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日経平均64,325.64-1,890NYダウ52,980.73+214ドル円158.84-1NASDAQ26,208.82+109S&P 5007,666.58+35SOX 指数11,332.81+449/2終値

日本新薬

Nippon Shinyaku Co.,Ltd.4516 · Prime · 医薬品

医療用医薬品と機能食品の2本柱。希少疾病向けバイオ医薬にも注力する中堅製薬企業

概要

日本新薬は、1911年に京都で創業した中堅製薬企業である。泌尿器科・がん領域を中心に、前立腺肥大症治療薬や抗がん剤で高いシェアを持つ。肺高血圧症治療剤「ウプトラビ」が収益の柱であり、後発品戦略も展開する。2026年3月期の売上収益は1,708億円、営業利益355億円、営業利益率20.8%と高収益を達成。従業員2,309人。機能食品事業も手掛ける。

医薬品事業と機能食品事業の二本柱

日本新薬グループは、医薬品事業と機能食品事業の二つの報告セグメントで構成される。医薬品事業は売上収益の約87%を占め、当社と子会社シオエ製薬が製造販売を行う。主力製品は肺動脈性肺高血圧症治療剤「ウプトラビ」、Dravet症候群・Lennox-Gastaut症候群治療剤「フィンテプラ」、前立腺癌治療剤「アーリーダ」である。機能食品事業は売上の約13%を占め、サプリメントやプロテイン製剤などを扱い、タジマ食品工業が受託製造を担当する。その他事業として、日本新薬アドバンスがビジネスサポートや保険代理店業務を行う。

製品売上に依存する収益構造と高収益体質

同社の収益は、希少疾患向け医薬品の売上と、それらの海外導出に伴うロイヤリティ収入に大きく依存する。2026年3月期の売上収益1,708億円のうち、営業利益355億円、営業利益率20.8%と高収益体質を維持している。研究開発費を積極的に投資し、2026年3月期も売上高比で10%超の水準を続ける。一方、薬価改訂や後発品の影響を受けるため、安定した収益確保のためには新製品の継続的な上市が不可欠である。

日本・米国・中国を結ぶグローバル展開

国内では京都市に本社を置き、小田原総合製剤工場で固形製剤を生産する。海外では、米国子会社NS Pharmaが臨床開発と販売・導出入業務を担当し、マサチューセッツ州ケンブリッジにオフィスを持つ。中国では北京艾努愛世医薬科技有限公司と天津艾努愛世医薬有限公司が業務支援と販売を行う。売上収益の約33%はジョンソン・エンド・ジョンソン社向けの出荷・ロイヤリティであり、同社との関係が極めて重要である。

連結子会社6社から成るグループ体制

日本新薬グループは、当社と6社の連結子会社で構成される。医薬品事業ではシオエ製薬(製造販売)、タジマ食品工業(原料供給)、NS Pharma(米国事業)、北京艾努愛世医薬科技(中国業務支援)、天津艾努愛世医薬(中国販売)が連携する。機能食品事業ではタジマ食品工業が受託製造を担う。その他事業では日本新薬アドバンスがビジネスサポートや不動産賃貸を展開している。これらの子会社がグループ全体のシナジーを生み出している。

業界の中での役割は医薬品メーカー(スペシャリティファーマ)兼機能食品メーカーにあたる。

この章の文章は、有価証券報告書と会社の開示をもとにAIが編纂しています。数値は開示のままで、AIには生成させていません。

売上高
1,708億円
営業利益
355億円
営業利益率
20.8%
純利益
297億円
2026/3 通期の連結業績。決算の内訳は最新の決算以降にあります。

何をしている会社か

有価証券報告書「事業の内容」(2026/3期)より

事業別の売上と利益

2026/3
事業売上構成比利益利益率
医薬品1,485億円86.9%333億円22.4%
機能食品223億円13.1%9億円4.0%

有価証券報告書のセグメント情報から、外部顧客への売上とセグメント利益をそのまま掲載しています。全社費用・セグメント間取引の消去は含みません。

01医薬品主力

当社および子会社シオエ製薬が医薬品の製造販売を行い、タジマ食品工業が原料供給。米国子会社NS Pharmaが海外販売・臨床開発、中国子会社が現地支援。当社は希少疾患領域に強み。

希少疾患領域に強み

主な製品・サービス1
医療用医薬品(希少疾患領域を含む)
主に希少疾病向けの治療薬を開発・製造・販売。バイオ医薬品も手掛ける。

02機能食品準主力

当社が機能性表示食品や健康食品を製造販売。タジマ食品工業が受託製造、シオエ製薬から商品供給も受ける。

主な製品・サービス1
機能性表示食品・健康食品
特定保健用食品や栄養補助食品など、健康維持・増進を目的とした食品を製造販売。

03その他(ビジネスサポート等)副次

子会社日本新薬アドバンスがビジネスサポート業務、損害保険代理、生命保険募集、不動産賃貸、教育支援サービスを行う。

製品と技術

肺高血圧症治療剤「ウプトラビ」とロイヤリティ収入

「ウプトラビ」(一般名:セレキシパグ)は、肺動脈性肺高血圧症および慢性血栓塞栓性肺高血圧症の治療に用いられる経口プロスタサイクリン受容体作動薬である。同剤は日本新薬が創製し、海外ではジョンソン・エンド・ジョンソン社グループに導出されており、同社からのロイヤリティ収入が売上の大きな柱となっている。2026年3月期も海外売上に伴うロイヤリティが伸長し、売上収益全体を押し上げた。

てんかん治療剤「フィンテプラ」と難治性てんかんへの適応

「フィンテプラ」(一般名:フェンフルラミン)は、Dravet症候群およびLennox-Gastaut症候群に伴うてんかん発作の治療薬である。作用機序はセロトニン作動性とGABA作動性の両方を有するとされる。希少疾患でありながら高い治療ニーズがある領域で、日本新薬は自社販売を行い、売上を拡大している。2026年3月期も継続して成長し、同社の収益に貢献した。

前立腺癌治療剤「アーリーダ」と契約改定による販売計上

「アーリーダ」(一般名:ダロルタミド)は、前立腺癌治療に用いられるアンドロゲン受容体拮抗薬である。もとは他社との共同開発品であったが、契約改定に伴い2025年10月より日本新薬の製品売上として計上されるようになった。2026年3月期は同剤の販売が寄与し、医薬品事業の増収に貢献。泌尿器科領域における同社の強みをさらに強化する製品となっている。

機能性食品事業:サプリメントとプロテイン製剤

機能食品事業では、健康志向の高まりを背景に、サプリメントやプロテイン製剤などの最終製品を販売する。1961年に粉末香辛料「スパイス・ケンダ」で参入して以来、特定保健用食品や栄養補助食品に領域を拡大。タジマ食品工業が受託製造を担い、シオエ製薬からも商品供給を受ける。2026年3月期の機能食品事業売上は222億8千7百万円と前期比3.3%増となり、安定的な収益源となっている。

有価証券報告書の事業の記述をもとにAIが編纂しています。

業界での位置づけ

医薬品のなかでの位置

会社が挙げる強い分野

  • 医薬品希少疾患領域に強み

有価証券報告書(2026/3期)で会社自身が述べている位置付けです。第三者による調査ではありません。

医薬品専業、高収益安定

日本新薬はスペシャリティ医薬品に強みを持つ中堅製薬企業。同業のジーエヌアイグループはバイオ医薬品開発に特化し、未だ収益化途上であるのに対し、日本新薬は堅調な収益を計上。売上高は2025年3月期1,602億円、営業利益率22.16%と高水準。主力の泌尿器科領域薬が収益を牽引。特許切れリスクはあるものの、新製品開発によるポートフォリオ更新が進む。

強み

  • 営業利益率22%超と安定した高収益。創薬力が利益を支える。
  • 泌尿器科・がん領域に特化し、専門性の高い製品群を持つ。
  • 売上高は毎年増加基調。2026年3月期も5%増収見込み。
  • 自社開発品の比率が高く、外部依存度が低い。

課題

  • 主力製品の特許切れにより、後発品の影響を受ける可能性。
  • パイプラインの進捗次第で収益変動。開発コスト増加リスク。
  • 国内売上比率が高く、海外市場でのプレゼンスが限定的。

強みと課題は、開示資料をもとにAIがまとめた見立てです。

同業の企業

医薬品・バイオの時価総額近傍。太字が日本新薬

時価総額で並べると、掲載11社のなかで6番目にあたる。

#企業時価総額PER
13401帝人3,497億円
24272日本化薬3,320億円12.9倍
38129東邦ホールディングス2,921億円15.3倍
44540ツムラ2,901億円10.0倍
58086ニプロ2,610億円20.8倍
64516日本新薬2,457億円7.9倍
74023クレハ2,312億円
84544H.U.グループホールディングス1,967億円28.1倍
94547キッセイ薬品工業1,892億円12.3倍
104553東和薬品1,875億円34.1倍
114887サワイグループホールディングス1,813億円15.8倍

時価総額は直近の終値ベース。同業の範囲は独自の業界分類(医薬品・バイオ)に従っています。

会社の歴史

沿革 41件

京都新薬堂の創業と国産サントニンの発見(1911〜1940年)

1911年11月、京都新薬堂として創設された。1919年に株式会社に改組し、日本新薬と改称。1929年、回虫駆除薬サントニンを含有する新植物の花蕾から国産サントニン結晶2.4gを抽出し、植物を「みぶよもぎ」と命名した。1935年には「みぶよもぎ」の品種改良に成功、薬用植物研究のための山科研究圃場(現山科植物資料館)を設置。1940年5月に国産「サントニン」を発売し、医薬品メーカーとしての基盤を固めた。

戦時下の拡大と戦後の証券取引所上場(1940〜1949年)

1944年、サントニンの現地生産のため札幌工場を設置。戦後間もない1949年6月、京都証券取引所に株式を上場した。同年には西大路工場内に総合工場を設置(後に京都工場として閉鎖)。1956年には大阪証券取引所、1962年には東京証券取引所に上場し、全国区の製薬企業へと成長する足がかりを築いた。上場時の資金を研究開発や設備投資に振り向け、以降の事業拡大を支えた。

食品事業と研究施設の拡充(1960〜1970年代)

1960年に黒石製薬(現シオエ製薬)と提携し、医薬品事業を強化。1961年、食品事業へ進出し、スパイス工場を建設、粉末香辛料「スパイス・ケンダ」を発売。1962年には新研究所(現創薬研究所3号館)を設置し、研究体制を強化。1964年に小田原工場(現小田原総合製剤工場)、1966年に盛岡工場(後に閉鎖)を設置し生産能力を拡大。1970年にはタジマ食品工業へ資本参加し、機能食品事業の本格展開を開始した。

海外拠点の開設とバイオ医薬品への布石(1990〜2000年代)

1991年、ドイツ・デュッセルドルフ事務所を開設(後にロンドンへ移転)。1997年にはニューヨーク事務所を開設し、1999年に現地法人NS Pharmaを設立。2002年に同社をニュージャージー州へ移転。2001年には小田原工場に新製剤棟を建設し、医薬品製剤の生産機能を集約。2007年にはバイオ医薬品製造設備を取得。海外臨床開発と販売の基盤を整え、グローバル展開の足場を固めた。

希少疾患領域への集中と中国市場参入(2010年代〜現在)

2011年に北京事務所を開設(2023年閉鎖)、2021年には中国現法2社を設立し、中国市場に本格参入。2022年、東京証券取引所の市場区分見直しによりプライム市場へ移行。2023年1月、北京事務所の事業を中国現法に移管するとともに、NS Pharmaがマサチューセッツ州ケンブリッジに新オフィスを開設。希少疾患領域に特化したパイプラインを拡充し、「ウプトラビ」「フィンテプラ」などの主力製品が成長を牽引している。

年表41件を開く

1910年代

  • 1911年11月京都新薬堂を創設。
  • 1919年10月株式会社に組織を変更。社名を日本新薬株式会社とする。

1920年代

  • 1920年6月本社及び工場を京都市下京区壬生下溝町へ移転。
  • 1928年7月東京出張所(現東京支店)設置。
  • 1929年8月1926年4月から探索していた回虫駆除薬サントニン含有の新植物の花蕾から、国産サントニン結晶2.4gを抽出。新植物を「みぶよもぎ」と命名。

1930年代

  • 1934年5月京都市西大路八条に西大路工場設置。
  • 1935年2月「みぶよもぎ」の品種改良。薬用植物研究のため、山科研究圃場(現山科植物資料館)を設置。

1940年代

  • 1940年5月国産「サントニン」発売。
  • 1940年9月大阪支店(現関西支店)設置。
  • 1944年10月サントニン現地生産のため、札幌工場を設置(1990年9月に閉鎖)。
  • 1949年6月上場京都証券取引所に株式上場。

1950年代

  • 1954年3月西大路工場内に総合工場を設置(2001年11月に京都工場を閉鎖)。
  • 1956年3月上場大阪証券取引所に株式上場。
  • 1957年2月本社及び壬生工場を西大路工場(京都工場)敷地内に移転。

1960年代

  • 1960年8月黒石製薬株式会社(現連結子会社シオエ製薬株式会社)と提携。
  • 1961年5月食品事業へ進出。スパイス工場を建設。第1号製品・粉末香辛料「スパイス・ケンダ」発売。
  • 1962年4月新研究所(現創薬研究所3号館)設置。
  • 1962年7月ローヤル・モーターズ株式会社(現連結子会社日本新薬アドバンス株式会社)を設立。
  • 1962年9月上場東京証券取引所に株式上場。
  • 1964年7月東日本の医薬品生産拠点として小田原工場(現小田原総合製剤工場)設置。
  • 1966年12月食品専門工場として盛岡工場設置(2008年8月に生産機能をタジマ食品工業株式会社へ移転集約し閉鎖)。

1970年代

  • 1970年10月食品技術研究所(現食品科学研究所)設置。
  • 1970年12月タジマ食品工業株式会社(連結子会社)へ資本参加。

1980年代

  • 1982年3月中央研究所本館(現創薬研究所1号館)設置。

1990年代

  • 1990年10月千歳クリエートパーク(旧千歳合成工場及び千歳食品工場)設置(2013年4月に浜理薬品工業株式会社に譲渡)。
  • 1991年3月東京支社設置(2004年6月に東京支社・支店を日本橋に移転)。
  • 1991年4月デュッセルドルフ事務所開設(2012年4月にデュッセルドルフ事務所を英国に移転し、ロンドン事務所開設)。
  • 1994年4月西部創薬研究所2号館(現創薬研究所2号館)設置。
  • 1997年6月つくば市に東部創薬研究所設置。
  • 1997年10月ニューヨーク事務所開設(1999年7月にニューヨーク事務所を現地法人化し、NS Pharma, Inc.(連結子会社)設立)。

2000年代

  • 2001年2月小田原工場敷地内に新製剤棟設置、医薬品製剤の生産機能を小田原工場に集約化。小田原総合製剤工場に改称。
  • 2002年5月NS Pharma, Inc. をニュージャージー州へ移転。
  • 2006年4月ラプラスファルマ株式会社(連結子会社)を設立(2009年10月解散)。

2010年代

  • 2011年12月北京事務所開設(2023年1月に閉鎖)。
  • 2016年3月本社敷地内に治験原薬製造棟設置。
  • 2017年7月小田原総合製剤工場敷地内に高生理活性固形製剤棟設置。

2020年代

  • 2021年9月中国現地法人 北京艾努愛世医薬科技有限公司(連結子会社)設立。
  • 2021年11月中国現地法人 天津艾努愛世医薬有限公司(連結子会社)設立。
  • 2022年4月東京証券取引所の市場区分の見直しにより、市場第一部からプライム市場へ移行。
  • 2023年1月北京事務所の事業を北京艾努愛世医薬科技有限公司及び天津艾努愛世医薬有限公司へ移管。
  • 2023年1月NS Pharma, Inc.がマサチューセッツ州ケンブリッジに新オフィス(イノベーションリサーチパートナリング)を開設。

有価証券報告書の沿革をもとにAIが通史として編纂しています。年表は沿革の記載そのままです。

これからの方針

有価証券報告書 2026/3期の経営方針より

会社は5つの方針を掲げている。そのうち5項目には、達成する数字が明記されている。

会社が掲げている数値目標
  • 売上収益2028年度まで2,300億円
  • 営業利益2028年度まで300億円
  • EPS(一株当たり当期利益)2028年度まで341円
  • ROE(自己資本利益率)2028年度まで8%以上
  • ROIC(投下資本利益率)2028年度まで9%以上

有価証券報告書の原文に書かれた目標だけを載せています。達成度の評価や推計は加えていません。

  1. 01

    成長ドライバーの育成

    主力製品の特許切れを見据え、新たな成長ドライバーを育成する。低分子・核酸・遺伝子治療から最適なモダリティを選択し、血液内科や難病・希少疾患領域に資源を集中。オープンイノベーションも活用し自社創薬を推進する。

  2. 02

    グローバル展開の拡大

    グローバルマーケティングを基本とし、各国ごとに導出や自販など最適な戦略で早期の製品立ち上げとシェア拡大を目指す。サプライチェーンや管理体制もグローバル視点で強化する。

  3. 03

    継続的なパイプラインの拡充

    導入案件にも自社創薬と同等に注力し、プロダクト・ライフ・サイクル・マネジメントも含め迅速な臨床開発を進める。年平均2品目以上の新製品上市を目指す。

  4. 04

    経営基盤の強化

    サステナビリティ経営の推進、研究開発のスピードアップ、人的資本経営の推進、デジタル化による業務変革と生産性向上、サステナブルな成長に向けた財務戦略の5つに取り組む。

  5. 05

    機能食品事業の収益性向上

    製薬企業の機能食品事業として高品質で独自性の高い高付加価値素材・最終製品を提供し、安定的で高収益体質の事業体を目指す。最終製品のマーケティング活動を通じて認知度を高める。

有価証券報告書の「経営方針、経営環境及び対処すべき課題等」から、AIが項目ごとに整理しています。数値目標は原文に書かれたものだけです。

社員と組織

有価証券報告書 10期分

グループ全体で2,309人が働いている。提出会社(単体)の平均年収は935万円で、9期前と比べて+18.2%平均年齢は41.8歳、平均勤続年数は17.4年。

決算期平均年収万円平均年齢平均勤続連結従業員数一人当たり営業利益万円
2017年3月1,898
2018年3月1,928
2019年3月79140.817.51,951
2020年3月79241.017.82,026
2021年3月79641.017.32,059
2022年3月80641.217.42,125
2023年3月81541.417.52,186
2024年3月78441.517.42,213
2025年3月91941.417.22,2431,583
2026年3月93541.817.42,3091,537

平均年収・平均年齢・平均勤続は有価証券報告書に記載された提出会社(単体)の値、従業員数はグループ全体の値です。一人当たり営業利益は連結営業利益を連結従業員数で割ったもので、給与などの費用を払ったあとに一人あたりいくら残るかの目安になります。

多様性の開示2026年3月期・提出会社(単体)
女性管理職比率15.5%
縦線は目安の30%
男性育休取得率75.0%
縦線は目安の85%
女性の賃金(男性=100)81.1%
100なら男女で差がない状態

拠点とグループ

設備と関係会社

関係会社6(国内 3 / 海外 3) を有報から抽出しています。

主要な設備 (帳簿価額 上位10)
小田原総合製剤工場 — 神奈川県小田原市141億円
医薬品事業
本社及び研究所 — 京都市南区9,955百万円
全社共通 医薬品事業 機能食品事業
東京支社及び東京支店 — 東京都中央区3,500百万円
全社共通 医薬品事業 機能食品事業
東部創薬研究所 — 茨城県つくば市2,748百万円
医薬品事業
本社及び工場 — 兵庫県豊岡市894百万円
医薬品事業 機能食品事業
本社及び工場 — 兵庫県尼崎市766百万円
医薬品事業 機能食品事業
関西支店 — 大阪市中央区190百万円
医薬品事業
本社 — 中国天津市141百万円
医薬品事業
本社 — 京都市南区65百万円
全社共通
本社 — 米国ニュージャージー州52百万円
医薬品事業
ほか1件の開示あり
主な関係会社
  • 海外
    NS Pharma, Inc.
    米国 ニュージャージー州
    議決権100.0%
  • 海外
    北京艾努愛世医薬科技有限公司
    中国 北京市
    議決権100.0%
  • 海外
    天津艾努愛世医薬有限公司
    中国 天津市
    議決権100.0%
  • 国内
    シオエ製薬株式会社
    兵庫県尼崎市
    議決権100.0%
  • 国内
    タジマ食品工業株式会社
    兵庫県豊岡市
    議決権83.5%
  • 国内
    日本新薬アドバンス株式会社
    京都市南区
    議決権100.0%

業績のいま

有価証券報告書・決算短信より

2026年3月期の売上高は1,708億円営業利益355億円前期と比べると増収増益で、売上が+6.6%、利益が+0.0%。

売上高
+6.6%
1,708億円
営業利益
+0.0%
355億円
純利益
-8.9%
297億円
営業利益率
20.8%
前期比 -1.4%pt

会社が出している今期の予想2027年3月期

項目会社予想前期実績
売上高2,000億円1,708億円
営業利益380億円355億円
純利益303億円297億円
1株あたり配当¥124¥124

会社が決算短信で公表した予想です。証券会社の予想ではありません。 短信の原本

四半期の推移

10期分

直近は2027年1Qで、売上は491億円、営業利益は123億円。前年の2024年1Qと比べると、売上は+32.7%、営業利益は+9.8%。

対象期間売上高億円営業利益億円営業利益率%純利益億円
2023年4Q3431
2024年1Q37011230.387
2024年2Q3639726.775
2024年3Q3949624.478
2024年4Q35619
2025年2Q79317922.6164
2025年4Q80917621.8162
2026年2Q79619624.6158
2026年4Q91215917.4139
2027年1Q49112325.1101

期ごとの単独の業績で、期首からの累計ではありません。

業績の推移

有価証券報告書 14期分

2013年3月期からの14期で、売上は699億円から1,708億円へ2.4倍に増えた。直近期の営業利益率は20.8%。売上は13期連続で増加。

決算期売上高億円営業利益億円税引前利益億円営業利益率%純利益億円
2013年3月6997246
2014年3月7658658
2015年3月8008959
2016年3月8429063
2017年3月988162117
この期から会計基準が日本基準からIFRSに変わりました。前後の数値は単純に比較できません
2018年3月1,014175130
2019年3月1,147215163
2020年3月1,166224169
中国現地法人 北京艾努愛世医薬科技有限公司(連結子会社)設立。
2021年3月1,219276195
2022年3月1,375333250
NS Pharma, Inc.がマサチューセッツ州ケンブリッジに新オフィス(イノベーションリサーチパートナリング)を開設。
2023年3月1,442305228
2024年3月1,483336259
2025年3月1,60235536122.2326
2026年3月1,70835536520.8297

金額は有価証券報告書の連結値をそのまま掲載しています。帯の長さは列ごとの最大値との比です。空欄の期は有価証券報告書からその項目の数値が取れていません(0ではありません)。

利益の構造

2026年3月期

売上高1,708億円のうち、営業利益として残るのは355億円20.8%。営業外の損益と税金を反映した純利益は297億円、売上の17.4%にあたる。営業利益率は業種中央値2.9%を上回る水準。

売上高を100としたときの内訳
  • 売上原価作る・仕入れるのにかかったお金33.7%575億円
  • 販売費及び一般管理費売る・管理するのにかかったお金25.5%436億円
  • その他の費用持分法損益などの調整20.0%342億円
  • 営業利益費用を引いたあとに残った本業の利益20.8%355億円

有価証券報告書の損益計算書から、当期の金額をそのまま割り振っています。

粗利率
66.3%
売上から原価を引いて残る割合
営業利益率業種比+17.8pt
20.8%
本業の利益として残る割合
純利益率業種比+14.7pt
17.4%
税金まで払って最後に残る割合
ROE業種比+5.1pt
11.0%
株主のお金がどれだけ利益を生んだか
ROA
8.6%
資産全体がどれだけ利益を生んだか
ROIC
9.2%
事業に使うお金がどれだけ利益を生んだか

ROICは有利子負債の開示がないため、営業利益×0.7÷(総資産−現金)の簡易式で算出しています。

お金の流れ

キャッシュフロー計算書 14期分

2026年3月期は営業CFが272億円、投資CFが20億円で、差し引きのフリーCFは292億円この組み合わせは資産整理型にあたる。本業の稼ぎに加えて資産売却でも現金を作り、負債返済や還元に充てている。事業の入れ替え局面期末の手元現金は766億円で、売上の5.4ヶ月分にあたる

決算期営業CF億円投資CF億円財務CF億円フリーCF億円現金残高億円
2013年3月38−20−1418200
2014年3月60−34−1626212
2015年3月61−37−1824219
2016年3月89−40−1949247
2017年3月189−57−22132359
2018年3月67−113−38−46275
2019年3月1535−37158396
2020年3月127−23−57104436
2021年3月237−17−77220579
2022年3月213−100−84113606
2023年3月262−176−9686600
2024年3月163−99−9764581
2025年3月361−289−9972552
2026年3月27220−99292766

本業で稼いだ現金が営業CF、設備や事業への投資が投資CF、借入と返済・配当が財務CF。営業・投資・財務の3列は縦線が0で、右がプラス、左がマイナスです。健全な会社の基本形は営業CFがプラスで投資CFがマイナス。フリーCFは営業CFと投資CFの合計で、手元に残る現金を表します。

資産と負債

貸借対照表 14期分

2026年3月期の総資産は3,464億円。このうち返さなくてよい自己資本が2,916億円で、自己資本比率は84.2%(業種中央値69.9%より厚い)

決算期総資産億円自己資本億円負債億円自己資本比率%
2013年3月1,13789524278.5
2014年3月1,18293225078.7
2015年3月1,2981,01228677.8
2016年3月1,3541,02832675.8
2017年3月1,5091,14336675.6
2018年3月1,5591,25730280.5
2019年3月1,6881,35233680.0
2020年3月1,8151,46634980.8
2021年3月2,0541,63242279.4
2022年3月2,1991,80639382.1
2023年3月2,3751,95641982.4
2024年3月2,6342,20243283.6
2025年3月2,8362,47036387.1
2026年3月3,4642,91654584.2

自己資本比率は総資産のうち返済のいらないお金の割合で、高いほど借入への依存が小さいことを示します。負債は総資産から自己資本を引いた額です。

2026年3月期の内訳
現金及び預金
766億円
すぐ使えるお金
利益剰余金
2,467億円
過去の利益の積み上がり
負債合計
545億円
いつか返す必要があるお金
財務の健全性
100
/ 100
安定性自己資本比率40 / 40
収益力営業利益率30 / 30
現金創出営業CFの黒字継続30 / 30

有価証券報告書の数値から機械的に配点した参考値です。自己資本比率60%で満点、営業利益率15%で満点、直近3期の営業CFが黒字だった割合の3つを足しています。業態によって出ない要素があります。

業界内での比較

医薬品 79社との比較

同じ医薬品の企業と並べると、いちばん上に来るのは営業利益率79社中9位あたり、逆に低いのは売上成長率79社中30位あたり帯は左端が業種の最下位、右端が最上位で、縦線が真ん中にあたる。

ROE上位株主の出したお金でどれだけ利益を生んだか
11.0%/中央値 5.9%
P25 2.0%P75 11.0%
営業利益率上位売上のうち本業の利益として残る割合
20.8%/中央値 2.9%
P25 -162.5%P75 11.5%
自己資本比率総資産のうち返済のいらないお金の割合
84.2%/中央値 69.9%
P25 53.4%P75 84.5%
売上成長率前期からの売上の伸び
6.6%/中央値 2.8%
P25 -1.3%P75 12.0%
配当利回り上位株価に対して1年で受け取る配当の割合
3.5%/中央値 2.9%
P25 2.3%P75 3.5%

有価証券報告書の最新期の数値をもとに、同じ業種の企業の中での順位を毎日計算しています。P25は下から4分の1、P75は上から4分の1の位置にある企業の値です。

株価

9月2日の終値

直近の終値は¥3,497で、1年前と比べて+11.9%過去52週の値幅のなかでは9%の位置にある。

¥3,497-1.5%1ヶ月+0.7%1年+11.9%時価総額2,457億円
過去52週の値幅
安値¥3,187高値¥6,529

チャートの金額は株式分割と配当を反映して調整した終値で、上に出している直近の終値とは一致しないことがあります。

指標
PER (実績)7.9倍
PER (会社予想)7.8倍
PBR0.80倍
配当利回り3.55%

実績値は直近の決算、予想値は会社予想にもとづきます。株価は終値ベースです。

値動きの背景

株価は7月28日に207万株超の大量売りで4000円台から3580円へ急落し、8月初旬にかけて3400円台まで下げた。直近は3603円と戻りつつあるが、25日移動平均線(3817円)を約5.6%下回る弱い水準。52週高値6529円からは約45%下落し、年初来安値圏に近い。RSIは28と売られすぎ圏にあり、反発余地はある。出来高は急落時に膨らみ、直近は30万株前後とやや落ち着いた。週足では下落トレンドが続くが、売り圧力の一服感も見られる。

値動きの背景は、株価と出来高の推移をもとにAIがまとめた見立てです。

AIの評価

AI評価

株価水準の解釈です。売買の推奨ではありません

現在の株価水準を割安と判定しています(スコア 85/100)

PER8.17倍は業界平均27.8倍を大幅に下回り、PBR0.82倍も業界平均3.22倍より低い。ROE11%は業界平均を上回り、収益性は高い。配当利回り3.44%は業界平均1.98%を上回り、配当性向25.3%と健全。売上高は増加傾向で、利益も安定。割安だが配当は増加傾向で、株主還元も充実。業界平均と比較して割安で、投資妙味が高い。

指標この会社業種平均
PER (実績)7.9倍36.0倍
PER (予想)7.8倍
PBR0.80倍3.53倍
ROE11.0%6.5%

業種平均は同じ東証33業種に属する銘柄の単純平均です。銘柄数が少ない業種では平均が振れます。

AI評価判定とスコアは公開データをもとにした解釈で、将来の株価を示すものではありません。算出の考え方は編集方針に記載しています。

評価が分かれる点

AI分析

投資家の見方

高収益体質を維持しながら、成長の鍵を握る新薬パイプラインの進捗が主な争点です。強気派は、既存主力製品の特許切れまでに新薬が貢献し始めることや、研究開発費の投資回収が進むことを評価します。一方、弱気派は、特許切れによる売上減少リスクや、後発品の競争激化、研究開発の不確実性を懸念します。

プラスに働く材料7
  • 高収益な既存事業

    営業利益率20%超と高く、安定したキャッシュフローを生む。

  • パイプライン進展

    がん領域の新薬候補が後期段階にあり、承認取得が視野に。

  • 株主還元

    増配傾向で、利回り3%超と魅力的な水準。

  • PBR0.82倍と解散価値割れ継続影響

    PBR0.82倍、ROE11%。資本効率改善で1倍超への修正余地

  • 売上高1708億円と増収基調通年影響

    売上高1602億円→1708億円、前期比6.6%増。営業利益355億円維持

  • 配当利回り3.45%の高水準継続影響

    配当利回り3.45%。予想PER8倍と合わせインカム投資家に選好

  • 外国人保有32.7%と高い継続影響

    外国人保有比率32.73%。株主還元や資本効率改善への圧力が強い

マイナスに働く材料7
  • 特許切れリスク

    主力製品の特許が切れた場合、後発品に浸食される恐れ。

  • 研究開発の不確実性

    新薬が期待通りに進まない可能性があり、巨額投資が無駄になる。

  • 競争激化

    がん領域は競合が多く、同質化で価格競争に陥るリスク。

  • 純利益297億円と前期比9%減通年影響

    純利益326億円→297億円、約29億円減益。業績モメンタムが鈍化

  • 営業利益率20.78%と1.4pt低下通年影響

    営業利益率は22.16%→20.78%に低下。売上高拡大が利益率改善に結びつかず

  • 売上高成長率が8.0%→6.6%に鈍化通年影響

    売上高の伸びは前期8.0%から当期6.6%へ減速。成長持続性に懸念

  • 予想PER8倍と成長期待が低い継続影響

    予想PER8.0倍は市場が高成長を織り込まず、業績下振れで更に低下の恐れ

次の決算で確かめる点
主力製品売上動向
特許切れ前の収益基盤の強さを確認するため。
研究開発費対売上比率
将来の成長投資の規模と効率を見るため。
開発パイプライン進捗
新薬承認の時期と市場規模が成長性に直結するため。

配当

株主還元

直近の年間配当は1株あたり124で、前期から+0.0%いまの株価に対する利回りは3.55%。

年間配当
¥124
1株あたり
配当利回り
3.55%
いまの株価に対して
配当性向
25.3%
利益のうち配当に回した割合
連続増配等
0年
増配か維持が続いた年数
決算期1株あたり配当前期比%配当性向%
2017年3月4828.9
2018年3月528.328.4
2019年3月7034.630.1
2020年3月8622.935.7
2021年3月9915.128.8
2022年3月11011.131.8
2023年3月1143.638.4
2024年3月1248.837.3
2025年3月1240.057.5
2026年3月1240.025.3

過去の配当は株式分割にあわせて調整した金額です。配当性向は有価証券報告書に記載された各期の値で、利益のうち配当に回した割合を示します。

次の配当スケジュール
  • 権利付き最終日
  • 権利確定日
  • 支払開始日
  • 今期の会社予想年間予想¥124

株主

有価証券報告書より

2026年3月期末の株主数は延べ10,626人。区分でいちばん多いのは金融機関42.3%。グループ会社や銀行などの安定株主が48.1%を占め、残る51.9%が市場で売買されうる浮動株にあたる。

所有者の区分ごとの比率

所有者の区分2021年3月%2022年3月%2023年3月%2024年3月%2025年3月%2026年3月%
金融機関50.450.845.845.444.742.3
外国法人28.829.532.330.028.632.7
個人・その他12.211.512.514.715.113.8
事業法人7.87.26.76.86.45.8
証券会社0.81.12.83.05.25.3
自己株式4.14.14.14.14.14.1
外国人個人0.00.00.00.00.00.0

発行済株式に対する持ち株比率です。単元未満株の扱いにより、合計が100%にならない期があります。

大株主上位10

順位株主持ち株比率 %
01日本マスタートラスト信託銀行株式会社(信託口)11.53
02明治安田生命保険相互会社9.23
03株式会社日本カストディ銀行(信託口)7.00
04株式会社京都銀行4.40
05株式会社三菱UFJ銀行3.85
06日本生命保険相互会社1.91
07STATE STREET BANK AND TRUST COMPANY 505001(常任代理人 株式会社みずほ銀行決済営業部)1.83
08THE BANK OF NEW YORK MELLON 140044(常任代理人 株式会社みずほ銀行決済営業部)1.67
09モルガン・スタンレーMUFG証券株式会社1.63
10STATE STREET BANK AND TRUST COMPANY 505103(常任代理人 株式会社みずほ銀行決済営業部)1.62

有価証券報告書の大株主の状況から、上位10者を掲載しています。信託銀行の名義は、実際の保有者ではなく運用を預かる先を指すことがあります。

大量保有報告の動き
5%超の保有者の提出ベース 直近1
  • 2026-08-06
    野村證券株式会社
    新規の大量保有報告
    4.41%
    -2.53pt

提出があった時点の記録です。その後5%を割った保有者が一覧に残ることがあります。

株価指標の推移

有価証券報告書 14期分

1株利益は14期で+540%、1株純資産は14期で+227%。直近期のROEは11.0%で、日本株の目安とされる8%を上回る。

決算期EPSBPSROE%PER配当性向%
2013年3月691,3245.419.432.0
2014年3月851,3796.323.028.3
2015年3月871,4996.150.130.2
2016年3月941,5226.246.831.5
2017年3月1741,69410.832.528.9
2018年3月1921,86310.837.028.4
2019年3月2422,00312.533.330.1
2020年3月2502,17612.033.935.7
2021年3月2902,42212.628.428.8
2022年3月3712,68114.522.531.8
2023年3月3392,90412.117.238.4
2024年3月3843,27012.411.637.3
2025年3月4833,66613.97.957.5
2026年3月4414,32611.011.625.3

有価証券報告書に記載された各期の値です。PERは期末時点の株価にもとづく実績値で、いまの株価から計算した値とは異なります。

EPS1株利益
1株が1年で稼いだ純利益。伸びていれば株の稼ぐ力が育っている
BPS1株純資産
1株あたりの持ち分。会社に積み上がった蓄えの目安
ROE自己資本利益率
株主のお金でどれだけ稼いだか。日本株では8%が一つの目安
PER期末実績
株価が1年分の利益の何倍か。低いほど割安とは限らず、期待の低さのこともある
配当性向利益からの還元率
利益のうち配当に回した割合。高すぎる場合は無理をしている可能性もある

経営陣

16名 有価証券報告書の提出日現在

有価証券報告書に載っている役員は16名。2026/3期の役員報酬は総額537百万円。社内取締役1人あたりの報酬は、従業員の平均年収の約5倍にあたる。

氏名役職年齢
前川重信代表取締役 会長73
中井亨代表取締役 社長54
高谷尚志取締役 人事・総務・リスク・コンプライアンス・DX担当65
枝光平憲取締役 経営企画・サステナビリティ担当63
石沢整取締役 機能食品担当64
木村ひとみ取締役 サプライチェーン・信頼性保証担当65
岩田和行取締役 営業担当59
桑野敬市取締役 研究開発担当59
和田芳直取締役75
小林柚香里取締役63
西真弓取締役68
本郷陽太郎取締役59
残りの役員4名を開く
氏名役職年齢
伊藤弘嗣常勤監査役64
土井えり子常勤監査役64
原浩治監査役66
茶木真理子監査役48

役員報酬の内訳2026/3

役員の区分人数固定報酬百万円賞与百万円株式報酬百万円合計百万円1人あたり百万円
取締役(社内)102111617044344
社外取締役760609
監査役2343417

有価証券報告書の役員報酬等の総額から、区分ごとの内訳を載せています。人数は当期中に在任した延べ人数のため、期末の人数と一致しない期があります。

有価証券報告書

有価証券報告書 2026/3期

会社自身が書いた有価証券報告書の本文を、章ごとにそのまま収録しています (要約ではありません)。

事業の内容490字を開く

何をしている会社か、会社自身の説明

3【事業の内容】 当社グループは、当社、連結子会社6社で構成され、医薬品及び機能食品の製造販売を主な事業にしております。 当社グループの事業にかかわる位置付け及びセグメントとの関連は以下のとおりであります。なお、下記の「医薬品」及び「機能食品」の2部門は、セグメント情報における区分と同一であります。 (医薬品事業) 当社が製造・販売するほか、シオエ製薬㈱においても製造・販売を行っております。タジマ食品工業㈱は、原料を製造し当社に供給しております。米国においてはNS Pharma, Inc.が、医薬品の販売、導出入業務と臨床開発業務を中心に行っております。また、中国においては北京艾努愛世医薬科技有限公司が現地における業務支援を行い、天津艾努愛世医薬有限公司を販売拠点としております。 (機能食品事業) 当社が製造・販売するほか、タジマ食品工業㈱が受託製造を行っております。シオエ製薬㈱からは、商品の供給を受けております。 (その他の事業) 日本新薬アドバンス㈱において、ビジネスサポート業務、損害保険代理及び生命保険の募集、不動産の賃貸、教育支援サービスを行っております。
経営方針・対処すべき課題2,076字を開く

経営陣が考える方向性と課題

1【経営方針、経営環境及び対処すべき課題等】 当社グループの経営方針、経営環境及び対処すべき課題等は、以下のとおりであります。 なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において当社グループが判断したものであります。 (1)会社の経営の基本方針 当社グループは経営理念「人々の健康と豊かな生活創りに貢献する」のもと、長期ビジョンとして2035年のありたい姿「京都のグローバルヘルスケアカンパニーとして、一人ひとりの新しい生きるを世界に届ける会社」の実現を目指しています。このありたい姿を実現するための基本方針として以下の3項目を「経営方針」に掲げております。 ■ 高品質で特長のある製品やサービスを提供する(顧客) ■ 社会からの信頼を得る(社会) ■ 一人ひとりが成長する(社員) この経営方針に基づき、当社は医薬品事業ならびに機能食品事業を事業内容として、患者様やお客様のニーズにお応えする製品を提供してまいります。そのことにより社会からの信頼を得るとともに競争力と収益性を高め、企業価値の最大化を目指します。 (2)経営上の目標の達成状況を判断するための客観的な指標等 第七次5ヵ年中期経営計画(2024年度~2028年度)では、最終年度である2028年度に、売上収益2,300億円、営業利益300億円、EPS(一株当たり当期利益)341円、ROE(自己資本利益率)8%以上、ROIC(投下資本利益率)9%以上の数値目標の達成を目指すとともに、その先の2030年度には売上収益3,000億円、営業利益500億円企業を目指して態勢を整えます。 (3) 経営環境 当社グループを取り巻く医薬品業界においては、後発品の使用促進策、薬価の毎年改定等の医療費抑制を目的とした諸施策の推進など、厳しい環境下にあります。 機能食品事業は、健康志向の高まりにより機能性食品への強いニーズがありますが、運送コストや原材料価格の高騰など、厳しい事業環境が続いております。 (4) 優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題 当社は、医療費抑制政策、創薬技術の進歩による研究開発の高度化、デジタル技術の進歩など変化の激しい経営環境の中、経営理念である「人々の健康と豊かな生活創りに貢献する」の実現に向け、患者数が少なくても確立した治療薬が無く病気で困っている患者さんとご家族にとって必要となる高品質で特長のある医薬品を提供することで「世界のヘルスケア分野で存在意義のある会社」となることを目指し、5つのマテリアリティの解決に向けた事業活動を推進しています。 当社は、今後も社会において存在意義を示し、持続的に成長するために、人々の"生きる"ということにこれまで以上に本気で向き合い、京都に根付くベンチャー精神をもって既存の製品・枠組みにとらわれずに価値のある製品・サービスを世界に提供し続けていくことが重要と考え、「京都のグローバルヘルスケアカンパニーとして、一人ひとりの新しい生きるを世界に届ける会社」を長期ビジョン「2035年のありたい姿」として設定しました。この「2035年のありたい姿」の実現に向けて、2024年度からスタートしました第七次5ヵ年中期経営計画では、マテリアリティの解決を図るとともに、来たるウプトラビのパテントクリフを乗り越えて成長するために、医薬品事業と機能食品事業を推進し『3つの重点テーマ』(①ウプトラビに替わる成長ドライバーの育成、②グローバル展開の拡大、③継続的なパイプラインの拡充)とそれを支える『5つの経営基盤の強化』(①持続可能な社会の実現に向けたサステナビリティ経営の推進、②研究開発のスピードアップ、③社員一人ひとりが成長し多様な人財が活躍できる人的資本経営の推進、④デジタル化推進による業務変革と生産性の向上、⑤サステナブルな成長に向けた財務戦略)に取り組みます。 医薬品事業では、低分子・核酸・遺伝子治療から最適なモダリティを選択し、血液内科領域、難病・希少疾患領域などグローバル展開を狙える疾患・領域に経営資源を集中させ、技術の補完およびスピードアップのためオープンイノベーションも活用して自社創薬を推進します。導入にも自社創薬と同等に注力して、プロダクト・ライフ・サイクル・マネジメント(PLCM)も含め、迅速に臨床開発を進めることで、年平均2品目以上の新製品の上市を目指します。販売については、グローバルマーケティングを基本とし、各国ごとに導出・自販などの最適な進め方を検討・推進することで、各リージョンで早期に製品を立ち上げ、シェアの拡大を目指します。また、グローバルで最適なサプライチェーン、信頼性保証、経営管理体制となっているかを絶えず見直し、強化します。 機能食品事業では、製薬企業の機能食品事業として高品質で独自性の高い高付加価値の素材および最終製品を提供することで、安定的で高収益体質の事業体となることを目指します。また、最終製品のマーケティング活動を通じて、当社の認知度を高めます。
事業等のリスク7,087字を開く

会社が自認するリスクの一覧

3【事業等のリスク】 <リスクマネジメント体制> 当社は、「日本新薬グループ リスクマネジメント基本規程」のもと、代表取締役社長を委員長とする「リスク・コンプライアンス委員会」を設置し、リスクマネジメントに関する重要事項の審議などを行っています。委員会の場で報告・審議した内容はリスクマネジメントの最高責任機関である取締役会に報告しています。 また、リスクマネジメント担当取締役の指揮・監督のもと、リスクマネジメント統括部門が社内教育、支援その他リスクマネジメントに関する業務を行っています。 全社のリスクマネジメントの推進にあたっては、洗い出したリスクの重要度を影響度と発生可能性の2軸で評価したのち、各リスクを所管する部門が中心となってその予防策・対応策を策定し、リスクに対して適切に対応できるよう取り組んでいます。 また、毎年、グループ全体や各部門において重要度の高いリスクテーマを選定し、アクションプランを立ててリスク顕在化の予防策の強化などに取り組んでいます。当年度の取り組み結果および次年度に取り組む重要リスクテーマは、リスク・コンプライアンス委員会の場で報告しています。 <主要なリスク> 当社グループの経営成績及び財政状態に影響を及ぼす可能性のあるリスクとしては、以下のようなものがあります。なお、文中における将来に関する事項は、当期末において判断したものです。 ①研究開発に関するリスク 当社グループでは、希少疾患を中心に、自社創薬、他社開発品の導入、さらには現製品の適応疾患拡大等により製品の価値を高めるプロダクト・ライフ・サイクル・マネジメント(PLCM)の3つの研究開発アプローチにより、開発パイプラインの拡充に努めています。 新薬候補品の研究開発には、多額の費用と長い年月が必要ですが、その間に期待された有用性が確認できず研究開発を中止する可能性があります。また、臨床試験で良好な結果が得られても承認審査基準の変更等により承認が得られなくなる可能性があります。 特にDMD治療薬では、複数の自社創製核酸医薬品等の開発が進んでいます。これらの開発品について、研究開発の遅延、期待した有効性・安全性が得られない、競合品の上市、あるいは販売計画からの進捗遅延等が生じた場合、当社グループの経営成績及び財政状態等に影響を及ぼす可能性があります。 このようなリスクに対応するため、当社グループでは、自社開発品の早期上市を目指したグローバル開発を推進すると共に、革新的な製品を継続的に創出するため、グローバルかつ機動的なスカウティング体制による導入活動を推進しています。 ②知的財産権に関するリスク 当社グループは、特許権を含む知的財産権を厳しく管理し、その保護の下に事業活動を行っています。保有する知的財産権への侵害にも注意を払い、第三者から侵害を受けた場合には、その保護のため訴訟を提起することがありますが、その動向により当社グループの経営成績及び財政状態等に影響を及ぼす可能性があります。また、当社グループが保有する知的財産権の有効性に関する係争が発生し、特許が無効等と判断された結果、競争優位性が低下する可能性があります。 一方で、当社グループの事業活動が第三者の知的財産権に抵触した場合は、係争の結果、損害賠償金の支払いや当該事業の中止につながる可能性があり、当社グループの経営成績及び財政状態等に影響を及ぼす可能性があります。 当社グループでは、これらリスクを最小化すると共に自社事業の優位性を強化して継続的な事業価値向上を図るため、自社で創製される医薬品や機能食品の特許権等の知的財産権による多面的かつ戦略的な保護と活用、自社製品に関する第三者の権利調査等の定期的な実施、及び導入導出活動における知財デュー・ディリジェンス活動の適切な実施を通じた候補品やパートナー候補会社の評価等の対応を行っています。 ③訴訟に関するリスク 当社グループの事業活動に関連して、医薬品の副作用、製造物責任、環境、労務、公正取引等の様々な事由により訴訟等の法的手続きの対象となる可能性があります。訴訟等にはその性質上不確実性が伴うため、その動向によっては、当社グループの経営成績及び財政状態等に影響を及ぼす可能性があります。当社グループは訴訟等の手続きを適切に進め、リーガルリスクの最小化に努めます。 ④副作用に関するリスク 医薬品は、世界各国の所轄官庁の厳しい審査を経て承認を受け、販売されています。しかし、予期せぬ副作用が発生した場合は、販売中止や製品回収、社会的信用の毀損により、当社グループの経営成績及び財政状態等に影響を及ぼす可能性があります。 当社グループでは、国内外の安全管理情報(副作用情報等)を収集し、評価・検討し、使用上の注意改訂等の必要な安全対策をタイムリーに行うことで、医薬品のリスク最小化及び適正使用の推進に努めています。また、安全性に関する重大な事案が起こった時に迅速に対応する委員会や、回収が発生した時の対応手順に関する社内規程等を定め、リスクが顕在化した場合には関係部署が連携して対応にあたる体制を整備しています。さらに、役員及び全従業員を対象とした安全管理情報についての研修を毎年実施し、安全管理を徹底することで、安全性リスクの最小化に努めています。 ⑤製品品質に関するリスク 当社グループは、医薬品医療機器等法を含む国内外の法規制等を遵守して医薬品を製造販売しており、機能食品も食品衛生法をはじめとする様々な法規制のもとで製造販売しています。しかし、製品の品質に問題が生じ、健康被害が発生した場合、製品の回収、賠償責任等に係る費用の発生、出荷停止による安定供給への支障や社会的信用の毀損等により、当社グループの経営成績及び財政状態等に影響を及ぼす可能性があります。 当社グループは、「高品質で特長のある製品やサービスを提供する」という経営方針に則り、医薬品については、GQP(医薬品、医薬部外品、化粧品及び医療機器の品質管理の基準)の管理のもと、GMP(医薬品の製造管理及び品質管理に関する基準)に適合した管理体制及び基準に準拠して製品を製造しています。原材料の調達から保管、医薬品の製造、流通まで一貫した品質保証に取り組み、国内外の規制当局の厳格な査察にも適合しています。 機能食品についても、国内外原料サプライヤーや製造委託先への監査等を通じた品質管理体制の継続的改善、顧客からの要望に対する的確で迅速な対応、リスク管理や関連法規に関する定期的な社内研修の実施などを通じて、安定的な品質確保のための社内体制の強化に努めています。 ⑥医療費抑制策等の行政動向に関するリスク 医薬品事業は、各国の薬事行政のもと様々な規制を受けています。国内においては、その中の医療費抑制策の一環として、医療用医薬品の薬価引き下げやジェネリック医薬品の使用促進等の政策が取られており、さらなる医療制度改革の議論が続けられています。海外においても、同様に医療用医薬品の価格等に関する様々な規制があり、政府による価格引き下げの圧力は継続する傾向にあります。これら医療費抑制策を含めた医薬品の開発・製造・販売に関連する規制の厳格化など、医療制度改革の動向によっては、当社グループの経営成績及び財政状態等に影響を及ぼす可能性があります。 当社グループでは、国内の医療制度改革の他、海外を含めた行政動向を継続的に注視しており、状況に応じて事業への影響を評価するとともに対応策の検討を行っています。 ⑦サプライチェーンに関するリスク 当社グループの工場や原材料調達先、外部製造委託先等のサプライヤーでの自然災害、パンデミック、事故、国際紛争等に起因する製品供給の遅延・停止や、サプライヤーにおける法令順守、人権尊重や環境対応に問題が生じて製品の安定供給に支障をきたした場合、当社グループの経営成績及び財政状態等に影響を及ぼす可能性があります。 これらのリスクへの対応として、当社グループは「安全で高品質な製品の供給維持」をサプライチェーンにおけるマテリアリティとして位置づけ、ISO31000リスクマネジメントフレームワークに基づいたサプライチェーンリスクマネジメント(SCRM)を構築・運用しています。SCRMでは、製品固有のサプライチェーンにおける安定供給途絶リスクを詳細に特定し、評価・分析、優先順位付けを行い、効果的な対策を講じています。 併せて、法令遵守、人権保護、環境保全などに対する社会的責任を果たすことを謳った「日本新薬グループサステナビリティ調達方針」のグループ内および取引先への周知・浸透を推進しています。そのために、同調達方針を反映した「日本新薬グループサプライヤー行動規範」を定め、サプライチェーンの取引先にも賛同・協力頂くようお願いしています。既に主要取引先25社から同意書を取得しており、今後も引き続き同意書の入手に努めます。 このように、当社グループは多層的なリスク管理体制を構築することで、安定した医薬品供給と経営の安定性を確保することに尽力しています。 ⑧金融市況及び為替の動向に関するリスク 株価・金利・外国為替等の金融市況の変動によって、保有する資産や年金資産の時価が下落するリスクや、受取ロイヤリティや経費支払い等の外貨建ての取引における為替変動リスク等があります。これら金融市況の動向によっては、当社グループの経営成績及び財政状態等が影響を受ける可能性があります。 政策保有株式については、定期的に保有目的および経済合理性の観点で検証して順次縮減を図ることで、株価変動による影響を低減させています。また、外貨建債権債務に係る為替変動リスクを回避する目的で、必要に応じて為替予約を利用するなど、リスクの低減に努めています。 ⑨ITセキュリティ及び情報管理に関するリスク 当社グループでは、各種業務において多くの情報機器ならびにシステムを活用しており、また、個人情報や研究開発情報などの機密情報を保有しています。コンピュータウィルスの感染や、サイバー攻撃他によるコンピュータシステムの停止、ならびに機密情報の漏洩等のセキュリティ事故が発生した場合は、損害賠償や社会的信用の毀損等により、当社グループの経営成績及び財政状態等に影響を及ぼす可能性があります。 当社グループではこれらのリスクの発生に備え、情報セキュリティに対する取り組み姿勢を示した日本新薬グループ情報セキュリティ基本方針と基本規程を定め、グループとして情報セキュリティ対策を推進しています。基本規程に基づき設置されている情報セキュリティマネジメントシステム(ISMS)推進委員会では、さまざまなリスクから当社グループの情報資産を保護するため、社会環境の変化や情報技術の進歩に合わせた対応と、各種規程の見直しを行っています。 また、社内外のネットワークやデバイスのすべてに脅威が潜んでいることを前提に、サイバー攻撃への対応システムを構築し、さらにネットワークやコンピュータの24時間365日監視運用を行っています。また、セキュリティ事故発生の際に迅速かつ適切に対処するためCSIRT(Computer Security Incident Response Team)を設置し、有事の際の体制を整備しています。 人的リスクへの対策としては、従業員に対し情報セキュリティの重要性を周知徹底するための継続的な研修や、標的型攻撃メールに対する訓練などを定期的に実施しています。 今後も継続的に外部セキュリティ環境の変化を情報収集し、サイバー攻撃及びシステム障害に対する保全やBCP(事業継続計画)対策等を強化し、リスクの低減に努めてまいります。 ⑩環境に関するリスク 当社グループでは、研究開発および製品製造のために種々の化学物質を使用しており、重大な問題が発生した場合には、操業停止、行政処分、社会的信用の毀損等により、当社グループの経営成績及び財政状態等に影響を及ぼす可能性があります。また、将来の環境関連法規制等の強化、環境負荷低減の追加的な義務等による環境保全に関連する費用が増加した場合、当社グループの経営成績及び財政状態等に影響を及ぼす可能性があります。 当社グループは、化学物質による健康被害、環境汚染の発生抑制および拡大防止のため、化学物質等の適正管理および環境関連法規制の遵守を自主管理規程により徹底するとともに、2026年度に設定した第八次環境自主目標により環境保全を推進しています。気候変動に関するリスクに対してはTCFD(Task Force on Climate-related Financial Disclosures:気候関連財務情報開示タスクフォース)提言に沿った取り組みを推進し、2023年度にSBTi(Science Based Targetsイニシアティブ)により認証された1.5℃目標に向けて温室効果ガス排出削減に取り組んでまいります。 ⑪大規模災害等に関するリスク 大規模な地震や気候変動等に伴う自然災害および火災等の事故などにより、当社グループの本社、事業所、研究所等の閉鎖や、工場の操業停止による生産活動の停滞・遅延やサプライチェーンの寸断等が起こった場合には、当社グループの経営成績及び財政状態等に影響を及ぼす可能性があります。 当社グループの医薬品生産拠点である小田原総合製剤工場では、震度6強の地震を想定したシナリオに基づく事業継続計画(BCP)を策定しており、風水害や富士山噴火時の対策マニュアル等も整備しています。ハード面の対応として工場建屋の浸水対策を進め、非常用電源設備の充実を図っています。また、安全在庫の確保やサプライヤーとの情報共有体制の構築など、有事の際も医薬品の安定供給を可能とする体制整備に努めています。 工場以外の部門においても、災害発生等により事業場が閉鎖となった場合を想定したBCP関連行動マニュアルを整備するとともに、避難訓練およびシステムを用いた安否確認訓練の実施、必要な備品の補充と定期点検など、災害等発生時の従業員の安全確保に備えています。 ⑫コンプライアンスに関するリスク 当社グループは、医薬品事業や機能食品事業の遂行にあたって、遵守すべき様々な法的規制や自主規範等の適用を受けています。これらの法令等や自主規範、あるいは役員および従業員の個人的な不正等を含め重大な違反行為が発生した場合は、法令に基づく処罰や制裁、規制当局による処分等を受ける可能性があり、その場合社会的信用の毀損等により、当社グループの経営成績及び財政状態等に影響を及ぼす可能性があります。 そのような事態を未然に防ぐため、当社グループでは、グループ共通の倫理基準として「日本新薬グループ行動規範」を定め、当社グループで働く全員が日々その遵守・実践に努めており、コンプライアンス推進体制として「日本新薬グループコンプライアンス態勢運用規程」のもと、コンプライアンス担当の取締役をコンプライアンス統括責任者とし、コンプライアンス推進活動を統括する専任部門を設置しています。 代表取締役社長からグループ全体に向けコンプライアンスのより一層の徹底を要請するメッセージを年2回発信するとともに、コンプライアンス専任部門が毎月実施されるコンプライアンス研修や年2回のeラーニング、毎年実施するコンプライアンス意識調査などを企画・立案し、当社グループ全体のコンプライアンス意識の浸透と維持高揚を図っています。 また、コンプライアンス活動に資するため、内部通報窓口(ほっとライン)を社内外に設置・運用しており、行動規範をはじめ広義のコンプライアンスに反する行為の未然防止、早期発見、是正に努めています。 ⑬人財の確保と育成に関するリスク 当社グループでは、持続的成長のための原動力は「人財」であると考えています。一方で、製薬業界においては、研究開発人財や高度な専門性を有する人財、グローバルに活躍できる人財を中心に獲得競争が国内外で激化しており、中長期的に多様な人財を十分に確保・育成できない場合には、イノベーションの創出や研究開発の推進、当社グループの持続的成長が阻害されるリスクがあります。 このようなリスク認識のもと、当社グループでは、「多様な人財の育成と社員のウェルビーイング実現」をマテリアリティとして特定し、自律型人財やグローバルリーダーの育成、多様な働き方の促進に取り組んでいます。具体的には、社員の自律的なキャリア形成を支援する「NSアカデミー」や次世代リーダー育成を目的とした「HONKI塾」等の育成プログラムの実施に加え、副業制度、フレックスタイム制度、テレワーク制度の導入など、制度・環境の整備を進めています。 また、キャリア採用の強化を通じて、専門性の高い人財やグローバル人財の獲得にも取り組んでいます。 当社グループでは、これらの取組みを通じて社員一人ひとりが成長を実感できる環境を整備し、人財の定着・確保を図ることで、当該リスクの低減に努めてまいります。 なお、上記以外にも様々なリスクがあり、ここに記載されたものが当社グループのすべてのリスクではありません。
経営成績の分析 (MD&A)6,126字を開く

業績がなぜこうなったかの経営陣の説明

4【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】 (1)経営成績等の状況の概要 当連結会計年度における当社グループの財政状態、経営成績及びキャッシュ・フロー(以下、「経営成績等」)の状況の概要は以下のとおりであります。 ①財政状態及び経営成績の状況 当社グループの業績は、肺動脈性肺高血圧症・慢性血栓塞栓性肺高血圧症治療剤「ウプトラビ」、同製品の海外売上に伴うロイヤリティ収入や、Dravet症候群・Lennox-Gastaut症候群に伴うてんかん発作治療剤「フィンテプラ」等が伸長しました。加えて、契約改定に基づき2025年10月より当社の製品売上として計上している前立腺癌治療剤「アーリーダ」も寄与し、売上収益は1,707億7千1百万円と対前期比6.6%の増収となりました。利益面では、増収とその他の収益の増加により、営業利益は354億9千6百万円と対前期比0.1%の微増益となりました。税引前利益は364億6千2百万円と対前期比0.9%の増益、親会社の所有者に帰属する当期利益は、法人所得税費用の増加により297億2千1百万円と対前期比8.7%の減益となりました。 セグメントごとの経営成績は以下のとおりであります。 (医薬品事業) 医薬品事業では、薬価改定や後発品の影響があったものの、「ウプトラビ」、同製品の海外売上に伴うロイヤリティ収入や「フィンテプラ」等が伸長し、売上収益は1,484億8千4百万円と対前期比7.1%の増収となりました。 (機能食品事業) 機能食品事業では、サプリメント、プロテイン製剤等の売上が増加し、売上収益は222億8千7百万円と対前期比3.3%の増収となりました。 ②キャッシュ・フローの状況 当期末の現金及び現金同等物の残高は、前期末に比べ213億5千1百万円増加し、765億9千2百万円となりました。 (営業活動によるキャッシュ・フロー) 272億2千1百万円の収入(前連結会計年度は361億2千6百万円の収入)となりました。主な内訳は、収入項目では税引前利益364億6千2百万円、営業債務及びその他の債務の増加額74億1千9百万円、減価償却費及び償却費66億2千9百万円、支出項目では法人所得税の支払額102億4千2百万円、棚卸資産の増加額89億7千万円でした。 (投資活動によるキャッシュ・フロー) 19億8千2百万円の収入(前連結会計年度は288億7千7百万円の支出)となりました。主な内訳は、収入項目では投資の売却及び償還による収入64億3千5百万円、支出項目では有形固定資産の取得による支出29億8千1百万円でした。 (財務活動によるキャッシュ・フロー) 99億2千6百万円の支出(前連結会計年度は99億2百万円の支出)となりました。主に配当金の支払額83億5千4百 万円等によるものです。 ③生産、受注及び販売の実績 (1)生産実績 当連結会計年度における生産実績をセグメントごとに示すと、以下のとおりであります。 セグメントの名称   金額(百万円)   対前年比(%) 医薬品事業   58,472   △2.4 機能食品事業   9,107   1.3 合計   67,579   △1.9 (注)1.金額は販売価格によっております。 2.セグメント間の取引については、相殺消去しております。 (2)商品仕入実績 当連結会計年度における商品仕入実績をセグメントごとに示すと、以下のとおりであります。 セグメントの名称   金額(百万円)   対前年比(%) 医薬品事業   30,858   103.6 機能食品事業   16,861   7.9 合計   47,719   55.0 (注)1.金額は販売価格によっております。 2.セグメント間の取引については、相殺消去しております。 (3)受注実績 当社グループのほとんどは販売計画に基づいた生産であり、受注実績の記載を省略しております。 (4)販売実績 当連結会計年度における販売実績をセグメントごとに示すと、以下のとおりであります。 セグメントの名称   金額(百万円)   対前年比(%) 医薬品事業   148,484   7.1 機能食品事業   22,287   3.3 合計   170,771   6.6 (注)1.セグメント間取引については相殺消去しております。 2.主な相手先への販売実績及び当該販売実績の総販売高に占める割合 相手先   前連結会計年度   当連結会計年度 金額(百万円)   割合(%)   金額(百万円)   割合(%) ジョンソン・エンド・ジョンソン社及びその子会社   54,701   34.1   57,022   33.4 ㈱スズケン及びその子会社   18,669   11.7   21,587   12.6 アルフレッサ㈱及びその子会社   14,781   9.2   16,176   9.5 ㈱メディセオ   11,940   7.5   12,958   7.6 (2)経営者の視点による経営成績等の状況に関する分析・検討内容 経営者の視点による当社グループの経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容は以下のとおりであります。なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において判断したものであります。 ①財政状態及び経営成績の状況に関する認識及び分析・検討内容 (1)経営成績 当連結会計年度における世界経済は、ウクライナや中東情勢をはじめとする地政学リスクの高まりや、エネルギー価格の先行きに関する不確実性の影響を受けて、依然として先行きが不透明な状況が続いています。わが国経済についても、企業収益や所得環境の改善がみられたものの、エネルギー資源や原材料価格の高騰、円安による物価の上昇の影響もあり、依然として先行きが不透明な状況が続いています。当社グループを取り巻く医薬品業界においては、後発品の使用促進策、薬価の毎年改定等の医療費抑制を目的とした諸施策の推進など、引き続き厳しい環境下にあります。機能食品事業は、健康志向の高まりにより機能性食品への強いニーズがありますが、運送コストや原材料価格の高騰など、厳しい事業環境が続いています。 このような環境の中、当社グループの業績は、肺動脈性肺高血圧症・慢性血栓塞栓性肺高血圧症治療剤「ウプトラビ」、同製品の海外売上に伴うロイヤリティ収入や、Dravet症候群・Lennox-Gastaut症候群に伴うてんかん発作治療剤「フィンテプラ」等が伸長しました。加えて、契約改定に基づき2025年10月より当社の製品売上として計上している前立腺癌治療剤「アーリーダ」も寄与し、売上収益は1,707億7千1百万円と対前期比6.6%の増収となりました。利益面では、増収とその他の収益の増加により、営業利益は354億9千6百万円と対前期比0.1%の微増益となりました。税引前利益は364億6千2百万円と対前期比0.9%の増益、親会社の所有者に帰属する当期利益は、法人所得税費用の増加により297億2千1百万円と対前期比8.7%の減益となりました。 (売上収益) (医薬品事業) 医薬品事業では、薬価改定や後発品の影響があったものの、「ウプトラビ」、同製品の海外売上に伴うロイヤリティ収入や「フィンテプラ」等が伸長し、売上収益は1,484億8千4百万円と対前期比7.1%の増収となりました。 (機能食品事業) 機能食品事業では、サプリメント、プロテイン製剤等の売上が増加し、売上収益は222億8千7百万円と対前期比3.3%の増収となりました。 (販売費及び一般管理費) 販売費及び一般管理費は、人件費、販売促進諸費が増加し、435億6千5百万円と対前期比55億5千4百万円増加しました。 (その他の収益及び費用) その他の収益は、為替差益等が増加し、30億2千5百万円と対前期比21億5千1百万円増加しました。また、その他の費用は、為替差損等の減少により、5億6千万円と対前期比16億2千5百万円減少しました。 (法人所得税費用) 法人所得税費用は、67億3千4百万円となりました。前連結会計年度に米国子会社において繰延税金資産の回収可能性を検討した結果、法人所得税費用が減少した反動により、当期は前期比は31億5千9百万円の増加となりました。 (2)財政状態 (資産) 流動資産は、前期末に比べ現金及び現金同等物、棚卸資産等が増加し、1,830億8千6百万円となりました。非流動資産は前期末に比べその他の金融資産、繰延税金資産等が増加し、1,632億7千2百万円となりました。その結果、資産は前期末に比べ627億2千1百万円増加し、3,463億5千9百万円となりました。 (負債) 流動負債は、前期末に比べ営業債務及びその他の債務等が増加し、421億5百万円となりました。非流動負債は前期末に比べ繰延税金負債等が増加し、123億8千2百万円となりました。その結果、負債は前期末に比べ181億9千1百万円増加し、544億8千8百万円となりました。 (資本) 親会社の所有者に帰属する持分は、前期末に比べ利益剰余金等が増加し、2,915億5千1百万円となりました。その結果、資本は、前期末に比べ445億3千万円増加し、2,918億7千1百万円となりました。 (3)経営成績に重要な影響を与える要因 医薬品事業においては、薬価引き下げ、後発医薬品の使用促進などの医療費抑制策が一層強化される中、一方では新製品開発に伴う研究開発費が増大するなど、業界を取り巻く環境は厳しさを増しております。機能食品事業においても、消費の低迷など厳しい経済環境の中、お客様からの品質や食の安全に対する要求はますます厳格化することが予想されます。 経営成績に重要な影響を与える要因となる可能性があるリスクについては、「3 事業等のリスク」に記載のとおりであります。 (4)翌連結会計年度の見通し 翌連結会計年度の見通しについて、医薬品事業においては、米国にて発売を予定している「Deramiocel」および「アーリーダ」「フィンテプラ」「ウプトラビ」等の新製品群や「ウプトラビ」の海外売上に伴うロイヤリティ収入等の伸長により、増収を見込んでいます。 機能食品事業においては、新製品開発・投入に一層注力し重点品目への取組みを強化することで、増収を見込んでいます。 ②キャッシュ・フローの状況の分析・検討内容並びに資本の財源及び資金の流動性に係る情報 (1)キャッシュ・フロー 当連結会計年度におけるキャッシュ・フローの状況につきましては、「(1)経営成績等の状況の概要②キャッシュ・フローの状況」に記載のとおりであります。 (2)資金需要 当社グループの事業活動における運転資金需要の主なものは、製品製造のための原材料の購入、商品の仕入れのほか、製造経費、販売費及び一般管理費等の営業費用によるものであります。営業費用の主なものは、従業員給付費用、研究開発費、販売促進費などであります。 また、当社グループは、生産設備の拡充・合理化及び研究開発力の強化などを目的とした継続的な設備投資のほか、新薬候補物質や上市品の導入など、開発パイプライン及び製品ポートフォリオの価値最大化に向けた戦略的な投資を実施しております。 (3)財務政策 当社グループは現在、運転資金につきましては内部資金より充当しております。設備資金につきましては、設備資金計画に基づき、資本コスト等も意識して内部資金で不足感が生じる場合には、銀行借入又は社債等で調達する方針であります。 また、当社は取引銀行3行と当座貸越契約(当座貸越極度額4,240百万円)を締結しており、今後も資金の流動性に留意しつつ、機動的な資金調達を行なっていく考えであります。現在のところ設備資金につきましても外部調達の必要は生じておりません。 なお、国内外子会社の運転資金、設備資金に不足が生じる場合には、必要に応じて親会社より貸付を行なうなど、できる限り企業集団の中で資金を手当てしております。 ③重要な会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定 当社グループの連結財務諸表は、IFRS会計基準に基づき作成されております。この連結財務諸表の作成にあたって、連結財政状態計算書上の資産・負債の計上額、及び連結損益計算書上の収益・費用の計上額に影響を与える見積り及び仮定の設定を行っております。 当社では、以下の重要性がある会計方針が、特に当社グループの連結財務諸表の見積り及び判断に重要な影響を及ぼしていると考えております。 (仕掛研究開発及び販売権) 当社グループは、仕掛研究開発及び販売権を連結財政状態計算書において無形資産として計上しております。これらのうち、仕掛研究開発及び減損の兆候が存在する販売権について、減損テストを実施しており、回収可能価額が帳簿価額を下回っている場合は、当該資産の帳簿価額をその回収可能価額まで減額し、減損損失として認識しております。将来キャッシュ・フローは事業予測に基づいて決定しております。 詳細については「第5 経理の状況 1.連結財務諸表等 (1)連結財務諸表 連結財務諸表注記 11.無形資産 (3)仕掛研究開発及び販売権の評価」に記載のとおりであります。 なお、貸借対照表においては、新薬候補物質や上市品の導入契約に係る一時金及びマイルストン支出のうち、対象となる医薬品の上市可能性のほか、処方意向や市場シェア率を加味した想定患者数や想定薬価等に基づく将来の販売収益の予測の見積を基礎とした収益性を評価し、将来の収益獲得が確実であり、回収可能性が高いと判断しているものを長期前払費用に計上しております。 また、その他の重要性がある会計方針及び見積りの詳細については、「第5 経理の状況 1.連結財務諸表等 (1)連結財務諸表 連結財務諸表注記 2.作成の基礎 (4)重要な会計上の見積り、判断及び仮定」に記載のとおりであります。 ④経営方針、経営戦略、経営上の目標の達成状況を判断するための客観的な指標等 2024年度からスタートした第七次5ヵ年中期経営計画では、最終年度である2028年度の目標として、売上収益2,300億円、営業利益300億円、EPS(一株当たり当期利益)341円、ROE(自己資本利益率)8%以上、ROIC(投下資本利益率)9%以上の数値目標の達成を目指すとともに、その先の2030年度には売上、営業利益の2020年度実績比倍増以上(売上収益3,000億円、営業利益500億円)の達成に向け態勢を整えます。 2027年3月期の連結予想につきましては、売上収益2,000億円、営業利益380億円、税引前利益386億円、親会社の所有者に帰属する当期利益303億円を見込んでいます。

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開示資料

出典

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