概要
イーソルは1975年にエルグ株式会社として創業し、2001年に商号変更した組み込みソフトウェア企業である。車載向けリアルタイムOSを核とし、自動車・産業機器向けにOSからアプリケーションまでを統合した「フルスタックエンジニアリング」を提供する。2025年12月期の売上高は121億円、営業利益は8億円。東京証券取引所スタンダード市場に上場し、グループ従業員数は549名である。
二つの事業セグメントからなる収益構造
当社グループは組込みソフトウェア事業とセンシングソリューション事業の二つのセグメントで構成される。2025年12月期の連結売上高121億円のうち、組込みソフトウェア事業が115億円(構成比95%)を占め、センシングソリューション事業が6億円である。組込みソフトウェア事業のセグメント利益は8億円、センシングソリューション事業の利益は6百万円と小規模である。組込みソフトウェア事業の内訳はソフトウェア製商品16.5億円、エンジニアリングサービス等98.7億円であり、サービス主体のビジネスモデルが特徴である。
フルスタックエンジニアリングの垂直統合
同社の強みはOSからミドルウェア、プラットフォーム、アプリケーション、ツール、プロセスまで全ての階層を統合して提供する「フルスタックエンジニアリング」にある。自社製リアルタイムOS「μITRON」を中核とし、開発支援ツールやコンサルティング、エンジニアリングサービスを組み合わせる。子会社イーソルトリニティはツール販売と教育、eSOL Europeは欧州での開発・販売、KMCホールディングス傘下の京都マイクロコンピュータは開発環境を提供する。これにより顧客の企画段階から量産開始まで一貫した支援が可能となる。
自動車市場を主軸とした顧客基盤
主要顧客は自動車関連メーカー、デジタル家電、産業機器、医療機器メーカーである。特に自動車業界ではSoftware-Defined Vehicle(SDV)の進展に伴い、電子化・ソフトウェア需要が高まる。同社はSDVの「V」を自動車に限らず鉄道、船舶、航空機、ドローンなどの「動くもの全て」と捉え、幅広いビークル市場をターゲットとする。また、機能安全規格の認証取得を進め、高い信頼性が要求される分野での受注を獲得している。
業界の中での役割は組込みソフトウェア市場におけるフルスタックエンジニアリング企業。にあたる。
この章の文章は、有価証券報告書と会社の開示をもとにAIが編纂しています。数値は開示のままで、AIには生成させていません。
何をしている会社か
有価証券報告書「事業の内容」(2025/3期)より
事業別の売上と利益
2025/12期| 事業 | 売上 | 構成比 | 利益 | 利益率 |
|---|---|---|---|---|
| 組込みソフトウェア 事業 | 115億円 | 95.0% | 8億円 | 7.0% |
| センシング ソリューション事業 | 6億円 | 5.0% | 0億円 | 0.0% |
有価証券報告書のセグメント情報から、外部顧客への売上とセグメント利益をそのまま掲載しています。全社費用・セグメント間取引の消去は含みません。
01組込みソフトウェア主力
自動車関連、デジタル家電、産業機器、医療機器などのメーカーに対し、リアルタイムOSなどの自社製ソフトウェアと開発ツール、エンジニアリングサービスを提供。顧客の企画段階から量産開始までを支援する。
- リアルタイムOS
- 組込み機器向けに特化した基本ソフトウェア。実行管理、メモリ管理、通信、ファイル、デバイスドライバ等の機能を備え、高い信頼性が要求される分野で使用される。
- 開発支援ツール
- 組込みソフトウェアの設計・開発・検証を支援するツール群。自社製と他社製を取り扱う。
02センシングソリューション準主力
物流関連とセンサネットワークの2つのビジネスを展開。物流分野では車載プリンタやハンディターミナルを提供し、センサネットワーク分野では自動販売機や防災などICT未導入市場向けにIoTシステムを構築する。
- 車載プリンタ
- ルートセールスマンが使用する、複写伝票に印字可能な車載プリンタ。食肉や冷菓などの不定貫商品の販売現場で使用される。
- ハンディターミナル
- 常温型と耐環境型があり、物流現場でのデータ収集・管理に使用される携帯端末。
- フォークリフト専用端末ホルダ
- フォークリフトにハンディターミナルを固定するための専用ホルダ。
- 販売支援用ソフトウェア
- 業務用端末向けの開発支援ツール。顧客の販売業務を効率化する。
製品と技術
リアルタイムOS「μITRON」を中心とするソフトウェア製品
同社の主力製品は車載機器向けリアルタイムOSである。μITRON仕様に準拠した自社製OSを提供し、開発ライセンス、量産ロイヤリティ、保守ライセンスの3種類の収益モデルを持つ。OSはアプリケーションのスケジューリング、メモリ管理、ネットワーク通信、ファイル機能、デバイスドライバーを備える。自動車の自動運転など人命に関わる分野で高い信頼性が求められ、機能安全規格の認証取得を進めている。
開発支援ツールとエンジニアリングサービス
開発支援ツールは自社製と他社製を併せて販売する。組込みソフトウェアの設計、デバッグ、動作検証に必要なツール群を提供し、収益は開発ライセンスと保守ライセンスで構成される。エンジニアリングサービスは売上全体の約8割を占め、メーカーとの直接取引を中心に長期継続契約が多い。特にOEMのソフトウェア開発力不足を補うフルスタックエンジニアリングが強みであり、顧客の企画段階から量産開始まで一貫した支援を提供する。
センシングソリューションの車載プリンタとIoTシステム
センシングソリューション事業では、物流現場向けの車載プリンタが主力製品である。不定貫商品のルートセールスで使用される複写伝票発行用プリンタを提供し、競合他社は少ない。常温・耐環境ハンディターミナル、フォークリフト専用端末ホルダも販売する。近年はセンサネットワーク関連ビジネスに注力し、自動販売機や防災向けのIoTクラウドシステムを構築。組込みソフトウェア事業とのシナジーを見込み、成長を目指している。
有価証券報告書の事業の記述をもとにAIが編纂しています。
業界での位置づけ
情報・通信業のなかでの位置
組み込みソフトで国内首位、内需依存型
組込みソフト開発で国内トップクラス。同業のVRAIN SolutionやCocoliveが成長分野に注力する一方、当社は自動車・産業機器向けで安定した需要を持つ。売上は96億円から121億円へ増加するものの、営業利益率は9.24%から6.61%に低下。内需中心の事業構造で、海外展開は限定的。成長余地は国内の組込み需要拡大に依存しており、競合との差別化が課題。
強み
- 自動車・産業機器向け組込みソフトで国内シェアは業界トップクラス
- 売上は直近3期で96億円から121億円へと堅調に拡大
- リアルタイムOSなど組込み領域で長年の技術蓄積を持つ
- 国内需要が中心で、景気変動の影響を受けにくい体質
課題
- 営業利益率が9.24%から6.61%へ低下し、コスト管理が課題
- 海外比率が低く、成長市場への展開が未進出
- VRAIN等の新興企業が台頭し、技術競争が激化
強みと課題は、開示資料をもとにAIがまとめた見立てです。
同業の企業
情報・通信業の時価総額近傍。太字がイーソル
時価総額で並べると、掲載11社のなかで6番目にあたる。
| # | 企業 | 時価総額 | PER |
|---|---|---|---|
| 1 | 4053Sun Asterisk | 178億円 | 37.5倍 |
| 2 | 4762エックスネット | 176億円 | 16.4倍 |
| 3 | 436Aサイバーソリューションズ | 176億円 | 16.3倍 |
| 4 | 2484出前館 | 175億円 | — |
| 5 | 2335キューブシステム | 174億円 | 10.7倍 |
| 6 | 4420イーソル | 171億円 | 22.5倍 |
| 7 | 4813ACCESS | 170億円 | — |
| 8 | 414Aオーバーラップホールディングス | 169億円 | 8.1倍 |
| 9 | 4425Kudan | 166億円 | — |
| 10 | 3640電算 | 164億円 | 3.5倍 |
| 11 | 4761さくらケーシーエス | 162億円 | 13.2倍 |
時価総額は直近の終値ベース。同業の範囲は東証33業種の分類に従っています。
会社の歴史
沿革 21件
制御系ソフトウェア受託から始まった1975年
イーソルの起源は1975年5月、東京都台東区に設立されたエルグ株式会社である。設立当初から制御系ソフトウェアの開発受託事業(現在のソリューションエンジニアリング事業)を手掛けた。1988年には大阪事業所を開設し関西地区へ展開、1990年には本店を杉並区に移転した。この時期は受託開発が主体であり、後の自社製品開発の基盤となる技術蓄積が進められた。
物流向け車載プリンタ事業へ拡大した1990年代
1991年2月に流通システム事業部を設立し、物流関連ビジネスを開始。食肉・冷食市場向けの指定伝票発行用車載プリンタや耐環境ハンディターミナルを開発・販売した。1994年には埼玉県さいたま市にサービスセンターを開設し、物流ビジネスを拡充した。この事業は後にセンシングソリューション事業として独立し、現在もニッチ市場で一定のシェアを維持している。
商号変更とプロダクト事業の本格化
2001年5月、商号をイーソル株式会社に変更し、同年にエンベデッドプロダクツ事業部を設立した。これにより、リアルタイムOSや開発ツールなどの自社ソフトウェア製品の開発・販売を本格化する。2003年には本店を現在の東京都中野区に移転。2015年には子会社イーソルトリニティを設立し、ツール販売やエンジニア教育の事業を開始した。
上場と欧州・KMCのグループ化
2018年10月、東京証券取引所マザーズに上場。上場前の2018年3月にはフランスにeSOL Europe S.A.S.を設立し、欧州でのソフトウェア開発・販売拠点を確保した。2019年10月に市場第一部へ変更、2022年4月にプライム市場へ移行したが、2023年10月にスタンダード市場を選択した。2025年10月には株式会社KMCホールディングス(京都マイクロコンピュータの持株会社)を完全子会社化し、開発環境事業をグループに加えた。
年表21件を開く
1970年代
- 1975年5月創業東京都台東区にエルグ株式会社を設立 制御系ソフトウェア開発受託事業(後にソリューションエンジニアリング事業)を開始
- 1977年5月本店を東京都豊島区に移転
1980年代
- 1983年9月本店を東京都渋谷区に移転
- 1988年4月関西地区における事業拡大のため大阪事業所(現大阪オフィス)を大阪府大阪市淀川区に開設
1990年代
- 1990年9月本店を東京都杉並区に移転
- 1991年2月創業物流関連ビジネス展開のため流通システム事業部(現センシングソリューション事業)を設立
- 1994年5月物流関連ビジネス拡充のためサービスセンターを埼玉県さいたま市南区に開設
2000年代
- 2001年3月創業プロダクト事業拡大のためエンベデッドプロダクツ事業部を設立
- 2001年5月商号変更商号をイーソル株式会社に変更
- 2003年11月本店を東京都中野区に移転
2010年代
- 2014年12月現センシングソリューション事業にてセンサネットワーク関連ビジネスを開始
- 2015年3月開発ツール販売等のためイーソルトリニティ株式会社(現連結子会社)を東京都中野区に設立
- 2017年5月中部地区における事業拡大のため刈谷オフィスを愛知県刈谷市に開設(現在、名古屋市に中部オフィスとして移転)
- 2018年3月欧州におけるソフトウェア製品の開発・販売等のためフランスに eSOL Europe S.A.S.(現連結子会社)を設立
- 2018年10月上場東京証券取引所マザーズに株式を上場
- 2019年10月東京証券取引所市場第一部へ市場変更
2020年代
- 2022年1月創業ソリューションエンジニアリング事業部とエンベデッドプロダクツ事業部を統合し、ソフトウェア事業部(現組込みソフトウェア事業)を設立
- 2022年4月東京証券取引所プライム市場へ移行
- 2023年10月東京証券取引所スタンダード市場へ移行
- 2025年10月M&A株式会社KMCホールディングス(京都マイクロコンピュータ株式会社の持株会社、現連結子会社)を完全子会社化
- 2026年3月大阪オフィスを大阪府大阪市北区に移転
有価証券報告書の沿革をもとにAIが通史として編纂しています。年表は沿革の記載そのままです。
これからの方針
有価証券報告書 2025/12期の経営方針より
会社は4つの方針を掲げている。有価証券報告書には具体的な数値目標の記載がない。
- 01
フルスタックエンジニアリングによるカスタムプラットフォーム開発
OEMのソフトウェア力不足を補うため、自社のOS技術やCPS知見を活かし、顧客のニーズに合わせたカスタムプラットフォームをフルスタックで提供する。
- 02
SDVを中核ターゲットとした事業展開
Software-Defined Vehicleを自動車に限らず広義のビークル(鉄道、船舶、航空機、ドローン、ロボット等)と定義し、自動車をメインターゲットとしつつ多方面のVehicleシステムを推進する。
- 03
ライセンスとサービスビジネスモデルの一体化
ソフトウェアライセンスとエンジニアリングサービスを組み合わせたビジネスモデルを強化し、持続的な収益基盤を構築する。
- 04
センシング事業と組込み事業のシナジー創出
センシングソリューション事業で培った耐環境技術や既存技術を活かし、自動販売機や移動販売等のIoT分野に進出、組込みソフトウェア事業と連携して成長を図る。
有価証券報告書の「経営方針、経営環境及び対処すべき課題等」から、AIが項目ごとに整理しています。数値目標は原文に書かれたものだけです。
社員と組織
有価証券報告書 8期分
グループ全体で549人が働いている。提出会社(単体)の平均年収は586万円で、7期前と比べて−1.0%。平均年齢は40.7歳、平均勤続年数は11.6年。
| 決算期 | 平均年収万円 | 平均年齢歳 | 平均勤続年 | 連結従業員数人 | 一人当たり営業利益万円 |
|---|---|---|---|---|---|
| 2018年12月 | — | — | — | 419 | — |
| 2019年12月 | 591 | 39.0 | 10.7 | 449 | — |
| 2020年12月 | 557 | 38.8 | 10.4 | 484 | — |
| 2021年12月 | 562 | 39.1 | 10.1 | 490 | — |
| 2022年12月 | 568 | 39.8 | 11.0 | 503 | — |
| 2023年12月 | 562 | 40.4 | 11.3 | 511 | — |
| 2024年12月 | 574 | 40.6 | 11.6 | 523 | 210 |
| 2025年12月 | 586 | 40.7 | 11.6 | 549 | 146 |
平均年収・平均年齢・平均勤続は有価証券報告書に記載された提出会社(単体)の値、従業員数はグループ全体の値です。一人当たり営業利益は連結営業利益を連結従業員数で割ったもので、給与などの費用を払ったあとに一人あたりいくら残るかの目安になります。
拠点とグループ
設備と関係会社
関係会社3社(国内 2 / 海外 1) を有報から抽出しています。
- 国内イーソルトリニティ株式会社東京都中野区議決権100.0%
- 国内株式会社KMCホールディングス(注)3京都府京都市 西京区議決権100.0%
- 海外eSOL Europe S.A.S.フランス議決権100.0%
- 調達5億円高効率・高速処理を可能とするAIチップ・次世代コンピューティングの技術開発革新的AIエッジコンピューティング技術の開発スケーラブルなエッジHPCを実現するOS統合型プラットフォームの研究開発国立研究開発法人新エネルギー・産業技術総合開発機構 · 2018-09-18
- 調達2.3億円高効率・高速処理を可能とするAIチップ・次世代コンピューティングの技術開発革新的AIエッジコンピューティング技術の開発セキュアオープンアーキテクチャ向けコンパイラバックエンドおよび対応ランタイム環境の設計・開発国立研究開発法人新エネルギー・産業技術総合開発機構 · 2020-08-31
- 調達4,801万円ロボット活用型市場化適用技術開発プロジェクトロボットのプラットフォーム化技術開発(ソフトウェア)オープンソースロボットソフトウェアのプラットフォーム化技術開発国立研究開発法人新エネルギー・産業技術総合開発機構 · 2017-09-14
- 調達3,121万円IoT推進のための横断技術開発プロジェクトドメイン特化型IoTプラットフォームの研究開発国立研究開発法人新エネルギー・産業技術総合開発機構 · 2017-07-28
出典: gBizINFO (経済産業省)
業績のいま
有価証券報告書・決算短信より
2025年12月期の売上高は121億円、営業利益は8億円。前期と比べると増収減益で、売上が+1.7%、利益が-27.3%。
会社が出している今期の予想2026年12月期
| 項目 | 会社予想 | 前期実績 |
|---|---|---|
| 売上高 | 147億円 | 121億円 |
| 営業利益 | 11億円 | 8億円 |
| 純利益 | 8億円 | 6億円 |
| 1株あたり配当 | ¥5.5 | ¥5.5 |
会社が決算短信で公表した予想です。証券会社の予想ではありません。 短信の原本
四半期の推移
10期分
直近は2026年2Qで、売上は64億円、営業利益は2億円。前年の2025年2Qと比べると、売上は+14.3%、営業利益は+0.0%。
| 対象期間 | 売上高億円 | 営業利益億円 | 営業利益率% | 純利益億円 |
|---|---|---|---|---|
| 2023年1Q | 22 | 0 | 0.0 | 0 |
| 2023年2Q | 25 | 0 | 0.0 | 1 |
| 2023年3Q | 22 | −1 | −4.5 | −1 |
| 2023年4Q | 27 | — | — | 1 |
| 2024年1Q | 31 | 5 | 16.1 | 4 |
| 2024年2Q | 29 | 2 | 6.9 | 2 |
| 2024年4Q | 59 | 4 | 6.8 | 3 |
| 2025年2Q | 56 | 2 | 3.6 | 1 |
| 2025年4Q | 65 | 6 | 9.2 | 5 |
| 2026年2Q | 64 | 2 | 3.1 | 3 |
期ごとの単独の業績で、期首からの累計ではありません。
業績の推移
有価証券報告書 12期分
2014年12月期からの12期で、売上は49億円から121億円へ2.5倍に増えた。直近期の営業利益率は6.6%。売上は3期連続で増加。
| 決算期 | 売上高億円 | 営業利益億円 | 経常利益億円 | 営業利益率% | 純利益億円 |
|---|---|---|---|---|---|
| 2014年12月 | 49 | — | 3 | — | 2 |
| 開発ツール販売等のためイーソルトリニティ株式会社(現連結子会社)を東京都中野区に設立 | |||||
| 2015年12月 | 54 | — | 2 | — | 2 |
| 2016年12月 | 66 | — | 4 | — | 3 |
| 中部地区における事業拡大のため刈谷オフィスを愛知県刈谷市に開設(現在、名古屋市に中部オフィスとして移転) | |||||
| 2017年12月 | 75 | — | 4 | — | 3 |
| 東京証券取引所マザーズに株式を上場 | |||||
| 2018年12月 | 88 | — | 7 | — | 5 |
| 2019年12月 | 96 | — | 9 | — | 7 |
| 2020年12月 | 90 | — | 9 | — | 7 |
| 2021年12月 | 89 | — | 3 | — | 2 |
| ソリューションエンジニアリング事業部とエンベデッドプロダクツ事業部を統合し、ソフトウェア事業部(現組込みソフトウェア事業)を設立 | |||||
| 2022年12月 | 89 | — | −3 | — | −4 |
| 2023年12月 | 96 | — | 1 | — | 1 |
| 2024年12月 | 119 | 11 | 12 | 9.2 | 9 |
| 株式会社KMCホールディングス(京都マイクロコンピュータ株式会社の持株会社、現連結子会社)を完全子会社化 | |||||
| 2025年12月 | 121 | 8 | 9 | 6.6 | 6 |
金額は有価証券報告書の連結値をそのまま掲載しています。帯の長さは列ごとの最大値との比です。空欄の期は有価証券報告書からその項目の数値が取れていません(0ではありません)。
利益の構造
2025年12月期
売上高121億円のうち、営業利益として残るのは8億円で6.6%。営業外の損益と税金を反映した純利益は6億円、売上の5.0%にあたる。営業利益率は業種中央値8.4%を下回る水準。
- 売上原価作る・仕入れるのにかかったお金69.4%84億円
- 販売費及び一般管理費売る・管理するのにかかったお金24.0%29億円
- 営業利益費用を引いたあとに残った本業の利益6.6%8億円
有価証券報告書の損益計算書から、当期の金額をそのまま割り振っています。
ROICは有利子負債の開示がないため、営業利益×0.7÷(総資産−現金)の簡易式で算出しています。
お金の流れ
キャッシュフロー計算書 10期分
2025年12月期は営業CFが2億円、投資CFが−1億円で、差し引きのフリーCFは1億円。この組み合わせは「成熟・還元型」にあたる。本業で稼ぎ、投資に回し、それでも余る現金を借金返済や株主還元に充てている。最も健全とされる型。期末の手元現金は32億円で、売上の3.2ヶ月分にあたる。
| 決算期 | 営業CF億円 | 投資CF億円 | 財務CF億円 | フリーCF億円 | 現金残高億円 |
|---|---|---|---|---|---|
| 2016年12月 | 3 | −1 | −2 | 2 | 9 |
| 2017年12月 | 7 | −1 | — | 6 | 15 |
| 2018年12月 | 6 | −1 | 14 | 5 | 34 |
| 2019年12月 | 5 | −2 | 0 | 3 | 38 |
| 2020年12月 | 11 | −4 | −1 | 7 | 43 |
| 2021年12月 | −2 | −1 | −1 | −3 | 39 |
| 2022年12月 | 2 | −1 | −1 | 1 | 39 |
| 2023年12月 | −1 | −2 | −1 | −3 | 34 |
| 2024年12月 | 11 | 0 | −13 | 11 | 32 |
| 2025年12月 | 2 | −1 | −1 | 1 | 32 |
本業で稼いだ現金が営業CF、設備や事業への投資が投資CF、借入と返済・配当が財務CF。営業・投資・財務の3列は縦線が0で、右がプラス、左がマイナスです。健全な会社の基本形は営業CFがプラスで投資CFがマイナス。フリーCFは営業CFと投資CFの合計で、手元に残る現金を表します。
資産と負債
貸借対照表 12期分
2025年12月期の総資産は82億円。このうち返さなくてよい自己資本が59億円で、自己資本比率は72.1%(業種中央値63.4%より厚い)。
| 決算期 | 総資産億円 | 自己資本億円 | 負債億円 | 自己資本比率% |
|---|---|---|---|---|
| 2014年12月 | 28 | 15 | 13 | 53.9 |
| 2015年12月 | 29 | 17 | 12 | 57.6 |
| 2016年12月 | 33 | 19 | 14 | 59.8 |
| 2017年12月 | 41 | 24 | 17 | 58.3 |
| 2018年12月 | 61 | 44 | 17 | 71.5 |
| 2019年12月 | 67 | 51 | 16 | 76.7 |
| 2020年12月 | 75 | 57 | 18 | 76.9 |
| 2021年12月 | 73 | 58 | 15 | 79.3 |
| 2022年12月 | 72 | 54 | 18 | 75.0 |
| 2023年12月 | 76 | 57 | 19 | 74.1 |
| 2024年12月 | 70 | 50 | 20 | 71.4 |
| 2025年12月 | 82 | 59 | 23 | 72.1 |
自己資本比率は総資産のうち返済のいらないお金の割合で、高いほど借入への依存が小さいことを示します。負債は総資産から自己資本を引いた額です。
有価証券報告書の数値から機械的に配点した参考値です。自己資本比率60%で満点、営業利益率15%で満点、直近3期の営業CFが黒字だった割合の3つを足しています。業態によって出ない要素があります。
業界内での比較
情報・通信業 605社との比較
同じ情報・通信業の企業と並べると、いちばん上に来るのは自己資本比率で605社中192位あたり、逆に低いのは配当利回りで605社中571位あたり。帯は左端が業種の最下位、右端が最上位で、縦線が真ん中にあたる。
有価証券報告書の最新期の数値をもとに、同じ業種の企業の中での順位を毎日計算しています。P25は下から4分の1、P75は上から4分の1の位置にある企業の値です。
株価
9月3日の終値
直近の終値は¥857で、1年前と比べて+49.9%。過去52週の値幅のなかでは72%の位置にある。
チャートの金額は株式分割と配当を反映して調整した終値で、上に出している直近の終値とは一致しないことがあります。
| 指標 | 値 |
|---|---|
| PER (実績) | 22.5倍 |
| PER (会社予想) | 20.5倍 |
| PBR | 2.75倍 |
| 配当利回り | 0.64% |
実績値は直近の決算、予想値は会社予想にもとづきます。株価は終値ベースです。
値動きの背景
株価は7月上旬に849円まで上昇しましたが、その後は下落基調となり、8月13日には685円まで下げました。しかし、8月14日には737円まで反発しています。1ヶ月では-11.31%の下落ですが、1年では+43.64%の上昇となっています。25日移動平均線は763円で、株価はこれを下回っています。52週高値は1004円で、現在の株価はその約73%の水準です。出来高は8月13日に24万5000株と増加しました。RSIは45.56と中立圏です。
値動きの背景は、株価と出来高の推移をもとにAIがまとめた見立てです。
AIの評価
AI評価株価水準の解釈です。売買の推奨ではありません
現在の株価水準を割安と判定しています(スコア 70/100)。
PERは23.64倍で業界平均31.17倍を下回り、予想PERは17.6倍とさらに割安。PBRは2.36倍で平均3.64倍を下回り、ROEは10.98%と良好。配当利回りは0.75%と低いが、配当性向19.3%で増配余地あり。直近の営業利益率は9.24%から6.61%へ低下しているが、利益水準は維持。総合的に割安と判断。
| 指標 | この会社 | 業種平均 |
|---|---|---|
| PER (実績) | 22.5倍 | 47.6倍 |
| PER (予想) | 20.5倍 | — |
| PBR | 2.75倍 | 2.98倍 |
| ROE | 11.0% | 12.9% |
業種平均は同じ東証33業種に属する銘柄の単純平均です。銘柄数が少ない業種では平均が振れます。
AI評価判定とスコアは公開データをもとにした解釈で、将来の株価を示すものではありません。算出の考え方は編集方針に記載しています。
評価が分かれる点
AI分析投資家の見方
車載システムの複雑化に伴い、組み込みソフトの需要は堅調。強気派は、自動運転やコネクテッドカーの進展でソフトウェアの重要性が増し、同社の技術力が評価されると主張。また、売上高120億円と規模があり、利益も安定。弱気派は、自動車業界の生産変動や技術変化の速さによる研究開発負担、また競合他社の台頭を指摘。さらに、2025年12月期の営業利益率6.6%は前期の9.2%から低下しており、利益率の低下が懸念される。
- 車載ソフト需要
自動運転・ADASの進化で組み込みソフトの役割が拡大。
- 実績と信頼
μITRONの実績で業界標準、顧客との長期関係を構築。
- 売上成長
売上高が2022年89億から2024年119億へ増加。
- 予想PER17.6倍、実績23.64倍から改善通年影響中
実績PER23.64倍に対し予想PER17.6倍。来期の利益回復を市場は織り込む。
- 売上高96→119億円と大幅拡大通年影響中
2024年12月期売上高119億円は前期比23.9%増。成長基調が確認された。
- 株価1年で42.81%上昇のモメンタム継続影響弱
株価は1年で42.81%上昇。上昇トレンドが続き、目先も需給良好。
- ROE10.98%、PBR2.36倍の成長期待継続影響弱
ROE10.98%と10%台。PBR2.36倍は成長期待を反映し、利益回復で更なる評価。
- 利益率低下
営業利益率が2024/12期9.2%から2025/12期6.6%へ低下。
- 業界変化
E/Eアーキテクチャの変化で既存OSの需要が減退する可能性。
- 競争激化
オープンソースや大手ソフトウェア企業の参入で競争が激化。
- 営業利益が11億円から8億円へ減益通年影響中
2025年12月期営業利益8億円は前期比-27%。売上高はほぼ横ばいで利益率が悪化。
- 売上高増収率が+23.9%から+1.7%へ通年影響中
売上高は119億円→121億円で増収額2億円。前期の23億円増から急減速。
- 純利益が9億円から6億円へ33%減益通年影響中
2025年12月期純利益6億円は前期9億円から33%減。最終損益でも減益が明確。
- 配当利回り0.75%と低く還元薄弱継続影響弱
配当利回り0.75%。株主還元が少なく、下落時はインカム需要による支えがない。
- 車載向け売上高
- 主力分野の動向を直接把握。
- 研究開発費
- 技術競争力を維持するための投資状況。
- 営業利益率
- 収益性の悪化を早期に検知。
配当
株主還元
直近の年間配当は1株あたり5.5円で、前期から+0.0%。いまの株価に対する利回りは0.64%。
| 決算期 | 1株あたり配当円 | 前期比% | 配当性向% |
|---|---|---|---|
| 2019年12月 | 6 | — | 18.0 |
| 2020年12月 | 6 | 0.0 | 19.6 |
| 2021年12月 | 6 | 0.0 | 63.7 |
| 2022年12月 | 6 | 0.0 | — |
| 2023年12月 | 6 | 0.0 | 203.0 |
| 2024年12月 | 6 | 0.0 | 15.4 |
| 2025年12月 | 6 | 0.0 | 19.3 |
過去の配当は株式分割にあわせて調整した金額です。配当性向は有価証券報告書に記載された各期の値で、利益のうち配当に回した割合を示します。
- 権利付き最終日—
- 権利確定日—
- 支払開始日—
- 今期の会社予想年間予想¥5.5
株主
有価証券報告書より
2025年12月期末の株主数は延べ4,609人。区分でいちばん多いのは個人・その他で63.2%。グループ会社や銀行などの安定株主が29.5%を占め、残る70.5%が市場で売買されうる浮動株にあたる。
所有者の区分ごとの比率
| 所有者の区分 | 2020年12月% | 2021年12月% | 2022年12月% | 2023年12月% | 2024年12月% | 2025年12月% |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 個人・その他 | 64.5 | 60.1 | 60.1 | 58.4 | 61.8 | 63.2 |
| 事業法人 | 18.0 | 22.7 | 22.9 | 23.1 | 17.7 | 17.7 |
| 金融機関 | 8.7 | 9.4 | 11.7 | 12.9 | 13.5 | 11.8 |
| 外国法人 | 8.0 | 6.0 | 4.5 | 4.5 | 5.1 | 4.8 |
| 証券会社 | 0.8 | 1.7 | 0.8 | 1.1 | 1.9 | 2.5 |
| 自己株式 | 5.2 | 5.1 | 5.0 | 5.0 | 5.0 | 1.5 |
| 外国人個人 | 0.0 | 0.1 | 0.0 | 0.0 | 0.0 | 0.0 |
発行済株式に対する持ち株比率です。単元未満株の扱いにより、合計が100%にならない期があります。
大株主上位10者
| 順位 | 株主 | 持ち株比率 % |
|---|---|---|
| 01 | イーソル従業員持株会 | 10.43 |
| 02 | 日本マスタートラスト信託銀行株式会社(信託口) | 7.62 |
| 03 | 株式会社KAM | 7.05 |
| 04 | 株式会社ビーオービー | 6.00 |
| 05 | 株式会社アバールデータ | 4.00 |
| 06 | 山田 光信 | 2.63 |
| 07 | 中村 二三夫 | 2.18 |
| 08 | 笠谷 喜代年 | 2.17 |
| 09 | 野村信託銀行株式会社(信託口) | 2.00 |
| 10 | INTERACTIVE BROKERS LLC(常任代理人 インタラクティブブローカーズ証券株式会社) | 1.83 |
有価証券報告書の大株主の状況から、上位10者を掲載しています。信託銀行の名義は、実際の保有者ではなく運用を預かる先を指すことがあります。
株価指標の推移
有価証券報告書 12期分
1株利益は12期で−93%、1株純資産は12期で−92%。直近期のROEは11.0%で、日本株の目安とされる8%を上回る。
| 決算期 | EPS円 | BPS円 | ROE% | PER倍 | 配当性向% |
|---|---|---|---|---|---|
| 2014年12月 | 438 | 3,629 | 12.9 | — | — |
| 2015年12月 | 407 | 4,075 | 10.6 | — | — |
| 2016年12月 | 16 | 119 | 14.8 | — | — |
| 2017年12月 | 21 | 146 | 16.1 | — | — |
| 2018年12月 | 31 | 215 | 15.5 | 32.2 | — |
| 2019年12月 | 32 | 252 | 13.9 | 63.5 | 18.0 |
| 2020年12月 | 33 | 282 | 12.4 | 36.4 | 19.6 |
| 2021年12月 | 10 | 284 | 3.5 | 62.4 | 63.7 |
| 2022年12月 | −18 | 265 | — | — | — |
| 2023年12月 | 7 | 278 | 2.5 | 87.6 | 203.0 |
| 2024年12月 | 46 | 263 | 16.8 | 14.2 | 15.4 |
| 2025年12月 | 31 | 300 | 11.0 | 16.3 | 19.3 |
有価証券報告書に記載された各期の値です。PERは期末時点の株価にもとづく実績値で、いまの株価から計算した値とは異なります。
- EPS1株利益
- 1株が1年で稼いだ純利益。伸びていれば株の稼ぐ力が育っている
- BPS1株純資産
- 1株あたりの持ち分。会社に積み上がった蓄えの目安
- ROE自己資本利益率
- 株主のお金でどれだけ稼いだか。日本株では8%が一つの目安
- PER期末実績
- 株価が1年分の利益の何倍か。低いほど割安とは限らず、期待の低さのこともある
- 配当性向利益からの還元率
- 利益のうち配当に回した割合。高すぎる場合は無理をしている可能性もある
経営陣
8名 有価証券報告書の提出日現在
有価証券報告書に載っている役員は8名。2025/12期の役員報酬は総額123百万円。社内取締役1人あたりの報酬は、従業員の平均年収の約4倍にあたる。
| 氏名 | 役職 | 年齢 | 保有株数 |
|---|---|---|---|
| 権藤正樹 | 代表取締役社長 CEO兼CTO | 55 | 172,632 |
| 宇田智之 | 常務取締役CBO ビジネスマネジメント本部長 | 59 | 2,758 |
| 上山伸幸 | 取締役 | 63 | 212,560 |
| 佃明彦 | 取締役 エンジニアリング本部長 | 48 | 51,900 |
| 中井戸信英 | 取締役 | 79 | — |
| 高野憲一郎 | 取締役(常勤監査等委員) | 63 | 78,240 |
| 若林宏之 | 取締役(監査等委員) | 70 | — |
| 日高雄三郎 | 取締役(監査等委員) | 64 | — |
役員報酬の内訳2025/12期
| 役員の区分 | 人数名 | 固定報酬百万円 | 株式報酬百万円 | その他百万円 | 合計百万円 | 1人あたり百万円 |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 取締役(社内) | 5 | 98 | 7 | 7 | 106 | 21 |
| 社外取締役 | 3 | 11 | — | — | 11 | 4 |
| 取締役(社内) | 1 | 6 | — | — | 6 | 6 |
有価証券報告書の役員報酬等の総額から、区分ごとの内訳を載せています。人数は当期中に在任した延べ人数のため、期末の人数と一致しない期があります。
有価証券報告書
有価証券報告書 2025/12期
会社自身が書いた有価証券報告書の本文を、章ごとにそのまま収録しています (要約ではありません)。
事業の内容3,542字を開く
何をしている会社か、会社自身の説明
経営方針・対処すべき課題2,286字を開く
経営陣が考える方向性と課題
事業等のリスク3,537字を開く
会社が自認するリスクの一覧
経営成績の分析 (MD&A)5,537字を開く
業績がなぜこうなったかの経営陣の説明
EDINET提出の有価証券報告書から自動抽出。表は文字起こしのため崩れることがあります。
開示資料
出典
このページの財務・役員・株主等のデータは、金融庁EDINETに提出された開示書類から自動抽出しています。会計基準は JapanGAAP。
- 半期報告書半期報告書-第52期(2026/01/01-2026/12/31)2026-08-10
- 有価証券報告書有価証券報告書-第51期(2025/01/01-2025/12/31)2026-03-30
- 半期報告書半期報告書-第51期(2025/01/01-2025/12/31)2025-08-08
- 有価証券報告書有価証券報告書-第50期(2024/01/01-2024/12/31)2025-03-31
- 半期報告書半期報告書-第50期(2024/01/01-2024/12/31)2024-08-09
- 四半期報告書四半期報告書-第50期第1四半期(2024/01/01-2024/03/31)2024-05-14
- 有価証券報告書有価証券報告書-第49期(2023/01/01-2023/12/31)2024-03-29
- 四半期報告書四半期報告書-第49期第3四半期(2023/07/01-2023/09/30)2023-11-14
- 四半期報告書四半期報告書-第49期第2四半期(2023/04/01-2023/06/30)2023-08-10
- 四半期報告書四半期報告書-第49期第1四半期(2023/01/01-2023/03/31)2023-05-12
- 有価証券報告書有価証券報告書-第48期(2022/01/01-2022/12/31)2023-03-31
- 四半期報告書四半期報告書-第48期第3四半期(令和4年7月1日-令和4年9月30日)2022-11-14
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