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超!企業DB
日経平均64,325.64-1,890NYダウ53,053.44+287ドル円158.79-1NASDAQ26,229.57+130S&P 5007,675.19+44SOX 指数11,376.79+889/2終値

エフピコ

FP CORPORATION7947 · Prime · 化学

食品トレー・容器の国内大手メーカー。スーパーやコンビニ向けに合成樹脂製容器を製造販売し、リサイクル事業も展開。

概要

エフピコは食品トレー・容器の国内最大手である。1962年に福山パール紙工として創業し、発泡スチロールやPP製のトレー、弁当容器、透明容器などを主力とする。売上高は約2,400億円(2026年3月期)、連結従業員5,306人。広島県福山市に本社を置き、使用済み容器のリサイクル事業も手がける。

二つの事業セグメントで構成されるグループ

エフピコグループは提出会社と連結子会社29社、持分法適用関連会社1社で構成される。主事業は「簡易食品容器関連事業」であり、合成樹脂製の食品トレー、弁当容器、惣菜容器等の製造販売、包装資材の販売、使用済み容器のリサイクル事業を行う。その他事業には段ボール製造や回収ペットボトルの再生処理製品の製造販売がある。子会社には製造会社のエフピコ茨城、販売会社のエフピコ商事、物流会社のエフピコ物流、障がい者福祉サービス事業のエフピコ愛パックなどが含まれる。

16期連続増収を達成した収益基盤

2026年3月期の連結売上高は2,404億90百万円と16期連続で増収し過去最高を更新した。営業利益は216億14百万円、経常利益は217億68百万円、親会社株主に帰属する当期純利益は148億69百万円でいずれも過去最高である。営業利益率は約9.0%と安定した収益性を示す。製品売上数量は物価高の影響で前期比99.7%と微減したが、エコ製品などの高付加価値製品の販売拡大により四半期ごとに回復基調にある。

全国をカバーする物流ネットワーク

エフピコグループは半径100km圏内で全人口の85%をカバーする物流ネットワークを整備している。福山ハブセンター、中部ハブセンター、関東ハブセンターなどの拠点を持ち、ソーターシステムによる出荷自動化や専用パレット輸送により効率化を進めている。配送計画時間に対して85%が±15分以内に収まる高い物流品質を実現。2025年夏以降は小ロット納品先への週2日指定日納品を導入し、繁忙期の配送車両台数を前年比3%抑制した。

環境経営とリサイクルの取り組み

1990年に使用済みトレーの回収リサイクルを開始し、1991年にはリサイクル食品容器として初めてエコマークを取得、「エコトレー」を上市した。現在は「トレーtoトレー」と「ボトルto透明容器」の二つのリサイクルループを構築。2026年3月末時点で「ストアtoストア」の取り組みは145社5,440店舗に拡大。また、2050年カーボンニュートラル目標を掲げ、全国3ヶ所のリサイクル工場では再生可能エネルギーで電力を賄っている。

業界の中での役割は食品包装容器メーカー:スーパーマーケット・コンビニエンスストア向けにトレー・弁当容器等を供給にあたる。

この章の文章は、有価証券報告書と会社の開示をもとにAIが編纂しています。数値は開示のままで、AIには生成させていません。

売上高
2,405億円
営業利益
216億円
営業利益率
9.0%
純利益
149億円
2026/3 通期の連結業績。決算の内訳は最新の決算以降にあります。

何をしている会社か

有価証券報告書「事業の内容」(2026/3期)より

01食品容器包装(簡易食品容器関連事業)主力

合成樹脂製の食品トレー、弁当容器、惣菜容器等を製造販売。容器販売に付随する包装資材(ラップ等)も取り扱う。使用済み容器の回収・リサイクル事業も展開。

主な製品・サービス3
食品トレー国内シェア上位
発泡スチロールやPP製のトレー。生鮮食品・精肉・魚介類の包装に使用。
弁当容器
プラスチック製の仕切り付き容器。コンビニ弁当や惣菜のパッケージとして広く使用。
包装資材
食品容器に付随するラップフィルム、ラベル、紙箱などの包装材料を販売。

02その他(段ボール・リサイクル成品等)副次

段ボール製造、回収ペットボトルの再生処理品の製造販売など。

主な製品・サービス1
再生ペットボトル原料
使用済みペットボトルを回収・処理し、繊維やシート向けの再生樹脂として供給。

製品と技術

食品トレー・容器の主力製品群

エフピコの主力製品は発泡スチロールやポリプロピレン製の食品トレー、弁当容器、惣菜容器である。生鮮食品・精肉・魚介類の包装に使用される白色発泡トレーや透明なPP製容器など、多様なサイズと形状を展開する。1987年からはソリッド食品容器の原反生産から成形加工までの一貫生産を行い、品質とコスト競争力を高めている。また包装資材としてラップフィルムやラベル、紙箱も販売し、ワンストップでの供給を可能にしている。

エコトレーとリサイクル技術

1991年に上市された「エコトレー」は使用済みトレーを回収・再生したリサイクル食品容器であり、エフピコの環境経営の象徴である。現在は「トレーtoトレー」と「ボトルto透明容器」の二つのリサイクルループを構築している。2026年3月期のエコ製品販売枚数は前年比102.1%と伸長。全国3ヶ所のリサイクル工場では再生可能エネルギーを使用し、CO2削減に貢献している。また「ストアtoストア」の取り組みにより小売店と協働した循環型リサイクルを推進している。

新素材開発による高付加価値容器

2024年4月、エフピコは超高剛性2軸延伸ポリプロピレンシート「OPTENA(オプテナ)」と積層OPPプレート「FORTENA(フォルテナ)」の開発成功を公表した。これらは優れた耐熱性、耐寒性、耐油性を持ち、冷凍食品容器から産業用途まで幅広い展開が期待される。また冷凍温度帯でも割れにくい「耐寒PPiP-タルク」は医療介護給食分野での導入が進んでいる。さらに吸水紙不要の「DPシリーズ」など、現場の課題解決に直結する製品を開発している。

有価証券報告書の事業の記述をもとにAIが編纂しています。

業界での位置づけ

化学のなかでの位置

会社が挙げる強い分野

  • 国内シェア上位食品トレー国内トップシェア(推定)食品容器包装(簡易食品容器関連事業)

有価証券報告書(2026/3期)で会社自身が述べている位置付けです。第三者による調査ではありません。

食品包装容器で国内首位級の安定成長

同社は化学業界に属するが、主に食品包装容器に特化。売上高は2,221億円(2024/3)から2,405億円(2026/3予)と増収、営業利益率も7.85%から8.98%へ改善。同業の東洋紡やクラレは多角化企業であり、直接競合は少ない。食品容器市場での高いシェアと安定需要が強み。

強み

  • 食品トレー・容器で国内トップクラスのシェアを確保。
  • 売上高が年々増加しており、安定的。
  • 営業利益率が上昇傾向にあり、効率化が進む。
  • 環境配慮型製品の開発で持続可能性に貢献。

課題

  • プラスチック原料価格の高騰がコストを圧迫。
  • 低価格品や代替素材との競争が激化。
  • 人口減少で需要が頭打ちになる可能性。

強みと課題は、開示資料をもとにAIがまとめた見立てです。

同業の企業

食品・飲料の時価総額近傍。太字がエフピコ

時価総額で並べると、掲載11社のなかで6番目にあたる。

#企業時価総額PER
12001ニップン2,530億円11.6倍
22811カゴメ2,511億円18.9倍
39861吉野家ホールディングス2,504億円53.3倍
44516日本新薬2,457億円7.9倍
52270雪印メグミルク2,435億円7.3倍
67947エフピコ2,419億円15.6倍
77616コロワイド2,254億円135.5倍
83097物語コーポレーション2,176億円24.4倍
91333Umios1,976億円8.9倍
109936王将フードサービス1,910億円20.9倍
114547キッセイ薬品工業1,892億円12.3倍

時価総額は直近の終値ベース。同業の範囲は独自の業界分類(食品・飲料)に従っています。

会社の歴史

沿革 40件

福山パール紙工として創業した1962年

1962年7月、ポリスチレンペーパー製簡易食品容器の成形加工販売を目的として、福山パール紙工株式会社を広島県福山市霞町に設立した。1968年3月に本店を現在地である福山市曙町に移転。1975年9月には総合包装用品販売のチェーン店「モダンパック」を開設し、販売網を拡大した。1979年7月には物流子会社となる福山パール運輸(現エフピコ物流)を設立し、物流体制を整備した。

カラー容器投入と全国展開の1980年代

1981年6月、食品販売のファッション化に対応してカラー食品容器の製造販売を開始した。1983年4月に東京支店、1985年2月に大阪支店を開設。1985年11月には関東工場が竣工し、全国的な生産体制が整った。1987年1月にはソリッド食品容器の原反生産から成形加工までの一貫生産を開始。1989年1月に商号を株式会社エフピコに変更し、同年11月に広島証券取引所に上場した。

リサイクル事業への本格参入とエコマーク取得

1990年9月、笠岡工場で使用済みトレーの回収リサイクルを開始した。1991年11月にはリサイクル食品容器として初めて財団法人日本環境協会からエコマーク表示の認定を取得し、対象商品「エコトレー」を上市した。この取り組みは「エフピコ方式のリサイクル」として普及し、後の環境経営の柱となる。同時期に中部工場(1992年4月)、九州工場(1993年10月)が竣工し、生産能力を拡大した。

二本社制と再建スポンサーによるグループ拡大

2001年11月、東京支店を東京本社に昇格し、福山・東京の二本社制に移行した。2002年2月には更生会社である中国パール販売とパックドールの再建スポンサーとなり、会社更生手続きを開始。2003年7月に山形工場が稼働し、パックドールはエフピコ山形として再建。2005年5月には中国パール販売の更生手続きが終結し、エフピコチューパとしてグループに加わった。2005年9月には東京・大阪両証券取引所第一部に指定された。

障がい者雇用と新本社・物流拠点の整備

2006年8月、特例子会社としてダックス佐賀(現エフピコダックス)を設立した。同年10月には障害者自立支援法に基づく就労継続支援A型事業を行う広島愛パックを設立し、民間企業で全国初の指定障害福祉サービス事業者となった。2007年12月には福山本社新社屋が竣工。2008年8月には透明容器の選別を関東選別センターで開始し、リサイクル工場を関東・中部・福山へ統合。同年11月には北海道配送センターが竣工した。

年表40件を開く

1960年代

  • 1962年7月ポリスチレンペーパー製簡易食品容器の成形加工販売を目的として、福山パール紙工㈱を設立 本店を広島県福山市霞町に設置
  • 1968年3月本店を現在地(広島県福山市曙町)に移転

1970年代

  • 1975年9月総合包装用品販売のチェーン店「モダンパック」を広島県福山市に開設
  • 1979年7月福山パール運輸㈱(現エフピコ物流㈱・連結子会社)を設立

1980年代

  • 1980年1月物流の効率化、合理化のため福山配送センター(現福山ハブセンター)を開設
  • 1981年6月食品販売のファッション化に対応してカラー食品容器の製造販売開始
  • 1983年4月東京支店を開設(東京都新宿区) 2003年10月現所在地(東京都新宿区西新宿)に移転
  • 1985年2月大阪支店を開設(大阪市淀川区) 2013年5月現所在地(大阪市北区中之島)に移転
  • 1985年11月関東工場竣工(茨城県結城郡)
  • 1987年1月ソリッド食品容器の原反生産から成形加工までの一貫生産開始
  • 1987年4月エフピー商事㈱(現エフピコ商事㈱・連結子会社)を設立
  • 1987年9月笠岡工場竣工(岡山県笠岡市)
  • 1989年1月商号変更商号を㈱エフピコに変更
  • 1989年7月中部配送センター(現中部ハブセンター)を開設
  • 1989年11月上場広島証券取引所へ株式上場

1990年代

  • 1990年9月使用済みトレーの回収リサイクルを笠岡工場で開始
  • 1991年2月上場大阪証券取引所市場第二部へ株式上場
  • 1991年5月九州配送センターを開設
  • 1991年10月M&A関東リサイクル工場竣工(茨城県坂東市) 2003年4月茨城県結城郡に統合
  • 1991年11月リサイクル(再生)食品容器として初めて(財)日本環境協会からエコマーク表示の認定を取得 対象商品化された「エコトレー」を上市
  • 1992年4月中部工場竣工(岐阜県安八郡)
  • 1993年10月九州工場竣工(佐賀県神埼郡)
  • 1999年5月神辺工場竣工(広島県福山市)

2000年代

  • 2000年3月上場東京証券取引所市場第二部に株式上場
  • 2000年9月関東下館工場竣工(茨城県筑西市)
  • 2000年11月関東リサイクル工場竣工(茨城県結城郡)
  • 2001年11月商号変更東京支店を東京本社に昇格し、福山、東京2本社制に変更
  • 2002年2月更生会社中国パール販売㈱及び更生会社パックドール㈱の再建スポンサーとして会社更生手続きを開始
  • 2003年3月パックドール㈱(現㈱エフピコ山形・連結子会社)の更生手続き終結
  • 2003年7月山形工場稼働開始(山形県寒河江市)
  • 2003年7月東日本ハブセンター(現関東ハブセンター)竣工(茨城県結城郡)
  • 2005年5月中国パール販売㈱(現エフピコチューパ㈱・連結子会社)の更生手続き終結
  • 2005年9月東京証券取引所市場第一部及び大阪証券取引所市場第一部に指定
  • 2006年8月特例子会社「㈱ダックス佐賀」(佐賀県神埼郡)(現エフピコダックス㈱・連結子会社)を設立
  • 2006年10月障害者自立支援法による就労継続支援A型事業を行う「広島愛パック㈱」(広島市西区)(現エフピコ愛パック㈱・連結子会社)を設立
  • 2006年12月「広島愛パック㈱」(現エフピコ愛パック㈱・連結子会社)が、民間企業で全国初となる「指定障害福祉サービス事業者」に指定
  • 2007年3月障害者自立支援法による就労継続支援A型事業を行う「福山愛パック㈱」(現エフピコ愛パック㈱・連結子会社)を設立
  • 2007年12月本社新社屋竣工(広島県福山市)
  • 2008年8月M&A透明容器の選別を関東選別センターで稼働開始 リサイクル工場を関東、中部、福山へ統合
  • 2008年11月北海道配送センター竣工(北海道石狩市)

有価証券報告書の沿革をもとにAIが通史として編纂しています。年表は沿革の記載そのままです。

これからの方針

有価証券報告書 2026/3期の経営方針より

会社は4つの方針を掲げている。そのうち4項目には、達成する数字が明記されている。

会社が掲げている数値目標
  • 売上高3,000億円
  • 経常利益300億円
  • 売上高経常利益率10%以上
  • 1株当たり当期純利益250円

有価証券報告書の原文に書かれた目標だけを載せています。達成度の評価や推計は加えていません。

  1. 01

    原料調達リスクの低減と安定供給

    食のインフラを支える企業として、原料の安定確保に最大限注力。製品軽量化や素材配合最適化、エフピコ方式のリサイクルによる国内資源循環を進め、外部環境に左右されにくい供給体制を強化。調達コスト上昇には適切な価格転嫁で収益性を維持する。

  2. 02

    環境経営の推進とCO2削減

    2050年カーボンニュートラル達成の中長期目標を掲げ、再生可能エネルギーや省エネ設備を導入。関東・中部・関西の3ヶ所のリサイクル工場で再生原料製造工程を再エネで賄う。トレーtoトレー等のリサイクルを軸に、サプライチェーン全体のCO2排出削減に貢献する。

  3. 03

    人材確保・定着と処遇改善

    優秀な人材の確保・定着を最重要課題とし、2026年3月期にグループ全体の給与水準を平均5%引き上げ(12年連続ベア)、生産部門の年間休日を104日から120日に拡大するなど、処遇改善と働きやすい環境づくりを進める。

  4. 04

    技術革新と製品開発の強化

    最新鋭生産設備の導入・更新、製品軽量化・新機能・新素材開発など総合的な技術革新を推進。OPETの二軸延伸技術を新OPPへ応用し、積層技術で多用途化を図る。

有価証券報告書の「経営方針、経営環境及び対処すべき課題等」から、AIが項目ごとに整理しています。数値目標は原文に書かれたものだけです。

社員と組織

有価証券報告書 10期分

グループ全体で5,306人が働いている。提出会社(単体)の平均年収は761万円で、9期前と比べて+16.4%平均年齢は42.3歳、平均勤続年数は15.6年。

決算期平均年収万円平均年齢平均勤続連結従業員数一人当たり営業利益万円
2017年3月4,513
2018年3月4,529
2019年3月65440.413.94,439
2020年3月66340.513.94,484
2021年3月67440.813.14,753
2022年3月68141.014.04,792
2023年3月69641.414.44,876
2024年3月72141.816.05,104
2025年3月74742.116.55,250352
2026年3月76142.315.65,306407

平均年収・平均年齢・平均勤続は有価証券報告書に記載された提出会社(単体)の値、従業員数はグループ全体の値です。一人当たり営業利益は連結営業利益を連結従業員数で割ったもので、給与などの費用を払ったあとに一人あたりいくら残るかの目安になります。

多様性の開示2026年3月期・提出会社(単体)
女性管理職比率16.6%
縦線は目安の30%
男性育休取得率85.3%
縦線は目安の85%
女性の賃金(男性=100)60.9%
100なら男女で差がない状態

拠点とグループ

設備と関係会社

関係会社13(国内 13 / 海外 0) を有報から抽出しています。

主要な設備 (帳簿価額 上位10)
関東工場 関東八千代工場 関東エコペット工場 関東リサイクル工場 — 茨城県結城郡八千代町169億円
関西ハブセンター — 兵庫県小野市/神戸市158億円
福山ハブセンター — 広島県福山市128億円
関西工場 — 兵庫県小野市128億円
中部工場 中部エコペット工場 中部リサイクル工場 — 岐阜県安八郡輪之内町126億円
中部ハブセンター — 岐阜県安八郡輪之内町117億円
八王子配送センター — 東京都八王子市9,945百万円
関東ハブセンター — 茨城県結城郡八千代町8,713百万円
関東下館工場 — 茨城県筑西市7,104百万円
福山工場 福山リサイクル工場 — 広島県福山市6,424百万円
ほか12件の開示あり
主な関係会社
  • 国内
    エフピコ商事㈱(注1)
    広島県 福山市
    議決権100.0%
  • 国内
    エフピコチューパ ㈱
    東京都 新宿区
    議決権100.0%
  • 国内
    エフピコ物流㈱
    広島県 福山市
    議決権100.0%
  • 国内
    ㈱アイ・ロジック
    東京都 新宿区
    議決権100.0%
  • 国内
    エフピコアルライト㈱
    岡山県 笠岡市
    議決権100.0%
  • 国内
    エフピコインターパック㈱(注3)
    千葉市 稲毛区
    議決権100.0%
  • 国内
    エフピコダイヤフーズ㈱
    大阪市 北区
    議決権100.0%
  • 国内
    エフピコイシダ㈱
    広島市 西区
    議決権100.0%
  • 国内
    西日本ペットボトルリサイクル㈱
    北九州市 若松区
    議決権62.4%
  • 国内
    エフピコ上田㈱
    鳥取県 米子市
    議決権100.0%
  • 国内
    エフピコグラビア㈱
    岡山県 浅口市
    議決権100.0%
  • 国内
    ㈱アペックス
    福岡市 中央区
    議決権100.0%
残りのグループ会社1社を開く
  • その他17社

業績のいま

有価証券報告書・決算短信より

2026年3月期の売上高は2,405億円営業利益216億円前期と比べると増収増益で、売上が+2.1%、利益が+16.8%。

売上高
+2.1%
2,405億円
営業利益
+16.8%
216億円
純利益
+19.2%
149億円
営業利益率
9.0%
前期比 +1.1%pt

四半期の推移

10期分

直近は2027年1Qで、売上は618億円、営業利益は42億円。前年の2024年1Qと比べると、売上は+16.2%、営業利益は+40.0%。

対象期間売上高億円営業利益億円営業利益率%純利益億円
2023年4Q48517
2024年1Q532305.622
2024年2Q555407.229
2024年3Q6216510.545
2024年4Q51321
2025年2Q1,149655.743
2025年4Q1,2071209.982
2026年2Q1,195937.864
2026年4Q1,21012310.285
2027年1Q618426.828

期ごとの単独の業績で、期首からの累計ではありません。

業績の推移

有価証券報告書 14期分

2013年3月期からの14期で、売上は1,582億円から2,405億円へ1.5倍に増えた。直近期の営業利益率は9.0%。売上は13期、純利益は4期の連続増加。

決算期売上高億円営業利益億円経常利益億円営業利益率%純利益億円
2013年3月1,58215188
2014年3月1,61110161
2015年3月1,64910163
2016年3月1,70314093
2017年3月1,729157110
2018年3月1,73613592
2019年3月1,81214999
2020年3月1,863163108
2021年3月1,875194122
2022年3月1,957167112
2023年3月2,113173115
2024年3月2,221168117
2025年3月2,3561851857.9125
2026年3月2,4052162189.0149

金額は有価証券報告書の連結値をそのまま掲載しています。帯の長さは列ごとの最大値との比です。空欄の期は有価証券報告書からその項目の数値が取れていません(0ではありません)。

利益の構造

2026年3月期

売上高2,405億円のうち、営業利益として残るのは216億円9.0%。営業外の損益と税金を反映した純利益は149億円、売上の6.2%にあたる。営業利益率は業種中央値7.3%を上回る水準。

売上高を100としたときの内訳
  • 売上原価作る・仕入れるのにかかったお金67.4%1,621億円
  • 販売費及び一般管理費売る・管理するのにかかったお金23.6%568億円
  • 営業利益費用を引いたあとに残った本業の利益9.0%216億円

有価証券報告書の損益計算書から、当期の金額をそのまま割り振っています。

粗利率
32.6%
売上から原価を引いて残る割合
営業利益率業種比+1.7pt
9.0%
本業の利益として残る割合
純利益率業種比+0.8pt
6.2%
税金まで払って最後に残る割合
ROE業種比+2.5pt
9.4%
株主のお金がどれだけ利益を生んだか
ROA
4.9%
資産全体がどれだけ利益を生んだか
ROIC
5.4%
事業に使うお金がどれだけ利益を生んだか

ROICは有利子負債の開示がないため、営業利益×0.7÷(総資産−現金)の簡易式で算出しています。

お金の流れ

キャッシュフロー計算書 14期分

2026年3月期は営業CFが300億円、投資CFが−166億円で、差し引きのフリーCFは134億円この組み合わせは成熟・還元型にあたる。本業で稼ぎ、投資に回し、それでも余る現金を借金返済や株主還元に充てている。最も健全とされる型期末の手元現金は255億円で、売上の1.3ヶ月分にあたる

決算期営業CF億円投資CF億円財務CF億円フリーCF億円現金残高億円
2013年3月158−131−2627141
2014年3月180−118−4162162
2015年3月169−184−10−15137
2016年3月208−179−1529151
2017年3月259−219−940181
2018年3月140−23772−97157
2019年3月255−171−4984192
2020年3月278−110−156168203
2021年3月318−191−151127179
2022年3月231−229162197
2023年3月201−343167−142223
2024年3月292−107−170185237
2025年3月279−149−181130190
2026年3月300−166−69134255

本業で稼いだ現金が営業CF、設備や事業への投資が投資CF、借入と返済・配当が財務CF。営業・投資・財務の3列は縦線が0で、右がプラス、左がマイナスです。健全な会社の基本形は営業CFがプラスで投資CFがマイナス。フリーCFは営業CFと投資CFの合計で、手元に残る現金を表します。

資産と負債

貸借対照表 14期分

2026年3月期の総資産は3,041億円。このうち返さなくてよい自己資本が1,652億円で、自己資本比率は54.1%(業種中央値63.4%より薄い)

決算期総資産億円自己資本億円負債億円自己資本比率%
2013年3月1,72376795644.5
2014年3月1,8058011,00444.3
2015年3月1,9668511,11543.1
2016年3月2,0919161,17543.6
2017年3月2,1959971,19845.3
2018年3月2,4411,0621,37943.4
2019年3月2,4931,1221,37144.8
2020年3月2,4251,1931,23249.0
2021年3月2,4721,2501,22250.3
2022年3月2,6271,3251,30250.2
2023年3月2,9861,4021,58446.7
2024年3月2,9861,4581,52848.6
2025年3月2,9221,5411,38152.5
2026年3月3,0411,6521,38954.1

自己資本比率は総資産のうち返済のいらないお金の割合で、高いほど借入への依存が小さいことを示します。負債は総資産から自己資本を引いた額です。

2026年3月期の内訳
現金及び預金
255億円
すぐ使えるお金
利益剰余金
1,400億円
過去の利益の積み上がり
棚卸資産
263億円
在庫として抱えている分
負債合計
1,389億円
いつか返す必要があるお金
財務の健全性
84
/ 100
安定性自己資本比率36 / 40
収益力営業利益率18 / 30
現金創出営業CFの黒字継続30 / 30

有価証券報告書の数値から機械的に配点した参考値です。自己資本比率60%で満点、営業利益率15%で満点、直近3期の営業CFが黒字だった割合の3つを足しています。業態によって出ない要素があります。

業界内での比較

化学 203社との比較

同じ化学の企業と並べると、いちばん上に来るのはROE203社中59位あたり、逆に低いのは自己資本比率203社中138位あたり帯は左端が業種の最下位、右端が最上位で、縦線が真ん中にあたる。

ROE株主の出したお金でどれだけ利益を生んだか
9.4%/中央値 6.9%
P25 4.5%P75 9.9%
営業利益率売上のうち本業の利益として残る割合
9.0%/中央値 7.3%
P25 4.3%P75 10.7%
自己資本比率総資産のうち返済のいらないお金の割合
54.1%/中央値 63.4%
P25 50.5%P75 73.9%
売上成長率前期からの売上の伸び
2.1%/中央値 2.2%
P25 -1.8%P75 5.4%
配当利回り株価に対して1年で受け取る配当の割合
2.5%/中央値 2.7%
P25 1.8%P75 3.6%

有価証券報告書の最新期の数値をもとに、同じ業種の企業の中での順位を毎日計算しています。P25は下から4分の1、P75は上から4分の1の位置にある企業の値です。

株価

9月2日の終値

直近の終値は¥2,860で、1年前と比べて+10.7%過去52週の値幅のなかでは98%の位置にある。

¥2,860+0.8%1ヶ月+9.8%1年+10.7%時価総額2,419億円
過去52週の値幅
安値¥2,243高値¥2,872

チャートの金額は株式分割と配当を反映して調整した終値で、上に出している直近の終値とは一致しないことがあります。

指標
PER (実績)15.6倍
PBR1.41倍
配当利回り2.55%

実績値は直近の決算、予想値は会社予想にもとづきます。株価は終値ベースです。

値動きの背景

株価は2618円で、25日線(2575円)を上回り、1カ月で0.3%下落。7月27日には2638円まで上昇したが、その後もみ合い。52週高値2855円には届かず。出来高は8月3日に42.66万株と増加し、需給は改善。75日線(2474円)も上回り、中期トレンドは上昇基調。

値動きの背景は、株価と出来高の推移をもとにAIがまとめた見立てです。

AIの評価

AI評価

株価水準の解釈です。売買の推奨ではありません

現在の株価水準を割安と判定しています(スコア 72/100)

PERは14.26倍で業界平均18.29倍を下回り、PBR1.29倍も平均1.46倍より低い。配当利回り2.79%は平均2.69%を上回り、ROE9.4%は健全。売上・利益とも増加傾向で、収益性も改善。割安だが、配当性向26.1%とやや低く、増配余地は限定的。

指標この会社業種平均
PER (実績)15.6倍17.8倍
PBR1.41倍1.41倍
ROE9.4%7.4%

業種平均は同じ東証33業種に属する銘柄の単純平均です。銘柄数が少ない業種では平均が振れます。

AI評価判定とスコアは公開データをもとにした解釈で、将来の株価を示すものではありません。算出の考え方は編集方針に記載しています。

評価が分かれる点

AI分析

投資家の見方

食品市場の成熟や容器包装に対する環境規制の強化が収益に与える影響が焦点。強気派は、環境対応製品の需要増と、リサイクルシステムの市場優位性を評価し、持続的な利益成長を期待する。弱気派は、原材料費の上昇や流通業界の価格交渉力、競合との競争激化によるマージン低下を懸念する。海外展開や新製品開発の成否も成長の分かれ目。

プラスに働く材料7
  • 環境需要

    プラスチック規制の強まりでリサイクルトレーへの需要が増加。

  • 高シェア

    鶏卵パックなど主力商材で圧倒的なシェアを持つ。

  • 利益成長

    売上高・営業利益とも増加傾向で、安定した成長が見込まれる。

  • 売上高2405億円・営業利益216億円で最高益通年影響

    売上高は2356→2405億円、営業利益は185→216億円と過去データ中で連続増益

  • 営業利益率が8.98%へ1.13pt改善通年影響

    営業利益率は7.85%→8.98%に上昇し、収益構造が強化

  • 純利益149億円と3期連続で過去最高通年影響

    純利益は117→125→149億円。EPS成長でPER14.26倍は割安感

  • PER14.26倍・PBR1.29倍で割安継続影響

    配当利回り2.79%と合わせ、バリュエーション面で下支え

マイナスに働く材料7
  • コスト高

    原材料や物流費の上昇が利益率を圧迫する。

  • 価格競争

    大手バイヤーの価格圧力が強く、値上げを打ち出しにくい。

  • 市場縮小

    国内の食品消費量の減少で、トレー需要が長期的に縮む恐れ。

  • 売上高成長率が2.1%へ減速通年影響

    2405億円の前期比伸びは2.1%と、前期の6.1%から大きく鈍化

  • 原材料コスト増で営業利益率が低下へ継続影響

    営業利益216億円は売上高比8.98%。樹脂価格高騰時は利益率が一桁割れ

  • 外国人保有18.49%の高さが売り圧力継続影響

    外国人の保有比率は18.5%。リスクオフ時は需給悪化要因

  • ROE9.4%が低下すればPBR1.29倍が割高不定影響

    PER14.26倍とROE9.4%の積は1.34倍。ROE悪化なら理論PBRを下回る

次の決算で確かめる点
営業利益率
コスト転嫁と価格競争の影響を測る重要指標。
売上高成長率
国内市場の縮小を海外や新製品で補えているか確認。
リサイクル材使用比率
環境対応の売りが実際の収益に寄与しているか。

配当

株主還元

直近の年間配当は1株あたり73で、前期から+18.7%いまの株価に対する利回りは2.55%。増配か配当維持が3年続いている。

年間配当
¥73
1株あたり
配当利回り
2.55%
いまの株価に対して
配当性向
26.1%
利益のうち配当に回した割合
連続増配等
3年
増配か維持が続いた年数
決算期1株あたり配当前期比%配当性向%
2017年3月4046.2
2018年3月411.333.1
2019年3月410.039.9
2020年3月410.038.4
2021年3月6354.338.8
2022年3月47−24.829.1
2023年3月470.040.3
2024年3月5721.357.1
2025年3月627.950.5
2026年3月7318.726.1

過去の配当は株式分割にあわせて調整した金額です。配当性向は有価証券報告書に記載された各期の値で、利益のうち配当に回した割合を示します。

次の配当スケジュール
  • 権利付き最終日
  • 権利確定日
  • 支払開始日
  • 今期の会社予想年間予想¥73

株主

有価証券報告書より

2026年3月期末の株主数は延べ7,892人。区分でいちばん多いのは事業法人38.9%。グループ会社や銀行などの安定株主が64.3%を占め、残る35.7%が市場で売買されうる浮動株にあたる。

所有者の区分ごとの比率

所有者の区分2021年3月%2022年3月%2023年3月%2024年3月%2025年3月%2026年3月%
事業法人40.140.139.539.539.338.9
金融機関35.234.934.131.030.025.5
外国法人10.810.712.213.715.418.5
個人・その他13.213.413.315.114.815.9
自己株式3.33.23.24.44.44.4
証券会社0.60.90.90.70.61.2

発行済株式に対する持ち株比率です。単元未満株の扱いにより、合計が100%にならない期があります。

大株主上位10

順位株主持ち株比率 %
01株式会社小松安弘興産34.03
02日本マスタートラスト信託銀行株式会社(信託口)7.15
03株式会社日本カストディ銀行(信託口)6.38
04積水化成品工業株式会社2.93
05株式会社西日本シティ銀行2.08
06エフピコ共栄会1.93
07GOVERNMENT OF NORWAY(常任代理人 シティバンク、エヌ・エイ東京支店)1.46
08日本マスタートラスト信託銀行株式会社(退職給付信託積水化成品工業口)1.42
09エフピコ社員持株会1.36
10第一生命保険株式会社(常任代理人 株式会社日本カストディ銀行)1.30

有価証券報告書の大株主の状況から、上位10者を掲載しています。信託銀行の名義は、実際の保有者ではなく運用を預かる先を指すことがあります。

株価指標の推移

有価証券報告書 14期分

1株利益は14期で−14%、1株純資産は14期で+10%。直近期のROEは9.4%で、日本株の目安とされる8%を上回る。

決算期EPSBPSROE%PER配当性向%
2013年3月2141,85212.014.434.4
2014年3月1481,9347.822.254.1
2015年3月1532,0477.728.541.2
2016年3月2252,20310.621.443.2
2017年3月1321,20211.519.646.2
2018年3月1111,2808.931.433.1
2019年3月1201,3529.127.339.9
2020年3月1301,4369.427.538.4
2021年3月1481,52010.030.538.8
2022年3月1371,6108.821.329.1
2023年3月1411,7048.523.340.3
2024年3月1441,7968.219.257.1
2025年3月1541,8988.418.350.5
2026年3月1842,0339.412.826.1

有価証券報告書に記載された各期の値です。PERは期末時点の株価にもとづく実績値で、いまの株価から計算した値とは異なります。

EPS1株利益
1株が1年で稼いだ純利益。伸びていれば株の稼ぐ力が育っている
BPS1株純資産
1株あたりの持ち分。会社に積み上がった蓄えの目安
ROE自己資本利益率
株主のお金でどれだけ稼いだか。日本株では8%が一つの目安
PER期末実績
株価が1年分の利益の何倍か。低いほど割安とは限らず、期待の低さのこともある
配当性向利益からの還元率
利益のうち配当に回した割合。高すぎる場合は無理をしている可能性もある

経営陣

16名 有価証券報告書の提出日現在

有価証券報告書に載っている役員は16名。2026/3期の役員報酬は総額798百万円。社内取締役1人あたりの報酬は、従業員の平均年収の約8倍にあたる。

氏名役職年齢保有株数
佐藤守正取締役会長(代表取締役)兼エフピコグループ代表67193,000
安田和之取締役社長(代表取締役)7038,000
高橋正伸専務取締役 営業本部本部長6727,000
永井信幸専務取締役 生産本部本部長6710,000
池上功専務取締役 経理財務本部本部長 兼経営企画室管掌 兼秘書室東京本社管掌6721,000
小川浩嗣専務取締役 商事本部本部長6415,000
岡恒治常務取締役 営業本部副本部長 兼量販営業統括部管掌6217,000
小林健治常務取締役 営業本部副本部長 兼近畿営業統括部管掌 兼中四国営業統括部統括マネージャー 兼九州営業統括部統括マネージャー6116,000
永尾秀俊取締役 総務人事本部本部長 兼秘書室管掌6530,000
浅利美鈴取締役49
大瀧守彦取締役(監査等委員)722,000
松本修一取締役(監査等委員)718,000
残りの役員4名を開く
氏名役職年齢保有株数
岩澤俊典取締役(監査等委員)601,000
山川隆義取締役(監査等委員)603,000
楠啓太郎取締役(監査等委員)55
西村公子取締役(監査等委員)7111,000

役員報酬の内訳2026/3

役員の区分人数固定報酬百万円賞与百万円株式報酬百万円合計百万円1人あたり百万円
取締役(社内)115201226270464
社外取締役6818114
取締役(社内)1131313

有価証券報告書の役員報酬等の総額から、区分ごとの内訳を載せています。人数は当期中に在任した延べ人数のため、期末の人数と一致しない期があります。

有価証券報告書

有価証券報告書 2026/3期

会社自身が書いた有価証券報告書の本文を、章ごとにそのまま収録しています (要約ではありません)。

事業の内容1,030字を開く

何をしている会社か、会社自身の説明

3【事業の内容】 当社グループは、当社、連結子会社29社及び持分法適用関連会社1社により構成されており、「簡易食品容器関連事業」を主たる事業としており、トレー容器・弁当容器等の製造販売を中心として、その販売に付随する包装資材の販売も併せて行っております。 当社グループの事業における各社の事業及び役割は、次のとおりであります。 事業 区分   主 な 事 業 及 び 役 割   主 な 会 社 簡 易 食 品 容 器 関 連 事 業   合成樹脂製簡易食品容器の製造販売   提出会社 包装資材及び包装機械等の販売 回収容器等から再生処理原材料へのリサイクル事業 食品容器の販売に付随する包装資材等の仕入、販売 食品容器・包装資材等のインターネット及びカタログによる通信販売並びに情報提供サービス 食品容器・包装資材等販売のフランチャイズチェーンシステムの運営   エフピコ商事㈱ 合成樹脂製簡易食品容器の製造販売 包装資材等の販売   エフピコチューパ㈱ 合成樹脂製簡易食品容器の製造   ㈱エフピコ茨城 他12社 プラスチックフィルムの製造販売   エフピコアルライト㈱   (注) 印刷及び印刷に関連する各種加工   エフピコグラビア㈱ 障害者総合支援法に基づく障がい者福祉サービス事業   エフピコ愛パック㈱ 合成樹脂製簡易食品容器の製造 合成樹脂製簡易食品容器の回収選別事業   エフピコダックス㈱ 回収ペットボトルから再生処理原材料へのリサイクル事業   西日本ペットボトルリサイクル㈱   (注) 合成樹脂製簡易食品容器の販売 包装資材等の販売   エフピコインターパック㈱ エフピコダイヤフーズ㈱ エフピコイシダ㈱ エフピコ上田㈱ ㈱アペックス 合成樹脂製簡易食品容器等の製造販売   Lee Soon Seng Plastic Industries Sdn. Bhd.(以下、「LSSPI」) 提出会社及び一部の子会社が販売する製・商品の保管及びピッキング業務並びに配送業務   エフピコ物流㈱ ㈱アイ・ロジック 他2社 そ 事の 業他  の   ダンボール製造事業   エフピコアルライト㈱   (注) 回収ペットボトルの再生処理製品の製造販売   西日本ペットボトルリサイクル㈱   (注) (注) 複数の事業を営んでいる会社については、「その他の事業」にも主な会社として記載しております。 事業の系統図は、次のとおりであります。
経営方針・対処すべき課題3,391字を開く

経営陣が考える方向性と課題

1【経営方針、経営環境及び対処すべき課題等】 当社グループの経営方針、経営環境及び対処すべき課題等は、以下のとおりであります。 なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において当社グループが判断したものであります。 (1) 経営方針・経営戦略等 当社グループは、「現場主義」「顧客第一主義」を経営理念に掲げ、常に「環境、安全、安心、健康」を追求し、お客様の立場に立った製品づくり、お客様のご期待にお応えする提案とサービスの提供を実践しております。また、循環型社会の構築に向けて「エフピコ方式のリサイクル」の普及に努めております。 当社グループは、「食品トレー容器を通じて、お客様の快適な食生活を創造する企業グループ」を目指し、メーカーとして「もっとも高品質で環境に配慮した製品を」「どこよりも競争力のある価格で」「必要なときに確実にお届けする」を追求しております。マーケティング・製品開発力・提案力・生産技術力・物流ネットワーク・SCMによる安定供給・リサイクル・ITシステムが互いに補完するバリューチェーンをより強化し、お客様の価値を創造し続けることで、持続的成長と中長期的な企業価値の向上を目指した経営に努めております。 (2) 経営上の目標の達成状況を判断するための客観的な指標等 当社グループは連結経営目標として、売上高3,000億円、経常利益300億円の達成を目指しております。目標とする連結経営指標は、売上高経常利益率10%以上、1株当たり当期純利益250円とし、資本効率の向上を図ってまいります。 (3) 経営環境 食品容器市場は、世帯構成の変化やライフスタイルの多様化を背景に、弁当・惣菜を中心とした中食市場の拡大とともに成長を続けてきました。新型コロナウイルスの感染拡大を契機にテイクアウト・デリバリー市場が定着したほか、医療介護給食市場や冷凍食品市場の拡大も追い風となっております。 また、直近では食材価格の高騰を背景に、スーパーマーケットやコンビニエンスストア各社が売価の維持向上やコストダウンに努める中、深さや仕切りの工夫や高級感のあるデザインなど、付加価値の高い容器の需要が底堅く推移しております。 一方で、食品小売業界においては、人手不足への対応として省力化・効率化が引き続き求められております。加えて、原材料費や人件費、物流費等のコスト増加、食の安全・安心といった衛生面での要求の高まり、さらにはCO2削減や海洋プラスチックごみ問題への関心の高まりなど、事業環境は多面的に変化を続けております。 このような状況下、当社グループは、安全・安心な食生活を支えるとともに、容器を通じてお客様の生産性向上や価値創造、収益拡大に貢献するご提案を積極的に行ってまいります。 (4) 優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題 ① 原料の安定調達 当社グループは、食のインフラを支える企業として、製品の安定供給を最重要課題の一つと位置づけております。足元では、緊迫する中東情勢を背景に、原料の調達環境は不透明な状況が続いております。引き続き原料の安定確保に最大限注力するとともに、製品の軽量化や素材配合の最適化を通じたプラスチック使用量の削減や、エフピコ方式のリサイクルによる国内の地上資源の循環等を通じて、外部環境に左右されにくい安定供給体制のさらなる強化を図ってまいります。なお、調達コストの上昇に対しては、市場動向に応じて適切に製品価格に転嫁し、収益性の維持・向上を推進してまいります。 ② 環境経営の推進 当社グループは、2050年のカーボンニュートラル達成を目指す中長期目標を掲げ、目標達成に向けたガバナンス、戦略などについてTCFD提言に基づき公表しております。 事業拠点においては、再生可能エネルギーや省エネ設備の導入を進めており、関東・中部・関西の各地区で太陽光発電設備が稼働しております。これにより、全国3ヶ所の使用済みトレーリサイクル工場における再生原料製造工程をすべて再生可能エネルギーで賄う体制が整いました。2025年11月には中部第一工場にも太陽光発電設備を導入し、さらなる再生可能エネルギーの活用に取り組んでおります。 また、「トレーtoトレー」や「ボトルto透明容器」によるリサイクルの仕組みを軸に、エコ製品を生産・販売しております。これらの取り組みにより、使用済み容器のリサイクルを通じた廃棄物の削減と資源の循環利用を推進し、サプライチェーン全体でのCO2排出削減に貢献しております。 今後も技術革新や新素材の活用、環境配慮設計を通じて、環境負荷の低い容器の開発と事業活動に伴う廃棄物の発生抑制・再資源化を一層強化してまいります。 ③ 人材の確保と定着 当社グループは、事業を継続する上で、優秀な人材の確保・定着が最も重要であると考えております。過去数年間の取り組みとして、退職金制度の見直しやグループ製造会社における各種手当の改定などを行ってまいりました。2026年3月期には、グループ全体における給与水準を平均5%程度引き上げ、12年連続となるベースアップを実施いたしました。また、働きやすい環境づくりの一環として、生産部門における年間休日日数を3年間で104日から120日へと拡大するなど、引き続き処遇の改善を通じて人材の確保と定着を図ってまいります。 ④ 技術革新と製品開発 当社グループは、最新鋭の生産設備の導入と更新を行うとともに、製品の軽量化、新機能開発、新素材開発など、総合的な技術革新を推し進めております。OPETで培った2軸延伸技術を新OPPへ応用するとともに、積層技術の活用により、製品のさらなる多用途化を図ってまいります。 ⑤ マーケティングと価値創造の提案 当社グループは、冷凍食品や医療介護給食市場の拡大など変化を続ける食市場に対し、お客様のニーズや課題を把握し最適な提案を行うとともに、新製品の開発に繋げております。 また、CO2削減による環境への取り組みや人手不足に対応した生産性向上、当社の物流ネットワークを活用した流通コストの削減等、小売業界が抱える課題に対しトータルで提案しております。 ⑥ 安定供給体制の強化 当社グループは、拠点配送センターから半径100㎞圏内で主要都市を含む全人口の85%をカバーする生産・物流ネットワークやサプライチェーンマネジメントシステムの運用により、安定供給及びトータルコストの最適化を図っております。また、生産部門における産業用ロボットや、物流部門における無人搬送車・自動ソーター出荷システムなどの最新設備の導入により、省人化を図るとともに生産性を向上させております。 ⑦ 社会的責任を重視した経営 当社グループは、障がいのある人材を食品容器の製造や回収した使用済み食品容器の選別など基幹業務における重要な戦力と位置づけるとともに、お取引先様を中心に障がい者雇用を創出するサポートも行っております。 また、災害などによる停電の際にも物流機能を維持するため、全国の主要物流22施設すべてに非常用発電設備を設置し、72時間の電力を確保できる体制を整え、食のインフラを支える企業として安定供給に努めております。 ⑧ 知的財産権の強化 当社グループは、製品の独自性・差別化を市場においてより確実なものとするため、特許や実用新案・意匠登録などの申請を進め、知的財産権の取得により企業価値を高めております。 ⑨ ディーセントワークの推進 当社グループは、社員一人ひとりが個々の能力や特性を最大限に発揮してその役割を果たし、やりがいや充実感を持ちながらイキイキと働ける環境を作ることが、企業価値の向上につながる経営課題の一つであると考えております。このような考え方の下、時差出勤制度の導入、5日間の連続有給休暇取得の義務化、時間単位の有給休暇制度導入、定年年齢を60歳から65歳までの間で選択できる選択式定年制度の導入などにより、多様な働き方を支援する取り組みを進めております。さらに、「健康経営優良法人(ホワイト500)」の認定を目指すとともに、当社グループ各社においても「健康経営優良法人」などの認定に向けて、グループ全体で健康への取り組みを強化しております。
事業等のリスク2,790字を開く

会社が自認するリスクの一覧

3【事業等のリスク】 当社グループの経営成績、財政状態及び株価等に影響を及ぼす可能性のある事項には、以下のようなものがあります。 なお、本項においては、将来に関する事項が含まれておりますが、当該事項は当連結会計年度末現在において判断したものであり、また当社グループに関する全てのリスクを網羅したものではありません。 (特に重要なリスク) (1) 原料の安定調達及び価格変動について 当社製品原料であるポリスチレンやポリエチレンテレフタレート、ポリプロピレン等について、国際情勢の緊迫化や原油の需給バランス、為替レート等の変動により、原料調達が困難となる事態や急激かつ大幅な価格上昇が発生した場合、当社グループの業績に影響を及ぼす可能性があります。 当該リスクへの対応策として、原料の安定確保に最大限注力するとともに、製品の軽量化や素材配合の最適化を通じたプラスチック使用量の削減、エフピコ方式のリサイクルによる国内の地上資源の循環等を通じて、外部環境に左右されにくい安定供給体制のさらなる強化を図っております。また、自助努力で吸収しきれない調達コストの上昇に対しては、市場動向に応じて適切に製品価格に転嫁し、原料価格の変動による影響を抑えております。 (2) 自然災害・事故・感染症の発生について 近年、地震、台風をはじめとする自然災害が各地で多発する中、想定外の自然災害や事故等の発生や、感染症の発生・拡大により、操業に重大な影響が発生した場合、原料の確保、生産、市場への製品供給に支障をきたし、当社グループの業績に影響を及ぼす可能性があります。 当該リスクへの対応策として、当社グループは、自然災害や事故等の発生、感染症の発生・拡大等により、生産工場や配送センターの操業が停止した場合にも、お客様が必要とする高品質の製品を安定供給できるよう、サプライチェーンマネジメントシステムを活用し、日本全国の拠点において生産、物流、販売をコントロールする体制を整えております。また、全国の主要物流22施設すべてに非常用自家発電設備を設置し、72時間(3日間)の電力を確保するための燃料を備蓄しております。 (3) 人材確保について 国内の人手不足の深刻化等により従業員の採用が困難となり、操業に重大な影響が発生した場合、当社グループの業績に影響を及ぼす可能性があります。 当該リスクへの対応策として、当社グループは、生産部門における産業用ロボット導入や物流部門におけるIT活用による省人・省力化、単身者用社宅(ピコハウス)の建設、給与水準の引き上げや各種人事労務制度の見直しによる従業員の働く環境整備に努めております。 (4) 気候変動について 当社グループは、環境関連の法律や規制等を遵守し事業活動を行っておりますが、将来において炭素税の導入やバージンプラスチックを使用した容器包装に対する課税が導入された場合、当社グループの業績に影響を及ぼす可能性があります。 当該リスクへの対応策として、当社グループは、1990年より開始したエフピコ方式のリサイクルを通じて、スーパーマーケットなどのユーザー、包装資材ディーラー、消費者とともに、循環型社会の実現による持続可能な社会の構築を目指すとともに、環境配慮設計による業界トップクラスの環境負荷の低い容器の開発を通じて、事業活動に伴う廃棄物の発生抑制及び再資源化の取り組みなど、各種施策を実施しております。 また、TCFD提言の枠組みを通じて、気候変動に関するリスクやシナリオを想定し、大きな環境の変化に対応できるガバナンス体制の運用に努めております。 (重要なリスク) (1) 製造物責任について 当社グループは、予期しない製品の欠陥が生じ、損害賠償につながるリスクに対応するために保険に加入し賠償への備えを行っておりますが、保険により補填できない重大な事態が生じた場合、当社グループの業績に影響を及ぼす可能性があります。 当該リスクへの対応策として、当社グループは、製品の開発と生産にあたり、社内規格、関連法令を遵守し、安全性、品質等に配慮しております。クレーム等が発生した場合には、お客様への迅速な対応かつ原因究明を行う体制を整えております。 (2) 経済状況、競合について 景気動向などによる需要の縮小、他社との競合による需給バランスや価格の変動によって、当社グループの業績に影響を及ぼす可能性があります。 当該リスクへの対応策として、当社グループは、常時およそ12,000アイテムの製品をそろえ、新製品への切換えにより需要の変化に対応するほか、当社オリジナル製品の販売構成比を上げることにより競合他社との差別化を図り、価格競争に陥りにくい体制を構築しております。 (3) 有価証券の時価変動について 当社グループは、売買を目的とした有価証券は保有しておりませんが、時価を有するものについては全て時価評価を行っており、株式市場における時価の変動が当社グループの業績に影響を及ぼす可能性があります。 (4) 貸倒れについて 当社グループは、十分な与信管理を行ったうえで取引を行っておりますが、得意先の信用不安等により、予期せぬ貸倒れリスクが顕在化し、重大な貸倒損失、または引当金の追加計上が発生する場合、当社グループの業績に 影響を及ぼす可能性があります。 (5) 情報セキュリティについて 当社グループは、業務上必要な機密情報や個人情報を有しておりますが、不正アクセスやシステム障害等により、これら情報の流出や事業活動の停止が発生した場合、当社グループの業績に影響を及ぼす可能性があります。 当該リスクへの対応策として、当社グループは、データの定期的なバックアップ、非常時対応用の外部データセンター活用、回線の二重化、社外メール誤送信回避システム、専門業者によるPC廃棄などを実施しております。 (6) 知的財産権について 当社グループは、特許や実用新案・意匠登録などの知的財産権を取得・管理しておりますが、第三者による侵害や訴訟の提起により、当社グループの業績に影響を及ぼす可能性があります。 当該リスクへの対応策として、当社グループは、これら知的財産権の維持・管理を徹底しております。 (7) 企業買収・資本提携について 当社グループが実施する企業買収や資本提携について、事業環境の悪化などにより当初期待していたシナジー 効果が得られない場合、当社グループの業績に影響を及ぼす可能性があります。 当該リスクへの対応策として、当社グループは、企業買収や資本提携にあたり、「事業の拡大」、「収益性の 向上」、「財務体質の強化」を実現し、企業価値向上に寄与するものであるか、事前に十分な情報収集のうえ、 慎重に判断しております。
経営成績の分析 (MD&A)8,719字を開く

業績がなぜこうなったかの経営陣の説明

4【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】 文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において判断したものであります。 (1) 経営成績の状況及び分析 ① 当期の経営成績の概況 (売上高・利益の状況) 第4四半期連結会計期間  (単位:百万円) 前第4四半期 連結会計期間   当第4四半期 連結会計期間   前年同期比 増減額   前年同期比 売上高   54,022   54,050   28   100.1% 製品売上高   41,923   41,541   △382   99.1% 商品売上高   12,098   12,508   410   103.4% 営業利益   3,559   3,819   259   107.3% 経常利益   3,461   3,840   379   111.0% 親会社株主に帰属する四半期純利益   2,387   2,611   223   109.4% 連結会計年度  (単位:百万円) 前連結会計年度   当連結会計年度   前年同期比 増減額   前年同期比 売上高   235,628   240,490   4,861   102.1% 製品売上高   180,770   184,503   3,733   102.1% 商品売上高   54,858   55,986   1,128   102.1% 営業利益   18,471   21,614   3,143   117.0% 経常利益   18,451   21,768   3,316   118.0% 親会社株主に帰属する当期純利益   12,486   14,869   2,382   119.1% 売上高及び製品売上数量 売上高は、前年比102.1%と16期連続の増収となり、過去最高を更新いたしました。製品売上数量については、物価高を背景に、コンビニエンスストアをはじめとする小売りにおいて買い上げ点数が減少した影響等により前年比99.7%となりました。四半期単位では、第1四半期 97.8%、第2四半期 98.3%、第3四半期 101.2%、第4四半期 101.5%と、エコ製品(エコトレー、エコAPET、エコOPET)をはじめとする高付加価値製品の販売拡大が寄与し、回復基調に転じております。 経常利益増減の主な要因 経常利益は217億68百万円となり、前年比で33億16百万円の増益と過去最高を更新いたしました。主な増加要因として、原料価格影響がプラス8億30百万円、製品価格改定効果を主として販売活動は45億70百万円のプラスとなりました。一方、主な減少要因として、物流費の増加が9億50百万円、生産部門のコスト影響が7億50百万円等となりました。 (営業活動の状況) 食材価格の高騰が続く中、小売業界において内容量の変更や盛り付け点数の削減による容器サイズ最適化へのニーズが高まっております。当社は主力シリーズへ新たに金型を追加投資し、サイズ展開と製品ラインアップを拡充することで、これらの顧客ニーズへ対応しております。 また、スーパーマーケットと協働し、お店を発着点とする循環型のリサイクル「ストアtoストア」に取り組んでおります。この取り組みは、2022年11月に株式会社中国シジシー(本社:広島県広島市)と協働を開始して以来、2026年3月末時点で140社5,000店舗を超える規模へ拡大いたしました。(2026年6月1日時点:145社5,440店舗)それに伴い、2026年3月期のエコ製品の販売枚数は前年比102.1%、協働を開始した2023年3月期と比較すると113.4%と伸長しております。今後もこの取り組みを推進し、「300社10,000店舗」を目指してリサイクルの輪を広げてまいります。 さらに、人手不足や高齢化などを背景にニーズが多様化する中、当社は現場の課題解決に直結する高付加価値容器の提案を推進しております。吸水紙を敷く作業が不要となる「DPシリーズ」のほか、冷凍温度帯でも割れにくい新素材「耐寒PPiP-タルク」は、今後、特に医療介護給食分野において導入の拡大を見込んでおります。 (生産部門の状況) 当社主要工場において無人搬送車や産業用ロボットの導入を拡大するとともに、幅広い製品に対応可能な小型の箱詰めロボットの検証を行うなど、一層の自動化と生産効率の向上を進めております。また、新たに算出した「理論値サイクルタイム」を目標に生産サイクルの短縮に取り組んだ結果、稼働日の減少を上回る生産性の向上を達成いたしました。加えて、技術革新による生産スピード向上など、さらなる生産体制の整備を推進しております。 (物流部門の状況) 当社グループは、半径100km圏内で全人口の85%をカバーする物流ネットワークを整備しております。ソーターシステムによる出荷の自動化、専用パレットの活用によるパレット輸送の展開、入出荷場所の集約などを通じて配送の効率化を推進し、配送計画時間に対して85%が±15分以内に収まる高い物流品質を実現しております。 昨今のドライバー不足や拘束時間の制限等により配送車両の確保が困難な状況に対しては、配送負荷の平準化を推進しております。2025年夏以降、小ロットの納品先へは週2日の指定日納品を実施したほか、年末の繁忙期における納品日の前倒しにより出荷ピーク日の配送車両台数を前年比で3%抑制いたしました。さらに、このたび、茨城県坂東市に坂東配送センター(仮称)の建設を決定いたしました。周辺拠点と連携して首都圏における物流能力を強化することで、安定供給体制をより強固なものとしてまいります。 (海外事業の状況) 持分法適用関連会社であるLee Soon Seng Plastic Industries Sdn. Bhd.(本社:マレーシア)については、成形機や押出機などの設備投資や金型をはじめとする製品開発技術の強化、在庫管理システムや生産管理システムの運用により生産性の向上に取り組んでおります。さらに、マーケティングの深化により市場ニーズを捉え、新デザイン容器の市場投入を進めており、足元の業績は売上・利益ともに改善が進んでおります。東南アジアにおける人口増加と所得水準の向上を背景とした食品容器の需要拡大を見据え、マレーシア国内外におけるシェアの拡大に注力しております。 (新素材開発の状況) 2024年4月、当社は超高剛性2軸延伸ポリプロピレンシート(以下「新OPPシート」)及び積層OPPプレートの開発成功を公表いたしました。これらの新素材は、共通して優れた耐熱性、耐寒性、耐油性に加え、極低温から高温までの幅広い温度域で高い剛性と耐衝撃性を発揮する、優れた物性バランスを備えております。 新OPPシート(製品名「OPTENA(オプテナ)」)は、その高い物性により、冷凍食品等の食品容器用途のみならず産業用途への展開も可能な新素材として、関連各社と用途開発を進めております。 積層OPPプレート(製品名「FORTENA(フォルテナ)」)は、新OPPシートを熱融着により積層加工したものです。軽量でありながら高剛性、耐衝撃性、高靭性に加え、高い透明性による優れた加飾性を保持しております。これらの特性により、土木建設資材、住設、家電、太陽電池、モビリティ等、幅広い産業分野への展開が可能です。 特に二輪・四輪メーカー各社からは、リサイクル材の使用率向上や軽量化に寄与する素材として、シート・プレートともに高い評価を得ております。現在、各方面において導入に向けた評価が進んでおり、物性バランスに優れた高機能素材として注目を集めております。 本格的な量産体制確立のため、当社は茨城県坂東市における新工場の建設を決定いたしました。今後、2027年中に神辺工場(広島県福山市)において積層OPPプレートの商業生産を開始いたします。これに続き、茨城県坂東市に新設する工場へ新OPPシート製造装置を導入し、2029年に新OPPシート及びそれを積層した積層OPPプレートの量産開始を目標としております。 なお、新工場の建設にかかる詳細については、2026年4月30日公表の「固定資産の取得(新工場・新配送センター建設)に関するお知らせ」をご参照ください。 (リサイクルの状況) 当社グループは、1990年に使用済み容器の回収を始めて以来、エフピコ方式のリサイクル「トレーtoトレー」を推進しており、その回収拠点は2026年3月末時点で11,600拠点に達しております。また、2012年からは、使用済みPETボトルのリサイクル「ボトルto透明容器」にも取り組んでおります。近年では、これらエフピコ方式のリサイクルをさらに推進・拡大していくため、スーパーマーケットとの協働によるリサイクル「ストアtoストア」を強化するとともに、小学校をはじめとする出前授業や小売店舗における環境イベントを通じて、地域や消費者との積極的なコミュニケーションを図っております。これらの活動の結果、店頭からのトレー及び透明容器の回収量は前年比107.5%、PETボトルの回収量は同111.6%と拡大を続けております。原料動向が不透明な中、当社独自のネットワークを通じて回収原料を確保できる仕組みは、原料の安定調達と価格の安定化に繋がる当社固有の優位性となっております。 また、当社グループは、発泡ポリスチレン容器の完全循環型リサイクルの実現を目指し、2020年11月よりDIC株式会社(本社:東京都中央区、以下「DIC」)と取り組みを進めております。この取り組みは、従来は品質面の制約から日用雑貨品等への再生に限定されていた色柄付きの回収発泡ポリスチレン容器について、DICの技術により着色成分を除去し、エコトレーとして生産・販売するものです。世界で唯一、自社でトレーを回収し、再びトレーをつくる会社として、今後も容器の機能性とサステナビリティの両立を追求してまいります。 (ESGの取り組み) 当社グループは、社員一人ひとりが個々の能力や特性を最大限に発揮してその役割を果たし、やりがいや充実感を持ちながらイキイキと働ける職場環境を目指しております。人的資本投資の一環として、12年連続のベースアップ等により給与水準を継続的に引き上げるとともに、生産部門における休日日数の増加やオフィスの拡充等、働く環境の整備に取り組んでおります。 また、社員の健康増進を目的に、健康のためのあらゆる取り組みや情報発信を行う「職場で健康プロジェクト」の実施や環境整備に努めた結果、当社は「健康経営優良法人(大規模法人部門)」に5年連続で認定されております。今後は、当社グループ各社においても「健康経営優良法人」の認定を目指して、取り組みを強化してまいります。加えて、食品容器の製造や回収した使用済み食品容器の選別など、基幹業務に障がいのある人材が従事しており、エフピコグループの障がい者雇用率は、2026年3月時点で12.5%となりました。 (今後の見通し) 中東情勢を背景とした原油価格の急騰や安定的な原料調達への懸念など、当社グループを取り巻く事業環境は不透明な状況が続いております。当社グループの主要原料であるポリスチレンについては、現時点で2026年8月末までの調達の目処は立っておりますが、連結業績予想につきましては、合理的な算定が困難であるため、未定といたします。今後、連結業績予想の合理的な算定が可能となった段階で速やかに公表いたします。 足元では、国産ナフサ及びベンゼン価格の上昇により、原料価格が高騰しております。加えて、今後は物流費や電力料等、生産コスト全般の上昇が見込まれます。このような状況下、当社は食のインフラを支える企業として、お客様へ製品をお届けする安定供給体制の整備を最優先に進めるとともに、生産コストの上昇分を製品価格に転嫁し収益性を回復させるため、2026年4月30日、同年6月1日出荷分より20%以上の製品価格改定を行うことを発表いたしました。今後も、原料の調達状況やコスト動向に応じた適切な価格改定を実施し、収益性の維持・向上を図ってまいります。 (用語説明) エコトレー   :スーパーマーケットの店頭などから回収された発泡ポリスチレン容器と工場内端材を原料とするリサイクル発泡ポリスチレン容器(1992年販売開始) エコAPET   :スーパーマーケットの店頭などから回収されたPET(ポリエチレンテレフタレート)透明容器、PETボトル及び工場内端材を原料とするリサイクルPET透明容器(2012年販売開始)  耐熱温度+60℃ エコOPET   :エコAPETと同じ原料を使用する2軸延伸PETシートから成形したリサイクルOPET透明容器(2016年販売開始)  耐油性に優れ、透明度も高くOPS容器(従来からの2軸延伸ポリスチレンシートから成形した透明容器)と同等の耐熱性を実現 耐熱温度+80℃ ストアtoストア   :お店で使用・販売した食品トレーやPETボトルをそのお店で資源として回収し、当社が食品トレーや透明容器に生まれ変わらせ、その食品トレーや透明容器を再びそのお店で積極的に使用する、お店を発着点としたリサイクル 耐寒PPiP-タルク   :二種類の無機物を配合することで、従来品である耐寒PPと比較してプラスチック使用量を25%削減した耐寒PPフィラー容器  従来品と同等の耐寒衝撃性、天地圧縮強度、重量を保持 新OPPシート   :ポリプロピレンシートを縦方向と横方向の2軸に同時延伸した、厚さ150ミクロンから300ミクロンの超高剛性2軸延伸ポリプロピレンシート  優れた透明性や耐寒性、耐熱性、高剛性を実現  2024年4月に開発成功  製品名「OPTENA(オプテナ)」 積層OPPプレート   :新OPPシートを熱融着により積層加工した、厚さ1ミリから4ミリ程度の超高剛性プレート  高い剛性と耐衝撃性、高靭性に富み、高い透明性を保持できることから加飾性に優れる  2024年4月に開発成功  製品名「FORTENA(フォルテナ)」 (2) 重要な会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定 連結財務諸表の作成に当たって用いた会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定のうち、重要なものについては、「第5 経理の状況 1 連結財務諸表等 (1)連結財務諸表 注記事項(重要な会計上の見積り)」に記載のとおりであります。 (3) 財政状態の状況及び分析 当連結会計年度末における資産合計は、前連結会計年度末に比べて118億36百万円増加し、3,040億62百万円となりました。主な増減は、現金及び預金の増加64億58百万円、新OPPシート製造装置等に係る建設仮勘定の増加59億23百万円であります。 負債合計は、前連結会計年度末に比べて7億79百万円増加し、1,388億91百万円となりました。主な増減は、原材料価格の下落を主因とする買掛金の減少14億42百万円、設備関係等の未払金の増加9億24百万円及び未払消費税等の増加6億80百万円であります。 純資産合計は、前連結会計年度末に比べて110億56百万円増加し、1,651億71百万円となりました。主な増減は、親会社株主に帰属する当期純利益計上による増加148億69百万円及び剰余金の配当による減少57億81百万円であります。 (4) キャッシュ・フローの状況及び分析 ① キャッシュ・フローの状況及び分析 当連結会計年度末における現金及び現金同等物(以下「資金」という。)は、前連結会計年度末より64億58百万円増加し、254億78百万円となりました。 当連結会計年度における各キャッシュ・フローの状況とそれらの要因は、次のとおりであります。 (営業活動によるキャッシュ・フロー) 営業活動により獲得した資金は、299億81百万円(前期に比べ20億61百万円の増加)となりました。 これは主に、税金等調整前当期純利益214億57百万円、減価償却費145億94百万円、未払消費税等の増加10億6百万円による資金の増加、他方、仕入債務の減少14億42百万円、法人税等の支払額65億76百万円による資金の減少によるものであります。 (投資活動によるキャッシュ・フロー) 投資活動により支出した資金は、165億94百万円(前期に比べ16億65百万円の支出増加)となりました。 これは主に、生産設備等の有形固定資産の取得による支出160億12百万円によるものであります。 (財務活動によるキャッシュ・フロー) 財務活動により支出した資金は、69億28百万円(前期に比べ111億42百万円の支出減少)となりました。 これは主に、長期借入れによる収入154億86百万円、長期借入金の返済による支出155億28百万円、リース債務の返済による支出10億70百万円及び配当金の支払額57億78百万円によるものであります。 ② 資本の財源及び資金の流動性 1)経営資源の配分に関する考え方 当社グループは財務健全性と資本効率のバランスを考慮し経営資源を配分することを財務戦略の基本方針としております。 営業活動により獲得した資金の配分のうち設備投資に関しては、中長期的な成長に向けた高付加価値製品の供給体制を維持、構築するために毎期200~250億円の設備投資を継続してまいります。 株主還元については、継続的かつ安定的な配当を実施していくことが経営の最重要課題の一つと考えており、連結ベースでの配当性向は40%を目途とし原則として減配せず、累進配当を実施することを基本方針としております。 2)資金需要の主な内容 当社グループの資金需要は、営業活動に係る資金支出では製品原材料の購入費用及び電力料、修繕費、消耗品費など製造経費のほか、仕入販売する商品の購入費用、運搬及び保管費、人件費などの販売費及び一般管理費であります。 また、投資活動に係る資金支出は、環境に配慮した高付加価値製品の供給体制構築に必要な成長投資のほか、既存の生産設備や物流施設の維持更新及び自動化による効率改善を目的としたものであります。さらに、新OPPシート・積層OPPプレートの本格的な量産体制を確立するための投資を進めております。 3)資金調達 当社グループの主たる財源は、営業キャッシュ・フロー、金融機関からの借入れ及びコマーシャル・ペーパーの発行によるものであります。 子会社の資金調達については、原則として親会社からのグループファイナンスに一元化する運用を行っております。その結果、連結ベースでの資金コストを低減するとともに、効率的な資金運用を実現しております。 また、資金の流動性については、現金及び預金に加え、機動性及び流動性確保の補完機能を高めるため総額100億円のコミットメントライン契約を有しております。 (5) 生産、受注及び販売の実績 ① 生産実績 製品別生産実績 品目   生産高(百万円)   前年同期比(%) 製品 トレー容器   27,957   100.3% 弁当・惣菜容器   71,509   98.1% その他製品   2,417   145.1% 合計   101,885   99.5% (注)1 生産高は、主として生産数量に見積り製造原価(単価)を乗じて算定しておりますが、その他製品の一部については、販売価格によっております。 2 当社グループは、簡易食品容器関連事業の単一セグメントであるため、品目別に記載しております。 製品・商品仕入実績 品目   仕入高(百万円)   前年同期比(%) 製品 トレー容器   2,640   104.6% 弁当・惣菜容器   18,067   94.7% その他製品   1,732   97.4% 小計   22,440   96.0% 商品 包装資材   42,797   102.6% その他商品   2,177   100.1% 小計   44,975   102.5% 合計   67,416   100.2% (注) 当社グループは、簡易食品容器関連事業の単一セグメントであるため、品目別に記載しております。 ② 受注実績 当社グループは、主として需要見込による生産方式のため、受注状況については特記すべき事項はありません。 ③ 販売実績 品目   販売高(百万円)   前年同期比(%) 製品 トレー容器   47,042   105.7% 弁当・惣菜容器   134,161   101.0% その他製品   3,298   95.5% 小計   184,503   102.1% 商品 包装資材   53,796   101.9% その他商品   2,190   106.5% 小計   55,986   102.1% 合計   240,490   102.1% (注)1 総販売実績に対し、10%以上に該当する販売先はありません。 2 当社グループは、簡易食品容器関連事業の単一セグメントであるため、品目別に記載しております。

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開示資料

出典

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