概要
エバラ食品工業は、焼肉のたれ「黄金の味」や鍋スープ「プチッと鍋」など、家庭用・業務用調味料を製造・販売する食品メーカーである。本社は横浜市西区みなとみらいに置き、連結子会社11社と持分法適用関連会社1社でグループを構成する。売上高は約500億円(2026年3月期)、従業員861名。家庭用ブランドを軸に安定した収益基盤を持ち、海外を含む事業展開を進めている。
食品・物流・その他の3セグメント構成
当社グループは、食品事業、物流事業、その他の3セグメントで構成される。食品事業が売上の8割以上を占め、エバラ食品工業自身と連結子会社の株式会社エバラフーズ・サービス、丸二株式会社、海外子会社(シンガポール、上海、香港、台湾、タイ、マレーシア)が担当する。物流事業は株式会社エバラ物流が倉庫・貨物運送を手がけ、その他は広告宣伝・人材派遣を株式会社横浜エージェンシー&コミュニケーションズが行う。中間持株会社として国内は株式会社エバラビジネス・マネジメント、海外はEBARA SINGAPORE PTE. LTD.が経営管理を担う。
家庭用商品のブランド力と品揃え
家庭用商品は、肉まわり調味料群(黄金の味、焼肉のたれ、生姜焼のたれ)、鍋物調味料群(すき焼のたれ、プチッと鍋、キムチ鍋の素、なべしゃぶ)、野菜まわり調味料群(浅漬けの素)、その他群(プチッとうどん、横濱舶来亭カレーフレーク、プチッと中華)に分類される。2026年3月期の家庭用売上高は308億円で、鍋物調味料群が116億円と前年比8.1%増、その他群が44億円と同17.6%増と伸長した。肉まわり調味料群は精肉価格高騰の影響で121億円と微減となった。
業務用商品と海外市場への展開
業務用商品は、肉まわり調味料群(黄金の味、焼肉のたれ、やきとりのたれ)、スープ群(ラーメンスープ、がらスープ、冷凍がら十五分湯)、その他群(浅漬けの素、丼のたれ、マドラスカレー湿潤、丸二商品)を扱う。2026年3月期の業務用売上高は115億円で、スープ群が36億円と同10.4%増、その他群が46億円と同6.9%増。海外事業では、シンガポール、上海、香港、台湾、タイ、マレーシアに現地法人を有し、東南アジア地域への浸透を図っている。海外売上高比率は5.1%(2025年度実績)だが、中期計画で5%以上を目標とする。
安定した収益構造と経営指標
売上高は過去10年間ほぼ450〜514億円の範囲で推移し、2026年3月期は500億円に達した。営業利益は24億円、経常利益26億円、親会社株主に帰属する当期純利益17億円。営業利益率は約4.8%で、安定的な収益力を示す。EBITDAは40億円超を維持しており、中期経営計画ではEBITDA 40億円、海外売上高比率5%以上、総還元性向50%以上を目標に掲げる。財務体質も健全で、総資産508億円に対し負債147億円、自己資本比率は約71%と推計される。
業界の中での役割は調味料メーカーとして家庭用・業務用市場に製品を供給にあたる。
この章の文章は、有価証券報告書と会社の開示をもとにAIが編纂しています。数値は開示のままで、AIには生成させていません。
何をしている会社か
有価証券報告書「事業の内容」(2026/3期)より
01家庭用調味料市場主力
焼肉のたれや鍋スープ等の調味料を小売店向けに展開。家庭での食卓に欠かせない定番商品を提供。
- 黄金の味
- 焼肉のたれの定番商品。家庭用中心に展開。
- プチッと鍋
- 個包装タイプの鍋スープ。手軽に使える。
- 浅漬けの素
- 野菜の浅漬けを簡単に作れる調味料。
02業務用調味料市場準主力
飲食店や食品加工業者向けに業務用のたれやスープを供給。ラーメンスープ等の製品群を展開。
- やきとりのたれ
- 焼き鳥店向けのたれ。
- ラーメンスープ
- ラーメン店向けのスープベース。
- がらスープ
- 業務用の鶏がらスープ。
03物流事業副次
グループ会社が倉庫事業や貨物運送取扱事業を展開し、自社製品の物流を支える。
04その他その他
広告宣伝事業や人材派遣事業をグループ会社が運営。
製品と技術
「黄金の味」に代表される焼肉のたれシリーズ
「黄金の味」はエバラ食品を代表するロングセラー商品で、甘辛い味わいが特徴。焼肉のたれのほか、生姜焼のたれ、おろしのたれなど複数のバリエーションを持つ。家庭用・業務用双方で展開され、業務用では「やきとりのたれ」もラインアップ。2026年3月期の肉まわり調味料群売上は121億円(家庭用)と32億円(業務用)。精肉価格変動の影響を受けやすい一方、ブランド力により安定した需要を確保している。
鍋スープの定番「プチッと鍋」シリーズ
「プチッと鍋」は個包装タイプの鍋つゆで、1人前ずつ使える手軽さが強み。すき焼、キムチ、ちゃんこなど多様な味をそろえ、鍋物調味料群の中核商品。2026年3月期の鍋物調味料群売上は116億円で、前年比8.1%増。「なべしゃぶ」も同様に好調で、店頭露出の強化が寄与した。野菜まわり調味料の「浅漬けの素」も安定した売上を維持し、家庭用商品全体の底上げに貢献している。
即席麺つゆやカレーなどその他群の拡大
「プチッとうどん」「プチッと中華」はうどん・中華麺用の個包装つゆで、ラインアップ追加により好調。2026年3月期のその他群売上は44億円と前年比17.6%増。「横濱舶来亭カレーフレーク」も売上を伸ばし、カレー分野への展開を進める。業務用ではスープ群(ラーメンスープ、がらスープ)とその他群(丼のたれ、マドラスカレー湿潤など)が成長。粉末調味料分野への領域拡大も中長期の戦略に位置付けられている。
有価証券報告書の事業の記述をもとにAIが編纂しています。
業界での位置づけ
食料品のなかでの位置
焼肉・鍋のたれで存在感、成長途上
家庭用・業務用たれでブランドを持つ。売上高は増加傾向だが、営業利益率は4〜5%と競合の日清製粉グループ本社やニップンに比べ低い。両社は小麦粉など基礎素材で規模が大きく収益安定。当社は加工調味料に特化し差別化を図るが、規模は小さい。業界内では中堅。
強み
- 特に焼肉のたれで家庭内シェアが高く、ブランド力がある。
- 鍋のたれなど季節商品で需要拡大に対応。
- 外食・中食向けに強みを持ち、安定した需要を確保。
- 消費者の嗜好に合わせ、たれのバリエーションを拡充。
課題
- 営業利益率5%未満で、規模拡大によるコスト効率化が必要。
- 味の素など大手に対し、独自性維持が難しい。
- 醤油・味噌などの原料価格変動が利益を圧迫。
強みと課題は、開示資料をもとにAIがまとめた見立てです。
同業の企業
食料品の時価総額近傍。太字がエバラ食品工業
時価総額で並べると、掲載11社のなかで6番目にあたる。
| # | 企業 | 時価総額 | PER |
|---|---|---|---|
| 1 | 2533オエノンホールディングス | 301億円 | 8.0倍 |
| 2 | 2922なとり | 299億円 | 18.7倍 |
| 3 | 2814佐藤食品工業 | 287億円 | 20.0倍 |
| 4 | 2009鳥越製粉 | 287億円 | 22.5倍 |
| 5 | 2933紀文食品 | 256億円 | 23.2倍 |
| 6 | 2819エバラ食品工業 | 251億円 | 13.9倍 |
| 7 | 2266六甲バター | 247億円 | 11.8倍 |
| 8 | 2804ブルドックソース | 247億円 | 9.8倍 |
| 9 | 250Aシマダヤ | 243億円 | 9.3倍 |
| 10 | 2882イートアンドホールディングス | 231億円 | 61.8倍 |
| 11 | 4404ミヨシ油脂 | 227億円 | 13.1倍 |
時価総額は直近の終値ベース。同業の範囲は東証33業種の分類に従っています。
会社の歴史
沿革 0件
創業期と焼肉のたれのヒット
創業当初から「おいしいものを、さらにおいしく」を理念に掲げ、家庭用調味料市場に参入した。中でも「黄金の味」は焼肉のたれとして広く認知され、エバラ食品の代名詞となる。この商品の成功がブランド力の基盤を築き、スーパーや量販店での流通を拡大。家庭用商品の主力として長年にわたり売上を牽引してきた。創業の正確な時期は開示されていないが、焼肉のたれというカテゴリーで他社に先駆けたポジションを確立した。
鍋物調味料への展開と商品群の拡充
焼肉のたれで培ったノウハウを活かし、鍋物調味料分野へ進出。すき焼のたれ、キムチ鍋の素、なべしゃぶなどを発売し、特に「プチッと鍋」は個包装で使い切りやすさが支持され、鍋シーズンの定番商品となった。これにより、季節変動の大きい鍋物需要に対応し、家庭用商品の品揃えを強化。野菜まわり調味料の「浅漬けの素」も加え、肉・鍋・野菜と調味料の領域を広げた。
海外市場への本格進出とグループ体制の整備
国内市場の成熟を受け、アジア地域への展開を本格化。シンガポールに中間持株会社EBARA SINGAPORE PTE. LTD.を設立し、上海、香港、台湾、タイ、マレーシアに現地法人を配置。現地の食文化に合わせた製品開発と販売網構築を進め、海外売上高比率を高めてきた。また、国内では物流子会社エバラ物流、広告子会社横浜エージェンシー&コミュニケーションズを傘下に収め、グループ経営の効率化を図った。
長期ビジョンと中期経営計画「Ebara Reboot 2026」
2033年度に向けた長期ビジョン「おいしさ、たのしさ、あたらしさで食カテゴリーを創造する企業」を策定。その第一ステップとして、2024〜2026年度の中期経営計画「Ebara Reboot 2026」を推進中。構造変革と成長投資を柱に、既存事業の高収益化、新価値創造、経営基盤改革に取り組む。具体的には、国内製造体制再編、ポーション調味料のシェア拡大、データ活用型経営への移行などを掲げる。これにより、再び利益成長軌道に乗せることを目指している。
有価証券報告書の沿革をもとにAIが通史として編纂しています。年表は沿革の記載そのままです。
これからの方針
有価証券報告書 2026/3期の経営方針より
会社は4つの方針を掲げている。そのうち3項目には、達成する数字が明記されている。
- EBITDA2026年度まで4,000百万円
- 海外売上高比率2026年度まで5%以上
- 総還元性向2026年度まで50%以上
有価証券報告書の原文に書かれた目標だけを載せています。達成度の評価や推計は加えていません。
- 01
既存事業の値上げとシェア拡大
ポーション調味料などの基幹商品のシェア拡大と収益力強化を図る。国内製造体制の再編に連動したビジネスモデルを再構築し、各種コスト上昇へ機動的に対応する。
- 02
新市場・新価値創造による成長軌道確立
成長領域開拓に向けたマーケティング・商品開発の進化、新ブランド・新カテゴリー創出を見据えた技術開発・商品化、海外事業の成長と事業領域拡大のための体制整備に取り組む。
- 03
経営基盤改革の深化
人的資本の強化、データ活用型経営・ICT利活用による業務プロセスと意思決定の高度化、経営とサステナビリティの一体化、グループ全体の変革推進とナレッジ共有・活用の深化を進める。
- 04
長期ビジョン2033年度の実現
「おいしさ、たのしさ、あたらしさで食カテゴリーを創造する企業」を10年後の姿とし、挑戦と成長のサイクルで持続的に新価値を提供する。3つのステップで区分し、最初の3年を投資実行・構造変革の期間とする。
有価証券報告書の「経営方針、経営環境及び対処すべき課題等」から、AIが項目ごとに整理しています。数値目標は原文に書かれたものだけです。
社員と組織
有価証券報告書 10期分
グループ全体で861人が働いている。提出会社(単体)の平均年収は670万円で、9期前と比べて−2.7%。平均年齢は40.0歳、平均勤続年数は16.0年。
| 決算期 | 平均年収万円 | 平均年齢歳 | 平均勤続年 | 連結従業員数人 | 一人当たり営業利益万円 |
|---|---|---|---|---|---|
| 2017年3月 | — | — | — | 710 | — |
| 2018年3月 | — | — | — | 718 | — |
| 2019年3月 | 689 | 41.0 | 17.0 | 744 | — |
| 2020年3月 | 676 | 40.0 | 17.0 | 753 | — |
| 2021年3月 | 702 | 40.0 | 17.0 | 758 | — |
| 2022年3月 | 719 | 41.0 | 17.0 | 707 | — |
| 2023年3月 | 687 | 41.0 | 17.0 | 706 | — |
| 2024年3月 | 670 | 40.0 | 17.0 | 839 | — |
| 2025年3月 | 673 | 40.0 | 16.0 | 870 | 230 |
| 2026年3月 | 670 | 40.0 | 16.0 | 861 | 279 |
平均年収・平均年齢・平均勤続は有価証券報告書に記載された提出会社(単体)の値、従業員数はグループ全体の値です。一人当たり営業利益は連結営業利益を連結従業員数で割ったもので、給与などの費用を払ったあとに一人あたりいくら残るかの目安になります。
拠点とグループ
設備と関係会社
関係会社12社(国内 7 / 海外 5、うち連結子会社 12) を有報から抽出しています。
- 国内株式会社エバラビジネス・マネジメント横浜市西区 · 連結子会社議決権100.0%
- 国内株式会社横浜エージェンシー&コミュニケーションズ(注)3横浜市西区 · 連結子会社議決権100.0%
- 国内株式会社エバラ 物流(注)3.4横浜市西区 · 連結子会社議決権100.0%
- 国内株式会社エバラフーズ・サービス(注)3.5横浜市西区 · 連結子会社議決権100.0%
- 国内丸二株式会社広島市中区 · 連結子会社議決権100.0%
- 海外EBARA SINGAPORE PTE. LTD. (注)2Singapore · 連結子会社議決権100.0%
- 国内荏原食品(上海)有限公司(注)2.3中華人民共和国 上海市 · 連結子会社議決権100.0%
- 海外荏原食品香港 有限公司(注)3中華人民共和国 香港特別行政区 · 連結子会社議決権100.0%
- 海外台灣荏原食品股份 有限公司(注)3台湾 台北市 · 連結子会社議決権100.0%
- 海外EBARA FOODS (THAILAND) CO., LTD. (注)2.3Thailand · 連結子会社議決権100.0%
- 海外EBARA FOODS MALAYSIA SDN. BHD.(注)3Malaysia · 連結子会社議決権100.0%
- 国内株式会社 スギショー テクニカルフーズ静岡県駿東郡 · 連結子会社議決権20.0%
業績のいま
有価証券報告書・決算短信より
2026年3月期の売上高は500億円、営業利益は24億円。前期と比べると増収増益で、売上が+4.2%、利益が+20.0%。
会社が出している今期の予想2027年3月期
| 項目 | 会社予想 | 前期実績 |
|---|---|---|
| 売上高 | 502億円 | 500億円 |
| 営業利益 | 15億円 | 24億円 |
| 純利益 | 10億円 | 18億円 |
| 1株あたり配当 | ¥50 | ¥50 |
会社が決算短信で公表した予想です。証券会社の予想ではありません。 短信の原本
四半期の推移
10期分
直近は2027年1Qで、売上は126億円、営業利益は8億円。前年の2024年1Qと比べると、売上は+15.6%、営業利益は+14.3%。
| 対象期間 | 売上高億円 | 営業利益億円 | 営業利益率% | 純利益億円 |
|---|---|---|---|---|
| 2023年4Q | 90 | — | — | −2 |
| 2024年1Q | 109 | 7 | 6.4 | 5 |
| 2024年2Q | 111 | 7 | 6.3 | 5 |
| 2024年3Q | 131 | 14 | 10.7 | 10 |
| 2024年4Q | 101 | — | — | −2 |
| 2025年2Q | 238 | 12 | 5.0 | 8 |
| 2025年4Q | 242 | 8 | 3.3 | 6 |
| 2026年2Q | 243 | 11 | 4.5 | 8 |
| 2026年4Q | 257 | 13 | 5.1 | 10 |
| 2027年1Q | 126 | 8 | 6.3 | 6 |
期ごとの単独の業績で、期首からの累計ではありません。
業績の推移
有価証券報告書 14期分
2013年3月期からの14期で、売上は484億円から500億円へほぼ横ばい。直近期の営業利益率は4.8%。売上は4期連続で増加。
| 決算期 | 売上高億円 | 営業利益億円 | 経常利益億円 | 営業利益率% | 純利益億円 |
|---|---|---|---|---|---|
| 2013年3月 | 484 | — | 14 | — | 7 |
| 2014年3月 | 501 | — | 19 | — | 9 |
| 2015年3月 | 496 | — | 18 | — | 8 |
| 2016年3月 | 507 | — | 18 | — | 10 |
| 2017年3月 | 514 | — | 19 | — | 12 |
| 2018年3月 | 504 | — | 15 | — | 12 |
| 2019年3月 | 513 | — | 25 | — | 16 |
| 2020年3月 | 512 | — | 24 | — | 15 |
| 2021年3月 | 513 | — | 37 | — | 25 |
| 2022年3月 | 433 | — | 37 | — | 27 |
| 2023年3月 | 434 | — | 32 | — | 22 |
| 2024年3月 | 452 | — | 26 | — | 18 |
| 2025年3月 | 480 | 20 | 21 | 4.2 | 14 |
| 2026年3月 | 500 | 24 | 27 | 4.8 | 18 |
金額は有価証券報告書の連結値をそのまま掲載しています。帯の長さは列ごとの最大値との比です。空欄の期は有価証券報告書からその項目の数値が取れていません(0ではありません)。
利益の構造
2026年3月期
売上高500億円のうち、営業利益として残るのは24億円で4.8%。営業外の損益と税金を反映した純利益は18億円、売上の3.6%にあたる。営業利益率は業種中央値4.1%を上回る水準。
- 売上原価作る・仕入れるのにかかったお金66.0%330億円
- 販売費及び一般管理費売る・管理するのにかかったお金29.2%146億円
- 営業利益費用を引いたあとに残った本業の利益4.8%24億円
有価証券報告書の損益計算書から、当期の金額をそのまま割り振っています。
ROICは有利子負債の開示がないため、営業利益×0.7÷(総資産−現金)の簡易式で算出しています。
お金の流れ
キャッシュフロー計算書 14期分
2026年3月期は営業CFが40億円、投資CFが−24億円で、差し引きのフリーCFは16億円。この組み合わせは「成熟・還元型」にあたる。本業で稼ぎ、投資に回し、それでも余る現金を借金返済や株主還元に充てている。最も健全とされる型。期末の手元現金は161億円で、売上の3.9ヶ月分にあたる。
| 決算期 | 営業CF億円 | 投資CF億円 | 財務CF億円 | フリーCF億円 | 現金残高億円 |
|---|---|---|---|---|---|
| 2013年3月 | 4 | −4 | −24 | 0 | 37 |
| 2014年3月 | 40 | −12 | −3 | 28 | 62 |
| 2015年3月 | 21 | −2 | 22 | 19 | 103 |
| 2016年3月 | 13 | −7 | −3 | 6 | 106 |
| 2017年3月 | 29 | −21 | −3 | 8 | 111 |
| 2018年3月 | 0 | −19 | −5 | −19 | 86 |
| 2019年3月 | 40 | −7 | −3 | 33 | 116 |
| 2020年3月 | 29 | −10 | −6 | 19 | 129 |
| 2021年3月 | 47 | −9 | −12 | 38 | 155 |
| 2022年3月 | 33 | −14 | −17 | 19 | 158 |
| 2023年3月 | 28 | −13 | 3 | 15 | 176 |
| 2024年3月 | 8 | −36 | −5 | −28 | 144 |
| 2025年3月 | 45 | −33 | −6 | 12 | 150 |
| 2026年3月 | 40 | −24 | −7 | 16 | 161 |
本業で稼いだ現金が営業CF、設備や事業への投資が投資CF、借入と返済・配当が財務CF。営業・投資・財務の3列は縦線が0で、右がプラス、左がマイナスです。健全な会社の基本形は営業CFがプラスで投資CFがマイナス。フリーCFは営業CFと投資CFの合計で、手元に残る現金を表します。
資産と負債
貸借対照表 14期分
2026年3月期の総資産は508億円。このうち返さなくてよい自己資本が361億円で、自己資本比率は71.0%(業種中央値56.8%より厚い)。
| 決算期 | 総資産億円 | 自己資本億円 | 負債億円 | 自己資本比率% |
|---|---|---|---|---|
| 2013年3月 | 290 | 177 | 113 | 61.3 |
| 2014年3月 | 300 | 183 | 117 | 61.0 |
| 2015年3月 | 338 | 211 | 127 | 62.4 |
| 2016年3月 | 349 | 216 | 133 | 61.9 |
| 2017年3月 | 356 | 228 | 128 | 64.1 |
| 2018年3月 | 355 | 235 | 120 | 66.1 |
| 2019年3月 | 381 | 246 | 135 | 64.5 |
| 2020年3月 | 375 | 255 | 120 | 67.9 |
| 2021年3月 | 403 | 271 | 132 | 67.1 |
| 2022年3月 | 413 | 291 | 122 | 70.4 |
| 2023年3月 | 432 | 309 | 123 | 71.7 |
| 2024年3月 | 479 | 328 | 151 | 68.4 |
| 2025年3月 | 474 | 342 | 132 | 72.2 |
| 2026年3月 | 508 | 361 | 147 | 71.0 |
自己資本比率は総資産のうち返済のいらないお金の割合で、高いほど借入への依存が小さいことを示します。負債は総資産から自己資本を引いた額です。
有価証券報告書の数値から機械的に配点した参考値です。自己資本比率60%で満点、営業利益率15%で満点、直近3期の営業CFが黒字だった割合の3つを足しています。業態によって出ない要素があります。
業界内での比較
食料品 123社との比較
同じ食料品の企業と並べると、いちばん上に来るのは自己資本比率で123社中26位あたり、逆に低いのは配当利回りで123社中77位あたり。帯は左端が業種の最下位、右端が最上位で、縦線が真ん中にあたる。
有価証券報告書の最新期の数値をもとに、同じ業種の企業の中での順位を毎日計算しています。P25は下から4分の1、P75は上から4分の1の位置にある企業の値です。
株価
9月2日の終値
直近の終値は¥2,539で、1年前と比べて+1.0%。過去52週の値幅のなかでは44%の位置にある。
チャートの金額は株式分割と配当を反映して調整した終値で、上に出している直近の終値とは一致しないことがあります。
| 指標 | 値 |
|---|---|
| PER (実績) | 13.9倍 |
| PER (会社予想) | 24.7倍 |
| PBR | 0.68倍 |
| 配当利回り | 1.97% |
実績値は直近の決算、予想値は会社予想にもとづきます。株価は終値ベースです。
値動きの背景
株価は直近1ヶ月で横ばい圏(1%高)で推移し、方向感の乏しい展開です。25日線(2479円)を約1%上回り、75日線(2445円)も上回っており、中期的な底固さは意識されます。52週高値2836円からは11.9%下げた水準、52週安値2308円からは8.3%高く、レンジ相場の中心に位置します。出来高は8月7日に2万2400株と直近では活発化しており、買いの兆しも見られます。
値動きの背景は、株価と出来高の推移をもとにAIがまとめた見立てです。
AIの評価
AI評価株価水準の解釈です。売買の推奨ではありません
現在の株価水準を割安と判定しています(スコア 72/100)。
PER は 13.68 倍で業界平均 28.07 倍を半分以下に下回り、予想 PER は 24.3 倍とやや割高化が見込まれるが、現状では割安。PBR は 0.68 倍と業界平均 1.63 倍を大きく下回り、1 倍未満で解散価値以下。ROE は 5.1% と低いものの、業界平均と比べても資本効率は改善余地があり、営業利益率は 4.17% から 4.8% と上昇傾向。配当利回りは 2.0% で業界平均 2.31% をやや下回るが、配当性向は 25.4% と低く、増配の余地がある。一方、今期の利益予想は慎重で、PER の上昇が懸念されるが、PBR と PER の低さから総合的に割安と判断。
| 指標 | この会社 | 業種平均 |
|---|---|---|
| PER (実績) | 13.9倍 | 28.6倍 |
| PER (予想) | 24.7倍 | — |
| PBR | 0.68倍 | 1.63倍 |
| ROE | 5.1% | 7.9% |
業種平均は同じ東証33業種に属する銘柄の単純平均です。銘柄数が少ない業種では平均が振れます。
AI評価判定とスコアは公開データをもとにした解釈で、将来の株価を示すものではありません。算出の考え方は編集方針に記載しています。
評価が分かれる点
AI分析投資家の見方
家庭用調味料市場の成熟化と、業務用需要の回復が争点。強気派は、安定したブランド力と提案型営業による家庭用の底堅さを評価し、売上高が500億円(2026/3期見込み)と拡大する点を注目する。一方、弱気派は、市場のパイが横ばいで競争が激化し、原材料高によるコスト圧迫で利益率が低迷することを懸念する。営業利益率4〜5%と低水準で、ROEも5%程度と収益性の改善が課題。
- ブランド力が強み
「黄金の味」など定番商品が安定需要を創出。
- 業務用の回復
外食需要の回復で業務用売上が伸びる余地。
- 売上の拡大
2026/3期の売上高は500億円と過去最高を予想。
- PBR0.675倍、解散価値割れ継続影響中
PBR0.675倍、純資産に対して約33%割安。株主還元強化余地
- 売上高500億円、3期連続増収決算発表後影響中
売上高500億円、3期連続で増収。452→480→500億円
- 営業利益率4.8%へ改善決算発表後影響中
営業利益率4.8%と改善、利益率は0.6ポイント上昇
- 外国人保有2.5%と低位、買い余地不定影響弱
外国人保有比率2.54%と低く、物色の余地が大きい
- 市場の成熟
家庭用調味料市場は横ばいで成長余地が限定的。
- コスト圧迫
原材料費や物流費の上昇が利益を圧迫。
- 低い収益性
営業利益率5%以下でROEも低水準。
- 来期予想PER24.3倍、収益悪化決算発表後影響強
来期予想PER24.3倍、今期13.7倍から悪化。純利益約10億円への減少見込み
- ROE5.1%と低い資本効率継続影響中
ROE5.1%と低い。資本効率改善に向けた道筋が見えない
- 売上高成長率が6.2%→4.2%へ鈍化通年影響中
売上高成長率は6.2%から4.2%へ鈍化。市場の成熟化
- 株価は1年で1.7%下落短期的影響弱
株価は1年間で1.7%下落。パフォーマンスが悪い
- 家庭用売上高
- 主力市場の需要動向を反映。
- 業務用売上高
- 回復の度合いを確認。
- 営業利益率
- コスト転嫁や収益性の変化を見る。
配当
株主還元
直近の年間配当は1株あたり50円で、前期から+4.4%。いまの株価に対する利回りは1.97%。増配か配当維持が2年続いている。
| 決算期 | 1株あたり配当円 | 前期比% | 配当性向% |
|---|---|---|---|
| 2017年3月 | 28 | — | 26.8 |
| 2018年3月 | 29 | 3.6 | 32.5 |
| 2019年3月 | 35 | 20.7 | 25.1 |
| 2020年3月 | 36 | 2.9 | 30.3 |
| 2021年3月 | 37 | 2.8 | 17.8 |
| 2022年3月 | 40 | 8.1 | 16.2 |
| 2023年3月 | 40 | 0.0 | 19.4 |
| 2024年3月 | 40 | 0.0 | 22.5 |
| 2025年3月 | 45 | 12.5 | 31.5 |
| 2026年3月 | 47 | 4.4 | 25.4 |
過去の配当は株式分割にあわせて調整した金額です。配当性向は有価証券報告書に記載された各期の値で、利益のうち配当に回した割合を示します。
- 権利付き最終日—
- 権利確定日—
- 支払開始日—
- 今期の会社予想年間予想¥50
株主
有価証券報告書より
2026年3月期末の株主数は延べ8,952人。区分でいちばん多いのは個人・その他で43.3%。グループ会社や銀行などの安定株主が52.5%を占め、残る47.5%が市場で売買されうる浮動株にあたる。
所有者の区分ごとの比率
| 所有者の区分 | 2021年3月% | 2022年3月% | 2023年3月% | 2024年3月% | 2025年3月% | 2026年3月% |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 個人・その他 | 44.6 | 46.0 | 45.5 | 45.5 | 42.3 | 43.3 |
| 事業法人 | 41.0 | 40.0 | 40.0 | 40.3 | 41.8 | 41.3 |
| 金融機関 | 10.3 | 9.6 | 9.9 | 9.2 | 11.4 | 11.2 |
| 外国法人 | 2.7 | 2.4 | 2.2 | 2.3 | 2.1 | 2.4 |
| 証券会社 | 1.4 | 2.0 | 2.4 | 2.7 | 2.3 | 1.7 |
| 自己株式 | 4.1 | 5.7 | 6.2 | 6.2 | 1.0 | 1.3 |
| 外国人個人 | 0.0 | 0.0 | 0.0 | 0.0 | 0.1 | 0.1 |
発行済株式に対する持ち株比率です。単元未満株の扱いにより、合計が100%にならない期があります。
大株主上位10者
| 順位 | 株主 | 持ち株比率 % |
|---|---|---|
| 01 | KMST HOLDINGS株式会社 | 35.44 |
| 02 | 日本マスタートラスト信託銀行 株式会社(信託口) | 4.78 |
| 03 | 株式会社横浜銀行 | 3.65 |
| 04 | エバラ食品工業株式会社 従業員持株会 | 3.20 |
| 05 | 株式会社榎本武平商店 | 2.33 |
| 06 | 東洋製罐グループホールディングス株式会社 | 1.32 |
| 07 | JPモルガン証券株式会社 | 1.11 |
| 08 | 株式会社日本カストディ銀行(信託口) | 1.00 |
| 09 | 今井文子 | 0.85 |
| 10 | 日本生命保険相互会社 | 0.85 |
有価証券報告書の大株主の状況から、上位10者を掲載しています。信託銀行の名義は、実際の保有者ではなく運用を預かる先を指すことがあります。
株価指標の推移
有価証券報告書 14期分
1株利益は14期で+151%、1株純資産は14期で+91%。直近期のROEは5.1%で、日本株の目安とされる8%を下回る。
| 決算期 | EPS円 | BPS円 | ROE% | PER倍 | 配当性向% |
|---|---|---|---|---|---|
| 2013年3月 | 73 | 1,939 | 4.0 | 20.6 | 39.1 |
| 2014年3月 | 93 | 1,998 | 4.7 | 18.2 | 52.6 |
| 2015年3月 | 83 | 2,026 | 4.0 | 24.8 | 39.5 |
| 2016年3月 | 99 | 2,076 | 4.8 | 20.3 | 57.3 |
| 2017年3月 | 113 | 2,193 | 5.3 | 18.3 | 26.8 |
| 2018年3月 | 113 | 2,256 | 5.1 | 18.7 | 32.5 |
| 2019年3月 | 158 | 2,365 | 6.9 | 13.7 | 25.1 |
| 2020年3月 | 142 | 2,460 | 5.9 | 15.2 | 30.3 |
| 2021年3月 | 247 | 2,704 | 9.5 | 10.9 | 17.8 |
| 2022年3月 | 272 | 2,951 | 9.6 | 10.3 | 16.2 |
| 2023年3月 | 222 | 3,153 | 7.3 | 14.0 | 19.4 |
| 2024年3月 | 184 | 3,347 | 5.7 | 15.7 | 22.5 |
| 2025年3月 | 143 | 3,501 | 4.2 | 19.4 | 31.5 |
| 2026年3月 | 183 | 3,702 | 5.1 | 14.0 | 25.4 |
有価証券報告書に記載された各期の値です。PERは期末時点の株価にもとづく実績値で、いまの株価から計算した値とは異なります。
- EPS1株利益
- 1株が1年で稼いだ純利益。伸びていれば株の稼ぐ力が育っている
- BPS1株純資産
- 1株あたりの持ち分。会社に積み上がった蓄えの目安
- ROE自己資本利益率
- 株主のお金でどれだけ稼いだか。日本株では8%が一つの目安
- PER期末実績
- 株価が1年分の利益の何倍か。低いほど割安とは限らず、期待の低さのこともある
- 配当性向利益からの還元率
- 利益のうち配当に回した割合。高すぎる場合は無理をしている可能性もある
経営陣
12名 有価証券報告書の提出日現在
有価証券報告書に載っている役員は12名。2026/3期の役員報酬は総額234百万円。社内取締役1人あたりの報酬は、従業員の平均年収の約5倍にあたる。
| 氏名 | 役職 | 年齢 | 保有株数 |
|---|---|---|---|
| 森村剛士 | 取締役社長(代表取締役) | 46 | 52,560 |
| 吉田泰弘 | 専務取締役 社長補佐、クリエイティブ部門担当 | 66 | 24,500 |
| 近藤康弘 | 常務取締役 営業部門担当 兼 営業統括本部長 | 65 | 16,575 |
| 今田勝久 | 取締役 長期ビジョン「構造変革、新領域開拓」担当 兼 Core Lab、品質保証部担当 | 60 | 7,165 |
| 関進 | 取締役 経営企画部、新規事業推進室担当 | 57 | 10,150 |
| 粟野裕 | 取締役 コーポレート部門担当 兼 コーポレート統括本部長 | 61 | 5,350 |
| 赤堀博美 | 取締役 | 60 | 2,900 |
| 菅野豊 | 取締役 | 62 | 7,600 |
| 高島勝廣 | 監査役(常勤) | 62 | 5,400 |
| 金谷浩史 | 監査役 | 62 | 3,000 |
| 青戸理成 | 監査役 | 51 | 4,500 |
| 椎谷晃 | 監査役 | 63 | — |
役員報酬の内訳2026/3期
| 役員の区分 | 人数名 | 固定報酬百万円 | 業績連動百万円 | 株式報酬百万円 | その他百万円 | 合計百万円 | 1人あたり百万円 |
|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 取締役(社内) | 6 | 123 | 41 | 27 | 27 | 192 | 32 |
| 社外取締役 | 6 | 30 | — | — | — | 30 | 5 |
| 監査役 | 1 | 12 | — | — | — | 12 | 12 |
有価証券報告書の役員報酬等の総額から、区分ごとの内訳を載せています。人数は当期中に在任した延べ人数のため、期末の人数と一致しない期があります。
有価証券報告書
有価証券報告書 2026/3期
会社自身が書いた有価証券報告書の本文を、章ごとにそのまま収録しています (要約ではありません)。
事業の内容987字を開く
何をしている会社か、会社自身の説明
経営方針・対処すべき課題2,308字を開く
経営陣が考える方向性と課題
事業等のリスク6,286字を開く
会社が自認するリスクの一覧
経営成績の分析 (MD&A)6,275字を開く
業績がなぜこうなったかの経営陣の説明
EDINET提出の有価証券報告書から自動抽出。表は文字起こしのため崩れることがあります。
開示資料
出典
このページの財務・役員・株主等のデータは、金融庁EDINETに提出された開示書類から自動抽出しています。会計基準は JapanGAAP。
- 有価証券報告書有価証券報告書-第68期(2025/04/01-2026/03/31)2026-06-25
- 半期報告書半期報告書-第68期(2025/04/01-2026/03/31)2025-11-14
- 有価証券報告書有価証券報告書-第67期(2024/04/01-2025/03/31)2025-06-26
- 半期報告書半期報告書-第67期(2024/04/01-2025/03/31)2024-11-14
- 有価証券報告書有価証券報告書-第66期(2023/04/01-2024/03/31)2024-06-28
- 四半期報告書四半期報告書-第66期第3四半期(2023/10/01-2023/12/31)2024-02-13
- 四半期報告書四半期報告書-第66期第2四半期(2023/07/01-2023/09/30)2023-11-14
- 四半期報告書四半期報告書-第66期第1四半期(2023/04/01-2023/06/30)2023-08-09
- 有価証券報告書有価証券報告書-第65期(2022/04/01-2023/03/31)2023-06-30
- 四半期報告書四半期報告書-第65期第3四半期(2022/10/01-2022/12/31)2023-02-13
- 四半期報告書四半期報告書-第65期第2四半期(令和4年7月1日-令和4年9月30日)2022-11-10
- 四半期報告書四半期報告書-第65期第1四半期(令和4年4月1日-令和4年6月30日)2022-08-08
リンク先はEDINET (金融庁) の書類閲覧ページです。
関連する企業
関連企業