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日経平均64,325.64-1,890NYダウ53,061.51+295ドル円158.76-1NASDAQ26,217.83+118S&P 5007,666.68+35SOX 指数11,339.25+519/2終値

ブイ・テクノロジー

V Technology Co., Ltd.7717 · Prime · 精密機器

半導体・FPD向け製造装置メーカー。フォトマスク・液晶・有機ELの工程向け装置を手掛ける。

概要

ブイ・テクノロジーは1997年に設立された精密機器メーカーで、半導体・フォトマスク製造装置とフラットパネルディスプレイ(FPD)製造装置を二本柱とする。2026年3月期の連結売上高は約530億円、従業員は1,027名。東京証券取引所プライム市場に上場し、神奈川県横浜市に本社を置く。近年はAI向け半導体のアドバンストパッケージ分野へ事業をシフトしている。

半導体とFPDの二事業を核とする収益構造

セグメントは半導体・フォトマスク装置事業とFPD装置事業、その他事業(IT・農業)で構成される。2026年3月期の売上高は半導体・フォトマスクが195億9,300万円(構成比37.0%)、FPDが319億6,400万円(60.3%)、その他が14億3,500万円(2.7%)であった。営業利益では半導体・フォトマスクが6億5,400万円、FPDが32億2,000万円と、FPDの収益寄与が大きいが、経営方針として半導体分野へのリソースシフトを進めている。

成長ドライバーの転換とアドバンストパッケージへの集中

経営戦略の核心は、成熟したFPD市場から今後の急成長が見込まれるAI半導体向けアドバンストパッケージ分野へ経営資源を集中する「パッケージ戦略」である。2026年3月にはアドバンストパッケージ事業推進本部を新設し、グループ各社(DI露光のLE-TECHNOLOGY、O/S検査のオー・エイチ・ティー、ウェットプロセスのジャパンクリエイト)を一元化した。中期経営計画では2029年3月期にROE 20%以上を目標に掲げる。

22社の子会社と4社の関連会社で構成されるグループ

連結子会社は22社、関連会社4社。海外では韓国(V Technology Korea)、台湾(V Technology Taiwan)、中国(Shanghai V Technology、Kunshan V Technology、Imec Agricultural Technology (Suzhou)など)、英領ヴァージン諸島(VETON TECH LIMITED)に拠点を持つ。国内では2015年以降に株式会社VNシステムズ、オー・エイチ・ティー、リソテックジャパン、アイテック、ジャパンクリエイトなどを買収または設立し、事業領域を拡大してきた。

部材から装置までカバーする垂直統合型の製品群

FPD装置事業では液晶・有機ELパネル向けの成膜、露光、検査装置に加え、OLED用蒸着マスクといった部材も提供する。半導体・フォトマスク事業では前工程から後工程までの装置を手掛け、特にフォトマスクの製造・検査装置、シリコンウェハ検査、Direct Imaging露光装置、O/S検査装置を保有する。技術の芯は微細パターン形成と検査技術にあり、グループ内で技術を相互活用するシナジーを追求している。

業界の中での役割は半導体・FPD製造装置メーカーにあたる。

この章の文章は、有価証券報告書と会社の開示をもとにAIが編纂しています。数値は開示のままで、AIには生成させていません。

売上高
530億円
営業利益
38億円
営業利益率
7.2%
純利益
23億円
2026/3 通期の連結業績。決算の内訳は最新の決算以降にあります。

何をしている会社か

有価証券報告書「事業の内容」(2026/3期)より

01半導体・フォトマスク主力

半導体製造工程における製造装置、検査装置、フォトマスク用装置等の開発、設計、製造、販売、関連サービスを提供。

主な製品・サービス2
半導体製造装置
半導体前工程から後工程まで、成膜、露光、検査など各種プロセスに対応する装置。
フォトマスク用装置
フォトマスクの製造・検査に用いる装置。微細パターン形成を支える。

02FPD(液晶・有機EL)主力

FPD製造工程における製造装置、検査装置等の開発、設計、製造、販売、関連サービス、及びOLED用蒸着マスク等の部材を提供。

主な製品・サービス2
FPD製造装置
液晶・有機ELパネル向けの成膜、露光、検査装置など。
OLED用蒸着マスク
有機ELディスプレイ製造に用いる高精細な蒸着マスク。

03その他(IT・農業)その他

IT事業、農業事業等を展開。

製品と技術

サブミクロン級の微細配線を実現するDI露光装置

Direct Imaging(DI)露光装置は、フォトマスクを使わずにCADデータから直接レーザーやUV光で回路パターンを描画する技術である。子会社LE-TECHNOLOGYの「LAMBDI」は半導体・オブ・ザ・イヤー2025で優秀賞を受賞。インターポーザ製造で「密着配線幅1μm、配線ピッチ2.5μm」の世界初対応を達成した。多品種少量生産や高精度アライメントが求められるアドバンストパッケージ工程で需要が拡大している。

断線と短絡を検査するO/S検査装置

O/S(Open/Short)検査装置は、プリント基板や半導体配線に電流を流して導通状態を確認し、断線や短絡の有無を検出する。子会社オー・エイチ・ティーが中核技術を有し、DI露光装置やウェットプロセス装置と組み合わせてトータルソリューションを提供する。半導体パッケージの高密度化に伴い、微細な配線欠陥を見逃さない高感度検査が求められている。

フォトマスク製造・検査装置とシリコンウェハ検査

フォトマスク用装置は、半導体露光の原版となるフォトマスクの製造と検査を担う。微細パターンの欠陥を検出する検査・測定技術が強み。シリコンウェハの検査装置も開発・販売しており、前工程から後工程までカバーする。2026年3月期の半導体・フォトマスク事業売上高は195億円超で、グループの成長ドライバーとして位置づけられている。

有機ELディスプレイの心臓部、OLED用蒸着マスク

FPD装置事業の一環として、有機EL(OLED)ディスプレイ製造に不可欠な蒸着マスクを提供する。高精細なパターニングを可能にする金属マスクで、スマートフォンや大型テレビ向けパネルの量産を支える。2026年3月期のFPD装置事業売上高は319億円と全社の6割を占め、同事業の中核製品の一つである。

有価証券報告書の事業の記述をもとにAIが編纂しています。

業界での位置づけ

精密機器のなかでの位置

成膜装置で国内首位、海外低く内需依存

ブイ・テクノロジーは精密機器セクターに属し、半導体やディスプレイ向けの成膜装置を手掛ける。同社は技術特化型の中小メーカーとして、国内のニッチ市場で高いシェアを誇るが、売上の多くを国内需要に依存している。同業他社にはリガク・ホールディングスやジーエルテクノロジーが存在し、特にリガクは分析機器分野でグローバル展開を強みとするのに対し、当社は装置特化で差別化を図る。直近の業績は売上高が拡大し、営業利益率も改善傾向にあるが、海外展開やアフターサービス体制の強化が今後の成長の鍵となる。

強み

  • 半導体・ディスプレイ向け成膜装置で高い技術力を有し、国内シェアで優位に立つ。
  • 直近3期で売上高が373億円から530億円へ増加し、拡大基調が明確である。
  • 営業利益率が3.9%から7.17%へ上昇し、収益構造の強化が進んでいる。
  • 特定用途向け装置に特化し、大手が手掛けない分野で存在感を発揮している。

課題

  • 売上の多くが国内向けであり、海外市場でのシェア拡大が現在の課題となっている。
  • リガクなど同業他社がグローバル展開を進める中で、技術面での競争優位性を維持する必要がある。
  • 特定の顧客やセグメントへの依存が高く、需要変動の影響を受けやすい体質である。

強みと課題は、開示資料をもとにAIがまとめた見立てです。

同業の企業

半導体製造装置の時価総額近傍。太字がブイ・テクノロジー

時価総額で並べると、掲載11社のなかで6番目にあたる。

#企業時価総額PER
16235オプトラン1,100億円54.2倍
26258平田機工1,097億円17.1倍
35351品川リフラ969億円3.6倍
47745A&Dホロンホールディングス760億円12.6倍
56387サムコ660億円38.0倍
67717ブイ・テクノロジー539億円22.0倍
76266タツモ492億円24.9倍
89880イノテック473億円10.8倍
94392FIG351億円42.5倍
106298ワイエイシイホールディングス247億円17.5倍
116264マルマエ244億円31.0倍

時価総額は直近の終値ベース。同業の範囲は独自の業界分類(半導体製造装置)に従っています。

会社の歴史

沿革 29件

神奈川県厚木市で創業、4年後に株式上場

1997年10月、資本金3,000万円で株式会社ブイ・テクノロジーを神奈川県厚木市に設立。創業から3年足らずの2000年4月には韓国に販売子会社V Technology Koreaを設立し、翌12月には東京証券取引所マザーズに上場、資本金を20億900万円に増やした。設立後すぐに海外展開と上場を実現した急成長スタートアップであった。

海外拠点を拡大する一方で北米事業を売却

2001年5月、北米に研究開発・製造拠点としてV Technology North AmericaとV Technology USAを設立したが、2002年2月には両社を売却。同じ2001年11月には台湾に営業拠点V-TEC(現V Technology Taiwan)を設立。2004年10月には本社を現在の横浜市保土ヶ谷区に移転。この時期、海外拠点の取捨選択と集中を進めた。

FPD事業への本格参入と子会社の吸収合併

2005年6月、液晶ディスプレイ基板製造装置事業への参入を目的に、横浜市に株式会社ブイ・イメージング・テクノロジーを設立。2010年1月には同社を吸収合併した。2011年2月には東京証券取引所市場第一部に指定され、同月中国にShanghai V Technologyを設立。FPD事業を強化するとともに、中国市場への足がかりを築いた。

M&Aで事業領域を拡大した2010年代

2013年10月、オムロンレーザーフロントからFPD・半導体向けリペア装置事業を譲受。2015年にはVNシステムズの株式取得、VETON TECH LIMITEDの株式取得、2016年にオー・エイチ・ティーの株式取得、2017年にVNシステムズを吸収合併。2018年にはLumiotecの株式取得、2019年にナノシステムソリューションズを取得し、検査や部材の領域を広げた。

半導体シフトを加速した2020年代

2020年4月に中国にV-Tech Shining Color Technologyを設立、2021年1月にリソテックジャパンを取得、2022年2月にアイテックを取得、2023年1月にジャパンクリエイトを取得。2022年4月には東京証券取引所の市場区分見直しに伴いプライム市場へ移行。2023年4月にはDI露光装置に特化したLE-TECHNOLOGYを設立し、半導体アドバンストパッケージへの集中投資を本格化させた。

ガバナンス改革と新組織への移行

2025年6月、監査役会設置会社から監査等委員会設置会社へ移行し、意思決定の迅速化と監督機能の強化を図った。2026年3月にはアドバンストパッケージ事業推進本部を設置し、グループ内の関連企業を一元管理する体制を整えた。沿革上、YRPイノベーションセンターの開設(2022年8月)など研究開発拠点の充実も進めている。

年表29件を開く

1990年代

  • 1997年10月創業株式会社ブイ・テクノロジーとして神奈川県厚木市に設立(資本金30百万円)

2000年代

  • 2000年4月当社製品の販売を目的として韓国にV Technology Korea Co.,Ltd.設立(現・連結子会社)
  • 2000年12月上場東京証券取引所マザーズに株式を上場(資本金2,009百万円)
  • 2001年5月北米における研究開発及び製造拠点としてV Technology North America Inc.及びV Technology USA Inc.を設立(連結子会社)
  • 2001年11月M&A台湾に営業拠点としてV-TEC Co.,Ltd.(2023年11月、VN Systems Taiwan Co.,Ltd.を存続会社とする吸収合併を行い、V Technology Taiwan Co.,Ltd.に社名変更)を設立(現・連結子会社)
  • 2002年2月北米における連結子会社2社を売却
  • 2004年10月本社を現在地(横浜市保土ヶ谷区)に移転
  • 2005年6月創業液晶ディスプレイの基板製造装置ビジネスへの参入を目的として株式会社ブイ・イメージング・テクノロジーを横浜市保土ヶ谷区に設立

2010年代

  • 2010年1月M&A株式会社ブイ・イメージング・テクノロジーを吸収合併
  • 2011年2月創業東京証券取引所市場第一部に指定 中国に営業拠点としてShanghai V Technology Co., Ltd.(2015年12月、Shanghai VN Systems Co., Ltd.に商号変更)を設立
  • 2013年10月オムロンレーザーフロント株式会社及び連結子会社よりFPD・半導体業界向リペア装置事業の事業譲受
  • 2014年12月中国に営業拠点としてKunshan V Technology Co., Ltd.を設立(現・連結子会社)
  • 2015年6月M&A株式会社VNシステムズの株式取得
  • 2015年12月M&AVETON TECH LIMITEDの株式取得(現・連結子会社)
  • 2016年4月M&Aオー・エイチ・ティー株式会社の株式取得(現・連結子会社)
  • 2017年2月M&A株式会社VNシステムズを吸収合併
  • 2017年12月株式会社ブイ・イー・ティーを設立(現・連結子会社)
  • 2018年4月M&ALumiotec株式会社の株式取得
  • 2019年8月M&A株式会社ナノシステムソリューションズの株式取得(現・連結子会社)

2020年代

  • 2020年4月V-Tech Shining Color Technology (Kunshan) Co.,Ltd.を設立(現・連結子会社)
  • 2021年1月M&AKunshan V Technology Co.,Ltd.(2025年8月、Shanghai V Technology Co., Ltd.に商号変更)がShanghai VN Systems Co., Ltd.を吸収合併
  • 2021年1月M&Aリソテックジャパン株式会社の株式取得(現・連結子会社)
  • 2021年6月Imec Agricultural Technology (Suzhou) Co., Ltd.を設立(現・連結子会社)
  • 2022年2月M&A株式会社アイテックの株式取得(現・連結子会社)
  • 2022年4月東京証券取引所の市場区分の見直しにより、東京証券取引所の市場第一部からプライム市場に移行
  • 2022年8月YRPイノベーションセンター(神奈川県横須賀市)を開設
  • 2023年1月M&Aジャパンクリエイト株式会社の株式取得(現・連結子会社)
  • 2023年4月株式会社LE-TECHNOLOGYを設立(現・連結子会社)
  • 2025年6月監査役会設置会社から監査等委員会設置会社に移行

有価証券報告書の沿革をもとにAIが通史として編纂しています。年表は沿革の記載そのままです。

これからの方針

有価証券報告書 2026/3期の経営方針より

会社は3つの方針を掲げている。そのうち1項目には、達成する数字が明記されている。

会社が掲げている数値目標
  • ROE(自己資本利益率)2029年3月期まで20%以上

有価証券報告書の原文に書かれた目標だけを載せています。達成度の評価や推計は加えていません。

  1. 01

    成長市場への事業ポートフォリオ転換

    成熟したFPD事業の安定収益を維持しつつ、AI向け半導体のアドバンストパッケージ分野へ経営資源を集中。グループの技術・リソースを統合し、次世代半導体製造向けトータルソリューションを提供する体制を構築する。

  2. 02

    プロダクトミックス改善とグループシナジー

    利益率の高い半導体・フォトマスク事業の売上構成比を拡大して全社収益構造を改善。FPD事業のノウハウや人材を半導体事業へシフトし、M&Aによる成長事業創出を継続して利益率向上を目指す。

  3. 03

    最適なキャピタルアロケーションの実行

    投下資本回転率向上等で営業キャッシュフロー創出力を高め、成長投資(M&A、研究開発等)に優先配分。内部留保を考慮した上で、安定・継続的な株主還元を業績に応じて実行する。

有価証券報告書の「経営方針、経営環境及び対処すべき課題等」から、AIが項目ごとに整理しています。数値目標は原文に書かれたものだけです。

社員と組織

有価証券報告書 10期分

グループ全体で1,027人が働いている。提出会社(単体)の平均年収は672万円で、9期前と比べて20.0%平均年齢は47.5歳、平均勤続年数は8.6年。

決算期平均年収万円平均年齢平均勤続連結従業員数一人当たり営業利益万円
2017年3月627
2018年3月637
2019年3月84045.15.9771
2020年3月83845.97.0809
2021年3月83446.08.0825
2022年3月79546.78.3924
2023年3月79147.38.5947
2024年3月80746.98.2955
2025年3月71648.28.4968186
2026年3月67247.58.61,027370

平均年収・平均年齢・平均勤続は有価証券報告書に記載された提出会社(単体)の値、従業員数はグループ全体の値です。一人当たり営業利益は連結営業利益を連結従業員数で割ったもので、給与などの費用を払ったあとに一人あたりいくら残るかの目安になります。

拠点とグループ

設備と関係会社

主要な設備 (帳簿価額 上位4)
YRPイノベーションセンター — 神奈川県横須賀市1,846百万円
半導体・フォトマスク装置事業及びFPD装置事業
本社 他 — 神奈川県横浜市保土ヶ谷区 他249百万円
半導体・フォトマスク装置事業及びFPD装置事業
半導体・フォトマスク装置事業及びFPD装置事業 — V Technology Korea Co.,Ltd. (Cheonan-si, Chungcheongnam-do, Korea)224百万円
オー・エイチ・ティー株式会社 — 広島県福山市137百万円
半導体・フォトマスク装置事業及びFPD装置事業

業績のいま

有価証券報告書・決算短信より

2026年3月期の売上高は530億円営業利益38億円前期と比べると増収増益で、売上が+14.7%、利益が+111.1%。

売上高
+14.7%
530億円
営業利益
+111.1%
38億円
純利益
+187.5%
23億円
営業利益率
7.2%
前期比 +3.3%pt

会社が出している今期の予想2027年3月期

項目会社予想前期実績
売上高600億円530億円
営業利益55億円38億円
純利益30億円23億円
1株あたり配当¥80¥80

会社が決算短信で公表した予想です。証券会社の予想ではありません。 短信の原本

四半期の推移

10期分

直近は2027年1Qで、売上は106億円、営業利益は3億円。前年の2024年1Qと比べると、売上は+86.0%。

対象期間売上高億円営業利益億円営業利益率%純利益億円
2023年4Q132−3
2024年1Q57−6−10.5−4
2024年2Q66−3−4.5−2
2024年3Q68−12−17.6−8
2024年4Q18222
2025年2Q223−1−0.4−2
2025年4Q239197.910
2026年2Q197−4−2.0−2
2026年4Q3334212.625
2027年1Q10632.83

期ごとの単独の業績で、期首からの累計ではありません。

業績の推移

有価証券報告書 14期分

2013年3月期からの14期で、売上は37億円から530億円へ14.3倍に増えた。直近期の営業利益率は7.2%。売上は2期連続で増加。

決算期売上高億円営業利益億円経常利益億円営業利益率%純利益億円
2013年3月37−11−8
中国に営業拠点としてKunshan V Technology Co., Ltd.を設立(現・連結子会社)
2014年3月13142
株式会社VNシステムズの株式取得
2015年3月165115
オー・エイチ・ティー株式会社の株式取得(現・連結子会社)
2016年3月3922210
株式会社VNシステムズを吸収合併
2017年3月4545428
Lumiotec株式会社の株式取得
2018年3月66112478
株式会社ナノシステムソリューションズの株式取得(現・連結子会社)
2019年3月721168109
V-Tech Shining Color Technology (Kunshan) Co.,Ltd.を設立(現・連結子会社)
2020年3月5436233
Kunshan V Technology Co.,Ltd.(2025年8月、Shanghai V Technology Co., Ltd.に商号変更)がShanghai VN Systems Co., Ltd.を吸収合併
2021年3月5526835
株式会社アイテックの株式取得(現・連結子会社)
2022年3月5145942
ジャパンクリエイト株式会社の株式取得(現・連結子会社)
2023年3月431173
2024年3月373118
2025年3月46218193.98
2026年3月53038357.223

金額は有価証券報告書の連結値をそのまま掲載しています。帯の長さは列ごとの最大値との比です。空欄の期は有価証券報告書からその項目の数値が取れていません(0ではありません)。

利益の構造

2026年3月期

売上高530億円のうち、営業利益として残るのは38億円7.2%。営業外の損益と税金を反映した純利益は23億円、売上の4.3%にあたる。営業利益率は業種中央値9.0%を下回る水準。

売上高を100としたときの内訳
  • 売上原価作る・仕入れるのにかかったお金72.3%383億円
  • 販売費及び一般管理費売る・管理するのにかかったお金20.8%110億円
  • 営業利益費用を引いたあとに残った本業の利益7.2%38億円

有価証券報告書の損益計算書から、当期の金額をそのまま割り振っています。

粗利率
27.7%
売上から原価を引いて残る割合
営業利益率業種比1.8pt
7.2%
本業の利益として残る割合
純利益率業種比2.6pt
4.3%
税金まで払って最後に残る割合
ROE業種比2.6pt
6.6%
株主のお金がどれだけ利益を生んだか
ROA
3.1%
資産全体がどれだけ利益を生んだか
ROIC
6.1%
事業に使うお金がどれだけ利益を生んだか

ROICは有利子負債の開示がないため、営業利益×0.7÷(総資産−現金)の簡易式で算出しています。

お金の流れ

キャッシュフロー計算書 14期分

2026年3月期は営業CFが57億円、投資CFが−17億円で、差し引きのフリーCFは40億円この組み合わせは成熟・還元型にあたる。本業で稼ぎ、投資に回し、それでも余る現金を借金返済や株主還元に充てている。最も健全とされる型期末の手元現金は289億円で、売上の6.5ヶ月分にあたる

決算期営業CF億円投資CF億円財務CF億円フリーCF億円現金残高億円
2013年3月5−108−553
2014年3月−3−2−3−545
2015年3月−2−11−344
2016年3月55−43251126
2017年3月734−4077163
2018年3月85−4−2181222
2019年3月65−26−6439197
2020年3月−79−3841−117120
2021年3月202−1320189332
2022年3月14−16−58−2278
2023年3月−33−1228−45263
2024年3月−48−415−52229
2025年3月53−15−538261
2026年3月57−17−1640289

本業で稼いだ現金が営業CF、設備や事業への投資が投資CF、借入と返済・配当が財務CF。営業・投資・財務の3列は縦線が0で、右がプラス、左がマイナスです。健全な会社の基本形は営業CFがプラスで投資CFがマイナス。フリーCFは営業CFと投資CFの合計で、手元に残る現金を表します。

資産と負債

貸借対照表 14期分

2026年3月期の総資産は730億円。このうち返さなくてよい自己資本が363億円で、自己資本比率は49.6%(業種中央値66.2%より薄い)

決算期総資産億円自己資本億円負債億円自己資本比率%
2013年3月136785856.0
2014年3月159817849.7
2015年3月2108712340.8
2016年3月3729427824.2
2017年3月47613833825.7
2018年3月64821143729.5
2019年3月80328052333.4
2020年3月75129345837.7
2021年3月80632947738.8
2022年3月72634538147.1
2023年3月71433937547.1
2024年3月75634641045.5
2025年3月73233639645.8
2026年3月73036336749.6

自己資本比率は総資産のうち返済のいらないお金の割合で、高いほど借入への依存が小さいことを示します。負債は総資産から自己資本を引いた額です。

2026年3月期の内訳
現金及び預金
295億円
すぐ使えるお金
利益剰余金
310億円
過去の利益の積み上がり
棚卸資産
6億円
在庫として抱えている分
負債合計
367億円
いつか返す必要があるお金
財務の健全性
67
/ 100
安定性自己資本比率33 / 40
収益力営業利益率14 / 30
現金創出営業CFの黒字継続20 / 30

有価証券報告書の数値から機械的に配点した参考値です。自己資本比率60%で満点、営業利益率15%で満点、直近3期の営業CFが黒字だった割合の3つを足しています。業態によって出ない要素があります。

業界内での比較

精密機器 52社との比較

同じ精密機器の企業と並べると、いちばん上に来るのは売上成長率52社中8位あたり、逆に低いのは自己資本比率52社中41位あたり帯は左端が業種の最下位、右端が最上位で、縦線が真ん中にあたる。

ROE株主の出したお金でどれだけ利益を生んだか
6.6%/中央値 9.2%
P25 5.8%P75 12.3%
営業利益率売上のうち本業の利益として残る割合
7.2%/中央値 9.0%
P25 4.5%P75 14.5%
自己資本比率下位総資産のうち返済のいらないお金の割合
49.6%/中央値 66.2%
P25 50.8%P75 76.4%
売上成長率上位前期からの売上の伸び
14.7%/中央値 5.3%
P25 1.7%P75 10.4%
配当利回り株価に対して1年で受け取る配当の割合
1.5%/中央値 2.1%
P25 1.4%P75 3.4%

有価証券報告書の最新期の数値をもとに、同じ業種の企業の中での順位を毎日計算しています。P25は下から4分の1、P75は上から4分の1の位置にある企業の値です。

株価

9月2日の終値

直近の終値は¥5,360で、1年前と比べて+86.9%過去52週の値幅のなかでは35%の位置にある。

¥5,360-5.1%1ヶ月-7.6%1年+86.9%時価総額539億円
過去52週の値幅
安値¥2,773高値¥10,180

チャートの金額は株式分割と配当を反映して調整した終値で、上に出している直近の終値とは一致しないことがあります。

指標
PER (実績)22.0倍
PER (会社予想)16.9倍
PBR1.36倍
配当利回り1.49%

実績値は直近の決算、予想値は会社予想にもとづきます。株価は終値ベースです。

値動きの背景

株価は前日比7.97%安の5430円。1カ月で14.89%下落し、52週高値10180円から46.7%後退。25日線5984円を9%下回り、75日線6294円も大きく割り込んだ。出来高は8月19日に25万7600株と増加傾向。RSI57.2と中立圏で、上値の重い展開が続く。

値動きの背景は、株価と出来高の推移をもとにAIがまとめた見立てです。

AIの評価

AI評価

株価水準の解釈です。売買の推奨ではありません

現在の株価水準をやや割高と判定しています(スコア 45/100)

PERは22.94倍と同業界平均の32.8倍を下回るが、予想PERは17.6倍と改善見込み。PBRは1.46倍で業界平均の3.66倍を大きく下回り、割安感がある。ただしROEは6.6%と低く、直近の業績は増収だが最終利益は横ばいで、収益性の改善が鈍い。配当利回り1.43%は業界平均の1.98%を下回っており、株主還元も十分とは言えない。成長性を考慮すると、現在の株価はやや割高に感じられる。

指標この会社業種平均
PER (実績)22.0倍30.1倍
PER (予想)16.9倍
PBR1.36倍2.49倍
ROE6.6%7.9%

業種平均は同じ東証33業種に属する銘柄の単純平均です。銘柄数が少ない業種では平均が振れます。

AI評価判定とスコアは公開データをもとにした解釈で、将来の株価を示すものではありません。算出の考え方は編集方針に記載しています。

評価が分かれる点

AI分析

投資家の見方

半導体・ディスプレイ産業の設備投資サイクルに業績が左右される。強気派は次世代パネルや半導体需要の増加で成長が続くと見る一方、弱気派は投資サイクルの反動減を懸念。株価は1年で倍増しており、期待の高さが窺えるが、その分リスクも大きい。

プラスに働く材料7
  • 業績の急拡大

    売上高は3期連続増収で2026/3期は530億円、純利益は23億円と急増。

  • 需要の追い風

    半導体やディスプレイの微細化・高精細化で検査装置の需要が高まる。

  • 高収益化

    営業利益率が3.9%から7.2%に改善し、収益構造が強化された。

  • 営業利益が前期比2.1倍の38億円通年影響

    営業益38億円、前期18億円から+20億円

  • 売上高530億円、14.7%増収通年影響

    売上高は前期比+68億円

  • 純利益23億円、約3倍増益通年影響

    純利益8→23億円、+15億円

  • 予想PER17.6倍へ改善決算発表後影響

    予想PER17.6倍、実績PER22.94倍から改善

マイナスに働く材料6
  • 設備投資の周期性

    顧客の投資が一巡すると受注が急減するリスクがある。

  • 評価の高さ

    株価は1年で2倍に上昇し、PER22.9倍と割高感がある。

  • 競合の台頭

    海外メーカーなどとの競争が激化し、シェア低下の可能性。

  • 営業利益率7.17%と一桁、収益基盤は脆い通年影響

    営業益38億円、売上高530億円の比率は7.17%

  • 株価は1年で+99.9%、高値警戒感不定影響

    前年比+99.94%上昇後の利益確定売りリスク

  • 営業益38億円の未達懸念決算発表後影響

    計画未達なら予想PER17.6倍の割安感は後退

次の決算で確かめる点
受注高・受注残
将来の売上を先取りする指標で、需要の先行きを示す。
売上総利益率
製品ミックスと価格競争力を確認する。
顧客別売上比率
特定顧客への依存度が経営リスクを左右する。

配当

株主還元

直近の年間配当は1株あたり80で、前期から+0.0%いまの株価に対する利回りは1.49%。

年間配当
¥80
1株あたり
配当利回り
1.49%
いまの株価に対して
配当性向
49.0%
利益のうち配当に回した割合
連続増配等
0年
増配か維持が続いた年数
決算期1株あたり配当前期比%配当性向%
2017年3月5826.9
2018年3月135134.816.8
2019年3月16018.514.4
2020年3月120−25.031.3
2021年3月1200.021.4
2022年3月1200.030.6
2023年3月90−25.088.3
2024年3月60−33.3
2025年3月8033.3306.2
2026年3月800.049.0

過去の配当は株式分割にあわせて調整した金額です。配当性向は有価証券報告書に記載された各期の値で、利益のうち配当に回した割合を示します。

次の配当スケジュール
  • 権利付き最終日
  • 権利確定日
  • 支払開始日
  • 今期の会社予想年間予想¥80

株主

有価証券報告書より

2026年3月期末の株主数は延べ7,078人。区分でいちばん多いのは個人・その他57.5%。グループ会社や銀行などの安定株主が19.0%を占め、残る81.0%が市場で売買されうる浮動株にあたる。

所有者の区分ごとの比率

所有者の区分2021年3月%2022年3月%2023年3月%2024年3月%2025年3月%2026年3月%
個人・その他55.357.860.361.260.557.5
外国法人17.412.914.911.412.219.4
金融機関20.120.616.917.218.116.3
自己株式2.52.52.53.04.84.8
証券会社4.25.04.37.05.84.0
事業法人3.03.73.53.03.22.7
外国人個人0.10.10.10.10.10.1

発行済株式に対する持ち株比率です。単元未満株の扱いにより、合計が100%にならない期があります。

大株主上位10

順位株主持ち株比率 %
01杉本 重人11.68
02日本マスタートラスト信託銀行株式会社(信託口)11.29
03株式会社日本カストディ銀行(信託口)3.84
04HSBC HONG KONG-TREASURY SERVICES A/C ASIAN EQUITIES DERIVATIVES (常任代理人)香港上海銀行東京支店1.84
05BNY GCM CLIENT ACCOUNT JPRD AC ISG (FE-AC)(常任代理人)株式会社三菱UFJ銀行1.60
06STATE STREET BANK AND TRUST COMPANY 505103 (常任代理人)株式会社みずほ銀行決済営業部1.48
07GOLDMAN SACHS INTERNATIONAL (常任代理人)ゴールドマン・サックス証券株式会社1.32
08JP MORGAN CHASE BANK 385781 (常任代理人)株式会社みずほ銀行決済営業部1.25
09島根 良明1.08
10MSCO CUSTOMER SECURITIES (常任代理人)モルガン・スタンレーMUFG証券株式会社0.94

有価証券報告書の大株主の状況から、上位10者を掲載しています。信託銀行の名義は、実際の保有者ではなく運用を預かる先を指すことがあります。

大量保有報告の動き
5%超の保有者の提出ベース 直近1
  • 2026-06-01
    杉本 重人
    新規の大量保有報告
    11.68%
    -3.37pt

提出があった時点の記録です。その後5%を割った保有者が一覧に残ることがあります。

株価指標の推移

有価証券報告書 14期分

1株利益は14期で+237%、1株純資産は14期で+136%。直近期のROEは6.6%で、日本株の目安とされる8%を下回る。

決算期EPSBPSROE%PER配当性向%
2013年3月−1781,624−10.5
2014年3月481,6882.969.719.9
2015年3月1131,8246.521.556.7
2016年3月2091,90511.224.6170.1
2017年3月5772,46926.529.726.9
2018年3月1,5833,86650.019.316.8
2019年3月2,2175,55247.46.314.4
2020年3月3362,92611.89.331.3
2021年3月3633,23411.815.021.4
2022年3月4343,53412.87.630.6
2023年3月273,4750.8104.288.3
2024年3月813,5712.331.1
2025年3月843,5452.427.4306.2
2026年3月2433,8266.616.949.0

有価証券報告書に記載された各期の値です。PERは期末時点の株価にもとづく実績値で、いまの株価から計算した値とは異なります。

EPS1株利益
1株が1年で稼いだ純利益。伸びていれば株の稼ぐ力が育っている
BPS1株純資産
1株あたりの持ち分。会社に積み上がった蓄えの目安
ROE自己資本利益率
株主のお金でどれだけ稼いだか。日本株では8%が一つの目安
PER期末実績
株価が1年分の利益の何倍か。低いほど割安とは限らず、期待の低さのこともある
配当性向利益からの還元率
利益のうち配当に回した割合。高すぎる場合は無理をしている可能性もある

経営陣

5名 有価証券報告書の提出日現在

有価証券報告書に載っている役員は5名。2026/3期の役員報酬は総額228百万円。社内取締役1人あたりの報酬は、従業員の平均年収の約15倍にあたる。

氏名役職年齢保有株数
杉本重人代表取締役兼 社長執行役員681,174,600
神澤幸宏取締役兼 専務執行役員637,200
若林秀樹取締役 監査等委員66
立山純子取締役 監査等委員45
小川加織取締役 監査等委員44

役員報酬の内訳2026/3

役員の区分人数固定報酬百万円株式報酬百万円合計百万円1人あたり百万円
取締役(社内)21643019598
社外取締役829294
監査役2442

有価証券報告書の役員報酬等の総額から、区分ごとの内訳を載せています。人数は当期中に在任した延べ人数のため、期末の人数と一致しない期があります。

有価証券報告書

有価証券報告書 2026/3期

会社自身が書いた有価証券報告書の本文を、章ごとにそのまま収録しています (要約ではありません)。

事業の内容369字を開く

何をしている会社か、会社自身の説明

3【事業の内容】 当社グループは、当社、子会社計22社及び関連会社4社により構成され、半導体・フォトマスク装置事業、及びFPD装置事業(液晶ディスプレイ(LCD)、有機ELディスプレイ(OLED)等)を主たる業務としております。 当社グループの事業内容及び当社と関係会社の当該事業に係る位置付けは次のとおりであります。 半導体・フォトマスク装置事業・・・半導体製造工程における製造装置、検査装置及びフォトマスク用装置等の開発、設計、製造、販売、関連サービスの提供を行っております。 FPD装置事業・・・・・・・・・・FPD製造工程における製造装置、検査装置等の開発、設計、製造、販売、関連サービス及びOLED用蒸着マスクをはじめとする部材等の提供を行っております。 その他事業・・・・・・・・・・・・IT事業、農業事業等を行っております。
経営方針・対処すべき課題3,533字を開く

経営陣が考える方向性と課題

1【経営方針、経営環境及び対処すべき課題等】 当社グループの経営方針、経営環境及び対処すべき課題等は、以下のとおりであります。 なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において当社グループが判断したものであります。 (1)経営方針・経営戦略等 ①経営理念 大いなる志と溢れる情熱で、世界最高のイノベーションを創造し、社会に貢献します。 ② 経営方針及び経営戦略 当社グループは、電子デバイス製造に関わる様々な生産工程における課題について、トータルで解決する「パッケージ戦略」を成長分野で展開しております。中長期的な企業価値の向上に向け、当社グループの成長ドライバを従来のFPD分野から半導体分野へと転換し、事業ポートフォリオの変革を推進していくことを基本方針としております。 具体的には、以下の戦略を軸に事業を推進いたします。 ・成長市場への事業ポートフォリオの転換 成熟化するFPD市場における安定的な収益基盤を維持しつつ、今後の急成長が見込まれるAI用半導体向けを中心とした「アドバンストパッケージ分野」へ経営資源をダイナミックに集中させます。グループ内の技術・リソースを最適に統合し、次世代半導体製造に向けたトータルソリューションを提供できる体制を構築いたします。 ・プロダクトミックスの改善とグループシナジーによる高収益化 利益率の高い半導体・フォトマスク事業の売上構成比を拡大させることで、全社的な収益構造を改善いたします。また、これまでFPD事業で培ってきたノウハウや人的資源を半導体事業へ積極的にシフトさせるとともに、M&Aによる成長事業の創出を継続することで、利益率のさらなる向上を目指します。 ・最適なキャピタルアロケーションの実行 投下資本の回転率向上等により営業キャッシュ・フローの創出力を高め、得られた資金を事業拡大に向けた成長投資(M&A、最先端技術の研究開発等)へ優先的に配分いたします。また、これら成長投資と経営基盤の強化に必要な内部留保を勘案した上で、安定性・継続性および業績結果に応じた株主還元を実行してまいります。 ③ 目標とする経営指標(KPI) 当社グループは、持続的な企業価値の向上と資本効率を意識した経営を推進するため、「ROE(自己資本利益率)」を最重要の数値目標として位置付けております。中期経営計画の最終年度である2029年3月期には20%以上の達成を目標として全社的に邁進してまいります。 (2)経営環境及び対処すべき課題と取組み <主な取組み> ①事業組織の概要 当社は、連続的かつ迅速なオペレーション及びマーケティング活動を通じて顧客満足度の向上と関係性の深化を図ることを基本方針としております。この方針のもと、当社及びグループ各社間で重要課題を共有し、連携体制を強化することで、顧客に対するソリューションの迅速な提供を実現してまいります。 製品の性能・品質に加え、コストや納期面でも特定部材や企業への依存を避けた生産体制を構築し、顧客の期待に応えるべく社内体制の最適化を進めています。 ガバナンス面では、意思決定の迅速化と監督強化に向け、2025年6月に監査等委員会設置会社へ移行しました。権限委譲により経営を加速させる一方、監査等委員の議決権行使により監視の実効性を高めております。また、内部監査部門との連携によりリスク情報の集約を迅速化し、内部統制の高度化を図っております 。 ②半導体分野での取組み 半導体・フォトマスク装置事業の分野では、アドバンストパッケージ (注1)事業に引続き注力しております。特に露光技術(Direct Imaging)(注2)や電気検査技術(O/S検査)(注3)の開発を進め、また、フォトマスクの検査・測定技術や、シリコンウェハの検査技術についても開発・販売を推進しております。 DI露光装置については、株式会社LE-TECHNOLOGYの「LAMBDI」が半導体・オブ・ザ・イヤー2025半導体製造装置部門の「優秀賞」を受賞したほか、「密着配線幅 1um、配線ピッチ 2.5um」のインターポーザ(注4)製造に世界で初めて対応したDI露光装置を市場投入いたしました。 また、2026年3月にはアドバンストパッケージ事業をより強化するため、新組織として「アドバンストパッケージ事業推進本部」を設置いたしました。従来、株式会社LE-TECHNOLOGY(DI露光)、オー・エイチ・ティー株式会社(O/S検査)、ジャパンクリエイト株式会社(ウェットプロセス)が当社ブイ・テクノロジーと連携をとり事業推進しておりましたが、グループ組織を一元化することで、顧客ニーズへの迅速な対応を推進いたします。 注1.アドバンストパッケージ:複数の半導体チップを1つのパッケージ内に高密度に統合し、性能向上、小型化、省電力化を実現する先進的な後工程技術です。従来の保護目的の封止技術とは異なり、2.5D/3D構造やチップ間接続技術を用いて、AI・高性能計算向け半導体で不可欠な技術となっております。 注2.Direct Imaging(DI露光):フォトマスク(原版)を使わず、CADなどの設計データから直接レーザーやUV光をプリント基板(PCB)や半導体基板に照射して回路パターンを描画する技術です。従来技術と比較して、高精度なアライメント、多品種少量生産への柔軟な対応、マスクコストの削減が可能となります。 注3.O/S検査:プリント基板や半導体等の配線において、「断線(Open)」と「短絡(Short)」の有無を、実際に電流を流して導通状態を確認する検査です。 注4.インターポーザ:半導体チップとパッケージ基板の間に配置される、微細な配線が施された中継基板です。複数のチップを高度に接続する2.5D/3Dパッケージ技術において、チップ間の高速・大容量通信を可能にする「橋渡し」の役割を果たします。 ③FPD分野での取組み FPD装置事業の分野について、市場は一定規模感で推移すると見込む中、高シェア製品のさらなる差別化やコストダウンを進めております。さらに、中国などにおいて、現地拠点を活用した受注・生産体制を強化し、顧客ニーズへの迅速な対応と徹底したコスト競争力の向上を図っております。また、高精細な蒸着マスクの受注・販売に成功し、中小型OLED分野での部材ビジネスが着実に進展しております。 一方、FPD市場は成熟化が進み、大幅な成長が見込みにくい状況の中、現地顧客による内製化が急速に進んだ中小型OLEDのサルベージ(良品化)事業については、整理縮小を進行中であり、事業規模の最適化を図っております。 ④研究開発の取組み 研究開発拠点としてYRPイノベーションセンターを2022年8月に設立し、半導体関係装置の生産拠点の機能だけではなく、これまで分散していた開発機器を集結し、エンジニアが直接装置に触れることで、机上では得られない貴重なノウハウ取得や発想の転換から新製品につながるイノベーションを生み出します。 また、開発成果を自社生産へ迅速に展開すると同時に、製品設計の共通化等を進めることで製造コストの削減や短納期化、品質の向上を実現させるなど、製品競争力の向上に向けた取り組みを重ねています。 ⑤生産の取組み 当社は、需要の変動に機動的に対応するため、製品の生産においては「ファブレス」を基本方針としており、国内外の協力会社への製造委託を行っております。特に、装置サイズが大きく、生産に広大なスペースを要するFPD装置事業においては、すべての製品を協力会社にて製造しております。 一方、半導体・フォトマスク装置事業においては、市場投入初期の製品や収益性の高い製品について、当社YRPイノベーションセンターにて製造を行い、それ以外の製品については協力会社に製造を委託する体制を採用しております。 また、顧客からの短納期での納入ニーズに対応するため、部品調達から組み立てに至る工程全体の見直しを進め、リードタイムの短縮に全社を挙げて取り組んでおります。 <事業ポートフォリオに関する基本的な方針> 電子デバイス製造分野を中心に、子会社の事業を含め、多方面で事業を展開しております。当社グループは、保有する事業ポートフォリオを適時・適切に見直し、グループの安定成長に最も適した全社管理に取り組んでいます。 ポートフォリオの見直しに際しては、事業ごとの業績動向に加え、グループのビジョンへの適合性や、中長期の環境変化を踏まえた上で、判断いたします。
事業等のリスク2,555字を開く

会社が自認するリスクの一覧

3【事業等のリスク】 有価証券報告書に記載した事業の状況、経理の状況等に関する事項のうち、経営者が連結会社の財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況に重要な影響を与える可能性があると認識している主要なリスクは、以下のとおりであります。 なお、文中における将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において当社グループが判断したものであります。 (1)市場環境の変化及び新事業領域への展開に関するリスク 当社グループは、主に電子デバイス製造装置の市場で世界的に事業を展開しており、お客様のニーズを先取りした付加価値の高い製品の提供により事業を成長させてまいりました。 一方で、装置市場は需要動向、技術進化、産業政策や世界経済の変化による影響を受けやすく、市場変化による設備投資計画の延伸や受注キャンセル等が発生した場合には、業績に大きな影響を及ぼす可能性があります。 また、当社グループは中長期的な企業価値の向上に向け、次世代技術を見据えた新たな事業領域への展開や製品開発を推進しておりますが、市場の立ち上がりが想定より遅延した場合や、競争激化等により収益貢献に時間を要した場合には、当社グループの財政状態及び経営成績に影響を及ぼす可能性があります。 (2)生産の外部委託及びサプライチェーンに関するリスク 当社グループは、市場変化への柔軟な対応及び成長原資の最適配分のため、主にFPD用の大型設備について生産を外部委託(ファブレス化)しております。外部委託リスクを軽減するため、生産委託先と協力会を組織して情報共有を図るとともに、YRPイノベーションセンターにおける一部重要部材の内製化や、部材調達の多角化を進めております。 しかしながら、委託先の経営状態の急変や不測の事故に加え、昨今の地政学的要因等によるグローバルな物流網の混乱、部材供給の遅滞、あるいは輸送コストの急激な高騰等が生じた場合、製品の安定供給や利益率に重大な支障をきたし、業績に大きな影響を及ぼす可能性があります。 (3)知的財産権等に関するリスク 当社グループは、製品の生産を協力会社に委託しており、当該企業との間では、技術やノウハウ等の知的財産の保護を目的とした契約を締結する等、知財等の社外流出の防止に努めております。また、事業の競争優位性を持続的に維持する為、特許・実用新案の出願を積極的に行っております。 しかしながら、人員の退職や、知的財産権の保護が不十分な地域における模倣行為等が発生した場合には、損害を被る可能性があります。 一方、第三者の知的財産権については、管理体制を整備し、これを侵害しないよう努めておりますが、万が一抵触した場合には、多額の係争費用や損害賠償金などが生じる可能性があります。 (4)研究開発に関するリスク 当社グループは、お客様の将来の要請に先駆ける製品の早期実用化を目指し、先進的な技術の開発に継続的に取組んでいます。また、お客様と技術開発を目的とした合弁会社の設立や、協業による技術開発等、取り組みを重ねています。 しかしながら、開発中の技術に対抗する技術が想定を上回る時間軸で登場した場合や、研究開発の大幅な遅延が発生した場合等により、研究開発の成果が必ずしも収益の獲得に繋がらない場合には、当社グループの業績へ大きな影響を及ぼす可能性があります。 (5)品質に関するリスク 当社グループは、高い品質を確保する為に協力会社と仕様情報の共有化、完成品の出荷検査等の取り組みを継続的に実施しております。しかしながら、先端技術あるいは新技術を用いた製品を扱うことも多く、想定が困難な製品不具合等による検収の遅れ等が発生した場合、当社グループの業績へ大きな影響を及ぼす可能性があります。 (6)代金の回収に関するリスク 当社グループは、与信管理を厳格に行うと同時に、検収から代金回収までを計画的に行う為に納品済み装置の状況や課題等についてお客様と共有する等の取り組みを進めています。しかしながら、お客様の財務状況の変化や、新技術を用いた製品の不具合の発生と検収作業の長期化等が発生した場合には、当社グループの代金回収に大きな影響を及ぼす可能性があります。 (7)企業買収に関するリスク 当社グループは、新たな事業領域への進出、新技術・ビジネス基盤の獲得、既存事業の競争力強化などを目的とした企業買収を実施しています。徹底した市場調査やデューデリジェンスに基づき企業買収等を実施しておりますが、予想を超えた事業環境の変化等の結果、期待した収益を獲得できない場合、期待した成果が十分に得られなかった場合には、当社グループの業績に影響を及ぼす可能性があります。 (8)重要な訴訟等に関するリスク 当社グループは、現在においてその業績に重要な影響を与えうる訴訟等に関与しておりません。また、法務・知財部による調査や社内チェック体制の整備をしており、必要に応じて取締役会等に報告し管理する体制となっています。しかしながら、当社グループの事業活動等が今後重要な訴訟等の対象となる場合には、その結果によっては当社グループの業績に大きな影響を及ぼす可能性があります。 (9)法令・規制に関するリスク 当社グループは、グローバルに事業を展開する上で、各国・各地域において、輸出入規制、環境規制、移転価格税制といった各種法令、規制の制約を受けており、その遵守に努めています。しかしながら、予期せぬ法令、規制の強化、改正が生じたこと等により、適切な対応ができなかった場合には、当社グループの業績に大きな影響を及ぼす可能性があります。 (10)その他のリスク 当社グループは、新たな高成長・高収益事業の創出、既存事業における更なる高収益の追求、市場規模縮小時においても利益を生み出すことのできる体質への改善に積極的に取組んできましたが、世界及び各地域における経済環境、異常気象や地震等の自然災害、気候関連規制、戦争、テロ、感染症、金融・株式市場、政府等による規制、仕入先の供給体制、商品・不動産市況、国内外での人材確保、標準規格化競争、重要人材の喪失等の影響を受け、業績が大きく変動する可能性があります。
経営成績の分析 (MD&A)5,337字を開く

業績がなぜこうなったかの経営陣の説明

4【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】 (1)経営成績等の状況の概要 当連結会計年度における当社グループ(当社、連結子会社及び持分法適用会社)の財政状態、経営成績及びキャッシュ・フロー(以下「経営成績等」という。)の状況の概要は次のとおりであります。 ①財政状態及び経営成績の状況 a.財政状態 (資産) 当連結会計年度末における流動資産は、前連結会計年度末に比べ10億円減少し、643億9千2百万円となりました。これは主に、「現金及び預金」が28億3百万円増加し、「受取手形及び売掛金」が22億9千2百万円、「原材料及び貯蔵品」が7億1百万円減少したことによります。 固定資産は、前連結会計年度末に比べ7億7千6百万円増加し、85億8千4百万円となりました。これは主に、「投資有価証券」が10億5百万円、「機械及び装置」が4億6千5百万円増加し、「関係会社株式」が3億9千6百万円減少したことによります。 この結果、資産は、前連結会計年度末に比べ2億2千4百万円減少し、729億7千7百万円となりました。 (負債) 当連結会計年度末における流動負債は、前連結会計年度末に比べ15億6千1百万円減少し、227億1百万円となり ました。これは主に、「電子記録債務」が13億5千1百万円、「前受金」が7億8千2百万円減少し、「短期借入金」が8 億6千5百万円増加したことによります。 固定負債は、前連結会計年度末に比べ13億3千1百万円減少し、140億2千5百万円となりました。これは主に、「長 期借入金」が15億3千5百万円減少したことによります。 この結果、負債は、前連結会計年度末に比べ28億9千2百万円減少し、367億2千6百万円となりました。 (純資産) 当連結会計年度末における純資産は、前連結会計年度末に比べ26億6千8百万円増加し、362億5千万円となりまし た。これは主に、「利益剰余金」が15億3千5百万円、「為替換算調整勘定」が6億4千2百万円、「その他有価証券評 価差額金」が4億7千6百万円増加したことによります。 b.経営成績 当連結会計年度の当社グループの連結業績につきましては、売上高は529億9千2百万円(前年同期売上高461億8千2 百万円)、営業利益は37億6千8百万円(前年同期営業利益18億2千1百万円)、経常利益は34億7千4百万円(前年同期 経常利益18億9千1百万円)、親会社株主に帰属する当期純利益は23億1百万円(前年同期親会社株主に帰属する当期 純利益8億円)となりました。 セグメントの業績は、次のとおりです。 (半導体・フォトマスク装置事業) 半導体・フォトマスク装置事業においては、前連結会計年度に比べ増収を確保したものの、一部装置の設置時期が 当初予定から延伸した影響を受け、計画を下回る結果となりました。当連結会計年度の当社グループの半導体・フォ トマスク装置事業の連結業績につきましては、売上高は195億9千3百万円(前年同期149億5百万円)、営業利益は6億 5千4百万円(前年同期12億4千2百万円)となりました。 (FPD装置事業) フラットパネルディスプレイ(FPD)装置事業においては、大型パネル向けを中心に市況は堅調に推移したもの の、一部の装置において納入時期の延伸が発生いたしました。当連結会計年度の当社グループのFPD装置事業の連 結業績につきましては、売上高は319億6千4百万円(前年同期298億9百万円)、営業利益は32億2千万円(前年同期9 億1千2百万円)となりました。 ②キャッシュ・フローの状況 当連結会計年度末における現金及び現金同等物(以下「資金」という)は、前連結会計年度末に比べ、27億7千6百 万円増加し、289億1百万円となりました。各キャッシュ・フローの状況は以下のとおりです。 (営業活動によるキャッシュ・フロー) 営業活動の結果取得した資金は、57億4千8百万円となりました。資金の取得は、主に、税金等調整前当期純利益34 億2千4百万円、売上債権の減少26億9千2百万円によります。資金の使用は、仕入債務の減少20億3千8百万円、法人税 等の支払額10億4千万円によります。 (投資活動によるキャッシュ・フロー) 投資活動の結果使用した資金は、17億円となりました。資金の取得は、主に、定期預金の払戻による収入7億3千万 円、資金の使用は、主に、有形固定資産の取得による支出10億6千3百万円、連結の範囲の変更を伴う子会社株式の取 得による支出5億7千1百万円によります。 (財務活動によるキャッシュ・フロー) 財務活動の結果使用した資金は、15億6千5百万円となりました。資金の取得は、主に、短期借入れによる収入50億 4千万円、長期借入れによる収入48億8千万円、資金の使用は、主に、長期借入金の返済による支出60億4千2百万円、 短期借入金の返済による支出46億5千万円によります。 ③生産、受注及び販売の実績 a.生産実績 生産の実績については、販売実績と傾向が類似しているため、記載を省略しております。 b.受注実績 受注の実績については、短期の受注動向が顧客の投資動向により大きく変動する傾向にあり、中長期の会社業績を予測するための指標として必ずしも適切ではないため、記載しておりません。 c.販売実績 当連結会計年度の販売実績をセグメントに示すと、次のとおりであります。 セグメントの名称   当連結会計年度 (自 2025年4月1日 至 2026年3月31日)   前年同期比(%) 半導体・フォトマスク装置事業(百万円)   19,593   31.5 FPD装置事業(百万円)   31,964   7.2 その他事業(百万円)   1,435   △2.2 合計(百万円)   52,992   14.7 (注)1.最近2連結会計年度の主な相手先別の販売実績及び当該販売実績の総販売実績に対する割合は次のとおりであります。 相手先   前連結会計年度 (自 2024年4月1日 至 2025年3月31日)   当連結会計年度 (自 2025年4月1日 至 2026年3月31日) 金額(百万円)   割合(%)   金額(百万円)   割合(%) Xiamen Tianma Optoelectronics Co., Ltd.   8,143   17.63   -   - Guangzhou China Star Optoelectronics Semiconductor Display Technology Co., Ltd.   6,466   14.00   -   - 株式会社エイチ・ティー・エル   4,979   10.78   -   - Zhejiang Laibao Display Technology Co., Ltd.   -   -   5,721   10.80 2.前連結会計年度のZhejiang Laibao Display Technology Co., Ltd.及び当連結会計年度のXiamen Tianma Optoelectronics Co., Ltd.、Guangzhou China Star Optoelectronics Semiconductor Display Technology Co., Ltd.、株式会社エイチ・ティー・エルにつきましては、当該割合が100分の10未満のため記載を省略しております。 (2)経営者の視点による経営成績等の状況に関する分析・検討内容 経営者の視点による当社グループの経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容は次のとおりであります。 なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において判断したものであります。 ①重要な会計方針及び見積り 当社グループの連結財務諸表は、わが国において一般に公正妥当と認められている企業会計の基準に基づき作成しております。 当社グループの連結財務諸表の作成にあたっては、必要と思われる見積りは合理的な基準に基づいて実施しております。詳細につきましては、「第5 経理の状況 1 連結財務諸表等 (1)連結財務諸表 注記事項(連結財務諸表作成のための基本となる重要な事項) 4.会計方針に関する事項」に記載のとおりであります。 ②経営者の視点による経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容 経営者の視点による当社グループの当連結会計年度の経営成績等は、次のとおりであります。 a. 経営成績等の状況 当連結会計年度の半導体・フォトマスク装置事業においては、アドバンストパッケージ向けDI露光装置やウェハ検査装置などが牽引し、売上高は前連結会計年度と比較して大幅に増加し、過去最高を計上いたしました。一方で、一部装置の設置時期が当初予定から延伸したことに加え、フォトマスク関連売上の減少、相対的に粗利率が低い案件の売上拡大に伴うプロダクトミックスの変化、及び製品保証関連費用の計上などの影響により、セグメント利益は減益を余儀なくされました。事業の更なる成長に向けては、AI用半導体等で需要拡大が見込まれるアドバンストパッケージ分野に注力すべく、グループ事業を一元的に運営する「アドバンストパッケージ事業推進本部」を新設するなど、研究開発及び受注獲得に向けた推進体制の強化を図りました。 FPD(フラットパネルディスプレイ)装置事業におきましては、大型パネル向けを中心に市況が堅調に推移いたしました。中国向けカラーフィルター露光装置などで一部納入時期の延伸が生じたものの、高採算案件の増加等により収益性が大きく改善し、セグメント利益は大幅な増益となりました。一方で、中国におけるFPD装置の国産化の進展や、足元の地政学情勢を踏まえた物流コスト上昇等のリスク要因が継続していることから、引き続き環境変化や将来の様々なリスクに機動的に対応できる体制の構築を推進いたしました。 その結果、当連結会計年度の当社グループの売上高は、半導体・フォトマスク装置事業の伸長が牽引し、529億9千2百万円(前連結会計年度売上高461億8千2百万円)と増収となりました。また、営業利益につきましては、半導体・フォトマスク装置事業において製品保証関連費用の計上等の減益要因があったものの、FPD装置事業における高採算案件の増加に伴う大幅な収益性改善がこれを吸収した結果、37億6千8百万円(前連結会計年度営業利益18億2千1百万円)と大幅な増益となりました。経常利益につきましては、持分法による投資損失の増加などによる営業外費用の不調があったものの、営業利益の増加に伴い34億7千4百万円(前連結会計年度経常利益18億9千1百万円)となり、親会社株主に帰属する当期純利益は23億1百万円(前連結会計年度親会社株主に帰属する当期純利益8億円)となりました。 〈営業利益の主な増減要因(前年同期比)〉 b. 当社グループの資本の財源及び資金の流動性に係る情報 (キャッシュ・フロー) 当連結会計年度のキャッシュ・フローの分析につきましては、「(1)経営成績等の状況の概要 ②キャッシュ・ フロー」に記載のとおりです。 (契約債務) 2026年3月31日現在の契約債務の概要は以下のとおりです。 年度別要支払額(百万円) 合計   1年以内   1年超 2年以内   2年超 3年以内   3年超 4年以内   4年超 5年以内   5年超 短期借入金   2,161   2,161   -   -   -   -   - 長期借入金   18,949   6,230   6,108   3,840   2,037   680   51 連結貸借対照表の1年内返済予定の長期借入金は、上記の表において、長期借入金に含めております。 (財務政策) 当社グループは、事業維持及び拡大に必要な資金について、安定的に低コストで確保することを基本方針としており、年度経営計画に照らして、必要な資金を調達するようにしております。また、資金の流動性確保のため、金融機関と124億円(うち17億6千万円使用)の当座貸越契約を締結しております。 当社グループの主な資金需要は、運転資金及び投資資金であります。運転資金の主なものは、製品製造のための原材料等の購入費、外注費、製造経費の他、販売費及び一般管理費等の営業費用であります。また、投資資金の主なものは、固定資産等の設備投資、事業拡大を図るためのM&A等の投資であります。 これらの運転資金及び投資資金につきましては、営業活動から得た資金や内部留保資金の他、金融機関からの借入により調達しております。 c. 経営成績に重要な影響を与える要因について 「第2 事業の状況 3 事業等のリスク」に記載のとおりであります。

EDINET提出の有価証券報告書から自動抽出。表は文字起こしのため崩れることがあります。

開示資料

出典

このページの財務・役員・株主等のデータは、金融庁EDINETに提出された開示書類から自動抽出しています。会計基準は JapanGAAP

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