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超!企業DB
日経平均64,325.64-1,890NYダウ52,980.73+214ドル円158.84-1NASDAQ26,208.82+109S&P 5007,666.58+35SOX 指数11,332.81+449/2終値

日清オイリオグループ

The Nisshin OilliO Group, Ltd.2602 · Prime · 食料品

油脂・油糧の総合メーカー。大豆・パーム等の原料から食用油、加工油脂、化粧品原料まで垂直統合。

概要

日清オイリオグループは、1907年に日清豆粕製造株式会社として創業した日本の総合油脂企業である。本社を東京都中央区に置き、連結従業員数3,286人を擁する。家庭用・業務用の食用油や加工油脂、健康食品、化粧品原料など幅広い製品を手掛け、国内大手の一角を占める。2025年3月期の連結売上高は5,309億円、営業利益193億円、親会社株主に帰属する当期純利益129億円。マレーシア、イタリア、中国などに生産拠点を持ち、グローバルに事業を展開する。

五つの報告セグメントで構成される事業構造

当社グループは、グローバル油脂・加工油脂事業、油脂・油糧(国内・海外)事業、加工食品・素材事業、ファインケミカル事業、その他(不動産賃貸・洗浄消毒剤等)の五つを報告セグメントとしている。グローバル油脂・加工油脂事業では、マレーシアのIntercontinental Specialty Fats Sdn. Bhd.やイタリアの同社子会社がマーガリンやショートニングを製造し、世界の食品メーカーに供給する。油脂・油糧事業では、国内で大豆や菜種からサラダ油やキャノーラ油を製造し、搾油後の油かす(ミール)を飼料向けに販売する。加工食品・素材事業では、MCTオイル関連食品や介護食品、チョコレート原料(大東カカオ)を手掛ける。ファインケミカル事業では、化粧品原料として植物油由来のエモリエント剤等を製造。その他には、子会社セッツによる洗浄消毒剤、NSPによる情報システム開発などが含まれる。

国内工場と海外子会社が支える供給体制

生産拠点は国内に横浜磯子工場(神奈川県)、神戸工場(兵庫県)を持ち、海外ではマレーシア、イタリア、中国(大連、上海)、シンガポール、インドネシアなどに子会社・関連会社を配置する。特に大連日清製油有限公司は1990年から操業し、中国市場向けに油脂・ミールを生産。また、スペインのIndustrial Quimica Lasem S.A.U.は化粧品原料の製造拠点として機能する。販売面では、国内を日清商事や日清商会などの販売子会社がカバーし、海外は現地法人が直接顧客に対応する。物流は日清物流が港湾荷役と製品配送を担い、原材料の輸入から製品出荷まで一貫したサプライチェーンを構築している。

増収基調にある財務と資本効率の向上目標

連結売上高は2013年3月期の3,100億円から拡大傾向にあり、2024年3月期には5,135億円、2025年3月期は5,309億円、2026年3月期は5,543億円を見込む。親会社株主に帰属する当期純利益は、2024年3月期の151億円から2025年3月期129億円に減少したが、2026年3月期は240億円の大幅増益予想。2025年3月期のROEは12.1%、ROICは4.5%であり、中期経営計画「Value UpX」では2028年度にROE8.0%以上、ROIC6.0%以上を目標に掲げる。また、自己資本比率は2025年3月期末で49.2%(純資産2,220億円/総資産4,512億円)と健全な水準を維持している。

業界の中での役割はグローバル油脂・油糧メーカー。にあたる。

この章の文章は、有価証券報告書と会社の開示をもとにAIが編纂しています。数値は開示のままで、AIには生成させていません。

売上高
5,543億円
営業利益
170億円
営業利益率
3.1%
純利益
240億円
2026/3 通期の連結業績。決算の内訳は最新の決算以降にあります。

何をしている会社か

有価証券報告書「事業の内容」(2026/3期)より

事業別の売上と利益

2026/3
事業売上構成比利益利益率
日本3,894億円70.3%
アジア949億円17.1%
その他699億円12.6%

有価証券報告書のセグメント情報から、外部顧客への売上とセグメント利益をそのまま掲載しています。全社費用・セグメント間取引の消去は含みません。

01グローバル油脂・加工油脂主力

海外子会社がマーガリン・ショートニング等の加工油脂を製造販売。マレーシア・イタリア等に拠点を持ち、世界の食品メーカー向けに供給。

主な製品・サービス1
加工油脂(マーガリン・ショートニング)
業務用・家庭用のマーガリン、ショートニング。製パン・製菓・洋菓子等に使用される油脂製品。

02油脂・油糧(国内・海外)主力

大豆・菜種等の油糧原料から食用油、ミール(飼料用油かす)を製造販売。日本国内の家庭用・業務用油脂の主力メーカー。

主な製品・サービス2
食用油(サラダ油、キャノーラ油等)
日清サラダ油等のブランドで家庭用・業務用に販売。大豆・菜種等を原料とした精製油。
ミール(飼料用油かす)
搾油後の油かすを家畜飼料向けに販売。タンパク源として畜産・養鶏・養魚に供給。

03加工食品・素材準主力

MCTオイル関連食品、高齢者向け介護食品、ドレッシング・マヨネーズ、チョコレート関連製品等を製造販売。ヘルスケア・嗜好品分野。

主な製品・サービス2
MCTオイル関連食品
中鎖脂肪酸油を用いた健康食品。ケトジェニックダイエットや栄養補助として需要拡大。
チョコレート関連製品(子会社大東カカオ等)
チョコレート原料(カカオマス、ココアバター等)や業務用チョコレートを菓子メーカー向けに供給。

04ファインケミカル副次

化粧品原料(油脂由来のエモリエント剤、界面活性剤等)や化学品を製造販売。化粧品・パーソナルケアメーカー向け。スペイン子会社も有する。

主な製品・サービス1
化粧品原料(エモリエント剤等)
植物油由来の高級アルコール、エステル類等。スキンケア・メイクアップ製品の基材として使用。

05その他(不動産賃貸、洗浄消毒剤、情報システム等)その他

不動産賃貸、洗浄消毒剤製造販売、情報システム開発保守、食品販売促進、損害保険代理等の補完事業。

製品と技術

家庭用・業務用の食用油と加工油脂

主力製品は「日清サラダ油」「日清キャノーラ油」などの家庭用食用油であり、大豆や菜種を原料に精製して提供する。業務用としては、製パン・製菓・洋菓子向けのマーガリンやショートニングなどの加工油脂が重要である。加工油脂は、マレーシアのIntercontinental Specialty Fats Sdn. Bhd.やイタリアの子会社が製造し、世界中の食品メーカーに供給される。国内では日清商事や日清商会を通じて販売され、スーパーマーケットから外食産業まで幅広いチャネルを持つ。搾油工程で副生するミール(油かす)は飼料用タンパク源として畜産・養鶏業者に販売され、収益の一翼を担う。

健康志向に対応するMCTオイルと介護食品

加工食品・素材事業の柱の一つがMCT(中鎖脂肪酸)オイル関連食品である。MCTオイルはケトジェニックダイエットや栄養補助食品として需要が拡大しており、当社は「日清MCTオイル」ブランドで家庭用・業務用を展開する。また、高齢化社会に対応した介護食品もラインアップに含まれ、飲み込みやすいゼリー状製品などが開発されている。さらに、ドレッシング・マヨネーズ類の製造販売も行っており、関連会社のピエトロがドレッシング事業を担う。これらの製品は「おいしさ・健康・美」をコアコンセプトとする経営理念を具現化するものである。

化粧品原料に応用される油脂由来のファインケミカル

ファインケミカル事業では、植物油を原料とした高級アルコールやエステル類を製造し、化粧品・パーソナルケアメーカー向けに販売する。製品はスキンケアやメイクアップ製品の基材として使用されるエモリエント剤(保湿成分)や界面活性剤が中心である。生産は国内のほか、スペインの子会社Industrial Quimica Lasem S.A.U.が欧州市場向けに供給する。また、上海の日清奥利友国際貿易有限公司が中国市場への販売窓口となる。油脂の特性を活かした高付加価値素材であり、医薬部外品やサプリメント原料への応用も研究されている。

有価証券報告書の事業の記述をもとにAIが編纂しています。

業界での位置づけ

食料品のなかでの位置

油脂・油糧大手、収益率で課題

日清オイリオグループは食用油・油脂製品で国内首位級。同業のニップンや日清製粉グループ本社は製粉事業が主体だが、原料コストの影響は共通。営業利益率は2025/3期3.64%と、昭和産業(製粉・油脂)より低く、原料市況の変動に収益が左右されやすい。また、海外事業比率が低く、内需依存の構造。

強み

  • 家庭用サラダ油などで国内シェア1位、ブランド力強い
  • 機能性油脂など付加価値製品の開発に強み
  • 食用油は必需品、景気影響を受けにくい
  • 国内外の油糧種子調達でスケールメリット

課題

  • 大豆・菜種など国際相場の高騰が収益を圧迫
  • 営業利益率4%未満、価格競争激しく改善必要
  • 内需依存度が高く、海外売上比率が低い

強みと課題は、開示資料をもとにAIがまとめた見立てです。

同業の企業

食品・飲料の時価総額近傍。太字が日清オイリオグループ

時価総額で並べると、掲載11社のなかで6番目にあたる。

#企業時価総額PER
12613J-オイルミルズ774億円16.1倍
28079正栄食品工業768億円19.3倍
31379ホクト726億円11.4倍
42695くら寿司716億円39.4倍
58160木曽路706億円40.4倍
62602日清オイリオグループ704億円8.2倍
72108日本甜菜製糖698億円13.3倍
88179ロイヤルホールディングス678億円22.8倍
92211不二家640億円57.2倍
102053中部飼料615億円10.6倍
118200リンガーハット607億円34.9倍

時価総額は直近の終値ベース。同業の範囲は独自の業界分類(食品・飲料)に従っています。

会社の歴史

沿革 36件

大豆粕製造から総合油脂企業への転換(1907~1918年)

1907年3月、日清豆粕製造株式会社として東京市に本社、大連に支店・工場を開設し、大豆油と大豆粕の製造・貿易を開始した。創業時の主力は大豆加工品であったが、1918年7月に社名を日清製油株式会社に改め、横浜市の松下豆粕製造所を合併。従来の大豆単一から各種植物油脂と油粕を多角的に製造する総合植物油脂産業へと発展した。この時期に、原料調達と製品販売の両面で中国市場との結びつきを強め、後のグローバル展開の礎を築いた。

戦災と在外資産喪失からの再建(1945~1949年)

1945年5月、戦災により横浜工場を焼失。終戦により大連工場その他の在外資産をすべて喪失した。那須疎開工場と山梨醸造工場でかろうじて操業を継続する中、1947年8月に日清商事株式会社、同年10月にリノール油脂株式会社(当時 東濱油脂化学工業)を設立し、販売網と油脂化学分野の再構築を進めた。1949年1月に横浜工場を再建、同年4月には北海製油株式会社を合併して小樽工場とし、生産能力を回復。同年6月には東京証券取引所市場第一部に上場を果たし、戦後の復興を軌道に乗せた。

全国販売網の整備と工場拡充(1953~1969年)

1953年8月に神戸工場が操業開始、同月小樽工場を廃止し小樽出張所を設置。1954年6月大阪支店開設を皮切りに、1957年名古屋、1958年札幌、1959年福岡、1960年仙台と全国主要都市に出張所・営業所を順次設置し、販売網を全国展開した。1963年11月には横浜磯子工場(横浜根岸湾埋立地)が操業開始、横浜工場を横浜神奈川工場に改称。1969年には広島出張所開設、さらにリノール油脂の経営に参画し、油脂事業の多角化と生産基盤の拡充を同時に進めた。

グループ経営の本格化と物流・研究機能の強化(1970~1988年)

1970年代に入り、子会社設立とグループ体制の整備が加速した。1975年にニッシンサービス株式会社を設立し、物流・サービス機能を強化。1980年にはニッコー製油株式会社の経営に参画。1983年には食品営業本部と東京支店を設置し、営業体制を再編。1988年には日清サイロ株式会社を設立し、原料貯蔵能力を高めた。また、1959年に開設した研究所の機能を1995年に横須賀市へ移転するなど、研究開発拠点の充実も進められた。この間、1983年には日清ファイナンス株式会社を設立し、グループの財務管理機能も整えた。

中国合弁と海外事業の本格展開(1990~1995年)

1988年9月に日本と中国の合弁企業として大連日清製油有限公司の設立契約を調印、1990年9月に工場が操業を開始した。これは中国市場への本格進出を意味する。1992年には日清サイロとニッシンサービスを合併し日清物流株式会社を設立、物流の効率化を図った。1994年には株式会社NSP(当時 日本ソフトウェアプランニング)の経営に参画し、情報システム分野にも進出。1995年には和弘食品株式会社と業務提携し、加工食品・素材事業を強化した。これらの動きにより、油脂事業の枠を超えた多角化と国際化が進んだ。

年表36件を開く

1900年代

  • 1907年3月創業日清豆粕製造株式会社の名称で創立し、東京市に本社、大連に支店および工場を開設。大豆油および大豆粕の製造加工並びに貿易を行う。

1910年代

  • 1918年7月M&A社名を「日清製油株式会社」に改め横浜市所在の松下豆粕製造所を合併。従来の大豆単一製造から各種植物油脂および油粕等を多角的に製造加工する総合植物油脂産業に発展

1940年代

  • 1945年5月戦災により横浜工場を焼失。終戦により大連工場その他の在外資産を喪失。その後、那須疎開工場、山梨醸造工場により操業を継続
  • 1947年8月創業日清商事株式会社設立
  • 1947年10月創業リノール油脂株式会社(当時 東濱油脂化学工業株式会社)設立
  • 1949年1月横浜工場を再建し、操業を開始
  • 1949年4月M&A北海製油株式会社を合併、当社小樽工場となる。
  • 1949年6月上場東京証券取引所市場第一部に上場

1950年代

  • 1953年8月神戸工場操業開始。小樽工場を廃止、小樽出張所となる。
  • 1954年6月大阪支店を開設
  • 1955年9月上場大阪証券取引所市場第一部に上場
  • 1957年6月名古屋出張所を開設。1969年5月営業所、1977年9月支店となる。(2023年4月東海北陸支店に改称)
  • 1958年11月小樽出張所を廃止して札幌出張所を開設。1969年5月営業所、1973年12月支店となる。(2016年10月北海道支店に改称)
  • 1959年1月セッツ株式会社(当時 攝津製油株式会社 2020年4月より現社名)の経営に参画
  • 1959年4月研究所を開設
  • 1959年12月福岡出張所を開設。1969年5月営業所、1977年9月支店となる。(2016年10月九州支店に改称)

1960年代

  • 1960年4月仙台出張所を開設。1969年5月営業所、1977年9月支店となる。(2016年10月東北支店に改称)
  • 1963年11月横浜根岸湾埋立地において横浜磯子工場操業開始。横浜工場を横浜神奈川工場に改称
  • 1969年5月リノール油脂株式会社の経営に参画
  • 1969年5月横浜営業所を開設。1988年1月支店となる。(1993年3月神静支店に改称)
  • 1969年6月広島出張所を開設。1977年9月営業所、1984年2月支店となる。(2023年4月中四国支店に改称)
  • 1969年9月創業株式会社マーケティングフォースジャパン(当時 日清サラダ油株式会社 1999年4月より現社名)設立

1970年代

  • 1970年4月高崎出張所を開設。1984年2月高崎出張所を廃止して関東信越支店を開設
  • 1973年9月横浜神奈川工場を廃止
  • 1975年11月創業ニッシンサービス株式会社設立

1980年代

  • 1980年8月創業ニッコー製油株式会社設立および経営に参画
  • 1983年3月食品営業本部を設置。東京支店を開設
  • 1983年8月創業日清ファイナンス株式会社設立
  • 1988年4月創業日清サイロ株式会社設立
  • 1988年9月日本と中国の合弁企業として大連日清製油有限公司に関わる契約を調印

1990年代

  • 1990年9月大連日清製油有限公司の工場操業開始
  • 1991年4月本社社屋新築工事竣工
  • 1992年7月M&A日清サイロ株式会社とニッシンサービス株式会社を合併して社名を日清物流株式会社に変更
  • 1994年11月株式会社NSP(当時 日本ソフトウェアプランニング株式会社 1995年8月より現社名)の経営に参画
  • 1995年10月研究所を横須賀市へ移転。横浜神奈川事業所を開設
  • 1995年10月和弘食品株式会社と業務提携

有価証券報告書の沿革をもとにAIが通史として編纂しています。年表は沿革の記載そのままです。

これからの方針

有価証券報告書 2026/3期の経営方針より

会社は5つの方針を掲げている。そのうち5項目には、達成する数字が明記されている。

会社が掲げている数値目標
  • ROE2030年度まで10%
  • ROIC2030年度まで7%
  • 営業利益2028年度まで280億円
  • 営業利益率2028年度まで5%以上
  • ROE2028年度まで8%以上

有価証券報告書の原文に書かれた目標だけを載せています。達成度の評価や推計は加えていません。

  1. 01

    油脂ソリューション企業への飛躍

    植物のチカラと油脂の強みで新たな食の機能を生み出すプラットフォームを担い、グローバルトップレベルの油脂ソリューション企業を目指す。これまで以上にお客さまの近くでビジネスを展開する。

  2. 02

    中期経営計画「Value UpX」の推進

    2025~2028年度の4年間で、Marketing×Technology×Globalizationを結実・深化させ、無形資産の循環的創造によるイノベーションの体質化で加速的成長を実現する。成長戦略・基幹戦略・基盤戦略の3階層で展開。

  3. 03

    資本収益性の向上

    ROICマネジメントを通じた利益率向上と投下資本効率化により、資本収益性を高め、成長投資への好循環を創出。喫緊の課題としてROIC改善に全社で取り組む。

  4. 04

    国内油脂事業の構造改革

    営業スタイル変革を起点に生産・物流プロセスを変革。商品アイテム適正化、在庫管理強化、コスト削減、適正価格形成と販売量回復により収益力を強化する。

  5. 05

    グローバル事業の成長加速

    ISF社やファインケミカル事業を中心に利益成長を加速。化粧品油剤の世界シェア拡大や北米事業基盤構築を着実に実行する。

有価証券報告書の「経営方針、経営環境及び対処すべき課題等」から、AIが項目ごとに整理しています。数値目標は原文に書かれたものだけです。

社員と組織

有価証券報告書 10期分

グループ全体で3,286人が働いている。提出会社(単体)の平均年収は771万円で、9期前と比べて+5.9%平均年齢は41.6歳、平均勤続年数は17.3年。

決算期平均年収万円平均年齢平均勤続連結従業員数一人当たり営業利益万円
2017年3月2,731
2018年3月2,769
2019年3月72842.318.82,786
2020年3月75142.418.82,900
2021年3月76242.318.73,001
2022年3月71342.218.62,987
2023年3月72142.118.43,001
2024年3月80141.918.03,126
2025年3月86141.817.83,254593
2026年3月77141.617.33,286517

平均年収・平均年齢・平均勤続は有価証券報告書に記載された提出会社(単体)の値、従業員数はグループ全体の値です。一人当たり営業利益は連結営業利益を連結従業員数で割ったもので、給与などの費用を払ったあとに一人あたりいくら残るかの目安になります。

多様性の開示2026年3月期・提出会社(単体)
女性管理職比率8.0%
縦線は目安の30%
男性育休取得率95.0%
縦線は目安の85%
女性の賃金(男性=100)70.2%
100なら男女で差がない状態

拠点とグループ

設備と関係会社

関係会社27(国内 17 / 海外 10、うち連結子会社 19) を有報から抽出しています。

主要な設備 (帳簿価額 上位10)
横浜磯子事業場 — 神奈川県 横浜市磯子区424億円
油脂・油糧および 加工食品・素材事業 ファインケミカル事業 その他
本社・工場 — マレーシア セランゴール州212億円
グローバル油脂・加工油脂事業
名古屋工場 — 愛知県名古屋市港区106億円
油脂・油糧および 加工食品・素材事業
堺工場 — 大阪府堺市西区8,770百万円
油脂・油糧および 加工食品・素材事業 その他
中井工場 — 神奈川県足柄 上郡中井町8,358百万円
油脂・油糧 および加工食品・素材事業
本社 — 東京都中央区5,730百万円
油脂・油糧および 加工食品・素材事業 その他
水島事業場 — 岡山県倉敷市4,995百万円
油脂・油糧および 加工食品・素材事業
デンキル工場 — マレーシア セランゴール州4,899百万円
グローバル油脂・加工油脂事業
堺事業所 化成品工場 — 大阪府堺市西区2,959百万円
その他
堺事業場 — 大阪府堺市西区1,698百万円
油脂・油糧 および加工食品・素材事業
ほか3件の開示あり
主な関係会社
  • 国内
    セッツ㈱
    大阪府 堺市西区 · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 国内
    日清商事㈱(注2,3,6)
    東京都中央区 · 連結子会社
    議決権48.3%
  • 国内
    日清物流㈱
    神奈川県 横浜市磯子区 · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 国内
    ㈱NSP
    神奈川県 横浜市中区 · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 国内
    大東カカオ㈱
    東京都目黒区 · 連結子会社
    議決権61.2%
  • 国内
    ㈱日清商会
    栃木県宇都宮市 · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 国内
    ㈱マーケティング フォースジャパン
    東京都中央区 · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 国内
    日清ファイナンス㈱(注6)
    東京都中央区 · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 海外
    上海日清油脂有限公司(注6)
    中国上海市 · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 海外
    日清奥利友(中国)投資有限公司(注2)
    中国上海市 · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 海外
    日清奥利友(上海)国際貿易有限公司
    中国上海市 · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 海外
    Intercontinental Specialty Fats Sdn. Bhd. (注2,7)
    マレーシア セランゴール州 · 連結子会社
    議決権100.0%
残りのグループ会社15社を開く
  • Industrial Quimica Lasem, S.A.U.スペイン バルセロナ県100%
  • T.&C. Manufacturing Co., Pte. Ltd. (注6)シンガポール100%
  • PT Indoagri Daitocacao (注2,6)インドネシア 西ジャワ州51%
  • Intercontinental Specialty Fats (Shanghai) Co.,Ltd. (注6)中国上海市100%
  • Intercontinental Specialty Fats (Italy) S.r.l. (注6)イタリア リグーリア州70%
  • IQL-USA Inc. (注6)アメリカ オハイオ州100%
  • Nisshin OilliO America Inc.アメリカ カリフォルニア州100%
  • 製油パートナーズジャパン㈱岡山県倉敷市50%
  • ㈱ピエトロ(注4,5)福岡県 福岡市中央区15%
  • 和弘食品㈱(注4,5)北海道小樽市19%
  • 幸商事㈱東京都中央区32%
  • 中糧日清(大連)有限公司(注6)中国遼寧省49%
  • 統清股フン有限公司台湾台南市44%
  • 張家港統清食品有限公司(注6)中国江蘇省30%
  • 丸紅㈱(注5)東京都千代田区
国際子会社 (GLEIF登録 1社)
  • ITINTERCONTINENTAL SPECIALTY FATS (ITALY) S.R.L. IN FORMA ABBREVIATA ISF ITALY S.R.L.

国際的な法人識別子 (LEI) の親子関係データ。金融取引を行う子会社が中心で、全子会社の一覧ではありません。

業績のいま

有価証券報告書・決算短信より

2026年3月期の売上高は5,543億円営業利益170億円前期と比べると増収減益で、売上が+4.4%、利益が-11.9%。

売上高
+4.4%
5,543億円
営業利益
-11.9%
170億円
純利益
+86.0%
240億円
営業利益率
3.1%
前期比 -0.6%pt

会社が出している今期の予想2027年3月期

項目会社予想前期実績
売上高5,900億円5,543億円
営業利益190億円170億円
純利益120億円240億円
1株あたり配当¥60¥60

会社が決算短信で公表した予想です。証券会社の予想ではありません。 短信の原本

四半期の推移

10期分

直近は2027年1Qで、売上は1,524億円、営業利益は64億円。前年の2024年1Qと比べると、売上は+18.4%、営業利益は+1.6%。

対象期間売上高億円営業利益億円営業利益率%純利益億円
2023年4Q1,3152
2024年1Q1,287634.950
2024年2Q1,261524.130
2024年3Q1,357805.958
2024年4Q1,23013
2025年2Q2,6121033.975
2025年4Q2,697903.354
2026年2Q2,699702.6185
2026年4Q2,8441003.555
2027年1Q1,524644.234

期ごとの単独の業績で、期首からの累計ではありません。

業績の推移

有価証券報告書 14期分

2013年3月期からの14期で、売上は3,100億円から5,543億円へ1.8倍に増えた。直近期の営業利益率は3.1%。売上は2期連続で増加。

決算期売上高億円営業利益億円経常利益億円営業利益率%純利益億円
2013年3月3,1004515
2014年3月3,3715123
2015年3月3,2935834
2016年3月3,2787450
2017年3月3,24910376
2018年3月3,3809369
2019年3月3,43113790
2020年3月3,33412683
2021年3月3,36313892
2022年3月4,32812686
2023年3月5,566162112
2024年3月5,135200151
2025年3月5,3091931813.6129
2026年3月5,5431701603.1240

金額は有価証券報告書の連結値をそのまま掲載しています。帯の長さは列ごとの最大値との比です。空欄の期は有価証券報告書からその項目の数値が取れていません(0ではありません)。

利益の構造

2026年3月期

売上高5,543億円のうち、営業利益として残るのは170億円3.1%。営業外の損益と税金を反映した純利益は240億円、売上の4.3%にあたる。営業利益率は業種中央値4.1%を下回る水準。

売上高を100としたときの内訳
  • 売上原価作る・仕入れるのにかかったお金86.5%4,795億円
  • 販売費及び一般管理費売る・管理するのにかかったお金10.4%578億円
  • 営業利益費用を引いたあとに残った本業の利益3.1%170億円

有価証券報告書の損益計算書から、当期の金額をそのまま割り振っています。

粗利率
13.5%
売上から原価を引いて残る割合
営業利益率業種比1.1pt
3.1%
本業の利益として残る割合
純利益率業種比+1.1pt
4.3%
税金まで払って最後に残る割合
ROE業種比+4.8pt
12.1%
株主のお金がどれだけ利益を生んだか
ROA
5.3%
資産全体がどれだけ利益を生んだか
ROIC
2.8%
事業に使うお金がどれだけ利益を生んだか

ROICは有利子負債の開示がないため、営業利益×0.7÷(総資産−現金)の簡易式で算出しています。

お金の流れ

キャッシュフロー計算書 14期分

2026年3月期は営業CFが105億円、投資CFが−98億円で、差し引きのフリーCFは7億円この組み合わせは積極投資型にあたる。本業で稼ぎつつ、さらに資金を調達して大きな投資に踏み込んでいる。成長への布石の局面期末の手元現金は250億円で、売上の0.5ヶ月分にあたる

決算期営業CF億円投資CF億円財務CF億円フリーCF億円現金残高億円
2013年3月14−49−78−35165
2014年3月127−89−1583857
2015年3月127−43−708474
2016年3月68−7911−1167
2017年3月137−57−480140
2018年3月57−108118−51209
2019年3月207−113−16994131
2020年3月224−1422282236
2021年3月63−146−58−8393
2022年3月−266−93345−35979
2023年3月4−6163−57109
2024年3月367−161−146206165
2025年3月212−96−139116144
2026年3月105−98827250

本業で稼いだ現金が営業CF、設備や事業への投資が投資CF、借入と返済・配当が財務CF。営業・投資・財務の3列は縦線が0で、右がプラス、左がマイナスです。健全な会社の基本形は営業CFがプラスで投資CFがマイナス。フリーCFは営業CFと投資CFの合計で、手元に残る現金を表します。

資産と負債

貸借対照表 14期分

2026年3月期の総資産は4,512億円。このうち返さなくてよい自己資本が2,220億円で、自己資本比率は46.6%(業種中央値56.8%より薄い)

決算期総資産億円自己資本億円負債億円自己資本比率%
2013年3月2,4861,1711,31544.4
2014年3月2,3281,1931,13548.1
2015年3月2,4161,2831,13349.7
2016年3月2,3171,2481,06950.3
2017年3月2,4581,3201,13850.1
2018年3月2,7171,4141,30349.0
2019年3月2,6531,4911,16252.6
2020年3月2,7741,4931,28150.2
2021年3月2,9221,5331,38949.8
2022年3月3,4451,6431,80245.3
2023年3月3,7451,7142,03143.4
2024年3月3,9341,9262,00846.4
2025年3月3,8821,9811,90248.2
2026年3月4,5122,2202,29246.6

自己資本比率は総資産のうち返済のいらないお金の割合で、高いほど借入への依存が小さいことを示します。負債は総資産から自己資本を引いた額です。

2026年3月期の内訳
現金及び預金
194億円
すぐ使えるお金
利益剰余金
1,536億円
過去の利益の積み上がり
棚卸資産
1,174億円
在庫として抱えている分
負債合計
2,292億円
いつか返す必要があるお金
財務の健全性
67
/ 100
安定性自己資本比率31 / 40
収益力営業利益率6 / 30
現金創出営業CFの黒字継続30 / 30

有価証券報告書の数値から機械的に配点した参考値です。自己資本比率60%で満点、営業利益率15%で満点、直近3期の営業CFが黒字だった割合の3つを足しています。業態によって出ない要素があります。

業界内での比較

食料品 123社との比較

同じ食料品の企業と並べると、いちばん上に来るのはROE123社中28位あたり、逆に低いのは自己資本比率123社中92位あたり帯は左端が業種の最下位、右端が最上位で、縦線が真ん中にあたる。

ROE上位株主の出したお金でどれだけ利益を生んだか
12.1%/中央値 7.3%
P25 3.7%P75 11.4%
営業利益率売上のうち本業の利益として残る割合
3.1%/中央値 4.1%
P25 2.7%P75 7.7%
自己資本比率総資産のうち返済のいらないお金の割合
46.6%/中央値 56.8%
P25 46.5%P75 67.3%
売上成長率前期からの売上の伸び
4.4%/中央値 3.4%
P25 0.7%P75 6.3%
配当利回り株価に対して1年で受け取る配当の割合
2.9%/中央値 2.3%
P25 1.5%P75 3.3%

有価証券報告書の最新期の数値をもとに、同じ業種の企業の中での順位を毎日計算しています。P25は下から4分の1、P75は上から4分の1の位置にある企業の値です。

株価

9月2日の終値

直近の終値は¥2,088で、1年前と比べて+24.4%過去52週の値幅のなかでは98%の位置にある。

¥2,088+0.1%1ヶ月+14.5%1年+24.4%時価総額704億円
過去52週の値幅
安値¥1,636.667高値¥2,096

チャートの金額は株式分割と配当を反映して調整した終値で、上に出している直近の終値とは一致しないことがあります。

指標
PER (実績)8.2倍
PER (会社予想)15.9倍
PBR0.90倍
配当利回り2.87%

実績値は直近の決算、予想値は会社予想にもとづきます。株価は終値ベースです。

値動きの背景

株価は1年間で+18%上昇し、200日線(1796円)を+6%上回る堅調な推移。直近1ヶ月も+6.3%上昇し、25日線(1845円)を+3.2%上回る。75日線(1829円)もクリアし、52週高値(2070円)まで-8%と上値余地あり。出来高は平均並み。

値動きの背景は、株価と出来高の推移をもとにAIがまとめた見立てです。

AIの評価

AI評価

株価水準の解釈です。売買の推奨ではありません

現在の株価水準を割安と判定しています(スコア 85/100)

PERが7.48倍と業界平均27.18倍を大幅に下回り、PBRも0.83倍と平均1.58倍を下回る。配当利回り3.17%は平均1.85%を上回る。ROE12.1%と収益性も良好。2026/3期に純利益が240億円と急増見込みで、収益改善が期待される。割安でありながら成長性も見込めるが、食料品業界は原材料価格変動リスクがある。

指標この会社業種平均
PER (実績)8.2倍28.6倍
PER (予想)15.9倍
PBR0.90倍1.63倍
ROE12.1%7.9%

業種平均は同じ東証33業種に属する銘柄の単純平均です。銘柄数が少ない業種では平均が振れます。

AI評価判定とスコアは公開データをもとにした解釈で、将来の株価を示すものではありません。算出の考え方は編集方針に記載しています。

評価が分かれる点

AI分析

投資家の見方

安定した需要基盤を持つが、原材料高や業界再編、成長戦略が注目点。強気派は低PER・高配当と業績回復を評価し、弱気派は原材料コスト上昇と低成長を懸念。

プラスに働く材料7
  • 割安なバリュエーション

    PER7.5倍、PBR0.83倍と低迷。

  • 高配当利回り

    3.2%の配当利回りは魅力的。

  • 業績回復基調

    2026年3月期は増収増益予想。

  • 2026年3月期純利益240億円の大幅増益2026年5月決算発表影響

    純利益前期比+86%増、営業利益は微減だが特別利益計上で大幅増益

  • PBR0.83倍の割安修正継続影響

    PBR1倍割れは解散価値以下、自己資本比率向上で株主還元強化期待

  • 原料価格下落による採算改善2026年下期影響

    大豆油など原料価格下落で営業利益率3%から回復、売上高5543億円

  • 株主還元強化(増配・自社株買い)次回株主総会影響

    配当利回り3.17%、自己資本比率高く更なる還元余地

マイナスに働く材料7
  • 原材料コスト上昇

    原油価格や大豆相場に収益が左右される。

  • 低成長業界

    国内食用油市場は成熟しており成長鈍化。

  • 利益率低下

    営業利益率が3.6%から3.1%に低下予想。

  • 営業利益の減少トレンド継続影響

    営業利益193億→170億に減少、コスト増でさらに悪化リスク

  • 食料品セクターの低成長継続影響

    成熟業界で売上高成長率約3%と低く、バリュエーション上昇限定的

  • 円高による輸出競争力低下金融政策次第影響

    円高で輸出採算悪化、海外売上高比率が高い場合影響大

  • 消費減退による販売数量減少不定影響

    物価高で消費者節約志向、国内食用油需要減少リスク

次の決算で確かめる点
営業利益率
原材料高の影響と収益力の指標。
売上高
需要動向と価格転嫁の進捗。
配当性向
安定的な株主還元継続の確認。

配当

株主還元

直近の年間配当は1株あたり60で、前期から+0.0%いまの株価に対する利回りは2.87%。

年間配当
¥60
1株あたり
配当利回り
2.87%
いまの株価に対して
配当性向
27.6%
利益のうち配当に回した割合
連続増配等
0年
増配か維持が続いた年数
決算期1株あたり配当前期比%配当性向%
2017年3月1739.3
2018年3月2020.055.1
2019年3月2733.447.9
2020年3月270.036.9
2021年3月270.033.8
2022年3月3012.570.3
2023年3月4033.361.0
2024年3月5741.744.5
2025年3月605.966.0
2026年3月600.027.6

過去の配当は株式分割にあわせて調整した金額です。配当性向は有価証券報告書に記載された各期の値で、利益のうち配当に回した割合を示します。

次の配当スケジュール
  • 権利付き最終日
  • 権利確定日
  • 支払開始日
  • 今期の会社予想年間予想¥60

株主

有価証券報告書より

2026年3月期末の株主数は延べ45,550人。区分でいちばん多いのは個人・その他37.2%。グループ会社や銀行などの安定株主が45.5%を占め、残る54.5%が市場で売買されうる浮動株にあたる。

所有者の区分ごとの比率

所有者の区分2021年3月%2022年3月%2023年3月%2024年3月%2025年3月%2026年3月%
個人・その他28.931.030.128.231.137.2
金融機関30.129.429.227.927.123.3
事業法人23.523.323.323.022.422.2
外国法人16.415.015.718.417.115.8
自己株式6.33.63.43.43.48.9
証券会社1.11.31.42.12.31.2

発行済株式に対する持ち株比率です。単元未満株の扱いにより、合計が100%にならない期があります。

大株主上位10

順位株主持ち株比率 %
01丸紅株式会社15.42
02日本マスタートラスト信託銀行株式会社(信託口)11.72
03株式会社日本カストディ銀行(信託口)8.20
04DFA INTL SMALL CAP VALUE PORTFOLIO(常任代理人 シティバンク、エヌ・エイ東京支店)1.72
05キッコーマン株式会社1.39
06STATE STREET BANK AND TRUST COMPANY 505001(常任代理人 株式会社みずほ銀行決済営業部)1.15
07JP MORGAN CHASE BANK 385781(常任代理人 株式会社みずほ銀行決済営業部)1.08
08STATE STREET BANK AND TRUST COMPANY 505223(常任代理人 株式会社みずほ銀行決済営業部)0.96
09日本生命保険相互会社0.95
10日清オイリオグループ従業員持株会0.77

有価証券報告書の大株主の状況から、上位10者を掲載しています。信託銀行の名義は、実際の保有者ではなく運用を預かる先を指すことがあります。

株価指標の推移

有価証券報告書 14期分

1株利益は14期で+2702%、1株純資産は14期で+246%。直近期のROEは12.1%で、日本株の目安とされる8%を上回る。

決算期EPSBPSROE%PER配当性向%
2013年3月96641.437.165.7
2014年3月683,3712.024.586.6
2015年3月1043,6173.021.570.7
2016年3月1513,5104.215.274.6
2017年3月2283,7086.313.939.3
2018年3月2043,9035.414.355.1
2019年3月2654,0886.612.347.9
2020年3月2454,1785.914.936.9
2021年3月2784,4926.511.733.8
2022年3月881,6075.710.770.3
2023年3月1151,6727.09.461.0
2024年3月1561,8788.811.044.5
2025年3月1321,9247.012.266.0
2026年3月2542,29812.17.527.6

有価証券報告書に記載された各期の値です。PERは期末時点の株価にもとづく実績値で、いまの株価から計算した値とは異なります。

EPS1株利益
1株が1年で稼いだ純利益。伸びていれば株の稼ぐ力が育っている
BPS1株純資産
1株あたりの持ち分。会社に積み上がった蓄えの目安
ROE自己資本利益率
株主のお金でどれだけ稼いだか。日本株では8%が一つの目安
PER期末実績
株価が1年分の利益の何倍か。低いほど割安とは限らず、期待の低さのこともある
配当性向利益からの還元率
利益のうち配当に回した割合。高すぎる場合は無理をしている可能性もある

経営陣

29名 有価証券報告書の提出日現在

有価証券報告書に載っている役員は29名。2026/3期の役員報酬は総額350百万円。社内取締役1人あたりの報酬は、従業員の平均年収の約4倍にあたる。

氏名役職年齢
久野貴久代表取締役 社長64
三枝理人取締役65
佐藤将祐取締役60
寺口太二取締役60
小池賢二取締役58
竹島智春取締役57
山本功取締役69
江藤尚美取締役70
志濟聡子取締役62
大場克仁監査役 常勤64
渡辺信行監査役 常勤63
草道倫武監査役53
残りの役員17名を開く
氏名役職年齢保有株数
水口啓子監査役68
小林新専務執行役員
岡雅彦専務執行役員
野中公陽取締役5562,844,884
井上勝司常務執行役員
久馬仁執行役員
川邊修執行役員
関口和洋執行役員
森貴幸執行役員
上原秀隆執行役員
三木浩嗣執行役員
横山英治執行役員
長谷川寛執行役員
白石鉄執行役員
古門正尚執行役員
藤森敏央執行役員
松村龍彦64

役員報酬の内訳2026/3

役員の区分人数固定報酬百万円業績連動百万円その他百万円合計百万円1人あたり百万円
取締役(社内)9175384025428
監査役2454523
社外取締役3323211
社外監査役2191910

有価証券報告書の役員報酬等の総額から、区分ごとの内訳を載せています。人数は当期中に在任した延べ人数のため、期末の人数と一致しない期があります。

有価証券報告書

有価証券報告書 2026/3期

会社自身が書いた有価証券報告書の本文を、章ごとにそのまま収録しています (要約ではありません)。

事業の内容1,759字を開く

何をしている会社か、会社自身の説明

3 【事業の内容】 当社グループは、当社、子会社25社、関連会社11社およびその他の関係会社1社で構成され、グローバル油脂・加工油脂事業、油脂・油糧および加工食品・素材事業、ファインケミカル事業を主な事業とし、さらに洗浄・消毒剤の製造販売および食品の販売促進、人材の派遣、情報システムの開発保守、損害保険代理、不動産賃貸等の事業活動を展開しております。 当社グループの事業に係る位置付けおよびセグメントとの関連は、次のとおりであります。その他の関係会社1社とは、下記のセグメントの内、主にグローバル油脂・加工油脂事業、油脂・油糧および加工食品・素材事業、ファインケミカル事業で原料、食品、油脂、ミール等の売買を行っております。 なお、当連結会計年度より、報告セグメントの区分を変更しております。詳細は、「第5 経理の状況 1 連結財務諸表等 (1)連結財務諸表 注記事項(セグメント情報等)」をご参照ください。 〔グローバル油脂・加工油脂事業〕 連結子会社であるIntercontinental Specialty Fats Sdn. Bhd.が加工油脂製品の製造販売を、Intercontinental Specialty Fats (Italy) S.r.l.が加工油脂製品の製造販売および精製受託を、Intercontinental Specialty Fats (Shanghai)Co., Ltd.が加工油脂製品の販売を行っております。 上記以外の会社で、グローバル油脂・加工油脂事業を営んでいる子会社は3社、関連会社は1社であります。 〔油脂・油糧および加工食品・素材事業〕 (油脂・油糧) 当社が、油脂製品、加工油脂製品、ミール製品の製造販売を行っております。販売においては、油脂製品、加工油脂製品、ミール製品の販売の一部を連結子会社である日清商事㈱、㈱日清商会および上海日清油脂有限公司、関連会社である幸商事㈱を通じて、それぞれ行っております。生産においては、製油パートナーズジャパン㈱が、搾油受託を行っております。また、物流においては、輸入原材料の入出庫に係る港湾荷役および製品物流を日清物流㈱が行っております。関連会社である中糧日清(大連)有限公司が油脂製品・ミール製品の製造販売を行っており、統清股フン有限公司および張家港統清食品有限公司が加工油脂製品の製造販売を行っております。 また、当社の製造において、Intercontinental Specialty Fats Sdn. Bhd.より加工油脂製品の一部を輸入しております。 上記以外の会社で、油脂・油糧事業を営んでいる子会社は1社、関連会社は1社であります。 (加工食品・素材) 当社がMCT(中鎖脂肪酸)関連食品、醸造用ミール、高齢者・介護関連食品およびドレッシング・マヨネーズ類等の製造販売を行っております。 連結子会社である大東カカオ㈱、T.&C. Manufacturing Co.,Pte.Ltd.およびPT Indoagri Daitocacaoがチョコレート関連製品の製造販売を、㈱日清商会が食品大豆および醸造用ミールの販売を行っております。また、関連会社である㈱ピエトロはドレッシング等の食品製造販売および飲食店経営を、和弘食品㈱が麺類用スープ・天然エキス等の製造販売を行っております。 上記以外の会社で、加工食品・素材事業を営んでいる子会社は2社、関連会社は1社であります。 〔ファインケミカル事業〕 当社が化粧品原料、化学品等の製造販売を、連結子会社であるIndustrial Quimica Lasem,S.A.U.が化粧品原料等の製造販売を、日清奥利友(上海)国際貿易有限公司が化粧品原料等の販売を行っております。 上記以外の会社で、ファインケミカル事業を営んでいる子会社は1社であります。 〔その他〕 当社が不動産賃貸業を、連結子会社であるセッツ㈱が洗浄・消毒剤の製造販売等を、㈱NSPが情報システムの開発保守を、㈱マーケティングフォースジャパンが食品の販売促進等を、日清ファイナンス㈱が損害保険代理業を行っております。 上記以外の会社でその他事業を営んでいる子会社は2社、関連会社は1社であります。
経営方針・対処すべき課題7,440字を開く

経営陣が考える方向性と課題

1 【経営方針、経営環境及び対処すべき課題等】 文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において、当社グループが判断したものであります。 (1) 会社の経営の基本方針 当社の経営理念は、次のとおりです。 1.企業価値の追求と、その最大化を通じた人々・社会・経済の発展への貢献 2.「おいしさ・健康・美」の追求をコアコンセプトとする創造性、発展性ある事業への飽くなき探求3.社会の一員としての責任ある行動の徹底 ステークホルダーの皆様へお約束するコンセプトとして、「コアプロミス」を次のとおり定めています。 日清オイリオグループは、健康的で幸福な「美しい生活」(Well-being)を提案・創造いたします。そのために私たちは、無限の可能性をもつ植物資源と、最高の技術によって、あなたにとって、あったらいいなと思う商品・サービスを市場に先駆けて創り続け、社会に貢献することを約束いたします。 また、「日清オイリオグループビジョン2030」において「2030年に目指す姿」を次のとおり 定めております。 私たちは、“植物のチカラ®”と“油脂をさらに究めた強み”で、食の新たな機能を生み出すプラットフォームの役割を担います。そして多様な価値を創造し、“生きるエネルギー”をすべての人にお届けする企業グループになります。 当社グループは、従来以上に事業活動による価値創造を通じて社会の持続可能性に貢献してまいります。 「ビジョン2030」策定時に、当社グループが2030年に目指す姿に至るために、行動の基本とするValues (「真摯な姿勢」「つながる」「究める」「切り拓く」「しなやかに強く」)を定めました。 また、理念を実践していくための行動指針である「日清オイリオグループ行動規範」のグループ内での 浸透を図っています。 日清オイリオグループ理念体系は次のとおりです。 (2) 中長期的な会社の経営戦略並びに優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題 近年、当社グループを取り巻く環境は、大きな変化の渦中にあります。地球規模での環境課題の累積や気候変動に伴う植物資源の収量不安定化、国際紛争などの発生によるサプライチェーンの混乱、国内における人手不足の深刻化、物流課題への対応、物価高による消費の冷え込み等、事業を取り巻く環境は厳しさを増しています。 このような中、「ビジョン2030」で示した「2030年に目指す姿」と「戦略の指針」に沿って、当社グループは、社会課題の解決を通じた、多様な共有価値の創造(CSV)を成長のドライバーとすることで、将来にわたって持続的に成長し、持続可能な社会の実現に貢献してまいります。 日清オイリオグループビジョン2030 当社グループは、2021年3月「日清オイリオグループ ビジョン2030」を策定しました。2030年の目指す姿として、“植物のチカラ®”と“油脂をさらに究めた強み”で、食の新たな機能を生み出すプラットフォームの役割を担うとともに、多様な価値を創造し、“生きるエネルギー”をすべての人にお届けする企業グループになることを掲げています。「これまでより“もっとお客さまの近く”でビジネスを展開する」ことを基本方針とし、グローバルトップレベルの油脂ソリューション企業への飛躍に向けた取り組みを進めています。 〇生きるエネルギー 生きるために必要な根源的なエネルギー おいしい食事で人を元気にするエネルギー 栄養機能で人を健康にするエネルギー 美を演出し活力を与えるエネルギー 油脂と相乗効果を発揮する素材・技術・事業から生み出されるエネルギー 価値創造モデル 当社グループの価値創造の源泉は、無限の可能性をもつ植物資源と磨かれた技術力、そして価値創造力を掛け合わせた“植物のチカラ®”です。“植物のチカラ®”と私たちの“コアコンピタンスである油脂”を究めた強みでお客さまとともに社会課題を解決する油脂ソリューションを実現します。当社グループの事業に求められるニーズや当社グループが取り組むべきという視点で定めた6つの重点領域(マテリアリティ)、「すべての人の健康」、「おいしさ・美のある豊かな生活」、「食のバリューチェーンへの貢献」、「信頼でつながるサプライチェーン」、「地球環境」、「人材マネジメント」の領域の中で多様な価値を持つ“生きるエネルギー”を生み出し、その価値をすべての人にお届けします。 “生きるエネルギー”は社会課題を解決する一方で、次なる成長のための植物資源の循環や技術の進化を可能とする資本を生み出します。再度投入された資本によって、さらに油脂を究め、社会課題を解決する“生きるエネルギー”を生み出します。このプロセスの循環を通じて、当社グループらしいサステナビリティを実現していきます。 また、「生きるエネルギー」をすべての人にお届けするためには、油脂を素材として提供するだけでなく、当社グループが持つ強みを活かして他の食品メーカーや素材メーカーなどと一緒に価値を共創することが非常に重要であると考えています。生活を支えるあらゆるチャネルでお客さまとの接点を持っている強みにより、社会課題解決のためのプラットフォームの役割を担うことで可能になると考えています。 そして、2030年度に達成を目指す経営指標としてROE10%、ROIC7%を目標値として設定しており、持続的な利益成長と資本効率の改善を通じて、企業価値の向上に取り組んでまいります。 2025年度~2028年度 新中期経営計画「Value UpX」 「ビジョン2030」で目指す姿の実現と、その先の次なる成長に向けて、2025年度~2028年度の4年間を対象期間とした、新中期経営計画「Value UpX」に取り組んでおります。「Value UpX」では、「ビジョン2030」の基本方針として掲げた「“Marketing”דTechnology”דGlobalization”」を結実、深化させ、当社らしい“勝ち筋”(無形資産の循環的創造によるイノベーションの体質化)により、加速的な成長を実現していきます。その実現に向けては、「将来の利益成長の柱となる成長戦略」、「Value UpXの成長ドライバーとなる基幹戦略」、「グループの安定的・持続的な成長を支える基盤戦略」の3階層からなる戦略を展開しています。また、それらの戦略を支える機能として「技術の深化・探索による価値創造」、「サプライチェーンの構築、強靭化」、「成長を加速させるデジタルイノベーション」、「地球環境・資源の保護・人権尊重」の取り組みを強化しています。そして、これらの戦略を強固でレジリエントな人材基盤の構築によって推進するとともに、ROICマネジメントを通じて、利益率の向上と投下資本の効率化による「資本収益性向上」に取り組み、更なる「成長投資」につながる好循環を生み出していきます。これらの取り組みを通じた、油脂ソリューションの創出力の最大化と、展開領域・エリアの拡大により、「グローバルトップレベルの油脂ソリューション企業」への飛躍を果たし、最終年度の経営目標として、2028年度には、営業利益280億円(利益率5%以上)、ROE8%以上、ROIC6%以上の達成を目指してまいります。 ※中期経営計画「Value UpX」の経営目標は、現時点で入手可能な情報や、合理的と判断した一定の前提に基づいて策定した計画・目標であり、潜在的なリスクや不確実性などを含んでいることから、その達成や将来の業績を保証するものではありません。当中期経営計画のみに依拠して投資判断を下すことはお控え下さい。 図1:中期経営計画「Value UpX」の位置付け 図2:「Value UpX」における戦略の全体像 (3) 経営環境、課題及び対応 〔事業環境及び課題〕 世界経済については、緊迫化する中東情勢がエネルギー価格や海上物流に多大な影響を及ぼしたことに加え、各国の金融・通商政策の転換による影響も重なり、全体として先行き不透明かつ不確実性の高い状況で推移しております。 国内経済におきましては、企業の継続的な賃上げの動きなどを背景に雇用・所得環境の改善が進み、実質GDP(国内総生産)につきましても底堅く推移し、緩やかな景気回復の兆しが見られました。しかしながら、海外要因に起因するエネルギー価格の高止まりや、生活必需品を中心とした継続的な物価上昇が実質所得を圧迫しており、個人消費は依然として力強さを欠く状況が続いております。先行きにつきましても、円安進行の懸念、日銀の追加利上げに伴う国内金利の上昇、海外景気の減速懸念や物価高による消費の下振れリスクに対し、引き続き警戒が必要な状況にあります。 当社グループへの影響が大きい大豆、菜種、パーム油などの原材料につきましては、世界的な油脂需要の変動に加え、地政学リスクに起因するサプライチェーンの混乱などによる調達価格の高騰や安定調達に支障が生じる懸念があります。また、製造に関わるエネルギーコスト、物流費、包装資材費等の高騰も継続しており、当社を取り巻く事業環境は依然として不透明かつ厳しい状況にあります。 喫緊・最優先の課題としては、資本収益性(ROIC)の向上が挙げられます。この解決に向け、利益率の向上と投下資本の効率化を通じた「成長投資」への好循環を生み出してまいります。国内油脂・油糧事業における収益力の抜本的な強化、グローバル市場における利益成長の加速と事業投資の実行、そしてこれらを支える機能強化投資を実行するとともに、効率化の視点から、投下資本の圧縮などに全社を挙げて取り組むことが重要となります。 〔2026年度の経営目標と取り組み〕 「Value UpX」の初年度である2025年度は、国内油脂・油糧事業において、想定を超えるスピードで市場環境・消費行動が変化したことに加え、コストに見合った価格形成の遅れ等も重なり、当初描いていた収益シナリオの修正を余儀なくされました。この結果を厳しく受け止め、2026年度は、国内油脂・油糧事業の持続性・成長性の観点から環境変化を的確に捉え直し、短期的な収益改善に留まらず、将来に渡る資本収益性の向上を目指した構造改革に着手いたします。また、グローバルでの成長を加速する戦略・施策の着実な実行により、「Value UpX」実現へ向けた再始動の年といたします。2026年度の経営目標につきましては、売上高5,900億円、営業利益190億円、ROE5.7%、ROIC4.2%とし、全社を挙げて、目標達成に向けて取り組んでまいります。 具体的には、次の取り組みを強力に推進します。 国内においては、国内油脂・油糧事業における営業スタイル変革を起点とした生産・物流プロセスの変革に取り組みます。また、商品アイテムの適正化や在庫日数の管理強化を通じた投下資本の圧縮、および物流費の低減や一般管理費のコントロール等を通じたコスト削減・効率化を進めるとともに、適正な販売価格の形成および販売量の回復による収益改善と今後に向けた収益力の強化に取り組みます。 グローバルにおいては、Intercontinental Specialty Fats Sdn. Bhd. (以下、ISF社)やファインケミカル事業を中心とした利益成長の加速を図るとともに、ファインケミカル事業における化粧品油剤の世界シェア拡大に向けた展開や、北米における事業基盤構築に向けた取り組みを着実に実行します。 また、これらの事業成長を支える経営基盤の強化として、「技術の深化・探索」「サプライチェーンの構築・強靭化」「デジタルイノベーション」「サステナビリティ」に関わる機能強化の投資を実行するとともに、強固でレジリエントな人材基盤の構築および実効性の高いグループ・ガバナンスの確立などに全社を挙げて取り組んでまいります。 各事業の状況については、次のとおりです。 [グローバル油脂・加工油脂事業] マレーシアのISF社を中心に、パーム油を活用したチョコレート用油脂をはじめとする事業を展開しております。ISF社とそのグループ会社は、パーム油の分別・精製における高度な技術を有しており、欧州などの高い品質基準を求めるお客様を中心に付加価値品の拡販に努めています。また、北米ではNisshin OilliO America Inc.を中心に、加工用・業務用油脂事業を展開しております。 チョコレート用油脂を取り巻く環境は、過去の歴史的なカカオ相場の高騰から一転し、足元では生産国の供給回復により相場が落ち着きを見せているものの、構造的な供給不安を背景に依然として平時を上回る価格水準にあり、こうしたコスト変動リスクの回避や、メーカーのコスト最適化ニーズを背景に、代替品としての需要は継続的な拡大が見込まれます。加えて、欧州における森林破壊防止規則(EUDR)の適用に向けた動きなど、持続可能でトレーサブルな原材料調達への要求が世界的に高まっております。 ISF社においてはチョコレート用油脂を中心とする加工油脂の生産能力や販売機能を強化する投資も積極的に実施しております。成長市場において、EUDR等の環境規制にも対応するトレーサブルで高機能なチョコレート用油脂の提供を強化することで、収益を拡大させていきます。 [油脂・油糧および加工食品・素材事業] (油脂・油糧) 国内の油脂事業においては、主要原料相場、為替相場、物流費、資材費、エネルギーコスト、将来コスト・社会的コスト等を踏まえたうえで適正な販売価格を設定し、人々の暮らしや食品産業を支えるための安定供給が求められています。 業務用および加工用では、レストランなどの外食、コンビニエンスストア・量販店などの中食、製菓・製パンや加工食品業界などに向けた販売を行っており、ユーザーベネフィットの追求を起点とした、機能性やソリューションを提供する商品の販売や提案を実施しています。また、新たな研究開発拠点である横浜磯子事業場内の「インキュベーションスクエア」を活用し、お客さまとの共創を一層深めることで、価値創造力のさらなる強化に取り組んでおります。 ホームユースにおいては、当社はキャノーラ油をはじめとしたクッキングオイルや、オリーブオイル、アマニ油などの健康価値の高い商品などにおいて高い市場シェアを有しています。さらに「味つけオイル」等の油脂の新しいカテゴリーの創出、こめ油シリーズのラインアップ拡充、環境に配慮した紙パック商品の展開を進めることで、油脂の栄養・健康機能、手軽さ・簡便さや環境意識の高まりといった消費者ニーズに応える新たな価値の提案し、需要の喚起と市場拡大を牽引しています。 大豆、菜種、パームなどを主原料とする商品については、中東情勢の悪化に伴うエネルギーコスト・物流費・包装資材費の高騰やサプライチェーンの混乱、各国の金融、通商政策に起因する市況の混乱、さらには円安の進行などにより、不透明かつ厳しいコスト環境が継続することが予想されますが、原料調達先の複線化や生産技術・油脂加工技術の向上、生産・物流機能の最適化等により、強靭なサプライチェーンを構築し、持続的・安定的な供給に努めてまいります。また、ミールについては国内の需給などの影響もありますが、油脂・油糧事業における安定的な収益獲得を目的に、買付コストの低減および市況の動向に応じた適正価格での販売に取り組んでいます。 中長期的には、国内の人口減少による油脂消費量の減少が見込まれることもあり、一層の合理化・効率化が必要と考えております。こうした環境が見込まれる中、2023年10月に株式会社J-オイルミルズとの共同出資により、製油パートナーズジャパン株式会社を設立し、国内搾油業の国際競争力強化と安定供給を長期にわたって確保する共同運営体制の構築を目指した取り組みを進めています。また、国内の生産拠点では、AIやIoTを活用した生産性向上に取り組んでおります。そして、脱炭素・循環型社会の実現に向けて、環境・社会課題への解決にも繋がる「次世代型搾油工場」の構築に向けた取り組みを推進していきます。 (加工食品・素材) チョコレート関連事業、ドレッシングなどの調味料、MCTを中心とした機能素材・食品、大豆素材・食品から構成されます。 チョコレートについては、カカオ相場の平時を上回る価格水準に伴う調達コストの変動リスク等の懸念はありますが、原料調達国の複線化や希少カカオ豆の生産性向上等に取り組むことでサプライチェーンの強靭化を図っています。また、市場動向については、中長期的にはチョコレートの需要は堅調に推移するものと考えておりますが、当面は国内・グローバル共に価格高騰に伴う短期的なチョコレート消費量の低下リスクを注視し、持続的な成長に努めてまいります。 調味料においては、おいしさの追求やアマニ油、MCTオイルなどの健康価値を訴求する油脂への関心の高まりなどを背景に油脂の機能を活かした商品開発および販売を展開しています。 機能素材・食品においては、MCTの脂肪燃焼やフレイル対策における栄養状態の改善など、健康機能の高さを引き続き啓発するとともに、マーケティングを強化し、売上拡大に向けた取り組みを進めています。 大豆素材・食品においてはプラントベースドフードの市場拡大も見据え、油脂の活用による食感、おいしさなどのソリューションの提供に力を入れています。 [ファインケミカル事業] 化粧品用の原料である油剤を主力商品としており、国内外の多くの化粧品メーカーと取引を行っております。世界の化粧品市場は、中長期的にはアジアを中心に中間所得層の増加が見込まれるエリアでの継続的な拡大が見込まれます。当社は、特に高付加価値なスペシャリティオイルを中核とする市場成長を取り込み、テクニカルサポート機能の発揮により、ソリューション提供を拡大することで、グローバル市場でのプレゼンスを更に高め、市場シェアを獲得するとともに利益率を高めてまいります。
事業等のリスク6,772字を開く

会社が自認するリスクの一覧

3 【事業等のリスク】 (1) リスクマネジメントの考え方 当社グループでは、「ビジョン2030」や中期経営計画「Value UpX」で目指す姿の実現や当社が取り組む事業に対してネガティブな影響を及ぼす不確実性を「リスク」と定義し、リスクマネジメントを行っています。リスクマネジメントに対する主体的な取り組みを通じて、企業として安定した収益を上げるだけでなく、社会的責任を果たすことを通じて更なる企業価値の向上と発展を目指すことを目的としています。リスクマネジメント体制については、「第4 提出会社の状況 4 コーポレート・ガバナンスの状況等 (1) コーポレート・ガバナンスの概要 ③ 企業統治に関するその他の事項 (b) リスク管理体制の整備の状況」をご参照ください。 (2) 当社グループにおける重要リスクについて 当社グループでは、取締役会が設置するリスクマネジメント委員会が全社的なリスクを総括的に管理しています。リスクマネジメント委員会では、以下のプロセスによって重要リスクを選定しています。 ① リスクマトリクス図を基に、当社グループにおけるリスクを俯瞰的・網羅的に確認し、重要項目を抽出。 ② 取締役会及びリスクマネジメント委員会での討議を踏まえ、重要性の高い項目に絞り込み。 ③ リスクコンサルティング企業による、上場企業を中心とする実態調査を参考にして客観性を担保。 <リスクマトリクス図> リスクの網羅的な把握・整理のため、リスクの4類型(縦軸)とバリューチェーン(横軸)の二軸によるマトリクス図を当社グループ全体に展開し、各部門・各グループ会社でリスクの俯瞰的なチェックを実施しています。 (3) 2026年度の当社グループにおける重要リスクについて リスクマトリクス図の中から、リスクマネジメント委員会で13項目を選定しています。重要リスクの内容と対応については次の通りです。なお、「中東情勢の緊迫化」については全社横断的に影響を及ぼす性質があると考えており、特出しのリスクとしてモニタリングするため、13項目とは分けております。 文中の将来に関する事項は、有価証券報告書提出日現在において当社グループが判断したものであります。また、以下「対応」の一部で記載のある具体的な取り組みや実績は、当連結会計年度末までのものとなります。 重要リスクの内容   対応 ※ 中東情勢の緊迫化 原油・物流・為替を通じた間接的な影響が、経営全般・サプライチェーン全体に拡大する可能性があります。    関連する各部門・グループ会社、執行役員会、リスクマネジメント委員会等の会議体が、それぞれ主体となり、影響とリスクのモニタリングを継続実施してまいります。 ① 品質関連トラブル 食品の品質および安全性についての社会的関心の高まりから、より一層厳格な品質管理体制が求められております。品質問題が発生した場合は、当社グループへの信頼や業績および財政状態に影響を及ぼす可能性があります。    当社執行役員会が設置する品質マネジメント委員会にてグループにおける品質保証に関する方針、施策の審議および実行の確認を行っております。国内の主要工場におきましては、ISO9001の認証および食品安全マネジメントシステムに関する国際規格であるFSSC22000の認証を取得し、一部の製造工程ではGMP認証を得るなど、厳しい品質保証体制を構築しております。 ② サプライチェーンにおける人権課題への対応不備 当社グループおよび調達先による人権問題の発生や、人権上で問題のある調達を行った場合、当社グループへの信頼や業績および財政状態に影響を及ぼす可能性があります。     2025年度は、当社の物流、資材領域のサプライヤーに対するSAQ調査や対面調査を実施しました。また当社およびグループ会社で人権教育を実施するとともに、当社グループ会社における人権デュー・ディリジェンスの仕組みの展開と導入の推進にも取り組みました。2026年度は、当社の製造委託先、原料調達先等へのSAQ調査の実施や、海外の当社グループ会社と連携したグループ全体での人権尊重に取り組み、PDCAサイクルでの継続的な人権デュー・ディリジェンスを推進してまいります。 重要リスクの内容   対応 ③ 国内外における当社グループの統制に関わる問題の発生 当社グループは、日本国内のみならず、東南アジア、欧州等の国および地域において事業を展開しております。以下のような事象は、特に海外事業展開においては、リスクとなります。ⅰ法律等の諸規制の予期せぬ制定または改廃ⅱ不測の政治的・経済的事象の発生ⅲテロ、紛争等による社会的混乱およびその他の地政学リスク これらの事象が発生した場合には当社グループの業績および財政状態に影響を及ぼす可能性があります。     当社グループにおきましては、これらのリスクを最小限に留めるべく、各地の当社グループ会社と連携し、情報収集に努め、危機管理体制のなかで的確かつ迅速に対応してまいります。 ④ 地震、津波 / 異常気象(風水害等)の発生 地震・津波に加え、近年異常気象による風水害等のリスクが年々高まっていると認識しております。このようなリスクにより、従業員の安全面をはじめ、生産拠点の製造設備、物流設備、インフラ等に被害が生じた場合、サプライチェーンの要所への影響から製品の安定供給に支障が生じ、当社グループの業績および財政状態に影響を与える可能性があります。     当社グループでは、地震・津波等の災害発生時対策として、従業員等の安否を確認する安否確認システムおよびBCP(事業継続計画)を構築し、随時見直しを行うことで、実効性を高めています。並行して、従業員等の安全および生産体制の基盤強化のため設備面で耐震補強を進めるとともに、護岸・電力調達における地震対策の強化も行っております。また、総合防災訓練や教育を定期的に実施するとともに、近年の異常気象による風水害等のリスク軽減についても重要な課題とし、減災の取り組みも含め、推進しております。これらの対策を超える甚大な影響のある事象についても継続して検証を行い、可能な限り被害を最小化するとともに、保険の付保を行い、当社グループの業績および財政状態への影響を低減することに努めております。 ⑤ 大規模な事故(火災・爆発、物流事故他)の発生 火災・爆発などの大規模な事故を起こした場合は、製品の安定供給に支障が生じ、当社グループへの信頼や業績および財政状態に影響を及ぼす可能性があります。      当社グループでは、全社的な安全・防災管理にかかわる統括責任を有する安全・防災担当役員を設置するとともに、安全・防災会議を中心とした全社防災体制、および事業場防災体制を構築しております。 また、緊急時体制を規定のうえ、総合防災訓練や教育を定期的に実施し、事故の発生防止に努めるとともに、万一の発生に備えております。 これらの取り組みおよび保険の付保により、当社グループの業績および財政状態への影響を低減することに努めております。 ⑥ 人材の確保(育成)の不足による競争力の低下 「日清オイリオグループビジョン2030」で目指す姿の実現に向けては、多様な価値観や専門性を有した人材が必要不可欠であり、不足すると競争力低下を招いてしまいます。 また、安全・安心な製品を安定的に提供していくためには、特に製造や物流現場の活動を担う人材が不足することは事業継続性の大きなリスクであると認識しています。 さらに、社員一人ひとりが、公私ともに充実し、当社グループで意欲的に能力を発揮し続けていくためには、自身の健康が最も大切な要素です。社員の健康リスクの発生は生産性などに影響が生じる可能性があります。      当社グループは、社員の多様性を尊重するとともに、一人ひとりが成長できる人材育成プログラム投資の拡充や、必要に応じた外部からの人材登用、女性活躍の推進、健康経営の推進など、イノベーションを生み出す活力に満ち溢れた組織づくりに注力することで、必要な人材の確保と強化に取り組んでおります。 安全・安心な製品を安定的に提供するにあたり、継続的な採用や教育、テレワークの積極的な活用、労働環境の最適化などにより人材の確保・定着に取り組むとともに、IoTやAI等の活用による作業の効率化や省力化を推進しております。 当社グループでは、経営トップを健康経営の最高責任者とした推進体制を構築し、社員の心身の健康、働きがい、生産性向上を目的とした健康経営の各種取り組みを推進しております。 ⑦ 法令・コンプライアンス遵守の不徹底 当社グループは「日清オイリオグループ行動規範」に基づき、内部統制の体制を整え、グループ全体で法令・コンプライアンス遵守の徹底に努めております。それにも関わらず、当社グループの役員または従業員による法令・コンプライアンス違反などが発生した場合、当社グループへの信頼や業績および財政状態に影響を及ぼす可能性があります。      当社グループでは、「日清オイリオグループ行動規範」の理解浸透に努めるとともに、研修等の施策を通じてグループ全体の法令・コンプライアンス遵守に関する意識向上に取り組んでおります。 特に、毎年実施している「コンプライアンスモニタリング」の運用を、2025年度に全面的に見直しのうえ課題抽出機能を強化し、そこから得られた課題を施策に反映することで、法令・コンプライアンス遵守の徹底を図っております。 重要リスクの内容   対応 ⑧ サイバー攻撃 当社グループでは、生産管理、物流管理、販売管理および財務・会計をはじめとした業務の円滑かつ効率的な遂行のため情報システムを構築しております。また、事業上の重要情報、事業の過程で入手した機密情報および個人情報を保有しています。大規模な災害や停電、またはコンピュータウイルスやサイバー攻撃などにより、システム停止に伴う業務遅延や情報漏洩等が発生した場合、お客さまや市場の信頼が失われ、当社グループの業績および財政状態に影響を及ぼす可能性があります。      当社グループは、情報システムの安定稼働、信頼性向上、情報漏洩防止のため、ツールによるセキュリティ対策を導入するとともに、従業員教育や訓練を実施し、リスクが顕在化しないように取り組んでおります。 また、セキュリティ事故発生に備え、対応マニュアルや連絡体制を整備しております。 情報セキュリティ会議では、情報セキュリティ対策について定期的な報告を受け、評価および見直しを実施しております。 ⑨ 原材料の安定調達に係るリスク 当社グループの製品に必要な原材料の中でも、特に油脂・油糧および加工食品・素材事業における大豆、菜種およびカカオなどの主要原料やオリーブ油およびパーム油をはじめとした原料油脂の調達環境が悪化し、十分な量の原材料が調達できない場合や、当社グループが求める品質・安全性を充たした原材料を確保できない場合には、製品の安定供給における多大なリスクが生じ、当社グループへの信頼や業績および財政状態に影響を及ぼす可能性があります。 世界の人口増加や各地で頻発する異常気象等による食糧需給の不透明感は年々高まりつつあり、また、原材料の生産国における政策動向、地政学リスクの高まり等によっては供給が不安定化するリスクもありますので、細心の注意を要します。      当社グループは、干ばつなど天候の影響、生産国での政策動向、地政学リスクの高まり等による原料の調達環境の変化にも対応できるよう、原料および原料油脂ともに生産国やサプライヤーの複線化により、安定的な調達に努めております。 特に調達環境の動向が見通しにくい状況下においては、期先までの需要を見据えた調達、在庫確保に努めております。 なお、安全性が確保された原材料を調達するため、新規の産地・サプライヤーの原材料購買を行う場合には分析や現地視察などによる安全性評価を実施するとともに、既存の購買原材料についても定期的な安全性評価の実施や、原料産地の情報収集を行うことで、安全・安心な原材料の確保に努めております。 ⑩ 消費者ニーズへの適応力の低下 近年の消費者ニーズの変化は非常に早く、かつ多様化しており当社グループが認識する前に消費者のニーズが変化する可能性があります。また、認識しても対応できない可能性があり、当社グループの業績および財政状態に影響を及ぼす可能性があります。    消費者ニーズの変化については、生活者へのアンケート調査や定期的な市場概況の分析及びそれらの社内共有等により、早期に把握する体制を整えております。2025年度については、物価高騰による生活防衛意識の高まりや、調理時に使用する食用油の量の変化など、消費マインドの変化を捉えながら製品開発を行いました(例:日清キャノーラ油ハーフユース800gPET)。また、中食外食で提供される調理品の品質向上や、最終商品の食体験向上に向けて、炊飯や調味をサポートする専用商品の開発にも取り組みました。 ⑪ 気候変動、資源循環型社会移行への対応の遅れ 地球温暖化対策や海洋プラスチックごみ問題などが今日的な課題として注目を浴びており、これらの課題に対応できない場合、当社グループへの信頼や業績および財政状態に影響を及ぼす可能性があります。      植物資源を事業のベースとする当社グループにとって、地球環境や資源の保護は事業の持続性そのものと考え、脱炭素社会、循環型社会の実現に向けて以下の取り組みを行いました。<気候変動対応>・堺工場の使用電力を100%再生可能エネルギー由来(再エネ電力)に変更。・横浜磯子事業場で水素混焼対応型高効率ガスタービンコージェネレーション設備の運用を開始。<プラスチック容器・包装の削減>・国内で初めて油付きPETボトルからの水平リサイクル(ボトルtoボトル)による再生材料を一部の商品に使用開始。工場から排出された油付きPETボトルの再生材料を800gPETボトル商品の一部に使用し、2026年3月から順次販売を開始。 重要リスクの内容   対応 ⑫ 相場変動(為替、原材料) 当社グループでは、油脂・油糧および加工食品・素材事業における原材料である大豆、菜種、カカオ等は全量海外から輸入しております。また、マレーシアをはじめ東南アジア、欧州等において海外事業展開を行っております。このため、当社グループは原材料コストや外貨建てでの販売、外貨での借入金残高などにかかる為替変動リスクを有しており、為替相場の変動により業績および財政状態に影響を及ぼす可能性があります。 原材料においては、原材料国際価格の相場変動リスクに加え、原油価格高騰などに伴う輸送コスト等の変動リスクを有しております。原材料価格は当社グループのコストにとって重要な部分を占めることから、当社グループの業績および財政状態に影響を及ぼします。     当社グループでは、「デリバティブ・商品先物取引等管理規程」等の規定に則った為替予約、先物市場を利用したヘッジ取引を機動的に行うことで当該リスクに対応しています。なお、ヘッジ取引の実施状況については、当社執行役員会にて四半期に一度、情報の共有化とモニタリングを実施しております。さらに原料価格に見合った販売価格の適正化、製造費等のコスト削減などを実施することにより価格変動による影響の抑制を図っております。 ⑬ 国内外の製品市況の変動への対応の遅れ 特に油脂・油糧事業の販売におきましては、国内外の製品市況の変動による影響があります。油脂およびミール製品の国内販売価格は国際市況に概ね連動いたします。 また、海外からの製品輸入動向が国内販売価格への影響要因となる可能性もあります。これら国内外の製品市況の変動が顕在化した場合には、当社グループの業績および財政状態に影響を及ぼします。     当社グループでは、国内外の製品市況の変動に応じてコスト等に見合う適正価格での販売に努めております。また、高付加価値商品の拡販に取り組み、徐々にその構成比を上げています。売上原価と販売価格の変動にタイムラグが生じる等の場合もありますが、当該リスクの業績への影響の低減に努めております。当社執行役員会では、毎月、経営計画の進捗管理を行っており、必要な施策の実施につなげております。
経営成績の分析 (MD&A)10,272字を開く

業績がなぜこうなったかの経営陣の説明

4 【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】 1.経営成績等の状況の概要 当連結会計年度における当社グループ(当社及び連結子会社)の財政状態、経営成績及びキャッシュフロー(以下「経営成績等」という)の状況の概要は次のとおりであります。 (1) 財政状態及び経営成績の状況 ① 経営成績の状況 当連結会計年度における世界経済は、各国における財政・金融緩和政策等が下支えとなり底堅い成長を維持しているものの、米国の関税政策や中東情勢をはじめとした地政学リスクの高まり等を受けて不安定な状況が続きました。 日本経済は、雇用・所得環境の改善や財政政策による効果を背景に緩やかに回復しました。市場環境としては食料品価格上昇を受けた節約志向の高まりが継続しておりました。またコスト環境についても油脂コストや物流費等が上昇し、厳しさが続きました。 このような環境下、当社グループは、ビジョン2030において6つの重点領域で設定したCSV目標を成長ドライバーとして成長路線を加速させるとともに、“植物のチカラ®”を価値創造の原点に、社会との多様な共有価値の創造を通じた持続的な成長を目指しております。また、株主資本コストを上回るROE水準の達成を重要な経営目標とし、収益性と資産効率性の向上に取り組んでおり、2025年度からの中期経営計画「Value UpX」(2025年度-2028年度)では、ROE8.0%以上、ROIC6.0%以上を2028年度の経営目標とし、取り組みを進めてまいります。 当連結会計年度の業績については、以下のとおりとなりました。 前連結会計年度(百万円)   当連結会計年度(百万円)   増減額(百万円)   前期比 売上高   530,878   554,251   +23,373   104.4% 営業利益   19,278   17,027   △2,251   88.3% 経常利益   18,089   16,030   △2,058   88.6% 親会社株主に帰属する当期純利益   12,850   23,988   +11,137   186.7% ROE   7.0%   12.1%   -   +5.1P ROIC   4.6%   4.5%   -   △0.1P (注) 1.ROIC(投下資本利益率)は、以下の算定式に基づき算出しております(いずれの数値も連結ベース)。 ROIC =(当連結会計年度の税引後営業利益+持分法投資損益)÷ [{(当事業年度の投下資本)+(前事業年度の投下資本)}÷2] 2.当連結会計年度において、固定資産の譲渡に伴い発生した譲渡益23,167百万円を、固定資産売却益として特別利益に計上しております。 ② 財政状態の状況 当連結会計年度末の総資産は、前連結会計年度末に比べ629億43百万円増加し、4,511億85百万円となりました。主な要因は、現金及び預金が22億46百万円、棚卸資産が141億49百万円、その他の流動資産が166億80百万円、有形固定資産が229億18百万円、投資有価証券が24億62百万円、退職給付に係る資産が27億82百万円増加したことであります。 負債は、前連結会計年度末に比べ390億24百万円増加し、2,291億80百万円となりました。主な要因は、1年内返済予定の長期借入金が45億58百万円、未払法人税等が45億92百万円、その他の流動負債が30億41百万円、社債が100億円、長期借入金が144億97百万円、繰延税金負債が49億7百万円、その他の固定負債が23億7百万円増加した一方で、短期借入金が15億36百万円、仕入債務が34億4百万円減少したことであります。 純資産は、前連結会計年度末に比べ239億18百万円増加し、2,220億4百万円となりました。主な要因は、利益剰余金が182億19百万円、その他の包括利益累計額が147億78百万円増加した一方で、自己株式を100億円取得したことであります。 前連結会計年度(百万円)   当連結会計年度(百万円)   増減額(百万円) 資産合計   388,242   451,185   +62,943 負債合計   190,156   229,180   +39,024 純資産合計   198,086   222,004   +23,918 (2) キャッシュ・フローの状況 当連結会計年度末における現金及び現金同等物は、前連結会計年度末に比べ105億33百万円増加し、249億53百万円となりました。 〔営業活動によるキャッシュ・フロー〕 営業活動によるキャッシュ・フローは、104億60百万円の収入となりました。主な内訳は、税金等調整前当期純利益351億91百万円、減価償却費115億70百万円、売上債権の減少23億80百万円によるキャッシュの増加および固定資産除売却損益224億60百万円、棚卸資産の増加97億7百万円、法人税等の支払42億49百万円によるキャッシュの減少であります。 〔投資活動によるキャッシュ・フロー〕 投資活動によるキャッシュ・フローは、98億32百万円の支出となりました。主な内訳は、有形固定資産の売却による収入210億87百万円によるキャッシュの増加および有形固定資産の取得による支出292億76百万円によるキャッシュの減少であります。 〔財務活動によるキャッシュ・フロー〕 財務活動によるキャッシュ・フローは、82億31百万円の収入となりました。主な内訳は、長期借入による収入250億円、社債の発行による収入100億円によるキャッシュの増加および短期借入金の純減41億6百万円、長期借入金の返済による支出60億55百万円、配当金の支払57億46百万円、自己株式の取得による支出100億6百万円によるキャッシュの減少であります。 前連結会計年度 (百万円)   当連結会計年度 (百万円) 営業活動によるキャッシュ・フロー   21,166   10,460 投資活動によるキャッシュ・フロー   △9,590   △9,832 財務活動によるキャッシュ・フロー   △13,885   8,231 現金及び現金同等物の増減額(△減少)   △2,063   10,533 現金及び現金同等物の期末残高   14,420   24,953 (3)生産、受注及び販売の実績 ① 生産実績 当連結会計年度における生産実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。 セグメントの名称   生産高(百万円)   前期比 グローバル油脂・加工油脂事業   153,571   119.5% 油脂・油糧および加工食品・ 素材事業   油脂・油糧   227,155   98.2% 加工食品・素材   56,544   103.6% 小計   283,700   99.3% ファインケミカル事業   11,312   90.8% その他   9,713   99.2% 合計   458,297   105.0% (注) 金額は、原価計算に利用した価格等により算定しております。 ② 受注実績 当社グループでは、主として計画に基づく生産を行っているため、記載を省略しております。 ③ 販売実績 当連結会計年度における販売実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。 セグメントの名称   販売高(百万円)   前期比 グローバル油脂・加工油脂事業   138,848   120.3% 油脂・油糧および加工食品・ 素材事業   油脂・油糧   311,544   99.7% 加工食品・素材   78,042   100.3% 小計   389,586   99.8% ファインケミカル事業   15,509   106.6% その他   10,307   98.1% 合計   554,251   104.4% 2.経営者の視点による経営成績等の状況に関する分析・検討内容 経営者の視点による当社グループの経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容は次のとおりであります。 文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において判断したものであります。 (1) 当連結会計年度の経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容 ① 経営成績および財政状態の分析 当連結会計年度における経営成績および財政状態の分析につきましては、「4 経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析 1.経営成績等の状況の概要 (1)財政状態及び経営成績の状況」に記載のとおりです。 ② セグメントごとの財政状態及び経営成績の分析 セグメント別の資産では、前連結会計年度末に比べグローバル油脂・加工油脂事業において210億64百万円増加、油脂・油糧および加工食品・素材事業において399億44百万円増加、ファインケミカル事業において21億92百万円増加しました。 セグメントの業績は次のとおりであります。 ・売上高 前連結会計年度(百万円)   当連結会計年度(百万円)   増減額(百万円)   前期比 グローバル油脂・加工油脂事業   115,418   138,848   +23,429   120.3% 油脂・油糧および加工食品・ 素材事業   油脂・油糧   312,623   311,544   △1,079   99.7% 加工食品・素材   77,783   78,042   +258   100.3% 小計   390,407   389,586   △820   99.8% ファインケミカル事業   14,545   15,509   +964   106.6% その他   10,506   10,307   △199   98.1% 合計   530,878   554,251   +23,373   104.4% ・〔参考〕売上高(単体) 前事業年度(百万円)   当事業年度(百万円)   増減額(百万円)   前期比 油脂・油糧および加工食品・ 素材事業   油脂・油糧   284,280   280,362   △3,917   98.6% 業務用・加工用   119,903   124,828   +4,924   104.1% ホームユース   67,856   64,079   △3,777   94.4% 加工油脂   13,030   16,134   +3,103   123.8% 油糧   83,489   75,320   △8,168   90.2% 加工食品・素材   19,158   18,488   △670   96.5% 小計   303,438   298,850   △4,587   98.5% ファインケミカル事業   7,891   8,937   +1,046   113.3% その他   403   343   △60   85.0% 合計   311,733   308,131   △3,602   98.8% ・営業利益 前連結会計年度(百万円)   当連結会計年度(百万円)   増減額(百万円)   前期比 グローバル油脂・加工油脂事業   5,234   4,766   △468   91.1% 油脂・油糧および加工食品・ 素材事業   油脂・油糧   8,068   6,706   △1,361   83.1% 加工食品・素材   4,667   4,418   △249   94.7% 小計   12,735   11,124   △1,611   87.3% ファインケミカル事業   1,590   1,559   △30   98.1% その他   729   524   △205   71.9% セグメント間消去・調整   △1,011   △946   +64   - 合計   19,278   17,027   △2,251   88.3% セグメント別の概況 従来、報告セグメントの事業区分は「油脂事業」、「加工食品・素材事業」、「ファインケミカル事業」の3事業区分に分類しておりましたが、2025年度からの中期経営計画「Value UpX」の事業戦略に沿って、「グローバル油脂・加工油脂事業」、「油脂・油糧および加工食品・素材事業」、「ファインケミカル事業」に変更しております。 この事業区分の変更は、当社グループの経営管理の実態を適正に表示するためのものであります。 なお、前連結会計年度のセグメント情報については、変更後の区分方法により作成したものを記載しております。 ≪グローバル油脂・加工油脂事業≫ (単位:百万円) 前連結会計年度   当連結会計年度   増減額   前期比 売上高   115,418   138,848   +23,429   120.3% 営業利益   5,234   4,766   △468   91.1% パーム油相場は、インドネシアでのバイオ燃料政策によるパーム油需要増加、米国でのバイオ燃料政策による大豆油相場上昇等を背景に前期比で上昇しました。 グローバル油脂・加工油脂事業セグメントでは、マレーシアのIntercontinental Specialty Fats Sdn. Bhd.において、前期におけるカカオ豆相場の高騰を背景に、ココアバターと代替性のあるチョコレート用油脂需要が増加したことにより、販売数量は増加しました。また、パーム油相場が前期比で上昇したことから販売単価が上昇し、増収となりました。一方、利益面については、パーム油取引の時価評価の影響が大きく、減益となりました。 ≪油脂・油糧および加工食品・素材事業≫ (単位:百万円) 前連結会計年度   当連結会計年度   増減額   前期比 売上高   390,407   389,586   △820   99.8% 営業利益   12,735   11,124   △1,611   87.3% 油脂・油糧では、製造費や物流費、包装資材費上昇等の厳しいコスト環境に加え、油脂コストが上昇する中、価格改定を進めましたが想定よりも難航し、またホームユース製品を中心に販売数量が減少したことから、減収減益となりました。 加工食品・素材では、主にチョコレートの原価上昇を背景とした販売価格の改定により増収となるも、海外子会社における販売数量の減少、原価上昇等の影響が大きく、減益となりました。 セグメント全体では油脂・油糧の影響が大きく、減収減益となりました。 ◆油脂・油糧               (単位:百万円) 前連結会計年度   当連結会計年度   増減額   前期比 売上高   312,623   311,544   △1,079   99.7% 営業利益   8,068   6,706   △1,361   83.1% [原料の調達環境] 原料の調達面では、前期に対してドル円相場が円高ドル安となり、また大豆相場も下落したことから、大豆価格は前期を下回りました。一方、菜種価格は、菜種相場が上昇した影響が大きく、前期を上回りました。 <主要原料相場> 大豆相場は、米国の関税政策の発表により4月には一時9米ドル台まで下落しましたが、その後はバイオ燃料混合義務量増加の動きなどを材料に10米ドル台を中心に推移しました。10月下旬には米中合意により米国産大豆の輸出需要回復が期待され、11米ドル台まで上昇しました。その後は一時10米ドル台まで下落したこともあり、前期比では下落となりました。 菜種相場は、カナダの減産懸念から6月には700カナダドル台半ばまで上昇しました。その後、8月に中国がカナダ産菜種へ反ダンピング関税を課すと発表すると需要減が意識され、さらにカナダの豊作期待を受け、600カナダドル台前半まで下落しました。10月から12月は概ね600カナダドル台で推移しましたが、前期比では上昇となりました。 <為替相場> ドル円相場は、米国の関税政策等の影響により4月下旬には一時140円割れまで円高ドル安が進行しました。その後は、米国の景気悪化懸念の後退や10月の自民党総裁選を受けた積極財政による財政悪化懸念等により、11月には150円台後半まで円安ドル高が進みましたが、前期比では円高ドル安となりました。 [油脂の販売] 業務用については、コスト上昇を背景とした価格改定を優先したことや、ユーザーの節油志向等によりベーシック型製品の販売数量は減少しましたが、マーケティング・機能型製品の積極的な提案により業務用全体の販売数量は前期並みを維持しました。また、売上高については、価格改定による販売単価上昇により、増収となりました。 加工用については、各業界での更なる価格改定を受けた生活防衛意識の高まりにより消費は減速しましたが、販売数量は前期並みを維持しました。また、売上高については、油脂コストに見合った価格改定交渉を粘り強く進めた結果、増収となりました。 ホームユースについては、アマニ油などの「かけるオイル」の定着や、原料価格高騰により前期に市場が落ち込んだオリーブオイルの再拡大、マーケティング・機能型製品の継続的な浸透に努めました。また、汎用油の価格改定や、市場が拡大している「こめ油」の拡販など、クッキングオイルの収益構造の変革に取り組みました。しかしながら、物価上昇を背景とした生活防衛意識の高まりが長期化する中で、販売数量が前期比で減少したことから、減収となりました。 利益面については、コストが上昇する中で価格改定に努めましたが、想定よりも難航したことで利益単価が前期比で低下し、またホームユース製品を中心とした販売数量減少の影響もあり、減益となりました。 国内加工油脂については、課題やニーズに対応したソリューション提案活動による採用増加や、ココアバター高騰を背景としたチョコレート用油脂需要増加の継続もあり、販売数量は増加しました。また、チョコレート用油脂やショートニング等の価格改定により、増収増益となりました。 [ミールの販売] 大豆ミールについては、大豆搾油量の増加を受けて販売拡大に努めたことで販売数量は増加しました。一方、シカゴ大豆粕定期が下落し、ドル円相場も前期比で円高ドル安となったため、販売単価は大きく低下し、減収となりました。 菜種ミールについては、搾油量が減少したことで販売数量は減少しました。また、大豆ミール価格低下の影響等から販売単価も低下し、減収となりました。 ◆加工食品・素材               (単位:百万円) 前連結会計年度   当連結会計年度   増減額   前期比 売上高   77,783   78,042   +258   100.3% 営業利益   4,667   4,418   △249   94.7% チョコレートについては、国内チョコレートの価格高騰による市場規模縮小により、販売数量は前期比で減少しましたが、コストに見合った適正な販売価格への改定を進めた結果、増収となりました。一方、利益面については、国内チョコレートでの増益要因はあるものの、海外子会社における販売数量の減少、原価上昇等の影響が大きく、減益となりました。 機能素材・食品については、MCTの価格改定により増収も、販売数量減少および原価上昇により、減益となりました。 ≪ファインケミカル事業≫ (単位:百万円) 前連結会計年度   当連結会計年度   増減額   前期比 売上高   14,545   15,509   +964   106.6% 営業利益   1,590   1,559   △30   98.1% ファインケミカル事業セグメントでは、メイク製品に加えてスキンケア製品についてもテクニカルサポートによるソリューション提案を展開し、主に国内での新規採用が寄与して販売数量が増加したことから増収となるも、利益面については海外での販売数量減少の影響により、減益となりました。 (2) キャッシュ・フローの状況の分析・検討内容並びに資本の財源及び資金の流動性に係る情報 当社グループの当連結会計年度末の資金は、前連結会計年度末に比べ105億33百万円増加し、249億53百万円となりました。 当連結会計年度における営業活動によるキャッシュ・フローは、税金等調整前当期純利益と減価償却費や売上債権の減少によるキャッシュの増加および固定資産除売却損益と棚卸資産の増加や法人税等の支払によるキャッシュの減少により104億60百万円の収入(前連結会計年度は211億66百万円の収入)となりました。投資活動によるキャッシュ・フローは、有形固定資産の売却による収入などによるキャッシュの増加および有形固定資産の取得による支出などによるキャッシュの減少により98億32百万円の支出(前連結会計年度は95億90百万円の支出)となりました。財務活動によるキャッシュ・フローは、長期借入による収入や社債の発行による収入などによるキャッシュの増加および短期借入金の純減や長期借入金の返済による支出、配当金の支払、自己株式の取得による支出などによるキャッシュの減少により82億31百万円の収入(前連結会計年度は138億85百万円の支出)となりました。 当社グループの資金運営は、事業活動にかかる運転資金については、営業キャッシュ・フローで獲得した資金を主な財源としております。また、資金調達方法として、当社取引銀行5行との間でシンジケーション方式により総額100億円のコミットメントライン契約を締結している等により、資金の流動性は確保しております。 当社と国内子会社9社の間で「キャッシュ・マネジメント・システム(CMS)」を構築しており、当該システムを利用し効率的な資金配分を行っております。 設備資金、投融資資金等の長期的な資金需要については、金融市場動向、既存の社債の償還時期および借入金の返済時期等も総合的に勘案し、社債および借入金等による資金調達を行っております。 今後の重要な資金の支出予定としては、国内の生産プロセス変革や生産体制再構築、北米のバリューチェーン構築等の投資を予定しております。 当連結会計年度末の有利子負債の内訳は次のとおりであります。 当連結会計年度(2026年3月31日) 1年以内(百万円)   1年超(百万円) 短期借入金   17,611   - 社債   -   25,000 長期借入金   10,549   65,121 リース債務   747   8,493 合計   28,908   98,614 (3) 重要な会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定 当社グループの連結財務諸表は、わが国において一般に公正妥当と認められている会計基準に基づき作成しております。この連結財務諸表を作成するにあたって、資産、負債、収益及び費用の報告額に影響を及ぼす見積り及び仮定を用いておりますが、これらの見積り及び仮定に基づく数値は実際の結果と異なる可能性があります。 連結財務諸表等の作成に当たって用いた会計上の見積り及び仮定のうち、重要なものは以下のとおりです。 ① 繰延税金資産 当社グループは、将来の課税所得見込額等に基づいて回収可能性があると判断した将来減算一時差異について繰延税金資産を計上しております。 なお、繰延税金資産の回収可能性は将来の課税所得等の見積りによるものであるため、その見積りの前提に変更が生じた場合は、繰延税金資産の計上に影響を及ぼす可能性があります。 ② 退職給付債務及び退職給付費用 当社グループは、退職給付債務および費用について、昇給率、退職率等の基礎率及び割引率を用いて計算しております。 なお、これらの前提に変動があった場合には、退職給付債務および費用に影響を及ぼす可能性があります。 ③ 固定資産の減損 当社グループは、固定資産の減損に係る回収可能性の評価について、事業部等を基礎としてグルーピングされた資産グループごとの収益性の評価及び回収可能価額の算定を行い、収益性が著しく低下している資産グループについて、固定資産の帳簿価額を回収可能価額まで減額することとしております。 市場環境等の変化により収益性が著しく低下した場合には、減損損失を計上する可能性があります。 なお、当連結会計年度については、「第5 経理の状況 1 連結財務諸表等 (1)連結財務諸表 注記事項(連結損益計算書関係) ※7減損損失」の内容に記載のとおりであります。 当連結会計年度の連結財務諸表を作成するにあたって行った会計上の見積りのうち、当該会計上の見積りが当連結会計年度の翌連結会計年度の連結財務諸表に重要な影響を及ぼすリスクがあると判断したものはありません。

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開示資料

出典

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