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日経平均64,325.64-1,890NYダウ52,980.73+214ドル円158.84-1NASDAQ26,208.82+109S&P 5007,666.58+35SOX 指数11,332.81+449/2終値

日本食品化工

NIHON SHOKUHIN KAKO CO., LTD.2892 · Standard · 食料品

とうもろこしから澱粉・糖化品・ファインケミカルまでを一貫生産する食品原料メーカー。

概要

日本食品化工は、トウモロコシを原料とする加工澱粉と糖化製品を主力とする食品原料メーカーである。1948年に日本初の湿式法によるコーンスターチ製造会社として設立され、現在は富士工場と水島工場を生産拠点に、清涼飲料、製菓、医薬品、製紙など幅広い産業に製品を供給する。売上高約630億円、従業員452名。三菱商事を親会社に持ち、原料市況変動の影響を受けつつも安定した収益基盤を維持している。

澱粉と糖化の二本柱が売上の85%を占める事業構成

当社グループの売上高は、糖化品部門が約63%、澱粉部門が約23%を占め、この二部門で全体の85%超を構成する。糖化品は清涼飲料や酒類、調味料向けのぶどう糖や水あめが中心で、業務用需要に支えられている。澱粉部門はコーンスターチや化工澱粉を食品用途のほか製紙向けにも供給する。残りはファインケミカル部門(約3.6%)と副産物部門(約10.8%)で、コーンオイルや飼料原料などを扱う。原料のトウモロコシはシカゴ相場の変動にさらされ、2025年度の通期平均は1ブッシェル当たり431セントと前年比で変動した。こうした市況リスクに対し、高付加価値製品の開発やコスト競争力の強化で収益の安定化を図っている。

三菱商事傘下で連結子会社・関連会社と連携するグループ体制

2007年6月、三菱商事が株式公開買付けにより当社の発行株式の過半数を取得し、親会社となった。現在の企業集団は親会社の三菱商事、連結子会社のAsia Modified Starch Co., Ltd.(AMSCO)、関連会社の日食サービス&ファシリティーズ株式会社、ミナト流通サービス株式会社で構成される。AMSCOはタイに拠点を置き、アジア市場向けに化工澱粉を製造販売する。三菱商事とは1961年から製品販売の代理店契約を結んでおり、販路拡大において重要な役割を果たしている。また、2024年には業務委託子会社として日食サービス&ファシリティーズを設立し、グループ内のサービス業務を集約した。

富士・水島の二拠点生産体制と物流効率化の歩み

生産拠点は静岡県富士市の富士工場(1965年新設)と岡山県倉敷市の水島工場(1989年新設)の二か所である。創業時の半田工場は1994年に操業を停止し、生産を集約した。2016年には本社機能を富士市に移転し、東京本社と富士本社の両本社体制に移行。登記上の本店は東京都千代田区に置いたまま、実務は富士本社で行う。物流面では、1992年に日食物流を設立したが2008年に解散、その後はミナト流通サービスが運送を担う。営業拠点も再編が進み、2025年には名古屋営業所を大阪営業所に統合し、効率化を図っている。

ROE5~6%を目標に据える中期経営計画「中経2027」

当社は2022年に長期経営ビジョン「NSK2030」を策定し、2025年度から2027年度をフェーズ2(施策展開期)と位置づけている。その実行計画として「中経2027」を推進中で、連結経常利益20±3億円、連結ROE5~6%を目標指標とする。2025年度実績は連結経常利益15.6億円、ROEは未公表だが目標を下回った。財務・資本戦略では、DOE2.5%以上を目安とした安定配当と自己株式の取得・消却を実施。成長投資として、遅消化性糖質「メガロリンク」やバイオマスプラスチック「スタークロス70PPi」の市場形成に取り組む。サステナビリティ重要課題として炭素・環境保全、豊かな社会の実現など5項目を設定している。

業界の中での役割は食品・工業原料の製造メーカー。にあたる。

この章の文章は、有価証券報告書と会社の開示をもとにAIが編纂しています。数値は開示のままで、AIには生成させていません。

売上高
630億円
営業利益
13億円
営業利益率
2.1%
純利益
12億円
2026/3 通期の連結業績。決算の内訳は最新の決算以降にあります。

何をしている会社か

有価証券報告書「事業の内容」(2026/3期)より

事業別の売上と利益

2026/3
事業売上構成比利益利益率
糖化品396億円62.9%
澱粉143億円22.7%
副産物68億円10.8%
ファインケミカル23億円3.7%

有価証券報告書のセグメント情報から、外部顧客への売上とセグメント利益をそのまま掲載しています。全社費用・セグメント間取引の消去は含みません。

01食品・飲料主力

とうもろこしを原料とする澱粉や糖化品を食品・飲料メーカー向けに供給。でん粉は菓子・麺類・加工食品の原料として、糖化品は清涼飲料・調味料・糖果などに使われる。

主な製品・サービス2
澱粉
とうもろこしから製造されるでん粉。食品の増粘剤、結合剤、また加工澱粉の原料として広く使用される。
糖化品
澱粉を糖化して得られる水あめやぶどう糖など。清涼飲料、調味料、菓子などの甘味料として使用。

02工業・その他準主力

澱粉を原料とするファインケミカル製品や、製粉過程で生じる副産物(コーングルテンフィードなど)を工業用途・飼料用途に供給。

主な製品・サービス2
ファインケミカル製品
澱粉を化学的に加工した誘導体。医薬品、化粧品、紙加工、接着剤などの工業用途に使用される。
副産物
とうもろこし加工時に生じるコーングルテンフィード等。家畜飼料として利用される。

製品と技術

コーンスターチから化工澱粉まで幅広い澱粉製品

澱粉部門の主力は、トウモロコシを湿式法で処理して得られるコーンスターチである。これを原料に、食品用途向けの化工澱粉や製紙用サイズプレス剤などを製造する。海外市場向けには「日食テクスターチ」シリーズとして、現地の嗜好に合わせた化工澱粉をAMSCOから供給。また、澱粉を70%含有する石油由来樹脂削減素材「スタークロス70PPi」を開発し、食品・化粧品容器や自動車内装向けに提案している。2025年度の澱粉部門売上高は142億9千万円で、製紙向け需要の減少を食品向けの増加が補った。

ぶどう糖や水あめなど糖化品は業務用から医薬品まで多岐に

糖化品部門は売上高396億2千万円(2025年度)を計上する最大部門である。主製品はぶどう糖、水あめ、異性化糖などで、清涼飲料、酒類、調味料、菓子といった食品分野に加え、医薬品の賦形剤としても使用される。業務用需要が中心で、外食産業の回復や季節要因に左右される。2025年度は夏季の酷暑による嗜好変化や節約志向の影響で前年比1.0%減となったが、値上げ前の駆け込み需要が期末に出荷を押し上げた。新たに開発した遅消化性糖質「メガロリンク」は、緩やかな消化特性を持ち、血糖値上昇の抑制など健康志向の市場を狙う。

ファインケミカル部門が担う機能性糖質と海外戦略

ファインケミカル部門は売上高22億7千万円(2025年度)と規模は小さいが、高付加価値製品を扱う。国内向けの一部製品は減少したものの、海外市場向けの化工澱粉が増加傾向にある。特にAMSCOを通じたアジア地域への販売が成長ドライバーとなっている。未病領域に資する機能性糖質の開発を進めており、「日食テクスターチ」シリーズの拡充や遅消化性糖質の応用研究など、新規分野の開拓を継続している。

コーンオイルなど副産物を有効活用する副産物部門

トウモロコシ加工工程では、主製品の他にコーンオイル、コーングルテンミール、コーンスティープリカーなどの副産物が生成される。副産物部門はこれらを飼料原料や食用油として販売し、2025年度は68億円の売上高を計上した。前年比4.6%の増収で、一部製品の販売価格上昇が寄与した。副産物の収益は主製品の価格変動に対する緩衝材としての役割も持ち、全体の収益安定化に貢献している。

有価証券報告書の事業の記述をもとにAIが編纂しています。

業界での位置づけ

食料品のなかでの位置

加工デンプン専業、収益転換

加工デンプン・化工デンプンを製造。売上高は横ばいだが、営業利益率は2%と低く、コスト高が影響。同業の昭和産業や日清製粉グループ本社は小麦粉主体で規模が大きく、収益性で優位。当社はデンプンに特化し差別化を図るが、原料高で厳しい。業界内ニッチ。

強み

  • 加工デンプンの製造技術で長年の蓄積あり。
  • 食品・工業用として一定の需要あり。
  • 主要食品メーカーとの取引基盤が強固。
  • 多様な用途に応じた製品ラインを保有。

課題

  • トウモロコシなど原料価格変動が業績を左右。
  • 営業利益率2%と低く、コスト削減が急務。
  • デンプン需要が横ばいから減少傾向の可能性。

強みと課題は、開示資料をもとにAIがまとめた見立てです。

同業の企業

食料品の時価総額近傍。太字が日本食品化工

時価総額で並べると、掲載11社のなかで6番目にあたる。

#企業時価総額PER
12266六甲バター247億円11.8倍
22804ブルドックソース247億円9.8倍
3250Aシマダヤ243億円9.3倍
42882イートアンドホールディングス231億円61.8倍
54404ミヨシ油脂227億円13.1倍
62892日本食品化工225億円19.1倍
72903シノブフーズ207億円11.0倍
82938オカムラ食品工業206億円23.1倍
92612かどや製油206億円22.2倍
102932STIフードホールディングス199億円12.1倍
112204中村屋190億円20.0倍

時価総額は直近の終値ベース。同業の範囲は東証33業種の分類に従っています。

会社の歴史

沿革 33件

湿式法によるトウモロコシ加工の先駆けとして1948年に創業

1948年7月、とうもろこしを湿式法によって処理する日本で最初の事業を行うため、日本穀産化工株式会社(資本金1千万円)を設立した。本店を東京都千代田区、工場を愛知県半田市に置き、国内でのコーンスターチ生産を開始。翌1949年5月には社名を日本食品化工株式会社と改称した。戦後間もない時期に、国産の澱粉原料を確保する目的で創業したことが企業の原点である。

1961年の上場と三菱商事との代理店契約で販路を拡大

1961年7月、三菱商事株式会社と製品販売の代理店契約を締結し、強力な販売網を獲得した。同年10月には東京、名古屋各証券取引所市場第二部に株式を上場。上場から間もない12月には、従前の製品販売会社であった協新産業株式会社を吸収合併し、販売機能を内部化した。この時期に資本市場からの資金調達と有力商社との提携を同時に実現し、事業拡大の基盤を固めた。

1970年代に米国企業との提携と糖化部門への進出を果たす

1970年4月、米国のシーピーシー インターナショナル インク(CPC)と技術援助契約及び資本提携を締結。海外の先進技術を取り入れ、化工澱粉の品揃えを強化した。1972年6月には松谷糖化株式会社の営業全部を譲り受け、糖化部門に本格参入。さらに1979年に共同商事株式会社を買収し、事業領域を拡大した。CPCとの提携は2000年に技術提携を、2004年に資本提携をそれぞれ終了するまで約30年続いた。

水島工場の新設と半田工場閉鎖で生産体制を再編

1989年3月、岡山県倉敷市に水島工場を新設し、西日本の生産拠点を確保した。1994年4月には水島工場に澱粉製造設備を増設し、生産能力を拡大。一方で、同年9月には創業以来の半田工場の操業を停止し、生産を富士工場と水島工場に集約した。1994年10月には二村コーンスターチ株式会社を設立したが、2003年に全株式を譲渡している。この一連の再編により、効率的な二拠点体制が確立された。

2007年の公開買付けで三菱商事の完全子会社に

2007年6月、三菱商事が株式公開買付けを実施し、当社の議決権の過半数を取得。これにより三菱商事の連結子会社となり、資本関係が強化された。当時、原料価格や為替の変動が激しくなる中で、安定株主の確保とグループの連携強化が目的とされる。同年11月にはエフ・エス・ピー株式会社を解散するなど、グループ会社の整理も同時に進めた。

2016年に本社機能を富士に移し両本社体制へ移行

2016年10月、共同商事株式会社を解散したのち、本社機能を東京都千代田区から静岡県富士市に移転。東京本社と富士本社の二本社体制に移行した。登記上の本店は従来通り千代田区に置くが、実務上の意思決定は富士市で行う。同時に九州支店を福岡営業所に改めるなど、営業拠点の整理も実施。この移転により、富士工場との一体運営が可能となった。

2022年の東証市場区分見直しでスタンダード市場に移行

2022年4月、東京証券取引所の市場区分見直しに伴い、従来の市場第二部からスタンダード市場に移行した。1961年の上場以来、第二部に属していたが、新区分では時価総額や流通株式時価総額などの基準を満たし、スタンダード市場への上場を維持した。これを機に、資本効率の向上を掲げた中期経営計画を策定し、IR活動を強化している。

2024年以降のグループ再編と新製品の市場投入

2024年4月、日食サービス&ファシリティーズ株式会社を設立し、業務委託事業を分社化。2025年4月には名古屋営業所を大阪営業所に統合し、営業体制を効率化した。事業面では、緩やかに消化・吸収される遅消化性糖質「メガロリンク」や、澱粉を70%含有するバイオマスプラスチック「スタークロス70PPi」の市場形成を推進中。海外関連会社では「日食テクスターチ」シリーズを拡充するなど、次の成長に向けた投資を続けている。

年表33件を開く

1940年代

  • 1948年7月創業とうもろこしを湿式法によって処理する我が国で最初の事業を行うため、日本穀産化工株式会社(資本金1千万円)を設立し、本店を東京都千代田区に、工場を愛知県半田市に置いて発足
  • 1949年5月社名を日本食品化工株式会社と改称

1950年代

  • 1951年1月名古屋支店(現 名古屋営業所)を開設
  • 1952年6月大阪支店(現 大阪営業所)を開設

1960年代

  • 1961年7月三菱商事株式会社と製品販売の代理店契約を締結
  • 1961年10月上場東京、名古屋各証券取引所市場第二部に株式を上場
  • 1961年12月M&A従前の製品販売会社であった協新産業株式会社を吸収合併
  • 1965年3月静岡県富士市に富士工場を新設

1970年代

  • 1970年4月シーピーシー インターナショナル インク(米国)と技術援助契約を締結並びに資本提携
  • 1972年6月松谷糖化株式会社の営業の全部を譲り受け、糖化部門に進出
  • 1979年6月M&A共同商事株式会社を買収

1980年代

  • 1989年3月岡山県倉敷市に水島工場を新設

1990年代

  • 1992年11月創業日食物流株式会社を設立
  • 1994年2月創業株式会社コンユを設立
  • 1994年4月水島工場に澱粉製造設備を新設
  • 1994年9月半田工場の操業を停止
  • 1994年10月創業二村コーンスターチ株式会社を設立
  • 1996年7月本店を東京都渋谷区に移転

2000年代

  • 2000年3月コーンプロダクツ インターナショナル インク(米国)(旧 シーピーシー インターナショナル インク)との技術提携を終了
  • 2001年3月株式会社コンユを解散
  • 2003年2月上場名古屋証券取引所の株式上場を廃止
  • 2003年3月二村コーンスターチ株式会社の当社保有全株式を譲渡
  • 2004年4月創業エフ・エス・ピー株式会社を設立
  • 2004年5月福岡県福岡市に九州事業所を開設
  • 2004年12月コーンプロダクツ インターナショナル インク(米国)との資本提携を終了
  • 2007年6月上場三菱商事株式会社が株式公開買付けにより、当社の親会社となる
  • 2007年11月エフ・エス・ピー株式会社を解散
  • 2008年6月日食物流株式会社を解散

2010年代

  • 2010年6月本店を東京都千代田区に移転 九州事業所を閉鎖、九州支店(現 福岡営業所)を開設
  • 2016年10月共同商事株式会社を解散 本社機能を静岡県富士市に移転し、富士本社とし東京・富士の両本社体制に移行

2020年代

  • 2022年4月東京証券取引所の市場区分の見直しにより、東京証券取引所市場第二部からスタンダード市場に移行
  • 2024年4月創業日食サービス&ファシリティーズ株式会社を設立
  • 2025年4月M&A名古屋営業所を大阪営業所に統合

有価証券報告書の沿革をもとにAIが通史として編纂しています。年表は沿革の記載そのままです。

これからの方針

有価証券報告書 2026/3期の経営方針より

会社は5つの方針を掲げている。そのうち4項目には、達成する数字が明記されている。

会社が掲げている数値目標
  • 連結経常利益2026年3月期まで20億円
  • 連結経常利益(中期目標)2027年度まで20±3億円
  • 連結ROE(中期目標)2027年度まで5~6%
  • DOE(株主資本配当率)2.5%以上

有価証券報告書の原文に書かれた目標だけを載せています。達成度の評価や推計は加えていません。

  1. 01

    重点領域の具現化と新規事業創出

    ソリューション事業の拡充として、未病領域向け機能性糖質の開発・市場展開、海外市場向け「日食テクスターチ」シリーズの拡充、さらに遅消化性糖質「メガロリンク」やバイオマス由来樹脂「スタークロス70PPi」の市場形成を推進する。

  2. 02

    収益構造の見直しと設備の最適化

    プライマリー事業のコスト競争力強化と副産物事業を含めた事業体制の見直しを進め、設備投資の最適化を図ることで収益力を向上させる。

  3. 03

    人材・組織の相互成長と社会・環境価値の追求

    サステナビリティ重要課題(炭素・環境保全、豊かな社会の実現、人材育成など)に取り組み、脱炭素・資源循環に貢献する素材の提供や、従業員の能力開発を進める。

  4. 04

    グローバル市場への事業展開

    タイ関連会社AMSCOを中心に、欧米・アジア市場の食の高度化に対応した製品開発を強化し、海外マーケティングから供給体制、人材育成までを一体的に推進する。

  5. 05

    株主還元の充実と資本効率の向上

    DOE 2.5%以上を目安とした安定配当を実施し、自己株式の消却・取得を通じて資本効率の改善と株主価値向上に取り組む。

有価証券報告書の「経営方針、経営環境及び対処すべき課題等」から、AIが項目ごとに整理しています。数値目標は原文に書かれたものだけです。

社員と組織

有価証券報告書 10期分

グループ全体で452人が働いている。提出会社(単体)の平均年収は760万円で、9期前と比べて+2.8%平均年齢は41.0歳、平均勤続年数は17.0年。

決算期平均年収万円平均年齢平均勤続連結従業員数一人当たり営業利益万円
2017年3月423
2018年3月423
2019年3月74040.017.0435
2020年3月68640.017.0436
2021年3月68041.017.0434
2022年3月77041.018.0429
2023年3月76842.018.0427
2024年3月80641.018.0433
2025年3月78641.017.0442271
2026年3月76041.017.0452288

平均年収・平均年齢・平均勤続は有価証券報告書に記載された提出会社(単体)の値、従業員数はグループ全体の値です。一人当たり営業利益は連結営業利益を連結従業員数で割ったもので、給与などの費用を払ったあとに一人あたりいくら残るかの目安になります。

多様性の開示2026年3月期・提出会社(単体)
女性管理職比率6.2%
縦線は目安の30%
男性育休取得率71.4%
縦線は目安の85%
女性の賃金(男性=100)67.6%
100なら男女で差がない状態

拠点とグループ

設備と関係会社

関係会社4(国内 3 / 海外 1、うち連結子会社 3) を有報から抽出しています。

主要な設備 (帳簿価額 上位3)
富士工場 研究所 — 静岡県富士市125億円
水島工場 — 岡山県倉敷市2,146百万円
本社 — 東京都千代田区270百万円
主な関係会社
  • 国内
    三菱商事㈱
    東京都千代田区 · その他の関係会社
  • 国内
    日食サービス&ファシリティーズ㈱
    静岡県富士市 · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 海外
    Asia Modified Starch Co., Ltd.
    Bangkok,Thailand · 連結子会社
    議決権49.0%
  • 国内
    ミナト流通サービス㈱
    静岡県富士市 · 連結子会社
    議決権20.0%
公共調達・補助金 (gBizINFO)
  • 調達
    NEDO先導研究プログラムエネルギー・環境新技術先導研究プログラム優れた耐水性を有する生分解性澱粉複合材料の開発
    国立研究開発法人新エネルギー・産業技術総合開発機構 · 2019-09-20
    2,170万円

出典: gBizINFO (経済産業省)

業績のいま

有価証券報告書・決算短信より

2026年3月期の売上高は630億円営業利益13億円前期と比べると増収増益で、売上が+0.5%、利益が+8.3%。

売上高
+0.5%
630億円
営業利益
+8.3%
13億円
純利益
-20.0%
12億円
営業利益率
2.1%
前期比 +0.1%pt

会社が出している今期の予想2027年3月期

項目会社予想前期実績
売上高655億円630億円
営業利益19億円13億円
純利益15億円12億円
1株あたり配当¥150¥150

会社が決算短信で公表した予想です。証券会社の予想ではありません。 短信の原本

四半期の推移

10期分

直近は2027年1Qで、売上は176億円、営業利益は10億円。前年の2024年1Qと比べると、売上は−3.8%、営業利益は−16.7%。

対象期間売上高億円営業利益億円営業利益率%純利益億円
2023年4Q1663
2024年1Q183126.615
2024年2Q178105.611
2024年3Q15853.2−1
2024年4Q148−1
2025年2Q332154.513
2025年4Q295−3−1.02
2026年2Q337164.713
2026年4Q293−3−1.0−1
2027年1Q176105.77

期ごとの単独の業績で、期首からの累計ではありません。

業績の推移

有価証券報告書 14期分

2013年3月期からの14期で、売上は573億円から630億円へ1.1倍に増えた。直近期の営業利益率は2.1%。

決算期売上高億円営業利益億円経常利益億円営業利益率%純利益億円
2013年3月5732411
2014年3月6031511
2015年3月56175
2016年3月55386
2017年3月5062218
2018年3月4821110
2019年3月47043
2020年3月45332
2021年3月4511712
2022年3月5061914
2023年3月6463326
日食サービス&ファシリティーズ株式会社を設立
2024年3月6673024
名古屋営業所を大阪営業所に統合
2025年3月62712191.915
2026年3月63013162.112

金額は有価証券報告書の連結値をそのまま掲載しています。帯の長さは列ごとの最大値との比です。空欄の期は有価証券報告書からその項目の数値が取れていません(0ではありません)。

利益の構造

2026年3月期

売上高630億円のうち、営業利益として残るのは13億円2.1%。営業外の損益と税金を反映した純利益は12億円、売上の1.9%にあたる。営業利益率は業種中央値4.1%を下回る水準。

売上高を100としたときの内訳
  • 売上原価作る・仕入れるのにかかったお金83.7%527億円
  • 販売費及び一般管理費売る・管理するのにかかったお金14.3%90億円
  • 営業利益費用を引いたあとに残った本業の利益2.1%13億円

有価証券報告書の損益計算書から、当期の金額をそのまま割り振っています。

粗利率
16.4%
売上から原価を引いて残る割合
営業利益率業種比2.1pt
2.1%
本業の利益として残る割合
純利益率業種比1.3pt
1.9%
税金まで払って最後に残る割合
ROE業種比3.3pt
4.0%
株主のお金がどれだけ利益を生んだか
ROA
2.4%
資産全体がどれだけ利益を生んだか
ROIC
1.8%
事業に使うお金がどれだけ利益を生んだか

ROICは有利子負債の開示がないため、営業利益×0.7÷(総資産−現金)の簡易式で算出しています。

お金の流れ

キャッシュフロー計算書 10期分

2026年3月期は営業CFが69億円、投資CFが−31億円で、差し引きのフリーCFは38億円この組み合わせは成熟・還元型にあたる。本業で稼ぎ、投資に回し、それでも余る現金を借金返済や株主還元に充てている。最も健全とされる型期末の手元現金は3億円で、売上の0.1ヶ月分にあたる

決算期営業CF億円投資CF億円財務CF億円フリーCF億円現金残高億円
2013年3月25−43−4−1811
2018年3月290−37292
2019年3月11−2−892
2020年3月25−305−52
2021年3月39−21−18182
2022年3月3−2421−212
2023年3月−5−2230−274
2024年3月68−25−45432
2025年3月37−5821−212
2026年3月69−31−37383

本業で稼いだ現金が営業CF、設備や事業への投資が投資CF、借入と返済・配当が財務CF。営業・投資・財務の3列は縦線が0で、右がプラス、左がマイナスです。健全な会社の基本形は営業CFがプラスで投資CFがマイナス。フリーCFは営業CFと投資CFの合計で、手元に残る現金を表します。

資産と負債

貸借対照表 14期分

2026年3月期の総資産は507億円。このうち返さなくてよい自己資本が302億円で、自己資本比率は59.6%(業種中央値56.8%より厚い)

決算期総資産億円自己資本億円負債億円自己資本比率%
2013年3月42917325640.3
2014年3月39716023740.2
2015年3月39816423441.1
2016年3月40916624340.7
2017年3月39318221146.3
2018年3月35918617351.7
2019年3月34318615754.2
2020年3月34518715854.2
2021年3月36219916355.0
2022年3月39721118653.1
2023年3月46522723848.8
2024年3月46424322152.4
2025年3月50128421756.7
2026年3月50730220559.6

自己資本比率は総資産のうち返済のいらないお金の割合で、高いほど借入への依存が小さいことを示します。負債は総資産から自己資本を引いた額です。

2026年3月期の内訳
現金及び預金
3億円
すぐ使えるお金
利益剰余金
262億円
過去の利益の積み上がり
棚卸資産
47億円
在庫として抱えている分
負債合計
205億円
いつか返す必要があるお金
財務の健全性
74
/ 100
安定性自己資本比率40 / 40
収益力営業利益率4 / 30
現金創出営業CFの黒字継続30 / 30

有価証券報告書の数値から機械的に配点した参考値です。自己資本比率60%で満点、営業利益率15%で満点、直近3期の営業CFが黒字だった割合の3つを足しています。業態によって出ない要素があります。

業界内での比較

食料品 123社との比較

同じ食料品の企業と並べると、いちばん上に来るのは配当利回り123社中32位あたり、逆に低いのは営業利益率123社中102位あたり帯は左端が業種の最下位、右端が最上位で、縦線が真ん中にあたる。

ROE株主の出したお金でどれだけ利益を生んだか
4.0%/中央値 7.3%
P25 3.7%P75 11.4%
営業利益率下位売上のうち本業の利益として残る割合
2.1%/中央値 4.1%
P25 2.7%P75 7.7%
自己資本比率総資産のうち返済のいらないお金の割合
59.6%/中央値 56.8%
P25 46.5%P75 67.3%
売上成長率下位前期からの売上の伸び
0.5%/中央値 3.4%
P25 0.7%P75 6.3%
配当利回り上位株価に対して1年で受け取る配当の割合
3.3%/中央値 2.3%
P25 1.5%P75 3.3%

有価証券報告書の最新期の数値をもとに、同じ業種の企業の中での順位を毎日計算しています。P25は下から4分の1、P75は上から4分の1の位置にある企業の値です。

株価

9月2日の終値

直近の終値は¥4,560で、1年前と比べて+34.2%過去52週の値幅のなかでは85%の位置にある。

¥4,560-0.2%1ヶ月+7.4%1年+34.2%時価総額225億円
過去52週の値幅
安値¥3,345高値¥4,775

チャートの金額は株式分割と配当を反映して調整した終値で、上に出している直近の終値とは一致しないことがあります。

指標
PER (実績)19.1倍
PER (会社予想)14.4倍
PBR0.72倍
配当利回り3.29%

実績値は直近の決算、予想値は会社予想にもとづきます。株価は終値ベースです。

値動きの背景

株価は4510円で、25日線4447円を上回り、高値圏で推移。1ヶ月で-0.2%とほぼ横ばい。52週高値4775円を視野に、RSIは48.65と中立。8月中旬に上昇したが、その後は4500円前後でのレンジ。1年で30%上昇、中長期トレンドは明確な上昇。

値動きの背景は、株価と出来高の推移をもとにAIがまとめた見立てです。

AIの評価

AI評価

株価水準の解釈です。売買の推奨ではありません

現在の株価水準を割安と判定しています(スコア 72/100)

PER 18.9倍、PBR 0.71倍、配当利回り3.33%で、同業界平均のPER 28.53倍、PBR 1.63倍、配当利回り2.23%と比較して割安です。ROE 4%と低水準で、収益性は弱いものの、純資産に対して株価が低く、配当利回りは業界平均を上回ります。業績は横ばいで、営業利益率が2%程度と低く、今後の成長が限定的なため、割安感はあるものの収益力向上がポイントです。

指標この会社業種平均
PER (実績)19.1倍28.6倍
PER (予想)14.4倍
PBR0.72倍1.63倍
ROE4.0%7.9%

業種平均は同じ東証33業種に属する銘柄の単純平均です。銘柄数が少ない業種では平均が振れます。

AI評価判定とスコアは公開データをもとにした解釈で、将来の株価を示すものではありません。算出の考え方は編集方針に記載しています。

評価が分かれる点

AI分析

投資家の見方

原料価格の高騰と需要の安定性が投資論点。強気派は、砂糖代替や健康食品向けなど需要の多様化で安定成長が見込めるとする。一方、弱気派は、トウモロコシ価格の変動が利益を圧迫し、最終需要が横ばいで価格転嫁も限定的と指摘。業績は減益傾向で、株価は年初から上昇しているが、割高感への懸念もある。

プラスに働く材料7
  • 需要の安定性

    食品添加物としての需要は景気に左右されにくい

  • 高付加価値製品の成長

    健康志向向けの特殊デンプンが伸びる

  • 配当利回りの高さ

    3.3%の配当利回りで株主還元が厚い

  • PBR0.71倍と割安で買い安心感通年影響

    PBR0.71倍、時価総額223億円に対し純資産約313億円

  • 営業利益率が2%超に改善通年影響

    営業利益率は1.91%から2.06%に上昇、収益構造が改善

  • 予想PER14倍と今期増益期待決算発表後影響

    実績PER18.9倍に対し予想PER14.2倍と利益回復を織り込む

  • 配当利回り3.33%で下支え継続影響

    配当利回り3.33%、無理のない株主還元で下支え

マイナスに働く材料7
  • 原料高の影響

    トウモロコシ価格高騰がコスト増加に直結

  • 価格転嫁の限界

    競合が多く、値上げが困難な状況

  • 業績の停滞

    直近の純利益は12億円で、横ばいから減少傾向

  • 純利益が3期連続で減少決算発表後影響

    純利益は24億円→15億円→12億円と3期連続減益

  • 売上高が伸び悩み横ばい通年影響

    売上高は627億円→630億円とほぼ横ばい、成長がない

  • ROE4%と資本コストを下回る継続影響

    ROE4%は資本コストを下回り、PBR0.71倍の定着につながる

  • 外国人保有1.37%で需給が細い継続影響

    外国人保有1.37%と低く、浮動株が少なく需給が不安定

次の決算で確かめる点
原料トウモロコシ市況
コスト変動の主因であり、利益率に直結
販売数量の伸び
市場需要の変化を捉え、成長性を確認
営業利益率
原料高への対応力を見る上での重要指標

配当

株主還元

直近の年間配当は1株あたり150で、前期から+52.6%いまの株価に対する利回りは3.29%。増配か配当維持が1年続いている。

年間配当
¥150
1株あたり
配当利回り
3.29%
いまの株価に対して
配当性向
46.8%
利益のうち配当に回した割合
連続増配等
1年
増配か維持が続いた年数
決算期1株あたり配当前期比%配当性向%
2017年3月12033.7
2018年3月68−43.833.3
2019年3月25−63.043.3
2020年3月250.051.5
2021年3月50100.034.0
2022年3月100100.035.9
2023年3月18080.034.0
2024年3月20011.140.4
2025年3月95−52.535.1
2026年3月14552.646.8

過去の配当は株式分割にあわせて調整した金額です。配当性向は有価証券報告書に記載された各期の値で、利益のうち配当に回した割合を示します。

次の配当スケジュール
  • 権利付き最終日
  • 権利確定日
  • 支払開始日
  • 今期の会社予想年間予想¥150

株主

有価証券報告書より

2026年3月期末の株主数は延べ4,334人。区分でいちばん多いのは事業法人67.9%。グループ会社や銀行などの安定株主が68.7%を占め、残る31.3%が市場で売買されうる浮動株にあたる。

所有者の区分ごとの比率

所有者の区分2021年3月%2022年3月%2023年3月%2024年3月%2025年3月%2026年3月%
事業法人51.151.351.851.751.667.9
個人・その他35.835.844.941.543.527.5
証券会社0.50.50.82.93.32.5
自己株式23.123.123.123.123.11.6
外国法人12.512.42.53.81.31.3
金融機関0.10.10.00.10.20.7
外国人個人0.00.00.00.00.10.0
政府・自治体0.0

発行済株式に対する持ち株比率です。単元未満株の扱いにより、合計が100%にならない期があります。

大株主上位10

順位株主持ち株比率 %
01三菱商事株式会社59.53
02三和澱粉工業株式会社4.05
03堀内運輸株式会社2.06
04小林 利香1.64
05上田八木短資株式会社1.21
06楽天証券株式会社共有口0.77
07渡井 勲0.71
08古庄 政文0.65
09日本食品化工従業員持株会0.61
10高石 文夫0.59

有価証券報告書の大株主の状況から、上位10者を掲載しています。信託銀行の名義は、実際の保有者ではなく運用を預かる先を指すことがあります。

株価指標の推移

有価証券報告書 14期分

1株利益は14期で+446%、1株純資産は14期で+789%。直近期のROEは4.0%で、日本株の目安とされる8%を下回る。

決算期EPSBPSROE%PER配当性向%
2013年3月447026.58.832.2
2014年3月2193,2456.98.022.9
2015年3月953,3242.919.526.2
2016年3月1133,3833.416.530.9
2017年3月3563,70410.17.833.7
2018年3月2033,7755.411.733.3
2019年3月583,7791.529.143.3
2020年3月493,8021.327.051.5
2021年3月2504,0516.47.434.0
2022年3月2794,2816.76.335.9
2023年3月5304,61511.95.734.0
2024年3月4954,94710.49.040.4
2025年3月3115,7795.48.635.1
2026年3月2396,2364.015.646.8

有価証券報告書に記載された各期の値です。PERは期末時点の株価にもとづく実績値で、いまの株価から計算した値とは異なります。

EPS1株利益
1株が1年で稼いだ純利益。伸びていれば株の稼ぐ力が育っている
BPS1株純資産
1株あたりの持ち分。会社に積み上がった蓄えの目安
ROE自己資本利益率
株主のお金でどれだけ稼いだか。日本株では8%が一つの目安
PER期末実績
株価が1年分の利益の何倍か。低いほど割安とは限らず、期待の低さのこともある
配当性向利益からの還元率
利益のうち配当に回した割合。高すぎる場合は無理をしている可能性もある

経営陣

11名 有価証券報告書の提出日現在

有価証券報告書に載っている役員は11名。2026/3期の役員報酬は総額52百万円。

氏名役職年齢保有株数
荒川健代表取締役633,000
伊藤剛取締役 常務執行役員 業務・調達担当612,000
丹野格取締役 執行役員 経営企画・海外事業・営業担当56
石川宏明取締役 執行役員 サステナビリティ・総務人事・経理・情報システム担当58
浅見彰宏取締役51
佐藤幸一郎取締役(監査等委員)68
嵜山淳子取締役(監査等委員)66
中庭聡取締役(監査等委員)57
井上惠子取締役(監査等委員)50
若木孝優代表取締役 社長58
瀬尾悟郎取締役(監査等委員)54

役員報酬の内訳2026/3

役員の区分人数固定報酬百万円その他百万円合計百万円1人あたり百万円
取締役(社内)6248336
社外取締役319196

有価証券報告書の役員報酬等の総額から、区分ごとの内訳を載せています。人数は当期中に在任した延べ人数のため、期末の人数と一致しない期があります。

有価証券報告書

有価証券報告書 2026/3期

会社自身が書いた有価証券報告書の本文を、章ごとにそのまま収録しています (要約ではありません)。

事業の内容526字を開く

何をしている会社か、会社自身の説明

3【事業の内容】 当社の企業集団は、当社、親会社、連結子会社1社、関連会社2社により構成され、とうもろこし等の加工製品及びその二次加工製品の製造販売を主な事業の内容とし、更にこれらに附帯する原材料等の購入、技術輸出、運送業等の事業を行っております。 当社の企業集団の事業内容並びに事業部門との関連は、次のとおりであります。 事業内容   主要な会社名 とうもろこし等の加工製品及びその二次加工製品の製造販売   当社、三菱商事㈱、AMSCO※   計3社 上記関連の技術輸出   当社   計1社 上記関連の業務委託   日食サービス&ファシリティーズ㈱   計1社 上記関連の運送業   ミナト流通サービス㈱   計1社 ※AMSCO・・・Asia Modified Starch Co., Ltd. 事業内容   事業部門   主要な会社名 とうもろこし等の加工製品及びその二次加工製品の製造販売   澱粉部門   当社、三菱商事㈱、AMSCO 糖化品部門   当社、三菱商事㈱ ファインケミカル部門   当社、三菱商事㈱ 副産物部門   当社、三菱商事㈱ 当社の企業集団の事業の系統図は次のとおりであります。 ※1 子会社 ※2 関連会社
経営方針・対処すべき課題3,455字を開く

経営陣が考える方向性と課題

1【経営方針、経営環境及び対処すべき課題等】 文中の将来に関する事項は、有価証券報告書提出日において当社グループが判断したものであります。 (1) 会社の経営の基本方針 当社グループは、でん粉・糖の事業を通じ、生活者の多様な Well-beingに資する価値提供を推進し、長期的な企業価値の向上に努めます。 社会的・環境的な潮流変化を的確に捉え、将来あるべき姿に向けて、個々がより高い意欲を持って事業に参画することで、その実現を図ります。 (2) 経営環境 世界情勢は、中東地域における軍事的緊張の高まりにより、原油・天然ガス輸送の要衝であるホルムズ海峡の通行が大きく制約される等、エネルギー供給を巡る地政学リスクが一段と高まっております。こうした供給不安を背景に、原油価格やエネルギーの供給状況は不安定な推移が続いており、今後の情勢次第では、既に顕在化している世界経済や金融市場への影響がさらに拡大することが懸念されます。また、米中対立構造の継続やウクライナ情勢の長期化等、世界経済には複数の下振れリスクが重層的に存在しており、主要国の景気動向についても慎重な見方が広がっています。わが国においては、賃上げの進展や内需回復への期待がある一方、資源価格や為替動向が企業収益や物価に及ぼす影響については依然として不確実性が高く、当業界を取り巻く事業環境は変動が続いています。このため、今後も動向を注視しつつ、柔軟な対応が求められる局面が続くものと考えられます。 長期的な見通しとしては、当社グループにとっては国内の人口漸減による糖質の総需要の減少が今後の大きな課題となりますが、消費者ニーズの多様化は今後も進展し、豊かな生活の実現に寄与する機能性素材・原材料への期待は引き続き高まっていくものと認識しております。さらに、世界的なサステナビリティ意識の高まりを背景に、企業には脱炭素や資源循環をはじめとする社会課題の解決へ貢献するとともに、これを通じた企業価値の一層の向上が求められます。こうした環境認識のもと、当社グループでは、食の高度化・多様化や未病領域に資する機能性糖質の開発を進めており、その一環として、海外関連会社では海外新市場の嗜好性に合わせた「日食テクスターチ」シリーズの拡充、当社では緩やかに消化・吸収される特性を有する遅消化性糖質の新製品「メガロリンク」を開発し、市場展開に向けた取り組みを進めております。また、脱炭素・資源循環に貢献する素材への需要の高まりを背景に、でん粉を70%含有し、石油由来樹脂の使用量削減に寄与する「スタークロス70PPi」についても、食品・化粧品向け容器包装分野や自動車内装分野等、幅広いお客様との対話を重ねながら、市場形成に向けた取り組みを進めております。 (3) 目標とする経営指標 当社グループ主製品の一つである糖化品は、清涼飲料や酒類、食品、調味料などに幅広く使用されており、また、もう一つの主力である澱粉製品は食品用途のみならず、製紙を中心とした一般工業分野においても多く利用されております。当社グループでは、多様化する課題やニーズに応えられる高付加価値製品の提供をソリューション事業、コスト競争力をもった生活必需品の素材の提供をプライマリー事業と位置づけ、そこにコーンオイルをはじめとする副産物事業を含めた事業体制にて、持続的な成長と企業価値の向上を目指しております。また、サステナビリティ経営を事業活動の根幹に据え、サステナビリティ重要課題として①炭素・環境保全 ②豊かな社会の実現 ③人材の育成と組織風土の醸成 ④社会的信頼性の向上 ⑤地域とのつながりの5項目を設定しております。中期経営計画「中経2027」においては、連結経常利益及び連結ROEを目標とする経営指標として掲げ、資本効率の向上を目指しております。具体的には、連結経常利益20±3億円、ROE5~6%を目標としており、中経2年目となる当年度は、連結経常利益20億円を目標としております。 (4) 中長期的な会社の経営戦略 当社は“多様なWell-beingのために”というコーポレートメッセージを基本に、2022年に策定した「長期経営ビジョンNSK2030」の実現に向けた取り組みを進めております。同ビジョンでは、2025年度から2027年度までの3カ年をフェーズ2(施策展開期)と位置づけており、その実行計画として「中経2027」を推進しております。「中経2027」では、事業戦略として「重点領域の具現化と新規事業創出」、「収益構造の見直しと設備の最適化」、「人材・組織の相互成長と社会・環境価値の追求」を掲げるとともに、財務・資本戦略として「収益力・資本効率化に向けた指標の導入」、「最適資本構成実現に向けたキャピタルアロケーション」を基本方針としております。 「中経2027」の初年度となる2025年度においては、外食産業向けの需要回復等を背景に澱粉製品の販売は堅調に推移したものの、糖化製品については、消費者の節約志向や気候要因等の影響による減収及び海外関連会社の業績低迷により、目標として掲げる経営指標を下回る結果となりました。一方で、中長期的な成長を見据えた取り組みについては着実に検討を進めており、中経2027で掲げる成長投資は、将来の事業拡大及び収益基盤の強化に資する投資案件の具体化に向け、計画に基づき検討しております。このうち、新規事業投資は、販売や市場形成の進捗を踏まえ、投資実行の時期や内容を慎重に見極めている段階にありますが、関連する製品開発や顧客評価、市場性の検証等は着実に進めております。また、財務・資本戦略においては、株主還元の充実及び資本効率の向上を目的として、DOE(株主資本配当率)2.5%以上を目安とした安定的な配当を実行するとともに、自己株式の消却(1,457,132株)及び取得(2026年3月31日現在、取得した株式の総数:77,500株、株式取得の総額:295,578,500円)を実施いたしました。 2026年度は「中経2027」の2年目にあたることから、前期中期経営計画「中経2024」において取り組んできた諸施策の成果及び初年度の取り組みを踏まえつつ、引き続き持続的な成長と企業価値向上を目指してまいります。 (5) 優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題 生産面では、主原料のとうもろこしを安定調達するため、主要調達先である米国以外の供給先を確保し、また副原料、資材等においては複数購買にて、安定調達に努めてまいります。 販売面では、食の高度化・多様化に対応するため、食品・飲料素材分野で培ってきた技術力を積極的に活用し、お客様の課題解決につながる提案型営業を推進しております。生活を支える素材を提供する企業として、未病領域をはじめとする健康分野における健康志向製品や、低・脱炭素領域における環境配慮型製品の提供を重点テーマと位置付け販売の強化を図ってまいります。また、一般工業用途、食品用途、さらにはファインケミカル用途を中心とした多様な分野においても、お客様に付加価値を高める製品の価値提供を積極的に行うことで、対面市場業界の発展に貢献してまいります。生活必需品とされる製品においては社会からの信頼に応える安心・安全な供給体制を構築するとともに、環境負荷の低減に努め、お客様に対し新たな価値の提案を図ってまいります。 グローバル市場に向けた事業展開は、当社の「長期経営ビジョンNSK2030」に定めた戦略の一つであるソリューション事業の拡充において極めて重要な位置づけとなります。タイ国の当社関連会社であるAsia Modified Starch Co., Ltd.(AMSCO)においては、欧米先進国、及びアジア諸国の経済発展に伴う食の高度化、多様化への対応をより一層推進し、社会課題の解決を提供できる企業としての発展を目指します。また、AMSCO事業以外に関しても、当社グループ技術力のグローバル市場への展開を図るべく、当社グループ製品、技術の海外展開を視野に入れたビジネスチャンスの探求に注力しており、それらの取り組みに資する海外マーケティングから製品供給体制の強化、人材育成も当社の課題としております。 引き続き製品の安心・安全な生産と供給体制の強化を図り、お客様のニーズにお応えできる確固たる体制を築いてまいります。
事業等のリスク2,809字を開く

会社が自認するリスクの一覧

3【事業等のリスク】 有価証券報告書に記載した事業の状況、経理の状況等に関する事項のうち、経営者が提出会社の財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況に重要な影響を与える可能性があると認識している主要なリスクは、以下のとおりであります。 なお、文中の将来に関する事項は、有価証券報告書提出日現在において当社が判断したものであります。 (1)原材料価格及び調達について 当社は、原料とうもろこしを主として米国から輸入しておりますが、その価格はシカゴ穀物相場により変動し、為替相場、及び海上輸送運賃等の変動により調達諸費用は変動いたします。また工場のボイラー用燃料に原油価格と連動性の高い都市ガス、及び重油を使用しておりますが、原油価格の高騰は生産コストの上昇要因となります。原料、副原料、資材、燃料価格の上昇、並びに為替による変動分を製品販売価格に転嫁できない場合は、当社グループの業績、財政状態及びキャッシュ・フローの状況に影響を与える可能性があります。これら穀物、為替の市場リスクに対しましては、当社は市場リスク管理規定に基づき投機的な取引を行わず、各種ヘッジ等の措置で変動の影響を低減しております。 原料とうもろこし等の輸入原燃料におきましては、輸出国の国政状況や自然災害等により適切に調達できない場合、また国内調達の資材等におきましては自然災害等により適切に調達できない場合には、当社グループの業績、財政状態及びキャッシュ・フローの状況に影響を与える可能性があります。これらの調達リスクに対しましては、BCPの観点から複数の原料、燃料、資材の供給先を確保しております。 また輸入されるとうもろこしは食品衛生法等により輸入時に様々な検査が行われ、輸出国に対し日本の輸入基準を満たした品質を求めていますが、国や行政が規定している品質のとうもろこしを輸入できない場合には、当社グループの業績、財政状態及びキャッシュ・フローの状況に影響を与える可能性があります。これらの調達リスクに対しましては、輸出国、及び輸出国の積み出し港の選別、変更で対応しております。 (2)農政関連の法的規制等について 当社は、原料とうもろこしの輸入及び糖化品部門の主要製品である異性化糖の製造、販売にあたり、国内産いも澱粉、国内産砂糖の事業及び生産者の保護を目的とした法令の適用を受けております。2024年4月1日以降、農林水産省の政策方針に基づく異性化糖調整金制度の運用見直しにより、異性化糖調整金は継続的に発生しております。四半期ごとに変動し得る異性化糖調整金につきましては、お取引先様からのご理解の下で販売価格への反映に努めておりますが、適切な反映が実現できない場合には、当社グループの業績、財政状態及びキャッシュ・フローの状況に影響を与える可能性があります。また、引き続き異性化糖調整金として負担する財源の適正化を図るよう、農林水産省に対して制度運用に関する要望の発信に努めております。 (3)コンプライアンス・ガバナンスについて 当社は食品素材、工業用素材及び医薬品原料と社会生活に不可欠な様々な製品を製造・販売しており、その事業活動において会社法、税法、食品安全基本法、医薬品医療機器等法、独占禁止法など多くの法令・規制の対象となっております。これらの法令・規制を始めとした求められるコンプライアンス・ガバナンスを十分に実現できない場合、社会的信用が低下し当社グループの業績、財政状態及びキャッシュ・フローの状況に影響を与える可能性があります。 これらの法令・規制を遵守するため、当社では「日食行動指針」において「公明正大を旨とする」ことを定め、当社役職員が遵守すべき「役職員行動規範」を制定するとともに、コンプライアンス委員会及びリスク管理委員会を設置し、コンプライアンス委員会においてコンプライアンス体制の周知徹底及び体制の整備、リスク管理委員会においてリスクマネジメントを行っております。 このような取り組みにおいてもコンプライアンス・ガバナンス上のリスクを排除することはできず、2022年には元社員が約10年間にわたり会社の資金を横領する不正行為が発覚しました。それを受け、当社は調査委員会を設置し不正行為が起こりえた原因を調査するとともに社長を委員長とする社内不祥事再発防止委員会を設置し、①内部統制の強化、②内部通報制度の信頼向上、③組織風土の改善、④不正を予防・早期発見する体制の構築に関する施策を実行し、再発防止に取り組んでおります。 (4)自然災害による影響 当社は、主要な生産拠点を東海地区(静岡県富士市)に有しております。地震等による被害を抑えるために補強工事等対策を施しておりますが、この地域において大規模な地震等の災害が発生した場合、その程度によっては工場の生産設備や操業に重大な支障を来たすとともに、その復旧に多額の費用が生じ、当社グループの業績、財政状態及びキャッシュ・フローの状況に影響を与える可能性があります。 (5)市場における競合の状況について 当社は、食品業界及び製紙業界等に澱粉及びその加工製品を販売しております。中東情勢や長引くウクライナ情勢といった地政学リスクの高まりにより原燃料相場の高止まりと調達不安が続いており、今後の動向も予測困難な状況にあります。更に、国内では包装容器等の資材が調達不安定な状況になる等、国内市場の動向も見通しが難しい状況が続いております。今後の競合製品の輸入動向、さらには国内市場の動向によっては、当社グループの業績、財政状態及びキャッシュ・フローの状況に影響を与える可能性があります。 (6)物流関連に関する法的規制及び課題等について 当社は、東海地区(静岡県富士市)及び中国地区(岡山県倉敷市)の東西2拠点で製品を製造しており、主要消費地への製品輸送距離は比較的有利な立地条件となっております。一方、働き方改革による所謂「物流2024年問題」への対応による輸送費の値上げ要求に加え、直近の中東情勢悪化の影響に伴う原燃料・副資材及び製品等の輸送費高騰や、燃料の安定確保が困難になることによる配送制限が懸念され、当社グループの業績、財政状態及びキャッシュ・フローの状況に影響を与える可能性があります。また、物流効率化法の改正により、2026年度から、一定量以上の貨物を取り扱う荷主は特定事業者として、物流統括管理者の選任に加え、積載効率向上、荷待ち・荷役時間短縮等に関する中長期計画の策定及び実行が義務化されます。従来の配送体制の維持が困難となる物流業者が増加していることも踏まえ、当社は発荷主として、物流効率化と管理体制の強化を進めるとともに、当社製品の安定納入に向け、お取引先の皆様に対してもご理解・ご協力を頂くよう丁寧な説明を継続してまいります。
経営成績の分析 (MD&A)5,154字を開く

業績がなぜこうなったかの経営陣の説明

4【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】 文中の将来に関する事項は、当連結会計年度の末日現在において判断したものであります。 (1)経営成績等の状況の概要 当連結会計年度における当社グループの財政状態、経営成績及びキャッシュ・フロー(以下「経営成績等」という。)の状況の概要は次のとおりであります。 ①財政状態及び経営成績の状況 当連結会計年度におけるわが国の経済は、雇用・所得環境の改善や高市政権による各種施策等の効果を背景に、緩やかな回復基調で推移しました。一方で、継続する物価高が消費マインドに与える下振れリスクに加え、米国の通商政策に伴う関税措置、中東におけるイランを巡る軍事的緊張の高まりによるエネルギー価格への影響、中国経済の減速等の懸念材料もあり、依然として先行きは極めて不透明な状況となりました。 原料とうもろこしのシカゴ相場は、期初1ブッシェル当たり461セント台で始まりましたが、ブラジル及びアルゼンチンにおける豊作見通しや、8月公表の米国農務省報告で単収や生産高の大幅な上方修正を受け、8月には383セント台迄下落しました。その後、中国による米国産大豆の購入に伴う大豆相場の上昇、米国産とうもろこしの堅調な輸出需要、さらに2月末の米国及びイスラエルによるイランへの攻撃に端を発した原油相場や肥料価格の高騰等を背景に相場は上昇し、期末時点では457セント台、通期平均では431セント台となりました。 WTI原油相場は、期初1バレル当たり71ドル台で始まりましたが、米国による相互関税の引き上げ、米中両国の経済指標悪化による原油需要の減少懸念、OPECプラスによる原油生産量の減産幅縮小やウクライナとロシアの和平交渉進展によるロシア産原油の供給増加観測等を背景に、12月には57ドル台まで下落しました。その後、2月末の米国及びイスラエルによるイランへの攻撃を発端とした中東情勢の悪化や、それに起因したイランによるホルムズ海峡の封鎖に伴う原油供給懸念の高まりから相場が急騰し、期末時点では101ドル台、通期平均では65ドル台となりました。 米国から日本までの穀物海上運賃は、期初1トン当たり44ドル台で始まり、穀物及び石炭輸送の増加、中国国内における石炭の供給不足及び品質問題を背景としたインドネシアからの輸入増加等により、9月中旬には52ドル台まで上昇しました。その後、季節要因により石炭等の貨物需要がピークアウトしたことで44ドル台まで下落したものの、中東情勢の影響による船舶燃料価格の高騰や、南米からの穀物輸出需要が堅調に推移したこと等から再び上昇し、期末時点では57ドル台、通期平均では48ドル台となりました。 為替相場は、期初1ドル当たり149円台で始まりましたが、米国の相互関税の公表を受けた米国景気の悪化懸念等から、4月には一時144円台迄円高が進行しました。その後、12月に米国が利下げを実施したものの、米国政府による対日関税の引き上げ示唆や、日銀金融政策決定会合において政策金利が引き上げられた一方、今後の利上げペースが明示されなかったことで不透明感が強まり、日米の金利差拡大への警戒感が高まりました。さらに3月には中東情勢の緊迫化を背景とした有事のドル買いも加わり、円安が進行し、期末時点では159円台、通期平均では150円台となりました。 販売面では、インバウンド需要の回復等を背景に、外食産業向けを中心とした需要は増加傾向となりました。大型連休期間においても行楽日和が多く、外出機会が増加したことから、飲料向けを中心に上期の販売数量は前年同期比を上回りました。一方、対面販売市場の一部では、夏季の酷暑に伴う最終ユーザーの嗜好変化により、屋外イベントでの消費が減少する場面も見られ、当社製品の販売にも影響が見られました。また、物価上昇を背景とした消費者の節約志向は依然として継続しており、年末にかけて外食産業で客数の増加が見られたものの、糖化品全体の出荷数量は前年同期を下回る結果となりました。ただし、当連結会計年度末において、4月以降の末端商品値上げを見据えた仮需が発生したことで、出荷数量の減少は一部緩和されました。 澱粉製品については、新聞・雑誌のデジタル化進展を背景に、製紙向け需要の減少が継続し、販売数量は前年同期比で減少しました。一方、食品用途向けでは、物価上昇による節約志向の影響を受けながらも、米菓市場向けの販売増加や外食市場における客数の増加を背景に販売は堅調に推移しました。 この結果、当連結会計年度における当社グループの売上高は629億9千万円(前年同期比0.5%増)、営業利益は12億5千万円(同4.2%増)、経常利益は15億6千万円(同18.1%減)、親会社株主に帰属する当期純利益は11億6千万円(同23.5%減)となりました。 次に、各部門の販売概況は以下のとおりであります。 (澱粉部門) 澱粉部門は、製紙向け澱粉販売数量が前年同期に比べ減少しましたが、節約志向の影響を受けながらも外食産業向け需要回復と米菓市場向け製品の販売増加により、澱粉製品全体の売上高は142億9千万円(同2.0%増)となりました。 (糖化品部門) 糖化品部門は、外食産業向けの業務用販売を中心に需要回復が見られましたが、夏季の酷暑に伴う最終ユーザーの嗜好変化による屋外イベントでの消費伸び悩みや、物価上昇への防衛意識の高まり等が影響し、売上高は396億2千万円(同1.0%減)となりました。 (ファインケミカル部門) ファインケミカル部門は、国内の一部市場向け製品の販売が減少しましたが、海外市場向け製品の販売が増加傾向にあり、売上高は22億7千万円(同5.6%増)となりました。 (副産物部門) 副産物部門は、前年同期に比べ一部の製品で販売価格が上昇したことにより、売上高は68億円(同4.6%増)となりました。 ②キャッシュ・フローの状況 当連結会計年度末における現金及び現金同等物(以下資金という。)の残高は、前連結会計年度末に比べ9千万円増加し、3億3千万円となりました。 (営業活動によるキャッシュ・フロー) 営業活動の結果、獲得した資金は68億5千万円となりました。これは主として、税金等調整前当期純利益15億6千万円に減価償却費31億円、仕入債務の増加額10億7千万円等を加算した額から退職給付に係る負債の減少額6億5千万円、棚卸資産の増加額3億7千万円、持分法による投資利益3億7千万円等を控除した額によるものです。 (投資活動によるキャッシュ・フロー) 投資活動の結果、使用した資金は30億6千万円となりました。これは主として、当社工場設備への投資などの有形固定資産の取得による支出25億7千万円等によるものです。 (財務活動によるキャッシュ・フロー) 財務活動の結果、使用した資金は37億円となりました。これは主として、短期借入金の減少額(純額)27億3千万円、配当金の支払額6億1千万円等によるものです。 ③生産、受注及び販売の実績 a. 生産実績 当連結会計年度における生産実績を事業部門別に示すと、次のとおりであります。 事業部門の名称   生産高(百万円)   前年同期比(%) 澱粉部門   10,118   99.8 糖化品部門   38,949   99.2 ファインケミカル部門   2,287   104.2 副産物部門   6,845   105.6 合計   58,200   100.2 (注)1 金額は、販売価格によっております。 2 上記の金額には、消費税等は含まれておりません。 b. 受注実績 当社は受注生産を行っておりません。 c. 販売実績 当連結会計年度における販売実績を事業部門別に示すと、次のとおりであります。 事業部門の名称   販売高(百万円)   前年同期比(%) 澱粉部門   14,293   102.0 糖化品部門   39,624   99.0 ファインケミカル部門   2,274   105.6 副産物部門   6,801   104.6 合計   62,993   100.5 (注)1 主な相手先の販売実績及び当該販売実績の総販売実績に対する割合 相手先   前連結会計年度 (自 2024年 4月 1日 至 2025年 3月31日)   当連結会計年度 (自 2025年 4月 1日 至 2026年 3月31日) 販売高(百万円)   割合(%)   販売高(百万円)   割合(%) 三菱商事株式会社   9,766   15.5   9,827   15.6 2 上記の金額には、消費税等は含まれておりません。 (2)経営者の視点による経営成績等の状況に関する分析・検討内容 経営者の視点による当社の経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容は次のとおりであります。 なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において判断したものであります。 ①財政状態及び経営成績の状況に関する認識及び分析・検討内容 1)財政状態 当連結会計年度における総資産は506億5千万円となり、前連結会計年度末に比べ5億3千万円の増加となりました。その主な要因は、機械装置及び運搬具が11億円減少したものの、建設仮勘定が7億7千万円、原材料及び貯蔵品が5億7千万円増加したこと等によるものです。負債合計は204億7千万円となり、前連結会計年度末に比べ12億2千万円減少となりました。その主な要因は、買掛金が10億7千万円、未払法人税等が4億6千万円増加したものの、短期借入金が27億3千万円減少したこと等によるものです。また、純資産合計は301億8千万円となり、自己資本比率は前連結会計年度末に比べ2.9ポイント増加し、59.6%となりました。 2)経営成績 当社グループの当連結会計年度の経営成績は、売上高629億9千万円、営業利益12億5千万円、経常利益15億6千万円、親会社株主に帰属する当期純利益11億6千万円となりました。まず、増収の主な要因は、夏の猛暑の影響による糖化製品の販売数量増加に加え、原料とうもろこし及び原油相場高騰による製造費用上昇を背景とした製品価格の適正化が進捗したことによるものであります。また、減益の主な理由は、穀物相場の下落や輸入品の影響から副産物の販売価格が下落したことや前述の製造費用の上昇等によるものであります。 経営上の目標達成状況を判断する為の客観的な指標について、当社は「中期経営計画2025-27年度(中経2027)」において、連結経常利益ベースで単年度20±3億円を指標として掲げており、次期見通しとしては、売上高655億円、営業利益19億円、経常利益20億円、親会社株主に帰属する当期純利益15億円を見込んでおります。 ②キャッシュ・フローの状況の分析・検討内容並びに資本の財源及び資金の流動性に係る情報 当連結会計年度におけるキャッシュ・フローの分析につきましては、「(1)②キャッシュ・フローの状況」に記載のとおりであります。 当社の資本の財源及び資金の流動性については、製造設備の更新及び製品品質向上に係る工事等の支出に対し、その資金の調達財源としては主としてグループファイナンスの活用によっております。 なお、当連結会計年度末における借入金の残高は80億円となっております。 ③重要な会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定 当社グループの連結財務諸表は、我が国において一般に公正妥当と認められている会計基準に基づき作成されております。 この連結財務諸表の作成にあたって、当連結会計年度末現在における資産・負債及び当連結会計年度における収益・費用等に影響を与える見積りを行わなければなりません。これらの見積りについては、過去の実績や現在の状況に応じて合理的と思われる方法によって判断をしておりますが、見積りには不確実性があるため、実際の結果はこれらの見積りと異なる場合があります。 当連結会計年度末現在における資産・負債及び当連結会計年度における収益・費用等に影響を与える見積りは、主に繰延税金資産、退職給付に係る負債、賞与引当金となります。 連結財務諸表の作成にあたって用いた会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定のうち、重要なものについては、第5 経理の状況 1 連結財務諸表等(1)連結財務諸表 注記事項(重要な会計上の見積り)に記載のとおりであります。

EDINET提出の有価証券報告書から自動抽出。表は文字起こしのため崩れることがあります。

開示資料

出典

このページの財務・役員・株主等のデータは、金融庁EDINETに提出された開示書類から自動抽出しています。会計基準は JapanGAAP

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