本文へスキップ
超!企業DB
日経平均64,325.64-1,890NYダウ52,980.73+214ドル円158.84-1NASDAQ26,208.82+109S&P 5007,666.58+35SOX 指数11,332.81+449/2終値

カドス・コーポレーション

Cados Corporation211A · Standard · 建設業

山口・広島の流通店舗建設に特化した設計施工会社。土地オーナーとテナント企業を結ぶ独自のマッチングモデルを持つ。

概要

カドス・コーポレーションは、山口県山口市に本社を置く建設・不動産企業である。主に流通店舗の設計施工を手掛け、土地オーナーとテナント企業をマッチングする独自のビジネスモデル「カドスLANシステム」を強みとする。2025年7月期の売上高は75.87億円、従業員96名。2024年7月に東京証券取引所スタンダード市場に上場した。

建設事業と不動産事業の二本柱

当社は建設事業と不動産事業の二つを事業の柱としている。建設事業では、山口県・広島県を中心に流通店舗の設計施工を元請けで行い、実際の施工は協力会社(下請会社)に委託する。2025年7月期の建設事業売上高は58.83億円(前期比20.9%増)、新築完工件数は20件で、累計553件に達する。不動産事業は、建設事業の活動で生じた土地オーナーとテナント企業のニーズの不整合を調整し、当社が土地を賃借・購入して建物を建設・賃貸するなど、長期安定収入を獲得する。同事業の2025年7月期売上高は17.03億円(前期比6.1%増)、対象物件数は97件である。

カドスLANシステムによるマッチング

建設事業の核心的なビジネスモデルが「カドスLANシステム」である。これは土地の有効活用を希望する土地オーナー、事業用地を求めるテナント企業、および立地情報を結びつけ、土地の賃貸借契約から設計施工、出店までを一貫してプロデュースする仕組みである。社名「CADOS」はConstruction, Architecture, Design, Of, Surveyの頭文字、「LAN」はLand, Application, Networkの造語であり、土地活用の提案から施工までの総合的なサービスを表現している。このシステムにより、テナント企業からの特命受注が生まれ、価格競争を回避しやすくなっている。

山口・広島を軸にした地域展開と拡大戦略

本社を置く山口県に加え、広島県、福岡県、岡山県へ営業エリアを拡大する方針である。2025年7月期末時点で施工物件土地オーナーの管理数は303人(社)に上る。特に人口10万人超の22市のうち、ナショナルチェーン店舗施工実績が10件未満の13市をターゲット地域とし、地元不動産会社との業務提携を通じて土地オーナーのニーズ掘り起こしを進めている。また、ナショナルチェーンの割合が累計で79.9%(442件)を占め、同一ブランドで10店舗以上の大口顧客が9ブランド存在するなど、リピート受注の基盤が整っている。

業界の中での役割は地域密着型の店舗建設・不動産仲介・賃貸会社(山口・広島県中心)にあたる。

この章の文章は、有価証券報告書と会社の開示をもとにAIが編纂しています。数値は開示のままで、AIには生成させていません。

売上高
76億円
営業利益
9億円
営業利益率
11.8%
純利益
7億円
2025/7 通期の連結業績。決算の内訳は最新の決算以降にあります。

何をしている会社か

有価証券報告書「事業の内容」(2025/3期)より

01流通店舗(ナショナルチェーン)主力

ドラッグストア、飲食店、コンビニエンスストア等の流通店舗の設計施工を、土地オーナーとテナント企業のマッチングを通じて受注。ナショナルチェーン向けが売上の約9割を占める。

カドスLANシステム(独自のマッチングモデル)

主な製品・サービス1
店舗設計施工
流通店舗の設計から施工までを一括で提供。

02不動産賃貸・売買準主力

土地オーナーから土地を借りて店舗を建設し賃貸する、または土地・建物を購入し賃貸する等の不動産事業。中古店舗の転貸、不動産仲介、太陽光発電による売電も行う。

主な製品・サービス3
不動産賃貸サービス
土地・建物を賃貸し、賃貸収入を得る。
不動産売買仲介
出店予定企業と土地オーナーの間の売買を仲介。
太陽光発電
保有設備で発電し売電する。

製品と技術

カドスLANシステムの仕組みと強み

カドスLANシステムは、土地オーナーとテナント企業のニーズを結びつける独自のビジネスモデルである。当社は土地オーナーから土地活用の承諾を得た上で、その土地の情報を店舗設計図案とともにテナント企業に紹介し、賃貸借契約の締結を支援する。競合がテナント決定後の施工受注に集中するのに対し、当社は上流から関与することで特命受注を獲得しやすく、価格競争に巻き込まれにくい。また、契約後も土地オーナーの管理カード(管理番号)を発行し、修繕対応やアドバイスを継続することで信頼関係を構築し、リピート案件につなげている。

建設事業:流通店舗の設計施工と実績

建設事業では、コンビニエンスストア、ドラッグストア、飲食店、その他店舗などを主要な対象としている。2025年7月期の新築完工件数20件の内訳は、ドラッグストア8件(40.0%)、飲食店6件(30.0%)、その他店舗3件(15.0%)、コンビニエンスストア3件(15.0%)である。設立からの累計完工件数は553件で、ブランド数は173件に上る。ナショナルチェーンの割合が79.9%と高く、同一ブランドで10店舗以上の大口顧客が9ブランド存在し、安定的な受注基盤を形成している。

不動産事業:9類型の賃貸パターンと安定収益

不動産事業では、土地オーナーとテナント企業の希望が合致しない場合に、当社が中間に入って案件を成立させる。具体的には、当社が土地を賃借または購入し、自社で建物を建設してテナントに賃貸する「建貸」や、土地のみを転貸するなど、9種類の賃貸パターンを用意している。2025年7月期の不動産事業売上高17.03億円の内訳は、建物賃貸収入9.31億円(54.6%)、土地賃貸収入2.68億円(15.8%)、不動産販売収入4.50億円(26.4%)、その他0.54億円(3.2%)である。高い利益率が特徴で、建設事業と連動して長期安定収入をもたらしている。

有価証券報告書の事業の記述をもとにAIが編纂しています。

業界での位置づけ

建設業のなかでの位置

会社が挙げる強い分野

  • 流通店舗(ナショナルチェーン)カドスLANシステム(独自のマッチングモデル)

有価証券報告書(2025/3期)で会社自身が述べている位置付けです。第三者による調査ではありません。

中堅建設工事、MBやショーボンドと競合

カドス・コーポレーションは建設工事を主力とする中堅建設会社。売上高65億円(2024/7期)と小規模ながら、営業利益率9.23%と収益性は高い。2025/7期には売上高76億円、営業利益率11.84%への成長を見込む。競合にはエムビーエス(MBS)やショーボンドホールディングスなどがあり、大型案件ではミライト・ワンなどが上位。特定地域や工種に特化して差別化を図っているとみられる。

強み

  • 営業利益率9→12%へ上昇し、収益性を改善しながら成長中。
  • 特定地域での強固なネットワークにより、安定受注を確保。
  • 特定工種に特化し、競合との差別化と高い採算性を実現。
  • 自己資本比率が高く、財務基盤が堅固と推測される。

課題

  • 売上高65億円と小規模で、大規模工事の受注には限界がある。
  • 特定地域への依存度が高く、地域経済の影響を受けやすい。
  • 建設業界全体の人手不足が深刻化し、工期遅延等のリスク。

強みと課題は、開示資料をもとにAIがまとめた見立てです。

同業の企業

建設業の時価総額近傍。太字がカドス・コーポレーション

時価総額で並べると、掲載10社のなかで6番目にあたる。

#企業時価総額PER
11795マサル50億円11.8倍
21443技研ホールディングス45億円7.3倍
33267フィル・カンパニー37億円13.7倍
41764工藤建設37億円6.5倍
51724シンクレイヤ35億円9.9倍
6211Aカドス・コーポレーション34億円
71444ニッソウ29億円
81788三東工業社28億円8.8倍
91711SDSホールディングス26億円
101798守谷商会25億円4.4倍

時価総額は直近の終値ベース。同業の範囲は東証33業種の分類に従っています。

会社の歴史

沿革 21件

個人創業から法人設立へ:1998〜1999年

1998年11月、杉田茂樹が「カドス・コーポレーション」の屋号で建設業を個人開業し、設計施工業務を開始した。翌1999年2月、山口県吉敷郡小郡町黄金町(現・山口市小郡黄金町)に有限会社カドス・コーポレーションを資本金5,000千円で設立。同時に一級建築士事務所登録を行い、流通店舗の設計施工請負を本格化させた。同年3月には一般建設業許可を取得し、事業基盤を固めた。

事業拡大と株式会社化:2000〜2004年

2000年6月、自社建築物件の賃貸を開始し、不動産事業に参入。2002年11月には宅地建物取引業許可を取得し、土地活用から建築までのトータルプロデュースを始めた。2004年2月、業容拡大に伴い資本金を10,000千円に増資し、株式会社カドス・コーポレーションに組織変更。同年7月には資本金33,000千円に増資、8月には特定建設業許可を取得した。さらに12月には不動産事業を担う子会社として有限会社アドレ・エステートを設立し、グループ体制を構築した。

営業所網の拡充と太陽光発電への進出:2011〜2017年

2011年9月、広島市に広島出張所を開設。2013年5月には長崎県諫早市に諫早出張所、2014年8月には広島県福山市に福山営業所を開設した。2015年10月、諫早出張所を諫早営業所に昇格。2016年2月、子会社アドレ・エステートが小野田太陽光発電所の売電を開始し、再生可能エネルギー事業にも着手した。2017年12月には広島出張所を広島営業所に格上げし、営業体制を強化した。

吸収合併と経営資源の選択・集中:2019〜2022年

2019年8月、株式会社カドス・コーポレーションを存続会社として有限会社アドレ・エステートを吸収合併し、不動産事業を一体化した。2021年1月、経営資源の選択と集中を図るため諫早営業所を閉鎖し、山口・広島エリアに注力する方針を明確にした。2022年8月には代表取締役社長杉田茂樹が代表取締役会長に、常務取締役工藤博丈が代表取締役社長に就任し、経営体制を刷新した。

東証スタンダード市場上場と成長基盤の確立:2024年

2024年7月、東京証券取引所スタンダード市場に上場を果たした。上場に伴い資本金を119,043千円に増資。この時点での売上高は76億円(2025年7月期)に達し、経営目標として「100年存続企業」、早期の「売上高100億円」「株式時価総額100億円」を掲げている。上場後も建設事業と不動産事業の両輪で収益の拡大を図り、特に広島・福岡・岡山へのエリア拡大を加速させている。

年表21件を開く

1990年代

  • 1998年11月杉田茂樹が「カドス・コーポレーション」を屋号とする建設業を個人開業し、設計施工業務を開始
  • 1999年2月創業山口県吉敷郡小郡町黄金町(現 山口県山口市小郡黄金町)に流通店舗の設計施工を主とする建築設計事務所である有限会社カドス・コーポレーションを資本金5,000千円で設立
  • 1999年2月一級建築士事務所登録
  • 1999年3月一般建設業許可を取得し、流通店舗の設計施工請負を開始

2000年代

  • 2000年6月自社建築物件の賃貸を開始
  • 2002年11月宅地建物取引業許可を取得、土地活用から建築までのトータルプロデュースを開始
  • 2004年2月業容拡大に伴い、資本金10,000千円に増資し株式会社カドス・コーポレーションに組織変更
  • 2004年7月資本金33,000千円に増資
  • 2004年8月特定建設業許可を取得
  • 2004年12月不動産事業を受け持つ会社として、子会社有限会社アドレ・エステートを設立

2010年代

  • 2011年9月広島県広島市に広島出張所を開設
  • 2013年5月長崎県諫早市に諫早出張所を開設
  • 2014年8月広島県福山市に福山営業所を開設
  • 2015年10月諫早出張所を諫早営業所に昇格
  • 2016年2月有限会社アドレ・エステートが小野田太陽光発電所の売電を開始
  • 2017年12月広島出張所を広島営業所に昇格
  • 2019年8月M&A株式会社カドス・コーポレーションを存続会社として、有限会社アドレ・エステートを吸収合併

2020年代

  • 2021年1月経営資源の選択と集中を図るため、諫早営業所を閉鎖
  • 2022年8月代表取締役社長杉田茂樹が代表取締役会長、常務取締役工藤博丈が代表取締役社長に就任
  • 2024年7月上場東京証券取引所スタンダード市場に上場
  • 2024年7月資本金119,043千円に増資

有価証券報告書の沿革をもとにAIが通史として編纂しています。年表は沿革の記載そのままです。

これからの方針

有価証券報告書 2025/7期の経営方針より

会社は5つの方針を掲げている。そのうち5項目には、達成する数字が明記されている。

会社が掲げている数値目標
  • 売上高早期実現(具体的な期限の記載なし)まで100億円
  • 株式時価総額早期実現(具体的な期限の記載なし)まで100億円
  • 自己資本比率40.0%
  • 自己資本当期純利益率10.0%
  • 配当性向30.0%

有価証券報告書の原文に書かれた目標だけを載せています。達成度の評価や推計は加えていません。

  1. 01

    エリア拡大と経営資源集中

    本社のある山口県から隣接する広島・福岡両県へ重点的に経営資源を投入し、さらに岡山県や北部九州へ営業エリアを拡大する。既存の施工実績が少ない地域をターゲットとし、地元不動産会社との業務提携を進めて土地オーナーのニーズ掘り起こしを加速させる。

  2. 02

    郊外複合商業施設の開発

    敷地面積5,000坪以上の土地に複数テナントを誘致する郊外型複合商業施設「カドスタウン」を展開。複数の土地オーナーと複数のナショナルチェーンのマッチングによる相乗効果で集客力を高め、用地のブランド力を向上させ、開発・一括管理で付加価値を提供する。

  3. 03

    継続的な設備投資と不動産事業拡大

    将来性のある賃貸用不動産や借地権の新規取得、既存施設の維持更新を継続し、保有資産価値の維持と賃貸収入増加を図る。事業用物件をターゲットに投資を実施し、保有物件数を増加させる。

  4. 04

    人材確保・育成と生産性向上

    65歳定年制のもと、個別の労働条件設定で高齢者雇用環境を整備。評価制度の明確化や資格取得奨励で従業員の能力向上を図る。施工能力強化のため工事部門従業員の積極採用や現場監督の育成・配置改善により、一人当たり年間完成工事高の増加を目指す。

  5. 05

    環境保全への取り組み

    電力使用量の実質的削減を目標に、CO2フリー電力や再生可能エネルギー由来の電力を順次導入・調達量拡充を図る。自社太陽光発電の範囲内で事業を維持しつつ、事業拡大に伴う電力需要増に対応する。

有価証券報告書の「経営方針、経営環境及び対処すべき課題等」から、AIが項目ごとに整理しています。数値目標は原文に書かれたものだけです。

社員と組織

有価証券報告書 2期分

グループ全体で96人が働いている。提出会社(単体)の平均年収は644万円で、1期前と比べて+6.6%平均年齢は45.1歳、平均勤続年数は7.1年。

決算期平均年収万円平均年齢平均勤続連結従業員数一人当たり営業利益万円
2024年7月60445.36.399606
2025年7月64445.17.196938

平均年収・平均年齢・平均勤続は有価証券報告書に記載された提出会社(単体)の値、従業員数はグループ全体の値です。一人当たり営業利益は連結営業利益を連結従業員数で割ったもので、給与などの費用を払ったあとに一人あたりいくら残るかの目安になります。

拠点とグループ

設備と関係会社

主要な設備 (帳簿価額 上位7)
賃貸用不動産(注)3 広島平和公園ビル — 広島県広島市中区685百万円
不動産事業
賃貸用不動産 MY小郡ビル — 山口県山口市641百万円
不動産事業
太陽光発電施設 — 山口県山陽小野田市101百万円
不動産事業
広島営業所(注)3 — 広島県広島市安佐南区39百万円
建設事業
本社(注)3 — 山口県山口市35百万円
建設事業 不動産事業
賃貸用不動産 アドレビル — 山口県山口市23百万円
不動産事業
福山営業所(注)3 — 広島県福山市4百万円
建設事業

業績のいま

有価証券報告書・決算短信より

2025年7月期の売上高は76億円営業利益9億円前期と比べると増収増益で、売上が+16.9%、利益が+50.0%。

売上高
+16.9%
76億円
営業利益
+50.0%
9億円
純利益
+75.0%
7億円
営業利益率
11.8%
前期比 +2.6%pt

会社が出している今期の予想2026年7月期

項目会社予想前期実績
売上高60億円76億円
営業利益5億円9億円
純利益3億円7億円
1株あたり配当¥180¥180

会社が決算短信で公表した予想です。証券会社の予想ではありません。 短信の原本

四半期の推移

4期分

直近は2026年3Qで、売上は15億円、営業利益は2億円。

対象期間売上高億円営業利益億円営業利益率%純利益億円
2025年2Q37513.53
2025年4Q39410.34
2026年2Q2414.21
2026年3Q15213.31

期ごとの単独の業績で、期首からの累計ではありません。

業績の推移

有価証券報告書 6期分

2020年7月期からの6期で、売上は35億円から76億円へ2.2倍に増えた。直近期の営業利益率は11.8%。売上は3期連続で増加。

決算期売上高億円営業利益億円経常利益億円営業利益率%純利益億円
2020年7月3531
2021年7月5164
2022年7月4553
2023年7月5754
東京証券取引所スタンダード市場に上場
2024年7月65669.24
2025年7月769911.87

金額は有価証券報告書の連結値をそのまま掲載しています。帯の長さは列ごとの最大値との比です。空欄の期は有価証券報告書からその項目の数値が取れていません(0ではありません)。

利益の構造

2025年7月期

売上高76億円のうち、営業利益として残るのは9億円11.8%。営業外の損益と税金を反映した純利益は7億円、売上の9.2%にあたる。営業利益率は業種中央値7.3%を上回る水準。

売上高を100としたときの内訳
  • 売上原価作る・仕入れるのにかかったお金78.9%60億円
  • 販売費及び一般管理費売る・管理するのにかかったお金9.2%7億円
  • 営業利益費用を引いたあとに残った本業の利益11.8%9億円

有価証券報告書の損益計算書から、当期の金額をそのまま割り振っています。売上原価と販管費は単体ベースの数値です。

粗利率
21.1%
売上から原価を引いて残る割合
営業利益率業種比+4.5pt
11.8%
本業の利益として残る割合
純利益率業種比+3.8pt
9.2%
税金まで払って最後に残る割合
ROE業種比+4.7pt
15.6%
株主のお金がどれだけ利益を生んだか
ROA
9.0%
資産全体がどれだけ利益を生んだか
ROIC
9.3%
事業に使うお金がどれだけ利益を生んだか

ROICは有利子負債の開示がないため、営業利益×0.7÷(総資産−現金)の簡易式で算出しています。

お金の流れ

キャッシュフロー計算書 6期分

2025年7月期は営業CFが8億円、投資CFが−9億円で、差し引きのフリーCFは−1億円この組み合わせは成熟・還元型にあたる。本業で稼ぎ、投資に回し、それでも余る現金を借金返済や株主還元に充てている。最も健全とされる型期末の手元現金は10億円で、売上の1.6ヶ月分にあたる

決算期営業CF億円投資CF億円財務CF億円フリーCF億円現金残高億円
2020年7月2−3−3−113
2021年7月7−2−5514
2022年7月3−83−512
2023年7月1−31−212
2024年7月9−15824
2025年7月8−9−14−110

本業で稼いだ現金が営業CF、設備や事業への投資が投資CF、借入と返済・配当が財務CF。営業・投資・財務の3列は縦線が0で、右がプラス、左がマイナスです。健全な会社の基本形は営業CFがプラスで投資CFがマイナス。フリーCFは営業CFと投資CFの合計で、手元に残る現金を表します。

資産と負債

貸借対照表 6期分

2025年7月期の総資産は78億円。このうち返さなくてよい自己資本が44億円で、自己資本比率は55.8%(業種中央値55.5%より厚い)

決算期総資産億円自己資本億円負債億円自己資本比率%
2020年7月61204132.4
2021年7月60243639.5
2022年7月64273742.3
2023年7月77304739.7
2024年7月84414348.8
2025年7月78443555.8

自己資本比率は総資産のうち返済のいらないお金の割合で、高いほど借入への依存が小さいことを示します。負債は総資産から自己資本を引いた額です。

2025年7月期の内訳単体ベース
現金及び預金
10億円
すぐ使えるお金
利益剰余金
37億円
過去の利益の積み上がり
負債合計
35億円
いつか返す必要があるお金
財務の健全性
91
/ 100
安定性自己資本比率37 / 40
収益力営業利益率24 / 30
現金創出営業CFの黒字継続30 / 30

有価証券報告書の数値から機械的に配点した参考値です。自己資本比率60%で満点、営業利益率15%で満点、直近3期の営業CFが黒字だった割合の3つを足しています。業態によって出ない要素があります。

業界内での比較

建設業 140社との比較

同じ建設業の企業と並べると、いちばん上に来るのは配当利回り140社中8位あたり、逆に低いのは自己資本比率140社中69位あたり帯は左端が業種の最下位、右端が最上位で、縦線が真ん中にあたる。

ROE上位株主の出したお金でどれだけ利益を生んだか
15.6%/中央値 10.9%
P25 7.9%P75 14.3%
営業利益率上位売上のうち本業の利益として残る割合
11.8%/中央値 7.3%
P25 5.1%P75 9.4%
自己資本比率総資産のうち返済のいらないお金の割合
55.8%/中央値 55.5%
P25 43.8%P75 66.2%
売上成長率上位前期からの売上の伸び
16.9%/中央値 4.8%
P25 -1.9%P75 12.7%
配当利回り上位株価に対して1年で受け取る配当の割合
5.3%/中央値 3.5%
P25 2.7%P75 4.3%

有価証券報告書の最新期の数値をもとに、同じ業種の企業の中での順位を毎日計算しています。P25は下から4分の1、P75は上から4分の1の位置にある企業の値です。

株価

9月2日の終値

直近の終値は¥3,365で、1年前と比べて-22.9%過去52週の値幅のなかでは10%の位置にある。

¥3,365-1.3%1ヶ月+2.9%1年-22.9%時価総額34億円
過去52週の値幅
安値¥3,170高値¥5,060

チャートの金額は株式分割と配当を反映して調整した終値で、上に出している直近の終値とは一致しないことがあります。

指標
PER (会社予想)10.6倍
PBR0.78倍
配当利回り5.35%

実績値は直近の決算、予想値は会社予想にもとづきます。株価は終値ベースです。

値動きの背景

7/30に-9.2%下落し3350円。直近1カ月では-4.3%と軟調。週足では25日線(3535円)を下回り、75日線(3513円)も割り込む。52週安値(3225円)に接近し、下値リスクが高い。出来高は3.7万株と急増、売り一巡感はない。

値動きの背景は、株価と出来高の推移をもとにAIがまとめた見立てです。

AIの評価

AI評価

株価水準の解釈です。売買の推奨ではありません

現在の株価水準を割安と判定しています(スコア 70/100)

予想PER12.1倍は業界平均14.0倍を下回り割安。PBR0.89倍は純資産割れ水準で割安感あり。ROE15.6%と収益性は高く、配当利回り4.67%も業界平均3.41%を上回るが、過去実績のPERがなく将来予想に依存する点はリスク。

指標この会社業種平均
PER (予想)10.6倍
PBR0.78倍1.55倍
ROE15.6%11.8%

業種平均は同じ東証33業種に属する銘柄の単純平均です。銘柄数が少ない業種では平均が振れます。

AI評価判定とスコアは公開データをもとにした解釈で、将来の株価を示すものではありません。算出の考え方は編集方針に記載しています。

評価が分かれる点

AI分析

投資家の見方

成長軌道に乗り2025/7期は増収増益見通しだが、PBR0.89倍とバリュエーションは割安。強気派は今期の営業利益率改善と増益率を評価し、弱気派は建設業界の人手不足リスクや過去の収益変動性を懸念する。

プラスに働く材料7
  • 増収増益基調

    2025/7期売上76億円(前期比+17%)、営業利益率11.8%と改善。

  • バリュエーション割安

    PERは不詳だがPBR0.89倍、配当利回り4.67%と魅力的。

  • 受注環境良好

    都市部再開発・マンション需要が堅調。

  • 3期連続増収と営業利益率拡大通年影響

    FY2025営業利益9億円、前期比50%増、営業利益率11.84%と改善

  • PBR1倍割れからの是正余地継続影響

    PBR0.89倍、ROE15.6%で理論株価は1倍超、自己資本比率改善期待

  • 高配当利回りによる下支え通年影響

    配当利回り4.67%と東証平均約2%を大幅に上回る

  • 外国人買い増し余地不定影響

    外資比率5.14%と低位、東証改革で買い増し期待

マイナスに働く材料7
  • 人手不足リスク

    建設業界全体で技能労働者不足が進行。

  • 利益率の脆さ

    過去の営業利益率は不透明で、資材高騰リスクあり。

  • 業績の規模感

    売上76億円と小型株で流動性・情報開示に注意。

  • 小型株ゆえの流動性リスク継続影響

    時価総額39億円と小型、出来高少なく値動き荒い

  • 株価下落トレンド継続継続影響

    1年間で23.5%下落、年初来安値更新の可能性

  • 建設業界の人手不足・コスト上昇継続影響

    業界全体で人件費上昇、営業利益率11.84%の維持困難に

  • 業績予想未達リスク決算発表後影響

    PER12.1倍の予想に対し、進捗次第で修正リスク

次の決算で確かめる点
受注高
将来収益の先行指標。建設需要の強弱を反映。
営業利益率
利益率改善の持続性を確認。

配当

株主還元

直近の年間配当は1株あたり180いまの株価に対する利回りは5.35%。

年間配当
¥180
1株あたり
配当利回り
5.35%
いまの株価に対して
配当性向
22.4%
利益のうち配当に回した割合
連続増配等
0年
増配か維持が続いた年数
次の配当スケジュール
  • 権利付き最終日
  • 権利確定日
  • 支払開始日
  • 今期の会社予想年間予想¥180

株主

有価証券報告書より

2025年7月期末の株主数は延べ920人。区分でいちばん多いのは個人・その他52.9%。グループ会社や銀行などの安定株主が40.1%を占め、残る59.9%が市場で売買されうる浮動株にあたる。

所有者の区分ごとの比率

所有者の区分2024年7月%2025年7月%
個人・その他47.552.9
事業法人42.039.6
外国法人2.55.0
証券会社5.91.9
自己株式0.6
金融機関1.70.5
外国人個人0.40.2

発行済株式に対する持ち株比率です。単元未満株の扱いにより、合計が100%にならない期があります。

大株主上位10

順位株主持ち株比率 %
01株式会社ネクストライト19.51
02株式会社せんじゅ16.05
03杉田茂樹6.89
04カドス・コーポレーション従業員持株会3.52
05NOMURA PB NOMINEES LIMITED OMNIBUS-MARGIN(CASHPB)(常任代理人 野村證券株式会社)3.09
06上田八木短資株式会社1.69
07中村 真典1.55
08森 秀信1.52
09工藤 博丈1.48
10杉田 千佳子1.33

有価証券報告書の大株主の状況から、上位10者を掲載しています。信託銀行の名義は、実際の保有者ではなく運用を預かる先を指すことがあります。

株価指標の推移

有価証券報告書 6期分

1株利益は6期で−98%、1株純資産は6期で−99%。直近期のROEは15.6%で、日本株の目安とされる8%を上回る。

決算期EPSBPSROE%PER配当性向%
2020年7月27,341787,9273.7
2021年7月166,100956,60019.0
2022年7月4173,60612.38.0
2023年7月4884,06012.713.7
2024年7月5344,05011.34.815.9
2025年7月6714,33115.67.322.4

有価証券報告書に記載された各期の値です。PERは期末時点の株価にもとづく実績値で、いまの株価から計算した値とは異なります。

EPS1株利益
1株が1年で稼いだ純利益。伸びていれば株の稼ぐ力が育っている
BPS1株純資産
1株あたりの持ち分。会社に積み上がった蓄えの目安
ROE自己資本利益率
株主のお金でどれだけ稼いだか。日本株では8%が一つの目安
PER期末実績
株価が1年分の利益の何倍か。低いほど割安とは限らず、期待の低さのこともある
配当性向利益からの還元率
利益のうち配当に回した割合。高すぎる場合は無理をしている可能性もある

経営陣

10名 有価証券報告書の提出日現在

有価証券報告書に載っている役員は10名。2025/7期の役員報酬は総額87百万円。社内取締役1人あたりの報酬は、従業員の平均年収の約3倍にあたる。

氏名役職年齢保有株数
杉田茂樹代表取締役会長70429,800
工藤博丈代表取締役社長5615,000
那須聖取締役経営企画室長551,500
稲葉和彦取締役66
古賀純子取締役44
安江隆一常勤監査役69
藤浦敏明監査役55
木下結香子監査役39
円道正仁取締役工事部長66
德田哲夫取締役不動産営業部長524,500

役員報酬の内訳2025/7

役員の区分人数固定報酬百万円合計百万円1人あたり百万円
取締役(社内)3666622
社外取締役621214

有価証券報告書の役員報酬等の総額から、区分ごとの内訳を載せています。人数は当期中に在任した延べ人数のため、期末の人数と一致しない期があります。

有価証券報告書

有価証券報告書 2025/7期

会社自身が書いた有価証券報告書の本文を、章ごとにそのまま収録しています (要約ではありません)。

事業の内容4,164字を開く

何をしている会社か、会社自身の説明

3 【事業の内容】 当社は、「お客様の発展を願うことが我社の発展の鏡と心得、共生と共栄を目指します」の企業理念のもと、「この街にこんなお店があれば便利だな」「この街にあのお店ができれば嬉しいな」という地域の声を形にし、地域の街づくりに貢献する企業のひとつとして、地域の価値向上を目指した事業を行っております。具体的には建設事業と不動産事業の2つを柱とする事業展開を行っております。両事業の区分は「第2 事業の状況」や「第5 経理の状況」において示すセグメントの区分と同一であります。各事業の具体的内容は次のとおりであります。 (1)建設事業 当社は、建設事業として、山口県・広島県を中心に主として流通店舗の設計施工を行っております。なお、当社は元請を主としており、実際の施工は当社の協力会社(下請会社)が行っております。 創業以来、土地の有効活用を希望する土地オーナーの情報、事業に適した用地の情報、新しい事業展開のために拠点を求めるテナント企業の情報を収集してまいりました。これらの情報をもとに、土地オーナーとその土地に適したテナント企業を引き合わせ、双方のニーズをつなげることで建築工事の受注に結び付けるビジネスモデルを「カドスLANシステム」と呼び、当社にとって強みと言えるビジネスモデルであると考えております。これにより、土地の特性に合わせた最適な事業プランの提案から店舗の設計施工、テナント企業の出店までをトータルプロデュースしております。なお、社名の「CADOS」は、「Construct=建設」「Architecture=建物」「Design=設計」「Of」「Survey=測量」の頭文字を組み合わせて命名したものであり、「カドスLANシステム」の「LAN」は、「Land=土地」「Application=活用」「Network=情報網」の頭文字を組み合わせて当社が作った造語です。いずれも、土地活用の提案から設計・施工までをトータルプロデュースするという、当社の事業スタンスを意図して表現しております。 競合企業の多くが、テナント企業の出店が決定した案件の施工を請負うことに集中しているのに対し、当社は創業当初から土地を活用したい土地オーナーへのアプローチを進め、活用することについて、土地オーナーから承諾を得た土地の情報を店舗設計図案とともにテナント企業に紹介し、土地の賃貸借契約につなげるマッチングを進めてまいりました。その結果、出店用地を探したいテナント企業の評価や土地を活用したいと考える土地オーナーの認知度も高めることができました。土地オーナーとテナント企業のマッチングは、テナント企業からの特命受注につながり、競合他社との価格競争も回避できております。また、当社は、店舗施工後においても物件の修繕対応や物件の土地オーナーとの関係性構築を行っております。土地オーナーとの関係性構築の一環として、土地オーナーそれぞれに管理番号を設定のうえ賃貸借契約管理書(管理カード)の発行を行っており、管理番号により物件名や担当者を即時に把握し、適切な対応を行えるようにしております。当社では、賃貸借契約締結後においても、土地オーナーに直接テナント企業から連絡があった場合には内容を確認し、テナント企業との面談に同席を行うなど、必要なアドバイスも行っており、また土地オーナーが所有する他の土地の相談等に応じるなど、土地オーナーのアフターケアを行うことで、賃貸借契約満了時には当社で新たな土地活用方法を提案し、永続的なトータルコーディネートを行うべく事業を推進しております。上記の賃貸借契約管理書(管理カード)を発行したオーナーを施工物件土地オーナーとして管理しており、2025年7月期末現在の管理数は303人(社)となりました。また、当社が土地オーナーから土地活用の依頼を受け、テナント企業に土地の紹介と出店の提案を行い、出店の合意をもとに土地オーナーとテナント企業が土地賃貸借契約を締結するまでのマッチング期間は、物件の規模によりさまざまではありますが、契約締結までに2か月を要しないケースもあるなど、早期契約締結の実現を目指しております。地域環境の変化や競合企業の参入などにより、ビジネス機会を逃すことのないよう、今後もマッチング期間の短縮は重要であると認識しております。 2025年7月期の完成工事高(売上高)は5,883百万円、新築工事件数(売上計上分)は24件、新築完工件数(施主引渡分)は20件(ドラッグストア8件(40.0%)、飲食店6件(30.0%)、その他店舗3件(15.0%)、コンビニエンスストア3件(15.0%))であり、売上高のうち、当社のメインターゲットであるナショナルチェーン(山口県隣県以外にも出店しているチェーン店)店舗関連は5,256百万円(89.3%)、ナショナルチェーン以外のローカル店舗(地場企業、オフィス・事業拠点など)関連が627百万円(10.7%)でありました。 当社設立から2025年7月期までの新築完工件数の累計は553件(コンビニエンスストア168件(30.4%)、飲食店137件(24.8%)、ドラッグストア105件(19.0%)、その他店舗83件(15.0%)、オフィス・事業拠点60件(10.8%))と実績を積み上げております。ナショナルチェーンの件数は442件(79.9%)、ナショナルチェーン以外のローカル店舗は111件(20.1%)であります。ブランド数は173件であり、ナショナルチェーン81件(46.8%)、ローカル店舗92件(53.2%)であります。1ブランド当たり平均店舗数は3.2店舗であり、ローカル店舗1.2店舗に対し、ナショナルチェーンは5.5店舗と4倍超となっております。 ナショナルチェーン442件のうち、同一ブランド10店舗以上のブランドは9ブランド303件(68.6%)、同一ブランド3店舗以上(~9店舗)は19ブランド71件(16.1%)、同一ブランド3店舗未満のブランドは53ブランド68件(15.4%)であります。 交通要地という好立地の提供・紹介により、ナショナルチェーンの割合は着実に上昇しております。また、ナショナルチェーンの割合を増やすことで、当社が営業エリアを拡大する際には一からテナント企業を開拓することなく、新たな営業エリアでも既存エリアのテナント企業に営業活動が可能となることから、営業エリア拡大にも寄与するものと考えております。 (2)不動産事業 当社の不動産事業は、建設事業の営業活動の中で土地オーナーとテナント企業とのニーズがマッチングしないケースがあることから、当社が両社の間に入り双方のニーズをつなぎ合わせることで案件を成立させております。例えば、土地オーナーの希望は土地の賃貸、テナント企業の希望は建物の賃借の場合では案件は成り立ちませんが、当社が土地オーナーより土地を賃借し、当社費用で建物を建築のうえテナント企業に土地・建物を賃貸(建貸)することで双方のニーズがマッチングします。また、土地オーナーの中には、テナント企業と直接賃貸借契約を結ぶことに不安を持たれる方もおられますので、当社が土地オーナーから土地を賃借してテナント企業に転貸することで、テナント企業から店舗施工の受注につながるとともに不動産賃貸収入を得られる場合もあります。これらのビジネスモデルにより、土地オーナーとテナント企業のマッチングを促進させ、店舗施工の受注成約率を高めるとともに、当社にとって長期安定収入となる不動産賃貸収入を得ております。また、中古の店舗・事務所・ビル等を取得し、必要な改装等を施したうえでの賃貸、出店を予定している企業と土地オーナー間の不動産売買の仲介、保有設備である太陽光発電システムによる売電も不動産事業として展開しており、建設事業と不動産事業の両輪でビジネス機会を最大化する構造を構築しております。さらに、収益規模の拡大を目的とし、採算性を十分に検討したうえでの不動産売買にも着手しております。 なお、当社の不動産事業における不動産賃貸借パターンは以下のとおりであります。 1.土地オーナーから当社が土地を賃借し、当社費用で建物を建設のうえ当社が土地建物をテナント企業に賃貸するケース 2.土地オーナーから当社が土地を賃借し、当社がテナント企業に土地を賃貸するケース 3.土地オーナーから当社が土地を購入し、当社がテナント企業に土地を賃貸するケース 4.土地建物オーナーから当社が土地建物を購入し、当社がテナント企業に土地建物を賃貸するケース 5.土地オーナーから当社が土地を購入し、当社費用で建物を建設のうえ当社が土地建物をテナント企業に賃貸するケース 6.土地オーナーから当社が土地を賃借し、自社で運用するケース:駐車場など 7.土地建物オーナーから当社が土地建物を賃借し、当社がテナント企業に土地建物を賃貸するケース 8.建物オーナーから当社が借地上の建物(敷地の借地権含む)を購入したうえで、土地オーナーから当社が土地を賃借し、当社がテナント企業に土地建物を賃貸するケース 9.土地オーナーから当社が土地を購入し、自社で運用するケース:太陽光発電所など 同事業は、山口県及び広島県を中心に事業展開しており、2025年7月期の不動産事業売上高は1,703百万円(対象物件数は97件)であり、内訳は、建物賃貸収入931百万円(54.6%)、土地賃貸収入268百万円(15.8%)、不動産販売収入450百万円(26.4%)、その他収入54百万円(3.2%)でありました。 当社は、建設受注と不動産賃貸の両面からアプローチすることにより、当社が不動産を賃借することで建設受注にもつながるなど、建設事業と不動産事業の複合案件を生み出し、不動産賃貸による不動産収入の獲得、さらには期間満了後には新たな建設受注の獲得も期待できることから、将来にわたって長期間安定した不動産収入と建設受注を獲得しうる事業構造(プラットフォーム)を確立しております。事業系統図によって示すと次のとおりであります。
経営方針・対処すべき課題4,545字を開く

経営陣が考える方向性と課題

1 【経営方針、経営環境及び対処すべき課題等】 当社の経営方針、経営環境及び対処すべき課題等は、次のとおりであります。 なお、文中の将来に関する事項は、当事業年度末現在において当社が判断したものであります。 (1)会社の経営方針 当社は、土地の有効活用を希望する土地オーナーの情報、事業に適した用地の情報、新しい事業展開のために拠点を求めるテナント企業の情報を収集し、土地オーナーとテナント企業を引き合わせ、双方のニーズをつなげることで建築工事の受注に結び付けるビジネスモデルを「カドスLANシステム」と呼び、当社の強みと言えるビジネスモデルであると認識しております。これにより、土地の特性に合わせた最適な事業プランの提案から店舗の設計施工、テナント企業の出店までをトータルプロデュースしております。 また、「100年存続企業」が当社における長期ビジョンであり、「100年存続企業」を実現するために「売上高100億円」と「株式時価総額100億円」の早期実現を目指して、お客様、株主、従業員の信頼と期待に応えることを基本方針としております。 (2)経営環境 ①建設事業 当社の建設事業は、山口県・広島県を中心に主として流通店舗の設計施工を行っており、土地の特性に合わせた最適な事業プランの提案から店舗の設計施工、テナント企業の出店までをトータルプロデュースしております。競合企業の多くが、テナント企業の出店が決定した案件の施工を請負うことに集中しているのに対し、土地を活用したい土地オーナーへのアプローチを進め、活用することについて、土地オーナーから承諾を得た土地の情報を店舗設計図案とともにテナント企業に紹介し、土地の賃貸借契約につなげるマッチングを進める当社のビジネスモデルは、山口県・広島県の幅広い地域で認知を得ておりますが、まだ当社認知度が充分でない地域における商圏拡大の余地は充分に残っていると見込んでおります。また、建設業の担い手不足やコストの上昇については業界共通の課題として認識し、人材の確保や生産性の向上等を進めており、今後も課題解決へ向けて継続的に取り組んでいく方針であります。 ②不動産事業 当社の不動産事業は、建設事業の営業活動の中で土地オーナーとテナント企業とのニーズがマッチングしないケースで、当社が両社の間に入り双方のニーズをつなぎ合わせることで案件を成立させるビジネスモデルが強みであります。つまり、不動産事業における主たる収入(売上)である不動産賃貸収入は、不動産事業のみの事業活動で増加するものではなく、建設事業の案件に付随して増加するものであり、収入に対応する人件費等の直接原価や販売費及び一般管理費の負担が少ないため、建設事業と比べて高い利益率となります。これまでの建設受注実績と不動産賃貸実績の両面からアプローチすることによる積み重ねが、複合案件を生み出し、不動産賃貸による不動産収入の獲得、さらには期間満了後には新たな建設受注の獲得につながることから、将来にわたって長期間安定した不動産収入と建設受注を獲得確保できる機会・情報が積み上がっていると認識しております。 (3)経営上の目標の達成状況を判断するための客観的な指標等及び中期的な経営戦略 ①売上高伸長と併行して、売上総利益率の維持・向上に努めてまいります。 建設事業において質・量ともに広範に受注を獲得し、持続的な事業成長を目指す中で、利益率を重視した工事原価管理を徹底するとともに、安定収益の確保と財務体質の健全性を維持するため、安定的に高利益率を確保できる不動産事業の売上高割合も20%程度を堅持できるよう、成長に資する投資を着実に実施してまいります。 ②財務健全性を維持しながら、株主価値の向上を目指してまいります。 財務健全性の高さを表す重要指標である自己資本比率の向上に努めると同時に、株主見地から投下資本の収益性を表す自己資本当期純利益率、また、株主還元の意味で重要な配当性向の向上に努めてまいります。具体的には、資本政策上の当社の適正数値として、自己資本比率40.0%、自己資本当期純利益率10.0%、配当性向30.0%を目指してまいります。 (4)優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題 (1)及び(2)に記載の、経営指標及び中期的な経営戦略を実行していくうえで、当社が優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題は次のとおりであります。 ①経営資源の選択と集中 本社を構える山口県は、人口減少や少子高齢化が急速に進んでおります。したがって、建設事業においては、本社の売上規模は維持しつつ、人を含む経営資源を山口県に隣接する広島・福岡の両県に重点投入し、売上拡大に取り組んでまいります。 日本フランチャイズチェーン協会「フランチャイズチェーン統計調査(2023年度)」によると、2023年度のフランチャイズチェーン数は、コロナ禍を背景に減少傾向が続いておりましたが、プラスに転じました。さらに、国内店舗数も25万店舗を超え昨年度よりプラスに転じ、売上高も3年連続でプラスとなっております。また、国土交通省「建築着工統計調査(2024年)」によると、山口・広島・岡山・福岡の4県の事務所・店舗の工事費予定額はおよそ年間2,300億円程度、中でも人口規模が大きく、強い経済基盤を持つ広島県、福岡県の存在感は高いと言えます。 このような状況を踏まえて、当社は、今後、テナント企業の出店需要が高い山陽道(山口・広島・岡山)及び北部九州(福岡及びその周辺)を営業エリアとして、山口県・広島県に加えて西は福岡県及びその周辺、東は岡山県まで広く事業を展開する方針であります。また、同4県中の人口10万人超22市のうち、特にナショナルチェーン店舗施工実績10件未満の13市を進出余地のあるターゲット地域としております。同4県中22市の当事業年度末時点の施工実績数値は以下のとおりであります。今後の営業力強化のため、ターゲット地域の地元不動産会社と業務提携を行い、土地オーナーの土地活用ニーズの掘り起こしを加速させる計画であります。当事業年度末現在、地元不動産会社との業務提携は8市19社まで増加しましたが、今後も1市1社以上の確保を目標としております。 都道府県   市町村   施工実績       都道府県   市町村   施工実績 山口県   下関市   48件   岡山県   倉敷市   7件 宇部市   46件   岡山市   1件 山口市   41件   岡山県合計   8件 防府市   36件 周南市   27件   都道府県   市町村   施工実績 岩国市   20件   福岡県   北九州市   18件 山口県合計   218件   福岡市   3件 飯塚市   1件 都道府県   市町村   施工実績   筑紫野市   - 広島県   広島市   30件   大野城市   - 福山市   14件   春日市   - 東広島市   6件       久留米市   - 尾道市   2件   大牟田市   - 廿日市市   2件   福岡県合計   22件 呉市   4件 広島県合計   58件 また、当社は敷地面積5,000坪以上の土地に複数のテナント企業を誘致した郊外型複合商業施設として「カドスタウン」の展開にも着手しており、既に山口県防府市及び宇部市において用地を確保しております。土地オーナーとナショナルチェーンの1対1対応よりも複数の土地オーナーと複数のナショナルチェーンのニーズをマッチングさせる多対多対応の相乗効果を想定し、複数のナショナルチェーン誘致で集客力を高め、用地のブランド力を引き上げます。当社はそれらの開発・一括管理で付加価値を提供するという構想を実現させる方針であります。 ②継続的な設備投資 不動産事業については、将来性のある賃貸用不動産や借地権等の新規取得及び既存保有施設の維持更新を継続的に行うことで、保有資産価値の維持と賃貸収入の増加を図ってまいります。 当事業年度は、834百万円の投資を実施しました。今後も事業用物件(店舗、オフィスビル、物流関係の建物など)をターゲットとし、投資を実施してまいります。当事業年度末現在は賃貸物件を97件保有しており、今後さらに保有物件を増加させていく方針であります。 ③人材の確保と育成 65歳定年としておりますが、個人の健康状態・就労意欲に応じて個別に労働条件設定を行い、希望する年齢まで働ける環境を整えてまいります。また、従業員の目標設定、業績等の査定方法を明確化し、従業員の評価の適正化を図るとともに、業務に必要な資格取得を奨励して従業員一人一人の上昇志向と能力の向上を図っていく方針であります。 ビジネス機会を着実に取り込むためには施工能力強化が不可欠であります。当事業年度末現在、工事部門(原価見積部門、設計部門を含む)に所属する従業員は54人でありますが、今後も積極採用に努めてまいります。また、現場監督の組合せ改善、現場監督の人材育成、これらの施策を実行することにより、当事業年度の建設事業売上高における一人当たり年間完成工事高1.08億円からさらに増加させるべく取り組んでおります。 ④環境保全への取り組み サステナビリティを巡る課題への対応はリスクの減少のみならず収益機会の拡大にもつながる重要な経営課題であり、当社としては電力使用量の実質的削減が最も効果的な手段と認識しております。現状では、全事業の電力使用量が自社太陽光発電量の範囲に収まっておりますが、事業拡大に伴い、電力使用量が超過する懸念があり、山口県企業局の水力発電所で発電されたCO2フリーの「やまぐちぶちエコでんき」に加えて、非化石証書(トラッキング付)を付加した再生可能エネルギー由来の電力調達も一部導入しており、順次調達量の拡充を図る予定であります。 ⑤建設工事受注の平準化 業界共通の課題である建設資材価格の上昇や建設技術者の不足により、条件交渉が長期化して工期が重なり、受注できないケース(機会損失)や外注費を含む建設コストの増加が懸念されます。これに対しては、テナント企業に対する工事請負金額の引き上げ交渉や、新卒・中途を問わない人材の確保・育成に加えて、建設技術者の効率的な配置ができるよう受注(工期)を平準化するため、契約までの営業・工事部門の連携強化に注力していく方針であります。 ⑥財務基盤の強化 当社は、不動産事業を中心とする資金需要に対応するため、有利子負債による資金調達を行っておりますが、今後、金利の急激な変動や金融情勢の変化等の何らかの理由により計画どおり資金調達ができない可能性があります。特定の金融機関に依存することなく、案件ごとに金融機関に融資を打診し、融資シェアバランスを考慮して調達先を選定し、金融機関との良好な関係構築に努めてきた結果、現時点では資金調達余力を有しておりますが、引き続き一定の内部留保の確保を継続的に行い、財務基盤の強化を図ってまいります。
事業等のリスク6,882字を開く

会社が自認するリスクの一覧

3 【事業等のリスク】 有価証券報告書に記載した事業の状況、経理の状況等に関する事項のうち、経営者が提出会社の財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況に重要な影響を与える可能性があると認識している主要なリスクは、次のとおりであります。 なお、文中の将来に関する事項は、当事業年度末現在において当社が判断したものであります。 (1)外部環境の変化に関するリスク ①人口減少について 〔発生可能性:高 発生可能性のある時期:長期的 影響度:大〕 日本国内では少子高齢化が進んでおり、国内消費も相応に縮小する可能性があります。これに対して、過去に取扱った案件の施主・土地オーナー管理を徹底して反復の設備投資需要取り込みを図るほか、商圏を広島・福岡県にも徐々に広げておりますが、工場・事業所の縮小・撤退等により、想定以上にマーケットが縮小した場合は、テナント企業の設備投資が減少し、当社の業績及び財務状況等に影響を及ぼす可能性があります。 ②景気・不動産市況動向等に係るテナントの動向について 〔発生可能性:中 発生可能性のある時期:特定時期なし 影響度:大〕 当社は、流通店舗の建設・賃貸を主体に事業を行っており、テナントの出退店判断や設備投資需要は景気の動向に影響を受けやすい業態であります。これに対して、特定の地域・業種・取引先に偏らない幅広い収益源の確保に努めておりますが、今後、景気の後退や大量出店に伴う過当競争等により、テナントの動向が消極化した場合には、建設事業においては工事売上高が、不動産事業においては賃貸収入の減少、地価動向等に伴う不動産価格の下落、保有資産の価値の低下などにより、当社の業績及び財務状況等に影響を及ぼす可能性があります。 ③自然災害、人災等について 〔発生可能性:低 発生可能性のある時期:特定時期なし 影響度:大〕 台風や地震等の自然災害や、事故、火災、戦争等の人災が発生した場合に備えて、BCPを整備し安全衛生委員会等を通じた対策の周知や定期的な訓練等も実施しておりますが、不動産事業においては、管理物件や自社物件が、毀損、滅失又は劣化してしまい、賃貸収入の減少や修復のための費用負担が発生する可能性があります。建設事業においては、施工途上物件への直接被害や現場周辺への影響に対する損害賠償等に伴う費用負担が発生する可能性があり、当社の業績及び財務状況等に影響を及ぼす可能性があります。 (2)事業活動に関わるリスク ①特定の取引先への依存について 〔発生可能性:中 発生可能性のある時期:特定時期なし 影響度:大〕 当社は、建設事業において、テナントの出店動向に受注が左右されるため、出店意欲の旺盛な一部の業種や継続取引先からの受注に偏る懸念があります。これに対して、土地情報については、特定の業種・テナント先に偏ることなく出店意欲の高い複数のテナント先に対して幅広く紹介を行っており、現時点で受注の偏りに懸念はありませんが、今後、恒常的に受注が偏る状況に至り、突発的な経済環境の変化に起因する取引先の倒産、出店需要の収縮が発生した場合には、当社の業績及び財務状況等に影響を及ぼす可能性があります。 ②法令の変更について 〔発生可能性:低 発生可能性のある時期:特定時期なし 影響度:大〕 当社の事業に関しては、主として建設・不動産等に関連する各種の法令や条例による規制を受けており ます。これに対して、各担当部門及び管理部門の双方で法令や政策の変更状況を継続的に確認しておりますが、今後、予想外の規制の変更、法令適用や政府の政策運用の変更等により、営業・施工現場体制の大幅な変更を要する等の場合には、当社の業績及び財務状況等に影響を及ぼす可能性があります。 ③行政官庁からの指摘等について 〔発生可能性:低 発生可能性のある時期:特定時期なし 影響度:大〕 当社の事業に関しては、各種の法令や条例による規制に基づいて行政官庁からの臨検・指導が行われます。これに対して、行政官庁からの指摘を受けた場合は、その内容を工事部内で速やかに情報共有し、それぞれの現場で状況確認と協力会社への伝達・教育を徹底することで、可能な限り指摘の減少に努めております。当事業年度における労働基準監督署による期中臨検数は11現場であり、このうち指摘を受けたのは6現場で是正勧告が6件でありました。本書提出日現在、重大な指摘はなく、処分を受ける事由は発生しておりませんが、今後、何らかの理由により行政官庁からの重大な指摘を受け、業務停止命令等を受けた場合には、当社の事業の活動に支障をきたすとともに当社の業績及び財務状況等に影響を及ぼす可能性があります。 ④許認可の取消しについて 〔発生可能性:低 発生可能性のある時期:特定時期なし 影響度:大〕 当社の事業においては、主に建設・不動産等に関連する各種許認可を必要としております。当社が事業に関し取得している許認可等は次のとおりであります。当事業年度末現在、これらの許認可等が取消しとなる事由は発生しておりませんが、今後、何らかの理由により許認可等の取消等があった場合、当社の事業の活動に支障をきたすとともに当社の業績及び財務状況等に影響を及ぼす可能性があります。また、当社売上高の大半に特定建設業許可が必要であり、今後、何らかの理由により当該許可の取消等があった場合、当社の事業活動に支障をきたすとともに、業績及び財務状況等に重大な影響を及ぼす可能性があります。 許認可等の名称許認可(登録)番号   有効期間   法令違反の要件及び主な許認可取消事由 宅地建物取引業許可国土交通省許可(2)第9641号   2024年11月27日から2029年11月26日まで   宅地建物取引業法第66条、第67条及び第67条の2に取消事由が定められており、当該取消事由の内容は以下のとおり・不正な手段により免許を受けた場合・役員等の欠格条項違反等に該当した場合・違反行為に該当し特に情状が重い場合 など 特定建設業許可(注)国土交通省許可(特-7)第27884号   2025年8月24日から2030年8月23日まで   建設業法第29条及び第29条の2に取消事由が定められており、当該取消事由の内容は以下のとおり・不正な手段により許可を取得した場合・役員等の欠格条項違反等に該当した場合・経営業務の管理責任者を欠いた場合・専任技術者を欠いた場合 など 一級建築士事務所登録山口県知事登録(E)第2282号   2024年2月25日から2029年2月24日まで   建築士法第26条に取消事由が定められており、当該取消事由の内容は以下のとおり・虚偽又は不正の事実に基づき登録を受けた場合・開設者等の欠格条項違反等に該当した場合・専任の管理建築士が配置できない場合 など (注)当社が取得している特定建設業許可の業種は、土木工事業、建築工事業、大工工事業、左官工事業、とび・土工工事業、石工事業、屋根工事業、タイル・れんが・ブロック工事業、鋼構造物工事業、鉄筋工事業、舗装工事業、しゅんせつ工事業、板金工事業、ガラス工事業、塗装工事業、防水工事業、内装仕上工事業、熱絶縁工事業、建具工事業、水道施設工事業、解体工事業であります。 ⑤人材の確保及び育成について 〔発生可能性:中 発生可能性のある時期:長期的 影響度:中〕 当社の事業は、専門性を有した技術者(特に建築設計・施工管理)により支えられており、優秀な人材の確保と育成、定着が重要な課題となります。これに対して、新卒・中途を問わず、優秀な人材の確保・育成に積極的に取り組んでおりますが、近年は少子高齢化による労働人口の減少により需給ギャップは広がっており、当社の求める人材の確保・育成が充分にできない場合や当社の役職員が大量に社外に流出した場合には、売上・利益率の低下等により当社の業績及び財務状況等に影響を及ぼす可能性があります。 ⑥競合について 〔発生可能性:中 発生可能性のある時期:長期的 影響度:中〕 当社が行う建設・不動産事業においては、既存競合他社が多数存在しており、過当競争・供給過剰等による競争激化に影響を受けやすい業界構造となっております。これに対して、建設事業においては、土地紹介を起点とした過度な受注競争に晒されない事業モデルを主体に展開しており、不動産事業においては、当社が保有するオフィスビルは好立地で高い競争力を有していると自負しておりますが、今後、競合他社が競争力を高める等、当社が優位に立てない状況に至った場合には、売上・利益率の低下等により当社の業績及び財務状況等に影響を及ぼす可能性があります。 ⑦賃貸借契約について 〔発生可能性:中 発生可能性のある時期:特定時期なし 影響度:中〕 不動産事業において、自社物件の賃借人との賃貸借契約の期間満了時に契約が更改される保証はありません。これに対して、早期の中途解約時には違約金等が発生する条項を盛り込むこととしておりますが、賃借人が一定期間前の通知を行うことにより賃貸借契約期間中であっても賃貸借契約を解約できることとされている場合もあるため、既存の賃借人が退去した場合、後継賃借人が入居するまでの空室期間が長期化し、不動産の稼働率が大きく低下する場合もあります。その場合、後継賃借人確保のため賃料水準を下げることもあり、賃貸借契約の解約が増加した場合、賃貸収入が減少するなど、当社の業績及び財務状況等に影響を及ぼす可能性があります。 ⑧外注業務について 〔発生可能性:中 発生可能性のある時期:特定時期なし 影響度:中〕 当社は、建築・土木工事を一式で発注者から元請として直接請負い、工事全体の取りまとめを行う建設会社であり、施工は全て外注しております。これに対して、施工地域や工期等の多様な条件に柔軟な対応ができるよう、外注先の増加のため従前より常時新しい外注先を探索しておりますが、当社の選定基準に合致する外注先を十分に確保できない場合、外注先の経営不振や繁忙期等により工期が遅延する場合、あるいは、労働者・資材の不足に伴い外注価格が上昇する場合等には、工事採算の悪化により当社の業績及び財務状況等に影響を及ぼす可能性があります。 ⑨原材料・人件費等について 〔発生可能性:中 発生可能性のある時期:特定時期なし 影響度:中〕 当社は、建設工事にあたり、外注先を通じて多くの原材料の調達や作業員労務の提供を受けております。これに対して、競争原理を働かせるためにも常に新しい外注先の探索に努めておりますが、異常気象や為替市場の変動、地政学的リスクの影響により、資材価格、エネルギー価格や労務費が急激に上昇し、それを受注価格に転嫁できない場合には、当社の業績及び財務状況等に影響を及ぼす可能性があります。 ⑩安全管理・労働災害について 〔発生可能性:中 発生可能性のある時期:特定時期なし 影響度:中〕 当社は、安全・環境に配慮が求められる建設現場を多数有しております。これに対して、平素より現場担当者や外注先に対する安全教育・指導を継続的に行っておりますが、重大な人身事故、環境事故、品質事故等が発生した場合には、信用の毀損、損害賠償や施工遅延・再施工費用等の発生により当社の業績及び財務状況等に影響を及ぼす可能性があります。 ⑪契約不適合責任について 〔発生可能性:中 発生可能性のある時期:特定時期なし 影響度:中〕 当社は、建設事業において主として店舗の施工を行っております。これに対して、施主と締結した工事請負契約に基づき、求められた品質及び性能を備えた目的物となるよう、十分配慮したうえで施工を行っておりますが、契約不適合責任を問われる建築物等の重大な欠陥や各種法令への不適合対応により費用が発生した場合や、多額の損害賠償、補修費用、社会的信用の失墜が発生した場合には、当社の経営成績に影響を及ぼす可能性があります。 ⑫情報管理について 〔発生可能性:低 発生可能性のある時期:特定時期なし 影響度:中〕 当社は、事業を行うにあたり土地オーナーをはじめとする個人情報を含むさまざまな情報を多数扱っております。これに対して、情報の取扱いに際しては、厳重な取扱いに留意しておりますが、サイバー攻撃やシステム障害、外部への情報漏洩等が発生した場合は、当社の信用失墜により契約件数の減少、売上の減少又は損害賠償による損失発生の可能性も考えられ、当社の業績及び財務状況等に影響を及ぼす可能性があります。 ⑬不動産の設備維持について 〔発生可能性:低 発生可能性のある時期:特定時期なし 影響度:中〕 当社は不動産を継続的に取得・保有しております。これに対して、不動産の取得にあたり権利、構造、環境等に関する欠陥や瑕疵等により予期せぬ損害を被る可能性がないよう、当該不動産の綿密な調査を行い、慎重な対応に注力しておりますが、取得した不動産に欠陥や瑕疵等があった場合には、瑕疵の修復などの追加費用等が生じる場合があります。また、長期保有方針のもと、既存物件の老朽化が進み、設備更新・維持の費用負担が突発的に発生する可能性もあり、当社の業績及び財務状況等に影響を及ぼす可能性があります。 ⑭減損会計の適用について 〔発生可能性:中 発生可能性のある時期:特定時期なし 影響度:小〕 当社は収益に関わる固定資産を多数保有しております。これに対して、投資金額と収益性を精査し減損リスクを考慮したうえで取得しておりますが、景気・不動産市況の悪化による賃料水準の低下、空室率の上昇、金融情勢の悪化等により収益性の著しい低下や時価の著しい下落が認識された場合、損失を計上することとなり、当社の業績及び財務状況等に影響を及ぼす可能性があります。 ⑮労務管理について 〔発生可能性:中 発生可能性のある時期:特定時期なし 影響度:小〕 当社は、一般的に厳しい就労環境にあるとされている建設業を主体に営んでおります。これに対して、法令に基づく適正な労務管理等により、労務関連リスクの低減に取り組んでおりますが、労務関連のコンプライアンス違反(雇用問題、ハラスメント、人権侵害等)が発生した場合、訴訟の発生、会社イメージ低下等につながり、当社の業績及び財務状況等に影響を及ぼす可能性があります。 ⑯訴訟の可能性について 〔発生可能性:低 発生可能性のある時期:特定時期なし 影響度:小〕 当社は当事業年度末現在において、重大な訴訟を提起されている事実はありませんが、事業活動の遂行過程において、取引先及び従業員により提訴される訴訟その他の法的手続きの当事者となるリスクを有しております。これに対して、日頃から適正な業務運営に努め、知識や事例の周知・共有を図っておりますが、訴訟その他の法的手続きは、一般的に結果の予測が困難かつ多額の費用が必要となるとともに、事業活動に影響を及ぼす可能性があります。さらに、これらの手続きにおいて当社の責任を問うような判断がなされた場合には、当社の業績及び財務状況等に影響を及ぼす可能性があります。 ⑰履行義務を充足するにつれて一定の期間にわたり収益を認識する方法による収益認識 〔発生可能性:低 発生可能性のある時期:特定時期なし 影響度:小〕 当社は、工事請負契約に係る収益認識については、少額又は期間がごく短い工事等を除いて、履行義務を充足するにつれて一定の期間にわたり収益を認識する方法を適用しております。当該方法は、工事の進捗率に応じて収益を計上する方法であり、具体的には見積総工事原価に対する発生原価の割合をもって完成工事高を計上しております。これに対して、工事ごとに継続的に見積総工事原価の見直しを実施するなど、適切な原価管理に取り組んでおりますが、想定外の状況変化が生じて見直しが必要になった場合には、利益率の悪化等により当社の業績及び財務状況等に影響を及ぼす可能性があります。 (3)財務状況に関わるリスク ①金利変動について 〔発生可能性:中 発生可能性のある時期:特定時期なし 影響度:小〕 当社は、不動産事業を中心とする資金需要に対応するため、有利子負債による資金調達を行っております。これに対して、金融機関との良好な関係構築に努めるとともに、金利変動時に臨機応変に対応できるよう資金調達時に固定・変動金利を都度選択しながらリスクの軽減に努めておりますが、想定外の市場金利の上昇や当社信用力の低下等により、資金調達コストが上昇した場合には、当社の業績及び財務状況等に影響を及ぼす可能性があります。また、建設事業においても、融資を利用して出店を行うテナント企業の意欲が減退することで受注に影響を及ぼす可能性があります。
経営成績の分析 (MD&A)6,525字を開く

業績がなぜこうなったかの経営陣の説明

4 【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】 (1) 経営成績等の状況の概要 当事業年度における当社の財政状態、経営成績及びキャッシュ・フロー(以下「経営成績等」という。)の状況の概要は次のとおりであります。 ① 財政状態及び経営成績の状況 当事業年度における我が国経済は、企業の賃上げによる所得環境の改善や好調なインバウンド需要に支えられ、景気は緩やかな回復基調を維持しました。しかしながら、急激な物価上昇による個人消費への影響、円安の長期化、ウクライナや中東における国際情勢の緊張、さらには米国の輸入関税引き上げへの不安もあり、景気の先行きは依然として不透明な状況が続いております。 建設業界におきましても、政府による建設投資や民間設備投資は堅調に推移しているものの、依然として建設資材価格の高騰や、技能労働者不足による労務費の高騰が建設コスト全体の上昇につながり、厳しい経営環境が続いております。 このような状況の中で、当社は、建設事業においては、ドラッグストア、食品スーパー、家電量販店、ホームセンター等の大型店舗出店企業や、飲食店、コンビニエンスストア等の中・小型店舗出店企業のうち、出店意欲の高い企業を受注ターゲットとし、建設資材価格や労務費の高騰を考慮した適正な請負価格設定するなど、収益性を意識した営業活動を行ってまいりました。さらに、受注先のバランスを意識した出店情報と土地情報の収集にも引き続き注力してまいりました。建設工事の進捗管理面におきましても、工期についての受注先のニーズを優先しつつ、無理のない安全な工程により工事を進められるよう、受注案件の工期の平準化を図るなど、営業部門と工事部門の一層の連携強化により、円滑な工事の進行を推進してまいりました。 a.財政状態 当事業年度末の資産合計は7,821百万円、負債合計は3,460百万円、純資産合計は4,361百万円となり、前事業年度末と比べ総資産は582百万円減少しております。 (資産) 流動資産は前事業年度末と比べ1,419百万円減少し、1,998百万円となりました。収益物件としての「建物」「土地」の取得や「長期借入金」の繰上返済などにより「現金及び預金」が1,434百万円減少、不動産販売の実現により「販売用不動産」が371百万円減少した一方で、「受取手形・完成工事未収入金及び契約資産」が287百万円増加したことが主な要因であります。 固定資産は前事業年度末と比べ837百万円増加し、5,823百万円となりました。収益物件としての「建物」「土地」の取得などにより有形固定資産が708百万円増加、投資その他の資産が164百万円増加したことが主な要因であります。 (負債) 流動負債は前事業年度末と比べ287百万円増加し、1,811百万円となりました。「1年以内償還予定の社債」が「社債」(固定負債)からの振替により500百万円増加しましたが、当事業年度末時点における進行中物件の減少に伴い、「工事未払金」が94百万円、「未成工事受入金」が58百万円減少したことが主な要因であります。 固定負債は前事業年度末と比べ1,129百万円減少し、1,648百万円となりました。「社債」が「1年以内償還予定の社債」(流動負債)への振替により500百万円減少、「長期借入金」が796百万円減少(繰上返済を含む)した一方で、収益物件の取得により「資産除去債務」が98百万円増加したことが主な要因であります。 (純資産) 純資産は前事業年度末と比べ260百万円増加し、4,361百万円となりました。当事業年度において取得した自己株式の処分により「その他資本剰余金」が294百万円減少したこと、また、当期純利益の計上などにより「利益剰余金」が572百万円増加したことが主な要因であります。 b.経営成績 当事業年度の売上高は、前期末時点の受注残高や当期受注案件の順調な進捗、また、不動産賃貸収入の増加や不動産販売の実現も寄与し、7,587百万円(前期比17.2%増)となりました。利益面につきましては、収益性を意識した営業活動の推進により、売上総利益率は21.0%(前年同期は19.4%)となりました。販売費及び一般管理費については、人件費の増加を主な要因として654百万円(前期比6.2%増)となりましたが、売上高の増加と売上総利益率の改善により、営業利益は937百万円(前期比47.0%増)、経常利益は937百万円(前期比55.9%増)、当期純利益は658百万円(前期比62.4%増)と前期比増収増益となりました。 セグメントごとの経営成績は、次のとおりであります。 (建設事業) 建設事業売上高は、前期末時点の受注残高や当期受注案件の順調な進捗により5,883百万円(前期比20.9%増)、翌事業年度への繰越工事高は1,378百万円となりました。また、建設資材価格や労務費の高騰による工事原価の負担もありましたが、収益性を意識した営業活動の推進により、セグメント利益は497百万円(前期比255.4%増)となりました。 (不動産事業) 不動産事業売上高は、新規取得した賃貸用不動産による不動産賃貸収入の増加や不動産販売の実現により1,703百万円(前期比6.1%増)となりましたが、賃貸用不動産の新規取得に伴う一時費用の発生により、セグメント利益は439百万円(前期比11.6%減)となりました。 ② キャッシュ・フローの状況 当事業年度末における現金及び現金同等物は、前事業年度末と比べ1,434百万円減少し、1,009百万円となりました。 当事業年度における各キャッシュ・フローの状況とそれらの要因は次のとおりであります。 (営業活動によるキャッシュ・フロー) 当事業年度における営業活動によるキャッシュ・フローは、786百万円(前事業年度は876百万円)となりました。「税引前当期純利益」924百万円、「減価償却費」263百万円、「販売用不動産の増減額(減少)」371百万円がありましたが、一方では、「売上債権の増減額(増加)」△287百万円、「仕入債務の増減額(減少)」△94百万円、「法人税等の支払額」△179百万円があったことが主な要因であります。 (投資活動によるキャッシュ・フロー) 当事業年度における投資活動によるキャッシュ・フローは、△854百万円(前事業年度は△64百万円)となりました。「預り敷金の払い込みによる収入」62百万円がありましたが、一方では、「有形固定資産の取得による支出」△839百万円、「敷金及び保証金の差入による支出」△64百万円があったことが主な要因であります。 (財務活動によるキャッシュ・フロー) 当事業年度における財務活動によるキャッシュ・フローは、△1,366百万円(前事業年度は466百万円)となりました。「長期借入れによる収入」120百万円がありましたが、一方では「長期借入金の返済による支出」△1,076百万円、「自己株式の取得による支出」△346百万円、「配当金の支払額」△86百万円があったことが主な要因であります。 ③ 生産、受注及び販売の実績 a 生産実績 当社は、生産活動を行っていないため、該当事項はありません。 b 受注実績 当社が行っている事業のうち、不動産事業については、事業の性格上、受注実績を定義することが困難であります。 当事業年度における工事売上の受注実績は次のとおりであります。 セグメントの名称   受注高(千円)   前期比(%)   受注残高(千円)   前期比(%) 建設事業   5,345,379   121.3   1,378,826   71.9 (注) セグメント間取引はありません。 c 売上実績 当事業年度における売上実績は、次のとおりであります。 セグメントの名称   売上高(千円)   前期比(%) 建設事業   5,883,958   120.9 不動産事業   1,703,949   106.1 合計   7,587,908   117.2 (注) 1.セグメント間取引はありません。 2.主な相手先別の売上実績及び当該売上実績の総売上実績に対する割合は、次のとおりであります。 相手先   前事業年度(自 2023年 8月 1日    至 2024年 7月31日)   当事業年度(自 2024年 8月 1日    至 2025年 7月31日) 売上高(千円)   割合(%)   売上高(千円)   割合(%) 株式会社ビック・エス   46,095   0.7   1,780,914   23.5 株式会社コスモス薬品   1,741,721   26.9   1,330,932   17.5 (注) 当事業年度において、販売実績に著しい変動がありました。これは、建設事業における大型案件の受注によるものであります。 (2) 経営者の視点による経営成績等の状況に関する分析・検討内容 経営者の視点による当社の経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容は、次のとおりであります。なお、文中の将来に関する事項は、当事業年度末現在において判断したものであります。 ①重要な会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定 当社の財務諸表は、我が国において一般的に公正妥当と認められる会計基準に基づき作成しております。この財務諸表の作成にあたって、損益又は資産の状況に影響を与える見積り、判断は、過去の実績や現状等を勘案し合理的に判断しておりますが、実際の結果は、見積り特有の不確実性があるため、これらの見積りと異なる場合があります。 当社の財務諸表は固定資産の比率が高いことから、当社の財務諸表で採用する重要な会計上の見積りのうち特に影響が大きいものは、固定資産の減損会計であります。詳細については、「第5 経理の状況 1 財務諸表等 (1)財務諸表 注記事項(重要な会計上の見積り)」をご参照ください。 ②経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容 建設事業セグメントにおいては、ドラッグストアをはじめとする大型物件や、飲食店、コンビニエンスストア等の中・小型物件など、出店意欲の高いテナント企業を受注ターゲットとした営業戦略を推進し、当事業年度は前期比20.9%の売上高増となりました。不動産事業セグメントにおいては、新規取得した賃貸用不動産による不動産賃貸収入の増加や不動産販売の実現の効果もあり、前期比6.1%の売上高増となりました。 ③資本の財源及び資金の流動性に係る情報 当社の主たる資金需要は、不動産事業セグメントにおける賃貸用不動産及び販売用不動産の取得用資金であります。当該資金について、当社は、営業活動によるキャッシュ・フロー及び金融機関からの借入金により調達しております。詳細については、「(1)経営成績等の状況の概要②キャッシュ・フローの状況」をご参照ください。 ④経営成績に重要な影響を与える要因について 当社の報告セグメントは、建設事業及び不動産事業から構成されます。 建設事業セグメントは、主としてドラッグストアをはじめとする流通店舗に係る造成・建築請負から得られる収益であり、経営成績に影響を与える要因は、収入面ではテナントの新規出店等の設備投資動向であり、利益面では人手不足や建設資材価格の変動であります。 不動産事業セグメントにおいて経営成績に重要な影響を与える主な要因は、賃貸収入から得られる収益であり、「第2 事業の状況 3 事業等のリスク (1)外部環境の変化に関するリスク ②景気・不動産市況動向等に係るテナントの動向について (2)事業活動に関わるリスク ⑦賃貸借契約について ⑬不動産の設備維持について」に記載のとおりであると認識しておりますが、各種対応策を実施することでリスク要因の低減を図ってまいります。 ⑤経営者の問題意識と今後の方針について 当社は、建設事業においては、土地ありきの建築請負では、入札等により他社との価格競争に晒されて、利益率が低下すると考えております。したがって、土地オーナーからの「土地利用承諾書(依頼書)」とテナントからの「出店申込書」の取得増加を重視しており、双方のニーズをマッチングさせることで競争のない特命による建築請負を受注していく方針であります。不動産事業においては、景気動向や物件の老朽化に伴う競争力低下により、賃貸収入が低下する可能性があります。したがって、将来性のある収益不動産を厳選のうえ取得し、長期保有することや適切な設備維持投資を継続的に行うこと、また、従来の不動産賃貸に加え、不動産販売にも注力することで、安定収益の維持・増加を図っていく方針であります。 ⑥経営方針、経営戦略、経営上の目標達成を判断するための客観的指標等 当社は、財務KPIとして、「第2 事業の状況 1 経営方針、経営環境及び対処すべき課題等 (3) 経営上の目標の達成状況を判断するための客観的な指標等及び中期的な経営戦略」に記載のとおり、収益規模の拡大と収益性の改善を目指すうえで、売上高、売上総利益率を重要指標としております。また、財務健全性を維持しながら、株主価値の向上を目指すうえで、自己資本比率、自己資本当期純利益率を重要指標としております。2025年7月期の売上高は、順調な受注獲得と工事の進捗及び不動産販売の実現により、建設事業及び不動産事業ともに増加しました。不動産事業の売上高比率は、建設事業における大型案件の受注獲得に起因して2024年7月期の24.8%から2025年7月期は22.5%に減少しておりますが、全社としての安定収益の確保の観点から、不動産事業の売上高増加と併行して比率の維持・向上を図ってまいります。売上総利益率については、建設資材価格や労務費の高騰を考慮した適正な請負価格を設定する営業活動により利益率が改善に向かいました。今後も原価管理を徹底すると同時に、原価上昇に応じた適正な請負価格を設定する営業活動を進め、売上の拡大と利益率の改善に努めてまいります。当期純利益の計上や長期借入金の繰り上げ返済等により、自己資本がより強固となり、自己資本比率は55.8%、自己資本当期純利益率は15.6%となりました。引き続き内部留保の着実な積み上げと収益確保に向けた効率的な投資を継続的に行うことで財務体質の強化を図っていく方針であります。 前事業年度(自 2023年 8月 1日    至 2024年 7月31日)   当事業年度(自 2024年 8月 1日    至 2025年 7月31日) 売上高(千円)   6,475,089   7,587,908 売上総利益(千円)   1,253,297   1,591,297 売上総利益率(%)   19.4   21.0 自己資本当期純利益率(%)   11.3   15.6 自己資本比率(%)   48.8   55.8 また、事業KPIとして、当社がマッチングした土地オーナーとの関係を維持し、永続的なトータルコーディネートを行うべく事業を推進するうえで、賃貸借契約管理書(管理カード)を発行した施工物件土地オーナー管理数、新築完工件数(累計)、不動産賃貸件数を重視しております。2025年7月期については、建設工事に関わる土地オーナーの管理数並びに新築完工件数は着実に積み上がっており、不動産賃貸件数は物件購入により増加しております。今後も将来の建設・不動産賃貸の反復需要取り込みにつなげていきたいと考えております。 前事業年度(2024年7月31日)   当事業年度(2025年7月31日) 施工物件土地オーナー管理累計件数   252   303 新築完工累計件数   533   553 不動産賃貸件数   93   97

EDINET提出の有価証券報告書から自動抽出。表は文字起こしのため崩れることがあります。

開示資料

出典

このページの財務・役員・株主等のデータは、金融庁EDINETに提出された開示書類から自動抽出しています。会計基準は JapanGAAP

リンク先はEDINET (金融庁) の書類閲覧ページです。

関連する企業

関連企業

本ページは公的開示と市場データに、群青で示した解釈を重ねて構成しています。財務・株価の数値は開示・市場データをそのまま表示し、AIには生成させていません。 AI評価 (割安判定・スコア) は解釈です — 詳しくは編集方針をご覧ください。