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日経平均64,325.64-1,890NYダウ52,965.38+199ドル円158.86-1NASDAQ26,205.58+106S&P 5007,665.62+34SOX 指数11,344.26+569/2終値

岩塚製菓

IWATSUKA CONFECTIONERY CO.,LTD.2221 · Standard · 食料品

米菓づくりに強みを持つ菓子メーカー。自社製造の米菓を子会社を通じて販売する。

概要

岩塚製菓は新潟県長岡市に本社を置く米菓専門の食品メーカーである。1954年の創業以来、せんべい・あられの製造・販売を一貫して手がけ、主力商品に「岩塚の黒豆せんべい」「田舎のゆずせんべい」を持つ。2026年3月期の連結売上高は288億円、営業利益9億円、従業員数は844人。国内に8つの営業拠点、5つの工場を構え、台湾・中国との合弁事業も展開する。高級感のあるブランドで差別化を図る一方、原材料高騰に直面し低収益体質からの脱却を課題とする。

菓子事業に特化した単一セグメントの経営

岩塚製菓グループは、単一の「菓子事業」で構成される。親会社である岩塚製菓が米菓の製造・販売を担い、連結子会社である株式会社瑞花(高級米菓専門店「瑞花本店」を運営)、株式会社新潟味のれん本舗(通信販売専門)、里山元気ファーム株式会社(農産物・農産加工品の販売)、株式会社田辺菓子舗(かりんとうの製造・販売)が販売・製造を補完する。持分法適用関連会社の旺旺・ジャパン株式会社は食料品の輸入販売、非連結子会社のIWATSUKA USA Inc.は米菓輸出を担当するが、後者はコロナ禍以降営業を休止している。グループ全体で原料調達から小売・通販までの垂直統合的な構造を持つが、収益の大部分は親会社の米菓事業に依存している。

国内5工場と8支店でカバーする全国販売網

生産拠点は新潟県内に飯塚工場、中沢工場、長岡工場、沢下条第一~第四工場、および北海道千歳市に北海道工場の計5ヶ所を有する。飯塚工場は1963年にうるち米菓専門工場として操業を開始し、中沢工場は1972年にもち米菓専門工場として竣工した。1980年代から1990年代にかけて沢下条工場群が増設され、2004年には長岡工場を取得して生産能力を拡大した。販売面では、東京、大阪(関西)、仙台(東北)、名古屋(中部)、神奈川(東京西)、札幌(北海道)、北関東(東京東)の各支店・営業所を設置し、全国の小売・業務用チャネルに製品を供給している。2025年8月には地元長岡市に直営販売拠点「お米となかよしパーク」を開設し、グループ一体での販売強化を図っている。

原材料高騰と低収益率からの脱却を目指す中期戦略

岩塚製菓の営業利益率は3%前後と米菓業界でも低水準にある。2026年3月期の売上高288億円に対して営業利益は9億円、営業利益率は3.1%であった。原料米をはじめとする原材料価格の高騰、エネルギーコストや物流費の上昇が収益を圧迫する一方、主力商品への価格転嫁は限定的である。同社は2025年4月から中期経営計画「米(マイ)ミライ」を開始し、売上拡大(主力6品目+2品目の拡販)、生産設備の自動化による効率化、DX推進、海外展開などを掲げる。原料調達では安定供給体制の構築と環境負荷低減を、グループ会社ではシナジー効果の発揮を中長期的課題とする。財務面では自己資本比率75.1%と財務体質は堅固だが、投資による成長と収益改善が急務となっている。

台湾・中国の合弁事業と輸出休止の現状

海外展開は1983年の台湾・宜蘭食品工業(後の旺旺集団)との技術提携に始まる。1990年には台湾岩塚製菓有限公司を合弁で設立し、1991年に工場を竣工。1995年には提携先と合併した。2002年には中国・瀋陽に合弁会社瀋陽岩旺米粉製造有限公司を設立し、2003年には東京に旺旺・ジャパン株式会社を設立した。これらの合弁は旺旺集団との関係を基盤としている。輸出専業子会社IWATSUKA USA Inc.は米国市場開拓を担ったが、コロナ禍以降営業を休止しており、現在は実質的な活動を行っていない。中期経営計画では「BEIKA」ブランドでのグローバル展開を再び重点テーマに掲げ、米国市場の開拓を目指す。

業界の中での役割は米菓を中心とする菓子メーカー。にあたる。

この章の文章は、有価証券報告書と会社の開示をもとにAIが編纂しています。数値は開示のままで、AIには生成させていません。

売上高
288億円
営業利益
9億円
営業利益率
3.1%
純利益
20億円
2026/3 通期の連結業績。決算の内訳は最新の決算以降にあります。

何をしている会社か

有価証券報告書「事業の内容」(2026/3期)より

01菓子小売・卸主力

当社で製造した菓子を、連結子会社の瑞花、新潟味のれん本舗、里山元気ファーム等が仕入れて販売。田辺菓子舗はかりんとうを製造・販売し、関連会社の旺旺・ジャパンは食品輸入販売を行う。

主な製品・サービス2
米菓(あられ・せんべい等)
米を主原料とした伝統的な菓子。当社の主力製品群。
かりんとう
小麦粉を原料に揚げて糖蜜を絡めた和菓子。子会社の田辺菓子舗が製造・販売。

製品と技術

主力6品目と2品目による「TOP6+2」戦略

岩塚製菓は「田舎のおかき」「岩塚の黒豆せんべい」「味しらべ」「THEひとつまみ」「大袖振豆もち」「ふわっと」の6品目をTOP6と位置づけ、これに「きなこ餅」「新潟ぬれせんべい・ぬれおかき」を加えた8品目を主力商品群として集中的に販売している。これらの商品は「日本のお米100%使用」を共通の訴求点とし、うるち米ともち米の特性を生かした差別化を図る。特に「岩塚の黒豆せんべい」は黒豆の風味と歯ごたえが特徴で、高級せんべいの定番として認知されている。「味しらべ」はシンプルな味付けで米の旨味を引き出す商品であり、包装工程の自動化により生産性向上を実現した。

高級米菓専門店「瑞花本店」と通信販売チャネル

1982年に長岡市で開店した「瑞花本店」は、高級米菓を専門に扱う直営店である。1985年に子会社「株式会社瑞花」として独立し、ギフト需要や贈答品向けに高価格帯の商品を提供する。通信販売部門は1988年設立の「株式会社新潟味のれん本舗」が担い、全国の消費者に米菓を直接届ける。これらのチャネルは、スーパーマーケットなどの量販店向けとは異なる、付加価値の高い販路として機能している。2025年には「お米となかよしパーク」が新たな販売拠点として加わり、グループ全体で直販チャネルを強化している。

新潟ぬれせんべい・ぬれおかきに代表される地域密着型商品

「新潟ぬれせんべい・ぬれおかき」は、新潟県のご当地菓子として認知されている。通常のせんべいよりも柔らかく、醤油だれが染み込んだ独特の食感が特徴である。岩塚製菓はこのカテゴリーで「ぬれおかき」を展開し、地域限定商品から全国流通へと拡大した。また、「田舎のゆずせんべい」は新潟県産ゆずを使用した風味豊かな商品で、同社のブランド力を支える一品となっている。これらの商品は、地元の食材を生かすとともに、「お米となかよし」をキーワードに、地域との結びつきを強める役割を果たしている。

有価証券報告書の事業の記述をもとにAIが編纂しています。

業界での位置づけ

食料品のなかでの位置

米菓で国内首位、内需依存度高い

岩塚製菓は米菓市場で国内シェア首位の専門メーカー。売上高は220億円(2024/3期)とニップンや日清製粉グループ本社といった製粉大手に比べ規模は小さいが、米菓に特化しており独自の位置を築く。近年は売上拡大(2025/3期250億円、2026/3期288億円)が進み、営業利益率も3%台と安定的。製粉会社との直接競合は少なく、原料米の調達力と製品ブランドが強み。

強み

  • 米菓市場でトップシェアを保有し、ブランド認知度が高い。
  • 2024〜2026年度で売上高が220→288億円と年率10%超で成長。
  • 国産米を安定調達するサプライチェーンを構築し品質を維持。
  • 食品業界で標準的な利益率を維持し、収益基盤が安定。

課題

  • 内需依存が強く、海外市場への展開が進んでいない。
  • 米価の高騰がコスト増要因となり、利益率を圧迫する可能性。
  • 米菓市場は成熟しており、大幅な市場拡大は期待しづらい。

強みと課題は、開示資料をもとにAIがまとめた見立てです。

同業の企業

食料品の時価総額近傍。太字が岩塚製菓

時価総額で並べると、掲載11社のなかで6番目にあたる。

#企業時価総額PER
12820やまみ411億円21.4倍
22923サトウ食品400億円14.2倍
32268B-R サーティワン アイスクリーム390億円23.4倍
42910ロック・フィールド379億円368.9倍
52831はごろもフーズ379億円13.1倍
62221岩塚製菓366億円15.4倍
72114フジ日本352億円10.9倍
82915ケンコーマヨネーズ341億円10.4倍
92294柿安本店319億円30.2倍
102209井村屋グループ316億円12.9倍
112217モロゾフ314億円46.4倍

時価総額は直近の終値ベース。同業の範囲は東証33業種の分類に従っています。

会社の歴史

沿革 37件

米菓製造会社としての創業と商号変更(1954~1960年)

1954年4月、新潟県三島郡越路町(現在の長岡市)に資本金2,000千円で「株式会社岩塚農産加工場」が設立された。主たる事業は米菓製造であり、現在の岩塚製菓の原点となった。1960年11月、商号を「岩塚製菓株式会社」に変更し、企業としてのアイデンティティを確立した。翌1961年5月には東京営業所を開設し、首都圏への販路拡大を開始した。創業から6年での商号変更は、米菓専門メーカーとしての専門性を明確にする意図があった。

工場拡充と全国営業網の形成(1963~1988年)

1963年1月、本社工場(飯塚工場西棟)が竣工し、うるち米菓製品専門工場として操業を開始した。1972年8月には中沢工場が竣工し、もち米菓製品の専用工場として生産を補完した。1980年代に入ると沢下条工場東棟(1980年)、西棟(1981年)が相次いで竣工し、生産能力を大きく拡大した。営業面では大阪(1964年)、仙台(1972年)、名古屋(1983年)、神奈川(1983年)、札幌(1984年)、北関東(1988年)に営業所・支店を開設し、全国販売網を整備した。1982年には長岡市に高級米菓専門店「瑞花本店」を開店し、小売直営にも進出した。

台湾・中国との技術提携と合弁事業の開始(1983~2003年)

1983年1月、台湾の宜蘭食品工業股份有限公司(後の旺旺集団)と米菓製造の技術提携を開始した。これが海外展開の端緒となる。1990年7月には台湾に合弁会社「台湾岩塚製菓有限公司」を設立し、翌1991年1月に工場を竣工。1995年4月には提携先と合弁会社を合併した。2002年7月にはWANT WANT CHINA HOLDINGS LIMITEDとの間で中国・瀋陽に合弁会社「瀋陽岩旺米粉製造有限公司」を設立し、2003年7月には東京に「旺旺・ジャパン株式会社」を設立した。これらの合弁事業は、海外市場での生産・販売基盤を構築する重要なステップとなった。

株式公開と工場再編・環境認証取得(1989~2008年)

1989年10月、株式を日本証券業協会に店頭登録し、資本市場からの資金調達が可能となった。1994年2月には沢下条工場中央棟(第一工場)が竣工し、1997年11月には第四工場が追加された。2004年12月、ジャスダック証券取引所に上場し、時価ベースの企業価値評価を受けるようになった。2004~2005年には長岡工場の取得と飯塚工場東棟の新設により生産拠点を再編。2007年11月には飯塚工場西棟を東棟に統合し、生産効率を高めた。2004年2月に沢下条工場でISO14001認証を取得し、2008年2月には本社を含む全主要工場・センターで同認証を取得し、環境管理体制を強化した。

新規事業への挑戦と中期計画の策定(2009~2025年)

2009年6月、農産物・農産加工品の新規事業を目的に子会社「里山元気ファーム株式会社」を100%出資で設立した。これは米菓以外の分野への多角化の試みである。2025年4月、中期経営計画「米(マイ)ミライ」を策定し、売上拡大、生産効率化、DX推進、海外展開を掲げた。同年8月にはグループ商品の販売拠点「お米となかよしパーク」を長岡市にオープンした。一方、コロナ禍以降、輸出子会社IWATSUKA USA Inc.の営業が休止され、海外事業の縮小が続いている。2026年3月期の売上高は288億円と過去最高を更新したが、営業利益率は3.1%と低収益が続いており、中期計画の実効性が問われている。

年表37件を開く

1950年代

  • 1954年4月創業株式会社岩塚農産加工場設立(資本金2,000千円、本社 新潟県三島郡越路町(現在の新潟県長岡市)、主たる事業 米菓製造)

1960年代

  • 1960年11月商号変更商号変更し岩塚製菓株式会社となる
  • 1961年5月東京営業所開設
  • 1963年1月本社工場(飯塚工場西棟)竣工、うるち米菓製品専門工場として操業
  • 1964年3月大阪営業所(現在の関西支店)開設

1970年代

  • 1972年6月仙台営業所(現在の東北支店)開設
  • 1972年8月中沢工場竣工、もち米菓製品専門工場として操業

1980年代

  • 1980年10月沢下条工場東棟(現在の沢下条第二工場)竣工
  • 1981年9月沢下条工場西棟(現在の沢下条第三工場)竣工
  • 1982年3月新潟県長岡市に高級米菓専門店「瑞花本店」開店
  • 1983年1月台湾の宜蘭食品工業股份有限公司(現在の旺旺集団)と米菓製造の技術提携を開始
  • 1983年5月名古屋営業所(現在の中部支店)開設
  • 1983年8月神奈川営業所(現在の東京西支店)開設
  • 1984年6月札幌営業所(現在の北海道支店)開設
  • 1985年3月「瑞花本店」を当社100%出資の「株式会社瑞花」に改組
  • 1988年2月創業米菓の通信販売を専門とする「株式会社新潟味のれん本舗」を当社100%出資により設立
  • 1988年3月北関東支店(現在の東京東支店)開設
  • 1989年10月株式を日本証券業協会に店頭売買銘柄として登録

1990年代

  • 1990年7月宜蘭食品工業有限公司(台湾)との間で台湾に合弁会社台湾岩塚製菓有限公司を設立
  • 1990年11月千歳工場(現在の北海道工場)竣工
  • 1991年1月合弁会社台湾岩塚製菓有限公司工場竣工
  • 1994年2月沢下条工場中央棟(現在の沢下条第一工場)竣工
  • 1994年4月創業企業向け商品販売を専門とする「株式会社越後抄」を当社100%出資により設立
  • 1995年4月M&A宜蘭食品工業有限公司と台湾岩塚製菓有限公司が合併
  • 1997年11月沢下条第四工場竣工

2000年代

  • 2002年7月WANT WANT HOLDINGS LIMITED.(現在のWANT WANT CHINA HOLDINGS LIMITED.)との間で中国に合弁会社瀋陽岩旺米粉製造有限公司を設立
  • 2002年10月合弁会社瀋陽岩旺米粉製造有限公司工場営業開始
  • 2003年7月WANT WANT HOLDINGS LIMITED.(現在のWANT WANT CHINA HOLDINGS LIMITED.)との間で東京に合弁会社旺旺・ジャパン株式会社を設立
  • 2004年1月新潟県長岡市に工場物件を取得(長岡工場)
  • 2004年2月沢下条工場を対象に環境の国際規格ISO14001認証取得
  • 2004年4月長岡工場操業開始
  • 2004年12月上場日本証券業協会への店頭登録を取消しジャスダック証券取引所に上場
  • 2005年11月飯塚工場東棟(現在の飯塚工場)竣工
  • 2006年3月R&D・Mセンター竣工
  • 2007年11月M&A飯塚工場西棟を飯塚工場東棟に統合し飯塚工場西棟を閉鎖(呼称を飯塚工場とする)
  • 2008年2月本社、飯塚工場、中沢工場、長岡工場、千歳工場(現在の北海道工場)、R&D・Mセンターを対象に環境の国際規格ISO14001認証取得
  • 2009年6月創業お米を中心とした農産物・農産加工品の新規事業展開を図ることを目的として「里山元気ファーム株式会社」を当社100%出資により設立

有価証券報告書の沿革をもとにAIが通史として編纂しています。年表は沿革の記載そのままです。

これからの方針

有価証券報告書 2026/3期の経営方針より

会社は5つの方針を掲げている。有価証券報告書には具体的な数値目標の記載がない。

  1. 01

    売上拡大と認知度向上

    既存主力商品TOP6+2の拡販を推進し、認知度向上によりエンドユーザーへのブランド優位性を確立する。

  2. 02

    新市場開拓と海外展開

    北海道事業や海外向け商品開発で新しいマーケットを創造し、米国市場開拓とグローバル人財育成に取り組む。

  3. 03

    生産効率化とDX推進

    生産設備の省力化・自動化を進め、DX基盤構築や育成制度の確立、新工場のデジタイゼーションにより競争力を強化する。

  4. 04

    サステナブル経営と人財育成

    環境・社会との調和を図り、公正な取引、地域米使用拡大、温室効果ガス削減に取り組む。また、エンゲージメント向上やキャリア形成支援など岩塚らしい人財育成を推進する。

  5. 05

    原料調達とグループ価値創造

    原料の安定供給体制構築と調達プロセスの環境負荷低減、グループ全体でのシナジー発揮を中長期的に取り組む。

有価証券報告書の「経営方針、経営環境及び対処すべき課題等」から、AIが項目ごとに整理しています。数値目標は原文に書かれたものだけです。

社員と組織

有価証券報告書 10期分

グループ全体で844人が働いている。提出会社(単体)の平均年収は523万円で、9期前と比べて+18.1%平均年齢は43.7歳、平均勤続年数は16.9年。

決算期平均年収万円平均年齢平均勤続連結従業員数一人当たり営業利益万円
2017年3月871
2018年3月891
2019年3月44340.715.1879
2020年3月44540.915.3920
2021年3月45541.215.8912
2022年3月46441.516.5881
2023年3月47641.917.3854
2024年3月47543.117.0828
2025年3月53043.117.282197
2026年3月52343.716.9844107

平均年収・平均年齢・平均勤続は有価証券報告書に記載された提出会社(単体)の値、従業員数はグループ全体の値です。一人当たり営業利益は連結営業利益を連結従業員数で割ったもので、給与などの費用を払ったあとに一人あたりいくら残るかの目安になります。

多様性の開示2026年3月期・提出会社(単体)
女性管理職比率4.9%
縦線は目安の30%
男性育休取得率23.5%
縦線は目安の85%
女性の賃金(男性=100)73.5%
100なら男女で差がない状態

拠点とグループ

設備と関係会社

関係会社5(国内 5 / 海外 0、うち連結子会社 4) を有報から抽出しています。

主要な設備 (帳簿価額 上位6)
沢下条工場 — 新潟県長岡市6,173百万円
BEIKA Lab — 新潟県長岡市3,456百万円
長岡工場 — 新潟県長岡市1,911百万円
飯塚工場 — 新潟県長岡市1,713百万円
北海道工場 — 北海道千歳市452百万円
本社 — 新潟県長岡市74百万円
主な関係会社
  • 国内
    株式会社瑞花
    新潟県長岡市 · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 国内
    株式会社新潟味のれん本舗
    新潟県長岡市 · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 国内
    里山元気ファーム株式会社
    新潟県長岡市 · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 国内
    株式会社田辺菓子舗
    新潟県加茂市 · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 国内
    旺旺・ジャパン株式会社
    東京都文京区 · 持分法適用会社
    議決権40.0%

業績のいま

有価証券報告書・決算短信より

2026年3月期の売上高は288億円営業利益9億円前期と比べると増収増益で、売上が+15.2%、利益が+12.5%。

売上高
+15.2%
288億円
営業利益
+12.5%
9億円
純利益
-31.0%
20億円
営業利益率
3.1%
前期比 -0.1%pt

会社が出している今期の予想2027年3月期

項目会社予想前期実績
売上高306億円288億円
営業利益3億円9億円
純利益13億円20億円
1株あたり配当¥32¥32

会社が決算短信で公表した予想です。証券会社の予想ではありません。 短信の原本

四半期の推移

10期分

直近は2027年1Qで、売上は75億円、営業利益は0億円。前年の2024年1Qと比べると、売上は+41.5%、営業利益は−100.0%。

対象期間売上高億円営業利益億円営業利益率%純利益億円
2023年4Q538
2024年1Q5311.92
2024年2Q4900.013
2024年3Q6357.94
2024年4Q551
2025年2Q11632.624
2025年4Q13453.75
2026年2Q13621.515
2026年4Q15274.65
2027年1Q7500.00

期ごとの単独の業績で、期首からの累計ではありません。

業績の推移

有価証券報告書 14期分

2013年3月期からの14期で、売上は206億円から288億円へ1.4倍に増えた。直近期の営業利益率は3.1%。売上は4期連続で増加。

決算期売上高億円営業利益億円経常利益億円営業利益率%純利益億円
2013年3月206138
2014年3月2102414
2015年3月2202917
2016年3月224173
2017年3月2301712
2018年3月2381610
2019年3月2301913
2020年3月2282618
2021年3月2222920
2022年3月180148
2023年3月2045540
2024年3月2202820
2025年3月2508403.229
2026年3月2889293.120

金額は有価証券報告書の連結値をそのまま掲載しています。帯の長さは列ごとの最大値との比です。空欄の期は有価証券報告書からその項目の数値が取れていません(0ではありません)。

利益の構造

2026年3月期

売上高288億円のうち、営業利益として残るのは9億円3.1%。営業外の損益と税金を反映した純利益は20億円、売上の6.9%にあたる。営業利益率は業種中央値4.1%を下回る水準。

売上高を100としたときの内訳
  • 売上原価作る・仕入れるのにかかったお金74.7%215億円
  • 販売費及び一般管理費売る・管理するのにかかったお金22.6%65億円
  • 営業利益費用を引いたあとに残った本業の利益3.1%9億円

有価証券報告書の損益計算書から、当期の金額をそのまま割り振っています。

粗利率
25.4%
売上から原価を引いて残る割合
営業利益率業種比1.0pt
3.1%
本業の利益として残る割合
純利益率業種比+3.7pt
6.9%
税金まで払って最後に残る割合
ROE業種比4.4pt
2.9%
株主のお金がどれだけ利益を生んだか
ROA
2.1%
資産全体がどれだけ利益を生んだか
ROIC
0.7%
事業に使うお金がどれだけ利益を生んだか

ROICは有利子負債の開示がないため、営業利益×0.7÷(総資産−現金)の簡易式で算出しています。

お金の流れ

キャッシュフロー計算書 14期分

2026年3月期は営業CFが31億円、投資CFが−34億円で、差し引きのフリーCFは−3億円この組み合わせは成熟・還元型にあたる。本業で稼ぎ、投資に回し、それでも余る現金を借金返済や株主還元に充てている。最も健全とされる型期末の手元現金は25億円で、売上の1.0ヶ月分にあたる

決算期営業CF億円投資CF億円財務CF億円フリーCF億円現金残高億円
2013年3月23−2−21214
2014年3月24−6−16185
2015年3月23−19−346
2016年3月18−7−9118
2017年3月15−13−227
2018年3月19−16−238
2019年3月29−13−61618
2020年3月22−19−3318
2021年3月36−5818−2213
2022年3月24−18−1618
2023年3月53−16−103745
2024年3月28−18−261028
2025年3月39−21−71841
2026年3月31−34−12−325

本業で稼いだ現金が営業CF、設備や事業への投資が投資CF、借入と返済・配当が財務CF。営業・投資・財務の3列は縦線が0で、右がプラス、左がマイナスです。健全な会社の基本形は営業CFがプラスで投資CFがマイナス。フリーCFは営業CFと投資CFの合計で、手元に残る現金を表します。

資産と負債

貸借対照表 14期分

2026年3月期の総資産は931億円。このうち返さなくてよい自己資本が699億円で、自己資本比率は75.1%(業種中央値56.8%より厚い)

決算期総資産億円自己資本億円負債億円自己資本比率%
2013年3月1,03667336365.0
2014年3月1,09972437565.9
2015年3月96166729469.4
2016年3月69149919272.3
2017年3月66448218272.6
2018年3月71552319273.1
2019年3月76556320273.6
2020年3月70152317874.5
2021年3月76456120373.4
2022年3月96369726672.4
2023年3月83662121574.3
2024年3月85863822074.4
2025年3月91168023274.6
2026年3月93169923275.1

自己資本比率は総資産のうち返済のいらないお金の割合で、高いほど借入への依存が小さいことを示します。負債は総資産から自己資本を引いた額です。

2026年3月期の内訳
現金及び預金
29億円
すぐ使えるお金
利益剰余金
278億円
過去の利益の積み上がり
棚卸資産
11億円
在庫として抱えている分
負債合計
232億円
いつか返す必要があるお金
財務の健全性
76
/ 100
安定性自己資本比率40 / 40
収益力営業利益率6 / 30
現金創出営業CFの黒字継続30 / 30

有価証券報告書の数値から機械的に配点した参考値です。自己資本比率60%で満点、営業利益率15%で満点、直近3期の営業CFが黒字だった割合の3つを足しています。業態によって出ない要素があります。

業界内での比較

食料品 123社との比較

同じ食料品の企業と並べると、いちばん上に来るのは売上成長率123社中9位あたり、逆に低いのはROE123社中107位あたり帯は左端が業種の最下位、右端が最上位で、縦線が真ん中にあたる。

ROE下位株主の出したお金でどれだけ利益を生んだか
2.9%/中央値 7.3%
P25 3.7%P75 11.4%
営業利益率売上のうち本業の利益として残る割合
3.1%/中央値 4.1%
P25 2.7%P75 7.7%
自己資本比率上位総資産のうち返済のいらないお金の割合
75.1%/中央値 56.8%
P25 46.5%P75 67.3%
売上成長率上位前期からの売上の伸び
15.2%/中央値 3.4%
P25 0.7%P75 6.3%
配当利回り下位株価に対して1年で受け取る配当の割合
1.1%/中央値 2.3%
P25 1.5%P75 3.3%

有価証券報告書の最新期の数値をもとに、同じ業種の企業の中での順位を毎日計算しています。P25は下から4分の1、P75は上から4分の1の位置にある企業の値です。

株価

9月2日の終値

直近の終値は¥3,050で、1年前と比べて+0.5%過去52週の値幅のなかでは27%の位置にある。

¥3,050-0.3%1ヶ月-1.1%1年+0.5%時価総額366億円
過去52週の値幅
安値¥2,933高値¥3,370

チャートの金額は株式分割と配当を反映して調整した終値で、上に出している直近の終値とは一致しないことがあります。

指標
PER (実績)15.4倍
PER (会社予想)24.1倍
PBR0.52倍
配当利回り1.05%

実績値は直近の決算、予想値は会社予想にもとづきます。株価は終値ベースです。

値動きの背景

株価は25日線(3054円)をわずかに上回り、75日線(3104円)を下回る。52週高値3370円から約9%下落。RSIは60と中立。直近1ヶ月はほぼ横ばい。7/17は+0.5%と小幅上昇、出来高7200株とやや増加。全体的にレンジ相場。

値動きの背景は、株価と出来高の推移をもとにAIがまとめた見立てです。

AIの評価

AI評価

株価水準の解釈です。売買の推奨ではありません

現在の株価水準を割安と判定しています(スコア 80/100)

PER 15.5倍は業界平均27.9倍を下回り割安。PBR 0.45倍は業界平均1.59倍を大きく下回り解散価値以下。ROE 2.9%と収益性は低いが、今期増益見通し。配当利回り1.05%は業界平均1.85%を下回るが、PBRの低さが割安感を強めている。

指標この会社業種平均
PER (実績)15.4倍28.6倍
PER (予想)24.1倍
PBR0.52倍1.63倍
ROE2.9%7.9%

業種平均は同じ東証33業種に属する銘柄の単純平均です。銘柄数が少ない業種では平均が振れます。

AI評価判定とスコアは公開データをもとにした解釈で、将来の株価を示すものではありません。算出の考え方は編集方針に記載しています。

評価が分かれる点

AI分析

投資家の見方

売上は堅調に拡大、2026年3月期計画は288億円。強気派は、ブランド力に支えられた高付加価値戦略と値上げ効果、インバウンド需要を評価。弱気派は、原材料高による収益圧迫、米菓市場の成熟、競合との価格競争激化を懸念。利益率改善がカギ。

プラスに働く材料7
  • ブランド力と値上げ

    黒豆せんべいなど高価格帯商品が好調

  • インバウンド需要

    観光土産需要の回復が追い風

  • 売上高成長

    2026年計画は288億円と過去最高

  • PBR0.45倍の解散価値割れと株主還元強化期待継続影響

    PBR0.45倍は純資産の半分以下、資本効率改善で株主価値向上の余地

  • 売上高2桁成長継続と利益率改善2026年3月期影響

    FY26/3売上高288億円(前年比+15%)、営業利益9億円(+12.5%)

  • 原材料コスト低下による利益率回復不定影響

    食料品、原材料安が進めば利益率改善、現状3.1%から上昇余地

  • PBR改善に向けた自己株式取得や増配次回決算発表影響

    PBR0.45倍の是正要求が強まる場合、株主還元策拡大

マイナスに働く材料7
  • 原材料高騰

    米・油・包装材のコスト上昇が収益圧迫

  • 市場成熟

    国内米菓市場は横ばい傾向

  • 競争激化

    他社との価格競争により値上げ余力が限定的

  • 低ROE(2.9%)と利益率低迷の恒常化継続影響

    ROE2.9%は資本コストを下回り、PBR低位定着の要因

  • 原料高・円安によるコスト上昇リスク通年影響

    食品企業、原材料高が利益圧迫、営業利益率3%台は脆弱

  • 競争激化による価格競争とシェア低下継続影響

    製菓市場は競合多く、販促費増加が利益率を更に圧迫

  • 配当利回り1.05%と株主還元の魅力不足継続影響

    低配当利回りでインカム需要を捉えきれず、株価上昇材料不足

次の決算で確かめる点
売上高成長率
ブランド力の浸透度の指標
営業利益率
原材料高への対応力を測る
インバウンド関連売上構成比
観光需要の寄与度を確認

配当

株主還元

直近の年間配当は1株あたり32で、前期から+6.7%いまの株価に対する利回りは1.05%。増配か配当維持が9年続いている。

年間配当
¥32
1株あたり
配当利回り
1.05%
いまの株価に対して
配当性向
18.1%
利益のうち配当に回した割合
連続増配等
9年
増配か維持が続いた年数
決算期1株あたり配当前期比%配当性向%
2017年3月98.8
2018年3月1011.111.6
2019年3月1110.09.7
2020年3月1318.28.2
2021年3月1515.48.5
2022年3月166.719.0
2023年3月1915.65.3
2024年3月2324.313.7
2025年3月3030.411.3
2026年3月326.718.1

過去の配当は株式分割にあわせて調整した金額です。配当性向は有価証券報告書に記載された各期の値で、利益のうち配当に回した割合を示します。

次の配当スケジュール
  • 権利付き最終日
  • 権利確定日
  • 支払開始日
  • 今期の会社予想年間予想¥32

株主

有価証券報告書より

2026年3月期末の株主数は延べ6,340人。区分でいちばん多いのは個人・その他57.1%。グループ会社や銀行などの安定株主が25.9%を占め、残る74.1%が市場で売買されうる浮動株にあたる。

所有者の区分ごとの比率

所有者の区分2021年3月%2022年3月%2023年3月%2024年3月%2025年3月%2026年3月%
個人・その他50.651.649.755.956.357.1
事業法人16.716.518.718.618.017.6
自己株式6.26.26.212.912.914.1
外国法人15.114.615.611.112.513.3
金融機関16.816.312.711.19.08.3
証券会社0.81.03.23.34.13.7
外国人個人0.00.00.10.00.00.0

発行済株式に対する持ち株比率です。単元未満株の扱いにより、合計が100%にならない期があります。

大株主上位10

順位株主持ち株比率 %
01岩塚製菓共栄会5.35
02株式会社第四北越銀行4.30
03槇 政男3.37
04LEADING GUIDE HONG KONG LIMITED (常任代理人 シティバンク、エヌ・エイ東京支店)3.29
05槇 キク2.71
06平石 惠子2.55
07第四北越ジェーシービーカード株式会社2.17
08第四北越証券株式会社2.17
09NORTHERN TRUST CO.(AVFC) RE FIDELITY FUNDS(常任代理人 香港上海銀行東京支店)2.08
10株式会社魚沼運輸2.05

有価証券報告書の大株主の状況から、上位10者を掲載しています。信託銀行の名義は、実際の保有者ではなく運用を預かる先を指すことがあります。

株価指標の推移

有価証券報告書 14期分

1株利益は14期で+49%、1株純資産は14期で−42%。直近期のROEは2.9%で、日本株の目安とされる8%を下回る。

決算期EPSBPSROE%PER配当性向%
2013年3月13211,7181.334.810.0
2014年3月24412,5952.023.67.4
2015年3月29611,6872.422.86.2
2016年3月528,7480.595.186.4
2017年3月2188,6022.520.58.8
2018年3月1839,3272.029.011.6
2019年3月23410,0512.418.19.7
2020年3月1584,6643.310.28.2
2021年3月1795,0023.712.18.5
2022年3月746,2181.326.419.0
2023年3月3545,5376.06.75.3
2024年3月1756,1353.115.713.7
2025年3月2806,5314.410.111.3
2026年3月1986,8092.916.218.1

有価証券報告書に記載された各期の値です。PERは期末時点の株価にもとづく実績値で、いまの株価から計算した値とは異なります。

EPS1株利益
1株が1年で稼いだ純利益。伸びていれば株の稼ぐ力が育っている
BPS1株純資産
1株あたりの持ち分。会社に積み上がった蓄えの目安
ROE自己資本利益率
株主のお金でどれだけ稼いだか。日本株では8%が一つの目安
PER期末実績
株価が1年分の利益の何倍か。低いほど割安とは限らず、期待の低さのこともある
配当性向利益からの還元率
利益のうち配当に回した割合。高すぎる場合は無理をしている可能性もある

経営陣

11名 有価証券報告書の提出日現在

有価証券報告書に載っている役員は11名。2026/3期の役員報酬は総額160百万円。

氏名役職年齢保有株数
槇春夫代表取締役会長 CEO75182,000
槇大介代表取締役社長 COO4720,000
星野忠彦常務取締役 経営管理本部長6512,000
小林晴仁常務取締役 購買・生産管理担当651,000
青山英之取締役 マーケティング本部長546,000
若月一彦取締役 製造本部長562,000
髙橋隆二取締役(監査等委員)64
石川豊取締役(監査等委員)722,000
深井一男取締役(監査等委員)74
細貝巌68
竹部雅伸取締役 経営管理本部長564,000

役員報酬の内訳2026/3

役員の区分人数固定報酬百万円株式報酬百万円その他百万円合計百万円1人あたり百万円
その他役員6135151514925
社外取締役311114

有価証券報告書の役員報酬等の総額から、区分ごとの内訳を載せています。人数は当期中に在任した延べ人数のため、期末の人数と一致しない期があります。

有価証券報告書

有価証券報告書 2026/3期

会社自身が書いた有価証券報告書の本文を、章ごとにそのまま収録しています (要約ではありません)。

事業の内容382字を開く

何をしている会社か、会社自身の説明

3【事業の内容】 当社グループ(当社および当社の関係会社)は、当社(岩塚製菓株式会社)、子会社5社および関連会社1社より構成されております。 当社グループの事業内容および当社と関係会社の当該事業に係る位置付けは次のとおりであります。 菓子事業 当社は、菓子の製造・販売を行っております。 連結子会社の株式会社瑞花、株式会社新潟味のれん本舗、里山元気ファーム株式会社は、当社で製造した製品を仕入れて販売を行っております。また、里山元気ファーム株式会社は農産物・農産加工品の販売も行い、株式会社田辺菓子舗はかりんとうの製造・販売を行っております。持分法適用関連会社の旺旺・ジャパン株式会社は、主に食料品の輸入販売を行い、非連結子会社のIWATSUKA USA Inc.は、米菓の輸出販売を行っておりましたが、コロナ禍以降現在まで営業を休止しております。 〔事業系統図〕
経営方針・対処すべき課題3,438字を開く

経営陣が考える方向性と課題

1【経営方針、経営環境及び対処すべき課題等】 当社グループの経営方針、経営環境及び対処すべき課題等は、以下のとおりであります。 なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において当社グループが判断したものであります。 (1)経営方針 当社グループは、経営理念として「我々は会社の事業を通じて、社会の人々に喜びと豊かさを提供し、その見返りとして、この事業に携わる者とその関係者の豊かな生活と社会的地位の向上を図り、併せて地域社会の経済的発展に貢献せんとするものである」と掲げ、日本の伝統ある食文化を世界に広め人々に喜びと豊かさを提供することを使命として、お客様に安全で安心できる価値ある商品とサービスを提供することで持続的成長と中長期的な企業価値の向上を目指しております。 (2)経営戦略等 当社グループは、創業精神である「米」「技」「心」の体現のためサステナビリティを経営の根幹に据え、お客様や社会の課題と真摯に向き合い社会から必要とされる企業集団を目指すべく、2025年4月からの中期経営計画「『米(マイ)ミライ』~私たちはお米の未来を創ります~」を策定、事業戦略と経営戦略それぞれに方針を定めております。 ・事業戦略方針…①企業成長:売上拡大、新規市場開拓、海外展開など、事業規模を拡大し、企業価値を高めることを目指す。 ②効率化:生産設備の自動化など、業務効率化を図り、コスト削減と収益性の向上を実現させる。 ・経営戦略方針…①社会貢献:環境問題や社会問題に対して積極的に取り組み、企業としての社会的責任を果たす。 ②イノベーション:DX推進を通じて、社内基盤を整え、競争力を強化する。 ③人財育成:自社の強みを生かせる人材を育成し、企業の持続的な成長を支える基盤を築く。 昨年度より本中期経営計画をスタートさせ、計画に掲げた各施策について推進してまいりましたが、足元では、原料米をはじめとする原材料の調達環境に変化が生じているなど、事業上のリスクの多様化、複雑化への対応が必要となっております。本年度は中期経営計画の2年度目に当たり、こうした外部環境の変化を受け、次のとおりこれまでの8つの重点テーマに新たに2項目を加え、上記の戦略方針どおり着実に取り組むことといたしました。 なお、「原料調達モデルの構築」「グループ会社の価値創造」の2つの追加テーマにつきましては、5年程度の中長期的取組みとして、本中期経営計画期間においてはその準備段階と位置付け、将来の成長に向けた体制整備や施策内容の検討を進め、2028年度以降の次期中期経営計画における本格的な取組みにつなげていくこととしております。 ・売上拡大 既存主力商品による売上拡大(TOP6+2の拡販) ・認知度向上 認知度向上によるエンドユーザーへのブランド優位性の確立 ・マーケット創造 新しいマーケットの創造と新市場開拓(北海道事業、海外向け商品開発) ・海外展開 米国マーケットの開拓、グローバル人財の育成 ・ミライ工場への挑戦 生産設備の省力化、自動化推進 ・環境、社会との調和 公正な取引価格、地域米の使用拡大、温室効果ガス削減 ・DX推進 DX基盤構築、DX育成制度の確立、新工場のデジタイゼーション ・岩塚らしい人財育成 エンゲージメント向上、キャリアプランが描ける環境づくり、DE&Iの推進 ・原料調達モデルの構築 原料の安定供給体制構築、調達プロセスにおける環境負荷の低減 ・グループ会社の価値創造 グループ全体で力を発揮するための体制づくり、シナジー効果の発揮 (3)経営環境 景況感としては物価高の影響等の一方で雇用・所得環境の改善等により緩やかに回復していると見られるものの、米菓業界におきましては、原料米そのものの価格の高止まりや調達環境の不透明さが重しとなるなか、その他原材料、エネルギーコストの増加や人件費・物流費等のコストアップが避けられないことに加え、中東情勢の緊迫化により石油由来品の調達が見通せないなど、暫くは非常に厳しい事業環境が続くものと考えております。 (4)優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題 当社グループは、新たな中期経営計画の2年目となる第74期経営計画において、「一歩先の取組みを確かな力に変えてゆこう!」をスローガンに掲げ、基本方針を「中期経営計画『米(マイ)ミライ』の推進」と定めました。問題が起きてから対応するのではなく、一歩先を見据えた改善や挑戦を積み重ね、それを確かな力へ変えながら、次の経営戦略課題を実践し持続的成長と社会的価値向上を目指してまいります。 ・顧客視点の品質保証体制の確立 安全・安心な商品の安定供給は最も重要な社会的責任であると考え、求められる品質を安定的に維持する品質保証体制の確立に取り組みます。また、引き続き自動化・効率化設備を導入し生産性向上を図るとともに、安定供給に努めてまいります。 ・主力ブランド「TOP6+2」集中戦略の深化 主力商品群に集中した販売戦略を実施し、更なる成長戦略を描いてまいります。当社の最大の強みである「日本のお米100%使用」を軸に差別化を図り、うるち商品ともち商品それぞれに役割を持たせ「量」と「価値」の両立による確固たる収益基盤を確立するとともに、適正在庫を維持することで供給責任を果たしてまいります。 ※TOP6:田舎のおかき、岩塚の黒豆せんべい、味しらべ、THEひとつまみ、大袖振豆もち、ふわっと +2:きなこ餅、新潟ぬれせんべい・ぬれおかき ・グループ一体の価値創造 グループ各社の位置づけ、役割を明確にし、お客様が求める価値観、ライフスタイルに見合った商品を提供できるよう努めてまいります。昨年オープンした「お米となかよしパーク」は当社グループの商品を購入いただける拠点であり各社の情報発信基地として期待しており、これらを通じたグループの総合力を結集することで、更なる成長を目指してまいります。 ・BEIKAのグローバル展開 「BEIKA」が海外の大手小売に採用されるなど当社の輸出事業は一歩ずつ拡大してきております。その過程で、日本のお米でつくった米菓という文化・価値そのものを浸透させることが、世界へのグローバル展開に重要であると認識してきております。当社の原材料および製法へのこだわりを伝え続け、海外でのブランドの確立を目指してまいります。 ・社員一人ひとりのエンゲージメント向上 持続的成長と企業価値創造の原動力は社員一人ひとりの力によるものと考え、社員個々が身体的・精神的・社会的に満たされたWell-beingな会社を目指し、働きがいと成長実感を両立できるよう取り組みます。社員の挑戦を支え改善を成果へとつなげる環境・仕組み・風土を整備、社員の力を最大化して組織の競争力を高めてまいります。 ・サステナブル経営の実践 持続的成長と企業価値の向上に向け、ガバナンスの向上、人的資本等の経営資源の配分などに取り組み、労働環境の改善や環境に配慮した経営に努め、「地域・環境と共に生きる」企業、社会から信頼され続ける企業を目指してまいります。 ・DX経営の本格実装 DXを通じて企業価値の向上を目指します。「モノづくりへのこだわりと品質」をデジタル化して可視化することで、無駄の排除や迅速な情報共有の仕組みを確立してまいります。これら現場主導のDXを実現することで、変化に強く成長し続ける経営基盤の強化を図ってまいります。 (5)経営上の目標の達成状況を判断するための客観的な指標等 当社グループは、「売上高営業利益率」を利益体質強化の指標とし、安定的な利益の確保拡大を目標としております。 また、資産効率の向上および株主資本の有効利用がすべてのステークホルダーの利益に合致するものと考え、「自己資本利益率(ROE)」を重要な指標として位置付けております。 直近の状況を示すと、次のとおりであります。 回次   第69期   第70期   第71期   第72期   第73期 決算年月   2022年3月   2023年3月   2024年3月   2025年3月   2026年3月 売上高営業利益率(%)   △1.8   △1.0   2.7   3.3   3.0 自己資本利益率(%)   1.3   6.0   3.1   4.4   2.9
事業等のリスク9,755字を開く

会社が自認するリスクの一覧

3【事業等のリスク】 当社グループ(以下「当社」という)においては、全社的リスクマネジメント規程を制定のうえ、リスクの所在、リスクの種類・特性、リスクの識別・評価・モニタリング・リスク対応の手法等を十分に理解し、適正な全社的リスクマネジメント体制の整備・確立に向けて、方針および具体策を策定することとしております。 リスクの識別に当たっては、各事業部門の意見を尊重のうえ、全社横断的に網羅し、影響度と発生可能性をベースに重大度を評価、リスクマップとして一覧表に纏め、定期的に更新することとしております。また、リスク対応を行うため、重大度の評価に加え、内外の重大な環境変化や内部監査の検証、費用対効果等を考慮し、リスクの優先順位付けを行うとともに、必要に応じて戦略等の見直しを行い、資源配分や業務の効率化等を促進することとしております。 以下に記載した将来に関する事項は、当連結会計年度末現在、当社の財政状態、経営成績およびキャッシュ・フロー(以下「経営成績等」という)に重要な影響を与える可能性があると判断したものであります。併せて、必ずしもそのようなリスクに該当しない事項についても、投資者の判断にとって重要であると考える事項については、積極的な情報開示の観点から記載しております。なお、本項の記載内容は当社株式の投資に関するすべてのリスクを網羅しているものではありません。 また、当連結会計年度末現在において、以下に記載したリスクが顕在化する可能性はいずれも低いと判断しておりますが、リスクが顕在化する可能性が生じた場合には、早期に経営成績等への影響の検討および分析を行い、必要な対応を図る方針としております。 なお、記載内容のうち将来に関する事項については、当連結会計年度末現在において当社が判断したものであります。 (1)事業活動に関する特に重要なリスク ① 商品開発と競合 当社においては、国産原料米を100%使用し、安全安心と高品質をアピールする商品政策をとっており、他社に比べやや割高なコスト構造となっていると認識しております。 このため、競合他社によるシェア争い、それに伴う廉価販売等の価格競争に巻き込まれる等により、当社が劣勢に立たされた場合には、売上高や利益の伸び悩みなど、当社の経営成績等に影響を及ぼす可能性があります。 当社では、品質と美味しさを追求するなかで、お客様や卸・小売等取引先のニーズを把握し、いかにしたらお客様に寄り添えるかを真剣に考え、岩塚価値の創造を指針として、商品設計、販売方法、価格設定等を検討しております。 ② 経済情勢 当社においては、米菓製造業として国内市場が大宗を占めておりますが、わが国の景況は内外の経済の動きに敏感に反応するため、経済情勢の変化は当社の経営成績等に影響を及ぼす重要な要因であると考えております。 経済情勢の変化の要因としては、日本国内の景気変動、労働需給および賃上げの動向、中国や米国等の海外経済政策の動向等に加え、足元ではウクライナ情勢・中東情勢やトランプ関税の影響、円安の進行等に伴い原材料価格やエネルギーコストがさらに高まる懸念が大きいなど、中長期的な視点でそれらに的確に対応できない場合には、売上高や利益の伸び悩みなどにより、当社の経営成績等に影響を及ぼす可能性があります。 当社では、グループ全体で低価格品や量販品から高級進物品まで幅広いニーズに応え得る体制を整備しているなかで、工場設備の増設・集約等により生産・販売体制を再構築、生産性の向上を図るとともにグループシナジーを高め環境変化に対応していく方針でおります。 ③ 市場動向 当社においては、米菓製造業として、国産原料米100%に拘り品質重視の姿勢を貫いております。しかし、米菓業界におきましては、総合スーパーやコンビニエンスストアに比べ廉価なドラッグストアやディスカウントストアが伸長するといった流通構造の変化が見られ、また、これらの業者が合併または統合することにより大規模な業者が誕生し、これ迄以上に価格競争が激しさを増しております。 当社としては、できる限り生産品目の選別や販売価格の見直しを行うとともに、廉価販売に繋がらない高付加価値商品の開発に努める等の企業努力を行ってまいりますが、それらが逆に売上高の伸び悩みや利幅の縮小に繋がる場合には、当社の経営成績等に影響を及ぼす可能性があります。 当社では、これ迄どおり美味しさと品質を追求し他社との差別化を図る姿勢を貫きながら、主力商品の集中販売や機械化等による生産効率の向上を図り、品質および価格の両面で競争力を高めていく方針でおります。 ④ 原材料・商品の安全性 当社においては、米菓製造業として食品の製造販売を行っており、国産原料米を100%使用するなど高い品質で安全安心な商品を提供するための体制強化に取り組んでおります。品質に関するお申し出を極力削減するよう注力し、お申し出を受けた際には誠実な対応を心掛けるとともに、商品事故等が生じた場合には躊躇せずにお客様の安全を優先する方針でおります。 このように、商品の安全安心に最大限の注意を払っているものの、美味しさを含む品質面で不備が生じた場合には、お客様の信頼の低下からマイナスの風評に繋がり、それへの対応を余儀なくされることも想定しておく必要があり、当該対応のための費用の発生や売上高の低迷等を通じて、当社の経営成績等に影響を及ぼす可能性があります。 当社では、国産原料米に拘り一定の品質が保てるように努めているほか、極力無添加の副材料を使用するよう商品設計しております。また、厳格な原材料表示やISO22000およびFSSC22000の認証取得を進め衛生管理を徹底、製造工程における異物混入や部品不良などの削減に向けた対策を強化しております。 ⑤ 生産能力(在庫) 当社においては、米菓の製造販売を行うにあたって、遅滞なく商品を供給する使命があり、原材料や商品を在庫として保有しております。また、生産能力、稼働率、生産工程の隘路等を常に把握・管理するとともに、生産拡大や生産性向上のための改善に注力しております。 しかし、販売の予期せぬ変動により在庫が過剰となった場合、その削減が進まなければ廃棄処分や評価損に繋がりかねず、また、生産工程の一部に能力不足があっても受注増や効率化に対応できないなど、生産能力および在庫については常に留意すべきであり、パフォーマンスギャップが生じた場合には、当社の経営成績等に影響を及ぼす可能性があります。 当社では、仕入・販売・在庫計画の精緻化を図るとともに、受注量と生産能力および在庫の適正化が図られるようコントロール強化に努めております。その上で、供給責任を全うし販売先への信用を高められるよう、適正在庫を厚めに設定することで、欠品を起こさない体制整備を進めております。 ⑥ 人的資源・資質 当社においては、常に美味しさを追求しお客様に安全安心な商品をお届けすることを使命としており、係る経営方針を理解し実現できる多様な人材の確保に努めるとともに、職能・職制に応じた人材教育を行っております。 しかし、人的資本の開示が義務付けられるなどその重要性が高まるなか、このような人的資源・資質の確保および人材育成が効果的に行えない場合には、有効な経営戦略の立案や計画どおりの事業活動遂行に支障が生じることも考えられ、当社の経営成績等に影響を及ぼす可能性があります。 当社では、採用活動を通じて安定的な人材確保に努めており、そのためにも堅調な業績に基づく処遇の安定性が重要であると考え、人事制度改革や社内研修制度を充実させ、エンゲージメントを重視した従業員が働きやすい職場環境を整えるよう努めております。これら人事面での諸課題について、社内の人事制度プロジェクトの活動により対処していくとともに、サステナビリティに関する取組みの一つとして、サステナビリティ委員会において、中長期目線での方針や目標を設定のうえ確かな進捗に努めております。 ⑦ サプライチェーン 当社においては、米菓製造業としてサプライチェーンの確保は非常に重要であり、特に昨今の米不足・米価格の高騰が大きく影響し、国産原料米の必要量を廉価に安定的に確保することは簡単ではないほか、調味料・包装フィルム等の資材や燃料費、物流費などもコストアップ要因となり易く、全般的に値上がり傾向が続いております。 また、原材料費は製造原価の中で大きなウェイトを占めるため、原料米をはじめとする価格の高騰は原価の上昇に繋がるほか、仕入れの巧拙を含めサプライチェーンの確保いかんによっては必要量の不足または過剰在庫を招きやすく、また物流体制の脆弱性から商品供給コストが膨らみかねないなど、サプライチェーンの動向は当社の経営成績等に影響を及ぼす可能性があります。 当社では、原産地の人権問題等の情報管理を含めサプライチェーン全体の最適化を目指すとともに、契約栽培の拡充等による原料米仕入れの安定化や、生産効率向上によるコストアップ要因の吸収に努める方針でおります。また、2024年問題以降、物流体制の強化が課題となるなか、他社との共同配送を含めた安定した運送体制の構築および在庫集積地の見直しを含め物流システムの効率化に注力しております。 ⑧ 健康・安全管理 当社においては、労働災害の防止や従業員の安全と健康管理のため、労働安全衛生法に則った体制の整備、強化を図っております。 従業員の安全については、作業上の怪我や交通事故等の労働災害対応のほか、病気やメンタルヘルス等の健康問題への取組みも重要であり、万一重大な労働災害等が発生した場合には、直接従業員を失う損失のほか、補償等による費用の発生や風評被害も想定され、当社の経営成績等に影響を及ぼす可能性があります。 当社では、安全衛生委員会を設置し労働基準監督署等の指導を得ながら作業環境の改善に努めているほか、労働時間管理の徹底による長時間労働の予防など、事故等の未然防止のための安全管理を徹底しております。特に火災事故に対する備えが重要となっており、消防署の指導を仰ぐとともに、夜間勤務者に対する避難訓練の実施を必須として注力しております。これらは、人的資本におけるサステナビリティに関する主要項目であり、目標設定のうえ安全管理に努めております。 (2)事業活動に関する重要なリスク ① 政体の安定性 当社においては、中国の旺旺集団(WANT WANT CHINA HOLDINGS LIMITED.以下「同社」という)との結びつきが深く、米菓製造の技術指導や商品の販売、同社ベトナム工場建設などで協働してきたほか、お互いに株式を保有、同社からの配当金は当社キャッシュ・フローに貢献し財務面の安定に寄与しております。 同社は台湾から中国本土に進出し業容拡大した企業であり、いわゆる台湾有事問題が大きくクローズアップされるなかで、わが国や中国および関連諸国の政情不安や外交関係の悪化が顕在化した場合、同社に派遣している社員の安全が脅かされたり、同社との緊密な関係が一時的にも損なわれかねないなど、当社の経営成績等に影響を及ぼす可能性があります。 当社では、法や規制および外交関係等の情勢に関し、日頃から社内外において情報収集し、変化への対応等について当社社員の安全を第一に継続して検討、全社で共有することとしております。同社では、ベトナム工場など中国、台湾以外の地域に進出しリスク分散に努めており、当社においても、引き続き製造工場・設備の効率化により生産性の向上を図り、同社に過度に依存しないよう体質強化に努めております。 ② コンプライアンスリスク 当社においては、米菓の製造販売を行っており、製造物責任や知的所有権の侵害など様々な法的手続きの当事者となり得る立場にあります。昨今の気候変動問題もありCO₂削減に対する規制見通し等、法的規制の制定・変更等により製造や販売活動に制約を受ける可能性も否定できません。また、カスタマーハラスメント対策を含め各種ハラスメントへの対応が重要となっており、事象が発生した場合には訴訟等に至る可能性もあります。 これらの懸念が現実となった場合や、さらに訴訟等で不利な判断がなされた場合には、その手続きや補償等による費用の発生、マイナスイメージ払拭のためのコスト等により、当社の経営成績等に影響を及ぼす可能性があります。 当社では、法的規制の制定・変更・内容等に関し継続して情報収集するとともに、内部統制システムを有効に整備・運用し、コンプライアンス・リスク管理委員会を活用する等により法令遵守に努めております。また、全社的なコンプライアンス意識の醸成を行い、各種ハラスメントが発生することがないよう未然防止に努めております。 ③ 少子高齢化と人口減少 当社においては、国内市場が商品販売先のほとんどを占めておりますが、米菓業界全体で販売額を維持できているなか、シェア拡大に努め増収基調で推移しております。 しかし、国内の少子高齢化・人口減少により、米菓業界全体の規模縮小が懸念され、より一層競争激化する状況となることが考えられます。また、シェアを獲得したとしても市場自体が小さくなることで売上を確保することができず、当社の経営成績等に影響を及ぼす可能性があります。 当社では、美味しさと品質を追求し他社との差別化を図りながら、商品価値やブランド価値向上に努めております。加えて、旺旺集団との連携を強化する等により、海外市場に適した商品ブランドを育成し、販路拡大を図ることとしております。 ④ サイバー攻撃 当社においては、情報セキュリティの確保・対策を進め、特にサイバー攻撃など悪意のある脅威に対するセキュリティ対策の必要性や留意事項について経営会議等の場で周知に努めております。 ランサムウェアなどのサイバー攻撃については、世界的にその脅威が高まっており完全に防ぐことは難しいとされておりますが、事業継続計画等の対策を講じリスクに備えておくことは、リスクの軽減や早期の事業復旧・継続などに繋がるものとして、非常に重要であります。しかし、システムへの不正アクセスを防げず、復旧に時間を要した場合などにおいては、生産活動の停止や金銭的被害のほか、情報漏洩や第三者感染、法的規制違反などの懸念が払拭できず、風評被害を被ること等により、当社の経営成績等に影響を及ぼす可能性があります。 当社では、データのバックアップやファイヤウォール、アンチウィルスソフトの強化のほか、特にランサムウェアに対し被害を最小限に抑える対策を講じております。ランサムウェアを始めとするマルウェアに対する予防は、リスクマネジメントなどガバナンスにおける重要な経営課題であり、サプライチェーン全体に目配りすることの必要性を認識のうえ、事業継続計画を策定しております。 ⑤ 情報セキュリティ 当社においては、情報の機密性、完全性、可用性といった情報セキュリティの確保・対策を進め、役職員に対し保有する個人情報や重要情報の保護・管理を義務付けるなど、厳正な情報管理に努めております。 しかし、大規模自然災害、長期間の停電、ハードウエア・ソフトウエアの重大な欠陥、コンピューターウィルス感染や不正アクセス等による情報の漏洩・改ざん・消失、情報システムの長期停止や混乱等が発生した場合には、売上高の落ち込みや補償、マイナスイメージの払拭による費用の発生等により、当社の経営成績等に影響を及ぼす可能性があります。 当社では、個人情報保護規程など各種規程を整備した上で、不適切な情報の取扱いや重大情報の外部流出等が起こらないよう未然防止に努めており、データ等の定期的なバックアップやウィルス感染対応等のセキュリティ対策を講じるとともに、担当部署が繰り返し注意喚起しております。特にサイバー攻撃がセキュリティ上の脅威となってきているなかで、社会的リスクが高まっているものと認識、セキュリティ対策をマネジメントやガバナンスにまで高めていく必要があると考えております。 ⑥ ITインフラ 当社においては、インターネットにより商品の販売を行っており、社内においてもコンピューターシステムを利用、ITインフラは業務上欠かせないものとなっております。 しかし、ウィルス感染やサイバー攻撃等の事件・事故による被災、アクセスの急増、ソフトウエアの不備など、何らかの理由によってインターネットサービスの中断やシステム障害が発生した場合には、売上高の落ち込みや信用失墜、損害賠償請求等に基づく費用の発生などにより、当社の経営成績等に影響を及ぼす可能性があります。 当社では、業務効率向上のためITインフラの強化に取り組むなかで、安全性、快適性、耐障害性に配慮し、ネットワーク規程の明文化、セキュリティシステムの導入、クラウドサービスの活用等により、システムトラブルのないよう適切に整備し、デジタル化の進展に対応していく方針でおります。 ⑦ 取引拡大対応能力 当社においては、最近の設備投資として、もち商品(あられ・おかき)の生産増強、スピーディーな商品開発、老朽化工場の移転集約による製造コスト低減などを目的として、工場設備の新設・増強を行ってまいりました。 これらは、当社にとって業容拡大のための大規模な投資でありますが、目論見どおりの投資効果が得られず、投下資金や償却負担等を吸収し得ない場合には、当社の経営成績等に影響を及ぼす可能性があります。 当社では、設備計画と実績との比較検証を行い目論見どおりの投資効果の実現に努めるとともに、これらを通じて生産能力増強と製造コスト低減を併せ進めた上で、販売の伸長に繋げていく方針であります。特に得意分野であるもち商品のシェアアップを目指し、当社ブランドの浸透に努めております。 ⑧ 経営資源への依存 当社においては、取引関係の円滑化等を目的としてWANT WANT CHINA HOLDINGS LIMITED.(以下「同社」という)の株式を保有しており、その配当は、当社キャッシュ・フローに貢献し財務面の安定に寄与、大きな経営資源となっております。 これまで同社の株価および配当は安定的に推移しておりますが、何らかの理由により株価下落または配当が減少する事態が発生した場合には、当社の資産や損益面にマイナスの影響が生じるとともに、同社の事業戦略の変更も懸念され、当社の経営成績等に影響を及ぼす可能性があります。 当社では、当社社員が同社工場に常駐して商品の品質維持・改善のための技術指導を行っているほか、品質保証や商品開発についてもサポートするなど、同社業容拡大に一定の貢献をしてきており、同社とは強い絆を有しております。なお、同社株式や配当については当社の裁量において管理し使用しております。 ⑨ 環境への負荷・対応(サステナビリティに対する取組) 当社においては、環境に配慮した経営(サステナビリティ経営)が求められているなか、CO₂の削減やプラスチック使用量削減等への取組みを積極的に行っております。 これらに対応できない場合には、排出量取引等によるコストの増大やブランドイメージの棄損など、製造や販売活動に制約を受ける恐れがあり、当社の経営成績等に影響を及ぼす可能性があります。 当社では、サステナビリティ推進室において、CO₂削減やプラスチック使用量削減、賞味期限の延長等を全社的に推進しており、環境と調和のとれたものづくりを徹底しております。 ⑩ 敵対的企業買収 当社においては、不適切な者によって当社の財務および事業の方針の決定が支配され、株主の皆様の利益が棄損することを防止するための取組みとして、2007年6月27日開催の定時株主総会の承認を得て買収防衛策を導入し、現在まで継続しております。 実際に敵対的買収が行われた場合には、当社事業戦略の変更を余儀なくされる懸念が生じ、当社の経営成績等に影響を及ぼす可能性があります。 当社では、IR活動等を通じて株主の皆様のご理解をいただきながら、安定した業績を示し持続的成長と中長期的な企業価値の向上に努めてまいります。また、当該リスクが顕在化した場合には、取締役会などで慎重に議論し適切に対応する方針でおります。 ⑪ 固定資産の減損 当社においては、米菓の製造販売を行っており、工場設備等の事業用固定資産を多く保有し適時に更新しております。 このため、事業収益が悪化した場合や係る固定資産の時価が著しく下落した場合には、減損会計の適用により減損損失が発生する場合があり、当社の経営成績等に影響を及ぼす可能性があります。 当社では、安定した業績を示し持続的成長と中長期的な企業価値の向上を図るなかで減損の発生事由を抑えるほか、設備投資については計画段階において収支見込など将来の収益性を十分検討したうえで実行するよう努めております。なお、固定資産の除却については、その意思決定と減損会計の実施時期に留意のうえ、適切に実施しております。 ⑫ 予算・計画統制 当社においては、年度予算を策定し予算に従って事業運営を行っております。予算案は現場からの積上げを基本としており、実績については、現場で差異分析のうえ乖離幅を縮める努力を行い、取り纏め部署である経営企画室に報告しております。経営企画室では、それらを総合的に分析して取締役会に報告し、現場での改善策実施等について指示や承認を得ております。 予算計画達成のためには、予算管理の仕組みづくりを行い計画達成の実効を上げる必要がありますが、係る体制が整わずPDCAサイクルが回らないこと等により予算計画が達成できない場合には、業績の低下に繋がるだけでなく、株主等の信頼が損なわれるなど、当社の経営成績等に影響を及ぼす可能性があります。 当社では、上場企業として、これまで以上に予算と実績の差異を確認し進捗や達成度を把握、適宜必要な対策を講じて、予算計画達成の実効を上げるよう努めております。 ⑬ 風評リスク 当社においては、安全安心な米菓をお客様にお届けすることを企業使命とし、誠実な企業運営を行いながら「岩塚」ブランドの価値向上を目指してまいりました。 しかし、インターネット情報が氾濫する中で、当社グループの商品、サービス、従業員に関連して、その正誤にかかわらず不利な報道がなされた場合やSNS等で悪い風評が流された場合、お客様による不買運動が起きる等の懸念が払拭できないなど、当社の経営成績等に影響を及ぼす可能性があります。 当社では、良質な商品を提供し続けるほか、経営者および従業員すべてがコンプライアンス意識を強く持ち公私の区別なく行動するように徹底してまいります。 (3)自然災害等に関する特に重要なリスク ① 大規模自然災害 当社においては、本社や工場および物流拠点が新潟県長岡市に集中しており、効率的な生産活動を可能としておりますが、係る地元地域に地震、風水害、雪害および火災等による大規模な災害が発生した場合、工場施設等の甚大な被害に繋がる懸念があります。 実際に被害が生じた場合には、一部または全部の操業が中断し生産および出荷が遅延する可能性があるほか、情報システムの損傷により営業活動や仕入、物流に支障が生じることも考えられ、売上高の落込みや臨時的な費用の発生等から、当社の経営成績等に影響を及ぼす可能性があります。 当社では、火災を含めた事業継続計画の見直しを行う等により、人命や生産設備、サプライチェーンの確保に留意し訓練・予防に努めるなど、従業員の生活や取引先の事業活動に影響を及ぼさないよう、当社事業の継続・早期復旧に繋がるよう取り組む方針でおります。
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業績がなぜこうなったかの経営陣の説明

4【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】 (1)経営成績等の状況の概要 当連結会計年度における当社グループ(当社、連結子会社及び持分法適用会社)の財政状態、経営成績及びキャッシュ・フロー(以下「経営成績等」という)の状況の概要は次のとおりであります。 ①財政状態及び経営成績の状況 当連結会計年度におけるわが国経済は、物価上昇の影響から一部慎重姿勢が見られるものの、賃上げによる雇用・所得環境の改善が進むなか、総じて緩やかな持ち直しの動きが続いております。一方で、資源・原材料価格の高騰、円安による輸入物価上昇や全体的な人手不足の深刻化など多くの下振れリスクを抱えるなか、中東情勢の緊迫化から資源の困窮が顕在化しており、企業を取り巻く環境は先行きの不透明感が強まる予断を許さない状況となっております。 米菓業界におきましては、底堅い需要の維持や価格改定効果もあって、市場全体では金額ベースで前年を上回って推移するものと見込まれております。一方で、原料米そのものの価格の高止まりや調達環境の不透明さが大きな負担となるなか、その他原材料やエネルギーコストの増加に加え、人件費や物流費などがコストアップ要因となっており、各社とも収益の維持に腐心する厳しい事業環境が続いております。 このような経営環境にあって、当社グループは、中期経営計画「米(マイ)ミライ ~私たちはお米の未来を創ります~」の初年度にあたり、「現状の一歩先をカタチにしよう!」をスローガンに掲げ、基本方針を「愛され続ける『ブランド』を目指して」と定めて、不確実性の高い時代に、「自分だったらどう思うのか、どうするか」を考えることを大切にしながら、お客様や社会の課題と真摯に向き合い、ブランド価値の向上を目指すとともに「美味しさと品質」を追求してまいりました。 開発部門では、他社との差別化を図るとともにブランドイメージの向上を目指して、お客様に「美味しさの感動と驚き」をお届けするための商品開発に取り組んでおります。有名店監修人気シリーズの徳用サイズの発売、地域で愛される梅菓子とのコラボ商品や再発売要望が強い人気商品のブラッシュアップなど、素材、製法や味わいに工夫を凝らした商品を展開することで、新規需要の創出とブランドイメージの強化に努めました。また、市場動向やお客様の嗜好の変化を捉えた商品開発を進めるとともに、製造部門・営業部門と連携し品質と供給の両立を前提とした商品設計を旨とすることで、持続的な商品力の強化に力を注いでおります。 製造部門では、原材料価格の高騰等から製造コストの上昇を強いられる厳しい環境にあって、生産性の向上と供給責任の遂行を最重要課題とし、生産計画や人員配置の見直し、主力品の設備投資、DXの活用等を通じて、販売高の伸長に対応して安定供給を維持しております。特に主力の味しらべにおいて、包装工程を自動化設備導入により省人化し生産性向上を図るとともに、商品設計の見直しを行いプラスチックトレーの削減や商品サイズの最適化を図っております。また、同業他社との共同配送の実施や配送商品のモジュール化を進めパレット物流を活用するなど、サプライチェーンの構築やサステナビリティに配慮した活動に努めております。 営業部門では、主力商品(TОP6+2)の販売に注力し定番化を推し進めることで、売上基盤の安定と強化に取り組みました。原材料価格の高騰などから市場環境が厳しさを増すなか価格改定の浸透も重要となっており、商品価値を丁寧に伝える提案活動を地道に行うことで堅実な販売実績に繋げております。昨年に引き続き人気俳優をイメージキャラクターとするTVCМを実施することで幅広い消費者層に向けてのブランド認知の拡大を図りました。また、業界展示会への出展等を通じて当社のモノづくりに対する想いや原材料へのこだわりを発信し、新たな消費者層の開拓や商社等取引先様との接点強化に努めております。2025年8月には、当社グループ商品の販売拠点として地元に「お米となかよしパーク」をオープン、グループ一体となって地域との関係強化やブランドの確立を進めるなど、引き続き「お米となかよし」をキーワードに、持続的な需要創造とブランド価値の向上に取り組んでおります。 この結果、当連結会計年度の財政状態及び経営成績は以下のとおりとなりました(詳細は、次の「(2)経営者の視点による経営成績等の状況に関する分析・検討内容」に記載のとおりです。)。 a.財政状態 当連結会計年度の資産合計は、前連結会計年度末に比べ19億51百万円増加し930億55百万円となりました。 当連結会計年度の負債合計は、前連結会計年度末に比べ51百万円増加し232億3百万円となりました。 当連結会計年度の純資産合計は、前連結会計年度末に比べ18億99百万円増加し698億52百万円となりました。 b.経営成績 当連結会計年度における連結売上高は288億48百万円(前年度比15.6%増)、営業利益は8億67百万円(同6.4%増)、経常利益は28億80百万円(同27.3%減)、親会社株主に帰属する当期純利益は20億32百万円(同30.1%減)となりました。 なお、当社グループは菓子事業の単一セグメントであります。 ②キャッシュ・フローの状況 当連結会計年度における現金及び現金同等物(以下「資金」という。)は、期首残高より15億31百万円減少し、25億28百万円(前年同期比37.7%減)となりました。 当連結会計年度における各キャッシュ・フローの状況とそれらの要因は次のとおりであります。 (営業活動によるキャッシュ・フロー) 営業活動の結果得られた資金は30億72百万円(前年同期比8億66百万円の収入減少)となりました。これは主に、税金等調整前当期純利益28億94百万円、減価償却費17億22百万円、法人税等の支払額5億88百万円を計上したこと等によるものであり、収入減少要因は、前年同期と比べて利息及び配当金の受取額が10億29百万円減少したこと等によるものであります。 (投資活動によるキャッシュ・フロー) 投資活動の結果使用した資金は34億22百万円(前年同期比13億55百万円の支出増加)となりました。これは主に、有形固定資産の取得による支出30億6百万円を計上したこと等によるものであり、支出増加要因は、有形固定資産の取得による支出が10億17百万円増加したこと等によるものであります。 (財務活動によるキャッシュ・フロー) 財務活動の結果使用した資金は11億81百万円(前年同期比5億27百万円の支出増加)となりました。これは主に、長期借入金の返済による支出4億円、配当金の支払額3億13百万円を計上したこと等によるものであり、支出増加要因は、自己株式の取得による支出が4億31百万円増加したこと等によるものであります。 (参考)キャッシュ・フロー関連指標の推移 2022年3月期   2023年3月期   2024年3月期   2025年3月期   2026年3月期 自己資本比率(%)   72.4   74.3   74.4   74.6   75.1 時価ベースの自己資本比率(%)   22.7   31.7   33.4   32.4   35.3 キャッシュ・フロー対有利子負債比率(年)   0.9   0.2   0.4   0.2   0.1 インタレスト・カバレッジ・レシオ(倍)   222.3   668.9   483.5   694.9   971.3 自己資本比率:自己資本/総資産 時価ベースの自己資本比率:株式時価総額/総資産 キャッシュ・フロー対有利子負債比率:有利子負債/営業キャッシュ・フロー インタレスト・カバレッジ・レシオ:営業キャッシュ・フロー/利払い (注)1.いずれも連結ベースの財務数値により計算しております。 2.株式時価総額は自己株式を除く発行済株式数をベースに計算しております。 3.有利子負債は連結貸借対照表に計上されている負債のうち利子を支払っている全ての負債を対象としております。 4.営業キャッシュ・フロー及び利払いは、連結キャッシュ・フロー計算書に計上されている「営業キャッシュ・フロー」及び「利息の支払額」を用いております。 ③生産、受注及び販売の実績 a.生産実績 区分   当連結会計年度 (自 2025年4月1日 至 2026年3月31日) 金額(千円)   前年同期比(%)   構成比(%) うるち米菓   16,222,361   108.3   51.6 もち米菓   13,174,724   96.6   41.9 その他   2,035,494   103.8   6.5 合計   31,432,580   102.8   100.0 (注)金額は販売価格によっております。 b.受注実績 当社グループは販売計画に基づいて生産計画を立て、これにより生産を行っているため、受注生産は行っておりません。 c.販売実績 区分   当連結会計年度 (自 2025年4月1日 至 2026年3月31日) 金額(千円)   前年同期比(%)   構成比(%) 菓子   28,284,880   117.1   98.0 その他   563,792   70.8   2.0 合計   28,848,672   115.6   100.0 (注)最近2連結会計年度の主な相手先別の販売実績及び当該販売実績の総販売実績に対する割合は次のとおりであります。 相手先   前連結会計年度 (自 2024年4月1日 至 2025年3月31日)   当連結会計年度 (自 2025年4月1日 至 2026年3月31日) 金額(千円)   割合(%)   金額(千円)   割合(%) 三菱食品株式会社   4,762,708   19.1   5,118,417   17.7 丸紅株式会社   5,292,319   21.2   4,962,434   17.2 コンフェックス株式会社   3,186,426   12.8   3,613,427   12.5 株式会社高山   2,228,254   8.9   2,192,960   7.6 (2)経営者の視点による経営成績等の状況に関する分析・検討内容 経営者の視点による当社グループの経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容は次のとおりであります。 なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において判断したものであります。 ①財政状態及び経営成績の状況に関する認識及び分析・検討内容 a.財政状態 当連結会計年度末における総資産は930億55百万円となり、前連結会計年度末と比較して19億51百万円の増加となりました。 流動資産は123億16百万円で前連結会計年度末と比較して2億3百万円の増加となりました。これは主に、商品及び製品が5億3百万円、原材料及び貯蔵品が6億45百万円、その他に計上しております未収消費税等が1億64百万円それぞれ増加した一方で現金及び預金が11億31百万円減少したこと等によるものであります。固定資産は807億39百万円となり前連結会計年度末と比較して17億47百万円の増加となりました。これは主に、有形固定資産が8億27百万円、投資有価証券が時価評価等により9億46百万円それぞれ増加したこと等によるものであります。 当連結会計年度末における負債は232億3百万円となり、前連結会計年度末と比較して51百万円の増加となりました。 流動負債は47億26百万円で前連結会計年度末と比較して73百万円の減少となりました。これは主に、未払法人税等が2億90百万円増加した一方で1年内返済予定の長期借入金が3億96百万円減少したこと等によるものであります。固定負債は184億77百万円となり前連結会計年度末と比較して1億24百万円の増加となりました。これは主に、繰延税金負債が2億50百万円増加したこと等によるものであります。 当連結会計年度末における純資産は698億52百万円となり前連結会計年度末と比較して18億99百万円の増加となりました。これは主に、利益剰余金が17億18百万円、その他有価証券評価差額金が5億64百万円それぞれ増加したこと等によるものであります。 b.経営成績 (売上高) 当連結会計年度における売上高は、前年度と比較し38億94百万円増加、288億48百万円(前年度比15.6%増)となりました。主力商品については、もち商品の一部で原料事情から販売抑制を余儀なくされたなかで、うるち商品主体に定番化施策によりウェイトを高め、認知度向上に向けTⅤCМを継続的に実施した結果、堅調であった前年度をさらに上回ることができました。また関連会社経由の輸入商品販売の伸びが特筆され、販売子会社の売上高も総じて堅調に推移した結果、全体では前記のとおり増収となりました。 (売上総利益) 当連結会計年度における売上総利益は、前年度と比較し3億70百万円増加、73億25百万円(前年度比5.3%増)となりました。定番商品の拡大による販売促進費の抑制や価格改定の浸透のための地道な販売活動等から純売上高が伸長基調にあること、原料米の高騰に対応するため商品構成の見直しによる採算改善を優先したこと、製造設備の合理化投資により省人などのコスト削減に寄与できたこと等から、年度を通して製造原価を一定程度抑制できたことがその要因です。 (営業利益) 当連結会計年度における営業利益は、前年度と比較し52百万円増加、8億67百万円(前年度比6.4%増)となりました。賃上げによる人件費、物流費の上昇に伴う発送配達費やTⅤCМの継続による広告宣伝費等の増加を他の項目で極力抑え、販売費及び一般管理費全体では3億18百万円の増加(前年度比5.2%増の64億58百万円)にとどめた結果、上記の売上総利益段階での増益額により吸収することができ、営業利益は前年度を上回りました。 (経常利益及び親会社株主に帰属する当期純利益) 当連結会計年度における経常利益は、前年度と比較し10億84百万円減少、28億80百万円(前年度比27.3%減)となりました。これは主に、当社が株式を保有するWANT WANT CHINA HOLDINGS LIMITED.からの株式配当金が17億89百万円と前年度より減少したことによるものです(前年は28億16百万円)。 経常利益を受け、当連結会計年度における親会社株主に帰属する当期純利益は、前年度と比較し8億76百万円減少し、20億32百万円(前年度比30.1%減)となりました。 c.経営成績等に重要な影響を与える要因 当社グループの経営に影響を及ぼす大きな要因としては、経済情勢、市場動向、原材料動向および事故・災害等があり、それらへの適切な対応が重要となります。 経済情勢としては、消費傾向、原材料やエネルギー価格、労働需給および賃上げ等の動向に注視する必要があり、特に原材料やエネルギー価格の増勢は製造コストに与える影響が大きく、今後の業績の重しになることが懸念されます。 米菓業界では、需要の底堅さが見込まれているものの、生産においては、原材料の高騰や調達不安などの不透明さが増す状況下にあって、人件費、物流費やエネルギーコストなどの上昇圧力が強まっており、暫くは非常に厳しい事業環境が続くものと懸念されております。 原材料動向では、原料米の安定的調達に力を注いでおり特にもち米の手当てが喫緊の課題となっているほか、包装資材においても中東情勢緊迫化の影響から需要が逼迫する懸念が高まるなど、原材料の安定確保が極めて大きな問題となってきております。このため、引き続き調達手段の多様化を図るとともに、自助努力によるコスト引下げやさらなる価格改定の検討等が重要になるものと考えております。 このような状況下、当社グループは、生産性向上と品質安定への取組みを強化するとともに、労働災害の未然防止など安全・安心な生産体制の確立、エンゲージメント向上を通じた働きやすい職場環境の整備に努めてまいります。 ②キャッシュ・フローの状況の分析・検討内容並びに資本の財源及び資金の流動性に係る情報 a.キャッシュ・フローの状況の分析・検討内容 キャッシュ・フローの状況の分析・検討内容については、「4 経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析 (1)経営成績等の状況の概要 ②キャッシュ・フローの状況」に記載しております。 b.資本の財源及び資金の流動性 1)資本政策 当社グループの資本政策は、中長期的な株主価値の向上に資するべきでありそのためには持続的成長が前提になるとの考えの下、投下資本と許容リスクを勘案のうえ収益力と財務基盤を強固にし、株主資本を維持・充実するものとしております。また、支配権の変動や大規模な希釈化をもたらす資本政策については、慎重に検討し、実施する場合は適切な手続きを確保し投資家・株主に十分な説明を行ってまいります。 当社グループの最大の課題は売上高営業利益率の向上であり、営業利益の安定確保を当面の目標として株主価値の向上を目指すとともに、1株当たり当期純利益と配当性向を高め、株主還元に留意した配当政策を検討することとしております。 2)資金需要 当社グループの資金需要は、主に運転資金需要と設備資金需要であります。 運転資金需要のうち主なものは、製品を製造するための製造費用や販売するための販売費及び一般管理費等の営業費用であります。また、設備資金需要としては、機械装置等の新設・更新需要や工場の改修・保全に係る費用であります。 3)財務政策 当社グループの財務政策は、上記資金需要について、極力内部資金により充当することとしております。なお、資金不足が生じた場合は、運転資金については短期借入金による調達を行い、設備資金については長期借入金等による調達を行うこととしております。 ③重要な会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定 当社グループの連結財務諸表は、わが国において一般に公正妥当と認められている会計基準に基づき作成されております。この連結財務諸表の作成にあたり、当社経営陣は、過去の実績や状況に応じた合理的と考えられる様々な要因に基づき見積りおよび判断を行い、資産・負債の簿価や収益・費用の報告数値についての基礎としております。 この連結財務諸表の作成にあたり重要な会計上の見積りは以下のとおりであります。 a.繰延税金資産 当社グループは、将来の課税所得を見積り、回収可能性があると判断した将来減算一時差異について繰延税金資産に計上しております。 将来の課税所得の見積りの変更等により繰延税金資産が減額され税金費用が計上される場合があります。 b.退職給付費用 当社グループの退職給付費用および退職給付債務の計算には、割引率、予想昇給率、発生した給付額、利息費用などの要素が含まれております。割引率については、安全性の高い債券の利回り(国債金利)を基礎として算定しております。 これら要素の変動等により退職給付費用の計上額が増額になる場合があります。 c.投資有価証券の減損 当社グループは取引関係等の円滑化のために株式を保有しております。これらの株式には、市場価格のない株式等以外の株式と、市場価格のない株式等が含まれております。市場価格のない株式等以外の株式は、期末における時価が取得原価に比べ50%以上下落した場合には全て評価損の認識を行い、30~50%程度下落した場合には、当該金額の重要性、回復可能性等を考慮して必要と認められた額について評価損の認識を行っております。また、市場価格のない株式等は、実質価額または純資産価額が取得原価に比べ50%以上下落した場合において、回復可能性等があると認められないものは、評価損の認識を行っております。 将来の市場状況の悪化または投資先の業績不振により、評価損の計上が必要となる場合があります。 d.固定資産の減損損失 当社グループは、固定資産の減損に係る回収可能性の評価にあたり、当社グループ全体を1つの資産グループとしてグルーピングを行い、収益性が著しく低下した場合に固定資産の帳簿価額を回収可能価額まで減額し、減損損失を計上することとしております。 将来の当社グループを取り巻く経営環境の変化による収益性の変動や市況の変動等により、回収可能性を著しく低下させる変化が見込まれた場合、減損損失の計上が必要となる場合があります。

EDINET提出の有価証券報告書から自動抽出。表は文字起こしのため崩れることがあります。

開示資料

出典

このページの財務・役員・株主等のデータは、金融庁EDINETに提出された開示書類から自動抽出しています。会計基準は JapanGAAP

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