本文へスキップ
超!企業DB
日経平均64,325.64-1,890NYダウ52,965.38+199ドル円158.86-1NASDAQ26,205.58+106S&P 5007,665.62+34SOX 指数11,344.26+569/2終値

宝ホールディングス

TAKARA HOLDINGS INC.2531 · Prime · 食料品

焼酎・清酒・本みりんで国内首位級。海外では日本食材卸とスコッチウイスキー生産を展開。バイオ事業で再生医療・遺伝子治療にも軸足。

概要

宝ホールディングスは、清酒「月桂冠」や焼酎「タカラ」で知られる宝酒造を中核とする持株会社。酒類・調味料、海外酒類・日本食材卸売、バイオの3セグメントで構成され、連結従業員数5720人、売上高3943億円(2026年3月期)。1925年創業、1949年上場。

国内酒類・調味料を収益基盤とする宝酒造

宝酒造株式会社は、国内において焼酎、清酒、ソフトアルコール飲料、本みりんなどの酒類調味料、食品調味料、原料用アルコールを製造・販売する。主力ブランドに「松竹梅白壁蔵「澪」」や「タカラ「焼酎ハイボール」」などがある。2026年3月期のセグメント売上高は1191億円で、営業利益は57億円。国内酒類市場の縮小が続く中、ノンアルコール飲料や食品調味料への注力で収益性向上を図る。

米州・欧州・豪州に広がる海外酒類と日本食材卸売

宝酒造インターナショナルグループは、海外酒類事業と海外日本食材卸事業を展開する。米国ではTakara Sake USAが清酒を、Tomatin Distilleryがスコッチウイスキーを、Age Internationalがバーボン「Blanton's」を製造販売。Mutual TradingやFoodex SAS、Tazaki Foodsなどが欧米豪で日本食材・酒類の卸売を営む。2026年3月期のセグメント売上高は2218億円とグループ全体の56%を占め、営業利益142億円。

ライフサイエンス研究を支えるタカラバイオグループ

タカラバイオ株式会社は、PCR酵素や制限酵素などの研究用試薬、遺伝子解析機器を開発・製造し、全世界の研究機関に販売する。再生医療等製品のCDMO受託サービスや遺伝子治療向け製造補助剤も手がける。2026年3月期の売上高は403億円だが、営業損失46億円と苦戦。米国の研究助成金削減や自社臨床開発の中止など課題を抱え、事業ポートフォリオの見直しを進める。

持株会社体制とグループ横断の事業構成

2002年に物的分割を実施し、酒類・バイオ事業を新設会社に承継。自らは持株会社「宝ホールディングス」に移行した。グループは子会社68社、関連会社2社で構成。その他セグメントとしてタカラ物流システムによる貨物運送、ラック・コーポレーションによるブルゴーニュワイン輸入販売、不動産賃貸などがある。連結売上高は2026年3月期に3943億円、営業利益206億円。

業界の中での役割は酒類・調味料の製造販売、日本食材卸売、バイオ試薬・受託サービスプロバイダーにあたる。

この章の文章は、有価証券報告書と会社の開示をもとにAIが編纂しています。数値は開示のままで、AIには生成させていません。

売上高
3,943億円
営業利益
171億円
営業利益率
4.3%
純利益
117億円
2026/3 通期の連結業績。決算の内訳は最新の決算以降にあります。

何をしている会社か

有価証券報告書「事業の内容」(2026/3期)より

事業別の売上と利益

2026/3
事業売上構成比利益利益率
海外日本食材卸1,959億円49.7%
国内・海外酒類1,510億円38.3%
バイオ403億円10.2%
その他70億円1.8%

有価証券報告書のセグメント情報から、外部顧客への売上とセグメント利益をそのまま掲載しています。全社費用・セグメント間取引の消去は含みません。

01国内酒類・調味料主力

宝酒造が焼酎、清酒、ソフトアルコール飲料、本みりんなどの酒類調味料、食品調味料、原料用アルコールを製造・販売。国内市場向けに幅広い酒類・調味料を供給する。

主な製品・サービス5
焼酎
麦焼酎、芋焼酎など多様な原料から製造される蒸留酒。国内市場向けに主力製品として販売。
清酒
米を原料とする醸造酒。国内市場向けに多品種を販売。
ソフトアルコール飲料
低アルコールのチューハイ・カクテル等。国内市場向けに販売。
本みりん
アルコールを含む調味料。料理の風味付けに使用される。国内市場向けに販売。
食品調味料・原料用アルコール
醸造調味料や工業用アルコールなど。業務用・工業用に供給。

02海外酒類・日本食材卸売主力

宝酒造インターナショナルが海外子会社を統括。米国で清酒(Takara Sake USA)、スコッチウイスキー(Tomatin)、バーボン(Age International)を製造・販売。Mutual Trading他が米・欧・豪で日本食材・酒類・調理器具の卸売を展開。

主な製品・サービス4
清酒(海外生産)
米国カリフォルニア州で製造する日本酒。現地販売及び宝酒造製品と共に米国市場に供給。
スコッチウイスキー
The Tomatin Distilleryで製造。シングルモルト等を世界中に販売。
バーボンウイスキー
Age Internationalが販売するアメリカンウイスキー。
日本食材卸売
米国・欧州・豪州で日本食材、調味料、冷凍食品、酒類をレストラン・小売向けに卸売。

03バイオ試薬・機器・受託サービス準主力

タカラバイオが試薬・機器の開発製造販売、再生医療等製品のCDMO、遺伝子解析・検査受託、バイオ創薬基盤技術の開発・製造・販売を行う。中国・欧州・米国に拠点を持ちグローバル展開。

主な製品・サービス4
研究用試薬
PCR酵素、制限酵素など分子生物学・細胞生物学研究向け試薬。世界中の研究機関に販売。
遺伝子解析機器
PCR装置、シーケンサー関連機器など。研究・臨床向けに供給。
CDMO受託サービス
再生医療等製品の開発製造支援、遺伝子解析・検査受託。顧客の開発を支援。
バイオ創薬基盤技術・製造補助剤
遺伝子治療等に必要な技術・試薬。臨床開発を進める。

04その他副次

タカラ物流システムが国内貨物運送、ラック・コーポレーションがブルゴーニュワイン等輸入販売、当社が不動産賃貸を営む。グループ各社向け間接業務受託も行う。

製品と技術

清酒・焼酎・ソフトアルコールの国内主力ライン

国内酒類では、清酒「松竹梅白壁蔵「澪」」「松竹梅「天」」「松竹梅「昴」」を展開。焼酎は甲類・乙類とも製造し、「タカラ「焼酎ハイボール」」がRTD市場で成長。ソフトアルコール飲料では「タカラ「辛口ゼロボール」」をリニューアルし、ノンアルコール市場に対応。本みりんや料理清酒、だしなどの食品調味料も収益に貢献する。

スコッチウイスキーとバーボン、海外清酒の三本柱

海外酒類事業では、英国The Tomatin Distilleryがシングルモルトスコッチウイスキーを製造。米国Age Internationalはプレミアムバーボン「Blanton's」を販売し、2026年3月期も好調。Takara Sake USAはカリフォルニアで現地生産清酒を供給し、宝酒造からの輸出製品と合わせて北米市場を開拓する。

バイオ研究の中核ツール、PCR酵素と遺伝子解析機器

タカラバイオグループは、PCR酵素、制限酵素など分子生物学研究に不可欠な試薬を開発・製造。世界中のアカデミアや製薬企業に販売する。遺伝子解析機器(PCR装置、シーケンサー関連)も提供。2025年には空間トランスクリプトーム解析用試薬を手がけるCurio Bioscienceを買収し、技術ポートフォリオを拡充した。

再生医療・遺伝子治療を支援するCDMOサービス

CDMO事業では、再生医療等製品の開発製造支援や遺伝子解析・検査受託を提供。特に遺伝子治療薬の分野に注力してきたが、2026年3月期には営業損失を計上。中期計画でGMP細胞加工受託からの撤退を決定し、事業構造の再構築を進める。遺伝子治療向け製造補助剤の販売やバイオ創薬基盤技術のライセンスも併せて行う。

有価証券報告書の事業の記述をもとにAIが編纂しています。

業界での位置づけ

食料品のなかでの位置

酒類・バイオで独自路線、規模は中堅ながら収益安定

宝ホールディングスは酒類(本格焼酎・梅酒等)とバイオ(医薬・酵素)を柱とし、他社と明確に差別化しています。同業他社には製粉大手のニップンや日清製粉グループがありますが、事業領域が異なり直接の競合は限定的。売上高は2024年度の約3,400億円から2026年度には約3,900億円へ順調に増加、営業利益率は5%前後と安定しています。内需主体ですが、焼酎市場では九州を地盤にトップクラスのシェアを持ち、海外輸出も伸長中。酒類メーカーとしての知名度とバイオ分野での技術基盤を強みに、中位ながら存在感を示しています。

強み

  • 本格焼酎のパイオニアとして九州で高いシェア、ブランド力も強い
  • 医薬・酵素分野で技術を持ち、医療・食品向けに安定収益
  • 営業利益率5%前後、売上高も増加傾向で財務体質は堅調
  • 酒類とバイオの2軸がリスク分散、季節変動の影響を緩和

課題

  • 酒類需要は人口減で中長期的に縮小、成長には海外依存が不可欠
  • 売上高は4千億円規模で他食品大手に及ばず、スケールメリット弱い
  • 研究開発費が重く、収益化まで時間がかかる場合がある

強みと課題は、開示資料をもとにAIがまとめた見立てです。

同業の企業

食品・飲料の時価総額近傍。太字が宝ホールディングス

時価総額で並べると、掲載11社のなかで6番目にあたる。

#企業時価総額PER
12579コカ・コーラ ボトラーズジャパンホールディングス6,697億円35.5倍
22282日本ハム6,269億円17.5倍
32002日清製粉グループ本社5,824億円18.2倍
42871ニチレイ5,534億円19.7倍
54401ADEKA4,806億円16.7倍
62531宝ホールディングス4,273億円35.8倍
72222寿スピリッツ4,211億円33.3倍
82229カルビー4,144億円22.1倍
92607不二製油4,080億円35.9倍
101332ニッスイ4,027億円14.3倍
112810ハウス食品グループ本社3,868億円49.3倍

時価総額は直近の終値ベース。同業の範囲は独自の業界分類(食品・飲料)に従っています。

会社の歴史

沿革 35件

清酒醸造会社として創業した1925年

1925年9月、京都市伏見区に寳酒造株式会社を設立。四方合名会社を吸収合併し、伏見工場と木崎工場を拠点とした。1929年には大正製酒を吸収合併し王子工場を加えるなど、戦前期に規模を拡大。1947年には日本酒精や大黒葡萄酒から工場を買収し、酒類・酒精事業の基盤を固めた。

戦後の再編と上場、多角化への歩み

1949年5月、東京・大阪・名古屋の各証券取引所に株式上場。1952年には政府から専売アルコール工場の払下げを受け、高鍋・島原工場を取得。1960年代にかけて麦酒工場の建設・譲渡や、摂津酒造・本辰酒造の吸収合併などで事業領域を拡大。1964年には松戸工場を建設し、生産拠点を集約した。

米国・欧州への酒類事業進出(1980〜90年代)

1982年、米国カリフォルニア州の清酒メーカーNUMANO SAKE(現Takara Sake USA)の株式を取得し、米国での清酒製造を開始。1985年には英国スコットランドでTomatin Distilleryを設立し、スコッチウイスキー事業に参入。1991年には米国バーボンメーカーAge Internationalの株式を取得。海外酒類の製造・販売網を着実に拡大した。

持株会社体制へ移行、バイオ事業を分離した2002年

2002年4月、物的分割により酒類・食品・酒精事業を宝酒造株式会社、バイオ事業をタカラバイオ株式会社に承継。自社は宝ホールディングス株式会社に商号変更し、持株会社としてグループ全体を統括する体制となった。2004年12月にはタカラバイオが東証マザーズに上場。バイオ事業を独立させ、成長資金を調達する道を開いた。

海外日本食材卸事業の買収拡大(2010年代)

2010年、仏Foodex SASの株式80%を取得し欧州日本食材卸に参入。2013年に英Tazaki Foods、2014年にスペインCominport Distribuciónを傘下に加えた。2016年には米国Mutual Tradingの51%株式を取得し北米卸売を拡大。2017年には豪州Nippon Food Suppliesにも出資。2024年には独Kagerer & Co.の90%を取得し、欧州でのプレゼンスを強化した。

2025年からの長期ビジョンと経営計画

2025年9月、創立100周年を前に「宝グループ長期Vision 2050」を策定。バイオテクノロジーを核に、酒類・日本食材領域、ライフサイエンス産業支援領域に加え、食料不足や環境問題に取り組む新規領域を掲げた。2026年5月には「中期経営計画2030」を公表し、ROIC 7%以上、営業利益378億円超を財務目標とする。遺伝子治療の自社開発中止やCDMOの再編も打ち出した。

年表35件を開く

1920年代

  • 1925年9月創業現京都市伏見区竹中町609番地に、酒類、酒精、清涼飲料水、医薬用品、調味料等の製造および販売を主たる目的として、寳酒造株式会社を設立。四方合名会社を吸収合併し、伏見、木崎(1938年3月東亜酒精興業株式会社へ譲渡)の二工場とする。
  • 1929年6月M&A大正製酒株式会社を吸収合併、王子工場(1964年5月松戸工場に統合)とする。

1940年代

  • 1947年6月M&A大黒葡萄酒株式会社より白河工場(2003年3月廃止)を買収。
  • 1947年9月M&A日本酒精株式会社を吸収合併、木崎、楠、防府(1995年3月廃止)の三工場とする。
  • 1949年5月上場東京、大阪、名古屋の各証券取引所開設に伴い株式上場。
  • 1949年7月上場京都証券取引所に株式上場(その後札幌、新潟、広島、福岡の各証券取引所にも順次上場。)。(上場廃止あるいは証券取引所の整理・統合に伴い)現在は東京証券取引所のみに上場。

1950年代

  • 1952年10月政府より専売アルコール工場の払下げを受け、高鍋(現・黒壁蔵)、島原の二工場とする。
  • 1952年11月M&A中央酒類株式会社を吸収合併、市川(1964年5月松戸工場に統合)、灘第一(1995年11月廃止)、鹿児島(1965年6月廃止)の三工場とする。
  • 1954年12月M&A摂津酒造株式会社より灘第二工場(現・白壁蔵)を買収。
  • 1957年4月木崎麦酒工場建設(1968年4月サッポロビール株式会社に譲渡)。
  • 1959年10月札幌工場(2003年3月廃止)建設。

1960年代

  • 1962年3月京都麦酒工場建設(1967年7月麒麟麦酒株式会社に譲渡)。
  • 1964年5月M&A市川・王子の両工場を統合し、松戸工場建設。
  • 1964年10月M&A摂津酒造株式会社、本辰酒造株式会社を吸収合併、大阪(1973年3月廃止)、長野(現・長野蔵置場)の二工場とする。

1970年代

  • 1970年9月滋賀県大津市に中央研究所設置(2002年4月タカラバイオ株式会社へ承継、その後同社新社屋(草津市)へ本社機能を移転)。

1980年代

  • 1982年7月M&A米国カリフォルニア州所在のNUMANO SAKE CO.(現・Takara Sake USA Inc.)の株式取得、米国本土での清酒製造を開始。
  • 1985年11月創業英国スコットランドにThe Tomatin Distillery Co.Ltdを設立。翌年2月、ウイスキーメーカーTomatin Distillers Plc.の資産を買収し、スコッチウイスキーの製造開始。

1990年代

  • 1991年4月米国バーボンウイスキーメーカーAge International,Inc.の100%持株会社であるAADC Holding Company,Inc.の株式の一部取得(その後残株式を取得、子会社に)。
  • 1993年8月創業中国大連市に宝生物工程(大連)有限公司を設立。
  • 1995年8月中国北京市に北京寛宝食品有限公司(現・宝酒造食品有限公司)を合弁により設立(その後出資持分を追加取得し子会社に)。

2000年代

  • 2002年4月商号変更物的分割の方法により酒類・食品・酒精事業およびバイオ事業を分割、それぞれ新設の宝酒造株式会社およびタカラバイオ株式会社が承継。自らは持株会社に移行して、商号を寳酒造株式会社から宝ホールディングス株式会社に変更。
  • 2004年12月上場タカラバイオ株式会社が東京証券取引所マザーズに株式上場。
  • 2005年9月米国カリフォルニア州所在のClontech Laboratories,Inc.(現・Takara Bio USA, Inc.)の全株式をTakara Bio USA Holdings Inc.(米国)を通じて取得。

2010年代

  • 2010年4月仏国パリ市所在のFoodex SASの発行済株式の80%を宝酒造株式会社を通じて取得、傘下の子会社ともども連結子会社とする(2015年5月、残りの20%を取得)。
  • 2013年9月英国ロンドン近郊所在のTazaki Foods Ltd.の100%持株会社であるT.Tazaki & Company Ltd.(英国)の全株式を、Takara Europe Holdings B.V.(2021年11月清算)を通じて取得。
  • 2014年3月スペイン マドリード市所在のCominport Distribución, S.L.の全株式をFoodex SASを通じて取得。
  • 2016年3月タカラバイオ株式会社が東京証券取引所マザーズ市場から同市場第一部へ市場変更。
  • 2016年11月米国カリフォルニア州所在の持分法適用関連会社であるMutual Trading Co.,Inc.の第三者割当増資を宝酒造株式会社が引き受けて発行済株式の51%を取得、傘下の子会社ともども連結子会社とする。
  • 2017年1月豪州シドニー市所在のNippon Food Supplies Company Pty Ltdの第三者割当増資を宝酒造株式会社が引き受けて発行済株式の51%を取得(2022年9月、残株式を取得)。
  • 2017年1月M&A米国アナーバー市所在のRubicon Genomics, Inc.の全株式をTakara Bio USA Holdings Inc.を通じて取得(2017年3月、Takara Bio USA, Inc.に吸収合併)。
  • 2017年2月M&A米国フリーモント市所在のWaferGen Bio-systems, Inc.の全株式をTakara Bio USA Holdings Inc.を通じて取得(2017年5月、Takara Bio USA, Inc.に吸収合併)。
  • 2017年7月宝酒造株式会社の海外事業を会社分割(新設分割)し、新設した宝酒造インターナショナル株式会社に承継。同時に宝酒造株式会社は同社から割当交付を受けた株式の全てを剰余金の配当として当社へ交付し、同社を当社の連結子会社とする。

2020年代

  • 2022年4月東京証券取引所の市場区分の見直しにより、当社およびタカラバイオ株式会社は、東京証券取引所の市場第一部からプライム市場に移行。
  • 2024年11月ドイツ ミュンヘン近郊所在のKagerer & Co. GmbHの出資持分の90%を、宝酒造インターナショナル株式会社を通じて取得。
  • 2025年1月米国パロアルト市所在の空間トランスクリプトーム解析用試薬の開発を行うCurio Bioscience, Inc.の全株式をTakara Bio USA Holdings Inc.を通じて取得。

有価証券報告書の沿革をもとにAIが通史として編纂しています。年表は沿革の記載そのままです。

これからの方針

有価証券報告書 2026/3期の経営方針より

会社は5つの方針を掲げている。そのうち4項目には、達成する数字が明記されている。

会社が掲げている数値目標
  • ROIC2031年3月期まで7%以上
  • ROE2031年3月期まで10%以上
  • 営業利益2031年3月期まで378億円以上
  • 売上高2031年3月期まで4,930億円以上

有価証券報告書の原文に書かれた目標だけを載せています。達成度の評価や推計は加えていません。

  1. 01

    事業ポートフォリオ戦略の実行

    既存の酒類・日本食材領域とライフサイエンス産業支援領域での強みを活用しつつ、社外知見も取り入れ横断的に技術・基盤・ネットワークを活用し、新規事業開発や既存事業の強化・拡張につなげ、長期Visionの3つの提供価値を実現する。問題事業への一部撤退と、2年以内の事業ポートフォリオ見直しを進める。

  2. 02

    グループガバナンス体制の見直し

    事業ポートフォリオ戦略を議論し経営資源の配分方針を継続的に見直すための新たな経営会議体を設置する。重要な投資の意思決定プロセスの見直し、投資結果レビューの充実、タカラバイオに対するガバナンス体制を強化する。

  3. 03

    ROIC重視の再徹底

    事業ユニット別WACCに基づくROIC目標を設定し、ROIC目標に連動したNPVハードルレート設定や、グループ各社の経営層の評価・報酬体系の見直しを行うことで、資本効率を重視した経営を徹底する。

  4. 04

    既存事業の収益構造改革

    バイオ領域では遺伝子医療/CDMOの一部撤退による固定費削減と試薬ビジネスモデル再構築、日本食領域では海外子会社のマネジメント強化と業務高度化による営業利益率改善、和酒領域では国内製造設備投資を踏まえた持続可能な事業構造への変革を進める。

  5. 05

    グループシナジー発揮による成長

    グローバルな和酒・調味料拡大戦略のブラッシュアップで海外市場創造力を強化する。バイオテクノロジーをコアコンピタンスとした新規事業開発と既存事業の強化・拡張を図る。人的資本の活用(コーポレート人財・グローバル人財の強化、次世代育成、組織風土の改善)も連動して推進する。

有価証券報告書の「経営方針、経営環境及び対処すべき課題等」から、AIが項目ごとに整理しています。数値目標は原文に書かれたものだけです。

社員と組織

有価証券報告書 10期分

グループ全体で5,720人が働いている。提出会社(単体)の平均年収は764万円で、9期前と比べて+4.9%平均年齢は49.8歳、平均勤続年数は24.2年。

単体の従業員がグループ全体の1割に満たないため、平均年収は持株会社の本社勤務者の数値です。グループ全体の水準とは異なります。

決算期平均年収万円平均年齢平均勤続連結従業員数一人当たり営業利益万円
2017年3月4,407
2018年3月4,349
2019年3月72847.922.74,493
2020年3月77548.523.84,680
2021年3月71948.724.24,748
2022年3月73349.023.84,934
2023年3月74849.324.05,171
2024年3月74349.424.05,492
2025年3月76349.524.05,729360
2026年3月76449.824.25,720299

平均年収・平均年齢・平均勤続は有価証券報告書に記載された提出会社(単体)の値、従業員数はグループ全体の値です。一人当たり営業利益は連結営業利益を連結従業員数で割ったもので、給与などの費用を払ったあとに一人あたりいくら残るかの目安になります。

多様性の開示2026年3月期・提出会社(単体)
女性管理職比率18.2%
縦線は目安の30%
女性の賃金(男性=100)74.9%
100なら男女で差がない状態

拠点とグループ

設備と関係会社

関係会社18(国内 6 / 海外 12、うち連結子会社 18) を有報から抽出しています。

主要な設備 (帳簿価額 上位10)
本社 — 滋賀県草津市429億円
タカラバイオグループ
本社他 — 米国カリフォルニア州他132億円
タカラバイオグループ
伏見工場 — 京都市伏見区8,620百万円
宝酒造
松戸工場 — 千葉県松戸市8,356百万円
宝酒造
本社 — 英国スコットランド5,133百万円
宝酒造インターナショナルグループ
本社 — 米国カリフォルニア州4,801百万円
宝酒造インターナショナルグループ
草津事業所 — 滋賀県草津市2,709百万円
タカラバイオグループ
本社 — 京都市下京区2,546百万円
その他
本社他 — 京都市下京区他2,509百万円
全社(共通)
黒壁蔵 — 宮崎県児湯郡高鍋町2,497百万円
宝酒造
ほか9件の開示あり
主な関係会社
  • 国内
    宝酒造㈱(注2,5)
    京都市伏見区 · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 国内
    宝酒造インターナショナル㈱(注2)
    京都市下京区 · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 海外
    Takara Sake USA Inc.
    米国カリフォルニア州 バークレー市 · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 海外
    Age International,Inc.
    米国ケンタッキー州 フランクフォート市 · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 海外
    The Tomatin Distillery Co.Ltd
    英国 スコットランド トマーチン · 連結子会社
    議決権94.2%
  • 海外
    Foodex SAS (注2)
    フランス パリ市 · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 国内
    Cominport Distribución, S.L.
    スペイン マドリード市 · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 海外
    Tazaki Foods Ltd.
    英国ミドルセックス エンフィールド · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 海外
    Kagerer & Co. GmbH
    ドイツ バイエルン州 フェルトキルヒェン · 連結子会社
    議決権90.0%
  • 海外
    Mutual Trading Co.,Inc. (注2)
    米国カリフォルニア州 エルモンテ市 · 連結子会社
    議決権85.8%
  • 海外
    Nippon Food Supplies Company Pty Ltd(注2)
    豪州ニューサウスウェールズ州シドニー市 · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 国内
    タカラバイオ㈱(注2,3,4)
    滋賀県草津市 · 連結子会社
    議決権60.9%
残りのグループ会社6社を開く
  • 宝生物工程(大連)有限公司(注2)中国遼寧省大連市100%
  • 宝日医生物技術(北京)有限公司(注2)中国北京市100%
  • Takara Bio USA, Inc.(注2)米国カリフォルニア州 サンノゼ市100%
  • Takara Bio Europe S.A.S.フランス サンジェルマンアンレー市100%
  • タカラ物流システム㈱京都府京田辺市100%
  • ㈱ラック・コーポレーション東京都港区100%
国際子会社 (GLEIF登録 2社)
  • JP宝酒造株式会社
  • FRFOODEX

国際的な法人識別子 (LEI) の親子関係データ。金融取引を行う子会社が中心で、全子会社の一覧ではありません。

業績のいま

有価証券報告書・決算短信より

2026年3月期の売上高は3,943億円営業利益171億円前期と比べると増収減益で、売上が+8.7%、利益が-17.0%。

売上高
+8.7%
3,943億円
営業利益
-17.0%
171億円
純利益
-27.8%
117億円
営業利益率
4.3%
前期比 -1.3%pt

四半期の推移

10期分

直近は2026年4Qで、売上は2,077億円、営業利益は93億円。前年の2025年4Qと比べると、売上は+11.5%、営業利益は−7.9%。

対象期間売上高億円営業利益億円営業利益率%純利益億円
2023年3Q1,01315315.182
2023年4Q85121
2024年1Q815718.750
2024年2Q817546.630
2024年3Q904535.959
2024年4Q85823
2025年2Q1,7651055.991
2025年4Q1,8621015.471
2026年2Q1,866784.257
2026年4Q2,077934.560

期ごとの単独の業績で、期首からの累計ではありません。

業績の推移

有価証券報告書 14期分

2013年3月期からの14期で、売上は2,010億円から3,943億円へ2.0倍に増えた。直近期の営業利益率は4.3%。売上は2期連続で増加。

決算期売上高億円営業利益億円経常利益億円営業利益率%純利益億円
2013年3月2,0109347
2014年3月2,09699103
2015年3月2,19511857
2016年3月2,25412871
米国アナーバー市所在のRubicon Genomics, Inc.の全株式をTakara Bio USA Holdings Inc.を通じて取得(2017年3月、Takara Bio USA, Inc.に吸収合併)。
2017年3月2,34214385
2018年3月2,681161110
2019年3月2,774184104
2020年3月2,81216390
2021年3月2,784219106
2022年3月3,009432208
2023年3月3,507387212
2024年3月3,394233162
2025年3月3,6272062225.7162
2026年3月3,9431711694.3117

金額は有価証券報告書の連結値をそのまま掲載しています。帯の長さは列ごとの最大値との比です。空欄の期は有価証券報告書からその項目の数値が取れていません(0ではありません)。

利益の構造

2026年3月期

売上高3,943億円のうち、営業利益として残るのは171億円4.3%。営業外の損益と税金を反映した純利益は117億円、売上の3.0%にあたる。営業利益率は業種中央値4.1%を上回る水準。

売上高を100としたときの内訳
  • 売上原価作る・仕入れるのにかかったお金67.6%2,666億円
  • 販売費及び一般管理費売る・管理するのにかかったお金28.0%1,106億円
  • 営業利益費用を引いたあとに残った本業の利益4.3%171億円

有価証券報告書の損益計算書から、当期の金額をそのまま割り振っています。

粗利率
32.4%
売上から原価を引いて残る割合
営業利益率業種比+0.2pt
4.3%
本業の利益として残る割合
純利益率業種比0.2pt
3.0%
税金まで払って最後に残る割合
ROE業種比2.7pt
4.6%
株主のお金がどれだけ利益を生んだか
ROA
2.3%
資産全体がどれだけ利益を生んだか
ROIC
2.7%
事業に使うお金がどれだけ利益を生んだか

ROICは有利子負債の開示がないため、営業利益×0.7÷(総資産−現金)の簡易式で算出しています。

お金の流れ

キャッシュフロー計算書 14期分

2026年3月期は営業CFが173億円、投資CFが−153億円で、差し引きのフリーCFは20億円この組み合わせは成熟・還元型にあたる。本業で稼ぎ、投資に回し、それでも余る現金を借金返済や株主還元に充てている。最も健全とされる型期末の手元現金は691億円で、売上の2.1ヶ月分にあたる

決算期営業CF億円投資CF億円財務CF億円フリーCF億円現金残高億円
2013年3月80−371243353
2014年3月72−12326−51346
2015年3月95−10368−8427
2016年3月104−109−95−5325
2017年3月128162−28290588
2018年3月163−199−56−36493
2019年3月135−92−4243486
2020年3月117−37−11780445
2021年3月271−67−15204629
2022年3月164−1044160757
2023年3月455−105−222350918
2024年3月292−200−13492902
2025年3月162−41665−254753
2026年3月173−153−9320691

本業で稼いだ現金が営業CF、設備や事業への投資が投資CF、借入と返済・配当が財務CF。営業・投資・財務の3列は縦線が0で、右がプラス、左がマイナスです。健全な会社の基本形は営業CFがプラスで投資CFがマイナス。フリーCFは営業CFと投資CFの合計で、手元に残る現金を表します。

資産と負債

貸借対照表 14期分

2026年3月期の総資産は5,138億円。このうち返さなくてよい自己資本が3,109億円で、自己資本比率は50.5%(業種中央値56.8%より薄い)

決算期総資産億円自己資本億円負債億円自己資本比率%
2013年3月2,0761,14393348.2
2014年3月2,3861,46492250.9
2015年3月2,6441,5841,06049.9
2016年3月2,5331,56197251.5
2017年3月2,7441,6591,08549.2
2018年3月2,8431,7621,08151.0
2019年3月2,8711,7981,07351.6
2020年3月2,8391,8131,02652.1
2021年3月3,0691,9151,15451.1
2022年3月3,6242,2461,37849.8
2023年3月3,9922,5531,43951.1
2024年3月4,3752,8051,57052.3
2025年3月4,7763,0091,76751.3
2026年3月5,1383,1092,02950.5

自己資本比率は総資産のうち返済のいらないお金の割合で、高いほど借入への依存が小さいことを示します。負債は総資産から自己資本を引いた額です。

2026年3月期の内訳
現金及び預金
732億円
すぐ使えるお金
利益剰余金
1,861億円
過去の利益の積み上がり
棚卸資産
827億円
在庫として抱えている分
負債合計
2,029億円
いつか返す必要があるお金
財務の健全性
73
/ 100
安定性自己資本比率34 / 40
収益力営業利益率9 / 30
現金創出営業CFの黒字継続30 / 30

有価証券報告書の数値から機械的に配点した参考値です。自己資本比率60%で満点、営業利益率15%で満点、直近3期の営業CFが黒字だった割合の3つを足しています。業態によって出ない要素があります。

業界内での比較

食料品 123社との比較

同じ食料品の企業と並べると、いちばん上に来るのは売上成長率123社中20位あたり、逆に低いのは配当利回り123社中94位あたり帯は左端が業種の最下位、右端が最上位で、縦線が真ん中にあたる。

ROE株主の出したお金でどれだけ利益を生んだか
4.6%/中央値 7.3%
P25 3.7%P75 11.4%
営業利益率売上のうち本業の利益として残る割合
4.3%/中央値 4.1%
P25 2.7%P75 7.7%
自己資本比率総資産のうち返済のいらないお金の割合
50.5%/中央値 56.8%
P25 46.5%P75 67.3%
売上成長率上位前期からの売上の伸び
8.7%/中央値 3.4%
P25 0.7%P75 6.3%
配当利回り下位株価に対して1年で受け取る配当の割合
1.4%/中央値 2.3%
P25 1.5%P75 3.3%

有価証券報告書の最新期の数値をもとに、同じ業種の企業の中での順位を毎日計算しています。P25は下から4分の1、P75は上から4分の1の位置にある企業の値です。

株価

9月2日の終値

直近の終値は¥2,166.5で、1年前と比べて+26.1%過去52週の値幅のなかでは83%の位置にある。

¥2,166.5-0.9%1ヶ月+6.7%1年+26.1%時価総額4,273億円
過去52週の値幅
安値¥1,367高値¥2,332.5

チャートの金額は株式分割と配当を反映して調整した終値で、上に出している直近の終値とは一致しないことがあります。

指標
PER (実績)35.8倍
PBR1.61倍
配当利回り1.43%

実績値は直近の決算、予想値は会社予想にもとづきます。株価は終値ベースです。

値動きの背景

直近1カ月で株価は+0.34%とほぼ横ばいだが、25日移動平均線(2112.96円)を+3.3%上回って推移。52週高値2332.5円に対して-6.5%の水準で、年初来+23.2%の上昇が継続中。週足では8月10日安値2008.5円から反発し、8月20日には2195円まで上昇。出来高は7月平均が約44万株、8月は約44万株で安定。RSIは61.03と中立圏で、過熱感はない。

値動きの背景は、株価と出来高の推移をもとにAIがまとめた見立てです。

AIの評価

AI評価

株価水準の解釈です。売買の推奨ではありません

現在の株価水準をやや割高と判定しています(スコア 35/100)

PER36.22倍は同業界平均28.53倍を大きく上回り割高感が強い。PBR1.63倍は平均と同水準だか、ROE4.6%と低く、PBRに見合う収益性ではない。配当利回り1.41%は平均2.23%を下回り、配当性向は63.7%と高いが利回りが低い。業績は増収減益で、収益力の低下が懸念。総合的に見て、PERの高さと低いROEが割高感を強めており、やや割高と判断。

指標この会社業種平均
PER (実績)35.8倍28.6倍
PBR1.61倍1.63倍
ROE4.6%7.9%

業種平均は同じ東証33業種に属する銘柄の単純平均です。銘柄数が少ない業種では平均が振れます。

AI評価判定とスコアは公開データをもとにした解釈で、将来の株価を示すものではありません。算出の考え方は編集方針に記載しています。

評価が分かれる点

AI分析

投資家の見方

売上高は堅調に推移し、2026年3月期は3,943億円を見込むが、営業利益率は5.68%から4.34%へ低下傾向。国内酒類市場の縮小や消費者の嗜好変化が課題で、海外需要の取り込みと新商品開発が成長の鍵を握る。強気派は海外展開の進展と高付加価値商品の寄与を期待し、弱気派は国内市場の構造的な衰退とコスト増による利益圧迫を懸念する。

プラスに働く材料7
  • 海外需要の拡大

    日本酒の国際的な人気上昇で輸出が増加し、収益を押し上げる

  • 高付加価値商品

    プレミアム清酒や限定品の販売強化で単価向上が期待できる

  • 持株会社体制のシナジー

    グループ各社の連携で販売網や商品開発の効率化が進む

  • 売上高3,943億円と2期連続過去最高通年影響

    売上高は3,394億円から3,943億円へ増加

  • 株価1年で54.43%上昇継続影響

    年間上昇率54.43%

  • 外国人保有31.93%と高流動性継続影響

    外国人持ち株比率31.93%

  • PBR1.53倍と純資産を上回る継続影響

    PBR1.53倍はROE4.6%でも評価を確保

マイナスに働く材料7
  • 国内市場の縮小

    少子高齢化や飲酒離れで清酒需要が減少傾向にある

  • 利益率の低下

    営業利益率が5%台から4%台へ下がり、収益性が悪化している

  • 競争激化

    ビールやRTDなど他カテゴリーとの競争でシェアが侵食される

  • 2026/3期営業利益171億円と前期比17%減決算発表後影響

    営業利益は206億円から35億円減少

  • 純利益117億円と前期比28%減決算発表後影響

    純利益は162億円から45億円減少

  • ROE4.6%・PER34.02倍と割高継続影響

    PER34.02倍はROE4.6%と不整合

  • 配当利回り1.5%と低水準継続影響

    配当利回り1.5%は株主還元が薄い

次の決算で確かめる点
海外売上比率
海外展開の進捗と収益貢献度を測るため
清酒販売数量
国内市場の動向とシェア維持状況を確認するため
営業利益率
値上げやコスト管理の効果を検証するため

配当

株主還元

直近の年間配当は1株あたり31で、前期から+0.0%いまの株価に対する利回りは1.43%。

年間配当
¥31
1株あたり
配当利回り
1.43%
いまの株価に対して
配当性向
63.7%
利益のうち配当に回した割合
連続増配等
0年
増配か維持が続いた年数
決算期1株あたり配当前期比%配当性向%
2017年3月13393.9
2018年3月1623.1442.0
2019年3月1812.5203.2
2020年3月2011.1168.5
2021年3月200.0227.3
2022年3月3785.0149.3
2023年3月382.7106.2
2024年3月29−23.755.8
2025年3月316.975.9
2026年3月310.063.7

過去の配当は株式分割にあわせて調整した金額です。配当性向は有価証券報告書に記載された各期の値で、利益のうち配当に回した割合を示します。

次の配当スケジュール
  • 権利付き最終日
  • 権利確定日
  • 支払開始日
  • 今期の会社予想年間予想¥31

株主

有価証券報告書より

2026年3月期末の株主数は延べ74,444人。区分でいちばん多いのは金融機関32.7%。グループ会社や銀行などの安定株主が45.1%を占め、残る54.9%が市場で売買されうる浮動株にあたる。

所有者の区分ごとの比率

所有者の区分2021年3月%2022年3月%2023年3月%2024年3月%2025年3月%2026年3月%
金融機関53.550.950.448.935.032.7
外国法人11.313.010.613.020.731.9
個人・その他17.418.521.521.520.920.0
事業法人15.815.014.714.314.112.4
証券会社2.02.62.72.39.32.9
自己株式1.01.01.01.01.02.2
外国人個人0.00.00.10.10.10.0

発行済株式に対する持ち株比率です。単元未満株の扱いにより、合計が100%にならない期があります。

大株主上位10

順位株主持ち株比率 %
01日本マスタートラスト信託銀行株式会社(信託口)10.02
02STATE STREET BANK AND TRUST COMPANY 505010 (常任代理人 株式会社みずほ銀行決済営業部)8.87
03株式会社みずほ銀行4.88
04農林中央金庫4.33
05VALUEACT JAPAN MASTER FUND, L.P. (常任代理人 シティバンク、エヌ・エイ東京支店)3.04
06明治安田生命保険相互会社2.72
07株式会社日本カストディ銀行(信託口)2.71
08株式会社京都銀行2.53
09STATE STREET BANK AND TRUST COMPANY 510311 (常任代理人 株式会社みずほ銀行決済営業部)2.49
10STATE STREET BANK AND TRUST COMPANY 510312 (常任代理人 株式会社みずほ銀行決済営業部)2.44

有価証券報告書の大株主の状況から、上位10者を掲載しています。信託銀行の名義は、実際の保有者ではなく運用を預かる先を指すことがあります。

大量保有報告の動き
5%超の保有者の提出ベース 直近3
  • 2026-07-23
    株式会社みずほ銀行
    新規の大量保有報告
    4.84%
    -0.10pt
  • 2026-05-12
    農林中央金庫
    新規の大量保有報告
    3.92%
    -0.84pt
  • 2026-05-12
    バリューアクト・キャピタル・マネジメント・エルピー(ValueAct Capital Management, L.P.)
    新規の大量保有報告
    0.00%

提出があった時点の記録です。その後5%を割った保有者が一覧に残ることがあります。

株価指標の推移

有価証券報告書 14期分

1株利益は14期で+163%、1株純資産は14期で+173%。直近期のROEは4.6%で、日本株の目安とされる8%を下回る。

決算期EPSBPSROE%PER配当性向%
2013年3月234934.834.369.8
2014年3月516039.315.525.7
2015年3月286564.530.7194.2
2016年3月356485.426.4360.4
2017年3月426716.428.5393.9
2018年3月557277.921.5442.0
2019年3月527427.125.1203.2
2020年3月457476.118.0168.5
2021年3月537946.928.2227.3
2022年3月10591312.310.5149.3
2023年3月1071,03211.09.5106.2
2024年3月821,1717.513.055.8
2025年3月831,2566.813.875.9
2026年3月611,3454.625.563.7

有価証券報告書に記載された各期の値です。PERは期末時点の株価にもとづく実績値で、いまの株価から計算した値とは異なります。

EPS1株利益
1株が1年で稼いだ純利益。伸びていれば株の稼ぐ力が育っている
BPS1株純資産
1株あたりの持ち分。会社に積み上がった蓄えの目安
ROE自己資本利益率
株主のお金でどれだけ稼いだか。日本株では8%が一つの目安
PER期末実績
株価が1年分の利益の何倍か。低いほど割安とは限らず、期待の低さのこともある
配当性向利益からの還元率
利益のうち配当に回した割合。高すぎる場合は無理をしている可能性もある

経営陣

12名 有価証券報告書の提出日現在

有価証券報告書に載っている役員は12名。2026/3期の役員報酬は総額215百万円。社内取締役1人あたりの報酬は、従業員の平均年収の約3倍にあたる。

氏名役職年齢保有株数
木村睦代表取締役社長63109,300
鈴木正直取締役6214,000
佐藤敬取締役5410,600
友常理子取締役54
川上智子取締役61
本宮孝夫取締役69
白幡清一郎取締役65
三井照明常勤監査役6420,100
森圭助常勤監査役6434,000
吉本明子監査役63
矢倉昌子監査役66
宮口亜希監査役59

役員報酬の内訳2026/3

役員の区分人数固定報酬百万円業績連動百万円合計百万円1人あたり百万円
取締役(社内)5575110922
社外取締役963637
監査役3434314

有価証券報告書の役員報酬等の総額から、区分ごとの内訳を載せています。人数は当期中に在任した延べ人数のため、期末の人数と一致しない期があります。

有価証券報告書

有価証券報告書 2026/3期

会社自身が書いた有価証券報告書の本文を、章ごとにそのまま収録しています (要約ではありません)。

事業の内容1,931字を開く

何をしている会社か、会社自身の説明

3【事業の内容】 当社グループ(当社および当社の関係会社)は、当社、子会社68社および関連会社2社で構成され、「宝酒造」が営む国内での酒類・調味料の製造・販売、「宝酒造インターナショナルグループ」が営む海外での酒類の製造・販売、海外の日本食レストラン等への日本食材などの販売、「タカラバイオグループ」が営む試薬、機器などの開発・製造・販売や受託および遺伝子医療を主たる事業としており、この3つは「第5 経理の状況 1 連結財務諸表等 (1)連結財務諸表 注記事項」に掲げるセグメントの区分と同一であります。当社は、持株会社として各事業会社を統括するほか、グループ各社の間接業務の受託や不動産賃貸事業を行っております。 なお、当社は、有価証券の取引等の規制に関する内閣府令第49条第2項に規定する特定上場会社等に該当しており、これにより、インサイダー取引規制の重要事実の軽微基準については連結ベースの数値に基づいて判断することとなります。 セグメントにおける当社グループの事業内容とその位置付けは次のとおりであります。 [宝酒造] 宝酒造株式会社は、国内において焼酎、清酒およびソフトアルコール飲料など酒類全般ならびに本みりんなどの酒類調味料、食品調味料および原料用アルコールの製造・販売を行っております。 当セグメントに携わる子会社は宝酒造株式会社であります。 [宝酒造インターナショナルグループ] 宝酒造インターナショナル株式会社は、グループ会社の管理、宝酒造株式会社の酒類・調味料製品の輸出販売を行っております。 Takara Sake USA Inc.は、米国カリフォルニア州において主に清酒の製造を行い、宝酒造株式会社が供給する酒類製品ともども米国一円に販売しております。The Tomatin Distillery Co.Ltdは、スコッチウイスキーの製造・販売を行っており、Age International,Inc.は、バーボンウイスキーを販売しております。 Mutual Trading Co.,Inc.(同社の子会社含む)は、日本食材、調味料、酒類などのほか、レストランの調理器具や食器類に至るまで幅広いアイテムを取り扱い、米国を中心に卸売業を展開しております。 Foodex SAS、Cominport Distribución, S.L.およびTazaki Foods Ltd.は、ヨーロッパを拠点として日本食材の卸売業を営んでおり、Takara Sake USA Inc.や宝酒造株式会社の製品をはじめ、酒類、調味料、冷凍食品などを販売しております。また、Kagerer & Co. GmbHは、ドイツ ミュンヘン近郊で卸売業を営んでおり、主力の水産品をはじめ、日本食材などを欧州全域に販売しております。 Nippon Food Supplies Company Pty Ltdは、豪州において日本食材の卸売業を営んでおります。 上述した会社を含め、当セグメントに携わる子会社は50社であり、関連会社は1社であります。 [タカラバイオグループ] タカラバイオ株式会社は、試薬・機器に関連する開発・製造・販売ならびに再生医療等製品の開発製造支援サービスや遺伝子解析・検査などのCDMO受託サービスを行っております。また、遺伝子治療等に必要なバイオ創薬基盤技術、製造補助剤の開発・製造・販売や臨床開発を行い、その価値の最大化に向けて取り組んでおります。 海外では、中国において宝生物工程(大連)有限公司が試薬の開発・製造や受託サービスを行い、宝日医生物技術(北京)有限公司が試薬や機器の販売を行っております。Takara Bio Europe S.A.S.は、ヨーロッパにおいて、試薬の製造・販売、機器の販売や受託サービスを行っております。また、Takara Bio USA, Inc.は、米国において、試薬や機器の開発・製造を行い、全世界に販売しております。 上述した会社を含め、当セグメントに携わる子会社は10社であります。 [その他] その他は、国内グループ会社が営む貨物運送事業やワイン輸入販売、主に当社が営む不動産賃貸事業などであります。 貨物運送事業はタカラ物流システム株式会社が営み、主に宝酒造株式会社の酒類・調味料製品の国内における貨物運送などを行っております。また、ブルゴーニュの高品質ワイン等の輸入販売は株式会社ラック・コーポレーションが営んでおります。 上述した会社を含め、その他の事業に携わる子会社は7社であり、関連会社は1社であります。 以上述べた事項を事業系統図によって示すと次のとおりであります。 (事業系統図)
経営方針・対処すべき課題3,523字を開く

経営陣が考える方向性と課題

1【経営方針、経営環境及び対処すべき課題等】 当社グループの経営方針、経営環境及び対処すべき課題等は、以下のとおりであります。 なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において当社グループが判断したものであります。 (1)経営方針 当社グループは『自然との調和を大切に、発酵やバイオの技術を通じて人間の健康的な暮らしと生き生きとした社会づくりに貢献します。』という企業理念のもと、技術力、商品力、ブランド力をさらに向上させ、「和酒・日本食市場」「ライフサイエンス産業」における多様な価値を提供することで、宝グループの国内外での存在感を高めながら、持続的な成長と飛躍を実現することを目指しております。 (2)経営戦略、経営環境、優先的に対処すべき事業上・財務上の課題および経営上の目標の達成状況を判断するための客観的な指標等 当社グループを取り巻く環境は、国内での高齢化・少子化による人口減少や若年層のアルコール離れによる酒類市場の長期的な縮小、国内外での労働力不足等による人件費の増加など、今後も厳しさを増してくることが予想されます。また、地政学的要因を背景としたグローバルなサプライチェーンへの影響等により、原材料やエネルギー価格の高騰を起点として、国内外での様々なコストアップが懸念され、安定的な調達に対するリスクも高まっています。さらに、現下のライフサイエンス分野の研究開発アクティビティは、物価高等の影響による研究予算の縮減や、米国政府の方針による研究開発助成金の大幅削減などにより、産業界およびアカデミアにおいて世界的に低迷しております。 一方で、ノンアルコール飲料も含めた国内のRTD市場では厳しい競争下ながらも市場の拡大が見込まれ、世界的な和酒・日本食市場は引き続き成長が期待されるほか、ライフサイエンス研究市場も再生・細胞医療・遺伝子治療等を中心に依然として中長期的な市場成長のポテンシャルは高く、当社グループにとって成長を見込める機会も数多く存在しています。また、気候変動、生物多様性保全、資源保全、人権尊重といった多様な課題への対応が世界的規模で求められており、持続可能な社会づくりに向けた企業の責任はますます大きくなっています。そして、持続的な成長や企業価値の向上に向けては、資本効率性の向上による成長・強化領域への投資の強化や、人的資本やITなどの無形資産への投資の強化と活用がこれまで以上に重要になってきています。 このような状況の中、当社グループは2025年9月に当社グループの2050年のありたい姿として、「宝グループ 長期Vision 2050」を策定いたしました。「Smiles in Life」に込めた想いと新たにめざしていきたい未来をより具体的に表現したものであります。環境変化の激しい時代のなかで、新たなチャレンジをしていく「拠り所」「羅針盤」となるもので、バイオテクノロジーをコアコンピタンスとして、「酒類・日本食材領域」「ライフサイエンス産業支援領域」に加え、食料不足や環境問題などの社会課題の解決を通じて食と健康を越えた「新規領域」での価値創造や事業創出に取り組むことをめざしております。 そして、2026年5月に「宝グループ 長期Vision 2050」の実現も見据えた成長軌道への回復と、中長期的な成長の道筋を確立すべく「宝グループ中期経営計画2030」を策定いたしました。 「宝グループ中期経営計画2030」の概要は以下のとおりであります。 「宝グループ中期経営計画2030」 全体方針 ~事業ポートフォリオ戦略を支えるグローバルな経営基盤を早期に整備することで、成長軌道へと回復させるとともに、長期的な成長の道筋を確立する~ 財務目標 宝グループ連結 2031年3月期  (参考:2028年3月期) ROIC   7%以上       ROIC   4.3% ROE   10%以上       ROE   6.1% 営業利益   378億円以上       営業利益   235億円 売上高   4,930億円以上       売上高   4,290億円 財務方針 ・これまでの成長・強化領域への投資効果の獲得により営業キャッシュ・フロー創出力を強化し、既存事業の効率性や新規事業創出に向けた投資を実行する。 ・有利子負債の活用と政策保有株式・保有不動産売却を原資とした株主還元策により資本コストを低減する。 ・累進配当を導入し、5年累計で総還元性向50%を基本方針とする。自己株式取得は、成長投資とのバランスを勘案して機動的に実施する。 基本方針 ①長期Vision 2050の実現に向けた事業ポートフォリオ戦略 当社グループの事業ポートフォリオ戦略の基本的な考え方は、既存の酒類・日本食材領域とライフサイエンス産業支援領域のそれぞれにおいて、強みやアセットを活用することだけでなく、社外の知見も取り入れながら、当社グループの持つ技術・事業基盤・ネットワーク等を横断的に活用する取り組みを進めていくことで、新規事業開発や既存事業の強化・拡張につなげ、長期Visionで示す3つの提供価値を実現していくというものです。具体的には以下のとおりです。 酒類・日本食材領域   様々なアプローチでのグローバルな和酒・調味料拡大戦略のブラッシュアップと周辺領域への事業拡張 ライフサイエンス産業支援領域   差異化されたビジネスモデルの再構築と事業領域の拡張 新規領域   バイオテクノロジーの活用を中心とした新規事業開発 この考え方に基づき、新規事業を含めた7つの事業を、市場ステージや資本効率、競争優位性の観点から、「コア」「キャッシュ」「成長」「問題」「創出」という位置づけに分類しております。 成長軌道への回復に向けて、まずは「問題」と位置付ける次の事業の一部撤退を速やかに行います。 ・遺伝子医療における遺伝子治療の自社臨床開発プロジェクト中止 ・CDMOにおけるGMP細胞加工受託からの撤退 その上で、以下の「見極め」を中心に、事業ポートフォリオ戦略を早期に(2年以内を目途)見直します。 ・日本食を成長事業として位置づけ続けるか ・CDMO、遺伝子医療を継続するか ②グループガバナンス/マネジメント体制の見直し ・事業ポートフォリオ戦略を議論し、経営資源の投下・配分方針を継続的に見直すための経営会議体を新たに設置する ・重要な投資の意思決定プロセスの見直し、投資結果に係るレビューの充実、タカラバイオに対するガバナンス体制の見直し ③ROIC重視の再徹底 ・事業ユニット別WACCに基づいたROIC目標設定 ・ROIC目標に連動したNPVハードルレート設定や、グループ各社の経営層の評価体系や報酬体系の必要に応じた見直し ④既存事業の収益構造改革 バイオ   遺伝子医療/CDMOの一部撤退を中心とした固定費の抜本的削減、試薬のビジネスモデルの再構築 日本食   宝酒造インターナショナル本社および海外子会社におけるマネジメント強化や業務オペレーションの高度化等を通じた営業利益率の改善 和酒   国内での製造設備への投資を踏まえた、コア事業としての競争力を維持しながら持続性のある事業構造への変革 ⑤グループシナジーの発揮による成長の道筋の確立 ・グローバルな和酒・調味料拡大戦略のブラッシュアップによる海外での市場創造力の強化 ・バイオテクノロジーをコアコンピタンスとした新規事業開発と既存事業の強化・拡張 なお、基本方針と連動した人的資本の活用(人財・組織風土)への取り組みも強化してまいります。 人財   ・コーポレート人財の強化 ・グローバル人財の強化 ・次世代を担う人財育成および適材適所の配置 組織風土   ・宝グループ全体で社員が交流できる場や機会の創出 ・宝グループ全体で社員同士が情報交換・共有ができる仕組みの構築 また、「宝グループ サステナビリティ・ポリシー」についても、「宝グループ 長期Vision 2050」と連動する形で、「新規領域での価値提供」という新たなマテリアリティ(重要課題)を追加しております。 当社グループは、これからも事業活動を通じた社会的価値の創造により、ステークホルダーの皆様から信頼される企業グループを目指すとともに、持続可能な社会の実現に貢献してまいります。 記載の数値目標は、当連結会計年度末時点で入手可能な情報および合理的であると判断する一定の前提に基づいており、その達成を保証するものではありません。
事業等のリスク6,806字を開く

会社が自認するリスクの一覧

3【事業等のリスク】 有価証券報告書に記載した事業の状況、経理の状況等に関する事項のうち、経営者が連結会社の財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況に重要な影響を与える可能性があると認識している主要なリスクは、以下のとおりであります。当社グループは、これらのリスク発生の可能性を認識した上で、発生の回避および発生した場合の対応に努める所存であります。 なお、記載中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において当社グループが判断したものであります。また、以下の記載事項は投資判断に関連するリスクすべてを網羅するものではありませんのでご留意下さい。 (1) 消費者の嗜好及び需要動向の変化について 宝酒造の売上高の大部分は、日本国内のものであり、その市場は、消費者の嗜好の変化の影響を受けやすく、コロナ禍によって変化した消費スタイルの影響をも受けております。同社は、消費者の嗜好の変化を捉えた商品の開発や、他社商品と差異化を図った独創的な商品の開発に注力しておりますが、消費者の嗜好の多様化が進み、消費動向の変化が加速しております。そのため、今後同社が消費者の嗜好や市場の変化を捉えた魅力的な商品を提供できない場合は、将来の成長性や収益性を低下させる可能性があります。また日本国内の高齢化・人口減少や若年層の飲酒離れは酒類の需要の減少を招き、経営成績および財務状況に影響を及ぼす可能性があります。同社では、SDGsを意識した商品など消費者ニーズを捉えた高付加価値商品の開発・育成に取り組んでおります。 (2) 競合について ①宝酒造 日本国内の酒類・調味料市場では、市場全体の伸びが鈍るなか、商品開発やマーケティング戦略など、競合各社との競争が激化しております。競争の激化は売上の減少や、高騰する原材料価格の製品価格への転嫁の阻害要因となり利益率の低下を招き、経営成績および財務状況に影響を及ぼす可能性があります。宝酒造では、独自の技術で差異化された商品の開発・育成や、ブランド力強化、流通業態の変化に対応した販売活動、市場の理解を得られる価格政策、そしてこれらを支える原資を得るため徹底的なコストダウンや効率化に取り組んでおります。 ②宝酒造インターナショナルグループ 海外酒類事業では、ウイスキー市場においては世界中に多くの競合メーカーが存在するほか、清酒をはじめとする和酒市場においても、海外現地生産および日本生産の輸出メーカーなど多くの競合各社との競争が激化しております。また、海外日本食材卸事業においても、海外での和酒・日本食市場の拡大が見込まれる一方で、競合の状況は激化しております。競合各社に勝る競争力を維持できない場合には、経営成績および財務状況に影響を及ぼす可能性があります。宝酒造インターナショナルグループでは、M&Aを含めた拠点拡大や、宝酒造との協業により同社の技術力を生かした魅力的な商品の開発・育成やブランド力の強化に取り組んでおります。また、グループシナジーを生かした共通購買などの商品調達力強化や、強みであるレストラン向けに加えて小売店などの販売チャネルの多角化へも取り組んでおります。 ③タカラバイオグループ タカラバイオグループは、財務的な一定の基盤、バイオ分野で蓄積してきた高い技術力、技術に裏付けされた競争優位性のある製品・サービスを有し、独自の産業的地位を確立していると考えております。 しかしながら、研究用の試薬・機器・受託サービスの製造・販売・提供には医薬品や医療機器のような許可や承認を必要としないことから、特許等による障壁がない場合には、これらの事業への参入は比較的容易であり、国内外に多数の競合企業が存在しております。 また、受託事業においては、日本政府による補助金支援の影響もあり、再生・細胞医療・遺伝子治療製品の受託製造拠点が増加する見込みであることから、競争が激しくなる可能性があります。 このような環境の中、同グループは、独自もしくは大学等の外部団体や企業と協力して、技術や製品を開発しておりますが、他社が類似の製品や技術分野で先行した場合、当社グループの製品開発や経営成績に影響を及ぼす可能性があります。このようなリスクを踏まえ、同グループは開発した技術や製品を可能な限り知的財産権による保護によって、独占化あるいは差異化を図るとともに、コストダウンの推進および製造体制の強化により、価格競争力の維持を図ってまいります。 (3) 製造に関する依存について ①宝酒造 宝酒造の酒類製品の大部分は、伏見工場(京都市伏見区)および松戸工場(千葉県松戸市)で製造しております。これらの地域において大規模な地震やその他の操業を中断する事象が発生した場合、同社の製品の生産、供給能力が著しく低下し、経営成績および財務状況に影響を及ぼす可能性があります。同社では全社及び拠点毎の事業継続計画(BCP)を整備し、安定した生産・供給に努めております。また楠工場(三重県四日市市)も含めた相互応援体制による、フレキシブルな生産体制を構築しております。 ②タカラバイオグループ タカラバイオグループの主力製品である試薬は、その大半を中国の子会社である宝生物工程(大連)有限公司で製造しており、当該子会社の収益動向の変化や、各国の関税政策の変更、何らかの理由による事業活動の停止等により、同グループの事業戦略や経営成績に影響を及ぼす可能性があります。このようなリスクを踏まえ、効率性向上とリスク低減のバランスを考慮しつつ、グローバルで多極的な製造・研究開発体制の整備を進めております。 (4) 原材料価格の変動について 宝酒造の原材料の調達については、調達先の国又は地域の天候や経済状況の影響を間接的に受ける可能性があります。焼酎等の原料である粗留アルコールは主に南米・北米やアジア地域の、また清酒等の原料米は主に日本の天候、原料相場の影響を受けます。さらに地政学的要因を背景としたグローバルなサプライチェーンへの影響は原材料・燃料の調達価格の高騰ひいては製造コストの上昇に繋がり、経営成績および財務状況に影響を及ぼす可能性があります。宝酒造では原材料の調達先の多様化により安定的かつ有利な条件での調達を図り、一方で技術革新による原価の低減に取り組んでおります。 (5) 特有の法的規制について ①宝酒造 宝酒造は、日本国内において酒税の賦課徴収、酒類の製造免許および販売業免許等について定める酒税法の規制を受けております。同社は酒税法に基づき、販売業免許のほか、種類別、製造場ごとに所轄税務署長の製造免許を取得しております。今後の事業展開においても酒税法の規制を受けるほか、酒税の税率の変更によって酒類の販売価格、販売動向等に影響を受ける可能性があります。同社は酒税法などの法令遵守はもとより、酒税法の改正等に機動的に対応し、必要に応じて商品戦略の見直しを図るなどの対策を実行いたします。 ②宝酒造インターナショナルグループ 宝酒造インターナショナルグループでは、事業を展開する各国において、事業・投資の許可、国家安全保障又はその他の理由による輸出制限、関税をはじめとするその他の輸出入規制等、様々な政府規制の適用を受けております。また、通商、独占禁止、特許、消費者、租税、為替管制、運輸、人権、環境・リサイクル関連の法規制の適用も受けております。これらの規制を遵守できなかった場合、同グループの活動が制限される可能性があり、また遵守することによるコストの増加につながる可能性があります。同グループでは法令遵守のもと、これらの影響を軽減する対策を実施いたします。 ③タカラバイオグループ タカラバイオグループの研究開発を進めるにあたっては、放射性同位元素等による放射線障害の防止に関する法律や遺伝子組換え生物等の使用等の規制による生物の多様性の確保に関する法律(カルタヘナ法)等の関連法規の規制を受けており、同グループは当該法規制を遵守していく方針であります。 また、同グループが開発・販売中の体外診断用医薬品や同グループが受託製造を行っている開発中の遺伝子治療薬は、医薬品、医療機器等の品質、有効性及び安全性の確保等に関する法律(医薬品医療機器等法)をはじめとする関連法規の規制を受けており、商業活動のためには所轄官公庁の承認または許可が必要になります。同グループが研究開発を進めている、あるいは受託製造を行っている個々のプロジェクトについて、かかる許認可が得られなかった場合には、同グループの事業戦略に影響を及ぼす可能性があります。 (6) 飲酒に対する社会的規制について 酒類は人々の生活に豊かさと潤いを与えるものである一方で、不適切な飲酒はアルコール健康障害の原因となり、アルコール健康障害は、本人の健康の問題であるのみならず、その家族への深刻な影響や重大な社会問題を生じさせる危険性が高いことが指摘されております。これらのアルコールに関連する諸問題が社会的に一層深刻となった場合には、酒類の製造、販売に何らかの影響、規制が及ぶ可能性があり、経営成績および財務状況に影響を及ぼす可能性があります。宝酒造および宝酒造インターナショナルグループでは、これらの指摘を認識したうえで、酒類の製造、販売を行う企業として、人々の健康を維持増進し、社会的責任を果たす観点から、当社グループが定めた「責任ある飲酒に関する基本方針」に基づき、適正飲酒の啓発をはじめ、ホームページに主な商品の純アルコール量を開示し、日本国内で販売するすべての消費者向け商品(酒類調味料除く)への純アルコール量表示を行うとともに、WHO(世界保健機関)が採択した「アルコールの有害な使用を低減するための世界戦略」を支持し、その達成に向けた取り組みを実施しております。 (7) 研究開発活動について バイオテクノロジーに関連する産業は、再生・細胞医療・遺伝子治療等分野、基礎研究や創薬等を目的とした大学、公的研究機関や企業、検査会社を直接のターゲットカスタマーとする研究支援分野、そのほか、環境・エネルギー・食品・情報分野まで多岐にわたります。 このような状況の中、タカラバイオグループにおいて競争優位性を維持していくためにも、広範囲にわたる研究開発活動は非常に重要であると考えております。しかしながら、研究開発活動は計画通りに進む保証はなく、遅延や中止により、同グループの事業戦略や経営成績に影響を及ぼす可能性があります。 また、バイオテクノロジー業界を取り巻く環境の変化は激しく、同グループの事業環境は新たな技術革新や新規参入者等により大きな影響を受ける可能性があることから、現在推進している研究開発活動から必ずしも期待した効果を得られる保証はなく、計画する収益を獲得できない可能性があります。 (8) 知的財産権について タカラバイオグループは、研究開発の成否がそのまま事業開発の成否につながるバイオテクノロジー関連産業において、競合他社を排除するため、自社の技術を特許で保護しております。また、同グループは、研究開発を進めていくにあたって、特許出願・権利化を第一に考え対応していく方針であります。しかしながら、出願した特許がすべて登録されるとは限らず、また、登録特許が無効となる、消滅する等した場合には、同グループの事業戦略や経営成績に影響を及ぼす可能性があります。 また、同グループは、今後の事業展開の中で、必要な他者特許については取得またはライセンスを受ける方針でありますが、このために多大な費用が発生する可能性があります。また、必要な他者特許が生じ、そのライセンスが受けられなかった場合には、同グループの事業戦略や経営成績に影響を及ぼす可能性があります。 (9) 固定資産の減損処理について 当社グループでは、のれんを含む多額の有形・無形固定資産を保有しておりますが、経営環境の急変等により固定資産の減損に係る会計基準に基づき減損損失を計上した場合には、経営成績および財務状況に影響を及ぼす可能性があります。当社グループでは一定の投資に際しては取締役会等の承認を得ることとしており、投資効果の判定にはNPV法に基づくハードルレートを設定し、進捗を毎期検証しております。また、減損の兆候を早期に把握する体制を構築しております。 (10)為替レートの変動について 当社グループが事業を展開する日本国外の各地域における売上高、費用、資産を含む現地通貨建ての項目は、連結財務諸表の作成のために円換算されております。これらの項目は、換算時の為替レートにより財務諸表計上額が影響を受ける可能性があります。また、輸入による商品仕入れ、原材料の調達あるいは製品輸出を外貨建てで行う場合は為替レートの変動により経営成績および財務状況に影響を及ぼす可能性があります。 当社グループは、為替変動リスクに備えるため、為替予約などのヘッジ取引を行い、為替レートの変動による影響を軽減するよう努めております。 (11)製造物責任について 当社グループが開発、製造する全ての商品について製造物責任賠償のリスクが内在しています。特に、酒類、食品、医薬品、医療機器、体外診断用医薬品、再生医療等製品、研究用製品、臨床試験に使用される治験薬などについては、製造、販売、臨床試験において製造物の欠陥が発見され、健康障害等を引き起こした場合には製造物責任を負う可能性があります。また、大規模な製品回収や製造物責任賠償は、多額のコストが発生するうえに、当社グループの評価に重大な影響を与え、当社グループの経営成績および財務状況に影響を及ぼす可能性があります。これらのリスクに備えるため、製造物責任賠償保険に加入しておりますが、この保険が最終的に負担する賠償額を十分にカバーできるという保証はありません。当社グループでは、法令遵守に加え徹底した品質管理とリスク管理体制の構築に取り組んでおります。 (12)情報セキュリティについて 当社グループは、事業に関連して多数のITシステムを活用し、個人情報を含む膨大な情報を管理しております。これら社内情報の紛失、漏洩、改ざんあるいはランサムウェア被害などが起こった場合は業務への支障、対応コストに加えレピュテーションリスクが生じる可能性があります。また、システム不具合あるいはサイバー攻撃により、一定期間業務の遂行が不可能になった場合は事業活動の継続に影響を及ぼす可能性があります。デジタルトランスフォーメーションの進展や、在宅勤務の拡大によりこれらのリスクは拡大しております。当社グループでは「情報管理規程」「ITセキュリティポリシー」を定め、ITセキュリティに関する第三者評価を受けるほか、従業員に対してはITリテラシー教育を継続的に行い、定期的に不審なメール対応訓練も実施することでリスクへの対応を強化しております。 (13)訴訟について 当社グループでは、事業の遂行にあたり各種法令および規制等に違反しないようコンプライアンス活動を強化するなど最善の努力をしております。しかしながら、国内外において事業活動を遂行していくうえで、当社グループおよびその従業員が法令等に対する違反の有無にかかわらず、製造物責任法や知的財産権、発明対価請求などの問題において訴訟提起される可能性を抱えています。万が一当社グループが訴訟を提起された場合、また不利な判決結果が生じた場合は、当社グループの経営成績および財務状況に影響を及ぼす可能性があります。当社グループでは法令遵守を徹底するとともに、重要な契約の締結に際しては法務部門、外部専門家の助言、チェックを受ける体制を構築しております。 (14)自然災害や事故災害について 暴風、地震、落雷、洪水、渇水等の自然災害、火災等の事故災害や感染症の世界的流行(パンデミック)が発生した場合には、災害による物的・人的被害により、当社グループの営業活動に支障が生じる可能性があります。このようなリスクを踏まえ、当社グループでは、緊急時対応マニュアルなどを整備し、発生時の損害の拡大を最小限におさえるべく、点検・訓練の実施、連絡体制・事業継続計画(BCP)の整備に努めております。 当社では、当社社長を委員長とする「リスク・コンプライアンス委員会」が当社グループのリスク管理全体を総括し、同委員会の監督のもと、各担当部門において「法・社会倫理」「商品の安全と品質」「安全衛生」その他当社グループを取り巻くリスクを防止・軽減する活動に取り組んでおります。
経営成績の分析 (MD&A)10,234字を開く

業績がなぜこうなったかの経営陣の説明

4【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】 (1) 経営成績等の状況の概要 当連結会計年度における当社グループの財政状態、経営成績及びキャッシュ・フロー(以下「経営成績等」という。)の状況の概要は次のとおりであります。 ① 経営成績の状況 当連結会計年度における世界経済は、景気は一部の地域において弱さがみられるものの、緩やかな持ち直しが続きました。我が国においては、雇用・所得環境の改善を背景に、景気は緩やかに回復いたしましたが、中東情勢の影響や米国の通商政策の動向による影響が懸念されるなど、先行きは依然として不透明な状況が続いております。 このような経済状況のもと、当社グループは、会社創立100周年となる2025年に向けた長期経営構想「TaKaRa Group Challenge for the 100th」において、「Smiles in Life~笑顔は人生の宝~」をVisionとして掲げ、おいしさを追求する技術と革新的なバイオ技術によって、和酒・日本食とライフサイエンスにおける多様な価値を安全・安心に提供する企業グループとして、世界中の暮らしを、命を、人生を、笑顔で満たすために挑戦し続けてまいりました。 また、「TaKaRa Group Challenge for the 100th」の総仕上げに向けて「宝グループ中期経営計画2025」では、「成長・強化領域への投資を加速させ、企業価値を高める3年間」を経営方針とし、社会課題の解決に資するバリューチェーンを強化しながら商品・サービスを通じた社会課題の解決と、長期的かつ持続的に成長原資を生み出す「稼ぐ力」の向上を統合した経営を推進いたしました。 この結果、「宝グループ中期経営計画2025」の最終年度となりました当連結会計年度の経営成績は、売上高は394,316百万円(前期比8.7%増)、売上総利益は127,696百万円(同6.7%増)、販売費及び一般管理費は110,619百万円(同11.7%増)、営業利益は17,076百万円(同17.1%減)、経常利益は支払利息や為替差損が増加したことなどにより16,861百万円(同24.0%減)となりました。親会社株主に帰属する当期純利益は、特別利益が投資有価証券売却益の計上などにより増加しましたが、特別損失も未稼働の受託製造にかかる設備などの減損損失を計上したことなどにより増加し、繰延税金資産の一部取り崩しなども行いましたので11,696百万円(同27.8%減)となりました。 セグメントごとの経営成績は次のとおりであります。 〔宝酒造〕 宝酒造は、“松竹梅白壁蔵「澪」” や“タカラ「焼酎ハイボール」”を中心とした広告などの活用や、伸長するノンアルコール市場に向けた“タカラ「辛口ゼロボール」”のリニューアルや新フレーバーの発売などにより、ユーザーを獲得し、重点ブランドの売上構成比を引き上げることにより利益率の向上を図りました。拡大する中食市場に向けて、利益率の高い食品調味料(だし)の強化にも注力いたしました。また、品質管理の徹底など安全・安心に対する取り組みを継続するとともに、全社一体となったコストダウンにも取り組みました。 当セグメントのカテゴリー別の売上状況などは次のとおりであります。 焼酎では、甲類焼酎の大容量商品などが減少しましたので、減収となりました。清酒では、“松竹梅「天」”や“松竹梅「昴」”などが増加しましたので、増収となりました。ソフトアルコール飲料では、“タカラ「焼酎ハイボール」”が引き続き増加しましたので、増収となりました。調味料では、本みりんや料理清酒が増加し、食品調味料も増加しましたので、増収となりました。原料用アルコール等は減収となりました。 以上の結果、宝酒造の売上高は119,122百万円(前期比0.5%減)となりました。売上原価は88,948百万円(同0.9%減)となり、売上総利益は30,174百万円(同0.9%増)となりました。販売費及び一般管理費は、広告宣伝費や販売促進費などが減少し24,445百万円(同1.8%減)となりましたので、営業利益は5,729百万円(同13.7%増)となりました。 〔宝酒造インターナショナルグループ〕 宝酒造インターナショナルグループは、日本からの酒類の輸出や海外各地で酒類の製造・販売を行う海外酒類事業と海外の日本食レストランや小売店などに日本食材などを販売する海外日本食材卸事業を展開しております。 当セグメントの売上状況などは次のとおりであります。 海外酒類事業では、ウイスキーはプレミアムバーボン“Blanton's”が引き続き好調に推移いたしました。また、海外専用商品の育成や現地ニーズを捉えた新商品開発に取り組んでいる和酒の売上も増加しましたので、海外酒類事業は増収となりました。海外日本食材卸事業では、米国や欧州を中心に倉庫・物流機能や拠点の整備・拡大を進めました。また、和酒や水産品などの付加価値が高く差異化された商品のラインアップの拡充を進めたことや、新たにグループに迎え入れた企業の業績の寄与もありましたので、海外日本食材卸事業も増収となりました。 以上の結果、宝酒造インターナショナルグループの売上高は221,888百万円(前期比19.4%増)となりました。売上原価は149,075百万円(同18.2%増)となり、売上総利益は72,812百万円(同22.0%増)となりました。販売費及び一般管理費は、人件費や運送費などが増加し58,610百万円(同22.0%増)となりましたので、営業利益は14,201百万円(同21.8%増)となりました。 〔タカラバイオグループ〕 タカラバイオグループは、バイオテクノロジーを利用する研究開発活動がますます広がりを見せる中、こうした研究開発活動を支援する試薬・機器を開発・製造し、世界中のバイオ研究者や製薬企業、検査センター等のインダストリー顧客に提供する事業を展開しております。また、再生・細胞医療・遺伝子治療の開発・製造を支援するCDMO事業を展開しております。CDMOとは医薬品の製法開発から製造までの工程を受託する事業を指し、タカラバイオグループでは、特に遺伝子治療薬等の分野に注力しております。その他、遺伝子医療事業では、遺伝子治療関連製造補助剤の製造・販売、新規モダリティの創出、臨床開発プロジェクトを進め、独自のバイオ創薬基盤技術の価値の最大化に取り組んでおります。 当セグメントの売上状況は、試薬、機器、受託および遺伝子医療の全てのカテゴリーで減少いたしました。 以上の結果、タカラバイオグループの売上高は40,318百万円(前期比10.5%減)となりました。売上原価は、売上構成の変化の影響などにより20,057百万円(同5.7%増)となりましたので、売上総利益は20,261百万円(同22.3%減)となりました。販売費及び一般管理費は、Curio Bioscience, Inc.の買収に関する費用およびのれん償却費を計上したことなどから24,949百万円(同4.8%増)となり、営業損失は4,688百万円(前期は営業利益2,263百万円)となりました。 〔その他〕 その他のセグメントは、貨物運送事業、ワイン輸入販売、不動産賃貸事業などであります。当セグメントの売上高は、ワイン輸入販売などが増加しましたので32,200百万円(前期比4.3%増)となりました。売上原価は26,816百万円(同2.6%増)となり、売上総利益は5,383百万円(同14.0%増)となりました。販売費及び一般管理費は、販売促進費などが増加し2,025百万円(同0.5%増)となりましたので、営業利益は3,358百万円(同24.0%増)となりました。 ② 財政状態の状況 (資産) 当連結会計年度末における流動資産は249,314百万円となり、前連結会計年度末に比べ3,880百万円増加いたしました。これは主に電子記録債権が3,320百万円、商品及び製品が9,869百万円それぞれ増加し、現金及び預金が10,111百万円減少したことによるものであります。 固定資産は264,486百万円となり、前連結会計年度末に比べ32,332百万円増加いたしました。これは主に有形固定資産が建設仮勘定の増加などにより9,457百万円、無形固定資産がCurio Bioscience, Inc.を買収したことなどにより18,706百万円、投資その他の資産が投資有価証券の時価評価の増加などにより4,168百万円それぞれ増加したことによるものであります。 以上の結果、総資産は513,801百万円となり、前連結会計年度末に比べ36,213百万円増加いたしました。 (負債) 当連結会計年度末における流動負債は82,037百万円となり、前連結会計年度末に比べ8,617百万円増加いたしました。これは主に支払手形及び買掛金が2,712百万円、1年内償還予定の社債が5,000百万円、流動負債のその他が5,736百万円それぞれ増加し、短期借入金が5,900百万円減少したことによるものであります。 固定負債は120,826百万円となり、前連結会計年度末に比べ17,561百万円増加いたしました。これは主に長期借入金が9,741百万円、繰延税金負債が3,586百万円、固定負債のその他がCurio Bioscience, Inc.の買収による条件付対価の認識などにより8,274百万円それぞれ増加し、社債が流動負債への振替により5,000百万円減少したことによるものであります。 以上の結果、負債合計は202,863百万円となり、前連結会計年度末に比べ26,179百万円増加いたしました。 (純資産) 当連結会計年度末における純資産合計は310,937百万円となり、前連結会計年度末に比べ10,034百万円増加いたしました。これは主に株主資本が利益剰余金の増加などにより2,643百万円、その他の包括利益累計額がその他有価証券評価差額金や為替換算調整勘定の増加などにより11,468百万円それぞれ増加し、非支配株主持分が4,077百万円減少したことによるものであります。 以上の結果、自己資本比率は50.5%(前連結会計年度末は51.3%)となりました。 ③キャッシュ・フローの状況 営業活動によるキャッシュ・フローは、税金等調整前当期純利益18,270百万円、減価償却費12,225百万円、減損損失4,008百万円、のれん償却額3,129百万円、投資有価証券売却益6,538百万円、棚卸資産の増加6,297百万円、法人税等の支払額8,861百万円などで17,318百万円の収入と前期に比べ1,162百万円の収入増加となりました。 投資活動によるキャッシュ・フローは、定期預金の預入による支出8,370百万円、定期預金の払戻による収入12,403百万円、有形及び無形固定資産の取得による支出22,167百万円、投資有価証券の売却による収入7,974百万円、連結の範囲の変更を伴う子会社株式及び出資金の取得による支出6,416百万円などにより15,341百万円の支出と前期に比べ26,221百万円の支出減少となりました。 財務活動によるキャッシュ・フローは、長期借入れによる収入9,951百万円、長期借入金の返済による支出5,608百万円、自己株式の取得による支出3,000百万円、配当金の支払額6,054百万円、条件付対価の決済による支出1,496百万円などにより9,307百万円の支出(前期は6,548百万円の収入)となりました。 以上の結果、現金及び現金同等物に係る換算差額を含めた当連結会計年度末の現金及び現金同等物の残高は、前連結会計年度末より6,154百万円減少し、69,125百万円となりました。 ④生産、受注及び販売の実績 a.生産実績 当連結会計年度(2025年4月1日~2026年3月31日)の生産実績をセグメントごとおよび品種別に示すと、次のとおりであります。 セグメントの名称   金額(百万円)   前期増減率(%) 品種 焼酎   30,050   △6.0 清酒   10,919   5.3 ソフトアルコール飲料   44,892   7.6 その他酒類   3,316   △7.2 本みりん   10,019   3.7 その他調味料   9,709   4.9 宝酒造   108,908   2.2 宝酒造インターナショナルグループ   12,320   △8.3 試薬   14,523   9.7 機器   142   12.1 受託   7,499   △14.2 遺伝子医療   1,871   △35.7 タカラバイオグループ   24,037   △3.9 報告セグメント計   145,266   0.2 その他   1,555   2.6 合計   146,821   0.2 (注)1.金額は酒税込みの販売価格によっております。 2.宝酒造の原料用アルコール等は、大部分が酒類等の原料として使用されていること、また、販売実績に対応する生産実績を正確に把握することが困難であることから記載を省略しております。 b.商品仕入実績 当連結会計年度(2025年4月1日~2026年3月31日)の商品仕入実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。 セグメントの名称   金額(百万円)   前期増減率(%) 宝酒造   938   8.4 宝酒造インターナショナルグループ   144,395   20.6 タカラバイオグループ   4,444   1.0 報告セグメント計   149,777   19.8 その他   12,272   5.0 合計   162,050   18.5 (注)金額は仕入価格によっております。 c.受注実績 タカラバイオグループにおいて、一部受注生産を行っておりますが、ほとんどの場合において、生産に要する期間が短く、受注残高が僅少であることから記載を省略しております。 d.販売実績 当連結会計年度(2025年4月1日~2026年3月31日)の販売実績をセグメントごとおよび品種別に示すと、次のとおりであります。 セグメントの名称   金額(百万円)   前期増減率(%) 品種 焼酎   29,626   △6.8 清酒   10,862   3.4 ソフトアルコール飲料   43,990   4.7 その他酒類   4,490   △11.4 本みりん   9,923   1.3 その他調味料   9,472   2.6 原料用アルコール等   10,758   △4.2 宝酒造   119,122   △0.5 海外酒類   28,502   21.1 海外日本食材卸   195,944   18.9 その他   2,137   △74.4 グループ内連結消去   △4,695   - 宝酒造インターナショナルグループ   221,888   19.4 試薬   29,197   △8.7 機器   896   △23.5 受託   7,291   △10.1 遺伝子医療   2,932   △22.0 タカラバイオグループ   40,318   △10.5 報告セグメント計   381,330   8.8 その他   32,200   4.3 セグメント計   413,530   8.4 事業セグメントに配分していない収益及びセグメント間取引消去   △19,214   - 合計   394,316   8.7 (注)1.販売金額には酒税を含んでおります。 2.販売実績の総販売実績に対する割合が100分の10を超える販売先はありません。 (2)経営者の視点による経営成績等の状況に関する分析・検討内容 経営者の視点による当社グループの経営成績等の状況に関する認識および分析・検討内容は次のとおりであります。なお、文中における将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において判断したものであります。 ①重要な会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定 当社グループの連結財務諸表は、わが国において一般に公正妥当と認められている会計基準に基づき作成されております。この連結財務諸表の作成にあたりまして、見積りが必要となる事項につきましては、合理的な基準に基づき、会計上の見積りを行っております。 詳細につきましては、「第5 経理の状況 1連結財務諸表等 (1)連結財務諸表 注記事項 (連結財務諸表作成のための基本となる重要な事項)」および「同(重要な会計上の見積り)」に記載のとおりであります。 ②当連結会計年度の経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容 当社グループの当連結会計年度のセグメント別経営成績については「第2 事業の状況 4 経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析 (1)経営成績等の状況の概要 ①経営成績の状況」に記載のとおりであります。 宝酒造の売上高は、ソフトアルコール飲料、清酒、本みりんなどの調味料が増加しましたが、焼酎の落ち込みが大きく全体では減収となりました。営業利益は、原材米や容器包装品のコストアップがあったものの、価格改定効果や売上構成の変化等により売上総利益が増加し、広告宣伝費や販売促進費などの効率的な使用に努めたことで増益となりました。 宝酒造インターナショナルグループの売上高は、ウイスキーが引き続き好調に推移したこと、新たにグループに迎え入れた企業の業績が通年で寄与したことにより、海外酒類事業、海外日本食材卸事業ともに増収となりました。営業利益は、売上高の増加や一部子会社での価格改定効果などにより海外酒類事業は増益となった一方、海外日本食材卸事業は、人件費や運送費などの販売費及び一般管理費が増加したことで減益となりましたが、グループ全体では増益となりました。 タカラバイオグループの売上高は、ライフサイエンス研究市場の低迷を受け、全てのカテゴリーが減少したことで減収となりました。営業利益は、売上高の減少に加え、売上構成の変化の影響等により売上総利益が減少し、Curio Bioscience, Inc.の買収に関する費用やのれん償却費の計上により販売費及び一般管理費が増加したことで、営業損失となりました。 これらの報告セグメントにその他のセグメントを加えた当社グループの売上高は394,316百万円(前期比8.7%増)、売上総利益は127,696百万円(同6.7%増)、営業利益は17,076百万円(同17.1%減)となりました。経常利益は、支払利息や為替差損が増加したことなどにより16,861百万円(同24.0%減)となりました。また、特別利益が投資有価証券売却益の計上などにより2,658百万円増加しましたが、特別損失が未稼働の受託製造にかかる設備の減損損失を計上したことなどにより4,884百万円増加しましたので、親会社株主に帰属する当期純利益は11,696百万円(同27.8%減)となりました。 以上の結果、ROEは4.6%(前期比2.2ポイント低下)、海外売上高比率は62.7%(前期比3.4ポイント上昇)となりました。 イ.経営成績に重要な影響を与える要因 宝酒造では、国内での高齢化・少子化による人口減少や若年層のアルコール離れによる酒類市場の長期的な縮小が見込まれ、国内酒類業界はメーカー間の競争が激化し、厳しい経営環境にあります。加えて原材料やエネルギー価格の高騰、物流費等のコストアップによる製造コストの上昇が見込まれます。また、サステナビリティ経営の観点から、環境問題や過剰飲酒問題は喫緊の課題であり、環境問題は技術面・コスト面の課題を解決しながら対応する必要があります。 宝酒造インターナショナルグループでは、海外での和酒・日本食の潜在需要は根強く、今後も安定した市場拡大が見込まれます。一方で競合各社との競争はますます激化することが予想されることからグループシナジーの強化、競争力のある商品の開発、経営基盤の整備などが求められます。 タカラバイオグループでは、中長期的には市場の拡大が予想されておりますが、同グループが積極的に取り組んでいる遺伝子治療分野では、多様なモダリティの開発、実用化が進み、欧米のバイオベンチャーや製薬企業等、企業規模は関係なく、世界的に競争が激化しております。このような環境下、人財の確保、研究開発費の投入、知的財産権の保護など経営成績に影響を与える多くの要因が存在します。 なお、当社グループの経営成績に影響を与える要因に関しては「第2 事業の状況 3 事業等のリスク」もご参照ください。 ロ.資本の財源及び資金の流動性 当社グループは、これまでの成長・強化領域への投資効果の獲得により営業キャッシュ・フロー創出力を強化し、既存事業の効率性や新規事業創出に向けた投資を実行するとともに、有利子負債の活用と政策保有株式・保有不動産売却を原資とした株主還元策により資本コストを低減してまいります。 また、当社グループの手許流動性は十分に確保されており、各セグメントの事業活動、予定している投資活動に支障はありません。さらにコミットメントラインなどのバックアップラインも適切に設定されております。 a キャッシュ・フローの状況の分析・検討内容 当連結会計年度の営業活動によるキャッシュ・フローは、タカラバイオグループの業績悪化に伴い税金等調整前当期純利益が減少しましたが、減損損失の計上、未払酒税やその他流動負債の増加等により、前連結会計年度に比べ1,162百万円の収入増加の17,318百万円の収入となりました。また、投資活動によるキャッシュ・フローは、有形及び無形固定資産の取得による支出や連結の範囲の変更を伴う子会社株式及び出資金の取得による支出などにより15,341百万円の支出となり、財務活動によるキャッシュ・フローは、配当金の支払額や長期借入金の返済による支出などにより9,307百万円の支出となりました。以上の結果、現金及び現金同等物は前連結会計年度末に比べ6,154百万円減少しておりますが、当連結会計年度末時点におけるキャッシュ・フローの状況に特段の問題はないと認識しております。 b 資本の財源及び資金の流動性に係る情報 当社グループの資本の財源は、営業活動から得られるキャッシュ・フローのほか、主として社債および金融機関からの借入金であります。当社では安定的な資金調達のため20,000百万円の普通社債の発行登録を行うとともに、格付機関である株式会社格付投資情報センター(R&I)から長期債格付Aを、株式会社日本格付研究所(JCR)から長期債格付A+をそれぞれ取得しておりますが、当連結会計年度中は発行しておりません。 また、短期資金の調達のため、当社は同じく株式会社格付投資情報センター(R&I)および株式会社日本格付研究所(JCR)から10,000百万円の発行枠を設定しているコマーシャル・ペーパーの格付(a-1、J-1)をそれぞれ取得しておりますが、当連結会計年度中は発行しておりません。 さらに、機動的な資金調達および流動性の補完を目的として、継続して融資枠10,000百万円のコミットメントラインを設定しておりますが、当連結会計年度中は借入を行っておりません。 当連結会計年度は、宝酒造では酒類製造設備への設備投資を、宝酒造インターナショナルグループでは海外日本食材卸事業に係る製品倉庫等への設備投資を、タカラバイオグループではワクチン関連およびCDMO事業等のデュアルユース製造設備建設に係る設備投資を実施いたしました。当連結会計年度の有形及び無形固定資産の取得による支出は22,167百万円となり、減価償却費を大きく上回る水準となっております。 当社は、当社の信用力を生かして外部資金を一括して調達し、主要な連結子会社に必要資金を貸し付けるとともに、国内連結子会社とは一部を除きCMS(キャッシュ・マネジメント・システム)を導入するなど、各社の余剰資金を当社へ集中し一元管理することにより、資金効率の向上と金融費用の極小化を図ってまいります。 当連結会計年度末の現金及び現金同等物の残高は前連結会計年度末に比べ6,154百万円減少の69,125百万円となり、現時点で十分な手許流動性を維持しております。 ハ.経営方針・経営戦略、経営上の目標の達成状況を判断するための客観的な指標等 「第2 事業の状況 1 経営方針、経営環境及び対処すべき課題等 (2) 経営戦略、経営環境、優先的に対処すべき事業上・財務上の課題および経営上の目標の達成状況を判断するための客観的な指標等」に記載のとおりであります。

EDINET提出の有価証券報告書から自動抽出。表は文字起こしのため崩れることがあります。

開示資料

出典

このページの財務・役員・株主等のデータは、金融庁EDINETに提出された開示書類から自動抽出しています。会計基準は JapanGAAP

リンク先はEDINET (金融庁) の書類閲覧ページです。

関連する企業

関連企業

本ページは公的開示と市場データに、群青で示した解釈を重ねて構成しています。財務・株価の数値は開示・市場データをそのまま表示し、AIには生成させていません。 AI評価 (割安判定・スコア) は解釈です — 詳しくは編集方針をご覧ください。