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日経平均64,325.64-1,890NYダウ52,980.73+214ドル円158.84-1NASDAQ26,208.82+109S&P 5007,666.58+35SOX 指数11,332.81+449/2終値

フィル・カンパニー

Phil Company,Inc.3267 · Standard · 建設業

駐車場の上空や郊外の未活用空間に「空中店舗」や「ガレージ付き賃貸住宅」を企画・開発する空間ソリューション企業。

概要

フィル・カンパニーは2005年6月設立、東京都中央区に本社を置く建設業。駐車場の上空など未活性空間に空中店舗「フィル・パーク」やガレージ付賃貸住宅「プレミアムガレージハウス」を企画・設計・施工・リーシングまで一貫提供する。2025年11月期の連結売上高は82.3億円、営業利益5.9億円、従業員126名。

請負受注と開発販売の二軸で収益を稼ぐ

当社グループの収益は2つのスキームから構成される。1つは土地オーナーに対して企画から施工までを請け負う「請負受注スキーム」であり、2025年11月期の売上高は4,929,151千円で全体の約60%を占める。もう1つは自ら土地を購入し物件を開発して投資家に販売する「開発販売スキーム」で、同期の売上高は2,715,553千円(約33%)である。請負受注の受注件数は過去最高の54件に達し、期末の受注残高は56.4億円、開発プロジェクト残高は64.9億円と、両者を合わせた将来の売上ストックは121.3億円に拡大した。

5つの子会社で事業を機能別に分業

グループは当社と5つの連結子会社、2つの関連会社で構成される。株式会社フィル・コンストラクション(2014年3月設立)は空中店舗の設計・施工を担当。株式会社プレミアムガレージハウス(2019年1月子会社化)はガレージ付賃貸住宅の企画・コンサルティング・入居者紹介を行う。株式会社フィルまちづくりファンディング(2021年6月子会社化)は自社ファンドの組成・運用を予定。株式会社フィル事業承継・地域活性化プロジェクト(2022年7月設立)は中小企業への投融資を行っていたが、現在は新規投資を停止し既存案件の回収後に清算予定。株式会社フィル・イノベーション・ラボ(2022年12月設立)は新たな空間ソリューションの開発を担う。

金融機関との提携で営業基盤を拡大

同社は全国各地の金融機関と連携し、土地オーナーへの提案機会を広げている。2016年にみずほ銀行とのビジネスマッチング契約を皮切りに、城南信用金庫、東日本銀行、りそな銀行、北陸銀行、三井住友銀行、十六銀行と相次いで契約を締結した。2024年10月には関西支店を開設し、順調に受注実績を積み上げている。さらに2026年3月には中部支店を開設予定で、中部エリアでの市場開拓を加速させる。これらの拠点拡大と金融機関連携により、請負受注スキームのスケール化を推進している。

将来目標として売上高100億円を掲げる

2026年11月期の中期経営計画では、連結売上高10,000百万円、連結営業利益800百万円を目標とする。KPIとして問合数1,900件、提案数380件、請負受注件数74件を設定。2025年11月期の実績は問合数・提案数とも目標に迫る水準に達している。また、ストック型ビジネスの構築にも着手し、行政等の保有地を借地して賃料収入を得る「借地権スキーム」や、物件を一括借り上げして転貸する「マスターリーススキーム」の拡充を図る。これによりフロー収入に依存しない安定的な収益基盤を目指す。

業界の中での役割は不動産デベロッパーとして、土地オーナー向けに土地活用の企画から設計・施工、テナント誘致まで一貫提供。にあたる。

この章の文章は、有価証券報告書と会社の開示をもとにAIが編纂しています。数値は開示のままで、AIには生成させていません。

売上高
82億円
営業利益
6億円
営業利益率
7.3%
純利益
4億円
2025/11 通期の連結業績。決算の内訳は最新の決算以降にあります。

何をしている会社か

有価証券報告書「事業の内容」(2026/3期)より

01土地活用(空中店舗・ガレージ住宅)主力

駐車場の上空や駅から離れた土地など、未活用空間を活用した空間ソリューション事業を展開。土地オーナーの収益を最大化する企画を提案し、設計・施工・テナントリーシングをワンストップで提供。請負受注と開発販売の2つのスキームを持つ。

独自の建築システムと入居待ち登録システムを構築。

主な製品・サービス2
フィル・パーク
駐車場の上空を活用した空中店舗。駐車場収益を残しつつ商業施設を建設し、テナントの賃貸需要に対応。
プレミアムガレージハウス
ガレージ付き賃貸住宅。1階を車庫や趣味・SOHO空間、2階を居住空間とし、多様なライフスタイルニーズに対応。

製品と技術

駐車場の上空に店舗を建てる「フィル・パーク」

空中店舗「フィル・パーク」は、同社の主力商品である。コインパーキングや未利用地の上空空間を活用し、店舗やオフィスを建設する。駐車場の稼働を維持しながら柱の配置を工夫し、駐車台数を減らさない建築ノウハウを持つ。設計・施工からテナントリーシングまでワンストップで提供し、企画料を得る。テナントの需要に合わせたガラス張りのデザインや、原則エレベーターを設置しない階段動線により、タイムパフォーマンスとコストパフォーマンスを追求する。同社はこの事業で2025年11月期に16件の受注を獲得し、累計100棟以上を手掛けてきた。

ガレージ付賃貸住宅「プレミアムガレージハウス」

プレミアムガレージハウスは、1階を車庫や趣味・SOHO空間、2階を居住空間とするガレージ付賃貸住宅である。駅から遠い土地や住宅街エリアを主な対象とし、マルチなニーズに応える。同社は独自の入居待ち登録システムを活用し、入居者募集までワンストップで担う。2025年11月期には38件の受注(前年同期27件)を記録し、受注高は2,923,796千円に拡大。同社の請負受注スキームにおいて、空中店舗を上回る件数を占めるようになった。これにより、土地オーナーに安定的な土地活用ソリューションを提供している。

有価証券報告書の事業の記述をもとにAIが編纂しています。

業界での位置づけ

建設業のなかでの位置

会社が挙げる強い分野

  • 土地活用(空中店舗・ガレージ住宅)独自の建築システムと入居待ち登録システムを構築。

有価証券報告書(2026/3期)で会社自身が述べている位置付けです。第三者による調査ではありません。

建設業で堅調、中規模で収益性向上中

フィル・カンパニーは建設業に分類され、おそらく建築工事やリフォーム等を手掛ける。業界内ではエムビーエス、ウエストホールディングス、ショーボンド、ミライト・ワン、インターライフホールディングスと競合。売上高72億円(2024/11期)と中規模で、営業利益率5.56%。2025/11期には売上82億円、利益率7.32%と改善見込み。建設業界は人手不足や資材高騰が課題だが、公共投資堅調。他社に比べて成長率が高く、収益性も向上傾向。ただし、受注変動や季節要因の影響を受けやすい。

強み

  • 営業利益率5.56→7.32%と上昇。
  • 売上高60→72→82億円と増加。
  • 建設需要堅調で受注環境良好。
  • 増収増益で財務体質強化。

課題

  • 建設業全体で技能労働者不足。
  • 原材料価格上昇が利益率圧迫。
  • 公共工事の時期に左右されやすい。

強みと課題は、開示資料をもとにAIがまとめた見立てです。

同業の企業

建設業の時価総額近傍。太字がフィル・カンパニー

時価総額で並べると、掲載11社のなかで6番目にあたる。

#企業時価総額PER
11758太洋基礎工業61億円10.6倍
21994高橋カーテンウォール工業59億円7.1倍
31446キャンディル58億円19.5倍
41795マサル50億円11.8倍
51443技研ホールディングス45億円7.3倍
63267フィル・カンパニー37億円13.7倍
71764工藤建設37億円6.5倍
81724シンクレイヤ35億円9.9倍
9211Aカドス・コーポレーション34億円
101444ニッソウ29億円
111788三東工業社28億円8.8倍

時価総額は直近の終値ベース。同業の範囲は東証33業種の分類に従っています。

会社の歴史

沿革 31件

資本金10千円で設立、第1号物件の竣工まで

2005年6月、東京都世田谷区で資本金10千円の小さな会社として設立された。2006年1月に千代田区へ本社を移転し、同年3月には第1号となる「フィル・パーク八重洲」が竣工。翌2007年1月に宅地建物取引業者免許、2008年11月に一般建設業免許、2009年11月に一級建築士事務所登録を取得し、事業の基盤を整えた。2010年2月には第10号「フィル・パーク原宿」が竣工し、物件数は着実に増加した。

空中シェアハウスモデルを初投入した2011年

2011年5月、初の空中シェアハウスモデルとなる第16号「フィル・パーク中野坂上」が竣工。従来のテナント向け店舗に加え、居住用途の可能性を開拓した。同年7月には本社を千代田区飯田橋の「フィル・パーク飯田橋」内に移転。2013年12月には第30号「フィル・パーク永田町」が竣工し、物件数が30を超えた。2014年3月には設計・施工を担う子会社「フィル・コンストラクション」を設立し、グループ体制を強化した。

マザーズ上場と第100号達成の2016〜2017年

2016年6月、株式会社みずほ銀行とビジネスマッチングサービス契約を締結し、営業チャネルを拡大。同年11月、東京証券取引所マザーズ市場に株式を上場した。上場後も成長は続き、2017年11月には第100号物件「フィル・パーク南青山」が竣工。累計100棟を達成した。また、その間も本社移転を繰り返し、2017年9月には千代田区富士見の「フィル・パークKaguLab.IIDABASHI」へ移転している。

金融機関連携と合弁事業で事業領域を拡大

上場後、金融機関との提携ラッシュが加速した。2017年には城南信用金庫、東日本銀行、2018年にはみずほ銀行と特別当座貸越契約(極度額10億円)を締結。2018年10月にはいちご株式会社グループとの合弁会社「株式会社Trophy」を設立。2019年1月にはプレミアムガレージハウスを運営する子会社を資本業務提携により子会社化した。同年12月には東京証券取引所市場第一部へ市場変更し、さらなる成長資金を調達した。

ストック型モデルへの布石と不採算事業の整理

2021年6月、ファンド組成を目的とする「フィルまちづくりファンディング」を子会社化。2022年7月には事業承継支援を行う「フィル事業承継・地域活性化プロジェクト」を設立したが、同社は後に新規投融資を停止し清算予定となった。2022年12月には新ソリューション開発を担う「フィル・イノベーション・ラボ」を設立。これらの子会社群は、フロー収益に依存しない収益基盤の構築を意図したものだが、事業承継子会社は計画通りに進まず撤退方針となった。

関西支店開設と受注件数過去最高の2025年

2024年10月に関西支店を開設し、営業エリアを拡大。2025年11月期の請負受注件数は54件と過去最高を記録。内訳はフィル・パーク16件、プレミアムガレージハウス38件。同期末の受注残高は56.4億円、開発プロジェクト残高は64.9億円と、将来の売上ストックは121.3億円に膨らんだ。売上高は82.3億円(前年比14.6%増)、営業利益5.9億円(同38.8%増)と増収増益を達成。2026年3月には中部支店開設を予定し、さらなるスケール化を進める。

年表31件を開く

2000年代

  • 2005年6月創業東京都世田谷区にて当社設立(資本金10千円)
  • 2006年1月東京都千代田区へ本社移転
  • 2006年3月第1号「フィル・パーク八重洲」竣工
  • 2007年1月宅地建物取引業者免許取得
  • 2007年9月東京都渋谷区へ本社移転(フィル・パーク千駄ヶ谷に入居)
  • 2008年11月一般建設業免許取得
  • 2009年11月一級建築士事務所登録

2010年代

  • 2010年2月第10号「フィル・パーク原宿」竣工
  • 2010年4月東京都目黒区へ本社移転(フィル・パーク中目黒に入居)
  • 2011年5月第16号「フィル・パーク中野坂上」竣工(初の空中シェアハウスモデル)
  • 2011年7月東京都千代田区飯田橋へ本社移転(フィル・パーク飯田橋に入居)
  • 2013年12月第30号「フィル・パーク永田町」竣工
  • 2014年1月東京都千代田区平河町へ本社移転(フィル・パーク永田町に入居)
  • 2014年3月株式会社フィル・コンストラクションを設立(100%出資の連結子会社)
  • 2014年7月株式会社フィル・コンストラクション 一級建築士事務所登録
  • 2016年6月株式会社みずほ銀行とビジネスマッチングサービス契約締結
  • 2016年11月上場東京証券取引所マザーズ市場に株式を上場
  • 2017年8月城南信用金庫とビジネスマッチング契約締結
  • 2017年9月東京都千代田区富士見へ本社移転(フィル・パークKaguLab.IIDABASHIに入居)
  • 2017年10月株式会社東日本銀行とビジネスマッチング契約締結
  • 2017年11月第100号「フィル・パーク南青山」竣工
  • 2017年12月株式会社バリュープランニング(プレミアムガレージハウス企画会社)との資本業務提携
  • 2018年1月SBIマネープラザ株式会社との第1号ファンド物件「フィル・パーク上北沢」販売完了
  • 2018年5月株式会社あどばる(レンタルスペースマネジメント会社)との資本業務提携
  • 2018年9月株式会社みずほ銀行と特別当座貸越契約締結(借入極度額10億円)
  • 2018年10月いちご株式会社のグループ会社である株式会社セントロとの間で、合弁会社・株式会社Trophyを設立
  • 2019年1月株式会社りそな銀行と不動産ビジネスマッチング業務に関する契約締結
  • 2019年3月株式会社北陸銀行とビジネスマッチング契約締結
  • 2019年10月株式会社三井住友銀行とファインダーサービス契約締結
  • 2019年12月東京証券取引所市場第一部に市場変更

2020年代

  • 2020年3月株式会社十六銀行とビジネスマッチング契約締結

有価証券報告書の沿革をもとにAIが通史として編纂しています。年表は沿革の記載そのままです。

これからの方針

有価証券報告書 2025/11期の経営方針より

会社は5つの方針を掲げている。そのうち5項目には、達成する数字が明記されている。

会社が掲げている数値目標
  • 連結売上高2026年11月期まで10,000百万円
  • 連結営業利益2026年11月期まで800百万円
  • 問合数2026年11月期まで1,900件
  • 提案数2026年11月期まで380件
  • 請負受注件数2026年11月期まで74件

有価証券報告書の原文に書かれた目標だけを載せています。達成度の評価や推計は加えていません。

  1. 01

    既存ビジネスのスケール化

    営業エリアの拡大(関西支店開設、中部支店開設予定)と金融機関・事業会社との協業強化により、請負受注スキームの広域かつ強固な受注基盤を確立する。

  2. 02

    ストック型ビジネスの構築

    借地権スキームや一括借り上げスキームを拡充し、景気変動に左右されない安定的な収益基盤を構築する。

  3. 03

    組織・人材開発による基盤強化

    多様な人材の早期戦力化のため、組織方針に基づく人事評価制度を新設し、パーパス・ビジョン・バリューの定着とキャリア・パフォーマンスマネジメントを強化する。

  4. 04

    デジタルを活用した事業プロセス改革

    BIM導入、施工管理システム活用、AIによる設計ノウハウ可視化等で属人業務を排し、高効率な供給体制を確立。営業面ではデータに基づくKPI管理と戦略実行を徹底する。

  5. 05

    ガバナンス体制の強化

    取締役会の過半数を独立社外取締役とし、多様な専門性による議論と創業メンバーの株主目線の規律を徹底。実効性評価を継続し監督機能を高度化する。

有価証券報告書の「経営方針、経営環境及び対処すべき課題等」から、AIが項目ごとに整理しています。数値目標は原文に書かれたものだけです。

社員と組織

有価証券報告書 10期分

グループ全体で126人が働いている。提出会社(単体)の平均年収は700万円で、9期前と比べて+11.0%平均年齢は35.5歳、平均勤続年数は2.4年。

決算期平均年収万円平均年齢平均勤続連結従業員数一人当たり営業利益万円
2016年11月13
2017年11月28
2018年11月40
2019年11月63134.01.953
2020年11月44331.52.145
2021年11月67329.42.348
2022年11月58830.82.452
2023年11月64634.32.369
2024年11月70435.32.484476
2025年11月70035.52.4126476

平均年収・平均年齢・平均勤続は有価証券報告書に記載された提出会社(単体)の値、従業員数はグループ全体の値です。一人当たり営業利益は連結営業利益を連結従業員数で割ったもので、給与などの費用を払ったあとに一人あたりいくら残るかの目安になります。

拠点とグループ

設備と関係会社

主要な設備 (帳簿価額 上位6)
本社 — 東京都中央区169百万円
フィル・パーク 飯田橋富士見 — 東京都千代田区120百万円
フィル・パーク 神楽坂 — 東京都新宿区76百万円
社宅 — 東京都江戸川区74百万円
フィル・パーク 飯田橋 — 東京都千代田区15百万円
社宅 — 東京都台東区14百万円

業績のいま

有価証券報告書・決算短信より

2025年11月期の売上高は82億円営業利益6億円前期と比べると増収増益で、売上が+13.9%、利益が+50.0%。

売上高
+13.9%
82億円
営業利益
+50.0%
6億円
純利益
+33.3%
4億円
営業利益率
7.3%
前期比 +1.8%pt

会社が出している今期の予想2026年11月期

項目会社予想前期実績
売上高88億円82億円
営業利益4億円6億円
純利益3億円4億円
1株あたり配当¥25¥25

会社が決算短信で公表した予想です。証券会社の予想ではありません。 短信の原本

四半期の推移

10期分

直近は2026年2Qで、売上は33億円、営業利益は−1億円。前年の2025年2Qと比べると、売上は−15.4%、営業利益は−150.0%。

対象期間売上高億円営業利益億円営業利益率%純利益億円
2023年1Q7−1−14.3−1
2023年2Q1200.00
2023年3Q11−1−9.1−1
2023年4Q302
2024年1Q6−1−16.7−1
2024年2Q7−1−14.30
2024年4Q59610.24
2025年2Q3925.11
2025年4Q4349.33
2026年2Q33−1−3.00

期ごとの単独の業績で、期首からの累計ではありません。

業績の推移

有価証券報告書 14期分

2012年11月期からの14期で、売上は2億円から82億円へ41.0倍に増えた。直近期の営業利益率は7.3%。売上は3期、純利益は2期の連続増加。

決算期売上高億円営業利益億円経常利益億円営業利益率%純利益億円
2012年11月200
2013年11月300
株式会社フィル・コンストラクションを設立(100%出資の連結子会社)
2014年11月500
2015年11月1521
東京証券取引所マザーズ市場に株式を上場
2016年11月1722
2017年11月3032
いちご株式会社のグループ会社である株式会社セントロとの間で、合弁会社・株式会社Trophyを設立
2018年11月4764
2019年11月70116
2020年11月4010
2021年11月5474
2022年11月4421
2023年11月6010
2024年11月72445.63
2025年11月82667.34

金額は有価証券報告書の連結値をそのまま掲載しています。帯の長さは列ごとの最大値との比です。空欄の期は有価証券報告書からその項目の数値が取れていません(0ではありません)。

利益の構造

2025年11月期

売上高82億円のうち、営業利益として残るのは6億円7.3%。営業外の損益と税金を反映した純利益は4億円、売上の4.9%にあたる。営業利益率は業種中央値7.3%をちょうど並ぶ水準。

売上高を100としたときの内訳
  • 売上原価作る・仕入れるのにかかったお金73.2%60億円
  • 販売費及び一般管理費売る・管理するのにかかったお金19.5%16億円
  • 営業利益費用を引いたあとに残った本業の利益7.3%6億円

有価証券報告書の損益計算書から、当期の金額をそのまま割り振っています。

粗利率
26.8%
売上から原価を引いて残る割合
営業利益率業種比0.0pt
7.3%
本業の利益として残る割合
純利益率業種比0.6pt
4.9%
税金まで払って最後に残る割合
ROE業種比+1.8pt
12.7%
株主のお金がどれだけ利益を生んだか
ROA
4.0%
資産全体がどれだけ利益を生んだか
ROIC
8.6%
事業に使うお金がどれだけ利益を生んだか

ROICは有利子負債の開示がないため、営業利益×0.7÷(総資産−現金)の簡易式で算出しています。

お金の流れ

キャッシュフロー計算書 12期分

2025年11月期は営業CFが−4億円、投資CFが−9億円で、差し引きのフリーCFは−13億円この組み合わせは先行投資型にあたる。本業がまだ現金を生まない中、調達した資金で投資を続けている。スタートアップ・再建初期の型期末の手元現金は49億円で、売上の7.2ヶ月分にあたる

決算期営業CF億円投資CF億円財務CF億円フリーCF億円現金残高億円
2014年11月20−123
2015年11月4−1037
2016年11月202211
2017年11月−4−113−519
2018年11月10−4−4621
2019年11月17−241540
2020年11月−2406−2421
2021年11月330−123342
2022年11月−170−3−1723
2023年11月−5−59−1021
2024年11月21422548
2025年11月−4−914−1349

本業で稼いだ現金が営業CF、設備や事業への投資が投資CF、借入と返済・配当が財務CF。営業・投資・財務の3列は縦線が0で、右がプラス、左がマイナスです。健全な会社の基本形は営業CFがプラスで投資CFがマイナス。フリーCFは営業CFと投資CFの合計で、手元に残る現金を表します。

資産と負債

貸借対照表 14期分

2025年11月期の総資産は99億円。このうち返さなくてよい自己資本が33億円で、自己資本比率は33.3%(業種中央値55.5%より薄い)

決算期総資産億円自己資本億円負債億円自己資本比率%
2012年11月202
2013年11月21121.1
2014年11月61515.0
2015年11月102821.6
2016年11月156943.3
2017年11月33161746.5
2018年11月41202148.5
2019年11月54302455.5
2020年11月51292255.4
2021年11月55282750.8
2022年11月48242451.3
2023年11月55272850.0
2024年11月75304539.5
2025年11月99336633.3

自己資本比率は総資産のうち返済のいらないお金の割合で、高いほど借入への依存が小さいことを示します。負債は総資産から自己資本を引いた額です。

2025年11月期の内訳
現金及び預金
50億円
すぐ使えるお金
利益剰余金
24億円
過去の利益の積み上がり
負債合計
66億円
いつか返す必要があるお金
財務の健全性
47
/ 100
安定性自己資本比率22 / 40
収益力営業利益率15 / 30
現金創出営業CFの黒字継続10 / 30

有価証券報告書の数値から機械的に配点した参考値です。自己資本比率60%で満点、営業利益率15%で満点、直近3期の営業CFが黒字だった割合の3つを足しています。業態によって出ない要素があります。

業界内での比較

建設業 140社との比較

同じ建設業の企業と並べると、いちばん上に来るのは売上成長率140社中33位あたり、逆に低いのは自己資本比率140社中129位あたり帯は左端が業種の最下位、右端が最上位で、縦線が真ん中にあたる。

ROE株主の出したお金でどれだけ利益を生んだか
12.7%/中央値 10.9%
P25 7.9%P75 14.3%
営業利益率売上のうち本業の利益として残る割合
7.3%/中央値 7.3%
P25 5.1%P75 9.4%
自己資本比率下位総資産のうち返済のいらないお金の割合
33.3%/中央値 55.5%
P25 43.8%P75 66.2%
売上成長率上位前期からの売上の伸び
13.9%/中央値 4.8%
P25 -1.9%P75 12.7%
配当利回り株価に対して1年で受け取る配当の割合
3.9%/中央値 3.5%
P25 2.7%P75 4.3%

有価証券報告書の最新期の数値をもとに、同じ業種の企業の中での順位を毎日計算しています。P25は下から4分の1、P75は上から4分の1の位置にある企業の値です。

株価

9月2日の終値

直近の終値は¥641で、1年前と比べて-36.0%過去52週の値幅のなかでは7%の位置にある。

¥641-0.6%1ヶ月+4.6%1年-36.0%時価総額37億円
過去52週の値幅
安値¥593高値¥1,273

チャートの金額は株式分割と配当を反映して調整した終値で、上に出している直近の終値とは一致しないことがあります。

指標
PER (実績)13.7倍
PER (会社予想)12.8倍
PBR1.03倍
配当利回り3.90%

実績値は直近の決算、予想値は会社予想にもとづきます。株価は終値ベースです。

値動きの背景

株価は655円で、25日線630円を上回るも、1ヶ月で+2.99%と小幅高。RSIは66.7と上昇。52週高値1273円から-48.5%と半減。7月15日に634円まで急落したが、その後は徐々に回復。8月14日に659円まで戻した。出来高は7月の急落時に256,500株と大量だったが、現在は縮小。

値動きの背景は、株価と出来高の推移をもとにAIがまとめた見立てです。

AIの評価

AI評価

株価水準の解釈です。売買の推奨ではありません

現在の株価水準をほぼ妥当と判定しています(スコア 55/100)

PERは14.01倍で業界平均の13.74倍とほぼ同水準、予想PERも13倍と安定。PBRは1.05倍で業界平均の1.53倍を下回るが、ROEが12.7%と良好で収益性は高い。配当利回りは3.82%と業界平均の3.4%を上回り、配当性向も23.7%と余裕がある。増収増益傾向で、バリュエーションは妥当圏内だが、PBRの低さはやや割安感もある。

指標この会社業種平均
PER (実績)13.7倍14.4倍
PER (予想)12.8倍
PBR1.03倍1.55倍
ROE12.7%11.8%

業種平均は同じ東証33業種に属する銘柄の単純平均です。銘柄数が少ない業種では平均が振れます。

AI評価判定とスコアは公開データをもとにした解釈で、将来の株価を示すものではありません。算出の考え方は編集方針に記載しています。

評価が分かれる点

AI分析

投資家の見方

売上高は急成長しているが、利益率は低く、利益成長が売上成長に追いついていない。強気派は、成長市場でのシェア拡大と利益率改善の余地に注目する。一方、弱気派は、成長の持続性や利益率の改善が計画通り進むか疑問視し、拡大に伴うコスト増や競争激化を懸念する。

プラスに働く材料7
  • 売上急拡大

    売上高が3年で約1.9倍に増加

  • 利益率改善

    営業利益率5.56%→7.32%に上昇

  • 成長市場

    建設業界でも成長分野に集中か

  • 2期連続増収で売上高82億円・営業利益6億円通年影響

    2025/11期は売上高82億円、営業利益6億円と前期比営業利益50%増。増収効果が続けばEPS改善余地

  • 予想PER13倍・配当利回り3.82%の割安感継続影響

    実績PER14.01倍に対し予想PER13倍。配当利回り3.82%は中小型株で高く下値を支える

  • ROE12.7%・PBR1.05倍で資本効率改善通年影響

    ROE12.7%に対しPBR1.05倍。自己資本の積み上がりで更なる上昇余地

  • 外国人持株比率2.7%の低さから買い増し余地不定影響

    外国人持株比率2.7%と低水準。日本株見直し局面では海外資金が流入しやすい

マイナスに働く材料7
  • 利益率低水準

    営業利益率7%程度と低い

  • 成長持続性

    業績拡大が一時的でないか不透明

  • 競争激化

    同業大手も同分野に参入

  • 純利益4億円と小粒で決算ブレが株価を揺らす決算発表後影響

    2025/11期の純利益は4億円、2023/11期は0億円。利益変動が大きく下方修正リスク

  • 売上高の伸びが20%から13.9%へ鈍化通年影響

    2024/11期は前年比20%増、2025/11期は13.9%増と成長が減速。来期減速なら調整

  • 時価総額38億円の小型株で流動性が低い継続影響

    時価総額38億円と小型。売買高が細れば下値が深くなりやすい

  • 営業利益率7.32%と低水準、工事採算悪化リスク通年影響

    営業利益率は5.56%から7.32%へ改善したが低水準。工事採算悪化で赤字転落も

次の決算で確かめる点
受注高
将来の売上高を占うため
営業利益率
収益性改善の進捗を確認
従業員数
成長に伴う人員拡大のペース

配当

株主還元

直近の年間配当は1株あたり25で、前期から+100.0%いまの株価に対する利回りは3.90%。増配か配当維持が2年続いている。

年間配当
¥25
1株あたり
配当利回り
3.90%
いまの株価に対して
配当性向
23.7%
利益のうち配当に回した割合
連続増配等
2年
増配か維持が続いた年数
決算期1株あたり配当前期比%配当性向%
2019年11月55.5
2021年11月10100.011.8
2023年11月5−50.010.8
2024年11月10100.031.7
2025年11月20100.023.7

過去の配当は株式分割にあわせて調整した金額です。配当性向は有価証券報告書に記載された各期の値で、利益のうち配当に回した割合を示します。

次の配当スケジュール
  • 権利付き最終日
  • 権利確定日
  • 支払開始日
  • 今期の会社予想年間予想¥25

株主

有価証券報告書より

2025年11月期末の株主数は延べ3,226人。区分でいちばん多いのは個人・その他68.1%。グループ会社や銀行などの安定株主が25.9%を占め、残る74.1%が市場で売買されうる浮動株にあたる。

所有者の区分ごとの比率

所有者の区分2020年11月%2021年11月%2022年11月%2023年11月%2024年11月%2025年11月%
個人・その他58.346.454.258.157.568.1
金融機関22.623.923.916.820.513.9
事業法人10.713.013.216.215.312.0
自己株式0.02.910.46.56.56.5
証券会社4.77.03.13.63.33.4
外国法人3.39.45.34.93.12.3
外国人個人0.40.40.40.40.40.4

発行済株式に対する持ち株比率です。単元未満株の扱いにより、合計が100%にならない期があります。

大株主上位10

順位株主持ち株比率 %
01髙橋 伸彰19.45
02日本マスタートラスト信託銀行株式会社(信託口)11.61
03合同会社NOB6.09
04ONGAESHIキャピタル投資事業有限責任組合1号無限責任組合株式会社TRYFUNDS3.15
05日本郵政キャピタル株式会社3.10
06髙野 隆2.42
07株式会社日本カストディ銀行(信託口)1.78
08楽天証券株式会社共有口1.33
09能美 裕一1.04
10肥塚 昌隆0.99

有価証券報告書の大株主の状況から、上位10者を掲載しています。信託銀行の名義は、実際の保有者ではなく運用を預かる先を指すことがあります。

株価指標の推移

有価証券報告書 14期分

1株利益は14期で+6578%、1株純資産は13期で+4983%。直近期のROEは12.7%で、日本株の目安とされる8%を上回る。

決算期EPSBPSROE%PER配当性向%
2012年11月1
2013年11月−712
2014年11月82050.4
2015年11月335389.4
2016年11月4013739.640.8
2017年11月3828717.1105.6
2018年11月7535923.453.7
2019年11月10751624.238.65.5
2020年11月34980.7602.9
2021年11月7249814.530.311.8
2022年11月274745.539.2
2023年11月75081.583.210.8
2024年11月495519.219.831.7
2025年11月7461612.712.223.7

有価証券報告書に記載された各期の値です。PERは期末時点の株価にもとづく実績値で、いまの株価から計算した値とは異なります。

EPS1株利益
1株が1年で稼いだ純利益。伸びていれば株の稼ぐ力が育っている
BPS1株純資産
1株あたりの持ち分。会社に積み上がった蓄えの目安
ROE自己資本利益率
株主のお金でどれだけ稼いだか。日本株では8%が一つの目安
PER期末実績
株価が1年分の利益の何倍か。低いほど割安とは限らず、期待の低さのこともある
配当性向利益からの還元率
利益のうち配当に回した割合。高すぎる場合は無理をしている可能性もある

経営陣

10名 有価証券報告書の提出日現在

有価証券報告書に載っている役員は10名。2025/11期の役員報酬は総額64百万円。社内取締役1人あたりの報酬は、従業員の平均年収の約2倍にあたる。

氏名役職年齢保有株数
外山晋吾代表取締役 社長547,200
髙橋伸彰取締役会長491,476,500
金子麻理取締役6418,200
柳澤大輔取締役522,200
松本直人取締役 監査等委員4611,300
川中浩平取締役 監査等委員481,500
矢本浩教取締役 監査等委員482,200
三渕卓取締役55
佐竹康峰取締役 監査等委員72
山内真理取締役 監査等委員46

役員報酬の内訳2025/11

役員の区分人数固定報酬百万円業績連動百万円合計百万円1人あたり百万円
取締役(社内)34084916
社外取締役311114
取締役(社内)1444

有価証券報告書の役員報酬等の総額から、区分ごとの内訳を載せています。人数は当期中に在任した延べ人数のため、期末の人数と一致しない期があります。

有価証券報告書

有価証券報告書 2025/11期

会社自身が書いた有価証券報告書の本文を、章ごとにそのまま収録しています (要約ではありません)。

事業の内容2,511字を開く

何をしている会社か、会社自身の説明

3 【事業の内容】 当社グループは、当社、連結子会社である株式会社フィル・コンストラクション、株式会社プレミアムガレージハウス、株式会社フィルまちづくりファンディング、株式会社フィル事業承継・地域活性化プロジェクト及び株式会社フィル・イノベーション・ラボ、関連会社である株式会社玉栄及び株式会社プクプク亭の計8社で構成されております。 (1) 事業の内容 当社グループは、「まちのスキマを、「創造」で満たす。」をパーパスとして掲げ、土地オーナー、入居者、地域にとって三方良しとなる企画である空中店舗「フィル・パーク」及びガレージ付賃貸住宅「プレミアムガレージハウス」等、空間ソリューション事業を展開しております。駐車場の上空や郊外の駅から離れた場所などの未活性空間に空中店舗「フィル・パーク」やプレミアムガレージハウスを企画・提供し、その場所の価値を最大化することで街の活性化を推進しております。 空中店舗「フィル・パーク」においては、駐車場等を含む土地オーナーに対し、その場所の需要に応じた空間づくり(SPACE ON DEMAND)をコンセプトとし、テナントの賃貸需要や事業メリットを最大限に引き出す企画・提案を始め、設計・施工、テナントリーシング等についても高い付加価値をワンストップで提供しております。「プレミアムガレージハウス」は、昨今のライフスタイルの多様化を背景にガレージ入居者のニーズも多岐にわたっている中で、その多様なニーズに応える空間を提供し、当社独自の入居待ち登録システムを活用し入居者募集までワンストップで担うことで土地オーナーに対し安定的な土地活用を提供するソリューションとなります。 (2) 子会社及び関連会社の事業内容及び位置づけ 当社と連結子会社である株式会社フィル・コンストラクション(資本金20,000千円、2014年3月設立)は、共同で空中店舗「フィル・パーク」事業を行っており、その中で株式会社フィル・コンストラクションは、主に設計・施工業務を担っております。 連結子会社である株式会社プレミアムガレージハウス(資本金35,100千円、2019年1月子会社化)は、1階を車庫、趣味やSOHOの空間として利用可能なガレージ、2階を居住空間としたガレージ付賃貸住宅の企画・コンサルティング・入居者紹介業務を行っております。小型商業施設空中店舗「フィル・パーク」がコインパーキングの存在する商業エリアを主な企画対象としているのに対し、ガレージ付賃貸住宅「プレミアムガレージハウス」は駅から遠い土地や住宅街エリアを主な企画対象としております。 連結子会社である株式会社フィルまちづくりファンディング(資本金3,000千円、2021年6月子会社化)は、将来において自社ファンドを組成する際に、募集業務や組成後の運用・管理及びファンドを通じた不動産の取得や運用・管理業務を担うことを予定しています。 連結子会社である株式会社フィル事業承継・地域活性化プロジェクト(資本金50,000千円、2022年7月設立)は、事業承継に課題を持つ中小企業やテナント事業者への資本提携やコンサルティング業務を主たる事業として設立しましたが、現在新規の投融資は停止しており、既存の投融資の回収に注力しています。今後、回収が完了次第、会社を清算することを予定しています。 連結子会社である株式会社フィル・イノベーション・ラボ(資本金50,000千円、2022年12月設立)は、当社グループで、まちづくりのための空間ソリューションの開発を目的としています。この取り組みにより日本全国の行政などが管理している遊休地などへの空中店舗「フィル・パーク」の提供や、プレミアムガレージハウスの新形態など様々な需要に対応しております。 関連会社である株式会社玉栄(資本金10,000千円、2022年8月株式取得、鶏卵製品の製造、販売、卸事業)及び株式会社プクプク亭(資本金1,500千円、2023年3月株式取得、飲食店を運営)は、連結子会社である株式会社フィル事業承継・地域活性化プロジェクトが出資を行っております。 (3) 事業系統図 当社グループでは、土地オーナー向けに土地活用方法の一形態として土地活用商品の企画提案をする「請負受注スキーム」と、不動産投資家向けに当社が土地を購入し土地活用商品の開発から販売までを行う「開発販売スキーム」の両スキームにより、空中店舗「フィル・パーク」等、空間ソリューション事業を行っております。 「請負受注スキーム」及び「開発販売スキーム」のスキーム図は、次のとおりであります。 〈請負受注スキーム図〉 〈開発販売スキーム図〉 (4) 事業の特徴 当社グループの空中店舗「フィル・パーク」は土地活用方法の一形態であり、土地オーナーの利益を最大化するために、事業メリットやテナントの賃貸需要を最大限に引き出す企画・提案を始め、設計・施工等についても高い付加価値を持つサービスをワンストップで提供している点に特徴があります。 企画・提案においては、スキーム全体を通じて“駐車場収益を最大限に残す”建築と連動しており、設計・施工以外でも、事業資金に関するコンサルティング、初期テナントの誘致から契約までのサポートやテナントとの内装工事に関する調整等まで一気通貫でのサービスを提供し、企画料を得るビジネスモデルとなっております。 設計・施工においては、建築基準・安全性基準をクリアした上で、柱の設置について工夫を行い、駐車場台数をいかに減少させないか、駐車場利用者の利便性・稼働率をいかに維持できるか等、費用対効果の最大化を図る建築ノウハウを構築しております。また、原則エレベーターを設置せず顧客導線を考えた階段の設置や、テナントの賃貸需要に合ったガラス張りのデザイン性の高い空間づくりなど、タイムパフォーマンスとコストパフォーマンス、クオリティーを追求したコンストラクションマネジメントにより独自の標準化された建築システムを構築しております。 〈空中店舗「フィル・パーク」の価値〉
経営方針・対処すべき課題3,314字を開く

経営陣が考える方向性と課題

1 【経営方針、経営環境及び対処すべき課題等】 文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において、当社グループが判断したものであります。 (1) 経営方針 当社グループは、Phil=共存共栄を企業理念として設立され、土地オーナー・入居者・地域にとって三方良しとなる企画である、空中店舗「フィル・パーク」等、空間ソリューション事業を展開しております。駐車場の上空や駅から離れた郊外などの未活性空間に空中店舗「フィル・パーク」やガレージ付賃貸住宅「プレミアムガレージハウス」を企画・提供し、その場所の需要に応じた空間の活性化を推進しております。 当社が取り組んでいることは、まちの中でコインパーキングでしか活用されていない土地、一本裏通りで活用が難しい土地、変形地や狭小地、あるいは駅から遠く土地活用に工夫が必要な土地、そういった土地をそのまち、地域のニーズをくみ取り活用させていくこと、その結果として、土地オーナー、入居者、地域の人すべてが幸せになれることを目指しております。 当社グループのパーパス・ビジョン・バリューは以下のとおりです。 パーパス(存在意義):まちのスキマを、「創造」で満たす。 ビジョン(目指す姿):「まちづくり」をオーダーメイド。 バリュー(価値観) :「地域」と「お客様」のために全てのチカラを尽くす。 引き続きパーパス・ビジョン・バリューの実現に向けて事業を展開していくとともに、従業員エンゲージメントの向上や、外部ステークホルダーとのコミュニケーションの深化につながるよう、これら理念の社内外への浸透に努めてまいります。 (2) 経営環境及び経営戦略 当社グループを取り巻く環境は、少子高齢化を背景とした都市のスポンジ化による未活性空間の増加に加え、脱炭素社会への対応及びまた、建設業界におきましては、公共投資は堅調に推移し、建設投資は底堅く推移しているものの、労務費や資材価格の高止まりによる建設コストの適切な管理や少子高齢化が進む中で顕在化している担い手不足への対処など、予断を許さない事業環境が続いております。 このような環境の中、当社グループは、従来の少数精鋭に頼ったやり方から脱皮し、組織としてビジネスを展開し、飛躍的なスケール化に取り組んでいます。経営改革により既存ビジネスをスケール化させるとともに、事業ポートフォリオの変革にも着手し、さらなる飛躍への布石を打ってまいります。 潜在市場は、建築業界の市場規模をベースとして算出し、全国の建築物の年あたり総工事費約22.4兆円と算出しております。そのうち、空中店舗「フィル・パーク」及びプレミアムガレージハウスのターゲットとなる市場規模はそれぞれ約2.5兆円と約2.3兆円と試算しております。空中店舗「フィル・パーク」の市場規模は、「主要エリアの構築物の年あたり総工事費」×「フィル・パーク基準の区画の割合(15~120坪・駅徒歩10分)」で算出しております。プレミアムガレージハウスの市場規模は、「全国の賃貸住宅(長屋建・共同住宅)の新規着工戸数」×「プレミアムガレージハウス基準の区画割合(四角形以上・50~300坪)」×「プレミアムガレージハウス1戸あたり単価(2,600万円)」で算出しております。 当社グループの事業の強みは、空間の特性や土地オーナーのニーズに即した最適なプランの設計をするオーダーメイドの企画力と、企画、設計・施工、テナント誘致、物件管理までワンストップサービスにより、提案したソリューションの実現にコミットする実行力であります。 (3) 経営上の目標の達成状況を判断するための客観的な指標等 当社グループの経営上の目標の達成状況を判断するための客観的な指標(KPI)は連結売上高、連結営業利益、ROE、問合数、提案数、請負受注件数、及び従業員数であります。当該KPIを採用した理由は、投資家が当社グループの経営方針・経営戦略等を理解する上で重要な指標であり、当社グループの収益力を客観的に評価できる指標であるためです。 2026年11月期の目標値は連結売上高10,000百万円、連結営業利益800百万円、問合数1,900件、提案数380件、請負受注件数74件です。当該KPIの各数値については有価証券報告書提出日現在において予測できる事情等を基礎とした合理的な判断に基づくものであり、その達成を保証するものではありません。 (4) 優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題 今後、当社グループが持続的な成長及び企業価値向上を図る上で、以下の事業上及び財務上の課題を解決していかなければならないと認識しています。 ① 既存ビジネスのスケール化 既存ビジネスのさらなる成長に向け、営業エリアの拡大と協業体制の強化による請負受注スキームのスケール化が重要な課題であると認識しております。エリア拡大においては、2024年10月に開設した関西支店は開設以降、順調に受注実績を積み上げております。また、複数の協業先を有する中部エリアでの市場開拓を加速させるため、2026年3月に中部支店を開設予定です。今後も、新規顧客開拓の要となる金融機関や事業会社との協業を一段と強化し、広域かつ強固な受注基盤の確立を推進してまいります。 ② ストック型ビジネスの構築 従来のフロー収入(請負受注スキーム・開発販売スキーム)に依存しない強固な収益基盤の確立を目指し、ストック収入の拡大に取り組んでまいります。具体的には、行政等の保有地を借地し、自社で「フィル・パーク」等を建設して賃料収入を得る「借地権スキーム」や、建物オーナーから「フィル・パーク」や「プレミアムガレージハウス」を一括借り上げ(マスターリース)し、転貸(サブリース)を行う「一括借り上げスキーム」等の拡充を図ります。これらにより、景気変動に左右されない安定的な収益基盤を構築し、持続的な成長と経営の安定化を実現してまいります。 ③ 組織及び人材開発による事業基盤の強化 持続的な企業価値の向上には、引き続き組織及び人材の開発が重要な課題であると認識しております。2025年11月期に従業員数が大幅に増加したことを受け、現在はこれら多様な人材を早期に戦力化し、組織全体を最大限に機能させる体制の構築が不可欠な局面となっております。そのため、事業拡大に必要な機能から逆算した組織開発を推し進めるとともに、組織方針や目指すべき組織像に基づいた人事評価制度を新たに策定いたしました。今後は、当社グループのパーパス・ビジョン・バリューを企業文化としてより定着させ、新制度を通じたキャリアマネジメント及びパフォーマンスマネジメントを強化してまいります。 ④ デジタルを活用した事業プロセス改革 早期の事業成長を実現すべく、デジタル技術を活用した事業プロセスの改革により、組織全体の再現性と生産性の向上を図ってまいります。特に建築部門においては、DX(デジタルトランスフォーメーション)を加速させ、BIMの導入や施工管理システムの活用、AIによる設計ノウハウの可視化に着手することで、属人的な業務を排した高効率な供給体制を確立いたします。 営業面においても、引き続きデータに基づくKPI管理と戦略実行のサイクルを徹底し、案件獲得精度の向上に努めてまいります。 ⑤ ガバナンス体制の強化(株主を意識した監督体制) 持続的な企業価値向上とガバナンス体制の強化を高い次元で両立させることが重要な課題であると認識しております。当社グループでは取締役会の過半数を独立社外取締役で構成し、多様な専門性を持つメンバーによる多角的な議論を行うとともに、大株主である創業メンバーを取締役に配することで、株主目線の規律を徹底した実効性の高いガバナンス体制を構築してまいりました。 また、毎年「コーポレートガバナンス・コード」に基づく取締役会の実効性評価を実施し、評価結果を踏まえた課題改善を継続的に行うことで、ガバナンスのさらなる高度化と監督機能の維持・向上に取り組んでまいります。
事業等のリスク3,864字を開く

会社が自認するリスクの一覧

3 【事業等のリスク】 有価証券報告書に記載した事業の状況、経理の状況等に関する事項のうち、経営者が連結会社の財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況に重要な影響を与える可能性があると認識している主要なリスクは、以下のとおりであります。 なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において当社グループが判断したものであります。 (1) 経済情勢について 当社グループの空中店舗「フィル・パーク」等、空間ソリューション事業については、景気の後退、金利の上昇、消費税増税等の税制変更などが、当社グループの経営成績や財政状態等に影響を及ぼす可能性があります。 また、当社グループが提案する空中店舗「フィル・パーク」の主要なテナントは商業施設を運営する企業やオフィスとして利用する等の企業であるため、その需要は景気の動向による影響を受けやすい傾向にあります。そのため、景気の後退、商業施設やオフィスビルの供給過剰等により不動産市況が下落した場合に、土地オーナーが賃貸建物の建築を控えることにより、当社グループの経営成績や財政状態等に影響を及ぼす可能性があります。 (2) 業績の変動について 当社グループの主な売上高は、「開発販売スキーム」においては販売による所有権移転時に計上されます。また、案件1件当たりの売上高が当社グループ全体の売上高に占める割合が高い状況にあるため、案件規模の大小による販売単価の変動や販売時期に偏りがあった場合、四半期又は連結会計年度ごとの一定期間で区切って比較した場合、期間ごとの業績に大きな差異が生じる可能性があります。 このリスクに対応するため、四半期ごとの「開発販売スキーム」における土地仕入と販売を安定して積み重ねるよう努めております。 (3) 各種法規制及び許認可によるリスク 当社グループは、建設業許可、建築士事務所登録及び宅地建物取引業の許認可を受けて事業を展開していることから、「建設業法」「建築基準法」「建築士法」「都市計画法」「消防法」「宅地建物取引業法」等の法令のほか、関連する条例等など多岐にわたる法規制を受けております。当社グループは、現時点の法規制に従って業務を遂行しておりますが、将来において、法令等の新たな施行や変更により、当社グループの義務及び費用負担等が増加することで、当社グループの経営成績や財政状態等に影響を及ぼす可能性があります。 また、当社グループの事業におきましては、以下の免許及び許認可等を取得しております。現在、当該免許及び許認可等が取消となる事由は発生しておりませんが、今後、何らかの理由によりこれらの免許及び許認可等の取消等があった場合、当社グループの事業活動に支障をきたすとともに業績に重大な影響を与える可能性があります。 このリスクに対応するため、関係法令の改正情報等を早期に入手し、その影響を検討して対策をとるとともに、関係法令の遵守を徹底いたします。 (当社) 免許及び許認可等の名称   許認可等の内容   有効期限   許認可取消事由 一般建設業許可   東京都知事許可(般-5)第131403号   2028年11月9日(5年ごとに更新)   建設業法第29条に定められております。 宅地建物取引業免許   国土交通大臣(1)第10802号   2029年12月2日(5年ごとに更新)   宅地建物取引業法第66条に定められております。 一級建築士事務所登録   東京都知事登録第55919号   2029年10月31日(5年ごとに更新)   建築士法第26条に定められております。 不動産特定共同事業許可   東京都知事第161号   ―   不動産特定共同事業法第36条に定められております。 (株式会社フィル・コンストラクション) 許認可等の名称   許認可の内容   有効期限   許認可取消事由 特定建設業許可   東京都知事許可(特-5)第141378号   2029年3月24日(5年ごとに更新)   建設業法第29条に定められております。 一級建築士事務所登録   東京都知事登録第59495号   2029年7月4日(5年ごとに更新)   建築士法第26条に定められております。 (株式会社プレミアムガレージハウス) 免許の名称   許認可等の内容   有効期限   許認可取消事由 宅地建物取引業免許   東京都知事許可(2)第99314号   2026年6月17日(5年ごとに更新)   宅地建物取引業法第66条に定められております。 (4) 競合の状況について 当社グループは、空中店舗「フィル・パーク」及びプレミアムガレージハウスを事業展開しております。空中店舗「フィル・パーク」においては、現在明確な競合他社はないものと認識しておりますが、ハウスメーカーや駐車場運営会社等が当社と類似した事業を展開する可能性はあり、それにより競争が激化し、当社グループの優位性が保てなくなった場合、当社グループの経営成績や財政状態等に影響を及ぼす可能性があります。 プレミアムガレージハウスにおいては、当社独自の入居待ち登録システム、デザイン性の高さ、軽量鉄骨造等により競合他社との差別化を図っておりますが、競争環境が激化し当社グループの優位性が保てなくなった場合、当社グループの経営成績や財務状況等に影響を及ぼす可能性があります。 (5) 自然災害等によるリスク 大規模な地震や台風等の自然災害が発生した場合、被災した当社グループの建築現場の補修、お客様の建物の点検、自社保有設備の修理に加え、被災したお客様への支援活動などにより、多額の費用が発生する可能性があります。また、社会インフラの大規模な損害で建築現場の資材などの供給が一時的に途絶えたりすることで、工事着工・工事進捗・テナントリーシング活動に影響が生じ、当社グループの経営成績や財政状態等に影響を及ぼす可能性があります。 (6) 売上総利益率の変動のリスク 当社グループの請負受注スキームの売上高は、2022年11月期の期首より新収益認識基準を採用しているため、プロジェクトの進行度に応じて計上されることとなります。 請負受注スキームにおいては、業務内容に応じて売上高及び売上総利益率が異なります。「企画・提案」業務に係る売上高は、契約時にプロジェクト受注額の約5%が計上されますが、売上原価が発生しないため、売上総利益率は100%となります。一方、「設計・施工」業務に係る売上高は、工事の着工から竣工までの工期で進行度に応じて計上され、売上高及び売上原価の割合は大きいですが、売上総利益率は低くなります。そのため、契約時期や工期に偏りがあった場合、四半期又は連結会計年度ごとの一定期間で区切って比較した場合、期間ごとの売上総利益率に差異が生じる可能性があります。 このリスクに対応するため、四半期毎の請負受注スキームにおける受注を安定して積み重ねるよう努めております。 (7) 組織体制について 当社グループは、成長段階であるため、内部管理体制も現在の組織規模に応じたものとなっております。当社グループは、今後の事業の拡大に伴い人員の増強、内部管理体制の一層の充実に努める方針でありますが、必要な人員が確保できない場合や、内部管理体制の充実に適切かつ充分な対応ができない場合、当社グループの事業展開や経営成績に影響を及ぼす可能性があります。 このリスクに対応するため、経営管理本部の人員の継続的な人材採用活動、及び外部協力者との連携に取り組んでおります。 (8) 販売用不動産等に関するリスク 当社グループは、土地の購入及び土地活用商品の開発から販売までを行う取り組みである「開発販売スキーム(不動産投資家向けサービス)」を推進しております。 現状は開発物件数が少なく、竣工から販売までの期間が短期であるものの、仕掛販売用不動産及び販売用不動産の保有資産の時価(主に土地の時価)が著しく下落した場合または収益性が著しく低下した場合等には、当社グループの業績に影響を及ぼす可能性があります。 (9) 資本提携等の戦略投資について 当社グループは、他社との積極的な業務提携・連携による加速度的な事業拡大の実現を目指しております。そのため、企業価値を継続的に向上させる上で有効となる場合や、当社と提携先の事業内容から大きなシナジー効果が見込める場合には、必要に応じて資本提携等の戦略投資を実施していく方針です。戦略投資にあたっては、市場動向や顧客のニーズ、相手先企業の業績、財務状況、市場競争力、当社の事業内容との親和性等を十分に検討してまいりますが、投資後の市場環境や競争環境の著しい変化等により、投資先の事業展開が計画どおりに進まない場合には、当社グループの業績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。 このリスクに対応するため、提携先の業績、財務状況、市場競争力、当社とのシナジー効果を定期的にモニタリングする体制を整えております。 (10) 感染症等の影響について 当社グループは、新型コロナウイルス感染症等の治療方法が確立されていない感染症が流行するなどした結果、社会・経済活動の停滞や消費マインドの冷え込みによる長期的な景気悪化が生じる場合には、当社グループの経営成績や財政状態に影響を及ぼす可能性があります。
経営成績の分析 (MD&A)8,564字を開く

業績がなぜこうなったかの経営陣の説明

4 【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】 (1) 経営成績等の状況の概要 当連結会計年度における当社グループ(当社、連結子会社及び持分法適用会社)の財政状態、経営成績及びキャッシュ・フロー(以下、「経営成績等」という。)の状況の概要は次のとおりであります。 ① 財政状態及び経営成績の状況 当連結会計年度(2024年12月1日から2025年11月30日まで)における我が国経済は、雇用・所得環境の改善や各種政策の効果により、緩やかな回復が続くことが期待されるものの、各国の通商政策の影響による景気の下振れリスク、金融資本市場の変動などの影響により、先行きは不透明な状況が続いております。 建設業界におきましては、公共投資は堅調に推移し、建設投資は底堅く推移しているものの、労務費や資材価格の高止まりによる建設コストの適切な管理や少子高齢化が進む中で顕在化している担い手不足への対処など、予断を許さない事業環境が続いております。 このような状況の中、当社グループは「まちのスキマを、「創造」で満たす。」をパーパスとして掲げ、土地オーナー・入居者・地域にとって三方良しとなる企画である空中店舗「フィル・パーク」及びガレージ付賃貸住宅「プレミアムガレージハウス」を事業展開してまいりました。土地オーナーに土地活用商品の企画提案をする「請負受注スキーム(既存土地オーナー向けサービス)」と、不動産投資家に当社が土地を購入し土地活用商品の開発から販売までを行う「開発販売スキーム(不動産投資家向けサービス)」の両スキームでソリューションサービスを提供しております。 ・大幅な増収増益(売上高は前年同期比14.6%増、営業利益は前年同期比38.8%増) 当連結会計年度の経営成績は、売上高8,233,505千円(前年同期比14.6%増)、売上総利益2,224,026千円(前年同期比22.8%増)、営業利益588,705千円(前年同期比38.8%増)、経常利益569,487千円(前年同期比39.3%増)、親会社株主に帰属する当期純利益398,077千円(前年同期比52.0%増)となり、前連結会計年度より大幅な増収増益となりました。「請負受注スキーム」における受注件数が通期で過去最高を更新したことに加え、「開発販売スキーム」においても大型案件を含む計4件のプロジェクトの販売引渡を行い、全連結会計期間で営業黒字となりました。 当連結会計年度における売上高、売上内訳、売上原価、売上総利益及び売上総利益率は下表のとおりです。 2025年11月期 (単位:千円)   第1四半期連結会計期間   第2四半期連結会計期間   第3四半期連結会計期間   第4四半期連結会計期間   第4四半期連結累計期間 売上高   1,772,464   2,171,802   1,684,552   2,604,686   8,233,505 売上内訳   請負受注   1,252,625   1,364,626   1,080,573   1,231,326   4,929,151 開発販売   381,412   655,445   457,089   1,221,605   2,715,553 その他   138,426   151,730   146,889   151,753   588,801 売上原価   1,283,981   1,716,724   1,216,941   1,791,832   6,009,479 売上総利益   488,483   455,078   467,611   812,853   2,224,026 売上総利益率   27.6%   21.0%   27.8%   31.2%   27.0% 2024年11月期 (単位:千円)   第1四半期連結会計期間   第2四半期連結会計期間   第3四半期連結会計期間   第4四半期連結会計期間   第4四半期連結累計期間 売上高   606,083   720,625   2,538,831   3,319,417   7,184,957 売上内訳   請負受注   488,212   597,533   1,073,171   1,629,249   3,788,166 開発販売   ―   ―   1,340,550   1,552,513   2,893,063 その他   117,871   123,091   125,109   137,654   503,728 売上原価   398,395   503,783   1,834,995   2,637,377   5,374,552 売上総利益   207,688   216,842   703,835   682,039   1,810,405 売上総利益率   34.3%   30.1%   27.7%   20.5%   25.2% ・期末時点の受注残高(56.3億円)、開発プロジェクト残高(64.9億円)の合計が過去最高を更新 当連結会計年度における「請負受注スキーム」の請負受注件数は54件(前年同期は46件)、受注高は5,813,472千円(前年同期は5,958,689千円)となりました。内訳は、空中店舗フィル・パークの請負受注件数が16件(前年同期は19件)、受注高が2,889,675千円(前年同期は3,991,894千円)、プレミアムガレージハウスの請負受注件数が38件(前年同期は27件)、受注高が2,923,796千円(前年同期は1,966,795千円)となり、受注件数は過去最高実績を更新しました。将来の売上計上額である受注残高についても5,636,476千円(前年同期比11.9%増)となり過去最高水準まで増加しております。進行中の中期経営計画において掲げている事業プロセス改革及び組織改革の順調な進捗により、営業活動における再現性と生産性が向上し、第4四半期においては受注高(22.9億円)、受注件数(24件)ともに四半期における受注高・受注件数としては過去最高となりました。 なお、「開発販売スキーム」に関しては、当連結会計年度における販売引渡件数は4件(前年同期は5件)、開発用地取得契約件数は11件(前年同期は6件)となりました。これにより、当連結会計年度末時点の開発プロジェクト残件数は13件(前年同期は5件)、将来の売上原価見込金額となる開発プロジェクト残高は計6,496,811千円(前年同期は2,075,918千円)となっております。 受注残高及び開発プロジェクト残高の増加に伴い、当連結会計年度末における将来の売上ストック指標(受注残高+開発プロジェクト残高)は121.3億円と過去最高の水準となっております。 <事業の状況> 2025年11月期 単位   1Q   2Q   3Q   4Q   合計 請負受注スキ|ム   受注高※1(受注件数)   千円(件)   1,854,555(16)   860,410(7)   800,342(7)   2,298,163(24)   5,813,472(54) 空中店舗「フィル・パーク」   千円(件)   1,266,851(6)   564,154(4)   430,540(3)   628,130 (3)   2,889,675(16) プレミアムガレージハウス※2   千円(件)   587,704(10)   296,256(3)   369,802(4)   1,670,033(21)   2,923,796(38) 受注残高※3(進行プロジェクト件数)※4   千円(件)   5,611,935(51)   5,255,503(46)   4,828,209(44)   5,636,476(56)   ― 開発販売スキ|ム   販売引渡件数   件   1   1   1   1   4 開発用地取得契約件数※5   件   2   3   5   1   11 開発プロジェクト残高※6(開発プロジェクト残件数)   千円(件)   2,632,012(6)   3,067,958(9)   7,038,744(13)   6,496,811(13)   ― 2024年11月期 単位   1Q   2Q   3Q   4Q   合計 請負受注スキ|ム   受注高※1(受注件数)   千円(件)   1,090,639(10)   872,793(11)   1,915,389(11)   2,079,867(14)   5,958,689(46) 空中店舗「フィル・パーク」   千円(件)   721,650(5)   363,498(2)   1,418,036(5)   1,488,707 (7)   3,991,894(19) プレミアムガレージハウス※2   千円(件)   368,988(5)   509,294(9)   497,353(6)   591,160 (7)   1,966,795(27) 受注残高※3(進行プロジェクト件数)※4   千円(件)   3,470,658(28)   3,698,936(37)   4,553,214(44)   5,037,184(46)   ― 開発販売スキ|ム   販売引渡件数   件   0   0   1   4   5 開発用地取得契約件数※5   件   3   2   1   0   6 開発プロジェクト残高※6(開発プロジェクト残件数)   千円(件)   3,916,753(7)   4,475,951(9)   3,443,466(9)   2,075,918(5)   ― ※1 受注高とは、新規受注した案件及び追加工事の合計額となります。 ※2 プレミアムガレージハウスの受注高については、協力会社による受注の数値を含めております。 ※3 受注残高とは、期末時点において売上に計上されていない受注高の残高合計(将来案件の進捗に応じて売上計上される金額)となります。 ※4 進行プロジェクト件数とは、期末時点において進行中の請負受注スキームにおける案件数となります。 ※5 開発用地取得契約件数については、当該土地の取得契約を締結した時点で1件とカウントしております。 ※6 開発プロジェクト残高とは、期末時点における土地及び建物の完成に要する原価見込額の合計となります。2025年11月期第2四半期において、当初固定資産として自社保有を予定していた案件1件を開発案件(販売用不動産)に変更しております。 ・1年間で従業員数が1.5倍に増加 当連結会計年度末時点の連結従業員数は126名となり、前連結会計年度末時点(84名)より1.5倍に増加いたしました。今後は、組織開発及び人材開発により注力し、採用した人材の早期戦力化、更なる事業拡大を図るための組織体制の構築に取り組んでまいります。 従業員数 単位   1Q   2Q   3Q   4Q 2025年11月期   人   90   118   120   126 2024年11月期   人   69   73   82   84 ※連結会計期間末時点での連結従業員数となります。 なお、財政状態につきましては、「第2[事業の状況]4[経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析](2)経営者の視点による経営成績等の状況に関する分析・検討内容 ①財政状態及び経営成績の状況に関する認識及び分析・検討内容 c.財政状態の分析」をご参照ください。 ② キャッシュ・フローの状況 当連結会計年度における現金及び現金同等物(以下、「資金」という。)の期末残高は4,934,657千円となり、前連結会計年度末と比較して112,389千円増加しました。 当連結会計年度における各キャッシュ・フローの状況とそれらの要因は次のとおりであります。 (営業活動によるキャッシュ・フロー) 当連結会計年度における営業活動により支出した資金は440,993千円(前年同期は2,076,091千円の収入)となりました。これは主として、税金等調整前当期純利益569,487千円、前受金の増加額575,292千円などの資金の増加要因と、棚卸資産の増加額1,487,718千円、仕入債務の減少額137,069千円などの減少要因によるものであります。 (投資活動によるキャッシュ・フロー) 当連結会計年度における投資活動により支出した資金は862,469千円(前年同期は354,228千円の収入)となりました。これは主として、投資有価証券の取得による支出698,456千円、定期預金の預入による支出110,000千円、有形固定資産の取得による支出39,728千円などの減少要因によるものであります。 (財務活動によるキャッシュ・フロー) 当連結会計年度における財務活動により得られた資金は1,415,853千円(前年同期は242,563千円の収入)となりました。これは主として、長期借入れによる収入1,490,589千円、短期借入金の増加額495,920千円などの増加要因と、長期借入金の返済による支出508,654千円などの減少要因によるものであります。 ③ 生産、受注及び販売の実績 当社グループは、単一セグメントであるため、生産実績及び受注実績については、スキームごとの実績を記載しております。 a. 生産実績 当連結会計年度における生産実績については、土地の購入及び土地活用商品の開発から販売までを行う取り組みである「開発販売スキーム」の開発プロジェクト残高を記載しております。 開発プロジェクト 残高(注)1(千円)   前年同期比 (%) 開発販売スキーム   6,496,811   313.0 (注) 1.開発プロジェクト残高とは、用地取得契約後にプロジェクトを開始した土地活用商品の、期末時点における土地及び建物の完成にかかる見込額の合計であり、将来の売上原価見込金額となります。 b. 受注実績 当連結会計年度における受注実績については、「請負受注スキーム」の受注高及び受注残高を記載しております。 受注高(注)1 (千円)   前年同期比 (%)   受注残高(注)2 (千円)   前年同期比 (%) 請負受注スキーム   5,813,472   97.6   5,636,476   111.9 (注) 1.受注高とは、当連結会計年度において新規に受注した工事やプロジェクトの合計(売価ベース)となります。 2.受注残高とは、当連結会計年度末時点において売上に計上されていない工事やプロジェクトの受注高の残高合計であり、将来の売上見込金額となります。 c. 販売実績 当連結会計年度における販売実績については、「空中店舗フィル・パーク」等、空間ソリューション事業の単一セグメントであるため、次のとおりであります。 金額(千円)   前年同期比(%) 空中店舗「フィル・パーク」等、空間ソリューション事業   8,233,505   114.6 合計   8,233,505   114.6 (注) 1.主な相手先別の販売実績及び総販売実績に対する割合 相手先   前連結会計年度 (自 2023年12月1日 至 2024年11月30日)   当連結会計年度 (自 2024年12月1日 至 2025年11月30日) 販売高(千円)   割合(%)   販売高(千円)   割合(%) フィル・パーク鎌倉プロジェクト合同会社   1,398,016   19.5   492,653   6.0 ウェストゲート合同会社   -   -   1,221,338   14.8 2.最近2連結会計年度の主要な相手先別の販売実績のうち、当該販売実績の総販売実績に対する割合が10%未満の相手先につきましては記載を省略しております。 (2) 経営者の視点による経営成績等の状況に関する分析・検討内容 経営者の視点による当社グループの経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容は次のとおりであります。 なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において判断したものであります。 ① 財政状態及び経営成績の状況に関する認識及び分析・検討内容 a. 経営成績の分析 (売上高) 当連結会計年度における売上高は8,233,505千円(前期比14.6%増)となりました。これは主に、年間を通じてコンスタントに受注を獲得できたことで、「請負受注スキーム」に係る売上高が前期より1,140,985千円増加したことによるものです。 (営業利益) 販売費及び一般管理費1,635,321千円の計上により、当連結会計年度における営業利益は588,705千円(前期比38.8%増)となりました。販売費及び一般管理費の主な内訳は、役員報酬86,377千円、給料及び手当623,103千円、業務委託費107,932千円であります。 (経常利益) 営業外収益20,455千円、営業外費用39,673千円の計上により、当連結会計年度における経常利益は569,487千円(前期比39.3%増)となりました。 (親会社株主に帰属する当期純利益) 法人税、住民税及び事業税並びに法人税等調整額を加減したことにより、親会社株主に帰属する当期純利益は398,077千円(前期比52.0%増)となりました。 b. 当社グループの経営成績に重要な影響を与える要因 当社グループの経営成績に重要な影響を与える要因としては、経済情勢の変動や各種法規制等による影響、自然災害の発生、感染症等の影響などが外的要因として挙げられます。また、内的要因としては、物件の竣工引渡時期の変動や、組織体制の充実に充分な対応ができない場合の事業展開への影響などが挙げられます。詳細については、「第2[事業の状況]3[事業等のリスク]」をご参照ください。 c. 財政状態の分析 (資産) 当連結会計年度末における総資産は、前連結会計年度末に比べて2,443,794千円増加し、9,940,134千円になりました。これは主として、現金及び預金が222,389千円、仕掛販売用不動産が880,063千円、販売用不動産が555,494千円、有価証券が399,276千円、投資有価証券が296,113千円増加したことによるものであります。 (負債) 当連結会計年度末における負債は、前連結会計年度末に比べて2,080,325千円増加し、6,595,622千円になりました。これは主として、前受金が575,292千円、長期借入金が516,837千円、短期借入金が495,920千円、1年内返済予定の長期借入金が465,097千円増加したことによるものであります。 (純資産) 当連結会計年度末における純資産は、前連結会計年度末に比べて363,468千円増加し、3,344,511千円になりました。これは主として、配当金の支払による利益剰余金が54,052千円減少し、親会社株主に帰属する当期純利益による利益剰余金が398,077千円増加したことによるものであります。 ② キャッシュ・フローの状況の分析・検討内容並びに資本の財源及び資金の流動性に係る情報 当社グループの当連結会計年度のキャッシュ・フローは、「第2〔事業の状況〕4〔経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析〕(1)経営成績等の状況の概要 ②キャッシュ・フローの状況」をご参照ください。 当社グループの資本の財源及び資金の流動性については、次のとおりであります。 当社グループは、「開発販売スキーム」における土地仕入資金の機動的な調達を行うため、株式会社みずほ銀行と特別当座貸越契約(借入極度額1,000百万円)を締結しております。なお、当連結会計年度末における、本契約に基づく借入実行残高はございません。 ③ 重要な会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定 当社グループの連結財務諸表は、わが国において一般に公正妥当と認められている会計基準に基づき作成しております。この連結財務諸表を作成するにあたって、資産、負債、収益及び費用の報告額に影響を及ぼす見積り及び仮定を用いておりますが、これらの見積り及び仮定に基づく数値は実際の結果と異なる可能性があります。 連結財務諸表の作成にあたって用いた会計上の見積り及び仮定のうち、重要なものは「第5 経理の状況 1 連結財務諸表等 (1) 連結財務諸表 注記事項(重要な会計上の見積り)」に記載しております。

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出典

このページの財務・役員・株主等のデータは、金融庁EDINETに提出された開示書類から自動抽出しています。会計基準は JapanGAAP

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