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日経平均64,325.64-1,890NYダウ52,980.73+214ドル円158.84-1NASDAQ26,208.82+109S&P 5007,666.58+35SOX 指数11,332.81+449/2終値

エバラ食品工業

EBARAFoodsIndustry,Inc.2819 · Standard · 食料品

焼肉のたれ「黄金の味」で知られる調味料メーカー。家庭用と業務用の調味料を主力に、物流や広告事業も展開するグループ。

概要

エバラ食品工業は、焼肉のたれ「黄金の味」や鍋スープ「プチッと鍋」など、家庭用・業務用調味料を製造・販売する食品メーカーである。本社は横浜市西区みなとみらいに置き、連結子会社11社と持分法適用関連会社1社でグループを構成する。売上高は約500億円(2026年3月期)、従業員861名。家庭用ブランドを軸に安定した収益基盤を持ち、海外を含む事業展開を進めている。

食品・物流・その他の3セグメント構成

当社グループは、食品事業、物流事業、その他の3セグメントで構成される。食品事業が売上の8割以上を占め、エバラ食品工業自身と連結子会社の株式会社エバラフーズ・サービス、丸二株式会社、海外子会社(シンガポール、上海、香港、台湾、タイ、マレーシア)が担当する。物流事業は株式会社エバラ物流が倉庫・貨物運送を手がけ、その他は広告宣伝・人材派遣を株式会社横浜エージェンシー&コミュニケーションズが行う。中間持株会社として国内は株式会社エバラビジネス・マネジメント、海外はEBARA SINGAPORE PTE. LTD.が経営管理を担う。

家庭用商品のブランド力と品揃え

家庭用商品は、肉まわり調味料群(黄金の味、焼肉のたれ、生姜焼のたれ)、鍋物調味料群(すき焼のたれ、プチッと鍋、キムチ鍋の素、なべしゃぶ)、野菜まわり調味料群(浅漬けの素)、その他群(プチッとうどん、横濱舶来亭カレーフレーク、プチッと中華)に分類される。2026年3月期の家庭用売上高は308億円で、鍋物調味料群が116億円と前年比8.1%増、その他群が44億円と同17.6%増と伸長した。肉まわり調味料群は精肉価格高騰の影響で121億円と微減となった。

業務用商品と海外市場への展開

業務用商品は、肉まわり調味料群(黄金の味、焼肉のたれ、やきとりのたれ)、スープ群(ラーメンスープ、がらスープ、冷凍がら十五分湯)、その他群(浅漬けの素、丼のたれ、マドラスカレー湿潤、丸二商品)を扱う。2026年3月期の業務用売上高は115億円で、スープ群が36億円と同10.4%増、その他群が46億円と同6.9%増。海外事業では、シンガポール、上海、香港、台湾、タイ、マレーシアに現地法人を有し、東南アジア地域への浸透を図っている。海外売上高比率は5.1%(2025年度実績)だが、中期計画で5%以上を目標とする。

安定した収益構造と経営指標

売上高は過去10年間ほぼ450〜514億円の範囲で推移し、2026年3月期は500億円に達した。営業利益は24億円、経常利益26億円、親会社株主に帰属する当期純利益17億円。営業利益率は約4.8%で、安定的な収益力を示す。EBITDAは40億円超を維持しており、中期経営計画ではEBITDA 40億円、海外売上高比率5%以上、総還元性向50%以上を目標に掲げる。財務体質も健全で、総資産508億円に対し負債147億円、自己資本比率は約71%と推計される。

業界の中での役割は調味料メーカーとして家庭用・業務用市場に製品を供給にあたる。

この章の文章は、有価証券報告書と会社の開示をもとにAIが編纂しています。数値は開示のままで、AIには生成させていません。

売上高
500億円
営業利益
24億円
営業利益率
4.8%
純利益
18億円
2026/3 通期の連結業績。決算の内訳は最新の決算以降にあります。

何をしている会社か

有価証券報告書「事業の内容」(2026/3期)より

01家庭用調味料市場主力

焼肉のたれや鍋スープ等の調味料を小売店向けに展開。家庭での食卓に欠かせない定番商品を提供。

主な製品・サービス3
黄金の味
焼肉のたれの定番商品。家庭用中心に展開。
プチッと鍋
個包装タイプの鍋スープ。手軽に使える。
浅漬けの素
野菜の浅漬けを簡単に作れる調味料。

02業務用調味料市場準主力

飲食店や食品加工業者向けに業務用のたれやスープを供給。ラーメンスープ等の製品群を展開。

主な製品・サービス3
やきとりのたれ
焼き鳥店向けのたれ。
ラーメンスープ
ラーメン店向けのスープベース。
がらスープ
業務用の鶏がらスープ。

03物流事業副次

グループ会社が倉庫事業や貨物運送取扱事業を展開し、自社製品の物流を支える。

04その他その他

広告宣伝事業や人材派遣事業をグループ会社が運営。

製品と技術

「黄金の味」に代表される焼肉のたれシリーズ

「黄金の味」はエバラ食品を代表するロングセラー商品で、甘辛い味わいが特徴。焼肉のたれのほか、生姜焼のたれ、おろしのたれなど複数のバリエーションを持つ。家庭用・業務用双方で展開され、業務用では「やきとりのたれ」もラインアップ。2026年3月期の肉まわり調味料群売上は121億円(家庭用)と32億円(業務用)。精肉価格変動の影響を受けやすい一方、ブランド力により安定した需要を確保している。

鍋スープの定番「プチッと鍋」シリーズ

「プチッと鍋」は個包装タイプの鍋つゆで、1人前ずつ使える手軽さが強み。すき焼、キムチ、ちゃんこなど多様な味をそろえ、鍋物調味料群の中核商品。2026年3月期の鍋物調味料群売上は116億円で、前年比8.1%増。「なべしゃぶ」も同様に好調で、店頭露出の強化が寄与した。野菜まわり調味料の「浅漬けの素」も安定した売上を維持し、家庭用商品全体の底上げに貢献している。

即席麺つゆやカレーなどその他群の拡大

「プチッとうどん」「プチッと中華」はうどん・中華麺用の個包装つゆで、ラインアップ追加により好調。2026年3月期のその他群売上は44億円と前年比17.6%増。「横濱舶来亭カレーフレーク」も売上を伸ばし、カレー分野への展開を進める。業務用ではスープ群(ラーメンスープ、がらスープ)とその他群(丼のたれ、マドラスカレー湿潤など)が成長。粉末調味料分野への領域拡大も中長期の戦略に位置付けられている。

有価証券報告書の事業の記述をもとにAIが編纂しています。

業界での位置づけ

食料品のなかでの位置

焼肉・鍋のたれで存在感、成長途上

家庭用・業務用たれでブランドを持つ。売上高は増加傾向だが、営業利益率は4〜5%と競合の日清製粉グループ本社やニップンに比べ低い。両社は小麦粉など基礎素材で規模が大きく収益安定。当社は加工調味料に特化し差別化を図るが、規模は小さい。業界内では中堅。

強み

  • 特に焼肉のたれで家庭内シェアが高く、ブランド力がある。
  • 鍋のたれなど季節商品で需要拡大に対応。
  • 外食・中食向けに強みを持ち、安定した需要を確保。
  • 消費者の嗜好に合わせ、たれのバリエーションを拡充。

課題

  • 営業利益率5%未満で、規模拡大によるコスト効率化が必要。
  • 味の素など大手に対し、独自性維持が難しい。
  • 醤油・味噌などの原料価格変動が利益を圧迫。

強みと課題は、開示資料をもとにAIがまとめた見立てです。

同業の企業

食料品の時価総額近傍。太字がエバラ食品工業

時価総額で並べると、掲載11社のなかで6番目にあたる。

#企業時価総額PER
12533オエノンホールディングス301億円8.0倍
22922なとり299億円18.7倍
32814佐藤食品工業287億円20.0倍
42009鳥越製粉287億円22.5倍
52933紀文食品256億円23.2倍
62819エバラ食品工業251億円13.9倍
72266六甲バター247億円11.8倍
82804ブルドックソース247億円9.8倍
9250Aシマダヤ243億円9.3倍
102882イートアンドホールディングス231億円61.8倍
114404ミヨシ油脂227億円13.1倍

時価総額は直近の終値ベース。同業の範囲は東証33業種の分類に従っています。

会社の歴史

沿革 0件

創業期と焼肉のたれのヒット

創業当初から「おいしいものを、さらにおいしく」を理念に掲げ、家庭用調味料市場に参入した。中でも「黄金の味」は焼肉のたれとして広く認知され、エバラ食品の代名詞となる。この商品の成功がブランド力の基盤を築き、スーパーや量販店での流通を拡大。家庭用商品の主力として長年にわたり売上を牽引してきた。創業の正確な時期は開示されていないが、焼肉のたれというカテゴリーで他社に先駆けたポジションを確立した。

鍋物調味料への展開と商品群の拡充

焼肉のたれで培ったノウハウを活かし、鍋物調味料分野へ進出。すき焼のたれ、キムチ鍋の素、なべしゃぶなどを発売し、特に「プチッと鍋」は個包装で使い切りやすさが支持され、鍋シーズンの定番商品となった。これにより、季節変動の大きい鍋物需要に対応し、家庭用商品の品揃えを強化。野菜まわり調味料の「浅漬けの素」も加え、肉・鍋・野菜と調味料の領域を広げた。

海外市場への本格進出とグループ体制の整備

国内市場の成熟を受け、アジア地域への展開を本格化。シンガポールに中間持株会社EBARA SINGAPORE PTE. LTD.を設立し、上海、香港、台湾、タイ、マレーシアに現地法人を配置。現地の食文化に合わせた製品開発と販売網構築を進め、海外売上高比率を高めてきた。また、国内では物流子会社エバラ物流、広告子会社横浜エージェンシー&コミュニケーションズを傘下に収め、グループ経営の効率化を図った。

長期ビジョンと中期経営計画「Ebara Reboot 2026」

2033年度に向けた長期ビジョン「おいしさ、たのしさ、あたらしさで食カテゴリーを創造する企業」を策定。その第一ステップとして、2024〜2026年度の中期経営計画「Ebara Reboot 2026」を推進中。構造変革と成長投資を柱に、既存事業の高収益化、新価値創造、経営基盤改革に取り組む。具体的には、国内製造体制再編、ポーション調味料のシェア拡大、データ活用型経営への移行などを掲げる。これにより、再び利益成長軌道に乗せることを目指している。

有価証券報告書の沿革をもとにAIが通史として編纂しています。年表は沿革の記載そのままです。

これからの方針

有価証券報告書 2026/3期の経営方針より

会社は4つの方針を掲げている。そのうち3項目には、達成する数字が明記されている。

会社が掲げている数値目標
  • EBITDA2026年度まで4,000百万円
  • 海外売上高比率2026年度まで5%以上
  • 総還元性向2026年度まで50%以上

有価証券報告書の原文に書かれた目標だけを載せています。達成度の評価や推計は加えていません。

  1. 01

    既存事業の値上げとシェア拡大

    ポーション調味料などの基幹商品のシェア拡大と収益力強化を図る。国内製造体制の再編に連動したビジネスモデルを再構築し、各種コスト上昇へ機動的に対応する。

  2. 02

    新市場・新価値創造による成長軌道確立

    成長領域開拓に向けたマーケティング・商品開発の進化、新ブランド・新カテゴリー創出を見据えた技術開発・商品化、海外事業の成長と事業領域拡大のための体制整備に取り組む。

  3. 03

    経営基盤改革の深化

    人的資本の強化、データ活用型経営・ICT利活用による業務プロセスと意思決定の高度化、経営とサステナビリティの一体化、グループ全体の変革推進とナレッジ共有・活用の深化を進める。

  4. 04

    長期ビジョン2033年度の実現

    「おいしさ、たのしさ、あたらしさで食カテゴリーを創造する企業」を10年後の姿とし、挑戦と成長のサイクルで持続的に新価値を提供する。3つのステップで区分し、最初の3年を投資実行・構造変革の期間とする。

有価証券報告書の「経営方針、経営環境及び対処すべき課題等」から、AIが項目ごとに整理しています。数値目標は原文に書かれたものだけです。

社員と組織

有価証券報告書 10期分

グループ全体で861人が働いている。提出会社(単体)の平均年収は670万円で、9期前と比べて2.7%平均年齢は40.0歳、平均勤続年数は16.0年。

決算期平均年収万円平均年齢平均勤続連結従業員数一人当たり営業利益万円
2017年3月710
2018年3月718
2019年3月68941.017.0744
2020年3月67640.017.0753
2021年3月70240.017.0758
2022年3月71941.017.0707
2023年3月68741.017.0706
2024年3月67040.017.0839
2025年3月67340.016.0870230
2026年3月67040.016.0861279

平均年収・平均年齢・平均勤続は有価証券報告書に記載された提出会社(単体)の値、従業員数はグループ全体の値です。一人当たり営業利益は連結営業利益を連結従業員数で割ったもので、給与などの費用を払ったあとに一人あたりいくら残るかの目安になります。

多様性の開示2026年3月期・提出会社(単体)
女性管理職比率9.9%
縦線は目安の30%
男性育休取得率105.3%
縦線は目安の85%
女性の賃金(男性=100)73.8%
100なら男女で差がない状態

拠点とグループ

設備と関係会社

関係会社12(国内 7 / 海外 5、うち連結子会社 12) を有報から抽出しています。

主要な設備 (帳簿価額 上位10)
津山工場 — 岡山県津山市4,365百万円
食品事業
本社等 — Thailand2,817百万円
食品事業
栃木工場 — 栃木県さくら市2,585百万円
食品事業
研究所 — 神奈川県足柄上郡大井町1,822百万円
食品事業
本社等 — 横浜市西区等822百万円
その他
本社等 — 広島市中区等699百万円
食品事業
本社 — 横浜市西区358百万円
食品事業 全社(共通)
群馬工場 — 群馬県伊勢崎市148百万円
食品事業
支店・営業所 — 全国11ヵ所52百万円
食品事業
本社 — 横浜市西区2百万円
その他
ほか20件の開示あり
主な関係会社
  • 国内
    株式会社エバラビジネス・マネジメント
    横浜市西区 · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 国内
    株式会社横浜エージェンシー&コミュニケーションズ(注)3
    横浜市西区 · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 国内
    株式会社エバラ 物流(注)3.4
    横浜市西区 · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 国内
    株式会社エバラフーズ・サービス(注)3.5
    横浜市西区 · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 国内
    丸二株式会社
    広島市中区 · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 海外
    EBARA SINGAPORE PTE. LTD. (注)2
    Singapore · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 国内
    荏原食品(上海)有限公司(注)2.3
    中華人民共和国 上海市 · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 海外
    荏原食品香港 有限公司(注)3
    中華人民共和国 香港特別行政区 · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 海外
    台灣荏原食品股份 有限公司(注)3
    台湾 台北市 · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 海外
    EBARA FOODS (THAILAND) CO., LTD. (注)2.3
    Thailand · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 海外
    EBARA FOODS MALAYSIA SDN. BHD.(注)3
    Malaysia · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 国内
    株式会社 スギショー テクニカルフーズ
    静岡県駿東郡 · 連結子会社
    議決権20.0%

業績のいま

有価証券報告書・決算短信より

2026年3月期の売上高は500億円営業利益24億円前期と比べると増収増益で、売上が+4.2%、利益が+20.0%。

売上高
+4.2%
500億円
営業利益
+20.0%
24億円
純利益
+28.6%
18億円
営業利益率
4.8%
前期比 +0.6%pt

会社が出している今期の予想2027年3月期

項目会社予想前期実績
売上高502億円500億円
営業利益15億円24億円
純利益10億円18億円
1株あたり配当¥50¥50

会社が決算短信で公表した予想です。証券会社の予想ではありません。 短信の原本

四半期の推移

10期分

直近は2027年1Qで、売上は126億円、営業利益は8億円。前年の2024年1Qと比べると、売上は+15.6%、営業利益は+14.3%。

対象期間売上高億円営業利益億円営業利益率%純利益億円
2023年4Q90−2
2024年1Q10976.45
2024年2Q11176.35
2024年3Q1311410.710
2024年4Q101−2
2025年2Q238125.08
2025年4Q24283.36
2026年2Q243114.58
2026年4Q257135.110
2027年1Q12686.36

期ごとの単独の業績で、期首からの累計ではありません。

業績の推移

有価証券報告書 14期分

2013年3月期からの14期で、売上は484億円から500億円へほぼ横ばい。直近期の営業利益率は4.8%。売上は4期連続で増加。

決算期売上高億円営業利益億円経常利益億円営業利益率%純利益億円
2013年3月484147
2014年3月501199
2015年3月496188
2016年3月5071810
2017年3月5141912
2018年3月5041512
2019年3月5132516
2020年3月5122415
2021年3月5133725
2022年3月4333727
2023年3月4343222
2024年3月4522618
2025年3月48020214.214
2026年3月50024274.818

金額は有価証券報告書の連結値をそのまま掲載しています。帯の長さは列ごとの最大値との比です。空欄の期は有価証券報告書からその項目の数値が取れていません(0ではありません)。

利益の構造

2026年3月期

売上高500億円のうち、営業利益として残るのは24億円4.8%。営業外の損益と税金を反映した純利益は18億円、売上の3.6%にあたる。営業利益率は業種中央値4.1%を上回る水準。

売上高を100としたときの内訳
  • 売上原価作る・仕入れるのにかかったお金66.0%330億円
  • 販売費及び一般管理費売る・管理するのにかかったお金29.2%146億円
  • 営業利益費用を引いたあとに残った本業の利益4.8%24億円

有価証券報告書の損益計算書から、当期の金額をそのまま割り振っています。

粗利率
34.0%
売上から原価を引いて残る割合
営業利益率業種比+0.7pt
4.8%
本業の利益として残る割合
純利益率業種比+0.4pt
3.6%
税金まで払って最後に残る割合
ROE業種比2.2pt
5.1%
株主のお金がどれだけ利益を生んだか
ROA
3.5%
資産全体がどれだけ利益を生んだか
ROIC
5.0%
事業に使うお金がどれだけ利益を生んだか

ROICは有利子負債の開示がないため、営業利益×0.7÷(総資産−現金)の簡易式で算出しています。

お金の流れ

キャッシュフロー計算書 14期分

2026年3月期は営業CFが40億円、投資CFが−24億円で、差し引きのフリーCFは16億円この組み合わせは成熟・還元型にあたる。本業で稼ぎ、投資に回し、それでも余る現金を借金返済や株主還元に充てている。最も健全とされる型期末の手元現金は161億円で、売上の3.9ヶ月分にあたる

決算期営業CF億円投資CF億円財務CF億円フリーCF億円現金残高億円
2013年3月4−4−24037
2014年3月40−12−32862
2015年3月21−22219103
2016年3月13−7−36106
2017年3月29−21−38111
2018年3月0−19−5−1986
2019年3月40−7−333116
2020年3月29−10−619129
2021年3月47−9−1238155
2022年3月33−14−1719158
2023年3月28−13315176
2024年3月8−36−5−28144
2025年3月45−33−612150
2026年3月40−24−716161

本業で稼いだ現金が営業CF、設備や事業への投資が投資CF、借入と返済・配当が財務CF。営業・投資・財務の3列は縦線が0で、右がプラス、左がマイナスです。健全な会社の基本形は営業CFがプラスで投資CFがマイナス。フリーCFは営業CFと投資CFの合計で、手元に残る現金を表します。

資産と負債

貸借対照表 14期分

2026年3月期の総資産は508億円。このうち返さなくてよい自己資本が361億円で、自己資本比率は71.0%(業種中央値56.8%より厚い)

決算期総資産億円自己資本億円負債億円自己資本比率%
2013年3月29017711361.3
2014年3月30018311761.0
2015年3月33821112762.4
2016年3月34921613361.9
2017年3月35622812864.1
2018年3月35523512066.1
2019年3月38124613564.5
2020年3月37525512067.9
2021年3月40327113267.1
2022年3月41329112270.4
2023年3月43230912371.7
2024年3月47932815168.4
2025年3月47434213272.2
2026年3月50836114771.0

自己資本比率は総資産のうち返済のいらないお金の割合で、高いほど借入への依存が小さいことを示します。負債は総資産から自己資本を引いた額です。

2026年3月期の内訳
現金及び預金
171億円
すぐ使えるお金
利益剰余金
310億円
過去の利益の積み上がり
棚卸資産
27億円
在庫として抱えている分
負債合計
147億円
いつか返す必要があるお金
財務の健全性
80
/ 100
安定性自己資本比率40 / 40
収益力営業利益率10 / 30
現金創出営業CFの黒字継続30 / 30

有価証券報告書の数値から機械的に配点した参考値です。自己資本比率60%で満点、営業利益率15%で満点、直近3期の営業CFが黒字だった割合の3つを足しています。業態によって出ない要素があります。

業界内での比較

食料品 123社との比較

同じ食料品の企業と並べると、いちばん上に来るのは自己資本比率123社中26位あたり、逆に低いのは配当利回り123社中77位あたり帯は左端が業種の最下位、右端が最上位で、縦線が真ん中にあたる。

ROE株主の出したお金でどれだけ利益を生んだか
5.1%/中央値 7.3%
P25 3.7%P75 11.4%
営業利益率売上のうち本業の利益として残る割合
4.8%/中央値 4.1%
P25 2.7%P75 7.7%
自己資本比率上位総資産のうち返済のいらないお金の割合
71.0%/中央値 56.8%
P25 46.5%P75 67.3%
売上成長率前期からの売上の伸び
4.2%/中央値 3.4%
P25 0.7%P75 6.3%
配当利回り株価に対して1年で受け取る配当の割合
2.0%/中央値 2.3%
P25 1.5%P75 3.3%

有価証券報告書の最新期の数値をもとに、同じ業種の企業の中での順位を毎日計算しています。P25は下から4分の1、P75は上から4分の1の位置にある企業の値です。

株価

9月2日の終値

直近の終値は¥2,539で、1年前と比べて+1.0%過去52週の値幅のなかでは44%の位置にある。

¥2,539-0.4%1ヶ月+5.2%1年+1.0%時価総額251億円
過去52週の値幅
安値¥2,308高値¥2,836

チャートの金額は株式分割と配当を反映して調整した終値で、上に出している直近の終値とは一致しないことがあります。

指標
PER (実績)13.9倍
PER (会社予想)24.7倍
PBR0.68倍
配当利回り1.97%

実績値は直近の決算、予想値は会社予想にもとづきます。株価は終値ベースです。

値動きの背景

株価は直近1ヶ月で横ばい圏(1%高)で推移し、方向感の乏しい展開です。25日線(2479円)を約1%上回り、75日線(2445円)も上回っており、中期的な底固さは意識されます。52週高値2836円からは11.9%下げた水準、52週安値2308円からは8.3%高く、レンジ相場の中心に位置します。出来高は8月7日に2万2400株と直近では活発化しており、買いの兆しも見られます。

値動きの背景は、株価と出来高の推移をもとにAIがまとめた見立てです。

AIの評価

AI評価

株価水準の解釈です。売買の推奨ではありません

現在の株価水準を割安と判定しています(スコア 72/100)

PER は 13.68 倍で業界平均 28.07 倍を半分以下に下回り、予想 PER は 24.3 倍とやや割高化が見込まれるが、現状では割安。PBR は 0.68 倍と業界平均 1.63 倍を大きく下回り、1 倍未満で解散価値以下。ROE は 5.1% と低いものの、業界平均と比べても資本効率は改善余地があり、営業利益率は 4.17% から 4.8% と上昇傾向。配当利回りは 2.0% で業界平均 2.31% をやや下回るが、配当性向は 25.4% と低く、増配の余地がある。一方、今期の利益予想は慎重で、PER の上昇が懸念されるが、PBR と PER の低さから総合的に割安と判断。

指標この会社業種平均
PER (実績)13.9倍28.6倍
PER (予想)24.7倍
PBR0.68倍1.63倍
ROE5.1%7.9%

業種平均は同じ東証33業種に属する銘柄の単純平均です。銘柄数が少ない業種では平均が振れます。

AI評価判定とスコアは公開データをもとにした解釈で、将来の株価を示すものではありません。算出の考え方は編集方針に記載しています。

評価が分かれる点

AI分析

投資家の見方

家庭用調味料市場の成熟化と、業務用需要の回復が争点。強気派は、安定したブランド力と提案型営業による家庭用の底堅さを評価し、売上高が500億円(2026/3期見込み)と拡大する点を注目する。一方、弱気派は、市場のパイが横ばいで競争が激化し、原材料高によるコスト圧迫で利益率が低迷することを懸念する。営業利益率4〜5%と低水準で、ROEも5%程度と収益性の改善が課題。

プラスに働く材料7
  • ブランド力が強み

    「黄金の味」など定番商品が安定需要を創出。

  • 業務用の回復

    外食需要の回復で業務用売上が伸びる余地。

  • 売上の拡大

    2026/3期の売上高は500億円と過去最高を予想。

  • PBR0.675倍、解散価値割れ継続影響

    PBR0.675倍、純資産に対して約33%割安。株主還元強化余地

  • 売上高500億円、3期連続増収決算発表後影響

    売上高500億円、3期連続で増収。452→480→500億円

  • 営業利益率4.8%へ改善決算発表後影響

    営業利益率4.8%と改善、利益率は0.6ポイント上昇

  • 外国人保有2.5%と低位、買い余地不定影響

    外国人保有比率2.54%と低く、物色の余地が大きい

マイナスに働く材料7
  • 市場の成熟

    家庭用調味料市場は横ばいで成長余地が限定的。

  • コスト圧迫

    原材料費や物流費の上昇が利益を圧迫。

  • 低い収益性

    営業利益率5%以下でROEも低水準。

  • 来期予想PER24.3倍、収益悪化決算発表後影響

    来期予想PER24.3倍、今期13.7倍から悪化。純利益約10億円への減少見込み

  • ROE5.1%と低い資本効率継続影響

    ROE5.1%と低い。資本効率改善に向けた道筋が見えない

  • 売上高成長率が6.2%→4.2%へ鈍化通年影響

    売上高成長率は6.2%から4.2%へ鈍化。市場の成熟化

  • 株価は1年で1.7%下落短期的影響

    株価は1年間で1.7%下落。パフォーマンスが悪い

次の決算で確かめる点
家庭用売上高
主力市場の需要動向を反映。
業務用売上高
回復の度合いを確認。
営業利益率
コスト転嫁や収益性の変化を見る。

配当

株主還元

直近の年間配当は1株あたり50で、前期から+4.4%いまの株価に対する利回りは1.97%。増配か配当維持が2年続いている。

年間配当
¥50
1株あたり
配当利回り
1.97%
いまの株価に対して
配当性向
25.4%
利益のうち配当に回した割合
連続増配等
2年
増配か維持が続いた年数
決算期1株あたり配当前期比%配当性向%
2017年3月2826.8
2018年3月293.632.5
2019年3月3520.725.1
2020年3月362.930.3
2021年3月372.817.8
2022年3月408.116.2
2023年3月400.019.4
2024年3月400.022.5
2025年3月4512.531.5
2026年3月474.425.4

過去の配当は株式分割にあわせて調整した金額です。配当性向は有価証券報告書に記載された各期の値で、利益のうち配当に回した割合を示します。

次の配当スケジュール
  • 権利付き最終日
  • 権利確定日
  • 支払開始日
  • 今期の会社予想年間予想¥50

株主

有価証券報告書より

2026年3月期末の株主数は延べ8,952人。区分でいちばん多いのは個人・その他43.3%。グループ会社や銀行などの安定株主が52.5%を占め、残る47.5%が市場で売買されうる浮動株にあたる。

所有者の区分ごとの比率

所有者の区分2021年3月%2022年3月%2023年3月%2024年3月%2025年3月%2026年3月%
個人・その他44.646.045.545.542.343.3
事業法人41.040.040.040.341.841.3
金融機関10.39.69.99.211.411.2
外国法人2.72.42.22.32.12.4
証券会社1.42.02.42.72.31.7
自己株式4.15.76.26.21.01.3
外国人個人0.00.00.00.00.10.1

発行済株式に対する持ち株比率です。単元未満株の扱いにより、合計が100%にならない期があります。

大株主上位10

順位株主持ち株比率 %
01KMST HOLDINGS株式会社35.44
02日本マスタートラスト信託銀行 株式会社(信託口)4.78
03株式会社横浜銀行3.65
04エバラ食品工業株式会社 従業員持株会3.20
05株式会社榎本武平商店2.33
06東洋製罐グループホールディングス株式会社1.32
07JPモルガン証券株式会社1.11
08株式会社日本カストディ銀行(信託口)1.00
09今井文子0.85
10日本生命保険相互会社0.85

有価証券報告書の大株主の状況から、上位10者を掲載しています。信託銀行の名義は、実際の保有者ではなく運用を預かる先を指すことがあります。

株価指標の推移

有価証券報告書 14期分

1株利益は14期で+151%、1株純資産は14期で+91%。直近期のROEは5.1%で、日本株の目安とされる8%を下回る。

決算期EPSBPSROE%PER配当性向%
2013年3月731,9394.020.639.1
2014年3月931,9984.718.252.6
2015年3月832,0264.024.839.5
2016年3月992,0764.820.357.3
2017年3月1132,1935.318.326.8
2018年3月1132,2565.118.732.5
2019年3月1582,3656.913.725.1
2020年3月1422,4605.915.230.3
2021年3月2472,7049.510.917.8
2022年3月2722,9519.610.316.2
2023年3月2223,1537.314.019.4
2024年3月1843,3475.715.722.5
2025年3月1433,5014.219.431.5
2026年3月1833,7025.114.025.4

有価証券報告書に記載された各期の値です。PERは期末時点の株価にもとづく実績値で、いまの株価から計算した値とは異なります。

EPS1株利益
1株が1年で稼いだ純利益。伸びていれば株の稼ぐ力が育っている
BPS1株純資産
1株あたりの持ち分。会社に積み上がった蓄えの目安
ROE自己資本利益率
株主のお金でどれだけ稼いだか。日本株では8%が一つの目安
PER期末実績
株価が1年分の利益の何倍か。低いほど割安とは限らず、期待の低さのこともある
配当性向利益からの還元率
利益のうち配当に回した割合。高すぎる場合は無理をしている可能性もある

経営陣

12名 有価証券報告書の提出日現在

有価証券報告書に載っている役員は12名。2026/3期の役員報酬は総額234百万円。社内取締役1人あたりの報酬は、従業員の平均年収の約5倍にあたる。

氏名役職年齢保有株数
森村剛士取締役社長(代表取締役)4652,560
吉田泰弘専務取締役 社長補佐、クリエイティブ部門担当6624,500
近藤康弘常務取締役 営業部門担当 兼 営業統括本部長6516,575
今田勝久取締役 長期ビジョン「構造変革、新領域開拓」担当 兼 Core Lab、品質保証部担当607,165
関進取締役 経営企画部、新規事業推進室担当5710,150
粟野裕取締役 コーポレート部門担当 兼 コーポレート統括本部長615,350
赤堀博美取締役602,900
菅野豊取締役627,600
高島勝廣監査役(常勤)625,400
金谷浩史監査役623,000
青戸理成監査役514,500
椎谷晃監査役63

役員報酬の内訳2026/3

役員の区分人数固定報酬百万円業績連動百万円株式報酬百万円その他百万円合計百万円1人あたり百万円
取締役(社内)612341272719232
社外取締役630305
監査役1121212

有価証券報告書の役員報酬等の総額から、区分ごとの内訳を載せています。人数は当期中に在任した延べ人数のため、期末の人数と一致しない期があります。

有価証券報告書

有価証券報告書 2026/3期

会社自身が書いた有価証券報告書の本文を、章ごとにそのまま収録しています (要約ではありません)。

事業の内容987字を開く

何をしている会社か、会社自身の説明

3【事業の内容】 当社グループ(当社及び当社の関係会社)は、当社、連結子会社11社及び持分法適用関連会社1社によって構成されており、その事業内容は、食品事業、物流事業及びその他のセグメントに分かれております。国内のグループ会社の経営管理業務を中間持株会社である株式会社エバラビジネス・マネジメントが担っております。また、国外のグループ会社の経営管理業務を中間持株会社であるEBARA SINGAPORE PTE. LTD.が担っております。 当社グループの事業内容及び当社と関係会社の当該事業における位置付けは次のとおりであります。なお、以下事業区分は、「第5 経理の状況 1 連結財務諸表等(1)連結財務諸表 注記事項(セグメント情報等)」に掲げるセグメントの区分と同一であります。 (1)食品事業 食品事業を当社及び株式会社エバラフーズ・サービス、丸二株式会社、EBARA SINGAPORE PTE. LTD.、荏原食品(上海)有限公司、荏原食品香港有限公司、台灣荏原食品股份有限公司、EBARA FOODS (THAILAND) CO., LTD.、EBARA FOODS MALAYSIA SDN. BHD.並びに持分法適用関連会社である株式会社スギショーテクニカルフーズが行っております。 主な商品は次のとおりであります。 ① 家庭用商品 ・肉まわり調味料群(黄金の味、焼肉のたれ、生姜焼のたれ、おろしのたれ等) ・鍋物調味料群(すき焼のたれ、プチッと鍋、キムチ鍋の素、なべしゃぶ等) ・野菜まわり調味料群(浅漬けの素等) ・その他群(プチッとうどん、横濱舶来亭カレーフレーク、プチッと中華等) ② 業務用商品 ・肉まわり調味料群(黄金の味、焼肉のたれ、やきとりのたれ等) ・スープ群(ラーメンスープ、がらスープ、冷凍がら十五分湯等) ・その他群(浅漬けの素、丼のたれ、マドラスカレー湿潤、丸二株式会社商品等) (2)物流事業 物流事業(倉庫事業、貨物運送取扱事業)を株式会社エバラ物流が行っております。 (3)その他 広告宣伝事業、人材派遣事業を株式会社横浜エージェンシー&コミュニケーションズが行っております。 [事業系統図] 以上述べた事項を事業系統図によって示すと次のとおりであります。 (注)無印 連結子会社 ※ 関連会社(持分法適用会社)
経営方針・対処すべき課題2,308字を開く

経営陣が考える方向性と課題

1【経営方針、経営環境及び対処すべき課題等】 当社グループの経営方針、経営環境及び対処すべき課題等は、以下のとおりであります。 なお、文中における将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において、当社グループが判断したものであります。 (1)会社の経営の基本方針 エバラ食品グループ経営理念・行動指針 ≪経営理念≫ 「こころ、はずむ、おいしさ。」の提供 わたしたちは、お客様への情熱とチャレンジ精神を力に、「人を惹きつける、新しいおいしさ」と「期待で胸が膨らむ、ワクワクするおいしさ」を通じて、人と人との絆づくりの機会を広げていきます。 ≪行動指針≫ わたしたちは、「こころ、はずむ、おいしさ。」をお届けするために、以下の精神で行動していきます。 ・ 顧客満足を最優先 お客様へのお役立ちを大切にし、価値ある商品、心の通ったサービスを通じてお客様の信頼、満足を最優先に行動します。 ・ さらなる企業成長を目指す お客様にとって必要な企業であり続けるために、革新的な商品、サービスをタイムリーに届け続け、お客様とともに成長していきます。 ・ 冒険、反論、失敗の自由 自由な議論を通じた創造を重んじ、失敗を恐れず、常にチャレンジを続け、他に先駆けた面白さ、オリジナリティを大切にします。 ・ 環境への取り組み 低負荷型社会、循環型社会の実現に貢献すべく、省エネルギー・省資源、リサイクルを推進し、環境対策に取り組みます。 ・ 信頼される企業行動 わたしたち自身の透明性を高め、安全・安心と品質の追求、適切なコンプライアンス体制の確立などを通して、社会に信頼され、貢献できる企業となることを目指します。 エバラ食品グループは、これまでも、これからも「創業の思い」を大事にしていきます。 「おいしいものを、さらにおいしく。」 (2)中長期的な経営戦略と対処すべき課題 当社グループは、2033年度に向けた長期ビジョンを策定し、「おいしさ、たのしさ、あたらしさで食カテゴリーを創造する企業」を10年後のありたい姿と定めました。挑戦と成長のサイクルによる持続的な新価値の提供を通じて、独自性のある商品・サービスで人々の食生活に貢献し、社会に必要とされる存在となることを目指してまいります。 エバラ食品グループのありたい姿 ありたい姿を実現するためのミッションは以下のとおりです。 ①国内/海外における次代の中核を成す多様な人材が育成・登用され、エバラ食品グループが密接に連携した ビジネスフォーメーションの実現 ②製造体制の変革により、大量生産から多品種少量生産までの対応力UP、液体に加え粉末調味料分野でも ビジネス領域を拡大 ③自社の技術力、ニッチ&トップ戦略をベースにした健康分野を始めとする新たなビジネス確立と特定領域に おけるリーダーカンパニーの地位獲得 ④東南アジア地域における自社商品の浸透と、その他地域への拡大 ⑤ICTの利活用を通じた「データ活用型経営」「業務プロセス改革」の実現 長期ビジョンの実現に向け、10年の期間を3つのステップで区分し、最初の3年間(2024~2026年度)を投資実行及び構造変革のステップとして定め、3ヵ年の中期経営計画「Ebara Reboot 2026」を推進しております。 長期ビジョンのステップ 中期経営計画「Ebara Reboot 2026」では、「構造変革」と「成長投資」を通じて、再び利益拡大の軌道にのせるため、適正な経営資源投下による売上形成・利益最大化に取り組むことを重要方針として定めています。 その方針のもと、基本戦略を「既存事業/領域を磨き上げ、高収益化を追求」「新市場/新価値創造による新たな成長軌道の確立」「従来の枠組みに捉われない経営基盤改革の深化」としました。 中期経営計画 Ebara Reboot 2026 (2024~2026年度) 「Ebara Reboot 2026」の最終年度となる2026年度においては、以下の課題に取り組みます。 ① 既存事業/領域を磨き上げ、高収益化を追求 ・ポーション調味料をはじめとした基幹商品のさらなるシェア拡大及び収益力強化 ・国内製造体制再編と連動したビジネスモデル再構築 ・各種コスト上昇への機動的な対応 ② 新市場/新価値創造による新たな成長軌道の確立 ・成長領域の開拓に向けたマーケティング・商品開発の進化 ・新ブランド・新カテゴリー創出を見据えた技術開発と商品化の推進 ・海外事業の成長とさらなる事業領域拡大に向けた体制整備 ③ 従来の枠組みに捉われない経営基盤改革の深化 ・環境変化を踏まえた人的資本の強化 ・データ活用型経営・ICT利活用を基盤とした業務プロセスと意思決定の高度化 ・経営とサステナビリティの一体化 ・全体最適を考慮した変革の推進、グループナレッジの共有と活用の深化 また、前述の各種施策を強力に推し進めつつ、取り巻く環境の変化に対応した事業戦略の見直しを適宜検討、実行いたします。 (3)目標とする経営指標 当社グループの連結数値目標として、中期経営計画「Ebara Reboot 2026」では「適正な経営資源投下による売上形成・利益最大化に取り組む」の方針に基づき、利益指標として営業利益に減価償却費を加えたEBITDAを採用しております。 2025年度   2026年度 実績   中計目標 EBITDA   4,088百万円   4,000百万円 海外売上高比率   5.1%   5%以上 総還元性向   31.7%   50%以上
事業等のリスク6,286字を開く

会社が自認するリスクの一覧

3【事業等のリスク】 (リスク管理体制) 当社グループは、「経営危機管理規程」に基づき全社的な事業活動に伴うリスク及び危機管理対策からなるリスク管理体制を適切に整備し、適宜その体制を点検することによって管理の有効性を向上させております。経営理念及び持続的な企業価値の向上を実現するうえでの事業等のリスクについては、代表取締役社長を委員長とし、取締役、管掌部門の本部長等で構成する「内部統制委員会」にて認識評価し、平時における防止策の検討や事象発生時の対応についての手順を策定しております。 (重大リスクとして認識している事項) 有価証券報告書に記載した事業の状況、経理の状況等に関する事項のうち、投資者の判断に重要な影響を及ぼす可能性のある事項は、以下のとおりであります。文中の将来に関する事項は、有価証券報告書提出日現在において当社グループが判断したものであり、全てのリスクが網羅されているわけではありません。 (リスク顕在化の影響について) 認識している重大リスクが現時点では顕在化する可能性の程度や時期、経営成績及び財政状態等に与える影響を合理的に予見することが困難であるため記載しておりません。 カテゴリー   リスク項目 1.事業に関するリスク   1.1 食品の安全性について 1.2 市場動向について 1.3 原材料の価格変動及び調達について 2.サステナビリティに関するリスク   2.1 気候変動について 2.2 人権への対応について 2.3 人材の確保、育成について 3.経営基盤に関するリスク   3.1 災害のリスクについて 3.2 カントリーリスクについて 3.3 情報管理、システムのリスクについて 3.4 法的規制について 3.5 保有資産の減損等について 1.事業に関するリスク 1.1 食品の安全性について リスク概要と影響 食品業界におきましては、消費者の安全性に対する関心が一層高まっております。具体的なリスクとして、フードテロ等の企業犯罪、異物混入、製造ラインの衛生管理不良、品質不良、アレルギー表示未記載等の誤表示とそれに伴う健康被害、また製品回収等事態収拾に要するコストの発生が考えられます。 万が一これらの問題が発生した場合には、当社グループのブランド価値の毀損を招くとともに、当社グループの経営成績及び財政状態に影響を与える可能性があります。 対応策 当社グループは、経営理念「こころ、はずむ、おいしさ。」の提供、行動指針「顧客満足を最優先」「信頼される企業行動」等を掲げ、常に安全で高品質な商品をお客様へお届けすることに努めております。 当社は食の安全を確実にするため、品質管理に関わる審議・協議機関として品質管理委員会を設置し、当社商品の品質保証及び管理業務における基本事項を規定しております。原材料調達、商品設計、外部委託工場を含む製造工程、流通等の各段階における自主基準の設定、監査、指導、品質管理に関わる重要諸問題等の審議を行い、食の安全を含めた品質管理体制を整備しております。なお、食品製造を営むグループ子会社においても品質管理組織を整備しております。また、自社3工場においては「FSSC22000」(食品安全マネジメントシステムの国際規格)を取得しており、グループ子会社及び外部委託工場においても品質管理体制を整備していることを当社が確認しております。 1.2 市場動向について リスク概要と影響 当社グループの主力事業である食品事業におきましては、人口減少、少子高齢化、世帯人員数の減少等を背景として国内市場は縮小傾向にあり、厳しい競合環境におかれております。今後、消費者の嗜好の変化や一層の競争激化により市場占有率が著しく低下した場合には、当社グループの経営成績及び財政状態に影響を与える可能性があります。 また、当社商品群は、天候不順や食材の価格変動により消費が鈍化する傾向があります。このような消費の鈍化が発生する場合や、鳥インフルエンザ等の大規模な家畜の疾病が発生した場合には、売上の減少や在庫の増加が生じ、当社グループの経営成績及び財政状態に影響を与える可能性があります。 対応策 当社グループは、長期ビジョン2033で「おいしさ、たのしさ、あたらしさで食カテゴリーを創造する企業」を10年後のありたい姿といたしました。家庭用事業において、主力商品群の収益拡大、ポーション調味料のさらなる伸長を目指すとともに、新価値創造に向けた商品開発を行っております。業務用事業においては、主力商品群のラインアップ拡充、商品構成の見直しに着手する等、市場変化に応じた選択と集中、及び販路の拡大に尽力しております。海外事業も成長ドライバーとして注力しており、海外R&D体制・現地生産の基盤構築等に取り組んでおります。また、「製造体制の変革による大量生産から多品種少量生産までの対応力UP」に向け、2025年6月には、「しもつま中央工業団地」の工場用地を取得することを決議し、国内製造体制を再編いたします。こうした取り組みにより、市場環境の変化に機動的に対応できる製造体制の構築を推し進めております。また異常気象や家畜の疾病については、気象庁や農林水産省等の政府機関からの情報を収集し、早期に生産計画及び販売計画を見直しております。またお客様の購買意識・購買行動等を考慮し、商品在庫の適正化を図る、受容性の高い食材を使用した汎用メニューの訴求に切り替える等の取り組みを進めております。 1.3 原材料の価格変動及び調達について リスク概要と影響 当社グループにおける商品の原材料等は、国内外における気候変動や季節的変動、国際的な需給動向、為替の変動、地政学的要因、エネルギーコスト、感染症の拡大等により、その価格が変動又は調達量確保が困難となるものがあります。特に農畜産物に関しては、天候による収穫量の変動と海外需要の増大等の影響を受ける傾向があること、また原油価格の変動は包装材料の価格や光熱費等の製造コスト、運送費等に影響を与えます。原材料等の価格が急激かつ想定を大幅に超えて上昇した場合、又は内外の情勢の変動を受け供給不足が生じた場合には、当社グループの経営成績及び財政状態に影響を与える可能性があります。 対応策 当社グループは、複数企業からの購買や、計画的な購買によって原材料等の安定的な調達に努めております。具体的には、サプライヤーにおける在庫の分散、サプライヤー間の連携体制による供給確保、年間契約購買による供給量確保や産地の分散等の施策を実施しリスクを低減しております。また、企業努力だけでは吸収しきれない原材料価格や製造コストの上昇等については、商品価格の改定等を行い収益性の改善に努めております。 2.サステナビリティに関するリスク 2.1 気候変動について リスク概要と影響 当社グループは、持続可能な社会の実現に向け、省エネルギー・省資源、リサイクルを推進し環境対策に取り組んでおりますが、消費者の環境保護に対する意識が高まる中で、対応が遅れた場合にはブランドイメージや市場シェアに影響を与える可能性があります。また環境規制の強化により、製造プロセスの見直しや設備投資が必要となった場合には、経営成績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。 対応策 関係会社の代表者及び当社各部門の本部長をメンバーとした「環境部会」において、環境法令の遵守状況の確認や、達成すべき環境目標等(CO2排出量及び食品ロス量の削減、廃プラスチックのリサイクル率目標)を策定しています。目標達成に向け、燃焼効率のよいエネルギー利用、自家消費型太陽光発電設備の設置、包装容器の軽量化・薄肉化、共同輸送等による輸送効率の向上や賞味期限の延長等に取り組んでおります。 2.2 人権への対応について リスク概要と影響 当社グループの事業活動やサプライチェーンについて、労働環境・安全衛生の悪化といった人権に関わる問題が発覚した場合には、当社グループの社会的な信用が低下し、経営成績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。 対応策 当社グループは、人権のテーマも含めたコンプライアンスに関する全従業員参加型の教育を毎年実施することで、コンプライアンス意識の向上を図っております。加えて、人権尊重の取り組みとして2023年5月に「エバラ食品グループ人権方針」の策定を行い、グループ会社を含めた推進体制のもと人権リスクを特定・評価しています。2024年度からは、継続的に人権デューディリジェンスに取り組むべく、コンプライアンス委員会にてグループ内の人権リスク管理を、またサプライチェーン部会でサプライチェーン上の人権リスク管理を実施しております。 2.3 人材の確保、育成について リスク概要と影響 当社グループが成長するためには、チャレンジ精神を持ち、自発的に価値を生み出し続ける人材が重要と考えております。日本国内においては少子高齢化による労働人口の減少が進んでおり、今後、人材獲得競争の激化やそれに伴う人材の流動化が一層進んでいくことが考えられます。適切な人材を確保できず、あるいは人材の流出が深刻化した場合、当社グループの事業戦略や経営成績に影響を及ぼす可能性があります。 対応策 当社グループでは、行動指針の一つに「冒険、反論、失敗の自由」を掲げ、自由な議論とチャレンジを奨励しています。新卒及び中途採用では性別や国籍を問わない選考を推進し優秀な人材確保に努めるとともに、能力ある人材の積極的な登用、キャリアアップの機会を提供しております。また、働きがいの向上につなげるための人事制度改定、社員の成長を支援する育成制度や、本人の意思によって応募ができる社内公募制度の導入、柔軟な働き方の推進等、社員一人ひとりが自らを高め、成長と働きがいを実感できる環境づくりを進めています。 3.経営基盤に関するリスク 3.1 災害のリスクについて リスク概要と影響 当社グループは、生産設備や物流設備等を保有しており、風水害や地震、噴火、火災、テロ、感染症の流行等、大規模な災害による施設への被害やサプライチェーンが寸断した場合は、生産や物流、販売等の事業活動が停滞し、当社グループの経営成績及び財政状態に影響を与える可能性があります。 対応策 当社グループは従業員への防災教育や安全確保の訓練、事業所等の耐震診断や定期的な点検、システム機器のデータセンター利用、生産拠点や物流拠点の分散化、非常時の受注体制の整備、在宅勤務制度の導入等、被害を最小限に抑える対策を行い、安定した事業継続のための体制を整備しております。 また事業継続計画(BCP)の定期的な見直しと更新を行い、実効性を高めるよう努めております。 3.2 カントリーリスクについて リスク概要と影響 当社グループは海外事業において現地法人による事業展開を行っており、各拠点において、予測できない政治・経済情勢の急激な変化、テロ・紛争等による社会的混乱により、事業展開及び取引に重大な支障が生じた場合、当社グループの経営成績及び財政状態に影響を与える可能性があります。 対応策 当社グループは、各拠点の商慣行、法規制、雇用環境等の違いに十分配慮した事業運営を行っております。上記のようなリスクが発生した際には、現地における従業員の安全確保を最優先事項として取り組む体制を整備しております。また、当該子会社と協力のうえ情報収集を行う等、損害の拡大を防止するよう努めております。 3.3 情報管理、システムのリスクについて リスク概要と影響 当社グループは、マーケティング、研究開発、生産、販売、物流、管理業務等で取り扱う情報を情報システム部門及び管轄する本部にて管理しております。また、販売促進キャンペーン等を通じて取得したお客様の個人情報を委託会社にて管理・保有しております。コンピュータウイルスの感染や不正アクセス等のサイバー攻撃、過失等により、社内システムの停止、情報漏えい、破壊、改ざん等を引き起こす可能性があります。これらの問題が発生した場合には、ステークホルダーからの信用失墜、ブランド価値の毀損を招くとともに、当社グループの経営成績及び財政状態に多大な影響を与える可能性があります。 対応策 当社グループは、マルウェアその他のサイバー攻撃に備え、多要素認証の導入及び従業員教育の実施に加え、外部からの脅威の侵入防止対策並びに侵入時の早期検知・対応体制を整備し、情報セキュリティ管理体制の強化を図っております。 主要なシステム機器は外部データセンターに設置するとともに、サーバー及びPCに最新のセキュリティパッチを適用し、ハード面・ソフト面の両面からセキュリティの確保に努めております。また、個人情報を含む重要情報については、「プライバシーポリシー」等の社内規程に基づき、適切な管理体制を構築しております。 3.4 法的規制について リスク概要と影響 当社グループは食品事業を主力事業としており、食品表示法、食品衛生法、製造物責任法、環境関連法規等の各種規制や海外進出先における現地法令等の適用を受けております。また各種労働に関する法令、独占禁止法、産業財産権に関する法令、下請代金支払遅延等防止法、個人情報保護法等の法的規制を受けております。今後、これらの法令に関わる規制の強化や変更、法令違反、訴訟等により当社の企業活動が制限された場合には、当社グループのブランド価値の毀損を招くとともに、当社グループの経営成績及び財政状態に影響を与える可能性があります。 対応策 当社グループは、経営理念及び行動指針のもと、事業経営に関わる法令の遵守に関する事項などを審議し、内部統制システムの有効性検証を行う役割として「内部統制委員会」を設置し、当社グループにおける強固な内部統制システムを構築しております。 また当社は「FSSC22000」及び自社品質保証システムを厳正に運用しており、グループ子会社及び外部委託工場においても食品製造における法令遵守を含めた品質管理体制を整備しております。倫理面においては、「エバラ食品グループ役員・社員行動規範」及び「コンプライアンス規程」に基づき、階層別の研修を実施する等、行動規範の遵守を推進しております。産業財産権においては、法務部門を主管として知的財産ポリシーを制定し、グループ全体で有効な管理と活用に努めております。また、関連部門が適宜、専門家との連携を行うことにより、これらの関連法令を遵守する体制を整備しております。 3.5 保有資産の減損等について リスク概要と影響 当社グループは、持続的な成長に向けた国内外への様々な投資を行っています。事業の用に供する機械設備、土地、投資有価証券をはじめとする様々な資産において、時価の下落、収益性の低下等により投資額の回収が見込めなくなった場合には、減損会計等の適用を受けることになり、当社グループの経営成績及び財政状態に影響を与える可能性があります。 対応策 当社グループは、取締役会や経営会議において設備投資等の事業計画策定に関する十分な審議をし、意思決定を行っております。また、取得後においても投資先の状況を定期的に検証しております。
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業績がなぜこうなったかの経営陣の説明

4【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】 当連結会計年度における当社グループの財政状態、経営成績及びキャッシュ・フロー(以下、「経営成績等」という。)の状況の概要及び経営者の視点による当社グループの経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容は次のとおりであります。 なお、文中における将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において、判断したものであります。 ① 財政状態及び経営成績の状況 当社グループは、2033年度に向けた長期ビジョンを策定し、「おいしさ、たのしさ、あたらしさで食カテゴリーを創造する企業」を10年後のありたい姿と定めました。挑戦と成長のサイクルによる持続的な新価値の提供を通じて、独自性のある商品・サービスで人々の食生活に貢献し、社会に必要とされる存在であり続けることを目指してまいります。 長期ビジョンの実現に向け、10年の期間を3つのステップで区分し、最初の3年間(2024~2026年度)を投資実行及び構造変革のステップとして定め、3ヵ年の中期経営計画「Ebara Reboot 2026」を推進しています。 「構造変革」と「成長投資」を通じて、再び利益拡大の軌道にのせていくため、適正な経営資源投下による売上形成・利益最大化に取り組むことを重要方針に掲げています。その方針のもと、基本戦略を「既存事業/領域を磨き上げ、高収益化を追求」「新市場/新価値創造による新たな成長軌道の確立」「従来の枠組みに捉われない経営基盤改革の深化」としております。 当連結会計年度(2025年4月1日~2026年3月31日)における我が国経済は、雇用・所得環境の改善を背景に、個人消費に持ち直しの動きがみられるなど、景気は緩やかに回復しているものとみられます。一方で、物価上昇や海外経済動向、地政学的リスクの影響等により、先行きは不透明な状況です。食品業界におきましては、生活必需品としての需要は底堅い一方、原材料価格、物流費及び人件費の上昇を背景とした値上げが続いており、消費者の節約志向は継続しているものと考えられます。 このような環境の下、当連結会計年度における当社グループの売上高は、500億5百万円(前期比4.3%増)となりました。 食品事業の家庭用商品は、鍋物調味料群の売上伸長やその他群の商品ラインアップ拡充により売上を伸ばしました。業務用商品は、海外事業の寄与もあり、スープ群、その他群の販売が堅調に推移し、売上を伸ばしました。 利益面につきましては、売上高の増加が寄与し、営業利益は24億4百万円(前期比18.4%増)、経常利益は26億76百万円(前期比26.7%増)となり、親会社株主に帰属する当期純利益は、特別損益として国内製造体制の再編に伴う構造変革費用及び投資有価証券売却益を計上したことにより、17億83百万円(前期比27.4%増)となりました。 セグメントごとの売上高は、次のとおりであります。 <食品事業> 食品事業の売上高は424億12百万円(前期比5.1%増)となりました。 (イ)家庭用商品 家庭用商品の売上高は308億66百万円(前期比4.9%増)となりました。 ・肉まわり調味料群の売上高は121億49百万円(前期比1.5%減)となりました。 精肉価格の高止まりの影響により、前期の売上を下回りました。 ・鍋物調味料群の売上高は116億56百万円(前期比8.1%増)となりました。 『プチッと鍋』、『なべしゃぶ』の販売施策により店頭での露出が強化されたことにより、前期の売上を上回りました。 ・野菜まわり調味料群の売上高は26億46百万円(前期比3.7%増)となりました。 『浅漬けの素』が野菜価格の安定等を背景に売上を伸ばした結果、前期の売上を上回りました。 ・その他群の売上高は44億13百万円(前期比17.6%増)となりました。 『プチッとうどん』、『プチッと中華』は、商品ラインアップの追加により好調に推移しました。また、『横濱舶来亭カレーフレーク』も売上を伸ばしました。 (ロ)業務用商品 業務用商品の売上高は115億45百万円(前期比5.5%増)となりました。 ・肉まわり調味料群の売上高は32億64百万円(前期比1.3%減)となりました。 ・スープ群の売上高は36億80百万円(前期比10.4%増)となりました。 ・その他群の売上高は46億円(前期比6.9%増)となりました。 <物流事業> 物流事業の売上高は68億38百万円(前期比2.2%減)となりました。 ・運送取引や倉庫保管取引において、既存顧客との取引量減少の影響もあり、前期比で減収となりました。 <その他> その他の売上高は7億54百万円(前期比24.6%増)となりました。 売上高の内訳は次のとおりであります。 (単位:百万円) 事業名称及び商品群名   前連結会計年度 (自 2024年4月1日 至 2025年3月31日)   当連結会計年度 (自 2025年4月1日 至 2026年3月31日)   対前期比 (%) 食品事業   40,364   42,412   5.1 家庭用商品   29,419   30,866   4.9 肉まわり調味料群   12,332   12,149   △1.5 鍋物調味料群   10,781   11,656   8.1 野菜まわり調味料群   2,551   2,646   3.7 その他群   3,754   4,413   17.6 業務用商品   10,945   11,545   5.5 肉まわり調味料群   3,306   3,264   △1.3 スープ群   3,334   3,680   10.4 その他群   4,304   4,600   6.9 物流事業   6,993   6,838   △2.2 その他   605   754   24.6 財政状態の概況は、次のとおりであります。 (資産の部) 当連結会計年度末の総資産額につきましては、前連結会計年度末に比べ34億20百万円増加(前期比7.2%増)し、507億93百万円となりました。 流動資産につきましては、その他流動資産が減少したものの、現金及び預金、受取手形及び売掛金、商品及び製品の増加等により、前連結会計年度末に比べ18億17百万円増加(前期比6.4%増)し、300億14百万円となりました。 固定資産につきましては、有形固定資産の増加等により、前連結会計年度末に比べ16億3百万円増加(前期比8.4%増)し、207億79百万円となりました。 (負債の部) 当連結会計年度末の負債合計額につきましては、前連結会計年度末に比べ15億81百万円増加(前期比12.0%増)し、147億37百万円となりました。 流動負債につきましては、支払手形及び買掛金、未払金、未払法人税等、構造変革引当金及びその他流動負債の増加等により、前連結会計年度末に比べ20億78百万円増加(前期比22.5%増)し、113億17百万円となりました。 固定負債につきましては、退職給付に係る負債の減少等により、前連結会計年度末に比べ4億96百万円減少(前期比12.7%減)し、34億20百万円となりました。 (純資産の部) 当連結会計年度末の純資産額につきましては、利益剰余金及び為替換算調整勘定の増加等により、前連結会計年度末に比べ18億39百万円増加(前期比5.4%増)し、360億56百万円となりました。当連結会計年度末の自己資本比率は71.0%(前期は72.2%)、1株当たり純資産額は3,702円24銭(前期は3,501円41銭)となりました。 ② キャッシュ・フローの状況 当連結会計年度末における現金及び現金同等物(以下「資金」という。)は、前連結会計年度末に比べ11億55百万円増加し、161億48百万円となりました。 当連結会計年度における各キャッシュ・フローの状況とそれらの要因は次のとおりであります。 (営業活動によるキャッシュ・フロー) 営業活動の結果獲得した資金は、40億28百万円(前年同期は45億33百万円の獲得)となりました。これは主に、税金等調整前当期純利益による26億87百万円の獲得及び減価償却費16億59百万円により増加したものであります。 (投資活動によるキャッシュ・フロー) 投資活動の結果使用した資金は、23億68百万円(前年同期は33億43百万円の使用)となりました。これは主に、有形固定資産の取得による支出25億64百万円により減少したものであります。 (財務活動によるキャッシュ・フロー) 財務活動の結果使用した資金は、6億53百万円(前年同期は6億45百万円の使用)となりました。これは主に、配当金の支払額4億59百万円及び自己株式の取得による支出1億6百万円により減少したものであります。 なお、キャッシュ・フローの指標のトレンドは、次のとおりであります。 2025年3月期   2026年3月期 自己資本比率(%)   72.2   71.0 時価ベースの自己資本比率(%)   57.3   48.9 キャッシュ・フロー対有利子負債比率(年)   0.1   0.1 インタレスト・カバレッジ・レシオ(倍)   741.1   594.4 (注)自己資本比率:自己資本/総資産 時価ベースの自己資本比率:株式時価総額/総資産 キャッシュ・フロー対有利子負債比率:有利子負債/営業キャッシュ・フロー インタレスト・カバレッジ・レシオ:営業キャッシュ・フロー/利払い ※ 各指標は、いずれも連結ベースの財務数値により算出しております。 ※ 株式時価総額は、期末株価終値×自己株式を除く期末発行済株式数により算出しております。 ※ キャッシュ・フローは連結キャッシュ・フロー計算書の営業活動によるキャッシュ・フローを使用しております。有利子負債は連結貸借対照表に記載されている負債のうち、利子を支払っているすべての負債を対象としております。 ③ 生産、受注及び販売の実績 (イ)生産実績 当連結会計年度の生産実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。 セグメントの名称    当連結会計年度 (自 2025年4月1日  至 2026年3月31日)    前年同期比(%) 食品事業(百万円)   26,211   107.1 合計(百万円)   26,211   107.1 (注)金額は製造原価によっております。 (ロ)受注実績 当社グループ(当社及び連結子会社)は受注生産を行っておりませんので該当事項はありません。 (ハ)販売実績 当連結会計年度の販売実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。 セグメントの名称    当連結会計年度 (自 2025年4月1日  至 2026年3月31日)    前年同期比(%) 食品事業(百万円)   42,412   105.1 物流事業(百万円)   6,838   97.8 その他(百万円)   754   124.6 合計(百万円)   50,005   104.3 (注)最近2連結会計年度の主な相手先別の販売実績及び当該販売実績の総販売実績に対する割合は次のとおりであります。 相手先   前連結会計年度 (自 2024年4月1日 至 2025年3月31日)   当連結会計年度 (自 2025年4月1日 至 2026年3月31日) 金額(百万円)   割合(%)   金額(百万円)   割合(%) 国分グループ本社株式会社   -   -   5,126   10.3 (注)前連結会計年度の国分グループ本社株式会社に対する販売実績は、総販売実績に対する割合が10%未満であるため記載を省略しております。 ④ 重要な会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定 当社グループの連結財務諸表は、我が国において一般に公正妥当と認められている会計基準に基づき作成されております。この連結財務諸表の作成にあたり、見積りが必要となる事項につきましては、合理的な基準に基づき、会計上の見積りを行っております。 なお、会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定のうち、重要なものはありません。 ⑤ 経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容 当社グループの経営成績に重要な影響を与える要因につきましては、「第2 事業の状況 3 事業等のリスク」に記載しております。 ⑥ 資本の財源及び資金の流動性 当社グループの資本の財源及び資金の流動性については、次のとおりであります。 (イ)資金需要 当社グループにおきましては、今後予想される様々な経営環境の変化に対応し、さらなる発展と飛躍を目的として、事業分野の拡大や研究及び開発体制の強化、生産設備の拡充、人的資本への成長投資等に、資金を活用していきたいと考えております。 (ロ)資金調達 当社グループは、営業活動から得られるキャッシュ・フロー及び金融機関からの借入等により資金調達を行っており、グループ内における必要な運転資金や設備資金を安定的に確保し、各事業への機動的な投資を実施できるよう努めております。資金調達においては、当座貸越枠等の調達手段を備えており、金融費用の極小化を考慮した判断のもと借入を行っております。 ⑦ 経営方針、経営戦略、経営上の目標の達成状況を判断するための客観的な指標等 当社グループの連結数値目標として、中期経営計画「Ebara Reboot 2026」では「適正な経営資源投下による売上形成・利益最大化に取り組む」の方針に基づき、利益指標として営業利益に減価償却費を加えたEBITDAを採用しています。中計の最終年度となる2026年度において、EBITDA40億円、連結売上高に占める海外売上高比率5%以上を目指します。 また、株主還元に関しましては、総還元性向50%以上を目標に安定した株主還元を継続し、業績と連動した配当及び機動的な自社株買いの実行を検討してまいります。 当連結会計年度における実績は、EBITDA40億円、海外売上高比率5.1%、総還元性向31.7%となり、EBITDA、海外売上高比率は中計数値目標の水準に到達しました。また、当社グループが策定した「2033年度に向けた長期ビジョン」の経営指標としては、EBITDAやROEを採用し、変革と成長に向けた投資と業務プロセスの効率化に加え、経営資源の再配分と適切な費用の運用管理を実行してまいります。 長期ビジョン実現のステップとなる中期経営計画の主な取組課題及び目標とする経営指標については、「第2 事業の状況 1 経営方針、経営環境及び対処すべき課題等(2)中長期的な経営戦略と対処すべき課題」に記載しております。 2026年度におきましては、国内製造体制の再編に伴う一時的な費用の影響や原材料やエネルギー価格のさらなる上昇等を考慮し、EBITDA31億円以上の水準を見込んでおります。海外売上高比率につきましては、前連結会計年度に引き続き各現地法人の取引拡大及び輸出売上高を伸長させることで、6%を超える水準を見込んでおります。

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開示資料

出典

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