概要
紀文食品は、魚肉すりみを原料としたカニカマ等のスリミ製品を主力とする食品メーカーである。国内6工場、海外2工場を持ち、北米・アジア・欧州へ輸出する。連結売上高は1,110億円(2026年3月期)、従業員数は2,457人。国内食品事業、海外食品事業、食品関連事業の3セグメントで構成される。
国内食品事業:スリミ製品と惣菜の製造販売
国内食品事業は、日本国内でスリミ製品(カニカマ等)、惣菜、水産珍味の製造販売を担う。全国に6工場(恵庭、東京、船橋、横浜、静岡、岡山総社)を保有し、年間を通じて安定供給する。水産珍味は函館工場で製造する塩辛等が中心。子会社の紀文産業が水産品や農畜産品の輸出入・国内仕入販売を手がける。2026年3月期の同事業売上高は781億円であり、グループ全体の約7割を占める。
海外食品事業:グローバルなスリミ製品供給網
海外食品事業は、タイのKIBUN (THAILAND) CO., LTD.と台湾のYILIN KIBUN CORPORATIONでスリミ製品を製造し、北米・アジア・オセアニア・欧州へ輸出する。米国子会社KIBUN FOODS (U.S.A.), INC.がアラスカ産スケソウダラのすり身を調達し、日本やアジアのグループ工場に供給する。香港、シンガポール、オランダ、中国、韓国にも販売子会社を置き、地域ごとに輸入販売を行う。
食品関連事業:物流・情報・サービスを支える
食品関連事業の中核は、子会社紀文フレッシュシステムによるチルド物流事業である。グループのチルド食品の国内物流を核に、3PL(第三者物流)や共同配送を提供する。情報システム事業も手がけ、物流現場の課題解決に結び付くシステム開発・販売を行う。その他、紀文ビジネスクリエイトがリース・飲食・広告事業、紀文BC保険サービスが保険代理業、紀文安全食品センターが食品衛生検査を担う。
業界の中での役割はスリミ製品・水産加工品のリーディングメーカー、水産原材料の商社、チルド物流事業者。にあたる。
この章の文章は、有価証券報告書と会社の開示をもとにAIが編纂しています。数値は開示のままで、AIには生成させていません。
何をしている会社か
有価証券報告書「事業の内容」(2026/3期)より
事業別の売上と利益
2026/3期| 事業 | 売上 | 構成比 | 利益 | 利益率 |
|---|---|---|---|---|
| 国内食品 事業 | 782億円 | 70.4% | 12億円 | 1.5% |
| 食品関連 事業 | 214億円 | 19.3% | 15億円 | 7.0% |
| 海外食品 事業 | 115億円 | 10.4% | 5億円 | 4.3% |
有価証券報告書のセグメント情報から、外部顧客への売上とセグメント利益をそのまま掲載しています。全社費用・セグメント間取引の消去は含みません。
01国内食品事業(日本)主力
日本国内でスリミ製品(カニカマ等)、惣菜、水産珍味の製造販売を行う。全国に6工場を保有し安定供給。併せて、子会社紀文産業が水産品・農畜産品の輸出入・国内仕入販売を展開。
国内スリミ製品市場においてトップクラスのシェア
主要顧客小売店、外食チェーン、食品商社
- スリミ製品(カニカマ等)
- 魚肉すり身を原料としたカニ風味かまぼこ等の加工食品。国内各工場で製造。
- 水産珍味(塩辛等)
- 函館工場で製造する海産物を使用した塩辛等の珍味製品。
02海外食品事業(北米・アジア・欧州等)主力
タイ・台湾でスリミ製品を製造し、北米・アジア・オセアニア・欧州へ輸出。子会社KIBUN FOODS (U.S.A.)が北米で原材料調達・販売。各地域販社が輸入販売を担う。
主要顧客海外食品メーカー、海外小売
- スリミ製品(カニカマ等)
- タイ・台湾の工場で製造するカニカマを中心としたスリミ製品。世界中に供給。
- すり身(アラスカ産スケソウダラ等)
- 北米子会社が調達するスリミ製品原材料。グループ内外に供給。
03食品関連事業(ロジスティクス・情報・サービス)準主力
子会社紀文フレッシュシステムがチルド物流(3PL・共同配送)を提供。併せて情報システム、広告、リース、飲食、保険代理、食品衛生検査等のグループ内サービスを展開。
主要顧客グループ会社、外部荷主
- チルド物流サービス
- 自社グループのチルド食品物流を核に、3PLや共同配送を提供する物流事業。
製品と技術
スリミ製品(カニカマ):魚肉すりみから作るカニ風味かまぼこ
スリミ製品の代表格はカニカマ(カニ風味かまぼこ)である。魚肉すりみを原料とし、加熱・成形・調味工程を経てカニの風味と食感を再現する。国内では各工場で製造され、BtoC向けに小売店で販売されるほか、BtoB向けに外食チェーンや食品メーカーへ供給される。海外ではタイ工場と台湾の関連会社で生産し、北米・欧州・アジアへ輸出される。
水産珍味:函館工場で製造する塩辛等
水産珍味は、函館工場で製造される塩辛などの海産物加工品である。イカやタコ等を使用し、塩漬け・熟成などの工程を経て独特の風味を生み出す。国内の小売店や外食向けに販売される。これらの製品は、原材料のすり身と同様にグループの調達網を活用し、品質管理を徹底している。
チルド物流サービス:グループの物流基盤を外部に開放
子会社紀文フレッシュシステムが提供するチルド物流サービスは、自社グループのチルド食品物流を核に、外部荷主から一貫して物流を請け負う3PLと、複数顧客と車両を共有する共同配送を特徴とする。全国に物流センターを配置し、情報システムと連携して効率的な配送を実現する。物流の2024年問題や2026年問題への対応として注目を集めている。
有価証券報告書の事業の記述をもとにAIが編纂しています。
業界での位置づけ
食料品のなかでの位置
会社が挙げる強い分野
- 国内食品事業(日本)国内スリミ製品市場においてトップクラスのシェア
有価証券報告書(2026/3期)で会社自身が述べている位置付けです。第三者による調査ではありません。
水産練り製品の大手、収益安定
紀文食品は食料品業界の水産練り製品メーカーで、売上高約1,100億円と業界内で大手の一角。同業の日清製粉グループ本社やニップンとは事業領域が異なるが、食品業界全体として競合。営業利益率4%前後とまずまずの収益性を維持するが、競合他社の攻勢や原材料高騰が課題。
強み
- 売上高1,000億円超で業界内でのプレゼンスが高い。
- 紀文ブランドは全国的に認知され、消費者からの信頼厚い。
- 営業利益率3〜4%と安定的で、不況耐性がある。
- かまぼこ、ちくわなど幅広い水産練り製品を展開。
課題
- 2026年3月期の営業利益率2.97%と前期比低下、コスト増が響く。
- 魚価高騰が利益を圧迫、価格転嫁が難しい局面あり。
- 和食離れや人口減少で需要減少の可能性。
強みと課題は、開示資料をもとにAIがまとめた見立てです。
同業の企業
食品・飲料の時価総額近傍。太字が紀文食品
時価総額で並べると、掲載11社のなかで6番目にあたる。
| # | 企業 | 時価総額 | PER |
|---|---|---|---|
| 1 | 2217モロゾフ | 314億円 | 46.4倍 |
| 2 | 2220亀田製菓 | 307億円 | 3.5倍 |
| 3 | 2533オエノンホールディングス | 301億円 | 8.0倍 |
| 4 | 7520エコス | 300億円 | 10.9倍 |
| 5 | 2753あみやき亭 | 286億円 | 22.5倍 |
| 6 | 2933紀文食品 | 256億円 | 23.2倍 |
| 7 | 7554幸楽苑 | 249億円 | 19.7倍 |
| 8 | 2266六甲バター | 247億円 | 11.8倍 |
| 9 | 2804ブルドックソース | 247億円 | 9.8倍 |
| 10 | 9788ナック | 241億円 | 13.3倍 |
| 11 | 2882イートアンドホールディングス | 231億円 | 61.8倍 |
時価総額は直近の終値ベース。同業の範囲は独自の業界分類(食品・飲料)に従っています。
会社の歴史
沿革 23件
水産加工業者として創業した1948年
1948年5月、水産物類の製造・加工及び販売を目的に株式会社紀文商店が東京都中央区に設立された。創業当初から魚肉すりみを原料とする加工品を手がけ、1952年には松坂屋銀座店(名店街)に出店し、小売販路を開拓した。この時期に国内の水産加工業者の一つとしての基盤を固めた。
釜文蒲鉾との合併で株式会社紀文に
1957年11月、紀文商店は釜文蒲鉾株式会社と新設合併し、株式会社紀文を東京都中央区に設立した。合併により生産能力と販路が拡大。その後、1959年から1961年にかけて大阪出張所(現関西支社)、名古屋出張所(現中部支社)を開設し、全国的な販売網を整備した。1962年には本社を東京都中央区東都水ビルに移転している。
工場建設で生産基盤を強化した1970年代
1963年に横浜工場を皮切りに、1970年には静岡工場、札幌工場を建設。1977年に豆乳を発売し飲料事業に参入した。1978年には船橋工場を建設。同年11月、北米でのスリミ製品販売を目的にアメリカにHOSHO AMERICA, INC.(現KIBUN FOODS (U.S.A.), INC.)を設立し、海外事業に初めて進出した。1982年には佐賀工場、大阪工場を建設し、国内生産拠点を拡充した。
アジアへ生産・販売網を広げた1980年代
1982年、アジア圏でのスリミ製品販売を目的に香港にKIBUN HONG KONG COMPANY LIMITED、シンガポールにKIBUN FOODS SINGAPORE PTE., LTD.を設立。同時にタイに生産拠点HOSHO BANGKOK CO., LTD.(現KIBUN (THAILAND) CO., LTD.)を設立し、海外での自社製造を開始した。1985年にはコーポレート・アイデンティティ(CI)を導入し、ハートフラワーマークを採用してブランド統一を図った。
年表23件を開く
1940年代
- 1948年5月水産物類の製造・加工及び販売を目的として、㈱紀文商店を東京都中央区に設立
1950年代
- 1952年2月松坂屋銀座店(名店街)に出店
- 1957年11月M&A釜文蒲鉾㈱と新設合併し、㈱紀文を東京都中央区に設立
- 1959年3月大阪市西区に大阪出張所を開設(現 関西支社)
1960年代
- 1961年11月名古屋市中村区に名古屋出張所を開設(現 中部支社)
- 1962年12月本社を東京都中央区東都水ビルに移転
- 1963年10月横浜市戸塚区に横浜工場を建設
- 1968年2月宮城県仙台市(現 仙台市青葉区)に仙台駐在所を開設(現 東北支社)
1970年代
- 1970年6月静岡県島田市に静岡工場を建設
- 1970年6月北海道札幌市(現 札幌市西区)に㈱札幌紀文を設立(現 北海道支社)
- 1970年10月福岡県福岡市(現 福岡市中央区)に九州支店を開設(現 中四国・九州支社)
- 1970年11月北海道札幌市(現 札幌市西区)に札幌工場を建設
- 1977年9月M&A旧㈱紀文の株式の額面変更を目的に、新㈱紀文を存続会社とした吸収合併を実施
- 1977年11月豆乳を発売し、飲料事業に参入
- 1978年10月千葉県船橋市に船橋工場を建設
- 1978年11月北米におけるスリミ製品の販売を目的として、アメリカにHOSHO AMERICA,INC.(現 KIBUN FOODS (U.S.A.),INC.)を設立(現連結子会社)
1980年代
- 1982年3月本社を東京都中央区日交銀座ビルに移転
- 1982年3月アジア圏でのスリミ製品の販売を目的として、香港にKIBUN HONG KONG COMPANY LIMITEDを設立(現 連結子会社)
- 1982年6月アジア圏でのスリミ製品の販売を目的として、シンガポールにKIBUN FOODS SINGAPORE PTE.,LTD.を設立(現 連結子会社)
- 1982年6月海外における生産の拠点として、タイにHOSHO BANGKOK CO.,LTD.(現KIBUN (THAILAND) CO.,LTD.)を設立(現 連結子会社)
- 1982年9月佐賀県鳥栖市に佐賀工場を建設
- 1982年12月大阪府泉佐野市に大阪工場を建設
- 1985年1月コーポレート・アイデンティティ(CI)を導入し、ハートフラワーマークを採用
有価証券報告書の沿革をもとにAIが通史として編纂しています。年表は沿革の記載そのままです。
これからの方針
有価証券報告書 2026/3期の経営方針より
会社は5つの方針を掲げている。そのうち4項目には、達成する数字が明記されている。
- 自己資本比率2025年度(中期経営計画2026の目標)まで30%
- ROE4.7%
- ROIC4.8%
- 営業キャッシュ・フロー14億円
有価証券報告書の原文に書かれた目標だけを載せています。達成度の評価や推計は加えていません。
- 01
スリミ製品のシェア拡大とラインアップ充実
カニカマ・竹輪などのスリミ製品において、供給能力増強や製品ラインアップ拡充により国内シェア伸長を図る。気温変動の影響を受けにくい商品開発や、健康志向・簡便性ニーズに対応した商品を投入し、SNS等でプロモーションを強化する。
- 02
海外での日本食市場開拓と供給能力増強
スリミ製品を中心に和食・日本食の海外展開を進め、現地食文化へのブランド浸透と健康志向ニーズに対応した商品展開を行う。新規市場開拓とグローバルな供給能力増強を同時に推進する。
- 03
ROIC経営による資本効率改善とキャッシュ創出
売上拡大とコスト削減、生産性向上により収益性を高め、運転資本圧縮等で投下資本を抑制するROIC経営を推進。創出したキャッシュは株主還元や借入金圧縮、生産能力増強投資等に配分する。
- 04
経営基盤の整備と人財投資の強化
多様な人財が能力を発揮できる環境を整備し、人財投資を通じて働きやすさと働き甲斐を向上。研究開発の推進、食の安全・安心の実現、サステナビリティ課題への取り組み、ガバナンス体制の強化を図る。
- 05
原材料調達から製造までの競争優位性追求
原材料価格変動に対応するため、原料の統合・集約、未利用原料の探索、新規調達エリア開拓などを進め、調達の多様化を図る。製造技術の革新や配合ノウハウの蓄積も含め、原材料相場に左右されない体質を構築する。
有価証券報告書の「経営方針、経営環境及び対処すべき課題等」から、AIが項目ごとに整理しています。数値目標は原文に書かれたものだけです。
社員と組織
有価証券報告書 6期分
グループ全体で2,457人が働いている。提出会社(単体)の平均年収は535万円で、5期前と比べて+10.4%。平均年齢は40.3歳、平均勤続年数は16.6年。
| 決算期 | 平均年収万円 | 平均年齢歳 | 平均勤続年 | 連結従業員数人 | 一人当たり営業利益万円 |
|---|---|---|---|---|---|
| 2021年3月 | 485 | 40.7 | 17.4 | 2,664 | — |
| 2022年3月 | 482 | 40.5 | 17.0 | 2,686 | — |
| 2023年3月 | 456 | 39.8 | 16.9 | 2,581 | — |
| 2024年3月 | 493 | 40.2 | 17.2 | 2,554 | — |
| 2025年3月 | 518 | 40.2 | 16.5 | 2,545 | 177 |
| 2026年3月 | 535 | 40.3 | 16.6 | 2,457 | 134 |
平均年収・平均年齢・平均勤続は有価証券報告書に記載された提出会社(単体)の値、従業員数はグループ全体の値です。一人当たり営業利益は連結営業利益を連結従業員数で割ったもので、給与などの費用を払ったあとに一人あたりいくら残るかの目安になります。
拠点とグループ
設備と関係会社
関係会社14社(国内 9 / 海外 5、うち連結子会社 12) を有報から抽出しています。
- 国内㈱紀文産業(注)4東京都港区 · 連結子会社議決権100.0%
- 海外KIBUN (THAILAND) CO.,LTD.タイ王国 サムットサコーン県 · 連結子会社議決権100.0%
- 国内KIBUN FOODS (U.S.A.),INC.アメリカ合衆国 ワシントン州 · 連結子会社議決権100.0%
- 海外KIBUN HONG KONG COMPANY LIMITED中華人民共和国 香港特別行政区 · 連結子会社議決権100.0%
- 海外KIBUN FOODS SINGAPORE PTE.,LTD.シンガポール共和国 · 連結子会社議決権100.0%
- 国内KIBUN KOREA INC.大韓民国 ソウル特別市 · 連結子会社議決権100.0%
- 海外KIBUN EUROPE B.V.オランダ王国 アムステルダム市 · 連結子会社議決権100.0%
- 国内KIBUN CHINA CO.,LTD. (注)3中華人民共和国 上海市 · 連結子会社議決権100.0%
- 国内㈱紀文フレッシュシステム(注)5東京都大田区 · 連結子会社議決権85.0%
- 国内㈱紀文ビジネスクリエイト東京都中央区 · 連結子会社議決権100.0%
- 国内㈱紀文BC保険サービス(注)3東京都港区 · 連結子会社議決権100.0%
- 国内㈱紀文安全食品センター千葉県船橋市 · 連結子会社議決権100.0%
残りのグループ会社2社を開く
- 海洋食品㈱沖縄県浦添市50%
- YILIN KIBUN CORPORATION台湾 雲林県32%
- 調達1,610万円大饗の儀料理の製造宮内庁 · 2019-06-18
- 調達564万円紙箱詰三種取肴の製造(単価契約)宮内庁 · 2020-03-13
出典: gBizINFO (経済産業省)
業績のいま
有価証券報告書・決算短信より
2026年3月期の売上高は1,110億円、営業利益は33億円。前期と比べると増収減益で、売上が+1.9%、利益が-26.7%。
会社が出している今期の予想2027年3月期
| 項目 | 会社予想 | 前期実績 |
|---|---|---|
| 売上高 | 1,169億円 | 1,110億円 |
| 営業利益 | 52億円 | 33億円 |
| 純利益 | 26億円 | 11億円 |
| 1株あたり配当 | ¥23 | ¥23 |
会社が決算短信で公表した予想です。証券会社の予想ではありません。 短信の原本
四半期の推移
10期分
直近は2027年1Qで、売上は242億円、営業利益は0億円。前年の2024年1Qと比べると、売上は+2.1%、営業利益は−100.0%。
| 対象期間 | 売上高億円 | 営業利益億円 | 営業利益率% | 純利益億円 |
|---|---|---|---|---|
| 2023年4Q | 237 | — | — | −1 |
| 2024年1Q | 237 | 1 | 0.4 | −3 |
| 2024年2Q | 240 | −1 | −0.4 | −3 |
| 2024年3Q | 344 | 39 | 11.3 | 31 |
| 2024年4Q | 244 | — | — | 3 |
| 2025年2Q | 478 | 5 | 1.0 | −1 |
| 2025年4Q | 611 | 40 | 6.5 | 27 |
| 2026年2Q | 489 | −4 | −0.8 | −11 |
| 2026年4Q | 621 | 37 | 6.0 | 22 |
| 2027年1Q | 242 | 0 | 0.0 | −2 |
期ごとの単独の業績で、期首からの累計ではありません。
業績の推移
有価証券報告書 10期分
2017年3月期からの10期で、売上は459億円から1,110億円へ2.4倍に増えた。直近期の営業利益率は3.0%。売上は4期連続で増加。
| 決算期 | 売上高億円 | 営業利益億円 | 経常利益億円 | 営業利益率% | 純利益億円 |
|---|---|---|---|---|---|
| 2017年3月 | 459 | — | 19 | — | −100 |
| 2018年3月 | 463 | — | 19 | — | 20 |
| 2019年3月 | 1,032 | — | 21 | — | 5 |
| 2020年3月 | 1,023 | — | 23 | — | 10 |
| 2021年3月 | 1,000 | — | 33 | — | 26 |
| 2022年3月 | 989 | — | 34 | — | 19 |
| 2023年3月 | 1,055 | — | 17 | — | 4 |
| 2024年3月 | 1,065 | — | 44 | — | 28 |
| 2025年3月 | 1,089 | 45 | 42 | 4.1 | 26 |
| 2026年3月 | 1,110 | 33 | 27 | 3.0 | 11 |
金額は有価証券報告書の連結値をそのまま掲載しています。帯の長さは列ごとの最大値との比です。空欄の期は有価証券報告書からその項目の数値が取れていません(0ではありません)。
利益の構造
2026年3月期
売上高1,110億円のうち、営業利益として残るのは33億円で3.0%。営業外の損益と税金を反映した純利益は11億円、売上の1.0%にあたる。営業利益率は業種中央値4.1%を下回る水準。
- 売上原価作る・仕入れるのにかかったお金78.1%867億円
- 販売費及び一般管理費売る・管理するのにかかったお金18.9%210億円
- 営業利益費用を引いたあとに残った本業の利益3.0%33億円
有価証券報告書の損益計算書から、当期の金額をそのまま割り振っています。
ROICは有利子負債の開示がないため、営業利益×0.7÷(総資産−現金)の簡易式で算出しています。
お金の流れ
キャッシュフロー計算書 8期分
2026年3月期は営業CFが14億円、投資CFが−10億円で、差し引きのフリーCFは4億円。この組み合わせは「成熟・還元型」にあたる。本業で稼ぎ、投資に回し、それでも余る現金を借金返済や株主還元に充てている。最も健全とされる型。期末の手元現金は83億円で、売上の0.9ヶ月分にあたる。
| 決算期 | 営業CF億円 | 投資CF億円 | 財務CF億円 | フリーCF億円 | 現金残高億円 |
|---|---|---|---|---|---|
| 2019年3月 | −6 | −10 | −4 | −16 | 40 |
| 2020年3月 | 1 | −10 | −5 | −9 | 26 |
| 2021年3月 | 58 | 5 | −46 | 63 | 43 |
| 2022年3月 | 1 | −9 | 40 | −8 | 76 |
| 2023年3月 | 9 | −14 | −7 | −5 | 64 |
| 2024年3月 | 55 | −9 | −26 | 46 | 85 |
| 2025年3月 | 39 | −20 | −20 | 19 | 87 |
| 2026年3月 | 14 | −10 | −9 | 4 | 83 |
本業で稼いだ現金が営業CF、設備や事業への投資が投資CF、借入と返済・配当が財務CF。営業・投資・財務の3列は縦線が0で、右がプラス、左がマイナスです。健全な会社の基本形は営業CFがプラスで投資CFがマイナス。フリーCFは営業CFと投資CFの合計で、手元に残る現金を表します。
資産と負債
貸借対照表 10期分
2026年3月期の総資産は803億円。このうち返さなくてよい自己資本が264億円で、自己資本比率は32.0%(業種中央値56.8%より薄い)。
| 決算期 | 総資産億円 | 自己資本億円 | 負債億円 | 自己資本比率% |
|---|---|---|---|---|
| 2017年3月 | 327 | 32 | 295 | 9.7 |
| 2018年3月 | 362 | 51 | 311 | 14.0 |
| 2019年3月 | 552 | 55 | 497 | 9.6 |
| 2020年3月 | 524 | 36 | 488 | 6.6 |
| 2021年3月 | 555 | 89 | 466 | 15.5 |
| 2022年3月 | 635 | 142 | 493 | 21.8 |
| 2023年3月 | 638 | 138 | 500 | 21.2 |
| 2024年3月 | 710 | 192 | 518 | 26.4 |
| 2025年3月 | 724 | 213 | 511 | 28.7 |
| 2026年3月 | 803 | 264 | 539 | 32.0 |
自己資本比率は総資産のうち返済のいらないお金の割合で、高いほど借入への依存が小さいことを示します。負債は総資産から自己資本を引いた額です。
有価証券報告書の数値から機械的に配点した参考値です。自己資本比率60%で満点、営業利益率15%で満点、直近3期の営業CFが黒字だった割合の3つを足しています。業態によって出ない要素があります。
業界内での比較
食料品 123社との比較
同じ食料品の企業と並べると、いちばん上に来るのは売上成長率で123社中71位あたり、逆に低いのは自己資本比率で123社中116位あたり。帯は左端が業種の最下位、右端が最上位で、縦線が真ん中にあたる。
有価証券報告書の最新期の数値をもとに、同じ業種の企業の中での順位を毎日計算しています。P25は下から4分の1、P75は上から4分の1の位置にある企業の値です。
株価
9月2日の終値
直近の終値は¥1,120で、1年前と比べて-1.9%。過去52週の値幅のなかでは51%の位置にある。
チャートの金額は株式分割と配当を反映して調整した終値で、上に出している直近の終値とは一致しないことがあります。
| 指標 | 値 |
|---|---|
| PER (実績) | 23.2倍 |
| PER (会社予想) | 10.0倍 |
| PBR | 1.02倍 |
| 配当利回り | 2.05% |
実績値は直近の決算、予想値は会社予想にもとづきます。株価は終値ベースです。
値動きの背景
株価は直近1ヶ月で+3.9%と堅調で、8月14日は1,120円。25日線(1,095円)を上回り、75日線、200日線の上に位置。52週高値1,224円には8%届かず、RSIは63.82と上昇余地。出来高は8月に増加傾向で、特に8月3日には8.04万株と急増し、8月13日には7.31万株。買い意欲が強まり、上昇トレンドが続く見込み。
値動きの背景は、株価と出来高の推移をもとにAIがまとめた見立てです。
AIの評価
AI評価株価水準の解釈です。売買の推奨ではありません
現在の株価水準をほぼ妥当と判定しています(スコア 55/100)。
PERは23.26倍で業界平均28.74倍を下回り、PBR0.99倍は平均1.63倍を大きく下回る。一方、配当利回り2.05%は平均2.23%をやや下回る。ROE4.7%は低水準で、今期予想PER10倍と利益成長期待はあるが、直近の純利益減少で割安感は限定的。配当性向50.9%と安定配当を維持するも、成長性には疑問が残る。総合的にほぼ妥当な水準と判断。
| 指標 | この会社 | 業種平均 |
|---|---|---|
| PER (実績) | 23.2倍 | 28.6倍 |
| PER (予想) | 10.0倍 | — |
| PBR | 1.02倍 | 1.63倍 |
| ROE | 4.7% | 7.9% |
業種平均は同じ東証33業種に属する銘柄の単純平均です。銘柄数が少ない業種では平均が振れます。
AI評価判定とスコアは公開データをもとにした解釈で、将来の株価を示すものではありません。算出の考え方は編集方針に記載しています。
評価が分かれる点
AI分析投資家の見方
売上高は横ばい圏で推移し、営業利益率は2025/3期に4.13%まで改善したが、2026/3期は2.97%に低下する見通し。強気派は、ブランド力とシェアを背景に、価格改定やコスト削減で収益が改善する可能性を指摘。PBRは約1倍と適正で、配当利回り2%が下支えする。一方、弱気派は、原材料高と競争激化で利益率が伸び悩み、PER23倍は割高とみる。また、需要が頭打ちで成長性に欠けるとの懸念もある。
- ブランド力とシェア
「紀文」ブランドは認知度が高く、練り製品市場で安定した地位
- 利益率改善の余地
2025/3期に4.13%まで改善しており、コスト管理の成果が出ている
- PBR1倍と適正
株価が純資産とほぼ同水準で、下値のリスクが比較的小さい
- 予想PER10倍と収益回復期待決算発表後影響強
時価総額256億円、予想PER10倍は純利益25億円超の回復を想定
- 売上高が3期連続増収の1110億円通年影響中
売上高1110億円、前期比21億円増。過去最高を更新
- 配当利回り2.05%と株主還元通年影響弱
配当利回り2.05%、株主への還元を継続
- PBR0.99倍と1倍割れ修正余地継続影響中
PBR0.99倍、時価総額256億円。純資産と同水準まで株価調整し割安
- 利益率の低下予想
2026/3期の営業利益率は2.97%と低下見込みで改善が一服
- PER23倍は割高
業績が横ばいの中、収益に対する評価が高すぎる
- 需要の頭打ち
水産練り製品市場は成熟しており、成長が期待しにくい
- 営業利益が45億円から33億円へ大幅減通年影響強
営業利益33億円、前期45億円から12億円減
- 純利益が26億円から11億円へ半減通年影響強
純利益11億円、前期26億円から15億円減
- 営業利益率が1.16ポイント低下通年影響中
営業利益率4.13%→2.97%、コスト高と販売費増が圧迫
- 株価は1年で22%下落しセンチメント悪化継続影響弱
過去1年-22.06%、配当利回り2.05%あるが需給軟調
- 営業利益率
- 利益率が低く、改善するかが業績の鍵を握る
- 魚価の動向
- 原料の魚介類の調達コストが収益に直結するため
配当
株主還元
直近の年間配当は1株あたり23円で、前期から+0.0%。いまの株価に対する利回りは2.05%。
| 決算期 | 1株あたり配当円 | 前期比% | 配当性向% |
|---|---|---|---|
| 2023年3月 | 16 | — | — |
| 2024年3月 | 17 | 6.3 | 21.8 |
| 2025年3月 | 20 | 17.6 | 37.0 |
| 2026年3月 | 20 | 0.0 | 50.9 |
過去の配当は株式分割にあわせて調整した金額です。配当性向は有価証券報告書に記載された各期の値で、利益のうち配当に回した割合を示します。
- 権利付き最終日—
- 権利確定日—
- 支払開始日—
- 今期の会社予想年間予想¥23
株主
有価証券報告書より
2026年3月期末の株主数は延べ18,581人。区分でいちばん多いのは個人・その他で45.8%。グループ会社や銀行などの安定株主が50.5%を占め、残る49.5%が市場で売買されうる浮動株にあたる。
所有者の区分ごとの比率
| 所有者の区分 | 2021年3月% | 2022年3月% | 2023年3月% | 2024年3月% | 2025年3月% | 2026年3月% |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 個人・その他 | 49.8 | 57.5 | 62.9 | 38.5 | 43.4 | 45.8 |
| 事業法人 | 33.4 | 20.6 | 15.8 | 35.9 | 35.5 | 35.4 |
| 金融機関 | 10.2 | 17.1 | 17.0 | 19.5 | 17.7 | 15.2 |
| 外国法人 | — | 1.4 | 1.0 | 3.1 | 1.3 | 1.8 |
| 証券会社 | 6.0 | 2.8 | 2.9 | 2.5 | 1.7 | 1.4 |
| 外国人個人 | 0.5 | 0.6 | 0.6 | 0.5 | 0.5 | 0.5 |
発行済株式に対する持ち株比率です。単元未満株の扱いにより、合計が100%にならない期があります。
大株主上位10者
| 順位 | 株主 | 持ち株比率 % |
|---|---|---|
| 01 | 公益財団法人紀文・保芦記念財団 | 15.91 |
| 02 | Umios㈱ | 9.90 |
| 03 | 日本マスタートラスト信託銀行㈱(信託口) | 7.58 |
| 04 | ㈱みずほ銀行 | 3.99 |
| 05 | 落合 正行 | 2.58 |
| 06 | キッコーマン㈱ | 2.49 |
| 07 | 紀文グループ社員持株会 | 1.60 |
| 08 | キッコーマンソイフーズ㈱ | 1.53 |
| 09 | ㈱プロネクサス | 1.36 |
| 10 | 保芦 惠子 | 1.35 |
有価証券報告書の大株主の状況から、上位10者を掲載しています。信託銀行の名義は、実際の保有者ではなく運用を預かる先を指すことがあります。
- 2026-08-21Umios株式会社新規の大量保有報告9.90%
提出があった時点の記録です。その後5%を割った保有者が一覧に残ることがあります。
株価指標の推移
有価証券報告書 10期分
1株利益は10期で+109%、1株純資産は10期で+581%。直近期のROEは4.7%で、日本株の目安とされる8%を下回る。
| 決算期 | EPS円 | BPS円 | ROE% | PER倍 | 配当性向% |
|---|---|---|---|---|---|
| 2017年3月 | −518 | 165 | — | — | — |
| 2018年3月 | 105 | 264 | 49.0 | — | 6.7 |
| 2019年3月 | 25 | 276 | 8.9 | — | 20.9 |
| 2020年3月 | 51 | 180 | 22.5 | — | 13.4 |
| 2021年3月 | 135 | 449 | 42.9 | — | 12.5 |
| 2022年3月 | 82 | 607 | 16.6 | 13.8 | 44.3 |
| 2023年3月 | 19 | 591 | 3.1 | 53.0 | — |
| 2024年3月 | 124 | 821 | 17.5 | 10.1 | 21.8 |
| 2025年3月 | 113 | 909 | 13.1 | 9.4 | 37.0 |
| 2026年3月 | 48 | 1,127 | 4.7 | 21.6 | 50.9 |
有価証券報告書に記載された各期の値です。PERは期末時点の株価にもとづく実績値で、いまの株価から計算した値とは異なります。
- EPS1株利益
- 1株が1年で稼いだ純利益。伸びていれば株の稼ぐ力が育っている
- BPS1株純資産
- 1株あたりの持ち分。会社に積み上がった蓄えの目安
- ROE自己資本利益率
- 株主のお金でどれだけ稼いだか。日本株では8%が一つの目安
- PER期末実績
- 株価が1年分の利益の何倍か。低いほど割安とは限らず、期待の低さのこともある
- 配当性向利益からの還元率
- 利益のうち配当に回した割合。高すぎる場合は無理をしている可能性もある
経営陣
21名 有価証券報告書の提出日現在
有価証券報告書に載っている役員は21名。2026/3期の役員報酬は総額213百万円。社内取締役1人あたりの報酬は、従業員の平均年収の約5倍にあたる。
| 氏名 | 役職 | 年齢 | 保有株数 |
|---|---|---|---|
| 落合正行 | 代表取締役会長 取締役会議長 | 75 | 589,035 |
| 堤裕 | 取締役副会長 | 70 | 44,290 |
| 國松浩 | 代表 取締役社長 セールス・カテゴリー推進室長 | 64 | 5,800 |
| 上野勝 | 取締役 兼 副社長執行役員 グループ統括室長 | 64 | 16,900 |
| 松田健 | 取締役 兼 常務執行役員 東日本供給本部長 | 54 | 2,811 |
| 稲川文雄 | 取締役(非常勤) | 65 | — |
| 河田格 | 取締役(非常勤) | 63 | — |
| 岩佐義龍 | 取締役(監査等委員・常勤) | 63 | 11,600 |
| 松本榮一 | 取締役(監査等委員・非常勤) | 78 | — |
| 飯野浩一 | 取締役(監査等委員・非常勤) | 61 | — |
| 金子浩子 | 取締役(監査等委員・非常勤) | 61 | — |
| 田尻篤司 | 常務執行役員 | — | — |
残りの役員9名を開く
| 氏名 | 役職 | 年齢 |
|---|---|---|
| 田中真澄 | 執行役員 | — |
| 高柳謙一郎 | 執行役員 | — |
| 瀬下徹 | 執行役員 | — |
| 野崎理悦 | 執行役員 | — |
| 松元健一 | 執行役員 | — |
| 津田晃 | 執行役員 | — |
| 鳥羽伸典 | 執行役員 | — |
| 本間政季 | 執行役員 | — |
| 稲葉勇司 | 執行役員 | — |
役員報酬の内訳2026/3期
| 役員の区分 | 人数名 | 固定報酬百万円 | 業績連動百万円 | 合計百万円 | 1人あたり百万円 |
|---|---|---|---|---|---|
| 取締役(社内) | 6 | 148 | 11 | 159 | 27 |
| 社外取締役 | 5 | 39 | — | 39 | 8 |
| 取締役(社内) | 1 | 15 | — | 15 | 15 |
有価証券報告書の役員報酬等の総額から、区分ごとの内訳を載せています。人数は当期中に在任した延べ人数のため、期末の人数と一致しない期があります。
有価証券報告書
有価証券報告書 2026/3期
会社自身が書いた有価証券報告書の本文を、章ごとにそのまま収録しています (要約ではありません)。
事業の内容2,129字を開く
何をしている会社か、会社自身の説明
経営方針・対処すべき課題7,625字を開く
経営陣が考える方向性と課題
事業等のリスク7,178字を開く
会社が自認するリスクの一覧
経営成績の分析 (MD&A)7,657字を開く
業績がなぜこうなったかの経営陣の説明
EDINET提出の有価証券報告書から自動抽出。表は文字起こしのため崩れることがあります。
開示資料
出典
このページの財務・役員・株主等のデータは、金融庁EDINETに提出された開示書類から自動抽出しています。会計基準は JapanGAAP。
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