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超!企業DB
日経平均64,325.64-1,890NYダウ52,980.73+214ドル円158.84-1NASDAQ26,208.82+109S&P 5007,666.58+35SOX 指数11,332.81+449/2終値

モロゾフ

Morozoff Limited2217 · Prime · 食料品

チョコレートやチーズケーキなど洋菓子の製造販売が中核。直営・準直営店を中心に、喫茶・レストランも展開。

概要

モロゾフは1931年に神戸で創業した老舗洋菓子メーカーである。チョコレートやクッキーなどの干菓子、プリンやチーズケーキなどの洋生菓子を製造し、百貨店や駅ビルに直営店35店舗、準直営店141店舗を構える。喫茶・レストラン事業も手掛け、28店舗を運営する。2026年1月期の連結売上高は363億円、従業員は573名。神戸市東灘区に登記上の本店を置く。

洋菓子製造販売が売上の九割超を占める二事業体制

当社グループは洋菓子製造販売事業と喫茶・レストラン事業の二本柱で構成される。洋菓子製造販売事業は連結売上高の約94%を占め、チョコレート、クッキー、ゼリー、プリン、ケーキなどを製造する。販売は直営店35店舗と準直営店141店舗による直接販売が主体で、百貨店内の売場や駅ビルなどに出店する。喫茶・レストラン事業はケーキとコーヒー、パスタなどを提供する28店舗を運営し、売上高は約20億円である。同事業はメニュー改変による実質的な価格改定で増収を図っている。

全国に広がる生産拠点と物流網の再編

生産拠点は西神工場(神戸市西区)、六甲アイランド工場、船橋工場(千葉県)、福岡工場、札幌工場、仙台工場(閉鎖後再開なし)など複数ある。ただし、2000年以降に広島工場・名古屋工場・神戸深江浜工場・仙台工場を閉鎖し、生産を集約してきた。物流については船橋物流センターを2024年8月に閉鎖し、新たな物流体制を構築中である。2024年から2026年にかけて焼菓子増産を目的とした新船橋工場や西神第2工場への大型設備投資(約83億円)を進めている。

海外と子会社によるグループ経営の展開

当社グループはモロゾフ株式会社のほか、子会社2社を有する。2016年に香港のVISUAL HONG KONG LIMITEDを子会社化し、香港市場向けに洋菓子を販売してきた。ただし、2026年1月期は春節の売上計上時期ずれにより香港子会社の売上が大きく減少し、グループ全体の売上高を押し下げた。2020年4月には株式会社鎌倉ニュージャーマンの事業を譲り受け子会社化した。鎌倉ニュージャーマンは独自のブランドと製品を持ち、グループの製品ラインアップを補完している。

業界の中での役割は洋菓子メーカー(消費者向け直販主体)。にあたる。

この章の文章は、有価証券報告書と会社の開示をもとにAIが編纂しています。数値は開示のままで、AIには生成させていません。

売上高
363億円
営業利益
13億円
営業利益率
3.6%
純利益
6億円
2026/1 通期の連結業績。決算の内訳は最新の決算以降にあります。

何をしている会社か

有価証券報告書「事業の内容」(2026/3期)より

事業別の売上と利益

2026/1
事業売上構成比利益利益率
洋菓子製造販売事業342億円94.2%26億円7.6%
喫茶・レストラン事業21億円5.8%0億円0.0%

有価証券報告書のセグメント情報から、外部顧客への売上とセグメント利益をそのまま掲載しています。全社費用・セグメント間取引の消去は含みません。

01洋菓子製造販売事業主力

チョコレート・クッキーなどの干菓子、チーズケーキ・プリンなどの洋生菓子、その他菓子製品(焼きたてクッキー等)を製造・販売。直営店35店舗、準直営店141店舗を通じて直接販売を行う。

主な製品・サービス8
プレミアムチョコレートセレクション、フェイバリット、りんごのチョコレート等(チョコレート)
各種チョコレート製品。プレミアムラインから定番品まで複数展開。
ファヤージュ、アルカディア、オデット、ガレット オ ブール等(クッキー)
焼き菓子(クッキー)製品。多様なフレーバーとパッケージ。
ファンシーデザート、凍らせてシャーベット、フルーツオブフルーツ、白いチーズケーキ等(デザート)
デザート製品(ゼリー、シャーベット、チーズケーキ等)。
ハッピーパーティ、ロイヤルタイム等(詰合せ)
各種菓子を詰め合わせたギフトセット。
カスタードプリン、季節のプリン、季節のゼリー等(チルドデザート)
冷蔵タイプのデザート。プリンやゼリーが中心。
チーズケーキ、チョコレートケーキ等(ケーキ)
洋生菓子のケーキ製品。
マドレーヌ、フィナンシェ等(半生菓子)
焼き菓子でありながらしっとりした食感の半生菓子。
焼きたてクッキー、グラスオショコラ等(その他菓子)
店頭で焼き上げるクッキーや、カップ入りデザート等。

02喫茶・レストラン事業準主力

ケーキ、コーヒー、パスタ等のフードサービスを提供。直営の喫茶店28店舗を運営。

製品と技術

干菓子群――チョコレートとクッキーがけん引

干菓子群は売上高の約7割を占める主力部門である。チョコレートでは「プレミアムチョコレートセレクション」「フェイバリット」「りんごのチョコレート」などを展開し、バレンタイン商戦が年間の大きな山場となる。クッキーでは「ファヤージュ」「アルカディア」「オデット」「ガレット オ ブール」など多様なラインアップを持つ。特にガレット オ ブールは同社を代表する焼菓子であり、2025年には専門店「太陽のガレット」を西武池袋本店に出店した。デザート群には「ファンシーデザート」「白いチーズケーキ」などゼリー・シャーベット類が含まれる。

洋生菓子群――プリンとチーズケーキの定番商品

洋生菓子群はチルドデザート、ケーキ、半生菓子で構成される。チルドデザートの代表格は「カスタードプリン」で、季節限定のプリンやゼリーも展開する。ケーキでは「チーズケーキ」が看板商品であり、2024年に発売55周年を迎えた。ただし、周年記念の反動で2026年1月期は洋生菓子全体の売上高が前期比98.3%と減少した。半生菓子には「マドレーヌ」「フィナンシェ」があり、しっとりした食感でギフト需要を取り込む。これらの製品は直営店での対面販売に加え、百貨店の常温・冷蔵コーナーでも販売される。

焼菓子戦略と新ブランド・新業態の開発

中期経営計画では「焼菓子」を成長戦略の中心に据える。従来のクッキーに加え、「CUSTA」ブランド(カスタードスイーツ専門店)を2025年4月に日本橋三越本店に3号店を出店。ガレット専門店「太陽のガレット」も同年9月に開業した。また、焼菓子を楽しむ新イベント「ベイクフルデー」を創設し、季節を問わない需要を喚起する。これらの取り組みにより、2026年1月期の干菓子群売上高は前期比101.1%と堅調に推移した。新規市場として、エリア限定のご当地商品やテーマパークとのコラボレーションPB商品の開発も手掛ける。

有価証券報告書の事業の記述をもとにAIが編纂しています。

業界での位置づけ

食料品のなかでの位置

洋菓子ブランド、低収益に課題

モロゾフは高級洋菓子・アイスクリームメーカーで、ブランド力が強み。同業のニップンや日清製粉グループ本社と比べ、菓子専業で規模は小さいが、2025年1月期売上高360億円、営業利益率5.83%とまずまず。しかし2026年1月期は営業利益率3.58%と減益見込み。製粉大手は安定収益基盤を持つが、モロゾフは原料高や販促費増が収益を圧迫。

強み

  • 「モロゾフ」ブランドは高級洋菓子で認知度高く、贈答需要に強い。
  • ケーキ、チョコレート、アイスクリームなど幅広く展開し、収益源を分散。
  • 売上高は緩やかながら成長傾向で、基盤は堅調。
  • 百貨店との強固な取引関係で、高額品販売に強み。

課題

  • 26年1月期の営業利益率は3.58%と悪化、原料高や物流費増加が影響。
  • コンビニや量販店の低価格スイーツとの競合が市場を侵食。
  • クリスマスやバレンタインなど季節需要に偏重し、平準化が課題。

強みと課題は、開示資料をもとにAIがまとめた見立てです。

同業の企業

食品・飲料の時価総額近傍。太字がモロゾフ

時価総額で並べると、掲載11社のなかで6番目にあたる。

#企業時価総額PER
17596魚力342億円25.0倍
22915ケンコーマヨネーズ341億円10.4倍
39900サガミホールディングス339億円41.6倍
43221ヨシックスホールディングス335億円16.4倍
52209井村屋グループ316億円12.9倍
62217モロゾフ314億円46.4倍
72220亀田製菓307億円3.5倍
82533オエノンホールディングス301億円8.0倍
97520エコス300億円10.9倍
102753あみやき亭286億円22.5倍
112933紀文食品256億円23.2倍

時価総額は直近の終値ベース。同業の範囲は独自の業界分類(食品・飲料)に従っています。

会社の歴史

沿革 45件

神戸で創業し、戦時統合を経て製菓会社に

1931年7月、神戸市林田区に「神戸モロゾフ製菓株式会社」として創業。1936年8月に「モロゾフ製菓株式会社」へ商号変更した。1942年7月には戦時体制のもとで「昭和モロゾフ合同製菓有限会社」(後の興南糧食工業株式会社)を出資設立し、1962年2月にこれを吸収合併。同工場を本社第1工場(後の神戸御影工場)とした。この合併により生産能力を拡大し、戦後の復興期に向けた基盤を固めた。

全国展開と工場ネットワークの拡充(1960~70年代)

1961年10月に本社を神戸市東灘区に移転。1963年9月に名古屋出張所、1964年2月に東京支店、1965年8月に九州連絡所を開設し、全国販売網を整備した。1967年8月には本社第2工場を増設し、生産能力を強化。1971年には神戸深江浜物流センターと東京流通センターを開設し、物流体制を整えた。1972年8月に「モロゾフ株式会社」へ商号変更。1973年8月に神戸深江浜工場を新設し、生産拠点を拡大した。

株式上場と工場建設ラッシュ(1970年代後半~80年代)

1974年9月に大阪証券取引所市場第二部に上場。同年10月に福岡作業所(現福岡工場)、1977年7月に名古屋工場、1978年9月に札幌工場、1980年10月に広島工場、同年11月に仙台工場を開設し、主要都市に生産拠点を配置した。1983年8月には東京証券取引所市場第二部に上場し、1984年7月には両取引所の市場第一部に指定された。1985年10月には東京工場を船橋工場として移転新設し、関東地区の生産能力を高めた。

2000年代の工場閉鎖と六甲アイランドへの本社移転

2000年3月に広島工場・営業所を閉鎖。2004年3月に名古屋工場を閉鎖した。2005年10月に六甲アイランド工場に併設して六甲アイランドオフィスを開設し、2006年3月に本社部門を移転。同時期に神戸深江浜工場を閉鎖した。2009年10月には西神工場に新工場を増設し、生産を集約。2010年1月に神戸御影工場、2011年5月に仙台工場を閉鎖し、生産拠点の再編を完了した。

子会社取得とプライム市場移行(2016年以降)

2016年10月に香港のVISUAL HONG KONG LIMITEDを子会社化し、海外販路を獲得した。2020年4月には株式会社鎌倉ニュージャーマンの事業を譲り受け、グループに加えた。2022年4月、東京証券取引所の市場区分見直しによりプライム市場に移行。2024年4月に名古屋支店を閉鎖し名古屋オフィスを開設する一方、2024年8月に船橋物流センターを閉鎖。同年から焼菓子増産を目的とした大型設備投資(新船橋工場・西神第2工場)に着手している。

年表45件を開く

1930年代

  • 1931年7月創業神戸モロゾフ製菓株式会社(神戸市林田区)を創立。
  • 1936年8月商号変更モロゾフ製菓株式会社に商号変更。

1940年代

  • 1942年7月創業戦時体制のもとで、昭和モロゾフ合同製菓有限会社(後の興南糧食工業株式会社)を出資設立。

1960年代

  • 1961年10月神戸市東灘区に本社社屋移転。(現登記上の本社)
  • 1962年2月M&A興南糧食工業株式会社を吸収合併、同工場を本社第1工場(後の神戸御影工場)とする。
  • 1963年9月名古屋市に名古屋出張所(現名古屋オフィス)開設。
  • 1964年2月東京都新宿区に東京支店開設。
  • 1965年8月北九州市に九州連絡所開設。
  • 1967年8月本社第1工場に併設して本社第2工場(後の神戸御影工場)開設。
  • 1968年4月札幌市に北海道連絡所(現北海道営業所)開設。
  • 1968年6月東京都杉並区に東京支店を移転し、併設して東京作業所を開設。

1970年代

  • 1971年5月九州連絡所(現福岡支店)を福岡市に移転。
  • 1971年7月神戸市東灘区に神戸深江浜物流センター開設。
  • 1971年10月東京都大田区に東京流通センター開設。
  • 1972年8月商号変更モロゾフ株式会社に商号変更。
  • 1973年8月神戸市東灘区に神戸深江浜工場開設。
  • 1974年9月上場大阪証券取引所市場第二部上場。
  • 1974年10月福岡支店に併設して福岡作業所(現福岡工場)開設。
  • 1977年4月大阪市に大阪オフィス(現関西支店)開設。
  • 1977年7月名古屋支店に併設して名古屋工場開設。
  • 1978年6月東京都新宿区に東京支店移転。
  • 1978年9月北海道営業所に併設して札幌工場開設。

1980年代

  • 1980年10月広島市に広島営業所および広島工場開設。
  • 1980年11月仙台市に仙台営業所(現仙台オフィス)および仙台工場開設。
  • 1983年8月上場東京証券取引所市場第二部上場。
  • 1983年10月神戸市西区に西神工場開設。
  • 1984年7月大阪証券取引所および東京証券取引所市場第一部指定。
  • 1985年10月千葉県船橋市に東京工場を移転し、船橋工場開設。
  • 1986年1月千葉県船橋市に東京流通センターを移転し、船橋物流センター開設。

1990年代

  • 1994年10月神戸市東灘区に六甲アイランド工場開設。

2000年代

  • 2000年3月広島営業所および広島工場閉鎖。
  • 2000年6月神戸市東灘区に関西支店を移転。
  • 2004年3月名古屋工場閉鎖。
  • 2005年10月六甲アイランド工場に併設して六甲アイランドオフィス開設。
  • 2006年3月本社部門を六甲アイランドオフィスに移転。
  • 2006年3月神戸深江浜工場閉鎖。
  • 2009年8月神戸深江浜物流センター閉鎖。
  • 2009年10月西神工場に新工場増設。

2010年代

  • 2010年1月神戸御影工場閉鎖。
  • 2011年5月仙台工場閉鎖。
  • 2016年10月M&AVISUAL HONG KONG LIMITED(香港)を子会社化。

2020年代

  • 2020年4月M&A㈱鎌倉ニュージャーマンの事業を譲り受け子会社化。
  • 2022年4月東京証券取引所の市場区分の見直しにより、市場第一部からプライム市場に移行。
  • 2024年4月名古屋支店を閉鎖し名古屋オフィス開設。
  • 2024年8月船橋物流センター閉鎖。

有価証券報告書の沿革をもとにAIが通史として編纂しています。年表は沿革の記載そのままです。

これからの方針

有価証券報告書 2026/1期の経営方針より

会社は3つの方針を掲げている。そのうち5項目には、達成する数字が明記されている。

会社が掲げている数値目標
  • 売上高2032年1月期まで41,000百万円
  • 営業利益2032年1月期まで3,000百万円
  • ROA2032年1月期まで9%
  • 連結売上高2029年1月期まで37,800百万円
  • 営業利益2029年1月期まで1,900百万円

有価証券報告書の原文に書かれた目標だけを載せています。達成度の評価や推計は加えていません。

  1. 01

    焼菓子を中核とした成長戦略

    基盤・戦略・新規の3事業領域を軸に、焼菓子の生産能力増強のための大型設備投資を実行し、新たな基幹商品の開発や既存チャネル活性化、新市場開拓を通じて売上拡大を目指す。

  2. 02

    コスト抑制と生産性向上

    品質維持を前提に、価格改定や商品設計見直し、自動化・省人化、ローコストオペレーション化を推進し、収益性の高い事業構造へ変革する。

  3. 03

    人材確保と従業員満足度向上

    人事理念制定・等級・賃金・評価制度の制度改革を実行し、従業員の能力最大化とエンゲージメント向上を図り、強靭な組織体制を確立する。

有価証券報告書の「経営方針、経営環境及び対処すべき課題等」から、AIが項目ごとに整理しています。数値目標は原文に書かれたものだけです。

社員と組織

有価証券報告書 10期分

グループ全体で573人が働いている。提出会社(単体)の平均年収は528万円で、9期前と比べて+1.1%平均年齢は40.9歳、平均勤続年数は13.4年。

決算期平均年収万円平均年齢平均勤続連結従業員数一人当たり営業利益万円
2017年1月680
2018年1月658
2019年1月624
2020年1月52345.414.9632
2021年1月50244.214.4644
2022年1月52643.015.9543
2023年1月54743.416.0534
2024年1月54743.115.3553
2025年1月53442.014.1566371
2026年1月52840.913.4573227

平均年収・平均年齢・平均勤続は有価証券報告書に記載された提出会社(単体)の値、従業員数はグループ全体の値です。一人当たり営業利益は連結営業利益を連結従業員数で割ったもので、給与などの費用を払ったあとに一人あたりいくら残るかの目安になります。

多様性の開示2026年1月期・提出会社(単体)
女性管理職比率18.8%
縦線は目安の30%
男性育休取得率100.0%
縦線は目安の85%
女性の賃金(男性=100)62.1%
100なら男女で差がない状態

拠点とグループ

設備と関係会社

関係会社2(国内 1 / 海外 1) を有報から抽出しています。

主要な設備 (帳簿価額 上位10)
西神工場 — 神戸市西区4,034百万円
洋菓子 製造販売事業
六甲アイランド 工場 — 神戸市東灘区1,200百万円
洋菓子 製造販売事業
船橋工場 — 千葉県船橋市822百万円
洋菓子 製造販売事業
鎌倉本店 — 神奈川県鎌倉市461百万円
洋菓子製造販売事業
六甲アイランド オフィス — 神戸市東灘区335百万円
洋菓子 製造販売事業 全社(共通)
御影オフィス — 神戸市東灘区151百万円
洋菓子 製造販売事業 喫茶・レストラン事業
主要都市 直営・準直営売店 — 神戸市中央区 ほか159カ所134百万円
洋菓子 製造販売事業
大船工房 — 神奈川県鎌倉市111百万円
洋菓子製造販売事業
主要都市 喫茶店舗 — 神戸市中央区 ほか28カ所35百万円
喫茶・レストラン事業
主要都市 直営・準直営売店21百万円
洋菓子製造販売事業
主な関係会社
  • 国内
    ㈱鎌倉 ニュージャーマン
    神奈川県鎌倉市
    議決権100.0%
  • 海外
    VISUAL HONG KONG LIMITED
    中華人民共和国 香港特別行政区
    議決権100.0%

業績のいま

有価証券報告書・決算短信より

2026年1月期の売上高は363億円営業利益13億円前期と比べると増収減益で、売上が+0.8%、利益が-38.1%。

売上高
+0.8%
363億円
営業利益
-38.1%
13億円
純利益
-57.1%
6億円
営業利益率
3.6%
前期比 -2.3%pt

四半期の推移

10期分

直近は2026年4Qで、売上は201億円、営業利益は9億円。前年の2025年4Qと比べると、売上は+3.1%、営業利益は−35.7%。

対象期間売上高億円営業利益億円営業利益率%純利益億円
2023年4Q12614
2024年1Q8878.04
2024年2Q6911.41
2024年3Q60−3−5.0−2
2024年4Q13214
2025年1Q9377.55
2025年2Q7200.00
2025年4Q195147.29
2026年2Q16242.53
2026年4Q20194.53

期ごとの単独の業績で、期首からの累計ではありません。

業績の推移

有価証券報告書 14期分

2013年1月期からの14期で、売上は273億円から363億円へ1.3倍に増えた。直近期の営業利益率は3.6%。売上は5期連続で増加。

決算期売上高億円営業利益億円経常利益億円営業利益率%純利益億円
2013年1月27394
2014年1月27995
2015年1月27784
VISUAL HONG KONG LIMITED(香港)を子会社化。
2016年1月287138
2017年1月2922112
2018年1月2962517
2019年1月2952214
㈱鎌倉ニュージャーマンの事業を譲り受け子会社化。
2020年1月2951711
2021年1月25794
2022年1月2722110
2023年1月3252617
名古屋支店を閉鎖し名古屋オフィス開設。
2024年1月3492517
2025年1月36021215.814
2026年1月36313133.66

金額は有価証券報告書の連結値をそのまま掲載しています。帯の長さは列ごとの最大値との比です。空欄の期は有価証券報告書からその項目の数値が取れていません(0ではありません)。

利益の構造

2026年1月期

売上高363億円のうち、営業利益として残るのは13億円3.6%。営業外の損益と税金を反映した純利益は6億円、売上の1.7%にあたる。営業利益率は業種中央値4.1%を下回る水準。

売上高を100としたときの内訳
  • 売上原価作る・仕入れるのにかかったお金51.8%188億円
  • 販売費及び一般管理費売る・管理するのにかかったお金44.9%163億円
  • 営業利益費用を引いたあとに残った本業の利益3.6%13億円

有価証券報告書の損益計算書から、当期の金額をそのまま割り振っています。

粗利率
48.2%
売上から原価を引いて残る割合
営業利益率業種比0.5pt
3.6%
本業の利益として残る割合
純利益率業種比1.5pt
1.7%
税金まで払って最後に残る割合
ROE業種比4.0pt
3.3%
株主のお金がどれだけ利益を生んだか
ROA
2.1%
資産全体がどれだけ利益を生んだか
ROIC
3.5%
事業に使うお金がどれだけ利益を生んだか

ROICは有利子負債の開示がないため、営業利益×0.7÷(総資産−現金)の簡易式で算出しています。

お金の流れ

キャッシュフロー計算書 10期分

2026年1月期は営業CFが4億円、投資CFが−22億円で、差し引きのフリーCFは−18億円この組み合わせは積極投資型にあたる。本業で稼ぎつつ、さらに資金を調達して大きな投資に踏み込んでいる。成長への布石の局面期末の手元現金は21億円で、売上の0.7ヶ月分にあたる

決算期営業CF億円投資CF億円財務CF億円フリーCF億円現金残高億円
2013年1月20−14−5611
2014年1月9−4−5512
2015年1月8−5−5311
2016年1月16−11−5511
2017年1月21−11−51016
2018年1月20−16−4416
2023年1月22−15−4756
2024年1月21−5−101666
2025年1月−6−7−18−1336
2026年1月4−223−1821

本業で稼いだ現金が営業CF、設備や事業への投資が投資CF、借入と返済・配当が財務CF。営業・投資・財務の3列は縦線が0で、右がプラス、左がマイナスです。健全な会社の基本形は営業CFがプラスで投資CFがマイナス。フリーCFは営業CFと投資CFの合計で、手元に残る現金を表します。

資産と負債

貸借対照表 14期分

2026年1月期の総資産は282億円。このうち返さなくてよい自己資本が199億円で、自己資本比率は70.6%(業種中央値56.8%より厚い)

決算期総資産億円自己資本億円負債億円自己資本比率%
2013年1月2031158856.8
2014年1月2031218259.5
2015年1月2101258559.4
2016年1月2141318361.1
2017年1月2241438164.0
2018年1月2351577866.6
2019年1月2361617568.0
2020年1月2371667170.1
2021年1月2401687269.8
2022年1月2511767570.0
2023年1月2661868069.9
2024年1月2791978270.6
2025年1月2561956176.1
2026年1月2821998370.6

自己資本比率は総資産のうち返済のいらないお金の割合で、高いほど借入への依存が小さいことを示します。負債は総資産から自己資本を引いた額です。

2026年1月期の内訳
現金及び預金
21億円
すぐ使えるお金
利益剰余金
128億円
過去の利益の積み上がり
棚卸資産
24億円
在庫として抱えている分
負債合計
83億円
いつか返す必要があるお金
財務の健全性
67
/ 100
安定性自己資本比率40 / 40
収益力営業利益率7 / 30
現金創出営業CFの黒字継続20 / 30

有価証券報告書の数値から機械的に配点した参考値です。自己資本比率60%で満点、営業利益率15%で満点、直近3期の営業CFが黒字だった割合の3つを足しています。業態によって出ない要素があります。

業界内での比較

食料品 123社との比較

同じ食料品の企業と並べると、いちばん上に来るのは自己資本比率123社中27位あたり、逆に低いのは配当利回り123社中120位あたり帯は左端が業種の最下位、右端が最上位で、縦線が真ん中にあたる。

ROE下位株主の出したお金でどれだけ利益を生んだか
3.3%/中央値 7.3%
P25 3.7%P75 11.4%
営業利益率売上のうち本業の利益として残る割合
3.6%/中央値 4.1%
P25 2.7%P75 7.7%
自己資本比率上位総資産のうち返済のいらないお金の割合
70.6%/中央値 56.8%
P25 46.5%P75 67.3%
売上成長率前期からの売上の伸び
0.8%/中央値 3.4%
P25 0.7%P75 6.3%
配当利回り下位株価に対して1年で受け取る配当の割合
1.1%/中央値 2.3%
P25 1.5%P75 3.3%

有価証券報告書の最新期の数値をもとに、同じ業種の企業の中での順位を毎日計算しています。P25は下から4分の1、P75は上から4分の1の位置にある企業の値です。

株価

9月2日の終値

直近の終値は¥1,476で、1年前と比べて-3.6%過去52週の値幅のなかでは10%の位置にある。

¥1,476-1.7%1ヶ月-0.6%1年-3.6%時価総額314億円
過去52週の値幅
安値¥1,460高値¥1,621

チャートの金額は株式分割と配当を反映して調整した終値で、上に出している直近の終値とは一致しないことがあります。

指標
PER (実績)46.4倍
PBR1.49倍
配当利回り1.08%

実績値は直近の決算、予想値は会社予想にもとづきます。株価は終値ベースです。

値動きの背景

株価は1ヶ月で-0.3%とほぼ横ばい。週足はもみ合い。25日線(1561.5円)を-2.3%下回るが、75日線(1514.9円)は上回る。52週高値1621円に接近する場面もあったが、7/30に急落。出来高は増加し、売り圧力。

値動きの背景は、株価と出来高の推移をもとにAIがまとめた見立てです。

AIの評価

AI評価

株価水準の解釈です。売買の推奨ではありません

現在の株価水準を割高と判定しています(スコア 15/100)

PER 49.3倍は業界平均27.2倍を大きく上回り、PBR 1.59倍は平均と同水準。配当利回り1.02%は平均1.85%を下回る。ROE 3.27%は低く、収益性が劣る。来期減益見通しで株価バリュエーションが割高感を強めており、ほぼ全ての指標で劣後する。

指標この会社業種平均
PER (実績)46.4倍28.6倍
PBR1.49倍1.63倍
ROE3.3%7.9%

業種平均は同じ東証33業種に属する銘柄の単純平均です。銘柄数が少ない業種では平均が振れます。

AI評価判定とスコアは公開データをもとにした解釈で、将来の株価を示すものではありません。算出の考え方は編集方針に記載しています。

評価が分かれる点

AI分析

投資家の見方

原材料高と消費者の節約志向が逆風。強気派は、ブランド力で価格転嫁が可能で、ギフト需要が復調しつつあるとみる。また、直営店やECの拡大で成長余地がある。弱気派は、2026年1月期の営業利益率が3.58%に低下見込みと、コスト増が利益を圧迫。PER49倍と割高で、ROE3.27%は資本効率が悪い。百貨店依存が高く、人流回復の恩恵は限定的との見方も。

プラスに働く材料7
  • ブランド力の強み

    高級ブランドとして価格転嫁がしやすい。

  • ギフト需要回復

    景気回復でギフト消費が増加傾向。

  • チャネル拡大余地

    直営店やECの拡大による増収余地。

  • 収益力改善への構造改革期待FY2026/1以降影響

    営業利益13億円と減少も、コスト削減で底打ち期待。

  • 高級菓子ブランドとしての安定需要継続影響

    ブランド力で季節需要安定。売上高は360億円以上維持。

  • 株主還元の可能性(増配や自社株買い)次回決算影響

    配当性向低く、還元余力あり。PBR1.59倍で改善期待。

  • 原材料コスト低下による利益改善2025年下期影響

    小麦など原材料価格安定でコスト削減寄与。

マイナスに働く材料7
  • 原材料高の圧力

    乳製品や小麦粉の高騰で利益率低下。

  • 割高バリュエーション

    PER49倍は成長鈍化時にリスク。

  • 低ROE

    3.27%は資本効率が悪く、成長鈍い。

  • 営業利益減少トレンドで業績悪化懸念FY2026/1影響

    FY2026/1営業利益13億円、前年比38%減。減益基調継続。

  • 低ROE3.27%で資本効率低迷継続影響

    ROE3.27%は資本コストを下回り、バリュエーション割高感。

  • 株価上昇率0.5%と出遅れ、投資家関心低い過去1年影響

    1年間の株価上昇率0.5%と低迷。需給面で弱い。

  • 競合との価格競争や市場縮小リスク継続影響

    国内菓子市場成熟でシェア拡大困難。値上げ限界。

次の決算で確かめる点
直営店売上高成長率
消費動向とブランド力を反映。
営業利益率
原材料高の影響度を測る。
原材料価格指数
コスト変動の先行指標。

配当

株主還元

直近の年間配当は1株あたり16で、前期から41.5%いまの株価に対する利回りは1.08%。

年間配当
¥16
1株あたり
配当利回り
1.08%
いまの株価に対して
配当性向
42.2%
利益のうち配当に回した割合
連続増配等
0年
増配か維持が続いた年数
決算期1株あたり配当前期比%配当性向%
2017年1月1220.5
2018年1月1742.821.6
2019年1月170.025.5
2020年1月170.032.3
2021年1月170.059.9
2022年1月15−10.030.8
2023年1月2244.527.3
2024年1月3350.838.0
2025年1月27−16.342.5
2026年1月16−41.542.2

過去の配当は株式分割にあわせて調整した金額です。配当性向は有価証券報告書に記載された各期の値で、利益のうち配当に回した割合を示します。

次の配当スケジュール
  • 権利付き最終日
  • 権利確定日
  • 支払開始日
  • 今期の会社予想年間予想¥16

株主

有価証券報告書より

2026年1月期末の株主数は延べ20,290人。区分でいちばん多いのは個人・その他52.8%。グループ会社や銀行などの安定株主が42.1%を占め、残る57.9%が市場で売買されうる浮動株にあたる。

所有者の区分ごとの比率

所有者の区分2021年1月%2022年1月%2023年1月%2024年1月%2025年1月%2026年1月%
個人・その他46.046.643.945.750.152.8
金融機関34.232.233.232.829.327.2
事業法人14.114.315.414.113.915.0
自己株式4.24.20.72.45.04.4
証券会社3.43.83.63.74.43.5
外国法人2.33.14.03.72.31.6
外国人個人0.00.00.00.00.00.0

発行済株式に対する持ち株比率です。単元未満株の扱いにより、合計が100%にならない期があります。

大株主上位10

順位株主持ち株比率 %
01日本マスタートラスト信託銀行(株)(信託口)7.31
02平和(株)4.44
03(株)みずほ銀行3.62
04三菱UFJ信託銀行(株)3.04
05山陽電気鉄道(株)3.01
06SMBC日興証券(株)2.92
07(株)みなと銀行2.49
08片岡物産(株)2.16
09則岡 迪子1.80
10日本生命保険(相)1.57

有価証券報告書の大株主の状況から、上位10者を掲載しています。信託銀行の名義は、実際の保有者ではなく運用を預かる先を指すことがあります。

株価指標の推移

有価証券報告書 14期分

1株利益は14期で+199%、1株純資産は14期で+211%。直近期のROEは3.3%で、日本株の目安とされる8%を下回る。

決算期EPSBPSROE%PER配当性向%
2013年1月113183.429.237.5
2014年1月133324.024.130.9
2015年1月113443.333.236.0
2016年1月213626.020.318.9
2017年1月3413,9918.914.820.5
2018年1月2322,19611.015.621.6
2019年1月1962,2588.812.325.5
2020年1月1552,3596.716.432.3
2021年1月177952.156.759.9
2022年1月498336.018.930.8
2023年1月818809.213.927.3
2024年1月829509.016.538.0
2025年1月699647.223.942.5
2026年1月329913.348.842.2

有価証券報告書に記載された各期の値です。PERは期末時点の株価にもとづく実績値で、いまの株価から計算した値とは異なります。

EPS1株利益
1株が1年で稼いだ純利益。伸びていれば株の稼ぐ力が育っている
BPS1株純資産
1株あたりの持ち分。会社に積み上がった蓄えの目安
ROE自己資本利益率
株主のお金でどれだけ稼いだか。日本株では8%が一つの目安
PER期末実績
株価が1年分の利益の何倍か。低いほど割安とは限らず、期待の低さのこともある
配当性向利益からの還元率
利益のうち配当に回した割合。高すぎる場合は無理をしている可能性もある

経営陣

11名 有価証券報告書の提出日現在

有価証券報告書に載っている役員は11名。2026/1期の役員報酬は総額179百万円。社内取締役1人あたりの報酬は、従業員の平均年収の約5倍にあたる。

氏名役職年齢
山口信二代表取締役 社長67
山岡祥記代表取締役 副社長 管理部門統括69
鈴木正人常務取締役 マーケティング本部長54
高田耕治取締役 生産本部長61
磯野健治取締役 経営統括本部長61
佐々木誉之取締役 営業本部長60
笠原かほる取締役64
森澤武雄取締役65
木村雅一取締役(常勤監査等委員)63
渡邊純子取締役(監査等委員)60
松尾茂樹取締役(監査等委員)68

役員報酬の内訳2026/1

役員の区分人数固定報酬百万円業績連動百万円その他百万円合計百万円1人あたり百万円
取締役(社内)697341114324
社外取締役419195
取締役(社内)1171717

有価証券報告書の役員報酬等の総額から、区分ごとの内訳を載せています。人数は当期中に在任した延べ人数のため、期末の人数と一致しない期があります。

有価証券報告書

有価証券報告書 2026/1期

会社自身が書いた有価証券報告書の本文を、章ごとにそのまま収録しています (要約ではありません)。

事業の内容860字を開く

何をしている会社か、会社自身の説明

3【事業の内容】 当社グループは、当社(モロゾフ株式会社)及び子会社2社(株式会社鎌倉ニュージャーマン、VISUAL HONG KONG LIMITED)により構成されております。 当社グループは、洋菓子製造販売を主な事業内容とし、他に喫茶・レストラン事業を行っております。 当社グループが営んでいる事業の内容は次のとおりであります。なお、以下の事業区分は「第5 経理の状況 1 連結財務諸表等 (1)連結財務諸表 注記事項」に掲げるセグメントの区分と同一であります。 洋菓子製造販売事業   :   当社グループはチョコレート・クッキーなど干菓子製品、チーズケーキ・プリンなど洋生菓子製品、その他菓子製品の製造・販売を行っております。販売形態は主として直接販売の方法をとっており、菓子販売店は直営店35店舗、準直営店141店舗を有しております。 喫茶・レストラン事業   :   当社グループはケーキ・コーヒー・パスタ他のフードサービスを行っており、喫茶店28店舗を有しております。 洋菓子製造販売事業における主な製品を商品群別の区分により説明しますと、以下のとおりであります。 区分(商品群)   主要品目 干菓子群   (チョコレート)   (クッキー) (デザート)   (詰合せ)   プレミアムチョコレートセレクション、フェイバリット、 りんごのチョコレート、ラウンドプレーン等。 ファヤージュ、アルカディア、オデット、ガレット オ ブール等。 ファンシーデザート、凍らせてシャーベット、 フルーツオブフルーツ、白いチーズケーキ等。 ハッピーパーティ、ロイヤルタイム等。 洋生菓子群   (チルドデザート) (ケーキ) (半生菓子)   カスタードプリン、季節のプリン、季節のゼリー等。 チーズケーキ、チョコレートケーキ等。 マドレーヌ、フィナンシェ等。 その他菓子群       焼きたてクッキー、グラスオショコラ等。 [事業系統図] 以上述べた事項を事業系統図によって示すと、次のとおりであります。
経営方針・対処すべき課題3,399字を開く

経営陣が考える方向性と課題

1【経営方針、経営環境及び対処すべき課題等】 当社グループの経営方針、経営環境及び対処すべき課題等は、以下のとおりであります。 なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において当社グループが判断したものであります。 (1)会社の経営の基本方針 経営理念『Be Prime,Be Sweet.』は、すべてはお客様の笑顔のために、最高のおいしさを追求し、安心・安全な品質を確保し、最良のサービスを提供するため、一流をめざして日々進化することで、常に感動をお届けすることを約束したメッセージです。 企業スローガン『こころつなぐ。笑顔かがやく。』は、スイーツを通して「こころ」と「こころ」をつなぐ架け橋となり、かがやく笑顔を広げたいという想いを表しました。スイーツには疲れた心を癒し、心を結び、感動や歓びを記憶に刻む力があります。そのようなスイーツでお客様に笑顔をお届けしたい、それこそがモロゾフの原点です。モロゾフのスイーツは、わくわくする感動、ドキドキする感動をお届けするものでなければなりません。この企業スローガンを通して、当社の想いをお客様へしっかりと伝えてまいります。 (2)目標とする経営指標 当社グループは、2031年の創立100周年を見据え、2024年1月期よりスタートした中期経営計画「つなぐ ~next stage 2031~」を3段階のStepに分けて推進しております。2026年1月期を最終年度とする「Step1」では、「焼菓子」を核とした「戦略基盤の確立」を進める中で、売上高は目標を達成しましたが、損益面では原材料価格の上昇などに対応するため、価格改定や商品設計の見直しなどの原価低減策を講じましたが、想定を超える原材料価格の急騰や物流費用、人件費の上昇もあり、当初の目標を大きく下回りました。2027年1月期を起点とする「Step2」では、「Step1」で進めてきた戦略基盤をベースに、戦略の実行を加速化することで、事業成長と利益拡大を軌道に乗せて、「利益回復基調」へ変革させていきます。続く「Step3」では成長と利益拡大を本格化させることで、中期経営計画に掲げる戦略テーマを実現させます。これにより、創立100周年となる最終年度の2032年1月期には過去最高水準の業績、売上高41,000百万円、営業利益3,000百万円を目指します。また、大型設備投資の効果を最大化するため、資産効率を示すROAを新たな経営指標とし、9%を最終年度の目標とします。あわせて、資本効率を示すROEについても、目安である8%水準への早期回復を目指してまいります。なお、中間目標として、「Step2」の最終年度の2029年1月期では、連結売上高37,800百万円、営業利益1,900百万円、営業利益率5.0%、ROA 5.9%を目指します。 (3)中長期的な会社の経営戦略および対処すべき課題 当社グループを取り巻く経営環境は、依然として厳しい状況が続いております。売上面につきましては、少子高齢化による人口減少に加え、地方や郊外百貨店の店舗閉鎖、バレンタインや中元、歳暮といったギフト市場の縮小などが想定されます。損益面では、カカオをはじめとする原材料価格が高騰し、売上原価率は上昇を続けており、また倉庫や物流費用なども増加しております。一方で、物価上昇と実質賃金のマイナス傾向が続いており、価格改定や商品設計の見直しに対するお客様の反応は厳しくなっております。人材面につきましても、人手不足の顕在化による人件費の上昇や、中堅管理職層の人員不足、生産・販売現場での採用難など多くの課題を抱えております。 これらの課題を踏まえ、2031年の創立100周年を見据え、中長期ビジョンとして「企業価値の向上」「ブランド価値の向上」「社会的価値の向上」を掲げ、2024年1月期よりスタートした中期経営計画「つなぐ ~next stage 2031~」を3段階のStepに分けて推進しております。 「Step1」(2024年1月期~2026年1月期)では「戦略基盤の確立」期間と位置づけ、焼菓子増産に向けた新船橋工場および西神第2工場などへの約83億円の大型設備投資の着工や物流体制の再構築など、「Step2」以降の成長に向けた土台を着実に築きました。「Step2」(2027年1月期~2029年1月期)では、「戦略実行の加速」をテーマに、利益回復基調へ変革し、事業成長と利益拡大を軌道に乗せることを目指します。最終段階である「Step3」(2030年1月期~2032年1月期)では、「戦略テーマの実現」を図り、成長・利益拡大を本格化させ、創立100周年の集大成として成果を結実させることを目標とします。 このビジョン実現のため、「焼菓子」を成長戦略の中心に据えたうえで、3つの中長期戦略テーマの実行をさらに加速させます。 戦略テーマ①「新たなる『成長戦略』の実現」 新たなる『成長戦略』の実現は、「基盤事業」「戦略事業」「新規事業」の3つの事業領域を軸に推進します。「基盤事業」では、「マスターブランド戦略」として、伝統の基本ブランド「モロゾフ」のブランド資産を最大限に活用し、新たな基幹商品となる焼菓子定番商品の開発投入や、焼菓子をモチーフにした新たなイベントの創造と育成を行うことで、既存チャネルの活性化とさらなる売上拡大を目指します。「戦略事業」では、「プロダクトブランド戦略」を進め、ガレットオブール、太陽のガレット、CUSTAなどのマスターブランドとは異なるブランドを複数展開し、「モロゾフ全体」での売上シェア拡大を目指します。「新規事業」では、「新市場戦略」として、エリア限定のご当地名物商品の開発・投入やテーマパークや企業とコラボレーションしたプライベートブランドの開発などにより、新たな市場への展開を目指します。 「焼菓子」は、季節を問わない日常的な「手土産」や「自分へのご褒美」などへの需要が拡大しており、また長年培ってきた当社の製造技術や商品開発力などの強みを活かすことが可能な分野です。変化する市場環境へ的確に対応し、自社の競争優位性を最大限に発揮できる最適な商材として、「焼菓子」を未来の成長を担うエンジンとして強化していきます。このため、現在進行中の新船橋工場および西神第2工場などへの大型設備投資を実行して、「焼菓子」の生産能力を大きく増強させて、トップラインの引き上げを実現いたします。 戦略テーマ②「コスト抑制とさらなる生産性向上」 品質維持を大前提に、マーケットの動向を注視しつつ、価格改定や商品設計の見直し、コストパフォーマンスの高い新商品の開発などにより、原材料価格高騰への対策を着実に実行いたします。また、新規導入設備のみならず既存設備についても自動化・省人化を図るとともに、店舗の効率的な設計と運営のローコストオペレーション化を推進することで、収益性の高い事業構造への変革を図ります。 戦略テーマ③「人材確保と従業員満足度向上」 持続的成長の基盤は「人」であるとの認識のもと、従業員一人ひとりの能力を最大限に引き出すための人事制度改革を進め、組織全体のパフォーマンスを最大化する人的資本経営を推進します。具体的には、人事理念の制定、等級制度の改定、賃金制度の改定、評価制度の改定の4つの柱で人事制度改革を実行し、従業員満足度とエンゲージメントの向上を図り、将来のコア人材、現場人材の確保と強靭な組織体制を確立します。 また、企業価値向上に向け、中期経営計画の9年間(Step1~Step3)におけるキャッシュアロケーションの方針に基づき戦略的設備投資、人的資本投資、株主還元などに資金を適切に分配し、財務の健全性を維持しつつ、持続的な成長と企業価値向上を実現します。サステナビリティの取組みにおいては、すべてのステークホルダーの満足度向上に取組み、企業価値とブランド価値の向上を図るとともに「企業」と「社会」の持続可能性の両立を目指します。 創業以来受け継がれる「最高のおいしさ、安心・安全な品質、最良のサービス」を追求する精神のもと、すべてのお客様に笑顔をお届けするとともに、皆様から愛され、信頼される企業を目指してまいります。
事業等のリスク3,907字を開く

会社が自認するリスクの一覧

3【事業等のリスク】 有価証券報告書に記載した事業の状況、経理の状況等に関する事項のうち、経営者が当社グループの財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況に重要な影響を及ぼす可能性があると認識している主要なリスクは以下のとおりであります。 なお、文中における将来に対する事項は、本書提出日現在において当社グループが判断したものであり、当社グループの事業に関連するリスクを全て網羅するものではありません。 (1)国内での事業展開について 当社グループは、主に百貨店や量販店において事業展開を図っておりますが、少子高齢化による人口減少に加え、地方や郊外百貨店の店舗閉鎖、贈答習慣の変化によりバレンタインや中元、歳暮といったギフト市場の縮小等が想定されます。これに対し、季節を問わない日常的な「手土産」や「自分へのご褒美」等への需要が拡大している「焼菓子」を成長戦略の中心に据えた戦略を推進していきますが、市場環境が急速に変化すると、当社グループの経営成績および財政状態に影響を及ぼす可能性があります。 (2)海外での事業展開について 当社グループは、海外でも事業展開を図っておりますが、現地の政治経済的な要因の変動、予期しない法律や規制等の改廃、地震等の自然災害、急激な為替変動等の不測の事態が発生した場合には、当社グループの経営成績および財政状態に影響を及ぼす可能性があります。 当社グループでは、各国での早期の情報収集に努めることで、戦略の見直しを適宜・適切におこなうとともに、現地に適切に指導できる体制構築に努めております。 (3)得意先の経営破綻等による影響について 当社グループは、直営店、全国主要百貨店等を中心とした直接販売の方法をとっております。販売先の経営破綻により、債権が回収不能となる可能性があります。当社グループでは、専属の部署が調査機関や業界情報の活用により継続的な情報収集や与信管理を行っております。 しかし、予期せぬ取引先の経営破綻が発生した場合には、当社グループの経営成績および財政状態に影響を及ぼす可能性があります。 (4)自然災害について 当社グループは、全国の店舗において販売しており、また各工場で生産活動を行っております。これらの地域において地震や台風等の自然災害が発生した場合に備えて、危機管理マニュアルを整備しており、その中に地震や風水害等が発生した場合の対応を定めております。特に地震についてはBCP(事業継続計画)を整備するとともに、従業員に「震災ハンドブック」も配布しております。また、防災訓練の実施、緊急情報連絡システム等の連絡体制を整備し、緊急時に備えております。 しかし、これらの危機管理対策の想定を超えた大規模自然災害が発生した場合には、当社グループの経営成績および財政状態に影響を及ぼす可能性があります。 (5)気候変動の影響について 地球温暖化に伴う気候変動の影響が、自然災害の増加や自然生態系の変化といった形で顕在化し、社会にも多大な影響を及ぼしつつあります。当社グループの商品の主原料は、カカオ類、チーズ等の乳製品類、ナッツ類等の農畜産物であり、生産地での気候変動の影響による不作が生じた場合、原料調達価格の上昇および必要量の不足に伴う販売機会の損失等が想定されます。また、気候変動に伴う自然災害等の悪影響が想定範囲を超えた場合、生産、物流、販売体制に支障をきたすことが想定され、当社グループの経営成績および財政状態に影響を及ぼす可能性があります。 当社グループは、環境負荷低減のため、事業活動における省エネルギーの推進や再生可能エネルギーの活用によりCO2排出量の削減を図るとともに、食品廃棄物の削減、再資源化の促進に努めております。 今後も継続的に気候変動が事業に及ぼす影響を把握し、適切に対応できる体制を整備してまいります。 (6)原材料の調達および価格の変動について 当社グループの使用する原料は、主に農産物であり、天候不順、自然災害による収穫量の増減、需給状況等により仕入価格が変動する可能性があります。輸入原料の場合には、為替変動によっても仕入価格が変動する可能性があります。また、原油価格の変動により、石油製品である容器類、包装材料の仕入価格が変動する可能性があります。こうしたリスクに対しては、安定供給先の確保、調達先の多様化、事前の価格交渉、適切なタイミングでの価格決定等によりリスクを回避する努力を行っております。 しかし、予期せぬ突発的事情により原材料の安定的調達ができなくなった場合や仕入価格が高騰した場合には、当社グループの経営成績および財政状態に影響を及ぼす可能性があります。 (7)法的規制について 当社グループは、食品衛生法、食品表示法、PL法(製造物責任法)、不当景品類及び不当表示防止法や環境・リサイクル関連法規等、各種の法的規制を受けております。これらの規制を遵守できない場合には、当社グループの活動が制限される可能性や、コストの増加、ブランドの毀損等を招く可能性があります。当社グループとしては、各種規定の整備によるほか、各主管部門と法務部門が連携しすべての法的規制を遵守するように取り組んでおります。 しかし、法令違反等によりこれらの許認可が取消された場合や、業務の停止命令を受けた場合には、当社グループの経営成績および財政状態に影響を及ぼす可能性があります。 (8)食の安心、安全について 近年、食品の安心、安全に関する消費者の関心はますます高まっております。また、食品業界におきましては、食品表示についての偽装や、消費または賞味期限についての虚偽表示や誤表示等、食の安心、安全を揺るがす問題が発生しております。 このリスク回避のために当社グループではHACCPシステムを取り入れた全社品質保証制度に基づき、各種品質関連マニュアルの徹底による事前防止システムを確立し、食の安心、安全について万全の体制で臨むとともに、問題が発生した場合に備え原因をトレースできる体制を構築しております。問題発生時の対応マニュアルの整備や、損失が発生した場合に備えて生産物賠償責任保険の付保も行っております。 しかし、原材料や製造工程等に想定の範囲を超えた問題が発生して、大規模な製品回収や製造物責任が発生した場合には、当社グループの経営成績および財政状態に影響を及ぼす可能性があります。 (9)新型感染症について 新しい感染症の世界的な拡大により、人の移動の制限や店舗の閉店、工場の閉鎖等が発生する可能性があります。当社グループとしては、全社品質保証制度に基づき厳格な衛生管理をおこなうとともに、新型感染症を想定したBCP(事業継続計画)を整備しており、これらに基づき感染拡大の防止に努めてまいります。 しかし、新型の重大な感染症が拡大した場合には、移動の制限や店舗の閉鎖等、様々な活動の自粛により消費活動が急激に縮小する場合があります。また、従業員に感染症が拡大した場合には、一時的に工場の操業や店舗での販売を停止することもあり、当社グループの経営成績および財政状態に影響を及ぼす可能性があります。 (10)情報セキュリティについて 情報システムにつきましては、コンピューターウイルス感染によるシステム障害やハッキングによるシステムへの侵入や改ざん、および外部への社内情報の漏洩が生じないように万全の体策を講じております。 しかし、標的型攻撃メールや想定を超えた技術による情報システムへの不正アクセス、コンピューターウイルスの感染等により、情報システムに障害が発生するリスクや、社内情報が外部に漏洩するリスクがあり、こうした事態が発生した場合は、生産や販売等の事業活動に支障をきたすとともに、当社グループの経営成績および財政状態に影響を及ぼす可能性があります。 (11)人材の確保について 当社グループは、持続的成長の基盤は「人」であるとの認識のもと、従業員一人ひとりの能力を最大限に引き出すための人事制度改革を進め、組織全体のパフォーマンスを最大化する人的資本経営を推進しております。しかし、少子高齢化による人口減少等により人手不足が顕在化し、中堅管理職層の人員不足、生産・販売現場での採用難等が続くと、事業活動に支障をきたす可能性があります。 (12)固定資産の減損について 当社グループは、工場の老朽化や生産性向上を図るために工場や製造機械への設備投資や、売上増強のために店舗の新設や改装への投資をおこなっております。投資にあたっては、その目的や意義について十分に検討し、キャッシュ・フローや投資採算を精査したうえで、投資の決定を行っております。 しかし、経営環境の変化等で、その収益性の低下により投資額の回収が見込めなくなった場合には、帳簿価額を減額し、当該減少額を減損損失として計上することとなるため、当社グループの経営成績および財政状態に影響を及ぼす可能性があります。 (13)キャッシュ・フローの変動について 当社グループは、焼菓子拡大戦略の実現に向けた生産能力の増強を目的として、工場への投資を進めており、投資キャッシュ・フローに大きな影響が出ております。 予期せぬ市場環境の変化や需要の減退により当初計画していた投資収益が得られない場合や、建設コストの更なる高騰等により投資回収期間が長期化した場合、当社グループの経営成績およびキャッシュ・フローに影響を及ぼす可能性があります。
経営成績の分析 (MD&A)5,765字を開く

業績がなぜこうなったかの経営陣の説明

4【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】 (1)経営成績等の状況の概要 当連結会計年度における当社グループの財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の概要は次のとおりであります。 なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において当社グループが判断したものであります。 ①経営成績の状況 当連結会計年度における当社グループを取り巻く環境は、雇用・所得環境の改善が続き、景気は緩やかに回復いたしました。しかしながら、物価の上昇傾向が続いていることから節約志向がますます強まっており、消費者の商品や価格への選別の目は厳しさが増しております。 このような環境下において、当社グループは企業スローガンである『こころつなぐ。笑顔かがやく。』のもと、現在の中期経営計画「つなぐ ~next stage 2031~」に基づく焼菓子戦略やコスト抑制戦略を着実に進めております。 売上面につきましては、消費者の節約志向の影響もあり洋生菓子等の自家需要の低迷がみられましたが、新ブランドやイベントの展開を進め、クッキーなどの焼菓子の売上獲得に努めたことやバレンタイン商戦が好調だったことにより、国内は堅調に推移しました。一方、海外では香港の子会社での春節の売上が当該期間に計上されなかったことにより大きく売上が減少した結果、当連結会計年度の売上高は36,273百万円(前期比0.7%増)となりました。 損益面につきましては、店舗や工場の人員体制の最適化に努めるとともに一部商品の価格改定に取り組みましたが、カカオを中心とした原材料価格が高騰したことで売上原価率が大幅に上昇したことにより、営業利益は1,264百万円(前期比38.6%減)、経常利益は1,286百万円(前期比38.7%減)、親会社株主に帰属する当期純利益は642百万円(前期比54.6%減)となりました。 セグメントごとの経営成績は、次のとおりであります。 [洋菓子製造販売事業] 干菓子につきましては、百貨店等の店舗退店や香港の子会社での春節の売上が当該期間に計上されなかった影響はありましたが、素材と製法にこだわった新体験カスタードスイーツ専門店「CUSTA」3号店の日本橋三越本店へのオープン(2025年4月)、北海道産発酵バターを使用したガレット専門店「太陽のガレット」1号店の西武池袋本店へのオープン(2025年9月)、焼菓子を楽しむ新イベント「ベイクフルデー」の開催などにより焼菓子の売上獲得に努めました。また、万博向け商品の発売による売上貢献やバレンタイン商戦が好調だったこともあり、前期を上回る売上高となりました。 洋生菓子につきましては、2024年に発売55周年の記念商品を販売したチーズケーキの反動による減少に加え、消費マインド低下による買い控えの影響などにより、前期を下回る売上高となりました。 その結果、当事業の売上高は34,199百万円(前期比0.5%増)となりました。 [喫茶・レストラン事業] 喫茶・レストラン事業につきましては、メニュー改変等による実質的な価格改定により、売上拡大を図った結果、売上高は2,073百万円(前期比4.8%増)となりました。 ②財政状態の概況 当連結会計年度末における資産は、前連結会計年度末に比べ2,572百万円増加し、28,163百万円となりました。資産の増減の主なものは、有形固定資産の増加額3,557百万円、売掛金の増加額895百万円、退職給付に係る資産の増加額567百万円、現金及び預金の減少額2,485百万円、有価証券の減少額499百万円等であります。負債は前連結会計年度末に比べ2,182百万円増加し、8,289百万円となりました。これは主に短期借入金の増加額635百万円、長期借入金の増加額380百万円、その他流動負債の増加額705百万円等によるものであります。純資産は前連結会計年度末に比べ390百万円増加し、19,873百万円となりました。これは主に退職給付に係る調整累計額の増加額270百万円、利益剰余金の増加額204百万円、自己株式の取得による減少額310百万円等によるものであります。 ③キャッシュ・フローの状況 当連結会計年度における現金及び現金同等物は、前連結会計年度末に比べ1,485百万円減少し、当連結会計年度末には2,109百万円となりました。 当連結会計年度における各キャッシュ・フローの状況とそれらの要因は、次のとおりであります。 (営業活動によるキャッシュ・フロー) 当連結会計年度における営業活動によるキャッシュ・フローは、税金等調整前当期純利益の計上、減価償却費の計上、売上債権の増加、法人税等の支払額、棚卸資産の増加、退職給付に係る資産の増加等により、399百万円の収入(前連結会計年度は561百万円の支出)となりました。 (投資活動によるキャッシュ・フロー) 当連結会計年度における投資活動によるキャッシュ・フローは、定期預金の払戻による収入、有形及び無形固定資産の取得による支出、定期預金の預入による支出等により、2,153百万円の支出(前連結会計年度は679百万円の支出)となりました。 (財務活動によるキャッシュ・フロー) 当連結会計年度における財務活動によるキャッシュ・フローは、短期借入金の増加、長期借入れによる収入、自己株式の増加、配当金の支払等により、276百万円の収入(前連結会計年度は1,822百万円の支出)となりました。 ④生産、受注及び販売の実績 a.生産実績 セグメントのうち、洋菓子製造販売事業において生産活動を行っており、当連結会計年度における生産実績を示すと、次のとおりであります。 セグメントの名称   当連結会計年度 (自 2025年2月1日  至 2026年1月31日)   前期比(%) 洋菓子製造販売事業計(千円)   39,063,640   101.3 (内訳) 干菓子群(千円)   30,403,214   102.1 洋生菓子群(千円)   8,660,427   98.4 (注)1.生産実績は小売価額によっております。 2.干菓子群、洋生菓子群にはその他菓子群製品及び半製品が含まれております。 3.他に他社製品仕入実績が仕入金額で821,972千円あります。 b.受注実績 当社グループは見込生産を行っているため、該当事項はありません。 c.販売実績 当連結会計年度の販売実績をセグメント別商品群別に示すと、次のとおりであります。 セグメントの名称   当連結会計年度 (自 2025年2月1日  至 2026年1月31日)   前期比(%) 洋菓子製造販売事業計(千円)   34,199,885   100.5 (内訳) 干菓子群(千円)   25,111,044   101.1 洋生菓子群(千円)   8,284,597   98.3 その他菓子群(千円)   804,243   103.5 喫茶・レストラン事業計(千円)   2,073,486   104.8 合計(千円)   36,273,371   100.7 (2)経営者の視点による経営成績等の状況に関する分析・検討内容 経営者の視点による経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容は次のとおりであります。 なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において判断したものであります。 ①重要な会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定 当社グループの連結財務諸表は、わが国において一般に公正妥当と認められている会計基準に基づき作成されております。 この連結財務諸表の作成に当たり、経営者の判断に基づく会計方針の選択・適用、資産・負債及び収益・費用の報告金額及び開示に影響を与える見積りが必要となります。 これらの見積りについては、過去の実績等を勘案し合理的に判断しておりますが、実際の結果は、見積りによる不確実性のため、これらの見積りとは異なる場合があります。 当社グループの連結財務諸表作成のための会計方針については、「第5 経理の状況 1 連結財務諸表等 (1)連結財務諸表 注記事項 (連結財務諸表作成のための基本となる重要な事項) 4.会計方針に関する事項」に記載のとおりであります。 なお、連結財務諸表の作成に当たって用いた会計上の見積り及び仮定のうち、重要なものは「第5 経理の状況 1 連結財務諸表等 (1)連結財務諸表 注記事項 (重要な会計上の見積り)」に記載のとおりであります。 ②当連結会計年度の経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容 a.経営成績の分析 中期経営計画「つなぐ ~next stage 2031~」の『Step1』の最終年度にあたる当連結会計年度は、以下に記載の通りとなりました。 (売上高) 売上高は36,273百万円となり、前連結会計年度と比較し255百万円の増加(前期比0.7%増)となりました。 干菓子につきましては、百貨店等の店舗退店や香港の子会社での春節の売上が当該期間に計上されなかった影響はありましたが、素材と製法にこだわった新体験カスタードスイーツ専門店「CUSTA」3号店の日本橋三越本店へのオープン(2025年4月)、北海道産発酵バターを使用したガレット専門店「太陽のガレット」1号店の西武池袋本店へのオープン(2025年9月)、焼菓子を楽しむ新イベント「ベイクフルデー」の開催などにより焼菓子の売上獲得に努めました。また、万博向け商品の発売による売上貢献やバレンタイン商戦が好調だったこともあり、前期を上回る売上高となりました。洋生菓子につきましては、2024年に発売55周年の記念商品を販売したチーズケーキの反動による減少に加え、消費マインド低下による買い控えの影響などにより、前期を下回る売上高となりました。その結果、洋菓子製造販売事業の売上高は34,199百万円(前期比0.5%増)となりました。 喫茶・レストラン事業につきましては、メニュー改変等による実質的な価格改定により、売上拡大を図った結果、売上高は2,073百万円(前期比4.8%増)となりました。 (売上原価) 売上原価は、工場の人員体制の最適化に努めるとともに一部商品の設計変更や価格改定に取り組みましたが、カカオを中心とした原材料価格高騰の影響を受けた結果、対売上高比率は51.7%となり、前連結会計年度より2.5ポイント上昇いたしました。 (販売費及び一般管理費) 販売費及び一般管理費は、最低賃金の上昇や物流関連費の増加の影響はありましたが、店舗の人員体制の最適化や経費の削減に努めた結果、対売上高比率は44.8%となり、前連結会計年度より0.2ポイント減少いたしました。 (営業利益) 上記の結果、営業利益は1,264百万円(前期比38.6%減)、営業利益率は3.5%となり、前連結会計年度より2.2ポイント減少いたしました。 (親会社株主に帰属する当期純利益) 特別損益は、投資有価証券売却益21百万円を特別利益に、固定資産除売却損26百万円、減損損失65百万円、解体撤去費用128百万円を特別損失に計上し、親会社株主に帰属する当期純利益は642百万円(前期比54.6%減)となりました。 b.財政状態の分析 (流動資産) 当連結会計年度末における流動資産の残高は、13,426百万円となり、前連結会計年度末と比較し1,866百万円減少しております。この主たる要因は、売掛金が前連結会計年度末に対し895百万円増加、現金及び預金が前連結会計年度末に対し2,485百万円減少したこと等によります。 (固定資産) 当連結会計年度末における固定資産の残高は、14,736百万円となり、前連結会計年度末と比較し4,439百万円増加しております。この主たる要因は、有形固定資産が前連結会計年度末に対し3,557百万円増加、退職給付に係る資産が前連結会計年度末に対し567百万円増加したこと等によります。 (流動負債) 当連結会計年度末における流動負債の残高は、6,954百万円となり、前連結会計年度末と比較し1,541百万円増加しております。この主たる要因は、短期借入金が前連結会計年度末に対し635百万円増加、その他流動負債が前連結会計年度末に対し705百万円増加したこと等によります。 (固定負債) 当連結会計年度末における固定負債の残高は、1,335百万円となり、前連結会計年度末と比較し640百万円増加しております。この主たる要因は、長期借入金が前連結会計年度末に対し380百万円増加したこと等によります。 (純資産) 当連結会計年度末における純資産の残高は、19,873百万円となり、前連結会計年度末と比較し390百万円増加しております。この主たる要因は、退職給付に係る調整累計額が前連結会計年度末に対し270百万円増加、利益剰余金が前連結会計年度末に対し204百万円増加、自己株式の取得により前連結会計年度末に対し310百万円減少したこと等によります。 (キャッシュ・フローの状況の分析・検討内容並びに資本の財源及び資金の流動性に係る情報) 当社グループの当連結会計年度のキャッシュ・フローの状況については、「(1)経営成績等の状況の概要 ③キャッシュ・フローの状況」に記載のとおりであります。 当社グループの資本の財源及び資金の流動性については、主な資金需要は菓子製造における原材料費、労務費、経費及び店舗運営にかかる販売費などの運転資金と工場や生産設備の導入や更新、店舗出店費用に関する設備投資資金によるものです。 これらの資金は自己資金及び金融機関からの資金調達で確保しており、2026年度から稼働開始予定の新工場および新設備の大型投資においてシンジケートローン契約を結び、財務の安定性及び流動性を補完しております。 詳細は「第3 設備の状況 3 設備の新設、除却等の計画」に記載のとおりであります。

EDINET提出の有価証券報告書から自動抽出。表は文字起こしのため崩れることがあります。

開示資料

出典

このページの財務・役員・株主等のデータは、金融庁EDINETに提出された開示書類から自動抽出しています。会計基準は JapanGAAP

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