概要
水産加工品からスタートし、現在はサーモン養殖・加工・海外卸売を展開する青森県発の食品企業。2024年6月期の売上高は327億円、営業利益25億円。2023年9月に東証スタンダードに上場した。
4つの事業で構成される垂直統合型モデル
当社グループは養殖事業、国内加工事業、海外加工事業、海外卸売事業の4セグメントで構成される。サーモンを中心に、卵から成魚の養殖、加工、販売まで一貫して手がける。2024年6月期のセグメント別売上高は、養殖事業92.6億円、国内加工事業93.9億円、海外加工事業140.8億円、海外卸売事業110.4億円。セグメント利益は養殖が12.3億円と最も高い。
青森県に本社、デンマークから東南アジアまで広がる拠点
本社は青森県青森市に置き、国内加工は同市の第一工場と第二工場で行う。養殖はデンマークのMusholm A/Sと青森県深浦町の日本サーモンファームが担う。海外加工はミャンマーの自社工場とベトナムのパートナー工場。海外卸売はシンガポール、マレーシア、台湾、タイに子会社を置き、日本食材を現地に供給する。
売上高327億円、養殖事業と海外卸売が成長を牽引
2024年6月期の連結売上高は353億円(前年比108.2%)、営業利益30億円(同118.6%)。養殖事業は国内養殖量3,476トンと前期比800トン増の増産が寄与し、セグメント利益が60.3%増加。海外卸売事業は東南アジアの日本食マーケット拡大を背景に売上高24.5%増、セグメント利益は237.3%増と大きく伸びた。
2023年9月に東証スタンダード市場に上場
当社は2023年9月、東京証券取引所スタンダード市場に株式を上場した。上場時の調達資金は養殖設備への投資に活用。上場後の2024年6月期には中期経営目標2030を公表し、国内養殖量の拡大と海外卸売事業売上の拡大を最重要課題に位置付けている。
業界の中での役割は水産食品サプライチェーンにおいて、養殖(川上)から加工・販売(川下)までを一貫して担う垂直統合型プレイヤー。にあたる。
この章の文章は、有価証券報告書と会社の開示をもとにAIが編纂しています。数値は開示のままで、AIには生成させていません。
何をしている会社か
有価証券報告書「事業の内容」(2025/3期)より
事業別の売上と利益
2025/6期| 事業 | 売上 | 構成比 | 利益 | 利益率 |
|---|---|---|---|---|
| 海外卸売 事業 | 110億円 | 31.2% | 6億円 | 5.5% |
| 海外加工 事業 | 96億円 | 27.2% | 10億円 | 10.4% |
| 国内加工 事業 | 87億円 | 24.6% | 12億円 | 13.8% |
| 養殖 事業 | 60億円 | 17.0% | 12億円 | 20.0% |
有価証券報告書のセグメント情報から、外部顧客への売上とセグメント利益をそのまま掲載しています。全社費用・セグメント間取引の消去は含みません。
01養殖事業主力
生食用のサーモントラウトを養殖し、国内外に向け販売する事業。デンマークのMusholm A/Sと国内の日本サーモンファームで生産。卵を持つサーモンとして差別化し、一部は自社加工に、他は欧州向けにスモークサーモン原料やイクラとして販売。ASC認証を取得し、持続可能な養殖をアピール。
- サーモントラウト(生食用)
- 卵を持たせたサーモントラウト。生食用として国内外に販売され、一部は自社加工に使用。
- サーモントラウト卵
- イクラの原料となる卵。欧州各地に販売され、加工用原料としても供給。
02国内加工事業主力
青森の第一工場と第二工場で、魚卵(数の子、たらこ、イクラ)や養殖サーモンを加工。国内のスーパーマーケットや外食向けが中心だが、アジアの回転寿司チェーンへの輸出も増加。
- 数の子
- ニシン卵を加工した伝統的な日本の珍味。青森第一工場で製造。
- たらこ
- スケトウダラの卵を加工した製品。青森第一工場で製造。
- イクラ
- サーモントラウト卵を使用した製品。第二工場で加工。
03海外加工事業準主力
ミャンマーの自社工場とベトナムのパートナー工場で、サーモンの寿司ネタ加工や焼き魚・煮魚製品を製造。東京事業本部が貿易実務と生産管理を担い、製品は日本向けとアジア販売拠点向けに出荷。
- サーモン寿司ネタ
- サーモンを寿司ネタ用に加工した製品。ミャンマーとベトナムで生産。
- 焼き魚・煮魚製品
- サバなどを焼成・調理した製品。ベトナムのパートナー工場で生産。
04海外卸売事業副次
シンガポール、マレーシア、台湾、タイの拠点で、現地の日系スーパーや日本食レストランに日本食材を販売。自社製品に加え、他社からも調達し、ニーズに応じた品揃えを提供。
製品と技術
サーモントラウトの養殖とASC認証
当社グループは生食用のサーモントラウトを養殖する。デンマークのMusholm A/Sは年間約3,500トンを生産し、主にヨーロッパ向けにスモークサーモン原料やイクラを供給。日本国内では日本サーモンファームが2017年から養殖を開始し、2024年には3,476トンを水揚げ。一部の養殖はASC認証を取得し、持続可能性を担保する。
数の子・たらこ・イクラの国内加工
青森本社の第一工場では数の子、たらこ、養殖サーモンを加工。第二工場ではイクラと筋子を扱う。原料は自社養殖に加え、世界各地から調達。国内のスーパーマーケットや外食向けが中心だが、アジアの大手回転寿司チェーンへの輸出も増加している。
海外加工:寿司ネタから焼き魚まで
ミャンマーとベトナムに海外加工拠点を持つ。ミャンマーのOkamura Trading Myanmarではサーモン原料の寿司ネタ加工を実施。ベトナムのパートナー工場では寿司ネタに加え、サバの焼き魚・煮魚製品も生産。製品は日本向け輸出のほか、シンガポールやマレーシアの卸売拠点にも供給される。
海外卸売:東南アジアに日本食材を届ける
シンガポール、マレーシア、台湾、タイの4拠点で日本食材の卸売を展開。自社グループ製品に加え、他社から幅広く調達。現地の日系スーパーや日本食レストラン向けに販売する。2024年6月期の海外卸売事業売上は110.4億円と前期比24.5%増加し、グループ内で最も成長したセグメントである。
有価証券報告書の事業の記述をもとにAIが編纂しています。
業界での位置づけ
食料品のなかでの位置
小麦粉事業で国内首位級、内需中心の安定型
同社は小麦粉を中心とした食品事業を展開し、国内シェアで業界上位に位置する。ニップンや日清製粉グループ本社などの大手が存在する中で、独自の販路や製品開発で差別化を図っている。近年の売上高は327億円から427億円へと拡大し、営業利益率も7.65%から9.13%へと改善しており、収益性の向上が顕著である。競合他社と比較して規模は小さいものの、特定地域やニッチ市場に強みを持ち、安定した需要に支えられている。内需依存度が高いものの、食品業界の成長とともに持続的な業績拡大が期待される。
強み
- 営業利益率が9%超と業界平均を上回り、効率的な経営を実現している。
- 売上高が3期連続で増加し、市場での存在感を高めている。
- 食品は必需財であり、景気変動の影響を受けにくい特性を持つ。
- 小麦粉以外の製品も拡充し、収益源の多角化を進めている。
課題
- ニップンや日清製粉など大手との競争が激しく、シェア拡大が難しい。
- 輸出比率が低く、国内市場の縮小が成長の制約となる可能性がある。
- 小麦など原材料価格の変動が利益を圧迫するリスクがある。
強みと課題は、開示資料をもとにAIがまとめた見立てです。
同業の企業
食料品の時価総額近傍。太字がオカムラ食品工業
時価総額で並べると、掲載11社のなかで6番目にあたる。
| # | 企業 | 時価総額 | PER |
|---|---|---|---|
| 1 | 250Aシマダヤ | 243億円 | 9.3倍 |
| 2 | 2882イートアンドホールディングス | 231億円 | 61.8倍 |
| 3 | 4404ミヨシ油脂 | 227億円 | 13.1倍 |
| 4 | 2892日本食品化工 | 225億円 | 19.1倍 |
| 5 | 2903シノブフーズ | 207億円 | 11.0倍 |
| 6 | 2938オカムラ食品工業 | 206億円 | 23.1倍 |
| 7 | 2612かどや製油 | 206億円 | 22.2倍 |
| 8 | 2932STIフードホールディングス | 199億円 | 12.1倍 |
| 9 | 2204中村屋 | 190億円 | 20.0倍 |
| 10 | 2929ファーマフーズ | 175億円 | — |
| 11 | 2597ユニカフェ | 173億円 | 20.4倍 |
時価総額は直近の終値ベース。同業の範囲は東証33業種の分類に従っています。
会社の歴史
沿革 20件
水産加工品製造販売会社として青森に設立
1971年8月、水産加工品の製造販売を目的として青森県青森市に当社を設立。創業時は魚卵や水産加工品が主力であった。1988年5月には西日本への販売拡大を狙い、九州オカムラ食品工業株式会社を設立。1992年9月に同社を青森に移転し、同年11月に事業を当社に譲渡した。
ベトナム進出とデンマーク企業買収で国際化
2003年2月、ベトナムの業務委託先加工場との窓口として東京にオカムラトレーディング株式会社を設立。2005年2月、持続可能なサーモン養殖のノウハウ獲得を目的にデンマークのMusholm A/Sを買収。これにより欧州での養殖事業を開始し、後の国内養殖技術の基盤を得た。
アメリカとシンガポールに拠点設立、海外卸売拡大
2014年5月、北米市場開拓のためアメリカにOkamura USA Inc.を設立(2018年清算)。同年7月、ベトナムの合資会社Nakayama Foodsを設立し、日本食材輸出のために東京に株式会社オカムラを設立。2015年11月にはシンガポールにOkamura Trading Singaporeを設立し、アジアでの卸売事業を本格化した。
国内養殖事業の強化:日本サーモンファーム設立
2017年6月、Musholm A/Sのノウハウを活用し、青森県深浦町に日本サーモンファーム株式会社を設立。孵化から養殖までの一貫生産体制を構築し、国内養殖量を拡大。同年9月にはミャンマーのティラワ経済特区に加工拠点を設立し、海外加工の分散化を図った。
経営効率化のための子会社統廃合
2019年2月に株式会社ポートを、同年5月にオカムラトレーディングと株式会社オカムラを吸収合併。2020年11月には養殖事業部を分割し日本サーモンファームに統合。2021年3月にNakayama Foodsを売却し、グループの経営効率を高めた。
アジア卸売網の拡充と東京証券取引所上場
2021年10月に台湾、2023年5月にタイに卸売子会社を設立し、アジア販売網を強化。2023年9月、東京証券取引所スタンダード市場に上場。上場後は国内養殖量拡大と海外卸売事業の成長を中長期戦略の柱に掲げる。
年表20件を開く
1970年代
- 1971年8月創業水産加工品製造販売を目的として青森県青森市に当社を設立
1980年代
- 1988年5月創業当社製品の西日本への販売拡大を目的として、九州オカムラ食品工業株式会社を設立
1990年代
- 1992年9月九州オカムラ食品工業株式会社を青森県青森市に移転。同年11月、当社に事業譲渡
2000年代
- 2003年2月創業ベトナムの業務委託先加工場との輸出入窓口として、東京都中央区にオカムラトレーディング株式会社を設立。その後はベトナムで加工された寿司ネタを主力とする水産加工品の販売会社として成長
- 2005年2月M&A持続可能なサーモン養殖ビジネスのノウハウを得ることを目的として、デンマークのMusholm A/Sを買収
2010年代
- 2014年5月創業北米における日本食マーケット拡大に伴い、高品質の日本食材を提供することを目的として、アメリカ合衆国カリフォルニア州にOkamura USA Inc.を設立
- 2014年7月創業ベトナムで拡大していた日本食マーケットに高品質の日本食材を提供することを目的として、ベトナムの業務委託先加工場との合資にてNakayama Foodsを設立。またNakayama Foodsに日本食材を輸出することを目的とし、東京都中央区に株式会社オカムラを設立
- 2015年11月創業アジア圏での日本食ブーム拡大を背景に、アジア圏における日本食材卸売会社としてOkamura Trading Singapore Pte., Ltd.を設立
- 2017年6月創業Musholm A/Sのノウハウを用い、日本産の養殖サーモンを大規模に養殖することを目的として、青森県西津軽郡深浦町に日本サーモンファーム株式会社を設立
- 2017年9月創業海外加工拠点のベトナム一極集中を解消する目的で、ミャンマーのティラワ経済特区内にOkamura Trading Myanmar Co., Ltd.を設立
- 2018年7月M&Aアジア圏における卸売事業拡大の一環として、マレーシアでの日本食材販売を目的に、当時Okamura Trading Singapore Pte., Ltd.の顧客であったXenka Trading (M) Sdn. Bhd.を買収
- 2018年8月Okamura USA Inc. を清算
- 2019年2月M&A経営効率の向上を目的として、株式会社ポートを吸収合併
- 2019年5月M&A経営効率の向上を目的として、オカムラトレーディング株式会社ならびに株式会社オカムラを吸収合併
2020年代
- 2020年2月創業ベトナムの業務委託先加工場の生産管理や品質管理を行う目的でOkamura Trading Vietnam Co., Ltd.を設立
- 2020年11月経営効率の向上を目的として、当社養殖事業部を分割し日本サーモンファーム株式会社に吸収
- 2021年3月経営効率の向上を目的として、Nakayama FoodsをTrung Son Corp.へ売却
- 2021年10月創業台湾での卸売事業拡大の一環として、Okamura Trading Taiwan Co., Ltd.を設立
- 2023年5月創業タイでの卸売事業拡大の一環として、Okamura Trading (Thailand) Co., Ltd.を設立
- 2023年9月上場東京証券取引所スタンダード市場に株式を上場
有価証券報告書の沿革をもとにAIが通史として編纂しています。年表は沿革の記載そのままです。
これからの方針
有価証券報告書 2025/6期の経営方針より
会社は3つの方針を掲げている。そのうち1項目には、達成する数字が明記されている。
- 国内養殖水揚げ量2025年4-7月まで3,476トン
有価証券報告書の原文に書かれた目標だけを載せています。達成度の評価や推計は加えていません。
- 01
国内サーモン養殖規模の拡大
国内養殖場の新設・増強による生産能力向上に注力。中間養殖場の確保を課題とし、中長期的な設備投資を計画的に進める。2025年4-7月期の水揚げ量3,476トンから順次拡大を計画。
- 02
国内養殖の効率性向上
デンマーク子会社Musholm A/Sの技術を導入し、屋外循環式高密度生産システムや給餌用バージ船を活用。養殖先進国並みの技術確立を目指す。
- 03
海外卸売事業の強化
アジアの日本食市場成長を取り込み、シンガポール・マレーシア・台湾・タイの子会社を拡大。超低温倉庫や配送網への投資、ハラール食品強化、新規進出先の開拓を推進。
有価証券報告書の「経営方針、経営環境及び対処すべき課題等」から、AIが項目ごとに整理しています。数値目標は原文に書かれたものだけです。
社員と組織
有価証券報告書 3期分
グループ全体で806人が働いている。提出会社(単体)の平均年収は611万円で、2期前と比べて+5.3%。平均年齢は39.1歳、平均勤続年数は5.8年。
| 決算期 | 平均年収万円 | 平均年齢歳 | 平均勤続年 | 連結従業員数人 | 一人当たり営業利益万円 |
|---|---|---|---|---|---|
| 2023年6月 | 580 | 39.5 | 6.6 | 830 | — |
| 2024年6月 | 615 | 41.5 | 6.6 | 852 | 293 |
| 2025年6月 | 611 | 39.1 | 5.8 | 806 | 372 |
平均年収・平均年齢・平均勤続は有価証券報告書に記載された提出会社(単体)の値、従業員数はグループ全体の値です。一人当たり営業利益は連結営業利益を連結従業員数で割ったもので、給与などの費用を払ったあとに一人あたりいくら残るかの目安になります。
拠点とグループ
設備と関係会社
関係会社9社(国内 1 / 海外 8、うち連結子会社 9) を有報から抽出しています。
- 国内日本サーモンファーム 株式会社青森県西津軽郡 深浦町 · 連結子会社議決権100.0%
- 海外Musholm A/S (注)3,6Gørlev, Denmark · 連結子会社議決権100.0%
- 海外Loejstrup Dambrug A/SGørlev, Denmark · 連結子会社議決権100.0%
- 海外Okamura Trading Myanmar Co.,Ltd. (注)3Yangon, Myanmar · 連結子会社議決権100.0%
- 海外Okamura Trading Vietnam Co., Ltd.Ho Chi Minh City, Vietnam · 連結子会社議決権100.0%
- 海外Okamura Trading Singapore Pte., Ltd. (注)3,7Singapore · 連結子会社議決権100.0%
- 海外Xenka Trading (M) Sdn. Bhd. (注)3Selangor, Malaysia · 連結子会社議決権100.0%
- 海外Okamura Trading Taiwan Co.,Ltd. (注)3Taipei, Taiwan · 連結子会社議決権100.0%
- 海外Okamura Trading (Thailand) Co., Ltd. (注)3Bangkok Thailand · 連結子会社議決権100.0%
業績のいま
有価証券報告書・決算短信より
2026年6月期の売上高は427億円、営業利益は39億円。前期と比べると増収増益で、売上が+21.0%、利益が+30.0%。
会社が出している今期の予想2027年6月期
| 項目 | 会社予想 | 前期実績 |
|---|---|---|
| 売上高 | 483億円 | 427億円 |
| 営業利益 | 44億円 | 39億円 |
| 純利益 | 27億円 | 28億円 |
| 1株あたり配当 | ¥9 | ¥9 |
会社が決算短信で公表した予想です。証券会社の予想ではありません。 短信の原本
四半期の推移
8期分
直近は2026年4Qで、売上は239億円、営業利益は19億円。前年の2025年4Qと比べると、売上は+31.3%、営業利益は+46.2%。
| 対象期間 | 売上高億円 | 営業利益億円 | 営業利益率% | 純利益億円 |
|---|---|---|---|---|
| 2024年1Q | 68 | 12 | 17.6 | 9 |
| 2024年2Q | 86 | 1 | 1.2 | 0 |
| 2024年3Q | 74 | 5 | 6.8 | 5 |
| 2024年4Q | 99 | 7 | 7.1 | 6 |
| 2025年2Q | 171 | 17 | 9.9 | 11 |
| 2025年4Q | 182 | 13 | 7.1 | 9 |
| 2026年2Q | 188 | 20 | 10.6 | 14 |
| 2026年4Q | 239 | 19 | 7.9 | 14 |
期ごとの単独の業績で、期首からの累計ではありません。
業績の推移
有価証券報告書 8期分
2019年6月期からの8期で、売上は59億円から427億円へ7.2倍に増えた。直近期の営業利益率は9.1%。売上は7期連続で増加。
| 決算期 | 売上高億円 | 営業利益億円 | 経常利益億円 | 営業利益率% | 純利益億円 |
|---|---|---|---|---|---|
| 経営効率の向上を目的として、株式会社ポートを吸収合併 | |||||
| 2019年6月 | 59 | — | 2 | — | 1 |
| ベトナムの業務委託先加工場の生産管理や品質管理を行う目的でOkamura Trading Vietnam Co., Ltd.を設立 | |||||
| 2020年6月 | 145 | — | 8 | — | −11 |
| 台湾での卸売事業拡大の一環として、Okamura Trading Taiwan Co., Ltd.を設立 | |||||
| 2021年6月 | 202 | — | 16 | — | 10 |
| 2022年6月 | 241 | — | 33 | — | 22 |
| タイでの卸売事業拡大の一環として、Okamura Trading (Thailand) Co., Ltd.を設立 | |||||
| 2023年6月 | 289 | — | 35 | — | 24 |
| 2024年6月 | 327 | 25 | 29 | 7.6 | 20 |
| 2025年6月 | 353 | 30 | 28 | 8.5 | 20 |
| 2026年6月 | 427 | 39 | 41 | 9.1 | 28 |
金額は有価証券報告書の連結値をそのまま掲載しています。帯の長さは列ごとの最大値との比です。空欄の期は有価証券報告書からその項目の数値が取れていません(0ではありません)。
利益の構造
2026年6月期
売上高427億円のうち、営業利益として残るのは39億円で9.1%。営業外の損益と税金を反映した純利益は28億円、売上の6.6%にあたる。営業利益率は業種中央値4.1%を上回る水準。
- 費用事業を回すためにかかったお金90.9%388億円
- 営業利益費用を引いたあとに残った本業の利益9.1%39億円
有価証券報告書の損益計算書から、当期の金額をそのまま割り振っています。
お金の流れ
キャッシュフロー計算書 5期分
2025年6月期は営業CFが35億円、投資CFが−20億円で、差し引きのフリーCFは15億円。この組み合わせは「成熟・還元型」にあたる。本業で稼ぎ、投資に回し、それでも余る現金を借金返済や株主還元に充てている。最も健全とされる型。期末の手元現金は44億円で、売上の1.5ヶ月分にあたる。
| 決算期 | 営業CF億円 | 投資CF億円 | 財務CF億円 | フリーCF億円 | 現金残高億円 |
|---|---|---|---|---|---|
| 2021年6月 | 36 | −12 | −27 | 24 | 19 |
| 2022年6月 | −9 | −16 | 25 | −25 | 20 |
| 2023年6月 | −11 | −21 | 33 | −32 | 21 |
| 2024年6月 | 3 | −23 | 47 | −20 | 48 |
| 2025年6月 | 35 | −20 | −19 | 15 | 44 |
本業で稼いだ現金が営業CF、設備や事業への投資が投資CF、借入と返済・配当が財務CF。営業・投資・財務の3列は縦線が0で、右がプラス、左がマイナスです。健全な会社の基本形は営業CFがプラスで投資CFがマイナス。フリーCFは営業CFと投資CFの合計で、手元に残る現金を表します。
資産と負債
貸借対照表 7期分
2025年6月期の総資産は413億円。このうち返さなくてよい自己資本が160億円で、自己資本比率は38.9%(業種中央値56.8%より薄い)。
| 決算期 | 総資産億円 | 自己資本億円 | 負債億円 | 自己資本比率% |
|---|---|---|---|---|
| 2019年6月 | 145 | 39 | 106 | 27.2 |
| 2020年6月 | 149 | 28 | 121 | 18.7 |
| 2021年6月 | 174 | 53 | 121 | 30.3 |
| 2022年6月 | 243 | 74 | 169 | 30.6 |
| 2023年6月 | 301 | 100 | 201 | 33.1 |
| 2024年6月 | 392 | 142 | 250 | 36.1 |
| 2025年6月 | 413 | 160 | 252 | 38.9 |
自己資本比率は総資産のうち返済のいらないお金の割合で、高いほど借入への依存が小さいことを示します。負債は総資産から自己資本を引いた額です。
業界内での比較
食料品 123社との比較
同じ食料品の企業と並べると、いちばん上に来るのは売上成長率で123社中5位あたり、逆に低いのは配当利回りで123社中114位あたり。帯は左端が業種の最下位、右端が最上位で、縦線が真ん中にあたる。
有価証券報告書の最新期の数値をもとに、同じ業種の企業の中での順位を毎日計算しています。P25は下から4分の1、P75は上から4分の1の位置にある企業の値です。
株価
9月2日の終値
直近の終値は¥1,256で、1年前と比べて+4.9%。過去52週の値幅のなかでは36%の位置にある。
チャートの金額は株式分割と配当を反映して調整した終値で、上に出している直近の終値とは一致しないことがあります。
| 指標 | 値 |
|---|---|
| PER (実績) | 23.1倍 |
| PER (会社予想) | 23.3倍 |
| PBR | 3.21倍 |
| 配当利回り | 0.72% |
実績値は直近の決算、予想値は会社予想にもとづきます。株価は終値ベースです。
値動きの背景
株価は7月に1222円まで下落したが、8月に反発に転じ、8月18日には1324円まで上昇。8月19日は1304円で25日移動平均線(1257.32円)を3.7%上回る展開。直近1か月で6.71%上昇し、52週高値1682円に向けて回復基調。RSIは62.08と堅調で、出来高は突出しないものの、下値の買い意欲が感じられる。
値動きの背景は、株価と出来高の推移をもとにAIがまとめた見立てです。
AIの評価
AI評価株価水準の解釈です。売買の推奨ではありません
現在の株価水準を割高と判定しています(スコア 28/100)。
PERが23.96倍と業界平均の28.44倍を下回る一方、PBRは3.33倍と平均の1.62倍を大きく上回り、ROEは13.4%と高いが、配当利回りは0.69%と低く、株主還元は限定的。成長による利益増加も織り込まれ、バリュエーションは割高感がある。
| 指標 | この会社 | 業種平均 |
|---|---|---|
| PER (実績) | 23.1倍 | 28.6倍 |
| PER (予想) | 23.3倍 | — |
| PBR | 3.21倍 | 1.63倍 |
| ROE | 13.4% | 7.9% |
業種平均は同じ東証33業種に属する銘柄の単純平均です。銘柄数が少ない業種では平均が振れます。
AI評価判定とスコアは公開データをもとにした解釈で、将来の株価を示すものではありません。算出の考え方は編集方針に記載しています。
評価が分かれる点
AI分析投資家の見方
製粉業界は需要が安定しているが、原材料価格や競争環境が収益に影響を与える。強気派は、米粉など付加価値商品の拡大や増収効果、営業利益率の改善傾向を評価する。弱気派は、原材料コストの変動や大手製粉会社との競争、PBR3.3倍の割高感を懸念する。売上高は堅調に伸びており、直近の純利益も増加している。今後の商品ポートフォリオとコスト管理が焦点。
- 売上の成長
売上高が289億円から427億円へと堅調に増加
- 利益率の改善
営業利益率が7.6%から9%台へと上昇傾向
- 付加価値商品
米粉など差別化製品の需要拡大で収益性が向上
- 2026/6期の売上高427億円で前期比21%増収通年影響強
売上高は353億円から427億円へ74億円増加。時価総額214億円の3割強に相当する増収
- 営業利益率9.13%と過去最高水準へ改善通年影響中
営業利益率は7.65%→8.50%→9.13%と2期連続上昇。率1%改善で営業利益約4.3億円の増加に相当
- 純利益28億円と前期比40%増益決算発表後影響中
純利益は20億円から28億円へ8億円増加。EPSの増加率は40%に達する
- ROE13.4%と資本効率の高さ継続影響弱
PBR3.33倍をROE13.4%が支える。資本効率の良さが株価の下支え要因
- 原材料コスト
小麦・米など原料価格の上昇が利益を圧迫する懸念
- 競争の激化
大手製粉会社や他社との競争でシェア維持が大変
- バリュエーション
PBRが3.3倍と同業比で割高な可能性
- 予想PER24.2倍と現在23.96倍の高バリュエーション継続影響強
時価総額214億円に対し予想PERは24.2倍。ROE13.4%を考慮してもPBR3.33倍は割高で、業績未達時に修正圧力が強まる
- 2025/6期は純利益20億円と前期横ばい通年影響中
営業利益は25億円から30億円に増えたが純利益は20億円。増収効果が最終利益に結びついていない
- 配当利回り0.69%と低い株主還元継続影響中
1株1304円に対し配当利回り0.69%は低く、増配なしでは評価が続かない
- 外国人保有比率6.49%と需給の細さ継続影響弱
外国人の持ち分が6.49%と低く、売りが出た際の下げが大きくなる流動性リスク
- 売上高成長率
- 需要拡大の勢いを確認するため
- 営業利益率
- コスト管理と付加価値戦略の成果を測る
- 米粉の売上構成比
- 成長分野の寄与を評価する
- 原材料価格動向
- 利益率に与える影響が大きいため
配当
株主還元
直近の年間配当は1株あたり9円。いまの株価に対する利回りは0.72%。
- 権利付き最終日—
- 権利確定日—
- 支払開始日—
- 今期の会社予想年間予想¥9
株主
有価証券報告書より
2025年6月期末の株主数は延べ8,752人。区分でいちばん多いのは個人・その他で47.9%。グループ会社や銀行などの安定株主が45.6%を占め、残る54.4%が市場で売買されうる浮動株にあたる。
所有者の区分ごとの比率
| 所有者の区分 | 2023年6月% | 2024年6月% | 2025年6月% |
|---|---|---|---|
| 個人・その他 | 47.7 | 46.9 | 47.9 |
| 事業法人 | 44.5 | 37.9 | 37.4 |
| 金融機関 | — | 7.8 | 8.2 |
| 外国法人 | 6.8 | 6.5 | 6.4 |
| 外国人個人 | 0.9 | 0.9 | 0.1 |
| 証券会社 | — | 0.1 | 0.1 |
発行済株式に対する持ち株比率です。単元未満株の扱いにより、合計が100%にならない期があります。
大株主上位11者
| 順位 | 株主 | 持ち株比率 % |
|---|---|---|
| 01 | 株式会社オカムラ | 36.14 |
| 02 | 岡村恒一 | 19.28 |
| 03 | Steelhead Aps | 5.44 |
| 04 | 株式会社日本カストディ銀行(信託口) | 4.67 |
| 05 | 岡村直子 | 3.58 |
| 06 | 八木康次 | 2.44 |
| 07 | 野村信託銀行株式会社(投信口) | 2.01 |
| 08 | 岡村麻里 | 1.61 |
| 09 | 岡村大祐 | 1.61 |
| 10 | 岡村亮治 | 1.46 |
| 11 | 小嶋京子 | 1.46 |
有価証券報告書の大株主の状況から、上位11者を掲載しています。信託銀行の名義は、実際の保有者ではなく運用を預かる先を指すことがあります。
- 2026-08-26スチールヘッド プライベート・リミテッド・ライアビリテイ・カンパニー代表取締役 ニールス・エッベ・ダルスガード新規の大量保有報告4.66%-1.07pt
- 2026-08-26岡村 恒一新規の大量保有報告57.08%-1.03pt
提出があった時点の記録です。その後5%を割った保有者が一覧に残ることがあります。
株価指標の推移
有価証券報告書 8期分
1株利益は8期で+223%、1株純資産は7期で−44%。直近期のROEは13.4%で、日本株の目安とされる8%を上回る。
| 決算期 | EPS円 | BPS円 | ROE% | PER倍 | 配当性向% |
|---|---|---|---|---|---|
| 2019年6月 | 17 | 585 | 3.2 | — | 9.3 |
| 2020年6月 | −162 | 415 | −32.3 | — | — |
| 2021年6月 | 25 | 130 | 18.8 | — | 9.7 |
| 2022年6月 | 56 | 184 | 35.4 | — | 4.5 |
| 2023年6月 | 59 | 247 | 27.4 | — | 5.5 |
| 2024年6月 | 42 | 292 | 16.3 | 12.5 | 13.5 |
| 2025年6月 | 41 | 326 | 13.4 | 29.7 | 15.3 |
| 2026年6月 | 56 | — | — | — | — |
有価証券報告書に記載された各期の値です。PERは期末時点の株価にもとづく実績値で、いまの株価から計算した値とは異なります。
- EPS1株利益
- 1株が1年で稼いだ純利益。伸びていれば株の稼ぐ力が育っている
- BPS1株純資産
- 1株あたりの持ち分。会社に積み上がった蓄えの目安
- ROE自己資本利益率
- 株主のお金でどれだけ稼いだか。日本株では8%が一つの目安
- PER期末実績
- 株価が1年分の利益の何倍か。低いほど割安とは限らず、期待の低さのこともある
- 配当性向利益からの還元率
- 利益のうち配当に回した割合。高すぎる場合は無理をしている可能性もある
経営陣
10名 有価証券報告書の提出日現在
有価証券報告書に載っている役員は10名。2025/6期の役員報酬は総額110百万円。社内取締役1人あたりの報酬は、従業員の平均年収の約5倍にあたる。
| 氏名 | 役職 | 年齢 | 保有株数 |
|---|---|---|---|
| 岡村恒一 | 代表取締役社長 兼CEO | 65 | 27,270,498 |
| 橋本裕昭 | 常務取締役 兼CFO | 56 | 216,486 |
| 櫻庭一憲 | 取締役 監査等委員(常勤) | 71 | — |
| 小嶋京子 | 取締役 監査等委員 | 55 | 720,000 |
| 伊藤史行 | 取締役 監査等委員 | 49 | — |
| 濱田武士 | 取締役 監査等委員 | 57 | — |
| 葉山相基 | 取締役 兼COO | 40 | 55,800 |
| 谷口耕太 | 取締役 兼CFO | 48 | 15,120 |
| 阿部彰 | 取締役 監査等委員(常勤) | 65 | — |
| 越田公子 | 取締役 監査等委員 | 62 | — |
役員報酬の内訳2025/6期
| 役員の区分 | 人数名 | 固定報酬百万円 | 業績連動百万円 | 株式報酬百万円 | 合計百万円 | 1人あたり百万円 |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 取締役(社内) | 3 | 64 | 7 | 18 | 90 | 30 |
| 社外取締役 | 4 | 20 | — | — | 20 | 5 |
有価証券報告書の役員報酬等の総額から、区分ごとの内訳を載せています。人数は当期中に在任した延べ人数のため、期末の人数と一致しない期があります。
有価証券報告書
有価証券報告書 2025/6期
会社自身が書いた有価証券報告書の本文を、章ごとにそのまま収録しています (要約ではありません)。
事業の内容2,630字を開く
何をしている会社か、会社自身の説明
経営方針・対処すべき課題5,161字を開く
経営陣が考える方向性と課題
事業等のリスク7,816字を開く
会社が自認するリスクの一覧
経営成績の分析 (MD&A)7,510字を開く
業績がなぜこうなったかの経営陣の説明
EDINET提出の有価証券報告書から自動抽出。表は文字起こしのため崩れることがあります。
開示資料
出典
このページの財務・役員・株主等のデータは、金融庁EDINETに提出された開示書類から自動抽出しています。会計基準は JapanGAAP。
- 半期報告書半期報告書-第56期(2025/07/01-2026/06/30)2026-02-13
- 有価証券報告書有価証券報告書-第55期(2024/07/01-2025/06/30)2025-09-25
- 半期報告書半期報告書-第55期(2024/07/01-2025/06/30)2025-02-14
- 有価証券報告書有価証券報告書-第54期(2023/07/01-2024/06/30)2024-09-26
- 四半期報告書四半期報告書-第54期第3四半期(2024/01/01-2024/03/31)2024-05-14
- 四半期報告書四半期報告書-第54期第2四半期(2023/10/01-2023/12/31)2024-02-14
- 四半期報告書四半期報告書-第54期第1四半期(2023/07/01-2023/09/30)2023-11-14
- 有価証券報告書有価証券報告書-第53期(2022/07/01-2023/06/30)2023-09-29
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