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超!企業DB
日経平均64,325.64-1,890NYダウ53,061.95+295ドル円158.65-1NASDAQ26,217.83+118S&P 5007,666.6+35SOX 指数11,339.25+519/2終値

第一稀元素化学工業

4082 · Prime · 化学

ジルコニウム化合物の一貫生産メーカー。湿式・乾式両製法を持ち、電子部品・触媒・生体材料等へ高機能材料を供給。

概要

第一稀元素化学工業株式会社は、酸化ジルコニウムを主とするジルコニウム化合物の専門メーカーである。半導体・エレクトロニクス、エネルギー、ヘルスケア、自動車排ガス浄化触媒、基盤分野の五つの用途に材料を供給し、2026年3月期の連結売上高は357億円、従業員709名。大阪市に本社を置き、東京証券取引所プライム市場に上場する。

五つの用途セグメントで構成される事業ポートフォリオ

当社は、ジルコニウム化合物の多様な特性を活かし、五つの用途セグメントを展開する。半導体・エレクトロニクス分野では積層セラミックコンデンサや半導体研磨材、エネルギー分野ではSOFC固体電解質やリチウムイオン電池添加剤、ヘルスケア分野では歯科用ジルコニアや抗菌材料、自動車排ガス浄化触媒分野では三元触媒用助触媒や酸素センサー、基盤分野では連続鋳造用ノズルやブレーキ材を供給する。2026年3月期の売上高357億円のうち、自動車排ガス触媒分野が224億円と約63%を占め、同分野への依存度が高い。中長期的には戦略分野(半導体・エレクトロニクス、エネルギー、ヘルスケア)の売上比率を高める計画である。

湿式・乾式両製法を備える一貫生産体制

ジルコニウム化合物の精製には、電融法などの乾式製法と湿式製法がある。当社グループは両方の設備を持ち、目的に応じた製造方法の選択が可能である。特に湿式製法では、鉱石から最終製品までの一貫生産システムを有する。関連会社から乾式製法で精製した酸化ジルコニウムも購入しており、多様な顧客要求に対応する。生産拠点は大阪工場、江津工場、福井工場に加え、2023年8月に本格稼働したベトナム子会社工場がある。ベトナム工場では主原料のオキシ塩化ジルコニウム(ZOC)を生産し、中国への依存リスクを低減している。

海外子会社を通じたグローバル販売網の構築

海外展開では、2012年にベトナムに関連会社(現連結子会社)を設立し、2013年には中国上海に迪凱凱(上海)材料貿易有限公司、2018年にタイにDKK Thai Materials Trading、2019年に米国にDKK America Materialsを設立した。これらの子会社は現地顧客への販売支援とサプライチェーンの多様化を目的とする。2023年にはベトナム子会社に新工場が完成し、オキシ塩化ジルコニウムの自社生産を開始。これにより、原料の安定調達とコスト競争力の強化を図る。また、中国には関連会社(山東広垠迪凱凱新材料等)を有する。

業界の中での役割は機能性化学品メーカー(ジルコニウム化合物専門)にあたる。

この章の文章は、有価証券報告書と会社の開示をもとにAIが編纂しています。数値は開示のままで、AIには生成させていません。

売上高
358億円
営業利益
35億円
営業利益率
9.8%
純利益
25億円
2026/3 通期の連結業績。決算の内訳は最新の決算以降にあります。

何をしている会社か

有価証券報告書「事業の内容」(2026/3期)より

01半導体・エレクトロニクス主力

ジルコニウム化合物の高屈折率・誘電性等の特性を活かし、積層セラミックコンデンサ、スマートフォン筐体、半導体研磨材等に供給。電子部品の小型化・高性能化に貢献。

主な製品・サービス2
高純度酸化ジルコニウム
ジルコニウムの精製化合物。電子部品の誘電体材料や光学材料として使用。
ジルコニア粉末
ファインセラミックスの原料。高強度セラミックスや電子部品に。

02エネルギー準主力

ジルコニウム化合物のイオン伝導性・触媒特性を活かし、燃料電池(SOFC/SOEC)、リチウムイオン電池添加剤、水電解部材、メタネーション触媒等を供給。次世代エネルギー技術向け。

主な製品・サービス2
固体電解質材料
SOFC/SOEC用のジルコニア系固体電解質。イオン伝導性を利用。
触媒材料
CO改質、メタネーション反応等に用いるジルコニウム系触媒。

03ヘルスケア準主力

ジルコニウム化合物の生体適合性・耐薬品性を活かし、歯科材料(ジルコニアセラミックス)、画像診断装置部品、抗菌剤等を供給。医療分野向けの高機能材料。

主な製品・サービス2
歯科用ジルコニア
審美性・強度に優れた歯科補綴材料。CAD/CAM加工に対応。
抗菌剤材料
ジルコニウム化合物を用いた抗菌・吸着材料。環境浄化用途。

04自動車排ガス浄化触媒分野準主力

ジルコニウム化合物の触媒機能を活かし、三元触媒、GPF(ガソリンパティキュレートフィルター)、酸素センサー部品等に供給。自動車の排ガス浄化・燃費向上に貢献。

主な製品・サービス2
触媒用ジルコニア
三元触媒や酸化触媒の助触媒として使用。耐熱性・酸素貯蔵能を付与。
酸素センサー用固体電解質
自動車排ガス中の酸素濃度検出に用いるジルコニアセンサー部品。

05基盤分野その他

工業用触媒、耐火物(連続鋳造ノズル)、ブレーキ材、表面処理剤、塗料・製紙用架橋剤等、多様な産業にジルコニウム化合物を供給。耐熱性・強度・化学的安定性を活かした幅広い用途。

主な製品・サービス2
耐火物用ジルコニア
連続鋳造用ノズル等の高耐熱部材。溶鋼の流れを制御。
ブレーキ材用ジルコニア
ブレーキパッドの摩擦調整材として使用。耐摩耗性を向上。

製品と技術

湿式一貫生産が生む高純度酸化ジルコニウム

当社の基盤製品は高純度酸化ジルコニウムである。湿式製法により鉱石から最終製品まで一貫生産し、不純物を徹底的に除去する。この高純度品は積層セラミックコンデンサの誘電体材料やスマートフォン筐体用ファインセラミックス、半導体研磨材に使用される。光学用ジルコニアとしてカメラレンズの屈折率調整にも供給され、電子デバイスの小型化・高性能化に貢献する。福井工場ではファインセラミックス用ジルコニアを量産し、電子部品向け需要に対応している。

酸素貯蔵能を持つ自動車触媒用複合酸化物

1990年に販売を開始したセリア・ジルコニア複合酸化物は、自動車排ガス浄化触媒の助触媒として中核製品である。ジルコニアにセリアを添加することで酸素貯蔵能(OSC)を付与し、三元触媒の浄化効率を高める。2026年3月期にはこの分野で224億円の売上を計上し、全売上の約63%を占める。排ガス規制強化に伴うハイブリッド車向け需要の堅調さと、特定国からの材料供給回避の動きが販売を下支えしている。江津工場が主な生産拠点である。

イオン伝導性を活かしたエネルギー・センサー材料

ジルコニアのイオン伝導性を利用した固体電解質材料は、固体酸化物形燃料電池(SOFC)や水電解セル(SOEC)の電解質として供給される。AIデータセンター向け電源としてSOFCの需要が高まり、2026年3月期のエネルギー分野売上は前期比20.8%増の17億円となった。自動車用酸素センサーにはジルコニア固体電解質が用いられ、1976年から販売を継続している。さらに、リチウムイオン電池の正極材添加剤やCO改質・メタネーション触媒など、次世代エネルギー技術向けの開発にも取り組んでいる。

有価証券報告書の事業の記述をもとにAIが編纂しています。

業界での位置づけ

化学のなかでの位置

化学セクター中堅、高機能材料で収益改善中

同社は化学セクターで、高機能材料を提供。売上高は約350億円と、クラレ(約6000億円)や東洋紡(約3000億円)に比べ小規模だが、営業利益率は2026年3月期に9.8%と改善傾向。コージンバイオなど同業と競合。収益性向上が期待される一方、規模の拡大が課題。

強み

  • 営業利益率が6.9%→9.8%と上昇、利益成長が継続中。
  • 高機能材料に特化し、大手と差別化された製品群を持つ。
  • 専門性の高い製品を支える技術力が強み。
  • 化学業界全般の需要は安定しており、一定の収益基盤を確保。

課題

  • 売上高が約350億円と大手の1割以下、スケールメリットで劣る。
  • クラレ、東洋紡など大手との競争にさらされる。
  • 化学業界は原材料価格変動の影響を受けやすい。

強みと課題は、開示資料をもとにAIがまとめた見立てです。

同業の企業

機能性化学の時価総額近傍。太字が第一稀元素化学工業

時価総額で並べると、掲載11社のなかで6番目にあたる。

#企業時価総額PER
14221大倉工業698億円12.7倍
26768タムラ製作所661億円
34362日本精化647億円13.4倍
49619イチネンホールディングス641億円8.3倍
54078堺化学工業611億円24.3倍
64082第一稀元素化学工業604億円23.8倍
75563新日本電工603億円
85302日本カーボン596億円14.3倍
94027テイカ571億円
101663K&Oエナジーグループ562億円14.4倍
114025多木化学562億円13.3倍

時価総額は直近の終値ベース。同業の範囲は独自の業界分類(機能性化学)に従っています。

会社の歴史

沿革 47件

大阪に設立され生産基盤を整えた創業期

1956年5月、大阪市東区高麗橋に第一稀元素化学工業株式会社を設立。翌1958年12月に三津屋工場を開設し生産部門を集約。その後、1960年4月に淀川第一工場を開設し、生産拠点を拡充した。同時期に光学用ジルコニアの販売を開始(1961年2月)。1966年には焼成専門の淀川第二工場、1967年には中間物専門の伊丹工場を開設し、工程ごとの専門化を進めた。これらの初期投資により、ジルコニウム化合物の一貫生産体制の基礎が築かれた。

電子材料や耐火物など多角化が進んだ1960~70年代

1968年に電子材料用ジルコニアと樹脂用難燃剤の販売を開始。1969年には耐火物用ジルコニアの本格販売に乗り出し、鉄鋼連続鋳造用ノズルへの供給を始めた。1972年にブレーキ用ジルコニア、1976年に酸素センサー用ジルコニアの販売を開始し、自動車関連用途への展開が本格化。1979年5月に大阪市住之江区に大阪工場を新設し、既存の三工場を統合。生産効率の向上とともに、多様な製品群を一貫して製造できる体制を整えた。

高機能材料へのシフトとファインセラミックス参入

1980年に鉄鋼連続鋳造用電融ジルコニアの本格販売を開始。1981年にはファインセラミックス用ジルコニアの販売を開始し、高強度・高靭性セラミックス市場に参入。1983年には宝飾用キュービックジルコニアの販売も始めた。1990年に自動車排ガス浄化触媒用セリア・ジルコニア複合酸化物の販売を開始し、これが後の主力事業となる。1992年には日本曹達からカラージルコニアの特許を譲受し、技術基盤を強化した。

江津工場新設とISO認証取得で自動車触媒事業を拡大

1996年7月、島根県江津市に江津工場を新設し、自動車排ガス浄化触媒用セリア・ジルコニア複合酸化物の本格生産を開始。同年1月にはISO9001認証を取得し、品質管理体制を国際水準に引き上げた。2001年2月にはISO14001認証も取得。これらの取り組みにより、自動車メーカーからの信頼を獲得し、触媒材料の供給量を拡大した。2002年にはニューテックス株式会社を子会社化し、液体製品の製造能力を内部化した。

株式上場と福井工場による生産能力増強

2004年12月、東京証券取引所市場第二部に株式を上場し、資金調達力を高めた。2006年10月には福井工場を新設し、ファインセラミックス用ジルコニアの生産を開始。これにより、電子部品向け高純度品の供給能力を増強した。2007年11月には福井工場も含めたISO9001・14001の拡大認証を取得。2018年6月には東証一部に指定され、企業規模の拡大を遂げた。

海外拠点の展開とベトナム新工場の稼働

2012年3月、ベトナムに関連会社(現連結子会社)を設立。2013年8月に中国上海、2018年3月にタイ、2019年6月に米国にそれぞれ子会社を設立し、グローバル販売網を構築した。2023年8月にはベトナム子会社に新工場を建設し、オキシ塩化ジルコニウムの生産を開始。特定国への原料依存からの脱却を進める。2024年4月には大阪事業所を研究開発センターに名称変更し、技術開発体制を強化した。

プライム市場移行と10カ年計画「DK-One Next」

2022年4月、東京証券取引所プライム市場へ移行。同年5月には2023年3月期から2032年3月期までの10カ年中期経営計画「DK-One Next」を開始した。目標として、2032年3月期に売上高500億円以上、営業利益75億円以上、ROIC9%以上を掲げる。戦略分野への経営資源の重点配分と、ベトナム事業の収益化を通じて、自動車排ガス触媒依存からの脱却を図る。2026年3月期の売上高は357億円、営業利益35億円と計画達成に向け歩みを進める。

年表47件を開く

1950年代

  • 1956年5月創業大阪市東区高麗橋を本社として第一稀元素化学工業株式会社を設立
  • 1958年12月大阪市東淀川区三津屋北通に三津屋工場を開設し、生産部門をすべて移設
  • 1959年4月商号変更大阪市東淀川区三津屋北通に本店を移転(旧本社は大阪営業所に変更)

1960年代

  • 1960年4月大阪市東淀川区小松南通に淀川第一工場開設
  • 1960年9月大阪市東淀川区小松南通に本店を移転し、生産部門をすべて移設
  • 1961年2月光学用ジルコニアの販売を開始
  • 1966年6月焼成専門工場として、淀川第一工場隣接地に淀川第二工場を開設
  • 1967年6月中間物専門工場として、兵庫県伊丹市森本に伊丹工場を開設
  • 1968年3月電子材料用ジルコニア及び樹脂用難燃剤の販売を開始
  • 1969年4月東京都北区田端に東京出張所を開設
  • 1969年11月耐火物用ジルコニアの本格販売を開始

1970年代

  • 1972年6月ブレーキ用ジルコニアの販売を開始
  • 1976年5月光学レンズ用硝酸セシウムの販売を開始
  • 1976年8月酸素センサー用ジルコニアの販売を開始
  • 1979年5月M&A大阪市住之江区平林南に本店を移転、大阪工場を開設し、既存の三工場を統合

1980年代

  • 1980年7月鉄鋼連続鋳造用電融ジルコニアの本格販売を開始
  • 1981年5月ファインセラミックス用ジルコニアの販売を開始
  • 1983年2月東京営業所を東京都港区虎ノ門に移転
  • 1983年2月宝飾用キュービックジルコニアの販売を開始
  • 1984年4月創業ニューテックス株式会社(役員及び従業員による共同出資)を設立し、ジルコニウム化合物(液物)及びレア・アース化合物の製造を移管

1990年代

  • 1990年8月自動車排ガス浄化触媒用セリア・ジルコニア複合酸化物の販売を開始
  • 1992年7月日本曹達株式会社からカラージルコニアの特許譲受、販売権を取得
  • 1993年3月創業高知市に株式会社アイ・ディ・ユー(現・持分法非適用関連会社)を設立し、電融ジルコニアの製造を移管
  • 1996年1月国際規格「ISO-9001」(JQA-1144)の認証を取得
  • 1996年7月島根県江津市松川町に江津工場を新設し、自動車排ガス浄化触媒用セリア・ジルコニア複合酸化物の本格生産を開始
  • 1998年2月大阪、江津工場を含めた「ISO-9001」の拡大認証を取得

2000年代

  • 2001年2月「ISO-14001」(JQA-EM1307)の認証を取得
  • 2002年6月M&Aニューテックス株式会社の株式100%を取得し、子会社化
  • 2002年8月大阪営業所を大阪市中央区今橋に移転
  • 2002年9月M&Aニューテックス株式会社を吸収合併
  • 2004年12月上場東京証券取引所市場第二部に株式を上場
  • 2006年10月福井市に福井工場を新設し、ファインセラミックス用ジルコニアの生産を開始
  • 2007年11月福井工場を含めた「ISO-9001」、「ISO-14001」の拡大認証を取得

2010年代

  • 2012年3月ベトナム社会主義共和国にVIETNAM RARE ELEMENTS CHEMICAL JOINT STOCK COMPANY(現・連結子会社)を設立
  • 2013年4月中期経営計画「DK-One Project」スタート
  • 2013年8月中華人民共和国上海市に穂華(上海)貿易有限公司(現 迪凱凱(上海)材料貿易有限公司(現・連結子会社))を設立
  • 2014年7月創業山東広垠廸凱凱新材料有限公司、山東広垠廸凱凱環保科技有限公司(現・持分法適用関連会社)を設立
  • 2017年9月DKKロジスティクス株式会社(現・連結子会社)を設立
  • 2018年3月タイに子会社DKK Thai Materials Trading Co., Ltd.(現・連結子会社)を設立
  • 2018年6月東京証券取引所市場第一部に指定
  • 2019年4月大阪市中央区北浜に本社を移転
  • 2019年6月米国にDKK America Materials,Inc.(現・連結子会社)を設立

2020年代

  • 2021年2月東京営業所を東京都千代田区霞が関へ移転
  • 2022年4月東京証券取引所プライム市場へ移行
  • 2022年5月中期経営計画「DK-One Next」スタート
  • 2023年8月ベトナム子会社において工場を新設し、生産活動を開始
  • 2024年4月大阪事業所を研究開発センターに名称変更

有価証券報告書の沿革をもとにAIが通史として編纂しています。年表は沿革の記載そのままです。

これからの方針

有価証券報告書 2026/3期の経営方針より

会社は5つの方針を掲げている。そのうち5項目には、達成する数字が明記されている。

会社が掲げている数値目標
  • 売上高2029年3月期まで410億円
  • 営業利益2029年3月期まで40億円
  • EBITDA2029年3月期まで75億円
  • ROIC2029年3月期まで5%
  • ROE2029年3月期まで6%

有価証券報告書の原文に書かれた目標だけを載せています。達成度の評価や推計は加えていません。

  1. 01

    戦略分野への経営資源重点配分

    自動車排ガス浄化触媒材料への依存を低減し、半導体・エレクトロニクス、エネルギー、ヘルスケアの各戦略分野に資源を集中。用途開発と顧客基盤拡大を推進し、事業ポートフォリオを転換する。

  2. 02

    サプライチェーン強化と安定供給

    主原料であるオキシ塩化ジルコニウムの調達先を多様化。ベトナム子会社工場の本格稼働により供給安定性とコスト競争力を向上。イットリウム等の安定調達にも取り組む。

  3. 03

    キャッシュ創出力の強化と収益性改善

    棚卸資産の圧縮、ベトナム事業の原価低減、借入残高圧縮による金利負担軽減、為替リスク管理を推進し、ROICとROEの持続的な改善を図る。

  4. 04

    温室効果ガス排出削減と脱炭素対応

    省エネルギー設備導入やバイオマス熱源活用などでScope1・2排出削減を推進。Scope3の算定を開始し、2050年カーボンニュートラルを目指す。

  5. 05

    人材基盤の強化と組織力向上

    多様な人材が活躍できる人事制度見直し、人材開発投資拡充、マネジメント人材育成、専門性の高い人材確保・育成を推進し、組織横断的な連携体制を強化する。

有価証券報告書の「経営方針、経営環境及び対処すべき課題等」から、AIが項目ごとに整理しています。数値目標は原文に書かれたものだけです。

社員と組織

有価証券報告書 10期分

グループ全体で709人が働いている。提出会社(単体)の平均年収は726万円で、9期前と比べて1.1%平均年齢は39.3歳、平均勤続年数は14.2年。

決算期平均年収万円平均年齢平均勤続連結従業員数一人当たり営業利益万円
2017年3月374
2018年3月397
2019年3月73439.314.8441
2020年3月65538.914.4479
2021年3月61038.814.3502
2022年3月70438.414.0533
2023年3月70538.714.2569
2024年3月70938.814.2642
2025年3月68339.114.1698330
2026年3月72639.314.2709494

平均年収・平均年齢・平均勤続は有価証券報告書に記載された提出会社(単体)の値、従業員数はグループ全体の値です。一人当たり営業利益は連結営業利益を連結従業員数で割ったもので、給与などの費用を払ったあとに一人あたりいくら残るかの目安になります。

多様性の開示2026年3月期・提出会社(単体)
女性管理職比率7.6%
縦線は目安の30%
男性育休取得率86.7%
縦線は目安の85%
女性の賃金(男性=100)72.3%
100なら男女で差がない状態

拠点とグループ

設備と関係会社

関係会社7(国内 5 / 海外 2、うち連結子会社 5) を有報から抽出しています。

主要な設備 (帳簿価額 上位6)
本社工場 — ベトナム社会主義共和国ホーチミン市116億円
江津事業所 — 島根県江津市5,367百万円
研究開発センター — 大阪市住之江区4,175百万円
福井事業所 — 福井県福井市3,042百万円
本社 — 大阪市中央区66百万円
その他13百万円
ほか1件の開示あり
主な関係会社
  • 海外
    VIETNAM RARE ELEMENTS CHEMICAL JOINT STOCK COMPANY(※1)
    ベトナム社会主義共和国ホーチミン市 · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 国内
    迪凱凱(上海)材料貿易有限公司(※1)
    中華人民共和国上海市 · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 海外
    DKK Thai Materials Trading Co.,Ltd.
    タイ王国バンコク · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 国内
    DKK America Materials, Inc.(※1、2)
    アメリカ合衆国ミシガン州 · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 国内
    DKKロジスティクス株式会社
    大阪市中央区 · 連結子会社
    議決権51.0%
  • 国内
    山東広垠廸凱凱新材料有限公司
    中華人民共和国山東省 · 持分法適用会社
    議決権34.0%
  • 国内
    山東広垠廸凱凱環保科技有限公司
    中華人民共和国山東省 · 持分法適用会社
    議決権33.0%

業績のいま

有価証券報告書・決算短信より

2026年3月期の売上高は358億円営業利益35億円前期と比べると増収増益で、売上が+6.5%、利益が+52.2%。

売上高
+6.5%
358億円
営業利益
+52.2%
35億円
純利益
+212.5%
25億円
営業利益率
9.8%
前期比 +2.9%pt

会社が出している今期の予想2027年3月期

項目会社予想前期実績
売上高370億円358億円
営業利益30億円35億円
純利益15億円25億円
1株あたり配当¥30¥30

会社が決算短信で公表した予想です。証券会社の予想ではありません。 短信の原本

四半期の推移

10期分

直近は2027年1Qで、売上は101億円、営業利益は12億円。前年の2024年1Qと比べると、売上は+21.7%、営業利益は+200.0%。

対象期間売上高億円営業利益億円営業利益率%純利益億円
2023年4Q925
2024年1Q8344.86
2024年2Q931010.89
2024年3Q911011.0−3
2024年4Q85−1
2025年2Q170169.4−4
2025年4Q16674.212
2026年2Q171116.40
2026年4Q1872412.825
2027年1Q1011211.910

期ごとの単独の業績で、期首からの累計ではありません。

業績の推移

有価証券報告書 14期分

2013年3月期からの14期で、売上は242億円から358億円へ1.5倍に増えた。直近期の営業利益率は9.8%。

決算期売上高億円営業利益億円経常利益億円営業利益率%純利益億円
中華人民共和国上海市に穂華(上海)貿易有限公司(現 迪凱凱(上海)材料貿易有限公司(現・連結子会社))を設立
2013年3月242−15−21
山東広垠廸凱凱新材料有限公司、山東広垠廸凱凱環保科技有限公司(現・持分法適用関連会社)を設立
2014年3月2254350
2015年3月2324532
2016年3月2334028
DKKロジスティクス株式会社(現・連結子会社)を設立
2017年3月2345037
タイに子会社DKK Thai Materials Trading Co., Ltd.(現・連結子会社)を設立
2018年3月2554430
米国にDKK America Materials,Inc.(現・連結子会社)を設立
2019年3月2754331
2020年3月2653123
2021年3月2352112
2022年3月2946018
ベトナム子会社において工場を新設し、生産活動を開始
2023年3月3576040
2024年3月3522911
2025年3月3362366.88
2026年3月35835339.825

金額は有価証券報告書の連結値をそのまま掲載しています。帯の長さは列ごとの最大値との比です。空欄の期は有価証券報告書からその項目の数値が取れていません(0ではありません)。

利益の構造

2026年3月期

売上高358億円のうち、営業利益として残るのは35億円9.8%。営業外の損益と税金を反映した純利益は25億円、売上の7.0%にあたる。営業利益率は業種中央値7.3%を上回る水準。

売上高を100としたときの内訳
  • 売上原価作る・仕入れるのにかかったお金71.2%255億円
  • 販売費及び一般管理費売る・管理するのにかかったお金19.3%69億円
  • 営業利益費用を引いたあとに残った本業の利益9.8%35億円

有価証券報告書の損益計算書から、当期の金額をそのまま割り振っています。

粗利率
28.8%
売上から原価を引いて残る割合
営業利益率業種比+2.5pt
9.8%
本業の利益として残る割合
純利益率業種比+1.6pt
7.0%
税金まで払って最後に残る割合
ROE業種比0.3pt
6.6%
株主のお金がどれだけ利益を生んだか
ROA
3.7%
資産全体がどれだけ利益を生んだか
ROIC
4.4%
事業に使うお金がどれだけ利益を生んだか

ROICは有利子負債の開示がないため、営業利益×0.7÷(総資産−現金)の簡易式で算出しています。

お金の流れ

キャッシュフロー計算書 14期分

2026年3月期は営業CFが52億円、投資CFが−15億円で、差し引きのフリーCFは37億円この組み合わせは成熟・還元型にあたる。本業で稼ぎ、投資に回し、それでも余る現金を借金返済や株主還元に充てている。最も健全とされる型期末の手元現金は111億円で、売上の3.7ヶ月分にあたる

決算期営業CF億円投資CF億円財務CF億円フリーCF億円現金残高億円
2013年3月64−16−284853
2014年3月698−547779
2015年3月34−19−471550
2016年3月43−15−292847
2017年3月43−2531868
2018年3月8−3412−2654
2019年3月26−6459−3875
2020年3月43−9159−4886
2021年3月57−6425−7106
2022年3月32−420−1083
2023年3月39−4425−5100
2024年3月53−34−241983
2025年3月35−6−352989
2026年3月52−15−1037111

本業で稼いだ現金が営業CF、設備や事業への投資が投資CF、借入と返済・配当が財務CF。営業・投資・財務の3列は縦線が0で、右がプラス、左がマイナスです。健全な会社の基本形は営業CFがプラスで投資CFがマイナス。フリーCFは営業CFと投資CFの合計で、手元に残る現金を表します。

資産と負債

貸借対照表 14期分

2026年3月期の総資産は669億円。このうち返さなくてよい自己資本が390億円で、自己資本比率は57.5%(業種中央値63.4%より薄い)

決算期総資産億円自己資本億円負債億円自己資本比率%
2013年3月2687819029.2
2014年3月26312813548.9
2015年3月2651669961.3
2016年3月2611897271.2
2017年3月3072208771.5
2018年3月35524710869.3
2019年3月45827318559.5
2020年3月51229521756.6
2021年3月56330825553.7
2022年3月58031826253.7
2023年3月66036229853.8
2024年3月65636329354.5
2025年3月64838526358.6
2026年3月66939027957.5

自己資本比率は総資産のうち返済のいらないお金の割合で、高いほど借入への依存が小さいことを示します。負債は総資産から自己資本を引いた額です。

2026年3月期の内訳
現金及び預金
111億円
すぐ使えるお金
利益剰余金
349億円
過去の利益の積み上がり
負債合計
279億円
いつか返す必要があるお金
財務の健全性
88
/ 100
安定性自己資本比率38 / 40
収益力営業利益率20 / 30
現金創出営業CFの黒字継続30 / 30

有価証券報告書の数値から機械的に配点した参考値です。自己資本比率60%で満点、営業利益率15%で満点、直近3期の営業CFが黒字だった割合の3つを足しています。業態によって出ない要素があります。

業界内での比較

化学 203社との比較

同じ化学の企業と並べると、いちばん上に来るのは売上成長率203社中41位あたり、逆に低いのは配当利回り203社中187位あたり帯は左端が業種の最下位、右端が最上位で、縦線が真ん中にあたる。

ROE株主の出したお金でどれだけ利益を生んだか
6.6%/中央値 6.9%
P25 4.5%P75 9.9%
営業利益率売上のうち本業の利益として残る割合
9.8%/中央値 7.3%
P25 4.3%P75 10.7%
自己資本比率総資産のうち返済のいらないお金の割合
57.5%/中央値 63.4%
P25 50.5%P75 73.9%
売上成長率上位前期からの売上の伸び
6.5%/中央値 2.2%
P25 -1.8%P75 5.4%
配当利回り下位株価に対して1年で受け取る配当の割合
1.2%/中央値 2.7%
P25 1.8%P75 3.6%

有価証券報告書の最新期の数値をもとに、同じ業種の企業の中での順位を毎日計算しています。P25は下から4分の1、P75は上から4分の1の位置にある企業の値です。

株価

9月2日の終値

直近の終値は¥2,474で、1年前と比べて+266.7%過去52週の値幅のなかでは48%の位置にある。

¥2,474-9.2%1ヶ月+33.2%1年+266.7%時価総額604億円
過去52週の値幅
安値¥677高値¥4,400

チャートの金額は株式分割と配当を反映して調整した終値で、上に出している直近の終値とは一致しないことがあります。

指標
PER (実績)23.8倍
PER (会社予想)39.8倍
PBR1.53倍
配当利回り1.21%

実績値は直近の決算、予想値は会社予想にもとづきます。株価は終値ベースです。

値動きの背景

株価は7月17日に1730円まで下落しましたが、その後は上昇基調に転じ、8月17日には2085円まで回復しました。8月18日は1978円と前日比-5.13%で取引を終えましたが、1ヶ月で+14.34%となっています。25日移動平均線(1875.96円)を上回り、短期の上昇トレンドが続いています。ただし、75日線(2047.72円)は下回っており、中期的には調整局面です。52週高値4400円に対しては約55%下方にあり、戻り余地は大きいものの、高値圏での上値抵抗が強いです。RSIは63.09とやや過熱気味です。

値動きの背景は、株価と出来高の推移をもとにAIがまとめた見立てです。

AIの評価

AI評価

株価水準の解釈です。売買の推奨ではありません

現在の株価水準をほぼ妥当と判定しています(スコア 50/100)

PER16.9倍は業界平均17.9倍とほぼ同水準で妥当。PBR1.11倍は業界平均1.37倍を下回るが、ROE6.6%に対しては適正。配当利回り1.59%は業界平均2.76%を下回り魅力度は劣るが、配当性向26.9%と安定。業績回復を見極め段階で、ほぼ妥当と判断。

指標この会社業種平均
PER (実績)23.8倍17.8倍
PER (予想)39.8倍
PBR1.53倍1.41倍
ROE6.6%7.4%

業種平均は同じ東証33業種に属する銘柄の単純平均です。銘柄数が少ない業種では平均が振れます。

AI評価判定とスコアは公開データをもとにした解釈で、将来の株価を示すものではありません。算出の考え方は編集方針に記載しています。

評価が分かれる点

AI分析

投資家の見方

強気派は、電子材料需要の回復と自動車触媒向けジルコニアの需要増、株価1年で162%上昇の勢いを評価。一方、弱気派は、2024/3期・2025/3期と減収減益が続き、2026/3期も過去最高益だった2023/3期(純利益40億円)を下回る25億円予想にすぎず、バブル的な株高を警戒。PER16.9倍は割高感あり。

プラスに働く材料7
  • 電子材料需要回復

    半導体・電子部品向け需要増加期待

  • 自動車触媒需要

    排ガス規制強化でジルコニア需要増

  • 株価の勢い

    1年間で162%上昇、モメンタム強

  • 2026/3期営業利益35億円と回復基調2026年3月期影響

    営業利益23→35億円、純利益8→25億円と大幅改善

  • 売上高358億円へ再成長2026年3月期影響

    前期は減収も今期358億円へ+6.5%、需要回復期待

  • 希元素関連の需要拡大期待不定影響

    EV・電子部品向け希元素触媒需要拡大で中長期追い風

  • 外国人保有6.6%と拡大余地不定影響

    外国人持株比率6.6%と上昇余地、投資家関心で需給好転

マイナスに働く材料7
  • 減収減益基調

    2024/3期・2025/3期と純利益減少

  • 高PERでの割高感

    PER17倍、成長鈍化で割高

  • 業績ピークアウト懸念

    2023/3期の40億円超え見えず

  • 株価1年で162%上昇後のバリュエーション懸念継続影響

    PER16.9倍、PBR1.1倍と適正水準、更なる上値は割高感

  • ROE6.6%と低収益性継続影響

    6.6%のROEは化学業界平均10%を下回り、資本効率低い

  • 前期減収からの回復不透明2025/3期影響

    2025/3期売上高336億円は前期比-4.5%、需要動向次第

  • 配当利回り1.59%と低水準継続影響

    配当利回り1.59%は期待薄、株主還元強化が必要

次の決算で確かめる点
ジルコニウム販売数量
主力品の需要動向を直接把握
営業利益率
2026/3期目標9.8%の達成が焦点

配当

株主還元

直近の年間配当は1株あたり30で、前期から+7.7%いまの株価に対する利回りは1.21%。増配か配当維持が1年続いている。

年間配当
¥30
1株あたり
配当利回り
1.21%
いまの株価に対して
配当性向
26.9%
利益のうち配当に回した割合
連続増配等
1年
増配か維持が続いた年数
決算期1株あたり配当前期比%配当性向%
2017年3月127.8
2018年3月1633.312.4
2019年3月1918.814.9
2020年3月205.320.1
2021年3月18−10.027.4
2022年3月2327.843.7
2023年3月3447.820.5
2024年3月26−23.518.0
2025年3月260.025.3
2026年3月287.726.9

過去の配当は株式分割にあわせて調整した金額です。配当性向は有価証券報告書に記載された各期の値で、利益のうち配当に回した割合を示します。

次の配当スケジュール
  • 権利付き最終日
  • 権利確定日
  • 支払開始日
  • 今期の会社予想年間予想¥30

株主

有価証券報告書より

2026年3月期末の株主数は延べ32,377人。区分でいちばん多いのは個人・その他75.8%。グループ会社や銀行などの安定株主が15.3%を占め、残る84.7%が市場で売買されうる浮動株にあたる。

所有者の区分ごとの比率

所有者の区分2021年3月%2022年3月%2023年3月%2024年3月%2025年3月%2026年3月%
個人・その他65.562.869.769.971.875.8
金融機関23.525.919.019.919.010.2
外国法人4.54.73.52.81.66.5
事業法人5.25.05.45.45.65.2
証券会社1.31.62.42.12.02.2
自己株式0.50.50.30.20.71.0
外国人個人0.00.00.00.00.00.1

発行済株式に対する持ち株比率です。単元未満株の扱いにより、合計が100%にならない期があります。

大株主上位10

順位株主持ち株比率 %
01日本マスタートラスト信託銀行株式会社(信託口)6.43
02國部 克彦4.96
03第一稀元素化学工業従業員持株会3.86
04岩谷産業株式会社3.53
05井上 剛3.32
06井上 純子3.32
07國部 智之2.82
08UBS AG LONDON A/C IPB SEGREGATED CLIENT ACCOUNT(常任代理人 シティバンク、エヌ・エイ東京支店)2.23
09寺田 忠史1.59
10株式会社日本カストディ銀行(信託口)1.41

有価証券報告書の大株主の状況から、上位10者を掲載しています。信託銀行の名義は、実際の保有者ではなく運用を預かる先を指すことがあります。

株価指標の推移

有価証券報告書 14期分

1株利益は14期で+216%、1株純資産は14期で+391%。直近期のROEは6.6%で、日本株の目安とされる8%を下回る。

決算期EPSBPSROE%PER配当性向%
2013年3月−89325−24.0
2014年3月20753148.42.52.9
2015年3月13167121.96.26.3
2016年3月11576916.06.17.2
2017年3月15490718.47.37.8
2018年3月1231,01912.810.212.4
2019年3月1281,12411.96.314.9
2020年3月971,1968.47.820.1
2021年3月511,2444.225.727.4
2022年3月761,2846.013.343.7
2023年3月1651,46112.16.120.5
2024年3月471,4673.220.518.0
2025年3月331,5662.221.225.3
2026年3月1041,5926.622.126.9

有価証券報告書に記載された各期の値です。PERは期末時点の株価にもとづく実績値で、いまの株価から計算した値とは異なります。

EPS1株利益
1株が1年で稼いだ純利益。伸びていれば株の稼ぐ力が育っている
BPS1株純資産
1株あたりの持ち分。会社に積み上がった蓄えの目安
ROE自己資本利益率
株主のお金でどれだけ稼いだか。日本株では8%が一つの目安
PER期末実績
株価が1年分の利益の何倍か。低いほど割安とは限らず、期待の低さのこともある
配当性向利益からの還元率
利益のうち配当に回した割合。高すぎる場合は無理をしている可能性もある

経営陣

9名 有価証券報告書の提出日現在

有価証券報告書に載っている役員は9名。2026/3期の役員報酬は総額282百万円。社内取締役1人あたりの報酬は、従業員の平均年収の約4倍にあたる。

氏名役職年齢保有株数
國部洋代表取締役 社長執行役員54114,563
大内公夫取締役 常務執行役員59100,883
板橋正幸取締役 常務執行役員5938,137
梅原俊志取締役69
田中純一取締役69
飛田尚美取締役64
川口博司常勤監査役7015,200
津田佳典監査役5415,900
大浦綾子監査役47

役員報酬の内訳2026/3

役員の区分人数固定報酬百万円業績連動百万円その他百万円合計百万円1人あたり百万円
取締役(社内)692841319032
社外取締役3323211
監査役3303010
社外監査役3303010

有価証券報告書の役員報酬等の総額から、区分ごとの内訳を載せています。人数は当期中に在任した延べ人数のため、期末の人数と一致しない期があります。

有価証券報告書

有価証券報告書 2026/3期

会社自身が書いた有価証券報告書の本文を、章ごとにそのまま収録しています (要約ではありません)。

事業の内容1,288字を開く

何をしている会社か、会社自身の説明

3 【事業の内容】 当社グループは、当社と子会社5社及び関連会社3社で構成されており、酸化ジルコニウムを中心としたジルコニウム化合物を製造・販売しております。ジルコニウム化合物の精製には乾式製法(電融法など)と湿式製法の2種類があり、当社グループは両製法の設備を有し、目的に応じて製造方法を選択することができます。また、湿式製法にて鉱石から最終製品までの一貫生産システムを有するメーカーでもあります。 当社グループは当社を中心に、高純度酸化ジルコニウム及びジルコニウム化合物を湿式製法にて製造し、関連会社から乾式製法(電融法)により精製した酸化ジルコニウムを購入することで、顧客からの多種多様な要望に対応できる販売体制を整えております。また、その生産技術・複合化技術を活かして、希土類化合物やセシウム化合物等その他元素の化合物についても製造・販売を行っております。 ジルコニウム化合物は、この半世紀の間にその優れた物理化学特性が次々と解明され、現在では日常的に使用される多種多様な製品の原料として幅広く利用されております。具体的には撥水性(防水剤)に始まり、高屈折率(光学材料)、高耐熱性(耐火物)、圧電性(着火素子・ブザー・アクチュエーター)、イオン伝導性(酸素センサー)、誘電性(セラミックコンデンサ・電波フィルター)、高強度・高靭性(ファインセラミックス)、強酸性・耐薬品性(工業用触媒)など、ジルコニウム化合物は数多くの特性を持っております。 当社グループの事業セグメントは、化学工業製品の製造販売事業の単一セグメントであり、事業部門に分類することが困難なため、特段の注記なき場合は当社グループ総計にて記載しております。なお、当社では用途セグメントとして、「戦略分野-半導体・エレクトロニクス」「戦略分野-エネルギー」「戦略分野-ヘルスケア」「自動車排ガス浄化触媒分野」「基盤分野」の5区分により記載しております。 当社製品の主要な用途 用途セグメント       主な用途 戦略分野   半導体・エレクトロニクス   電子部品電子基板・フェルール光学半導体   ・積層セラミックコンデンサ・スマートフォンの筐体・イヤフォン、スピーカーのハウジング・ディスプレイ用反射防止フィルム・カメラレンズの屈折率調整・半導体研磨 エネルギー   エネルギー触媒二次電池SOFC/SOEC水素関連   ・CO改質触媒、メタネーション触媒・リチウムイオン電池の正極材の添加剤・固体電解質・水電解用部材 ヘルスケア   生体材料(歯科含む)医療機器抗菌剤・環境   ・歯科材料・画像診断装置・抗菌剤、吸着剤 自動車排ガス浄化触媒分野   自動車触媒酸素センサー   ・三元触媒、GPF、酸化触媒・固体電解質・スパークプラグ 基盤分野   工業用触媒構造部材耐火物ブレーキ材ブレージング表面処理    ・化学合成触媒・時計、装飾品・連続鋳造用ノズル・ブレーキパッド・アルミ配管ろう付・塗料・製紙用水溶性高分子の架橋剤 当社グループの当該事業における位置付けは次のとおりであります。
経営方針・対処すべき課題5,006字を開く

経営陣が考える方向性と課題

1 【経営方針、経営環境及び対処すべき課題等】 文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において、当社グループが判断したものであります。 (1)経営方針 当社グループは、『世に価値あるものを供給し続けるには、価値ある人生を送るものの手によらねばならぬ。価値ある人生を送るためには、その大半を過ごす職場を価値あるものに創り上げていかねばなるまい。』という経営理念のもと、『稀な元素とともに、「100年企業」へ』をビジョンに掲げ、永続的に成長を続ける企業グループを目指します。 「価値あるもの」とは、社会課題の解決に貢献する独創的で付加価値の高い製品のことです。次に「価値ある人生」とは、自身の夢や理想の実現に向かって成長する公私ともに充実した生き方のことです。そして「価値ある職場」とは、ジルコニウムのトップメーカーの一員であることに誇りを持ち、「キゲンソらしさ」を体現する仲間がいる職場のことです。 (2)中長期的な会社の経営戦略 当社グループは、2023年3月期(第67期)から2032年3月期(第76期)までの10年間を対象とする中期経営計画「DK-One Next」を推進しており、2026年3月期(第70期)は前期4カ年(第67期〜第70期)の最終年度にあたります。 前期4カ年においては、主力の自動車排ガス浄化触媒材料において成長の原資を確保しつつ、次世代の事業の柱を早期に育成するため、半導体・エレクトロニクス、エネルギー及びヘルスケア等の戦略分野への経営資源の重点配分を進めてまいりました。あわせて、「100年企業の基盤の確立」を目指し、「新規事業の創出」「収益構造の改革」「革新的なものづくりの実現」「成果を出し続ける組織づくりの実践」「キゲンソらしさの更なる醸成」「サステナビリティへの取り組み」の6つの柱に基づく体質強化を並行して推進してまいりました。 前期4カ年における主な成果としては、第一に、研究開発から事業化までの推進体制を整備し、用途起点での開発及び顧客提案を進めることで、戦略分野における事業展開に向けた開発・営業基盤を構築しました。一方で、これらの取組みを売上の伸長に確実に結び付けることは、引き続き重要な課題として認識しております。第二に、成長投資の前提となる「安定供給」自体を競争力と位置付け、主原料サプライチェーンの強化に取り組んだ結果、2025年7月にベトナム子会社工場が本格稼働し、オキシ塩化ジルコニウム(ZOC)の供給体制の多様化及び特定地域への依存リスクの低減を通じて、供給安定性の向上とコスト競争力の強化が実行段階に入りました。 一方、前期4カ年における課題としては、戦略分野における売上高は伸長したものの、主力の自動車排ガス浄化触媒材料への依存度は依然として高く、事業ポートフォリオの転換という観点では、売上構成比の大きな変化には至りませんでした。この背景には、電動化の進展局面における需要の変動や顧客の在庫調整等により、一部用途において当初想定していた需要の立上がりが後ろ倒しとなったことがあります。また、ベトナム事業については、立上げの遅れや稼働移行期における費用増等により、収益面に影響を及ぼした局面もありました。 これらの成果と課題を踏まえ、2027年3月期(第71期)から2029年3月期(第73期)までの中期においては、戦略分野における売上の伸長を最重要課題として位置付け、重点領域における施策の実行と案件の積み上げを通じて、事業ポートフォリオの転換を着実に進めてまいります。あわせて、前期に整備した開発・事業化体制を売上に確実に結び付けるとともに、2025年7月に本格稼働したベトナム子会社工場の稼働拡大及び安定操業並びに原価低減のさらなる推進を通じて、ベトナム事業の伸長を収益性の改善に接続し、中期における成長加速の土台としてまいります。 (3)目標とする経営指標 当社グループは、中期経営計画「DK-One Next」において、持続的な企業価値の向上を実現することを経営の基本方針としております。2027年3月期(第71期)から2029年3月期(第73期)までの中期においては、戦略分野における売上の伸長を最重要課題として位置付け、事業ポートフォリオの転換を着実に進めることで収益基盤の強化を図ってまいります。その先の2030年3月期(第74期)から2032年3月期(第76期)までの後期においては、売上成長の果実を収益性・資本効率の向上に結び付け、ROICスプレッド(ROIC-WACC)の最大化を通じた資本コストを上回る収益の創出を目指してまいります。 目標とする主要な経営指標は以下のとおりであります。 経営目標(連結) 第70期2026年3月期   第73期2029年3月期*カッコ内は2025年設定   第76期2032年3月期 実績   目標   目標 売上高   357億円   410億円   500億円以上 営業利益   34億円   40億円(30億円)   75億円以上 EBITDA   67億円   75億円(70億円)   105億円以上 ROIC   4.7%   5%(4%)   9%以上 ROE   6.6%   6%(5%)   11%以上 DOE   1.9%   1.8%以上   1.8%以上 配当性向   27.0%   30%   30% (注)第73期の営業利益目標は、ベトナム事業における原価低減の進展を踏まえ、従来目標から引き上げております。ただし、当社グループが目指す中期的な企業価値向上は、原価低減のみによって実現するものではなく、戦略分野における売上伸長を伴う事業ポートフォリオ転換が不可欠であると認識しております。 第70期においては、ROIC及びROEが2025年設定の第73期目標水準に到達しましたが、売上高は第73期目標に達しておらず、戦略分野の伸長にも課題が残りました。このため、第73期及び第76期の売上高目標は変更せず、売上成長と収益性改善を一体的に進めてまいります。株主還元については、DOE1.8%を下限とし、業績の改善に応じて配当性向30%を目標とすることで、成長投資と安定的な株主還元の両立を図ってまいります。 (4)優先的に対処すべき課題 当社グループは、中期経営計画の前期4カ年(第67期〜第70期)において戦略分野への経営資源の重点配分と主原料サプライチェーンの複線化を進め、2025年7月にはベトナム子会社工場が本格稼働するなど、次の成長に向けた基盤整備を進めてまいりました。一方で、事業ポートフォリオの転換はなお途上にあり、2027年3月期(第71期)からの中期においては、戦略分野の売上伸長による収益構造の転換を最重要課題として位置付けるとともに、ベトナム事業の安定操業と収益性の改善を通じて成長加速の土台を固めてまいります。この認識のもと、次の課題に優先的に取り組んでまいります。 ①新規事業の創出・戦略分野の開発活動の強化 当社グループは、自動車排ガス浄化触媒向け製品への依存度を低減し、収益構造の多様化を図るため、半導体・エレクトロニクス、エネルギー及びヘルスケアの各戦略分野において、用途開発及び顧客基盤の拡大を継続して推進してまいります。中期経営計画の前期4カ年を通じて、用途起点での開発・顧客提案体制を整備し、提案型ビジネスに向けた取り組みを進めてまいりました。一方で、一部用途では市場環境や顧客の投資判断の変化により需要の立上がりが想定を下回ったことに加え、重点市場の選定、顧客開拓及び量産化までの事業化プロセスに改善余地があると認識しております。今後は、対象市場及び重点顧客の見直しに加え、開発テーマごとの事業化可能性、量産化時期及び収益性をより厳格に管理し、戦略分野の売上構成比の引上げに取り組んでまいります。また、レアアースフリー材料の開発については技術基盤の強化という観点から取り組みを進め、素材としての注目度は上がっており、検討いただいている顧客数は増加しております。一方で現時点において具体的な販売計画は未定であり、今後の事業展開に向けた選択肢の一つとして位置付けております。 ②主原料調達のサプライチェーンの強化 当社グループは、主要原料の安定調達を事業継続の根幹と位置付け、サプライチェーンの強化を継続的に推進してまいります。オキシ塩化ジルコニウム(ZOC)については、2025年7月にベトナム子会社工場が本格稼働したことにより、供給体制の多様化が実現し、特定地域への依存リスクの低減と原価低減の推進が実行段階に入りました。一方、イットリウム及び中重希土類については中国による輸出規制の影響が継続しており、調達先の複線化、備蓄水準の見直し及び政府関係機関との連携を通じた安定調達体制の構築に取り組んでまいります。あわせて、原料調達における制約の影響を低減するため、使用原料の多様化や代替技術の検討を中長期的な課題として推進してまいります。また、事業継続計画(BCP)の見直し及び設備保全の推進を通じて、不測の事態における事業継続体制の維持に取り組んでまいります。 ③キャッシュ創出力の強化と収益性の改善 当社グループは、資産効率の改善及び原価低減活動を継続して推進しております。棚卸資産については増加しており、その圧縮は引き続き重要な課題であります。第70期においては、売上高の増加及びベトナム事業における変動費削減の進捗を背景として、ROIC及びROEは第73期目標水準に達しております。あわせて、ベトナム事業に関連する借入残高の圧縮による金利負担の軽減及び為替差損益の管理を重要な財務課題として推進してまいります。今後の中期においては、戦略分野の売上伸長により、ROIC及びROEの持続的な改善を図ってまいります。 ④温室効果ガスの排出削減への対応 当社グループは、温室効果ガスの排出削減目標を設定し、削減ロードマップに基づく取り組みを継続的に推進するとともに、2050年のカーボンニュートラルの実現を目指しております。省エネルギー設備の導入及び運転条件の最適化によるScope1排出量の削減を継続するとともに、ベトナム子会社工場においてはバイオマス(もみ殻)由来の熱源を生産に活用しております。Scope2については各生産拠点における再生可能エネルギーの導入拡大を推進し、Scope3については第70期においてサプライチェーン全体の排出量算定に着手しており、次期以降の削減ロードマップの策定・開示に向けた取り組みを進めております。あわせて、炭素価格の導入・強化、排出規制の強化及び顧客の脱炭素化要請といった移行リスクへの対応を重要課題として認識し、環境規制の動向を継続的に注視しながら必要な対応を機動的に講じてまいります。 ⑤多様な人材が活躍できる基盤づくり 当社グループは、事業ポートフォリオの転換及びベトナム事業の安定稼働の実現に向けて、経営課題の解決に直結する人的資本戦略の再構築に取り組んでおります。多様性については、性別や国籍にとどまらず、知識・経験・視座を含む広い定義のもと、環境変化への対応力と成長機会を捉える経営能力の強化として位置付けております。この認識のもと、人事制度全般の見直しを進めるとともに、人材開発投資を拡充し、全従業員の能力開発に努めてまいります。また、ベトナム子会社を含む海外拠点における現地人材の育成にも継続して取り組んでまいります。 ⑥成長を続けるための組織力強化と人材育成 当社グループは、前期4カ年を通じて新任管理職育成プログラムをはじめとする教育体制を整備し、管理職の実践力の向上に取り組んでまいりました。今後の中期においては、経営課題の解決を担うマネジメント人材の育成を強化するとともに、高度な専門性を有する人材の確保・育成を推進してまいります。また、開発・製造・営業が一体となって目標をやり切る組織力の強化に向け、戦略の優先順位の明確化と定期的な進捗レビューによる実行サイクルの確立及び組織横断的な連携体制の強化に取り組んでまいります。
事業等のリスク3,608字を開く

会社が自認するリスクの一覧

3 【事業等のリスク】 文中における将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において、当社グループが判断したものであります。 (ベトナム事業について) 当社グループは、ジルコニウム化合物の安定調達体制の強化を目的として、ベトナム現地法人における生産体制の整備を進めております。立上げ初期に比べ、製造条件の整備及び変動費の低減は進展しておりますが、長期安定稼働の定着に向けては、設備の損耗に応じた適切な保全対応や、現地従業員に対する継続的な教育・技能向上が必要となります。これらの対応が計画どおりに進まない場合には、生産効率の低下、追加的な費用の発生又は供給面への影響等により、当社グループの経営成績、財政状態及びキャッシュ・フローに影響を及ぼすおそれがあります。 当社グループは、設備保全の強化、操業状況の継続的なモニタリング及び現地人材の育成を通じて、安定稼働の定着と収益性の維持向上に努めております。 (戦略分野の進展について) 当社グループは、特定用途向け製品への依存度の低減と収益構造の多様化を図るため、半導体・エレクトロニクス、エネルギー及びヘルスケアの各分野を戦略分野として取り組みを進めております。当期においては、戦略分野全体の売上高は前年に比べ増加したものの、分野別には進捗に差がみられ、売上構成比の面でも大きな変化には至っておりません。このため、戦略分野における用途開発、量産案件の立上げ又は顧客基盤の拡大が計画どおりに進まない場合には、事業ポートフォリオの転換が想定どおり進まず、当社グループの経営成績、財政状態及びキャッシュ・フローに影響を及ぼすおそれがあります。 当社グループは、開発・製造・営業の連携強化に加え、新規事業創出機能を通じて、顧客要望に基づく製品開発のみならず、自社の戦略的判断に基づく事業機会の探索及び事業化の推進を強化することにより、戦略分野の拡大と収益構造の転換に取り組んでおります。 (為替変動について) 当社グループは、外貨建ての資産及び負債ならびにグループ内貸付等を有しており、為替相場の変動により、貸借対照表上の為替差損益が発生する可能性があります。特に、ベトナム事業に関連する資金取引については、ドル円相場に加え、ドルとベトナムドンとの為替変動の影響も受けることから、親会社及びベトナム子会社の双方において為替差損が生じる可能性があります。また、ベトナム事業に関連する借入残高が相応の水準にあることから、金利上昇局面においては金融費用が増加し、当社グループの経常利益を圧迫するおそれがあります。これらの影響が継続又は拡大した場合には、当社グループの経営成績、財政状態及びキャッシュ・フローに重要な影響を及ぼすおそれがあります。 当社グループは、為替予約その他の対応策を講じ、為替変動による影響の抑制に努めておりますが、対応コスト等を踏まえると、すべてのリスクを回避することは困難であり、一定のリスクは残存します。このため、ベトナム事業の安定稼働及び収益性の向上を通じて借入依存度の低減を図ることが、当該リスクに対する重要な対応策であると認識しております。 (情報セキュリティについて) 当社グループは、事業活動を通じて技術情報、営業情報、個人情報その他の重要情報を保有するとともに、情報システムを活用して事業運営を行っております。近年は、AI活用やクラウド利用の拡大等を背景として、サイバー攻撃の件数及び手法の高度化・巧妙化が進んでおり、情報漏えい、改ざん、消失又はシステム停止等が生じる可能性があります。また、内部不正又は委託先管理の不備等により、サイバー攻撃以外を起因とする情報漏えい等が発生する可能性もあります。これらの事象が顕在化し、被害が拡大した場合には、生産、受発注、物流その他の事業活動の停滞、復旧費用の発生、損害賠償責任又は社会的信用の低下等を通じて、当社グループの経営成績、財政状態及びキャッシュ・フローに重要な影響を及ぼすおそれがあります。 当社グループは、情報セキュリティを重要な経営課題の一つと認識し、技術的対策の強化、各種規程及びマニュアルの整備、従業員に対する教育及び訓練、外部脅威動向の把握ならびにインシデント発生時の情報連携及び初動対応体制の整備を通じて、情報資産の保護及び情報セキュリティ水準の維持・向上に努めております。 (気候変動及び環境規制について) 当社グループは、気候変動への対応及び環境負荷の低減を重要な経営課題の一つと認識しております。各国・地域における温室効果ガス排出規制、排出量取引制度、炭素価格の導入又は強化、環境報告義務の拡充その他の環境規制の強化が進行した場合には、エネルギー調達コストの上昇、省エネルギー投資、再生可能エネルギー調達又は設備更新等の追加的な対応が必要となる可能性があります。また、顧客における脱炭素化要請の高まりに十分に対応できない場合には、競争力の低下を招く可能性があります。これらの状況が継続又は拡大した場合には、当社グループの経営成績、財政状態及びキャッシュ・フローに影響を及ぼすおそれがあります。 当社グループは、温室効果ガス排出量の把握及び削減ロードマップの推進、継続的な省エネルギー活動、エネルギー効率化、再生可能エネルギーの活用ならびに各国・地域の環境規制に関する情報収集を通じて、気候変動及び環境規制に伴うリスクの低減に努めております。 (原料の仕入れについて) 当社グループの事業に必要な原料の多くは海外からの調達に依存しており、原料の種類によっては供給地域又は供給者が限定されております。オキシ塩化ジルコニウム(ZOC)については、中国及びベトナム現地法人VRECの2拠点から調達する体制を整備しており、一定の供給リスク分散を図っておりますが、イットリウム及び中重希土類については、産出国が中国に偏在し、輸出規制の影響も継続していることから、これらを使用する製品の安定供給に支障が生じる可能性があります。前記の状況が継続し、必要量の確保が困難となった場合には、当該原料を使用する製品の供給制約又は販売数量の減少が生じ、当社グループの経営成績、財政状態及びキャッシュ・フローに重要な影響を及ぼすおそれがあります。 当社グループは、調達先の複線化、在庫水準の適切な管理、供給動向に関する情報収集の強化等を通じて、重要原料の安定確保と供給リスクの低減に努めております。 (海外事業活動におけるカントリーリスクの影響について) 当社グループは、日本及びベトナムに製造拠点を有し、中国、タイ、米国等にも販売拠点を展開しております。また、売上高は日本以外の地域にも一定程度分散しており、海外の政治・経済・通商環境の変化が事業活動に影響を及ぼし得る事業構造にあります。このため、海外事業活動においては、各国・地域における政情不安、貿易摩擦、通商制約、法規制・制度変更、輸出入規制の強化、米中対立の長期化その他の地政学的要因により、原材料調達、生産活動、物流、販売又は顧客対応等に支障が生じる可能性があります。特に、当社グループにおいては、原材料調達及びベトナム事業の安定稼働が重要な経営課題となっており、これらに対する国・地域要因の変化が顕在化した場合には、供給制約、調達コストの上昇、納期遅延又は販売機会の逸失等を通じて、当社グループの経営成績、財政状態及びキャッシュ・フローに重要な影響を及ぼすおそれがあります。 当社グループは、各国・地域に関する情報収集及び社内共有の強化に加え、サプライチェーンの見直し及び再構築、規制対応力の向上ならびに必要に応じた調達・販売体制の見直しを進めることにより、当該リスクの低減に努めております。今後も、事業環境の変化を注視し、その影響の最小化を図ってまいります。 (自然災害・事故災害による影響について) 当社グループは、日本及びベトナムに製造拠点を有し、国内外に販売・物流拠点を展開しております。このため、地震、台風、洪水、停電その他の自然災害や、火災、爆発、漏えい、設備故障その他の事故災害が発生した場合には、原材料の受入れ、生産活動、保管、物流又は顧客への製品供給に支障が生じる可能性があります。特に、製造拠点又は物流機能に重大な被害が発生した場合には、操業停止、供給遅延、代替輸送又は復旧対応費用の発生等を通じて、当社グループの経営成績、財政状態及びキャッシュ・フローに影響を及ぼすおそれがあります。 当社グループは、拠点分散、保険付保、BCPの策定及び見直しに加え、国内外拠点への在庫配置による供給継続体制の強化、設備保全ならびに安全衛生活動の推進を通じて、自然災害及び事故災害に伴うリスクの低減に努めております。
経営成績の分析 (MD&A)7,488字を開く

業績がなぜこうなったかの経営陣の説明

4 【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】 (1) 経営成績等の状況の概要 当連結会計年度における当社グループ(当社、連結子会社及び持分法適用会社)の財政状態、経営成績及びキャッシュ・フロー(以下、「経営成績等」という。)に関する概要は次のとおりであります。 ① 財政状態及び経営成績の状況 当連結会計年度の売上高は35,751百万円(前期比6.3%増、2026年2月12日公表の業績予想35,300百万円に対する達成率101.3%)となり、販売数量は、前期比2.8%増となりました。営業利益は、人的投資に伴う費用や研究開発費の増加、新基幹システム稼働に関連する費用が増加したものの、売上高の増加に加え、原料市況の影響を受けた高額在庫による利益圧迫要因が解消したこと、ベトナム子会社の本格稼働に伴う費用負担が減少したこと等により、3,479百万円(前期比52.4%増、業績予想3,200百万円に対する達成率108.7%)となりました。経常利益は、ベトナム子会社への貸付金、それに相対するベトナム子会社の借入金等の外貨建資産に起因する為替差損益の影響により、3,255百万円(前期比414.8%増、業績予想2,400百万円に対する達成率135.6%)となりました。親会社株主に帰属する当期純利益は、2,514百万円(前期比217.4%増、業績予想1,700百万円に対する達成率147.9%)となりました。 分野別の販売状況は次のとおりです。 戦略分野(半導体・エレクトロニクス) 半導体用途は、市場全体の好調さを背景に、装置関連が堅調に推移しました。一方、研磨材関連については、SiCウエハ向け材料において、安価な中国製SiCウエハの市場流入が拡大したことにより、SiCウエハ向け研磨材における当社材料のサプライチェーン上の位置付けが変わりました。その結果、当社材料の販売減少が継続し、売上高は前期比25.3%の減収となりました。 電子部品用途は、スマートフォン等をはじめとする電子デバイス需要の拡大を背景に、コンデンサ向けが堅調に推移し、売上高は前期比16.1%の増収となりました。 これらの結果、半導体・エレクトロニクス分野における当連結会計年度の売上高は1,618百万円(前期比8.1%減、業績予想1,600百万円に対する達成率101.1%)となりました。 戦略分野(エネルギー) 二次電池用途では、車載電池向けにおいて、一部メーカーで特定国からの材料供給を回避する地政学リスク対応の動きが見られました。他方で、中国外における車載電池需要の減少の影響を受け、売上高は前期比2.7%の減収となりました。 一方、SOFC(固体酸化物燃料電池)用途では、AI市場の成長を背景に、データセンターにおいて高効率かつ安定的な電力供給が可能な電源としての評価が高まっております。加えて、特定国サプライチェーンの混乱を背景に当社製品の需要が高まったことから、売上高は前期比35.5%の増収となりました。 これらの結果、エネルギー分野における当連結会計年度の売上高は1,686百万円(前期比20.8%増、業績予想1,700百万円に対する達成率99.2%)となりました。 戦略分野(ヘルスケア) 生体材料用途は、主要顧客での当社品への切り替え遅延が長期化しているものの、一部顧客での在庫消化が完了し、需要の回復が見られた影響により、前四半期比30.8%の増収、前期比9.1%の増収となりました。 これらの結果、ヘルスケア分野における当連結会計年度の売上高は2,151百万円(前期比8.4%増、業績予想2,150百万円に対する達成率100.0%)となりました。 自動車排ガス浄化触媒分野 自動車触媒用途は、内燃機関搭載車の販売台数に減少傾向が見られるものの、EV化の進展が想定より鈍化する中で、一部に内燃機関への回帰の動きが見られ、減少速度は想定よりも緩やかなものとなりました。加えて、年々強化される排ガス規制を背景にハイブリッド車需要が堅調に推移したことに加え、特定国からの材料供給に依存しない地政学リスク回避の動きもあり、販売数量は前期比7.7%の増加となりました。 これらの結果、自動車排ガス浄化触媒分野における当連結会計年度の売上高は22,424百万円(前期比7.7%増、業績予想22,300百万円に対する達成率100.6%)となりました。 基盤分野 ブレーキ用途は、原料価格の高騰に伴う販売単価の上昇により、売上高は前期比14.8%の増収となりました。 耐火物用途は、価格面から需要が低下していたものの、地政学リスクとのバランスを見直す動きを受けて一部で需要の回復が見られた一方、中国メーカーのシェア拡大の影響を受け、売上高は前期比8.1%の減収となりました。 これらの結果、基盤分野における当連結会計年度の売上高は7,870百万円(前期比2.4%増、業績予想7,550百万円に対する達成率104.2%)となりました。 当連結会計年度の財政状態の概要及びその分析等は次のとおりであります。 当連結会計年度末における総資産は66,898百万円で、前連結会計年度末に比べ2,143百万円増加しました。これは主に、現金及び預金の増加(2,218百万円)、製品の増加(1,532百万円)、仕掛品の増加(920百万円)、有形固定資産の減少(2,030百万円)によるものです。 当連結会計年度末における負債は27,876百万円となり、前連結会計年度末に比べ1,605百万円増加しました。これは主に、短期借入金の増加(1,900百万円)、支払手形及び買掛金の増加(770百万円)、未払法人税等の増加(458百万円)、長期借入金(1年内返済予定の長期借入金含む)の減少(1,692百万円)によるものです。 当連結会計年度末における純資産は39,021百万円で、前連結会計年度末に比べ538百万円増加しました。これは主に、利益剰余金の増加(1,832百万円)、為替換算調整勘定の減少(1,328百万円)によるものです。 ② キャッシュ・フローの状況 当連結会計年度における各キャッシュ・フローの状況とそれらの要因は、次のとおりであります。 (営業活動によるキャッシュ・フロー) 当連結会計年度において営業活動の結果、得られた資金は5,157百万円(前期比1,659百万円増)となりました。これは主に、税金等調整前当期純利益3,437百万円、減価償却費3,317百万円、棚卸資産の増加額2,037百万円によるものであります。 (投資活動によるキャッシュ・フロー) 当連結会計年度において投資活動の結果、使用した資金は1,482百万円(前期比931百万円増)となりました。これは主に、有形固定資産の取得による支出1,741百万円によるものであります。 (財務活動によるキャッシュ・フロー) 当連結会計年度において財務活動の結果、使用した資金は986百万円(前期比2,538百万円減)となりました。これは主に、長期借入金の返済による支出5,188百万円、長期借入れによる収入3,300百万円によるものであります。 ③ 生産、受注及び販売の状況 a. 生産実績 生産実績を単一セグメント内の区分に示すと、次のとおりであります。 区分   当連結会計年度 (自 2025年4月1日 至 2026年3月31日)   前期比(%) 化学品事業(百万円)   21,644   107.1 合計(百万円)   21,644   107.1 (注) 1.生産金額は実際原価に基づいて算出しております。 2.同一品目であっても複数の用途に用いられることがありますので、生産実績については用途別に示すことが困難なため、表示しておりません。 b. 受注の状況 当社グループは主に見込生産を行っているため、記載を省略しています。 c. 販売実績 販売実績を単一セグメント内の区分に示すと、次のとおりであります。 区分   当連結会計年度 (自 2025年4月1日 至 2026年3月31日)   前期比(%) 化学品事業(百万円)   35,751   106.3 合計(百万円)   35,751   106.3 当社グループは単一セグメントであるため、用途別に表示しております。 用途別   当連結会計年度 (自 2025年4月1日 至 2026年3月31日)   前期比(%) 戦略分野 半導体・エレクトロニクス(百万円)   1,618   △8.1 エネルギー(百万円)   1,686   20.8 ヘルスケア(百万円)   2,151   8.4 自動車排ガス浄化触媒(百万円)   22,424   7.7 基盤分野(百万円)   7,870   2.4 合計(百万円)   35,751   6.3 (注) 1.戦略分野にはその他の金額0百万円がありますが、金額が少額であることから、上記表では表示しておりません。 2.主な相手先別の販売実績及び当該販売割合で10%以上の相手先はありません。 3.上記の金額には、消費税等は含まれておりません。 (2)   経営者の視点による経営成績等の状況に関する分析・検討内容 経営者の視点による当社グループの経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容は次のとおりであります。なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において判断したものであります。 ①財政状態及び経営成績の状況に関する認識及び分析・検討内容 当連結会計年度(2025年4月1日~2026年3月31日)における世界経済は、米国第二次トランプ政権による相互関税の発動をはじめとする通商政策の転換が国際的なサプライチェーンや貿易構造に大きな影響を与え、不確実性が一段と高まりました。中国経済は内需の減速が続くなか、新エネルギー車(NEV)の販売比率が50%に迫る水準まで拡大し、自動車産業の構造変化が一層加速しました。また、中国による希土類関連の輸出規制が継続し、重要原料の安定調達に対する懸念が高まりました。日本経済では、賃上げの広がりと価格転嫁の進展を背景にインフレ経済への移行が進む一方、日本銀行による政策金利の引き上げが継続し、為替相場は円安ドル高方向で推移しました。 当社グループにおきましては、戦略分野は、エネルギー用途においてSOFC(固体酸化物燃料電池)関連の需要回復を背景に増収となったものの、二次電池用途においては市場環境の変化により計画を下回りました。半導体・エレクトロニクス用途では、SiCウエハのサプライチェーン構造変化により研磨材関連の需要が減少した一方、電子部品用途は堅調に推移しました。ヘルスケア用途は生体材料を中心に安定的に推移しました。これらの結果、戦略分野全体の売上高は前年に比べ増加したものの、売上構成比の面では大きな変化には至りませんでした。自動車排ガス浄化触媒分野においては、販売数量の増加及び販売単価の上昇により増収となりました。 当社グループは、中長期的な企業価値の向上を目指し、2023年3月期から2032年3月期までを対象とする中期経営計画「DK-One Next」を推進しており、当連結会計年度は本計画の前期(第67期~第70期)の最終年度にあたります。 前期4カ年においては、主力の自動車排ガス浄化触媒材料において成長の原資を確保しつつ、半導体・エレクトロニクス、エネルギー及びヘルスケア等の戦略分野への経営資源の重点配分を進めてまいりました。主な成果としては、第一に、研究開発から事業化までの推進体制を整備し、用途起点での開発及び顧客提案を進めることで、戦略分野における開発・営業基盤を構築したこと、第二に、主原料サプライチェーンの複線化に取り組んだ結果、2025年7月にベトナム子会社工場が本格稼働し、供給安定性の向上とコスト競争力の強化が実行段階に入ったことが挙げられます。一方、課題としては、戦略分野における売上高は伸長したものの、事業ポートフォリオの転換という観点では売上構成比の大きな変化には至らなかったこと、また、二次電池用途における需要構造の変化への対応が遅れたことを認識しております。 これらの成果と課題を踏まえ、2027年3月期(第71期)から2029年3月期(第73期)までの中期においては、戦略分野における売上の伸長を最重要課題として位置付け、重点領域における施策の実行と案件の積み上げを通じて、事業ポートフォリオの転換を着実に進めてまいります。あわせて、ベトナム子会社工場の稼働拡大及び安定操業ならびに原価低減の更なる推進を通じて、収益性の改善を図ってまいります。なお、第73期の営業利益目標は、ベトナム事業における原価低減の進展が当初想定を上回ったことを反映し、引き上げております。ただし、当該目標は原価低減のみによって達成し得る水準ではなく、戦略分野における売上の伸長を不可欠な前提としております。 第70期においては、売上高の増加及びベトナム事業における変動費削減の進捗を背景として、ROIC及びROEは第73期目標水準に達しております。一方、売上高については戦略分野における伸長が計画を下回って推移したことから、第73期目標(410億円)には達しておりません。当社グループは、利益水準の改善は評価しつつも、事業ポートフォリオの転換を伴う売上成長の実現こそが中期の本質的な目標であると認識しており、第73期・第76期の売上高目標は変更いたしません。第71期以降の中期においては、戦略分野の売上伸長を最優先に取り組み、売上の伸長と収益性の改善を一体的に実現することを目指してまいります。 本計画では、経営指標としてROE及びROICを、株主還元の下限としてDOEを採用しております。当社グループの株主資本コストは7~8%程度と認識しており、2032年3月期(第76期)にはROE11%以上、ROIC9%以上の達成を通じて、資本コストを上回る収益の創出を目指してまいります。なお、株主還元については、為替変動等の外部環境の影響が生じた局面においても安定的な配当水準を維持することを基本方針としており、DOE1.8%をその下限として設定しております。業績の改善に伴い、配当性向30%を目標として株主還元の充実を図るとともに、自己資本比率40~60%を財務健全性の目安として、成長投資と株主還元の両立を図ってまいります。 キャッシュアロケーションにおいては、2026年3月期から2032年3月期までの期間において、累計356億円程度の営業キャッシュ・フローを見込んでおり、これを原資として、戦略分野増産投資76億円、研究開発投資80億円、基盤投資70億円、M&Aを含む成長投資65億円、株主還元66億円へ配分する方針です。適切なハードルレートを設定し、個別案件ごとに採算性や戦略的意義を精査のうえ投資判断を行うことで、資本効率と財務健全性の両立を図ってまいります。 また、当社は「新規事業の創出」「収益構造の改革」「革新的なものづくりの実現」「成果を出し続ける組織づくりの実践」「キゲンソらしさの更なる醸成」「サステナビリティへの取り組み」の6つの柱を掲げ、それぞれの活動に対してKPIを設定し、ガバナンス体制のもとで継続的なモニタリングを行っております。これらの取り組みを通じて、変化に対応できる強固な経営基盤を構築し、中長期的な企業価値の向上を図ってまいります。 経営成績及び財政状態の状況並びに用途別の販売概要に関する認識及び分析・検討内容は、「(1)経営成績等の状況の概要①財政状態及び経営成績の状況」に記載のとおりであります。 ②キャッシュ・フローの状況の分析・検討内容並びに資本の財源及び資金の流動性に関する情報 当連結会計年度のキャッシュ・フローの状況は「(1)経営成績等の状況の概要②キャッシュ・フローの状況」に記載のとおりであります。 当社グループの資金の主な源泉は、営業活動によるキャッシュ・フロー及び金融機関からの借入によるものであります。一方、主な資金需要は、販売製品の原材料費にかかわる運転資金、及び工場設備、研究開発拠点の整備ならびに新規事業関連に係る投資資金であります。 短期運転資金は、自己資金及び金融機関からの短期借入を基本としており、設備投資及び長期運転資金は、自己資金及び金融機関からの長期借入を基本として、それぞれ資金を調達しております。 当連結会計年度末においては、棚卸資産の残高は増加しましたが、税金等調整前当期純利益の増加や減価償却費等により、現金及び預金の残高が増加しました。 当社グループは、製販及び資金の一元管理を通じて資産効率の向上を図っております。更に、収益力の向上を目的として、戦略分野や研究開発への投資等を総合的に勘案しながら推進するとともに、安定配当、成長に応じた株主還元の実現を目指して、DOE(株主資本配当率)1.8%以上、配当性向30%を目安として持続的な利益還元を行ってまいります。 ③重要な会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定 当社グループの連結財務諸表は、我が国において一般に公正妥当と認められている会計基準に基づき作成されております。この連結財務諸表の作成にあたって採用している重要な会計方針は、「第5 経理の状況 1 連結財務諸表等 (1) 連結財務諸表 注記事項 連結財務諸表作成のための基本となる重要な事項」に記載しております。 連結財務諸表の作成に際し、当連結会計年度末日における資産・負債の報告数値及び当連結会計年度における収益・費用の報告数値に影響を与える見積りは、過去の実績や当社グループを取り巻く環境等に応じて合理的と考えられる方法により計上しておりますが、見積り特有の不確実性があるために実際の結果は異なる場合があります。 連結財務諸表の作成にあたって用いた会計上の見積り及び仮定のうち、重要なものは「第5 経理の状況 1連結財務諸表等 (1) 連結財務諸表 注記事項 (重要な会計上の見積り)」に記載しております。

EDINET提出の有価証券報告書から自動抽出。表は文字起こしのため崩れることがあります。

開示資料

出典

このページの財務・役員・株主等のデータは、金融庁EDINETに提出された開示書類から自動抽出しています。会計基準は JapanGAAP

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