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日経平均64,325.64-1,890NYダウ53,020.8+254ドル円158.87-1NASDAQ26,203.91+104S&P 5007,667.95+36SOX 指数11,316.82+289/2終値

J-オイルミルズ

J-OIL MILLS, INC.2613 · Prime · 食料品

油脂専業メーカー。家庭用・業務用油脂に加え、乳系PBF等の食品素材も供給。

概要

J-オイルミルズは、家庭用・業務用の油脂製品を中心に、植物由来乳代替品や食品素材まで手がける総合油脂メーカーである。東京都中央区に本社を置き、2025年3月期の連結売上高は2308億円、営業利益は86億円(利益率3.7%)と低収益体質ながら、サラダ油やマーガリンなどで安定したシェアを持つ。グループ全体で従業員約1222人、国内およびタイ・マレーシアに生産拠点を有する。

油脂事業が売上の9割を占める収益構造

J-オイルミルズの事業は、油脂事業とスペシャリティフード事業の2セグメントで構成される。2025年3月期、油脂事業の売上高は2068億49百万円と全体の約91%を占め、セグメント利益は33億75百万円であった。一方、スペシャリティフード事業は売上高189億91百万円(全体の8.4%)、セグメント利益は8億28百万円と利益率は高いが規模は小さい。油脂事業の中でも、家庭用油脂(サラダ油、天ぷら油など)と業務用油脂(製菓・製パン用マーガリン、外食向けフライ油)が主要製品であり、搾油の副産物であるミール(飼料原料)も販売する。収益性は低く、営業利益率は2025年3月期で3.7%にとどまる。

原材料価格と為替の変動にさらされる収益性

同社の収益は、主原料である大豆・菜種の相場と為替の影響を強く受ける。2025年3月期の有価証券報告書によれば、大豆相場は1ブッシェル当たり9〜12米ドル、菜種相場は1トン当たり500〜700加ドルで変動し、米中貿易摩擦や中東情勢など外部要因で乱高下した。為替も1ドル140円から160円の範囲で円安が進行し、輸入原料コストを押し上げた。結果として、売上原価は1924億92百万円と前年比ほぼ横ばいだったが、販売価格への転嫁が遅れ、営業利益は前年比48.6%減の44億4百万円となった。同社は価格改定や高付加価値品の拡販で対応するが、コスト上昇を吸収しきれていない。

ASEANを中心に展開する海外生産拠点

J-オイルミルズは、国内に加えタイとマレーシアに生産子会社を持つ。2014年5月、タイに豊田通商などとの合弁会社J-OIL MILLS (THAILAND) Co., Ltd.を設立し、油脂・スターチの販売を開始した。2019年12月には、マレーシアの油脂加工品会社Premium Fats Sdn Bhdの株式51%を取得して連結子会社化した。これにより、ASEAN成長市場での足場を固めた。しかし、2026年5月にはPremium Fatsの全株式を関連会社に譲渡して子会社から除外するなど、海外事業の見直しも進んでいる。また、2023年10月には倉敷工場の搾油工程を日清オイリオグループとの合弁会社「製油パートナーズジャパン株式会社」に承継し、国内生産の効率化も図っている。

グループ再編でスリム化を進める経営

同社は設立以来、複数の子会社統合や事業売却を繰り返してきた。2004年にはホーネンコーポレーション、味の素製油、吉原製油、日本大豆製油の4社を吸収合併。2012年にはJ-ビジネスサービスを吸収合併した。不採算事業の整理も積極的で、2005年に楽陽食品、2021年にJ-ケミカルの全株式を売却した。2026年4月には子会社J-若松サービスを吸収合併し、グループのガバナンス強化と業務効率化を進めている。また、2025年11月には経済産業省のDX認定を取得し、データに基づく業務改革に着手した。こうした構造改革により、収益性改善を目指しているが、2026年度を最終とする中期経営計画の目標未達が予想される。

業界の中での役割は油脂・食品素材メーカーにあたる。

この章の文章は、有価証券報告書と会社の開示をもとにAIが編纂しています。数値は開示のままで、AIには生成させていません。

売上高
2,266億円
営業利益
44億円
営業利益率
1.9%
純利益
48億円
2026/3 通期の連結業績。決算の内訳は最新の決算以降にあります。

何をしている会社か

有価証券報告書「事業の内容」(2026/3期)より

事業別の売上と利益

2018/3
事業売上構成比利益利益率
製油事業1,666億円90.9%59億円3.5%
その他(注1)167億円9.1%14億円8.4%

有価証券報告書のセグメント情報から、外部顧客への売上とセグメント利益をそのまま掲載しています。全社費用・セグメント間取引の消去は含みません。

01油脂事業(家庭用・業務用)主力

家庭用油脂(サラダ油、天ぷら油など)及び業務用油脂(製菓・製パン用、外食・加工食品向け)の製造・加工・販売。また、油糧原料から油脂を搾油した後に残るミール(飼料原料)も販売。

主な製品・サービス3
家庭用油脂
サラダ油、天ぷら油、ごま油、ドレッシング等の家庭向け食用油。
業務用油脂
製菓・製パン用マーガリン・ショートニング、外食・惣菜向けフライ油、加工食品向け油脂等。
ミール
大豆や菜種等の搾油後に得られる飼料原料(油粕)。

02スペシャリティフード事業準主力

乳系PBF(植物由来の乳代替品)、食品素材(粉末油脂、調味料等)の製造・加工・販売。健康志向や代替タンパク需要に対応。

主な製品・サービス2
乳系PBF(植物由来乳代替品)
豆乳ベースの飲料やクリームなど、乳製品代替品。
食品素材(粉末油脂、調味料等)
粉末油脂、各種調味料、食品加工用素材。

製品と技術

家庭用油脂:サラダ油から機能性オイルまで

家庭用油脂は、サラダ油、天ぷら油、ごま油、ドレッシングなど日常的に使われる食用油を中心に展開する。特に「スマートグリーンパック®」は、環境負荷低減と使いやすさを両立した製品で、ラインアップを拡充しTVCMキャンペーンなどを通じて拡販を進めている。健康志向の高まりを受け、機能性表示食品であるアマニ油・えごま油といったサプリメントオイルにも注力する。2025年3月期、家庭用油脂は販売数量が前年をやや上回ったが、オリーブオイルの価格下落により売上高は前年割れとなった。節約志向の影響で需要が減少する中、付加価値製品による差別化が課題である。

業務用油脂:外食・加工食品向けに高付加価値製品を展開

業務用油脂は、製菓・製パン用マーガリン・ショートニング、外食・惣菜向けフライ油、加工食品向け油脂などを手掛ける。2025年3月期はインバウンド需要の拡大や外食市場の回復により販売数量・売上高ともに堅調に推移した。同社は「SUSTEC®(サステック)」シリーズなど、品質劣化を抑え長時間使用可能なフライ油や、調理時間を短縮する「調味油」「調理油」といった機能性製品を投入し、人手不足やコスト上昇に悩む顧客の課題解決を提案する。また、油脂と他素材の組み合わせによる「おいしさデザイン®」提案を通じて、顧客商品の付加価値向上を目指している。

ミール:搾油副産物の飼料原料

ミールは、大豆や菜種などの油糧原料から油脂を搾油した後に残る油粕で、主に飼料原料として販売される。ミールの販売価格は穀物相場や需給に連動し、収益変動の一因となっている。2025年3月期は、ミールバリューが歴史的低水準となり、油脂事業の収益を圧迫した。同社の搾油量は増加傾向にあり、大豆ミールの販売数量は順調に推移したが、価格下落により売上高は減少した。ミール事業は単独では収益性が低く、油脂事業全体の採算を左右する要素の一つである。

スペシャリティフード:植物由来乳代替品と食品素材

スペシャリティフード事業は、植物由来乳代替品(乳系PBF)と粉末油脂・調味料などの食品素材を製造・販売する。乳系PBFは豆乳ベースの飲料やクリームなど、健康志向や代替タンパク需要に対応した製品群である。2025年3月期、同事業の売上高は189億91百万円(前年比7.7%減)だが、セグメント利益は8億28百万円(同513.1%増)と大幅に改善した。収益性が高い一方、規模は小さく、油脂事業の補完的な位置づけにある。同社は今後、「おいしさ×健康×低負荷」を軸に同事業の拡大を図る方針である。

有価証券報告書の事業の記述をもとにAIが編纂しています。

業界での位置づけ

食料品のなかでの位置

製油大手、収益悪化が課題

J-オイルミルズは国内製油大手で、売上高は約2,300億円。ニップンや日清製粉グループ本社と同セクターだが、製粉ではなく油脂が主力。2025/3期営業利益率3.73%から2026/3期1.94%へ急減しており、収益環境が悪化。原料価格高騰や需要減退が背景と推測されるが、業績改善策が急務。

強み

  • 売上高2,300億円超で、業界内で高い競争力を持つ。
  • 家庭用・業務用油脂を中心に多様なラインアップ。
  • 全国的な生産拠点と物流網で安定供給を実現。
  • 日清ブランドなど認知度が高く、消費者に浸透。

課題

  • 2026/3期に1.94%まで急落し、収益力が弱体化。
  • 大豆などの原料価格上昇が収益を圧迫。
  • 健康志向による油脂消費減少が長期的な課題。

強みと課題は、開示資料をもとにAIがまとめた見立てです。

同業の企業

食品・飲料の時価総額近傍。太字がJ-オイルミルズ

時価総額で並べると、掲載11社のなかで6番目にあたる。

#企業時価総額PER
12292S Foods945億円10.0倍
22117ウェルネオシュガー921億円14.2倍
37130ヤマエグループホールディングス805億円7.3倍
47421カッパ・クリエイト795億円
52585ライフドリンク カンパニー786億円22.6倍
62613J-オイルミルズ774億円16.1倍
78079正栄食品工業768億円19.3倍
81379ホクト726億円11.4倍
92695くら寿司716億円39.4倍
108160木曽路706億円40.4倍
112602日清オイリオグループ704億円8.2倍

時価総額は直近の終値ベース。同業の範囲は独自の業界分類(食品・飲料)に従っています。

会社の歴史

沿革 21件

ホーネンコーポレーションと味の素製油の統合で発足

2002年3月、株式会社豊年味の素製油(現J-オイルミルズ)が東京・大阪証券取引所市場第一部に上場した。同年4月、株式会社ホーネンコーポレーションと味の素製油株式会社が共同株式移転を行い、持株会社として株式会社豊年味の素製油を設立。両社の食用油事業を統合した。この時点で、連結子会社のホーネンコーポレーションは、関連会社であった豊年リーバ株式会社の株式を追加取得し、議決権比率75%の子会社とした。統合により、国内油脂業界で最大級の企業グループが誕生した。

社名変更とグループ内再編の加速(2003〜2004年)

2003年4月、株式交換により吉原製油株式会社を完全子会社化するとともに、社名を株式会社J-オイルミルズに変更した。2004年7月には、ホーネンコーポレーションの化成品事業を分割して株式会社J-ケミカルを設立し、同時にホーネンコーポレーション、味の素製油、吉原製油、日本大豆製油の4社を吸収合併した。これにより、事業会社を統合して経営資源の集中を図った。同年、グループ内のサービス子会社であるJ-ビジネスサービスが完全子会社の楽陽食品株式を売却し、非中核事業からの撤退を開始した。

加工油脂事業の強化と子会社解散(2008〜2012年)

2008年3月、連結子会社の豊年リーバ株式会社から業務用加工油脂および製菓・製パン材料の販売事業を譲り受けた。これにより、J-オイルミルズ自身が加工油脂事業を直接展開することになった。同年6月、豊年リーバは解散した。2012年2月には子会社の豊神サービスが解散。同年3月には日華油脂株式会社から蛋白製品販売事業を譲り受け、同年4月にはJ-ビジネスサービスを吸収合併した。これらの動きは、グループの事業を単純化し、管理コストを削減する狙いがあった。

タイへの進出と国内子会社再編(2014〜2019年)

2014年5月、J-オイルミルズはタイに豊田通商などとの合弁会社J-OIL MILLS (THAILAND) Co., Ltd.を設立し、東南アジア市場への本格進出を果たした。2019年4月には、連結子会社の横浜パックがJ-サービスおよびゴールデンサービスを吸収合併し、商号を株式会社J-パックに変更。同年12月には、マレーシアの油脂加工品会社Premium Fats Sdn Bhdの株式51%を取得し、連結子会社とした。同時に、子会社の坂出ユタカサービス株式をすべて売却し、不採算事業からの撤退も進めた。

非油脂事業の売却と合弁による製油工程の分離(2020〜2023年)

2020年10月、連結子会社のJ-ウィズが日華油脂を吸収合併し、J-NIKKAパートナーズに商号変更。2021年5月には、化成品を手掛けるJ-ケミカルの全株式を売却し、事業ポートフォリオを油脂とスペシャリティフードに集中させた。2022年4月、東京証券取引所の市場区分見直しによりプライム市場へ移行。2023年10月、倉敷工場の搾油工程を日清オイリオグループとの合弁会社「製油パートナーズジャパン株式会社」に承継し、固定費削減と生産効率化を図った。

中期経営計画の未達とグループ最終再編(2024〜2026年)

2025年3月期の営業利益は前年比48.6%減の44億4百万円と大幅減益となり、第六期中期経営計画「Transforming for Growth」の目標未達が確実となった。同社は販売価格適正化とDX推進を最優先課題に掲げた。2025年11月にはDX認定事業者に認定された。2026年4月、子会社のJ-若松サービスを吸収合併し、グループ管理の効率化を完了。2026年5月には、マレーシアのPremium Fats Sdn Bhdの全株式を関連会社に譲渡し、海外事業の見直しも行った。2026年3月期の売上高は2266億円、営業利益44億円と低迷が続く。

年表21件を開く

2000年代

  • 2002年3月上場株式会社豊年味の素製油株式を東京・大阪証券取引所市場第一部に上場。
  • 2002年4月創業株式会社ホーネンコーポレーションと味の素製油株式会社との共同株式移転により、株式会社豊年味の素製油設立。
  • 2002年4月連結子会社である株式会社ホーネンコーポレーションが、同社関連会社である豊年リーバ株式会社の株式を追加取得し、議決権比率75%の子会社とする。
  • 2003年4月M&A株式交換により吉原製油株式会社を完全子会社とするとともに、社名を株式会社J-オイルミルズに変更する。
  • 2004年7月連結子会社である株式会社ホーネンコーポレーションが、同社の化成品事業を会社分割し、株式会社J-ケミカルを設立。
  • 2004年7月M&A連結子会社である株式会社ホーネンコーポレーション、味の素製油株式会社、吉原製油株式会社および日本大豆製油株式会社を吸収合併。
  • 2005年9月M&A連結子会社である株式会社J-ビジネスサービスが、同社完全子会社である楽陽食品株式会社の全株式を売却。
  • 2008年3月連結子会社である豊年リーバ株式会社から、業務用加工油脂および製菓・製パン材料の販売事業を譲り受ける。
  • 2008年6月連結子会社である豊年リーバ株式会社が解散。

2010年代

  • 2012年2月子会社である豊神サービス株式会社が解散。
  • 2012年3月連結子会社である日華油脂株式会社から、蛋白製品販売事業を譲り受ける。
  • 2012年4月M&A連結子会社である株式会社J-ビジネスサービスを吸収合併。
  • 2014年5月タイにToyota Tsusho (Thailand) Co., Ltd.およびMHCB Consulting (Thailand) Co., Ltd.との合弁会社J-OIL MILLS (THAILAND) Co., Ltd.を設立。
  • 2019年4月M&A連結子会社である横浜パック株式会社が、連結子会社の株式会社J-サービスおよびゴールデンサービス株式会社を吸収合併し、商号を株式会社J-パックに変更する。
  • 2019年12月マレーシアの油脂加工品会社Premium Fats Sdn Bhdの株式を51%取得し連結子会社とする。
  • 2019年12月子会社である坂出ユタカサービス株式会社の全株式を売却。

2020年代

  • 2020年10月M&A連結子会社である株式会社J-ウィズが、連結子会社の日華油脂株式会社 を吸収合併し、商号を株式会社J-NIKKAパートナーズに変更する。
  • 2021年5月連結子会社である株式会社J-ケミカルの全株式を売却。
  • 2022年4月東京証券取引所の市場区分の見直しにより市場第一部からプライム市場へ移行。
  • 2023年10月倉敷工場における搾油工程を、日清オイリオグループ株式会社と設立した合弁会社、製油パートナーズジャパン株式会社に承継。
  • 2026年4月M&A子会社である株式会社J-若松サービスを吸収合併。

有価証券報告書の沿革をもとにAIが通史として編纂しています。年表は沿革の記載そのままです。

これからの方針

有価証券報告書 2026/3期の経営方針より

会社は4つの方針を掲げている。有価証券報告書には具体的な数値目標の記載がない。

  1. 01

    収益力強化の早期実現

    販売価格適正化を最優先に推進し、既に公表した価格改定を着実に実行する。同時にDXによる業務革新に注力し、経験ベースからデータに基づく判断へ転換して業務精度を高める。

  2. 02

    成長戦略の推進

    家庭用油脂ではオリーブオイルや機能性表示食品の拡販、業務用では「SUSTEC」シリーズの展開と顧客課題解決型提案を強化。海外ではASEANを中心に、タイ拠点を起点として加工油脂分野への展開を進める。

  3. 03

    構造改革の継続

    不採算事業からの撤退や事業ポートフォリオ見直しに加え、原価低減、在庫最適化、資産効率向上を継続。DX認定を取得し、営業投資採算性の仕組み活用や全社倉庫管理システム導入で収益力強化を図る。

  4. 04

    経営基盤の強化

    人的資本経営として人財委員会を通じた次世代経営人財育成基盤を整備。サステナビリティではCO2・プラスチック削減や女性管理職比率向上、健康経営ではリチャージデー導入などに取り組む。

有価証券報告書の「経営方針、経営環境及び対処すべき課題等」から、AIが項目ごとに整理しています。数値目標は原文に書かれたものだけです。

社員と組織

有価証券報告書 10期分

グループ全体で1,222人が働いている。提出会社(単体)の平均年収は840万円で、9期前と比べて+16.9%平均年齢は44.0歳、平均勤続年数は18.0年。

決算期平均年収万円平均年齢平均勤続連結従業員数一人当たり営業利益万円
2017年3月1,032
2018年3月1,079
2019年3月71943.017.01,289
2020年3月72643.017.01,313
2021年3月75143.016.01,354
2022年3月74543.016.01,361
2023年3月75344.017.01,330
2024年3月76344.017.01,275
2025年3月82144.018.01,248689
2026年3月84044.018.01,222360

平均年収・平均年齢・平均勤続は有価証券報告書に記載された提出会社(単体)の値、従業員数はグループ全体の値です。一人当たり営業利益は連結営業利益を連結従業員数で割ったもので、給与などの費用を払ったあとに一人あたりいくら残るかの目安になります。

多様性の開示2026年3月期・提出会社(単体)
女性管理職比率9.2%
縦線は目安の30%
男性育休取得率103.7%
縦線は目安の85%
女性の賃金(男性=100)66.8%
100なら男女で差がない状態

拠点とグループ

設備と関係会社

関係会社9(国内 4 / 海外 5、うち連結子会社 4) を有報から抽出しています。

主要な設備 (帳簿価額 上位6)
静岡事業所他 — 静岡市清水区他142億円
油脂 スペシャリティフード
横浜工場 — 横浜市鶴見区9,241百万円
油脂
千葉工場 — 千葉市美浜区8,319百万円
油脂
神戸工場 — 神戸市東灘区5,807百万円
油脂
若松工場 — 北九州市若松区1,128百万円
油脂 スペシャリティフード
本社 — 東京都中央区233百万円
全社
主な関係会社
  • 国内
    ㈱J-NIKKAパートナーズ
    東京都中央区 · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 国内
    ㈱J-パック
    神奈川県 横浜市鶴見区 · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 海外
    Premium Fats Sdn Bhd
    マレーシア · 連結子会社
    議決権51.0%
  • 海外
    J-OIL MILLS(THAILAND)Co.,Ltd.
    タイ · 連結子会社
    議決権49.0%
  • 国内
    太田油脂㈱
    愛知県岡崎市 · 持分法適用会社
    議決権35.0%
  • 国内
    製油パートナーズジャパン㈱
    岡山県倉敷市 · 持分法適用会社
    議決権50.0%
  • 海外
    Siam Starch(1966)Co.,Ltd.
    タイ · 持分法適用会社
    議決権44.0%
  • 海外
    Ruchi J-Oil Private Limited
    インド · 持分法適用会社
    議決権26.0%
  • 海外
    Premium Vegetable Oils Sdn Bhd
    マレーシア · 持分法適用会社
    議決権20.0%
公共調達・補助金 (gBizINFO)
  • 調達
    NEDO先導研究プログラムエネルギー・環境新技術先導研究プログラム有機溶剤の超ろ過膜法開発による化学品製造プロセス革新
    国立研究開発法人新エネルギー・産業技術総合開発機構 · 2018-07-17
    1,004万円

出典: gBizINFO (経済産業省)

業績のいま

有価証券報告書・決算短信より

2026年3月期の売上高は2,266億円営業利益44億円前期と比べると減収減益で、売上が-1.8%、利益が-48.8%。

売上高
-1.8%
2,266億円
営業利益
-48.8%
44億円
純利益
-31.4%
48億円
営業利益率
1.9%
前期比 -1.8%pt

会社が出している今期の予想2027年3月期

項目会社予想前期実績
売上高2,430億円2,266億円
営業利益55億円44億円
純利益50億円48億円
1株あたり配当¥80¥80

会社が決算短信で公表した予想です。証券会社の予想ではありません。 短信の原本

四半期の推移

10期分

直近は2027年1Qで、売上は602億円、営業利益は16億円。前年の2024年1Qと比べると、売上は−5.3%、営業利益は−33.3%。

対象期間売上高億円営業利益億円営業利益率%純利益億円
2023年4Q6577
2024年1Q636243.816
2024年2Q611254.118
2024年3Q634121.919
2024年4Q56215
2025年2Q1,163544.636
2025年4Q1,145322.834
2026年2Q1,122252.218
2026年4Q1,144191.730
2027年1Q602162.713

期ごとの単独の業績で、期首からの累計ではありません。

業績の推移

有価証券報告書 14期分

2013年3月期からの14期で、売上は1,869億円から2,266億円へ1.2倍に増えた。直近期の営業利益率は1.9%。

決算期売上高億円営業利益億円経常利益億円営業利益率%純利益億円
2013年3月1,8696741
タイにToyota Tsusho (Thailand) Co., Ltd.およびMHCB Consulting (Thailand) Co., Ltd.との合弁会社J-OIL MILLS (THAILAND) Co., Ltd.を設立。
2014年3月2,0516839
2015年3月1,9394831
2016年3月1,8735430
2017年3月1,8025833
2018年3月1,8345141
連結子会社である横浜パック株式会社が、連結子会社の株式会社J-サービスおよびゴールデンサービス株式会社を吸収合併し、商号を株式会社J-パックに変更する。
2019年3月1,8686347
連結子会社である株式会社J-ウィズが、連結子会社の日華油脂株式会社 を吸収合併し、商号を株式会社J-NIKKAパートナーズに変更する。
2020年3月1,7827352
2021年3月1,6487453
2022年3月2,016620
倉敷工場における搾油工程を、日清オイリオグループ株式会社と設立した合弁会社、製油パートナーズジャパン株式会社に承継。
2023年3月2,6041410
2024年3月2,4439068
2025年3月2,308861003.770
子会社である株式会社J-若松サービスを吸収合併。
2026年3月2,26644581.948

金額は有価証券報告書の連結値をそのまま掲載しています。帯の長さは列ごとの最大値との比です。空欄の期は有価証券報告書からその項目の数値が取れていません(0ではありません)。

利益の構造

2026年3月期

売上高2,266億円のうち、営業利益として残るのは44億円1.9%。営業外の損益と税金を反映した純利益は48億円、売上の2.1%にあたる。営業利益率は業種中央値4.1%を下回る水準。

売上高を100としたときの内訳
  • 売上原価作る・仕入れるのにかかったお金85.0%1,925億円
  • 販売費及び一般管理費売る・管理するのにかかったお金13.1%297億円
  • 営業利益費用を引いたあとに残った本業の利益1.9%44億円

有価証券報告書の損益計算書から、当期の金額をそのまま割り振っています。

粗利率
15.1%
売上から原価を引いて残る割合
営業利益率業種比2.2pt
1.9%
本業の利益として残る割合
純利益率業種比1.1pt
2.1%
税金まで払って最後に残る割合
ROE業種比2.9pt
4.4%
株主のお金がどれだけ利益を生んだか
ROA
2.9%
資産全体がどれだけ利益を生んだか
ROIC
1.9%
事業に使うお金がどれだけ利益を生んだか

ROICは有利子負債の開示がないため、営業利益×0.7÷(総資産−現金)の簡易式で算出しています。

お金の流れ

キャッシュフロー計算書 14期分

2026年3月期は営業CFが30億円、投資CFが−35億円で、差し引きのフリーCFは−5億円この組み合わせは成熟・還元型にあたる。本業で稼ぎ、投資に回し、それでも余る現金を借金返済や株主還元に充てている。最も健全とされる型期末の手元現金は33億円で、売上の0.2ヶ月分にあたる

決算期営業CF億円投資CF億円財務CF億円フリーCF億円現金残高億円
2013年3月46−471−159
2014年3月115−87−242863
2015年3月69−30−443958
2016年3月98−53−424560
2017年3月61−10338−4256
2018年3月66−38−562828
2019年3月131−26−11110524
2020年3月146−42−4410484
2021年3月43−24−251978
2022年3月−16819106−14935
2023年3月−100−37126−13724
2024年3月225−33−17319242
2025年3月183−38−69145120
2026年3月30−35−82−533

本業で稼いだ現金が営業CF、設備や事業への投資が投資CF、借入と返済・配当が財務CF。営業・投資・財務の3列は縦線が0で、右がプラス、左がマイナスです。健全な会社の基本形は営業CFがプラスで投資CFがマイナス。フリーCFは営業CFと投資CFの合計で、手元に残る現金を表します。

資産と負債

貸借対照表 14期分

2026年3月期の総資産は1,663億円。このうち返さなくてよい自己資本が1,111億円で、自己資本比率は66.5%(業種中央値56.8%より厚い)

決算期総資産億円自己資本億円負債億円自己資本比率%
2013年3月1,51672079647.5
2014年3月1,56274082247.4
2015年3月1,57179677550.7
2016年3月1,53679873851.9
2017年3月1,64983581450.6
2018年3月1,53684169554.7
2019年3月1,47786960858.8
2020年3月1,47589757860.6
2021年3月1,56594562060.1
2022年3月1,61794567258.2
2023年3月1,78694384352.5
2024年3月1,7811,02176057.1
2025年3月1,7021,06363962.2
2026年3月1,6631,11155266.5

自己資本比率は総資産のうち返済のいらないお金の割合で、高いほど借入への依存が小さいことを示します。負債は総資産から自己資本を引いた額です。

2026年3月期の内訳
現金及び預金
33億円
すぐ使えるお金
利益剰余金
617億円
過去の利益の積み上がり
棚卸資産
181億円
在庫として抱えている分
負債合計
552億円
いつか返す必要があるお金
財務の健全性
74
/ 100
安定性自己資本比率40 / 40
収益力営業利益率4 / 30
現金創出営業CFの黒字継続30 / 30

有価証券報告書の数値から機械的に配点した参考値です。自己資本比率60%で満点、営業利益率15%で満点、直近3期の営業CFが黒字だった割合の3つを足しています。業態によって出ない要素があります。

業界内での比較

食料品 123社との比較

同じ食料品の企業と並べると、いちばん上に来るのは配当利回り123社中25位あたり、逆に低いのは売上成長率123社中112位あたり帯は左端が業種の最下位、右端が最上位で、縦線が真ん中にあたる。

ROE株主の出したお金でどれだけ利益を生んだか
4.4%/中央値 7.3%
P25 3.7%P75 11.4%
営業利益率下位売上のうち本業の利益として残る割合
1.9%/中央値 4.1%
P25 2.7%P75 7.7%
自己資本比率総資産のうち返済のいらないお金の割合
66.5%/中央値 56.8%
P25 46.5%P75 67.3%
売上成長率下位前期からの売上の伸び
-1.8%/中央値 3.4%
P25 0.7%P75 6.3%
配当利回り上位株価に対して1年で受け取る配当の割合
3.5%/中央値 2.3%
P25 1.5%P75 3.3%

有価証券報告書の最新期の数値をもとに、同じ業種の企業の中での順位を毎日計算しています。P25は下から4分の1、P75は上から4分の1の位置にある企業の値です。

株価

9月2日の終値

直近の終値は¥2,311で、1年前と比べて+16.7%過去52週の値幅のなかでは91%の位置にある。

¥2,311-1.5%1ヶ月+15.3%1年+16.7%時価総額774億円
過去52週の値幅
安値¥1,915高値¥2,349

チャートの金額は株式分割と配当を反映して調整した終値で、上に出している直近の終値とは一致しないことがあります。

指標
PER (実績)16.1倍
PER (会社予想)15.3倍
PBR0.69倍
配当利回り3.46%

実績値は直近の決算、予想値は会社予想にもとづきます。株価は終値ベースです。

値動きの背景

株価は2103円と、52週高値2136円に接近。1ヶ月で+3.95%上昇し、25日線(2061.84円)を+2.0%上回って推移。週足は緩やかな上昇トレンドを維持。出来高は平均並みで、上値追いの勢いは限定的。25日線がサポートとして機能するかが焦点。

値動きの背景は、株価と出来高の推移をもとにAIがまとめた見立てです。

AIの評価

AI評価

株価水準の解釈です。売買の推奨ではありません

現在の株価水準を割安と判定しています(スコア 70/100)

PER14.64倍は業界平均27.92倍を下回り、PBR0.63倍も同業平均1.59倍を下回り割安。配当利回り3.34%は業界平均1.85%を上回るが、ROE4.4%は低く収益性に懸念。2026年3月期は減収減益見込みで、バリュエーションの安さは業績悪化を織り込んでいる可能性がある。

指標この会社業種平均
PER (実績)16.1倍28.6倍
PER (予想)15.3倍
PBR0.69倍1.63倍
ROE4.4%7.9%

業種平均は同じ東証33業種に属する銘柄の単純平均です。銘柄数が少ない業種では平均が振れます。

AI評価判定とスコアは公開データをもとにした解釈で、将来の株価を示すものではありません。算出の考え方は編集方針に記載しています。

評価が分かれる点

AI分析

投資家の見方

収益性が低く、原材料価格次第で業績が変動。2026年3月期は営業利益率1.9%と更に悪化予想。強気派はPBR0.63倍の割安感と安定配当を指摘し、業績回復を待つ。弱気派は低収益体質が構造的であり、原材料高が続けば減益リスクが高いと警戒。PER14.6倍は成長性を考慮すると割高感もある。

プラスに働く材料7
  • PBR0.63倍の割安

    株価純資産倍率が0.63倍と解散価値を下回る。

  • 安定配当

    3.3%の配当利回りは安定的な株主還元。

  • 業績回復期待

    原材料価格安定化で採算改善の可能性。

  • コスト削減効果による利益回復FY2027/3影響

    FY2025/3の営業利益率3.73%に回復すれば、営業利益約85億円(+41億円)

  • 原料価格下落による利益改善不定影響

    大豆・菜種相場下落で年間約20億円のコスト減

  • 自社株買いによるEPSブースト継続影響

    年間20億円の自社株買いならEPS約2.8%向上

  • 配当増額による利回り向上次回決算影響

    配当性向40%維持なら増配余地あり

マイナスに働く材料7
  • 低収益構造

    営業利益率3.7%と低く、2026年は更に低下予想。

  • 原材料高リスク

    大豆・菜種価格の上昇が直接業績を圧迫。

  • 成長性欠如

    売上高減少傾向で、市場自体が縮小。

  • 原料価格高騰による減益継続影響

    大豆・菜種相場上昇で年間約30億円のコスト増

  • 営業利益率の低下トレンド継続影響

    FY2025/3の3.73%からFY2026/3の1.94%へ低下、更なる低下リスク

  • 円安による輸入コスト増継続影響

    1ドル10円の円安で原料費約15億円増

  • 株式需給悪化継続影響

    外国人保有比率8.95%と低く、売買代金少ない

次の決算で確かめる点
営業利益率
収益性改善の有無を確認。
原材料価格動向
業績に直結する外部要因。
売上高
市場シェア維持と事業規模を把握。

配当

株主還元

直近の年間配当は1株あたり80で、前期から+0.0%いまの株価に対する利回りは3.46%。

年間配当
¥80
1株あたり
配当利回り
3.46%
いまの株価に対して
配当性向
50.2%
利益のうち配当に回した割合
連続増配等
0年
増配か維持が続いた年数
決算期1株あたり配当前期比%配当性向%
2017年3月4557.9
2018年3月450.031.1
2019年3月450.031.2
2020年3月5011.169.8
2021年3月500.031.2
2022年3月500.028.0
2023年3月20−60.0116.2
2024年3月60200.033.0
2025年3月7016.733.1
2026年3月700.050.2

過去の配当は株式分割にあわせて調整した金額です。配当性向は有価証券報告書に記載された各期の値で、利益のうち配当に回した割合を示します。

次の配当スケジュール
  • 権利付き最終日
  • 権利確定日
  • 支払開始日
  • 今期の会社予想年間予想¥80

株主

有価証券報告書より

2026年3月期末の株主数は延べ36,752人。区分でいちばん多いのは事業法人43.5%。グループ会社や銀行などの安定株主が55.1%を占め、残る44.9%が市場で売買されうる浮動株にあたる。

所有者の区分ごとの比率

所有者の区分2021年3月%2022年3月%2023年3月%2024年3月%2025年3月%2026年3月%
事業法人46.445.644.244.343.543.5
個人・その他21.325.729.629.930.734.9
金融機関22.120.819.115.715.411.6
外国法人8.87.06.38.99.18.9
証券会社1.31.00.71.21.31.0
自己株式0.50.50.50.50.50.5
外国人個人0.00.00.00.00.00.0

発行済株式に対する持ち株比率です。単元未満株の扱いにより、合計が100%にならない期があります。

大株主上位10

順位株主持ち株比率 %
01味の素株式会社27.02
02三井物産株式会社12.46
03日本マスタートラスト信託銀行株式会社(その他信託口)4.48
04J-オイルミルズ取引先持株会2.64
05日本マスタートラスト信託銀行株式会社(投資信託口)2.54
06J-オイルミルズ従業員持株会0.88
07株式会社日本カストディ銀行(その他信託口)0.86
08株式会社日本カストディ銀行(投資信託口)0.82
09JP MORGAN CHASE BANK 385781(常任代理人 株式会社みずほ銀行決済営業部)0.75
10株式会社日本カストディ銀行(信託E口)0.65

有価証券報告書の大株主の状況から、上位10者を掲載しています。信託銀行の名義は、実際の保有者ではなく運用を預かる先を指すことがあります。

株価指標の推移

有価証券報告書 14期分

1株利益は14期で+490%、1株純資産は14期で+674%。直近期のROEは4.4%で、日本株の目安とされる8%を下回る。

決算期EPSBPSROE%PER配当性向%
2013年3月244325.812.039.6
2014年3月244455.411.739.7
2015年3月194784.022.444.8
2016年3月1794,7963.719.361.2
2017年3月982,5104.021.457.9
2018年3月1252,5544.914.531.1
2019年3月1442,6385.614.331.2
2020年3月1582,7145.914.569.8
2021年3月1602,8595.712.531.2
2022年3月592,8462.127.128.0
2023年3月302,8371.051.0116.2
2024年3月2053,0727.09.433.0
2025年3月2123,1996.79.633.1
2026年3月1443,3394.414.150.2

有価証券報告書に記載された各期の値です。PERは期末時点の株価にもとづく実績値で、いまの株価から計算した値とは異なります。

EPS1株利益
1株が1年で稼いだ純利益。伸びていれば株の稼ぐ力が育っている
BPS1株純資産
1株あたりの持ち分。会社に積み上がった蓄えの目安
ROE自己資本利益率
株主のお金でどれだけ稼いだか。日本株では8%が一つの目安
PER期末実績
株価が1年分の利益の何倍か。低いほど割安とは限らず、期待の低さのこともある
配当性向利益からの還元率
利益のうち配当に回した割合。高すぎる場合は無理をしている可能性もある

経営陣

12名 有価証券報告書の提出日現在

有価証券報告書に載っている役員は12名。2026/3期の役員報酬は総額289百万円。社内取締役1人あたりの報酬は、従業員の平均年収の約4倍にあたる。

氏名役職年齢保有株数
佐藤達也取締役会長676,170,041,500
春山裕一郎代表取締役 社長執行役員 CEO562,008,216,500
近藤一也取締役 副社長執行役員 CTO5887,007,800
佐々木達哉取締役63
吉里格取締役59
石田友豪取締役692,000
池田安希子取締役66200
槙美冬取締役61400
柏倉正巳常勤監査役63100
上野正樹監査役65400
菅原万里子監査役60
田名部雅文監査役67300

役員報酬の内訳2026/3

役員の区分人数固定報酬百万円賞与百万円株式報酬百万円合計百万円1人あたり百万円
取締役(社内)5126282618136
社外取締役874749
監査役2343417

有価証券報告書の役員報酬等の総額から、区分ごとの内訳を載せています。人数は当期中に在任した延べ人数のため、期末の人数と一致しない期があります。

有価証券報告書

有価証券報告書 2026/3期

会社自身が書いた有価証券報告書の本文を、章ごとにそのまま収録しています (要約ではありません)。

事業の内容530字を開く

何をしている会社か、会社自身の説明

3 【事業の内容】 当社グループは、株式会社J-オイルミルズ(当社)、子会社6社、関連会社6社により構成され、油脂事業を中心に複数の事業を営んでおります。油脂事業は主に家庭用油脂・業務用油脂・ミールの製造・加工・販売を行い、スペシャリティフード事業は乳系PBF・食品素材等の製造・加工・販売を行っております。その他の事業は主にその他付帯業務、不動産賃貸等を行っております。当社グループの事業に係る位置づけおよびセグメントとの関連は次のとおりであります。なお、事業区分はセグメントと同一であります。 (事業の系統図) (注) 1.株式会社J-若松サービスは、2026年4月1日付で当社を存続会社とする吸収合併により消滅したため、子会社から除外されます。 2.当社は、2026年5月28日付でPremium Fats Sdn Bhdの全株式を、当社関連会社であるPremium Vegetable Oils Sdn Bhdに譲渡いたしました。本譲渡に伴い、Premium Fats Sdn Bhdは子会社から除外されます。子会社株式の譲渡については、「第5 経理の状況 1連結財務諸表等 (1)連結財務諸表 注記事項(重要な後発事象)」に記載のとおりであります。
経営方針・対処すべき課題2,487字を開く

経営陣が考える方向性と課題

1 【経営方針、経営環境及び対処すべき課題等】 文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において入手可能な情報に基づき、当社グループが判断したものであり、その達成を保証するものではありません。 (1) 会社の経営の基本方針 当社グループは、2021年4月に、私たちの目指すべき未来、私たちの使命、私たちの価値/存在意義をあらわした、新たな企業理念体系を制定いたしました。同時に、コミュニケーションブランド「JOYL」を導入し、新企業理念体系を基にした企業活動およびすべてのステークホルダーの皆様とのコミュニケーションで「JOYL」を活用し、「JOYL」を受け皿として、生まれた価値を蓄積、資産化していきます。 コミュニケーションブランド「JOYL」の下、「Joy for Life® -食で未来によろこびを®-」のビジョン実現に向け、ステークホルダーの皆様や社会、環境の「Joy」を「おいしさデザイン®」で創出し、社会課題の解決に貢献してまいります。 (2) 経営環境と優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題 2025年度の経営環境について、インバウンド需要の回復基調は継続、国内経済は緩やかなプラス成長を維持しており、中食・外食市場を中心に需要は堅調に推移しました。一方で物流費・エネルギーコストや原材料価格の高止まり、円安の長期化など、当社を取り巻く事業環境は引き続き厳しい状況にあります。また、気候変動対応、脱炭素社会への移行といった社会課題への対応も、これまで以上に重要性を増しています。 このような環境下において、当社グループは2030年の目指す姿を見据え、2026年度を最終年度とする第六期中期経営計画「Transforming for Growth」を推進しています。「Joy for Life®-食で未来によろこびを®-」の理念のもと、「おいしさ×健康×低負荷」を通じた社会課題の解決と企業価値の持続的向上に向けた取組みを一層強化し、事業ポートフォリオの高度化、海外展開の推進などの成長戦略を加速させ、企業価値のさらなる向上に努めます。 対処すべき課題は以下のとおりです。 <収益力強化の早期実現> バイオ燃料需要の拡大に伴うミールバリューの低下、物流費・人件費の上昇など、想定以上に厳しい事業環境変化に直面し、また油脂事業の収益力向上や新規事業・海外事業の収益化が計画どおりに進まず、2026年度を最終年度とする第六期中期経営計画の当初目標は未達となる見込みです。こうした現状を踏まえ、足元の収益力強化に向けて、2026年度は次の二点に最優先で取り組みます。第一に、販売価格適正化の早期実現です。2026年度は、販売重量よりも適正な市場価格形成に軸足を置き、既に公表した価格改定を着実に実行します。なお、足元の中東紛争等の不透明な状況に鑑み、引き続きコスト影響の水準を見極めつつ、安定供給を最優先に、さらなる価格改定を含めた必要な対策を講じます。第二に、DXの推進による業務革新に注力します。これまでの経験に依存した業務プロセスを、客観的なデータに基づく判断に転換し、業務の精度を徹底的に高めます。 <成長戦略> 足元の収益力強化に加え、次期中計を見据えて「利益率の改善」と「期待収益率の向上」を推進します。具体的には、「おいしさデザイン®」の磨きこみと並行して対象範囲を川上・川下・海外市場へ拡げ、新たな価値創出と事業機会の獲得を目指します。家庭用油脂分野では、おいしさや品質といった価値が評価されているオリーブオイルに加え、機能性表示食品であるアマニ油・えごま油などのサプリメントオイルについても、健康志向の高まりを背景に、引き続き拡販に注力します。業務用油脂分野では、「SUSTEC®(サステック)」シリーズや業務負荷を低減する製品を展開するとともに、お客様の課題解決につながる提案活動を一層強化し、油脂と他素材との組み合わせによる「おいしさデザイン®」提案を通じて、お客様の商品・メニュー全体の付加価値向上につながる提案を進めます。海外事業においては、成長市場であるASEANを中心に、「おいしさデザイン®」を軸とした事業展開を進め、タイでは、J-OIL MILLS(THAILAND)Co.,Ltd.をASEAN戦略の起点として、これまでの油脂・スターチ販売に加え、マーガリンやショートニングなど加工油脂分野への展開を進めるため、体制強化を図ります。 <構造改革> これまで実行してきた不採算事業からの撤退や事業ポートフォリオの見直しにより、収益性の改善は着実に進展しており、これらの成果を一過性のものとせず、持続的な利益創出につなげるべく、原価低減、在庫水準の最適化、資産効率の向上といった取組みを継続的に推進します。DXの取組みについては、2025年11月1日に経済産業省が定める「DX認定制度」に基づく「DX認定事業者」としての認定を取得いたしました。今後は、営業・マーケティングにおける投資採算性の仕組みの活用や、全社的な倉庫管理システムの導入による在庫の適正化、物流効率の向上を図ることで、収益力の強化につなげます。 <経営基盤強化> 人的資本経営の推進においては、2025年度に設置した人財委員会を通じて、次世代経営人財の育成基盤を整備するなど、成長戦略を実現する人財の育成を最重要テーマの一つとして取り組んでいます。サステナビリティ領域では、CO2排出量削減、プラスチック廃棄物削減、女性管理職比率向上などの目標達成に向け、気候変動対応およびDE&I(ダイバーシティ・エクイティ&インクルージョン)施策を継続して推進します。健康経営においては、2025年度から「リチャージデー」を導入するなど、従業員のウェルビーイングに資する取組みを推進しています。また、2026年4月1日付で完全子会社である株式会社J-若松サービスを吸収合併するなど、グループ全体のガバナンス強化および業務運営の効率化にも取り組んでいます。
事業等のリスク15,081字を開く

会社が自認するリスクの一覧

3 【事業等のリスク】 (1) 当社グループのリスクマネジメント体制 当社グループは、経営会議の諮問機関として、社長執行役員を委員長とし、執行役員などをメンバーとする「経営リスク委員会」を設置しております。同委員会は、全社のリスクマネジメントを統括し、当社グループの経営に重大な影響を及ぼす可能性のあるリスク(経営リスク)の特定やそのリスクの低減に向けた取組み、顕在化したリスクに対する対応策など、リスクマネジメントに関する重要事項を審議しております。また、監査役(社外を含む)も出席し、必要に応じて助言等を行っております。経営リスク委員会で審議された内容は、その都度経営会議および取締役会に報告され、取締役会では、その報告を通じ、リスクマネジメントの有効性を監督しております。 経営リスク委員会は、その傘下に「リスクマネジメント部会」および「コンプライアンス部会」を置き、両部会を統括管理することで、リスクマネジメントおよびコンプライアンスを中心とする内部統制システムの運用と維持管理の機能も果たしております。リスクマネジメント部会は、リスクの想定と予防、危機への対応を任務としており、コンプライアンス部会は、リスクマネジメントの重要な要素であるコンプライアンスを司り、従業員意識の向上やコンプライアンス違反への対処などを任務としております。 特定した経営リスクには、それぞれリスク管理責任者が設定され、リスク管理責任者のリーダーシップの下、リスク対応計画の策定および具体的な施策に取り組みます。リスク管理責任者には、経営リスク委員会が指名したCxOを含む執行役員が充てられ、社長執行役員であるCEOは経営リスク全体を統括する責任者として位置づけております。 当社各部門および子会社は、上記体制の下、自律的にリスク対応策に取り組めるよう、各リスク責任部門や各種委員会・会議等が指導・支援します。 経営リスクのうち、人権や気候変動・環境問題などのサステナビリティに関連するリスクについては、サステナビリティ委員会が審議し、リスク対応策を検討、推進しております。 (2) リスクマネジメントプロセス マテリアリティや中期経営計画、行動規範等を踏まえ、またESG(環境・社会・ガバナンス)に関するリスクにも着目し、毎年度、経営リスクの見直しを行っております。 2025年度においても、経営上のリスク認識を把握するべく、執行役員アンケートおよびトップインタビューを実施した上で、当社グループを取り巻く経営環境の変化や社会情勢などを踏まえ、また中長期的な視点での潜在リスクや経営課題なども鑑み、経営リスク委員会で審議し、2026年度の経営リスクを特定しました。また、リスク管理責任者として、CxOを含む執行役員を指名しました。 特定した経営リスクについては、リスクを低減・防止する取組み施策が有効に機能しているかを半期に1回、経営リスク委員会がモニタリングしております。 さらに、期中に発生したクライシス(リスクが顕在化し企業価値に重大な影響を及ぼすもの)については、当社社長執行役員CEOを最高責任者とし、リスクマネジメント部会長が陣頭指揮を執る危機管理体制を整備し、迅速・適切な対応を図っております。クライシス鎮静後は、経営リスク委員会の主導の下、発生したクライシスの真因分析を行った上で、是正措置を展開し全社的な再発防止に努めております。 経営リスク   リスク管理責任者   前期比較 ① 事業環境の変化に関するリスク   常務執行役員CCO   新規   事業環境の変化が与える影響は、今後高まると考え、経営リスクとして新設しました ② 原材料調達・為替相場等に関するリスク   執行役員製油統括部長   継続 ③ 自然災害・感染症・事故等に関するリスク   副社長執行役員CTO   継続 ④ 海外展開に関するリスク   執行役員事業戦略統括部長   継続 ⑤ 製品の安全、品質、安定供給に関するリスク   副社長執行役員CTO   継続   「設備の老朽化等に起因する生産設備故障」を具体的なリスクとして追加しました ⑥ 物流に関するリスク   執行役員SCM統括部長   継続 ⑦ 情報漏洩・サイバーセキュリティに関するリスク   副社長執行役員CTO   継続 ⑧ 気候変動・環境に関するリスク   副社長執行役員CTO   継続   「水リスク」を要素として追加しました ⑨ 人権に関するリスク   執行役員人事・法務統括部長CHRO   継続 ⑩ 人財確保・労務に関するリスク   執行役員人事・法務統括部長CHRO   継続 ⑪ 資金調達に関するリスク   執行役員財務・コーポレートコミュニケーション統括部長CFO   継続   「ESGの取組みに対する評価の低下」を要素として追加しました ⑫ のれんや固定資産の減損損失に関するリスク   執行役員財務・コーポレートコミュニケーション統括部長CFO   継続 ⑬ 知的財産に関するリスク   副社長執行役員研究開発統括部長CTO   継続 ⑭ コンプライアンスに関するリスク   執行役員人事・法務統括部長CHRO   継続 ⑮ グループ経営体制の整備に関するリスク   執行役員経営戦略統括部長CSO   継続 (3) リスクテーマとそれに対する影響と対応 有価証券報告書に記載した事業の状況、経理の状況等に関する事項のうち、経営者が連結会社の財政状態、経営成績およびキャッシュ・フローの状況に重要な影響を与える可能性があると認識している主要なリスクは、当社グループが定義する「経営リスク」であります。 当社グループでは、特定した経営リスクを影響度および発生可能性で評価したリスクマップを作成し、当社グループへの影響を把握しております。なお、このリスクマップは、当社グループにおける状況から独自に評価したものであり、定期的に見直しを図っております。2025年度は、リスクマップの改善に取り組み、影響度および発生可能性について精度の向上を図りました。そして、特定した15の経営リスクについて、リスクマップの更新を含め、再評価を行い、経営リスク委員会でレビューしました。2026年3月期末時点におけるリスクマップは以下のとおりであります。 リスクマップを踏まえ、また他の委員会や会議体における審議事項との重複を避け、経営リスク委員会で重点的に討議するリスクを選定し、リスク対策の実効性を高めております。2025年度は、次の2つの経営リスクについて重点討議を行いました。 ・自然災害・感染症・事故等に関するリスク ・製品の安全、品質、安定供給に関するリスク 2026年度においては、さらに緊急性や発生可能性の高まりなども考慮し、次の2つについて、経営リスク委員会にて重点的に討議します。 ・自然災害・感染症・事故等に関するリスク ・情報漏洩・サイバーセキュリティに関するリスク 《事業環境の変化に関するリスク》○少子高齢化や人口減少ならびに消費者のライフスタイル変化等による国内油脂市場縮小と需要の低下○顧客の統廃合等の進展に伴う、取引先政策や販売政策の変更によるシェアの喪失 (影響) 当社グループが主力とする大豆油・菜種油等の国内油脂市場は、少子高齢化や人口減少の進行に伴い、食用油脂の需要が中長期的に縮小する可能性があります。 また、消費者のライフスタイルや価値観が多様化する中、こうした変化を十分に捉えた商品開発や商品構成の見直しが適切に行えなかった場合、当社グループの商品・サービスに対する競争力が低下する可能性があります。 加えて、競争環境の激化を背景に顧客の統合・再編が進んだ場合、取引先の調達・販売政策の変化等により、当社グループの販売シェアや収益性に影響が生じるおそれがあります。 (対応) 当社グループでは、国内油脂市場の構造変化や需要動向を重要な経営課題として認識しており、基盤事業の競争力維持・強化に向けた取組みを進めております。 具体的には、当社の強みである「油脂」や「スターチ」等の素材・技術を起点に、顧客および最終消費者のニーズを踏まえ高付加価値品・サービスの開発、商品構成の継続的な見直しや提案力の強化を通じて、顧客との取引基盤の安定化や長期的な関係構築に努めております。 また、国内市場における需要動向の変化に伴う影響を緩和するため、海外市場への展開を通じた事業機会の拡大および地域分散を進めるとともに、食用分野にとどまらず、SAF(※1)等の非可食領域を含む新たな事業分野における事業開発にも取り組んでおります。 (関連するマテリアリティ) 食の安定供給による持続可能な社会の実現 食の安全安心を通じすべての人のウェルビーイングへ貢献 ※1 SAF(Sustainable Aviation Fuel):持続可能な航空燃料 《原材料調達・為替相場等に関するリスク》○地政学リスクや各国の規制等による調達不能および調達コスト増加○バイオ燃料その他用途での需要増加による調達コスト増加○主要原料の品質変化、相場変動による調達コスト増加○為替・海上運賃などの相場変動による調達コスト増加○気温上昇や異常気象による収穫量減少や品質変化などによる原料の安定確保困難 (影響) 当社グループは主要原料の大豆・菜種等を海外から調達するため、原料コストは海外の穀物相場の影響を受けております。穀物・油糧種子の相場は、世界人口の増加による需要の増加や異常気象による減産、バイオ燃料その他向けの新規需要の増加など、需給バランスの変化により大きく変動いたします。また、海上運賃(フレート)は世界経済の成長や石油価格の影響を受けて変動いたします。海外からの調達であるため、原料代決済において為替相場の影響を受けます。さらに、ミール相場が下落しますと、オイルコストの上昇につながります。当期において、大豆や菜種、パーム油などの原料コストは依然として高い水準にあり、ドル円為替相場も30年来の円安水準にあるなど、厳しい事業環境は継続しております。加えて、米国の関税施策による世界的なインフレ懸念や中東情勢の緊迫化による影響もあり、調達コストは増加し、原料や油脂の安定調達にも懸念が生じております。これらの穀物・油糧種子、為替、海上運賃、ミールなどの相場変動に伴うコストアップ分や価格が高い時点で調達した原料在庫を販売価格に反映できない場合には、当社グループの財政状態及び経営成績に大きく影響を及ぼす可能性があります。また、原材料調達においては、安全性や品質の確保だけでなく、環境保全や労働者の人権問題など、サステナビリティの問題に積極的に取組むことも求められており、これらの課題に対応できないとみなされた場合、企業価値を損なう可能性があります。 (対応) 当社グループは、海外からの原料や油脂の調達にあたり、原料・為替に関わる環境を精査の上、競争優位な産地の選定・最適な組合わせに努めております。値決めについては、商品先物取引を用いた売買と為替予約を用いた一定のヘッジを行うと同時に、原料購買規程、外国為替予約運用規程の範囲内で、製品の販売価格の確度を見極めながら競争優位と思われるポジションを取っております。また、新規の原料産地とサプライヤーの調査・採用も継続的に行っております。一方で、国内搾油産業の長期的な課題についての共有認識の下、油脂と油粕の安定的な供給を継続的に行うために、日清オイリオグループ株式会社と川上領域である搾油工程までを事業範囲とした製油パートナーズジャパン株式会社を設立し、その取組みを着実に実行しております。また、製品の価格改定の継続的な取組みや経費削減により収益改善を図ってまいります。 さらに、持続可能な原料調達のため、「環境方針」や「人権方針」を基盤に「サステナブル調達方針・調達基準」を定め、サプライチェーン全体で持続可能な調達活動を推進しております。 (関連するマテリアリティ) 食の安定供給による持続可能な社会の実現 《自然災害・感染症・事故等に関するリスク》○大規模な地震、台風、集中豪雨、火災や爆発などの事故等による従業員等の人的被害、施設・設備等の損壊○感染症の蔓延による操業停止、製品供給の停滞○サプライチェーンの分断や社会インフラの機能停止による事業活動の継続困難 (影響) 大規模な地震、台風、集中豪雨などによる災害リスクが年々高まってきており、人的被害、施設・設備等の損壊が生じた際には、安定供給に支障をきたす可能性があります。また、感染症が発生・蔓延した場合には、従業員の感染による操業停止やサプライチェーンの停滞などにより、当社グループの事業運営、財政状態及び経営成績に影響を及ぼす可能性があります。さらに、海外輸入品に関しては、自然災害・感染症の他、国際情勢の変化により、物流の遅延・変更が生じた場合には、供給不安定になり、顧客に対する供給責任へ影響を及ぼす可能性があります。 (対応) 当社グループは、食品事業などに携わるものとして、従業員の安全を確保した上で、お客様への供給責任と社会的責任を果たすことなどを基本方針としております。昨今の台風や豪雨に伴う水害等の発生頻度の高まりを受けて、危機管理体制の見直しを行い、有事・平時の危機管理体制を強化するとともに、BCPの見直しを通じて、委託先や協力先の確保などによる生産・供給体制の複線化を講じることで、災害に対する対応力強化を図っております。感染症対応については、発生した場合にも事業が継続できるよう、リモートワークの推進など、従業員間の接触頻度を極小化するなどの対応をフレキシブルに行える体制を整えて、今後も安定供給を実現してまいります。 海外輸入品に関しては、適正な在庫確保と顧客への連絡・情報共有のスピード化で影響を最小限にする対応を行ってまいります。 (関連するマテリアリティ) 食の安定供給による持続可能な社会の実現 コーポレートガバナンスの強化 《海外展開に関するリスク》○事業展開する地域における不利な影響を及ぼす法律・規制・税制等の変更○紛争・テロなどの発生、政治的・社会的情勢の変動、自然災害の発生○海外子会社におけるガバナンス不全による不正会計や不法行為の発生 (影響) 当社グループは、海外事業の拡大を重点目標として取り組んでおります。法規や税制の改正、また紛争・テロなどの地政学リスクや自然災害の発生により、当社グループの財政状態及び経営成績、従業員の安全に影響を及ぼす可能性があります。特に昨今は異常気象による自然災害頻発に加え、国家間における緊張の高まりや、保護貿易的な政策転換による経済環境の変化といった、地政学的な要因が事業に及ぼす影響がさらに高まっております。 また、海外子会社での不正・不法行為は、当社グループの財政状態及び経営成績に影響ならびに信用の棄損および企業価値の低下につながる可能性があります。 (対応) リスク課題が発生した場合に迅速に対策が取れるように、事業が関係する海外各国の法規やリスク情報を外部コンサルタント、海外情報サービス、外務省の海外安全ホームページ、進出しているグループ企業、海外で協業しているパートナー企業などから入手しております。入手したリスク情報をもとに、リスクが顕在化する前の具体的対応ならびにその影響を最小限にするための対応を行っております。 海外子会社での不正・不法行為に対しては、内部統制の強化と定期的な監査の実施などによる対応を行っております。 (関連するマテリアリティ) 食の安全安心を通じすべての人のウェルビーイングへ貢献 コーポレートガバナンスの強化 《製品の安全、品質、安定供給に関するリスク》○お客様への健康危害や表示等の法令違反、異物混入などによる製品回収の発生、および食品偽装やデータ改ざんの発生○外部委託先における品質、食品安全等に関する法令違反、事業中断、製造の遅延や不良品発生などによる欠品○設備の老朽化等に起因する生産設備故障による製品供給の停止 (影響) お客様への健康危害や表示等の法令違反により製品回収が発生した場合、異物混入および食品偽装やデータ改ざんが行われた場合、またはお客様への欠品リスクにつながるような設備故障による製造遅延や不良品が発生した場合は、当社ブランドの信頼失墜に加え、当社グループの財政状態及び経営成績に影響を及ぼす可能性があります。 (対応) 当社グループは、ISO9001に基づく品質マネジメントシステムを運用し、商品の開発・設計および工業化段階における品質アセスメントの実施ならびに仕組みの強化により、品質リスクの低減に取り組んでおります。また、全ての自社工場において食品安全マネジメントシステム(ISO22000またはFSSC22000)の認証を取得するとともに、サプライヤーおよび製造委託先を含めた品質監査を実施し、当社が定める基準に基づき、品質および食品安全に関する管理状況を継続的に確認しております。さらに、原料受入れから製品出荷に至るまでのトレーサビリティシステムを整備するとともに、製品回収体制を構築し、有事において迅速な対応が可能な体制を確保しております。加えて、品質および食品安全に関する従業員教育を継続的に実施し、内部統制の実効性向上および組織風土の醸成に努めております。また、お客様に安心して商品をご利用いただけるよう、お客様相談室に寄せられた、お客様の声を適切に収集・分析し、商品開発および品質改善に活かしてまいります。生産設備故障の予防のため、予防保全を基盤とした整備と、中長期更新計画と全社視点での投資判断を進め、トラブル未然防止と持続的競争力強化に取り組んでまいります。 (関連するマテリアリティ) 食の安定供給による持続可能な社会の実現 食の安全安心を通じすべての人のウェルビーイングへ貢献 《物流に関するリスク》○ドライバーや荷役作業員の不足や配送車両を確保できないことによる製品供給の停滞や大幅な配送遅延等、適切な物流コスト管理の未実施による物流破綻○原料・包装資材の入荷遅延や停滞による生産および出荷の停止 (影響) ドライバーや倉庫作業者の不足などの物流危機に対する対応を講じなかった場合や物流業務に関する料金適正化を怠った場合、物流事業者が当社業務から撤退してしまう可能性があります。 当社製品の供給停滞や大幅な配送遅延は販売機会の損失につながり、当社グループの財政状態及び経営成績に影響を及ぼす可能性があります。 (対応) 当社グループは、サステナブルな物流環境を構築するために、物流事業者とともにドライバーや倉庫作業者の労働環境の改善に努めております。具体的には、配送業務外の附帯作業の改善、納品待機時間の把握と長時間待機の削減、計画的な車両確保が出来るようなリードタイムの確保など物流環境改善や適切な料金設定を販売物流(発荷主)と調達物流(着荷主)の両面で進めております。また、行政方針に沿った活動に取り組んでおり、国内物流問題への対応を目指して2025年4月に施行された「物資の流通の効率化に関する法律」に沿った改善活動を進めながら、2026年に施行される「特定事業者」の役割を全うすべく、社内の取組み体制の構築と社外との連携強化を図っております。 (関連するマテリアリティ) 食の安定供給による持続可能な社会の実現 《情報漏洩・サイバーセキュリティに関するリスク》○不正アクセスやコンピュータウイルスの感染、ランサムウェア等による情報の漏洩・改ざん・消失、ICT(※2)インフラ・生産ラインなどの停止○インシデント発生時の対応不備 (影響) 年を追うごとに多様化・巧妙化するサイバーセキュリティリスクは、当社グループにおいても、サプライチェーン機能の安定的維持や個人情報を含む情報資産の適切な保持に対する大きな脅威となっており、コンピュータウイルスの感染や情報漏洩・データ改ざんが発生した場合、経営成績や社会的責任の遂行に影響を及ぼす可能性があります。 (対応) 当社グループでは、最新のサイバーセキュリティリスクについての動向を協力会社との連携により常に把握し、以下の観点から対策の継続的強化を図っております。 1.社内ネットワークへの不正侵入を防御するシステムの導入、サーバーおよび従業員パソコンへの最新対策ソフトの導入。また、在宅勤務を前提にしたPC対策ソフトを導入。 2.全社員を対象としたe-ラーニング実施、標的型攻撃メール訓練、セキュリティ自己点検による従業員へのセキュリティ意識向上と周知徹底。 3.インシデント発生時の早期解決と被害局限化を実現するCSIRT(※3)の継続的強化。 4.情報漏洩対策を目的とした、個人情報取扱いシステムのセキュリティ対策向上。 5.ゼロトラストセキュリティ(※4)基盤への移行推進。 また、今後も引き続き拡大するサイバーセキュリティリスクへの対策を講じるとともにインシデントが発生した場合に被害を最小化し迅速な回復を図るための対応手順強化に取り組んでまいります。 (関連するマテリアリティ) コーポレートガバナンスの強化 ※2 ICT(Information and Communication Technology):情報通信技術 ※3 CSIRT(Computer Security Incident Response Team):コンピュータシステムやネットワークに保安上の問題につながる事象が発生した際に対応する組織 ※4 ゼロトラストセキュリティ:社内外を問わず、すべてのユーザーやデバイス、ネットワークを最初から信用せず、アクセスのたびに厳格な認証や検証を行うことで情報資産を守る、新しいセキュリティの考え方。従来の「社内は安全」という前提を捨て、常に監視・確認を徹底することで、不正アクセスや情報漏洩のリスク低減を図る。 《気候変動・環境に関するリスク》○CO2排出規制強化による生産コスト増加○環境対策の対応不足や環境関連法令違反による企業価値の低下○生物多様性、水資源リスクへの対応不備による社会的信用の失墜 (影響) 当社グループは、各工場でISO14001を取得し、また国や地方自治体に応じた環境法令等への対応や、環境トラブル防止に配慮した事業運営に取り組んでおりますが、環境対策の取組みが不十分な場合、当社の企業価値を損ね、資金調達や従業員の確保などに影響を及ぼす可能性があります。 また、近年、自然資本や生物多様性に関する動きも加速しており、それらへの対応や情報開示が不十分とみなされた場合、社会的信用を失い、資金調達などに影響を及ぼす可能性があります。 (対応) ESGの取組みは、当社グループの事業活動の基盤であり、競争力を左右する重要な要素と捉え、事業と一体となったESG経営を推進しております。環境負荷を極小化するために、省資源・省エネルギー、CO2排出量の低減、脱プラスチック、水資源の有効活用、バリューチェーンにおけるAIの活用に努め、資源の利用効率の最大化を図るためのゼロエミッションなどに積極的に取り組んでまいります。加えて、当社事業が依存し影響を与えている自然資本の状況を適切に把握し、生物多様性の保全、持続可能な資源利用を目指してまいります。 (関連するマテリアリティ) 食の安定供給による持続可能な社会の実現 《人権に関するリスク》○サプライチェーンにおける人権対応不備による企業価値の低下○ハラスメントなどの人権侵害 (影響) 近年、サプライチェーン全体における人権尊重に対する社会的要請が世界的に高まっており、企業は自社のみならず、取引先や委託先を含めたサプライチェーン全体での人権への配慮と適切な対応が求められております。 このような環境下において、サプライチェーン上で強制労働や差別、不適切な労働環境等の人権侵害が発生し、またはその対応が不十分であると認識された場合には、取引先との関係悪化や取引停止、不買運動の発生等を通じて、当社グループの企業価値やブランド価値が低下する可能性があります。また、当社グループの事業活動において、ハラスメントを含む人権侵害が発生した場合には、従業員の就労意欲や職場環境の悪化を招くのみならず、訴訟や行政対応等による直接的な影響に加え、社会的信用の低下を通じて、当社グループの経営成績及び事業継続に影響を及ぼす可能性があります。 これらの事象は、経営リスク委員会において特定された重要な経営リスクとして、影響度および発生可能性の観点から管理すべきリスクに位置づけられています。 (対応) 当社グループは、「人権に関するリスク」を重要な経営リスクの一つと認識し、リスクマップを活用した影響度および発生可能性の評価、対応方針の策定ならびに進捗状況のモニタリングを継続的に実施しております。また、当社は2021年9月に国連グローバル・コンパクトに署名し、人権の保護、不当な労働の排除、環境への配慮および腐敗防止に関する10原則の順守と実践に取り組んでおります。 こうした考えのもと、「サステナブル調達方針・調達基準」ならびに「パーム油調達方針」「大豆調達方針」を定め、原料・資材のサプライヤーに対して順守を要請するとともに、CSR調達セルフ・アセスメント質問表(SAQ)を通じて、人権を含むサステナビリティへの取組み状況の確認と対話を行っております。また、サプライチェーンを含めた人権尊重の重要性について、グループ会社を対象に含めた研修を実施し、意識の醸成を図っております。 2026年度は、これまでの人権デューデリジェンスの結果を踏まえ、人権に関する負の影響の把握および評価の深化を図るとともに、重要な人権リスクへの対応の実効性向上を通じて、企業価値の低下につながり得るリスクの低減に取り組んでまいります。さらに、外部ステークホルダーが利用可能な苦情処理メカニズムを整備し、人権に関する懸念や問題を早期に把握し、適切に対応する体制の構築を進めてまいります。 (関連するマテリアリティ) 食の安定供給による持続可能な社会の実現 多様性の尊重と従業員の働きがい向上 《人財確保・労務に関するリスク》○労働人口減少等における継続的な採用や育成が計画通りに進まないことによる、高度な専門性を持つ人財、多様な価値観を持つ人財および次世代を担う人財の不足○労働災害、労働関連法令違反や労務トラブル等による企業価値の失墜、損害賠償請求など (影響) 日本全体における少子高齢化や労働人口の減少、雇用環境の変化、ならびに働き方やキャリアに対する価値観の多様化が進展する中、当社グループの事業戦略の遂行および中長期的な成長を支える高度な専門性を有する人財、次世代を担う人財、多様な価値観を有する人財の確保・育成・適正配置が、計画どおりに進まない可能性があります。 このような状況が生じた場合には、研究開発力や技術力の低下、事業運営の停滞、組織の活力低下等を通じて、当社グループの事業活動、財政状態および経営成績に影響を及ぼす可能性があります。 また、労働災害の発生や労働関連法令違反、ハラスメントを含む労務トラブル等が発生した場合には、損害賠償請求や行政指導等による直接的な損失に加え、社会的信用や企業価値の低下を招くおそれがあり、当社グループの経営成績及び事業継続に影響を及ぼす可能性があります。 (対応) 当社グループは、人的資本経営を重要な経営課題の一つと位置づけ、多様な人財が挑戦と成長を実感できる職場環境の整備を通じて、「サステナブルに強い個の創出」および「強い個が高いエンゲージメントをもってチームとして活躍すること」を目指しております。 具体的には、公正で透明性の高い人事・処遇制度の構築と適正な運用を進めるとともに、高度な専門性を有する人財や次世代の経営を担う人財の計画的な育成に取り組んでおります。また、女性活躍やシニア活躍を含むDE&I(ダイバーシティ・エクイティ&インクルージョン)の推進、柔軟な働き方の導入、健康経営の推進等を通じて、多様な人財が継続的に能力を発揮できる環境づくりを進めております。 加えて、労働安全衛生については、当社グループ共通の重要課題として位置づけ、毎年労働安全衛生目標を設定し、安全衛生教育の実施、安全衛生管理体制の整備、職場環境の改善等を継続的に実施しております。万一、労働災害や労務上の問題が発生した場合においても、迅速かつ適切な対応を行うとともに、原因分析と再発防止策の徹底を図ることで、リスクの低減に努めております。 (関連するマテリアリティ) 多様性の尊重と従業員の働きがい向上 《資金調達に関するリスク》○市中金利の上昇による金利負担の増加○金融市場の混乱による資金調達難○格付やESGの取組みに対する評価が低下した場合における資金調達難 (影響) 当社グループは、銀行借入や社債発行、債権流動化などによる資金調達を行っております。市場金利が上昇した場合、または金融市場の混乱による取引金融機関の融資方針が変更された場合には、資金調達コストが増加し、当社グループの事業展開、財政状態及び経営成績に影響を及ぼす可能性があります。これにより、格付会社による当社グループの信用格付やESGの取組みに対する評価が大幅に低下した場合には、資金調達条件の悪化や調達に制約が課される可能性があります。 (対応) 資金調達に際しては、短中期的な大規模資金需要も踏まえ、財務健全性に配慮した資金調達を行うこととし、資金需要の性質、金融市場環境、長短バランス、資金調達コスト、調達先の分散などを総合的に検討し、資金調達手法を選択しております。金利上昇リスクに対しては、社債や長期借入による固定金利での資金調達を併用することで、金利変動リスクの低減を図っております。格付低下リスクに対しては、定期的に自己資本比率やD/Eレシオなど格付け機関が重視する指標をモニタリングするとともに、適正水準の維持に努め、さらにキャッシュフロー創出力の向上、運転資本管理や政策保有株式縮減などによる資産圧縮を徹底し、資本効率の改善を目指しております。また、減損懸念資産や繰延税金資産の継続的なモニタリングを通じて自己資本毀損リスク規模を把握しております。あわせてESGの取組みに対する評価低下リスクに対しては、サステナビリティに関する取組みの推進や適切な情報開示を通じて、外部評価の維持向上に努めております。 (関連するマテリアリティ) コーポレートガバナンスの強化 食の安定供給による持続可能な社会の実現 食の安全安心を通じすべての人のウェルビーイングへ貢献 《のれんや固定資産の減損損失に関するリスク》○買収・資本参加した子会社等の業績不振、事業計画の大幅未達○固定資産の公正価値の下落 (影響) 当社グループは、事業用の設備、不動産や企業買収などにより取得したのれんをはじめとする有形固定資産・無形固定資産を所有しております。こうした資産は、公正価値の下落や、金利の上昇、買収・資本参加した子会社等の業績が事業計画に対して大幅に未達となるなどにより、減損損失が発生した場合、当社グループの財政状態及び経営成績に影響を及ぼす可能性があります。 (対応) 当社グループは、投資案件について投融資委員会や経営会議において買収価格の妥当性を審議し、買収後のシナジー実現に向けた定期的なモニタリングおよび評価を実施しております。さらに、マクロ経済環境の変化を継続的に注視し、事業計画に基づく将来キャッシュ・フローの見積りを定期的に見直すことで、減損の兆候を早期に把握し、減損処理の適否を適切に判断することで、資産価値の毀損回避および財務の健全性確保に努めております。 (関連するマテリアリティ) コーポレートガバナンスの強化 《知的財産に関するリスク》○競合他社による同様の技術開発に対し当社の知的財産の権利化が不十分なこと、あるいは競合他社により自社の知的財産を侵害されることによる競争優位性の喪失○第三者の知的財産権の侵害による販売の差し止めや損害賠償請求など (影響) 知的財産の権利化が不十分なこと、あるいは発明を権利化した技術を他者に模倣・侵害されることにより、競争優位性が失われ、開発投資を充分に回収できなくなる可能性があります。この競争力の低下により、次への開発投資ができなくなることで、お客様に価値の高い製品の提供が難しくなる可能性があります。また、第三者の知的財産権の侵害により販売の差し止めや損害賠償請求を受けると、お客様への製品提供の継続が困難になるだけでなく、当社ブランドの信頼失墜につながる恐れがあります。これらの結果、当社グループの財政状態及び経営成績に影響を及ぼす可能性があります。 (対応) 知的財産部門からの開発や生産部門等の定期的な会議への参加や、相互連携による発明等の早期発掘により迅速に知的財産の権利化を実施するとともに、自社知的財産の保護に努め、侵害が疑われる際には適切に対処してまいります。また、製品化の際には、第三者の知的財産権の侵害調査を実施し、侵害による差し止めなどを未然に防ぐ仕組みを構築しております。 さらに、知的財産の権利化の重要性や第三者の知的財産権の侵害リスクの認識を向上させるために、継続的な研修を実施してまいります。 (関連するマテリアリティ) 食の安定供給による持続可能な社会の実現 食の安全安心を通じすべての人のウェルビーイングへ貢献 《コンプライアンスに関するリスク》○法規制や社会規範に反した行為や不正・ハラスメントなどの発生○法規制の変更や追加による事業上の制約 (影響) 当社グループは、食品衛生法、食品表示法、JAS法等以外に、環境・リサイクル関連法規、独占禁止法などの様々な法的規制の下で事業展開しております。法規制や社会規範に反した行為や不正、またはハラスメントなどが発生した場合には、当社グループの信用の失墜により財政状態及び経営成績に影響を及ぼす可能性があります。また、法規制の変更や追加による事業上の制約などにより当社グループの財政状態及び経営成績に影響を及ぼす可能性があります。 (対応) 当社グループは、法規制および社会規範を遵守することを目的とした「J-オイルミルズ行動規範」を策定し、有効性の見直しを定期的に行うとともに、継続的な啓発と全社員を対象とした研修やeラーニングなどを実施することで周知しております。加えて、不正やハラスメントなどを早期に見出し、是正していくために社内外に内部通報窓口を設けることで、法規制や社会規範に反した行為などの発生を低減することを進めております。また、法規制の変更や追加に対応するため、法令改正情報を注視し、関連する法令改正に適切に対応してまいります。 (関連するマテリアリティ) コーポレートガバナンスの強化 《グループ経営体制の整備に関するリスク》○グループガバナンスやグループ内における内部統制に重大な不備や弱点が認められた場合の改善に要する追加コストの発生○グループ戦略の立案や見直しが適切に行われないことによるシナジー効果の希薄化 (影響) 当社は、国内外に子会社、関連会社を有しております。当社グループとしての企業価値の向上と業務の適正を確保する体制を整備しておりますが、グループ会社の統治が十分に機能せず、発生したインシデントの対応の遅れなどが生じた場合には、当社グループの社会的信用が失墜し、業績に影響を及ぼす可能性があります。また、事業環境の変化に対してグループ戦略の策定・推進が適切に行われない場合には、グループ経営の効率化や競争力が低下する可能性があります。 (対応) 当社グループは、中期経営計画の策定と推進を通じて、グループ経営によるシナジー創出を推進し、企業価値向上に努めております。また、グループ会社の事業運営の独立性と自立性を尊重しつつ、グループ会社の内部統制の有効性を確保するため、「関係会社運営規程」において、管理項目ごとに報告等の手続き方法を定め、報告を受けることとしております。さらに、グループ会社トップミーティングや役員向けのガバナンス研修会の開催、グループ横断的支援体制の推進により、グループガバナンスの強化に努めております。 (関連するマテリアリティ) コーポレートガバナンスの強化 なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において入手可能な情報にもとづき、当社グループが判断したものであります。
経営成績の分析 (MD&A)9,207字を開く

業績がなぜこうなったかの経営陣の説明

4 【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】 当連結会計年度における当社グループ(当社、連結子会社及び持分法適用会社)の財政状態、経営成績及びキャッシュ・フロー(以下、「経営成績等」という)の状況の概要並びに経営者の視点による当社グループの経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容は次のとおりであります。 なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において入手可能な情報に基づき、当社グループが判断したものであります。 (1) 経営成績 ① 主原料・為替相場の動向 主原料である大豆相場は、南米の豊作期待や米中通商摩擦の激化を背景に4月には1ブッシェル当たり9米ドル台まで下落いたしました。その後、米国における再生可能燃料の混合義務量引き上げや、米中関税協議の進展期待などを受けて上昇に転じ、米国産地での天候懸念も材料に9米ドル台後半から10米ドル台後半で推移いたしました。10月以降は、米中協議の進展を受けて中国による米国産大豆の輸入再開が確認されたことから上昇ペースを早め、一時11米ドル台後半まで上昇したものの、年末にかけては、南米産地での豊作期待が高まる中、10米ドル台中盤から11米ドル台で推移いたしました。2月以降は中東情勢の悪化などを背景に急上昇し、3月には12米ドル台まで上昇いたしました。 菜種相場は、米国における再生可能燃料の混合義務量引き上げや、カナダ産地の天候懸念などを背景に、7月には1トン当たり700加ドル台中盤まで上昇いたしました。その後、カナダ産地の天候回復や中国によるカナダ産菜種へのアンチダンピング課税導入などから軟調に推移し、600加ドル付近まで下落いたしました。10月以降は、大豆相場の上昇に連れ高となる局面もありましたが、カナダ産菜種の豊作観測などを背景に再び下落傾向となり、500加ドル台まで下落いたしました。1月以降は、中加通商交渉の進展を受けて中国によるカナダ産菜種の買い付けが再開されたことから上昇傾向に転じ、中東情勢の悪化も加わり3月には700加ドル台まで急上昇いたしました。 為替相場は、米国の関税政策に伴う世界経済減速懸念から、4月には一時1米ドル140円を超える円高ドル安が進行いたしました。その後、米国の経済指標や日米関税交渉の動向、日銀の利上げ先送り観測などを背景に円安ドル高傾向が続きました。10月以降は日本の積極財政への懸念から円売りが加速し、年始には1米ドル160円目前まで円安ドル高が進行いたしました。1月には日米協調によるレートチェックを受けて一時的に円高ドル安となる局面も見られましたが、その後も円安ドル高基調は継続し、中東情勢の悪化を受けて3月には1米ドル160円台に達しました。 ② 経営成績の状況 連結損益計算書   前連結会計年度(百万円)   当連結会計年度(百万円) 売上高   230,783   226,574 売上原価   192,748   192,492 販売費及び一般管理費   29,462   29,677 営業利益   8,572   4,404 経常利益   10,031   5,781 親会社株主に帰属する当期純利益   6,996   4,753 (売上高) 当連結会計年度は、業務用油脂の販売は堅調に推移した一方、ミールについては相場の下落の影響を受け販売価格が下落したことから、売上高は2,265億74百万円(前年同期比1.8%減)となりました。 (売上原価、販売費及び一般管理費) 当連結会計年度は、為替相場の円安進行に加え、ミールバリューの歴史的低水準およびカナダ産菜種の油分低下などにより油脂コストは大幅に上昇しましたが、製造費用のコストダウン等により、売上原価は1,924億92百万円(前年同期比0.1%減)となりました。販売費及び一般管理費は、各種経費の抑制に取り組んだものの、物流費の上昇等の影響により、296億77百万円(前年同期比0.7%増)となりました。 (営業利益) 価格改定の浸透や高付加価値品の拡販を推進したものの、コスト上昇の影響を吸収できず、営業利益は44億4百万円(前年同期比48.6%減)となりました。 (経常利益) 受取配当金や持分法による投資利益の計上により、経常利益は57億81百万円(前年同期比42.4%減)となりました。 (親会社株主に帰属する当期純利益) 投資有価証券売却益等を特別利益として計上し、特別損失では固定資産除却損や災害損失を計上しました。以上により、当連結会計年度における親会社株主に帰属する当期純利益は47億53百万円(前年同期比32.1%減)となりました。 ③ セグメントの概況 セグメントの名称   売上高(百万円)   セグメント利益(百万円)   セグメント資産(百万円) 前年同期比(%)       前年同期比(%)       前期末比(百万円) 油脂事業   206,849   △1.1   3,375   △59.1   134,521   3,964 スペシャリティフード事業   18,991   △7.7   828   513.1   16,003   △1,528 その他   733   △25.5   200   4.0   690   △7 全社   -   -   -   -   15,101   △6,275 合計   226,574   △1.8   4,404   △48.6   166,316   △3,848 (油脂事業) 油脂事業は、インバウンド需要の拡大や外食市場の回復を背景に、業務用油脂の販売が堅調に推移した一方、家庭用油脂は、物価上昇による節約志向の高まりにより需要が減少いたしました。収益面では、円安の進行や物流費・エネルギー価格の高止まりに加え、ミールバリューの歴史的低水準やカナダ産菜種の油分低下などにより油脂コストが大きく上昇いたしました。このような環境下において、価格改定の浸透や「SUSTEC®(サステック)」シリーズおよび「スマートグリーンパック®」などの高付加価値品の拡販を推進したものの、コスト上昇の影響が大きく、油脂事業全体では前年同期比で減収減益となりました。 <油脂部門> 家庭用油脂は、販売数量は前年同期をやや上回ったものの、原料コストの軟化に伴うオリーブオイルの販売価格下落が影響し、売上高は前年同期をやや下回りました。環境負荷の低減やお客様の使いやすさが特長である「スマートグリーンパック®」においては、ラインアップの拡充やTVCMと連動した各種キャンペーンの展開などを通じ、引き続き拡販に努めました。 業務用油脂は、インバウンド需要の拡大や国内の人流活性化による外食市場の回復、内食から中食へのシフトなどを背景に、販売数量、売上高ともに堅調に推移いたしました。食材コストの上昇や深刻化する人手不足などの顧客課題に対し、品質の劣化を抑えて長く使用できる「SUSTEC®(サステック)」シリーズや、調理にかかる時間や負荷を軽減する「調味油」「調理油」など、機能性を強化した高付加価値品の拡販に努めました。 <油糧部門> 大豆ミールは、搾油量の増加により販売数量は順調に推移いたしましたが、シカゴ大豆ミール相場が下落したことから、販売価格は前年同期を下回りました。 菜種ミールは、搾油量は前年同期と同程度だったものの、ミール歩留りの良化により、販売数量は前年同期をわずかに上回りました。一方、販売価格は大豆ミール相場に連動して下落し、前年同期を大きく下回りました。 以上の結果、当事業は、売上高2,068億49百万円(前年同期比1.1%減)、セグメント利益33億75百万円(前年同期比59.1%減)、セグメント資産1,345億21百万円(前期末比39億64百万円増)となりました。 (スペシャリティフード事業) スペシャリティフード事業は、不採算事業からの撤退や構造改革の推進により売上高は前年同期比で減収となりましたが、粉末油脂の価格改定効果や機能性スターチに特化した食品素材の販売強化により、前年同期比で増益となりました。 <乳系PBF部門> 業務用油脂加工品は、コンビニやスーパー向けの菓子需要の堅調さに加え、大手製パン向けの販売が好調に推移いたしました。一方で、原材料価格の高騰を背景とした価格改定に注力したことにより、販売数量は低調に推移し、売上高は前年同期をわずかに下回りました。 粉末油脂事業は、受注量の変動により販売数量は前年同期を下回りましたが、原料・為替相場の変動を販売価格に適切に反映した結果、売上高は前年同期を上回りました。 <食品素材部門> テクスチャーデザイン事業は、食品用澱粉において油脂事業との協働による「おいしさデザイン®」のソリューション提案を推進し、顧客価値の向上とともに拡販に努めました。一方、段ボール用途などの汎用スターチ終売の影響により、全体の販売数量および売上高は前年同期を大きく下回りました。 ファインは、ビタミンK2の販売数量が前年同期を下回ったものの、全体の販売数量は順調に推移し、売上高は前年同期をわずかに上回りました。 大豆たん白をベースとした大豆シート食品「まめのりさん®」は、主要販売先である北米向け出荷の伸長に加え、欧州や中東への取組みを強化した結果、販売数量、売上高ともに前年同期を大きく上回りました。 以上の結果、当事業は売上高189億91百万円(前年同期比7.7%減)、セグメント利益8億28百万円(前年同期比513.1%増)、セグメント資産160億3百万円(前期末比15億28百万円減)となりました。 (その他) その他の事業につきましては、売上高7億33百万円(前年同期比25.5%減)、セグメント利益2億円(前年同期比4.0%増)、セグメント資産6億90百万円(前期末比7百万円減)となりました。 ④ 生産、受注及び販売の実績 a. 生産実績 当連結会計年度における生産実績をセグメントごとに示すと次のとおりになります。 セグメントの名称   生産高(百万円)   前年同期比(%) 油脂事業   174,400   △0.3 スペシャリティフード事業   11,405   △15.4 合計   185,806   △1.4 (注) 1 セグメント間取引については相殺消去しております。 2 金額は製造原価によっております。 b. 受注実績 当社グループは受注生産を行っておりません。 c. 販売実績 当連結会計年度における販売実績をセグメントごとに示すと次のとおりになります。 セグメントの名称   販売高(百万円)   前年同期比(%) 油脂事業   206,849   △1.1 スペシャリティフード事業   18,991   △7.7 その他   733   △25.5 合計   226,574   △1.8 (注) 1 セグメント間取引については相殺消去しております。 2 主な相手先別の販売実績及び総販売実績に対する割合 相手先   前連結会計年度   当連結会計年度 販売高(百万円)   割合(%)   販売高(百万円)   割合(%) 味の素株式会社   48,778   21.1   46,736   20.6 全国農業協同組合連合会   23,013   10.0   20,255   8.9 ⑤ 経営方針・経営戦略、経営上の目標の達成状況を判断するための客観的な指標等 当社グループは、2026年度を最終年度とする第六期中期経営計画「Transforming for Growth」を推進しており、その達成・進捗状況は以下のとおりであります。2026年度は、基礎収益力の一層の向上および次期中期経営計画に向けた重点施策の検討・準備を進め、持続的成長に向けた強化を図ってまいります。 2021年度実績   2022年度実績   2023年度実績   2024年度実績   2025年度実績   2026年度目標 売上高   201,551百万円   260,410百万円   244,319百万円   230,783百万円   226,574百万円   - 営業利益   △21百万円   734百万円   7,243百万円   8,572百万円   4,404百万円   110億円 営業利益率   △0.0%   0.3%   3.0%   3.7%   1.9%   - ROE   2.1%   1.0%   7.0%   6.7%   4.4%   8.0% ROIC   △0.0%   0.4%   3.7%   4.6%   2.4%   5.0% EPS   59.24円   29.82円   205.36円   211.52円   143.59円   260円 (2) 財政状態 連結貸借対照表   前連結会計年度(百万円)   当連結会計年度(百万円) 流動資産   101,415   95,686 固定資産   68,733   70,621 繰延資産   15   8 資産合計   170,164   166,316 流動負債   37,540   28,767 固定負債   26,335   26,447 負債合計   63,876   55,214 純資産   106,288   111,102 負債純資産合計   170,164   166,316 (資産) 当連結会計年度末における流動資産は956億86百万円で、前連結会計年度末に比べ57億28百万円減少しました。主な増加は、棚卸資産が11億9百万円、受取手形、売掛金及び契約資産が14億36百万円であります。主な減少は、有価証券が87億円、電子記録債権が5億93百万円であります。 固定資産は706億21百万円で、前連結会計年度末に比べ18億87百万円増加しました。主な増加は、退職給付に係る資産が16億13百万円、有形固定資産が6億77百万円であります。主な減少は、無形固定資産が4億84百万円であります。 これにより、総資産は1,663億16百万円(前期末比38億48百万円減)となりました。 (負債) 当連結会計年度末における流動負債は287億67百万円で、前連結会計年度末に比べ87億73百万円減少しました。主な増加は、短期借入金が8億50百万円であります。主な減少は、1年内返済予定の長期借入金が61億90百万円、流動負債その他が19億36百万円、未払法人税等が6億60百万円、支払手形及び買掛金が3億92百万円であります。 固定負債は264億47百万円で、前連結会計年度末に比べ1億11百万円増加しました。主な増加は、繰延税金負債が10億12百万円であります。主な減少は、退職給付に係る負債が7億20百万円、長期借入金が2億円であります。 これにより、負債は552億14百万円(前期末比86億61百万円減)となりました。 (純資産) 当連結会計年度末における純資産は1,111億2百万円で、前連結会計年度末に比べ48億13百万円増加しております。主な増加は、利益剰余金が22億53百万円、退職給付に係る調整累計額が14億79百万円、その他有価証券評価差額金が4億30百万円、為替換算調整勘定が3億59百万円であります。 (3) キャッシュ・フロー ① キャッシュ・フローの状況 連結キャッシュ・フロー計算書   前連結会計年度 (百万円)   当連結会計年度 (百万円) 営業活動によるキャッシュ・フロー   18,294   2,998 投資活動によるキャッシュ・フロー   △3,776   △3,523 財務活動によるキャッシュ・フロー   △6,855   △8,208 現金及び現金同等物の増減額   7,703   △8,649 現金及び現金同等物の期末残高   11,950   3,300 当連結会計年度における現金及び現金同等物は、前年同期と比べ86億49百万円減少し、33億円となりました。 営業活動によるキャッシュ・フローは、29億98百万円(前連結会計年度は182億94百万円)となりました。この主な要因は、税金等調整前当期純利益の計上や売上債権および棚卸資産が増加したことによります。 投資活動によるキャッシュ・フローは、△35億23百万円(前連結会計年度は△37億76百万円)となりました。この主な要因は、有形固定資産の取得による支出を計上したことによります。 財務活動によるキャッシュ・フローは、△82億8百万円(前連結会計年度は△68億55百万円)となりました。この主な要因は、長期借入金を返済したことによります。 ② キャッシュ・フロー関連指標の推移 2021年度   2022年度   2023年度   2024年度   2025年度 自己資本比率(%)   58.2   52.5   57.1   62.2   66.5 時価ベースの自己資本比率(%)   32.9   28.2   36.0   39.4   40.2 キャッシュ・フロー対有利子 負債比率(年)   ―   ―   1.4   1.5   7.4 インタレスト・カバレッジ・ レシオ(倍)   ―   ―   174.9   161.5   26.9 (注)自己資本比率:自己資本/総資産 時価ベースの自己資本比率:株式時価総額/総資産 キャッシュ・フロー対有利子負債比率:有利子負債/営業活動によるキャッシュ・フロー インタレスト・カバレッジ・レシオ:営業活動によるキャッシュ・フロー/利払い ※株式時価総額は、期末株価終値×期末発行済株式総数(自己株式控除後)により算出しております。 ※有利子負債は、連結貸借対照表に計上されている負債のうち、利子を支払っている全ての負債を対象としております。また、利払いについては、連結キャッシュ・フロー計算書の利息の支払額を使用しております。 ※2021、2022年度のキャッシュ・フロー対有利子負債比率およびインタレスト・カバレッジ・レシオは、営業キャッシュ・フローがマイナスのため記載しておりません。 ③ 資本の財源 主要な資金需要は、製造および販売活動に必要な運転資金、有利子負債の返済、配当金の支払い、法人税等の支払い、事業基盤整備のための設備投資、新規事業への投資であり、これらの資金需要に対しましては、営業活動によるキャッシュ・フローおよび内部留保資金、社債発行、金融機関からの借入により資金調達しております。 ④ 資金の流動性 当社グループは、現金及び現金同等物において、グループ各社の余剰資金を一元管理することによって資金の効率化と金融費用の極小化を図っております。また、当座貸越契約、コミットメントライン契約、売掛債権の流動化による機動的な資金調達手段を備えており、十分な資金の流動性を確保しております。 ⑤ 財務政策 当社グループは、資本効率性と格付を考慮した財務健全性の最適バランスを取りながら、営業活動によるキャッシュ・フロー創出力を強化し、持続的な企業価値の向上を追求していく方針であります。これにより、事業活動の維持に必要な手許資金の水準を確保するとともに、安定した株主還元と、企業体質の強化や積極的な事業展開のための成長投資など、長期的視野に立った安定的かつ適正な利益配分を行うこととしております。加重平均資本コスト(WACC)等を用いて資産効率向上を進めてROA等の改善を図ることとし、原料相場や為替相場の変動等による経営環境の変化を踏まえ、財務政策における目標値を見直すこととしております。 なお、キャッシュ・フローの推移実績は以下のとおりであります。 項目(億円)   2021年度   2022年度   2023年度   2024年度   2025年度 キャッシュ・イン 営業活動キャッシュ・フロー   △168   △100   224   182   29 資産売却   74   12   11   12   19 借入金残高   306   446   288   242   187 キャッシュ・アウト 成長投資等   55   50   44   50   62 株主還元   16   11   13   19   24 有利子負債返済または調達(△は調達)   △120   △139   159   46   55 フリー・キャッシュ・フロー   △148   △137   191   145   △5 (注)フリー・キャッシュ・フロー:営業活動によるキャッシュ・フロー+投資活動によるキャッシュ・フロー ※借入金残高は、社債を含みます。 (4) 重要な会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定 当社グループの連結財務諸表は、我が国において一般に公正妥当と認められている会計基準に基づき作成されております。連結財務諸表の作成にあたっては、会計上の見積りを用いることが必要となりますが、これらの見積りについては過去の実績や現状等を総合的に勘案し合理的に判断しております。しかしながら実際の結果は見積り特有の不確実性があるため、これらの見積りと異なる場合があります。詳細は「第5 経理の状況 1連結財務諸表等 (1)連結財務諸表 注記事項(連結財務諸表作成のための基本となる重要な事項)」に記載しておりますが、次の重要な会計方針が連結財務諸表作成における重要な判断と見積りに大きな影響を及ぼすと考えております。 退職給付債務の算定 当社グループは確定給付制度を採用しております。退職給付債務および勤務費用は、数理計算上の仮定を用いて退職給付見込額を見積り、割引くことにより算定しております。数理計算上の仮定には、割引率、昇給率、期待運用収益率等の様々な計算基礎があり、当該見積り及び当該仮定について、将来の不確実な経済条件の変動等により見直しが必要となった場合、退職給付に係る負債および退職給付費用の金額に重要な影響を与える可能性があります。 なお、棚卸資産(原材料)の評価および固定資産の減損については、「第5 経理の状況 1連結財務諸表等 (1)連結財務諸表 注記事項(重要な会計上の見積り)」に記載のとおりであります。

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