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日経平均64,167.87-158NYダウ53,061.95+295ドル円158.81+0NASDAQ26,217.83+118S&P 5007,666.6+35SOX 指数11,339.25+51毎時更新

イーソル

4420 · Standard · 情報・通信業

組込みソフトウェアのフルスタック企業。リアルタイムOSから開発ツール、エンジニアリングサービスまで一貫提供。

概要

イーソルは1975年にエルグ株式会社として創業し、2001年に商号変更した組み込みソフトウェア企業である。車載向けリアルタイムOSを核とし、自動車・産業機器向けにOSからアプリケーションまでを統合した「フルスタックエンジニアリング」を提供する。2025年12月期の売上高は121億円、営業利益は8億円。東京証券取引所スタンダード市場に上場し、グループ従業員数は549名である。

二つの事業セグメントからなる収益構造

当社グループは組込みソフトウェア事業とセンシングソリューション事業の二つのセグメントで構成される。2025年12月期の連結売上高121億円のうち、組込みソフトウェア事業が115億円(構成比95%)を占め、センシングソリューション事業が6億円である。組込みソフトウェア事業のセグメント利益は8億円、センシングソリューション事業の利益は6百万円と小規模である。組込みソフトウェア事業の内訳はソフトウェア製商品16.5億円、エンジニアリングサービス等98.7億円であり、サービス主体のビジネスモデルが特徴である。

フルスタックエンジニアリングの垂直統合

同社の強みはOSからミドルウェア、プラットフォーム、アプリケーション、ツール、プロセスまで全ての階層を統合して提供する「フルスタックエンジニアリング」にある。自社製リアルタイムOS「μITRON」を中核とし、開発支援ツールやコンサルティング、エンジニアリングサービスを組み合わせる。子会社イーソルトリニティはツール販売と教育、eSOL Europeは欧州での開発・販売、KMCホールディングス傘下の京都マイクロコンピュータは開発環境を提供する。これにより顧客の企画段階から量産開始まで一貫した支援が可能となる。

自動車市場を主軸とした顧客基盤

主要顧客は自動車関連メーカー、デジタル家電、産業機器、医療機器メーカーである。特に自動車業界ではSoftware-Defined Vehicle(SDV)の進展に伴い、電子化・ソフトウェア需要が高まる。同社はSDVの「V」を自動車に限らず鉄道、船舶、航空機、ドローンなどの「動くもの全て」と捉え、幅広いビークル市場をターゲットとする。また、機能安全規格の認証取得を進め、高い信頼性が要求される分野での受注を獲得している。

業界の中での役割は組込みソフトウェア市場におけるフルスタックエンジニアリング企業。にあたる。

この章の文章は、有価証券報告書と会社の開示をもとにAIが編纂しています。数値は開示のままで、AIには生成させていません。

売上高
121億円
営業利益
8億円
営業利益率
6.6%
純利益
6億円
2025/12 通期の連結業績。決算の内訳は最新の決算以降にあります。

何をしている会社か

有価証券報告書「事業の内容」(2025/3期)より

事業別の売上と利益

2025/12
事業売上構成比利益利益率
組込みソフトウェア 事業115億円95.0%8億円7.0%
センシング ソリューション事業6億円5.0%0億円0.0%

有価証券報告書のセグメント情報から、外部顧客への売上とセグメント利益をそのまま掲載しています。全社費用・セグメント間取引の消去は含みません。

01組込みソフトウェア主力

自動車関連、デジタル家電、産業機器、医療機器などのメーカーに対し、リアルタイムOSなどの自社製ソフトウェアと開発ツール、エンジニアリングサービスを提供。顧客の企画段階から量産開始までを支援する。

主な製品・サービス2
リアルタイムOS
組込み機器向けに特化した基本ソフトウェア。実行管理、メモリ管理、通信、ファイル、デバイスドライバ等の機能を備え、高い信頼性が要求される分野で使用される。
開発支援ツール
組込みソフトウェアの設計・開発・検証を支援するツール群。自社製と他社製を取り扱う。

02センシングソリューション準主力

物流関連とセンサネットワークの2つのビジネスを展開。物流分野では車載プリンタやハンディターミナルを提供し、センサネットワーク分野では自動販売機や防災などICT未導入市場向けにIoTシステムを構築する。

主な製品・サービス4
車載プリンタ
ルートセールスマンが使用する、複写伝票に印字可能な車載プリンタ。食肉や冷菓などの不定貫商品の販売現場で使用される。
ハンディターミナル
常温型と耐環境型があり、物流現場でのデータ収集・管理に使用される携帯端末。
フォークリフト専用端末ホルダ
フォークリフトにハンディターミナルを固定するための専用ホルダ。
販売支援用ソフトウェア
業務用端末向けの開発支援ツール。顧客の販売業務を効率化する。

製品と技術

リアルタイムOS「μITRON」を中心とするソフトウェア製品

同社の主力製品は車載機器向けリアルタイムOSである。μITRON仕様に準拠した自社製OSを提供し、開発ライセンス、量産ロイヤリティ、保守ライセンスの3種類の収益モデルを持つ。OSはアプリケーションのスケジューリング、メモリ管理、ネットワーク通信、ファイル機能、デバイスドライバーを備える。自動車の自動運転など人命に関わる分野で高い信頼性が求められ、機能安全規格の認証取得を進めている。

開発支援ツールとエンジニアリングサービス

開発支援ツールは自社製と他社製を併せて販売する。組込みソフトウェアの設計、デバッグ、動作検証に必要なツール群を提供し、収益は開発ライセンスと保守ライセンスで構成される。エンジニアリングサービスは売上全体の約8割を占め、メーカーとの直接取引を中心に長期継続契約が多い。特にOEMのソフトウェア開発力不足を補うフルスタックエンジニアリングが強みであり、顧客の企画段階から量産開始まで一貫した支援を提供する。

センシングソリューションの車載プリンタとIoTシステム

センシングソリューション事業では、物流現場向けの車載プリンタが主力製品である。不定貫商品のルートセールスで使用される複写伝票発行用プリンタを提供し、競合他社は少ない。常温・耐環境ハンディターミナル、フォークリフト専用端末ホルダも販売する。近年はセンサネットワーク関連ビジネスに注力し、自動販売機や防災向けのIoTクラウドシステムを構築。組込みソフトウェア事業とのシナジーを見込み、成長を目指している。

有価証券報告書の事業の記述をもとにAIが編纂しています。

業界での位置づけ

情報・通信業のなかでの位置

組み込みソフトで国内首位、内需依存型

組込みソフト開発で国内トップクラス。同業のVRAIN SolutionやCocoliveが成長分野に注力する一方、当社は自動車・産業機器向けで安定した需要を持つ。売上は96億円から121億円へ増加するものの、営業利益率は9.24%から6.61%に低下。内需中心の事業構造で、海外展開は限定的。成長余地は国内の組込み需要拡大に依存しており、競合との差別化が課題。

強み

  • 自動車・産業機器向け組込みソフトで国内シェアは業界トップクラス
  • 売上は直近3期で96億円から121億円へと堅調に拡大
  • リアルタイムOSなど組込み領域で長年の技術蓄積を持つ
  • 国内需要が中心で、景気変動の影響を受けにくい体質

課題

  • 営業利益率が9.24%から6.61%へ低下し、コスト管理が課題
  • 海外比率が低く、成長市場への展開が未進出
  • VRAIN等の新興企業が台頭し、技術競争が激化

強みと課題は、開示資料をもとにAIがまとめた見立てです。

同業の企業

情報・通信業の時価総額近傍。太字がイーソル

時価総額で並べると、掲載11社のなかで6番目にあたる。

#企業時価総額PER
14053Sun Asterisk176億円37.1倍
22335キューブシステム175億円10.8倍
34762エックスネット175億円16.3倍
44667アイサンテクノロジー175億円31.8倍
54813ACCESS170億円
64420イーソル166億円21.8倍
73640電算165億円3.6倍
84761さくらケーシーエス162億円13.2倍
9414Aオーバーラップホールディングス162億円7.7倍
109414日本BS放送161億円14.1倍
114425Kudan160億円

時価総額は直近の終値ベース。同業の範囲は東証33業種の分類に従っています。

会社の歴史

沿革 21件

制御系ソフトウェア受託から始まった1975年

イーソルの起源は1975年5月、東京都台東区に設立されたエルグ株式会社である。設立当初から制御系ソフトウェアの開発受託事業(現在のソリューションエンジニアリング事業)を手掛けた。1988年には大阪事業所を開設し関西地区へ展開、1990年には本店を杉並区に移転した。この時期は受託開発が主体であり、後の自社製品開発の基盤となる技術蓄積が進められた。

物流向け車載プリンタ事業へ拡大した1990年代

1991年2月に流通システム事業部を設立し、物流関連ビジネスを開始。食肉・冷食市場向けの指定伝票発行用車載プリンタや耐環境ハンディターミナルを開発・販売した。1994年には埼玉県さいたま市にサービスセンターを開設し、物流ビジネスを拡充した。この事業は後にセンシングソリューション事業として独立し、現在もニッチ市場で一定のシェアを維持している。

商号変更とプロダクト事業の本格化

2001年5月、商号をイーソル株式会社に変更し、同年にエンベデッドプロダクツ事業部を設立した。これにより、リアルタイムOSや開発ツールなどの自社ソフトウェア製品の開発・販売を本格化する。2003年には本店を現在の東京都中野区に移転。2015年には子会社イーソルトリニティを設立し、ツール販売やエンジニア教育の事業を開始した。

上場と欧州・KMCのグループ化

2018年10月、東京証券取引所マザーズに上場。上場前の2018年3月にはフランスにeSOL Europe S.A.S.を設立し、欧州でのソフトウェア開発・販売拠点を確保した。2019年10月に市場第一部へ変更、2022年4月にプライム市場へ移行したが、2023年10月にスタンダード市場を選択した。2025年10月には株式会社KMCホールディングス(京都マイクロコンピュータの持株会社)を完全子会社化し、開発環境事業をグループに加えた。

年表21件を開く

1970年代

  • 1975年5月創業東京都台東区にエルグ株式会社を設立 制御系ソフトウェア開発受託事業(後にソリューションエンジニアリング事業)を開始
  • 1977年5月本店を東京都豊島区に移転

1980年代

  • 1983年9月本店を東京都渋谷区に移転
  • 1988年4月関西地区における事業拡大のため大阪事業所(現大阪オフィス)を大阪府大阪市淀川区に開設

1990年代

  • 1990年9月本店を東京都杉並区に移転
  • 1991年2月創業物流関連ビジネス展開のため流通システム事業部(現センシングソリューション事業)を設立
  • 1994年5月物流関連ビジネス拡充のためサービスセンターを埼玉県さいたま市南区に開設

2000年代

  • 2001年3月創業プロダクト事業拡大のためエンベデッドプロダクツ事業部を設立
  • 2001年5月商号変更商号をイーソル株式会社に変更
  • 2003年11月本店を東京都中野区に移転

2010年代

  • 2014年12月現センシングソリューション事業にてセンサネットワーク関連ビジネスを開始
  • 2015年3月開発ツール販売等のためイーソルトリニティ株式会社(現連結子会社)を東京都中野区に設立
  • 2017年5月中部地区における事業拡大のため刈谷オフィスを愛知県刈谷市に開設(現在、名古屋市に中部オフィスとして移転)
  • 2018年3月欧州におけるソフトウェア製品の開発・販売等のためフランスに eSOL Europe S.A.S.(現連結子会社)を設立
  • 2018年10月上場東京証券取引所マザーズに株式を上場
  • 2019年10月東京証券取引所市場第一部へ市場変更

2020年代

  • 2022年1月創業ソリューションエンジニアリング事業部とエンベデッドプロダクツ事業部を統合し、ソフトウェア事業部(現組込みソフトウェア事業)を設立
  • 2022年4月東京証券取引所プライム市場へ移行
  • 2023年10月東京証券取引所スタンダード市場へ移行
  • 2025年10月M&A株式会社KMCホールディングス(京都マイクロコンピュータ株式会社の持株会社、現連結子会社)を完全子会社化
  • 2026年3月大阪オフィスを大阪府大阪市北区に移転

有価証券報告書の沿革をもとにAIが通史として編纂しています。年表は沿革の記載そのままです。

これからの方針

有価証券報告書 2025/12期の経営方針より

会社は4つの方針を掲げている。有価証券報告書には具体的な数値目標の記載がない。

  1. 01

    フルスタックエンジニアリングによるカスタムプラットフォーム開発

    OEMのソフトウェア力不足を補うため、自社のOS技術やCPS知見を活かし、顧客のニーズに合わせたカスタムプラットフォームをフルスタックで提供する。

  2. 02

    SDVを中核ターゲットとした事業展開

    Software-Defined Vehicleを自動車に限らず広義のビークル(鉄道、船舶、航空機、ドローン、ロボット等)と定義し、自動車をメインターゲットとしつつ多方面のVehicleシステムを推進する。

  3. 03

    ライセンスとサービスビジネスモデルの一体化

    ソフトウェアライセンスとエンジニアリングサービスを組み合わせたビジネスモデルを強化し、持続的な収益基盤を構築する。

  4. 04

    センシング事業と組込み事業のシナジー創出

    センシングソリューション事業で培った耐環境技術や既存技術を活かし、自動販売機や移動販売等のIoT分野に進出、組込みソフトウェア事業と連携して成長を図る。

有価証券報告書の「経営方針、経営環境及び対処すべき課題等」から、AIが項目ごとに整理しています。数値目標は原文に書かれたものだけです。

社員と組織

有価証券報告書 8期分

グループ全体で549人が働いている。提出会社(単体)の平均年収は586万円で、7期前と比べて1.0%平均年齢は40.7歳、平均勤続年数は11.6年。

決算期平均年収万円平均年齢平均勤続連結従業員数一人当たり営業利益万円
2018年12月419
2019年12月59139.010.7449
2020年12月55738.810.4484
2021年12月56239.110.1490
2022年12月56839.811.0503
2023年12月56240.411.3511
2024年12月57440.611.6523210
2025年12月58640.711.6549146

平均年収・平均年齢・平均勤続は有価証券報告書に記載された提出会社(単体)の値、従業員数はグループ全体の値です。一人当たり営業利益は連結営業利益を連結従業員数で割ったもので、給与などの費用を払ったあとに一人あたりいくら残るかの目安になります。

多様性の開示2025年12月期・提出会社(単体)
女性管理職比率8.0%
縦線は目安の30%
男性育休取得率100.0%
縦線は目安の85%
女性の賃金(男性=100)76.9%
100なら男女で差がない状態

拠点とグループ

設備と関係会社

関係会社3(国内 2 / 海外 1) を有報から抽出しています。

主要な設備 (帳簿価額 上位6)
本社 — 東京都中野区246百万円
組込みソフトウェア事業 センシングソリューション事業 会社統括業務
中部オフィス — 名古屋市中区16百万円
組込みソフトウェア事業
大阪オフィス — 大阪市淀川区7百万円
組込みソフトウェア事業 センシングソリューション事業
サービスセンター — さいたま市南区6百万円
センシングソリューション事業
本社 — フランス2百万円
組込みソフトウェア事業
本社 — 東京都中野区1百万円
組込みソフトウェア事業
ほか4件の開示あり
主な関係会社
  • 国内
    イーソルトリニティ株式会社
    東京都中野区
    議決権100.0%
  • 国内
    株式会社KMCホールディングス(注)3
    京都府京都市 西京区
    議決権100.0%
  • 海外
    eSOL Europe S.A.S.
    フランス
    議決権100.0%
公共調達・補助金 (gBizINFO)
  • 調達
    高効率・高速処理を可能とするAIチップ・次世代コンピューティングの技術開発革新的AIエッジコンピューティング技術の開発スケーラブルなエッジHPCを実現するOS統合型プラットフォームの研究開発
    国立研究開発法人新エネルギー・産業技術総合開発機構 · 2018-09-18
    5億円
  • 調達
    高効率・高速処理を可能とするAIチップ・次世代コンピューティングの技術開発革新的AIエッジコンピューティング技術の開発セキュアオープンアーキテクチャ向けコンパイラバックエンドおよび対応ランタイム環境の設計・開発
    国立研究開発法人新エネルギー・産業技術総合開発機構 · 2020-08-31
    2.3億円
  • 調達
    ロボット活用型市場化適用技術開発プロジェクトロボットのプラットフォーム化技術開発(ソフトウェア)オープンソースロボットソフトウェアのプラットフォーム化技術開発
    国立研究開発法人新エネルギー・産業技術総合開発機構 · 2017-09-14
    4,801万円
  • 調達
    IoT推進のための横断技術開発プロジェクトドメイン特化型IoTプラットフォームの研究開発
    国立研究開発法人新エネルギー・産業技術総合開発機構 · 2017-07-28
    3,121万円

出典: gBizINFO (経済産業省)

業績のいま

有価証券報告書・決算短信より

2025年12月期の売上高は121億円営業利益8億円前期と比べると増収減益で、売上が+1.7%、利益が-27.3%。

売上高
+1.7%
121億円
営業利益
-27.3%
8億円
純利益
-33.3%
6億円
営業利益率
6.6%
前期比 -2.6%pt

会社が出している今期の予想2026年12月期

項目会社予想前期実績
売上高147億円121億円
営業利益11億円8億円
純利益8億円6億円
1株あたり配当¥5.5¥5.5

会社が決算短信で公表した予想です。証券会社の予想ではありません。 短信の原本

四半期の推移

10期分

直近は2026年2Qで、売上は64億円、営業利益は2億円。前年の2025年2Qと比べると、売上は+14.3%、営業利益は+0.0%。

対象期間売上高億円営業利益億円営業利益率%純利益億円
2023年1Q2200.00
2023年2Q2500.01
2023年3Q22−1−4.5−1
2023年4Q271
2024年1Q31516.14
2024年2Q2926.92
2024年4Q5946.83
2025年2Q5623.61
2025年4Q6569.25
2026年2Q6423.13

期ごとの単独の業績で、期首からの累計ではありません。

業績の推移

有価証券報告書 12期分

2014年12月期からの12期で、売上は49億円から121億円へ2.5倍に増えた。直近期の営業利益率は6.6%。売上は3期連続で増加。

決算期売上高億円営業利益億円経常利益億円営業利益率%純利益億円
2014年12月4932
開発ツール販売等のためイーソルトリニティ株式会社(現連結子会社)を東京都中野区に設立
2015年12月5422
2016年12月6643
中部地区における事業拡大のため刈谷オフィスを愛知県刈谷市に開設(現在、名古屋市に中部オフィスとして移転)
2017年12月7543
東京証券取引所マザーズに株式を上場
2018年12月8875
2019年12月9697
2020年12月9097
2021年12月8932
ソリューションエンジニアリング事業部とエンベデッドプロダクツ事業部を統合し、ソフトウェア事業部(現組込みソフトウェア事業)を設立
2022年12月89−3−4
2023年12月9611
2024年12月11911129.29
株式会社KMCホールディングス(京都マイクロコンピュータ株式会社の持株会社、現連結子会社)を完全子会社化
2025年12月121896.66

金額は有価証券報告書の連結値をそのまま掲載しています。帯の長さは列ごとの最大値との比です。空欄の期は有価証券報告書からその項目の数値が取れていません(0ではありません)。

利益の構造

2025年12月期

売上高121億円のうち、営業利益として残るのは8億円6.6%。営業外の損益と税金を反映した純利益は6億円、売上の5.0%にあたる。営業利益率は業種中央値8.4%を下回る水準。

売上高を100としたときの内訳
  • 売上原価作る・仕入れるのにかかったお金69.4%84億円
  • 販売費及び一般管理費売る・管理するのにかかったお金24.0%29億円
  • 営業利益費用を引いたあとに残った本業の利益6.6%8億円

有価証券報告書の損益計算書から、当期の金額をそのまま割り振っています。

粗利率
30.6%
売上から原価を引いて残る割合
営業利益率業種比1.8pt
6.6%
本業の利益として残る割合
純利益率業種比1.7pt
5.0%
税金まで払って最後に残る割合
ROE業種比2.1pt
11.0%
株主のお金がどれだけ利益を生んだか
ROA
7.3%
資産全体がどれだけ利益を生んだか
ROIC
11.2%
事業に使うお金がどれだけ利益を生んだか

ROICは有利子負債の開示がないため、営業利益×0.7÷(総資産−現金)の簡易式で算出しています。

お金の流れ

キャッシュフロー計算書 10期分

2025年12月期は営業CFが2億円、投資CFが−1億円で、差し引きのフリーCFは1億円この組み合わせは成熟・還元型にあたる。本業で稼ぎ、投資に回し、それでも余る現金を借金返済や株主還元に充てている。最も健全とされる型期末の手元現金は32億円で、売上の3.2ヶ月分にあたる

決算期営業CF億円投資CF億円財務CF億円フリーCF億円現金残高億円
2016年12月3−1−229
2017年12月7−1615
2018年12月6−114534
2019年12月5−20338
2020年12月11−4−1743
2021年12月−2−1−1−339
2022年12月2−1−1139
2023年12月−1−2−1−334
2024年12月110−131132
2025年12月2−1−1132

本業で稼いだ現金が営業CF、設備や事業への投資が投資CF、借入と返済・配当が財務CF。営業・投資・財務の3列は縦線が0で、右がプラス、左がマイナスです。健全な会社の基本形は営業CFがプラスで投資CFがマイナス。フリーCFは営業CFと投資CFの合計で、手元に残る現金を表します。

資産と負債

貸借対照表 12期分

2025年12月期の総資産は82億円。このうち返さなくてよい自己資本が59億円で、自己資本比率は72.1%(業種中央値63.4%より厚い)

決算期総資産億円自己資本億円負債億円自己資本比率%
2014年12月28151353.9
2015年12月29171257.6
2016年12月33191459.8
2017年12月41241758.3
2018年12月61441771.5
2019年12月67511676.7
2020年12月75571876.9
2021年12月73581579.3
2022年12月72541875.0
2023年12月76571974.1
2024年12月70502071.4
2025年12月82592372.1

自己資本比率は総資産のうち返済のいらないお金の割合で、高いほど借入への依存が小さいことを示します。負債は総資産から自己資本を引いた額です。

2025年12月期の内訳
現金及び預金
32億円
すぐ使えるお金
利益剰余金
38億円
過去の利益の積み上がり
負債合計
23億円
いつか返す必要があるお金
財務の健全性
73
/ 100
安定性自己資本比率40 / 40
収益力営業利益率13 / 30
現金創出営業CFの黒字継続20 / 30

有価証券報告書の数値から機械的に配点した参考値です。自己資本比率60%で満点、営業利益率15%で満点、直近3期の営業CFが黒字だった割合の3つを足しています。業態によって出ない要素があります。

業界内での比較

情報・通信業 605社との比較

同じ情報・通信業の企業と並べると、いちばん上に来るのは自己資本比率605社中192位あたり、逆に低いのは配当利回り605社中569位あたり帯は左端が業種の最下位、右端が最上位で、縦線が真ん中にあたる。

ROE株主の出したお金でどれだけ利益を生んだか
11.0%/中央値 13.1%
P25 7.0%P75 20.1%
営業利益率売上のうち本業の利益として残る割合
6.6%/中央値 8.4%
P25 3.9%P75 16.1%
自己資本比率総資産のうち返済のいらないお金の割合
72.1%/中央値 63.4%
P25 45.3%P75 74.7%
売上成長率下位前期からの売上の伸び
1.7%/中央値 9.1%
P25 1.9%P75 20.2%
配当利回り下位株価に対して1年で受け取る配当の割合
0.7%/中央値 2.5%
P25 1.5%P75 3.5%

有価証券報告書の最新期の数値をもとに、同じ業種の企業の中での順位を毎日計算しています。P25は下から4分の1、P75は上から4分の1の位置にある企業の値です。

株価

9月2日の終値

直近の終値は¥829で、1年前と比べて+51.3%過去52週の値幅のなかでは67%の位置にある。

¥829-8.9%1ヶ月+13.9%1年+51.3%時価総額166億円
過去52週の値幅
安値¥465高値¥1,010

チャートの金額は株式分割と配当を反映して調整した終値で、上に出している直近の終値とは一致しないことがあります。

指標
PER (実績)21.8倍
PER (会社予想)19.8倍
PBR2.66倍
配当利回り0.66%

実績値は直近の決算、予想値は会社予想にもとづきます。株価は終値ベースです。

値動きの背景

株価は7月上旬に849円まで上昇しましたが、その後は下落基調となり、8月13日には685円まで下げました。しかし、8月14日には737円まで反発しています。1ヶ月では-11.31%の下落ですが、1年では+43.64%の上昇となっています。25日移動平均線は763円で、株価はこれを下回っています。52週高値は1004円で、現在の株価はその約73%の水準です。出来高は8月13日に24万5000株と増加しました。RSIは45.56と中立圏です。

値動きの背景は、株価と出来高の推移をもとにAIがまとめた見立てです。

AIの評価

AI評価

株価水準の解釈です。売買の推奨ではありません

現在の株価水準を割安と判定しています(スコア 70/100)

PERは23.64倍で業界平均31.17倍を下回り、予想PERは17.6倍とさらに割安。PBRは2.36倍で平均3.64倍を下回り、ROEは10.98%と良好。配当利回りは0.75%と低いが、配当性向19.3%で増配余地あり。直近の営業利益率は9.24%から6.61%へ低下しているが、利益水準は維持。総合的に割安と判断。

指標この会社業種平均
PER (実績)21.8倍47.9倍
PER (予想)19.8倍
PBR2.66倍2.96倍
ROE11.0%12.9%

業種平均は同じ東証33業種に属する銘柄の単純平均です。銘柄数が少ない業種では平均が振れます。

AI評価判定とスコアは公開データをもとにした解釈で、将来の株価を示すものではありません。算出の考え方は編集方針に記載しています。

評価が分かれる点

AI分析

投資家の見方

車載システムの複雑化に伴い、組み込みソフトの需要は堅調。強気派は、自動運転やコネクテッドカーの進展でソフトウェアの重要性が増し、同社の技術力が評価されると主張。また、売上高120億円と規模があり、利益も安定。弱気派は、自動車業界の生産変動や技術変化の速さによる研究開発負担、また競合他社の台頭を指摘。さらに、2025年12月期の営業利益率6.6%は前期の9.2%から低下しており、利益率の低下が懸念される。

プラスに働く材料7
  • 車載ソフト需要

    自動運転・ADASの進化で組み込みソフトの役割が拡大。

  • 実績と信頼

    μITRONの実績で業界標準、顧客との長期関係を構築。

  • 売上成長

    売上高が2022年89億から2024年119億へ増加。

  • 予想PER17.6倍、実績23.64倍から改善通年影響

    実績PER23.64倍に対し予想PER17.6倍。来期の利益回復を市場は織り込む。

  • 売上高96→119億円と大幅拡大通年影響

    2024年12月期売上高119億円は前期比23.9%増。成長基調が確認された。

  • 株価1年で42.81%上昇のモメンタム継続影響

    株価は1年で42.81%上昇。上昇トレンドが続き、目先も需給良好。

  • ROE10.98%、PBR2.36倍の成長期待継続影響

    ROE10.98%と10%台。PBR2.36倍は成長期待を反映し、利益回復で更なる評価。

マイナスに働く材料7
  • 利益率低下

    営業利益率が2024/12期9.2%から2025/12期6.6%へ低下。

  • 業界変化

    E/Eアーキテクチャの変化で既存OSの需要が減退する可能性。

  • 競争激化

    オープンソースや大手ソフトウェア企業の参入で競争が激化。

  • 営業利益が11億円から8億円へ減益通年影響

    2025年12月期営業利益8億円は前期比-27%。売上高はほぼ横ばいで利益率が悪化。

  • 売上高増収率が+23.9%から+1.7%へ通年影響

    売上高は119億円→121億円で増収額2億円。前期の23億円増から急減速。

  • 純利益が9億円から6億円へ33%減益通年影響

    2025年12月期純利益6億円は前期9億円から33%減。最終損益でも減益が明確。

  • 配当利回り0.75%と低く還元薄弱継続影響

    配当利回り0.75%。株主還元が少なく、下落時はインカム需要による支えがない。

次の決算で確かめる点
車載向け売上高
主力分野の動向を直接把握。
研究開発費
技術競争力を維持するための投資状況。
営業利益率
収益性の悪化を早期に検知。

配当

株主還元

直近の年間配当は1株あたり5.5で、前期から+0.0%いまの株価に対する利回りは0.66%。

年間配当
¥5.5
1株あたり
配当利回り
0.66%
いまの株価に対して
配当性向
19.3%
利益のうち配当に回した割合
連続増配等
0年
増配か維持が続いた年数
決算期1株あたり配当前期比%配当性向%
2019年12月618.0
2020年12月60.019.6
2021年12月60.063.7
2022年12月60.0
2023年12月60.0203.0
2024年12月60.015.4
2025年12月60.019.3

過去の配当は株式分割にあわせて調整した金額です。配当性向は有価証券報告書に記載された各期の値で、利益のうち配当に回した割合を示します。

次の配当スケジュール
  • 権利付き最終日
  • 権利確定日
  • 支払開始日
  • 今期の会社予想年間予想¥5.5

株主

有価証券報告書より

2025年12月期末の株主数は延べ4,609人。区分でいちばん多いのは個人・その他63.2%。グループ会社や銀行などの安定株主が29.5%を占め、残る70.5%が市場で売買されうる浮動株にあたる。

所有者の区分ごとの比率

所有者の区分2020年12月%2021年12月%2022年12月%2023年12月%2024年12月%2025年12月%
個人・その他64.560.160.158.461.863.2
事業法人18.022.722.923.117.717.7
金融機関8.79.411.712.913.511.8
外国法人8.06.04.54.55.14.8
証券会社0.81.70.81.11.92.5
自己株式5.25.15.05.05.01.5
外国人個人0.00.10.00.00.00.0

発行済株式に対する持ち株比率です。単元未満株の扱いにより、合計が100%にならない期があります。

大株主上位10

順位株主持ち株比率 %
01イーソル従業員持株会10.43
02日本マスタートラスト信託銀行株式会社(信託口)7.62
03株式会社KAM7.05
04株式会社ビーオービー6.00
05株式会社アバールデータ4.00
06山田 光信2.63
07中村 二三夫2.18
08笠谷 喜代年2.17
09野村信託銀行株式会社(信託口)2.00
10INTERACTIVE BROKERS LLC(常任代理人 インタラクティブブローカーズ証券株式会社)1.83

有価証券報告書の大株主の状況から、上位10者を掲載しています。信託銀行の名義は、実際の保有者ではなく運用を預かる先を指すことがあります。

株価指標の推移

有価証券報告書 12期分

1株利益は12期で−93%、1株純資産は12期で−92%。直近期のROEは11.0%で、日本株の目安とされる8%を上回る。

決算期EPSBPSROE%PER配当性向%
2014年12月4383,62912.9
2015年12月4074,07510.6
2016年12月1611914.8
2017年12月2114616.1
2018年12月3121515.532.2
2019年12月3225213.963.518.0
2020年12月3328212.436.419.6
2021年12月102843.562.463.7
2022年12月−18265
2023年12月72782.587.6203.0
2024年12月4626316.814.215.4
2025年12月3130011.016.319.3

有価証券報告書に記載された各期の値です。PERは期末時点の株価にもとづく実績値で、いまの株価から計算した値とは異なります。

EPS1株利益
1株が1年で稼いだ純利益。伸びていれば株の稼ぐ力が育っている
BPS1株純資産
1株あたりの持ち分。会社に積み上がった蓄えの目安
ROE自己資本利益率
株主のお金でどれだけ稼いだか。日本株では8%が一つの目安
PER期末実績
株価が1年分の利益の何倍か。低いほど割安とは限らず、期待の低さのこともある
配当性向利益からの還元率
利益のうち配当に回した割合。高すぎる場合は無理をしている可能性もある

経営陣

8名 有価証券報告書の提出日現在

有価証券報告書に載っている役員は8名。2025/12期の役員報酬は総額123百万円。社内取締役1人あたりの報酬は、従業員の平均年収の約4倍にあたる。

氏名役職年齢保有株数
権藤正樹代表取締役社長 CEO兼CTO55172,632
宇田智之常務取締役CBO ビジネスマネジメント本部長592,758
上山伸幸取締役63212,560
佃明彦取締役 エンジニアリング本部長4851,900
中井戸信英取締役79
高野憲一郎取締役(常勤監査等委員)6378,240
若林宏之取締役(監査等委員)70
日高雄三郎取締役(監査等委員)64

役員報酬の内訳2025/12

役員の区分人数固定報酬百万円株式報酬百万円その他百万円合計百万円1人あたり百万円
取締役(社内)5987710621
社外取締役311114
取締役(社内)1666

有価証券報告書の役員報酬等の総額から、区分ごとの内訳を載せています。人数は当期中に在任した延べ人数のため、期末の人数と一致しない期があります。

有価証券報告書

有価証券報告書 2025/12期

会社自身が書いた有価証券報告書の本文を、章ごとにそのまま収録しています (要約ではありません)。

事業の内容3,542字を開く

何をしている会社か、会社自身の説明

3【事業の内容】 当社グループは、当社(イーソル株式会社)、連結子会社(イーソルトリニティ株式会社、eSOL Europe S.A.S.、株式会社KMCホールディングス及びその子会社2社)から構成されており、組込みソフトウェア事業を主体に2つの事業セグメントを展開しております。 なお、次の2事業は「第5 経理の状況 1 連結財務諸表等 (1)連結財務諸表 注記事項」に掲げるセグメントの区分と同一であります。 (1)組込みソフトウェア事業 当社グループは、1975年の設立以来、組込みソフトウェア事業を主要な事業基盤としております。 組込みソフトウェア事業は、国内外の顧客(自動車関連メーカー、デジタル家電メーカー、産業機器メーカー、医療機器メーカー他)に対して、ソフトウェアシステムの基盤層であるOS(オペレーティング・システム)から、ミドルウェア、プラットフォーム、アプリケーションそしてツールとプロセスまでの全ての階層を統合してエンジニアリングを行う「フルスタックエンジニアリング」を提供しております。 当社と連結子会社eSOL Europe S.A.S.が、フルスタックエンジニアリングの中で「リアルタイムOSの開発・販売」、「組込みソフトウェアエンジニアリングサービス」を、連結子会社イーソルトリニティ株式会社が「組込みソフトウェア開発支援のためのツールの販売」、「組込みソフトウェア開発支援にかかわるコンサルティング」、「組込みソフトウェア開発エンジニアの教育」を、株式会社KMCホールディングスを持株会社とする京都マイクロコンピュータ株式会社が、開発環境を中心としたソフトウェア及びハードウェアの開発及び販売を実施しております。 これら当社グループの提供するソリューションは、今後、実現していくサイバー空間とフィジカル空間(実世界)が一体化するサイバーフィジカル社会(注)において、フィジカル側の基盤技術であり、下図のイメージのように、個別の応用市場に特化しない産業横断的な技術要素からなる組込みソフトウェア市場において、様々な顧客を対象としております。 なお、当社グループはソフトウェアエンジニアリング会社への開発委託や派遣の受入れ、開発ツールメーカー等からのソフトウェア商品の仕入れを行っております。 (注)総務省  データ主導型の「超スマート社会」への移行 https://www.soumu.go.jp/johotsusintokei/whitepaper/ja/r02/html/nd141100.html ●組込みソフトウェアとは PCやタブレット等、汎用用途向けに多種多様な機能を果たすことを目的とした機器ではなく、特定用途向けに特化、限定した機能を果たすことを目的とした機器を組込み機器といい、組込み機器上で動作するソフトウェアのことを組込みソフトウェアといいます。一般的に、組込み機器は、リアルタイムで、かつ、長時間の動作が要求され、また、自動車の自動運転等、人命にかかわる部分を担う関係上、信頼性や堅牢性、保守性、セキュリティ等、高い品質が求められます。加えて、ハードウェアの制御を行う部分を含み、ハードウェアとソフトウェア両面の知見が必要なため、技術知見のない企業にとって参入障壁が高くなります。 組込みソフトウェアは、全て組込み機器内で動作しますが、効率的に高品質な組込みソフトウェアを開発するためには、開発支援のための各種「ツール」や「コンサルティング」、より高品質な「エンジニアリングサービス」等の支援環境が必要となります。当社グループは、顧客が必要とするこれらの製品やサービスを顧客製品の企画段階から量産開始まで、フルスタックで提供しております。当社グループは、多くの国内の組込みソフトウェア企業の中でも、リアルタイムOSやツール等の自社製ソフトウェアとその開発力を持っており、かつ、エンジニアリングサービスも提供できるユニークな企業グループであります。 ① 組込みソフトウェア製商品 イ.リアルタイムOS(オペレーティング・システム) 組込み機器向けに特化したオペレーティング・システム(基本ソフトウェア)で、アプリケーションのスケジューリングなどの実行管理機能、コンピュータのメモリの効率的利用を可能にするメモリ管理機能、ネットワーク等の通信機能、ハードディスクやSDカード等のストレージデバイスにデータを書き込むためのファイル機能や各種ハードウェアを制御するデバイスドライバー等を備えています。主体となる自社製のソフトウェア製品と、補完的な位置づけとなる仕入れの発生する他社商品の2種類があります。収益モデルとしては、顧客に対してシステム開発に利用する上での使用許諾を与える開発ライセンスと、組込み機器を量産する上での使用許諾を与えるロイヤリティ、保守活動のための保守ライセンスの3種類が存在します。 ロ.開発支援ツール 組込みソフトウェアの設計・開発、不具合の除去、その動作を検証する際に、組込みソフトウェアエンジニアは様々なツール群を利用します。当社グループは自社製、他社製を併せてこれらのツールを販売しております。開発支援ツールは、特に、海外ベンダーに席巻されている分野で、日本のソフトウェア産業を強くするためにも、この技術を発展させていきたいと考えております。 開発支援ツールはPCやクラウド上で動作するものなので、ロイヤリティは発生せず、収益モデルは開発ライセンスと保守ライセンスの2種類となります。 ② エンジニアリングサービス等 エンジニアリングサービス、エンジニア向けのトレーニング、コンサルティングは全てプロジェクトベースで顧客に提供(役務提供)しております。また、当社グループで最も売上割合が高いのがエンジニアリングサービスです。当社グループのエンジニアリングサービスの特徴としては、メーカーとの直接取引が多いこと、また、顧客との取引期間が非常に長く、長期間継続して取引している企業を多く抱えているということが挙げられます。今後は、製品開発で培ったIP資産(知的財産)を活用し、より付加価値の高いエンジニアリングサービスの提供を推進していきます。 [事業系統図] 組込みソフトウェア事業の系統図は次のとおりです。 (2)センシングソリューション事業 センシングソリューション事業は大きく2つのビジネスから構成され、その全てを当社で行っております。 1つ目のビジネスは、組込み技術の応用製品として、ニッチ市場向けのハードウェアを開発・販売する物流関連ビジネスです。こちらは主にハム・食品メーカー、冷食/アイスメーカー・卸小売り、倉庫・運送業、フォークリフトメーカー等を顧客としております。当ビジネスの主たる製商品は、指定伝票発行用車載プリンタ(以下、車載プリンタという。)、常温ハンディターミナル、耐環境ハンディターミナル、フォークリフト専用端末ホルダ及び販売支援用ソフトウェア(業務用端末用開発支援ツール)であり、食肉等の不定貫商品(荷姿ごとによって重量が違う商品)や冷菓等、事前発注されない市場に対してルートセールスマンが使用する複写伝票に印字可能な車載プリンタを中心としたビジネスです。車載プリンタや耐環境ハンディターミナルの開発に関しては、その試作・製造を外部に委託し、当社では製品企画・製造指導と販売のみを行っております。 2つ目のビジネスは、今後、大きな成長を見込むことが難しいと考えられる車載プリンタのビジネスに替わるものとしてセンサネットワーク関連ビジネスであります。主に自動販売機ベンダーや地方自治体等に直接または仲介会社を通じて営業活動を行っております。自動販売機や移動販売、防災や減災等、ICT(情報通信技術)が採用されていない市場に対して、当社が培ってきた耐環境技術、センサデータをサーバー上に置いたIoTクラウドシステムを組み合わせることで、効率化、省力化を実現するセンサネットワークシステムを構築するものです。システムがより大規模化、複雑化する際には、組込みソフトウェア事業と協調し、より大きなシナジーを発揮できると考えております。 なお、当社グループはハードウェアを販売しておりますが、ファブレスであり、製品の企画設計と販売を行うのみで、製造は全て外部に委託しております。また、ソフトウェアエンジニアリング会社への開発委託や派遣の受入れ、各種センサメーカー等からの商品の仕入れを行っております。 [事業系統図] センシングソリューション事業の系統図は次のとおりです。
経営方針・対処すべき課題2,286字を開く

経営陣が考える方向性と課題

1【経営方針、経営環境及び対処すべき課題等】 当社グループの経営方針、経営環境及び対処すべき課題等は、以下のとおりであります。 なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において当社グループが判断したものであります。 (1)経営方針 当社は、組込みソフトウェア技術をコアコンピタンスとしてグループを拡大・発展させるため、2011年11月に経営理念としての『eSOL Spirit』を制定しております。 (2)当社グループの現状の認識について 当社グループの主たる事業である組込みソフトウェア事業は、「私たちは世界の人々のためのサイバーフィジカル社会を実現するワールドクラスのフルスタックエンジニアリング企業である」をビジョンとして掲げております。今後、実現していくサイバー空間とフィジカル空間(実世界)が一体化するサイバーフィジカル社会において、フィジカル側の基盤技術として、産業横断的に利用される技術です。電子化が急速に進展する自動車業界では、SDV(Software-Defined Vehicle)が、乗用車を中心に注目されていますが、当社グループでは、SDVの「V」を自動車に限らず、広義のビークル(自動車、鉄道などの車両や船舶、航空機、ドローン、ロボットなど動くもの全て)と位置付けています。自動車を引き続き、メインターゲットとしつつ、さらに、広義の各種Vehicleシステムも並行して推進し、当事業の拡大を目指します。 一方のセンシングソリューション事業は、ハム・食肉や冷食メーカーや卸小売り等、事前発注を行わない商習慣市場に対して車載プリンタ、また、倉庫業等に対して常温/耐環境ハンディターミナルを提供してまいりました。車載プリンタの実質的な競合他社は認識しておりません。しかしながら、顧客市場の成熟化や流通システムの再編成等により、この市場は、今後の成長を見込むことが難しいと判断しております。今後は、耐環境技術等、既存技術を活かしつつ、組込みソフトウェア事業とのシナジーを見込みながら、自動販売機や移動販売等、コンピュータ化による効率化が見込める分野に各種センサーによるIoTシステムを提案し、当事業を成長させてまいります。 (3)当面の事業上及び財務上の対処すべき課題の内容 当社は、中期経営計画「eSOL Reborn 2030 – Strategic Business Plan」(2025年4月30日発表)を策定し、当社のビジョン「私たちは、世界の人々のための持続可能なサイバーフィジカル社会を実現するワールドクラスのフルスタックエンジニアリング企業です。」を実現するための課題認識としてのSWOT分析に基づき、分野ごとに11の戦略を立てて取り組んでおります。 ① 目標実現のための課題認識(SWOT分析) 「顧客視点に立った個の力の統合とリーダーシップ強化」 1.   SO:   OEMのソフトウェアビジネス力+技術力の不足を補い、それらを強化するeSOLのソフトウェア知見 2.   SO:   より効率的なコンピューティング/ソフトウェアの需要拡大に効果的に対応するeSOLのFull Stackソフトウェア技術 3.   SO:   ハードウェアの進化に追従して進化するeSOLのOS技術 4.   SO:   社会のCPS化に対応するeSOLのCPS(組込みシステム)知見 5.   WO:   OEMによる自社開発の増加に伴い変化する顧客ニーズに対応できるシステム/顧客視点の不足 6.   WT:   新興国ベンダによる先進的かつ積極的なビジネス展開が活発化する中での控えめなビジネスアプローチ 7.   WT:   産業横断的なソフトウェアの共通化/プラットフォーム化が進む中、産業分野ごとの縦割りのエンジニアリングサービスビジネス 8.   WT:   日本の人口減少に伴う労働者数の減少により厳しくなる採用環境に対抗できる採用ブランド力 9.   WT:   ソフトウェア技術知見やアーキテクチャ知見が充分でない顧客に対しても先鋭的・科学的な提案力 10.   WT:   グローバル化とローカライズ、統合と特化のバランスを見据えた戦略とグローバル化 11.   WT:   安全・セキュリティ標準等による開発者の負荷増大に対応するeSOLの自動化、システムズエンジニアリング力、コミュニケーション力 (注) S:強み(Strength)、W:弱み(Weakness)、O:機会(Opportunity)、T:脅威(Threat) ② 目標実現のための11の戦略(Core Strategies) 分野   戦略-Core Strategies Product/Service Development   Ⅰ.Full Stack Engineering(FSE)によるカスタムプラットフォーム開発 Ⅱ.Open/Closed原則による「標準」の活用 Market Access   Ⅰ.SDVをターゲット Ⅱ.ライセンスとサービスビジネスモデルの一体化 Ⅲ.eSOLブランドの強化 People/Organization   Ⅰ.ソフトウェア開発における品質管理(QM)の根幹化 Ⅱ.パートナーシップの事業基盤化 Ⅲ.人材(HR)の包括的かつ継続的成長を実現するシステム化 Ⅳ.トップマネージメントの先鋭化 Ⅴ.情報システムへのエンジニアリングアプローチ導入による業務効率向上 Ⅵ.攻めの資本政策の実践
事業等のリスク3,537字を開く

会社が自認するリスクの一覧

3【事業等のリスク】 有価証券報告書に記載した事業の状況、経理の状況等に関する事項のうち、経営者が連結会社の財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況に重要な影響を与える可能性があると認識している主要なリスクは、以下のとおりであります。 なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において当社グループが判断したものであります。 (1)人材の確保と人件費、外注費の高騰について 当社グループの事業継続及び拡大においては、更なる技術革新に対応しうる技術者の確保、また世界マーケットに当社製品を販売していくための営業部門や管理部門等の優秀な人材も充実させる必要があります。 当社グループでは、優秀な次世代経営幹部や従業員の採用等を進め、従業員の意識向上と組織の活性化をはかるとともに優秀な人材の定着をはかる方針であります。しかしながら、計画どおりの人材の採用、パートナーの確保が十分できない場合、または現在在籍している人材が流出するような場合、また、近年の採用難や働き方改革を背景にして人件費や外注費の高騰が起こった場合、当社グループの財政状態及び業績に悪影響をおよぼす可能性があります。 (2)顧客の経営状態に関連するリスクについて 当社グループの組込みソフトウェア事業の顧客層は、自動車、産業機器、ロボット、医療機器、通信機器等、様々な産業分野に及んでおります。それら顧客企業の個別の経営状態の変動に関しては、多様な産業セクターへの営業活動を行ってその影響をできるだけ小さくするよう努力をしております。しかしながら大幅な為替変動や、グローバルな政策要因、地政学的要因等によって、それらの産業全体が業績に悪影響を被る場合があります。当社グループの組込みソフトウェア事業は、顧客企業の数年先の開発案件に対する受注が多く、数年先に向けた顧客企業の投資計画に影響を与えるほどの事象が発生した場合、当社グループの財政状態及び業績に悪影響をおよぼす可能性があります。 (3)自動車関連市場への売上の偏重トレンドについて 電子化が急速に進展する自動車業界では、SDV(Software-Defined Vehicle)への取組みなどにより、同市場は、今後も拡大していくと考えており、当社グループの最重点市場と位置付けていることから、当社グループの自動車関連市場との取引がより一層拡大していくと考えております。当社グループでは、SDVの「V」を自動車に限らず、広義のビークル(自動車、鉄道などの車両や船舶、航空機、ドローン、ロボットなど動くもの全て)と位置付けており、自動車市場を最重点市場としつつ、広義の各種Vehicleシステムも並行して推進し、事業の拡大を目指しておりますが、激しい自動車メーカー間、自動車部品メーカー間の競争の結果、もしくは何らかの要因によって、自動車関連市場全体の成長トレンドが減速、下降していった場合、当社グループの財政状態及び業績に悪影響をおよぼす可能性があります。 (4)品質不良による損害賠償のリスクについて 組込みソフトウェア事業の自社製ソフトウェアとエンジニアリングサービス、センシングソリューション事業における車載プリンタやハンディターミナル等による物流関連ビジネスにおいて、品質不良による損害賠償が発生する可能性があります。特に、自動車・医療機器向け機器に対する損害賠償は甚大なものとなる可能性があります。当社グループは品質管理本部のもと、全社的な品質管理に努めており、当社納品先でも厳密なテストを実施しておりますが、万が一、当社グループの責による品質不良から損害賠償が発生し、当社の加入している業務過誤賠償責任保険(IT保険)及び生産物賠償責任保険(PL保険)では損害賠償額を十分にカバーできなかった場合、当社グループの財政状態及び業績に悪影響をおよぼす可能性があります。 (5)その他訴訟等による賠償責任に関するリスクについて 当社グループが属する情報・通信の業界においては技術革新のスピードが速く、他社から知的財産権の侵害についての申し立てを受ける可能性は否定できません。また、当社グループが保有している個人情報や組込みソフトウェア開発に関する仕様等の情報が社外に流出するリスクが存在します。また、安全衛生等の労務上の問題により訴訟が発生する可能性があります。当社グループは、情報セキュリティ委員会を設置し、各種情報の管理体制を強化すると同時に、eラーニングによる従業員への教育等を行っております。また、労働安全や労働災害に関しても従業員のワークライフバランスを重視した経営を行っております。しかしながら、何らかの事由によって訴訟となる事案が発生し、当社が賠償を求められた場合、当社グループの財政状態及び業績に悪影響をおよぼす可能性があります。 (6)不採算プロジェクトの発生について 当社グループの組込みソフトウェア事業におけるエンジニアリングサービスやセンシングソリューション事業のプロジェクトで不採算プロジェクトが発生する可能性があります。不採算となる理由は、発注側の責任となるもの、当社側の責任となるものがあります。具体的には組込み機器メーカーの要求仕様変更や、ハードウェアの開発遅れ、開発した組込みソフトウェアの品質不良等があります。当社グループでは、エンジニアリングサービス案件は全てプロジェクトとして個別に品質管理、予算管理、スケジュール管理を実施しております。しかし、それにもかかわらず、発注側の責任によるものであって交渉しても十分な補償が得られない場合、また、当社グループのプロジェクト管理が十分でない場合、不採算プロジェクトが発生し、当社グループの財政状態及び業績に悪影響をおよぼす可能性があります。 (7)技術革新への対応に関するリスクについて 当社グループの組込みソフトウェア事業とセンシングソリューション事業のいずれも開発投資が発生します。コンピュータ技術の進歩は著しく、最新技術への対応の遅れは、ソフトウェア製品の陳腐化につながります。このため新規に開発したソフトウェア製品であっても、その直後からリビジョンアップ(機能維持)作業が必要となります。当社グループは、研究開発費用とリビジョンアップ費用の合計で売上高比10%程度を開発投資の基準としておりますが、近年、増加傾向にあります。当社グループの収益が投資額に見合うだけの利益を上げられない場合、あるいは当社の開発体制が技術革新のスピードに追い付けなかった場合、当社グループの財政状態及び業績に悪影響をおよぼす可能性があります。 (8)センシングソリューション事業について 当該事業の物流関連ビジネスは、今後の成長を見込むことが難しいと考えられるため新たにセンサネットワーク関連ビジネスを主力とするよう事業の再編を行っております。IoTの成長が社会的にも想定されている一方で、様々な企業も参入し競争の激化が予想されます。センシングソリューション事業でも様々な引き合いを多くいただいてはおりますが、現時点では、リサーチ段階での販売にとどまっており、将来を安定化できるかは不透明な状況であります。将来的に、事業再編が想定どおりに進展しない場合、当社グループの財政状態及び業績に悪影響をおよぼす可能性があります。 (9)eSOL Europe S.A.S.について 当社は、2018年3月にフランスに連結子会社 eSOL Europe S.A.S.を設立いたしました。当面はコストセンターとの位置づけではありますが、将来的に海外売上高の拡大に貢献しない等、子会社運営が想定どおりいかない場合、投資に見合うだけの収益が得られなくなり、当社グループの財政状態及び業績に悪影響をおよぼす可能性があります。 (10)法令違反、法的規制に関するリスクについて 当社グループの事業において、税制や商取引、労働問題、知的財産権等、様々な法的規制を受けております。当社グループはコンプライアンス重視のもと、これら法規制やルールを遵守した経営を行っておりますが、万が一これら法規制、ルールを遵守できなかった場合、当社グループの財政状態及び業績に悪影響をおよぼす可能性があります。 (11)自然災害や大規模な感染症等の発生に関する事項について 自然災害や大規模な感染症等の発生により、当社グループの事業拠点、従業員等に大きな被害や感染が生じた場合、または通信、交通機関等の社会インフラに棄損が生じた場合、当社グループの業績に影響を及ぼす可能性があります。
経営成績の分析 (MD&A)5,537字を開く

業績がなぜこうなったかの経営陣の説明

4【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】 (1)経営成績等の状況の概要 当連結会計年度における当社グループ(当社、連結子会社及び持分法適用関連会社)の財政状態、経営成績及びキャッシュ・フロー(以下「経営成績等」という。)の状況の概要は次のとおりであります。 ① 財政状態及び経営成績の状況 イ.財政状態の状況 (資産) 当連結会計年度末における流動資産は6,315百万円となり、前連結会計年度末に比べて585百万円増加いたしました。これは主に売掛金が633百万円増加したことによるものであります。固定資産は1,876百万円となり、前連結会計年度末に比べて618百万円増加いたしました。これは主にのれんが444百万円、技術関連資産が123百万円それぞれ増加したことによるものであります。 この結果、総資産は、8,192百万円となり、前連結会計年度末に比べて1,204百万円増加いたしました。 (負債) 当連結会計年度末における流動負債は1,943百万円となり、前連結会計年度末に比べて197百万円増加いたしました。これは主に未払法人税等が74百万円、契約負債が47百万円それぞれ増加したことによるものであります。固定負債は343百万円となり、前連結会計年度末に比べて89百万円増加いたしました。これは主に長期借入金が67百万円増加したことによるものであります。 この結果、負債合計は、2,286百万円となり、前連結会計年度末に比べて286百万円増加いたしました。 (純資産) 当連結会計年度末における純資産合計は5,906百万円となり、前連結会計年度末に比べて917百万円増加いたしました。これは主に利益剰余金が493百万円増加し、自己株式が359百万円減少したことによるものであります。 ロ.経営成績の状況 当連結会計年度における、当社グループの組込みソフトウェア事業の主要取引市場である自動車市場では、自動車が単なる移動手段ではなく、社会インフラの一部に変わりつつある中で、次世代のSoftware-Defined Vehicle(ソフトウェア定義型の自動車)の開発が急務であり、同市場は大きな変革期にあります。また、自動車や医療分野を中心に、安全技術への需要が高まっており、機能安全規格の認証取得が求められる傾向にあります。 このような環境の中、当社グループは自動車市場をメインターゲットと位置づけ、「フルスタックエンジニアリング」(注)を提供し、機能安全規格の認証取得を進め、さらに、当社製品に対する研究開発への投資を引き続き行ってまいりました。また、センシングソリューション事業がメインターゲットの1つとしている食肉市場並びに倉庫・物流業界に対し、車載プリンタ並びにハンディターミナルの拡販を進めました。 この結果、当連結会計年度の業績は、売上高12,129百万円(前年同期比1.9%増)、前連結会計年度における一時的な自動車向けライセンス収入(ソフトウェア製商品)が当連結会計年度には発生しないこと、また、研究開発への投資により、営業利益815百万円(同26.8%減)、経常利益863百万円(同25.7%減)、法人税等の計上などにより、親会社株主に帰属する当期純利益598百万円(同33.0%減)となりました。 (注)ソフトウェアシステムの基盤層であるOSから、ミドルウェア、プラットフォーム、アプリケーション、そしてツールとプロセスまでの全ての階層を統合してエンジニアリングを行うこと 各セグメントの経営成績は次のとおりであります。 (組込みソフトウェア事業) 当事業は、フルスタックエンジニアリングの提供として、幅広い分野における電子機器向けの自社製ソフトウェア製品リアルタイムOS(オペレーティング・システム)の開発・販売、エンジニアリングサービスを主に行っております。エンジニアリングサービスが大きく伸長したことから、売上高11,525百万円(前年同期比3.4%増)、上記の一時的な自動車向けライセンス収入(ソフトウェア製商品)がないこと、また、研究開発への投資により、セグメント利益808百万円(同11.2%減)となりました。 当セグメントの売上高の内訳としては、ソフトウェア製商品は1,652百万円(前年同期比28.3%減)、エンジニアリングサービス等は9,873百万円(同11.7%増)となりました。 (センシングソリューション事業) 当事業は、冷菓・冷凍食品市場、食肉市場及び物流市場において、車載プリンタやハンディターミナルの販売、センサネットワーク関連ビジネスを進めましたが、車載プリンタの販売が前期比で減少し、その結果、売上高603百万円(前年同期比0.2%増)及びセグメント利益6百万円(同81.2%減)となりました。 ② キャッシュ・フローの状況 当連結会計年度における現金及び現金同等物(以下「資金」という。)は、前連結会計年度末に比べ16百万円増加し、3,191百万円となりました。 当連結会計年度における各キャッシュ・フローの状況とそれらの要因は次のとおりであります。 (営業活動によるキャッシュ・フロー) 当連結会計年度末において営業活動の結果、獲得した資金は229百万円(前年同期に獲得した資金は1,100百万円)となりました。これは主に税金等調整前当期純利益869百万円の資金増加要因が売上債権の増加額589百万円の資金減少要因を上回ったことによるものであります。 (投資活動によるキャッシュ・フロー) 当連結会計年度末において投資活動の結果、使用した資金は108百万円(前年同期に使用した資金は29百万円)となりました。これは主に敷金及び保証金の差入れによる支出89百万円、連結範囲の変更を伴う子会社株式の取得による支出86百万円の資金減少要因が、定期預金の払戻による収入92百万円の資金増加要因を上回ったことによるものであります。 (財務活動によるキャッシュ・フロー) 当連結会計年度末において財務活動の結果、使用した資金は111百万円(前年同期に使用した資金は1,287百万円)となりました。これは主に配当金の支払額104百万円によるものであります。 ③ 生産、受注及び販売の実績 a.生産及び仕入実績 当連結会計年度における生産及び仕入実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。 セグメントの名称   当連結会計年度 (自 2025年1月1日 至 2025年12月31日) 生産高及び仕入高(千円)   前年同期比(%) 組込みソフトウェア事業   10,773,412   102.4 センシングソリューション事業   448,768   124.1 合計   11,222,180   103.1 (注)1.金額は販売価格によっております。 2.上記の金額には、保守売上高に係る生産及び仕入実績は含まれておりません。 b.受注実績 当連結会計年度における受注実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。 セグメントの名称   当連結会計年度 (自 2025年1月1日 至 2025年12月31日) 受注高 (千円)   前年同期比 (%)   受注残高 (千円)   前年同期比 (%) 組込みソフトウェア事業   11,006,228   105.5   1,697,651   121.7 センシングソリューション事業   432,972   90.5   48,921   68.8 合計   11,439,200   104.8   1,746,573   119.2 (注)上記の金額には、保守売上高に係る受注高及び受注残高は含まれておりません。 c.販売実績 当連結会計年度における販売実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。 セグメントの名称   当連結会計年度 (自 2025年1月1日 至 2025年12月31日) 販売高(千円)   前年同期比(%) 組込みソフトウェア事業   11,525,964   103.5 センシングソリューション事業   603,858   100.2 合計   12,129,822   101.9 (注)最近2連結会計年度における主な相手先別の販売実績及び当該販売実績の総販売実績に対する割合は次のとおりであります。 相手先   前連結会計年度 (自 2024年1月1日 至 2024年12月31日)   当連結会計年度 (自 2025年1月1日 至 2025年12月31日) 金額(千円)   割合(%)   金額(千円)   割合(%) 株式会社デンソー   2,738,271   23.0   1,815,925   15.0 ソニー株式会社   1,599,630   13.4   1,497,308   12.3 本田技研工業株式会社   652,472   5.5   943,946   7.8 (2)経営者の視点による経営成績等の状況に関する分析・検討内容 経営者の視点による当社グループの経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容は次のとおりであります。 なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において判断したものであります。 ① 財政状態及び経営成績の状況に関する認識及び分析・検討内容 a.財政状態の分析 財政状態の分析につきましては、「第2 事業の状況 4 経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析 (1)経営成績等の状況の概要 ① 財政状態及び経営成績の状況 イ.財政状態の状況」をご参照下さい。 b.経営成績の分析 (売上高) 当連結会計年度における売上高は、前連結会計年度に比べ221百万円増加し、12,129百万円(前年同期比1.9%増)となりました。これは主に、組込みソフトウェア事業において、自動車関連市場向けが増加したことによるものであります。なお、セグメント別の売上高につきましては、「第2 事業の状況 4 経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析 (1)経営成績等の状況の概要 ① 財政状態及び経営成績の状況 ロ.経営成績の状況」をご参照下さい。 (売上原価、売上総利益) 当連結会計年度における売上原価は、前連結会計年度に比べ931百万円増加し、8,432百万円(前年同期比12.4%増)となりました。これは主に、自動車関連市場の売上の増加に伴う外注費等の原価の増加等によるものであります。 この結果、当連結会計年度の売上総利益は、3,697百万円(同16.1%減)となりました。 (販売費及び一般管理費、営業利益) 当連結会計年度における販売費及び一般管理費は、前連結会計年度に比べ411百万円減少し、2,882百万円(前年同期比12.5%減)となりました。これは主に、研究開発費の減少によるものであります。 この結果、当連結会計年度の営業利益は、815百万円(同26.8%減)となりました。 (営業外損益、経常利益) 当連結会計年度における営業外収益は、前連結会計年度に比べ5百万円増加し、56百万円(前年同期比10.1%増)となりました。 当連結会計年度における営業外費用は、前連結会計年度に比べ6百万円増加し、7百万円(同425.7%増)となりました。 この結果、当連結会計年度の経常利益は、863百万円(同25.7%減)となりました。 (税金等調整前当期純利益) 当連結会計年度における税金等調整前当期純利益は、869百万円(前年同期比24.8%減)となりました。 (法人税等、親会社株主に帰属する当期純利益) 当連結会計年度における法人税等は、税金等調整前当期純利益が減少したことにより、270百万円(前年同期比3.2%増)となりました。 この結果、当連結会計年度の親会社株主に帰属する当期純利益は、598百万円(同33.0%減)となりました。 ② キャッシュ・フローの状況の分析・検討内容並びに資本の財源及び資金の流動性に係る情報 当社グループの資金状況につきましては、「第2 事業の状況 4 経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析 (1)経営成績等の状況の概要 ② キャッシュ・フローの状況」をご参照下さい。 当社グループの属する組込みソフトウェア業界は、事業の特性から常に新しい技術が創出され技術革新が早い事業環境にあります。 このような環境の中で、常に環境の変化に適応した革新的な技術やサービスの提供が求められております。従いまして、研究開発投資について継続的に実施していくことが求められ、かつ、投下した研究開発投資等は比較的短期間のうちに成果に結実しなければならないものと認識しており、必然的に資金の循環は早くなるものと考えております。 今後につきましては、引き続き積極的に先行投資的な事業資金を投じていく方針であることから、現状の事業資金は、手元流動性の高い現金及び現金同等物として保持していく方針であります。 ③ 重要な会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定 連結財務諸表の作成にあたって用いた会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定のうち、重要なものについては、「第5 経理の状況 1 連結財務諸表等 (1)連結財務諸表 注記事項 (重要な会計上の見積り)」に記載のとおり、該当事項はありません。

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開示資料

出典

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