本文へスキップ
超!企業DB
日経平均64,325.64-1,890NYダウ52,980.73+214ドル円158.84-1NASDAQ26,208.82+109S&P 5007,666.58+35SOX 指数11,332.81+449/2終値

はごろもフーズ

HAGOROMO FOODS CORPORATION2831 · Standard · 食料品

缶詰・レトルト食品の老舗メーカー。ツナ缶やパスタ、包装米飯など家庭用食品で知られる。

概要

はごろもフーズは、静岡県静岡市に本社を置く大手食品メーカーである。「はごろも」ブランドで知られ、ツナ缶「シーチキン」を筆頭に、缶詰・レトルト食品・パスタ・包装米飯・削りぶし・のり・ふりかけなどを製造・販売する。2026年3月期の連結売上高は約751億円、営業利益約31億円の安定した収益基盤を持ち、東京証券取引所スタンダード市場に上場している。

缶詰・レトルトを軸とする食品事業

当社グループの主力は食品事業であり、単一セグメントとして運営されている。製品群は家庭用と業務用に大別され、家庭用ではツナ等(シーチキンシリーズ)、デザート(フルーツ缶詰・ぜんざい)、パスタ&ソース(スパゲッティ「ポポロスパ」・缶ソース)、総菜(「シャキッと!コーン」・魚調理品)、削りぶし・のり・ふりかけ類、ギフト・包装米飯(「パパッとライス」)を展開する。2025年3月期の家庭用食品は売上高の81.0%を占め、業務用食品は15.7%、ペットフード・バイオ等が2.8%を構成する。業務用はコンビニエンスストアや給食向けが主体だが、近年は低調である。

子会社・関連会社を活用したグループ体制

グループは当社、子会社1社、関連会社1社で構成される。子会社のセントラルサービス株式会社は物流業務のうち製品出荷手配や運送事務を担い、当社製品の流通を支える。関連会社のPT.アネカ・ツナ・インドネシアは、インドネシアに所在しツナ製品等の製造委託先として機能する。かつては販売子会社のはごろも商事(旧マルアイ商事)や製造子会社の東北はごろもなどが存在したが、吸収合併により現在の体制に集約された。また不動産賃貸等のその他事業も営む。

静岡県に集中する生産拠点

生産拠点は静岡県内に集約されている。焼津プラント(焼津市)は缶詰・レトルト食品の主力工場であり、チルドプラントも併設する。富士山パスタプラント(静岡市)はパスタ類を製造し、2012年に移転新設された。包装米飯のサンライズプラント(焼津市)は2000年に稼働した。さらに2020年には鮪・鰹缶詰専用の新清水プラントを静岡市に新設し、生産能力を強化した。一方、1948年から稼働した清水プラントは老朽化により2006年に閉鎖されている。

長期的な収益動向と財務状況

売上高は2013年3月期の734億円から緩やかに増加し、2020年3月期には829億円に達したが、2021年3月期には673億円に減少。その後回復し、2026年3月期には751億円を見込む。営業利益は2025年3月期に28億円、2026年3月期は31億円と安定している。純利益は2013年3月期に26億円の赤字を計上したが、翌期以降は黒字を維持し、2026年3月期は26億円の見通し。自己資本利益率(ROE)を重要な経営指標としており、中期的な改善を目指す。

業界の中での役割は家庭用食品メーカーにあたる。

この章の文章は、有価証券報告書と会社の開示をもとにAIが編纂しています。数値は開示のままで、AIには生成させていません。

売上高
751億円
営業利益
31億円
営業利益率
4.1%
純利益
26億円
2026/3 通期の連結業績。決算の内訳は最新の決算以降にあります。

何をしている会社か

有価証券報告書「事業の内容」(2026/3期)より

01一般消費者主力

家庭で消費される缶詰・レトルト食品・パスタ・包装米飯・削りぶし・のり・ふりかけ類などを製造販売しています。主力製品のツナ缶をはじめ、幅広い食品をスーパーやコンビニなど流通を通じて提供しています。

主な製品・サービス2
缶詰・レトルト食品
ツナ缶などの魚介缶詰や、レトルトカレーなどのレトルト食品。家庭での食事に手軽に使える保存食として提供。
パスタ、包装米飯
乾パスタや無菌包装米飯など。調理の手間を省いた即食性の高い製品。

02その他その他

不動産賃貸などの付帯事業を行っています。食品事業と合わせてグループ全体を構成しています。

製品と技術

ツナ缶「シーチキン」シリーズのラインアップ

「シーチキン」は1958年に商標登録された同社の最主力製品である。油漬けの「シーチキンLフレーク」や「シーチキンマイルド」が定番商品として長年支持されている。近年は食塩不使用タイプの「食塩不使用シーチキン」や、開封・後片付けが容易なパウチタイプ「シーチキンSmile」シリーズを投入し、健康志向と利便性に対応している。2025年3月期のツナ等の売上高は352億円と、家庭用食品全体の約58%を占める。テレビコマーシャルやメニュー提案を通じて、サラダ・サンドイッチ・ディップなど消費シーンの拡大を図っている。

パスタ・ソースと包装米飯の展開

パスタ類は結束タイプのスパゲッティ「ポポロスパ」やマカロニが主力であり、富士山パスタプラントで生産される。ソースは缶詰タイプが堅調で、パスタとのセット需要を支える。包装米飯「パパッとライス」は電子レンジ調理が可能な利便商品で、ギフト・その他食品カテゴリーに含まれ、2025年3月期には同カテゴリーの成長を牽引した。いずれも家庭内での簡便調理ニーズを取り込み、総菜カテゴリーの「Home Cooking」パウチシリーズとともに日常食の選択肢を広げている。

ペットフード「無一物舌福」シリーズ

ペットフード事業は子会社シーエイディ(2001年吸収合併)から引き継がれた分野である。スティックタイプの愛猫用おやつ「無一物舌福」シリーズが好調で、2025年3月期のペットフード・バイオ他カテゴリーの売上高は21億円と前年比1.9%増加した。無添加・無着色を特徴とし、ペットの健康を重視する飼い主の支持を得ている。同事業はバイオ製品(フィッシュエキス等)も含むが、ペットフードが成長の中心である。

有価証券報告書の事業の記述をもとにAIが編纂しています。

業界での位置づけ

食料品のなかでの位置

中堅食品メーカー、ツナ缶などで安定

同社はツナ缶や調味料などの食品製造を手掛け、国内食品業界で中堅の位置付け。売上高は730〜750億円で横ばい傾向。製粉大手のニップンや日清製粉グループ本社と比べ規模は小さいが、ニッチなポジションを確立。営業利益率は4%前後と低く、原材料高騰や競争激化の影響を受けやすい。強みは長年培ったブランド力と流通網だが、成長性に課題。

強み

  • ツナ缶などで高いブランド力を有し、消費者からの信頼が厚い。
  • ツナ缶などの加工食品は景気変動の影響を受けにくい。
  • 全国の小売店に広く流通しており、安定した販路を持つ。
  • ツナ缶以外にも調味料やレトルト食品など、幅広い製品を展開。

課題

  • 営業利益率4%前後と低く、コスト上昇に敏感。
  • 直近3期の売上高はほぼ横ばいで、成長鈍化。
  • 水産物や農産物などの原材料価格高騰が利益を圧迫。

強みと課題は、開示資料をもとにAIがまとめた見立てです。

同業の企業

食料品の時価総額近傍。太字がはごろもフーズ

時価総額で並べると、掲載11社のなかで5番目にあたる。

#企業時価総額PER
12594キーコーヒー461億円44.0倍
22820やまみ411億円21.4倍
32923サトウ食品400億円14.2倍
42268B-R サーティワン アイスクリーム390億円23.4倍
52831はごろもフーズ379億円13.1倍
62910ロック・フィールド379億円368.9倍
72221岩塚製菓366億円15.4倍
82114フジ日本352億円10.9倍
92915ケンコーマヨネーズ341億円10.4倍
102294柿安本店319億円30.2倍
112209井村屋グループ316億円12.9倍

時価総額は直近の終値ベース。同業の範囲は東証33業種の分類に従っています。

会社の歴史

沿革 37件

後藤物産として創業し缶詰専業へ舵を切った1947年

1947年7月、静岡県清水市(現静岡市)において株式会社清水屋が資本金35万円で設立された。同年8月に後藤物産株式会社、1948年5月には後藤物産罐詰株式会社と商号を変更し、缶詰製造に特化した企業としての基盤を固めた。1950年3月に清水プラントを新設し生産を本格化。同年10月には後藤罐詰株式会社に商号を変更した。1951年2月には焼津食品合資会社と焼津水産缶詰株式会社を吸収合併し、焼津に新たな生産拠点を設けた。

「シーチキン」商標登録と営業網の拡大(1950〜1960年代)

1956年5月に東京営業所を開設し、販路を首都圏へ拡大。同年10月には後藤漁業株式会社を吸収合併し原料調達力を強化した。1958年11月、鮪油漬缶詰類の製品名「シーチキン」を商標登録。この名称は後に同社の代名詞となる。1961年7月に名古屋営業所、1962年3月に大阪営業所を開設し、三大都市圏の販売網を整えた。1962年10月にはマカロニ類製造工場(パスタプラント)を清水市に新設し、製品ラインアップを多角化した。

商号をはごろも罐詰に変更しブランド統一(1969年〜1987年)

1969年7月、商号をはごろも罐詰株式会社に変更。「はごろも」ブランドを前面に打ち出すこととなった。1976年11月には福島県福島市に子会社東北はごろも株式会社を設立し、生産拠点の分散を図った。1978年10月には焼津市にフィッシュエキス・フィッシュミール工場を新設し、原料の有効活用を進めた。1987年7月にはペットフード販売子会社の株式会社シーエイディを設立。同年9月に東北はごろもを吸収合併し、12月に現商号のはごろもフーズ株式会社へ変更。

インドネシアへの生産拠点展開と株式上場(1988年〜2000年)

1988年3月に焼津プラントを同市内で移転新設し、生産効率を向上。同年6月にはタイ・バンコックに駐在員事務所を開設し、海外調達の体制を整えた。1990年12月に物流子会社のセントラル物流(現セントラルサービス)を設立。1991年10月にはインドネシアに合弁会社PT.アネカ・ツナ・インドネシアを設立し、鮪・鰹缶詰の製造委託を開始した。2000年2月、東京証券取引所市場第二部に上場。同年9月には焼津市に包装米飯工場のサンライズプラントを新設した。

グループ再編と新工場建設(2000年代〜2010年代)

2001年3月にペットフード子会社のシーエイディを吸収合併。2005年4月には株式会社マルアイ、マルアイ商事株式会社、愛食興産株式会社の全株式を取得し、販売網を拡大した。2010年5月にマルアイの販売部門をはごろもフーズとマルアイ商事に事業譲渡し体制を再編。2012年1月にはパスタプラントを閉鎖した清水プラント跡地に移転新設し、富士山パスタプラントと改称。2017年4月にマルアイを吸収合併、2018年3月に本社を静岡市駿河区へ移転した。

HIC開設と新工場竣工、中期計画策定(2018年〜現在)

2018年11月に品質管理と製品開発の中核施設「はごろもイノベーションセンター(HIC)」を開設。2020年10月には静岡市に新清水プラントを新設し、鮪・鰹缶詰の生産能力を増強した。2021年3月にははごろも商事を吸収合併し、グループを完全一体化。2022年4月に東京証券取引所の市場区分見直しに伴いスタンダード市場へ移行した。2024年4月には関東支店を開設し、販売体制を強化。同年からの中期経営計画「Challenge & Change for 100th!」のもと、創業100周年(2031年)を見据えた施策を推進している。

年表37件を開く

1940年代

  • 1947年7月創業静岡県清水市(現・静岡市)に株式会社清水屋を資本金350千円にて設立。
  • 1947年8月商号変更商号を後藤物産株式会社に変更。
  • 1948年5月商号変更商号を後藤物産罐詰株式会社に変更。

1950年代

  • 1950年3月静岡県清水市(現・静岡市)に清水プラントを新設(2006年12月、老朽化により閉鎖)。
  • 1950年10月商号変更商号を後藤罐詰株式会社に変更。
  • 1951年2月M&A焼津食品合資会社・焼津水産缶詰株式会社を吸収合併。静岡県焼津市に焼津プラントを新設。
  • 1956年5月東京営業所(現・東京支店)を開設。
  • 1956年10月M&A後藤漁業株式会社を吸収合併。
  • 1958年11月鮪油漬缶詰類の製品名「シーチキン」を商標登録。

1960年代

  • 1961年7月名古屋営業所(現・名古屋支店)を開設。
  • 1962年3月大阪営業所(現・大阪支店)を開設。
  • 1962年10月静岡県清水市(現・静岡市)にマカロニ類製造工場(パスタプラント)を新設。
  • 1969年7月商号変更商号をはごろも罐詰株式会社に変更。

1970年代

  • 1976年11月創業福島県福島市に東北はごろも株式会社を資本金10百万円にて設立。
  • 1978年10月静岡県焼津市にフィッシュエキス・フィッシュミール製造工場を新設。

1980年代

  • 1987年7月ペットフード販売のため子会社、株式会社シーエイディを資本金10百万円にて設立。
  • 1987年9月M&A東北はごろも株式会社を吸収合併。
  • 1987年12月商号変更商号をはごろもフーズ株式会社に変更。
  • 1988年3月静岡県焼津市の焼津プラントを同市内に移転・新設。
  • 1988年6月タイ国バンコックにバンコック駐在員事務所を開設。

1990年代

  • 1990年12月物流体制強化のため子会社、セントラル物流株式会社(現・連結子会社 セントラルサービス㈱)を資本金10百万円にて設立。
  • 1991年10月インドネシア国に鮪・鰹缶詰製造の合弁会社(PT.アネカ・ツナ・インドネシア)を設立。
  • 1998年4月静岡県焼津市の焼津プラント内にチルドプラントを新設。

2000年代

  • 2000年2月上場東京証券取引所市場第二部に上場。
  • 2000年9月静岡県焼津市に包装米飯製造工場(サンライズプラント)を新設。
  • 2001年3月M&A株式会社シーエイディを吸収合併。
  • 2005年4月M&A株式会社マルアイ、マルアイ商事株式会社、愛食興産株式会社(2005年9月に株式会社マルアイと合併)の全株式を取得。

2010年代

  • 2010年5月株式会社マルアイの販売部門を、当社とマルアイ商事株式会社に事業譲渡しグループの販売体制を再編。
  • 2012年1月静岡県静岡市のパスタプラントを、閉鎖した清水プラント跡地に移転・新設し、富士山パスタプラントに名称変更。
  • 2017年4月M&A株式会社マルアイを吸収合併。
  • 2018年3月本社を静岡県静岡市駿河区に移転。
  • 2018年4月商号変更マルアイ商事株式会社をはごろも商事株式会社に商号変更。
  • 2018年11月品質管理および製品開発体制強化のため、HIC(はごろもイノベーションセンター)を開設。

2020年代

  • 2020年10月静岡県静岡市に鮪・鰹缶詰製造工場(新清水プラント)を新設。
  • 2021年3月M&Aはごろも商事株式会社を吸収合併。
  • 2022年4月東京証券取引所スタンダード市場に移行。
  • 2024年4月関東支店を開設。

有価証券報告書の沿革をもとにAIが通史として編纂しています。年表は沿革の記載そのままです。

これからの方針

有価証券報告書 2026/3期の経営方針より

会社は5つの方針を掲げている。そのうち3項目には、達成する数字が明記されている。

会社が掲げている数値目標
  • 売上高経常利益率基調的な改善
  • 自己資本利益率(ROE)基調的な改善
  • 缶詰・レトルトパウチ分野シェア2031年まで№1

有価証券報告書の原文に書かれた目標だけを載せています。達成度の評価や推計は加えていません。

  1. 01

    安全・安心な製品安定供給と生産体制強化

    原材料・容器包装の価格変動リスクへの対応、農水産物の調達安定化に加え、積極的な設備投資と品質管理体制の高度化により強固な供給基盤を構築する。

  2. 02

    高付加価値新製品の開発と既存事業強化

    健康志向や利便性を重視した新製品開発を推進。マーケティングデータ活用により高付加価値製品を投入するとともに、SKU削減で収益力向上と業務効率化を図る。

  3. 03

    新たな事業の柱の育成と開発

    既存事業に続く当社の強みを活かした新事業を構築し、100周年以降の成長の柱とする。

  4. 04

    多様な人財が活躍できる職場づくり

    新人事制度の導入、戦略的な人財育成、女性活躍推進、働き甲斐を実感できる職場環境・福利厚生の改善に取り組む。

  5. 05

    環境保全・社会貢献活動の推進

    エコアクションやサステナビリティ活動、BCP・リスクマネジメント、地域社会貢献活動を積極的に推進する。

有価証券報告書の「経営方針、経営環境及び対処すべき課題等」から、AIが項目ごとに整理しています。数値目標は原文に書かれたものだけです。

社員と組織

有価証券報告書 10期分

グループ全体で667人が働いている。提出会社(単体)の平均年収は507万円で、9期前と比べて+6.9%平均年齢は40.0歳、平均勤続年数は15.0年。

決算期平均年収万円平均年齢平均勤続連結従業員数一人当たり営業利益万円
2017年3月707
2018年3月718
2019年3月47441.316.7703
2020年3月46740.016.0710
2021年3月48539.815.6736
2022年3月48340.315.9714
2023年3月47340.515.0692
2024年3月48740.115.5694
2025年3月50139.614.9677414
2026年3月50740.015.0667465

平均年収・平均年齢・平均勤続は有価証券報告書に記載された提出会社(単体)の値、従業員数はグループ全体の値です。一人当たり営業利益は連結営業利益を連結従業員数で割ったもので、給与などの費用を払ったあとに一人あたりいくら残るかの目安になります。

多様性の開示2026年3月期・提出会社(単体)
女性管理職比率9.1%
縦線は目安の30%
男性育休取得率88.9%
縦線は目安の85%
女性の賃金(男性=100)58.5%
100なら男女で差がない状態

拠点とグループ

設備と関係会社

関係会社2(国内 1 / 海外 1) を有報から抽出しています。

主要な設備 (帳簿価額 上位8)
新清水プラント — 静岡市清水区2,920百万円
食品事業
サンライズプラント — 静岡県焼津市2,647百万円
食品事業
木曽岬プラント — 三重県桑名郡木曽岬町1,971百万円
食品事業
焼津プラント — 静岡県焼津市1,729百万円
食品事業
はごろもイノベーションセンター — 静岡市清水区1,097百万円
食品事業
富士山 パスタプラント — 静岡市清水区1,082百万円
食品事業
はごろもビル — 東京都中央区497百万円
不動産賃貸事業
木曽岬第二プラント — 三重県桑名郡木曽岬町364百万円
食品事業
主な関係会社
  • 国内
    セントラルサービス㈱
    静岡市清水区
    議決権100.0%
  • 海外
    PT.アネカ・ツナ・インドネシア
    インドネシア国
    議決権33.0%

業績のいま

有価証券報告書・決算短信より

2026年3月期の売上高は751億円営業利益31億円前期と比べると増収増益で、売上が+0.5%、利益が+10.7%。

売上高
+0.5%
751億円
営業利益
+10.7%
31億円
純利益
+4.0%
26億円
営業利益率
4.1%
前期比 +0.4%pt

会社が出している今期の予想2027年3月期

項目会社予想前期実績
売上高774億円751億円
営業利益28億円31億円
純利益30億円26億円
1株あたり配当¥70¥70

会社が決算短信で公表した予想です。証券会社の予想ではありません。 短信の原本

四半期の推移

10期分

直近は2027年1Qで、売上は200億円、営業利益は10億円。前年の2024年1Qと比べると、売上は+7.0%、営業利益は+100.0%。

対象期間売上高億円営業利益億円営業利益率%純利益億円
2023年4Q160−12
2024年1Q18752.75
2024年2Q18894.88
2024年3Q19584.17
2024年4Q165−3
2025年2Q387225.718
2025年4Q36061.77
2026年2Q389225.718
2026年4Q36292.58
2027年1Q200105.016

期ごとの単独の業績で、期首からの累計ではありません。

業績の推移

有価証券報告書 14期分

2013年3月期からの14期で、売上は734億円から751億円へほぼ横ばい。直近期の営業利益率は4.1%。売上は5期、純利益は3期の連続増加。

決算期売上高億円営業利益億円経常利益億円営業利益率%純利益億円
2013年3月734−11−26
2014年3月7321026
2015年3月7462119
2016年3月7783118
株式会社マルアイを吸収合併。
2017年3月7933018
マルアイ商事株式会社をはごろも商事株式会社に商号変更。
2018年3月7991717
2019年3月7991910
静岡県静岡市に鮪・鰹缶詰製造工場(新清水プラント)を新設。
2020年3月8293423
はごろも商事株式会社を吸収合併。
2021年3月6733930
2022年3月6842620
2023年3月705−8−13
関東支店を開設。
2024年3月7352317
2025年3月74728343.725
2026年3月75131374.126

金額は有価証券報告書の連結値をそのまま掲載しています。帯の長さは列ごとの最大値との比です。空欄の期は有価証券報告書からその項目の数値が取れていません(0ではありません)。

利益の構造

2026年3月期

売上高751億円のうち、営業利益として残るのは31億円4.1%。営業外の損益と税金を反映した純利益は26億円、売上の3.5%にあたる。営業利益率は業種中央値4.1%をちょうど並ぶ水準。

売上高を100としたときの内訳
  • 売上原価作る・仕入れるのにかかったお金78.6%590億円
  • 販売費及び一般管理費売る・管理するのにかかったお金17.3%130億円
  • 営業利益費用を引いたあとに残った本業の利益4.1%31億円

有価証券報告書の損益計算書から、当期の金額をそのまま割り振っています。

粗利率
21.4%
売上から原価を引いて残る割合
営業利益率業種比0.0pt
4.1%
本業の利益として残る割合
純利益率業種比+0.3pt
3.5%
税金まで払って最後に残る割合
ROE業種比1.5pt
5.8%
株主のお金がどれだけ利益を生んだか
ROA
3.2%
資産全体がどれだけ利益を生んだか
ROIC
2.8%
事業に使うお金がどれだけ利益を生んだか

ROICは有利子負債の開示がないため、営業利益×0.7÷(総資産−現金)の簡易式で算出しています。

お金の流れ

キャッシュフロー計算書 14期分

2026年3月期は営業CFが48億円、投資CFが−36億円で、差し引きのフリーCFは12億円この組み合わせは積極投資型にあたる。本業で稼ぎつつ、さらに資金を調達して大きな投資に踏み込んでいる。成長への布石の局面期末の手元現金は40億円で、売上の0.6ヶ月分にあたる

決算期営業CF億円投資CF億円財務CF億円フリーCF億円現金残高億円
2013年3月12−11−119
2014年3月−236−34348
2015年3月18−5−61315
2016年3月21−7−121417
2017年3月17−9−14811
2018年3月19−9−91011
2019年3月26−21−958
2020年3月25−208521
2021年3月35−5524−2026
2022年3月39−19−102035
2023年3月−1−20−10−215
2024年3月9−6038
2025年3月25−7−111815
2026年3月48−36131240

本業で稼いだ現金が営業CF、設備や事業への投資が投資CF、借入と返済・配当が財務CF。営業・投資・財務の3列は縦線が0で、右がプラス、左がマイナスです。健全な会社の基本形は営業CFがプラスで投資CFがマイナス。フリーCFは営業CFと投資CFの合計で、手元に残る現金を表します。

資産と負債

貸借対照表 14期分

2026年3月期の総資産は804億円。このうち返さなくてよい自己資本が497億円で、自己資本比率は61.8%(業種中央値56.8%より厚い)

決算期総資産億円自己資本億円負債億円自己資本比率%
2013年3月47419727741.5
2014年3月43219623645.3
2015年3月46123023150.0
2016年3月45622722949.9
2017年3月46825021853.3
2018年3月48026721355.5
2019年3月47527120457.1
2020年3月51328522855.6
2021年3月56932424557.0
2022年3月61234926357.0
2023年3月60734026756.1
2024年3月66439327159.2
2025年3月68741427360.2
2026年3月80449730761.8

自己資本比率は総資産のうち返済のいらないお金の割合で、高いほど借入への依存が小さいことを示します。負債は総資産から自己資本を引いた額です。

2026年3月期の内訳
現金及び預金
40億円
すぐ使えるお金
利益剰余金
341億円
過去の利益の積み上がり
棚卸資産
103億円
在庫として抱えている分
負債合計
307億円
いつか返す必要があるお金
財務の健全性
78
/ 100
安定性自己資本比率40 / 40
収益力営業利益率8 / 30
現金創出営業CFの黒字継続30 / 30

有価証券報告書の数値から機械的に配点した参考値です。自己資本比率60%で満点、営業利益率15%で満点、直近3期の営業CFが黒字だった割合の3つを足しています。業態によって出ない要素があります。

業界内での比較

食料品 123社との比較

同じ食料品の企業と並べると、いちばん上に来るのは自己資本比率123社中48位あたり、逆に低いのは売上成長率123社中97位あたり帯は左端が業種の最下位、右端が最上位で、縦線が真ん中にあたる。

ROE株主の出したお金でどれだけ利益を生んだか
5.8%/中央値 7.3%
P25 3.7%P75 11.4%
営業利益率売上のうち本業の利益として残る割合
4.1%/中央値 4.1%
P25 2.7%P75 7.7%
自己資本比率総資産のうち返済のいらないお金の割合
61.8%/中央値 56.8%
P25 46.5%P75 67.3%
売上成長率下位前期からの売上の伸び
0.5%/中央値 3.4%
P25 0.7%P75 6.3%
配当利回り株価に対して1年で受け取る配当の割合
1.9%/中央値 2.3%
P25 1.5%P75 3.3%

有価証券報告書の最新期の数値をもとに、同じ業種の企業の中での順位を毎日計算しています。P25は下から4分の1、P75は上から4分の1の位置にある企業の値です。

株価

9月2日の終値

直近の終値は¥3,670で、1年前と比べて+11.1%過去52週の値幅のなかでは94%の位置にある。

¥3,670+0.1%1ヶ月+0.5%1年+11.1%時価総額379億円
過去52週の値幅
安値¥3,205高値¥3,700

チャートの金額は株式分割と配当を反映して調整した終値で、上に出している直近の終値とは一致しないことがあります。

指標
PER (実績)13.1倍
PER (会社予想)11.5倍
PBR0.69倍
配当利回り1.91%

実績値は直近の決算、予想値は会社予想にもとづきます。株価は終値ベースです。

値動きの背景

直近1ヶ月でほぼ横ばい(-0.1%)。25日線(3476円)と75日線(3482.67円)に絡む展開。52週高値3700円から6.3%下、52週安値3205円から8.1%上の狭いレンジ。出来高は低水準で薄商い。方向感欠く。

値動きの背景は、株価と出来高の推移をもとにAIがまとめた見立てです。

AIの評価

AI評価

株価水準の解釈です。売買の推奨ではありません

現在の株価水準を割安と判定しています(スコア 65/100)

PER 12.4倍は業界平均27.2倍を大きく下回り割安。PBR 0.66倍は業界平均1.52倍を下回り、解散価値割れで割安感。配当利回り1.88%は業界平均1.80%をやや上回る。業績は増益基調で、指標は総じて割安。ただし、PBR低水準は成長期待の低さを示唆する可能性もある。

指標この会社業種平均
PER (実績)13.1倍28.6倍
PER (予想)11.5倍
PBR0.69倍1.63倍
ROE5.8%7.9%

業種平均は同じ東証33業種に属する銘柄の単純平均です。銘柄数が少ない業種では平均が振れます。

AI評価判定とスコアは公開データをもとにした解釈で、将来の株価を示すものではありません。算出の考え方は編集方針に記載しています。

評価が分かれる点

AI分析

投資家の見方

安定したブランド力を持つが、成長性に欠ける。強気派はインフレ下での値上げ浸透とコスト削減による利益改善を期待。弱気派は原材料高と消費者の低価格志向で収益拡大は困難と見る。PER12倍、PBR0.66倍と割安。配当利回りは1.9%と低め。

プラスに働く材料7
  • ブランド力の強さ

    「シーチキン」はツナ缶でトップシェア、価格決定力あり。

  • 値上げ効果の期待

    原材料高を価格転嫁できれば利益率改善の余地。

  • 安定した事業基盤

    景気変動に左右されにくい食品需要で安定収益。

  • PBR0.66倍の割安、株主還元強化余地不定影響

    PBR0.66倍、純資産約540億円に対し時価総額358億円。

  • 2026年3月期の営業利益31億円予想、前期比+10.7%増2026年3月期影響

    営業利益28億円から31億円へ3億円増加。

  • 売上高の安定推移(735→751億円)継続影響

    売上高は緩やかに増加、安定した事業基盤。

  • 缶詰・レトルト食品の需要安定継続影響

    不況に強い食品事業で、需要は底堅い。

マイナスに働く材料7
  • 成長鈍化と市場成熟

    缶詰市場は横ばい、新たな成長ドライバーが見当たらない。

  • 原材料コスト上昇

    マグロや植物油の価格高騰が収益を圧迫。

  • 低い収益性

    営業利益率4%ではコスト上昇を吸収しにくい。

  • 原料価格高騰による利益圧迫リスク継続影響

    原材料(野菜、魚)の高騰で利益率が悪化する可能性。

  • 人口減少による市場縮小長期影響

    国内食品市場は人口減少で縮小傾向。

  • 競合との価格競争激化継続影響

    大手食品メーカーとの競争で値下げ圧力。

  • 配当利回り1.88%と低水準継続影響

    配当利回り1.88%は魅力に欠け、株主還元強化が課題。

次の決算で確かめる点
売上高成長率
値上げ効果や販売数量の変化を把握。
原材料コスト動向
マグロ・植物油など主要原料の価格変動が利益に直結。
営業利益率
コスト管理と収益性改善の進捗を確認。

配当

株主還元

直近の年間配当は1株あたり70で、前期から+16.7%いまの株価に対する利回りは1.91%。増配か配当維持が2年続いている。

年間配当
¥70
1株あたり
配当利回り
1.91%
いまの株価に対して
配当性向
25.1%
利益のうち配当に回した割合
連続増配等
2年
増配か維持が続いた年数
決算期1株あたり配当前期比%配当性向%
2017年3月3619.1
2018年3月360.031.0
2019年3月27−25.027.4
2020年3月4670.418.5
2021年3月508.716.4
2022年3月500.023.4
2023年3月500.0
2024年3月500.028.3
2025年3月6020.023.9
2026年3月7016.725.1

過去の配当は株式分割にあわせて調整した金額です。配当性向は有価証券報告書に記載された各期の値で、利益のうち配当に回した割合を示します。

次の配当スケジュール
  • 権利付き最終日
  • 権利確定日
  • 支払開始日
  • 今期の会社予想年間予想¥70

株主

有価証券報告書より

2026年3月期末の株主数は延べ4,312人。区分でいちばん多いのは事業法人52.1%。グループ会社や銀行などの安定株主が59.0%を占め、残る41.0%が市場で売買されうる浮動株にあたる。

所有者の区分ごとの比率

所有者の区分2021年3月%2022年3月%2023年3月%2024年3月%2025年3月%2026年3月%
事業法人51.651.652.052.252.352.1
個人・その他40.040.039.739.739.840.2
自己株式8.98.98.98.98.98.9
金融機関6.96.96.96.96.96.8
証券会社0.50.60.70.70.60.5
外国法人0.90.90.80.50.50.3
外国人個人0.00.00.00.00.00.0

発行済株式に対する持ち株比率です。単元未満株の扱いにより、合計が100%にならない期があります。

大株主上位10

順位株主持ち株比率 %
01公益財団法人 はごろも教育研究奨励会42.53
02はごろも高翔会9.18
03株式会社静岡銀行2.82
04農林中央金庫2.82
05株式会社榎本武平商店1.45
06はごろもフーズ従業員持株会1.40
07木内建設株式会社1.31
08三井物産株式会社1.05
09東洋製罐グループホールディングス株式会社0.83
10三菱UFJ信託銀行株式会社0.67

有価証券報告書の大株主の状況から、上位10者を掲載しています。信託銀行の名義は、実際の保有者ではなく運用を預かる先を指すことがあります。

株価指標の推移

有価証券報告書 14期分

1株利益は14期で+303%、1株純資産は14期で+405%。直近期のROEは5.8%で、日本株の目安とされる8%を下回る。

決算期EPSBPSROE%PER配当性向%
2013年3月−1381,044−12.6
2014年3月1371,03913.27.811.2
2015年3月1011,2249.011.415.8
2016年3月951,2087.812.718.9
2017年3月931,3277.414.819.1
2018年3月1762,8356.415.131.0
2019年3月1062,8813.725.027.4
2020年3月2463,0308.311.218.5
2021年3月3163,4479.810.016.4
2022年3月2143,7126.014.623.4
2023年3月−1403,613−3.8
2024年3月1864,1724.817.728.3
2025年3月2614,3986.112.423.9
2026年3月2805,2785.812.425.1

有価証券報告書に記載された各期の値です。PERは期末時点の株価にもとづく実績値で、いまの株価から計算した値とは異なります。

EPS1株利益
1株が1年で稼いだ純利益。伸びていれば株の稼ぐ力が育っている
BPS1株純資産
1株あたりの持ち分。会社に積み上がった蓄えの目安
ROE自己資本利益率
株主のお金でどれだけ稼いだか。日本株では8%が一つの目安
PER期末実績
株価が1年分の利益の何倍か。低いほど割安とは限らず、期待の低さのこともある
配当性向利益からの還元率
利益のうち配当に回した割合。高すぎる場合は無理をしている可能性もある

経営陣

20名 有価証券報告書の提出日現在

有価証券報告書に載っている役員は20名。2026/3期の役員報酬は総額479百万円。社内取締役1人あたりの報酬は、従業員の平均年収の約6倍にあたる。

氏名役職年齢保有株数
後藤康雄代表取締役 会長77558
後藤佐恵子代表取締役 社長51390
松井敬代表取締役 副社長 事業本部長6324
山田雅文常務取締役 事業本部副本部長 営業管掌6425
望月浩志常務取締役 事業本部副本部長 生産管掌6317
日笠博文取締役 業務用統轄兼 業務用販売部長5912
田村智之取締役 特命担当5820
給田尚文取締役 品質保証本部長兼 品質保証部長兼分析室長兼 HICセンター長5711
鈴木孝夫取締役 東京支店長5911
山本秀幸取締役 シーチキン・デザート・総菜ユニット長5817
越野勉取締役 社長補佐5712
毛利恵子取締役 サービス本部長兼総務部長兼女性活躍推進担当5312
残りの役員8名を開く
氏名役職年齢保有株数
香田賢治取締役 経営企画本部長兼 SDGs担当607
伊藤元重取締役74
牛尾奈緒美取締役65
松永年史常勤監査役7775
溝口康博常勤監査役7386
秋山信彦監査役64
小髙新吾監査役63
舘野鏡子監査役56

役員報酬の内訳2026/3

役員の区分人数固定報酬百万円退職慰労百万円合計百万円1人あたり百万円
取締役(社内)143389142931
社外取締役6272295
監査役2212111

有価証券報告書の役員報酬等の総額から、区分ごとの内訳を載せています。人数は当期中に在任した延べ人数のため、期末の人数と一致しない期があります。

有価証券報告書

有価証券報告書 2026/3期

会社自身が書いた有価証券報告書の本文を、章ごとにそのまま収録しています (要約ではありません)。

事業の内容379字を開く

何をしている会社か、会社自身の説明

3【事業の内容】 当社グループは、当社、子会社1社および関連会社1社で構成され、食品事業を主な事業内容とし、他に不動産賃貸等の事業を行っています。 なお、当社グループは食品事業およびこの付帯事業の単一セグメントであり、セグメント情報を記載していないことから、事業部門別に記載しています。 当社グループの事業に係わる位置づけは次のとおりです。 食品事業 :当社は、缶詰・レトルト食品・パスタ・包装米飯・削りぶし・のり・ふりかけ類およびその他製品の製造販売を行っています。 子会社であるセントラルサービス㈱は、当社の物流業務のうち製品出荷手配および運送業者への運賃支払などの運送事務等を行っています。 関連会社であるPT.アネカ・ツナ・インドネシアは、ツナ製品等の製造委託先です。 その他事業:当社は、不動産賃貸他を行っています。 事業の系統図は次のとおりです。
経営方針・対処すべき課題2,992字を開く

経営陣が考える方向性と課題

1【経営方針、経営環境及び対処すべき課題等】 当社グループの経営方針、経営環境及び対処すべき課題等は次のとおりです。なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において当社グループが判断したものです。 (1)会社の経営の基本方針 当社グループは、「人と地球に愛される企業を目指します。」の経営理念のもと、健全な企業活動の成果を消費者・従業員・投資家・取引先等に還元し、社会的責任を果たします。 「人と自然を、おいしくつなぐ」をコーポレート・メッセージとし、笑顔がおいしい食シーンのお手伝いをすることを使命と考えています。 また、幅広い食材の提供、さらには「食」にかかわるすべての事業が私たちの事業領域と考えます。「食」にかかわるすべてのシーンでのおいしさ、栄養、そして楽しい語り合い(テーブルコミュニケーション)に、私たちの事業機会を広げていきます。 さらに、当社グループの存在意義(パーパス)は、笑顔が溢れる食卓づくりをお手伝いし、お客様の健康(Health& Beauty)づくりに貢献することを目指します。 (2)目標とする経営指標 当社グループは、収益力の観点から売上高経常利益率を、株主重視の観点から自己資本利益率(ROE)を指標として捉え、これらの基調的な改善に努めています。 (3)経営環境 当連結会計年度におけるわが国経済は、雇用・所得環境の改善を背景に緩やかな回復の動きが見られました。一方で、継続的な物価上昇による個人消費の停滞懸念に加え、関係国の関税政策や中東情勢を背景とした原油価格高騰の影響により、先行きは依然として不透明な状況が続きました。 食品業界においては、物価上昇の影響からお客様の生活防衛意識が高まり、節約志向が強まる中で、高付加価値商品と値ごろ感のある商品との消費の二極化が一層顕著となりました。その結果、販売競争が激化するなど、厳しい経営環境が継続しました。 (4)中長期的な会社の経営戦略と対処すべき課題 当社グループは、中長期的な観点から、世界的なエネルギー・資源価格や食糧需給、為替相場の変動に加え、気候変動に起因する自然災害の増加など、外部環境の不確実性が継続すると認識しています。これらの不確実性を踏まえ、原材料および容器包装資材の価格変動リスクへの対応や、農水産物を中心とした原材料調達の安定化は、重要な経営課題であると考えています。 また、国内においては、少子高齢化や人口減少の進行に加え、物価上昇を背景とした生活防衛意識の定着により、消費構造の変化が一層進展するものと見込まれます。その一方で、健康志向の高まりや防災・減災への関心の拡大など、社会課題の変化に対応した分野においては、持続的な需要が期待されます。こうした環境下において、商品・サービスに対するお客様の価値観は多様化しており、価格訴求型と高付加価値型の消費の二極化は、中長期的にも継続すると見込まれます。 さらに、毎日の暮らしに直結する食品分野、とりわけ長期保存が可能な加工食品に対するお客様の期待は、品質・安全性にとどまらず、健康価値や利便性等へと多様化しており、当社グループが果たすべき役割は、今後さらに重要性を増すものと認識しています。 このような環境認識のもと、当社グループは、安全・安心な製品を安定的に供給するための生産・品質管理体制の一層の高度化と、強固な供給基盤の構築に継続して取り組んでまいります。あわせて、お客様の日常生活における課題解決に貢献することを目的に、健康志向や利便性・簡便性を重視した付加価値の高い新製品の開発を積極的に推進し、中長期的な成長と企業価値の向上を目指してまいります。 2024~2026年度を対象とする中期経営計画「Challenge & Change for 100th!」では、5つの基本方針のもと、各種施策に取り組んでいます。足元では、物価上昇の影響により個人消費の回復に足踏みが見られる一方、原材料価格やエネルギー価格などの製造コストや物流費は、今後も上昇が見込まれています。加えて、国際紛争に起因する原油価格の変動や為替動向の不透明感が続いており、当社グループを取り巻く経営環境は、引き続き厳しい状況が継続するものと想定しています。 このような環境変化に柔軟かつ的確に対応しながら、中期経営計画に掲げた目標の達成とサステナビリティ活動の推進に取り組み、「持続可能な社会の実現」への貢献を通じて、ブランド価値および企業価値のさらなる向上を目指してまいります。あわせて、2031年の創業100周年を一つの節目と捉え、その先の成長を見据えた経営基盤の強化に向け、各種取り組みを一層加速してまいります。 <創業100周年に向けての目標> 目標①:信頼感・安心感のある「はごろも」ブランドの確立→キッチンで最も愛されるブランドを目指す ◇缶詰・レトルトパウチ分野でシェア№1を獲得する ◇安全・安心な製品の安定供給という社会的な責務を果たすとともに、資源の有効活用、環境保全、社会貢献にも積極的に取り組み、信頼されるブランドを育てる 目標②:自信・働き甲斐・生き甲斐をより一層確信できる会社を実現する ◇自らの成長や魅力ある生活を実現することができる環境を整備する ◇多様な従業員が協力・協業する中で、新たな価値を生み出す魅力ある職場を創出する 目標③:次世代に向けて新たな事業基盤を創出する ◇既存事業の一層の強化と合わせ、100周年以降に新たな柱となる事業の開発・育成を推進する <中期経営計画> 名称:Challenge & Change for 100th! ~もっとおいしく、もっと便利に、もっと優しく、そしてもっと元気に!~ 期間:2024年4月1日~2027年3月31日 基本方針: ①製品の安全・安心、そして安定生産・供給を実現する積極的な設備・人財投資の推進 ・技術力の蓄積と向上および人財の育成 ・資材、製品調達の多様化の推進により強固な生産ネットワークの構築 ・安全、安心な製品づくりのための積極的な設備投資の実行 ②既存事業の強化 ・マーケティングデータ(VOCなど)の活用などで高付加価値新製品の積極的な投入 ・SKUの削減による収益力向上と業務の効率化(新製品投入は積極的に行うが、結果として削減する) ・新基幹システムの構築を中心とする業務のデジタル化の推進 ③新たな事業の柱の育成と開発 ・既存事業に続く、当社の強みを活かした新たな事業の構築 ④多様な人財が元気に活躍できる職場づくり ・労働環境の多様化(雇用、就業、評価)に沿った新人事制度の導入 ・戦略的な人財の開発育成制度の導入(女性の活躍推進も含む) ・働き甲斐を実感することができる職場環境、福利厚生の改善 ⑤環境保全や社会貢献活動への積極的な取り組み ・環境問題への積極的な取り組み(エコアクション、サステナビリティ活動推進など) ・リスクマネジメント、BCPへの積極的な取り組み ・地域社会に溶け込み、地域社会を元気にする社会貢献活動の推進 今後も、お客様はもとより、株主・取引先・地域社会そして従業員を含め、すべてのステークホルダーの皆様から信頼され、愛される企業を目指し、事業活動に取り組んでいきます。
事業等のリスク1,687字を開く

会社が自認するリスクの一覧

3【事業等のリスク】 当社グループでは、リスクを環境変化において制御不能な事象と定義し、有価証券報告書に記載した事業の状況、経理の状況等に関する事項のうち、投資者の判断に重要な影響を及ぼす可能性のあるリスクについては、以下のようなものがあると認識しています。ただし、これらは全てのリスクを網羅したものではなく、記載された事項以外の予見しがたいリスクも存在します。当社グループは、リスク発生の可能性を認識した上で、発生の回避および発生した場合の対応に努めます。 なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において当社グループが判断したものです。 リスク   内容   影響   対応策 原材料の供給量と価格の変動   ・シーズン毎の漁獲量および収穫量の変動 ・為替相場の変動 ・原油価格の変動 ・原材料および資材の資源価格の変動 ・気候変動による資源保護や環境問題への取り組み強化による各種規制の強化 ・使用原材料の許可取り消し   ・供給量の減少 ・供給の遅延や停止 ・価格の上昇や高騰 ・物流費の上昇   ・供給元の複数化 ・原材料の戦略的な調達 ・原材料の有効活用 ・生産性の向上によるコストダウン ・国内外の関連情報の収集 カントリー リスク   ・政治不安や経済情勢の悪化 ・法制度の改正および政策や方針の変更 ・労働者のストライキ ・人権および環境保護等の侵害に対する措置による供給停止   ・製品および原材料、資材の供給の遅延や停止 ・在外関連会社の利益減少 ・為替相場の変動   ・供給元や生産拠点の複数化 ・原材料の戦略的な調達 ・製品スペックの見直し ・関係国における政治、経済および社会情勢等の情報収集 ・関係国における労働組合との関係強化 自然災害や 感染症等の不測の事態の発生   ・自然災害や感染症の拡大による社会的および経済的な混乱 ・輸出規制等による保護主義の拡大 ・生産設備および物流施設等の破損や要員の不足 ・サプライチェーンの崩壊   ・生産設備への甚大な被害 ・製品および原材料の供給の停止や供給量の減少 ・海上輸送および国内流通の遅延や停止 ・本社機能の停止   ・事業継続計画の整備と定期的な見直し ・供給元や生産物流拠点の複数化 ・業務の代替機能の強化 ・産業医と連携した感染症防止策の徹底 ・サプライチェーンの多様化 ・国内外の関連情報の収集 市場動向の変化   ・人口減少による長期的な消費の減少や市場の縮小 ・消費者ニーズや消費動向の変化 ・マーケットプライスの変化   ・販売活動の低迷 ・流通チャネルの変化 ・販売数量およびシェアの低下   ・高付加価値製品の開発と育成 ・企業価値およびブランド力の強化 ・製品開発力の強化 ・生産性の向上によるコストダウン 消費者・SNS等の対応   ・不適切な広告やお客様対応による不買運動 ・企業や製品ブランドイメージの棄損   ・販売機会の喪失 ・販売活動の低迷 ・販売停止による利益減少   ・お問い合わせ情報の検証 ・SNSコメントのモニタリング ・的確、迅速かつ丁寧なメディア対応 物流業界の労務管理の厳格化   ・ドライバー等物流業界の人材不足から派生する配送クライシス   ・販売機会の喪失 ・物流費の上昇   ・ドライバーの拘束時間の削減 ・倉庫作業員の負担業務軽減 ・物流拠点の複数化 人財の確保   ・労働人口の減少   ・事業活動の低迷   ・業務の省人化と省力化の徹底 ・多様な採用活動と人事制度の確立 ・地域に密着した魅力ある職場づくり システム等の 停止や情報漏洩   ・ネットワークやシステムの破壊およびデータの流出 ・従業員による情報漏洩 ・サイバー攻撃によるシステムの停止およびシステム誤作動   ・システム障害による事業活動の停止 ・機密情報や個人情報等の流出 ・販売機会の喪失 ・販売活動の低迷 ・販売停止による利益減少   ・セキュリティポリシーの徹底 ・ネットワーク監視の強化 ・従業員教育の徹底 ・復旧および業務継続体制の見直し
経営成績の分析 (MD&A)9,917字を開く

業績がなぜこうなったかの経営陣の説明

4【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】 (1) 経営成績等の状況の概要 ①経営成績の状況 当連結会計年度におけるわが国経済は、雇用・所得環境の改善を背景に緩やかな回復の動きが見られました。一方で、継続的な物価上昇による個人消費の停滞懸念に加え、関係国の関税政策や中東情勢を背景とした原油価格高騰の影響により、先行きは依然として不透明な状況が続きました。 食品業界においては、物価上昇の影響からお客様の生活防衛意識が高まり、節約志向が強まる中で、高付加価値商品と値ごろ感のある商品との消費の二極化が一層顕著となりました。その結果、販売競争が激化するなど、厳しい経営環境が継続しました。 このような中、当社グループは、中期経営計画「Challenge & Change for 100th! ~もっとおいしく、もっと便利に、もっと優しく、そしてもっと元気に!~」に掲げる優先課題である製品ブランドの価値向上に取り組み、健康志向や利便性・簡便性といった機能価値を重視した製品の販売強化と新製品の開発に注力しました。主力製品であるシーチキンにおいては、「シーチキンで今日をおいしく」をテーマに、毎日の食事を特別なものにする提案として、シーチキンと野菜の組み合わせに着目し、サラダやサンドイッチ、ディップメニューなどを紹介する新たなテレビコマーシャルを展開し、売り場施策やメニュー提案を実施することで、さらなる需要喚起とブランド価値の訴求に努めました。その他のカテゴリーにおいても、テレビコマーシャルや動画配信と連動した販売促進活動を実施し、ブランド認知の拡大に努めました。 この結果、家庭用食品の販売は、価格改定による買い控え等の影響はありましたが、新価格の定着と機能性を追求したパウチタイプの製品や、明確な製品コンセプトを打ち出した製品がお客様に支持されたこと等により増加しました。業務用食品の販売は、コンビニエンスストアおよび給食向けが減少し、当連結会計年度の売上高は750億78百万円(前年同期比0.6%増)となりました。 利益面では、売上総利益の増加と販売奨励金等の減少により、営業利益は31億46百万円(同10.4%増)、受取配当金が増加したこと等により、経常利益は37億12百万円(同9.2%増)、親会社株主に帰属する当期純利益は26億36百万円(同7.2%増)となりました。 また、当社グループは、食品事業およびこの付帯事業の単一セグメントであるため、セグメント情報の開示は行っていませんが、製品群別の販売動向は以下のとおりです。 表:製品群別売上高(連結) (単位:千円、%) 製品群   前期   当期   増減 金額   構成比   金額   構成比   金額   率 製 品   家庭用食品    ツナ等   34,060,375   45.6   35,290,198   47.0   1,229,823   3.6 デザート   5,376,266   7.2   4,982,258   6.6   △394,008   △7.3 パスタ&ソース   6,332,781   8.5   6,399,487   8.5   66,706   1.1 総菜   7,132,066   9.5   7,247,857   9.7   115,790   1.6 削りぶし・のり・ふりかけ類   3,635,299   4.9   3,672,008   4.9   36,709   1.0 ギフト・その他食品   3,046,525   4.1   3,225,678   4.3   179,152   5.9 計   59,583,314   79.8   60,817,488   81.0   1,234,174   2.1 業務用食品   12,652,960   16.9   11,825,988   15.7   △826,971   △6.5 ペットフード・バイオ他   2,057,142   2.8   2,096,126   2.8   38,983   1.9 計   74,293,417   99.5   74,739,603   99.5   446,186   0.6 その他   357,279   0.5   338,433   0.5   △18,845   △5.3 合計   74,650,697   100.0   75,078,037   100.0   427,340   0.6 「ツナ等」では、主力の油漬缶詰「シーチキンLフレーク」や「シーチキンマイルド」が好調で、さらに食塩を使用していない「食塩不使用シーチキン」や、開けやすく後片付けが簡単なパウチタイプの「シーチキンSmile」シリーズが伸長し、売上高は前年同期比3.6%増加しました。 「デザート」では、ぜんざい・おしるこ類が伸長しましたが、主力の「朝からフルーツ」缶詰やその他フルーツパウチが低調で、売上高は同7.3%減少しました。 「パスタ&ソース」では、パスタは主力の結束タイプのスパゲッティ「ポポロスパ」とマカロニが好調でした。ソースは主力の缶詰ソースが堅調で、売上高は同1.1%増加しました。 「総菜」では、主力の「シャキッと!コーン」缶詰は低調でしたが、パウチタイプの「シャキッと!コーン」やさば・さんま・いわし調理品、さらに料理素材の「Home Cooking」パウチシリーズが伸長し、売上高は同1.6%増加しました。 「削りぶし・のり・ふりかけ類」では、削りぶしと味付のりは低調でしたが、きざみのりが堅調でした。ふりかけ類では、「のり弁慶ふりかけ」や「天下無添ふりかけ」シリーズが伸長し、売上高は同1.0%増加しました。 「ギフト・その他食品」では、シーチキンや乾物のギフト製品は低調でしたが、電子レンジで簡単に調理可能な包装米飯「パパッとライス」が堅調で、売上高は同5.9%増加しました。 「業務用食品」では、コンビニエンスストアや給食向け販売が低調で、売上高は同6.5%減少しました。 「ペットフード・バイオ他」では、バイオ製品は低調でしたが、スティックタイプの愛猫用おやつ「無一物舌福」をはじめとするペットフードが好調で、売上高は同1.9%増加しました。 ②キャッシュ・フローの状況 当連結会計年度末における現金及び現金同等物(以下「資金」という)は、25億32百万円増加し、40億17百万円となりました。 当連結会計年度における各キャッシュ・フローの状況は、次のとおりです。 (営業活動によるキャッシュ・フロー) 当連結会計年度の営業活動により増加した資金は48億4百万円(前年同期は24億69百万円の増加)となりました。これは主に、仕入債務の減少や法人税等の支払があったものの、税金等調整前当期純利益の計上や売上債権の減少があったことによるものです。 (投資活動によるキャッシュ・フロー) 当連結会計年度の投資活動により減少した資金は35億68百万円(前年同期は6億80百万円の減少)となりました。これは主に、有形固定資産の取得による支出があったことによるものです。 (財務活動によるキャッシュ・フロー) 当連結会計年度の財務活動により増加した資金は12億円96百万円(前年同期は11億円の減少)となりました。これは主に、長期借入金の返済による支出や配当金の支払があったものの、長期借入れによる収入があったことによるものです。 ③生産、受注及び販売の実績 a. 生産実績 当連結会計年度における製品群別生産実績は次のとおりです。 品目   金額(千円)   前期比(%) 家庭用食品   ツナ等   45,988,234   △3.0 デザート   6,210,792   △1.0 パスタ&ソース   10,394,517   0.6 総菜   9,692,846   2.8 削りぶし・のり・ふりかけ類   4,873,841   3.1 ギフト・その他食品   4,135,324   3.8 計   81,295,557   △1.1 業務用食品   15,141,620   △0.5 ペットフード・バイオ他   2,277,308   △5.4 合計   98,714,486   △1.1 (注)  1 金額は販売価額で表示しています。 2 生産実績には外注仕入実績を含みます。 b. 受注実績 当社グループは受注生産を行っていません。 c. 販売実績 当社グループは主として卸売業者に販売しています。当連結会計年度の販売実績は次のとおりです。 品目   金額(千円)   前期比(%) 製品   家庭用食品   ツナ等   35,290,198   3.6 デザート   4,982,258   △7.3 パスタ&ソース   6,399,487   1.1 総菜   7,247,857   1.6 削りぶし・のり・ふりかけ類   3,672,008   1.0 ギフト・その他食品   3,225,678   5.9 計   60,817,488   2.1 業務用食品   11,825,988   △6.5 ペットフード・バイオ他   2,096,126   1.9 計   74,739,603   0.6 その他           338,433   △5.3 合計   75,078,037   0.6 (注)   主な相手先別の販売実績および総販売実績に対する割合は、次のとおりです。 相手先   前連結会計年度 (自 2024年4月1日 至 2025年3月31日)   当連結会計年度 (自 2025年4月1日 至 2026年3月31日) 金額(千円)   割合(%)   金額(千円)   割合(%) 伊藤忠商事㈱   24,258,353   32.5   24,001,535   32.0 三菱商事㈱   12,265,544   16.4   12,273,130   16.3 三井物産㈱   11,436,080   15.3   11,218,480   14.9 (2) 経営者の視点による経営成績等の状況に関する分析・検討内容 経営者の視点による当社グループの経営成績等の状況に関する認識および分析・検討内容は次のとおりです。 なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において判断したものです。 ①当連結会計年度の経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容 当社グループの製品の原材料の多くは農水産物であり、年度や季節により漁獲量や収穫量が増減します。また、食糧需給バランスや環境・資源問題による規制、諸外国の関税政策の影響等のさまざまな要因で市場価格が変動し、さらに為替の変動も原材料価格に大きく影響します。 一方で製品の販売は、主に卸店等を経由し量販店で販売される形態であり、原材料等の市場価格の変動を製品の販売価格に反映させるには一定期間を要するため、販売奨励金を有効に活用しながら、販売数量と利益の最適化を目指します。 さらに当社グループは、ツナ製品を製造する海外関連会社における持分法による投資利益や、保有する取引先等 の株式からの受取配当金を含めた売上高経常利益率を重視しています。 このような背景を踏まえ、当社グループは単年度ではなく中長期的な視点で、各種製品の市場シェアの向上と利益の基調的な改善、および株主重視の観点から自己資本利益率(ROE)を指標として捉え、これらの基調的な改 善に取り組んでいます。 当連結会計年度においては、中期経営計画の5つの基本方針にもとづき、変化する市場ニーズを的確に捉えた新製品の開発を加速させました。同時に、既存製品の販売拡大とブランド価値向上に注力し、収益力の強化および持続的成長に向けた事業基盤の確立を推進しました。 <中期経営計画> 名称:Challenge & Change for 100th! ~もっとおいしく、もっと便利に、もっと優しく、そしてもっと元気に!~ 期間:2024年4月1日~2027年3月31日 基本方針: ①製品の安全・安心、そして安定生産・供給を実現する積極的な設備・人財投資の推進 ・技術力の蓄積と向上および人財の育成 ・資材、製品調達の多様化の推進により強固な生産ネットワークの構築 ・安全、安心な製品づくりのための積極的な設備投資の実行 ②既存事業の強化 ・マーケティングデータ(VOCなど)の活用などで高付加価値新製品の積極的な投入 ・SKUの削減による収益力向上と業務の効率化(新製品投入は積極的に行うが、結果として削減する) ・新基幹システムの構築を中心とする業務のデジタル化の推進 ③新たな事業の柱の育成と開発 ・既存事業に続く、当社の強みを活かした新たな事業の構築 ④多様な人財が元気に活躍できる職場づくり ・労働環境の多様化(雇用、就業、評価)に沿った新人事制度の導入 ・戦略的な人財の開発育成制度の導入(女性の活躍推進も含む) ・働き甲斐を実感することができる職場環境、福利厚生の改善 ⑤環境保全や社会貢献活動への積極的な取り組み ・環境問題への積極的な取り組み(エコアクション、サステナビリティ活動推進など) ・リスクマネジメント、BCPへの積極的な取り組み ・地域社会に溶け込み、地域社会を元気にする社会貢献活動の推進 主力のシーチキンにおいては、「シーチキン スルッと!Smile」を発売しました。本製品は、従来品に対して寄せられていた「中身が取り出しにくい」といったお客様の声(VOC)を受け、寒天仕上げにより内容物をスムーズに取り出せるよう改良したものです。また、ツナの旨みを最大限に引き出す食材と組みあわせた「旨海シーチキン」シリーズや、1回使い切りの利便性を高めた「シーチキンSmileプチ純」も発売し、用途やニーズに応じたラインナップの拡充を図りました。 デザートにおいては、冷凍・冷蔵の両方でお楽しみいただけるフルーツジュレ「シャリッと!デザート」を発売しました。近年の猛暑および暑さの長期化に伴い冷たいデザート需要が拡大する中、冷凍庫の容量制約といったお客様の日常課題に配慮した製品です。果肉を40%配合し、食べ応えのある満足感の高い製品に仕上げています。 パスタ&ソースにおいては、調理時間の短縮ニーズに対応した「ポポロマカ早ゆで3分」を発売するとともに、マカロニの新たな利用シーンを提案するため、マカロニを“ちょこっと”使う100種類の「ちょこまかレシピ」を作成し、当社ホームページ上で公開しました。 ふりかけにおいては、「天下無添ふりかけ」シリーズに「さけ風味」「たまご」を追加し、定番ラインの強化を図りました。また、「のり弁慶ふりかけ」シリーズの新たなラインアップとして、味かつおを贅沢に使用した「ぶし若丸ふりかけ」を発売し、テレビCMの展開と相まって好調な販売を維持しています。 ペットケアでは、スティックタイプおやつ「無一物舌福」のラインアップを拡充し、新たに愛犬用製品を投入しました。当社ペットフード事業における中核ブランドとして、さらなる育成を図ってまいります。 業務用製品としては、医療従事者のニーズに対応した「食塩・オイル不使用シーチキンマイルド純」を開発・発売しました。 生産面においては、FSSC(食品安全マネジメントシステム)にもとづく品質マネジメントの高度化を図るため、生産部門社員への教育を継続的かつ積極的に実施しました。また、お客様の声を体系的にデータベース化し、品質改善および新製品開発に反映させる仕組みを強化することで、顧客価値の最大化に取り組みました。 管理面においては、在宅勤務や時差出勤制度の活用により、柔軟で多様な働き方を推進し、生産性向上と人財活用の最適化を図りました。さらに、近年の物価上昇に伴う従業員の生活安定と、労働市場における人財獲得競争力の維持・向上を目指し、当連結会計年度において給与改定を実施しました。同時に、人財育成を経営の重要課題と位置づけ、海外研修や技術研修、女性総合職向け研修など、階層・属性に応じた教育機会の充実を図るとともに、若手・中堅社員を対象とした次世代リーダー研修を実施し、将来の成長を担う人財基盤の強化を推進しました。 当社グループは、比較的賞味期間の長い製品を多く取り扱っている特性を踏まえ、大規模災害や感染症の発生といった不確実な環境下においても、「安全・安心な製品を安定的に供給する」という社会的使命を強く認識しています。今後も事業継続体制の強化を図りながら、安定供給の責任を果たすことで、社会からの信頼に応えてまいります。 このような施策を実施した結果、当連結会計年度における売上高経常利益率は、明確な製品コンセプトを打ち出した製品の販売拡大や価格改定の効果等により前連結会計年度比0.3ポイント上昇し、4.9%となりました。自己資本利益率(ROE)は、当期純利益の計上に伴う自己資本の積み上がり等により同0.3ポイント低下し、5.8%となりました。詳細は、「(1)経営成績等の状況の概要 ①財政状態及び経営成績の状況」に記載のとおりです。 次連結会計年度においては、老朽化設備の更新および市場環境の変化に対応した生産体制の構築に向け、積極的な設備投資を計画しており、これに伴い減価償却費の増加を見込んでいます。 一方で、主力製品の原材料については、地政学的リスクの高まりや世界的な食糧需要の拡大、為替変動、さらには環境・資源問題への関心の高まりを背景に、今後も価格上昇圧力が継続するものと認識しています。加えて、国際情勢の不確実性に伴うエネルギー価格の動向や各国の関税政策の影響に加え、製造・物流分野における人手不足を背景とした人件費・物流費の上昇も懸念されます。これに対し、当社グループでは賞味期間の長さを活かした配送効率の向上や、製品開発や資材調達の担当部署と連携した積載効率の改善等に取り組み、持続可能な物流体制の構築と物流効率化によるコスト影響の最小化に努めてまいります。 また、持続的な成長を牽引する優秀な人財の確保・定着に向け、次年度以降も社会情勢や業績の動向を踏まえた適切な処遇改善を検討しており、短期的には費用増加要因となる見込みです。しかしながら、業務のデジタル化や業務効率化を並行して推進することで、従業員一人当たりの生産性の向上を図り、これらのコスト影響を吸収し得る体質づくりを進めてまいります。 こうした厳しい事業環境の中にあっても、開発・生産・販売の各部門が一体となり、独創性と競争力を備えた製品の提供を継続することで、収益基盤の持続的な改善と企業価値の向上に努めてまいります。 ②財政状態の分析 当社グループの資産構成は、流動資産が約47%、投資有価証券が約29%、有形固定資産が約18%、その他の資産が約6%で、他の食品製造業者と比べて有形固定資産の比率が低いと認識しています。この背景としては、多品種の製品を安定的に生産し市場に供給するため、国内外約70か所の協力工場に製品の製造を委託していることによるものです。 当社グループの生産設備等の投資計画は、使用年数や生産性等を考慮し、設備の更新時期が短期間に集中しないよう計画的に実施することとしています。 自己資本に蓄積した利益等は、配当金として株主へ還元する一方で、将来の生産設備の更新に充てることで、投資と調達のバランスを意識しています。 当連結会計年度末における財政状態の分析は次のとおりです。 a.資産 当連結会計年度末の資産合計は、前連結会計年度末より116億59百万円増加して、803億93百万円となりました。これは主に、受取手形が56億57百万円減少したものの、投資有価証券が81億15百万円、電子記録債権が35億92百万円、現金及び預金が25億32百万円、建設仮勘定が20億94百万円それぞれ増加したことによるものです。 b.負債 当連結会計年度末の負債合計は、前連結会計年度末より33億80百万円増加して、307億28百万円となりました。これは主に、支払手形及び買掛金が16億18百万円減少したものの、繰延税金負債が28億51百万円、長期借入金が 17億55百万円増加したことによるものです。 c.純資産 当連結会計年度末の純資産合計は、前連結会計年度末より82億78百万円増加して、496億64百万円となりました。これは主に、その他有価証券評価差額金が56億60百万円、利益剰余金が20億25百万円、退職給付に係る調整累計額が4億54百万円増加したことによるものです。 この結果、当連結会計年度末における自己資本比率は61.8%、1株当たり純資産額は5,277円52銭となりました。 ③資本の財源及び資金の流動性 当社グループの運転資金需要のうち主なものは、製品および原材料の購入費用のほか、製造費、販売費及び一般管理費等の営業費用です。投資を目的とした資金需要のうち主なものは、生産設備等への設備投資によるものです。 当社グループの資金調達の方針は、必要資金を円滑かつ効率的に調達することにあります。 短期運転資金は、自己資金および金融機関からの短期借入を基本としており、設備資金や長期運転資金への調達につきましては、自己資金および金融機関からの長期借入を基本としています。 なお、当連結会計年度末における借入金およびリース債務を含む有利子負債の残高は51億37百万円となっています。また、キャッシュ・フローにつきましては、「(1) 経営成績等の状況の概要 ②キャッシュ・フローの状況」に記載しています。 ④重要な会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定 当社グループの連結財務諸表は、わが国において一般に公正妥当と認められている会計基準にもとづき作成されています。 この連結財務諸表の作成にあたっては、会計上の見積りを行う必要があり、特に以下の事項は、経営者の会計上の見積りの判断が財政状態および経営成績に重要な影響を及ぼすと考えています。 なお、当社グループの連結財務諸表で採用する重要な会計方針は、「第5 経理の状況 1 連結財務諸表等 (1) 連結財務諸表 注記事項 連結財務諸表作成のための基本となる重要な事項」に記載しています。 (繰延税金資産) 当社グループは、将来の利益計画にもとづいた課税所得が十分に確保できることや、回収可能性があると判断した将来減算一時差異について繰延税金資産を計上しています。繰延税金資産の回収可能性は将来の課税所得の見積りに依存するため、その見積りの前提とした条件や仮定に変更が生じ、課税所得の見積額が減少した場合、繰延税金資産が減額され、税金費用が計上される可能性があります。 (固定資産の減損処理) 当社グループは、固定資産のうち減損の兆候がある資産または資産グループについて、当該資産または資産グループから得られる割引前将来キャッシュ・フローの総額ならびに回収可能価額が帳簿価額を下回る場合には、帳簿価額を回収可能価額まで減額しています。減損の兆候の把握、減損損失の認識および測定に当たっては慎重に検討していますが、事業計画や市場環境の変化等により、その見積りの前提とした条件や仮定に変更が生じ、割引前将来キャッシュ・フローや回収可能価額の見積額が減少した場合、減損処理が必要となる可能性があります。 (退職給付に係る資産および退職給付に係る負債) 当社グループは、従業員退職給付費用および債務について、数理計算上で設定される前提条件にもとづき算出しています。これらの前提条件には、割引率、発生した給付額、利息費用、年金資産の長期期待運用収益率、死亡率等の要素が含まれています。実際の結果がこれらの前提条件と異なる場合、または前提条件に変更が生じた場合、その影響は累積され、将来の会計期間にわたって償却されるため、将来の退職給付費用に影響を及ぼす可能性があります。

EDINET提出の有価証券報告書から自動抽出。表は文字起こしのため崩れることがあります。

開示資料

出典

このページの財務・役員・株主等のデータは、金融庁EDINETに提出された開示書類から自動抽出しています。会計基準は JapanGAAP

リンク先はEDINET (金融庁) の書類閲覧ページです。

関連する企業

関連企業

本ページは公的開示と市場データに、群青で示した解釈を重ねて構成しています。財務・株価の数値は開示・市場データをそのまま表示し、AIには生成させていません。 AI評価 (割安判定・スコア) は解釈です — 詳しくは編集方針をご覧ください。