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日経平均64,325.64-1,890NYダウ52,980.73+214ドル円158.84-1NASDAQ26,208.82+109S&P 5007,666.58+35SOX 指数11,332.81+449/2終値

Aiロボティクス

Ai ROBOTICS INC.247A · Growth · 化学

AI活用のD2Cブランド事業を展開。自社開発AIシステム「SELL」で商品開発からマーケティングまで一気通貫。

概要

Aiロボティクス株式会社は、東京証券取引所グロース市場に上場する企業で、主力事業は自社ブランドの化粧品や美容家電をインターネット販売する「D2Cブランド事業」である。2026年3月期の売上高は294億円、営業利益38億円、従業員36名。独自開発のAIシステム「SELL(セル)」をマーケティングから需要予測、顧客管理まで活用し、データ駆動型の商品開発と販売効率化を特徴とする。

単一事業セグメント「D2Cブランド事業」に経営資源を集中

当社は2023年5月、経営資源の選択と集中により、従来の「AIマーケティング事業」から「D2Cブランド事業」へのシフトを決定した。それ以降、事業セグメントはD2Cブランド事業のみとなり、スキンケア、美容家電、ヘアケアの3ブランドを軸に展開する。2026年3月期の売上高は前期比106.7%増の294億円に拡大し、営業利益率は13%に達した。事業構造上、生産は外部OEMに委託し、自社では企画・開発・マーケティング・販売に特化する軽量型モデルを採用している。

Yunthブランドがけん引するストック型収益モデル

主力ブランド「Yunth」は、スキンケア領域で定期購買を中心としたストック型ビジネスを構築している。2026年3月期時点でYunthが売上高に占める割合は約44%に低下したものの、依然として最大ブランドである。定期会員のLTV(顧客生涯価値)向上と新規獲得を、自社ECサイトと楽天市場やAmazonなどのECモール販売で実現。楽天市場では「殿堂入り」を達成し、検索ランキング上位を常に維持している。

自社EC・ECモール・店頭卸の3チャネルで販売網を多角化

販売チャネルは3本柱で構成される。第一に自社ECサイトでの単品販売と定期販売。第二に楽天市場やAmazonへのモール出店。第三にドラッグストア、バラエティーショップ、家電量販店への卸販売。特に店頭卸では、YunthとStraineをドラッグストアに、Brighteを家電量販店に展開し、業界に精通した代理店と提携することで効率的な販路拡大を図る。これにより、EC販売だけに依存しない多角的な収益基盤を形成している。

急成長を遂げるも営業CFはマイナス、成長資金を借入で調達

2026年3月期の売上高は前期比倍増の294億円に達したが、営業活動によるキャッシュ・フローは58.8億円の支出超となった。主な要因は売上債権の61.3億円増加と棚卸資産の37.5億円増加である。この成長に伴う運転資金の需要を賄うため、短期借入金35億円の純増と長期借入39億円の実行により、財務活動で64.2億円の資金を調達した。結果、現金同等物は前期比微増の39.9億円を維持している。

業界の中での役割はD2Cブランド事業者であり、AIプラットフォームを自社運営に活用。にあたる。

この章の文章は、有価証券報告書と会社の開示をもとにAIが編纂しています。数値は開示のままで、AIには生成させていません。

売上高
294億円
営業利益
38億円
営業利益率
12.9%
純利益
27億円
2026/3 通期の連結業績。決算の内訳は最新の決算以降にあります。

何をしている会社か

有価証券報告書「事業の内容」(2026/3期)より

01D2C(消費者向け直接販売)主力

自社企画・開発し、OEM製造した商品を自社EC、ECモール、店頭卸売の各チャネルで販売。AIシステム「SELL」を活用し、商品開発から需要予測、広告運用、CRMまで効率化し、連続的なヒット商品創出を目指す。

主な製品・サービス3
Yunth
スキンケアブランド。主力商品は「生VC美白美容液」で、美白効果のあるアスコルビン酸を配合。定期販売が中心となるストック型モデル。
Brighte
美容家電ブランド。美顔器、ヘアドライヤー、ヘアアイロンなどを展開。中価格帯でデザイン性と性能を両立。
Straine
ヘアケアブランド。シャンプー・トリートメントを中心に展開。2025年6月にローンチし、ドラッグストアなどで販売。

製品と技術

主力スキンケアブランド「Yunth」と生VC美白美容液

「Yunth」はyouth(若さ)を語源とするスキンケアブランドで、幅広い年齢層をターゲットとする。主力商品「生VC美白美容液」は、美白有効成分アスコルビン酸を配合し、メラニン生成を抑制する。一回使い切りの個包装で新鮮さを訴求。世界的著名アーティストをブランドアンバサダーに起用し、SNSを中心に認知拡大を図る。同ブランドは「生VA」配合のエイジングケアライン、「生AZ」配合のスムージングケアラインへとラインナップを拡充している。

中価格帯美容家電「Brighte」と家電量販店チャネル

「Brighte」はbright(明るい)とelectronicを組み合わせた造語のブランドで、中価格帯の美容家電を展開する。ローンチ時点で2機種の美顔器に加え、ヘアドライヤー、ヘアアイロンをラインナップ。著名タレントを起用したブランディングにより認知を拡大し、自社ECに加え家電量販店への卸販売も積極的に行う。2026年3月期には売上高でYunthに次ぐ主力ブランドに成長したと報告されている。

2025年ローンチのヘアケア「Straine」と店頭販売戦略

「Straine」はstraight(真っ直ぐ)とlineを組み合わせたブランド名で、まとまり感のあるストレートヘアを実現するシャンプー・トリートメントを中心に展開。2025年6月のローンチ直後から楽天ランキング6冠を獲得し、全国約1万7500店舗のドラッグストア・バラエティーショップで販売。2026年4月には髪質に合わせた2種類の新ラインナップを追加し、品揃えを強化している。

AIシステム「SELL」が支えるデータ駆動型の事業運営

「SELL(セル)」は、2018年に広告運用自動化のために開発されたAIシステムで、現在はD2Cブランド事業全体の基盤となっている。①商品開発では口コミや販売データをテキスト解析しヒット商品を予測。②需要予測では購買データの機械学習により精度の高い在庫管理を実現。③クリエイティブ作成では素材画像から効果的なバナーを自動生成。④広告運用では過去データに基づく効果予測と自動出稿。⑤CS対応ではメールの自動分類・返信文生成。⑥CRM施策では休眠顧客の掘り起こしを自動化する。さらに店頭販売POSデータの取り込み機能も追加され、販売チャネル全体をカバーする。

有価証券報告書の事業の記述をもとにAIが編纂しています。

業界での位置づけ

化学のなかでの位置

高成長スタートアップ、営業黒字化実現

Aiロボティクスは化学業界に属するが、売上高は急成長中(2024/3期71億→2026/3期計画294億円)。2025/3期に営業利益率17.61%と黒字化を達成。同業の東洋紡や旭化成のような大企業と比べると規模は小さいが、高成長フェーズにある。ライバルであるコージンバイオや北の達人コーポレーションと比較しても、売上成長率は突出している。ただし、2026/3期は営業利益率が12.93%に低下する見通しで、成長が鈍化する兆しも見える。

強み

  • 2024/3期71億円から2026/3期計画294億円へ2年で4倍超の成長
  • 2025/3期に17.61%と高水準の利益率を達成、黒字化を実現
  • 既存大手と異なる分野で急成長、独自の技術・ビジネスモデルが強み
  • 売上高拡大計画から攻めの経営姿勢がうかがえる

課題

  • 2026/3期予想で営業利益率17.61%→12.93%へ低下、成長の鈍化
  • 売上高294億円でも東洋紡や旭化成には遠く及ばず、競争力に課題
  • 急成長計画に伴う実行リスク、市場環境変化に脆弱

強みと課題は、開示資料をもとにAIがまとめた見立てです。

同業の企業

化学の時価総額近傍。太字がAiロボティクス

時価総額で並べると、掲載11社のなかで6番目にあたる。

#企業時価総額PER
14464ソフト99コーポレーション784億円25.6倍
24221大倉工業698億円12.7倍
34109ステラ ケミファ695億円20.7倍
44972綜研化学692億円17.1倍
54097高圧ガス工業669億円14.3倍
6247AAiロボティクス661億円25.1倍
74362日本精化647億円13.4倍
84619日本特殊塗料640億円11.2倍
94078堺化学工業611億円24.3倍
104082第一稀元素化学工業604億円23.8倍
114027テイカ571億円

時価総額は直近の終値ベース。同業の範囲は東証33業種の分類に従っています。

会社の歴史

沿革 15件

動画配信サービスからスタートした2016年の創業

2016年4月、HowTwo株式会社として創業。当初は女性向けライフスタイル動画配信サービスを運営し、そのサービスを通じた広告配信を主たる事業とした。広告ビジネスから得た知見が、後に自社ブランドのマーケティングに応用される基盤となる。

AIシステム「SELL」開発と成果報酬型広告事業への転換(2018年)

2018年10月、広告運用業務の自動化・効率化を目的に、自社開発AIシステム「SELL(セル)」の開発を開始し、成果報酬型の「AIマーケティング事業」を立ち上げた。これにより、属人化しがちな広告運用をデータ駆動型に切り替え、後のD2C事業で活用されるノウハウが蓄積され始める。

商号変更とスキンケアブランド子会社化(2020〜2022年)

2020年7月、商号をAiロボティクス株式会社に変更。2021年2月にはスキンケアブランドを展開するYunth株式会社と17skin株式会社に出資し、2022年1月に完全子会社化した。これにより自社ブランドの基盤を獲得し、2022年2月に「D2Cブランド事業」を本格開始。同年11月には両子会社を吸収合併し、経営資源を集中させる。

AIマーケティングからD2Cブランド事業へ経営資源をシフト(2023年)

2023年5月、経営資源の選択と集中により、AIマーケティング事業のリソースをD2Cブランド事業にシフトすることを決定。これに伴い、事業セグメントはD2Cブランド事業の単一セグメントとなり、自社ブランドの開発・販売に特化する戦略が明確化された。

美容家電とヘアケアへのブランド拡大、株式上場(2024〜2025年)

2024年2月、美容家電ブランド「Brighte」をローンチ。同年9月には東京証券取引所グロース市場に上場。2025年6月にはヘアケアブランド「Straine」をローンチし、ブランドポートフォリオを3本に拡大した。Straineはローンチ直後に楽天ランキング6冠を獲得し、約1万7500店舗のドラッグストアで販売された。

株式会社BJCを子会社化し事業基盤を拡充(2026年)

2026年4月、株式会社BJCを完全子会社化した。この買収により、D2Cブランド事業のサプライチェーンや製造委託先の多様化が進むと見られる。沿革上、これまでの内製化と異なり、外部企業の取り込みによる規模拡大の方向性が示された。

年表15件を開く

2010年代

  • 2016年4月創業女性向けのライフスタイルに関する動画配信サービスの運営及び当該サービスを通じた消費者に対する広告配信を主たる事業とするHowTwo株式会社を創業
  • 2018年10月成果報酬型「AIマーケティング事業」を開始 広告配信事業の収益性向上や広告主のニーズに対応するため、成果報酬型の広告運用業務に移行するとともに、広告運用自動化のため、自社開発のAIシステム「SELL(セル)」の開発を開始
  • 2019年5月本社を東京都港区南青山に移転

2020年代

  • 2020年3月本社を東京都新宿区西新宿に移転
  • 2020年7月商号変更商号をAiロボティクス株式会社に変更
  • 2021年1月本社を東京都港区六本木に移転
  • 2021年2月スキンケアブランドを展開するYunth株式会社及び17skin株式会社に出資
  • 2022年1月M&AYunth株式会社及び17skin株式会社を完全子会社化
  • 2022年2月当社グループとして、自社ブランドの企画、販売を行う「D2Cブランド事業」を開始
  • 2022年11月M&A完全子会社のYunth株式会社及び17skin株式会社を吸収合併
  • 2023年5月経営資源の選択と集中により、「AIマーケティング事業」のリソースを「D2Cブランド事業」にシフトすることを決定
  • 2024年2月新たに美容家電ブランド「Brighte」をローンチ
  • 2024年9月上場東京証券取引所グロース市場に株式を上場
  • 2025年6月新たにヘアケアブランド「Straine」をローンチ
  • 2026年4月M&A株式会社BJCを完全子会社化

有価証券報告書の沿革をもとにAIが通史として編纂しています。年表は沿革の記載そのままです。

これからの方針

有価証券報告書 2026/3期の経営方針より

会社は5つの方針を掲げている。有価証券報告書には具体的な数値目標の記載がない。

  1. 01

    AI活用による商品開発とマーケティング強化

    独自開発AIシステム「SELL」を用いて広告データ、販売データ、市場トレンドを分析し、ヒット商品の開発と広告運用の自動化を推進。新規顧客獲得と需要予測の精度向上を図る。

  2. 02

    ブランドポートフォリオの多角化と育成

    既存ブランド(Yunth、Brighte、Straine)のラインナップ充実とブランド力強化を進めるとともに、新ブランドの開発と育成に積極的に取り組む。

  3. 03

    サプライチェーンの拡充と安定供給

    製造拠点の分散や外部協力会社の拡充により、事業拡大に対応した安定的な商品供給体制を構築する。法令遵守と品質管理を徹底する。

  4. 04

    優秀な人材の確保と育成

    中途採用、新卒採用、インターン制度を積極活用し、即戦力と将来を担う人材を確保。年齢や国籍に制限なく、高いスキルを持つ人材を登用する。

  5. 05

    内部管理体制とガバナンスの強化

    リスク管理、内部監査、コンプライアンス体制の強化に加え、社外役員の登用や適切な機関設計によりコーポレート・ガバナンスを充実させる。

有価証券報告書の「経営方針、経営環境及び対処すべき課題等」から、AIが項目ごとに整理しています。数値目標は原文に書かれたものだけです。

社員と組織

有価証券報告書 2期分

グループ全体で36人が働いている。提出会社(単体)の平均年収は1,602万円で、1期前と比べて+28.7%平均年齢は33.2歳、平均勤続年数は2.9年。

決算期平均年収万円平均年齢平均勤続連結従業員数一人当たり営業利益万円
2025年3月1,24532.12.5279,259
2026年3月1,60233.22.93610,556

平均年収・平均年齢・平均勤続は有価証券報告書に記載された提出会社(単体)の値、従業員数はグループ全体の値です。一人当たり営業利益は連結営業利益を連結従業員数で割ったもので、給与などの費用を払ったあとに一人あたりいくら残るかの目安になります。

拠点とグループ

設備と関係会社

主要な設備 (帳簿価額 上位3)
本社 — 東京都港区514百万円
製造委託先 — 国内外の製造工場14百万円
本社 — 東京都港区9百万円

業績のいま

有価証券報告書・決算短信より

2026年3月期の売上高は294億円営業利益38億円前期と比べると増収増益で、売上が+107.0%、利益が+52.0%。

売上高
+107.0%
294億円
営業利益
+52.0%
38億円
純利益
+58.8%
27億円
営業利益率
12.9%
前期比 -4.7%pt

会社が出している今期の予想2027年3月期

項目会社予想前期実績
売上高580億円294億円
営業利益88億円38億円
純利益27億円
1株あたり配当¥0¥0

会社が決算短信で公表した予想です。証券会社の予想ではありません。 短信の原本

四半期の推移

5期分

直近は2027年1Qで、売上は111億円、営業利益は−5億円。

対象期間売上高億円営業利益億円営業利益率%純利益億円
2025年2Q631219.08
2025年4Q791316.59
2026年2Q10576.75
2026年4Q1893116.422
2027年1Q111−5−4.5−5

期ごとの単独の業績で、期首からの累計ではありません。

業績の推移

有価証券報告書 6期分

2021年3月期からの6期で、売上は16億円から294億円へ18.4倍に増えた。直近期の営業利益率は12.9%。売上は4期、純利益は4期の連続増加。

決算期売上高億円営業利益億円経常利益億円営業利益率%純利益億円
2021年3月1611
Yunth株式会社及び17skin株式会社を完全子会社化
2022年3月16−1−4
2023年3月363−3
東京証券取引所グロース市場に株式を上場
2024年3月71128
2025年3月142252417.617
株式会社BJCを完全子会社化
2026年3月294383812.927

金額は有価証券報告書の連結値をそのまま掲載しています。帯の長さは列ごとの最大値との比です。空欄の期は有価証券報告書からその項目の数値が取れていません(0ではありません)。

利益の構造

2026年3月期

売上高294億円のうち、営業利益として残るのは38億円12.9%。営業外の損益と税金を反映した純利益は27億円、売上の9.2%にあたる。営業利益率は業種中央値7.3%を上回る水準。

売上高を100としたときの内訳
  • 売上原価作る・仕入れるのにかかったお金26.9%79億円
  • 販売費及び一般管理費売る・管理するのにかかったお金60.2%177億円
  • 営業利益費用を引いたあとに残った本業の利益12.9%38億円

有価証券報告書の損益計算書から、当期の金額をそのまま割り振っています。売上原価と販管費は単体ベースの数値です。

粗利率
73.1%
売上から原価を引いて残る割合
営業利益率業種比+5.6pt
12.9%
本業の利益として残る割合
純利益率業種比+3.8pt
9.2%
税金まで払って最後に残る割合
ROE業種比+49.8pt
56.7%
株主のお金がどれだけ利益を生んだか
ROA
14.7%
資産全体がどれだけ利益を生んだか
ROIC
18.5%
事業に使うお金がどれだけ利益を生んだか

ROICは有利子負債の開示がないため、営業利益×0.7÷(総資産−現金)の簡易式で算出しています。

お金の流れ

キャッシュフロー計算書 4期分

2026年3月期は営業CFが−59億円、投資CFが−5億円で、差し引きのフリーCFは−64億円この組み合わせは先行投資型にあたる。本業がまだ現金を生まない中、調達した資金で投資を続けている。スタートアップ・再建初期の型期末の手元現金は40億円で、売上の1.6ヶ月分にあたる

決算期営業CF億円投資CF億円財務CF億円フリーCF億円現金残高億円
2023年3月002011
2024年3月9−110829
2025年3月13−2−11139
2026年3月−59−564−6440

本業で稼いだ現金が営業CF、設備や事業への投資が投資CF、借入と返済・配当が財務CF。営業・投資・財務の3列は縦線が0で、右がプラス、左がマイナスです。健全な会社の基本形は営業CFがプラスで投資CFがマイナス。フリーCFは営業CFと投資CFの合計で、手元に残る現金を表します。

資産と負債

貸借対照表 6期分

2026年3月期の総資産は184億円。このうち返さなくてよい自己資本が60億円で、自己資本比率は32.8%(業種中央値63.4%より薄い)

決算期総資産億円自己資本億円負債億円自己資本比率%
2021年3月136745.8
2022年3月1921711.4
2023年3月2131814.4
2024年3月46113524.8
2025年3月70333747.5
2026年3月1846012432.8

自己資本比率は総資産のうち返済のいらないお金の割合で、高いほど借入への依存が小さいことを示します。負債は総資産から自己資本を引いた額です。

2026年3月期の内訳単体ベース
現金及び預金
40億円
すぐ使えるお金
利益剰余金
43億円
過去の利益の積み上がり
負債合計
124億円
いつか返す必要があるお金
財務の健全性
68
/ 100
安定性自己資本比率22 / 40
収益力営業利益率26 / 30
現金創出営業CFの黒字継続20 / 30

有価証券報告書の数値から機械的に配点した参考値です。自己資本比率60%で満点、営業利益率15%で満点、直近3期の営業CFが黒字だった割合の3つを足しています。業態によって出ない要素があります。

業界内での比較

化学 203社との比較

同じ化学の企業と並べると、いちばん上に来るのはROE203社中2位あたり、逆に低いのは自己資本比率203社中195位あたり帯は左端が業種の最下位、右端が最上位で、縦線が真ん中にあたる。

ROE上位株主の出したお金でどれだけ利益を生んだか
56.7%/中央値 6.9%
P25 4.5%P75 9.9%
営業利益率上位売上のうち本業の利益として残る割合
12.9%/中央値 7.3%
P25 4.3%P75 10.7%
自己資本比率下位総資産のうち返済のいらないお金の割合
32.8%/中央値 63.4%
P25 50.5%P75 73.9%
売上成長率上位前期からの売上の伸び
107.0%/中央値 2.2%
P25 -1.8%P75 5.4%
配当利回り株価に対して1年で受け取る配当の割合
/中央値 2.7%
P25 1.8%P75 3.6%

有価証券報告書の最新期の数値をもとに、同じ業種の企業の中での順位を毎日計算しています。P25は下から4分の1、P75は上から4分の1の位置にある企業の値です。

株価

9月2日の終値

直近の終値は¥1,018で、1年前と比べて-34.4%過去52週の値幅のなかでは26%の位置にある。

¥1,018+0.3%1ヶ月+22.4%1年-34.4%時価総額661億円
過去52週の値幅
安値¥628高値¥2,146

チャートの金額は株式分割と配当を反映して調整した終値で、上に出している直近の終値とは一致しないことがあります。

指標
PER (実績)25.1倍
PBR11.81倍

実績値は直近の決算、予想値は会社予想にもとづきます。株価は終値ベースです。

値動きの背景

株価は8月20日に973円となり、前日比+6.92%と上昇しました。1ヶ月では+23.01%と急伸しており、25日移動平均線(843.16円)を大きく上回る展開です。ただし、年初来では-32.62%と下落傾向にあり、52週高値2,146円からは約55%下落した水準です。8月17日には544万株超の出来高を伴って急騰しており、その後も高水準の売買が続いています。RSIは64.86と上昇基調にあり、短期的なモメンタムは強いものの、過熱感も出始めています。

値動きの背景は、株価と出来高の推移をもとにAIがまとめた見立てです。

AIの評価

AI評価

株価水準の解釈です。売買の推奨ではありません

現在の株価水準をほぼ妥当と判定しています(スコア 55/100)

PER 19.8倍は業界平均18.5倍とほぼ同水準で妥当圏。PBR 8.59倍は業界平均1.44倍を大幅に上回るが、ROE 56.7%と極めて高く、収益力が高PBRを支えている。無配当で株主還元がない点が懸念材料。成長性を考慮するとほぼ妥当。

指標この会社業種平均
PER (実績)25.1倍17.8倍
PBR11.81倍1.41倍
ROE56.7%7.4%

業種平均は同じ東証33業種に属する銘柄の単純平均です。銘柄数が少ない業種では平均が振れます。

AI評価判定とスコアは公開データをもとにした解釈で、将来の株価を示すものではありません。算出の考え方は編集方針に記載しています。

評価が分かれる点

AI分析

投資家の見方

売上高が急拡大中で、今後の成長鈍化リスクとバリュエーションが論点。強気派は高いROEと成長率を評価し、弱気派は利益率低下と株価下落を警戒。

プラスに働く材料7
  • 高成長率

    売上高が3期連続で倍増ペース。

  • 高いROE

    ROE56.7%は極めて高く、資本効率が良い。

  • 利益拡大

    純利益が2024年3月期8億→2026年3月期27億と増加。

  • 2026年3月期の大幅増収増益計画2026年5月決算発表影響

    売上高294億円(前期比+107%)、営業利益38億円(同+52%)を計画、達成ならPER15倍水準

  • 高ROE成長銘柄としてのリレーティング継続影響

    ROE56.7%は東証化学平均を大幅に上回り、成長プレミアムでPBR改善余地

  • AI関連政策追い風2026年以降影響

    日本政府のAI・ロボット投資促進策で受注拡大期待、売上高成長率加速

  • 小型株バリュー復活の流れ不定影響

    時価総額520億円と小型、成長性に着目した個人投資家の買い

マイナスに働く材料7
  • 営業利益率低下

    2025年3月期17.6%→2026年3月期12.9%と低下。

  • 高PBR

    PBR8.6倍と割高で、成長鈍化で下落リスク。

  • 事業リスク

    急成長の原動力が不明で、持続性に疑問。

  • 営業利益率の低下続く継続影響

    営業利益率17.6%→12.9%に低下、競争激化でさらに10%割れリスク

  • PER20倍のバリュエーション調整継続影響

    PER19.8倍は化学業界平均15倍を上回り、成長鈍化で調整余地

  • 研究開発費増加による利益圧迫継続影響

    売上高成長に伴いR&D投資増加、営業利益率が予想以上に低下

  • 大型株人気で小型株流出不定影響

    市場の大型志向で小型株から資金流出、流動性低下で株価下落

次の決算で確かめる点
売上高成長率
急成長が持続可能か確認。
営業利益率
収益性の悪化傾向に注意。
ROE
高ROE維持の持続性。

株主

有価証券報告書より

2026年3月期末の株主数は延べ31,046人。区分でいちばん多いのは個人・その他72.3%。グループ会社や銀行などの安定株主が16.8%を占め、残る83.2%が市場で売買されうる浮動株にあたる。

所有者の区分ごとの比率

所有者の区分2025年3月%2026年3月%
個人・その他54.872.3
事業法人19.79.0
金融機関5.87.8
外国法人12.86.7
証券会社6.84.1
外国人個人0.00.2

発行済株式に対する持ち株比率です。単元未満株の扱いにより、合計が100%にならない期があります。

大株主上位10

順位株主持ち株比率 %
01龍川 誠18.38
02株式会社日本カストディ銀行(信託口)6.39
03桑山 友美3.64
04SBIインキュベーション株式会社3.18
05立川 好美3.13
06相川 佳之(常任代理人 相川 慶子)2.82
07近藤 太香巳2.76
08山本 幸央2.65
09株式会社エニグモ2.36
10株式会社ブランジスタ2.16

有価証券報告書の大株主の状況から、上位10者を掲載しています。信託銀行の名義は、実際の保有者ではなく運用を預かる先を指すことがあります。

株価指標の推移

有価証券報告書 6期分

1株利益は6期で−100%、1株純資産は2期で+64%。直近期のROEは56.7%で、日本株の目安とされる8%を上回る。

決算期EPSBPSROE%PER
2021年3月26,44422.0
2022年3月−129,375
2023年3月−9
2024年3月28115.2
2025年3月325776.825.1
2026年3月439356.727.6

有価証券報告書に記載された各期の値です。PERは期末時点の株価にもとづく実績値で、いまの株価から計算した値とは異なります。

EPS1株利益
1株が1年で稼いだ純利益。伸びていれば株の稼ぐ力が育っている
BPS1株純資産
1株あたりの持ち分。会社に積み上がった蓄えの目安
ROE自己資本利益率
株主のお金でどれだけ稼いだか。日本株では8%が一つの目安
PER期末実績
株価が1年分の利益の何倍か。低いほど割安とは限らず、期待の低さのこともある

経営陣

7名 有価証券報告書の提出日現在

有価証券報告書に載っている役員は7名。2026/3期の役員報酬は総額165百万円。社内取締役1人あたりの報酬は、従業員の平均年収の約2倍にあたる。

氏名役職年齢保有株数
龍川誠代表取締役社長4011,929,300
山本幸央専務取締役421,720,000
坂元優太取締役 管理本部長41155,000
川名麻耶取締役45
岡田雅史取締役 監査等委員61300,000
杉本佳英取締役 監査等委員45200,000
須田将啓取締役 監査等委員52

役員報酬の内訳2026/3

役員の区分人数固定報酬百万円合計百万円1人あたり百万円
取締役(社内)513113126
社外取締役634346

有価証券報告書の役員報酬等の総額から、区分ごとの内訳を載せています。人数は当期中に在任した延べ人数のため、期末の人数と一致しない期があります。

有価証券報告書

有価証券報告書 2026/3期

会社自身が書いた有価証券報告書の本文を、章ごとにそのまま収録しています (要約ではありません)。

事業の内容4,390字を開く

何をしている会社か、会社自身の説明

3【事業の内容】 当社は、女性向けのライフスタイルに関する動画配信サービスの運営及び当該サービスを通じた広告配信を主たる事業として、事業を開始しました。その後、一般的に属人化しやすい広告運用業務を自動化、効率化するため、自社開発AIシステム「SELL(セル)」を開発し「AIマーケティング事業」を開始しました。 当社はこの「AIマーケティング事業」を通じて「SELL(セル)」に蓄積したノウハウやデータを自社ブランドのマーケティングに活用し(図1)、加えて「SELL(セル)」に「D2C(*1)ブランド事業」に関わる機能拡張を行い、自社ブランド商品の販売を行う「D2Cブランド事業」を飛躍的に成長させております。 なお、効率的な事業成長のため、現在当社の事業は「D2Cブランド事業」の単一事業としております。 (図1)「AIマーケティング事業」のノウハウを「D2Cブランド事業」に活用のイメージ図 [D2Cブランド事業] (1)「SELL(セル)」について 「AIマーケティング事業」でクライアント企業の新規顧客獲得のための広告運用を、効率的に行うために開発した「SELL(セル)」を自社ブランドのマーケティングに活用するとともに、自社ブランドの運営を通じて得た、商品開発、需要予測、広告クリエイティブ(*2)作成、広告運用、CS(*3)対応、CRM(*4)施策までのブランド運営を取り巻く一連の業務データ等を分析し、これらを基に「SELL(セル)」の機能拡張を行っております。これにより「D2Cブランド事業」の生産性向上を推進し、現在は化粧品や美容家電領域を中心に商品開発を行い、連続的にヒット商品を生み出すことを追求しております。「D2Cブランド事業」における「SELL(セル)」の活用領域は図2のとおりです。 (図2)「SELL(セル)」の活用領域 (2)販売方法 当社事業では、「自社ECサイト販売」「ECモール販売」「店頭卸販売」の販売チャネルを通じて、自社で企画・開発し、OEMに製造委託した商品を顧客に販売しております。販売方法別の収益イメージは図3に記載のとおりです。 (図3)販売方法別の収益イメージ ①「自社ECサイト販売」は、SNS広告等のマーケティングにより獲得した顧客に対して自社運営のECサイトにて直接商品を販売する販売形態です。その都度注文いただく単品販売と、一定間隔で継続的に商品をお届けする、定期購入サービスがあり、Yunthブランドにおいてはこの定期販売が中心となっており、新規の定期購入者を増やしていくこと及び定期購入者のLTV(*5)を維持・向上させることで継続的な収益が見込まれるストック型ビジネスモデルとなっております。 ②「ECモール販売」は、楽天市場、Amazon等のECモール内に自社店舗を出店し、顧客に対して直接商品を販売する販売形態です。商品ページの表示や商品の構成、販促施策の実施タイミング等を戦略的に行い、当社の展開する全ブランドにおいてランキング上位を獲得し、特にYunthブランドは楽天で殿堂入りを果たしております。 ③「店頭卸販売」は、顧客に対しドラッグストアやバラエティーショップ、家電量販店等の店頭で販売するため、販売代理店に対して卸販売する販売形態です。当社が展開するYunthブランド、Straineブランドは主にドラッグストアやバラエティーショップに向けた卸販売を行い、Brighteブランドについては家電量販店に向けた卸販売を行っております。それぞれの業界に精通した代理店とパートナーシップを結ぶことでレバレッジを効かせた販売網の拡大を行っております。 「D2Cブランド事業」全体の事業系統図は図4に記載のとおりです。 (図4)「D2Cブランド事業」 事業系統図 (3)展開ブランド・商品 スキンケアブランドの「Yunth」、美容家電ブランドの「Brighte」、ヘアケアブランドの「Straine」を主要ブランドとして、これらのブランド内で商品のラインナップを拡大しております。 ①「Yunth」のブランド名は、youth(若さ)にかけた造語で、幅広い年齢層に使っていただけるスキンケアブランドとして、当社の中心的ブランドとなっております。世界的な著名アーティストがブランドアンバサダーに就任したことにより、名実ともに認められたジェネラルブランドとして当社と共に成長しております。 主力商品である「生VC美白美容液」は、メラニンの生成を抑制しシミやそばかすを防ぐことで、美白効果が認められる美容成分アスコルビン酸を配合した商品です。一回使い切りで、新鮮感のある個包装の商品パッケージや、商品の使用感が特徴的です。SNSを中心に認知拡大を行っており、現在当社の業績をけん引する商品となっております。 上記に加え「Yunth」ブランドでは「生VA」を配合したエイジングケアライン、「生AZ」を配合したスムージングケアラインとラインナップを拡大し幅広い顧客ニーズに対応できるブランドとして当社事業をけん引しております。 (「Yunth」商品ラインナップ) ②美容家電ブランドの「Brighte」は、bright(明るい、光る)にelectronic(電子)を連想させる「e」を付け加えブランド名としました。中価格帯の美容家電ブランドとしての位置づけであり、高性能でデザイン性の高い商品でありながら、手に取っていただきやすい価格の商品を展開しております。著名タレントを起用したブランディングも行い、顧客への認知拡大を推進しております。販売については、ECサイトを中心とした販売に加え、家電量販店向けの卸販売も積極的に行っております。 ブランドのローンチとともに、2機種の美顔器に加え、ヘアドライヤー、ヘアアイロンをラインナップとして追加し、売上高においても当社の主力ブランドとなっております。 (「Brighte」商品ラインナップ) ③ヘアケアブランドの「Straine」は、straight(真っ直ぐ)とline(線)を組み合わせたブランド名で、まとまり感のあるストレートな仕上がりが期待できるシャンプートリートメントを中心に、ヘアケア商品を展開するブランドとしての位置づけです。2025年6月にブランドをローンチし、ドラッグストアやバラエティーショップを中心に販売を拡大しております。商品ラインナップについても2026年4月に新たに髪質に合わせた2種類のラインナップを展開しております。 (「Straine」商品ラインナップ) (4)「SELL(セル)」の活用領域の詳細 ①商品開発 製造工程を除き商品の企画・開発から販売までを自社で行うことにより、顧客の反応や要望をダイレクトに汲み取り、商品の企画・開発に活用できる仕組みを構築しております。また、「SELL(セル)」を活用し、口コミデータ、広告配信データ、自社商品の販売データ等の市場トレンドデータをテキスト解析、分類、スコアづけの技術を用い、自動分析することで、人気商品となる可能性の高い商品の開発に活かしております。 開発された試作品は、社内でテストを実施し、改良を加え、発売しております。発売後は、顧客の反応や要望を汲み取り、適宜、商品改良を行いつつ安定的に販売量を増やし顧客に長く好まれるように運営を行っております。 ②需要予測 「SELL(セル)」に蓄積している顧客の購買データを機械学習により分析・解析することで、季節要因や成長可能性を加味した将来の需要予測を行っております。これにより精度の高い在庫管理・発注管理を実現しております。 ③CR(クリエイティブ)作成 「SELL(セル)」に素材画像を登録するだけで、商品情報や過去の広告配信結果データを分析し、広告効果の高いバナー画像や広告記事といったCR(クリエイティブ)を自動生成することができます。本機能を利用することにより、効率的に、効果の高い広告作成が可能となっております。 ④広告運用 「SELL(セル)」が過去の広告配信データから、効果の高いクリエイティブの傾向を機械学習し、出稿する広告の効果予測を行います。これにより高い効果の見込まれる広告を効率的に出稿することができます。作成されたクリエイティブは出稿担当者のチェックを経て出稿されますが、媒体と「SELL(セル)」をAPI連携することで、出稿作業や広告効果のレポーティングも自動で行われ、担当者の作業が効率化されております。 ⑤CS対応 顧客からのお問い合わせメールの内容を「SELL(セル)」がテキスト解析等により分類、判断し、返信文生成やエスカレーション判定を行っております。顧客からのお問い合わせ内容を区分して対応することで、対応品質を担保しながら、オペレーターのリソースを削減し、効率的なCS対応を実現しております。 ⑥CRM施策 全ての期間の顧客の購買データを「SELL(セル)」が分析・解析することにより、継続的にご購入いただける見込み顧客に対する販促施策や、当社商品を利用したものの利用を休止した休眠顧客の取引再開に向けた施策を成功確度高く講じることができます。 ⑦店頭販売領域への機能拡大 上記①~⑥に加え、「SELL(セル)」に店頭販売POSデータを活用させることで、貢献範囲を店頭販売領域へ拡大しております。販促施策やSNS広告、マス広告の影響測定や顧客の購買傾向の分析を「SELL(セル)」が行うことで、当社の販売メソッドを活用し、店舗販売の最大化にも取組みます。 [用語の説明] 用語   説明 *1   D2C   Direct to Consumer(ダイレクト トゥ コンシューマー)の略で、消費者に対して商品を直接的に販売する仕組みのことを指す。 *2   クリエイティブ   画像やテキストを組み合わせたバナーや広告記事のことを指す。 *3   CS   Customer Satisfaction(カスタマー サティスファクション)の略称で、自社の商品やサービスに対して顧客がどのくらい満足しているかを指す。 *4   CRM   Customer Relationship Management(カスタマー リレーションシップ マネジメント)の略で、顧客情報や行動履歴、顧客との関係性を管理し、顧客との良好な関係を構築・促進することを指す。 *5   LTV   Life Time Value(ライフタイムバリュー)の略で、ある顧客が自社と取引を開始してから終了するまでの期間にどれだけの利益をもたらしてくれるかを指す指標である。
経営方針・対処すべき課題3,095字を開く

経営陣が考える方向性と課題

1【経営方針、経営環境及び対処すべき課題等】 当社の経営方針、経営環境及び対処すべき課題等は、以下のとおりであります。 なお、文中の将来に関する事項は、本書提出日現在において当社が判断したものであります。 (1)経営方針 我々は「自由」とは「選択肢」であり、選択肢が多いことは幸せに繋がると考えております。「新しい自由を創造する会社」となることをミッションに掲げ、世界中の人々に「今までにない選択肢」をもたらすことに価値を見出し、より良い未来を実現してまいります。その実現のために、当社の共通価値観としての3つのバリュー(従業員の行動基準)を掲げております。当社は、自社で行う「D2Cブランド事業」を主要事業と位置づけ、ジャンルに捉われず、今までにない商品やサービスを提供してまいります。 (2)経営上の目標の達成状況を判断するための客観的な指標等 当社はこれまで重要業績指標として、Yunth定期会員数(図2)を意識した経営に取組んでおりましたが、2027年3月期はブランド別売上高・売上総利益を重要業績指標として設定変更することといたしました。変更の理由としては、ブランドポートフォリオの多角化により、Yunthブランドが売上高に占める割合が2025年3月期の約65%から2026年3月期は約44%に低下したため(図1)。また、当社の販路拡大によりYunth自社ECサイトでの定期販売の重要性が低下したためです。 今後はブランド別売上高・売上総利益を管理し、多ブランド化した事業を的確に捉えていく方針です。 (図1)D2Cブランド事業における売上高構成 (図2)Yunth定期会員数推移(単位:名) (3)経営環境及び中長期的な会社の経営戦略 当社が主に属する国内のスキンケア市場は、2026年において、1.5兆円に達する見込みであり(出所:富士経済グループ「化粧品マーケティング要覧 2026」)、美容・健康家電市場も2023年において3,922億円に達している見込みであり、将来においても当社の成長機会は十分に見込まれると考えております。(出所:富士経済グループ「美容&健康家電市場・関連サービストレンドデータ 2023-2024」) 当社の商品開発については、独自開発のAIシステム「SELL(セル)」に蓄積されている広告配信データ、自社商品の販売データ、市場トレンドデータ等を新商品開発に活かしており、市場ニーズやトレンド分析等、データを用いて行うことでヒット商品の開発を推進しております。 販売については、新規顧客獲得のため「SELL(セル)」を活用し、クリエイティブを自動で生成し、広告運用を自動化することが可能となっております。 CRM・CS対応については、「SELL(セル)」に蓄積している同一顧客の購買データを分析・解析することにより、継続的にご購入いただける見込み顧客や当社商品を利用したものの利用を休止した休眠顧客の取引再開に向けた施策を講じております。 需要予測については、「SELL(セル)」に蓄積している顧客の購買データを分析・解析することにより、将来の需要予測を行っております。これにより、売上向上に資する施策の検討・実施を迅速に行うとともに、発注管理や在庫管理が可能となっております。 以上より、現在当社の主たる事業であるD2Cブランド事業においては、AI技術を用いた「SELL(セル)」の活用により、地位の確立と他社との更なる差別化を推進しております。また今後は、新ブランド、新商品の開発を進めるとともに、中長期的には、グローバルマーケットへの展開も模索していることから、将来においても当社の成長機会は十分に見込まれると考えております。 (4)優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題 ①ブランド及び商品の開発 当社は、主に「Yunth」というスキンケアブランド、「Brighte」という美容家電ブランド、「Straine」というヘアケアブランドを展開しております。全ブランドともに外部ECサイトではランキング上位を維持しており、一定の認知を獲得できているものと考えております。今後は、更なる認知拡大はもちろんのこと、ブランド内の商品ラインナップの充実を行い、より一層のブランド力強化に取組んでまいります。また、更なるブランドの開発とその育成も課題と認識しているため、新たなブランドの開発にも積極的に取組んでまいります。 ②サプライチェーンの拡充について 当社は、商品の製造業務から物流、販売に至るまで外部協力会社に委託しております。そのため製造委託先の品質管理状況や、外部協力会社の操業状況については、十分に確認し、綿密なコミュニケーションにより協力体制を構築しております。当社の更なる事業拡大及び商品の安定的な供給には、製造拠点の分散化や他の外部協力会社の拡充等が重要であると認識しております。今後も法令遵守及び安全・品質管理の徹底に十分留意しつつ、外部協力会社の拡充を図ってまいります。 ③優秀な人材の確保 当社は、更なる事業拡大を実現していく上で、優秀な人材の確保が必要不可欠であると認識しております。このため、即戦力となる人材確保を目的とした中途採用及び将来を担う社員の育成と組織の活性化を目的とした新卒採用や第二新卒採用を積極的に行ってまいります。新卒採用に関しては、学生時代から就業して経験を積むインターン制を積極導入し、優秀な人材の採用活動の強化を図ってまいります。また、事業状況に合わせ、年齢や国籍等に制限なく、高いスキルや潜在的な能力を持つ人材を積極的に登用してまいります。 ④情報セキュリティ体制の更なる整備 当社は、顧客と取引を行うにあたり、顧客情報、個人情報及び営業機密等の機密情報を取扱うことがあります。情報セキュリティ体制の整備を引き続き推進していくとともに、情報の取扱いに関する社内規程の適切な運用、役職員の機密情報リテラシーの向上、役職員による機密情報の取扱いに関する内部監査等を通じ、情報セキュリティ体制の強化を図ってまいります。 ⑤内部管理体制の強化 当社は、急速な事業環境の変化に適応し、継続的な成長を維持していくために、内部管理体制の強化が重要であると認識しております。このため、事業成長に合わせバックオフィス機能も拡充していくとともに、経営の公正性・透明性を確保するための内部管理体制強化に取組んでまいります。具体的には、事業運営上のリスク管理や定期的な内部監査の実施によるコンプライアンス体制の強化、社外役員の登用や当社に適した機関設計によるコーポレート・ガバナンス機能の充実等を行ってまいります。 ⑥安定的な事業資金の確保 当社は、事業拡大のため、主に広告宣伝費及び販売促進費の投資を積極的に行っております。これらの先行投資に必要な事業資金の調達を安定的に行うため、また、急激な資金需要や不測の事態に備えるため、金融機関からの借入により安定的な事業資金の確保に取組んでおります。今後も資金調達をはじめ、財務基盤の強化及び安定的に事業資金を確保するための諸施策を講じてまいります。 ⑦M&Aへの対応 当社の掲げる継続的な高い成長を実現するためにはM&Aによる事業拡大は必須であると認識しており積極的にM&Aを行っていく方針であります。具体的には、M&Aによる買収対象企業の選定からアプローチに至るまでのプロセスを、より一層強化して行える人的リソースを確保するよう取組んでまいります。
事業等のリスク7,111字を開く

会社が自認するリスクの一覧

3【事業等のリスク】 本書に記載した事業の状況、経理の状況等に関する事項のうち、投資者の判断に重要な影響を及ぼす可能性のある事項には、以下のようなものがあります。また、必ずしもそのようなリスク要因に該当しない事項につきましても、投資者の投資判断上、重要であると考えられる事項につきまして、投資者に対する積極的な情報開示の観点から以下のとおり記載しております。なお、文中の将来に関する事項は、本書提出日現在において当社が判断したものであり、将来において発生の可能性がある全てのリスクを網羅することを保証するものではありません。 (1)事業環境・事業内容について ①市場動向の変化と競合の激化 発生可能性:中、発生する可能性のある時期:特定時期なし、影響度:大 当社事業が主に属する化粧品市場は、国内外問わず大小の競合企業が存在しており、また、商品の製造を請負うOEM企業等の存在により製造設備を持たずに事業展開が可能であることから、参入障壁が低く、新規参入事業者も出現しております。このような競争環境のもと、当社は、顧客ニーズを踏まえ、商品の改良を行いブランドの価値の向上に努めるとともに、顧客データベースやAIマーケティングのノウハウを活用した顧客との関係性構築を行っております。しかしながら、既存の競合他社との競争の激化や、同業他社の不祥事等による業界イメージの悪化、大規模な資本や高い知名度・ブランド力のある企業等の新規参入、類似商品の販売等により、当社の顧客の流出やそれに対処するための様々なコストが増加した場合には、当社の財政状態及び経営成績等に悪影響を及ぼす可能性があります。 ②原油価格・為替変動について 発生可能性:中、発生する可能性のある時期:特定時期なし、影響度:大 当社は、仕入れの約40%を海外との輸入取引に依存しており、為替相場の変動により、外貨建仕入価格及び輸入関連コストが上昇した場合には、当社の財政状態及び経営成績等に悪影響を及ぼす可能性があります。また、原油価格の変動に伴う原材料価格、包装資材価格及び物流費等の上昇は、仕入価格の増加に繋がり、同様に当社の財政状態及び経営成績等に悪影響を及ぼす可能性があります。 当社は、これらのリスク低減を図るため、国内外における製造委託先の分散・開拓、調達先との連携強化及び物流体制の見直し等の効率化施策を継続的に推進しております。しかしながら、急激かつ大幅な為替変動や原油価格の高騰等が生じた場合には、これらの施策によって当該影響を十分に回避できない可能性があります。 ③顧客ニーズの変化 発生可能性:低、発生する可能性のある時期:特定時期なし、影響度:大 新規ブランド及び商品の開発、育成並びにマーケティング活動の顧客ニーズへの適合状況は、当社の売上及び利益に大きな影響を及ぼします。当社では、顧客ニーズに応えるため、コールセンターに寄せられる顧客の声を広く収集する等して、顧客ニーズの変化に合わせて商品の改良を継続的に行っております。しかしながら、商品の開発はその性質上、様々な要因による不確実性が伴うため、当初意図した成果が得られない場合には、当社の財政状態及び経営成績等に悪影響を及ぼす可能性があります。 ④商品の製造委託について 発生可能性:低、発生する可能性のある時期:特定時期なし、影響度:大 当社が展開する商品の製造については、製造委託先に外部委託しております。当社は特に適正な製造管理及び品質管理の確保のため、製造委託先に定期的に実地で確認を行い、衛生管理、製造体制等のチェックを行うことで製品品質の維持、改善を行っております。厳正な製造管理及び品質管理を徹底することに加え、製造拠点を複数の工場に分散することでリスクを軽減するよう努めています。また現時点において、当社と製造委託先の関係性は良好であり、製造委託先の不適合製品による問題や、当社の支払い遅延といった解約事由及び継続に支障をきたす要因は発生しておりません。しかしながら、今後何らかの理由で契約解消される場合や製造委託先からの安定的な商品供給が滞った場合、当社から顧客に対する販売活動に支障が出るため、当社の財政状態及び経営成績等に重大な悪影響を及ぼす可能性があります。 なお、経営上の重要な契約等については、「第2 事業の状況 5 重要な契約等」に記載しております。 ⑤商品の販売又は提供について 発生可能性:低、発生する可能性のある時期:特定時期なし、影響度:大 当社は、製造委託先で製造した商品を仕入れた上で、顧客へ販売しております。当社は、製造委託先における品質管理体制の確認又は検品体制を整備する等、顧客へ提供する商品の品質管理を徹底しております。しかしながら、当社では発売以降、問題が生じた商品を提供したことはないものの、将来、顧客に対し不良品又は瑕疵のある商品を提供してしまう可能性があり、そうした場合において顧客が損害を被ったときは、その損害賠償請求等によって、当社の財政状態及び経営成績等に悪影響を及ぼす可能性があります。 ⑥在庫の滞留又は欠品について 発生可能性:低、発生する可能性のある時期:特定時期なし、影響度:大 当社は、在庫の保有状況をモニタリングしながら発注数量の調整を毎月実施し、滞留が予測される商品について販売施策を追加で立案することで在庫リスクの最小化を図っております。しかしながら、需要動向を見誤ったことによる欠品、ないし滞留在庫が生じた場合には、当社の財政状態及び経営成績等に悪影響を及ぼす可能性があります。 ⑦自社開発AIシステムの利用について 発生可能性:低、発生する可能性のある時期:特定時期なし、影響度:中 当社は、自社開発AIシステム「SELL(セル)」を用いた事業運営を行っております。 「SELL(セル)」は市場トレンドデータを活用した新商品の開発、顧客の購買データを活用した需要予測と在庫管理・発注管理、過去の広告配信データを用いた出稿広告の効果予測等の機能を有しております。 「SELL(セル)」の各機能や分析結果データを活用した意思決定を行うことで、運営に必要な各業務の精度を向上するとともに、効率的な事業運営を行っております。しかしながら、例えば、想定していなかった広告市場の価格高騰や市場環境の著しい悪化等により「SELL(セル)」の分析結果等に重要な誤りが生じ、その誤りを検知できずに業務を執り行った場合等、当社が想定する成果を得ることができず、当社の財政状態及び経営成績等に悪影響を及ぼす可能性があります。 ⑧法的規制等 発生可能性:低、発生する可能性のある時期:特定時期なし、影響度:大 当社は、事業の遂行にあたって、特定商取引に関する法律(特定商取引法)、特定電子メールの送信の適正化等に関する法律(特定電子メール法)、不当景品類及び不当表示防止法(景品表示法)、製造物責任法(PL法)、消費者契約法、不正競争防止法、健康増進法、医薬品、医療機器等の品質、有効性及び安全性の確保等に関する法律(薬機法)、個人情報の保護に関する法律(個人情報保護法)等の法的規制の適用を受けております。 当社は、リスク・コンプライアンス委員会において、リスク管理及びコンプライアンスについて統制・把握し、役職員に対するコンプライアンスの周知徹底や教育の実施等、これらの法令の遵守に努めておりますが、将来的に当社が規制を受けている法令の変更や新たな法令の施行等があった場合は、当社の事業活動が制限される可能性があります。 ⑨知的財産権について 発生可能性:低、発生する可能性のある時期:特定時期なし、影響度:大 当社では、商品の開発及び販売に際し、第三者の知的財産権侵害の可能性について弁護士や弁理士等の専門家による事前調査を行い、第三者の知的財産権の侵害を未然に防止できるよう、万全の注意を払っております。今後、意図せずに第三者の知的財産権の侵害を理由とする訴訟やクレームが提起されないという保証はなく、そのような事態が発生した場合には、当社の財政状態及び経営成績等に悪影響を及ぼす可能性があります。 ⑩顧客とのトラブル及び風評 発生可能性:低、発生する可能性のある時期:特定時期なし、影響度:大 当社は、顧客が期待する効能効果が体感できなかった場合や健康被害等が発生した場合に、顧客とのトラブルが生じる可能性があります。このようなトラブルの影響がマスコミ報道やインターネット上の書き込み等により発生ないし流布し、当社の商品イメージが低下する等の事態が発生した場合には、当社の財政状態及び経営成績等に悪影響を及ぼす可能性があります。また当社の商品に直接関係がない場合であっても、他社の模倣品等によるトラブルや風評等により当社の商品のイメージが低下する等の事態が発生した場合には、当社の財政状態及び経営成績等に悪影響を及ぼす可能性があります。 当該リスクに対しては、製造委託先の品質管理状況を定期的に確認しております。また、当社が行う効果効能の記載については、薬機法、景品表示法を専門とする弁護士に依頼し、事前のレビューを受け、トラブルを未然に防ぐよう努めております。 ⑪システム障害 発生可能性:中、発生する可能性のある時期:特定時期なし、影響度:大 当社の事業は、インターネット環境により行われており、サービスの安定提供のために適切なセキュリティ対策を施しております。しかし、当社が利用しているハードウェア・ソフトウェアの不具合、人為的なミス、コンピューターウィルス、第三者によるサーバーやシステムへのサイバー攻撃等、想定しないシステム障害が発生した場合は、当社の事業活動に支障が生じ、財政状態及び経営成績等に悪影響を及ぼす可能性があります。 当該リスクに対しては、当社セキュリティ環境の脆弱性診断を外部機関に委託し、定期的に検証し問題があればその都度対策を講じております。外部委託先についても、脆弱性に問題がないことを定期的に確認しております。 ⑫個人情報の管理について 発生可能性:低、発生する可能性のある時期:特定時期なし、影響度:大 当社は、当社が運営するECサイト上での商品販売を行うにあたり、個人情報を保有しており、「個人情報の保護に関する法律」が定める個人情報取扱業者としての義務が課されております。当社は、2023年7月、プライバシーマークの認証を取得し、個人情報の保護には個人情報保護規程及びアクセス管理規程を制定し、これに沿った運用を行い、個人情報の取扱いを厳格に管理するとともに、全従業員を対象とした社内教育も定期的に行っております。しかしながら、外部からの不正アクセス、その他想定外の事態の発生により個人情報が社外に流出した場合、当社の財政状態及び経営成績等に悪影響を及ぼす可能性があります。 ⑬のれん、顧客関連資産及び商標権の減損リスクについて 発生可能性:低、発生する可能性のある時期:特定時期なし、影響度:大 当社は、2026年4月1日付で取得したBJC株式について、今後、企業結合に係る取得原価の無形資産等への配分(PPA)やのれんの金額を確定をしていく予定であります。 当該株式取得に伴い計上される無形資産等及びのれんについては、取得時に見込んだ事業計画及びシナジー効果を前提として評価しておりますが、今後の事業環境の変化、事業の進捗状況、競争環境の変化その他の要因により、当初想定した収益性が得られない場合には、減損損失を計上する可能性があります。特に、多額の減損損失が発生した場合には、当社グループの財政状態及び経営成績に重大な影響を及ぼす可能性があります。 (2)事業体制について ①広告表示の管理体制について 発生可能性:低、発生する可能性のある時期:特定時期なし、影響度:大 当社は全ての広告表示に関して、「広告クリエイティブチェックリスト」を用いた複数名による広告審査を実施しており、その徹底した運用を図ることで法令遵守、公序良俗の維持に努めております。具体的には、不当景品類及び不当表示防止法(景品表示法)、医薬品、医療機器等の品質、有効性及び安全性の確保等に関する法律(薬機法)等の各種法令により一定の制約があるため、薬機法、景品表示法を専門とする弁護士関与の元、適宜チェックリストの見直しを行い、リスクを排除しております。しかしながら、当社の運用が徹底されず、これに違反するような広告の取扱いが行われた場合には、当社の財政状態及び経営成績等に悪影響を及ぼす可能性があります。 ②人材の採用・育成に関するリスク 発生可能性:低、発生する可能性のある時期:特定時期なし、影響度:中 当社の成長を支えている最大の資産は人材であり、優秀な人材を採用し育成することは当社にとって重要な課題であると認識しております。従って、採用面接の段階で綿密に能力とビジョン等のヒアリングを行い、優秀な人材の確保・育成を推進しております。しかしながら、事業内容の急速な変化、事業規模の急拡大に伴う業務量の増加及び人材マーケットの需給バランスやその他何らかの要因により、必要な人材の確保や育成ができなかった場合、もしくは重要な人材の流出等が発生した場合には、当社の財政状態及び経営成績に影響を及ぼす可能性があります。 ③内部管理体制について 発生可能性:低、発生する可能性のある時期:特定時期なし、影響度:大 当社は、現在の事業規模に応じた内部管理体制を整備・運用しており、今後も事業規模の拡大に合わせ、内部管理体制の強化を図っていく方針であります。また、当社は、今後の事業拡大及び競争力強化を目的として、M&A等を実施する可能性があります。M&Aの実施にあたっては、事前調査及び買収後の統合プロセス(PMI)を慎重に進めておりますが、事業環境の変化や想定外の事象の発生等により、期待したシナジー効果が得られない可能性があります。 更に、事業規模の拡大、人員の増加及びグループ会社の増加に伴い、内部管理体制、内部統制体制、コンプライアンス体制及びガバナンス体制の整備・運用が適時適切に進まなかった場合には、適切な事業運営に支障が生じ、当社グループの経営成績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。 加えて、買収先を含むグループ会社とのシステム統合、人材の確保・維持及び各種業務プロセスの統一等が円滑に進まない場合には、追加費用の発生又は事業運営効率の低下を招く可能性があります。 ④特定人物への依存に関するリスク 発生可能性:低、発生する可能性のある時期:特定時期なし、影響度:中 当社は、製品の開発や事業戦略の立案等について経営陣に大きく依存しております。特に、当社の創業者であり代表取締役社長である龍川誠は、当社の事業戦略や企業文化の構築、商品の開発においても中心的な存在です。当社では取締役会、経営会議等を通して役員及び従業員への情報共有や権限委譲を進める等組織体制の強化を図りながら、経営体制の整備を進めており、特定人物への依存に関するリスクを最小限にしておりますが、同氏を含む経営陣に不測の事態が生じた場合や経営陣に人材の流出が生じた場合、当社の財政状態及び経営成績等に悪影響を及ぼす可能性があります。 ⑤自然災害等のリスク 発生可能性:低、発生する可能性のある時期:特定時期なし、影響度:大 商品の製造委託先及び物流業務委託先の拠点地域及び当社が所在する地域に地震等の天災や事故が発生し、物流への影響や、生産及び納品遅延等の事態が生じた場合には、当社の財政状態及び経営成績等に悪影響を及ぼす可能性があります。 当該リスクに対しては、災害による生産・納品体制への影響を最小化するため、複数の製造委託先を確保及び製造委託先の分散化に取組んでいます。 (3)その他のリスクについて ①資金調達について 発生可能性:低、発生する可能性のある時期:特定時期なし、影響度:中 当社は、事業拡大に伴い、商品仕入、広告宣伝、在庫保有、人員増強等に係る運転資金需要が継続的に発生しております。特に、卸売販売の拡大に伴い、売掛金残高の増加及び資金回収期間の長期化が生じることから、事業規模の拡大に応じた運転資金の確保が必要となります。 当社は、金融機関との良好な関係を維持し、安定的な資金調達の実現に努めておりますが、金融情勢の変化、当社業績の変動又は金融機関の融資方針の変更等により、必要な資金調達が適時に実行できない場合には、資金繰りに影響を及ぼし、当社の事業運営、経営成績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。また、今後の成長投資資金又は運転資金を確保するため、株式の発行等によるエクイティファイナンスを実施した場合には、既存株主の持株比率の希薄化又は1株当たり株式価値の低下が生じる可能性があります。 ②重要な訴訟等 発生可能性:低、発生する可能性のある時期:特定時期なし、影響度:大 本書提出日現在において、当社に重大な影響を及ぼす訴訟等は提起されていませんが、将来、知的財産権の侵害や商品に対するクレーム等を理由とする重要な訴訟等が発生し、当社に不利な判断がなされた場合は、当社の財政状態及び経営成績等に悪影響を及ぼす可能性があります。
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業績がなぜこうなったかの経営陣の説明

4【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】 (1)経営成績等の状況の概要 当社の財政状態、経営成績及びキャッシュ・フロー(以下「経営成績等」という。)の状況の概要は次のとおりであります。 ①財政状態及び経営成績の状況 a.経営成績の状況 当事業年度における我が国経済は、初の女性首相を中心とした政権誕生、政府主導の経済対策や国内投資の活性化を背景に、緩やかな回復基調で推移した一年でした。国内雇用情勢については、構造的な人手不足が続く中でも賃上げによる所得環境の改善が見られる一方で、米国政府による関税引き上げ懸念や、中東情勢の緊迫化に伴う地政学リスクの高まり等、依然として先行きは不透明な状況が続いております。 当社が属するスキンケア用品市場におきましては、国内需要の底堅い推移に加え、ドラッグストアやバラエティーショップ等におけるインバウンド需要の力強い押上げ効果が市場をけん引しました。 このような環境下、当社は主力ブランドである「Yunth」においては、世界的に著名なアーティストをアンバサダーに起用し、ブランドイメージの確立に取組みました。美容家電ブランドの「Brighte」においては、商品ラインナップやカラーバリエーションを拡充し、家電量販での販売を強化しております。また、2025年6月には新たにヘアケアブランドの「Straine」を立上げ、販売早々に楽天ランキング6冠を獲得し、各雑誌社のランキング上位に位置しており、全国約17,500店舗のドラッグストア・バラエティーショップ等で堅調に販売を進めております。 以上の結果、当事業年度の売上高は29,359,038千円(前年同期比106.7%増)、営業利益は3,802,311千円(前年同期比53.3%増)、経常利益は3,780,076千円(前年同期比56.0%増)、当期純利益は2,654,824千円(前年同期比55.9%増)となりました。 b.財政状態の状況 (資産) 当事業年度末における資産合計は18,431,039千円となり、前事業年度末に比べ11,464,556千円増加いたしました。これは主に、売掛金が6,129,281千円、棚卸資産が3,750,406千円、前渡金が493,685千円、前払費用が458,875千円、有形固定資産が281,357千円増加したことによるものです。 (負債) 当事業年度末における負債合計は12,381,509千円となり、前事業年度末に比べ8,725,004千円増加いたしました。これは主に、有利子負債が6,333,978千円、未払金が1,674,783千円、買掛金が677,754千円、未払法人税等が237,228千円増加し、未払消費税等が234,094千円減少したことによるものです。 (純資産) 当事業年度末における純資産合計は6,049,530千円となり、前事業年度末に比べ2,739,552千円増加いたしました。これは主に、新株予約権の行使による株式発行により、資本金及び資本準備金がそれぞれ42,480千円、当期純利益の計上により利益剰余金が2,654,824千円増加したことによるものであります。 ②キャッシュ・フローの状況 当事業年度末における現金及び現金同等物(以下「資金」という。)は、3,987,201千円となり前事業年度末に比べ55,050千円増加いたしました。当事業年度における各キャッシュ・フローの状況とそれらの要因は次のとおりであります。 (営業活動によるキャッシュ・フロー) 営業活動の結果支出した資金は、5,880,669千円(前年同期は1,314,356千円の収入)となりました。これは主に税引前当期純利益3,780,076千円、未払金の増加額1,671,511千円、仕入債務の増加額677,754千円による資金増加があったものの、売上債権の増加額6,129,281千円、棚卸資産の増加額3,750,406千円、法人税等の支払額912,385千円による資金減少があったことによるものであります。 (投資活動によるキャッシュ・フロー) 投資活動の結果支出した資金は、492,339千円(前年同期は156,696千円の支出)となりました。これは主に有形固定資産の取得による支出348,039千円、敷金及び保証金の差入による支出148,560千円があったことによるものであります。 (財務活動によるキャッシュ・フロー) 財務活動の結果得られた資金は、6,417,972千円(前年同期は143,016千円の支出)となりました。これは主に長期借入金の返済による支出644,497千円、社債の償還による支出421,525千円があったものの、短期借入金の純増額3,500,000千円、長期借入による収入3,900,000千円があったことによるものであります。 ③生産、受注及び販売の実績 a.生産実績 当社の提供する事業の性格上、生産実績の記載に馴染まないため、記載を省略しております。 b.受注実績 当社の提供する事業の性格上、受注実績の記載に馴染まないため、記載を省略しております。 c.販売実績 当社は、D2Cブランド事業の単一セグメントであります。 セグメントの名称   当事業年度 (自2025年4月1日 至2026年3月31日) 金額(千円)   前年同期比(%) D2Cブランド事業   29,359,038   206.7 合計   29,359,038   206.7 (注)主な相手先別の販売実績及び当該販売実績の総販売実績に対する割合については、総販売実績の10%以上の相手先がないため、記載を省略しております。 (2)経営者の視点による経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容 経営者の視点による当社の経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容は次のとおりであります。なお、文中の将来に関する事項は、本書提出日現在において判断したものであります。 ①重要な会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定 当社の財務諸表は、我が国において一般に公正妥当と認められている会計基準に基づき作成されております。 この財務諸表の作成にあたっては、財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況に影響を与えるような見積り、予測を必要としております。当社は、過去の実績値や状況を踏まえ合理的と判断される前提に基づき、継続的に見積り、予測を行っております。そのため実際の結果は、見積り特有の不確実性があるため、これらの見積りと異なる場合があります。 財務諸表の作成にあたって用いた会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定のうち、重要なものについては、「第5 経理の状況 1 財務諸表等(1)財務諸表 注記事項 (重要な会計上の見積り)」に記載しております。 ②経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容 経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容については、「第2 事業の状況 4経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況分析(1)経営成績等の状況の概要 ①財政状態及び経営成績の状況」に含めて記載しております。 ③キャッシュ・フローの状況の分析・検討内容 キャッシュ・フローの分析につきましては、「第2 事業の状況 4 経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況分析(1)経営成績等の状況の概要 ②キャッシュ・フローの状況」に記載のとおりであります。 ④資本の財源及び資金の流動性に係る情報 当社の主な資金需要は、商品仕入、広告投資、人件費、販売費及び一般管理費等の営業費用であります。また、D2Cブランド事業の新ブランド開発や新商品開発等の新たな投資に係る資金需要が生じております。 当社は、財政状態と投資のバランスを重視しつつ、事業活動に必要な運転資金及び投資コストは、主として手許の自己資金、金融機関からの借入や社債発行及び新株式発行により調達いたします。 ⑤経営者の問題認識と今後の方針 経営者の問題認識と今後の方針については、「第2 事業の状況 1 経営方針、経営環境及び対処すべき課題等」に記載のとおりであります。 ⑥経営方針・経営戦略、経営上の目標の達成状況を判断するための客観的な指標等 経営方針・経営戦略、経営上の目標の達成状況を判断するための客観的な指標等については、「第2 事業の状況 1 経営方針、経営環境及び対処すべき課題等」に記載のとおりであります。

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開示資料

出典

このページの財務・役員・株主等のデータは、金融庁EDINETに提出された開示書類から自動抽出しています。会計基準は JapanGAAP

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