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日経平均64,325.64-1,890NYダウ52,965.38+199ドル円158.86-1NASDAQ26,205.58+106S&P 5007,665.62+34SOX 指数11,344.26+569/2終値

雪印メグミルク

MEGMILK SNOW BRAND Co.,Ltd.2270 · Prime · 食料品

国内乳製品大手。牛乳・ヨーグルト・チーズ・バター等の乳製品を中心に、粉ミルク・飲料・デザート・飼料・種苗まで展開。

概要

雪印メグミルクは、1925年創業の乳製品メーカーを源流とし、2009年に雪印乳業と日本ミルクコミュニティが経営統合して発足した大手乳業企業である。牛乳、ヨーグルト、チーズ、バター、アイスクリーム、粉ミルクなどを幅広く手がけ、国内乳業市場で高いシェアを持つ。2026年3月期の連結売上高は6158億円、従業員数は5844人。本社は北海道札幌市に置く。

四つのセグメントで構成する事業ポートフォリオ

雪印メグミルクグループは、報告セグメントとして「乳製品」「飲料・デザート類」「飼料・種苗」「その他」の4区分を設ける。2026年3月期のセグメント別売上高は、乳製品が2684億円(構成比43.6%)、飲料・デザート類が2602億円(42.3%)、飼料・種苗が479億円(7.8%)、その他が391億円(6.3%)である。営業利益では乳製品が105億円、飲料・デザート類が39億円、飼料・種苗が7億円、その他が33億円となり、乳製品が収益の軸である。一方、飲料・デザート類は前年比30.9%の減益と苦戦しており、セグメント間で収益力に差がある。

全国の生産拠点と海外展開の現状

国内では北海道から九州まで複数の工場を保有し、牛乳・乳製品の安定供給体制を敷く。2026年3月期には神戸工場を閉鎖し関西地区の生産を京都工場池上製造所に集約、2028年上期には川越工場の生産を終了し野田・海老名工場等へ移管する計画を発表した。海外ではオーストラリアにSNOW BRAND AUSTRALIA PTY.LTD.やUDDER DELIGHTS AUSTRALIA PTY LTD、インドネシアにPT.MEGMILK SNOW BRAND INDONESIA、ベトナムにMEGMILK SNOW BRAND VIETNAM CO.,LTDを有し、粉乳や乳幼児向け製品を現地生産する。台湾雪印有限公司も含め、アジア・オセアニア地域を中心に事業を広げている。

グループ子会社・関連会社の役割分担

連結子会社31社、持分法適用関連会社15社でグループを構成する。中核となる雪印メグミルク株式会社が乳製品と飲料・デザート類の製造販売を担い、雪印ビーンスターク㈱は粉ミルク・乳幼児食品、八ヶ岳乳業㈱・いばらく乳業㈱・みちのくミルク㈱は地域の牛乳・飲料生産を担当する。飼料・種苗分野では雪印種苗㈱と道東飼料㈱が活動。その他では直販配送㈱が物流を、ニチラク機械㈱が乳業機械を手がける。主要な販売先として、株式会社セブン-イレブン・ジャパン(売上高構成比24.7%)と株式会社日本アクセス(同20.3%)が大きな割合を占める。

「雪印」「メグミルク」二つのブランドの共存

2009年の経営統合後も、「雪印」ブランドはバター・チーズ・粉ミルクなど乳製品全般に、「メグミルク」ブランドは主に牛乳・飲料に使われる。両ブランドともに日本国内で高い認知度を持ち、家庭用・業務用の両市場で展開する。2025年5月には創業100周年を迎え、コーポレートスローガン「Love Earth. Love Life.」を掲げ、長期ビジョン「未来ビジョン2050」と経営計画「Next Design 2030」を策定した。同計画では「アセットの大変革」と「事業ポートフォリオ変革」を掲げ、チーズ・ヨーグルトなどの重点領域に経営資源を集中する方針である。

業界の中での役割は乳製品・飲料メーカーにあたる。

この章の文章は、有価証券報告書と会社の開示をもとにAIが編纂しています。数値は開示のままで、AIには生成させていません。

売上高
6,158億円
営業利益
183億円
営業利益率
3.0%
純利益
329億円
2026/3 通期の連結業績。決算の内訳は最新の決算以降にあります。

何をしている会社か

有価証券報告書「事業の内容」(2026/3期)より

事業別の売上と利益

2026/3
事業売上構成比利益利益率
乳製品2,684億円43.6%
飲料・デザート類2,603億円42.3%
飼料・種苗479億円7.8%
その他391億円6.4%

有価証券報告書のセグメント情報から、外部顧客への売上とセグメント利益をそのまま掲載しています。全社費用・セグメント間取引の消去は含みません。

01乳製品(チーズ・バター・粉乳・機能性食品等)主力

チーズ、バター、粉乳、機能性食品、粉ミルク、油脂等を製造・販売。家庭用・業務用向け。

主な製品・サービス6
チーズ
ナチュラルチーズ、プロセスチーズ等。家庭用・業務用。
バター
発酵バター等。家庭用・業務用。
粉乳
脱脂粉乳、全脂粉乳等。業務用原料や家庭用。
機能性食品
健康機能を付加した乳製品等。
粉ミルク
乳児用・成人用粉ミルク。
油脂
バターオイル、植物油脂等。業務用。

02飲料・デザート類(牛乳・果汁飲料・ヨーグルト等)主力

牛乳類、果汁飲料、ヨーグルト、デザート等を製造・販売。家庭用・業務用。

主な製品・サービス4
牛乳類
成分調整牛乳、加工乳等。
果汁飲料
果汁入り飲料、野菜飲料等。
ヨーグルト
プレーンヨーグルト、フルーツヨーグルト等。
デザート
プリン、ゼリー、アイスクリーム等。

03飼料・種苗(農業向け)準主力

牛用飼料、牧草・飼料作物種子、野菜種子の製造・販売。造園事業も行う。

主な製品・サービス4
牛用飼料
配合飼料等の畜産用飼料。
牧草・飼料作物種子
牧草種子や飼料作物種子の販売。
野菜種子
野菜の種子の販売。
造園事業
庭園・公園等の造園工事。

04その他(物流・不動産・機械等)その他

共同配送センター事業、不動産賃貸事業、乳業機械の製造販売、直販配送等を行う。

主な製品・サービス2
共同配送センター
複数企業の製品を集約し配送する物流サービス。
乳業機械
乳製品製造用機械の製造・販売。

製品と技術

プロセスチーズからナチュラルチーズまで揃えるチーズ製品群

雪印メグミルクのチーズは、家庭用・業務用ともに国内トップクラスのシェアを持つ。1954年に大量生産を開始した「6Pチーズ」は、小分けで使いやすいプロセスチーズとして長年親しまれている。1962年には「雪印カマンベールチーズ」、同年に「雪印スライスチーズ」、1987年には「とろけるスライス」を発売。1980年発売の「さけるチーズ」(旧ストリングチーズ)は、手で裂いて食べるユニークな形状が支持された。1997年には「北海道カマンベール 切れてるタイプ」を投入。2026年3月期には、北海道なかしべつ工場と茨城県阿見工場に合計約475億円を投じ、チーズ生産体制を強化する計画を発表している。

「ナチュレ 恵」シリーズと機能性ヨーグルト

ヨーグルト分野では、1979年発売の「雪印ナチュレ」(現「ナチュレ 恵 megumi」)がロングセラーとなっている。2015年には「恵 megumi ガセリ菌SP株ヨーグルト」を機能性表示食品として発売し、内臓脂肪を減らす機能を訴求。2020年には「乳酸菌ヘルべヨーグルト ドリンクタイプ」を加えた。同社のヨーグルトはプレーンからフルーツ入り、ドリンクタイプまで幅広く、家庭用・業務用とも販売される。これらの製品は飲料・デザート類セグメントの中核をなし、同セグメントの売上高は2602億円(2026年3月期)に達する。

牛乳・乳飲料のラインアップと賞味期限延長技術

牛乳類(成分調整牛乳、加工乳など)は「メグミルク」ブランドを中心に展開。1963年発売の「雪印コーヒー」は缶コーヒーの先駆けとして知られる。また、2007年には特許取得の「低温脱気製法」(特許第4015134号)を開発し、牛乳の風味を保ちながら賞味期限を延ばすことに成功した。これにより物流コスト削減と食品ロス低減を図っている。2026年3月期には、関西地区の生産を神戸工場から京都工場池上製造所に集約し、白物飲料(牛乳・乳飲料)のプレゼンス拡大を目指す。

「毎日骨ケア」に代表される機能性食品と粉ミルク

2002年5月発売の「毎日骨ケアMBP®」は、牛乳由来のタンパク質「MBP」を配合し、骨の健康をサポートする機能性食品である。2021年には「MBPドリンク」を追加。粉ミルクでは、子会社の雪印ビーンスターク㈱が乳児用・成人用粉ミルクを製造する。また、グループ会社のINFANT NUTRITION CANNING AUSTRALIA PTY LTDではオーストラリアで乳幼児用製品を生産し、海外市場にも供給している。機能性食品と粉ミルクは乳製品セグメントに含まれ、同セグメントの営業利益105億円(2026年3月期)の一翼を担う。

有価証券報告書の事業の記述をもとにAIが編纂しています。

業界での位置づけ

食料品のなかでの位置

乳業で安定収益、利益率は低め

雪印メグミルクは国内乳業大手の一角で、売上高6000億円超の規模を持つが、営業利益率は約3%と低い。同業の日清製粉グループ等と比べても利益率で劣る。牛乳・乳製品の安定需要があるものの、原料乳価格の変動や競争激化で収益は圧迫され気味。FY26は売上高横ばいで利益率微減の見通し。

強み

  • 「雪印」ブランドは全国的な認知度と信頼を獲得。
  • 牛乳、ヨーグルト、チーズなど多様な乳製品を展開。
  • 乳製品は生活必需品であり、安定的な需要が見込める。
  • 全国規模の生産・物流網を持ち、効率的な供給が可能。

課題

  • 営業利益率が3%前後と低く、コスト削減や高付加価値化が課題。
  • 生乳価格の高騰が利益を圧迫する懸念がある。
  • プライベートブランドや他社との競争で値下げ圧力が強い。

強みと課題は、開示資料をもとにAIがまとめた見立てです。

同業の企業

食品・飲料の時価総額近傍。太字が雪印メグミルク

時価総額で並べると、掲載11社のなかで6番目にあたる。

#企業時価総額PER
12296伊藤ハム米久ホールディングス2,937億円14.3倍
22001ニップン2,530億円11.6倍
32811カゴメ2,511億円18.9倍
49861吉野家ホールディングス2,504億円53.3倍
54516日本新薬2,457億円7.9倍
62270雪印メグミルク2,435億円7.3倍
77947エフピコ2,419億円15.6倍
87616コロワイド2,254億円135.5倍
93097物語コーポレーション2,176億円24.4倍
101333Umios1,976億円8.9倍
119936王将フードサービス1,910億円20.9倍

時価総額は直近の終値ベース。同業の範囲は独自の業界分類(食品・飲料)に従っています。

会社の歴史

沿革 34件

北海道製酪販売組合の設立と「雪印」商標の誕生

1925年5月、有限責任北海道製酪販売組合が設立された。同年7月にバター製造を開始し、10月から販売を始める。翌1926年12月、「雪印」の商標を決定し、「雪印北海道バター」が誕生した。この組合は、北海道の酪農家が共同で乳製品を製造・販売する組織であり、後の雪印乳業の母体となる。創業者の一人である黒澤酉蔵は「健土健民」の理念を掲げ、酪農による地域振興と国民の栄養改善を目指した。この理念は現在もグループの存在意義として受け継がれている。

株式会社化と上場、主力製品の開発ラッシュ

1950年6月に雪印乳業株式会社を設立し、同年8月に東京証券取引所・札幌証券取引所に上場した。戦後復興期から高度経済成長期にかけて、次々とヒット商品を生み出す。1951年には「雪印ビタミルク」、1954年には「6Pチーズ」の大量生産化、1962年には「雪印カマンベールチーズ」「雪印スライスチーズ」、1963年には「雪印コーヒー」を発売。この時期にチーズ・飲料の基盤を固め、全国的なブランドとしての地位を築いた。

ヨーグルト・マーガリンなど新領域への進出

1968年には「雪印ネオ マーガリンソフト」(現「ネオソフト」)を発売し、油脂分野に参入。1972年には全国農協牛乳直販㈱を設立し、牛乳の直販体制を強化した。1979年にはプレーンヨーグルト「雪印ナチュレ」(現「ナチュレ 恵 megumi」)、1980年には「ストリングチーズ」(現「さけるチーズ」)、1987年には「とろけるスライス」を発売。これらの製品は長期にわたりロングセラーとなり、同社の収益を支えた。

2000年の食中毒事件と牛肉偽装事件による経営危機

2000年6月、雪印乳業が製造した低脂肪乳などで大規模な食中毒事件が発生し、1万5千人以上の被害者を出した。さらに2002年1月には、子会社の雪印食品が牛肉の産地偽装(BSE対策の助成金詐取)を行ったことが発覚した。この二つの事件により雪印ブランドの信頼は大きく損なわれ、経営は危機に陥った。雪印乳業は再建策として、市乳事業の分離・統合などを余儀なくされる。

市乳事業の分離と日本ミルクコミュニティの設立

2003年1月、雪印乳業から分離した市乳事業部門、全国農協直販㈱、ジャパンミルクネット㈱が統合し、日本ミルクコミュニティ㈱が設立された。これにより、牛乳・飲料の製造販売を新会社に移管し、雪印乳業はチーズ・バター・粉乳など乳製品に特化した。日本ミルクコミュニティは「メグミルク」ブランドを立ち上げ、コンビニエンスストア向けの牛乳・飲料で成長を図った。

経営統合と吸収合併による雪印メグミルクの誕生

2009年10月、雪印乳業と日本ミルクコミュニティが共同持株会社「雪印メグミルク㈱」を設立し、経営統合した。両社の株式は東京証券取引所市場第一部と札幌証券取引所に上場。2011年4月、雪印メグミルクが両社を吸収合併し、新生「雪印メグミルク㈱」がスタートした。これにより、雪印ブランドの歴史とメグミルクブランドの販売網が一体化し、国内最大級の乳業メーカーが誕生した。

機能性表示食品への参入と創業100周年

2015年8月、「恵 megumi ガセリ菌SP株ヨーグルト」を機能性表示食品として発売し、健康志向の市場に本格参入。2020年には「乳酸菌ヘルべヨーグルト ドリンクタイプ」、2021年には「MBPドリンク」を発売した。2025年5月に創業100周年を迎え、長期ビジョン「未来ビジョン2050」と中期計画「Next Design 2030」を公表。2026年3月期には親会社株主に帰属する当期純利益が329億円と過去最高を記録した。

年表34件を開く

1920年代

  • 1925年5月創業有限責任 北海道製酪販売組合設立
  • 1925年7月バター製造開始
  • 1925年10月バター販売開始
  • 1926年12月「雪印」商標決定(「雪印北海道バター」誕生)

1950年代

  • 1950年6月雪印乳業㈱設立
  • 1950年8月上場雪印乳業㈱、東京証券取引所・札幌証券取引所に株式上場
  • 1951年8月「雪印ビタミルク」発売
  • 1954年11月「6Pチーズ」大量生産化

1960年代

  • 1962年6月「雪印カマンベールチーズ」発売
  • 1962年8月「雪印スライスチーズ」発売
  • 1963年11月「雪印コーヒー」発売
  • 1968年9月「雪印ネオ マーガリンソフト」(現「ネオソフト」)発売

1970年代

  • 1972年2月全国農協牛乳直販㈱設立
  • 1974年9月商号変更全国農協牛乳直販㈱から全国農協直販㈱へ社名変更
  • 1979年6月プレーンヨーグルト「雪印ナチュレ(現「ナチュレ 恵 megumi」)」発売

1980年代

  • 1980年6月「ストリングチーズ(現「さけるチーズ」)」発売
  • 1987年3月「とろけるスライス」発売

1990年代

  • 1996年11月「雪印北海道バター(10gに切れてる)」発売
  • 1996年11月ジャパンミルクネット㈱設立
  • 1997年6月「北海道カマンベール 切れてるタイプ」発売

2000年代

  • 2000年6月雪印乳業食中毒事件
  • 2002年1月雪印食品牛肉偽装事件
  • 2002年5月「毎日骨ケアMBP®」発売
  • 2003年1月M&A雪印乳業㈱より分離した市乳事業部門・全国農協直販㈱・ジャパンミルクネット㈱が統合し、日本ミルクコミュニティ㈱設立
  • 2007年3月「雪印北海道100」ブランドの展開
  • 2007年9月「低温脱気製法」で特許取得「特許第4015134号」
  • 2009年10月上場日本ミルクコミュニティ㈱と雪印乳業㈱が経営統合し、共同持株会社「雪印メグミルク㈱」設立、東京証券取引所市場第一部、札幌証券取引所に株式上場

2010年代

  • 2011年4月M&A雪印メグミルク㈱が日本ミルクコミュニティ㈱および雪印乳業㈱を吸収合併し、新生「雪印メグミルク㈱」誕生
  • 2015年8月「恵 megumi ガセリ菌SP株ヨーグルト」機能性表示食品として発売
  • 2018年3月家庭用マーガリン類で原料油脂にトランス脂肪酸を含む「部分水素添加油脂」を使用しない配合実現

2020年代

  • 2020年1月「乳酸菌ヘルべヨーグルト ドリンクタイプ」発売
  • 2021年3月「MBPドリンク」発売
  • 2022年4月東京証券取引所の市場区分見直しにより市場第一部からプライム市場へ移行
  • 2025年5月創業雪印メグミルク株式会社 創業100周年(有限責任 北海道製酪販売組合設立から)

有価証券報告書の沿革をもとにAIが通史として編纂しています。年表は沿革の記載そのままです。

これからの方針

有価証券報告書 2026/3期の経営方針より

会社は4つの方針を掲げている。そのうち5項目には、達成する数字が明記されている。

会社が掲げている数値目標
  • 調整後ROE2030年度まで9.0%
  • 営業利益2030年度まで350億円
  • ネットD/Eレシオ0.5
  • 配当下限100円
  • 配当性向(資産売却益除く)40%以上

有価証券報告書の原文に書かれた目標だけを載せています。達成度の評価や推計は加えていません。

  1. 01

    アセットの大変革による生産体制再編

    有形資産への投資として、北海道なかしべつ工場と茨城県阿見工場に合計約475億円の設備投資を行い、チーズ生産体制を整備する。関西・関東地区でも生産拠点の再編を進め、効率的な生産体制を構築する。

  2. 02

    事業ポートフォリオの変革

    収益性や成長性に基づき事業を4領域に区分。収益性の低い事業は外部化や一部撤退を進め、チーズ・ヨーグルトの重点領域や海外・機能性食品の成長促進領域に経営資源を集中する。

  3. 03

    無形資産投資による競争力強化

    人的資本、DX、コーポレートブランドへの投資を拡大。DXではデータ活用による意思決定高度化、生成AI活用による業務効率化、共通ポータルによる組織連携強化を推進する。

  4. 04

    海外戦略の推進

    機能性素材の市場参入・拡大、粉ミルクのファブレス化と国産品による海外展開、インドネシアでのチーズ拡販、ベトナムでの新工場稼働により海外事業の収益拡大を図る。

有価証券報告書の「経営方針、経営環境及び対処すべき課題等」から、AIが項目ごとに整理しています。数値目標は原文に書かれたものだけです。

社員と組織

有価証券報告書 10期分

グループ全体で5,844人が働いている。提出会社(単体)の平均年収は773万円で、9期前と比べて+9.0%平均年齢は41.6歳、平均勤続年数は16.0年。

決算期平均年収万円平均年齢平均勤続連結従業員数一人当たり営業利益万円
2017年3月4,887
2018年3月5,009
2019年3月70940.014.85,105
2020年3月71340.014.55,367
2021年3月72140.414.35,669
2022年3月72740.814.85,665
2023年3月72441.215.45,715
2024年3月73641.715.85,731
2025年3月76641.816.15,751332
2026年3月77341.616.05,844313

平均年収・平均年齢・平均勤続は有価証券報告書に記載された提出会社(単体)の値、従業員数はグループ全体の値です。一人当たり営業利益は連結営業利益を連結従業員数で割ったもので、給与などの費用を払ったあとに一人あたりいくら残るかの目安になります。

多様性の開示2026年3月期・提出会社(単体)
女性管理職比率10.3%
縦線は目安の30%
男性育休取得率97.0%
縦線は目安の85%
女性の賃金(男性=100)67.7%
100なら男女で差がない状態

拠点とグループ

設備と関係会社

関係会社30(国内 24 / 海外 6、うち連結子会社 23) を有報から抽出しています。

主要な設備 (帳簿価額 上位10)
15工場、1製造所1,219億円
大樹工場 ほか6工場640億円
乳製品 飲料・デザート類
23事業所373億円
海老名工場 ほか3工場326億円
乳製品 飲料・デザート類
本社・支社・支店等 18事業所311億円
乳製品 飲料・デザート類 その他
京都工場ほか1工場、1製造所168億円
飲料・デザート類
ミルクサイエンス研究所ほか5事業所6,194百万円
乳製品 飲料・デザート類
鹿島工場 ほか31事業所5,626百万円
飼料・種苗
豊橋工場4,685百万円
飲料・デザート類
福岡工場3,735百万円
飲料・デザート類
主な関係会社
  • 国内
    雪印種苗㈱(注)3
    札幌市厚別区 · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 国内
    雪印ビーンスターク㈱
    札幌市東区 · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 国内
    八ヶ岳乳業㈱
    山梨県北杜市 · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 国内
    ㈱クレスコ
    東京都北区 · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 国内
    甲南油脂㈱
    神戸市東灘区 · 連結子会社
    議決権51.0%
  • 国内
    ㈱ヨシダコーポレーション
    愛知県愛西市 · 連結子会社
    議決権51.0%
  • 国内
    ㈱雪印パーラー
    札幌市中央区 · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 国内
    チェスコ㈱
    東京都渋谷区 · 連結子会社
    議決権99.7%
  • 国内
    雪印メグミルク ビジネスソリューション㈱
    東京都千代田区 · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 国内
    ㈱エスアイシステム(注)4
    東京都新宿区 · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 国内
    ニチラク機械㈱
    北海道江別市 · 連結子会社
    議決権67.6%
  • 海外
    SNOW BRAND AUSTRALIA PTY.LTD. (注)3
    オーストラリア連邦ビクトリア州メルボルン · 連結子会社
    議決権100.0%
残りのグループ会社18社を開く
  • 台湾雪印有限公司中華民国台北市100%
  • 道東飼料㈱北海道釧路市60%
  • いばらく乳業㈱茨城県水戸市100%
  • みちのくミルク㈱宮城県大崎市100%
  • 雪印メグミルク マーケティング㈱(注)5さいたま市桜区100%
  • 直販配送㈱東京都渋谷区70%
  • PT.MEGMILK SNOW BRAND INDONESIAインドネシア国西ジャワ州ブカシ56%
  • UDDER DELIGHTS AUSTRALIA PTY LTDオーストラリア連邦南オーストラリア州アデレード100%
  • MEGMILK SNOW BRAND VIETNAM CO.,LTD (注)3ベトナム国ロンアン省ベンルック郡100%
  • ㈱ベルネージュダイレクト東京都千代田区100%
  • INFANT NUTRITION CANNING AUSTRALIA PTY LTDオーストラリア連邦ビクトリア州タチウラ60%
  • イーエヌ大塚製薬㈱岩手県花巻市40%
  • 北網運輸㈱北海道網走市31%
  • 日本乳品貿易㈱東京都千代田区30%
  • ㈱アミノアップ札幌市清田区33%
  • SBSフレック㈱東京都新宿区34%
  • ルナ物産㈱愛媛県松山市34%
  • AGRO SNOW PTE. LTD.シンガポール国49%
公共調達・補助金 (gBizINFO)
  • 補助金
    代謝異常児等特殊ミルク供給事業費補助金
    厚生労働省 · 2021-09-30
    7,814万円
  • 補助金
    代謝異常児等特殊ミルク供給事業費補助金
    厚生労働省 · 2022-09-22
    7,399万円
  • 補助金
    代謝異常児等特殊ミルク供給事業費補助金
    厚生労働省 · 2022-03-18
    6,924万円
  • 補助金
    農林水産物・食品輸出促進対策事業費補助金
    農林水産省 · 2022-07-14
    33万円

出典: gBizINFO (経済産業省)

業績のいま

有価証券報告書・決算短信より

2026年3月期の売上高は6,158億円営業利益183億円前期と比べると増収減益で、売上が+0.0%、利益が-4.2%。

売上高
+0.0%
6,158億円
営業利益
-4.2%
183億円
純利益
+136.7%
329億円
営業利益率
3.0%
前期比 -0.1%pt

会社が出している今期の予想2027年3月期

項目会社予想前期実績
売上高6,450億円6,158億円
営業利益210億円183億円
純利益245億円329億円
1株あたり配当¥100¥100

会社が決算短信で公表した予想です。証券会社の予想ではありません。 短信の原本

四半期の推移

10期分

直近は2027年1Qで、売上は1,551億円、営業利益は37億円。前年の2024年1Qと比べると、売上は+3.3%、営業利益は−30.2%。

対象期間売上高億円営業利益億円営業利益率%純利益億円
2023年4Q1,44032
2024年1Q1,502533.536
2024年2Q1,555593.841
2024年3Q1,548513.337
2024年4Q1,44980
2025年2Q3,1171183.891
2025年4Q3,041732.448
2026年2Q3,092923.0113
2026年4Q3,066913.0216
2027年1Q1,551372.4145

期ごとの単独の業績で、期首からの累計ではありません。

業績の推移

有価証券報告書 14期分

2013年3月期からの14期で、売上は5,230億円から6,158億円へ1.2倍に増えた。直近期の営業利益率は3.0%。

決算期売上高億円営業利益億円経常利益億円営業利益率%純利益億円
2013年3月5,23016496
2014年3月5,4499826
2015年3月5,49810439
2016年3月5,783142150
2017年3月5,879203130
2018年3月5,962210134
2019年3月6,034190108
2020年3月6,134197122
2021年3月6,152217149
2022年3月5,584200121
2023年3月5,84314591
2024年3月6,054199194
雪印メグミルク株式会社 創業100周年(有限責任 北海道製酪販売組合設立から)
2025年3月6,1581912033.1139
2026年3月6,1581832053.0329

金額は有価証券報告書の連結値をそのまま掲載しています。帯の長さは列ごとの最大値との比です。空欄の期は有価証券報告書からその項目の数値が取れていません(0ではありません)。

利益の構造

2026年3月期

売上高6,158億円のうち、営業利益として残るのは183億円3.0%。営業外の損益と税金を反映した純利益は329億円、売上の5.3%にあたる。営業利益率は業種中央値4.1%を下回る水準。

売上高を100としたときの内訳
  • 売上原価作る・仕入れるのにかかったお金83.0%5,114億円
  • 販売費及び一般管理費売る・管理するのにかかったお金14.0%861億円
  • 営業利益費用を引いたあとに残った本業の利益3.0%183億円

有価証券報告書の損益計算書から、当期の金額をそのまま割り振っています。

粗利率
16.9%
売上から原価を引いて残る割合
営業利益率業種比1.2pt
3.0%
本業の利益として残る割合
純利益率業種比+2.1pt
5.3%
税金まで払って最後に残る割合
ROE業種比+6.3pt
13.6%
株主のお金がどれだけ利益を生んだか
ROA
7.7%
資産全体がどれだけ利益を生んだか
ROIC
3.1%
事業に使うお金がどれだけ利益を生んだか

ROICは有利子負債の開示がないため、営業利益×0.7÷(総資産−現金)の簡易式で算出しています。

お金の流れ

キャッシュフロー計算書 14期分

2026年3月期は営業CFが229億円、投資CFが71億円で、差し引きのフリーCFは300億円この組み合わせは資産整理型にあたる。本業の稼ぎに加えて資産売却でも現金を作り、負債返済や還元に充てている。事業の入れ替え局面期末の手元現金は140億円で、売上の0.3ヶ月分にあたる

決算期営業CF億円投資CF億円財務CF億円フリーCF億円現金残高億円
2013年3月238−265−49−27109
2014年3月153−357200−204106
2015年3月112−276149−16492
2016年3月26446−253310148
2017年3月299−144−144155159
2018年3月228−118−129110141
2019年3月219−142−7477143
2020年3月243−166−6777155
2021年3月266−27168−5218
2022年3月294−202−11392200
2023年3月268−196−7372203
2024年3月305−63−156242290
2025年3月211−185−10426213
2026年3月22971−373300140

本業で稼いだ現金が営業CF、設備や事業への投資が投資CF、借入と返済・配当が財務CF。営業・投資・財務の3列は縦線が0で、右がプラス、左がマイナスです。健全な会社の基本形は営業CFがプラスで投資CFがマイナス。フリーCFは営業CFと投資CFの合計で、手元に残る現金を表します。

資産と負債

貸借対照表 14期分

2026年3月期の総資産は4,268億円。このうち返さなくてよい自己資本が2,407億円で、自己資本比率は55.7%(業種中央値56.8%より薄い)

決算期総資産億円自己資本億円負債億円自己資本比率%
2013年3月3,1361,1671,96936.6
2014年3月3,3481,1652,18334.1
2015年3月3,4561,2222,23434.7
2016年3月3,4421,3242,11837.8
2017年3月3,4151,4551,96041.9
2018年3月3,5121,5731,93944.1
2019年3月3,5941,6881,90646.3
2020年3月3,7041,7811,92347.3
2021年3月3,9871,9832,00449.0
2022年3月4,0192,0951,92451.5
2023年3月4,1012,1591,94251.9
2024年3月4,3122,3531,95953.8
2025年3月4,3112,4801,83056.8
2026年3月4,2682,4071,86155.7

自己資本比率は総資産のうち返済のいらないお金の割合で、高いほど借入への依存が小さいことを示します。負債は総資産から自己資本を引いた額です。

2026年3月期の内訳
現金及び預金
140億円
すぐ使えるお金
利益剰余金
2,016億円
過去の利益の積み上がり
棚卸資産
467億円
在庫として抱えている分
負債合計
1,861億円
いつか返す必要があるお金
財務の健全性
73
/ 100
安定性自己資本比率37 / 40
収益力営業利益率6 / 30
現金創出営業CFの黒字継続30 / 30

有価証券報告書の数値から機械的に配点した参考値です。自己資本比率60%で満点、営業利益率15%で満点、直近3期の営業CFが黒字だった割合の3つを足しています。業態によって出ない要素があります。

業界内での比較

食料品 123社との比較

同じ食料品の企業と並べると、いちばん上に来るのはROE123社中18位あたり、逆に低いのは売上成長率123社中105位あたり帯は左端が業種の最下位、右端が最上位で、縦線が真ん中にあたる。

ROE上位株主の出したお金でどれだけ利益を生んだか
13.6%/中央値 7.3%
P25 3.7%P75 11.4%
営業利益率売上のうち本業の利益として残る割合
3.0%/中央値 4.1%
P25 2.7%P75 7.7%
自己資本比率総資産のうち返済のいらないお金の割合
55.7%/中央値 56.8%
P25 46.5%P75 67.3%
売上成長率下位前期からの売上の伸び
0.0%/中央値 3.4%
P25 0.7%P75 6.3%
配当利回り株価に対して1年で受け取る配当の割合
2.6%/中央値 2.3%
P25 1.5%P75 3.3%

有価証券報告書の最新期の数値をもとに、同じ業種の企業の中での順位を毎日計算しています。P25は下から4分の1、P75は上から4分の1の位置にある企業の値です。

株価

9月2日の終値

直近の終値は¥3,815で、1年前と比べて+35.7%過去52週の値幅のなかでは82%の位置にある。

¥3,815+0.8%1ヶ月+6.4%1年+35.7%時価総額2,435億円
過去52週の値幅
安値¥2,790高値¥4,040

チャートの金額は株式分割と配当を反映して調整した終値で、上に出している直近の終値とは一致しないことがあります。

指標
PER (実績)7.3倍
PER (会社予想)9.2倍
PBR0.94倍
配当利回り2.62%

実績値は直近の決算、予想値は会社予想にもとづきます。株価は終値ベースです。

値動きの背景

直近1ヶ月で+4.4%上昇。25日線(3684円)を+3.0%上回り、75日線(3468円)を大きく上回る。52週高値3825円に迫る位置で、出来高は増加傾向。上昇トレンドが継続。

値動きの背景は、株価と出来高の推移をもとにAIがまとめた見立てです。

AIの評価

AI評価

株価水準の解釈です。売買の推奨ではありません

現在の株価水準を割安と判定しています(スコア 85/100)

PER 7.2倍は同業界平均27.8倍を大きく下回り、PBR 0.97倍も平均1.60倍に比べ割安。ROE 13.6%は良好で収益性は高いが、配当利回り2.64%は平均2.26%を上回るものの、配当性向21.9%と控えめで増配余地は限定的。業績は安定しているが、割安なバリュエーションは市場の低成長期待を反映している可能性がある。

指標この会社業種平均
PER (実績)7.3倍28.6倍
PER (予想)9.2倍
PBR0.94倍1.63倍
ROE13.6%7.9%

業種平均は同じ東証33業種に属する銘柄の単純平均です。銘柄数が少ない業種では平均が振れます。

AI評価判定とスコアは公開データをもとにした解釈で、将来の株価を示すものではありません。算出の考え方は編集方針に記載しています。

評価が分かれる点

AI分析

投資家の見方

業績は安定的で、2026年3月期は純利益が前期比2倍超の329億円を見込む。PER7.2倍、PBR0.97倍と割安感があり、配当利回り2.64%。強気派は牛乳需要の底堅さとコスト改善による利益拡大を評価する一方、弱気派は人口減少による国内乳製品市場の縮小や原材料費高騰の影響を懸念する。

プラスに働く材料7
  • 大幅増益見通し

    2026年3月期純利益329億円(前期比+136%)。

  • 割安バリュエーション

    PER7.2倍、PBR0.97倍と割安。

  • ブランド力の強み

    雪印・メグミルクのブランド認知度が高い。

  • 特別利益計上でEPS大幅増加2026年3月期影響

    前期比純利益+190億円(+137%)、EPS約297円増加。一過性だが株価評価に寄与

  • PBR1倍割れ解消へ株主還元強化期待次回株主総会影響

    PBR0.97倍、自己資本約2500億円。自社株買いや増配の可能性

  • 値上げ浸透と数量回復による収益改善2025年度下期~2026年度影響

    2024年値上げが定着し、販売数量回復で売上高+1%程度改善見込み

  • 割安バリュエーションへの外国人買い継続影響

    PER7.2倍、PBR0.97倍は業界比割安。外国人保有率25.58%がさらに上昇余地

マイナスに働く材料7
  • 国内需要減少

    人口減少と食生活変化で牛乳消費は縮小傾向。

  • 原材料コスト上昇

    生乳価格や物流費の高騰が利益を圧迫。

  • 競争激化

    プライベートブランドや他社との価格競争。

  • 営業利益減少トレンド2026年3月期影響

    2025/3→2026/3予想営業利益191→183億円(-4%)。原材料費高騰が主因

  • 特別利益剥落による純利益急減2027年3月期影響

    2026/3期特別利益約146億円剥落で純利益半減の可能性(2025/3比▲7割)

  • 原材料価格高騰リスク不定影響

    生乳価格上昇で営業利益圧迫。過去の値上げ感応度では10%上昇で営業利益▲100億円

  • 国内乳製品市場の縮小継続影響

    人口減少・健康志向で牛乳需要減少。販売数量は年率1~2%減少

次の決算で確かめる点
牛乳販売数量
コア事業の需要動向を示す。
営業利益率
価格転嫁やコスト管理の成果を測る。
原材料価格
生乳や資材のコスト変動が業績に直結。

配当

株主還元

直近の年間配当は1株あたり100で、前期から+0.0%いまの株価に対する利回りは2.62%。

年間配当
¥100
1株あたり
配当利回り
2.62%
いまの株価に対して
配当性向
21.9%
利益のうち配当に回した割合
連続増配等
0年
増配か維持が続いた年数
決算期1株あたり配当前期比%配当性向%
2017年3月4027.3
2018年3月400.024.2
2019年3月400.028.1
2020年3月400.028.3
2021年3月400.023.7
2022年3月6050.044.8
2023年3月600.048.2
2024年3月8033.330.6
2025年3月10025.069.3
2026年3月1000.021.9

過去の配当は株式分割にあわせて調整した金額です。配当性向は有価証券報告書に記載された各期の値で、利益のうち配当に回した割合を示します。

次の配当スケジュール
  • 権利付き最終日
  • 権利確定日
  • 支払開始日
  • 今期の会社予想年間予想¥100

株主

有価証券報告書より

2026年3月期末の株主数は延べ26,566人。区分でいちばん多いのは金融機関44.7%。グループ会社や銀行などの安定株主が53.1%を占め、残る46.9%が市場で売買されうる浮動株にあたる。

所有者の区分ごとの比率

所有者の区分2021年3月%2022年3月%2023年3月%2024年3月%2025年3月%2026年3月%
金融機関55.354.250.048.849.544.7
外国法人17.218.319.822.321.225.5
個人・その他18.318.420.618.819.420.6
事業法人8.18.18.48.78.88.3
自己株式4.34.34.34.34.34.8
証券会社0.90.81.11.31.00.7
外国人個人0.10.10.10.10.10.1
政府・自治体0.10.10.10.10.10.1

発行済株式に対する持ち株比率です。単元未満株の扱いにより、合計が100%にならない期があります。

大株主上位10

順位株主持ち株比率 %
01全国農業協同組合連合会14.47
02日本マスタートラスト信託銀行株式会社(信託口)(注)112.30
03農林中央金庫7.09
04STATE STREET BANK AND TRUST COMPANY 505001(常任代理人 株式会社みずほ銀行決済営業部)4.31
05株式会社日本カストディ銀行(信託口)(注)13.53
06雪印メグミルク従業員持株会2.09
07ホクレン農業協同組合連合会1.68
08STATE STREET BANK AND TRUST COMPANY 505223(常任代理人 株式会社みずほ銀行決済営業部)1.59
09全国酪農業協同組合連合会1.58
10株式会社日本アクセス1.31

有価証券報告書の大株主の状況から、上位10者を掲載しています。信託銀行の名義は、実際の保有者ではなく運用を預かる先を指すことがあります。

株価指標の推移

有価証券報告書 14期分

1株利益は14期で+271%、1株純資産は14期で+132%。直近期のROEは13.6%で、日本株の目安とされる8%を上回る。

決算期EPSBPSROE%PER配当性向%
2013年3月1411,6908.710.629.4
2014年3月381,6852.235.581.1
2015年3月581,7683.424.969.4
2016年3月2221,91712.012.816.1
2017年3月1912,1119.516.027.3
2018年3月1972,2869.014.624.2
2019年3月1592,4566.717.028.1
2020年3月1802,5877.113.728.3
2021年3月2212,8918.110.223.7
2022年3月1793,0626.011.144.8
2023年3月1353,1524.413.048.2
2024年3月2883,4368.79.530.6
2025年3月2063,6275.812.569.3
2026年3月5253,92313.66.221.9

有価証券報告書に記載された各期の値です。PERは期末時点の株価にもとづく実績値で、いまの株価から計算した値とは異なります。

EPS1株利益
1株が1年で稼いだ純利益。伸びていれば株の稼ぐ力が育っている
BPS1株純資産
1株あたりの持ち分。会社に積み上がった蓄えの目安
ROE自己資本利益率
株主のお金でどれだけ稼いだか。日本株では8%が一つの目安
PER期末実績
株価が1年分の利益の何倍か。低いほど割安とは限らず、期待の低さのこともある
配当性向利益からの還元率
利益のうち配当に回した割合。高すぎる場合は無理をしている可能性もある

経営陣

16名 有価証券報告書の提出日現在

有価証券報告書に載っている役員は16名。2026/3期の役員報酬は総額388百万円。社内取締役1人あたりの報酬は、従業員の平均年収の約6倍にあたる。

氏名役職年齢保有株数
佐藤雅俊代表取締役 社長639,500
田川福彦代表取締役 副社長661,000
戸髙聖樹代表取締役 副社長612,000
井上剛彦取締役 常務執行役員603,500
稲葉聡取締役 常務執行役員625,300
岩橋貞治取締役 常務執行役員622,900
板東久美子取締役(注)172500
福士博司取締役(注)1681,200
山下功太郎取締役 監査等委員632,600
服部明人取締役 監査等委員(注)1671,900
真鍋朝彦取締役 監査等委員(注)162300
堀成輝取締役 常務執行役員622,400
残りの役員4名を開く
氏名役職年齢保有株数
細谷俊之取締役 執行役員59700
品田正弘取締役(注)160
内藤孝取締役 監査等委員58200
植村京子取締役 監査等委員(注)165

役員報酬の内訳2026/3

役員の区分人数固定報酬百万円賞与百万円株式報酬百万円合計百万円1人あたり百万円
取締役(社内)7209615232246
社外取締役4424211
取締役(社内)2242412

有価証券報告書の役員報酬等の総額から、区分ごとの内訳を載せています。人数は当期中に在任した延べ人数のため、期末の人数と一致しない期があります。

有価証券報告書

有価証券報告書 2026/3期

会社自身が書いた有価証券報告書の本文を、章ごとにそのまま収録しています (要約ではありません)。

事業の内容998字を開く

何をしている会社か、会社自身の説明

3 【事業の内容】 2026年3月31日現在の当社グループ(当社および当社の関係会社)は、当社、子会社31社および関連会社15社で構成されております。 当社グループの事業内容および関係会社の当該事業に係る位置付けは次のとおりであります。 なお、事業内容については、「第5 経理の状況 1 連結財務諸表等 (1) 連結財務諸表 注記事項」に掲げるセグメントの区分と同一であります。 事業区分   主要な製品   連結子会社 (注) 乳製品   乳製品(チーズ・バター・粉乳等)、油脂、機能性食品、粉ミルク等   雪印メグミルク㈱、雪印ビーンスターク㈱、八ヶ岳乳業㈱、甲南油脂㈱、チェスコ㈱、㈱エスアイシステム、SNOW BRAND AUSTRALIA PTY.LTD.、台湾雪印有限公司、PT.MEGMILK SNOW BRAND INDONESIA、UDDER DELIGHTS AUSTRALIA PTY LTD、雪印メグミルクマーケティング㈱、㈱ベルネージュダイレクト、㈱ヨシダコーポレーション、INFANT NUTRITION CANNING AUSTRALIA PTY LTD、MEGMILK SNOW BRAND VIETNAM CO.,LTD 飲料・デザート類   飲料(牛乳類、果汁飲料等)、ヨーグルト、デザート等   雪印メグミルク㈱、八ヶ岳乳業㈱、㈱エスアイシステム、いばらく乳業㈱、みちのくミルク㈱、雪印メグミルクマーケティング㈱ 飼料・種苗   牛用飼料、牧草・飼料作物種子、野菜種子、造園事業等   雪印種苗㈱、道東飼料㈱ その他   共同配送センター事業、不動産賃貸事業等   雪印メグミルク㈱、㈱クレスコ、㈱雪印パーラー、雪印メグミルクビジネスソリューション㈱、㈱エスアイシステム、ニチラク機械㈱、㈱ベルネージュダイレクト、雪印メグミルクマーケティング㈱、直販配送㈱ (注) 1.2026年4月1日付で三和流通産業㈱は雪印メグミルクマーケティング㈱に社名変更しております。 2.持分法適用関連会社は下記のとおりです。 乳  製  品:イーエヌ大塚製薬㈱、AGRO SNOW PTE.LTD. 飲料・デザート類:ルナ物産㈱ そ  の  他:北網運輸㈱、日本乳品貿易㈱、㈱アミノアップ、SBSフレック㈱ 事業系統図(当社、連結子会社及び関連当事者)は次のとおりです。
経営方針・対処すべき課題6,204字を開く

経営陣が考える方向性と課題

1 【経営方針、経営環境及び対処すべき課題等】 文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において、当社グループが合理的と判断する一定の前提に基づいたものであり、実際の結果とは様々な要因により異なる可能性があります。 (1)当社グループの存在意義・志及び「未来ビジョン2050」と「Next Design 2030」 ① 存在意義・志 1920年代、創立者のひとりである黒澤酉蔵は「酪農は大地の力を豊かにし、その豊かな大地から生み出された牛乳・乳製品は最高の栄養食品として健やかな精神と強靭な身体を育む」という「健土健民」の考えを掲げ、安定的で豊かな食生活の実現に取り組みました。以降、当社グループは、食の国際化・多様化や健康寿命の延伸等、各時代における社会課題の解決に継続して取り組んできました。 2025年に創業100周年を迎え、当社グループは「健土健民」を企業理念にあたる「存在意義・志」として定めました。創業当時から受け継がれてきた「健土健民」の精神は、変わることなく脈々と受け継がれ、社会課題に挑む原動力となっています。今後も、当社グループの強みである「価値をめぐらせる力※」を活かし、「食の持続性」の実現と食の可能性の拡大に取り組んでいきます。 コーポレートスローガン「Love Earth. Love Life.」には、自然と人が健やかにめぐるように、Earth(地球・大地)を愛し、Life(生命・人生)を愛する世界の実現を目指し、社会課題に挑む意思と、日本や海外といった視点ではなく地球規模で取り組んでいく決意が込められています。 当社グループの理念体系は、「存在意義・志」と「雪印メグミルク バリュー」及び「雪印メグミルクグループ 企業行動憲章」の三つで構成されています。 ※消費者、生産者、取引先、投資家、地域社会、従業員といったステークホルダーと共に価値を創造し、豊かな循環を生み出す力 ② 「未来ビジョン2050」と「Next Design 2030」 当社グループは、長期的な社会課題解決と持続的な企業価値向上を目指し、当社グループが実現したい未来を見据えた長期ビジョン「雪印メグミルクグループ 未来ビジョン2050」(以下、未来ビジョン2050)を策定し、当社グループの経営戦略及び事業活動の中核としています。また、「未来ビジョン2050」の実現に向けた重要なマイルストーンとして、2025年5月に経営計画「Next Design 2030」を発表しました。 ※雪印メグミルクグループ 未来ビジョン2050  https://www.meg-snow.com/mirai-vision2050/ (2) 「Next Design 2030」の進捗報告 当社グループは急速な社会変化に対応するため、「第2の創業」とも言える構造改革に取り組んでいます。6年間の計画のもと、「アセットの大変革」の断行により、「事業ポートフォリオ」を変革し、収益性の向上を強力に推進しています。 ① アセットの大変革 「Next Design 2030」では、企業価値の最大化を実現するために、「有形資産」及び「無形資産」の双方に投資します。 有形資産への投資として「新たな発想による生産体制の進化」を推進し、国内の各地区の生産拠点を再編することにより、生産性・収益性を高めます。なお、再編には、自社工場のみならず、M&A、外部委託、協業などについても検討します。 2026年3月期までの進捗としては、2025年5月に発表したチーズの生産体制整備では、北海道でナチュラルチーズを生産する"なかしべつ工場"と、茨城県でプロセスチーズを生産する阿見工場において、合計約475億円の設備投資を行ない、2028年上期に両工場で新たな生産体制が稼働予定です。 この投資により、新たな需要を創造する商品の生産が可能となり、当社の強みであるチーズカテゴリーにおける成長を加速するとともに、酪農乳業界の課題である無脂乳固形分(SNF)需要の拡大に対して、これまでとは一線を画すアプローチで解決し、「チーズの徹底拡大」を実現します。 加えて、神戸工場での生産を、2026年3月に終了し、京都工場池上製造所に集約しました。集約にあたっては、京都工場池上製造所の既存の空きスペースを活用しており、既存有形資産の有効活用と人的資本を含めたアセットを適切に再配分しました。これにより、関西地区における効率的な生産体制を構築し、「白物飲料のプレゼンス拡大」を実現します。 さらに、2026年5月に発表した関東地区の生産体制では、2028年上期(予定)に川越工場の生産を終了し、野田工場、海老名工場、及びグループ会社のルナ物産㈱に発酵乳、チルドデザートの生産機能を移管します。この再編に約109億円を投資し、これまで蓄積してきた製造技術を進化させるとともに生産設備の高速化により、省人化と生産性の向上を図ります。 また、2027年3月に興部工場の生産を終了し、練乳事業については製造委託(ファブレス化)により継続します。 ② 事業ポートフォリオ変革 アセットの大変革は、事業ポートフォリオ変革の方向性に沿って進んでいます。 当社グループは、ポートフォリオを、「食の持続性貢献度※」を縦軸、「市場成長性×当社収益性」を横軸とし、「調整補完」「酪農基盤」「重点」「成長促進」の4つの領域に区分して変革を進めています。 「調整補完」領域においては、練乳生産のファブレス化等、外部化や一部撤退による事業の再構築を進め、収益性の低い事業構造を見直し、経営資源を最適化します。 「酪農基盤」領域においては、白物飲料、脱脂粉乳、バター等を対象に、効率化及び高付加価値化を推進するとともに、牛乳・乳飲料の賞味期限延長などの市場変革にも取り組み、収益性の改善を図っています。また、白物飲料は関西生産体制の整備を進めるなど、事業基盤の見直しを通じて、酪農乳業界の持続性向上にも貢献します。 「重点」領域においては、チーズ及びヨーグルトを中心に市場の積極的な開拓と保有資源の集中を進め、チーズの増産体制整備、ヨーグルトの関東生産体制整備等を通じて成長を加速させます。 「成長促進」領域においては、海外及び機能性食品に経営資源を投入し、輸出やM&A等も活用しながら、非連続的な成長の実現を目指します。 事業ポートフォリオ変革に向けて、M&A、外部委託、協業など様々な選択肢を検討し、最適化を進めます。 ※食の持続性向上に資する売上規模及び国内酪農基盤への貢献度等を勘案した、当社グループ独自の指標です。 ③ 無形資産投資による競争力強化 無形資産投資による競争力強化では、人的資本、DX、コーポレートブランドへの投資拡大や研究開発を強化し、付加価値創出力、競争優位性を高めていきます。 ※人事戦略及び人的資本への投資については、2「サステナビリティに関する考え方及び取組」(5)人的資本、多様性をご参照ください。 ―当社及びグループのDX― 当社グループは「Next Design 2030」の実現に向け、DXを、経営戦略を支える変革の加速装置と位置づけています。意思決定の高度化、業務効率化、組織風土改革を一体的に推進し、その成果を企業価値の向上につなげます。併せて、DXを安全・安心な環境で推進するため、セキュリティ体制の強化にも取り組んでいます。 1.攻めのDX : データ活用により、迅速かつ高度な意思決定を実現 社内外のデータを収集・加工し、可視化・共有・意思決定までを一貫してつなぐダッシュボードの構築・活用を進めています。従来分かれていたプロセスを見直し、データをタイムリーに活用できる環境を整備し、データ収集から資料作成・共有までの工数を削減するとともに、意思決定の迅速化と精度向上を図ります。 2.支えるDX : 生成AI活用により、業務効率と生産性を向上 生成AI「YuMe*ChatAI」の活用を通じて、日常業務の効率化と生産性向上を進めており、文章作成・要約、問い合わせ対応、業務手順の確認等、幅広い業務で活用を進めています。 また、グループ会社へ展開し、業務効率化事例の蓄積と横展開を通じて、継続的な改善と新たな価値創出につなげています。 3.拡げるDX : 共通基盤により、組織横断の連携と一体感を強化 共通のポータルサイト「YuMe*Portal」を構築し、グループ経営方針や当社各部門・グループ会社の取組みを共有する基盤として活用を進めています。社長メッセージ、部門ポータル、社内SNS等を通じ、経営方針や各部門の取組みをタイムリーに共有し、知見や事例を共有する双方向のコミュニケーションを促進することにより、組織全体の変革実行力を高めています。 4.守るDX : セキュリティ強化により、安全・安定的な事業運営を実現 DXを推進する前提として、セキュリティリスク低減と事業継続に向けた取組みを強化しています。サイバーインシデントを未然に防ぐため、グループITガバナンスを推進し、セキュリティアセスメントによる評価・改善に加え、標的型攻撃メール訓練による意識向上と対応力強化、セキュリティ教育を進めています。 また、インシデント発生時への対応として、CSIRT※を中心とした対応体制の構築、監視・対応計画の策定、IT-BCP訓練の実施等を行なっています。リスクを可視化し、対応手順を確認・改善することで、サイバーリスクの低減と安全・安定的な事業運営を図っています。 ※企業や組織内で情報セキュリティ上の問題(インシデント)が発生した際に、被害の最小化、原因究明、復旧支援、再発防止策の実施等を担う専門チーム ④ 事業戦略の進捗 ア.目標とする経営指標に対する進捗 目標とする経営指標に対し、「Next Design 2030」の初年度となる当年度の進捗状況は以下のとおりです。 資産売却を除く調整後ROEは5.8%でした。2030年度の目標9.0%の達成に向け、「Next Design 2030」の戦略・施策を着実に進めます。 2030年度の営業利益目標350億円に対して、2025年度の営業利益実績は182億円で、期初計画の190億円を下回りました。主な要因は価格改定により利益率は高くなった一方で、想定以上に物量が減少したためです。ただし、上期に減少した物量が下期には回復基調となっていることから、年度後半は前年対比で増益となっています。 「Next Design 2030」の重要な「7つの戦略課題」に関するKPIも、取締役会にて進捗を確認し、計画達成に向け、課題の分析や具体的な対応施策についての検討を行なっています。2025年度は国内・海外ともに期初計画を下回りましたが「Next Design 2030」のテーマである「アセットの大変革」は着実に実行しており、事業ポートフォリオ変革を推進し、目標とする経営指標の達成に努めます。 ※セグメント別の収支分析は4.経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析をご参照ください。 イ.事業戦略:海外戦略 事業戦略上ポイントとなる海外戦略については、KPI達成に向けて2026年度も更なる収益拡大に取り組んでいます。 機能性素材は必要な原材料確保に目途が立ち、今後、市場参入・拡大により、大きく成長可能なカテゴリーと考えています。 粉ミルクは2025年4月から雪印オーストラリア㈱の製造部門をBega社との合弁事業に移管し、ファブレス化を進めています。また、同時に雪印ビーンスターク㈱群馬工場でCodex規格品の生産体制を整え、国産品による海外展開で粉ミルク事業の再拡大を進めます。 チーズは雪印メグミルクインドネシア㈱での生産体制の最適化と独自性の高い業務用チーズのインドネシア国内での拡販、さらに輸出の拡大を図ります。 ベトナムでは2026年6月よりプロセスチーズ工場が稼働する予定です。先行して進めている日本製品の輸出販売と合わせて、現地営業体制の構築及びユーザー開拓により販路拡大を進めています。 ⑤ キャッシュアロケーション、資本政策、資産効率改善の進捗 ア.キャッシュアロケーション及び投資方針 「Next Design 2030」におけるキャッシュアロケーションに基づき、投資方針は投資の目的に応じた「基盤投資」、「フロンティア投資」、「戦略投資」の三つのカテゴリーに区分し、投資配分を設定して、個々の案件を決定しています。 また、企業としての成長を加速し、調整後ROE9.0%の早期達成に向けた有効手段として、当社グループとのシナジーや事業領域拡大が見込まれる分野等に対し、積極的にM&Aを活用します。 イ.株主還元及び資本効率改善について 財務の基本方針として、財務の健全性を維持したうえで、営業キャッシュ・フローやBSマネジメント、有利子負債活用によって基盤・成長投資を実施し、安定配当と機動的な自己株式の取得を行ない、株主還元も強化します。 資本政策では、株価、資本構成の状況や成長投資資金需要を考慮しながら、資本効率向上に向けて、機動的に自己株式を取得します。2025年度は200億円の自己株式の取得を実施し、全額消却しました。2026年度も、今後のキャッシュ・フローを踏まえ、100億円の自己株式取得枠を設定しています。 また、配当方針として、配当下限を100円に設定し、資産売却益を除く配当性向は40%以上としています。資本構成は、ネットD/Eレシオ0.5を目安とし、投資の状況に合わせ段階的に最適化します。 資産効率の改善により、2021年度に20%以上あった政策保有株式の純資産比率は、2025年度には8.9%へ縮減しました。今後も工場再編や本社移転等により遊休となった資産は基本的に売却し、アセットライトを進めます。 (3) 次期の経営環境及び優先的に対処すべき課題 今後のわが国経済の見通しにつきましては、景気は緩やかな回復基調にあるものの、中東情勢の影響や米国の通商政策をめぐる動向を注視する必要があります。また、金融資本市場の変動等が国内に及ぼす影響に十分注意する必要があります。 食品業界においては、インバウンドや個人消費の持ち直しによる外食需要の増加や、健康志向の高まりによる高付加価値商品の開発等で堅調な市場拡大が期待されます。一方で、原材料価格や輸送コスト等の上昇といった厳しい経営環境が継続することが想定されます。 酪農乳業界においては、価格改定の影響等により、牛乳類の消費量は前年を下回る状況が続いています。一方で、2026年度は生乳生産量の減少が見込まれ、脱脂粉乳の生産量は前年割れに転じる見込みであるものの、需要低迷により在庫数量は増大することが見込まれています。 そのような環境下において、当社グループは「Next Design 2030」の2年目にあたる2026年度の経営方針を「BEYOND BORDERS.」とし、以下の重要な施策に取り組みます。
事業等のリスク7,640字を開く

会社が自認するリスクの一覧

3 【事業等のリスク】 有価証券報告書に記載した事業の状況、経理の状況等に関する事項のうち、投資者の判断に重要な影響を及ぼす可能性のある事項には、以下のようなものがあります。なお、以下の記載における将来に関する事項は、当連結会計年度の末日現在において当社グループが判断したものであります。 なお、当社グループは、以下のような経営および事業リスクの発生の可能性を認識したうえで、発生の回避及び発生した場合の対応に努める所存です。 (1)酪農乳業界について [リスク①]当社グループの主要原料である生乳については、「畜産経営の安定に関する法律」に基づき、加工原料乳生産者補給金の交付対象数量や単価等が定められております。これらの見直しや変更が行われた場合、当社グループの原料調達等に影響を及ぼす可能性があります。    [対処方針]当社グループは、これまで同様、国内酪農に軸足を置き、酪農生産への貢献を果たすとともに、乳資源の国際化を視野に入れ、国産牛乳・乳製品の価値向上による国産生乳の需要維持に取り組む一方、関税水準の引き下げに伴う乳製品輸入で得られるメリットの最大限の活用を検討していきます。 [リスク②]乳製品の輸入には国内農業保護を目的とした関税制度が設けられております。しかし、WTO(世界貿易機関)農業交渉やFTA(自由貿易協定)・EPA(経済連携協定)等の交渉および発効によって乳製品の関税水準が引き下げられた場合、当社グループの乳製品販売に影響を及ぼす可能性があります。一方で、原材料調達価格が下がるなどのメリットが生じる可能性もあります。 (2)需給変動について [リスク①]当社グループの主要原料である生乳の需給は、これまでも過剰と逼迫を繰り返しております。過剰の場合には乳製品在庫の増加によって、販売競争が激化するとともに、生産者団体の計画的減産等によって生産基盤が弱体化し、長期的な調達量に影響が生じる可能性があります。一方、逼迫の場合には原料調達不足により製造量が減少し、販売機会の喪失や生産効率が低下する可能性があります。    [対処方針]当社グループは、牛乳・乳製品の需要拡大を通じて国内酪農生産の基盤強化と持続的発展に貢献していきます。また、需給変動による収益への影響の軽減に向けて、事業ポートフォリオを再編し、収益基盤の複数化とその確立に取り組むとともに、継続的なプロダクトミックスの改善による収益力の強化、および効率的な生産体制の確立に取り組んでいます。 [リスク②]乳製品や飼料原料の国際市況は、世界経済の変動等による需要の増減や、旱魃等の異常気象による飼料作物の不作に伴う供給減少等の影響を受け、大きく変動する可能性があります。国際的に乳製品や飼料用原料の需給が逼迫した場合、乳製品や配合飼料等の原料の調達が困難となり、価格が高騰するおそれがあります。一方、需給が緩和した場合には、安価な輸入乳製品の流入による国産乳製品の需要減少や国内飼料価格の下落を招き、当社グループの業績に悪影響を及ぼす可能性があります。なお、配合飼料価格が上昇した場合には、配合飼料価格安定制度に基づき畜産経営者に対する価格補てん措置が講じられます。その結果としてメーカー拠出金が増加した場合は、当社グループの業績に悪影響を及ぼす可能性があります。 (3)家畜伝染病について [リスク①]当社グループの主要原料である生乳は、酪農生産者から工場で受け入れる際に検査しています。しかし、受け入れ後に搾乳した牛が法令で定める家畜伝染病に感染していたことが判明した場合には、法令等に従い、当該生乳または当該生乳を原材料とする製品を廃棄します。この廃棄量が多量となった場合、当社グループの業績に悪影響を及ぼす可能性があります。    [対処方針①]家畜伝染病等が流行した場合は、当社にて定める「家畜伝染病対応要領」に従い、行政・生産者団体と連携し、迅速な情報収集を行ない、法令や「MSQS(MEGMILK SNOWBRAND Quality Assurance System)」等に則り、適切な対応を行ないます。※「MSQS(MEGMILK SNOWBRAND Quality Assurance System)」とは、品質保証に関して世界標準の品質マネジメントシステムであるISO9001およびHACCP(Hazard Analysis and Critical Control Point)の考え方を取り入れ、当社が独自に構築した品質保証システムです。 [リスク②]家畜伝染病が発生した場合、風評被害などにより国内の生乳を使用した商品の消費が減少する可能性があります。また、当該伝染病の対応により乳牛が淘汰された場合、飼養頭数の減少に伴う生乳生産量の減少や飼料需要の減退による飼料販売の減少等により当社グループの業績に悪影響を及ぼす可能性があります。    [対処方針②]風評については、一般社団法人Jミルクをはじめとした業界団体を通じ、正確な情報提供に努めていきます。 (4)市場規模の縮小等について [リスク①]日本においては少子高齢化の進展により人口減少傾向にあり、当社グループが対象とする市場が縮小してきております。また、急激な経済状況の後退や物価の高騰などが発生した場合、消費意欲の減退などによる市場縮小の可能性があります。こうした市場の縮小は、当社グループの商品販売に影響を及ぼす可能性があります。その他、畜産市場において飼養頭数が減少した場合、飼料や飼料作物種子の販売に悪影響を及ぼす可能性があります。   [対処方針①]当社グループは、事業ポートフォリオを適切に見直し、機能を訴求する商品や高付加価値商品の開発強化、販売拡大により、国内事業の収益基盤の強化・確立を目指します。また、海外の生産拠点の活用によりチーズを中心に販売物量を拡大し、ボーダレス展開を加速することで、海外事業の強化を図っています。 [リスク②]飲料・デザート類は、天候の影響を受ける可能性があります。特に、天候不順や、夏場の気温が低く推移した場合には、売上高が減少し、当社グループの飲料・デザート類の業績に悪影響を及ぼす可能性があります。    [対処方針②]当社グループでは、需給変動による収益への影響の軽減に向けて、事業ポートフォリオを再編し、収益基盤の複数化とその確立に取り組むとともに、継続的なプロダクトミックスの改善による収益力の強化、および効率的な生産体制の確立に取り組んでいます。 (5)販売先の寡占化とメーカー同士の競合の激化について [リスク①]当社グループの製品は量販店中心に販売していますが、量販店を含む流通業界においては再編・淘汰が進み、流通業者の寡占化および大規模化が進展しております。この結果、特定の販売先の仕入れ・販売施策の変更および販売先の業績の動向が当社グループの業績に影響を及ぼす可能性があります。    [対処方針]当社は、メーカーとして「ものづくり」の強化と新たな価値の創造に取り組むことで、商品開発力の強化とともに、商品を通じた価値の提供を目指します。併せて、当社グループは新たな収益機会の創出に向けて、通販チャネルを通じた機能性食品事業の規模の拡大、および利益の創出に取り組んでいます。 [リスク②]乳業・食品業界においては大手メーカー同士の経営統合や中小メーカーの再編・淘汰が進展し、規模拡大と事業領域の拡大が進んでおります。この結果、当社グループの事業領域への他業界からの新規参入や、メーカー間の商品開発・価格競争の一層の激化等が想定され、当社グループの業績に悪影響を及ぼす可能性があります。 (6)食品の安全性について [リスク①]食品業界においては、食品の安全性や品質保証が強く求められております。仮に品質問題が生じた場合には、自主的あるいは食品衛生法等の法令に基づく商品の回収や工場の操業停止、製造物責任(PL)法に基づく責務の負担等により当社グループの業績に悪影響が生じる可能性があります。さらにこれらの事態の発生は、当社グループの社会的信用にも悪影響を与える可能性があります。     [対処方針]当社グループは、独自の品質保証システム「MSQS(MEGMILK SNOWBRAND Quality Assurance System)」を構築するとともに、GFSI(Global Food Safety Initiative)に認定された国際的な食品安全スキームの認証取得を推進し、徹底した品質管理を行なっています。また、風評については、一般社団法人Jミルクをはじめとした業界団体を通じ、正確な情報提供に努めていきます。 [リスク②]当社グループ固有の品質問題のみならず、国内外において、健康に影響を及ぼす物質の混入、家畜伝染病等の食品に関する品質問題や健康問題などが発生した場合、さらには問題発生の有無にかかわらずこれらに関する風評が拡大した場合には、当社グループの売上に影響を及ぼし、この結果として業績に悪影響を及ぼす可能性があります。 (7)法規制について [リスク①]当社グループの販売する乳製品を始めとした食品や乳児用調製粉乳、保健機能食品は、「食品衛生法」の他、「乳及び乳製品の成分規格等に関する命令」、「健康増進法」、「医薬品、医療機器等の品質、有効性及び安全性の確保等に関する法律」、「食品表示法」等により成分規格や製造方法、商品表示方法等について法規制を受けております。飼料・種苗は、「飼料安全法」、「種苗法」、「農薬取締法」、「家畜伝染病予防法」等の法規制を受けております。仮に製造工程等におけるトラブルや表示の不備等による規制への抵触が発生した場合には、製品の廃棄・回収コストの発生や社会的な信用力の低下により当社グループの業績に悪影響を及ぼす可能性があります。    [対処方針①]当社グループは、「雪印メグミルクグループ 企業行動憲章」のもと、「グループサステナビリティ方針」等のグループ方針に基づき、各社行動基準、関連諸規定を定め、法令を遵守し、製造工程管理や品質管理、適正表示等に努めています。 [リスク②]法令の改正がなされた場合には、これまでの成分規格や製造方法等が認められなくなる可能性があります。新しい成分規格や製造方法等に対応するためのコストが発生し、当社グループの業績に悪影響を及ぼす可能性があります。    [対処方針②]法令改正への対応は、適切に行なうとともに、生産性向上などコスト吸収に取り組んでいます。各省庁をはじめとした行政機関等で情報更新などの発表がある場合には、速やかに従業員へ周知し、正確な情報提供に努めていきます。 [リスク③]「働き方改革を推進するための関係法律の整備に関する法律」の施行等により、貨物自動車運送事業に従事する運転者一人当たりの労働時間が減少することで、走行距離の短縮が見込まれます。慢性的な人材不足が続く運送・物流業において、特に長距離輸送に係る輸送力の確保が一層困難となる可能性があり、運賃の上昇や車両手配の制約の強まり等により、当社の物流委託費の増加、配送遅延・欠品の発生、コスト増や配送能力の低下による売上機会の損失につながる可能性があります。   [対処方針③]当社グループは、商品外装の検討を含め、効率的なパレット積載の検討とパレット輸送化を推進しています。さらに、物流事業者と連携し、長距離輸送のモーダルシフト化や中継運行を進めています。加えて、輸配送ルートの見直しや車両稼働台数の削減等により、輸配送の効率化を図っています。併せて、賞味期限の延長に取り組んでおり、取引先との納品条件や付帯作業時間等も見直し、トラックドライバーの労働負荷の低減を進めています。これらを通じて、安定的かつ持続可能な物流体制の構築に努めています。 (8)個人情報保護について [リスク]予期せぬ事態により個人情報の流出などが発生した場合には、社会的信用の低下などにより、当社グループの業績に悪影響を及ぼす可能性があります。    [対処方針]当社グループは、グループ各社が保有する個人情報の保護・管理について、「個人情報保護方針」および関連諸規定を定めるとともに、従業員教育などを通じ、厳正な管理に努めています。 (9)知的財産について [リスク]当社グループは、研究開発を始めその事業活動において、当社グループが保有している、または使用許諾を受けている種々の知的財産を活用しています。当社グループが第三者の知的財産権を侵害しているとの予期せぬ警告や訴えを受けるおそれ、および第三者に当社保有の知的財産権を無断で使用されるおそれがあります。その場合、第三者との交渉・訴訟活動等やその結果が当社グループの業績に悪影響を及ぼす可能性があります。    [対処方針]当社グループは、第三者の知的財産権を尊重し、関連諸規定を定め遵守することにより、第三者の知的財産権を侵害することのないよう努めるとともに、確認を行なっています。また、当社グループの保有する知的財産については、適切に管理する体制を整え、第三者による知的財産権の侵害リスクのモニタリングを行なっています。当社グループまたは第三者の知的財産権にかかるリスクが顕在化した場合には、必要に応じて社外の弁護士などと協力し、事業への影響を最小限に留めるように対応します。 (10)人権に関するリスクについて 「第2 事業の状況 2 サステナビリティに関する考え方及び取組 (4)人権尊重の取組み」を参照ください。 (11)大規模な地震・火災等の発生および感染症の流行について [リスク①]地震・火災・風水害により、生産事業拠点の長期間操業停止等、当社グループのサプライチェーンに深刻な影響を及ぼす事態に陥った場合は、経営や事業活動に深刻な損失を被る可能性があります。    [対処方針]当社グループは、災害に備えて事業継続計画(BCP)を整備するとともに継続的な訓練を重ね、災害発生時には計画に基づき事業継続に努めます。また、感染症流行に備えて、社会一般に流行の兆しが現れた段階で、従業員に感染予防に向けた衛生管理の徹底を周知し、事業継続に努めます。 [リスク②]当社グループの事業所内で感染症が拡大した場合には、事業活動に必要な要員確保に支障が生じ、事業所の閉鎖や事業の縮小等、経営や事業活動に深刻な損失を被る可能性があります。 (12)環境に関するリスクについて 「第2 事業の状況 2 サステナビリティに関する考え方及び取組 (2)気候変動への対応」を参照ください。 (13)資金調達について [リスク]当社グループは、金融機関からの借り入れ、社債発行による資金調達を行なっていますが、金融市場環境に変化があった場合に、資金調達に影響を及ぼす可能性があります。また、当社グループの業績悪化等により資金調達コストが上昇した場合、資金調達に悪影響を及ぼす可能性があります。    [対処方針]当社グループは、長期と短期のバランスを勘案しながら、低コストかつ安定的に資金を確保するよう努めています。また、現預金残高に加え、金融機関とコミットメントライン契約および当座貸越契約を締結するなど、十分な資金の流動性を確保しています。 (14)為替レートの変動について [リスク]当社グループは、一部の原材料および商品を海外から調達していることから、為替レートの変動の影響を受ける可能性があります。一般に、他の通貨に対する円安は当社グループに悪影響を及ぼし、円高は当社グループに好影響をもたらします。    [対処方針]当社グループは、為替予約や外貨決済により、為替レートの変動の影響を低減するように努めています。 (15)情報システムについて [リスク]当社グループでは、原材料の発注、製品の製造、商品の受注、経理処理等、事業全般にわたり情報システムを活用しています。停電、災害、ソフトウェアや機器の欠陥、コンピュータウイルスの感染、不正アクセス等予想の範囲を超えた出来事により、情報システムの停止または一時的な混乱、内部情報の消失、漏洩、改ざん等のリスクがあります。このような事態が発生した場合には、事業の一時的な停止や社会的信用の失墜等により当社グループの業績に悪影響を及ぼす可能性があります。    [対処方針]当社グループは、情報システムを適切に運営するため、「グループ情報セキュリティ基本方針」および関連諸規定を定めた上で、事業継続計画(BCP)を策定し、適切なセキュリティ対策を実施しています。また、従業員教育を行ない、リスクの軽減に努めています。 (16)人材に関するリスクについて 「第2 事業の状況 2 サステナビリティに関する考え方及び取組 (5)人的資本、多様性」を参照ください。 (17)その他のリスク [リスク①]国内外の政治・経済情勢の変化や国際的な緊張の高まり等により、物流の停滞、原材料等の調達制約、調達コストやエネルギー価格の上昇、為替変動等が生じる可能性があります。長引く国際情勢の不安定化は、当社グループの事業運営、業績および財政状態に影響を及ぼす可能性があります。また、海外における事業活動や取引、人的往来等が制限されることにより、事業計画の見直しや業務遂行上の制約が生じる可能性もあります。     [対処方針①]当社グループは、事業継続に影響を及ぼす各種リスクに対応するため、災害や事故等を想定した事業継続計画(BCP)および危機管理体制を整備し、地政学的リスクについても、当該枠組みを活用して対応しています。具体的には、国内外の情勢に関する情報収集および動向把握を継続的に行い、事業への影響が想定される場合には、関係部署間で連携のうえ、業務の優先順位付けや調達・物流面での対応方針の検討等を行い、影響の最小化に努めていきます。また、従業員の安全確保を重要な経営課題の一つとして位置付け、海外における活動については、状況を踏まえた適切な判断を行います。今後も、不確実性を伴う外部環境の変化に対し、既存の体制を基盤として、適切な対応を継続していきます。 [リスク②]上記以外にも事業活動を行なううえで、経済情勢の変化に伴うリスクやコンプライアンスに関するリスクなど、様々なリスクが当社グループの業績に影響を及ぼす可能性があります。    [対処方針②]当社グループは、こうしたリスクを回避、またはその影響を最小限に抑えるため、リスク管理体制の強化に取り組んでいます。
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業績がなぜこうなったかの経営陣の説明

4 【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】 (1) 経営成績等の状況の概要 当連結会計年度における当社グループ(当社、連結子会社及び持分法適用会社)の財政状態、経営成績及びキャッシュ・フロー(以下「経営成績等」という。)の状況の概要は次のとおりであります。 なお、2026年3月末では、子会社31社および関連会社15社となります。 ① 財政状態及び経営成績の状況 〈連結経営成績〉 2025年3月期   2026年3月期   増減率(%) 売上高(百万円)   615,819   615,761   △0.0 営業利益(百万円)   19,125   18,266   △4.5 経常利益(百万円)   20,262   20,486   1.1 税金等調整前当期純利益(百万円)   18,516   45,737   147.0 親会社株主に帰属する当期純利益(百万円)   13,904   32,897   136.6 1株当たり当期純利益(円)   205.93   524.82   154.9 〈セグメント別概況〉 売上高(注)1   営業利益又は営業損失 2025年3月期(百万円)   2026年3月期(百万円)   増減率(%)   2025年3月期(百万円)   2026年3月期(百万円)   増減率(%) 乳製品   263,324   268,428   1.9   10,405   10,515   1.1 飲料・デザート類   264,326   260,271   △1.5   5,653   3,905   △30.9 飼料・種苗   48,485   47,942   △1.1   363   710   95.3 その他 (注)2   39,683   39,118   △1.4   2,676   3,346   25.0 合計   615,819   615,761   △0.0   19,099   18,478   △3.3 調整額   -   -   -   25   △211   - 全社連結合計   615,819   615,761   △0.0   19,125   18,266   △4.5 (注) 1.報告セグメントの売上高は、主に「商品または製品の販売に係る収益」によるものです。 2.「その他」の区分は、報告セグメントに含まれない事業セグメントであり、共同配送センター事業および不動産賃貸事業等が含まれます。売上高は、主に「配送サービスに係る収益」によるものです。 当連結会計年度の財政状態は次のとおりです。   (単位:百万円) 区分   2025年3月期末   2026年3月期末   増減金額   主な増減理由 資 産   431,073   426,820   △4,252   現金及び預金△7,332受取手形及び売掛金2,620商品及び製品2,870原材料及び貯蔵品4,257建物及び構築物(純額)5,586機械装置及び運搬具(純額)3,879投資有価証券△21,072 負 債   183,035   186,078   3,042   未払法人税等11,048繰延税金負債△7,300 純資産   248,037   240,741   △7,295   資本剰余金△17,029 利益剰余金25,860その他有価証券評価差額金△13,722 ② キャッシュ・フローの状況 当連結会計年度における活動毎のキャッシュ・フローの状況は以下のとおりです。 (単位:百万円) 区分   2025年3月期   2026年3月期   増減金額   主な増減理由 営業活動によるキャッシュ・フロー   21,100   22,897   1,797   税金等調整前当期純利益27,220投資有価証券売却損益(△は益)△30,039法人税等の支払額8,748 投資活動によるキャッシュ・フロー   △18,512   7,067   25,579   有形及び無形固定資産の取得による支出△6,357投資有価証券売却による収入31,333 財務活動によるキャッシュ・フロー   △10,375   △37,348   △26,973   長期借入金の返済による支出△6,407自己株式の取得による支出△19,739 現金及び現金同等物の期末残高   21,319   13,998   △7,320   ― ③ 生産、受注及び販売の実績 ア.生産実績 当連結会計年度の生産実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。 セグメントの名称   金額(百万円)   前年同期比(%) 乳製品   212,597   101.9 飲料・デザート類   215,918   100.3 飼料・種苗   38,249   97.3 合計   466,765   100.7 (注) 1.金額は、販売価格になり、セグメント間の内部振替前の数値になります。 イ.受注実績 当社グループ(当社および連結子会社)は一部受注生産を行なっていますが、金額に重要性がないため、記載を省略しています。 ウ.販売実績 当連結会計年度の販売実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。 セグメントの名称   金額(百万円)   前年同期比(%) 乳製品   268,428   101.9 飲料・デザート類   260,271   98.5 飼料・種苗   47,942   98.9 報告セグメント計   576,642   100.1 その他   39,118   98.6 合計   615,761   100.0 (注) 1.セグメント間の取引については相殺消去しています。 2.前連結会計年度および当連結会計年度の主な相手先別の販売実績および当該販売実績の総販売実績に対する割合は次のとおりであります。 相手先   前連結会計年度(自  2024年4月1日  至  2025年3月31日)   当連結会計年度(自  2025年4月1日  至  2026年3月31日) 販売高(百万円)   割合(%)   販売高(百万円)   割合(%) ㈱セブン-イレブン・ジャパン   152,485   24.8   152,386   24.7 ㈱日本アクセス   122,230   19.8   125,294   20.3 (2) 経営者の視点による経営成績等の状況に関する分析・検討内容 経営者の視点による当社グループの経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容は次のとおりであります。なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において判断したものです。当社グループの経営成績に重要な影響を与える要因については「第2 事業の状況 3 事業等のリスク」に記載のとおりです。 ① 当連結会計年度の経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容 当期のわが国経済は、緩やかに回復しています。先行きについては、雇用・所得環境の改善や各種政策の効果が緩やかな回復を支えることが期待されるものの、中東情勢の影響や米国の通商政策をめぐる動向を注視する必要があります。また、金融資本市場の変動等の影響にも引き続き注意が必要です。 このような状況において、当社グループは新たな経営計画として「Next Design 2030」を策定いたしました。 「Next Design 2030」では「雪印メグミルクアセットの大変革」をテーマに掲げ、事業戦略の4つの柱として「成長の果実の育成と収穫」「乳の産業価値を高める構造の変革」「リジェネラティブな酪農の実現」「社会とのつながりの進化」を掲げ、取り組んでいます。そのスタートの年となる2025 年度は経営方針を「Brand-NEW」とし、新しいCIの浸透活動を通じたブランド力の強化(Brand-NEW“BRAND”)と、事業ポートフォリオ改革に向けた新しい経営基盤への変革(Brand-NEW“BASIS”)の二つの重点取組みに基づく各種施策を推進しました。 当連結会計年度の連結経営成績は次のとおりです。 当社グループの連結売上高は615,761百万円(前年同期比0.0%減)、営業利益18,266百万円(前年同期比4.5%減)、経常利益20,486百万円(前年同期比1.1%増)、親会社株主に帰属する当期純利益は、32,897百万円(前年同期比136.6%増)となりました。 セグメントごとの財政状態及び経営成績の状況に関する認識及び分析・検討内容は次のとおりです。 なお、売上高につきましては、外部顧客に対する金額を記載しています。 〈乳製品〉 当セグメントには、乳製品(チーズ、バター、粉乳等)、油脂、機能性食品、粉ミルク等の製造・販売が含まれます。 売上高は268,428百万円(前年同期比1.9%増)、営業利益は10,515百万円(前年同期比1.1%増)となりました。 (売上高の状況) バターは、価格改定を実施したことに加え、底堅い需要により販売物量を維持しました。年間を通じて好調に推移し、前年を上回りました。 油脂は、バター系商品を中心に値ごろ感のある中容量タイプが伸長し、堅調に推移しました。 チーズは、各種プロモーション活動や店頭での露出強化等により、主力の「さけるチーズ」が過去最高の売上高を記録しましたが、価格改定の影響等によって販売物量が減少し、チーズ全体では前年を下回りました。 (営業利益の状況) コストアップに対応するために、一時的な販売物量への影響が懸念される中でも価格改定を断行しました。各種プロモーション活動等も積極的に推進し、前年を上回りました。 〈飲料・デザート類〉 当セグメントには、飲料(牛乳類、果汁飲料等)、ヨーグルト、デザートの製造・販売が含まれます。 売上高は260,271百万円(前年同期比1.5%減)、営業利益は3,905百万円(前年同期比30.9%減)となりました。 (売上高の状況) 飲料は、機能性表示食品の「MBPドリンク」シリーズが前年を上回った他、ライフスタイルに合わせて容量を選択できる新商品「雪印メグミルクおいしい牛乳750ml」を発売しましたが、価格改定の影響等による物量の減少や、2025年3月をもって「農協野菜Days 1000ml」の販売を終了した影響等もあり、飲料全体では前年を下回りました。 ヨーグルトは、「恵megumiガセリ菌SP株ドリンクヨーグルト」が、各種プロモーション活動の後押しもあり、前年を上回りました。「牧場の朝ヨーグルト」等のファミリーユース商品や、小容量タイプの「プルーンFe 1日分の鉄分 のむヨーグルト」等も堅調に推移し、ヨーグルト全体でも前年を上回りました。 デザート・生クリームは、デザートの主力である「クリーム&」シリーズや、業務用生クリームが堅調に推移し、前年を上回りました。 (営業利益の状況) コストアップに対応した価格改定や、各種プロモーション活動を積極的に推進したものの、販売物量の減少の影響等により、前年を下回りました。 〈飼料・種苗〉 当セグメントには、牛用飼料、牧草・飼料作物種子、野菜種子の製造・販売、造園事業が含まれます。 売上高は47,942百万円(前年同期比1.1%減)、営業利益は710百万円(前年同期比95.3%増)となりました。 (売上高の状況) 配合飼料の販売単価下落による減収が主な要因となり、当セグメント全体で前年を下回りました。 (営業利益の状況) 売上高は減少したものの、原価低減による粗利益増により増益となりました。 〈その他〉 当セグメントには、共同配送センター事業、不動産賃貸事業等が含まれます。 売上高は39,118百万円(前年同期比1.4%減)、営業利益は3,346百万円(前年同期比25.0%増)となりました。 ② キャッシュ・フローの状況の分析・検討内容並びに資本の財源及び資金の流動性に係る情報 キャッシュ・フローの状況につきましては、「(1) 経営成績等の状況の概要 ② キャッシュ・フローの状況」に記載しています。 キャッシュ・フロー関連指標の推移は以下のとおりです。 キャッシュ・フロー関連指標の推移 決算年月   2024年3月期   2025年3月期   2026年3月期 自己資本比率(%)   53.8   56.8   55.7 時価ベースの自己資本比率(%)   42.7   40.1   46.0 キャッシュ・フロー対有利子負債比率(年)   1.9   2.6   2.0 インタレスト・カバレッジ・レシオ(倍)   82.6   57.1   57.2 ※自己資本比率:自己資本/総資産 時価ベースの自己資本比率:株式時価総額/総資産 キャッシュ・フロー対有利子負債比率:有利子負債/キャッシュ・フロー インタレスト・カバレッジ・レシオ:キャッシュ・フロー/利息の支払額 (注) 1.各指標はいずれも連結ベースの財務数値により計算しています。 2.株式時価総額は自己株式を除く発行済株式数をベースに計算しています。 3.キャッシュ・フローは連結キャッシュ・フロー計算書の営業活動によるキャッシュ・フローを使用しています。有利子負債は、連結貸借対照表に計上されている負債のうち利子を支払っている負債を対象としています。 〈資金需要の動向〉 当社グループの主な資金需要は、新経営計画「Next Design 2030」におけるキャッシュアロケーションに基づき、投資の目的に応じて、「基盤投資」「フロンティア投資」「戦略投資」に区分し、決定していきます。 〈資金調達の方法〉 当社グループは、運転資金、投資資金についてはまず営業キャッシュ・フローで獲得した資金を投入し、不足分については金融機関からの借入、社債の発行および資産売却等により資金調達を実施します。営業キャッシュ・フローを基礎とし、資産売却の活用および有利子負債の機動的な活用により、投資計画の着実な遂行を図ります。外部からの資金調達につきましては、外部格付A格維持を前提に、ネットD/Eレシオ0.5を目安として、投資状況に合わせて資本構成を最適化していきます。 なお、当連結会計年度においては、「Next Design 2030」のキャッシュアロケーションに基づき政策保有株式などの資産売却を行い、基盤・戦略投資等に充当しました。 資金の流動性につきましては、現預金に加え、金融機関とコミットメントライン契約および当座貸越契約を締結し、十分な資金を確保します。また、グループ各社における資金効率の向上と金融費用の削減を目的として、CMS(キャッシュマネジメントシステム)を含むグループファイナンス制度を導入しています。 ③ 重要な会計方針及び見積り 当社グループの連結財務諸表は、わが国において一般に公正妥当と認められている会計基準に基づき作成しています。 連結財務諸表を作成する際には、一部について見積りや仮定を用いることが必要になりますが、これらは期末日における資産・負債の金額および開示期間の収益・費用の金額に影響を与えます。見積りや仮定を行なう場合は、その時点で入手できる事実に基づき、可能な限り客観的に実施することを目指していますが、実際の結果とは異なる場合もあります。 重要な会計方針及び見積りの詳細につきましては、「第5 経理の状況 1 連結財務諸表等 連結財務諸表注記 (重要な会計上の見積り)」に記載のとおりです。

EDINET提出の有価証券報告書から自動抽出。表は文字起こしのため崩れることがあります。

開示資料

出典

このページの財務・役員・株主等のデータは、金融庁EDINETに提出された開示書類から自動抽出しています。会計基準は JapanGAAP

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