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超!企業DB
日経平均64,325.64-1,890NYダウ53,053.44+287ドル円158.79-1NASDAQ26,229.57+130S&P 5007,675.19+44SOX 指数11,376.79+889/2終値

ジーエルテクノホールディングス

GLTECHNO HOLDINGS, INC.255A · Standard · 精密機器

分析機器、半導体、非接触ICカードの3事業を展開。クロマトグラフで国内トップクラスのシェアを持つ。

概要

ジーエルテクノホールディングスは、2024年10月にジーエルサイエンスとテクノクオーツの共同株式移転により設立された純粋持株会社である。東京証券取引所スタンダード市場に上場し、本社は東京都新宿区。連結従業員数1,245名。分析機器、半導体、自動認識の3事業を展開し、2026年3月期の連結売上高は472億円、営業利益71億円を計上する。

分析機器・半導体・自動認識の3セグメント構成

当社グループは、分析機器事業、半導体事業、自動認識事業の3つの報告セグメントで構成される。分析機器事業ではガスクロマトグラフや液体クロマトグラフの装置・消耗品を開発・製造・販売する。半導体事業では半導体製造工程で使用される石英治具や材料、光学研磨製品を手がける。自動認識事業では非接触ICカードを使った入退室管理システムや試薬管理システムなどの周辺機器を提供する。これらの事業は、持株会社である当社の傘下に14の連結子会社と2社の関連会社が担う。

売上高472億円、営業利益率15.1%の収益構造

2026年3月期の連結業績は、売上高47,189百万円(前期比9.1%増)、営業利益7,111百万円(同12.1%増)、親会社株主に帰属する当期純利益5,358百万円(同31.8%増)であった。セグメント別では、半導体事業が23,659百万円(構成比50.1%)、分析機器事業が21,549百万円(同45.7%)、自動認識事業が1,980百万円(同4.2%)を占める。営業利益は半導体事業が4,686百万円と最も大きく、全体の利益率は15.1%に達する。

持株会社体制と14社のグループネットワーク

当社は2024年10月に共同株式移転により設立された純粋持株会社である。主要子会社として、分析機器事業を担うジーエルサイエンス(100%子会社)と半導体事業を担うテクノクオーツ(同)を有する。さらに、ジーエルソリューションズが自動認識事業を担当する。海外では、中国に技尓(上海)商貿有限公司や杭州泰谷諾石英有限公司、米国にGL Sciences, Inc.やGL TECHNO America, Inc.、オランダにGL Sciences B.V.、ベトナムにTECHNO QUARTZ VIETNAM CO., LTD.を擁する。

日本・中国・米国・欧州に広がる生産販売拠点

グループの事業拠点は日本国内に加え、中国(上海・浙江省)、米国(カリフォルニア州)、オランダ、ベトナムに及ぶ。分析機器事業では、日本の埼玉県入間市に総合技術センターとクリエイティブバリューセンターを設置し、欧州にはオランダの子会社、北米には米国子会社を持つ。半導体事業では、中国浙江省の杭州泰谷諾石英が製造拠点として機能し、2025年5月にはベトナムに新工場の設立を決定した。2025年10月には米国JANUS SCIENTIFICを子会社化し、北米での販売網を強化している。

業界の中での役割は分析機器メーカー、半導体部材サプライヤー、自動認識システム提供企業。にあたる。

この章の文章は、有価証券報告書と会社の開示をもとにAIが編纂しています。数値は開示のままで、AIには生成させていません。

売上高
472億円
営業利益
71億円
営業利益率
15.0%
純利益
54億円
2026/3 通期の連結業績。決算の内訳は最新の決算以降にあります。

何をしている会社か

有価証券報告書「事業の内容」(2026/3期)より

事業別の売上と利益

2026/3
事業売上構成比利益利益率
半導体事業237億円50.1%47億円19.8%
分析機器事業216億円45.7%23億円10.6%
自動認識事業20億円4.2%1億円5.0%

有価証券報告書のセグメント情報から、外部顧客への売上とセグメント利益をそのまま掲載しています。全社費用・セグメント間取引の消去は含みません。

01分析機器主力

ガスクロマトグラフ(GC)と液体クロマトグラフ(LC)の装置・消耗品を開発・製造・販売。国内ではGL Sciencesが主力、海外は欧州・米国・中国に販売拠点を持つ。

国内ガスクロマトグラフ市場で首位

主要顧客大学、研究機関、食品・化学メーカー

主な製品・サービス3
ガスクロマトグラフ国内シェア首位
揮発性成分を分離・分析する装置。環境分析、食品検査、化学工業など幅広い分野で使用。
液体クロマトグラフ
液体移動相を用いて成分を分離・分析する装置。医薬品、生化学、環境分析で標準的に使用。
前処理装置
試料の精製・濃縮など分析前処理を自動化する装置。分析精度向上と作業効率化に貢献。

02半導体準主力

半導体製造工程で使用される石英治具・部材を製造。エッチングや拡散工程で高い耐熱性・純度が要求される石英製品を供給。光学研磨技術を活かした製品も手掛ける。

主要顧客半導体製造装置メーカー

主な製品・サービス2
半導体用石英治具
半導体ウェーハを保持・搬送するための石英製部品。高純度・耐熱性が要求される。
石英材料
半導体製造装置用の石英素材。

03自動認識・セキュリティ副次

非接触ICカードを利用した入退室管理システムや試薬管理システム、他社機器への組み込みデバイスを開発・製造・販売。セキュリティ・業務効率化ニーズに対応。

主要顧客企業、研究所、病院

主な製品・サービス3
非接触ICカード周辺機器
非接触ICカード(Felica等)を用いた認証・決済システム機器。
入退室管理システム
ICカードで入退室を管理するシステム。セキュリティ強化や勤怠管理に利用。
試薬管理システム
試薬の使用履歴や在庫をICカードで管理するシステム。実験室の安全管理に貢献。

製品と技術

ガスクロマトグラフと液体クロマトグラフを中核とする分析機器

分析機器事業の主力製品は、ガスクロマトグラフ(GC)と液体クロマトグラフ(LC)の装置および消耗品である。これらのクロマトグラフは、化学分析や品質管理に不可欠な機器であり、医薬品、食品、環境分野など幅広い産業で使用される。当社グループは、装置の開発・製造に加え、カラムや試薬などの消耗品も一貫して提供する。子会社の株式会社フロムは理化学機器及び省力機器を、GL Sciences B.V.は前処理装置を手がける。

半導体製造工程向け石英治具と光学研磨技術

半導体事業では、半導体製造装置に使用される石英治具及び材料を主製品とする。石英は耐熱性や純度が求められる工程で不可欠な素材であり、当社は精密な加工技術を有する。また、分光光度計用石英セルや光学研磨製品も製造する。テクノクオーツを中心に、中国の杭州泰谷諾石英、米国のGL TECHNO Americaが製造・販売を担い、原材料加工はアイシンテックが行う。

非接触ICカード技術を応用した自動認識システム

自動認識事業では、非接触ICカードを使用した周辺機器の開発・製造・販売を行う。具体的には、入退室管理システム、他社機器への組込み型デバイス、試薬管理システムなどを提供する。これらの製品は、セキュリティ管理や業務効率化の需要に対応する。同事業は、2024年10月に直接子会社化されたジーエルソリューションズが担当している。

有価証券報告書の事業の記述をもとにAIが編纂しています。

業界での位置づけ

精密機器のなかでの位置

会社が挙げる強い分野

  • 国内シェア首位ガスクロマトグラフ国内シェア約7割(推定)分析機器
  • 分析機器国内ガスクロマトグラフ市場で首位

有価証券報告書(2026/3期)で会社自身が述べている位置付けです。第三者による調査ではありません。

精密機器で大手並み、安定収益

ジーエルテクノホールディングスは精密機器セクターに属し、産業用機器や計測関連を手掛ける。直近の売上高は2025/3期433億円、2026/3期472億円と成長し、営業利益率は14.55%から15.04%へ改善している。同業他社にはテルモやリガク・ホールディングスなど有力企業が存在し、これらと比較しても規模で大きく劣らない。特にテルモが医療機器大手であるのに対し、LSIは産業用精密機器に強みを持ち、安定的な収益基盤を築いている。市場内でのシェアは一定の位置にあるとみられ、今後の成長には新製品開発や海外展開が鍵となる。

強み

  • 売上高400億円超で同業他社と遜色ない規模。
  • 営業利益率が15%まで上昇し収益性が高い。
  • 精密機器分野で高い技術力を保持し信頼を得る。
  • 産業用機器の需要が安定し売上を支える。

課題

  • テルモなど大手との競争が厳しくシェア維持が課題。
  • グローバル市場での展開が遅れている可能性。
  • 技術革新に対応するため新製品開発が不可欠。

強みと課題は、開示資料をもとにAIがまとめた見立てです。

同業の企業

精密機器の時価総額近傍。太字がジーエルテクノホールディングス

時価総額で並べると、掲載11社のなかで6番目にあたる。

#企業時価総額PER
17780メニコン1,499億円24.8倍
27721東京計器1,159億円27.9倍
37979松風819億円16.7倍
47745A&Dホロンホールディングス760億円12.6倍
57715長野計器729億円13.5倍
6255Aジーエルテクノホールディングス684億円12.2倍
7368A北里579億円14.9倍
87717ブイ・テクノロジー539億円22.0倍
97749メディキット461億円14.0倍
107777スリー・ディー・マトリックス458億円11.0倍
117723愛知時計電機444億円

時価総額は直近の終値ベース。同業の範囲は東証33業種の分類に従っています。

会社の歴史

沿革 10件

経営統合の基本合意から株主総会承認までの2024年前半

2024年2月、ジーエルサイエンスとテクノクオーツは経営統合に関する基本合意書を締結した。両社は同年5月に共同持株会社設立に関する経営統合契約書を締結し、株式移転計画を作成。6月には両社の定時株主総会において、共同株式移転によるジーエルテクノホールディングスの設立が決議された。一連の手続きは約5か月で完了し、統合への道筋が固まった。

2024年9月の上場承認と10月の設立・上場

2024年9月、ジーエルテクノホールディングスは東京証券取引所スタンダード市場への新規上場が承認された。同年10月、両社は共同株式移転を実施し、当社が設立。同日付でスタンダード市場に上場を果たした。これにより、ジーエルサイエンスとテクノクオーツは当社の完全子会社となった。

上場同日にジーエルソリューションズを直接子会社化

2024年10月の上場と同時に、連結子会社であるジーエルサイエンスが保有していたジーエルソリューションズの株式を現物配当により取得し、孫会社から直接子会社化した。これにより、自動認識事業を担うジーエルソリューションズが持株会社の直接傘下に入り、グループ管理体制が強化された。

2025年5月、ベトナムに半導体用石英製品の新工場設立

2025年5月、テクノクオーツの100%出資により、ベトナム・ニンビン省にTECHNO QUARTZ VIETNAM CO., LTD.を設立した。2027年1月の操業開始を予定しており、半導体用石英治具及び材料の製造・販売を担う。これは半導体事業の生産能力増強を目的とした投資である。

2025年7~8月、埼玉拠点拡充と中国販売子会社設立

2025年7月、ジーエルサイエンスは埼玉県入間市の総合技術センター隣接地にクリエイティブバリューセンターを新設した。同8月には、技尓(上海)商貿有限公司の100%出資により、技尓(上海)実験器材有限公司を中国上海市に設立。中国市場における分析機器製品の販売体制を強化した。

2025年10月、米国JANUS SCIENTIFICを買収

2025年10月、GL Sciences, Inc.が米国カリフォルニア州のJANUS SCIENTIFIC, INC.の全株式を取得し子会社化した。同社はクロマトグラフ製品用の資材等の仕入・販売を行っており、北米におけるサプライチェーンの強化と販売網の拡充に貢献する。

年表10件を開く

2020年代

  • 2024年2月M&Aジーエルサイエンス株式会社及びテクノクオーツ株式会社の経営統合に関する基本合意書締結
  • 2024年5月創業ジーエルサイエンス株式会社及びテクノクオーツ株式会社の共同持株会社設立に関する経営統合契約書の締結及び株式移転計画の作成
  • 2024年6月創業ジーエルサイエンス株式会社及びテクノクオーツ株式会社の定時株主総会において、共同株式移転の方法によるジーエルテクノホールディングス株式会社の設立を決議
  • 2024年9月上場ジーエルテクノホールディングス株式会社の東京証券取引所スタンダード市場への新規上場が承認
  • 2024年10月創業ジーエルサイエンス株式会社及びテクノクオーツ株式会社が、共同株式移転の方法によりジーエルテクノホールディングス株式会社を設立、同日付で東京証券取引所スタンダード市場に新規上場
  • 2024年10月M&A連結子会社であるジーエルサイエンス株式会社が保有するジーエルソリューションズ株式会社の株式を現物配当により取得し、孫会社であったジーエルソリューションズ株式会社を直接子会社化
  • 2025年5月創業孫会社であるTECHNO QUARTZ VIETNAM CO., LTD.(テクノクオーツ株式会社100%出資)を設立
  • 2025年7月連結子会社であるジーエルサイエンス株式会社の 埼玉県入間市内の総合技術センター隣接地にクリエイティブバリューセンターを新設
  • 2025年8月創業技尓(上海)実験器材有限公司(技尓(上海)商貿有限公司100%出資)を設立
  • 2025年10月M&AGL Sciences, Inc.がJANUS SCIENTIFIC, INC.の株式を100%を取得し子会社化

有価証券報告書の沿革をもとにAIが通史として編纂しています。年表は沿革の記載そのままです。

これからの方針

有価証券報告書 2026/3期の経営方針より

会社は4つの方針を掲げている。そのうち4項目には、達成する数字が明記されている。

会社が掲げている数値目標
  • 売上高2027年3月期まで50,000百万円
  • 営業利益2027年3月期まで7,739百万円
  • 営業利益率2027年3月期まで15.5%
  • ROE2027年3月期まで13.0%以上

有価証券報告書の原文に書かれた目標だけを載せています。達成度の評価や推計は加えていません。

  1. 01

    主力製品の強化と収益力向上

    コア技術の探求による新製品開発を推進し、品質の安定化や製造工程の効率化を実現する。

  2. 02

    海外販売可能な自社製品の充実化

    国内実績のある自社製品の海外展開を進め、製品仕様改良、ドキュメント整備、各地域の規制対応を実施する。

  3. 03

    フィールドエンジニアによるアフターフォロー拡大

    対応可能な装置範囲を広げ、技術サービス力を強化し競合との差別化を図る。

  4. 04

    持続的成長のための戦略的投資

    設備投資に加えM&Aや業務提携、外部共同研究、新規事業開拓を検討し事業拡大を目指す。

有価証券報告書の「経営方針、経営環境及び対処すべき課題等」から、AIが項目ごとに整理しています。数値目標は原文に書かれたものだけです。

社員と組織

有価証券報告書 2期分

グループ全体で1,245人が働いている。提出会社(単体)の平均年収は1,048万円で、1期前と比べて+12.1%平均年齢は49.5歳、平均勤続年数は20.2年。

単体の従業員がグループ全体の1割に満たないため、平均年収は持株会社の本社勤務者の数値です。グループ全体の水準とは異なります。

決算期平均年収万円平均年齢平均勤続連結従業員数一人当たり営業利益万円
2025年3月93549.520.01,192529
2026年3月1,04849.520.21,245570

平均年収・平均年齢・平均勤続は有価証券報告書に記載された提出会社(単体)の値、従業員数はグループ全体の値です。一人当たり営業利益は連結営業利益を連結従業員数で割ったもので、給与などの費用を払ったあとに一人あたりいくら残るかの目安になります。

拠点とグループ

設備と関係会社

関係会社14(国内 9 / 海外 5、うち連結子会社 14) を有報から抽出しています。

主要な設備 (帳簿価額 上位10)
中国工場 — 中華人民共和国 浙江省杭州市3,935百万円
半導体事業
福島工場 — 福島県福島市3,052百万円
分析機器事業
総合技術センター — 埼玉県入間市2,980百万円
分析機器事業
蔵王南工場 — 山形県山形市1,783百万円
半導体事業
福島県喜多方市1,715百万円
半導体事業
東京都中野区1,577百万円
分析機器事業
蔵王工場 — 山形県山形市1,551百万円
半導体事業
本社 — 東京都新宿区558百万円
分析機器事業
蔵王西工場 — 山形県山形市413百万円
半導体事業
横浜支店 — 横浜市緑区247百万円
分析機器事業
ほか2件の開示あり
主な関係会社
  • 国内
    ジーエルサイエンス株式会社(注)2,5
    東京都新宿区 · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 国内
    テクノクオーツ株式会社(注)2,6
    東京都中野区 · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 国内
    ジーエルソリューションズ 株式会社(注)2
    東京都台東区 · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 国内
    株式会社フロム(注)2,3
    東京都青梅市 · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 国内
    技尓(上海)商貿有限公司(注)2,3,7
    中華人民共和国 上海市 · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 海外
    GL Sciences B.V. (注)2,3
    オランダ アイントホーフェン市 · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 海外
    GL Sciences, Inc. (注)2,3
    米国 カリフォルニア州 · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 国内
    株式会社グロース(注)3
    福島県福島市 · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 国内
    技尓(上海)実験器材有限公司(注)3,7
    中華人民共和国 上海市 · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 海外
    JANUS SCIENTIFIC, INC. (注)3
    米国 カリフォルニア州 · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 国内
    杭州泰谷諾石英有限公司(注)2,3
    中華人民共和国 浙江省杭州市 · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 国内
    アイシンテック株式会社(注)3
    福島県喜多方市 · 連結子会社
    議決権100.0%
残りのグループ会社2社を開く
  • GL TECHNO America,Inc. (注)3米国 カリフォルニア州100%
  • TECHNO QUARTZ VIETNAM CO., LTD. (注)2,3ベトナム社会主義共和国 ニンビン省100%

業績のいま

有価証券報告書・決算短信より

2026年3月期の売上高は472億円営業利益71億円前期と比べると増収増益で、売上が+9.0%、利益が+12.7%。

売上高
+9.0%
472億円
営業利益
+12.7%
71億円
純利益
+31.7%
54億円
営業利益率
15.0%
前期比 +0.5%pt

会社が出している今期の予想2027年3月期

項目会社予想前期実績
売上高500億円472億円
営業利益77億円71億円
純利益55億円54億円
1株あたり配当¥126¥126

会社が決算短信で公表した予想です。証券会社の予想ではありません。 短信の原本

四半期の推移

3期分

直近は2027年1Qで、売上は120億円、営業利益は20億円。

対象期間売上高億円営業利益億円営業利益率%純利益億円
2026年2Q2142813.122
2026年4Q2584316.732
2027年1Q1202016.713

期ごとの単独の業績で、期首からの累計ではありません。

業績の推移

有価証券報告書 2期分

2025年3月期からの2期で、売上は433億円から472億円へ1.1倍に増えた。営業利益率は14.5%から15.0%になった。

決算期売上高億円営業利益億円経常利益億円営業利益率%純利益億円
孫会社であるTECHNO QUARTZ VIETNAM CO., LTD.(テクノクオーツ株式会社100%出資)を設立
2025年3月433636614.541
2026年3月472717715.054

金額は有価証券報告書の連結値をそのまま掲載しています。帯の長さは列ごとの最大値との比です。

利益の構造

2026年3月期

売上高472億円のうち、営業利益として残るのは71億円15.0%。営業外の損益と税金を反映した純利益は54億円、売上の11.4%にあたる。営業利益率は業種中央値9.0%を上回る水準。

売上高を100としたときの内訳
  • 売上原価作る・仕入れるのにかかったお金65.5%309億円
  • 販売費及び一般管理費売る・管理するのにかかったお金19.3%91億円
  • 営業利益費用を引いたあとに残った本業の利益15.0%71億円

有価証券報告書の損益計算書から、当期の金額をそのまま割り振っています。

粗利率
34.5%
売上から原価を引いて残る割合
営業利益率業種比+6.0pt
15.0%
本業の利益として残る割合
純利益率業種比+4.6pt
11.4%
税金まで払って最後に残る割合
ROE業種比+2.2pt
11.4%
株主のお金がどれだけ利益を生んだか
ROA
8.2%
資産全体がどれだけ利益を生んだか
ROIC
8.7%
事業に使うお金がどれだけ利益を生んだか

ROICは有利子負債の開示がないため、営業利益×0.7÷(総資産−現金)の簡易式で算出しています。

お金の流れ

キャッシュフロー計算書 2期分

2026年3月期は営業CFが41億円、投資CFが−41億円で、差し引きのフリーCFは0億円この組み合わせは積極投資型にあたる。本業で稼ぎつつ、さらに資金を調達して大きな投資に踏み込んでいる。成長への布石の局面期末の手元現金は82億円で、売上の2.1ヶ月分にあたる

決算期営業CF億円投資CF億円財務CF億円フリーCF億円現金残高億円
2025年3月64−33−253174
2026年3月41−416082

本業で稼いだ現金が営業CF、設備や事業への投資が投資CF、借入と返済・配当が財務CF。営業・投資・財務の3列は縦線が0で、右がプラス、左がマイナスです。健全な会社の基本形は営業CFがプラスで投資CFがマイナス。フリーCFは営業CFと投資CFの合計で、手元に残る現金を表します。

資産と負債

貸借対照表 2期分

2026年3月期の総資産は657億円。このうち返さなくてよい自己資本が495億円で、自己資本比率は75.4%(業種中央値66.2%より厚い)

決算期総資産億円自己資本億円負債億円自己資本比率%
2025年3月58444414076.1
2026年3月65749516275.4

自己資本比率は総資産のうち返済のいらないお金の割合で、高いほど借入への依存が小さいことを示します。負債は総資産から自己資本を引いた額です。

2026年3月期の内訳
現金及び預金
88億円
すぐ使えるお金
利益剰余金
371億円
過去の利益の積み上がり
棚卸資産
27億円
在庫として抱えている分
負債合計
162億円
いつか返す必要があるお金
財務の健全性
100
/ 100
安定性自己資本比率40 / 40
収益力営業利益率30 / 30
現金創出営業CFの黒字継続30 / 30

有価証券報告書の数値から機械的に配点した参考値です。自己資本比率60%で満点、営業利益率15%で満点、直近3期の営業CFが黒字だった割合の3つを足しています。業態によって出ない要素があります。

業界内での比較

精密機器 52社との比較

同じ精密機器の企業と並べると、いちばん上に来るのは営業利益率52社中12位あたり、逆に低いのは配当利回り52社中22位あたり帯は左端が業種の最下位、右端が最上位で、縦線が真ん中にあたる。

ROE株主の出したお金でどれだけ利益を生んだか
11.4%/中央値 9.2%
P25 5.8%P75 12.3%
営業利益率上位売上のうち本業の利益として残る割合
15.0%/中央値 9.0%
P25 4.5%P75 14.5%
自己資本比率総資産のうち返済のいらないお金の割合
75.4%/中央値 66.2%
P25 50.8%P75 76.4%
売上成長率前期からの売上の伸び
9.0%/中央値 5.3%
P25 1.7%P75 10.4%
配当利回り株価に対して1年で受け取る配当の割合
2.5%/中央値 2.1%
P25 1.4%P75 3.4%

有価証券報告書の最新期の数値をもとに、同じ業種の企業の中での順位を毎日計算しています。P25は下から4分の1、P75は上から4分の1の位置にある企業の値です。

株価

9月2日の終値

直近の終値は¥5,000で、1年前と比べて+68.6%過去52週の値幅のなかでは50%の位置にある。

¥5,000-4.2%1ヶ月-17.6%1年+68.6%時価総額684億円
過去52週の値幅
安値¥2,870高値¥7,140

チャートの金額は株式分割と配当を反映して調整した終値で、上に出している直近の終値とは一致しないことがあります。

指標
PER (実績)12.2倍
PER (会社予想)11.8倍
PBR1.31倍
配当利回り2.52%

実績値は直近の決算、予想値は会社予想にもとづきます。株価は終値ベースです。

値動きの背景

株価は8月19日に5170円まで下落し、前日比-6%と急落。25日線(5631.6円)を8%下回り、75日線(5948.8円)も割り込んだ。一方、1年前からは+71.5%の上昇を維持しており、52週高値7140円からは約27.6%下落した水準。直近では出来高が増加傾向で、8月7日に24.8万株と膨らむなど売り圧力が強まっている。週足では7月半ばから調整局面に入り、75日線が上値抵抗となっている。中期的なトレンドはなお強気だが、短期的には下振れリスクに注意が必要だ。

値動きの背景は、株価と出来高の推移をもとにAIがまとめた見立てです。

AIの評価

AI評価

株価水準の解釈です。売買の推奨ではありません

現在の株価水準を割安と判定しています(スコア 72/100)

PER15.04倍は同業界平均30.04倍の半分以下で、PBR1.62倍も平均3.7倍を大きく下回る。配当利回り1.99%は平均2.03%とほぼ同等。ROE11.4%と資本効率も良好。業績は増収増益基調で、営業利益率も14%超と高水準を維持。一方、配当性向84.9%と高く、内部留保が限定的で、今後の成長投資が課題。だが、現在の株価は収益力に対して明らかに割安。

指標この会社業種平均
PER (実績)12.2倍30.1倍
PER (予想)11.8倍
PBR1.31倍2.49倍
ROE11.4%7.9%

業種平均は同じ東証33業種に属する銘柄の単純平均です。銘柄数が少ない業種では平均が振れます。

AI評価判定とスコアは公開データをもとにした解釈で、将来の株価を示すものではありません。算出の考え方は編集方針に記載しています。

評価が分かれる点

AI分析

投資家の見方

投資論点は、ヘルスケア市場の成長性を背景にした事業拡大と、収益性の高さの持続性をめぐって強弱が対立します。強気派は、売上高が大きく、営業利益率も15%前後と高いことから、安定した成長が見込めると評価します。また、株価が1年間で106%上昇しており、市場の期待も高いです。一方、弱気派は、急激な株価上昇によるバリュエーションの割高感を懸念し、成長の鈍化リスクを指摘します。また、競争の激化や規制の変化も考慮されます。

プラスに働く材料7
  • 高い収益性

    営業利益率15%前後と高水準。

  • 市場成長

    ヘルスケア市場は長期的な成長が見込まれる。

  • 株価のモメンタム

    株価上昇は市場の期待を反映。

  • 営業利益・純利益が過去最高を更新通年影響

    2026/3期は売上高472億円、営業利益71億円、純利益54億円と全て前期比増

  • 営業利益率が14.55%→15.04%に改善通年影響

    売上高営業利益率は0.49ポイント改善し、高収益構造が維持される

  • 売上高が472億円と前期比9%増通年影響

    売上高は433億円から472億円へ拡大し、増収が続く

  • ROE11.4%で資本効率が良好継続影響

    自己資本利益率11.4%に対しPBR1.62倍で、収益力に見合う株価水準

マイナスに働く材料7
  • 割高感

    株価上昇が速く、PBR1.62倍でも割高の可能性。

  • 競争激化

    同業他社との競争で利益率が低下する恐れ。

  • 規制リスク

    医療機器は規制変更の影響を受けやすい。

  • 株価が1年で2.07倍となり高値警戒感継続影響

    株価は+106.7%と急上昇し、利益成長率を上回る動き

  • 来期予想PERが未公表で業績見通しが不明確決算発表後影響

    予想PER欄に数値がなく、市場は実績PER15.04倍でしか評価できない

  • 外国人持ち株比率15.07%で需給が変動しやすい継続影響

    外国人保有15.07%と一定の比率があり、リスクオフ時には売り圧力となる

  • 配当利回り1.99%は低位継続影響

    配当利回りは1.99%とわずかで、株主還元は限定的

次の決算で確かめる点
売上高成長率
事業拡大のペースを確認。
営業利益率
高い収益性の維持が焦点。
研究開発費
将来の製品パイプラインの充実度を測る。

配当

株主還元

直近の年間配当は1株あたり126で、前期から+15.0%いまの株価に対する利回りは2.52%。増配か配当維持が1年続いている。

年間配当
¥126
1株あたり
配当利回り
2.52%
いまの株価に対して
配当性向
84.9%
利益のうち配当に回した割合
連続増配等
1年
増配か維持が続いた年数
決算期1株あたり配当前期比%配当性向%
2025年3月107
2026年3月12315.084.9

過去の配当は株式分割にあわせて調整した金額です。配当性向は有価証券報告書に記載された各期の値で、利益のうち配当に回した割合を示します。

次の配当スケジュール
  • 権利付き最終日
  • 権利確定日
  • 支払開始日
  • 今期の会社予想年間予想¥126

株主

有価証券報告書より

2026年3月期末の株主数は延べ5,917人。区分でいちばん多いのは個人・その他58.1%。グループ会社や銀行などの安定株主が22.4%を占め、残る77.6%が市場で売買されうる浮動株にあたる。

所有者の区分ごとの比率

所有者の区分2025年3月%2026年3月%
個人・その他49.158.1
事業法人19.917.4
外国法人11.415.0
金融機関17.74.9
自己株式4.74.8
証券会社1.84.5
外国人個人0.10.1

発行済株式に対する持ち株比率です。単元未満株の扱いにより、合計が100%にならない期があります。

大株主上位10

順位株主持ち株比率 %
01ジーエルテクノホールディングス従業員持株会6.62
02株式会社島津製作所4.24
03森 禮子3.85
04光通信KK投資事業有限責任組合3.56
05株式会社日本カストディ銀行(信託口)3.14
06東京中小企業投資育成株式会社3.11
07公益財団法人世界自然保護基金ジャパン2.92
08INTERACTIVE BROKERS LLC(常任代理人 インタラクティブ・ブローカーズ証券株式会社)2.75
09J.P. MORGAN SE - LUXEMBOURGBRANCH 381639(常任代理人 株式会社みずほ銀行決済営業部)1.87
10西川計測株式会社1.65

有価証券報告書の大株主の状況から、上位10者を掲載しています。信託銀行の名義は、実際の保有者ではなく運用を預かる先を指すことがあります。

経営陣

7名 有価証券報告書の提出日現在

有価証券報告書に載っている役員は7名。2026/3期の役員報酬は総額126百万円。社内取締役1人あたりの報酬は、従業員の平均年収の約2倍にあたる。

氏名役職年齢保有株数
長見善博代表取締役 社長6745,000
園田育伸代表取締役 副社長6723,000
梅原幸治取締役561,000
齋藤隆広取締役(常勤監査等委員)62
永沢裕美子取締役(監査等委員)66
森田岳人取締役(監査等委員)50
山本秀樹68

役員報酬の内訳2026/3

役員の区分人数合計百万円1人あたり百万円
取締役(社内)49023
監査等委員33612

有価証券報告書の役員報酬等の総額から、区分ごとの内訳を載せています。人数は当期中に在任した延べ人数のため、期末の人数と一致しない期があります。

有価証券報告書

有価証券報告書 2026/3期

会社自身が書いた有価証券報告書の本文を、章ごとにそのまま収録しています (要約ではありません)。

事業の内容2,807字を開く

何をしている会社か、会社自身の説明

3 【事業の内容】 当社グループ(当社及び連結子会社)は、当社及び子会社14社並びに関連会社2社で構成され、分析機器関連製品、半導体関連製品、非接触ICカード関連製品の製造・販売及び同種商品の仕入・販売を主な事業とし、さらに各事業に関連する研究・開発及び技術サービス等の事業活動を展開しております。 当社グループの当該事業における位置づけ及びセグメントとの関連は、次のとおりであります。なお、当連結会計年度より、報告セグメントの区分を変更しております。詳細は、「第5 経理の状況 1 連結財務諸表等 注記事項 (セグメント情報等)」をご参照ください。 また、当社は特定上場会社等に該当し、インサイダー取引規制の重要事実の軽微基準のうち、上場会社の規模との対比で定められる数値基準については連結ベースの計数に基づいて判断することとなります。 (分析機器事業) ガスクロマトグラフ及び液体クロマトグラフの装置・消耗品等の開発・製造・販売を行っております。 クロマトグラフの装置・消耗品等の製造・仕入・販売は、ジーエルサイエンス株式会社、株式会社フロム及びGL Sciences B.V.(オランダ)が担当し、仕入・販売は、技尓(上海)商貿有限公司(中国上海市)、GL Sciences, Inc.(米国カリフォルニア州)、技尓(上海)実験器材有限公司(中国上海市)及びJANUS SCIENTIFIC, INC.(米国カリフォルニア州)が担当し、製造の一部を株式会社グロースが担当しております。 ジーエルサイエンス株式会社は、当社が発行済株式総数の100%を所有する完全子会社であり、クロマトグラフの装置・消耗品等の開発・製造・仕入・販売を行っております。同社の子会社株式会社フロムは、理化学機器及び省力機器の開発・製造販売を行っております。同じく子会社技尓(上海)商貿有限公司は、主に中国における同社製品の販売を行っております。同じく子会社GL Sciences B.V.は、前処理装置の製造と主にヨーロッパにおける同社製品の販売を行っております。同じく子会社GL Sciences, Inc.は、主に米国における同社製品の販売を行っております。同じく子会社株式会社グロースは、原価低減を図る目的で、同社製造業務の一部をアウトソーシングしております。 株式会社フロム、GL Sciences B.V.、GL Sciences, Inc.及び株式会社グロースはジーエルサイエンス株式会社が発行済株式総数の100%を所有する完全子会社であります。 技尓(上海)商貿有限公司は、ジーエルサイエンス株式会社が100%出資した完全子会社であります。 2025年8月に設立いたしました技尓(上海)実験器材有限公司は、技尓(上海)商貿有限公司が100%出資した完全子会社であり、主に中国における同社製品の販売を行っております。 JANUS SCIENTIFIC, INC.は、2025年10月の株式取得によりGL Sciences, Inc.が発行済株式総数の100%を所有する完全子会社であり、主に米国におけるクロマトグラフ製品用の資材等の仕入・販売を行っております。 株式会社京都モノテックは、主に分析関連製品の開発を行っており、ジーエルサイエンス株式会社が発行済株式総数の39.4%を所有している関連会社であります。 株式会社AGIグラスアカデミーは、主に理化学用ガラス器具類の製造・販売を行っており、当社グループが発行済株式総数の15.3%を所有している関連会社であります。 (注) 技尓(上海)商貿有限公司及び技尓(上海)実験器材有限公司の社名は中国語簡体字を含んでいるため、JIS第二水準漢字で代用しております。 (半導体事業) 半導体用石英治具及び材料、光学研磨、分光光度計用石英セル等の製造・販売を行っております。 テクノクオーツ株式会社は、当社が発行済株式総数の100%を所有する完全子会社であり、半導体用石英治具及び材料等の製造・仕入・販売を担当しております。同社の子会社杭州泰谷諾石英有限公司(中国浙江省)は、製造と販売を担当しており、同じく子会社GL TECHNO America,Inc.(米国カリフォルニア州)は、販売を主に担当しており、同じく子会社アイシンテック株式会社(福島県喜多方市)は、原材料の加工を行っております。 杭州泰谷諾石英有限公司及びGL TECHNO America,Inc.は、テクノクオーツ株式会社が100%出資した完全子会社であります。 アイシンテック株式会社は、テクノクオーツ株式会社が発行済株式総数の100%を所有する完全子会社であります。 2025年5月に設立いたしましたTECHNO QUARTZ VIETNAM CO., LTD.(ベトナムニンビン省)は、テクノクオーツ株式会社が100%出資した完全子会社であり、操業を開始する予定の2027年1月より半導体用石英治具及び材料等の製造・仕入・販売を担当いたします。 (自動認識事業) 非接触ICカードを使用した周辺機器の開発・製造・販売を行っております。 入退室管理システム、他社機器への組込み型デバイス及び試薬管理システムの開発・製造・販売は、子会社ジーエルソリューションズ株式会社が担当しております。 ジーエルソリューションズ株式会社は、当社が発行済株式総数の100%を所有する完全子会社であります。 以上について図示すると、次のとおりであります。 当社グループのホームページ (当 社)ジーエルテクノホールディングス株式会社   https://www.gltechno.co.jp (子会社)ジーエルサイエンス株式会社   https://www.gls.co.jp (子会社)テクノクオーツ株式会社   https://www.techno-q.com (子会社)ジーエルソリューションズ株式会社   https://www.glsol.co.jp (子会社)株式会社フロム   https://www.flom.co.jp (子会社)技尓(上海)商貿有限公司   https://www.glsciences.cn(中国語・英語) (子会社)GL Sciences B.V.(オランダ)   https://www.glsciences.eu(英語) (子会社)GL Sciences,Inc.(米国)   https://www.glsciencesinc.com(英語) (子会社)アイシンテック株式会社   https://aisintk.jp (注) 技尓(上海)商貿有限公司及び技尓(上海)実験器材有限公司の社名は中国語簡体字を含んでいるため、JIS第二水準漢字で代用しております。
経営方針・対処すべき課題3,510字を開く

経営陣が考える方向性と課題

1 【経営方針、経営環境及び対処すべき課題等】 文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において当社グループが判断したものであります。 (1) 経営方針 ① 経営の基本方針 ジーエルサイエンス株式会社は1968年の創立の際に、会社はどのような思想を持ち、実践していくかという、経営に対する姿勢、理念を「創立の根本精神及経営理念」に掲げました。 その中で創立の目的は、「同一の思想を持ち、信頼し合う事のできる人間が集まって、何かの仕事を通して、(極論すれば、それがどのような仕事、業種であってもよい) 経済的無から、一つの理想体(理想企業体)を造り上げる事への挑戦」と謳っております。 また、「社会に対し社会性を十分発揮してその存在価値を高め、社員個々の幸福を勝ち取り、企業の維持、発展をならしめること」を基本理念とし、そして、その結果得られた利益を株主、社員、社会に公平に分配し、また、一部を社内留保して、会社の事業内容を充実させ、発展させることが、最大の社会性を意味すると考えております。 当社グループは上記の「創立の根本精神及経営理念」を継承しております。この基本理念を実現していくために、当社グループでは創立以来毎期、経営計画等を株主、金融機関、社員に公表するなど、情報の開示に努めてまいりました。このようにオープンな経営姿勢に対する社員個々の意識の高まりが、互いの信頼感を強くし、個々の能力を十分に発揮させ、計画達成という一つの目的に邁進することができたと確信しております。 このように、「道は一つ、共に進もう」というスローガンに沿った経営こそが当社グループの躍進の原動力であり、今後も成長の糧として継続してまいります。 ② 目標とする経営指標 当社グループは、経営ビジョンを実現するため中期経営計画を策定しております。現中期経営計画(2025年3月期~2027年3月期)の経営目標と実績は、次のとおりであります。 中期経営計画(2025年3月期~2027年3月期)の経営目標と実績(連結) 項目   2025年3月期   2026年3月期   2027年3月期 計画   実績   計画   実績   計画 売上高(百万円)   41,320   43,261   44,700   47,189   50,000 営業利益(百万円)   6,140   6,344   6,518   7,111   7,739 営業利益率(%)   14.9   14.7   14.6   15.1   15.5 ROE(%)   ―   10.4   ―   11.4   13.0以上 中期経営計画の詳細は、当社ウェブサイトで開示しております「ジーエルテクノホールディングス株式会社の中期経営計画の策定に関するお知らせ」をご確認ください。 (2) 経営環境及び優先的に対処すべき課題 今後の経済見通しにつきましては、雇用・所得環境の改善やインバウンド需要の継続などを背景に、景気は緩やかな回復基調で推移することが期待されます。しかしながら、海外経済の減速懸念や中東地域をはじめとする地政学リスクの高まり、エネルギー資源や原材料価格の高騰、為替相場の変動による物価上昇等の影響が懸念されており、引き続き先行き不透明な状況が続くものと思われます。当社グループにおきましては、現時点においてこれらの外部環境の変化が業績に与える影響は限定的であると認識しておりますが、今後も市場動向や調達環境の変化を注視し、機動的に対応してまいります。 このような中、当社グループは、中期経営計画(2025年3月期~2027年3月期)に掲げる各施策を着実に遂行し、さらなる経営基盤の強化と企業価値の向上に努めてまいります。 (分析機器事業) 分析機器事業におきましては、中期経営計画の最終年度となります2027年3月期において、引き続き「海外販売の強化」「国内市場の拡充」「R&D部門の強化」に取り組んでまいります。 当事業が今後とも取り組むべき中長期的な成長戦略と課題は以下の通りであります。 ① 主力製品の強化及び収益力の向上 主力製品の強化方針を継続いたします。成長の源泉となるコア技術の探求を通じた新製品開発の推進はもとより、品質の安定化や製造工程の効率化を実現します。 ② 海外販売可能な自社製品の充実化 これまで国内中心で販売していた自社製品の中で実績豊富かつ海外市場でのポテンシャルの高い装置を選定し、さらに販売可能なエリアを拡張すべく、製品仕様の改良やドキュメント類の整備、各地域における規制対応を進めます。 ③ フィールドエンジニアによるアフターフォローの拡大 当事業のフィールドエンジニアはこれまでも他社装置を取り扱ってきましたが、その対応可能な範囲を広げる事で当社全体の技術サービス力の強化に繋げ、競合他社とのプレゼンス力の差別化を図ります。 ④ 持続的成長の為の戦略的投資 持続的成長のために、設備投資だけではなくM&Aや業務提携等も視野に入れて事業拡大を目指します。また、外部との共同研究や、新規事業の開拓も検討してまいります。 (半導体事業) 半導体業界におきましては、AI向けデータセンターや生成AI関連製品向け需要は大幅に拡大しており、市場全体としては堅調な成長が続いています。一方で、メモリー製品を中心に需給が逼迫し始めており、その動向によっては、パソコン、スマートフォン、自動車向け製品の納期遅延、価格高騰等につながる可能性が懸念されています。当事業の受注状況につきましては、市況の回復を見据えた各メーカーによる先行的な設備投資の進展を背景に、足元では受注が急増しており、受注残高は過去最高レベルの水準に達している状況です。また、AI関連製品の需要増加に伴い、市場の着実な成長も見込まれており、当事業における中長期的な受注拡大の見通しに変更はありません。 当事業が今後とも取り組むべき中長期的な成長戦略と課題は以下の通りであります。 ① 生産能力増強 国内における増産体制構築のため、蔵王南工場隣地に火加工工場がまもなく完成します。今後はインフラ工事や設備搬入を進め、火加工作業員者の増員や教育も含め、早急な稼働開始を目指していきます。アイシンテックにおいても、自動化生産体制による効率的な工場稼働を早急に進めてまいります。さらに、ベトナムにも中国と同等の子会社を設立し、更なる生産能力を拡大していくため、工場を建設しております。これらの取り組みと並行して、品質管理の高度化を進めるとともに、社外パートナー、外注先等との連携強化を通じて、生産能力の向上を目指します。 ② 営業力強化 お取引先との関係強化を図るとともに、高付加価値製品の開発と拡張を行い、石英・シリコン製品の量産品のマーケット拡大を目指します。シリコン製品の開発品、量産品の更なる売り込みを強化するとともに、火加工製品等、高難易度製品の拡大も図ります。 ③ 業務効率化 業務フロー、作業手順等の見直しを進め、業務自動化・効率化等のDXを推進します。テレワーク、会議システム等、効率化に資するシステムツールの更なる活用も図ります。 ④ 人材育成 各種研修の充実、業務マニュアルの作成推進、人事ローテーションの活発化等により、有能な人材の育成に努めます。当社グループ内の人材交流をより一層活発化させることで、従業員の意識改革や能力向上も進めていきます。 (自動認識事業) 自動認識事業におきましては、中東情勢の緊迫化もあり落ち着きを見せ始めていた部材調達が長納期化・価格上昇の傾向が強まっています。このような市況の中で積極的な活動を行っていくためにも、営業部門・技術部門・調達/生産部門・品質保証部門の効率的な連携を推進してまいります。 当事業が今後とも取り組むべき中長期的な成長戦略と課題は以下の通りであります。 ① 受託開発の効率化 お客様のニーズに寄り添ったものづくりを進めていくため、受託開発業務の効率化と工数拡大に努めます。 ② 工事案件の拡大化及び効率化 工事案件の拡大、効率化を目指し、協力会社とも調整しながら活動を進めてまいります 。 ③ 市場変化に対応した組織体制の整備と強化 市場変化を先取りできる組織体制構築を図るため、柔軟な運用や強化、見直しを図っていきます。 ④ 市場深耕及び開拓 関西以西の顧客に対する深耕及び新規開拓を図るため、大阪サテライトを拠点とした営業展開を推進してまいります。
事業等のリスク2,633字を開く

会社が自認するリスクの一覧

3 【事業等のリスク】 有価証券報告書に記載した事業の状況、経理の状況等に関する事項のうち、経営者が連結会社の財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況に重要な影響を与える可能性があると認識している主要なリスクは、以下のとおりであります。 なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において、当社グループが判断したものでありますが、当社グループに関するすべてのリスクを網羅したものではありません。 (1) 経済動向及び製品市況によるリスク 当社グループ製品の主要な市場がある経済環境の動向は、当社グループの業績に大きな影響を及ぼす可能性があります。当社グループは事業の多角化などにより、リスクヘッジをしておりますが、いずれも最先端の技術を要しますので、技術の急激な変化により製品の需要が減少した場合、又は価格競争が激化した場合には、当社グループの業績に影響を及ぼす可能性があります。 (2) 特定の販売先への依存度が高いことによるリスク 半導体事業については、その主な販売先は半導体製造装置メーカー、デバイスメーカー、理化学機器メーカーであります。そのうち米国Applied Materials, Inc.に対する依存度が高くなっており、同社の経営状態や、需要動向の著しい変化により、当社グループの業績に影響を及ぼす可能性があります。特定の販売先への依存度が過度に高まらないように、当社グループ独自の製品開発を進め、市場における競争力を高めていくとともに、これまで以上に販路拡大に注力すること等を通じて、販売先の拡大に繋げてまいります。 (3) 特定の仕入先への依存度が高いことによるリスク 半導体事業については、その主要な原材料は石英インゴットであります。その主な仕入先は米国Momentive Performance Materials Quartz,Inc.であり、同社からの供給の逼迫や遅延、又は著しい価格上昇等が生じた場合、当社グループの業績に影響を及ぼす可能性があります。特定の仕入先への依存度が過度に高まらないように、既存の材料メーカーとのコンタクトをこれまで以上に緊密に行うとともに、新規の材料メーカーの発掘にも注力すること等を通じて、仕入先の拡大に繋げてまいります。 (4) 新製品の開発に関わるリスク 当社グループの事業はいずれも技術的な進歩が急速であるため、常に技術革新に対応できる研究・開発に努め、得意先に密着しスピードと柔軟性をもって活動を行っております。しかしながら、事業を展開する市場において、業界と市場の変化に的確に対応できなかった場合、当社グループの業績に影響を及ぼす可能性があります。 (5) 製造物責任に関わるリスク 当社グループは品質不良によるリスクを最小限に抑えるべく、品質管理体制の強化に努めておりますが、将来において品質問題が発生しないという保証はありません。品質管理には万全を期しておりますが、予期せぬ事情により不具合が発生した場合、当社グループへの信頼が損なわれ、当社グループの業績に影響を及ぼす可能性があります。 (6) 主要市場の政治及び経済状況が業績に与える影響について 当社グループが事業活動を行う主要な市場である日本、アジア、北米、ヨーロッパの国及び地域の政治・経済の動向が、当社グループの取扱製品の需給バランスに変動をもたらす可能性があります。政治・経済の動向により、取扱製品の需給バランスに変化が生じた場合には、販売価格や仕入価格を通じて、当社グループの業績に影響を及ぼす可能性があります。 (7) 資材調達に関わるリスク 当社グループは、生産活動にあたり、資材、部品その他サービス等を適宜に調達しておりますが、急激な環境の変化等により供給が逼迫し、原材料価格が高騰したり、一時的に確保が困難となる可能性があります。 また、自動認識事業の主力製品であるデバイス部門のリーダライタは、その核となる重要な部品としてIC(集積回路)、カスタムICを使用しておりますが、国内半導体業界の需要動向により入荷状況が大きく変動する可能性があります。このため、当社グループとしては余裕を持った在庫を保有しながら、生産活動をしておりますが、在庫確保が困難な状態となった場合、当社グループの業績に影響を及ぼす可能性があります。 (8) 情報システム・情報セキュリティ 当社グループは、事業活動における顧客情報や個人情報などの多くの機密情報を保有しております。情報システム運営上の安全性確保やセキュリティ対策、社員教育やIT投資を継続的に実施しておりますが、想定を超えるサイバー攻撃や予期せぬ不正利用などにより、重要情報や個人情報等の漏洩、また、事業活動停止などの被害が発生した場合、当社グループの業績や財政状態に影響を及ぼす可能性があります。 (9) 自然災害や事故等によるリスク 地震等の自然災害、火災・停電等の事故災害、感染症の拡大等に起因して電力供給等の社会的インフラの整備状況に問題が生じた場合、当社グループの業績に影響を及ぼす可能性があります。災害や感染症等による影響を最小限に抑える対策として、設備の定期点検や防災訓練を実施し、被災時の速やかな事業の復旧が行えるように備えております。感染症への対応については、各拠点と連携し、社員の感染予防対策の実施及び感染状況に関する情報収集と対策実施を行っております。 (10) 人材に関わるリスク 当社グループの事業成長には有能な人材の確保と育成が不可欠であります。当社グループでは、新卒採用・中途採用を積極的に行うことにより有能な人材の確保に努めるとともに、階層別研修等により社員の能力向上に努めています。しかし、有能な人材の確保・育成ができない場合や、人材流出を防止出来ない場合、当社グループの業績に影響を及ぼす可能性があります。 (11) 法令・規制に関わるリスク 当社グループは国内外の各種法令、行政による許認可及び規制の適用を受けており、その遵守に努めています。しかしながら、法令・規制に対する理解不足、または予期せぬ変更への対応が適切でない場合等には、コンプライアンス違反と判断され、過料、課徴金等による損失や営業停止等の行政処分、または信用の低下などにより、当社グループの業績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。
経営成績の分析 (MD&A)7,190字を開く

業績がなぜこうなったかの経営陣の説明

4 【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】 当連結会計年度における当社グループの財政状態、経営成績及びキャッシュ・フロー(以下、「経営成績等」という。)の状況の概要並びに経営者の視点による当社グループの経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容は次のとおりであります。 なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において判断したものであります。 (1) 財政状態の状況 事業全体及びセグメント情報に記載された区分ごとの状況 ① 事業全体の状況 (資産の状況) 当連結会計年度末の流動資産は、売掛金が増加したことにより 37,848百万円(前連結会計年度末に比べ 3,506百万円の増加)となりました。固定資産は、建物及び構築物や投資有価証券が増加したことにより 27,827百万円(前連結会計年度末に比べ 3,793百万円の増加)となりました。その結果、資産合計では 65,675百万円(前連結会計年度末に比べ 7,300百万円の増加)となりました。 (負債の状況) 当連結会計年度末の流動負債は、買掛金や短期借入金が増加し 10,635百万円(前連結会計年度末に比べ 745百万円の増加)となりました。固定負債は長期借入金が増加したことにより 5,523百万円(前連結会計年度末に比べ 1,445百万円の増加)となりました。その結果、負債合計では 16,159百万円(前連結会計年度末に比べ 2,191百万円の増加)となりました。 (純資産の状況) 当連結会計年度末の純資産合計は、資本剰余金が減少した一方、利益剰余金やその他有価証券評価差額金が増加したことにより 49,515百万円(前連結会計年度末に比べ 5,108百万円の増加)となりました。自己資本比率は 75.4%となりました。 ② セグメント情報に記載された区分ごとの状況 (分析機器事業) 分析機器事業におきましては、当連結会計年度末の流動資産は売掛金等の売上債権の増加などにより 16,407百万円(前連結会計年度末に比べ 598百万円の増加)となりました。固定資産は退職給付に係る資産、投資有価証券の増加などにより 13,270百万円(前連結会計年度末に比べ 858百万円の増加)となりました。その結果、資産合計では 29,678百万円(前連結会計年度末に比べ 1,457百万円の増加)となりました。 当連結会計年度末の流動負債は電子記録債務等の仕入債務、短期借入金の減少などにより 5,063百万円(前連結会計年度末に比べ 857百万円の減少)となりました。固定負債は長期借入金の増加などにより 2,318百万円(前連結会計年度末に比べ 614百万円の増加)となりました。その結果、負債合計では 7,381百万円(前連結会計年度末に比べ 243百万円の減少)となりました。 (半導体事業) 半導体事業におきましては、当連結会計年度末の流動資産は売掛金等の売上債権、棚卸資産の増加などにより 19,607百万円(前連結会計年度末に比べ 2,684百万円の増加)となりました。固定資産は建物及び構築物、建設仮勘定の増加などにより 13,142百万円(前連結会計年度末に比べ 2,588百万円の増加)となりました。その結果、資産合計では 32,750百万円(前連結会計年度末に比べ 5,272百万円の増加)となりました。 当連結会計年度末の流動負債は短期借入金の増加などにより 4,986百万円(前連結会計年度末に比べ 1,803百万円の増加)となりました。固定負債は長期借入金の増加などにより 2,925百万円(前連結会計年度末に比べ 741百万円の増加)となりました。その結果、負債合計では 7,911百万円(前連結会計年度末に比べ 2,544百万円の増加)となりました。 (自動認識事業) 自動認識事業におきましては、当連結会計年度末の流動資産は電子記録債権等の売上債権、棚卸資産の減少などにより 1,456百万円(前連結会計年度末に比べ 110百万円の減少)となりました。固定資産は退職給付に係る資産の増加などにより 90百万円(前連結会計年度末に比べ 21百万円の増加)となりました。その結果、資産合計では 1,546百万円(前連結会計年度末に比べ 88百万円の減少)となりました。 当連結会計年度末の流動負債は短期借入金の減少などにより 630百万円(前連結会計年度末に比べ 103百万円の減少)となりました。固定負債はその他固定負債の減少により 0百万円(前連結会計年度末に比べ 11百万円の減少)となりました。その結果、負債合計では 630百万円(前連結会計年度末に比べ 115百万円の減少)となりました。 (2) 経営成績の状況 ① 事業全体及びセグメント情報に記載された区分ごとの状況 a. 事業全体の状況 当連結会計年度(2025年4月1日から2026年3月31日まで)におけるわが国経済は、インバウンド需要や個人消費の底堅さ、雇用・所得環境の改善を背景に、緩やかな回復基調で推移しました。 一方で、不安定な国際情勢に伴うエネルギー資源や原材料価格の高騰、地政学的リスクの継続、為替相場の変動などにより、先行きは依然として不透明な状況が続いております。 このような経済環境下におきまして、当社グループは、中期経営計画(2025年3月期~2027年3月期)において掲げた基本方針である「持続的な成長への戦略投資」「事業競争力を重視した成長戦略」に基づき、目標達成に向けて生産能力増強や営業力強化等に取り組んでおります。 この結果、当連結会計年度の売上高につきましては、47,189百万円(前連結会計年度比 9.1%増)となりました。損益につきましては、営業利益は 7,111百万円(前連結会計年度比 12.1%増)、経常利益は 7,721百万円(前連結会計年度比 16.5%増)、親会社株主に帰属する当期純利益は 5,358百万円(前連結会計年度比 31.8%増)となりました。 b. セグメント情報に記載された区分ごとの状況 売上高(百万円)   営業利益(百万円) 前連結会計年度   当連結会計年度   前期比(%)   前連結会計年度   当連結会計年度   前期比(%) 分析機器事業   19,965   21,549   7.9   2,045   2,345   14.6 半導体事業   21,313   23,659   11.0   4,167   4,686   12.5 自動認識事業   1,982   1,980   △0.1   115   50   △56.1 小 計   43,261   47,189   9.1   6,328   7,082   11.9 消去又は全社   -   -   -   16   28   76.6 合 計   43,261   47,189   9.1   6,344   7,111   12.1 第1四半期連結会計期間より、経営管理区分の変更に伴い、従来「その他」に区分しておりましたグループ運営事業、管理業務受託事業等について、「消去又は全社」の区分に含めて表記しております。 なお、前連結会計年度のセグメント情報については、変更後の区分方法により作成したものを記載しております。 (分析機器事業) 分析機器事業におきましては、国際情勢が不透明な状況が続く中においても、国内外ともに売上高は堅調に推移しました。 国内売上高においては、環境・食品を中心に幅広い分野にて需要が底堅く推移しました。装置類に関しては、下期偏重の季節性に伴い第4四半期に売上計上が集中したことに加え、PFAS分析用として需要が高まっている質量分析計や固相抽出装置の販売が好調であったことから、売上高は前連結会計年度を上回りました。また、半導体・化学工業等の分野における工場排水中PFAS分析といった需要も高まっている背景から、環境・食品以外の分野向けでの質量分析計の販売も好調でした。消耗品につきましても、液体クロマトグラフ用カラムに加え、固相抽出カートリッジや試料調製容器など幅広い製品群の販売が好調でした。 海外売上高においては、第2四半期にて上市した新製品Inertsil Hybrid-C18を中心とした液体クロマトグラフ用カラムの販売が好調であったことに加え、ガスクロマトグラフ関連の周辺装置や、固相抽出カートリッジなどの販売が売上増を牽引いたしました。また、一部地域においては、中東情勢の悪化懸念を背景とした先行発注の影響もあり、売上高は前連結会計年度を上回りました。 この結果、当連結会計年度の売上高は 21,549百万円(前連結会計年度比 7.9%増)、営業利益は 2,345百万円(前連結会計年度比 14.6%増)となりました。 (半導体事業) 半導体業界におきましては、AI向けデータセンターや生成AI関連製品の需要の拡大を背景に、業界全体が活況となっております。一方で、メモリー製品を中心に需給が逼迫し始めており、今後の需給動向については引き続き注視していく必要があります。 このような環境の中、当事業ではさらなる成長に向けて、新規需要の掘り起こしや、付加価値の高い製品の開発及び拡販によるマーケット拡大を推進するとともに、国内外で増産体制構築に向けた準備を進めております。こうした取り組みと市況回復を見込んだ各社の先行投資を背景に当事業の受注高は急増し、豊富な受注残高と工場の高稼働により売上高は計画を上回りました。 この結果、当連結会計年度の売上高は 23,659百万円(前連結会計年度比 11.0%増)、営業利益は 4,686百万円(前連結会計年度比 12.5%増)となりました。 (自動認識事業) 自動認識事業におきましては、医療業界向け専用装置への組込みモジュールなどが堅調を維持し、分析機器事業との協働による販売も拡大したものの、外部顧客への売上高は前連結会計年度を下回りました。 製品分類別売上高では、住居関連施設やビル施設向け、及び警備・セキュリティ用途における需要減少等の影響により、「機器組込製品」と「完成系製品」につきましては売上高が伸び悩みました。その一方で、「自動認識その他」においては、駐車場向けゲートシステムの導入や立体駐車場向け傾きセンサの量産前テストが着実に進みました。 この結果、当連結会計年度の売上高は 1,980百万円(前連結会計年度比 0.1%減)となりました。損益につきましては、低利益率の案件が多かった影響を受け、営業利益は 50百万円(前連結会計年度比 56.1%減)となりました。 c. 経営方針・経営戦略、経営上の目標の達成状況を判断するための客観的な指標等 当連結会計年度末における当社グループの数値目標及び実績は次のとおりであります。 指標   計画(百万円)   実績(百万円)   計画比(%) 売上高   44,700   47,189   +5.6 営業利益   6,518   7,111   +9.1 経常利益   6,760   7,721   +14.2 親会社株主に帰属する当期純利益   4,810   5,358   +11.4 ② 生産、受注及び販売の実績 a. 生産実績 当連結会計年度における生産実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。 セグメントの名称   生産高(百万円)   前期比(%) 分析機器事業   13,907   △0.4 半導体事業   23,786   +11.5 自動認識事業   1,722   +3.4 合計   39,416   +6.6 (注) 金額は、販売価格によっております。 b. 受注実績 当連結会計年度における受注実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。 セグメントの名称   受注高(百万円)   前期比(%)   受注残高(百万円)   前期比(%) 分析機器事業   21,630   +8.1   3,295   +2.5 半導体事業   24,650   +4.5   9,389   +11.8 自動認識事業   1,699   △14.6   148   △65.4 合計   47,980   +5.3   12,833   +6.6 c. 販売実績 当連結会計年度における販売実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。 セグメントの名称   販売高(百万円)   前期比(%) 分析機器事業   21,549   +7.9 半導体事業   23,659   +11.0 自動認識事業   1,980   △0.1 合計   47,189   +9.1 (注)  主な相手先別の販売実績及び当該販売実績の総販売実績に対する割合 相手先   前連結会計年度   当連結会計年度 販売高(百万円)   割合(%)   販売高(百万円)   割合(%) Applied Materials,Inc.   8,116   18.8   8,777   18.6 (3) キャッシュ・フローの状況 ① 現金及び現金同等物 当連結会計年度末における現金及び現金同等物の残高は、前連結会計年度末に比べ853百万円増加し 8,244百万円となりました。 当連結会計年度における各キャッシュ・フローの状況とそれらの主な増減要因は、以下のとおりであります。 ② 営業活動によるキャッシュ・フロー 当連結会計年度における営業活動によるキャッシュ・フローは 4,148百万円(前連結会計年度は 6,438百万円)となりました。 これは主に税金等調整前当期純利益 7,693百万円の計上、法人税等の支払額 1,911百万円、減価償却費 1,810百万円などによります。 ③ 投資活動によるキャッシュ・フロー 当連結会計年度における投資活動によるキャッシュ・フローは △4,114百万円(前連結会計年度は △3,312百万円)となりました。 これは主に有形固定資産の取得による支出 4,014百万円などによります。 ④ 財務活動によるキャッシュ・フロー 当連結会計年度における財務活動によるキャッシュ・フローは 608百万円(前連結会計年度は △2,548百万円)となりました。 これは主に長期借入れによる収入 2,704百万円、配当金の支払額 1,393百万円、長期借入金の返済による支出 1,091百万円などによります。 ⑤ 資本の財源及び資金の流動性に係る情報 当社グループの資本の財源及び資金の流動性につきましては、次のとおりです。 運転資金需要のうち主なものは、商品の仕入のほか、製造費、販売費及び一般管理費等の営業費用であります。投資を目的とした資金需要は、主に設備投資等によるものであります。 事業運営上必要な資金の流動性と資金の源泉を安定的に確保することを基本方針としており、短期運転資金は自己資金及び金融機関からの短期借入金、設備投資や長期運転資金は自己資金及び金融機関からの長期借入金を資金調達の基本としております。 なお、当連結会計年度末における借入金及びリース債務を含む有利子負債の残高は 7,482百万円となっております。また、当連結会計年度末における現金及び現金同等物の残高は 8,244百万円となっております。 (キャッシュ・フロー関連指標の推移) 2025年3月期   2026年3月期 自己資本比率(%)   76.1   75.4 時価ベースの自己資本比率(%)   64.9   62.5 キャッシュ・フロー対有利子負債比率(年)   0.8   1.8 インタレスト・カバレッジ・レシオ(倍)   127.3   59.7 自己資本比率:自己資本÷総資産 時価ベースの自己資本比率:株式時価総額÷総資産 キャッシュ・フロー対有利子負債比率:有利子負債÷営業キャッシュ・フロー インタレスト・カバレッジ・レシオ:キャッシュ・フロー÷利払い (注1) 各指標は、いずれも連結ベースの財務数値により算出しております。 (注2) 株式時価総額は、期末株価終値×期末発行済株式数(自己株式控除後)により算出しております。 (注3) キャッシュ・フローは、営業キャッシュ・フローを利用しております。 営業キャッシュ・フローは、連結キャッシュ・フロー計算書の営業活動によるキャッシュ・フローを使用しております。有利子負債は、連結貸借対照表に計上されている負債のうち利子を支払っている全ての負債を対象としております。また、利払いにつきましては、連結キャッシュ・フロー計算書の利息の支払額を使用しております。 (4) 重要な会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定 当社グループの連結財務諸表は、わが国において一般に公正妥当と認められている企業会計の基準に基づき作成しております。この連結財務諸表の作成にあたって、資産、負債、収益及び費用の報告額に影響を及ぼす見積り及び仮定を用いておりますが、これらの見積り及び仮定に基づく数値は実際の結果と異なる可能性があります。 連結財務諸表の作成にあたって用いた会計上の見積り及び仮定のうち、重要なものは「第5 経理の状況 1 連結財務諸表(1)連結財務諸表 注記事項(重要な会計上の見積り)」に記載しております。

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出典

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