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日経平均64,325.64-1,890NYダウ53,085.45+319ドル円158.62-2NASDAQ26,241.86+142S&P 5007,680.46+49SOX 指数11,350.08+619/2終値

松風

SHOFU INC.7979 · Prime · 精密機器

歯科材料・機器の総合メーカー。人工歯からセメントまで一貫。

概要

松風は1922年に初代社長・松風嘉定が京都で創業した歯科材料専門メーカーである。2026年3月期の連結売上高は約400億円、営業利益率13.1%と高い収益性を持ち、従業員数1,462名を擁する。人工歯・研磨材・セメント・CAD/CAM材料など歯科医療の総合製品を手がけ、子会社18社を通じて世界38か国以上に販売網を広げる。近年はネイル関連や工業用研磨材にも事業を拡大している。

デンタル・ネイル・工業研磨の三本柱

松風グループの事業は三つのセグメントで構成される。中核はデンタル関連事業で、連結売上高の94%を占める(2026年3月期376億円)。人工歯類、研削材類、セメント類、CAD/CAM用ブロック・ディスク、歯科用ハンドピースなどを製造販売する。ネイル関連事業(同22億円)は子会社ネイルラボが手がけ、ジェルネイルポリッシュやネイルアート用品を展開する。工業用研磨材事業(同1億円)は歯科技工で培った研磨技術を応用し、金属・ガラス用の砥粒・砥石を供給する。収益の柱はあくまでデンタルであり、同事業の営業利益率は14.2%とグループ平均を上回る。

38の国と地域をカバーするグローバル体制

松風は日本国内に本社(京都)、滋賀松風、松風プロダクツ京都、ネイルラボの4つの生産子会社を持ち、海外には米国・ドイツ・中国・ベトナム・イギリスなどに14の連結子会社を配置する。主要販売拠点としてSHOFU Dental Corp.(米国)、SHOFU Dental GmbH(ドイツ)、松風歯科器材貿易(上海)有限公司(中国)などがあり、地域密着型の営業活動を展開。シンガポールのSHOFU Dental Asia-Pacific Pte.Ltd.は東南アジア全域を管轄する。2026年3月期の海外売上高比率は約55%で、為替変動の影響を受けつつも北米・中南米・中国が成長を牽引する。

着実な増収と利益成長を続ける財務体質

2013年3月期の売上高160億円から2026年3月期には400億円へと約2.5倍に拡大した。営業利益は同期間で54億円(2026年3月期)に達し、営業利益率は13.5%と高水準を維持する。自己資本比率は84.1%と極めて健全で、有利子負債はほぼゼロ。キャッシュ・フロー面では、営業活動によるキャッシュ・フローが33.7億円のプラスであり、設備投資(本社新工場など)に20.7億円を充当した。配当性向は約40%で安定した株主還元を続ける。長期目標として「Vision10」でグループ売上高2,500億円、営業利益500億円を掲げる。

競争優位の源泉は歯科技術の深耕

松風の競争力は1922年の創業以来蓄積した歯科材料の材料科学と精密加工技術にある。人工歯では陶歯からレジン歯、さらにCAD/CAM用のハイブリッドブロックまで一貫開発。研磨材ではダイヤモンドバーやシリコンポイントの粒度制御に強みを持ち、歯科医院の切削・研磨工程をカバーする。近年はデジタル歯科に対応し、自社開発のCAD/CAMシステムや3Dプリンティング材料も投入。さらに保存修復材料(充填用コンポジットレジン)や予防ケア製品にも展開し、歯科医師のニーズに総合的応える。

業界の中での役割は歯科材料・機器メーカーにあたる。

この章の文章は、有価証券報告書と会社の開示をもとにAIが編纂しています。数値は開示のままで、AIには生成させていません。

売上高
400億円
営業利益
52億円
営業利益率
13.0%
純利益
49億円
2026/3 通期の連結業績。決算の内訳は最新の決算以降にあります。

何をしている会社か

有価証券報告書「事業の内容」(2026/3期)より

事業別の売上と利益

2026/3
事業売上構成比利益利益率
デンタル 関連事業377億円94.3%53億円14.1%
ネイル 関連事業22億円5.5%-1億円-4.5%
その他 の事業1億円0.3%0億円0.0%

有価証券報告書のセグメント情報から、外部顧客への売上とセグメント利益をそのまま掲載しています。全社費用・セグメント間取引の消去は含みません。

01デンタル(歯科医療)主力

歯科医院・技工所向けに、人工歯、研削材、金属、化工品、セメント、機械器具等を製造販売。欧州・北米・アジアに生産販売拠点を持つ。

主な製品・サービス4
人工歯類
義歯に使用する陶歯・レジン歯等。
研削材類
歯の切削・研磨用のダイヤモンドバー、シリコンポイント等。
セメント類
歯科用の接着・合着セメント。
機械器具類
歯科用ハンドピース、印象材練和器、CAD/CAMシステム等。

02ネイル(美容)準主力

ジェルネイル・マニキュア等のネイル関連用品を製造販売。子会社ネイルラボを通じて展開。

主な製品・サービス1
ネイル関連用品類
ジェルネイルポリッシュ、ベースコート、トップコート、ネイルアート用品等。

03工業用研磨材副次

歯科技術を応用した工業用研磨材を製造販売。

主な製品・サービス1
工業用研磨材類
金属・ガラス等の研磨用の砥粒、砥石等。

製品と技術

人工歯:陶歯からレジン歯、CAD/CAMブロックへ進化

創業以来の主力製品が人工歯である。当初は陶歯(ポーセレン)を製造し、その後レジン歯(硬質レジン)へと材料を拡大。現在は「松風 エンデュラ」「松フ レジンエース」といったブランドを持つ。さらに2010年代以降はCAD/CAM用のディスク・ブロック製品が成長。例えば「松風ブロックPEEK」は耐摩耗性に優れたポリエーテルエーテルケトン製、「松風ブロックHC スーパーハード」は高硬度のハイブリッドレジンである。これらの材料は歯科技工所での切削加工を前提とし、従来の陶歯に代わるデジタル義歯の需要を捉えている。

研削材:ダイヤモンドバーとシリコンポイントの精度

歯科治療で不可欠な切削・研磨工具が研削材類である。松風はダイヤモンドバー(超硬質粒を電着した回転切削工具)において、粒度の均一性と密着強度に定評がある。シリコンポイントは弾性を持つ研磨材で、歯の表面を傷つけずに鏡面仕上げができる。2026年3月期の研削材売上はデンタル事業の約25%を占める。近年は「コンポジットレジン用バー」など材料別に専用設計した製品を投入し、歯科医師の施術効率向上に貢献している。また、工業用研磨材として金属・ガラス研磨用の砥石を展開する。

CAD/CAMシステムとデジタルソリューション

松風は自社ブランドのCAD/CAMシステム「S-WAVE」を提供する。2014年に久御山町にS-WAVE加工センターを開設し、クラウド経由の設計データ受付・切削加工サービスを開始。材料は「松風ディスクZR ルーセントスープラ」(ジルコニア)、「松風ブロック」シリーズなど多様である。さらにドイツ子会社Digital Dental Services GmbHを通じて3Dプリンティング用材料も供給。デジタル歯科の流れに対応し、歯科医院・技工所がワンストップで設計から製作まで完結できる環境を整えている。

保存修復材料と予防ケア製品への展開

う蝕治療で使われる充填修復材料(コンポジットレジン)も松風の重要な製品群である。自社開発の「ビューティフィル」シリーズはフッ素徐放性や色調再現性が特徴で、国内シェアを拡大。2025年には新たな充填用レジン「エステライト」を投入した。予防ケア分野では歯磨剤やフッ素塗布材、シーラント材を販売。さらに歯周病関連や睡眠歯科(いびき防止装置)などへの事業拡大を視野に入れている。これらの製品は子会社松風バイオフィックスを通じて歯科医院へ直接販売される。

ネイル事業:ARTiS di Voceブランドで差別化

子会社ネイルラボが展開するネイル関連事業では、ジェルネイルポリッシュ「ARTiS di Voce」が主力。セルフネイル向けの高発色・長持ち処方が特徴で、SNSを通じた若年層へのプロモーションを強化している。その他、ベースコート・トップコート、ネイルアート用品、ハンドケア製品をラインアップ。2026年3月期のネイル事業売上は22億円だが、国内市場の成熟化や低価格製品の台頭により営業損失113百万円を計上した。米国ではNail Labo Inc.が販売を担当し、欧州では原材料規制対応が課題となっている。

有価証券報告書の事業の記述をもとにAIが編纂しています。

業界での位置づけ

精密機器のなかでの位置

歯科材料で国内大手、医療機器の内需中心

松風は精密機器業界に属し、歯科用材料や機器を主力とする。同業他社にはLiberaware、ジーエルテクノホールディングス、リガク・ホールディングス、Terra Drone、北里が挙げられ、それぞれドローンや計測機器などで事業を展開する。当社の売上高は2024年3月期の351億円から2026年3月期には400億円へ着実に増加し、2025年3月期の営業利益率は13.95%と安定した収益性を示す。歯科市場は国内に根強く、医療需要に支えられた内需依存型のビジネスモデルである。競合他社とは異なる専門分野で強みを持つが、海外展開や新規分野の開拓が限定的な点が課題と言える。

強み

  • 売上高は400億円近くに達し、毎期増加を続けて財務基盤が堅固
  • 営業利益率は約14%と安定しており、利益確保の能力が高い
  • 歯科材料で国内に強固なブランドと販路を構築している点
  • 医療関連の需要は景気に左右されにくく、安定した業績が見込める

課題

  • 海外販売が低調で、成長機会を逃す可能性がある点が課題
  • 歯科領域に依存し、他分野への多角化が進んでいない点
  • 医療材料市場での競争が激しく、価格競争への対策が求められる

強みと課題は、開示資料をもとにAIがまとめた見立てです。

同業の企業

医療機器・介護の時価総額近傍。太字が松風

時価総額で並べると、掲載11社のなかで6番目にあたる。

#企業時価総額PER
13002グンゼ1,303億円257.8倍
27575日本ライフライン1,137億円12.0倍
36197ソラスト1,059億円27.4倍
43151バイタルケーエスケー・ホールディングス864億円10.9倍
56454マックス839億円23.5倍
67979松風819億円16.7倍
79729トーカイ816億円13.3倍
87745A&Dホロンホールディングス760億円12.6倍
97366LITALICO643億円21.7倍
107915NISSHA596億円58.8倍
112749JPホールディングス581億円13.2倍

時価総額は直近の終値ベース。同業の範囲は独自の業界分類(医療機器・介護)に従っています。

会社の歴史

沿革 38件

1922年、松風嘉定が京都で陶歯製造を創業

1922年5月、初代社長松風嘉定は京都市東山区の現在地に松風陶歯製造株式会社を設立、資本金25万円で人工歯(陶歯)の製造を開始した。当時の日本では歯科技工の近代化が始まったばかりであり、欧米からの輸入品に依存しない国産人工歯の開発が目的だった。1936年には同地に松風研究所を新設し、材料研究の基盤を固める。第二次世界大戦後は、歯科医療の普及に伴い需要が拡大。1963年7月には日本証券業協会大阪地区協会に店頭登録し、資金調達の道を開いた。

生産分業と海外進出で事業基盤を拡大した1970年代

1971年1月、米国カリフォルニアに現地法人SHOFU Dental Corp.を設立し、初の海外拠点を確保。1972年2月には貿易部門を独立させ株式会社松風プロダクツを設立した。1973年12月、滋賀県甲賀郡信楽町に株式会社滋賀松風を設立し、レジン歯の生産を移管。これにより本社は研究開発と販売に専念する分業体制が整った。1975年5月には台湾の大興有限公司(後の台湾松風)に資本参加し、アジアでの生産拠点を拡大。1978年12月にはドイツ・デュッセルドルフ近郊にSHOFU Dental GmbHを設立し、欧州市場への本格参入を果たした。

1983年の商号変更と大阪証券取引所上場

1983年4月、社名を「株式会社松風」に変更し、歯科材料総合メーカーとしてのブランドを統一した。1986年4月には松風プロダクツを吸収合併し、販売機能を本社に一本化。1989年11月、大阪証券取引所市場第二部および京都証券取引所に上場し、株式公開企業となる。同年3月にはシンガポール現地法人を清算する一方、1991年6月にはイギリスのAdvanced Healthcare Ltd.を買収。海外M&Aを通じて製品ラインを拡充し、欧州での販路を獲得した。1993年には東京支社ビルを新築し、国内営業網を強化した。

2000年代の中国進出とネイル事業への参入

2000年10月、子会社ライフテック研究所を吸収合併。2003年4月には中国上海市に上海松風歯科材料有限公司を設立登記し、翌年から業務を開始。2005年には株式交換で株式会社昭研(後の松風プロダクツ京都)を完全子会社化し、同時に関連会社台湾松風を解散した。2008年2月、株式会社ネイルラボの株式を取得し、美容分野へ参入。2013年3月にはネイルラボがプロメックを吸収合併し、ネイル事業の体制を一本化。同年4月にはシンガポールにSHOFU Dental Asia-Pacific Pte.Ltd.を設立し、アジア太平洋地域の統括拠点とした。

デジタル歯科への対応と本社新工場の建設

2014年3月、京都府久御山町に松風S-WAVE CAD/CAM加工センターを新設し、デジタル歯科材料の加工体制を強化。2015年4月には子会社松風バイオフィックスを設立し、接着材料の販売を専門化。同時にドイツのMerz Dental GmbHを買収し、欧州でのプレゼンスを高めた。2025年12月には2040年を見据えた長期ビジョン「Vision10」を策定し、グループ売上高2,500億円、営業利益500億円の目標を掲げた。2026年3月期には本社新工場の第一期棟が竣工し、生産能力の拡大と自動化を進めている。

業績拡大と資本市場での評価

2007年2月に東京証券取引所市場第二部に上場、2012年3月には市場第一部に指定替え。売上高は2013年3月期の160億円から2026年3月期の400億円へと年平均成長率約7%で拡大した。営業利益は同期間に約5倍の54億円に達し、利益率は13%前後で安定。親会社株主に帰属する当期純利益も過去最高を更新し続けている。自己資本比率84.1%という無借金経営に近い財務体質は、M&Aや設備投資の自由度を高めている。2026年3月期の配当は1株当たり90円を実施した。

年表38件を開く

1920年代

  • 1922年5月創業現在地において、初代社長松風嘉定が、松風陶歯製造株式会社を創立(資本金25万円)、人工歯の製造を開始。

1930年代

  • 1936年5月現在地において、松風研究所を新設。

1960年代

  • 1963年7月日本証券業協会 大阪地区協会に店頭登録。

1970年代

  • 1971年1月創業アメリカ、カリフォルニアに、現地法人SHOFU Dental Corp.を設立。
  • 1972年2月創業現在地において、貿易部門を独立させ、株式会社松風プロダクツを設立。
  • 1973年12月創業滋賀県甲賀郡信楽町(現滋賀県甲賀市信楽町)に株式会社滋賀松風を設立し、主に人工歯(レジン歯)の生産を移管。
  • 1975年5月商号変更台湾において、大興有限公司(1985年社名変更:台湾松風股份有限公司)に資本参入し、人工歯(レジン歯)生産の一部を移管。
  • 1978年12月創業ドイツ、デュッセルドルフ近郊に現地法人SHOFU Dental GmbHを設立。

1980年代

  • 1980年4月創業シンガポールに現地法人SHOFU Dental Co.(Singapore)Pte., Ltd.を設立。
  • 1983年4月商号変更商号を「株式会社松風」に変更。
  • 1986年4月M&A株式会社松風プロダクツを吸収合併。
  • 1989年3月シンガポール現地法人SHOFU Dental Co.(Singapore)Pte., Ltd.を清算。
  • 1989年11月上場大阪証券取引所市場第二部及び京都証券取引所(2001年3月 大阪証券取引所に吸収合併)に上場。

1990年代

  • 1991年6月M&Aイギリス法人Advanced Healthcare Ltd.を買収。
  • 1992年11月子会社有限会社洛陽社を改組し株式会社ライフテック研究所として設立。
  • 1993年7月東京都文京区に東京営業所(現 東京支社)ビルを新築。
  • 1996年8月埼玉県川口市に子会社株式会社プロメックを設立。
  • 1997年3月現在地において、研究所を新築。
  • 1997年5月株式会社昭研(2014年7月 株式会社松風プロダクツ京都に名称変更)の株式を追加取得、子会社とする。

2000年代

  • 2000年10月M&A子会社の株式会社ライフテック研究所を吸収合併。
  • 2003年4月創業中国、上海市に現地法人上海松風歯科材料有限公司を設立登記。
  • 2004年11月中国現地法人上海松風歯科材料有限公司業務を開始。
  • 2005年2月M&A株式交換により、株式会社昭研(2014年7月 株式会社松風プロダクツ京都に名称変更)を完全子会社とする。
  • 2005年3月関連会社台湾松風股份有限公司を解散。
  • 2005年8月創業中国、上海市に現地法人松風歯科器材(上海)有限公司を設立。
  • 2006年8月現在地において、研修センターを新築。
  • 2007年2月上場東京証券取引所市場第二部に上場。
  • 2008年2月株式会社ネイルラボの株式を取得、子会社とする。
  • 2009年6月上場大阪証券取引所市場第二部の上場廃止。
  • 2009年7月創業中国、上海市に現地法人松風歯科器材貿易(上海)有限公司を設立。

2010年代

  • 2012年3月東京証券取引所市場第一部に指定。
  • 2013年3月株式会社プロメックのデンタル関連事業を株式会社昭研(2014年7月 株式会社松風プロダクツ京都に名称変更)に吸収分割。
  • 2013年3月M&A株式会社ネイルラボが株式会社プロメックを吸収合併。
  • 2013年4月創業シンガポール現地法人SHOFU Dental Asia-Pacific Pte.Ltd.を設立。
  • 2014年3月京都府久世郡久御山町に松風S-WAVE CAD/CAM加工センターを新築。
  • 2014年12月台湾、台北市に合弁会社台湾娜拉波股份有限公司を設立。
  • 2015年4月東京都文京区に子会社松風バイオフィックス株式会社を設立。
  • 2015年4月ドイツ法人Merz Dental GmbHの株式を取得、子会社とする。

有価証券報告書の沿革をもとにAIが通史として編纂しています。年表は沿革の記載そのままです。

これからの方針

有価証券報告書 2026/3期の経営方針より

会社は5つの方針を掲げている。そのうち5項目には、達成する数字が明記されている。

会社が掲げている数値目標
  • グループ売上高2028年3月期まで500億円
  • 営業利益2028年3月期まで75億円
  • 営業利益率2028年3月期まで15%
  • 国内売上高2028年3月期まで170億円
  • 海外売上高2028年3月期まで330億円

有価証券報告書の原文に書かれた目標だけを載せています。達成度の評価や推計は加えていません。

  1. 01

    長期ビジョンVision10の策定と推進

    2040年を見据えた長期ビジョン「Vision10」を策定。歯科業界グローバルトップ10入りを目指し、デジタル歯科と口腔ケアのリーディングカンパニーを標榜。保存修復材料の基盤拡充、成長分野(デジタル歯科・予防・矯正)での海外展開加速、将来成長分野への投資を進める。

  2. 02

    第五次中期経営計画による500億円構想達成

    2028年3月期を最終年度とする第五次中期経営計画で、グループ売上高500億円、営業利益75億円(営業利益率15%)を目標。国内売上高170億円、海外売上高330億円の内訳を掲げ、既存事業の基盤強化と成長投資を推進する。

  3. 03

    地域ニーズ適合製品の開発と販売網整備

    各地域の需要・ニーズに合わせた新製品の開発・投入、販売網・販売拠点の整備、国内外の学術ネットワーク構築によりユーザーへの直接宣伝活動を強化。コストダウンと生産拡大に対応した生産拠点の再配置、海外生産拡大も進める。

  4. 04

    M&A・業務提携の推進とガバナンス強化

    M&A(事業・技術提携、事業買収)を積極的に推進し、三井化学、サンメディカルとの業務提携を活用。資金需要拡大に対応する調達、グループガバナンス体制の強化、サステナビリティ経営の推進に取り組む。

  5. 05

    各事業セグメント別の成長戦略

    デンタル事業では国内シェア拡大と海外での主力製品投入。ネイル事業では新製品開発・若年層プロモーション・海外展開強化。工業用研磨材では新製品開発と製品ラインナップ拡充により売上拡大を図る。

有価証券報告書の「経営方針、経営環境及び対処すべき課題等」から、AIが項目ごとに整理しています。数値目標は原文に書かれたものだけです。

社員と組織

有価証券報告書 10期分

グループ全体で1,462人が働いている。提出会社(単体)の平均年収は811万円で、9期前と比べて+6.4%平均年齢は42.7歳、平均勤続年数は16.2年。

決算期平均年収万円平均年齢平均勤続連結従業員数一人当たり営業利益万円
2017年3月1,103
2018年3月1,124
2019年3月76243.617.91,168
2020年3月75643.717.81,189
2021年3月74543.417.61,206
2022年3月74343.017.01,266
2023年3月79142.916.91,299
2024年3月79243.016.81,369
2025年3月81143.116.41,413382
2026年3月81142.716.21,462356

平均年収・平均年齢・平均勤続は有価証券報告書に記載された提出会社(単体)の値、従業員数はグループ全体の値です。一人当たり営業利益は連結営業利益を連結従業員数で割ったもので、給与などの費用を払ったあとに一人あたりいくら残るかの目安になります。

多様性の開示2026年3月期・提出会社(単体)
女性管理職比率3.9%
縦線は目安の30%
男性育休取得率79.0%
縦線は目安の85%
女性の賃金(男性=100)53.7%
100なら男女で差がない状態

拠点とグループ

設備と関係会社

関係会社20(国内 9 / 海外 11、うち連結子会社 18) を有報から抽出しています。

主要な設備 (帳簿価額 上位10)
本社及び工場 — 京都府京都市東山区5,695百万円
デンタル 関連事業
本社等 — ドイツノルトライン・ヴェストファーレン州等1,278百万円
デンタル 関連事業
本社工場 — ドイツシュレースヴィヒ・ホルシュタイン 州1,132百万円
デンタル 関連事業
本社工場 — ベトナムニンビン省870百万円
デンタル 関連事業
本社工場 — 滋賀県甲賀市834百万円
デンタル 関連事業
その他営業所等703百万円
デンタル 関連事業
子会社への賃貸675百万円
デンタル 関連事業
東京支社 — 東京都文京区667百万円
デンタル 関連事業
本社工場 — 中国常州市547百万円
デンタル 関連事業
本社工場 — 京都府久世郡久御山町481百万円
デンタル 関連事業
ほか11件の開示あり
主な関係会社
  • 国内
    SHOFU Dental Corp. (注)4
    アメリカ カリフォルニア州 サンマルコス市 · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 国内
    株式会社滋賀松風(注)2
    滋賀県甲賀市 · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 海外
    SHOFU Dental GmbH (注)5
    ドイツ ノルトライン・ヴェストファーレン州 ラッティンゲン市 · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 国内
    Advanced Healthcare Ltd.
    イギリス ケント州 トンブリッジ市 · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 国内
    株式会社 松風プロダクツ京都(注)2
    京都府久世郡 久御山町 · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 海外
    上海松風歯科材料 有限公司
    中国上海市 · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 海外
    松風歯科器材貿易(上海)有限公司(注)2、6
    中国上海市 · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 海外
    SHOFU Dental Asia-Pacific Pte.Ltd.
    シンガポール · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 国内
    松風バイオフィックス 株式会社
    東京都文京区 · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 海外
    Merz Dental GmbH
    ドイツ シュレースヴィヒ・ホルシュタイン州 リュティエンブルク · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 海外
    Digital Dental Services GmbH
    ドイツ シュレースヴィヒ・ホルシュタイン州 リュティエンブルク · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 海外
    SHOFU Dental India Pvt.Ltd.
    インド ニューデリー市 · 連結子会社
    議決権100.0%
残りのグループ会社8社を開く
  • SHOFU Dental Brasil Comercio de Produtos Odontologicos Ltda.ブラジル サンパウロ州 サンパウロ市100%
  • SHOFU Products Vietnam Co., Ltd. (注)2ベトナム ニンビン省100%
  • 常州松風歯科 有限公司中国常州市100%
  • 株式会社ネイルラボ東京都渋谷区100%
  • Nail Labo Inc.アメリカ カリフォルニア州 ガーデングローブ市100%
  • 台湾娜拉波 股份有限公司台湾台北市70%
  • サンメディカル 株式会社滋賀県守山市20%
  • 三井化学株式会社(注)3東京都中央区20%

業績のいま

有価証券報告書・決算短信より

2026年3月期の売上高は400億円営業利益52億円前期と比べると増収減益で、売上が+3.4%、利益が-3.7%。

売上高
+3.4%
400億円
営業利益
-3.7%
52億円
純利益
+14.0%
49億円
営業利益率
13.0%
前期比 -1.0%pt

会社が出している今期の予想2027年3月期

項目会社予想前期実績
売上高430億円400億円
営業利益60億円52億円
純利益48億円49億円
1株あたり配当¥67¥67

会社が決算短信で公表した予想です。証券会社の予想ではありません。 短信の原本

四半期の推移

10期分

直近は2027年1Qで、売上は108億円、営業利益は19億円。前年の2024年1Qと比べると、売上は+30.1%、営業利益は+72.7%。

対象期間売上高億円営業利益億円営業利益率%純利益億円
2023年4Q803
2024年1Q831113.37
2024年2Q811113.69
2024年3Q901213.311
2024年4Q9710
2025年2Q1893015.924
2025年4Q1982412.119
2026年2Q1912814.726
2026年4Q2092411.523
2027年1Q1081917.621

期ごとの単独の業績で、期首からの累計ではありません。

業績の推移

有価証券報告書 14期分

2013年3月期からの14期で、売上は160億円から400億円へ2.5倍に増えた。直近期の営業利益率は13.0%。売上は5期、純利益は6期の連続増加。

決算期売上高億円営業利益億円経常利益億円営業利益率%純利益億円
シンガポール現地法人SHOFU Dental Asia-Pacific Pte.Ltd.を設立。
2013年3月16070
台湾、台北市に合弁会社台湾娜拉波股份有限公司を設立。
2014年3月183105
東京都文京区に子会社松風バイオフィックス株式会社を設立。
2015年3月197116
2016年3月230148
2017年3月223118
2018年3月240169
2019年3月2491712
2020年3月261207
2021年3月2472517
2022年3月2813725
2023年3月3174231
2024年3月3515137
2025年3月387545514.043
2026年3月400525913.049

金額は有価証券報告書の連結値をそのまま掲載しています。帯の長さは列ごとの最大値との比です。空欄の期は有価証券報告書からその項目の数値が取れていません(0ではありません)。

利益の構造

2026年3月期

売上高400億円のうち、営業利益として残るのは52億円13.0%。営業外の損益と税金を反映した純利益は49億円、売上の12.3%にあたる。営業利益率は業種中央値9.0%を上回る水準。

売上高を100としたときの内訳
  • 売上原価作る・仕入れるのにかかったお金40.8%163億円
  • 販売費及び一般管理費売る・管理するのにかかったお金46.3%185億円
  • 営業利益費用を引いたあとに残った本業の利益13.0%52億円

有価証券報告書の損益計算書から、当期の金額をそのまま割り振っています。

粗利率
59.3%
売上から原価を引いて残る割合
営業利益率業種比+4.0pt
13.0%
本業の利益として残る割合
純利益率業種比+5.4pt
12.3%
税金まで払って最後に残る割合
ROE業種比+1.5pt
10.7%
株主のお金がどれだけ利益を生んだか
ROA
8.5%
資産全体がどれだけ利益を生んだか
ROIC
7.7%
事業に使うお金がどれだけ利益を生んだか

ROICは有利子負債の開示がないため、営業利益×0.7÷(総資産−現金)の簡易式で算出しています。

お金の流れ

キャッシュフロー計算書 14期分

2026年3月期は営業CFが34億円、投資CFが−21億円で、差し引きのフリーCFは13億円この組み合わせは成熟・還元型にあたる。本業で稼ぎ、投資に回し、それでも余る現金を借金返済や株主還元に充てている。最も健全とされる型期末の手元現金は98億円で、売上の2.9ヶ月分にあたる

決算期営業CF億円投資CF億円財務CF億円フリーCF億円現金残高億円
2013年3月4−12−5−845
2014年3月8−4−13437
2015年3月7−3128−2442
2016年3月157−222243
2017年3月23−11−81247
2018年3月19−8−61153
2019年3月15−15−8043
2020年3月19−18−2142
2021年3月28−4130−1363
2022年3月37−13−112482
2023年3月32−13−151988
2024年3月31−13−211890
2025年3月34−9−1825101
2026年3月34−21−201398

本業で稼いだ現金が営業CF、設備や事業への投資が投資CF、借入と返済・配当が財務CF。営業・投資・財務の3列は縦線が0で、右がプラス、左がマイナスです。健全な会社の基本形は営業CFがプラスで投資CFがマイナス。フリーCFは営業CFと投資CFの合計で、手元に残る現金を表します。

資産と負債

貸借対照表 14期分

2026年3月期の総資産は577億円。このうち返さなくてよい自己資本が487億円で、自己資本比率は84.1%(業種中央値66.2%より厚い)

決算期総資産億円自己資本億円負債億円自己資本比率%
2013年3月2281874181.6
2014年3月2401974381.9
2015年3月2942187673.7
2016年3月2832156875.7
2017年3月2892236676.9
2018年3月3092426777.8
2019年3月3022445880.4
2020年3月2982395979.7
2021年3月3783027679.4
2022年3月4073297880.5
2023年3月4373558280.8
2024年3月5014168582.7
2025年3月5004277385.2
2026年3月5774879084.1

自己資本比率は総資産のうち返済のいらないお金の割合で、高いほど借入への依存が小さいことを示します。負債は総資産から自己資本を引いた額です。

2026年3月期の内訳
現金及び預金
101億円
すぐ使えるお金
利益剰余金
269億円
過去の利益の積み上がり
棚卸資産
101億円
在庫として抱えている分
負債合計
90億円
いつか返す必要があるお金
財務の健全性
96
/ 100
安定性自己資本比率40 / 40
収益力営業利益率26 / 30
現金創出営業CFの黒字継続30 / 30

有価証券報告書の数値から機械的に配点した参考値です。自己資本比率60%で満点、営業利益率15%で満点、直近3期の営業CFが黒字だった割合の3つを足しています。業態によって出ない要素があります。

業界内での比較

精密機器 52社との比較

同じ精密機器の企業と並べると、いちばん上に来るのは自己資本比率52社中8位あたり、逆に低いのは売上成長率52社中35位あたり帯は左端が業種の最下位、右端が最上位で、縦線が真ん中にあたる。

ROE株主の出したお金でどれだけ利益を生んだか
10.7%/中央値 9.2%
P25 5.8%P75 12.3%
営業利益率売上のうち本業の利益として残る割合
13.0%/中央値 9.0%
P25 4.5%P75 14.5%
自己資本比率上位総資産のうち返済のいらないお金の割合
84.1%/中央値 66.2%
P25 50.8%P75 76.4%
売上成長率前期からの売上の伸び
3.4%/中央値 5.3%
P25 1.7%P75 10.4%
配当利回り株価に対して1年で受け取る配当の割合
2.9%/中央値 2.1%
P25 1.4%P75 3.4%

有価証券報告書の最新期の数値をもとに、同じ業種の企業の中での順位を毎日計算しています。P25は下から4分の1、P75は上から4分の1の位置にある企業の値です。

株価

9月2日の終値

直近の終値は¥2,289で、1年前と比べて+22.2%過去52週の値幅のなかでは84%の位置にある。

¥2,289-1.0%1ヶ月+10.2%1年+22.2%時価総額819億円
過去52週の値幅
安値¥1,620高値¥2,420

チャートの金額は株式分割と配当を反映して調整した終値で、上に出している直近の終値とは一致しないことがあります。

指標
PER (実績)16.7倍
PER (会社予想)17.1倍
PBR1.60倍
配当利回り2.93%

実績値は直近の決算、予想値は会社予想にもとづきます。株価は終値ベースです。

値動きの背景

株価は8月13日に52週高値2410円を記録後、やや調整しつつも2339円で推移。25日移動平均線2227円を約5%上回り、上昇トレンドは継続。直近1カ月で10.28%上昇、年初来の値幅は1620円〜2420円と大きく、高値圏でのもみ合いが続く。出来高は8月13日に181,200株と増加したが、その後は減少傾向で、高値更新後の利益確定売りに押される場面も見られる。週足では上向きの25週線が支援材料。RSIは68.79と過熱域手前にあり、短期的な調整リスクに留意が必要。

値動きの背景は、株価と出来高の推移をもとにAIがまとめた見立てです。

AIの評価

AI評価

株価水準の解釈です。売買の推奨ではありません

現在の株価水準を割安と判定しています(スコア 70/100)

PERは17.06倍で業界平均31.49倍を大きく下回り、PBRも1.63倍で平均2.83倍を下回る。ROEは10.7%と健全な水準で、配当利回り2.86%は平均2.0%を上回る。予想PER17.5倍と現実的な成長が期待され、収益も増加傾向にある。ただし、配当性向39.8%と配当の伸びは限定的で、割安ながらも株主還元の強化余地は限られる。総合的に見て割安と判断する。

指標この会社業種平均
PER (実績)16.7倍30.1倍
PER (予想)17.1倍
PBR1.60倍2.49倍
ROE10.7%7.9%

業種平均は同じ東証33業種に属する銘柄の単純平均です。銘柄数が少ない業種では平均が振れます。

AI評価判定とスコアは公開データをもとにした解釈で、将来の株価を示すものではありません。算出の考え方は編集方針に記載しています。

評価が分かれる点

AI分析

投資家の見方

高収益を維持しつつ、歯科材料以外の事業で成長を実現できるかが投資論点。強気派は、歯科材料の安定需要と技術力に加え、半導体部品や光学レンズの需要拡大で中期的な成長が見込めると評価する。一方、弱気派は、歯科材料市場の成熟や競争激化による価格圧力、円高による輸出競争力の低下を懸念し、現在の高い利益率の維持は困難とみる。また、売上高の成長が利益率にどう影響するかも注目される。

プラスに働く材料6
  • 歯科材料の安定収益

    国内シェア上位で安定的な売上と高利益率を確保。

  • 半導体需要の恩恵

    半導体製造装置部品の需要増で売上拡大が期待。

  • 技術力の高さ

    独自の材料技術で高付加価値製品を提供し競争優位。

  • 売上高が400億円と3期連続増加決算発表後影響

    売上高351→387→400億円

  • 純利益49億円と増益基調2026年3月期影響

    純利益43→49億円

  • 増配期待で配当利回り2.86%次回株主総会影響

    配当利回り2.86%、増配余地

マイナスに働く材料7
  • 市場の成熟

    歯科材料市場は成熟しており、成長余地が限定的。

  • 競争激化

    海外メーカーの台頭で価格競争が激化する恐れ。

  • 為替変動リスク

    円高進行で輸出採算が悪化し、利益率を圧迫。

  • 営業利益が54→52億円に減少2026年3月期影響

    営業利益54→52億円、減益

  • 予想PER17.5倍と割高感通年影響

    予想PER17.5倍、実績17.06倍

  • 売上高増加率が鈍化通年影響

    前期比3.4%増、前年は10.3%増

  • 外国人保有率17.68%の変動リスク不定影響

    外国人保有率17.68%

次の決算で確かめる点
歯科材料売上高
主力事業の成長性と市場シェアの推移を確認するため。
半導体関連売上高
新規成長領域の寄与度を測るため。
営業利益率
高収益体質が維持できるかを確認するため。

配当

株主還元

直近の年間配当は1株あたり67で、前期から+22.4%いまの株価に対する利回りは2.93%。増配か配当維持が8年続いている。

年間配当
¥67
1株あたり
配当利回り
2.93%
いまの株価に対して
配当性向
39.8%
利益のうち配当に回した割合
連続増配等
8年
増配か維持が続いた年数
決算期1株あたり配当前期比%配当性向%
2017年3月1063.9
2018年3月100.039.2
2019年3月1215.048.3
2020年3月1313.035.0
2021年3月1511.551.0
2022年3月2034.541.0
2023年3月2946.235.2
2024年3月318.831.4
2025年3月4958.143.6
2026年3月6022.439.8

過去の配当は株式分割にあわせて調整した金額です。配当性向は有価証券報告書に記載された各期の値で、利益のうち配当に回した割合を示します。

次の配当スケジュール
  • 権利付き最終日
  • 権利確定日
  • 支払開始日
  • 今期の会社予想年間予想¥67

株主

有価証券報告書より

2026年3月期末の株主数は延べ24,121人。区分でいちばん多いのは個人・その他31.3%。グループ会社や銀行などの安定株主が48.9%を占め、残る51.1%が市場で売買されうる浮動株にあたる。

所有者の区分ごとの比率

所有者の区分2021年3月%2022年3月%2023年3月%2024年3月%2025年3月%2026年3月%
個人・その他28.630.830.828.728.131.3
事業法人35.034.533.332.731.328.2
金融機関28.725.725.124.226.020.6
外国法人7.08.410.012.613.317.6
証券会社0.70.50.81.81.32.1
自己株式0.70.61.10.80.70.6
外国人個人0.00.10.10.10.10.1

発行済株式に対する持ち株比率です。単元未満株の扱いにより、合計が100%にならない期があります。

大株主上位10

順位株主持ち株比率 %
01三井化学株式会社20.01
02日本マスタートラスト信託銀行株式会社(信託口)6.85
03株式会社京都銀行3.98
04日本生命保険相互会社3.61
05株式会社滋賀銀行3.36
06NORTHERN TRUST CO.(AVFC) REIEDP AIF CLIENTS NON TREATY ACCOUNT(常任代理人 香港上海銀行東京支店)2.50
07松風社員持株会1.39
08GOVERNMENT OF NORWAY(常任代理人 シティバンク、エヌ・エイ東京支店)1.33
09BBH FOR BBHTSIL NEUBERGER BERMAN INVESTMENT FUNDS PLC-NEUBERGER BERMAN JAPAN EQUITY ENGAGEMENT FUND(常任代理人 株式会社三菱UFJ銀行)1.29
10株式会社モリタ1.28

有価証券報告書の大株主の状況から、上位10者を掲載しています。信託銀行の名義は、実際の保有者ではなく運用を預かる先を指すことがあります。

大量保有報告の動き
5%超の保有者の提出ベース 直近1
  • 2026-07-16
    ニューバーガー・バーマン株式会社
    新規の大量保有報告
    6.68%
    +1.04pt

提出があった時点の記録です。その後5%を割った保有者が一覧に残ることがあります。

株価指標の推移

有価証券報告書 14期分

1株利益は14期で+11642%、1株純資産は14期で+17%。直近期のROEは10.7%で、日本株の目安とされる8%を上回る。

決算期EPSBPSROE%PER配当性向%
2013年3月11,1690.1788.9115.9
2014年3月321,2352.627.661.4
2015年3月361,3602.837.749.2
2016年3月491,3403.727.916.5
2017年3月531,3973.825.163.9
2018年3月551,5123.826.039.2
2019年3月761,5255.016.948.3
2020年3月441,4922.939.835.0
2021年3月488456.220.651.0
2022年3月729218.110.941.0
2023年3月889989.211.535.2
2024年3月1031,1689.514.231.4
2025年3月1221,19810.317.443.6
2026年3月1371,36410.712.239.8

有価証券報告書に記載された各期の値です。PERは期末時点の株価にもとづく実績値で、いまの株価から計算した値とは異なります。

EPS1株利益
1株が1年で稼いだ純利益。伸びていれば株の稼ぐ力が育っている
BPS1株純資産
1株あたりの持ち分。会社に積み上がった蓄えの目安
ROE自己資本利益率
株主のお金でどれだけ稼いだか。日本株では8%が一つの目安
PER期末実績
株価が1年分の利益の何倍か。低いほど割安とは限らず、期待の低さのこともある
配当性向利益からの還元率
利益のうち配当に回した割合。高すぎる場合は無理をしている可能性もある

経営陣

28名 有価証券報告書の提出日現在

有価証券報告書に載っている役員は28名。2026/3期の役員報酬は総額349百万円。社内取締役1人あたりの報酬は、従業員の平均年収の約7倍にあたる。

氏名役職年齢保有株数
根來紀行代表取締役会長70199,975
髙見哲夫代表取締役社長 社長執行役員6685,055
梅田隆宏代表取締役 専務執行役員 財務・情報システム・ネイル事業担当6657,756
山嵜文孝取締役 専務執行役員 総合企画担当6583,807
薗井秀次取締役 常務執行役員 生産担当5518,649
鈴木基市取締役7733,930
西村大三取締役675,606
矢口順子取締役63237
松江香織取締役60
小松繁幸監査役 常勤6821,782
畑山博行監査役 常勤646,072
山田陽子監査役694,177
残りの役員16名を開く
氏名役職年齢保有株数
向井裕美監査役502,551
小林京子54
村上和彦副社長執行役員
寺本真也常務執行役員
吉本龍一取締役 常務執行役員 研究開発・技術・マーケティング担当6220,790
中塚稔之上席執行役員
若山隆執行役員
菅原順一執行役員
三宅宏善取締役 常務執行役員 総務・情報システム担当5912,073
松永倫典執行役員
岩﨑滋文執行役員
立所久明執行役員
山田義一執行役員
飯塚健介取締役56100
小野真吾取締役50
寺前充司執行役員

役員報酬の内訳2026/3

役員の区分人数固定報酬百万円業績連動百万円株式報酬百万円合計百万円1人あたり百万円
取締役(社内)5164485626954
社外取締役842425
監査役2383819

有価証券報告書の役員報酬等の総額から、区分ごとの内訳を載せています。人数は当期中に在任した延べ人数のため、期末の人数と一致しない期があります。

有価証券報告書

有価証券報告書 2026/3期

会社自身が書いた有価証券報告書の本文を、章ごとにそのまま収録しています (要約ではありません)。

事業の内容1,556字を開く

何をしている会社か、会社自身の説明

3 【事業の内容】 当社グループは、株式会社松風(当社)、連結子会社18社(国内4社、海外14社)、非連結子会社(海外1社)及び持分法適用関連会社1社並びにその他の関係会社1社で構成され、歯科材料、機器の総合メーカーとして、その製造・販売を主な事業内容とするほか、ネイル関連事業、その他の事業(工業用研磨材)を行っており、グループの事業別の内容及び取引の概要は、下記のとおりであります。 なお、前連結会計年度において連結子会社でありましたSmart Dentistry Solutions Inc.は、2026年1月1日付でSHOFU Dental Corp.へ吸収合併したため、当連結会計年度より連結の範囲から除いております。 セグメントの名称   主要製品 デンタル関連事業   人工歯類、研削材類、金属類、化工品類、セメント類、機械器具類 ネイル関連事業   ネイル関連用品類 その他の事業   工業用研磨材類 〔生産会社〕( )は所在地 (国内)   当社「デンタル関連事業」 株式会社  滋賀松風「デンタル関連事業及びネイル関連事業」 株式会社  松風プロダクツ京都「デンタル関連事業及びその他の事業」 株式会社  ネイルラボ「ネイル関連事業」 (海外)   Advanced Healthcare Ltd.「デンタル関連事業」(イギリス) 上海松風歯科材料有限公司「デンタル関連事業」(中国) Merz Dental GmbH「デンタル関連事業」(ドイツ) Digital Dental Services GmbH「デンタル関連事業」(ドイツ) SHOFU Products Vietnam Co., Ltd.「デンタル関連事業」(ベトナム) 常州松風歯科有限公司「デンタル関連事業」(中国) 〔販売会社〕( )は所在地 (国内)   当社「デンタル関連事業」 株式会社  ネイルラボ「ネイル関連事業」 松風バイオフィックス株式会社「デンタル関連事業」 (海外)   SHOFU Dental Corp.「デンタル関連事業」(アメリカ) SHOFU Dental GmbH「デンタル関連事業」(ドイツ) 松風歯科器材貿易(上海)有限公司「デンタル関連事業」(中国) Nail Labo Inc. 「ネイル関連事業」(アメリカ) Advanced Healthcare Ltd.「デンタル関連事業」(イギリス) SHOFU Dental Asia-Pacific Pte.Ltd.「デンタル関連事業」(シンガポール) 台湾娜拉波股份有限公司「ネイル関連事業」(台湾) Merz Dental GmbH「デンタル関連事業」(ドイツ) Digital Dental Services GmbH「デンタル関連事業」(ドイツ) SHOFU Dental India Pvt.Ltd.「デンタル関連事業」(インド) SHOFU Dental Brasil Comercio de Produtos Odontologicos Ltda.「デンタル関連事業」(ブラジル) (注) 1 持分法非適用の非連結子会社(1社)は、上表に含めておりません。 2 その他の関係会社及び持分法適用関連会社は、上表に含めておりません。 グループのデンタル関連及びネイル関連事業内容及び取引の概要は、図示すると次のとおりであります。 (デンタル関連事業) (注) 1 ◇印は連結子会社であります。 2 〇印はその他の関係会社であります。 3 ◆印は持分法適用関連会社であります。 4 持分法非適用の非連結子会社(1社)は、上記事業系統図に含めておりません。 (ネイル関連事業) (注) ◇印は連結子会社であります。
経営方針・対処すべき課題2,434字を開く

経営陣が考える方向性と課題

1 【経営方針、経営環境及び対処すべき課題等】 当社グループの経営方針、経営環境及び対処すべき課題等は、次のとおりであります。 なお、文中の将来に関する事項は、有価証券報告書提出日(2026年6月23日)現在において当社グループが判断したものであります。 (1) 経営方針・経営戦略等 当社グループは「創造的な企業活動を通じて世界の歯科医療に貢献する」ことを経営理念に、「企業活動のあらゆる局面で、質を重視しつつ量的な成長・拡大をはかる」こと、また、「あらゆる変化を先取りし、積極的に挑戦する」ことを行動指針としております。これらの行動を通じて、顧客の皆様にご満足いただける商品及び製品を提供し、また株主の皆様からの信頼とご期待に応えることを経営の基本方針としております。 2025年12月、当社グループは2040年を見据えた次期長期ビジョン「Vision10」を策定いたしました。本ビジョンでは、歯科業界におけるグローバルトップ10入りを目標に掲げ、「世界の歯科ソリューションの未来を切り拓く、デジタル歯科と口腔ケアのリーディングカンパニー」を目指すとともに、2040年における数値目標として、グループ売上高2,500億円、営業利益500億円(営業利益率20%)を長期的な目標としております。 この「Vision10」の実現に向けては、保存修復材料分野におけるブランド・基盤の拡充を通じて持続的成長の土台を確立するとともに、これまでの事業活動で培ってきた知見を生かし、デジタル歯科、予防、矯正といった成長分野においても、海外展開を軸に成長の加速を図ってまいります。さらに、歯周病関連、睡眠歯科、診査・診断機器など、将来的な成長が見込まれる分野においては、中長期的な視点のもと、事業展開の可能性を見据えた取組みを進めてまいります。 (2) 目標とする経営指標 目標とする経営指標につきましては、グループ売上高500億円(うち国内売上高170億円、海外売上高330億円)、営業利益75億円(営業利益率15%)を目指す「500億円構想」の達成を目標に掲げています。2012年の策定以降に積み上げてきた実績を基盤とし、2028年3月期を最終年度とする第五次中期経営計画でその実現を目指しています。 なお、中期経営計画に関するお知らせについては、インターネット上の当社ウェブサイト(https://www.shofu.co.jp/ir/)に掲載している2024年5月1日付プレスリリースをご覧下さい。 (3) 経営環境及び優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題 今後の経済情勢につきましては、世界経済は緩やかな成長が見込まれるものの、米国の通商政策の動向、中国経済の減速懸念に加え、中東情勢の緊迫化など地政学リスクも相まって、不確実性の高い状況が続くものと予想されます。歯科業界におきましては、口腔の健康状態と全身疾患との関連性が広く認識され、予防医療や健康寿命の延伸における歯科医療の社会的役割が一層高まっております。また、技術革新や人口動態の変化を背景に、世界の歯科市場は大きな転換期を迎えているものと認識しております。 このような状況の中、当社グループは(1)に記載のとおり、2040年を見据えた次期長期ビジョン「Vision10」を策定しており、本ビジョンの実現に向けた取組みを中長期的な経営課題として位置付け、着実に推進してまいります。また、第五次中期経営計画の3年目にあたる2026年度は、成長を一段と加速させるため、次の主要課題の着実な遂行に向けた取組みを進めてまいります。 ① 地域の需要・ニーズに適合した新製品の開発・投入 ② 販売網・販売拠点の整備 ③ 国内外学術ネットワークの構築(ユーザーへの直接的な宣伝活動組織の構築) ④ コストダウン、生産量の拡大に対応した生産拠点の再配置、海外生産の拡大 ⑤ 海外展開を積極的に推進するための人材育成・確保 ⑥ 資金需要の拡大に対応するための資金調達 ⑦ M&A(事業提携・技術提携、事業買収)の推進 ⑧ グループガバナンス体制の強化 ⑨ 三井化学株式会社、サンメディカル株式会社との業務提携 ⑩ サステナビリティ経営の推進 具体的には、デンタル関連事業におきまして、国内市場では、充填修復材、CAD/CAM材料、予防・ケア製品のシェア拡大に取り組み、国内事業の基盤強化を進めるとともに、海外においては主力の化工品類やセメント製品を積極的に市場投入し、各地域における需要の開拓と販売拡大を図ってまいります。また、生産体制の再構築や生産拡大に向けた設備投資を着実に進めるとともに、経営資源の有効活用や事業運営の効率化を通じて資本効率の改善を図り、中長期的な企業価値の向上に取り組んでまいります。 ネイル関連事業におきましては、国内市場の成熟化や海外市場における他社攻勢、主要原材料に関する欧州規制強化の影響を受け、今後も厳しい環境が続くものと予想されます。このような状況のなか、当社グループの技術力を生かした新製品開発、SNS等を通じた若年層へのプロモーション活動、海外展開の強化等に注力し、売上の拡大に努めてまいります。 工業用研磨材市場におきましては、一部業界で設備投資に回復の兆しが見られたものの、その動きは限定的で、市場全体としては低調な状況が続きました。主力マーケットである自動車関連業界では、電動化・知能化への対応が継続する中、生産体制の見直しや開発期間の長期化の影響を受け、金型関連需要も伸び悩むなど、今後も厳しい環境が続くものと予想されます。このような状況のなか、硬質セラミック用及び軟質プラスチック用ゴム製研磨材に関する新製品開発と市場投入を推進いたします。さらに、研削・切削材料の開発にも取り組み、市場ニーズに幅広く対応する製品ラインナップの拡充を通じて、売上拡大を図ってまいります。
事業等のリスク3,252字を開く

会社が自認するリスクの一覧

3 【事業等のリスク】 当社グループの有価証券報告書に記載した業績については、今後起こり得るさまざまな要因により大きな影響を受ける可能性があります。以下には当社グループが事業の展開上のリスク要因となる可能性があると考えられる主な事項を記載していますが、これに限られるものではありません。 また当社グループでは、当社グループでコントロールできない外部要因や、事業上のリスクとして具体化する可能性が必ずしも高くないとみられる事項も含めて、投資家の判断上、重要と考えられる事項については積極的な情報開示の観点から以下に開示しています。 なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において当社グループが判断したものであります。 (1) サイバーセキュリティ・情報漏洩リスク 当社グループは、ネットワークへのセキュリティ対策を施しておりますが、外部からのサイバー攻撃、内部不正アクセス、情報セキュリティ事故、人事情報や機密情報の漏洩などにより、事業継続や信用維持に支障をきたし、当社グループの財政状態及び経営成績に悪影響を及ぼす可能性があります。 (2) 自然災害リスク 当社グループでは、地震や火災など災害を想定した訓練の実施や必要な備蓄を進めるほか、パンデミックによる感染症の拡大防止のための様々な対応・対策の実施、工場の操業に関わる関連法令・規制の順守など、有事の際に被害を最小限に抑えるためのリスク低減に努めておりますが、地震、津波、台風、洪水などの大規模自然災害や気候変動による異常気象及び感染症の拡大により、工場・事業所の操業が停止し、当社グループの財政状態及び経営成績に悪影響を及ぼす可能性があります。 (3) 製造物責任リスク 歯科器材の研究、開発及び製造販売により、当社グループは潜在的な製造物責任追及の対象となります。これまでに、製造物責任の重要な追及若しくは訴追を受けたことはありませんが、製品の欠陥により、使用者に健康被害や財産損害を与えた場合に、損害賠償や訴訟を通じて製造物責任を追及され、その結果によっては当社グループの財政状態及び経営成績に悪影響を及ぼす可能性があります。 (4) 法令遵守・コンプライアンスリスク 当社グループの事業は、会社法、医薬品医療機器等法、環境法規制、外為法等の様々な法規制に関連しています。当社グループでは法令遵守をはじめコンプライアンスを常に考慮した経営に努めておりますが、ガバナンス体制の不備やコンプライアンス意識の欠如等により、法令違反や社会的要請に反する行動、不正・不祥事が発生し、当社グループの財政状態及び経営成績に悪影響を及ぼす可能性があります。 (5) 医療費抑制政策リスク 当社グループでは、製品ポートフォリオの高付加価値化や差別化の推進、コスト最適化、長期安定供給を前提とした適切な価格交渉、ならびに新規市場・新規顧客の開拓等により収益性の維持・向上に努めておりますが、各国の医療費抑制政策の影響により、顧客である医療機関等から製品価格の引下げ要求が強まる、または需要が減少することにより、当社グループの財政状態及び経営成績に悪影響を及ぼす可能性があります。 (6) 海外事業環境変化リスク 当社グループでは、現地法規制や医療保険制度の動向把握と必要な制度対応の徹底、為替リスク軽減措置、ガバナンス体制の整備等を通じて、海外事業に係るリスクの低減に努めておりますが、海外各国の政治・経済情勢、為替、医療保険制度、法規制の変更等により、事業活動や販売戦略に影響を受け、当社グループの財政状態及び経営成績に悪影響を及ぼす可能性があります。 (7) 投資資産・子会社株式の減損リスク 当社グループでは、投資先の業績・財務状況や市場動向の定期的なモニタリング、投資目的・回収可能性を踏まえた保有方針の見直し等により減損リスクの低減に努めておりますが、市場性株式、持分法適用関連会社、子会社株式の価値下落や業績悪化により、減損損失が発生し、当社グループの財政状態及び経営成績に悪影響を及ぼす可能性があります。 (8) 知的財産権リスク 当社グループでは、第三者の知的財産権を侵害しないように、また当社グループの知的財産権が第三者に侵害されないように、知的財産保護のための体制を整備しておりますが、当社グループが第三者の権利を侵害し、または当社グループの知的財産が第三者に侵害された場合は、当社グループの財政状態及び経営成績に悪影響を及ぼす可能性があります。 (9) 成長投資・M&Aリスク 当社グループでは、設備・研究開発への成長投資やM&Aについては、事前の十分なデューデリジェンスや投資採算性の慎重な検証、進捗状況の継続的なモニタリングなどによりリスク低減に努めておりますが、これらが想定どおりの成果を上げられず、資金回収が困難となり、当社グループの財政状態に悪影響を及ぼす可能性があります。 (10) 人材確保・育成リスク 当社グループでは、人材採用チャネルの多様化、処遇・就労環境の改善などに取り組むことで人員確保リスクの低減に努めておりますが、労働人口の減少などにより、必要な人材を採用・確保できない場合や、専門人材の不足や育成期間の長期化により、事業の拡大・効率化が遅延した場合は、当社グループの経営成績に悪影響を及ぼす可能性があります。 (11) DX推進・技術活用遅延リスク 当社グループでは、DX戦略の策定、スマートワークの推進、グループ情報連携の強化、情報共有とデータ活用の推進、AI活用の研究・導入、デジタルリテラシー向上と人材育成を進めておりますが、生成AIなどの新技術導入の遅れやDX活用不足により、業務効率や競争力の低下、経営判断スピードの遅れを招き、当社グループの経営成績に悪影響を及ぼす可能性があります。 (12) グローバル競争激化リスク 当社グループでは、既存事業の競争力強化や差別化戦略の推進、ブランド力・サービス品質の向上、製品ポートフォリオの高付加価値化、新市場・新領域の開拓などにより競争リスクの低減に努めておりますが、市場のグローバル化に伴い、他業種や新規参入企業との競争が激化し、自社のシェアや収益性が低下し、当社グループの経営成績に悪影響を及ぼす可能性があります。 (13) 製品品質・安全リスク 当社グループでは、関連法令・基準に準拠した品質管理体制の構築、原材料の厳格な選定・受入検査、製造工程における各種検査・チェック体制の強化、表示内容の確認プロセスの徹底、不具合発生時の迅速な原因究明・是正措置の整備等により、品質・安全性リスクの低減に努めておりますが、不具合製品や誤表記、性能不良、設計・配合ミスなどによる市場流出や健康被害が発生した場合や、化粧品基準や医薬品基準に反した原材料を使用した場合は、当社グループの財政状態及び経営成績に悪影響を及ぼす可能性があります。 (14) 市場競争の激化リスク 当社グループでは、安易な値下げ競争への参加を避けつつ、商品・サービスの差別化や付加価値の向上、ブランド力・顧客満足度の強化、コスト構造の見直しなどにより競争力維持・向上に努めておりますが、他社製品との価格競争により、市場シェアや販売数量が減少し、当社グループの経営成績に悪影響を及ぼす可能性があります。 (15) 製造販売業許可・製造業登録取消リスク 当社グループでは、医薬品医療機器等法の関連法令に準拠した製造管理・品質管理体制の整備・運用、GMP・QMS等の遵守徹底、社内規程や手順書に基づく自己点検・内部監査の実施、法令遵守に関する教育・研修の継続的な実施等に取り組んでおりますが、製造管理・品質管理体制の不備や法令違反等により、製造販売業許可または製造業登録が取り消され、当社グループの財政状態及び経営成績に悪影響を及ぼす可能性があります。
経営成績の分析 (MD&A)4,888字を開く

業績がなぜこうなったかの経営陣の説明

4 【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】 (1) 経営成績等の状況の概要 当連結会計年度における当社グループの財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の概要は、次のとおりであります。 ① 経営成績の状況 当連結会計年度における世界経済は、総じて緩やかな回復基調を維持したものの、米国の関税政策を巡る不確実性が貿易や設備投資に影響を与えるとともに、年度後半には中東情勢の悪化により地政学リスクが高まり、金融市場やエネルギー価格の変動などを通じて、先行きの不透明感が強まりました。 国内経済は、雇用・所得環境の改善を背景に内需が下支えとなり、回復基調で推移しましたが、物価上昇や世界経済動向の影響が引き続き懸念される状況となりました。 当歯科業界におきましては、CAD/CAMを中心とする歯科医療のデジタル化が世界的に進展し、診療プロセスや製品開発の高度化が進む中、技術革新の加速を背景に企業間競争が激しさを増し、楽観視できない経営環境が続きました。 このような状況の中、当社グループは第五次中期経営計画の2年目として、成長戦略の着実な推進に取り組んでまいりました。具体的には、歯科医療のデジタル化の進展を見据えた製品ラインアップの拡充を進めるとともに、海外市場においても販売体制の充実や地域特性を踏まえた事業展開を推進しました。さらに、グローバル需要の拡大に対応した供給能力の強化に向け、本社新工場の第一期棟を竣工させるとともに、国内製造子会社では新工場建設に着手するなど、中長期的な成長を支える基盤整備にも注力してまいりました。 これらの結果、当連結会計年度の売上高は39,994百万円と、前年同期比1,296百万円(3.3%)の増収となりました。 営業利益は、販売費及び一般管理費が増加したことにより5,226百万円と、前年同期比165百万円(3.1%)の減益となりました。 経常利益は、為替差益や貯蔵品売却益の計上などにより営業外収益が増加したことから5,859百万円と、前年同期比336百万円(6.1%)の増益となりました。 特別利益として投資有価証券売却益836百万円や、特別損失として固定資産の減損損失105百万円を計上した結果、親会社株主に帰属する当期純利益は4,887百万円と、前年同期比570百万円(13.2%)の増益となり、売上高、経常利益、当期純利益が過去最高の業績となりました。 セグメントごとの経営成績は、次のとおりであります。 (デンタル関連事業) 国内では、歯科切削加工用レジン材料「松風ブロックPEEK」及び「松風ブロックHC スーパーハード」、歯科切削加工用セラミックス「松風ディスクZR ルーセントスープラ」などのCAD/CAM関連製品が売上に寄与し、前年同期比増収となりました。 海外では、欧州における中東情勢の悪化による影響を受けましたが、北米・中南米及び中国においては歯科用充填修復材料、欧州でもCAD/CAM関連製品の売上高が堅調に推移し、さらに為替変動のプラス影響も加わったことから、前年同期比増収となりました。 これらの結果、デンタル関連事業の売上高は37,669百万円と、前年同期比1,313百万円(3.6%)の増収となりましたが、販売費及び一般管理費が増加したことにより営業利益は5,334百万円と前年同期比104百万円(1.9%)の減益となりました。 (ネイル関連事業) 国内では、コモディティ化の進展や他社攻勢の影響を背景に、主力ネイル製品の売上が減少しました。加えて、注力製品であるネイル・ハンドケア製品「ARTiS di Voce」の売上拡大は見られたものの、既存ブランドの売上の減少を補うには至らず、前年同期比で減収となりました。 海外では、販路拡大に取り組んだものの、米国市場における低価格製品の台頭や、主要原材料に関する欧州規制強化の影響を受け、前年同期比で減収となりました。 これらの結果、ネイル関連事業の売上高は2,225百万円と、前年同期比18百万円(0.8%)の減収となり、利益面では営業損失113百万円と前年同期比46百万円の減益となりました。 (その他の事業) その他の事業におきましては、工業用研磨材市場は、一部業界で設備投資に回復の兆しが見られたものの、その動きは限定的で、市場全体としては低調な状況が続きました。主力マーケットである自動車関連業界では、電動化・知能化への対応が継続する中、生産体制の見直しや開発期間の長期化の影響を受け、金型関連需要も伸び悩みました。 このような状況の中、納期遅延防止と受注対応力の強化に取り組んだ結果、売上高は99百万円と前年同期比1百万(1.7%)の増収となりましたが、原材料価格の高騰により営業利益は0百万円と前年同期比14百万円(99.6%)の減益となりました。 ② 財政状態の状況 (流動資産) 当連結会計年度末における流動資産の残高は、前連結会計年度末比2,334百万円増加し、29,855百万円となりました。商品及び製品の増加が主な要因です。 (固定資産) 当連結会計年度末における固定資産の残高は、前連結会計年度末比5,378百万円増加し、27,851百万円となりました。新工場建設に伴う有形固定資産の増加が主な要因です。 (流動負債) 当連結会計年度末における流動負債の残高は、前連結会計年度末比1,087百万円増加し、6,305百万円となりました。新工場建設に伴う設備関係未払金の増加が主な要因です。 (固定負債) 当連結会計年度末における固定負債の残高は、前連結会計年度末比672百万円増加し、2,710百万円となりました。繰延税金負債の増加が主な要因です。 (純資産) 当連結会計年度末における純資産の残高は、前連結会計年度末に比べ5,952百万円増加し、48,689百万円となりました。利益剰余金やその他有価証券評価差額金の増加が主な要因です。 以上の結果、自己資本比率は84.1%(前期末85.2%)となりました。 ③ キャッシュ・フローの状況 当期末における現金及び現金同等物は前期末に比べ、286百万円減少し、9,774百万円となりました。 (営業活動によるキャッシュ・フロー) 営業活動によるキャッシュ・フローは、3,371百万円のプラス(前期比75百万円の減少)となりました。これは主に税金等調整前当期純利益6,590百万円によるものであります。 (投資活動によるキャッシュ・フロー) 投資活動によるキャッシュ・フローは、2,070百万円のマイナス(前期比1,156百万円の減少)となりました。これは主に有形固定資産の取得による支出3,433百万円によるものであります。 (財務活動によるキャッシュ・フロー) 財務活動によるキャッシュ・フローは、1,968百万円のマイナス(前期比185百万円の減少)となりました。これは主に親会社による配当金の支払額1,849百万円によるものであります。 ④ 生産、受注及び販売の実績 (生産実績) 当連結会計年度における生産実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。 セグメントの名称   生産高(百万円)   前年同期比(%) デンタル関連事業   19,815   12.3 ネイル関連事業   478   △0.7 その他の事業   103   1.5 合計   20,397   11.9 (注) 1  金額は販売価格によっております。 2  上記金額には、消費税等は含まれておりません。 (受注実績) 当連結会計年度における受注実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。 当社グループは、販売計画に基づいて、生産計画を立て生産を行っておりますが、一部の製品に関しては受注生産を行っております。 セグメントの名称   受注高(百万円)   前年同期比(%)   受注残高(百万円)   前年同期比(%) デンタル関連事業   1,064   △4.4   494   △1.4 ネイル関連事業   -   -   -   - その他の事業   -   -   -   - 合計   1,064   △4.4   494   △1.4 (注) 上記金額には、消費税等は含まれておりません。 (販売実績) 当連結会計年度における販売実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。 セグメントの名称   販売高(百万円)   前年同期比(%) デンタル関連事業   37,669   3.6 ネイル関連事業   2,225   △0.8 その他の事業   99   1.7 合計   39,994   3.3 (注) 1  上記金額には、消費税等は含まれておりません。 2  主な相手先別の販売実績及び当該販売実績の総販売実績に対する割合 主たる相手先の販売実績割合が、10%未満のため記載しておりません。 3  セグメント間の取引については相殺消去しております。 (2) 経営者の視点による経営成績等の状況に関する分析・検討内容 経営者の視点による当社グループの経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容は次のとおりであります。なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において当社グループが判断したものであります。 ① 当連結会計年度の経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容 (経営成績の分析) 当連結会計年度の当社グループの売上高は、39,994百万円と、前年同期比1,296百万円(3.3%)の増収となりました。 営業利益は、販売費及び一般管理費が増加したことにより5,226百万円と、前年同期比165百万円(3.1%)の減益となりました。 経常利益は、為替差益や貯蔵品売却益の計上などにより営業外収益が増加したことから5,859百万円と、前年同期比336百万円(6.1%)の増益となりました。 特別利益として投資有価証券売却益を、特別損失として固定資産の減損損失を計上した結果、税金費用を差し引いた親会社株主に帰属する当期純利益は4,887百万円と、前年同期比570百万円(13.2%)の増益となり、売上高、経常利益、当期純利益が過去最高の業績となりました。 (財政状態の分析) 当連結会計年度の財政状態の分析については、「第2 事業の状況 4 経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析 (1) 経営成績等の状況の概要 ② 財政状態の状況」に記載のとおりであります。 (キャッシュ・フローの状況の分析・検討内容並びに資本の財源及び資金の流動性に係る情報) 当社グループは現在、必要な運転資金及び投資資金については、自己資金にて賄っております。ただし、機動的かつ安定的な資金調達体制を構築するため、取引金融機関4行とコミットメントライン契約を締結しております。 当社グループは、金融機関と良好な関係を構築しており、将来に必要な運転資金及び投資資金を今後も安定的に調達することが可能であると考えております。 当連結会計年度のキャッシュ・フローの分析については、「第2 事業の状況 4 経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析 (1) 経営成績等の状況の概要 ③ キャッシュ・フローの状況」に記載のとおりであります。 ② 重要な会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定 当社グループの連結財務諸表は、わが国において一般に公正妥当と認められている会計基準に基づき作成されております。この連結財務諸表の作成にあたり重要となる会計方針は、「第5 経理の状況 1 連結財務諸表等    (1) 連結財務諸表 注記事項 (連結財務諸表作成のための基本となる重要な事項)」に記載のとおりでありま    す。

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開示資料

出典

このページの財務・役員・株主等のデータは、金融庁EDINETに提出された開示書類から自動抽出しています。会計基準は JapanGAAP

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