概要
不二製油は1950年に伊藤忠商事の全額出資で設立された総合油脂メーカーである。大豆やパーム油を原料に、チョコレート用油脂・植物性クリーム・大豆たん白などの食品素材を製造し、製菓・製パン・冷菓業界へ業務用向けに供給する。連結売上高7,723億円、従業員5,891名のうち約7割が海外拠点で働く。世界3強の一角として欧米・アジアに生産網を持ち、持続可能な原料調達と植物性代替肉など新領域にも注力する。
植物性油脂、チョコレート、大豆加工を柱とする4事業
不二製油グループは、植物性油脂、業務用チョコレート、乳化・発酵素材、大豆加工素材の4つの報告セグメントで構成される。植物性油脂事業は食用加工油脂(マーガリン・ショートニング用等)、食用油、チョコレート用油脂を手掛け、2025年度のセグメント売上高は2,711億円とグループ全体の35%を占める。業務用チョコレート事業はクーベルチュールやコーティング用チョコレートを製菓・製パン業界に供給し、売上高は3,709億円と最大セグメントである。乳化・発酵素材事業はクリームやマーガリン、フィリングなどを、大豆加工素材事業は分離大豆たん白や水溶性大豆多糖類などを扱う。
海外展開が売上の7割超、欧米アジアに生産拠点
同社は1981年にシンガポールへ進出して以来、マレーシア、米国、ベルギー、中国、タイなどへ積極的に生産・販売拠点を拡大してきた。2025年度末時点で連結子会社39社、持分法適用会社5社を擁し、従業員5,891名のうち約7割が海外で勤務する。植物性油脂事業ではシンガポール、米国、欧州、ガーナなどに、業務用チョコレート事業ではインドネシア、マレーシア、オーストラリア、ブラジル、米国に拠点を持つ。2019年には米国大手チョコレートメーカーBlommer Chocolate Companyを買収し、北米市場での存在感を強めた。
原材料市況の影響を受けやすい収益構造
主要原料はパーム油、カカオ豆、大豆など農産物であり、その調達価格が収益に大きく影響する。2025年度はパーム油価格の上昇やカカオ豆価格の高騰により販売価格を引き上げた結果、売上高は前期比15.1%増の7,723億円となった。事業利益は361億円と同171.8%増加したが、Blommer Chocolate Companyの構造改革やのれん減損損失により親会社所有者帰属当期利益は111億円にとどまった。同社は中期経営計画「United for Growth 2027」を策定し、チョコレート用油脂など成長領域への集中投資とガバナンス強化を進めている。
伊藤忠商事を主要株主とするグループ体制
不二製油は伊藤忠商事の全額出資で設立され、現在も同社をその他の関係会社の親会社として原材料調達や製品販売の取引を行っている。2015年には持株会社体制へ移行し、商号を不二製油グループ本社株式会社に変更。2025年4月に完全子会社の不二製油株式会社を吸収合併し、再び商号を不二製油株式会社に戻した。グループ内には乳化・発酵素材を手掛ける株式会社フジサニーフーズやオーム乳業株式会社など、各セグメントに特化した子会社が存在する。
業界の中での役割は食品原料メーカー(油脂・チョコレート・大豆加工)にあたる。
この章の文章は、有価証券報告書と会社の開示をもとにAIが編纂しています。数値は開示のままで、AIには生成させていません。
何をしている会社か
有価証券報告書「事業の内容」(2026/3期)より
事業別の売上と利益
2026/3期| 事業 | 売上 | 構成比 | 利益 | 利益率 |
|---|---|---|---|---|
| 業務用 チョコ レート | 3,709億円 | 48.0% | 24億円 | 0.6% |
| 植物性油脂 | 2,711億円 | 35.1% | 334億円 | 12.3% |
| 乳化・発酵 素材 | 974億円 | 12.6% | 11億円 | 1.1% |
| 大豆加工 素材 | 329億円 | 4.3% | -9億円 | -2.7% |
有価証券報告書のセグメント情報から、外部顧客への売上とセグメント利益をそのまま掲載しています。全社費用・セグメント間取引の消去は含みません。
01植物性油脂主力
食用加工油脂(マーガリン・ショートニング用等)、食用油、チョコレート用油脂の製造販売。製パン・製菓・外食産業向け。
- 食用加工油脂
- マーガリン、ショートニング、フライ用油脂等。食品加工向け。
- 食用油
- サラダ油、調合油等。家庭用・業務用。
- チョコレート用油脂
- カカオ脂代替油脂。チョコレートの口溶けや耐熱性を調整。
02業務用チョコレート主力
製菓・製パン向け業務用チョコレート(クーベルチュール、コーティング用等)の製造販売。
- チョコレート(業務用)
- クーベルチュール、チップ、コーティング用等。菓子・パン製造向け。
03乳化・発酵素材準主力
クリーム、マーガリン、フィリング、チーズ風味素材、豆乳加工品の製造販売。製パン・製菓・乳製品代替向け。
- クリーム
- ホイップクリーム、植物性油脂ベース。
- マーガリン
- 製パン・製菓用マーガリン。
- フィリング
- パン・菓子の中身用クリーム。
- USS製法による豆乳加工品
- 豆乳ベースのヨーグルトやクリーム代替品。
04大豆加工素材準主力
大豆たん白素材(分離大豆たん白等)、大豆たん白食品、水溶性大豆多糖類の製造販売。食品加工・健康食品向け。
- 大豆たん白素材
- 分離大豆たん白、濃縮大豆たん白等。肉・魚加工品、健康食品向け。
- 大豆たん白食品
- 豆腐、油揚げ、納豆等。家庭用・業務用。
- 水溶性大豆多糖類
- 食物繊維素材。乳製品や飲料の安定剤等。
製品と技術
用途に応じて油脂の特性を設計するチョコレート用油脂
チョコレート用油脂は、カカオ脂の代替や調整を目的とした油脂で、製品の口溶け、耐熱性、光沢などを制御する。1955年に日本初のハードバター「メラノバター」を開発して以来、製菓・製パン業界向けに幅広いラインナップを持つ。コンパウンドチョコレート用油脂やカカオ脂代用油脂(CBE)が主力で、2025年度の植物性油脂セグメント事業利益は334億円とグループ利益の大半を占めた。この技術はBlommer Chocolate Companyなど買収先でも活用され、グローバルな競争優位の源泉となっている。
植物性クリームと発酵技術を応用した乳化・発酵素材
1967年に植物性クリームの生産を開始し、ホイップクリームや製パン・製菓用マーガリン、フィリングなどを展開する。特徴的なのがUSS製法(超微細大豆粉砕技術)を用いた豆乳加工品で、豆乳ベースのヨーグルトやクリーム代替品を提供している。2025年度の乳化・発酵素材事業売上高は974億円。子会社の株式会社フジサニーフーズやオーム乳業株式会社が製造を担い、乳製品代替や健康志向の需要に対応している。
大豆たん白から水溶性多糖類まで、大豆の全成分を活かす
大豆加工素材事業は、1967年に大阪工場に大豆たん白分離設備を設置して始まった。主力は分離大豆たん白や濃縮大豆たん白で、肉・魚加工品の結着材や健康食品の原料として使われる。また、水溶性大豆多糖類は食物繊維素材として乳製品や飲料の安定剤に利用される。2025年度の売上高は329億円だが、機能剤の販売減少により減収となった。ドイツのFuji Brandenburg GmbHでは大豆たん白関連の研究開発・生産を行っている。
世界3強の一角を占める業務用チョコレート
業務用チョコレート事業では、クーベルチュール、チップ、コーティング用チョコレートなどを製菓・製パン業界に供給する。1963年に洋生菓子用チョコレートの販売を開始し、その後も技術開発を進めてきた。2019年のBlommer Chocolate Company買収により、北米での生産能力と顧客基盤を獲得。2025年度のセグメント売上高は3,709億円とグループ最大だが、Blommerの構造改革やカカオ価格高騰の影響で事業利益は24億円にとどまった。グループ全体のチョコレート事業は、世界の業務用チョコレート市場でトップ3の一角とされる。
有価証券報告書の事業の記述をもとにAIが編纂しています。
業界での位置づけ
食料品のなかでの位置
油脂・食品素材で中位、収益回復途上
食料品業界で、製粉大手の日清製粉などと異なり、油脂製品や食品素材を中心に展開。売上高は2026年3月期に7723億円まで伸びるが、営業利益率は3.9%と低水準。パーム油などの原料高と競争激化で利益が圧迫されたが、構造改革で回復基調。ライバルの日清製粉は規模が大きく収益性も高いため、差別化が必要。チョコレート用油脂や植物性タンパクなど高付加価値分野に注力し、収益改善を目指す。海外展開も積極的で、成長市場でのシェア拡大が課題。
強み
- チョコレート用油脂など特定分野で世界シェア上位の製品を持つ。
- アジアを中心に海外売上比率が高く、成長市場を取り込む。
- 植物性タンパクなど新規分野に進出し、事業ポートフォリオを拡大。
- 素材開発に強みを持ち、独自技術で差別化を図っている。
課題
- 過去の利益率低下から回復途上だが、目標水準には未達。
- パーム油など原材料価格の変動が大きく、コスト管理が課題。
- 日清製粉など大手との競争で、価格競争に巻き込まれるリスクがある。
強みと課題は、開示資料をもとにAIがまとめた見立てです。
同業の企業
食品・飲料の時価総額近傍。太字が不二製油
時価総額で並べると、掲載11社のなかで6番目にあたる。
| # | 企業 | 時価総額 | PER |
|---|---|---|---|
| 1 | 2871ニチレイ | 5,534億円 | 19.7倍 |
| 2 | 4401ADEKA | 4,806億円 | 16.7倍 |
| 3 | 2531宝ホールディングス | 4,273億円 | 35.8倍 |
| 4 | 2222寿スピリッツ | 4,211億円 | 33.3倍 |
| 5 | 2229カルビー | 4,144億円 | 22.1倍 |
| 6 | 2607不二製油 | 4,080億円 | 35.9倍 |
| 7 | 1332ニッスイ | 4,027億円 | 14.3倍 |
| 8 | 2810ハウス食品グループ本社 | 3,868億円 | 49.3倍 |
| 9 | 3397トリドールホールディングス | 3,839億円 | 199.4倍 |
| 10 | 8242エイチ・ツー・オー リテイリング | 3,667億円 | 11.6倍 |
| 11 | 7581サイゼリヤ | 3,638億円 | 28.3倍 |
時価総額は直近の終値ベース。同業の範囲は独自の業界分類(食品・飲料)に従っています。
会社の歴史
沿革 50件
伊藤忠商事の出資で創業、圧抽式製油を実現した1950年代
1950年10月、伊藤忠商事の全額出資(資本金300万円)により不二製油株式会社を設立し、不二蚕糸株式会社の大阪工場を買収した。翌1951年には圧搾工場を新設し、日本初の圧抽式製油に成功。さらに1954年には日本で初めて本格的なパーム核油搾油を開始した。1955年には神戸工場を建設し、大阪工場に油脂溶剤分別装置を完成させ、日本初のハードバター「メラノバター」の製造を開始した。この時期に油脂加工の基礎技術を確立し、後の事業拡大の基盤を築いた。
上場と事業多角化、大豆たん白事業への進出
1961年10月に大阪証券取引所市場第二部に上場。1963年には洋生菓子用チョコレートの販売を開始し、1967年には植物性クリームの生産と大豆たん白分離設備の完成による大豆たん白事業に参入した。1973年には大阪証券取引所市場第一部に指定替えされ、1978年には東京証券取引所市場第一部にも上場した。この間、1969年から1971年にかけて阪南工場を建設し、大阪工場を閉鎖・移転。1974年には本社を大阪市南区に移転した。
アジア・欧米への海外生産拠点の設立
1981年にシンガポールにFUJI OIL (SINGAPORE) PTE. LTD.を設立したのを皮切りに、1986年マレーシア、1987年米国、1988年シンガポール(食品工場)、1992年ベルギーと次々に海外子会社を設立した。1995年には中国に不二製油(張家港)有限公司を設立。2004年には中国に天津不二蛋白有限公司を設立し、大豆たん白事業の海外拠点を拡大した。2010年タイ、2015年シンガポールにアジアR&Dセンターを開設するなど、アジア地域での体制を強化した。
大規模M&Aで存在感を高めた2010年代後半
2015年にブラジルのHARALD INDÚSTRIA E COMÉRCIO DE ALIMENTOS LTDAの株式を取得し、南米市場へ参入。2016年にはマレーシアのチョコレート会社FUJI GLOBAL CHOCOLATE (M) SDN. BHD.を買収。2018年には米国にFuji Oil New Orleans, LLCを設立し、オーストラリアのINDUSTRIAL FOOD SERVICES PTY LIMITEDの株式を取得。2019年には米国大手チョコレートメーカーBlommer Chocolate Companyを買収し、北米における業務用チョコレート事業を大幅に拡大した。同年ドイツにもFuji Brandenburg GmbHを設立した。
持株会社制への移行と再統合
2015年10月、商号を不二製油グループ本社株式会社に変更し、新設承継会社として不二製油株式会社を設立する持株会社体制へ移行した。2022年4月には東京証券取引所の市場区分見直しによりプライム市場に移行。2025年3月、米国の合弁会社Fuji Oil International Inc.を完全子会社化。2025年4月には完全子会社の不二製油株式会社を吸収合併し、商号を再び不二製油株式会社に戻した。同日、フランスのPROVENCE HUILES S.A.Sの株式を取得し、欧州での植物油事業を強化した。
年表50件を開く
1950年代
- 1950年10月創業伊藤忠商事株式会社の全額出資(資本金300万円)による不二製油株式会社を設立し、不二蚕糸株式会社大阪工場を買収。
- 1951年2月圧搾工場を新設してコプラの製油を開始、我が国最初の圧抽式製油に成功。
- 1953年11月本社を大阪工場所在地から大阪市東区安土町(現 大阪市中央区安土町)に移転。
- 1954年1月我が国最初の本格的パーム核油搾油を開始。
- 1955年8月神戸工場を建設し操業を開始。
- 1955年9月大阪工場に油脂溶剤分別装置を完成し、我が国最初のハードバター(商品名 メラノバター)の製造を開始。
1960年代
- 1961年10月上場株式を大阪証券取引所市場第二部に上場。
- 1963年2月洋生菓子用チョコレートの販売開始。
- 1967年4月植物性クリームの生産開始。
- 1967年12月大阪工場に大豆たん白分離設備を完成し、大豆たん白事業を開始。
- 1968年4月泉佐野食品コンビナートに約192千平方メートルの工場建設用地を取得。
- 1969年4月阪南工場第1期工事完了、操業を開始。
1970年代
- 1971年4月阪南工場第2期工事完了、操業拡大。大阪工場の移転を完了し、閉鎖。
- 1973年2月大阪証券取引所市場第一部に指定。
- 1974年7月本社(大阪支店)を大阪市南区八幡町(現 大阪市中央区西心斎橋)に移転。
- 1978年10月上場東京証券取引所市場第一部に上場。
1980年代
- 1981年10月創業シンガポールにFUJI OIL (SINGAPORE) PTE. LTD.を設立。
- 1986年10月創業マレーシアにPALMAJU EDIBLE OIL SDN. BHD.を設立。
- 1987年6月米国に海外子会社FUJI SPECIALTIES, INC.及び同社の子会社FUJI VEGETABLE OIL, INC.を設立。
- 1988年5月創業シンガポールにWOODLANDS SUNNY FOODS PTE. LTD.を設立。
1990年代
- 1990年2月つくば研究開発センターの業務開始。
- 1992年2月創業ベルギーにVAMO-FUJI SPECIALITIES,N.V.(現 FUJI OIL EUROPE)を設立。
- 1994年10月関東工場を建設し、操業を開始。
- 1995年12月創業中国に不二製油(張家港)有限公司を設立。
- 1999年2月阪南事業所内のセンタービル(1998年10月完成)に本社事務所を移転。
2000年代
- 2001年8月関東工場内にチョコレート工場を建設し、操業を開始。
- 2004年8月創業中国に天津不二蛋白有限公司を設立。
- 2005年12月りんくう工場を建設し、操業を開始。
- 2006年5月千葉工場を建設し、操業を開始。
2010年代
- 2010年2月創業タイにFUJI OIL (THAILAND) CO., LTD.を設立。
- 2012年3月創業シンガポールにアジア地域統括会社 FUJI OIL ASIA PTE. LTD.を設立。
- 2014年7月本社を大阪府泉佐野市に移転。
- 2015年1月創業中国に不二(中国)投資有限公司を設立。
- 2015年3月シンガポールにアジアR&Dセンターを開設。
- 2015年6月HARALD INDÚSTRIA E COMÉRCIO DE ALIMENTOS LTDAの株式を取得。
- 2015年10月創業商号を「不二製油グループ本社株式会社」に変更し、新設承継会社として「不二製油株式会社」を設立。
- 2016年8月FUJI GLOBAL CHOCOLATE (M) SDN. BHD.の株式を取得。
- 2016年8月阪南事業所内に不二サイエンスイノベーションセンターを開設。
- 2017年4月創業中国に不二製油(肇慶)有限公司を設立。
- 2017年11月創業マレーシアにUNIFUJI SDN. BHD.を設立。
- 2018年3月創業米国にFuji Oil New Orleans, LLCを設立。
- 2018年7月INDUSTRIAL FOOD SERVICES PTY LIMITEDの株式を取得。
- 2019年1月Blommer Chocolate Company(現 Blommer Chocolate Company, LLC)の株式を取得。
- 2019年7月創業ドイツにFuji Brandenburg GmbHを設立。
2020年代
- 2022年4月米国に合弁会社Fuji Oil International, Inc.を設立。
- 2022年4月東京証券取引所の市場区分の見直しにより、東京証券取引所の市場第一部からプライム市場に移行。
- 2022年5月米国の合弁会社Fuji Oil International, Inc.が現物出資を受け、米国のOilseeds International, Ltd.(現 Oilseeds International, LLC)の株式を取得。
- 2025年3月M&AFuji Oil International Inc.の株式を追加取得し、同社を完全子会社化。
- 2025年4月M&A完全子会社の不二製油株式会社を吸収合併し、商号を「不二製油株式会社」に変更。
- 2025年4月PROVENCE HUILES S.A.Sの株式を取得。
有価証券報告書の沿革をもとにAIが通史として編纂しています。年表は沿革の記載そのままです。
これからの方針
有価証券報告書 2026/3期の経営方針より
会社は3つの方針を掲げている。有価証券報告書には具体的な数値目標の記載がない。
- 01
安定収益と競争力強化
成長領域である植物性油脂事業と業務用チョコレート事業の収益力を安定化し競争力を強化する。原料ボラティリティに対して多様な原料活用とサプライチェーン強化で安定供給と品質を両立。原料段階からの付加価値化や機能性高度化により価格競争に依存しない収益構造を構築する。
- 02
サステナブル調達とトレーサビリティ対応
環境・人権に配慮した原料調達体制を構築し、顧客要請や各国規制動向に対応することでグローバル市場での信頼性と競争力を高める。特にチョコレート用油脂(CBE)においてサプライチェーン全体のサステナビリティ向上を図る。
- 03
チョコレート事業の収益改善
ピュアチョコレート比率が高いBlommerにおいて、カカオ豆価格変動への対応として原料産地の多角化、適正在庫管理を徹底。カナダ工場の増産を含むコンパウンドチョコレートの増産・拡販により収益バランスを改善する。
有価証券報告書の「経営方針、経営環境及び対処すべき課題等」から、AIが項目ごとに整理しています。数値目標は原文に書かれたものだけです。
社員と組織
有価証券報告書 10期分
グループ全体で5,891人が働いている。提出会社(単体)の平均年収は833万円で、9期前と比べて−8.4%。平均年齢は41.0歳、平均勤続年数は16.0年。
| 決算期 | 平均年収万円 | 平均年齢歳 | 平均勤続年 | 連結従業員数人 | 一人当たり営業利益万円 |
|---|---|---|---|---|---|
| 2017年3月 | — | — | — | 5,056 | — |
| 2018年3月 | — | — | — | 5,092 | — |
| 2019年3月 | 909 | 44.0 | 16.0 | 5,963 | — |
| 2020年3月 | 957 | 43.0 | 16.0 | 5,874 | — |
| 2021年3月 | 965 | 43.0 | 16.0 | 5,679 | — |
| 2022年3月 | 949 | 43.0 | 16.0 | 5,623 | — |
| 2023年3月 | 941 | 44.0 | 15.0 | 5,799 | — |
| 2024年3月 | 940 | 43.0 | 15.0 | 5,731 | — |
| 2025年3月 | 995 | 43.0 | 15.0 | 5,654 | 203 |
| 2026年3月 | 833 | 41.0 | 16.0 | 5,891 | 506 |
平均年収・平均年齢・平均勤続は有価証券報告書に記載された提出会社(単体)の値、従業員数はグループ全体の値です。一人当たり営業利益は連結営業利益を連結従業員数で割ったもので、給与などの費用を払ったあとに一人あたりいくら残るかの目安になります。
拠点とグループ
設備と関係会社
関係会社30社(国内 4 / 海外 26、うち連結子会社 12) を有報から抽出しています。
- 国内㈱フジサニーフーズ大阪府吹田市 · 連結子会社議決権100.0%
- 海外FUJI OIL ASIA PTE. LTD. (注)1シンガポール · 連結子会社議決権100.0%
- 海外FUJI OIL (SINGAPORE) PTE. LTD. (注)1、2シンガポール · 連結子会社議決権100.0%
- 海外WOODLANDS SUNNY FOODS PTE. LTD. (注)2シンガポール · 連結子会社議決権100.0%
- 海外PALMAJU EDIBLE OIL SDN BHD (注)1、2マレーシア ジョホール · 連結子会社議決権100.0%
- 海外FUJI OIL (THAILAND) CO., LTD. (注)1、2タイ ラヨーン県 · 連結子会社議決権90.0%
- 海外PT. FREYABADI INDOTAMA (注)2インドネシア プルワカルタ · 連結子会社議決権51.0%
- 海外FUJI GLOBAL CHOCOLATE (M) SDN. BHD. (注)2マレーシア ジョホール · 連結子会社議決権100.0%
- 海外INDUSTRIAL FOOD SERVICES PTY LIMITEDオーストラリア ビクトリア州 · 連結子会社議決権100.0%
- 海外不二(中国)投資有限公司(注)1中国上海市 · 連結子会社議決権100.0%
- 海外不二製油(張家港)有限公司(注)1、2中国江蘇省 · 連結子会社議決権98.1%
- 海外不二製油(肇慶)有限公司(注)1、2中国広東省 · 連結子会社議決権98.1%
残りのグループ会社18社を開く
- 天津不二蛋白有限公司中国天津市100%
- Blommer Chocolate Manufacturing (Shanghai) Co., Ltd. (注)1、2中国上海市100%
- FUJI SPECIALTIES, INC. (注)1米国 デラウエア州100%
- Fuji Oil International Inc. (注)1、2米国 デラウエア州100%
- FUJI VEGETABLE OIL, INC. (注)1、2米国 ニューヨーク州100%
- HARALD INDÚSTRIA E COMÉRCIO DE ALIMENTOS LTDA (注)1、2ブラジル サンパウロ州100%
- Blommer Chocolate Company, LLC (注)2、4米国 イリノイ州100%
- FUJI OIL EUROPE (注)1、2ベルギー ゲント100%
- FUJI OIL GHANA LIMITED (注)2ガーナ テチマン100%
- Fuji Brandenburg GmbHドイツ ゴルセン100%
- PROVENCE HUILES S.A.Sフランス ヴィトロル100%
- PT. MUSIM MAS-FUJI (注)2インドネシア ブカシ49%
- UNIFUJI SDN. BHD. (注)2マレーシア ペラック50%
- RITO Partnership (注)2米国 アーカンソー州50%
- FREYABADI (THAILAND) CO., LTD. (注)2タイ ラヨーン県50%
- JPG FUJI SDN.BHD. (注)2マレーシア ジョホール49%
- 伊藤忠フードインベストメント(同)東京都港区43%
- 伊藤忠商事㈱(注)2、3大阪市北区44%
- 調達500万円カーボンリサイクル実現を加速するバイオ由来製品生産技術の開発カーボンリサイクル実現を加速するバイオ由来製品生産技術の開発データ駆動型統合バイオ生産マネジメントシステム(Data-driveniBMS)の研究開発国立研究開発法人新エネルギー・産業技術総合開発機構 · 2020-08-07
- 調達150万円カーボンリサイクル実現を加速するバイオ由来製品生産技術の開発カーボンリサイクル実現を加速するバイオ由来製品生産技術の開発データベース空間からの新規酵素リソースの創出国立研究開発法人新エネルギー・産業技術総合開発機構 · 2020-07-31
- 調達150万円カーボンリサイクル実現を加速するバイオ由来製品生産技術の開発カーボンリサイクル実現を加速するバイオ由来製品生産技術の開発データベース空間からの新規酵素リソースの創出国立研究開発法人新エネルギー・産業技術総合開発機構 · 2020-08-05
出典: gBizINFO (経済産業省)
業績のいま
有価証券報告書・決算短信より
2026年3月期の売上高は7,723億円、営業利益は298億円。前期と比べると増収増益で、売上が+15.1%、利益が+159.1%。
会社が出している今期の予想2027年3月期
| 項目 | 会社予想 | 前期実績 |
|---|---|---|
| 売上高 | 7,540億円 | 7,723億円 |
| 営業利益 | — | 298億円 |
| 純利益 | 195億円 | 111億円 |
| 1株あたり配当 | ¥62 | ¥62 |
会社が決算短信で公表した予想です。証券会社の予想ではありません。 短信の原本
四半期の推移
10期分
直近は2027年1Qで、売上は1,798億円、営業利益は89億円。前年の2024年1Qと比べると、売上は+37.1%、営業利益は+147.2%。
| 対象期間 | 売上高億円 | 営業利益億円 | 営業利益率% | 純利益億円 |
|---|---|---|---|---|
| 2023年1Q | 1,279 | 24 | 1.9 | 19 |
| 2023年2Q | 1,405 | 27 | 1.9 | 13 |
| 2023年3Q | 1,483 | 37 | 2.5 | 19 |
| 2024年1Q | 1,311 | 36 | 2.7 | 91 |
| 2024年2Q | 1,399 | 52 | 3.7 | 33 |
| 2024年3Q | 1,505 | 41 | 2.7 | −74 |
| 2025年2Q | 3,160 | 47 | 1.5 | 10 |
| 2026年2Q | 3,757 | 139 | 3.7 | 85 |
| 2026年4Q | 3,966 | 159 | 4.0 | 26 |
| 2027年1Q | 1,798 | 89 | 4.9 | 56 |
期ごとの単独の業績で、期首からの累計ではありません。
業績の推移
有価証券報告書 14期分
2013年3月期からの14期で、売上は2,322億円から7,723億円へ3.3倍に増えた。直近期の営業利益率は3.9%。売上は5期連続で増加。
| 決算期 | 売上高億円 | 営業利益億円 | 税引前利益億円 | 営業利益率% | 純利益億円 |
|---|---|---|---|---|---|
| 2013年3月 | 2,322 | — | 138 | — | 83 |
| 2014年3月 | 2,530 | — | 148 | — | 82 |
| 中国に不二(中国)投資有限公司を設立。 | |||||
| 2015年3月 | 2,719 | — | 134 | — | 93 |
| 阪南事業所内に不二サイエンスイノベーションセンターを開設。 | |||||
| 2016年3月 | 2,875 | — | 141 | — | 92 |
| 中国に不二製油(肇慶)有限公司を設立。 | |||||
| 2017年3月 | 2,925 | — | 197 | — | 121 |
| 米国にFuji Oil New Orleans, LLCを設立。 | |||||
| 2018年3月 | 3,076 | — | 200 | — | 137 |
| ドイツにFuji Brandenburg GmbHを設立。 | |||||
| 2019年3月 | 3,008 | — | 182 | — | 116 |
| 2020年3月 | 4,147 | — | 224 | — | 164 |
| 2021年3月 | 3,648 | — | 176 | — | 110 |
| 米国に合弁会社Fuji Oil International, Inc.を設立。 / この期から会計基準が日本基準からIFRSに変わりました。前後の数値は単純に比較できません | |||||
| 2022年3月 | 4,338 | — | 144 | — | 115 |
| 2023年3月 | 5,574 | — | 97 | — | 61 |
| 2024年3月 | 5,641 | — | 168 | — | 65 |
| Fuji Oil International Inc.の株式を追加取得し、同社を完全子会社化。 | |||||
| 2025年3月 | 6,712 | 115 | 69 | 1.7 | 39 |
| 2026年3月 | 7,723 | 298 | 234 | 3.9 | 111 |
金額は有価証券報告書の連結値をそのまま掲載しています。帯の長さは列ごとの最大値との比です。空欄の期は有価証券報告書からその項目の数値が取れていません(0ではありません)。
利益の構造
2026年3月期
売上高7,723億円のうち、営業利益として残るのは298億円で3.9%。営業外の損益と税金を反映した純利益は111億円、売上の1.4%にあたる。営業利益率は業種中央値4.1%を下回る水準。
- 売上原価作る・仕入れるのにかかったお金85.6%6,614億円
- 販売費及び一般管理費売る・管理するのにかかったお金10.0%776億円
- 営業利益費用を引いたあとに残った本業の利益3.9%298億円
有価証券報告書の損益計算書から、当期の金額をそのまま割り振っています。
ROICは有利子負債の開示がないため、営業利益×0.7÷(総資産−現金)の簡易式で算出しています。
お金の流れ
キャッシュフロー計算書 14期分
2026年3月期は営業CFが548億円、投資CFが−468億円で、差し引きのフリーCFは80億円。この組み合わせは「成熟・還元型」にあたる。本業で稼ぎ、投資に回し、それでも余る現金を借金返済や株主還元に充てている。最も健全とされる型。期末の手元現金は468億円で、売上の0.7ヶ月分にあたる。
| 決算期 | 営業CF億円 | 投資CF億円 | 財務CF億円 | フリーCF億円 | 現金残高億円 |
|---|---|---|---|---|---|
| 2013年3月 | 187 | −86 | −45 | 101 | 188 |
| 2014年3月 | 138 | −69 | −128 | 69 | 146 |
| 2015年3月 | 145 | −140 | −33 | 5 | 127 |
| 2016年3月 | 160 | −348 | 240 | −188 | 167 |
| 2017年3月 | 165 | −138 | −57 | 27 | 127 |
| 2018年3月 | 282 | −145 | −135 | 137 | 130 |
| 2019年3月 | 226 | −791 | 655 | −565 | 212 |
| 2020年3月 | 371 | −183 | −207 | 188 | 186 |
| 2021年3月 | 382 | −174 | −199 | 208 | 205 |
| 2022年3月 | 35 | −188 | 94 | −153 | 159 |
| 2023年3月 | 76 | −165 | 98 | −89 | 190 |
| 2024年3月 | 482 | 88 | −500 | 570 | 285 |
| 2025年3月 | −488 | −218 | 1,132 | −706 | 708 |
| 2026年3月 | 548 | −468 | −386 | 80 | 468 |
本業で稼いだ現金が営業CF、設備や事業への投資が投資CF、借入と返済・配当が財務CF。営業・投資・財務の3列は縦線が0で、右がプラス、左がマイナスです。健全な会社の基本形は営業CFがプラスで投資CFがマイナス。フリーCFは営業CFと投資CFの合計で、手元に残る現金を表します。
資産と負債
貸借対照表 14期分
2026年3月期の総資産は6,369億円。このうち返さなくてよい自己資本が2,402億円で、自己資本比率は37.7%(業種中央値56.8%より薄い)。
| 決算期 | 総資産億円 | 自己資本億円 | 負債億円 | 自己資本比率% |
|---|---|---|---|---|
| 2013年3月 | 1,971 | 1,215 | 756 | 58.5 |
| 2014年3月 | 2,022 | 1,351 | 671 | 63.3 |
| 2015年3月 | 2,236 | 1,508 | 728 | 65.1 |
| 2016年3月 | 2,669 | 1,488 | 1,181 | 53.3 |
| 2017年3月 | 2,721 | 1,555 | 1,166 | 55.4 |
| 2018年3月 | 2,707 | 1,649 | 1,058 | 59.2 |
| 2019年3月 | 3,905 | 1,592 | 2,313 | 40.1 |
| 2020年3月 | 3,674 | 1,580 | 2,094 | 42.3 |
| 2021年3月 | 3,585 | 1,629 | 1,956 | 44.6 |
| 2022年3月 | 4,166 | 1,895 | 2,271 | 44.7 |
| 2023年3月 | 4,688 | 2,110 | 2,578 | 43.3 |
| 2024年3月 | 4,772 | 2,205 | 2,567 | 46.2 |
| 2025年3月 | 5,971 | 2,069 | 3,862 | 34.7 |
| 2026年3月 | 6,369 | 2,402 | 3,925 | 37.7 |
自己資本比率は総資産のうち返済のいらないお金の割合で、高いほど借入への依存が小さいことを示します。負債は総資産から自己資本を引いた額です。
有価証券報告書の数値から機械的に配点した参考値です。自己資本比率60%で満点、営業利益率15%で満点、直近3期の営業CFが黒字だった割合の3つを足しています。業態によって出ない要素があります。
業界内での比較
食料品 123社との比較
同じ食料品の企業と並べると、いちばん上に来るのは売上成長率で123社中10位あたり、逆に低いのは自己資本比率で123社中108位あたり。帯は左端が業種の最下位、右端が最上位で、縦線が真ん中にあたる。
有価証券報告書の最新期の数値をもとに、同じ業種の企業の中での順位を毎日計算しています。P25は下から4分の1、P75は上から4分の1の位置にある企業の値です。
株価
9月2日の終値
直近の終値は¥4,659で、1年前と比べて+28.5%。過去52週の値幅のなかでは94%の位置にある。
チャートの金額は株式分割と配当を反映して調整した終値で、上に出している直近の終値とは一致しないことがあります。
| 指標 | 値 |
|---|---|
| PER (実績) | 35.9倍 |
| PER (会社予想) | 20.5倍 |
| PBR | 1.62倍 |
| 配当利回り | 1.33% |
実績値は直近の決算、予想値は会社予想にもとづきます。株価は終値ベースです。
値動きの背景
株価は7月中旬の4096円から8月10日に4457円へ急伸し、8月21日は4612円と、1カ月で20.6%上昇。25日移動平均線(4153円)を大きく上回り、52週高値(4698円)には約2%と接近。RSIは81.4と買われ過ぎの水準だが、出来高も8月10日に102万株と急増し、上昇トレンドが続く。
値動きの背景は、株価と出来高の推移をもとにAIがまとめた見立てです。
AIの評価
AI評価株価水準の解釈です。売買の推奨ではありません
現在の株価水準をやや割高と判定しています(スコア 35/100)。
PERは35.56倍と業界平均28.64倍を上回り、予想20.3倍でも高め。PBRは1.6倍で平均1.63倍とほぼ同水準。ROEは5%と低く収益性が課題。配当利回り1.34%は平均2.22%を下回り、配当性向5.71%と極めて低い。業績は増収だが利益は低調で、割高感がある。
| 指標 | この会社 | 業種平均 |
|---|---|---|
| PER (実績) | 35.9倍 | 28.6倍 |
| PER (予想) | 20.5倍 | — |
| PBR | 1.62倍 | 1.63倍 |
| ROE | 5.0% | 7.9% |
業種平均は同じ東証33業種に属する銘柄の単純平均です。銘柄数が少ない業種では平均が振れます。
AI評価判定とスコアは公開データをもとにした解釈で、将来の株価を示すものではありません。算出の考え方は編集方針に記載しています。
評価が分かれる点
AI分析投資家の見方
収益性の改善が急務で、原材料費高騰と減益からの反転が焦点です。強気派は、海外需要の拡大や植物性代替肉など新領域の成長で、売上高が2026年3月期に7723億円へ増加する見通しを評価します。また、中期計画で利益率の改善を目指し、コスト削減や高付加価値製品へのシフトが進めば、収益が回復する可能性があります。一方、弱気派は、営業利益率が3.9%と低く、原料価格の高止まりや販売競争の激化で利益改善が遅れるとみます。また、海外事業の収益貢献が限定的で、ROEが5%と資本効率の低さも懸念されます。
- 売上高の拡大傾向
2026年3月期に7723億円と2期連続で増収見通し
- 新領域の成長
植物性代替肉などで新たな需要を開拓する可能性
- 利益率の改善余地
コスト削減と高付加価値品シフトで収益改善が期待
- 営業利益298億円へ前期比159%増益通年影響中
2026/3期営業利益は298億円で前期比183億円増。収益回復が鮮明
- 営業利益率3.86%へ2.15pt改善通年影響中
営業利益率は1.71%から3.86%へ上昇。売上高7,723億円に対し利益率1%改善は約77億円の増益効果
- 売上高7,723億円で3期連続増収通年影響弱
売上高は5,641→6,712→7,723億円と3期連続増加。安定成長を評価
- 純利益111億円へ前年度比72億円増通年影響弱
純利益は39億円から111億円へ72億円増加。増益ペースが加速
- 低い収益性
営業利益率3.9%と業界水準を下回る収益力
- 原材料費の高止まり
大豆や油脂の価格高騰が利益を圧迫する
- 資本効率の低さ
ROE5%と株主資本を有効活用できていない
- ROE5%と低収益性でPBR1.47倍継続影響中
ROE5%に対してPBR1.47倍は高く、資本効率改善がなければ見直し余地
- 純利益111億円は純利益率1.4%通年影響中
売上高7,723億円に対し純利益111億円、純利益率1.4%と利益率が極端に低い
- 配当利回り1.51%と株主還元の弱さ継続影響弱
配当利回り1.51%はインカム需要を喚起できず、株価の上値を抑える
- 予想PER達成には純利益199億円が必要決算発表後影響中
予想PER18.1倍の達成には純利益約199億円が必要で、111億円からの大幅増益が前提
- 営業利益率
- コスト転嫁と収益改善の進捗を測る最重要指標
- 海外売上高比率
- 海外事業の成長と収益貢献度を確認する
- 大豆たん白の販売量
- 新領域の需要拡大が実現しているかを見る
配当
株主還元
直近の年間配当は1株あたり62円で、前期から+0.0%。いまの株価に対する利回りは1.33%。
| 決算期 | 1株あたり配当円 | 前期比% | 配当性向% |
|---|---|---|---|
| 2017年3月 | 44 | — | 46.0 |
| 2018年3月 | 48 | 9.1 | 62.1 |
| 2019年3月 | 50 | 4.2 | 68.2 |
| 2020年3月 | 56 | 12.0 | 53.6 |
| 2021年3月 | 52 | −7.1 | 148.1 |
| 2022年3月 | 52 | 0.0 | 181.4 |
| 2023年3月 | 52 | 0.0 | 269.4 |
| 2024年3月 | 52 | 0.0 | — |
| 2025年3月 | 52 | 0.0 | — |
| 2026年3月 | 52 | 0.0 | 5.7 |
過去の配当は株式分割にあわせて調整した金額です。配当性向は有価証券報告書に記載された各期の値で、利益のうち配当に回した割合を示します。
- 権利付き最終日—
- 権利確定日—
- 支払開始日—
- 今期の会社予想年間予想¥62
株主
有価証券報告書より
2026年3月期末の株主数は延べ25,858人。区分でいちばん多いのは事業法人で49.8%。グループ会社や銀行などの安定株主が67.4%を占め、残る32.6%が市場で売買されうる浮動株にあたる。
所有者の区分ごとの比率
| 所有者の区分 | 2021年3月% | 2022年3月% | 2023年3月% | 2024年3月% | 2025年3月% | 2026年3月% |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 事業法人 | 44.5 | 45.9 | 49.3 | 49.4 | 50.5 | 49.8 |
| 金融機関 | 28.3 | 25.1 | 22.9 | 21.8 | 19.9 | 17.6 |
| 外国法人 | 13.3 | 12.5 | 9.8 | 12.0 | 12.9 | 15.0 |
| 個人・その他 | 13.3 | 15.7 | 16.9 | 15.6 | 14.1 | 13.4 |
| 証券会社 | 0.6 | 0.8 | 1.2 | 1.2 | 2.6 | 4.2 |
| 自己株式 | 1.7 | 1.7 | 1.7 | 1.7 | 1.7 | 1.5 |
| 外国人個人 | 0.0 | 0.0 | 0.0 | 0.0 | 0.0 | 0.0 |
発行済株式に対する持ち株比率です。単元未満株の扱いにより、合計が100%にならない期があります。
大株主上位10者
| 順位 | 株主 | 持ち株比率 % |
|---|---|---|
| 01 | 伊藤忠フードインベストメント合同会社 | 41.86 |
| 02 | 株式会社日本カストディ銀行(信託口) | 6.86 |
| 03 | 日本マスタートラスト信託銀行株式会社(信託口) | 6.40 |
| 04 | モルガン・スタンレーMUFG証券株式会社 | 2.42 |
| 05 | 株式会社ロイズコンフェクト | 1.83 |
| 06 | 不二製油取引先持株会 | 1.69 |
| 07 | MSIP CLIENT SECURITIES (常任代理人 モルガン・スタンレーMUFG証券株式会社) | 1.47 |
| 08 | 伊藤忠商事株式会社 | 1.30 |
| 09 | 日本生命保険相互会社 | 1.26 |
| 10 | GOVERNMENT OF NORWAY (常任代理人 シティバンク、エヌ・エイ東京支店) | 1.22 |
有価証券報告書の大株主の状況から、上位10者を掲載しています。信託銀行の名義は、実際の保有者ではなく運用を預かる先を指すことがあります。
- 2026-08-20伊藤忠フードインベストメント合同会社新規の大量保有報告43.16%
- 2026-08-20伊藤忠フードインベストメント合同会社変更報告43.16%
提出があった時点の記録です。その後5%を割った保有者が一覧に残ることがあります。
株価指標の推移
有価証券報告書 14期分
1株利益は14期で+34%、1株純資産は14期で+108%。直近期のROEは5.0%で、日本株の目安とされる8%を下回る。
| 決算期 | EPS円 | BPS円 | ROE% | PER倍 | 配当性向% |
|---|---|---|---|---|---|
| 2013年3月 | 97 | 1,342 | 7.6 | 15.1 | 26.9 |
| 2014年3月 | 95 | 1,490 | 6.7 | 13.9 | 34.7 |
| 2015年3月 | 109 | 1,694 | 6.8 | 17.6 | 45.0 |
| 2016年3月 | 107 | 1,656 | 6.4 | 18.9 | 50.2 |
| 2017年3月 | 141 | 1,754 | 8.3 | 18.5 | 46.0 |
| 2018年3月 | 160 | 1,864 | 8.8 | 20.1 | 62.1 |
| 2019年3月 | 135 | 1,820 | 7.3 | 28.1 | 68.2 |
| 2020年3月 | 191 | 1,809 | 10.5 | 13.7 | 53.6 |
| 2021年3月 | 128 | 1,862 | 7.0 | 23.1 | 148.1 |
| 2022年3月 | 134 | 2,168 | 6.6 | 14.8 | 181.4 |
| 2023年3月 | 71 | 2,359 | 3.1 | 27.0 | 269.4 |
| 2024年3月 | 76 | 2,565 | 3.0 | 31.5 | — |
| 2025年3月 | 45 | 2,407 | 1.8 | 68.1 | — |
| 2026年3月 | 130 | 2,793 | 5.0 | 27.7 | 5.7 |
有価証券報告書に記載された各期の値です。PERは期末時点の株価にもとづく実績値で、いまの株価から計算した値とは異なります。
- EPS1株利益
- 1株が1年で稼いだ純利益。伸びていれば株の稼ぐ力が育っている
- BPS1株純資産
- 1株あたりの持ち分。会社に積み上がった蓄えの目安
- ROE自己資本利益率
- 株主のお金でどれだけ稼いだか。日本株では8%が一つの目安
- PER期末実績
- 株価が1年分の利益の何倍か。低いほど割安とは限らず、期待の低さのこともある
- 配当性向利益からの還元率
- 利益のうち配当に回した割合。高すぎる場合は無理をしている可能性もある
経営陣
11名 有価証券報告書の提出日現在
有価証券報告書に載っている役員は11名。2026/3期の役員報酬は総額282百万円。社内取締役1人あたりの報酬は、従業員の平均年収の約6倍にあたる。
| 氏名 | 役職 | 年齢 | 保有株数 |
|---|---|---|---|
| 大森達司 | 代表取締役社長 最高経営責任者(CEO) | 66 | 17,000 |
| 田中寛之 | 取締役 上席執行役員 最高執行責任者(COO) | 58 | 11,000 |
| 前田淳 | 取締役 上席執行役員 最高財務責任者(CFO) | 58 | 4,000 |
| 梅原俊志 | 取締役(注)1 | 69 | 1,000 |
| 辻智子 | 取締役(注)1 | 70 | 1,000 |
| 中川理惠 | 取締役(注)1 | 58 | 1,000 |
| 立川義大 | 取締役(注)1 | 55 | — |
| 十河哲也 | 取締役(注)1 | 66 | — |
| 戸川雄介 | 取締役 常勤監査等委員 | 62 | 3,000 |
| 池田裕彦 | 取締役 監査等委員(注)1 | 66 | — |
| 谷保廣 | 取締役 監査等委員(注)1 | 69 | — |
役員報酬の内訳2026/3期
| 役員の区分 | 人数名 | 固定報酬百万円 | 賞与百万円 | その他百万円 | 合計百万円 | 1人あたり百万円 |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 取締役(社内) | 4 | 114 | 52 | 20 | 187 | 47 |
| 社外取締役 | 8 | 70 | — | — | 70 | 9 |
| 取締役(社内) | 1 | 25 | — | — | 25 | 25 |
有価証券報告書の役員報酬等の総額から、区分ごとの内訳を載せています。人数は当期中に在任した延べ人数のため、期末の人数と一致しない期があります。
有価証券報告書
有価証券報告書 2026/3期
会社自身が書いた有価証券報告書の本文を、章ごとにそのまま収録しています (要約ではありません)。
事業の内容1,457字を開く
何をしている会社か、会社自身の説明
経営方針・対処すべき課題8,941字を開く
経営陣が考える方向性と課題
事業等のリスク1,124字を開く
会社が自認するリスクの一覧
経営成績の分析 (MD&A)8,769字を開く
業績がなぜこうなったかの経営陣の説明
EDINET提出の有価証券報告書から自動抽出。表は文字起こしのため崩れることがあります。
開示資料
出典
このページの財務・役員・株主等のデータは、金融庁EDINETに提出された開示書類から自動抽出しています。会計基準は IFRS。
- 有価証券報告書有価証券報告書-第98期(2025/04/01-2026/03/31)2026-06-22
- 半期報告書半期報告書-第98期(2025/04/01-2026/03/31)2025-11-11
- 有価証券報告書有価証券報告書-第97期(2024/04/01-2025/03/31)2025-06-27
- 半期報告書半期報告書-第97期(2024/04/01-2025/03/31)2024-11-11
- 有価証券報告書有価証券報告書-第96期(2023/04/01-2024/03/31)2024-06-27
- 四半期報告書四半期報告書-第96期第3四半期(2023/10/01-2023/12/31)2024-02-08
- 四半期報告書四半期報告書-第96期第2四半期(2023/07/01-2023/09/30)2023-11-07
- 四半期報告書四半期報告書-第96期第1四半期(2023/04/01-2023/06/30)2023-08-08
- 有価証券報告書有価証券報告書-第95期(2022/04/01-2023/03/31)2023-06-28
- 四半期報告書四半期報告書-第95期第3四半期(2022/10/01-2022/12/31)2023-02-08
- 四半期報告書四半期報告書-第95期第2四半期(令和4年7月1日-令和4年9月30日)2022-11-09
- 四半期報告書四半期報告書-第95期第1四半期(令和4年4月1日-令和4年6月30日)2022-08-04
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