期ビジョン2030の実現に向け、事業戦略の実行を支える全社的な基盤整備を推進しております。 特に、生産性向上に直結するDXの推進と、価値創造の源泉となる人的資本の強化を全社共通の最重要施策と定め、業務の効率化と高度化の両立を図ってまいります。 ■DX推進による生産性向上 当社グループは、アナログデータのデジタル化や業務の自動化・見える化を段階的に推進してまいりましたが、より本質的なDXにシフトアップするため、「ニップンDX全体構想」を策定しました。既存事業の進化と新規事業の創出・ウェルビーイング実現に向けて、抜本的な業務の効率化・高度化により、挑戦する時間と人財を生み出すDXを推進しております。生成AIをはじめとする最新技術と全社的に蓄積されたデータをシームレスに連携して活用できる基盤を整え、現場主導で業務プロセスの最適化と改善を繰り返す企業文化を形成してまいります。 ■人的資本の強化 長期ビジョンの達成や従業員のウェルビーイング実現に向け、経営戦略と人財戦略の連動を図るため「人財ビジョン」を策定しております。人財ビジョンを主軸として、求められる人財創出につながる人財育成・人事制度改定・組織風土づくり等に取り組むことで、従業員の創造性と多様性を育み、何事にも積極的に取り組める職場環境の構築を進めながら個人と組織双方の持続的な成長を目指します。 <成長領域における戦略と課題> ■冷凍食品事業において、2030年までに売上高900億円/年を目指します。 家庭用冷凍食品において、「オーマイプレミアム」をはじめとする冷凍パスタに加えて、市場の伸長が続くワンプレート商品を軸として売上拡大を図ります。 業務用冷凍食品において、好調な外食需要やインバウンド需要に対応するため、ユーザーのニーズに即した商材の売上拡大を図ります。 売上拡大を実現するために、2025年4月に連結子会社化した株式会社畑中食品の新冷凍食品工場建設や自動化技術の導入を進め、供給能力の増強に取り組んでまいります。 ■海外事業において、2030年までに売上高600億円/年を目指します。 既存進出国における事業拡大を図る他、新規需要地域への販売拡大に取り組んでまいります。 また、海外事業の拡大に貢献できるグローバル人財の育成に注力する他、日本製品の輸出拡大も進めてまいります。 冷凍食品事業業績推移と目標     海外事業業績推移と目標 ②中期目標 当社グループは、長期ビジョンに掲げる売上高5,000億円・営業利益250億円の実現に向けて、「2026年度までに売上高4,000億円・営業利益150億円の達成」を中期目標として2022年5月に設定しました。その後、2023年度実績がこれを前倒しで達成したことから、2024年5月に中期目標を上方修正して、新たに「2026年度までに売上高4,500億円・営業利益210億円、ROE8%以上、ROIC5%以上」を掲げております。 中東の地政学的リスクに伴う物流費や原材料の高騰、供給不安など先行きの不透明感は増していますが、当社グループは基盤領域の収益力強化、成長領域及び新規事業領域への戦略投資、M&Aや事業提携の機会追求、DX推進による企業競争力の強靭化、サステナビリティ経営の推進の5つを戦略の基本方針とし、基本方針に沿った戦略を着実に実行することによって、2026年度中期目標の達成に努めてまいります。 <各事業の戦略と施策> 製粉事業では、知多工場が2026年2月に稼働を開始し、省エネ・環境を含めサステナビリティに配慮しながら、最新の自動化技術等により高い生産性を実現しております。また、やわら小麦など当社ならではの価値訴求型商品を開発・拡販していくことで差別化を図ってまいります。加えて、DXを駆使した生産性の高い営業活動の実践と無駄の排除、物流改善、各工場における生産効率向上を図り、安定的なキャッシュの創出に努めてまいります。 食品事業では、プレミックスやシーズニングにおいて、当社ノウハウを活用した商品の差別化やDXを通じた採算管理の徹底により、更なる収益性の向上を図ってまいります。家庭用分野においては、冷凍・常温いずれの温度帯でもマスターブランドである「オーマイプレミアム」の商品開発を継続することに加え、広告宣伝活動と連動した販促を実施することで、ブランド認知の向上とさらなる価値訴求を図ってまいります。さらに株式会社畑中食品の新工場新設等を通じて供給体制の増強を推進してまいります。 海外事業では、拠点内外における市場開拓と海外事業拡大へ向けた取り組みを加速させてまいります。2025年9月よりUtah Flour Milling, LLCの新工場が本格稼働しており、事業拡大へ向けた取り組みの検討を継続するだけでなく、各国拠点の近隣諸国の販路拡大に向けた活動や、NIPPN Vietnam Company Limitedの新工場稼働に向けた体制整備にも取り組んでまいります。 <中期目標達成へ向けた成長戦略> 当社グループは、中期目標達成をより確実なものとする具体的施策として、「生産拠点の新設・再配置」、「付加価値商品の開発・提供」及び「マーケティング戦略の推進」に取り組んでおります。 ■生産拠点の新設・再配置 国内では、2026年2月に製粉拠点として知多工場が稼働を開始いたしました。臨海部に立地し大型穀物船が接岸できる知多埠頭の原料サイロに隣接しており、原料小麦の直接搬入による原材料調達コストの削減を実現しております。加えて、流量や製品分析などを自動測定するシステムを導入することにより、製粉工程の精度向上と効率化を図る等、スマートファクトリー化を推進しております。さらには、大地震の際の津波の影響を考慮し、建物1階床レベルの嵩上げを行う等、自然災害への強靭性を高めております。同工場は、太陽光発電設備の導入や非化石証書の活用により、実質100%再生可能エネルギーを実現した当社初のカーボンニュートラル工場となります。 このほか、2026年度末に株式会社畑中食品の新冷凍食品工場が竣工予定、また、研究開発拠点を新たに設置する「ニップンR&Dセンター」へ移転予定です。さらに海外では2027年にNIPPN Vietnam Company Limitedのプレミックス新工場が稼働予定となっております。今後も投資効果を慎重に見極めながら、拠点の新設・再配置を検討してまいります。 ■付加価値商品の開発・提供 当社は、でんぷんの老化が遅く(硬くならない)、作りたてのような食感を長持ちさせる特性を持つ国内産小麦を、農研機構と共同研究し、「やわら小麦®」として商標を取得しております。その開発と実用化が評価され、令和7年度民間部門農林水産研究開発功績者表彰において、「農林水産省農林水産技術会議会長賞」を受賞しました。2026年3月には、「焼きたてはもちろん翌日以降もやわらかな食感が楽しめる」という新たな消費者価値を提供する家庭用新商品として、「ニップンつぎの日もやわらか強力小麦粉」を発売しております。今後も「やわら小麦®」を広くご活用いただけるよう、各種商品開発に向け取り組んでまいります。 ■マーケティング戦略の推進 消費者起点の取り組みにより成熟市場においても拡大・成長を実現するべく、2023年10月よりマーケティング戦略を推進してまいりました。具体的には「オーマイプレミアム」ブランドに注力し、常温・冷凍いずれの温度帯でもおいしさを実感していただける商品を展開することで、消費者に選ばれる商品・ブランドづくりを進めてまいります。 また、2025年4月にはマーケティング本部を新設し、商品開発と営業支援機能を組み込むことで、統一した戦略立案と迅速な意思決定が図れる体制を整えました。今後は、徹底した「消費者起点のマーケティング」を業務用領域においても展開し、ブランド認知の更なる向上と収益拡大につなげてまいります。 <政策保有株式の縮減> 当社グループは、政策保有株式の保有にあたり、資本コストを意識した上で銘柄ごとに保有意義を検証し、保有合理性が薄れたと判断した株式の縮減を進めることにより、資本効率の向上を目指しております。2025年度においては、保有先との対話を進め、59億円相当の政策保有株式を売却いたしました。中期目標の最終年度となる2026年度においては、保有額を連結純資産比20%未満にするという目標達成のため、引き続き縮減に注力してまいります。 当社グループの経営理念である「人々のウェルビーイング(幸せ・健康・笑顔)を追求し、持続可能な社会の実現に貢献」するため、経済的価値を追求する事業成長戦略と社会価値創造戦略に経営資源を投入し、長期ビジョン及び中期目標の達成を目指してまいります。 ③サステナビリティ経営の取り組み 当社グループは、多くの地球の恵みの恩恵を受け、事業を展開しています。これらの素材の調達から製造・物流・加工等のサプライチェーン全体の事業活動が環境に大きな影響を与えていることを認識しています。サステナブルな食料システムの維持のため、「気候変動対応」「生物多様性の保全」「循環型社会の実現」を通じ、食の持続可能性に対する負のインパクトを軽減することは、当社グループの事業継続において、喫緊の課題であることを認識しています。 また、企業価値創造の源泉となる「従業員」のウェルビーイング実現に向け経営戦略と人財戦略の連動を図るため「人財ビジョン」を策定しました。人財ビジョンを主軸とし、求められる人財創出につながる人財育成、人事制度改定、組織風土づくりなどに取り組んでいます。 <気候変動> 当社グループは、気候変動への対応を企業理念の実現における重要な課題と捉えております。GHG排出量削減の重要性を認識し、2030年度までにスコープ1+2のGHG排出量を2021年度比で42%削減する目標を設定しました。2050年のカーボンニュートラル実現に向けて、具体的な取り組みを進めております。 2026年2月に稼働を開始した知多工場では、当社国内工場で4例目となる太陽光発電設備を導入しました。また、使用電力の100%を実質再生可能エネルギーとし、ZEB Readyの取得など、高い省エネ性能を実現しました。 今後も省エネ設備の導入、再生可能エネルギー設備の導入、及び再エネ電力の調達等に関するロードマップを的確に見直しながら、着実なGHG排出量削減に努めてまいります。 <持続可能な調達> 当社グループは総合食品企業として、製粉やプレミックスなどの食品素材から、冷凍食品などの川上から川下まで幅広い事業を展開しています。その中で多様な原材料を扱うことから、サプライチェーンの拡大に伴い「人権」「生物多様性」「気候変動」など、社会・環境面への影響がより大きくなると認識しています。 こうした状況を踏まえ、当社グループは「人権方針」および「調達基本方針」を改定し、新たに「生物多様性方針」を策定しました。これらの方針に基づき、人権デュー・ディリジェンスの実施や、TNFDのLEAPアプローチを通じたリスクと機会の特定など、持続可能な調達に向けた取り組みを進めています。 <人的資本> 人財ビジョンを主軸に、求められる人財創出につながる人事制度改定や人財パイプラインづくりとしての人財育成、イノベーション創出基盤としての組織風土醸成に取り組んでまいります。
事業等のリスク5,605字を開く

会社が自認するリスクの一覧

3【事業等のリスク】 当社グループでは、企業目的の達成に影響を与えるリスク管理に関して必要な事項を定め、リスクの防止及び損失の最小化を図ることを目的に、代表取締役社長を委員長としたリスクマネジメント委員会を設置しております。さらに、リスクマネジメント委員会の下部組織として、コンプライアンス部会、災害対策部会、事業遂行部会、情報セキュリティ部会を設置し、各部会においてそれぞれ担当の事案を検証し、必要に応じて対応できる体制を整備しております。 多様なリスクについては、①事業、②サステナビリティ、③ガバナンスの3つのカテゴリーに分類し、それぞれに対して基本的な対応策を設定しています。 また、リスクマネジメント委員会では、「影響度」と「発生頻度」の2軸でリスクマップを作成しています。「影響度」は人的被害、事業中断リスク、コンプライアンスおよび財務への影響を基準とし、「発生頻度」は年次発生の可能性から10年に1回程度の頻度までを想定して、各リスク項目を大・中・小で評価しマッピングしています。 リスク   対応策 1 ・ 事 業   1-1 貿易自由化の変動と麦政策の変更 CPTPP(TPP11)、日EUEPA、日米貿易協定等の継続的な見直し・拡大に加え、世界的な貿易政策の不確実性が高まっています。これらに伴う制度変更、小麦調達方式の変更、輸入増加、国内価格競争の激化、関連業界の再編等により、当社グループの基幹事業(製粉、プレミックス、パスタ等)が影響を受ける可能性があります。また、国際的な物流環境の変化や地政学リスクにより、調達・供給の安定性に影響が及ぶ可能性もあります。   小規模工場の集約や臨海大型工場への生産統合によるコスト競争力強化、差別化可能な製品開発、海外事業の拡大を進めております。また、制度・国際情勢の動向を継続的に把握し、調達方式の柔軟化や市場変動に対応した供給体制の確保に努め、リスクの低減を図っております。 1-2 為替の変動 海外から調達する原材料・商品のコストは、為替相場の急激な変動に大きく影響を受けます。加えて、在外子会社の損益・財務状況は円貨換算時の評価差により変動し、業績に影響を及ぼす可能性があります。為替変動がサプライチェーン全体に及ぶことで、調達コスト増や在庫評価への影響が生じる場合もあります。   為替予約ルールの運用や市場動向の注視により調達影響を低減するとともに、原材料・商品の価格転嫁を適宜行うことで、業績変動の抑制に努めております。また、在外事業の為替影響を踏まえた財務管理を実施し、変動リスクの最小化を図っております。 1-3 製品市況の変動 国内市場は人口減少・少子高齢化が進むなか競争が激化しており、消費動向の変化や景気動向、物価上昇等の影響を受けやすい状況です。製品市況が大きく変動した場合、当社グループの業績の不安定要因となる可能性があります。特に、製粉事業の副産物であるふすまは需給バランスの影響を受けやすく、価格変動が収益に影響する可能性があります。   市場動向に応じた適正な販売価格設定、高付加価値製品の開発、需要変化に対応した製品ラインアップの強化を進めております。また、副産物については在庫水準の適正化に努めることで、市況変動の影響を抑制しております。 1-4 物流の委託 ドライバーの不足や高齢化、物流関連法規制の厳格化が進みドライバー確保がより困難を極めている状況に加え、人件費、燃料費、車輛維持費等の上昇が運送会社の経営を圧迫し倒産リスクを高めており、輸送能力が縮小する事で取引先への製品納入が滞り、業績に悪影響を与える可能性があります。   今後急速に進む事が予想される輸送能力の縮小を回避する対策として、難作業の改善、トラックの長時間待機・荷役時間削減に向け物流の改善に取り組んでいます。 またリードタイム延長による輸送平準化、共同輸送の拡大、積載重量の増加等の物流効率化策を進めています。 リスク   対応策 1 ・ 事 業   1-5 海外事業 当社グループは米国やアジア地域に事業を展開しており、これらの地域では、政治・経済情勢の変化、法令・規制変更、テロ・紛争等の地政学リスク、物流遅延、感染症の再拡大など、事業活動に影響を与える不確実性が存在します。これらの要因により事業運営が制約を受けるほか、収益性に影響が生じる可能性があります。   海外情勢の情報収集とリスク監視を強化するとともに、海外関連会社に対する適切な管理・運営サポートを実施しております。また、地域分散の推進、供給体制の見直し等により、特定地域への依存リスクを抑制し、事業継続性の確保を図っております。 1-6 投資コストの増加 生産設備及び各拠点の大規模な設備投資の実施により、一時的な減価償却費や各種経費等の増加が発生し、業績に影響を及ぼす可能性があります。   一定金額以上の設備投資については、投融資委員会を設置し、委員会において社内基準に基づき経済合理性を十分吟味したうえで、取締役会において投資効果等を審議のうえ決議しており、また、投資後の業績進捗状況等のモニタリングを継続的に実施することでリスクの低減を図っております。 2 ・ サ ス テ ナ ビ リ テ ィ   2-1 製品の安全性 食品の安全性に対する消費者の意識は日々高まっており、法令・規制等も厳格さを増しております。当社グループでは、新技術の導入や品質管理に関する社内研修の実施等、品質保証体制の強化に取り組んでおりますが、想定外の要因により、販売停止や製品回収を行う可能性があります。   当社グループでは、JFS-C等の食品安全マネジメントシステムおよび品質管理システムの認証取得、食品防御や食品偽装防止への取り組みの強化、製造委託先を含む製造拠点における品質管理の徹底、トレーサビリティシステムの維持、食品表示の多重チェック等、品質保証体制の強化を推進することにより、リスクの低減を図っております。 2-2 気候変動 気候変動により、原材料の調達からお客様への販売まで、サプライチェーン上の様々な場面で影響が及び、また、脱炭素社会への対応により、コストが上昇するなど、当社グループの事業活動に支障が生じる可能性があります。   当社はサステナビリティ委員会及びサステナビリティ実行委員会を設置しており、気候変動に関する当社グループのリスクに包括的かつ具体的に対応する体制を整えております。また、2023年2月には、「気候関連財務情報開示タスクフォース(TCFD)に賛同を表明し、「ガバナンス」「戦略」「リスク管理」「指標と目標」における提言に沿って取り組み、リスクの低減を図ってまいります。 2-3 原材料の調達 地球温暖化・自然災害によって動植物の収穫量が減少したり、エネルギーコストや人件費の高騰、為替の変動等によって調達コストが上昇したり、紛争、政治情勢の不安定化、疫病の蔓延等による物流障害によって、原材料の調達が難しくなる可能性があります。また、原材料の変動コストを適切に商品原価に転嫁しないと、業績に悪影響を及ぼす可能性があります。調達に際して環境・人権問題等の社会的課題に適切に対応しなかった場合、当社グループのブランド毀損や業績に悪影響を及ぼす可能性があります。   当社グループでは、環境・人権等に配慮しながら、安全で価格競争力のある原材料を探し出し、様々な変化 やリスクを踏まえて、産地分散による複線化した調達体制を確保し、原材料の変動コストを適切に商品原価に転嫁して、リスクの低減を図っております。 2-4 資金調達 当社グループは、銀行等からの借入により必要資金の調達をしておりますが、急激な金利上昇や事業計画未達等により格付けが低下し、資金調達環境の悪化や金利負担が増加するなど、当社グループの財政状態及び業績に影響を及ぼす可能性があります。   財務体質の維持及び強化に努めるとともに、資金調達先及び方法、期間を分散させることにより、リスクの低減を図っております。 リスク   対応策 3 ・ ガ バ ナ ン ス   3-1 サイバー攻撃及びコンピュータシステムのトラブル・データ漏洩 当社グループでは、システムにトラブルが起こった場合、業務に支障をきたすことが考えられます。また、個人情報を含むデータの漏洩やデータ暗号化の被害等があった場合、対応費用が発生します。   情報セキュリティ基本方針、情報セキュリティ管理規程等を制定し、従業員教育や訓練を実施しております。外部からの攻撃に対するハード面、ソフト面の強化を図るとともに、情報機器についてはデータへのアクセス制御やパスワードの厳重管理を徹底し、取締役会が定期的に情報セキュリティの管理状況をモニタリングしており、リスク低減を図っております。 3-2 法的規制の影響 当社グループでは、食品衛生法、食品表示法、環境法等、国内外の法的規制等の適用を受けています。規制強化や想定を超えた新たな法的規制により、事業活動の制限や対応費用が発生し、業績に影響を及ぼす可能性があります。   関連法規の改正動向の把握に努め、外部研修会への参加、社内研修会の開催、内部監査などを実施し、コンプライアンス体制を強化し、リスクの低減を図っております。 3-3 知的財産権 当社グループの知的財産権やノウハウが侵害される可能性、また、当社グループが第三者の知的財産権を意図せず侵害した場合、当該第三者から損害賠償請求等の権利行使を受ける可能性があり、業績に悪影響を及ぼす可能性があります。   法務部門、知的財産部門による知的財産権の取得、関連部門によるノウハウ化、知的財産権の調査、知的財産権を尊重した製品開発及び営業活動を行い、リスクの低減を図っております。 3-4 災害による影響 当社グループでは、大規模災害等が発生した場合、大きな損害を被ったり、製品の製造・出荷に支障をきたしたりすることが考えられます。   リスクマネジメント委員会の下部組織である災害対策部会が、全社的な体制の検討を行います。設備・機器の安全性チェックや防災訓練などを実施し、安全な操業や事故防止体制の確立を図るとともに、従業員の安否確認システムの導入や初動対応計画の作成、事業継続計画の見直し、通信手段、情報ツールの導入、防災用品の拡充、食料の備蓄、損害保険の付保等によりリスクの低減を図っております。 3-5 人材の確保 当社グループでは、人材の確保及び育成が順調に進まない場合、適切な人材の配置に支障をきたす恐れがあり、特に製造現場での人材が不足することは事業継続に影響を与える可能性があります。   当社グループでは、製造要員他必要な人材を確保するとともに、職場における教育(OJT)や研修(OFF-JT)等により、その育成に努め、ワークライフバランスの促進や育児・介護に関する休業・勤務制度の導入等、働きやすい制度設計に取り組み、加えて健康経営を推進しております。またエンゲージメントサーベイを通じて社員の状態を可視化した上で組織課題の洗い出しや定着率向上に向けた対策を講じております。さらにIоTやAIを活用して作業の効率化、省力化することで生産性の向上に取り組み、リスクの低減を図っております。 3-6 提携及び買収 当社グループでは、事業展開の手段として他社との提携や買収を実施することがあります。事業環境の変化等の様々な不確実性により、当初期待した成果を実現できない場合、生産設備、のれん及び投資有価証券については、投資額の回収が見込めなくなることにより、多額な減損処理が必要となり、業績に悪影響を及ぼす可能性があります。   提携や企業買収にあたっては、詳細なデューデリジェンスを実施し、一定金額以上の設備投資やM&A等の計画については、投融資委員会において社内基準に基づき経済合理性を十分吟味したうえで、取締役会において投資効果等を検証しながら決議しております。また、投資後の業績進捗状況等のモニタリングを継続的に実施することでリスクの低減を図っております。 リスク   対応策 3 ・ ガ バ ナ ン ス   3-7 資産の運用 当社グループの従業員に係る年金資産は、外部金融機関を通じて運用されておりますが、市況の悪化等により期待運用収益率を実現できない場合や、数理計算上で設定される割引率等の前提条件が変動した場合、将来期間において認識される退職給付債務が増減し、業績に悪影響を及ぼす可能性があります。また、当社グループは政策保有株式を保有しておりますが、経済環境や企業収益の動向に付随する時価下落や発行会社の業績不振等により、自己資本が毀損するなど当社グループの財政状態及び業績に悪影響を及ぼす可能性があります。   年金資産については、運用の詳細情報を定期的に収集して運用状況のモニタリングを実施しております。政策保有株式の保有については、個別の銘柄ごとに保有目的やメリットなど経済合理性の検証を行い取締役会に報告するとともに、保有の妥当性が認められない場合は縮減に取り組んでおります。検証にあたっては便益やリスクが資本コストに見合っているか否かを精査したうえで、事業戦略の観点など定性的な評価を含め総合的な判断をしております。 3-8 感染症等 感染症の流行により従業員の感染、原材料の確保に支障が生じる等により、製品の安定供給に支障が生じ、業績に悪影響を及ぼす可能性があります。   感染症の流行時の事業継続計画を策定し、業績への影響を低減するよう備えております。
経営成績の分析 (MD&A)6,520字を開く

業績がなぜこうなったかの経営陣の説明

4【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】 (1) 経営成績等の状況の概要 当連結会計年度における当社グループ(当社、連結子会社及び持分法適用会社)の財政状態、経営成績及びキャッシュ・フロー(以下「経営成績等」という。)の状況の概要は次のとおりであります。 ①財政状態及び経営成績の状況 (単位:百万円) 前連結会計年度   当連結会計年度   増減額   前期比 売 上 高   410,878   418,425   7,546   101.8% 営業利益   21,486   22,082   595   102.8% 経常利益   24,393   24,874   481   102.0% 親会社株主に 帰属する 当期純利益   24,757   21,803   △2,953   88.1% 当連結会計年度における我が国経済は、雇用・所得環境の改善等を背景に、緩やかな回復傾向で推移いたしました。しかしながら、アメリカの通商政策の動向や金融資本市場の変動に加え、中東情勢の緊迫化に伴うエネルギー価格の高騰やサプライチェーンの混乱等により、先行きは一段と不透明感を増しております。 食品業界においては、インバウンド需要の拡大や外食産業の持ち直しにより緩やかな回復基調が見られたものの、中東の地政学的リスクに伴う原油高や供給不安により、原材料価格・物流費の高騰に加え、石油由来の包装資材を始めとした原材料の調達リスクに直面しております。個人消費の更なる冷え込みも懸念される中、当社グループの経営環境に及ぼす影響について、最大限の注意を払う状況が続きました。 このような状況下、当社グループは経営理念「人々のウェルビーイング(幸せ・健康・笑顔)を追求し、持続可能な社会の実現に貢献します」のもと、企業価値の持続的な向上に努めております。 当連結会計年度においては、収益力強化を図る取り組みとして、マーケティング戦略を家庭用から業務用まで含めた全領域へ拡大し、「消費者起点のマーケティング」を徹底することで、ブランド認知の更なる向上と収益拡大に取り組みました。 加えて、成長領域の拡大に向けた取り組みとして、冷凍食品の需要拡大を見据えた供給体制の増強を目的に進めている株式会社畑中食品の新冷凍食品工場建設は、2026年度末の竣工に向けて順調に進捗しております。また、海外事業では、ASEAN地域や北米地域において販売が好調に推移したほか、Utah Flour Milling, LLCが本格稼働し安定操業を継続するなど、更なる事業拡大に取り組んでおります。 2026年2月には国内製粉事業の基盤強化を担う知多工場が稼働を開始しました。同工場では大型穀物船接岸による原料調達コストの削減に加え、自動化技術の導入やスマートファクトリー化を推進することで、作業負荷を軽減し高い生産性を実現しております。さらに自然災害への強靭性、省エネ性能、環境配慮を兼ね備えたサステナブルな最新鋭の製粉工場として、安定供給と収益性の向上に貢献してまいります。 当社グループの当連結会計年度の業績につきましては、インバウンド需要の拡大やマーケティング戦略を駆使した販売促進、並びに諸コストの上昇に伴い実施した価格改定により、売上高は4,184億2千5百万円(前期比101.8%)となりました。利益面では、各事業において人件費および物流費を始めとした諸コストの増加があったものの、販売が堅調に推移したことにより、営業利益は220億8千2百万円(同102.8%)、経常利益は248億7千4百万円(同102.0%)となりました。一方で、前年に遊休地の売却による特別利益の計上があったことにより、親会社株主に帰属する当期純利益は218億3百万円(同88.1%)となりました。 事業別の状況は次のとおりです。 <製粉事業> (単位:百万円) 前連結会計年度   当連結会計年度   増減額   前期比 売 上 高   121,663   120,000   △1,663   98.6% 営業利益   9,203   9,471   267   102.9% 製粉事業については、販売は堅調に推移し出荷は前年を上回ったものの、昨年4月および10月に外国産小麦の政府売渡価格が引き下げられたことに伴う価格改定の影響があったことにより、売上高は1,200億円(前期比98.6%)、営業利益は94億7千1百万円(同102.9%)となりました。 <食品事業> (単位:百万円) 前連結会計年度   当連結会計年度   増減額   前期比 売 上 高   238,353   243,694   5,340   102.2% 営業利益   9,283   9,065   △217   97.7% 業務用食品については、インバウンド需要の拡大や海外事業が堅調に推移したこと等により、売上高は前年を上回りました。 家庭用食品については、「もちっとおいしいスパゲッティ」や「極上アルデンテがおいしいスパゲッティ」の販売数量伸長、並びに冷凍食品では1食完結型のトレー入り「よくばり」シリーズ、「いまどきごはん」シリーズ等の販売数量が堅調に推移する等、マーケティング戦略の推進による販売力強化により、売上高は前年を上回りました。 中食事業については、消費者の節約志向の強まりがあったものの、原材料等のコスト上昇に伴う価格改定を実施したことにより、売上高は前年を上回りました。 以上により、食品事業の売上高は2,436億9千4百万円(前期比102.2%)、営業利益は90億6千5百万円(同97.7%)となりました。 <その他事業> (単位:百万円) 前連結会計年度   当連結会計年度   増減額   前期比 売 上 高   50,861   54,730   3,869   107.6% 営業利益   3,171   3,656   485   115.3% ペットケア事業については、販売数量伸長等により、売上高は前年を上回りました。 外食事業については、販売が好調に推移したこと、および価格改定を実施したことから売上高は前年を上回りました。 エンジニアリング事業は、大口工事の引き合いが増加した結果、売上高は前年を上回りました。 以上により、その他事業の売上高は547億3千万円(前期比107.6%)、営業利益は36億5千6百万円(同115.3%)となりました。 ②資産、負債及び純資産の状況 (単位:百万円) 前連結会計年度   当連結会計年度   増減額 流動資産   159,014   194,203   35,189 固定資産   240,210   282,534   42,323 繰延資産   1   88   87 資産 合計   399,226   476,826   77,599 流動負債   104,407   82,786   △21,621 固定負債   48,334   104,162   55,828 負債 合計   152,742   186,949   34,207 純資産   246,484   289,877   43,392 負債・純資産 合計   399,226   476,826   77,599 当連結会計年度末の総資産残高は、前連結会計年度末に比べ775億9千9百万円増加し、4,768億2千6百万円となりました。この主な要因は、現金及び預金が242億2千8百万円、有形固定資産が230億9千万円、投資有価証券が171億1千7百万円、その他の流動資産が77億8千3百万円、退職給付に係る資産が43億2千2百万円、商品及び製品が30億7千万円増加したこと、及び長期貸付金が39億5千5百万円減少したことによるものであります。 負債の残高は、前連結会計年度末に比べ342億7百万円増加し、1,869億4千9百万円となりました。この主な要因は、長期借入金が285億6千3百万円、社債が200億円、繰延税金負債が66億8千1百万円、その他の流動負債が17億9千7百万円、未払法人税等が11億6千万円増加したこと、及び1年内償還予定の転換社債型新株予約権付社債が250億2百万円減少したことによるものであります。 純資産の残高は、前連結会計年度末に比べ433億9千2百万円増加し、2,898億7千7百万円となりました。この主な要因は、利益剰余金が164億2千3百万円、その他有価証券評価差額金が113億4千4百万円、資本剰余金が64億8千6百万円、資本金が64億3千万円増加したことによるものであります。 ③キャッシュ・フローの状況 (単位:百万円) 前連結会計年度   当連結会計年度   増減額 営業活動によるキャッシュ・フロー   18,768   25,272   6,503 投資活動によるキャッシュ・フロー   △7,807   △27,088   △19,281 財務活動によるキャッシュ・フロー   △10,533   24,467   35,000 現金及び現金同等物に係る換算差額   315   99   △215 現金及び現金同等物の増減額   743   22,751   22,007 現金及び現金同等物の期末残高   41,471   64,222   22,751 当連結会計年度末における現金及び現金同等物の残高は、前連結会計年度末に比べ227億5千1百万円増加し、642億2千2百万円となりました。各キャッシュ・フローの状況は次のとおりであります。 (営業活動によるキャッシュ・フロー) 営業活動によるキャッシュ・フローは、252億7千2百万円の収入となりました。この主な要因は、税金等調整前当期純利益が317億7百万円、減価償却費が113億3千万円、利息及び配当金の受取額が32億5千9百万円、仕入債務の増加額が12億7千万円となったこと、並びに法人税等の支払額が85億3千6百万円、投資有価証券売却損益が63億8千1百万円、棚卸資産の増加額が32億2千4百万円となったことによるものであります。 (投資活動によるキャッシュ・フロー) 投資活動によるキャッシュ・フローは、270億8千8百万円の支出となりました。この主な要因は、固定資産の取得により312億1千9百万円、有価証券の取得により60億円の支出があったこと、並びに投資有価証券の売却及び償還による収入が71億6千2百万円、有価証券の売却及び償還による収入が40億円あったことによるものであります。 (財務活動によるキャッシュ・フロー) 財務活動によるキャッシュ・フローは、244億6千7百万円の収入となりました。この主な要因は、転換社債型新株予約権付社債の償還による支出が116億円、配当金の支払により53億7千9百万円、自己株式の取得による支出が40億円、並びに長期借入れによる収入が303億9千万円、社債の発行による収入が199億1千4百万円あったことによるものであります。 ④生産、受注及び販売の実績 ⅰ) 生産実績 当連結会計年度における生産実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。 セグメントの名称    当連結会計年度 (自 2025年4月1日  至 2026年3月31日)    前年同期比(%) 製粉事業(百万円)   124,514   98.9 食品事業(百万円)   180,572   96.8 その他(百万円)   29,916   117.9 合計(百万円)   335,003   99.1 (注)1.金額は期間中の平均販売価格によっております。 2.セグメント間の取引については相殺消去しております。 ⅱ) 受注実績 当社グループ(当社及び連結子会社)の生産は受注によるものではなく、この項目の記載事項はありません。 ⅲ) 販売実績 当連結会計年度における販売実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。 セグメントの名称    当連結会計年度 (自 2025年4月1日  至 2026年3月31日)    前年同期比(%) 製粉事業(百万円)   120,000   98.6 食品事業(百万円)   243,694   102.2 その他(百万円)   54,730   107.6 合計(百万円)   418,425   101.8 (注)1.セグメント間の取引については相殺消去しております。 2.最近2連結会計年度の主な相手先別の販売実績及び当該販売実績の総販売実績に対する割合は次のとおりであります。 相手先    前連結会計年度 (自 2024年4月1日  至 2025年3月31日)    当連結会計年度 (自 2025年4月1日  至 2026年3月31日) 金額(百万円)   割合(%)   金額(百万円)   割合(%) 伊藤忠商事株式会社   57,838   14.1   56,266   13.4 株式会社ファミリーマート   49,452   12.0   50,781   12.1 ⑤重要な会計方針及び見積り 当社グループの連結財務諸表は、我が国において一般に公正妥当と認められる企業会計の基準に準拠して作成しております。その作成には経営者による会計方針の選択・適用、資産・負債及び収益・費用の報告金額及び開示に影響を与える見積りを必要とします。経営者はこれらの見積りについて過去の実績等を勘案し合理的に判断していますが、実際の結果は、見積り特有の不確実性があるため、これらの見積りと異なる場合があります。当社グループの連結財務諸表で採用する重要な会計方針は、「第5 経理の状況 1 連結財務諸表等 注記事項(連結財務諸表作成のための基本となる重要な事項)」並びに「第5 経理の状況 1 連結財務諸表等 注記事項(重要な会計上の見積り)」に記載のとおりであります。 ⑥資本の財源及び資金の流動性についての分析 当社グループは、経営方針として、有利子負債圧縮の考えのもと、事業活動に必要な資金の安定的な確保と、事業環境の変化に耐えうる流動性の維持を基本としております。 当社グループの短期資金需要のうち主要な内容は、製造・販売活動に必要な運転資金、研究開発費、借入の返済、配当金の支払い、法人税の支払いであり、これらについては営業活動によるキャッシュ・フロー及び金融機関からの借入のほか、必要に応じてコマーシャル・ペーパーを発行することでまかなう方針であります。 長期資金需要は、長期運転資金及び設備投資資金であり、設備投資のうち主要な内容は、「第3 設備の状況 3 設備の新設、除却等の計画」に記載しております大規模投資のほか、生産合理化に向けた設備投資等であります。これらの投資資金については営業活動によるキャッシュ・フロー及び金融機関からの借入のほか、必要に応じて主として社債を発行することで資金需要をまかなう方針であります。 資金流動性を維持するにあたり、当社及び主要な連結子会社は、CMS(キャッシュ・マネジメント・システム)を導入しており、各社の余剰資金を当社へ集中させ一元管理することにより、資金効率の向上と金融費用の低減を図っております。また、設備投資を行うにあたっては投資計画の妥当性を考慮して資金の使用時期と金額を判断しております。さらに、主要取引銀行とのコミットメントライン契約及び当座貸越契約により、十分な流動性を確保しております。 なお、当連結会計年度末における社債、借入金及びリース債務を含む有利子負債の残高は807億3千万円、現金及び現金同等物の残高は642億2千2百万円となり、ネット有利子負債は165億7百万円(前期比95.4%)となりました。

EDINET提出の有価証券報告書から自動抽出。表は文字起こしのため崩れることがあります。

開示資料

出典

このページの財務・役員・株主等のデータは、金融庁EDINETに提出された開示書類から自動抽出しています。会計基準は JapanGAAP

リンク先はEDINET (金融庁) の書類閲覧ページです。

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