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日経平均64,325.64-1,890NYダウ53,061.95+295ドル円158.65-1NASDAQ26,217.83+118S&P 5007,666.6+35SOX 指数11,339.25+519/2終値

塩水港精糖

Ensuiko Sugar Refining Co.,Ltd.2112 · Standard · 食料品

製糖専業の老舗。砂糖事業とバイオ事業を柱に、原料糖から精製糖まで一貫製造し、販売子会社を通じて全国に供給。

概要

塩水港精糖は、砂糖事業とバイオ事業を主軸とする食料品メーカーである。1950年に現在の社名に改称し、1961年に東京証券取引所に上場。家庭用・業務用砂糖の製造販売に加え、1990年代からはオリゴ糖製品「オリゴのおかげ」を展開し、特定保健用食品の許可を取得した。2026年3月期の連結売上高は330億円、従業員は83名。本社は東京都中央区に置く。

砂糖事業とバイオ事業の二本柱

当社グループは砂糖事業とバイオ事業を主たる事業とする。砂糖事業では、太平洋製糖株式会社、関西製糖株式会社、株式会社ナルミヤに加工を委託し、主に子会社のパールエース株式会社が販売する。2026年3月期の砂糖事業売上高は313億68百万円で、セグメント利益は41億93百万円と過去最高を記録した。バイオ事業では、関西製糖に加工を委託してオリゴ糖やサイクロデキストリンなどを製造し、パールエースが販売する。同事業の売上高は16億3百万円、セグメント利益は2億82百万円であった。なお、その他事業として本社ビルの一部賃貸も行い、売上高1億39百万円を計上している。

グループ企業と共同生産で支えるサプライチェーン

連結子会社としてパールエース株式会社(販売)、株式会社パールフーズ、株式会社イーエスの3社を持つ。関連会社には太平洋製糖、関西製糖、株式会社ナルミヤ、南西糖業株式会社があり、これらとの共同生産・販売体制が事業の基盤である。太平洋製糖は東洋精糖との共同生産会社として1983年に設立され、横浜共同生産工場ではさらにフジ日本精糖を含む3社で生産を行う。関西製糖は2002年に大日本明治製糖、大東製糖との3社出資で設立され、後に中日本氷糖が出資参加し4社体制となった。2005年にはマルハとの資本提携を解消し、三菱商事と資本提携。総発売元だったパールエースを子会社化し、生産・販売の一体化を進めた。

三つのブランドで健康価値を訴求

主力ブランドは「パールエース印」、オリゴ糖の「オリゴのおかげ」、そして2026年2月発売の「ビーツのおかげ」である。パールエース印は1964年に大洋漁業との資本提携で誕生し、家庭用・業務用砂糖の主力ブランドとして定着した。オリゴのおかげは1994年に発売され、1995年には特定保健用食品の表示許可(整腸作用)を取得。2024年には発売30周年を迎えた。ビーツのおかげはスーパーフードのビーツに同社の乳糖果糖オリゴ糖を配合した製品で、ECサイトを主軸に販売する。中期経営計画ではこれら3ブランドを軸に「おなかにやさしい会社」へのブランド転換を掲げている。

業界の中での役割は砂糖およびバイオ製品の製造・販売メーカーにあたる。

この章の文章は、有価証券報告書と会社の開示をもとにAIが編纂しています。数値は開示のままで、AIには生成させていません。

売上高
330億円
営業利益
30億円
営業利益率
9.1%
純利益
28億円
2026/3 通期の連結業績。決算の内訳は最新の決算以降にあります。

何をしている会社か

有価証券報告書「事業の内容」(2026/3期)より

事業別の売上と利益

2026/3
事業売上構成比利益利益率
砂糖事業313億円94.8%42億円13.4%
バイオ事業16億円4.8%3億円18.8%
その他1億円0.3%1億円100.0%

有価証券報告書のセグメント情報から、外部顧客への売上とセグメント利益をそのまま掲載しています。全社費用・セグメント間取引の消去は含みません。

01製糖業(砂糖市場)主力

原料糖を精製し、家庭用・業務用砂糖を製造。連結子会社のパールエースが販売を担う。

主な製品・サービス1
砂糖製品
精製糖(上白糖、グラニュー糖など)。

02バイオ製品市場準主力

バイオテクノロジーを活用した製品を製造・販売。

主な製品・サービス1
バイオ製品
微生物や酵素を利用した製品群。

03不動産その他

自社所有ビルの一部を第三者へ賃貸。

製品と技術

精糖事業:パールエース印と共同生産による安定供給

砂糖事業の主力製品は上白糖、グラニュー糖、角砂糖などで、「パールエース印」ブランドで販売される。原料は海外からの原糖で、横浜の太平洋製糖、泉佐野の関西製糖、および関連会社ナルミヤにおいて加工を委託している。太平洋製糖では東洋精糖、フジ日本精糖との3社共同生産、関西製糖では大日本明治製糖、大東製糖、中日本氷糖との4社共同生産を行い、工場稼働率とコスト効率を高めている。2026年3月期の砂糖事業売上高は313億68百万円と過去最高。一方で砂糖消費量は減少傾向にあり、同社は価格改定やコスト管理で収益安定化を図っている。

バイオ事業:オリゴ糖、サイクロデキストリン、ビーツ製品

バイオ事業は大きく3つの製品群からなる。オリゴ糖部門では「オリゴのおかげ」シリーズが中心で、乳糖果糖オリゴ糖を主成分とし、整腸作用で特定保健用食品の認可を得ている。2024年には「さとうきびオリゴ」も発売。サイクロデキストリン部門は1983年から生産を続け、食品・化粧品用途向けに供給する。ビーツ部門は2026年2月発売の「ビーツのおかげ」が新規参入製品。スーパーフードのビーツに乳糖果糖オリゴ糖を配合し、ECサイトを通じて販売する。2026年3月期のバイオ事業売上高は16億3百万円で、第2の収益柱として育成が進められている。

有価証券報告書の事業の記述をもとにAIが編纂しています。

業界での位置づけ

食料品のなかでの位置

精糖専業で安定、規模は中堅

同社は精糖業界の中堅専業メーカー。売上高は300億円超で安定的に推移、営業利益率も9%前後と堅調。同業のニップン、日清製粉グループ本社、昭和産業などは製粉・食品総合企業であり、精糖専業の同社とは事業構造が異なる。原料砂糖の国際価格変動や国内消費減少が課題だが、業務用需要に強みを持つ。

強み

  • 売上高316→330億円と安定的に推移、営業利益率9%前後を維持。
  • 食品メーカー向け業務用砂糖で高いシェア、安定的な取引関係を構築。
  • 専業メーカーとして精糖プロセスの効率化を追求、コスト競争力を保持。
  • 長年の実績と品質管理体制で、顧客からの信頼は厚い。

課題

  • 国際的な砂糖価格の乱高下が収益を圧迫する。ヘッジ手段に限りがある。
  • 健康志向や人口減少で砂糖消費量は長期的に減少傾向、市場縮小リスク。
  • 大手食品企業の精糖事業や、代替甘味料との競争が激化している。

強みと課題は、開示資料をもとにAIがまとめた見立てです。

同業の企業

食料品の時価総額近傍。太字が塩水港精糖

時価総額で並べると、掲載11社のなかで6番目にあたる。

#企業時価総額PER
12204中村屋190億円20.0倍
22929ファーマフーズ175億円
32597ユニカフェ173億円20.4倍
42003日東富士製粉170億円19.9倍
52806ユタカフーズ169億円64.9倍
62112塩水港精糖166億円4.7倍
72937サンクゼール163億円26.4倍
82924イフジ産業159億円7.8倍
92935ピックルスホールディングス156億円11.3倍
102884ヨシムラ・フード・ホールディングス151億円16.2倍
112936ベースフード148億円55.4倍

時価総額は直近の終値ベース。同業の範囲は東証33業種の分類に従っています。

会社の歴史

沿革 35件

社名変更と精糖再開、上場への道のり

1950年8月、社名を「塩水港精糖株式会社」に変更。翌1951年1月には精糖事業を復活させた。1961年10月、東京証券取引所市場第2部に上場。上場後の1964年8月、大洋漁業株式会社(現Umios株式会社)と資本提携し、「パールエース印」ブランドが誕生した。この提携を機に販売基盤を強化し、1966年3月には横浜工場(溶糖能力650トン/日)を竣工、同年11月に本社を横浜市大黒町へ移転した。1971年2月には横浜工場の溶糖能力を750トン/日に増強し、生産体制を拡大した。

大阪工場竣工と共同生産体制への布石

1973年1月、大阪府泉佐野市に大阪工場(溶糖能力500トン/日)を竣工。同年9月には宮本産業株式会社(後の株式会社パールフーズ)を設立し、グループ拡大を進めた。1982年4月にはエントウ産業株式会社(後の株式会社イーエス)を設立。1983年10月、東洋精糖株式会社と業務提携し、共同生産会社として太平洋製糖株式会社を設立。大阪工場ではサイクロデキストリンの生産を開始した。これにより、単独生産から他社との協業へと事業構造が転換し始めた。

オリゴ糖事業への参入と「オリゴのおかげ」の成功

1989年10月に糖質研究所を竣工。1990年11月には乳糖果糖オリゴ糖の生産を開始した。1994年9月には株式会社ナルミヤを増資引受により関連会社化。同年11月、乳糖果糖オリゴ糖を主成分とする「オリゴのおかげ」を全国販売開始。1995年10月には同シリーズ全製品について特定保健用食品の表示許可(整腸作用)を取得した。これを契機にバイオ事業が成長し、1998年10月にはマルハの全額出資子会社として株式会社パールエースが設立され、総発売元となった。

資本提携の変遷と新たな販売体制の構築

2001年10月、横浜共同生産工場(太平洋製糖)で塩水港精糖、東洋精糖、フジ日本精糖の3社による共同生産を開始。2002年3月には大日本明治製糖、大東製糖との3社出資で関西製糖株式会社を設立し、同年7月に共同生産を開始した。2005年3月、マルハとの資本提携を解消し、三菱商事と資本提携。総発売元だったパールエースを子会社化し、新たな生産・販売体制をスタート。同時に南西糖業が関連会社となった。2011年1月にはパールエース株式会社を吸収合併し、グループ再編を完了した。

上場市場の変遷と120周年、新製品投入

2014年1月に東京証券取引所市場第1部に指定されたが、2022年4月の市場区分見直しによりスタンダード市場へ移行。2023年7月には大東製糖株式会社と業務提携。2024年2月に創立120周年を迎え、同年8月に「パールエース印」ブランド60周年、11月に「オリゴのおかげ」発売30周年を記念した。2025年10月にはフジ日本株式会社とアライアンス契約を締結し、精糖・バイオ分野での協業を開始。2026年2月にはビーツにオリゴ糖を配合した新製品「ビーツのおかげ」を発売した。

年表35件を開く

1950年代

  • 1950年8月商号変更社名を「塩水港精糖株式会社」に変更。
  • 1951年1月精糖事業を復活。

1960年代

  • 1961年10月上場東京証券取引所市場第2部に上場。
  • 1964年8月大洋漁業株式会社(現Umios株式会社)と資本提携。「パールエース印」ブランドの誕生。
  • 1966年3月横浜工場竣工(溶糖能力650トン/日)。
  • 1966年11月本社を横浜市大黒町へ移転。

1970年代

  • 1971年2月横浜工場溶糖能力750トン/日に増強。
  • 1971年9月宮本産業株式会社(後の株式会社パールフーズ(現連結子会社))設立。
  • 1973年1月大阪府泉佐野市に大阪工場竣工(溶糖能力500トン/日)。

1980年代

  • 1982年4月エントウ産業株式会社(後の株式会社イーエス(連結子会社))設立。
  • 1983年10月創業東洋精糖株式会社と業務提携し共同生産会社として、太平洋製糖株式会社を設立。大阪工場にてサイクロデキストリンの生産を開始。
  • 1989年10月糖質研究所竣工。

1990年代

  • 1990年11月乳糖果糖オリゴ糖の生産を開始。
  • 1993年9月商号変更エントウ産業株式会社、「株式会社イーエス」へ商号変更。
  • 1994年9月株式会社ナルミヤを増資引受により関連会社とする。
  • 1994年11月乳糖果糖オリゴ糖を主成分とする新製品「オリゴのおかげ」の全国販売を開始。
  • 1994年12月商号変更宮本産業株式会社、「株式会社おかげさま.」へ商号変更。
  • 1995年10月「オリゴのおかげ」シリーズ全製品につき、「特定保健用食品」表示許可(整腸作用)を取得。
  • 1998年10月マルハ株式会社(現Umios株式会社)の全額出資子会社として株式会社パールエース設立。当社の総発売元となる。

2000年代

  • 2001年10月横浜共同生産工場(太平洋製糖株式会社)において、塩水港精糖株式会社、東洋精糖株式会社、フジ日本精糖株式会社(現フジ日本株式会社)三社による共同生産開始。
  • 2002年3月創業塩水港精糖株式会社、大日本明治製糖株式会社(現DM三井製糖株式会社)、大東製糖株式会社三社出資により関西製糖株式会社を設立。7月に共同生産を開始。
  • 2002年7月本社を東京都中央区日本橋へ移転。
  • 2005年3月マルハ株式会社との資本提携を解消し、三菱商事株式会社と資本提携。総発売元である株式会社パールエースを子会社とし、新たな生産・販売体制をスタート。株式会社パールエースが子会社となったことに伴い、同社の関連会社である南西糖業株式会社が当社の関連会社となる。
  • 2005年9月関西製糖株式会社へ中日本氷糖株式会社が出資参加。 10月、当社、大日本明治製糖株式会社、大東製糖株式会社、中日本氷糖株式会社四社による共同生産を開始。
  • 2008年5月本社新社屋(ニューESRビル)竣工。

2010年代

  • 2011年1月M&A株式会社パールエースをパールエース株式会社に商号変更。新設分割によりパールエース株式会社を分割会社、株式会社パールエース(現連結子会社)を承継会社とする会社分割を実施。パールエース株式会社を吸収合併。
  • 2014年1月東京証券取引所市場第1部指定。
  • 2019年10月商号変更株式会社おかげさま.を株式会社パールフーズに商号変更。

2020年代

  • 2022年4月東京証券取引所の市場区分の見直しによりスタンダード市場へ移行。
  • 2023年7月大東製糖株式会社と業務提携。
  • 2024年2月創業塩水港精糖株式会社 創立120周年。
  • 2024年8月「パールエース印」ブランド 60周年。
  • 2024年11月「オリゴのおかげ」発売 30周年。
  • 2025年10月フジ日本株式会社とアライアンス契約締結。
  • 2026年2月スーパーフードとして注目を集めるビーツに「オリゴのおかげ」の成分を配合した新製品「ビーツのおかげ」を発売。

有価証券報告書の沿革をもとにAIが通史として編纂しています。年表は沿革の記載そのままです。

これからの方針

有価証券報告書 2026/3期の経営方針より

会社は4つの方針を掲げている。そのうち4項目には、達成する数字が明記されている。

会社が掲げている数値目標
  • 売上高2031年3月期まで37,500百万円
  • 経常利益2031年3月期まで3,300百万円
  • 当期利益2031年3月期まで2,300百万円
  • ROE2031年3月期まで9.0%以上

有価証券報告書の原文に書かれた目標だけを載せています。達成度の評価や推計は加えていません。

  1. 01

    砂糖事業の基盤強化

    独立系精糖企業として安定供給責任を果たしつつ、バリューチェーン毎の効率化を進め、収益の安定化とコスト競争力向上を図る。

  2. 02

    オリゴ糖を中心としたバイオ事業強化

    製品ラインナップの拡充や科学的エビデンスに裏付けられた高付加価値製品の創出に注力し、第2の柱としての収益基盤を確立する。

  3. 03

    新規事業強化

    「食×バイオ」をターゲット領域に、外部パートナーとの共創プロジェクトを積極展開し、EC販売強化やM&Aを含むインオーガニックな成長で第3の収益の柱を目指す。

  4. 04

    ブランド戦略・販売戦略再構築

    120年の信頼を基盤に『砂糖の会社からおなかの健康を支える会社』へブランド転換を推進。3ブランドをEC・SNSで展開し、企業認知向上を図る。

有価証券報告書の「経営方針、経営環境及び対処すべき課題等」から、AIが項目ごとに整理しています。数値目標は原文に書かれたものだけです。

社員と組織

有価証券報告書 10期分

グループ全体で83人が働いている。提出会社(単体)の平均年収は710万円で、9期前と比べて+13.6%平均年齢は45.1歳、平均勤続年数は17.0年。

決算期平均年収万円平均年齢平均勤続連結従業員数一人当たり営業利益万円
2017年3月93
2018年3月88
2019年3月62540.914.390
2020年3月66141.815.487
2021年3月67542.116.180
2022年3月70743.116.482
2023年3月67142.416.777
2024年3月65043.217.376
2025年3月73145.318.8823,537
2026年3月71045.117.0833,614

平均年収・平均年齢・平均勤続は有価証券報告書に記載された提出会社(単体)の値、従業員数はグループ全体の値です。一人当たり営業利益は連結営業利益を連結従業員数で割ったもので、給与などの費用を払ったあとに一人あたりいくら残るかの目安になります。

拠点とグループ

設備と関係会社

関係会社4(国内 4 / 海外 0) を有報から抽出しています。

主要な設備 (帳簿価額 上位2)
大阪工場 — 大阪府泉佐野市6,647百万円
砂糖事業 バイオ事業
本社 — 東京都中央区1,844百万円
全社共通 砂糖事業 バイオ事業 その他
主な関係会社
  • 国内
    株式会社パールフーズ
    東京都中央区
    議決権100.0%
  • 国内
    関西製糖株式会社
    大阪府 泉佐野市
    議決権38.0%
  • 国内
    南西糖業株式会社
    東京都千代田区
    議決権49.9%
  • 国内
    株式会社ナルミヤ
    神奈川県 相模原市中央区
    議決権25.0%

業績のいま

有価証券報告書・決算短信より

2026年3月期の売上高は330億円営業利益30億円前期と比べると増収増益で、売上が+1.5%、利益が+3.4%。

売上高
+1.5%
330億円
営業利益
+3.4%
30億円
純利益
+33.3%
28億円
営業利益率
9.1%
前期比 +0.2%pt

会社が出している今期の予想2027年3月期

項目会社予想前期実績
売上高321億円330億円
営業利益24億円30億円
純利益18億円28億円
1株あたり配当¥16¥16

会社が決算短信で公表した予想です。証券会社の予想ではありません。 短信の原本

四半期の推移

10期分

直近は2027年1Qで、売上は86億円、営業利益は8億円。前年の2024年1Qと比べると、売上は+10.3%、営業利益は+166.7%。

対象期間売上高億円営業利益億円営業利益率%純利益億円
2023年4Q682
2024年1Q7833.89
2024年2Q7822.60
2024年3Q8456.03
2024年4Q763
2025年2Q162148.611
2025年4Q163159.210
2026年2Q167148.415
2026年4Q163169.813
2027年1Q8689.38

期ごとの単独の業績で、期首からの累計ではありません。

業績の推移

有価証券報告書 14期分

2013年3月期からの14期で、売上は283億円から330億円へ1.2倍に増えた。直近期の営業利益率は9.1%。売上は5期、純利益は3期の連続増加。

決算期売上高億円営業利益億円経常利益億円営業利益率%純利益億円
2013年3月28341
2014年3月27363
2015年3月26363
2016年3月268106
2017年3月27485
2018年3月269129
株式会社おかげさま.を株式会社パールフーズに商号変更。
2019年3月260118
2020年3月257128
2021年3月237118
2022年3月25196
2023年3月28075
塩水港精糖株式会社 創立120周年。
2024年3月3162115
2025年3月32529318.921
2026年3月33030339.128

金額は有価証券報告書の連結値をそのまま掲載しています。帯の長さは列ごとの最大値との比です。空欄の期は有価証券報告書からその項目の数値が取れていません(0ではありません)。

利益の構造

2026年3月期

売上高330億円のうち、営業利益として残るのは30億円9.1%。営業外の損益と税金を反映した純利益は28億円、売上の8.5%にあたる。営業利益率は業種中央値4.1%を上回る水準。

売上高を100としたときの内訳
  • 売上原価作る・仕入れるのにかかったお金80.3%265億円
  • 販売費及び一般管理費売る・管理するのにかかったお金10.6%35億円
  • 営業利益費用を引いたあとに残った本業の利益9.1%30億円

有価証券報告書の損益計算書から、当期の金額をそのまま割り振っています。

粗利率
19.7%
売上から原価を引いて残る割合
営業利益率業種比+5.0pt
9.1%
本業の利益として残る割合
純利益率業種比+5.3pt
8.5%
税金まで払って最後に残る割合
ROE業種比+7.6pt
14.9%
株主のお金がどれだけ利益を生んだか
ROA
8.8%
資産全体がどれだけ利益を生んだか
ROIC
7.3%
事業に使うお金がどれだけ利益を生んだか

ROICは有利子負債の開示がないため、営業利益×0.7÷(総資産−現金)の簡易式で算出しています。

お金の流れ

キャッシュフロー計算書 14期分

2026年3月期は営業CFが27億円、投資CFが−11億円で、差し引きのフリーCFは16億円この組み合わせは成熟・還元型にあたる。本業で稼ぎ、投資に回し、それでも余る現金を借金返済や株主還元に充てている。最も健全とされる型期末の手元現金は29億円で、売上の1.1ヶ月分にあたる

決算期営業CF億円投資CF億円財務CF億円フリーCF億円現金残高億円
2013年3月14−4−81014
2014年3月9−4−6514
2015年3月10−3−6715
2016年3月13−7−9612
2017年3月2−1−2111
2018年3月19−6−61318
2019年3月20−6−151417
2020年3月12−65627
2021年3月8−519349
2022年3月11−7−17435
2023年3月4−4−14022
2024年3月21−2−181923
2025年3月37−5−223233
2026年3月27−11−191629

本業で稼いだ現金が営業CF、設備や事業への投資が投資CF、借入と返済・配当が財務CF。営業・投資・財務の3列は縦線が0で、右がプラス、左がマイナスです。健全な会社の基本形は営業CFがプラスで投資CFがマイナス。フリーCFは営業CFと投資CFの合計で、手元に残る現金を表します。

資産と負債

貸借対照表 14期分

2026年3月期の総資産は318億円。このうち返さなくてよい自己資本が206億円で、自己資本比率は64.8%(業種中央値56.8%より厚い)

決算期総資産億円自己資本億円負債億円自己資本比率%
2013年3月2626319924.1
2014年3月2546518925.7
2015年3月2486917927.7
2016年3月2456817727.8
2017年3月2497617330.6
2018年3月2498316633.3
2019年3月2458815736.0
2020年3月2458915636.3
2021年3月2729917336.4
2022年3月26110415739.7
2023年3月25911014942.6
2024年3月27513713849.8
2025年3月29416612856.5
2026年3月31820611264.8

自己資本比率は総資産のうち返済のいらないお金の割合で、高いほど借入への依存が小さいことを示します。負債は総資産から自己資本を引いた額です。

2026年3月期の内訳
現金及び預金
29億円
すぐ使えるお金
利益剰余金
180億円
過去の利益の積み上がり
棚卸資産
11億円
在庫として抱えている分
負債合計
112億円
いつか返す必要があるお金
財務の健全性
88
/ 100
安定性自己資本比率40 / 40
収益力営業利益率18 / 30
現金創出営業CFの黒字継続30 / 30

有価証券報告書の数値から機械的に配点した参考値です。自己資本比率60%で満点、営業利益率15%で満点、直近3期の営業CFが黒字だった割合の3つを足しています。業態によって出ない要素があります。

業界内での比較

食料品 123社との比較

同じ食料品の企業と並べると、いちばん上に来るのはROE123社中13位あたり、逆に低いのは売上成長率123社中77位あたり帯は左端が業種の最下位、右端が最上位で、縦線が真ん中にあたる。

ROE上位株主の出したお金でどれだけ利益を生んだか
14.9%/中央値 7.3%
P25 3.7%P75 11.4%
営業利益率上位売上のうち本業の利益として残る割合
9.1%/中央値 4.1%
P25 2.7%P75 7.7%
自己資本比率総資産のうち返済のいらないお金の割合
64.8%/中央値 56.8%
P25 46.5%P75 67.3%
売上成長率前期からの売上の伸び
1.5%/中央値 3.4%
P25 0.7%P75 6.3%
配当利回り上位株価に対して1年で受け取る配当の割合
3.4%/中央値 2.3%
P25 1.5%P75 3.3%

有価証券報告書の最新期の数値をもとに、同じ業種の企業の中での順位を毎日計算しています。P25は下から4分の1、P75は上から4分の1の位置にある企業の値です。

株価

9月2日の終値

直近の終値は¥473で、1年前と比べて+22.8%過去52週の値幅のなかでは39%の位置にある。

¥473-1.0%1ヶ月+6.5%1年+22.8%時価総額166億円
過去52週の値幅
安値¥396高値¥595

チャートの金額は株式分割と配当を反映して調整した終値で、上に出している直近の終値とは一致しないことがあります。

指標
PER (実績)4.7倍
PER (会社予想)7.2倍
PBR0.59倍
配当利回り3.38%

実績値は直近の決算、予想値は会社予想にもとづきます。株価は終値ベースです。

値動きの背景

直近1ヶ月で+6.2%上昇。25日線(438.7円)を+2.1%上回るが、75日線(457.3円)を下回る。52週高値595円からは25%下落、安値381円からは17.6%上。出来高はばらつきがあり、やや買い優勢。

値動きの背景は、株価と出来高の推移をもとにAIがまとめた見立てです。

AIの評価

AI評価

株価水準の解釈です。売買の推奨ではありません

現在の株価水準を割安と判定しています(スコア 85/100)

PERは4.46倍と業界平均27.77倍を大幅に下回り極めて割安。PBRも0.60倍と業界平均1.60倍を下回る。ROEは14.9%と高く、配当利回り4.46%も業界平均2.26%を上回る。業績も増収増益基調で、割安ながら成長と配当の好循環が期待できる。

指標この会社業種平均
PER (実績)4.7倍28.6倍
PER (予想)7.2倍
PBR0.59倍1.63倍
ROE14.9%7.9%

業種平均は同じ東証33業種に属する銘柄の単純平均です。銘柄数が少ない業種では平均が振れます。

AI評価判定とスコアは公開データをもとにした解釈で、将来の株価を示すものではありません。算出の考え方は編集方針に記載しています。

評価が分かれる点

AI分析

投資家の見方

業績は堅調に推移し、2026年3月期も増収増益予想。PER4.5倍、PBR0.6倍と割安感があり、配当利回りも4.46%と高い。ただし、原料価格や為替変動リスクに加え、国内砂糖需要の減少傾向が懸念材料。強気派は価格転嫁の進展と海外事業拡大を評価し、弱気派は需要減とコスト変動の不安定性を指摘する。

プラスに働く材料7
  • 業績成長と高収益

    2026年3月期営業利益率9.1%、純利益28億円と増益。

  • 極めて割安

    PER4.5倍、PBR0.6倍とバリュエーションが低い。

  • 高配当利回り

    配当利回り4.46%とインカムゲインが魅力。

  • 営業利益率改善による収益力向上通年影響

    営業利益率8.92%→9.09%、営業利益30億円に拡大

  • 低PERによる割安感現状影響

    PER4.46倍と業界平均比で割安水準

  • 高配当利回りによる下支え継続影響

    配当利回り4.46%と高水準

  • PBR0.6倍の解散価値割れ現状影響

    PBR0.60倍と株価が純資産を下回る

マイナスに働く材料7
  • 原料・為替リスク

    輸入粗糖価格と円安がコスト増を招く。

  • 国内需要の減少

    人口減・健康志向で砂糖消費は縮小傾向。

  • 低流動性リスク

    時価総額157億円と小型株で売買高が薄い。

  • 小型株ゆえの流動性リスク継続影響

    時価総額157億円と小型株で流動性低い

  • 外国人保有比率の低さ継続影響

    外国人保有5.83%と低く、需給改善期待薄

  • 営業利益成長の鈍化2026/3期影響

    営業利益29→30億円とほぼ横ばい

  • 原料価格変動リスク不定影響

    粗糖価格の変動が利益に影響

次の決算で確かめる点
粗糖市況
原料コストに直結し利益率を左右。
営業利益率
価格転嫁やコスト管理の成否を示す。
海外売上比率
海外事業拡大の進捗を測る。

配当

株主還元

直近の年間配当は1株あたり16で、前期から+33.3%いまの株価に対する利回りは3.38%。増配か配当維持が3年続いている。

年間配当
¥16
1株あたり
配当利回り
3.38%
いまの株価に対して
配当性向
23.2%
利益のうち配当に回した割合
連続増配等
3年
増配か維持が続いた年数
決算期1株あたり配当前期比%配当性向%
2017年3月532.8
2018年3月50.026.4
2019年3月620.021.7
2020年3月5−16.720.6
2021年3月50.023.2
2022年3月50.034.4
2023年3月50.066.5
2024年3月980.019.9
2025年3月1566.722.4
2026年3月2033.323.2

過去の配当は株式分割にあわせて調整した金額です。配当性向は有価証券報告書に記載された各期の値で、利益のうち配当に回した割合を示します。

次の配当スケジュール
  • 権利付き最終日
  • 権利確定日
  • 支払開始日
  • 今期の会社予想年間予想¥16

株主

有価証券報告書より

2026年3月期末の株主数は延べ13,089人。区分でいちばん多いのは個人・その他63.3%。グループ会社や銀行などの安定株主が28.4%を占め、残る71.6%が市場で売買されうる浮動株にあたる。

所有者の区分ごとの比率

所有者の区分2021年3月%2022年3月%2023年3月%2024年3月%2025年3月%2026年3月%
個人・その他66.267.769.967.565.863.3
自己株式22.422.222.021.821.621.4
事業法人16.616.816.816.416.820.4
金融機関13.813.611.710.97.68.0
外国法人1.10.60.53.66.55.8
証券会社2.31.31.01.53.32.5
外国人個人0.00.10.10.00.10.1

発行済株式に対する持ち株比率です。単元未満株の扱いにより、合計が100%にならない期があります。

大株主上位10

順位株主持ち株比率 %
01大東製糖株式会社11.60
02フジ日本株式会社3.89
03株式会社みずほ銀行3.87
04INTERACTIVE BROKERS LLC(常任代理人 インタラクティブ・ブローカーズ証券株式会社)2.01
05三菱UFJ信託銀行株式会社1.72
06株式会社榎本武平商店1.57
07大東通商株式会社1.43
08大和証券株式会社1.20
09東京海上日動火災保険株式会社0.97
10新井 章生0.70

有価証券報告書の大株主の状況から、上位10者を掲載しています。信託銀行の名義は、実際の保有者ではなく運用を預かる先を指すことがあります。

株価指標の推移

有価証券報告書 14期分

1株利益は14期で+3584%、1株純資産は14期で+219%。直近期のROEは14.9%で、日本株の目安とされる8%を上回る。

決算期EPSBPSROE%PER配当性向%
2013年3月32351.290.130.4
2014年3月102434.227.144.7
2015年3月122544.722.847.7
2016年3月232519.010.822.4
2017年3月202817.612.232.8
2018年3月3330611.47.926.4
2019年3月313259.87.521.7
2020年3月293288.86.820.6
2021年3月293658.29.123.2
2022年3月223816.09.434.4
2023年3月184044.710.966.5
2024年3月5450111.95.619.9
2025年3月7860614.14.222.4
2026年3月10174914.95.123.2

有価証券報告書に記載された各期の値です。PERは期末時点の株価にもとづく実績値で、いまの株価から計算した値とは異なります。

EPS1株利益
1株が1年で稼いだ純利益。伸びていれば株の稼ぐ力が育っている
BPS1株純資産
1株あたりの持ち分。会社に積み上がった蓄えの目安
ROE自己資本利益率
株主のお金でどれだけ稼いだか。日本株では8%が一つの目安
PER期末実績
株価が1年分の利益の何倍か。低いほど割安とは限らず、期待の低さのこともある
配当性向利益からの還元率
利益のうち配当に回した割合。高すぎる場合は無理をしている可能性もある

経営陣

20名 有価証券報告書の提出日現在

有価証券報告書に載っている役員は20名。2026/3期の役員報酬は総額272百万円。社内取締役1人あたりの報酬は、従業員の平均年収の約3倍にあたる。

氏名役職年齢
久野修慈代表取締役会長90
木村成克代表取締役社長55
酒井英喜専務取締役62
波多野雅常務取締役59
伊藤哲也常務取締役58
小田俊一常務取締役56
田畑貴史常務取締役61
杉山拓也取締役56
和田守真取締役58
濱保健一取締役59
赤星礼子取締役52
三和彦幸取締役80
残りの役員8名を開く
氏名役職年齢
加藤敦広取締役60
阿部奈美取締役62
山下裕司常勤監査役75
渡部以光監査役70
金澤賢一監査役54
山口秀巳72
尾滝亨64
伊藤明取締役63

役員報酬の内訳2026/3

役員の区分人数固定報酬百万円その他百万円合計百万円1人あたり百万円
取締役(社内)112072523321
社外取締役529296
監査役1101010

有価証券報告書の役員報酬等の総額から、区分ごとの内訳を載せています。人数は当期中に在任した延べ人数のため、期末の人数と一致しない期があります。

有価証券報告書

有価証券報告書 2026/3期

会社自身が書いた有価証券報告書の本文を、章ごとにそのまま収録しています (要約ではありません)。

事業の内容363字を開く

何をしている会社か、会社自身の説明

3 【事業の内容】 当社グループは、当社、子会社2社及び関連会社4社により構成されており、砂糖事業・バイオ事業を主な事業としております。 当社グループ各社の事業に係る位置付けは、次のとおりであります。 (砂糖事業) 砂糖製品   ……   当社(太平洋製糖株式会社、関西製糖株式会社及び株式会社ナルミヤにそれぞれ加工を委託)が製造し、主に株式会社パールエースが販売。 (バイオ事業) バイオ製品   ……   当社(関西製糖株式会社に加工を委託)が製造し、株式会社パールエースが販売。 (その他) その他   ……   当社所有のニューESRビル(東京都中央区日本橋堀留町二丁目9番6号)の一部を第三者へ賃貸 上記の事項を事業系統図で示すと、次のとおりであります。 (注)※1 連結子会社 ※2 関連会社で持分法適用会社
経営方針・対処すべき課題2,602字を開く

経営陣が考える方向性と課題

1 【経営方針、経営環境及び対処すべき課題等】 当社グループの経営方針、経営環境及び対処すべき課題等は、以下のとおりであります。 なお、文中における将来に関する事項は、本書提出日(2026年6月25日)現在において当社グループが判断したものであります。 (1)経営の基本方針 当社グループでは、2026年3月期から2031年3月期を対象とした中期経営計画「NEXT 2030」を策定し、2026年5月8日に開示いたしました。当社グループでは、Purpose(存在意義)、Vision(目指す姿)とそれらを実現するためのValue(行動指針・規範)を以下の通り定め、『おなかにやさしい』を軸として、健康社会に貢献し、未来を創る企業集団への変革を目指してまいります。 1.Purpose(存在意義) 「おなかにやさしい会社」:食を通して広く社会に貢献する会社を目指す 2.Vision(目指す姿) 「ユーモアな食品を提供し、未来を創る会社」をテーマに、砂糖・オリゴ糖事業をはじめとする各事業を推進 3.Value(行動指針・規範) 「共創・創意・進歩」「周到・果敢」「誠意・公正」「奉仕・献身」 (2)中長期的な経営戦略 4つの重点戦略を推進し、将来に向けた基盤構築を目指してまいります。 ①砂糖事業の基盤強化 独立系精糖企業として安定供給責任を果たしつつ、バリューチェーン毎の効率化を進め、収益の安定化とコスト競争力向上に進めてまいります。 ②オリゴ糖を中心としたバイオ事業強化 バイオ事業について、製品ラインナップの拡充や科学的エビデンスに裏付けられた高付加価値製品の創出などに注力し、第2の柱としての収益基盤確立を進めてまいります。 ③新規事業強化 「食×バイオ」をターゲット領域と定め、外部パートナーとの共創プロジェクトを積極展開してまいります。EC販売強化による新規顧客獲得を進めるとともに、M&Aを含むインオーガニックな成長により、第3の収益の柱の確立を目指してまいります。 ④ブランド戦略・販売戦略再構築 120年の信頼を礎に、『砂糖の会社からおなかの健康を支える会社』へのブランド転換を推進してまいります。パールエース印・オリゴのおかげ・ビーツのおかげの3ブランドをEC・SNSで積極展開し、『おなかにやさしい』を軸とした企業認知の向上を図ってまいります。 (3)目標とする経営指標 上記4つの重点戦略を推進し、最終年度となる2031年3月期の経営目標を売上高37,500百万円、経常利益3,300百万円、当期利益2,300百万円、ROE9.0%以上としております。 (4)経営環境、優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題 今後のわが国経済は各種経済政策の効果もあり、実質賃金の上昇や個人消費の持ち直しが期待される一方、不安定な為替相場の推移や海外経済の不確実性、さらには原材料・エネルギー価格の動向など、依然として先行き不透明な状況が続いております。 かかる環境の下、当社及び当社グループは、国民の生活を支える基礎的食品である砂糖や、オリゴ糖をはじめ健康付加価値のある機能性素材等を、消費者の皆様に安定してお届けすることを第一義とし、政府の食料安定供給に関する指針に沿い、非常時においても安全安心な製品を安定的に供給することが食品会社に課せられた使命であるとの認識の下、品質管理及び危機管理体制の強化、環境変化にも適応した事業体制の構築と経営基盤のさらなる強化に努めてまいります。 また、中期経営計画「NEXT 2030」に基づき、砂糖事業の安定的な収益確保と、バイオ事業(オリゴ・ビー ツ)を中心とした収益基盤の多角化に向けた諸施策を着実に実行し、持続的な企業価値の向上に邁進してまいります。 砂糖事業につきましては、高甘味度甘味料の台頭や人口減少により、砂糖消費量は年々減少傾向にあります。事業の維持・成長には、身体の大事なエネルギー源である砂糖の正しい知識を普及させ消費減退に歯止めをかけるとともに、強固な収益基盤を構築することが不可欠です。前期においては国際相場の下落等を受け約7年ぶりとなる価格改定(値下げ)を実施いたしましたが、引き続きコスト管理の徹底と適正価格での販売に注力し、市場の再活性化に取り組んでまいります。 バイオ事業につきましては、オリゴ糖部門は主力製品「オリゴのおかげ」シリーズにおいて、従来の健康意識層に加え、美容意識の高い層など多様な顧客層へのアプローチを強化しております。また、2024年に発売した「さとうきびオリゴ」は、ナチュラル志向のユーザー層を取り込み順調に配荷が進んでおり、今後も幅広い認知拡大と販売促進に努めてまいります。 ビーツ部門につきましては、お客様のニーズを柔軟に取り入れ、当社の「乳糖果糖オリゴ糖」を配合し、シンプルかつバランスの良い味わいに仕上げた製品「ビーツのおかげ」を2026年2月に新発売いたしました。ECサイトを主軸とした展開により本製品の拡販に注力し、国内におけるビーツの普及と売上伸張を図ってまいります。 サイクロデキストリン部門につきましては、引き続き技術改善と生産効率の向上を図り、安定的な収益性の確保に努めてまいります。 新商品開発につきましては、砂糖の持つ多機能性(保水、防腐、酸化防止等)に着目した新たな価値提案を継続するとともに、提携先各社とのシナジーを活かした新商品・新素材の具体化を推進してまいります。 フジ日本株式会社とのアライアンスにつきましては、2025年10月に締結した契約に基づき、現在プロジェクトチームによる協議を継続しております。精糖分野における共同生産・購買・ロジスティクスの効率化によるコスト削減・CO2削減、バイオ分野における両社の強みを活かした新素材・商品の共同開発など、シナジーの最大化を目指してまいります。 大東製糖株式会社との業務提携の状況につきましては、「新事業・新商品開発」「既存事業強化」「販売体制強化」「社会貢献活動」の4項目を軸に、両社の販売網を活かした協働体制の深化などを進めております。社会貢献活動におきましても、当社役員が「クローバースマイルズアクト」の評議員に就任し、ビーチクリーンアップ活動を共同開催するなど、協業体制は着実に強化されております。
事業等のリスク1,479字を開く

会社が自認するリスクの一覧

3 【事業等のリスク】 有価証券報告書に記載した事業の状況、経理の状況等に関する事項のうち、経営者が当社グループの財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況に重要な影響を与える可能性があると認識している主要なリスクは、以下のとおりであります。なお、当該リスクが顕在化する可能性の程度や時期、当該リスクが顕在化した場合に当社グループの経営成績等の状況に与える影響につきましては、合理的に予見することが困難であるため記載しておりません。当社は、グループ全体のリスク管理として、内部統制委員会及び危機管理委員会等を規程に基づき設置し、関連委員会の統括並びに内部監査室との連携を通じ、リスク管理体制の維持強化に努め、リスクの未然防止を図っております。 ① 糖業政策が及ぼす影響について 砂糖業界は、「砂糖及びでん粉の価格調整に関する法律」に基づく糖業政策及び制度の制約を受けています。 当社グループは砂糖事業を基幹事業としておりますので、国の農業政策や糖業政策・砂糖制度の見直しや、我が国における経済連携協定の進捗等により、当社グループの事業展開並びに業績および財政状態に影響を及ぼす可能性があります。 ② 原材料コスト等の変動について 海外粗糖の仕入価格は、為替相場の変動、主要生産国の天候やサトウキビの育成状況、地政学リスクの高まりなど、様々な要因の影響を受け変動する場合がございます。海外粗糖およびほかの原材料の調達コストやエネルギーコストを含めた製造コストの急激な変動について、それを自助努力で吸収出来ない場合や価格競争等の事情により適正に販売価格へ反映出来ない場合、当社グループの業績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。 ③ 食品の安全性及び製造物責任について 当社グループは、高品質で安全・安心な製品の安定的供給を基本方針として、「品質安全管理規程」を設け、トレーサビリティの仕組み構築など品質保証体制の強化並びに原材料の安全性及び製造各工場での品質管理体制の強化に努めております。また、万が一の事態に備え製造物責任賠償保険に加入しております。 しかしながら、食品の安全性について予想を超える異常な事態が発生した場合、または当社グループ製品に直接関係がなくても風評等により当社グループ製品のイメージ低下などの事態が発生した場合、もしくは製造物責任上の事故が発生し賠償額や製品回収費用が当該保険で補償される範囲を超える事態が発生した場合、当社グループの業績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。 ④ 市場性のある有価証券における時価の変動について 当社は市場性のある有価証券を保有しています。従いまして、株式市場及び金利等の変動によっては、有価証券の時価に影響を与え、当社グループの業績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。 ⑤ 「固定資産の減損に係る会計基準」の適用について 当社グループは、2006年3月期より「固定資産の減損に係る会計基準」を適用しております。当該基準適用に伴い、資産価値の下落及び各事業の収益悪化によって減損損失が発生した場合、当社グループの業績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。 ⑥ 災害等に関する事項について 当社グループは国内各拠点にて事業活動を行っておりますが、地震や気候変動の影響も含む大規模自然災害や感染症疾病等の予想を超える事態が発生し、長期間にわたり販売・債権回収・生産・物流機能等に支障をきたした場合、当社グループの事業展開並びに業績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。
経営成績の分析 (MD&A)4,836字を開く

業績がなぜこうなったかの経営陣の説明

4 【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】 (1) 経営成績等の状況の概要 ①財政状態及び経営成績の状況 当連結会計年度における我が国の経済は、雇用・所得環境の改善が続く一方で、国際情勢の不安定化、中東情勢の緊迫化に伴う原油価格の上昇圧力、円安進行、物価上昇懸念など、依然として先行きは不透明な状況が続いております。 このような環境の中で、当社グループはお客様、地域社会、関係取引先、従業員及びその家族の安全と健康を確保することを最優先に、生活必需品である砂糖や、オリゴ糖をはじめとした機能性素材等の製品を安定して消費者の皆様にお届けすることを第一義に考え、お客様のおなかの健康に貢献する「おなかにやさしい会社」として、砂糖事業及びバイオ事業の計画達成に向けて全力で取り組んでまいりました結果、当期の業績は以下のとおりとなりました。 a. 砂糖事業 海外原糖市況は、ニューヨーク市場粗糖先物相場(当限、1ポンド当たり)において18.89セントで始まり、4月初旬に高値19.63セントをつけましたが、米国の関税政策をきっかけとした市場のリスクオフの雰囲気に期初から値を下げる展開となりました。10月以降、砂糖主要生産国ブラジルの生産ペースが前年を上回り、年明け1〜2月には、タイやインドでも順調な生産が続いたため市場に供給過剰感が広がったことから、2月中旬には5年ぶりの安値13.78セントまで下落しました。その後は、中東情勢の緊張による原油高でブラジルがエタノールへシフト、砂糖の供給減少懸念から反発となり、結局15.52セントで当期を終了しました。 国内市中価格(日本経済新聞掲載、上白大袋1kg当たり)は、期初249円~251円で始まり、11月下旬に241円~243円に値を下げ、同水準のまま当期を終了しました。 精糖及びその他糖類など国内販売では、家庭用製品が低調に推移したものの、業務用製品においては、大阪万博開催をはじめとした観光・インバウンド需要等の増加により、売上高は前年同期を上回りました。 上記に加え、適正価格での仕入・販売に努めました結果、砂糖事業全体の売上高は31,368百万円(前連結会計年度比1.6%増)、セグメント利益は4,193百万円(前連結会計年度比8.7%増)となり、それぞれ過去最高を更新いたしました。 b. バイオ事業 オリゴ糖部門は、引き続き美容家・IKKO氏と落語家・林家つる子氏をメインキャラクターに据え、“オリゴのおかげ=腸活”の認知向上を図る広告展開を行いました。大容量タイプ等のコアユーザー向け商品は堅調に推移したものの、一部の家庭用及び業務用製品の販売が低調に推移したため、売上高は前年同期を下回りました。 サイクロデキストリン部門は、一部ユーザー向けの大口受注が入るなど、売上高は前年並みとなりました。 ビーツ部門は、ECサイトでの販売を中心に展開し、売上高は前年並みとなりました。 この結果、バイオ事業全体の売上高は1,603百万円(前連結会計年度比1.3%減)、セグメント利益は282百万円(前連結会計年度比10.7%減)となりました。 c. その他 その他の事業につきましては、ニューESRビル事務所の一部賃貸等を行い、所有不動産の活用に努めました結果、売上高は139百万円(前連結会計年度比2.8%増)、セグメント利益は77百万円(前連結会計年度比0.2%減)となりました。 以上の結果、当期の売上高は32,982百万円(前連結会計年度比1.4%増)、営業利益は3,047百万円(前連結会計年度比5.8%増)、経常利益は3,339百万円(前連結会計年度比9.4%増)、親会社株主に帰属する当期純利益は2,765百万円(前連結会計年度比29.4%増)となり、売上高、営業利益、経常利益及び親会社株主に帰属する当期純利益はそれぞれ過去最高を更新いたしました。 ②キャッシュ・フローの状況 当連結会計年度末における現金及び現金同等物(以下「資金」という)は、前連結会計年度末と比べて420百万円減少し、2,892百万円となりました。 当連結会計年度における各キャッシュ・フローの状況とそれらの要因は次のとおりであります。 a. 営業活動によるキャッシュ・フロー 営業活動の結果得られた資金は、2,658百万円(前連結会計年度比1,042百万円の減少)となりました。 これは主に、税金等調整前当期純利益3,940百万円による資金の増加があった一方で、法人税等の支払1,232百万円による資金の減少があったことによるものであります。 b. 投資活動によるキャッシュ・フロー 投資活動の結果支出した資金は、1,132百万円(前連結会計年度は520百万円の資金支出)となりました。 これは主に、貸付金の回収による収入839百万円等による資金の増加があった一方で、投資有価証券の取得による支出1,376百万円、有形固定資産の取得による支出845百万円による資金の減少があったことによるものであります。 c. 財務活動によるキャッシュ・フロー 財務活動の結果支出した資金は、1,928百万円(前連結会計年度は2,171百万円の資金支出)となりました。 これは主に、借入金の純減額1,518百万円、配当金の支払410百万円による資金の減少があったことによるものであります。 d. 資本の財源及び資金の流動性 当社グループの運転資金需要のうち主なものは、原料糖の購入費用のほか、製造費、販売費及び一般管理費等の営業費用であります。投資を目的とした資金需要は、設備投資等によるものであります。 短期運転資金は自己資金及び金融機関からの短期借入を基本としており、設備投資や長期運転資金の調達につきましては、金融機関からの長期借入を基本としております。 なお、当連結会計年度末における有利子負債の残高は6,730百万円となっております。 ③生産、受注及び販売の状況 a.生産実績 当連結会計年度における生産実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。 セグメントの名称   生産高(百万円)   前年同期比(%) 砂糖事業   20,216   97.5 バイオ事業   1,433   98.0 合計   21,650   97.5 (注) 金額は販売価格によっております。 b.受注実績 受注生産は行っておりません。 c.販売実績 当連結会計年度における販売実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。 セグメントの名称   販売高(百万円)   前年同期比(%) 砂糖事業   31,296   101.6 バイオ事業   1,562   98.7 その他   123   103.2 合計   32,982   101.4 (注)1 セグメント間取引については、相殺消去しております。 2 主な相手先別の販売実績及び当該販売実績の総販売実績に対する割合は次のとおりであります。 相手先   前連結会計年度   当連結会計年度 販売高(百万円)   割合(%)   販売高(百万円)   割合(%) テラトー株式会社   3,571   11.0   3,789   11.5 (2) 経営者の視点による経営成績等の状況に関する分析・検討内容 経営者の視点による当社グループの経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容は次のとおりであります。 なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において当社グループが判断したものであります。 ① 重要な会計方針及び見積り 当社グループの連結財務諸表は、わが国において一般に公正妥当と認められている会計基準に基づき作成されております。連結財務諸表の作成にあたり、見積りが必要な事項につきましては、合理的な判断に基づき、会計上の見積りを行なっております。実際の結果は、見積り特有の不確実性を伴うため、これらの見積りと異なる場合があります。 当社グループは、特に以下の重要な会計方針が、当社グループの連結財務諸表の作成において使用される見積もりと判断に大きな影響を及ぼすと考えております。 a. 繰延税金資産の回収可能性 繰延税金資産の回収可能性は、将来の税金負担額を軽減する効果を有するかどうかで判断しております。計算は、将来の課税所得に関する様々な予測・仮定に基づいており、実際の結果がかかる予測等・仮定とは異なる可能性があります。当社グループでは、将来の課税所得や加減算などのスケジューリングに基づき、回収可能性があると判断した将来減算一時差異について繰延税金資産を計上しておりますが、将来の課税所得の予測等・仮定に変更が生じ、繰延税金資産の一部または全部の回収ができないと判断した場合、当社グループの繰延税金資産は減額され税金費用が計上される可能性があります。 b. 退職給付債務の算定 「第5 経理の状況 1 連結財務諸表 注記事項(重要な会計上の見積り)退職給付に係る負債」に記載のとおりであります。 c. 減損会計における将来キャッシュ・フロー 減損の適用においては、減損会計適用資産の特定とグルーピングを行った後、減損の兆候判定を行います。 当社グループは、収益性の低下により投資額の回収が見込めなくなった固定資産の帳簿価額を、回収可能価額まで減額する会計処理を適用しております。 同会計処理の適用に当たっては、営業活動から生ずる損益の継続的低下や地価の著しい下落等によって減損の兆候が見られる場合に減損の有無を検討しております。減損の検討には将来キャッシュ・フローの見積額を用いており、減損の認識が必要と判断された場合には、帳簿価額が回収可能価額を上回る金額を減損しております。なお、回収可能価額は将来キャッシュ・フローの見積額の現在価値、又は正味売却価額のいずれか高い金額によって決定しております。 将来の営業活動から生ずる損益の悪化、使用範囲又は方法についての変更、経営環境の著しい悪化、市場価格の著しい下落等により減損の認識が必要となった場合、また、見積りの前提条件の変更等により将来キャッシュ・フローの見積額が減少することとなった場合には、追加的な減損処理が必要となる可能性があります。 ② 財政状態の分析 当連結会計年度末の総資産は前連結会計年度末に比べて2,407百万円増加し、31,813百万円となりました。 これは主に、機械装置及び運搬具(純額)132百万円、投資有価証券2,816百万円、長期貸付金222百万円が、それぞれ増加したことによるものであります。 負債合計は前連結会計年度末に比べて1,577百万円減少し、11,209百万円となりました。 これは主に、有利子負債1,518百万円、未払法人税等49百万円、未払消費税等100百万円が、それぞれ減少したことによるものであります。 純資産合計は、前連結会計年度末に比べて3,984百万円増加し、20,603百万円となりました。 これは主に、利益剰余金2,352百万円の増加、その他有価証券評価差額金1,431百万円の増加であります。 ③ 経営成績の分析 経営成績の分析につきましては、「第2 事業の状況 4 経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析 (1) 経営成績等の状況の概要 ①財政状態及び経営成績の状況」に記載の通りであります。 ④ キャッシュ・フローの分析 キャッシュ・フローの分析につきましては、「第2 事業の状況 4 経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析 (1) 経営成績等の状況の概要 ②キャッシュ・フローの状況」に記載の通りであります。

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開示資料

出典

このページの財務・役員・株主等のデータは、金融庁EDINETに提出された開示書類から自動抽出しています。会計基準は JapanGAAP

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