概要
日本精化は1918年に樟脳製造会社として創業し、現在は脂肪酸アマイドや機能性コーティング剤などの機能性化学品と、殺虫剤・消臭剤などの環境衛生製品を主力とする化学メーカーである。2025年度の連結売上高は約338億円、従業員約713名。大阪市に本社を置き、東京証券取引所プライム市場に上場している。
事業は機能性製品と環境衛生製品の二本柱
日本精化の事業は「機能性製品」と「環境衛生製品」の2セグメントで構成される。機能性製品は全社売上高の約78%を占め、脂肪酸アマイドや機能性コーティング剤等を自動車・電子・住宅資材向けに提供する。環境衛生製品は子会社アルボースが製造販売する殺虫剤・消臭剤で、家庭用・業務用に展開している。その他に不動産賃貸や合成樹脂販売等も手掛ける。
機能性製品は4分野で構成、ヘルスケアが成長牽引
機能性製品はビューティケア、ヘルスケア、ファインケミカル、トレーディングの4分野からなる。2025年度実績では、ヘルスケア分野が医薬品用リン脂質や中間体の受託増加により売上高74.4億円(前年比23%増)と好調だった。一方、ビューティケアは海外流通在庫調整の影響で減収、トレーディングは商事子会社離脱により大幅減収となった。全社営業利益率は15.8%に改善している。
中国と台湾に生産・販売拠点を持つ海外展開
日本精化は国内に加え、中国と台湾に海外子会社を持つ。1996年に設立した四川日普精化有限公司(中国)は脂肪酸アマイドと機能性コーティング剤を製造し、主に輸出向けに供給する。2009年に設立した日隆精化國際股份有限公司(台湾)はこれら製品の販売を担う。海外売上高比率は売上高の約30%を占め、特にビューティケアとヘルスケア分野でのグローバル展開が進んでいる。
グループ5社による分業体制
日本精化グループは当社と5つの連結子会社で構成される。主力子会社のアルボースは環境衛生製品を製造販売し、日精バイリスは機能性製品の販売と薬理・安全性試験受託、不動産業を担当する。日精プラステックは合成樹脂製品・住宅資材販売、四川日普精化と日隆精化國際は海外生産販売をそれぞれ受け持つ。この分業により、製品開発から販売、試験まで一貫した体制を構築している。
業界の中での役割は機能性化学品・環境衛生製品の製造販売会社にあたる。
この章の文章は、有価証券報告書と会社の開示をもとにAIが編纂しています。数値は開示のままで、AIには生成させていません。
何をしている会社か
有価証券報告書「事業の内容」(2026/3期)より
01機能性製品主力
当社が製造販売する機能性化学品。脂肪酸アマイド、機能性コーティング剤等を中心に、自動車・電子・住宅資材等の幅広い産業向けに提供。子会社を通じて販売・試験受託も行う。
- 脂肪酸アマイド
- 滑剤、離型剤、顔料分散剤等として使用される機能性化学品。主に輸出向けに中国で生産。
- 機能性コーティング剤
- 金属・樹脂等への表面コーティング剤。耐摩耗性・離型性等を付与。
02環境衛生製品準主力
子会社㈱アルボースが製造販売する環境衛生製品(殺虫剤、消臭剤等)を家庭用・業務用に提供。
- 環境衛生製品
- 殺虫剤、消臭剤等の衛生関連製品。
03その他副次
子会社による不動産業(賃貸管理)、合成樹脂製品・住宅資材販売、薬理・安全性試験受託等を行う。
製品と技術
滑剤・離型剤に使われる脂肪酸アマイド
脂肪酸アマイドは日本精化の代表的な機能性化学品で、ポリオレフィンフィルム用滑剤「脂肪酸モノアミド(ニュートロン)」として1958年に製造を開始した主製品である。滑剤、離型剤、顔料分散剤として自動車部品や電子材料、住宅資材など幅広い産業で使用される。主に中国の四川日普精化有限公司で生産され、国内外に輸出されている。1996年には高砂工場でISO9002認証を取得し品質管理を強化している。
化粧品・医薬品向けリン脂質素材
リン脂質は化粧品の乳化剤や医薬品のDDS(薬物送達システム)基材として重要な素材である。日本精化は1997年に加古川東工場に化粧品用リン脂質製造プラントを新設し、化粧品原料「化粧品用リン脂質素材」として展開。さらに2023年には高砂工場に医薬品用リン脂質製造プラントとリポソーム専用プラントを新設し、ギリアド・サイエンシズ社向けなど海外医薬品用途向け販売を伸ばしている。
殺虫剤・消臭剤の環境衛生製品
子会社の株式会社アルボースが製造販売する環境衛生製品は、殺虫剤や消臭剤を中心に家庭用・業務用に提供される。感染症対策商品としても展開し、原材料価格上昇に対しては販売価格改定やフードビジネス・医療介護分野向け新製品の拡販で対応している。2025年度のセグメント売上高は72.1億円で、全社の約21%を占める安定収益源である。
有価証券報告書の事業の記述をもとにAIが編纂しています。
同業の企業
機能性化学の時価総額近傍。太字が日本精化
時価総額で並べると、掲載11社のなかで6番目にあたる。
| # | 企業 | 時価総額 | PER |
|---|---|---|---|
| 1 | 5208有沢製作所 | 869億円 | 17.2倍 |
| 2 | 3302帝国繊維 | 840億円 | 16.5倍 |
| 3 | 5011ニチレキグループ | 722億円 | 15.1倍 |
| 4 | 4221大倉工業 | 698億円 | 12.7倍 |
| 5 | 6768タムラ製作所 | 661億円 | — |
| 6 | 4362日本精化 | 647億円 | 13.4倍 |
| 7 | 9619イチネンホールディングス | 641億円 | 8.3倍 |
| 8 | 4078堺化学工業 | 611億円 | 24.3倍 |
| 9 | 4082第一稀元素化学工業 | 604億円 | 23.8倍 |
| 10 | 5563新日本電工 | 603億円 | — |
| 11 | 5302日本カーボン | 596億円 | 14.3倍 |
時価総額は直近の終値ベース。同業の範囲は独自の業界分類(機能性化学)に従っています。
会社の歴史
沿革 35件
樟脳会社として創業した1918年
1918年2月、資本金600万円で日本樟脳株式会社を設立し、粉末樟脳及び型物樟脳の製造を神戸市で開始した。樟脳は当時の重要な化学製品であり、局方カンフル(医薬用樟脳)の製造も1933年に始めた。この事業が後の機能性化学品への展開の基盤となる。
脂肪酸事業へ進出した1950年代
1954年、神戸工場を新設し塗料用脂肪酸及び単体脂肪酸の製造を開始した。さらに1958年にはポリオレフィンフィルム用滑剤「脂肪酸モノアミド(ニュートロン)」の製造を始め、これが現在の主力製品である脂肪酸アマイドの源流となった。この時期に樟脳から機能性化学品への事業転換が加速する。
商号変更と上場を果たした1970年代
1971年1月、商号を日本精化株式会社に変更した。1972年には子会社日精興産が不動産業を開始し、1976年に本店を大阪市に移転。1979年12月には大阪証券取引所市場第二部に上場し、資本市場での資金調達力を得た。この間、高砂工場の新設(1970年)など生産体制を強化している。
子会社買収と中国進出の1990年代
1990年、アルボース薬粧を買収し環境衛生事業に参入(翌年アルボースに商号変更)。1994年には吉川製油を買収し加古川東工場とした。1996年、中国に合弁会社四川日普精化を設立し海外生産を開始。1992年に大阪証券取引所第一部に指定、1997年に東京証券取引所第一部にも上場した。
医薬・化粧品原料へ事業拡大した2000年代
2002年、臨床治験薬製造プラントを新設し医薬品分野へ本格参入。2005年には日精産業と環境バイリス研究所が合併し日精バイリスが発足。2007年にはカスタムサーブ(現日精プラステック)を買収。2012年には加古川東工場に医薬・化粧品原料製造プラント、2017年には高砂工場に医薬品原料プラントを新設し、高付加価値分野へのシフトを進めた。
中期経営計画でROIC経営へ転換した2020年代
2022年4月、東京証券取引所の市場再編に伴いプライム市場に移行。第14次中期経営計画(2023~2026年度)ではROIC 8.0%を目標に掲げ、設備投資を4年間で160億円計画する。2023年には医薬品用リン脂質製造プラントやリポソーム専用プラントを高砂工場に新設。2025年度には営業利益53.4億円、ROIC 7.4%を達成し、収益性改善が進んでいる。
年表35件を開く
1910年代
- 1918年2月創業粉末樟脳及び型物樟脳の製造を目的として資本金600万円をもって日本樟脳株式会社と称し発足、本社及び工場を神戸市に設置。
1930年代
- 1931年4月創業日本樟脳油販売株式会社を設立。(旧・日精産業株式会社)
- 1933年4月局方カンフルの製造開始。
1940年代
- 1940年8月商号変更東京出張所を開設。(現在は東京支店に変更)
1950年代
- 1954年4月神戸工場を新設し塗料用脂肪酸、単体脂肪酸の製造開始。
- 1958年6月ポリオレフィンフィルム用滑剤「脂肪酸モノアミド(ニュートロン)」の製造開始。
1970年代
- 1970年12月高砂工場を新設。
- 1971年1月商号変更商号を日本精化株式会社に変更。
- 1972年10月大和樟脳株式会社から日精興産株式会社に社名を変更し、不動産及び保険代理店業を開始。
- 1976年7月本店の所在地を大阪市に移転。
- 1979年12月上場大阪証券取引所市場第二部に上場。
1980年代
- 1989年10月M&A株式会社環境保健生物研究センターを買収。(旧・株式会社環境バイリス研究所)
1990年代
- 1990年5月M&Aアルボース薬粧株式会社を買収。(1991年 株式会社アルボースに商号変更。)
- 1992年9月大阪証券取引所市場第一部に指定。
- 1994年9月M&A吉川製油株式会社を買収。(現・加古川東工場)
- 1996年1月加古川東工場に精密化学品製造プラントを新設。
- 1996年8月高砂工場ISO9002認証取得「脂肪酸モノアミドの製造」。
- 1996年12月中国に合弁会社四川日普精化有限公司を設立。
- 1997年5月加古川東工場に化粧品用リン脂質製造プラントを新設。
- 1997年11月上場東京証券取引所市場第一部に上場。
- 1998年10月加古川東工場 ISO9002認証取得「コレステロールの製造」。
2000年代
- 2000年5月ISO14001認証取得「加古川東工場」。
- 2001年5月ISO14001認証取得「高砂工場」。
- 2002年2月臨床治験薬製造プラント新設。
- 2005年10月M&A日精産業株式会社と株式会社環境バイリス研究所が合併し、商号を日精バイリス株式会社に変更。
- 2007年3月M&A株式会社カスタムサーブを買収。(2008年 日精プラステック株式会社に商号変更。)
- 2009年4月台湾に合弁会社日隆精化國際股份有限公司を設立。
2010年代
- 2012年9月加古川東工場に医薬・化粧品原料製造プラント新設。
- 2017年3月高砂工場に医薬品原料の製造プラント新設。
2020年代
- 2022年4月東京証券取引所の市場区分の見直しにより、東京証券取引所市場第一部からプライム市場に移行。
- 2022年5月高砂工場に医薬品用リン脂質事務所棟新設。
- 2023年3月GMP及びGMP準拠製品を除く全製品に対してISO9001適用拡大。
- 2023年4月高砂工場に医薬品用リン脂質製造プラント及びリポソーム専用プラント新設。
- 2023年4月M&A日精バイリス株式会社が日精興産株式会社を吸収合併。
- 2025年4月加古川東工場に事務厚生棟を新設。
有価証券報告書の沿革をもとにAIが通史として編纂しています。年表は沿革の記載そのままです。
これからの方針
有価証券報告書 2026/3期の経営方針より
会社は5つの方針を掲げている。そのうち4項目には、達成する数字が明記されている。
- 売上高2026年度まで374.0億円
- 営業利益2026年度まで57.0億円
- EBITDA2026年度まで71.7億円
- ROIC2026年度まで7.6%
有価証券報告書の原文に書かれた目標だけを載せています。達成度の評価や推計は加えていません。
- 01
成長基盤強化・サステナビリティ・ガバナンス強化
長期ビジョン「NFC VISION 2030」達成に向け、2026年度は成長基盤強化、サステナビリティ、ガバナンス強化の3つを基本方針とし、各事業セグメントで具体的な活動を推進する。
- 02
ビューティケア分野:グローバル販売拡大とオープンイノベーション
欧米のサステナブル素材需要拡大や化粧品人口増加を見据え、戦略品目である機能性油剤や化粧品用リン脂質のグローバル販売を強化する。また、「The Design & Creation Lab.」でオープンイノベーションを推進し新テーマ獲得と売上拡大を図る。
- 03
ヘルスケア分野:安定供給と製剤化技術差別化
医薬品用リン脂質のギリアド・サイエンシズ社向け安定供給を維持しつつ、高純度リン脂質やリポソーム・リピッドナノパーティクルなどの製剤化技術で差別化を図る。新プラントへの生産集約によるコスト競争力強化や、オープンイノベーションによる新価値創出にも取り組む。
- 04
ファインケミカル分野:ペロブスカイト型太陽電池素材の量産化
ペロブスカイト型太陽電池用素材の社会実装を見据え、量産化技術の確立に注力する。また、次世代コア事業の育成やサステナブル社会に貢献できるテーマの用途拡大を推進する。
- 05
ハイジーン分野:新規顧客開拓とサステナブル製品強化
フードビジネス分野で大口食品工場等の新規顧客開拓と濃縮洗浄剤の拡販、医療介護分野で新規顧客獲得と医療用衛生用品の拡販に注力する。サステナビリティ対応製品の研究開発も強化する。
有価証券報告書の「経営方針、経営環境及び対処すべき課題等」から、AIが項目ごとに整理しています。数値目標は原文に書かれたものだけです。
社員と組織
有価証券報告書 10期分
グループ全体で713人が働いている。提出会社(単体)の平均年収は819万円で、9期前と比べて+19.5%。平均年齢は41.9歳、平均勤続年数は14.6年。
| 決算期 | 平均年収万円 | 平均年齢歳 | 平均勤続年 | 連結従業員数人 | 一人当たり営業利益万円 |
|---|---|---|---|---|---|
| 2017年3月 | — | — | — | 594 | — |
| 2018年3月 | — | — | — | 606 | — |
| 2019年3月 | 685 | 41.8 | 16.9 | 631 | — |
| 2020年3月 | 714 | 42.9 | 17.1 | 665 | — |
| 2021年3月 | 672 | 42.6 | 16.4 | 671 | — |
| 2022年3月 | 695 | 41.5 | 16.1 | 684 | — |
| 2023年3月 | 764 | 41.9 | 15.1 | 717 | — |
| 2024年3月 | 713 | 41.6 | 14.6 | 719 | — |
| 2025年3月 | 766 | 41.7 | 14.4 | 719 | 682 |
| 2026年3月 | 819 | 41.9 | 14.6 | 713 | 743 |
平均年収・平均年齢・平均勤続は有価証券報告書に記載された提出会社(単体)の値、従業員数はグループ全体の値です。一人当たり営業利益は連結営業利益を連結従業員数で割ったもので、給与などの費用を払ったあとに一人あたりいくら残るかの目安になります。
拠点とグループ
設備と関係会社
関係会社5社(国内 3 / 海外 2、うち連結子会社 5) を有報から抽出しています。
- 国内日精バイリス株式会社大阪市中央区 · 連結子会社議決権100.0%
- 国内株式会社アルボース大阪市中央区 · 連結子会社議決権100.0%
- 国内日精プラステック株式会社東京都中央区 · 連結子会社議決権100.0%
- 海外四川日普精化有限公司(注)2中国四川省 · 連結子会社議決権76.3%
- 海外日隆精化國際股份有限公司台湾新北市 · 連結子会社議決権75.0%
業績のいま
有価証券報告書・決算短信より
2026年3月期の売上高は338億円、営業利益は53億円。前期と比べると減収増益で、売上が-5.3%、利益が+8.2%。
会社が出している今期の予想2027年3月期
| 項目 | 会社予想 | 前期実績 |
|---|---|---|
| 売上高 | 374億円 | 338億円 |
| 営業利益 | 57億円 | 53億円 |
| 純利益 | 52億円 | 44億円 |
| 1株あたり配当 | ¥104 | ¥104 |
会社が決算短信で公表した予想です。証券会社の予想ではありません。 短信の原本
四半期の推移
10期分
直近は2027年1Qで、売上は89億円、営業利益は14億円。前年の2024年1Qと比べると、売上は+9.9%、営業利益は+27.3%。
| 対象期間 | 売上高億円 | 営業利益億円 | 営業利益率% | 純利益億円 |
|---|---|---|---|---|
| 2023年4Q | 90 | — | — | 9 |
| 2024年1Q | 81 | 11 | 13.6 | 8 |
| 2024年2Q | 81 | 9 | 11.1 | 7 |
| 2024年3Q | 81 | 10 | 12.3 | 8 |
| 2024年4Q | 92 | — | — | 10 |
| 2025年2Q | 174 | 24 | 13.8 | 18 |
| 2025年4Q | 183 | 25 | 13.7 | 21 |
| 2026年2Q | 175 | 30 | 17.1 | 25 |
| 2026年4Q | 163 | 23 | 14.1 | 19 |
| 2027年1Q | 89 | 14 | 15.7 | 12 |
期ごとの単独の業績で、期首からの累計ではありません。
業績の推移
有価証券報告書 14期分
2013年3月期からの14期で、売上は235億円から338億円へ1.4倍に増えた。直近期の営業利益率は15.7%。純利益は2期連続で増加。
| 決算期 | 売上高億円 | 営業利益億円 | 経常利益億円 | 営業利益率% | 純利益億円 |
|---|---|---|---|---|---|
| 2013年3月 | 235 | — | 19 | — | 12 |
| 2014年3月 | 245 | — | 19 | — | 11 |
| 2015年3月 | 259 | — | 23 | — | 14 |
| 2016年3月 | 259 | — | 26 | — | 18 |
| 高砂工場に医薬品原料の製造プラント新設。 | |||||
| 2017年3月 | 252 | — | 26 | — | 18 |
| 2018年3月 | 276 | — | 29 | — | 20 |
| 2019年3月 | 281 | — | 35 | — | 23 |
| 2020年3月 | 290 | — | 39 | — | 26 |
| 2021年3月 | 305 | — | 42 | — | 28 |
| 高砂工場に医薬品用リン脂質事務所棟新設。 | |||||
| 2022年3月 | 334 | — | 51 | — | 35 |
| 日精バイリス株式会社が日精興産株式会社を吸収合併。 | |||||
| 2023年3月 | 368 | — | 54 | — | 41 |
| 2024年3月 | 335 | — | 45 | — | 33 |
| 加古川東工場に事務厚生棟を新設。 | |||||
| 2025年3月 | 357 | 49 | 52 | 13.7 | 39 |
| 2026年3月 | 338 | 53 | 56 | 15.7 | 44 |
金額は有価証券報告書の連結値をそのまま掲載しています。帯の長さは列ごとの最大値との比です。空欄の期は有価証券報告書からその項目の数値が取れていません(0ではありません)。
利益の構造
2026年3月期
売上高338億円のうち、営業利益として残るのは53億円で15.7%。営業外の損益と税金を反映した純利益は44億円、売上の13.0%にあたる。営業利益率は業種中央値7.3%を上回る水準。
- 売上原価作る・仕入れるのにかかったお金67.2%227億円
- 販売費及び一般管理費売る・管理するのにかかったお金17.2%58億円
- 営業利益費用を引いたあとに残った本業の利益15.7%53億円
有価証券報告書の損益計算書から、当期の金額をそのまま割り振っています。
ROICは有利子負債の開示がないため、営業利益×0.7÷(総資産−現金)の簡易式で算出しています。
お金の流れ
キャッシュフロー計算書 14期分
2026年3月期は営業CFが68億円、投資CFが−22億円で、差し引きのフリーCFは46億円。この組み合わせは「成熟・還元型」にあたる。本業で稼ぎ、投資に回し、それでも余る現金を借金返済や株主還元に充てている。最も健全とされる型。期末の手元現金は133億円で、売上の4.7ヶ月分にあたる。
| 決算期 | 営業CF億円 | 投資CF億円 | 財務CF億円 | フリーCF億円 | 現金残高億円 |
|---|---|---|---|---|---|
| 2013年3月 | 11 | −26 | −5 | −15 | 12 |
| 2014年3月 | 19 | 6 | −5 | 25 | 32 |
| 2015年3月 | 30 | −3 | −6 | 27 | 54 |
| 2016年3月 | 21 | −11 | −6 | 10 | 58 |
| 2017年3月 | 29 | −11 | −6 | 18 | 68 |
| 2018年3月 | 36 | −5 | −6 | 31 | 93 |
| 2019年3月 | 34 | −6 | −7 | 28 | 114 |
| 2020年3月 | 31 | −18 | −9 | 13 | 117 |
| 2021年3月 | 47 | −24 | −9 | 23 | 132 |
| 2022年3月 | 23 | −27 | −14 | −4 | 114 |
| 2023年3月 | 14 | −18 | −33 | −4 | 78 |
| 2024年3月 | 63 | −6 | −25 | 57 | 109 |
| 2025年3月 | 41 | −18 | −6 | 23 | 126 |
| 2026年3月 | 68 | −22 | −40 | 46 | 133 |
本業で稼いだ現金が営業CF、設備や事業への投資が投資CF、借入と返済・配当が財務CF。営業・投資・財務の3列は縦線が0で、右がプラス、左がマイナスです。健全な会社の基本形は営業CFがプラスで投資CFがマイナス。フリーCFは営業CFと投資CFの合計で、手元に残る現金を表します。
資産と負債
貸借対照表 14期分
2026年3月期の総資産は654億円。このうち返さなくてよい自己資本が524億円で、自己資本比率は78.5%(業種中央値63.4%より厚い)。
| 決算期 | 総資産億円 | 自己資本億円 | 負債億円 | 自己資本比率% |
|---|---|---|---|---|
| 2013年3月 | 323 | 257 | 66 | 77.9 |
| 2014年3月 | 339 | 274 | 65 | 78.8 |
| 2015年3月 | 368 | 297 | 71 | 78.6 |
| 2016年3月 | 379 | 307 | 72 | 79.2 |
| 2017年3月 | 401 | 328 | 73 | 80.3 |
| 2018年3月 | 459 | 364 | 95 | 77.9 |
| 2019年3月 | 482 | 378 | 104 | 76.9 |
| 2020年3月 | 476 | 384 | 92 | 79.4 |
| 2021年3月 | 533 | 428 | 105 | 79.1 |
| 2022年3月 | 548 | 446 | 102 | 79.8 |
| 2023年3月 | 567 | 461 | 106 | 79.9 |
| 2024年3月 | 595 | 476 | 119 | 78.5 |
| 2025年3月 | 598 | 491 | 107 | 80.5 |
| 2026年3月 | 654 | 524 | 130 | 78.5 |
自己資本比率は総資産のうち返済のいらないお金の割合で、高いほど借入への依存が小さいことを示します。負債は総資産から自己資本を引いた額です。
有価証券報告書の数値から機械的に配点した参考値です。自己資本比率60%で満点、営業利益率15%で満点、直近3期の営業CFが黒字だった割合の3つを足しています。業態によって出ない要素があります。
業界内での比較
化学 203社との比較
同じ化学の企業と並べると、いちばん上に来るのは営業利益率で203社中22位あたり、逆に低いのは売上成長率で203社中179位あたり。帯は左端が業種の最下位、右端が最上位で、縦線が真ん中にあたる。
有価証券報告書の最新期の数値をもとに、同じ業種の企業の中での順位を毎日計算しています。P25は下から4分の1、P75は上から4分の1の位置にある企業の値です。
株価
9月2日の終値
直近の終値は¥2,718で、1年前と比べて+7.2%。過去52週の値幅のなかでは50%の位置にある。
チャートの金額は株式分割と配当を反映して調整した終値で、上に出している直近の終値とは一致しないことがあります。
| 指標 | 値 |
|---|---|
| PER (実績) | 13.4倍 |
| PER (会社予想) | 11.3倍 |
| PBR | 1.16倍 |
| 配当利回り | 3.83% |
実績値は直近の決算、予想値は会社予想にもとづきます。株価は終値ベースです。
値動きの背景
株価は2585円で25日線(2555.92円)を上回り、短期は底堅い。75日線(2488.96円)も上回っており、中期トレンドは改善傾向。52週高値3115円からは約17%下落、52週安値2326円からは約11%上昇。直近1ヶ月は出来高の増加が見られ、買い関心が高まっている。
値動きの背景は、株価と出来高の推移をもとにAIがまとめた見立てです。
AIの評価
AI評価株価水準の解釈です。売買の推奨ではありません
現在の株価水準を割安と判定しています(スコア 75/100)。
PER 12.8倍は業界平均18.0倍を下回り割安。PBR 1.09倍は業界平均1.40倍を下回り割安感。配当利回り3.71%は業界平均2.59%を上回り高水準。ROE 8.9%は健全。ただし2026/3期の売上高が前期比減少見込みで、成長鈍化リスクがある。
| 指標 | この会社 | 業種平均 |
|---|---|---|
| PER (実績) | 13.4倍 | 17.8倍 |
| PER (予想) | 11.3倍 | — |
| PBR | 1.16倍 | 1.41倍 |
| ROE | 8.9% | 7.4% |
業種平均は同じ東証33業種に属する銘柄の単純平均です。銘柄数が少ない業種では平均が振れます。
AI評価判定とスコアは公開データをもとにした解釈で、将来の株価を示すものではありません。算出の考え方は編集方針に記載しています。
評価が分かれる点
AI分析投資家の見方
2025年3月期は増収増益で、営業利益率13.73%と高水準。2026年3月期は売上高減だが利益増を見込む。強気派は、化粧品・医薬品向けの安定需要とROE8.9%の収益性、PBR1.09倍と割安なバリュエーションを評価。弱気派は、売上高が減少見通しであること、主要顧客の在庫調整リスク、競合(クラレなど)との競争を指摘する。
- 高収益体質の定着
営業利益率13%超で、ROE8.9%を達成。
- 安定した需要基盤
化粧品・医薬品向けは景気変動の影響を受けにくい。
- PBR1.09倍の割安感
同業他社と比較しても株価純資産倍率が低位。
- 減収見通しへの懸念
2026/3期売上高は前期比5%減の予想。
- 主要顧客の在庫調整
化粧品メーカーの在庫調整が収益を圧迫するリスク。
- 競合との競争激化
クラレなど同業の参入で価格競争が起こり得る。
- 化粧品向け売上高
- 主力セグメントの動向を把握する。
- 営業利益率
- 高付加価値戦略の成果を示す。
- ROE
- 資本効率の改善度合いを測る。
配当
株主還元
直近の年間配当は1株あたり104円で、前期から+32.4%。いまの株価に対する利回りは3.83%。増配か配当維持が5年続いている。
| 決算期 | 1株あたり配当円 | 前期比% | 配当性向% |
|---|---|---|---|
| 2017年3月 | 23 | — | 40.2 |
| 2018年3月 | 28 | 21.7 | 42.1 |
| 2019年3月 | 30 | 7.1 | 37.1 |
| 2020年3月 | 33 | 10.0 | 37.0 |
| 2021年3月 | 33 | 0.0 | 57.8 |
| 2022年3月 | 54 | 63.6 | 43.0 |
| 2023年3月 | 57 | 5.6 | 39.6 |
| 2024年3月 | 70 | 22.8 | 54.1 |
| 2025年3月 | 74 | 5.7 | 46.3 |
| 2026年3月 | 98 | 32.4 | 52.3 |
過去の配当は株式分割にあわせて調整した金額です。配当性向は有価証券報告書に記載された各期の値で、利益のうち配当に回した割合を示します。
- 権利付き最終日—
- 権利確定日—
- 支払開始日—
- 今期の会社予想年間予想¥104
株主
有価証券報告書より
2026年3月期末の株主数は延べ3,779人。区分でいちばん多いのは事業法人で41.9%。グループ会社や銀行などの安定株主が54.5%を占め、残る45.5%が市場で売買されうる浮動株にあたる。
所有者の区分ごとの比率
| 所有者の区分 | 2021年3月% | 2022年3月% | 2023年3月% | 2024年3月% | 2025年3月% | 2026年3月% |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 事業法人 | 42.0 | 39.4 | 38.7 | 37.7 | 38.2 | 41.9 |
| 個人・その他 | 30.8 | 29.7 | 32.4 | 33.2 | 34.0 | 33.7 |
| 金融機関 | 15.4 | 15.7 | 13.0 | 12.0 | 12.3 | 12.5 |
| 外国法人 | 10.8 | 14.5 | 15.6 | 16.5 | 14.8 | 11.2 |
| 自己株式 | 6.4 | 6.9 | 10.1 | 11.4 | 11.3 | 9.0 |
| 証券会社 | 1.1 | 0.7 | 0.3 | 0.6 | 0.7 | 0.7 |
| 外国人個人 | 0.0 | 0.0 | 0.0 | 0.0 | 0.0 | 0.0 |
発行済株式に対する持ち株比率です。単元未満株の扱いにより、合計が100%にならない期があります。
大株主上位10者
| 順位 | 株主 | 持ち株比率 % |
|---|---|---|
| 01 | 太陽鉱工株式会社 | 16.09 |
| 02 | 日本精化企業持株会 | 8.90 |
| 03 | 日本マスタートラスト信託銀行株式会社(信託口) | 6.26 |
| 04 | 日油株式会社 | 4.36 |
| 05 | NORTHERN TRUST CO.(AVFC)RE IEDP AIF CLIENTS NON TREATY ACCOUNT (常任代理人 香港上海銀行東京支店) | 3.56 |
| 06 | 日本精化従業員持株会 | 2.49 |
| 07 | 双日株式会社 | 2.27 |
| 08 | 株式会社日本カストディ銀行(信託口) | 2.15 |
| 09 | 小野薬品工業株式会社 | 1.65 |
| 10 | 株式会社マツモト交商 | 1.58 |
有価証券報告書の大株主の状況から、上位10者を掲載しています。信託銀行の名義は、実際の保有者ではなく運用を預かる先を指すことがあります。
株価指標の推移
有価証券報告書 14期分
1株利益は14期で+305%、1株純資産は14期で+124%。直近期のROEは8.9%で、日本株の目安とされる8%を上回る。
| 決算期 | EPS円 | BPS円 | ROE% | PER倍 | 配当性向% |
|---|---|---|---|---|---|
| 2013年3月 | 50 | 1,059 | 4.8 | 12.3 | 59.3 |
| 2014年3月 | 48 | 1,123 | 4.4 | 14.0 | 53.4 |
| 2015年3月 | 60 | 1,220 | 5.1 | 15.3 | 41.6 |
| 2016年3月 | 76 | 1,264 | 6.1 | 10.2 | 39.5 |
| 2017年3月 | 76 | 1,354 | 5.8 | 12.4 | 40.2 |
| 2018年3月 | 85 | 1,505 | 5.9 | 14.5 | 42.1 |
| 2019年3月 | 97 | 1,562 | 6.3 | 12.4 | 37.1 |
| 2020年3月 | 110 | 1,590 | 7.0 | 13.6 | 37.0 |
| 2021年3月 | 116 | 1,774 | 6.9 | 12.9 | 57.8 |
| 2022年3月 | 146 | 1,852 | 8.1 | 15.2 | 43.0 |
| 2023年3月 | 174 | 1,985 | 9.2 | 15.0 | 39.6 |
| 2024年3月 | 146 | 2,074 | 7.2 | 17.5 | 54.1 |
| 2025年3月 | 172 | 2,141 | 8.2 | 11.6 | 46.3 |
| 2026年3月 | 202 | 2,369 | 8.9 | 12.0 | 52.3 |
有価証券報告書に記載された各期の値です。PERは期末時点の株価にもとづく実績値で、いまの株価から計算した値とは異なります。
- EPS1株利益
- 1株が1年で稼いだ純利益。伸びていれば株の稼ぐ力が育っている
- BPS1株純資産
- 1株あたりの持ち分。会社に積み上がった蓄えの目安
- ROE自己資本利益率
- 株主のお金でどれだけ稼いだか。日本株では8%が一つの目安
- PER期末実績
- 株価が1年分の利益の何倍か。低いほど割安とは限らず、期待の低さのこともある
- 配当性向利益からの還元率
- 利益のうち配当に回した割合。高すぎる場合は無理をしている可能性もある
経営陣
9名 有価証券報告書の提出日現在
有価証券報告書に載っている役員は9名。2026/3期の役員報酬は総額210百万円。社内取締役1人あたりの報酬は、従業員の平均年収の約7倍にあたる。
| 氏名 | 役職 | 年齢 | 保有株数 |
|---|---|---|---|
| 矢野浩史 | 代表取締役執行役員社長 | 62 | 48,000 |
| 川林正信 | 取締役常務執行役員 グループ生産統括 兼プラントエンジニアリング部 管掌 | 70 | 39,000 |
| 大橋幸浩 | 取締役常務執行役員 グループ研究開発統括 兼研究開発本部長 | 66 | 73,000 |
| 太田進 | 取締役 | 73 | — |
| 松若恵理子 | 取締役 | 48 | — |
| 堀江清 | 常勤監査役 | 74 | 15,000 |
| 三築正典 | 常勤監査役 | 68 | 10,000 |
| 益田哲生 | 監査役 | 80 | — |
| 鈴木一史 | 監査役 | 50 | — |
役員報酬の内訳2026/3期
| 役員の区分 | 人数名 | 固定報酬百万円 | 業績連動百万円 | 株式報酬百万円 | 合計百万円 | 1人あたり百万円 |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 取締役(社内) | 3 | 80 | 67 | 15 | 162 | 54 |
| 監査役 | 2 | 28 | — | — | 28 | 14 |
| 社外取締役 | 4 | 20 | — | — | 20 | 5 |
有価証券報告書の役員報酬等の総額から、区分ごとの内訳を載せています。人数は当期中に在任した延べ人数のため、期末の人数と一致しない期があります。
有価証券報告書
有価証券報告書 2026/3期
会社自身が書いた有価証券報告書の本文を、章ごとにそのまま収録しています (要約ではありません)。
事業の内容506字を開く
何をしている会社か、会社自身の説明
経営方針・対処すべき課題4,330字を開く
経営陣が考える方向性と課題
事業等のリスク4,973字を開く
会社が自認するリスクの一覧
経営成績の分析 (MD&A)4,640字を開く
業績がなぜこうなったかの経営陣の説明
EDINET提出の有価証券報告書から自動抽出。表は文字起こしのため崩れることがあります。
開示資料
出典
このページの財務・役員・株主等のデータは、金融庁EDINETに提出された開示書類から自動抽出しています。会計基準は JapanGAAP。
- 有価証券報告書有価証券報告書-第158期(2025/04/01-2026/03/31)2026-06-17
- 半期報告書半期報告書-第158期(2025/04/01-2026/03/31)2025-11-12
- 有価証券報告書有価証券報告書-第157期(2024/04/01-2025/03/31)2025-06-25
- 半期報告書半期報告書-第157期(2024/04/01-2025/03/31)2024-11-12
- 有価証券報告書有価証券報告書-第156期(2023/04/01-2024/03/31)2024-06-27
- 四半期報告書四半期報告書-第156期第3四半期(2023/10/01-2023/12/31)2024-02-13
- 四半期報告書四半期報告書-第156期第2四半期(2023/07/01-2023/09/30)2023-11-10
- 四半期報告書四半期報告書-第156期第1四半期(2023/04/01-2023/06/30)2023-08-10
- 有価証券報告書有価証券報告書-第155期(2022/04/01-2023/03/31)2023-06-26
- 四半期報告書四半期報告書-第155期第3四半期(2022/10/01-2022/12/31)2023-02-13
- 四半期報告書四半期報告書-第155期第2四半期(令和4年7月1日-令和4年9月30日)2022-11-11
- 四半期報告書四半期報告書-第155期第1四半期(令和4年4月1日-令和4年6月30日)2022-08-12
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