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超!企業DB
日経平均64,325.64-1,890NYダウ52,965.38+199ドル円158.86-1NASDAQ26,205.58+106S&P 5007,665.62+34SOX 指数11,344.26+569/2終値

魚力

UORIKI CO.,LTD.7596 · Prime · 小売業

首都圏駅ビル・百貨店を中心に鮮魚・寿司を販売。テイクアウト寿司で強み。

概要

魚力は、鮮魚と寿司を主力とする小売・飲食・卸売の総合水産企業である。東京都立川市に本社を置き、首都圏の駅ビルや百貨店を中心にテナント出店する。2026年3月期の連結売上高は436億円、営業利益16億円。連結従業員708名(2026年3月末現在)。子会社を通じて九州やタイでも事業を展開する。

小売事業が売上の約88%を占める収益構造

魚力グループの連結売上高436億円(2026年3月期)のうち、小売事業が382億円(87.6%)を占める。首都圏の駅ビル・百貨店・スーパー内にテナント出店し、豊洲市場や産地直送の鮮魚を常時200~300アイテム品揃えする。寿司はセット寿司を中心としたテイクアウトが主力。子会社の株式会社最上鮮魚(連結子会社)は九州地方に51店舗、CP-Uoriki Co.,Ltd.はタイ国内に店舗を展開する。既存店売上高は前年を上回り、付加価値向上と適正価格への転嫁が効果を上げている。小売事業の営業利益は19億54百万円で、コスト抑制と物流改革により増益を達成した。

飲食事業と卸売事業が収益を補完

飲食事業は寿司飲食店、海鮮居酒屋など16店舗(2026年3月期末)を運営し、売上高16億67百万円(前年比9.5%増)を計上する。近隣の鮮魚店との連携で天然ネタ寿司を充実させ、メニュー・価格見直しにより収益性が向上した。卸売事業は子会社魚力商事株式会社が担い、食品スーパーや国内外商社へ水産物を販売する。売上高は前期を上回り、特にドバイ向け輸出が前年比3倍超に拡大した。米国子会社Uoriki America Inc.は事業活動を停止している。不動産賃貸(その他)も行うが、売上規模は小さい。

首都圏と九州を中心とした店舗ポートフォリオ

当連結会計年度末のグループ営業店舗数は141店舗。内訳は当社小売店90店舗、最上鮮魚の小売・飲食店51店舗である。当社は首都圏のターミナル駅や大型商業施設に集中出店するドミナント戦略を採る一方、退店も戦略的に行い、限られた経営資源を効率的に活用する「筋肉体質の店舗網」を目指す。2025年には福岡県に2店舗を出店し、中国・九州地方への展開を強化。海外ではタイでCP-Uorikiが大型ショッピングモールに出店する。物流拠点は埼玉県魚市場などに集約し、コスト削減を図る。

業界の中での役割は鮮魚・寿司の小売・卸売・飲食業者にあたる。

この章の文章は、有価証券報告書と会社の開示をもとにAIが編纂しています。数値は開示のままで、AIには生成させていません。

売上高
436億円
営業利益
16億円
営業利益率
3.7%
純利益
13億円
2026/3 通期の連結業績。決算の内訳は最新の決算以降にあります。

何をしている会社か

有価証券報告書「事業の内容」(2026/3期)より

01一般消費者向け簡便鮮魚・寿司販売(小売)主力

首都圏の駅ビル、百貨店、スーパーにテナント出店。豊洲市場や産地直送の新鮮な生魚を常時200~300アイテム品揃え。寿司はテイクアウト販売が中心。子会社が九州・タイでも展開。

主な製品・サービス2
鮮魚
豊洲市場・産地直送の生魚を中心に販売。
寿司(テイクアウト)
セット寿司を中心としたテイクアウト販売。

02外食産業(飲食)準主力

寿司飲食店、海鮮居酒屋、魚介類メインの飲食店を運営。テイクアウト寿司のノウハウを活かす。

主な製品・サービス1
飲食店運営
寿司・海鮮居酒屋等の店舗運営。

03食品卸売業準主力

子会社魚力商事が食品スーパー、地方荷受業者、飲食店、国内外商社等へ商品を卸売。

主要顧客食品スーパー、外食チェーン、商社

主な製品・サービス1
水産物卸売
鮮魚・寿司等の水産物を業務用に卸売。

04不動産賃貸(その他)副次

テナント事業として不動産賃貸を行う。

製品と技術

鮮魚:豊洲市場と産地直送で200~300アイテムを品揃え

小売事業の中核をなす鮮魚は、豊洲市場を主要な仕入拠点とし、産地からも直送した新鮮な生魚を中心に販売する。平均的な店舗で常時200~300アイテムを品揃えし、鮮度と値ごろ感を強調する。物流コスト上昇に対応し、一部商品の集荷場を埼玉県魚市場に移すなどの改革を進める。天然の水産資源枯渇に備え、養殖業者との資本・業務提携にも取り組む。

寿司:テイクアウト主力に「魚力鮨」ブランドを浸透

寿司はセット寿司を中心としたテイクアウト販売が主力である。鮮魚店併設の店舗では鮮魚売場との連携を強化し、販売促進を図る。経営戦略として「魚力鮨」「魚力寿司」のブランド浸透・確立を掲げる。飲食店では天然の生ネタ寿司のラインナップを充実させ、付加価値を高めている。

卸売:国内外の企業向け水産物供給を拡大

子会社魚力商事株式会社が卸売事業を担い、食品スーパー、地方荷受業者、飲食店、国内外商社へ水産物を販売する。近年はドバイ向け輸出が大幅に増加し、2026年2月には現地企業CHIと業務提携を締結した。合弁会社CP-Uoriki向け輸出も伸びており、海外取引全体で前期を上回る売上を達成している。国内では加工業者向け原料販売が好調である。

有価証券報告書の事業の記述をもとにAIが編纂しています。

業界での位置づけ

小売業のなかでの位置

鮮魚専門小売で差別化、収益改善途上

鮮魚専門の小売業者として、百貨店やスーパーとは異なるポジションを確立。同業の光フードサービスやトライアルホールディングスとは業態が異なり、直接競合は限定的。売上高は363億円(2024/3)から436億円(2026/3)へ増加見込み。営業利益率は4.1%(2025/3)から3.67%(2026/3)へ低下予想。競合としてまんだらけが挙げられるが、扱う商品が全く異なる。魚力は鮮度と品質で差別化しているが、収益性は低め。

強み

  • 鮮魚に特化した仕入れ・販売ノウハウを持ち、品質と鮮度で他社と差別化。
  • 既存顧客からのリピート需要が安定しており、売上高は緩やかに成長。
  • 産地との直接取引により、競合より有利な条件で仕入れが可能。
  • 地域のニーズに合わせた品揃えで、地元顧客からの支持を獲得。

課題

  • 営業利益率が4%前後と低く、コスト上昇などでさらに低下するリスク。
  • 魚離れや人口減少により、鮮魚市場全体が縮小する可能性。
  • 専門知識を持つ人材の確保・育成が難しく、事業承継が課題。

強みと課題は、開示資料をもとにAIがまとめた見立てです。

同業の企業

食品・飲料の時価総額近傍。太字が魚力

時価総額で並べると、掲載11社のなかで6番目にあたる。

#企業時価総額PER
14229群栄化学工業388億円14.5倍
28219青山商事388億円16.1倍
33539JMホールディングス369億円12.0倍
43196ホットランドホールディングス350億円54.1倍
53139ラクト・ジャパン345億円10.5倍
67596魚力342億円25.0倍
72915ケンコーマヨネーズ341億円10.4倍
89900サガミホールディングス339億円41.6倍
93221ヨシックスホールディングス335億円16.4倍
102209井村屋グループ316億円12.9倍
112217モロゾフ314億円46.4倍

時価総額は直近の終値ベース。同業の範囲は独自の業界分類(食品・飲料)に従っています。

会社の歴史

沿革 31件

魚力商店の創業と築地市場での仕入基盤構築(1930~1973年)

1930年4月、東京都内で魚力商店として創業する。1953年2月に株式会社魚力商店を設立し、法人化した。1966年7月には最初のテナント出店を果たす。1973年2月、東京都中央卸売市場(築地市場)の売買参加者承認を取得し、鮮魚の仕入基盤を確立した。この時期は個人商店から組織化へと移行し、後の多店舗展開の土台を築いた。

多店舗化と寿司販売開始、小売事業への集中(1982~1990年)

1982年10月に多店舗化を本格開始。1985年2月、力水産株式会社が株式会社魚力に商号変更し、魚力商店から鮮魚小売の営業を譲受した。1990年10月には寿司小売販売事業を開始し、テイクアウト寿司の主力商品が誕生する。同時期に本社を昭島市に移転(1990年5月)。これにより小売事業が経営の軸となった。

卸売事業の本格化と株式上場(1995~2003年)

1995年3月、魚力商事有限会社から鮮魚の卸売営業を譲受し、1997年10月に卸売事業を本格開始した。1998年11月に日本証券業協会へ株式を店頭登録。2000年12月には飲食事業に参入し、寿司店舗運営を開始する。2003年3月、東京証券取引所市場第二部に上場を果たし、資本市場からの資金調達が可能となった。

海外展開と子会社・合弁の活発化(2008~2018年)

2008年2月、米国に現地法人ウオリキ・フレッシュ・インクを設立し、海外卸売事業を開始する。2012年には松岡インターナショナル株式会社を設立(2015年に全株式売却)、株式会社大田魚力(現魚力商事)を設立する。2015年3月に東証一部指定。2016年、フードワークスとの合弁で株式会社シーフードワークスを設立(後に完全子会社化)、わしょくワークスに資本参加。2018年3月にシーフードワークスを100%子会社化した。

最上鮮魚の連結子会社化による九州進出(2025年)

2025年3月、持分法適用関連会社であった株式会社最上鮮魚に対する出資比率を引き上げ、連結子会社化した。これにより九州地方に51店舗を加え、グループ全体の営業店舗数は141店舗に拡大した。最上鮮魚は福岡県・熊本県などで鮮魚・寿司の小売店と飲食店を運営しており、魚力グループの地域分散化と成長基盤の強化に貢献している。

2026年3月期の戦略的店舗網構築とドバイ業務提携

2026年2月、ドバイの食品輸入卸企業Country Hill International LLCと業務提携契約を締結し、中東向け卸売事業を強化する。当連結会計年度中には当社小売で1店舗出店・3店舗退店、最上鮮魚で2店舗出店・1店舗退店を実施し、効率的な店舗ポートフォリオを追求した。その結果、売上高は前期比19.0%増の436億円、営業利益は15億54百万円(同4.0%増)となった。

年表31件を開く

1930年代

  • 1930年4月創業魚力商店を創業

1950年代

  • 1953年2月創業株式会社魚力商店を設立

1960年代

  • 1966年7月最初のテナント出店

1970年代

  • 1973年2月東京都中央卸売市場(築地市場)の売買参加者承認

1980年代

  • 1981年11月創業魚力商事有限会社を設立
  • 1982年10月多店舗化の開始
  • 1984年12月創業力水産株式会社を設立(本社:東京都立川市富士見町2丁目32番27号 資本金85,400千円)
  • 1985年2月商号変更力水産株式会社を株式会社魚力に商号変更、株式会社魚力商店から鮮魚小売の営業を譲受
  • 1988年8月東京都西多摩郡瑞穂町に瑞穂商品センター開設(1998年8月閉鎖)

1990年代

  • 1990年5月東京都昭島市東町4丁目12番15号に本社移転
  • 1990年10月寿司小売販売事業の開始
  • 1995年3月魚力商事有限会社より鮮魚の卸売営業を譲受
  • 1996年4月M&A株式の額面金額の変更を目的として形式上の存続会社である株式会社魚力(旧商号:メトロ産業株式会社)と合併
  • 1997年10月卸売事業の本格的開始
  • 1998年6月東京都八王子市石川町2969番地5に本社移転
  • 1998年8月東京都八王子市に八王子事業センター開設(2013年3月閉鎖)
  • 1998年11月日本証券業協会に株式を店頭登録

2000年代

  • 2000年12月飲食事業開始
  • 2003年3月上場東京証券取引所市場第二部に株式を上場
  • 2008年2月創業米国にて現地法人ウオリキ・フレッシュ・インク設立
  • 2008年4月ウオリキ・フレッシュ・インクの米国内外鮮魚卸売事業開始

2010年代

  • 2012年2月株式会社ヨンキュウと資本・業務提携
  • 2012年4月松岡水産株式会社及びオカムラトレーディング株式会社と合弁会社、松岡インターナショナル株式会社設立
  • 2012年6月株式会社大田魚力(現商号:魚力商事株式会社(現・連結子会社))設立
  • 2014年9月東京都立川市曙町二丁目8番3号に本社移転
  • 2015年3月東京証券取引所市場第一部に指定
  • 2015年9月松岡インターナショナル株式会社の全株式を売却
  • 2016年4月株式会社フードワークスと合弁会社、株式会社シーフードワークス設立
  • 2016年5月ウオリキ・フレッシュ・インクが伊藤忠商事株式会社を割当先とする第三者割当増資により、当社の連結子会社から持分法適用関連会社へ異動
  • 2016年7月株式会社わしょくワークスが実施した第三者割当増資を引受け、同社に資本参加
  • 2018年3月株式会社シーフードワークスに関する合弁を解消し当社100%出資とする

有価証券報告書の沿革をもとにAIが通史として編纂しています。年表は沿革の記載そのままです。

これからの方針

有価証券報告書 2026/3期の経営方針より

会社は5つの方針を掲げている。有価証券報告書には具体的な数値目標の記載がない。

  1. 01

    小売事業の強化と差別化

    鮮魚・寿司小売の基幹事業を強化。バイイングパワー強化と物流体制見直しによる原価低減、旬を意識した売場づくりとサービスレベル向上で差別化を図る。

  2. 02

    最適な店舗ポートフォリオ構築

    新規出店と既存退店を交えた最適な店舗網を構築。限られた経営資源を効率的に活用し、収益性・成長性の低い店舗は改善または撤退。

  3. 03

    寿司ブランドの浸透と飲食事業改革

    鮮魚店併設寿司の販売強化、「魚力鮨」「魚力寿司」ブランド確立。飲食事業はオペレーション見直しと人員配置最適化で生産性向上、粗利益率改善。

  4. 04

    卸売事業の拡大と海外展開

    国内卸売事業に加え、海外の水産物需要に対応。米国・アジア中心に有力企業とのパートナーシップで既存取引拡大・新規販路開拓。

  5. 05

    サプライチェーン改革と持続可能性への対応

    物流拠点変更や配送ルート見直しでコスト上昇抑制。養殖業者との資本・業務提携や資源回復への取組で水産物の安定調達を図る。

有価証券報告書の「経営方針、経営環境及び対処すべき課題等」から、AIが項目ごとに整理しています。数値目標は原文に書かれたものだけです。

社員と組織

有価証券報告書 10期分

グループ全体で708人が働いている。提出会社(単体)の平均年収は629万円で、9期前と比べて+10.9%平均年齢は44.0歳、平均勤続年数は14.2年。

決算期平均年収万円平均年齢平均勤続連結従業員数一人当たり営業利益万円
2017年3月446
2018年3月471
2019年3月56840.013.0470
2020年3月58041.013.0474
2021年3月59541.013.0501
2022年3月58142.013.0515
2023年3月56842.013.0523
2024年3月59942.013.0547
2025年3月64043.013.0717209
2026年3月62944.014.2708226

平均年収・平均年齢・平均勤続は有価証券報告書に記載された提出会社(単体)の値、従業員数はグループ全体の値です。一人当たり営業利益は連結営業利益を連結従業員数で割ったもので、給与などの費用を払ったあとに一人あたりいくら残るかの目安になります。

多様性の開示2026年3月期・提出会社(単体)
女性管理職比率6.5%
縦線は目安の30%
男性育休取得率0.0%
縦線は目安の85%
女性の賃金(男性=100)55.4%
100なら男女で差がない状態

拠点とグループ

設備と関係会社

関係会社3(国内 2 / 海外 1、うち連結子会社 3) を有報から抽出しています。

主要な設備 (帳簿価額 上位9)
東京都内40店舗587百万円
小売事業・飲食事業
神奈川県内16店舗208百万円
小売事業・飲食事業
埼玉県内21店舗193百万円
小売事業・飲食事業
本社 — 福岡県北九州市71百万円
全社統括業務
千葉県内8店舗53百万円
小売事業
福岡県内30店舗52百万円
小売事業・飲食事業
本社 — 東京都立川市46百万円
全社統括業務
鹿児島県内12店舗13百万円
小売事業・飲食事業
本社 — 東京都立川市1百万円
全社統括業務・卸売事業
主な関係会社
  • 国内
    魚力商事株式会社
    東京都立川市 · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 海外
    Uoriki America Inc.(注)2
    米国 ニューヨーク州 · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 国内
    株式会社最上鮮魚(注)3
    福岡県北九州市 · 連結子会社
    議決権55.7%

業績のいま

有価証券報告書・決算短信より

2026年3月期の売上高は436億円営業利益16億円前期と比べると増収増益で、売上が+19.1%、利益が+6.7%。

売上高
+19.1%
436億円
営業利益
+6.7%
16億円
純利益
-7.1%
13億円
営業利益率
3.7%
前期比 -0.4%pt

会社が出している今期の予想2027年3月期

項目会社予想前期実績
売上高447億円436億円
営業利益12億円16億円
純利益11億円13億円
1株あたり配当¥52¥52

会社が決算短信で公表した予想です。証券会社の予想ではありません。 短信の原本

四半期の推移

10期分

直近は2027年1Qで、売上は106億円、営業利益は3億円。前年の2024年1Qと比べると、売上は+30.9%、営業利益は+0.0%。

対象期間売上高億円営業利益億円営業利益率%純利益億円
2023年4Q811
2024年1Q8133.73
2024年2Q8322.42
2024年3Q10787.56
2024年4Q923
2025年2Q17163.57
2025年4Q19594.67
2026年2Q20542.06
2026年4Q231125.27
2027年1Q10632.84

期ごとの単独の業績で、期首からの累計ではありません。

業績の推移

有価証券報告書 14期分

2013年3月期からの14期で、売上は248億円から436億円へ1.8倍に増えた。直近期の営業利益率は3.7%。売上は3期連続で増加。

決算期売上高億円営業利益億円経常利益億円営業利益率%純利益億円
2013年3月248116
2014年3月266169
2015年3月2851611
株式会社フードワークスと合弁会社、株式会社シーフードワークス設立
2016年3月3031510
2017年3月268117
2018年3月27511
2019年3月2921511
2020年3月307138
2021年3月321179
2022年3月3412110
2023年3月337148
2024年3月3632014
2025年3月36615214.114
2026年3月43616233.713

金額は有価証券報告書の連結値をそのまま掲載しています。帯の長さは列ごとの最大値との比です。空欄の期は有価証券報告書からその項目の数値が取れていません(0ではありません)。

利益の構造

2026年3月期

売上高436億円のうち、営業利益として残るのは16億円3.7%。営業外の損益と税金を反映した純利益は13億円、売上の3.0%にあたる。営業利益率は業種中央値3.7%をちょうど並ぶ水準。

売上高を100としたときの内訳
  • 売上原価作る・仕入れるのにかかったお金59.2%258億円
  • 販売費及び一般管理費売る・管理するのにかかったお金37.4%163億円
  • 営業利益費用を引いたあとに残った本業の利益3.7%16億円

有価証券報告書の損益計算書から、当期の金額をそのまま割り振っています。

粗利率
40.8%
売上から原価を引いて残る割合
営業利益率業種比0.0pt
3.7%
本業の利益として残る割合
純利益率業種比+0.5pt
3.0%
税金まで払って最後に残る割合
ROE業種比1.4pt
7.2%
株主のお金がどれだけ利益を生んだか
ROA
5.3%
資産全体がどれだけ利益を生んだか
ROIC
8.6%
事業に使うお金がどれだけ利益を生んだか

ROICは有利子負債の開示がないため、営業利益×0.7÷(総資産−現金)の簡易式で算出しています。

お金の流れ

キャッシュフロー計算書 14期分

2026年3月期は営業CFが8億円、投資CFが1億円で、差し引きのフリーCFは9億円この組み合わせは資産整理型にあたる。本業の稼ぎに加えて資産売却でも現金を作り、負債返済や還元に充てている。事業の入れ替え局面期末の手元現金は113億円で、売上の3.1ヶ月分にあたる

決算期営業CF億円投資CF億円財務CF億円フリーCF億円現金残高億円
2013年3月136−31932
2014年3月13−1−91235
2015年3月13−3−41042
2016年3月86−121444
2017年3月11−11−9035
2018年3月617−62353
2019年3月10−18−5−841
2020年3月88−21655
2021年3月92−51161
2022年3月18−2−71670
2023年3月117−81881
2024年3月19−3−71691
2025年3月226−828111
2026年3月81−79113

本業で稼いだ現金が営業CF、設備や事業への投資が投資CF、借入と返済・配当が財務CF。営業・投資・財務の3列は縦線が0で、右がプラス、左がマイナスです。健全な会社の基本形は営業CFがプラスで投資CFがマイナス。フリーCFは営業CFと投資CFの合計で、手元に残る現金を表します。

資産と負債

貸借対照表 14期分

2026年3月期の総資産は244億円。このうち返さなくてよい自己資本が190億円で、自己資本比率は76.9%(業種中央値47.4%より厚い)

決算期総資産億円自己資本億円負債億円自己資本比率%
2013年3月1621342882.9
2014年3月1631362783.2
2015年3月1801483281.8
2016年3月1771413679.0
2017年3月1691402982.8
2018年3月1731383579.7
2019年3月1741443082.3
2020年3月1711442784.1
2021年3月1921583482.3
2022年3月1951623382.9
2023年3月1971633482.9
2024年3月2141734180.6
2025年3月2301775276.3
2026年3月2441905476.9

自己資本比率は総資産のうち返済のいらないお金の割合で、高いほど借入への依存が小さいことを示します。負債は総資産から自己資本を引いた額です。

2026年3月期の内訳
現金及び預金
113億円
すぐ使えるお金
利益剰余金
155億円
過去の利益の積み上がり
棚卸資産
6億円
在庫として抱えている分
負債合計
54億円
いつか返す必要があるお金
財務の健全性
77
/ 100
安定性自己資本比率40 / 40
収益力営業利益率7 / 30
現金創出営業CFの黒字継続30 / 30

有価証券報告書の数値から機械的に配点した参考値です。自己資本比率60%で満点、営業利益率15%で満点、直近3期の営業CFが黒字だった割合の3つを足しています。業態によって出ない要素があります。

業界内での比較

小売業 322社との比較

同じ小売業の企業と並べると、いちばん上に来るのは自己資本比率322社中24位あたり、逆に低いのはROE322社中185位あたり帯は左端が業種の最下位、右端が最上位で、縦線が真ん中にあたる。

ROE株主の出したお金でどれだけ利益を生んだか
7.2%/中央値 8.6%
P25 4.9%P75 13.1%
営業利益率売上のうち本業の利益として残る割合
3.7%/中央値 3.7%
P25 1.6%P75 6.1%
自己資本比率上位総資産のうち返済のいらないお金の割合
76.9%/中央値 47.4%
P25 34.3%P75 62.5%
売上成長率上位前期からの売上の伸び
19.1%/中央値 4.5%
P25 0.1%P75 10.6%
配当利回り株価に対して1年で受け取る配当の割合
2.2%/中央値 1.9%
P25 1.1%P75 2.8%

有価証券報告書の最新期の数値をもとに、同じ業種の企業の中での順位を毎日計算しています。P25は下から4分の1、P75は上から4分の1の位置にある企業の値です。

株価

9月2日の終値

直近の終値は¥2,341で、1年前と比べて-6.8%過去52週の値幅のなかでは41%の位置にある。

¥2,341-0.8%1ヶ月+3.4%1年-6.8%時価総額342億円
過去52週の値幅
安値¥2,115高値¥2,670

チャートの金額は株式分割と配当を反映して調整した終値で、上に出している直近の終値とは一致しないことがあります。

指標
PER (実績)25.0倍
PER (会社予想)30.3倍
PBR1.72倍
配当利回り2.22%

実績値は直近の決算、予想値は会社予想にもとづきます。株価は終値ベースです。

値動きの背景

8月20日は2357円で、25日線2311円を上回る。75日線2249円、200日線2287円とほぼ同じ。52週高値2670円からは11.7%下落、安値2115円からは11.4%上昇。RSIは54.4と中立。出来高は8月17日に2.1万株と増加したが、全体的に低調。方向感は乏しい。

値動きの背景は、株価と出来高の推移をもとにAIがまとめた見立てです。

AIの評価

AI評価

株価水準の解釈です。売買の推奨ではありません

現在の株価水準を割安と判定しています(スコア 65/100)

予想PERは30.5倍と同業界平均の40.19倍を下回り、実績PERも25.23倍と平均を下回る。PBRは1.73倍で平均3.06倍を大きく下回り、ROEは7.18%と堅調。配当利回りは2.21%と低いが、同業界平均の12.61%は特異的に高く、比較対象として適切ではない。配当性向は57.4%で安定した配当政策。業績は2025年3月期に増収減益だったが、2026年3月期は増収増益予想。バリュエーションは同業他社に比べて割安感があり、業績の回復が期待される。

指標この会社業種平均
PER (実績)25.0倍39.6倍
PER (予想)30.3倍
PBR1.72倍2.44倍
ROE7.2%5.8%

業種平均は同じ東証33業種に属する銘柄の単純平均です。銘柄数が少ない業種では平均が振れます。

AI評価判定とスコアは公開データをもとにした解釈で、将来の株価を示すものではありません。算出の考え方は編集方針に記載しています。

評価が分かれる点

AI分析

投資家の見方

2026年3月期の売上高が前期比約19%増の436億円と大幅増収見込みであることが最大の注目点。強気派は、既存店の好調と新規出店の効果、および卸売りなどの新規チャネルの拡大により増収が続くとみる。一方、弱気派は、売上高の大幅増に対して営業利益率が4.1%から3.67%へ低下する計画であることから、採算性の悪化や出店コストの増加を懸念する。また、鮮魚小売は競争が激しく、スーパーや外食産業との競合が激しいため、増収が持続するか不透明との見方もある。

プラスに働く材料7
  • 大幅増収計画

    2026年3月期売上高436億円と前期比約19%増の計画で、成長期待が高い。

  • ドミナント戦略の強み

    首都圏で集中的に出店し、物流コスト削減とブランド認知向上を図る。

  • 鮮度・品質への評価

    鮮魚専門店としての品質は競合との差別化につながり、リピーター獲得が期待される。

  • 2026年3月期売上高436億円、前期比19%増で成長決算発表後影響

    売上高は363億円→436億円と拡大。営業利益も16億円と前期比+6.7%の増益

  • 営業黒字を2期連続で確保、赤字懸念が後退継続影響

    2025年3月期営業利益15億円、2026年3月期16億円と黒字維持。収益の下振れリスクは低い

  • 配当利回り2.21%を維持、株主還元は安定通年影響

    配当利回り2.21%を確保。利益水準が変動しても配当を維持する可能性が高い

  • 自己資本利益率7.18%と資本効率は一定継続影響

    ROE7.18%を維持しており、株主資本を上回る利益創出が続いている

マイナスに働く材料7
  • 利益率低下懸念

    2026年期の営業利益率3.67%は前期比で低下見込みで、収益性悪化の懸念がある。

  • 競争激化

    スーパーや外食チェーンとの競合により、販売単価や客数の維持が難しい。

  • 出店コスト増

    新規出店は初期投資がかかり、短期の利益を圧迫する可能性が高い。

  • 純利益13億円、前期比7%減で減益転換決算発表後影響

    純利益は14億円→13億円と減少。売上高の拡大が利益に結びついていない

  • 営業利益率3.67%、前期4.1%から低下継続影響

    営業利益率は前期比0.43ポイント悪化。コスト増を販売価格に転嫁できていない

  • 予想PER30.5倍、実績PER25.2倍より割高決算発表後影響

    予想PERは30.5倍と高い。利益成長が鈍いため株価は割高感が強い

  • 時価総額345億円と小型、流動性が低い継続影響

    外国人保有0.5%と売買が薄く、需給悪化時に株価が乱れやすい

次の決算で確かめる点
既存店売上高前年比
既存店の伸び率が増収の持続性と出店効果の検証に重要。
店舗数
出店ペースが売上高成長の原動力であり、計数管理に欠かせない。
商品原価率
鮮魚の仕入れコスト動向が利益率に直結する。

配当

株主還元

直近の年間配当は1株あたり52で、前期から+0.0%いまの株価に対する利回りは2.22%。

年間配当
¥52
1株あたり
配当利回り
2.22%
いまの株価に対して
配当性向
57.4%
利益のうち配当に回した割合
連続増配等
0年
増配か維持が続いた年数
決算期1株あたり配当前期比%配当性向%
2017年3月4068.2
2018年3月36−10.0249.7
2019年3月360.046.7
2020年3月360.067.3
2021年3月4833.387.2
2022年3月480.069.9
2023年3月480.092.3
2024年3月528.353.6
2025年3月520.052.3
2026年3月520.057.4

過去の配当は株式分割にあわせて調整した金額です。配当性向は有価証券報告書に記載された各期の値で、利益のうち配当に回した割合を示します。

次の配当スケジュール
  • 権利付き最終日
  • 権利確定日
  • 支払開始日
  • 今期の会社予想年間予想¥52

株主

有価証券報告書より

2026年3月期末の株主数は延べ25,374人。区分でいちばん多いのは個人・その他48.2%。グループ会社や銀行などの安定株主が50.6%を占め、残る49.4%が市場で売買されうる浮動株にあたる。

所有者の区分ごとの比率

所有者の区分2021年3月%2022年3月%2023年3月%2024年3月%2025年3月%2026年3月%
個人・その他47.347.746.945.646.148.2
事業法人38.938.938.838.638.738.7
金融機関11.710.011.611.711.311.9
自己株式4.64.64.64.54.54.5
証券会社0.72.61.82.33.00.7
外国法人1.40.81.01.70.90.5
外国人個人0.00.00.00.00.00.0

発行済株式に対する持ち株比率です。単元未満株の扱いにより、合計が100%にならない期があります。

大株主上位10

順位株主持ち株比率 %
01株式会社山桂35.05
02日本マスタートラスト信託銀行株式会社(信託口)5.03
03株式会社三菱UFJ銀行2.74
04株式会社みずほ銀行1.83
05魚力社員持株会1.79
06株式会社ヨンキュウ1.71
07三上 和美1.34
08東都水産株式会社1.33
09株式会社日本カストディ銀行(信託口)0.86
10明治安田生命保険相互会社0.68

有価証券報告書の大株主の状況から、上位10者を掲載しています。信託銀行の名義は、実際の保有者ではなく運用を預かる先を指すことがあります。

株価指標の推移

有価証券報告書 14期分

1株利益は14期で+129%、1株純資産は14期で+47%。直近期のROEは7.2%で、日本株の目安とされる8%を下回る。

決算期EPSBPSROE%PER配当性向%
2013年3月419194.627.759.2
2014年3月609556.323.357.6
2015年3月811,0368.122.352.2
2016年3月749997.316.758.5
2017年3月541,0185.324.068.2
2018年3月91,0030.8160.6249.7
2019年3月781,0447.618.646.7
2020年3月581,0305.626.267.3
2021年3月661,1326.129.187.2
2022年3月721,1596.329.769.9
2023年3月581,1704.937.792.3
2024年3月981,2358.125.153.6
2025年3月1021,2558.223.452.3
2026年3月931,3467.224.657.4

有価証券報告書に記載された各期の値です。PERは期末時点の株価にもとづく実績値で、いまの株価から計算した値とは異なります。

EPS1株利益
1株が1年で稼いだ純利益。伸びていれば株の稼ぐ力が育っている
BPS1株純資産
1株あたりの持ち分。会社に積み上がった蓄えの目安
ROE自己資本利益率
株主のお金でどれだけ稼いだか。日本株では8%が一つの目安
PER期末実績
株価が1年分の利益の何倍か。低いほど割安とは限らず、期待の低さのこともある
配当性向利益からの還元率
利益のうち配当に回した割合。高すぎる場合は無理をしている可能性もある

経営陣

11名 有価証券報告書の提出日現在

有価証券報告書に載っている役員は11名。2026/3期の役員報酬は総額153百万円。社内取締役1人あたりの報酬は、従業員の平均年収の約4倍にあたる。

氏名役職年齢保有株数
山田雅之代表取締役会長6210,000
黑川隆英代表取締役社長5910,000
山田虎生常務取締役 執行役員 経営企画室長592,000
山口昌利取締役 執行役員 営業統括本部長 営業管理部長551,000
北川幸一取締役 執行役員 商品統括本部長571,000
岩﨑哲也取締役60
新藤えりな取締役63
長谷部元靖取締役62
根岸功生常勤監査役68
荒木哲郎監査役59
中村隆徳監査役69

役員報酬の内訳2026/3

役員の区分人数固定報酬百万円業績連動百万円株式報酬百万円合計百万円1人あたり百万円
取締役(社内)510116512224
社外取締役631315

有価証券報告書の役員報酬等の総額から、区分ごとの内訳を載せています。人数は当期中に在任した延べ人数のため、期末の人数と一致しない期があります。

有価証券報告書

有価証券報告書 2026/3期

会社自身が書いた有価証券報告書の本文を、章ごとにそのまま収録しています (要約ではありません)。

事業の内容796字を開く

何をしている会社か、会社自身の説明

3【事業の内容】 当社グループ(当社及び当社の関係会社)は、当社、連結子会社3社及び関連会社1社により構成されており、鮮魚、寿司の小売及び飲食並びに卸売を主たる事業としております。 なお、次の3事業は「第5 経理の状況 1 連結財務諸表等 (1)連結財務諸表 注記事項」に掲げるセグメントの区分と同一であり、「その他」は報告セグメントに含まれない事業セグメント等であります。 小売事業 当社の事業の中核である小売事業は、首都圏の駅ビル、百貨店、スーパーを中心にテナントとして出店し、一般消費者に対して鮮魚・寿司の販売をしております。 鮮魚につきましては、豊洲市場はもとより産地からも直送した新鮮な生魚を中心に、平均的な店舗で常時平均200~300アイテムの品揃えで、鮮度と値ごろ感をアピールした販売を行っております。 また、寿司につきましては、セット寿司を中心としたテイクアウト販売を行っております。 株式会社最上鮮魚においては、九州地区のスーパーマーケットを中心にテナントとして出店しており、鮮魚、寿司の販売を行っております。 また、CP-Uoriki Co.,Ltd.においては、タイ国内の大型ショッピングモールなどにテナントとして出店し、鮮魚、寿司を販売しております。 飲食事業 当社の飲食事業はテイクアウト寿司で蓄積した商品ノウハウをもとに、飲食店を展開しております。タイプとしては寿司飲食店、海鮮居酒屋及び魚介類メインの飲食店を運営しております。 卸売事業 主に魚力商事株式会社の卸売事業は食品スーパー、地方荷受業者、飲食店、その他国内外の商社等へ商品を販売しております。なお、Uoriki America Inc.は事業活動を停止しております。 その他 主に当社においてテナント事業を行っております。 [事業系統図] 以上述べた事項を事業系統図によって示すと次のとおりであります。
経営方針・対処すべき課題4,336字を開く

経営陣が考える方向性と課題

1【経営方針、経営環境及び対処すべき課題等】 文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において当社グループが判断したものであります。 (1)経営方針 使命(ミッション)「魚によって、世界の人々を健康で幸せにする」及び将来像(ビジョン)「魚食文化を守り、日本の水産業の発展に貢献する」から成る企業理念の下、国内の基幹事業をベースとしながら海外進出を進め、また、SDGsや社会貢献にも心を配りながら、努力を重ねてまいります。 (2)経営環境 当社グループは小売業を柱とし、そのほかに飲食業、卸売業を営んでおりますところ、いずれにおいても鮮魚及び魚加工品を主な商品としております。事業基盤とする国内市場において、魚価の上昇、供給量の減少、代替品(肉類)へのシフト、嗜好の変化などにより、魚食が減少する状況にあります。このような中、天然の魚資源の枯渇化の進行や、海外における魚食普及に伴う魚価の高騰、物流をはじめとする諸コストの増大など、当社グループを取り巻く経営環境はより一層厳しくなるものと考えております。 一方、地球的規模で地上からの供給に代わるタンパク質の供給源として、また、国内外において拡がる健康志向などから、養殖業を含む水産業、また、水産物に対する注目度は高まっております。 このような中、「良い魚を鮮度良く、より安い価格で提供する」という当社創業以来の精神を継続して持ち続け、お客様の支持を絶対的なものとするとともに、日本の伝統文化である魚食の普及に取り組み、経営基盤をより確固たるものにしたいと考えております。 (3)経営戦略等 当社グループは、強みである鮮魚の仕入力、販売力と経営実績によりつくられた信用力を活かして、国内外で活躍する「魚」総合企業をめざすことを基本的な経営戦略としております。 この実現のために、基幹事業である鮮魚及び寿司の小売事業の事業内容の強化が重要であります。海外での需要の高まりに伴う魚価高騰、物流費をはじめとする仕入コストの増加などに対応し、バイイングパワー強化・物流体制見直しにより原価低減を行うとともに、「旬」を意識したにぎわいのある売場を作り、サービスレベルを向上させ差別化を図ってまいります。 また、人手不足の深刻化が供給制約となり当社グループにとっても際限なく新規出店を行える環境ではないため、出店先との交渉、既存店舗からの退店を含め、限られた経営資源を効率的に活用できる最適な店舗ポートフォリオ(筋肉体質の店舗網)の構築に取り組んでまいります。 商品としては、鮮魚店併設の寿司店において鮮魚売場との連携を強化するなど、特に寿司の販売強化を図ってまいります。 飲食事業につきましては、店舗オペレーションや人員配置の見直しによる作業効率の向上などにより労働生産性を追求し販売管理費を削減、また、隣接する当社鮮魚店との連携も取りながら仕入・配送の合理化を推進し粗利益率を改善することで営業利益の確保を図ってまいります。こうした取組に加え、「魚力鮨」「魚力寿司」といった寿司ブランドの浸透、確立を目指してまいります。 また、卸売事業は当社グループの事業の新たな柱に育っており、国内での事業拡大に加え、海外で高まる水産物需要に応え、国内外の有力企業とのパートナーシップにより、米国やアジアを中心に既存取引の拡大・新たな販売先の開拓を行ってまいります。 これらの事業を円滑かつ効率的に推進するため、グループとして物流の効率化に取り組んでおりますところ、昨今の物流コストの上昇に対応し、物流拠点の変更や配送ルートの組み換え、積載効率の向上による減車などに注力してまいります。また、併せてグループ情報システムのレベルアップを図ってまいります。 一方、天然の水産資源の枯渇化に備え養殖水産物の安定的調達のため養殖業者との資本・業務提携を行うとともに、パートナー企業との連携により、水産資源の回復に寄与する取組を後押ししてまいります。 (4)経営上の目標の達成状況を判断するための客観的な指標等 成長性が直接的に分かりやすく表現されることから、売上高、営業利益などを経営上の目標の達成状況を判断するための客観的な指標としております。 (5)優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題 小売業において現状の課題として第一に、店舗運営力の強化が重要と考えております。小売業界においては業態を超えた企業間の競争がますます激化しております。食品スーパーはもとよりコンビニエンスストア、ネット販売などとの競争においては、これまで培った鮮魚専門店ならではのノウハウや知見を活かし、今まで以上に顧客のニーズに対応した商品開発や品揃えに注力し、季節感や活気のある売り場を提供するとともに、サービスレベルの向上を図る必要があります。そのため、社員の販売技術や加工技術のレベルアップを図るとともに、パートナー社員の職域拡大と早期戦力化に取り組み生産性の向上に努めてまいります。 一方、仕入れにおいて、魚価の高騰、物流をはじめとする諸コストの増大など新たな需給環境に対応し、仕入条件や物流体制の見直しなど原価上昇の抑制に努めてまいります。また、長年に亘り培ってきた豊洲市場の卸売業者、配送業者との強いリレーションを活かしサプライチェーンの維持、商品の調達に万全を期してまいります。 次に、収益性に裏付けられた成長の追求があげられます。当社は、小売事業において一定の売上が見込まれるターミナル駅近隣の商業施設を中心に出店しておりますところ、首都圏を中心とした店舗開発情報の収集に力を入れ、十分な収益性の確保が期待される物件の開発に取り組むこと、併せて、大型ショッピングセンターなど郊外立地への出店にも引き続き注力することが重要であります。また、2025年2月から3月にかけて福岡県福岡市に2店舗を出店するとともに、2025年3月に鮮魚・寿司の小売店など51店舗を中国・九州地方に展開する株式会社最上鮮魚を連結子会社といたしましたので、今後は、これら以外の有力な地域への出店も視野に入れてまいります。一方、人手不足の深刻化が供給制約となり当社にとっても際限なく新規出店を行える環境ではないため、出店先との交渉、既存店舗からの退店を含め、限られた経営資源を効率的に活用できる最適な店舗ポートフォリオ(筋肉体質の店舗網)の構築をめざすことも重要であります。これに先立ち、既存店の収益性・成長性を継続的に検証し、収益性・成長性が不十分な店舗については商品仕入面の取組を含め改善のために努力を尽くしてまいります。当社は豊洲市場を仕入の拠点としつつ、一部商品の集荷場を埼玉県魚市場(さいたま市北区)に移すなど物流コスト上昇の抑制のための物流改革に取り組んでおりますところ、バイイングパワーに裏打ちされた仕入力、効率的な物流力が収益性を高める力となっております。このほか、所謂eコマースなど新たな販売手法・ルート開拓への取組を行ってまいります。 株式会社最上鮮魚においても店舗政策に関し当社と共通する制約があるため、2025年7月に出店した「とと市場ジアウトレット北九州店」のような大型店の出店機会を狙うと同時に業績の立て直しが困難な不採算店を退店し、筋肉体質の店舗網の構築をめざすことが重要であります。 商品としては、鮮魚店併設の寿司店において鮮魚売場との連携を強化するなど、特に寿司の販売強化を図ってまいります。 他方、飲食事業においては、店舗運営を担当する店舗管理者とメニュー・調理を担当するシェフとの役割分担を明確化するなど店舗オペレーションの見直し、幹部・スタッフ含め人員配置の見直し、作業効率の向上などにより労働生産性を追求し販売管理費を削減、また、隣接する当社鮮魚店との連携も取りながら仕入・配送の合理化を推進し、粗利益率を改善することで営業利益の確保を図ってまいります。こうした取組に加え、「魚力鮨」「魚力寿司」といった寿司ブランドの浸透、確立をめざし、品質での差別化にも取り組んでおります。また、新たな顧客層の取り込みをめざし2025年12月に丼や定食を提供する新業態の一号店である「海鮮食堂とと市場あきる野店」を開店いたしました。 また、卸売事業においては、国内での事業拡大に加え、海外で高まる水産物需要に応え、国内外の有力企業とのパートナーシップにより、米国やアジアを中心に既存取引の拡大・新たな販売先の開拓を行ってまいります。こうした中、足元では当社の輸出先であるドバイがイランにおける軍事衝突に巻き込まれておりその情勢を注視しておりますが、海外においては地域特有の地政学リスクが存在することから、販売先の開拓を慎重に進めてまいります。 これらの施策を推進する人材の確保と育成は喫緊の課題であります。当社の将来を担う経営幹部や店舗管理職の育成は不可欠であり、専担部署を中心に採用活動及び社員教育を強力に推進しております。店舗の重要な戦力となるパートナー社員の確保は昨今困難な状況となっており、従来の募集活動に加え社員紹介制度やホームページを活用した募集などにより人員の確保を図っております。 一方で、当社は2025年8月29日付で提出した内部統制報告書に記載した通り、2025年3月期において開示すべき重要な不備が認められております。これを是正するため、2025年9月12日、代表取締役黑川隆英をプロジェクトマネージャー、大手監査法人の元パートナーであった公認会計士をプロジェクトリーダーとして、業務改革プロジェクトを立ち上げております。加えて、外部コンサルタントとアドバイザリー契約を締結しプロジェクトを推進しております。このプロジェクトにより開示すべき不備の是正方針として掲げた以下の再発防止策のうち①及び②は2026年3月までに完了しております。また、③に関する決算業務マニュアルの作成・見直しは2026年3月までに完了しておりますが、その後も継続的な運用を実施しております。 ①経験豊富なCFO及び経理部門長を外部から招聘 ②①に記載した階層以外の専門的能力を有する管理職者の採用、部門内階層に応じたマネジメント教育や専門的知識研修の実施、人員配置の見直しを含めた経理部門内の組織の最適化 ③決算処理に関する情報収集文書の見直しを含めた決算業務マニュアルの作成・見直し及び運用の徹底 上記の結果、当連結会計年度末時点において、開示すべき重要な不備が是正されていることを確認し、財務報告に係る内部統制は有効であると判断いたしました。
事業等のリスク5,375字を開く

会社が自認するリスクの一覧

3【事業等のリスク】 有価証券報告書に記載した事業の状況、経理の状況等に関する事項のうち、経営者が連結会社の財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況に重要な影響を与える可能性があると認識している主要なリスクは、以下のとおりであります。 なお、文中における将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において当社グループが判断したものであります。 (特に重要なリスク) (1)食の安全について 当社グループは「食品衛生法」に基づいた営業施設を整備し、同法の許可の下で魚介類、寿司を主に販売する小売店及び飲食店を営業しておりますところ、「HACCPの考え方を取り入れた衛生管理」に対応し、一般的衛生管理及び社内ルールを併用し、食の安全性確保に努めております。また、「食品表示法」及び「計量法」に基づき、商品を販売するにあたって原産地、食品添加物、アレルギー、保存方法、消費期限、内容量などの表示が義務付けられておりますところ、適正な表示の実施に取り組んでおります。 近年、生産者、加工業者による「食の安全」を脅かすような問題がしばしば発生し、消費者の「食の安全」を守るため法改正が行われる頻度が高まっています。このような中、食品衛生についてのコンプライアンスの遵守が会社の存続にも関わる問題となってきております。 生鮮食品を扱う当社グループにとって、「食の安全」確保は最重要事項であるため、店舗においてオゾン消毒施設を備え滅菌・消臭を行うとともに、社内専担部署による衛生検査、専門業者による定期的な清掃・設備点検を実施するなど、「食の安全」確保に最大限の努力を行っております。 また、商品の産地表示、消費期限表示、添加物表示、アレルギー表示などについて消費者へ十分な情報を提供する体制を構築しております。 しかしながら、当社の取組を超えた重大な事故が発生した場合、営業への支障や損害賠償などにより、当社グループの業績に影響を及ぼす可能性があります。 更に、「食の安全」に関わる事件の発生やマスコミの報道などにより、「生」で食することの多い魚について購買敬遠ムードが高まった場合、当社グループの業績に影響を及ぼす可能性があります。 (2)世界的な魚介類の需給構造の変化と水産物市況の変動について 世界的な魚食の習慣は今後とも勢いを増し、米国・欧州・ロシア・中国等を中心に魚介類に対する需要は更に増すものと考えられます。 これにより、今まで日本が中心であった魚介類の需給が世界に拡散する一方、天然の魚資源の枯渇化が進行しているため、漁獲量の制限が強化されるなど、供給面の縮小が問題視されております。 このような世界的な魚介類の需給バランスの変化に対応するため、当社グループとしては、養殖事業者大手である(株)ヨンキュウと資本業務提携、また豊洲市場卸売事業者大手である東都水産(株)と業務提携を行うなど、ネットワークの強化や仕入手法の多様化等に取り組み、お客様への安定的な商品供給に取り組んでおります。 しかしながら、需給関係の大幅な変化やそれに伴う魚介類の価格変動が大きく発生した場合は、当社グループの業績に影響を及ぼす可能性があります。 また、海外紛争・戦争の影響により、一部の輸入海産物について供給の停止・減少・遅滞などサプライチェーンの混乱が生じた場合は、当社グループの業績に影響を及ぼす可能性があります。 (3)消費者の鮮魚購入のニーズ変化について 家計調査年報によると、食料支出に占める素材としての魚介類購入額の割合は減少する一方、調理食品購入額や外食費の割合は増加する傾向にある中、総体として魚介類の消費量は減少傾向にあります。 このような中、小売事業において、消費者のニーズに合わせた素材の提供方法を取り入れ、また、簡便性ニーズに対応し寿司や調理済みの煮魚・焼魚の品揃えを増やすなど、消費者のニーズをとらえる努力を行っており、また、飲食事業におきましては、大人から子供まで幅広い世代を対象に煮魚・焼魚・刺身などの定食を中心に提供する「海鮮食堂とと市場」の展開に取り組むなどしております。しかしながら、消費者のニーズは年々大きく変化しており、これに対して対応が不十分、もしくはニーズと一致しない施策等があった時には、当社グループの業績に影響を及ぼすことが予想されます。 また、小売事業において消費者の購買動向は、最寄品、日用品、食料品についてワンストップ・ショッピング、ショートタイム・ショッピング志向が強まってきており、一箇所で買物を短時間で済ます傾向が強くなっております。このため、当社の出店している商業施設の近隣に大規模な競合する商業施設がオープンした場合に、当社店舗の売上高が減少するなど、当社グループの業績に影響を及ぼす可能性があります。 (4)人材の確保・育成について 成長戦略上、新規の出店は重要な要素であるところ、そのためには店舗運営を担う優秀な人材の確保が不可欠であります。経験豊富な中途社員を積極的に採用するとともに、新入社員についても各種研修を行うことで早期戦力化を図っております。しかしながら、昨今、雇用情勢が改善したことに加え、パートナー社員の時給が上昇しており採用環境は厳しい状況にあります。 従いまして、人材の確保及び育成が不十分であった場合は、当社グループの業績に影響を及ぼす可能性があります。 (5)出店環境について 小売事業では、首都圏、中京圏及び九州を中心に商業施設などにテナントとして出店する形で店舗展開しております。近年、建築資材の高騰などにより新たな商業施設の建設が減少し、新規施設に出店できる機会は少なくなりつつありますが、駅ビルや大型ショッピングセンターなどの店舗開発情報の収集に力を入れ、積極的な物件開発に取り組むことが重要と考えております。 しかしながら、今後の新規店舗の開発状況によっては、当社グループの業績に影響を及ぼす可能性があります。 (6)気候変動・自然災害・事故等について 当社グループは、首都圏、中京圏及び九州を中心に店舗展開しております。これらの地域での地震・台風・洪水などの自然災害や、不測の事故などが発生した場合、災害や事故発生時の店舗施設への損害や人的被害の状況によって、店舗の営業に支障をきたす可能性があります。また、猛暑・冷夏・暖冬等の異常気象による漁獲量の大幅な減少や、異常気象に起因する消費者の購買動向の大きな変化があった場合、売上の減少につながるおそれがあり、当社グループの業績に影響を及ぼす可能性があります。 (7)放射能汚染について 当社グループは、主に豊洲市場を通じ全国から海産物を仕入れております。東京電力福島第一原子力発電所に溜まる処理水に関し海洋放出が進められているところ、たとえ科学的、技術的に実行可能であり国際的慣例に沿ったものであっても、福島県産ほかの魚介類に関する風評被害が発生するおそれがあります。放射能汚染については、現実の汚染の有無にかかわらず、消費者の購買行動が影響を受け、当社グループの売上の減少につながるおそれがあり、当社グループの業績に影響を及ぼす可能性があります。 (8)感染症について 当社グループは、典型的な対面型サービスである小売・飲食業を行っております。先般の新型コロナウイルス感染症のような感染症が流行し、感染拡大や蔓延状況に応じ、また、政府等の要請等に基づき店舗の休業、営業時間の短縮などの措置がとられた場合、売上の減少につながるおそれがあり、当社グループの業績に影響を及ぼす可能性があります。更に、流行が一応の収束に到った後においても、消費者の購買動向が変化した場合には、売上の減少につながるおそれがあり、当社グループの業績に影響を及ぼす可能性があります。 (9)法規制、会計制度等の変更について 当社グループは、「食品衛生法」、「食品表示法」、「計量法」、「独占禁止法」はじめ、消費者保護、各種税制、環境・リサイクル関連法等により規制を受けております。また、税制改正に伴う消費税率の引き上げ等により、個人消費に影響が出る可能性があります。 これに加え、国際会計基準などの新たな会計基準の適用により、業績への直接的な影響のみならず、会計基準の変更に伴うシステム変更などの負担増加も懸念されます。 従いまして、これらの法規制や制度改定により、これに対応するための費用の増加や、店舗の営業への支障が生じた場合、当社グループの業績に影響を及ぼす可能性があります。 (重要なリスク) (1)売上高・利益計上の季節性について 業種柄、当社グループの売上高、営業利益の計上には季節性があり、特に小売業において顕著です。通常、売上高、営業利益ともクリスマスから年末の商戦を含む第3四半期が最高となります。売上高は4つの四半期の平均より10%から20%多く、営業利益は更に多くなります。 従いまして、悪天候などの要因により第3四半期の売上高が伸びない場合、当社グループの業績に影響を及ぼす可能性があります。 (2)店舗賃借に係る条件について 当社グループは、先に述べたとおり、小売事業、飲食事業ともに自社物件もしくは一括自社での借上げ物件での営業ではなく、商業施設内等へのテナント出店を基本としております。 小売事業において、出店している商業施設側からの改装等の機会をとらえての既存テナントに対する出店条件の見直し、もしくは出店条件によるテナントの選別が行われることが多くなっております。併せて、従来の契約期間満了に伴う自動更新が一般的であった賃貸条件から、定期借家による賃貸契約への変更要請も多くなっており、テナントとしての中長期的な店舗運営継続の基盤は、今までより弱いものとなりつつあります。このような中、当社グループでは営業実績に加え良好な財務内容に裏付けられた信用力により商業施設に訴求しております。しかしながら、入店している商業施設における条件により、もしくは契約年数の期限到来による営業の停止などがあった場合、将来的には当社グループの業績に影響を及ぼす可能性があります。 (3)海外での事業活動について 当社グループは、海外で事業活動を行っており、現地での地震・洪水・火災等の災害や、戦争・内乱・テロ等による政治的・社会的混乱や予期せぬ景気の変動により、当社グループの業績に影響を及ぼす可能性があります。魚力商事株式会社は、2024年からドバイ(アラブ首長国連邦)の大手食品輸入卸・小売企業に対し海産物を輸出しており、武力衝突勃発前の2026年2月、リミテッド・パートナーシップを通じ当該企業に対し10百万米国ドル(出資割合17.5%)の出資を行うとともに、取引の拡大を目指し業務提携契約を締結いたしました。このような中、アメリカ・イラン間の武力衝突の影響がドバイに及び、空港・港湾の閉鎖による物流の停滞、インバウンドの減少、居住者の出国等が発生しました。当社からの輸出数量について、航空便の減便、コンテナ船の寄港停止のため減少しています。現在、都市機能、日常生活は安定し、武力衝突勃発直後の混乱期に出国した国民等が戻りつつあると見ており、状況の推移を注視しておりますが、今後、衝突がさらに長期化・拡大した場合には当該企業の業績が下振れ、当社グループの業績に更なる影響が生じる可能性があります。但し、これを含め見ても現時点での当社グループの海外事業活動は比較的小規模にとどまっております。 (4)為替相場・金利の変動について 当社グループの商品の中には為替相場の変動の影響を受ける輸入品があるとともに、これを原材料とする加工品も販売しており、為替相場の変動により仕入価格が影響を受ける可能性があります。また、金利変動を背景とした退職給付債務の金額算定の基礎となる割引率の変動により、費用負担が増減する可能性があります。従いまして、為替相場の変動や金利変動により当社グループの業績に影響を及ぼす可能性があります。 (5)固定資産の減損会計の適用について 当社グループでは、「固定資産の減損に係る会計基準」を適用しております。当社は各店舗を独立したキャッシュ・フローを生み出す最小単位としており、本社経費配賦後の店舗別損益を基に減損の兆候を把握しております。減損の兆候があった店舗については、全社予算の構成単位である店舗別予算から割引前将来キャッシュ・フローを見積り、減損の認識を判定しております。 今後、出店する地域の消費動向や競合する店舗の状況等により、店舗の売上高が大きく低下し店舗別損益またはキャッシュ・フローが継続してマイナスとなった場合、当該店舗の固定資産の減損処理が必要となる可能性があり、この場合、当社グループの業績に影響を及ぼす可能性があります。 (6)保有する有価証券の減損処理による評価損について 金利環境の変化などにより、有価証券の実勢価格が大幅に低下した場合、減損処理による投資有価証券評価損を計上する必要があり、当社グループの業績に影響を及ぼす可能性があります。
経営成績の分析 (MD&A)9,697字を開く

業績がなぜこうなったかの経営陣の説明

4【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】 (1)経営成績等の状況の概要 当連結会計年度における当社グループ(当社、連結子会社及び持分法適用会社)の財政状態、経営成績及びキャッシュ・フロー(以下「経営成績等」という。)の状況の概要は次のとおりであります。 ①財政状態及び経営成績の状況 イ.経営成績 当連結会計年度におけるわが国の経済は、雇用・所得環境改善の好影響を受けた個人消費、また、人手不足などを背景とした企業による設備投資を起点に緩やかに回復いたしました。一方で、2026年2月に勃発したイランにおける軍事衝突による原油高、また、じわじわと進む円安などに起因する物価上昇の継続、イランを含む世界的な情勢不安の長期化など景気下振れ要因が多く見られます。 水産業界におきましては、地球的規模で地上からの供給に代わるタンパク質の供給源として、また、国内外において拡がる健康志向などから、養殖業を含む水産業、また、水産物に対する注目度は高まっております。しかしながら、海外で高まる水産物需要・わが国では地球温暖化が原因とも言われる不漁による魚価高騰、物流をはじめとする諸コスト増大など、当社を取り巻く経営環境は大変厳しい状況にあります。 このような経営環境の中、当社グループにおきましては、中期経営計画(2024-2026年度)の下、国内事業の着実な成長と海外事業の拡大をめざし、仕入、販売、海外、人材、財務、地球環境といった分野における基本戦略に取り組んでまいりました。 また、2025年3月、持分法適用関連会社であった株式会社最上鮮魚に対する出資比率を引き上げ連結子会社といたしました。 こうした体制強化に加え、主力の小売事業における重要指標である通期の既存店売上高が前連結会計年度を上回りましたが、これは消費者の消費マインド、購買力が相応に高まったことを踏まえ、商品の付加価値を高めつつ諸コストの上昇を適時適切に売価に反映したこと、経営資源を効率的に活用できる最適な店舗ポートフォリオ(筋肉体質の店舗網)の構築を念頭に戦略的に出退店を行ってきた効果が表れたものと考えております。 当連結会計年度の店舗展開については、当社において小売事業で1店舗を出店する一方、3店舗を退店し、飲食事業で1店舗を出店する一方、1店舗を退店したことから営業店舗数は90店舗となりました。また、2025年3月に連結子会社化した株式会社最上鮮魚では小売事業で2店舗を出店する一方、1店舗を退店し、飲食事業で1店舗を出店したことから営業店舗数は51店舗となりました。これらのことから、当社グループにおける当連結会計年度末の営業店舗数は141店舗となりました。 この結果、当社グループの当連結会計年度の売上高は436億円(前年同期比19.0%増)、営業利益は15億54百万円(前年同期比4.0%増)、経常利益は22億72百万円(前年同期比10.7%増)、親会社株主に帰属する当期純利益は13億2百万円(前年同期比8.8%減)となりました。 セグメントの業績は次のとおりであります。 <小売事業> 小売事業では、既存店の売上増加に加え、新たに連結子会社とした株式会社最上鮮魚の売上が大きく寄与し、前年同期比で大幅な増収となりました。増収に伴い売上総利益が増加し、店舗において水光熱費や消耗品などのコスト抑制を徹底するなど販売費及び一般管理費を削減することにより、営業利益が増加いたしました。 なお、従来どおり豊洲市場を仕入の拠点としつつ、物流コストの増加に対応するため一部商品の集荷場を埼玉県魚市場(さいたま市北区)に移すなどの物流改革に取り組んでおります。 新店及び退店の状況は、当社では2025年9月に相鉄本線二俣川駅に隣接する「ジョイナステラス二俣川1」内に「魚力海鮮寿司二俣川店」(神奈川県横浜市)を開店しております。一方、限られた経営資源の効率的な活用を図るため2025年7月に「魚力海鮮寿司武蔵小金井店」(東京都小金井市)、2026年3月に「海鮮寿司築地魚力溝口店」(神奈川県川崎市)、2026年2月に「名鉄百貨店本店」の営業終了に伴い「名古屋名鉄店」(愛知県名古屋市)を退店しております。また、株式会社最上鮮魚では2025年7月にJR鹿児島本線スペースワールド駅に隣接する「ジアウトレット北九州」内に「とと市場ジアウトレット北九州店(小売店及び飲食店併設店舗)」(福岡県北九州市)、11月にJR久大本線筑後吉井駅より徒歩8分「Aコープよしい店」内に「とと市場よしい店」(福岡県うきは市)を開店しております。一方、出店先である「Aコープあらき店」の閉店に伴い2026年3月に「Aコープあらき店」(福岡県久留米市)を退店しております。 この結果、売上高は382億28百万円(前年同期比21.3%増)、営業利益は19億54百万円(前年同期比11.1%増)となりました。 <飲食事業> 飲食事業では、近隣の当社鮮魚店との連携強化により特に天然の生ネタ寿司のラインナップを充実させるとともに、原材料費などの調達コストの上昇を受け適時適切にメニューや価格設定の見直しを行うなどした結果、売上高が前期を上回りました。また、店舗オペレーションの見直しや物流の合理化を含む構造改革に取り組んでおりますところ、一定の効果を上げており収益性が向上しております。 新店及び退店の状況は、当社では2025年12月にJR五日市線秋川駅より徒歩5分「あきるのプレイス」内に丼や定食を提供する新業態の「海鮮食堂とと市場あきる野店」(東京都あきる野市)を開店しております。一方、限られた経営資源の効率的な活用を図るため、2025年6月に「魚力海鮮寿司花小金井店」(東京都小平市)を退店しております。また、株式会社最上鮮魚では2025年7月にJR鹿児島本線スペースワールド駅に隣接する「ジアウトレット北九州」内に「とと市場ジアウトレット北九州店(小売店及び飲食店併設店舗)」(福岡県北九州市)を開店しております。 この結果、売上高は16億67百万円(前年同期比9.5%増)、営業利益は12百万円(前年同期比1372.9%増)となりました。 <卸売事業> 卸売事業では、子会社の魚力商事株式会社が国内外取引先への販売を行っております。国内向け取引は、スーパーマーケットや地方荷受向けの販売が苦戦した一方、加工業者向けの原料販売は大きく増加いたしました。また、飲食店舗向けなどの販売も引き続き好調に推移した結果、前期を上回る売上を上げております。海外向け取引は、特にドバイ向けの輸出が伸びております。2026年2月にドバイ(アラブ首長国連邦)の食品輸入卸・小売企業(Country Hill International LLC(以下、CHI))と業務提携契約を締結するなど取組を強化しておりますところCHI向けの売上高が前年同期比で3倍超となりました。また、2023年5月に設立した合弁会社のCP-Uoriki Co.,Ltd.(以下、CP-Uoriki)向けの輸出が伸びていることなどから、海外向け取引全体では前期を上回る売上を上げております。なお、CP-Uorikiがタイ国内各地の大型ショッピングモールなどにおいて運営する鮮魚と寿司の小売店舗数は2026年3月時点で32店舗となり順調に店舗網を広げております。また、タイ国内の大手コンビニエンスストアチェーンの一部店舗に対しテイクアウト寿司などの供給を開始しております。 この結果、グループ全体の卸売事業の売上高は36億32百万円(前年同期比2.9%増)、営業利益は29百万円(前年同期比11.5%減)となりました。 ロ.財政状態 当連結会計年度末の当社グループの財政状態は次のとおりであります。 (資産) 当連結会計年度末における流動資産は152億57百万円となり、前連結会計年度末に比べ6億48百万円増加いたしました。これは主に売掛金が2億43百万円、商品及び製品が1億83百万円、現金及び預金が1億71百万円増加したことによるものであります。固定資産は91億74百万円となり、前連結会計年度末に比べ8億21百万円増加いたしました。これは主に投資有価証券が10億22百万円減少した一方、出資金が15億98百万円、退職給付に係る資産が2億66百万円増加したことによるものであります。 この結果、総資産は、244億32百万円となり、前連結会計年度末に比べ14億69百万円増加いたしました。 (負債) 当連結会計年度末における流動負債は46億81百万円となり、前連結会計年度末に比べ15百万円減少いたしました。これは主に支払手形及び買掛金が3億81百万円増加したものの、未払法人税等が2億8百万円、「その他」に含まれる未払費用が1億53百万円、賞与引当金が36百万円減少したことによるものであります。固定負債は7億48百万円となり、前連結会計年度末に比べ2億28百万円増加いたしました。これは主に資産除去債務が2億96百万円増加したことによるものであります。 この結果、負債合計は、54億29百万円となり、前連結会計年度末に比べ2億13百万円増加いたしました。 (純資産) 当連結会計年度末における純資産合計は190億3百万円となり、前連結会計年度末に比べ12億55百万円増加いたしました。これは主に利益剰余金が5億77百万円、その他有価証券評価差額金が4億55百万円、退職給付に係る調整累計額が2億28百万円増加したことによるものであります。 この結果、自己資本比率は76.9%(前連結会計年度末は76.3%)となりました。 ②キャッシュ・フローの状況 当連結会計年度における現金及び現金同等物(以下「資金」という。)は、前連結会計年度に比べ1億75百万円増加(前年同期比1.6%増)し、当連結会計年度末には112億61百万円となりました。 当連結会計年度における各キャッシュ・フローの状況とそれらの要因は次のとおりであります。 「営業活動によるキャッシュ・フロー」は、8億7百万円の収入(前年同期は21億68百万円の収入)となりました。主なプラス要因は、税金等調整前当期純利益19億17百万円及び減損損失4億17百万円であり、主なマイナス要因は、法人税等の支払額8億5百万円及び投資有価証券売却益4億95百万円であります。 「投資活動によるキャッシュ・フロー」は、1億7百万円の収入(前年同期は5億89百万円の収入)となりました。主なプラス要因は、投資有価証券の売却による収入72億68百万円であり、主なマイナス要因は、投資有価証券の取得による支出51億33百万円、出資金の払込による支出15億49百万円、有形固定資産の取得による支出3億40百万円であります。 「財務活動によるキャッシュ・フロー」は、7億44百万円の支出(前年同期は7億64百万円の支出)となりました。主なマイナス要因は、配当金の支払額7億25百万円であります。 ③仕入及び販売の実績 イ.商品仕入実績 当連結会計年度における商品仕入実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。 セグメントの名称   当連結会計年度 (自 2025年4月1日 至 2026年3月31日)   前年同期比(%) 小売事業(千円)   21,810,868   120.5 飲食事業(千円)   580,180   112.6 卸売事業(千円)   3,551,445   108.7 報告セグメント計(千円)   25,942,494   118.6 その他(千円)   -   - 合計(千円)   25,942,494   118.6 (注)セグメント間の取引については相殺消去しております。 ロ.販売実績 当連結会計年度における販売実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。 セグメントの名称   当連結会計年度 (自 2025年4月1日 至 2026年3月31日)   前年同期比(%) 小売事業(千円)   38,228,737   121.3 飲食事業(千円)   1,667,680   109.5 卸売事業(千円)   3,632,218   102.9 報告セグメント計(千円)   43,528,636   119.1 その他(千円)   71,732   105.6 合計(千円)   43,600,368   119.0 (注)セグメント間の取引については相殺消去しております。 (2)経営者の視点による経営成績等の状況に関する分析・検討内容 当連結会計年度の経営者の視点による当社グループの経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容は次のとおりであります。 なお、文中における将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において判断したものであります。 ①財政状態及び経営成績の状況に関する分析・検討内容 イ.経営成績 当連結会計年度の連結売上高は、当社及び魚力商事株式会社における売上増加に加え、2025年3月に連結子会社とした株式会社最上鮮魚の売上が大きく寄与したため、2025年11月に公表した通期業績予想には若干届かなかったものの前年度実績を大きく上回りました。増収に伴い売上総利益が増加し、更に、コスト削減を徹底したことなどにより営業利益は前年度実績及び2025年11月に公表した通期業績予想を上回る結果となりました。なお、株式会社最上鮮魚を連結子会社としたことにより売上総利益率が若干改善しました。 セグメントごとの分析・検討内容は次のとおりであります。 <小売事業> 小売事業では、鮮魚や持ち帰り寿司等の売上高、営業利益が重要な部分を占めておりますが、各店舗への集客が経営成績に重要な影響を与えます。供給量の減少、代替品(肉類)へのシフト、嗜好の変化などによる魚食の減少、魚資源の枯渇化の進行、海外における魚食普及に伴う魚価の高騰、物流をはじめとする諸コストの増大など、経営環境は厳しさを増しております。このような中、食品スーパー、コンビニエンスストア、ネット販売など異業態を含む競争に打ち勝つため、これまで培った鮮魚専門店ならではのノウハウや知見を活かし、今まで以上に顧客のニーズに対応した商品開発や品揃えに注力し、季節感や活気のある売り場を提供するとともに、サービスレベルの向上を図ることが重要であります。また、売上原価の削減も重要な課題でありますが、当社は豊洲市場を仕入の拠点としつつ、一部商品の集荷場を埼玉県魚市場(さいたま市北区)に移すなど物流改革に取り組んでおりますところ、バイイングパワーに裏打ちされた仕入力、効率的な物流力がこの課題に対応するための力となっております。また、株式会社最上鮮魚において長浜市場(福岡市中央区)を軸とする物流の強化に取り組んでおります。 出店戦略について、2025年2月から3月にかけて福岡県福岡市に2店舗を出店するとともに、株式会社最上鮮魚を連結子会社といたしましたので、今後はこれら以外の有力な地域への出店も視野に入れてまいります。一方、パートナー社員はじめ人手不足の深刻化から際限なく出店を行える環境ではないため、出店先との交渉、既存店舗からの退店を含め、限られた経営資源を効率的に活用できる最適な店舗ポートフォリオ(筋肉体質の店舗網)の構築が重要であります。当連結会計年度において退店した5店舗のうち3店舗は、このような観点から退店したものです。近年不振店を退店することが利益の底上げにつながっておりますところ、次期においても引き続き筋肉体質の店舗網の構築に取り組んでまいります。 また、長年に亘り培ってきた各メーカーや生産者、豊洲市場の卸売業者、配送業者との強いリレーションを活かしサプライチェーンの維持、商品の調達に万全を期してまいります。そのうえで、バイイングパワー・情報力を活かした有利な仕入条件の獲得、物流拠点の変更や配送ルートの組み換えなどの物流改革に取り組み原価低減のための努力を行ってまいります。 また、併せてグループ情報システムのレベルアップを図ってまいります。 <飲食事業> 飲食事業では、近隣の当社鮮魚店との連携強化により特に天然の生ネタ寿司のラインナップを充実させるとともに、原材料費などの調達コストの上昇を受け適時適切にメニューや価格設定の見直しを行うなどした結果、売上高及び売上総利益が前期を上回りました。また、売上高販管費率が下がりました。これは、水道光熱費をはじめ店舗運営コストの増加やタイトな人材需給の状況に対応するため、作業効率の向上、幹部・スタッフ含め人員配置の見直しなどにより労働生産性を追求し販管費を削減したこと、また、隣接する当社鮮魚店との連携も取りながら仕入・配送の合理化を進めてきたことの効果が表れたものです。これらの結果、営業利益は前期を大きく上回りました。 引き続きメニューや価格設定、店舗オペレーションの見直しに取り組むとともに「魚力鮨」「魚力寿司」といった寿司ブランドの浸透、確立をめざし、品質での差別化にも取り組んでまいります。 また、丼や定食を提供する新業態「海鮮食堂とと市場」において新たな顧客層の取り込みをめざします。 <卸売事業> 卸売事業では、魚力商事株式会社に集約し国内外における販路の拡大に取り組んでおります。海外向け取引は、2026年2月にドバイ(アラブ首長国連邦)の食品輸入卸・小売企業と業務提携契約を締結するなど取組を強化しておりますところ取引が拡大しております。また、CP-Uorikiの店舗網が順調に拡大していることなどからタイ向け取引も拡大しております。国内向け取引は、特に加工業者向けの原料販売は大きく増加しました。これらのことから、売上高が前期を上回りました。一方、物流コストや仕入・出荷に附帯するコストなどの増加額が増収による売上総利益の増加額を上回ったため、営業利益は前期を下回りました。次期につきましては、国内外の既存取引先への営業活動を強化してまいります。その上で、特に海外で高まる水産物需要に応え、国内外の有力企業とのパートナーシップにより北米やタイをはじめとするアジアを中心に新たな販売先の開拓に注力してまいります。 なお、CP-Uorikiにおいてタイ国内における日本式の魚屋の店舗網構築が進められていること、また、タイ国内の大手コンビニエンスストアチェーンの一部店舗に対しテイクアウト寿司などの供給を開始しておりますところ、これらの店舗への商品供給が売上の伸長に貢献するものと期待しております。 こうした中、足元では当社の輸出先であるドバイがイランにおける軍事衝突に巻き込まれておりその情勢を注視しておりますが、海外においては地域特有の地政学リスクが存在することから、販売先の開拓を慎重に進めてまいります。 ロ.財政状態 当連結会計年度末における当社グループの財政状態の分析につきましては、「(1)経営成績等の状況の概要 ①財政状態及び経営成績の状況 ロ.財政状態」に記載のとおりであります。 当社グループにおける資産及び負債のうち主なものは以下のとおりであります。 (資産) 主として小売事業におきまして、商業施設にテナントとして出店する際に必要となる預け金等を敷金及び保証金に、店舗に関わる内装・空調・衛生厨房設備等を有形固定資産に、店舗において販売された当社の商品代金(売上返還金)を売掛金に計上しております。 このほか、報告セグメントに属さない資産として、余資運用資金(預金及び投資有価証券)、出資金を保有しております。 (負債) 主として小売事業におきまして、商品の購入費用を支払手形及び買掛金に、店舗の運営経費・設備投資に係る費用を未払金に計上しております。 当連結会計年度末における当社グループの流動比率(流動負債に対する流動資産の割合)は325.9%となっております。売上返還金を含む現金による収入がその多くを占める当社グループの業種特性と照らした場合、流動比率100%を超える一定の健全な水準を維持しているものと判断しております。 ②キャッシュ・フローの状況の分析・検討内容並びに資本の財源及び資金の流動性に係る情報 当連結会計年度におけるキャッシュ・フローの分析につきましては、「(1) 経営成績等の状況の概要 ②キャッシュ・フローの状況」に記載のとおりであります。 当社グループにおける資金需要は、運転資金需要及び設備投資資金需要であります。 ・運転資金需要のうち主なものは、販売商品の購入費用、人件費、店舗賃借料及び店舗運営に関わる費用(テナント経費・水道光熱費・販売促進費等)であります。 ・設備投資資金需要のうち主なものは、小売事業、飲食事業の新規店舗、改装店舗に関わる店舗内装・空調・衛生厨房設備等の販売拠点の拡充・整備のための資本的支出と、全社的なIT活用推進を図るための、本社・店舗間のネットワーク構築やセキュリティ対策等のシステム投資であります。 当社グループは、現在運転資金及び設備投資資金につきましては、内部資金でまかなう事を基本方針としております。 当社グループの出店は主にターミナル駅近隣の商業施設や郊外型ショッピングセンターなどへのテナント出店であるため、設備投資資金需要においても、通常、営業キャッシュ・フローにより対応することが可能であります。また、更なる成長力獲得のためのM&Aや資本提携を行う場合などにおいても、同様に内部資金を活用する考えであります。 当連結会計年度末の現金及び現金同等物の期末残高は112億61百万円である一方、有利子負債残高は21百万円であり、強固な財務体質を維持しております。 資金の手元流動性は十分に確保している状況であり、財務状況は健全であると認識しておりますが、不測の事態に備えるため、借入枠につきましては、金融機関2行との間に合計6億円の当座貸越契約を締結しております。 当社グループは健全な財政状態を維持しつつ、営業活動により得られるキャッシュ・フローから、成長を維持するための将来必要な資金を調達することが可能と考えております。 ③重要な会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定 当社グループの連結財務諸表は、わが国において一般に公正妥当と認められている会計基準に基づき作成されております。この連結財務諸表の作成に際し、経営者による会計方針の選択・適用、資産・負債や収益・費用の報告金額及び開示に影響を与える見積りを必要な事項につきましては、一定の会計基準の範囲内にて合理的な基準に基づき、会計上の見積りを行っております。連結財務諸表の作成に当たって用いた会計上の見積り及び仮定のうち、重要なものは以下のとおりです。 (固定資産の減損) 当社は、各店舗を独立したキャッシュ・フローを生み出す最小単位とし、本社経費配賦後の店舗別営業損益等に基づき、営業損益等が継続してマイナスとなる場合等に減損の兆候があると判断しており、該当する各店舗の将来営業キャッシュ・フローを見積り、その合計額が固定資産の帳簿価額を下回る場合に、帳簿価額を回収可能価額まで減額しております。 当該見積り及び当該仮定の不確実性の内容やその変動により経営成績等に与える影響につきましては、「第5 経理の状況 1 連結財務諸表 注記事項(重要な会計上の見積り)」に、また、当期において計上した減損損失につきましては、「第5経理の状況 1連結財務諸表 注記事項(連結損益計算書関係)」にそれぞれ記載しております。

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開示資料

出典

このページの財務・役員・株主等のデータは、金融庁EDINETに提出された開示書類から自動抽出しています。会計基準は JapanGAAP

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