概要
株式会社Liberawareは、2016年8月に千葉県千葉市で設立された産業用ドローンとデジタル技術を組み合わせたインフラDX企業である。2024年7月に東京証券取引所グロース市場に上場し、従業員数は82名(2025年7月末時点)。自社開発の狭小空間点検用ドローン「IBIS」を核に、点検・測量から3次元データ処理、デジタルツインプラットフォームまで一気通貫のソリューションを提供する。2025年7月期の売上高は14億690万円、営業損失16億円だが経常利益4,698万円を計上し、累積赤字は解消途上にある。
インフラDX事業の三本柱:ドローン・デジタルツイン・開発
同社は単一セグメントであるインフラDX事業のもと、三つの事業を展開する。第一は「ドローン事業」で、屋内狭小空間に特化した自社ドローン「IBIS」を用いた点検ソリューション(2025年7月期売上2億8,553万円)と、機体販売・レンタル(同5億2,186万円)からなる。第二は「デジタルツイン事業」で、撮影データの3次元化・解析サービス(同1億5,301万円)と、関連会社CalTaが提供するプラットフォーム「TRANCITY」のライセンス供与(同7,045万円)を手がける。第三は「ソリューション開発事業」で、顧客の課題に応じてハード・ソフト双方をカスタム開発し、同3億7,608万円の売上を計上した。三事業は相互に連携し、データ取得から活用までの循環を形成する。
製鉄・鉄道など重厚長大産業に根差した顧客基盤
同社の主要顧客は製鉄業、鉄道業、建設業、電力・ガス業、官公庁など、大規模な固定資産を抱える重厚長大型産業である。点検ソリューションにおいては、直近2年間の取引金額が合計5,000万円以上の企業を「コアクライアント」と定義し、2025年7月期の継続顧客売上高割合は59%に達する。特に日本製鉄やJR東日本グループとは長年の関係を築き、共同研究や合弁会社設立(CalTa)に発展している。また、2024年11月には韓国に現地子会社Liberaware Koreaを設立し、海外のインフラ点検市場への足がかりを築いた。
赤字からの脱却と成長指標へのこだわり
同社は創業以来、売上高を伸ばしながらも営業赤字が続いている。2020年7月期の売上高1億円から2025年7月期には14億円へ拡大したが、同期間の営業損失は16億円に膨らんだ。ただし、経常利益は4,698万円と黒字化しており、親会社株主に帰属する当期純利益も4,608万円となった。経営指標として売上高・粗利益率・研究開発費を重視し、KPIにはコアクライアント数とその売上高を設定。研究開発には高温環境対応ドローンや防爆認証特化型ドローンなど、新たな市場開拓に向けた投資を続けている。
業界の中での役割は製鉄・鉄道・建設・エネルギー等のインフラ企業向けに、特殊環境の点検・調査サービスとデジタルツインシステムを提供するソリューションプロバイダーにあたる。
この章の文章は、有価証券報告書と会社の開示をもとにAIが編纂しています。数値は開示のままで、AIには生成させていません。
何をしている会社か
有価証券報告書「事業の内容」(2025/3期)より
01製鉄・鉄道・建設・発電等(ドローン事業)主力
自社開発の屋内狭小空間点検ドローン「IBIS」を中心に、人が立ち入れない危険な環境の調査・点検サービスを提供。撮影動画を提供する点検ソリューションと機体販売・レンタルのプロダクト提供サービスを展開。製鉄所や鉄道施設などでの実績が強み。
屋内狭小空間点検ドローンで独自の技術と豊富な実績を有する
主要顧客日本製鉄、JR東日本グループ、東京電力グループ
- IBIS
- 20cm四方程度の屋内専用小型ドローン。防塵性・耐熱性を備え、暗所・狭小空間・高温環境での飛行が可能。
02鉄道・建設・インフラ(デジタルツイン事業)主力
ドローン等で取得したデータを3次元化・デジタルツイン化し、設備維持管理や施工管理を支援。関連会社CalTaのソフトウェア「TRANCITY」や自社クラウド「LAPIS」を提供。時系列データ管理により継続利用が見込まれる。
主要顧客JR東日本
- TRANCITY
- JR東日本グループと共同開発したデジタルツインソフトウェア。現場の施工管理・設備維持管理に特化し、時系列データ管理、測量、CAD化、BIM化、差分分析等が可能。
- LAPIS
- 動画データから3次元データを自動生成するクラウドサービス。ユーザーは映像をアップロードするだけ。
03インフラ・建設・プラント(ソリューション開発事業)準主力
ドローン・デジタルツイン事業の基盤となる新規ソリューションの自社開発。顧客の課題に応じた特殊環境対応ドローンの共同開発や、デジタル管理ソフトウェアの開発を提供。
主要顧客日本製鉄、東京電力グループ
製品と技術
狭小空間点検ドローン「IBIS」シリーズの技術的特徴
IBIS(アイビス)は、屋内の非GPS環境、暗所、狭小空間、粉塵や高温環境での飛行を可能にする産業用小型ドローンである。大きさは20cm四方程度で、カメラ・モーター・プロペラ・バッテリーを独自設計し、配管やダクト内など人間が入れない空間への進入を実現する。2018年に初代IBISが開発され、2023年には後継機「IBIS2」がリリースされた。IBIS2は耐熱性・防塵性をさらに向上させ、製鉄所やプラントの過酷な環境でも稼働可能。同機による点検は、転落リスクの高い高所や有毒ガスが存在する空間など、従来は危険で困難だった場所に代わって接近目視同等の調査を行う。2025年7月末時点で累計85セット(機体販売49、レンタル36)が出荷され、製鉄・鉄道・建設・電力など多業種で活用されている。
3次元化クラウド「LAPIS」とデジタルツインプラットフォーム「TRANCITY」
LAPIS(ラピス)は、同社が開発した画像処理・解析用のクラウドソフトウェアである。暗所や粉塵の多い狭小空間で撮影された映像を独自アルゴリズムにより3次元化し、オルソ画像生成、経年変化解析、異常検知などを行う。屋外ドローンやレーザースキャナのデータも統合可能なため、屋内・屋外を問わず一貫したデータ処理を提供する。一方、TRANCITYは同社の関連会社CalTaが提供するデジタルツインソフトウェアで、JR東日本グループの現場ノウハウとLAPISの画像処理技術を基盤に開発された。時系列データ管理、測量、CAD/BIM化、差分分析が特徴で、鉄道・製鉄・通信などインフラ事業者の設備管理に特化したUI/UXを持つ。2025年7月末のライセンス供与数は148件。
顧客ニーズに応じたソリューション開発事業と特殊環境対応
同社のソリューション開発事業は、ドローン事業・デジタルツイン事業を支える原動力である。顧客企業の課題を深く理解し、実証実験から本開発、事業化後の継続開発まで長期にわたり協働する。具体例として、日本製鉄との高温環境対応ドローン開発、東京電力グループとの高放射線環境下ドローン活用、JR東日本グループからのデジタルツイン関連開発(TRANCITYの原型)が挙げられる。また、2023年からは防爆認証特化型ドローンの開発に着手し、化学プラントやガス設備など可燃性雰囲気下での点検需要に対応。2024年にはNEDOのSBIR推進プログラムに採択され、災害時の生存者捜索技術の開発も進める。これらの開発はすべて自社で行い、ハードウェア・ソフトウェア双方の技術力を源泉とする。
有価証券報告書の事業の記述をもとにAIが編纂しています。
業界での位置づけ
精密機器のなかでの位置
会社が挙げる強い分野
- 製鉄・鉄道・建設・発電等(ドローン事業)屋内狭小空間点検ドローンで独自の技術と豊富な実績を有する
有価証券報告書(2025/3期)で会社自身が述べている位置付けです。第三者による調査ではありません。
精密機器スタートアップ、赤字拡大
Liberawareは精密機器業界のスタートアップで、ドローン関連事業を展開。直近売上高は4億円(2023/7期)から14億円(2025/7期計画)と急速に成長。しかし営業利益率は2023/7期非開示、2025/7期は▲114.29%と大幅赤字。同業のテルモやリガク・ホールディングスは収益安定しているが、当社は成長フェーズで収益化が課題。
強み
- 売上高が3期で3.5倍に拡大する高い成長性。
- ドローン市場の拡大を背景に事業を展開。
- 精密機器分野で独自の技術を保有している可能性。
- 赤字だが成長期待から投資家の関心を集める。
課題
- 営業利益率が▲114%と深刻な赤字。
- 将来の黒字化計画が明確でない。
- テルモなど収益安定企業と比較してリスク高い。
強みと課題は、開示資料をもとにAIがまとめた見立てです。
同業の企業
精密機器の時価総額近傍。太字がLiberaware
時価総額で並べると、掲載11社のなかで6番目にあたる。
| # | 企業 | 時価総額 | PER |
|---|---|---|---|
| 1 | 7760IMV | 336億円 | 14.3倍 |
| 2 | 7769リズム | 330億円 | 13.7倍 |
| 3 | 7779CYBERDYNE | 298億円 | 297.3倍 |
| 4 | 7711助川電気工業 | 291億円 | 31.8倍 |
| 5 | 7743シード | 240億円 | 21.1倍 |
| 6 | 218ALiberaware | 221億円 | — |
| 7 | 7746岡本硝子 | 220億円 | — |
| 8 | 7725インターアクション | 194億円 | 32.7倍 |
| 9 | 7713シグマ光機 | 177億円 | 20.0倍 |
| 10 | 7600日本エム・ディ・エム | 174億円 | 66.1倍 |
| 11 | 7727オーバル | 174億円 | 12.8倍 |
時価総額は直近の終値ベース。同業の範囲は東証33業種の分類に従っています。
会社の歴史
沿革 31件
創業から狭小空間ドローンIBISの開発まで(2016~2019年)
同社は2016年8月、千葉県千葉市若葉区にて株式会社Liberawareとして設立された。創業から間もない2018年2月には、三菱地所、丸の内熱供給と共同で非GPS環境の地下トンネル点検実験を実施。同年4月には狭小空間点検用ドローン「IBIS」を開発し、6月にはNEDOのAIチップ関連プロジェクトに採択されるなど、技術開発を加速させた。2019年4月からIBISのレンタルサービスを開始し、11月にはJR東日本スタートアッププログラムに採択され、鉄道インフラ分野への本格参入の足がかりを得た。
実証実験の拡大とパートナーシップの構築(2020~2021年)
2020年3月、千葉県船橋市の図書館でAI蔵書点検システムの試験導入にIBISを活用。5月にはSII補助金に採択され遠隔監視システムの構築を開始し、JR新宿駅の天井裏点検の実証実験も行った。同年10月にはIBISレンタルに3次元化等の画像処理サービスを追加。2021年6月にはセントラル警備保障と設備点検・監視巡回で協業、7月にはJR東日本グループとの合弁会社CalTaを設立し、デジタルツイン事業の基盤を整えた。8月には凸版印刷(現TOPPANホールディングス)と資本業務提携を締結し、情報加工・制御サービスの共同開発に乗り出した。
東京都心への拡大とデジタルツイン事業の本格化(2022~2023年)
2022年5月、東京都港区に東京営業所を新設。同月、CalTaがデジタルツインソフトウェア「TRANCITY」をリリースした。7月には日本製鉄の製鉄所内大型構造設備でIBISの運用を開始。8月にはデジタルツイン事業を本格事業化するとともに、NEDOのReAMoプロジェクトに参画し、性能評価手法構築用ドローンプラットフォームの開発を受託した。2023年6月には後継機「IBIS2」をリリース、8月にはBIMサービスを開始し、図面のない設備のデジタル図面化に対応。さらに防爆認証特化型ドローンの開発にも着手した。
海外展開と災害対応で実績を積む(2023~2024年)
2023年9月、総務省の委託でマレーシアにおけるインフラ点検サービスの実証契約を締結し、海外展開が本格化。12月には国土交通省の中小企業イノベーション創出推進事業に採択され、建設施工・災害情報収集分野での技術開発が進んだ。2024年1月、令和6年能登半島地震では石川県輪島市でドローンによる捜索・被災状況確認を実施。2月には国土交通省の別事業にも採択され、安全・安心な公共交通実現を目指す。また、福島第一原子力発電所1号機格納容器内の内部調査も同社ドローンで実施するなど、極限環境での実績を積み重ねた。
グロース市場上場と韓国子会社設立(2024~2025年)
2024年7月、東京証券取引所グロース市場に株式を上場し、資金調達力を強化。同年11月には韓国に100%子会社Liberaware Koreaを設立し、屋内ドローン点検市場の海外開拓を本格化させた。2025年7月期の連結決算では売上高14億円を達成する一方、研究開発投資の拡大により営業損失16億円を計上。ただし、営業外収益により経常利益は黒字転換した。2025年7月末時点でIBIS2の提供セット数は85セット、TRANCITYのライセンス供与数は148件に増加し、事業の拡大基調が続いている。
年表31件を開く
2010年代
- 2016年8月創業千葉県千葉市若葉区に株式会社Liberawareを設立
- 2018年2月三菱地所株式会社、丸の内熱供給株式会社と共に自律飛行ドローンによる非GPS環境かつ狭小空間である地下トンネル内の点検実験を実施
- 2018年4月狭小空間点検用ドローン「IBIS」を開発
- 2018年6月NEDO「高効率・高速処理を可能とするAIチップ・次世代コンピューティングの技術開発」に採択「非GPS環境下におけるドローンの群制御技術及びエネルギー効率向上を可能とする要素技術の研究開発」事業を推進
- 2018年6月NEDO「AIシステム共同開発支援事業」に採択「AIドローンを用いたインフラメンテナンス関連サービス創出」事業を推進
- 2019年4月IBISのレンタルサービスを開始
- 2019年11月JR東日本スタートアッププログラム2019に採択
2020年代
- 2020年3月千葉県船橋市の図書館におけるAI蔵書点検システム試験導入にて、IBISによる書庫自動撮影検証を実施
- 2020年5月SII「令和2年度補正予算産業保安高度化推進事業費補助金」に採択「巡回点検ドローンによる遠隔監視システムの構築」事業を推進
- 2020年5月IBISにてJR新宿駅における駅舎天井裏点検の実証実験を実施
- 2020年10月IBISのレンタルサービスに3次元化等の画像処理サービス等の新たなサービスを追加
- 2021年6月JISSUI「令和2年度補正予算(3次補正)産業保安高度化推進事業費補助金」に採択「高度センシング技術による狭小空間専用小型ドローンの構築」事業を推進
- 2021年6月セントラル警備保障株式会社と小型ドローンを活用した設備点検・監視巡回サービスを協業開始
- 2021年7月鉄道・インフラ業界におけるデジタルツイン(注)の促進を目的として、東京都港区にJR東日本スタートアップ株式会社及びJR東日本コンサルタンツ株式会社との合弁会社であるCalTa株式会社(現持分法適用関連会社)を設立
- 2021年8月情報加工や制御サービスを掛け合わせた共同ソリューション開発に向け凸版印刷株式会社(現 TOPPANホールディングス株式会社)と資本業務提携契約を締結
- 2022年5月東京都港区に東京営業所を新設
- 2022年5月CalTa株式会社がインフラ事業者のDX実現に向けたデジタルツインソフトウェアサービス「TRANCITY」をリリース
- 2022年7月日本製鉄株式会社の製鉄所内大型構造設備にてIBISの運用を開始
- 2022年8月多様な顧客ニーズに対応するためにデジタルツイン事業を本格的に事業化
- 2022年8月NEDO「次世代空モビリティの社会実装に向けた実現(ReAMo)プロジェクト」に参画し「制約環境下におけるドローンの性能評価法の研究開発」に関する「性能評価手法構築用ドローンプラットフォームの開発」を受託
- 2023年6月狭小空間点検用ドローン「IBIS2」をリリース
- 2023年8月図面のない建物・設備のデジタル図面化に対応すべくBIMサービスを開始
- 2023年8月スマート保安導入支援事業費補助金の交付を受け防爆認証特化型ドローンの開発に着手
- 2023年9月総務省「マレーシアにおけるドローン及びデジタルツイン技術を活用したインフラ点検サービスの実証」に関する契約を締結
- 2023年12月国土交通省の中小企業イノベーション創出推進事業「建設施工・災害情報収集における高度化(省力化・自動化・脱炭素化)の技術開発・実証」に採択
- 2024年1月令和6年能登半島地震において石川県輪島市内におけるドローンによる捜索や被災状況確認等の初期災害時支援活動を実施
- 2024年2月国土交通省の中小企業イノベーション創出推進事業「安全・安心な公共交通等の実現に向けた技術の開発・実証」に採択
- —福島第一原子力発電所1号機格納容器内の内部調査を当社ドローンにより実施
- 2024年6月NEDO「SBIR推進プログラム」(連結型)のテーマ「災害時に生き埋めになった生存者を迅速に捜索するセンシング技術やロボティクス技術の開発」に採択
- 2024年7月上場東京証券取引所グロース市場に株式を上場
- 2024年11月Liberaware Korea Co., Ltd.(現連結子会社)を設立
有価証券報告書の沿革をもとにAIが通史として編纂しています。年表は沿革の記載そのままです。
これからの方針
有価証券報告書 2025/7期の経営方針より
会社は5つの方針を掲げている。そのうち2項目には、達成する数字が明記されている。
- コアクライアント数増加(具体的数値未記載)
- コアクライアント売上高増加(具体的数値未記載)
有価証券報告書の原文に書かれた目標だけを載せています。達成度の評価や推計は加えていません。
- 01
コアクライアント数の拡大
製鉄・鉄道・電力等のコアクライアントを増やし、取引量拡大や中間事業者へのサービス浸透により売上規模を拡大する。国内外の有効事例を増やすため、組織体制整備とマーケティング戦略の策定・実行を進める。
- 02
既存サービスの強化と事業連携
既存顧客ニーズの把握による関係強化と、業務の質的向上・機能拡充により顧客満足度を高める。さらに、事業連携企業やパートナー企業の新規開拓と関係強化を図る。
- 03
認知拡大とユースケース創出
展示会やWEBマーケティングを通じて屋内ドローン・デジタルツインサービスの認知度向上を図る。ユースケースを創出し、サービスチャネルを拡充して新規顧客獲得につなげる。
- 04
開発体制強化と優秀な人材確保
ハード・ソフト両面の技術向上のため研究開発投資を継続し、優秀なエンジニアの採用・育成に注力。産学連携や業務提携、共同研究も推進する。
- 05
海外事業展開と情報管理体制強化
韓国に加え東南アジア各国の規制・ニーズに合わせた効率的な進出を検討。顧客情報の管理強化のためISMS認証を継続し、研修やシステム整備を実施する。
有価証券報告書の「経営方針、経営環境及び対処すべき課題等」から、AIが項目ごとに整理しています。数値目標は原文に書かれたものだけです。
社員と組織
有価証券報告書 2期分
グループ全体で82人が働いている。提出会社(単体)の平均年収は686万円で、1期前と比べて−8.8%。平均年齢は38.8歳、平均勤続年数は2.5年。
| 決算期 | 平均年収万円 | 平均年齢歳 | 平均勤続年 | 連結従業員数人 |
|---|---|---|---|---|
| 2024年7月 | 752 | 38.3 | 2.8 | 52 |
| 2025年7月 | 686 | 38.8 | 2.5 | 82 |
平均年収・平均年齢・平均勤続は有価証券報告書に記載された提出会社(単体)の値、従業員数はグループ全体の値です。一人当たり営業利益は連結営業利益を連結従業員数で割ったもので、給与などの費用を払ったあとに一人あたりいくら残るかの目安になります。
拠点とグループ
設備と関係会社
関係会社1社(国内 1 / 海外 0) を有報から抽出しています。
- 国内CalTa株式会社(注)1,2東京都港区議決権34.0%
- 調達1,999万円高効率・高速処理を可能とするAIチップ・次世代コンピューティングの技術開発高度なIoT社会を実現する横断的技術開発(小規模研究開発)非GPS環境下におけるドローンの群制御技術及びエネルギー効率向上を可能とする要素技術の研究開発国立研究開発法人新エネルギー・産業技術総合開発機構 · 2018-07-24
- 調達1,783万円05-0049-0192マレーシアにおけるドローン及びデジタルツイン技術を活用したインフラ点検サービスの実証の請負総務省 · 2023-09-19
出典: gBizINFO (経済産業省)
業績のいま
有価証券報告書・決算短信より
2025年7月期の売上高は14億円、営業利益は-16億円。前期と比べると増収で、売上が+75.0%。
会社が出している今期の予想2026年7月期
| 項目 | 会社予想 | 前期実績 |
|---|---|---|
| 売上高 | 18億円 | 14億円 |
| 営業利益 | -22億円 | -16億円 |
| 純利益 | -7億円 | 0億円 |
| 1株あたり配当 | ¥0 | ¥0 |
会社が決算短信で公表した予想です。証券会社の予想ではありません。 短信の原本
四半期の推移
4期分
直近は2026年3Qで、売上は5億円、営業利益は−11億円。
| 対象期間 | 売上高億円 | 営業利益億円 | 営業利益率% | 純利益億円 |
|---|---|---|---|---|
| 2025年2Q | 6 | −3 | −50.0 | −2 |
| 2025年4Q | 8 | −13 | −162.5 | 2 |
| 2026年2Q | 7 | −9 | −128.6 | −5 |
| 2026年3Q | 5 | −11 | −220.0 | −8 |
期ごとの単独の業績で、期首からの累計ではありません。
業績の推移
有価証券報告書 6期分
2020年7月期からの6期で、売上は1億円から14億円へ14.0倍に増えた。直近期の営業利益率は-114.3%。売上は5期、純利益は2期の連続増加。
| 決算期 | 売上高億円 | 営業利益億円 | 経常利益億円 | 営業利益率% | 純利益億円 |
|---|---|---|---|---|---|
| 2020年7月 | 1 | — | −2 | — | −2 |
| 鉄道・インフラ業界におけるデジタルツイン(注)の促進を目的として、東京都港区にJR東日本スタートアップ株式会社及びJR東日本コンサルタンツ株式会社との合弁会社であるCalTa株式会社(現持分法適用関連会社)を設立 | |||||
| 2021年7月 | 2 | — | −3 | — | −3 |
| 2022年7月 | 3 | — | −5 | — | −5 |
| 2023年7月 | 4 | — | −6 | — | −6 |
| 東京証券取引所グロース市場に株式を上場 | |||||
| 2024年7月 | 8 | — | −4 | — | −4 |
| 2025年7月 | 14 | −16 | 0 | −114.3 | 0 |
金額は有価証券報告書の連結値をそのまま掲載しています。帯の長さは列ごとの最大値との比です。空欄の期は有価証券報告書からその項目の数値が取れていません(0ではありません)。
利益の構造
2025年7月期
売上高14億円のうち、営業利益として残るのは-16億円で-114.3%。営業外の損益と税金を反映した純利益は0億円、売上の0.0%にあたる。営業利益率は業種中央値9.0%を下回る水準。
- 売上原価作る・仕入れるのにかかったお金50.0%7億円
- 販売費及び一般管理費売る・管理するのにかかったお金164.3%23億円
- 営業利益費用を引いたあとに残った本業の利益-114.3%-16億円
有価証券報告書の損益計算書から、当期の金額をそのまま割り振っています。
ROICは有利子負債の開示がないため、営業利益×0.7÷(総資産−現金)の簡易式で算出しています。
お金の流れ
キャッシュフロー計算書 4期分
2025年7月期は営業CFが−4億円、投資CFが−1億円で、差し引きのフリーCFは−5億円。この組み合わせは「先行投資型」にあたる。本業がまだ現金を生まない中、調達した資金で投資を続けている。スタートアップ・再建初期の型。期末の手元現金は8億円で、売上の6.9ヶ月分にあたる。
| 決算期 | 営業CF億円 | 投資CF億円 | 財務CF億円 | フリーCF億円 | 現金残高億円 |
|---|---|---|---|---|---|
| 2022年7月 | −5 | −1 | 6 | −6 | 3 |
| 2023年7月 | −6 | −2 | 11 | −8 | 6 |
| 2024年7月 | −3 | 0 | 7 | −3 | 11 |
| 2025年7月 | −4 | −1 | 1 | −5 | 8 |
本業で稼いだ現金が営業CF、設備や事業への投資が投資CF、借入と返済・配当が財務CF。営業・投資・財務の3列は縦線が0で、右がプラス、左がマイナスです。健全な会社の基本形は営業CFがプラスで投資CFがマイナス。フリーCFは営業CFと投資CFの合計で、手元に残る現金を表します。
資産と負債
貸借対照表 6期分
2025年7月期の総資産は17億円。このうち返さなくてよい自己資本が9億円で、自己資本比率は53.6%(業種中央値66.2%より薄い)。
| 決算期 | 総資産億円 | 自己資本億円 | 負債億円 | 自己資本比率% |
|---|---|---|---|---|
| 2020年7月 | 4 | 3 | 1 | 63.2 |
| 2021年7月 | 5 | 2 | 3 | 51.6 |
| 2022年7月 | 6 | 3 | 3 | 47.6 |
| 2023年7月 | 11 | 6 | 5 | 52.4 |
| 2024年7月 | 15 | 9 | 6 | 56.7 |
| 2025年7月 | 17 | 9 | 8 | 53.6 |
自己資本比率は総資産のうち返済のいらないお金の割合で、高いほど借入への依存が小さいことを示します。負債は総資産から自己資本を引いた額です。
有価証券報告書の数値から機械的に配点した参考値です。自己資本比率60%で満点、営業利益率15%で満点、直近3期の営業CFが黒字だった割合の3つを足しています。業態によって出ない要素があります。
業界内での比較
精密機器 52社との比較
同じ精密機器の企業と並べると、いちばん上に来るのは売上成長率で52社中1位あたり、逆に低いのは営業利益率で52社中51位あたり。帯は左端が業種の最下位、右端が最上位で、縦線が真ん中にあたる。
有価証券報告書の最新期の数値をもとに、同じ業種の企業の中での順位を毎日計算しています。P25は下から4分の1、P75は上から4分の1の位置にある企業の値です。
株価
9月2日の終値
直近の終値は¥1,172で、1年前と比べて-47.0%。過去52週の値幅のなかでは22%の位置にある。
チャートの金額は株式分割と配当を反映して調整した終値で、上に出している直近の終値とは一致しないことがあります。
| 指標 | 値 |
|---|---|
| PBR | 31.57倍 |
実績値は直近の決算、予想値は会社予想にもとづきます。株価は終値ベースです。
値動きの背景
株価は1125円で、25日線(1060円)を約6%上回り、75日線(1143円)を下回る位置にあります。直近1ヶ月で+8.7%上昇しましたが、年初来では-43.8%と大幅下落からの反発局面です。7月9日に310万株の出来高急増があり、8月に入って出来高は低調ですが、株価は底堅く推移しています。RSIは71.43でやや過熱感があり、52週高値2868円からは-61%と大きく下回ったままです。
値動きの背景は、株価と出来高の推移をもとにAIがまとめた見立てです。
AIの評価
AI評価株価水準の解釈です。売買の推奨ではありません
現在の株価水準を割高と判定しています(スコア 15/100)。
PBRが29.14倍と業界平均の3.47倍を大幅に上回り、ROEは5.1%と低い水準にある。配当利回りは0%で、収益性・株主還元の面で割高感が強い。売上高は増加傾向にあるが、直近の営業損失など収益化が遅れており、バリュエーションは過大評価と判断する。ただし、成長余地に期待される面もあり、現時点では極端な割高と言える。
| 指標 | この会社 | 業種平均 |
|---|---|---|
| PBR | 31.57倍 | 2.49倍 |
| ROE | 5.1% | 7.9% |
業種平均は同じ東証33業種に属する銘柄の単純平均です。銘柄数が少ない業種では平均が振れます。
AI評価判定とスコアは公開データをもとにした解釈で、将来の株価を示すものではありません。算出の考え方は編集方針に記載しています。
評価が分かれる点
AI分析投資家の見方
手術支援ロボット市場は成長期待が大きいが、同社の売上高はまだ年間10億円未満で事業化初期段階。強気派は技術優位性と市場成長の可能性を評価し、弱気派は実績不足と赤字継続のリスクを懸念。PBRは29倍と株式評価が高い。
- 市場の成長
手術用ロボット市場は今後大きく拡大
- 技術力
独自技術による差別化が可能
- 黒字化進展
直近は赤字縮小、売上高が倍増している
- 売上高が2期連続で倍増近く成長通年影響中
売上高は2023/7期4億→2024/7期8億→2025/7期14億と拡大。前期比75%増で成長軌道が続く
- 純損益が-6億から0億に改善通年影響中
純損益は-6億→-4億→0億と2期連続で改善。黒字化目前で利益成長への期待が高まる
- 過去1年で35%下落からのリバウンド期待不定影響弱
株価は1年で-35.5%と大幅下落。売られ過ぎからテクニカルな反発が起こりやすい
- 黒字転換でROEが大幅上昇の可能性決算発表後影響中
純損益が赤字から0億に改善済み。今後黒字化すればROEは現在の5.1%から大きく上昇しうる
- 収益規模が小
売上高は年間10億円未満と実績不足
- 赤字継続
直近も営業赤字で黒字化には時間がかかる
- 高い評価
PBR29倍とバリュエーションが割高
- 営業損益-16億円の大幅赤字通年影響強
売上高14億円に対し営業損益-16億円、営業利益率-114.29%と本体事業の採算が悪化
- PBR29倍と資産価値から乖離した高評価継続影響中
PBR29.14倍、ROE5.1%と収益力より評価が先行。株価が資産価値から乖離している
- 無配当で株主還元がゼロ継続影響弱
配当利回り0%でインカムゲインが得られず、株主への利益還元が全くない
- 売上高は14億円で絶対額が小さい通年影響中
売上高は14億円と小規模で、事業リスク耐性が低く減益時の影響が大きい
- 売上高
- 事業成長の度合いを測る最優先指標
- 黒字化時期
- 投資回収の見通しを判断する上で重要
- 受注・販売台数
- ロボットの市場浸透度を示す
株主
有価証券報告書より
2025年7月期末の株主数は延べ17,553人。区分でいちばん多いのは個人・その他で76.1%。グループ会社や銀行などの安定株主が16.4%を占め、残る83.6%が市場で売買されうる浮動株にあたる。
所有者の区分ごとの比率
| 所有者の区分 | 2024年7月% | 2025年7月% |
|---|---|---|
| 個人・その他 | 80.3 | 76.1 |
| 事業法人 | 17.4 | 15.4 |
| 証券会社 | 1.4 | 5.4 |
| 外国法人 | 0.3 | 2.0 |
| 金融機関 | 0.5 | 1.0 |
| 外国人個人 | 0.0 | 0.1 |
発行済株式に対する持ち株比率です。単元未満株の扱いにより、合計が100%にならない期があります。
大株主上位10者
| 順位 | 株主 | 持ち株比率 % |
|---|---|---|
| 01 | 閔 弘圭 | 18.24 |
| 02 | 東日本旅客鉄道株式会社 | 11.73 |
| 03 | 和田 哲也 | 4.23 |
| 04 | 野平 幸佑 | 3.39 |
| 05 | 楽天証券株式会社 | 2.37 |
| 06 | 池田 慶祐 | 1.13 |
| 07 | 小川 祐司 | 1.10 |
| 08 | TOPPANホールディングス株式会社 | 1.01 |
| 09 | 株式会社SBI証券 | 0.90 |
| 10 | 岡野バルブ製造株式会社 | 0.85 |
有価証券報告書の大株主の状況から、上位10者を掲載しています。信託銀行の名義は、実際の保有者ではなく運用を預かる先を指すことがあります。
- 2026-08-04閔 弘圭新規の大量保有報告17.55%-0.70pt
- 2026-04-21野村證券株式会社新規の大量保有報告0.02%-0.29pt
提出があった時点の記録です。その後5%を割った保有者が一覧に残ることがあります。
株価指標の推移
有価証券報告書 6期分
1株利益は6期で+100%、1株純資産は2期で+6%。直近期のROEは5.1%で、日本株の目安とされる8%を下回る。
| 決算期 | EPS円 | BPS円 |
|---|---|---|
| 2020年7月 | −160,612 | — |
| 2021年7月 | −305,031 | — |
| 2022年7月 | −36 | — |
| 2023年7月 | −47 | — |
| 2024年7月 | −26 | 46 |
| 2025年7月 | 2 | 48 |
有価証券報告書に記載された各期の値です。PERは期末時点の株価にもとづく実績値で、いまの株価から計算した値とは異なります。
- EPS1株利益
- 1株が1年で稼いだ純利益。伸びていれば株の稼ぐ力が育っている
- BPS1株純資産
- 1株あたりの持ち分。会社に積み上がった蓄えの目安
経営陣
8名 有価証券報告書の提出日現在
有価証券報告書に載っている役員は8名。2025/7期の役員報酬は総額57百万円。社内取締役1人あたりの報酬は、従業員の平均年収の約1倍にあたる。
| 氏名 | 役職 | 年齢 | 保有株数 |
|---|---|---|---|
| 閔弘圭 | 代表取締役 | 41 | 3,446,000 |
| 林昂平 | 取締役 | 41 | 20,000 |
| 市川純也 | 取締役CFO | 46 | 90,000 |
| 和田哲也 | 取締役 技術開発部長 品質保証部長 | 38 | 800,000 |
| 守屋実 | 取締役 | 57 | — |
| 人見茂樹 | 常勤監査役 | 62 | 21,000 |
| 青木良三 | 監査役 | 67 | — |
| 井上俊介 | 監査役 | 44 | — |
役員報酬の内訳2025/7期
| 役員の区分 | 人数名 | 固定報酬百万円 | 合計百万円 | 1人あたり百万円 |
|---|---|---|---|---|
| 取締役(社内) | 5 | 43 | 43 | 9 |
| 社外取締役 | 4 | 14 | 14 | 4 |
有価証券報告書の役員報酬等の総額から、区分ごとの内訳を載せています。人数は当期中に在任した延べ人数のため、期末の人数と一致しない期があります。
有価証券報告書
有価証券報告書 2025/7期
会社自身が書いた有価証券報告書の本文を、章ごとにそのまま収録しています (要約ではありません)。
事業の内容15,664字を開く
何をしている会社か、会社自身の説明
経営方針・対処すべき課題4,170字を開く
経営陣が考える方向性と課題
事業等のリスク13,139字を開く
会社が自認するリスクの一覧
経営成績の分析 (MD&A)6,025字を開く
業績がなぜこうなったかの経営陣の説明
EDINET提出の有価証券報告書から自動抽出。表は文字起こしのため崩れることがあります。
開示資料
出典
このページの財務・役員・株主等のデータは、金融庁EDINETに提出された開示書類から自動抽出しています。会計基準は JapanGAAP。
リンク先はEDINET (金融庁) の書類閲覧ページです。
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