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日経平均64,325.64-1,890NYダウ53,053.44+287ドル円158.79-1NASDAQ26,229.57+130S&P 5007,675.19+44SOX 指数11,376.79+889/2終値

堺化学工業

Sakai Chemical Industry Co.,Ltd.4078 · Prime · 化学

無機・有機化学の技術を基盤に、電子材料、化粧品材料、樹脂添加剤など多セグメントでグローバルに事業展開する化学メーカー。

概要

堺化学工業は、1918年に堺精煉所として創業した機能性化学品メーカーである。主力はルチル型酸化チタンや酸化亜鉛などの白色顔料で、塗料・プラスチック・化粧品向けに供給する。現在は電子材料、化粧品材料、有機化学品、衛生材料、医療事業など11のセグメントで構成され、連結売上高は約814億円(2026年3月期)、連結従業員は約1,870名。国内外に15の連結子会社を持ち、堺商事によるグローバル販売網を有する。

11の事業セグメントで構成される多機能材料群

堺化学工業は、電子材料、化粧品材料、有機化学品、衛生材料、酸化チタン・亜鉛製品、樹脂添加剤、触媒、無機材料、医療事業、受託加工、その他の11セグメントで事業を展開する。2026年3月期のセグメント別売上高は、樹脂添加剤が115億円で最大、次いで酸化チタン・亜鉛製品が102億円、電子材料が114億円と続く。それぞれのセグメントは特定の製品群に特化し、高純度誘電体材料、超微粒子酸化亜鉛、有機イオウ化合物、高吸収性ポリマー、脱硝触媒、硫酸バリウムなど多岐にわたる。グループ全体で培った化学技術を基盤に、自動車やエレクトロニクス、ヘルスケアなど幅広い産業向けに材料を供給する。

堺商事を核とするグローバル販売網

グループの販売機能は連結子会社の堺商事株式会社が担う。堺商事は1968年にSAKAI TRADING NEW YORK INC.を設立し海外販売を開始、その後SAKAI AUSTRALIA PTY LTD.(2000年)、堺商事貿易(上海)有限公司(2002年)、台湾堺股份有限公司(2005年)、SAKAI TRADING (THAILAND) CO.,LTD.(2012年)を設立し、北米、アジア、オセアニアに販売拠点を構築した。2021年にはSAKAI TRADING EUROPE GmbHを清算し欧州から撤退した。製造子会社であるSAKAI CHEMICAL (VIETNAM) CO.,LTD.(2007年)やSIAM STABILIZERS AND CHEMICALS CO., LTD.(2018年子会社化)は現地で樹脂添加剤等を生産し、販売子会社と連携する。2022年には堺商事を完全子会社化し、販売と製造の一体化を進めた。

成長事業と効率化検討事業の二極構造

2024年に開始した中期経営計画『変革・BEYOND2030』では、事業ポートフォリオを「成長事業」「安定事業」「効率化検討事業」に区分している。成長事業には電子材料、化粧品材料、有機化学品が指定され、リソースを集中する。2026年3月期、電子材料はAIサーバー関連や車載向け需要の好調で売上高113億円、営業利益18億円と増収増益。化粧品材料は主要顧客向けの出荷減少で売上高17億円、営業損失4億円と低迷した。効率化検討事業の酸化チタン・亜鉛製品は、顔料級酸化チタン事業の終了決定(2026年3月期で終了)により売上高102億円と減少したが、触媒や無機材料の増益が全体の収益を支えた。

医療事業を担うカイゲンファーマ

医療事業はグループ会社カイゲンファーマ株式会社が担当する。同社は2013年に当社の医薬事業部と共成製薬株式会社を統合して発足し、医療用医薬品、一般用医薬品、医療機器を製造販売する。主要製品はバリウム造影剤、消化性潰瘍治療薬「アルロイドG」、風邪薬「改源」、内視鏡洗浄消毒器「KD-1」、骨充填材「レボシス」など。2026年3月期の売上高は83億円だが、薬価改定や原材料高騰の影響で営業損失0.5億円と苦戦した。グループ全体として医療事業のベストオーナーを検討する方針を示している。

業界の中での役割は多品種化学製品メーカー(ファインケミカル、無機材料、有機化学品)にあたる。

この章の文章は、有価証券報告書と会社の開示をもとにAIが編纂しています。数値は開示のままで、AIには生成させていません。

売上高
814億円
営業利益
65億円
営業利益率
8.0%
純利益
28億円
2026/3 通期の連結業績。決算の内訳は最新の決算以降にあります。

何をしている会社か

有価証券報告書「事業の内容」(2026/3期)より

事業別の売上と利益

2024/3
事業売上構成比利益利益率
化学741億円90.3%51億円6.9%
医療80億円9.7%1億円1.3%

有価証券報告書のセグメント情報から、外部顧客への売上とセグメント利益をそのまま掲載しています。全社費用・セグメント間取引の消去は含みません。

01電子材料主力

高純度誘電体材料、誘電体粉末などの電子材料を製造販売。電子部品の性能向上に寄与する機能性材料を供給。

主な製品・サービス2
高純度誘電体材料
電子部品に用いる高純度の誘電体材料で、コンデンサなどに使用。
誘電体粉末
電子部品の誘電体層形成に用いる粉末材料。

02化粧品材料主力

超微粒子酸化亜鉛、板状硫酸バリウム等の化粧品向け原料を製造販売。UVカットや化粧品の質感向上に貢献。

主な製品・サービス2
超微粒子酸化亜鉛
日焼け止め等に使用される紫外線散乱剤。透明性が高く、肌なじみが良い。
板状硫酸バリウム
化粧品の伸びや密着性を向上させる板状フィラー。

03酸化チタン・亜鉛製品主力

ルチル型酸化チタン、酸化亜鉛等を製造販売。顔料や紫外線遮蔽材料として幅広い用途に供給。

主な製品・サービス2
ルチル型酸化チタン
白色顔料として塗料・プラスチック・紙等に使用。高い隠蔽力と耐候性。
酸化亜鉛
ゴムや塗料の添加剤、UVカット材料などに使用。

04樹脂添加剤主力

金属石鹸、錫系安定剤等の樹脂添加剤を製造販売。プラスチックの加工安定性や物性改良に寄与。

主な製品・サービス2
金属石鹸
樹脂の滑剤や安定剤として使用される金属石鹸。
錫系安定剤
塩化ビニル等の樹脂の熱安定剤として使用。

05有機化学品準主力

有機イオウ化合物、医薬品原薬・中間体等の有機化学品を製造販売。医薬品や農薬など高付加価値分野に供給。

主な製品・サービス2
有機イオウ化合物
合成ゴムの加硫促進剤や医薬中間体として使用。
医薬品原薬・中間体
各種医薬品の有効成分やその中間体を製造。

06衛生材料準主力

高吸収性ポリマー、通気性フィルム等の衛生材料を製造販売。紙おむつや生理用品などの素材として供給。

主な製品・サービス2
高吸収性ポリマー
紙おむつ等に使用される、自重の数百倍の液体を吸収する高分子。
通気性フィルム
紙おむつ等に使用される、湿気を通しつつ液体を通さないフィルム。

07触媒準主力

脱硝触媒、還元ニッケル触媒等を製造販売。環境浄化や化学反応プロセスに用いられる。

主な製品・サービス2
脱硝触媒
排ガス中の窒素酸化物を除去する触媒。
還元ニッケル触媒
水素化反応等に用いるニッケル系触媒。

08無機材料準主力

硫酸バリウム、炭酸ストロンチウム等の無機材料を製造販売。塗料・プラスチック・電子材料等の原料として供給。

主な製品・サービス2
硫酸バリウム
塗料やプラスチックのフィラー、造影剤原料。
炭酸ストロンチウム
電子材料や花火の着色剤等に使用。

09医療事業準主力

医療用医薬品、一般用医薬品、医療機器等の製造販売。グループ会社カイゲンファーマが担う。

主な製品・サービス3
医療用医薬品
病院向けに処方される医薬品。
一般用医薬品
薬局等で購入できるOTC医薬品。
医療機器
診断・治療に用いる医療機器。

10受託加工副次

カラー舗装・塗工剤等の受託加工を実施。道路舗装や工業用塗料の分野で受託製造。

主な製品・サービス1
カラー舗装・塗工剤
カラー舗装や工業用塗料の受託加工。

11その他副次

リン酸化合物の販売、酢酸ニッケル、路面標示材等の製造販売。多様な化学製品を供給。

主な製品・サービス2
酢酸ニッケル
めっきや触媒原料。
路面標示材
道路の区画線等に使用する標示材。

製品と技術

ルチル型酸化チタンと酸化亜鉛:白色顔料の二本柱

堺化学の主力製品はルチル型酸化チタンと酸化亜鉛である。ルチル型酸化チタンは高い隠蔽力と耐候性を持ち、塗料、プラスチック、紙などの白色顔料として広く使用される。酸化亜鉛はゴムや塗料の添加剤、UVカット材料として需要がある。2026年3月期の酸化チタン・亜鉛製品セグメントの売上高は102億円だが、顔料級酸化チタン事業の終了に伴い販売数量は減少傾向にある。一方、常磐化成株式会社で製造される高機能品もラインナップし、差別化を図っている。

電子材料:高純度誘電体材料と誘電体粉末

電子材料セグメントは、高純度誘電体材料と誘電体粉末を製造・販売する。これらの材料は電子部品のコンデンサなどに使用され、特にAIサーバー関連や車載向けで需要が拡大している。2026年3月期の売上高は113億円、営業利益18億円と好調で、前年比13.6%増収となった。堺化学の誘電体材料は高純度が特長であり、堺商事グループの海外ネットワークを通じてグローバルに供給される。

化粧品材料:超微粒子酸化亜鉛と板状硫酸バリウム

化粧品材料分野では、超微粒子酸化亜鉛と板状硫酸バリウムが主力である。超微粒子酸化亜鉛は透明性が高く、日焼け止めなどのUVケア製品に用いられる紫外線散乱剤。板状硫酸バリウムは化粧品の伸びや密着性を向上させる板状フィラーとして配合される。2026年3月期は主要顧客向けの出荷減少で売上高17億円、営業損失4億円と低迷したが、欧州化粧品メーカーへの拡販を成長戦略に掲げる。堺化学独自の粒子制御技術が競争力の源泉である。

有価証券報告書の事業の記述をもとにAIが編纂しています。

業界での位置づけ

化学のなかでの位置

無機化学品で色彩・機能性材料強み

同社は無機顔料・電子材料等の化学メーカー。業界内では中堅で、クラレや東洋紡などが競合。特に酸化チタンや機能性顔料で高い技術力を持ち、塗料・プラスチック用途でシェアを有する。売上高は横ばいだが、営業利益率は7%台で安定的。海外展開の強化が課題。

強み

  • 酸化チタン等で国内トップクラス、品質と安定供給で評価。
  • 半導体向け材料が成長ドライバー、需要増加見込み。
  • 営業利益率7%前後で推移、財務体質も健全。
  • 特定機能材料で他社が追随しにくい技術を保有。

課題

  • 2026/3期は減収予想、需要変動や競合環境の影響。
  • 国内依存度が高く、海外展開が遅れている。
  • 鉱石等の原料価格上昇が収益を圧迫。

強みと課題は、開示資料をもとにAIがまとめた見立てです。

同業の企業

機能性化学の時価総額近傍。太字が堺化学工業

時価総額で並べると、掲載11社のなかで6番目にあたる。

#企業時価総額PER
15011ニチレキグループ722億円15.1倍
24221大倉工業698億円12.7倍
36768タムラ製作所661億円
44362日本精化647億円13.4倍
59619イチネンホールディングス641億円8.3倍
64078堺化学工業611億円24.3倍
74082第一稀元素化学工業604億円23.8倍
85563新日本電工603億円
95302日本カーボン596億円14.3倍
104027テイカ571億円
111663K&Oエナジーグループ562億円14.4倍

時価総額は直近の終値ベース。同業の範囲は独自の業界分類(機能性化学)に従っています。

会社の歴史

沿革 41件

無鉛白粉の開発から始まった1918年の創業

1918年6月、当時の堺市の一角に堺精煉所が創立された。背景には、鉛を含む白粉による健康被害が社会問題化していたことがある。堺精煉所は無鉛白粉の原料となる酸化亜鉛の製造法の開発に成功し、1920年5月に合資会社へ組織変更。1932年2月には株式会社に改組、同年11月に現社名である堺化学工業株式会社に商号変更した。創業以来、思いやりの心と技術革新で社会の快適と安心を支える素材づくりを理念として掲げている。

1960年代の工場拡充と株式上場

戦後復興を経て、堺化学は生産能力の拡大を進めた。1950年3月に大阪証券取引所に株式を上場、1961年10月には東京証券取引所にも上場した。1963年5月に小名浜事業所(福島県)が完成し、1965年6月には子会社として小西顔料製造株式会社(現レジノカラー工業)を傘下に収めた。1968年10月には堺商事株式会社がSAKAI TRADING NEW YORK INC.を設立し、海外販売を開始。1969年5月に湯本工場、同年6月に泉北工場が完成し、生産拠点を拡大した。これらの投資により、白色顔料の安定供給体制を構築した。

1990年代の子会社上場と海外販売網の拡大

1987年11月、子会社の株式会社カイゲン(現カイゲンファーマ)が大阪証券取引所第二部特別指定銘柄に上場。1994年4月には堺商事株式会社も同様に上場した。1997年9月には小名浜事業所内に化粧品材料工場を完成させ、化粧品向けの超微粒子酸化亜鉛の生産を本格化。2000年4月、堺商事はSAKAI AUSTRALIA PTY LTD.と韓国堺商事株式会社を設立。2001年3月にはSAKAI TRADING EUROPE GmbHを設立し、欧州販売網を構築した。2002年11月には堺商事貿易(上海)有限公司、2005年7月には台湾堺股份有限公司を設立し、アジア市場への浸透を加速した。

2010年代のグループ再編と完全子会社化

2012年3月、カイゲン株式会社を株式交換により完全子会社化し上場廃止とした。同年9月にはインドネシアに合弁会社PT. S&S HYGIENE SOLUTIONを設立。2013年4月、医薬事業部と共成製薬をカイゲンに統合し、カイゲンファーマ株式会社に商号変更。2017年9月にはラインファルト工業株式会社の全株式をニチレキグループに譲渡し、舗装事業から撤退。2018年8月にはタイのSIAM STABILIZERS AND CHEMICALS CO., LTD.を子会社化し、樹脂添加剤の海外生産を強化。グループの選択と集中を進めた。

2022年の構造改革とプライム市場移行

2022年4月、東京証券取引所の市場区分見直しに伴い、堺化学はプライム市場に移行した。同時に堺商事株式会社を公開買付により完全子会社化し上場廃止。同年、完全子会社のSC有機化学株式会社を吸収合併、SIAM STABILIZERS AND CHEMICALS CO., LTD.の株式を追加取得し完全子会社化した。2024年には中期経営計画「変革・BEYOND2030」を策定し、顔料級酸化チタン事業の終了(2026年3月期)や成長事業へのリソース集中を打ち出した。これらの改革により、収益性の高い事業ポートフォリオへの転換を図っている。

年表41件を開く

1910年代

  • 1918年6月創業現堺事業所の一角に堺精煉所を創立

1920年代

  • 1920年5月合資会社に組織変更

1930年代

  • 1932年2月株式会社に組織変更
  • 1932年11月商号変更現社名堺化学工業株式会社に商号変更
  • 1936年2月堺商事株式会社を設立(現連結子会社)

1950年代

  • 1950年3月上場当社株式を大阪証券取引所に上場

1960年代

  • 1961年2月大崎工業株式会社を設立(現連結子会社)
  • 1961年10月上場当社株式を東京証券取引所に上場
  • 1963年5月小名浜事業所完成
  • 1963年6月日本カラー工業株式会社を設立(現連結子会社)
  • 1964年3月創業改源株式会社の事業を継承し、株式会社カイゲンを設立
  • 1965年6月M&A小西顔料製造株式会社(現 レジノカラー工業株式会社)を子会社化(現連結子会社)
  • 1968年10月堺商事株式会社がSAKAI TRADING NEW YORK INC.を設立(現連結子会社)
  • 1969年5月湯本工場完成
  • 1969年6月泉北工場完成

1970年代

  • 1973年3月M&A共成製薬株式会社を子会社化
  • 1975年7月創業ラインファルト工業株式会社を設立

1980年代

  • 1987年11月上場株式会社カイゲンが株式を大阪証券取引所第二部特別指定銘柄に上場

1990年代

  • 1991年7月大剣工場完成
  • 1994年4月上場堺商事株式会社が株式を大阪証券取引所第二部特別指定銘柄に上場
  • 1994年12月M&A富岡化学株式会社(現 SC有機化学株式会社)を子会社化(2024年4月に吸収合併)
  • 1996年1月堺商事株式会社株式が大阪証券取引所第二部銘柄に指定
  • 1997年9月小名浜事業所内に化粧品材料工場完成
  • 1997年10月創業常磐化成株式会社を設立

2000年代

  • 2000年4月堺商事株式会社がSAKAI AUSTRALIA PTY LTD.(現連結子会社)および韓国堺商事株式会社を設立
  • 2001年3月創業堺商事株式会社がSAKAI TRADING EUROPE GmbHを設立
  • 2002年10月M&A共同薬品株式会社を子会社化(現連結子会社)
  • 2002年11月堺商事株式会社が堺商事貿易(上海)有限公司を設立(現連結子会社)
  • 2005年7月堺商事株式会社が台湾堺股份有限公司を設立(現連結子会社)
  • 2007年12月SAKAI CHEMICAL (VIETNAM) CO.,LTD.を設立(現連結子会社)

2010年代

  • 2012年2月M&A株式会社片山製薬所を子会社化(現連結子会社)
  • 2012年3月上場株式会社カイゲンを株式交換により完全子会社化、上場廃止
  • 2012年9月堺商事株式会社が合弁会社PT. S&S HYGIENE SOLUTIONを設立(現連結子会社)
  • 2012年11月堺商事株式会社がSAKAI TRADING(THAILAND)CO., LTD.を設立(現連結子会社)
  • 2013年4月M&A当社医薬事業部および共成製薬株式会社を株式会社カイゲンに統合し、商号をカイゲンファーマ株式会社に変更(現連結子会社)
  • 2014年12月M&Aカイゲンファーマ株式会社が松岡メディテック株式会社を子会社化
  • 2017年8月松岡メディテック株式会社の株式の一部をエア・ウォーター株式会社に譲渡(2018年12月に残りの株式を譲渡)
  • 2017年9月ラインファルト工業株式会社の全株式をニチレキグループ株式会社に譲渡
  • 2018年8月M&ASIAM STABILIZERS AND CHEMICALS CO., LTD.を子会社化(現連結子会社)

2020年代

  • 2021年3月SAKAI TRADING EUROPE GmbHを清算
  • 2022年4月上場東京証券取引所の市場区分見直しに伴い、東京証券取引所プライム市場に移行 堺商事株式会社を公開買付により完全子会社化、上場廃止 完全子会社であるSC有機化学株式会社を吸収合併 SIAM STABILIZERS AND CHEMICALS CO., LTD.の株式を追加取得し完全子会社化

有価証券報告書の沿革をもとにAIが通史として編纂しています。年表は沿革の記載そのままです。

社員と組織

有価証券報告書 10期分

グループ全体で1,942人が働いている。提出会社(単体)の平均年収は654万円で、9期前と比べて+8.6%平均年齢は41.7歳、平均勤続年数は16.5年。

決算期平均年収万円平均年齢平均勤続連結従業員数一人当たり営業利益万円
2017年3月1,870
2018年3月1,875
2019年3月60338.614.61,964
2020年3月60038.814.82,003
2021年3月57339.115.22,009
2022年3月59339.916.02,024
2023年3月61740.115.72,013
2024年3月59840.415.71,999
2025年3月62442.315.41,972309
2026年3月65441.716.51,942335

平均年収・平均年齢・平均勤続は有価証券報告書に記載された提出会社(単体)の値、従業員数はグループ全体の値です。一人当たり営業利益は連結営業利益を連結従業員数で割ったもので、給与などの費用を払ったあとに一人あたりいくら残るかの目安になります。

多様性の開示2026年3月期・提出会社(単体)
女性管理職比率3.5%
縦線は目安の30%
男性育休取得率57.1%
縦線は目安の85%
女性の賃金(男性=100)77.4%
100なら男女で差がない状態

拠点とグループ

設備と関係会社

関係会社15(国内 9 / 海外 6、うち連結子会社 15) を有報から抽出しています。

主要な設備 (帳簿価額 上位10)
小名浜事業所・大剣工場他 — 福島県いわき市127億円
酸化チタン・亜鉛製品
堺事業所・泉北工場他 — 堺市堺区・大阪府泉大津市他9,475百万円
無機材料
枚方工場他 — 大阪府枚方市他4,318百万円
有機 化学品
本社・長野工場他 — 大阪市中央区他4,091百万円
医療 事業
大阪工場・三田製造所 — 大阪市淀川区他3,130百万円
受託 加工
本社工場他 — インドネシア スラバヤ市2,064百万円
衛生 材料
広島工場・鳳工場他 — 広島県豊田郡他1,729百万円
その他
本社工場 — 堺市西区1,678百万円
受託 加工
本社工場他 — タイ王国 ラヨーン県897百万円
樹脂 添加剤
本社・秦野工場他 — 神奈川県秦野市他868百万円
樹脂 添加剤
ほか2件の開示あり
主な関係会社
  • 国内
    堺商事㈱ ※1,2
    大阪市北区 · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 国内
    カイゲンファーマ㈱ ※1,3
    大阪市中央区 · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 国内
    大崎工業㈱
    堺市西区 · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 国内
    レジノカラー工業㈱
    大阪市淀川区 · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 国内
    共同薬品㈱
    神奈川県秦野市 · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 国内
    日本カラー工業㈱
    堺市西区 · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 海外
    SAKAI CHEMICAL (VIETNAM) CO.,LTD.
    ベトナム ホーチミン市 · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 国内
    ㈱片山製薬所
    大阪府枚方市 · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 海外
    SIAM STABILIZERS AND CHEMICALS CO., LTD.
    タイ王国 ラヨーン県 · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 海外
    PT. S&S HYGIENE SOLUTION
    インドネシア スラバヤ市 · 連結子会社
    議決権55.0%
  • 国内
    SAKAI TRADING NEW YORK INC.
    アメリカ合衆国 ニューヨーク市 · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 海外
    SAKAI AUSTRALIA PTY LTD.
    オーストラリア シドニー市 · 連結子会社
    議決権100.0%
残りのグループ会社3社を開く
  • 堺商事貿易(上海)有限公司中華人民共和国 上海市100%
  • 台湾堺股份有限公司台湾 台北市100%
  • SAKAI TRADING (THAILAND) CO.,LTD.タイ王国 バンコク市100%

業績のいま

有価証券報告書・決算短信より

2026年3月期の売上高は814億円営業利益65億円前期と比べると減収増益で、売上が-3.6%、利益が+6.6%。

売上高
-3.6%
814億円
営業利益
+6.6%
65億円
純利益
-44.0%
28億円
営業利益率
8.0%
前期比 +0.8%pt

会社が出している今期の予想2027年3月期

項目会社予想前期実績
売上高817億円814億円
営業利益60億円65億円
純利益44億円28億円
1株あたり配当¥160¥160

会社が決算短信で公表した予想です。証券会社の予想ではありません。 短信の原本

四半期の推移

10期分

直近は2027年1Qで、売上は215億円、営業利益は17億円。前年の2024年1Qと比べると、売上は+1.9%、営業利益は+88.9%。

対象期間売上高億円営業利益億円営業利益率%純利益億円
2023年4Q201−11
2024年1Q21194.35
2024年2Q19400.0−25
2024年3Q20383.9−55
2024年4Q2134
2025年2Q419266.217
2025年4Q425358.233
2026年2Q404338.229
2026年4Q410327.8−1
2027年1Q215177.920

期ごとの単独の業績で、期首からの累計ではありません。

業績の推移

有価証券報告書 14期分

2013年3月期からの14期で、売上は797億円から814億円へほぼ横ばい。直近期の営業利益率は8.0%。

決算期売上高億円営業利益億円経常利益億円営業利益率%純利益億円
当社医薬事業部および共成製薬株式会社を株式会社カイゲンに統合し、商号をカイゲンファーマ株式会社に変更(現連結子会社)
2013年3月7972910
カイゲンファーマ株式会社が松岡メディテック株式会社を子会社化
2014年3月8613313
2015年3月8704223
2016年3月8554423
2017年3月8394320
SIAM STABILIZERS AND CHEMICALS CO., LTD.を子会社化(現連結子会社)
2018年3月8724323
2019年3月8954636
2020年3月8724225
2021年3月84940−28
東京証券取引所の市場区分見直しに伴い、東京証券取引所プライム市場に移行 堺商事株式会社を公開買付により完全子会社化、上場廃止 完全子会社であるSC有機化学株式会社を吸収合併 SIAM STABILIZERS AND CHEMICALS CO., LTD.の株式を追加取得し完全子会社化
2022年3月8018867
2023年3月8394923
2024年3月82131−71
2025年3月84461637.250
2026年3月81465658.028

金額は有価証券報告書の連結値をそのまま掲載しています。帯の長さは列ごとの最大値との比です。空欄の期は有価証券報告書からその項目の数値が取れていません(0ではありません)。

利益の構造

2026年3月期

売上高814億円のうち、営業利益として残るのは65億円8.0%。営業外の損益と税金を反映した純利益は28億円、売上の3.4%にあたる。営業利益率は業種中央値7.3%を上回る水準。

売上高を100としたときの内訳
  • 売上原価作る・仕入れるのにかかったお金74.6%607億円
  • 販売費及び一般管理費売る・管理するのにかかったお金17.6%143億円
  • 営業利益費用を引いたあとに残った本業の利益8.0%65億円

有価証券報告書の損益計算書から、当期の金額をそのまま割り振っています。

粗利率
25.4%
売上から原価を引いて残る割合
営業利益率業種比+0.7pt
8.0%
本業の利益として残る割合
純利益率業種比2.0pt
3.4%
税金まで払って最後に残る割合
ROE業種比3.4pt
3.5%
株主のお金がどれだけ利益を生んだか
ROA
2.4%
資産全体がどれだけ利益を生んだか
ROIC
4.5%
事業に使うお金がどれだけ利益を生んだか

ROICは有利子負債の開示がないため、営業利益×0.7÷(総資産−現金)の簡易式で算出しています。

お金の流れ

キャッシュフロー計算書 14期分

2026年3月期は営業CFが145億円、投資CFが−46億円で、差し引きのフリーCFは99億円この組み合わせは成熟・還元型にあたる。本業で稼ぎ、投資に回し、それでも余る現金を借金返済や株主還元に充てている。最も健全とされる型期末の手元現金は154億円で、売上の2.3ヶ月分にあたる

決算期営業CF億円投資CF億円財務CF億円フリーCF億円現金残高億円
2013年3月50−29−1721173
2014年3月40−24−2016171
2015年3月53−47−156163
2016年3月36−7514−39138
2017年3月67−48−1019146
2018年3月39−5−4234138
2019年3月28−551−27112
2020年3月65−84−1−1991
2021年3月78−74174112
2022年3月66−17−5749105
2023年3月8−2633−18122
2024年3月69−401329165
2025年3月120−57−6963162
2026年3月145−46−10699154

本業で稼いだ現金が営業CF、設備や事業への投資が投資CF、借入と返済・配当が財務CF。営業・投資・財務の3列は縦線が0で、右がプラス、左がマイナスです。健全な会社の基本形は営業CFがプラスで投資CFがマイナス。フリーCFは営業CFと投資CFの合計で、手元に残る現金を表します。

資産と負債

貸借対照表 14期分

2026年3月期の総資産は1,172億円。このうち返さなくてよい自己資本が789億円で、自己資本比率は66.3%(業種中央値63.4%より厚い)

決算期総資産億円自己資本億円負債億円自己資本比率%
2013年3月1,11476435066.5
2014年3月1,12577634966.9
2015年3月1,18081436666.8
2016年3月1,17779638165.4
2017年3月1,20381938465.9
2018年3月1,17580836766.3
2019年3月1,20180339864.3
2020年3月1,21681540164.4
2021年3月1,23079343761.6
2022年3月1,23982741263.6
2023年3月1,28084743362.9
2024年3月1,25475549959.3
2025年3月1,23379443963.5
2026年3月1,17278938366.3

自己資本比率は総資産のうち返済のいらないお金の割合で、高いほど借入への依存が小さいことを示します。負債は総資産から自己資本を引いた額です。

2026年3月期の内訳
現金及び預金
155億円
すぐ使えるお金
利益剰余金
383億円
過去の利益の積み上がり
棚卸資産
152億円
在庫として抱えている分
負債合計
383億円
いつか返す必要があるお金
財務の健全性
86
/ 100
安定性自己資本比率40 / 40
収益力営業利益率16 / 30
現金創出営業CFの黒字継続30 / 30

有価証券報告書の数値から機械的に配点した参考値です。自己資本比率60%で満点、営業利益率15%で満点、直近3期の営業CFが黒字だった割合の3つを足しています。業態によって出ない要素があります。

業界内での比較

化学 203社との比較

同じ化学の企業と並べると、いちばん上に来るのは配当利回り203社中28位あたり、逆に低いのはROE203社中172位あたり帯は左端が業種の最下位、右端が最上位で、縦線が真ん中にあたる。

ROE下位株主の出したお金でどれだけ利益を生んだか
3.5%/中央値 6.9%
P25 4.5%P75 9.9%
営業利益率売上のうち本業の利益として残る割合
8.0%/中央値 7.3%
P25 4.3%P75 10.7%
自己資本比率総資産のうち返済のいらないお金の割合
66.3%/中央値 63.4%
P25 50.5%P75 73.9%
売上成長率下位前期からの売上の伸び
-3.5%/中央値 2.2%
P25 -1.8%P75 5.4%
配当利回り上位株価に対して1年で受け取る配当の割合
4.2%/中央値 2.7%
P25 1.8%P75 3.6%

有価証券報告書の最新期の数値をもとに、同じ業種の企業の中での順位を毎日計算しています。P25は下から4分の1、P75は上から4分の1の位置にある企業の値です。

株価

9月2日の終値

直近の終値は¥3,820で、1年前と比べて+36.7%過去52週の値幅のなかでは28%の位置にある。

¥3,820-2.4%1ヶ月-6.6%1年+36.7%時価総額611億円
過去52週の値幅
安値¥2,769高値¥6,580

チャートの金額は株式分割と配当を反映して調整した終値で、上に出している直近の終値とは一致しないことがあります。

指標
PER (実績)24.3倍
PER (会社予想)13.3倍
PBR0.78倍
配当利回り4.19%

実績値は直近の決算、予想値は会社予想にもとづきます。株価は終値ベースです。

値動きの背景

直近1カ月で6.63%下落し、3870円。25日線(3998円)と75日線(4280.33円)を下回り、200日線(3687.85円)は上回る。52週高値6580円からは大幅に下落し、安値2769円からは上昇。8月5日に4385円まで上昇したが、その後は下落傾向で、19日に3830円まで落ち込んだ。RSIは45.19と中立やや弱気。出来高は高水準で変動が大きい。

値動きの背景は、株価と出来高の推移をもとにAIがまとめた見立てです。

AIの評価

AI評価

株価水準の解釈です。売買の推奨ではありません

現在の株価水準をやや割高と判定しています(スコア 35/100)

PERは24.57倍と業界平均17.76倍を大きく上回るが、予想PERは13.5倍と乖離が大きい。PBRは0.72倍と業界平均1.4倍を下回り、割安感がある。ROEは3.5%と低く、収益性が課題。配当利回りは4.13%と業界平均2.66%を上回るが、配当性向283.5%と利益を大幅に超える配当で、持続性に重大な疑念。直近の業績は改善傾向だが、過去赤字があり、依然として割高感が残る。

指標この会社業種平均
PER (実績)24.3倍17.8倍
PER (予想)13.3倍
PBR0.78倍1.41倍
ROE3.5%7.4%

業種平均は同じ東証33業種に属する銘柄の単純平均です。銘柄数が少ない業種では平均が振れます。

AI評価判定とスコアは公開データをもとにした解釈で、将来の株価を示すものではありません。算出の考え方は編集方針に記載しています。

評価が分かれる点

AI分析

投資家の見方

エネルギー関連や電子材料分野へのシフトが進む一方、主力の無機顔料事業の収益が不安定。強気派は、電池材料などの新規事業が成長ドライバーになると期待し、現在の低ROEからの改善を見込む。弱気派は、顔料事業の競争激化と需給悪化で収益が伸び悩むこと、また特定製品への依存リスクを指摘する。さらに、原材料や為替の影響で利益変動が大きく、投資回収まで時間がかかると見る。

プラスに働く材料7
  • 新規分野への成長

    電池正極材料などエネルギー関連の拡大により、中長期的成長の芽がある。

  • 高機能品の比率

    高機能化学品が収益を牽引し、差別化による体質強化が進む見込み。

  • 低PBRの割安感

    PBR0.72倍と解散価値水準で、資産価値から見て下値が限定的とみる。

  • 営業利益65億円と増益基調続く決算発表後影響

    営業利益は61億円→65億円、営業利益率7.99%

  • 予想PER13.5倍と大幅な割安修正決算発表後影響

    実績PER24.57倍に対し来期予想13.5倍

  • PBR0.72倍、解散価値割れ継続影響

    PBR0.7185倍と純資産を下回り下値が堅い

  • 配当利回り4.13%の高水準通年影響

    配当利回り4.13%と高く株主還元を評価

マイナスに働く材料7
  • 主力事業の不安定

    白色顔料の需給悪化や価格競争で、営業利益が振れやすい。

  • ROEの低迷

    ROE3.5%と低く、資本効率の改善が見込めない。

  • 為替・原料の影響

    円安による原料高と輸出品の競争力低下リスクを抱える。

  • 純利益28億円と前期から大幅減益決算発表後影響

    純利益は50億円→28億円と約44%減少

  • 売上高814億円と減収へ転換通年影響

    売上高は844億円→814億円と約3.6%減少

  • ROE3.5%と低収益性継続影響

    ROE3.5%と低く、PBR1倍回復には改善が必要

  • 過去に純損失71億円を計上継続影響

    2024/3期に純損失71億円、再発懸念が残る

次の決算で確かめる点
電池材料の売上高
新規事業の成長度と、主力事業からの転換状況を測るため。
営業利益率
高機能品による収益改善が進むかを確認するため。
無機顔料の販売価格
需給の変化と価格競争の影響を早期に捉えるため。

配当

株主還元

直近の年間配当は1株あたり160で、前期から+7.4%いまの株価に対する利回りは4.19%。増配か配当維持が2年続いている。

年間配当
¥160
1株あたり
配当利回り
4.19%
いまの株価に対して
配当性向
283.5%
利益のうち配当に回した割合
連続増配等
2年
増配か維持が続いた年数
決算期1株あたり配当前期比%配当性向%
2017年3月4044.3
2018年3月400.021.8
2019年3月5025.043.6
2020年3月40−20.043.3
2021年3月15−62.5
2022年3月70366.725.1
2023年3月757.187.5
2024年3月70−6.7
2025年3月13592.935.1
2026年3月1457.4283.5

過去の配当は株式分割にあわせて調整した金額です。配当性向は有価証券報告書に記載された各期の値で、利益のうち配当に回した割合を示します。

次の配当スケジュール
  • 権利付き最終日
  • 権利確定日
  • 支払開始日
  • 今期の会社予想年間予想¥160

株主

有価証券報告書より

2026年3月期末の株主数は延べ7,769人。区分でいちばん多いのは外国法人33.8%。グループ会社や銀行などの安定株主が35.9%を占め、残る64.1%が市場で売買されうる浮動株にあたる。

所有者の区分ごとの比率

所有者の区分2021年3月%2022年3月%2023年3月%2024年3月%2025年3月%2026年3月%
外国法人25.125.523.921.130.333.8
金融機関37.135.631.836.830.929.4
個人・その他18.425.932.532.226.626.5
事業法人17.89.48.07.27.96.5
自己株式1.04.94.74.64.64.3
証券会社1.63.73.82.74.33.8
外国人個人0.00.00.00.00.00.0

発行済株式に対する持ち株比率です。単元未満株の扱いにより、合計が100%にならない期があります。

大株主上位10

順位株主持ち株比率 %
01日本マスタートラスト信託銀行株式会社(信託口)14.26
02株式会社日本カストディ銀行(信託口)8.51
03CEPLUX-THE INDEPENDENT UCITS PLATFORM 2 (常任代理人 シティバンク、エヌ・エイ東京支店)6.68
04RE FUND 107-CLIENT AC (常任代理人 シティバンク、エヌ・エイ東京支店)2.75
05明治安田生命保険相互会社(常任代理人 株式会社日本カストディ銀行)2.63
06日本生命保険相互会社(常任代理人 日本マスタートラスト信託銀行株式会社)2.61
07BNYMSANV RE BNYMIL RE WS ZENNOR JAPAN EQUITY INCOME FUND (常任代理人 株式会社三菱UFJ銀行)2.06
08STATE STREET BANK AND TRUST COMPANY 505223 (常任代理人 株式会社みずほ銀行)2.02
09堺化学取引先持株会1.77
10DFA INTL SMALL CAP VALUE PORTFOLIO (常任代理人 シティバンク、エヌ・エイ東京支店)1.55

有価証券報告書の大株主の状況から、上位10者を掲載しています。信託銀行の名義は、実際の保有者ではなく運用を預かる先を指すことがあります。

大量保有報告の動き
5%超の保有者の提出ベース 直近20
  • 2026-08-20
    エスエイチ・インベストメント・インク(SH Investment, Inc)
    変更報告
    7.10%
    -1.16pt
  • 2026-08-20
    エスエイチ・インベストメント・インク(SH Investment, Inc)
    新規の大量保有報告
    5.93%
    -1.17pt
  • 2026-08-17
    エスエイチ・インベストメント・インク(SH Investment, Inc)
    新規の大量保有報告
    6.69%
    -1.57pt
  • 2026-08-14
    エスエイチ・インベストメント・インク(SH Investment, Inc)
    変更報告
    13.66%
    +0.70pt
  • 2026-08-14
    エスエイチ・インベストメント・インク(SH Investment, Inc)
    変更報告
    12.46%
    -1.20pt
  • 2026-08-14
    エスエイチ・インベストメント・インク(SH Investment, Inc)
    変更報告
    11.09%
    -1.37pt
  • 2026-08-14
    エスエイチ・インベストメント・インク(SH Investment, Inc)
    変更報告
    9.84%
    -1.25pt
  • 2026-08-13
    エスエイチ・インベストメント・インク(SH Investment, Inc)
    新規の大量保有報告
    8.26%
    -1.58pt
  • 2026-08-06
    三井住友DSアセットマネジメント株式会社
    新規の大量保有報告
    3.88%
    -1.14pt
  • 2026-07-29
    エスエイチ・インベストメント・インク(SH Investment, Inc)
    新規の大量保有報告
    9.84%
    -1.25pt
  • 2026-07-17
    エスエイチ・インベストメント・インク(SH Investment, Inc)
    新規の大量保有報告
    11.09%
    -1.37pt
  • 2026-07-17
    エスエイチ・インベストメント・インク(SH Investment, Inc)
    変更報告
    13.66%
    +0.70pt
  • 2026-07-17
    エスエイチ・インベストメント・インク(SH Investment, Inc)
    変更報告
    12.46%
    -1.20pt
  • 2026-07-15
    エスエイチ・インベストメント・インク(SH Investment, Inc)
    新規の大量保有報告
    12.46%
    -1.20pt
  • 2026-07-07
    エスエイチ・インベストメント・インク(SH Investment, Inc)
    新規の大量保有報告
    13.66%
    +0.70pt
  • 2026-06-19
    野村證券株式会社
    新規の大量保有報告
    0.09%
    -0.11pt
  • 2026-06-11
    ゼナーアセットマネジメントエルエルピー(Zennor Asset Management LLP)
    新規の大量保有報告
    4.97%
    -2.27pt
  • 2026-06-10
    ゼナーアセットマネジメントエルエルピー(Zennor Asset Management LLP)
    新規の大量保有報告
    7.24%
    -2.05pt
  • 2026-06-04
    三井住友トラスト・アセットマネジメント株式会社
    新規の大量保有報告
    2.97%
    -0.87pt
  • 2026-05-21
    ゼナーアセットマネジメントエルエルピー(Zennor Asset Management LLP)
    新規の大量保有報告
    9.29%
    +1.06pt

提出があった時点の記録です。その後5%を割った保有者が一覧に残ることがあります。

株価指標の推移

有価証券報告書 14期分

1株利益は14期で+1745%、1株純資産は14期で+581%。直近期のROEは3.5%で、日本株の目安とされる8%を下回る。

決算期EPSBPSROE%PER配当性向%
2013年3月107451.330.590.9
2014年3月673,7831.823.725.3
2015年3月1154,0663.017.073.5
2016年3月1224,0753.012.754.1
2017年3月1104,3292.617.844.3
2018年3月1304,4513.021.421.8
2019年3月2104,5994.611.643.6
2020年3月1514,6573.311.943.3
2021年3月−1674,502−3.6
2022年3月4074,8768.74.825.1
2023年3月1454,9702.912.287.5
2024年3月−4384,587−9.2
2025年3月3094,8256.68.835.1
2026年3月1765,0733.519.6283.5

有価証券報告書に記載された各期の値です。PERは期末時点の株価にもとづく実績値で、いまの株価から計算した値とは異なります。

EPS1株利益
1株が1年で稼いだ純利益。伸びていれば株の稼ぐ力が育っている
BPS1株純資産
1株あたりの持ち分。会社に積み上がった蓄えの目安
ROE自己資本利益率
株主のお金でどれだけ稼いだか。日本株では8%が一つの目安
PER期末実績
株価が1年分の利益の何倍か。低いほど割安とは限らず、期待の低さのこともある
配当性向利益からの還元率
利益のうち配当に回した割合。高すぎる場合は無理をしている可能性もある

経営陣

13名 有価証券報告書の提出日現在

有価証券報告書に載っている役員は13名。2026/3期の役員報酬は総額220百万円。社内取締役1人あたりの報酬は、従業員の平均年収の約6倍にあたる。

氏名役職年齢保有株数
矢倉敏行代表取締役社長 執行役員6226,297
岡本康寛取締役 執行役員 小名浜事業所長 生産技術本部長6317,446
服部浩之取締役 執行役員 経営戦略本部長 経理部長 情報システム部長628,576
真柄光一郎取締役 執行役員 研究開発本部長603,840
伊藤善計取締役661,270
松田充功取締役672,049
宮川壽夫取締役66142
浜崎佳子取締役64142
高松輝也常勤監査役661,568
潮比呂志常勤監査役63323
安田智則監査役56223
大釜信治取締役 執行役員 経営戦略本部長 経営企画部長56572
残りの役員1名を開く
氏名役職年齢
町田芽久美取締役65

役員報酬の内訳2026/3

役員の区分人数固定報酬百万円賞与百万円株式報酬百万円合計百万円1人あたり百万円
取締役(社内)485462115238
社外取締役533337
社外監査役2202010
監査役1151515

有価証券報告書の役員報酬等の総額から、区分ごとの内訳を載せています。人数は当期中に在任した延べ人数のため、期末の人数と一致しない期があります。

有価証券報告書

有価証券報告書 2026/3期

会社自身が書いた有価証券報告書の本文を、章ごとにそのまま収録しています (要約ではありません)。

事業の内容2,387字を開く

何をしている会社か、会社自身の説明

3【事業の内容】 当社の企業集団は、当社、連結子会社15社及び非連結子会社2社で構成され、化学工業製品の製造販売を主な事業とし、その他の関連事業を行っております。 主な事業の内容と各事業における当社及び関係会社の位置付け等は次のとおりであります。 なお、次の11事業は「第5 経理の状況 1 連結財務諸表等 注記事項(セグメント情報等)」に掲げるセグメントの区分と同一です。 ・電子材料…………………   高純度誘電体材料、誘電体粉末の製造販売をしております。 当社が製造販売するほか、堺商事㈱、SAKAI TRADING NEW YORK INC.、堺商事貿易(上海)有限公司、台湾堺股份有限公司、SAKAI TRADING (THAILAND) CO.,LTD.で販売を行っております。 ・化粧品材料………………   超微粒子酸化亜鉛、板状硫酸バリウム等の製造販売をしております。 当社が製造販売するほか、堺商事㈱、SAKAI TRADING NEW YORK INC.、台湾堺股份有限公司で販売を行っております。 ・有機化学品………………   有機イオウ化合物、医薬品原薬・中間体等の製造販売をしております。 当社および㈱片山製薬所が製造販売するほか、堺商事㈱、台湾堺股份有限公司で販売を行っております。 ・衛生材料…………………   高吸収性ポリマー、通気性フィルム等の製造販売をしております。 PT. S&S HYGIENE SOLUTIONで製造販売するほか、堺商事㈱、SAKAI TRADING (THAILAND) CO.,LTD.で販売を行っております。 ・受託加工…………………   カラー舗装・塗工剤等の受託加工をしております。 レジノカラー工業㈱および日本カラー工業㈱で製造販売するほか、堺商事㈱、SAKAI TRADING NEW YORK INC.で販売を行っております。 ・酸化チタン・亜鉛製品…   ルチル型酸化チタン、酸化亜鉛等の製造販売をしております。 当社および常磐化成㈱で製造販売するほか、堺商事㈱、SAKAI TRADING NEW YORK INC.、堺商事貿易(上海)有限公司で販売を行っております。 ・樹脂添加剤………………   金属石鹸、錫系安定剤等の製造販売をしております。 当社および共同薬品㈱、SAKAI CHEMICAL (VIETNAM) CO.,LTD.、SIAM STABILIZERS AND CHEMICALS CO., LTD.で製造販売するほか、堺商事㈱、SAKAI TRADING NEW YORK INC.、台湾堺股份有限公司、SAKAI TRADING (THAILAND) CO.,LTD.で販売を行っております。 ・触媒………………………   脱硝触媒、還元ニッケル触媒等の製造販売をしております。 当社で製造販売するほか、堺商事㈱、SAKAI TRADING NEW YORK INC.、堺商事貿易(上海)有限公司、SAKAI TRADING (THAILAND) CO.,LTD.で販売を行っております。 ・無機材料…………………   硫酸バリウム、炭酸ストロンチウム等の製造販売をしております。 当社で製造販売するほか、堺商事㈱、SAKAI TRADING NEW YORK INC.、堺商事貿易(上海)有限公司、台湾堺股份有限公司で販売を行っております。 ・医療事業…………………   医療用医薬品、一般用医薬品、医療機器等の製造販売をしております。 カイゲンファーマ㈱で製造販売するほか、堺商事㈱で販売を行っております。 ・その他……………………   リン酸化合物等の販売、酢酸ニッケル、路面標示材等の製造販売をしております。 大崎工業㈱で製造販売するほか、堺商事㈱、SAKAI TRADING NEW YORK INC.、SAKAI AUSTRALIA PTY LTD.、堺商事貿易(上海)有限公司、台湾堺股份有限公司、SAKAI TRADING (THAILAND) CO.,LTD.で販売を行っております。 事業の系統図は次のとおりです。 子会社及び関連会社は、次のとおりです。 連結子会社 堺商事㈱   電子材料をはじめとした化学工業製品の販売・輸出入 カイゲンファーマ㈱   医療事業品の製造・販売 大崎工業㈱   その他事業品の製造・販売 レジノカラー工業㈱   受託加工事業品の製造・販売 共同薬品㈱   樹脂添加剤事業品の製造・販売 日本カラー工業㈱   受託加工事業品の製造・販売 SAKAI CHEMICAL (VIETNAM) CO.,LTD.   樹脂添加剤事業品の製造・販売 ㈱片山製薬所   有機化学品の製造・販売 SIAM STABILIZERS AND CHEMICALS CO., LTD.   樹脂添加剤事業品の製造・販売 PT. S&S HYGIENE SOLUTION   衛生材料事業品の製造・販売 SAKAI TRADING NEW YORK INC.   電子材料をはじめとした化学工業製品の販売・輸出入 SAKAI AUSTRALIA PTY LTD.   その他事業をはじめとした化学工業製品の販売・輸出入 堺商事貿易(上海)有限公司   触媒をはじめとした化学工業製品の販売・輸出入 台湾堺股份有限公司   樹脂添加剤をはじめとした化学工業製品の販売・輸出入 SAKAI TRADING (THAILAND) CO.,LTD.   衛生材料をはじめとした化学工業製品の販売・輸出入 非連結子会社 常磐化成㈱   酸化チタン・亜鉛製品の製造・販売 韓国堺商事㈱   グループ会社製品をはじめとした化学工業製品の販売・仲介事業
経営方針・対処すべき課題7,250字を開く

経営陣が考える方向性と課題

1【経営方針、経営環境及び対処すべき課題等】 当社グループの経営方針、経営環境及び対処すべき課題等は、以下のとおりであります。 なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において当社グループが判断したものであります。 (1)経営方針 当社グループは『グループの総合力を最大限に高め、社会のニーズにタイムリーに応える事業活動を展開する。以て盤石な経営基盤を構築し社会的貢献を希求する』ことを経営理念としております。 当社の創業は、鉛含有の白粉(おしろい)による健康被害が問題視されていた中、無鉛白粉の原料である酸化亜鉛の製造法の開発に成功したことから始まります。以来、思いやりの心と技術革新で社会の快適と安心を支える素材(マテリアル)づくりにこだわってきました。 培った化学技術により生まれる素材(マテリアル)をベースとし、各ステークホルダーとともに持続可能なやさしい未来社会を実現する、この目的に向かって創造を続ける会社であることが私たちのミッションです。 このミッションを実現するために、社員が日々ワクワクして働いてこそ、価値ある創造が継続できるとの考えより、働く社員が能動的で躍動感に溢れる「わくわくカンパニー」を目指しています。 (2)経営環境 当社グループは、国内連結子会社7社、国内非連結子会社1社、海外連結子会社8社、海外非連結子会社1社からなります。堺商事および堺商事傘下の海外子会社(PT. S&S HYGIENE SOLUTIONを除く)5社以外は製造子会社です。堺化学および各製造子会社は、特徴のある製品・技術ノウハウを保有し、そのビジネスモデル・ビジネス領域も多種多様です。各社の特徴を伸ばしていくとともにグループガバナンスの強化を行い、グループ間シナジーの発現、業務の効率化など最大のパフォーマンスが発揮できるよう努めています。 成長事業においては、電子材料はAIサーバー関連・車載向けなど全体的に好調に推移した結果、収益が増加しました。 一方、UVケアおよびメイク関連向けの化粧品材料は、主要顧客向け及び中国向けを中心に出荷数量が大きく減少しました。 また、医薬品原薬・中間体、プラスチックレンズ向け製品などの有機化学品は、主力のレンズ向けや中国・欧州のセメント添加剤向けの販売数量の増加と価格是正により収益が増加しましたが、医薬品原薬・中間体の生産受託は、売上高は増加した一方、前連結会計年度途中に稼働した片山製薬所の新本社及び新研究所の減価償却費負担の増加により、利益は減少しました。 効率化検討事業においては、顔料級酸化チタン事業終了の影響もあり売上高は減少しましたが、触媒や無機材料の利益が増加し収益性については大きく改善しました。 医療事業においては、薬価改定や原燃料高騰の影響を受け、前連結会計年度同様の厳しい業績となりました。 当社グループ全体では、成長事業である化粧品材料での減益を、電子材料、触媒、無機材料、その他事業の増益でカバーし、前年から利益が増加しました。 (3)中期的な経営戦略と目標とする経営指標 当社グループは上記経営環境を認識し、2024年にスタートさせたグループ中期経営計画『変革・BEYOND2030』において変革を通じて当社のミッションである「化学でやさしい未来づくり」 をこれまで以上に体現すべく、強い決意を以て取り組んでおります。 『変革・BEYOND2030』で重点的に取り組む項目は以下のとおりとし、中長期的には「Smart Materialで社会に貢献できるエクセレントカンパニー」を目指します。 ①高付加価値品シフトを企図した事業ポートフォリオ入替え 顔料級酸化チタンの事業終了を皮切りに、他製品の安定・成長事業化も進め、「変革・BEYOND2030」において効率化を検討する事業はなくします。 1.顔料級酸化チタン事業終了と構造改革 ・顔料級酸化チタンは設備投資効率が低く、生産工程における環境負荷も高い事業のため、2026年3月期に事業を終了します。 ・顔料級酸化チタンの事業終了に向けて、構造改革(固定費削減、価格是正など)を進めます。 2.成長事業へのリソース集中、M&Aによる事業拡大 ・電子材料、化粧品材料に加えて、有機化学品を新たな成長ドライバーと位置づけ、既存事業の成長投資とM&A活用で、更なる利益成長を目指します。 電子材料は、収益性の高いハイエンド品の更なる拡販と収益拡大が見込めるミドルエンド品のシェアを取り込むことで市場成長を超えた成長を実現していきます。 化粧品材料は、サンスクリーン剤の増産投資は一巡したことから、超微粒子酸化亜鉛で海外(特に欧州化粧品メーカー)の需要を取り込み、利益成長を目指します。さらに将来における収益貢献に向けたメイク用途材料の先行投資を実施します。 有機化学品は、市場内でも特に高い成長率が見込まれる高屈折タイプのメガネレンズ材料に対し、トップシェアポジションの強化に向けたリソース投入を行います。また、医薬品原薬・中間体は、増設による既存受託品の更なる拡販で、利益成長を目指します。 3.ベストオーナーの見極め、将来への種蒔き グループ会社を含め、各事業のベストオーナーが当社であるかを見極めます。また、将来に向けた種蒔きのため、R&D活動を積極的に進めます。 医療事業は、品質問題を受け、GQP・GMP体制の立て直し、組織文化の変革を目指します。また、薬価改定の影響を受けない新規事業の育成、推進を進めます。 4.研究開発活動 当社グループではSmart Material認定製品・サービスを2030年度までに5件上市することを目標としています。「自然を守る」、「高度情報化社会の発展を支える」、「人々の健康を支える」ために、環境・エネルギー、エレクトロニクス、ライフサイエンス・ヘルスケア分野において、Smart Material認定製品・サービスで社会に貢献することを目指します。そのために、継続的な研究開発への投資を行っていきます。 ②資本コストを上回るROEの達成・PBR改善 2027年3月期のROE目標8%の達成に向けて、事業ポートフォリオ変革による高付加価値品へのシフト、資産の圧縮、資本効率の向上を進め、PBRの改善へつなげます。 1.事業ポートフォリオ変革により高付加価値品へのシフト 成長事業への展開を加速し、顔料級酸化チタンの事業を2026年3月期に終了します。 2.資産の圧縮(キャッシュ・フロー改善) キャッシュコンバージョンサイクル(CCC)の改善をすることで、中期経営計画期間(3年間)で運転資金70億円の圧縮を実現します。また、有効活用されていない固定資産の売却を実施します。 3.資本効率の向上 成長事業へのM&Aを含む積極投資を行います。また、DOE3%を目安として、安定的、継続的な配当を行うとともに、機動的な自己株買いを実施します。 ③マテリアリティ推進・非財務面の取り組み加速 1.品質・安全問題の再発防止策の徹底 子会社のカイゲンファーマにおける薬機法違反、湯本工場の爆発火災事故、小名浜事業所の火災等、重大な品質・安全問題が発生したことを重く受け止め、現在グループ全体で再発防止に向けた取り組みを進めております。 2.人的資本経営の取り組みの推進 2024年4月にサスティナビリティ委員会の傘下に人的資本部会を設置しました。当社は、社員が個人・組織課題の解決に向けて主体的に動くことで、社員一人ひとりが自分・仲間を信頼し、持続的に成長できる強い企業になることを目指します。 ④キャピタル・アロケーション ⑤主要なKPI一覧 (4)優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題 当社グループは2027年3月期を最終年度とする中期経営計画「変革・BEYOND2030」を2024年にスタートさせました。当計画は、2030年から更にその先の将来に向けた「変革」のステージの3年間と位置づけております。今後は、収益性、投資効率が高い事業へ設備投資や人的資源を集中的に投下し、事業ポートフォリオを組み換え、高収益な企業へ変革するための構造改革を実施します。 また、成長事業として位置づけております化粧品材料事業につきましては、海外、特に欧州を中心に化粧品トップメーカーに対し販売を強化するとともに、UVケア商材だけではなくメイクアップ商材への先行投資を行ってまいります。また電子材料事業につきましては誘電体のハイエンド品やミドルエンド品のシェアアップによって、電子材料市場の市場成長を超える成長を目指します。 なお、2026年3月期末時点においても十分な自己資本を維持しております。加えて、長期借入やコミットメントライン等、金融機関から十分な支援を受けられていることから、当連結会計年度以降の営業キャッシュ・フローを含め、当面の資金繰りについても盤石な体制を維持できると考えております。経営環境の激変に備え全社的なコスト削減、棚卸資産の圧縮、キャッシュ・マネジメント・システムによるグループ資金の運用効率化等の対策を打ち、財務の健全性確保に努めると同時に、今後のビジネス環境の変化を注意深く見極め、適切に対応してまいります。 中国における景気低迷に加え、中東情勢の悪化に端を発した、原油関連製品をはじめとするサプライチェーンの断絶により一部原料の調達が厳しくなっております。当社でも、衛生材料等がこれらの影響を大きく受けております。加えて、原燃料高騰と円安がもたらす製造コストの上昇は、主要な原燃料を海外からの輸入に依存している当社にとって免れ得ないものと認識しており、適正な販売価格の設定、収率の改善等、更なる製造コスト削減により業績の維持向上に努めてまいります。 電子材料(成長事業) 積層セラミックコンデンサ(MLCC)市場は、中国の景気低迷やレアアース不足による影響はあるものの、市場全体としては車載向けの堅調な推移や生成AI市場の急成長により、今後も伸長が期待されます。当連結会計年度は、誘電体はハイエンド品の採用が決まったことで下期より販売数量が増加し、誘電体材料はハイエンド品およびミドルエンド品での販売数量が増加しました。 今後は、原材料の安定調達、継続した価格改定による採算是正に取り組むとともに、収益性の高いハイエンド品の更なる拡販と、収益拡大が見込めるミドルエンド品のシェアを取り込むことで市場成長を超えた成長を実現してまいります。 化粧品材料(成長事業) 日焼け止め製品市場は、全体としては成長基調にありますが想定よりも緩やかであり、また継続して中国景気の低迷や世界的なインフレの影響を受けております。そのため、消費者の購買行動はコスト重視へと変化し、比較的安価な有機系紫外線吸収剤を使用した製品が伸長する一方、当社の得意とする高品質な無機系材料は伸び悩んだため、販売数量が大きく減少しました。 足元では販売数量増加に向けた取り組みや、コストダウングレードの販売による収益改善策を推進しており、中長期的には、海外大手化粧品メーカーに採用された高透明超微粒子酸化亜鉛を中心に、高付加価値製品の開発・拡販に努め、収益構造の転換を図ってまいります。また、メイクアップ、スキンケア市場進出のための新工場の早期収益貢献も併せて、黒字回復に向けて鋭意取り組んでまいります。 有機化学品(成長事業) 有機イオウ製品は、伸長が予想されるレンズ市場への投資戦略の最適化、新製品の電子デバイス用接着剤等の高付加価値用途への拡販と増産に注力してまいります。 医薬品原薬・中間体の生産受託は、製薬会社がプロセス開発を含め外部機関に委託するケースが増えており、製薬会社と協働できるような開発体制が必要となっております。数年来、CDMO(開発製造受託)の体制整備、人員、装置、ソフト面の強化を進めてきましたが、2024年9月に新研究所が稼働し、本格的に活動を開始しました。当連結会計年度は湿式粉砕機を導入する等、増加する開発案件の引き合いを確実に受託するための設備投資を行いました。来年度以降も設備の充実を進めてまいります。 衛生材料(安定事業) 消費低迷とインフレにより国内外の顧客の状況は依然厳しく、また継続する円安と安価な中国品の流入の影響を受けております。またインドネシアで製造販売している通気性フィルムについても、主要顧客である日系企業と地元企業との競争激化の影響を受けております。さらに、中東情勢の悪化に端を発した石油樹脂製品の価格高騰による採算悪化が懸念されます。足元は資材確保を最優先に、サプライヤーとしての責任を果たしつつ、従来から進めていた大人用おむつやフェミニンケア向け新規商材、インドネシアで製造する新規製品に注力し、成長軌道に乗せてまいります。またインドネシアでは原料の内製化を開始しており、引き続き最適な資材選択と安定生産を実施し、更なるコストダウンと拡販による収益の増加に向けて取り組んでまいります。 受託加工(安定事業) 顧客からのニーズは多種多様で、より高度なものになってきており、かつ要求事項を超える提案も求められています。これらに確実に対応できるよう、保有設備の拡充、生産管理の高度化、技術力の向上を図り、より信頼される受託体制を構築しております。また、新規案件獲得に向け、高い技術力を訴求する製品群をラインアップし、展示会への出展など知名度を高めるべく、営業活動を進めております。 混合、ろ過水洗、乾燥、焼成等の工程受託においても、研究開発から事業化への加速、投資リスク低減のため、多様な分野においてニーズが高まっており、潜在的な顧客も多数存在すると考えられます。ウェブサイトやオウンドメディア(自社媒体)の活用、各種展示会への出展により、設備や技術力を幅広くアピールしており、さらにウェブマーケティングを強化し、生産技術をPRすることで新規顧客の開拓を図ってまいります。 酸化チタン・亜鉛製品(効率化検討事業) 顔料級酸化チタンについては、国内需要が低下する中で、輸入品、特に安価な中国品の流入により、販売数量が大きく低下しました。また当初の計画通り2026年3月期に事業を終了いたしました。 亜鉛製品については、一定程度、堅調な市場環境が継続しているものの、主要用途であるタイヤゴム市場において安価な輸入品の流入や環境配慮型仕様製品への移行が進むと想定されます。引き続き安定操業とコストダウン等に取り組んでまいります。 樹脂添加剤(効率化検討事業) 当社製品の主要用途である塩化ビニール樹脂の国内需要は年々減少している一方、輸出については増加していることから、需要の拡大が期待できる海外市場に注力してまいります。ベトナム、タイに生産・販売拠点を有する優位性を活かし、より競争力のある場所で生産・販売を行うため構造改革を実施しております。また、高騰しているアンチモンの代替材料として、ハイドロタルサイトや複合難燃剤の生産・販売に注力しております。 触 媒(効率化検討事業) 光学フィルムや紙おむつ向け接着剤等で用いられる水素添加石油樹脂は、引き続き堅調な需要が見込まれており、その製造工程で使用されるニッケル触媒は、拠点の集約化が終了し、更なる生産体制の効率化を図っております。今後は、さらに高品質な製品の販売割合を増やしながら、収益確保に努めてまいります。 脱硝触媒は、火力発電所やごみ焼却施設で長年使用されており、クリーンな環境の実現に貢献しております。積み上げてきた実績や知見を活かし、国内外での営業活動を進めてまいります。 その他、低炭素化社会の実現のためカーボンニュートラル関連事業に取り組む企業と協業し、新規触媒の開発と拡販にも注力してまいります。 無機材料(効率化検討事業) 塗料やインキなどに使用される硫酸バリウム製品は、安価な中国品の価格攻勢を受けています。当社は国内唯一の硫酸バリウムメーカーであることを活かし、特徴のある機能的なバリウム化合物を提供してまいります。また、収益の最大化を図るべく、中国をはじめとした海外からの輸入原材料の安定調達に努めてまいります。 戦略製品としては、高屈折材料向け酸化ジルコニウム分散液、放熱材料向け酸化亜鉛等に注力してまいります。 医療事業 品質問題を受け、最優先課題と位置づけて推進してきた業務改善計画を完遂し、今後は全社で再発防止を誓い持続的な品質改善に取り組んでまいります。 医療用医薬品については、治療薬の大幅な薬価引き下げのトレンド、原材料価格の高騰による利益の減少が続いておりますが、価格転嫁や業務の効率化により利益確保を図りつつ、抜本的な構造改革を加速してまいります。 内視鏡洗浄消毒器は、市場での周知を図るための講演等の啓発活動に取り組むとともに、耳鼻咽喉科領域等の新たな領域へ展開いたします。その他、協業先の医療機器の拡販、診断支援AIの取り扱いを開始しました。 美容医療向け製品においても、さらなる利益確保と業務効率化のため、特定の医薬品卸を経由した販売ルート構築の検討、「ソルプロ」ブランドで展開する紫外線対策サプリメント等の商品ラインアップ拡充を目指した開発に注力しております。 その他、入浴剤やのど飴、しょうが湯、中高年の方の記憶力、注意力を維持する機能性表示食品「メモエル」等は、Amazonのカイゲンファーマオンラインショップでも展開しております。また、製品によっては、バラエティショップやスーパーマーケットなど、新たな販路も開拓しております。
事業等のリスク3,711字を開く

会社が自認するリスクの一覧

3【事業等のリスク】 当社グループの事業その他のリスクについて、投資家の判断に重要な影響を及ぼす可能性のある事項を以下に記載いたします。ただし、これらは当社グループに関する全てのリスクを網羅したものではありません。 また、本項においては、将来に関する事項も含まれておりますが、当該事項は当連結会計年度末現在において判断しております。 (1)資材等の調達 重油や非鉄金属などの原燃料、カントリーリスクの比較的高い地域からの輸入に頼っている原料、国内においても調達先が限られる特殊な原料・資材等の価格高騰、供給の逼迫・遅延等が生じた場合、当社グループの業績および財務状況に影響を及ぼす可能性があります。 これらリスクに対し、特に輸入原料については極力複数の国、調達先を確保するように努めております。また、在庫量についても、仕入れの難易度、必要期間を考慮し、余裕を持った運用を実施しております。 (2)資金の調達 金融危機により金融機関からの調達が困難になる、または、金利高騰で支払い金利が増大することにより当社グループの事業継続に影響を及ぼす可能性があります。 これらリスクに対し、取引金融機関のシンジケーションによるコミットメントラインで金融サポート体制を強固なものにする、長期借り入れについては極力固定金利を採用し将来の支払金利負担を固定化する、キャッシュ・マネジメント・システムによりグループ内の資金効率を高めるなどの対応を実施しております。 (3)公的規制・コンプライアンス 当社グループは事業の遂行にあたって、様々な法令、規制の適用を受けております。加えて、事業活動を行っている国および地域が多岐にわたることから、それぞれ投資に関する許認可や輸出入規制のほか、商取引、労働、特許、租税、為替等の各種関係法令の適用が異なる場合があります。 これらの法令等に違反した場合や社会的要請に反した行動等により、法令による処罰、訴訟の提起、社会的制裁を受ける、顧客からの信頼を失うことで、当社グループの業績および財務状況に影響を及ぼす可能性があります。 これらに対し、コンプライアンスを「当社が行うあらゆる活動の局面において、関連する法令・条例・契約・社内規程等、明確に文書化されたルールを遵守するとともに法令の目的である社会的要請、社会通念および社会倫理等を尊重して行動すること」と定義し、コンプライアンス研修やコンプライアンスハンドブックの配付を通じ従業員の法令違反や社会規範に反した行為等の発生可能性を低減するよう努めています。また、公認会計士、弁護士、弁理士等の専門家とのコミュニケーションを適切に実施することで、これらリスクへの早期かつ的確な対応を心掛けております。 (4)環境規制 当社グループでは化学素材が事業の主体となっていることから、資源やエネルギーの大量消費による環境負荷が大きな問題の1つであります。よって環境負荷低減のための設備や管理体制の整備を図る一方、生産効率すなわち資源やエネルギーの原単位向上など、環境負荷の低減に取り組んでおります。当社グループのすべての製造拠点における排水規制(水質汚濁防止法等)に対して各拠点において専用設備を設置して窒素酸化物、リン等の排出物濃度モニタリングを実施し適切な管理を実施していますが、今後、環境税の導入や、環境関連規制の強化により大規模な設備投資等の必要が生じた場合、当社グループの業績および財務状況に影響を及ぼす可能性があります。 (5)為替レートの変動 当社グループの海外における事業展開に伴い、外貨建取引から発生する資産等の日本円換算額が影響を受ける可能性があり、換算時の為替レートが予想を超えて大幅に変動した場合、当社グループの業績および財務状況に影響を及ぼす可能性があります。当社グループでは輸出入取引にかかる為替変動リスクを低減するため、リスク管理方針に基づいた為替予約を行っております。 (6)株式相場の変動 政策保有株式の多くは、市場価格のある有価証券であるため、株式相場が大幅に下落した場合、減損が発生し、当社グループの業績および財務状況に影響を及ぼす可能性があります。 これに対し、当社コーポレートガバナンス基本方針において銘柄毎にその保有の目的や保有リスク・時価、配当利回り等を精査の上保有継続の合理性の確認および株式数の見直しを行っております。見直しの結果、継続して保有する必要が無いと判断した株式は売却を進めるなど、政策保有株式の縮減に努めております。 (7)海外における事業 当社グループが事業活動を行う国・地域は広範であり、特に新興国における法令・規制等の変化、テロ・戦争やその他の要因による政治・経済・社会的混乱、文化や習慣の違いに起因するトラブル発生等が予想されますが、こうしたカントリーリスクが顕在化する場合、当社グループの事業活動が制限される、一時的な業務停止などの悪影響が発生する可能性があります。 これに対し、比較的カントリーリスクの低い国への進出を選択していることに加え、インドネシアにおいては、現地事情に詳しいパートナーとの合弁事業とすることによりリスクの低減を図っております。 (8)製造物責任 当社グループの製品は、自動車関連部品、電子機器、建材、化粧品、医薬品等の暮らしに身近なものから、社会インフラまで多くの分野で使われています。そのため何らかの原因で製品品質に問題が生じた場合、特に医薬品等においてはGQP、GMPにおいて不正逸脱等の問題が発生した場合には、販売中止・製品の回収や社会的信頼の喪失などにより、当社グループの業績および財務状況に影響を与える可能性があります。 これらに対し、原料調達から生産、お客様に製品をお届けするまでサプライチェーン全体を管理することで品質を保証し、より一層の顧客満足向上に努めるとともに、万が一に備え製造物責任保険に加入しています。また当社グループでは品質担当部門による「品質連絡会」を実施、品質に関する情報を共有し、製品品質の問題発生の予防に努めています。 (9)訴訟 国内および海外事業に関連して、訴訟の対象となるリスクがあり、多額の損害賠償請求訴訟等が提起された場合、当社グループの業績および財務状況に影響を及ぼす可能性があります。契約書を締結する前に必ず法務担当部門が契約審査を行い取引先との協議により当社リスクの低減を図り、社内手続きを経たうえで契約締結を進めております。また、契約管理システムを導入することで、原本をデータ化し、期限管理を自動化することで、契約に起因する人為的なミス低減に努めています。 (10)自然災害・事故災害の影響 地震・台風・津波・風水害・火災・有害物質の流出等の災害により事業所等の閉鎖や事業活動を停止する可能性があります。 これに対し、当社では事業継続管理システム規程を制定し事業活動の復旧・継続に関する基本方針、基本的事項を定めております。また、安否確認システムにより従業員およびその家族の安否を迅速に確認出来る体制を構築しております。さらに、過去に起こした湯本工場爆発火災事故を教訓に、5月11日を「安全への誓い」として毎年講演会や安全教育を実施し啓発活動に取り組んでいます。 生産活動の中断によって生じる悪影響を最小限に抑えるため、全設備において定期的な防災点検および設備保守を行っておりますが、想定外の大規模災害(大地震・津波、停電またはその他の混乱を含む)が発生した場合、その影響を完全に予防または軽減することはできません。また、製品によっては、代替生産できないものもあり、一時的または長期にわたる生産の中断があった場合、当社グループの業績および財務状況に影響を及ぼす可能性があります。 (11)システム障害の影響 社内および当社グループ間のネットワークシステムについては、情報セキュリティ規程に則りシステムの更新、EDR(Endpoint Detection and Response)等ウイルスやハッカーの侵入・攻撃に対する防御システムの導入のほか、定期的な保守点検を実施しております。しかし、未知のコンピュータウイルスの侵入や情報への不正アクセス、突発的な事故等により、ハードまたはソフトウエア障害もしくはネットワーク障害等が発生し、長期間にわたり正常に機能しなくなった場合、当社グループの業績および財務状況に影響を及ぼす可能性があります。 (12)情報漏えい 営業、技術、研究など事業に関連する機密情報については、情報管理規程に基づき適切な運用に努めるとともに、情報漏えい事故に至る可能性があった事例を共有する等の予防活動を行っています。また、当社グループ全従業員に対し情報管理についての研修を実施しております。しかし、予期せぬ事態により情報が流失した場合、被害を受けた企業および個人に対して損害賠償責任を負うとともに、社会的信用の失墜を招き、当社グループの事業やイメージに影響を及ぼす可能性があります。
経営成績の分析 (MD&A)8,036字を開く

業績がなぜこうなったかの経営陣の説明

4【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】 (1)経営成績等の状況の概要 ① 経営成績 当連結会計年度における当社グループの経営成績は次のとおりであります。 2026年3月期   前連結会計年度比 増減 売上高(百万円)   81,447   △3.5% 営業利益(百万円)   6,452   5.9% 経常利益(百万円)   6,545   4.2% 親会社株主に帰属する当期純利益(百万円)   2,752   △45.1% 当社グループは、中期経営計画『変革・BEYOND2030』の数値目標達成と持続的成長を目指して取り組んでおります。当連結会計年度(2026年3月期)は、前年から営業利益は増加しました。一方、減損の兆候が認められる一部の固定資産の減損処理を行い、2,982百万円を減損損失として計上いたしました。この結果、売上高は前連結会計年度比3.5%減の81,447百万円、営業利益は前連結会計年度比5.9%増の6,452百万円、経常利益は前連結会計年度比4.2%増の6,545百万円、親会社株主に帰属する当期純利益は前連結会計年度比45.1%減の2,752百万円となりました。 セグメントごとの経営成績は次のとおりであります。 なお、各セグメントの営業利益は全社費用等調整前の金額であります。 電子材料(成長事業) 売上高は前連結会計年度比13.6%増の11,377百万円となり、営業利益は前連結会計年度比21.7%増の1,816百万円となりました。 誘電体は、AIサーバー関連・車載向けが好調に推移しました。また、誘電体材料も、一時的な顧客からの出荷調整はありましたが、全体的には好調に推移した結果、誘電体、誘電体材料双方で売上高・利益ともに増加しました。 化粧品材料(成長事業) 売上高は前連結会計年度比35.7%減の1,720百万円となり、営業損失は437百万円となりました。 UVケア化粧品材料の超微粒子酸化亜鉛・酸化チタンは、主要顧客向け及び中国向けを中心に、出荷数量が大きく減少しました。また、操業度低下に伴う製造原価の上昇のほか、工程休止費用や在庫の評価損等を計上したこともあり、売上高・利益ともに減少しました。 有機化学品(成長事業) 売上高は前連結会計年度比8.2%増の7,185百万円となり、営業利益は前連結会計年度比6.4%減の721百万円となりました。 有機イオウ製品は、主力のレンズ向けや中国・欧州のセメント添加剤向けの販売数量の増加と価格是正により、売上高・利益ともに増加しました。 医薬品原薬・中間体の生産受託は、新規開発品は想定通りには増加しませんでしたが、従来からの受託品の生産数量の増加により売上高は増加しました。一方、前連結会計年度途中に稼働した片山製薬所の新本社及び新研究所の減価償却費負担の増加により利益は減少しました。 衛生材料(安定事業) 売上高は前連結会計年度比4.8%減の5,353百万円となり、営業利益は前連結会計年度比7.1%増の457百万円となりました。 国内市場では通気性フィルムや不織布、高吸水性樹脂など各種衛生部材の販売数量が増加しました。一方、海外では、インドネシアでのフィルム製造事業において、主要顧客と地元企業との競争が激化していることから、販売数量が伸び悩みましたが、コストダウンに努めた結果、営業利益は増加しました。 受託加工(安定事業) 売上高は前連結会計年度比4.0%増の6,677百万円となり、営業利益は前連結会計年度比29.8%増の805百万円とな りました。 加工顔料は、前連結会計年度に引き続き国内の住宅着工件数は低下傾向にあり、建材用途の需要は減少しましたが、その他の分野は総じて堅調に推移し、新規提案や採算是正を進めたことにより、売上高・利益ともに増加しました。 混合、ろ過水洗、乾燥、焼成等の工程受託においても、主要顧客向けの安定した販売、新規案件の獲得や継続案件の成長により、売上高・利益ともに増加しました。 酸化チタン・亜鉛製品(効率化検討事業) 売上高は前連結会計年度比21.9%減の10,244百万円となり、営業利益は17.4%減の1,222百万円となりました。 酸化チタンは、計画していた生産終了に伴う販売数量の減少により、売上高・利益ともに減少しました。 亜鉛製品においても販売数量が減少し、売上高・利益ともに減少しました。 樹脂添加剤(効率化検討事業) 売上高は前連結会計年度比11.9%減の11,507百万円となり、営業利益は前連結会計年度比23.3%減の1,068百万円となりました。 国内向けは、価格改定の効果もあり利益率は向上しましたが、塩化ビニール樹脂の需要が低調なこと、計画通り鉛系安定剤から撤退したことにより、売上高・利益ともに減少しました。 海外市場においては、営業所を新設したベトナム北部での拡販により売上高は増加しましたが、タイの政情不安による経済低迷の影響を受け、利益は減少しました。 触 媒(効率化検討事業) 売上高は、一部試作品の寄与もあり、前連結会計年度比8.6%増の3,462百万円となり、営業利益は前連結会計年度比3,338.7%増の648百万円となりました。 ニッケル触媒は、主要顧客への出荷数量の増加、価格是正により、売上高・利益ともに増加しました。 脱硝触媒は、火力発電所向けの大型案件が少なく販売数量が減少し、工場内設備更新に伴う一時的な原価高もあり、売上高・利益ともに減少しました。 無機材料(効率化検討事業) 売上高は前連結会計年度比1.4%減の5,100百万円となり、営業利益は前連結会計年度比45.2%増の1,200百万円となりました。 売上高は減少したものの、コストダウン、生産効率の向上に加え、高付加価値製品である酸化ジルコニウム分散液SZRの安定出荷も寄与し、利益は増加しました。 医療事業 売上高は前連結会計年度比0.8%増の8,391百万円となりましたが、営業損失は48百万円となりました。 医療用医薬品については、バリウム造影剤は、国内向け、海外向けともに販売数量が減少しました。また、消化性潰瘍治療薬「アルロイドG 内用液5%」は、薬価引き下げの影響や販売数量の減少、加えて原材料高騰の影響を受け、売上高・利益ともに減少しました。 医療機器については、内視鏡洗浄消毒器「KD-1」は旧型機からの更新推進もあり販売数量が増加しました。加えて消耗品・検査食の値上げ、骨充填材「レボシス」の受託生産数量の増加等により、売上高・利益ともに増加しました。 一般用医薬品は、前年の医療用鎮咳去痰薬の供給不足によるOTC医薬品の特需の反動や、前年に比較して風邪の流行が少なかったことなどにより、風邪薬「改源」や咳止め薬の販売数量が落ち込み、売上高・利益ともに減少しました。美容製品は、他社からの仕入販売品の取扱い中止の影響が大きく、売上は減少しましたが、原料メーカーに起因するサプリメント自主回収の挽回策としてリニューアル品の発売計画の前倒しも奏功し、利益は前年を上回りました。 ② 財政状態 当連結会計年度における当社グループの財政状態は次のとおりであります。 当連結会計年度末 2026年3月末   前連結会計年度末 増減 総資産(百万円)   117,216   △6,102 負債合計(百万円)   38,293   △5,639 純資産合計(百万円)   78,923   △462 自己資本比率   66.3%   2.8ポイント (資産) 当連結会計年度末における総資産は117,216百万円となり、前連結会計年度末に比べ6,102百万円減少いたしました。 主な増減項目として、流動資産においては、受取手形及び売掛金が1,896百万円、仕掛品が1,719百万円、原材料及び貯蔵品が1,254百万円それぞれ減少いたしました。また、固定資産においては機械装置及び運搬具(純額)が1,305百万円増加した一方で、建設仮勘定が2,876百万円減少いたしました。 ・受取手形及び売掛金、棚卸資産の減少は、酸化チタン事業終了によるものです。 ・機械装置及び運搬具(純額)の増加及び建設仮勘定の減少は、当社の触媒及び化粧品材料の工場建設によるものです。 (負債) 当連結会計年度末における負債合計は38,293百万円となり、前連結会計年度末に比べ5,639百万円減少いたしました。 主な増減項目として、短期借入金が3,155百万円、長期借入金が2,763百万円それぞれ減少いたしました。 ・短期借入金の減少は、運転資金の返済によるものです。 ・長期借入金の減少は、新規借入を800百万円行ったこと及び、4,369百万円の返済、短期借入金へ3,503百万円振替を行ったことによるものです。 (純資産) 当連結会計年度末における純資産合計は78,923百万円となり、前連結会計年度末に比べ462百万円減少いたしました。この結果、自己資本比率は66.3%(前連結会計年度末は63.5%)となりました。 主な増減項目として、その他有価証券評価差額金が803百万円、利益剰余金が572百万円、退職給付に係る調整額が425百万円増加した一方で、資本剰余金が2,474百万円減少いたしました。 ・その他有価証券評価差額金の増加は、投資有価証券の時価上昇によるものです。 ・利益剰余金の主な増加は、親会社株主に帰属する当期純利益2,752百万円及び剰余金の配当2,180百万円によるものです。 ・退職給付に係る調整額の増加は、金利上昇による未認識の数理計算上の差異が大きくなったことによるものです。 ・資本剰余金の減少は、自己株式の消却によるものです。 ③ キャッシュ・フロー 当連結会計年度における当社グループのキャッシュ・フローの状況は次のとおりであります。 2026年3月期   前連結会計年度 増減 営業活動によるキャッシュ・フロー(百万円)   14,479   2,474 投資活動によるキャッシュ・フロー(百万円)   △4,645   1,068 財務活動によるキャッシュ・フロー(百万円)   △10,592   △3,712 現金及び現金同等物の増減額(百万円)   △708   △385 (営業活動によるキャッシュ・フロー) 当連結会計年度において、営業活動によるキャッシュ・フローの収入は14,479百万円となり、前連結会計年度に比べ2,474百万円増加いたしました。これは、主に固定資産売却損益により1,489百万円減少したことのほか、減損損失で2,519百万円、棚卸資産の増減で1,190百万円増加したことによるものです。 (投資活動によるキャッシュ・フロー) 当連結会計年度において、投資活動によるキャッシュ・フローの支出は4,645百万円となり、前連結会計年度に比べ支出額は1,068百万円減少いたしました。これは、主に投資有価証券売却による収入が1,216百万円減少した一方で、有形固定資産売却による収入が1,637百万円増加したことによるものです。 (財務活動によるキャッシュ・フロー) 当連結会計年度において、財務活動によるキャッシュ・フローの支出は10,592百万円となり、前連結会計年度に比べ支出額は3,712百万円増加しました。これは、主に短期借入金純増減額が2,149百万円増加したものの、長期借入実行による収入が2,300百万円減少、自己株式取得による支出が2,499百万円増加したことによるものです。 以上の結果、当連結会計年度末における現金及び現金同等物の残高は15,444百万円となりました。 ④ 生産、受注及び販売の実績 (生産実績) 当連結会計年度における生産実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。 セグメントの名称   金額(百万円)   前連結会計年度比増減(%) 電子材料   8,095   11.9 化粧品材料   1,718   △35.6 有機化学品   7,166   7.5 衛生材料   2,763   △9.8 受託加工   6,360   2.8 酸化チタン・亜鉛製品   10,135   △9.5 樹脂添加剤   9,142   △11.2 触媒   3,337   8.3 無機材料   4,637   13.7 医療事業   5,178   △18.3 その他   5,205   4.9 合計   63,740   △3.1 (注)1 金額は、販売価格によっており、セグメント間の取引については相殺消去しております。 2 セグメント別の生産高を正確に把握することは困難なため、概算値で表示しております。 (受注実績) 当社グループの主要製品については主に見込み生産を行っております。 (販売実績) 当連結会計年度における販売実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。 セグメントの名称   金額(百万円)   前連結会計年度比増減(%) 電子材料   11,377   13.6 化粧品材料   1,720   △35.7 有機化学品   7,185   8.2 衛生材料   5,353   △4.8 受託加工   6,677   4.0 酸化チタン・亜鉛製品   10,244   △21.9 樹脂添加剤   11,507   △11.9 触媒   3,462   8.6 無機材料   5,100   △1.4 医療事業   8,391   0.8 その他   10,427   2.5 合計   81,447   △3.5 (注)1 セグメント間の取引については相殺消去しております。 2 主な相手先別の販売実績及び当該販売実績の総販売実績に対する割合は、いずれの相手先についても当該割合が100分の10未満のため記載を省略しております。 (2)経営者の視点による経営成績等の状況に関する分析・検討内容 経営者の視点による当社グループの経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容は次のとおりであります。 なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において判断したものであります。 ① 経営成績の分析 経営成績の分析については、「(1)経営成績等の状況の概要 ①経営成績」に記載しています。 ② 財政状態の分析 財政状態の分析については、「(1)経営成績等の状況の概要 ②財政状態」に記載しています。 ③ キャッシュ・フローの状況分析・検討内容並びに資本の財源及び資金の流動性に係る情報 キャッシュ・フローの状況については、「(1)経営成績等の状況の概要 ③キャッシュ・フロー」に記載しています。 グループの資金調達については堺商事及び一部の借り入れを除き、当社にて一括調達し、グループファイナンスにて関係会社へ必要な資金を供与しています。 調達方法は取引金融機関が組成するシンジケート団によるコミットメントラインからの短期運転資金と個別取引金融機関からの長期設備資金融資の2種類であります。長期借り入れは事業計画に基づく設備投資及びM&A等による資金需要を考慮の上、調達規模を適宜判断し実施する方針であります。なお現時点では、安定的な財務基盤を背景に取引金融機関の当社に対する融資姿勢に変化なく、スムーズな資金調達を実施しております。 一方、堺商事及び海外子会社を除く国内関係会社を結んだキャッシュ・マネジメント・システムを導入し、グループ各社の流動預金を当社に集中、グループとしての資金効率アップに取り組んでおります。 また、当連結会計年度末における短期借入金の残高は8,357百万円、長期借入金の残高は4,643百万円、現金及び現金同等物の残高は15,444百万円となっております。 ④ 重要な会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定 会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定のうち、重要なものについては、第5 経理の状況 1連結財務諸表等 (1)連結財務諸表 注記事項(重要な会計上の見積り)に記載のとおりであります。 1.棚卸資産の評価 当社グループでは棚卸資産の評価に関して、取得原価を基礎としながら、期末における正味売却価額が取得原価よりも下落している場合には、正味売却価額をもって貸借対照表価額としております。正味売却価額は、直近の販売実績による単価が当面継続すると仮定し、販売単価から販売に要する経費を控除した金額として見積もっております。 また、営業循環過程から外れた滞留棚卸資産については、滞留品の処分・販売状況がこれまでと大きく変わらないと仮定し、過去の処分・販売実績をもとに見込まれる損失額を見積もっております。 随時販売状況を見ながら生産調整を行っておりますので、滞留棚卸資産が急激に増加することはないと考えております。販売単価の下落に関しても、当社グループは多岐にわたる製品を製造販売しており、影響は限定的であると考えております。 2.固定資産の減損会計 当社グループでは資産又は資産グループの収益性が低下し、帳簿価額が回収不能となるような兆候がある場合に、当該資産又は資産グループの回収可能価額(正味売却価額と使用価値のいずれか高い方)を見積り、回収可能価額が帳簿価額を下回っていた場合は、減損損失を計上しております。 回収可能価額は、事業計画や市場環境の変化により、その見積り金額の前提とした条件や仮定に変更が生じ減少した場合、追加の減損処理が必要になる可能性があります。 3.繰延税金資産の回収可能性 当社グループは、繰延税金資産の回収可能性を判断するに際して、翌事業年度予算及び中期事業計画に基づいて将来獲得しうる課税所得の時期及びその金額を見積り算定しております。従って、将来獲得しうる課税所得の見積額や時期が変更された場合は、繰延税金資産が増額又は減額される可能性があります。 4.退職給付引当金 当社では退職給付引当金は、退職金制度ごとに退職給付債務の期末残高から年金資産の期末残高を控除して計算しております。退職給付債務及び費用は、割引率、退職率などの計算基礎を見積り、年金数理計算により計算しております。割引率は、期末における優良社債の利回りに基づき決定しております。割引率が低下した場合、退職給付債務が増加しますが、数理計算上の差異として発生の翌連結会計年度から一定の年数(5年)による定額法で費用処理されます。また、退職率、予想昇給率は当社の過去の実績をもとに、今後も同様の推移が継続すると仮定して決定しております。 年金資産は期待運用収益率を見積り、退職給付費用の計算に反映させております。期待運用収益率は、金融市場が比較的安定しており、過去の運用実績が今後も継続すると仮定して決定しております。実際の運用実績が期待運用収益率を下回った場合、割引率の低下と同様、数理計算上の差異が発生しますが、発生の翌連結会計年度から一定の年数(5年)による定額法で費用処理されます。 (3)経営方針・経営戦略、経営上の目標の達成状況を判断するための客観的な指標等 当連結会計年度における中期経営計画『変革・BEYOND2030』の達成状況は次のとおりであります。 2027年3月期目標   2026年3月期実績   計画比 営業利益(百万円)   9,000   6,452   △2,547 ROE(%)   8.0   3.5   △4.5

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出典

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