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日経平均64,325.64-1,890NYダウ53,053.44+287ドル円158.79-1NASDAQ26,229.57+130S&P 5007,675.19+44SOX 指数11,376.79+889/2終値

イリソ電子工業

IRISO ELECTRONICS CO., LTD.6908 · Prime · 電気機器

多極コネクタ専門メーカー。車載・産業・デジタル機器向けに微細接続技術を提供。

概要

イリソ電子工業は、1966年に設立された電子機器用多極コネクタの専門メーカーである。基板対基板コネクタ、FPC/FFCコネクタ、インターフェイスコネクタを主力とし、オートモーティブ(車載)、デジタル機器、インダストリアル機器の三市場に製品を供給する。2025年3月期の連結売上高は563億円、従業員数は2,936人。東京証券取引所プライム市場に上場し、横浜市に本社を置く。

三つの事業領域と主要製品群

当社グループは、オートモーティブ、デジタル機器、インダストリアル機器の三つを主な事業領域とする。オートモーティブ分野では、自動車の電子制御ユニットやカーナビ、各種センサ向けに高信頼性・耐環境性を備えたコネクタを供給する。デジタル機器分野では、パソコンやスマートフォン、デジタル家電などの内部・外部接続用に小型・狭ピッチのコネクタを提供する。インダストリアル分野では、FA機器、ロボット、医療機器、計測器などに耐久性・信頼性の高い製品を供給する。いずれの分野も、基板対基板コネクタ、FPC/FFCコネクタ、インターフェイスコネクタの三品種を軸に展開する。

グローバルな生産・販売ネットワーク

同社は日本に本社および茨城工場、秋田工場を持ち、海外には生産子会社4社(上海意力速電子工業、IRISO ELECTRONICS PHILIPPINES、IRISO ELECTRONICS VIETNAM、南通意力速電子工業)を有する。販売子会社はシンガポール、香港、アメリカ、ドイツ、上海、タイの6社。さらに中国には技術開発会社(意力速(上海)電子技術研発)を置く。生産子会社は当社から材料供給を受け、仕様に基づき製品を製造。販売子会社は当社および生産子会社から製品を仕入れ、各地域の顧客に直接販売する。この体制により、グローバルなQCD(品質・コスト・納期)を強化している。

成長軌道と財務の推移

当社の連結売上高は、2013年3月期の248億円から10年余りで倍増し、2025年3月期には563億円に達した。営業利益は2024年3月期に59億円を記録したが、2025年3月期は原材料高や構造改革費用の影響で53億円に減少。純利益は同56億円から27億円へと半減した。セグメント別では、アジアが売上高323億円で全体の57%を占め最大。一方、欧州や北米のモビリティ市場は低迷した。中期経営計画では2027年3月期に売上高650億円、営業利益率15%超を目標に掲げ、電動車向け拡販やインダストリアル市場の開拓を進めている。

経営理念と長期ビジョン

同社は「人の心を尊重し、豊かな価値を創り、社会貢献に努める」を経営理念とする。2023年にはパーパスとして「私たちは、社会やお客様の期待を超える“つなげる”を実現します」を策定し、約10年後の2035年にありたい姿として「社会やお客様の期待を超える“つなげる”で、成長を続ける企業」および「社会、環境、品質を重視し、社員とステークホルダーが“わくわく”する企業」の2つを設定した。マテリアリティとして、社会課題の解決と事業成長、モノづくり力の変革、人と環境に優しい社会への貢献、多様な人財づくり、経営基盤の強化を特定している。

業界の中での役割は電子機器用コネクタメーカーにあたる。

この章の文章は、有価証券報告書と会社の開示をもとにAIが編纂しています。数値は開示のままで、AIには生成させていません。

売上高
563億円
営業利益
53億円
営業利益率
9.4%
純利益
27億円
2025/3 通期の連結業績。決算の内訳は最新の決算以降にあります。

何をしている会社か

有価証券報告書「事業の内容」(2025/3期)より

01オートモーティブ(車載)主力

自動車の電子制御ユニット、カーナビ、各種センサ等に使用される基板対基板コネクタ、FPC/FFCコネクタ、インターフェイスコネクタを供給。車載向けに高信頼性・耐環境性が要求される。

主な製品・サービス3
基板対基板コネクタ(BtoBコネクタ)
プリント基板同士を接続するコネクタ。垂直接続、平行接続、水平接続など多様な形態に対応。
FPC/FFCコネクタ
フレキシブル基板(FPC)やフラットケーブル(FFC)を接続するコネクタ。ZIF/非ZIFタイプあり。
インターフェイスコネクタ(I/Oコネクタ)
機器間の信号接続用コネクタ。電源供給、音声・映像データ入出力に使用。

02デジタル機器主力

パソコン、スマートフォン、デジタル家電等の内部・外部接続用コネクタを供給。小型・狭ピッチ化に対応。

主な製品・サービス3
基板対基板コネクタ(BtoBコネクタ)
小型機器向けに低背・狭ピッチ品を提供。
FPC/FFCコネクタ
薄型機器の内部配線に使用。
インターフェイスコネクタ(I/Oコネクタ)
USB、HDMI、DisplayPort等の規格に対応。

03インダストリアル機器準主力

FA機器、ロボット、医療機器、計測器等の産業機器向けに耐久性・信頼性の高いコネクタを供給。

主な製品・サービス3
基板対基板コネクタ(BtoBコネクタ)
産業機器の制御基板間接続に使用。
FPC/FFCコネクタ
省スペース配線に適したコネクタ。
インターフェイスコネクタ(I/Oコネクタ)
各種産業機器の外部接続インターフェース。

製品と技術

基板対基板コネクタ(BtoB)

基板対基板コネクタ(BtoBコネクタ)は、プリント基板同士を電気的に接続するためのコネクタであり、当社の主力製品の一つである。垂直接続、平行(スタッキング)接続、水平接続など多様な形態に対応し、機器の設計自由度を高める。特に車載分野では高信頼性・耐振動・耐熱性が要求され、当社は三次元可動構造などの独自技術を適用。デジタル機器向けには低背・狭ピッチ品を提供し、スマートフォンやノートパソコンの小型化に貢献する。インダストリアル用途ではFA機器やロボットの制御基板間接続に用いられる。

FPC/FFCコネクタ

FPC/FFCコネクタは、フレキシブルプリント基板(FPC)やフラットケーブル(FFC)を接続するためのコネクタである。ZIF(ゼロ挿入力)タイプとNON-ZIFタイプがあり、ZIFタイプは挿入時に力を加えずにロック可能で、狭いスペースでの作業性に優れる。当社は車載カメラやインフォテインメントシステムの内部配線にこれらを供給するほか、デジタルカメラやプリンターなどの薄型機器にも採用される。産業機器では省スペース配線が求められる場面で使用される。同社のFPC/FFCコネクタは、高密度実装と信号 integrity の両立を特徴とする。

インターフェイスコネクタ(I/O)

インターフェイスコネクタ(I/Oコネクタ)は、機器間の信号接続や電源供給を担う外部接続用コネクタである。カーナビゲーション、PC、デジタル家電などの側面に装着され、音声・映像データの入出力や充電に使用される。当社はUSB、HDMI、DisplayPortなどの規格に対応した製品をラインアップし、車載向けには高信頼性の耐環境仕様を提供する。また、産業機器向けには堅牢なハウジングと高耐久性を備えたI/Oコネクタを開発。エネルギー管理分野など新たな用途にも展開し、第二の柱として成長を目指している。

三次元可動構造と高速伝送技術

当社のコネクタ技術の核心は、三次元可動構造と大容量情報伝達にある。三次元可動構造とは、接続時にコネクタがX・Y・Z方向に遊びを持って動くことで、基板間の位置ずれを吸収し、接触信頼性を高める機構である。これは車載のような振動環境でも確実な接続を維持するために開発された。加えて、高速伝送技術により、自動運転に必要なADASセンサーからの大量データや、統合ECU間の高速通信を支える。当社はこれらの技術を基に、従来の2.5Gb/sから10Gb/s超までの高速BtoBコネクタを製品化している。

有価証券報告書の事業の記述をもとにAIが編纂しています。

業界での位置づけ

電気機器のなかでの位置

電子部品で国内首位、内需依存で海外比率低め

同社は小型トランスやインダクタなど電子部品の専業メーカーで、国内では自動車向けを中心に一定のシェアを持つ。ライバルのイビデンは半導体パッケージ基板で成長、キオクシアホールディングスはメモリ半導体で規模が大きく、同社は汎用部品で安定需要を確保している。売上高は緩やかな増加だが、営業利益率は10%前後で推移しており、収益性は堅調。一方で、海外生産比率が低く、国内の自動車生産に依存する構造は、グローバル競争や為替変動の影響を受けやすい。内需向けの高品質な製品供給と、自動車の電動化に伴う需要変化への対応が競争力の鍵となる。

強み

  • 小型部品で国内シェア確保、自動車向けに安定供給実績。
  • 営業利益率10%前後、コスト管理と高付加価値品が寄与。
  • 売上高が3期連続増、主要顧客との長期取引が支え。
  • 精密加工や高周波対応で差別化、品質信頼が強み。

課題

  • 海外生産比率低く、成長市場の取り込みが限定的。
  • 自動車向け集中で、業界変動の影響を受けやすい。
  • 最新期の営業利益率が低下、原材料高や競争激化が要因。

強みと課題は、開示資料をもとにAIがまとめた見立てです。

同業の企業

受動部品・センサの時価総額近傍。太字がイリソ電子工業

時価総額で並べると、掲載11社のなかで6番目にあたる。

#企業時価総額PER
16929日本セラミック1,017億円14.5倍
26961エンプラス939億円16.6倍
36800ヨコオ892億円22.5倍
46999KOA825億円20.7倍
56794フォスター電機741億円13.4倍
66908イリソ電子工業683億円16.6倍
76997日本ケミコン680億円40.1倍
86768タムラ製作所661億円
96809TOA617億円16.8倍
106779日本電波工業616億円29.7倍
117915NISSHA596億円58.8倍

時価総額は直近の終値ベース。同業の範囲は独自の業界分類(受動部品・センサ)に従っています。

会社の歴史

沿革 33件

創業とコネクタ事業への参入(1963-1975)

1963年2月、現取締役の佐藤定雄が神奈川県川崎市でプリント基板への部品実装を目的に「イリソ電子工業所」を創業した。1966年12月に株式会社として設立。当初は実装サービスが中心だったが、1973年4月にラッピングピンの開発・販売を開始し、ピン事業に進出。1975年12月にはピンヘッダー(雄コネクタ)の製造販売を始め、これが現在のコネクタ事業の原点となった。1977年5月には本社・工場を川崎市高津区に移転し、生産体制を整えた。

海外拠点の開設と多極コネクタへの本格進出(1978-1993)

1978年12月、シンガポールに初の海外子会社IRS(S)PTE. LTD.を設立。1981年には大阪営業所を開設。1982年7月、短絡用コネクタの製造販売を開始し、多極コネクタ分野へ本格参入した。1986年2月、茨城県に東関東営業所を設置。1991年4月には子会社の茨城イリソ電子を吸収合併し、茨城工場とした。1993年1月に香港、同年6月に上海、1994年4月にアメリカ、1996年1月にフィリピン、2000年4月にドイツと、相次いで海外拠点を設立し、グローバル展開を加速した。

アジア生産体制の拡充と株式上場(1994-2013)

1994年9月、日本証券業協会に株式を店頭登録。1999年11月に香港営業所を閉鎖し、同地の販売子会社に業務を移管。2000年10月には上海に貿易会社を設立。2002年4月にはシンガポールの販売子会社を再編した。2003年3月タイ、2006年11月ベトナムにそれぞれ生産・販売拠点を設立。2007年5月に本社を現在の横浜市港北区へ移転。2010年4月に大阪証券取引所JASDAQへ上場し、2013年7月には東京証券取引所JASDAQ(スタンダード)へ移行した。

東証一部上場とメキシコ・中国新工場(2016-2022)

2016年3月、メキシコにIRISO ELECTRONICS Mexicoを設立。同年6月には東京証券取引所市場第一部に上場し、知名度と信用力を高めた。2016年9月、中国江蘇省南通市に南通意力速電子工業を設立し、中国での生産能力を増強。2022年4月には有限会社エスジーディーを完全子会社化し、同社を「有限会社イリソエンジニアリング」に改称。これにより設計・金型内製化の拡大を図った。2024年1月、同エンジニアリング会社を吸収合併し、国内のエンジニアリング機能を本社に統合した。

中期経営計画と新工場建設(2023-2025)

2023年4月に新たなパーパスを策定し、2024年5月には2024年度~2026年度を対象とする中期経営計画を公表。計画期間を「課題克服と成長軌道への回帰のための足場固め」と位置づけ、2027年3月期に売上高650億円、営業利益率15%超を目標とした。2025年3月期には秋田県に新工場を建設するなど国内生産比率の向上を進めた。しかし、原材料高や構造改革費用により営業利益は53億円と前期比減益。中国での電動車向け需要が回復した一方、欧米市場は低迷し、計画達成への道筋は不透明である。

年表33件を開く

1960年代

  • 1963年2月創業現取締役佐藤定雄がプリント基板への部品の実装を目的として、神奈川県川崎市下沼部にイリソ電子工業所を創業
  • 1966年12月創業神奈川県川崎市下沼部にイリソ電子工業株式会社を設立

1970年代

  • 1973年4月ラッピングピンを開発し、製造、販売を開始(ピン事業開始)
  • 1975年12月ピンヘッダー(雄コネクタ)の製造、販売を開始(コネクタ事業開始)
  • 1977年5月本社及び工場を神奈川県川崎市高津区に移転
  • 1978年12月シンガポール共和国に、IRS(S)PTE. LTD.(現・連結子会社)を設立

1980年代

  • 1980年3月商号変更神奈川県川崎市中原区に子会社、アイアールエス精工株式会社を設立(1983年11月 茨城イリソ電子株式会社に商号変更するとともに、茨城県那珂郡大宮町に移転)
  • 1981年11月大阪府大東市に大阪営業所を開設(1990年2月 大阪府大阪市中央区に移転)
  • 1982年7月短絡用コネクタの製造、販売を開始し、本格的に多極コネクタの分野へ進出
  • 1986年2月茨城県那珂郡大宮町(現・常陸大宮市)に東関東営業所を開設

1990年代

  • 1991年4月M&A茨城イリソ電子株式会社を吸収合併し、当社茨城工場とする
  • 1993年1月香港に、IRISO ELECTRONICS (HONG KONG) LIMITED(現・連結子会社)を設立(1999年10月まで休眠会社)
  • 1993年6月中華人民共和国上海市に、上海意力速電子工業有限公司(現・連結子会社)を設立
  • 1993年7月香港に香港営業所を開設
  • 1994年4月アメリカ合衆国イリノイ州シカゴ市に、IRISO U.S.A., INC.(現・連結子会社)を設立(2004年8月 ミシガン州に移転)
  • 1994年9月日本証券業協会に株式を店頭登録
  • 1994年12月ベルギー王国ブリュッセル市に欧州営業所を開設
  • 1996年1月フィリピン共和国キャビテ市にIRISO ELECTRONICS PHILIPPINES, INC.(現・連結子会社)を設立
  • 1999年11月香港営業所の業務をIRISO ELECTRONICS (HONG KONG) LIMITED(現・連結子会社)に移管、同営業所を閉鎖

2000年代

  • 2000年4月ドイツ連邦共和国シュツットガルト県にIRISO ELECTRONICS EUROPE GmbH(現・連結子会社)を設立し、当社欧州営業所の業務を移管、同営業所を閉鎖
  • 2000年10月中華人民共和国上海市に意力速(上海)貿易有限公司(現・連結子会社)を設立
  • 2002年4月IRS(S)PTE.LTD.にIRISO ELECTRONICS SINGAPORE PTE. LTD.の機能を移管し、販売子会社とする
  • 2003年3月タイ王国バンコク市にIRISO ELECTRONICS(THAILAND) LTD.(現・連結子会社)を設立
  • 2006年11月ベトナム社会主義共和国ハイズン省にIRISO ELECTRONICS VIETNAM CO.,LTD.(現・連結子会社)を設立
  • 2007年5月本社機能を神奈川県横浜市港北区に移転
  • 2008年8月中華人民共和国上海市に意力速(上海)電子技術研発有限公司(現・連結子会社)を設立

2010年代

  • 2010年4月上場ジャスダック証券取引所と大阪証券取引所の合併に伴い、大阪証券取引所JASDAQに上場
  • 2013年7月上場東京証券取引所と大阪証券取引所の統合に伴い、東京証券取引所JASDAQ(スタンダード)に上場
  • 2016年3月メキシコ合衆国グワナファト州レオン市にIRISO ELECTRONICS Mexico,S.A. de C.V.(現・連結子会社)を設立
  • 2016年6月上場東京証券取引所市場第一部に上場
  • 2016年9月中華人民共和国江蘇省南通市に南通意力速電子工業有限公司(現・連結子会社)を設立

2020年代

  • 2022年4月M&A有限会社エスジーディーを株式譲受により完全子会社化し、当会社の商号を有限会社イリソエンジニアリングに変更
  • 2024年1月M&A有限会社イリソエンジニアリングを吸収合併

有価証券報告書の沿革をもとにAIが通史として編纂しています。年表は沿革の記載そのままです。

これからの方針

有価証券報告書 2025/3期の経営方針より

会社は5つの方針を掲げている。そのうち5項目には、達成する数字が明記されている。

会社が掲げている数値目標
  • 売上高2027年3月期まで650億円
  • 営業利益率2027年3月期まで15.4%超
  • 営業利益2027年3月期まで100億円
  • 親会社株主に帰属する当期純利益2027年3月期まで75億円
  • ROE2027年3月期まで10.0%

有価証券報告書の原文に書かれた目標だけを載せています。達成度の評価や推計は加えていません。

  1. 01

    モビリティ市場での事業拡大

    電動化・自動運転の流れを捉え、パワートレイン向け高電流・耐振動・耐熱製品の拡販、統合ECU向け高速コネクタ投入、センサー分野の再構築を進める。車載で培った技術を建機・農機・eVTOL等のモビリティ市場全体に展開する。

  2. 02

    インダストリアル市場のグローバル強化

    高速フローティングBtoBコネクタによる新規顧客開拓とシェア拡大、販売チャネル拡大、FAE体制強化により第二の柱へ成長。半導体製造装置やエネルギーマネジメント領域の事業構築を進める。

  3. 03

    生産性・コスト競争力の強化

    全生産拠点の体制見直し、設備・金型の標準化・内製化拡大、DX活用による設計生産性向上、現地調達・集約購買による資材費低減を進め、生産効率15%改善と利益率向上を図る。

  4. 04

    資本コストと株価を意識した経営

    資本コストを上回るROIC達成を目指し、最適資本構成による投資効率改善を実現。成長投資と株主還元のバランスを取り、配当性向40%超またはDOE5%程度を目標に還元を実施する。

  5. 05

    サステナブル経営の深耕

    再生可能エネルギー積極利用、リサイクル促進、役員・管理職の多様化、働き方改革・処遇改善によるエンゲージメント向上、グローバルリスクマネジメント強化、デジタル経営基盤構築に取り組む。

有価証券報告書の「経営方針、経営環境及び対処すべき課題等」から、AIが項目ごとに整理しています。数値目標は原文に書かれたものだけです。

社員と組織

有価証券報告書 9期分

グループ全体で2,936人が働いている。提出会社(単体)の平均年収は689万円で、8期前と比べて+6.4%平均年齢は41.6歳、平均勤続年数は11.6年。

決算期平均年収万円平均年齢平均勤続連結従業員数一人当たり営業利益万円
2017年3月3,489
2018年3月3,367
2019年3月64840.411.33,645
2020年3月63040.611.13,370
2021年3月63041.511.23,277
2022年3月65142.012.03,137
2023年3月67641.711.33,104
2024年3月70741.510.73,037194
2025年3月68941.611.62,936181

平均年収・平均年齢・平均勤続は有価証券報告書に記載された提出会社(単体)の値、従業員数はグループ全体の値です。一人当たり営業利益は連結営業利益を連結従業員数で割ったもので、給与などの費用を払ったあとに一人あたりいくら残るかの目安になります。

多様性の開示2025年3月期・提出会社(単体)
女性管理職比率2.0%
縦線は目安の30%
男性育休取得率71.4%
縦線は目安の85%
女性の賃金(男性=100)68.1%
100なら男女で差がない状態

拠点とグループ

設備と関係会社

関係会社12(国内 5 / 海外 7、うち連結子会社 12) を有報から抽出しています。

主要な設備 (帳簿価額 上位9)
本社工場 — 中華人民共和国上海市6,633百万円
アジア
秋田工場 — 秋田県横手市5,703百万円
日本
本社工場 — 中華人民共和国南通市5,601百万円
アジア
本社工場 — ベトナム社会主義共和国ハイズン省4,397百万円
アジア
茨城工場 — 茨城県常陸大宮市2,757百万円
日本
本社工場 — フィリピン共和国キャビテ市2,333百万円
アジア
本社 — 横浜市港北区1,797百万円
日本
花巻工場 — 岩手県花巻市632百万円
日本
生産技術開発 センター — 川崎市高津区212百万円
日本
主な関係会社
  • 海外
    IRS(S)PTE LTD
    シンガポール共和国 · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 国内
    上海意力速電子工業有限公司(注)2
    中華人民共和国 上海市 · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 国内
    IRISO U.S.A., INC. (注)2,3
    アメリカ合衆国 ミシガン州 · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 海外
    IRISO ELECTRONICS (HONG KONG) LIMITED (注)2,3
    中華人民共和国 香港 · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 海外
    IRISO ELECTRONICS EUROPE GmbH (注)2,3
    ドイツ連邦共和国 シュツットガルト県 ファザーネンホフ市 · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 国内
    意力速(上海)貿易有限公司(注)2,3
    中華人民共和国 上海市 · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 海外
    IRISO ELECTRONICS (THAILAND) LTD. (注)4
    タイ王国 バンコク · 連結子会社
    議決権49.0%
  • 海外
    IRISO ELECTRONICS PHILIPPINES,INC. (注)1, 2
    フィリピン共和国 キャビテ市 · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 海外
    IRISO ELECTRONICS VIETNAM CO.,LTD. (注)2
    ベトナム社会主義 共和国 ハイズン省 · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 国内
    意力速(上海)電子 技術研発有限公司
    中華人民共和国 上海市 · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 海外
    IRISO ELECTRONICS Mexico,S.A.de C.V. (注)1
    メキシコ合衆国 グワナファト州 レオン市 · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 国内
    南通意力速電子工業有限公司(注)2
    中華人民共和国 南通市 · 連結子会社
    議決権100.0%

業績のいま

有価証券報告書・決算短信より

2025年3月期の売上高は563億円営業利益53億円前期と比べると増収減益で、売上が+1.8%、利益が-10.2%。

売上高
+1.8%
563億円
営業利益
-10.2%
53億円
純利益
-51.8%
27億円
営業利益率
9.4%
前期比 -1.3%pt

四半期の推移

10期分

直近は2026年2Qで、売上は310億円、営業利益は27億円。前年の2025年2Qと比べると、売上は+14.0%、営業利益は+28.6%。

対象期間売上高億円営業利益億円営業利益率%純利益億円
2023年2Q1361712.515
2023年3Q1402115.015
2023年4Q13411
2024年1Q125108.013
2024年2Q1562314.719
2024年3Q1301511.511
2024年4Q142117.713
2025年2Q272217.711
2025年4Q2913211.016
2026年2Q310278.721

期ごとの単独の業績で、期首からの累計ではありません。

業績の推移

有価証券報告書 13期分

2013年3月期からの13期で、売上は248億円から563億円へ2.3倍に増えた。直近期の営業利益率は9.4%。売上は4期連続で増加。

決算期売上高億円営業利益億円経常利益億円営業利益率%純利益億円
東京証券取引所と大阪証券取引所の統合に伴い、東京証券取引所JASDAQ(スタンダード)に上場
2013年3月2483118
2014年3月3286244
2015年3月3726951
東京証券取引所市場第一部に上場
2016年3月3826640
2017年3月3756849
2018年3月4227955
2019年3月4286337
2020年3月3964733
2021年3月3653021
有限会社エスジーディーを株式譲受により完全子会社化し、当会社の商号を有限会社イリソエンジニアリングに変更
2022年3月4394839
2023年3月5297755
有限会社イリソエンジニアリングを吸収合併
2024年3月553597210.756
2025年3月56353559.427

金額は有価証券報告書の連結値をそのまま掲載しています。帯の長さは列ごとの最大値との比です。空欄の期は有価証券報告書からその項目の数値が取れていません(0ではありません)。

利益の構造

2025年3月期

売上高563億円のうち、営業利益として残るのは53億円9.4%。営業外の損益と税金を反映した純利益は27億円、売上の4.8%にあたる。営業利益率は業種中央値6.9%を上回る水準。

売上高を100としたときの内訳
  • 売上原価作る・仕入れるのにかかったお金68.2%384億円
  • 販売費及び一般管理費売る・管理するのにかかったお金22.4%126億円
  • 営業利益費用を引いたあとに残った本業の利益9.4%53億円

有価証券報告書の損益計算書から、当期の金額をそのまま割り振っています。

粗利率
31.8%
売上から原価を引いて残る割合
営業利益率業種比+2.5pt
9.4%
本業の利益として残る割合
純利益率業種比1.1pt
4.8%
税金まで払って最後に残る割合
ROE業種比4.4pt
3.6%
株主のお金がどれだけ利益を生んだか
ROA
3.0%
資産全体がどれだけ利益を生んだか
ROIC
5.5%
事業に使うお金がどれだけ利益を生んだか

ROICは有利子負債の開示がないため、営業利益×0.7÷(総資産−現金)の簡易式で算出しています。

お金の流れ

キャッシュフロー計算書 13期分

2025年3月期は営業CFが120億円、投資CFが−88億円で、差し引きのフリーCFは32億円この組み合わせは成熟・還元型にあたる。本業で稼ぎ、投資に回し、それでも余る現金を借金返済や株主還元に充てている。最も健全とされる型期末の手元現金は243億円で、売上の5.2ヶ月分にあたる

決算期営業CF億円投資CF億円財務CF億円フリーCF億円現金残高億円
2013年3月39−21−61858
2014年3月62−25−223776
2015年3月77−43−634111
2016年3月86−54−732131
2017年3月66−541312152
2018年3月97−67−830174
2019年3月67−67−190155
2020年3月68−65−173138
2021年3月62−49−1413143
2022年3月67−62−165141
2023年3月116−82534186
2024年3月129−912338267
2025年3月120−88−5532243

本業で稼いだ現金が営業CF、設備や事業への投資が投資CF、借入と返済・配当が財務CF。営業・投資・財務の3列は縦線が0で、右がプラス、左がマイナスです。健全な会社の基本形は営業CFがプラスで投資CFがマイナス。フリーCFは営業CFと投資CFの合計で、手元に残る現金を表します。

資産と負債

貸借対照表 13期分

2025年3月期の総資産は914億円。このうち返さなくてよい自己資本が712億円で、自己資本比率は77.3%(業種中央値61.0%より厚い)

決算期総資産億円自己資本億円負債億円自己資本比率%
2013年3月3282458374.8
2014年3月3733007380.2
2015年3月4573807782.9
2016年3月4763938382.3
2017年3月5244477784.9
2018年3月60149310881.6
2019年3月61551310283.0
2020年3月6065159184.4
2021年3月6395479285.0
2022年3月73261811483.8
2023年3月82568014581.7
2024年3月96977019878.7
2025年3月91471220277.3

自己資本比率は総資産のうち返済のいらないお金の割合で、高いほど借入への依存が小さいことを示します。負債は総資産から自己資本を引いた額です。

2025年3月期の内訳
現金及び預金
243億円
すぐ使えるお金
利益剰余金
498億円
過去の利益の積み上がり
棚卸資産
89億円
在庫として抱えている分
負債合計
202億円
いつか返す必要があるお金
財務の健全性
89
/ 100
安定性自己資本比率40 / 40
収益力営業利益率19 / 30
現金創出営業CFの黒字継続30 / 30

有価証券報告書の数値から機械的に配点した参考値です。自己資本比率60%で満点、営業利益率15%で満点、直近3期の営業CFが黒字だった割合の3つを足しています。業態によって出ない要素があります。

業界内での比較

電気機器 224社との比較

同じ電気機器の企業と並べると、いちばん上に来るのは配当利回り224社中44位あたり、逆に低いのはROE224社中177位あたり帯は左端が業種の最下位、右端が最上位で、縦線が真ん中にあたる。

ROE下位株主の出したお金でどれだけ利益を生んだか
3.6%/中央値 8.0%
P25 4.2%P75 12.1%
営業利益率売上のうち本業の利益として残る割合
9.4%/中央値 6.9%
P25 3.5%P75 11.6%
自己資本比率上位総資産のうち返済のいらないお金の割合
77.3%/中央値 61.0%
P25 48.2%P75 76.0%
売上成長率前期からの売上の伸び
1.8%/中央値 4.1%
P25 -0.2%P75 9.4%
配当利回り上位株価に対して1年で受け取る配当の割合
3.6%/中央値 2.4%
P25 1.6%P75 3.3%

有価証券報告書の最新期の数値をもとに、同じ業種の企業の中での順位を毎日計算しています。P25は下から4分の1、P75は上から4分の1の位置にある企業の値です。

株価

9月2日の終値

直近の終値は¥2,794で、1年前と比べて-3.9%過去52週の値幅のなかでは9%の位置にある。

¥2,794-1.5%1ヶ月+0.9%1年-3.9%時価総額683億円
過去52週の値幅
安値¥2,686高値¥3,855

チャートの金額は株式分割と配当を反映して調整した終値で、上に出している直近の終値とは一致しないことがあります。

指標
PER (実績)16.6倍
PBR0.79倍
配当利回り3.58%

実績値は直近の決算、予想値は会社予想にもとづきます。株価は終値ベースです。

値動きの背景

株価は下落基調にあります。8月14日は2796円と、25日移動平均線(2809円)をわずかに下回り、75日線(3031円)も大きく下回っています。1カ月では-3.75%と下落し、52週高値3855円からは-27.5%の水準です。しかし、RSIは49.8と中立圏で、下値も限定的と見られます。出来高は8月3日に23万株と増加しましたが、その後は減少しており、方向感は乏しい状況です。

値動きの背景は、株価と出来高の推移をもとにAIがまとめた見立てです。

AIの評価

AI評価

株価水準の解釈です。売買の推奨ではありません

現在の株価水準を割安と判定しています(スコア 85/100)

PER16.58倍は業界平均30.62倍を大きく下回り、PBR0.79倍は平均2.75倍の約3分の1。配当利回り3.58%は平均2.21%を上回り、株主還元も厚い。ただしROE3.6%は低水準で、2025/3期の純利益は前期の56億円から27億円へ半減するなど収益力の低下が懸念され、割安だが業績悪化のリスクを考慮する必要がある。成長性の乏しさが評価の重しとなる。

指標この会社業種平均
PER (実績)16.6倍30.8倍
PBR0.79倍2.58倍
ROE3.6%5.8%

業種平均は同じ東証33業種に属する銘柄の単純平均です。銘柄数が少ない業種では平均が振れます。

AI評価判定とスコアは公開データをもとにした解釈で、将来の株価を示すものではありません。算出の考え方は編集方針に記載しています。

評価が分かれる点

AI分析

投資家の見方

売上は横ばいだが、利益率の低下と純利益の減少が懸念材料。強気派は、車載や産業機器など新分野への展開や、技術力を活かした高付加価値戦略で収益改善が可能と主張する。弱気派は、スマホ市場の成熟や顧客集中リスクをあげ、成長鈍化と値下げ圧力で利益が伸び悩むとみる。PBRは1倍未満で割安感があるが、それに見合う利益成長ができるかが焦点。

プラスに働く材料7
  • 高い技術力

    小型・高精度コネクタの設計で世界をリードしてきた実績がある

  • 新市場の開拓

    車載や医療向けなど新分野への応用が期待される

  • 株主還元の手厚さ

    配当利回りは3%を超え、下支えとなる

  • 売上高の3期連続増加通年影響

    売上高は529億円→553億円→563億円と増加。10億円の増収が利益を下支え

  • 営業利益率の10%台回復余地決算発表後影響

    営業利益率が前期の10.67%に戻れば、売上高563億円で営業利益約7億円増

  • PBR0.79倍の割安修正継続影響

    PBR0.79倍と解散価値割れ。配当利回り3.58%と合わせ下支え

  • 外国保有19.23%の安定性継続影響

    外国保有比率19.23%と高く、安定株主が需給を支える

マイナスに働く材料7
  • 重要な顧客への依存

    売上のかなりの部分が特定のスマホメーカーに依存している

  • スマホ市場の成熟

    世界のスマホ出荷台数は伸び悩み、需要減が懸念される

  • 利益率の悪化

    直近の営業利益率は低下傾向で、競争が激化している

  • 純利益の大幅減少通年影響

    純利益は56億円→27億円と半減。再び減少ならEPSが低下しPER上昇

  • ROE3.6%の低収益性通年影響

    ROE3.6%と低く、資本効率の改善がなければPBR0.79倍が定着

  • 株価の軟調な推移継続影響

    過去1年で-2.37%と冴えない。上値を追う材料に欠ける

  • 売上高の伸び率鈍化通年影響

    売上高増加率は+4.5%から+1.8%に低下。増収効果は縮小

次の決算で確かめる点
売上高
主要市場の需要動向を測る
営業利益率
価格競争やコスト上昇の影響度合いを確認する
特定顧客向け売上比率
顧客集中のリスクの変化を監視する

配当

株主還元

直近の年間配当は1株あたり100で、前期から+11.1%いまの株価に対する利回りは3.58%。増配か配当維持が4年続いている。

年間配当
¥100
1株あたり
配当利回り
3.58%
いまの株価に対して
配当性向
57.3%
利益のうち配当に回した割合
連続増配等
4年
増配か維持が続いた年数
決算期1株あたり配当前期比%配当性向%
2017年3月4024.1
2018年3月5025.027.5
2019年3月6020.057.4
2020年3月50−16.741.2
2021年3月500.0169.4
2022年3月6020.063.7
2023年3月8033.3103.9
2024年3月9012.587.9
2025年3月10011.157.3

過去の配当は株式分割にあわせて調整した金額です。配当性向は有価証券報告書に記載された各期の値で、利益のうち配当に回した割合を示します。

次の配当スケジュール
  • 権利付き最終日
  • 権利確定日
  • 支払開始日
  • 今期の会社予想年間予想¥100

株主

有価証券報告書より

2025年3月期末の株主数は延べ5,606人。区分でいちばん多いのは個人・その他37.5%。グループ会社や銀行などの安定株主が40.1%を占め、残る59.9%が市場で売買されうる浮動株にあたる。

所有者の区分ごとの比率

所有者の区分2020年3月%2021年3月%2022年3月%2023年3月%2024年3月%2025年3月%
個人・その他24.223.623.823.128.837.5
金融機関35.536.237.539.230.525.5
外国法人28.428.626.725.925.519.1
事業法人10.110.110.510.411.514.5
自己株式3.73.73.73.73.712.3
証券会社1.61.31.51.33.73.3
外国人個人0.10.10.10.10.10.1

発行済株式に対する持ち株比率です。単元未満株の扱いにより、合計が100%にならない期があります。

大株主上位10

順位株主持ち株比率 %
01日本マスタートラスト信託銀行株式会社(信託口)12.37
02有限会社エス・エフ・シー9.73
03株式会社日本カストディ銀行(信託口)7.56
04佐藤 定雄7.33
05株式会社シティインデックスイレブンス3.38
06株式会社日本カストディ銀行(信託口4)1.83
07THE BANK OF NEW YORK MELLON 140044(常任代理人 株式会社みずほ銀行決済営業部)1.49
08NORTHERN TRUST CO.(AVFC) RE IEDU UCITS CLIENTS NON LENDING 15 PCT TREATY ACCOUNT(常任代理人 香港上海銀行東京支店)1.47
09JP JPMSE LUX RE BARCLAYS CAPITAL SEC LTD EQ CO(常任代理人 株式会社三菱UFJ銀行)1.14
10モルガン・スタンレーMUFG証券株式会社1.13

有価証券報告書の大株主の状況から、上位10者を掲載しています。信託銀行の名義は、実際の保有者ではなく運用を預かる先を指すことがあります。

株価指標の推移

有価証券報告書 13期分

1株利益は13期で−26%、1株純資産は13期で+54%。直近期のROEは3.6%で、日本株の目安とされる8%を下回る。

決算期EPSBPSROE%PER配当性向%
2013年3月1612,1448.011.917.0
2014年3月1921,30816.114.528.0
2015年3月2211,65514.919.053.2
2016年3月1771,70910.515.834.3
2017年3月2071,87811.717.224.1
2018年3月2302,07011.728.327.5
2019年3月1582,1657.432.157.4
2020年3月1392,1736.422.941.2
2021年3月912,3064.154.3169.4
2022年3月1662,6086.820.163.7
2023年3月2362,8668.620.8103.9
2024年3月2383,2407.812.787.9
2025年3月1183,2923.621.957.3

有価証券報告書に記載された各期の値です。PERは期末時点の株価にもとづく実績値で、いまの株価から計算した値とは異なります。

EPS1株利益
1株が1年で稼いだ純利益。伸びていれば株の稼ぐ力が育っている
BPS1株純資産
1株あたりの持ち分。会社に積み上がった蓄えの目安
ROE自己資本利益率
株主のお金でどれだけ稼いだか。日本株では8%が一つの目安
PER期末実績
株価が1年分の利益の何倍か。低いほど割安とは限らず、期待の低さのこともある
配当性向利益からの還元率
利益のうち配当に回した割合。高すぎる場合は無理をしている可能性もある

経営陣

10名 有価証券報告書の提出日現在

有価証券報告書に載っている役員は10名。2025/3期の役員報酬は総額152百万円。社内取締役1人あたりの報酬は、従業員の平均年収の約2倍にあたる。

氏名役職年齢保有株数
鈴木仁代表取締役 社長執行役員5924,000
佐藤定雄取締役881,792,000
武田佳司取締役専務執行役員 社長補佐兼製造本部、技術本部、品質保証本部管掌6129,000
大平明彦取締役執行役員 営業本部長5511,000
宮内敏彦取締役(監査等委員)692,000
藤田浩司取締役(監査等委員)64
佐藤登取締役(監査等委員)727,000
柴田雅久取締役(監査等委員)681,000
内田明美取締役(監査等委員)61
大浦信一郎取締役執行役員 管理本部長兼 CSR推進室長61

役員報酬の内訳2025/3

役員の区分人数固定報酬百万円業績連動百万円合計百万円1人あたり百万円
取締役(社内)6624110317
社外取締役636366
取締役(社内)1131313

有価証券報告書の役員報酬等の総額から、区分ごとの内訳を載せています。人数は当期中に在任した延べ人数のため、期末の人数と一致しない期があります。

有価証券報告書

有価証券報告書 2025/3期

会社自身が書いた有価証券報告書の本文を、章ごとにそのまま収録しています (要約ではありません)。

事業の内容1,508字を開く

何をしている会社か、会社自身の説明

3 【事業の内容】 当社グループ(当社及び当社の子会社)は、当社(イリソ電子工業株式ああ会社)、連結子会社12社及び非連結子会社1社により構成され、オートモーティブ(車載)機器、デジタル機器、インダストリアル機器向けに、プリント基板接続用の基板対基板コネクタ(BtoBコネクタ) 、FPC基板(Flexible Printed Circuits)やFFCケーブル(Flexible Flat Cable)接続用のFPC/FFCコネクタ、機器間の信号接続用のインターフェイスコネクタといった多極コネクタの製造、開発及び販売を主要な内容とした事業活動をしております。(注)コネクタの種類の説明は次のとおりであります。 コネクタの種類の説明 基板対基板コネクタ(BtoBコネクタ) プリント基板の接続用に開発されたコネクタの総称でボード・ツー・ボードコネクタ(ボードtoボードコネクタ)とも呼ばれます。垂直接続、平行(スタッキング)接続、水平接続など組み合わせで、さまざまな接続が可能となります。 FPC/FFCコネクタ FPC基板(Flexible printed circuits)やFFCケーブル(Flexible flat cable)の接続用に開発されたコネクタの総称で、コネクタの挿入時に力を加えずにロック可能なZIF(Zero insertion Force)タイプ、挿入したときに力が発生するNON-ZIFタイプがあります。 インターフェイスコネクタ 機器間の信号の接続を行うコネクタのことで、 I/O(インプット/アウトプット)コネクタとも呼ばれます。カーナビゲーション、PCなどさまざまな機器の側面(裏・表面)に装着され、機器への電源供給、音声・映像信号データなどの入出力を行います。 当社グループの営む事業内容並びに当社企業集団の当該事業による位置付けは次のとおりであります。 (1) 当社は生産子会社4社(上海意力速電子工業有限公司、IRISO ELECTRONICS PHILIPPINES,INC.、IRISO ELECTRONICS VIETNAM CO.,LTD.、南通意力速電子工業有限公司)に材料の供給を行い、IRISO ELECTRONICS VIETNAM CO.,LTD.は、上海意力速電子工業有限公司より、上海意力速電子工業有限公司は、南通意力速電子工業有限公司より材料の供給を受け、生産子会社4社は当社仕様に基づき多極コネクタを製造し、当社に製品を供給しております。(一部生産子会社より販売子会社及びユーザーに直接販売を行っております。) (2) 販売子会社6社(IRS(S)PTE LTD、IRISO ELECTRONICS(HONG KONG)LIMITED、IRISO U.S.A.,INC.、IRISO ELECTRONICS EUROPE GmbH、意力速(上海)貿易有限公司、IRISO ELECTRONICS(THAILAND) LTD.)は当社及び生産子会社から製品の供給を受け、その販売を行っております。 (3) 当社は、意力速(上海)電子技術研発有限公司に多極コネクタの設計及び設備の研究開発の委託を行っております。 (4) 当社グループの事業における当社及び主要な会社の位置付け及びセグメントとの関係は、概ね以下のとおりであります。なお、以下の「日本」、「アジア」、「欧州」、「北米」は、セグメントと同一の区分であります。 (注) IRISO ELECTRONICS PHILIPPINES,INC.は、IRS(S)PTE LTDの子会社であります。
経営方針・対処すべき課題4,361字を開く

経営陣が考える方向性と課題

1 【経営方針、経営環境及び対処すべき課題等】 下記の文中の将来に関する事項は、有価証券報告書提出日(2025年6月23日)現在において当社グループが判断したものです。 (1)会社の経営の基本方針 当社は「人の心を尊重し、豊かな価値を創り、社会貢献に努める」ことを経営理念とし、全社員の知恵をお客様の課題解決に注ぎ、お客様が提供する製品・サービスの未来に続く架け橋となるべく、「顧客価値を創造する100年企業」となることを目指しております。 2023年4月には、新たに当社のステートメント(行動宣言)として「私たちは、社会やお客様の期待を超える“つなげる”を実現します」という言葉を策定し、当社が製造するコネクタを通して、人と環境にやさしく、様々な機能を容易につなげる未来を創造していくことを、社会に対して実現したいこととして掲げました。 この経営理念とパーパスから、約10年後の2035年にありたい姿として、「社会やお客様の期待を超える“つなげる”で、成長を続ける企業」、「社会、環境、品質を重視し、社員とステークホルダーが“わくわく”する企業」の2つを設定しています。 (2)マテリアリティ(重要課題) 2035年のありたい姿と、将来の業界メガトレンドを分析し、多数の社会課題項目からステークホルダーにとっての重要性と当社が継続して成長していくための重要項目について、それぞれスコアリングを行い、外部の専門家も交えて議論を重ね、当社が持続的成長を実現するための5つのマテリアリティを特定しました。 マテリアリティ   目指す姿 ①社会課題の解決と事業成長の実現   社会課題解決を通した価値提供による業界グローバルTop10企業(市場拡大・高利益体質) ②価値創造を支えるモノづくり力の変革   業界グローバルTop10企業として高品質なモノづくり力を安定的に発揮する企業 ③人と環境にやさしい安心、安全、快適な社会への貢献   持続可能な社会の実現に向け貢献する企業 ④多様な人財づくり   多様な社員がはたらきがいを感じて働き続けられる企業 ⑤経営基盤の強化   業界グローバルTop10企業にふさわしい経営基盤を持ち、信頼される企業 (3)経営環境及び中長期的な会社の経営戦略 当社の事業領域において、車載関連市場では100年に一度と言われる電動化によるパワートレイン部品の増加、自動運転に向けたADAS(先進運転支援システム)の普及による情報量の飛躍的増大・高速伝送化という2つの大きな変革に加え、「空飛ぶクルマ」の開発加速など、現在の車載市場だけに捉われず、モビリティ市場全体を俯瞰して事業領域を見直す変化が起きています。 いずれの市場における変化も当社が培ってきた三次元可動並びに大容量情報伝達等の独自技術による当社コネクタ事業を飛躍的に拡大する好機ととらえ、グローバルでの成長市場への展開を重点戦略として、顧客ニーズを先取りするマーケティング、顧客ニーズに対応した顧客密着型営業体制により、お客様の期待を超える「つなげる」を実現する製品開発を進めて参ります。また、生産・サプライチェーンにおいても、最適生産拠点の決定、集中購買・複数購買、各生産拠点での材料の現地調達、内製化・合理化を推進し、グローバルでのQCD(品質・コスト・納期、Quality Cost Delivery)をより一層強化していくことを目指しております。 当社は、以上の市場環境の変化を確実に捉え、グローバルでの新規顧客開拓を推進し、事業規模の確保とブランドの向上を図り、将来的に接続部品業界でグローバルトップ10入りを目指して参ります。 ①業績目標 当社は、中期経営計画期間の2024年度~2026年度(2025年3月期~2027年3月期)を、課題克服と成長軌道への回帰に向けた足場固めの3年間と位置付け、2027年3月期に売上高650億円、営業利益率15%超の達成を目指す計画を2024年5月に策定しました。 事業規模拡大において市場別では、販売台数が増加する電動車向けの拡販を加速すると共に、ECU(Electric Control Unit)統合化の流れを掴み製品の市場投入を進めて参ります。また、課題であるセンサー分野(カメラ分野)やインダストリアル市場を2027年以降の飛躍的成長実現に向けた土台づくりの期間と位置づけ、注力分野として推進して参ります。 モノづくり力強化においては、生産性・工場稼働率の向上に努め、設備の標準化、金型内製化の拡大や資材費の低減、設計VEなどを通じコスト削減を進め利益率向上を図って参ります。 ②重点施策 中期経営計画期間において、当社は、以下の重点施策に取組んで参ります。 a. 「車載のイリソ」から「モビリティのイリソ」への基盤構築 ・パワートレイン分野:ワールドワイドでの事業拡大、高電流・耐振動・耐熱性能の更なる向上 ・統合ECU分野:高速BtoBコネクタに加え、統合ECU化に向けWtoB(ワイヤーtoボード)スケーラブル コネクタ投入によるラインアップ拡充 ・センサー分野:共同開発等によるカメラ事業再構築、新規顧客開拓 ・車載で培った耐振・耐熱、高速伝送を武器に、建機、農機、eVTOL等のモビリティ市場への事業ポート フォリオ拡大 b. インダストリアル市場のグローバル強化~ 第二の柱に成長するための土台づくり ・高速フローティングBtoBコネクタによる新規顧客開拓とシェア拡大、商社等活用による販売チャネル 拡大、調達品による品揃え強化 ・グローバルFAE(Field Application Engineer)による新規顧客開拓、現地対応力強化 ・半導体製造装置、エネルギーマネジメント領域の事業構築 c. ワールドワイドでの生産体制見直し、設備・金型の標準化拡大による生産性・投下資本効率の向上 ・全生産拠点の体制・役割を見直し、生産効率15%%改善、秋田工場の円滑な立ち上げ、国内生産比率の 向上 ・DXを活用した製品・設備・金型設計の生産性向上、標準化、内製金型拡大によるコスト削減、リード タイム短縮 ・現地調達、集約購買拡大による資材費低減、樹脂・めっき等の使用量削減 d. 資本コストと株価を意識した経営の強化 ・資本コストを上回るROIC達成を図り、最適な資本構成による投資効率の改善を実現 ・成長投資と株主還元のバランスを取り、配当性向40%超または株主資本配当率(DOE)5%程度を目標に 株主還元 e. サステナブル経営の更なる深耕 ・人と環境にやさしい経営 ~ 再生可能エネルギー積極利用、リサイクル・再利用の促進 ・多様な人財作り ~ 役員・管理職人財の多様化、働き方、処遇改善を通じたエンゲージメント向上 ・経営基盤の強化 ~ グローバルリスクマネジメントの強化、デジタル経営基盤の構築、セキュリティ 向上 ③経営目標 ・中期経営計画(2025年3月期~2027年3月期) 2024年3月期(実績)       2027年3月期(目標) 売上高   553億円       650億円 営業利益   59億円       100億円 営業利益率   10.7%       15.4%超 親会社株主に帰属する当期純利益   56億円   →   75億円 EPS   237.75円       330円 ROE   7.8%       10.0% ROIC   7.3%       10.0% 売上高研究開発費比率   2.4%       3.5% ※中期経営計画期間の為替レート設定は140円/ドル、155円/ユーロ、20円/人民元 (4)2026年3月期の重点施策、対処すべき課題 ①市場環境 当社を取り巻く事業環境は、米国の関税政策がグローバルに波及することにより不透明感が増しており、インフレや報復関税などにより景気後退のリスクもあります。 モビリティ市場においては、2026年3月期はグローバルでの自動車生産台数は前期比で減少し、生産台数に占めるPHVやHEVを含めたxEVの構成比も前期比微増に留まると想定していますが、インフォテインメント分野での高速伝送ニーズの増加、中国顧客向けでの伸長が見込まれます。コンシューマー市場はゲーム機向けの需要低迷が継続し厳しい環境になると見込んでいますが、インダストリアル市場は、エネルギーマネジメント分野など新たな領域での需要が見込まれます。 ②2026年3月期の重点施策 2024年5月の中期経営計画の策定時に想定していた経営環境から、景気後退リスク、日欧米自動車メーカーの販売不振やEV市場の減速、中国自動車メーカーの台頭と価格競争の激化、原材料価格の高騰などの変化が起きています。この変化と現在の中期経営計画の進捗も踏まえ、中期経営計画の2年目である2026年3月期は以下を重点施策として取り組んで参ります。 a. ビジネス拡大 [モビリティ市場] ・パワートレイン分野での欧米規格対応製品の拡販活動強化、Z-Moveのラインナップの拡充 ・インフォテインメント分野で、統合ECU向けに次世代高速対応製品、スケーラブルコネクタを投入し市 場開拓 ・センサー分野において、ケル株式会社との共同開発による新製品の早期量産化(2026年3月期以降) [インダストリアル市場] ・エネルギーマネジメント分野での売上拡大推進、AI、半導体製造装置、通信分野の新規開拓 ・2025年3月期に契約したArrow Electronics社等の販売代理店活用による新規顧客開拓推進 [全市場] ・中国国内での製販技の一体体制を強化し、中国顧客を拡大 b. 経営基盤強化 [全社組織再編] ・秋田工場の立上げ加速による生産性向上および生産体制の見直し(BCP、地産地消、関税) ・設備・金型の標準化、金型内製化の推進 ・本社組織の機能見直し、DX推進を行い間接部門の生産性向上 [業務効率改善] ・新ERPを活用した業務標準化とサプライチェーンの可視化による間接コスト削減 ・設備標準化、金型内製化の拡大による設備投資効率向上、固定費圧縮 ③2026年3月期の見通し 連結売上高550億円(対前期比2.4%減)、連結営業利益55億円(対前期比3.6%増)、連結経常利益54億円(対前期比1.9%減)、親会社株主に帰属する当期純利益39億円(対前期比46.5%増)を見込んでおります。為替レートは、145円/ドル、162円/ユーロ、20円/人民元を前提としております。
事業等のリスク4,661字を開く

会社が自認するリスクの一覧

3 【事業等のリスク】 当社グループの経営成績及び財政状態等に影響を及ぼす可能性のあるリスクは、以下のような事項があると考えております。また、以下に記載された項目以外のリスクが生じた場合においても、当社グループの経営成績及び財政状態等に重大な影響を及ぼす可能性があります。当社グループといたしましては、これらのリスクを認識し、リスク管理体制を整備した上で、リスクの未然回避及びリスク発生時の影響を最小限に抑えられるように努めております。 なお、文中の将来に関する事項は、有価証券報告書提出日(2025年6月23日)現在において当社グループが判断したものであり、当社グループの事業に関する全てのリスクを網羅したものではありません。 (1) 市場環境の変化について 当社グループは、主に自動車向け電装品メーカー、AV音響メーカー及び各種エレクトロニクス製品を製造するメーカーに対して、電子部品を供給することを主たる事業としております。 連結売上高の約86%を車載関連市場向けが占めており、自動車関連製品、エレクトロニクス関連製品の需要動向は、いずれも世界の経済情勢に大きく影響を受けます。そのために、想定外の世界経済の悪化や自動車関連製品、エレクトロニクス関連製品市場の急激な変化によって当社グループ製品の需要が大幅に落ち込んだ場合は、当社グループの業績及び財政状態に影響を及ぼす可能性がありますが、売上高の第2の柱とすべくFA機器や通信機器等の非車載関連市場への販売強化を行っております。 (2) 為替変動について 当社グループは、電子部品の製造及び販売を世界各地に展開しており、当社と海外子会社並びに海外子会社間の取引は、米国ドル建て、ユーロ建て及びタイバーツ建てにて行っております。2025年3月期の連結売上高に占める海外売上高の割合は84.0%、海外生産比率は約81.1%となっております。 当社グループは、円高または円安が急激かつ長期に及んだ場合は、当社グループの業績及び財政状態に影響を及ぼす可能性がありますが、為替相場の変動リスクを軽減させるために、地産地消の推進、為替ヘッジ等の対策を講じております。 (3) 海外での事業展開について 当社グループは、グローバルな事業展開を積極的に推進しており、生産及び販売活動の多くを米国や欧州並びに中国その他アジア諸国にて展開しております。これらの海外市場への事業進出には、1)予期しない法律・環境等の規制又は税制の変更、2)不利な政治又は経済要因の発生、3)輸送遅延や電力停止などの社会インフラの未整備による混乱、4)政治変動、テロ行為、戦争、感染症の流行及びその他の社会的混乱等のリスクが常に内在されております。これらの事象が発生した場合は、当社グループの業績及び財政状態に影響を及ぼす可能性がありますが、海外展開にあたっては販売拠点、生産拠点ともにリスクを慎重に検討し、評価した上で判断しております。 (4) 量産拠点の集中について 当社グループは、茨城工場、フィリピン生産子会社及びベトナム生産子会社での複数拠点生産品を除いて、中国の生産子会社に生産が集中しております。何らかの原因でそれら生産拠点での操業が不可能になる不測の事態が生じた場合は、当社グループの業績及び財政状態に影響を及ぼす可能性がありますが、2016年9月に南通生産子会社を設立し、量産拠点の再構築を図っております。また、2025年4月から日本での第2量産拠点となる秋田で新工場を稼動させており、生産拠点の分散、地産地消、BCP対応を強化します。 (5) 価格競争について 当社グループが属している電子部品業界は、国内外において大手から中小まで様々な規模の同業者が存在する極めて競合色の強い業界であり、業界における価格競争は激化しております。販売価格の引下げ競争に巻き込まれた場合は、当社グループの業績及び財政状態に影響を及ぼす可能性がありますが、当社グループは、継続的な先行開発により「可動(フローティング)BtoBコネクタ(注)」等の独自技術の蓄積と新製品・新技術の開発を進め、顧客のTCO(Total Cost of Ownership)削減に貢献する製品の提案を行い、顧客価値の創造に取り組んでおります。 (注)端子と端子のピッチ方向、ピッチ方向に対する垂直方向、篏合方向のすべて、またはいずれかに可動 し、その篏合ずれを吸収するように設計したコネクタ。 (6) 製品の欠陥に係るリスクについて 当社グループは、国際標準規格である品質マネジメントシステムにより全ての製品を製造し、製品の欠陥、リコール等の発生を最小にする生産体制を取っており、製造物責任賠償に対する保険にも加入しております。しかし、大規模なリコールや製造物責任賠償につながるような製品の欠陥が発生した場合は、多額のコストや当社グループの評価に重大な影響を与え、当社グループの業績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。当社グループは、車載を中心にお客様から高い信頼性を求められてきたノウハウを活かし、開発段階から出荷に至る全ての段階において細心の注意を払っております。 (7) 研究開発活動に係るリスクについて 当社グループの展開する市場では、技術革新とコスト競争について厳しい要求があり、新規製品を継続的に投入していく必要があります。技術の急速な進歩や顧客ニーズの変化により期待通りに新製品開発が進まない場合は、将来の成長と収益性を低下させ、当社グループの業績及び財政状態に影響を及ぼす可能性がありますが、当社グループでは、十分なマーケティング活動を行い、市場ニーズを的確に把握し、新技術や新製品開発、生産プロセス改革に必要な研究開発投資や設備投資を行っております。当社グループは、継続して新製品を開発できるものと考えております。 (8) 外部部品供給元への依存と原材料調達について 当社グループは、全ての主要原材料と一部部品の供給を外部業者に依存しております。これら外部業者とは安定供給のための協力関係を築いておりますが、需要の急激な変動に伴う供給不足や供給先からの供給遅延が起こった場合には、顧客への供給が不可能になることや納期遅延を誘発することにより競争力を失うことがあります。また、原材料等の市場における需給関係の変化等により市況価格が急激に高騰した場合は、当社グループ製品の原価上昇を招き、当社グループの業績及び財政状態に影響を及ぼす可能性がありますが、原材料及び部品の市況の変化に対して、当社グループにおける内製化、グローバル調達による現地調達の推進等の原価低減に努めております。 (9) 事故や災害について 当社グループは、想定を超える大規模な災害が発生した場合は、停電又はその他事業運営の中断事象による影響を完全に防止又は軽減できる保証はなく、当社グループの業績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。これに対して、地震を含めた防災対策を徹底しており、火災や風水害等による事故や災害による損害を防止するため、設備の点検、安全装置・消火設備の充実、各種の安全活動等を継続的に行っております。 (10) 重要な訴訟等に係るリスクについて 当社グループは、国内及び海外事業に関連して、訴訟、紛争、その他の法律的手続の対象となるリスクがあります。とりわけ、技術革新の激しい電子部品業界においては、知的財産権は重要な経営資源の一つであります。独自開発した技術等に関する特許申請、意匠登録等に基づき当社グループが保有する知的財産権が、第三者によって侵害や模倣された場合には、当社グループの事業活動に重大な影響を及ぼす可能性があります。また、当社グループは、第三者の知的財産権を侵害したとして損害賠償請求を受けた場合は、生産・販売活動が制約を受けることや損害賠償金等の支払いが発生し、当社グループの業績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。 当社グループは、特許権を含む知的財産権の管理と運営については、技術本部技術部技術管理課にて一元管理を行い、開発者や設計者と技術管理課の知的財産権担当者との間での情報共有及び知的財産権に関する問題提起やその解決について適宜対応がとれる体制を取っております。 (11) 人材獲得に係るリスクについて 当社グループは、技術的変化及び競争関係が激しい電子部品業界に属しており、また海外売上高比率や生産に占める海外比率も高いため、多様な専門技術に精通した人材、グローバルでの経営戦略や組織運営といったマネジメント能力に優れた人材の確保、育成を継続的に推進していくことが重要となります。専門性の高い優秀な人材は限られていることから、優秀な人材を確保できない場合は、業績及び財政状態に影響を及ぼす可能性がありますが、当社グループは、事業の継続的発展のために、国内に加え海外でも採用を積極的に展開しております。 (12) 情報セキュリティに係るリスクについて 当社グループは、事業活動を通して、お客様や取引先の個人情報及び機密情報を入手することがあり、営業上・技術上の機密情報も保有しております。 予想を超えるサイバー攻撃、不正アクセス、コンピューターウイルス侵入等により、万一これらの情報が流出した場合や重要データの破壊、改ざん、システム停止等が生じた場合には、当社グループの信用低下や業績及び財務状況に影響を及ぼす可能性があります。 これに対して、当社グループでは、機密情報の管理方法を万全とするために「情報セキュリティ規程」の制定と情報セキュリティ委員会の設置を行い、機密情報管理体制の確立・徹底に努めております。また、役員及び従業員の情報セキュリティ意識の向上を目的に、eラーニング等の教育を定期的に実施しております。 なお、2018年5月施行のGDPR(EU一般データ保護規則)については、グローバルで該当個人情報の保護対策を強化しております。 (13) 新型コロナウイルスなどの感染症の世界的流行に係るリスクについて 新型コロナウイルスの世界的流行に対しては、2020年3月に本社内に社長及び執行役員を中心に構成した対策チームを発足し、また、各国や自治体による感染拡大防止政策に則り、従業員出勤時の体温測定、体調確認、マスク着用を徹底し、リモート会議、時差通勤、在宅勤務の推進などにより感染拡大防止に向けた取り組みを行いました。 今後こうした感染症の世界的流行が発生するリスクに関して、感染状況や各国の政策により、当社グループの業績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。生産活動については仮にロックダウン措置で稼動停止になった場合でも影響を最小限にすべく、BCP対応の見直しを2021年2月に行っており、在庫の増量、流動製品のスペア設備配置による生産設備のリードタイム短縮、流動製品の生産体制変更によるマルチ生産化の3つの取り組みを実施しております。 また、不測の事態が生じた場合の経営と雇用の安定化及び中長期での成長投資に備えて手許資金を確保すべく、グループ内における資金管理の最適化にも努めて参ります。具体的には、グループ会社間における資金の最適な配分や運転資金の最適化、設備投資効率の改善、経費支出の抑制などを実施して参ります。
経営成績の分析 (MD&A)3,673字を開く

業績がなぜこうなったかの経営陣の説明

4 【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】 当連結会計年度における当社グループ(当社及び連結子会社)の財政状態、経営成績及びキャッシュ・フロー(以下、「経営成績等」という。)の状況の概要並びに経営者の視点による当社グループの経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容は次のとおりであります。 (1)経営成績 当連結会計年度における世界経済は、米国では個人消費を中心に景気は堅調に推移していましたが、関税政策によるインフレ懸念の高まりで不透明感が高まりました。欧州においては個人消費の回復など、景気の持ち直しが見られました。一方、中国では長引く不動産不況と厳しい雇用環境により国内需要は低迷が継続しており、堅調であった輸出も米国の対中追加関税を受けて減速しました。 当社グループの主要事業領域である自動車市場は、中国での中国自動車メーカーの生産・販売が堅調な一方で、前年度後半からのEVの成長鈍化や、日本・欧州・米国での低迷が見られました。その結果、当連結会計年度の世界自動車生産台数は、前期比で微減となりました。 このような事業環境の中、モビリティ市場では前期第4四半期における2024年4月1日での当社新ERPシステムへの切り替えに向けた一部顧客での安全在庫確保による売上増の反動減や、xEV(EV、FCHV、PHV、HEV)向けのパワートレイン分野で主要地域でのEVの販売不振や、日欧米自動車メーカーの搭載車種の販売低迷等の影響を受けましたが、第2四半期以降においては中国で売上の回復が見られました。コンシューマー市場ではプリンターやデジタルカメラ向けで増加し、インダストリアル市場ではFA機器向けの不振が継続した一方で、エネルギーマネジメント分野向けの売上が拡大しました。以上に加えて、円安影響もあり、売上高は前期比1.9%増の563億3千2百万円となりました。 利益面では、売上の伸び悩みに加えて、原材料価格高騰等により、営業利益は前期比10.6%減の53億7百万円、経常利益は前期比23.4%減の55億4百万円、構造改革費用を計上したことにより親会社株主に帰属する当期純利益は、前期比52.4%減の26億6千2百万円となりました。 セグメントの業績を示すと次のとおりであります。 〔日本〕 国内においては、モビリティ市場とインダストリアル市場が落ち込み、売上高は前期比7.3%減の90億3千1百万円となりました。営業利益は21.4%増の44億3百万円となりました。 〔アジア〕 アジア地域においては、モビリティ市場がインフォテインメント分野とパワートレイン分野を中心に伸長したことと、為替が円安に推移した結果、売上高は前期比10.6%増の323億3千6百万円となりました。営業利益は29.2%減の32億5千4百万円となりました。 〔欧州〕 欧州地域においては、モビリティ市場の不振により、売上高は前期比5.0%減の91億7千3百万円となりました。営業利益は97.7%減の1千1百万円となりました。 〔北米〕 北米地域においては、モビリティ市場がインフォテインメント分野を中心に減少した結果、売上高は前期比12.7%減の57億9千万円となりました。営業利益は5千2百万円(前期は営業損失6千9百万円)となりました。 (2) 財政状態 当連結会計年度末の総資産は、前連結会計年度末(2024年3月末)に比べ、54億8千5百万円減少し、913億7千万円となりました。主な要因は、現金及び預金が23億7千8百万円減少、受取手形、売掛金及び契約資産が22億2千1百万円減少したことによるものであります。 負債は、運転資金として短期借入金を増加させたこと等により、前連結会計年度末に比べ3億3千4百万円増加し、201億7千3百万円となりました。 純資産は、親会社株主に帰属する当期純利益による増加26億6千2百万円、配当による減少21億3千万円、自己株式の取得等49億3千2百万円により前連結会計年度末に比べ、58億2千万円減少し、711億9千6百万円となりました。 (3) キャッシュ・フロー 当連結会計年度の営業活動によるキャッシュ・フローは、利益の減少や棚卸資産の増加等に伴い、前期比6.9%減の120億4千3百万円の資金の増加となりました。 投資活動によるキャッシュ・フローは、秋田新工場建設に伴う有形固定資産取得等により、87億7千8百万円の資金支出となりました。 財務活動によるキャッシュ・フローは、自己株式の取得及び株主配当金の支払い等により、54億9千5百万円の資金支出となりました。 この結果、当連結会計年度末における現金及び現金同等物の期末残高は、前連結会計年度末に比べ23億7千8百万円減少し、243億1千4百万円となりました。 翌連結会計年度については、コネクタ生産設備等を中心に63億円の資本的支出を計画しており、その資金の調達源については、自己資金を想定しております。 (4) 生産、受注及び販売の実績 a. 生産実績 当連結会計年度における生産実績をセグメント別に示すと、次のとおりであります。 区分   生産高(百万円)   前期比(%) 日本   7,845   146.2 アジア   33,631   93.0 欧州   ―   ― 北米   ―   ― 合計   41,476   99.9 (注) 1 金額は生産出荷高によっております。 b. 受注実績 当連結会計年度における受注実績をセグメント別に示すと、次のとおりであります。 区分   受注高(百万円)   前期比(%)   受注残高(百万円)   前期比(%) 日本   9,344   102.9   2,185   116.7 アジア   33,517   112.9   6,954   120.5 欧州   8,408   93.0   3,078   80.1 北米   5,550   83.1   727   75.2 合計   56,821   104.3   12,944   103.9 c. 販売実績 当連結会計年度における販売実績をセグメント別に示すと、次のとおりであります。 区分   販売高(百万円)   前期比(%) 日本   9,031   92.7 アジア   32,336   110.6 欧州   9,173   95.0 北米   5,790   87.3 合計   56,332   101.9 (注) 1 販売実績の総販売実績に対する割合が100分の10以上の相手先はありません。 (5) 重要な会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定 当社グループの連結財務諸表は、わが国において一般に公正妥当と認められる会計基準に基づき作成されております。連結財務諸表の作成にあたっては、資産、負債及び収益、費用の報告金額に影響を与える会計上の見積りを行う必要があります。経営者は、これらの見積りや仮定について、過去の実績等を勘案し合理的に判断しておりますが、実際の結果は見積り特有の不確実性があるため、これらの見積りや仮定と異なる場合があります。 当社グループの連結財務諸表で採用する重要な会計方針については、「第5 経理の状況 1 連結財務諸表等 注記事項(連結財務諸表作成のための基本となる重要な事項)」に、会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定については、「第5 経理の状況 1 連結財務諸表等 注記事項(重要な会計上の見積り)」に記載しております。 (6) 経営方針、経営戦略、経営上の目標の達成状況を判断するための客観的な指標等 当社グループでは、2024年5月に2027年3月期を最終年度とする中期経営計画を策定し、売上高、営業利益、営業利益率、親会社株主に帰属する当期純利益、EPS、ROE、ROIC、売上高研究開発費比率について目標を設定しております。なお、本中期経営計画に関しては、「1 経営方針、経営環境及び対処すべき課題等 (3)経営環境及び中長期的な会社の経営戦略」にも記載しております。 中期経営計画(2025年3月期~2027年3月期)における指標 2024年3月期(実績)       2027年3月期(目標) 売上高   553億円       650億円 営業利益   59億円       100億円 営業利益率   10.7%       15.4%超 親会社株主に帰属する当期純利益   56億円   →   75億円 EPS   237.75円       300円 ROE   7.8%       10.0% ROIC   7.3%       10.0% 売上高研究開発費比率   2.4%       3.5% ※中期経営計画期間の為替レート設定は140円/ドル、155円/ユーロ、20円/人民元

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開示資料

出典

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