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日経平均64,325.64-1,890NYダウ52,980.73+214ドル円158.84-1NASDAQ26,208.82+109S&P 5007,666.58+35SOX 指数11,332.81+449/2終値

シンクレイヤ

SYNCLAYER INC.1724 · Standard · 建設業

ケーブルテレビ事業者向けシステムインテグレーションの専門企業。放送通信ネットワークの設計・構築・保守を一貫提供。

概要

シンクレイヤ株式会社(旧称愛知電子)は、1962年に名古屋でテレビ共同視聴機器の製造会社として創業し、現在はケーブルテレビ事業者や通信キャリアを主顧客とするシステムインテグレーターである。システム設計から機器選定、施工、保守までの一貫サービスを提供し、4K8K放送や高速データ通信、地域防災システムなど幅広いソリューションを手掛ける。従業員数259名、2013年に東京証券取引所JASDAQ(現スタンダード市場)に上場。2025年12月期の連結売上高は104億円。

2部門体制で構成される事業構造

シンクレイヤの事業は「トータル・インテグレーション部門」と「機器インテグレーション部門」の2部門で成り立つ。トータル部門では、顧客の要望に応じたシステム全体の設計、ネットワーク構築、運用保守を手掛ける。具体的には、放送法や電気通信事業法に基づく届出支援から、4K8K放送対応のデジタル放送ソリューション、光ファイバー網や無線ネットワークの敷設、地域防災向け告知放送システムまでを提供する。機器部門は、システムに最適な機器を選定・販売し、独自開発品や海外製品も扱う。両部門は相互に連携し、顧客に一貫したサービスを提供する。

全国の放送通信事業者を顧客に持つ

主な販売先は全国のケーブルテレビ事業者、通信キャリア、ISPである。また、ビルや集合住宅のテレビ共聴システム、電波障害対策施設の構築、ケーブルを使ったエリア内ネットワーク構築も行う。業界特性として、FTTH(光回線)の普及を背景に、10Gbps対応の伝送路工事や光通信端末の需要が堅調である。2025年12月期の受注高は103億円、受注残高は39億円規模。特定顧客への依存度はあるものの、地域密着型の事業者として全国展開している。

連結子会社3社で構成されるグループ

シンクレイヤグループは、当社と連結子会社3社で構成される。主要子会社として、保守・設計専門のケーブルシステム建設株式会社(旧愛起)がある。同社は1996年に商号変更し、2001年の株式交換で完全子会社化された。また、中華人民共和国に生産拠点として愛知電子(中山)有限公司を1994年に設立。さらに、2014年には奥田電気工業株式会社の株式を取得し子会社化した。グループ全体で、製造から施工・保守までをカバーする体制を築いている。

中期計画で新領域と組織改革を推進

2024年度から2026年度までの3カ年中期経営計画「PLAN2026」を策定している。基本方針は①既存分野の深耕、②新領域の探索、③組織・人事改革とデジタル活用の3本柱。具体的には、新拠点「SYNC Labo」での技術開発、地域・観光DX向けARコンテンツの提供、Wi-Fiセンシング技術を利用した安否確認サービス「でんぱでみてるくん」の販売などを進める。2026年12月期の計画売上高は111億円、営業利益5億円、自己資本当期純利益率6.0%を目標とする。

業界の中での役割は放送通信システムのトータルインテグレーターにあたる。

この章の文章は、有価証券報告書と会社の開示をもとにAIが編纂しています。数値は開示のままで、AIには生成させていません。

売上高
105億円
営業利益
4億円
営業利益率
3.8%
純利益
2億円
2025/12 通期の連結業績。決算の内訳は最新の決算以降にあります。

何をしている会社か

有価証券報告書「事業の内容」(2025/3期)より

01放送通信事業者(ケーブルテレビ・通信キャリア・ISP)主力

当社の主要顧客である全国のケーブルテレビ事業者、通信キャリア、ISPに対し、放送通信ネットワークの設計・構築・保守を一貫提供する。顧客の要望に応じた最適なシステム提案、4K8K放送対応、高速データ通信、地域防災の告知放送システム、光ファイバー・無線ネットワーク構築などを手掛ける。自社製品の開発や他社製品の採用も行い、システム全体を効率的にまとめ上げることが強み。

主要顧客ケーブルテレビ事業者、通信キャリア、ISP

主な製品・サービス7
デジタル放送ソリューション
4K8K放送に対応したデジタル放送システムの設計・構築・保守を提供する。
高速データ通信ソリューション
加速度的に進化する高速データ通信に対応したネットワークの構築・運用保守を提供する。
告知放送システム
地域防災のための告知放送システムを設計・構築する。
Wi-Fiスポット構築
店舗等に安定したWi-Fiスポットを構築する。
光ファイバーネットワーク
次世代を支える光ファイバーネットワークの構築を行う。
無線ネットワーク
無線ネットワークの構築を行う。
統合管理システム
自社パッケージソフトウェアで、ネットワークの監視・サポートを行うためのシステム。

02ビル・集合住宅・地域ネットワーク準主力

ケーブルテレビ事業者以外にも、ビルや集合住宅のテレビ共聴システムの設計・施工、電波障害対策施設の構築、ケーブルを利用した一定エリア内でのネットワーク構築を行っている。これらの顧客は施設管理者や地域コミュニティ等であり、放送通信インフラの整備をサポートする。

主な製品・サービス3
テレビ共聴システム
ビルや集合住宅向けにテレビ共聴システムの設計・施工を行う。
電波障害対策施設
電波障害を防ぐための施設構築を行う。
エリアネットワーク構築
ケーブルを利用した一定エリア内でのネットワーク構築を行う。

製品と技術

4K8K放送から地域防災までカバーする放送ソリューション

トータル・インテグレーション部門の中核となるのが、放送通信システムの設計・構築である。4K8K放送に対応したデジタル放送ソリューションでは、高品質な映像伝送を実現するセンター設備や光伝送路を提供。また、地域防災のための告知放送システムは、災害時に緊急放送を流すためのネットワークを含む。これらのシステムは、ケーブルテレビ事業者が地域インフラとしての役割を果たすために不可欠であり、シンクレイヤは国内初の商用CCISや多チャンネル双方向増幅器の納入実績を持つ。

高速データ通信と光ファイバーネットワークの構築

インターネット需要の高まりに対応し、FTTH(光ファイバー)網の敷設や10Gbpsサービスに対応する伝送路工事を手掛ける。顧客の投資計画に応じて、光ファイバーネットワークや無線ネットワークの設計・構築を行い、安定した高速通信を提供。国内初の商用インターネットサービスをケーブルテレビ網で実現した実績を活かし、次世代通信規格である50G-PONのフィールド実証にも参加した。店舗向けの安定したWi-Fiスポット構築も行う。

システム運用を支える統合管理ソフトウェア

ネットワーク構築後の安定稼働を支えるため、自社開発のパッケージソフトウェア「統合管理システム」を提供する。これにより、顧客のネットワーク監視やサポートを一元的に行える。保守管理業務の請負も可能で、システムの設計から運用までライフサイクル全体をカバー。同ソフトウェアは、自社で開発した独自技術を組み込んでおり、顧客のニーズに応じたカスタマイズも行う。

新領域開拓のための製品群

既存の放送通信事業に加え、シンクレイヤは新たな成長領域として地域・観光DX向けARコンテンツの提供を開始。また、Wi-Fi電波の変化を検知するセンシング技術を使った単身世帯向け安否確認支援サービス「でんぱでみてるくん」を開発・販売している。これは不動産管理会社や自治体を対象とし、2021年から販売を開始。既存のケーブルテレビ事業者以外の顧客層を開拓する取り組みである。

有価証券報告書の事業の記述をもとにAIが編纂しています。

業界での位置づけ

建設業のなかでの位置

建設業で小型、収益変動大きく課題

当社は建設業に属し、売上高は100億円超と小型。営業利益率は直近で約6%だったが、翌期に4%へ低下と変動が大きい。同業のショーボンドHDやミライト・ワンは高収益で安定しており、ウエストHDも収益性が高い。当社は規模が小さく、受注変動に弱い。業界全体の人手不足や資材高騰の影響を受けやすく、収益の不安定さが課題。特定の得意分野があれば差別化可能だが、現状では競争力が限定的。

強み

  • 直近期に売上高117億円と前期比増加し、成長軌道。
  • 営業利益率6%程度と業界平均並みを確保。
  • 詳細不明だが、特定工種に特化している可能性。
  • 小規模ゆえに意思決定が速く、変化に対応しやすい。

課題

  • 営業利益率が前期6%→翌期4%と変動し、計画が立てにくい。
  • 大規模競合と比べ、価格競争力や受注力で劣る。
  • 人手不足と資材高騰が収益を圧迫し、改善の見通し不透明。

強みと課題は、開示資料をもとにAIがまとめた見立てです。

同業の企業

建設業の時価総額近傍。太字がシンクレイヤ

時価総額で並べると、掲載11社のなかで6番目にあたる。

#企業時価総額PER
11446キャンディル58億円19.5倍
21795マサル50億円11.8倍
31443技研ホールディングス45億円7.3倍
43267フィル・カンパニー37億円13.7倍
51764工藤建設37億円6.5倍
61724シンクレイヤ35億円9.9倍
7211Aカドス・コーポレーション34億円
81444ニッソウ29億円
91788三東工業社28億円8.8倍
101711SDSホールディングス26億円
111798守谷商会25億円4.4倍

時価総額は直近の終値ベース。同業の範囲は東証33業種の分類に従っています。

会社の歴史

沿革 33件

テレビ共同視聴機器メーカーとして創業した1962年

1962年5月、名古屋市中区吾妻町に資本金50万円で愛知電子株式会社を設立。「直列ユニット」を主体とするテレビの共同視聴機器の製造・販売を目的とした。創業直後の1964年には東京出張所を開設し、1965年には岐阜県瑞浪市に工場を建設。1966年には大阪営業所も開設するなど、早期から三大都市圏への営業網を整備した。1971年には本店を名古屋市中区千代田に新築移転し、事業基盤を固めた。

国内初の商用CCISと多チャンネル双方向増幅器を納入した1980年代

1981年、広島県廿日市市のスポーツレクリエーション施設に同軸ケーブル情報システム「CCIS」を納入。商用CCISシステムとしては国内初の事例となった。1982年には岡山県倉敷市の玉島テレビ放送向けに、国内初の「多チャンネル型双方向増幅器」を納入。この時期、ケーブルテレビ(CATV)の普及期に先駆けた技術力を示した。1978年には自社製増幅器が建設大臣認定優良住宅部品(BL)の認定を取得し、品質面でも評価を得ている。

インターネット時代への対応と中国生産拠点の設立(1990年代)

1994年、中華人民共和国に生産拠点として愛知電子(中山)有限公司を設立。1996年には東京・武蔵野三鷹ケーブルテレビにて、ケーブルテレビ網を使った国内初の商用インターネットサービスを開始。同プロジェクトでラン・シティ社製ケーブルモデムの納入と技術サポートを担当した。2001年には兵庫県朝来市のケーブルテレビで、国内初のケーブルVoIPシステム(IP電話)を納入。これらはブロードバンド普及の先駆けとなる実績である。

社名変更と株式上場で新たなステージへ(2000年代)

2002年7月、愛知電子株式会社から「シンクレイヤ株式会社」に商号変更。同時に本店を名古屋市東区徳川に移転した。2003年2月に日本証券業協会に店頭登録、2004年12月にはジャスダック証券取引所に上場。2010年の取引所統合を経て、2013年7月に東京証券取引所JASDAQ(スタンダード)に上場した。2001年には子会社ケーブルシステム建設を完全子会社化し、グループ経営を強化した。

子会社取得と新たな技術開発拠点の開設(2010年代以降)

2014年10月、奥田電気工業株式会社の株式を取得し子会社化。2018年6月には決算期を3月から12月に変更し、事業サイクルに合わせた。2021年3月に監査等委員会設置会社へ移行し、ガバナンス体制を強化。同年12月には本社内一部部署が情報セキュリティ管理の国際規格ISO27001を取得した。2022年4月の市場区分見直しに伴いスタンダード市場へ移行。さらに、名古屋市中区千代田に技術開発拠点「SYNC Labo」を開設し、次世代技術の研究開発に着手している。

年表33件を開く

1960年代

  • 1962年5月創業「直列ユニット」を主体としたテレビの共同視聴機器の製造・販売を目的に、名古屋市中区吾妻町10番地に愛知電子株式会社設立、資本金50万円
  • 1964年4月東京都港区に東京出張所(現 東京支社[東京都墨田区])を開設
  • 1965年7月岐阜県瑞浪市に瑞浪工場を開設
  • 1966年4月大阪市淀川区に大阪営業所(現 西日本支店[大阪市東淀川区])を開設
  • 1969年4月本店を名古屋市中区大須四丁目14番61号に移転

1970年代

  • 1971年9月本店を名古屋市中区千代田二丁目24番18号に新築移転
  • 1973年4月保守及び設計専門の子会社株式会社愛起(現 ケーブルシステム建設株式会社[名古屋市中区])を設立
  • 1977年3月瑞浪工場を移転し岐阜県可児市に「可児工場」完成
  • 1978年5月当社製増幅器が建設大臣認定優良住宅部品(BL)の認定を受ける

1980年代

  • 1981年7月同軸ケーブル情報システム「CCIS」を広島県廿日市市宮島町のスポーツレクリエーション施設に納入。商用CCISシステムとしては国内初
  • 1982年5月岡山県倉敷市の玉島テレビ放送株式会社のケーブルテレビシステムにて国内初の「多チャンネル型双方向増幅器」を納入
  • 1987年11月可児工場内に技術センターを開設

1990年代

  • 1990年7月本社機能を名古屋市東区徳川一丁目901番地に移転開設
  • 1994年9月中華人民共和国に海外の生産拠点として、現地法人愛知電子(中山)有限公司(連結子会社)を設立
  • 1996年4月商号変更子会社の株式会社愛起を「ケーブルシステム建設株式会社」(連結子会社)に商号変更
  • 1996年10月東京 武蔵野三鷹ケーブルテレビ株式会社にて、ケーブルテレビ網を使っての国内初の商用インターネットサービスを開始。当社はラン・シティ社製ケーブルモデムの納入と技術サポートを担当

2000年代

  • 2001年3月可児工場が「ISO9001」の認証を取得
  • 2001年10月M&A株式交換により、ケーブルシステム建設株式会社(連結子会社)を完全子会社化
  • 2001年11月兵庫県朝来市和田山町のケーブルテレビでネットワークの構築と国内初のケーブルを使ったVoIPシステム(IP電話)を納入、同ケーブルテレビ局は加入5,500世帯にて2002年3月に開局
  • 2002年7月商号変更愛知電子株式会社を「シンクレイヤ株式会社」に商号変更
  • 2002年7月本店を名古屋市中区千代田より名古屋市東区徳川一丁目901番地に移転
  • 2003年2月日本証券業協会に株式を店頭登録
  • 2004年10月本店を名古屋市東区徳川より名古屋市中区千代田二丁目21番18号に移転
  • 2004年12月上場日本証券業協会への店頭登録を取消し、株式会社ジャスダック証券取引所に株式を上場

2010年代

  • 2010年4月上場ジャスダック証券取引所と大阪証券取引所の合併に伴い、大阪証券取引所JASDAQに上場
  • 2011年1月可児工場が「ISO14001」の認証を取得
  • 2013年7月上場東京証券取引所と大阪証券取引所の統合に伴い、東京証券取引所JASDAQ(スタンダード)に上場
  • 2014年10月M&A奥田電気工業㈱の株式を取得し、子会社化
  • 2018年6月決算期の変更(3月決算から12月決算へ)

2020年代

  • 2021年3月監査役会設置会社から監査等委員会設置会社へ移行
  • 2021年12月本社内一部部署が「ISO27001」の認証を取得
  • 2022年4月東京証券取引所の市場区分見直しによりJASDAQ(スタンダード)からスタンダード市場へ移行
  • 名古屋市中区千代田に技術開発拠点「SYNC Labo」を開設

有価証券報告書の沿革をもとにAIが通史として編纂しています。年表は沿革の記載そのままです。

これからの方針

有価証券報告書 2025/12期の経営方針より

会社は3つの方針を掲げている。そのうち4項目には、達成する数字が明記されている。

会社が掲げている数値目標
  • 2026年12月期売上高2026年12月期まで11,100百万円
  • 2026年12月期営業利益2026年12月期まで500百万円
  • 2026年12月期経常利益2026年12月期まで510百万円
  • 2026年12月期自己資本当期純利益率2026年12月期まで6.0%

有価証券報告書の原文に書かれた目標だけを載せています。達成度の評価や推計は加えていません。

  1. 01

    既存分野の深耕と顧客シェア拡大

    放送通信業界でのシェア拡大に向け、技術開発と保守サポート体制を強化する。新拠点「SYNC Labo」を活用し、次世代通信インフラへの対応や集合住宅向け機器開発、地方向けソリューションの研究開発を推進する。

  2. 02

    新領域の探索による持続的成長

    放送設備投資の成長鈍化に対応し、新たな成長領域を開拓する。地域・観光DX向けARコンテンツの提供や、Wi-Fiセンシング技術を活用した独居老人向け安否確認サービス「でんぱでみてるくん」の展開に取り組む。

  3. 03

    組織・人事改革とデジタル活用

    既存領域と新領域の両立のため生産性向上を課題とする。人事制度の見直しやデジタル投資による基幹システムのリプレイスを通じ、働きがいと高いパフォーマンスを実現する環境を構築する。

有価証券報告書の「経営方針、経営環境及び対処すべき課題等」から、AIが項目ごとに整理しています。数値目標は原文に書かれたものだけです。

社員と組織

有価証券報告書 10期分

グループ全体で259人が働いている。提出会社(単体)の平均年収は591万円で、9期前と比べて0.5%平均年齢は43.9歳、平均勤続年数は19.0年。

決算期平均年収万円平均年齢平均勤続連結従業員数一人当たり営業利益万円
2017年3月248
2018年12月293
2018年3月284
2019年12月59442.618.1301
2020年12月61243.218.1303
2021年12月60943.519.0289
2022年12月56943.719.0326
2023年12月55944.420.0273
2024年12月58344.819.0267262
2025年12月59143.919.0259154

平均年収・平均年齢・平均勤続は有価証券報告書に記載された提出会社(単体)の値、従業員数はグループ全体の値です。一人当たり営業利益は連結営業利益を連結従業員数で割ったもので、給与などの費用を払ったあとに一人あたりいくら残るかの目安になります。

拠点とグループ

設備と関係会社

関係会社3(国内 3 / 海外 0、うち連結子会社 3) を有報から抽出しています。

主要な設備 (帳簿価額 上位3)
本社 — 名古屋市中区1,388百万円
SYNC Labo — 名古屋市中区840百万円
可児工場 — 岐阜県可児市377百万円
主な関係会社
  • 国内
    ケーブルシステム建設 株式会社
    名古屋市中区 · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 国内
    愛知電子(中山)有限公司(注)
    中華人民共和国 広東省中山市 · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 国内
    奥田電気工業株式会社
    名古屋市中区 · 連結子会社
    議決権100.0%

業績のいま

有価証券報告書・決算短信より

2025年12月期の売上高は105億円営業利益4億円前期と比べると減収減益で、売上が-10.3%、利益が-42.9%。

売上高
-10.3%
105億円
営業利益
-42.9%
4億円
純利益
-60.0%
2億円
営業利益率
3.8%
前期比 -2.2%pt

会社が出している今期の予想2026年12月期

項目会社予想前期実績
売上高111億円105億円
営業利益5億円4億円
純利益4億円2億円
1株あたり配当¥30¥30

会社が決算短信で公表した予想です。証券会社の予想ではありません。 短信の原本

四半期の推移

10期分

直近は2026年2Qで、売上は46億円、営業利益は2億円。前年の2025年2Qと比べると、売上は−6.1%、営業利益は+0.0%。

対象期間売上高億円営業利益億円営業利益率%純利益億円
2023年1Q2827.11
2023年2Q24−1−4.20
2023年3Q2214.51
2023年4Q302
2024年1Q2827.11
2024年2Q23−1−4.30
2024年4Q6669.14
2025年2Q4924.11
2025年4Q5623.61
2026年2Q4624.31

期ごとの単独の業績で、期首からの累計ではありません。

業績の推移

有価証券報告書 14期分

2013年3月期からの14期で、売上は71億円から105億円へ1.5倍に増えた。直近期の営業利益率は3.8%。

決算期売上高億円営業利益億円経常利益億円営業利益率%純利益億円
東京証券取引所と大阪証券取引所の統合に伴い、東京証券取引所JASDAQ(スタンダード)に上場
2013年3月71−2−1
奥田電気工業㈱の株式を取得し、子会社化
2014年3月8410
2015年3月80−2−7
2016年3月711−1
2017年3月6532
2018年3月8544
2018年12月7843
2019年12月10388
2020年12月10975
2021年12月131139
2022年12月10043
2023年12月10464
2024年12月117776.05
2025年12月105443.82

金額は有価証券報告書の連結値をそのまま掲載しています。帯の長さは列ごとの最大値との比です。空欄の期は有価証券報告書からその項目の数値が取れていません(0ではありません)。

利益の構造

2025年12月期

売上高105億円のうち、営業利益として残るのは4億円3.8%。営業外の損益と税金を反映した純利益は2億円、売上の1.9%にあたる。営業利益率は業種中央値7.3%を下回る水準。

売上高を100としたときの内訳
  • 売上原価作る・仕入れるのにかかったお金79.0%83億円
  • 販売費及び一般管理費売る・管理するのにかかったお金17.1%18億円
  • 営業利益費用を引いたあとに残った本業の利益3.8%4億円

有価証券報告書の損益計算書から、当期の金額をそのまま割り振っています。

粗利率
20.9%
売上から原価を引いて残る割合
営業利益率業種比3.5pt
3.8%
本業の利益として残る割合
純利益率業種比3.5pt
1.9%
税金まで払って最後に残る割合
ROE業種比7.0pt
3.9%
株主のお金がどれだけ利益を生んだか
ROA
2.0%
資産全体がどれだけ利益を生んだか
ROIC
3.1%
事業に使うお金がどれだけ利益を生んだか

ROICは有利子負債の開示がないため、営業利益×0.7÷(総資産−現金)の簡易式で算出しています。

お金の流れ

キャッシュフロー計算書 14期分

2025年12月期は営業CFが15億円、投資CFが−2億円で、差し引きのフリーCFは13億円この組み合わせは成熟・還元型にあたる。本業で稼ぎ、投資に回し、それでも余る現金を借金返済や株主還元に充てている。最も健全とされる型期末の手元現金は9億円で、売上の1.0ヶ月分にあたる

決算期営業CF億円投資CF億円財務CF億円フリーCF億円現金残高億円
2013年3月−6−15−77
2014年3月4−10310
2015年3月10−218
2016年3月−406−410
2017年3月5−1−1044
2018年3月3−1228
2018年12月0−24−29
2019年12月10−2−6810
2020年12月11−4−7710
2021年12月7−21516
2022年12月−17−320−2016
2023年12月22−3−231912
2024年12月−13−617−199
2025年12月15−2−14139

本業で稼いだ現金が営業CF、設備や事業への投資が投資CF、借入と返済・配当が財務CF。営業・投資・財務の3列は縦線が0で、右がプラス、左がマイナスです。健全な会社の基本形は営業CFがプラスで投資CFがマイナス。フリーCFは営業CFと投資CFの合計で、手元に残る現金を表します。

資産と負債

貸借対照表 14期分

2025年12月期の総資産は98億円。このうち返さなくてよい自己資本が62億円で、自己資本比率は63.2%(業種中央値55.5%より厚い)

決算期総資産億円自己資本億円負債億円自己資本比率%
2013年3月81196222.7
2014年3月77195825.0
2015年3月70125817.4
2016年3月69115816.5
2017年3月61144723.3
2018年3月75175822.9
2018年12月86206623.3
2019年12月86275931.6
2020年12月94336135.3
2021年12月103505348.8
2022年12月113536047.1
2023年12月107575053.2
2024年12月114615254.1
2025年12月98623663.2

自己資本比率は総資産のうち返済のいらないお金の割合で、高いほど借入への依存が小さいことを示します。負債は総資産から自己資本を引いた額です。

2025年12月期の内訳
現金及び預金
9億円
すぐ使えるお金
利益剰余金
44億円
過去の利益の積み上がり
棚卸資産
16億円
在庫として抱えている分
負債合計
36億円
いつか返す必要があるお金
財務の健全性
68
/ 100
安定性自己資本比率40 / 40
収益力営業利益率8 / 30
現金創出営業CFの黒字継続20 / 30

有価証券報告書の数値から機械的に配点した参考値です。自己資本比率60%で満点、営業利益率15%で満点、直近3期の営業CFが黒字だった割合の3つを足しています。業態によって出ない要素があります。

業界内での比較

建設業 140社との比較

同じ建設業の企業と並べると、いちばん上に来るのは配当利回り140社中38位あたり、逆に低いのはROE140社中136位あたり帯は左端が業種の最下位、右端が最上位で、縦線が真ん中にあたる。

ROE下位株主の出したお金でどれだけ利益を生んだか
3.9%/中央値 10.9%
P25 7.9%P75 14.3%
営業利益率下位売上のうち本業の利益として残る割合
3.8%/中央値 7.3%
P25 5.1%P75 9.4%
自己資本比率総資産のうち返済のいらないお金の割合
63.2%/中央値 55.5%
P25 43.8%P75 66.2%
売上成長率下位前期からの売上の伸び
-10.3%/中央値 4.8%
P25 -1.9%P75 12.7%
配当利回り株価に対して1年で受け取る配当の割合
4.2%/中央値 3.5%
P25 2.7%P75 4.3%

有価証券報告書の最新期の数値をもとに、同じ業種の企業の中での順位を毎日計算しています。P25は下から4分の1、P75は上から4分の1の位置にある企業の値です。

株価

9月2日の終値

直近の終値は¥717で、1年前と比べて+13.9%過去52週の値幅のなかでは66%の位置にある。

¥717-0.6%1ヶ月+2.9%1年+13.9%時価総額35億円
過去52週の値幅
安値¥650高値¥752

チャートの金額は株式分割と配当を反映して調整した終値で、上に出している直近の終値とは一致しないことがあります。

指標
PER (実績)9.9倍
PER (会社予想)9.1倍
PBR1.30倍
配当利回り4.18%

実績値は直近の決算、予想値は会社予想にもとづきます。株価は終値ベースです。

値動きの背景

株価は小幅上昇ながら高値圏で推移しており、直近1か月で2.05%上昇し、25日移動平均線を1.5%上回っています。8月6日には698円と52週高値752円に接近し、上値追いの態勢です。RSIは55.71と中立圏で、過熱感はありません。出来高は7月29日の9400株をピークに変動が大きく、材料視された需給の変化がうかがえます。週足では上昇トレンドが継続し、52週安値642円から8.7%上昇しています。

値動きの背景は、株価と出来高の推移をもとにAIがまとめた見立てです。

AIの評価

AI評価

株価水準の解釈です。売買の推奨ではありません

現在の株価水準をほぼ妥当と判定しています(スコア 52/100)

PER13.41倍は業界平均14.18倍とほぼ同水準。PBR1.27倍は1.52倍の業界平均を下回り、ROE3.9%は低い。配当利回り4.01%は業界平均3.4%を上回り、配当性向80.9%と高水準。売上高は117億→105億円と減少し、営業利益も低下。同業界平均と比較してPERは妥当、PBRはやや割安。高配当が下支えするが、業績の先行き不透明感がある。総合的にほぼ妥当と判断。

指標この会社業種平均
PER (実績)9.9倍14.4倍
PER (予想)9.1倍
PBR1.30倍1.55倍
ROE3.9%11.8%

業種平均は同じ東証33業種に属する銘柄の単純平均です。銘柄数が少ない業種では平均が振れます。

AI評価判定とスコアは公開データをもとにした解釈で、将来の株価を示すものではありません。算出の考え方は編集方針に記載しています。

評価が分かれる点

AI分析

投資家の見方

投資論点は、建設需要の変動と収益性の改善が焦点。強気派は、老朽化インフラの更新需要や、同業他社の好業績(高ROE)と比較した成長余地を評価する。弱気派は、売上と利益の減少(2025/12期予想は減収減益)、業界の人手不足によるコスト増、競争激化を懸念する。

プラスに働く材料7
  • 老朽化需要

    全国のインフラ老朽化で補修・改修の需要は堅調

  • 株主還元

    配当利回り4%超で、株主への還元意欲が強い

  • 健全な財務

    自己資本比率は高く、財務の安全性は高い

  • 3期連続最終黒字を確保通年影響

    2023/12期4億円、2024/12期5億円、2025/12期2億円と黒字継続

  • 配当利回り4.01%と高水準継続影響

    配当利回り4.01%。業績変動がある中でも配当は支え

  • 営業利益率5.98%の実績による回復余地不定影響

    2024/12期に営業利益率5.98%、営業利益7億円を達成。現在の3.81%から改善余地

  • PBR1.27倍と純資産が下支え継続影響

    PBR1.27倍、ROE3.9%。株価は純資産価値を一定程度反映

マイナスに働く材料7
  • 減収減益

    2025/12期は売上高・利益ともに減少予想

  • 収益性の悪化

    営業利益率は6%から3.8%へ低下

  • 業界課題

    人手不足による人件費上昇が業績を圧迫

  • 2025年12月期の営業利益が前期比43%減通年影響

    営業利益は2024/12期7億円から2025/12期4億円へ3億円減。落ち込み顕著

  • 売上高105億円と前期比10.3%減通年影響

    売上高は2024/12期117億円から2025/12期105億円へ12億円減

  • 純利益2億円と前期比60%減通年影響

    純利益は5億円→2億円。ROE3.9%と資本効率も低下

  • 株価は1年で10.1%上昇の反動不定影響

    前年比+10.09%。小型株のため高値圏からの調整リスク

次の決算で確かめる点
売上高成長率
需要動向と受注の増減を確認
営業利益率
収益性の改善が投資判断の鍵
受注残高
将来の売上を予測する重要な指標

配当

株主還元

直近の年間配当は1株あたり30で、前期から+0.0%いまの株価に対する利回りは4.18%。

年間配当
¥30
1株あたり
配当利回り
4.18%
いまの株価に対して
配当性向
80.9%
利益のうち配当に回した割合
連続増配等
0年
増配か維持が続いた年数
決算期1株あたり配当前期比%配当性向%
2018年12月88.7
2018年3月80.08.3
2019年12月1025.04.9
2020年12月100.07.2
2021年12月1770.07.5
2022年12月170.022.7
2023年12月2547.130.2
2024年12月2812.033.1
2025年12月280.080.9

過去の配当は株式分割にあわせて調整した金額です。配当性向は有価証券報告書に記載された各期の値で、利益のうち配当に回した割合を示します。

次の配当スケジュール
  • 権利付き最終日
  • 権利確定日
  • 支払開始日
  • 今期の会社予想年間予想¥30

株主

有価証券報告書より

2025年12月期末の株主数は延べ2,759人。区分でいちばん多いのは個人・その他71.4%。グループ会社や銀行などの安定株主が23.1%を占め、残る76.8%が市場で売買されうる浮動株にあたる。

所有者の区分ごとの比率

所有者の区分2020年12月%2021年12月%2022年12月%2023年12月%2024年12月%2025年12月%
個人・その他59.763.370.070.369.071.4
事業法人26.522.622.222.822.621.7
自己株式8.76.76.26.15.87.8
証券会社5.49.44.14.06.04.7
金融機関2.52.21.91.51.61.5
外国法人5.82.51.81.30.80.7
外国人個人0.00.00.00.00.00.0

発行済株式に対する持ち株比率です。単元未満株の扱いにより、合計が100%にならない期があります。

大株主上位10

順位株主持ち株比率 %
01株式会社MASBuddy16.65
02山口 嘉孝2.55
03シンクレイヤ社員持株会2.49
04水元 公仁2.43
05佐久間 憲文2.20
06黒澤 博1.98
07明石 依子1.72
08山口 愛子1.62
09川本 志保子1.48
10株式会社三菱UFJ銀行1.46

有価証券報告書の大株主の状況から、上位10者を掲載しています。信託銀行の名義は、実際の保有者ではなく運用を預かる先を指すことがあります。

株価指標の推移

有価証券報告書 14期分

1株利益は14期で+228%、1株純資産は14期で+168%。直近期のROEは3.9%で、日本株の目安とされる8%を下回る。

決算期EPSBPSROE%PER配当性向%
2013年3月−41509
2014年3月135282.524.820.0
2015年3月−188340
2016年3月−15318
2017年3月6639218.67.38.9
2018年3月9947622.87.58.3
2018年12月9055117.65.38.7
2019年12月22974635.36.44.9
2020年12月14489917.65.47.2
2021年12月2251,09220.94.67.5
2022年12月641,1505.79.222.7
2023年12月931,2247.96.930.2
2024年12月1181,3219.25.433.1
2025年12月521,3613.913.480.9

有価証券報告書に記載された各期の値です。PERは期末時点の株価にもとづく実績値で、いまの株価から計算した値とは異なります。

EPS1株利益
1株が1年で稼いだ純利益。伸びていれば株の稼ぐ力が育っている
BPS1株純資産
1株あたりの持ち分。会社に積み上がった蓄えの目安
ROE自己資本利益率
株主のお金でどれだけ稼いだか。日本株では8%が一つの目安
PER期末実績
株価が1年分の利益の何倍か。低いほど割安とは限らず、期待の低さのこともある
配当性向利益からの還元率
利益のうち配当に回した割合。高すぎる場合は無理をしている可能性もある

経営陣

8名 有価証券報告書の提出日現在

有価証券報告書に載っている役員は8名。2025/12期の役員報酬は総額100百万円。社内取締役1人あたりの報酬は、従業員の平均年収の約3倍にあたる。

氏名役職年齢保有株数
山口正裕代表取締役社長7215,000
山口倫正常務取締役 生産技術本部長 兼広報室長3516,000
福永直也取締役 営業本部長6418,000
藤原伸昭取締役 管理本部長 兼総務部長619,000
山口嘉孝取締役 常勤監査等委員65126,000
葛谷昌浩取締役 監査等委員637,000
中井志帆取締役 監査等委員38
中野義久70

役員報酬の内訳2025/12

役員の区分人数固定報酬百万円業績連動百万円株式報酬百万円その他百万円合計百万円1人あたり百万円
取締役(社内)5728998918
取締役(社内)2663
社外取締役3552

有価証券報告書の役員報酬等の総額から、区分ごとの内訳を載せています。人数は当期中に在任した延べ人数のため、期末の人数と一致しない期があります。

有価証券報告書

有価証券報告書 2025/12期

会社自身が書いた有価証券報告書の本文を、章ごとにそのまま収録しています (要約ではありません)。

事業の内容1,747字を開く

何をしている会社か、会社自身の説明

3 【事業の内容】 当社グループは、当社と連結子会社3社で構成されており、ケーブルテレビをはじめとする放送通信事業者のソリューションプロバイダとして、各事業者の要望に応じた最適なシステムの提案と構築を目的としたシステムインテグレーション事業を主な事業としております。 なお、セグメント情報を記載していないため、部門別に記載しております。 事業の内容としましては、放送通信事業者に対して、施設の構築に関し、システム全体を効率的にまとめ上げ、システムの設計、機器の選定、施工、保守管理等を行う「トータル・インテグレーション部門」と、システムに最適な機器の選定、販売を行う「機器インテグレーション部門」があります。事業の主要な販売先は、全国のケーブルテレビ事業者や通信キャリア、ISPとなりますが、この他にビルや集合住宅のテレビ共聴システムの設計・施工、電波障害対策施設の構築やケーブルを利用した一定エリア内でのネットワーク構築も行っております。 (1) トータル・インテグレーション部門 コロナ禍を経て人々の行動・生活が大きく変化したことによるデジタル化の推進、少子高齢化による人口減少の進行など、我が国は社会構造が大きく変わる局面を迎えております。ケーブルテレビ業界が更なる発展を遂げるためには、従来のビジネスに固執せず、コンテンツとインフラの両方を持つ事業者としての特色を活かした持続可能な地域づくりへの貢献と、業界をあげて新たな事業領域創出に向けた投資をしていく必要があります。そのような状況の中、当社は放送通信に豊富な実績を持ち、メーカーでありながらシステムの設計・構築・運用保守までトータルで行える強みを活かして顧客ニーズに徹底的に寄り添います。 <主なソリューション> ・4K8K放送に対応したデジタル放送ソリューション ・加速度的に進化する高速データ通信ソリューション ・地域防災のための告知放送システム ・店舗等に安定したWi-Fiスポットの構築 ・次世代を支える光ファイバーネットワークや無線ネットワークの構築 <インテグレーションプロセス> (a) 事業計画・システム分析 顧客と共に市場ニーズを分析し、新たな事業領域創出に向けた最適なシステムの選定と工事計画策定、運用方法の提案を行います。必要に応じ「放送法」や「電気通信事業法」に則った登録・届出の支援も行います。 (b) ネットワーク設計 事業計画、システムの分析を基に、サービス提供地域の特性を考慮した最適なネットワーク設計を提案します。テレビ、インターネット、電話、災害時の緊急放送など、顧客が複合的なサービスを最適な環境で提供するためのネットワーク設計を行います。 (c) ネットワーク構築 ネットワークの設計を基に、最適な機器選定と適切且つ効率的な工事管理によりネットワークを構築します。求められるサービスの内容によっては、自社で新たな製品を開発したり、他社商品の採用も積極的に行います。 (d) システム運用・保守 ネットワークの構築後は、システムの安定した稼働のため、自社パッケージソフトウェアである統合管理システム等を用いた監視、サポートを行います。また、システムの保守管理業務全般を請け負うことも可能です。 (2) 機器インテグレーション部門 システム全体の分析や設計を行った上で最適な機器を選定し販売する場合や、ネットワーク構築後、施設の拡張等により必要となる機器を提供する場合を機器インテグレーション部門として分類しております。 ケーブルテレビ事業者及び通信キャリア、ISPに対して機器を販売する部門ではありますが、取り扱う製商品群は、他の機器との親和性が重要となるシステム機器であることから、単に機器を販売するのとは異なり、それらの機器を選定していく能力を必要とする部門であります。 独自に開発・製造した機器のほか、海外商品を含め他社商品を扱っておりますが、販売にあたっては仕様の確認、システムとの親和性も含めた試験を十分に行い、必要に応じて当社内で開発した独自技術を組み入れ、顧客のニーズにあったカスタマイゼーションも行っております。 企業集団についての事業の系統図は以下のとおりであります。
経営方針・対処すべき課題2,310字を開く

経営陣が考える方向性と課題

1 【経営方針、経営環境及び対処すべき課題等】 文中の将来に関する事項は、本有価証券報告書提出日現在において当社グループが判断したものであります。 (1) 経営方針 当社グループは、社是である「愛 仕事に愛情と誇りを持とう」「知 常に研鑽し知識を広げよう」「和 互いの人格を尊重し融和を図ろう」の精神を基本に、「情報通信分野において常に最先端技術に挑戦し、高度な機器の提供とネットワークシステムの構築を通じて社会に貢献するとともに、会社の発展と社員の幸せを図る」ことを経営理念に置いております。企業として利益を追求するのは当然と考えておりますが、この経営理念にもあるように、社会に貢献し社会とともに成長していくことが、存在理由の原点であると考えております。 ケーブルテレビ関連機器の専業メーカーとして発展し、インターネットの興隆、光ファイバーを加入者宅まで届けるFTTHの普及といった時代の変化に適応し、センター設備、光伝送路、放送通信用端末等を総合的に取り扱うシステムインテグレーターとして実績を積み重ねてまいりました。 絶えず変化するユーザーニーズを的確に捉え、これまで培ってきたインテグレーション能力を最大限に活かし、システムや機器の開発を進め、タイムリーにソリューションを提供することで、社会に貢献してまいります。 引き続き経営の合理化・効率化にも取り組み、安定かつ継続的に利益を生み出す企業であり続けることを基本方針としております。 (2) 経営戦略等 当社グループは、「つなぐネットワーク、つくるミライ」というパーパスのもと、情報インフラの構築を通じて人々の暮らしと社会の持続的な発展を支え、デジタル技術が生み出す新たな価値を最大化し、笑顔あふれる未来の創造を目指して事業活動を推進しております。 これらを実現するための具体的な取り組みとして、2024年度から2026年度までの3ヵ年を対象とする中期経営計画「PLAN2026 未来を切り拓く ~継続的成長のための3つの柱~」を推し進めております。 『中期経営計画 概要』 ■テーマ 未来を切り拓く ~継続的成長のための3つの柱~ ■基本方針 1. 既存分野技術、既存顧客のさらなる深耕 2. 持続的な成長に向けた新領域の探索 3. 組織・人事の改革、デジタル活用 (3) 経営環境 放送や通信を取り巻く環境は、デジタル技術の急速な進化により大きな転換期を迎えています。AIの実用化やデータ活用の高度化が進む中、これらの技術を社会や産業の現場で活かしていくためには、安定性と信頼性を兼ね備えた情報インフラの整備が不可欠です。また、ケーブルテレビ事業者をはじめとする放送通信事業者においては、従来のテレビ、インターネット、電話、モバイルといったサービスに加え、保有する通信インフラや地域密着性といった強みを活かし、地域DXの推進や地域課題の解決に資するサービスの提供など、高付加価値化に向けた取り組みが進むものと見込まれます。 (4) 目標とする経営指標 2024年3月15日に公表した3年間計画に基づき、2026年12月期の売上高、営業利益、経常利益及び自己資本当期純利益率を以下のとおり計画しております。なお、2026年12月期の見通しにつきましては、2026年2月12日公表の「中期経営計画における数値目標の修正に関するお知らせ」に記載の通り、最新の事業環境および案件進捗を踏まえ中期経営計画策定当初から数値を見直しております。 (連結・単位:百万円) 2024年12月期   2025年12月期   2026年12月期 実績   計画比   実績   計画比   計画 売上高   11,711   100.1%   10,488   83.9%   11,100 営業利益   653   103.7%   351   46.9%   500 経常利益   741   115.9%   377   49.7%   510 自己資本当期純利益率   9.2%   +1.0pt   3.9%   △4.7pt   6.0% (5) 優先的に対処すべき事業上および財務上の課題 上記(4)の目標とする経営指標を達成するための、現状の課題は以下のとおりであります。 1.既存分野技術、既存顧客のさらなる深耕 放送通信業界におけるシェア拡大を目指すため、技術開発と保守サポートの体制を強化します。また、新拠点「SYNC Labo」を活用し、開発力及び提案力を向上します。 (取組事項) ・最先端技術の取り込み、次世代通信インフラへの対応力強化 ・既設集合住宅向け高速ネットワーク機器の開発 ・地方エリア向けソリューションの研究開発 2.持続的な成長に向けた新領域の探索 放送設備に対する投資需要の成長鈍化に対する懸念等の外部環境の変化に対応するため、新しい成長領域を探索することは当社にとって重要課題であると捉えています。 (取組事項) ・地域・観光DXに資するARコンテンツの提供 ・Wi-Fiセンシング技術を使った単身世帯向け安否確認支援サービス「でんぱでみてるくん」の提供 3.組織・人事の改革、デジタル活用 上記の既存領域の探耕と新領域の探索を両立するため、組織の生産性を高めることを課題として捉えております。人事制度の見直しとデジタル活用により、やりがいと高いパフォーマンスを実現できる働く環境の構築を目指します。 (取組事項) ・外部環境の変化に対応するべく人事制度見直しを実施 ・デジタル投資資金を利用した基幹システムリプレイス
事業等のリスク5,495字を開く

会社が自認するリスクの一覧

3 【事業等のリスク】 当社グループの財政状態、経営成績及びキャッシュ・フロー等に影響を及ぼす可能性のあるリスクには以下が挙げられます。 なお、本記載は本有価証券報告書提出日現在において当社グループが判断したものであります。将来に関する事項につきましては、不確実性やリスクが内在しており、そのため実際の結果と大きく異なる可能性がありますのでご留意ください。 (1) 市場環境について 放送通信分野では、大手通信事業者とケーブルテレビ事業者の相互参入や、インターネット動画配信事業者によるサービスの拡大に伴い競争が激化しており、各事業者は加入者確保のために新たなサービスを模索しています。また、FTTH関連の製品需要は継続しており、さらにインターネット回線を利用した放送の技術基準や法整備、携帯電話事業者によって商用サービスが開始された5Gサービスとは別に、地域の企業や自治体等の様々な主体が自らの建物や敷地内でネットワークを構築し利用可能とする「ローカル5G」など、技術革新に伴うビジネスモデルの変化が起こりつつあります。 当社グループでは、「技術力・ソリューション提供力の向上」「市場開拓・拡大、新規サービス展開への活用」「お客様訴求力・満足度の向上」などへの取組みを通じて、新たなネットワーク時代に向けて当社グループの存在価値を高め、高度な社会サービスが実現できるネットワーク製品・システム・サービスの提供を行ってまいりますが、世界経済の不確実性の高まりを背景とした民間投資や公共投資の鈍化・縮小による市場環境の悪化、製商品の需給に関する急激な変動、競争激化に伴う製商品の大幅な価格下落などが生じた場合には、当社グループの業績に影響を与える可能性があります。 (2) 生産体制について 当社グループの生産拠点は、国内生産工場(可児工場)と中国生産工場(愛知電子(中山)有限公司)であり、これまで生産能力や品質等について重大な問題が発生したことはありません。国内におけるFTTH関連機器や光端末器等の需要は引き続き継続しており、また、BCP対策の観点からも、当面は国内生産工場と中国生産工場の二拠点による生産体制を維持する方針としておりますが、経営環境等の変化により体制を見直す可能性があります。この場合、工場規模の拡大に伴う設備投資や経費の増加、あるいは移転や閉鎖に伴う一時的な費用の発生等により、当社グループの業績に影響を与える可能性があります。 また、近年の世界情勢の不確実性を背景として、半導体をはじめとする電子部品の供給環境は変動しており、入手性の悪化や価格上昇が発生する可能性があります。当社グループでは調達先の多様化や在庫管理の強化等により安定調達に努めておりますが、半導体等の部材の供給不足や価格の大幅な上昇が生じた場合には、生産計画への影響や製造コストの増加につながり、当社グループの業績に影響を与える可能性があります。 (3) 技術開発等について 当社グループが製造するFTTH関連機器、通信関連機器および端末機器等は、急速に進化する技術革新に対応し、個々の製品の特徴や適性を活かした組み合せ等、専業メーカーとしての強みを生かしたトータルシステムとしての開発に努めています。 新製品の開発についてはその性質から複雑かつ不確実なものであり、以下のような様々なリスクが含まれます。 ・新製品または新技術への投資を適切な時期に必要なだけ充当できる保証がないこと ・研究開発テーマのすべてが新製品または新技術の創造に繋がるとは限らないこと ・市場のニーズを的確に捉えた新製品または新技術を正確に予想できるとは限らないこと ・新製品または新技術が経営成績の向上に即貢献できるとは限らないこと ・新製品または新技術が独自の知的財産として保護される保証がないこと ・技術の急速な進歩や市場の変化により、研究開発テーマが影響を受けること ・新製品または新技術の開発期間の長期化が販売機会損失になり得ること 上記のリスクをはじめとして、業界と市場の変化を十分に予測できず、魅力ある新製品または新技術を開発できない場合、将来の成長と収益性を低下させ、業績および財政状態に影響を及ぼす可能性があります。 (4) 海外における事業活動について 当社グループは、国内生産工場のほか、中国に設立した現地法人(愛知電子(中山)有限公司)において機器生産を行っており、当該現地法人に対する投資に加え、人材派遣や技術支援を通じて経営指導を行っております。 中国での事業活動においては、現地における予期しない法律・制度・規制の変更、経済的要因による部材価格の高騰や人件費の上昇、為替の変動のほか、取引先の信用不安や社会的混乱等のリスクが存在します。また、近年の国際情勢の不確実性を背景として、半導体をはじめとする電子部品の供給環境が不安定化しており、入手性の悪化や価格上昇が生じる可能性があります。 当社グループでは調達先の多様化等により安定調達に努めておりますが、これらの要因により調達コストの増加や部材の確保が困難となった場合には、当社グループの価格競争力の低下を招くおそれがあり、当社グループの業績に影響を与える可能性があります。さらに、地政学的リスクや各国が抱える諸問題が当社の海外事業活動に影響を与える可能性があり、これにより市場環境や事業運営に対する不確実性が高まる可能性があります。 (5) 特許について 当社グループでは、技術部門において新製品および新技術の研究開発を行っており、社員が成した発明に対する特許の帰属は社内規程に基づいて対応しております。他社との共同開発等の共同行為では、その着手当初から研究開発の範囲・費用の分担、権利の帰属および第三者への譲渡等にいたるまで契約書で取り決めを行い、共同出願についても同様に取り決めを行っております。しかしながら、社会では特許の帰属や報酬等について係争に至る例もあり、判例の中には多額な報酬や賠償が認められたものもあること等から、開発型メーカーである当社においては、これらに対して費用負担が発生する可能性は否定できません。 なお、当社は前述の部門以外の、例えばSE部門、営業部門および製造部門でも技術者が在籍していることから、発明が行われる可能性があります。 (6) 製品について 当社グループでは、製品の安定供給を目指すために部品材料等を一定量在庫しておく必要があります。これらが長期滞留となった場合には、社内規定に基づき評価減を行う必要があり四半期毎、相当額の棚卸資産評価損が発生します。さらに技術革新が加速する中で、製品が市場ニーズに合わず陳腐化した場合、これらの評価損が当社グループの業績に影響を与える可能性があります。 また、当社グループでは品質マネジメントシステム(ISO9001)に則って製造を行っており、製品品質向上に努めておりますが、全ての製品について欠陥がないという保証はありません。そのため、PL保険とリコール保険にも加入しておりますが、これらの保険が賠償や損失の金額を十分にカバーできるという保証はありません。 なお、当社の製品に使用している半導体部品等一部の部品においては、自動車やスマートフォン、ゲーム機にも世界中で多く使用されている為、これらの業界で需要が急拡大した場合、入手性に影響が出ることが予想され、製品原価の増加に繋がり当社グループの業績に影響を与える可能性があります。 (7) 商品について 国内におけるインターネット市場の発展に伴い、インフラを構成する情報通信機器の分野においては米国、中国、韓国、台湾などの国外通信機器メーカーの製品が広く利用されるようになっています。そのような情勢の中、国家間の経済的な利害対立や貿易政策の変動、さらに地政学的リスクにより、国内においても国外通信機器メーカーの製品の採用を見送る可能性があります。 また、国外通信機器メーカーの製品が性能、価格面で市場優位性が得られない場合、受注減となり当社グループの業績に影響を与える可能性があります。 なお、国外通信機器メーカーからの購入品に品質異常や性能に欠陥があった場合、事前に締結した契約書等があったとしても是正や解決ができない場合は、当社グループの業績に影響を与える可能性があります。 (8) 為替レートの変動リスクについて 外国通貨建て取引につきましては、為替予約等によりリスクを軽減させる措置を講じておりますが、近年の世界経済の不確実性の高まりや国際金融市場の変動等により、予測を超える為替変動が生じた場合には、当社グループの業績及び財務状況に影響を与える可能性があります。 (9) 人材の確保や育成について 当社グループが属する業界は技術革新が急速に進行し、人材の流動性が高いこと、高度な技術力や施工技術が求められることが特徴です。当社グループでは各種技術者の確保と育成を最重要課題と位置付け、優秀な人材の確保を図るとともに、社内教育の充実や人材育成に積極的に取り組んでおりますが、デジタルトランスフォーメーションやAI技術の導入が進む中で、優秀な人材の確保や育成が困難となった場合、当社グループの将来の成長や業績に影響を与える可能性があります。 また、高水準の技術革新と進歩を維持するため、最新技術の経験を持つ優秀なエンジニア等の積極的な採用や継続的な社内教育は、採用コストと人件費を押し上げ、これらのコストの増加は当社グループの業績と財政状態に影響を与える可能性があります。 (10) 環境問題について 当社可児工場は環境マネジメントシステム(ISO14001)の認証を取得しており、また、その他の拠点においても関係法令等の遵守に努めております。しかし、事業活動を行う過程において環境事故等により関係法令等の違反が生じた場合、あるいは、今後新たに制定される法令等に対応するため多額の費用が発生した場合には、当社グループの業績及び財務状況に深刻な影響を与える可能性があります。 一方、SDGs(Sustainable Development Goals:持続可能な開発目標)への対応については、当社グループの事業規模や経営資源を踏まえながら可能な範囲で取組みを進めております。また、近年取引先等からの要請が高まりつつあるサステナビリティ評価への対応として、EcoVadisへの取組みについて検討を進めております。しかしながら、こうした社会的要請や評価基準の変化等に十分に対応できなかった場合には、当社グループの将来の業績及び財務状況に影響を与える可能性があります。 (11) 工事事故について 当社グループでは、安全な工事の遂行を最優先事項としており、各種工事の施工をしておりますが、全ての工事において事故が発生しないという保証はありません。不可抗力を含めた事故による顧客からの信用低下は、受注環境に多大な影響を与え、当社グループの業績に影響を与える可能性があります。 (12) 災害等について 大規模な自然災害や事故、新たな感染症等が発生した際には、公共インフラ停止、設備被害および人的被害、さらにはサプライチェーンの寸断等により当社グループの事業活動と業績に影響を与える可能性があります。 また、当社グループの社内ネットワークにつきましては、安定した運用を行うための体制を構築しておりますが、近年増加しているサイバー攻撃(特にランサムウェア等)への対応として、セキュリティ監視体制の強化やSOC(Security Operation Center)サービスの導入など、情報セキュリティ対策の強化に取り組んでまいります。しかしながら、災害や高度化するサイバー攻撃等により、「機密性」「完全性」「可用性」が確保できずシステムが稼働不能となった場合には、企業としての信用低下や、加入しているサイバー保険で賄えない損害賠償が発生する可能性があり、その結果、当社グループの業績及び財務状況に影響を与える可能性があります。 (13) 社内監視体制について 当社グループでは、監査等委員会設置会社の体制を採用しており、監査等委員による業務執行取締役に対する監査機能を強化することがコーポレート・ガバナンスの強化に繋がり、経営の健全性と効率性が一層高まると考えております。 また、内部統制委員会の設置により事業活動に係る法令遵守を徹底し、監査法人との契約により企業の会計における信頼性・正確性を担保し株主その他ステークホルダーを保護することで、企業の社会的価値の維持や向上に貢献するものと考えておりますが、経営監視の仕組みが不十分となる場合や、内部統制の不備・不足により社内の監視体制が整わず業務の適正が保たれなくなった際には、不祥事や企業スキャンダルを起こす恐れがあり、結果として株主その他ステークホルダーの利益を害する可能性があります。 (14) IR活動について 当社グループでは、決算説明資料の開示及び決算説明動画の配信に加え、当社ウェブサイトにおける製品情報やシステム導入事例などコンテンツの充実と新着情報の積極的な発信などにより、IR活動の強化に努めておりますが、市場が求める水準に対して不十分であった場合、株価の低迷や株主その他ステークホルダーからの評価が下がる可能性があります。
経営成績の分析 (MD&A)4,681字を開く

業績がなぜこうなったかの経営陣の説明

4 【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】 1.経営成績等の状況の概要 当連結会計年度における当社グループ(当社及び連結子会社)の財政状態、経営成績及びキャッシュ・フロー(以下「経営成績等」という。)の状況の概要は以下のとおりであります。 (1) 財政状態及び経営成績の状況 当連結会計年度の我が国経済は、雇用・所得環境の改善や各種政策の効果により、緩やかな回復が続くことが期待されるものの、米国の通商政策の影響による景気の下振れリスク、金融・資本市場の変動などの影響により、先行きは不透明な状況が続いております。 当社グループが属する固定ブロードバンド回線業界では、株式会社MM総研の「ブロードバンド回線事業者の加入件数調査」(2025年9月末時点)によると、FTTH(光回線サービス)の契約数は4,131.6万件(2025年4月~9月で26.8万件増加)となりました。CATV事業者におけるアクセス回線のFTTH化が引き続き進展していることに加え、集合住宅向け全戸一括型サービスの安定的な導入や、高速・大容量通信ニーズの高まりを背景とした10Gbpsサービスの提供エリア拡大が、加入件数の増加を下支えしていると考えられます。 こうした市場環境のもと、当社は、FTTHネットワークの需要拡大を背景に、光ファイバー網の敷設および設備構築工事の受注を積極的に獲得してまいりました。国内初となる50G-PONフィールド実証を行い、低遅延・大容量通信の社会実装に向けた検証を進めるなど、次世代通信インフラへの対応力強化にも注力してまいりました。また、新たなソリューションとしてWi-Fi電波を活用した安否確認支援サービス「でんぱでみてるくん」の開発・販売を開始し、不動産管理会社や自治体を新たな販売先として、事業領域の拡大に向けた取り組みも進めております。 a.財政状態 当連結会計年度末の資産合計は、前連結会計年度末に比べ1,532百万円減少し、9,820百万円となりました。 当連結会計年度末の負債合計は、前連結会計年度末に比べ1,595百万円減少し、3,611百万円となりました。 当連結会計年度末の純資産合計は、前連結会計年度末に比べ62百万円増加し、6,208百万円となりました。 b.経営成績 当連結会計年度の経営成績は、売上高は10,488百万円(前年同期比10.4%減)となりました。昨今の資材不足等の影響により主要資材の調達に要する期間が長期化したことに加え、顧客の計画変更に伴う工期および納期の調整が発生した結果、複数案件で売上計上が翌期へずれ込んだことが減収の主因となりました。利益面では、トータル・インテグレーション部門の利益率が回復したものの、全社としては減収の影響に加え、一部機器の収益性見直しに伴う棚卸資産評価損の計上および急速な円安進行による調達コストの上昇が重なったことから、営業利益は351百万円(同46.2%減)、経常利益377百万円(同49.1%減)、親会社株主に帰属する当期純利益242百万円(同55.7%減)となりました。 一方で、中長期的な成長領域である10Gbpsサービスに対応する伝送路工事や設備更改および光通信端末の需要は堅調であり、しばらく低調が続いていた受注高・受注残高は回復傾向となりました。当社グループでは、引き続き、収益性改善と新たな成長基盤の強化に取り組んでまいります。 当連結会計年度における各部門の業績は、次のとおりであります。 (a) トータル・インテグレーション部門 当部門の連結売上高は5,473百万円(前期比14.7%減)となりました。主要資材の調達に時間を要する状況が継続し、加えて顧客の計画変更による工期調整が発生したことで、複数案件で売上計上が翌期へずれ込んだことが減収要因です。 (b) 機器インテグレーション部門 当部門の連結売上高は5,014百万円(同5.3%減)となりました。トータル・インテグレーション部門の工期調整に連動した販売時期の後ろ倒しに加え、特定顧客の投資計画変更を受けた一部機器の収益性見直しに伴う棚卸資産評価損の計上や、急速な円安の進行による調達コストの上昇が減収・減益の主要因です。 (2) キャッシュ・フローの状況 当連結会計年度末における現金及び現金同等物(以下「資金」という。)は、903百万円と、前連結会計年度末と比べ45百万円の減少となりました。 当連結会計年度における各キャッシュ・フローの状況とそれらの要因は、次のとおりであります。 (営業活動によるキャッシュ・フロー) 営業活動の結果獲得した資金は1,538百万円(前年同期は1,320百万円の使用)となりました。これは主に、売上債権の減少額903百万円及び棚卸資産の減少額752百万円等によるものであります。 (投資活動によるキャッシュ・フロー) 投資活動の結果使用した資金は227百万円(前年同期比64.5%減)となりました。これは主に、有形固定資産の取得による支出111百万円等によるものであります。 (財務活動によるキャッシュ・フロー) 財務活動の結果使用した資金は1,352百万円(前年同期は1,727百万円の獲得)となりました。これは主に、短期借入金の減少額1,250百万円等によるものであります。 (3) 生産、受注及び販売の実績 当社グループの事業は単一セグメントであるため、セグメント別の記載を省略しております。 ① 生産実績 当連結会計年度における生産実績を事業の部門別に示すと、次のとおりであります。 事業部門   当連結会計年度(自 2025年1月1日至 2025年12月31日) 生産実績(百万円)   前年同期比(%) トータル・インテグレーション部門   5,485   85.7 機器インテグレーション部門   1,278   87.3 合計   6,764   86.0 ② 受注実績 当連結会計年度における受注実績を事業の部門別に示すと、次のとおりであります。 事業部門   当連結会計年度(自 2025年1月1日至 2025年12月31日) 受注高(百万円)   前年同期比(%)   受注残高(百万円)   前年同期比(%) トータル・インテグレーション部門   5,527   102.1   2,220   102.5 機器インテグレーション部門   4,863   96.9   1,710   91.8 合計   10,390   99.6   3,930   97.6 ③ 販売実績 当連結会計年度における販売実績を事業の部門別に示すと、次のとおりであります。 事業部門   当連結会計年度(自 2025年1月1日至 2025年12月31日) 販売実績(百万円)   前年同期比(%) トータル・インテグレーション部門   5,473   85.3 機器インテグレーション部門   5,014   94.7 合計   10,488   89.6 (注) 前連結会計年度及び当連結会計年度における主な相手先別の販売実績及び当該販売実績に対する割合は以下のとおりであります。 相手先   前連結会計年度   当連結会計年度 金額(百万円)   割合(%)   金額(百万円)   割合(%) 中部テレコミュニケーション株式会社   1,210   10.3   1,079   10.3 2.経営者の視点による経営成績等の状況に関する分析・検討内容 経営者の視点による当社グループの経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容は以下のとおりであります。 文中における将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において判断したものであります。 (1) 重要な会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定 当社グループの連結財務諸表は、我が国において一般に公正妥当と認められている会計基準に基づき作成しております。この連結財務諸表を作成するにあたって、資産、負債、収益及び費用の報告額に影響を及ぼす見積り及び仮定を用いておりますが、これらの見積り及び仮定に基づく数値は実際の結果と異なる可能性があります。 連結財務諸表の作成に当たって用いた会計上の見積り及び仮定のうち、重要なものは「第5 経理の状況 1 連結財務諸表等 注記事項(重要な会計上の見積り)」に記載しております。 (2) 当連結会計年度の経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容 ① 財政状態の分析 (資産の部) 当連結会計年度末における資産の額は9,820百万円と、前連結会計年度末に比べ1,532百万円の減少となりました。資産の減少の主な原因は、受取手形及び売掛金が278百万円、完成工事未収入金が619百万円及び商品及び製品が633百万円減少したことによるものであります。 (負債の部) 当連結会計年度末における負債の額は3,611百万円と、前連結会計年度末に比べ1,595百万円の減少となりました。負債の減少の主な原因は、支払手形及び買掛金が226百万円及び短期借入金が1,250百万円減少したことによるものであります。 (純資産の部) 当連結会計年度末における純資産の額は6,208百万円と、前連結会計年度末に比べ62百万円の増加となりました。純資産の増加の主な原因は、利益剰余金が102百万円増加したことによるものであります。 (自己資本比率) 上記の結果、自己資本比率は、前連結会計年度末の54.1%から63.2%となりました。 ② 経営成績の分析 当連結会計年度における売上高は10,488百万円(前期比10.4%減)、営業利益は351百万円(同46.2%減)、経常利益は377百万円(同49.1%減)、親会社株主に帰属する当期純利益は242百万円(同55.7%減)となりました。主な原因については、「第2 事業の状況 4 経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析 1.経営成績等の状況の概要 (1) 財政状態及び経営成績の状況」に記載しております。 ③ キャッシュ・フローの分析 キャッシュ・フローの分析については、「第2 事業の状況 4 経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析 1.経営成績等の状況の概要 (2) キャッシュ・フローの状況」に記載しております。 (3) 資本の財源及び資金の流動性に係る情報 当社グループの運転資金需要のうち主なものは、工事の完成に要する外注費等の工事費や人件費等の販売費及び一般管理費等の営業費用によるものです。また、投資を目的とした資金需要は設備投資等によるものです。 これらの資金は、自己資金及び金融機関からの借入により調達しております。 (4) 経営成績に重要な影響を与える要因について 当社グループを取り巻く経営環境は、「1 経営方針、経営環境及び対処すべき課題等」に記載のとおりであり、また、「3 事業等のリスク」及び「4 経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析 2.経営者の視点による経営成績等の状況に関する分析・検討内容 (1) 重要な会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定」に記載している各要因が、当社グループの経営成績に重要な影響を与える可能性があると認識しております。

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出典

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