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超!企業DB
日経平均64,325.64-1,890NYダウ53,020.8+254ドル円158.87-1NASDAQ26,203.91+104S&P 5007,667.95+36SOX 指数11,316.82+289/2終値

ミヨシ油脂

MiyoshiOil&FatCo.,Ltd.4404 · Standard · 食料品

天然油脂を原料に食用・工業用油脂から脂肪酸までを一貫製造。パン用マーガリンなどで山崎製パン向けに強い独自基盤を持つ。

概要

ミヨシ油脂は1921年創業の油脂専門メーカーで、食品向けマーガリン・ショートニング・粉末油脂と、工業向け脂肪酸・界面活性剤・環境処理剤を製造する。東証スタンダード上場、2024年12月期売上高570億円、従業員599名。本社は東京都葛飾区、2025年1月に墨田区へ移転。

食品事業:製パン・製菓向け油脂が中核

食品事業は2025年12月期に売上高420億円を計上し、全社売上の約71%を占める。主力製品はマーガリン、ショートニング、粉末油脂、ホイップクリームである。主要取引先は山崎製パンなどの製パン・製菓メーカー、即席麺メーカーで、インバウンド需要の活況を追い風に需要が堅調に推移する。自社ブランド「botanova」シリーズではプラントベースフードや代替製品を展開し、フードロス削減や原料高に対応した製品群を拡販している。

油化事業:脂肪酸と界面活性剤を軸に多分野へ

油化事業は2025年12月期に売上高169億円(全社の28%)を計上する。工業用油脂は自動車、タイヤ、塗料業界向けに脂肪酸を供給し、界面活性剤関連では紙・パルプ用柔軟保湿剤やトイレタリー原料(シャンプー・クレンジング基剤)を手掛ける。環境分野ではごみ焼却場向け重金属処理剤を販売するほか、生分解性樹脂分散体や紫外線吸収剤などの新規素材開発を進めている。

グループ構成:4子会社と3関連会社を擁する

連結対象は子会社4社(ミヨシ商事、ミヨシ物流、MIYOSHI OIL & FAT MALAYSIA SDN. BHD.、非連結のミヨシ共栄)と関連会社3社(セキセイT&C、AAK・ミヨシジャパン、日本タンクターミナル)である。ミヨシ商事が販売代理店、ミヨシ物流が物流を担い、マレーシア子会社はグリセリン製品の生産拠点として建設中。AAK・ミヨシジャパンはチョコレート用油脂事業の合弁会社である。

国内4工場と物流網で全国カバー

生産拠点は千葉工場、神戸工場、名古屋工場、阿見倉庫(2024年建設)の4か所。千葉工場はマーガリン・粉末油脂設備を、神戸工場はマーガリン新工場(1998年完成)と新精製工場(2016年完成)を持つ。名古屋工場は合成洗剤・化成品・食用油脂を製造。神戸工場は1995年の阪神・淡路大震災で壊滅的被害を受けたが復興した。物流はミヨシ物流が担当し、日本タンクターミナルが油脂原料の保管を行う。

業界の中での役割は油脂原料メーカー(上流〜中流)にあたる。

この章の文章は、有価証券報告書と会社の開示をもとにAIが編纂しています。数値は開示のままで、AIには生成させていません。

売上高
595億円
営業利益
20億円
営業利益率
3.4%
純利益
96億円
2025/12 通期の連結業績。決算の内訳は最新の決算以降にあります。

何をしている会社か

有価証券報告書「事業の内容」(2026/3期)より

01食品主力

食用油脂(マーガリン、ショートニング等)を製造し、需要家や代理店を通じて販売。山崎製パン向けが主要な販路の一つ。チョコレート用油脂は合弁会社AAK・ミヨシジャパンを通じて事業展開。

主要顧客山崎製パン

主な製品・サービス2
食用油脂(マーガリン・ショートニング等)
パン、洋菓子、製菓等の食品製造に使われる油脂。風味や食感を付与する。
チョコレート用油脂
チョコレート製造に用いる油脂で、テンパリング性や口溶けを調整する。

02工業(油化)主力

工業用油脂、各種脂肪酸を製造し、需要家に販売。脂肪酸は石鹸、化粧品、塗料、樹脂添加剤等の原料となる。関連会社セキセイT&Cが脂肪酸を原料に香粧品等を製造。また、グリセリン関連製品の生産拠点をマレーシアに建設中。

主な製品・サービス4
工業用油脂
脂肪酸、グリセリン等の原料となる油脂。
各種脂肪酸
石鹸、化粧品、塗料、樹脂添加剤等の原料。
化成品
脂肪酸から誘導される製品群。
環境関連製品
環境対応ニーズに応える製品群。

03その他(物流・原料供給等)副次

原料供給、製品物流、油脂原料の倉庫・港湾輸送をグループ会社が担い、事業を支える。

製品と技術

マーガリン・ショートニングと粉末油脂

食品事業の最主力製品はマーガリンとショートニングで、製パン・製菓業界向けに供給される。千葉工場(2002年完成)と神戸工場(1998年完成)に専用工場を持つ。粉末油脂は1988年から製造し、即席麺やスープミックスなどに使用される。ホイップクリームは1980年から製造しており、洋菓子・製パン用途で需要が安定している。これらの製品は生産力と技術力で競争優位を確保している。

脂肪酸から環境処理剤まで多彩な油化製品

油化事業では脂肪酸、グリセリン、香粧品原料、重金属処理剤、各種界面活性剤を製造する。脂肪酸は自動車用潤滑剤やタイヤゴムの原料に、グリセリンは化粧品・医薬品向けに供給される。重金属処理剤はごみ焼却場の飛灰を処理するためのキレート樹脂で、1975年に開発された。界面活性剤では紙パルプ用柔軟保湿剤やトイレタリー原料のクレンジング基剤が主力である。

チョコレート用油脂と新ブランド「botanova」

2016年にAAK・ミヨシジャパンを設立し、チョコレート用油脂事業に参入した。これにより製菓・製パン向けの油脂製品群が拡充した。また、近年の市場ニーズに対応し、プラントベースフードのブランド「botanova」シリーズを展開。米や卵の価格高騰に対応した代替製品や、カカオ高に対応した製品を開発し、フードロス削減にも貢献する製品群を拡販している。

有価証券報告書の事業の記述をもとにAIが編纂しています。

業界での位置づけ

食料品のなかでの位置

油脂メーカー中堅、増収も利益率低下

食料品業界のミヨシ油脂は、マーガリンや食用油などを製造する中堅メーカー。同業他社には日清製粉グループ本社や昭和産業などが挙げられる。売上高は2023/12期の562億円から2024/12期に570億円、2025/12期に595億円へ増加する計画。一方、営業利益率は2024/12期の5.26%から2025/12期に3.36%へ低下する見込み。原材料価格の高騰や販売競争が影響していると推測される。大手製粉・油脂メーカーに比べ規模は小さく、差別化が課題。

強み

  • 売上高が約600億円で推移し、食料品市場で一定の存在感を確保。
  • マーガリンや業務用油脂など多様な製品を揃え、幅広い顧客に対応。
  • 油脂加工技術に強みを持ち、品質で差別化を図る。
  • 食品メーカーや製パン業界などとの長期取引関係を構築。

課題

  • 2025/12期営業利益率3.36%と前年から大幅低下し、収益性が悪化。
  • 油脂原料の価格高騰がコスト増を招き、利益を圧迫。
  • 日清製粉グループなどの大手に比べ規模・ブランド力で劣る。

強みと課題は、開示資料をもとにAIがまとめた見立てです。

同業の企業

食料品の時価総額近傍。太字がミヨシ油脂

時価総額で並べると、掲載11社のなかで6番目にあたる。

#企業時価総額PER
12819エバラ食品工業251億円13.9倍
22266六甲バター247億円11.8倍
32804ブルドックソース247億円9.8倍
4250Aシマダヤ243億円9.3倍
52882イートアンドホールディングス231億円61.8倍
64404ミヨシ油脂227億円13.1倍
72892日本食品化工225億円19.1倍
82903シノブフーズ207億円11.0倍
92938オカムラ食品工業206億円23.1倍
102612かどや製油206億円22.2倍
112932STIフードホールディングス199億円12.1倍

時価総額は直近の終値ベース。同業の範囲は東証33業種の分類に従っています。

会社の歴史

沿革 31件

繊維工業用石鹸から出発した1921年

1921年11月、繊維工業用石鹸の製造を目的としてミヨシ石鹸工業合資会社を設立した。その後1937年2月にミヨシ化学興業株式会社へ改組し、脂肪酸や繊維油剤の製造を開始。1941年6月にはマーガリンの製造に乗り出し、食品分野に進出した。1949年2月には社名をミヨシ油脂株式会社に変更し、同年5月に東京証券取引所市場第一部に上場した。

戦後の事業拡大と工場建設ラッシュ

1950年には高級アルコールと粉末石鹸の製造を開始。1960年から1967年にかけて神戸工場と名古屋工場に合成洗剤、食用油脂、工業用油脂の製造設備を相次いで建設した。1971年には鐘紡(現クラシエホールディングス)との共同出資でカネボウ石鹸製造(現セキセイT&C)を設立し、化粧石鹸やシャンプーの製造を開始。同年、食料品販売会社の日正商事(現ミヨシ商事)を子会社化した。

震災からの復興と新工場建設

1995年1月の阪神・淡路大震災で神戸工場が壊滅的な被害を受けたが、1998年8月に新マーガリン工場を再建。2002年5月には千葉工場にも新マーガリン工場が完成した。1980年にホイップクリーム工場、1988年に粉末油脂設備を稼働させ、製品ラインを拡充した。1992年には大洋ミヨシ千葉精油所を吸収合併し、千葉工場に統合した。

海外展開と合弁事業への進出

1991年にマレーシアのパームオレオ社に資本参加し、脂肪酸事業の海外調達を開始。2016年1月にはスウェーデンのAAK社と合弁会社AAK・ミヨシジャパンを設立し、チョコレート用油脂事業に参入した。2023年6月にはマレーシアにMIYOSHI OIL & FAT MALAYSIA SDN. BHD.を設立し、グリセリン製品の生産体制強化を図っている。2022年4月には市場区分見直しにより東証スタンダード市場へ移行した。

年表31件を開く

1920年代

  • 1921年11月創業繊維工業用石鹸の製造を目的としてミヨシ石鹸工業合資会社を設立

1930年代

  • 1937年2月ミヨシ化学興業株式会社に改組、脂肪酸、繊維油剤を製造

1940年代

  • 1941年6月マーガリンの製造を開始、食品分野に進出
  • 1949年2月商号変更ミヨシ油脂株式会社に社名変更
  • 1949年5月上場東京証券取引所市場第一部に上場
  • 1949年6月大阪出張所(現大阪支店)を開設

1950年代

  • 1950年2月名古屋出張所(現名古屋支店)を開設
  • 1950年3月高級アルコールおよび粉末石鹸の製造を開始

1960年代

  • 1960年10月神戸工場に、合成洗剤・食用油脂・工業用油脂製造設備を建設
  • 1962年3月九州営業所(現福岡支店)を開設
  • 1963年7月綾瀬運輸梱包㈱(現ミヨシ物流㈱)を設立
  • 1967年11月名古屋工場に、合成洗剤・化成品・食用油脂製造設備を建設

1970年代

  • 1971年5月M&A鐘紡㈱(現クラシエホールディングス㈱)との共同出資により、カネボウ石鹸製造㈱(現セキセイT&C㈱)を名古屋工場内に設立、化粧石鹸およびシャンプー類の製造を開始 食料品等の販売会社日正商事㈱(現ミヨシ商事㈱)を子会社化
  • 1972年12月大洋漁業㈱(現マルハニチロ㈱)との共同出資により、食用油脂の製造を目的とする㈱大洋ミヨシ千葉精油所を設立
  • 1975年5月重金属吸着用キレート樹脂を開発し、販売を開始

1980年代

  • 1980年11月ホイップクリーム工場完成、販売を開始
  • 1986年10月千葉工場にマーガリン製造設備を建設
  • 1988年11月千葉工場の粉末油脂製造設備稼動

1990年代

  • 1991年8月マレーシアの脂肪酸製造会社パームオレオ社に資本参加
  • 1991年12月動・植物油脂類の保管事業を目的とする日本タンクターミナル㈱を系列化
  • 1992年7月M&A㈱大洋ミヨシ千葉精油所を吸収合併、千葉工場に併合
  • 1995年1月阪神・淡路大震災により神戸工場が壊滅的被害
  • 1998年8月神戸工場に新マーガリン工場が完成

2000年代

  • 2002年5月千葉工場に新マーガリン工場が完成
  • 2003年1月M&A食料品等の販売会社日正商事㈱、ミユキ商事㈱、ミヨシ商事㈱、㈱岡山食販は合併、日正商事㈱を存続会社としてミヨシ商事㈱に商号変更

2010年代

  • 2016年1月スウェーデンのAAK社と合弁会社AAK・ミヨシジャパン㈱を設立し、チョコレート用油脂事業に参入
  • 2016年6月神戸工場に新精製工場を建設

2020年代

  • 2022年4月東京証券取引所の市場区分見直しにより東京証券取引所市場第一部からスタンダード市場へ移行
  • 2023年6月創業マレーシアにMIYOSHI OIL & FAT MALAYSIA SDN.BHD.を設立
  • 2024年7月茨城県稲敷郡阿見町に阿見倉庫を建設
  • 2025年1月東京都墨田区に本社機能を移転

有価証券報告書の沿革をもとにAIが通史として編纂しています。年表は沿革の記載そのままです。

これからの方針

有価証券報告書 2025/12期の経営方針より

会社は5つの方針を掲げている。そのうち1項目には、達成する数字が明記されている。

会社が掲げている数値目標
  • 自己資本利益率(ROE)2030年度まで8.0%以上

有価証券報告書の原文に書かれた目標だけを載せています。達成度の評価や推計は加えていません。

  1. 01

    食品事業の成長戦略

    市場・販売業界の拡大、新製品開発の推進による新しい「味」の創出・拡充、製品ポートフォリオの改善により事業成長を目指す。

  2. 02

    油化事業の成長戦略

    独自の環境視点を掲げ、生産体制拡張や販売力強化による主力製品の拡販、研究開発分野の拡大による事業成長を目指す。

  3. 03

    海外市場への取り組み強化

    食品事業・油化事業ともに海外市場への取り組みを強化し、事業の拡大を図る。

  4. 04

    持続的成長基盤の確立と財務体質強化

    設備投資を支える強固な財務体質構築、財務健全性維持、継続的な成長投資と安定的な株主還元を実現する。

  5. 05

    ESG経営と人的資本の向上

    技術開発力強化、人財育成、マーケティングプラットフォーム活用、ESG重視経営により企業価値向上に取り組む。

有価証券報告書の「経営方針、経営環境及び対処すべき課題等」から、AIが項目ごとに整理しています。数値目標は原文に書かれたものだけです。

社員と組織

有価証券報告書 10期分

グループ全体で599人が働いている。提出会社(単体)の平均年収は722万円で、9期前と比べて+9.9%平均年齢は41.4歳、平均勤続年数は17.3年。

決算期平均年収万円平均年齢平均勤続連結従業員数一人当たり営業利益万円
2016年12月556
2017年12月559
2018年12月557
2019年12月65741.518.3565
2020年12月65041.518.0590
2021年12月65041.518.0579
2022年12月60841.618.0581
2023年12月67442.318.6567
2024年12月73241.417.5577520
2025年12月72241.417.3599334

平均年収・平均年齢・平均勤続は有価証券報告書に記載された提出会社(単体)の値、従業員数はグループ全体の値です。一人当たり営業利益は連結営業利益を連結従業員数で割ったもので、給与などの費用を払ったあとに一人あたりいくら残るかの目安になります。

多様性の開示2025年12月期・提出会社(単体)
女性管理職比率11.3%
縦線は目安の30%
男性育休取得率100.0%
縦線は目安の85%
女性の賃金(男性=100)85.8%
100なら男女で差がない状態

拠点とグループ

設備と関係会社

関係会社5(国内 4 / 海外 1、うち連結子会社 3) を有報から抽出しています。

主要な設備 (帳簿価額 上位10)
阿見倉庫 — 茨城県稲敷郡6,665百万円
食品事業 および 油化事業
神戸工場(神戸市長田区) (注)55,195百万円
食品事業 および 油化事業
千葉工場 — 千葉市美浜区4,322百万円
食品事業
名古屋工場(愛知県岩倉市) (注)61,992百万円
油化事業
食品事業 および 油化事業 — ミヨシ商事㈱(東京都葛飾区ほ か) (注)7535百万円
技術研究センター — 東京都葛飾区529百万円
食品事業 および 油化事業
油化事業 — MIYOSHI OIL & FAT MALAYSIA SDN.BHD. (マレーシア)424百万円
本社 — 東京都墨田区210百万円
食品事業 および 油化事業
食品事業 および 油化事業 — ミヨシ物流㈱(東京都葛飾区ほ か)95百万円
大阪支店 — 大阪市東成区50百万円
食品事業 および 油化事業
ほか2件の開示あり
主な関係会社
  • 国内
    ミヨシ商事㈱(注)4
    東京都葛飾区 · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 国内
    ミヨシ物流㈱
    東京都葛飾区 · 連結子会社
    議決権80.6%
  • 海外
    MIYOSHI OIL & FAT MALAYSIA SDN.BHD.(注)2、5
    マレーシア · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 国内
    セキセイT&C㈱
    愛知県岩倉市 · 持分法適用会社
    議決権50.0%
  • 国内
    日本タンクターミナル㈱
    千葉市美浜区 · 持分法適用会社
    議決権43.4%

業績のいま

有価証券報告書・決算短信より

2025年12月期の売上高は595億円営業利益20億円前期と比べると増収減益で、売上が+4.4%、利益が-33.3%。

売上高
+4.4%
595億円
営業利益
-33.3%
20億円
純利益
+242.9%
96億円
営業利益率
3.4%
前期比 -1.9%pt

会社が出している今期の予想2026年12月期

項目会社予想前期実績
売上高622億円595億円
営業利益25億円20億円
純利益15億円96億円
1株あたり配当¥70¥70

会社が決算短信で公表した予想です。証券会社の予想ではありません。 短信の原本

四半期の推移

10期分

直近は2026年2Qで、売上は314億円、営業利益は13億円。前年の2025年2Qと比べると、売上は+6.4%、営業利益は+116.7%。

対象期間売上高億円営業利益億円営業利益率%純利益億円
2023年1Q138−1−0.7−1
2023年2Q14274.97
2023年3Q13496.77
2023年4Q1488
2024年1Q142128.59
2024年2Q143128.415
2024年4Q28562.14
2025年2Q29562.087
2025年4Q300144.79
2026年2Q314134.18

期ごとの単独の業績で、期首からの累計ではありません。

業績の推移

有価証券報告書 14期分

2012年12月期からの14期で、売上は441億円から595億円へ1.3倍に増えた。直近期の営業利益率は3.4%。売上は5期、純利益は3期の連続増加。

決算期売上高億円営業利益億円経常利益億円営業利益率%純利益億円
2012年12月44194
2013年12月43985
2014年12月45442
2015年12月45384
スウェーデンのAAK社と合弁会社AAK・ミヨシジャパン㈱を設立し、チョコレート用油脂事業に参入
2016年12月459145
2017年12月463138
2018年12月45797
2019年12月4491413
2020年12月4311410
2021年12月475107
2022年12月527−13−3
マレーシアにMIYOSHI OIL & FAT MALAYSIA SDN.BHD.を設立
2023年12月5622621
2024年12月57030305.328
2025年12月59520193.496

金額は有価証券報告書の連結値をそのまま掲載しています。帯の長さは列ごとの最大値との比です。空欄の期は有価証券報告書からその項目の数値が取れていません(0ではありません)。

利益の構造

2025年12月期

売上高595億円のうち、営業利益として残るのは20億円3.4%。営業外の損益と税金を反映した純利益は96億円、売上の16.1%にあたる。営業利益率は業種中央値4.1%を下回る水準。

売上高を100としたときの内訳
  • 売上原価作る・仕入れるのにかかったお金81.0%482億円
  • 販売費及び一般管理費売る・管理するのにかかったお金15.6%93億円
  • 営業利益費用を引いたあとに残った本業の利益3.4%20億円

有価証券報告書の損益計算書から、当期の金額をそのまま割り振っています。

粗利率
19.0%
売上から原価を引いて残る割合
営業利益率業種比0.8pt
3.4%
本業の利益として残る割合
純利益率業種比+12.9pt
16.1%
税金まで払って最後に残る割合
ROE業種比+18.8pt
26.1%
株主のお金がどれだけ利益を生んだか
ROA
11.4%
資産全体がどれだけ利益を生んだか
ROIC
1.9%
事業に使うお金がどれだけ利益を生んだか

ROICは有利子負債の開示がないため、営業利益×0.7÷(総資産−現金)の簡易式で算出しています。

お金の流れ

キャッシュフロー計算書 14期分

2025年12月期は営業CFが23億円、投資CFが53億円で、差し引きのフリーCFは76億円この組み合わせは資産整理型にあたる。本業の稼ぎに加えて資産売却でも現金を作り、負債返済や還元に充てている。事業の入れ替え局面期末の手元現金は97億円で、売上の2.0ヶ月分にあたる

決算期営業CF億円投資CF億円財務CF億円フリーCF億円現金残高億円
2012年12月4−21−15−1749
2013年12月24−12−151246
2014年12月8−128−451
2015年12月17−298−1246
2016年12月18−15−10340
2017年12月31−19−31248
2018年12月11−135−251
2019年12月37−14−122362
2020年12月24−25−13−149
2021年12月33−14−121955
2022年12月−36228−3450
2023年12月37−15−112261
2024年12月33−252871
2025年12月2353−527697

本業で稼いだ現金が営業CF、設備や事業への投資が投資CF、借入と返済・配当が財務CF。営業・投資・財務の3列は縦線が0で、右がプラス、左がマイナスです。健全な会社の基本形は営業CFがプラスで投資CFがマイナス。フリーCFは営業CFと投資CFの合計で、手元に残る現金を表します。

資産と負債

貸借対照表 14期分

2025年12月期の総資産は842億円。このうち返さなくてよい自己資本が427億円で、自己資本比率は50.6%(業種中央値56.8%より薄い)

決算期総資産億円自己資本億円負債億円自己資本比率%
2012年12月43819424444.2
2013年12月44320623746.3
2014年12月47421426045.0
2015年12月51223228045.3
2016年12月50823527346.3
2017年12月53925328646.9
2018年12月51323727646.2
2019年12月52524927647.4
2020年12月49224225049.2
2021年12月52625327348.0
2022年12月58724634141.8
2023年12月62428334145.2
2024年12月72731141642.7
2025年12月84242741550.6

自己資本比率は総資産のうち返済のいらないお金の割合で、高いほど借入への依存が小さいことを示します。負債は総資産から自己資本を引いた額です。

2025年12月期の内訳
現金及び預金
97億円
すぐ使えるお金
利益剰余金
202億円
過去の利益の積み上がり
棚卸資産
33億円
在庫として抱えている分
負債合計
415億円
いつか返す必要があるお金
財務の健全性
71
/ 100
安定性自己資本比率34 / 40
収益力営業利益率7 / 30
現金創出営業CFの黒字継続30 / 30

有価証券報告書の数値から機械的に配点した参考値です。自己資本比率60%で満点、営業利益率15%で満点、直近3期の営業CFが黒字だった割合の3つを足しています。業態によって出ない要素があります。

業界内での比較

食料品 123社との比較

同じ食料品の企業と並べると、いちばん上に来るのはROE123社中5位あたり、逆に低いのは自己資本比率123社中79位あたり帯は左端が業種の最下位、右端が最上位で、縦線が真ん中にあたる。

ROE上位株主の出したお金でどれだけ利益を生んだか
26.1%/中央値 7.3%
P25 3.7%P75 11.4%
営業利益率売上のうち本業の利益として残る割合
3.4%/中央値 4.1%
P25 2.7%P75 7.7%
自己資本比率総資産のうち返済のいらないお金の割合
50.6%/中央値 56.8%
P25 46.5%P75 67.3%
売上成長率前期からの売上の伸び
4.4%/中央値 3.4%
P25 0.7%P75 6.3%
配当利回り株価に対して1年で受け取る配当の割合
3.2%/中央値 2.3%
P25 1.5%P75 3.3%

有価証券報告書の最新期の数値をもとに、同じ業種の企業の中での順位を毎日計算しています。P25は下から4分の1、P75は上から4分の1の位置にある企業の値です。

株価

9月2日の終値

直近の終値は¥2,200で、1年前と比べて+6.7%過去52週の値幅のなかでは49%の位置にある。

¥2,200+1.8%1ヶ月+16.4%1年+6.7%時価総額227億円
過去52週の値幅
安値¥1,752高値¥2,670

チャートの金額は株式分割と配当を反映して調整した終値で、上に出している直近の終値とは一致しないことがあります。

指標
PER (実績)13.1倍
PER (会社予想)15.1倍
PBR0.52倍
配当利回り3.18%

実績値は直近の決算、予想値は会社予想にもとづきます。株価は終値ベースです。

値動きの背景

8月7日に2009円で取引され、前日比8.01%急落したものの、8月6日には2184円と153000株の大量出来高で急騰しており、短期間で振れ幅が大きい。25日線(1913円)や75日線(1943円)は上回っており、週足では上昇基調が継続中。52週高値2670円からは約25%下の水準、52週安値1752円からは約15%上に位置し、年初来は+1.55%とほぼ横ばい。出来高は通常1万株前後だが、8月6日以降は10万株超えの高水準で需給が大きく変化した。RSIは58.27と中立圏。材料次第で方向感が出やすい局面だ。

値動きの背景は、株価と出来高の推移をもとにAIがまとめた見立てです。

AIの評価

AI評価

株価水準の解釈です。売買の推奨ではありません

現在の株価水準を割安と判定しています(スコア 88/100)

PERは2.03倍と同業界平均の28.05倍を大幅に下回り、PBRも0.46倍と極めて低い。ROEは26.1%と非常に高く、収益性は優れている。配当利回りは5.22%と平均2.29%を大きく上回り、配当性向は10.5%と低いが、利益の厚みがある。業績は増収で、2025/12期に特別利益により純利益が大幅増。バリュエーションは極めて割安で、総合的に高い投資妙味がある。

指標この会社業種平均
PER (実績)13.1倍28.6倍
PER (予想)15.1倍
PBR0.52倍1.63倍
ROE26.1%7.9%

業種平均は同じ東証33業種に属する銘柄の単純平均です。銘柄数が少ない業種では平均が振れます。

AI評価判定とスコアは公開データをもとにした解釈で、将来の株価を示すものではありません。算出の考え方は編集方針に記載しています。

評価が分かれる点

AI分析

投資家の見方

2025年12月期は特別利益の計上により純利益が96億円と大幅に増加する見通し。PERは2倍台、PBRは0.46倍、配当利回りは5%超と極めて割安で、株主還元に積極的。強気派は、特殊要因による利益増に加え、低評価と高配当を魅力と捉える。弱気派は、特別利益の一時性や、本業の営業利益率が低いことを指摘し、収益力の弱さを懸念する。

プラスに働く材料7
  • 特殊要因で純利益大幅増

    2025年12月期の純利益は96億円(前期比約3.4倍)。

  • 極めて低い評価

    PBR 0.46倍、PER 2.03倍と割安で、配当利回り5.2%。

  • 盤石な財務体質

    自己資本比率が高く、安定した配当を維持。

  • 純利益96億円と大幅増益2025年12月期影響

    純利益は28億→96億円(+243%)、利益水準が急拡大

  • PER2.0倍と極めて低い現在影響

    PER2.03倍は市場平均を大きく下回り、割安感が強い

  • 配当利回り5.22%と高い継続影響

    配当利回り5.22%、株主への高い還元

  • PBR0.46倍と解散価値割れ現在影響

    PBR0.46倍、純資産の半分以下で下値が堅い

マイナスに働く材料7
  • 特別利益の一時性

    本業の営業利益率は3〜5%であり、特殊要因除き実力は低い。

  • 原材料高の影響

    油脂原料の価格高騰が収益を圧迫する可能性。

  • 成長性の乏しさ

    売上高はここ数年ほぼ横ばいで、成長余地が限定的。

  • 営業利益20億円と減益2025年12月期影響

    営業利益は30億→20億円(-33%)、本業の収益悪化

  • 純利益は特別利益依存のリスク通年影響

    純利益96億円は営業利益20億円と乖離、特別利益剥落で利益減少

  • 売上高+4%と低成長2025年12月期影響

    売上高は570→595億円、成長率は鈍い

  • 外国株主比率3.17%と低い継続影響

    外国人保有が低く、需給が細りやすい

次の決算で確かめる点
営業利益率
本業の収益力の推移を確認するため。
原材料価格動向
油脂原料の高騰がコストに直結するため。
特別利益の計上状況
今期の利益水準を評価するため。

配当

株主還元

直近の年間配当は1株あたり70で、前期から+66.7%いまの株価に対する利回りは3.18%。増配か配当維持が3年続いている。

年間配当
¥70
1株あたり
配当利回り
3.18%
いまの株価に対して
配当性向
10.5%
利益のうち配当に回した割合
連続増配等
3年
増配か維持が続いた年数
決算期1株あたり配当前期比%配当性向%
2016年12月3031.8
2017年12月4033.355.7
2018年12月400.060.5
2019年12月400.041.7
2020年12月400.043.3
2021年12月400.064.7
2022年12月30−25.0
2023年12月5066.725.5
2024年12月6020.021.7
2025年12月10066.710.5

過去の配当は株式分割にあわせて調整した金額です。配当性向は有価証券報告書に記載された各期の値で、利益のうち配当に回した割合を示します。

次の配当スケジュール
  • 権利付き最終日
  • 権利確定日
  • 支払開始日
  • 今期の会社予想年間予想¥70

株主

有価証券報告書より

2025年12月期末の株主数は延べ23,016人。区分でいちばん多いのは個人・その他52.0%。グループ会社や銀行などの安定株主が44.0%を占め、残る56.0%が市場で売買されうる浮動株にあたる。

所有者の区分ごとの比率

所有者の区分2020年12月%2021年12月%2022年12月%2023年12月%2024年12月%2025年12月%
個人・その他37.136.744.245.249.052.0
事業法人32.232.131.628.928.627.9
金融機関26.626.220.419.314.116.1
外国法人3.32.92.33.15.53.1
証券会社0.72.11.53.42.70.8
外国人個人0.00.00.00.00.10.1
自己株式0.10.10.10.10.10.1

発行済株式に対する持ち株比率です。単元未満株の扱いにより、合計が100%にならない期があります。

大株主上位10

順位株主持ち株比率 %
01山崎製パン株式会社9.99
02日清オイリオグループ株式会社9.99
03ミヨシ協力会4.94
04日本証券金融株式会社3.84
05株式会社三菱UFJ銀行2.65
06東京海上日動火災保険株式会社1.74
07農林中央金庫1.59
08野村信託銀行株式会社(投信口)1.47
09明治安田生命保険相互会社(常任代理人 株式会社日本カストディ銀行)1.40
10株式会社千葉銀行1.16

有価証券報告書の大株主の状況から、上位10者を掲載しています。信託銀行の名義は、実際の保有者ではなく運用を預かる先を指すことがあります。

大量保有報告の動き
5%超の保有者の提出ベース 直近2
  • 2026-08-31
    株式会社DOE5パーセント
    新規の大量保有報告
    8.58%
    +0.96pt
  • 2026-05-11
    株式会社DOE5パーセント
    新規の大量保有報告
    0.02%

提出があった時点の記録です。その後5%を割った保有者が一覧に残ることがあります。

株価指標の推移

有価証券報告書 14期分

1株利益は14期で+27638%、1株純資産は14期で+2121%。直近期のROEは26.1%で、日本株の目安とされる8%を上回る。

決算期EPSBPSROE%PER配当性向%
2012年12月31881.830.397.4
2013年12月501,9942.631.466.4
2014年12月212,0731.065.6232.0
2015年12月352,2511.638.9103.5
2016年12月462,2842.031.731.8
2017年12月772,4553.319.255.7
2018年12月672,3192.815.660.5
2019年12月1282,4325.49.941.7
2020年12月1002,3664.212.243.3
2021年12月662,4752.719.064.7
2022年12月−262,403−1.1
2023年12月2032,7597.96.225.5
2024年12月2773,0509.55.521.7
2025年12月9434,17826.12.510.5

有価証券報告書に記載された各期の値です。PERは期末時点の株価にもとづく実績値で、いまの株価から計算した値とは異なります。

EPS1株利益
1株が1年で稼いだ純利益。伸びていれば株の稼ぐ力が育っている
BPS1株純資産
1株あたりの持ち分。会社に積み上がった蓄えの目安
ROE自己資本利益率
株主のお金でどれだけ稼いだか。日本株では8%が一つの目安
PER期末実績
株価が1年分の利益の何倍か。低いほど割安とは限らず、期待の低さのこともある
配当性向利益からの還元率
利益のうち配当に回した割合。高すぎる場合は無理をしている可能性もある

経営陣

12名 有価証券報告書の提出日現在

有価証券報告書に載っている役員は12名。2025/12期の役員報酬は総額253百万円。社内取締役1人あたりの報酬は、従業員の平均年収の約4倍にあたる。

氏名役職年齢保有株数
三木逸郎代表取締役社長 兼 CEO(最高経営責任者)51632
竹下昇一代表取締役専務 兼 COO(最高執行責任者)6884
持田智也取締役 兼 CMO(最高マーケティング責任者)6219
小野寺哲取締役執行役員 兼 CPO(最高生産責任者)6121
加藤太彦取締役執行役員 兼 CFO(最高財務責任者)管理本部長6211
村山憲二取締役71
黒田佳奈子取締役46
雫石秀明常勤監査役6964
松尾隆宏常勤監査役6330
堀口桂介常勤監査役612
長谷川幹雄監査役611
髙橋篤史53

役員報酬の内訳2025/12

役員の区分人数固定報酬百万円株式報酬百万円合計百万円1人あたり百万円
取締役(社内)71671117926
社外取締役647478
監査役2272714

有価証券報告書の役員報酬等の総額から、区分ごとの内訳を載せています。人数は当期中に在任した延べ人数のため、期末の人数と一致しない期があります。

有価証券報告書

有価証券報告書 2025/12期

会社自身が書いた有価証券報告書の本文を、章ごとにそのまま収録しています (要約ではありません)。

事業の内容935字を開く

何をしている会社か、会社自身の説明

3 【事業の内容】 当社の企業集団は、当社、子会社4社、関連会社3社および関連当事者(主要株主)2社で構成され、天然油脂を原料ベースとした食用油脂、工業用油脂、各種脂肪酸、化成品、環境関連製品等の製造ならびに販売を主な事業内容とし、さらに、各事業に関する物流およびこれらに附帯するサービス業務等の事業活動を展開しております。 当社グループの事業に係る位置付けおよびセグメントとの関連は次のとおりであります。 なお、セグメントと同一の区分であります。 食品事業    食用油脂は、当社が製造し、需要家および代理店に販売しております。この代理店に連結子会社のミヨシ商事㈱が含まれております。 関連当事者(主要株主)の山崎製パン㈱に、代理店を経由し製品を販売しております。また、関連当事者(主要株主)の日清オイリオグループ㈱より、主に商社等の代理店を経由して油脂原料を購入しております。 関連会社のAAK・ミヨシジャパン㈱は、当社がチョコレート用油脂事業参入に際し締結した合弁事業契約に基づき設立したものであります。 油化事業    工業用油脂、各種脂肪酸は、当社が製造し、需要家および代理店に販売しております。この代理店に連結子会社のミヨシ商事㈱が含まれております。持分法適用関連会社のセキセイT&C㈱は、当社の脂肪酸を一部原料とし、香粧品等の製造ならびに販売を行っております。 化成品、環境関連製品は、当社が製造し、需要家および代理店に販売しております。この代理店に連結子会社のミヨシ商事㈱が含まれております。 連結子会社のMIYOSHI OIL & FAT MALAYSIA SDN.BHD.は、当社がグリセリンを原料とした製品の生産体制強化のため設立したものであり、マレーシアに製造拠点を建設中です。 その他    非連結子会社のミヨシ共栄㈱は、主に当社の原料の供給業務、連結子会社のミヨシ物流㈱は、当社製品の物流業務、持分法適用関連会社の日本タンクターミナル㈱は、主に油脂原料を扱う倉庫業および港湾輸送業等を行っております。 事業の系統図は、次のとおりです。 ※ MIYOSHI OIL & FAT MALAYSIA SDN.BHD.は特定子会社であります。
経営方針・対処すべき課題1,634字を開く

経営陣が考える方向性と課題

1 【経営方針、経営環境及び対処すべき課題等】 文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において、当社グループが判断したものであります。 (1)経営の基本方針 ① 経営理念 当社グループは、「人によし、社会によし、未来によし。」の経営理念のもと、油脂の力を活かした“ものづくり”を通して、すべての人から信頼される企業であり続けることを目指しております。 ② 目標とする経営指標 当社グループは、株主資本の効率的運用による投資効率の高い経営を図るため、自己資本利益率(ROE) 2030年度に向けて8.0%以上を目標経営指標としております。 (2)経営環境 ・企業構造 当社事業の中核をなすのは、「油脂」の力を活かしたものづくりです。当社では、食品事業と油化事業の二本柱で強固な経営基盤の構築に努めており、環境に左右されない「持続的成長基盤」の確立を目指しております。 ・主要製品と競争優位性 当社グループの強みは、私たちが普段食べているもの、使っているものに当社製品が幅広く使われていることです。食品事業においては、マーガリン、ショートニング、粉末油脂、ホイップクリーム等を主要製品として、製パン、製菓、即席麺メーカー等に対して、生産力、技術力、提案力を活かして新しい味の創出・拡充に向けた「おいしさ」で暮らしへ貢献する製品を安定的に供給しております。油化事業においては、脂肪酸、グリセリン、香粧品原料、重金属処理剤、その他各種界面活性剤を主要製品とし、「油脂製品」「化成品」「環境産業製品」の3つの分野においてさまざまな産業分野に向けて、製品の提供に努めております。 (3)優先的に対処すべき事業上および財務上の課題 当社グループを取り巻く事業環境は、雇用・所得環境の改善や旺盛なインバウンド需要の継続が期待される一方、原材料価格やエネルギー価格の高止まりに加え、円安基調の継続による物価高や海外経済の不確実性が懸念されるなど、依然として先行き不透明な状況が続くものと思われます。 このような事業環境のなか、当社グループは、「人によし、社会によし、未来によし」という経営理念のもと、2030年に向けた経営構想を策定し、食品と油化の2つの事業を柱に、環境の変化に左右されない“持続的成長基盤”を確立させ、その持続的成長基盤を“土台”とした両事業の継続的な成長と発展を目指しております。 2026年度は、2025年12月期から2027年12月期の3年間を対象とした第二次中期経営計画の2年目として、前中期経営計画において構築した持続的成長基盤を活用し、前中期経営計画でまいた種を“育成”するため、事業の拡大と収益力の強化に向けた施策に引き続き取り組んでまいります。 食品事業では、市場・販売業界を拡大し、業界ニーズに応える新製品開発等を推進することによる新しい「味」の創出・拡充に向けた「進化」および製品ポートフォリオの改善による「進化」により、事業の成長を目指してまいります。 油化事業では、新たな当社独自の環境視点を掲げ、生産体制の拡張や販売力の強化による主力製品の拡販に向けた「深化」、将来の製品開発を見据えた研究開発分野の拡大による「深化」により、事業の成長を目指してまいります。 加えて、両事業とも、引き続き海外市場への取り組みを強化してまいります。 これらの事業の成長に向けて、また、人々の暮らしを支えるインフラ企業としての製品供給を通じた社会的責任を果たすべく、設備投資を支える強固な財務体質を構築するとともに、財務の健全性の維持にも努めながら、継続した成長投資の実施に加え、安定的かつ継続的な株主還元を実現してまいります。また、技術開発力の強化、人財育成とマネジメント実施による人的資本の向上、販売力の強化に向けたマーケティングプラットフォームの活用の推進、ESGを重視した経営の推進等に努めることで、企業価値の向上に取り組んでまいります。
事業等のリスク3,428字を開く

会社が自認するリスクの一覧

3 【事業等のリスク】 有価証券報告書に記載した事業の状況、経理の状況等に関する事項のうち、投資者の判断に重要な影響を及ぼす可能性のあるリスクについては以下のようなものがあります。これらは、社内のモニタリングを通じて網羅的に把握した上で、特に重要なリスクはコンプライアンス・リスク管理委員会で協議し決定しております。 なお、文中の将来に関する事項は、有価証券報告書提出日(2026年3月24日)現在において当社グループが判断したものであり、事業等のリスクはこれらに限られるものではありません。 (1) 原材料相場および為替レートの変動による仕入価格変動 当社グループは、海外からパーム油等の油脂原料を仕入れているため、原材料用油脂の市況および為替相場が、当社グループの原材料の仕入価格に影響を与えます。原材料の仕入価格に著しい変動があった場合、納入先ユーザーとの価格改定交渉に時間が必要となり、原材料の仕入価格の上昇を販売価格に転嫁するのに時間差が生じた場合、また、原材料の高騰が継続し、原料価格の上昇の全部または一部を製品価格に転嫁できない状況が継続した場合は、当社グループの業績および財務状況に悪影響を及ぼす可能性があります。 (リスク対応策) 原材料のサプライヤーを複数確保し、サプライヤーからの密な情報収集により仕入価格の変動を把握し、販売価格の是正が必要な場合は速やかに納入先ユーザーに対して価格改定を申入れます。また、仕入および販売の精緻な数値管理を行い、収益管理を徹底することで、原材料の仕入価格変動による業績への影響の抑制に努めております。 (2) 食品の安全性 社会全般にわたる食品の安全性問題が発生した場合、当社グループの業績および財務状況に悪影響を及ぼす可能性があります。 (リスク対応策) 当社グループでは、食品安全システムに関する国際認証規格「FSSC22000」、HACCPおよびAIB国際検査統合基準の認証を取得し、国際標準規格にしたがって各種製品を製造しております。また、トレーサビリティーシステムの構築および定期的な品質管理システムの監査等を通じて、食品の安全性に関するリスクの発生を防止するよう努めております。 (3) 事故および自然災害 当社グループの生産拠点において、地震や火災等の大規模災害が発生した場合には、生産設備の損壊、生産活動の停止等により、当社グループの業績および財務状況に悪影響を及ぼす可能性があります。 (リスク対応策) 当社グループは、工場火災等の事故を防止するため、設備点検を定期的に実施するとともに、各工場で安全衛生防火委員会を開催し、リスク発生の未然防止に努めております。また、地震等の自然災害への対応については、「災害対策マニュアル」を策定し、初動の対応を行うとともに、早期に事業を復旧させるために「事業継続計画(BCP)」を策定し、委託生産先の確保や複数の拠点での在庫管理に努める等、万全の災害対策を講じることにより、事故および自然災害の業績への影響の抑制に努めております。 (4) 退職給付債務 当社グループの退職給付費用および債務は、割引率等数理計算上で設定される前提条件や年金資産の期待運用収益率に基づいて算出されております。実際の結果が前提条件と異なった場合、将来期間において認識される費用および計上される債務に影響を及ぼします。年金資産の運用利回りの悪化や割引率の低下等は、当社グループの業績および財務状況に悪影響を及ぼす可能性があります。 (リスク対応策) 企業年金の積立金の運用が、従業員の安定的な資産形成に加えて自らの財政状態にも大きな影響を与えることの重要性を認識し、経理財務部および人事部の担当取締役が、定期的に運用状況のモニタリングを行い、運用方針を決定しております。なお、退職給付信託に組み入れる給付原資の分散化を図るとともに運用利回りの安定化を図ることにより業績への影響の抑制に努めております。 (5) 重要な訴訟等 事業活動のなかで重要な訴訟等が提起され当社グループに不利な判断がなされた場合には、当社グループの業績および財務状況に悪影響を及ぼす可能性があります。 (リスク対応策) 当社グループは、法令等の遵守、違反行為、不正行為の未然防止を徹底するため、企業倫理行動を定めた「ミヨシ油脂行動規範」を当社グループに周知徹底しております。また、コンプライアンス委員会を法令遵守の主管部門と位置づけ「コンプライアンス規程」及び「コンプライアンスプログラム」に則り、コンプライアンス経営に努めることで訴訟リスクの発生を防止するよう努めております。 (6) 重大な感染症等に関するリスク 新型コロナウイルス感染症のような大規模な感染症等の発生により事業を運営する人材が不足し、生産または販売体制に支障が生じた場合は、当社グループの業績および財務状況に悪影響を及ぼす可能性があります。 (リスク対応策) 当社グループは、政府や都道府県等の指針に沿った感染拡大防止策の徹底をはじめとして、時差出勤やリモート勤務の導入等、平時より感染防止対策に努めており、従業員等が治療方法の確立されていない感染症等に罹患した場合でも、従業員の健康状態の確認とともに適切な感染拡大防止対応を行うことにより、業務が停止するリスクを防止するよう努めております。 (7) 法令等の規制強化 化学物質管理に関する法令改正等で規制が強化された場合は、設備投資やシステムの構築等が必要となり、当社グループの業績および財務状況に悪影響を及ぼす可能性があります。 (リスク対応策) 当社グループは、食品事業、油化事業の両事業において法令を遵守し、製品の製造ならびに販売を行っておりますので、法規対照表のアップデートを随時行い、法改正の事前調査および事後観察を行うことで法令等の規制強化に伴う業績への影響の抑制に努めております。 (8) 情報セキュリティ 重大なシステム障害や未知のコンピューターウイルスの社内ネットワークへの侵入、または外部からの不正アクセスやサイバー攻撃を受け業務関連システムまたはインターネットシステムが長期間使用できなくなった場合は、当社グループの業績および財務状況に悪影響を及ぼす可能性があります。 (リスク対応策) 当社グループは、重要セクションには電子錠等を設置し入館管理を行うなど物理的な情報管理対応を行っております。また、重要情報は関係者のみアクセスできるファイルサーバに保管するとともに、不正アクセスに対する電磁的情報の漏洩対策を施す防御システムの導入および全社的なセキュリティ教育の実施による従業員のリテラシーの向上、データのバックアップやシステムの冗長化、さらには情報管理関連規程類の整備を行い情報セキュリティ対応に努めております。また、サイバー保険に加入し、第三者への損害賠償責任の発生等に備えております。 (9) 自社物流倉庫の機能停止 2024年10月に稼動した阿見倉庫(茨城県稲敷郡阿見町)において、倉庫システムのオペレーション等にインシデントが発生した場合や、業務関連システムとの連携に不具合が発生した場合には、製品の入出庫業務等に支障が発生する可能性があります。 (リスク対応策) 当社グループでは、阿見倉庫の管理を目的として新設した阿見倉庫管理部において、物流専門コンサルティング会社の徹底した指導のもと、WMS(倉庫管理システム)による効率的なオペレーション体制を構築するとともに倉庫管理体制を強化することにより、リスクの発生を防止するよう努めております。 (10) 人材確保 少子化等により企業間での採用競争が激しくなり必要とする人材を確保できなかった場合、また、従業員の退職等によって必要な人材が確保できなくなった場合は、当社グループの業績および財務状況に悪影響を及ぼす可能性があります。 (リスク対応策) 当社グループは、優秀な人材を採用し、製造部門、技術部門、販売部門、管理部門等の幅広い部門において、人材を育成することで、事業運営と競争力の向上に努めております。また、テレワーク等を積極的に推進し、従業員の働きやすさの向上を目指すなど、従業員のエンゲージメントの向上に向けた施策を通じて人材の流出の抑制に努めております。
経営成績の分析 (MD&A)7,062字を開く

業績がなぜこうなったかの経営陣の説明

4 【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】 (1) 経営成績等の状況の概要 当連結会計年度における当社グループ(当社、連結子会社及び持分法適用会社)の財政状態、経営成績及びキャッシュ・フロー(以下、「経営成績等」という。)の状況の概要は次のとおりであります。 ① 財政状態及び経営成績の状況 当連結会計年度における我が国経済は、雇用・所得環境の改善や各種政策の効果により、景気は緩やかな回復基調にて推移いたしましたが、米国の通商政策の影響や、諸物価上昇の継続が個人消費に及ぼす影響等が懸念されるなど、依然として先行き不透明な状況が続いております。 当油脂加工業界におきましては、エネルギー価格や原材料価格の高止まりに加え、為替相場の円安基調、人件費や物流費等の諸費用の上昇により、厳しい経営環境が続きました。 このような状況のなかで当社グループは、「第二次中期経営計画(2025~2027年度)」の初年度として、外部環境の変化への対応に取り組みながら、前中期経営計画において構築した事業の成長基盤を活用した食品事業の「進化」と油化事業の「深化」による継続した成長を目指し、販売価格の適正化や主力製品を中心とした拡販により収益の確保に努めるとともに、市場ニーズを取り入れた製品の開発、積極的なマーケティング活動を通じた市場開拓に取り組みました。また、これらに加えて、各製造拠点における生産設備の更新や、利益の最大化に貢献できるような生産体制の構築を進めるとともに、基幹システムの刷新に向けて業務効率の向上とDXの推進に努めるなど、事業の成長基盤の強化にも取り組みました。これらの取り組みにより売上高は前期を上回って推移いたしましたが、利益面においては、前期から発生していた本社移転関連費用の計上や、人件費高騰とその転嫁による諸物価および物流費等の上昇の影響を受ける結果となりました。 この結果、売上高は59,474百万円(前連結会計年度比4.3%増)、営業利益は1,960百万円(前連結会計年度比33.8%減)、経常利益は1,913百万円(前連結会計年度比36.4%減)となりましたが、親会社株主に帰属する当期純利益は、2025年6月19日付で公表いたしました本社事務所等として利用していた土地の譲渡手続き完了に伴い、固定資産売却益を特別利益として計上した結果、9,616百万円(前連結会計年度比241.0%増)となりました。 セグメントの業績は、次のとおりであります。 ≪食品事業≫ 食品事業につきましては、インバウンド需要の活況を背景とした外食産業や土産菓子業界の旺盛な需要が継続するとともに、当社の主要取引先である製パン、製菓等の業界の需要が堅調に推移しました。 このような状況のなか、主力製品であるマーガリン・ショートニング・粉末油脂等の拡販を推進し、収益拡大を図るとともに、各種原材料・資材の見直しや生産効率の改善等に加え、販売価格の適正化への取り組みを進めることにより収益性の強化を図りました。また、新しい味の創出と拡充に向けて、当社の独自技術を活かした新製品開発を進めるとともに、フードロス削減につながる製品やプラントベースフードの当社ブランド「botanova」シリーズ、米や卵の価格高騰に対応した代替製品や昨今のカカオ高に対応した製品等、市場ニーズを捉えた製品群の拡販を進めました。これらとともに、国内外における各種展示会への出展や当社WEBサイトによる情報発信等を通じて、当社の高付加価値製品の認知度向上や新規市場開拓に向けた取り組みについても推進しました。 この結果、売上高は42,093百万円(前連結会計年度比6.0%増)となりましたが、利益面においては、前期から発生していた本社移転関連費用の計上や、人件費、物流費等の諸費用の増加の影響により、営業利益は1,442百万円(前連結会計年度比25.1%減)となりました。 ≪油化事業≫ 工業用油脂製品につきましては、主要需要先である自動車、タイヤ、塗料等の業界の需要が堅調に推移するなか、原料価格の変動に対応した適正価格での販売により収益確保に努めました。 界面活性剤関連製品につきましては、紙・パルプ分野の家庭紙用柔軟保湿剤は、国内需要の低迷と海外廉価品の台頭により低調に推移しました。トイレタリー分野につきましては、シャンプーおよびクレンジング製品の需要が堅調に推移するなか、これらの原料基剤の拡販を推進し収益の拡大に努めました。環境関連分野は、ごみ焼却場向け飛灰用重金属処理剤の販売が低迷しました。このような状況のなか、事業の成長に向けた取り組みとして、生分解性樹脂分散体の応用展開、紫外線吸収剤や環境改善薬剤等の新規素材の開発と国内外における市場開拓を推進するとともに、販売価格の適正化への取り組みにも注力いたしました。 この結果、売上高は16,904百万円(前連結会計年度比1.1%増)となりましたが、利益面においては、本社移転関連費用の計上や人件費および物流費等の上昇の影響に加え、一部原材料価格の上昇により、営業利益は444百万円(前連結会計年度比56.7%減)となりました。 また、当連結会計年度における財政状態の状況は次のとおりであります。 (資産) 流動資産は、前連結会計年度末に比べ3,914百万円増の37,678百万円となりました。固定資産は、前連結会計年度末に比べ7,538百万円増の46,482百万円となりました。 この結果、総資産は、前連結会計年度末に比べ11,453百万円増の84,160百万円となりました。 (負債) 流動負債は、前連結会計年度末に比べ1,626百万円減の23,936百万円となりました。固定負債は、前連結会計年度末に比べ1,474百万円増の17,551百万円となりました。 この結果、負債合計は、前連結会計年度末に比べ151百万円減の41,487百万円となりました。 (純資産) 純資産は、前連結会計年度末に比べ11,605百万円増の42,672百万円となりました。 ② キャッシュ・フローの状況 当連結会計年度末における現金及び現金同等物(以下「資金」という。)は、前連結会計年度末に比べ2,601百万円増加し、9,673百万円となりました。 当連結会計年度における活動ごとのキャッシュ・フローの状況とそれらの要因は次のとおりであります。 (営業活動によるキャッシュ・フロー) 当連結会計年度において営業活動の結果、2,346百万円の資金の増加(前連結会計年度は3,283百万円の資金の増加)となりました。これは、主に税金等調整前当期純利益13,883百万円、減価償却費1,691百万円、仕入債務の増加1,254百万円等による資金の増加があった一方、固定資産売却益12,365百万円、棚卸資産の増加1,340百万円、法人税等の支払額1,181百万円等による資金の減少があったことによるものです。 (投資活動によるキャッシュ・フロー) 当連結会計年度において投資活動の結果、5,310百万円の資金の増加(前連結会計年度は2,516百万円の資金の減少)となりました。これは、主に固定資産の売却による収入12,877百万円等による資金の増加があった一方、有形固定資産の取得による支出4,817百万円、差入保証金の差入による支出2,006百万円、有形固定資産の除却による支出369百万円等による資金の減少があったことによるものです。 (財務活動によるキャッシュ・フロー) 当連結会計年度において財務活動の結果、5,217百万円の資金の減少(前連結会計年度は196百万円の資金の増加)となりました。これは、主に長期借入金の返済による支出2,250百万円、短期借入金の純減少額2,000百万円、配当金の支払618百万円、リース債務の返済による支出385百万円等による資金の減少があったことによるものです。 ③ 生産、受注及び販売の実績 1) 生産実績 (イ)生産実績 当連結会計年度における生産実績をセグメントごとに示すと次のとおりであります。 セグメントの名称   金額(百万円)   前年同期比(%) 食品事業   30,879   +7.9 油化事業   11,645   +6.1 合計   42,524   +7.4 (注) 1 金額は、製造原価によっております。 2 上記金額には、中間製造工程の自家消費分は含まれておりません。 (ロ)仕入実績 当連結会計年度における仕入実績をセグメントごとに示すと次のとおりであります。 セグメントの名称   金額(百万円)   前年同期比(%) 食品事業   7,192   +4.6 油化事業   4,229   △4.3 合計   11,422   +1.1 (注) 金額は、仕入価格によっております。 2) 受注状況 当社グループは、原則として受注生産を行っておりません。 3) 販売実績 当連結会計年度における販売実績をセグメントごとに示すと次のとおりであります。 セグメントの名称   金額(百万円)   前年同期比(%) 食品事業   42,093   +6.0 油化事業   16,904   +1.1 その他   476   △20.8 合計   59,474   +4.3 (注) 1 その他は、不動産賃貸、原料油脂等であります。 2 主な相手先別の販売実績および総販売実績に対する割合は次のとおりであります。 相手先   前連結会計年度   当連結会計年度 金額(百万円)   割合(%)   金額(百万円)   割合(%) ニッシントーア・岩尾㈱   6,491   11.4   6,901   11.6 (2) 経営者の視点による経営成績等の状況に関する分析・検討内容 経営者の視点による当社グループの経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容は次のとおりであります。 なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において判断したものであります。 ① 財政状態及び経営成績の状況に関する認識及び分析・検討内容 1)財政状態の分析 (資産) 当連結会計年度末の総資産は、前期末に比べ11,453百万円増の84,160百万円となりました。主な増加は建設仮勘定3,487百万円、現金及び預金2,601百万円、差入保証金2,002百万円、退職給付に係る資産1,338百万円、原材料及び貯蔵品672百万円であります。 (負債) 負債は、前連結会計年度末に比べ151百万円減の41,487百万円となりました。主な減少は有利子負債4,616百万円であり、主な増加は繰延税金負債2,895百万円、未払法人税等1,297百万円であります。 (純資産) 純資産は、前連結会計年度末に比べ11,605百万円増の42,672百万円となりました。主な増加は利益剰余金8,929百万円、その他有価証券評価差額金1,264百万円、退職給付に係る調整累計額893百万円であります。 当連結会計年度末の自己資本比率は、前連結会計年度末の42.7%から50.6%に増加しました。また、1株当たり純資産額は、前連結会計年度末の3,049円76銭から4,178円48銭に増加しました。 2)経営成績の分析 (売上高、売上原価、販売費及び一般管理費、営業利益) 売上高は、前連結会計年度比4.3%増の59,474百万円となりました。 食品事業の売上高は、前連結会計年度比6.0%増の42,093百万円となりました。 食品事業においては、マーガリン、ショートニング、粉末油脂等の主力製品の拡販に加え、各種コストの上昇に対応した販売価格の適正化や、各種原材料・資材の見直し、生産効率の改善に取り組み、収益の拡大を図りました。 油化事業の売上高は、前連結会計年度比1.1%増の16,904百万円となりました。 工業用油脂製品においては、主要需要先である自動車、タイヤ、塗料等の業界の需要が堅調に推移するなか、原料価格の変動に対応した適正価格での販売により収益の確保に努めました。 界面活性剤製品においては、紙・パルプ分野の家庭紙用柔軟保湿剤は、国内需要の低迷と海外廉価品の台頭により低調に推移しましたが、シャンプーおよびクレンジング製品の需要が堅調に推移し、原料基剤の拡販により収益の拡大に努めました。環境関連分野では、ごみ焼却場向け飛灰用重金属処理剤の販売が低迷しました。 売上原価は、前連結会計年度に比べ2,803百万円増加し、48,208百万円となり、原価率は、前連結会計年度比1.5ポイント増加し、81.1%となりました。これは主にエネルギー価格や原材料価格が高止まりしたことによるものです。 販売費及び一般管理費は、前連結会計年度比7.4%増の9,304百万円となりました。売上原価、販売費及び一般管理費に含まれている研究開発費は、前連結会計年度比0.6%増の1,396百万円となりました。 この結果、営業利益は、前連結会計年度比33.8%減の1,960百万円となりました。 なお、研究開発活動の詳細については、「第2 事業の状況 6 研究開発活動」に記載しております。 (営業外損益、経常利益) 営業外損益は、前連結会計年度の45百万円の収益(純額)から、47百万円の費用(純額)となりました。 この結果、経常利益は、前連結会計年度比36.4%減の1,913百万円となりました。 (特別損益、税金等調整前当期純利益) 特別損益は、前連結会計年度の651百万円の利益(純額)から、11,969百万円の利益(純額)になりました。これは、前連結会計年度の投資有価証券売却益938百万円、有形固定資産除却損269百万円、関係会社株式評価損16百万円計上、当連結会計年度の固定資産売却益12,365百万円、投資有価証券売却益19百万円、有形固定資産除却損395百万円、社葬関連費用20百万円計上によるものです。 この結果、税金等調整前当期純利益は、前連結会計年度比279.4%増の13,883百万円となりました。 (親会社株主に帰属する当期純利益) 親会社株主に帰属する当期純利益は、前連結会計年度比241.0%増の9,616百万円となりました。1株当たり当期純利益は、前連結会計年度の277円03銭から943円10銭となりました。 ② キャッシュ・フローの状況の分析・検討内容並びに資本の財源及び資金の流動性に係る情報 当社グループの当連結会計年度のキャッシュ・フローの状況は、「(1) 経営成績等の状況の概要 ② キャッシュ・フローの状況」に記載のとおりであります。 当社グループの運転資金需要のうち主なものは、油脂原料等の原材料購入費用のほか、製造費、販売費及び一般管理費等の営業費用であります。投資を目的とした資金需要は、生産設備の更新を中心とした設備投資等によるものであります。 当社グループは、事業運営上必要な流動性と資金の源泉を安定的に確保することを基本方針としております。 短期運転資金は自己資金及び金融機関からの短期借入を基本としており、設備投資や長期運転資金の調達につきましては、自己資金及び金融機関からの長期借入を基本としております。 なお、当連結会計年度末における借入金及びリース債務を含む有利子負債の残高は15,478百万円となっております。また、当連結会計年度末における現金及び現金同等物の残高は9,673百万円となっております。 ③ 重要な会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定 当社グループの連結財務諸表は、わが国において一般に公正妥当と認められている会計基準に基づき作成されております。この連結財務諸表の作成にあたり、資産および負債または損益の状況に影響を与える会計上の見積りは、過去の実績等の連結財務諸表作成時に入手可能な情報に基づき合理的に判断しておりますが、実際の結果は見積り特有の不確実性があるため、これらの見積りと異なる場合があります。 当社グループの連結財務諸表作成にあたって採用している重要な会計方針は、「第5 経理の状況 1 連結財務諸表等 (1)連結財務諸表 注記事項 (連結財務諸表作成のための基本となる重要な事項)」に記載のとおりであります。 また、連結財務諸表の作成にあたって用いた会計上の見積り及び仮定のうち、重要なものは「第5 経理の状況 1 連結財務諸表等 (1)連結財務諸表 注記事項 (重要な会計上の見積り)」に記載のとおりであります。 ④ 経営方針・経営戦略等又は経営上の目標の達成状況を判断するための客観的な指標等 当社グループは、株主資本の効率的運用による投資効率の高い経営を図るため、自己資本利益率(ROE)5.0%以上を目標経営指標としております。 当連結会計年度におけるROEは、前連結会計年度に比べ16.6ポイント増加し、26.1%となりました。 これは、2025年6月19日付で公表いたしました本社事務所等として利用していた土地の譲渡手続き完了に伴い、固定資産売却益を特別利益として計上したことによるものです。

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開示資料

出典

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