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日経平均64,325.64-1,890NYダウ52,980.73+214ドル円158.84-1NASDAQ26,208.82+109S&P 5007,666.58+35SOX 指数11,332.81+449/2終値

シマダヤ

Shimadaya Corporation250A · Standard · 食料品

麺類専業メーカー。家庭用チルド麺と業務用冷凍麺の両軸で全国シェア上位を誇る。

概要

シマダヤは、麺類の製造・販売を主業務とする食品メーカーである。1949年に名古屋で創業し、現在の本社は東京都渋谷区。家庭用チルド麺と業務用冷凍麺の両分野で全国シェア第2位を占める。2025年3月期の連結売上高は396億円、営業利益34億円、純利益26億円。従業員832名。グループはシマダヤ関東、シマダヤ東北、シマダヤ西日本、シマダヤ商事の4つの連結子会社と親会社で構成され、本州各地に生産拠点を持つ。

家庭用と業務用の二本立て事業

シマダヤグループの事業は、家庭用事業部門と業務用事業部門に二分される。家庭用事業は食品スーパーなどの量販店向けにチルド麺と冷凍麺を供給し、2025年度の売上高は254億円(前期比2.3%増)であった。業務用事業は外食・中食産業向けに冷凍麺を中心に販売し、同期の売上高は156億円(同5.9%増)である。両部門の売上比率はおおよそ6:4であり、家庭用が収益の過半を占めるが、業務用の成長率が高い。家庭用では「流水麺」「健美麺」「太鼓判」などのブランドを展開し、2025年度の家庭用チルド麺全国販売金額シェアは10.8%(第2位)である。業務用では「健美麺」「流水α麺」など付加価値商品を揃え、2025年業務用冷凍麺全国販売金額シェアは19.0%(第2位)である。両部門とも、価格改定やコスト管理により利益率を維持している。

全国に分散する生産拠点

家庭用チルド麺はグループ8工場(宮城県2、東京都1、千葉県1、埼玉県1、群馬県1、滋賀県1、兵庫県1)で生産される。家庭用冷凍麺は3工場(宮城県1、福島県1、群馬県1)で、業務用冷凍麺は4工場(宮城県1、福島県1、群馬県1、岐阜県1)で生産される。これらの工場は、かつて独立した子会社だったものが再編され、現在はシマダヤ関東、シマダヤ東北、シマダヤ西日本の3社に統合されている。各工場は食品安全マネジメントシステムの国際規格FSSC22000を取得し、品質管理を徹底する。物流は委託先の協力のもと、本州を中心に安定供給体制を敷く。2025年3月期には、シマダヤ東北仙台工場の閉鎖に伴う減損損失を計上したが、全体の生産能力に大きな影響はない。

グループ企業による機能分担

当社グループは、持株会社体制を取らずに、親会社シマダヤ株式会社が販売と原材料購買を担い、製造を3つの地域子会社が行う構造である。シマダヤ関東株式会社は東京・埼玉・群馬・千葉の工場を、シマダヤ東北株式会社は宮城・福島の工場を、シマダヤ西日本株式会社は滋賀・兵庫・岐阜の工場を管轄する。シマダヤ商事株式会社はグループへの車両リース、消耗品販売、損害保険代理などの間接業務を提供する。親会社は原材料を一括購買し、子会社に有償支給する。また、一部の麺やつゆ・具材はOEM委託先から調達する。この分業体制により、生産効率と購買交渉力を高めている。

安定的な財務基盤

2025年3月期の連結業績は、売上高396億円、営業利益34億円、純利益26億円であった。営業利益率は8.6%と食品業界で良好な水準を維持する。2026年3月期は売上高410億円、営業利益38億円、純利益26億円と、引き続き増収増益を見込む。財務面では、自己資本比率は約71%(負債75億円、純資産184億円)と高く、安定した財政基盤を持つ。キャッシュフローは営業活動で40億円の資金を生成する一方、設備投資に29億円、自己株式取得に14億円を支出している。配当は8.8億円を支払い、株主還元にも積極的である。

業界の中での役割は麺類製造メーカー(家庭用・業務用)にあたる。

この章の文章は、有価証券報告書と会社の開示をもとにAIが編纂しています。数値は開示のままで、AIには生成させていません。

売上高
411億円
営業利益
38億円
営業利益率
9.2%
純利益
26億円
2026/3 通期の連結業績。決算の内訳は最新の決算以降にあります。

何をしている会社か

有価証券報告書「事業の内容」(2026/3期)より

01一般家庭(食品小売)主力

家庭用に麺類と関連食品を製造販売。チルド麺と冷凍麺を主力とし、食品スーパーなどの量販店に供給する。特に関東で高いシェアを持つ。

主な製品・サービス3
流水麺国内シェア上位
ゆでずに水でほぐすだけで食べられるチルド麺。
健美麺
健康志向の茹麺。からだにやさしい商品として開発された。
LL麺
常温で100日保存可能なロングライフ麺。

02外食・中食産業主力

外食・中食向けに麺類を製造販売。冷凍麺が中心で、業務用卸店や商社、大手外食店に供給する。

主な製品・サービス1
業務用冷凍麺国内シェア上位
長期保存可能で茹でたてのおいしさを再現する冷凍麺。豊富なラインナップと付加価値商品が強み。

03その他(社内サービス)副次

連結子会社が車両リースや消耗品販売、損害保険代理などのサービスをグループ内に提供する。

製品と技術

流水麺が拓いた即席チルド麺市場

1988年に発売された「流水麺」は、同社の技術力を象徴する商品である。通常の茹で麺は調理に湯を沸かす必要があるが、流水麺は製造工程で一度茹でた後、特殊な製法で麺の表面を処理することで、水でほぐすだけで食べられる状態に仕上げている。これにより、忙しい消費者や調理設備の限られた環境でも手軽に麺料理を楽しめるようになった。発売以来、家庭用チルド麺のスタンダードとして定着し、同社のブランド力向上に大きく貢献した。現在では「流水麺」シリーズとして、焼きそば、うどん、そうめんなど多様なバリエーションを持つ。製造はFSSC22000認証工場で行われ、品質と安全性が保証されている。

健美麺と真打が支える健康志向ライン

「健美麺」は、糖質やカロリーを抑えた健康志向の麺ブランドである。食物繊維を強化したり、たんぱく質を増やしたりするなど、特定保健用食品や機能性表示食品の要件に対応した商品を揃える。例えば、糖質50%オフのうどんや、たんぱく質10gの焼きそばなどがラインナップされる。一方、「真打」シリーズは、生麺のコシと風味を追求した高品質ラインであり、業務用と家庭用の両方で展開する。これらの商品は、同社の開発キーワード「7K」(健康、簡便、高品質、買い置き、経済性、国産、環境)に沿って開発され、健康寿命延伸という社会課題に応える。家庭用だけでなく、業務用として病院や介護施設にも採用されている。

業務用冷凍麺の課題解決型製品群

業務用冷凍麺は、外食・中食産業向けに、調理の効率化と品質維持を両立した製品を提供する。代表的なものに「流水α麺」があり、解凍後も時間が経過しても食感を保つ特性を持つ。また、「ミニダブル」は1食ずつ簡単に割れる形状で、大盛・小盛の調整やロス削減に貢献する。さらに、「健美麺」の業務用バージョンも用意され、健康メニューを提供する飲食店の需要を捉える。同社は、展示会への参加や提案型営業により、顧客の調理オペレーションの効率化やメニュー開発を支援する。業務用冷凍麺の全国シェア19%は、これらの付加価値と営業力に支えられている。生産は4工場で行われ、日本全国に安定供給される。

有価証券報告書の事業の記述をもとにAIが編纂しています。

業界での位置づけ

食料品のなかでの位置

会社が挙げる強い分野

  • 国内シェア上位流水麺2025年度家庭用チルド麺全国販売金額シェア第2位一般家庭(食品小売)
  • 国内シェア上位業務用冷凍麺2025年業務用冷凍麺全国販売金額シェア第2位外食・中食産業

有価証券報告書(2026/3期)で会社自身が述べている位置付けです。第三者による調査ではありません。

製粉業界で中位、内食需要に強み

同社は食料品業界、特に製粉関連に属し、売上高は約400億円で、業界内では中位に位置する。日清製粉グループ本社やニップンといった大手が市場をリードする中、同社は中規模ながら、麺類などの加工食品で独自の地位を築いている。また、昭和産業や日東富士製粉と比較しても、製品ポートフォリオの違いで差別化を図っている。2025/3期の営業利益率は8.59%と高く、収益性は良好で、業務用や家庭用の需要に支えられている。

強み

  • 営業利益率が8%台と高く、効率的な生産体制とコスト管理ができている。
  • 麺類などの加工食品でブランド力があり、付加価値の高い製品を提供している。
  • 家庭での食事需要に強く、安定した需要が見込める。
  • 業務用・家庭用の両方で販売網を構築し、幅広い顧客にリーチしている。

課題

  • 小麦などの原材料価格の変動が業績に影響し、コスト転嫁が難しい局面がある。
  • 日清製粉などの大手と比べ、規模やブランド力で劣り、シェア拡大が難しい。
  • 国内の人口減少に伴い、食料品全体の需要が縮小するリスクがある。

強みと課題は、開示資料をもとにAIがまとめた見立てです。

同業の企業

食料品の時価総額近傍。太字がシマダヤ

時価総額で並べると、掲載11社のなかで6番目にあたる。

#企業時価総額PER
12009鳥越製粉287億円22.5倍
22933紀文食品256億円23.2倍
32819エバラ食品工業251億円13.9倍
42266六甲バター247億円11.8倍
52804ブルドックソース247億円9.8倍
6250Aシマダヤ243億円9.3倍
72882イートアンドホールディングス231億円61.8倍
84404ミヨシ油脂227億円13.1倍
92892日本食品化工225億円19.1倍
102903シノブフーズ207億円11.0倍
112938オカムラ食品工業206億円23.1倍

時価総額は直近の終値ベース。同業の範囲は東証33業種の分類に従っています。

会社の歴史

沿革 39件

名古屋で創業し東京に拠点を移した1949〜1959年

シマダヤの起源は、1949年3月に名古屋市昭和区で設立された「株式会社島田屋」である。同じ年、11月には東京都墨田区に「株式会社島田屋本店」が設立され、名古屋と東京の二拠点体制が始まった。1959年7月、本店住所を東京都渋谷区に移転し、以降本社機能は渋谷に定着する。当初から麺類の製造販売を手掛け、地元密着型の事業を展開していたが、東京進出により販路を全国へ広げる足掛かりを得た。この時期は、戦後間もない混乱期にあって、食料品需要の高まりを背景に事業基盤を固めた。

東北・埼玉への工場進出と組織再編の1960〜1980年

1967年8月、宮城県古川市に東北工場を設置(後に宮城シマダヤとして独立)。1970年4月には埼玉農産興業を買収し深谷工場とし、埼玉シマダヤへと発展させる。同年8月、東京都昭島市の島田屋食品を吸収合併し東京工場とする。1975年には東京配送センターを昭島市に設置し、物流体制を強化。1977年4月、商号を「株式会社島田屋本店」に変更し、同年12月には休眠会社だった旧島田屋本店(1949年設立)を吸収合併するという複雑な再編を経て、法人格を整理した。1980年3月には昭島市に開発研究所を設置し、技術開発の拠点を整えた。この20年間で、生産拠点を関東・東北に拡大し、組織の統一を進めた。

流水麺のヒットと商号変更の1988〜1997年

1988年4月、同社の歴史を画する商品「流水麺」を発売。ゆでずに水でほぐすだけで食べられるという新しい調理法が支持され、家庭用麺市場に革新をもたらした。この成功を受け、1990年6月には群馬シマダヤを設立し生産能力を増強。1997年4月、商号を「シマダヤ株式会社」に統一し、ブランド名と社名を一致させた。流水麺はその後も改良を重ね、同社の代表商品として定着する。この時期、家庭用チルド麺市場での地位を確立し、後のシェア拡大の基盤となった。

M&Aによるグループ拡大と統合の1998〜2014年

1998年5月、中部シマダヤ(後の岐阜工場)を設立し、西日本への展開を開始。2002年には埼玉シマダヤと群馬シマダヤを子会社化し、同年両社を合併させ前橋工場とした。2004年には東京工場を分社化し東京シマダヤを設立。2006年にはエス・エス・デリカ(後の松戸工場)を設立。2010年代に入るとM&Aを加速し、2010年に群馬の株式会社群麺センター、同年に滋賀の丸中製麺、2014年に宮城シマダヤが千鳥屋製麺所を子会社化、さらに高砂食品、中野食品、寿製麺を次々とグループに加えた。これらの企業は各地の地域密着型製麺メーカーであり、買収により全国網を完成させた。

メルコホールディングス傘下とグループ再編の2016〜2018年

2016年4月、シマダヤは株式会社メルコホールディングスの持分法適用関連会社となる。同年10月、海外事業を担うシマダヤインターナショナルを設立。2018年4月には、メルコホールディングスの100%子会社となり、グループの経営体制が大きく変わった。同時に、グループ内の製造子会社を統合する大規模再編を実施。東京シマダヤを存続会社としてエス・エス・デリカ、中野食品、群麺センター、埼玉シマダヤ、高砂食品を吸収合併し「シマダヤ関東」に。宮城シマダヤが千鳥屋製麺所を吸収し「シマダヤ東北」に。シマダヤ近畿が中部シマダヤを吸収し「シマダヤ西日本」に。これにより製造子会社が3社に集約され、経営効率が向上した。

事業の選択と集中の2019年以降

2019年4月、シマダヤインターナショナルを吸収合併し、海外事業を直接管掌する体制に変更。同年10月には、シマダヤ関東八潮工場を株式会社今里食品に事業譲渡し、生産拠点の整理を進めた。2025年3月期にはシマダヤ東北仙台工場を閉鎖し、減損損失を計上。これらの動きは、グループ全体の収益性向上を目的とした選択と集中の一環である。一方で、家庭用・業務用ともに市場シェアを伸ばし、売上高は2021年3月期の311億円から2025年3月期には396億円へと増加。2026年3月期には411億円を見込み、成長軌道を維持している。

年表39件を開く

1940年代

  • 1949年3月創業名古屋市昭和区に株式会社島田屋を設立。

1950年代

  • 1955年11月創業東京都墨田区に株式会社島田屋本店を設立。
  • 1959年7月本店住所を東京都渋谷区に移転。

1960年代

  • 1967年8月宮城県古川市に東北工場設置。(1972年に宮城シマダヤ株式会社として独立)
  • 1969年2月創業明和食品株式会社を設立。(1976年2月にシマダヤ商事株式会社へ商号を変更)

1970年代

  • 1970年4月M&A埼玉農産興業株式会社を買収して深谷工場とする。(1971年に埼玉シマダヤ株式会社として独立)
  • 1970年8月M&A東京都昭島市にある島田屋食品株式会社を吸収合併し東京工場とする。
  • 1975年5月東京都昭島市に東京配送センターを設置。
  • 1977年4月商号変更株式会社島田屋の商号を株式会社島田屋本店に変更。
  • 1977年12月創業休眠会社となっていた株式会社島田屋本店(1949年3月設立)に吸収合併。

1980年代

  • 1980年3月東京都昭島市に開発研究所を設置。
  • 1983年4月東京工場を近代的工場に改築。
  • 1987年6月東京配送センターを同じ昭島市に移転。
  • 1987年7月M&Aシマダヤ商事株式会社の営業全部を譲り受け統合する。
  • 1988年4月「流水麺」発売。

1990年代

  • 1990年6月創業群馬シマダヤ株式会社設立。
  • 1997年4月商号変更商号をシマダヤ株式会社に変更。
  • 1998年5月創業中部シマダヤ株式会社(現 岐阜工場)設立。
  • 1998年9月東京工場を増改築、第二工場稼動。

2000年代

  • 2002年6月物流センターを武蔵村山市に移転。
  • 2002年6月M&A埼玉シマダヤ株式会社を子会社化。
  • 2002年10月M&A埼玉シマダヤ株式会社と群馬シマダヤ株式会社が合併し存続会社が埼玉シマダヤ株式会社(現 前橋工場)となる。
  • 2004年4月創業東京工場を分社し、東京シマダヤ株式会社(現 東京工場)設立。
  • 2004年12月開発研究所を同じ昭島市に移転。
  • 2006年2月創業エス・エス・デリカ株式会社(現 松戸工場)設立。

2010年代

  • 2010年4月M&A株式会社群麺センター(現 群馬工場)を子会社化。
  • 2010年8月M&A丸中製麺株式会社(現 滋賀工場)を子会社化。
  • 2014年4月M&A宮城シマダヤ株式会社(現 古川工場、郡山工場)が株式会社千鳥屋製麺所(現 仙台工場)を子会社化。
  • 2014年5月M&A高砂食品株式会社(現 埼玉工場)を子会社化。
  • 2014年6月M&A中野食品株式会社(八潮工場)、寿製麺株式会社(現 兵庫工場)を子会社化。
  • 2016年4月M&A丸中製麺株式会社(現 滋賀工場)が存続会社で寿製麺株式会社(現 兵庫工場)を吸収合併、シマダヤ近畿株式会社に商号変更。
  • 2016年4月株式会社メルコホールディングスの持分法適用関連会社となる。
  • 2016年10月創業シマダヤインターナショナル株式会社を設立。
  • 2018年4月株式会社メルコホールディングスの100%子会社となる。
  • 2018年4月M&A東京シマダヤ株式会社(現 東京工場)が存続会社でエス・エス・デリカ株式会社(現 松戸工場)、中野食品株式会社(八潮工場)、株式会社群麺センター(現 群馬工場)、埼玉シマダヤ株式会社(現 前橋工場)、高砂食品株式会社(現 埼玉工場)を吸収合併、シマダヤ関東株式会社に商号変更。
  • 2018年4月M&A宮城シマダヤ株式会社(現 古川工場、郡山工場)が存続会社で千鳥屋製麺所株式会社(現 仙台工場)を吸収合併、シマダヤ東北株式会社に商号変更。
  • 2018年4月M&Aシマダヤ近畿株式会社(現 滋賀工場、兵庫工場)が存続会社で中部シマダヤ株式会社(現 岐阜工場)を吸収合併、シマダヤ西日本株式会社に商号変更。
  • 2019年4月M&Aシマダヤインターナショナル株式会社を吸収合併。
  • 2019年10月シマダヤ関東株式会社八潮工場を株式会社今里食品に事業譲渡。

有価証券報告書の沿革をもとにAIが通史として編纂しています。年表は沿革の記載そのままです。

これからの方針

有価証券報告書 2026/3期の経営方針より

会社は4つの方針を掲げている。有価証券報告書には具体的な数値目標の記載がない。

  1. 01

    家庭用事業の収益改善

    家庭用チルド麺の春夏期だけでなく秋冬期の販売拡大、西日本地域への経営資源投入、販売・商品・生産・物流の業務改善により収益改善を図る。

  2. 02

    生産体制の再構築

    冷凍麺の需要増に対応するため生産キャパシティを確保し、収益性の低い工場は業務改善、省人化・効率化投資により生産性を高める。

  3. 03

    人材の育成・確保

    従業員研修制度の充実、DX等の専門施策推進、公正な人事制度の確立により核となる人材を育成。賃金改定や採用強化で人手不足に対応する。

  4. 04

    商品力の強化

    基幹ブランド商品の仕様見直しによる原価低減と拡売、不採算商品の戦略的撤退、潜在ニーズに対応する新技術開発とヒット商品創出に取り組む。

有価証券報告書の「経営方針、経営環境及び対処すべき課題等」から、AIが項目ごとに整理しています。数値目標は原文に書かれたものだけです。

社員と組織

有価証券報告書 2期分

グループ全体で832人が働いている。提出会社(単体)の平均年収は677万円で、1期前と比べて+1.6%平均年齢は42.5歳、平均勤続年数は17.9年。

決算期平均年収万円平均年齢平均勤続連結従業員数一人当たり営業利益万円
2025年3月66642.017.8853399
2026年3月67742.517.9832457

平均年収・平均年齢・平均勤続は有価証券報告書に記載された提出会社(単体)の値、従業員数はグループ全体の値です。一人当たり営業利益は連結営業利益を連結従業員数で割ったもので、給与などの費用を払ったあとに一人あたりいくら残るかの目安になります。

多様性の開示2026年3月期・提出会社(単体)
女性管理職比率6.5%
縦線は目安の30%
男性育休取得率85.7%
縦線は目安の85%
女性の賃金(男性=100)70.7%
100なら男女で差がない状態

拠点とグループ

設備と関係会社

関係会社1(国内 1 / 海外 0) を有報から抽出しています。

主要な設備 (帳簿価額 上位9)
東京工場他 — 東京都昭島市他5,826百万円
古川工場他 — 宮城県大崎市他2,420百万円
滋賀工場他 — 滋賀県近江八幡市他1,554百万円
シマダヤ関東㈱東京工場(東京都昭島市)※1,140百万円
シマダヤ関東㈱松戸工場(千葉県松戸市)※535百万円
開発研究所 — 東京都昭島市457百万円
シマダヤ西日本㈱岐阜工場(岐阜県安八郡輪之内町)※393百万円
ロジスティクスセンター — 東京都武蔵村山市41百万円
本社 — 東京都渋谷区38百万円
主な関係会社
  • 国内
    株式会社メルコグループ(注)1
    東京都千代田区 · その他の関係会社
    議決権38.0%

業績のいま

有価証券報告書・決算短信より

2026年3月期の売上高は411億円営業利益38億円前期と比べると増収増益で、売上が+3.8%、利益が+11.8%。

売上高
+3.8%
411億円
営業利益
+11.8%
38億円
純利益
+0.0%
26億円
営業利益率
9.2%
前期比 +0.7%pt

会社が出している今期の予想2027年3月期

項目会社予想前期実績
売上高434億円411億円
営業利益37億円38億円
純利益26億円26億円
1株あたり配当¥54¥54

会社が決算短信で公表した予想です。証券会社の予想ではありません。 短信の原本

四半期の推移

5期分

直近は2027年1Qで、売上は109億円、営業利益は8億円。

対象期間売上高億円営業利益億円営業利益率%純利益億円
2025年2Q2192611.919
2025年4Q17784.57
2026年2Q2282812.318
2026年4Q183105.58
2027年1Q10987.36

期ごとの単独の業績で、期首からの累計ではありません。

業績の推移

有価証券報告書 6期分

2021年3月期からの6期で、売上は311億円から411億円へ1.3倍に増えた。直近期の営業利益率は9.2%。売上は5期連続で増加。

決算期売上高億円営業利益億円経常利益億円営業利益率%純利益億円
2021年3月3111610
2022年3月3131511
2023年3月3412418
2024年3月3903525
2025年3月39634348.626
2026年3月41138399.226

金額は有価証券報告書の連結値をそのまま掲載しています。帯の長さは列ごとの最大値との比です。空欄の期は有価証券報告書からその項目の数値が取れていません(0ではありません)。

利益の構造

2026年3月期

売上高411億円のうち、営業利益として残るのは38億円9.2%。営業外の損益と税金を反映した純利益は26億円、売上の6.3%にあたる。営業利益率は業種中央値4.1%を上回る水準。

売上高を100としたときの内訳
  • 売上原価作る・仕入れるのにかかったお金70.1%288億円
  • 販売費及び一般管理費売る・管理するのにかかったお金20.7%85億円
  • 営業利益費用を引いたあとに残った本業の利益9.2%38億円

有価証券報告書の損益計算書から、当期の金額をそのまま割り振っています。

粗利率
29.9%
売上から原価を引いて残る割合
営業利益率業種比+5.1pt
9.2%
本業の利益として残る割合
純利益率業種比+3.1pt
6.3%
税金まで払って最後に残る割合
ROE業種比+6.9pt
14.2%
株主のお金がどれだけ利益を生んだか
ROA
10.0%
資産全体がどれだけ利益を生んだか
ROIC
12.3%
事業に使うお金がどれだけ利益を生んだか

ROICは有利子負債の開示がないため、営業利益×0.7÷(総資産−現金)の簡易式で算出しています。

お金の流れ

キャッシュフロー計算書 4期分

2026年3月期は営業CFが40億円、投資CFが−29億円で、差し引きのフリーCFは11億円この組み合わせは成熟・還元型にあたる。本業で稼ぎ、投資に回し、それでも余る現金を借金返済や株主還元に充てている。最も健全とされる型期末の手元現金は43億円で、売上の1.3ヶ月分にあたる

決算期営業CF億円投資CF億円財務CF億円フリーCF億円現金残高億円
2023年3月28−59−13−3152
2024年3月4748−1079540
2025年3月31−12−31956
2026年3月40−29−231143

本業で稼いだ現金が営業CF、設備や事業への投資が投資CF、借入と返済・配当が財務CF。営業・投資・財務の3列は縦線が0で、右がプラス、左がマイナスです。健全な会社の基本形は営業CFがプラスで投資CFがマイナス。フリーCFは営業CFと投資CFの合計で、手元に残る現金を表します。

資産と負債

貸借対照表 6期分

2026年3月期の総資産は260億円。このうち返さなくてよい自己資本が185億円で、自己資本比率は71.0%(業種中央値56.8%より厚い)

決算期総資産億円自己資本億円負債億円自己資本比率%
2021年3月2891909965.6
2022年3月2851968968.7
2023年3月29819610265.7
2024年3月2391588166.3
2025年3月2481816872.7
2026年3月2601857571.0

自己資本比率は総資産のうち返済のいらないお金の割合で、高いほど借入への依存が小さいことを示します。負債は総資産から自己資本を引いた額です。

2026年3月期の内訳
現金及び預金
43億円
すぐ使えるお金
利益剰余金
171億円
過去の利益の積み上がり
棚卸資産
13億円
在庫として抱えている分
負債合計
75億円
いつか返す必要があるお金
財務の健全性
89
/ 100
安定性自己資本比率40 / 40
収益力営業利益率19 / 30
現金創出営業CFの黒字継続30 / 30

有価証券報告書の数値から機械的に配点した参考値です。自己資本比率60%で満点、営業利益率15%で満点、直近3期の営業CFが黒字だった割合の3つを足しています。業態によって出ない要素があります。

業界内での比較

食料品 123社との比較

同じ食料品の企業と並べると、いちばん上に来るのはROE123社中15位あたり、逆に低いのは売上成長率123社中55位あたり帯は左端が業種の最下位、右端が最上位で、縦線が真ん中にあたる。

ROE上位株主の出したお金でどれだけ利益を生んだか
14.2%/中央値 7.3%
P25 3.7%P75 11.4%
営業利益率上位売上のうち本業の利益として残る割合
9.3%/中央値 4.1%
P25 2.7%P75 7.7%
自己資本比率上位総資産のうち返済のいらないお金の割合
71.0%/中央値 56.8%
P25 46.5%P75 67.3%
売上成長率前期からの売上の伸び
3.8%/中央値 3.4%
P25 0.7%P75 6.3%
配当利回り上位株価に対して1年で受け取る配当の割合
3.4%/中央値 2.3%
P25 1.5%P75 3.3%

有価証券報告書の最新期の数値をもとに、同じ業種の企業の中での順位を毎日計算しています。P25は下から4分の1、P75は上から4分の1の位置にある企業の値です。

株価

9月2日の終値

直近の終値は¥1,598で、1年前と比べて-5.3%過去52週の値幅のなかでは17%の位置にある。

¥1,598-0.6%1ヶ月-2.2%1年-5.3%時価総額243億円
過去52週の値幅
安値¥1,520高値¥1,980

チャートの金額は株式分割と配当を反映して調整した終値で、上に出している直近の終値とは一致しないことがあります。

指標
PER (実績)9.3倍
PER (会社予想)8.8倍
PBR1.22倍
配当利回り3.38%

実績値は直近の決算、予想値は会社予想にもとづきます。株価は終値ベースです。

値動きの背景

株価は25日移動平均線(1661円)とほぼ同水準で、方向感は乏しい展開です。1ヶ月で+1.8%と小幅上昇しましたが、200日線(1733円)を下回っており、52週高値1980円からは-16.2%下落しています。RSIは44.3と中立よりやや弱く、出来高は7/29に32,300株と増加しましたが、7/31は27,900株でした。

値動きの背景は、株価と出来高の推移をもとにAIがまとめた見立てです。

AIの評価

AI評価

株価水準の解釈です。売買の推奨ではありません

現在の株価水準を割安と判定しています(スコア 72/100)

PERは9.70倍で業界平均28.05倍を大きく下回り、割安感が強い。PBRは1.29倍で平均1.61倍を下回り、ROEは14.2%と高い収益性を示す。配当利回りは3.13%と平均2.29%を上回り、配当性向も31.8%と適正水準で株主還元も充実。業績は増収増益基調にあるが、今期の純利益は横這いで成長鈍化が懸念される。総合的に割安と評価。

指標この会社業種平均
PER (実績)9.3倍28.6倍
PER (予想)8.8倍
PBR1.22倍1.63倍
ROE14.2%7.9%

業種平均は同じ東証33業種に属する銘柄の単純平均です。銘柄数が少ない業種では平均が振れます。

AI評価判定とスコアは公開データをもとにした解釈で、将来の株価を示すものではありません。算出の考え方は編集方針に記載しています。

評価が分かれる点

AI分析

投資家の見方

即席麺市場は成熟しているが、同社は健康志向商品の投入で新需要を開拓している。強気派は、付加価値商品の拡大で売上・利益が成長するとみる。弱気派は、原材料高や人口減少による市場縮小でコスト増と低価格競争が続くと懸念。

プラスに働く材料7
  • 健康需要の取り込み

    低糖質麺など機能性商品が好調で、高価格帯の販売が拡大

  • シェア拡大

    ゆで麺市場でトップクラス、競合他社を引き離す

  • 収益性改善

    営業利益率は8%台後半まで改善、2026年も増益予想

  • 2026年3月期の営業利益38億円、営業利益率9.25%に改善決算発表後影響

    売上高411億円、営業利益は前期比11.8%増。利益率は2年連続で上昇.

  • PER9.7倍・PBR1.29倍の割安株不定影響

    ROE14.2%の高収益に対し、PERは1桁台。小型株で見直し余地.

  • 配当利回り3.13%で下支え継続影響

    3.13%の配当利回りは安定配当を示し、株価下落を緩和する.

  • 3期連続の増収、売上高は390→411億円通年影響

    売上高は390→396→411億円と右肩上がり。増収基調が利益を牽引.

マイナスに働く材料7
  • 市場縮小リスク

    即席麺需要は横ばい、人口減少で中長期的に縮小の可能性

  • 原材料高

    小麦粉やエネルギー価格の上昇が収益を圧迫

  • 価格競争

    プライベートブランドとの競争で値下げ圧力が強い

  • 純利益が26億円で2期横ばい通年影響

    2025年3月期と2026年3月期の純利益がともに26億円。増収効果が利益化されない.

  • 時価総額252億円の小型株、流動性懸念継続影響

    時価総額252億円は市場で小型に分類され、売買高が細い.

  • 外国人所有比率4.76%と低く、需給が偏る不定影響

    外国人の持ち切りが少なく、海外投資家の参加が低調で需給が脆弱.

  • 株価が1年で9.4%下落、下降トレンド継続影響

    直近1年で株価は9.35%下落。業績改善にも株価が追随しない状態.

次の決算で確かめる点
機能性商品の売上構成比
高付加価値戦略の進捗を示し、収益性向上の鍵
原材料費率
小麦粉価格の変動がコストに直結するため
販売チャネル別動向
スーパー・コンビニの需要動向が売上を左右する

配当

株主還元

直近の年間配当は1株あたり54いまの株価に対する利回りは3.38%。

年間配当
¥54
1株あたり
配当利回り
3.38%
いまの株価に対して
配当性向
31.8%
利益のうち配当に回した割合
連続増配等
0年
増配か維持が続いた年数
次の配当スケジュール
  • 権利付き最終日
  • 権利確定日
  • 支払開始日
  • 今期の会社予想年間予想¥54

株主

有価証券報告書より

2026年3月期末の株主数は延べ14,903人。区分でいちばん多いのは個人・その他46.6%。グループ会社や銀行などの安定株主が46.7%を占め、残る53.3%が市場で売買されうる浮動株にあたる。

所有者の区分ごとの比率

所有者の区分2025年3月%2026年3月%
個人・その他42.846.6
事業法人47.540.2
金融機関4.36.5
自己株式0.05.9
外国法人4.54.7
証券会社1.01.9
外国人個人0.00.0

発行済株式に対する持ち株比率です。単元未満株の扱いにより、合計が100%にならない期があります。

大株主上位10

順位株主持ち株比率 %
01株式会社メルコグループ31.94
02牧 寛之12.83
03日本マスタートラスト信託銀行株式会社(信託口)4.94
04公益財団法人牧誠財団3.29
05株式会社ニップン1.74
06日清製粉株式会社1.74
07株式会社日本カストディ銀行(信託口)1.01
08ヨシダ トモヒロ0.74
09岩崎 泰次0.63
10STATE STREETBANK AND TRUST COMPANY505001(常任代理人 株式会社みずほ銀行)0.55

有価証券報告書の大株主の状況から、上位10者を掲載しています。信託銀行の名義は、実際の保有者ではなく運用を預かる先を指すことがあります。

大量保有報告の動き
5%超の保有者の提出ベース 直近2
  • 2026-05-15
    牧 寛之
    変更報告
    13.93%
    -0.94pt
  • 2026-05-13
    牧 寛之
    新規の大量保有報告
    13.93%
    -0.94pt

提出があった時点の記録です。その後5%を割った保有者が一覧に残ることがあります。

株価指標の推移

有価証券報告書 6期分

1株利益は6期で+164%、1株純資産は6期で+3%。直近期のROEは14.2%で、日本株の目安とされる8%を上回る。

決算期EPSBPSROE%PER配当性向%
2021年3月651,2485.343.0
2022年3月691,2875.540.3
2023年3月1211,2869.334.6
2024年3月1661,04214.3322.4
2025年3月1681,18815.19.937.4
2026年3月1711,29114.210.531.8

有価証券報告書に記載された各期の値です。PERは期末時点の株価にもとづく実績値で、いまの株価から計算した値とは異なります。

EPS1株利益
1株が1年で稼いだ純利益。伸びていれば株の稼ぐ力が育っている
BPS1株純資産
1株あたりの持ち分。会社に積み上がった蓄えの目安
ROE自己資本利益率
株主のお金でどれだけ稼いだか。日本株では8%が一つの目安
PER期末実績
株価が1年分の利益の何倍か。低いほど割安とは限らず、期待の低さのこともある
配当性向利益からの還元率
利益のうち配当に回した割合。高すぎる場合は無理をしている可能性もある

経営陣

11名 有価証券報告書の提出日現在

有価証券報告書に載っている役員は11名。2026/3期の役員報酬は総額188百万円。社内取締役1人あたりの報酬は、従業員の平均年収の約4倍にあたる。

氏名役職年齢保有株数
岡田賢二代表取締役 社長執行役員5627,634
相馬紳一郎取締役 専務執行役員681,955
小原伸之取締役 常務執行役員 成長マーケット 開発事業本部長634,979
佐々木敏夫取締役 常務執行役員 業務用事業本部長651,904
曽根田直基取締役 常務執行役員 家庭用事業本部長5411,560
太田智之取締役 執行役員経理部長55500
加藤優取締役 監査等委員64500
長瀬吉昌取締役 監査等委員683,626
深山隆取締役 監査等委員671,560
髙木康行取締役 監査等委員621,029
坂井愛取締役 監査等委員511,560

役員報酬の内訳2026/3

役員の区分人数固定報酬百万円業績連動百万円合計百万円1人あたり百万円
取締役(社内)61352315826
取締役(社内)216168
社外取締役314145

有価証券報告書の役員報酬等の総額から、区分ごとの内訳を載せています。人数は当期中に在任した延べ人数のため、期末の人数と一致しない期があります。

有価証券報告書

有価証券報告書 2026/3期

会社自身が書いた有価証券報告書の本文を、章ごとにそのまま収録しています (要約ではありません)。

事業の内容2,142字を開く

何をしている会社か、会社自身の説明

3 【事業の内容】 当社グループは、当社(シマダヤ㈱)並びに、連結子会社(シマダヤ関東㈱、シマダヤ東北㈱、シマダヤ西日本㈱及びシマダヤ商事㈱)の計5社で構成されており、麺類の製造及び販売を主たる業務としております。当社グループの事業内容及び当社と連結子会社の当該事業に係る位置付けは次のとおりであります。なお、セグメント情報を記載していないため、事業部門別に記載しております。 (1) 家庭用事業部門 当社グループは、一般家庭用向けに麺類及び関連食料品の製造及び販売を行っております。主に連結子会社(シマダヤ関東㈱、シマダヤ東北㈱、シマダヤ西日本㈱)が製造し当社が販売しておりますが、一部麺商品、つゆ・具材(あげ玉・メンマ)はOEM委託先からの仕入商品となります。なお、原材料仕入は当社が購買窓口となり、連結子会社へ有償支給しております。 得意先は食品スーパーなどの量販店ですが、大きくチルド麺売場向け商品と冷凍麺売場向け商品に分かれます。チルド麺売場向けで取り扱う商材は、ゆでずにさっと水でほぐすだけで食べられる「流水麺」や、からだにやさしい「健美麺」を代表とする茹麺、素材そのもののおいしさが味わえる生麺、常温で100日保存可能なLL(ロングライフ)麺といったチルド麺であり、冷凍麺売場向けで取り扱う商材は、長期保存可能で茹でたての麺のおいしさが味わえる冷凍麺であります。 事業の強みとして、商品力があります。開発キーワード『7K』(「健康」「簡便」「高品質」「買い置き」「経済性」「国産」「環境」)から開発される商品を、食品安全マネジメントシステムに関する国際規格であるFSSC22000(注)取得工場で生産することで、商品の「品質」と「ブランド」を確保しております。また、テレビCMや消費者キャンペーンといった積極的な広告販促活動を行っていることが、地方・地場製麺メーカーに対して優位性を有していると考えております。結果として、2025年度家庭用チルド麺全国販売金額シェア10.8%で第2位(㈱インテージ「インテージSCI(15-79歳)」を基に当社にて分析)となっております。 事業の特徴として、特に関東エリアで高いシェアをもつ(2025年度家庭用チルド麺関東エリア販売金額シェア20.6%で第2位(㈱インテージ「インテージSCI(15-79歳)」を基に当社にて分析))ことが挙げられますが、家庭用チルド麺は当社グループ会社の8工場(宮城県2、東京都1、千葉県1、埼玉県1、群馬県1、滋賀県1、兵庫県1)、家庭用冷凍麺は3工場(宮城県1、福島県1、群馬県1)で製造を行っており、物流委託先の協力のもと本州を中心に安定供給できる体制が整えられております。 (注) FSSC22000とは、Food Safety System Certification 22000の略であり、FSSC22000財団によって開発された食品安全のためのシステム規格です。食品小売業界が中心の非営利団体、国際食品安全イニシアチブ(GFSI:Global Food Safety Initiative)により、食品安全の認証スキームの一つとして承認された規格になります。 (2) 業務用事業部門 当社グループは、外食・中食向けに麺類の製造及び販売を行っております。主に連結子会社(シマダヤ関東㈱、シマダヤ東北㈱、シマダヤ西日本㈱)が製造し当社が販売しておりますが、一部商品はOEM委託先からの仕入商品となります。なお、原材料仕入は当社が購買窓口となり、連結子会社へ有償支給しております。得意先は業務用卸店や商社、大手外食店等となっております。 取り扱う商材は、長期保存可能で茹でたての麺のおいしさが簡単に再現できる冷凍麺であります。 事業の特徴として、①高品質(FSSC22000取得工場で生産)で多様なメニューに対応できる豊富なラインナップ、②付加価値の高い商品(からだにやさしい「健美麺」、解凍後時間経過してもおいしい「流水α麺」)、③顧客の調理オペレーション効率への貢献(1食が簡単に割れることで大盛・小盛に対応できる「ミニダブル」、熱湯解凍・流水解凍・電子レンジ解凍など多様な調理方法)といった商品自体の強みがあります。また、業務用食品卸売業者主催の展示会への積極的な参加や、得意先(新規・既存)への直接訪問による提案型営業活動を行っており、麺専業メーカーとしてのきめ細かい営業フォロー体制に強みを有していると考えております。結果として、2025年業務用冷凍麺全国販売金額シェアは19.0%で第2位(TPCマーケティングリサーチ㈱「業務用冷凍麺の市場分析調査」調べ)となっております。 また、業務用冷凍麺は当社グループ会社の4工場(宮城県1、福島県1、群馬県1、岐阜県1)で製造を行っており、物流委託先の協力のもと日本全国に安定供給できる体制を整えております。 (3) その他 連結子会社であるシマダヤ商事㈱は、当社グループへの車両等のリース・消耗品等の物販・損害保険代理等のサービスを行っております。 [事業系統図] 以上述べた事項を事業系統図によって示すと次のとおりであります。
経営方針・対処すべき課題4,294字を開く

経営陣が考える方向性と課題

1 【経営方針、経営環境及び対処すべき課題等】 文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において、当社グループが判断したものであります。 (1) 経営方針 当社グループは、社是「奉仕努力」のもと、「おいしい笑顔をお届けします」を経営コンセプトとして、「品質」と「ブランド」を重視し、安全・安心な商品の提供により、お客様においしい笑顔をお届けできるように努めております。また、経営コンセプトを実現するために以下7つのビジョンを掲げ、そのビジョンに向かい社員一人ひとりが意欲的に取り組んでおります。 ① シマダヤブランドを守り育てよう おいしい笑顔は、シマダヤ社員一人一人が作るシマダヤブランドの心です。 ② 独自の技術で市場を創造しよう 技術のシマダヤ。 お客様の視点に立った魅力的な技術で、おいしい笑顔をお届けします。 ③ 組織を越えて話し合おう コミュニケーションのシマダヤ。 お客様の声・社内の声、コミュニケーションはおいしい笑顔の基本です。 ④ お客様の満足を追求しよう ソリューションのシマダヤ。 商品のみならず、お客様の問題解決によっておいしい笑顔をお届けします。 ⑤ 常に成長し高収益を上げよう 収益力のシマダヤ。 おいしい笑顔は、安定した経営基盤によって、継続的にお届けできるのです。 ⑥ アイデアカンパニーを目指そう アイデアのシマダヤ。 おいしい笑顔は、優れたアイデアによってお届けできるのです。 ⑦ チャンスを与え人を育てよう 人のシマダヤ。 おいしい笑顔は、人への思いやりから生まれるのです。 更に、持続可能な社会に向けて、健康寿命延伸を目的とした商品の開発・育成やプラスチック使用量の削減、国産原料の使用拡大などの取り組みを推進してまいります。 これからもより一層、ステークホルダーの皆様方に共感していただけるよう努力してまいります。 (2) 経営環境 食品業界を取り巻く環境は、国際情勢のさらなる不安定化による原材料・資材及びエネルギー価格の高止まりに加え、国内人口の減少や少子高齢化による人手不足や人件費の上昇、物流費の高騰など依然として厳しい状況が続いております(注1)。 このような中、麺市場全体としては堅調に推移しております。具体的に、家庭用チルド麺市場につきましては、消費者の節約志向を背景とした内食需要の高止まりや主食代替需要に加え、各社の相次ぐ商品価格改定の影響もあり、堅調に推移しております。一方、家庭用冷凍麺市場につきましては、共働きや単身者、高齢者世帯が増加する中、簡便性・時短ニーズに応えた商品の提供により、拡大しております。また、業務用冷凍麺市場につきましては、物価高騰による価格改定の影響もあり、伸長率は鈍化したものの、インバウンド消費の拡大により市場は拡大傾向にあります(注2)。 当社グループにおいて、家庭用事業部門につきましては、1931年の創業以来、麺のリーディングカンパニーとして数々の画期的な商品を開発・提供しております。ゆでずにさっと水でほぐすだけで食べられる「流水麺」やからだにやさしい「健美麺」、常温で100日保存可能なLL(ロングライフ)麺など、独自の技術で生み出した高い商品力により、お客様ニーズに合わせた商品を開発・提供しております。 業務用事業部門につきましては、「健美麺」や時間経過後も食感を維持できる「流水α麺」をはじめとした付加価値の高い商品など、麺専業メーカーならではの多様なメニューに対応できる豊富なラインナップを揃えています。さらに、きめ細かい営業フォロー体制により調理オペレーション効率化などお客様の課題解決につながる提案型営業活動を行っております。 当社グループを取り巻く環境の不確実性が高まっている中でも、当社グループは「品質」と「ブランド」を重視し、安全・安心な商品の提供により、皆様においしい笑顔をお届けできるように努めてまいります。また、健康寿命延伸を目的とした商品の開発・育成やプラスチック使用量の削減、国産原料の使用拡大など、持続可能な社会に貢献する取り組みを推進し、社会課題の解決に向けて積極的な事業活動を行ってまいります。 (注)1.原材料価格・エネルギー価格・人件費の推移 ■原材料価格の推移 ・輸入小麦の政府売渡価格の推移(※農林水産省) ■エネルギー価格の推移 ・天然ガス価格の推移(※World Bank Commodity Markets) ・電気料金の推移(※資源エネルギー庁) ■人件費の推移(※厚生労働省) 2.市場規模推移 ■<家庭用チルド・冷凍> ・SCIデータ全国市場規模(金額ベース)(※㈱インテージ) ■<業務用冷凍> ・業務用冷凍麺の総市場規模推移(国内/メーカー出荷額)(※TPCマーケティングリサーチ㈱) 単位(億円) 2020年度   2021年度   2022年度   2023年度   2024年度   2025年度 家庭用チルド   2,347   2,243   2,222   2,303   2,335   2,412 家庭用冷凍   1,620   1,664   1,722   1,887   2,002   2,122 業務用冷凍   637   652   724   816   872   924 (3) 経営戦略等 当社グループのミッションは、「シマダヤグループに関わる全ての人々に麺食を通して『おいしい笑顔をお届けします』」です。当社グループはおいしい笑顔をお届けできる企業を目指しており、その相手は、お客様だけではなく、従業員や社会など、シマダヤグループに関わる全ての人々に対して「おいしい笑顔をお届けする」という使命があります。従業員に対しては、挑戦を後押しし、働き甲斐を実感できる職場環境を構築してまいります。お客様に対しては、ライフスタイルに適応した簡便性の高い麺食や健康に役立つ麺食を提供し、お客様の課題やニーズに応えてまいります。社会に対しては、健康長寿社会へ貢献し、環境にも配慮して地球を守る活動を推進してまいります。これらの取り組みが、「おいしい笑顔をお届けする」ことに繋がっていくと考えております。 このミッションを果たすべく、当社グループは、2025年3月期より新たな3カ年中期経営計画をスタートし、基本方針として「コア事業の『深化』と『利益成長』に挑戦し、収益構造を変革する」を掲げております。当社の重要課題の一つとして家庭用事業部門の収益改善が挙げられます。特にチルド麺については、販売拡大余地のある秋冬期や西日本地域での拡売とともに販売・商品・生産・物流等において業務改善を実施し、収益改善に努めてまいります。一方で、需要が高まっている冷凍麺については、商品開発やターゲット企業・国の開拓に着手し、販売拡大に努めてまいります。また、経営基盤の強化に向けて生産物流体制を見直し、より安全・安心な商品を安定的に供給できる体制の構築に向け、準備を進めてまいります。開発においては、全社のアイデアを集結するとともに、開発のスピードを上げ、ヒット商品の創出に取り組んでまいります。更に、人手不足の深刻化やコスト上昇圧力の増大に対応するため、業務の棚卸とデジタル活用により、一人ひとりの生産性向上を図ってまいります。当社は2031年に創業100周年を迎えます。この中期経営計画を遂行することにより、収益構造を変革し、創業100周年に向けて持続的成長を実現してまいります。 (4) 経営上の目標の達成状況を判断するための客観的な指標 当社グループの経営上の目標の達成状況を判断するための客観的な指標は売上高、営業利益、経常利益であります。 (5) 優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題 当社グループの優先的に対処すべき中期的課題は次のとおりです。 ① 家庭用事業部門の収益改善 当社グループが今後継続的に利益を成長させ、事業を拡大していくためには、家庭用事業部門の収益改善は当社グループの重要課題であります。家庭用チルド麺については、販売・商品・生産・物流等で業務改善を実施し、収益改善に努めてまいります。当社グループのチルド麺工場は盛夏期を除き生産キャパシティに余裕があるため、販売の拡大が収益改善に繋がります。具体的には、近年の年間を通した気温上昇を商機と捉えた涼味商品の販売期間延長による秋冬期の拡売や、販売余地の大きい西日本地域に経営資源を投入することによる拡売に取り組んでまいります。 ② 生産体制の再構築 当社グループの持続的成長を支え、「安全・安心」で高品質な商品を生産・供給するためには、生産体制の再構築は当社グループの重要課題であります。特に冷凍麺は近年需要が高まっている中で当社グループの冷凍麺工場の生産キャパシティは逼迫しており、今後輸出による海外売上の拡大を目指すうえでも生産キャパシティの確保は喫緊の課題であります。また、収益性の低い工場については業務改善を実施し、収益力を強化してまいります。更には、省人化や効率化に向けた投資によって、より生産性の高い工場を目指してまいります。 ③ 人財の育成・確保 商品を安定供給し、利益成長を実現するためには、あらゆる分野で専門性の高い人財の育成や安定的な人財の確保が重要課題となります。当社グループでは、必要な人財の育成に向けて従業員研修制度の充実を図り、DX等の専門分野における施策を推進するとともに、公正な人事制度の確立に取り組むことで、将来的に当社グループの核となる人財の育成を図ってまいります。また、近年少子高齢化による生産労働人口の減少により、人手不足がますます深刻化する中、当社グループでは賃金制度の改定や採用活動の強化に取り組み、人財の確保や定着に努めてまいります。 ④ 商品力の強化 当社が今後安定的に利益を確保していくためには、商品の収益性を高めることは必要不可欠であると認識しております。お客様ニーズに合わせて基幹ブランド商品の仕様を見直し、原価低減に努め、基幹ブランド商品の拡売を図ってまいります。また、収益性向上のために不採算商品を見極め、その商品から戦略的に撤退するという選択肢も視野に検討を進めてまいります。更には、お客様の潜在的なニーズや課題を発見し、それに対応するための新規技術開発に取り組み、持続的成長に貢献する新たなヒット商品の創出に努めてまいります。
事業等のリスク4,065字を開く

会社が自認するリスクの一覧

3 【事業等のリスク】 本書に記載した事業の状況、経理の状況等に関する事項のうち、経営者が連結会社の財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況に重要な影響を与える可能性があると認識している主要なリスクは、以下のとおりであります。 なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において当社グループが判断したものであります。 また、リスクを管理する体制・枠組みについては「第4 提出会社の状況 4 コーポレート・ガバナンスの状況等 (1) コーポレート・ガバナンスの概要 ③ 企業統治に関するその他の事項」に記載しております。 リスク項目   リスクの説明   リスク対策 サプライチェーンリスク   当社グループは、小麦粉等の主原料や包材、エネルギーの安定的な調達及び生産・物流機能の継続的な運営に依存しています。これらの供給については、国際情勢の変化、為替変動、気候変動による不作、感染症拡大、地政学リスク、物流業界の構造的な人手不足、エネルギー価格の高騰等により、調達の遅延・不足や価格高騰が発生する可能性があります。   当社グループは主要原材料の調達におきましては、集中購買体制を継続する一方で複線化や戦略的な在庫設定により、安定的な調達と適切な価格での購入ができるよう、最大限の努力をしてまいります。また、海外原料について、国際情勢の変化により調達が困難となることを想定して、国産原料の比率を高めてまいります。なお、商品価格改定をせざるを得ない場合には、お客様に満足をして頂けるだけの品質、価値を備えた商品の提供を行ってまいります。生産におきましては、重要工程の冗長化(代替工場・代替ライン)、予防保全強化や計画的な老朽化設備更新の継続とともにBCP整備を進めてまいります。物流におきましては、拠点分散化の検討や配送効率の推進と同時に、配送平準化(需要予測高度化)を推進し、供給量の確保及びコスト高騰の抑制に努めてまいります。 人手不足リスク   当社グループの事業運営においては、安定的な人員の確保が不可欠であります。しかし、少子高齢化に伴う労働人口の減少や雇用環境の流動化により、人材確保の難易度は高まっております。これにより、計画を下回る採用状況や予期せぬ人材流出が生じた場合には、生産・販売体制に支障を来たし、当社グループの業績に影響を及ぼす可能性があります。   当社グループは、賃金改定や職場環境改善、多様な人材の採用等による人材確保によりエンゲージメントの向上に努めてまいります。また、省人化投資や業務効率化の推進により、生産性向上と人員不足に対応し、企業価値向上と持続的成長に繋げてまいります。 食の安全性に関するリスク   食品業界においては、食中毒、異物混入、アレルギー誤表示等、消費者の安全性への関心が高まっております。このような状況下で予期せぬ品質事故が発生し、大規模な商品回収や製造物責任賠償が生じた場合、多額の費用負担や当社グループの信用低下による売上減少を通じて、業績及び財政状態に重大な影響を及ぼす可能性があります。   当社グループは、ISO9001(品質マネジメントシステムの国際規格)やFSSC22000(食品安全マネジメントシステムの国際規格)の運用に基づいた、教育や未然防止策の実施等により、グループ全体で食品安全の強化を徹底してまいります。また、有事の際には迅速に対応するための体系整備を実施し、事故の大規模化、二次クレーム発生防止対策を講じます。 需要動向・消費者嗜好変化リスク   国内の人口減少や少子高齢化、物価高騰などの経済情勢や、グルテンフリーなど消費者の食に関するニーズ・嗜好の変化により、当社グループの業績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。   当社グループは、開発キーワード(『7K』(「健康」・「簡便」・「高品質」・「買い置き」・「経済性」・「国産」・「環境」)を掲げ、家庭用においては、社会環境・人口動態、消費者ニーズの変化に対応した商品開発、販促開拓を行ってまいります。業務用においては、多様化する顧客ニーズに対応した付加価値商品(健康志向や介護食等)の開発、拡充を進めるとともに、ニーズに応じた提案を強化してまいります。海外においては、日本食市場の販売拡大に伴う海外売上比率を拡大してまいります。 情報セキュリティ・サイバーリスク   不正アクセスやランサムウェア等の不測の事態により、お客様の個人情報や機密情報の漏洩、または当社の受発注業務の停止が発生した場合には、信用失墜に伴う売上減少や損害賠償等の費用増加を通じて、当社グループの業績に影響を及ぼす可能性があります。   当社グループは、ISO27001(情報セキュリティマネジメントシステムの国際規格)の運用に基づき、不正アクセス防止や監視の強化、役員・従業員のサイバー攻撃への対応力向上を継続するとともに、適切な情報管理を実施してまいります。また、万一の事態に備え、システムのバックアップ体制を整備しインシデント対応マニュアルを策定のうえ、有事への対応訓練を実施してまいります。 リスク項目   リスクの説明   リスク対策 環境への負荷リスク   近年、気候変動をはじめとする環境問題が深刻化しており、世界的にエネルギー使用の合理化や地球温暖化対策に関する規制が強化されつつあります。今後、二酸化炭素排出量に応じた課金制度(カーボンプライシング)など、費用負担を伴う環境規制がさらに強化された場合、当社グループの経営成績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。   当社グループは、ISO14001(環境マネジメントシステム)の運用に基づき、需要予測向上や商品の賞味期間延長等に取り組み、商品・資材の廃棄削減を推進してまいります。また、省エネルギー設備の導入や設備・機器の省電力化、モーダルシフトなどの輸送効率化等により二酸化炭素排出量の削減を推進してまいります。 自然災害・事故・感染症リスク   当社グループは、東北から関西地区まで複数の生産拠点を有しておりますが、地震、火災、台風、労災、感染症等の発生により操業が停止した場合、当社グループの業績に影響を及ぼす可能性があります。特に感染症の流行時には外食市場の縮小が予想され、業務用事業部門の業績及び収益に影響を与えるおそれがあります。   当社グループは、日頃から災害・感染症防止対策と設備点検を実施しており、生産面におきましてはBCPを鑑みて主要アイテムの生産継続に向けた代替工場の設定等、有事に備える体制を整備しております。また、感染症の流行時におきましては、従業員の健康管理及び衛生管理を徹底し、市場の環境変化に対応した販売施策を推進することで、業績への影響の低減を図ってまいります。 固定資産の減損リスク   当社グループは、土地、建物、機械装置等様々な資産を所有しております。この所有資産が、外部環境の急激な変化や、時価の下落等により、想定していた投資額の回収が見込めなくなった場合には、減損損失を計上する可能性があり、当社グループの財政状態及び経営成績に影響を与える可能性があります。   当社グループは、生産工場の設備やシステム機器等の資産の取得にあたり、事業計画に基づき収益性及び投資回収可能性を慎重に検討した上で投資を実施してまいります。また、取得後、特に生産設備においては各拠点の稼働状況及び収益性を継続的に確認し、需要動向に応じた生産体制の最適化や設備の有効活用を推進することで、資産効率の向上に努めるとともに、有効性が確認できない場合は、有効活用策の検討を進めてまいります。 法的規制リスク   当社グループは、食品衛生法、食品表示法、景品表示法、製造物責任法、不正競争防止法、環境・リサイクル関連法規等、各種法規制を受けて事業活動を行っております。各部門において法規制の遵守に取り組んでおりますが、逸脱が発生した場合、当社グループの業績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。また、商品企画や研究開発において第三者の知的財産権を侵害しないよう注意を払っておりますが、訴訟が提起された場合、その結果次第で業績及び財政状態に影響を与える可能性があります。   当社グループは、関連法規制を逸脱しないよう、全社で法規制を遵守するために、適宜情報収集を行い、定期的に確認を行っております。また、商標管理についても、定期的に執行役員会に報告するとともに、侵害リスクについて専門家の指導を仰ぎ、適切に確認を行ってまいります。 競合性リスク   当社グループが業界や消費者ニーズの変化を十分に予測できず、魅力ある新商品の開発ができない場合や、競合他社による価格引き下げ、大型新商品の投入、広告販促の強化などにより競争優位性が損なわれた場合、当社グループは市場シェアの減少や収益性の低下を通じて、業績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。   当社グループは、顧客との関係強化及び提案力の向上を図り競争環境の変化に対応した営業力の強化とともに、お客様視点で付加価値商品の開発を進めてまいります。また、開発力・技術力を磨くとともに生産性向上及びコスト競争力を高め、価格競争に対応してまいります。 カントリーリスク   当社グループは、原材料の調達、販売活動などを海外で行っており、進出先・調達先の国や地域における政治・経済情勢の変動や規制変更、貿易摩擦、為替変動、社会情勢の悪化、自然災害、感染症拡大等の影響を受ける可能性があります。   当社グループは、海外原材料の調達において、複数の企業・国からの購買により、安定調達に努めてまいります。また、海外販売においては、重点活動エリアの政治・経済情勢の影響を考慮し、リスク内容を把握し、社内で対策を講じ、従業員の安全性を確保してまいります。
経営成績の分析 (MD&A)5,112字を開く

業績がなぜこうなったかの経営陣の説明

4 【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】 (1) 経営成績等の状況の概要 当社グループの財政状態、経営成績及びキャッシュ・フロー(以下、「経営成績等」という)の状況の概要は次のとおりであります。 ① 財政状態及び経営成績の状況 当連結会計年度における我が国経済は、雇用・所得環境の改善を背景に、緩やかな回復基調で推移しております。一方で、米国の通商政策の影響や金融資本市場の変動リスクに加え、地政学的リスクの高まりなどにより、先行きの不確実性が強まっております。また、国内においては、継続的な物価上昇に伴う個人消費の下振れ懸念など、景気を下押しするリスクが残存しており、先行きは依然として不透明な状況が続いております。 食品業界においても、相次ぐ食品価格の改定に加え、中東情勢の緊迫化などを背景とした原油価格の動向を受け、原材料や物流を含む調達環境については、引き続き注視が必要な状況となっており、変化への的確な対応が求められる事業環境にあります。 このような環境下で、当期についても、当社は2024年度からスタートした中期経営計画「Change95」に基づき、コア事業の利益成長と収益構造の変革に向けた取り組みを進めてまいりました。この結果、当連結会計年度の財政状態及び経営成績は以下のとおりとなりました。 a.財政状態 (流動資産) 当連結会計年度末の流動資産におきましては、前連結会計年度末と比べて10億79百万円減少し、111億61百万円となりました。これは主に、現金及び預金の減少12億30百万円、商品及び製品の増加1億円、その他の増加95百万円によるものです。 (固定資産) 当連結会計年度末の固定資産におきましては、前連結会計年度末と比べて22億59百万円増加し、148億43百万円となりました。これは主に、有形固定資産の増加19億63百万円、投資その他の資産の増加2億95百万円によるものです。 以上の結果、当連結会計年度末の資産合計は前連結会計年度末に比べて11億79百万円増加し、260億4百万円となりました。 (流動負債) 当連結会計年度末の流動負債におきましては、前連結会計年度末と比べて7億25百万円増加し、59億98百万円となりました。これは主に、未払金の増加8億18百万円、未払法人税等の増加65百万円、未払費用の減少1億68百万円によるものです。 (固定負債) 当連結会計年度末の固定負債におきましては、前連結会計年度末と比べて51百万円増加し、15億44百万円となりました。これは主に、退職給付に係る負債の増加54百万円によるものです。 以上の結果、当連結会計年度末の負債合計は前連結会計年度末に比べて7億76百万円増加し、75億42百万円となりました。 (純資産) 当連結会計年度末の純資産におきましては、前連結会計年度末と比べて4億3百万円増加し、184億62百万円となりました。これは主に、親会社株主に帰属する当期純利益の獲得25億96百万円、その他の包括利益累計額の増加1億11百万円、自己株式の取得14億22百万円、配当金の支払8億81百万円によるものです。 以上の結果、当連結会計年度末の負債純資産合計は前連結会計年度末に比べて11億79百万円増加し、260億4百万円となりました。 b.経営成績 このような経済状況の下、当社グループは経営コンセプトである「おいしい笑顔をお届けします」を念頭に食の安全・安心への取り組みを徹底するとともにお客様満足を追求した「流水麺」・「健美麺」・「真打」ブランドなどの高付加価値商品の安定供給に努め、売上・利益の拡大に取り組みました。 販売面につきましては、2025年2月に家庭用・業務用全商品を対象とした価格改定を行ったこともあり、販売食数は前期をわずかに下回ることとなりました。家庭用は、経済性志向に対応した「太鼓判」や記録的猛暑・残暑の長期化による涼味麺などの拡売が売上に貢献し、売上高は254億38百万円(前期比2.3%増)となりました。業務用は、高まる外食需要を追い風に、経済性志向に対応した「太鼓判」ブランドが伸長しました。加えて、成長分野として位置づけている海外の売上も着実に増加し、売上高は156億22百万円(前期比5.9%増)となりました。以上の結果、当連結会計年度における売上高は410億61百万円(前期比3.6%増)となりました。 利益面につきましては、営業利益は価格改定及び経費抑制により物流費や製造労務費の増加を吸収したことにより37億68百万円(前期比11.7%増)、経常利益は前期に計上していた上場関連費用の剥落などにより38億74百万円(前期比12.3%増)となりました。また、親会社株主に帰属する当期純利益は、第2四半期にシマダヤ東北㈱仙台工場の閉鎖に伴う減損損失を計上したものの、営業利益の増加によりその負担が相対的に軽減され25億96百万円(前期比1.6%増)となりました。 ② キャッシュ・フローの状況 当連結会計年度末における現金及び現金同等物(以下「資金」という。)の残高は、前連結会計年度末と比べ12億30百万円減少し、43億49百万円となりました。 当連結会計年度における各キャッシュ・フロー状況とそれらの要因は次のとおりであります。 1)営業活動によるキャッシュ・フロー 営業活動の結果増加した資金は40億19百万円となりました。これは主に、税金等調整前当期純利益36億15百万円、減価償却費15億66百万円、減損損失2億11百万円、その他債務の減少による資金減少2億9百万円、棚卸資産の増加による資金減少67百万円、法人税等の支払10億70百万円によるものです。 2)投資活動によるキャッシュ・フロー 投資活動の結果減少した資金は29億16百万円となりました。これは主に、有形固定資産の取得による支出28億52百万円、無形固定資産の取得による支出31百万円、投資有価証券の取得による支出29百万円によるものです。 3)財務活動によるキャッシュ・フロー 財務活動の結果減少した資金は23億33百万円となりました。これは主に、自己株式の取得による支出14億22百万円、配当金の支払8億81百万円、リース債務の返済による支出29百万円によるものです。 ③ 生産、受注及び販売の実績 1)生産実績 当連結会計年度における生産実績を事業部門別に示すと、次のとおりであります。 (単位:千円) 事業部門の名称   当連結会計年度(自 2025年4月1日 至 2026年3月31日)   前期比(%) 家庭用事業部門   25,133,208   102.6 業務用事業部門   15,622,742   105.9 合計   40,755,950   103.9 (注) 金額は、販売価格で記載しております。 2)仕入実績 仕入実績は全体に占める金額が少額のため、記載しておりません。 3)受注実績 当社グループの販売商品は、おおむね得意先からの受注の下に生産され、出荷されるため、販売実績とほぼ同様であります。 4)販売実績 当連結会計年度における販売実績を事業部門別に示すと、次のとおりであります。 (単位:千円) 事業部門の名称   当連結会計年度(自 2025年4月1日 至 2026年3月31日)   前期比(%) 家庭用事業部門   25,438,476   102.3 業務用事業部門   15,622,742   105.9 合計   41,061,218   103.6 (注) 主な相手先別の販売実績及び当該販売実績の総販売実績に対する割合は、当該割合が100分の10未満であるため記載を省略しております。 (2) 経営者の視点による経営成績等の状況に関する分析・検討内容 経営者の視点による当社グループの経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容は、次のとおりであります。 なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において判断したものであります。 ① 財政状態及び経営成績の状況に関する認識及び分析・検討内容 「第2 事業の状況 4 経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析 (1) 経営成績等の状況の概要」に記載のとおりであります。 ② キャッシュ・フローの状況の分析・検討内容並びに資本の財源及び資金の流動性に係る情報 キャッシュ・フローの状況の分析につきましては、「第2 事業の状況 4 経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析 (1) 経営成績等の状況の概要」に記載しております。 資本の財源及び資金の流動性につきましては、以下のとおりであります。 当社グループの運転資金需要のうち主なものは、原材料・資材等の仕入のほか、従業員への給与であります。投資を目的とした資金需要は、生産工場への設備投資、研究開発による投資費用等によるものであります。 当社グループは、事業運営上必要な資金の流動性と資金の源泉を安定的に確保することを基本としております。短期運転資金、設備投資や長期運転資金の調達につきましては自己資金を基本としており、必要に応じ金融機関からの長期借入を行っております。また、金融機関からの当座貸越枠を保持することによって流動性リスクを管理しております。 なお、当連結会計年度末における借入金及びリース債務を含む有利子負債の残高は1億16百万円となっております。また、当連結会計年度末における現金及び現金同等物の残高は43億49百万円となっております。 ③ 重要な会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定 当社グループの連結財務諸表は、わが国において一般に公正妥当と認められている会計基準に基づき作成されております。この連結財務諸表を作成するにあたって、固定資産の減損、繰延税金資産の回収可能性など様々な会計上の見積りを行うことが必要となりますが、会計基準では、会計上の見積りを「資産、負債、収益及び費用等の額に不確実性がある場合において、財務諸表作成時に入手可能な情報に基づいて、その合理的な金額を算出すること」と定義されております。 連結財務諸表の作成にあたって用いた会計上の見積り及び仮定のうち、重要なものは「第5 経理の状況 1 連結財務諸表等 (1) 連結財務諸表 注記事項(重要な会計上の見積り)」に記載しております。 ④ 経営成績に重要な影響を及ぼす要因について 「第2 事業の状況 3 事業等のリスク」に記載したとおり、外部環境、事業内容、組織体制等の様々なリスク要因が経営成績に重要な影響を及ぼす可能性があると認識しております。そのため、当社は常に業界の動向を注視しつつ、優秀な人財の確保と適切な教育を実施するとともに、内部管理体制の強化と整備を進めることで、経営成績に重要な影響を及ぼすリスク要因に適切な対応を図ってまいります。 ⑤ 経営方針・経営戦略等又は経営上の目標の達成状況を判断するための客観的な指標等の分析について 当社グループの経営上の目標の達成状況を判断するための客観的な指標は、「第2 事業の状況 1 経営方針、経営環境及び対処すべき課題等 (4) 経営上の目標の達成状況を判断するための客観的な指標」に記載のとおり、売上高、営業利益、経常利益であります。その推移を継続的に管理することで営業活動における新たな施策の立案を行っております。 その結果、当社が重視する経営指標は以下のとおりとなりました。 2026年3月期 実績(百万円)   前期比(%) 売上高   41,061   103.6 営業利益   3,768   111.7 経常利益   3,874   112.3 販売食数は業務用事業部門は前期を上回ったものの、家庭用事業部門が前期を下回ったことにより、全体として前期を下回ることとなりました。経営上の目標の達成状況を判断するための客観的な指標として重視しております売上高、営業利益、経常利益は2025年2月実施の商品価格改定が大きく寄与し、前期を上回ることとなりました。 なお、売上高、営業利益、経常利益の推移実績については、「第2 事業の状況 4 経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析 (1) 経営成績等の状況の概要」に記載しております。

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開示資料

出典

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