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超!企業DB
日経平均64,325.64-1,890NYダウ53,053.44+287ドル円158.79-1NASDAQ26,229.57+130S&P 5007,675.19+44SOX 指数11,376.79+889/2終値

綜研化学

Soken Chemical & Engineering Co.,Ltd.4972 · Standard · 化学

粘着剤・微粉体などの機能性ケミカルズを手がけるスペシャリティメーカー。アジアに生産拠点を持ち、化粧品・電子材料など幅広い産業に素材を供給する。

概要

綜研化学株式会社は1948年創業の化学メーカーで、粘着剤を主力とするケミカルズ事業と装置システム事業を展開する。2026年3月期の連結売上高は476億円、従業員数は1,097人。アクリル系粘着剤で液晶ディスプレイ向けに強みを持ち、中国・ASEANなど海外生産拠点を有する。自己資本比率70.7%と財務基盤は安定している。

粘着剤が売上の7割を占めるケミカルズ事業

ケミカルズ事業は粘着剤、微粉体、特殊機能材、加工製品の4製品群で構成され、2026年3月期の売上高は438億円と全体の91.3%を占める。中核の粘着剤は312億円でケミカルズの71.4%を占め、液晶ディスプレイ関連の需要が主要な用途である。微粉体は光拡散用途、特殊機能材は電子部品向け、加工製品はスマートフォンや自動車向けに販売される。装置システム事業は熱媒体油の輸入販売やプラント設備工事を行い、売上高41億円と残りを構成する。

中国・ASEANに生産拠点を広げる海外展開

同社は1994年に中国寧波に合弁会社を設立して以来、海外生産を拡大してきた。連結子会社として中国に綜研化学(蘇州)有限公司、寧波綜研化学有限公司、綜研高新材料(南京)有限公司の3社、タイに綜研化学アジア株式会社を保有する。2026年3月期の有価証券報告書ではASEAN・インド地域での事業拡大を重点戦略に掲げ、タイ拠点の機能強化やインド市場への生産拠点新設を計画している。

研究開発と生産管理の基盤

狭山事業所(埼玉県)は研究開発・生産の中心拠点で、1963年にアクリル系樹脂の生産を開始し、1981年に新研究棟を完成させた。1989年には自社開発の生産管理システム「BACCS100」を導入し、粘着剤製造工場を稼働。1999年には埼玉県から「彩の国」工場に認定され、2002年にはISO14001を取得するなど、品質・環境マネジメントの整備を進めてきた。現在もフレキシブル生産体制の構築や自動化による収益力強化を図っている。

財務健全性を保ち資本効率を追求

2026年3月期末の総資産は587億円、自己資本は414億円で自己資本比率は70.7%と高い。有利子負債は短期・長期借入金を含むが、ネットキャッシュ状態にある。中期経営計画「Advance 2028」ではROA 10.5%、ROE 11.5%を目標に掲げ、事業ポートフォリオの変革による収益性向上を目指す。2026年3月期の営業利益は63億円、当期純利益は44億円で、営業キャッシュフローは56億円を計上している。

業界の中での役割は機能性化学品のサプライヤー(素材メーカー)にあたる。

この章の文章は、有価証券報告書と会社の開示をもとにAIが編纂しています。数値は開示のままで、AIには生成させていません。

売上高
480億円
営業利益
62億円
営業利益率
12.9%
純利益
40億円
2026/3 通期の連結業績。決算の内訳は最新の決算以降にあります。

何をしている会社か

有価証券報告書「事業の内容」(2026/3期)より

事業別の売上と利益

2026/3
事業売上構成比利益利益率
ケミカルズ438億円91.4%60億円13.7%
装置システム41億円8.6%2億円4.9%

有価証券報告書のセグメント情報から、外部顧客への売上とセグメント利益をそのまま掲載しています。全社費用・セグメント間取引の消去は含みません。

01ケミカルズ(粘着剤・微粉体・特殊機能材・加工製品)主力

粘着剤(テープ・ラベル用途)、微粉体(化粧品・電子材料用途)、特殊機能材(光学・電気用途)、加工製品(粘着テープ等)を製造販売。中国、東南アジアに生産拠点を展開し、幅広い産業に素材を供給している。

主な製品・サービス4
粘着剤
テープ・ラベルなどに使われる接着材料。アクリル系など多様な製品を展開し、電子材料や包装用途で広く使用される。
微粉体
微細な粉末状の機能性材料。化粧品の顔料や電子材料のフィラーとして使用される。
特殊機能材
特定の機能(光学特性、電気特性など)を持つ材料。ディスプレイや半導体関連などに供給。
加工製品(粘着テープ等)
粘着剤を基材に塗工した製品。工業用・事務用など多用途。

02装置システム(生産設備・エンジニアリング)準主力

ケミカル製造の装置・システム販売、生産システムのエンジニアリング、プラント保守、熱媒体油の輸入販売。グループ会社が対応し、ケミカル用途の生産設備をワンストップで提供。

主な製品・サービス4
装置・システム
ケミカルプラント向けの生産設備やプロセスシステム。
生産システムのエンジニアリング
生産プロセスの設計・導入支援。
プラントのメンテナンス
プラント設備の定期点検・修理。
熱媒体油
化学プラントで熱交換に用いる熱媒体オイルの輸入販売。

製品と技術

液晶ディスプレイ向けアクリル系粘着剤

粘着剤は同社の最大製品群で、アクリル系樹脂をベースとした光学用粘着剤が主力である。主に液晶ディスプレイの偏光板や光学フィルムの貼り合わせに使用され、中国市場での技術対応力が競争力の源泉。2026年3月期の粘着剤売上高は312億円で、製品別では最大。非アクリル系の開発も進めており、バイオマス材料への取り組みも行っている。

微粉体と特殊機能材で電子部品向けを開拓

微粉体製品は、主に光拡散用途や情報・電子分野に使われる。2026年3月期の売上高は29億円で、中国市場での需要が伸び悩んでいるが、電子部品向けは堅調。特殊機能材は30億円で、電子材料用途向けの販売が回復傾向にある。両製品とも高付加価値化を目指し、自動車や情報機器向けの新製品開発を進めている。

加工製品と装置システムで川下領域もカバー

加工製品は粘着剤を基材に塗工・加工した製品で、スマートフォン用の光学部材や自動車用部品に使われる。2026年3月期の売上高は64億円で、中国市場の自動車向けは回復したが、液晶スマートフォン向けが減少した。装置システム事業は熱媒体油の輸入販売とプラント設備工事を手掛け、売上高41億円。生産システムのエンジニアリングやメンテナンスも提供する。

有価証券報告書の事業の記述をもとにAIが編纂しています。

業界での位置づけ

化学のなかでの位置

機能性化学品で中位、収益安定

同社は機能性化学品(粘着剤・樹脂など)を手掛ける中堅化学メーカー。売上高は400億円超、営業利益率13%前後。同業の東洋紡やクラレは総合化学企業であり、同社は特定製品に特化。自動車・電子材料向け需要に依存し、競合との差別化には技術開発が鍵。原材料価格変動の影響を受けやすい。

強み

  • 営業利益率13%超と化学業界平均を上回る。独自製品の優位性が寄与。
  • 粘着剤・機能性樹脂などで高い技術力とシェアを有する。
  • 売上高も400億超で安定、キャッシュフローも良好。
  • 自動車・電子部品メーカーとの長期取引で、安定的な受注を確保。

課題

  • 原油・石化原料の価格高騰が収益を圧迫。価格転嫁が課題。
  • 自動車・電子産業の生産動向に売上高が連動しやすい。景気変動リスク。
  • 新製品開発競争が激しく、研究開発投資の効率化が求められる。

強みと課題は、開示資料をもとにAIがまとめた見立てです。

同業の企業

化学の時価総額近傍。太字が綜研化学

時価総額で並べると、掲載11社のなかで6番目にあたる。

#企業時価総額PER
17942JSP807億円12.2倍
24246ダイキョーニシカワ799億円8.9倍
34464ソフト99コーポレーション784億円25.6倍
44221大倉工業698億円12.7倍
54109ステラ ケミファ695億円20.7倍
64972綜研化学692億円17.1倍
74097高圧ガス工業669億円14.3倍
8247AAiロボティクス661億円25.1倍
94362日本精化647億円13.4倍
104619日本特殊塗料640億円11.2倍
114078堺化学工業611億円24.3倍

時価総額は直近の終値ベース。同業の範囲は東証33業種の分類に従っています。

会社の歴史

沿革 27件

研究所として創業し社名変更した1953年

1948年9月、東京都台東区に「株式会社綜合化工研究所」として設立された。資本金は当初不明だが、化学製品の研究開発を目的としていた。1949年に本社を台東区谷中に移転し、1952年には現在の豊島区高田へ移転。1953年6月、社名を「綜研化学株式会社」に変更し、企業としての基盤を固めた。この時期は研究主体の組織から製造販売へと事業を広げる過渡期であった。

狭山工場でアクリル樹脂生産を開始した1963年

1963年4月、狭山工場(埼玉県)に化学部研究室が完成し、研究課が本社から移転。同年12月には同工場のAプラントが完成し、アクリル系樹脂の生産を開始した。これが後の主力製品群であるアクリル系粘着剤の基盤となる。1981年には狭山に新研究棟を建設し、研究開発機能を強化。1988年には第1号コーター設備を導入し、粘着剤の塗工加工にも進出した。

生産管理システムBACCS100を導入した1989年

1989年12月、狭山事業所に自社開発の生産管理システム「BACCS100」を導入した粘着剤製造工場A-8プラントが竣工。これにより生産効率と品質管理が大幅に向上した。同年には浜岡事業所(静岡県)の第1期工事が完成し、生産能力を拡大。1990年代に入ると、同社は粘着剤の生産体制をさらに強化し、国内需要の拡大に対応した。

中国進出を果たした1994年と1995年

1994年5月、中国中信大榭開発公司との合弁会社「寧波市大榭開発区綜研化学有限公司」(略称 寧波綜研)を設立し、粘着剤及び加工製品の製造を開始。続いて1995年12月、遼河油田の関連会社との合弁で「盤錦華日化学有限公司」(のちの盤錦遼河綜研化学)を設立し、中国での生産拠点を拡大した。この時期から同社の海外事業が本格化する。

株式公開とグループ再編が進んだ2001年

2001年4月、同社は日本証券業協会に店頭登録銘柄として登録され、公募増資により資本金を5億9千万円に増やした。同時期に100%子会社「浜岡綜研株式会社」を設立。11月にはシンガポール駐在事務所を現地法人化し「綜研化学シンガポール株式会社」とした。2002年には装置システム事業の一部を子会社の綜研テクニックスに譲渡し、グループ体制を整理した。

中国子会社を増やしISO認証を取得した2002年

2002年5月、「綜研化学(蘇州)有限公司」を中国江蘇省蘇州市に設立し、特殊機能材、微粉体、粘着剤の製造販売を開始。同社は連結子会社として現在も稼働している。2002年3月には狭山事業所でISO14001を取得し、環境マネジメントを国際基準に適合。2003年3月には本社や子会社を含むグループ全体でISO14001の拡大取得を完了した。

年表27件を開く

1940年代

  • 1948年9月創業株式会社綜合化工研究所(本社:東京都台東区上野花園町10番地)を設立
  • 1949年10月本社を東京都台東区谷中初音町四丁目60番地に移転

1950年代

  • 1952年9月本社を現在地に移転
  • 1953年6月商号変更社名を綜研化学株式会社に変更

1960年代

  • 1963年4月狭山工場化学部研究室完成、本社より研究課移転
  • 1963年12月狭山工場Aプラント完成、アクリル系樹脂生産開始

1980年代

  • 1981年3月狭山新研究棟完成
  • 1988年7月狭山工場第1号コーター設備完成
  • 1989年12月狭山事業所にBACCS100(当社開発の生産管理システム)導入による粘着剤製造工場A-8プラント竣工

1990年代

  • 1992年6月浜岡事業所第1期工事完成
  • 1994年5月粘着剤及び加工製品製造を目指し、中国中信大榭開発公司(現 中信興業投資寧波有限公司)との合弁会社「寧波市大榭開発区綜研化学有限公司(略称 寧波綜研化学有限公司)」を設立
  • 1995年12月遼河油田華油実業公司(現 遼河石油勘探局)との合弁会社「盤錦華日化学有限公司(盤錦遼河綜研化学有限公司)」を設立
  • 1997年1月100%子会社「綜研テクニックス株式会社」(現 連結子会社)設立
  • 1997年8月本社増改築施工
  • 1998年2月浜岡事業所に粘着剤製造プラント竣工
  • 1998年9月創業創立50周年記念式典挙行
  • 1998年11月ISO9002を「アクリル系粘着剤の製造及び委託製造管理並びに販売」において取得
  • 1999年4月シンガポール駐在事務所を開設
  • 1999年9月狭山事業所が埼玉県から「彩の国」工場の認定
  • 1999年10月狭山事業所に新粉体工場竣工
  • 1999年12月創業粘着剤に関するISO9002を拡大し、ISO9001を取得 合作会社「常州綜研加熱炉有限公司」を中国江蘇省常州市に設立

2000年代

  • 2001年4月100%子会社「浜岡綜研株式会社」を設立 社団法人日本証券業協会に店頭登録銘柄として登録 公募増資により資本金を590百万円に増資
  • 2001年11月シンガポール駐在事務所を現地法人化し、100%子会社「綜研化学シンガポール株式会社」を設立
  • 2002年3月狭山事業所においてISO14001を取得
  • 2002年5月100%子会社「綜研化学(蘇州)有限公司」(現 連結子会社)を中国江蘇省蘇州市に設立
  • 2002年10月装置システム事業の一部(一般プラントに関連する事業)を「綜研テクニックス株式会社」(現 連結子会社)へ譲渡
  • 2003年3月本社・狭山事業所・綜研テクニックス株式会社(現 連結子会社)・浜岡綜研株式会社においてISO14001を拡大取得

有価証券報告書の沿革をもとにAIが通史として編纂しています。年表は沿革の記載そのままです。

これからの方針

有価証券報告書 2026/3期の経営方針より

会社は3つの方針を掲げている。そのうち2項目には、達成する数字が明記されている。

会社が掲げている数値目標
  • 総資産経常利益率(ROA)2028年度まで10.5%
  • 自己資本当期純利益率(ROE)2028年度まで11.5%

有価証券報告書の原文に書かれた目標だけを載せています。達成度の評価や推計は加えていません。

  1. 01

    ASEAN・インド地域での事業拡大

    タイ拠点を新技術・新製品の開発・量産拠点として機能強化し、インド市場向けに粘着剤・加工製品の販売体制強化と市場開拓、生産拠点新設を見据えた活動を進める。

  2. 02

    親和性の高い事業領域への参入

    既存事業と親和性の高い新規領域や川下領域への事業展開を加速し、市場・顧客ニーズに応じた新製品・量産技術を開発。アカデミア・スタートアップとの連携で新規事業の早期収益化を目指す。

  3. 03

    既存事業領域の収益力強化

    コスト構造改革による生産性・収益性向上のため、フレキシブル生産体制や自動化・省人化、物流機能強化、新製品量産設備導入に向けた国内拠点の新設・再編を推進。高付加価値製品の市場投入や戦略的価格設定で差別化を図る。

有価証券報告書の「経営方針、経営環境及び対処すべき課題等」から、AIが項目ごとに整理しています。数値目標は原文に書かれたものだけです。

社員と組織

有価証券報告書 10期分

グループ全体で1,097人が働いている。提出会社(単体)の平均年収は783万円で、9期前と比べて+8.9%平均年齢は40.1歳、平均勤続年数は14.5年。

決算期平均年収万円平均年齢平均勤続連結従業員数一人当たり営業利益万円
2017年3月964
2018年3月1,015
2019年3月71939.413.61,046
2020年3月67739.013.51,062
2021年3月66539.013.21,088
2022年3月68839.713.81,119
2023年3月68839.313.71,127
2024年3月67439.513.91,111
2025年3月75440.014.41,114566
2026年3月78340.114.51,097565

平均年収・平均年齢・平均勤続は有価証券報告書に記載された提出会社(単体)の値、従業員数はグループ全体の値です。一人当たり営業利益は連結営業利益を連結従業員数で割ったもので、給与などの費用を払ったあとに一人あたりいくら残るかの目安になります。

多様性の開示2026年3月期・提出会社(単体)
女性管理職比率7.6%
縦線は目安の30%
男性育休取得率100.0%
縦線は目安の85%
女性の賃金(男性=100)80.4%
100なら男女で差がない状態

拠点とグループ

設備と関係会社

関係会社5(国内 1 / 海外 4) を有報から抽出しています。

主要な設備 (帳簿価額 上位7)
中国 江蘇省 南京市7,582百万円
ケミカルズ
浜岡事業所 — 静岡県御前崎市3,794百万円
ケミカルズ
狭山事業所 — 埼玉県狭山市2,137百万円
ケミカルズ
中国 浙江省 寧波市1,813百万円
ケミカルズ
中国 江蘇省 蘇州市1,721百万円
ケミカルズ
タイ国 チョンブリ県521百万円
ケミカルズ
本社 — 東京都豊島区91百万円
ケミカルズ
主な関係会社
  • 国内
    綜研テクニックス 株式会社
    東京都 豊島区高田
    議決権100.0%
  • 海外
    綜研化学(蘇州)有限公司(注)1
    中国 江蘇省蘇州市
    議決権100.0%
  • 海外
    寧波綜研化学有限公司(注)1、5
    中国 浙江省寧波市
    議決権100.0%
  • 海外
    Soken Chemical Asia Co., Ltd. (綜研化学アジア株式会社) (注)1、4
    タイ国 チョンブリ県
    議決権100.0%
  • 海外
    綜研高新材料(南京)有限公司(注)1、6
    中国 江蘇省南京市
    議決権100.0%

業績のいま

有価証券報告書・決算短信より

2026年3月期の売上高は480億円営業利益62億円前期と比べると増収減益で、売上が+0.8%、利益が-1.6%。

売上高
+0.8%
480億円
営業利益
-1.6%
62億円
純利益
-9.1%
40億円
営業利益率
12.9%
前期比 -0.3%pt

会社が出している今期の予想2027年3月期

項目会社予想前期実績
売上高515億円480億円
営業利益63億円62億円
純利益43億円40億円
1株あたり配当¥75

会社が決算短信で公表した予想です。証券会社の予想ではありません。 短信の原本

四半期の推移

10期分

直近は2027年1Qで、売上は125億円、営業利益は17億円。前年の2024年1Qと比べると、売上は+38.9%、営業利益は+142.9%。

対象期間売上高億円営業利益億円営業利益率%純利益億円
2023年4Q903
2024年1Q9077.85
2024年2Q103109.79
2024年3Q1171412.010
2024年4Q1032
2025年2Q2433815.628
2025年4Q2332510.716
2026年2Q2283013.221
2026年4Q2523212.719
2027年1Q1251713.614

期ごとの単独の業績で、期首からの累計ではありません。

業績の推移

有価証券報告書 14期分

2013年3月期からの14期で、売上は264億円から480億円へ1.8倍に増えた。直近期の営業利益率は12.9%。売上は3期連続で増加。

決算期売上高億円営業利益億円経常利益億円営業利益率%純利益億円
2013年3月2641610
2014年3月276169
2015年3月288148
2016年3月260105
2017年3月2611913
2018年3月3012620
2019年3月3132015
2020年3月2871916
2021年3月3153627
2022年3月3862720
2023年3月3812214
2024年3月4133926
2025年3月476636313.244
2026年3月480626212.940

金額は有価証券報告書の連結値をそのまま掲載しています。帯の長さは列ごとの最大値との比です。空欄の期は有価証券報告書からその項目の数値が取れていません(0ではありません)。

利益の構造

2026年3月期

売上高480億円のうち、営業利益として残るのは62億円12.9%。営業外の損益と税金を反映した純利益は40億円、売上の8.3%にあたる。営業利益率は業種中央値7.3%を上回る水準。

売上高を100としたときの内訳
  • 売上原価作る・仕入れるのにかかったお金66.5%319億円
  • 販売費及び一般管理費売る・管理するのにかかったお金20.6%99億円
  • 営業利益費用を引いたあとに残った本業の利益12.9%62億円

有価証券報告書の損益計算書から、当期の金額をそのまま割り振っています。

粗利率
33.5%
売上から原価を引いて残る割合
営業利益率業種比+5.6pt
12.9%
本業の利益として残る割合
純利益率業種比+2.9pt
8.3%
税金まで払って最後に残る割合
ROE業種比+3.3pt
10.2%
株主のお金がどれだけ利益を生んだか
ROA
6.8%
資産全体がどれだけ利益を生んだか
ROIC
8.4%
事業に使うお金がどれだけ利益を生んだか

ROICは有利子負債の開示がないため、営業利益×0.7÷(総資産−現金)の簡易式で算出しています。

お金の流れ

キャッシュフロー計算書 14期分

2026年3月期は営業CFが57億円、投資CFが−33億円で、差し引きのフリーCFは24億円この組み合わせは成熟・還元型にあたる。本業で稼ぎ、投資に回し、それでも余る現金を借金返済や株主還元に充てている。最も健全とされる型期末の手元現金は174億円で、売上の4.3ヶ月分にあたる

決算期営業CF億円投資CF億円財務CF億円フリーCF億円現金残高億円
2013年3月34−19−41554
2014年3月13−191−654
2015年3月22−18−17442
2016年3月37−21−131643
2017年3月32−14−91850
2018年3月29−8−52166
2019年3月19−10−9965
2020年3月38−26−101267
2021年3月53−18−73596
2022年3月40−3486112
2023年3月21−361−15100
2024年3月64−24−1140131
2025年3月59−19−1440159
2026年3月57−33−824174

本業で稼いだ現金が営業CF、設備や事業への投資が投資CF、借入と返済・配当が財務CF。営業・投資・財務の3列は縦線が0で、右がプラス、左がマイナスです。健全な会社の基本形は営業CFがプラスで投資CFがマイナス。フリーCFは営業CFと投資CFの合計で、手元に残る現金を表します。

資産と負債

貸借対照表 14期分

2026年3月期の総資産は587億円。このうち返さなくてよい自己資本が415億円で、自己資本比率は70.7%(業種中央値63.4%より厚い)

決算期総資産億円自己資本億円負債億円自己資本比率%
2013年3月31817714153.5
2014年3月34019914155.7
2015年3月34821813059.5
2016年3月33021111960.3
2017年3月32620312362.2
2018年3月37022414660.5
2019年3月36622614061.6
2020年3月35323212165.8
2021年3月40425614863.3
2022年3月45628317362.2
2023年3月47330017363.4
2024年3月50632717964.7
2025年3月54138016170.2
2026年3月58741517270.7

自己資本比率は総資産のうち返済のいらないお金の割合で、高いほど借入への依存が小さいことを示します。負債は総資産から自己資本を引いた額です。

2026年3月期の内訳
現金及び預金
69億円
すぐ使えるお金
利益剰余金
290億円
過去の利益の積み上がり
棚卸資産
49億円
在庫として抱えている分
負債合計
172億円
いつか返す必要があるお金
財務の健全性
96
/ 100
安定性自己資本比率40 / 40
収益力営業利益率26 / 30
現金創出営業CFの黒字継続30 / 30

有価証券報告書の数値から機械的に配点した参考値です。自己資本比率60%で満点、営業利益率15%で満点、直近3期の営業CFが黒字だった割合の3つを足しています。業態によって出ない要素があります。

業界内での比較

化学 203社との比較

同じ化学の企業と並べると、いちばん上に来るのは営業利益率203社中34位あたり、逆に低いのは配当利回り203社中155位あたり帯は左端が業種の最下位、右端が最上位で、縦線が真ん中にあたる。

ROE上位株主の出したお金でどれだけ利益を生んだか
10.2%/中央値 6.9%
P25 4.5%P75 9.9%
営業利益率上位売上のうち本業の利益として残る割合
12.9%/中央値 7.3%
P25 4.3%P75 10.7%
自己資本比率総資産のうち返済のいらないお金の割合
70.7%/中央値 63.4%
P25 50.5%P75 73.9%
売上成長率前期からの売上の伸び
0.8%/中央値 2.2%
P25 -1.8%P75 5.4%
配当利回り下位株価に対して1年で受け取る配当の割合
1.8%/中央値 2.7%
P25 1.8%P75 3.6%

有価証券報告書の最新期の数値をもとに、同じ業種の企業の中での順位を毎日計算しています。P25は下から4分の1、P75は上から4分の1の位置にある企業の値です。

株価

9月2日の終値

直近の終値は¥4,170で、1年前と比べて+147.2%過去52週の値幅のなかでは97%の位置にある。

¥4,170-0.1%1ヶ月+34.5%1年+147.2%時価総額692億円
過去52週の値幅
安値¥1,704高値¥4,240

チャートの金額は株式分割と配当を反映して調整した終値で、上に出している直近の終値とは一致しないことがあります。

指標
PER (実績)17.1倍
PER (会社予想)16.1倍
PBR1.64倍
配当利回り1.80%

実績値は直近の決算、予想値は会社予想にもとづきます。株価は終値ベースです。

値動きの背景

株価は直近1ヶ月で約12%下落したが、1年で見ると約103%上昇しており、強い上昇トレンドの途中調整とみられる。7月23日に3805円まで上昇した後、7月27日に3095円まで急落する場面があったが、8月5日以降は反発し、直近は3345円で推移。25日移動平均線(3337.04円)とほぼ同水準で、75日線(3399.75円)をやや下回っている。52週高値3860円からは約13%下落、52週安値1644円からは約103%上昇しており、高値圏での値固めが続いている。出来高は7月末に膨らんだ後、8月に入って減少傾向にあり、直近は7万株前後。RSIは66.9とやや過熱気味だが、上昇余地は残る。

値動きの背景は、株価と出来高の推移をもとにAIがまとめた見立てです。

AIの評価

AI評価

株価水準の解釈です。売買の推奨ではありません

現在の株価水準をほぼ妥当と判定しています(スコア 52/100)

PERは13.72倍で業界平均の17.76倍を下回り、PBRは1.31倍と平均1.4倍に近い。配当利回りは2.24%と平均2.66%をやや下回るが、ROEは10.2%と健全な水準。直近の売上高は増加し、利益も高水準を維持。割安感はあるが、成長が鈍化しつつあり、バリュエーションはほぼ妥当と判断。収益性は良いが、今後の業績次第で評価が変わる可能性。

指標この会社業種平均
PER (実績)17.1倍17.8倍
PER (予想)16.1倍
PBR1.64倍1.41倍
ROE10.2%7.4%

業種平均は同じ東証33業種に属する銘柄の単純平均です。銘柄数が少ない業種では平均が振れます。

AI評価判定とスコアは公開データをもとにした解釈で、将来の株価を示すものではありません。算出の考え方は編集方針に記載しています。

評価が分かれる点

AI分析

投資家の見方

この銘柄の投資論点は、電子部品向けなどの需要拡大による成長の持続性と、原材料コスト上昇による利益圧縮のリスクである。強気派は、売上高の伸びやROE10%超の収益性、1年で株価が約2.2倍となった株価上昇の勢いを評価し、さらなる成長余地があると主張する。一方、弱気派は、営業利益率が最近低下傾向にあることや、コスト上昇が続く中で利益率の維持が難しい可能性を指摘する。バリュエーション面では、PERが拡大しており割高感も意識される。

プラスに働く材料7
  • 増収基調

    売上高は堅調に増加しており、市場需要が強い。

  • 高収益

    ROE10%超と、資本効率が良好。

  • 株価上昇

    1年で指数上回る上昇。成長期待が大きい。

  • 2025年3月期に純利益69%増決算発表後影響

    純利益26→44億円、売上高476億円に拡大

  • 予想PER12.9倍と増益期待通年影響

    実績PER13.72倍→予想12.9倍と改善

  • PBR1.31倍と割安感継続影響

    ROE10.2%、PBR1.31倍と株価純資産倍率は低位

  • 配当利回り2.24%の底堅さ継続影響

    配当利回り2.24%で株価下支え

マイナスに働く材料7
  • 利益率低下

    営業利益率は13%台から12.9%へ低下傾向。

  • コスト高

    原材料費の高騰が利益を圧迫する懸念。

  • 株価急伸

    短期間で大幅高となり、調整リスクがある。

  • 2026年3月期は営業減益通年影響

    営業利益63→62億円、純利益44→40億円と減益

  • 売上高増加率が鈍化通年影響

    売上高476→480億円と伸び率は+0.8%

  • 株価1年で2倍超の過熱感不定影響

    前年比+102.55%と上昇で高値警戒

  • 外国人保有34.1%の売り圧継続影響

    外国人保有比率34.1%と高く売り圧力になりやすい

次の決算で確かめる点
営業利益率
コスト上昇と価格転嫁の状況を確認する。
売上高成長率
市場需要の変化とシェア維持を確認する。
原材料価格
利益率に直接影響する。
顧客別売上高
特定業界への依存度を測る。

配当

株主還元

直近の年間配当は1株あたり75で、前期から+20.0%いまの株価に対する利回りは1.80%。増配か配当維持が5年続いている。

年間配当
¥75
1株あたり
配当利回り
1.80%
いまの株価に対して
配当性向
35.8%
利益のうち配当に回した割合
連続増配等
5年
増配か維持が続いた年数
決算期1株あたり配当前期比%配当性向%
2017年3月2326.3
2018年3月3033.336.7
2019年3月28−8.335.7
2020年3月280.037.9
2021年3月280.027.1
2022年3月3836.436.7
2023年3月4313.372.7
2024年3月4811.829.6
2025年3月6331.624.7
2026年3月7520.035.8

過去の配当は株式分割にあわせて調整した金額です。配当性向は有価証券報告書に記載された各期の値で、利益のうち配当に回した割合を示します。

次の配当スケジュール
  • 権利付き最終日
  • 権利確定日
  • 支払開始日
  • 今期の会社予想年間予想¥75

株主

有価証券報告書より

2026年3月期末の株主数は延べ4,402人。区分でいちばん多いのは個人・その他43.5%。グループ会社や銀行などの安定株主が19.6%を占め、残る80.4%が市場で売買されうる浮動株にあたる。

所有者の区分ごとの比率

所有者の区分2021年3月%2022年3月%2023年3月%2024年3月%2025年3月%2026年3月%
個人・その他46.945.846.846.747.243.5
外国法人21.423.723.520.421.334.1
事業法人16.716.115.216.215.712.2
金融機関10.912.412.311.111.07.4
証券会社4.01.92.15.54.72.8
外国人個人0.10.10.10.00.00.0
自己株式0.80.60.40.20.10.0

発行済株式に対する持ち株比率です。単元未満株の扱いにより、合計が100%にならない期があります。

大株主上位10

順位株主持ち株比率 %
01BRIDGESTREAM LIMITED,AS TRUSTEE OF AXC STRATEGIC OPPORTUNITIES(常任代理人 立花証券株式会社)14.92
02東京中小企業投資育成株式会社4.01
03綜研化学従業員持株会2.79
04光通信KK投資事業有限責任組合2.45
05BNYM RE BNYMLB RE GPP CLIENT MONEY AND ASSETS AC(常任代理人 株式会社三菱UFJ銀行)2.36
06YUANTA SECURITIES CO.,LTD-RETAIL ACCOUNT(常任代理人 シティバンク、エヌ・エイ東京支店)2.21
07PHILLIP SECURITIES(HONG KONG)LIMITED(常任代理人 フィリップ証券株式会社)2.11
08中島 幹1.96
09木村 陽子1.84
10吉田 喜一1.70

有価証券報告書の大株主の状況から、上位10者を掲載しています。信託銀行の名義は、実際の保有者ではなく運用を預かる先を指すことがあります。

大量保有報告の動き
5%超の保有者の提出ベース 直近8
  • 2026-07-30
    アクシウム・キャピタル・ピーティーイー・エルティーディー(Axium Capital Pte. Ltd.)
    新規の大量保有報告
    23.61%
    +1.01pt
  • 2026-07-21
    アクシウム・キャピタル・ピーティーイー・エルティーディー(Axium Capital Pte. Ltd.)
    新規の大量保有報告
    22.60%
    +1.13pt
  • 2026-07-13
    アクシウム・キャピタル・ピーティーイー・エルティーディー(Axium Capital Pte. Ltd.)
    新規の大量保有報告
    21.47%
    +1.24pt
  • 2026-07-07
    アクシウム・キャピタル・ピーティーイー・エルティーディー(Axium Capital Pte. Ltd.)
    新規の大量保有報告
    20.23%
    +1.30pt
  • 2026-06-24
    アクシウム・キャピタル・ピーティーイー・エルティーディー(Axium Capital Pte. Ltd.)
    新規の大量保有報告
    18.93%
    +1.06pt
  • 2026-06-18
    イー インク ホールディングス インク(E INK HOLDINGS INC.)
    新規の大量保有報告
    1.01%
    -1.20pt
  • 2026-06-11
    アクシウム・キャピタル・ピーティーイー・エルティーディー(Axium Capital Pte. Ltd.)
    新規の大量保有報告
    17.87%
    +1.64pt
  • 2026-05-22
    アクシウム・キャピタル・ピーティーイー・エルティーディー(Axium Capital Pte. Ltd.)
    新規の大量保有報告
    16.23%
    +1.31pt

提出があった時点の記録です。その後5%を割った保有者が一覧に残ることがあります。

株価指標の推移

有価証券報告書 14期分

1株利益は14期で+109%、1株純資産は14期で+22%。直近期のROEは10.2%で、日本株の目安とされる8%を上回る。

決算期EPSBPSROE%PER配当性向%
2013年3月1172,0515.910.133.2
2014年3月1102,2885.19.137.1
2015年3月922,4943.913.124.6
2016年3月642,4042.614.539.4
2017年3月1622,4516.79.826.3
2018年3月2372,7039.211.136.7
2019年3月1772,7216.59.235.7
2020年3月1982,8297.15.037.9
2021年3月1661,55411.26.627.1
2022年3月1241,7187.66.736.7
2023年3月871,8134.99.972.7
2024年3月1591,9768.410.229.6
2025年3月2642,29212.45.924.7
2026年3月2442,50010.213.535.8

有価証券報告書に記載された各期の値です。PERは期末時点の株価にもとづく実績値で、いまの株価から計算した値とは異なります。

EPS1株利益
1株が1年で稼いだ純利益。伸びていれば株の稼ぐ力が育っている
BPS1株純資産
1株あたりの持ち分。会社に積み上がった蓄えの目安
ROE自己資本利益率
株主のお金でどれだけ稼いだか。日本株では8%が一つの目安
PER期末実績
株価が1年分の利益の何倍か。低いほど割安とは限らず、期待の低さのこともある
配当性向利益からの還元率
利益のうち配当に回した割合。高すぎる場合は無理をしている可能性もある

経営陣

11名 有価証券報告書の提出日現在

有価証券報告書に載っている役員は11名。2026/3期の役員報酬は総額211百万円。社内取締役1人あたりの報酬は、従業員の平均年収の約5倍にあたる。

氏名役職年齢
冨田幸二代表取締役 社長執行役員57
岡本秀二取締役 常務執行役員58
蓮井崇文取締役 常務執行役員57
滝澤清隆取締役62
布施木孝叔取締役71
泉弘毅取締役69
浅野恵子取締役63
野村明常勤監査役63
安田恵監査役53
松本真輔監査役56
奈良真51

役員報酬の内訳2026/3

役員の区分人数固定報酬百万円業績連動百万円その他百万円合計百万円1人あたり百万円
取締役(社内)495392315739
社外取締役633336
監査役2212111

有価証券報告書の役員報酬等の総額から、区分ごとの内訳を載せています。人数は当期中に在任した延べ人数のため、期末の人数と一致しない期があります。

有価証券報告書

有価証券報告書 2026/3期

会社自身が書いた有価証券報告書の本文を、章ごとにそのまま収録しています (要約ではありません)。

事業の内容534字を開く

何をしている会社か、会社自身の説明

3 【事業の内容】 当社グループは、当社、連結子会社(5社)の計6社で構成されており、ケミカルズ製品の製造・販売及び装置・システムの販売、生産システムのエンジニアリングを主な事業の内容としております。 当社グループの事業に係る位置付け及びセグメントとの関連は、次のとおりであります。なお、セグメントと同一の区分であります。 (ケミカルズ) 粘着剤、微粉体、特殊機能材、加工製品の製造・販売を行っております。 (連結子会社) 綜研化学(蘇州)有限公司(特殊機能材、微粉体及び粘着剤の製造販売) (連結子会社) 寧波綜研化学有限公司(加工製品及び粘着剤の製造販売) (連結子会社) Soken Chemical Asia Co., Ltd.(綜研化学アジア株式会社) (加工製品及び粘着剤の製造販売) (連結子会社) 綜研高新材料(南京)有限公司(粘着剤の製造販売) (装置システム) 装置・システムの販売、生産システムのエンジニアリング、プラントのメンテナンス、熱媒体油の輸入販売を行っております。 (連結子会社) 綜研テクニックス株式会社 (装置・システムの販売、生産システムのエンジニアリング、プラントのメンテナンス及び熱媒体油の輸入販売) (事業系統図)
経営方針・対処すべき課題1,778字を開く

経営陣が考える方向性と課題

1 【経営方針、経営環境及び対処すべき課題等】 当社グループの経営方針、経営環境及び対処すべき課題等は次のとおりであります。なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において、当社グループが判断したものであります。 (1) 会社の経営の基本方針 当社グループは、2032年のありたい姿として掲げた長期ビジョン「独自の技術・製品開発力を磨き、環境・社会課題の解決を志向した事業領域の創出と事業構造の変革による新たな成長軌道を築き、社会の発展とともに成長し続ける企業集団」の実現に向けて、事業ポートフォリオの変革による新たな成長軌道の構築を目指しております。 (2) 中長期的な会社の経営戦略 当社グループは、2026年度を初年度とする3カ年の中期経営計画「Advance 2028」において、事業ポートフォリオの変革を推進するために、次世代事業領域の拡大と収益力の向上による新たな成長基盤の確立を目指し、以下の重点戦略に取り組んでおります。 <重点戦略> ①ASEAN・インド地域での事業拡大 ASEAN地域での加工製品の販売拡大を図るために、タイ拠点を新技術・新製品の開発・量産拠点として機能強化する。また、インド市場への本格的な事業展開に向けて、生産拠点の新設を見据えた粘着剤および加工製品の販売体制の強化と市場開拓に注力する。 ②親和性の高い事業領域への参入 既存事業と親和性の高い新規領域や川下領域への事業展開を加速するため、市場・顧客ニーズに応じた新製品・量産技術の開発に注力する。また、新規事業の早期収益化を実現するため、アカデミア・スタートアップとの連携を強化し、成長期待分野における事業モデルを構築する。 ③既存事業領域の収益力強化 コスト構造改革による生産性・収益性の向上を図るため、フレキシブル生産体制の構築や自動化・省人化、物流機能強化、新製品の量産設備導入に向けた、国内事業拠点の新設・再編を推進する。また、製品・価格競争力の強化による収益拡大を図るため、環境配慮製品など高付加価値製品の市場投入や戦略的価格設定など差別化によるシェア拡大に注力する。 また、経営戦略の実効性を高め、持続的な成長を支える強固な経営基盤を構築するために、「人的資本の拡充」、「外部連携の促進」、「IT基盤の整備・強化」、「知的資産の活用基盤構築」、「グループガバナンスの高度化」に取り組み、経営資源の拡充と質的向上を果たしてまいります。 (3) 目標とする経営指標 当社グループは、事業ポートフォリオの変革による持続的な利益成長と収益性の向上を図るとともに、財務健全性を維持しながら最適資本構成を追求し、更なる資本効率の向上を目指してまいります。中期経営計画「Advance 2028」では、資本効率の向上に向けた経営指標として総資産経常利益率(ROA)10.5%、自己資本当期純利益率(ROE)11.5%を掲げております。 (4) 経営環境及び優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題 次期の事業環境は、景気の緩やかな回復基調が続くことが期待されるものの、中東情勢の緊迫化による資源・エネルギー価格の高騰や物流・輸送網の混乱、為替相場・原材料価格の変動による影響が懸念されるなど、先行き予断を許さない状況が続くとみております。 このような状況のもと、当社グループは、中東情勢の悪化に伴う、原材料調達の不安定化や価格高騰などへ適時適切に対処するとともに、今後の需要動向を注視しながら、業績影響を最小限に留めるべく努めてまいります。また、ASEAN・インド市場での粘着剤および加工製品の事業拡大に向けた新たな販売・生産体制の構築や既存事業と親和性の高い新規領域への参入に向けた研究開発機能の強化、スタートアップとの協業による新規事業の創出など次世代事業領域の拡大に注力するとともに、既存事業におけるコスト構造改革や価格競争力の強化など収益力の向上による安定収益基盤の拡大に取り組んでまいります。 当社グループはこれらの課題に取り組むとともに、人的資本の拡充や知的資産の活用など持続的な成長を支える経営基盤の強化にも注力し、収益性の向上と資本構成の最適化による資本効率の更なる向上を図り、中長期的な企業価値の向上を果たしてまいります。
事業等のリスク3,338字を開く

会社が自認するリスクの一覧

3 【事業等のリスク】 当社グループの経営成績、財務状態及びキャッシュ・フロー等の業績に影響を及ぼす可能性のあるリスクは以下のようなものがあります。また、必ずしもリスク要因に該当しない事項についても、投資家の判断上、重要であると考えられる事項については、投資家に対する積極的な情報開示の観点から開示しております。 当社グループにおいては、これらのリスクの発生を防止、分散あるいはヘッジすることにより軽減を図っておりますが、予測を超える事態が生じた場合には、当社グループの業績に重大な影響を及ぼす可能性があります。 なお、記載した事項は、当連結会計年度末現在において判断したものであり、当社グループに関するすべてのリスクを網羅したものではありません。 ① 経済動向及び市場動向 当社グループのケミカルズ製品は、電子・情報分野をはじめとし、自動車・家電・建材、その他日用品等と幅広い分野で使用されており、装置システムの販売対象も、合成樹脂、塗料・インキ等のメーカーなど多岐にわたっております。このため、当社グループの経営成績は、景気動向及び設備投資動向全般の影響を受けております。特に、液晶ディスプレイ関連分野における需要動向・競合状況・価格情勢により、当社グループの業績は大きな影響を受ける可能性があります。 ② 原材料市況 当社グループでは、原材料の調達に関しては国内外に複数の調達先を確保し、安定した原材料調達と原材料コストの低減を図っております。しかしながら、ケミカルズ製品の主要原材料であるアクリル酸エステル類や酢酸エチルなどの価格は、原油・ナフサ価格の市況の影響を受けており、上昇したコストを販売価格に転嫁できない場合は、当社グループの業績に影響を及ぼす可能性があります。 ③ 法的規制・コンプライアンス 粘着剤をはじめとしたケミカルズ製品の多くは、製造工程において有機溶剤を使用しております。有機溶剤の取り扱いにあたり、労働安全衛生法、毒物及び劇物取締法や消防法等の法規制を受けております。当社グループは、定期的な法令順守状況のチェックにより関連する法規制の遵守を徹底するとともに、環境汚染の防止、安全衛生の推進に努めておりますが、これらの関連法規制が強化された場合や新たな法規制が設けられ制約を受けた場合には、当社グループの業績に影響を及ぼす可能性があります。また、当社グループでは役員・従業員等に対して定期的な教育等によりコンプライアンスの徹底に努めておりますが、コンプライアンス上の問題が発生した場合にも、当社グループの業績に影響を及ぼす可能性があります。 ④ 海外での事業展開 当社グループは、アジア地域、特に中国におけるケミカルズ製品の市場の将来性に注目し、海外連結子会社4社を通じ積極的に事業展開を行っておりますが、現地における法令の改変、商慣習、政治・経済情勢の混乱、自然災害、伝染病等に起因する予期せぬ事態が発生することにより、当社グループの業績に影響を及ぼす可能性があります。 ⑤ 環境問題 当社グループは、原材料として有機溶剤等の各種化学物質を取り扱うため、労働安全衛生法、毒物及び劇物取締法や消防法等の規制を受けております。これらの法規制を遵守するとともに、地球温暖化防止に向けた省エネルギーや環境負荷物質の排出抑制にも努めております。しかしながら、環境保全に関する規制は年々強化されており、使用する化学物質が制限されるほか、対応するための大型設備投資等が必要になる場合には、当社グループの業績に大きく影響を及ぼす可能性があります。 ⑥ 災害事故 当社グループは、化学物質、特に危険物を取り扱うため、自然災害や火災爆発事故等により、重大な損失を招くリスクがあります。このため、製造設備の点検・保守、安全のための設備投資、定期的な防災訓練の実施など、予防管理に努めております。しかしながら、大規模自然災害の発生や不慮の事故等により、建屋・生産設備等が損害を被った場合や電気・ガスなどのインフラ被害、広範囲にわたるサプライチェーンの断絶等により、生産活動等に大きな影響が生じた場合には、当社グループの業績に大きな影響を及ぼす可能性があります。 ⑦ 新製品開発 当社グループは、常に市場・顧客ニーズに適合した高付加価値な製品・技術を開発していく必要があると考え、新製品・新技術の基礎研究及び応用研究の両面から積極的に研究開発を行っております。しかしながら、市場・顧客ニーズの変化に適切に対応できない場合には、当社グループの業績に影響を及ぼす可能性があります。 ⑧ 特定製品分野への依存 当社グループのケミカルズ製品は、液晶ディスプレイ等に組み込まれる光学フィルムの貼り合わせやそれら部材の製造等に使用されております。当社グループは、今後も市場・顧客ニーズに応えるべく新製品の開発を進めてまいりますが、技術革新に伴い光学フィルムが不要になった場合もしくは競合製品・代替製品がより低価格で導入され価格競争が激化した場合には、当社グループの業績に大きな影響を及ぼす可能性があります。 ⑨ 新規事業 当社グループは、事業拡大のために新規事業への展開を中長期的な経営戦略として積極的に推進しております。新規事業開発は慎重な検討を重ねたうえで取り組んでおりますが、安定して収益を生み出すまでには長期間を要することもあり、製品需要や技術進化の変化等により、当初の計画どおりの成果が得られない場合、当社グループの業績に影響を及ぼす可能性があります。 ⑩ 製造物責任 当社グループは、高品質な製品・サービスを安定して供給していくために、国際的な品質マネジメントシステム(ISO9001)の認証に基づいた厳格な品質管理体制を構築しております。当社の事業の中心は生産材の製造であり、最終消費者に対して賠償や回収を行う可能性は低いと考えますが、当社製品の品質により、製造物賠償責任等が発生した場合、当社及び当社製品に対する信頼性を損なうものであり、当社グループの業績に影響を及ぼす可能性があります。 ⑪ 知的財産権 当社グループは、知的財産権が事業活動・製品競争力に重要な役割を果たしていることを認識し、知的財産権の取得による自社権利の保護に努める一方で、他社の知的財産権を調査し、問題の発生防止を図っております。しかしながら、他社との間で知的財産権を巡る紛争が生じたり、他社から知的財産権を侵害された場合には、事業活動に支障が生じ、当社グループの業績に影響を及ぼす可能性があります。 ⑫ 情報セキュリティ 当社グループにとって、情報システムは事業運営上重要な役割を担っており、技術情報等の重要な機密情報や、顧客その他関係者の個人情報をシステムで管理しております。これらの情報の外部への流出を防止するため、関連規程の整備や社員教育の徹底、セキュリティシステムの強化等様々な対策を講じておりますが、災害、サイバー攻撃、不正アクセスその他不測の事態により、情報システムに重大な障害が発生した場合、重要な業務の中断や機密データの漏洩等が発生し、当社グループの社会的信用に影響を与え、その対応のための多額の費用負担や企業イメージ低下により、当社グループの業績に影響を及ぼす可能性があります。 ⑬ 人材確保・育成 当社グループの持続的な成長を実現するためには、グローバル市場で活躍ができる人材や新たな事業を創出していく人材を確保する必要があります。当社グループでは今後も事業の拡大に伴い積極的に人材を採用していく方針でありますが、人材を十分に確保・育成できない場合や現在在籍している人材が流出した場合には、当社グループの事業及び業績に影響を与える可能性があります。 ⑭ 減損 当社グループは、生産設備や研究設備等様々な固定資産を保有しております。これらの資産は、資産の時価が著しく下落した場合、又は事業資産の収益性が悪化し回復の可能性が見込めないなど減損処理が必要となる場合があり、減損損失が発生した場合、当社グループの業績に影響を及ぼす可能性があります。
経営成績の分析 (MD&A)5,968字を開く

業績がなぜこうなったかの経営陣の説明

4 【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】 (1) 経営成績等の状況の概要 当連結会計年度における当社グループ(当社及び連結子会社)の財政状態、経営成績及びキャッシュ・フロー(以下、「経営成績等」という。)の状況の概要は次のとおりであります。 ① 経営成績 当連結会計年度における経済情勢は、緩やかな景気の回復基調が続く一方で、米国の通商政策の不確実性やウクライナ・中東情勢の長期化、為替相場や資源・エネルギー価格の変動による影響が懸念されるなど、依然として先行き不透明な状況が続きました。 このような状況のもと、当社グループは、液晶ディスプレイ関連の中国市場における技術対応力を強化し、シェアの維持・拡大を図るとともに、自動車や情報・電子分野など成長分野での新たなニーズの探索・獲得に注力し、安定収益基盤の拡大と収益性の向上を図ってまいりました。また、非アクリル製品の開発・用途開拓やバイオマス材料・製品開発の技術基盤の確立、新たな海外事業地域展開、新規事業開発などでの成長投資を推進し、次世代事業領域の創出による事業構造改革に取り組んでまいりました。 当連結会計年度の業績につきましては、米国の関税政策の不透明感から在庫調整局面にあった液晶ディスプレイ関連の需要回復が緩やかなものに留まるなか、前年同期並みの販売数量を確保したものの、原材料価格の低下に伴う製品価格の値下げや人件費・経費の増加などにより、売上高は479億67百万円(前連結会計年度比0.7%増)となり、営業利益は61億71百万円(前連結会計年度比2.8%減)、経常利益は62億39百万円(前連結会計年度比1.6%減)、親会社株主に帰属する当期純利益は40億46百万円(前連結会計年度比7.6%減)となりました。 セグメントの状況は、以下のとおりです。 <ケミカルズ> ケミカルズの売上高は438億24百万円(前連結会計年度比2.4%減)となりました。製品別の状況は、以下のとおりです。 粘着剤製品は、液晶ディスプレイ関連用途の需要が弱含みで推移するなか、販売数量は前年同期並みであったものの、中国市場での原材料価格下落に伴う値下げの実施などにより、売上高は312億82百万円(前連結会計年度比2.2%減)となりました。 微粉体製品は、情報・電子分野での販売は堅調に推移したものの、中国市場での光拡散用途の需要が伸び悩み、売上高は29億75百万円(前連結会計年度比0.9%減)となりました。 特殊機能材製品は、電子部品関連の販売が伸長したことにくわえ、中国市場での電子材料用途の販売数量が前年同期並みに回復したことなどにより、売上高は30億72百万円(前連結会計年度比4.3%増)となりました。 加工製品は、中国市場での自動車用途の需要が回復傾向にあったものの、情報・電子分野の液晶スマートフォン用途の販売が減少したことなどにより、売上高は64億94百万円(前連結会計年度比7.1%減)となりました。 <装置システム> 装置システムについては、熱媒体油の販売が減少したものの、設備関連の工事完成高が大幅に増加したことなどにより、売上高は41億43百万円(前連結会計年度比52.3%増)となりました。 製品の種類別売上高は、下表のとおりであります。 セグメントの名称   前連結会計年度(自  2024年4月1日至  2025年3月31日)(百万円)   当連結会計年度(自  2025年4月1日至  2026年3月31日)(百万円) ケミカルズ 粘着剤   31,972   31,282 微粉体   3,002   2,975 特殊機能材   2,944   3,072 加工製品   6,992   6,494 小計   44,913   43,824 装置システム 装置システム   2,720   4,143 小計   2,720   4,143 合計   47,633   47,967 ② 財政状態 当連結会計年度末(以下「当期末」という。)の総資産は、前連結会計年度末(以下「前期末」という。)に比べて45億93百万円増加し、587億8百万円となりました。 流動資産は、現金及び預金が減少したものの、受取手形、売掛金及び契約資産、有価証券、棚卸資産が増加したことなどにより、前期末に比べ47億58百万円増加し、381億93百万円となりました。 固定資産は、有形固定資産が減少したことなどにより、前期末に比べ1億65百万円減少し、205億14百万円となりました。 一方、負債については長期借入金が減少したものの、電子記録債務、短期借入金、1年内返済予定の長期借入金が増加したことなどにより、前期末に比べ11億3百万円増加し、172億15百万円となりました。 当期末における純資産は、利益剰余金、為替換算調整勘定が増加したことなどにより、前期末に比べ34億90百万円増加し、414億93百万円となりました。 この結果、自己資本比率は前期末70.2%から0.5ポイント増加し70.7%となりました。 ③ キャッシュ・フローの状況 当連結会計年度末における現金及び現金同等物(以下、「資金」という。)は、前連結会計年度末に比べ14億46百万円増加し、173億60百万円となりました。各キャッシュ・フローの状況とそれらの要因は次のとおりであります。 (営業活動によるキャッシュ・フロー) 営業活動の結果増加した資金は、56億59百万円(前年同期は59億25百万円の増加)となりました。 これは、主に税金等調整前当期純利益58億69百万円、減価償却費24億92百万円などによる増加と、法人税等の支払額15億77百万円などに伴う減少によるものであります。 (投資活動によるキャッシュ・フロー) 投資活動の結果減少した資金は、32億73百万円(前年同期は19億46百万円の減少)となりました。 これは、主に有形固定資産の取得27億98百万円などに伴う減少によるものであります。 (財務活動によるキャッシュ・フロー) 財務活動の結果減少した資金は、8億41百万円(前年同期は13億52百万円の減少)となりました。 これは、主に短期借入金の借入れ11億37百万円などによる増加と、配当金の支払額10億35百万円、長期借入金の返済9億20百万円などに伴う減少によるものであります。 ④ 生産、受注及び販売の実績 a. 生産実績 セグメントの名称   当連結会計年度(自  2025年4月1日至  2026年3月31日) 金額(千円)   前年同期比(%) ケミカルズ   43,620,291   96.4 装置システム   3,989,216   161.3 合計   47,609,508   99.8 (注) 金額は、販売価格によっております。 b. 受注実績 セグメントの名称   当連結会計年度(自  2025年4月1日至  2026年3月31日) 受注高(千円)   前年同期比(%)   受注残高(千円)   前年同期比(%) ケミカルズ   44,240,583   97.8   1,351,339   144.4 装置システム   3,584,632   83.7   3,244,205   85.3 合計   47,825,216   96.6   4,595,544   97.0 (注) セグメント間取引については、相殺消去しております。 c. 販売実績 セグメントの名称   当連結会計年度(自  2025年4月1日至  2026年3月31日) 販売高(千円)   前年同期比(%) ケミカルズ   43,824,927   97.6 装置システム   4,143,064   152.3 合計   47,967,991   100.7 (注) セグメント間取引については、相殺消去しております。 d. 主な相手先別の販売実績及び総販売実績に対する割合 相手先   前連結会計年度   当連結会計年度 金額(千円)   割合(%)   金額(千円)   割合(%) Sojitz (Shanghai) Co., Ltd.   5,807,260   12.2   5,861,449   12.2 (2) 経営者の視点による経営成績等の状況に関する分析・検討内容 経営者の視点による当社グループの経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容は次のとおりであります。 なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において判断したものであります。 ① 財政状態及び経営成績の状況に関する認識及び分析・検討内容 当連結会計年度(以下「当期」という。)の売上高は、前連結会計年度(以下「前期」という。)に比べて0.7%増の479億67百万円となりました。セグメント別の概況につきましては「第2[事業の状況]4[経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析] (1)経営成績等の状況の概要 ①経営成績」に記載のとおりであります。 売上原価は、前期並みの318億69百万円となりました。売上総利益は、販売数量が前年同期並みに留まったものの、原料価格の下落や採算是正効果などにより、前期に比べ2.0%増の160億98百万円となりました。なお売上高総利益率は0.5ポイント増の33.6%となりました。 販売費及び一般管理費は、物流経費や開発経費等の増加などにより、前期に比べ5.3%増の99億27百万円となり、売上高販管費比率は前期に比べ0.9ポイント増の20.7%となりました。 これらにより、営業利益は前期に比べ2.8%減の61億71百万円となり、売上高営業利益率は0.4ポイント減の12.9%となりました。 営業外損益は、為替差益が92百万円増加したことなどにより、前期に比べ978.1%増の68百万円となりました。経常利益は前期に比べ1.6%減の62億39百万円となり、売上高経常利益率は0.3ポイント減の13.0%となりました。 特別損益では、投資有価証券評価損213百万円を計上し、税金等調整前当期純利益は、前期に比べ4.7%減の58億69百万円となりました。 法人税等を17億28百万円計上した結果、親会社株主に帰属する当期純利益は、前期に比べ7.6%減の40億46百万円となり、売上高当期純利益率は0.8ポイント減の8.4%となりました。 当社グループは、2025年度を最終年度とする3ヵ年の中期経営計画「Advance 2025」において、「収益基盤の維持・拡大と収益性の改善によるキャッシュ創出力向上」と「事業ポートフォリオの変革に向けた新たな事業領域の創出に資源を積極投入」を基本方針として掲げておりました。 中国南京工場で液晶ディスプレイ用粘着剤生産設備の能力を増強し、2023年度、2024年度と、過去最高の売上高を更新しましたが、 同中期経営計画最終年の当期は、米国の関税政策の不透明感から在庫調整局面にあった液晶ディスプレイ関連の需要回復が緩やかなものにとどまり、 売上高は、前年同期並みの結果となりました。 営業利益は、人件費や物流経費等の増加などにより前期比減益となりましたが、粘着剤の増販効果に加え、コスト削減や生産合理化、採算是正などにより、同中期経営計画最終年度の営業利益目標を達成することができました。液晶パネル業界の影響を受けやすい状況は続いているため、引き続き、既存事業における液晶ディスプレイ以外の分野での製品開発、次世代製品の開発を加速し、事業ポートフォリオ改革を推進してまいります。 中期経営計画 2026年3月期  数値目標   当連結会計年度(自  2025年4月1日至  2026年3月31日) 連結売上高   500億円   479億円 連結営業利益   45億円   61億円 (売上高営業利益率)   (9.0%)   (12.9%) 総資産経常利益率(ROA)   9%以上   11.1% 自己資本当期純利益率(ROE)   10%以上   10.2% ② キャッシュ・フローの状況の分析・検討内容並びに資本の財源及び資金の流動性に係る情報 当社グループの主な資金需要は、事業活動に要する運転資金、生産及び研究開発に要する設備投資や配当金支払等であります。これらの資金の源泉は、手元資金と営業キャッシュ・フローであり、必要に応じて金融機関からの短期・長期借入金等により必要資金を調達しております。なお、「第2 [事業の状況] 1 [経営方針、経営環境及び対処すべき課題等](4)経営環境及び優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題」に記載のASEAN・インド市場事業拡大や親和性の高い新規領域への参入に向けた研究開発機能の強化、新規事業開発などの成長投資資金については、手元資金に加えて金融機関からの借入により調達する予定です。 また、海外子会社を含めたグループ内資金を有効活用するために、グループ資金管理体制の整備・強化、資金効率の向上に努めております。 なお、不測の事態に備えて取引銀行と当座貸越契約及び貸出コミットメント契約を締結しており、安定的な資金調達手段を確保することにより資金の流動性を補完しております。 ③ 重要な会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定 当社グループの連結財務諸表は、わが国において一般に公正妥当と認められる会計基準に基づき作成しております。連結財務諸表の作成にあたっては、経営者による会計方針の選択・適用、資産・負債及び収益・費用の報告金額及び開示に影響を与える見積りが必要となります。経営者はこれらの見積りについて過去の実績等を勘案し合理的に判断しておりますが、実際の結果については、見積り特有の不確実性があるため、これらの見積りと異なる場合があります。 当社グループの連結財務諸表で採用する重要な会計方針は、「第5 経理の状況 1 連結財務諸表等 (1) 連結財務諸表 注記事項 (連結財務諸表作成のための基本となる重要な事項)」に記載しております。連結財務諸表の作成にあたって用いた見積り及び仮定のうち、重要なものは以下のとおりであります。 固定資産の減損 固定資産の減損会計の適用に際して用いた会計上の見積り及び仮定については、「第5 経理の状況 1 連結財務諸表等 (1) 連結財務諸表 注記事項 (重要な会計上の見積り)」に記載しております。

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開示資料

出典

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