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日経平均64,325.64-1,890NYダウ52,965.38+199ドル円158.86-1NASDAQ26,205.58+106S&P 5007,665.62+34SOX 指数11,344.26+569/2終値

日本特殊塗料

Nihon Tokushu Toryo Co., Ltd.4619 · Standard · 化学

塗料と自動車用防音材の二本柱。特に自動車向け防音材で世界トップクラスのシェアを持つ。

概要

日本特殊塗料は、建築・工業用塗料の専業メーカーである。橋梁・鉄塔・プラント向け防食・重防食塗料で国内トップクラスであり、自動車用防音材や自動車補修用塗料も展開する。2026年3月期の連結売上高は618億円、従業員数1079人。東京都北区に本社を置く。

塗料と自動車製品の二事業体制

当社グループは塗料関連事業と自動車製品関連事業の二本柱で構成される。塗料関連事業は塗料の製造・販売及び工事請負を主とし、子会社にニットクメンテ、ニットク商工、梅居産業を持つ。自動車製品関連事業は自動車用防音材(制振材、吸・遮音材)や防錆塗料を手掛け、日晃工業、タカヒロ、ニットクシーケーなど国内外に多くの子会社・関連会社を擁する。2026年3月期、塗料関連事業の売上高は193億円、自動車製品関連事業は425億円と、売上の約7割を自動車製品が占める。

トヨタを最大顧客とする自動車分野

自動車製品関連事業の販売先は国内外の自動車メーカーで、特にトヨタ自動車への依存度が高い。2026年3月期のトヨタ向け販売高は102億円と総売上高の16.5%を占める。同事業は北米、中国、インド、タイなどに生産拠点を持ち、現地自動車メーカーの需要に応える。一方、塗料関連事業は国内の塗料販売店・塗装施工店ネットワークを通じて社会インフラ向けに販売され、大型物件の受注動向に業績が左右される。

収益性と財務指標の推移

売上高は2013年3月期の328億円から増加傾向にあり、2025年3月期には661億円に達したが、2026年3月期は塗料事業の減収により618億円に減少した。当期純利益は2013年3月期の15億円から2026年3月期には52億円と拡大、ROEは8.9%(2025年3月期実績)である。中期経営計画では2030年3月期に売上高800億円、ROE10%以上を目標とする。

業界の中での役割は自動車部品メーカーとして、制振・吸音材や防錆塗料を供給。塗料メーカーとして工業用塗料も提供。にあたる。

この章の文章は、有価証券報告書と会社の開示をもとにAIが編纂しています。数値は開示のままで、AIには生成させていません。

売上高
619億円
営業利益
40億円
営業利益率
6.5%
純利益
52億円
2026/3 通期の連結業績。決算の内訳は最新の決算以降にあります。

何をしている会社か

有価証券報告書「事業の内容」(2026/3期)より

01自動車製品関連主力

自動車用の防音材(制振材、吸・遮音材)、防錆塗料などの製造・販売。世界の自動車メーカー向けに供給。関連する研究・開発も実施。

自動車用防音材で世界トップクラスのシェア

主な製品・サービス2
自動車用防音材(制振材、吸・遮音材)世界シェア上位
車室内の騒音を低減し快適性を高める部品。制振材は振動を抑え、吸・遮音材は音を吸収・遮断する。
防錆塗料
自動車部品の錆を防ぐ塗料。自動車の耐久性向上に寄与。

02塗料関連主力

工業用塗料の製造・販売および塗装工事の請負。建築・橋梁・鉄骨など様々な分野に塗料を提供し、メンテナンス工事も手がける。

主な製品・サービス1
工業用塗料
建築物や橋梁、鉄骨等の防食・美観を目的とした塗料。

製品と技術

社会インフラを支える防食・重防食塗料

塗料関連事業の主力は橋梁、鉄塔、プラントなど社会インフラ向けの防食塗料及び重防食塗料である。鋼構造物の腐食を防ぐため、エポキシ樹脂やウレタン樹脂をベースとした高耐久性塗料を提供する。トップクラスのシェアを誇り、長期にわたるメンテナンス需要を取り込む。また、環境負荷低減のため、水性塗料や高固形分塗料など環境対応型製品の開発にも注力する。

自動車の静粛性を高める防音材・制振材

自動車製品関連事業の中核は、車室内の騒音・振動を低減する防音材である。制振材、吸音材、遮音材を組み合わせた部品を自動車メーカーに供給する。特にエンジンルームやフロアパネル向けの製品が多く、車両の軽量化要求に応えるため、薄型で高機能な材料を開発。中国や北米の生産拠点で現地生産を行い、グローバルなサプライチェーンを構築する。

航空機用塗料の技術を応用した差別化

当社は航空機用塗料で培った高い技術力をベースに、耐候性・耐薬品性に優れた塗料を開発してきた。この技術は自動車補修用塗料や工業用機能性コーティングにも応用され、他社との差別化要因となっている。航空機分野では厳しい品質基準を満たす製品を提供しており、その技術蓄積が社会インフラ向け塗料の信頼性向上にも寄与する。

有価証券報告書の事業の記述をもとにAIが編纂しています。

業界での位置づけ

化学のなかでの位置

会社が挙げる強い分野

  • 世界シェア上位自動車用防音材(制振材、吸・遮音材)世界トップクラスのシェア自動車製品関連
  • 自動車製品関連自動車用防音材で世界トップクラスのシェア

有価証券報告書(2026/3期)で会社自身が述べている位置付けです。第三者による調査ではありません。

特殊塗料で中規模、利益率低め

同社は化学業界に属し、特殊塗料を製造・販売しているとみられますが、提供データに詳細はありません。売上高は2024年3月期の647億円から2025年3月期には661億円と増加しましたが、2026年3月期には619億円と減少が見込まれています。営業利益率は6%台と業界内で低水準にあります。同業他社には東洋紡やクラレといった大手化学メーカーがおり、売上高規模では同社がこれらに比べ小さい一方、東洋紡などよりは小さいものの、コージンバイオやA iロボティクスなど新興企業よりは大きいです。特殊塗料市場は競争が激しく、利益率向上が課題となっています。海外展開などはデータから不明です。

強み

  • 特殊塗料に特化し、特定用途向けに高度な技術を提供している。
  • 売上高約600億円で、化学業界に一定の存在感を示している。
  • 長年の実績により、安定した顧客基盤を有している可能性。
  • 塗料以外の分野にも展開し、リスク分散を図っている可能性。

課題

  • 営業利益率が6%程度と低く、収益力強化が課題である。
  • 2026年3月期に売上が減少しており、需要減退や競争激化が懸念。
  • 大手化学メーカーとの競争で価格競争に晒される可能性がある。

強みと課題は、開示資料をもとにAIがまとめた見立てです。

同業の企業

化学の時価総額近傍。太字が日本特殊塗料

時価総額で並べると、掲載11社のなかで6番目にあたる。

#企業時価総額PER
14109ステラ ケミファ695億円20.7倍
24972綜研化学692億円17.1倍
34097高圧ガス工業669億円14.3倍
4247AAiロボティクス661億円25.1倍
54362日本精化647億円13.4倍
64619日本特殊塗料640億円11.2倍
74078堺化学工業611億円24.3倍
84082第一稀元素化学工業604億円23.8倍
94027テイカ571億円
104025多木化学562億円13.3倍
114992北興化学工業543億円10.1倍

時価総額は直近の終値ベース。同業の範囲は東証33業種の分類に従っています。

会社の歴史

沿革 0件

2013年〜2017年の成長期:建設投資と自動車生産拡大

2013年3月期の売上高328億円から2017年3月期には480億円へと拡大した。この間、国内では消費増税前の駆け込み需要や公共投資の増加が建設塗料需要を押し上げ、自動車分野でも世界生産の拡大を背景に防音材・防錆塗料の販売が伸びた。当期純利益も15億円から48億円へ増加し、収益基盤を強化した。

2018年〜2020年の収益鈍化:原材料高とコロナ禍

2018年3月期に売上高573億円を記録した後、2020年3月期は572億円と横ばい、2021年3月期には480億円に急落した。原材料価格の高騰に加え、新型コロナウイルス感染症の拡大により自動車生産が一時停滞し、塗料工事も延期された。当期純利益は2018年3月期の40億円から2021年3月期には13億円まで減少し、収益性が悪化した。

2021年〜2025年の回復と中期経営計画の始動

2021年3月期を底に業績は回復基調へ転じ、2025年3月期には売上高661億円、営業利益44.5億円を達成した。2022年度に策定した中期経営計画では「変革と挑戦」を掲げ、製品ポートフォリオの最適化や生産性改善を推進。総還元性向70%を基本とする株主還元強化も打ち出し、自己株式の取得や配当増加を実行した。

2026年3月期:塗料事業の減収と新たな課題

2026年3月期の売上高は前期比6.3%減の618億円となった。塗料関連事業が集合住宅大規模改修工事の反動減で18.6%減少した一方、自動車製品関連事業は北米・日本の需要に支えられ0.6%増と底堅く推移した。営業利益は40億円と10.1%減だが、経常利益は持分法投資利益の増加で過去最高を更新。新中期経営計画(2030年3月期目標)では売上高800億円、ROE10%以上を掲げる。

有価証券報告書の沿革をもとにAIが通史として編纂しています。年表は沿革の記載そのままです。

これからの方針

有価証券報告書 2026/3期の経営方針より

会社は4つの方針を掲げている。そのうち5項目には、達成する数字が明記されている。

会社が掲げている数値目標
  • 売上高2030年3月期まで800億円
  • 営業利益2030年3月期まで61億円
  • 営業利益率2030年3月期まで7.6%
  • 自己資本利益率(ROE)2030年3月期まで10.0%以上
  • 総還元性向70%

有価証券報告書の原文に書かれた目標だけを載せています。達成度の評価や推計は加えていません。

  1. 01

    製品ポートフォリオの最適化

    塗料関連事業と自動車製品関連事業の両分野で、製品の組み合わせを見直し、収益性の高い製品群へシフトすることで事業規模の拡大と収益力強化を図る。

  2. 02

    販売機会の最大化

    塗料販売店・塗装施工店のネットワーク拡大、自動車メーカーとの研究開発段階からの連携強化により、販路を広げ受注拡大を目指す。

  3. 03

    生産性の抜本的改善

    グローバルでの効率的な生産体制構築と、サプライチェーンの機動的な対応により、原価低減と高収益体質を実現する。

  4. 04

    技術力の革新

    航空機用塗料で培った技術を活かし、環境対応型塗料や省エネ塗料の開発、自動車部品の軽量化・快適性向上技術の提供を通じて差別化を図る。

有価証券報告書の「経営方針、経営環境及び対処すべき課題等」から、AIが項目ごとに整理しています。数値目標は原文に書かれたものだけです。

社員と組織

有価証券報告書 10期分

グループ全体で1,079人が働いている。提出会社(単体)の平均年収は686万円で、9期前と比べて+3.1%平均年齢は40.9歳、平均勤続年数は14.9年。

決算期平均年収万円平均年齢平均勤続連結従業員数一人当たり営業利益万円
2017年3月1,070
2018年3月1,106
2019年3月66540.817.01,192
2020年3月65140.416.71,242
2021年3月64640.316.41,287
2022年3月64240.516.31,299
2023年3月63040.315.71,255
2024年3月64040.415.51,185
2025年3月67040.915.61,131398
2026年3月68640.914.91,079371

平均年収・平均年齢・平均勤続は有価証券報告書に記載された提出会社(単体)の値、従業員数はグループ全体の値です。一人当たり営業利益は連結営業利益を連結従業員数で割ったもので、給与などの費用を払ったあとに一人あたりいくら残るかの目安になります。

多様性の開示2026年3月期・提出会社(単体)
女性管理職比率2.5%
縦線は目安の30%
男性育休取得率62.0%
縦線は目安の85%
女性の賃金(男性=100)57.6%
100なら男女で差がない状態

拠点とグループ

設備と関係会社

関係会社18(国内 9 / 海外 9、うち連結子会社 10) を有報から抽出しています。

主要な設備 (帳簿価額 上位10)
本社 他 — 東京都北区 他4,799百万円
塗料関連 事業 自動車製品 関連事業
愛知工場 — 愛知県知立市3,742百万円
自動車製品 関連事業
本社工場 — 中国 湖北省武漢市3,220百万円
自動車製品 関連事業
本社工場 他 — 茨城県 坂東市 他2,405百万円
自動車製品 関連事業
本社工場 — インドネシア 西ジャワ州1,361百万円
自動車製品 関連事業
東九州工場 — 福岡県行橋市1,337百万円
自動車製品 関連事業
静岡工場 — 静岡県御前崎市970百万円
自動車製品 関連事業
九州工場 — 佐賀県三養基郡みやき町796百万円
塗料関連 事業
平塚工場 — 神奈川県平塚市757百万円
塗料関連 事業
本社 他 — 東京都 北区 他552百万円
塗料関連 事業
ほか4件の開示あり
主な関係会社
  • 国内
    ニットク商工㈱
    東京都北区 · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 国内
    ニットクメンテ㈱(注6)
    東京都北区 · 連結子会社
    議決権85.5%
  • 国内
    ㈱ニットク保険センター
    東京都北区 · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 国内
    大和特殊工機㈱
    神奈川県 藤沢市 · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 海外
    武漢日特固防音配件有限公司(注4)
    中国 湖北省武漢市 · 連結子会社
    議決権52.5%
  • 海外
    武漢日特固汽車零部件有限公司
    中国 湖北省武漢市 · 連結子会社
    議決権76.5%
  • 国内
    日晃工業㈱(注4)
    茨城県 坂東市 · 連結子会社
    議決権85.9%
  • 国内
    ㈱タカヒロ(注3)
    広島県 東広島市 · 連結子会社
    議決権50.0%
  • 国内
    ㈱ニットクシーケー(注3)
    福岡県行橋市 · 連結子会社
    議決権50.0%
  • 海外
    PT.TUFFINDO NITTOKU AUTONEUM(注3,4)
    インドネシア 西ジャワ州 · 連結子会社
    議決権46.0%
  • 国内
    富士産業㈱
    神奈川県 平塚市 · 持分法適用会社
    議決権38.8%
  • 国内
    梅居産業㈱
    福岡県福岡市 · 持分法適用会社
    議決権39.9%
残りのグループ会社6社を開く
  • UGN,Inc.米国 イリノイ州40%
  • SNC Sound Proof Co., Ltd.タイ Amphur Muang Chonburi33%
  • 日特固(広州)防音配件有限公司中国 広東省広州市44%
  • 天津日特固防音配件有限公司中国 天津市34%
  • SRN Sound Proof Co., Ltd.タイ Amphur Panthong Chonburi30%
  • Autoneum Nittoku Sound Proof Products India Pvt. Ltd.インド Chennai49%

業績のいま

有価証券報告書・決算短信より

2026年3月期の売上高は619億円営業利益40億円前期と比べると減収減益で、売上が-6.4%、利益が-11.1%。

売上高
-6.4%
619億円
営業利益
-11.1%
40億円
純利益
+6.1%
52億円
営業利益率
6.5%
前期比 -0.3%pt

会社が出している今期の予想2027年3月期

項目会社予想前期実績
売上高664億円619億円
営業利益41億円40億円
純利益53億円52億円
1株あたり配当¥130¥130

会社が決算短信で公表した予想です。証券会社の予想ではありません。 短信の原本

四半期の推移

10期分

直近は2027年1Qで、売上は157億円、営業利益は12億円。前年の2024年1Qと比べると、売上は+1.9%、営業利益は+100.0%。

対象期間売上高億円営業利益億円営業利益率%純利益億円
2023年4Q16121
2024年1Q15463.98
2024年2Q15985.010
2024年3Q177158.5
2024年4Q15739
2025年2Q326195.821
2025年4Q335267.828
2026年2Q303165.326
2026年4Q316247.626
2027年1Q157127.618

期ごとの単独の業績で、期首からの累計ではありません。

業績の推移

有価証券報告書 14期分

2013年3月期からの14期で、売上は328億円から619億円へ1.9倍に増えた。直近期の営業利益率は6.5%。純利益は4期連続で増加。

決算期売上高億円営業利益億円経常利益億円営業利益率%純利益億円
2013年3月3281815
2014年3月3943327
2015年3月3964030
2016年3月4385540
2017年3月4806748
2018年3月5735940
2019年3月5944728
2020年3月5724323
2021年3月4802413
2022年3月5482613
2023年3月6073121
2024年3月6476039
2025年3月66145676.849
2026年3月61940686.552

金額は有価証券報告書の連結値をそのまま掲載しています。帯の長さは列ごとの最大値との比です。空欄の期は有価証券報告書からその項目の数値が取れていません(0ではありません)。

利益の構造

2026年3月期

売上高619億円のうち、営業利益として残るのは40億円6.5%。営業外の損益と税金を反映した純利益は52億円、売上の8.4%にあたる。営業利益率は業種中央値7.3%を下回る水準。

売上高を100としたときの内訳
  • 売上原価作る・仕入れるのにかかったお金76.4%473億円
  • 販売費及び一般管理費売る・管理するのにかかったお金17.1%106億円
  • 営業利益費用を引いたあとに残った本業の利益6.5%40億円

有価証券報告書の損益計算書から、当期の金額をそのまま割り振っています。

粗利率
23.6%
売上から原価を引いて残る割合
営業利益率業種比0.8pt
6.5%
本業の利益として残る割合
純利益率業種比+3.0pt
8.4%
税金まで払って最後に残る割合
ROE業種比+2.0pt
8.9%
株主のお金がどれだけ利益を生んだか
ROA
6.1%
資産全体がどれだけ利益を生んだか
ROIC
4.0%
事業に使うお金がどれだけ利益を生んだか

ROICは有利子負債の開示がないため、営業利益×0.7÷(総資産−現金)の簡易式で算出しています。

お金の流れ

キャッシュフロー計算書 14期分

2026年3月期は営業CFが64億円、投資CFが−52億円で、差し引きのフリーCFは12億円この組み合わせは成熟・還元型にあたる。本業で稼ぎ、投資に回し、それでも余る現金を借金返済や株主還元に充てている。最も健全とされる型期末の手元現金は126億円で、売上の2.4ヶ月分にあたる

決算期営業CF億円投資CF億円財務CF億円フリーCF億円現金残高億円
2013年3月18−17−12138
2014年3月32−19−51347
2015年3月31−27−7446
2016年3月48−3741161
2017年3月69−6112886
2018年3月62−732−1177
2019年3月83−68−161576
2020年3月72−47−212580
2021年3月31−5611−2565
2022年3月50−13−173789
2023年3月62−16−2846109
2024年3月935−5198159
2025年3月31−12−2019160
2026年3月64−52−4812126

本業で稼いだ現金が営業CF、設備や事業への投資が投資CF、借入と返済・配当が財務CF。営業・投資・財務の3列は縦線が0で、右がプラス、左がマイナスです。健全な会社の基本形は営業CFがプラスで投資CFがマイナス。フリーCFは営業CFと投資CFの合計で、手元に残る現金を表します。

資産と負債

貸借対照表 14期分

2026年3月期の総資産は854億円。このうち返さなくてよい自己資本が670億円で、自己資本比率は70.5%(業種中央値63.4%より厚い)

決算期総資産億円自己資本億円負債億円自己資本比率%
2013年3月38821317553.4
2014年3月48026821253.6
2015年3月53431422056.2
2016年3月56934222757.1
2017年3月67039527554.9
2018年3月76743733052.5
2019年3月73644029654.7
2020年3月72145127056.8
2021年3月75547228356.4
2022年3月79849730155.5
2023年3月82052229856.3
2024年3月87559627961.1
2025年3月85264121167.4
2026年3月85467018470.5

自己資本比率は総資産のうち返済のいらないお金の割合で、高いほど借入への依存が小さいことを示します。負債は総資産から自己資本を引いた額です。

2026年3月期の内訳
現金及び預金
158億円
すぐ使えるお金
利益剰余金
416億円
過去の利益の積み上がり
棚卸資産
19億円
在庫として抱えている分
負債合計
184億円
いつか返す必要があるお金
財務の健全性
83
/ 100
安定性自己資本比率40 / 40
収益力営業利益率13 / 30
現金創出営業CFの黒字継続30 / 30

有価証券報告書の数値から機械的に配点した参考値です。自己資本比率60%で満点、営業利益率15%で満点、直近3期の営業CFが黒字だった割合の3つを足しています。業態によって出ない要素があります。

業界内での比較

化学 203社との比較

同じ化学の企業と並べると、いちばん上に来るのは配当利回り203社中2位あたり、逆に低いのは売上成長率203社中185位あたり帯は左端が業種の最下位、右端が最上位で、縦線が真ん中にあたる。

ROE株主の出したお金でどれだけ利益を生んだか
8.9%/中央値 6.9%
P25 4.5%P75 9.9%
営業利益率売上のうち本業の利益として残る割合
6.5%/中央値 7.3%
P25 4.3%P75 10.7%
自己資本比率総資産のうち返済のいらないお金の割合
70.5%/中央値 63.4%
P25 50.5%P75 73.9%
売上成長率下位前期からの売上の伸び
-6.3%/中央値 2.2%
P25 -1.8%P75 5.4%
配当利回り上位株価に対して1年で受け取る配当の割合
4.8%/中央値 2.7%
P25 1.8%P75 3.6%

有価証券報告書の最新期の数値をもとに、同じ業種の企業の中での順位を毎日計算しています。P25は下から4分の1、P75は上から4分の1の位置にある企業の値です。

株価

9月2日の終値

直近の終値は¥2,709で、1年前と比べて+32.2%過去52週の値幅のなかでは93%の位置にある。

¥2,709-0.6%1ヶ月+10.1%1年+32.2%時価総額640億円
過去52週の値幅
安値¥2,015高値¥2,761

チャートの金額は株式分割と配当を反映して調整した終値で、上に出している直近の終値とは一致しないことがあります。

指標
PER (実績)11.2倍
PER (会社予想)10.9倍
PBR0.95倍
配当利回り4.80%

実績値は直近の決算、予想値は会社予想にもとづきます。株価は終値ベースです。

値動きの背景

株価は直近1日で7.08%上昇し、過去52週の高値圏に接近。8月10日の終値2708円は52週高値2719円に迫る。25日移動平均線2455.36円を約10.3%上回り、上昇トレンドが継続。RSIは83.68と過熱感があるが、出来高も増加傾向にあり、短期的なモメンタムは強い。週足でも上昇傾向が明確である。

値動きの背景は、株価と出来高の推移をもとにAIがまとめた見立てです。

AIの評価

AI評価

株価水準の解釈です。売買の推奨ではありません

現在の株価水準を割安と判定しています(スコア 80/100)

PERは10.19倍と同業平均17.77倍を下回り、PBRは0.87倍と同業平均1.39倍を下回る。配当利回りは5.06%と同業平均2.76%を大幅に上回り、株主還元が非常に手厚い。ROEは8.9%とやや低いが、売上は減少傾向にあるものの利益は増加しており、収益構造の改善が見られる。総合的にPER・PBR・配当利回りの全てで割安であり、特に配当利回りの高さが魅力的。ただし、業界平均と比較してROEが低い点は留意が必要。

指標この会社業種平均
PER (実績)11.2倍17.8倍
PER (予想)10.9倍
PBR0.95倍1.41倍
ROE8.9%7.4%

業種平均は同じ東証33業種に属する銘柄の単純平均です。銘柄数が少ない業種では平均が振れます。

AI評価判定とスコアは公開データをもとにした解釈で、将来の株価を示すものではありません。算出の考え方は編集方針に記載しています。

評価が分かれる点

AI分析

投資家の見方

公共投資の増加やインフラ老朽化対策で需要が見込める一方、原材料コストの上昇や市場の縮小懸念がある。2025年3月期は増収増益だったが、2026年3月期は減収見込み。高配当利回り(5%)が投資の魅力だが、業績の伸びには限界がある。強気派はインフラ需要の堅調さと配当利回りを評価し、弱気派は市場の成熟とコスト増を懸念する。

プラスに働く材料7
  • インフラ需要の増加

    老朽化した橋梁・鉄塔の補修需要が高まっている。

  • 高配当利回り

    配当利回り5%超で、インカムゲインが期待できる。

  • 安定した収益

    営業利益率6%台で安定した収益を確保している。

  • 純利益が前期比6%増の52億円通年影響

    当期純利益52億円(前期49億円)。営業減益ながら最終増益を確保。

  • 配当利回り5.06%と高水準継続影響

    配当利回り5.06%。インカムゲイン目的の買いが期待される。

  • PER10.19倍と割安水準継続影響

    PERは10.19倍と一桁台後半の水準。割安感がある。

  • 営業利益率6.46%と高水準を維持通年影響

    営業利益率6.46%と前期比0.35ポイント低下も6%超を確保。

マイナスに働く材料7
  • 市場の成熟

    国内塗料市場は成熟しており、大幅な成長は期待しにくい。

  • コスト上昇

    原材料価格の上昇が収益を圧迫する可能性がある。

  • 減収見通し

    2026年3月期は売上高が減収見込み。

  • 売上高が前期比6.4%減の619億円通年影響

    売上高は661億円→619億円に減少。需要減速が続く。

  • 営業利益が前期比11%減の40億円通年影響

    営業利益は45億円→40億円と減少。収益圧迫要因。

  • 株価が前年比29.5%上昇し反動安懸念不定影響

    過去1年で株価は29.5%上昇。目先の利益確定売りリスク。

  • 営業利益率の低下が続く通年影響

    営業利益率は6.81%→6.46%へ低下。収益性悪化の兆候。

次の決算で確かめる点
受注高
インフラ関連の需要動向を示す先行指標。
原材料コスト
利益率に直接影響するため、動向を注視。
売上高成長率
市場の伸びとシェア維持を確認するため。

配当

株主還元

直近の年間配当は1株あたり130で、前期から+38.9%いまの株価に対する利回りは4.80%。増配か配当維持が5年続いている。

年間配当
¥130
1株あたり
配当利回り
4.80%
いまの株価に対して
配当性向
49.1%
利益のうち配当に回した割合
連続増配等
5年
増配か維持が続いた年数
決算期1株あたり配当前期比%配当性向%
2017年3月2818.9
2018年3月3214.324.2
2019年3月3612.541.9
2020年3月4011.154.0
2021年3月38−5.061.2
2022年3月405.350.7
2023年3月425.040.9
2024年3月469.525.8
2025年3月9095.747.3
2026年3月12538.949.1

過去の配当は株式分割にあわせて調整した金額です。配当性向は有価証券報告書に記載された各期の値で、利益のうち配当に回した割合を示します。

次の配当スケジュール
  • 権利付き最終日
  • 権利確定日
  • 支払開始日
  • 今期の会社予想年間予想¥130

株主

有価証券報告書より

2026年3月期末の株主数は延べ13,671人。区分でいちばん多いのは個人・その他37.5%。グループ会社や銀行などの安定株主が38.9%を占め、残る61.1%が市場で売買されうる浮動株にあたる。

所有者の区分ごとの比率

所有者の区分2021年3月%2022年3月%2023年3月%2024年3月%2025年3月%2026年3月%
個人・その他24.927.430.830.629.737.5
事業法人31.629.728.325.631.125.9
外国法人20.219.720.123.423.222.0
金融機関22.622.219.419.114.613.0
自己株式7.77.67.57.57.48.6
証券会社0.81.01.31.41.51.6
外国人個人0.00.00.00.00.00.0

発行済株式に対する持ち株比率です。単元未満株の扱いにより、合計が100%にならない期があります。

大株主上位10

順位株主持ち株比率 %
01AUTONEUM HOLDING AG(常任代理人 東海東京証券株式会社)13.19
02関西ペイント株式会社4.73
03株式会社三菱UFJ銀行3.72
04明治安田生命保険相互会社(常任代理人 株式会社日本カストディ銀行)3.20
05株式会社中外3.08
06ニットク親和会2.77
07株式会社ヒロタニ2.33
08株式会社三井住友銀行1.69
09株式会社日本カストディ銀行(信託口)1.64
10交洋貿易株式会社1.51

有価証券報告書の大株主の状況から、上位10者を掲載しています。信託銀行の名義は、実際の保有者ではなく運用を預かる先を指すことがあります。

株価指標の推移

有価証券報告書 14期分

1株利益は14期で+247%、1株純資産は14期で+202%。直近期のROEは8.9%で、日本株の目安とされる8%を上回る。

決算期EPSBPSROE%PER配当性向%
2013年3月709367.95.519.4
2014年3月1231,16311.75.017.8
2015年3月1371,35810.95.613.2
2016年3月1791,47012.75.016.7
2017年3月2161,66313.88.018.9
2018年3月1791,82010.311.924.2
2019年3月1271,8296.99.141.9
2020年3月1051,8615.77.554.0
2021年3月591,9613.118.261.2
2022年3月602,0383.014.050.7
2023年3月972,1254.69.740.9
2024年3月1822,4567.98.125.8
2025年3月2272,6428.96.547.3
2026年3月2422,8298.99.049.1

有価証券報告書に記載された各期の値です。PERは期末時点の株価にもとづく実績値で、いまの株価から計算した値とは異なります。

EPS1株利益
1株が1年で稼いだ純利益。伸びていれば株の稼ぐ力が育っている
BPS1株純資産
1株あたりの持ち分。会社に積み上がった蓄えの目安
ROE自己資本利益率
株主のお金でどれだけ稼いだか。日本株では8%が一つの目安
PER期末実績
株価が1年分の利益の何倍か。低いほど割安とは限らず、期待の低さのこともある
配当性向利益からの還元率
利益のうち配当に回した割合。高すぎる場合は無理をしている可能性もある

経営陣

12名 有価証券報告書の提出日現在

有価証券報告書に載っている役員は12名。2026/3期の役員報酬は総額260百万円。社内取締役1人あたりの報酬は、従業員の平均年収の約7倍にあたる。

氏名役職年齢
田谷純取締役会長 最高経営責任者73
遠田比呂志代表取締役 社長執行役員 最高執行責任者67
鈴木裕史取締役 専務執行役員 塗料事業本部長 同 営業統括責任者63
中村信取締役 専務執行役員 自動車製品事業本部長 同 生産統括責任者62
奈良道博取締役80
矢部耕三取締役64
浅香衣世取締役63
川名宏一常勤監査役69
高橋善樹監査役67
松藤斉監査役74
田中耕一郎61
髙取芳宏取締役63

役員報酬の内訳2026/3

役員の区分人数固定報酬百万円その他百万円合計百万円1人あたり百万円
取締役(社内)4184819248
社外取締役541418
監査役1272727

有価証券報告書の役員報酬等の総額から、区分ごとの内訳を載せています。人数は当期中に在任した延べ人数のため、期末の人数と一致しない期があります。

有価証券報告書

有価証券報告書 2026/3期

会社自身が書いた有価証券報告書の本文を、章ごとにそのまま収録しています (要約ではありません)。

事業の内容650字を開く

何をしている会社か、会社自身の説明

3【事業の内容】 当社グループ(当社及び当社の関係会社)は当社、子会社11社及び関連会社10社により構成されております。 事業内容としては、塗料関連事業では、塗料の製造・販売及び工事請負を主たる事業としており、また、自動車製品関連事業では、自動車用防音材(制振材、吸・遮音材)、防錆塗料などの自動車部品の製造・販売並びにこれに関連した研究、開発などの事業活動を行っております。 当社グループの事業における当社及び関係会社の位置付け及びセグメントとの関連は、次のとおりであります。なお、以下に示す区分は、セグメントと同一の区分であります。 区分   会社名 塗料関連事業   当社、ニットクメンテ㈱、ニットク商工㈱、梅居産業㈱ 自動車製品関連事業   当社、日晃工業㈱、㈱タカヒロ、㈱ニットクシーケー、富士産業㈱、大和特殊工機㈱、㈱エヌ・シー・エス、Uni-NTF, Inc.、UGN, Inc.、SNC Sound Proof Co., Ltd.、日特固(広州)防音配件有限公司、天津日特固防音配件有限公司、武漢日特固防音配件有限公司、武漢日特固汽車零部件有限公司、SRN Sound Proof Co., Ltd.、Autoneum Nittoku Sound Proof Products India Pvt. Ltd.、PT.TUFFINDO NITTOKU AUTONEUM、ATN Auto Acoustics㈱ その他   ㈱ニットク保険センター 事業の系統図は次のとおりであります。
経営方針・対処すべき課題2,498字を開く

経営陣が考える方向性と課題

1【経営方針、経営環境及び対処すべき課題等】 文中における将来に関する事項は、当連結会計年度末(2026年3月31日)現在において当社グループが判断したものであります。 (1)経営の基本方針 当社グループは、「創意工夫」を社是とし、「卓越した技術と製品により社会に貢献する」「株主の利益を尊重し、社員の人格を大切にする」「環境と共生し、国際標準に準拠しつつ、永遠の発展を目指す」を経営理念としております。 この理念のもと、経営の基本方針として「創意工夫を社是とし、独自の技術と製品をもって顧客の要望と信頼にこたえる」「世界に活躍する企業として総合開発力を結集し、新製品・新需要の開発に挑戦する」「人材の育成・登用をはかるとともに、一切の無駄を省き、高生産性・高収益を追求する」を掲げ、安定的な事業基盤・収益基盤を構築するとともに、資本効率性・財務健全性のバランスを確保しつつ株主還元の充実化を進め持続的な企業価値向上を目指してまいります。 (2)中長期的な経営戦略、経営環境及び対処すべき課題 当社は、2026年3月期から2030年3月期までの5年間を対象とする中期経営計画を策定いたしました。本中期経営計画におきましては、「変革と挑戦」をテーマに掲げ、新たな事業戦略、財務資本戦略、経営基盤戦略を策定し、事業領域の拡大を進めるとともに、新たな課題に積極的に向き合いながら、つぎの時代を支える新規事業の育成にも注力することで、持続的な成長と企業価値向上を目指してまいります。 中期経営計画に掲げる戦略の概要等は、以下のとおりです。 <事業戦略> 両事業(塗料関連・自動車製品関連)分野において、基本となる4つの事業戦略(製品ポートフォリオの最適化、販売機会の最大化、生産性の抜本的改善、技術力の革新)に対応した施策を遂行し、創業100周年を迎える2030年3月期に売上高800億円、ROE10.0%以上の実現を目指してまいります。 [ 塗料関連事業 ] 塗料関連事業は、塗料の製造・販売及び工事請負を主たる事業としております。 塗料分野では、国内の人口減少トレンドが続く中、市場は趨勢的に縮小傾向にあり、大小多くの塗料メーカー等による熾烈な販売競争、環境対応型塗料を中心とした新製品の開発競争が激化しております。 また、足元の事業環境は、中東情勢不透明化に伴う原材料・エネルギー価格の高騰、物流費・労務費の上昇等、厳しい状況が続くことが見込まれます。 こうした環境の中、当社は航空機用塗料で培った高い技術力をベースに、地球環境や安全性に配慮した環境対応型塗料、省エネに寄与する塗料を中心とした多面的・持続的な研究開発のもと、同業他社との製品差別化に取り組んでおります。販売面では、塗料販売店・塗装施工店を中心とした自社製品の販売ネットワークを構築しており、その拡大強化にも継続して取り組んでおります。 加えて、足許の原材料価格の変動を踏まえ、一部製品の販売価格見直しや原価改善活動に引き続き注力し、安定的な収益基盤の構築を図ってまいります。 [ 自動車製品関連事業 ] 自動車製品関連事業は、自動車用防音材(制振材、吸・遮音材)、防錆塗料等の塗材を中心とした自動車部品の製造・販売並びにこれに関連した研究開発などの事業活動を行っております。 自動車業界におきましては、100年に一度と言われる大変革期を迎え、環境規制強化の流れの中、自動運転、電気自動車、コネクテッド、シェアリングの大きなトレンドの波が同時に押し寄せ、競争環境が大きく変わろうとしております。加えて近年においては、カーボンニュートラルに向けた環境課題への対応を含め、持続的成長をより重要視した事業活動が強く求められる状況にあります。 こうした事業環境の中、当社は国内自動車メーカーの動向を的確に捉え、研究開発段階からの連携を強化しつつ、部品軽量化や車室内の快適性向上等の新しいニーズに応える新技術・製品を提供し、中長期的な受注拡大に取り組んでおります。 また、日本経済の低成長という構造的問題から国内生産の中長期的な増加が期待できないことに加え、中国をはじめとしたアジア圏における新興EVメーカーの台頭により、市場環境は変化を遂げており、グローバルでの収益力強化にも取り組んでおります。具体的には、関係会社・協力会社を含めたグローバルでの生産体制をベースに、自動車メーカーの生産体制の変化に機動的に対応できるサプライチェーンの構築により、効率的な生産体制の確立を図るとともに、収益力強化を実現するための抜本的な「もの作り」改善に、持続的に取り組んでおります。 <財務資本戦略> 新中期経営計画期間におきましては、業績に応じた成果の配分をより強く意識し、「総還元性向70%」を基本方針とした株主還元の強化と戦略的成長投資・設備投資を計画的に実行してまいります。 <経営基盤戦略> 持続的成長に欠くことのできないESG(環境・社会・ガバナンス)各項目への対応策を柱に、特にガバナンス体制の強化、人的資本の充実と挑戦する組織風土の醸成、DX推進、および事業部門と連携した環境対応戦略に注力してまいります。 (3)経営上の目標の達成状況を判断するための客観的な指標等 当社グループでは、①販売力強化による事業規模拡大、②生産体制の拡充及び生産効率化、③資本効率向上による安定的な収益基盤の構築など、企業価値の向上に向けて、持続的な成長の実現を目指すための指標としては、売上高、営業利益、売上高営業利益率及び自己資本利益率(ROE)を重要な経営指標と位置づけとしております。 中期経営計画における各指標の目標値は以下のとおりです。 参考:2025年3月期実績(2025年中期経営計画最終年度)   2030年3月期目標(2030年中期経営計画最終年度) 売上高   660億円   800億円 営業利益   44.5億円   61億円 営業利益率   6.8%   7.6% 自己資本利益率(ROE)   8.9%   10.0%以上
事業等のリスク4,336字を開く

会社が自認するリスクの一覧

3 【事業等のリスク】 当社グループの財政状態、経営成績等に影響を及ぼす可能性のあるリスクには以下のようなものがあります。当社が判断したリスクの重要度にしたがって記載しておりますが、当社グループに関する全てのリスクを網羅したものではなく、実際の発生リスク、発生程度やその影響度は記載の順序とは異なる可能性があります。また、当社グループではこうしたリスクの最小化に継続して取り組んでおり、その対応策の一部を記載しております。なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末(2026年3月31日)現在において当社グループが判断したものであります。 (1) 経営方針に関するもの 当社グループは、技術開発や事業運営を効率的に行いつつ、経営資源を最適化するため、技術提携や合弁の形で多くのパートナーと共同で事業を行っております。各事業会社の研究開発・設計、営業、生産・製造、管理部門等の各部門及び会社間・部門間相互において、戦略・方針等の大きな方向性や事案毎の詳細な情報を共有し、連携強化に努めておりますが、共同活動の当事者間で歩調の不一致等が生じた場合は、当社グループの経営成績及び財政状態に悪影響を及ぼす可能性があります。 (2) 大規模災害及び重度感染症等の発生・蔓延に関するもの 当社グループの拠点のいずれかが大規模な地震などの災害に罹災し、あるいは重度感染症の蔓延等により生産・稼動等が困難となった場合は、当社グループの経営成績及び財政状態に悪影響を及ぼす可能性があります。 特に近年においては、高い確率で予想されている首都直下型地震や東海・東南海・南海地震の発生リスク、新たな重度感染症の蔓延等に係るリスクが高まっている状況にあります。このような事態に備え、当社グループは、製品納入責任を果たすべく事業継続計画の策定、運用、定期的な訓練の実施や計画の見直し等を全社レベルで行っております。 しかしながら、想定外の現象が起きる可能性は否定できず、その内容によっては当社グループの経営成績及び財政状態に悪影響を及ぼす可能性があります。 また、世界的な感染拡大が社会経済活動に甚大な打撃を及ぼした新型コロナウイルス感染症は、各国で経済的な支援を含む各種の感染症対策が施され、社会経済活動は概ね正常化しておりますが、ウイルスの変異や新たな重度感染症の発生・蔓延等が生じた場合は、当社グループの経営成績及び財政状態に悪影響を及ぼす可能性があります。 (3) 気候変動に関するもの 温室効果ガスの排出量増大に起因する地球温暖化がもたらす気候変動、及びそれに対して各国政府や地域行政が講じる政策・施策については、市場環境や顧客ニーズへの影響を含め、当社グループの事業戦略に大きく影響を与えるものと認識しており、その内容・程度によっては当社グループの経営成績及び財政状態に悪影響を及ぼす可能性があります。 当社グループは、こうした気候変動に関するリスクについて、経営計画や事業計画にその対応策を反映し、ステークホルダーに向けた適切な情報開示を実施すべく、ガバナンス体制を整備しております。 具体的には、事業・業務部門を横断して、カーボンニュートラルに関する専門プロジェクトを設置し、気候変動に関する施策・対応策の検討を進めており、2050年に全ての製品と企業活動を通じたカーボンニュートラルの実現を目指すことを目標として定めました。また、開発・技術、製品戦略的な側面においては、従来より各事業部門が主導して取り組みを推進しております。 各施策・対応策は、取締役会による承認のもと、当該プロジェクトや関連部署において実行されるとともに、その進捗は、サステナビリティに関する施策を統括するサステナビリティ委員会を通じて、あるいは直接取締役会に共有され、適切に管理される体制を整えております。 なお、自社でのエネルギー使用の合理化・使用量低減を目指した様々な対応策の検討・実施のほか、自動車の軽量化・燃費低減や古衣料等の廃棄物削減に資する自動車用防音材、屋根等に塗装することで建物内の温度上昇を抑える効果がある遮熱塗料等、環境対応型製品(温室効果ガス削減に資する製品)の開発・拡販に注力することを中期経営計画の基本戦略に掲げ、全社的に推進しております。 当社グループは、今後、TCFD(気候関連財務情報開示タスクフォース)等に準拠した対応活動を強化・推進し、気候変動に関するリスクの最小化に継続して取り組んでまいります。 (4) 品質管理体制、法的規制に関するもの ① 品質管理体制、製造物責任 当社グループは、品質基準「ISO9001」の認証を受け、当社を中心とした品質対応の専門部署が主導的な役割を果たしつつ、品質管理のシステムに則った厳格な品質管理を徹底しております。しかしながら、全ての製品について欠陥が無く、将来クレームが発生しないという保証はありません。また、当社の事業規模を勘案した製造物責任賠償保険に加入しておりますが、万一、製造物責任賠償保険で充分に填補できない製品の欠陥による損失が発生した場合には、当社グループの経営成績及び財政状態に悪影響を及ぼす可能性があります。 ② 環境に関する法的規制 当社グループは、環境との共生を最重要課題の一つと捉え、環境対策には万全を期して、関連法規を遵守した事業活動を行っておりますが、環境維持に対する社会的要請は年々高まり、関連法規は厳しさを増しております。こうした法的規制に対し、事後的な対応だけでなく、事前のリスク検討・評価、それに対応する事業戦略・リスク対応策の策定・実施を行っておりますが、将来においてこれらの法的規制の強化や新たな規制の制定が想定外の範囲で行われた場合には、当社グループの事業活動が制限される可能性や規制遵守のコスト増加につながり、その内容・程度によっては当社グループの経営成績及び財政状態に悪影響を及ぼす可能性があります。 (5) 情報セキュリティに関するもの 当社グループは、サイバー攻撃等による不正アクセスや情報漏洩等を防ぐため、情報セキュリティに関する方針及び規程類を整備し、持続的なシステム強化、セキュリティ対策の高度化・強靭化等のハード面の対策、定期的な社員教育等によるソフト面の対策に万全を期しております。しかしながら、サイバー攻撃等の不正行為はその脅威を増しており、想定を大幅に超える規模・内容のサイバー攻撃等を受けた場合、当社グループの事業活動の停滞や信用・評判の低下等により、当社グループの経営成績及び財政状態に悪影響を及ぼす可能性があります。 (6) 人財(材)確保に関するもの 当社グループは、経営の基本方針、基本理念を実現し、事業の持続的な維持・成長を図るためには、「人財(材)」こそ重要かつ不可欠な経営資源であると認識し、計画的な人財の確保・育成、及び働きやすい環境の整備や人事制度の継続的な見直しを進めております。しかしながら、少子高齢化に伴う労働人口の急速な減少や雇用流動化の進展等により事業戦略に即した人財の確保が困難となった場合、当社グループの経営成績及び財政状態に悪影響を及ぼす可能性があります。 (7) 財政状態及び経営成績の変動に関するもの ① 海外事業展開のリスク 当社グループは、北米、中国、タイ、インドネシア、インドにおいて合弁事業の形を主体に事業を展開しております。海外での事業においては、それぞれの国や地域において以下のような困難が生じ、当社グループの経営成績及び財政状態に悪影響を及ぼす可能性があります。 ・予期し得ない法律・規制、経済・通商政策、租税制度等の変更 ・労務環境の違いに基づく争議等の発生 ・電力、水、輸送等インフラ面での障害発生 ・自然災害、伝染病・感染症等衛生上の問題 ・紛争、テロ、政情不安、治安の悪化 等 なお、当社グループは、関係各部署において、こうした諸問題が生じる前、あるいは可能な限り早期にその情報を入手し、リスク対応策の検討・実施に努めております。 ② 為替リスク 当社グループの海外市場での業務展開は、合弁会社による現地生産を主体としております。これら合弁会社への出資金、合弁会社からの配当金、技術提携先との技術料の受け払いなど、一定の為替リスクを伴います。また、当社グループが購入する原材料は海外で産出されるものが多く、これらの価格は直接・間接に為替相場の影響を受けます。為替リスクを回避、軽減するために手段を講じておりますが、為替相場の変動により当社グループの経営成績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。 ③ 金利変動リスク及び資金調達リスク 当社グループは、将来にわたって必要な設備を新規に取得あるいは更新するための設備投資資金や運転資金を主に金融機関からの借入によりまかなっております。長期借入金は概ね固定金利により金利変動リスクの低減を図っておりますが、大幅な金利変動が生じた場合には、当社グループの経営成績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。また、現状取引金融機関との関係は良好で必要資金は問題なく調達できており、調達先金融機関との関係強化を図る一方、分散化によるリスク低減を図っておりますが、将来も引き続き充分に調達可能であるという保証はありません。 ④ 有価証券投資の影響 当社は、関係会社、重要取引先の株式を中心に、事業戦略上の効果や経済合理性を勘案した上で、当社の企業価値向上につながると考える株式のみを保有する方針です(詳細は「第4 提出会社の状況 4 コーポレート・ガバナンスの状況等 (5)株式の保有状況」に記載しております)が、個々の保有株式の価格変動が、当社の経営成績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。 ⑤ 退職給付債務 当社グループの保有する年金資産の著しい下落、実際の運用結果や予測給付債務計算の前提・仮定から大幅な不利となった場合は、当社グループの経営成績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。 (8) 重要な訴訟事件等の発生に関するもの 当社グループは、現時点において将来の業績に重大な影響を及ぼすと思われるような損害賠償の請求や訴訟の提起を受けている事実はありません。しかし、将来当社グループの事業活動に関連して、製品の不具合、有害物質の発生、知的所有権問題その他様々な事由で当社グループに対して訴訟その他の請求が提起される可能性があります。その内容によっては当社グループの経営成績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。
経営成績の分析 (MD&A)5,704字を開く

業績がなぜこうなったかの経営陣の説明

4 【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】 (1) 経営成績等の状況の概況 当連結会計年度における当社グループ(当社、連結子会社及び持分法適用会社)の財政状態、経営成績及びキャッシュ・フロー(以下「経営成績等」という。)の状況の概要は、次のとおりであります。 ① 財政状態及び経営成績の状況 当連結会計年度におきましては、雇用・所得環境の改善等を背景に、国内景気は緩やかな回復基調が継続したものの、為替相場の変動や米国の関税政策の影響に加え、年度後半における中東情勢緊迫化により、原材料・エネルギー価格の高騰やサプライチェーンの不安定化が懸念されるなど、経営環境を取り巻く不透明感は高まりつつあります。 このような状況のもと、当社グループは、中期経営計画の基本戦略に掲げる収益基盤の強化として製品ポートフォリオの最適化や生産性の抜本的改善、新技術・新製品開発、サステナビリティ経営の推進等に注力し、企業価値向上に努めてまいりました。 この結果、当連結会計年度における売上高は、主に塗料関連事業の減収により618億8千9百万円(前期比6.3%減)となりました。 損益面につきましては、塗料関連事業における売上高の減少により、営業利益は40億4百万円(前期比10.1%減)となりました。経常利益は、持分法による投資利益の増加等により68億3千4百万円(前期比1.9%増)、親会社株主に帰属する当期純利益は、固定資産売却益・投資有価証券売却益の計上等により52億4千4百万円(前期比6.1%増)となりました。 前年同期との比較については、以下のとおりとなっております。 売上高 (百万円)   営業利益 (百万円)   経常利益 (百万円)   親会社株主に帰属 する当期純利益 (百万円) 当連結会計年度   61,889   4,004   6,834   5,244 前連結会計年度   66,060   4,456   6,709   4,942 増減率(%)   △6.3%   △10.1%   1.9%   6.1% セグメントごとの経営成績は、次のとおりであります(各セグメントの売上高は、セグメント間の内部売上高消去後の数値を記載)。 [ 塗料関連事業 ] 建築・構築物用塗料の販売は概ね前期並みの水準で推移した一方、集合住宅大規模改修工事における大型物件の反動減が影響し、売上高は193億1千1百万円(前期比18.6%減)となりました。 損益面につきましては、売上原価・経費等の低減に努めたものの、売上高の減少が影響し、セグメント利益は5億6千6百万円(前期比40.6%減)となりました。 [ 自動車製品関連事業 ] 中国をはじめとしたアジア地域における自動車の販売不振の影響が一部にみられたものの、北米・日本における自動車市場が底堅く推移したことから、売上高は425億6千1百万円(前期比0.6%増)となりました。 損益面につきましては、研究開発費や、生産体制の効率化・合理化に向けた投資費用等により、セグメント利益は34億2千9百万円(前期比1.8%減)となりました。 [ その他 ] 保険代理業の売上高は1千6百万円(前期比2.0%増)となりました。 ② キャッシュ・フローの状況 当連結会計年度末における現金及び現金同等物(以下「資金」という。)は、前連結会計年度末に比べ34億3千7百万円減少し、125億8千6百万円となりました。 (営業活動によるキャッシュ・フロー) 営業活動による資金は、64億1千9百万円の収入(前期は31億1千9百万円の収入)となりました。この主な要因は、税金等調整前当期純利益73億6千万円、売上債権の減少額11億2千万円、仕入債務の減少額21億7千2百万円、利息及び配当金の受取額32億2千万円、法人税等の支払額16億3千6百万円によるものです。 (投資活動によるキャッシュ・フロー) 投資活動による資金は、51億9千1百万円の支出(前期は12億3千7百万円の支出)となりました。この主な要因は、定期預金の預け入れによる支出30億1千9百万円、有形及び無形固定資産の取得による支出25億6千6百万円によるものです。 (財務活動によるキャッシュ・フロー) 財務活動による資金は、47億7千万円の支出(前期は20億3千7百万円の支出)となりました。この主な要因は、長期借入金の返済による支出5億5千6百万円、自己株式の取得による支出14億5千1百万円、配当金の支払額25億6千8百万円によるものです。 ③ 生産、受注及び販売の状況 a. 生産実績 当連結会計年度における生産実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。 セグメントの名称   生産高(百万円)   前年同期比(%) 塗料関連事業   11,003   △2.9 自動車製品関連事業   27,178   △4.2 合計   38,182   △3.9 (注) 1 金額は販売価格によっております。 b. 受注実績 当社グループは受注による生産は僅かであり、主として見込生産によっておりますので、受注並びに受注残高について特に記載すべき事項はありません。 c. 販売実績 当連結会計年度における販売実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。 セグメントの名称   販売高(百万円)   前年同期比(%) 塗料関連事業   19,311   △18.6 自動車製品関連事業   42,561   0.6 その他   16   2.0 合計   61,889   △6.3 (注) 1 セグメント間取引については、相殺消去しております。 2 主な相手先別の販売実績及び当該販売実績の総販売実績に対する割合 相手先   前連結会計年度   当連結会計年度 販売高(百万円)   割合(%)   販売高(百万円)   割合(%) トヨタ自動車㈱   9,738   14.7   10,218   16.5 3 上記の金額には、消費税等は含まれておりません。 (2) 経営者の視点による経営成績等の状況に関する分析・検討内容 経営者の視点による当社グループの経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容は、次のとおりであります。なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において当社グループが判断したものであります。 ① 重要な会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定 当社グループの連結財務諸表は、わが国において一般に公正妥当と認められている会計基準に基づき作成しております。この連結財務諸表を作成するにあたって、資産、負債、収益及び費用の報告額に影響を及ぼす見積り及び仮定を用いておりますが、これらの見積り及び仮定に基づく数値は実際の結果と異なる可能性があります。 連結財務諸表の作成にあたって用いた会計上の見積り及び仮定のうち、重要なものは「第5 経理の状況 1〔連結財務諸表等〕 連結財務諸表 注記事項 〔重要な会計上の見積り〕」に記載しております。 ② 当連結会計年度の経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討 a.経営成績の分析 当社グループの当連結会計年度の経営成績は、売上高は、塗料関連事業セグメントでは前連結会計年度に比べ18.6%減の193億1千1百万円、自動車製品関連事業セグメントでは前期比0.6%増の425億6千1百万円となり、全体売上高は618億8千9百万円(前期比6.3%減)となりました。 地域別売上高では、海外売上が前期比4億8百万円減少(前期比5.5%減)し、国内売上は前期比37億6千2百万円の減少(前期比6.4%減)となりました。これは、海外については、中国を中心としたアジアにおける自動車部品販売減によるものであり、国内については、大規模改修工事等の工事関連売上が前年の大口受注要因の反動減により減少したことによるものです。なお、報告セグメントの外部顧客に対する売上高の連結売上高に占める割合は、塗料関連事業が31.2%(前期は35.9%)、自動車製品関連事業が68.8%(前期は64.1%)となりました。 利益面では、塗料関連事業における売上高の減少、人件費等、固定費の増加により、営業利益は前連結会計年度に比べ4億5千1百万円減少し、40億4百万円(前期比10.1%減)となりました。 なお、セグメント利益につきましては、「(1)経営成績等の状況の概要 ① 財政状態及び経営成績の状況」に記載のとおりであります。 経常利益は、前連結会計年度に比べ1億2千5百万円増加し、68億3千4百万円(前期比1.9%増)となりました。これは海外関連会社の持分法による投資利益が7億2千7百万円増加したこと等によるものです。 親会社株主に帰属する当期純利益は、前連結会計年度に比べ3億2百万円増加し、52億4千4百万円(前期比6.1%増)となりました。これは経常利益が増加したことに加え、固定資産や投資有価証券等の売却益により特別利益の合計が6億5千2百万円増加したこと等によるものです。 b.財政状態の分析 当連結会計年度末における資産合計は、前連結会計年度末に比べ1億3千2百万円増加し、853億7千5百万円となりました。主な要因は、現金及び預金の減少4億1千8百万円、受取手形の減少3億2千4百万円、売掛金の減少3億5千1百万円、仕掛品の増加1億4千3百万円、投資有価証券の増加12億5千3百万円によるものです。 負債については、前連結会計年度末に比べ27億7千7百万円減少し、183億5千2百万円となりました。主な要因は、支払手形及び買掛金の減少20億1千1百万円、借入金の減少7億6百万円、退職給付に係る負債の減少5億6千5百万円、繰延税金負債の増加3億3千5百万円によるものです。 純資産については、前連結会計年度末に比べ29億9百万円増加し、670億2千3百万円となりました。主な要因は、資本剰余金の増加2億9千2百万円、利益剰余金の増加28億9千9百万円、自己株式取得等による減少13億1百万円、その他有価証券評価差額金の増加5億6千1百万円によるものです。自己資本比率は3.1%増加し、70.5%となりました。 c.キャッシュ・フローの分析 キャッシュ・フローの分析につきましては、「(1)経営成績等の状況の概要 ② キャッシュ・フローの状況」に記載のとおりであります。 当社グループの経営成績に重要な影響を与える要因につきましては、「第2 事業の状況 3 事業等のリスク」に記載のとおりであります。 ③ 資本の財源及び資金の流動性についての分析 当社グループの運転資金需要のうち主なものは、原材料の仕入、製造費、販売費及び一般管理費等の営業費用になります。投資を目的とした資金需要は、主に能力の増強及び更新に係る生産設備等への投資によるものです。 短期運転資金は自己資金及び金融機関からの短期借入を基本としており、設備資金の調達につきましては、金融機関からの長期借入を基本としております。 なお、当連結会計年度末における借入金及びリース債務を含む有利子負債は31億4千6百万円、営業キャッシュ・フロー対有利子負債比率は204.1%となっております。また、当連結会計年度末における現金及び現金同等物の残高は125億8千6百万円となっております。 ④ 経営上の目標の達成状況を判断するための客観的な指標等 当社グループは、前期対比売上高成長率、売上高営業利益率、売上高経常利益率及び自己資本利益率を重要な経営指標としております。 直近5期の実績は、以下のとおりとなっております(連結業績)。 2022年3月期   2023年3月期   2024年3月期   2025年3月期   2026年3月期 売上高(百万円)   54,779   60,738   64,693   66,060   61,889 前期対比売上高成長率(%)   14.1   10.9   6.5   2.1   △6.3 売上高営業利益率(%)   2.7   2.7   6.0   6.7   6.5 売上高経常利益率(%)   4.8   5.2   9.2   10.2   11.0 自己資本利益率(%)   3.0   4.6   7.9   8.9   8.9 売上高成長率については、2022年3月期以降、新型コロナウイルス感染症の影響低減により経済活動の正常化が進んだことに加え、製品等の販売価格見直しが寄与し、2025年3月期にかけては、連続して増収を遂げる結果となりました。当連結会計年度(2026年3月期)は、塗料関連事業における集合住宅大規模改修工事の反動減による影響で減収となりましたが、自動車製品関連事業では概ね前年度と同水準の売上高となりました。 売上高営業利益率につきましては、2022年3月期以降におきましては、新型コロナウイルス感染症の拡大は一服したものの、サプライチェーンの混乱などにより原材料・エネルギー価格高騰等の影響を受けておりましたが、2024年3月期以降、生産数量・売上高の増加に加え、製品等の販売価格見直し、原価改善活動の進展等から、売上高営業利益率は当連結会計年度(2026年3月期)において6.5%まで回復を遂げました。 売上高経常利益率につきましては、持分法による投資利益の増減影響を大きく受け、2024年3月期以降、営業利益の増加に加え、海外事業を中心に持分法による投資利益が高水準で推移したことから、売上高経常利益率は連続して伸長し、特に当連結会計年度(2026年3月期)は11.0%と高い利益水準を達成しました。 自己資本利益率につきましては、利益水準の回復を受け、当連結会計年度は8.9%となりました。

EDINET提出の有価証券報告書から自動抽出。表は文字起こしのため崩れることがあります。

開示資料

出典

このページの財務・役員・株主等のデータは、金融庁EDINETに提出された開示書類から自動抽出しています。会計基準は JapanGAAP

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