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日経平均64,325.64-1,890NYダウ53,053.44+287ドル円158.79-1NASDAQ26,229.57+130S&P 5007,675.19+44SOX 指数11,376.79+889/2終値

ソフト99コーポレーション

SOFT99corporation4464 · Standard · 化学

自動車用ケミカル用品で知られるが、多孔質素材やサービス事業も手掛ける化学メーカー。

概要

ソフト99コーポレーションは、1954年に日東化学株式会社として創業した自動車ケミカル用品メーカーである。「ソフト99」ブランドのカーワックスやガラスコーティング剤で知られ、国内カーケア市場において高いシェアを有する。2026年3月期の連結売上高は312億円、営業利益42億円、純利益30億円。従業員数は839名。2001年6月に東京証券取引所市場第二部に上場し、現在はスタンダード市場に上場している。大阪市中央区に本社を置く。

四個の事業セグメントで構成される体制

当社グループは、ファインケミカル、ポーラスマテリアル、サービス、不動産関連の4セグメントで構成される。ファインケミカルは、一般消費者向け自動車用ケミカル品(洗車用品・補修整備用品)や業務用コーティング剤、家庭用品、TPMS(タイヤ空気圧監視装置)、電子機器などを手がける主力事業である。ポーラスマテリアルは、PVAやウレタンを素材とする多孔質体(吸水材・研磨材・濾過材)と医療・衛生管理用品を製造販売する。サービスセグメントは、自動車整備鈑金、自動車教習所運営、生活協同組合向け家庭用品企画販売を展開する。不動産関連は、保有物件の賃貸に加え、飲食モール「アマテラス」や介護予防支援事業も含む。

安定的な収益構造と高い利益率

売上高は2013年3月期の218億円から増加を続け、2026年3月期には312億円に達した。営業利益は同期間に40億円超を維持し、営業利益率は約13.5%と高い水準にある。純資産は588億円と自己資本比率が極めて高く(負債81億円に対して純資産588億円)、財務体質は安定している。経営指標としてROIC(投下資本利益率)を採用し、第8次中期経営計画でも効率性を重視する。2026年3月期の経常利益は45.3億円、親会社株主に帰属する当期純利益は29.6億円であった。

中国から北米まで広がる海外販路

海外展開は1994年に中国上海市に上海速特99化工有限公司を設立したことに始まる。現在、中国市場ではボディケア製品が好調だが、撥水剤は在庫調整で低調。中国以外の東アジアでは韓国と台湾で販売が伸び、東南アジアではマレーシア・シンガポール向けに出荷する。欧州では降雨シーズンの在庫取り込みでガラスケア製品が好調、南米ブラジルではSNSプロモーションが奏功した。一方、ロシアは情勢不安で落ち込んだ。海外売上高は増加傾向にあるが、2026年3月期は中国とロシアの落ち込みが響き、全体では前期を下回った。北米など新市場開拓のため、現地代理店との協業や化学規制調査を進める。

9社の連結子会社が支えるグループ経営

連結子会社は9社あり、それぞれが専門分野を担う。ファインケミカル分野では、アスモ株式会社がプラスチック容器の企画販売、上海速特99化工有限公司が中国での企画販売、株式会社オレンジ・ジャパンがTPMSの開発販売、株式会社アンテリアが海外自動車用品の輸入販売、株式会社ハネロンが電子機器・ソフトウェア開発を担当する。ポーラスマテリアル分野では、アイオン株式会社が多孔質体製品の製造販売、アズテック株式会社が医療・衛生管理用品を扱う。サービス分野では、株式会社ソフト99オートサービスが自動車整備鈑金、アスモ株式会社が自動車教習事業、株式会社くらし企画が生活用品企画販売を展開する。2022年にアスモ株式会社とアライズ株式会社が合併するなど、グループ再編を進めてきた。

業界の中での役割はファインケミカル及びポーラスマテリアルメーカー。にあたる。

この章の文章は、有価証券報告書と会社の開示をもとにAIが編纂しています。数値は開示のままで、AIには生成させていません。

売上高
312億円
営業利益
42億円
営業利益率
13.5%
純利益
30億円
2026/3 通期の連結業績。決算の内訳は最新の決算以降にあります。

何をしている会社か

有価証券報告書「事業の内容」(2026/3期)より

事業別の売上と利益

2026/3
事業売上構成比利益利益率
ファイン ケミカル140億円44.9%16億円11.4%
ポーラス マテリアル101億円32.4%20億円19.8%
サービス58億円18.6%4億円6.9%
不動産関連13億円4.2%3億円23.1%

有価証券報告書のセグメント情報から、外部顧客への売上とセグメント利益をそのまま掲載しています。全社費用・セグメント間取引の消去は含みません。

01ファインケミカル主力

一般消費者向け及び自動車コーティング施工業者向けに自動車用ケミカル品を製造・販売。洗車用品や補修用品に加え、TPMSや電子機器も扱う。

主な製品・サービス2
カーワックス
自動車用洗車用品の主力製品。
TPMS
タイヤ空気圧監視装置。安全性向上に寄与。

02ポーラスマテリアル準主力

PVAやウレタンなどの多孔質体を素材とする工業資材・生活用品を製造販売。医療・衛生管理用品も企画開発。

主な製品・サービス2
吸水・洗浄材
PVAやウレタン製。工業・生活用途向け。
医療用吸液材
医療現場で使用される吸液材。

03サービス副次

自動車整備・鈑金、自動車教習、生活用品企画販売事業を展開。自動車リース・レンタルやエコドライブ講習も提供。

04不動産関連その他

当社保有不動産の賃貸事業、SI事業、介護予防支援事業を行う。

製品と技術

ソフト99ブランドの自動車ケミカル製品群

ファインケミカル事業の中核は、一般消費者向けと業務用の自動車ケミカル製品である。一般消費者向けでは、カーワックスやガラスコーティング剤、リペア製品(塗装補修材)を「ソフト99」ブランドで展開。特にボディケア製品、ガラスケア製品、リペア製品の3分野が主力で、2026年3月期にはガラスケア製品が撥水剤の価格改定や新製品投入で増収となった。業務用では「G'zox」ブランドのコーティング剤をディーラーや施工業者向けに販売し、新車・中古車向けともに堅調だった。また、メガネケア製品(「メガネのシャンプー」「メガネの曇り止め」)などの家庭用品も手がけている。

多孔質体(ポーラスマテリアル)の技術と製品

ポーラスマテリアル事業は、アイオン株式会社とアズテック株式会社が担う。PVA(ポリビニルアルコール)やウレタンを素材とする多孔質体を製造し、吸水・洗浄材、工業用研磨材、濾過材、医療用吸液材などを提供する。また、病院向けの医療・衛生管理用品として、薬液塗布用モップや床汚染防止シートも企画販売している。半導体向け研磨材など産業資材分野での販売シェア拡大に加え、医療分野とのシナジーを狙い、新製品開発を進めている。

TPMS・電子機器など新領域への挑戦

TPMS(タイヤ空気圧監視装置)は、連結子会社の株式会社オレンジ・ジャパンが企画開発販売を手がける。新造車両への装着需要に加え、既存車両向けのメンテナンスサービスや、空気圧データを活用した運転管理サービスを提供している。また、株式会社ハネロンは電子機器・ソフトウェアの開発販売を行い、従来のインフラ設備向けの知見を活かして消費者向け製品の開発にも取り組んでいる。これらの新領域は、自動車ケミカル以外の収益柱として育成が期待されている。

有価証券報告書の事業の記述をもとにAIが編纂しています。

業界での位置づけ

化学のなかでの位置

化学大手、安定収益で高収益維持

ソフト99コーポレーションは化学業界で、売上高は299億円→297億円→312億円と安定。営業利益率は13%台を維持。同業の東洋紡やクラレと比べると規模は小さいが、収益性では上回る。北の達人やコージンバイオは特殊なビジネスで同社とは異なる。同社は自動車向け化学品などで一定のシェアを持つと推察。

強み

  • 営業利益率13%超と同業他社に比べ高水準。
  • 売上高が300億円前後で推移し、大きな変動がない。
  • 「ソフト99」ブランドが認知されており、顧客基盤が強固。
  • 特定の化学製品で高いシェアを有している可能性。

課題

  • 売上高が横ばいであり、大幅な成長が見込めない。
  • 主要市場が成熟しており、新規需要開拓が困難。
  • 化学原料の価格変動が収益に影響を与えるリスク。

強みと課題は、開示資料をもとにAIがまとめた見立てです。

同業の企業

化学の時価総額近傍。太字がソフト99コーポレーション

時価総額で並べると、掲載11社のなかで6番目にあたる。

#企業時価総額PER
17931未来工業924億円12.4倍
25208有沢製作所869億円17.2倍
34970東洋合成工業853億円30.9倍
47942JSP807億円12.2倍
54246ダイキョーニシカワ799億円8.9倍
64464ソフト99コーポレーション784億円25.6倍
74221大倉工業698億円12.7倍
84109ステラ ケミファ695億円20.7倍
94972綜研化学692億円17.1倍
104097高圧ガス工業669億円14.3倍
11247AAiロボティクス661億円25.1倍

時価総額は直近の終値ベース。同業の範囲は東証33業種の分類に従っています。

会社の歴史

沿革 42件

日東商会創業とソフト99ブランドの誕生(1952-1962)

1952年9月、田中勇吉が大阪市東区(現中央区)瓦町で日東商会を創業し、阿倍野区に工場を設置して家具用ワックスの製造を始めた。1954年10月、事業を継承する形で日東化学株式会社を設立。1962年4月、自動車用ワックス製品に「ソフト99」の名称を付け、製造販売を開始した。これが現在のブランドの原点である。同年には東京営業所(現東京支店)も開設し、全国販売の足がかりを築いた。

生産拠点の拡充と流通網の整備(1966-1989)

1966年10月、大阪府東大阪市に工場を新設し生産能力を増強。1972年10月には大阪市東区南新町に本社を移転、1977年6月に東大阪市に流通センターを設けた。1989年9月、兵庫県三田市テクノパークに工場と流通センターを移転し、生産と物流を集約した。同時期の1993年4月、商号を株式会社ソフト99コーポレーションに変更し、企業ブランドを統一した。

海外進出とISO認証取得(1994-1999)

1994年6月、中華人民共和国上海市に上海速特99化工有限公司を設立し、自動車用化学製品の製造販売に乗り出した。1999年にはISO9001とISO14001の認証を相次いで取得し、品質管理と環境管理の国際基準に対応。同年11月にはアイオン株式会社を設立し、鐘紡株式会社の化成品事業部門を譲り受けてポーラスマテリアル事業に参入した。この時期に多角化の基礎が固まった。

東証上場と温浴施設への進出(2001-2006)

2001年6月、東京証券取引所市場第二部に上場。同年4月には東大阪の旧流通センター跡地に温浴施設「極楽湯」東大阪店を開業し、不動産有効活用の新事業を開始した。2002年9月には枚方店、2003年7月には尼崎店をオープン。2003年には株式会社ソフト99オートリース(現オートサービス)を設立し、自動車整備・鈑金事業へ進出。さらに中橋鈑金塗装株式会社や東和自動車株式会社を買収し、サービス部門を拡充した。

グループ再編と第8次中期計画への移行(2010年代以降)

2010年代は子会社の統合が進んだ。2010年に株式会社くらし企画と関西エムディ総研が合併、2011年にパナックスとアスモが合併、2022年にアスモとアライズが合併した。2022年4月には東証の市場区分見直しに伴い、スタンダード市場に移行。2024年11月には洗車施設「ALAUDAY」東大阪店を開業。2026年1月には温浴施設「極楽湯」尼崎店を飲食施設「アマテラス」にリニューアルし、新たな収益源を模索している。第8次中期経営計画では「深化・新化・信化・浸化」の4つの「シンカ」を掲げ、人材育成やデジタル活用、社会課題解決への取り組みを強化する。

年表42件を開く

1950年代

  • 1952年9月創業大阪市東区(現中央区)瓦町において田中勇吉(当社の初代代表取締役社長)が日東商会を創業し、同市阿倍野区に工場を設置、化学薬品(家具用ワックス)の製造を開始
  • 1954年10月創業化学薬品(ワックス類等)の製造及び販売を目的として、日東商会の事業を継承し、大阪市東区(現中央区)瓦町に日東化学株式会社(当社の旧商号)を設立
  • 1958年4月東京営業所(現東京支店)を新設

1960年代

  • 1962年4月「ソフト99」の名称による自動車用ワックス製品等の製造及び販売を開始
  • 1966年10月大阪府東大阪市に工場を新設

1970年代

  • 1972年10月大阪市東区(現中央区)南新町に本社を新設
  • 1977年6月大阪府東大阪市に流通センターを新設

1980年代

  • 1989年9月兵庫県三田市テクノパークに工場及び流通センターを移転

1990年代

  • 1993年4月商号変更商号を株式会社ソフト99コーポレーションに変更
  • 1994年6月創業中華人民共和国上海市に自動車用化学製品の製造及び販売を目的として、上海速特99化工有限公司を設立
  • 1998年1月プラスチック製容器の企画・販売を目的とする株式会社パナックス(本店所在地 大阪市中央区)の全株式を取得
  • 1999年11月ISO9001(品質管理・保証の国際規格)を認証取得
  • 1999年11月創業アイオン株式会社(本店所在地 大阪市中央区)を発足させ、同社が鐘紡株式会社の化成品事業部門を譲受
  • 1999年12月株式会社尼崎自動車教習所(本店所在地 兵庫県尼崎市)の全株式を取得

2000年代

  • 2000年5月大阪市中央区谷町に本社ビルを新築し、移転
  • 2001年4月旧東大阪流通センター跡地にて温浴施設「極楽湯」東大阪店をオープン
  • 2001年6月上場東京証券取引所(現・(株)東京証券取引所)市場第二部に上場
  • 2001年10月国際環境管理規格「ISO14001」の認証取得
  • 2002年3月M&A株式会社尼崎自動車教習所が第一レンタリース株式会社を吸収合併し、商号をアスモ株式会社に変更
  • 2002年9月旧枚方倉庫跡地にて温浴施設「極楽湯」枚方店をオープン
  • 2003年4月株式会社ニシモト(現・(株)くらし企画、本店所在地 東京都練馬区)の全株式を取得
  • 2003年7月株式会社ソフト99オートリース(本店所在地 大阪市中央区)を連結子会社アスモ株式会社より新設分割
  • 2003年7月兵庫県尼崎市にて温浴施設「極楽湯」尼崎店をオープン
  • 2003年9月中橋鈑金塗装株式会社(本店所在地 大阪市鶴見区)の全株式を取得
  • 2005年1月神戸リサーチパークに研修センター(現R&Dセンター)を新設
  • 2005年3月東京都千代田区に東京支店を移転
  • 2005年8月東和自動車株式会社(本店所在地 東京都墨田区)の全株式を取得
  • 2006年1月商号変更株式会社ソフト99オートリースが商号を株式会社ソフト99オートサービスに変更
  • 2006年4月M&A株式会社ソフト99オートサービス(本店所在地 大阪市中央区)と中橋鈑金塗装株式会社が、株式会社ソフト99オートサービスを存続会社として吸収合併
  • 2006年4月株式会社ニシモトが株式会社関西エムディ総研(本店所在地 大阪市中央区)の全株式を取得
  • 2007年4月M&A株式会社ソフト99オートサービスと東和自動車株式会社が、株式会社ソフト99オートサービスを存続会社として吸収合併

2010年代

  • 2010年4月M&A株式会社くらし企画と株式会社関西エムディ総研が、株式会社くらし企画を存続会社として合併
  • 2011年10月M&A株式会社パナックスとアスモ株式会社が、アスモ株式会社を存続会社として吸収合併
  • 2013年5月東京都江東区に東京支店を移転
  • 2014年7月創業アライズ株式会社(本店所在地 大阪市中央区)を設立
  • 2015年1月株式会社オレンジ・ジャパン(本店所在地 東京都江東区)の全株式を取得
  • 2016年4月創業株式会社アンテリア(本店所在地 大阪市中央区)を設立
  • 2018年3月株式会社ハネロン(本店所在地 大阪府八尾市)の全株式を取得

2020年代

  • 2020年8月アズテック株式会社(本社所在地 東京都文京区)の全株式を取得
  • 2022年4月M&Aアスモ株式会社とアライズ株式会社が、アスモ株式会社を存続会社として吸収合併(株)東京証券取引所の市場区分の見直しにより、市場第二部からスタンダード市場に移行
  • 2024年11月大阪府東大阪市に洗車施設「ALAUDAY」東大阪店をオープン
  • 2026年1月兵庫県尼崎市の温浴施設「極楽湯」尼崎店を飲食施設「アマテラス」としてリニューアルオープン

有価証券報告書の沿革をもとにAIが通史として編纂しています。年表は沿革の記載そのままです。

これからの方針

有価証券報告書 2026/3期の経営方針より

会社は4つの方針を掲げている。そのうち1項目には、達成する数字が明記されている。

会社が掲げている数値目標
  • ROE将来的(第8次中期経営計画期間後)まで8%

有価証券報告書の原文に書かれた目標だけを載せています。達成度の評価や推計は加えていません。

  1. 01

    4つの「シンカ」の推進

    第8次中期経営計画において、深化(人材育成強化)、新化(デジタル活用による新たな付加価値創造)、信化(社会課題への取り組み情報発信)、浸化(ステークホルダーからの正当な評価獲得)を推進し、社会課題解決に資する価値提供を目指す。

  2. 02

    ファインケミカル事業の強化

    自動車分野でカーライフの「キレイ」「安全・安心・快適」「修復」を提供。国内販売では洗車場集客やFC展開、ECノウハウ相互活用で未開拓領域へ進出。業務用ではG'zoxブランド強化、海外ではSNS発信や現地代理店協業で販路拡大。家庭用品ではスポーツ用品新規開拓やメガネケア習慣化を推進。

  3. 03

    ポーラスマテリアル事業の拡大

    半導体向け販売シェア拡大に加え、アイオン社とアズテック社のシナジーで医療分野の販売拡大。生活資材分野では新製品投入やファインケミカル海外事業との協業、自社ブランド開発に取り組む。

  4. 04

    サービス・不動産関連事業の変革

    自動車整備・鈑金では美装サービスの推進と直需強化。教習事業では職業車向け教習強化やDX化。生活用品では生協以外のネット販売強化。不動産ではデジタル活用で新サービスを創出し差別化。

有価証券報告書の「経営方針、経営環境及び対処すべき課題等」から、AIが項目ごとに整理しています。数値目標は原文に書かれたものだけです。

社員と組織

有価証券報告書 10期分

グループ全体で839人が働いている。提出会社(単体)の平均年収は737万円で、9期前と比べて+9.5%平均年齢は44.0歳、平均勤続年数は17.0年。

決算期平均年収万円平均年齢平均勤続連結従業員数一人当たり営業利益万円
2017年3月755
2018年3月783
2019年3月67343.016.0797
2020年3月65743.016.0832
2021年3月65842.016.0836
2022年3月71344.017.0820
2023年3月67843.017.0837
2024年3月69943.016.0811
2025年3月72443.017.0827484
2026年3月73744.017.0839501

平均年収・平均年齢・平均勤続は有価証券報告書に記載された提出会社(単体)の値、従業員数はグループ全体の値です。一人当たり営業利益は連結営業利益を連結従業員数で割ったもので、給与などの費用を払ったあとに一人あたりいくら残るかの目安になります。

多様性の開示2026年3月期・提出会社(単体)
女性管理職比率9.2%
縦線は目安の30%
男性育休取得率40.0%
縦線は目安の85%
女性の賃金(男性=100)51.8%
100なら男女で差がない状態

拠点とグループ

設備と関係会社

関係会社3(国内 3 / 海外 0) を有報から抽出しています。

主要な設備 (帳簿価額 上位10)
関東工場 — 茨城県古河市5,123百万円
ポーラス マテリアル
本社 — 大阪市中央区1,932百万円
ファイン ケミカル 不動産関連
秋葉原ビル — 東京都千代田区1,808百万円
不動産関連
三田工場 — 兵庫県三田市1,704百万円
ファイン ケミカル
東京支店 — 東京都江東区1,674百万円
ファイン ケミカル
アマテラス — 兵庫県尼崎市1,594百万円
不動産関連
極楽湯東大阪店 — 大阪府東大阪市1,096百万円
不動産関連
R&Dセンター — 神戸市北区909百万円
ファイン ケミカル
世田谷マンション — 東京都世田谷区853百万円
不動産関連
東大阪流通センター — 大阪府東大阪市776百万円
ファイン ケミカル 不動産関連
ほか27件の開示あり
主な関係会社
  • 国内
    アスモ(株)(注)2
    大阪市中央区
    議決権100.0%
  • 国内
    上海速特99化工有限公司(注)2
    中華人民共和国上海市
    議決権100.0%
  • 国内
    アズテック(株)
    東京都千代田区
    議決権100.0%

業績のいま

有価証券報告書・決算短信より

2026年3月期の売上高は312億円営業利益42億円前期と比べると増収増益で、売上が+5.1%、利益が+5.0%。

売上高
+5.1%
312億円
営業利益
+5.0%
42億円
純利益
+3.4%
30億円
営業利益率
13.5%
前期比 -0.0%pt

会社が出している今期の予想2027年3月期

項目会社予想前期実績
売上高317億円312億円
営業利益42億円42億円
純利益31億円30億円
1株あたり配当¥68¥68

会社が決算短信で公表した予想です。証券会社の予想ではありません。 短信の原本

四半期の推移

10期分

直近は2027年1Qで、売上は82億円、営業利益は14億円。前年の2024年1Qと比べると、売上は+7.9%、営業利益は+40.0%。

対象期間売上高億円営業利益億円営業利益率%純利益億円
2023年4Q772
2024年1Q761013.27
2024年2Q7279.75
2024年3Q801215.09
2024年4Q715
2025年2Q1441812.513
2025年4Q1532214.416
2026年2Q1531912.413
2026年4Q1592314.517
2027年1Q821417.110

期ごとの単独の業績で、期首からの累計ではありません。

業績の推移

有価証券報告書 14期分

2013年3月期からの14期で、売上は218億円から312億円へ1.4倍に増えた。直近期の営業利益率は13.5%。純利益は3期連続で増加。

決算期売上高億円営業利益億円経常利益億円営業利益率%純利益億円
2013年3月2182114
アライズ株式会社(本店所在地 大阪市中央区)を設立
2014年3月2162111
2015年3月213199
株式会社アンテリア(本店所在地 大阪市中央区)を設立
2016年3月2212418
2017年3月2242618
2018年3月2342919
2019年3月2462719
2020年3月2442618
2021年3月2683415
アスモ株式会社とアライズ株式会社が、アスモ株式会社を存続会社として吸収合併(株)東京証券取引所の市場区分の見直しにより、市場第二部からスタンダード市場に移行
2022年3月2844028
2023年3月3023421
2024年3月2993826
2025年3月297404213.529
2026年3月312424513.530

金額は有価証券報告書の連結値をそのまま掲載しています。帯の長さは列ごとの最大値との比です。空欄の期は有価証券報告書からその項目の数値が取れていません(0ではありません)。

利益の構造

2026年3月期

売上高312億円のうち、営業利益として残るのは42億円13.5%。営業外の損益と税金を反映した純利益は30億円、売上の9.6%にあたる。営業利益率は業種中央値7.3%を上回る水準。

売上高を100としたときの内訳
  • 売上原価作る・仕入れるのにかかったお金61.9%193億円
  • 販売費及び一般管理費売る・管理するのにかかったお金24.7%77億円
  • 営業利益費用を引いたあとに残った本業の利益13.5%42億円

有価証券報告書の損益計算書から、当期の金額をそのまま割り振っています。

粗利率
38.1%
売上から原価を引いて残る割合
営業利益率業種比+6.2pt
13.5%
本業の利益として残る割合
純利益率業種比+4.2pt
9.6%
税金まで払って最後に残る割合
ROE業種比1.8pt
5.1%
株主のお金がどれだけ利益を生んだか
ROA
4.5%
資産全体がどれだけ利益を生んだか
ROIC
6.8%
事業に使うお金がどれだけ利益を生んだか

ROICは有利子負債の開示がないため、営業利益×0.7÷(総資産−現金)の簡易式で算出しています。

お金の流れ

キャッシュフロー計算書 14期分

2026年3月期は営業CFが35億円、投資CFが−11億円で、差し引きのフリーCFは24億円この組み合わせは成熟・還元型にあたる。本業で稼ぎ、投資に回し、それでも余る現金を借金返済や株主還元に充てている。最も健全とされる型期末の手元現金は238億円で、売上の9.2ヶ月分にあたる

決算期営業CF億円投資CF億円財務CF億円フリーCF億円現金残高億円
2013年3月21−5−31683
2014年3月263−429108
2015年3月21−4−417121
2016年3月230−323140
2017年3月20−9−511147
2018年3月24−8−716157
2019年3月24−9−315168
2020年3月26−11−615178
2021年3月32−17−715186
2022年3月31−7−1124199
2023年3月26−22−54198
2024年3月38−11−1227212
2025年3月42−23−1219220
2026年3月35−11−624238

本業で稼いだ現金が営業CF、設備や事業への投資が投資CF、借入と返済・配当が財務CF。営業・投資・財務の3列は縦線が0で、右がプラス、左がマイナスです。健全な会社の基本形は営業CFがプラスで投資CFがマイナス。フリーCFは営業CFと投資CFの合計で、手元に残る現金を表します。

資産と負債

貸借対照表 14期分

2026年3月期の総資産は670億円。このうち返さなくてよい自己資本が588億円で、自己資本比率は87.8%(業種中央値63.4%より厚い)

決算期総資産億円自己資本億円負債億円自己資本比率%
2013年3月4534025188.6
2014年3月4654125388.5
2015年3月4814166586.6
2016年3月4944266886.1
2017年3月5074436487.4
2018年3月5314587386.4
2019年3月5394706987.3
2020年3月5534846987.6
2021年3月5734997487.1
2022年3月5925147886.8
2023年3月6045287687.4
2024年3月6255467987.3
2025年3月6465668187.5
2026年3月6705888287.8

自己資本比率は総資産のうち返済のいらないお金の割合で、高いほど借入への依存が小さいことを示します。負債は総資産から自己資本を引いた額です。

2026年3月期の内訳
現金及び預金
240億円
すぐ使えるお金
利益剰余金
532億円
過去の利益の積み上がり
棚卸資産
27億円
在庫として抱えている分
負債合計
82億円
いつか返す必要があるお金
財務の健全性
97
/ 100
安定性自己資本比率40 / 40
収益力営業利益率27 / 30
現金創出営業CFの黒字継続30 / 30

有価証券報告書の数値から機械的に配点した参考値です。自己資本比率60%で満点、営業利益率15%で満点、直近3期の営業CFが黒字だった割合の3つを足しています。業態によって出ない要素があります。

業界内での比較

化学 203社との比較

同じ化学の企業と並べると、いちばん上に来るのは自己資本比率203社中4位あたり、逆に低いのは配当利回り203社中144位あたり帯は左端が業種の最下位、右端が最上位で、縦線が真ん中にあたる。

ROE株主の出したお金でどれだけ利益を生んだか
5.1%/中央値 6.9%
P25 4.5%P75 9.9%
営業利益率上位売上のうち本業の利益として残る割合
13.5%/中央値 7.3%
P25 4.3%P75 10.7%
自己資本比率上位総資産のうち返済のいらないお金の割合
87.8%/中央値 63.4%
P25 50.5%P75 73.9%
売上成長率前期からの売上の伸び
5.0%/中央値 2.2%
P25 -1.8%P75 5.4%
配当利回り株価に対して1年で受け取る配当の割合
1.9%/中央値 2.7%
P25 1.8%P75 3.6%

有価証券報告書の最新期の数値をもとに、同じ業種の企業の中での順位を毎日計算しています。P25は下から4分の1、P75は上から4分の1の位置にある企業の値です。

株価

9月1日の終値

直近の終値は¥3,520で、1年前と比べて+45.2%過去52週の値幅のなかでは61%の位置にある。

¥3,520+0.0%1ヶ月-1.0%1年+45.2%時価総額784億円
過去52週の値幅
安値¥2,457高値¥4,190

チャートの金額は株式分割と配当を反映して調整した終値で、上に出している直近の終値とは一致しないことがあります。

指標
PER (実績)25.6倍
PER (会社予想)24.5倍
PBR1.28倍
配当利回り1.93%

実績値は直近の決算、予想値は会社予想にもとづきます。株価は終値ベースです。

値動きの背景

株価は3580円で前日比-0.56%と小反落。25日移動平均線(3572.4円)をわずかに上回り、75日線(3595.13円)は下回る。200日線(3781.92円)からは約5.3%下。52週高値(4190円)からは約14.6%下落、52週安値(2454円)からは約45.9%上。直近は3550〜3615円の狭いレンジで推移。RSIは55.56と中立。出来高は全体的に低水準で、8月14日は300株。1年で47.74%上昇と上昇トレンドだが、足元は停滞。

値動きの背景は、株価と出来高の推移をもとにAIがまとめた見立てです。

AIの評価

AI評価

株価水準の解釈です。売買の推奨ではありません

現在の株価水準をやや割高と判定しています(スコア 45/100)

PER 26.04倍は業界平均18.77倍を上回り割高感。PBR 1.3倍は平均1.44倍を下回り割安感があるが、ROE 5.1%は低く、資産効率が悪い。配当利回り1.9%は平均2.63%を下回る。業績は安定成長しており、収益性改善が鍵。

指標この会社業種平均
PER (実績)25.6倍17.8倍
PER (予想)24.5倍
PBR1.28倍1.41倍
ROE5.1%7.4%

業種平均は同じ東証33業種に属する銘柄の単純平均です。銘柄数が少ない業種では平均が振れます。

AI評価判定とスコアは公開データをもとにした解釈で、将来の株価を示すものではありません。算出の考え方は編集方針に記載しています。

評価が分かれる点

AI分析

投資家の見方

売上高は安定しているが、市場の成熟化により成長が鈍い。強気派は、高シェアとブランド力による価格支配力、海外展開の可能性を評価し、安定した収益を維持すると見る。一方、弱気派は、国内市場の縮小や競争激化による価格競争、原材料コストの上昇が利益を圧迫するリスクを指摘する。株価は1年で上昇しており、期待感も織り込まれつつある。

プラスに働く材料7
  • ブランドの強さ

    ソフト99のブランドで国内シェアが高く、価格競争に強い。

  • 海外展開余地

    新興国市場での成長を狙い、拡大の余地がある。

  • 安定収益

    売上は安定しており、自動車販売と無関係に一定の需要がある。

  • カーケア市場の拡大通年影響

    売上高312億円と過去最高、車両保有台数の回復で需要増

  • 営業利益率13.46%の高水準継続影響

    営業利益42億円、営業利益率13.46%は安定した収益基盤

  • 外国人保有53%の需要継続影響

    外国人保有比率53.3%が高く、増配などを好感し買いが続く

  • 増配による株主還元次回株主総会影響

    純利益30億円、配当利回り1.9%は増配余地があり、発表で期待

マイナスに働く材料7
  • 市場の成熟

    国内カーケア市場は縮小傾向で、成長が期待しにくい。

  • コスト上昇

    原材料費や物流費の上昇が利益を圧迫する可能性。

  • 競争の激化

    低価格の競合が増え、シェア低下のリスクがある。

  • 原材料価格の上昇通年影響

    化学原料費が高騰すれば、売上高312億円に対し営業利益が40億円割れ

  • 円高による輸出競争力低下継続影響

    円高が進むと海外販売が減少し、売上高が312億円を下回る

  • 株価の過熱感継続影響

    1年で+47.74%上昇、予想PER24.9倍は割高との見方も

  • ROE5.1%の低い資本効率通年影響

    ROE5.1%は同業他社より低く、PBR1.3倍との整合性に疑問

次の決算で確かめる点
海外売上比率
海外展開の進捗と成長の可能性を評価するため。
原材料価格
コスト変動が利益率に与える影響を把握するため。
カー用品市場の動向
主要市場の規模変化を確認し、需要予測に活かすため。

配当

株主還元

直近の年間配当は1株あたり68で、前期から+9.3%いまの株価に対する利回りは1.93%。増配か配当維持が9年続いている。

年間配当
¥68
1株あたり
配当利回り
1.93%
いまの株価に対して
配当性向
59.9%
利益のうち配当に回した割合
連続増配等
9年
増配か維持が続いた年数
決算期1株あたり配当前期比%配当性向%
2017年3月2138.4
2018年3月224.835.0
2019年3月234.536.9
2020年3月244.339.2
2021年3月2918.880.5
2022年3月3626.339.2
2023年3月384.267.2
2024年3月419.346.2
2025年3月434.950.8
2026年3月479.359.9

過去の配当は株式分割にあわせて調整した金額です。配当性向は有価証券報告書に記載された各期の値で、利益のうち配当に回した割合を示します。

次の配当スケジュール
  • 権利付き最終日
  • 権利確定日
  • 支払開始日
  • 今期の会社予想年間予想¥68

株主

有価証券報告書より

2026年3月期末の株主数は延べ1,676人。区分でいちばん多いのは外国法人53.3%。グループ会社や銀行などの安定株主が21.7%を占め、残る78.3%が市場で売買されうる浮動株にあたる。

所有者の区分ごとの比率

所有者の区分2021年3月%2022年3月%2023年3月%2024年3月%2025年3月%2026年3月%
外国法人12.015.215.014.86.953.3
個人・その他45.245.644.945.245.424.7
事業法人26.625.925.725.738.921.7
自己株式1.82.61.32.22.93.0
証券会社3.30.50.60.82.00.2
金融機関13.012.813.913.56.80.0

発行済株式に対する持ち株比率です。単元未満株の扱いにより、合計が100%にならない期があります。

大株主上位10

順位株主持ち株比率 %
01ECM MASTER FUND SPV3(常任代理人立花証券株式会社)53.15
02サントレード株式会社14.58
03MIKIKO SUZUKI6.70
04株式会社エイチエーエス3.75
05田中 秀明2.97
06公益財団法人ナインティナイン・アジア留学生奨学基金2.71
07田中 明三2.48
08田中 斗葵恵2.26
09津田 希代子1.68
10田中 佐世子1.14

有価証券報告書の大株主の状況から、上位10者を掲載しています。信託銀行の名義は、実際の保有者ではなく運用を預かる先を指すことがあります。

大量保有報告の動き
5%超の保有者の提出ベース 直近1
  • 2026-05-07
    エフィッシモ キャピタル マネージメント ピーティーイー エルティーディー(Effissimo Capital Management Pte. Ltd.)
    新規の大量保有報告
    53.15%

提出があった時点の記録です。その後5%を割った保有者が一覧に残ることがあります。

株価指標の推移

有価証券報告書 14期分

1株利益は14期で+120%、1株純資産は14期で+46%。直近期のROEは5.1%で、日本株の目安とされる8%を下回る。

決算期EPSBPSROE%PER配当性向%
2013年3月631,8613.410.033.3
2014年3月511,9002.713.840.7
2015年3月431,9162.317.347.2
2016年3月821,9634.29.330.3
2017年3月832,0414.010.438.4
2018年3月892,1174.214.035.0
2019年3月862,1624.010.836.9
2020年3月842,2173.89.039.2
2021年3月702,2833.118.380.5
2022年3月1262,3695.49.739.2
2023年3月952,4304.013.567.2
2024年3月1212,5304.912.446.2
2025年3月1352,6305.212.250.8
2026年3月1382,7255.126.459.9

有価証券報告書に記載された各期の値です。PERは期末時点の株価にもとづく実績値で、いまの株価から計算した値とは異なります。

EPS1株利益
1株が1年で稼いだ純利益。伸びていれば株の稼ぐ力が育っている
BPS1株純資産
1株あたりの持ち分。会社に積み上がった蓄えの目安
ROE自己資本利益率
株主のお金でどれだけ稼いだか。日本株では8%が一つの目安
PER期末実績
株価が1年分の利益の何倍か。低いほど割安とは限らず、期待の低さのこともある
配当性向利益からの還元率
利益のうち配当に回した割合。高すぎる場合は無理をしている可能性もある

経営陣

13名 有価証券報告書の提出日現在

有価証券報告書に載っている役員は13名。2026/3期の役員報酬は総額244百万円。社内取締役1人あたりの報酬は、従業員の平均年収の約3倍にあたる。

氏名役職年齢保有株数
小西紀行代表取締役社長 ポーラスマテリアル事業担当6641,000
上尾茂取締役 管理本部長622,000
石居誠取締役 企画開発本部長66
宮園哲哉取締役 生産統括本部長648,000
田中一成取締役 営業統括本部長6440,000
生駒英昭取締役 営業統括本部副本部長64
井原慶子取締役531,000
藤井美保代取締役611,000
福井健司常勤監査役65
平井康博監査役70
樋口秀明監査役5511,000
森信介取締役62
残りの役員1名を開く
氏名役職年齢
原弘一取締役55

役員報酬の内訳2026/3

役員の区分人数固定報酬百万円業績連動百万円退職慰労百万円その他百万円合計百万円1人あたり百万円
取締役(社内)7142161917725
社外取締役4352284812
監査役116211919

有価証券報告書の役員報酬等の総額から、区分ごとの内訳を載せています。人数は当期中に在任した延べ人数のため、期末の人数と一致しない期があります。

有価証券報告書

有価証券報告書 2026/3期

会社自身が書いた有価証券報告書の本文を、章ごとにそのまま収録しています (要約ではありません)。

事業の内容1,424字を開く

何をしている会社か、会社自身の説明

3【事業の内容】 当社グループは、当社及び当社の連結子会社9社から構成されており、ファインケミカル、ポーラスマテリアル、サービス及び不動産関連という4つの事業セグメントに区分しております。 当社グループの事業内容及び当社と関係会社との当該事業に係る位置付けは次のとおりであります。 (1)ファインケミカル 〔事業内容等〕 主として、一般消費者向け及び自動車コーティング施工業者向けに、自動車用ケミカル品の製造・販売を行って おります。 主要な製品は、洗車用品(カーワックス等)、自動車用補修・整備用品、その他家庭用品、TPMS(タイヤ空気圧監視装置)、電子機器・ソフトウェアの開発販売などであります。 〔事業に携わる関係会社等〕 当社が主要製品の製造・販売を行う他、連結子会社のアスモ(株)が当社製品に使用するプラスチック容器の企画販売を行っております。海外では、中国(上海市)において連結子会社の上海速特99化工有限公司が自動車用ケミカル品の企画・販売を行っております。また、連結子会社の(株)オレンジ・ジャパンがTPMSの企画開発販売を、連結子会社の(株)アンテリアが海外自動車用品の輸入販売を、連結子会社の(株)ハネロンが電子機器・ソフトウェアの開発・販売を行っております。 (2)ポーラスマテリアル 〔事業内容等〕 主として、工業資材・生活用品向けに、PVA(ポリビニルアルコール)やウレタンなどの多孔質体(ポーラスマテリアル)を素材とする化成品の製造・販売、及び病院施設で使用する医療・衛生管理用品の企画・開発・販売を行っております。 PVAやウレタンなどを素材とする主要な製品として吸水・洗浄材、工業用の研磨材、濾過材、医療用吸液材、生活用品などがあります。また、主な医療・衛生管理用品としては薬液塗布用のモップや床汚染防止用シートなどがあります。 〔事業に携わる関係会社等〕 PVAやウレタンなどを素材とする製品においては、連結子会社のアイオン(株)が製造・販売を行っております。また、医療・衛生管理用品においては、連結子会社のアズテック(株)が企画・開発・販売を行っております。 (3)サービス 〔事業内容等〕 主として、自動車整備・鈑金事業、自動車教習事業、生活用品企画販売事業を行っております。 主要なサービスは、自動車整備・鈑金事業においては、自動車の整備・鈑金塗装、自動車のリース・レンタルを行っております。自動車教習事業においては、自動車免許の取得支援、安全運転のためのマナー教育、そして燃費向上のためのエコドライブ講習等を行っております。生活用品企画販売事業においては、主に生活協同組合向けに家庭用品の企画・販売を行っております。 〔事業に携わる関係会社等〕 連結子会社の(株)ソフト99オートサービスが自動車整備・鈑金事業を行い、連結子会社のアスモ(株)が自動車教習事業を行い、連結子会社の(株)くらし企画が生活用品企画販売事業を行っております。 (4)不動産関連 〔事業内容等〕 主として、当社保有の不動産を賃貸する不動産賃貸事業と、当社の保有する不動産の有効活用の一環として、SI事業及び介護予防支援事業を行っております。 〔事業に携わる関係会社等〕 当社が不動産賃貸事業及びSI事業を行う他、連結子会社のアスモ(株)が介護予防支援事業を行っております。 事業系統図によって示すと、次のとおりであります。
経営方針・対処すべき課題3,168字を開く

経営陣が考える方向性と課題

1【経営方針、経営環境及び対処すべき課題等】 当社グループの経営方針、経営環境及び対処すべき課題等については以下のとおりです。なお、文中における将来に関する事項は、当社グループが当連結会計年度末現在において判断したものであり、将来において様々な要因により、実際の結果と異なる可能性があります。 (1)グループ経営理念 当社グループは、創業以来掲げてきた「生活文化創造企業」をグループ共通の経営理念とし、グループ全ての事業において生活文化創造=未来の『あたりまえ』を発見するという共通理念の下、事業運営に取り組んでおります。 また、この理念を経営戦略に反映させるため、3年ごとに中期経営計画を策定し、その時々の経営環境や課題を鑑みて計画ごとにテーマ並びに経営ビジョンとビジョン実現に向けた基本方針を設定しております。 (2)経営戦略等 当社グループは、2026年3月まで第7次中期経営計画「Evоlve!!」を掲げ、「進化することで社会課題の解決に資する存在であり続けること」に基づき、各事業セグメントにおいては、新たな製品・サービスの開発に努めてまいりました。また、デジタルを活用して人間にしか創り出せないアナログ的価値を提供することを目指し、さらなる販売拡大に向けて人員やシステム、設備などへの積極的な投資を行ってまいりました。 (3)当社グループを取り巻く事業環境と優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題 当社グループを取り巻く環境は、高齢化や労働人口減少などの構造的課題の深刻化やエネルギー価格の上昇に起因する物価上昇、実質賃金低下など新たな問題が浮かび上がる一方でAIの急速な進展などデジタルによる抜本的な変革が同時に進むなど当社グループを取り巻く経営環境は大きく変化いたしました。 また、近年においては業績や資本効率改善のみならず、環境負荷低減やSDGsをはじめとしたサステナビリティへの社会的な取組み強化がより一層求められており、当社グループの持続的な成長のためには財務面及び非財務面のバランスを意識した事業運営が重要であると認識しております。 当社グループを取り巻く事業環境の変化に対応し新たな価値を創出し続けるため、第8次中期経営計画においては、人材育成強化やデジタルの活用による新たな付加価値創造への注力、モノを大切にする文化の発信をはじめ社会課題に対するソフト99グループにおける取組みの情報発信、ステークホルダーからの正当な評価獲得などの、4つの「シンカ(深化・新化・信化・浸化)」を推進し、社会課題の解決に資する価値を提供する存在であり続けることを目指しております。 事業運営上の効率性指標は、第8次中期経営計画においても第6次中期経営計画より採用しているROICを継続します。 ・各セグメントにおける主要施策について 〈ファインケミカル〉 自動車分野では、消費者にカーライフの「キレイ」「安全・安心・快適」「修復」を届ける活動を推進していきます。 国内向け販売におきましては、既存領域での販売拡大のみならず、洗車場での集客増加やFC展開の推進などサービスによる価値提供の強化や、当社グループ内でEC販売ノウハウや流通網を相互に活用することで当社製品が届いていない領域への進出に取り組んでまいります。 業務用製品の販売におきましては、G’zоxをディーラーや施工業者のみならずエンドユーザーからの選ばれるブランドにすることを目指し、施工店のG’zоxショップ化に向けた支援やオンラインを活用した予約システムの構築、海外G’zоxショップへの講習支援などに取り組んでまいります。 海外向け販売におきましては、SNSを活用し日本の洗車習慣を世界に発信することやブランディング展開、現地プロモーションを強化することで販売増加に取り組んでまいります。また、自転車コーティングなど新たな商材導入も含めた海外専売品の拡充や、北米などの新たな市場やその他有望市場へ進出するため現地代理店との協業による販路の確立や化学規制に対する調査に努めてまいります。 家庭用品販売におきましては、スポーツ用品向けでの新規領域開拓などによる売上拡大や、主力であるメガネケア製品ではユーザーの使用頻度向上やメガネケア習慣化推進のため、商品の使用機会体験増加につながる積極的なプロモーションに取り組んでまいります。 TPMS(Tire Pressure Monitoring System:タイヤ空気圧監視装置)の企画・開発・販売におきましては、既存の得意先様へのメンテナンスサービスの推進に加え、TPMSで得られる空気圧データを活用した運転管理サービスの推進により、提供価値の拡充に努めてまいります。 電子機器・ソフトウエア開発販売におきましては、従来取り組んできたインフラ設備に対する開発販売の知見を活かし、消費者向け製品の開発に積極的に取り組んでまいります。 〈ポーラスマテリアル〉 産業資材分野では、半導体向けを中心とした販売シェアの拡大だけでなく、アイオン㈱とアズテック㈱でのシナジー発揮により、医療分野での販売拡大に取り組んでまいります。 生活資材分野では、各エリアへの新製品投入やファインケミカル海外事業との協業、自社ブランドの新たな開発に努めてまいります。 〈サービス・不動産関連〉 自動車整備・鈑金事業では、美装向けのサービスの推進に合わせ、鈑金・美装における直需を強化するため、エンドユーザー向けのサービスの推進に努めてまいります。 自動車教習事業では、物流業界の人手不足やインバウンド需要などに柔軟に対応し職業車向け教習ビジネスの強化や、教習業務のDX化による業務効率化などに努めてまいります。 生活用品企画開発事業では、生協向けの取引先や提案数の拡大に加え、自社開発や生協以外のネット販売の強化に努めてまいります。 不動産関連では、保有不動産の有効活用を目的としつつ、デジタルの活用など新たな要素を掛け合わせることで今までにないサービスを創出し、他社との差別化や新規ユーザーの獲得に努めてまいります。 ・経営効率の改善について 第8次中期経営計画における資本効率指標は、大規模な設備投資を計画していることから直接事業に供している資産から得られる利益率(投下資本利益率:ROIC)が悪化する想定であり、費用増加によって利益の伸長も限定的であるためRОE及びRОAの改善は限定的になる想定をしております。第8次中期経営計画期間中に設備投資や事業強化を進めることで将来的にはRОE8%を目指しております。 当社グループのROICの実績推移は以下のとおりです。 第7次中期経営計画   第8次中期経営計画 2026年 3月期   2027年 3月期(計画)   2029年 3月期(計画) 連結営業利益(百万円)   4,240   4,150   4,250 連結経常利益(百万円)   4,526   4,400   4,530 親会社株主に帰属する 当期純利益(百万円)   2,961   3,100   3,200 純資産(百万円)   58,845   59,461   62,702 総資産(百万円)   67,008   67,523   70,764 事業投下資本(百万円)   33,436   35,562   39,162 ROIC(%)※   8.9   8.2   7.6 ROE(%)   5.1   5.2   5.2 ROA(%)(参考)   6.9   6.5   6.5 ※ROIC算定に使用される営業利益は税引後の数値となります。なお、税率は30%で算定しております。
事業等のリスク3,102字を開く

会社が自認するリスクの一覧

3【事業等のリスク】 有価証券報告書に記載した事業の状況、経理の状況等に関する事項のうち、投資者の判断に重要な影響を及ぼす可能性のある事項には以下のようなものがあります。 なお、文中の将来に関する事項は、有価証券報告書提出日現在において、当社グループが判断したものであります。 (1)特定の市場への依存度について 当社グループは、「自動車」に関わる事業の売上構成比が高く、自動車関連産業の市況や制度の変更により業績に影響が出る可能性があります。ファインケミカル事業における一般消費者向け自動車ケミカル用品の一部の製品については、市場内でのシェアが高いことから、市場の縮小による業績への影響を受けやすく、売上高及び利益において減少する懸念があります。 また、自動車販売時に施工されるコーティング剤等の業務用製品は、自動車ディーラーへの販売依存度が高く、自動車販売の増減に影響されることから、売上高や利益において極端に浮沈する可能性があります。 サービス事業における自動車整備鈑金事業についても同様に、自動車関連産業の動向及び市況の影響を受け、売上高や利益において下降する懸念があります。 ポーラスマテリアル事業において、半導体業界向けの洗浄材及び研磨材の製造販売の依存度が高く、また、市場シェアも高いことから半導体の景気動向による業績への影響を受けやすく、売上高及び利益において浮沈する可能性があります。 また、半導体業界は製品技術の進歩が速く、業界を構成する企業の合併等の業界再編・市場再編が頻繁に行われます。これらの技術の切り替えや企業再編のタイミングにおいて需給調整が行われることにより、当社の売上高や利益に影響を与える可能性があります。加えて、国内外において性能面及び価格面での他社との競争が激化しており、競合品の台頭により主要得意先の販売が下落し、売上高及び利益において減少する懸念があります。 (2)石油加工品の原材料への依存度について 当社グループが提供する製品は、原材料及び容器等に合成樹脂や溶剤等を多く使用しており、石油加工品への依存度が高くなっております。このような事業構造のため、災害や国際情勢の悪化等により原材料の調達が不可能になった場合、中長期にわたって一部の製品供給が困難になる可能性があり、また、原油価格の上昇により原材料の調達コストが上昇し、売上高や利益面において下降する懸念があります。これに対して当社グループは、より付加価値の高い製品提供による利益の維持確保や、詰め替えタイプ・濃縮タイプ等の省パッケージ製品の開発によるトータルコストの低減に取組んでおります。 (3)化学製品の法規制について 当社グループの製品及び製造過程において、化学物質を多く使用していることもあり、化学品規制に関する法律が変更された際に、従来通りの製造、販売活動を継続できなくなる懸念があります。当社グループでは、海外を含む化学品規制に関する法律改定の最新情報を常に更新し、さらに製品の配合変更を適宜実施することで、市場に安定して製品を供給できる体制を構築しておりますが、法令の公布から施行までの期間が短い場合は、その製品の出荷を一時的に停止させる措置をとることが考えられます。 (4)仕入先企業の営業方針の転換に伴う影響について 当社グループは、多くの仕入先から原料や製品を仕入れ、それを加工・販売することで円滑な事業活動を継続しておりますが、仕入先において化学品の規制強化対応のための製品廃番や、経営合理化のための事業停止による品番統合・廃番などが発生する可能性があります。その結果、競合他社との仕入競争が激化し、仕入価格の高騰や、潤沢な原材料の確保が行えないことによる生産・販売計画の遅延などといった影響が出る懸念があります。 (5)製造物責任について 当社グループが提供する製品・サービスの欠陥により、人又は財産に被害が生じるリスクがあります。製造物責任賠償やリコール等が発生した場合は、当社グループのブランド価値低下を招くとともに、多額の費用負担が発生する可能性があります。これに対して、当社グループでは、ISOに準拠した開発・生産体制の構築を進め、製品・サービスの品質維持に取組んでおります。 (6)季節商材の返品による業績への影響について 当社グループは、ファインケミカル事業において、冬季商材であるタイヤチェーンの販売を行っております。この製品は、積雪量の増減といった天候の変動により消費者の購買行動が左右されますが、天候を事前に予測し、生産計画を立てることは困難であるため、返品による在庫の増加や、製品が欠品する懸念があります。 (7)海外事業について 当社グループは、ファインケミカル事業において、拡大する海外市場への展開を進めており、展開する国や地域 において政治的・経済的・社会的不安定要素や、法律の改正や為替相場の変動、知的財産に関する問題、テロ・紛 争等による社会的混乱等により販売面で影響を受け、売上高や利益面において低下する懸念があります。 またポーラスマテリアル事業において、海外の売上構成比が高く、特に、海外向け半導体関連製品については、 米国・欧州・中国の政治経済状況の影響を受ける可能性が高くなっております。これら海外販売については、仕向 け地の増加拡大により、地域リスクの低減・平準化を目指しております。 (8)洪水・震災等の自然災害及び感染症の流行に伴うリスクについて 当社グループは、製造業の占める売上比率が高く、複数の製造工場を保持しておりますが、各種自然災害の発生 や感染症の流行などの影響により、当社グループの製造工場における燃料供給の不足、インフラの障害、操業の中 断などが発生し、製造工程の一部ないし全てを停止させることになる恐れがあります。BCP対策として、製品在 庫について外部倉庫を含む全国いくつかの倉庫に分散して預けておくことで、急な災害時にも欠品を起こさない体 制づくりを行っておりますが、これらの製造工場における被害が想定を上回る水準で被害を受けたことにより、営 業再開に想定以上の時間を要した場合、業績に大きく影響を与える可能性があります。 また、当社グループは原料や資材の調達網を世界に広げていることから、各種の自然災害や感染症の流行によっ て流通網が寸断され、流通・製造・その他営業活動に関わる資源が不足することや、気候変動に伴い植生が変化す ることで天然資源が安定的に供給されなくなるリスク等があります。事前の情報収集や、適切な在庫の確保に努め てまいりますが、調達面では世界的に広がった調達網が機能しなくなることによる製造の停止や製品供給停止によ り業績に大きく影響を与える可能性があります。重症化リスクの高く、治療方法が確立されていない感染症が流行 するなどした場合、各事業への影響度合いに違いはあるものの、収束までの期間が長引くと業績に大きく影響を与 える可能性があります。 (9)人的資本の確保について 人財の多様性確保は、持続的な事業運営の担保における重要な経営課題の1つであると認識しており、多様な人 財の採用・育成や省力化などの労働環境の整備を進めることで、人的資源の確保及び有効活用に努めております。 しかし労働人口の減少などにより、じゅうぶんに適切な人財を確保できなかった場合、当社グループの事業活動に 制約を受け機会損失が生じるなど、当社グループの業績に影響を与える可能性があります。
経営成績の分析 (MD&A)7,610字を開く

業績がなぜこうなったかの経営陣の説明

4【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】 文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において判断したものであります。 (1)経営成績等の状況の概要 当連結会計年度における当社グループの財政状態、経営成績及びキャッシュ・フロー(以下「経営成績等」といいます。)の状況の概要は次のとおりであります。 ①財政状態について 当連結会計年度末における総資産は、67,008百万円(前連結会計年度末は64,635百万円)となり、2,373百万円増加いたしました。これは主に、現金及び預金が1,747百万円増加したことや、棚卸資産が253百万円増加したこと、また、不動産関連セグメントのSI事業において飲食モール『アマテラス』を開業し、建物及び構築物が578百万円増加したことなどによるものです。 当連結会計年度末における負債は、8,163百万円(前連結会計年度末は8,062百万円)となり、100百万円増加いたしました。これは主に、仕入債務が146百万円増加したことや、未払金及び未払費用が393百万円増加したこと、未払法人税等が81百万円減少したことやESOPの終了に伴い1年内返済予定の長期借入金が85百万円減少したことなどによるものです。 当連結会計年度末における純資産は、58,845百万円(前連結会計年度末は56,572百万円)となり、2,272百万円増加いたしました。これは主に、利益剰余金が1,988百万円増加したことや、株式市場の好調を受けてその他有価証券評価差額金が172百万円増加したことなどによるものです。 ②経営成績の状況について 当連結会計年度における我が国の経済は、雇用・所得環境の改善やインバウンド需要の増加などにより緩やかな回復基調にあるものの、米国の関税政策や中東情勢の緊迫化による原材料価格の上昇や供給不安、またそれらに起因する急激な物価上昇などにより、先行きについては不透明な状況が続いております。 このような経営環境の下で、当社グループは「生活文化創造企業」の経営理念の下、近年で新たに発生した社会的ニーズを含めた幅広い社会課題の解決を事業機会と捉え、他にない製品やサービスの開発と事業化に努めてまいりました。 その結果、当連結会計年度の経営成績は、売上高31,232百万円(前年同期比5.0%増)、営業利益4,240百万円(同5.1%増)、経常利益4,526百万円(同7.0%増)、親会社株主に帰属する当期純利益は、2,961百万円(同1.6%増)となりました。 (ファインケミカル) 自動車を取り巻く環境は、物価高騰や車両の値上げによる購買意欲の冷え込みや、一部メーカーでの納期の長期化や受注停止の影響を受けたことで新車販売は前期を下回りました。また、中古車において普通乗用車や貨物車は前年に比べ増加したものの小型乗用車が苦戦し、中古車販売全体でも前期を下回りました。 国内の小売業界では、ホームセンターをはじめとした量販店の来店客数は減少傾向にあるものの、物価高騰や中東情勢などの影響から紙類等の生活必需品等の販売が好調に推移いたしました。 また、カー用品専門店においても来店客数は減少傾向にあるものの、行楽シーズンにクルマの稼働が高まったことで夏タイヤやバッテリーなどの販売が好調に推移しました。 a.一般消費者向け販売(自動車分野) ボディケア製品は、3月に新製品の販売を開始したことでボディーコートの出荷が増加したものの、上期に気温の高い日が続き洗車の機会が減少したことや主要販売先の来店客数の減少による販売減少をカバーできず、前期を下回りました。 ガラスケア製品は、撥水剤で価格改定の実施や新製品の販売開始により出荷が増加したことに加え、ルーム向けの新製品の販売が好調に推移したことなどにより前期を上回りました。 リペア製品は、ECの販売比率が高まり一部得意先への出荷が好調に推移したことや、新色発売に伴う店舗導入が進んだものの外出機会の増加等でお手入れ機会が減少したことにより、前期を下回りました。 一般消費者向け販売全体では、ボディケア製品とリペア製品の落ち込みをガラスケア製品がカバーしたことで、前期を上回りました。 b.業務用製品販売(自動車分野・産業分野) 新車向けは、新車販売台数の伸び悩みがあったものの、当社ブランドの業務用コーティング製品の出荷が堅調に推移したことにより前期を上回りました。また中古車向けは当社ブランドの高付加価値な新製品の発売を12月から開始し好調に推移したことで前期を上回り、業務用製品販売全体でも前期を上回りました。 c.家庭用製品販売(生活分野) 主力のメガネケア製品では、「メガネのシャンプー」での売り場展開の強化や新規獲得、愛用者の拡大を目的とした温浴施設及びホテルへのアメニティとしての設置や眼鏡店でのノベルティ採用など、商品の使用機会体験増加に注力したことにより前年を上回るものの、「メガネの曇り止め製品」が競合品やPB製品の影響による風邪企画、花粉企画での不採用や導入数量の減少などによってメガネケア製品全体では前期を下回りました。 OEM製品では、メガネの曇り止め関連でモデルチェンジに伴う初回導入があったことや、前期は在庫過多により発注が無かった製品の受注を今期は獲得できたことなどにより前期を上回りました。また自転車業界や、ウィンタースポーツをはじめとしたスポーツ用途への製品展開にも足がかりができ堅調に推移しております。しかしながら家庭用製品販売全体では、主力のメガネケア製品の落ち込みをOEM製品やスポーツ用途製品でカバーできず前期を下回りました。 d.海外向け販売(自動車分野) 中国では、ボディケア製品の販売が好調に推移したものの、撥水剤は主力製品の在庫調整があり販売が低調に推移したことで前期を下回りました。 中国を除く東アジアでは、韓国で前期に発売開始した現地語パッケージ製品の販売がECを中心に好調に推移したものの、第3四半期までに先行して出荷したこともあり第4四半期は出荷が少なく前期を下回った一方、台湾では新製品や撥水剤の販売が好調に推移したことでエリア全体では前期を上回りました。 東南アジアでは、マレーシアの代理店による展示会出展やEC販売でのプロモーションによりガラスケア製品の出荷が好調だったものの、主要仕向け地のシンガポールでボディケア製品の出荷調整による販売減少をカバーできず前期を下回りました。 欧州エリアでは、現地での降雨シーズンに向けた在庫取り込みが旺盛となり、ガラスケア製品の出荷が好調に推移したことで前期を上回りました。 南米エリアでは、主要仕向け地であるブラジルでSNSプロモーションが奏功したことやテレビ番組を活用した販促によってボディケア製品の出荷が好調に推移し、前期を上回りました。 ロシアでは、不安定な情勢が続いていることが出荷にも影響し、前期を下回りました。 海外向け販売全体では、欧州エリア、南米エリア、東アジアは伸長したものの中国やロシアの落ち込みをカバーできず、前期を下回りました。 e.TPMSの企画開発販売(自動車分野) 新造車両への装着が進んだことや過去にTPMSを装着した車両のセンサー交換需要の増加が安定的な売上につながり前期を上回りました。 f.電子機器・ソフトウェア開発販売(産業分野) 各種部材の入荷状況が改善し、検収が安定的に進捗したことから前期を上回りました。 これらの結果、当連結会計年度のファインケミカル事業の売上高は、一般消費者向け販売や業務用製品販売、T PMSの企画開発販売が好調に推移し、13,957百万円(同2.2%増)となりました。一方で営業利益は、広告宣伝費 をはじめとした戦略経費の増加や基幹システムの稼働に伴い減価償却費などが増加したことによって1,570百万円 (同14.5%減)となりました。 (ポーラスマテリアル) a.産業資材部門(産業分野) 生成AI需要の増加やIoTなどの進展に伴い、半導体をはじめデジタル関連全体は継続的に市場が拡大しております。また日本国内では、半導体の新工場設立をはじめ今後新たな需要が生まれることが期待されます。 国内向け販売は、第3四半期以降値上げ前による需要増加でフィルター用途が好調に推移したことや、プリンター用途及び空圧機器向けなどが好調だったことで前期を上回りました。HDD向けは前期を下回ったもののデータセンター投資等によって需要は堅調に推移しており、銅箔用研磨分野はEV不況の影響はあるものの蓄電池用途向けなどが拡大し前期を上回ったことで、国内向け販売全体では前期を上回りました。 海外向け販売は、半導体向けにおいて米国や台湾、韓国などで需要が継続していることから、海外向け販売全体では前期を上回りました。 医療向け販売は、国内における病院施設向けの販売において病院の収支悪化による買い控え等により出荷が減少、一方で体外検査薬フィルターや薬液塗布材は堅調に推移したものの、一部用途の失注の影響もあり前期を下回りました。また、海外向けにおいても吸液用途の製品の需要が減少傾向にあることから販売が落ち込み、医療向け販売全体では前期を下回りました。 産業資材部門全体では医療向け販売の落ち込みを半導体向けなどがカバーし、前期を上回りました。 b.生活資材部門(自動車分野・生活分野) 国内向け販売は、国内自動車の生産台数が徐々に回復傾向にありОEMの車用製品が好調に推移したものの、市販の車用製品は低調に推移しました。家庭用製品においてもTV等のメディア効果が限定的で低価格品へのシフトが見られたことで、国内向け販売全体では前期を下回りました。 海外向け販売は、主力仕向け地である米国は現地販売が低調だったものの、他地域では在庫調整があった前期に対して今期は在庫が適正化したことで販売が増加しました。しかし国内向け販売の落ち込みを海外向け販売がカバーできず生活資材部門全体では前期を下回りました。 これらの結果、当連結会計年度のポーラスマテリアル事業の売上高は、10,124百万円(同11.3%増)となりました。また、営業利益は半導体向け製品などの利益率が比較的高い製品の出荷好調により一定の利益を確保できたことで、2,001百万円(同19.3%増)となりました。 (サービス) a.自動車整備・鈑金事業(自動車分野) 鈑金事業では、人件費などの経費高騰に伴いレバレートアップなどの取り組み強化や分業化による適正な工賃単価確保に努めました。また各メーカーの認証取得に取り組み、1社認証取得し修理単価の高い車両の入庫が増加したことで、入庫台数は前期に比べ下回ったものの単価確保につながり前期を上回りました。 美装事業でも自社ブランドの自動車用プロテクションフィルムにかかる物販が好調に推移したことなどにより、自動車整備・鈑金事業全体では前期を上回りました。 b.自動車教習事業(自動車分野) 職業免許の入所者数は落ち着いたものの普通車や中型など一部教習の稼働が好調に推移したことなどにより、前期を上回りました。 c.生活用品企画販売事業(生活分野) 生協向け販売で単品あたりの単価は上昇しているものの、採用数が減少したことで前期を下回りました。 これらの結果、当連結会計年度のサービス事業の売上高は、生活用品企画販売事業の落ち込みを自動車整備・鈑金事業や自動車教習事業がカバーしたことにより、5,821百万円(同1.7%増)となりました。また、営業利益は396百万円(同45.0%増)となりました。 (不動産関連) a.不動産賃貸事業(生活分野) 一部の保有物件で退去があったことなどにより、前期を下回りました。 b.SI事業(旧温浴事業)(生活分野) 来店客数が減少したことで飲食の売上は苦戦したものの、大阪府の公衆浴場料金の改定により単価が上昇したことで前期を上回りました。 c.介護予防支援事業(生活分野) 積極的な営業活動により登録者及び平均利用者数が増加したことで、前期を上回りました。 これらの結果、当連結会計年度の不動産関連事業の売上高は、1,329百万円(同4.3%増)となりました。また、営業利益は261百万円(同11.8%増)となりました。 ③キャッシュ・フローの状況 当連結会計年度における現金及び現金同等物は、前連結会計年度末に比べ1,747百万円の増加となり、当連結会計年度末の残高は23,755百万円となりました。 当連結会計年度における各キャッシュ・フローの状況とそれらの要因は次のとおりであります。 「営業活動によるキャッシュ・フロー」は、3,499百万円の流入(前年同期は4,246百万円の流入)となりました。これは主に、税金等調整前当期純利益が4,199百万円、減価償却費が1,175百万円、棚卸資産が253百万円増加したことや、公開買付関連費用の支払額334百万円、法人税等の支払額1,361百万円などを要因としております。 「投資活動によるキャッシュ・フロー」は、1,128百万円の支出(前年同期は2,260百万円の支出)となりました。これは主に、不動産関連セグメントの新施設『アマテラス』の建設工事などによる支出1,633百万円、投資有価証券の取得による支出795百万円、投資有価証券の売却及び償還による収入1,297百万円などを要因としております。 「財務活動によるキャッシュ・フロー」は、625百万円の支出(前年同期は1,224百万円の支出)となりました。これは主に配当金の支払額972百万円などを要因としております。 ④生産、受注及び販売の実績 a.生産実績 当連結会計年度の生産実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。 セグメントの名称   当連結会計年度 (自 2025年4月1日 至 2026年3月31日)   前年同期比(%) ファインケミカル (千円)   14,263,678   101.6 ポーラスマテリアル (千円)   9,419,534   112.3 合計(千円)   23,683,213   105.6 (注)1.金額は販売価格によっております。 2.サービス事業、不動産関連事業については、生産活動を伴わないため、記載しておりません。 b.受注実績 該当事項はありません。 c.販売実績 当連結会計年度の販売実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。 セグメントの名称   当連結会計年度 (自 2025年4月1日 至 2026年3月31日)   前年同期比(%) ファインケミカル (千円)   13,957,124   102.2 ポーラスマテリアル (千円)   10,124,612   111.3 サービス (千円)   5,821,656   101.7 不動産関連 (千円)   1,329,398   104.3 合計(千円)   31,232,792   105.0 (注)セグメント間の取引については、相殺消去しております。 (2)経営者の視点による経営成績等の状況に関する分析・検討内容 経営者の視点による当社グループの経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容は次のとおりであります。 ①重要な会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定 当社グループの連結財務諸表は、我が国において一般に公正妥当と認められている会計基準に基づき作成されております。また、連結財務諸表の作成にあたり、見積りが必要な事項については、合理的な基準に基づき会計上の見積りを行っております。これらの概要については、「第5 経理の状況 1 連結財務諸表等 (1)連結財務諸表」の「注記事項 (重要な会計上の見積り)」に記載しております。 ②当連結会計年度の経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容 a.経営成績に重要な影響を与える要因 当社グループの経営成績に重要な影響を与える要因は、「第2 事業の状況 3 事業等のリスク」に記載のとおりであります。 b.資本の財源及び資金の流動性 当社グループの運転資金需要のうち主なものは、仕入に係る費用と販売費及び一般管理費などの営業費用であります。投資を目的とした資金需要は、設備投資及び新事業創出のための投資によるものであります。 当社グループの運転資金は自己資金を基本としており、金融機関からの借入は行っておりません。 なお、当連結会計年度末における有利子負債の残高は、営業預り保証金176百万円のみとなります。また、当連結会計年度末における現金及び現金同等物の残高は23,755百万円であります。当連結会計年度のキャッシュ・フローの分析につきましては、「(1)経営成績等の状況の概要 ③キャッシュ・フローの状況」に記載のとおりであります。 c.経営方針・経営戦略、経営上の目標の達成状況を判断するための客観的な指標等について 第7次中期経営計画(2023年4月~2026年3月)最終年度である2026年3月期の達成・進捗状況は以下のとおりであります。 指標(連結)   第7次計画値(計画)   2026年 3月期 (計画値)   2026年 3月期 (実績)   第7次計画値 達成状況目標比 (%)   2026年3月期 達成状況目標比 (%) 売上高 (百万円)   31,700   30,800   31,232   98.5   101.4 営業利益 (百万円)   3,780   4,100   4,240   112.2   103.4 経常利益 (百万円)   3,960   4,350   4,526   114.3   104.1 親会社株主に帰属する当期純利益 (百万円)   2,770   2,800   2,961   106.9   105.8 (参考)ROE(%) (純利益/純資産)   4.9   4.8   5.1   -   - (参考)ROIC(%) (税引後営業利益/ 投下資本)   8.1   8.6   8.9   -   - 第8次中期経営計画期間中のROICは、大規模な設備投資を計画しており事業投下資本が増加することから概ね7.5~8.0%で推移する想定としております。今後も、新しい製品・サービスの開発、新市場への進出に向けてより一層注力してまいります。

EDINET提出の有価証券報告書から自動抽出。表は文字起こしのため崩れることがあります。

開示資料

出典

このページの財務・役員・株主等のデータは、金融庁EDINETに提出された開示書類から自動抽出しています。会計基準は JapanGAAP

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本ページは公的開示と市場データに、群青で示した解釈を重ねて構成しています。財務・株価の数値は開示・市場データをそのまま表示し、AIには生成させていません。 AI評価 (割安判定・スコア) は解釈です — 詳しくは編集方針をご覧ください。