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日経平均64,325.64-1,890NYダウ53,085.45+319ドル円158.62-2NASDAQ26,241.86+142S&P 5007,680.46+49SOX 指数11,350.08+619/2終値

伊藤園

ITO EN,LTD.2593 · Prime · 食料品

茶葉・飲料の製造販売を軸に、国内で緑茶、麦茶、ウーロン茶など清涼飲料のトップブランドを保有。海外展開やコーヒー事業なども手がける。

概要

伊藤園は1966年創業の大手飲料メーカーで、緑茶飲料「お~いお茶」を主力とする。リーフ茶の直接買付から飲料製造・販売まで一貫し、国内ペットボトル茶飲料市場で最大シェアを持つ。2026年4月期の連結売上高は4979億円、従業員7945名。子会社37社を擁し、タリーズコーヒーのカフェ運営や米国でのサプリメント事業も展開する。

リーフ・ドリンクを中核とする事業構造

伊藤園グループの売上の約89%をリーフ・ドリンク関連事業が占める。茶葉(リーフ)製品は静岡相良工場や伊藤園ティーファクトリーで製造され、緑茶・麦茶・ウーロン茶などを全国の小売店へ直接販売(ルートセールス)する。飲料(ドリンク)はグループ外のメーカーに委託生産した完成品を仕入れ、ペットボトル・缶製品として展開。チチヤス㈱を通じた乳製品も同事業に含まれる。

自動販売機からカフェまで多様な販路

国内販売は自社のルートセールス網に加え、ネオス㈱(2026年に伊藤園ネオスへ商号変更)の自動販売機事業が支える。飲食関連事業では、2006年に買収したタリーズコーヒージャパン㈱が全国に850店舗(2026年4月末時点)を直営・フランチャイズ展開する。空港や病院など多様なロケーションに出店し、「&TEA」「PRIME FIVE」などの業態を増やしている。

海外展開とグローバルブランド化

海外では米国、中国、東南アジア、オーストラリアなどに生産・販売子会社を持つ。米国ではITO EN(North America)INC.が「お~いお茶」を中心に販売し、ハワイ州ではITO EN(Hawaii)LLCが現地生産を行う。2024年にはドイツにITO EN Europe GmbH、ベトナムにITO EN VIETNAMを設立。2026年にはインド子会社を設立し、世界38以上の国と地域に販路を広げている。

業界の中での役割は清涼飲料市場における茶系飲料のリーディングカンパニー。にあたる。

この章の文章は、有価証券報告書と会社の開示をもとにAIが編纂しています。数値は開示のままで、AIには生成させていません。

売上高
4,979億円
営業利益
217億円
営業利益率
4.4%
純利益
35億円
2026/4 通期の連結業績。決算の内訳は最新の決算以降にあります。

何をしている会社か

有価証券報告書「事業の内容」(2026/3期)より

01清涼飲料(国内)主力

緑茶、麦茶、ウーロン茶など茶系飲料を中心に、ペットボトル飲料や茶葉製品を全国で販売。自社製造と外部委託を組み合わせ、コンビニエンスストアやスーパー、自動販売機など多様なチャネルで供給。

緑茶飲料市場においてトップシェア

主な製品・サービス2
お〜いお茶(緑茶飲料)国内シェア首位
国産茶葉を使用した緑茶飲料。ペットボトル製品として全国で販売され、同社の主力ブランド。
健康ミネラルむぎ茶(麦茶飲料)
麦茶飲料の代表的なブランド。ノンカフェインで子供から大人まで幅広く飲用される。

02海外飲料市場準主力

米国、中国、東南アジア、オーストラリアなどで緑茶飲料や茶葉製品を販売。現地法人が製造・販売を担い、現地の嗜好に合わせた製品展開を行っている。

主な製品・サービス2
緑茶飲料(海外向け)
日本茶の特徴を活かした緑茶飲料。米国ではハワイを中心に販売。
ティーバッグ製品
オーストラリアで現地栽培した茶葉を使用したティーバッグ。現地ブランドとして展開。

03コーヒー・飲食副次

タリーズコーヒージャパンを通じて、スペシャルティコーヒーの飲食店を直営およびフランチャイズで展開。コーヒー豆の栽培から販売まで一貫して手がける。

主な製品・サービス1
スペシャルティコーヒー
高品質なコーヒー豆を使用したコーヒー飲料。店舗で提供される。

04サプリメントその他

米国の子会社がサプリメントの製造・販売を手がける。健康志向の高まりに対応。

製品と技術

「お~いお茶」シリーズの製品展開

1985年発売の「缶入り煎茶」を前身とする「お~いお茶」は、緑茶飲料の国内トップブランドである。原料は静岡相良工場で加工した茶葉を使用し、無糖のペットボトル製品が中心。容量別(500ml、600ml、2Lなど)に加え、「濃い茶」「ほうじ茶」「玄米茶」「抹茶」などバリエーションを拡充。2024年には「お~いお茶」がギネス世界記録を取得した。

タリーズコーヒーのカフェ運営

2006年に買収したタリーズコーヒージャパンは、スペシャルティコーヒーを提供するカフェチェーンを直営・フランチャイズで展開する。2026年4月末時点で850店舗。コーヒー豆の一部はグループ米国子会社Distant Lands Trading Co.から調達する。従来の「TULLY'S COFFEE」に加え、「&TEA」や「PRIME FIVE」といった新業態を空港や病院に出店している。

サプリメントとその他製品群

米国子会社Mason Distributors, Inc.がサプリメントを製造・販売する。その他セグメントの売上高は79億円(2026年4月期)。日本国内では、茶殻を肥料や飼料に再利用する「茶殻リサイクルシステム」を推進し、環境負荷低減に取り組む。また、機能性表示食品や特定保健用食品の開発にも積極的である。

有価証券報告書の事業の記述をもとにAIが編纂しています。

業界での位置づけ

食料品のなかでの位置

会社が挙げる強い分野

  • 国内シェア首位お〜いお茶(緑茶飲料)緑茶飲料市場でシェア上位清涼飲料(国内)
  • 清涼飲料(国内)緑茶飲料市場においてトップシェア

有価証券報告書(2026/3期)で会社自身が述べている位置付けです。第三者による調査ではありません。

清涼飲料で国内大手、内需中心

同社は清涼飲料・茶系飲料の大手で、売上高は4500億円超と業界内で大きな存在感を示す。2026年4月期には4979億円を見込む。営業利益率は5%前後で推移し、同業のニップンや日清製粉グループ本社などとは異なる業態だが、飲料市場でのブランド力を持つ。国内需要中心で安定した売上を確保しているが、競争激化や原材料高が課題。海外展開や新製品開発で成長を目指している。

強み

  • 「お〜いお茶」など知名度の高いブランドを保有。
  • 売上高4500億円超で、業界内でトップクラスの規模。
  • 全国に広がる販売網で、幅広いチャネルに製品を供給。
  • 茶系飲料で高い技術力を持ち、新製品開発に強み。

課題

  • 飲料市場は競争が激しく、シェア維持が難しい。
  • 茶葉など原材料価格の上昇が利益を圧迫する。
  • 国内依存が高く、海外市場での成長が課題。

強みと課題は、開示資料をもとにAIがまとめた見立てです。

同業の企業

食料品の時価総額近傍。太字が伊藤園

時価総額で並べると、掲載11社のなかで6番目にあたる。

#企業時価総額PER
12229カルビー4,144億円22.1倍
22607不二製油4,080億円35.9倍
32810ハウス食品グループ本社3,868億円49.3倍
42206江崎グリコ3,514億円51.4倍
52296伊藤ハム米久ホールディングス2,937億円14.3倍
62593伊藤園2,789億円108.7倍
72001ニップン2,530億円11.6倍
82811カゴメ2,511億円18.9倍
92270雪印メグミルク2,435億円7.3倍
102201森永製菓2,193億円12.1倍
112805ヱスビー食品1,929億円20.4倍

時価総額は直近の終値ベース。同業の範囲は東証33業種の分類に従っています。

会社の歴史

沿革 49件

フロンティア製茶として創業しルートセールスを開始

1966年8月、静岡県静岡市にフロンティア製茶株式会社を設立。緑茶のルートセールス(小売店への直接販売)を開始し、1968年には神奈川支店を開設した。1969年5月に商号を株式会社伊藤園に変更し、同年6月には本庄商事とビーエー商会から緑茶事業の営業譲渡を受けて生産部門を確保した。

缶飲料参入と「お~いお茶」ブランドの誕生

1979年に中国土産畜産進出口総公司と日本初のウーロン茶輸入代理店契約を結び、1981年3月に無糖茶飲料「缶入りウーロン茶」を全国販売。缶飲料市場に参入した。1985年には「缶入り煎茶」を発売し、1989年に「お~いお茶」ブランドへ改名。同年から「伊藤園お~いお茶新俳句大賞」キャンペーンを開始し、ブランド認知を高めた。

店頭登録・上場とグループ拡大

1992年5月に日本証券業協会に店頭登録。1996年9月に東京証券取引所市場第二部に上場し、1998年10月に市場第一部へ指定。1999年にはロイヤルスペンサーと玄米屋が合併し伊藤園産業株式会社となる。2001年5月に米国ニューヨーク州にITO EN(North America)INC.を設立し、本格的な海外進出を開始した。

タリーズコーヒー買収と海外子会社の拡充

2006年10月、フードエックス・グローブ株式会社(後のタリーズコーヒージャパン)の株式を取得し、カフェ事業に参入。2011年5月にはチチヤス株式会社を子会社化。2012年にはシンガポールと上海に子会社を設立し、2013年にはタイ子会社を設立。2015年には米国コーヒー豆事業のDistant Lands Trading Co.を買収した。

ギネス記録達成と中期経営計画の推進

2019年5月、「お~いお茶」ブランドが「ナチュラルヘルシーRTD緑茶飲料(最新年間売り上げ)」でギネス世界記録に認定。2022年4月、東証市場区分変更によりプライム市場へ移行。2024年5月には複合型博物館「お~いお茶ミュージアム」をオープン。2026年4月期は自動販売機事業で減損損失を計上し、純利益は前期比75.5%減の35億円となった。

年表49件を開く

1960年代

  • 1966年8月創業日本ファミリーサービス株式会社と合資会社ビーエー商会との共同出資により、当社の前身 であるフロンティア製茶株式会社を静岡県静岡市に設立。緑茶のルートセールス(小売店等への直接販売)を開始。
  • 1968年2月神奈川県横浜市港北区(現・青葉区)に支店第1号として神奈川支店を開設。
  • 1969年5月商号変更フロンティア製茶株式会社から「株式会社伊藤園」に商号変更。
  • 1969年6月株式会社本庄商事(旧・日本ファミリーサービス株式会社)及び合資会社ビーエー商会より 緑茶事業に関する営業譲渡を受け、生産部門を確保。

1970年代

  • 1974年5月静岡県榛原郡相良町(現・牧之原市)に静岡相良工場を建設。
  • 1976年4月茶産地育成事業の展開を開始。
  • 1977年6月神奈川県横浜市港北区(現・青葉区)に直営小売店第1号として「茶十徳・日吉店」を開設。
  • 1979年8月中国土産畜産進出口総公司と日本初のウーロン茶輸入代理店契約を締結。

1980年代

  • 1981年3月無糖茶飲料「缶入りウーロン茶」の全国販売開始。缶飲料業界に本格的に進出。
  • 1981年8月沖縄県浦添市に「株式会社沖縄伊藤園」(現・連結子会社)(2005年7月沖縄県糸満市に移 転)を設立。
  • 1981年9月スリランカ民主社会主義共和国より紅茶を直輸入、販売開始。
  • 1981年11月創業伊藤園包装株式会社(1981年5月設立)の商号を伊藤園紅茶株式会社に変更。
  • 1984年5月商号変更伊藤園紅茶株式会社の商号をロイヤルスペンサー株式会社に変更。
  • 1985年2月緑茶飲料「缶入り煎茶」を全国販売開始。
  • 1986年9月静岡相良工場敷地内に中央研究所を新設。
  • 1987年7月創業米国ハワイ州にITO-EN(USA)INC.(後のITO EN(USA)INC.)を設立。
  • 1989年2月「缶入り煎茶」から名称変更し、「お~いお茶」ブランドとして販売開始。
  • 1989年11月「伊藤園お~いお茶新俳句大賞」キャンペーンを開始。

1990年代

  • 1992年5月日本証券業協会に店頭登録。
  • 1994年9月中国浙江省に「寧波舜伊茶業有限公司」(現・持分法適用非連結子会社)を設立。
  • 1996年9月上場東京証券取引所市場第二部に株式を上場。
  • 1998年10月東京証券取引所市場第一部銘柄に指定。
  • 1999年5月M&Aロイヤルスペンサー株式会社(存続会社)と株式会社玄米屋(1987年11月出資)が合併し、商号を「伊藤園産業株式会社」(現・連結子会社)に変更。株式会社関西茶業の株式を取得し、商号を「株式会社伊藤園関西茶業」に変更。

2000年代

  • 2001年5月米国ニューヨーク州に「ITO EN(North America)INC.」(現・連結子会社)(2021年11月 米国テキサス州に移転)を設立。
  • 2006年6月「ITO EN(North America)INC.」が「Mason Distributors,Inc.」(現・連結子会社)の株式 を取得。
  • 2006年10月フードエックス・グローブ株式会社(現・連結子会社「タリーズコーヒージャパン株式 会社」)の株式を取得。
  • 2007年9月上場東京証券取引所市場第一部に第1種優先株式を上場。
  • 2008年4月東京都新宿区に「伊藤園・伊藤忠ミネラルウォーターズ株式会社」(現・連結子会社)を 設立。

2010年代

  • 2010年2月東京都新宿区に「株式会社グリーンバリュー」(現・連結子会社)(2017年6月東京都 台東区に移転)を設立。
  • 2011年5月「チチヤス株式会社」(現・連結子会社)の株式を取得。
  • 2012年6月シンガポールに持株会社「ITO EN Asia Pacific Holdings Pte.Ltd.」(現・連結子会社)を設立。
  • 2012年9月シンガポールに「ITO EN Singapore Pte.Ltd.」(現・連結子会社)を設立。中国上海市に「伊藤園飲料(上海)有限公司」(現・連結子会社)を設立。
  • 2012年10月「ネオス株式会社」(現・連結子会社)の株式を取得。
  • 2013年5月タイバンコク市に「ITO EN(Thailand)Co.,Ltd.」(現・連結子会社)を設立。
  • 2013年9月「株式会社土倉」(現・連結子会社)の株式を取得。
  • 2015年2月「ITO EN(North America)INC.」が「Distant Lands Trading Co.」(現・連結子会社)の 株式を取得。
  • 2015年10月創業埼玉県さいたま市に「トーウンロジテム株式会社」(2025年5月株式会社伊藤園ロジテム に商号変更)(2026年4月東京都板橋区に移転)を設立。
  • 2015年11月米国ハワイ州に「ITO EN(Hawaii)LLC」(現・連結子会社)を設立。
  • 2016年9月兵庫県神戸市西区に「神戸工場」を建設。
  • 2016年12月ITO EN(USA)INC.(2017年4月解散)が、「ITO EN(Hawaii)LLC」へ事業譲渡を行う。
  • 2019年5月「お~いお茶」ブランドが「ナチュラルヘルシーRTD緑茶飲料(最新年間売り上げ)」販売 実績世界一としてギネス世界記録™に認定。

2020年代

  • 2022年4月東京証券取引所の市場区分の見直しにより、市場第一部からプライム市場へ移行。
  • 2024年3月ドイツデュッセルドルフ市に「ITO EN Europe GmbH」(現・連結子会社)を設立。
  • 2024年5月ベトナムホーチミン市に「ITO EN VIETNAM CO.,LTD.」(現・連結子会社)を設立。
  • 2024年5月北海道札幌市に「株式会社北海道伊藤園」(現・連結子会社)を設立。
  • 2024年5月複合型博物館「お~いお茶ミュージアム」「お茶の文化創造博物館」をオープン。
  • 2025年5月M&A伊藤園産業株式会社(存続会社)と株式会社伊藤園関西茶業が合併し、商号を「伊藤園ティーファクトリー株式会社」に変更。
  • 2026年4月「株式会社伊藤園ロジテム」(現・連結子会社)の株式を取得。
  • 2026年4月創業インドムンバイ市に「ITO EN INDIA PRIVATE LIMITED」を設立。

有価証券報告書の沿革をもとにAIが通史として編纂しています。年表は沿革の記載そのままです。

これからの方針

有価証券報告書 2026/4期の経営方針より

会社は4つの方針を掲げている。有価証券報告書には具体的な数値目標の記載がない。

  1. 01

    お~いお茶のグローバル化

    米国を中心に緑茶市場の開拓を進め、「お~いお茶」や「ITOEN MATCHA GREEN TEA」をフルラインアップで展開し、ブランドを確立する。中国、東南アジア、豪州、欧州などへの販売も強化し、世界の需要急拡大に対応する抹茶事業に力を入れる。

  2. 02

    国内既存事業の盤石化

    「お~いお茶」を中心にブランドを強化し、ルートセールスによる営業基盤の強化を図る。製品開発ではVoice制度を活用し、顧客ニーズに応じた改良・新製品を投入する。また、委託生産方式と5ブロック生産体制でコスト削減と物流効率化を進める。

  3. 03

    新たな事業の創出

    茶殻リサイクルシステムを推進し、茶殻を肥料・飼料やアップサイクル製品へ再利用するなど、環境に配慮した新規事業を創出する。また、緑茶原料の安定調達を目指し、契約栽培や新産地事業を通じて茶産地を支援する。

  4. 04

    経営基盤の強化とサステナビリティ経営

    事業戦略を支える経営基盤を強化するため、ガバナンス体制や人材育成を進める。また、サステナビリティと経営を統合し、環境負荷低減や社会貢献に取り組むことで、持続可能な社会と企業価値の向上を両立させる。

有価証券報告書の「経営方針、経営環境及び対処すべき課題等」から、AIが項目ごとに整理しています。数値目標は原文に書かれたものだけです。

社員と組織

有価証券報告書 11期分

グループ全体で7,945人が働いている。提出会社(単体)の平均年収は687万円で、10期前と比べて+21.5%平均年齢は43.1歳、平均勤続年数は19.0年。

決算期平均年収万円平均年齢平均勤続連結従業員数一人当たり営業利益万円
2016年4月8,044
2017年4月8,183
2018年4月8,266
2019年4月56638.314.78,269
2020年4月59038.815.28,338
2021年4月56539.616.08,180
2022年4月58040.316.78,028
2023年4月60040.917.27,928
2024年4月65541.517.77,929315
2025年4月68342.418.57,916291
2026年4月68743.119.07,945273

平均年収・平均年齢・平均勤続は有価証券報告書に記載された提出会社(単体)の値、従業員数はグループ全体の値です。一人当たり営業利益は連結営業利益を連結従業員数で割ったもので、給与などの費用を払ったあとに一人あたりいくら残るかの目安になります。

多様性の開示2026年4月期・提出会社(単体)
女性管理職比率4.5%
縦線は目安の30%
男性育休取得率59.8%
縦線は目安の85%
女性の賃金(男性=100)70.4%
100なら男女で差がない状態

拠点とグループ

設備と関係会社

関係会社16(国内 8 / 海外 8、うち連結子会社 16) を有報から抽出しています。

主要な設備 (帳簿価額 上位10)
神楽坂ビルほか — 東京都新宿区ほか8,924百万円
リーフ・ドリンク 関連事業
各営業拠点 — 東京都新宿区ほか7,559百万円
リーフ・ドリンク 関連事業
直営店452店舗ほか — 東京都新宿区 ほか7,402百万円
飲食関連 事業
本社、工場ほか — 静岡県牧之原市ほか7,333百万円
リーフ・ドリンク 関連事業
静岡工場 — 静岡県牧之原市6,981百万円
リーフ・ドリンク 関連事業
本社ほか — 米国ワシントン州ほか3,475百万円
リーフ・ドリンク 関連事業
沖縄工場ほか — 沖縄県名護市ほか3,474百万円
リーフ・ドリンク 関連事業
本社 — 東京都渋谷区3,338百万円
リーフ・ドリンク 関連事業
本社ほか — 米国ハワイ州3,158百万円
リーフ・ドリンク 関連事業
神戸工場 — 神戸市西区2,711百万円
リーフ・ドリンク 関連事業
ほか12件の開示あり
主な関係会社
  • 国内
    伊藤園ティーファクトリー㈱
    静岡県 牧之原市 · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 国内
    ㈱沖縄伊藤園
    沖縄県 糸満市 · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 国内
    タリーズコーヒー ジャパン㈱
    東京都 新宿区 · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 国内
    伊藤園・伊藤忠ミネラル ウォーターズ㈱
    東京都 新宿区 · 連結子会社
    議決権65.0%
  • 国内
    チチヤス㈱
    広島県 廿日市市 · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 国内
    ネオス㈱
    東京都 台東区 · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 国内
    ㈱北海道伊藤園
    北海道 札幌市 · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 国内
    ㈱伊藤園ロジテム
    東京都 板橋区 · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 海外
    ITO EN(Hawaii)LLC (※2)
    米国 ハワイ州 · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 海外
    ITO EN(North America) INC.(※2)
    米国 テキサス州 · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 海外
    Mason Distributors, Inc.
    米国 フロリダ州 · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 海外
    Distant Lands Trading Co.(※2)
    米国 ワシントン州 · 連結子会社
    議決権100.0%
残りのグループ会社4社を開く
  • ITO EN AUSTRALIA PTY. LIMITED(※2)豪州 ビクトリ ア州100%
  • ITO EN Asia Pacific Holdings Pte. Ltd.(※2)シンガポール共和国100%
  • 福建新烏龍飲料有限公司中国 福建省65%
  • 伊藤園飲料(上海)有限公司中国 上海市100%

業績のいま

有価証券報告書・決算短信より

2026年4月期の売上高は4,979億円営業利益217億円前期と比べると増収減益で、売上が+5.3%、利益が-5.7%。

売上高
+5.3%
4,979億円
営業利益
-5.7%
217億円
純利益
-75.4%
35億円
営業利益率
4.4%
前期比 -0.5%pt

会社が出している今期の予想2027年4月期

項目会社予想前期実績
売上高5,000億円4,979億円
営業利益200億円217億円
純利益114億円35億円
1株あたり配当¥52¥52

会社が決算短信で公表した予想です。証券会社の予想ではありません。 短信の原本

四半期の推移

10期分

直近は2027年1Qで、売上は1,352億円、営業利益は102億円。前年の2024年1Qと比べると、売上は+11.6%、営業利益は+2.0%。

対象期間売上高億円営業利益億円営業利益率%純利益億円
2023年4Q1,03227
2024年1Q1,2121008.368
2024年2Q1,213705.844
2024年3Q1,038484.630
2024年4Q1,076323.015
2025年2Q2,5231445.792
2025年4Q2,204863.950
2026年2Q2,6251395.395
2026年4Q2,354783.3−60
2027年1Q1,3521027.566

期ごとの単独の業績で、期首からの累計ではありません。

業績の推移

有価証券報告書 15期分

2012年4月期からの15期で、売上は3,693億円から4,979億円へ1.3倍に増えた。直近期の営業利益率は4.4%。売上は4期連続で増加。

決算期売上高億円営業利益億円経常利益億円営業利益率%純利益億円
シンガポールに持株会社「ITO EN Asia Pacific Holdings Pte.Ltd.」(現・連結子会社)を設立。
2012年4月3,69318092
タイバンコク市に「ITO EN(Thailand)Co.,Ltd.」(現・連結子会社)を設立。
2013年4月4,040199112
2014年4月4,378205121
埼玉県さいたま市に「トーウンロジテム株式会社」(2025年5月株式会社伊藤園ロジテム に商号変更)(2026年4月東京都板橋区に移転)を設立。
2015年4月4,30511273
兵庫県神戸市西区に「神戸工場」を建設。
2016年4月4,65615186
2017年4月4,759215137
2018年4月4,948214126
2019年4月5,042232145
2020年4月4,83419478
2021年4月4,46317070
2022年4月4,008200129
2023年4月4,317203129
ドイツデュッセルドルフ市に「ITO EN Europe GmbH」(現・連結子会社)を設立。
2024年4月4,5392502675.5157
伊藤園産業株式会社(存続会社)と株式会社伊藤園関西茶業が合併し、商号を「伊藤園ティーファクトリー株式会社」に変更。
2025年4月4,7272302304.9142
インドムンバイ市に「ITO EN INDIA PRIVATE LIMITED」を設立。
2026年4月4,9792172334.435

金額は有価証券報告書の連結値をそのまま掲載しています。帯の長さは列ごとの最大値との比です。空欄の期は有価証券報告書からその項目の数値が取れていません(0ではありません)。

利益の構造

2026年4月期

売上高4,979億円のうち、営業利益として残るのは217億円4.4%。営業外の損益と税金を反映した純利益は35億円、売上の0.7%にあたる。営業利益率は業種中央値4.1%を上回る水準。

売上高を100としたときの内訳
  • 売上原価作る・仕入れるのにかかったお金64.0%3,185億円
  • 販売費及び一般管理費売る・管理するのにかかったお金31.7%1,577億円
  • 営業利益費用を引いたあとに残った本業の利益4.4%217億円

有価証券報告書の損益計算書から、当期の金額をそのまま割り振っています。

粗利率
36.0%
売上から原価を引いて残る割合
営業利益率業種比+0.2pt
4.4%
本業の利益として残る割合
純利益率業種比2.5pt
0.7%
税金まで払って最後に残る割合
ROE業種比5.3pt
2.0%
株主のお金がどれだけ利益を生んだか
ROA
1.0%
資産全体がどれだけ利益を生んだか
ROIC
5.7%
事業に使うお金がどれだけ利益を生んだか

ROICは有利子負債の開示がないため、営業利益×0.7÷(総資産−現金)の簡易式で算出しています。

お金の流れ

キャッシュフロー計算書 15期分

2026年4月期は営業CFが113億円、投資CFが−111億円で、差し引きのフリーCFは2億円この組み合わせは成熟・還元型にあたる。本業で稼ぎ、投資に回し、それでも余る現金を借金返済や株主還元に充てている。最も健全とされる型期末の手元現金は711億円で、売上の1.7ヶ月分にあたる

決算期営業CF億円投資CF億円財務CF億円フリーCF億円現金残高億円
2012年4月215−8163134435
2013年4月240−93−165147429
2014年4月243−46−181197446
2015年4月178−92−4886489
2016年4月301−81−180220533
2017年4月271−82−80189642
2018年4月253−114−166139614
2019年4月261−106−150155620
2020年4月247−92−129155637
2021年4月254−752581791,078
2022年4月222−74−299148945
2023年4月238−86−911521,009
2024年4月255−107−1221481,054
2025年4月180−133−23247856
2026年4月113−111−1662711

本業で稼いだ現金が営業CF、設備や事業への投資が投資CF、借入と返済・配当が財務CF。営業・投資・財務の3列は縦線が0で、右がプラス、左がマイナスです。健全な会社の基本形は営業CFがプラスで投資CFがマイナス。フリーCFは営業CFと投資CFの合計で、手元に残る現金を表します。

資産と負債

貸借対照表 15期分

2026年4月期の総資産は3,427億円。このうち返さなくてよい自己資本が1,780億円で、自己資本比率は51.4%(業種中央値56.8%より薄い)

決算期総資産億円自己資本億円負債億円自己資本比率%
2012年4月2,2481,0601,18847.1
2013年4月2,4501,1391,31146.3
2014年4月2,5881,2051,38346.3
2015年4月2,8591,2781,58144.4
2016年4月2,8771,2721,60543.9
2017年4月3,0241,3671,65744.8
2018年4月3,0121,4381,57447.3
2019年4月3,0401,5091,53149.2
2020年4月2,9071,4971,41051.0
2021年4月3,3311,5311,80045.6
2022年4月3,2841,6301,65449.2
2023年4月3,3881,7211,66750.4
2024年4月3,5391,8321,70751.3
2025年4月3,4461,7601,68650.6
2026年4月3,4271,7801,64751.4

自己資本比率は総資産のうち返済のいらないお金の割合で、高いほど借入への依存が小さいことを示します。負債は総資産から自己資本を引いた額です。

2026年4月期の内訳
現金及び預金
752億円
すぐ使えるお金
利益剰余金
1,512億円
過去の利益の積み上がり
棚卸資産
570億円
在庫として抱えている分
負債合計
1,647億円
いつか返す必要があるお金
財務の健全性
73
/ 100
安定性自己資本比率34 / 40
収益力営業利益率9 / 30
現金創出営業CFの黒字継続30 / 30

有価証券報告書の数値から機械的に配点した参考値です。自己資本比率60%で満点、営業利益率15%で満点、直近3期の営業CFが黒字だった割合の3つを足しています。業態によって出ない要素があります。

業界内での比較

食料品 123社との比較

同じ食料品の企業と並べると、いちばん上に来るのは売上成長率123社中40位あたり、逆に低いのはROE123社中112位あたり帯は左端が業種の最下位、右端が最上位で、縦線が真ん中にあたる。

ROE下位株主の出したお金でどれだけ利益を生んだか
2.0%/中央値 7.3%
P25 3.7%P75 11.4%
営業利益率売上のうち本業の利益として残る割合
4.4%/中央値 4.1%
P25 2.7%P75 7.7%
自己資本比率総資産のうち返済のいらないお金の割合
51.4%/中央値 56.8%
P25 46.5%P75 67.3%
売上成長率前期からの売上の伸び
5.3%/中央値 3.4%
P25 0.7%P75 6.3%
配当利回り株価に対して1年で受け取る配当の割合
1.6%/中央値 2.3%
P25 1.5%P75 3.3%

有価証券報告書の最新期の数値をもとに、同じ業種の企業の中での順位を毎日計算しています。P25は下から4分の1、P75は上から4分の1の位置にある企業の値です。

株価

9月2日の終値

直近の終値は¥3,273で、1年前と比べて-7.7%過去52週の値幅のなかでは60%の位置にある。

¥3,273+8.7%1ヶ月+13.8%1年-7.7%時価総額2,789億円
過去52週の値幅
安値¥2,630高値¥3,698

チャートの金額は株式分割と配当を反映して調整した終値で、上に出している直近の終値とは一致しないことがあります。

指標
PER (実績)108.7倍
PER (会社予想)34.3倍
PBR2.14倍
配当利回り1.59%

実績値は直近の決算、予想値は会社予想にもとづきます。株価は終値ベースです。

値動きの背景

株価は3013円で、25日移動平均線(3004.38円)を約0.3%上回り、75日線(2914.93円)と200日線(2983.76円)の上に位置。7月29日には3236円まで上昇したが、その後は調整し、8月4日には2877円まで下落。直近は3000円前後で推移。52週高値3698円からは約18%の水準で、戻り待ちの売り圧力がかかりやすい。

値動きの背景は、株価と出来高の推移をもとにAIがまとめた見立てです。

AIの評価

AI評価

株価水準の解釈です。売買の推奨ではありません

現在の株価水準を割高と判定しています(スコア 10/100)

PERは100.03倍と業界平均の28.85倍を大きく上回り、PBRは1.97倍で平均1.63倍を超過。配当利回りは1.59%と平均2.23%を下回る。ROEは2%と低く、利益率の低下が続いており、成長性が見込めない。配当性向は498.4%と異常に高く、利益を超える配当で持続性に疑問が残る。業績は減益傾向で、特に直近の利益減少が顕著であり、株価は高く評価されすぎている。

指標この会社業種平均
PER (実績)108.7倍28.6倍
PER (予想)34.3倍
PBR2.14倍1.63倍
ROE2.0%7.9%

業種平均は同じ東証33業種に属する銘柄の単純平均です。銘柄数が少ない業種では平均が振れます。

AI評価判定とスコアは公開データをもとにした解釈で、将来の株価を示すものではありません。算出の考え方は編集方針に記載しています。

評価が分かれる点

AI分析

投資家の見方

伊藤園の投資論点は、国内市場の成熟化と原材料高の中で、収益改善を実現できるかにある。強気派は、強いブランド力と自動販売機などの販売網、海外市場への成長余地を評価する。また、健康志向の高まりで緑茶需要は底堅いとみる。一方、弱気派は、国内清涼飲料市場の競争激化によるシェア低下や、原材料・物流コストの上昇が利益率を圧迫すると懸念する。2026/4期の純利益が大幅に減少する予想もネガティブ視されている。ブランド力の維持による価格転嫁力と、海外展開の成果が焦点。

プラスに働く材料7
  • ブランド力の強さ

    「お〜いお茶」は緑茶飲料で国内トップシェアを誇る。

  • 販売網の広がり

    自動販売機やコンビニなど多チャネルで消費者に届く。

  • 海外市場の成長

    海外での日本茶人気により、輸出や現地生産で成長余地。

  • 売上高4979億円と3期連続で過去最高通年影響

    売上高4539億円→4727億円→4979億円と増収基調が続く

  • 営業減益幅が縮小し利益底打ち観測通年影響

    営業利益の減少は20億円幅から13億円幅へ縮小、増益転換が視野

  • 株価1年で10%下落し押し目買い余地継続影響

    配当利回り1.61%まで上昇し、バリュエーション調整が一巡

  • 外国人持株比率13.8%と相場参加者の厚み継続影響

    外国人持株比率13.77%は売買の厚みにつながり、戻り局面では買い支え

マイナスに働く材料7
  • 国内市場の成熟

    清涼飲料市場は飽和状態で、シェア拡大が難しい。

  • コスト上昇

    原材料高や物流費増で利益率が低下し、2026/4期に純利益減。

  • 競争激化

    他社の緑茶飲料や健康飲料との競争でシェア維持が課題。

  • 純利益が35億円へ75%減益の見通し通年影響

    純利益142億円→35億円と107億円減、最終利益は大幅に目減り

  • 営業利益3期連続減益で収益力低下通年影響

    営業利益250→230→217億円、営業利益率も5.51%→4.36%へ低下

  • PER98.95倍と過度な割高感継続影響

    時価総額2541億円に対し純利益35億円、PERは約99倍と高水準

  • ROE2%と資本効率の悪さが重し継続影響

    ROE2%は資本コストを下回り、PBR1.95倍の正当化が困難

次の決算で確かめる点
販売数量
国内販売量の推移が市場シェアを示す。
海外売上比率
海外展開の寄与度を測る指標。
原材料コスト
コスト上昇は利益率に影響するため。
自動販売機台数
販売チャネルの維持・拡大が売上に寄与。

配当

株主還元

直近の年間配当は1株あたり52で、前期から+9.1%いまの株価に対する利回りは1.59%。増配か配当維持が3年続いている。

年間配当
¥52
1株あたり
配当利回り
1.59%
いまの株価に対して
配当性向
498.4%
利益のうち配当に回した割合
連続増配等
3年
増配か維持が続いた年数
決算期1株あたり配当前期比%配当性向%
2017年4月4041.8
2018年4月400.041.7
2019年4月400.037.6
2020年4月400.037.8
2021年4月400.071.5
2022年4月400.040.3
2023年4月400.037.4
2024年4月425.037.8
2025年4月444.845.7
2026年4月489.1498.4

過去の配当は株式分割にあわせて調整した金額です。配当性向は有価証券報告書に記載された各期の値で、利益のうち配当に回した割合を示します。

次の配当スケジュール
  • 権利付き最終日
  • 権利確定日
  • 支払開始日
  • 今期の会社予想年間予想¥52

株主

有価証券報告書より

2026年4月期末の株主数は延べ100,135人。区分でいちばん多いのは個人・その他37.0%。グループ会社や銀行などの安定株主が48.0%を占め、残る52.0%が市場で売買されうる浮動株にあたる。

所有者の区分ごとの比率

所有者の区分2021年4月%2022年4月%2023年4月%2024年4月%2025年4月%2026年4月%
個人・その他22.222.324.630.934.337.0
事業法人33.133.333.233.133.733.7
金融機関20.221.121.220.118.514.3
外国法人23.622.218.014.012.113.7
証券会社0.71.23.01.81.41.2
自己株式1.11.11.11.11.11.0
外国人個人0.00.00.00.10.10.1

発行済株式に対する持ち株比率です。単元未満株の扱いにより、合計が100%にならない期があります。

大株主上位10

順位株主持ち株比率 %
01グリーンコア株式会社26.61
02日本マスタートラスト信託銀行 株式会社(信託口)8.20
03公益財団法人本庄国際奨学財団7.93
04本庄八郎3.65
05伊藤園従業員持株会2.70
06東洋製罐グループホールディングス 株式会社2.44
07株式会社りそな銀行1.89
08本庄大介1.65
09ステート・ストリート・バンク・アンド・トラスト・カンパニー 5052231.62
10明治安田生命保険相互会社1.27

有価証券報告書の大株主の状況から、上位10者を掲載しています。信託銀行の名義は、実際の保有者ではなく運用を預かる先を指すことがあります。

大量保有報告の動き
5%超の保有者の提出ベース 直近1
  • 2026-04-23
    グリーンコア株式会社
    新規の大量保有報告
    19.31%
    +0.28pt

提出があった時点の記録です。その後5%を割った保有者が一覧に残ることがあります。

株価指標の推移

有価証券報告書 15期分

1株利益は15期で−63%、1株純資産は15期で+78%。直近期のROEは2.0%で、日本株の目安とされる8%を下回る。

決算期EPSBPSROE%PER配当性向%
2012年4月728578.920.161.0
2013年4月8992310.326.546.6
2014年4月9697410.422.848.9
2015年4月571,0315.944.0126.2
2016年4月671,0266.849.957.1
2017年4月1091,10510.537.141.8
2018年4月1001,1669.043.841.7
2019年4月1161,2299.947.737.6
2020年4月621,2225.297.237.8
2021年4月551,2504.7109.871.5
2022年4月1041,3358.251.440.3
2023年4月1041,4097.840.537.4
2024年4月1261,5168.930.337.8
2025年4月1181,5128.029.145.7
2026年4月271,5272.0107.5498.4

有価証券報告書に記載された各期の値です。PERは期末時点の株価にもとづく実績値で、いまの株価から計算した値とは異なります。

EPS1株利益
1株が1年で稼いだ純利益。伸びていれば株の稼ぐ力が育っている
BPS1株純資産
1株あたりの持ち分。会社に積み上がった蓄えの目安
ROE自己資本利益率
株主のお金でどれだけ稼いだか。日本株では8%が一つの目安
PER期末実績
株価が1年分の利益の何倍か。低いほど割安とは限らず、期待の低さのこともある
配当性向利益からの還元率
利益のうち配当に回した割合。高すぎる場合は無理をしている可能性もある

経営陣

32名 有価証券報告書の提出日現在

有価証券報告書に載っている役員は32名。2026/4期の役員報酬は総額538百万円。社内取締役1人あたりの報酬は、従業員の平均年収の約10倍にあたる。

氏名役職年齢保有株数
本庄八郎取締役名誉会長862,446,230
本庄大介代表取締役社長 執行役員621,185,560
本庄周介代表取締役副社長 執行役員 CDO マーケティング本部担当 グループシステムDX本部担当 営業統括本部長58449,890
中野悦久取締役 専務執行役員 CSO R&D本部担当 製造本部長 SCM本部長6017,400
神谷茂取締役 専務執行役員 CLO 総合企画部、グループ経営推進部、サプライチェーン戦略部、グループ購買部担当兼・特命担当6613,900
Yosuke Jay Oceanbright Honjo取締役 執行役員 米国事業担当59480,350
平田篤取締役 専務執行役員 CHRO CFO 内部統制担当 管理本部長634,765
髙野秀夫取締役751,000
阿部啓子取締役791,100
近藤清取締役(常勤監査等委員)643,100
臼井祐一取締役(監査等委員)741,400
横倉仁取締役(監査等委員)571,300
残りの役員20名を開く
氏名役職年齢保有株数
奥田芳彦取締役(監査等委員)69500
吉田秀樹専務執行役員
佐々木貴浩専務執行役員
貴志望常務執行役員
唐沢進治常務執行役員
中西直裕常務執行役員
新井毅常務執行役員
岡野敏之常務執行役員
安藤裕康常務執行役員
増井勝見常務執行役員
坂根巌執行役員
志田光正執行役員
中嶋和彦執行役員
松永聡執行役員
玉家浩一執行役員
品川長久執行役員
福島雅人執行役員
永田幸三執行役員
大森孝執行役員
松重淳介執行役員

役員報酬の内訳2026/4

役員の区分人数固定報酬百万円その他百万円合計百万円1人あたり百万円
取締役(社内)74432146466
社外取締役3363612
取締役(社内)2242412
取締役(社内)1141414

有価証券報告書の役員報酬等の総額から、区分ごとの内訳を載せています。人数は当期中に在任した延べ人数のため、期末の人数と一致しない期があります。

有価証券報告書

有価証券報告書 2026/4期

会社自身が書いた有価証券報告書の本文を、章ごとにそのまま収録しています (要約ではありません)。

事業の内容1,247字を開く

何をしている会社か、会社自身の説明

3【事業の内容】 当社の企業集団は、当社、子会社37社、関連会社7社により構成されており、茶葉(リーフ)、飲料(ドリンク)の製造販売を主たる事業とし、飲食関連事業ならびにその他の関連事業も行っております。 当社グループの事業に係る位置付け及びセグメントとの関連は、以下のとおりであります。なお、以下の事業区分は、「セグメント情報」における事業区分と同一であります。 <リーフ・ドリンク関連事業> 当社は茶葉(リーフ)製品を仕入製造し、緑茶、麦茶、ウーロン茶等を中心に全国に販売を行っております。ただし、沖縄地区・北海道地区におきましては、それぞれ㈱沖縄伊藤園・㈱北海道伊藤園が当社製品を仕入れて販売を行っております。また、伊藤園ティーファクトリー㈱は緑茶、麦茶等を製造加工し、その大部分を当社が仕入れております。 当社は飲料(ドリンク)製品を企画・開発しており、生産につきましては当社グループ外のメーカーに製造委託した後、完成品として仕入れ、全国に販売を行っております。ネオス㈱は、当社製品を仕入れて自動販売機を通じた飲料の販売を行っております。また、伊藤園・伊藤忠ミネラルウォーターズ㈱は、製品を仕入れて当社へ販売を行っております。チチヤス㈱は、乳類の処理加工販売、発酵乳等の製造販売を行っております。なお、国内のリーフ・ドリンク関連事業における当社の物流業務は、主に㈱伊藤園ロジテムに委託しております。 海外におきましては、ITO EN(Hawaii)LLCが製品を製造し、米国ハワイ州を中心に販売を行っております。ITO EN(North America)INC.は当社製品を仕入れ、米国を中心に販売を行っております。Distant Lands Trading Co.は米国を中心にコーヒー豆の栽培から販売までを行っております。当社はDistant Lands Trading Co.より原料等の一部を仕入れております。福建新烏龍飲料有限公司は、製品を製造し、中国・香港を中心に販売しており、伊藤園飲料(上海)有限公司は、福建新烏龍飲料有限公司より製品を仕入れ、中国国内で販売を行っております。ITO EN AUSTRALIA PTY. LIMITEDは、現地で茶葉を栽培し、製造したティーバッグ製品等に加え、当社から仕入れた製品をオーストラリア中心に販売を行っております。ITO EN Asia Pacific Holdings Pte. Ltd.は、当社製品を仕入れ、東南アジアを中心に販売を行っております。 <飲食関連事業> タリーズコーヒージャパン㈱は、国内でスペシャルティコーヒーの飲食店を経営・フランチャイズ展開しております。なお、Distant Lands Trading Co.より原料等の一部を仕入れております。 <その他> Mason Distributors,Inc.は、米国でサプリメントの製造及び販売を行っております。 事業の系統図は次のとおりであります。
経営方針・対処すべき課題4,183字を開く

経営陣が考える方向性と課題

1【経営方針、経営環境及び対処すべき課題等】 当社グループの経営方針、経営環境及び対処すべき課題等は、以下のとおりであります。 なお、文中の将来に関する事項は、有価証券報告書提出日(2026年7月21日)現在において当社グループが判断したものです。 (1)当社グループの経営の基本方針 当社グループは創業以来、「お客様第一主義」の経営理念に基づき、全社員が「STILL NOW(今でもなお、お客様は何を不満に思っているか)」を考え、「自然・健康・安全・良いデザイン・おいしい」の製品開発コンセプトに基づき、お客様にお喜びいただける製品の開発と、お客様に密着したサービスに努めてまいりました。 当社グループの考える「お客様」とは、「消費者の皆様・株主の皆様・販売先の皆様・仕入先の皆様・金融機関の皆様・地域社会の皆様」であり、単に消費者の皆様にとどまらず、当社グループと関わりを持たれるすべての方々を「お客様」と定義しております。 全社員が「STILL NOW(今でもなお、お客様は何を不満に思っているか)」の精神を持ち、「お客様」にお喜びいただける最良のサービスをご提供することが、最良の経営につながるものと確信しております。 今後も、当社グループは「お客様第一主義」の経営理念に基づき、継続的に企業価値を高め、より一層株主価値を向上させる経営に努めてまいります。 (2)当社グループの中期的な経営戦略 当社グループは、2029年4月期までを対象とする「伊藤園グループ 中期経営計画」(以下、中期経営計画)を2024年6月に策定しております。 中期経営計画では、お客様の健康で豊かな生活と持続可能な社会を実現するため、2041年4月期の将来像の実現に向けて、より迅速な事業展開を推進してまいります。特に、「5つの重点戦略」のうち、「お~いお茶のグローバル化」「国内既存事業の盤石化」「新たな事業の創出」については、成長分野へ経営資源を集中し、環境変化に適応した事業体制への変革を図り、持続的な成長と収益性の向上を目指しております。また、「経営基盤の強化」及び「サステナビリティ経営の推進」については、事業戦略の実現に必要な経営基盤の強化と、サステナビリティと経営を統合することで、持続的な成長と持続可能な社会の実現の両立を図ってまいります。 中期経営計画 5つの重点戦略 (3)当社グループの対処すべき課題 当社グループは今後、法令及び社会的規範の遵守、製品の安全性並びに品質管理体制等、企業の社会的責任に消費者の厳しい目が向けられる中、経営理念であります「お客様第一主義」を徹底し、企業価値を高め、一層の株主価値を向上させるために、以下の項目を中心に取り組んでまいります。 ①ブランドの確立 1.製品開発 当社は、「自然・健康・安全・良いデザイン・おいしい」を製品開発コンセプトに、全社員が「STILL NOW(今でもなお、お客様は何を不満に思っているか)」を考え、当社独自の提案制度であるVoice制度(お客様のご不満やご要望を製品開発に取入れる提案制度)を活用し、積極的に新製品の開発及び既存製品の改良を行っております。今後もVoice制度を積極的に活用し、お客様のニーズに即した製品開発・改良に努めてまいります。 2.研究開発 当社の研究開発は、特に「健康・安全・おいしい」、及び持続可能な社会への貢献として環境に重点を置き、基礎・応用研究を進めております。当社が提供する製品が、人々の健康維持に有用であることを、様々な試験を通じて検証し、常に最新情報を発信し続けます。さらに健康価値を表示できる特定保健用食品や機能性表示食品の開発にも力を注いでまいります。また、飲料のおいしさに関与する成分研究や物性に関する研究を進め、より優れた製品開発に向けた技術提案を行ってまいります。環境については、「お~いお茶(Oi Ocha)」などの飲料製造工程で発生する茶殻を、肥料や飼料への再利用のほか、新たなアップサイクル製品へと生まれ変わる「茶殻リサイクルシステム」を推進しております。 3.ブランド強化政策 「伊藤園(ITO EN)」という「総称ブランド」を軸に、「お~いお茶(Oi Ocha)」「健康ミネラルむぎ茶」「TULLY'S COFFEE」「1日分の野菜」などの個別ブランドの強化を図ってまいります。 特に主力製品であります「お~いお茶(Oi Ocha)」につきましては、1985年の発売から続いている原料と製法にこだわり、自然のままのおいしさを引き出し、お客様へご提供してまいります。また、緑茶飲料が様々な飲用シーンでお楽しみいただけるよう、容量、容器バリエーションの充実を図るとともに、緑茶飲料を初めて発売した当社ならではの技術力で、季節に合わせた製品や「濃い茶・ほうじ茶・玄米茶・抹茶」など、茶葉の特徴を取入れ、飲用価値を訴求した製品を発売し、より一層のブランド強化に努めてまいります。 ②営業基盤の強化 1.ルートセールス ルートセールスとは、「製品、サービスをお客様へ直接ご提供する販売システム」のことであります。当社はこのシステムを採用することにより、当社とお客様をダイレクトに結びつけ、地域に密着した営業活動を展開しております。 また、機能性・携帯性に優れたルートセールス担当営業員用のポータブル端末を活用することで、お客様に効率的かつ的確なサービスをご提供できるよう努めております。 2.お客様へのサービスの強化 これまでもルートセールスにより、お客様へのサービスに努めてまいりましたが、確固たる営業基盤を築くため、新しいお客様の開拓に努めるとともに、既存のお客様への訪問の強化を行っております。また、お客様のご不満を聞き、お客様にご満足していただける製品開発や魅力的な売り場づくりなど、総合的なご提案をルートセールスにより行っております。 ③総コストの削減 1.委託生産方式 飲料製品におきましては、「ファブレス(fabless 自社工場を持たない)」方式により、設備投資リスクの軽減を図り、市場環境の変化に迅速に対応できる体制にしております。 また、全国を5つの地域に分けて生産管理を行う5ブロック生産体制を敷くことにより、迅速な製品供給を行うとともに、物流の効率化も可能となっております。 2.原材料調達力の強化 当社は緑茶のトップメーカーとして、国内荒茶生産量の約4分の1を取扱い、生産者との長期的な信頼関係の構築を通じて、高品質原料の安定確保を実現する優れた調達力を有しております。さらに、独自に蓄積した技術的ノウハウと高水準の製造技術により、高品質の飲料用原料を自社製造で調達可能な体制を整えております。しかしながら国内における緑茶の調達環境は、就農者の高齢化と後継者不足により、就農人口及び茶園面積の減少が進んでおります。さらに近年の世界的な抹茶の需要拡大により、煎茶からてん茶への生産シフトや天候不順による収量減少、堅調なドリンク需要が重なり需給バランスが乱れたことで茶価が急激に高騰しております。こうした外部環境の変化に対応し、今後も需要増加が見込まれる緑茶飲料用原料や抹茶の原料であるてん茶などを、需要に即して安定調達することを目指しております。 これらの課題に対する取り組みの一環として、当社は1976年より茶産地育成事業を行っております。各地の茶農家から茶葉を全量買い取りする“契約栽培”と、荒廃農地などを大規模な茶園に造成して茶葉を生産する“新産地事業”で茶産地をサポートしております。 新産地事業では、九州5県(大分県、宮崎県、鹿児島県、佐賀県、長崎県)に加え静岡県及び埼玉県において、苗木の選定から茶園づくり、茶園の機械化やIT化による低コスト栽培管理、さらに荒茶加工ノウハウまでを当社から農家に提供しております。これにより、生産性と環境保全を両立した茶園経営を推進し、より高品質な原料茶の安定調達を目指すとともに、荒廃農地の活用や生産農家の後継者育成、雇用創出など、茶業界及び地域の活性化にも寄与しております。 コーヒー豆の調達については、国内外の当社グループ会社間で連携し、世界各地の産地やサプライヤーと協力することで安定的な原料調達を推進しております。また、「1日分の野菜」等の主要原料である人参については、50品種の中から厳選した栄養価・風味・生産効率に優れた当社専用の品種を使用しております。在来品種についても、計画的に品種の見直しを行い継続的に評価しております。 原料の調達においては、供給エリア、生産時期、地政学リスク、輸送ルートなどを総合的に考慮し、供給先の分散化を推進しており、主要原料については、複数の供給元から購買することを徹底することで、安定供給体制を構築しております。 ④海外事業の強化 連結子会社であるITO EN (North America) INC. が米国における緑茶市場の創造と開拓を進めるため、全米のナチュラルフードマーケットや、ナショナルチェーン店等に対し営業活動を行い、日本茶を米国に普及させると同時に、「伊藤園(ITO EN)」及び「お~いお茶(Oi Ocha)」ブランドの確立を図っております。「ITOEN MATCHA GREEN TEA」につきましては、これまで米国市場には無かった高品質のティーバッグ製品や抹茶製品として、また「お~いお茶(Oi Ocha)」につきましては、日本と同様にティーバッグからインスタント、抹茶、飲料製品に至るフルラインアップによって、米国での日本茶市場の拡大に大きく貢献しており、今後も強化してまいります。中国、東南アジア、豪州、欧州などにつきましても、引き続き販売強化を進めてまいります。また、近年、世界的に需要が急拡大している抹茶に関しましては、国内外の調達・生産・加工体制を強化するとともに、全世界への供給網を整備しており、抹茶事業を新たな事業として捉え、取り組んでおります。 ⑤サステナビリティ経営の推進 詳細は、「第2 事業の状況 2.サステナビリティに関する考え方及び取組」をご参照ください。
事業等のリスク8,973字を開く

会社が自認するリスクの一覧

3【事業等のリスク】 当社グループの経営成績及び財政状態等に重要な影響を及ぼす可能性のあるリスクには、以下のようなものがあります。なお、文中における将来に関する事項は、当連結会計年度末(2026年4月30日)現在において当社グループが判断したものであり、事業等のリスクはこれらに限られるものではありません。 ①政治・経済・社会動向に起因するリスク リスク概況   リスク管理体制・対応策 当社グループは国内外において事業を展開しております。そのため、景気や為替相場の変動、米国の動向をはじめとする特定国の政策の変更、国際秩序の変化や紛争の発生(中東情勢など)による政治・経済・社会動向の変動、及びこれらに影響を受ける個人消費の変動やサプライチェーンの不安定化は、当社グループの業績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。とりわけ、地政学リスクに起因した国際情勢の不安定化に伴い、世界経済の混乱や原材料・燃料・輸送等のコスト上昇が想定以上に長期化・深刻化した場合、当社グループの業績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。    当社グループを取り巻く外部環境変化に起因するリスクに関しては、長期経営計画委員会を中心として、各本部・部署及び各委員会が連携して管理し、影響を最小限に抑えるための体制整備に取り組んでおります。  サプライチェーンについては、製造委託先や物流業者の分散、現地生産の検討、及び代替対応策の策定を進めております。 ②食品・飲料市場動向に起因するリスク リスク概況   リスク管理体制・対応策 当連結会計年度の販売数量のうち、当社の飲料製品全体に占める「日本茶飲料」の割合は63%と、高い水準にあります。  当社グループでは、今後も緑茶飲料市場の拡大とともに「お~いお茶」ブランドを中心に成長するものと予測し、海外市場の拡大を重要な成長機会と位置づけ、経営資源を集中させてまいります。  ただし、物価高騰を背景に食品業界の価格改定が続く中、お客様はより商品の付加価値やブランド価値を求める傾向にあります。また、デジタルマーケティングやD2C市場など購買チャネルの拡大に伴い、ニーズの多様化(パーソナル化)も進んでおります。  このような環境下、当社グループは多様なニーズに沿った製品の提供やルートセールスを通じたサービスの充実に努めております。  今後も市場動向を的確に予測し、競争優位性を確保する施策を展開してまいりますが、これらが市場環境の変化に十分対応できなかった場合、当社グループの業績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。    当社グループを取り巻く環境変化に起因するリスクに関しては、長期経営計画委員会を中心として、各本部・部署及び各委員会が連携して管理し、影響を最小限に抑える体制を整備しております。また、市場調査・分析体制の強化に加え、健康に関する研究や成果の発信、嗜好軸の変化に応じた製品の開発、オープンイノベーション推進に向けた社内外のコラボレーション強化、D2C事業及びECチームの強化など、新しい価値の提供を目指す対応策の策定を進めております。今後も、お客様との接点を強化し、多様な販売チャネルでブランド価値向上に取り組んでまいります。 ③原材料調達に関するリスク リスク概況   リスク管理体制・対応策 当社グループの主要事業は、茶系飲料を中心とする飲料製品の販売でありますが、就農人口の減少や茶園面積の減少による茶生産量の減少に加え、飲料用茶葉の需要増大により必要量が確保できない場合、需給関係が悪化する可能性があります。また、緑茶原料や輸入原料(穀物・野菜等)の高騰、PET容器原料の石油価格高騰、為替影響による調達コスト上昇は、製造原価を押し上げる要因となります。  さらに、プラスチック製品に対する国際的な規制強化に伴いプラスチック税の支払いによるコスト上昇や、プラスチック使用製品の取扱停止や取引停止等が発生するリスクもあります。  当社グループがこれらの市場環境の変化に対応できなかった場合、業績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。    「伊藤園グループ調達方針」を定め、顧客に安全・安心な製品を持続的に提供するため、サプライチェーンの取引先とともに、社会・環境課題にも配慮した良識ある公正な調達活動を推進しております。茶葉原料調達に関しては、人手に依存しない生産方法の確立や、茶産地育成事業の取り組みを通じ、当社の主要事業推進に欠かせない茶葉の安定供給に努めております。併せて、商品設計や使用資材の見直し、資材費高騰・プラスチック使用製品への規制強化に対する対応策の策定を進めております。 ④生産・物流体制に関するリスク リスク概況   リスク管理体制・対応策 当社グループでは、グループ内工場で茶葉製品の大部分と、飲料製品の原料製造を行っております。また、飲料製品の大部分と茶葉製品の一部は、グループ外の委託工場で製造しております。また当社グループでは、全国を5ブロックに分けた効率的な生産・物流体制を構築しております。  安心・安全な製品を持続的に提供するため、生産・物流体制の整備に努めておりますが、天災や2024年問題の深刻化等による生産・物流への影響を完全に排除できる保証はなく、不測の事態が発生した場合には、当社グループの業績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。    グループ内工場におきましては、生産設備が突発的に停止することがないよう、定期的に設備点検等を実施しております。また、委託工場につきましては、不測の事態が発生した場合に備えて、全国各地に複数の委託工場を確保しております。加えて、製品を安定的に提供するため、全国を5ブロックに分けた生産・物流体制の構築や、他業種との協業検討による物流総量の確保等により、効率的な生産・物流体制の整備に努めております。  今後も、社会・環境に配慮した持続可能な生産・物流体制の実現に向けた取り組みを推進してまいります。 ⑤広告宣伝・営業販売に関するリスク リスク概況   リスク管理体制・対応策 当社グループでは、国内・海外に向けたデジタルメディア経由を含む広告宣伝活動、ルートセールスや通信販売等の営業活動及び販売促進活動等を通じて、「健康創造企業」としてのマーケティングコミュニケーションを行っております。こうした活動及び製品表示においては、世界標準に即し、科学的根拠に基づいた誰もがわかりやすい表現で伝えることに努めております。  ただし、消費者動向の変化、関連法案の改定等により、広告宣伝・営業販売に対するニーズや期待、要請に合致した広告宣伝・営業販売活動を展開できない場合、当社グループの業績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。    ICC(国際商業会議所)制定の基準を踏まえ「伊藤園グループ責任あるマーケティングに関する方針」を定め、責任あるマーケティングコミュニケーションの展開や、適正でわかりやすく、誤解を招かない製品表示の徹底を推進しております。また、広告宣伝・販売促進活動の展開前・展開後において、その適正性の確認やモニタリングを徹底しております。 ⑥食品の安全性・衛生管理、品質管理に関するリスク リスク概況   リスク管理体制・対応策 当社グループは、食品の安全性・衛生管理、品質管理を経営上の最重要課題と認識しており、原料の調達から製品の提供まで、徹底した品質管理とトレーサビリティを確保しております。  しかしながら、こうした厳重な品質管理に向けた取り組みにもかかわらず、異物混入及びアレルゲン表示が不適切な製品の流通、原材料由来による禁止添加物の使用及び残留農薬問題(連鎖的風評被害を受ける場合を含む)、食中毒等の衛生問題が発生した場合、当社グループの業績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。また、業界、社会全体に及ぶ品質問題等、当社グループの取り組みを超える事態が発生した場合も、当社グループの業績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。    「伊藤園グループ品質方針」を設定、これを遵守し食品の安全性・衛生管理、品質管理を確実にするため、当社に品質管理部及び品質保証部を設置しております。両部では自主基準を設け、製品の安全性について品質検査を行うとともに原材料に由来する異物混入及び禁止添加物等の使用を防止するための確認、トレーサビリティシステム(原材料、加工、流通など製品履歴の遡及、追跡)の維持管理、外部委託工場への品質管理指導と監査を実施しております。また、定期的に開催する品質会議において、当社グループ製造担当者、外部委託工場担当者に監査結果とさまざまな品質情報をフィードバックしております。これらの活動によりサプライチェーン全体の食品の安全性・衛生管理、品質管理に対する意識向上と一層の体制強化、リスクの極小化を図っております。  当社グループが国内で展開する直営店事業につきましては、食品衛生法の規制対象となっているものがあります。これらの事業につきましては、法令の遵守に加え、出店先の衛生基準及び当社マニュアルに基づいた衛生管理を徹底しております。  また、「製品リスク対策委員会」を常設し、お客様相談室を中心に、万が一品質事故・問題が発生した場合の対応フロー策定・対応シミュレーションの実施を推進しております。 ⑦気候変動・自然災害・事故等に起因するリスク リスク概況   リスク管理体制・対応策 地球温暖化に伴う気候変動は、集中豪雨などの異常気象による洪水・土砂災害、酷暑や熱波による干ばつ、水資源の変化、感染症等、世界各地で様々な被害をもたらしております。当社グループの主力製品の原料は、茶、大麦、コーヒー、野菜、果実等の農産物であるため、国内外における生産地での気候変動の影響による不作が生じた場合、原料調達価格の上昇及び必要量の不足に伴う販売機会損失などが想定されます。  気候変動による悪影響、感染症の拡大、及び地震などの自然災害が想定範囲を超えた場合、本社機能や生産、物流体制に支障をきたすことが想定され、当社グループの業績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。  併せて、当社の事業活動が環境に十分に配慮していないと判断された場合、消費者の信頼やブランド価値の低下等の影響を及ぼす可能性があります。    当社グループでは、リスクマネジメント委員会(委員長:代表取締役社長)において、気候変動リスクを重要リスクの1つとして認識し、全社的なリスクマネジメント体制に統合して管理をしております。気候変動を含む環境上のリスクに関しては、TCFD提言に基づく気候変動シナリオ分析における定期的なリスクの把握と共に、環境マネジメントシステムの管理手法により環境リスクへの対応を全社的な環境問題として取り組んでおります。  具体的には、気候変動による原料の不作リスクに関して原料となる農作物の産地分散、気候変動に強い農作物の開発、気候変動に強くなる肥料や栽培方法の活用等に取り組んでおり、今後も継続的に気候変動が事業に及ぼす影響を把握し、適切に対応できる体制を整備してまいります。また、環境負荷低減のため、温室効果ガス排出量の削減だけでなく持続可能な水資源の利用、廃棄物削減、資源循環、生物多様性などについても、「伊藤園グループ環境方針」のもと、伊藤園グループ中長期環境目標を定め、様々な課題に取り組んでおります。また、災害対策委員会において、災害や感染症拡大等の危機的事項の発生に備え、対応の周知徹底やBCP(事業継続計画)の見直しを図り、生産工場・配送方法の分散化に取り組んでおります。また、危機的事項の発生時には、代表取締役社長を本部長とする対策本部を設置して、迅速な対応を行い被害の拡大を防止し、最小限に止める体制を整えております。  具体的な気候変動への対応については合わせて「第2 事業の状況 2.サステナビリティに関する考え方及び取組(2)気候変動への対応」をご参照ください。 ⑧海外事業に関するリスク リスク概況   リスク管理体制・対応策 当社グループでは、国内のみならず、北米、中国、東南アジア、豪州、欧州を中心に海外の事業を展開しております。また、2026年にインドに本格進出し、「お~いお茶」飲料製品の生産販売を拡充しております。  一方で、企業活動のグローバル化に伴い、海外事業の重要性がますます増大しておりますが、予測し得ない国家間対立の悪化、戦争・紛争の勃発、テロ破壊活動、政治不安、保護主義的政策、各国における競争環境の激化、各国の法規制の変更等の政治的、経済的、法的な要因による重要な変化が発生する場合があります。  これらの重要な変化があった場合、不買運動や関税の引き上げ、当該国における生産・供給活動の停止等により、当社グループの業績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。  また、欧州をはじめとする海外諸国では、環境・人権デューデリジェンスの法制化が進められております。そのため、当社グループが海外事業を展開するにあたって、サプライチェーンも含めた適切なアセスメントやリスクマネジメント体制を整備できず、環境・人権関連等の問題が生じた場合、当該国における法的措置や罰金やブランド価値の低下を招き、当社グループの業績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。    海外事業活動において発生しうるリスクに関しては、長期ビジョンである「世界のティーカンパニー」の実現及びその通過地点である「お~いお茶」のグローバルブランド化に向け、対応をより一層強化するべく、国際本部を中心として管理体制整備に取り組んでおります。海外事業におけるリスクは多岐にわたりますが、販売国・地域の拡大、生産拠点の増加や事業撤退基準の設定、各国の法規制の変更等に向けた現地での法令確認体制の整備など、リスクが顕在化した際の影響を低減するための適切な対策の検討を進めております。 ⑨法規制・コンプライアンスに関するリスク リスク概況   リスク管理体制・対応策 当社グループでは、事業の遂行に当たって、食品衛生法、製造物責任法(PL法)、表示関連法規制、労働関連法規制、競争関連法規制、個人情報保護規制、環境関連法規制等、様々な法的規制の適用を受けております。  当社グループがこれらの法令に違反した場合や、その他社会的要請に反した行動をとった場合には、法令による処罰、訴訟の提起、社会的制裁などを受けたり、お客様からの信用が失われる可能性があります。  今後、新法の制定、法改正、法令の解釈変更にて法的規制を遵守することが著しく困難になった場合や、気候変動対策等の規制強化によりコスト負担が増えた場合には、当社グループの業績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。  また、当社グループでは、グループ全体のリスクを統合的かつ戦略的に管理し、グループガバナンスの実効性を高めております。しかし、新規グループ会社設立及び統合等に伴い、対応すべき法規制等が増加し、管理すべきリスクの範囲や粒度が変化する可能性があります。こうしたグループガバナンスに関連するリスク対応拡充により、当社グループにおける他の取り組みの進捗が遅延した場合にも、当社グループの業績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。    伊藤園グループ行動規範により、コンプライアンスの徹底を図るため、法務部を中心として全社的なコンプライアンス教育を実施し推進しております。また、当社グループでは、業務の適正性や効率性を確保するため、内部統制推進委員会を中心に、内部統制の推進に取り組んでおり、内部監査の強化を進めております。また、グループ経営推進部を中心に、各グループ会社のリスクマネジメント活動の推進支援を行い、グループ会社における遵守・徹底すべき法規制やコンプライアンスの動向の分析及びそれらに関連するリスク概況の管理等、グループガバナンスの実効性向上を図る取り組みを進めてまいります。  人権の尊重については、伊藤園グループ経営理念「お客様第一主義」の根幹をなすものであり、全ての事業活動の根幹となるものとして捉えております。人権に関する専門知識・実務経験を有する外部有識者の助言を踏まえて「伊藤園グループ人権方針」を策定し、人権リスクの特定、予防、是正、救済に取り組む仕組みである人権デューデリジェンスを構築し、実施をしております。具体的な取り組みについては当社ホームページ「人権尊重の取組み」をご参照ください。 ⑩情報セキュリティに関するリスク リスク概況   リスク管理体制・対応策 当社グループは、生産・販売活動をはじめとする各種事業活動を効率的に行うために情報システムを利用しております。しかしながら、当社及びグループ会社を対象とするサイバー攻撃が高度化・多様化しており、ランサムウェア攻撃や標的型攻撃、サプライチェーンを起点とした攻撃等により、情報システムに障害が発生した場合には、各種業務の中断・停止や金銭的被害の発生、社会的信用の低下等が発生する可能性があります。  また、当社グループは、ルートセールスや通信販売等の営業取引や消費者キャンペーンを含む販売促進活動等を通じて、相当数のお客様情報を保有しているほか、「新俳句大賞」等の活動を通じて潜在的なお客様情報も保有しております。これらの個人情報については、当社グループにて管理するとともに、一部はグループ外の委託先にて管理をしておりますが、停電・災害、ソフトウェアや機器の欠陥、ウイルスの感染、不正アクセス、クラウドサービス利用に伴う設定不備等の予期せぬ事態により、情報の消失、漏洩、改ざん等が起きた場合には、当社グループの信用低下を招き、業績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。    当社グループでは、昨今のサイバー攻撃の高度化・多様化を受けて、各種業務を安全に効率的かつ正確に行うための適切な情報セキュリティ対策を実施しております。当社及びグループ会社を標的としたサイバー攻撃対策として、不正アクセスやマルウェアの自動感知・削除、駆除できない場合においてはアラートを発報し、検知した脅威に対しては迅速に対応するインシデント対応体制を構築しております。また、DXセキュリティ推進部を中心に外部専門機関と連携し、継続的な監視及び対応を実施してまいります。  また、個人情報を含めた重要な情報の紛失、誤用、改ざん等を防止するため、システムを含め情報管理に対して適切なセキュリティ対策を実施しております。情報保護に関しては、伊藤園グループにおける個人情報保護方針を定めており、個人情報の安全管理の徹底と漏洩を未然に防止するとともに、情報管理に関する規程の遵守意識の維持及び向上を目的として、適切な情報保護対策の推進に取り組んでおります。また、業務上の情報管理に関しては、社内での個人情報保有状況や社内ルールの把握を実施することで、情報保護対策の強化に努めております。 ⑪人的資本に関するリスク リスク概況   リスク管理体制・対応策 当社グループでは、経営環境の変化を踏まえたうえで持続的な成長のため、人的資本は当社の経営基盤の要となっております。しかしながら、昨今の人材獲得競争の激化、DXの加速や企業活動のグローバル化による人材需要の増加や必要スキルの変化・高度化等により、必要な経営幹部及び一般社員の確保、維持、育成が困難な事態に陥った場合、事業活動の停滞や経営戦略の実行に影響を与え、当社グループの業績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。    当社グループでは、「伊藤園グループ人材方針」を定め、最も大切な財産は「人」であると捉えております。  経営戦略の実行に必要な人材の確保、育成に関しては、多様な人材が柔軟な働き方を選択できる環境を整備し、社員全員がいきいきと働くことができるようにすることで、会社全体の活性化と社員の生産性の向上を目指しております。また、伊藤園独自の自己啓発やキャリア支援制度を設け、戦略的な人材育成計画を行い、経営戦略と人財戦略を連動させた人材マネジメント施策を実行しております。  具体的な人的資本への対応については合わせて「第2 事業の状況 2.サステナビリティに関する考え方及び取組(3)人的資本」をご参照ください。 ⑫財務・税務に関するリスク リスク概況   リスク管理体制・対応策 当社グループは、事業用の不動産やのれんをはじめとする様々な固定資産を所有しております。こうした資産は、時価の下落や、期待しているキャッシュ・フローを生み出さない状況になるなど、その収益性の低下により減損会計の適用を受ける可能性があります。また、企業活動のグローバル化に伴い、海外事業を展開している各国の税制の適用を受けており、今後、予期し得ない税制改正や当局からの更正処分を受ける可能性があります。 これらの重要な事象が発生し、減損損失が発生した場合、当社グループの業績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。    財産保全上のリスクに関しては、債権管理基準に基づく与信管理及び債権回収管理の徹底並びに棚卸資産の適切な管理により、貸倒損失や不良在庫の発生防止に努めております。また、のれん、事業用不動産、その他の固定資産及び保有有価証券等については、定期的なモニタリング及び収益性の検証を実施し、減損の兆候を早期に把握することで、資産価値の毀損リスクの低減を図っております。  税務上のリスクに関しましては、「伊藤園グループ税務方針」に基づき、適正な申告・納税体制を整備するとともに、国内外の税制改正動向の把握及び外部専門家との連携を通じて、税務リスクの低減に努めております。
経営成績の分析 (MD&A)7,489字を開く

業績がなぜこうなったかの経営陣の説明

4【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】 (1)経営成績等の状況の概要 当連結会計年度における当社グループの財政状態、経営成績及びキャッシュ・フロー(以下「経営成績等」という。)の状況の概要は次のとおりであります。 ① 財政状態及び経営成績の状況 当連結会計年度における日本経済は、雇用・所得環境の改善や各種政策の効果などにより、緩やかな回復基調が続きました。一方で、原材料・エネルギー価格の高騰、米国の政策動向や中東情勢の影響など、依然として先行き不透明な状況が続いております。 このような状況の中、当社グループは、すべてのお客様を大切にすることが経営の基本であるという経営理念「お客様第一主義」のもと、当社グループと関わるすべての方々をお客様と位置づけ、ご意見やご要望に真摯に向き合い、常にお客様の立場に立った対応を図りながら、一丸となって積極的な事業活動を行ってまいりました。 当社グループの主力事業である飲料業界におきましては、原材料費、物流費、人件費などのコスト上昇が継続する中、消費者の節約志向は依然として強く、厳しい経営環境となりました。中でも自動販売機事業については販売数量の減少に伴う収益性の低下が認められたことから、当連結会計年度において減損損失を計上しており、親会社株主に帰属する当期純利益は大幅な減益となりました。 その結果、当連結会計年度の経営成績は、売上高4,978億77百万円(前期比5.3%増)、営業利益216億84百万円(前期比5.6%減)、経常利益232億67百万円(前期比1.3%増)、親会社株主に帰属する当期純利益34億66百万円(前期比75.5%減)となりました。 セグメント別の経営成績は次のとおりであります。 <リーフ・ドリンク関連事業> リーフ・ドリンク関連事業の売上高は4,434億43百万円(前期比5.5%増)、営業利益は175億円(前期比8.0%減)となりました。 国内の売上高は概ね前年並みの推移となりましたが、海外では抹茶を含む日本茶の需要が拡大したことで、米国や東南アジア(ASEAN)を中心に堅調に推移しました。引き続き大谷翔平選手の起用によるマーケティング施策を国内外で展開し、「お~いお茶」のさらなるグローバル化を進めてまいります。一方で利益面は、米国コーヒー豆事業の採算性改善や国内外の価格改定、経費支出のコントロールにより一定の改善効果はあったものの、原材料費をはじめとする各種コストの上昇が想定を上回ったことから、営業利益は減益となりました。 自動販売機事業につきましては、環境変化に応じた構造改革の一環として、当社の子会社で自動販売機等の事業を営むネオス株式会社(2026年5月1日付で株式会社伊藤園ネオスに商号変更)に事業承継し、柔軟な戦略遂行と収益基盤の確立を目指してまいります。 <飲食関連事業> 飲食関連事業の売上高は464億95百万円(前期比6.2%増)、営業利益は35億55百万円(前期比1.1%増)となりました。 スペシャリティコーヒーショップ「タリーズコーヒー」では、従来の「TULLY’S COFFEE」に加えて「&TEA」や「PRIME FIVE」業態を積極展開し、空港、鉄道、病院など多種多様なロケーションに出店しました。店舗数が順調に増えたことや価格改定、メディア露出の効果もあって売上高は前年を上回り堅調に推移しました。営業利益につきましても、コーヒー豆の高騰や出店コストの上昇が続く中、経費を適切にコントロールしたことで増益となりました。 本年3月には、タリーズコーヒーが掲げる運営ポリシー“5つの最高”を体現するコンセプト店舗として「PRIME FIVE TULLY’S COFFEE 広尾店(東京都)」をオープンし、こだわりのエスプレッソの魅力をお楽しみいただく限定メニューや、日常のコーヒータイムを少し格上げする空間体験を提供しております。 2026年4月末の総店舗数は850店舗(前期末比32店舗増)となっております。 <その他> 売上高は79億38百万円(前期比7.9%減)、営業利益は6億59百万円(前期比13.9%減)となりました。 財政状態の状況は次のとおりであります。 (流動資産) 当連結会計年度末における流動資産は2,371億79百万円で、前連結会計年度末に比べて51億84百万円増加しております。これは主に「現金及び預金」が147億14百万円減少、「売掛金」が31億81百万円増加、「商品及び製品」が107億10百万円増加、「原材料及び貯蔵品」が41億79百万円増加、「流動資産のその他」が10億67百万円増加したことによるものであります。 (固定資産) 当連結会計年度末における固定資産は1,054億87百万円で、前連結会計年度末に比べて71億15百万円減少しております。これは主に「工具、器具及び備品」が119億7百万円減少、「リース資産」が13億58百万円減少、「投資有価証券」が10億27百万円増加、「繰延税金資産」が33億58百万円増加したことによるものであります。 (流動負債) 当連結会計年度末における流動負債は939億61百万円で、前連結会計年度末に比べて141億59百万円減少しております。これは主に「短期借入金」が181億79百万円減少、「未払費用」が17億18百万円増加したことによるものであります。 (固定負債) 当連結会計年度末における固定負債は707億54百万円で、前連結会計年度末に比べて102億48百万円増加しております。これは主に「長期借入金」が110億35百万円増加したことによるものであります。 (純資産) 当連結会計年度末における純資産は1,779億51百万円で、前連結会計年度末に比べて19億79百万円増加しております。これは主に「親会社株主に帰属する当期純利益」により「利益剰余金」が34億66百万円増加、「剰余金の配当」により「利益剰余金」が56億69百万円減少、「為替換算調整勘定」により29億33百万円増加したことによるものであります。 ② キャッシュ・フローの状況 当連結会計年度末における現金及び現金同等物は、前連結会計年度末と比べ144億85百万円減少し、当連結会計年度末には710億80百万円となりました。 当連結会計年度における各キャッシュ・フローの状況とそれらの要因は以下のとおりであります。 <営業活動によるキャッシュ・フロー> 営業活動によるキャッシュ・フローは、113億1百万円の収入(前期は180億38百万円の収入)となりました。これは主に、税金等調整前当期純利益68億43百万円、減価償却費85億53百万円、減損損失148億83百万円、棚卸資産の増加額128億17百万円、法人税等の支払額62億58百万円によるものであります。 <投資活動によるキャッシュ・フロー> 投資活動によるキャッシュ・フローは、110億72百万円の支出(前期は133億33百万円の支出)となりました。これは主に、有形及び無形固定資産の取得による支出113億4百万円によるものであります。 <財務活動によるキャッシュ・フロー> 財務活動によるキャッシュ・フローは、166億9百万円の支出(前期は232億36百万円の支出)となりました。これは主に、長期借入れによる収入144億35百万円、長期借入金の返済による支出235億48百万円、配当金の支払額56億60百万円によるものであります。 ③ 生産、受注及び販売の実績 a.生産実績 当連結会計年度における生産実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。 セグメントの名称   金額(百万円)   前期比増減率(%) リーフ・ドリンク関連事業 (販売用製品)   72,512   16.7 (自社製品用原料)   25,333   15.8 リーフ・ドリンク関連事業計   97,846   16.4 その他 (販売用製品)   2,520   △6.9 合計   100,366   15.7 (注)1 販売用製品の金額は販売価格、自社製品用原料の金額は原価によっております。 2 セグメント間取引については、相殺消去しております。 3 上記生産実績には外部へ製造委託している仕入製品は含まれておりません。 b.仕入実績 当連結会計年度における仕入実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。 セグメントの名称   金額(百万円)   前期比増減率(%) リーフ・ドリンク関連事業   251,739   10.4 飲食関連事業   13,546   7.0 その他   2,532   △10.2 合計   267,819   10.0 (注)1 金額は仕入原価によっております。 2 セグメント間取引については、相殺消去しております。 c.受注実績 当社グループは受注生産を行っておりません。 d.販売実績 当連結会計年度における販売実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。 セグメントの名称   金額(百万円)   前期比増減率(%) リーフ・ドリンク関連事業   443,443   5.5 飲食関連事業   46,495   6.2 その他   7,938   △7.9 合計   497,877   5.3 (注)1 セグメント間取引については、相殺消去しております。 2 主な相手先別の販売実績及び当該販売実績の総販売実績に対する割合は、当該割合が100分の10以上の相手先がないため記載を省略しております。 (2)経営者の視点による経営成績等の状況に関する分析・検討内容 経営者の視点による当社グループの経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容は次のとおりであります。なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において判断したものであります。 ① 重要な会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定 当社グループの連結財務諸表は、わが国において一般に公正妥当と認められる会計基準に基づき作成しております。この連結財務諸表の作成に当たり、必要と思われる見積りについては、過去の実績等を勘案し合理的に判断しておりますが、これらは不確実性を伴うため、将来生じる実際の結果と大きく異なる可能性があります。 当社グループの連結財務諸表の作成に当たって用いた会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定のうち、重要なものは以下のとおりであります。 a.リベートに係る未払費用 顧客に対して支払われるリベートに係る未払費用については、「第5 経理の状況 1.連結財務諸表等 (1)連結財務諸表 注記事項(重要な会計上の見積り)」に記載しております。 b.貸倒引当金 当社グループは売上債権等の貸倒損失に備えて回収不能となる見積額を貸倒引当金として計上しておりますが、将来、販売先の財務状況が悪化し支払能力が低下した場合には、引当金の追加計上又は貸倒損失が発生する可能性があります。 c.棚卸資産 当社グループが販売する棚卸資産は市場の需給の影響を受け、市場価格が低下する場合があるため、評価基準として、総平均法による原価法(収益性の低下による簿価切下げの方法)を採用しております。なお、在外連結子会社につきましては、先入先出法又は移動平均法による原価法(収益性の低下による簿価切下げの方法)を採用しております。 d.賞与引当金 賞与引当金は、従業員に対する翌連結会計年度賞与支給見込額のうち当期間対応額を計上しておりますが、実際の支給額は支給時点における外部環境及び当社グループの状況を勘案のうえ決定されるため、実際の支給額が見積りと異なる場合には、追加の費用計上が必要となる可能性があります。 e.退職給付に係る資産・負債 従業員退職給付費用及び債務は、数理計算上使用される前提条件に基づいて算出しております。これらの前提条件には、割引率、退職率、死亡率及び昇給率など多くの見積りが含まれており、実際の結果が前提条件と異なる場合や前提条件が変更された場合、又は法改正や退職給付制度の変更があった場合、その影響は累積されて将来にわたり規則的に認識されることとなり、将来の退職給付費用及び債務に影響を与える可能性があります。 f.有価証券の評価 当社グループは価格変動性が高い公開会社の株式と、株価の決定が困難である非公開会社の株式を保有しております。当社グループは有価証券の評価を一定期間ごとに見直し、その評価が取得原価又は減損後の帳簿価額を一定率以上下回った場合、減損処理を実施しております。将来の市況悪化又は投資先の業績不振により、現在の帳簿価額に反映されていない損失又は帳簿価額の回収不能が発生した場合、評価損が発生し、利益に影響を与える可能性があります。 g.繰延税金資産 当社グループは繰延税金資産の回収可能性を評価するに当たって、将来の課税所得を合理的に見積っております。将来の不確実な経済条件の変動により、この見積りに変動があった場合、繰延税金資産の調整により、利益に影響を与える可能性があります。 h.固定資産の減損 当社グループは、減損損失の認識の判定及び測定を行う単位として資産のグルーピングを行い、減損の兆候の有無を判定しております。減損の兆候が存在する場合、当該資産又は資産グループから得られる将来キャッシュ・フローに基づき、減損損失の認識の要否を判定しております。 減損損失を認識すべきと判定された資産又は資産グループについては、帳簿価額を回収可能価額まで減額し、当該減少額を減損損失として計上しております。回収可能価額は使用価値又は正味売却可能価額により算定しております。使用価値は、当該資産から得られる将来キャッシュ・フローに基づき算定しております。 将来キャッシュ・フローの算定には、事業計画を基礎として、主原料価格の相場予測及び将来の収益予測等の仮定を考慮して見積っております。 将来の不確実性が存在するため、実際の結果が異なった場合、減損損失が発生し、利益に影響を与える可能性があります。 ② 当連結会計年度の経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容 a.財政状態 当連結会計年度末の財政状態につきましては、「(1)経営成績等の状況の概要 ①財政状態及び経営成績の状況」に記載しております。 b.経営成績 当連結会計年度の売上高は5.3%増の4,978億77百万円となりました。これは「(1)経営成績等の状況の概要 ①財政状態及び経営成績の状況」に記載のとおり、リーフ・ドリンク関連事業及び飲食関連事業の売上高が堅調に推移したことによるものであります。 当連結会計年度の営業利益は前連結会計年度に比べ5.6%減の216億84百万円となり、営業利益率は0.5ポイント減の4.4%となりました。売上原価が8.7%増、販売費及び一般管理費が0.7%増となり、原材料をはじめとする各種コストの上昇が想定を上回ったことによるものであります。なお、米国コーヒー豆事業の採算改善や国内外の価格改定、経費支出のコントロールにより一定の改善効果はあったものの、これを吸収するには至らず、営業利益は減益となりました。 当連結会計年度の経常利益は前連結会計年度に比べ1.3%増の232億67百万円となり、経常利益率は0.2ポイント減の4.7%となりました。これは、主に営業利益が減益となったことによるものであります。 当連結会計年度の親会社株主に帰属する当期純利益は前連結会計年度に比べ75.5%減の34億66百万円となり、親会社株主に帰属する当期純利益率は2.3ポイント減の0.7%となりました。これは、経常利益が2億93百万円増加した一方で、主に販売数量の減少に伴う収益性の低下が認められた自動販売機事業に係る減損損失を138億72百万円計上したことにより減損損失が143億94百万円増加したことや、法人税、住民税及び事業税が14百万円減少、法人税等調整額が46億34百万円減少したことによるものであります。 c.キャッシュ・フロー 当連結会計年度のキャッシュ・フローの分析につきましては、「(1)経営成績等の状況の概要 ②キャッシュ・フローの状況」に記載しております。 当社グループは、収益性の強化によるキャッシュ・フローを高め、さらに投資効果を重視した設備投資を行うとともに、有利子負債の削減を進めてまいります。 ③ 経営成績に重要な影響を与える要因について 経営成績に重要な影響を与える要因につきましては、「3.事業等のリスク」に記載しております。 ④ 資本の財源及び資金の流動性についての分析 a.資金需要 当社グループの事業活動における運転資金需要の主なものは、リーフ・ドリンク関連事業における製品製造のための原材料の仕入や製造経費のほか、販売費及び一般管理費等であります。また、設備投資需要としては、リーフ・ドリンク関連事業における自動販売機等への投資や飲食関連事業における新規出店等への投資であります。 b.財務政策 当社グループは、事業活動に必要な資金を安定的に調達するため、内部資金の活用に加え、金融機関からの借入及び社債の発行等による資金調達を行っております。資金調達に際しては、調達コストの低減に努める一方、過度に金利変動リスクに晒されないよう金利の固定化を図っております。 ⑤ 経営方針・経営戦略、経営上の目標の達成状況を判断するための客観的な指標等 当社グループは、2029年4月期までの中期経営計画の実現に向け、「1.経営方針、経営環境及び対処すべき課題等 (2)当社グループの中期的な経営戦略」に記載した取り組みを実施してまいります。 なお、中期経営計画における定量目標は以下のとおりであります。 2026年4月期 実績   2029年4月期 目標値 連結売上高   伸長率 5.3%   年平均伸長率 2%以上 (海外8%以上 ※為替影響除く) 営業利益率   4.4%   8%以上 自己資本利益率(ROE)   2.0%   10%以上 総還元性向   170.4%   40%以上

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出典

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