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日経平均64,325.64-1,890NYダウ53,085.45+319ドル円158.62-2NASDAQ26,241.86+142S&P 5007,680.46+49SOX 指数11,350.08+619/2終値

紀文食品

KIBUN FOODS INC.2933 · Prime · 食料品

スリミ製品(カニカマ)をコアに、国内・海外で製造販売。水産珍味、惣菜、原材料の輸入販売、チルド物流まで手掛ける総合食品グループ。

概要

紀文食品は、魚肉すりみを原料としたカニカマ等のスリミ製品を主力とする食品メーカーである。国内6工場、海外2工場を持ち、北米・アジア・欧州へ輸出する。連結売上高は1,110億円(2026年3月期)、従業員数は2,457人。国内食品事業、海外食品事業、食品関連事業の3セグメントで構成される。

国内食品事業:スリミ製品と惣菜の製造販売

国内食品事業は、日本国内でスリミ製品(カニカマ等)、惣菜、水産珍味の製造販売を担う。全国に6工場(恵庭、東京、船橋、横浜、静岡、岡山総社)を保有し、年間を通じて安定供給する。水産珍味は函館工場で製造する塩辛等が中心。子会社の紀文産業が水産品や農畜産品の輸出入・国内仕入販売を手がける。2026年3月期の同事業売上高は781億円であり、グループ全体の約7割を占める。

海外食品事業:グローバルなスリミ製品供給網

海外食品事業は、タイのKIBUN (THAILAND) CO., LTD.と台湾のYILIN KIBUN CORPORATIONでスリミ製品を製造し、北米・アジア・オセアニア・欧州へ輸出する。米国子会社KIBUN FOODS (U.S.A.), INC.がアラスカ産スケソウダラのすり身を調達し、日本やアジアのグループ工場に供給する。香港、シンガポール、オランダ、中国、韓国にも販売子会社を置き、地域ごとに輸入販売を行う。

食品関連事業:物流・情報・サービスを支える

食品関連事業の中核は、子会社紀文フレッシュシステムによるチルド物流事業である。グループのチルド食品の国内物流を核に、3PL(第三者物流)や共同配送を提供する。情報システム事業も手がけ、物流現場の課題解決に結び付くシステム開発・販売を行う。その他、紀文ビジネスクリエイトがリース・飲食・広告事業、紀文BC保険サービスが保険代理業、紀文安全食品センターが食品衛生検査を担う。

業界の中での役割はスリミ製品・水産加工品のリーディングメーカー、水産原材料の商社、チルド物流事業者。にあたる。

この章の文章は、有価証券報告書と会社の開示をもとにAIが編纂しています。数値は開示のままで、AIには生成させていません。

売上高
1,110億円
営業利益
33億円
営業利益率
3.0%
純利益
11億円
2026/3 通期の連結業績。決算の内訳は最新の決算以降にあります。

何をしている会社か

有価証券報告書「事業の内容」(2026/3期)より

事業別の売上と利益

2026/3
事業売上構成比利益利益率
国内食品 事業782億円70.4%12億円1.5%
食品関連 事業214億円19.3%15億円7.0%
海外食品 事業115億円10.4%5億円4.3%

有価証券報告書のセグメント情報から、外部顧客への売上とセグメント利益をそのまま掲載しています。全社費用・セグメント間取引の消去は含みません。

01国内食品事業(日本)主力

日本国内でスリミ製品(カニカマ等)、惣菜、水産珍味の製造販売を行う。全国に6工場を保有し安定供給。併せて、子会社紀文産業が水産品・農畜産品の輸出入・国内仕入販売を展開。

国内スリミ製品市場においてトップクラスのシェア

主要顧客小売店、外食チェーン、食品商社

主な製品・サービス2
スリミ製品(カニカマ等)
魚肉すり身を原料としたカニ風味かまぼこ等の加工食品。国内各工場で製造。
水産珍味(塩辛等)
函館工場で製造する海産物を使用した塩辛等の珍味製品。

02海外食品事業(北米・アジア・欧州等)主力

タイ・台湾でスリミ製品を製造し、北米・アジア・オセアニア・欧州へ輸出。子会社KIBUN FOODS (U.S.A.)が北米で原材料調達・販売。各地域販社が輸入販売を担う。

主要顧客海外食品メーカー、海外小売

主な製品・サービス2
スリミ製品(カニカマ等)
タイ・台湾の工場で製造するカニカマを中心としたスリミ製品。世界中に供給。
すり身(アラスカ産スケソウダラ等)
北米子会社が調達するスリミ製品原材料。グループ内外に供給。

03食品関連事業(ロジスティクス・情報・サービス)準主力

子会社紀文フレッシュシステムがチルド物流(3PL・共同配送)を提供。併せて情報システム、広告、リース、飲食、保険代理、食品衛生検査等のグループ内サービスを展開。

主要顧客グループ会社、外部荷主

主な製品・サービス1
チルド物流サービス
自社グループのチルド食品物流を核に、3PLや共同配送を提供する物流事業。

製品と技術

スリミ製品(カニカマ):魚肉すりみから作るカニ風味かまぼこ

スリミ製品の代表格はカニカマ(カニ風味かまぼこ)である。魚肉すりみを原料とし、加熱・成形・調味工程を経てカニの風味と食感を再現する。国内では各工場で製造され、BtoC向けに小売店で販売されるほか、BtoB向けに外食チェーンや食品メーカーへ供給される。海外ではタイ工場と台湾の関連会社で生産し、北米・欧州・アジアへ輸出される。

水産珍味:函館工場で製造する塩辛等

水産珍味は、函館工場で製造される塩辛などの海産物加工品である。イカやタコ等を使用し、塩漬け・熟成などの工程を経て独特の風味を生み出す。国内の小売店や外食向けに販売される。これらの製品は、原材料のすり身と同様にグループの調達網を活用し、品質管理を徹底している。

チルド物流サービス:グループの物流基盤を外部に開放

子会社紀文フレッシュシステムが提供するチルド物流サービスは、自社グループのチルド食品物流を核に、外部荷主から一貫して物流を請け負う3PLと、複数顧客と車両を共有する共同配送を特徴とする。全国に物流センターを配置し、情報システムと連携して効率的な配送を実現する。物流の2024年問題や2026年問題への対応として注目を集めている。

有価証券報告書の事業の記述をもとにAIが編纂しています。

業界での位置づけ

食料品のなかでの位置

会社が挙げる強い分野

  • 国内食品事業(日本)国内スリミ製品市場においてトップクラスのシェア

有価証券報告書(2026/3期)で会社自身が述べている位置付けです。第三者による調査ではありません。

水産練り製品の大手、収益安定

紀文食品は食料品業界の水産練り製品メーカーで、売上高約1,100億円と業界内で大手の一角。同業の日清製粉グループ本社やニップンとは事業領域が異なるが、食品業界全体として競合。営業利益率4%前後とまずまずの収益性を維持するが、競合他社の攻勢や原材料高騰が課題。

強み

  • 売上高1,000億円超で業界内でのプレゼンスが高い。
  • 紀文ブランドは全国的に認知され、消費者からの信頼厚い。
  • 営業利益率3〜4%と安定的で、不況耐性がある。
  • かまぼこ、ちくわなど幅広い水産練り製品を展開。

課題

  • 2026年3月期の営業利益率2.97%と前期比低下、コスト増が響く。
  • 魚価高騰が利益を圧迫、価格転嫁が難しい局面あり。
  • 和食離れや人口減少で需要減少の可能性。

強みと課題は、開示資料をもとにAIがまとめた見立てです。

同業の企業

食品・飲料の時価総額近傍。太字が紀文食品

時価総額で並べると、掲載11社のなかで6番目にあたる。

#企業時価総額PER
12217モロゾフ314億円46.4倍
22220亀田製菓307億円3.5倍
32533オエノンホールディングス301億円8.0倍
47520エコス300億円10.9倍
52753あみやき亭286億円22.5倍
62933紀文食品256億円23.2倍
77554幸楽苑249億円19.7倍
82266六甲バター247億円11.8倍
92804ブルドックソース247億円9.8倍
109788ナック241億円13.3倍
112882イートアンドホールディングス231億円61.8倍

時価総額は直近の終値ベース。同業の範囲は独自の業界分類(食品・飲料)に従っています。

会社の歴史

沿革 23件

水産加工業者として創業した1948年

1948年5月、水産物類の製造・加工及び販売を目的に株式会社紀文商店が東京都中央区に設立された。創業当初から魚肉すりみを原料とする加工品を手がけ、1952年には松坂屋銀座店(名店街)に出店し、小売販路を開拓した。この時期に国内の水産加工業者の一つとしての基盤を固めた。

釜文蒲鉾との合併で株式会社紀文に

1957年11月、紀文商店は釜文蒲鉾株式会社と新設合併し、株式会社紀文を東京都中央区に設立した。合併により生産能力と販路が拡大。その後、1959年から1961年にかけて大阪出張所(現関西支社)、名古屋出張所(現中部支社)を開設し、全国的な販売網を整備した。1962年には本社を東京都中央区東都水ビルに移転している。

工場建設で生産基盤を強化した1970年代

1963年に横浜工場を皮切りに、1970年には静岡工場、札幌工場を建設。1977年に豆乳を発売し飲料事業に参入した。1978年には船橋工場を建設。同年11月、北米でのスリミ製品販売を目的にアメリカにHOSHO AMERICA, INC.(現KIBUN FOODS (U.S.A.), INC.)を設立し、海外事業に初めて進出した。1982年には佐賀工場、大阪工場を建設し、国内生産拠点を拡充した。

アジアへ生産・販売網を広げた1980年代

1982年、アジア圏でのスリミ製品販売を目的に香港にKIBUN HONG KONG COMPANY LIMITED、シンガポールにKIBUN FOODS SINGAPORE PTE., LTD.を設立。同時にタイに生産拠点HOSHO BANGKOK CO., LTD.(現KIBUN (THAILAND) CO., LTD.)を設立し、海外での自社製造を開始した。1985年にはコーポレート・アイデンティティ(CI)を導入し、ハートフラワーマークを採用してブランド統一を図った。

年表23件を開く

1940年代

  • 1948年5月水産物類の製造・加工及び販売を目的として、㈱紀文商店を東京都中央区に設立

1950年代

  • 1952年2月松坂屋銀座店(名店街)に出店
  • 1957年11月M&A釜文蒲鉾㈱と新設合併し、㈱紀文を東京都中央区に設立
  • 1959年3月大阪市西区に大阪出張所を開設(現 関西支社)

1960年代

  • 1961年11月名古屋市中村区に名古屋出張所を開設(現 中部支社)
  • 1962年12月本社を東京都中央区東都水ビルに移転
  • 1963年10月横浜市戸塚区に横浜工場を建設
  • 1968年2月宮城県仙台市(現 仙台市青葉区)に仙台駐在所を開設(現 東北支社)

1970年代

  • 1970年6月静岡県島田市に静岡工場を建設
  • 1970年6月北海道札幌市(現 札幌市西区)に㈱札幌紀文を設立(現 北海道支社)
  • 1970年10月福岡県福岡市(現 福岡市中央区)に九州支店を開設(現 中四国・九州支社)
  • 1970年11月北海道札幌市(現 札幌市西区)に札幌工場を建設
  • 1977年9月M&A旧㈱紀文の株式の額面変更を目的に、新㈱紀文を存続会社とした吸収合併を実施
  • 1977年11月豆乳を発売し、飲料事業に参入
  • 1978年10月千葉県船橋市に船橋工場を建設
  • 1978年11月北米におけるスリミ製品の販売を目的として、アメリカにHOSHO AMERICA,INC.(現 KIBUN FOODS (U.S.A.),INC.)を設立(現連結子会社)

1980年代

  • 1982年3月本社を東京都中央区日交銀座ビルに移転
  • 1982年3月アジア圏でのスリミ製品の販売を目的として、香港にKIBUN HONG KONG COMPANY LIMITEDを設立(現 連結子会社)
  • 1982年6月アジア圏でのスリミ製品の販売を目的として、シンガポールにKIBUN FOODS SINGAPORE PTE.,LTD.を設立(現 連結子会社)
  • 1982年6月海外における生産の拠点として、タイにHOSHO BANGKOK CO.,LTD.(現KIBUN (THAILAND) CO.,LTD.)を設立(現 連結子会社)
  • 1982年9月佐賀県鳥栖市に佐賀工場を建設
  • 1982年12月大阪府泉佐野市に大阪工場を建設
  • 1985年1月コーポレート・アイデンティティ(CI)を導入し、ハートフラワーマークを採用

有価証券報告書の沿革をもとにAIが通史として編纂しています。年表は沿革の記載そのままです。

これからの方針

有価証券報告書 2026/3期の経営方針より

会社は5つの方針を掲げている。そのうち4項目には、達成する数字が明記されている。

会社が掲げている数値目標
  • 自己資本比率2025年度(中期経営計画2026の目標)まで30%
  • ROE4.7%
  • ROIC4.8%
  • 営業キャッシュ・フロー14億円

有価証券報告書の原文に書かれた目標だけを載せています。達成度の評価や推計は加えていません。

  1. 01

    スリミ製品のシェア拡大とラインアップ充実

    カニカマ・竹輪などのスリミ製品において、供給能力増強や製品ラインアップ拡充により国内シェア伸長を図る。気温変動の影響を受けにくい商品開発や、健康志向・簡便性ニーズに対応した商品を投入し、SNS等でプロモーションを強化する。

  2. 02

    海外での日本食市場開拓と供給能力増強

    スリミ製品を中心に和食・日本食の海外展開を進め、現地食文化へのブランド浸透と健康志向ニーズに対応した商品展開を行う。新規市場開拓とグローバルな供給能力増強を同時に推進する。

  3. 03

    ROIC経営による資本効率改善とキャッシュ創出

    売上拡大とコスト削減、生産性向上により収益性を高め、運転資本圧縮等で投下資本を抑制するROIC経営を推進。創出したキャッシュは株主還元や借入金圧縮、生産能力増強投資等に配分する。

  4. 04

    経営基盤の整備と人財投資の強化

    多様な人財が能力を発揮できる環境を整備し、人財投資を通じて働きやすさと働き甲斐を向上。研究開発の推進、食の安全・安心の実現、サステナビリティ課題への取り組み、ガバナンス体制の強化を図る。

  5. 05

    原材料調達から製造までの競争優位性追求

    原材料価格変動に対応するため、原料の統合・集約、未利用原料の探索、新規調達エリア開拓などを進め、調達の多様化を図る。製造技術の革新や配合ノウハウの蓄積も含め、原材料相場に左右されない体質を構築する。

有価証券報告書の「経営方針、経営環境及び対処すべき課題等」から、AIが項目ごとに整理しています。数値目標は原文に書かれたものだけです。

社員と組織

有価証券報告書 6期分

グループ全体で2,457人が働いている。提出会社(単体)の平均年収は535万円で、5期前と比べて+10.4%平均年齢は40.3歳、平均勤続年数は16.6年。

決算期平均年収万円平均年齢平均勤続連結従業員数一人当たり営業利益万円
2021年3月48540.717.42,664
2022年3月48240.517.02,686
2023年3月45639.816.92,581
2024年3月49340.217.22,554
2025年3月51840.216.52,545177
2026年3月53540.316.62,457134

平均年収・平均年齢・平均勤続は有価証券報告書に記載された提出会社(単体)の値、従業員数はグループ全体の値です。一人当たり営業利益は連結営業利益を連結従業員数で割ったもので、給与などの費用を払ったあとに一人あたりいくら残るかの目安になります。

多様性の開示2026年3月期・提出会社(単体)
女性管理職比率5.3%
縦線は目安の30%
男性育休取得率62.5%
縦線は目安の85%
女性の賃金(男性=100)73.4%
100なら男女で差がない状態

拠点とグループ

設備と関係会社

関係会社14(国内 9 / 海外 5、うち連結子会社 12) を有報から抽出しています。

主要な設備 (帳簿価額 上位10)
東京工場 — 千葉県印旛郡栄町5,060百万円
国内食品事業
岡山総社工場 — 岡山県総社市2,717百万円
国内食品事業
船橋工場 — 千葉県船橋市2,261百万円
国内食品事業
本社・工場 — Samutsakorn Thailand1,708百万円
海外食品事業
静岡工場 — 静岡県島田市1,518百万円
国内食品事業
横浜工場 — 神奈川県横浜市戸塚区1,427百万円
国内食品事業
船橋営業部 — 千葉県船橋市1,303百万円
食品関連事業
名古屋営業部 — 愛知県小牧市865百万円
食品関連事業
日の出オフィス — 東京都港区734百万円
国内食品事業
西浦センター — 千葉県船橋市672百万円
食品関連事業
ほか3件の開示あり
主な関係会社
  • 国内
    ㈱紀文産業(注)4
    東京都港区 · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 海外
    KIBUN (THAILAND) CO.,LTD.
    タイ王国 サムットサコーン県 · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 国内
    KIBUN FOODS (U.S.A.),INC.
    アメリカ合衆国 ワシントン州 · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 海外
    KIBUN HONG KONG COMPANY LIMITED
    中華人民共和国 香港特別行政区 · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 海外
    KIBUN FOODS SINGAPORE PTE.,LTD.
    シンガポール共和国 · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 国内
    KIBUN KOREA INC.
    大韓民国 ソウル特別市 · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 海外
    KIBUN EUROPE B.V.
    オランダ王国 アムステルダム市 · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 国内
    KIBUN CHINA CO.,LTD. (注)3
    中華人民共和国 上海市 · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 国内
    ㈱紀文フレッシュシステム(注)5
    東京都大田区 · 連結子会社
    議決権85.0%
  • 国内
    ㈱紀文ビジネスクリエイト
    東京都中央区 · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 国内
    ㈱紀文BC保険サービス(注)3
    東京都港区 · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 国内
    ㈱紀文安全食品センター
    千葉県船橋市 · 連結子会社
    議決権100.0%
残りのグループ会社2社を開く
  • 海洋食品㈱沖縄県浦添市50%
  • YILIN KIBUN CORPORATION台湾 雲林県32%
公共調達・補助金 (gBizINFO)
  • 調達
    大饗の儀料理の製造
    宮内庁 · 2019-06-18
    1,610万円
  • 調達
    紙箱詰三種取肴の製造(単価契約)
    宮内庁 · 2020-03-13
    564万円

出典: gBizINFO (経済産業省)

業績のいま

有価証券報告書・決算短信より

2026年3月期の売上高は1,110億円営業利益33億円前期と比べると増収減益で、売上が+1.9%、利益が-26.7%。

売上高
+1.9%
1,110億円
営業利益
-26.7%
33億円
純利益
-57.7%
11億円
営業利益率
3.0%
前期比 -1.2%pt

会社が出している今期の予想2027年3月期

項目会社予想前期実績
売上高1,169億円1,110億円
営業利益52億円33億円
純利益26億円11億円
1株あたり配当¥23¥23

会社が決算短信で公表した予想です。証券会社の予想ではありません。 短信の原本

四半期の推移

10期分

直近は2027年1Qで、売上は242億円、営業利益は0億円。前年の2024年1Qと比べると、売上は+2.1%、営業利益は−100.0%。

対象期間売上高億円営業利益億円営業利益率%純利益億円
2023年4Q237−1
2024年1Q23710.4−3
2024年2Q240−1−0.4−3
2024年3Q3443911.331
2024年4Q2443
2025年2Q47851.0−1
2025年4Q611406.527
2026年2Q489−4−0.8−11
2026年4Q621376.022
2027年1Q24200.0−2

期ごとの単独の業績で、期首からの累計ではありません。

業績の推移

有価証券報告書 10期分

2017年3月期からの10期で、売上は459億円から1,110億円へ2.4倍に増えた。直近期の営業利益率は3.0%。売上は4期連続で増加。

決算期売上高億円営業利益億円経常利益億円営業利益率%純利益億円
2017年3月45919−100
2018年3月4631920
2019年3月1,032215
2020年3月1,0232310
2021年3月1,0003326
2022年3月9893419
2023年3月1,055174
2024年3月1,0654428
2025年3月1,08945424.126
2026年3月1,11033273.011

金額は有価証券報告書の連結値をそのまま掲載しています。帯の長さは列ごとの最大値との比です。空欄の期は有価証券報告書からその項目の数値が取れていません(0ではありません)。

利益の構造

2026年3月期

売上高1,110億円のうち、営業利益として残るのは33億円3.0%。営業外の損益と税金を反映した純利益は11億円、売上の1.0%にあたる。営業利益率は業種中央値4.1%を下回る水準。

売上高を100としたときの内訳
  • 売上原価作る・仕入れるのにかかったお金78.1%867億円
  • 販売費及び一般管理費売る・管理するのにかかったお金18.9%210億円
  • 営業利益費用を引いたあとに残った本業の利益3.0%33億円

有価証券報告書の損益計算書から、当期の金額をそのまま割り振っています。

粗利率
21.9%
売上から原価を引いて残る割合
営業利益率業種比1.2pt
3.0%
本業の利益として残る割合
純利益率業種比2.2pt
1.0%
税金まで払って最後に残る割合
ROE業種比2.6pt
4.7%
株主のお金がどれだけ利益を生んだか
ROA
1.4%
資産全体がどれだけ利益を生んだか
ROIC
3.2%
事業に使うお金がどれだけ利益を生んだか

ROICは有利子負債の開示がないため、営業利益×0.7÷(総資産−現金)の簡易式で算出しています。

お金の流れ

キャッシュフロー計算書 8期分

2026年3月期は営業CFが14億円、投資CFが−10億円で、差し引きのフリーCFは4億円この組み合わせは成熟・還元型にあたる。本業で稼ぎ、投資に回し、それでも余る現金を借金返済や株主還元に充てている。最も健全とされる型期末の手元現金は83億円で、売上の0.9ヶ月分にあたる

決算期営業CF億円投資CF億円財務CF億円フリーCF億円現金残高億円
2019年3月−6−10−4−1640
2020年3月1−10−5−926
2021年3月585−466343
2022年3月1−940−876
2023年3月9−14−7−564
2024年3月55−9−264685
2025年3月39−20−201987
2026年3月14−10−9483

本業で稼いだ現金が営業CF、設備や事業への投資が投資CF、借入と返済・配当が財務CF。営業・投資・財務の3列は縦線が0で、右がプラス、左がマイナスです。健全な会社の基本形は営業CFがプラスで投資CFがマイナス。フリーCFは営業CFと投資CFの合計で、手元に残る現金を表します。

資産と負債

貸借対照表 10期分

2026年3月期の総資産は803億円。このうち返さなくてよい自己資本が264億円で、自己資本比率は32.0%(業種中央値56.8%より薄い)

決算期総資産億円自己資本億円負債億円自己資本比率%
2017年3月327322959.7
2018年3月3625131114.0
2019年3月552554979.6
2020年3月524364886.6
2021年3月5558946615.5
2022年3月63514249321.8
2023年3月63813850021.2
2024年3月71019251826.4
2025年3月72421351128.7
2026年3月80326453932.0

自己資本比率は総資産のうち返済のいらないお金の割合で、高いほど借入への依存が小さいことを示します。負債は総資産から自己資本を引いた額です。

2026年3月期の内訳
現金及び預金
83億円
すぐ使えるお金
利益剰余金
105億円
過去の利益の積み上がり
棚卸資産
77億円
在庫として抱えている分
負債合計
539億円
いつか返す必要があるお金
財務の健全性
57
/ 100
安定性自己資本比率21 / 40
収益力営業利益率6 / 30
現金創出営業CFの黒字継続30 / 30

有価証券報告書の数値から機械的に配点した参考値です。自己資本比率60%で満点、営業利益率15%で満点、直近3期の営業CFが黒字だった割合の3つを足しています。業態によって出ない要素があります。

業界内での比較

食料品 123社との比較

同じ食料品の企業と並べると、いちばん上に来るのは売上成長率123社中71位あたり、逆に低いのは自己資本比率123社中116位あたり帯は左端が業種の最下位、右端が最上位で、縦線が真ん中にあたる。

ROE株主の出したお金でどれだけ利益を生んだか
4.7%/中央値 7.3%
P25 3.7%P75 11.4%
営業利益率売上のうち本業の利益として残る割合
3.0%/中央値 4.1%
P25 2.7%P75 7.7%
自己資本比率下位総資産のうち返済のいらないお金の割合
32.0%/中央値 56.8%
P25 46.5%P75 67.3%
売上成長率前期からの売上の伸び
1.9%/中央値 3.4%
P25 0.7%P75 6.3%
配当利回り株価に対して1年で受け取る配当の割合
2.0%/中央値 2.3%
P25 1.5%P75 3.3%

有価証券報告書の最新期の数値をもとに、同じ業種の企業の中での順位を毎日計算しています。P25は下から4分の1、P75は上から4分の1の位置にある企業の値です。

株価

9月2日の終値

直近の終値は¥1,120で、1年前と比べて-1.9%過去52週の値幅のなかでは51%の位置にある。

¥1,120-1.5%1ヶ月+2.6%1年-1.9%時価総額256億円
過去52週の値幅
安値¥1,013高値¥1,224

チャートの金額は株式分割と配当を反映して調整した終値で、上に出している直近の終値とは一致しないことがあります。

指標
PER (実績)23.2倍
PER (会社予想)10.0倍
PBR1.02倍
配当利回り2.05%

実績値は直近の決算、予想値は会社予想にもとづきます。株価は終値ベースです。

値動きの背景

株価は直近1ヶ月で+3.9%と堅調で、8月14日は1,120円。25日線(1,095円)を上回り、75日線、200日線の上に位置。52週高値1,224円には8%届かず、RSIは63.82と上昇余地。出来高は8月に増加傾向で、特に8月3日には8.04万株と急増し、8月13日には7.31万株。買い意欲が強まり、上昇トレンドが続く見込み。

値動きの背景は、株価と出来高の推移をもとにAIがまとめた見立てです。

AIの評価

AI評価

株価水準の解釈です。売買の推奨ではありません

現在の株価水準をほぼ妥当と判定しています(スコア 55/100)

PERは23.26倍で業界平均28.74倍を下回り、PBR0.99倍は平均1.63倍を大きく下回る。一方、配当利回り2.05%は平均2.23%をやや下回る。ROE4.7%は低水準で、今期予想PER10倍と利益成長期待はあるが、直近の純利益減少で割安感は限定的。配当性向50.9%と安定配当を維持するも、成長性には疑問が残る。総合的にほぼ妥当な水準と判断。

指標この会社業種平均
PER (実績)23.2倍28.6倍
PER (予想)10.0倍
PBR1.02倍1.63倍
ROE4.7%7.9%

業種平均は同じ東証33業種に属する銘柄の単純平均です。銘柄数が少ない業種では平均が振れます。

AI評価判定とスコアは公開データをもとにした解釈で、将来の株価を示すものではありません。算出の考え方は編集方針に記載しています。

評価が分かれる点

AI分析

投資家の見方

売上高は横ばい圏で推移し、営業利益率は2025/3期に4.13%まで改善したが、2026/3期は2.97%に低下する見通し。強気派は、ブランド力とシェアを背景に、価格改定やコスト削減で収益が改善する可能性を指摘。PBRは約1倍と適正で、配当利回り2%が下支えする。一方、弱気派は、原材料高と競争激化で利益率が伸び悩み、PER23倍は割高とみる。また、需要が頭打ちで成長性に欠けるとの懸念もある。

プラスに働く材料7
  • ブランド力とシェア

    「紀文」ブランドは認知度が高く、練り製品市場で安定した地位

  • 利益率改善の余地

    2025/3期に4.13%まで改善しており、コスト管理の成果が出ている

  • PBR1倍と適正

    株価が純資産とほぼ同水準で、下値のリスクが比較的小さい

  • 予想PER10倍と収益回復期待決算発表後影響

    時価総額256億円、予想PER10倍は純利益25億円超の回復を想定

  • 売上高が3期連続増収の1110億円通年影響

    売上高1110億円、前期比21億円増。過去最高を更新

  • 配当利回り2.05%と株主還元通年影響

    配当利回り2.05%、株主への還元を継続

  • PBR0.99倍と1倍割れ修正余地継続影響

    PBR0.99倍、時価総額256億円。純資産と同水準まで株価調整し割安

マイナスに働く材料7
  • 利益率の低下予想

    2026/3期の営業利益率は2.97%と低下見込みで改善が一服

  • PER23倍は割高

    業績が横ばいの中、収益に対する評価が高すぎる

  • 需要の頭打ち

    水産練り製品市場は成熟しており、成長が期待しにくい

  • 営業利益が45億円から33億円へ大幅減通年影響

    営業利益33億円、前期45億円から12億円減

  • 純利益が26億円から11億円へ半減通年影響

    純利益11億円、前期26億円から15億円減

  • 営業利益率が1.16ポイント低下通年影響

    営業利益率4.13%→2.97%、コスト高と販売費増が圧迫

  • 株価は1年で22%下落しセンチメント悪化継続影響

    過去1年-22.06%、配当利回り2.05%あるが需給軟調

次の決算で確かめる点
営業利益率
利益率が低く、改善するかが業績の鍵を握る
魚価の動向
原料の魚介類の調達コストが収益に直結するため

配当

株主還元

直近の年間配当は1株あたり23で、前期から+0.0%いまの株価に対する利回りは2.05%。

年間配当
¥23
1株あたり
配当利回り
2.05%
いまの株価に対して
配当性向
50.9%
利益のうち配当に回した割合
連続増配等
0年
増配か維持が続いた年数
決算期1株あたり配当前期比%配当性向%
2023年3月16
2024年3月176.321.8
2025年3月2017.637.0
2026年3月200.050.9

過去の配当は株式分割にあわせて調整した金額です。配当性向は有価証券報告書に記載された各期の値で、利益のうち配当に回した割合を示します。

次の配当スケジュール
  • 権利付き最終日
  • 権利確定日
  • 支払開始日
  • 今期の会社予想年間予想¥23

株主

有価証券報告書より

2026年3月期末の株主数は延べ18,581人。区分でいちばん多いのは個人・その他45.8%。グループ会社や銀行などの安定株主が50.5%を占め、残る49.5%が市場で売買されうる浮動株にあたる。

所有者の区分ごとの比率

所有者の区分2021年3月%2022年3月%2023年3月%2024年3月%2025年3月%2026年3月%
個人・その他49.857.562.938.543.445.8
事業法人33.420.615.835.935.535.4
金融機関10.217.117.019.517.715.2
外国法人1.41.03.11.31.8
証券会社6.02.82.92.51.71.4
外国人個人0.50.60.60.50.50.5

発行済株式に対する持ち株比率です。単元未満株の扱いにより、合計が100%にならない期があります。

大株主上位10

順位株主持ち株比率 %
01公益財団法人紀文・保芦記念財団15.91
02Umios㈱9.90
03日本マスタートラスト信託銀行㈱(信託口)7.58
04㈱みずほ銀行3.99
05落合 正行2.58
06キッコーマン㈱2.49
07紀文グループ社員持株会1.60
08キッコーマンソイフーズ㈱1.53
09㈱プロネクサス1.36
10保芦 惠子1.35

有価証券報告書の大株主の状況から、上位10者を掲載しています。信託銀行の名義は、実際の保有者ではなく運用を預かる先を指すことがあります。

大量保有報告の動き
5%超の保有者の提出ベース 直近1
  • 2026-08-21
    Umios株式会社
    新規の大量保有報告
    9.90%

提出があった時点の記録です。その後5%を割った保有者が一覧に残ることがあります。

株価指標の推移

有価証券報告書 10期分

1株利益は10期で+109%、1株純資産は10期で+581%。直近期のROEは4.7%で、日本株の目安とされる8%を下回る。

決算期EPSBPSROE%PER配当性向%
2017年3月−518165
2018年3月10526449.06.7
2019年3月252768.920.9
2020年3月5118022.513.4
2021年3月13544942.912.5
2022年3月8260716.613.844.3
2023年3月195913.153.0
2024年3月12482117.510.121.8
2025年3月11390913.19.437.0
2026年3月481,1274.721.650.9

有価証券報告書に記載された各期の値です。PERは期末時点の株価にもとづく実績値で、いまの株価から計算した値とは異なります。

EPS1株利益
1株が1年で稼いだ純利益。伸びていれば株の稼ぐ力が育っている
BPS1株純資産
1株あたりの持ち分。会社に積み上がった蓄えの目安
ROE自己資本利益率
株主のお金でどれだけ稼いだか。日本株では8%が一つの目安
PER期末実績
株価が1年分の利益の何倍か。低いほど割安とは限らず、期待の低さのこともある
配当性向利益からの還元率
利益のうち配当に回した割合。高すぎる場合は無理をしている可能性もある

経営陣

21名 有価証券報告書の提出日現在

有価証券報告書に載っている役員は21名。2026/3期の役員報酬は総額213百万円。社内取締役1人あたりの報酬は、従業員の平均年収の約5倍にあたる。

氏名役職年齢保有株数
落合正行代表取締役会長 取締役会議長75589,035
堤裕取締役副会長7044,290
國松浩代表 取締役社長 セールス・カテゴリー推進室長645,800
上野勝取締役 兼 副社長執行役員 グループ統括室長6416,900
松田健取締役 兼 常務執行役員 東日本供給本部長542,811
稲川文雄取締役(非常勤)65
河田格取締役(非常勤)63
岩佐義龍取締役(監査等委員・常勤)6311,600
松本榮一取締役(監査等委員・非常勤)78
飯野浩一取締役(監査等委員・非常勤)61
金子浩子取締役(監査等委員・非常勤)61
田尻篤司常務執行役員
残りの役員9名を開く
氏名役職年齢
田中真澄執行役員
高柳謙一郎執行役員
瀬下徹執行役員
野崎理悦執行役員
松元健一執行役員
津田晃執行役員
鳥羽伸典執行役員
本間政季執行役員
稲葉勇司執行役員

役員報酬の内訳2026/3

役員の区分人数固定報酬百万円業績連動百万円合計百万円1人あたり百万円
取締役(社内)61481115927
社外取締役539398
取締役(社内)1151515

有価証券報告書の役員報酬等の総額から、区分ごとの内訳を載せています。人数は当期中に在任した延べ人数のため、期末の人数と一致しない期があります。

有価証券報告書

有価証券報告書 2026/3期

会社自身が書いた有価証券報告書の本文を、章ごとにそのまま収録しています (要約ではありません)。

事業の内容2,129字を開く

何をしている会社か、会社自身の説明

3【事業の内容】 当社グループは、当社、連結子会社12社(国内5社、海外7社)、非連結子会社1社(国内1社)、持分法適用関連会社2社(国内1社、海外1社)で構成され、スリミ製品・惣菜・水産珍味の食品の製造・販売と、食品の仕入販売を主たる業務としております。非連結子会社を除く当社グループの主な事業内容と、各事業における当社グループ各社の位置付けは以下のとおりであります。 なお、以下の3事業部門は「第5 経理の状況 1 連結財務諸表等 (1)連結財務諸表 注記事項」に掲げるセグメントの区分と同一であります。 (1)国内食品事業・・・日本国内でのスリミ製品・惣菜・水産珍味類等の食品の製造・販売、 すり身等の水産品や水産加工品、農畜産品等の輸出入と国内仕入販売 (2)海外食品事業・・・海外でのスリミ製品等の食品の製造・販売 スリミ製品や農畜水産品の輸出入及び仕入販売 (3)食品関連事業・・・チルド食品のロジスティクス、情報サービス、広告宣伝・販売促進、 オフィスサービス、フードサービス、食品衛生検査分析の受託 上記の、各セグメントの概要は以下のとおりであります。 (1)国内食品事業 日本国内においてスリミ製品・惣菜・水産珍味等の食品の製造・販売、及びスリミ製品の原材料となる“すり身”等の水産品、水産加工品、農畜産品等の輸出入と国内仕入販売を行っております。 国内食品事業におけるスリミ製品・惣菜等の食品の製造・販売は、当社及び関連会社の海洋食品㈱にて行っております。当社の「恵庭工場(北海道)」「東京工場(千葉県)」「船橋工場(千葉県)」「横浜工場(神奈川県)」、「静岡工場(静岡県)」、「岡山総社工場(岡山県)」及び関連会社である海洋食品㈱(沖縄県)を合わせることで、日本全国に製品を安定供給できる体制を整えております。また、水産珍味の主な製品は海産物を使用した塩辛等の珍味であり、当社の「函館工場(北海道)」で製造・加工しております。 食品の輸出入・国内仕入販売は㈱紀文産業が行っております。取扱商品は、すり身・冷凍魚等の水産品、スリミ製品等の水産加工品、卵・穀物・大豆・胡麻等の農畜産物に分かれ、当社をはじめとする食品メーカーと食品商社に供給しております。このほか、㈱紀文産業では、包装資材や物流資材、食品衛生資材の仕入販売等も行っております。 (2)海外食品事業 海外においてスリミ製品等の食品の製造販売、スリミ製品やすり身等の農畜水産品の輸出入及び仕入販売を行っております。 このうち、食品の製造・販売は当社子会社のKIBUN(THAILAND)CO.,LTD.(タイ王国)及び関連会社のYILIN KIBUN CORPORATION(台湾)にて行っております。主な製品は、カニカマを中心としたスリミ製品であり、大半を北中米、アジア、オセアニア、欧州に供給しております。 食品の輸出入及び仕入販売は、子会社のKIBUN FOODS (U.S.A.),INC.(米国)が、すり身・魚介類、穀物・大豆等の農産物、スリミ製品、惣菜を主に取扱商品としております。このうち、アラスカ産のスケソウダラのすり身等は同社が調達し、当社グループのスリミ製品の生産拠点がある日本及びアジアに供給しております。また、その他の商品は主に北中米にて輸出入及び販売を行っております。 このほか、KIBUN HONG KONG COMPANY LIMITED(香港)、KIBUN FOODS SINGAPORE PTE.,LTD.(シンガポール)においても、所在国及び周辺地域にて主に当社グループ会社から仕入れたスリミ製品等の輸入販売を行っております。また、KIBUN EUROPE B.V.(オランダ)はEU域内において、KIBUN CHINA CO.,LTD.(中国)は中国において、そしてKIBUN KOREA INC.(韓国)は韓国において、当社グループ会社から仕入れたスリミ製品の販売や農水産加工品等の輸出入を行っております。 (3)食品関連事業 食品関連事業の主たるものはロジスティクス事業であり、㈱紀文フレッシュシステムが行っております。 当社グループのチルド食品の国内物流を核に、荷主から物流を一貫して請け負う3PL(サードパーティ・ロジスティクス)ビジネス及び複数の顧客と車両を共有して配送する共同配送事業等を行っております。また、同社は情報システム事業も行っており、チルド物流に関する情報と全国に配置した物流センターによるネットワークを連携させることで、当社グループの国内取引先への確実な配送を可能にしているほか、物流の現場の課題解決に密接に結び付いた物流関連システムの開発・販売等も行っております。 他の事業としては、㈱紀文ビジネスクリエイトが当社グループ内の生産設備・自動車等のリース事業・飲食事業・広告宣伝事業・オフィスサービス事業を行っており、㈱紀文BC保険サービスは当社グループ内における損害保険・生命保険の代理業を行っております。 また、食品の安全衛生検査受託事業は、㈱紀文安全食品センターが行っております。 [事業系統図]
経営方針・対処すべき課題7,625字を開く

経営陣が考える方向性と課題

1【経営方針、経営環境及び対処すべき課題等】 当社グループの経営方針、経営環境及び対処すべき課題等は、以下のとおりであります。 なお、文中における将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において当社グループが判断したものであります。 (1)会社の経営の基本方針 <経営理念> 革新と挑戦と夢 夢に向かってイノベーションを起こし挑戦し続けるという、当社グループに受け継がれる創業精神を表したもの。 <社 是> 感謝 即 実行 自然の恵み、お客様や取引先様をはじめすべてのステークホルダーに対して感謝の心を持つこと、そしてそれを実行(行動)によってお返しすることを表したもの。 <理念体系> (注)Well-beingとは、Well(よい)とBeing(状態)からなる言葉で、個人の権利や自己実現が保証され、身体的、精神的、社会的に良好な状態にあることを意味する概念のことです。当社グループにおいては、その範囲を「人」に留めず、私たちを取り巻く自然環境や地域社会においてもWell-beingであることを目指しています。 (2)経営環境 当社グループを取り巻く経営環境は、地政学リスクの顕在化、世界的なインフレに伴う消費活動の減退など、対応すべき様々なリスクが存在していると認識しております。 (国内食品事業) 国内食品事業を取り巻く経営環境は、全体として厳しい状況が継続すると想定しております。賃金の上昇が徐々に浸透しつつあるものの、エネルギー価格や食料品価格などを受けて物価高は継続しており、消費者の節約志向も依然として続くと予想しております。また、中長期的には、日本の総人口は減少局面にあり、今後も高齢化率を上昇させながら総人口は減少していくことが確実視されております。その一方、国内食品事業の主力商品であるスリミ製品は、50代から70代の年齢層をロイヤルユーザー(主要顧客層)としており、統計上この年齢層の人口は当面は増加するとされております。 また、ライフスタイルの変化・多様化を背景に、共働きや単身世帯の増加、女性の就業率上昇により、平均世帯人員の減少と世帯数の増加が進んでおります。これらの影響により、簡便性や即食性の高い商品や賞味期限を長期化した商品、健康志向に応える高付加価値食品の需要が増加し、加えて宅配、中食市場の拡大が予想されます。 (海外食品事業) 海外食品事業を取り巻く経営環境は、先進諸国におけるインフレによる消費意欲の減退や、長期化するウクライナ情勢及び不安定な中東情勢等の地政学的リスクに加え、各国の通商政策の導入による世界経済の不透明感など、予断を許さない状況が続いております。 その一方、日本政府観光局(JNTO)が発表する訪日外客数は依然として高い水準を記録するなど、日本文化や和食・日本食への関心は世界的に高まっております。それと同時に、世界的な健康志向も高まっており、和食・日本食の市場規模の成長・拡大は継続すると想定しております。このような環境のもと、スリミ製品のうち、「カニカマ」は、消費量は年々拡大を続け、既にグローバルに認知されている食材となっており、「SURIMI」という呼称で呼ばれています。 加えて、特にアジア諸国においては、人口の増加と購買力が向上する中で、品質を重視する方向へ消費者の嗜好が変化しております。 (食品関連事業) 食品関連事業を取り巻く経営環境は、通信販売の拡大に伴い物流需要が急激に増加する一方、物流の担い手不足を受けたトラック乗務員の労働環境や処遇の改善を背景とした、物流の「2024年問題」と称される規制が強化され、地政学リスクの高まりを受けたエネルギーコストの高騰も相まって、厳しい事業環境が続くものと予想されます。 これら経営環境の変化に端を発し、物流業者間の提携や合併の動きも活発となっております。さらに安全・安心、環境への配慮も求められております。加えて、荷主企業や物流事業者に対しての荷待ち時間の短縮や積載率の向上等といった物流の効率化に関する規制、いわゆる物流の「2026年問題」への対応が本格化することから、多様な物流サービスを提供するソリューションの展開はさらに活発化すると予想され、当社グループが展開する共同配送事業への注目が高まっております。 また、AIやIoT等の高度化した情報技術と、車の自動運転やドローン等の新技術が融合し、物流現場における省人化や自働化への応用が活発化していくことにより、市場規模だけでなく物流サプライチェーン自体が変容していく可能性があります。 (3)中期的な経営戦略等 当社グループは、創業100周年を迎える2038年に向けて長期戦略を策定し、その目指す姿として『おいしさと共に健康に貢献する「総合食品グループ」』、『新たなおいしさと楽しさを創造する「開発型企業」』、『おいしさで世界の食文化に根付く「グローバルカンパニー」』としています。そこからバックキャストすることにより課題を抽出し、3ヶ年ごと計5段階からなる経営計画を立案し、その実現に向けて歩みを進めております。 <2038年の「目指す姿」> ① 総合食品グループ ・・・・・ おいしさと共に健康に貢献する スリミ製品を中心に、魚肉以外のタンパク質製品の拡充も進め、中核事業として「タンパク質製品」・「日本食」という軸を確立する。また、健康面での価値を積極的に発信し続けることで、「健康の紀文グループ」というイメージをより強固なものとする。商材の拡大とともに、物流や調達をはじめとする関連機能を強化し、総合食品グループへと成長する。 ② 開発型企業 ・・・・・・・・ 新たなおいしさと楽しさを創造する マーケティング・商品開発機能の強化を進め、既存事業にとらわれすぎない新たな事業を開拓する。将来のニーズに対応できる商品の開発に力を入れ、新技術も積極的に採用することで、開発型企業としての組織力を強化し、新たな価値を持つ商品・事業を創造し続ける。 ③ グローバルカンパニー ・・・ おいしさで世界の食文化に根付く 企画・開発力を高め、商品の具現化サイクルを加速する。 日本食の横展開と商社機能をドライバーに、海外でのマーケティング強化と商流の構築を進め、地域ごとのおいしさと食文化に対応した製品の展開に力を入れ、グローバルカンパニーへと成長する。 <「中期経営計画2026」における基本方針> 2024年4月から開始した「中計2026」では、その第1段階として、収益性向上・財務体質改善による『持続的に成長できる強固な企業体質の構築』を活動の軸としております。既存事業領域における確実な成長と事業領域の拡大による「成長戦略の推進と新たな価値創造」を総合食品グループへの布石とし、また、成長を促進する収益構造への変革を見据えた「資本効率の改善」と、今後の成長を支える「経営基盤の整備」に取組んでおります。 ① 成長戦略の推進と新たな価値創造 既存領域における確実な成長と事業領域の拡大により、「目指す姿」の一つである「総合食品グループ」の実現に向けた布石とすべく、マーケティング・商品開発機能を強化し、健康機能の付加や健康コンセプトを確立するほか、消費者の食嗜好の変化に対応してまいります。また、差別化や競争優位性の源泉となるブランディング戦略を構築し、実行してまいります。 (国内食品事業) 国内シェアの更なる伸長が期待できるカニカマ・竹輪のカテゴリーを、供給能力の増強や製品ラインアップの拡充を通じて重点的に強化してまいります。また、気温による需要の変動が少ない商品の開発、拡販に注力してまいります。高たんぱくや低脂質、低糖質などの健康志向と簡便性、たのしさ等のお客様のニーズに合致した商品ラインアップの充実、SNSを活用したプロモーションの実施、小売店での店頭演出の強化に取り組んでまいります。 また、業務用を中心にチャネルを拡大し、スリミ製品をはじめ農産物・畜産物・鶏卵等の販売を強化することによって、着実な成長を図ってまいります。 加えて、今後の成長に向け当社の有する経営資源を活用した新たな事業領域の拡大に向けた探索も続けてまいります。 (海外食品事業) スリミ製品を中心とした日本食をコア領域とし、マーケティング機能と商品開発の強化により和食・日本食を通じた現地食文化への「紀文ブランド」の浸透と、市場トレンドである健康志向ニーズに対応した商品展開を進めるとともに、新規市場開拓を進めてまいります。また、それを支えるグローバルワイドでの供給能力の増強も図ってまいります。 (食品関連事業) ITと物流の高度な連動をさらに強化し、高品質かつ環境負荷に配慮したチルド物流サービスを推進するとともに、グループ企業との事業で培った食の「安全・安心」に関わるノウハウ等の外販にも取り組んでまいります。 ② 資本効率の改善 売上規模拡大による成長とコスト削減や生産性の向上による収益性の改善とともに、運転資本をはじめとする投下資本の圧縮を通じたROIC経営の推進に取り組み、キャッシュ創出力を高めてまいります。 こうして生み出したキャッシュは、株主様還元の向上、借入金の圧縮に振り向けつつ、生産能力の増強・新商品や新規事業の対応や生産性の向上、環境負荷低減に向けた投資に加え、国内工場の老朽化や将来的な供給機能強化のため、準備をしてまいります。 ③ 経営基盤の整備 将来の成長に向けた経営基盤の整備に取り組んでまいります。 「企業は、“人”だけ」の理念に基づき、多様な人財による多彩な能力の発揮を期待し、人財への投資を通じて働きやすさと働き甲斐を高めることで、今後の当社グループの成長に資する有能な人財の育成と社員のWell-beingの実現に貢献してまいります。 また、当社グループの将来の成長に向けた新たな商品価値創造の基盤となる研究開発の推進と、より高いレベルでの食の「安全・安心」の実現を推進してまいります。 加えて、サステナビリティに関する課題にも積極的に取り組み、より高いコーポレート・ガバナンス体制の構築を目指した経営の進化を続けます。 (4)優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題 当社グループを取り巻く環境は、国内においては消費者の節約志向が強まる中、世界的な原材料価格の上昇傾向、生産現場と物流における人件費とエネルギーコストの上昇が起きております。また、海外では、世界的な和食・日本食への関心の広がり、健康志向の高まり等から、当社グループ事業の成長・拡大の機会が予想される中、現地の需要にマッチした商品の供給能力拡大が求められております。 加えて、エシカル消費などの生活者の意識・行動の変化及びサステナビリティに対する意識の高まりがみられ、企業行動にも変化を求められております。 こうした中で、当社グループが対処すべき課題は、以下のとおりと認識しております。 ① 収益力強化への取組み 国内事業の安定成長のために、流通企業との直接取引による全国販売網・チルド配送システム等によって築いてきた、スリミ製品市場における高いシェアという強みを活かし、また物流の高度化にも取組むことで、既存商品市場でのより一層の事業規模拡大に取り組みます。 また、国内外における健康志向の高まりを事業機会とするため、スリミ製品によるたんぱく質摂取等を訴求して、健康価値を備えたおいしい商品を多様なチャネルで提供してまいります。 さらに、これらの取組みを支えるものとして、生産設備の刷新により生産能力の向上を図るとともに、生産効率の改善により製造原価の低減にも取り組んでまいります。 ② 経営効率の改善 2025年度の「中計2026」における各KPIのうち、自己資本比率は32.0%となり、「中計2026」で掲げた目標の30%を上回ったものの、ROEは4.7%、ROICは4.8%、営業キャッシュ・フローは14億円と、大きな課題を残しました。 この改善に向けて、売上拡大とともに事業・製品ポートフォリオの見直しを通じた収益性の向上、運転資本の圧縮やコスト削減等を通じたROIC改善に取組み、資本コストを意識した成長を促進する収益構造へ変える取組みを進めてまいります。事業活動の各領域におけるデジタル技術の活用、既存商品生産設備の更新による継続的な生産効率向上や自働化を推進します。加えて、高付加価値商品の生産能力増強によって収益性の向上に取組んでまいります。 ③ 経営基盤の整備 将来の成長に向けた経営基盤の整備に取り組んでまいります。 当社グループでは、“人”を成長可能な資本、つまり“人財”として捉え、人財への投資を通じて働きやすさと働き甲斐を高め、多様な人財が多彩な能力を発揮できる環境を整備し、今後のグループの成長に資する有能な人財の育成に取組んでまいります。 また、食の「安全・安心」という何よりも大切にしなければならない責務を果たすため、品質管理体制の向上と安定した運用を図ってまいります。さらに、人の身体のみならず地球環境にとっても「すこやかなおいしさ」を実現していくため、研究開発体制を強化してまいります。 ④ 原材料調達力から製造段階までの一貫した競争優位性の追求と研究開発 世界的な「魚」の需要拡大や、海洋環境の変化、資源保護・資源管理の強化、気候変動、感染症の拡大等さまざまな要因から原材料価格が急激に変動していることに対して、原材料の統合や集約を進めるとともに、これまで未利用の原材料探求、新規エリアの開拓等による調達の多様化、フードテックに関する情報収集、製造技術の革新、配合ノウハウの蓄積まで、あらゆる段階での競争優位性を追求します。こうした取組みを通じ、原材料相場に左右されない経営体質の構築を図ってまいります。 ⑤ サステナビリティ課題への取組み 現「中計2026」の基本方針における「経営基盤の整備」の一環として、当社グループを取り巻くさまざまな社会課題の解決と、当社グループの持続的な成長の両立を軸として特定した「サステナビリティ課題」は、その対応が事業環境におけるリスク低減であるとともに、収益機会でもあります。世の中に“すこやかなおいしさ”を提供し続けるため、当社グループが重点的に取り組むべき課題を「重要取組課題(マテリアリティ)」として特定しております。 そのうち、特に重要であると判断した項目については、「2030年までの目標」として、測定可能な目標を以下のとおり設定しております。これらの目標の実現に向けた各施策の遂行状況や、経営方針・経営計画をサステナビリティ視点で横断的に検討・議論し、その内容を取締役会に報告・提言を行うことでサステナビリティ経営を推進してまいります。なお、その詳細は「第2 事業の状況 - 2 サステナビリティに関する考え方及び取組」に記載しております。 また、当社グループにおいて、気候変動は、地球環境や企業活動に重大な影響を及ぼすものであり、気候変動問題への対応や改善に向けた取組みにより当社グループの持続可能性(サステナビリティ)が高まるとの考えのもと、TCFD提言に基づく情報開示に取り組んでおり、その内容は「第2 事業の状況 - 2 サステナビリティに関する考え方及び取組 - (2)気候変動への対応」に記載しております。 重要取組課題と当社「2030年までの目標」 取組カテゴリー   重要取組課題   当社「2030年度までの目標」 地球環境の保全   ・気候変動への適応と抑制 ・食品ロスの削減 (・持続可能な資源利用)   ・当社の事業活動におけるCO₂総排出量を30%削減(2015年度比) ・食品廃棄物量を20%削減(2013年度比) ・食品廃棄物の再生利用率99%以上 持続可能な資源調達   ・持続可能な資源利用 ・プラスチック使用量の削減 ・生物多様性の保全 ・サプライチェーンの人権尊重   ・資源管理が証明されたすり身の使用率75%以上 ・IUU漁業(※)や児童労働、強制労働が疑われる資源の調達ゼロ ・石油原料由来プラスチックの新規使用量を30%削減(2018年度比) 多様な人財の活躍   ・安全・安心な職場環境 ・ダイバーシティの推進 ・多様な活躍機会の提供 (・サプライチェーンの人権尊重)   ・女性管理職比率15%の達成 ・男女別の育児休業取得率100%の達成 ・職場における安全衛生の推進 (労災発生ゼロ、健診受診率100%の維持) ※ IUU漁業・・・Illegal, Unreported and Unregulated漁業(違法・無報告・無規制に行われている漁業) (5)経営上の目標達成のための指標等 当社グループは、2024年度から2026年度までの「中計2026」において、最終年度の連結業績として、売上高1,203億円、営業利益60億円を目指しておりましたが、計画策定時に想定していなかった地政学リスクの高まり、米国の通商政策による混乱、原材料価格の高騰による国内食品事業と海外食品事業の減益を受けて、目標数値を下方修正いたしました。新たな目標数値となる2026年度の業績見通しについては、売上高1,168億円、営業利益52億円、経常利益43億円、親会社株主に帰属する当期純利益25億円としております。 今後は、国内食品事業と海外食品事業とで、しっかりと収益性を伴った成長への回帰を図り、長期戦略の実現に向けて取り組んでまいります。これらを含む、経営上の目標達成のための管理指標は以下のとおりです。 管理指標   2026年度 当初目標   2026年度 見通し   <参考> 2025年度 実績 売上高   1,203億円   1,168億円   1,110億円 営業利益   60億円   52億円   32億円 売上高成長率(2023年度比)   12.8%   9.7%   4.2% 海外売上高比率   13%以上   11.1%   10.3% 営業利益率   5.0%以上   4.5%   2.9% 自己資本比率   30%以上   33.5%   32.0% ROE   15%以上   9.6%   4.7% ROIC(投下資本利益率)   10%以上   7.5%   4.8% 営業キャッシュ・フロー   年間 50億円以上   年間 35億円以上   年間 14.4億円 注)ROICは、税引後営業利益÷投下資本(純有利子負債+純資産)で算出しております。
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会社が自認するリスクの一覧

3【事業等のリスク】 当社グループの事業の状況及び経理の状況に関する事項のうち、経営者が当社グループの財政状態、経営成績、キャッシュ・フローの状況、及び事業の持続可能性(サステナビリティ)に重要な影響を及ぼす可能性があると認識している主要なリスクと、必ずしもそのようなリスクに該当しない事項についても投資者の判断に重要な影響を及ぼすと当社グループが考えるリスクについて、積極的な情報開示の観点から以下に記載しております。 当社グループは、これらの認識したリスクが顕在化する可能性(「発生の可能性」)と、発生した場合に当社グループの事業に及ぼす「影響の大きさ」を評価し、当該リスクの回避及び顕在化した場合の対応に努めております。 なお、文中の将来に関する事項は、本書提出日(2026年6月23日)現在において当社グループが判断したものであり、不確実性を内包しているため、実際の結果とは異なる可能性がありますので、ご留意ください。 影響の大きさ   大   3-② 新型コロナウイルス等の感染症発生リスク   2-① 食品の安全性に関するリスク 2-③ 業績の季節変動リスク 3-① 自然災害に関するリスク 4-② 為替レートの変動リスク 4-④ 退職給付会計に係る変動リスク   1-① 原材料の調達に関するリスク 1-② 気候変動に関するリスク 2-② 人財に関するリスク 2-④ 情報セキュリティに関するリスク 4-① 借入依存度に係るリスク 中   2-⑥ 訴訟によるリスク   1-⑤ 海外事業に関するリスク 2-⑤ 法的規制リスク 4-③ 固定資産の減損に係るリスク   1-③ 秋冬期の気温と売上の関係によるリスク 1-④ 価格競争に関するリスク 小 低   中   大 発生の可能性 (1)事業環境の変化に関するリスク リスク項目   リスクの説明   リスク対策   影響の内容 ① 原材料の調達に関するリスク   当社グループの主力商品であるスリミ製品の主原料は、国内外から調達するスケソウダラのすり身をはじめとした水産資源であります。水産資源の減少や漁獲規制の強化、あるいは国際的な水産資源の需要変化に伴う供給減等により、当社グループが必要とする量が確保できない可能性、あるいは原材料相場の変動により調達コストが増加する可能性があります。 また、原油等の需給逼迫が起き原材料市況が高騰した場合には、包装資材、容器類等の価格も上昇する可能性があります。     当社グループでは、安定的な原料確保に努め、これらを複数のルートから調達しております。 また、当社子会社である㈱紀文産業に原材料調達機能を集約することで、購買力の向上と業務効率化に取り組んでいるほか、提携契約に基づく戦略的なパートナーとの関係性を強化し、サプライチェーンの安定化にも取り組んでおります。 このほか、当社グループでは、包装資材の削減や包装形態・材質の見直し等を進めており、原材料の調達価格の安定化を図りつつ原材料消費量の削減にも取り組んでおります。     ・売上原価の上昇 ・事業活動の停滞または停止 ② 気候変動に関するリスク   世界的な気候変動により、年平均気温の上昇や気象災害の激甚化が引き起こされた場合には、サプライチェーンの途絶や消費者の購買行動の変化等により、当社グループ事業に影響を及ぼす可能性があります。 また、将来的な気候変動対策として炭素税が導入される等の場合には、当社グループの事業に影響を及ぼす可能性があります。     当社グループでは、気候変動による事業への影響を低減させるため、あるいはそれに適応するため、TCFD提言に基づく影響度分析及び情報開示に取り組んでおり、その内容は「2 サステナビリティに関する考え方 -(2)気候変動への対応」に記載しております。   ・事業所の被災による事業の停止又はサプライチェーンの途絶 ・災害復旧費用等の発生 ③ 秋冬期の気温と売上の関係によるリスク   当社グループの主力商品であるスリミ製品は、季節に応じて需要の変動が生じます。特に、おでん・鍋物等の寒冷な時期に需要が増加する商品が多いことから、秋冬期に想定以上の温暖な天候、特に暖冬傾向が続く場合は、おでん・鍋物関連商品を中心に売上が減少し、当社グループの業績に影響を及ぼす可能性があります。     当社グループでは、これに対して一年を通してお客様のスリミ製品に対する需要を取込むため、新商品開発や販売促進活動の強化等といった、業績の季節変動を最小限に抑えるための対策を講じております。   ・年度業績の低下 ④ 価格競争に関するリスク   当社グループが主力とするスリミ製品の小売り市場においては、競合他社との競争激化に加え、流通小売業における販売戦略の影響も受けやすい環境にあります。 今後、市場競争がさらに激化する等の場合には、販売単価の低下又は販売促進費用の増加等により、当社グループの業績に影響を及ぼす可能性があります。     当社グループでは、価格競争に巻き込まれないように、競合他社に対し差別化した商品の開発やプロモーション施策等の実施により、競争力の確保を図っております。加えて、流通小売業との直接取引という強みを活かし、市場ニーズを的確に捉えた提案型の営業活動を展開することで、顧客との関係性の強化に努めております。   ・年度業績の低下 ⑤ 海外事業に関するリスク   当社グループは、海外においても製造及び販売活動を行っております。事業を展開する各国における政治・経済・社会情勢の変化等、予期せぬ事象により当該事業の活動に問題が生じた場合には、当社グループの業績に影響を及ぼす可能性があります。     当社のグループ会社統括部門において、月次事業概況報告を徴求するほか、日常的には国際事業統轄部門が業況を逐次把握することで、早期かつ適切な対応に努めております。   ・海外事業セグメントの業績悪化 (2)当社グループの事業活動に関わるリスク リスク項目   リスクの説明   リスク対策   影響の内容 ① 食品の安全性に関するリスク   当社グループでは、お客様に安全な食品を提供するために、当社食品安全管理室及び当社グループの工場に品質管理課を設け、品質衛生基準に基づき、日々徹底した衛生管理を行っております。また、㈱紀文安全食品センターを設置し、品質衛生管理体制を強化しております。 しかし、当社グループが提供する商品に問題が発生した場合、お客様への健康被害に加え、社会的信用の失墜等による商品の販売の悪化、商品の回収や損害賠償等にかかる費用の発生等により、当社グループの業績に影響を及ぼす可能性があります。     当社グループでは、商品の製造にあたりHACCP(注1)の考え方に則った衛生管理をしており、これを確実にするために、国内の主要な工場では食品安全マネジメントシステムの認証を取得し、製造委託先及び仕入先についても品質衛生基準に基づく管理を行っております。 ㈱紀文安全食品センター及び当社グループの工場内に設けた品質管理課では、微生物検査・理化学検査を実施し、食品の安全を保証する活動に努めております。 また、2025年9月に発生した商品の自主回収事案を教訓に、新商品開発プロセスにおける安全性評価の仕組みを整備するなど、品質衛生管理体制のさらなる強化を図っております。   ・社会的信用の低下 ・販売状況の悪化 ・商品回収、損害賠償等の費用の発生 ② 人財に関するリスク   当社グループでは、「企業は、<人>だけ」という理念を掲げており、“人”を成長可能な資本、つまり“人財”として捉え、その価値の最大化を目指した経営を推進しております。 しかしながら、日本国内において、雇用情勢の変化や少子高齢化による労働人口の減少が予想されていることなどから、人財の安定的な確保や育成が計画通りに進まなかった場合、当社グループの事業活動や将来の事業成長に影響を及ぼす可能性があります。   当社グループでは、製造・営業・管理などの各部門において、必要となる人財の確保に努めるとともに、職場における教育や研修等による人財育成に取り組んでおります。 また、「中計2026」において「社員のWell-being」を重点課題として掲げており、所定労働時間数の削減や平均年間賃金の上昇などの社員の処遇の改善や、ワーク・ライフバランスの促進や育児休業・育児勤務制度の導入等、労働環境の整備にも取り組んでおります。   ・業績の低下 ・事業活動の停滞または停止 ・成長戦略の未達 ③ 業績の季節変動リスク   当社グループの業績は、第3四半期連結会計期間の売上高及び利益が他の四半期連結会計期間に比べ高くなる傾向があります(注2)。 これは、主力商品であるスリミ製品・惣菜が、10月~12月の第3四半期連結会計期間に需要が集中(おでん・鍋物・おせち料理等)するためであります。 一方、第1・第2四半期連結会計期間においては、需要が相対的に低いことから外部環境の変化による影響を受けやすく、当該期間の販売状況によっては、当社グループの業績に影響を及ぼす可能性があります。     当社グループでは、国内においては春夏商品の開発及びプロモーション展開に取り組むと共に、新規事業領域の開発、及び季節変動の少ない海外における販売拡大を推進することで、通年での事業拡大を進めております。   ・年度業績の低下 ④ 情報セキュリティに関するリスク   近年、コンピューターウイルスや不正アクセス等のサイバー攻撃が高度化してきており、これら外部からのサイバー攻撃を受けた場合、当社グループのシステムが停止又は混乱し、事業に多大な影響が出る可能性があります。 また、当社は個人消費者向けにオンラインショップを運営しており、不正アクセスや運用トラブル等により、個人情報が外部漏洩する事件・事故が発生した場合は、当社グループの業績に影響を及ぼす可能性があります。   当社グループでは、情報セキュリティ強化のため、サイバー攻撃等への対策や従業員に対する教育訓練に取り組んでおります。 また、顧客情報管理につきましては「個人情報管理規程」、「情報セキュリティガイドライン」等の社内ルールを制定・運用しており、特に個人情報の取扱いに細心の注意を払っております。   ・事業の一部又は全部の停止 ・訴訟費用等の発生 ・社会的信用の低下による販売状況の悪化 ⑤ 法的規制リスク   当社グループは、日本国内においては、食品衛生法、食品表示法等の法的規制を受けていると共に、展開する海外各国における法的規制を受けております。 将来において、予期し得ない法的規制等が設けられた場合、当社グループの事業活動が制限されるほか、対応コストの増加等により業績に影響を及ぼす可能性があります。   当社グループでは、関係法令の改廃動向について、コンプライアンス委員会、各部門及び部署が行政機関や加盟団体主催セミナーや外部専門家からの情報提供から把握し、周知徹底を行っております。また、相談窓口としての弁護士事務所とも契約しております。   ・売上の低下 ・対応コストの発生 ⑥ 訴訟によるリスク   当社グループは、現在まで業績に影響を及ぼす訴訟を提起されている事実はありませんが、商品のクレームや事故等により訴訟を提起された場合には、当社グループの業績に影響を及ぼす可能性があります。   当社グループでは、前述の「(2) -① 食品の安全性に関するリスク」に記載のとおり、厳格な商品衛生管理及び品質管理のもとに製造を行っております。   ・訴訟費用等の発生 (3)自然災害等に関するリスク リスク項目   リスクの説明   リスク対策   影響の内容 ① 自然災害に関するリスク   当社グループの国内における主な製造拠点は、千葉県・神奈川県・静岡県・岡山県・北海道に立地し、それらを結ぶ物流ネットワークにより日本全国の消費マーケットをカバーしております。 したがって、消費地又は製造拠点において大規模な地震や想定を超える水害等が発生した場合には、当社グループ工場の操業停止による売上高の減少、さらに設備の修復のための費用の発生、物流の停滞等により、当社グループの業績に影響を及ぼす可能性があります。   当社グループでは、事業継続計画(BCP)を策定し、自然災害の発生等の非常事態時においても迅速に対応できる供給体制の整備に努めております。   ・事業所の被災による事業の停止、又はサプライチェーンの途絶 ・災害復旧費用等の発生 ② 新型コロナウイルス等の感染症発生リスク   現時点においては、新型コロナウイルス感染症をはじめとする大規模な感染症の発生が当社グループに及ぼす影響は重大なものとはなっておりませんが、今後既知の、又は新たな感染症の世界的な流行が発生した場合、社員の感染による操業停止やサプライチェーンの停滞等により、当社グループの業績等に影響を及ぼす可能性があります。   当社グループでは、感染症拡大防止及び事業継続のため、衛生管理の徹底、社内外でのリモート会議の利用の推進と出張の削減、テレワーク・時差出勤等の効率的な事業運営を実施しております。   ・工場の操業停止 ・サプライチェーンの停滞による売上低下と原価の上昇 (4)財務状況に関するリスク リスク項目   リスクの説明   リスク対策   影響の内容 ① 借入依存度に係るリスク   当社グループの借入依存度(総資産における長期借入金、短期借入金、社債の合計額の割合)は、2026年3月期で31.1%であります。 「中計2026」における主要なテーマである「財務体質の強化」が着実に進展しておりますものの、今後予期せず金利水準が上昇した場合には、当社グループが望む条件での資金調達が十分に行えず、業績に影響を及ぼす可能性があります。   借入実行に際しては金利動向に応じ適宜、固定ないし変動金利にて調達している他、金利スワップ等のデリバティブ取引を活用することで、支払利息の増加を防いでおります。 また、現在の「中計2026」において資本効率の改善により財務体質の強化を掲げており、当該リスクによる影響の低減を図ってまいります。   ・支払利息の増加 ② 為替レートの変動リスク   当社グループは、原材料を海外から調達していると共に、海外においても製造・販売の事業を営んでおり、製商品の輸出入も行っております。 そのため、製商品と原材料の輸出入取引において予測の範囲を超える急激な為替レートの変動が起きた場合、当社グループの業績に影響を及ぼす可能性があります。   当社グループでは、原材料の調達における円建て取引や為替変動リスクをヘッジするための為替予約取引を利用しております。   ・年度業績の低下 ③ 固定資産の減損に係るリスク   当社グループでは、生産工場の土地建物等を自社保有しております。 将来において、事業環境の急変等により業績が悪化し、これらの事業用資産の収益性が低下した場合には、減損損失が発生し、当社グループの財政状態又は経営成績に影響を及ぼす可能性があります。   設備投資の実施にあたっては、事前に収益性や投資回収の可能性について様々な観点から検討を行っております。 事業環境の急変等に備えて、平時から生産性の向上や工場稼働の確保に努めており、当該リスクの低減を図っております。   ・特別損失の計上 ④ 退職給付会計に係る変動リスク   当社グループは、主に確定給付型を中心とした複数の退職給付制度を有しております。 そのため、当社グループの退職給付費用及び退職給付に係る資産及び負債は、年金資産と退職給付債務の動向によって変動し、当社グループの財政状態又は業績に影響を及ぼす可能性があります。   年金資産について、定期的に退職給付債務の将来予測に基づく資産運用方針、運用機関の見直しを行っております。 また、数理計算上の前提条件と年金資産の期待運用収益率についても、毎年度事業年度開始前に検討のうえ見直しを行っております。   ・多額の退職給付費用の発生 ・退職給付に係る資産の減少による純資産額の減少 (注1)HACCPとは、健康危害を及ぼす恐れがある危害要因をあらかじめ把握(Hazard Analysis)した上で、原材料の入荷から製品出荷までの全工程の中で、危害要因を除去及び低減させるために特に重要な工程(Critical Control Point)を管理し、製品の安全性を確保する衛生管理手法であります。 (注2)業績の季節変動 連結業績(2026年3月期連結会計年度) 売上高   営業利益 金額(百万円)   百分比(%)   金額(百万円) 当連結会計年度の第1四半期連結会計期間(4月~6月)   24,874   22.4   359 当連結会計年度の第2四半期連結会計期間(7月~9月)   23,989   21.6   △773 当連結会計年度の第3四半期連結会計期間(10月~12月)   35,848   32.3   3,070 当連結会計年度の第4四半期連結会計期間(1月~3月)   26,324   23.7   609 合計   111,037   100.0   3,265
経営成績の分析 (MD&A)7,657字を開く

業績がなぜこうなったかの経営陣の説明

4【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】 (1)経営成績等の状況の概要 当社グループ(当社、連結子会社及び持分法適用会社)の財政状態、経営成績及びキャッシュ・フロー(以下「経営成績等」という。)の状況は次のとおりであります。 ①  財政状態の状況 (資産) 当連結会計年度末における流動資産は31,066百万円となり、前連結会計年度末に比べ159百万円減少いたしました。これは主に現金及び預金が506百万円、商品及び製品が308百万円減少した一方で、受取手形、売掛金及び契約資産が566百万円増加したことによるものです。 固定資産は49,240百万円となり、前連結会計年度末に比べ8,060百万円増加いたしました。これは主にリース資産(純額)が1,004百万円、退職給付に係る資産が7,052百万円増加したことによるものです。 この結果、総資産は、80,307百万円となり、前連結会計年度末に比べ7,900百万円増加いたしました。 (負債) 当連結会計年度末における流動負債は25,677百万円となり、前連結会計年度末に比べ412百万円減少いたしました。これは主に支払手形及び買掛金が1,024百万円、未払金が349百万円減少した一方で、短期借入金が808百万円増加したことによるものです。 固定負債は28,190百万円となり、前連結会計年度末に比べ3,141百万円増加いたしました。これは主にリース債務が957百万円、繰延税金負債が2,390百万円増加したことによるものです。 この結果、負債合計は、53,867百万円となり、前連結会計年度末に比べ2,729百万円増加いたしました。 (純資産) 当連結会計年度末における純資産合計は26,440百万円となり、前連結会計年度末に比べ5,171百万円増加いたしました。これは主に利益剰余金が642百万円、為替換算調整勘定が307百万円、退職給付に係る調整累計額が3,903百万円増加したことによるものです。 この結果、自己資本比率は32.0%(前連結会計年度末は28.7%)となりました。 ②  経営成績の状況 当連結会計年度における我が国の経済は、雇用・所得環境の改善や各種政策の効果により緩やかな回復が見られましたが、物価上昇に伴う消費者の節約志向の高まり、米国の通商政策の動向や中東情勢の影響などから先行きに対する不透明感も続いております。 このような環境下において、当社グループでは、「中期経営計画2026」の目標である『持続的に成長できる強固な企業体質の構築』の達成に向け、引き続き既存事業領域における確実な成長と、事業領域の拡大により成長を図る『成長戦略の推進と新たな価値創造』に取り組んでおります。また、成長を促進させる収益構造に向けた『資本効率の改善』と、今後の成長を支える『経営基盤の整備』に注力しております。 当連結会計年度の経営成績は、売上高は111,037百万円と前年度比2,125百万円の増収(2.0%増)となりました。営業利益は、国内食品事業と海外食品事業の減益により3,265百万円と前年度比1,247百万円の減益(27.6%減)となり、経常利益は2,699百万円と前年度比1,491百万円の減益(35.6%減)、親会社株主に帰属する当期純利益は1,099百万円と前年度比1,488百万円の減益(57.5%減)となりました。 (単位:百万円) 売上高   営業利益   経常利益   親会社株主に 帰属する当期純利益 2026年3月期連結会計年度   111,037   3,265   2,699   1,099 2025年3月期連結会計年度   108,912   4,513   4,191   2,587 なお、当社グループの売上高・営業利益は、主力商品であるスリミ製品・惣菜の需要が秋冬季におでん・鍋物等向けを中心に高まることに加え、おせち料理関連商品の売上が12月に計上されることから、第3四半期に偏重する傾向にあります。前年度及び当年度における当社グループの各四半期における売上高及び通期の売上高に対する割合、営業利益は次のとおりであります。 (単位:百万円) 2025年3月期 前連結会計年度   2026年3月期 当連結会計年度 第1 四半期   第2 四半期   第3 四半期   第4 四半期   第1 四半期   第2 四半期   第3 四半期   第4 四半期 売上高   23,111   24,648   34,996   26,155   24,874   23,989   35,848   26,324 (通期割合)   (21.3%)   (22.6%)   (32.1%)   (24.0%)   (22.4%)   (21.6%)   (32.3%)   (23.7%) 営業利益又は 営業損失(△)   451   94   3,280   686   359   △773   3,070   609 各セグメントの経営成績は、次のとおりであります。 (国内食品事業) 国内食品事業では、国内において食品の製造及び販売を行っております。 売上面では、小売部門(BtoC向け)は前年度並み、商事部門(BtoB向け)は前年度から伸長したことにより、セグメント全体で前年度から伸長しました。小売部門では、春夏期から実施したプロモーションが奏功し、カニカマや竹輪、はんぺん、玉子加工品等のカテゴリーでは、年間を通して販売数量が増加し、売上高も伸長しました。一方で競争環境の厳しい、その他のスリミ製品、惣菜のカテゴリーでは、特に9月に実施した価格改定後に苦戦し、前年度から減少しました。正月商戦は、店頭訴求策やSNSでの情報発信等のプロモーション活動を展開し、前年度から伸長しました。商事部門では、食品メーカーや外食産業に向けてのすり身等の水産物、胡麻・大豆・蕎麦等の農産物が好調に推移し、前年度から伸長しました。 利益面では、主原料のすり身価格の上昇に加えて、鶏卵・野菜等の副原料や資材を中心とした原材料が想定を上回る高騰をしたことで、コスト増を販売増や価格改定、生産性向上で補うことができず、減益となりました。 この結果、当セグメントの売上高は78,167百万円と前年度比1,185百万円の増収(1.5%増)となり、セグメント利益は1,249百万円と前年度比1,216百万円の減益(49.3%減)となりました。 (単位:百万円) 前連結会計年度   当連結会計年度 売上高   セグメント利益   売上高   セグメント利益 76,982   2,466   78,167   1,249 (海外食品事業) 海外食品事業では、海外において食品の製造及び販売を行っております。 売上面では、米国で関税政策の影響が落ち着いたこと、中国で新規取引先の開拓が進んだこと、タイで物価沈静化により消費が伸長したこと等から回復傾向にあるものの、全体としては前年度を下回る結果となりました。主力であるタイ工場のカニカマやその他のスリミ製品の販売が、歴史的な対ドルでのバーツ高進行により輸出競争力が低下したことで減少し、好調であった惣菜や甘味類、農水産品の販売ではカバーできずに減収となりました。 利益面では、主力製品の販売減少によるタイ工場の稼働率と生産性の低下、製品ミックスの悪化により、減益となりました。 この結果、当セグメントの売上高は11,468百万円と前年度比321百万円の減収(2.7%減)となり、セグメント利益は535百万円と前年度比423百万円の減益(44.2%減)となりました。 (単位:百万円) 前連結会計年度   当連結会計年度 売上高   セグメント利益   売上高   セグメント利益 11,790   958   11,468   535 (食品関連事業) 食品関連事業では、国内において食品の運送、その他食品に関連した事業を行っております。 売上面では、当セグメントの中心である物流事業において、新規顧客の獲得や、好調な外食産業向けの物量をはじめ既存顧客の物量が増加したことにより、増収となりました。 利益面では、物量増や料金改定の浸透、共同配送の積載率向上や構内の自働化の推進等による効率化が寄与し、増益となりました。 この結果、当セグメントの売上高は21,401百万円と前年度比1,261百万円の増収(6.3%増)となり、セグメント利益は1,479百万円と前年度比251百万円の増益(20.5%増)となりました。 (単位:百万円) 前連結会計年度   当連結会計年度 売上高   セグメント利益   売上高   セグメント利益 20,139   1,227   21,401   1,479 ③  キャッシュ・フローの状況 (単位:百万円) 前連結会計年度 (自  2024年4月1日 至  2025年3月31日)   当連結会計年度 (自  2025年4月1日 至  2026年3月31日) 営業活動によるキャッシュ・フロー   3,862   1,442 投資活動によるキャッシュ・フロー   △1,967   △1,036 財務活動によるキャッシュ・フロー   △1,961   △937 現金及び現金同等物の増減額   180   △415 現金及び現金同等物の期首残高   8,527   8,707 現金及び現金同等物の期末残高   8,707   8,292 当連結会計年度における現金及び現金同等物の期末残高は、前連結会計年度末に比べ415百万円減少し、8,292百万円となりました。 当連結会計年度における各キャッシュ・フローの状況とそれらの要因は次のとおりであります。 (営業活動によるキャッシュ・フロー) 当連結会計年度における営業キャッシュ・フローは、1,442百万円の収入(前連結会計年度は3,862百万円の収入)となりました。これは、税金等調整前当期純利益2,501百万円、減価償却費2,210百万円、退職給付に係る資産及び負債の減少額1,162百万円、仕入債務の減少額1,059百万円、法人税等の支払額876百万円などによるものです。 (投資活動によるキャッシュ・フロー) 当連結会計年度における投資活動によるキャッシュ・フローは、1,036百万円の支出(前連結会計年度は1,967百万円の支出)となりました。これは、有形固定資産の取得による支出1,230百万円などによるものです。 (財務活動によるキャッシュ・フロー) 当連結会計年度における財務活動によるキャッシュ・フローは、937百万円の支出(前連結会計年度は1,961百万円の支出)となりました。これは、長期借入れによる収入5,689百万円、長期借入金の返済による支出5,802百万円、社債の償還による支出1,085百万円、社債の発行による収入1,000百万円、リース債務の返済による支出984百万円などによるものです。 ④  生産、受注及び販売の実績 a.生産実績 当連結会計年度の生産実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。 セグメントの名称   当連結会計年度 (自 2025年4月1日 至 2026年3月31日) 金額(百万円)   前年同期比(%) 国内食品事業   58,516   94.1 海外食品事業   6,185   85.3 食品関連事業   -   - 合計   64,701   93.1 (注)食品関連事業は、食品の配送等を主な事業とするセグメントであることから、生産に該当する事項がありませんので、記載しておりません。 b.受注実績 当社グループは、見込み生産を行っているため、該当事項はありません。 c.販売実績 当連結会計年度の販売実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。 セグメントの名称   当連結会計年度 (自 2025年4月1日 至 2026年3月31日) 金額(百万円)   前年同期比(%) 国内食品事業   78,167   101.5 海外食品事業   11,468   97.3 食品関連事業   21,401   106.3 合計   111,037   102.0 (注)1.セグメント間の取引については相殺消去しております。 2.最近2連結会計年度の主な相手先別の販売実績及び当該販売実績の総販売実績に対する割合は、当該割合が100分の10未満であるため記載を省略しております。 (2)経営者の視点による経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容 経営者の視点による当社グループの経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容は次のとおりであります。 なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において判断したものであります。 ①  重要な会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定 当社グループの連結財務諸表は、我が国において一般に公正妥当と認められている会計基準に基づき作成しており、連結財務諸表の作成に当たり、資産、負債、収益及び費用の報告に影響を及ぼす見積り及び仮定を用いております。これらの見積り及び仮定に基づく会計方針は、「第5 経理の状況 - 1 連結財務諸表等 - (1)連結財務諸表 注記事項(重要な会計上の見積り)」に記載しておりますが、次の会計方針は、連結財務諸表における重要な見積りの判断に影響を及ぼすものと考えております。 a.退職給付会計の基礎率 当社グループは、確定給付型を含む複数の退職給付制度を有しております。 確定給付制度の債務の現在価値及び関連する勤務費用等は、数理計算上の仮定に基づいて算定しております。数理計算上の仮定については、割引率、年金資産の長期期待運用収益率や予想昇給率等の変数についての見積り及び判断が求められます。 数理計算上の仮定は、経営者の最善の見積りと判断により決定しておりますが、将来の不確実な経済条件の変動結果によって影響を受ける可能性があり、見直しが必要となった場合、連結財務諸表において認識する金額に重要な影響を与える可能性があります。 b.固定資産の減損 当社グループは、減損損失の認識の判定及び測定を行う単位として資産のグルーピングを行い、減損の兆候の有無を判定しております。減損の兆候が存在する場合、当該資産又は資産グループから得られる将来キャッシュ・フローに基づき、減損損失の認識の要否を判定しております。 減損損失を認識すべきと判定された資産又は資産グループについては、帳簿価額を回収可能価額まで減額し、当該減少額を減損損失として計上しております。回収可能価額は使用価値又は正味売却可能価額により算定しております。使用価値は、当該資産から得られる将来キャッシュ・フローに基づき算定しております。 将来キャッシュ・フローの算定には、事業計画の前提となった数値を基に、主原料価格の過去の推移も踏まえた将来の相場予測、当社グループ内で用いている将来の収益予測等の仮定を考慮して見積っております。 当該見積り及び仮定については、見積り特有の不確実性が存在するため、実際の結果が異なった場合には、翌連結会計年度以降の連結財務諸表において、固定資産の減損損失(特別損失)が発生する可能性があります。 c.繰延税金資産の回収可能性 当社グループは、繰延税金資産について、将来の利益計画に基づいた課税所得が十分に確保できること、回収可能性があると判断した将来減算一時差異について繰延税金資産に計上しております。繰延税金資産の回収可能性は将来の課税所得の見積りとなるため、事業環境等の変化により見積りが減少した場合、繰延税金資産が減額され税金費用が計上される可能性があります。 ②  財政状態及び経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容 a.財政状態及び経営成績の分析 当連結会計年度における財政状態及び経営成績の分析につきましては、「(1)経営成績等の状況の概要 - ① 財政状態の状況 及び② 経営成績の状況」に記載のとおりであります。 b.キャッシュ・フローの状況の分析・検討内容並びに資本の財源及び資金の流動性に係る情報 当社グループの資金需要は、主にスリミ製品・惣菜向けの製造設備に係る設備投資であります。これらの資金の源泉は、営業キャッシュ・フロー及び金融機関からの借入等により調達することとしております。調達した資金は、成長と経営効率改善のための投資を実施し、資本の充実と借入の返済を進めるとともに、株主還元の安定的拡大を目指してまいります。 なお、当連結会計年度のキャッシュ・フローの状況につきましては、「(1)経営成績等の状況の概要 -③ キャッシュ・フローの状況」に記載のとおりであります。 c.経営成績に重要な影響を与える要因について 経営成績に重要な影響を与える要因については、「第2 事業の状況 - 3 事業等のリスク」に記載のとおりであります。 d.経営戦略の現状と見通し 当社グループでは、2026年度を最終年度とする「中期経営計画2026」を、2024年4月からスタートしております。その内容・経営目標については、前述の「第2 事業の状況 - 1 経営方針、経営環境及び対処すべき課題等 -(3)中期的な経営戦略等」に記載のとおりであります。 また、2025年度における経営目標の進捗状況は、前述の「第2 事業の状況 - 1 経営方針、経営環境及び対処すべき課題等 -(5)経営上の目標達成のための指標等」に記載のとおりであります。 今後については以下の基本戦略を確実に推進することにより、2026年度の経営目標を達成してまいります。 ① 成長戦略の推進と新たな価値創造 マーケティング力と商品開発力の強化をベースに、国内市場における既存拡大による売上増加、チャネル強化による売上規模拡大、新規進出による売上増加への挑戦、海外市場の拡大 ② 資本効率の改善 ROIC経営の推進、営業キャッシュ・フローの拡大、生産性の向上・コスト削減、デジタル活用の推進、財務体質の強化 ③ 経営基盤の整備 社員のWell-being、多彩な人財の活躍推進、サステナビリティ経営の強化、コーポレート・ガバナンスの強化、研究開発の強化、安全・安心の取組 e.経営者の問題意識と今後の方針 経営者の問題意識と今後の方針につきましては、「第2 事業の状況 - 1 経営方針、経営環境及び対処すべき課題等」に記載のとおりであります。

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開示資料

出典

このページの財務・役員・株主等のデータは、金融庁EDINETに提出された開示書類から自動抽出しています。会計基準は JapanGAAP

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